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シモン「共に行くぞ!ジェネシックガオガイガー!ゴッドガンダム!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 05:54:37.87 ID:LbdtyPog0
グレンラガンの世界にガガガとGガンが来たらというお話
細かい設定は忘れてるから割と適当

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439240077
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
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昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 05:59:50.79 ID:LbdtyPog0
これは次元の壁を越え集った三人の男の物語

戦闘因果渦巻く宇宙に一つのピリオドを打ち込む物語

愛する女の為、全宇宙の平和の為、命を賭して戦い運命を打ち破った男達の物語である

chapter1 来訪者だなんて聞いてねえ!

時は螺旋王ロージェノムとの戦いから早数年、場所はカミナシティ
先の大戦の後、大グレン団を中心とした有志が集い、平和への願いと更なる発展を目指し作られた街である

そんなカミナシティの中心、中でもひとしきり目立つ建物の上層階の一等室にて肩を丸くする男がいた

「資料の整理だなんて土台俺には向いてないからな……何時まで経っても終わらねぇや」

紙の大群と睨めっこをし、今にも負けてしまいそうな顔をしているその男こそ物語の主人公シモン、穴掘りシモンである

「兄貴なら飛び出してるか?―――って言ってる場合でもないな、さっさと終わらせてニアの弁当にありつくか」

ハンコを片手に凄まじい手さばきで紙の山を蹴散らしていく。正確さという言葉はシモンの頭から消え失せていた

「書類整理はもっと正確にやってくれないと困るわぁ。私たちの予算案の書類だってあるんだから」

くねくねとしながら壁にもたれかかる怪しき男、もといオカマはリーロン。大グレン団の頭脳にして現在ではあらゆる分野の開発主任などを手掛けている

「なんだロンか、脅かすなよ」

「ノックはしたわよ、鈍感なんだから」

「ここに用だなんて珍しいじゃないか、さっきいってた予算のことか?それなら120%増しにして…」

「それもあるけど、もっと特別な話よト・ク・ベ・ツ・な、ね?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:02:02.05 ID:LbdtyPog0
態度こそ飄々と軽いものだが、彼の話は無下にできるものではないことを知っていたシモンはそのまま話を促した

「Gがつくガンメン……いえ、もっと広義なメカに何か心当たりはある?」

「メカか……グレンラガンやグラパールじゃないのか?」

話が見えてこなかった。彼の話の大半は大グレン団のメンバーに理解しがたいものであるが、今回も例によってついていけない

「OK、順を追って話すわぁ、私のチームが地中に埋まってるガンメンを発掘調査しているのは知ってるわよね」

「あぁ、獣人たちのガンメンはロージェノムたちが作ったものだとして、俺のラガンやアダイ村のガンメンが何故存在していたか…とかだったか?」

「そ!それでね、ちょっと面白いもの見つけたのよ」

そういって彼がモゾモゾと懐から取り出したのは一つの古びた石版。

一つ謎なのはどうしてこんな大きなものが彼の懐に納まったかということだが、あえてシモンは追及しなかった
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:03:44.28 ID:LbdtyPog0
「まるで読めないな……これがさっき言ってたGのつくなんとかって奴か」

「そゆこと、まぁ簡単に訳すとこの地に三つのGが集いし時更に大きな災いが降りかかり、そしてそれを打ち砕くだろうってことらしいんだけど」

「ちなみに、このうちの一つはあんたのグレンラガンだと踏んでるわ」

「じゃあ何故あと一つにグラパールを含めないんだ?ロンだってあれはよくできてるって話してたじゃないか」

「これと似たような石板は実は結構発掘されてるのよ。過去の石板がグレンラガンの存在を知ってるのもおかしな話だけど、大体グレンラガンが大きな災いを打ち破るとかそんな感じのをね」

「その石板にはグラパールの名前は挙がってないってことか」

「まぁね、それにグラパール足しても結局3つにはならないでしょ?」

「それもそうか、キングキタンや大グレンもGじゃないしな…ゲンバーは俺がぶったおしたし」

「面白いのがこの石板、急に出てきたのよ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:06:13.59 ID:LbdtyPog0
「どういうことだ?」

ことは数日前、リーロン率いる発掘チームが普段通り発掘作業をしていた時のこと

あらゆる器具を用い、発掘漏れがないように層ごとに徹底して調査をしていたはず、だった

それは比較的浅い層に現れた。深い層ならともかく、調査のたびに通るような浅い層に

「――ってこと、まるで世界が移り変わったみたいにね」

「悪い、分かるように説明してくれ」

「元々私たちが居た世界から、知らない間に別の世界に来ちゃったのよ。ifの世界にね」

「って言われてもな、俺は何ともないし皆もいつも通りじゃないか?」

「ひょっとすれば変革は外部からもたらされるかもしれないわ、例えば――――――――」

話を遮るように、バン!!と乱暴な音とともに総司令室の扉が開かれる。現れたのは息を切らした大グレン団員の一人だった

「ビンゴね」

「どうした!?」

「グラパール隊の………ギミー小隊およびダリー小隊が交戦信号確認のちロストしました!!ロシウ総司令補佐からの緊急スクランブルです!!」

グレンラガンでの戦闘を頑なに許可しないロシウからのスクランブルコール
事態の深刻さは明らかだった
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:08:32.20 ID:LbdtyPog0
「ギミーとダリーが……!?」

「行ってらっしゃい、話はあとでね」

「グレンラガンで出る!!状況は通信で報告しろ!!」

グレンラガンのコクピットへと全速力で駆ける。流れてくる情報はどれも悪いものばかりだ

『敵機は2機、獣人と交戦しているところをギミー、ダリー隊が発見し戦闘に入った模様です!
A地区でギミー小隊と交戦、B地区でダリー小隊と交戦、以後数分で両機ロスト、現在別働隊を投入も戦況は芳しくありません』

「まさかギミーとダリーが……!まずはA地区へ向かう!他の隊は全てBに回せ!!」

『まさか一人で!?』

「俺を誰だと思ってやがる!!!俺は穴掘りシモンだ!!」

『……分かりました、ですが全部隊を投入したとしても恐らく持って一時間が限界かと…』

「燃えるじゃねぇか、片方十分で片づけりゃ済む話だ!!!」

ギミーとダリーを倒したことは許せない。だがシモンは彼らの無事を確信していた
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:10:34.52 ID:LbdtyPog0
大グレン団のメンバーがそう簡単にくたばるわけはない、と

そして、指令室では味わえなかったあの高揚感が身を包み、冷え切るような滾るような感覚に心を浸す

「敵機はどんな奴だ!!」

『それが……A地区の機体はガンメンタイプに近い機体のようです、胸には古書に記されたライオンという生き物を模した顔があるとか、隊員からの通信ではまるで黒き破壊神だと』

『続いてB地区ですが、こちらはあらゆるデータと照合しない機体です。此方はトリコロールカラー、まるで武術の達人を相手にしているようだとか…』

「破壊神に達人か……グレンラガンの相手には十分だ!!」

ラガンに乗り込み、コアドリルをねじ込む。優しくも雄々しい緑色のオーラがコクピットを包み込み、それはシモンの螺旋力が衰えていないことを示していた

『グレンラガン、発進シーケンスに入ります!発進タイミングをシモン総司令に譲渡!』

「グレンラガン、出るぞ!!!」

グレンウイングは全速力を超え飛び立つ、未知なる敵へと向かって

「大グレン団を舐めた落とし前………キッチリつけさせてもらうぜ!!!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 06:11:34.39 ID:LbdtyPog0
chapter1おしまい
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 06:21:20.57 ID:CCtV/AQAO

グレンラガンのSSとは珍しいな
熱血過ぎて大変なことになりそうだww
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 07:11:31.34 ID:hqPE6a31O
好きなの3つ組み合わせとか俺得w
期待してます
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:18:46.78 ID:LbdtyPog0
chapter2顔が二つたぁ生意気なtake2

我々は忘れてはならない、彼らが残した勇気の軌跡を

我々は忘れてはならない、彼らは必ず再び立ち上がることを―――




激闘を終えた勇者王は若き勇者に希望を託し、しばしの眠りについていた

いつか星の海で、彼らと再会できることを信じて

しかし彼は目覚める、新たな戦いへとその身を投じるために。勇気ある誓いとともに

「――――ッ………俺は、気を失っていたのか」

彼の名は獅子王凱、GGG機動部隊隊長にしてジェネシックガオガイガーを駆る勇者王である

そんな彼が目覚めたのは何もない、熱風吹き荒れる荒野

少なくとも自分の記憶とは大幅に異なる風景が映り込んでいた
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:21:52.37 ID:LbdtyPog0
「傷が癒えている……それにここは一体」

エヴォリュダーである自身の体質を考えれば、死闘の後でも時間さえ置けば完全な治癒は難しくないだろう

問題はそこになく、今自分が立っている地平のことだ

記憶の通りなら遊星主との戦いを終え護たちを送り出した後、眠りについたはずだったのだ

「俺は助かったのか?…いやそれなら何故GGGの施設ではなくこんなところに……」

混乱はあったが絶望はしなかった。Gストーンの導きにより、ギャレオンやジェネシックマシンが近くに待機しているのを感じることができたのも一因だ

逆に言えば機動部隊の反応を感じることができず、これだけ開けた視界の中にあってGGGの母艦はおろかおおよそ文明らしいものを見つけることができずにいる

「命!護!長官!ボルフォッグ!皆!誰かいないのか!!」

晴れ渡る青空に、彼の叫びはむなしく消えるだけだった

「…………仕方ない、危険はあるが空から調べる他ない」

敵性体に見つかるリスクよりも、手がかりを見つける希望に彼は賭けた

手の甲に光り輝くGの文字とともに彼は雄叫びを上げる

「―――――ガジェットガオー!!!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:24:18.40 ID:LbdtyPog0
数時間飛び回って凱が得た結論、それは予感こそしていたが出来れば避けたいものだった

「俺たちが居た地球ではないのか………」

大よそ彼が知りうる地球からは乖離した光景が延々と続いていた

どこまでも広がる荒野は凱が居た地球ではないことを如実に物語っている

オープンチャンネルで通信回線を開いていると、ある通信を拾うことができた

『今日こそ政府の奴に一泡吹かせてやるぜ』

『あぁ、穴倉育ちも獣人もねぇ!あの気取った連中の鼻っ柱を叩き折ってやらぁ!!』

平和的な連中でないのは火を見るより明らかだったが初めて見つけた人の気配、逃すわけにはいかなかった

「此方GGG機動部隊所属の獅子王凱!!貴君の所属を問う!!」

『あぁ!?何だテメーは!?』

『おい、上を見ろ!何か飛んでやがるぞ!!』

『政府の回しモンに違いねぇ、構わねえ、やっちまえ!!』

威圧的な暴言や罵詈雑言とともに地中から現れたのは巨大な顔、カオ、かおだった
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:26:23.60 ID:LbdtyPog0
「待て!交戦の意思はない!!」

巨大な顔、彼らが乗るガンメンは問答無用でガジェットガオーに対し集中砲火を浴びせてきた

『そんなこと言ってテメーらは俺らを引きずり出したんだろうが!!』

『なーにが貴君だ、お高くまとまりやがって!!』

「教えてくれ!ここはどこなんだ!?君たちの目的は!?」

返答は鳴りやまない銃声をもって返された

彼らからは明確な敵意が感じられた。それもとびっきりの、殺意というレベルで

凱が知る政府にそこまで非道な行いをする部隊や機関は存在しない。放たれる火の雨の中で混乱は深まるばかりだ

「だが、やらなければ………やられる!!!」

凱は覚悟を決めた。何をすればこの謎は解けるのかわからない

戦ったところでこれが正解なのかわからない、ただ彼は倒れるわけにはいかなかった。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:29:52.88 ID:LbdtyPog0
如何なるピンチも彼は勇気をもって立ち向かってきた

『よし、一発当たったぞ!!』

『さっさと降りてきな!!』

「――GGG憲章第五条、一二五項GGG隊員は…………」

『何言ってやがる!!気でも狂いやがったか!?』

「GGG隊員は、いかに困難な状況に陥いろうとも、決して諦めてはならないッッッッ!!!!!!!!!」

「ギャレオォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!」

遥か天空より現れたのは、白に金が映える彼の相棒。

「フュージョン!!!」

「ガイッガー!!!!!」

『化けモンが変形しやがった!!』

『顔が二つだと……グレンラガンみてぇだな、偉そうに!』

『顔が二つたぁ生意気な!!』
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 08:31:13.42 ID:LbdtyPog0
chapter2おしまい
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 12:29:54.70 ID:kaX0XvabO
こんな真夏になんて暑苦しいスレを開いちまったんだ…こりゃ熱さで暑さを乗り切るしかねぇな、期待
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/11(火) 12:47:47.67 ID:ffDR7IPs0
良い暑苦しさだ…
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 13:45:00.83 ID:L8kqZs0AO
スレタイ、そこは凱とドモン呼びじゃねーの?
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 17:13:17.37 ID:8E6XCbsN0
大きな災いとは何だ?
デビルスパイラル遊星主とかか?
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 19:13:13.77 ID:LJkCfcOXO
ふと、この3体が並び立ったらどういう構図になるだろうかと思い、大きさを調べてみた。

グレンラガン:5m
ゴッドガンダム:16.6m
ジェネシックガオガイガー:31.48m

ガガガがゴッドの2倍の大きさってのはわかっていたが、グレンラガンが意外に小さい事に驚いた。
ガガガの肩に乗るじゃん、グレンラガン。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 20:30:24.20 ID:6ieBYsYAo
>>21
マトリョーシカの予感
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/11(火) 21:27:04.69 ID:GgoIGIQU0
Gならゴッドグラヴィオンとかもあるな
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/12(水) 02:20:02.39 ID:t8uzTsuAO
でも最終的にはグレンラガンが一番でかくなるんだよな
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 03:57:52.09 ID:ShibySiG0
chapter3勇者王復活!

勇者、エヴォリュダー・ガイはGクリスタルのエネルギーを得た新生ギャレオンとフュージョンすることにより
新たなる能力を秘めたジェネシックガイガーに変形するのだ

「お前達に恨みはないが………俺もここで負けるわけにはいかない!!」

『本性を現しやがったな!やっちまえ!!』

「遅いッッ!!」

技術体系こそ明らかに凱がいた地球とは異なるが、彼らがまともな訓練を受けていないレジスタンスやゲリラの類であることはすぐに分かった

そして、そのような輩の攻撃が勇者に通用するはずもなく―――――――――

「ジェネシッククロォォォォォ!!!」

『のわぁ!!や、やられた!!!』

『なんて機動性だ、お前ら全員出てこい!!』

『仲間がやられたとあっちゃもう勘弁ならねぇ!!』
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 04:03:12.98 ID:ShibySiG0
地面からはポンポンと未確認の機体が出てくる。こうなるといくら凱といえどコクピットを完全に外しての撃破は困難なものへとなってくる

「くっ!!ガジェットガオー!ストレイトガオー!!そして、スパイラルガオー!!!」

三機を装備したガイガーによる力の差を見せつけ、凱は彼らの早期撤退を促そうとした。結果的には後に大きな戦闘へとつながってしまうのだが、この時の凱には知る由もなく事実最善の選択をしたといえる

『こ、こいつドリルを装備しやがった!!』

『やっぱグレンラガンの仲間だぞコイツ』

『こんな奴に勝てんのかよ……』

「早く武器を捨てろ!!命まで取る気はない!!そしてグレンラガンとは!?お前達の平和を脅かしたものがそいつなのか!?」

『るせぇ!!』

撤退するものも出てきたが、彼らがとったのはあくまでも交戦の意。

「ならば、グレンラガンという奴に聞くしかないな!!!」

『だから!!!!それはテメーらの!!』

『ってオイ!!あれは!!』

『あぁ!?今それどころじゃ…』

『馬鹿野郎!政府軍が来てるんだよ!!!』

『政府軍ってこいつじゃねーのか?』

『知るか!!とにかくコイツ一機で俺達はこんな状況だ、ずらかるぞ!!』
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 04:05:58.13 ID:ShibySiG0
「待て!!―――――いや、急接近してくる機体の対応が先か」

レーダーが示す反応はおよそ小隊といえる数の機体、それも統率がとれた動きをしている。
一機だけやや突出しているが、恐らく隊長格の機体だろう

「これが奴らの言っていた政府軍……なのか?」

『そこのガンメン共、直ちに武装を解除しろ!!政府に認識登録されている機体以外は所持並びに戦闘が禁止されている!!』

若い、余りにも若い少年と言って差し支えない声だった

『特にそこのお前!!見ない顔だな!!』

「待ってくれ!!君たちが政府軍というやつか!!」

『え?――――何か獣人のくせに賢そうだぞコイツ、そ、そうだ!!我々は政府軍所属グラパール隊ギミー小隊だ!!』

「俺はGGG機動部隊隊長獅子王凱!!交戦の意思はない!!」

『そーんなドリル構えといてよく言うよ。シモンさんの真似か?』

「頼む!!政府の代表者でも君達でもいい!!とにかく話をさせてくれ!」

『話も何も、お前は登録されてない機体で戦闘してたろ?もうアウトなの!!話なら後で聞いてやるからおとなしく捕まれっての!!』

凱は本来穏やかな男だ。サイボーグ・ガイとしてこの世に生まれ変わるまでは戦闘という選択肢すら頭になかった

急を要する事態でなければ凱はイエスと答えたかもしれない。だが、捕まってしまえば最終的に解放されたとしても長期間の拘束は免れないだろう。
現にギミーと名乗る少年は自分を犯罪者と認定している。機動部隊所属である彼はほぼ常に急を要する事態に見舞われており、今回もその例にもれなかった

つまりは

「―――どうしてもダメだというのか」

『ま、そんなに話がしたければ裁判だな、ロシウさんが新しく考えたんだと』

「――――分かった」

『お、なら早速…………』

「ジェネシックマシンッッッッ!!!!!!!!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 04:08:04.87 ID:ShibySiG0
背に背負ったガジェットガオー、腕に装着したストレイトガオースパイラルガオーを解き放ち
更に、ブロウクンガオー、プロテクトガオーを加えガイガーの周囲を旋回しだす

それはさながら王の元へと集う騎士のようであった

『コイツ……何かやばいぞ!!全機打ち方はじめ!!!手加減すんな!!』


「(凱兄ちゃん、勇気を信じて――――――ジェネシックドライブ!!!!!)」

―――どこからかそんな声が聞こえた。



「よぉぉぉぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



「ファイナルフューーーージョン!!!!!」




ガイガーの腰部からは緑の奔流、ENトルネードが吹き荒れ、外部からの干渉の一切を遮断してしまう

『クソッこれじゃ近づけない……ッ!!』

ギャレオンの雄叫びとともに、それは開始される

足元からストレイトガオー、スパイラルガオーが進入。地球性のものよりも遥か強固にその脚部は固定される。

続いてブロウクンガオー、プロテクトガオーが胸部へと差し込まれ、肩部及び腕部を形成。

背中にガジェットガオーを背負い、胸部の鬣を形成。

額には勇者の証Gストーンが光り輝き、その眼には光が宿る。



「ガオッッ!!!ガイッッ!!!!!!ガァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 04:09:08.45 ID:ShibySiG0
それは、最強の破壊神

それは、勇気の究極なる姿

新たなる危機に、勇気を以て立ち向かう者

その名は 勇者王

ジェネシック ガオ ガイ ガー
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 04:09:55.42 ID:ShibySiG0
chapter3おしまいなのん
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/12(水) 09:03:39.41 ID:FX7gLirWO
容易に想像できるGGGのカッコよさ…乙
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/12(水) 09:26:49.07 ID:2yrbbPJpo
音声再生も余裕だがジャネシックガオガイガーなのかww
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:34:40.61 ID:ShibySiG0
場所は移り変わり未来世紀、スポットライトに照らし出される一人の男がいた

「よもや再び皆様にお会いできるとは私も思っておりませんでした」

「第13回ガンダムファイトの興奮も冷めやらぬ中、ある事件が起こります」

「そう、ドモン・カッシュの戦い、悲劇は終わらないのです」

「ドモン達に何が起こるのか?それは皆様自身でお確かめあれ!!」

「それではみなさん、ガンダムファイト!!レディー……ゴー!!!」



chapter4:失われたレイン!ドモン、怒りの旅立ち!
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:38:49.21 ID:ShibySiG0
ガンダムファイトを終えたドモンとレインは束の間の時を二人で過ごしていた

戦い続けた男と、それを支えた女の二人だけの優しい時間

しかしそれは長く続かなかった

ある日、レインが消えたのだ

それも唐突に、突然に

原因は一切不明、置き手紙や日用品の一切が持ち出されていないことから攫われた可能性が高い、とのことだ

ドモンは地球とコロニーを何回も往復し当てもなく探し回った、ただただがむしゃらに

「レイィィィィィィィン!!!!どこだ!?いたら返事をしてくれ!!頼む!!」

ドモンをはじめ、話を聞きつけたシャッフル同盟の懸命の捜索もむなしく、発見されず出された結論は既に死亡している可能性が高いとのこと

「済まないドモン君……各国の調査機関にも協力を要請しているのだがやはり…」

沈痛な面持ちで肩を落とすのはガンダムファイトの後、首相に就任したカラト前議長

就任したばかりの激務の中、私情を挟んでいると主要国のバッシングを受けつつも彼はレイン・ミカムラ捜索に全力を挙げた

結果は伴わなかったが、彼なりの恩返しだった

「…………アンタを責めても仕方ない、悪いが一人にしてくれ」

「そうだな、それとカッシュ博士から伝言だ。気分が落ち着いたら研究室へ行くといい、私は会談もあるのでこれで失礼するよ」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:41:50.44 ID:ShibySiG0
「父さんが俺に……?」

考えるより先に足が動いた

幸い研究所は近くだったのですぐにたどり着くことができた

幾つか壁や廃墟を吹き飛ばしてしまったがそんなのは些細な問題だ

「ドモンか、思ったより早かったな」

「まぁね、他にすることもないんだ。急いでくるさ」

「まぁ座りなさい。悪い話ではない」

「父さん!!今はそんな呑気に話をしてる場合じゃ……」

「急いだところで如何にもならないものはならない、まずはこれを見てくれ」

ドモンに有無を言わせずモニターに映し出されたのは、宇宙空間。
それも奇妙なものが映っている。

「……何なんだい父さん、こんなものを見たところでレインは………レインはッッッ!!!!」

ドモンにはカッシュ博士の意図が理解できず、ただ慟哭することしかできなかった

「お前の気持ちは分かる、私も母さんやキョウジを失った。だからこそお前の力になってやりたいつもりだ」

「―――――ごめん、父さん。そうだ、そうだね。それでこの映像は一体?」

「うむ、これは君の仲間アルゴ君から送られてきた映像なのだが、私はこれを空間の裂け目のようなものと考えている」

「空間の裂け目?」

カッシュ博士の仮説とは何者かが強い悪意と凄まじい科学力を以てレインを連れ去ったというものだ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:44:24.16 ID:ShibySiG0
勿論根拠もあった

「レイン君のことに気を取られていたが、失われたものはもう一つあった――――それは」

「それは?」

「DG細胞だ」

DG細胞、その名の通りデビルガンダムを構成する組織であり第13回ガンダムファイトでは最後までドモン達を苦しめ続けた悪魔の細胞だ。

その大半はドモン達シャッフル同盟をはじめガンダム連合軍の活躍により消滅させられたが、万が一再び暴走した時の対抗策を打ち出すための研究材料として一定量各国に保管され研究が進められていた

それが忽然と姿を消したのだ

「DG細胞とレインが………まさか!!」

「その可能性は十分にあり得る。そしてそれにつながる唯一の手がかりが先の空間の裂け目というわけだ」

「なら、今すぐ俺がゴッドガンダムで!!」

「待ちなさい、あくまであの裂け目は不安定なものだ。今のまま行けばレイン君は追えずゴッドガンダムといえどバラバラになって終わるやもしれん」

「結局俺には何をすることもできないのか………!!ようやくレインの手がかりが見つかったのに」

「全く……お前は話を聞かない子だ。私がお前を呼び出したのは他でもない、時空航行を可能にする装置の話をだな」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:49:44.31 ID:ShibySiG0
「そこまでわかっているなら、先に言ってくれてもいいじゃないか。それはいつできるんだ!?」

「明日だ、元より時空航行は少し進めていた分野だったからな。冷凍刑のおかげで遅れたがちょうど明日には完成する」

「分かった!俺はゴッドガンダムの整備に戻るよ」

「ただな、この装置ひとつ問題がある」

それは、技術がまだ未成熟なこともあり搭乗員は一名に限定されるということ

「シャッフルの皆は送り出すことができんのだ……」

父としてはそれが心残りだった。妻に長男を失った今、ドモンまで失いたくはなかったのだ

「大丈夫、俺は死なない。レインを連れて必ず帰ってくる」

キングオブハートの紋章が力強く光り輝く。父を見つめる彼の瞳はまっすぐだった

「――そうだったな、何時まで経っても子ども扱いでは、分かった作業を進めるとしよう。お前も今日は早く休むといい」

「あぁ、頼むよ父さん!!」

翌日、ドモンの元にはシャッフル同盟が集った

「お前達…来てくれたのか」

「兄貴にばっかり活躍されても困るからね、オイラ達もすぐに向かうよ」

「そういうこった。精々くたばってくれんなよチャンプ?」

「恐らく並大抵の敵ではないでしょう―――ご武運を」

「どんな敵が来ようともお前の拳は負けはしない、行って来い」

「―――また向こうで会おう!!」

希望を載せて時空航行装置は飛び立った。

愛する女を救うため、全宇宙の平和を守るため、ドモンは旅立つ

「待っていろレイン!!お前を二度と悲しませはしない!!」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/12(水) 12:50:43.17 ID:ShibySiG0
chapter4おしまい
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:35:47.98 ID:lDeuY9450
「さて皆さんお待たせしました」

「レインを救うために旅立ったドモン・カッシュですが、当然一筋縄ではいかないのです」

「彼を待ち受ける敵とは一体!?」

「それでは皆さんガンダムファイト!!レディー・ゴー!!」

chapter5敵か味方か!?ドモンの戦い

「――――着いたか」

航行機のドアを開けるとそこは荒野だった。

何もない、砂塵が吹き荒れる荒野

「てっきり宇宙に出ると思っていたが―――いきなり地表にたどり着くとはな」

「だが、かえって好都合だ………まずはガンダムを隠さなくてはな」

ちょうど近くに穴倉があったため、隠す場所にはそう困らなかった。

しかし、世界移動後の機体の微調整等今まですべてレインが支えてくれたことが思い出されドモンの心を鈍く蝕む

「弱音を吐いている場合じゃないな、待っていてくれレイン。すぐ迎えに行く」

もう一人の来訪者と違い、ドモンが未知と遭遇するのにそう時間はかからなかった

「何だアレは………?」

ドモンの目には「言葉を話す黒い塊」としか形容できない妙なものが映っていた
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/13(木) 14:37:07.93 ID:CaxmG6u7O

父さん優秀すぎるだろww
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:43:17.80 ID:lDeuY9450
ドドドドドドド、轟音とともに弾丸の嵐がドモンに降り注ぐ

「そんなものか、そんなものでキングオブハートは倒れはしない!!」

人に使用されるとは到底思えない光景の弾丸は全て捌ききられ、背後の断崖には大穴が穿たれている

覚悟を決めたドモンの手には、シャッフルの紋章が威風堂々と光り輝いていた

「コイツ……あの弾丸を全部?」

「次はこちらの番だ」

「出ろぉぉぉぉ!!!!ガンッダァァァァァァァァァァァァァァム!!!!!!!!!!」


颯爽と現れたるは彼が駆る機体。

登録番号GF13-017NJ II

ネオジャパンの粋を結集し作られ、幾多の激闘を共に勝ち抜いた機体

神の名を欲しい侭にするその名は、ゴッドガンダム

「行くぞぉ!!流派!東方不敗の名の元にッッ!!」


「こちらダリー隊、未確認機と獣人との戦闘を確認!我々も向かいます!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:45:17.72 ID:lDeuY9450
chapter5おしまいなのんなー
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/13(木) 14:48:13.12 ID:NFcpB/0F0
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:50:24.24 ID:lDeuY9450
ごめんなのん
ウチちょっと間違えたん、chapter5貼りなおすん
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:51:17.00 ID:lDeuY9450
「さて皆さんお待たせしました」

「レインを救うために旅立ったドモン・カッシュですが、当然一筋縄ではいかないのです」

「彼を待ち受ける敵とは一体!?」

「それでは皆さんガンダムファイト!!レディー・ゴー!!」

chapter5敵か味方か!?ドモンの戦い

「――――着いたか」

航行機のドアを開けるとそこは荒野だった。

何もない、砂塵が吹き荒れる荒野

「てっきり宇宙に出ると思っていたが―――いきなり地表にたどり着くとはな」

「だが、かえって好都合だ………まずはガンダムを隠さなくてはな」

ちょうど近くに穴倉があったため、隠す場所にはそう困らなかった。

しかし、世界移動後の機体の微調整等今まですべてレインが支えてくれたことが思い出されドモンの心を鈍く蝕む

「弱音を吐いている場合じゃないな、待っていてくれレイン。すぐ迎えに行く」

もう一人の来訪者と違い、ドモンが未知と遭遇するのにそう時間はかからなかった

「何だアレは………?」

ドモンの目には「言葉を話す黒い塊」としか形容できない妙なものが映っていた

「おい、そこのお前!………話せるか?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:52:01.70 ID:lDeuY9450
「あー?なんだテメー、見ない顔だな」

――どうやら人語は話せるらしい、あまり歓迎はされていないようだったがこの際贅沢は言ってられなかった

「人を探している、この女を知らないか?」

「知ってるような………知らないような」

「何でもいい!!教えてくれ、時間がないんだ!!」

「あー!あー!るせぇな知らねぇよ!大体てめぇは誰なんだよ」

「俺はドモン・カッシュだ、本当に知っていることはないのか」

「カッシュ村だなんてあったっけか……まさか新しくできた政府の……」

「政府とは何だ!?そこに、そこにレインがいるのか!?」

思わず襟首、に相当しそうなところを掴む力が強まる

「こ、この力は螺旋力か!大グレン団の奴に違いねぇ!だ、誰か助けてくれーーー!!」

「何だ何だ」

「グレン団だってよ!!」

「何だってこんな時に……」

「先に仕掛けてきたのはあっちだ、構うことはねえ!」

争いという文化が強く根付くこの世界、切っ掛けはたとえ些細なものでもそれは大きな火種となる

「貴様達に恨みはないが………俺も行くところができた」

ドドドドドドド、轟音とともに弾丸の嵐がドモンに降り注ぐ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:54:00.00 ID:lDeuY9450
「そんなものか、そんなものでキングオブハートは倒れはしない!!」

人に使用されるとは到底思えない光景の弾丸は全て捌ききられ、背後の断崖には大穴が穿たれている

覚悟を決めたドモンの手には、シャッフルの紋章が威風堂々と光り輝いていた

「コイツ……あの弾丸を全部?」

「次はこちらの番だ」

「出ろぉぉぉぉ!!!!ガンッダァァァァァァァァァァァァァァム!!!!!!!!!!」


颯爽と現れたるは彼が駆る機体。

登録番号GF13-017NJ II

ネオジャパンの粋を結集し作られ、幾多の激闘を共に勝ち抜いた機体

神の名を欲しい侭にするその名は、ゴッドガンダム

「行くぞぉ!!流派!東方不敗の名の元にッッ!!」


「こちらダリー隊、未確認機と獣人との戦闘を確認!我々も向かいます!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 14:55:47.11 ID:lDeuY9450
chapter5本当におしまいなのん
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/13(木) 18:42:51.67 ID:V1xRqo8SO
ここにゲッターが入ると気温が三割増しになる
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 19:38:33.64 ID:lDeuY9450
chapter6グレンラガンVSガオガイガー

「何なんだこれは…………」

筆舌に尽くしがたい光景が広がっていた

崩壊した大地、無残な姿と成り果てたグラパールの山、エネルギーの余剰波だけでなおも続く破壊

まさに黒き破壊神と呼ぶにふさわしいものがその中心に居た

「テメェか―――って見りゃ分かるか、流石に迫力があるな」


互いから発せられる凄まじいエネルギー派の向こうから、ノイズ交じりに声が聞こえる

「お前が政府と呼ばれる機関の元締めか」

静かながらも怒気を孕んだ声にシモンは確かなものを感じた

全力でいかなければこちらも殺られる、と
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 19:42:19.83 ID:lDeuY9450
「おうおうおう!!カミナシティに勇名轟くグレン団!!兄貴の魂ここにあり、不撓不屈の総司令!!穴掘りシモンとは俺のことだッッ!!」

「破壊神だか知らねぇが………キッチリ落とし前はつけさせてもらうぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

グレン団リーダーにのみ許される啖呵をシモンは豪快に切って見せた。

並大抵の相手ならその迫力に気圧され、震え上がったことだろう

しかし政府というものに疑念を抱いていた凱に、それも勇者の中の勇者である彼に

この場において、それは完全に逆効果だった

「なら…………………遠慮はいらないなッッッ!!!!!」

「グレンブーメランッッッッ!!!!」

「ブロウクンマグナムッッッ!!!!!」

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

挨拶代わりというには余りにも物騒な攻撃が飛び交う

火花を散らし、ぶつかったそれは目標を破壊することなく互いの手元へ戻る

「ブロウクンマグナムを弾いた……!?」

「おいおい、これが全力か?」


そうは言って見せたが、最大の攻撃手段ではないとはいえ完全粉砕するつもりではなったソレが通用しない

額に冷や汗が伝った
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 20:15:52.73 ID:lDeuY9450
「それなら!!ウィル!!ナイフ!!!」

「そっちがその気なら――――グレンラガン・一刀両断!!!」

元々インファイターである二人が接近戦に移行するのは当然の流れだった

壮絶な殴り合いの幕が開ける

気合い次第で硬度や、補修が可能なグレンラガンのグラサンカッター
勇気次第で切れ味が無限に上昇するウィルナイフ

皮肉にも二人とも最強のガッツを持つがゆえに、終わりのない根比べへと足を突っ込もうとしていた

殴り合い、互いのドリルをぶち込みあう死闘は予定した十分を超えようとしていた

「行くぞ――――スカルブレェェェェ…………何っ!?」

スカルブレイク、拳を打ち込むと同時にドリルを相手の内部へと侵入させる技

確かにそれは敵の掌に届いたはずだった

「グレンラガンの手が……」

消えていた。ゴルディオンネイルによる光への変換を理解する間もなく次の攻撃がグレンラガンを襲う

「ストレイト………ドリル!!!」

「ぐあぁぁぁぁぁっ!!」

装甲の強度には自身のあるグレンラガンだったが、破壊神の一撃によりサブコクピットには大穴が穿たれていた

「今のは危なかったな…だが、ドリル勝負なら負けちゃいねぇ!!」

「トロイデルバースト!!!」

「何だ!?」

大きな地響きと共にガオガイガーを中心とした地盤が崩壊する

元々ガオガイガーによる戦闘のダメージが大地に蓄積していたのをシモンは見抜いていた

本当ならすぐにでも使いたかったところだが接近戦では下手をすれば自分も道ずれ、こちらの世界では珍しい単騎の飛行能力持ちであることに加えそのような隙も見せてくれなかった

タイミングで言えば本当にギリギリだった

「クソッ!!スラスターにダメージか!!」

「ついでにこいつも持っていけ!!!フルドリライズッッッ!!!」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 21:13:26.19 ID:lDeuY9450
「はぁ………はぁ……………」

大技を続けて使わされた上に、グレンラガンの補修にもかなりのエネルギーを持っていかれていた

出せてあと一発だろう

その技もそれを撃つ覚悟も決まっていた

「ハハッ、そういえばもう一人凄いのが居るんだったか?」

「――――考えても仕方ないな」

立ち上る黒煙の中、それは立っていた

その身を傷だらけにしながらも、傷だらけだからこそ彼は立ち上がる

「まさか空間湾曲を捻じ切るとは…………それに機体の回復もできるのか」

凱もまたかなりのダメージを負っていた。減殺こそしたものの、プロテクトボルトの空間湾曲を超えた螺旋の奔流は破壊神に確かなダメージを与えている

「そういえば、名前まだ聞いてなかったな」

「―――凱、GGG機動部隊隊長の獅子王凱だ」

「どうしてギミー達を討った?」

「………あの部隊のことか、信じてくれとは言わないが自衛だ。嘘じゃない」

「見ない顔や聞かない部隊だが、ひょっとしてまさかお前別の世界から…?」

「何か知っているのか!?それに政府軍とは何なんだ?」

「……その質問に答えるのは互いにケジメをつけてからにしようぜ。俺は仲間をやられた、お前は喧嘩を吹っ掛けられた」

「―――――分かった」

「話が早くて助かる」

まだ混乱もあったが、恐らくシモンと名乗るこの男は信用にたる人間だろう。
シモンもまた、真っ向勝負を受けて立つこの男の勇気を信じた

「ガジェットツゥゥゥル!!!!!!」

ガジェットガオーから分離された尾の一部が両の手に装着される

禍々しさと神々しさを兼ね備えた波動が一帯を包み込み、ガオガイガーの掌へと収束していく

「よぉぉぉし、それなら!!!ヘル!!&ヘブン!!!!」

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……………………ぬん!!!!」

EMトルネードがグレンラガンを飲み込み、一騎打ちの場を形成する

「逃げ場はナシか――――――気に入った!!!!」

敵をホールドするブーメランを投げるエネルギーすらも推力に回し、EMトルネードの中に彼とグレンラガンを象徴する銀河が生まれ、混ざり合う

「必殺………!!ギガァ……!ドリルゥッッ!!」


気合いと勇気の真っ向勝負、もう後へは引けない


「ウィィィィィィィィィィィィィィィィィタァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「ブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッッ!!!!!!!!」


「うぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッ!!!!!!!!!」


54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/13(木) 21:15:01.59 ID:lDeuY9450
chapter6おしまいなん
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/14(金) 01:06:30.84 ID:xzePnQVmo
すでにクライマックス!
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/15(土) 20:27:55.49 ID:hdfGf41k0
ウチちょっと忙しいん
見てくれてる人はちょっと待っててほしいのんな
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/16(日) 01:05:28.18 ID:7mCco4UZo
待ってるよ
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/18(火) 09:24:07.73 ID:VnkoaL1Q0
chapter7激闘


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッッ!!!!!!!!」


「うぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッ!!!!!!!!!」


刃先が刺さったかと思えば消滅させられ、拳がめり込んだと思えば再びドリルは食い下がってくる

「そこを退けぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「退くのはお前の方だっっっ!!!」


「グッ………くぅっ!!ぬぅぅぅ!」

「ぐおっ……!うあぁぁぁ!!!」


最早両者の機体は限界を遥かに超えていた。いたるところが罅割れ、翡翠の色は両機から失われている。

「勝利するのは………勇気の力だ!!!!」

「さぁ、どうだかな!!!」

「何っ!?」

シモンはラガンを捨て、最後の賭けに出た。

そしてその賭けは間違えてはいなかった

「ラガン!インパクトォォォォ!!!」

偶然か必然か、ヘル&ヘブンの発動時に生まれる僅かな隙にラガンは攻め込んだ

ギャレオンの口部にはすっぽりとラガンのドリルが収まってしまった

「このまま乗っ取って、テメェも大グレン団の一員にしてやる!!!」

「言ったはずだ……勝利するのは勇気の力だと!!!」

ラガンの支配能力と凱のハッキング能力正真正銘最後の戦いの結末は―――――

「―――はぁ……もう体が動かねぇ」

「流石に限界だ……」

「とか言ってる場合でもないんだけどな、オチオチ寝てもいらんねぇか……」

辛うじて立ち上がるも足元はおぼつかず、最早立っているのがやっとだ

「肩を貸そう」

「……お前」

「君が破壊を望む存在でないというのは分かった。少々荒っぽい歓迎だったみたいだが」

「悪いな、これが大グレン団流だ」

「行かねばならない場所があるんだろう?俺も行こう」

二人は手を取り合った。そして彼らは向う、キングオブハートの元へ






「何という男だ……だが、俺の……勝ちだ!!!」

「野郎!!キングキタンをやるたぁよ……クソッたれが……………!!!」

chapter7おしまい
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/18(火) 12:48:23.62 ID:evGSfb0XO
あとはドモンと合流か…
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/20(木) 03:06:01.08 ID:BPLEfn5Y0
chapter8ガンメンファイト!

「ちくしょうが………!!!」

大きく響く音を鳴らし、キングキタンは崩れ落ちた。
ロボの山の上に立つ男こそキングオブハート、ドモン・カッシュその人である

その面々には、量産型グラパールやダリーカスタム機をはじめ、ジョーガン、バリンボー、キッドにアイラックたちといった歴戦の強者の機体さえ転がっている

シモンが飛び立つのを目撃したキタンの鶴の一声によって終結したグレン団を、ロシウも黙認するほかなくゴッドガンダムに立ち向かったが、すべて怒りに燃えるドモンカッシュに撃破されてしまったという顛末だ

「兵法もなくガンダムファイターでもない男がここまで………」

グレン団メンバー、特にキタンにはかなり苦戦を強いられてしまった。

ただの荒くれ者としか表現しようがない男に、武術を極めたドモンカッシュはその気迫のみで食い下がられ流派東宝不敗が最終奥義、石破天驚拳を使用するまでに追い込まれたのだ

同じく武術の粋を極めたシャッフル同盟でもここまで食い下がることができなかったことから、ドモンはこのキタンという男に驚きを隠せなかった

「……俺の勝ちだ!!!」

だが、ドモンカッシュは気づいていた。このキタンを超える男が来るであろうこと

傷ついたゴッドガンダムももはや限界に近い、それでもなお彼は戦う決意を一層強固なものとした


「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!ハッハッ!!たぁりゃぁ!!!」

構えとともに呼吸を整える。


何が来ようと迎え撃つのみ
あとはその時を静かに待つ

それが訪れるのにそう時間はかからなかった

「――待たせたな。さぁ決戦と行こうか」

「行くんだな、シモン」

「あれを見ていかねぇワケにはな、行ってくるぜ凱」

荒野に対峙するは、真紅の戦士と白の闘士

共に機体は限界、そんな些細なことは頭から消え失せている

「よもや俺と貴様の間に言葉は不要、勝負の二文字をもって決するのみ!!」

「分かりやすくて好きだぜ、そういうのは!!」

「ならば!!ガンダムファイトォ!!!」

「レディィィィィィィィィィ!!」

「「ゴォォォォォォォォォ ォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/20(木) 03:07:35.23 ID:BPLEfn5Y0
chapter8おしまい
ドモンのよもやはもはやの間違いですん
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/20(木) 05:57:27.71 ID:u/ALsqMfo
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/20(木) 18:35:12.92 ID:R811bS+t0

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 19:15:36.72 ID:ILJYc6xM0
chapter9決着!三つのG

「シモンさんが、シモンさんが闘ってる!助けに行かないと!」

懸命にレバーを動かすも、ギギギと嫌な音を立てるだけでグラパールだったそれは動かなかった
機械と人とで違えども、その攻撃は確実に人体の急所となりえる部分を的確に打ち抜かれていた

「引っ込んでな、これはもう俺たちが入れるレベルの話じゃねえ。見てみろ」

敵をすべて打倒したものと、それを迎え撃つ総大将。
限界を超えた二人の戦いは覚悟のぶつけ合い、男の会話へと昇華されていた

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!覚悟!!!!!」

一撃一撃をクリーンヒットさせていく。この男に負けるようではどのみちレインにはたどり着けない、気力を振り絞り最短の道を行く。
朽ちていくゴッドガンダムより先にこの男を倒す。ドモンに迷いはなかった

「つけあがるんじゃねぇ!!!!」

しかしここで倒れるシモンではなかった。ピンチになればなるほど彼の螺旋力は燃え上がり、シモンの一撃もまたドモンの機体と心を響かせていた

「たぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

「うおぉぉぉぉぉっっっ!!」

激闘のさなか、ドモンの心はその拳を通じてわずかに揺れ動いていく
拳は心を語る――――マスターアジアの教えはこの異郷の地でも変わることはなかった

「貴様は何故闘う!?その拳に何をかけている!!!」

「そんな大げさなモンじゃないさ、喧嘩になったならトコトンまでやる!!!それだけだ!!」

「なっ………!!!お前という奴は………!!!」

この時ドモンは悟った。レインを攫ったのはこの男の一味ではないと
直感にほかならないが、先にたたかったキタンという男からも荒々しいが確かにまっすぐなものを感じた自分の心を信じよう
そう決めた

「ならば……流派!!東宝不敗の名の元にッッ!!!俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!!」

「勝利を掴めと轟き叫ぶぅ!!」

黄金に輝く機体に応えるシモンのグレンラガンもまた、螺旋力を象徴する翡翠の色へとその体を染めていた

「必殺……!!!」

「爆ぁぁあぁぁぁぁく熱!!!!ゴォォォォォォッド!!フィンガァァァァァ……!!!」

「ギガァ……!!ドリルゥ…………!!!ブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

「石破!!天驚拳ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」

既に二人とも一度奥の手は放っている。正真正銘、最後の攻撃に出た

「くっ……ぐぅぅぅっ!!!!」

「このまま一気に押し切ってやる!!!!」

ゴッドガンダムの腕は罅割れ、ドモンが放つ凄まじい気に悲鳴を上げるように装甲が剥離してゆく。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 19:17:30.07 ID:ILJYc6xM0

「見ろ!!シモンが推してやがる!やっちまえ!!!」

グレンラガンのドリルはもうすぐそこというところまで迫っていた

「ま……まだだ!!」

そう、ドモンはまだ膝をついてはいない。彼は勝負をまだ捨ててはいないのだ

「石破天驚………ゴォォォォォォッド!!フィンガァァァァァァァ!!!!これで終わりだ!!!」

「クソッ……!!ドリルの回転が……!!!」

ドリルの回転が弱まると同時にグレンラガンの輝きもまた少しずつ薄れていく

元よりジェネシックガオガイガーとの戦闘でグレンラガンは限界を超えていた
気合いで補える域をとうとう超えてしまったのだ

「やべぇぞ!シモンの奴、あれじゃ逃げらんねぇ!!」

とうとうドリルを打ち砕いたゴッドフィンガーはその胴体を鷲掴みにし天高く掲げて見せた

「さらばだ、螺旋の男よ」

「―――――あぁ、話は仲間に聞いてくれ」

「ヒィィィィィィト、エェェェェェェェェェェェェェン―――――――」

「ボルティングドライバァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

ジェネシックボルトから放たれるジェネシックオーラの効果により、すべての機体はパワーダウンを余儀なくされる。
対遊星主用の装備ではあるが、この場においては両社が損耗していたこともあり機能停止に追い込むことができた

「ど、どうなってやがんだ?あの黒いのもそもそもシモンと戦ってたやつじゃ……」

キタンやグレン団のメンバーはまるで状況がつかめていない

「貴様!何者だ?」

「獅子王凱だ。俺は彼にまだ聞かなければならないことがある、君もそうなんじゃないか?」

「だが、ガンダムファイトを邪魔する理由にはならん!!」

「そこまで言うならまた後でにすればいい、少なくとも君の機体も俺の機体ももうまともに戦える状態じゃないだろ」

「……よかろう、その言葉に二言はないな」

死闘の後でも緊迫した空気が途切れない中、対峙する二人の肩をむんずとつかむ一つの影があった

「とりあえず後にしようぜ、流石にくたくただ……ドモン、凱。一旦俺達についてきてくれ」

「そうだな、とりあえず負傷者たちを優先的に運ぼう。ドモン、よろしく頼むぜ!」

「………已むをえまい、休戦だ。凱、シモン」

こうして短くも濃い激闘は幕を閉じた。
半壊した3機で負傷者を運び、全ての機体を片づけるころには朝を迎えていた

「あららーん、三人して並んで寝ちゃって。よっぽど疲れたのね、お疲れ様」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/23(日) 19:19:57.79 ID:ILJYc6xM0
chapter9おしまい
全員互角に書こうと思ったらグダグダになったんな、ごめんなのん
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/23(日) 19:59:24.28 ID:JhG75P1m0
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/23(日) 23:39:25.45 ID:hD3RgoMbO
おつ
このメンツ戦わせて脱落者出さないためには無茶を通すしかないww
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/24(月) 01:02:15.13 ID:HQcm81jOO
こいつら3人共無茶が服着て戦ってるようなもんだからなw
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/25(火) 17:27:52.37 ID:AlxNtsBq0
chapter10責任は負っていただきます

あれから数日、カミナシティからかなり離れた地域での戦闘だったにもかかわらずその戦闘のすさまじさからカミナシティではもっぱら先の戦闘のうわさでもちきりになっていた

場所は会議室、例の三人とグレン団の代表としてキタン、メカニック顧問としてロン、そしてロシウが出席する会議が開かれた、議題は当然先日の件である

ドォォォォン。埃と紙が出せる範囲を超えてしまっているような音を響かせ書類の山は叩きつけられた

「おいおいロシウ、今出さなくても」

「……………………………」

「……済まない、何の書類なんだろうか」

大よその察しはついている凱が真っ先に尋ねた。眉間にしわを寄せプルプルと震えているロシウ総司令補佐その人に

「グラパール隊の被害状況報告書並びに修理費の見積書、グレン団ガンメンの出撃後始末書、周辺住民の苦情の声etcですね」

「イイじゃねーかロシウ!!こまけーこたよ!理由はどうあれ吹っかけちまったのは俺達じゃねーか」

反抗して見せたのはキタン。数日の間にドモンとはすっかり和解し再戦を誓うまでになっていた。元よりさっぱりした性格の彼には後始末という概念はあまり存在していない

「そういう問題ではありません!!彼らが起こした戦闘でどれだけの被害が出たと思っているんです!!」

「あー……そりゃまぁ、ほとんど壊れちまったけどよ」

「具体的な内容はリーロンさんからお話ししていただきます」

「えーっと、グラパール隊が738機大破。ギミーカスタムダリーカスタム左に同じ。キングキタン、ツインボークン等々グレン団専用カスタムガンメンも概ね大破」

「グレンラガン、ジェネシックガオガイガー、ゴッドガンダムも大破に近い中破、他に戦闘地域の近くにあった機材……機械的なものはこんなものかしら」

「ハハ、凄いな!二人でよくこれだけ大暴れしてくれたもんだ」

「シモン総司令!!笑い事じゃありませんよ!!我々の防衛戦力は現状1%にも満たなくなってしまったんですよ!?」

「あぁ、全部責任は負うつもりだ」

「―――はぁ。最初は私もそのつもりだったんですがそうもいかなくなったんですよ、今回皆さんをお呼びしたのはそういうことです」

「どういうことだ?」

「そこの二人に聞いてみるといいわ〜ん」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/25(火) 17:30:45.54 ID:AlxNtsBq0
「どういうことだ、凱、ドモン?」

ふと彼らに視線をやるとばつが悪そうに視線をそらす。つまりはそういう心当たりがあるわけだ

「いやーなんというか、ハハハ……」

「フン、状況が状況だったのでな」

それは先日のこと、事の重大さを考慮したロシウが凱とドモンの寝こみを兵に襲わせ連行しようとした時のことだったのだが……

「寝こみを襲うなど笑止千万ッッ!!石破天驚拳が生身で撃てないと思ったか!!!」

こんなことや

「よっしゃぁぁ!!ドモン、防衛システムはダウンさせたぜ!!!」

こんなことがあり、ロシウは彼らを罰するのは不可能だと判断せざるを得なかった、渋々だが

「やるじゃねぇか!!テメーらますます気に入ったぜ、このままグレン団はいっちまえよ、なぁシモン?」

「それは頼もしいな、お前達さえよければ俺は歓迎するぜ」

「残念だが俺には帰る場所があるからな、だがそれまでは何かの役に立てればと思っているよ。Gストーンもそういってるみたいだ」

「一宿一飯の恩は返すつもりだ。しかし俺もそう長くは居れん、何よりこちらに来たのには目的あってのこと、尚更な」

「―――そうか、まぁそれまではゆっくりして行けや。なんでも協力すっからよ」

「で、ロシウ。その俺達を呼んだ用ってのは?」

「はい、皆さんには別の形で責任を負っていただきます」

「別の形?」

「シモン総司令、貴方には獅子王凱及びドモン・カッシュの監視役としての使命を与えます」

獅子王凱、並びにドモン・カッシュには大グレン団特別団員の資格及び一定期間の独立行動権を付与

シモン総司令は上記二名の監督を請け負うものとする。有事の際にはこれらを迎撃、完全破壊を使命とする

ただし、グラパール隊及び大グレン団出撃要請の際には上記二名にもスクランブルコールが発せられる。これを拒む権利はないものとする

「首輪付きか……まぁ追い掛け回されるよりはいい。好きにやらせてもらう」

「機材は好きに使っちゃって〜、使い勝手は保証するわ」

「それはありがたいな、もしもの時は駆けつけるよ」

「なーんだ、別に大した事でもないじゃねぇか」

「それが、そうでもないのよね」

空気がピリリと入れ替わる。広い会議室はその緊張の圧力か狭苦しい空間のように錯覚させる何かを醸し出していた

「私の予測ではあなた方に責任を負ってもらう時期はそう遠くないと思っています」





「100万匹の猿が地上に満るとき…月は地獄の使者となりて螺旋の星を滅ぼす」




「……ロージェノムの言葉か」

「そう、猿というのが我々人間を指すのであれば恐らく一週間後には到達する数字でしょう」

「おいおいおい!んなこと言ったってよ、俺らのガンメンも使えねーのにどうすんだよ?」

「だから!私は正確な人口の調査を進め、グラパール隊の配備を進めていたんです!!それを……」

イレギュラーが現れ壊滅させてしまった。ロシウにとってこれは全くの計算外であることは考えるまでもない

「そんな事情があったのか……軽率だった」

「終わったことを考えても仕方あるまい。リーロンといったな、俺たちの機体はいつ直るんだ?細かい調整は俺たちがしなければならないだろう、急いでくれ」

「それがね、ギリギリ一週間なのよ」

最優先でグレンラガン、ジェネシックガオガイガー、ゴッドガンダムを昼夜を徹して修理し続けてギリギリ到達できるかどうか

未知な部分も多いガオガイガーやガンダムタイプを考慮し、もっとも希望的観測をしたとしてもこれ以上早くはならないというのが彼の結論だった

「グラパール隊やキタンたちのガンメンは間に合わないということか……」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/25(火) 17:31:39.76 ID:AlxNtsBq0
「言ったでしょう」






出撃できるのはたった三機。未知の敵に対し増援は期待できない












「責任は負っていただきます」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/25(火) 17:32:54.02 ID:AlxNtsBq0
chapter11おしまい
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/25(火) 18:01:07.83 ID:QuZBIE1V0
おつ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/26(水) 18:52:19.27 ID:bt44I/uJ0
chapter12束の間の休息

ロシウの言葉から一週間、凱とドモンはそれぞれ思い思いに過ごしていた。

尤も、マシンの修理が大グレン団委託なせいかジェネシックマシン単体やコアランダーの修復の段取りも曖昧で、結局は徒歩や貸し出しのマシンで迎える範囲での探索、
他は休息にあてたり互いに組み手をして己を高めたり、ノリのいいグレン団メンバーに連れまわされたりと大半を娯楽に費やしてしまっていた

場所はカミナシティの某病院、せっかくなのでとキヨウの見舞いへとドモンと凱も駆り出されていた

「おじさん!ちょーベリーかっちょいいロン毛だな!!俺キヤル!ねーちゃん二人はもうだめだけど、俺はフリーだぜっ」

まとめていうとちょベリかちょロン、こっちの世界では断じて死語ではない、死語ではないのだ

「おじさんはやめてくれよ、これでも俺は23だぜ?」

「ま、テメーにならキヤルを任せられるな、凱の方はどうなんだよ?」

「嬉しい話だが俺には大切な人がいるんだ。きっとキヤルにもそんな人が現れるさ」

「ちぇー、兄ちゃんより強いしイケメンなのにー」

「バーロー!凱には負けてねー!ドモンにだってもっかいやりゃあ………」

「俺なら構わんぞ?」

ガンダムファイターの性か、すでにキングオブハートの紋章が光り輝き、自然と構えも流派東方不敗のそれになっている

「そ、そのうちな、その内」

「えーっと聞いてた病室はここか」

扉を開くと筋骨隆々とした優しい顔の大男と、ベッドにかける金髪の美女

「おぉ、来てくれたか。そっちが例のお客さんだな」

「初めまして、俺は大グレン団の特別部隊所属の獅子王凱」

「同じくドモン・カッシュだ、よろしく頼む」

「ねぇねぇキヤルー、お兄ちゃんはどっちの人にコテンパンにされちゃったの?」

「ドモンだよ!帰ってきたときボッコボコでさー」

「余計なこと吹き込むんじゃねぇ!!―――んで、どうよキヨウ腹ん子はよ」

「うん、お医者さんの話だと数日のうちにはって感じみたい」

「―――そっかぁ、数日か。おじちゃん、おめーらのことはぜってぇ守るからな」

数日中、それが意味することは想像に難くない。
三機が大グレン団のドックを占領してることもあってか、結局辛抱ならずに自腹を切りレイテの工場に駆け込んでしまった
キングキタンは幸い破損の程度は酷いものの、予備パーツも充実していることからそう時間はかからないとのこと

三機が出られない場合最悪自分だけでも―――というのがキタンの伯父としての決意であった
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/26(水) 18:52:45.93 ID:bt44I/uJ0
「なにかあったのか?」

「それについては俺がシモンから話を預かっています。こちらへ」

「分かった、ちょっと行ってくるよ、キヨウ」


「――――なるほど、また敵が……」

「その時は俺たちが全力で守りますので、ご安心を!」

「あ、あぁ、そうだな。シモンと互角の男が三人もいるんだ、心強い」

「ところでダヤッカさん」

「?」

「俺達昔どこかで会ったような気がしないですか」

「そう言われれば一緒に闘ったような……そんな訳ないんだけどな」

「嵐を呼ぶような展開というか」

「完全無欠だったような」

「「気のせいか」」

一方その頃シモンは、ヴィラルとの停戦協定を終えていた

政府軍の攻撃が必然的に止んだ為、戦う必要はないとシモンから持ち掛けた

この状況下において優れたパイロットは一人でも多い方がいいとの判断だ

帰って来る頃には二人とも顔が腫れあがり決戦前に何をしていると咎められたのは言うまでもない

そして、無情にも時刻はせまろうとしていた


100万の猿が地上に満ちるまで後一日
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/08/26(水) 18:54:21.72 ID:bt44I/uJ0
chapter12おしまい、しょーもないネタはさんですまないん
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/26(水) 20:23:33.08 ID:uBDfgy0j0
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/08/27(木) 00:19:19.91 ID:vuLO8UsKo
おつ
その二人ならしょうがないw
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:40:41.87 ID:aQpknHGF0
chapter:12 100万の猿が地上に満ちるとき

「指輪は渡せたけど……ちゃんと伝わったかな」

予定の時刻が迫る中、シモンの心情は穏やかではなかった

ロシウが告げた期日のことは頭になく、頭の中はプロポーズの事で一杯になっていた

昨日、シモンはプロポーズをした。正確にはしたつもりといった方が正しい

意味のある鉱石を自分で掘り当て加工してもらい、彼女に渡すといったプロポーズである

彼の立場から見れば誠意のこもった涙ぐましいプロポーズなのだが、如何せん言葉足らずだったせいか
受け手のニアはよくわからないことを言われ、単に指輪をもらっただけと思っている

「あー!ニアはいつもの調子だったしやっぱり伝わってないよなぁ…後で凱かドモンに」

「「俺に用か?」」

「おおわぁ!!………なんだ、凱とドモンか。どうだ、マシンの調子は?」

「なんだとは酷いな、その報告に来たんだぜ?」

「9割方完成しているが、まだ出撃できる状態ではない―――それで俺達に用とは何なんだ?」

「お前達は……プロポーズってしたことあるか?」

「プロポーズというか気持ちを伝えたことはあるな、激しい戦いが終わったどさくさに紛れてではあるけど」

「言いたいことがあるならハッキリと伝えるべきだ。俺たちのような武人でもない限り言葉にしなければ思いは伝わらん

「ってことはドモンもあるのか?」

「………………………まぁな」

「意外だな」

「お、俺のことはどうだっていいだろう!男のやり方じゃ女には通用しないときだってあるということだ」

「それは同感だな、何より時期が時期だ。しばらくの間言えないとなると後悔するかもしれないぜ」

「なるほど、二人がいうと言葉に重みがあるな……」

「俺たちはマシンが完全に直るまでダヤッカのところへ行こうと思ってるが…」

「シモンは彼女のところへ行くべきだな」

「あぁ、すぐ戻る!待っていてくれ!」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/03(木) 12:41:14.41 ID:aQpknHGF0
今日中にもう一回投下すると思うん
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 13:47:44.50 ID:cl/la9Yu0
シモンは彼女のところへと走った。愛する女の元へ

「こんなところにいたのか!」

「……………………………」

「ニア?」

ニアは俯いたまま、シモンと目を合わそうとしない

「あの……多分、私とシモンは違う人間です。ずっとずっっと違う人間です。
 でも違う人間同士だから一緒に暮らしていけると思うんです。ありがとう、この指輪。とっても嬉しいっ!」

いつもと同じ声色で彼女は応えた

「ニア………!!」

「それがこの生命体からのあなたへの最期の言葉」

顔を上げシモンを見つめるその目は冷たく、淡々と告げるその声は機械のようであった

「何を言ってるんだ!?」

「わかってしまったから」

「な、何が?」

「あなたと私は決して相容れる事はない。スパイラルネメシスはこの宇宙に滅亡をもたらす。
それを阻止するために、我らアンチスパイラルが存在する」

「なっ、熱でもあるのか!? いつも以上に言ってる事がわかんないぞ!」

「シモン。あなたの持つコアドリルこそスパイラルネメシスの象徴。その力……螺旋力こそが宇宙を滅ぼす」

宙に浮かび上がる彼女と同時に現れたのは無数のメカ。

ガンメン、ガンダムタイプ、ジェネシックマシンとも違う顔を持たぬ空虚なメカたち

「螺旋力の怖さです。あのロージェノムすら、戦いの本能を抑える事が出来なかった」

「バカな! 俺は認めないぞ!俺と兄貴の戦いが、そんな事だったなんて……」

「地上から出て7年。たった7年で人間達は、どれだけ文明を進歩させました?異常なスピードだとは思いませんか? それこそが螺旋生命のポテンシャル。
 百万を超えた人類は、爆発的に数も文明も進化させる。我々を脅かす勢力となる。だから、その前に滅ぼすのです」

「それが人類殲滅システムか!? あのメカの事か!何が来ようとグレンラガンがある!
凱やドモンだっているんだ、俺達は必ず勝つ!だから目を覚ませニア!」


「それは無理です。私はアンチスパイラルのメッセンジャー。螺旋遺伝子の中に潜伏し、螺旋生命体殲滅システムが起動した時に目覚める仮想生命」


「頼むニア! 頼むから俺に通じる言葉で言ってくれ!おまえはそんな言葉では話さなかっただろう!?
もっととりとめがなくて、意味わかんなくて……でももっと暖かくて気持ち良くて!
ああっ! うまく言えないがそんなんじゃない! おまえはそんな奴じゃなかったはずだ!」


「これが本当の私です」

「貴方と同等の螺旋力を持つ人間がこの地に舞い降りる運命だったこの世界では、我々アンチスパイラルは更なる攻撃を仕掛けねばなりません」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/04(金) 13:49:13.79 ID:cl/la9Yu0
chapter13おしまい
チャプターの数間違えたり指輪の宝石はもともとシモンが11話で持ってたものだったり昨日のうちに投下できなかったりいろいろごめんなのん
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/04(金) 18:19:37.72 ID:aa4xeZc20

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/06(日) 12:04:48.94 ID:edbdyf5lO

スパロボにニアが出てくると目から汗が出るわ…
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/08(火) 15:28:02.07 ID:VrutHfYL0
chapter14絶望

『シモン!俺たちは先にあのマシンを迎え撃つ、市民の安全誘導はギミー達が完了させた!』

『そういうことだ、待っているぞ!!』

「分かった、俺も直に行く!」

通信からは怯え惑う人々の声と、それを掻き消す男の雄叫びが通信機が出しうる限界音量を超え轟く

「哀れな者達……その力こそが自らを絶望に陥れるとも知らずに…」

「ニア、俺にはお前が何を言っているのか全く分からねぇ。だが絶対に!俺はお前を取り戻す!!そして凱もドモンも決して絶望なんかしない!!」

「そう、では“また”会いましょう」

意図したかどうかは定かではないが、ニアは短くそう言い残した。

「また…………か。っと、俺もいかないとな」

戦火は刻一刻と広がっている、凱やドモンの応戦も始まったようだが敵がばらけているせいか撃破のペースの割に被害の収束が追い付いていない

「ロン、聞こえるか?グレンラガンを射出してくれ!強制射出で構わない!」

『もう出しておいたわ、強制射出だなんて無粋なことするオンナに見える?』

「えっもう出て……うおっ!?」

「誘っておいて随分な言い草じゃないか、えぇシモン?」

スピーカーからはあの男の声が聞こえている
冷徹さの中に荒々しさを兼ね備えたあの声が

「―――ヴィラルか!」

「これがカミナの乗っていたコクピットか……不思議と悪くはないものだ」

「ぶっつけ本番で悪いが行くぞヴィラル!!ばっちり合わせてくれよ?」

「散々煮え湯を飲まされたコイツの動き忘れる訳なかろう!」

「「ならば!!」」

「燃える魂夜空に掲げ、紅く弾ける螺旋道!」

「無限の勇気で明日を勝ち取る!俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!」

「「爆熱合体!グレンラガン!!」」

「待っていろ、凱、ドモン!!………………ニア!!!」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/20(火) 01:06:31.80 ID:HYByuDEe0
待ってる
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/16(月) 00:33:33.85 ID:6p0sdn5AO
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