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海未「巻き戻る時間と取り戻せないモノ」 -
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1 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 20:53:31.26 ID:0SgdxHqD0
海未「ふぅ……朝練の時間までは……あと二十分ですか。すこし早く来すぎたみたいですね」
海未「……境内を歩いていましょう」
テクテク
海未「……んー……夏の朝は涼しくていいですね」ノビー
海未(風でゆれる木々もまた涼しげです)
海未(そういえば、蝉の声が聞こえませんね。いないのでしょうか?)
海未(近づいて見てみましょう)
海未「……」ソォー…
蝉「ジジッ!」バッ
海未「うわぁ!!?」ドテッ
パキン
海未「はぁっ、はぁっ……!? びっくりしました……」
希「……海未ちゃん、なにしてるん?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1437566001
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/
旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/
いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/
【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい 安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/
2 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 20:54:55.22 ID:0SgdxHqD0
海未「へぇっ!? いや! 何も!!?」
希「そっか。蝉が急に飛んできたのが怖くて転んじゃったのかと思ったやん」ニコニコ
海未「」
海未「うぅ……」
希「まあまあ、ええやん。それより、穂乃果ちゃんとことりちゃんが探してたよ?」
海未「え? あぁ、もうこんな時間です! 希も早く着替えてくださいね!」
希「はぁーい。じゃ、また後でね」スタスタ
海未「……ん?」
海未「なんでしょう、これ……」
海未「胡桃のような……なにかの種のような……」
海未「まぁ、いいです……ん?」
?「……」スタスタ
海未(! こんな朝から参拝を……あの人、どことなく穂乃果に似ていますね)
海未「あ、早く行かなくては」タッ
3 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 20:57:29.44 ID:0SgdxHqD0
ーーーーー
海未「はい! 朝練はここまでです」
穂乃果「はぁ〜、疲れたぁ!」
ことり「今日暑いねぇー」パタパタ
真姫「ほんと。夏! って感じよね」
にこ「そりゃそうよ。来週からは夏休み!楽しみよね〜」
希「……にこっち。それは自分が受験生だって理解した上で言ってるん?」
にこ「……くっ……!」
絵里「まぁまぁ、とりあえずは受験のことより、夏休み入ってすぐの説明会、そこでのライブに集中しましょ?」
花陽「学校説明会での部活動紹介でやるんだよね? 緊張するなぁ」
凛「お客さんくるかなぁ」
穂乃果「大丈夫! 絶対に一人は来るよ! だって雪穂がくるもん!」
海未「ひとりだけでは……」
絵里「そうよ。亜里沙を忘れないで」
穂乃果「あっ、そうだね。じゃあ2人だ!」
真姫「二人だけでもね……」
にこ「大丈夫よ! もっと自信持ちなさい!」
希「そうそう。そうやってマイナスなことだけ考えてたら、本当にマイナスになっていっちゃうよ?」
凛「満員にするにゃー!」
海未「もう……早くしないと、遅刻しますよ?」
4 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 20:58:14.37 ID:0SgdxHqD0
ーーーーー
海未「……ハッ!?」
穂乃果「? どうしたの、海未ちゃん」
海未「きょ、今日の宿題を家に忘れてきてしまいました……!」
ことり「えぇ!?」
穂乃果「あの海未ちゃんがぁ!?」
海未「すいません、先に言っててください。私は家に一旦戻ります」タタッ
穂乃果「あはは。海未ちゃん、ドジだなぁ」
ことり「そうだねぇ」
穂乃果「まあ穂乃果はやってもいないしむしろ存在を忘れてたんだけどね」
ことり「……」
ーーーーー
海未(このままじゃ遅刻です……っ。走らなければ……!)ダッ
海未(! 学校前の信号は青! これなら……)
ーーーーー
トラック運転手「ふぁ……ねみぃ……」ウツラウツラ
トラック運転手「……」スピー
5 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 20:59:26.40 ID:0SgdxHqD0
ーーーーー
海未「はぁっ、はぁっ」
(良かった……間に合いそうです)
トラック運転手「う……?」チラ
トラック運転手「……ッ!!!」
トラック運転手「危ない!!!」
キキィーーー
海未「え」
ーーーーー
ドンッ…
ーーーーー
海未(なに……が……?)
海未(浮いている……? いや、飛んでいる……トラックにはねられ、吹き飛んでいる……)
海未(ああ)
海未(私は死ぬのですね)
海未(何故でしょうか……怖くありません)
海未(……後悔はひとつだけ)
海未(みんなと……μ'sと、もっと一緒に、……)
・・・・・・そして、私は死んだ。
いや、正しく言えば……これが私の、「一度目の死」だった。
ーーーーー
6 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 21:01:12.16 ID:0SgdxHqD0
時をかける海色少女
7 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/22(水) 21:01:46.63 ID:0SgdxHqD0
お察しの通り時をかける少女のパロディですが、設定を借りただけで、ストーリーは別物です
ちまちまと書いてちまちまと投下していきます。正直本当にイライラするちまちまさなのでご了承ください
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/07/22(水) 21:33:25.67 ID:8GuQku1QO
期待
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/07/23(木) 01:25:27.43 ID:s2UFuqSC0
期待
10 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/24(金) 22:06:20.03 ID:4MEQ7J1L0
ーーーーー
海未「う゛っ」ドサ
海未「……」
海未「……!?」
海未「なぜ!? 私は……っ」
ゴオー
海未(ッ!? 今通ったトラック……先程の……)
海未(一体……)
海未「どうなってるんですか……」
11 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/24(金) 22:06:47.84 ID:4MEQ7J1L0
ーーーーー
海未「う゛っ」ドサ
海未「……」
海未「……!?」
海未「なぜ!? 私は……っ」
ゴオー
海未(ッ!? 今通ったトラック……先程の……)
海未(一体……)
海未「どうなってるんですか……」
12 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/24(金) 22:07:24.28 ID:4MEQ7J1L0
ー放課後、練習後ー
海未(あの後、無事に遅刻せずに学校には着きましたが……)
海未(あれはなんだったのでしょう……)
穂乃果「それでねー、その新作がもうしょっぱくってさー」
ことり「面白い和菓子だね」
海未(あの時、確実に私はトラックに吹き飛ばされて、頭から地面に打ちつけられて、早かれ遅かれ死ぬと思ったのですが)
海未(私は横断歩道の前で生きて尻餅をついていた)
海未「はぁー……」
ことり「どうしたの、海未ちゃん」
穂乃果「砂糖の代わりに塩入れちゃってたんだって! ……ん? ことりちゃん、海未ちゃんどうかしたの?」
海未「いえ。なんでもないですよ」
海未(どうせ言っても、馬鹿にされるだけです……)
ことり「海未ちゃん」
13 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/24(金) 22:08:00.22 ID:4MEQ7J1L0
海未「はい?」
ことり「私達が信じられないの?」
海未「で、ですから。何もないと……」
ことり「嘘。絶対なにかある」ジー
海未「う……」
穂乃果(よくわかんないけど)ジー
海未「……わかりました。では話します」
海未「最初に言っておきますが、これはふざけていってる訳ではありません」
私は、今朝のことをかいつまんで話した。
ことり「……それって……!」ボソ
海未「っ、ことり! 何か知っているのですか!?」
ことり「い、いや……わかんないや……」
海未「そうですか……」
穂乃果「えー、海未ちゃんの夢とかじゃないの?」
海未「夢……夢ですか」
海未「それなら、どんなに良いか」
私はなんとなく察してしまっていた。
直感的に、この現象が私を苦しめることになるのかもしれない……と。
14 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:10:39.95 ID:azYkWVcG0
ーその日の夜ー
海未「うぅ……」ゴロン
海未(暑いし、訳の解らない現象は起きるし……寝れません)
海未(明日、μ'sのみんなにも話してみましょうか)
海未(……そうです! 希ならこういうことに詳しいはず……勝手な思い込みですが)
海未(そうしましょう。やはり、穂乃果達に話したのですから、みんなにも話すべきです)
海未(それから……)コテン
海未「……すぅ……すぅ」
15 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:12:10.88 ID:azYkWVcG0
ー翌日ー
海未「ーと、いうわけです」
絵里「……」
にこ「どうしたのよ、絵里」
絵里「うぇぇ!? う、うみう海未、死んじゃったのぉ!!?」
海未「落ち着いて下さい。死んでません。ここにいます」
凛「賢かった絵里ちゃんが懐かしいにゃー……」
真姫「それにしても、そんなことってあるの? やっぱり夢じゃない?」
海未「いえ。夢ではない……何故かそれだけは断言できるのです」
花陽「なんていうか、あれだね。ことりちゃん。この前ーーー」
ことり「花陽ちゃんっっっ!」
花陽「えっ、あ、う……あぁ、そうだった……ごめん」ビクッ
海未「……ことり? 花陽?」
ことり「なんでも、……ないよ?」ニコッ
花陽「そ、そう! なんでもないです!!」
海未「そう、ですか……」
海未(昨日といい、今日といい……ことりは何かを知っている……?)
16 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:12:48.77 ID:azYkWVcG0
希「……過去に、戻ったんとちゃうかな?」
海未「え?」
穂乃果「過去? いやいや、そんな漫画みたいなこと」
海未「なるほど……!」
穂乃果「あるの?」
海未「確かに、『あれ』は過去に戻ったという表現がしっくり来る気がします。私をはねたはずのトラック……はねとばされていない私……」
希「問題は、どうしてそんなことになったのか。やねえ」
希「海未ちゃん、なんか思い当たることある?」
海未「思い当たること、ですか」
海未「……」
海未「そういえば、昨日、穂乃果に似た人を見ました」
海未「穂乃果に似て可愛かったです」
にこ「なんの話よ」
17 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:13:30.87 ID:azYkWVcG0
希「……いや、それは関係ないんやない?」
海未「そうですか……では、トラックにはねられた衝撃、とか?」
希「うーん……なんていうのかなぁ、それこそ漫画みたいにいうなら、事故はその『能力』の引き金だと思うんよ。だから、その前に海未ちゃんは過去にもどる『能力』を手にしてた、ってわけやね」
海未「それでは……いや、もう私もあんなことを体験してるのでこんなことを言うのですが、生まれた時から『能力』をもっていた……というのは?」
凛「ライトノベルみたいだにゃ」
花陽「海未ちゃんラノベとか読まなそうだけど」
ことり「いや、海未ちゃんはラノベとか読むよ」
穂乃果「一時期中二病? だっけ? な感じになってたし」
海未「そこ! 人の過去を勝手に荒らさないでください!!」
絵里「ていうかこれ私達いらないんじゃ」
希「生まれつき、かぁ」
希「まぁ、現状ではわからないね。なにかそれらしいものがあったら言ってね」
海未「はい」
18 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:14:18.07 ID:azYkWVcG0
ーーーーー
穂乃果「いやあ、変な事もあるもんだねえ」
海未「変なんてレベルじゃないですよ。下手したら現代の常識がひっくり返るくらいの出来事ですよ」
ことり「なんだかおとぎ話みたいだね」
海未「ハッピーエンドで終わればいいですが」ハァ…
海未(過去……過去ですか)
海未(もしかしたら、念じたら過去に戻れたりするのでしょうか)
海未(……)メヲツブル
海未(はぁッッッ!!)
19 :
◆IXu3BKnKDc
[saga]:2015/07/26(日) 22:14:49.29 ID:azYkWVcG0
ーーーーー
海未(……)チラ
海未(……そうですよね。そんな簡単に時を超えられたらたまったものではありません。まるでドラ〇もんの世界です)
穂乃果「いやあ、変な事もあるもんだね」
海未「……え」
海未「ほ、穂乃果? さっきもその話……しましたよね?」
穂乃果「えっ、してないよ?」
海未「っ!!」
海未(本物……!)
海未(私は、過去に戻れる『能力』を持っている……!)
ことり「……」
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