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トニー・スターク「過去へ行こう!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 [saga]:2015/07/11(土) 00:55:41.08 ID:Msgk2OlF0
アイアンマンのssです。

※このssには現在公開中である、
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのネタバレが含まれますのでご注意ください

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昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
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どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
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アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
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2 :1 [saga]:2015/07/11(土) 00:57:11.62 ID:Msgk2OlF0


〜スタークタワー〜


トニー「ハァ…」


トニー「今回、僕がしでかした過ちは取り返しのつかないモノだ。」


トニー「それにしても…」


トニー「スティーブめ…アベンジャーズが家だって言ってたな…」


トニー「あんなところが家だなんて…」


トニー「あいつも僕みたくもっと人生楽しめってんだよ…」


トニー「それにしても暇だな…」


トニー「アベンジャーズを辞めたし、
スターク・インダストリーズの業務も全てペッパーに一任している。」


トニー「それにジャービスもいなくなった。」


トニー「今の僕は孤独で仕事もない。」


トニー「確か日本では働かない若者の事をニートと呼ぶんだったな。」


トニー「このトニー・スタークがニートになるとは…世の中わからないモンだ。」


ここはスタークタワー。

かつてはアベンジャーズの基地でもあったが、

現在は新基地へ移設されここはスタークインダストリー

アイアンマン:トニー・スタークはアベンジャーズが誇るスーパーヒーローである。

だが先の戦いで責任を取るようにアベンジャーズを離脱したトニーは…

暇だった。

やる事が何もなかった。
3 :1 [saga]:2015/07/11(土) 00:58:25.79 ID:Msgk2OlF0


トニー「しょうがない、映画でも観るか。」


トニー「こういう時は中々観る機会がない長編物がいいな。」


トニー「そういえば今年は2015年…2015年といえば…」


トニー「バックト〇ザフューチャー2でデロリアンが未来へ飛んだ時代だよな!」


トニー「さすがにジョーズを19作も制作された未来は訪れなかったが…」


トニー「待てよ、タイムマシン?」


トニー「過去の時間へ行って全てをやり直す事ができれば…」


トニー「そうだよ!何で今まで気付かなかった!?」


トニー「タイムマシンを作って今回起きた事件を最初から全て無しにすればいいんだよ!」


トニー「ドクにタイムマシンが作れたんだよな!」


トニー「天才でイケメンなこの僕に作れないはずがない!」


トニー「というわけでタイムマシン作ってみるか!」


バックト〇ザフューチャーの映画に影響されてタイムマシンの製造するトニー・スターク。

そして出来たのがこれだ。
4 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:02:09.84 ID:Msgk2OlF0


トニー「完成だ、アイアンマンアーマーにタイムマシンの機能を搭載させたぞ!」


トニー「そう、アイアンマンアーマーMK46だ!」


トニー「しかし計算した結果、
残念な事にアークリアクターでのエネルギーではタイムトラベルは1回しか出来ない。」


トニー「つまり片道キップってわけ!」


トニー「まあエネルギーについては問題ない。」


トニー「どうせ僕がこれから飛ぶ過去は数年前だ。」


トニー「別に原始時代へ行くわけじゃない。」


トニー「あの映画みたく、
1.21ジゴワットの発電力が足りなくて現地で四苦八苦する事もないだろう。」


トニー「それではいざ過去の時代へ!」


トニー「…ってどれくらい過去の時代へ行こうかな?」


トニー「ウルトロンを生まれる前に倒すのなら今から数週間前でもいいけど…
どうせ行けるなら2008年に戻ってアフガンで攻撃を受けた事実を変えるべきじゃ?
そうすればインセンを助ける事が出来るし…」


トニー「いや待て、1999年まで戻ってキリアンが暴走するきっかけを止めるべきじゃ…」


トニー「ふむ、どうやら僕の人生は修正しなければならない事だらけだったようだ。」


過ちだらけな自らの人生を振り返るトニー・スターク。

そんな時、ある訪問者が現れた。
5 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:04:17.12 ID:Msgk2OlF0


フードの男「悪いがタイムトラベルの行き先は決まっている。」


トニー「ちょっと!お宅誰だよ?今は休暇中だからサインはお断りだよ!」


フードの男「やめろ、冗談は好かん!
それよりもそのアーマーを寄越せ!タイムマシンをこの私が有効的に使ってやる!!」


トニー「クソッ!ジャービス!急いで通報しろ…ってそうか…ジャービスはもう…」


フードを被り顔を隠す謎の男。

そして男は信じられない怪力でトニーの首を掴むとアーマーの前に立った。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 01:05:42.41 ID:Nyp0cPeJ0
やり過ぎてアーサー王の時代に飛ばされるなよ社長
7 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:06:12.43 ID:Msgk2OlF0


トニー「く…苦しい…」


フードの男「すぐに楽にしてやるから時間をセットしろ!」


トニー「へぇ…お宅は…どの時間に飛ぶんだよ…?」


トニー「2001年の…9.11?それとも…マイ〇ルジャクソンが死んだ2009年?
あ…わかった!2008年でリーマンショックの煽りを受けたから…その損失を…うぐっ…!」


フードの男「冗談は嫌いだと言ったはずだ!
私が行くべき時代は決まっている!あの1942年だ!!」


『リョウカイシマシタ。1942ネンヘタイムスリップシマス。』


トニー「待てフライデー!僕以外の命令を聞くんじゃない!?」


フードの男「もう遅い!ニー…いや!トニー・スターク!
かつてはよくも私をコケにしてくれたな!だが今度はそうはいかんぞ!!」


トニー「え…僕…アンタに何かした…ってうわ!?」


((カッ!))


辺り一面を眩い光に包まれた。

そして次の瞬間、

スタークタワーからトニー・スタークにMK46、フードの男はこの時代から姿を消した。
8 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:09:34.27 ID:Msgk2OlF0


<1942年>


〜ニューヨーク(ブルックリン)〜


トニー「う…」


トニー「うわぁぁぁぁぁっ!?」



((ガッシャァァァァン!))



「今のは何だ!」


「空から髭のおっさんが落ちてきた!?」


ここは1942年のアメリカはニューヨークのブルックリン。

そこへトニー・スタークは空から落下してきた。
9 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:11:16.66 ID:Msgk2OlF0


トニー「嘘だろ…この風景…マジで1942年に来たわけ!?」


ゴロツキ「おいコラおっさん!よくも俺の真下に落っこちてくれたな!」


トニー「あぁ…悪かった!
ほら、カードやるからこれで好きなだけ慰謝料払ってやる!」


ゴロツキ「ふざけんな!こんなカードが何の役に立つってんだ!?」


トニー「そうか…しまった…
この時代にはまだクレジットカードなんか無いんだった!?」


ゴロツキ「この俺をコケにしやがるとは許せねえ!!」


((ドカッ!)) ((バキッ!))


トニー「お願い…やめて!暴力はいけない!
あぁ…クソ…こんな時こそシールドのエージェントがいてくれたら…
ていうかここは1942年…だから僕の知り合いなんているわけがないか…
あれ…?待てよ…?一人だけいたような…いないような…?」


そんな事を考えながら殴られている最中であった。


「待て!彼を離してやれ!」


一人の若者がボコボコにされているトニーを助けようとした。
10 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:13:24.00 ID:Msgk2OlF0


ゴロツキ「うるせえ!このもやし野郎!」


トニー「あぁ…本当にもやしだ…
筋肉は全くついてないし身長は150あるか怪しいチビ。
まさに絵に描いたような虚弱体質!
こんなもやし少年が僕を助けてくれる現れたスーパーヒーローかと思うと泣けてくるよ。」


もやし少年「う…うるさい!助けてもらうのに文句言うな!?」


ゴロツキ「失せろ!このもやしが!!」


もやし少年「ぐはっ…」


トニー「しかもパンチ一撃で負けてるよ。ハァ…」


結局この後、もやし少年の友人である青年が現れゴロツキは退散した。

トニーは一応助けてくれたこのもやし少年にお礼を述べるのだが…
11 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:15:22.19 ID:Msgk2OlF0


ゴロツキ「チクショウ!覚えてろよ!」


トニー「ま…まあ…一応助けてくれたからお礼はさせてもらうよ。ありがとうな。」


もやし少年「ど…どういたしましてさ。
それにしてもバッキー、あんなヤツなんて僕一人で勝てたのに…」


バッキー「無茶言うなよ、一方的にやられてたろうが。」


トニー「バッキー?
キミはひょっとしてジェームズ・バッキー・バーンズ軍曹か!?」


バッキー「あぁ、確かに俺はバッキーだけど何で俺の事を知っているんだ…?」


トニー(やっぱり、以前シールドの資料で見た事がある。
間違いなくこの男はバッキーだ!
確か第二次大戦後にヒドラに捕らえられてウインターソルジャーにされたはず!?)

12 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:18:43.45 ID:Msgk2OlF0


もやし少年「初対面のバッキーの事をフルネームまで知っているなんて怪しいな。」


トニー「いや、別に僕は怪しい者じゃ…あれ?」


トニー「このもやし少年…」


トニー「正直体格は全然似てないけど…あいつの面影がある…」


トニー「とくにこの無駄に暑苦しそうな正義感とか…」


トニー「まさか…なぁ…助けてくれた恩人の名前くらい教えてくれないか?」


スティーブ「いいとも、僕の名はスティーブ。スティーブ・ロジャースさ!」


トニー「へぇ、スティーブ・ロジャース…」


トニー「え…」


トニー「このもやし少年が…」


トニー「あの筋骨隆々のスティーブ・ロジャースだってぇぇぇぇぇっ!?」


過去へタイムスリップしたトニー・スタークが出会った二人の若者たち。

それは1942年のジェームズ・バッキー・バーンズ。

そして後の最初のスーパーヒーローにしてアメリカの星と呼ばれる男、

キャプテンアメリカことスティーブ・ロジャースであった。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 01:19:33.88 ID:uHEDFE//O
原作準拠ですかい? それとも映画の方?
14 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:19:39.05 ID:Msgk2OlF0
とりあえずここまで

社長がキャプテンアメリカの時代に飛ばされて頑張るssです
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 01:20:33.95 ID:uHEDFE//O
支援させて頂く
16 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:24:07.20 ID:Msgk2OlF0
>>13
映画準拠です
原作でやると色々とこんがらがってしまうので…
それと>>1をミスったので書き直します
17 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:24:53.61 ID:Msgk2OlF0


〜スタークタワー〜


トニー「ハァ…」


トニー「今回、僕がしでかした過ちは取り返しのつかないモノだ。」


トニー「それにしても…」


トニー「スティーブめ…アベンジャーズが家だって言ってたな…」


トニー「あんなところが家だなんて…」


トニー「あいつも僕みたくもっと人生楽しめってんだよ…」


トニー「それにしても暇だな…」


トニー「アベンジャーズを辞めたし、
スターク・インダストリーズの業務も全てペッパーに一任している。」


トニー「それにジャービスもいなくなった。」


トニー「今の僕は孤独で仕事もない。」


トニー「確か日本では働かない若者の事をニートと呼ぶんだったな。」


トニー「あのトニー・スタークがニートになるとは…世の中わからないモンだ。」


ここはニューヨークにあるスタークタワー。

かつてはアベンジャーズの基地でもあったが、

現在は新基地へ移設されて現在はたった一人しかいない。

その一人とは…

アイアンマン:トニー・スタークはアベンジャーズが誇るスーパーヒーローである。

だが先の戦いで責任を取るようにアベンジャーズを離脱したトニーは…

暇だった。

やる事が何もなかった。
18 :1 [saga]:2015/07/11(土) 01:26:10.50 ID:Msgk2OlF0
修正終了
それでは引き続きどうぞ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 02:43:04.24 ID:YIiz4uwBo

タイムトラベル物でよく聞く時間の修正力とかタイムパラドックスとかは解決……してるよな社長だもの!
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 06:08:57.37 ID:bwmDp/Ns0
社長がまた余計な事をする予感しかない

てかアメコミではタイムスリップして碌な事が起きたためしかない
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 07:10:09.77 ID:xElauR+m0
科学者が発明すると頭抱える事になるのがマーベル
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 08:12:14.41 ID:iRU2I4LHO
「これなら押し倒せる!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 11:27:33.54 ID:IQv0j69Vo
バッキーの本名はジェームズ・ブキャナン・バーンズじゃなかった?
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/11(土) 14:39:25.49 ID:X0W6XTYTo
ザ・SSって感じの設定だ
これは面白そうだな。期待
25 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:50:57.93 ID:hG/n9vo40


〜スティーブの家〜


スティーブ「ここが僕の家だ。」


トニー「うへっ、酷いな。窮屈で汚さそう…」


バッキー「助けてもらった恩人によくそこまで悪態をつけられるなアンタ…」


トニー「うるさいな!僕は繊細なんだよ!」


スティーブ「それにしても何で空から落っこちてきたんだ?」


トニー「それは…」


トニー(恐らく空から落下したのはこの時代にスタークタワーがなかったからだろう。
あの高さから落っこちてゴロツキにぶつかる程度ですんだのは奇跡と言うべきだな。)


トニー(だが僕がこの時代にいるという事は、
さっきのフードの男とMK46もこの時代に来ているはずだ。
なんとしてもヤツとMK46を探し出さないとならない。
まったく、過去を修正するはずが結局自分の尻拭いをするだけになるとは…
なんと面倒な事になっちまったんだ…)


バッキー「一人で何ブツブツ言ってんだ?気味の悪いおっさんだな。」
26 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:52:11.41 ID:hG/n9vo40


スティーブ「そういえばまだ名前を聞いてなかったな。」


バッキー「アンタの名前を教えてくれないか?」


トニー「あ、いいとも。僕の名前は…僕はトニー・ス…」


スティーブ「トニー・ス…なんだって?」


トニー(おっとまずい!
いくらこの時代が70年前だからってこいつらに本名を明かすのはダメだよな。
こうなったら…)

27 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:53:03.64 ID:hG/n9vo40


トニー「じゃなくて…ニ…ニート!」


スティーブ「ニート?」


トニー「そう、僕の名はニート・ニート!
父が付けてくれた名前でね、東洋の言葉で働かずに生きていける者という意味だ!!」


スティーブ「働かずに生きていける者か。
それはつまり社会的地位が高い者とかそういう意味なのか?」


トニー「あ…あぁっ!そう!
たぶんそんな感じの意味だと思う!意味の解釈は違うけとそれでいいと思うよ!」


バッキー「働かずに生きているとか俺には単なる穀潰しにしか聞こえないな。」


スティーブ「あぁ、僕もそう思う。」


トニー(私だってそう思うよ…)
28 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:53:42.61 ID:hG/n9vo40


スティーブ「まあいいや、
僕はこれから徴兵検査に出かけるからしばらく自由にこの部屋を使っていいぞ。」


バッキー「おい…スティーブ!
お前また行く気か?やめておけ!もう5回も受けて全部ダメだったじゃないか!?」


トニー「ちょっと待て、徴兵って何の事だ?」


スティーブ「何の事って…今は第二次大戦真っ盛りだろ。」


バッキー「だから国中上げて俺たち若者を戦地へ送り出しているんだよ。
こんな当然の事を忘れるなんて…
アンタさっきの落下のショックで頭がイカれちまったのか!?」


トニー「徴兵だって…?こりゃまた厄介な時代へ来てしまったもんだ…」


トニー・スタークが訪れた1942年。

この時代は第二次大戦によりアメリカ中の若者が挙って徴兵されていた。

勿論殆どが半強制的に送り出されるのだが…

スティーブ・ロジャースは違った。
29 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:54:15.34 ID:hG/n9vo40


トニー「まあ僕の話は置いといてだ…検査に5回も挑戦したって?」


スティーブ「そう、5回も受けて5回ともダメだった…」


バッキー「こいつ…この通り身体が弱いから検査で引っかかるんだよ。」


トニー「そりゃ残念…じゃなくてよかったじゃないか。
戦地に送られずにすむんだぞ、これで死なずにすむし喜ばしい事じゃないか。」


スティーブ「死なずに済むから喜べだと…?
ふざけるな!今でも戦場ではみんなが命を賭けて国のために戦っているんだ!
それなのに自分だけこんな安全な場所にいるなんて耐えられない…」


バッキー「おい、そんな風に考えるなよ…」


トニー「まったく、こいつはいつの時代も生真面目だったわけか…」

30 :1 [saga]:2015/07/13(月) 16:55:25.34 ID:hG/n9vo40


バッキー「とにかく、もう馬鹿な考えはよせ。
お前は戦場送りにならずにすんだと思えばいい。
それにナチのクソッタレどもを始末するのはこの俺に任せろ!」


スティーブ「バッキー、キミの所属する107連隊は今夜出兵だったな。
前線に出て戦えるなんて…正直キミの事が羨ましく思えるよ…」


バッキー「これから前線に出なきゃいけないのにあまり意地悪い事を言うなよ。
本当はお前と行きたかったんだがスターク・エキスポのチケットだ。
これやるから気晴らしにそこのおっさんと二人で行ってくるといい。」


トニー「スターク・エキスポ…?」


バッキー「じゃあなスティーブ!
戦場でナチのクソッタレどもを根絶やしにしてくるよ!
それまで留守を頼んだぜ!!」


スティーブ「あぁ、元気でな!」


トニー(行ってしまったか。
本当なら止めてやるべきだったかもしれないな。ジェームズ・バーンズはこの戦争で…)


こうしてバッキーは今夜の出兵に備えて基地へ戻った。

残ったスティーブとトニーはバッキーの言うようにスターク・エキスポへと向かった。
31 :1 [saga]:2015/07/13(月) 18:25:10.90 ID:hG/n9vo40


〜スターク・エキスポ〜


ハワード『親愛なる国民のみなさま!
我がスターク・インダストリーズが開催するスターク・エキスポへようこそ!
展示されている未来の技術を存分に見学してください!!』


トニー「ほぅ、これがこの時代の科学の祭典。スターク・エキスポか。」


トニー「戦時中だっていうのに華やかでいい感じじゃないか!」


スティーブ「エキスポ主催者のスターク・インダストリーズの社長、
ハワード・スタークは人一倍目立ちたがり屋だからね。
僕には理解できない性格だけど…」


トニー「ふむ、お父さん。どうやら僕の性格はあなた譲りのようだ。」


トニー(それにしてもさすがは我が父にしてスターク・インダストリーズの創業者だ。
展示品を見る限りこの時代では国一番の技術の持ち主ではあるが…やはり古すぎる。
このレベルの技術ではもう一度MK46を製造するのは不可能だな。)

32 :1 [saga]:2015/07/13(月) 18:26:38.81 ID:hG/n9vo40


トニー「まあいいや、とりあえず難しい問題は後回しだ!」


トニー「コーラスガールの女の子たちを見物にでも行こうか。」


スティーブ「いやニート、僕は行きたい場所があるんだ。」


トニー「ちょっと待て!
コーラスガールのお姉ちゃんも見ずにどこに行く気だ!?」


エキスポの舞台で華やかに踊るコーラスガールをそっちのけで、

このエキスポに設置されているある場所へと向かうスティーブ。

なんとそこは…
33 :1 [saga]:2015/07/13(月) 18:27:54.44 ID:hG/n9vo40


〜徴兵検査室〜


トニー「お前…馬鹿か!こんな華やかな場所で入隊を申し込むなんて!?」


スティーブ「いいから黙ってろよ!今や徴兵は国中どこでも行われている!
だがここは正規の軍人は少ない。
ここなら検査で通る確率が高くなるかもしれないだろ!」


トニー「まったく救いようのない馬鹿だな…
まあもしも奇跡が起きてその虚弱体質な身体で軍に入れたとしよう。
それで万が一にも最前線に送られてみろ。
周りの劣悪な環境にその貧弱な身体が耐えられず一日で死ぬぞ!」


スティーブ「それでも構わないさ。
自分だけ安全な場所で何もせずにいるよりはマシだ。」


トニー「フンッ…この僕が珍しくお節介かけてやってるのに…
だがいいさ。
いくらここが正規の軍人で管理されてなくても間違いなく検査ではねられるだろうよ!
今日の夕飯を賭けたっていい!」


スティーブ「…」


こうして6回目の入隊の申込を行うスティーブ。

トニーの予想通り、また検査で引っかかるだろうと誰もが予想していたのだが…

そこに思わぬ人物が現れた。
34 :1 [saga]:2015/07/13(月) 18:29:42.33 ID:hG/n9vo40


アースキン「やぁ、私はエイブラハム・アースキン博士だ。
スティーブ・ロジャース、キミの入隊を許可しよう。今日からキミは兵士だ。」


スティーブ「あ…ありがとうございます!
やったぞニート!これで僕は今日から兵士だ!!バンザーイ!!」


トニー「なんだって!?
おい…アンタはアースキン博士とか言ったな!
何でこのもやし少年に入隊許可なんて出すんだ!?
アンタだって見てわかるだろ!こいつは…」


アースキン「あぁ、見てわかる通り彼は小男だ。
しかし5回も入隊を申し込んだ彼のガッツに私は賭けてみたいのだよ。」


トニー「賭けるって…待てよ…アースキン博士?」


トニー(そういえば以前、ブルース・バナーから聞いたぞ!
エイブラハム・アースキン博士といえば戦時中に超人血清を開発した人物だ。
そうか、当時もやし少年だったロジャースはアースキンに認められて軍に入れたわけか!)
35 :1 [saga]:2015/07/13(月) 18:31:03.94 ID:hG/n9vo40


アースキン「しかし友達想いとは感心する。
よしわかった、キミも軍に入隊しろ。私が許可書を出してやる。」


トニー「え…ちょっと待て!
僕は自慢じゃないがこの通りアラフィーだしおまけにアル中で肝臓ボロボロだぞ!?」


アースキン「構わんよ、軍は人手が足りん。
こういうのを日本では確か猫の手ほど借りたいというのだったね。」


スティーブ「やったな!ニート!
これで僕たちは兵士だ!けど約束通り夕飯は奢ってもらうからな!!」


トニー「え…マジで…?」


エイブラハム・アースキン博士の計らいで軍への入隊を許可されたスティーブとトニー。

こうして二人は陸軍へと入隊する事になった。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 18:56:46.53 ID:dN8d/Y/hO
バッキー役の俳優凄いイケメン
なんか色気あるわ
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/13(月) 19:49:50.67 ID:T1iUIYt80
これ無限ループするのか
38 :1 [saga]:2015/07/13(月) 19:56:47.76 ID:hG/n9vo40


〜訓練所〜


ペギー「私はSSR(戦略科学予備軍)のエージェント・カーター!
あなたたちの監督を任されているわ!私が指導している間は厳しく行くわよ!!」


新兵たち「「サーッ!イエッサー!」」


ペギー「ランニング50キロ!モタモタしないで!お嬢さんたち!」


新兵たち「「サーッ!イエッサー!」」


ペギー「特にビリッケツのロジャース!ニート!周回遅れよ!!」


スティーブ「ハァ…ハァ…頑張れニート!僕たちが最後だ!」


トニー「じょ…冗談じゃない…こっちは50代だぞ…」


トニー「体力真っ盛りの20代の連中と一緒にランニングなんて出来るか…!?」

39 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:00:00.38 ID:hG/n9vo40


トニー「それにしても…あの女…僕をなんだと思ってるんだ…?
僕はトニー・スターク…米軍に一番貢献しているスターク社の(元)社長なのに…」


トニー「ていうか戦略なんたらって後のシールドじゃないか…
あ〜クソッ!過去でも現代でもシールドに関わると本当にろくな目に合わないんだよな…」


トニー「エージェント・カーター…イギリス出身の女王さま気取りめ…」


トニー「幼気な僕をよくもこんなに扱いて…なんて酷いエージェントなんだ…」


トニー「今ならコールソンがどれほどイイヤツだったのかよくわかるぞ…!
あぁ…今は天国に居るであろう我が永遠の友…フィル・コールソン!
現代に帰れたら必ずキミが殺された日に戻って過去を修正してやるからな!!」


スティーブ「ニート…キミは一体…何を言っているんだ…?」

40 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:00:29.34 ID:hG/n9vo40


〜現代〜


コールソン「へっくしょん!」


スカイ「どうしたの?風邪?」


コールソン「どうもそうらしい。タヒチで休暇を取ったばかりなのにな…」


スカイ「またタヒチ行けば?」


コールソン「いや、それは御免こうむるよ。」
41 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:01:55.51 ID:hG/n9vo40


ペギー「新兵止まれ!」


ペギー「あそこに旗が立った鉄棒があるわね!」


ペギー「あの旗を取った者は私の車に乗って残りの道を走らずに帰れるわよ!」


新兵たち「「サーッ!イエッサー!ウォォォォッ!!」」


トニー「うわっ!新兵が挙って鉄棒に乗り出した!?」


スティーブ「だがみんな我先に登り出している。あれじゃあ取れっこないよ。」


新兵たち「「取れませんでした!」」


ペギー「まったく、この旗が立てられて17年。未だに取れないなんて情けないわね…」

42 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:03:12.76 ID:hG/n9vo40


スティーブ「なぁ…ニート…僕たちはどうすれば…」


トニー「そう難しく考えるな。まずは鉄棒を支えている全部抜くんだ。」


スティーブ「あ、落っこちた。」


トニー「よし、次は落ちた鉄棒から旗を取ってエージェント・カーターに渡す。
そして僕たちはエージェント・カーターの車に同乗する。
ほら、単純だろ?」


ペギー「よくやったわロジャース、ご褒美に車の搭乗を許可する!」


トニー「そりゃよかった、さぁ僕も乗せて…」


ペギー「ニート、あなたはダメ!
旗を取ったのはロジャースよ、他の新兵と一緒にちゃんと走って帰りなさい!」


スティーブ「そういうわけだ、すまないニート。」


トニー「お…おい待てよ!」


トニー「僕たち友達じゃ…って…」


((ブロロロロロッ!))


トニー「嘘だろ…本当に行きやがった…」


そしてランニングが終わり、SSRの責任者が訓練所に現れた。
43 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:13:39.41 ID:hG/n9vo40


フィリップス「諸君、私はSSRの責任者であるチェスター・フィリップス大佐だ。」


アースキン「それにアースキン博士だ。」


トニー「ぜぇ…ぜぇ…ようやく追いついた…」


スティーブ「ニート、遅かったな。」


トニー「うるさい…この薄情者め…」


フィリップス「ビリッケツの者もこれで合流した事だしこの部隊の真の目的を伝えよう!
この部隊が編成された目的は唯一つ!
我らが天敵であるドイツのナチス!そのナチスに属するヒドラを倒す事にある!!」


スティーブ「ヒドラ…?」


トニー「なんかフューリーが言ってたな。
本来シールドはナチスの一派であったヒドラを壊滅させるために組織されたらしいとか…」
44 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:14:40.97 ID:hG/n9vo40


フィリップス「ヒドラを指揮するヨハン・シュミット!
ヤツはあのアドルフ・ヒットラー以上の怪物だ!
我々はなんとしてもヒドラを倒さねばならん!
そのために明日、実行されるスーパーソルジャー計画の被験者をこれから選ぶ!!」


トニー(スーパーソルジャー計画か。
資料では確か兵士に超人血清とかいう、
怪しげなドーピング剤を打つとか今なら非人道的だと騒がれる方法だと記されていた。
まあそんな危険な事を進んでやりたがる馬鹿は…)


スティーブ「スーパーソルジャー計画か。ニート、僕たちも選ばれるといいな!」


トニー「ここにいたよ、しかも目輝かせてるし…」
45 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:15:39.36 ID:hG/n9vo40


フィリップス「落ち着け、その前に試したい事がある!ほら、手榴弾だ!!」


トニー「うわっ!何で手榴弾なんか!?」


スティーブ「みんな伏せろ!僕が爆弾の威力を身体で抑える!!」


トニー「おい馬鹿!やめろ!そんな事したら死んじまうぞ!?」


スティーブ「構うものか!僕が死んでもみんなが無事なら…」

46 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:17:19.85 ID:hG/n9vo40


フィリップス「そこまでだロジャース。
これはテストだ、しかしこれでこの部隊で一番度胸のあるヤツはロジャースに決まったな。」


ペギー「スーパーソルジャー計画に選ばれるには勇気が必要なのよ。」


アースキン「おめでとうスティーブ。
キミは栄えあるスーパーソルジャー計画、第一号に選ばれた。」


スティーブ「ありがとうございます!博士!」


トニー「…」


スティーブがスーパーソルジャー計画の被検体に選ばれた事を誰もが拍手喝采した。

しかしトニーだけはこの光景を快く思わなかった。

その夜…
47 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:17:51.37 ID:hG/n9vo40


<宿営舎>


スティーブ「この僕がスーパーソルジャー計画に選ばれた。」


スティーブ「明日はいよいよこの僕に超人血清が投与される。」


スティーブ「あぁ…明日が待ち遠しい!」


明日の実験に希望を抱くスティーブ。

だがそこへトニーが荷物を抱えてやってきた。
48 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:19:15.44 ID:hG/n9vo40


トニー「よっこいしょっと!」


スティーブ「おい…その荷物は何だ?まるで荷造りだな?」


トニー「まあな、この基地にあるモノを粗方かっぱらってきた。
食料とか服とか酒とかとにかく色々な物をね…こんなとこにこれ以上いるのはゴメンだ。」


スティーブ「まさか脱走する気か?こんな戦時下で脱走なんて重罪だぞ!?」


トニー「フンッ、重罪になんてなるものか。
僕はこの時代の人間じゃない。
故にこんな戸籍も定かじゃない人間なんて裁けるはずがないからね!」


トニー「それに僕にはこの時代でやらなければならない使命がある。
こんなところでのんびり新兵の訓練を受けている場合じゃないんだよ!」

49 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:20:11.39 ID:hG/n9vo40


トニー「そりゃそうだ、一人で脱走はしないさ。
スティーブ、一緒に来い!このまま二人で逃げるぞ!!」


スティーブ「一緒に脱走…?ふざけるな!
何で僕があれほど入りたがっていた軍を脱走しなきゃならないんだ!?
それに僕は明日、スーパーソルジャー計画の被験者になるんだぞ!!」


トニー「おい、世間知らずの坊や!
スーパーソルジャー計画がどれほどろくでもないモノか教えてやろうか。」


スティーブ「なんだって…?」


トニー「アースキンはこの計画を失敗して当然、成功すれば儲けモノって考えてんだよ!」


スティーブ「それは…どういう事だ?」

50 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:22:15.30 ID:hG/n9vo40


トニー「人体に薬物を投与して生身の人間を超人にさせる。
言ってみればこれは反則技だ。
僕の友人にもアースキンと同じく超人を生み出そうとしたヤツがいる。」


トニー「だがそいつはどうなったと思う?
大量のγ線を浴びすぎたせいで全身緑色の化物になっちまったよ!」


スティーブ「だが…博士なら…」


トニー「まあ確かに博士は失敗しないだろう。それは歴史が証明したわけだし!
だがその後はどうなると思う?
貴重な実験体を戦場に送り出すか?僕はそうは思わないね!」


スティーブ「ニート、キミは一体何が言いたいんだ?」


トニー「いいだろう、言ってやるよ!
つまりキミはアースキンがそこら辺から調達してきたモルモットにしか過ぎない!
栄えある超人兵士第一号なんて謳ってるが要はまだ一度も実験されてないわけだ!
失敗すればそれまで、だが成功すれば一生研究所でモルモットとして扱われるんだよ…」


スティーブ「研究所で…モルモットか…」


トニーの話に思わずショックを隠せないスティーブ。

だがスティーブは…
51 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:23:33.68 ID:hG/n9vo40


スティーブ「ハハ、最初からうまい話だとは思っていた。
けどニート、それでも僕はここから逃げるわけにはいかないんだよ…」


トニー「馬鹿な!軍に入れた事に恩義でも感じているのか!?
ヤツはキミを利用しているんだぞ!ここで逃げ出してもキミを非難するヤツはいない!!」


スティーブ「確かに…博士は僕を利用しているのかもしれない。
だがそれで…
僕がこのスーパーソルジャー計画に貢献出来る事で大勢の人々のためになるのなら…
それでも構わないさ。子供と一緒にくず鉄を集めているよりはよっぽどマシだよ。」


トニー「あぁ…もう…何でそんな考えになるんだよ!?」


スティーブの返答に呆れかえるトニー。

そんなトニーにスティーブはこれまでの生い立ちを語った。
52 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:24:27.72 ID:hG/n9vo40


スティーブ「少し僕の話をさせてくれ。僕の両親の話だ。」


スティーブ「僕の父はバッキーが配属された部隊と同じ107連隊所属だった。」


スティーブ「それに母も結核病棟の看護師だった。」


スティーブ「だが父は戦死、母も結核に感染して死んだ。」


スティーブ「二人とも国のために貢献した尊敬出来る人たちだった。」


スティーブ「だが僕の身体では国に貢献出来る事なんてたかが知れている。」


スティーブ「これはそんな僕が国に貢献出来る初めてのチャンスなんだ!」


スティーブ「わかってくれだなんて言わない。」


スティーブ「だが…お願いだ。僕に与えられたチャンスを無駄にさせないでくれ。」


己の事情を明かすスティーブ。

だがそんなスティーブに対してトニーもまた自らの事情を明かしてみせた。
53 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:26:20.44 ID:hG/n9vo40


トニー「それなら僕も言ってやろう。」


トニー「僕はかつてとある兵器会社の技術者だった。」


トニー「僕を悪く言うヤツは戦争を煽る死の商人だと言うが…そうじゃない。」


トニー「僕は全ての兵士を無事に家に帰したい。」


トニー「そのために強力な武器を作っていた。その事に誇りを持っていたしね。」


トニー「だがアースキンのやろうとしている事は違う!」


トニー「ヤツはキミを家に帰す気なんてない。
このまま計画が実行されればキミはあのブルックリンの家に一生帰れなくなるんだぞ!?」


トニー「今ならまだ間に合う、僕と一緒にブルックリンへ帰るんだ!」


必死に訴えるトニー。

だが…
54 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:28:23.90 ID:hG/n9vo40


スティーブ「すまない…それでも僕は…」


トニー「あぁ、そうかい。わかったよ。」


トニー「だが最後にこれだけは言わせてくれないか。」


トニー「キミが尊敬する誇り高く亡くなられたご両親だが…」


トニー「ご両親だって、
息子が軍のろくでもない実験の犠牲になる事を知ったら絶対に止めていただろうよ。」


そう言い残してトニーは宿営舎を出て行った。

スティーブは出て行くトニーに別れも告げられずその場を見送るしかできなかった。
55 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:29:34.87 ID:hG/n9vo40
とりあえずここまで

コールソンって死んだはずじゃと思われますが
詳しくはエージェントオブシールドのドラマをご覧ください
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 20:36:35.30 ID:dN8d/Y/hO
おつ

まだ見てないけど生きてたって理由出てきた?
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 20:38:05.68 ID:hqTMslQsO

これは……正直社長の言うことに共感してしまうなぁ……
でもキャプテンアメリカがいなくなるととても困るし……うーん
58 :1 [saga]:2015/07/13(月) 20:39:07.89 ID:hG/n9vo40
>>56
ネタバレになるけど本当は心臓刺されて死んだ
けどフューリーが妙なクスリ投与して無理やり生き返らせた
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 20:51:43.53 ID:/+OUdLyco
(正直そんなに困るか?)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 20:59:23.79 ID:hqTMslQsO
(そんな……いなくても問題ないとはなんてひどいことを……)
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 21:02:02.04 ID:syxgfZIao
(でもいないとアベンジャーズ締まらないし…いても仲間割れしてるけど)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 21:48:24.47 ID:Td1480Lf0
ありそうでなかった話・・・期待!
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 22:04:23.64 ID:GhT7NYcdO
(キャップがいなかったら、アベンジャーズ以前にヒドラがキューブの力で戦争勝って世界征服されてるから!!)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/13(月) 23:06:20.41 ID:wZFwZiCa0
NEETってイギリス発祥の言葉だと思ったけどここはmcvをアレンジしたユニバースだから問題なかった
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/14(火) 21:53:08.37 ID:qJ11C0WF0
これループ落ちじゃないよな
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/15(水) 01:30:20.65 ID:JHa11cTAO
誰かリアクターをくれ。

社長が呼ばれる度に胸が苦しい
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/15(水) 09:21:35.99 ID:vRq0XSKlo
社長ってそんなオッサンだったんだ…
1しか見てないけど、フラフラ女遊びしたりヒーローごっこしてる場合じゃない
68 :1 [saga]:2015/07/18(土) 08:25:33.60 ID:DLNBUEWY0


<翌日>


〜SSR秘密実験施設〜


アースキン「ほぅ、ニートがそんな事を言っていたのかね?」


スティーブ「はい、博士の悪口ばかり言ってましたよ。」


ハワード「博士、準備OKです。
この施設はこれからニューヨークの電力を全て超人血清の投与に使用します。
それなのでチャンスは一度きりです。」


ここはSSRが管理するブルックリンの地下にある秘密実験施設。

今、この場においてスティーブ・ロジャースへの超人血清が施されようとしていた。

そのメンバーの中にはトニーの父親であるハワード・スタークの姿もあった。
69 :1 [saga]:2015/07/18(土) 08:26:00.23 ID:DLNBUEWY0


アースキン「スティーブ、キミはよい友を持ったな。」


スティーブ「それはどういう意味ですか?」


アースキン「さっきの話、ニートの言った事は大凡正解だ。
私はこの実験にキミを利用している。
もっともこの実験を失敗に終わらせる気はないが、やめるなら今のうちだぞ。
誰にも文句は言わせん、キミ次第だ。」


スティーブ「今更引き返せません。これは僕に与えられた運命だと思っています。」


アースキン「そうか、よろしい。だがその前に言っておきたい事がある。」

70 :1 [saga]:2015/07/18(土) 09:04:20.19 ID:DLNBUEWY0


アースキン「我々の敵であるヒドラのヨハン・シュミット。
彼もかつてキミと同じスーパーソルジャー計画の被検体として選ばれた過去がある。」


アースキン「だが彼は失敗した。何故だと思う?彼には邪悪な心があった。
超人血清は肉体だけでなく精神にも影響を及ぼす。
その所為で邪悪な心を持つシュミットは悪の道へ堕ちた。」


アースキン「だから言わせてくれ。」
もしこの実験に成功して超人になれたとしても、今のキミであり続けてくれ。」


アースキン「他人の弱さを知り優しいスティーブ・ロジャースのままで。」


アースキン「そして自分を真に思ってくれる友を大切にしてくれ。」


アースキン「それが私の願いだ。」


スティーブ「身体は大男に、でも心はもやし野郎のままにって事ですか?」


アースキン「そういう事だ。さぁ、始めるぞ!」


こうしてアースキン博士の指揮で実験が開始される。

だがそんな実験場に忍び込んだ者がいた。
71 :1 [saga]:2015/07/18(土) 09:06:13.19 ID:DLNBUEWY0


トニー「スティーブめ、結局スーパーソルジャー計画の被験者になっちまったか。」


トニー「まったく…僕があれほど忠告してやったのに…」


トニー「まあ…ヤツがどうなろうが僕の知った事じゃない。」


トニー「え…?それなら何でこんな場所に忍び込んでいるのかって?」


トニー「それは勿論、超人血清の実験に興味があったわけで…」


トニー「断じてあの度胸だけは人一倍なもやし少年を心配して来たわけじゃないからな!?」


トニー「うん?あれは…何だ?」


なんとトニーは軍を脱走した後にこの施設へ忍び込んでいた。

だが、そんなトニーと同じくもう一人怪しげな人物がこの施設の変電室に忍び込んでいた。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 10:20:09.79 ID:saUa7Xs+O
なんだかんだ言いながら様子を見に来てくれる社長マジ社長
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 10:29:14.23 ID:klazAa0DO
俺も社長になりたいな…
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/07/18(土) 11:49:33.01 ID:TtujJ7yF0
いいよね社長
75 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:03:36.54 ID:DLNBUEWY0


〜変電室〜


フードの男「スティーブ・ロジャース…」


フードの男「我が宿敵め…キサマを超人兵士になどさせん!」


フードの男「スーパーソルジャー計画はなんとしても潰してやる!」


そこにいたのはトニーと同じく過去からやってきたフードの男であった。

この施設の電圧を狂わせてスーパーソルジャー計画を阻止しようとしていた。
76 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:04:17.16 ID:DLNBUEWY0


トニー「ちょーっと待った!正義のヒーロー!トニー・スターク参上!!」


フードの男「チッ、トニー・スターク!キサマもこの時代にやってきていたか!?」


トニー「その様子だとこの計画を邪魔しようって魂胆か。
まあ別にいいさ。こんな計画がどうなろうが僕の知った事じゃないが…」


フードの男「ならば止めるな!」


トニー「そうはさせない!
正直こんな計画なんてどうでもいいが今邪魔されたらもやし少年の命が危ないんでね!」


そう言うなりフードの男と取っ組み合いになるトニー。

意地でもこの実験を守ろうとしていた。
77 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:05:19.26 ID:DLNBUEWY0


フードの男「このっ!」


トニー「わかっているぞ!
お前がここに来たのはスーパーソルジャー計画を阻止するためだけじゃないな!」


トニー「恐らくMK46は、今お前の手元にある!
だがMK46のエネルギーはタイムスリップした時に残量がほぼ0になってしまった。
そこでこれからニューヨーク中の電力を集めるこの施設を狙ったわけか!」


フードの男「チッ…そこまでわかるか!」


トニー「けどお生憎さま、
それでも再びタイムスリップするにはエネルギーは足りないだろうね。」


フードの男「なんだと!?」

78 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:06:09.33 ID:DLNBUEWY0


トニー「考えてみろよ。
MK46に搭載されているアークリアクターは、
小型ながらこの時代のニューヨークの街の電力以上のエネルギーがある。
それでも片道分のエネルギーしかないという事は…」


フードの男「つまりこの時代では…
再びタイムスリップするだけのエネルギーを得る事は不可能という事か!?」


トニー「残念ながらそういう事になるね。
こういう展開になるのをバックト〇ザフューチャー観て考えつかなかった?
それともまさかあの名作を観てないとか?それは可哀想に…
まあ僕は天才だからそのうち何か思いつくだろうがそれをお前に教えるつもりもない。
わかったらさっさとMK46を返すんだな!」


フードの男「いや、お断りさせてもらう。
今やるべき事は我が永遠の宿敵である、
スティーブ・ロジャースが超人兵士になるのをなんとしても阻止する事になるのだ!!」



((ガシャッ!))



この時代でタイムスリップするエネルギーを生み出すのは不可能だと告げるトニー。

だがそれでもフードの男はスーパーソルジャー計画の妨害をやめようとはしなかった。

そして男は変電室の機材を破壊してしまう。
79 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:07:27.10 ID:DLNBUEWY0



「「うわぁぁぁぁぁっ!?」」



トニー「この悲鳴は…スティーブか!?」


フードの男「どうやら超人血清がロジャースに施されてしまったようだな。」


トニー「うわ、苦しそうな悲鳴を上げちゃって…
だから超人血清なんてやめろと言ったんだ!ドーピングの使用はダメ!絶対!」


フードの男「だがこれで実験は失敗。
スーパーソルジャー計画は成功せずに、
スティーブ・ロジャースも単なる一兵士として殉職するという歴史に塗り替えられた!
成功だ、これで歴史は改ざんされたぞ!!」


トニー「いいや、そうはさせないね!
この僕がスターク・インダストリーズの(元)社長という事を忘れたのかな!」


変電室の機材を破壊したフードの男。

だがその破壊された機材をトニーが大急ぎで修理を行い始めた。
80 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:08:50.63 ID:DLNBUEWY0


トニー「機材は少し古いが…
まあ天才の僕なら何の問題もなく修理できるだろう。」


フードの男「くだらん、何をするかと思えば…」


トニー「え〜と…ここのケーブルをこうして…」


フードの男「歴史は既に塗り替えられたのだ!
スティーブ・ロジャースは死んだ!アメリカの希望は失われたのだよ!」


トニー「だからここはこうなって…
ところで少し黙ってくれないか!作業に集中できないんだよ!」


フードの男「だから無駄だと…ウギャギャッ!?」


トニー「あぁ、そこのケーブルが問題だったのか。
いやぁ、お宅がそのケーブルを踏んづけたおかげでうまく送電できるようになったよ。
どうもありがとう♪」


フードの男「な…なんだと!?」


まさかの事態に驚くフードの男。

それと同時に実験室からある歓喜の声が伝わってきた。
81 :1 [saga]:2015/07/18(土) 17:23:46.46 ID:DLNBUEWY0


「やったぞ!スーパーソルジャー計画は成功した!!」


「スティーブ・ロジャースは超人兵士となった!」


「これでベルリンの男は震え上がるぞ!」


フードの男「なんという事だ…スーパーソルジャー計画が成功してしまったのか!?」


トニー「そのようだ。
見ろよ、あのガリガリのもやし少年が筋肉モリモリマッチョマンの変態になっちまった。」


フードの男「くっ…だがそれでも当初の目的だけは果たさせてもらうぞ!」


トニー「ハァ…?それはどういう意味だよ?」


その時だった。

どこからともなく銃声が響いた。

驚いたトニーが振り向くとそこで目撃したのは…
82 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:13:37.84 ID:DLNBUEWY0


アースキン「う…うぅ…」


スティーブ「アースキン博士!しっかりしてください!」


トニー「なんてこった…アースキンが撃たれたのか!?」


フードの男「その通り、最初から実験にはヒドラのスパイが紛れ込んでいたのだよ!」


スパイ「任務は完了した。これでもうスーパーソルジャー計画はおしまいだ。」


スティーブ「お前たち!許さないぞ!!」


博士を殺された怒りに駆られて、

施設から逃走するフードの男とスパイを急いで追いかけるスティーブ。

そんなスティーブをトニーも追いかけようとするのだが…
83 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:15:27.47 ID:DLNBUEWY0


アースキン「ま…待ちたまえ…ニート…」


トニー「アースキン博士…まだ生きていたか。アンタとんでもない事をしてくれたな。
これであのもやし少年の青春は台無し、ろくでもない日々が始まっちまうんだぞ…!?」


アースキン「そ…そうかもしれん…
彼は…スティーブは…優しい…心の持ち主だ…
きっと戦いともなれば…己の身を犠牲にする覚悟を持てるはずだろう…」


トニー「自分の身を犠牲にか…まったく…そんな馬鹿な考えは僕には理解できないね!」


アースキン「うむ…ニート…キミは彼とは逆の考えの持ち主だ…
だからキミに頼みたい…彼を…スティーブを…守ってやってくれ…」


トニー「守れ…だと…?」


アースキン「あぁ…彼を頼むぞ…」


アースキンはトニーにスティーブの事を託すとそのまま息絶えた。

トニーはアースキンの死を見届けた後に追跡に出たスティーブと合流する。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 18:20:44.73 ID:vxSK9boqO
歴史改竄成功したんか……?
85 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:44:56.23 ID:DLNBUEWY0


スティーブ「見つけたぞ!お前たちは何者だ!?」


トニー「あいつらはドイツのスパイだ。
お前さんのドーピング実験を失敗させようとわざわざ施設に潜り込んでいたんだよ。」


スティーブ「ニート…いつの間に!キミは脱走したはずじゃ!?」


トニー「今頃僕がいる事に気づいたか。そんな事よりも目の前の事に集中しろ!!」


フードの男「スティーブ・ロジャース、
超人血清の実験成功おめでとう。これでキミは晴れて化物になれたわけか!」


スパイ「だがそれもここまでだ!死ね!」


((ダンッ!))


なんとか追いついたスティーブとトニー。

だがフードの男たちは銃を持っていた。

今の二人は文字通り手ぶらなのだが…
86 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:47:17.18 ID:DLNBUEWY0


スティーブ「銃弾なんて今の僕なら!」


トニー「待て、これでも使え!」


スティーブ「何だこれは!鉄板じゃないか!こんなのでどうしろと言うんだ!?」


トニー「この…超人血清で脳みそまで筋肉になったようだな!
いくら超人兵士でも所詮は鉄の鎧も着飾っていない生身の身体だろ!
その鉄板でも持って突っ込めば銃弾くらいは弾くはずだ!!」


スティーブ「わ…わかった!よし、行くぞ!ウォォォォォッ!!」


フードの男「あの馬鹿…こっちに突っ込んで来るぞ!?」


スパイ「ひ…ひぃぃっ…」


((ドガッ!))


超人兵士として強化されたスティーブのタックルが決まった。

並みの人間ならまず防ぎようもないパワーに二人は為す術もなく吹っ飛ばされた。
87 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:47:58.98 ID:DLNBUEWY0


スパイ「う…うぅ…」


スティーブ「やった!ドイツのスパイを捕まえたぞ!」


トニー「そんなヤツはどうでもいい!それよりもあの男は!?」


フードの男「フハハハハ!やるじゃないかスティーブ・ロジャース!
さすがは私の宿敵、だが私とてこんな場所にこれ以上長居するつもりはないのでな。」


トニー「おっと、その前に話をさせてくれ!
MK46に搭載されているアークリアクターのエネルギー補給はお前には無理だ。
諦めてさっさと僕に返すんだな。
そうすればお情けで元の時代に戻してやる事も考えてやらなくもないぞ。」


フードの男「元の時代か…私にとってはここが元の時代なんだがね…」


トニー「なんだって…?」


フードの男「それとエネルギーについては心配無用だ。ひとつだけ宛があるからな。
さて、お喋りが過ぎたようだ。それでは失礼させてもらうよ。あぁ、その前に…!」


((ドスッ!))


スパイ「ギャァァァッ!?」


スティーブ「あいつ…仲間を殺したぞ!」


トニー「しかも自分は隠していた潜水艇に乗って逃走している。もう追うのは無理だ。」


こうしてフードの男は何処かへと逃走した。

だがこの光景をニューヨーク中の市民に目撃されていた。
88 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:51:43.62 ID:DLNBUEWY0


「おい…あの大男は一体何者だ…?」


「銃に怯まずに果敢に戦っていたぞ!」


「でも死人が…」


「一体どうなっているんだ?」


スティーブ「まずいな、目撃者がたくさんいるぞ。軍の極秘実験だったのにこれでは…」


トニー「いや、もしかしたら…これは利用できるぞ!」


トニー「ニューヨーク市民のみなさん!大変です!
実は先ほどこの街にドイツのスパイが現れたのです!!」


トニー「ですがご安心ください!あるヒーローがそれを颯爽と解決してくれたのです!」


トニー「え?そのヒーローは誰かだって?」


トニー「それではご紹介しましょう!彼の名はスティーブ・ロジャース!!」


スティーブ「お…おい…何を言って…!?」


トニー「いいから手を振っておけ!市民を不安がらせるな!」


スティーブ「あぁ…わかったよ…どうも…よろしく…」



「「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」」



こうしてこの事件はスティーブ・ロジャースが初めて解決した事件として取り上げられた。

そして事件は瞬く間にアメリカ全土に知れ渡る事になる。
89 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:52:57.48 ID:DLNBUEWY0


〜SSR(秘密基地)〜


フィリップス「まったくなんてザマだ!
ナチスのスパイがこの施設の存在を知っていて実験を見学していたとはな!」


フィリップス「おまけにアースキン博士も殺害された。」


フィリップス「超人兵士に関する研究は博士の主導で行われていた。
その博士が死亡となればもう超人兵士を作る事は不可能だ。クソッ!?」


ペギー「ですが大佐、既にロジャースが成功していますが…」


フィリップス「私が欲しかったのは兵隊だ。一人では何もできん…」


ここはSSR秘密基地。

アースキン博士の死により頓挫するスーパーソルジャー計画。

だがそんな時、ある提案が告げられた。
90 :1 [saga]:2015/07/18(土) 18:54:14.73 ID:DLNBUEWY0


トニー「おやおや、みなさんこれまた随分浮かない顔をしていますねぇ!」


フィリップス「キサマは確かニートとかいう新兵だったな。」


ペギー「あなた…昨日脱走したはずじゃ…?」


トニー「どうやら誤解があったらしい。
僕は脱走したわけじゃない。ナチスのスパイを捕らえようと全力を尽くしたのですよ!」


フィリップス「フンッ、どうだかわからんがな…それで一体何の用だ?」


トニー「あぁ、実はスティーブ・ロジャースの今後についてご相談しようかと思ってね。」


ペギー「スティーブの今後って彼はまだ術後経過を見なければ…」


トニー「術後経過ねぇ、そりゃ当然な措置だ。それでその後はどうなる?」


ペギー「それは…」


フィリップス「現段階においてロジャースは貴重な成功例だ。
計画続行には彼の生体データが必要となる。暫くは研究所で実験体として活用する。
彼もそのリスクを踏まえた上で被験者になった。当然の事だろう。」


トニー「やっぱり、そうなるわけか。」


予めこうなる事を予想していたトニー。

そこでトニーはある新聞を見せた。
91 :1 [saga]:2015/07/18(土) 19:05:03.87 ID:DLNBUEWY0


トニー「それではこの新聞、デイリー・ビューグルの記事を読んでもらおうか。」


ペギー「え〜と…この記事は…ブルックリンでナチスのスパイを撃退?」


フィリップス「撃退したのは若いアメリカ兵士?
しかも彼はなんと…スーパーソルジャー計画の被験者と載っているぞ!?
キサマ!まさかこの極秘計画を新聞社に公表させたのか!!」


トニー「その通り!
今日のデイリー・ビューグルの新聞は飛ぶように売れていますよ!
さて、ここで再度質問しましょう。
スティーブ・ロジャースを本当に実験室送りにしてもよろしいのですかな?」


フィリップス「キサマ…一体…どうするつもりだ…?」


トニー「なあに、私に少しの権限を与えて欲しいだけですよ。
この私が新たに立ち上げる芸能事務所、ニートプロダクションのためにね♪」


ペギー「ニートプロダクション…?」


こうして軍の幹部を説得する事に成功するトニー。

それから数日後…
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 19:25:53.75 ID:vxSK9boqO
ニートなのに仕事するのか……
93 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:06:59.91 ID:DLNBUEWY0


トニー「さぁ、スティーブ。今日からここがキミの戦地となる。しっかり頼むぞ!」


スティーブ「正直言って自信がない。何故こんな事になってしまったんだ…?」


トニー「何も心配する事はない。この国の人々がキミの活躍を期待している。」


スティーブ「だがニート…僕は…」


トニー「いいからさっさとしろ!みんな待っているんだぞ!」


スティーブ「わかったよ!こうなったらヤケだ!!」


こうして新たな戦場に出るスティーブ。

だがその戦場というのは…
94 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:08:05.37 ID:DLNBUEWY0


〜舞台〜


トニー「LADIES & GENTLEMEN!」


トニー「初めまして、私の名はニート・ニート!
この舞台の主催者にしてニート・プロダクションの社長を務めている者です!」


トニー「さて、みなさんはご存知でしょうか?
先日このニューヨークに現れたナチスのスパイ!それを倒した謎の男!」


トニー「彼の正体は何なのか?
それは軍が極秘に進めていたスーパーソルジャー計画の被験者なのです!」


トニー「彼は祖国を守るために立ち上がった無敵のヒーロー!」


トニー「その名も…キャプテェェェェェン!アメリカァァァァァァァッ!!」


舞台の壇上でキャプテンアメリカの名を叫ぶトニー。

同時にスティーブは青いタイツに身を包んだ格好で現れた。

それも大勢のコーラスガールを連れて…
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 21:08:12.97 ID:TBvOTkyzo
キャー スティーブサーン
96 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:10:34.21 ID:DLNBUEWY0


『Who’s strong and brave, here to save the American Way?』


キャプテンアメリカ「戦場に出るだけが戦いじゃない…」


『Who vows to fight like a man for what’s right night and day?』


キャプテンアメリカ「僕らにも戦う方法はある…」


『Who will campaign door-to-door for America,』


キャプテンアメリカ「キミらが買う戦時国債が、
戦地で戦っている大切な人たちの銃弾になるんだ…」


『Carry the flag shore to shore for America,』


キャプテンアメリカ「国債を買えば大切な人の銃弾になる…」


『From Hoboken to Spokane,The Star Spangled Man with a Plan!』


キャプテンアメリカ「これは戦争に勝つためだから…」


『We can’t ignore there’s a threat and a war we must win,』


キャプテンアメリカ「銃弾や砲弾がなければ戦争には勝てない…」


『Who’ll hang a noose on the goose-stepping goons from Berlin?』


キャプテンアメリカ「だからキミたちには国債を買って…」


『Who will redeem, head the call for America,』


キャプテンアメリカ「愛する人を守ってほしい…」


『Who’ll rise or fall, give his all for America,』


キャプテンアメリカ「備えを万全にすればドイツ軍は恐れをなし、国へ逃げ帰るだろう…」


『Who’s here to prove that we can?』


キャプテンアメリカ「一緒にヒットラーを叩きのめそう…」


『The Star Spangled Man with a Plan!』


キャプテンアメリカ「みんな、愛する人のために国債を買うんだぞ…」


トニー「よーし、上出来たぞキャプテン♪」


トニーがスティーブのために用意した戦場。

それは国債を売るためのプロパガンダとしての宣伝材料であった。

こうしてスティーブが扮するキャプテンアメリカの存在は、

全ての国民に知らされる事になった。
97 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:11:39.80 ID:DLNBUEWY0


〜楽屋裏〜


トニー「それでね、僕の友人は戦車を持ってきてこう言ったんだよ。」


トニー「お探し物はこちらですかな将軍?ってね!」


「「HAHAHAHAHAHAHA!!」」


トニー「うわっ、大受けだよ。」


トニー「よかったなローディ、お前こっちじゃ人気者だぞ。」


舞台が終わり楽屋裏では、

トニーが酒を飲みながらコーラスガールの女の子たちと談笑していた。

そこへ舞台を終わらせたばかりのスティーブが怒涛の勢いで乗り込んできた。
98 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:13:38.91 ID:DLNBUEWY0


スティーブ「ニート!これは一体どういう事だ!?」


トニー「よぅ、我らがキャプテンアメリカさま♪
舞台は大盛況、これで国債はかつてないほど売れるぞ!」


スティーブ「国債なんてどうでもいい!
何で僕が国債なんて売らなきゃいけないんだ!?
いや、そもそもキャプテンアメリカって何だよ!?」


トニー「まあそれは…その…
キャプテンアメリカってのはつまりアレだ。わかりやすく言うと国債売るマン!
愛国心ある国民のみなさまに国債売って儲けるヒーローの事だね。」


スティーブ「ふざけるな!大体僕は研究所に送られるはずじゃ…」


トニー「それは僕の方で止めておいた。」


スティーブ「ハァ…?どうしてだ!?」

99 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:14:41.18 ID:DLNBUEWY0


トニー「いや、先日のキミの活躍が新聞沙汰になってね。
どういうわけか(まあ僕がリークしたからだけど)
新聞に極秘だったスーパーソルジャー計画の詳細が載っていたわけ!」


トニー「それでみんなが超人になったキミの事を知った。
たった一人でナチスのスパイに立ち向かった勇敢なヒーロー!
それを単なるモルモットにするのはどうかと上層部が大層悩んだそうだ。」


トニー「そこへこの僕、デキる男ニート・ニートが助言してあげたわけ。
スティーブ・ロジャースをプロパガンダに利用しちゃいましょうってね!
これがキャプテンアメリカ誕生秘話さ!」


スティーブ「なんて酷い裏話だ…
よくも本人の了解も取らずに…だがそうなると僕の任務は一体どうなるんだ?」


トニー「安心しろ、キミの任務は既に8割方終了している。」


スティーブ「8割も…?」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 21:16:01.55 ID:TBvOTkyzo
なんて汚い大人の事情だ……ww
101 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:16:20.61 ID:DLNBUEWY0


トニー「スティーブ、そもそもキミの任務は超人兵士になる事だった。」


トニー「そしてそれはめでたく成功、
後は毎日の採血やらで術後経過のデータを取って戦争をのんびりやり過ごせばいい。」


スティーブ「そんな…だったら前線に出させてくれ!
どうせデータは取れているんだろ!
こんなところで国債売るよりもその方がはるかに国のためになる!!」


トニー「まったくこれだから脳筋は…
キミを前線に出したらデータが取れなくなるだろ。それじゃあ意味はないんだよ。」


スティーブ「だから安全な場所で、
こんな馬鹿げたショーをやりながら酒でも飲みながら国債を売り続けろというのか!?
冗談じゃない、この事は新聞社にリークさせてもらうぞ!!」

102 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:18:52.42 ID:DLNBUEWY0


トニー「言っておくがデイリー・ビューグルにタレコミしようなんて思っても無駄だぞ。
政府のお偉方が圧力をかけてキミのバッシング記事を全部揉み消しているからな。」


スティーブ「馬鹿な…新聞社には報道の自由があるはずだ!」


トニー「そんなモノ、戦時下では戯言さ。
まあ結構強硬な圧力かけたからデイリー・ビューグルには相当恨まれているはずだね。」


スティーブ「つまりは全部キミの思惑通りというわけか!
ニート、その名の意味通りキミは僕を利用して汗水流して働かずにすむってわけか。
本当に最低なヤツだな!見損なったぞ!?」


怒ったまま部屋を飛び出していくスティーブ。

ちなみにこれから数十年後、

ニューヨークにとある蜘蛛のヒーローが現れるのだが、

この時の事を根に持ったデイリー・ビューグル社はそのヒーローを目の敵にしてしまう。

けどそれはまた別のお話…
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 21:21:55.19 ID:TBvOTkyzo
スパイディカワイソス
104 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:24:05.58 ID:DLNBUEWY0


トニー「まったく、僕の意図も知らずに言いたい放題言ってくれるねぇ…」


トニー「だがこれでいい。」


トニー「あのもやし少年は運命に従って超人兵士と化してしまった。
こうなればヤツの往く末は戦死か研究所送りにされるかのろくでもない二択しかない。」


トニー「ドイツとの戦争なんてあと3年もすればアメリカの圧勝で終わる。
そうなればもやし少年が犠牲になる必要なんてないはずだ。
それにあのフードの男、
気にはなるがアークリアクターに代わるエネルギーを調達なんて出来るはずがない。
恐らくただの虚仮威しにしか過ぎない。どうせ何も出来やしないさ。」


トニー「僕はこの時代でのスティーブの結末を知っている。
この時代のスティーブはブルックリンの家に帰る事は出来なかった。
ならばその未来をこの僕が変えてみせようじゃないか。」


トニー「そのためなら誰になんと言われようが関係ない。
ヤツを戦場にも、ましてや研究所にだって行かせやしない。
この舞台で終戦を迎えるまでヤツにはスターを演じてもらう。
そして僕もヤツの前では道化でも演じてやろう!」


トニー「そうだ、僕はトニー・スターク。
全ての兵士を家に帰す事を使命とする男だ。そのためなら何だってやってやる!」


この真意を誰にも語らずに自分の胸に留めるトニー。

だが運命は彼の思惑とは裏腹に大きく動き出そうとしていた。
105 :1 [saga]:2015/07/18(土) 21:28:25.42 ID:DLNBUEWY0
とりあえずここまで

>>67
原作は知りませんが中の人(ダウニーjr)が今年で50歳なので

>>72
誤解されがちですが社長は意外と仲間思いなのです

>>92
プロダクションの社長といっても基本は舞台裏で酒飲むだけです
ショーはキャップに任せてます

>>103
デイリー・ビューグルはスパイディに出てくる新聞社ですから
次のキャップの映画でスパイディも出演が噂されてますし

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 21:30:05.48 ID:TBvOTkyzo

社長に酒ってそれ一番ダメな奴じゃ
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/18(土) 23:24:31.59 ID:AKegMdno0

AoU見たら根本的なところでキャップと社長は相容れないのがよく分かる
それだけにここの2人がどうなるか楽しみ
108 :1 [saga]:2015/07/23(木) 22:34:16.48 ID:s9cL70FL0


〜ドイツ〜


シュミット「ほぅ、キサマか。
アメリカでスパイ活動していた我らが同志を殺害して乗り込んできたという輩だな。
目的は何だ?」


ゾラ「あわわ…」


フードの男「フフフ。」


ここはドイツ。

ナチスに属する組織であるヒドラの本拠地。

その総帥の部屋ではあのフードの男が、

ヒドラの総統であるヨハン・シュミットと科学者であるドクターゾラと対峙していた。
109 :1 [saga]:2015/07/23(木) 22:35:11.12 ID:s9cL70FL0


フードの男「私を仲間に入れろ。それが望みだ。」


シュミット「何を言うかと思えば下らん!
我らの同志を殺しただけではなく仲間に入れろとは、キサマ何を考えている!?」


フードの男「シュミット、私は未来を知っている。
今のままではお前は間違いなくアメリカに負けるだろう。
だが、私の言う事を聞くがいい。
そうすればお前はヒットラーを出し抜き、連合軍を倒して世界を征服する事ができる!」


ゾラ「よ…世迷言ですぞ!そんなうまい話があるはずがありません!?」


シュミット「ドクターの言う通りだ。
そんなうまい話があるのなら何故自分でやろうとしないのだ?」


フードの男「いいだろう、ならばとっておきの証拠を見せてやろう。」


そしてフードの男はシュミットにだけわかるように素顔を見せた。

その素顔を見たシュミットは思わず驚きの顔を隠せなかった。
110 :1 [saga]:2015/07/23(木) 22:36:06.69 ID:s9cL70FL0


シュミット「馬鹿な…その顔は…!?」


フードの男「わかるかシュミット。
お前をより深く理解できるのはこの世界で私しかいない。」


シュミット「いいだろう。
キサマの仲間入りを認めてやる。今日からキサマは我がヒドラの幹部だ!」


ゾラ「そ…総帥!一体何故!?」


フードの男「ありがとうヨハン・シュミット。
ヤツらめ、見ているがいい!この私がいる限りヒドラは不滅なのだ!
頭をひとつ斬り落とされても、そこにふたつまた頭が生えてくる!それがヒドラだ!!」


ヒドラと手を結ぶフードの男。

そんな三人の前に、部屋の中央に青く輝く奇妙な石が置かれていた。

怪しい光を発しながら相応しき者が訪れるのを待ちわびていた…
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/24(金) 03:06:19.51 ID:yLHzVVkTo
手を結ぶか
敵対的な乗っとりをやってくれれば少しは敵も減ったのに……
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 00:28:10.26 ID:H8qtRL4K0
MIBを思い出すな
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/07/25(土) 00:31:56.03 ID:/cy6ChT4o
キャップのコスチュームはファーストアベンジャーの時のが一番かっこいいな
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/10(月) 20:12:28.88 ID:rhL9qGMr0
v
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/23(日) 17:25:24.05 ID:kup97lodo
面白かったのにもう来ないのかな
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/08/28(金) 21:37:56.90 ID:BEK65mnk0
a
117 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:02:30.09 ID:vELn8cUj0


〜イタリア戦線〜


スティーブ「ハァ…今日は最悪だった…」


トニー「そう落ち込むなよ。こんな日もある。働いたら負けだぞ。うぃ〜ひっく!」


スティーブ「落ち込むなだって…?
このイタリア戦線にまで駆けつけて、
馬鹿みたいな衣装着て舞台に上げられたら誰だって怒りたくもなるさ!!
ていうか酒臭いな…また昼間から飲んでたな!?」


トニー「どぅどぅ、あんまり怒ると血圧上がって大変だよ。
もっと良い事考えろよ、この前の映画なんて大好評だったじゃないか。ひっく!」


スティーブ「確か『キャプテンアメリカ 卍帝国の野望』だっけ?
あれ…前半はよかったのに後半はかなりショボかったな…
観に来たお客さんたちが軒並みボロクソ文句言ってたぞ。」


トニー「仕方がないさ。
予算の都合だよ。今は戦時下だし映画の予算が出ただけでも良しとし思わないと。」

118 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:03:21.40 ID:vELn8cUj0


スティーブ「その戦時下でだけど…
今回の訪問地は今までで一番客受けが悪かった。バッシングの嵐だったぞ。」


トニー「ふむ、どうやら僕のプロデュースもこの戦地までは届かなかったようだ。
力及ばずって事かもしれんな。
まったく、キャプテンアメリカの名声もたかが知れているねぇ。
これだったらコーラスガールのお姉ちゃんたちをアイドルにでもすればよかった。
日本でやっているアイドルみたく48人くらい集めて総選挙とか握手会やってなぁ!」


スティーブ「なんだか具体的すぎるぞニート…ていうか昼間から酒飲みすぎだろ…」


トニー「この程度飲んだうちに入らないって!
もやし少年も一杯やりたまえよ!キミが稼いだ金で飲む酒はうまいぞぉ♪
キミが稼いだ国債で軍はバンバン銃弾を買える!
それに僕らはそのお零れでほんのちょっと酒を嗜む事ができる。
まさに良い事尽くめじゃないか!!」


スティーブ「ほんのちょっと…?既にボトル10本開けてるじゃないか。
それに酒は遠慮しておく。僕は超人血清の影響で酔えないんだ。」


トニー「あぁ…酒に酔えないなんて可哀想に…
だから血清なんか打つのはやめろと言ったんだ!
酒が楽しめないヤツはまともな人生を送れないぞ!ま、僕が言うセリフじゃないけど…」


そんな雑談を交わす二人。

だがスティーブの言うように確かにこの前線の兵士たちの士気は最悪だった。

そんな二人の下へある女性がやってきた。

エージェント・カーターである。
119 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:04:33.89 ID:vELn8cUj0


ペギー「あなたたち久しぶり。こんなところまでドサ回りとはご苦労な事ね。」


スティーブ「キミはペギー・カーター!まさかキミまでこんな最前線にいるなんて!?」


トニー「やぁ、エージェント・カーター。
僕たちは与えられた仕事をこなしているだけだよ。文句があれば上層部に進言する事だ。」


ペギー「まったく、せっかくの超人血清が単なる見世物に使われるなんて…
天に召されたアースキン博士が知ったらきっと墓場の下で泣くわね。」


トニー「そりゃきっと嬉し涙さ。
自分の最高傑作が世界中に知れ渡ったんだ。感動のあまり嬉し涙を流しているんだよ!」


スティーブ「ニート!いい加減黙れよ!」


ペギー「ハァ…大事な事を言おうと思ったけどもういいわ…」


スティーブ「ペギー待ってくれ!それは何の話だ?」


ため息をついてうんざりするペギー。

そんなペギーをスティーブが追いかけて奥のテントへと行ってしまった。
120 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:05:05.25 ID:vELn8cUj0


トニー「あ〜ぁ、若者たちが二人きりでお熱いねぇ。
あとはよろしくやりなよ…ってこれじゃまるで僕は老人じゃないか!」


トニー「いかん!いかん!僕はまだ青春謳歌中のアラフィーだ!」


トニー「僕も童〇もやし少年に負けずにコーラスガールの子たちと一発…」


トニー「うん?何だ…?」


「!」


「…!」


「………!?」


トニー「声がでかいな…あれはスティーブたちが向かったテントの先だぞ!」


気になったトニーが後を追いかけてみた。

テントへ入るとトニーと入れ替わりでスティーブが血相を変えて出てきた。

テントの中を覗いてみるトニー。

すると先ほどのテントにはこの前線を指揮するフィリップス大佐の姿があった。
121 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:05:39.51 ID:vELn8cUj0


フィリップス「フンッ、アメリカの希望の次はアメリカの穀潰しが現れたか!」


トニー「おやおや、これはフィリップス大佐!
なるほど、この前線はあなたが指揮していらしてたわけですなぁ。
失礼、今まで気づきませんでしたよ。」


フィリップス「皮肉なんぞどうでもいい。
それよりもさっさとロジャースを連れてこの前線を離れてくれ。鬱陶しくてかなわん!」


トニー「もう離れろと?…我々はまだ来たばかりなんですけどねぇ…」


フィリップス「一応教えておくがもうじきここは激戦区と化す!
107連隊の200名近くが捕虜としてドイツ軍に連行されたんだ。
我々はこれよりドイツ軍へ全部隊による総攻撃を仕掛けねばならんのだ!!」


トニー「あぁ、そういう事ですか。
道理で駐屯地の連中が殺気立っているわけだ。
そうなると確かに我々は邪魔者ですなぁ。それではお言葉に甘えて退散しましょう…
あれ?107連隊…?」


107連隊、その名前にトニーは聞き覚えがあった。

それはスティーブの友人であるバッキーの所属する部隊だ。
122 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:09:30.12 ID:vELn8cUj0


トニー「思い出した!
107連隊といえばスティーブの友達のバッキーがいる部隊だ!?」


フィリップス「あぁ、ヤツもその事でお友達が捕虜になっていないか私に尋ねに来たよ。
まあ残念ながらお友達は…この駐屯地にはいない。
恐らく戦場で死体となったか囚われた200名の捕虜の中にいるのかどちらかだが…」


トニー「それならすぐに助け出せ!200名の捕虜もだ!」


フィリップス「無茶を言うな!
前線より50キロ離れた場所に囚われているんだぞ!
捕虜の囚われた先にはヒドラの秘密基地があるがヤツらの守りは完璧だ!
何故ならこの前線にヒドラ総統であるヨハン・シュミット、
それにヒドラの技術者であるドクターゾラが出ているという情報まであった!
トップが現れたとなれば敵の守りも厳重になるだろう。
それに引き換えこの駐屯地にいる兵は消耗している。今の状況では捕虜奪還は不可能だ。
訓練を途中で放り出したキミに理解しろとは言わん。
だが捕虜の救出作戦を行う余裕など今の我々にない事くらいはわかってくれ!!」


トニー「あぁ、わかったよ。お宅らは兵士たちを見捨てるわけかい。
みんな国のために戦ったってのに可哀想になぁ!
だが情報提供には感謝する。こっちも大事なタレントを傷つけられるのは御免だ。
急いで荷物をまとめて帰り支度をさせてもらうよ!」


フィリップスから大凡の事情を教えられたトニー。

急いで自分たちのテントへ戻り帰り支度をするのだが…
123 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:10:13.14 ID:vELn8cUj0


トニー「おいスティーブ、急いでここから離れるぞ!」


スティーブ「ニート!僕はバッキーを助けに行くぞ!
この事を僕に教えてくれたエージェントー・カーターも協力してくれるそうだ!」


ペギー「急ぎましょうスティーブ、時間が惜しいわ。」


トニー「おい…ちょっと待て!
これはどういう事だ!?大体カーター!アンタはフィリップスの部下だろ!!」


ペギー「確かに私は大佐の部下よ。
けど平和への志においては大佐の命令なんて関係ないわ!」


トニー「おいおい…冗談だろ!
囚われた連中はヒドラの秘密基地へ連行されたんだぞ!
そこがどういう場所かわかっているのか!?」


ペギー「えぇ、敵軍の侵入を防ぐ強固な要塞。
内部ではヒドラの新兵器の製造が行われて、
兵隊たちもヒドラの最新兵器を装備している厳重な施設よ。」


ペギーの説明する通り、秘密基地は厳重に守られていた。

そんな場所へスティーブ一人を向かわせるのはあまりにも無謀であった。
124 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:12:01.00 ID:vELn8cUj0


トニー「それならわかるだろ!このもやし少年が一人で行って何が出来ると言うんだ!?」


スティーブ「大丈夫だ、僕には超人血清を施されたこの肉体がある。
あんな貧弱な身体ならともかく今の僕なら単独で侵入する事くらい容易いはずだ。」


トニー「うわぁ、言うと思ったよ。いいかよく聞けよこの自意識過剰な脳筋野郎!」


スティーブ「正直キミの口から自意識過剰だと罵られたくはないのだが…」


トニー「いいから黙って僕の話を聞け!
本来、捕虜の救出任務というのは軍ではもっとも難易度が高いものだ!
それこそ熟練した兵士でなければ不可能なほどにな!
だがキミは熟練された兵士ではない。おまけにろくな装備もない!
それなのにたった一人で200名の捕虜の救出に行くなんて無茶にも限度があるんだよ!?」


スティーブ「だからって大佐に任せておけるか!
大佐は既に200名の捕虜たちを見捨てている。
彼らを助けに行く事が出来るのは僕たちだけだ!!」

125 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:12:29.94 ID:vELn8cUj0


トニー「おいおいおいおいおい…
もしかしてキミは自分が特別な存在だとでも勘違いしているのか?」


トニー「言っておくぞ!
所詮キミはドーピングで図体だけがでかくなっただけの単なるもやし少年だ!」


トニー「それだけなんだよ!
強固な鉄の鎧を装着して空を飛べるわけでもないし必殺必中の弓矢の使い手でもない!
ましてや緑色の巨大な化物に変身できるわけでもハンマー持った雷の神さまでもない!!」


トニー「キミは普通の人間なんだよスティーブ…」


スティーブ「ニート、言いたい事はわかった。
だがここで友が苦しむ姿を黙って見ているほど僕は悠長な男じゃないんだよ。」


ペギー「行くわよスティーブ。」


トニーの必死の説得も虚しく、

スティーブはペギーのジープに乗りそのまま駐屯地を出発した。

残ったトニーは唯一人虚しさを感じていた。

だがそこへ一人の男がトニーに声を掛けてきた。
126 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:13:40.33 ID:vELn8cUj0


ハワード「やぁ、キミは確か…ニート・ニートだったね。」


トニー「父さ…じゃなくてハワード!そうか、キミもこの戦場に呼ばれたのか。」


ハワード「あぁ、ところで今出て行ったジープだけど…
乗っていたのはペギー・カーターにそれとお宅のキャプテンアメリカに見えたけど?」


トニー「そうさ、あの二人今から捕虜の救出に向かうんだとさ…」


トニー「馬鹿らしいだろ!」


トニー「僕が必死に止めたのにあいつら聞く耳すら持っちゃくれない…」


トニー「結果はわかりきっているのに…何を考えているんだ!?」


スティーブの行動に理解を見いだせないトニー。

そんなトニーに対してハワードはある助言を告げた。
127 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:15:26.72 ID:vELn8cUj0


ハワード「私は理解できるがね。」


トニー「ハァ…?行ったら最後死ぬんだぞ!それをどう理解しろと言うんだ!?」


ハワード「それでは逆に聞くが、
もしも囚われているのがキミの大切な人だったらどうする?
たとえば恋人とか親友とか誰でもいいから考えてみるといい。」


トニー「そりゃ…勿論…
ローディは…まあ自力で脱出するから心配ないが…
ペッパーがピンチなら間違いなく助けに行くね!何があっても必ずだ!!」


ハワード「なるほど、だがその時手元に何の武器もなかったらどうする?
それでもキミは彼女を助けようと思うのかい?」


トニー「当然!手元に武器があろうがなかろうが関係あるか!
ペッパーは僕にとって大切な人だ。この身に代えても必ず助けてみせ…あっ!?」


ハワード「そう、今キミが言ったように恐らくスティーブの心境も同じだろうね。」


トニー「けどこれとそれとは事情が違う!第一僕ならそんな無茶な真似はしない!」


ハワード「本当にそうかな?私は以前にもキミの無茶な真似を目撃したのだがね…」


ハワードが語るトニーが以前も行った無茶な行動。

それは超人血清の実験後にヒドラのスパイと戦った時の出来事についでだった。
128 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:18:11.83 ID:vELn8cUj0


ハワード「あの時、キミはスティーブをその身を顧みずに助けた。
おかしいだろ?彼はあの時点で無敵の超人兵士となったはずだ。
それなのにキミは我が身を呈してまで庇った。
恐らくキミにとってスティーブ・ロジャースは掛け替えのない大事な人なんだろう。
だからそんな無茶な真似ができたんだ」


トニー「この僕がそんな真似を…
そういえばこの時代はスティーブの生きた時代なんだ。
必死に大事な者たちを守ろうとして当然なんだ。それなら僕も…!」


ハワード「それにしても奇妙感じだな。
キミは私よりも年上なのにまるで息子に説教しているみたいだ…?」


トニー「父さん、どうやら僕はまだあなたに教えを受けねばならないようだ。
さてと、そうとなればグズグズしている暇はない。
ハワード、実は話があるんだが…」


父であるハワード・スタークからの言葉を受けて決意を新たにしたトニー。

そしてトニーは行動を起こした。

それから数時間後…
129 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:19:47.54 ID:vELn8cUj0


〜ヒドラ秘密基地付近〜


スティーブ「クソッ!エージェント・カーターとはぐれてしまった…!」


スティーブ「こんな右も左もわからない場所ではぐれるなんてどうしたら…?」


スティーブ「おや?なんだか妙なトラックが近づいて来るぞ?」


スティーブ「何だあのトラック?
看板にニート&スタークプロダクションって書いてある!まさか!?」


ペギーとはぐれて前線を彷徨っていたスティーブ。

そんな彼の前に赤と金の派手な塗装をしたトラックが出没。

そのトラックの中へと恐る恐る入るとそこにいたのは…
130 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:21:28.17 ID:vELn8cUj0


トニー「遅いぞスティーブ、
我が社のモットーは時間に正確である事だ!遅刻はギャラから引いておくからな!」


ハワード「やぁ、キャプテン。よく無事でいてくれた。
エージェント・カーターの事は心配しなくていい。
彼女は生粋の方向音痴だから前線とは関係のない場所へと向かって行ったよ。」


スティーブ「ニート!それにハワード・スタークまで!一体どうなっているんだ!?」


トニー「実はハワードの会社と合併する事になったんだ。」


スティーブ「スターク社と…いきなり合併だって…!?」


ハワード「別に驚く事じゃない。
ビジネスの世界は常に目まぐるしい早さで変化していくんだ。」


スティーブ「けどニート…キミは戦いに反対していたはずじゃ…?」


トニー「まあ…その…あれだよ!
今のハワードの言葉通り世界は常に目まぐるしい早さで変化している。
僕もその変化に柔軟に対応しているだけなわけ!」


スティーブ「よくはわからないが…とにかくついてきてくれるんだな!ありがとう!」

131 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:23:42.92 ID:vELn8cUj0


トニー「そんな事よりキャプテンアメリカのデビュー戦だぞ!
さっさと着替えろ。スターク社の最新の炭素繊維で作ったキミの専用スーツだ。」


ハワード「製作には私も協力した。
突貫で作ったが防弾性に優れている。それに特注の武器もある!」


トニー「あぁ、スターク社がワカンダで発見したヴィブラニウム。
地球上のどんなモノよりも頑丈な金属であるヴィブラニウムを使って、
キャプテンアメリカ専用の最強の盾を作った!!」


スティーブ「いいねこれ!しかもちゃんと星条旗のマークも付けてある!」


トニー「キャプテンアメリカの武器に星条旗がないとカッコつかないからな!」


ハワード「まったくニート、キミには呆れかえるな。
随分勝手注文をしてくれて…
いくら私でも身内以外にここまで勝手な真似をさせた覚えがない。」


トニー「安心してくれ、実は僕はキミの身内なんだ。
キミのお父さんの弟の嫁の姉の旦那の隣の家族だから…ほら…ちゃんと身内だろ?」


スティーブ「それもう完全に赤の他人じゃないか…」

132 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:24:27.18 ID:vELn8cUj0


ハワード「だがいいさ。技術屋の腕を試せたいい機会だったしこれで装備は万全だ。」


トニー「そういう事!
さぁ、目的地はヒドラの秘密基地!さっさと乗り込むぞ!」


スティーブ「あぁ、待っていろよバッキー!それにみんな!必ず助け出してみせる!!」


こうしてキャプテンアメリカとして初の実戦を試みるスティーブ・ロジャース。

それにトニー・スターク、ハワード・スタークの三人。

トラックは一路、ヒドラ秘密基地へと向かった。
133 :1 [saga]:2015/09/04(金) 01:24:54.90 ID:vELn8cUj0
とりあえずここまで
長らくお待たせしたすいません
再開させます
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 01:38:22.74 ID:8KYxtcYi0
お帰り、待ってたよ
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/04(金) 01:53:17.75 ID:L4QNyGy2o
乙お帰り
ニートが過去ログに引きこもりにならなくてよかった
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 02:38:58.41 ID:9vJxNCTSO
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/04(金) 07:45:42.72 ID:Yn8TMYq80
ぶっちゃけ原作でも過去とか未来とか行きまくってるし…
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 08:29:16.98 ID:8KYxtcYi0
http://masked.blog.jp/archives/1038592740.html
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/05(土) 19:14:58.08 ID:/SVXICbx0
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/06(日) 00:42:35.66 ID:pHGJ3VOi0
ヴィブラニウムでスーツ作ればいいのに
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/06(日) 17:54:46.93 ID:4ZL6QEp20
ブラックパンサー「」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/09(水) 08:29:29.04 ID:GDzKfjFK0
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:56:15.17 ID:tcvAYgO+0
まだ
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/16(水) 22:08:46.95 ID:dJbByDe70
ハルクって超人血清の影響でああなったんじゃ
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/21(月) 20:54:50.41 ID:lbdWpaVi0
アイアンマン:アメリカンコミックス、『MARVELコミックス』の人気キャラクター。もはや日本でもおなじみの鋼鉄のスーパーヒーロー
 本名トニー・スターク。軍事企業『スターク・インダストリー(もしくはスターク・インターナショナル)』の社長を務める超天才の発明家にして大富豪
 兵器開発企業の社長として、ベトナム戦争の現場に新兵器のテストのために赴くが、そこで重傷を負ってしまい、敵のゲリラの捕虜とされる
 捕虜となり新兵器の制作を命じられながらも、敵の目から隠れながらスーパーアーマー『アイアンマンスーツ』を作り、ゲリラ軍を圧倒する。帰国後『アイアンマン』として平和のために戦うことを決意した
 ちなみに、このオリジン(誕生秘話)は時代が進むにつれて微修正され続けており、ベトナム戦争から年が経った90年代には湾岸戦争に変更され、近年ではアフガン戦争に変更されている

 トニー本人はスーパーパワーを持たない普通の人間だが、アイアンマンスーツを装着することで無敵の鎧の騎士へと変わる。スーツがあれば空も飛べるしビームも撃てる
 動力は胸部にある『アークリアクター』という特殊装置。だが初期の頃はトランジスターを動力として飛行したりハルクと戦ったりしていた。「うーん、やっぱりこれだね」
 スーツは時代が進むごとに進化しており、より洗練され、より高性能になっていく。種類も豊富で、状況に応じてスーツを切り替えることも
 中には(パラレル世界とはいえ)ガンダムGP03のデンドロビウムのようなスーツまである。一応、トニーはスーツ無しでも普通の人間より強い体術を扱える


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/21(月) 22:54:47.81 ID:gc4ixC2o0
社長は作品によってはシンビオートでスーツを作ってる
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/27(日) 17:53:02.59 ID:K1xHLvjY0
まだか
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/27(日) 22:20:01.33 ID:5o2uLQSkO
>>145
それ、別のスレッドから引っ張ってきたろ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/02(金) 20:09:10.58 ID:qLpRcoCO0
ヴィブラニウムでアーマー作ったらアイアンマンじゃないな
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/02(金) 21:33:22.56 ID:lY8VPE5Vo
そんなこと言ったらマーク3以降はチタンと金の合金だし
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/11(日) 15:03:29.85 ID:RK8XZ2UR0
a
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/11(日) 16:49:46.78 ID:LGg9s7Go0
アイアンマンとファーストアベンジャー見直そうかな
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 20:30:40.46 ID:IaJtZIoQ0
アベンジャーズ シリーズの時系列を整理してみた [ Marvel Cinematic Universe - Time Line ]
http://www.youtube.com/watch?v=oeS5gOYTwf4
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/21(水) 20:31:08.80 ID:IaJtZIoQ0
アベンジャーズ シリーズの時系列を整理してみた [ Marvel Cinematic Universe - Time Line ]
http://www.youtube.com/watch?v=oeS5gOYTwf4
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/05(木) 17:43:44.17 ID:nl28ME2g0
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