咲「あ、竹井先輩だ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:27:51.45 ID:BWOgTCehO

久「〜」ﾌﾗｰ

咲（この間借りた本の話がしたいなあ…でも忙しいかな）

久「〜」ﾌｯ

咲（え？あっちは屋上…？でも、屋上ってたしか鍵が…）

咲（…ちょっとだけ、ちょっと様子を窺うだけ…）ｽｽｽ


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少し暑くて少し寒くて ＠ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 ＠ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 ＠ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 ＠ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする（´；ω；｀）part56 ばばあ化気味 ＠ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 ＠ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ ＠ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 ＠ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:28:29.69 ID:BWOgTCehO

咲「いない…でも、こっちにきたのは間違いないし…隠れられそうな場所もないよね？」

　「――」

咲（話し声…？でもどこから…）

咲（小窓が開いてる…）ｽｯ



久「あー疲れたわー」ｺｷ

セーラ「いっつも疲れてんな」

爽「生徒会長サマは大変なんだろ。おつかれさん」

揺杏「うちは問題児が多いかんねー」

久「問題児筆頭集団がなに言ってんのよ」

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:29:01.22 ID:BWOgTCehO

白望「あー…ダル…」ｸﾞﾃ

純「よっかかってくんな。重いだろーが」

照「…騒ぐなら出てって」

久「あら？屋上はあなただけのものじゃないでしょ？それに本来であれば誰だろうと生徒は入っちゃいけないんだから」

照「…」

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:29:45.02 ID:BWOgTCehO

咲（うわ…こ、怖い先輩たちがいっぱい…竹井先輩、あんな人たちとも交遊があるんだ…それにお姉ちゃんも…）ｼﾞﾘ

　ぽふっ

咲「わっ！？」

メグ「ンー？」ﾇｰﾝ

咲（え、しまっ…！いつの間に…！）ｵﾛ

メグ「アブナイですヨ、テル。危うくカップ麺をこぼすトコロでしタ」

咲「えっ」

メグ「いつまでも突っ立ってナイデ、入っタ入っタ」ｸﾞｲｸﾞｲ

咲「ちょっ…」

　ｶﾞﾁｬ

咲（えっ、この人鍵を持って…？）

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:30:29.80 ID:BWOgTCehO

メグ「ヘーイ、オマタセシマシター」

純「おっせーぞダヴァン。さっさとシロの受け木代わってくれ」

メグ「ソノ役目を請け負った覚えはナイのデスガ…」ﾁｭﾙﾁｭﾙ

爽「お？だれだその子」

咲（ど…どうしよう…）ｵﾛｵﾛ

久「あら？咲じゃない？」

揺杏「知り合い？」

久「かわいい後輩よ」

セーラ「ほーん」

　ｿﾞﾛｿﾞﾛ

咲（か、囲まれちゃったよぅ…！）

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:31:08.46 ID:BWOgTCehO

メグ「後輩？テルではナイのデスカ？」

爽「や、照はあっちいるし」

照「…」ﾁﾗ

咲「！」ﾋﾟｸ

照「…」

咲（お、お姉ちゃ…）

照「…」ﾌｲｯ ﾍﾟﾗ

咲「…っ」

メグ「オウ…これはイワユル…ドッペルゲンガー！」

純「ンなわけない」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:31:35.12 ID:BWOgTCehO

久「照の妹よ、この子。宮永咲っていうの」

セーラ「聞いたことあるわ。このちんちくりんがなー」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

爽「ふーん。いいじゃん、なんか初々しくて」

白望「…なんか怯えてない？」

咲「…」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

久「あんまいじめないでよー？あんたたちと違って咲は繊細なんだから」

揺杏「言えてるわ」ｸｽｸｽ

純「他人事じゃねーからなお前も」

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:32:13.73 ID:BWOgTCehO

照「…」ﾊｧ

照「ちょっと」ｽｯ

セーラ「おっ、なんやなんや？」

照「…咲のこと泣かしたら泣かす」ﾎﾞｿｯ

セーラ「」ｿﾞｸ

揺杏「うわー、こわ…」ﾋｸ

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:32:44.00 ID:BWOgTCehO

メグ「ソウデスネ。まずはオチカヅキのシルシにカップ麺でもいかがデスカ？」

咲「あ…遠慮します…」

メグ「そうデスカ…」ｶﾞｸｯ

純「オレが貰ってやろう」ｽﾞﾙﾙ

メグ「シィィーットッ！」

白望「…」ｼﾞｰ

咲「え…あの」

白望「…えい」ｶﾞﾊﾞｯ

咲「ぅわっ！？」

白望「これは…いい」ｺﾞﾛﾝ

咲「えっ、あの…」

白望「…このままで」

咲「あ、ハイ…」

セーラ「オイ宮永、これはええんか」

照「別にいいんじゃないの」

セーラ「ンなアホな」

10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:33:27.34 ID:BWOgTCehO

咲「えっと…」

久「ごめんねー咲。その子、見ての通りのナマケモノなのよ。人をクッション代わりにするだけで害はないから」

咲「はい…じゃなくって！竹井先輩、これはどういうことなんですか？」

久「んー？なにが？」

咲「屋上のこととか、この…先輩たちのこととか…」

久「そういうことね。屋上って本来立ち入り禁止じゃない？」

咲「はい」

久「そういうのって、なんだかいいじゃない？」

咲「はい？」

久「だれも来ない、秘密の場所。ワクワクするでしょ？」

爽「するする」

咲「…そうでしょうか…？」

咲（そもそもなんの説明にもなってないような）

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:35:09.24 ID:BWOgTCehO

久「こっちについては自己紹介でもしましょ。そこのナマケモノは小瀬川白望」

白望「よろ」

咲「ど、どうも…」

爽「私は獅子原爽、よろしくな」

揺杏「岩舘揺杏ね〜。ヨロシク」

咲（この二人、知ってる…いっつもいっしょにいるちょっと近寄りがたい先輩だ）

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:35:47.66 ID:BWOgTCehO

純「井上純だ。言っとくが、女だ」ｽﾞﾙﾙ

メグ「返してクダサイ！ハヤク返せェェェ！」

純「このうっせーヒョロデカカップ麺野郎がメガン・ダヴァン」

久「ヒドイ言いぐさね」

セーラ「俺がご存知江口セーラや」ﾌﾌﾝ

爽「なお周知されてないもよう」

セーラ「うっさい！チャチャいれんなや！」

揺杏「ちゃちゃのん？」

セーラ「だれも言うとらんわ！」

久「漫才はよそでやってね」

咲（なんだかよくわからないけどすごい先輩だなぁ…）

13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:36:26.64 ID:BWOgTCehO

久「私のことは知ってるわよね。照も言うに及ばずってところかしら」

咲「あ、はい…」

久「それでぇ、咲にひとつ相談があるんだけれどもー…」

咲「？」

久「ね？」ｽﾞｲｯ

咲（ちっ、ちかっ…！）

久「このことは他言無用でお願い」

咲「えっ、あのっ」

久「特にほら、規則にうるさい連中がいるじゃない？その辺には絶対漏らさないように、お願いね？」

咲「あう…でも、その、これってよくないことじゃ…」

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:37:02.12 ID:BWOgTCehO

久「なに言ってるのよ？ここでこうしている時点で、咲も共犯じゃない？」

咲「え…」

セーラ「おー、えげつな」

揺杏「カワイソー」ｸｽｸｽ

咲「あの…でも、私…」

久「だいじょうぶよ！約束してくれさえしたら、あなたも私たちの仲間よ？」

咲「あの…うぅ…」

久「どう？」

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/09(水) 16:37:31.94 ID:BWOgTCehO

咲「…わかり、ました…だれにも言いません…」

久「よかったわ。これで私たち、共犯者(ナカマ)ね」ﾆｺｯ

咲「…う〜っ」ｼﾞﾜｧ

照「はい咲を泣かした。久はちょっとこっちきて」

久「えっ！？」

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 16:39:10.40 ID:BWOgTCehO

みたいなね
つるんでたらパッと見ワルそうな集団に純朴文学少女咲ちゃんを放り込んだらどうなるか見てみたいよね

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 16:39:40.54 ID:xIfHWIUd0

みてみたいのでつづきはよ

18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 16:58:45.41 ID:Ew51Su75O

はよはよ

19 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 17:50:48.51 ID:HpuUWp8ro

アリですね

20 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 18:08:54.85 ID:UW65NJJSO

風紀委員長のガイトさんからは必死に逃げ回るこの人達

21 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 19:42:18.11 ID:D0hrlbic0

風紀委員側だとガイトさんと
末原ちゃんが思い浮かぶが

22 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 19:49:06.65 ID:LgQjUKvN0

自分とタイプ違う年上のちょっとやんちゃな先輩たちに混ざって話聞いたり一緒に何かやるのはワクワクする

23 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 19:59:28.49 ID:ovbRHz1nO

とても見たいので早くお願いします

24 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 20:04:52.59 ID:TJRUs0zHO

続き早よ！！

25 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 21:15:34.01 ID:dkxnm3NOO

ガイトさんスエハラ〜すばら胡桃ちゃんからなる風紀委員との抗争に巻き込まれる咲ちゃんが見たいって？

26 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sape]：2015/09/09(水) 21:30:12.75 ID:YAfKEKOu0

とよ姉はまだか！？

27 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 21:31:07.04 ID:6Vodxk2NO

末原胡桃だけならナメられそうだけど
ガイトさんいると一気に恐怖の風紀委員会に

28 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 22:28:45.10 ID:ETRglSuVo

過激派　　　　　　　　　中立　　　　　　　　　　穏健派
ガイト　　　　　　　　末原　胡桃　　　　　　　　すばら

こんな感じか

29 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/09(水) 23:11:53.12 ID:ovbRHz1nO

風紀委員って何故か番長的なイメージがある
ガイトさんはどっちにもなれるからすごいね

30 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:11:17.90 ID:l8ltQhrcO

　明くる日

咲「はあ…」

咲（大変なことになっちゃったなあ…）

セーラ「おう宮永妹！」

咲「ぅえっ！？え、江口先輩…？」

セーラ「おはよーさん！」

31 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:11:46.16 ID:l8ltQhrcO

咲「お、おはようございます…あの、どうなさったんですか？」

セーラ「ん？」

咲「なにか急いでるみたいですけど」

セーラ「せや！なにモタクサ歩いてんねん妹！はよせんと遅刻すんで！」

咲「え？ち、遅刻？」

セーラ「あーもう！まだるっこしいなあ！放っておくんも寝覚め悪いし、しゃーないな！」ｶﾞｼｯ

咲「ひえっ」ｸﾞﾗｯ

32 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:12:16.39 ID:l8ltQhrcO

セーラ「よー掴まっとき！振り落とされんなよ！」ｸﾞｯｸﾞｯ

咲「あのっ、いったい…？」

セーラ「いくでー」ﾀﾞｯ

咲「きゃあああああああああっ！？」



智美「ワハハ、なんだありゃ」ﾃｸﾃｸ

佳織「さあ…？」ﾃｸﾃｸ

33 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:12:43.06 ID:l8ltQhrcO

セーラ「よっし、近道や！」ﾋﾟｮｰﾝ ﾀﾝ ﾄﾝ

咲「あう…あう…」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ

セーラ「どや！間に合ったやろ！？」

　「ほう？なにに間に合ったというんだ？」

セーラ「せやから遅刻せんで済んだやろっちゅー…」

智葉「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ

セーラ「…お？」

34 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:13:15.61 ID:l8ltQhrcO

智葉「またお前か、江口セーラ。土足で校舎に上がるな、窓からの出入りはするな、危険な真似はするな…いったいどれだけ忠告すればお前は大人しくなるんだ？」

セーラ「げえ、風紀委員！？こっ、これはちゃうって！遅刻せんように致し方なくやなあ！？」

智葉「なにをわけのわからんことを。ついに頭まで筋肉になってしまったのか？」

セーラ「は、ハァ！？なんやとコラァ！」

35 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:13:57.41 ID:l8ltQhrcO

咲「え…江口先輩…」ﾎﾞﾛ

セーラ「なんや！？」

咲「いま…まだ登校時間まっただ中です…」

セーラ「…ホ？」

咲「これ…」ｽｯ

セーラ「なんやこじゃれた腕時計やな…７時30分？え？」

咲「だから…遅刻とか、全然心配ない…です」ｶﾞｸｯ

セーラ「い、妹ォォォォォォ！！」

智葉（なんなんだこいつら」

36 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:14:41.96 ID:l8ltQhrcO

セーラ「…さん…許さんで辻垣内智葉ァァァァァァ！！」

智葉「許されんのはお前だ。始業時間まで反省文でも書いてろ馬鹿者」ｺﾞｽｯ

セーラ「いったぁ！？体罰反対！」

智葉「花田。頼んだ」

煌「はいはーい。江口先輩も凝りませんねー。さ、ちゃちゃっと済ませちゃいましょう！」

セーラ「ふざけんな！ちょ、やめ…いやや！朝っぱらからあの部屋はいややーーーーーーー(ﾌｪｰﾄﾞｱｳﾄ」

智葉「まったく…朝から騒がしいやつだ」

咲「…」ｸﾞﾀｯ

智葉「…さて」

37 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:15:59.58 ID:l8ltQhrcO

　―――
　――
　―

咲（…ん）ﾊﾟﾁ

咲（あれ…私…そういえば、江口先輩と…）ﾎﾞｰ

智葉「…」ｽﾀｽﾀ

咲「おねえ…ちゃん…？」ﾎﾟﾔｰﾝ

智葉「ん？目が覚めたか」

咲「…え」

38 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:16:30.58 ID:l8ltQhrcO

智葉「残念だが、私は宮永照ではないぞ」

咲「えっ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

智葉「こら、動くな。落ちてもしらんぞ」

咲「あっ…」

智葉「江口が君のことをずいぶん振り回してしまったようだな。大変だったろう」

咲「いえ…あの、もうだいじょうぶですから、降ろしてください…重いでしょうし」

智葉「そうか？もうすぐ着くし、気にすることはない。それに、君くらいなら軽いものだ」

咲（…なによりも恥ずかしい…）ｶｧ

39 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:16:59.38 ID:l8ltQhrcO

咲「あ、もうすぐ着くって…？」

智葉「ああ。ほら」

咲「保健室…？」

智葉「無茶せず、少し休んでいけ」

咲「いえ、でもほんとにだいじょうぶ…」

智葉「失礼する」ｶﾞﾗｯ

40 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:17:41.81 ID:l8ltQhrcO

憩「おっ、おはよーぅ！」

智葉「荒川、悪いがこの子を頼む」

憩「いきなりやね…ちゅーか、この子どないしたのん？」

智葉「まぁ、ちょっとな。どこぞの馬鹿のせいで朝から疲れてしまったみたいだ」

憩「ほーん…ま、ベッドは空いてるし、休んでったらええよーぅ」

智葉「だそうだ」ｽｯ

咲「すみません…」ｽﾀｯ

41 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:18:12.88 ID:l8ltQhrcO

憩「…なになに？お姫様抱っこなんてずいぶん過激やね？」ﾂﾝﾂﾝ

智葉「鬱陶しい。邪推するな」ﾁｯ

憩「あーん、相変わらずお堅いなーぁ」

智葉「それじゃ頼んだぞ荒川。私は仕事があるので失礼する」

憩「はいはーい」

咲「あっ…ありがとうございました。あの…江口先輩のこと、あんまりきつく怒らないであげてください」

智葉「…」

咲「す、すみませんっ。私が口出しできることじゃないですよね！」ﾜﾀﾜﾀ

智葉「いや…そうだな。今回はただの勘違いみたいだし、君がそういうなら程々にしておこう」

咲「あっ、ありがとうございます！」ﾍﾟｺｯ

42 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:18:53.79 ID:l8ltQhrcO

智葉「…君は頭を下げてばっかりだな」ｸｽｯ

咲「っ…」ｶｧ

憩「おーぅ？あの鬼の風紀委員長と恐れられる辻垣内智葉がこんなやーらかい笑みを浮かべるとはねーぇ？ホの字？ねえねえホの字なん？」

智葉「うざい。おっさんかお前は」

憩「きゃー怖いー！」

智葉「ったく…それじゃ、今度こそ失礼する。宮永咲、また機会があれば話でもしよう」

咲「は、はい！」

43 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:19:28.83 ID:l8ltQhrcO

憩「もーぅ、冗談が通じないヒトなんやから…じゃ、適当にベッド使ってええからね」

咲「はい。それじゃお言葉に甘えます」ｼｬｯ

怜「んー？」

咲「失礼しました」ｼｬｯ

咲（…なんだろ。自宅の自室の如きくつろぎ方の人がいたような）

44 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:20:28.30 ID:l8ltQhrcO

咲「こっちかな」ｼｬｯ

白望「…お」

咲「失礼しました」ｼｬｯ

咲（いまの小瀬川先輩だよね…あーもう帰りたい）

憩「あ、空いてるんは一番奥やから」

咲「もうちょっと早く教えてほしかったです」

45 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:20:56.40 ID:l8ltQhrcO

咲「よいしょ…」ﾎﾟﾌｯ

咲（ちょっとだけ横になろっかな…制服の上は脱ごう）ﾇｷﾞﾇｷﾞ

怜「…」ｼﾞｰ

白望「…」ｼﾞｰ

咲「ひゃっ！？」ﾋﾞﾋﾞｸﾝ

46 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:21:44.54 ID:l8ltQhrcO

怜「エッロ…」ｺﾞｸﾘ

白望「…気にせず、脱いで」ｼﾞｰ

咲「なんなんですかぁっ！こんな状況で脱げるわけないじゃないですかっ！」ﾋｰﾝ

怜「ジョークやジョーク。イッツオンジョージジョーク」ｺﾞｿｺﾞｿ

咲「どうして私の方のベッドに潜り込んでくるんですか？」

怜「そらもう人肌が恋しいからよ」

憩「竜華ちゃん呼ぶ？」

怜「ええよ別に。竜華も生徒会の方が忙しいやろうし」

憩「学祭やらなにやらイベントごとが続くもんなぁ今時期は」

47 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:22:27.94 ID:l8ltQhrcO

怜「この一年生のふとももで我慢するわ」ｽﾘｽﾘ

咲「ひあっ！？」

白望「ずるい。この子は私の」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

咲「ちょっ、小瀬川先輩まで！」

白望「あー…いやされる」

怜「はー…ええわー…竜華の完成された膝枕もええけど…君のふともも、なかなか素質あるで」

咲「はぁ…ありがとうございます…？」

48 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:23:08.96 ID:l8ltQhrcO

憩「休むー言うてきたんに、これじゃ休まれへんなぁ」

咲「苦笑いしてないで助けてくださいよーぅ…」

憩「あ、うちの真似？」

咲「え？あっ、いまの違うんですっ」

憩「ええよええよ。やー咲ちゃんはかわいいなーぁ」

咲「うぅ…」ﾏｯｶ

49 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 00:23:35.94 ID:l8ltQhrcO

怜「咲ちゃん言うんか。うちは園城寺怜や。見たまんま病弱やから、たまに膝枕させたってや」

咲「え、ええ…？」

白望「ここはいいよ。荒川さんはおおらかだし、ベッドがあるし」

咲「でも保健室って怪我したり具合が悪くないと利用しませんよね？」

怜「…なんやこの子。めっちゃ純粋やん…なんかごめんなさい」

咲「えっ？いまなんか変なこと言っちゃいましたか？」

白望「…いーんだよ、そのままで」

咲「？？？」

憩「フフッ、あっちゅー間に保健室の住人に好かれてもうたなぁ」

50 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 00:24:14.27 ID:l8ltQhrcO

みたいなね
なんか手癖で愛され咲ちゃんになっちゃうね(ﾓﾁﾓﾁ

51 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 00:41:03.05 ID:zPbcsV/MO

愛され咲ちゃんイイゾ〜

52 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 00:50:04.09 ID:kLnqwWrWO

素晴らしい

53 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 01:56:16.92 ID:bmaajzlxO

このノリ好きだわ

54 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 01:57:06.53 ID:OShcCSlaO

咲「あ、和ちゃんだ」

和「…」ｺｿｺｿ

咲「あっちは…そっか、今日は家庭科研究会の活動日かぁ」

和「…」ｷｮﾛｷｮﾛ ｻｻｻｯ

咲「でも…なんであんなにこそこそしてるんだろ？」

咲（ちょっとついていってみようかな）ｻｻｻ

55 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 01:57:46.13 ID:OShcCSlaO

咲「家庭科室…だよねここ？」

咲（なんだか…不穏な空気…引き返そうかな…？）

咲「…ちょっとだけ、ちょっとだけ中の様子を窺ってみよう…」ｺｿｯ

咲「…なにこれ」



はやり「ハイハイ！みぽりんステップが遅れてるぞ☆」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

美穂子「は、はいっ」ｷｭｯｷｭ

はやり「いいよいいよ〜、みんなの心がひとつになっていくのが感じる！すごいぞ☆」

和「フッ…フゥ…！」ｷｭｯｷｭｯｷｭ ﾀｰﾝ

由暉子「…っ！」ﾀﾝｯ ﾀﾀﾝ

いちご「キツイ…キツイんじゃあ〜…」ﾊｧﾊｧ

56 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 01:58:24.59 ID:OShcCSlaO

はやり「よーし！…ちょおっと最後ちゃちゃのんがバテ気味だったかな〜☆」

いちご「はぁっ…はぁっ…こんなん考慮しとらんかったもん…」ｾﾞｴｾﾞｴ

はやり「ユキちゃんはちょっと逸りすぎかな。はやりん的にははやってナンボみたいとこはあるけど☆　周りとの調和はソロにはない課題だね〜☆」

由暉子「…はい…っ」ﾌｩ

はやり「のどっちは全体的に良いんだけど、もうちょっとやる気というか、アイドルらしさを意識しないとね☆」

和「…いえ、私はアイドルとかは別に」

はやり「みぽりんはちょっとスタミナがねー…うん、がんばってこう！」

美穂子「は、はひぃ…」

57 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 01:59:03.08 ID:OShcCSlaO

咲「…」

咲「今日は家庭科研究会は休みかな？なにも見なかったし、帰ろ」ﾄﾞﾝ

　「あたっ」

咲（…あ〜もう…これだめなパターン…）

揺杏「ったいな〜…お？宮永ちゃんじゃーん」

咲「岩舘先輩…」

58 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 01:59:32.94 ID:OShcCSlaO

揺杏「なになに？今日のゲスト？」

咲「えっと…私にはなんのことやらさっぱり…」

揺杏「おーい！お客さんだよーん」ｶﾞﾗｯ

咲「あー…」

はやり「はや？」

和「咲さん…？」

咲「えと…奇遇、だね、和ちゃん…」ｱﾊﾊ

59 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:00:00.45 ID:OShcCSlaO

はやり「お客さん？それは“どっち”の？」

咲「どっち…って」

和「咲さん。悪いことは言いません。うちの見学にきてくれたのなら歓迎したいところですが、考え直しましょう。いいことなんてひとつもありませんから」

咲「え？え？」

いちご「ほうじゃほうじゃ。うちももーやめたい…こがぁなん家庭科関係ないもん…」

美穂子「私もちょっとおすすめはできないわ…」

由暉子「そうですか？たまにならいい刺激になって退屈しないと思いますが」

和「それはあなただけです…」

咲（なんなの一体…）

60 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:00:40.03 ID:OShcCSlaO

揺杏「んー、たぶんだけど、食い入るようにレッスン風景見つめてたし、アイドルの方じゃね？」

はやり「ほーうほう。ここに辿り着くとはなかなかはややだねっ☆」

咲（は…？）

はやり「そうだねえ…四人だとちょっとバランスが悪いかなーとも思ってたところだしー…それに」ﾁﾗｯ

いちご「…」ﾎﾟﾖｰﾝ

美穂子「？」ﾊﾞｰﾝ

由暉子「…？」ﾄﾞｰﾝ

和「…」ﾄﾞﾄﾞｰﾝ

咲「…」ﾁｮｺｰﾝ

はやり「…うん☆　偏りをなくすのにも一役買ってくれそうかな☆」ﾄﾞﾊﾞｰﾝ

咲（なんだろう…この気持ち…）ｸﾞｽｯ

61 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:01:26.11 ID:OShcCSlaO

はやり「それじゃようこそ、『目指せ牌のおねえさん！アイドル研究会』へ！」

咲「え！？なんですかそれ！？」

はやり「顧問のはやりんでーす☆　はいみんなも自己PR！」

和「いやです」

美穂子「み、みぽりん、でーす…」ｶｧｧｧ

和「やるんですか福路先輩！？」

美穂子「ごめんなさい…なんだかもう反射的に…」ﾌﾙﾌﾙ

由暉子「ユキです」ﾑｷﾞｭ

いちご「ちゃちゃのんじゃあー」ﾌﾗﾗｰ

和「…の、のどっちです」ｴﾛﾎﾟｰｽﾞ

咲「…」

和「ちっ、ちがうんです咲さん！これは瑞原先生にやれって！」

62 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:02:28.18 ID:OShcCSlaO

はやり「恥ずかしがってたりしたらみずぼらしく見えるだけだゾー？」

和「この…ッ」ｷｯ

揺杏「まーまー。はやりん指導の下この四人がさっきみたいにレッスンしてるってわけ。ちなみに家庭科研究会がメインで、アイドルの方は週2の活動ね」

咲「はぁ…」

揺杏「家庭科の方は普通に手芸やったり簡単なおかしやらを作ったりなんだけどね。ちなみに私はアイドルの方じゃ衣装とか裏方ね」

はやり「もったいないよねー。ゆあんちゃんもすらっとしててキレイだし、名前もかわいらしいし、アイドルやったらいいのにー☆」

揺杏「冗談きついっすよー。あっはは」

63 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:03:04.90 ID:OShcCSlaO

咲「それで…私帰っていいんですか？」

はやり「だめ☆」ｶﾞｼｯ

咲「ひぃ！」

はやり「あなたはサキちゃんとしてうちのユニットに参入することがただいまを以て決まりました☆」

咲「えっ」

はやり「ゆあんちゃん！」

揺杏「へーい。これ四人の新衣装、特製立体裁断っす。宮永ちゃんのはその辺普通にして、代わりに…健康的なエロさを押し出してみよっか？」

はやり「いいねー☆　さすが☆」

揺杏「ちゃちゃっとやっちゃいましょうかねー。んじゃ採寸から」

咲「え？え？」

64 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:04:43.65 ID:OShcCSlaO

和「ごめんなさい咲さん…あなただけでも逃がしてあげたいんですけど、逃れられないみたいです…無力な私を許して下さい…」

咲「どーゆー…？あれ？もしかして私…？」

美穂子「ようこそ、家庭科研究会へ」ﾆｶﾞﾜﾗｲ

いちご「ほんでごしゅーしょーさま」

咲「え…」


　いやああああああああああああああああああああああああ…――


　この後滅茶苦茶はやりんにしごかれた(レッスン的な意味で)

　〜Outro.時にはHAYARIに流されて〜

65 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/10(木) 02:06:32.64 ID:OShcCSlaO

????「ふむふむ…今日のレッスンもなかなかになかなかですのだ！」

66 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 02:10:39.95 ID:bmaajzlxO

乙
揺杏ちゃんも入ったらいいのに

67 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 02:16:10.94 ID:4rCnzhkiO

ガイトさんマジイケメン

68 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 03:31:17.92 ID:NJQl4o8hO

乙です
学祭でライブとかするんだろうな

69 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 06:11:58.62 ID:1sZyr2MSO

乙！
どんだけ暴れてもスバラ先輩の羽交い締めから逃げらるイメージ湧かないｗｗ

70 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 08:05:37.05 ID:p2pL5dQaO

エロゲの主人公みたいだぁ…

71 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/09/10(木) 16:54:45.07 ID:E/CeJL+jO

愛され京太郎もだそうか

72 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 17:10:38.40 ID:UZrXFPURo

そこは乙女ゲーなんじゃ

73 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 17:15:30.33 ID:zPbcsV/MO

京太郎なんていらない

74 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 17:33:44.88 ID:4rCnzhkiO

生徒会の面々にも気に入られる咲ちゃんが見たいです

75 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/10(木) 17:41:55.67 ID:s6uwJt8GO

ラブライブかな？

76 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/12(土) 19:59:19.68 ID:hGI57CjFO

続き楽しみにしてる

77 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:52:05.15 ID:TZ6/rVoxO

咲「あ、優希ちゃんだ」

優希「じょー」ﾄﾀﾀﾀ

咲「タコスも持たずにどこいくのかな…ちょっと気になるかも」

咲「ついてってみよう」ﾄﾃﾃ

咲「たしかこのあたりで…あ、あの教室から声が聞こえる…」

咲「…」ｿｰ

78 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:52:33.75 ID:TZ6/rVoxO

優希「マスター！今日もとびっきりのヤツ頼んだじぇ！」

ハギヨシ「私はマスターなどではないのですが…」

衣「作ってやれハギヨシ！衣からも頼む！」

ハギヨシ「衣様の命とあらば。それでは家庭科室の設備を借りて作ってきますので、少々お時間をいただきます」

優希「おうっ！」

咲（なぁんだ…ハギヨシさんにタコスを作ってもらってたのかぁ。たしかにあの人が作るものならすごそうだけど）

79 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:53:02.85 ID:TZ6/rVoxO

純「なんだなんだ？出歯亀かァ？感心しねーな」

咲「えっ！？」ﾋﾞｸｯ

純「よう。また会ったな」

咲「井上先輩…！」

純「純でかまわねーよ。チビたちになんか用か？」

咲「えっと…そういうわけでは」

純「エンリョすんな。ほら入れ」ｶﾞﾗｯ

80 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:53:36.18 ID:TZ6/rVoxO

衣「じゅん！」

優希「出たなノッポ！」

純「お前にゃ用はねーよタコス。きたぞー衣」

衣「まってたぞ！ん？こっちの小娘は？」

咲「こむすめ…」

純「お前のほうがよっぽど小娘だろーが」

優希「おお！咲ちゃんだじょ！」

咲「優希ちゃんがこっちにくるのが見えたから、気になっちゃってついてきちゃった」ｱﾊﾊ

優希「そーかそーか。咲ちゃんも私のおっかけになっちゃったわけか」

81 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:54:04.84 ID:TZ6/rVoxO

衣「さき…」

咲「あ、はい。私、宮永咲っていいます。よろしくね」ｽｯ

衣「…っ！」ﾊﾟｧ

衣「ころもは天江衣だ！よろしく頼む！」ｷﾞｭｯ

咲「よろしくね、衣ちゃん！」

衣「むっ。ぶれーもの！」

咲「えっ？」

純「こいつこれでもオレと同いだからさ」

咲「ええっ！？」

82 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:54:30.96 ID:TZ6/rVoxO

衣「罰としてころもを肩車しろ！」

咲「ええ…それはさすがに」

純「だいじょーぶだろ。衣は軽いから」ﾋｮｲ

咲「あうっ。あ…ほんとだ」

衣「うむ。大義！」

優希「じゃーこっちはもらったじぇ！」ﾖｼﾞﾖｼﾞ

純「あ、オイ！勝手に上んじゃねえ！」

83 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:54:59.54 ID:TZ6/rVoxO

　ｶﾞﾗｯ!!

メグ「チョット匿ってクダサイっ！」

ネリー「ヤバイヤバイ！」

咲（なんか増えた…なにこの肩車空間）

純「オイオイ…穏やかじゃねーな。面倒事はゴメンだぜ？」

メグ「カップ麺の件チャラにしますカラ！ナニトゾ！」

ネリー「ナニトゾだよ！」

純「どんだけ根に持ってんだよ…」

優希「タコスに続きカップ麺までも…ぎるてぃだじぇ！」

純「うっせーだったら降りろ」

優希「ことわるっ！」

84 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:55:34.79 ID:TZ6/rVoxO

メグ「とにかくドアと鍵を閉めテ…」

初美「ちょっと待つですー！巻き込んだ挙句に見捨てるなんて許さないですよー！」ｶﾞｯ

咲（う、浮いてるー！？）

メグ「ジョーブツしてクダサイ！」

初美「なんでですか！？とにかくハッちゃんも入れてください…！」

胡桃「待てぇー！おとなしくつかまれー！」

豊音「おっかけるけどー」

咲（また増えた…）

85 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:56:05.45 ID:TZ6/rVoxO

胡桃「追い詰めた！廊下でカップ麺の食べ歩きに恐喝行為、あと浮いてるのも諸々校則違反！つぶすぞ！」

メグ「ナニが校則デスカ！生徒の自由を拘束するダケノ忌まわしいルールなど！」

胡桃「上手いこと言ったつもりかっ！」

ネリー「いまの上手かった？おひねりちょーだい」ﾋﾟｮﾝ ﾀﾝ ﾄﾀﾀ

胡桃「かくほ！」

豊音「かくほー」ｶﾞｼｯ

ネリー「しまった！？」

メグ「クッ…卑劣ナ！」

純「なんだこれ。コントか？」

86 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:56:56.70 ID:TZ6/rVoxO

初美「いまのうちに逃げるですよー」

胡桃「塞！」

塞「はいはい。おイタはその辺までにね」ｽﾞﾝｯ

初美「ちょ…待つですーーーーー…」ｶﾞｻｶﾞｻ

咲「いま落ちましたよ！？だいじょうぶなんですか！？」

塞「だいじょうぶでしょ。あそこ、下は木と茂みになってるし。自分で窓から飛び出したわけだし自業自得よ」

胡桃「さ、そっちのカップ麺の人も神妙にして」

メグ「クッ…！ナゼデス！？カップ麺はジャパンが誇る文化！広めこそすれ、規制する必要などナイハズ！」

胡桃「時と場所を弁えろ」

メグ「ハイ」

87 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:57:55.34 ID:TZ6/rVoxO

胡桃「よしっ！無事確保完了！豊音、塞、ありがと」

豊音「どういたしましてだよー」

塞「こっちは生徒会の仕事もあるんだからあんま煩わせないでほしいけどね」

胡桃「ゴメンゴメン」

純「なんだったんだマジで」

衣「げに愉快極まる見世物だったな！な、サキ！」

咲「そうかなぁ…」

88 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:58:21.77 ID:TZ6/rVoxO

胡桃「ん？咲？」

咲「え？」

胡桃「もしかして、あなた宮永咲？」

咲「あ、はい…そうですけど」

胡桃「ふーん…ちょっときて」

咲「はい？」

胡桃「いいから！ついてくる！」ﾋﾞｼｯ

咲「は、はいっ！」

89 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:58:48.20 ID:TZ6/rVoxO

衣「えー…サキ行っちゃうのか…」

咲「ごめんね衣ちゃん」

衣「また遊ぼう！ぜったい！あとちゃんじゃない！」ﾋﾟｮﾝ

純「まぁ、なんだ。ドンマイ。風紀委員に呼び出されるとは、なにかやったのか？」

咲「えっと、身に覚えはないですけど。そんなに怖いことはないと思いますけど…」

優希「あいつらオニだからな。咲ちゃん、生きて帰ってくるんだじょ」

咲「さすがに死にはしないでしょ…」

純「どーだかな」

胡桃「はやくっ！」

咲「はい！それじゃね」

衣「ばいばい！」

90 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:59:20.62 ID:TZ6/rVoxO

咲「あの…」ﾄﾃﾄﾃ

胡桃「んー？」

咲「私、なにか怒られちゃうんですか？」

胡桃「怒るわけじゃないから心配しなくていいよ。ちょっとね」

咲「はぁ…」

咲（なんなんだろ）

91 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 04:59:46.08 ID:TZ6/rVoxO

咲「それにしても…おっきーですね」

豊音「私？」

咲「はい。あ、ごめんなさい、いきなり」

豊音「ううん、いいよー。宮永さんはちっちゃくてかわいいねー」

咲「そうですか？」

胡桃（…この子でちっちゃいって…私はいったい…）

92 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:00:20.33 ID:TZ6/rVoxO

胡桃「ついたよ」

咲「ここって、風紀委員の方々が使ってる教室ですよね？」

胡桃「そうそう。ただいま戻りましたー」ｶﾞﾗｯ

豊音「おじゃましまーす」

咲「失礼します」

智葉「戻ったか…ン？」

咲「あ。どうも…」ﾍﾟｺｯ

93 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:01:04.82 ID:TZ6/rVoxO

智葉「宮永…どうした？こんなところに」

咲「えっと」ﾁﾗｯ

胡桃「胡桃でいいよ」

咲「胡桃先輩についてこいって言われて」

胡桃「委員長が話したいって言ってたから連れてきた」

智葉「鹿倉…お前の仕業か」

胡桃「もののついでにね。いつもの二人は生徒指導室に」


久保「ダヴァン、ヴィルサラーゼ、またテメーらかァァァ！」


智葉「…階下の生徒指導室からここまで聞こえてくるとはな」

胡桃「怖い」

94 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:01:46.43 ID:TZ6/rVoxO

智葉「まぁ立たせておくのもなんだな。宮永、姉帯、気にせずかけてくれ」

豊音「はーい」

咲「えっと、失礼します」

智葉「姉帯は鹿倉がよく連れ回してるから顔馴染みだが、宮永は面識がない者が多いか」

咲「はい」

智葉「紹介しよう。そのちんまいのが鹿倉胡桃」

胡桃「ちんまくない！」

咲「よろしくお願いします」ﾍﾟｺｯ

胡桃「うん。よろしくね。さっきは急にごめんね」

咲「いえ」

95 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:02:27.41 ID:TZ6/rVoxO

智葉「彼女は前に一度会っているな」

煌「花田煌と申します！以後よろしく！」

咲「宮永咲です。よろしくお願いします」

煌「お話はかねがね！すばら！」

咲（すばら…？）

智葉「彼女は副委員長の末原恭子」

恭子「…よろしゅう」

咲「よろしくお願いします」

咲（ちょっとよそよそしい…？）

96 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:02:57.91 ID:TZ6/rVoxO

智葉「そして」

純代「…どうぞ。お茶です」ｶﾁｬ

咲「あ、ありがとうございます」

智葉「彼女は深堀純代」

純代「…」ﾍﾟｺﾘ

咲「あ、よろしくお願いします…」ﾍﾟｺｯ

智葉「そして私が委員長を務めさせてもらっている、辻垣内智葉だ」

咲「はい。先日はお世話になりました。ありがとうございました」ﾍﾟｺｯ

智葉「気にしなくてもいい。当然のことをしただけだ」

咲（辻垣内先輩ってかっこいいなー…）ﾎﾟｰ

97 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:03:24.60 ID:TZ6/rVoxO

智葉「以上が役員だ。他の者は基本的にはここに来ないな。召集の時くらいか？」

煌「です」

智葉「まぁ役員以外はここに集まる義務はないからな。姉帯のように、我々が協力を仰いでる者がここに出入りすることもある」

咲「そうなんですね」

智葉「さて…それでは私がすこし考えていた相談をさせてもらおうかな」

咲「相談…ですか？」

智葉「そうだ。実に嘆かわしいことに、我が校には少々ガラの悪い輩がいるだろう？誰、とは言わんがな」

咲（ガラの悪い…かぁ。アハハ…）

98 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:04:43.31 ID:TZ6/rVoxO

智葉「まぁその者らも例外なく我が校の生徒なのだから、爪弾きにしようというわけではないのだ。模範的になれ、とまでは言わんから、せめて常識を弁えてほしいというだけなんだがな…」

咲「大変そうですね」

智葉「実際大変だ。そこまでいかなくとも、日常的に意識せねばつい、うっかり、無意識に、越えてはいけないラインを越えてしまうという者も少なくはない」

智葉「もちろん我々とて普通の生徒と何ら変わらない、一生徒に過ぎない。しかし、誰かがそれを、目を凝らし、注意し、時には手荒な真似をしてでも止めねばならん。たとえ嫌われようが疎まれようが、な」

咲「それが風紀委員…」

99 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:05:13.95 ID:TZ6/rVoxO

智葉「そうだ。それで、ここからが本題なのだが」

咲「…」

智葉「君にも協力してほしい」

咲「私に、ですか？」

智葉「ああ。なにも精力的に見回りをしたり指導をしろと言うわけじゃない。ただ、もしダメだと思うことを見つけてしまった時は、教えてほしい」

咲「それって…」

智葉「告げ口をしろ、ということだ。気は進まないだろう。当然無償だし、ないようにはするが下手すると誰かに宇恨まれたりもないとは限らん」

咲「…」

智葉「義務を押し付けるつもりはない。ただ、どうしてもそういった場面に遭遇して、見過ごすことができないと思ったのなら、我々に吐き出してくれればいい。その後のことは、こちらで責任を以て対処させていただく」

100 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:06:39.37 ID:TZ6/rVoxO

咲「あの…」

煌「いっしょにすばらな学校を作っていきましょう！自由と秩序には均衡が必要なのです！」

胡桃「そう！そのための風紀なんだから！」

豊音「難しいことはわかんないけど、校則違反はダメなんだよー」

咲「えっと…」

恭子「好きにしたらええ。なんなら返事もいらん。そーゆー機会があって、もし悩んだりしたら、そん時はうちらにぶん投げにこい。そんだけ」

咲「…」

101 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:07:37.64 ID:TZ6/rVoxO

智葉「まぁ、いろいろと急に押し付けすぎたな。この話は頭の片隅にでも留めておいてくれ。さて、たまには世間話でもするか。客人がふたりもいることだしな」

煌「そーですねえ…あっ！そういえば午前中、また江崎先輩が廊下でアジ演説してたんですよー」

智葉「こう言ってはなんだが、バカだろ」

胡桃「愛宕の姉の方も騒いでたよね。そんなつまんない話より漫才させろーって」

智葉「…頭が痛くなるな」

純代「…お疲れ様です。お茶のおかわりです」ｽｯ

智葉「すまない」

恭子「洋榎はホンマモンのちゃらんぽらんやからな」ｽﾞｽﾞ

智葉「どうにかしろ」

恭子「ムリ」

咲「あはは…」

102 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/13(日) 05:08:28.97 ID:TZ6/rVoxO

咲（…ああああ…どうしよう…屋上のことを話すべきかどうか…）

久『これで私たち、共犯者(ナカマ)ね』ﾆｺｯ

咲（…っ）ｽﾞｷｯ

智葉『君に協力してほしい』

咲「…」

咲「…あのっ」

　「こんちはー」ｶﾞﾗｯ

智葉「ん、ああ…お前か」

久「どもどもー。生徒会の方から、いくつか書類の方をお届けにきましたよん。あら？」

咲「あ…」

久「…へぇー」ﾆﾔｯ

103 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 05:09:06.24 ID:TZ6/rVoxO

さすがにネルソン
このssどこに向かってるんですかねぇ…

104 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 05:54:12.89 ID:zqPWuxhAO

江崎でなぜかむこうぶちの方の江崎が出てきた

105 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 05:57:34.49 ID:p2b6PWIOo

おつおつ
屋上組と風紀委員で咲さんの取り合いになるのかしら

106 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 07:05:47.44 ID:tn1ZN9YNo

咲さんはそろそろ自らの好奇心が災難を呼んでいることに気づくべきです

107 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 08:41:22.34 ID:okWQR51SO

好奇心は池田をも[ﾋﾟｰｰｰ]からね

108 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 09:14:25.77 ID:vu+6qMiR0

末原さんｶﾀｶﾀさせたい

109 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 12:02:45.96 ID:QES9ec7H0

末原さんに迫られる咲さん

110 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 14:12:55.67 ID:LhpEQ19s0

乙　相変わらず面白い

111 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/13(日) 14:16:30.75 ID:04vm+86IO

生徒会の面々とも仲良くさせちゃおう

112 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:02:56.01 ID:vTFWgxYZO

智葉「どうした？」

久「んー？や、珍しい子がいるもんだなぁって思ってね。ね、咲？」

咲「えっと…」

智葉「知り合いか」

久「本を貸したり借りたりする間柄よ」

智葉「…まぁお前は顔が広いからな」

久「褒められたのかしら？」

智葉「そうだな」

久「うれしいわー」

113 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:03:22.85 ID:vTFWgxYZO

恭子「さっさと渡すもん渡せや」

久「あらごめんなさいね？はいこれ」

恭子「ん」

智葉「たまにはゆっくりしてったらどうだ」

久「んー。お言葉に甘えたいのはやまやまなんだけど、あんまりふらふらしてると怒られちゃうからねー。うちは怖い子が多いから」

智葉「それは残念」

咲（…なんか怖い）

114 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:03:50.64 ID:vTFWgxYZO

久「それじゃ用は済んだし帰るけど…咲は風紀委員に用があったの？」

咲「え…っと、それは…」

智葉「彼女は私が招いた。先日話をする機会があったので、少しね。もう用件は済ませて、雑談に興じていたところだが」

久「ふーん…じゃ悪いんだけど、咲を借りてもいいかしら？」

咲「え？」

智葉「良いも悪いも、我々に彼女を引き留められるだけの理由はない。そういうことは本人に聞くべきだ」

久「だって。ちょっといい？」

咲「あ、はい…」

115 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:04:25.12 ID:vTFWgxYZO

久「それじゃいきましょ」ｷﾞｭ

咲「わわっ…！あ、あの、おじゃましました！」

智葉「またいつでもきてくれ。歓迎する」

久「じゃあねー」

　ﾋﾟｼｬ

智葉「…」

豊音「宮永さん行っちゃったよー…」

胡桃「気に入ったの？今度こっちから会いにいけばいいよ」

豊音「そだねー」

煌「あの人は、やっぱり慣れませんね」

恭子「あれでかなりしたたかやしな。食わせもんっちゅーやつや」

智葉「…女狐め」

116 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:05:04.83 ID:vTFWgxYZO

久「…」ｽﾀｽﾀ

咲「…っ」ﾄﾃﾄﾃ

咲（ど、どうしよう…？もしかして竹井先輩怒ってる…？）

久「咲」ｽﾀｽﾀ

咲「ひゃいっ？」

久「…ぷ」ｸｽ

咲「えぇっ？」

久「なにその間抜けた返事。あなた、あいかわらず可愛いわねー」

咲「えっ、かわ…」

117 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:06:11.33 ID:vTFWgxYZO

久「それで？喋ったの？」ｸｽｸｽ

咲「ま、まだ言ってないです！」

久「ふーん。私が現れなきゃ、そのうち言うつもりだったんだ？」

咲「え、それはちがっ…！…その…すみません…」

久「あら。そうだったの？」

咲「うっ…言いそうに…なってました」

久「イケない子ね」

咲「…だって！あんな真正面から、あんなことを言われたら罪悪感とかいろんなものでもう大変だったんですっ！」

久「冗談よ冗談。そんなにかっかしないの」

咲「…うぅ」

118 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:06:51.41 ID:vTFWgxYZO

久「別に、言っちゃってもかまわなかったんだけどね」

咲「え？」

久「小うるさく言われるだろうし、あそこにも行けなくなるだろうけど、別にあそこじゃなきゃ集まれないわけじゃなし」

咲「じゃ、じゃあ…なんで口止めなんか」

久「それはほら。最悪バレてもよかったってだけで、バレないに越したことはないし。あなたならちょっと言えば黙ってくれそうだしね」

咲「…なんですかそれ」

久「もう、そうやってふくれないの」

咲「…先輩のいじわる」

久「ふふっ」

久（それに…ああやって言えば共犯意識みたいなものが芽生えるだろうし、ね…）ｸｽｯ

119 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:07:24.59 ID:vTFWgxYZO

久「まぁ、真正面からどんなことを言われたかは聞かないでおくわ」

咲「そ、それは…はい」

久「結果的にはまだバレてないわけだし。あ、でもだからってそんな簡単にチクらないでよー？」

咲「う…」

久「次はないかもね？」

咲「…肝に銘じておきます」

久「くれぐれもね」

120 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:07:54.18 ID:vTFWgxYZO

咲「それじゃ私はこれで」

久「ちょっと」ｶﾞｼ

咲「な、なんでしょう？」

久「どこにいくのよ」

咲「どこって…」

久「まだこっちの用は済んでないわよ？」

咲「用？」

121 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:08:21.36 ID:vTFWgxYZO

久「そ。バラすバラさないの話はそれでいいとして、それはそれとしても風紀委員なんかに出入りしてたのは妬けちゃうわ」

咲「なんですかそれ」

久「ちょっと生徒会にも寄ってかない？」

咲「え、ええ…」

咲（生徒会の人って、すごそうな人たちばっかりなんだよね…）

122 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:08:47.45 ID:vTFWgxYZO

久「ちょっとお茶して、楽しくお話するだけよ」

咲「そんな…大体風紀委員って生徒会の下部組織ですよね？どうしてそんな」

久「まーいろいろあるのよ。とか言ってる間に着いちゃったけど」

咲「う…や、やっぱり遠慮して…」

久「ただいまー」ｶﾞﾗｯ

咲（ためらいなく行っちゃった！？）

123 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:09:25.77 ID:vTFWgxYZO

ゆみ「戻ったか」

菫「たかがおつかいにどれだけ時間をかけてるんだ」

久「やーねー。そのたかがおつかいに生徒会長を駆り出したのはあなたでしょ」

菫「全自動承認マシーンと化してたからな。いいリフレッシュになったろう？」

久「そうね。感謝感激雨あられだわほんと」

124 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:09:54.78 ID:vTFWgxYZO

菫「…で？そっちは？」

久「ん？」

菫「その一年はなんだと聞いてる」

咲「」ﾋﾞｸｯ

ゆみ「あまりおどかしてやるな。かわいそうだ」ﾊｧ

久「この子はね、スペシャルゲストよ」ﾆｺｯ

菫「はぁ…またいつもの悪癖か」

久「なにそれ、失礼しちゃうわ」

125 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:10:22.64 ID:vTFWgxYZO

菫「…」ｼﾞｯ

咲「え…なんでしょう、か？」

菫「キミ、名前は？」

咲「宮永、咲です」

菫「宮永…ほう。照の妹か」

咲「はい」

菫「どうりでな」

126 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:10:49.45 ID:vTFWgxYZO

久「そうね。まずはみんなに紹介しようかしら。みんな注目ー」

塞「あ、キミはさっきの」

咲「どうも」

塞「私臼沢塞。よろしくね」

咲「はい」

久「顔見知りもいるのね」

咲「いえ、たぶん臼沢先輩だけじゃないかと…」

竜華「宮永咲ちゃん？」

咲「あ、はい」

127 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:11:19.13 ID:vTFWgxYZO

竜華「そっかそっか、キミがなー」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

咲「あぅ…」ﾓｼﾞ

竜華「あ、ゴメンな？うちは清水谷竜華。怜から話は聞いてたんよ。いつか会ってみたい思うてたけど、まさかこんなとこで会うとはなー」

咲「あ、園城寺先輩の…」

竜華「怜が毎度世話になってるみたいで。後でいっしょにお茶いかん？お礼させて！」

咲「えっと」

久「はいはいそういうのは後でね」

128 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:11:48.12 ID:vTFWgxYZO

菫「弘世菫だ。知っているとは思うが副会長をやっている」

ゆみ「同じく。加治木ゆみだ」

咲「よろしくお願いします」

久「彼女は白水哩。まあちょっと気難しい子だけど、気にしないで」

哩「…」ｽｯ

咲「どうも…」

129 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:12:19.23 ID:vTFWgxYZO

久「こんな感じね。みんな有能だから正直私がやることほとんどないのよねー」

菫「面白い冗談を言う。お前がやらないから私たちがやらざるをえない、の間違いだろう？」

久「そうだったかしら？」

ゆみ「落ち着け弘世。殴りかかっても徒労に終わるだけだ」

咲（うぅ…やっぱりちょっと居づらい…）ｻｯ

咲（風紀委員のとこは思ったよりそうでもなかったけど、なんだか職員室にいるみたいなアウェイ感が…）ﾎﾟﾌｯ

咲「ってええ！？いつの間にか膝枕されてる…？」

竜華「ああ、ゴメンゴメン。ついクセで」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

咲「ふああっ…」

130 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:12:59.68 ID:vTFWgxYZO

竜華「怜のおかげでうちもだれかに膝枕させてあげるのがクセになってしもてるんよね。ここのみんなはだれもさせてくれんし」

塞「さすがに恥ずかしいしね」

久「私でよかったらいつでもされてあげるのにー」

竜華「かいちょーはセクハラするからこっちからお断りや」

久「覚えがないんだけど…ちょっと遺憾ね」

菫「覚えがないだと…こいつ正気か…？」

ゆみ「気持ちはわかるが落ち着け」

131 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:14:00.02 ID:vTFWgxYZO

久「ちょっとしたスキンシップでお尻撫でたりするだけじゃない…」

菫「お前の場合、本気で身の危険を感じるんだ」

久「酷いわ」

竜華「しー」

久「？」

竜華「咲ちゃん、寝てしもた」ｸｽｯ

久「あらあら」

菫「呑気なものだな」

ゆみ「確かに。生徒会室にきて寝てしまう者は初めて見た」

塞「微笑ましいものじゃないか」ﾌﾌｯ

哩「…」ﾌｯ

咲「…ん…」ｽｰｽｰ

　――
　―

132 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:14:34.99 ID:vTFWgxYZO

咲「あれ…私…」

咲「…えっ！？なにこれ！？」ｼﾞｬﾗﾗ

咲「なんで私縛られてるの…？」ｶﾞｷｨ…ｼﾞｬﾗ

咲「だれか…！」

　「…」ｽｯ

咲「あ、よかった…たすけてください！」

　「…」ｽｽｽ

咲「え、ちょっと…！？」

哩「…」ﾌｯ

咲「え、ええええ…？」

133 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:15:08.33 ID:vTFWgxYZO

咲「…ハッ」ﾊﾟﾁｯ

竜華「あ」

咲「ゆ…ゆめ…？」

哩「…」ｼﾞｰ

咲「あ」

哩「あっ」ﾌｲｯ

咲「…？」

咲（寝顔覗き込まれてた…？やだ、恥ずかしい…！）

134 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:15:40.52 ID:vTFWgxYZO

竜華「哩さんももちょい堂々としたらええのにー」

哩「…」ﾌｲ

竜華「照れ屋さんなんやからー」

咲（白水先輩…なんだか、怖い夢を見ていたような…？どんな夢だったっけ…？）

竜華「にしても気持ちよさそうに寝とったね」

咲「あ…ごめんなさいっ！」

竜華「ええんよ。気持ちよさそうに寝てもらえると膝枕冥利に尽きるわ」

咲「えっと…ありがとうございました。その…すごく気持ちよかったです…」ﾓｿﾞ

竜華「なんやこの子。めっちゃかわええ」

咲「…っ」

塞「わお。すっごい、耳真っ赤」

ゆみ「よしてやれ。今ので首まで赤くなったぞ」

135 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:16:13.40 ID:vTFWgxYZO

久「ねえ咲」

咲「は、はい！？」ｶﾞﾊﾞｯ

久「ちょっと相談があるんだけどー」

咲（あ、なんか嫌なフレーズ）

久「あなた、生徒会に入らない？」ﾆｺﾆｺ

菫「」ﾌﾞﾌｯ

ゆみ「はぁ？」

塞「また突拍子もないことを…」

竜華「ええやん！それ賛成！」

136 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/14(月) 06:17:06.53 ID:vTFWgxYZO

菫「馬鹿か。一年生を生徒会にだなんて聞いたことがない」

久「庶務でなら問題ないでしょう？後進への指導として中途で庶務に任命することも珍しくないし」

菫「それは規則上の話だ。それも基本的には二年から選ぶのが通例だし」

久「小難しいことはいいのよ。ね、咲。どう？」

咲「えっと…」

竜華「…」ｷﾗｷﾗ

咲「か、考えさせてください…」ｱｾ

ゆみ「よく考えるんだぞ。流されて、というのはよくない。ここで生徒会に入るということは来期の生徒会に立候補するということと同義だからな」

咲「う…」

咲（また悩みのタネがぁ…ほんとにどうしよ…）

137 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 06:18:59.45 ID:vTFWgxYZO

もっと咲ちゃんss増えろー？

138 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 06:22:02.45 ID:QN2By0ySo

奔放な会長とほどよく愉快な仲間達がいいバランスを保ってるな

139 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 06:23:56.37 ID:wpOP9aNco

いいねー

140 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 06:33:41.78 ID:yu5UmmlSO

乙
ものの見事に有能なメンバーばっか集めたもんだ

141 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 12:25:14.40 ID:z1PkwmqSO

乙です
咲ちゃん、リザベっちゃうん？(期待)

142 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 20:05:07.64 ID:6A4yWbmzo

乙

143 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/14(月) 22:58:37.08 ID:/XIgZlEbO

咲ちゃん争奪戦に期待

144 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/15(火) 16:39:02.14 ID:AeEjaaj+O

まだ未登場キャラがどんな感じか楽しみ。

145 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:13:47.28 ID:bjqy/m69O

咲（どうしたらいいのかなぁ…風紀委員の協力の件…竹井先輩はともかくとしても、他の人やお姉ちゃんにはいい迷惑だろうし。でも辻垣内先輩を裏切り続けるのもいろいろ無理な気が…）

咲（そのうえ生徒会だなんて…あーもう…）

智紀「…」ﾄﾝﾄﾝ

咲「あ、沢村先輩」

智紀「…これ。今度新しく入る予定の新書・文庫本のリスト」

咲「あ、ありがとうございます」

智紀「常連さんへのサービス」ｺｸﾘ

咲「気になるのがあったらさっそく読んでみますね」

智紀「うん」

咲（…やっぱり図書室はいいなあ。すっごく落ち着く）

146 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:14:17.75 ID:bjqy/m69O

久「やっほー」

咲「…」

久「そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃない」

咲「…そんな顔してましたか？」

久「うん。『うわぁ…』って顔してたわよ」

咲「…すみません。いろいろあって、ちょっと」

久「いいわよ別に。大いに悩め少女よ」

咲（悩ませてる張本人がよくいうよ…）

147 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:14:44.82 ID:bjqy/m69O

久「なになに？新しく入る本？あ、これ気になってるでしょ」

咲「え、まぁ、はい」

咲（こういうところ鋭い…）

久「私、それ持ってるわよ。貸したげよっか」

咲「でも、悪いですよ。図書室でも借りられますし」

久「期限なんて気にせずゆっくり読みたいでしょ？」

咲「それはまぁ…」

久「遠慮なんてしなくてもいいのよ」

148 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:15:16.45 ID:bjqy/m69O

咲「…あの」

久「んー？」

咲「どうして私にそうまでしてくれるんですか？」

久「どういうこと？」

咲「いえ、先輩って生徒会長で人望があって、全校生徒が知り合いみたいな人じゃないですか。どうして私みたいな一年にここまで絡んでくるのかなって」

久「んー…そうねぇ」

咲「…」

149 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:16:01.24 ID:bjqy/m69O

久「あなたがかわいいから、かな？」

咲「はい？」

久「あ、変な意味じゃないわよ？ほら、よく言うじゃない？可愛い後輩とかって。そんなニュアンスね」

咲「はぁ…」

久「かわいいからこそいじめたくなるっていうの？困らせたくなるっていうか…」

咲「え…」

久「困った様子がいじらしくてかわいいのよね」

咲「………か」

久「だから…」

咲「なんですかそれっ！？」ﾊﾞﾝｯ

久「えっ？」

150 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:16:39.72 ID:bjqy/m69O

咲「…そんな理由だったなんて」

久「さ、咲？」

咲「先輩がそんな人だったなんて…」

智紀「…しー」

咲「あ、すみません…っ」

久「咲…」

咲「…失礼します」ｶﾞﾀｯ

久「あ…。あちゃー…こりゃやらかしたかな…」ｶﾞｼｶﾞｼ

まこ「やーらかしたーやらかしたー」

洋榎「いーちねんせいを泣ーかしたー」

151 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:17:08.52 ID:bjqy/m69O

久「…あんたたち、いつからそこにいたのよ」

まこ「『あなたがかわいいから』、からかのう」

洋榎「まさか久がソッチの人やったとはなぁ。驚き桃の木山椒の木あたりきしゃりきケツの穴ブリキ…あ、それ以上近づかんとってや」

久「…」ｶﾞﾀｯ ｹﾞｼｯ

まこ「いった！なんでわしを蹴るんじゃ！」

洋榎「染谷バリアー！」

まこ「姉御もわしを盾にすんのやめい！」

智紀「静かに出来ないなら出て行ってください」ｺﾞｺﾞｺﾞ

洋榎「…撤退や撤退」

まこ「たぁ〜…」ｻｽｻｽ

久「…まったく」ｷﾞｼｯ

久「…」ﾊｧ

152 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:18:00.10 ID:bjqy/m69O

純「よーっす…お？珍しいやつがいるじゃねーか」

咲「…」ﾑｽｰ

純「どしたんだ？」

メグ「サァ…？」

咲「私、グレます」

純「はァ？」

153 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:18:35.93 ID:bjqy/m69O

セーラ「なんや、反抗期か？」

咲「なんでもいいんです！もう振り回されるのだけはゴメンですから」ﾌｲ

爽「そっかぁ。でもさぁ、グレるっつったって、具体的にどんなことするわけさ？」

咲「う。そ、それは…仮病で授業サボったりとか」

白望「…おお」

咲「あとは…えっと、うーんと」

純「無理すんなよ…」

揺杏「宮永ちゃんにはちょっちムズいかもねー」

154 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:19:44.43 ID:bjqy/m69O

咲「カップ麺の食べ歩きとか！」

メグ「それはグッドアイデアデス！」

純「やめとけ」

爽「没」

揺杏「ないわー」

白望「…ナンセンス」

セーラ「フルボッコやん」

メグ「ナゼデス」

155 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:20:32.38 ID:bjqy/m69O

照「咲」

咲「お、お姉ちゃん…」

照「急にどうしたの？」

咲「別に…お姉ちゃんには関係ないよ…」ﾌｲ

照「…！」

爽「久だろ」

咲「」ﾋﾞｸ

爽「ほら。やっぱりね」

揺杏「お、スルドい」

爽「憶測半分のカマかけだけどね」

照「つまり久を締め上げればいいわけ？」

セーラ「やめとき。騒ぎになる」

白望「…ダルくなってきた」

156 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:21:03.07 ID:bjqy/m69O

咲「とにかく！私はワルくなるんだからっ！」

照「…」ﾊｧ

照「…適当に付き合ってあげて。目を離さないように、あとあまり無茶もさせないように」

セーラ「出た、シスコン」

照「…」ｷﾞｭﾙ

セーラ「ちょっとした冗談やろ！」ｱｾ

157 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:21:32.47 ID:bjqy/m69O

咲「朝の時間は具合が悪いわけでもないのに保健室で過ごします！」

憩「おひさー」

白望「…ようこそ」

怜「待っとったで」

小蒔「…」zzz

咲（なんか増えてる…）

158 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:21:59.72 ID:bjqy/m69O

咲「あの…荒川先輩」

憩「んー？」

咲「…このことはどうか辻垣内先輩にはナイショでお願いします」

憩「あぁ…ええよーぅ。なんやいろいろ大変そうやねーぇ」

咲「あはは…」

159 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:22:36.77 ID:bjqy/m69O

怜「さ、お膝様カモン！」

咲「今日は私が膝枕されます！」ﾎﾞﾌﾝ

怜「なんやと…」

咲（先輩に対してこの不遜な態度…ワルい！）ﾄﾞﾔ

怜「いままでは与えられてばっかやったけど…こっちが与える番になると、なんやこう…母性みたいなもんが芽生える…」ﾅﾃﾞ

咲（…あれ？なんか受け入れられてる？）

白望「…私は与えられる側のままでいいかな」

小蒔「むにゃ…もう食べられないれすよぅ…だからぁ、もう食べ…食べら…こくとうっ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

憩「朝のこの和みタイムは役得やなぁ」ﾕﾙﾕﾙ

160 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:23:05.24 ID:bjqy/m69O

爽「なに？いっしょに遊びたいって？」

咲「はい！」

爽「よっし、じゃあついてこい！倉庫行って備品で遊ぼう！」

咲「でも倉庫って鍵かかってますよね？用務員室に取りにいくんですか？」

爽「そんなことしたら大沼のおっちゃんに殺されるだろ」

咲「倉庫の備品で遊ぶ時点でアレな気もするんですけど…」

161 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:23:39.47 ID:bjqy/m69O

揺杏「倉庫の戸はたてつけが悪いかんね。ちょいとコツを掴めば鍵要らずよん」

咲「それはどういう経緯で発見したんですかね…」

爽「細かいことはいいっこなし！おらっ」ｶﾞﾀﾀ ｶﾞﾁｬｷｲｯ

咲「…」

揺杏「いまちょっと引いたっしょ？」

咲「…正直、結構」

揺杏「ケッコーケッコー」ｹﾗｹﾗ

162 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:24:07.22 ID:bjqy/m69O

爽「よーし！今日はなにで遊ぶ？台車でチキンレースするか、ライン引きで地上絵でも描くか？」

咲「…いまさらですけど、これだいじょうぶなんですか？」

揺杏「んー？だいじょうぶじゃね？毎度こんなもんだけど、私らなんもなってないし」

咲（説得力があるのかないのか…）

163 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:24:36.80 ID:bjqy/m69O

メグ「サァ、お好きなのを選んでクダサイ！」

咲「んー…あまり濃そうなのはちょっと」

メグ「じゃあこのベジ麺がオススメデス。ヘルシーですよ」

咲「じゃあそれで」

晴絵「悪いね、私までごちそうになっちゃって」

メグ「ナンノ。お湯の調達はわりと苦労するトコロデスカラ。ソコをマカナッテくれるのは助かりマス」

164 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:25:14.25 ID:bjqy/m69O

晴絵「やー、たまーに無性に食いたくなるんだよね。カップ麺」

咲「これ聞いていいのかな…あの、先生がこういうことしていいんですか？」

晴絵「ウッ。痛いとこ突いてくるね…まぁ普通はダメなんだけどね」

メグ「ハルエはたまに屋上にも来ますヨ」

咲「へー」

165 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:26:05.07 ID:bjqy/m69O

晴絵「教師だって人だかんね。たまには息抜きしたくなるもんさ」ﾍﾞﾘｯ

メグ「ア、チョット！マダ二分デスヨ！？」

晴絵「ちょっと固いくらいが好みなんだよ。うま」ｽﾞﾙﾙ

メグ「解セナイ…指定された時間がメーカーの導き出しタ最高の状態で食べられる待ち時間ダト言うノニ…」

咲「そ、そうなんだ…」

メグ「サキのはソロソロいい頃合いデスヨ」

咲（あ、おいしい…）ﾁｭﾙﾙ

166 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:26:41.05 ID:bjqy/m69O

はやり「咲ちゃーん☆」

咲「…」ｶﾀｶﾀ

はやり「いま出て来たら怒らないから。ね？レッスンしよー？」

咲「…」

はやり「もう…困っちゃうなぁ…結構スケジュール押してるのに。お仕置きかなぁ…☆」

咲「…」ｶﾞｸｶﾞｸ

167 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:27:08.02 ID:bjqy/m69O

咏「ね」

咲「」ﾋﾞｯｸｩ

咏「や、そこまでビビらんくても」

咲「…あ、三尋木先生かぁ」

咏「ん、やほ。あのさぁ、いまはやりんが探してる咲って子、キミ？」

咲「あ、えっと…ち、違います。人違いです」

咏「アッハハ、嘘つくのヘッタくそだねぇ。だいじょうぶ、警戒しなくてもいいよ」

咲「？」

168 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:28:00.05 ID:bjqy/m69O

咏「こんなとこに隠れててもいずれ見つかるっしょ。いいとこ教えたげよっか？」

咲「え？」

　――

咏「ここ、書道の準備室。普段は鍵かかってっし、一介の生徒が隠れてるとはまー思わんね」

咲「…おじゃまします」

咏「準備室ってもほとんど私の私室になってっけどねー」

咲（なんかここで暮らせそうな設備なんだけど…）

169 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:28:29.14 ID:bjqy/m69O

咏「なんか飲むー？」

咲「あ、いえ…」

咏「遠慮しなくてもいいのに」

咲「…」

咏「緊張してる？」ﾆﾔﾆﾔ

咲「え。まぁ…はい」

咏「ふーん」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

咲「あの」

咏「ん？」

170 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:29:04.86 ID:bjqy/m69O

咲「私に教えてもよかったんですか？ここのこと」

咏「どして？」

咲「だって、私がだれかに言っちゃうかもしれないですし…だれかに知れたらさすがにまずいですよねこれ」

咏「そだねー。…じゃあ、口ふう…口止め、しといた方がいいかな？」ﾍﾟﾛﾘ

咲「すみませんでした絶対にだれにも言いませんから許してください」

咏「アッハハ」

咲（いま口封じって言いかけてたよね…？）

171 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:29:38.07 ID:bjqy/m69O

咲「でも、ほんとにどうして私をここに？」

咏「さぁ？」

咲「はい？」

咏「知らん」

咲「はい？」

咏「わかんねー」

咲「…」

咏「まァただのきまぐれさ。あの瑞原はやりが目を皿にして探してる子がそこにいたから、きまぐれに、ね」

咲「はぁ」

172 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:30:08.30 ID:bjqy/m69O

咏「もちろんここのことは内緒だぞー？」

咲「はい」

咏「お？思ったより聞き分けいーね」

咲「その代わり、これからもおじゃましていいですか？」

咏「へぇ…いいよ。オッケー、いつでも歓迎するぜい」

咲（よーし…どんどんワルくなれてきてる気がする！）

173 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:31:54.36 ID:bjqy/m69O

久「…」

照「…」

久「…」ｼﾞﾘ

照「…」ﾋﾟｸｯ

久「…」ﾋﾞｸ

174 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:32:23.93 ID:bjqy/m69O

照「…」

久「…あの」

照「なに？遺言？」

久「私死ぬの！？」

照「さすがにそこまでヒドいことにはならない…？」

久「そこで疑問形にならないでよ…。どうしてこんなことするの」

照「あなたのせいで咲が変になったからに決まってるでしょ」

175 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/16(水) 05:32:45.80 ID:HZx4pv5YO

久「咲が？」

照「そう。グレたとかなんとか」

久「…あちゃー」

照「あ。いまの反応、やっぱり」

久「え、や、いまのはちが」

照「問答無用」

久「ちょっ、待っ――」

176 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 06:42:40.91 ID:AY3wQSuSO

背伸びかわいい

177 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 08:39:14.90 ID:w0ByMeCHO

乙です
咲ちゃん振り回され可愛い
久は死んでまうん？

178 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 09:51:03.08 ID:9Ca5cGT4O

あ〜効くゾ〜コレ
特に保健室がたまらんゾ〜

179 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/09/16(水) 10:44:08.31 ID:wmFUetQDO

相変わらず面白い

180 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 11:39:35.49 ID:/WXrXGfrO

頑張って悪ぶろうとする咲ちゃんかわいい

181 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 13:26:46.79 ID:liBkyFa7O

ああ〜癒される〜

182 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/16(水) 23:45:27.39 ID:3avObVs30

同じくめっちゃ癒された

183 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/17(木) 11:37:18.03 ID:PL6F/rXWO

咲さんが幸せなら俺も幸せ

184 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/17(木) 13:19:37.62 ID:WNglMby/o

あるフォースレでくたびれた心が癒される

185 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/17(木) 22:37:28.33 ID:ZHuDkUi3O

シスコンてるてるイイゾ〜

186 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/18(金) 02:03:30.17 ID:q8yEdZw0O

白糸台咲さん書いてた人かな？
今回の話も凄く好きだな

187 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/18(金) 08:11:54.90 ID:ggGJKzSVO

ヒッサかわいい

188 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 03:46:44.33 ID:UtEO15JDO

>>186
いぇ〜い

ていうかいつの間にかただの咲-saki-学園になっ照

189 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:47:49.88 ID:nm+i7ZqlO

和「おかしいです」ﾄﾞﾝ

優希「いきなりどしたーのどちゃん」

和「咲さんの様子がおかしいんです」

優希「そーか？いつも通りの咲ちゃんだったじぇ」

和「全然違います。いつもなら朝は始業三十分前には席について読書をしているはずなのに十分前になってようやく教室にきたり、昼は私が誘いにいくまで待っててくれたのに最近は咲さんの方から一緒に食べられないと謝りにきてどこかへ行ったり…それに見てくださいこれ」ｺﾞｿｺﾞｿ

優希「トーゼンのように咲ちゃんの机のなかを漁るのどちゃんの方がおかしいじぇ」

190 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:48:54.45 ID:w9oBQuCAO

優希「こんなかさばって重いだけの厄介ものを持ち歩く方がどうかしてるじょ。机のなかは空にして帰ろうっていうのもだいたい守られてないし、先生たちも言うだけ言って後はノータッチという形骸っぷりだじぇ」

和「そんなことはこの際関係ありません。いままで生真面目に持ち帰っていたものを最近になって置いていくようになったということが問題なんです！」

優希「咲ちゃんも疲れただけだと思うけど」

和「きっと悪い輩に唆されているに違いありません…！許すまじ！」

優希「のどちゃんの話から咲ちゃんが超真面目な子ってことしかわからんかったじぇ…」

和「探りをいれていきますよゆーき！」

優希「ええ…私も参加させられるのか…？」

191 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:49:40.26 ID:cjfuBTVMO

咲「…」ｿﾜｿﾜ

咲（どうしよう…つい勢い余って置き勉してきちゃったよ…）

咲（…取りに戻ろうかな？いやでも…うーん…）

セーラ「お？宮永妹やん！」

咲「あ、江口先輩」

192 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:50:25.54 ID:iQ9fvZmfO

セーラ「どないしてん？なんやうろちょろしとるけど」

咲「なんでもないんです。気にしないでください。江口先輩はなにを？」

セーラ「俺か？へへっ、これから空地でサッカーすんねん。せや、宮永もくるか？」

咲「え、でも寄り道とかは…」

咲（寄り道はだめ→だめなことをしたらワルい→ワルさに磨きがかかる！）

咲「えっと…私、運動とかだめなんですけど…見てるだけでもいいんですか？」

セーラ「参加した方が楽しいやろ。でもまー強制はせんけど！」

咲「じゃあ行きます」

セーラ「よっしゃ、決まりぃっ！」

193 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:51:35.62 ID:iQ9fvZmfO

　空地

セーラ「待たせたな皆のしゅー！」

穏乃「遅いですよー江口さん！」

セーラ「スマンスマン！」

絹恵「そっちの子は？」

セーラ「ギャラリーや」

純「よ、宮永」

咲「あ、井上先輩」

純「純でいいっつってんのに。真面目だねェ」

玄「私のお姉ちゃんもいるし、今日はお客さんが多いね」

華菜「ギャラリー…華菜ちゃんのファンか」

泉「それはないでしょ」

華菜「んだとー？」

194 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:52:23.42 ID:iQ9fvZmfO

穏乃「まぁまぁ。じゃさっそくチーム決めましょうか？」

セーラ「せやな」

絹恵「うちはいつも通りキーパーな」

セーラ「おう頼むわ。んじゃグーパーで3・3に分かれるで」

穏乃「おー！」

195 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:53:27.30 ID:iQ9fvZmfO

咲「元気だなぁ…」

宥「あ…そちらも付添いですか？」

咲「どうも。私は付添いとかじゃないんですけど」

宥「そうなんだ…あ、あの子、私の妹なんです」

玄「モチのロン、おもちのグーでいきますよー！」

華菜「それを先に言ってどうするし…」

196 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:54:00.31 ID:iQ9fvZmfO

咲「そう、なんですか…」

宥「かわいい妹なんですよ」ﾆｺﾆｺ

咲「…仲良いんですね。うらやましいなぁ」

宥「え？あ、えっと」

咲「あ、自己紹介がまだでしたね。私、宮永咲です。一年生です」

宥「松実宥、三年生です。宮永さんでいいのかな？」

咲「はい」

197 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:54:35.74 ID:iQ9fvZmfO

宥「宮永さんも姉妹とかいるの？」

咲「お姉ちゃんがいるんですけど…あまり良くは思われてないみたいで」

宥「お姉さんに…？」

咲「はい。あまり話もしないですし、態度もそっけなくって」

宥「…それはなんというか…あったかくないね」

咲「あったか…？」

宥「だいじょうぶだよ。妹のことが嫌いなお姉ちゃんなんていないもん。きっと宮永さんのお姉さんも心のなかでは宮永さんのことを大切に思ってるはずだよ」

咲「…そう、だったらいいんですけどね…あはは。松実さんってやさしいんですね」

宥「えっ、そ、そうかなぁ？」

咲「やさしいですよ。さっき会ったばかりの私を励ましてくれましたし」

198 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:55:54.99 ID:iQ9fvZmfO

宥「うーんと、それはなんといいますか…宮永さんが寒そうにしてたから」

咲「寒そう？」

宥「うん。妹がいる身としてはほっとけなかったというか」

咲「妹さんのことがほんとに好きなんですね」ｸｽｯ

宥「玄ちゃん、かわいいから」


玄「ま、負けた…」

華菜「そんな目でこっち見んなし…こっちだっておんなじ気持ちだし！」

泉「アカン…」

セーラ「俺穏乃純チーム対そっちな！」

玄「ま、まだ勝負は始まってないもん！」ｸﾞｯ

199 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:56:35.80 ID:iQ9fvZmfO

宥「ふぁいと、玄ちゃーん！」

咲「…松実さん」

宥「なぁに？あ、玄ちゃんも松実さんだから、宥って呼んでほしいな」

咲「…えっと、宥さん」

宥「ん」ﾆｺｯ

200 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:57:20.09 ID:iQ9fvZmfO

咲「手を、握ってもいいですか？」

宥「え」

咲「だ、だめならいいんですけど」

宥「えっと、だめじゃないですけど…ちょっと心の準備をさせてもらってもいいですか？」

咲「あ、はい、どうぞ」

宥「すぅはぁ、すぅはぁ…じゃ、じゃあどうぞ」ｽｯ

咲「はい。失礼します…」ｽｯ

　ぎゅうっ

咲「…あったかい」

宥「うん…すごく、あったかいね」

咲「これがお姉ちゃんのぬくもり、なんですかね」

宥「…宮永さんがそう思うのなら、そうなのかも」

201 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:58:05.49 ID:iQ9fvZmfO

セーラ「マークがあまっちょろいで泉ィ！」ｻﾞｯ

泉「先輩の運動量のがおかしいんですって！」

セーラ「おらパァス！」ﾎﾞｯ

穏乃「ナイスパス！」

玄「ここは通さないよ穏乃ちゃん！」ｶﾞﾊﾞｯ

穏乃「うおりゃあっ！」

玄「ってもう抜かれてる！？」

華菜「つかえねーなオイ！」

202 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:58:40.05 ID:iQ9fvZmfO

純「おっと。自由に動けると思うなよ」

華菜「あーもう邪魔くさいし！」

穏乃「全力シューーーーーーート！！」ｷﾞｭｱｯ

華菜「あいかわらずえげつねぇシュートだし！」ｱｾ

絹恵「ふんっ！」ｶﾞｼｨ

穏乃「うわぁぁぁぁんっ！止めるかそこぉー！」ｶﾞｸｯ

絹恵「甘いわ！」

泉「そんであいかわらずすごいセーブ率や…」

セーラ「さすがやな」

203 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:59:07.66 ID:iQ9fvZmfO

宥「じゃあこういうのはどう？」ｷﾞｭｰ

咲「さすがにあっついですよー」ｱﾊﾊ

宥「あったか〜い」

咲「あっつ〜い」


純「…なんか知らん間にイチャついてやがるしな」ﾌｩ

204 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 03:59:33.72 ID:iQ9fvZmfO

　一方その頃

淡「テルー！駄菓子屋さん寄ってかーえろ！」

照「ごめん、今日は用があるから真っ直ぐ帰る」

淡「えー！？今日こそ当たる気がするのにぃ」

照「昨日も言ってたよねそれ」

淡「ヤッター麺んー…きなこ棒ぉー…チョコバットぉー…」

照「…やめて。そんな誘惑には負けない」

淡「ミニプリンちゃんチョコー、ヨーグルー」

照「…」ﾀﾞｯ

淡「あっ、逃げ出した！」

205 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 04:00:25.88 ID:iQ9fvZmfO

照「危なかった…もうすこしで持ってかれるところだった」

照「咲は…まだ帰ってない」

照「ふぅ…」ｶﾞﾁｬ

照「今日も疲れた」ﾄﾞｻｯ ﾎﾞﾌｯ

照「…ただいま、咲」

咲ちゃん人形「」

206 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 04:00:51.17 ID:iQ9fvZmfO

照「ごめんね、今日は廊下ですれ違った時に目逸らしちゃって」

咲ちゃん人形「」

照「はぁ…本物の咲と仲良くお話したい…もうちょっと素直になりたい」

咲ちゃん人形「」

照「…」足ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

咲ちゃん人形「」

照「…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

＜ただいまー

照「」ﾋﾞｸｯ

　ドッタンバッタン　ガタガタッ　ダンッ

207 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/19(土) 04:01:17.15 ID:iQ9fvZmfO

照「…」ｶﾞﾁｬ

咲「お、お姉ちゃん…？なにいまの音」

照「おかえり。遅かったね」

咲「あ、うん。ちょっと…」

照「そう」ﾌｲｯ

咲「あっ…」

照「…」ｽﾀｽﾀ

咲「えっと…着替えてくるね」

照「…」

照（ベッドから落ちた時にひねった手首が痛い…）ｽﾞｷｽﾞｷ

208 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 07:04:48.57 ID:vEBB/J5SO

優しい(´ω｀)世界

209 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 08:50:14.20 ID:1MDs2KJsO

すばら！

210 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 09:29:41.90 ID:arZV+SLoo

すばらです

211 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 10:00:44.12 ID:yHl/uwUDO

宥咲姉妹(仮)いいですわ〜ゾ

212 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 11:04:02.31 ID:HnM+oPyN0

てるてるやん照る

213 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 11:16:35.58 ID:iVGP0T9tO

？「お姉ちゃんなら他にもおるで！」

214 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 12:25:48.23 ID:KWsDoGnHO

乙
咲照展開も咲宥展開も楽しみやわ

215 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/19(土) 13:54:18.95 ID:K3vGdsJNO

怜咲もいいと思うよ

216 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:49:24.19 ID:tKI0UQ5EO

久「そろそろ咲と仲直りしたいわ」

照「へえ」

久「どうしたらいいと思う？」

照「私に聞かないでほしい」

久「姉でしょ？」

照「姉だけど…」

久「役に立たないわねぇ」

照「ぶっとばしていい？」

久「いや」

217 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:49:51.23 ID:tKI0UQ5EO

照「…だいたい、どうしてそこまで咲にこだわるの？」

久「えっ？」

照「あなたにとって咲は学校中にいる知り合いのひとりに過ぎないはず。どうして咲にこだわるの？」

久「…どうして、かしら？」

照「後輩なら他にもいるでしょ。話が合う子ならもっと他にもいるでしょ」

久「…」

照「どうして咲なの？」

久（どう…して…だっけ…？）

218 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:50:18.80 ID:tKI0UQ5EO

　――竹井先輩って生徒会長さんだったんですか！？ごめんなさい、知らなくって…！

　――生徒会長さんってもっと怖そうな印象があったんですけど、全然そんなことないんですね。

　――竹井先輩とお話するの、楽しいです！　

219 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:51:01.72 ID:tKI0UQ5EO

久（そっか…そうだった）

久「…だめだから」

照「？」

久「咲じゃないと、だめだから」

照「それで？」

久「咲とじゃなきゃできない話、咲がいなきゃ過ごせない時間があるから」

照「ふーん」

220 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:51:30.97 ID:tKI0UQ5EO

久「咲がいなきゃつまんない。咲がいなきゃ死んじゃう」

照「え、それはさすがに引く…」

久「再確認したわ…咲ってば、私が思ってた以上に私のなかで大きな存在だったみたい」

照「…そう」

久「行かなきゃ。咲にほんとうのことを話さなきゃ」

照「その必要はないんじゃない？」

久「え？」

照「咲」

咲「…」ｵｽﾞ

221 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:51:57.79 ID:tKI0UQ5EO

久「咲…いたの？」

咲「えっと…はい」

久「聞いてた？」

咲「はい」

久「そっか…」

咲「えっと…竹井先輩に借りてた本があったのを思い出して…」

久「そんなのどうだっていいの。聞いてたならわかるでしょ？」

咲「え」

222 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:52:28.45 ID:tKI0UQ5EO

久「私、あなたと仲直りしたいの。あなたには竹井久でいられるから、あなたがいないとだめなのよ」

咲「えっと」

久「からかったり弄んだりしちゃうかもしれないけど…でも、それも含めて私なの。咲に対して見せる竹井久なのよ」

咲「はぁ…」

久「だからね。いやだったら正直に言ってほしい。その時は謝る。それで仲直りして、またいつもみたいに本のことで話したり他愛もないことで笑い合ったりしたいのよ」

咲「…」

223 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:52:55.87 ID:tKI0UQ5EO

照（え…なにこれは。プロポーズかなにか？）

セーラ「すごいことなってんな…」

爽「こ、こっちがむずがゆくなってくる」

揺杏「青春だねぇ」

純「いいねぇ」

照「…なにやってるの」

メグ「デバガメというヤツデス」

照「…ばかばっかり」

224 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:53:22.58 ID:tKI0UQ5EO

久「咲、この間は調子に悪乗りしすぎてごめん。またやらかしちゃうかもしれないけど…許して。ね？」

咲「…なんですかそれ」

久「しょうがないじゃない。これが私なんだから」

咲「謝ってるのか開き直ってるのかわからないですよ」

久「謝ってるわよ。開き直ってもいる」

咲「清々しいくらい、先輩らしいですね」

久「そうよ。何度も言ってるでしょ？これが私なの」

225 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:54:06.34 ID:tKI0UQ5EO

咲「いやです、絶対許しません」

久「…」

咲「…って言ったら、どうするんですか？」

久「襲う」

咲「え”」

久「うそ。許してもらえるまでつきまとってやるんだから」

咲「…もう。なんだか怒ったり悩んだりしてる私の方がばかみたいじゃないですか」

久「それならだいじょうぶよ。私の方がもっと大ばかだから」

咲「それは知ってます」

久「そこは否定してよ」

咲「…あはっ」

久「ふふ、あっはは」

226 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:54:39.51 ID:tKI0UQ5EO

咲「次やったらほんとに怒りますから」

久「その時はまた誠心誠意謝るからいいわよ」

咲「誠心誠意ですかぁ？」ｼﾞﾄ

久「なによ。なにか文句でも？」

咲「…いえ、なんでも」

久「これからも」

咲「？」

久「よろしくね、咲」

咲「…しかたないですから、今回は許してあげます」

久「ありがと」ｸｽｯ

227 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/20(日) 02:55:06.94 ID:tKI0UQ5EO

咲「しょうがなく。しぶしぶ。いたしかたなく、ですから」

久「はいはい」

セーラ「言葉ではああ言うとるけど、満面の笑みやん」

爽「ちょっとドキッとした」

揺杏「不覚にも私も」

純「一件落着、ってとこか」

メグ「結果オーライデスネ」

照（…血を吐きそうなほどうらやましい…）

白望「…ダル」

　カン

228 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 02:58:05.41 ID:tKI0UQ5EO

うまくまとまりましたね！
次から思い付くまま日常を垂れ流す感じに戻ろう

229 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 02:59:58.46 ID:ZIx/u2gVO

おつおつ
気になる先輩後輩な関係いいよね

230 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 03:04:20.80 ID:IY7uS/U5O

久咲すばら！

231 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 03:57:46.64 ID:W8jZS0dAO

乙
楽しみにしております

232 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 04:36:40.86 ID:DP10hXBSO

乙です
咲ちゃんの可愛さが異常

233 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 04:39:02.54 ID:OXf0cgOvO

乙です！

234 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 04:47:30.19 ID:Fs6jWNcnO

色んな組み合わせの咲さんでゆるゆるしてるのもすばらだが、このオチには納得だわ
先輩後輩いいね乙

235 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 06:12:13.46 ID:svtLQxLSO

乙
せっかくだし照との仲も取り持ったげて

236 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 06:56:36.99 ID:AI02NkouO

照より問題ははやりん
咲ちゃん大変なことになってまう

237 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 07:59:37.99 ID:vsecTwBJO

？「ｳｴﾉｻﾝﾝﾝ……」

238 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 08:08:04.04 ID:Qf3pGFHuO

>>237
カプ厨は消えてどうぞ

239 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 08:31:40.89 ID:sJVI/yVnO

乙
キャップも咲ちゃん好きになればヒッサと一緒にいれて大団円やん？

240 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 10:26:15.06 ID:+ZIJNUcdO

部長と咲の日常編はよ

241 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/20(日) 10:49:11.83 ID:tW8REVQWO

二人に限定せずに色んな咲ちゃん見たい

242 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/22(火) 14:01:31.90 ID:hlwNvxaAO

乙っす
この咲ちゃんかわいいな

243 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/22(火) 14:10:07.79 ID:d/EF9HqNo

咲ちゃんを巡って校内抗争が起きるのか

244 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/22(火) 15:05:09.27 ID:uxH8G2aAO

咲ちゃんは妹だよ派だとか咲ちゃんより咲さん派だとか

245 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/22(火) 18:18:56.84 ID:iBqKFdzbO

とりあえず教師(プロ)勢が足りない

246 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/22(火) 19:09:59.27 ID:JajhGzBso

いいね
すこやん先生とか見てみたいし

247 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:33:07.76 ID:2gPzivEEO

竜華「えぇ〜！？咲ちゃん生徒会入らへんのっ？」

咲「はい」

ゆみ「…こう言ってはなんだが、意外だった。こうまではっきりと、しかもこの短期間で答えを出してくるとはな」

菫「流されやすそうだしな」

塞「こらこら。失礼でしょそれは」

菫「見たままの感想を言ったまでだが」

塞「あーもう…この有能ポンコツめ！」

菫「ハァ！？いまのは聞き捨てならんぞ！」

咲「あのっ、いいんです！弘世先輩の言うことももっともですから！私、流されやすいですし」

248 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:34:15.02 ID:2gPzivEEO

竜華「あーあ…」ｼﾞﾛ

菫「な、なんだ…私が悪いのか？」

ゆみ「うむ」

竜華「うんうん」

哩「…」ｺｸﾘ

菫「…くっ」

塞「でもほんと、よく自分でちゃんと答えを出したね」

咲「はい。あれは竹井先輩のきまぐれだってわかっちゃいましたし」

ゆみ「オイ」

久「〜♪」

ゆみ「こっち見ろ」ｸﾞｲ

久「ちょっとネクタイ引っ張んないでよぅ。たしかに軽いノリで言っちゃったのは認めるわよ、でも咲に入ってほしかったのはほんとなのよ？」

ゆみ「ノリが軽すぎるんだよ」

249 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:34:46.77 ID:2gPzivEEO

咲「いいんです。たしかに振り回されて悩んだりもしましたけど。でも、やっぱりこういうことを流されて、なんて無責任に決めちゃうのはよくないって気付けましたから」

久「風紀委員の口説きも断っちゃったもんね」

ゆみ「風紀委員？またややこしいことに巻き込まれていたんだな君は」

咲「えへへ…でも、これでよかったんだと思います。私は図書室で本を読んでるくらいがちょうどいいですから」

竜華「そんなぁ…」

塞「まぁまぁ。でもそっか。なんだかちょっと宮永さんに興味が湧いてきちゃったかも」

咲「へ？」

250 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:36:01.90 ID:2gPzivEEO

ゆみ「そうだな。君のような者なら生徒会も歓迎だ」

咲「いや、ちょっと…え？」

ゆみ「もし興味が湧くことがあれば、自らの手で生徒会の戸を叩いてほしいものだな」

塞「だね」

咲「お、おだてたって入りませんからっ」

久「じゃあ実力行使で♪」

ゆみ「やめろ馬鹿者」ｺﾞｽｯ

久「いったぁ！なにすんのよ、いまので私の脳細胞ちゃんが何億と死滅したわよ」

ゆみ「迷信だ。それにネジのぶっとんだ脳細胞なら多少死んでも問題なかろう」

久「やぁねぇ…暴力反対」

251 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:36:51.93 ID:2gPzivEEO

竜華「図書室行ったら咲ちゃんに会えるん？」

咲「え、まぁ…図書室には頻繁にいきますけど」

竜華「本が好きなんやね。文学少女ってやつや！」

咲「そんな大それたものじゃ…」

久「絵になるわよ。咲が静かな図書室で読書に耽る姿は」

竜華「見たい！」

塞「へぇー、なんだかいいね」

咲「こ、困ります！見られてたら集中できませんし…」

久「見られて羞恥に身をよじる咲…」

竜華「…ええやん」

塞「…ちょっと見てみないことにはわからないかな」

ゆみ「お前たち、ほどほどにな…」

菫「真っ赤じゃないか」ｸｽ

咲「…っ」ｶｧ

252 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:37:47.28 ID:2gPzivEEO

　トイレ

恭子「…」

郁乃「末原ちゃん、わろてほら〜」

恭子「…」ﾑｽｯ

郁乃「そないにむくれてたら台無しやで〜？」

恭子「…なんでうちが、赤阪先生の着せ替え人形にならなあかんのですか」

郁乃「まぁまぁ、ええやん？可愛いは正義、やで〜」

恭子「適当言わんでください！」

253 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:38:23.04 ID:2gPzivEEO

郁乃「口では言うてもノリノリなクセに〜」

恭子「アンタが無理やり着せたんやろが！ドタマかち割んぞ！」

郁乃「女の子がそないな汚い言葉遣いしたらあかんで〜？風紀委員がちゃんと身嗜みを整えるんも、な？」

恭子「うっ…」

郁乃「改造制服やら学ランやら巫女服やらジャージやらを禁止して、ひとりだけスパッツいうんもおかしーよなぁ〜」

恭子「ぐぬぬ…」

郁乃「ちゃあんとスカートはかんとな〜？」

恭子「そ、それはそれとしても、リボンやらなんやらは関係ないでしょう！？」

郁乃「あ、それはうちのシュミ」

恭子「くっ…しばき倒したろか…！」

254 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:39:55.37 ID:2gPzivEEO

郁乃「ほんじゃちょいとカメラ取ってくる〜。勝手に動き回ったらあかんで〜？」ﾌﾗﾗ〜

恭子「言われんでも、こんなはずいカッコで歩き回れるかっ」

郁乃「ちょちょっと取ってくるから待っとって〜」ｶﾞﾁｬ

恭子「…あーもう…」

恭子「あざとすぎやろこの髪型にこのリボン…」ﾁﾗｯ

恭子「こんなんでかわええとか安すぎや、頭に細工するだけで他人からの評価が変わったらなぁ…」

恭子「…」

恭子「…ポーズ取ってみたりしてな」ｸｲ

255 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:41:28.83 ID:2gPzivEEO

咲「あ」ｶﾞﾁｬ

恭子「――――――(声にならない悲鳴)」

咲「…おじゃましました」ﾊﾞﾀﾝ

恭子「待てや！こら！」ｶﾞﾁｬ

咲「なにも見てませんから！なにも！」

恭子「うそこけ鏡越しにばっちり目合ったやろ！」ｶﾞｯｼｨ

咲「すっごい女の子らしい身なりの末原さんが鏡に向かってしなと蠱惑的な笑みを作りながらウインクしてたところを目撃なんてしてませんから！」

恭子「ぎゃーッ！？あほっ、そんな詳らかに表現せんでええ！ちゅーかばっちり見とるやん！」

256 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:42:05.79 ID:2gPzivEEO

咲「やめてください！たすけてだれか！」

恭子「かくなる上はあんたを殺して私も死ぬ！往生せえ！」ｸﾞﾜﾊﾞｯ

咲「ちょ、重いです！？」

恭子「だれが重いって！？おおん！？」

咲「そうじゃなく！物理的な重いじゃなくて…」

恭子「この口か！この口が余計なことをべらべらとのたまいよるんやな！」

咲「ん〜〜〜〜〜〜っ！？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

郁乃「…」ﾊﾟｼｬ

恭子「…は？」

257 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:43:09.14 ID:2gPzivEEO

郁乃「下級生にケモノのように襲いかかる末原ちゃんゲット〜」

恭子「…は？」

郁乃「馬乗りになって口を塞ぐなんて強引すぎ〜！でもそこがええ！」

恭子「おら」ﾊﾞｷｯ

郁乃「あ〜…」

恭子「あっぶな…っ！社会的に死ぬとこやった…」ﾌｩ

258 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:43:58.14 ID:2gPzivEEO

咲「っ」ﾀﾞｯ

恭子「あっ、コラ！逃げんな！」ﾀﾞｯ

郁乃「ま〜もう一台デジカメあるんやけどな〜。決定的瞬間は逃してもうたけど、これはこれで」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

259 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:44:36.43 ID:2gPzivEEO

咲「なんで追いかけてくるんですかぁ！」

恭子「あんた絶対言いふらすやろ！」

咲「そんなことしませんって！」

恭子「なら逃げんなや！」

咲「そんな必死に追いかけられたら逃げもしますよっ！」

260 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:45:04.87 ID:2gPzivEEO

豊音「あ、宮永さんと末原さんだ。たのしそー、私もおっかけるけどー」ﾀﾀﾀ

恭子「うおおおおおおっ！？なんかきたっ、なんか！」

咲「なんなんですかぁっ！」

豊音「なんだか今日の末原さんちょーかわいいよー。捕まえたらあんなことやこんなことしちゃおーっと」

恭子「あかん…！ヤられる…！」

咲「私関係ないよね…？このままそっと外れちゃえば…」

はやり「はや？」

咲「」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

261 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/23(水) 03:46:22.02 ID:2gPzivEEO

はやり「あ、咲ちゃーん☆　いいトコに、ってはやや？なんだか可愛い子もいっしょだ、ちょっと拉…勧誘しなきゃ！」ﾀﾞｯ

恭子「増えたぁ！？」

咲「ハァッ、息がっ…でも止まったら…おしまい…っ！」

　この後偶然通りがかった晴絵が奇跡的に場を収めた。
　その様をして、咲と恭子に言わしめた。――伝説、と。

262 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 05:08:09.48 ID:d5IeUCASO

乙です
やっぱりレジェンドは格がちがうなー憧れちゃうなー

263 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 07:02:07.66 ID:Y6YwmDsSO

面白かった乙！レジェは多分ほんとに奇跡だと思われ
普段ならまず止められはすまい

264 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 07:30:56.00 ID:GXz/oyspO

さすレジェ

265 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 07:56:24.63 ID:LDWJmyykO

だがレジェ

266 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 12:02:55.92 ID:+eRFQG/YO

レジェンド先生と咲ちゃんは相性いいって昔から言われてるから

267 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/23(水) 12:34:06.69 ID:/OV5k+JIO

レジェンド咲

268 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:41:27.78 ID:Kiqgdar/O

洋榎「宮永！」

咲「…」ｽﾀｽﾀ

洋榎「ちょ、シカトかっ！」ｶﾞｯｼ

咲「えっ、わ、私ですかっ！？」ﾋﾞｸｯ

洋榎「アンタ以外にこの場に宮永サンがおんのか？」

咲「それは…そうですけど…」ｷｮﾛｷｮﾛ

洋榎「探さんでええわっ！ったく、チョーシ狂うやっちゃでホンマ」

咲「えっと…ごめんなさい」

洋榎「謝らんでええ！実は何を隠そうアンタに用があんねん！」

咲「私にですか？」

269 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:42:02.99 ID:Kiqgdar/O

洋榎「おう。の前にーちょちょいのちょいちょい」prr

洋榎「こちら染谷サンのお電話ですかー？」

　　『違いますが』

洋榎「そんなんいらんのや。いますぐここまできて」

　　『ここってそこどこなんじゃ！？』

洋榎「あと三秒なー」

　　『ちょ、待っ――』ﾌﾞﾂｯ

洋榎「ちゅーわけや」

咲「どういうわけなんですかっ」

270 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:42:30.16 ID:Kiqgdar/O

洋榎「お、ええやん！ツッコミ自体は拙いが食い気味にくるのはええ！素質あるで！」

咲「なんのですかぁ…」

洋榎「ツッコミ」

咲「…」

洋榎「うちにこーまで冷たい視線を浴びせかけられるんもそうはおらんで…」

271 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:43:08.31 ID:Kiqgdar/O

咲「あの、ほんとになんなんですか？私に用っていったい？」

洋榎「あるツテからな、聞いたんや。アンタ、姉のぬくもりに飢えてるんやって！？」

咲「…はぁ」

洋榎「あ、あるツテっちゅーのはうちの妹なんやけどな。絹恵いうねん、知っとるやろ？」

咲「あー。愛宕さんのお姉さんですか」

洋榎「洋榎、ひろっち、ひろやん、カニ、なんとでも呼んでくれや」

咲「はぁ…わかりました、愛宕先輩」

洋榎「…………まぁあれや。うち、お姉ちゃんやん？」

咲「絹恵さんのお姉さんですね」

洋榎「せやから、アンタのお姉ちゃん代わりになったろうとやな」

272 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:44:36.81 ID:Kiqgdar/O

まこ「…で？姉御と咲とは珍しい組み合わせというか、知り合いじゃったんか？」

咲「いえ…さっきいきなり声をかけられて、なんだか知らない間に話が」

洋榎「お姉ちゃんになりたいんや！」

まこ「荒川さんとこは頭の病気も見てくれるんかいのう」

洋榎「うちは至って正気や！最近絹が姉離れしてきてて寂しいのっ！察せやそんくらい！」

まこ「まぁ姉御の突拍子もない無茶ぶりはいつものことじゃが…お姉ちゃんねえ」

273 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:45:06.11 ID:Kiqgdar/O

洋榎「宮永も寂しいやろ？な？」

咲「私は…別に、だいじょうぶですけど」

洋榎「はいうそー」

咲「え…ど、どうしてそんなこと」

洋榎「うちがそう思ったからや」

咲「ええ…」

まこ「まぁこういう人なんじゃこの人は。付き合ってやってくれんか」

咲「それは別にいいんですけど…」

274 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:45:33.43 ID:Kiqgdar/O

洋榎「どーせなら賑やかにいこか！」

まこ「またいらんことを考え付いたな」

洋榎「適当に人呼んでそんなかでだれがお姉ちゃんに相応しいか決めたろ！」

まこ「ほうほう」

洋榎「ほんならさっそく呼びかけんで」ﾋﾟｯﾋﾟｯ

まこ「呼んどいてよかった」

恭子「はい洋榎アウトー」

洋榎「うおっ！？どっから湧いたんや恭子！？」

275 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 03:46:58.78 ID:Kiqgdar/O

咲「あっ…」

恭子「んー？いまのはなんの『あっ』や？お？言うてみい」

咲「…い、いえなんでも」

恭子「…フン」

洋榎「せや、せっかくやし恭子もくるやろ？」

恭子「なにがや」

洋榎「くるんかこないんか」

恭子「まーたくだらんこと企んどるんか。ええわ、ついてったる」

洋榎「よっしゃ、いくで」

まこ「あーあー…」

咲（なんか変な話になっちゃったなぁ…）

276 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 05:32:05.40 ID:EdGcFy64O

貴重な咲ネキ期待

277 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 07:45:34.33 ID:/AMQOzcSO

絹ちゃん大きいからねぇ…

278 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:05:25.12 ID:Kiqgdar/O

　ｻﾞﾜｻﾞﾜ

まこ「…どんだけ集まっとるんじゃこりゃ」

洋榎「適当に送ったからうちもわからん」

咲「す、すごい人数…」

恭子「で？なにするつもりなんや？」

洋榎「もちろん、ここにおわす宮永の姉に相応しいモンを決めるんや！」

恭子「帰る」

洋榎「させへん！」

恭子「なん…ちょ、なんやその馬鹿力！？」

洋榎「その辺のやつから適当に宮永に姉アピールせえ！」

まこ「雑っ！」

279 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:07:07.14 ID:Kiqgdar/O

宥「宮永さーん」

咲「宥さん！」

宥「宮永さんが寒がってるって聞いて、来ちゃった」

咲（そんな話だったかな…？）

宥「えいっ」ｶﾞﾊﾞｯ

咲「わっ」

宥「あっためてあげる〜」

咲「…もう、宥さんがあったまりたいだけなんじゃないですか？」

宥「うっ」

咲「あっ、図星なんですね〜？」

宥「ひゃっ…くすぐったいよぅ」


洋榎「…とまぁ、あんな感じのことをやな」

恭子「無理に決まっとるやろっ！」

280 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:07:36.87 ID:Kiqgdar/O

久「やっほー」

咲「先輩まできてるんですか…」

久「そりゃもうくるわよ。楽しそうだし」

まこ「吹っ切れすぎじゃ…」

久「さぁ、なにしてほしい？言ってみなさい咲」

咲「えぇ…私が決めるんですか？」

久「当たり前じゃない」

281 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:08:08.80 ID:Kiqgdar/O

咲「えっと…じ、じゃあ…」

久「うん」

咲「なでなで…とか？」

久「まかせなさい！」

咲「あ、ちょっと！なでなでって言ったら頭ですよね！？どこ触ってるんですかっ」


洋榎「久はまー、いつも通りやな」

恭子「…アホちゃうか」

282 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:10:14.73 ID:Kiqgdar/O

竜華「咲ちゃんきたで！」

怜「うちもおるよー」

咲「清水谷先輩、園城寺先輩！」

竜華「妹がお姉ちゃんに求めるものと言ったらやっぱ甘やかしやろ！存分に甘やかしたるで！」

怜「んじゃうちはその逆を行って甘やかされるわ。甘やかしたい系お姉ちゃんを目指す」

白望（ちっ…とられた）

咲「えっと…膝枕して、膝枕されてって、これどういう…」

283 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:10:45.07 ID:Kiqgdar/O

豊音「次は私だよー」

咲「姉帯さんだー」

豊音「そだよー。姉帯、つまりお姉ちゃんだよー」ﾄﾞﾔ

咲「…？」

　ｻﾞﾜ…ｻﾞﾜ…
　ﾅﾆｶﾞｲｲﾀｲﾉ?
　ｱﾈﾀｲﾀﾞｶﾗ､ｱﾈﾀﾞｯﾃｲｲﾀｲﾝｼﾞｬﾅｲ?

豊音「…出直してくるよー！」ｶｧｧ

咲「あっ、そーゆー…って姉帯さんもういないっ！？」

284 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:11:49.39 ID:Kiqgdar/O

爽「やっほー」

揺杏「ういーっす」

咲「あ、おふたりもきてたんですか」

爽「まーうちらは付き添いみたいな？」

揺杏「そーそ。適任者を連れてきました」

誓子「ちょっ…なんなの？」

揺杏「チカセン、成香相手だとお姉さんみたいジャン？だから宮永ちゃんと合うんじゃねーかなーって」

誓子「いや、意味わかんないし」

285 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:12:17.68 ID:Kiqgdar/O

咲「あの…なんかごめんなさい」

誓子「へ？あ、別にあなたが謝ることじゃないのよ？このふたりがちょっとアレなだけだから」

咲「でも…」

誓子「いいからいいから」

咲「はぁ…」

誓子「…」ｳｽﾞ

爽「見ろよ、チカのやつうずいちゃってるよ」

揺杏「うちらの見立て通りだね」

誓子「よかったら爽たちとこれからも仲良くしてやってね」

咲「あ、はい」

咲（なんだかすごい年上の人って感じ…）

286 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:12:47.02 ID:Kiqgdar/O

洋榎「そろそろ恭子も行ってきー」

恭子「だからなんでうちが――」

咲「末原さん…」

恭子「…ハァ。なんや、アンタとはつくづく因縁があるなぁ」

咲「あはは…そうですね」

恭子「洋榎に振り回れてるとこは同情したるわ」

咲「まぁ…振り回されてることは否定しませんけど…でもなんだかんだで楽しいですよ」

恭子「…ふーん」

287 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:13:25.94 ID:Kiqgdar/O

咲「いろんな人と仲良くなれますし」

恭子「案外ポジティブやなぁ」

咲「末原さんとも仲良くなりたいなー…なんて」

恭子「…」

咲「…」

恭子「…ハァ？」

咲「あ、やっぱりだめ…ですか？」

恭子「なんで仲良うせなあかんの」

咲「そ、そうですよねっ…」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

恭子「まったく…」ｸﾙｯ

洋榎「耳ちゃん真っ赤やでー恭子ー」ﾆﾔﾆﾔ

恭子「うっさい死さらせっ！」

288 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:14:01.90 ID:Kiqgdar/O

洋榎「おー怖。ほんじゃま、ぼちぼちうちの出番やな！」

咲「はぁ」

洋榎「さ、うちのことお姉ちゃんやと思うてええで！」

咲「でも…絹恵さんが」

洋榎「う…」

咲「ちょっとヤケになってませんか？」

洋榎「ええんや！甘えてくれへんし、甘やかしてもくれへん絹なんか！」

絹恵「うちなんか？」

洋榎「…Oh」

289 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:16:02.67 ID:Kiqgdar/O

絹恵「まったく…最近なんかいじけてると思うてたら、そんなことやったんや」

洋榎「そ、そんなこととはなんや！」

絹恵「おかーちゃんも心配してたで？」

洋榎「お、おかんまでもか」

絹恵「うち、別に姉離れとかしてへんから。おねえちゃんはおねえちゃんやし」

洋榎「…ほんまに？」

絹恵「ほんまに」

洋榎「…ならゆるす」

絹恵「ゆるすって、なにを。てかどっから目線なん」

洋榎「もーどーでもええやろ！ハイハイ、この話終わり！」

まこ「えー…巻き込むだけ巻き込んで勝手に解決するんかい…」

久「まー洋榎らしいんじゃない？で、咲はどうするの？」

咲「はい？」

久「姉グランプリ」

まこ「そんな名前が」

咲「えっと…私は…」

咲「…あっ」

290 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:16:40.13 ID:Kiqgdar/O

照「…何事かと思えば」

照（私には関係なさそう。どうせ選ばれないだろうし）

咲「お姉ちゃんっ」

照「」ﾋﾞｸｯ

咲「お姉ちゃん…」

照「なに？」

咲「あの…」

照「…」

291 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/25(金) 08:17:43.45 ID:Kiqgdar/O

咲「今日！」

照「？」

咲「い…いっしょに帰ろ？」

照「…」

咲「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

照「別に」

咲「！」

照「…いいけど」

咲「ほんと！？」ﾊﾟｧ

照「…ん」

咲「約束だよ！」

照「わかったから…」


久「…悔しいけど、やっぱりなんかあのふたりが一番なのよねぇ」

洋榎「にやけるわあんなん」

まこ「姉御のも端から見たらおんなじじゃ」

洋榎「…ほんまか」

久「うん」

まこ「うん」


咲「…」ﾆｺﾆｺ

照「…」ﾌｩ

292 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 08:46:26.90 ID:xHMZdVIBO

シスコン咲ちゃんイイゾ〜

293 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 09:19:52.06 ID:V/bKZLQzO

なんだかんだで良い方向に持っていく洋榎ちゃん

294 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 11:30:50.03 ID:y3hRDDfwO

姉力ならガイトさんもありそう

295 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 12:35:24.43 ID:/AMQOzcSO

乙よー
なんだかんだ照も妹想いだね

>>294
姉の後ろに「御」がくっつきやしませんか

296 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 12:46:48.60 ID:Ls+EXgIAO

乙乙
愛宕姉妹も宮永姉妹も良いなぁ

297 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 12:54:57.31 ID:lzuyaejaO

照とか出てきて結局
愛宕姉は咲ちゃんと上手くいかんね
洋榎＜恭子だから仕方ないだろうけど残念

298 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 14:49:09.80 ID:0A40tZpKO

乙
相変わらず面白い

299 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 22:24:55.79 ID:+9RnALXr0

素直になれないてるてるカワイイ

300 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/25(金) 22:52:30.85 ID:5WXnMaw8O

チカセン出してくれてありがとう
咲ちゃんと合うと思ってたんだ

301 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/26(土) 00:28:01.93 ID:otJOFY44O

照ありきの咲だかんね
乙

302 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/26(土) 02:01:13.94 ID:Ef1NQlmJo

さすがにマホムロと南蒲さんは出てこないか

303 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/26(土) 02:41:05.16 ID:IgSQqI0GO

ナンポさんガイトさんに取り合われる咲ちゃんが見たい

304 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/26(土) 05:07:48.01 ID:2PBZj/YuO

>>301
提訴

305 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:28:46.96 ID:lJRp8bNzO

咲「あ、染谷先輩だ」

まこ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

咲「なんだかメモ帳とにらめっこしながら歩いてる…あれじゃ危ないよ」

咲「なにを呟いてるんだろ？ちょっと気になるかも」

咲「…」

咲「だいじょうぶだよね。もうちょっとやそっとのことじゃ揺るがないよ私は」

咲「こっそりついてってみようっと」

306 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:29:22.59 ID:/NPNup+xO

咲「…あ、空き教室に入っていった…」

咲「ここで安易に近づくのは素人の考え。一旦スルーして通り過ぎて離れたところで様子を見よう」

洋榎「お、宮永やん。奇遇やな」

咲「え？あ、愛宕先輩…？」

洋榎「お、せや。閃いた」

咲「な、なにを…？」ﾋｸ

洋榎「ちょいきて」

咲「あ、あぁ〜…」

307 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:30:11.83 ID:wr8Mca/BO

洋榎「きたでー」ｶﾞﾗｯ

まこ「おー姉御」

咲「ど、どうも…」

まこ「咲？どうしたんじゃ？」

咲「えっと、さっきそこで愛宕先輩とばったり会いまして、そしたら強引に…」

洋榎「人員確保や」

まこ「フム…まぁええかのう」

咲「え？」

まこ「咲、折り入って頼みがあるんじゃが」

咲「頼みですか？」

308 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:30:48.02 ID:RIJnVbzMO

まこ「実は学園祭でちょいと出し物をやろうと思っとるんじゃ」

咲「はぁ」

まこ「もちろん有志による出し物じゃから大それたことはできん…と思わせーの」

洋榎「いっちょごついもん出して歴史に名を刻んだろうっちゅーこっちゃ」

咲「それで、なにをするんですか？」

まこ「そりゃもう学祭と言やぁメイド喫茶じゃ！」

咲「安直ですね…」

まこ「まぁまだ企画段階じゃけえ、屋台骨もできちょらんのが現状じゃ。そこでとにもかくにも人手がいると思うてな」

咲「ま、まさか…？」

309 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:31:19.18 ID:LmJh7yw6O

まこ「咲、メイドに興味は？」

咲「ないです」

まこ「よっし、今年の学祭を思い出に残るもんにしような咲！」

咲「人の話を聞いてくださいっ！」

洋榎「まぁまぁ。宮永」ﾎﾟﾝ

咲「愛宕先輩…」

洋榎「何事も諦めが肝心や。ドンマイ！」

咲「…」

310 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:31:48.57 ID:5JqF3VKfO

まこ「他にも手当たり次第声かけたから、そろそろ何人か来てもいい頃合だと思うんじゃが」

咲（こんな話に食いつく人なんているのかな…）

爽「きたぞー」ｶﾞﾗｯ

咲「いたよっ！」

爽「お？先客がいたのか」

咲「…爽さん、なんできたんですか…？」

爽「ん？そりゃあれだよ。メイドさんってやつに一度なってみたかったから」

咲「…」

311 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:32:28.11 ID:IhMV9vNRO

優希「おいーっす」

未春「染谷さんきたよー」

まこ「おうーようきたのー」

咲（結構ぞろぞろきたよ…）

優希「お！咲ちゃんもまかないタコスに引き寄せられたのか？」

咲「違うけど…優希ちゃんはそれが目当てかぁ」

優希「うむ！合法的にタコスを貪れるなんて最高だじぇ！」

312 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:33:02.77 ID:uAuReUr/O

まこ「まぁこんなもんかのう。他は期待できそうになさそうじゃったし、これ以上をこんじゃろ」

洋榎「…しかしまぁ」

まこ「見事なまでに…」

未春「…」

優希「…」

爽「…」

咲「…」

まこ「…まぁ、胸なんぞ飾りじゃ、なくても死なんからな」ｸﾞｽｯ

未春（涙ぐむくらいなら触れないでほしかった）

313 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:33:45.30 ID:VMtZjYgzO

まこ「ほんじゃ獅子原さん、橋渡し頼んます」

爽「おう」

咲「橋渡し？」

洋榎「ここに集まったんは接客部隊。喫茶言うたら調理部隊も必要やろ？せやから家庭科研究会にやな」

咲「すみません私具合が悪いので帰ります」

爽「揺杏にもう話してあるからもうすぐここにくるんじゃないかな。…っと、噂をすれば影、と」

揺杏「ちーっす」

咲（遅かったかぁ…）

314 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:34:34.99 ID:R0dRnwT1O

和「あら？咲さん、優希も」

咲「奇遇だね、和ちゃん…」

優希「おう」

咲「あの…瑞原先生は…？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

和「今日は職員会議です。一応、先生から『ステージに出られるレベルじゃないからアイドル研究会の方は学祭に出さない』とのことで、こちらの手伝いをすることになったんです」

咲「よかったよ…」ﾎｯ

いちご「うちもそれ聞くまで憂鬱で憂鬱でしゃあなかったわ」

美穂子「さすがにまだ人前では恥ずかしいものね」

和「着々と毒されてきてますよ福路先輩…」

315 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:35:27.63 ID:BBm2Fb4wO

まこ「なかなか大所帯になったのう。ほんじゃ学祭まで時間もあんまないしちゃっちゃと準備に入ろうか」

揺杏「そんじゃメイドさんたちの採寸からね」

咲「え…そこからですか？」

揺杏「そだね。まー今回はこっちの四人でやれるしだいじょーぶっしょ」

まこ「事前準備はどーしてもそっちに負担が偏るなぁ。すまなんだ」

揺杏「その忙しなさが醍醐味っしょ？」

いちご「たしかに」

316 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:36:01.60 ID:Nl/2dF6TO

咲「和ちゃんって裁縫も上手なんだね」

和「嗜む程度ですが…」ﾃﾚｯ

優希「出来た嫁だじぇ。鼻高々！」

和「ハイハイ」ｸｽｯ

まこ「もうちょい数字に強いやつが欲しい気もするが…さてさて」

洋榎「浩子呼んだれ」

まこ「浩子…ああ。姉御の従姉妹じゃったか？」

洋榎「もう呼んだ」

まこ「即断即決じゃなあ…」

317 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:36:29.24 ID:hi8dL9nLO

浩子「面白そうなことやっとるやん！」ｶﾞﾗｯ

まこ「はやっ！」

浩子「一枚噛ませてくれるんやって？」

まこ「お、おう」

爽「そーいやユキはどした？」

揺杏「なんかトシさんのお手伝いだってさ、社会科の。たぶん今頃職員室で茶でもすすってんじゃね？」

爽「あー」

318 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:37:01.98 ID:a3ORrF55O

　それからどうした


浩子「メニューどーする？」

美穂子「大抵のものは作れますよ」

和「先輩ほどではないですが私もそれなりに」

由暉子「私はある程度、くらいですかね」

いちご「ちゃちゃのんはちょいと偏りがあるかな。お好みならまかせえ」

浩子「…なんやめっちゃ女子力高いなァこいつら」

まこ「採算取れそうか？」

浩子「まぁ適当にやってもこの面子なら食えるモン出してくれるやろ。そしたら話は簡単や」

まこ「さすが」

319 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:38:00.81 ID:E/uujdBiO

咲「い、いらっしゃいませっ、…ごしゅじんさま」

まこ「コラ、咲！恥じらうなァ！」

咲「うぅ…」

爽「い、いらっ…いら…」

まこ「恥じらいは捨てりゃァ！」

爽「…これ想像以上にはずいんだけど」

未春「だね…」

咲「なんでこんなことを…」

洋榎「へいらっしゃい！ええとこにきたなぁそこの旦那！」

まこ「姉御、真面目に！」

優希「いらっしゃいませっ、ご主人サマ！」ｷｬﾙｰﾝ

まこ「これ！これじゃ！優希をお手本にせえ！」

咲「…」

320 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:38:59.23 ID:DMeeTWSkO

優希「うまぁ！おかわり！」

爽「うんまい」

浩子「こりゃほんま売りモンになるで。うま」

美穂子「ゆっくり食べてくださいね」

まこ「…試作でこがぁな量作ってどうすんじゃ…すでに足出そうなんじゃが」

美穂子「はい、どうぞ」

優希「さんきゅー！」

和「はいどうぞ、咲さん」

咲「ありがと、和ちゃん」

321 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:39:46.37 ID:DMeeTWSkO

まこ「ほうじゃ、咲」

咲「はい？」

まこ「忘れとったわ。ほい、これ」

咲「？」

まこ「生徒会に届けてくれい」

咲「…はい？」

322 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:40:14.63 ID:DMeeTWSkO

まこ「メイド喫茶の出店許可申請じゃ」

咲「あの…ひとついいですか？」

まこ「だめ」

咲「どうしてこんな大事なものをまだ出してないんですかっ」

まこ「だめっちゅーたのに…」

咲「ありえませんよ…ここまでやってまだ申請を出してなかったなんて…これで却下されたらどうするんですか？」

まこ「そうならんために、咲にいかせるんじゃろ」

咲「…」ｼﾞﾄ

まこ「まーまー。それに久ひとりが相手ならわしが行ってもいいんじゃが、あすこの連中は好かん」

咲「結局染谷先輩のわがままじゃないですかっ」

まこ「頼んだー」

咲「…あーもうっ」

323 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:41:27.89 ID:DMeeTWSkO

咲「…生徒会室にくるのは勧誘を断った時以来かぁ」

咲「…よし」

咲「失礼します」ｶﾞﾗｯ



智葉「馬鹿かお前は！」

久「馬鹿とはなによ」

智葉「馬鹿だろうが！学園祭を執り仕切るべき生徒会が役員をあげて出し物を出すなど聞いたことがない！前例もないぞ！」

久「そう！だから私も思いついた時は『私って天才…？』って思っちゃったわ」

智葉「〜〜〜、このっ…馬鹿も底知れないと身震いしてくるな…」

久「感動に？」

智葉「呆れに決まっている。だいたいからして、お前は昔からそうだ。好き勝手やりたい放題、他人を振り回さなければ死んでしまうのか？」

久「そうだったっけ？」

智葉「振り回される方の身にもなれ」

久「そうそう、智葉ったら昔は――」

智葉「黙れ。そのべらべらあることないことのたまう舌を切り落とすぞ」

久「ちょ…どこから出したのよその木刀！」

智葉「死ぬか？死ぬ？なあ死ぬ？」

久「ちょ…シャレになってない！怖いから！」

324 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:42:26.83 ID:DMeeTWSkO

咲（……えっと、これは）ﾀｼﾞ


胡桃「見物だね、生徒会の出し物」

豊音「ちょー楽しみだよー」

塞「見世物じゃないから…ていうかたぶんそういうのシロのが似合うでしょ」

白望「めんどくさいのはごめんだね」

咲「あ」

胡桃「あ」

豊音「あ」

塞「あ」

白望「あ」

325 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:42:54.06 ID:DMeeTWSkO

怜「竜華がなぁ…ちょっと想像でけへんわ」

竜華「そらあれや、当日のおたのしみっちゅーやつやな」

咲「あ」

怜「あ」

竜華「あ」

326 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:43:25.33 ID:DMeeTWSkO

煌「とってもすばらなんでしょうねえ。楽しみですね！」

姫子「絶対行きます！先輩なら絶対似合いますよ！」

哩「そうか？」

咲「あ」

煌「あ」

哩「あ」

姫子「？」

327 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:43:52.46 ID:DMeeTWSkO

豊音「宮永さんだー」

塞「や、久し振りだね。生徒会になにか用？」

咲「あ、その…はい」

竜華「生徒会に入るん！？」

咲「いえ、そうじゃないんですけど…」

胡桃「え、なにそれは」

豊音「宮永さん生徒会に入っちゃうのー…？」

咲「入りませんからっ」

竜華「そこまで嫌がらんでも…」

328 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:44:19.10 ID:DMeeTWSkO

姫子「先輩、だれですかこん一年は」

哩「…」

姫子「先輩？花田、どゆことね？」

煌「この子は宮永さんです！とてもすばらなお人ですよ！」

姫子「わからん…」

329 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:44:51.71 ID:DMeeTWSkO

怜「咲ちゃんは生徒会なんて入らへんよ。そんな面倒そうなんに入ったら保健室来られんようになるし」

白望「そーだそーだ」

塞「…シロ、もしかしてだけど、まだ保健室でサボってたりしないよね？」

白望「…だいじょうぶだよ」

胡桃「ほーう？」

白望「…」

330 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:45:19.64 ID:DMeeTWSkO

久「あなたたちなにやってるの？」

智葉「逃げたか…」

咲「あ、えっと…生徒会にこれを」ｽｯ

久「ん？なにこれ…申請書？……へえ」ﾆﾔ

塞「なになに？」

久「咲、学祭出し物やるんだ？」

咲「えっと、私というか、染谷先輩が主導でやるのに巻き込まれたといいますか…」

竜華「ほんまに！？どんなんやるん？」

久「それがねえ、聞いてよみんな。メイド喫茶だってさ」

咲「あ、ちょっと…！」

　ｻﾞﾜｯ

331 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/09/28(月) 02:45:56.53 ID:DMeeTWSkO

つづくよー

332 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/28(月) 02:48:50.16 ID:ixhURYPlO

乙
メイド咲ちゃん争奪戦に期待

333 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/28(月) 02:53:36.03 ID:DG1paC7zO

おつ
学園祭が楽しみすぎる

334 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/28(月) 07:38:05.26 ID:T0dpslBSO

おつー
良心枠のまこが率先するのは珍しい
広島弁の迫力で押されると断れんな

335 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/28(月) 08:46:02.00 ID:+bfw2FZkO

竜華が目の色変え始まったのが面白い
貴重な竜咲怜おいしゅうございました
乙

336 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/09/28(月) 08:49:07.06 ID:wmi3qVKbo

乙
メイドの爽くんありですね

337 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/10/05(月) 12:44:36.71 ID:UEwlJTy4O

咲ちゃんへの指名が殺到するメイド喫茶はよ

338 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/10/08(木) 22:22:45.86 ID:E/d7x43b0

続き楽しみ

339 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/10/19(月) 23:10:02.42 ID:os2Dim1j0

エタっちゃったかな？
好きなスレだっただけに残念

340 ：1 [sage]：2015/10/27(火) 00:14:44.19 ID:t3VynCqkO

咲たんイェイ〜

341 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/10/27(火) 21:26:47.81 ID:gJT9TxHB0

待ってるよ〜

342 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/11/04(水) 14:32:28.28 ID:2k4yAE6FO

待ってる

343 ：1 [sage]：2015/11/20(金) 03:30:03.05 ID:/LJBG7wrO

お待たせいたしまして誠に中略
すごいいまさらなんだけど>>271と>>272の間抜けてた
正しくは下のが挟まる



まこ「なに言うとるんじゃこの人は…」ﾊｧ

咲「あ、染谷先輩！」

まこ「おー咲。なにしとるんじゃこがぁなとこで」

洋榎「遅かったやん」

まこ「これでがんばった方じゃ…なんなら姉御のせいで風紀委員に携帯没収されて割食うとるくらいじゃ」

洋榎「そら大変やったなぁー」

まこ「くっ…このっ…」

咲「こらえてください！」

344 ：1 ：2015/11/20(金) 03:32:14.86 ID:/LJBG7wrO

　当日

咲「うあ…この制服、ちょっと派手すぎないかな？」

和「似合ってますよ。すごく」ｸﾞｯ

咲「そうかな…？」

まこ「自信持ちんさい。自分が世界で一番かわいいと思えば恥ずかしくなくなるじゃろ」

咲「先輩もそう思ってやってるんですか？」

まこ「いんや全然」

咲「もうっ！」

優希「きゃるーん！」ﾌﾘﾌﾘｰ

洋榎「どやーん！」

爽「いえーい！」

まこ「あれを見習え」

咲「はあ…」

345 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:32:57.04 ID:/LJBG7wrO

和「それにしても材料、これだけで足りるんでしょうか…」

美穂子「どれくらいお客さんが入るかわからないことには…でもかなり不安よねぇ…」

まこ「あんたらが試作で大盤振る舞いするからじゃ…最悪足りなさそうじゃったら自転車操業で逐次買い足していくつもりじゃが」

浩子「とにもかくにも開店や！」

由暉子「ではオープンしますね」ﾀﾀｯ

咲「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

咲「……」

咲「………」

346 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:33:55.66 ID:/LJBG7wrO

　それから一時間

咲「…だれも来ませんね」

洋榎「せやな…」

優希「ヒマすぎてあくびが出るじょ…」ﾌﾜｧ

爽「だなぁー」ｷﾞｯｷﾞｯ

揺杏「メイドが勝手に座んな」ﾍﾟｼｯ

爽「あだっ」

まこ「こりゃまずったかのう…」

咲「どういうことですか？」

まこ「ウチは女子校じゃからの。初日の校内公開日はあんま入らんとは思うたがまさか物見遊山すらいないとは」

咲「？」

347 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:35:22.96 ID:/LJBG7wrO

浩子「女がメイド見る為に金払うかっちゅー話やな。目があるとしたら二日目の一般公開日か。にしても、他に飲食やってるとこは意外に少なかったと記憶してんねんけど…こうまでまったく入らんか？計算違いかね…」ｳｰﾝ

　ｶﾗﾝ

一同「！！」

浩子「きたっ！記念すべきお客サマ第一号や！気合いれてき！」

咲「はいっ！いらっしゃいませ！」

智葉「風紀委員だ。邪魔する」

まこ「…チッ」

浩子「はァー…」

智葉「…なんだこの空気は」

348 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:36:03.57 ID:/LJBG7wrO

咲「風紀委員？」

美穂子「初日の校内公開の段階で、一般公開できるものか風紀委員が見回りして確認してるのよ。たしか去年は生徒会もいっしょだったと思ったけれど…」

浩子「こちとら客待ってたんで。初の客入りかと思ったら風紀委員の見回りだったっちゅー落胆を察してください」

智葉「なるほど。まぁそう言うな。見回りと行ってもただ冷やかすのもどうかと思ってな。客としてきたんだ」

洋榎「らっしゃせー！ご主人サマ、なにになさいマスー？」

智葉「チェンジで」

洋榎「なんでや！」

智葉「いやだから」

洋榎「こンの…！」

浩子「チェンジ！チェーンジ！」

349 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:36:56.64 ID:/LJBG7wrO

優希「イラッシャイマセー！こちらメニューになりまーす！」

智葉「ああ…ん？」

優希「本日のおすすめはタコスだじぇ！」

智葉「…このメニュー、本日のおすすめしか載ってないじゃないか」

優希「１にタコス２にタコス！３、４もタコスだじぇ！それ以外ない！」

智葉「…チェンジ」ﾊｧ

浩子「チェーンジ！次いけ次！」

智葉「まともな接客ができるやつはいないのか…」

350 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:37:47.49 ID:/LJBG7wrO

咲「い、いらっしゃいませっ」

智葉「ほう…君か」

咲「どうも…こちらお水です。メニューをどうぞ」

智葉「ありがとう。見させてもらう」ﾊﾟﾗｯ

智葉（メニューにおかしなものはなさそうだな…ん？）

智葉「この、サービスメニューというのは？」

咲（やっぱりそこ食いついてくるよね…）

咲「えっと、それはご注文をいただいたら私たちメイドがサービスとしてさせていただくメニューになってます」

智葉「いかがわしいもの…ではなさそうだが…」

咲（だいじょうぶ…かな？）

351 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:38:50.77 ID:/LJBG7wrO

智葉「ふむ…」

咲「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

智葉「そうだな。それじゃコーヒーとクッキー、それからサービスメニューの『メイドさんの笑顔』を」

咲「えっ！？」

智葉「どうした？」

咲「あ、いえっ…かしこまりました！少々お待ちくださいませ」ｻｻｯ

咲「コーヒーひとつ、クッキーひとつです！」

浩子「でかしたで宮永！」

咲「はいっ」

浩子「調理部隊準備はできとるか！？」

和「はい！いつでもお出しできますよ！」

浩子「はやっ！よっしゃ行ってこい宮永！」

咲「はいっ」

352 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:39:40.36 ID:/LJBG7wrO

咲「っとと…お待たせいたしました！コーヒーとクッキー、それから…え、笑顔になりますっ」ﾆｺｯ

智葉「…」

咲「え、っと…いかがいたしましたか…？」ｵﾄﾞ

智葉「いや…なんだか、想像以上に良いものが見られたなと」

咲「え？」

智葉「なんでもない。いただこう」

智葉「ふむ…美味いな。正直こちらも想像以上だ…」ｻｸ

智葉「こういった喫茶形式の出し物は飲食というより休憩が主目的になりがちだとばかり思っていたが…これはなかなか侮れないな」ｽﾞｽﾞ

咲「あはは…ありがとうございます」

353 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:40:21.80 ID:/LJBG7wrO

智葉「…ひとついいかな？」

咲「あ、はい！」

咲（なにかダメ出しとか指摘かな…？私じゃ答えられないだろうし、船久保先輩を呼ばなきゃ）

智葉「テイクアウトはできるのか？」

咲「へ？」

智葉「テイクアウトは可能なのかと」

咲「…えっと」ﾁﾗｯ

浩子「…」ｸﾞｯ

咲「はい、できますけど…」

智葉「では頼もうかな」

咲「あ、ありがとうございます」

354 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:41:00.51 ID:/LJBG7wrO

智葉「それじゃ…」

咲「…」

智葉「『メイドさんの笑顔』を持ち帰りで」

咲「…」

智葉「…」

一同「…」


　（（…はい？））

355 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:41:44.12 ID:/LJBG7wrO

咲「え、えぇっ？えっと、そのサービスメニューは」

智葉「ふふ、冗談だ。珍妙な顔をしていたぞ？」

咲（冗談…だったんだ…？心臓に悪いよぅ…）ﾊｧ

智葉「サンドイッチを頼もうかな。昼が必要そうだったら宮永の笑顔を思い出しながら食べるとしよう」ｸｽ

咲「も、もうっ！冷やかさないでくださいっ」


浩子「あの冷徹な風紀委員長が笑うとる…！？宮永って何モンやねん…」

和「天使です」

優希「一理ある！」

まこ「ちょっち言いすぎじゃが、まぁニュアンス的には近い」

356 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:42:19.58 ID:/LJBG7wrO

智葉「ごちそうさま。特に問題はなさそうだ」

咲「本当ですか！？」

智葉「ああ。他の委員の者にも友人としてお勧めしておこう。良いものが見られると」

咲「えっ、それは…」

智葉「なかなか忙しくなるかもな？がんばれ宮永」

咲「あはは…ありがとうございます。…ありがとうございました？」

智葉「私に聞かないでくれよ。まったく…」

咲「えへへ…」

智葉「それでは次にいくとしよう。君たちも学園祭を楽しんでくれ」

　「「ありがとうございましたー！」」

洋榎「やったな宮永妹ォ！いんちょの反応はちょいシャクやったけど、結果オーライ！」ｷﾞｭｳ

咲「わっ！愛宕先輩…くるじいでず〜！」

浩子（宮永を接客の主軸にすりゃ…こりゃ大儲けのヨカン…！？）

357 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:43:20.46 ID:/LJBG7wrO

　廊下

智葉「…」

脳内智葉『宮永の笑顔を持ち帰りたい』ｷﾘ

智葉「っ！」ｶﾞﾝ

文堂「！？」

智葉（なんということを口走ってやがンだ私は…ッ！あんな歯が浮くような文句が自分の口から吐き出されたとは信じられん…というか信じたくない…）ｶﾞﾝｶﾞﾝ

文堂「ちょっ、どうしたんですか！？」

智葉「だいじょうぶだ」ﾀﾗﾘ

文堂「だいじょうぶって、おでこから血が出てますよ！？」

智葉「こんなんツバつけときゃ治る」

文堂「はぁ…？」

智葉「よし、頭冷えた。仕事を続けるとしよう」ｽﾀｽﾀ

文堂（ええ…？）

358 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:44:12.33 ID:/LJBG7wrO

誓子「やっほー」

成香「おじゃまします」

爽「おうっ！チカ、成香、きたな！」

誓子「ぷっ…あはは！ほんとに爽がメイドさんの格好してる！」

爽「むっ、どゆことじゃーい！」

誓子「やー、似合うじゃない。馬子にもなんたら」

爽「ほーう、つまりバカにしてんだな？おう？」

成香「爽さん、すてきです！」

爽「成香は違いがわかる女だなぁ」ｳﾝｳﾝ

359 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:44:49.40 ID:/LJBG7wrO

揺杏「おっ、よーこそー」

誓子「揺杏、エプロン似合うー！」

揺杏「やめてよチカセン」ﾃﾚ

爽「なんだこの違い…」

揺杏「せっかくだしサービスするよん」

誓子「安くなるの？」

揺杏「んにゃ、爽がこのサービスメニューがんばる」ｺﾚ

誓子「へぇー」

爽「おいおい」

360 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:46:26.59 ID:/LJBG7wrO

成香「いろいろあるんですねぇ…」

誓子「じゃ上からぜんぶやって」

爽「すげぇ無茶ぶりきた！？」

誓子「うそうそ。この笑顔とキメポーズ複合で」

爽「そんなんアリ？」

揺杏「アリ」

爽「マジで？」

揺杏「がんば」

爽「しゃーなし！いくぞ？きゃるーん、メイドの獅子原爽だよ☆」ﾋﾞｼｯ

誓子「あ、宮永さん！」

咲「どうも」ﾍﾟｺｯ

爽「見てないし聞いてないし！」ｳﾜｰﾝ

361 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:47:10.36 ID:/LJBG7wrO

成香「はじめまして…」ﾍﾟｺｯ

誓子「この子は本内成香、宮永さんと同じ一年生よ。仲良くしてあげてね」

咲「宮永咲です。よろしくお願いします」

成香「はいっ」

咲（なんかちょっと安心するなぁ）

成香（こわい人ではなさそうです…お友達になれそうです♪）

誓子「オレンジジュースふたつと、成香、なにか宮永さんにしてもらったら？」

成香「はいっ。えっと、それでは…この、な、なでなでを…」

咲「はい、かしこまりました。オレンジジュースふたつと、なでなでですね。えっと…なでなでは今されますか？」

成香「おっ、おねがいします！」

362 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:47:55.79 ID:/LJBG7wrO

咲「そ、それでは失礼します…」ｽｯ

　なでなで

成香「ほわっ…」ﾋﾟｸ

咲「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

成香（すごくやさしい…すてきです…）ﾎﾟﾜﾎﾟﾜ

咲（なつかしいなぁ…昔はお姉ちゃんに頭撫でてもらったり、撫でてあげたりしたっけ）

誓子（こ、これは…なんという癒しオーラ…！ただ見てるだけでいやされるわ〜…）

爽「むむむ…」

363 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:48:40.55 ID:/LJBG7wrO

咲「どうでしたか？」

成香「は、はいっ…すごくすてきでした！」

咲「え、あ…あ、ありがとう、ございます…」ｶｧ

誓子「最高ね」

揺杏「わかる」

爽「わからーん！妹ちゃんちょいこい！」

咲「ええっ！？」

爽「撫でろ！私を撫でるんだ！」

咲「な、撫でるんですか？」

爽「そう！成香にやったように！」

揺杏「へいお待ち」

誓子「ありがとう」

成香「宮永さん…」ﾁﾗｯ

揺杏「見たら巻き込まれるぞー」

364 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]：2015/11/20(金) 03:49:56.03 ID:/LJBG7wrO

爽「おお…いい…はっ！？いい、くないーい！もっとだもっと！」

咲「はいぃっ」

　なでなでなでなでなでなでなでなで
　なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで
　なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで…

爽「ハァ…ハァ…な、なかなか…んくっ…やるじゃん」

咲（手が疲れたよ…）

揺杏「チカセンたちもう行ったよ」

爽「にゃにい！？」

揺杏「あーもう、よだれでてるし」

爽「くやしいが…私の負けだ…」ﾌｷﾌｷ

揺杏「なにと戦ってんのさ」

365 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 03:50:36.47 ID:/LJBG7wrO

長くなりそうなんで一旦切る
つづくよー

366 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 03:54:40.53 ID:X6RJHrCuO

乙
続き待ってた。

367 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 04:12:26.64 ID:krkqFSfAO

乙乙
咲ちゃんきゃわわ

368 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 06:46:22.28 ID:uyvidylSO

お久で乙ー
全方位愛され咲ちゃんかわいい

369 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 07:11:28.67 ID:P3SwZdThO

乙
守りたいこの天使

370 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 08:37:23.21 ID:ZwcxUN0oO

乙です
原作から年齢設定を変えてないなら、成香は二年生では？

371 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 10:41:59.73 ID:5OgkM1l60

乙っす　ガイトさんにお持ち帰りをさせてしまいそうになる咲ちゃんマジ魔性

372 ：1 [sage]：2015/11/20(金) 11:32:39.09 ID:/LJBG7wrO

>>370
本当だぁ…
一年というのは間違いですね
完全に間違えて覚えてた

373 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/11/20(金) 12:22:06.51 ID:hbod5u4c0

おつ！
ずっと待ってたので続いてくれて嬉しい！

374 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2015/11/20(金) 17:41:01.19 ID:pO/0RvjeO

おつ
デレ智葉可愛い

375 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/20(金) 17:45:33.35 ID:hVfQxSvJo

待ってた

376 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/11/21(土) 00:32:27.19 ID:WajvYYerO

乙
チカセンが妹代表こと咲ちゃんを構わないだと…？

377 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/12/12(土) 22:50:17.58 ID:GJFnNXTdO

ほ

378 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2015/12/24(木) 12:19:33.00 ID:JjnWCsOT0

このスレ大好き

379 ：以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします [sage]：2016/01/05(火) 23:07:30.87 ID:qdYlooWX0

乙

380 ：以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします [sage]：2016/01/05(火) 23:09:09.29 ID:WlTonK+aO

はよ
咲さんスレが途中で落ちる確率は異常

381 ：以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします ：2016/01/17(日) 22:31:34.97 ID:hPKNdirH0

もうすぐ二ヵ月

382 ：以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお送りします [sage]：2016/01/17(日) 22:35:51.00 ID:c8VHjM8+O

上がってたから更新きたのかと思って喜んだのに
いちばん好きな咲スレなんで、何とか完結まで頑張ってほしい

383 ：以下、２０１５年にかわりまして２０１６年がお迭りします [sage]：2016/01/28(木) 22:16:58.70 ID:elhBUapyo

はいほ〜

384 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/02/01(月) 13:58:17.10 ID:khZb2pfkO

京スレは増える一方
主人公スレは減る一方
咲とはなんなのか？

385 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/02/13(土) 23:15:36.48 ID:zdsCkdUXO

咲さん魅力ないからね。仕方ないね

386 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/02/28(日) 19:34:18.43 ID:RZLI/SaLO

依頼しといたから
不人気キャラで二度とスレ立てんなよ？