ゼロ「オレを目覚めさせてどうしようっていうんだ」×艦これ2

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424 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/11(火) 03:20:07.49 ID:yJ8COtCZ0
ゼロ「すまない」


睦月「…沈みました。睦月以外…沈んじゃいました」


ゼロ「…」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃん」


  「どうしてですか!?」


  「どうしてこんな目に合わなきゃいけないんですか!?」


  「睦月たちは…一生懸命戦っていたのに」


  「怖いの我慢して、夜だって寝れなくて、艦娘だから人を守らなきゃって」  


  「普通の女の子みたいに学校だって行きたかったのに」


  「いらなくなったんですか!?だから…殺されちゃうんですか?」


ゼロ「…」


睦月「これから…睦月はどうすればいいのですか?」


ゼロ「生き残れ」


睦月「…」


ゼロ「それしか言えない。バスターガンをやる。それと後ろにいろ」


睦月「え?」


パンテオン「ゼロ…発見…最優先抹消対象」×30


ゼロ「どんな時でも諦めるな」


睦月「…はい」


ゼロ「覚悟しろ」


睦月(ゼロさんの体が紅色から黒色になってる)


ゼロ「全てを破壊する」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/11(火) 06:24:59.87 ID:RQr67UeLO
乙ー!
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 08:30:34.85 ID:8JQuDhKSO

辛い展開になってきた
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/10/11(火) 08:51:10.53 ID:8LtSwkAC0
乙。つらいな。全滅エンドじゃないよね。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 10:10:46.49 ID:hFppvuE5o
乙です
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/15(土) 22:56:32.69 ID:AtsIhYp+O
どうせみんないなくなる
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/16(日) 04:03:13.41 ID:np3j1t0Po
さげー
431 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:30:25.63 ID:YtbWwWDd0
レッドパンテオンーゼロのDNAデータより作られたパンテオン
         セイバーによる接近戦が得意で動きも素早い
         体の色は赤
  

島風「駄目だよ!一緒に逃げようよ!」大破!!!


連装砲ちゃん1「それは出来ません!」


連装砲ちゃん2「主を守るのが我らの役目」


連装砲ちゃん3「生き残ってください」


島風「いやーいっちゃだめー!」


龍田「天龍ちゃん!天龍ちゃん!」


天龍「……誰も…守れなかったか」…轟沈


響「また…独りぼっちだ」


弥生「…卯月はどこ?どこに…」


レヴィアタン「よく聞きなさい!指揮船が来ているからそれを目指しなさい」


伊19「レヴィアタンはどうするのね?」


レヴィアタン「私はアレを止めるわ」


伊19「あれって…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「超弩級自走弾頭…全て吹き飛ばす気ね」
432 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:31:28.12 ID:YtbWwWDd0
離島「どうやら人間による攻撃のようですわ」


空母「提督も連絡が取れず、ここも長くは無い」


中間「準備が出来た」


北方「ここ大丈夫なの?」


港湾「北方、よく聞いてね。鎮守府はもう危ないの」


北方「ゼロがいるから大丈夫だよ」


港湾「私も信じているわ…けど、必要なことなの」


北方「そんな…北方一人なの?ロッポウも一緒じゃないの?」


港湾「直ぐに会えるから大丈夫よ」ニコッ


北方「またお家がなくなっちゃうの?」


港湾「大丈夫よ。またみんなで暮らせるわ」


北方「…約束だよ」


港湾「えぇ、約束ね」


中間「北方様、私の艤装の中へ」


ギイィー…バタン…


中間「鋼殻艤装は指示通りの場所に向かう」


港湾「ありがとう」


離島「皆様…生き延びたら先程話した場所で会いましょう」


中間「北方様を一人に出来ない」


空母「当然」


港湾「ゼロ…必ず会えるわよね」

433 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:33:03.48 ID:YtbWwWDd0
ゼロ「テイ!セイ!ハア!ヤア!ウオリャ!ハア!」
   シュパ!シュパン!ザシュ!ゴオ!バシュン!

パンテオン「…」ボォン!×6


睦月「えい!」パシュン!


パンテオン「…」ボォン!


ゼロ「鉄クズが…目障りだ!」ガシッ!


パンテオン「…」メキメキ…ギチギイ…


ゼロ「砕けろ」グチャッ!


睦月「ゼロさん?」


ゼロ「ほらよ!」ブン!


パンテオン「」ヒュン!


レッドパンテオン「…」シュパ!


ゼロ「…」ザシュ!


レッドパンテオン「…」ガキン!


ゼロ「オレのつもりか?」キュインキュイン!


レッドパンテオン「殲滅」


ゼロ「殺ってみろ」バシュン!


レッドパンテオン「」バシャン


睦月(やっぱり様子がおかしいよ。体が黒くなっちゃったし戦い方が乱暴だよ)


ゼロ「どうした!オレはここだ!相手してやる!」


バイル「威勢がいいな」


ゼロ「バイルか!?」


バイル「黒焦げだな。火事にでもあったか?」


ゼロ「姿が変わってもお前だと解るぞ!」キュインキュイン!


バイル「私の家にお前の仲間のネズミがおってな。始末したのだが…」


ゼロ「ハア!」ブォン!


オメガ「フン!」ガキン!


睦月「ゼロさんが二人!?」


バイル「懐かしいじゃろ?まあ、覚えておらんか。貴様のDNAデータと探し当てた設計図から作り上げた」


  「イレギュラーハンター時代のゼロじゃよ」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:34:02.65 ID:GO1QGNg60
続きがきたー。
435 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:34:59.39 ID:YtbWwWDd0
ー鎮守府ー厨房ー


パンテオン「…」


鳳翔(もう逃げることも出来ません。敵の手に掛かるぐらいなら…)


パンテオン「発見」


鳳翔(厨房が死に場所になるなんて)


パンテオン「排…じょ…」ドス!ドス!ドス!ボォン!


ファントム「ここでしたか」


鳳翔「ファントムさん!?」


ファントム「さあ、行きましょう」


鳳翔「そんなボロボロじゃないですか!私に構わず逃げてください」


ファントム「少々傷を負いましたが問題ありません」


パンテオン「はっ…」ザシュッ!ボォン!


ファントム「時間がありません!」


鳳翔「ごめんなさい」


ファントム「拙者が背負いま…危ない」ドン!


鳳翔「きゃっ!」


レッドパンテオン「発見」ザシュッ!グリ!×4


ファントム「ぐはっ…」


鳳翔「ファントムさん!」


ファントム「闇十文字!」ヒュン!


レッドパンテオン「…」ボン!×4
436 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/18(火) 23:35:30.48 ID:YtbWwWDd0
鳳翔「あぁ…そんな…大丈夫ですか?」


ファントム「情けない…動力炉を傷つけられた」


鳳翔「動けないのですか?」


ファントム「…」コクリ


レッドパンテオン「目標発見」×10


ファントム「ここまでか…女性一人守れないとは無念」


鳳翔「そんな事ありませんよ。ここまで来てくれたじゃないですか」


ファントム「…」


鳳翔「私と一緒に逝ってくれませんか」


ファントム「しかし!」


鳳翔「私の足ではもう逃げる事も出来ません。敵の手に掛かるなら…せめて、あなたと」


ファントム「よろしいのですか」


鳳翔「はい。せめて、最後はあなたの胸の中で」


ファントム「一瞬ですから痛みもありません」


ファントム(アルエット様…申し訳ありません)


ピカーーーーーーン!!!


レヴィアタン「この止まりなさいよ!」ドスッ!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「なんて頑丈なのよ。けど、これでなんとか…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ×3


レヴィアタン「冗談でしょ!何体いるのよ」

   
ドカ―――――ン!!!


レヴィアタン「爆発!?間に合わなかった」

 
   「え…ファントムの反応が消えた」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/19(水) 02:23:12.12 ID:9cz2MCBwo
乙ー
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 07:12:14.28 ID:KTZv4ZjOo
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 09:39:36.11 ID:gO2MEKUyo
イデが発動しそうな勢いで死人が出始めたな
440 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:09:13.22 ID:Lpc9ihCg0
ゼロ「電刃」キィキィキィキン!


オメガ「龍炎刃」ボワッ!


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


オメガ「無駄ダ」ガキン!ガキン!ガキン!


睦月「援護します」カチャッ!


ゼロ「下がれ」


睦月「え?」


ゼロ「落鳳破!」ドゴン!!


オメガ「滅閃光」ドゴン!!


睦月「きゃっ!」


ゼロ「喰らえ!」ブン!ブォン!ドス!


オメガ「遅イ」ガシッ!


ゼロ「ぐっ!」メキメキ…ミシ


オメガ「腕ヲモラウ」


ゼロ「があぁぁ!」バキッ!


睦月「腕が折れちゃう!」バシュン!


オメガ「邪魔ダ」ガキン!


ゼロ「雷神撃」バチバチバチ!


オメガ「フン…遅イナ」シュッ!


睦月「ゼロさんが押されるなんて…」
441 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:10:03.06 ID:Lpc9ihCg0
バイル「当然だ。満足な修理も受けていないコピーにオメガが負けるものか」


睦月「そんな事無い!みんな一生懸命ゼロさんを直してた」


バイル「レプリロイド用の設備は整っておったか?」


睦月「え…」


バイル「交換用パーツ・武器・アーマーは充実しておったか?」


睦月「それは…」


バイル「科学者だから解るぞ。奴は本来の力を発揮せずにいた」


睦月「そんなの嘘だ」


バイル「その結果があれじゃよ」


ゼロ「…」ギチギチガチ


オメガ「ハハハ」ギチギチガチ


ゼロ(押し負ける…だが、)ヒュン!バシュン!


オメガ「!?」バチ!


ゼロ(セイバーを破壊した!叩き斬る!)


ドゴオン!!!


ゼロ「ぐはっ!」


オメガ「セイバーダケダト思ッタカ?」


ドゴオン!ドゴオン!ドゴオン!


ゼロ「バスター…か」


オメガ「消エロ。伝説ノ英雄」シュピン!

442 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:10:35.88 ID:Lpc9ihCg0
レヴィアタン「はあ…はあ…」


ヒッタイド・ホッタイド「…」キュラキュラキュラ


レヴィアタン「間に合わない。みんな離れて!」


伊19「そんなの無理なの!囲まれているの!」


レヴィアタン「なんとかして止めないと…」


ビイ―――――――!!!


ヒッタイド・ホッタイド「」ドカーン!


レヴィアタン「ビーム!?一体どこから」


伊19「ロボットも吹き飛んだの!逃げるなら今なの!」


レヴィアタン「そうね。みんな逃げるわよ!」

443 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:11:27.33 ID:Lpc9ihCg0
ー大和孤児院ー


VAVA「これで報酬分は働いたはずだ」


大和<VAVAさん、聞こえますか?みんな無事です>


VAVA<そうか>


大和<あの…>


VAVA<ここには戻るな。どこかに身を隠せ>


大和<私たちは追われる身なのですね>


VAVA<そういう事みたいだ>


大和<どうしてこんな事に…>


VAVA<考えるのは後でいい、逃げることを優先しろ>


大和<…>


VAVA<大丈夫だ。直ぐに追いつく>


大和<本当ですね?>


VAVA<必ず行く>


大和<みんな待ってますからね>


VAVA<あぁ>


大和<信じてますから>


VAVA<…>


大和<VAVAさん?>


VAVA<通信機の調子が悪いみたいだ。切るぞ>


大和<わかりました>


VAVA<大和>


大和<はい>


VAVA<必ず行くからな>


大和<待ってますからね>


VAVA「……これでいい」ゴクゴクゴク


VAVA「…」カラン


VAVA「」


バタン…
444 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:12:54.19 ID:Lpc9ihCg0
睦月「直ぐに見つかりますよ」


ゼロ「」


睦月「ここにあるはず」


ゼロ「」


睦月「みんなで直しますから」


ゼロ「」


睦月「…何とか言ってよ」


ゼロ「」


睦月「ゼロさん…」


ゼロ「もういい」


睦月「そんな事言っちゃだめですよ」


ゼロ「わかっている」


睦月「もう見つかりますから」


ゼロ「オレを置いて逃げろ」


睦月「嫌です!」


ゼロ「命令だ」
445 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/10/20(木) 03:14:05.36 ID:Lpc9ihCg0
睦月「絶対に嫌です!」


ゼロ「睦月」


睦月「出来ません!ゼロさんの下半身ないんですよ!沈んじゃいます!」


ゼロ「…」


睦月「みんなと合流すればきっと大丈夫です」


ゼロ「動力炉もやられた…長くない」


睦月「…」グスン


ゼロ「聞いてくれ」


睦月「ひぐっ…ぁい」


ゼロ「みなを…たの…む」


睦月「わかりました」


ゼロ「じゃあ…な」ドン


睦月「ゼロさん!」


バシャン!ブクブクブク…


睦月「いや!いやーーーーーー!いやだよ…」


睦月たちは…大切な場所、お友達、大好きな人を失いました。


どうしてこんなことになっちゃったんだろう
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/10/20(木) 22:48:28.79 ID:7lP8+MFm0
全滅エンドみたいな感じだ。
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/21(金) 02:30:52.30 ID:/pAG9RNxo
乙ー
448 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:40:55.87 ID:mhcOgFjy0
ー数時間後ー海底ー

ーーーー
ーーー
ーー


レヴィアタン「こんな所にいたのね」


   「どうしたのよ?起きなさいよ!」


「伝説の英雄なんでしょ!前みたいに救ってみなさいよ!」


「あの艦娘らを救ってみなさいよ!」


「救いなさいよ…」


「助けてよ…」


妖精エックス<聞こえるかい?>


レヴィアタン<!?…聞こえるわよ>


妖精エックス<どうやら無事みたいだね>


レヴィアタン<そうでもないわ。それに目の前に死にかけのゼロがいるわ>


妖精エックス<ゼロが!?>


レヴィアタン<えぇ…左腕は取れかけで下半身は無い。動力炉を破壊されているわ>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<親友が死にかけてるのに!仲間が死んでいったのに!お父様は何をしていたのよ!>


妖精エックス<…>


レヴィアタン<本当に…何をしていたのよ>


妖精エックス<ごめん。僕にしか出来ない事をしていたんだ>


レヴィアタン<そう。私たちを助けれない程の事をしていたのね>


妖精エックス<僕の指定した場所までこれるかい?>


レヴィアタン<無理ね。もう動けそうにないわ>


妖精エックス<諦めないでくれ!>


レヴィアタン<けど、このまま死にはしないわ>


妖精エックス<どうする気だ?>


レヴィアタン<私の動力炉をゼロに繋げるわ>


妖精エックス<駄目だ!そんな事をしたら君が死んでしまう!>


レヴィアタン<いいのよ…生き残るべきなのは私じゃないわ。ゼロよ>
449 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:42:15.24 ID:mhcOgFjy0
妖精エックス<絶対に駄目だ!>


レヴィアタン<なら止めに来なさいよ>


妖精エックス<行けるなら止めに行くよ!>


レヴィアタン<ふーん。やっぱり動けないのね>


妖精エックス<君をマーティのようにはさせたくない!>


レヴィアタン<お母さんみたいに?>


妖精エックス<マーティは君たちを守って…死んだ>


レヴィアタン<お母さんが…>


妖精エックス<僕がいない時に基地が襲撃を受けた。その時にマーティが君たちを守る為に…>


レヴィアタン<そうだったのね>


妖精エックス<だから>


レヴィアタン<それを聞いたら止めるわけにはいかなくなったわ>ガシャン!


妖精エックス<他に手方法があるはずだ!>


レヴィアタン<これが最善なのよ>ガチッ!


妖精エックス<止すんだ!>


レヴィアタン<ぐうっ!…あっ…ぁ…ぁん…はぁ…あぁ…>


ゼロ「…」


レヴィアタン<これでいいのよ。今ならお母さんの気持ちが解る>


   (命にかえても守るべきものがある)


   (みんなの希望を助けれるなら…)


   (希望ね…まったく最後まで素直に…な…れ…な…い)  


   (まだゼロと共に戦いたかった)


   (頼んだわ…伝説の…英雄)
450 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:43:01.34 ID:mhcOgFjy0
ー数か月後ー


ここ最近の出来事、と聞かれたらあり過ぎて困るわ。


海の平和を守るのは艦娘からロボットになる。


病院に入院していた全ての艦娘が姿を消す。


憲兵が自動車事故で吹き飛ぶ。


陸軍で…まあ…色々とね。


確かに深海棲艦の脅威はかなり減ったわ。


けど、街は良くなったか?、と聞かれたらそうでもない。


海軍は街にもロボットを配備した。


街の為だとは言うがそうじゃないよ。


海軍に対し否定的な者を見つけだし排除する。


ちょっと文句を言っただけで老若男女問わずに収容所に送られる。


記念すべき第一号はハガー市長だったわ。
ーーー
ーー

あんた、記者なんだって?もしかして記事にするつもりなの?


女記者「勿論よ。取材に協力してくれそうな人紹介してくれない?」


いいけど、大丈夫なのかい?


ネージュ「危険は承知。真実を伝えるのがジャーナリストの使命なんだから」
451 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/06(日) 01:43:48.33 ID:mhcOgFjy0
ー不明海域ー孤島ー


朝潮「燃料はまだ大丈夫ですが」


如月「弾薬が厳しいわね」


朝潮「ゼロさんの武器がなかったらどうなっていたか」


如月「みんな…どうしているのかしら」


朝潮「…」


如月「あ…ごめんなさいね」


朝潮「きっとみんな大丈夫です!」


如月「そうよね」


早霜「二人とも…奴らが来たわよ」


如月「すぐに行くわ」


朝潮「いつでも出撃出来ます」

ーーー


如月「ロボットが壊れているわ」


早霜「何が…あったの?」


朝潮「見てください!マントで姿が見えないけど戦っています」


??「…」ザシュッ!


パンテオン「…」ボン!


如月「あれは…Zセイバーよ!」


早霜「もしかして…」


??「…」


「ゼロさん!」「ゼロ!」


??「!?」


如月「え…」


朝潮「どういう事ですか」


睦月「ごめんね…ゼロさんじゃなくて」


  「本当に…ごめんね」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/06(日) 03:09:36.37 ID:9tva/H8wo
乙ー
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/06(日) 07:06:08.52 ID:1+IAJKxe0
乙です
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 18:59:38.32 ID:BIipc0jVo
455 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/25(金) 00:24:05.59 ID:z3SJVMDK0
睦月「うーん…あれっ!ここは?」


如月「とっても疲れていたのね。私たちに会って直ぐに倒れたのよ」


早霜「ここは安心よ…ゆっくりと休んで」


朝潮「みんなはどうなったんですか!?」


睦月「…」


如月「朝潮ちゃん…今は休ませて」


睦月「…沈んじゃったよ」


「「「!?」」」


睦月「清霜ちゃん、満潮ちゃん、霞ちゃんが…」


早霜「戦艦になる事も…叶わずに」


朝潮「そんな二人が…」


睦月「それと…」


如月「まって!」


睦月「!?」


如月(ゼロさんが生きていたなら睦月ちゃんを独りにするわけがないわ…受け入れなきゃいけない。けど!)


如月「ごめん…耐えられないの…少し待って」ポロポロ


睦月「うん…」


朝潮「前を見てください」


イ級「…」


早霜「深海棲艦ね」


朝潮「一匹。罠でしょうか?」


イ級「つい…て…こ…い」


如月「ついてこいって、言ったわよね」


イ級「あるじに…あわ…せる。こい」


睦月「行こう」
456 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/25(金) 00:24:54.81 ID:z3SJVMDK0
ー深海棲艦アジトー


睦月「こんな場所があるなんてね」


早霜「私たちの工廠と同じ役割みたいね」


如月「敵意が無くても怖いわ」


朝潮「主とは誰でしょうか」


睦月「見て!主砲も魚雷もある」


如月「ずっとゼロさんの武器で戦ってたからね」


朝潮「何故ここに艤装が」


レ級「これから開始する作戦の為だよ」


「「「「!?」」」」


レ級「好きなものを使ってね」


睦月「ここはレ級さんの基地なの?」


レ級「違うよ。お手伝いだ」


朝潮「私たちの知らない深海棲艦の姫ですか?」


駆逐「まあ…そうとも言えるかな」


早霜「どういう事…」


レ級「そろそろ戻って来るよ」
457 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/11/25(金) 00:25:48.05 ID:z3SJVMDK0
ー深海棲艦アジトー工廠


姫様がお戻りだ


せい…れつ!せい…れつ!


睦月「こんなに深海棲艦がいるなんて」


レ級「みんな住処を奪われてここに来たんだ」


駆逐「傷ついたり、仲間を失ったりして」


朝潮「…同じだ」


「整列はいいわ。作業を続けて」


如月(綺麗な深海棲艦の姫ね)


わかりました!


「私たちは住処を奪われ仲間を失った!このまま全てを失うか!?」





「否!断じて否だ!全てを取り戻し人間どもに復讐する!」


うおー!そう…だ!


「私たちの怒りを思い知らせてやる!」


睦月(怖いくらいの熱気だ)


「正義の一撃作戦を必ず成功させよう!」


アカルイミライヲ―!!


北方「この北方棲姫に力を貸してくれるか!?」


アカルイミライヲ―!!


睦月「…北方ちゃん?」

458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/25(金) 07:00:03.64 ID:akk1L6LzO
アカルイミライヲー
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/26(土) 04:44:34.53 ID:YH23QlGlO
乙ー
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 13:40:10.19 ID:kkqQpR0To
アカルイミライヲツー
461 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:13:53.74 ID:VJZpd0sh0
ー深海棲艦アジトー広場


北方「…」ツカツカツカ


如月「あの…北方ちゃん?」


北方「!?」


朝潮「人間違えなら申し訳ありません」


北方「…」ワナワナ


早霜「…?」


北方「よかった!生きてた!」ダキッ!


如月「あらあら///」


朝潮「この数か月後で何があったのですか?」


早霜「私たちよりも大きい…成長期?」


北方「それはこれから話す。それよりみんなの仲間がいるぞ」


睦月「港湾さんたちは一緒じゃないの?」


北方「…」


北方「この部屋にいる。再会を喜ぶといい」


ドア<ガチャッ…


翔鶴「!?」


朝潮「!…翔鶴さん」


翔鶴「飯食うか…腹減って…る。だろ?」グスン
462 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:16:12.40 ID:VJZpd0sh0
翔鶴「悪い。会えてうれしくてな」


朝潮「いえ、私たちもです」


如月「とてもおいしいわ」


睦月「…」


翔鶴「睦月食わないのか?遠慮せずに食え。沢山あるから」


睦月「…はい」


翔鶴「もしかして酒か?それならいい拾い物が…」


睦月「あの!」


翔鶴「!?」


睦月「他のみんなはどうしているんですか?」


翔鶴「…」


早霜「気になるから教えてほしいわ」


翔鶴「はぁ…そうだな。先延ばしはよくないな」


  「アイリス、大鳳、龍驤、比叡、榛名、夕張、明石、伊19、弥生、響、龍田、長門、大井」


  「ここにいるのは…これだけだ」


如月「そんな…」


翔鶴「伊19が潜水で調べに戻ったが何も回収出来なかった」


朝潮「…何もですか?」


翔鶴「艤装も…遺体もだ」
463 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:17:13.04 ID:VJZpd0sh0
早霜「司令官は…」


翔鶴「ここにはいない…鎮守府の崩壊に巻き込まれたようだ」


睦月「死んじゃいました」


翔鶴「?」


睦月「ゼロさん…死んじゃった」


早霜「…」ギリッ!


朝潮「嘘ですよ…嘘ですよね!」ガシッ!


睦月「ぐっ…」


如月「朝潮ちゃん、落ち着いて!」


睦月「ゼロさんみたいな敵に斬られて…真っ二つになって沈んじゃったよ!」


「嘘を言うな!!!」


北方「ゼロは強い!絶対に負けない!嘘を言うなら睦月でも許さないぞ!」


睦月「本当だよ…目の前で沈んで」


北方「嘘で混乱させて指揮を下げる気だな!」


睦月「信じたくなけど真実だよ」


北方「絶対に信じないぞ!お前を牢に入れる!」


翔鶴「おい!いい加減に…」


北方「ここの指揮官は私だ!私に従え!」


睦月「…わかった。牢に案内して」
464 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:18:38.41 ID:VJZpd0sh0
ー深海棲艦アジトー独房


睦月(みんなに会えて嬉しかったけど…こんな事になるなんて)


睦月「…」グキュ〜


睦月「お腹減ったのです」


駆逐「スゴイ音だね」


睦月「にゃしい///」


駆逐「はい。ご飯だよ」


睦月「食べていいの?」


駆逐「北方様の命令で持ってきたけど。いらない?」


睦月「食べます!」
ーーー
ーー

睦月「ごちそうさまでした」


駆逐「どういたしまして」


睦月「あの、聞いていいですか?」


駆逐「どうぞ」


睦月「北方ちゃんがここの指揮官なんですか?他の深海棲艦の人は?」


駆逐「そうだよ。私とレ級だけなんだ」


睦月「港湾さん達もいないんですか?」


駆逐「逃げきれたのは北方ちゃんだけだったみたい」


睦月「北方ちゃんも独りぼっちだったんだね」


駆逐「けど、なんであんなに成長したのかはわからない。私たちが機械人形に襲わていたのを助けてくれたのが北方様で付いてきたんだ」


睦月「これからどうなるのかな」
465 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:19:38.70 ID:VJZpd0sh0
ー深海棲艦アジトー北方の部屋


北方「ゼロが死んだ」ゴロン


北方「睦月が嘘を言う訳がないのはわかってる」


北方「けど…信じたくないよ」


ゼロ『戻った。北方いい子にしていたか?』


港湾『強くなくてもいい。友達を大事にする優しい気持ちを忘れないでね』


北方「ゼロ。港湾お姉ちゃん…約束守れなかった」


??「何があったんだい?」


北方「なんでもない」


??「そう。ここも大きくなった」


北方「そうだ。大きく強くなった。これなら海軍と戦える」


??「過信してはいけない」


北方「私は一度も負けていない!」


??「それは運がよかっただけだ。次は敵の本拠地が目標なら簡単にはいかない」


北方「黙れ!」


??「よく考える必要があるんだ」


北方「大事な家族を奪った奴らに同じ目に遭わせてやる」


??「私もそうだった。出来の悪い作戦のせいで多くの部下が死にしまいには力を求めて暴走してしまった」


北方「私は違う!」


??「…」


北方「ごめん。言い過ぎた。必ず成功させるから心配いらない」


??(昔の自分を思い出し力を分けたが…このままだと私と同じ目にあってしまう)

466 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:24:17.78 ID:VJZpd0sh0
ー海軍本部ー


バイル「パンテオンの生産も順調で街の配備も間も無く完了します」


中将「海だけでなく陸も守る。このままでは陸軍の存在意義が無くなるな」


バイル「空にも対応出来るように改良中ですので、全てが我々の思い通りになるでしょう」


中将「それはよいな」


バイル「しかし、快く思っていない者もいるようです」


中将「その為の特別収容所だ。軍人も民間人も関係無く牢に入れればよい」


バイル「監視はパンテオンが行っています」


中将「それより面倒なのは逃げた艦娘だ」


バイル「捜索中ですが範囲が広く中々」


中将「全く面倒な奴らだ」


バイル「考えがあります」

467 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:25:17.97 ID:VJZpd0sh0
ー街より離れた場所ー


ギュキュキュキュ!


大和「こんな所で故障なんて」


時津風「くるま、壊れちゃったんですか?」


大和「残念ですけどそうみたいです」


少女「けほっ…ごほっ…」


大和(薬も切らしちゃったし病院まで距離もある…どうすれば)


時津風「あれ?雪風は?」


菊月「雪風なら車直せるお医者さんを呼んでくる、って出ていったよ」


大和「大丈夫でしょうか?」


時津風「しれぇ」


大和「!」


時津風「あ…ごめんなさい」


大和「私も同じことを考えてましたから」


雪風「もうだいじょうです!車も直せるお医者さん連れてきました」


コルボー「困っていると聞いて来たのですがまずは何をすればいいですか」
468 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:26:14.38 ID:VJZpd0sh0
大和「本当に助かりました。ありがとうございます」


コルボー「車は部品交換で済みました、少女には薬を飲ませて休ませてください」


雪風「ありがとーございます!」


時津風「あのお願いがあります!しれぇも治してください!」


大和「時津風ちゃん!?」


コルボー「しれぇ?」


時津風「しれぇ…ずっと寝たままなんです。みんなで起きて―って言っても起きてくれなくて」


コルボー「…」


時津風「お兄さんなら何とか出来そうだから」


コルボー「まずはそのしれぇさんを見せてもらっていいかな?」


大和「…こちらです」


コルボー「!?」


VAVA「」


時津風「しれぇを元気にしてください!」


雪風「お願いします!」


菊月「私からも頼む」


コルボー<こちらコルボーリーダー応答せよ>


??<どうしましたか?>


コルボー<至急報告したい事があります。司令官に繋いでください>


大和(VAVAさん…)

469 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:27:30.58 ID:VJZpd0sh0
ー商店街ー


ヘチマール「売上減ったよね」


マッコイーン「そうだな」


タイガード「グルル!」


ナマズロス「ほんまや!商売出来へんわ」


ローズレッド「売れ残り枯れる花を見るのは悲しいよ」


ヘチマール「鎮守府の艦娘ちゃんたちは沢山買ってくれたもんね」


マッコイーン「艦娘だけでなく地域住民も買物をしない」


ナマズロス「そもそも街に人がおらんやん」


タイガード「グルル!」


ローズレッド「海軍があんなものを街にばらまくからだよ」


ヘチマール「海軍の悪口言っただけで捕まっちゃうらしいよ」


マッコイーン「怖くて外にも出れないか」


タイガード「本当に艦娘は危険だったのか」


ローズレッド「彼女たちはいつも嬉しそうに花を買ってくれたよ」


マッコイーン「漁船の護衛もして手伝ってくれたな」


ナマズロス「テレビ買って喜んでたわ」


ナマズロス「凶暴な深海棲艦になって暴れるなんて」


ヘチマール「嘘なんじゃないの?」


マッコイーン「…わからんな」


ヘチマール「マサイダーもいなくなっちゃったし店じまいかな」


タイガード「そう簡単にはこの街から出られん」

470 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:28:56.57 ID:VJZpd0sh0
ー深海棲艦アジトー独房


アイリス「睦月ちゃん」


睦月「アイリスさん!」


アイリス「久しぶりね。怪我はない?」


睦月「…はい」


アイリス「ずっと一人で大変だったでしょ」


睦月「はい…けど、親切にしてくれる人もいました」


アイリス「そう」


睦月「ほとんど海の中に隠れてたから」


アイリス「…海の中?」


睦月「はい。ほとんど深海棲艦化しちゃいました」


アイリス「!?」


睦月「海の中もへっちゃらなんですよ」


アイリス「…」


睦月「それにイルカさんと泳いだり…海の中って綺麗ですから」


アイリス「…」


睦月「それより、ゼロさんのことですよね」


アイリス「聞いたわ」


睦月「…あのZセイバーなんですけど」


アイリス「それは、睦月ちゃんが持っているべきよ」


睦月「いいんですか?」


アイリス「大丈夫…必ず必要になるから」


睦月「?」


アイリス「北方ちゃんがごめんなさいって謝っていたわ」


睦月「北方ちゃんはどこに?」


アイリス「仲間と街に向かったわ。海軍と戦うと言って」
471 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:30:22.54 ID:VJZpd0sh0
ー深海棲艦アジトー


夕張「大変です!直ぐに来てください」


長門「何が大変なんだ?」


夕張「明石さんとテレビを修理してたら」


TV<投降しなければ処刑する


比叡「これ…映っているの司令ですよね」


大鳳「生きていたんですね。よかった」


響「けど、変な機械の中で眠らされているよ」


明石「時間内に全員が投降しなければ提督を処刑する」


龍田「場所は鎮守府跡地だなんてねぇ」


伊19「どうするのね?」


翔鶴「素直に投降して提督が返ってくるか」


夕張「罠でしょうね」


長門「間違い無いな」


龍田「けど、提督を見殺しには出来ないわよねぇ」


長門「出撃準備しろ!提督を取り返すぞ!」

472 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:31:16.72 ID:VJZpd0sh0
ー海軍本部ー


中将「これで艦娘どもがここに来る」


バイル「潜入させていたメカニロイドの情報によると深海棲艦もこちらに向かっているようです」


中将「これで全てが片付くな」


バイル「しかし、これでは街や民間人に被害が」


少将「今更何を言っている。多少の犠牲は仕方ない」


バイル「わかりました。パンテオン達を鎮守府跡地に向かわせます」

473 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:32:07.06 ID:VJZpd0sh0
ー鎮守府跡地付近海域ー


北方「敵は海軍の機械人形だ。関係ない人間を傷つけるな」


北方「みんなの海を取り返すんだ!」


北方「正義の一撃作戦を開始する!」


アカルイミライヲー!!!!

ーーー
ーー


如月「北方ちゃん…無事でいてね」


早霜「これって…深海棲艦の死体ね」


睦月「そんな」


朝潮「すぐに行きましょう!」
474 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:33:49.69 ID:VJZpd0sh0
北方「…」


睦月「北方ちゃん、しっかりして!」


北方「…睦月?」


睦月「大丈夫だよ。すぐにアイリスさんに診せるからね」


北方「みんな…死んじゃった…作戦ばれてた」


朝潮「そんなことがあったなんて」


北方「北方を逃がそうとして…囮になったり…して」


如月「いまはいいから」


北方「よくない!…この時のために頑張ってきたのに」


朝潮「すぐに指揮船に向かいましょう」


翔鶴「…それは無理みたいだ」


パンテオン群「目標発見」


如月「北方ちゃんを助けに来るのを狙っていたみたいね」チャキッ!


朝潮「通信機が繋がりません」ドォン!ドォン!


翔鶴「こいつらを何とかするぞ!」ヒュン!


艦載機<ズドドドドドド!


北方「小さい機械人形はいい…大きいのが強い」


睦月「大きいの?」


ゴォン!ゴォン!ゴォン!


ゴーレム「…」ギュォン


如月「本当に大きい」


北方「あいつだ…あいつにやられたんだ」
475 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:34:40.31 ID:VJZpd0sh0
ゴーレム「破壊」キュイーーーーーン!


朝潮「あの光はなんですか!?」


翔鶴「わからないが当たったら痛いで済みそうにないぞ」


如月「あれだけ大きければ!」ドォン!


ゴーレム「…」ガキン!


早霜「まるで効いていないわ」


睦月「頭だよ!頭を狙って」ドォン!


ゴーレム「!」バシッ!


朝潮「効いている。弱点は頭みたいです」ドォン!


睦月「一斉攻撃だよ!」ドォン!ドォン!


ゴーレム「!!!」ズシン!


翔鶴「どんな奴でも頭は弱点か。直ぐに仲間に知らせないと」


如月「一体だけじゃないみたいよ!」


ゴーレム群「目標破壊」


朝潮「なんて数ですか!」


キュイーーーーーーーン!!!ドオーーーン!!
476 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:37:44.42 ID:VJZpd0sh0
睦月「みんな…大丈夫?」大破!!!


如月「…」大破!!!


早霜「…」大破!!!


朝潮「っ…」大破!!!


翔鶴「ぐ…」大破!!!


北方「みんな起きろ!」


ゴーレム群「目標確認」キュイーーーーーン


睦月(だめ…みんなうごけないよ。北方ちゃん逃げて)


ゴーレム群「発射」


睦月(ゼロさん…ごめんなさい。約束守れませんでした)


ドオーーーン!!!


睦月(ぐっ…あれ?まだ生きてる?)


北方「睦月!起きろ!睦月!見ろ!」


睦月「そんな…」
477 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2016/12/23(金) 03:38:35.63 ID:VJZpd0sh0
睦月が見たのは


燃えるような紅いボディ


棚引く黄金の髪


緑色に輝く剣


もう二度と会えないと思っていた


本当に会いたかった


大好きな…


睦月「うぅ…ゼロ…さーん…」


ゼロ「あぁ…待たせたな。安心しろ。もう大丈夫だ」

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/23(金) 03:43:43.69 ID:fKLnZSoAO
乙ー!
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/23(金) 16:31:16.68 ID:Ld99aPzYO
乙!
480 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/01/20(金) 23:04:10.57 ID:WP3530ki0
ゼロ<こちらゼロ…問題無い。睦月達を確認した。応援を頼む>


<了解しました。しかし、既に応援は向かっているそうです>


ゼロ<既に?>


<はい。どうやら居ても立っても居られないみたいだったようです>


ゼロ<なるほど>


ゼロ「さて、みなを頼む」パリン


妖精さん達「さあ、仕事だ!仕事!直ぐに直すよ」トンテンカン!トンテンカン!


如月「ゼロさん…しばらく見ないうちに体が逞しくなった?」


朝潮「…来てくれてありがとう…ございます!」グスン


ゼロ「待たせたな」


北方「ゼロ!」


ゼロ「大きくなったな」


北方「会いたかった!」ダキッ!


ゼロ「よく頑張ったな。ここからはオレたちに任せろ」


翔鶴「オレたち?」


ゴーレム群「目標確認」ビュオーン!


北方「まだ来る!たくさんいる!」


ドゴオオオーーン!!!
ヒュー――ーン
ドギャン!!!

ゴーレム群「!?」破壊!

481 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/01/20(金) 23:04:45.90 ID:WP3530ki0
早霜「凄いわ…戦艦?それ以上だわ」


ゼロ「この通信機を付けろ」


<早霜お姉さまー!


早霜「」キーン


ゼロ<聞こえているから叫ぶな>


<私、気づいたんですよ。戦艦には直ぐになれないけど…


早霜「あなた…」


清霜<条件付きで戦艦の主砲を扱うことなら!!>


ドゴオオオーーン!!!


清霜<出来ます!>


ヒュー――ーン
ドギャン!!!


早霜「生きていたのね。けど、どうやって」


清霜<それはですね!>


<長話している場合じゃないわよ!>ドォン!


<このウザいのよ!>ドォン!


睦月「この声!」


霞「あんたらの武器弾薬よ!さっさと装填しなさいよ!」


満潮「次の指示!直ぐに指示しなさいよ!」


朝潮「…」


満潮「ほら、しゃきっとする」


朝潮「は、はい!」


霞「心配で海の底から戻ってきたわ」


朝潮「お、おかえりなさい!」


満潮「それは全部終わってからよ」


ゼロ「みんなを助けに行くぞ」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 23:46:52.87 ID:UXfAjWUS0
待ってました。乙です。
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/21(土) 10:37:39.51 ID:qeQpikXlo
乙ー
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 12:32:40.92 ID:czhUTXuBO
乙!
485 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/07(火) 23:10:53.22 ID:Y2hjL4LP0
ゼロ「オレが先行する。満潮と霞は盾を展開しろ」


満潮「これ大丈夫なんでしょうね?」ガシャン!


霞「一発で壊れたらただじゃおかないわよ!」ガシャン!


ゼロ「問題無い」


睦月「司令官が鎮守府跡地で捕まってます」


朝潮「直ぐにでも迎えます!」


ゼロ「オレたちは指揮船に向かう」


如月「そんな…司令官はすぐそこよ」


北方「いいのか?」


満潮「これでいいのよ」


翔鶴「…信じていいんだな」


ゼロ「あぁ」


翔鶴「ならばよし!」

486 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/07(火) 23:11:33.90 ID:Y2hjL4LP0
ー鎮守府跡地付近海域ー


龍田「やっぱり多いわねぇ〜」ドォン!ドォン!


響「けど、鎮守府までもう少しだよ」ドン!ドン!


比叡「気合い!入れて突撃しますか!?」ドゴォン!


榛名「榛名も行きます」ドゴォン!


長門「よせ!無謀過ぎる」ドゴォン!


龍田「けど、このままだと全滅よ〜」ザシュッ!


長門「…わかっている」


龍田「どうせ沈むなら一体でも多く巻き添えにしてやりたいわ」ザシュッ!ザシュッ!


響「姉さんたちの仇を取りたい」ドン!


長門「提督を助ける事を忘れるな!」


ドゴオオオーーン!!!


明石<指揮船に直撃!このままでは危険です!>


長門「ぐっ…」


龍田「指揮船を守ってね〜」


響「ついてくよ」


長門「よせ!」
487 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/07(火) 23:12:57.63 ID:Y2hjL4LP0
榛名「鎮守府が見えてきました」


比叡「あんなにボロボロになってるなんて…」


龍田「許せないわねぇ〜」ギリッ!


響「いたよ。司令官だ!」


榛名「変な機械に入れられてますね」


比叡「直ぐに出しましょう!」


パンテオン群「発見」


龍田「邪魔よ」ザシュッ!


響「もうすぐだから」


バシャッ!


比叡「海の中から!」ドゴォン!


龍田「わざわざ斬られに来たの?」ザシュッ!


パンテオン「…」ガシッ!


龍田「あら〜まだいきてるんですかぁ?」


響「ダメだよ!龍田さん離れて!」


パンテオン「起動」カチッ!


龍田「えっ?」


ドオーーーン!!!
488 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/07(火) 23:13:37.26 ID:Y2hjL4LP0
比叡「龍田さん!」


榛名「自爆なんて…」


龍田「うっ…」中破!!


響「もう少し早く気付ければ」


龍田「…いいのよ。それより…」


パンテオン群「一斉掃射」


響「囲まれっ…!」


ドォォォォォ!


比叡「あれ…?」


榛名「大丈夫みたいです」


「死ぬまで戦わせろよって…よく言ってたけどよぉ。ありゃ駄目だ」


「勿論デース。紅茶も楽しめないのはゴメンデース」


龍田「…天龍ちゃん?」


比叡「金剛お姉さま!?」


天龍「おうよ!天龍様の参戦だぜ!」


金剛「ティータイムの前に終わらせマース」

489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/02/08(水) 14:20:42.29 ID:gEqUM/pdO
乙ー
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 07:14:21.66 ID:FJ0vYFwXo
乙ー
491 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/27(月) 02:42:06.86 ID:1FJm2+zZ0
ー指揮船ーレヴィアタン船内ー


長門「補給が完了したら直ぐに出るぞ」


夕張「…これが最後の補給になります」


長門「提督は目の前だというのに」グッ


明石「このままだとみんなが危険です」


長門(このままでは全滅だ。どうすればいいんだ)


アイリス<高速で接近する機影を確認!>


長門「新手か!?」


アイリス<これは…そんな…>


大鳳「何が来るんですか?」


アイリス<ゼロ>


明石「え?」


アイリス<ゼロです!ゼロが戻ってきました!>


ゼロ「テイ!セイ!ハア!」シュパ!シュパン!ザシュ!


パンテオン「…がっ!」ボン!
492 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/27(月) 02:42:38.59 ID:1FJm2+zZ0
アイリス<ゼロ!聞こえますか!>


ゼロ<聞こえている>


アイリス<よかった…生きていたのね>


ゼロ<アイリス、皆に伝えてくれ>


  <前線に出過ぎないようにしろ、と>


アイリス<わかったわ。それとゼロ…>


ゼロ<なんだ?>


アイリス<おかえりなさい>


ゼロ<それはまだ早いな>


アイリス<うふふ。そうね♪>


睦月「むー。イチャイチャしないで指示を下さい」


如月「まあ、いいじゃない」


アイリス<ごめんなさいね。じゃあ、帰ってからで>


睦月「もおー!」


ゼロ「指揮船を守りきる」


「「「「了解!」」」」
493 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/27(月) 02:43:29.93 ID:1FJm2+zZ0
ー鎮守府跡地ー


バイル<いいか。人質を殺すんだ>


パンテオン「…対象の処刑を開始する」


提督「…」


パンテオン「…?」ビシ!ドス!


「戻ってきたぞ!生き恥曝し戦場に!」


パンテオン「!」ボン!


ファントム「投<トゥ>!」ヒュン!ヒュン!


パンテオン「がっ…」ボン!


ファントム「行け!お主等の主を取り戻すのだ!」


叢雲「言われなくて!」ザシュッ!


曙「わかっているわよ!」ドォン!


パンテオン群「…」ボン!


曙「この機械なんなのよ!空きなさいよ!」ガシッ!ガシッ!


ファントム「拙者が機械ごと運ぶ。雑魚を頼むぞ」


叢雲「了解したわ!」ドォン!ザシュッ!


ファントム「罠も無し…提督の体も異常無し」


曙「どうなのよ?」


ファントム「問題無い。行くぞ」

494 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/02/27(月) 02:44:49.88 ID:1FJm2+zZ0
ー指揮船レヴィアタンー


夕張「艦載機?大きすぎる」


ファントム<拙者だ。提督を救助した。長居は無用>


夕張「ファントムさん!?」


ーーー
ーー


明石「なんとか逃げ切れたみたいですね」


アイリス「みんな無事でよかった」


明石「ここはいいから早く会いに行きなさい」


アイリス「けど…」


夕張「いいから、いいから」


アイリス「ありがとうございます」タッタッタッタ


夕張「これから修理が大変ね。何日かかるのかしら」


明石「指示通りここまで来たけど」


グオン!


夕張「何?船ごと持ち上がっているの?」


明石「外を見て!」


夕張「格納庫の中?」


ーーー
ーー


明石「凄い見た事も無い機械が沢山ある」


夕張「ここはどこかの基地なの?」


「ここは安全ですから。安心してください」


明石「あなたは誰ですか?」


「ごめんなさい。自己紹介がまだでした」


アルエット「司令官のアルエットです」


  「ガーディアンのみんなはあなた達を歓迎します」

495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/02/27(月) 19:06:21.04 ID:+OO+L7xRO
乙ー
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:43:54.54 ID:wa7Cj9HBo
497 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/03/16(木) 22:21:22.35 ID:ehzA8Ii50
アルエット「負傷者はいませんか?直ぐにメディカルルームに案内します」
   (やった♪ちゃんと司令官ぽく言えたかな?)

夕張「この女の子がここの代表?」ヒソヒソ


明石「いや、お手伝いとかでしょ?」ヒソヒソ


アルエット「どうしました?」


明石「そうよね。若すぎるし」ヒソヒソ


夕張「お手伝い偉いね」


明石「ここの一番偉い人に会わせてもらえるかな?」


アルエット「…私です」


「「え?」」


アルエット「私なんです」ウルウル


ファントム「アルエット様」


アルエット「もう!様はいいから」


ファントム「提督をメディカルルームに運びます。チェックしましたが問題ありません」


アルエット「みんな準備しているから直ぐに運んであげてね」


ファントム「御意」


アルエット「ゼロお兄ちゃ…ゼロ隊長からの報告が無いけど?」


ファントム「今は動けないようです」


アルエット「負傷したの!?」


ファントム「違いますが…行ってしまったか」
498 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/03/16(木) 22:38:26.92 ID:ehzA8Ii50
ゼロ「皆無事で何よりだ。オレに何があったか説明するから」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…」ダキッ!


ゼロ「離れてくれないか」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…」ギュー


翔鶴「こら!ゼロが困っているだろ。離れるんだ」


睦月・如月・早霜・朝潮・北方「…はーい」


ゼロ「翔鶴、助かっ…」


翔鶴「会いたかったぞ!」ダキッ!ギュー!


睦月「ずるにゃしぃ!」


如月「大人げないわ!」


早霜「…やるわね」


朝潮「卑しいずい!」


北方「もっとしたいのに!」


翔鶴「騙されたな!会いたかったぞ〜」ギュー!


ゼロ「…」グイッ!


翔鶴「あぁん///」


アイリス「その姿はとても懐かしい」


ゼロ「そうか?」


アイリス「えぇ…イレギュラーハンターゼロ」


ゼロ「イレギュラーハンターか」


アルエット「ゼロお兄ちゃん!」


ゼロ「アルエット、報告を待っていたか」


アルエット「えっと…遅いから負傷かなと思って」


ゼロ「大丈夫だ。心配させてすまない」


アルエット「そんなことないよ。無事でよかった。けど、セルヴォさんのところでチェックしてきてね」


ゼロ「了解した。皆を頼む」
499 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/03/16(木) 23:01:15.44 ID:ehzA8Ii50
天龍「おい!いい加減に離れよ」


龍田「もう絶対に離さないから〜」ギュー!


天龍「あー!まともに歩けねえだろ」


比叡「金剛お姉さまー!」ヒエーン!


榛名「よくぞご無事でした。榛名は信じていました」


金剛「ヘイ!ドントクライ。霧島も無事だから会いにイクネー」


ロシニョル「いいかい?怪我している娘はメディカルルームに連れていくよ」


響「…」


ロシニョル「あんた顔色悪いね。大丈夫かい?」


響「平気だよ。それより…」フラッ


ロシニョル「はい。連れていくわ」ヒョイッ


響「平気だから降ろして」ブラブラ
500 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/03/16(木) 23:04:08.87 ID:ehzA8Ii50
ーメディカルルームー


ロシニョル「注射が怖いとか言わないわよね?」


響「別に怪我してないから」


ロシニョル「フラフラしてたら危ないからね。休んでなさい」


響「平気だって言ってるじゃないか」


ドア<ウィーン


雷「響じゃない!?どうしたの?怪我したの?」


電「響ちゃん、大丈夫なのです?」


響「…」


雷「響?」


電「響ちゃん?」


響「ウラー!」ウエーン!


雷「泣いてるじゃない!」


電「もう大丈夫なのです!」


暁「一人前のレディーでナースな暁に任せなさい」


響「ウラー!ウラー!」ダキッ!ズリズリ!


暁「こら!鼻吹かないでよ!」


ロシニョル「なんだい姉妹だったのかい。連れてきて正解だったわ」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/03/17(金) 05:04:24.68 ID:kkyl7u+rO
乙ー
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/17(金) 09:59:39.81 ID:PRMdSALnO
更新きたか
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/03/19(日) 04:55:08.27 ID:zMItKiztO
下げ
504 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/04/12(水) 22:24:01.72 ID:fnXlCE4A0
セルヴォ「隣が賑やかだな」


ゼロ「あぁ」


セルヴォ「体の方はどうだ?」


ゼロ「問題無い」


セルヴォ「それはよかった。もうあんなのはごめんだぞ」


ゼロ「すまない」


ドア<ウィーン


アイリス「失礼します」


ゼロ「アイリス?」


アイリス「ゼロ!」ダキッ!


ゼロ「どうした?」


アイリス「本当に心配したんですから」ギュー


ゼロ「…すまない」


アイリス「反省していますか?」


セルヴォ「ゼロはボロボロになる度に「すまない」で誤魔化してたぞ」


ゼロ「おい、セルヴォ」


セルヴォ「少しは反省しろ。バラバラのお前を見たアルエットが気絶してどんなに大変だったか」


ゼロ「…」


セルヴォ「まあいい。その話は後でにしよう。君は?」


アイリス「アイリスです。鎮守府ではメディカル担当でした」


セルヴォ「兵器開発整備主任のセルヴォだ。よろしく頼む」


アイリス「ゼロから聞いてましたよ。腕のいい技術者と」


セルヴォ「そうか。苦労させられたがな」ハハッ


アイリス「私もです」クスクス
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/13(木) 00:08:01.72 ID:7qTLQTjl0
まってた
506 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/04/13(木) 00:21:50.23 ID:GXkoPz9d0
ーーー


提督「…」


叢雲「私の事…わかる?」


提督「えぇ」コクン


曙「長い間、眠らされていたのよ」


提督「!?」


叢雲「みんな無事だから落ち着きなさいよ」


提督「…よかった」


曙「けど、鎮守府は壊滅して」


提督「いいのよ。みんなが無事ならそれでいい」


叢雲「今は休みなさい。明日に今までの事を話すから」


提督「吹雪は?それに入院していた艦娘たちは?」


曙「私たちもわからないわ」


提督「そう…きっと大丈夫よね」


叢雲「きっと大丈夫よ。だから寝なさい」


提督「二人とも」


曙「なに?」


提督「助けてくれてありがとう」


叢雲「それはみんなにいいなさいよ」


提督「そうね」


ーー
507 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/04/13(木) 00:48:36.81 ID:GXkoPz9d0
ー翌日ー会議室ー


如月「ここでいいのよね?」


睦月「うん。ここの人たちが教えてくれたけど」


朝潮「おはようございます。もう少しで会議が始まるみたいですよ」


睦月「もしかして遅刻しちゃった?」


早霜「大丈夫…ここの司令官は来てないから」


如月「よかったわ。そこ座っていい?」


清霜「勿論です。まだ座れますから」


如月「昨日は寝れた?」


早霜「清霜と遅くまで話して…」


清霜「嬉しくて話が弾んじゃいました」


睦月「睦月は沢山食べたらグッスリでした」


朝潮「あの…そろそろ始まるみたいです」
508 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/04/13(木) 00:50:24.72 ID:GXkoPz9d0
ーー


アルエット「おはようございます。ガーディアン司令官のアルエットです」


  「この数か月で何があったのか説明します」


睦月(私たちと同じ年かな?)


アルエット「海軍は会見で艦娘には深海棲艦化という病があり最終的に深海棲艦となり人を襲うと説明しました」


   「そして、艦娘に代わり海を守るパンテオンというメカニロイドを導入する、と」


長門「我々はいずれ敵になると海軍本部は説明したのか!?」


アルエット「…はい。あの放送を見た限りそのように説明していました」


  「その最中にあなた達の鎮守府が反乱を起こし鎮圧に向かった」


大鳳「深海棲艦化は事実ですが…反乱だなんて」


龍田「今までさんざん利用してきたのにねぇ〜」ギリッ!


アルエット「あなた達がいなくなってからは街は悲惨の一途でした」


  「メカニロイドが住民を監視し少しでも海軍に反抗的な態度、証言すれば収容所に送られます」


  「街は封鎖され逃げも助けも呼べない」


  「それがあの街の現状です」


龍驤「酷すぎて何も言えへんわ」


夕張「これからどうする気なんですか?」


アルエット「数日後に海軍本部を攻撃し捕まった人々を助けます」


朝潮「海軍と戦うのですか?」


アルエット「海軍の行いをこのまま見過ごす訳にはいきません。それに…」


ゼロ「倒さなければならない奴がいる」


睦月「ゼロさんの偽物ですか?」


ゼロ「それもあるが、バイルを倒す」


早霜「バイル?」


アルエット「私達がガーディアンを結成する前からの宿敵です」


翔鶴「なあ、そのガーディアン?について教えてくれないか?」


アルエット「そうですね。少し長くなりますからね」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/13(木) 04:20:46.33 ID:+HtXpQGJO
乙ー
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 08:24:33.56 ID:DYrWhtdNO
511 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/03(水) 23:08:14.11 ID:IprfsmBy0
アルエット「ガーディアンは最初はとても小さな組織でした。その頃はレジスタンスと呼ばれていました」


  「初代司令官シエルお姉ちゃんは不当なイレギュラー診断を受けた私達と脱出して『切り札』を探していました」


如月(もしかしてこの娘は私よりも年上かしら?)


アルエット「多くの犠牲を払い見つけたその切り札は『伝説の英雄』と呼ばれた…」


翔鶴「『ゼロ』だな」


アルエット「『ゼロお兄ちゃん』でした」


翔鶴「『ゼロお兄ちゃん』」


睦月「『ゼロお兄さん』いいかも」


早霜「『ゼロお兄様…』…ありね」


アルエット「ごほん!サイバーエルフの力によって復活したゼロの活躍によりレジスタンスは何度も危機を救われました」


  「そう。まさに…伝説の英雄と呼ばれるのに相応しい強さと美しさ」ウットリ


朝潮「昔から強かったんですね」


アルエット「戦いが終わりレジスタンスは『ガーディアン』と名のり新たな活動を始めました」


セルヴォ「私たちの技術力を困っている人達に役立てようとしたんだ」


アルエット「弱き者、迫害される者に救いの手を差し伸べる。それが『ガーディアン』です」
512 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/03(水) 23:10:35.33 ID:IprfsmBy0
ーガーディアン本部ー鎮守府が襲撃された日ー


セルヴォ「工業プラントの拡大は順調だ。5日後には完成する」


アルエット「あとは農業プラントの収穫率の向上ね」


セルヴォ「…そろそろゼロに会いに行ったらどうだ?」


アルエット「え?」


セルヴォ「司令官として頑張っているんだ。少しぐらい休んでも問題ない」


アルエット「けど、私がここを離れる訳には」


セルヴォ「みんな心配しているんだ。働き過ぎだと」


アルエット「そ、そうかな?」


セルヴォ「たまには年長者の言うことを…」


<<緊急事態発生!!司令官はトランスサーバーまで来てください>>


セルヴォ「!?」


アルエット「直ぐに行きましょう!」
513 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/03(水) 23:11:37.45 ID:IprfsmBy0
ーーー
ーー


アルエット「何があったの!?」


イロンデル「司令官!彼らがいきなり転送されてきたんだ」


アルエット「彼ら?」


ファントム「…」ボロボロ


鳳翔「…」グッタリ


アルエット「ファントム!」


ファントム「ここは…何処?」


アルエット「ガーディアン本部よ。何があったの!?」


ファントム「鎮守府が襲撃を…受けました。拙者は…自爆したはず…」


アルエット「自爆しようとしたら転送されるように設定したの」


ファントム「拙者が生きているなら…鳳翔殿は無事ですか?」


セルヴォ「一緒に来た女性か?気を失っているだけだ。安心しろ」


ファントム「あぁ…そうか…修理してくれ。直ぐに…助けに行かなければ」


アルエット「ゼロお兄ちゃんは?」


ファントム「おそらく…最後まで戦っているはず」


セルヴォ「司令官…指示を」


アルエット「ガーディアンは鎮守府に向かいます!」


<<了解!!>>
514 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/03(水) 23:13:52.10 ID:IprfsmBy0
ー鎮守府前海域ー襲撃から1日経過ー


<こちら捜索隊…生存者は確認出来ず。捜索を続行します>


アルエット「了解…そろそろ交代の時間だから戻ってきて」


<いえ、まだ捜索出来ます>


アルエット「無理しないでね」


<了解!>


アルエット「…」


セルヴォ「ファントムの修理は完了した。後は目を覚ますのを待つだけだ」


アルエット「疲れたでしょ。休んでて」


セルヴォ「いや、これから大物が来るからな」


アルエット「…」


セルヴォ「ゼロなら大丈夫だ」


アルエット「…うん」


<報告します!生存者を発見!>


アルエット「続けて!」


<海中に少女を複数確認しました。息があります!>


アルエット「どういうこと?」


<バリアーが少女を守っていたようです>


アルエット「バリアー?まさか…」


<ゼロ隊長を発見!映像を送ります>


セルヴォ「…上半身だけじゃないか」


アルエット「…」フラッ


セルヴォ「アルエット!」


<こんなにボロボロなのに動力炉は僅かに動いています>


セルヴォ「直ぐに運んでくれ!」
515 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/03(水) 23:15:12.51 ID:IprfsmBy0
ーメディカルルームー


セルヴォ「レヴィアタンがゼロに動力炉を繋げた事により死なずに済んだか」


ゼロ<機能停止>


レヴィアタン<機能停止>


セルヴォ「だが、一番の功労者は…」


妖精エックス<治療中>


アルエット「エックスさんがみんなを守ってくれた」


セルヴォ「そうでなければ全滅だったな」


アルエット「準備はいい?」


セルヴォ「任せろ。絶対に死なせるものか」


アルエット「では、お願いします」


セルヴォ「シエルの残した設計図だ。これでゼロは生まれ変わる」

516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/04(木) 07:09:13.06 ID:S0ewCfxUO
乙ー
517 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/31(水) 23:02:24.70 ID:tqwMusEj0
ー会議室ー


天龍「沈んだけど死なずに済んだのはエックスが守ってくれたからだ」


金剛「バット、目を覚ますのに時間が掛かってみんなをロストしたデース」


アイリス「そんな事があったんですね」


アルエット「これがあなた達がいない間の出来事になります」


提督「なるほどね。それでどうやってあの街を攻略するの?」


「提督!」「司令官!」


提督「みんな助けてくれてありがとうね。それとアルエット司令官」


アルエット「はい。なんでしょうか?」


提督「我々を受け入れてくれた事に感謝致します」


アルエット「こちらこそ。よろしくお願いします」


提督「これからの事について話し合いましょう」


アルエット「大丈夫ですか?目が覚めたばかりでは…」


提督「問題ありません。海軍本部の暴走を止めなければいけません」


アルエット「わかりました。皆さんの力を貸してください」


提督「よろしくお願いします。それとここはガーディアン本部なんですか?」


夕張「私も気になっていました」


アルエット「ここはガーディアンのみんなで協力して作った「シャリテ号」の中です」


提督「素敵な名前の船ですね」

           
アルエット「はい。とても優秀な船です」


セルヴォ「説明することが山ほどある。まずは…君達の艤装に詳しい子は私のラボまでついてきてくれ」


アルエット「提督は引き続きお話ししましょう」


睦月「あれ?ゼロさんはどこですか?」


アルエット「…たぶん、メディカルルームだと思います」
518 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/31(水) 23:04:10.85 ID:tqwMusEj0
ーメディカルルームー


ゼロ「…」


妖精エックス<治療中>


レヴィアタン<治療中>


ウィーン


ゼロ「誰だ」


睦月「む、睦月です」


ゼロ「何故ここに来た」


睦月「ゼロさんが気になってつい。あの…二人とも目を覚まさないのですか?」


ゼロ「あぁ…エネルギーを使い過ぎたんだ」


睦月「…」


ゼロ「エックスは皆を守る為に…レヴィアタンはオレを生かす為に」


睦月「そうでしたね」


ゼロ「治療受けてかなり経つ…もしかしたら」


睦月「大丈夫です!」


ゼロ「睦月?」


睦月「絶対に二人とも元気になります!だから…」


ゼロ「…」


睦月「今は信じて待ちましょう!」


ゼロ「!?」


睦月(どうしよう!?偉そうな事言っちゃったよぉ!怒られる!)


ゼロ「そうだな」


睦月「?」


ゼロ「大丈夫だ」


  「ーーーーとその娘だ。必ず戻って来る」

519 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/05/31(水) 23:05:07.17 ID:tqwMusEj0
ーセルヴォのラボー


夕張「凄い…見た事ない工具が沢山ある!」


明石「船の中にこんなに大きな工廠があるなんて感動ね」


セルヴォ「まあ、今は我々しかいないから広いだけでスタッフが来れば狭く感じるさ」


夕張「このバーナーの火力はいくらですか?」


明石「ゼロくんが使ってた装備もあるわ!」


セルヴォ「ここにある設備は全て好きに使ってくれ」


夕張「全部…これだけの設備なら今まで出来なかった開発が出来る」


明石「資材は気にしなくていいの!?」


セルヴォ「まあ、空にならないなら」


明石「夕張!あなたを最速の艦娘にするわ!」


夕張「それもいいですけど主砲をビックリするぐらい大きく改良しちゃいましょう!」


セルヴォ「…資材追加してもらうか」


榛名「…」ジー


セルヴォ「彼女は金剛型の榛名だったか?何か気になるものでも…」


榛名「はぁ〜大きなクレーン。素敵///」


セルヴォ「…」


榛名「動いたらもっと素敵なんでしょうか」チラッ


セルヴォ「クレーンの動作点検するぞー」

520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/01(木) 13:42:48.97 ID:hmOsG+bdO
乙ー
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/07(水) 02:05:30.19 ID:7M6szPa3o
522 : ◆J1uqY4ZuttsS [saga]:2017/06/27(火) 18:39:09.90 ID:fg1E5dW70
ーゼロー


オメガとの戦闘で大破したゼロはレヴィアタンが自身の動力炉を繋いだ事により生き延びる。


ガーディアンではゼロの帰還を信じ研究と失われたデータの捜索が続けられていた。


発見されたデータの中に過去の姿の記録を発見したシエルはあるものを制作した。


その一つが「ゼロアーマー」だった。


アーマーを纏った姿はイレギュラーハンター時代のゼロそのものである。

523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/27(火) 18:40:21.95 ID:fg1E5dW70
ー会議室ー


アルエット「現地の隊員からの情報では海軍本部は厳重な警備で守られています」


提督「本部だけじゃないでしょうね」


アルエット「はい、街中にメカニロイドが配備されています」


提督「住民はどこにいるの?」


アルエット「ほとんどは収容所に残っているのは女性や子どもに老人です」


提督「街にほとんど住民がいない」


ーーー
ーー


アルエット「艦娘の皆さんが無傷で済むとは思いません」


提督「…覚悟の上です」


アルエット「わかりました。けど、大丈夫です。私たちもいますから」


提督「本当にありがとうございます」


アルエット「救いの手を差し伸べるが私たちですから」


提督「装備はどうなっていますか?」


アルエット「艤装は修理出来た物を使ってもらっています。どうしても我々の技術でも直せなくて」


提督「完全に壊れてしまうと妖精さんの力が必要になりますから」


アルエット「艤装が壊れてしまった娘にはガーディアンの装備を配備しますから」


ジョーヌ<司令官、報告があります>


アルエット「何があったの?」


ジョーヌ<パトロール隊からコンテナを発見したと報告があります>


アルエット「罠ではないの?」


ジョーヌ<はい。爆発の危険性や発信機もありません>


アルエット「近くに島があるようならそこに運んで調査しましょう」


ジョーヌ<了解しました>
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