【幻想郷から】霊夢「何なのよ此処寒い!!」【MH世界へ】

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311 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 06:45:37.52 ID:ku1vpYll0
>>310
ただいまです、おまたせしました
==================
〜翌朝〜

幽香「へぇ?なかなかスマートじゃない」

ちょっとした草原にエンジンを二基積んだ白銀の小型機が止まっている
朝日と周りの霜に輝き、暖機運転も終わりいつでも飛び出せる状態だ

八重「ありがと、じゃあ乗って〜文字通り一っ飛びでたどり着くからね
あと、操縦桿その他は触らないように!私が運転するからね」

幽香「わかったわ」

八重「旅客機と違って窮屈なうえ飲み物とか気の効いたものはないけどまぁ我慢して」

フワリと飛び上がり、座席に座る

幽香「ん・・・ほんと窮屈ね」

八重(お尻が大きいって言ったら怒られそうだし黙っておこう…)

鈴仙「私は引き続き後部座席に乗るわ、よろしくね」

八重「うん、じゃ、シートベルト締めて、いっくよ〜」

数百mの距離を駆け上がり飛び立つ、その後の急加速に幽香が面食らったのは言うまでもない
312 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 06:58:11.47 ID:ku1vpYll0
幽香「まったく、胸に石抱いたみたいよ」

八重「ごめんなさいね、私の取り柄ってこれくらいしか無いからつい」

鈴仙(最初よりは…マシかな)

幽香「まぁこの貴重な体験に免じて許してあげるわ、雪山がもう遥か向こう、この速さはそう味わえないし」

高度3000mを飛翔中、九七式に比べだいぶ低いのは追いつかれる心配がないという自信の裏付けである

八重「…」

幽香「どうしたのよ?」

八重「3時方向…右手側、見える?」

鈴仙「ええ、知らない竜が居るわ」

八重「距離もあるうえ追いつかれる事は無い…か」

幽香「ど、どこよ?!」

八重「足元に双眼鏡は無い?」

幽香「この眼鏡みたいなやつね・・・・・・あ、見つけたわ」

八重「今度機会があったらじっくり見物しましょ、今は海村までいくわよ!」

その竜は程なくして遠ざかる、この世界は本当に色々な生物が居ると改めて認識させられた
313 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:11:40.21 ID:ku1vpYll0
その後何事もなく海村に到着
着陸予定地付近に一人の少女が立っていた

霊夢「待ってたわよ…って幽香!」

幽香「!!」

彼女の目に飛び込んだのは愛する者が眼帯をしている姿
眼の付近が内出血を起こし、軽い怪我とは言い難い

霊夢「〜〜…恥ずかしい所見られちゃったわね」

幽香「・・・」

無表情を装うが内心とても動揺している幽香

鈴仙「感動の再会は解るけど、ちょっと霊夢を借りるわ」

ポーチから点眼薬を出し、霊夢の目に投与する

鈴仙「あとは、この丸薬を1日昼晩に3錠、ちょっと大きいけど噛み砕いちゃ駄目ね…
じゃあ私は今後の計画の打ち合わせがあるから行くわね」

霊夢「ありがと…まぁ積もる話もあるし、部屋行きましょうか」

幽香「そうね…でも、生きててくれて良かったわ…本当に」

ちゅっ  くちゅんちゅ…ちゅる…

八重(おーおー、見せつけちゃってまぁ…///)
314 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:28:56.97 ID:ku1vpYll0
霊夢「ふー、やっぱり暑い」

幽香「ええ」

部屋に着くなりお互い服を脱ぎだす

霊夢「そうそう、今朝伝達されたことなんだけど、この村内と一部の海岸以外、服を着用するようにだって」

幽香「あら?それはどうして?」

霊夢「なんでも飛行船の積極運用が他の集落で取り入れられたらしくって要は覗き防止の為ね」

幽香「ふぅん、ま、敷地内から出なければ良いんでしょう?なら問題ないわ、で、これからどうするの?」

霊夢「治るまで村の中に居るわよ、今日は釣りの予定かしらね、幽香は?」

幽香「ひまわりちゃんとの戦いで武器の調整をしてるから来るまで狩りはお預けね、久々に水入らずで楽しみましょうか♪」


てゐ「…むぅ」

鈴仙「まぁ、今日くらいは譲ってあげなさいよ、それより寝ておかないと夜の狩りで身体持たないわよ?」

てゐ「はいはい、こういう時薬って便利だと実感するよ」
315 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:45:39.73 ID:ku1vpYll0
・・・

霊夢「そうそう、武器の調整と言えば…」

幽香「ええ」

霊夢「今度私の武器も新調しようと思ってね、今回の件で威力不足を感じたし」

幽香「そうそう、どんな相手だったのよ?」

霊夢「リオレイアだったかな?硬さも体力も今までの奴とはケタ違いだったわ」

幽香「そう…良い判断よ」

霊夢「とは言っても制御の問題で少ししかパワーアップできなかったけど、じっくり鍛えるしかないのよね」

バシャッ!!

霊夢「お、ドスハリマグロかしら?すぐ冷やすべきだって聞いたから届けてくるわ!」

幽香「ええ、転ばないようにね」
316 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/18(金) 07:59:21.87 ID:ku1vpYll0
ミア「やっ」

幽香「貴女…か」

霊夢が離れるタイミングを計ったように出てきた、幽香だけに用があるようだ

ミア「怒ってるかにゃ」

幽香「少し…ね、貴方達の力ならああなる前に止められたでしょ?」

ミア「・・・・まぁにゃ」

幽香「そう………私は怖いわ、これだけ恐れるのはこの世に生を受けて初めてかもしれない
ひまわりちゃんと対峙し、敗北した時でもここまで怖いと思わなかった
それと同時にこうして霊夢と釣りをしてる時間が幸せ、どうしちゃったのかしらね?」

ミア「ん…」

・・・

幽香「吐き出したらちょっとすっきりしたわ、今回は完治に免じて許すわ」

ミア「ありがとにゃ、じゃ、この辺で」

幽香「…貴女も中々いい友人ね、魅力的だわ」

ミア「…ん、またにゃ」
317 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2015/12/26(土) 06:50:51.17 ID:D3i/EJNl0
・・・
〜食堂付近〜

霊夢「あら、ミアじゃない」

ミア「にゃ、例の件で報告しようと思ってにゃ」

霊夢「武器のこと?」

ミア「そっちじゃないにゃ、スペカみたいなものを作成できるスペースは無いかって事でようやく目処がたったからにゃ」

霊夢「!それ本当!?」

ミア「ニャ、とはいえ土地整備まで時間はかかるし博霊神社みたいな気脈があるかどうかもわからにゃいけど
とある件で領有地が広がってにゃ、見たことない仲間も増えるにゃ」

霊夢「へぇ・・・」

ミア「あと、この件はもし霊夢が見てダメにゃらこれまでだから、あまり言わないでほしいニャ」

霊夢「わかったわ」

ミア「じゃあ今のところそれだけにゃ、お大事に」

霊夢「ありがとうね」
318 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:11:17.98 ID:WJxF4mB50
〜釣り場への道〜

霊夢「…ん?」

ふと見れば見慣れない娘が二人、寄り添っている、一人は私くらい、もう一人はチルノ位の大きさだ
身長のある方はてゐ位の実力がありそうだけれど、もう一人の実力が測れない
一つ言えるのは万全の状態でも勝てないと言う事だけ

???「…と、いうことで教練所における不満点を挙げてください」

??「ん〜、やっぱり頑丈な土地が良いな、私の主砲でも耐えそうな…」

???「無いです、そもそもゴーイチなんて使ったら訓練になりません」

??「冗談だよ〜、候補はここにこことここだよね?機密の点から言っても…」

どうやらこの周辺に本格的な訓練所のようなものを立てるようだ
ただ、その様子は暖かく、見てるこっちまで居心地が良くなってくる

霊夢(私も幽香やてゐとあんな感じでいられたら…)

ふと、足が止まってるのに気が付き、足早にその場を去る
319 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:21:15.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「お待たせ!」

幽香に小走りで駆け寄る霊夢

幽香「あらあら、迷っちゃったのかしら?」

霊夢「ちょっとね、あ、軽くつまめるもの持ってきたわよ」

幽香「気が利くじゃない、じゃ、手を拭いて…っと」

霊夢は竿を構えず、幽香の隣に座る
身動きが取れないほど完全に密着した

幽香「あら、甘えん坊さんね」

霊夢「んふふ♪」ぎゅっ

腰の辺りに手をやる

幽香「〜〜〜〜…貴女だけよ?私に対してこんなことを許すのは」

霊夢「…ありがと」

見様見真似だけどこんな感じであの雰囲気みたいのが出せたはず
その後釣りの方はさっぱりだったけど幸せな時間を過ごせた
320 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:38:09.29 ID:WJxF4mB50
いい加減日も落ちたので食堂に戻る
そこには地団太を踏んだ天子の姿があった

天子「むぅ!!やっぱりくやしぃ〜っ!!」

橙「良い所迄行きましたよね〜」

感情が収まるまで待つのも時間が勿体ないので
同行者の藍に事の詳細を聞いてみた

藍「ん、何、ラギアクルスが内陸部、ことモガの森まで押し寄せたと聞いてな
捲土重来を期したのだがまんまと逃げられてしまったよ」

そこに小町が割り込む

小町「あたいも衣玖と交代で行ったんだけどすっごくてねぇ!
大放電っていうの?アレを陸上でも使ってきて防具がコゲちまったよ!
な、おごるからさ、あっちであたいの話聞いとくれよ!!」

霊夢「まぁ…おごってくれるならいいわよ?あ、そういえばマグロは釣って来たからお酒の方お願いね」

小町「お!いい肴だねぇ、狩りに行くと正直釣ってられないからね」

幽香(ふぅん…藍もまた…)
321 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 00:59:46.01 ID:WJxF4mB50
少し離れた海上コテージで食事をとる、ランタンが夜の海に映え、なかなか洒落ている

小町「いや、実のところさ、橙に藍はまだ本調子じゃなくてね
橙はともかく藍は目に見えてキレが無くなってて
完全に守勢に回ってたね、今回逃がしたのも責任感じてるんじゃないかい?」

天子「ふん、責任なんて感じることないわ
単に私をてこずらせた相手、引き際の知恵位は回るって事でしょ」

後ろから天子が介入してきた

小町「…へぇ、気付いてたのかい?」

天子「まぁね、でもこのまま落ち込んでたらいつまで経っても狩れやしないわ
ましてやもっと強力な相手も確認されてる以上、あの程度の相手撃退で妥協しちゃいけないのよ」

霊夢「あの地団太も、貴女なりに藍を気遣っての事なのね」

小町「天子、あんたもだいぶ丸くなったねぇ」

天子「…もう!つまらない事話したわ!その大量の刺身、貴方達だけじゃ食べきれないでしょ?手伝ってあげるわ!」

と言いつつ食堂に消え、御櫃とお椀を抱え戻ってきた
更に橙も小皿と醤油を抱え、やってきた

幽香(藍も今は一人になりたいわよねぇ…それはそうと、だいぶ天子にも懐いてる様ね)

天子「海苔と山葵があれば文句なしだけど…仕方ないわね」

橙「兵器娘に頼んでみますか?この醤油をはじめ結構取り寄せてくれるみたいですよ」

霊夢「へぇ…私も何か頼んでみようかしら?」

幽香「あら?まだ霊夢に満足出来ないものがあったの?」

霊夢「そりゃあるわよ、饅頭とかお団子とか羊羹…やだ、食べたくなっちゃった」

一同、笑い声をあげる
322 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 01:21:31.88 ID:WJxF4mB50
霊夢「それはそうと、やっぱり陸でも厄介かしら?ラギアクルスは」

小町「そうさねぇ、放電とかは厄介だけど
海中に比べたら隙だらけだし逃げるのも容易だね
放電は厄介だけどリオレイアに比べて弱いと思うね」

橙「ただ突進は注意ですね、水で摩擦を少なくして猛スビードで突っ込んできた際には
私の部下の鬼でも腕が折れます」

天子「直線状に居なければ良いのよ、あ、そうそう、陸上だと落とし穴は有効ね
陸上に居る時が攻撃チャンスなのは間違いないわ
・・・このマグロ、脂身少ないわね、山葵はそれほど使わなくてもよさそうだわ」

小町「霊夢みたいに遠距離だと優位にいけそうだね、空も飛べないから
ある程度の高度なら一方的に狩れるね」

幽香「でもリオレイアが居るって事はリオレウスも居るんでしょう?」

小町「あー・・・あまり高いと却って危険か、椛ほどじゃないけどアイツらも目が良いからねぇ
それに飛んでたらまず海中に潜られちまう」

橙「それはそうと幽香さんの闘った相手はどんな感じですか?」

幽香は霊夢を一瞥する、霊夢は黙って頷く

幽香「…そうね、強いわ、ティガレックスは」
323 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/06(水) 01:48:34.99 ID:WJxF4mB50
幽香、ヤマメ、勇儀、妖夢で挑んでなお返り討ちにしたことから告げ
全員の無事を伝えたうえで次の言葉に移る

幽香「巨躯、身体能力、重圧、どれをとっても危険、
皆腕には自信があったのだけれど実力不足をまざまざと見せつけられた
正直、あの中の半数は幻想郷に二度と帰れなくなってもおかしくなかったわ」

天子「…話を盛ってる訳では無さそうね」

小町「割と強い酒だったのに酔いが醒めちまったよ」

橙「同一個体は雪原に火山、それと今封じられている砂原にいると聞きましたが…
ここにも来るのでしょうか?」

幽香「さぁ…とにかく、その一つ目…紅の隻眼には注意なさい
今は沈静化してるらしいけど暴れてた時は集落はおろか村ごと潰したそうよ、一人残らず」

霊夢「・・・」

思わず背中が疼く、出会った当初、大怪我を負わされたのだ、忘れられるはずがない
今は越えられない壁であるが、いずれは…越えなければならない壁になるのだろうか

天子「…怖気づいたかしら?なんなら私…私達が狩るわよ!
ラギアクルスと違って電気も無効では無さそうだし衣玖も行けるわね、あとそれから…えっと…」

小町「その時はあたいも混ぜとくれよ、目標は大きいほどいいからね!」

打ちひしがれてる場合ではない、やるべきは一歩一歩前に進むだけ
仲間とともにリオレイアも下せた、いずれ届く、届いてみせる!
次の機会が誰と組む事になるかは解らないが、最善を尽くすだけだ
324 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:14:39.78 ID:VMJ273kN0
食事も終わりに差し掛かったころ…

ミア「霊夢〜!」

霊夢「どうしたのよ?」

ミア「いんや、新しい武器の為にもちょっとトレーニングしたほうがいいかにゃって
不幸中の幸い、身体は何ともないでしょ?」

霊夢「まぁね、で、どんな感じ?」

ミア「マラソンや腹筋とかかにゃ、夜更かししても良いけど疲れが残らないようにお願いしとくにゃ」

霊夢「む…///(幽香を見やる)わかったわよ」

ちょっと気まずい空気が流れたものの、何事もなく食事は終わった

…霊夢の部屋…
===========================
R−18注意
===========================

幽香「ん〜、残念ねぇ、久々の再会だからたっぷり楽しみたかったのに」

霊夢「…ばか、これから一緒じゃないの…んあっ」

 コリッ   コリコリッ

乳房を撫でまわした後乳首を抓む、完璧ともいえる愛撫だ

幽香「ふふ、一緒と言えば、私の居ない間、てゐと随分遊んでた様ね?」

霊夢「!…」

幽香「でしょう?あの子の匂いがするし私の知らない癖がついてるわ、正直に言いなさい?」

霊夢「うん…一緒にシたりしたわ」

幽香「ふふ…安心して?何もあの子と喧嘩する気は更々無いから」

霊夢「…よかった」(本当にここに来た約二か月で幽香は変わったわね…
妖力自体も増してるけど何より他者を傷つけなくなった、このままなら幻想郷に帰ったら
組んで異変解決してくれそう…)

幽香「・・・まぁあとは向こう次第よ、霊夢を泣かせるようなら私は許さないから」
(正直変わっていく自分が怖い…けど、こうして受け止めてくれる、私はそれが一番うれしいわ)

霊夢の身体が解れた所で本格的な攻勢に入る
325 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:34:36.88 ID:VMJ273kN0
ジュルッ チュチュ ジュルルッ

霊夢「はんっ!あぅっ!!何で乳首ばっかり…あぁっ!!!」

時間にして半刻(一時間)ほど、徹底的に乳首を弄る
感覚が麻痺しないよう定期的に左右の乳房を舐めしゃぶる

幽香「ふふ♪今日は霊夢の赤ちゃんって事でいいかしら?」

霊夢「ばっ///ばかぁ!ばかばかばかぁ!!」

真っ赤になって自身の顔を抑えるが、拒絶はしていない

霊夢「母親より胸の大きい赤ちゃんなんて居るものじゃないわよ!」

むにゅっ

幽香「んう♪」

むにゅっむにゅっ くにくに

幽香「エッチな手つきね…もぅ」

霊夢「人のオッパイしゃぶって乳首立たせるなんて全く…私が覆いかぶさるから、そこに寝てて?」

上半身同士が重なり、お互いの乳房を貪る二人しかし責められた時間の差で、霊夢がギブアップした

幽香「夢にまで見た霊夢のアソコ…ふふ、良いにおい♪」

霊夢「もぅ…ハァ…ほんとうに…ハァハァ…ばかぁ…」

ジュルルッ!!ジュチュ!!ジュルルルルッ!!!

霊夢「はぁああああああああああっ!!!」

身体を弓なりに沿らせ、絶頂を迎える霊夢
クタリと体を横たえ、目を瞑り肩で息をする
そして隣に体を横たえながら頭に手を当て我が子のように撫でる幽香
満面の笑みを浮かべ、無意識に幽香の乳首に吸い付く

幽香「ふふ…」(もし幻想郷に帰った後、離れ離れになるとしたら…嫌!!私はこの幸せ、逃したくないわ!)
326 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/11(月) 01:53:24.90 ID:VMJ273kN0
翌朝============================

霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」

幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」

ちゅっ   ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ

霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」

幽香「♪」

・・・

魔翌理沙「お…来た来た」

幽香「あら、随分早いのね?」

魔翌理沙「ん…まぁ、そりゃな…」

霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ

てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ

霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)

てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)

改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった

魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」

幽香、魔翌理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が

幽香「えぇ、期待してるわよ?」

私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
327 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 01:54:40.76 ID:VMJ273kN0
※訂正

翌朝============================

霊夢「おかげさまでグッスリだったわ…ありがとね幽香」

幽香「どういたしまして、今日から私も狩りに出るけど、そっちも頑張るのよ」

ちゅっ   ちゅる…んジュル…ちゅ・・チュッ

霊夢「…ん、これで頑張れるわ♪」

幽香「♪」

・・・

魔理沙「お…来た来た」

幽香「あら、随分早いのね?」

魔理沙「ん…まぁ、そりゃな…」

霊夢「どうしたのよ?)ボソボソ

てゐ「霊夢と幽香の隣の部屋だから…)ボソボソ

霊夢「け…結構壁しっかりしてたはずだけど)

てゐ「…まぁ小町の次に大きかったよ)

改めて恥ずかしくなり、耳まで真っ赤になった

魔翌理沙「で、だ、ベリオロス、このチームなら行けるだろ?」

幽香、魔理沙、てゐ、鈴仙の四人で狩りに行くようだ
聴いた事は無く魔翌理沙の口ぶりから強敵と言うのも伺える、が

幽香「えぇ、期待してるわよ?」

私自身全く問題ないという自信が身体から溢れる、どうやら向こうでかなり修行してたようだ
霊夢は自身の修行に対し一層気を引き締める
328 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:09:53.37 ID:VMJ273kN0
モガの森周辺、小高い丘===========

激しく陸上運動するとなれば裸だと逆にやりづらいから体操服を拵えた上で
運動に適し部外者に見られても平気な場所に移動する
まだ太陽が昇り切ってないため、日陰ではないが潮風もあり過ごしやすい

霊夢「この服動きやすいわね」

ミア「体操服、って言うにゃ、いやーでも念のため提灯ブルマ用意して良かったにゃ」

霊夢「あら、人気無いの?」

ミア「だにゃ〜動きやすさで言えばショーツ型になるし、被服面積で言えばトランクス型になるしにゃ」

霊夢「へぇ…」(ショーツ型…ねぇ、履くとなればかなりセクシーよね)

ミア「ルールは飛行禁止、以上にゃ、あの旗が立ってるところまで走ってくれにゃ」

霊夢「…結構あるのね」

ミア「時間制限は無いけど旗の下に飲み物置いといたにゃ
氷は大きめにしてあるけど時間かかれば生温い飲み物を飲む羽目になるにゃ、じゃ、スタート!!」
329 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:32:20.36 ID:VMJ273kN0
〜〜〜〜その頃・幽香のチーム〜〜〜〜〜〜〜

幽香「そういえば一緒に居た咲夜はどうしたの?」

魔理沙「ん〜、ちょっとアイツと喧嘩中だから」

幽香「そう…」

てゐ(・・・)「鈴仙と魔理沙はそっちの広い場所見て来てよ!狭い洞窟は私ら二人で行くから」

魔理沙「お、そうだな、じゃあ松明渡しとくから」

・・・

てゐ「私の知ってる範囲でよければ聞く?」

幽香「ええ、気が利くのね」

てゐ「前、幽香の位置に咲夜がいて、一緒に探索して、私は魔理沙の方についてたんだけど
洞窟で合流したらさ、魔理沙に向かってナイフ投げて来て
睨み付けるばかりで謝らないから魔理沙が怒っちゃって…」

幽香「…」

てゐ「流石に今のは咲夜が悪いって私たちも言ったんだけど
「なら私はこう言う事にならないよう一人で動くわ」って言って取りつく島が無くて…」

幽香「…そう」

てゐ「今孤立中なんだよねぇ…あとは映姫に相談したら動いてくれたんだけど、
不思議な事に柄杓が反応しなかったみたいだよ?」

幽香「…つまり、罪ではないって事?」

てゐ「解らないよね、咲夜の傍に居た鈴仙もあの行動は咎めたし非はある筈なのに…」

グォオオオオオオオオオォォォォ…

てゐ「ターゲットだ!広場に来たみたい!!」

幽香「わかったわ!」
330 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/11(月) 02:55:44.80 ID:VMJ273kN0
ドンドンドンッ

ガッ!ガキッ!

グォオオオオオオオオオオ!

魔理沙「おっとっと!!」

鋭い棘が氷を掴み、雪原をとんでもない敏捷性で動く
事前に草食獣のポポに対する飛びつき速度を見ておらず
早めに動いてなければその鋭い棘と爪の餌食となっていただろう

魔理沙「れーいせーん!!私の攻撃効いてるのか?!」

鈴仙「…傷は付いてるわよ!」

魔理沙「はぁ?!この速さでそんなに堅いのか?!反則だろ!!」

鈴仙「私の攻撃より全然マシよ!あと見たところ
毛皮が大きく見えるだけで筋肉はさほどでもないから攻撃自体は軽いわ
けどあの速度でおぎなってるわね!」

魔理沙「くっそー・・・こう速くちゃマスパどころか普通に当てるのも一苦労だぜ…
この銃に焼夷弾が積んであるのが救いだな…」

鈴仙「挑むのは早すぎたかしらね…?いえ、せめててゐ達が来れば…」
331 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:16:54.09 ID:fVfpWh2z0
=============================
兵器娘後衛待機

ハンコック「…ハラハラさせるね、とは言え何だかんだで激戦してただけはある」
(魔理沙の銃も変え時かな?技術が進んでようやく新しい弾頭が使えそうだし)

???「お、合流した、これでベリオロスは何とかなりそうね」

アオイ「・・・きな臭いわね?」

???「どう言う事よ?」

アオイ「微かだけど…招かれざる相手が居るって事よ」

=============================
雪原 〜幽香チーム〜


魔理沙「てゐ!幽香!!遅いぜ!」

てゐ「あら〜、こんなの相手に苦戦するとはらしくな…おっとぉ!」

ブンッ!!!

反射力でベリオロスの尻尾攻撃を避ける
マトモに食らえば四肢の一本や二本平気でもっていくに違いない

しかし、完全に懐に踏み込み、熾烈な攻撃を加えてる者が居る

幽香だ

幽香「この程度?攻撃の内にも入らないわ」

流れるような連撃が繰り出される、ベリオロスも負けじと前足での応戦をする
が、いたずらに被弾面積を拡大させ、魔理沙、鈴仙へ攻撃チャンスを与える事となる
しかも魔理沙はベリオロスの苦手とする焼夷(火炎)弾を装填しており
数秒で下がる、その数秒がこの後の展開を決定づけた
332 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:30:17.50 ID:fVfpWh2z0
ベリオロス、この個体はまだまだ若く
強敵と争った経験が皆無であった
楽に狩れる相手だとの油断が数秒の応戦と言う判断を下し、その結果…

ズザザザザザッ!!

幽香の攻撃を受けた左翼の棘が割れ、氷の上で止まらなくなっていた
右翼の棘によりなんとか制動こそ持ち直したものの
かなり動きが制限されている、しかもその右翼も
魔理沙の集中砲火によりボロボロである

焦るベリオロス、せめて数を減らさないと…
そしてターゲットにしたのは近くをうろつくてゐであった
右腕を基軸に氷原を駆る、その速度はまだまだ衰えていない

左腕がてゐの身体を引き裂こうとしたその瞬間

バババババッ!!

てゐ「ふふ〜ん、ひっかかった〜♪」

幽香が激闘中、てゐはこっそりシビレ罠を仕掛けていた

鈴仙「てゐ〜!でかしたっ!!!」

それも相手にされなかった鈴仙のベストポジションで
零距離射撃により右翼の棘を正確に打ち抜く、これにより
ベリオロスの雪上によるアドバンテージは無くなった
333 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:53:13.47 ID:fVfpWh2z0
幽香「ふふふ、無様ね」

加速も減速も覚束無いような相手に後れを取るようなメンバーは此処にはいない

てゐ「そぉーれっ!!!」

ゴォン!!

打撃が牙を伝い脳に響く、耐えきれず脳震盪を起こし動けなくなる

魔理沙「よくやったてゐ!!一旦休んでていいぞ!魔理沙様がやってやる!」

ドガガガガガガガガッ!!!

頭部への高速発射、ベリオロスの自慢の牙は折れ、息をつくことも許さない
加えて鈴仙の攻撃により、さらなるダメージが加算される
ただ、それで終わるわけがない

ズガァアアアアアアァァァァッ!!!!

トドメの幽香による短距離圧縮マスタースパーク
ベリオロスは横たえたまま、動かなくなった、永遠に

魔理沙「お疲れさん!やったな!」

てゐ「う〜海村の暑さが恋しいよ・・・」

鈴仙「・・・」

幽香「・・・」

魔理沙「こりゃ…居るな…」

???「鈴仙!!」

パァン

超制動でギリギリ避けた、タダ者じゃないが敵ではなかった

鈴仙「!びっくりした、どうしたのよ?」

???「こっちの台詞だよ!タダ者じゃない奴が目覚めようとしてるよ!
退くのも闘うのも自由、ちょっとだけ猶予があるから急いで決めて!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第六章・ 兎と巫女と魔法使い  =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
                       終了
334 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 01:54:15.13 ID:fVfpWh2z0
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜=====第七章・ 暴食  =====〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






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335 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 02:08:59.23 ID:fVfpWh2z0
てゐ「役目は果たしたし、帰ろう?」

魔理沙「え〜、勿体ないぜ、挑んでみたい」

鈴仙「てゐの意見に賛成…したいところだけど、ごめん、判断は幽香に託すわ」

???「無論ヤバそうなら介入するよ?」

幽香「そうね…正直不完全燃焼だし、挑むだけ挑みましょうか」

???「は〜い、じゃ、今度は誤射しないでね?」

・・・

気配のする場所から少し離れて状況を伺った

グ、ゴゴゴッ

ガカァアアアアン!!!

厚さ数mの氷を砕き、巨大な生き物が姿を現した
大きな図体にアンバランスな細い脚、そしてここまで漂う異臭…

てゐ「ゲホッゴホッゴホッ!」

鈴仙「う…ゴホッ」

魔理沙「うっぷ、なんだこりゃ?!」

辺りを見回した後、その生き物はベリオの死体に向かい、かぶりつく
あの堅い甲殻をものともせず砕き、肉を食い千切る

その様子をただ黙って見ていた…
336 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 02:21:22.78 ID:fVfpWh2z0
〜〜その頃の霊夢〜〜

霊夢「はー、はー、ひぃい〜…温いぃ…」

ミア「お疲れにゃ、結果は残念にゃ」

霊夢「はぁ、はぁ、ば、バカにしてるつもり?」

ミア「…そうかもしれにゃいよ?」

霊夢「・・・」(ギロッ)

ミア「…少なくとも、現状では新しい武器を渡すことはできない、それだけは確か」

霊夢「…はぁ、で?次は何するのよ?」

ミア「来た道を両手を上げて戻る、走って」

霊夢「はぁ?!」

ミア「その後に追って指示出す、リミットは日没前」

霊夢「〜〜…やってやろうじゃない!」
337 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/01/16(土) 02:43:10.41 ID:fVfpWh2z0
雪原=====================
〜幽香チーム〜

てゐ(相手は鬼以上に…強い!!)

鈴仙(あの唾液、触れたらやばいわ、甲殻が溶けてる…)

魔翌理沙「…うへぇ」

幽香「…」

地を駆け、飛び出す幽香
その姿を見て我に返り、三人とも少し遅れて走り出す
その足音も音も聞こえる範囲、そして視界にも映る

が、一向に食べるのをやめない、イビルジョー

幽香が一突きにする、外皮自体はそれほど硬くない
が、よく見れば夥しい傷跡があり、程なくしてその内の一つと化した

てゐが顎を殴る、骨に響き、音を上げたのはてゐの方だった
手が痺れ、武器を落としてしまう

鈴仙が撃つ、手応えこそあるものの筋肉が塞ぎダメージにならない

魔翌理沙がベリオロスに使わなかったマスタースパークを放つ
一歩よろけた、が、それまでだった、ここへきてようやくイビルジョーは四人を《敵》と認識した
338 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:03:12.71 ID:fVfpWh2z0
ゴァオオオオオオオオオオォォォォォッ!!!

ビリビリビリ

てゐ「あぁああああぁぁっ!!!」

イビルジョーが咆哮する、口元に一番近いてゐの耳に深刻な影響を及ぼす
平衡感覚を失い、てゐはその場に俯せになる

当然そんな大チャンスを逃すはずがない、後ろ足にててゐを掴む

てゐ「きゃぁあああああああぁぁぁっ!!」

衝撃、爪の斬撃によるダメージはその防具により良く防いでいた
が、ベリオロスを貪り食っていたその顎が見る見る近づく…

ダァン!!

鈴仙の力でピンチを凌いだ
そのまま鈴仙が小脇に抱えて一旦避難するものの、てゐの戦闘続行は不可能だった

隙には違いないと魔理沙が射撃を敢行する
それが間違いだった
混乱状態と言う油断があったのだろう
イビルジョーの傷跡は戦い慣れしたその証
顎を器用に使い氷塊を魔理沙目掛けぶつけてきた

魔理沙「や、やべぇ…っ」

ボンボンボンボンッ!!

大口径機銃の線が氷塊を砕く

ハンコック「魔理沙、リタイアよ、下がりなさい」

魔理沙「…助かった…っ」

残り二人、だが、鈴仙に士気はもうない
幽香は大声で叫ぶ

幽香「私達は棄権するわ!!!あの化け物をお願い!!」

刹那、数人の兵器娘が猛スピードで四人を連れ出す
後から聞けば、ハンコック所属の艦載機部隊らしい
339 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:26:59.32 ID:fVfpWh2z0
・・・

アオイ「片付いたわ、ベリオロスの分の報酬も入るし…ペナルティは無いから」

幽香「そう…」

アオイ「あの個体へのリベンジは無理よ」

幽香「わかってるわ」

周囲の地形を考慮し、ハンコック艦載機による500kg相当(正確には454kg)の徹甲爆弾を叩きこむ
巨大なハンマーで叩き潰されたようになったのが見えた
その後残骸の回収、研究にハンコックは残り、アオイ他2名の兵器娘により帰路についている

幽香「…てゐの様子見てくるわ」

・・・

てゐ「あ、ゆーか?」

幽香「あら、足音でも聞き分けたの?」

てゐ「うん、まだ頭がキンキンするけどね…」

鈴仙「外傷は特にないわ、耳の方もすぐに回復する、ただ…」

てゐ「武器…」

鈴仙「多分もう絶望的ね」

幽香「…魔理沙は?」

鈴仙「考え込んでる、そっとしてあげて」

幽香「…次は」

鈴仙「?」

幽香「次は勝つわよ!!」

鈴仙「?!」

てゐ「…うん!」

鈴仙「…よかった、うん!私も悔しかったわ」

てゐ「それに怒った時の幽香のが怖いしね!」

幽香「…後で覚えておきなさい?」

てゐ「あっあっゴメン!!今のナシ!許して!!」

幽香「…ふふ」
340 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 03:43:16.88 ID:fVfpWh2z0
〜〜そのころの霊夢〜〜

霊夢「はっ、はっ、はっ…」(何コレ?!腕上げただけでこんなに疲れるの?!)

ミア「ん、タイムアップ、足元も暗くなるし今後にも響く、今日は帰りだよ」

霊夢「はぁ、はぁ、はぁ…お水…」

ミア「はい、どうぞ」

霊夢「んぐっんぐっんぐっ…じょっぱい…」

ミア「他に飲み物は帰らなきゃ無いから」

霊夢「く…うぅ…お腹すいた…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

霊夢「お、おがえり〜…」

幽香「ただいま・・・・なんてポーズとってるのよ…」

全裸で机に突っ伏し、足と手を伸ばし、その様はまるでエビのようだ

霊夢「ぎんにぐつうよ…あたた…ご飯食べた後キて…動けない…」

てゐ「せめて何か着ればいいのに…」

霊夢「着てたふぐ、汗だくで着てられないんだもん…そっちはどうだったのよ?
浮かない顔してるけど…ぉおおおっ!!!」

幽香「ベリオロスは狩ったわ」

霊夢「そう…あったったっ…こっちは明日休みなのが救いよ…」
341 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/16(土) 03:50:25.28 ID:LYVFQ2rJ0
ああ
342 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:10:58.04 ID:fVfpWh2z0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
研究所

永琳「このギィギの毒…相当厄介ね、一定以上の妖怪なら問題ないけど
そうじゃないなら…予防接種込みの血清を作らないと…」

???「ふむ…資材は必要?」

永琳「今回は大丈夫、でも…貴方達自身は飲まないのに造詣に深いのね」

???「そういう生き方しちゃったもん」

永琳「生き方…ね、そう言えば貴女達の影響でだいぶ生き方に変化の出た住人がいるわ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
寒村上空、眼下は雲に覆われ満天の星空と満月が見える
しかもオーロラまで、まさに大空の宝物庫だ、そこに飛ぶ影が1つ…?

フラン「…えいっ!!」

スッ       ピコッ

フラン「あう!完全に後ろ取ったのに…どうして〜?」

レイナ「月を背後にすれば出来るでしょ?影、それ見てたの」

フラン「うぅ」

レイナ「でも、気配の消し方は最初のころより凄く上手になったよ」

フラン「えへへ…」

ぎゅっ

フランドールがレイナの腰を抱きしめる

フラン「…怖がらないんだね?」

レイナ「うん」

フラン「私が力を使えば壊れちゃうんだよ?死んじゃうんだよ?」

レイナ「うん…」

フラン「…やだ、私がやだ、レイナが壊れたら私が嫌!!」

レイナ「…」
343 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:38:24.00 ID:fVfpWh2z0
フラン「貴女達が来てから、御姉様も随分丸くなった、というか肩の荷が下りたような、
そんな顔してる、うん、パチュリーも喘息がだいぶ良くなったし
美鈴も超えるべき相手が出来たって本当に嬉しそうに話すんだよ?」

レイナ「…」

フラン「レイナは私の事、特別扱いせず、ありのままぶつかって来てくれて
この短い間、沢山叱ってくれたしたっくさん褒めてくれた、何より私に世界への鍵をくれた」

レイナ「…」

フラン「お母さん、が居れば多分こんな感じだったかもしれない、けど………
私、こんなに強くなった、狩りだって皆と一緒に行ける…」

レイナ「…」

フラン「・・・レイナ!私、貴女が好き!!大好き!!!
レイナは私の事、どう思ってるの?」

レイナ「私も、よ、ありがとう、告白してくれて、アゴあげて…口軽く開けて…そうそう、目、閉じて」

ん、チュ…れちゅ…んちゅ…

フラン「あふ…」

レイナ「吸血鬼でも身体は冷えるし疲れるでしょ?下降りよっか」

フラン「待って…今日この日の事…この目に焼き付けておきたい…この満月の元に…」
344 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 04:57:45.88 ID:fVfpWh2z0
〜寒村〜
・食堂・

レイナ「何飲みたいの?奢るよ?」

フラン「…ね、今日は奢りっこしない?♪」

レイナ「…いいわよ♪」

::::::::::::::::::::::::::

幽々子「…あらあらぁ♪)

紫「ふふ、あの二人良い肴じゃない?」

さとり「…そんな風に言うのは好ましくないですね」

紫「あら?この食堂には沢山人が居るのよ?誰の事なの?」

さとり「・・・」

ヤマメ「顔赤くしてるって事は見ちゃったんだねぇ、ちょっと教えちゃくれないかい?」

さとり「…あの二人、凄い信頼、絆で結ばれています、まさに切っても切れない関係でしょう
例えどちらが欠けても、残った方は遅かれ早かれ運命を共にする、それほどの絆です」

紫「ん〜、これはちょっかいかけるのはダメってことね…でもいいわ、あの表情からそれが伝わってくる
あの顔を見ていたらこっちまで笑顔になるわ」

ヤマメ(紫はいつも薄ら笑い浮かべてるじゃないかい…)

さとり「ブっ!!ゲホッゲホッ!!!!」

紫「きゃっ、もぉ、何を読んだのかしら?」

幽々子(我が彼女ながら、本当に気付いてないのねぇ…)
345 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/16(土) 05:18:43.77 ID:fVfpWh2z0
海村=========================
霊夢の部屋

霊夢「あ〜気持ちいい〜〜〜♪」

氷結晶を元に適度に循環させた生体冷却装置だ、変形式パッド型の装置により
適温にすることで凍傷にならずに気になる所の筋肉痛を和らげる優れもの
機材も氷結晶もミアが調達したが「装置は幽香で、氷結晶はてゐからのプレゼント」と
幽香とてゐ個別に渡した

幽香(直接渡さないのは…ケンカって訳でもなさそうだし、何かあるわね…?)
てゐ(問いただせば話してくれるだろうけど…まぁ良いかな)

幽香「…で、てゐ、何故貴女が霊夢に張り付いてるの?」

てゐ「昨日丸々譲ったんだから良いじゃないか、ふふ、柔らかい、幸せ♪」

幽香「・・・あのね」

てゐ「それとも私の前じゃ霊夢に甘えられないからやきもちやいてるの?」

む…!

挑発に幽香が動く、しかし敵意やプレッシャーの類は無かった

ぎゅっ

てゐと反対側の方に抱きついた、そして二人で霊夢の身体を堪能する

霊夢「あっ…そんな…///」

動くとパッドが外れるので動けない、またあの痛みが襲ってくると思うと強張ってしまう
まるで拘束具のようだ

その姿の霊夢を尻目に二人掛かりで堪能する
二人の責め方はこの状態でも気持ち良いだけに生殺しであった
346 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:18:30.77 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜翌日〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハンコック「新しい武器、出来たよ」

魔理沙「おお、待ってたんだぜ!」

前の武器と比較し銃身が伸びたのと弾倉部分に劇的な変化がある

幽香「これは?」

ハンコック「12,7mm弾幕仕様、幽香さんなら知ってると思いますね」

幽香「…?」

ハンコック「ほら、アオイと…」

幽香「…アレね」

356mm砲弾幕対応、見様見真似でコピーされたあの重火器だ

ハンコック「正直プロトタイプでしたから開発に実験が立て込んで、ようやく実用化したのです」

魔理沙「へぇ…重さは変わらないんだな」

ハンコック「以前のライトカスタムよりずいぶん威力が上がってるからね、ただし欠点があってね」

魔理沙「む?」

ハンコック「使用者の嗜好と生体エネルギーに依存、つまり魔理沙の場合火炎属性を含む貫通弾しか撃てないから
解りやすく言えばチルノさんなら氷結弾になるかな」

魔理沙「…つまり相手によって弾薬を使い分けられないのか」

ハンコック「全般的に強化できたけど逆に苦手になってくる相手が出てきたってことね」

魔理沙「ふーん、ま、ありがとよ!」

ハンコック「どういたしまして」
347 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:36:22.69 ID:S7HqIGHs0
魔理沙「で、よ、コレなら昨日のアイツとはやりあえそうなのか?」

ハンコック「…可能性はあるよ?回収した外皮を打ち抜けるし、ただね?オススメしない」

魔理沙「…そっかぁ」

ハンコック「二連装にしたり20mmエリコン機銃使えるなら問題なくいけるかもだけど
軽量化、抑反動化の課題が残るね、まぁ、倒せるようになるまで処理はしておくから」

魔理沙「ま、たのんだぜ、折角だし試し撃ちは良いか?」

ハンコック「………そうね、万が一を考えたら実戦じゃ駄目ね」

魔理沙「む…」

幽香「いいわよ?やってきなさいな?」

てゐ「変に止めたら集中出来無さそうだしね〜」

ハンコック「ありがとうございます、じゃあ折角なので寒村方面から来れる方を探します」

鈴仙(私達への口調が違うのは魔理沙が敬語嫌がっての事かしら?それとも信頼?)「今から?」

ハンコック「増援で来たP-47にでも送ってもらいます、希望者がいれば、ですが」

・・・通信中・・・

サクラ「はい、こちらサクラ」

ハンコック「唐突で悪いけどこっちに寄越せそうな人材居る?編入手続きはやっておくから」

サクラ「二人ほどソッチに行けないか丁度相談しに来た、待ってね〜…」

・・・・・・・・・

ハンコック「来るそうです」

幽香「じゃあ、待ちましょうか」
348 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 03:52:53.63 ID:S7HqIGHs0
〜〜〜〜〜寒村〜〜〜〜〜

文「じゃあ行けるのですね!」

サクラ「着々と向こうの受け入れ態勢も整いつつあるって事かな」

村紗「催促して良かった、荷物は?」

サクラ「あとで届けるよ、鎧だけ着て武器持って来て」

村紗「了解」

サクラ「じゃあと一機…誰か居るかな?」

文「一機?」

サクラ「うん、私一人乗りだからさ」

文「なら競争しません?速さには自信あるんですよ?」

サクラ「…もし遅いようなら尾翼に吊るすからね?判定は村紗さんかな?」

・・・・・・・

文「口ほどにもないですね、もう半分過ぎちゃいましたよ〜?」

・・・

サクラ「ふーん、言うだけはあるじゃない、遊覧飛行はおしまいだけど、勘弁してね」

村紗「う…うん」

・・・

文「私の勝ちですね、水平線に村が見えてきまし…」

ガォオオオオオオオオオオオオオ!!!!

文「急降下?!!!はっ!はやっ!はやいっ!!」

・・・

サクラ「審判がノビちゃこれは無効かな…またこんど競争しようね」

文「ええ…」(同着…ですがこの私に追いつくだなんて信じられません)
349 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:08:32.03 ID:S7HqIGHs0
パコンッ

村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた

フランクリン「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」

サクラ「いたた…」

フランクリン「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」

文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)

フランクリン「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」

文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」

文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場

フランクリン「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」

文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」

咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」

サクラ「私?」

咲夜「覚えてないの?」

サクラ「初対面ですよ〜」

咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
350 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:12:22.86 ID:S7HqIGHs0
>>349訂正、月間空母姉妹艦フランクリンはお空のパートナーでした

パコンッ

村紗を新しくできた部屋で寝かせた後、軽い拳骨を受けた

ハンコック「これから狩りに行くと言うのに失神させるなんて…」

サクラ「いたた…」

ハンコック「まぁ二人だったから良いけども…文さん?」

文「は、はい!」(このクラスだと緊張しますね…見た目は相違ないのに…)

ハンコック「今まで組んでたブラックウィドウは居る?」

文「ふーちゃんですか?・・・そういえば此処に来るのを伝え忘れました」

文のパートナーであるブラックウィドウ、P-61のC改良型で相当な高速
文は見失いやすいとのことでレーダー搭載機が選択され、
霊夢を同性愛に目覚めさせるきっかけを作った温泉騒動にて登場

ハンコック「じゃあ連絡しておくから問題ないですよ、今日はこのサクラと組んでください」

文「はい、あ、咲夜さん、レミリアさんが手紙が来ないって心配してましたよ?」

咲夜「そう…わかった・・・貴女は…!」

サクラ「私?」

咲夜「覚えてないの?」

サクラ「初対面ですよ〜」

咲夜「…シラを切るならそれでも良いわ」
351 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 04:36:19.79 ID:S7HqIGHs0
敵意をむき出しにした後、咲夜は立ち去る

サクラ「…察するに先行部隊の同型機で何かあった?」

ハンコック「確かにティガレックスの撃退時に接触報告はあるよ、
でも他の幻想郷住民と違い、交戦には至らなかったとあるね」

サクラ「・・・ふーん、まぁいいや、今日は文さん、よろしく!」

文(特ダネの空気ですが聞けそうにないですね…)「え、はい!よろしくです!」

・・・・

咲夜(あの顔見たら思い出してきたわ、私のナイフを当てたのに、一瞥して淡々とティガレックスを攻撃し追い払った…!
それこそ小石かなんかが当たったみたいに!!まるで脅威として見ても居ないなんて!!!!
時を止めてもみたけど分厚い空気の壁で近付く事も出来なかった、私のプライドはズタズタよ…)

相手が悪かった、としか言いようがない
相手は初期量産型でも機銃弾を200発以上受けて生還する様な重装甲機体
しかもその出力から発せられる乱気流は軽い機体が居た場合操縦に支障が出るほど
当然ナイフ投げではどうにもならない
そして咲夜が銀より比重の重い鉄にしたのも此処へ来てからである
銀の採掘が出来ない、と言うのもあるがこの世界で生きる上で単純威力の高い鉄への移行は正しかった
そして予行演習及び次の武器にクシャルダオラを狩りに行くのはもうちょっと先の話
352 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 06:13:46.22 ID:S7HqIGHs0
==================================
300というか350超えてるのでハンターランク順の表にします
G級〜上位後半はまだ誰も居らず、非戦闘員も居るためにとりはじめ表に居ない人も

上位の中堅(上位リオレウスとかその辺りを狩れる程度の能力)

八雲 紫 (リーダーとして動く、虫部分を式にした操虫棍を使う、能力は高いが仕事の意欲が問題)
西行寺 幽々子 (紫と相性の良いタフネスファイター、扇型の双剣使い)
伊吹 萃香 (金棒型の大剣使いのオールラウンダー、ケガ率(軽傷)が多い)
黒谷 ヤマメ (自身の糸を利用した超長距離双剣『黒死』を使う、そして落とし穴の質が良くPTの人気が高い)
星熊 勇儀 (拳を模した双剣を使う、瞬間火力では最高…が、今は療養中)
八坂 神奈子 (ガンランス使い、早苗の教導を買って出ている)
古明地 こいし (無意識に武器を選択、意識外からの攻撃はモンスターにも有効、が、関係のない相手も居る、打倒上位赤フルフル)
聖 白蓮 (スラッシュアックス使い、急所狙いで部位破壊素材が揃わず、武具の更新が悩み)
レミリア・スカーレット (ランス『グングニル』使い、武装は目下改良中)
古明地 さとり (ライトボウガンからの睡眠、麻痺戦法を使う、相手が本能だけで動くと苦手)
秦 こころ (相手に合わせ武器を選ぶタイプ、金策が最大の敵)

上位の初期(上位のクックと戯れる程度の能力)

魂魄 妖夢 (太刀使い、昇格試験を控えやる気十分)
四季映姫 (片手使い、連携を重視し的確だが小言を嫌い組む人が少なくなっている)
風見 幽香 (盾無し高威力ガンランス、霊夢と添い遂げてから昇格はストップ、実力は十分)
小野塚 小町 (鎌型の太刀使い、距離を操り間取りが得意)
チルノ (氷武器使い、妖精の中での出世株、寒冷期の為力が増している)
寅丸 星 (ランス使い、レアには事欠かないが仕舞った場所を忘れる、ターゲットが複数の場合それも忘れたりする)
比那名居 天子 (ハンター比で体力200相当のタフネスと緋想の剣によりこの位置に、ラギアクルスが目標)
永江 衣玖 (雷属性の武器使い、したがって雷に強い相手は苦手、リオ夫妻キラー)
火焔猫 燐 (双剣使い、特に強い動物的感と連携にて上り詰めた、火耐性アリ)
雲居 一輪 (ヘヴィ使い、典型的砲台である、モノブロスを諦めシェンガオレンを討伐した)
八雲 藍 (片手(式)使い、紫と離れ橙の教導に勤しむ)
洩矢 諏訪子 (チャージアックス使い、祟りをのせて切り刻む、長期戦ほど有効、が、今は冬眠一歩手前ガノトトスがトラウマ)
藤原 妹紅 (片手使い、闘争と不死身をウリに進んできてはいるが痛い物は痛いようだ)
射命丸 文 (片手…に見せかけた双剣、鎌鼬により出もリーチも文句ないが一撃一撃が軽いので打開策を見出すため新天地へ)
東風谷 早苗 (片手及び呪符、諏訪子と共にガノトトスに躓き、本人は回復してきた)
アリス・マーガトロイド (操人形棍、実力十分だが上海の改良に時間を割かれがち)
パチュリー・ノーレッジ (ライト使い、喘息の症状はだいぶ良くなった、武器弾幕化によりヘヴィ移行中)
封獣 ぬえ (ランスがお気に入りなオールラウンダー、課題は金策)
霧雨 魔理沙 (ヘヴィ使い、前述のとおり強化し、練熟訓練に入った)
紅 美鈴 (拳型双剣使い、フランと組んでる分昇格が遅れている)
村紗 水蜜 (ハンマー使い、カブレライト製ハンマーに更新し上位昇格)
ルナサ・プリズムリバー (弦楽器タイプの狩猟笛、対状態異常を封殺、知略家から良く誘われる)
メルラン・プリズムリバー (管楽器タイプの狩猟笛、攻撃力を増加、鬼等から良く誘われる)
リリカ・プリズムリバー (ピアニカタイプの狩猟笛、スタミナを増加、よく狩りに誘われて嬉しい)
メディスン・メランコリー (操人形棍、必ず毒にさせる、クシャルダオラは彼女にとって金策目標)
353 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/18(月) 07:09:14.96 ID:S7HqIGHs0
下位の最上(弱個体の古龍も相手に出来る程度の能力)※ちなみに問題は遭遇、レーダーに映りやすいクシャルダオラ以外見つけにくい

十六夜 咲夜 (片手投げナイフ使い、殆ど解明しているが、とある要因で停滞中)
フランドール・スカーレット (大剣『レーヴァテイン』使い、スピード昇格し、上位確実、モンスター待ち)
レティ・ホワイトロック (チャージアックス使い、寒冷期により能力上昇、モンスター待ち)
犬走 椛 (片手剣使い、自動マーキングの便利さがウリ、火力不足でモノブロスを逃がし、修行中)
ミスティア・ローレライ (爪型双剣使い、ナナ・テスカトリが目標)
上白沢 慧音 (オールラウンダーで研究所とかけ持ち、よって資金はあるが狩る時間が無い)
八意 永琳 (弓使い、彼女も掛け持ちだが、色んな意味で凶悪な弓を使った際、少し怖がっている)
秋 静葉 (片手剣使い、寒冷期に入ってクールダウン、常に秋と言う噂のユクモ村に興味津々)
秋 穣子 (片手剣使い、静葉と同様で採集依頼や雑魚討伐など簡単な物を受けている)
鍵山 雛 (スラッシュアックス使い、諏訪子よろしく厄を流し込むにはこっちのが都合が良いようだ)
二ッ岩 マミゾウ (近接武器好き、本人は専ら採集をメインとしている)
蘇我 屠自古 (雷属性使い、グラビモスに浄化(浄火)されかけて対策中)
小悪魔 (ライト使い、フランドールがトントン拍子で登ってった為昇格を焦っている)

下位の熟練(クシャルダオラにも挑める程度の能力)

橙 (双剣使い、雪山での活動が芳しくなく海村に移動、動きがかなり良くなった)
因幡 てゐ (ハンマー使い、武器はどうやら運よく見つかったようだ、寒村は苦手)
鈴仙・優曇華院 (拳銃使い、あまりにも低火力な為ライトへの移行も考えている、寒村は苦手)
水橋 パルスィ (気まぐれに武器を使う、他者に嫉妬したいがためこの位置に居るとかなんとか)
ナズーリン (双剣使い、実力はあれど本能が邪魔をする、草食相手なら問題なし)
宮古 芳香 (拳型双剣使い、ほぼスプラッタされ復旧ごとにパワーが増している、無事(?)な部位は頭)
多々良 小傘 (傘型大剣使い、逆に驚かされることが多数、自信喪失気味)

下位の中堅(飛龍に挑む事の出来る程度の能力)

大妖精 (弓使い、狩りに行くのはチルノに誘われた時だけ、いつもは採集している)
博麗 霊夢 (符と陰陽銃(ダブルライト)使い、一ヶ月のハンデからジワジワ上りつつある、目の療養&トレーニング中)
サニーミルク (太刀使い、回復力以外の基礎スペックでは人間に劣る)
ルナチャイルド (太刀使い、故に連携にて相手を仕留める技法を研究した)
スターサファイア (太刀使い、兵器娘協力の結果かなりモノにし、先日リオレウス撃退まで追い込んだ)

残ったキャラは裏方仕事をやってたりします

==================================
354 : ◆vDejidqJ6g [sage]:2016/01/25(月) 21:17:40.19 ID:qQjs6yvX0
文「しかし…」

裸、裸、裸、狩りに行く直前以外服を着る事が無い状況は文には初めてだった
当然のように胸を揺らしながら身振り手振りで狩りに行く大まかな作戦を示唆する小町のチームがあり
その隣で平然と黄金米とリュウノテールのカツ丼を食べている幽香…

幽香「で、どうするの?」

文「へ、あ、ふぇ!!?ハイ」

完全にのぼせている

鈴仙「あー…まぁ、三日もすれば慣れるわよ」

文「で、ですよね…」

幽香「…水没林に行きましょうか、文にも泳ぎに慣れて貰わないと困るしね」

文「どんな相手がいるんですか?」

幽香「それを調査するの」

文「へ?」

てゐ「天子のチームの兵器娘が水域を派手にぶっ飛ばしちゃって、拡張した水域を見て欲しいって」

鈴仙「天子のチームが引き続き行く予定だったのだけどこういう任務ならピッタリだと思うわ」

文「い、異存はないですよ?ええ…」

てゐ「んじゃ、伝えてくるよ」

お尻を振って駆けて行くてゐ、確かに文も女性であり裸も見慣れていて
ファインダーを覗きシャッターを切ったこともある、が、今回は向こうから見せに来ているようなもので
その立場の逆転に大いに心が揺れた…
355 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 21:41:36.81 ID:qQjs6yvX0
=======火器試験場========
〜その頃の魔理沙とハンコック〜

ハンコック「じゃあ、試しにこれとこれでおねがいねっ!」

ノリが軽い、かつて霊夢の前でも見せた姿だ

魔理沙「ああ、しかし人前と実戦のテンションからそのプライベートのテンションは面食らうぜ」

ハンコック「メリハリ付けるのが合理的だなぁ〜って思ってさ」

ドドドドド・・・・

ガガガガガガ・・・・

以前の機銃では壊すのに時間のかかったターゲットが発泡スチロールのように砕ける


魔理沙「いい感じだぜ!」

ハンコック「う〜ん、悪くは無いけど…」

魔理沙「お前が難色示すのかよ!」

ハンコック「あ、そうそう、新しく配備された機体、何種類かいるから武器をちょっと見て見ない?
面白いのがあるかもよ?」

魔理沙「お!見せてくれるのか?」

ハンコック「うん、というか…そもそも隠してた覚えはないけど…」

魔理沙「そうか?悪ィ、なんか近寄りがたい雰囲気ってのがあってな…」

ハンコック「まぁまだ50日位だからね〜これから改善すればいいのさ、じゃ、来れそうな相手に連絡するね?」
356 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 22:45:38.62 ID:qQjs6yvX0
ハンコック「…という訳ですので貸していただければ…」
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ツバキ「うーん…補用に入れた機体で、動かせそうな娘を送るよ」
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ハンコック「助かります!」

魔理沙「ツバキ、だっけか?ソイツと話してるときのハンコックはなーんか腰低いんだよな…」

ハンコック「相手が相手だもん…正直規格外だよホント…」

魔理沙「へ、へぇ…」

ハンコック「そういえばその愛娘がこの海村に居るけど…会う?」

魔理沙「お?そうだな、折角だしこの機会にお前ら兵器娘たちと仲良くなるのがいいかもな!」

ハンコック「…驚かないでね?」

・・・10分後・・・

背丈はスカーレット姉妹と大差ないが、胸は美鈴より大きな娘が現れた

???「初めまして、イチカと言います!いろはの伊に、知るの文字と、夏の漢字を合わせ伊知夏です」

今まで遭った中で一番強い、しかし、怖さは一片も無かった

魔理沙「あ、あぁ、よろしく…だぜ…」(な、なんだ?身体が勝手に動いて…)

・・・

その時間はとても長かったのか、短かったのか、魔理沙には解らない
ただ、確かな事は意識が戻った時にはイチカの乳房にむしゃぶりついてた
その後も、胸に顔を埋め、乳首を吸い、もう片方は指で弄る
その魔理沙を慣れた手つきで撫でながら聖母のように見やる

魔理沙(と、止まらないぜ…なんだってんだコレ…うぅ…身体が言う事聞かない…)

ハンコック(傾世元禳の力…ツバキに比べたら完全ではないけどホント驚くわ
信頼してない相手に発動し例え敵意を以ってしてもすぐに戦意を失い、問答無用で肉欲に溺れさせるなんて…でも
『犯 さ れ る の は 力 を 使 っ て る 側』なのが欠点かしらね?しかも
『常 時 発 動』だから人が多いと輪姦されちゃう諸刃の剣…)
357 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/01/25(月) 23:10:59.59 ID:qQjs6yvX0
魔理沙「しゃ、しゃすがにくちがもううごかにゃいんだぜ…」

イチカの胸を唾液塗れにしようやくその宴は終わった

ハンコック「イチカは大丈夫?」

イチカ「流石に慣れてるからね…あはは…でも今は立てないや」

御す力も回数を重ねるごとに上がるが、同様に感度自体も上がっていて
簡単に言えば高防御低体力の身体から紙防御超体力の身体となっている

イチカ「ま、とにかく、模擬戦場の相手を務める前に幻想郷の皆と親睦して
傾世元禳が発生しないようにしなきゃね…っと・・・・そうなると皆に当分犯されるんだよね…ぇ
戦闘担当だけで良いとは言え50人以上…かぁ」

ハンコック「・・・がんばって」

…兵器娘は兵器娘の問題が山積みのようだ
358 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 15:21:04.03 ID:1YfgZH/Z0
そんなことをしてる間に一報が入る
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ツバキ「もしもーし、ツバキですよ〜っと」
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ハンコック「いかがしました?」
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ツバキ「単刀直入に言うと、回せる機体なかった、だから来て欲しいのよ、ウチの世界まで」
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ハンコック「わかりました」
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ツバキ「じゃ、来る時言って、転移させるから」

ハンコック「さっき連絡があったんだけど、補用機は回せないのでこちらの世界に来るようにだって」

魔理沙「ほ、ほうか…」

キョロキョロ見渡し、棒で地面に字を描く

 何か書けるものある?

口が疲れ筆談にしたいそうだ、すぐに紙とペンを差し出す

魔理沙「霊夢とにとりも誘っていいか?」

ハンコック「いいよ、じゃ、向こうに連絡入れてみる」

==============

ハンコック「二つ返事でオッケー出したって」

魔理沙「じゃ、霊夢の部屋に行くか」
359 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 15:44:31.11 ID:1YfgZH/Z0
・・・

ハンコック「霊夢さん?」

霊夢「うー?あー、何よ〜?」

ハンコック「私たちの世界に見学に来ませんか?」

霊夢「へ?」

ハンコック「魔理沙さんや、にとりさんも一緒ですよ?」

霊夢「ん〜、行く、筋肉痛だから飛ぶけど」

ハンコック「じゃあ、お乗りくださいな、にとりさんも直に来るよ」

10kmほど行った沖合、近くに船の姿は無し

ハンコック「じゃあ…」

ハンコックの船体を出す、相変わらず大きい
艦橋の位置に座ったら遠くから飛行機が近付く
接近した後速度を緩め、誰か降りてくる、にとりだ
そしてゆっくりと加速していく船体…

ハンコック「どうぞいらっしゃいませ、貴女達を歓迎します」

にとり「やっほ〜こっちは暑いね〜って、ふ、二人とも裸?!」

魔理沙「慣れちゃったからな」

霊夢「そういえば服を着る方が違和感あるのよね…慣れって怖いわ、で、いつごろ行けるの?」

ハンコック「さっき連絡入れたから…来た」

巨大なスコールが姿を現す、分厚い雲と大雨、強風を伴い接近する
内部に入ると暗いと言うより濃い紫色で塗りつぶされたようだ
目玉が無いだけで紫のスキマとだいぶ似ている

ハンコック「到着ですよ」

季節は春と言ったところか、随分過ごしやすくなっている

ハンコック「流石に肌寒いかな?じゃあこれ」

兵器娘の着用している甚平の上だけを渡される、着用も手軽で材質は不明だけど寒さは無くなった

ハンコック「ついてきて?挨拶するから」
360 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 16:00:03.35 ID:1YfgZH/Z0
案内された先には頭に薄いピンクのバラのような髪を両脇に付けてる黒髪で長髪の娘がいた
聞いた話だと「伊勢椿」という椿の一種で、東洋の薔薇とも言われている、無論棘は無い

ツバキ「初めまして、伊勢 椿と申します、伊勢でも椿でも好きなように呼んで下さい
今日は陸海空の模擬戦を見て貰おうかな、じゃあこのゼッケンしてくださいな?」

黄色のゼッケンが渡される

ツバキ「これは見学者のマークで戦域から出るまで外さない事、さもないと命の保証はないよ?
一応ガイドとして私とハンコックちゃんで護る心算だけどね
何かリクエストはあるかな?」

魔理沙「空が見てみたいぜ!」

ツバキ「はいはい、私たちはあまり高く飛べないから高い所から見たいときは艦載機を護衛に付けるよ」

魔理沙「お、じゃあ頼むんだぜ!」

ツバキ「では、二式水戦と…」

ハンコック「F6Fを出します、ガイドも出来ますが私たちに質問したいならちゃんと伝えられますよ」

短髪黒髪の娘と金髪猫耳の娘が現れる、同様に黄色いゼッケンをしている

ツバキ「では、よい旅を!」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/03(水) 16:29:19.08 ID:LImnIV3hO
362 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:02:06.12 ID:1YfgZH/Z0
・・・・・・

霊夢「高いと寒さは感じるけど、嫌な感じは無いわね?」

魔理沙「この服って意外と高性能なのか」

にとり「へぇ…今度借りてみようかな」

二式水上戦闘機(以下二式)「空戦始まります、赤40と青20のチーム…ですね」

霊夢「あら、赤が有利のようね」

F6F「赤は爆撃機を抱えてるので…互角かも」

魔理沙「…お、なんだあれ?あの茶髪の娘が持ってる」

にとり「なにか銃に推進器のようなものを付けてるね…」

二式「あれはモーターカノンといい推進器の軸に銃身を入れたもので
推力と火力を持っています」

魔理沙「へぇ…」

そう話した時、20mmモーターカノンを相手チームに打ち込む
大きな炎が上がった後、雲下に落ちる
魔理沙の興味は俄然モーターカノンに移ったようで目を離さない

霊夢「あ、あの機体…!?」

撃墜されそうだと思った瞬間目の前から突如消える
そして狙ってきた相手に向かい下後方から攻撃を加える
間一髪回避に成功したが攻守は逆転した

F6F「急制動を利用したテクニックですね、実際に幻覚を相手にしてるような錯覚に陥ります」

霊夢はその戦闘機動に釘付けになっている
弾こそスペカルールからすれば
曳光弾が多少光るだけなので美しさの欠片も何もあったものではないが
闘う動きは鳥のようで、激流のようで、風のようだ
363 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:26:33.36 ID:1YfgZH/Z0
霊夢「あ…」

その中でも一際目立つのが青チームの4機編隊を組んでいる娘だ
緻密な動きで追い詰め、一つ、また一つと落としていく
これにより空戦の勝敗を決めた

霊夢(あの三妖精みたいなチームワーク…凄い、いいえ、私も息を合わせられれば
クルペッコやリオレイアももっと楽に…)

F6F「フィンガーフォー陣形か、コレが終わったら詳しく聞きたい?」

霊夢「そうね、お願いするわ」

にとり「あ!あれ凄い」

銃身を束ねたようなものから次々弾が発射させられ光の鞭のようだ
撃たれた側はタダじゃすまないが

二式「8連装ガトリングガン?」

にとり「へぇ、ガトリングっていうのか…面白そう!作ってみたい!!
あ、刀に変わったけど…あの刃不思議…刀身から浮いてる?」

二式「銃身を刀身に、弾を刃に変えた銃刀ですね、耐久力を犠牲にし切れ味のみを追求した刃で切り付けるよ
切った傍から刃を破棄し、エネルギーを媒介に再生成させる兵器娘が持つ生成武器ですね
この他にも長柄武器や斧、打撃などなど、個人の趣向に合わせた武器を持つよ」

にとり「技術的に作れる方法は?」

二式「…まだ、確立してないね、物理的に作るとどうしても普通の刀の方がマシになったり
替え刃が重量を取る上交換のタイムラグがあるので、あ、ガトリングは大丈夫ですよ」

にとり「…うーん、燃えてきた!未踏技術を目の前にすると血が騒ぐよ」

にとりはメカニズム系に興味を示していて、二式を質問攻めにしている
364 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 17:48:01.49 ID:1YfgZH/Z0
赤チームの数が両手で数えられるほどになる、このまま終わりかと思ったその時
6人ほどの娘が宝石のようなものを出す
そしてそれを下に投げ捨てた

霊夢「あれ…?」

数十秒ほどして、爆炎が地面を覆う

そして程なくして最後の赤チームが落ちていく、が、青チームの表情は曇っている

F6F「赤の勝ちですね」

魔理沙「え?飛んでるの青だけだぜ?」

二式「爆撃で護衛目標が焼けたみたい、空戦も終わったようだし近くに行って見てみる?」

F6F「あ、人の死体とか大勢転がってるから…」

霊夢「遠慮させてもらうわ…」

・・・

魔理沙「というか人間がいるのか?」

二式「軍兵魂札って言ってね、使えばかつての兵士の肉体を持った存在が現れるよ
ただ、魂はまるっきり別物、とある場所で行き場のない魂を持て余してたから貰ってきた」

>>212にて霍 青娥が共同研究を行っている、キョンシーの指向性と軍兵魂札の身体能力を融合させた
新型を作成中だ

F6F「くれぐれも自殺とかはしないようにね?ずっとコキ使われる上、さっきみたいに焼かれるわよ何度も何度も何度でも」

三人は身震いを感じた、その眼は力があり、本気だったからだ
そして一旦ツバキ達と合流する、次は陸軍を見て回る事になった
365 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 18:30:24.98 ID:1YfgZH/Z0
フランスの郊外回廊をモチーフにした場所だ、背の低いブドウ畑が植えてある

ツバキ「この植物の魂も中身は違うよ」

霊夢「へぇ…ん?何あの筒は…」

ツバキ「野戦砲、野砲と言われるものだよ、その周りにいるのが軍兵魂札で生み出した兵士
軍兵魂札は基本的に陸系の娘が使うけど、飛行場の対空や防衛、落下傘は空の娘
上陸作戦は私達海の娘が使う…っとそろそろ始まるね」

ボォン!!ボボボンッ!!!!

数千もある大砲が一斉に火を噴く、その物騒な流星は
相手の陣地や、付近にあるブドウ畑が掘り返してゆく
直後大勢の人間が波のように前線に突撃する

魔理沙「前線に兵器娘が居るぜ、野砲みたいの持ってるけど…」

ツバキ「戦車タイプの娘だね、霊夢のパートナーみたいなもので、装甲が厚いのが特徴かな」

にとり「あれ?野砲側にも兵器娘がいる?」

ツバキ「自走砲タイプだね、装甲薄くて長射程、野砲の指揮は彼女たちが執ってるよ」

土埃の隙間から人影が大勢見える

霊夢「相手からも出てきたわ…あの刀…」

小柄な短髪黒髪のクセっ毛がある少女が前に出る
チェーンソーの幅を広くし、背丈ほどもある大型の刀だ

ツバキ「見覚えあるみたいだね、アレに切り付けられると…」

ギュィイイイイイイイイイイイイイン!!!!

ブシャアアアアアァァァッ!!!!!

引き裂かれ、肉塊と血飛沫が舞う
さっきまで動いていたものは見る影もなくなった

ツバキ「…ああなる、袋は居る?」
366 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 18:34:00.66 ID:1YfgZH/Z0
魔理沙「だ、大丈夫だぜ」

霊夢「私も…これくらいなら」

にとり「平気だよ…うん」

遠目で見ていたのもあってダメージは少なめ、が、気持ちの良い物ではない

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!
ダダダダダダダダダダ・・・・

比較的小さな大砲と機銃から発せられる銃弾の嵐は演劇のようだ
レミリアあたりだと狂喜したかもしれない
もっとも既に彼女の食事量から換算し1年分以上の人間が死亡しているわけだが

ギャヒコォン!

その演劇の主人公を打ち抜く魔弾、かなり大きな大砲にて引き起こされた
その長髪で金髪の少女が放つ砲は攻撃頻度こそ低いが威力が高い

魔理沙「あの威力は憧れるけど…持てそうにないぜ…」

にとり「反重力装置の開発が終われば持てるかもよ?」

魔理沙「本当か?!楽しみになって来たぜ!!!」

にとり(小型化、高性能化の課題があるけど…)「それはそれであの回転刃…鬼あたりなら今でも使えそうだね」

ハンコック「帰ったら作ってみる?あっちの素材でもいけるよ」

にとり「おぉ!ガトリングに回転刃…あ〜!やっぱり来てよかった!
あのティガレックスや、ラギアクルスを相手にする光明が見えた気がするよ」

霊夢「そうね…」(確かにこの光景と比べたら、『あの』ティガレックスも…うん、出会っても行動できる!大丈夫!!)
367 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/03(水) 19:12:45.80 ID:1YfgZH/Z0
霊夢(…冷静に見ると、隊列が…?)「やっぱり隊列は重要かしら?」

ツバキ「そうだね、陸海空全てに言えるけどメインは隊列だね
さっきのチハ…あの回転刃使った娘は威力偵察かな、貴女達に向いてそうなのは
中央に遠距離兼指揮者を据え、正面左右に近接を置いた魚鱗
左右端を相手にせり出し、囲うようにした鶴翼
攻撃役を正面に置いて後ろ斜めや後方から三人がサポートする錐行
速度比重において三人正面で突っ切る鋒矢
射線を妨げないよう大きく逆八の字をとる雁行
長期戦を概念において視角を大きく取れる方円…帰ったらメモにして渡すから」

ハンコック「無論組んで動かせなければ話にならないし三人用、二人用の陣形もあるから…
あ、攻勢チームが退いていく…けど追撃しない?」

バシュシュシュシュシュシュシュ!!!!

撤退路に目標を合わせロケットが落下する、追撃に出ていれば餌食になっていただろう

霊夢「わぁ…お」

長閑だった情景が見る影もない、攻撃側が再突撃をかけるが空に影が出来ていた
円陣を組んで旋回している、そして蛇のように一列に襲い掛かる

ヒュゥウウウウウウウウヒュウウウヒュウウウヒュウウウ

ドンドンドドドンドンドンドンドンドドドン!!!!!!

だいぶ離れた先からでも近くに落ちた雷鳴のような音が鳴り響く
対空機銃が唸るものの意にも介さず対空砲ごと焼いていく

ツバキ「シュトルモビクの死のサークルか…単純だけど強力だよ」

ドドドドドド・・・・

守勢側から機銃の音がする

ハンコック「地下に埋めた隠蔽壕だね、野砲に耐えて最大のチャンスに撃ってきた」

ツバキ「…攻勢側も負けてないね、半分以上ダミーだよ」

攻撃の切れ目に一斉に立ち上がり再突撃する

魔理沙「こんな裏の読み合いがあるのか…」

ハンコック「相手が野生生物だといえ、仕掛けてこないとは限らない
少なくともこういうのを会得しておけば損は無いよ」

にとり「こりゃ反重力装置の耐久性を考え直しておくべきかな…」
368 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 01:39:18.00 ID:xl16DR5Q0
ダミーが決め手となり拠点攻略側が勝った
幾度も続いた砲撃により荒れ地となった戦場だが長くてもあさってには元通りになるらしい

ツバキ「じゃあ、次は海戦だけど…対空戦闘のが良いかな」

霊夢「対空戦?」

ツバキ「私ら艦艇が空の相手と戦うの、貴女達が飛行機、モンスターが艦艇って投影させると
参考になるんじゃないかな?」

霊夢「そうね」

ツバキ「決まり!えーっと、模擬戦で対空戦予定されてる場所は…あった!」

魔理沙「刺激は強かったけどさっきから興奮が止まらないぜ!」

にとり「今回も期待できそうだね!」

・・・

天気晴朗なれど波高し
コバルトブルーの青空の下
海上に数人の娘が浮いている、マストの位置にいるので結構高い場所だ

ハンコック「バルチモア級ヘレナ率いる教導部隊ね」

にとり「教導部隊?」

ツバキ「うん、私たちも全員玄人じゃないからこうしてお互い高め合う訳」

霊夢「あ、あれが航空機かしら…?結構居るのね」

ハンコック「ざっと200かな?相手も教導部隊か」

ツバキ「お互い無誘導武器を使っての事だからね、どうなるやら♪」
369 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 02:48:30.17 ID:xl16DR5Q0
海上の彼女たちの周囲が蒼く光ったと思ったら
周囲に数多の火器が現れ浮遊する、その総量は今まで見てきた模擬戦の娘の比ではない

魔理沙「まさにパワーだぜ…」

にとり「あの量の武器を一人で扱うの?」

ハンコック「ええ」

異様なほどの静けさに重圧だ
そしてその静寂は砲声によって絶たれ、打って変わっての喧騒は遠くの霊夢達にも聞こえる

にとり「ぶ、物騒な花火大会だね?!」

空が爆発と黒煙で染まっていく
そこには模様も何もなく、明確な殺意だけのある『弾幕』があった
落ちていく人影があったが残りの大多数は果敢にその内部へ突入する
同時に海上の娘は散開し、中規模の火器が攻撃に参加する
その様は炎で出来た漏斗のようだ

しかし空の娘も負けてはいない、見る見る距離を詰め空戦の時に見た宝石を放つ
海面に着弾したソレは五重塔のような高さの水柱に変わる
直撃を受けたらタダでは済まないだろう

霊夢「…あれ?帰っていくわね?」

ハンコック「今のルールだと攻撃チャンスは一回きり、そうでなくてもあの爆撃は
強力な代わりに大量の力が必要だしね」

魔理沙「ある意味スペカみたいだな」

ツバキ「言いえて妙だね」

霊夢(スペルカード…ミユの通り行けば、また使えるようになるのかしら…?)
370 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 03:24:23.83 ID:xl16DR5Q0
空の娘は航空から襲い掛かる部隊と低空から接近する部隊に分かれ攻撃する
水飛沫で海面が白く染まるも果敢に接近し槍を放つ

ズガァアアンッ!!!

にとり「うっわぁ…」

水柱に混じり炎が見える、被弾したその娘は見る見る動きを鈍らせる
それを見て数機が目標を変更し、とどめを刺すべく殺到
教導艦が援護射撃を行うが敢え無く爆炎に消えた

魔理沙「これ…死んだんじゃないだろうな?」

ツバキ「見た目が派手な非殺傷製だから問題ないよ、かなり痛いけどね」

霊夢「そ、そう…」

ハンコック「無論人間基準だと死にますよ?」

にとり「・・・私は妖怪だけど、やっぱり怖いねぇ」

しかしその眼は兵器娘の武器を見続けている
10分程の激闘の後、空の娘が全員空の彼方へ戻っていき海の娘が残る
判定は引き分けだったようだ
371 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 03:49:29.53 ID:xl16DR5Q0
こうして観戦した後、東屋のような場所に通される
見かけこそ質素だが清掃が行き届いており不快さは無く、見晴らしがよく風が心地良い
しかも特殊な木を使ってるのか良い香りもする、その香りに合うお茶菓子が用意された
そしてツバキはその場を後にし、ハンコックが残る、休憩兼質疑応答みたいなものだ

霊夢「…つまり2,3,4人での戦法があるのね?」

ハンコック「うん、二人で有名なのがサッチ戦法で、一撃離脱を主体とした速度を生かす戦闘と同時に
パートナーのフォローも可能なやり方、主役と脇役みたいなものかな」

魔理沙「じゃあ霊夢!組むときはフォロー頼むな!」

霊夢「いいわよ?」

魔理沙「お?主役ってところに食いつくかと思ったぜ」

霊夢「残念だけど今の私に主役を張れる力は無いわ、そうでなくても一ヶ月の差があるしね」

にとり「そういうことなら支援性能を重視した武器の開発もイケるね
…ここに来て仲直りした、ヤマメの武器で試してみようかな」

魔理沙「浄水器、だっけか?あれは凄いからな〜
ん〜またヤマメと組めたら良いんだが凄い人気なんだよなぁ」

霊夢「私は組んだことないけどそんなに凄いの?」

魔理沙「ああ、単純な力だけでも強いのに罠の扱いが良いからな、随分助かるぜ」
372 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/10(水) 04:26:56.49 ID:xl16DR5Q0
特に相談したわけでもなく、霊夢、魔理沙、にとりの順で質問することになった

魔理沙「で、だ、私が扱えそうで強い武器はどれが近い?」

ハンコック「強いの基準だけどまぁ魔理沙は火力だねぇ〜…ならば…47mm砲かな」

魔理沙「お〜、どんなのだ?」

ハンコック「陸で防衛側の斥候の娘が居たでしょ?あの娘の砲かな」

魔理沙「ん〜…その娘を撃破した砲が良いなぁ」

ハンコック「122mm砲は色々キツイね、今の魔理沙だと動かせない上に1発撃てば昏睡状態になるよ?」

魔理沙「うへぇ、そんなに体力使うのか…」

ハンコック「地道に体力付ければ夢じゃないよっ、無論にとりちゃんが頑張って
体力消費を抑えたり軽くする技法を生み出せばグッと近くなるね」

にとり「やりがいはあるけどプレッシャーだな…」

魔理沙「まぁ、今の武器でもやれない事は無いから、素材面でなら協力できるぜ!」

霊夢「魔理沙、貴女随分頑張り屋になったじゃない?」

魔理沙「そりゃ、相手が相手だからな…それに魔法の研究もストップしてるんだ
空いた時間が勿体ないぜ」
373 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 08:17:47.01 ID:Xf2kxXEN0
===========その頃のツバキ============
大型厨房

彼女たちの誇る最早工場級の施設だ
兵器娘にとって食材は基本的に味を楽しむものだが
異世界からの来客、交換留学もありその者たちの胃袋を掴み、満たしている

ツバキ「おいしくなーれっと♪」

ネヴァダ「何作ってるのー?」

ツバキ「ん?グラタンー」

ネヴァダ「あぁ、来客中だって言ってたっけ」

ツバキ「そ、ソースはちょくちょく仕込むから殆ど焼くだけなんだけどね」

ネヴァダ「いいなぁ…しかし彼女達か…最初は全面戦争一歩手前だったっけ」

ツバキ「だね…紫さんって人が頭下げなかったらそうなってただろうね」

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>一方、紫チーム>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
火山   〜将軍ギザミ大発生〜

幽々子「これで6体・・・あら?どうしたの紫?狩り中に考え事?」

紫「…ん?えぇ、兵器娘…彼女たちの事でちょっとね」

このモンスターは幼体及び複数の成体で狩りを行うようだ
成体のみでも相当の脅威度を誇るのにこの数と知恵からかこうして大量に勢力圏を広げる事がままある
その軍勢とも言える様に兵器娘を無意識に投影させていた

幽々子「あ〜、今では協力関係にあるけどほんの少し前は大変だったわよね」

紫「実質下についてるようなものだけど…私の判断は正しかったと思うかしら?」

幽々子「…何が正しいかの基準は解らないけど、私は紫を支持するわ
一緒に彼岸で暮らすのも良いとは思うけど、こうして一緒に戦うのもまた一興かしら」

紫「ふふ、私らしくもないわね、こんな弱気になるなんて…」
(彼女たちに比たらこの生物の統制の無さは脅威ですらない、これだけ抜けてれば闘う道を選んだでしょうね)

幽々子「妖夢〜!素材の状況はどう〜?」

妖夢「あと2体です、幽々子様!」

萃香「じゃあ気合入れるか!!コイツの肉は酒の抓みに丁度いいし!」

幽々子「あらあら、私が全部食べようと思ってたのに♪」

萃香「む〜…なら都合4体!素材にしろ補修含めたら多くて困る事は無いよね?」

妖夢「確かに…」

紫「じゃあ、気を付けて残りを狩りましょう、妖夢の刀にも使えるほどの刃には気を付けてよ?!」
374 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 08:41:58.77 ID:Xf2kxXEN0
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二人は依然窯の前に立つ、薪、木炭、石炭、油、魔法…などなどに対応した高性能仕様だ
実はにとりとの技術交換で従来より改良されている

ネヴァダ「補給なし、退路なし、普通なら降伏するものだけど…目は死んでなかったからね
妖怪でもそういうノリだなんて貴女の母国って本当に興味深いわね」

ツバキ「あはは、相手が話通じるならそれも一手段だと思うけどね
それに…こう言うのは逝くより残る方が辛かったりするからさ、敢えてその道を行く姿に親近感を覚えたっけ」

ネヴァダ「…なんか、わかるかも、うん…」

・・・

ツバキ「焼きあがったね、じゃあ持っていこう、お腹もすかせてるでしょうし、丁度良いや、持ってくれない?」

ネヴァダ「は〜いよ」

・・・

にとり「…へぇ、相当強度のあるスプリングが必要なんだね」

歓談中チーズの焦げる香ばしい匂いが漂ってきた
思わず目がそっちに向き、空腹だと脳が訴える

ツバキ「お・ま・た・せ〜」

ハンコック「あ、お得意のグラタンですか」

ツバキ「そ、鯨肉グラタン」

霊夢「鯨肉…」

魔理沙「…って何だ?」

ハンコック「あぁ、そういえば海の知識はあまりないか、おいしいよ?」

にとり「へぇ、川なら私も良く知ってるけどね」
375 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/16(火) 09:21:16.25 ID:Xf2kxXEN0
・・・

霊夢「んん〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

ピンポン玉位の一塊を頬張った、凄く熱い!!!
思わず涙が出る

魔理沙「あぁ、そういや霊夢はグラタンも初めてだったっけ、ほら、水」

霊夢「…は〜、ありがと…」

しかし出会い頭にストレートを食らったその料理に目が離せない、
未知の味と言うのもそうだが材料の改良と言う観点から拘ったそれは格が違う
現に皆黙々と食べている

風の音が心地いい…

見知らぬ土地でこれほど寛いだ気持ちになったのは初めてかもしれない

霊夢「…私も作れるかな?」

にとり「へ?」

霊夢「いや、この料理…」

彼女は微笑みながら言う

ツバキ「そっちが1段落したら習ってみる?」

霊夢「・・・ありがと」

魔理沙「おぉ!私もこれ作りたいぜ!このキノコとか味が染みて気に入った!!」

ネヴァダ「そうそう、前技術交換で好物がきゅうりと聞いて、一瓶どう?」

にとり「…何コレ!きゅうりがなんかいっぱい!」

ネヴァダ「ピクルスって言うんだけどね?口に合えば良いけど」

にとり「ん〜…結構濃いね?」

ネヴァダ「あ、そっか…じゃ、また改良してみるよ、」

にとり「あ、ありがとう…えへへ」
376 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 01:24:31.91 ID:m7I5eJR70
・・・

にとり「へぇ!ツバキも相撲を嗜むのかい?」

ツバキ「ふふ、相撲も取れるし行司も出来るよ?」

にとり「それは楽しみ!どう?一勝負?」

ツバキ「そうしたいのは山々だけど…そろそろ時間だからね、また時間作っておくからおいでよ」

空が赤らみ始めている、時間の経ち方は共通のようだ

にとり「わかった!じゃあ帰りは…ハンコックかな?」

ハンコック「ええ、快適…かどうかは解らないけど」

霊夢「じゃあ、よろしくね」

3人がハンコックに乗り込んだ後、ツバキの周囲から気が流れ出す
数分もしない内に天候が急変し、来た時の様な状態になる

霊夢「あんなのに異変起こされたら…」

霊夢は目を瞑り考えないようにし、目を開けた時には移転が終わっていた
その時、艦窓に人影がスコールに向かって飛び込むのが見えた、あれは一体…?
377 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 01:54:12.64 ID:m7I5eJR70
兵器娘の世界

入れ違いになったのはイチカだった

イチカ「・・・で、向こうに土地がありません!」

ツバキ「わかった、でね?コッチの世界でやってみたらどうかって思ってるけど、どう?」

イチカ「ええ…さっきのハンコックはそういう意図で…?」

ツバキ「うん、馴染めない様なら考え直してたけど問題ないみたいだからさ」

イチカ「わかりました〜…はぁ、肩の荷が下りたぁ…」

ツバキ「そうそう、教官は一旦ネヴァダにするよ」

イチカ「…理由は?」

ツバキ「傾 世 元 禳、最終段階ならあってもいいけど今の段階だと邪魔だってのが解ったから…ごめんなさい」

ペコリと頭を下げた

イチカ「う…わ、解った、次の機会に備えて制御位出来る様にしておきます」

そういって退室していく

ツバキ「さて…あとは彼女たちの働きに期待する…かな、瀬戸内海に住むと言われてた鬼をはじめ
百鬼夜行を下した巫女と魔法使い…か、スペルカード、大いに期待させてもらうわよ
…あとは青蛾さんとの技術で生み出された代物だけど…役に立つかなぁ?」
378 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:10:38.55 ID:m7I5eJR70
海村===========================
〜夕方〜・食堂・

霊夢「・・・」

魔理沙「おーい、生きてるかー?」

真っ青になって鈴仙の肩を借りる文がいた

てゐ「初めて見る土地で、テンションが上がって、準備体操もせず水に飛び込み
身体の三か所攣って溺れたアホウ鳥だから気にしないで」

文「よーっく肝に銘じましたからもうやめてください…うぅ」

鈴仙「あはは…まぁ命に別状はないです」

霊夢「幽香…は、逆に元気そうね」

幽香「栄養豊富な水源だったからかしら?何時間でも居たい気分よ」

ハンコック「そうだ、貴女に使いこなせるかな?と思って持ってきたものがあるんだけど」

幽香「へぇ?何かしら?」

言い終わるや否や種子を置く、すると成長し向日葵のような形となる

幽香「…これは?」

口調こそ冷淡だが興味津々のようだ、外見も構成も植物であるのに、動物のように機敏に動いている

ハンコック「狩りの御伴にどうかと思って、これだけじゃなくいろんなタイプの種子があるよ?
この子は…遠距離攻撃と回復を得意とするタイプだね」

幽香「ふふ…試しに使っても良いかしら?」

ハンコック「どうぞ?」
379 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/02/26(金) 02:29:36.45 ID:m7I5eJR70
ハンコック「・・・あのさぁ?」

返事を聞くや否やハンコックに向け照射を行うよう命じたようだ
照射された箇所が黒ずんでいる

幽香「ごめんなさい、都合の良い標的が無くて♪」

ハンコック「全く…誤射には気を付けてくださいよ?人に当たったら一生痕が残りますからね?」

幽香「…ええ、肝に銘じておくわ」

魔理沙(あ、ハンコックがちょっぴり怒ってる…)

ハンコック「と、言う訳で残りの種は扱いに慣れるまで保留としますから」

幽香「…そうね、冗談が過ぎたわ」

ハンコック「まー、実際本当に危険だしこの中にいる内私が適当な相手だったのも事実だしね
何にせよフラワーマスターの貴女の実力を見てからでも遅くは無いよ」

肝を冷やしたが危機は回避されたようだ
そんな事もどこ吹く風、生まれたサンフラワーは沈む太陽を見ながら微笑んでいた
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 09:07:47.42 ID:ylW8SolG0
おつうううううう
381 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:26:05.41 ID:D/f6oQuG0
〜〜〜〜その後〜〜〜〜
身体的訓練と兵器娘の世界への見学を交互に繰り返す日々を霊夢は送った
その間休憩や負傷中の幻想郷住人も訪れる

霊夢「紫、あんたも来たの?」

紫「ええ、興味がありますから」

霊夢「珍しいと言うかなんというか…ツバキ・・・さん?今日は何処へ?」

ツバキ「艦隊戦を見て貰おうと思ってね…うん、折角だから体験で指揮を執ってもらおうかな」

霊夢「指揮?」

ツバキ「基本的にスタンドプレイだった貴女達がジワジワと隊列組んでるから
その総指揮を執れるようになるとグっと勝率が上がると思ってね」

霊夢「へぇ…」

ツバキ「まず戦いを見て貰って、その後私らが指揮する戦隊とそっちに貸す戦隊で戦って貰うかな
あ、死ぬ事は無いから安心して」

紫「色々勉強させて頂きますわ」

ツバキ「御眼鏡に適うと良いですが…っと、14戦隊と15戦隊、互いに戦艦2、巡洋艦4、駆逐艦16の隊
同型故基本的戦力差は無し…赤青で競うよ」
382 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 04:56:04.65 ID:D/f6oQuG0
距離50km先から投影した映像及び双眼鏡にて海戦をモニターする

霊夢(遠目でも解るわ…なんて大きな砲…)

隊を並べあったのち、砲撃の音がした

紫「初手に砲撃…青が動いたわ…まずは小手調べ?」

ツバキ「そうだね、赤は依然同航戦で巡航中…特に動く様子は無し」

数発の砲火の後、沈黙が続く…波の音までもが聞こえる

霊夢「…睨みあい、かしら」

ツバキ「あれは敵の距離、速度を測ってると見て良いね、行動準備と言ったところかな」

青が急接近し、距離を詰める、赤は駆逐艦より魚雷を発射したようだ

ツバキ「次で動くよ」

霊夢(ゴクリ)

青の戦艦及び巡洋艦の攻撃、赤は見透かしたように散開し損害を最小限にとどめる
逆に砲撃を狙い接近した青は魚雷を食らい、少なくない損害を受けた
モニターだと解るが20もの兵力が一斉に回避行動をとる様は見事だった

霊夢「…なんか怪しいわね」

ツバキ(ん?気付いた?勘が鋭いとは聞いてたけどこれなら…)
「うん、動きはあるね」

紫「見た感じ赤が集合にもたついてる・・・・かしら」

優位とは言え損害があった赤に明らかな乱れが見えた
それを察し、青は先ほどの砲撃に加え、雷撃も使用する…が
有効打は得られなかった

ツバキ(これは…決まっちゃったね)

霊夢(う、せ、背筋が…)

混乱の振りをして回避及びかなりの接近をした赤、対して再装填の必要がある青
その後1分間にも及ぶ釣瓶打ちで勝負は決まった
383 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/02(水) 05:45:25.97 ID:D/f6oQuG0
・・・
海戦終了後、別の班にて上空から見学していたさとりと合流し簡単な講義をする
実は以前と同様、3人でこの世界に来ていた
さとりはディアブロスの突進で腕及び脚を負傷しておりうつ伏せで上から見れる
B−29消音偵察型(振動を抑えたタイプ、装備変更で長距離救急搬送の他、高高度狙撃も可能)
ちなみに一昨日負傷したものの3日後には問題なく復帰が可能

ツバキ(レミリアさん、神奈子さん、白蓮さんは今後機会を見て…今の所6人の指揮官を考えているけど
向いていそうな娘も居なくは無いから候補生としてそれとなく誘ってみようかな)
「攻撃は攻撃準備に強く、攻撃準備は回避に強く、回避は攻撃に強い
基本はこの三つ、あとは武装なり仲間の状態なりでひっかきまわせる
状況次第では三すくみの方向が変わったり、三すくみを封じたりも出来る
さっきのは急接近での回避封じからなる攻撃ラッシュ
もしあそこで青が距離を取っての攻撃準備をしていたら急接近は空振りし、
連続回避行動によって照準が合わない赤が圧倒的にピンチだったね」

紫(・・・)「主力・牽制射撃に時限攻撃というのは?」

ツバキ「主力射撃は戦艦や巡洋艦の主砲を用いた射撃、小型艦でも一斉射が該当
命中精度も良くて直撃すればそれこそ無視できない破壊力があるよ
牽制射撃は小型艦及び副砲における断続攻撃を行う
最初に目標を制定する際に隙が出来るものの負担が少な目で攻撃を行える
ただ、その分攻撃力は落ちるね、射程も短いのがネック
時限攻撃は魚雷や爆雷、機雷の時間差にて攻撃を行う攻撃の事
威力も高くて負担は少ないけど撃ち続けられないし命中率も一番悪い」

紫(やはり…これは狩りの為の訓練、つまり、現状のスタイルでは頭打ちになる、と判断されたのね)

さとり(仕様が無いです、兵器娘はおろかモンスター達にでさえ今の強さでは危ない勝利を重ねてますから…)

霊夢「説明は終わり?なら始めましょう?」(魔理沙じゃないけど…海戦見てワクワクが止まらない)
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/02(水) 07:29:15.49 ID:ojumMghWo
おつ
385 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 06:49:38.89 ID:mBt+EYRL0
今回割り当てられたのはジョン・C・バトラー型の駆逐艦1部隊(4隻)
内一隻が補佐に着くと言う
ためしに示唆すると速度もまぁまぁで小回りが利き、良くも悪くも普通と言った印象だ

ツバキ「そろそろ一人3回ほど模擬戦してみる?」

霊夢「わかったわ」

ツバキ「じゃあ、誰からにする?」

さとり「では私からで」

霊夢「あ…」

さとり「ここは負傷者に譲って頂けませんか?」

霊夢「・・・仕様が無いわね」

ツバキ「決まりかな、じゃあ残り二人は私と一緒に観戦で」

===========================

さとり・一戦目

さとり「砲撃・防御・装填・・・ですか、ならば防御・装填・砲撃・砲撃…で」

特に見所もなくアッサリ完封勝利

ツバキ(ふぅん、心を読めると言うのは本当みたいね、ならば…)「二戦目、いくよ〜」
386 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:17:23.42 ID:mBt+EYRL0
さとり・二戦目

さとり(ん…えっ・・・?相手の指示が無い?…聞き取れた、けど、早くて解らない…)「…」

補佐艦「どうしました?指示を…」

さとり「え、ええ、防御、牽制、防御、雷撃…いや、雷撃と牽制を逆に…」


相手艦隊 牽制・防御・装填・砲撃

さとり側 混乱・混乱・立て直し・牽制


霊夢「あれ?さとりの方、陣形がバラバラじゃない」

ツバキ「これは混乱状態ね、指示が遅れるとああなるよ、どれだけ危険か見ればわかるね」

そう言い終わるや否や
陣から飛び出た無抵抗の艦を一隻ずつ狙い撃ちにされる
最後牽制射撃で一矢報いるものの4(内中破1)対1となり、降伏

さとり(そうか…これは、怪我した時と一緒…)

紫「自分だけなら良いけどチームだと全員を危険に晒す…この重圧、耐えきれるか…」

・・・

ツバキ「じゃあ修復中に3戦目の概要を伝えます、次相手側は三すくみ封じを使います
如何にして避けるか、考えてください」

さとり「封じを抜ければ、チャンスと言う事?」

ツバキ「そうそう、あと今回から本気出すから『そこでしか勝ち目がない』と言うのも頭に入れておいて」

霊夢「…え?同じ戦力なのに…?」

紫「どう転んでも、次が最大の見どころね」
387 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:41:49.73 ID:mBt+EYRL0
=========================
戦闘前

さとり「…と言う事だけど、どのような事が考えられるかしら?」

補佐艦「それこそ多岐にわたりますから一概には言えません、が、どう言う事を仕掛けてくるかは言えます
それをヒントに、私達を助けてください」

さとり「…え、ぇ」

ぎゅっ(さとりの顔に胸を押し当てる)

補佐艦「雰囲気にのまれてますね、落ち着いてください、深呼吸、すー、はー」

さとり「・・・スー、ハー…ありがとう///おちついたわ」

==========================

さとり・三戦目

さとり(速度指示に陣形交差も交えてきた…これでは対応できない!)「まず装填、後防御、出方を伺うわ」

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」


霊夢「さとりったら全然反撃出来て無いじゃない」

紫「いいえ、相手側に隙が無さ過ぎるわ、あんな機動させられたら撃った所で当たりはしないわよ
完全に新米の私達とずっと訓練していた彼女達では差があり過ぎる」

実際一方的に撃たれては居るものの、損害を抑え、損失艦は無い

ツバキ(やはり紫は論理型…さとりも心が読めるのは大きい、傍から見れば一番指揮に向いてないのが霊夢だけど…
ミアからの『勘が鋭く、運が高い』…これが気になる、私もかつては一緒だったから…ね)
388 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 07:44:18.20 ID:mBt+EYRL0
=========================
伝え忘れましたが

相手側「魚雷/防御・牽制/防御・装填/防御・砲撃/装填」

さとり「装填・防御・防御・防御」

この部分は当事者(霊夢達)には解りません、申し訳ない
=========================

389 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:10:00.26 ID:mBt+EYRL0
補佐艦「敵、砲撃をやめ単縦陣にて最大速度でこちらに向かっています、張り付かれた際防御できませんがどうしますか?」

さとり「…距離を取って対応…かしら」

・・・

相手旗艦「考えは良し!が、速度差を考えて無かったね!!何のために砲撃をやめたか理解してなかったようだ」

さとり「…!!しまった、よりによって後方を晒してしまった…」

砲撃戦の際、揺れて命中率が落ちないよう最大速度の約半分で航行する
そして加速には多少のラグが存在し、ちょうど速力が並んで、撃たれ放題の状況になった
その後、40m機関砲にて機関を打ち抜き、さとり側は戦闘力を失った

=====================

ツバキ「で、彼女が帰投しない内に聞くけどこの場合、貴女達ならどういった対応を取るかな?」

紫「4隻にて先頭艦を仕留めるわ、後続は混乱するでしょうね」

ツバキ「当たり、今回のように旗艦が先頭なら猶更ね」

霊夢「じゃあ斜めの陣形で突っ込んで来たら?」

ツバキ「うん、その場合残り三隻が回避不能距離で順繰りに猛攻撃を行うでしょうね
この場合の対策は他3隻の死角に入るよう移動させること、かな…さて、次は誰が行く?」

霊夢「私が行くわ」

ツバキ「よし、じゃ、準備お願い」
390 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/07(月) 08:47:15.71 ID:mBt+EYRL0
霊夢・一戦目

霊夢「雷撃、砲撃、防御、防御!雷撃はこの位置ね」

相手側「防御・装填・砲撃・牽制」

霊夢側「雷撃・砲撃・防御・防御」

三順目には相手を全滅させ、勝利

紫「鮮やかね」

ツバキ(指揮経験は長いのかな?…それなら)「高威力射撃を開放しますか」

霊夢「高威力射撃?」

ツバキ「アオイからの資料と八卦路に、ビームCAP、怪力線照射装置その他諸々の各世界で集めた技術を織り込んだ
艦載型マスタースパークとでも言えば良いかな?威力が最大級で薙ぎ払うように撃てるから先に撃てた方が勝負が決まるね」

霊夢「へぇ〜」

ツバキ「けれど、相手も撃てる上にチャージに3回ほど装填が必要、挙句撃てる体勢じゃないと意味が無い
回数制限ない代わりに使い勝手が悪くなったスペルカードとでも思っておけばいいよ
それとも、高威力射撃抜きで続行する?」

霊夢「…まずはどんなものか見たいわね」

ツバキ「そうだね、じゃあ試運転で撃ってきてちょうだい」
391 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:11:23.07 ID:rSrzAdPl0
霊夢「でもスペカは即時発動だから参考になるかしら?」

ツバキ「効果的なタイミングはあるでしょ?」

霊夢「・・・なるほどね」

・・・

多少のチャージ期間を経て二門の主砲から放たれる光線
稲妻のような轟音と共に標的に向かう
その先の岩山を十字に切り裂いた事もあって威力は申し分ないのが伺える

ツバキ「そのうち貴女もコレが使えるよ」

霊夢「本当?!」

今は少しでも力が欲しい、光線と共に道が見えた気分だ
聞いた話では岩山の様なモンスターが出ると聞くし、あって損は無い

ツバキ「今 は 無理かな、陰陽玉の扱いに一層慣れつつ無理をしなければ大丈夫
で、二回戦目、行く?」

霊夢「・・・やめとく、すっごく嫌な予感がする」
(勘だけど、二戦目から実力差を見せての自信喪失狙ってるわ、どういう意図かはわからないけど…)

ツバキ「そう、無理強いはしないよ」

霊夢「そうそう、もう一つ良い?」

ツバキ「ん?」

霊夢「もっとコレ撃ってて良い?」

ツバキ「あ、うん、どうぞ?怪我はしないように」
392 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 15:51:59.83 ID:rSrzAdPl0
ツバキ「・・・と、言う訳で紫さんね」

紫「…お手柔らかに」
(出会った中でこの娘だけ格が違うというか…産まれてから100位の齢を重ねてる様にも見えるし
魂で言えば400相当はある…?なによりこの得体の知れない力は…400では到底身に付かない…)

さとり(先程もですが本気で焦ってるのか聞かせたいのか
紫さんの心はこういう時だと読めるんですよね…ツバキさんも読めるのですが)

ツバキ(…フワトロ系で行こうかな?ホクホク系も良いし、全部作ったら満漢全席みたいになっちゃう
2〜3品で決めなきゃなんだし、あ〜もう決まりきらない、でも二戦が始まるまでに決めないと作る時間が…
あー!!どうしよ!!!デミグラソースも使っちゃったしこんな事なら下拵えをしておくべきだった、むぅ…)

さとり(大抵食べ物の事って何なんでしょう…?料理の想像図付きだからお腹が空きます)

・・・
紫・一戦目

紫(真似事なら…いけるかしら?あと先程までの闘いを見ていて3つくらいまでなら読める)

相手側・装填・防御・時限・砲撃
紫側・装填/砲撃・装填・装填・防御

圧倒的優位に運びそのまま押し切る、危なげがない
この段階で手を抜いてるとは言え普通の人間や妖怪からしたらじゃんけんのようなもので
さとり、霊夢、紫みたいに常勝するのは不可能だ
適正が無いならこの段階で落ちる

・・・

ネヴァダ(戦略指揮は誰を殺すか、誰を生かすか決めるのが仕事
戦術指揮は極力皆を生かすのが仕事、そして誰かを助けるため必要なのは自尊心を捨てる事が一番…か
見た所皆プライド高そうだから苦労しそうだなぁ)
393 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 16:36:48.61 ID:rSrzAdPl0
・・・
紫・二戦目

紫「し、しまった…」

遠慮なしの近接特殊攻撃、中央部から瓦壊し戦闘の行方が決まったと悟った紫は降参する

相手側・防御・牽制・防御・特殊
紫側・装填・防御・防御・防御

・・・

紫「あの場合はどうしたら良いのかしら…?」

ツバキ「速度を上げ突進と同時に加速、回避することで相手は隙だらけになるよ」

紫「・・・えぇ、想定外の攻撃に備えろ、と言いたいのね?」

ツバキ「メンバーの特性を生かせって事かな、幽々子さんと霊夢さん、藍さんに橙さん以外上っ面じゃない?
今回だって相談すれば一時的に火力を上げる方法に速度を上げる方法が補佐艦から聞けたはず」

紫「・・・」

ツバキ(…死んでからじゃ、遅いんだからね?)ボソッ「魂の抜け殻状態で保管してある私らの精神体なら沢山あるけど
兵器娘になって幻想郷に帰りたくは無いでしょ?」

紫[解った…皆の母親、なんだ、この人の絶対的役割は、妖怪の私でも解る
思い返せば行動原理が我が子に接するのと一緒ね…ふふ、私が子供扱いか…]

ツバキ「で、三戦目、やる?」

紫「いいえ、疲れてしまった、私の付け焼刃な指揮ではこの後は勝てないでしょう」

ツバキ「うん、勝たせる気は無いね、私が出る心算だったし」

紫・さとり「「!!!」」


ツバキ「…さぁ、霊夢さんを呼んで、ご飯にしましょう、いろいろ考えた結果カツ丼だよ!」

紫「・・・さとり、涎」

さとり「?!」



一方霊夢は兵器娘との談笑も交え、ひたすらに必殺砲を放っていた
394 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/13(日) 17:05:38.94 ID:rSrzAdPl0
・・・
〜カツ丼、揚げ待ち〜

霊夢「決戦場…かぁ」

紫「ええ、地底みたいなところでアカムトルムというのを相手にしたわ
決定打が無くてスタミナが切れて痛み分けで終わったけど、今回の戦法を駆使すれば…」

さとり「火山での活動は厄介ですからね、燐、妹紅さん、勇儀さん、萃香さん、幽々子さん以外は
5分もすれば休憩入れないと武器を握る事すら困難ですよ
紫さんも最初は酸欠状態に見舞われたんでしたっけ?」

紫「…そうね、グラビモスのガスで退く事になったわ、スキマを使おうにも熱気が立ち込めてあまり行きたくは無いわね」

霊夢「チルノでも連れて行けば?」

紫「霊夢?水蒸気爆発について学ぶ必要があるようね」

霊夢「う…」

さとり「氷と言えば、そろそろ雪山が解禁されるんでしたっけ、繁殖期にはいるとかどうとかで」

霊夢「は、繁殖…」

紫「藍や橙は影響出るかしら?」

さとり「燐やお空も影響出るかもしれません」

霊夢「私の場合てゐに鈴仙が居るのだけど…」

紫・さとり「「・・・」」

霊夢「ちょ、ちょっと、な、何よその目ぇ!!」

さとり「…夜、寝れると思わない事ですね」

紫「二人に好かれてるなら昼も寝れないわよ?」

霊夢、絶句

紫「ねぇさとり、霊夢がいつ色情狂になるか賭けない?」

さとり「乗りました、お食事券3枚で如何ですか?」

紫「帰ったらみんなでやりましょう、ふふふ…」

霊夢、顔真っ赤、色情狂の辺りから話はもう聞こえていない
395 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 00:59:44.81 ID:X2kzy7+20
ザクッ

じゅわっ

霊夢「んぅ〜〜〜〜っ!!」

絶妙な肉厚、卵の味、とろけ具合、衣の歯ごたえ、それを受け止める麦ご飯
この味は以前食券を使った時の美味さにも勝るとも劣らない

特に会話も無く、いや、会話も出来ずに食事は終了した

紫「…こんなのがあるならもっと早く食べたかったわね?
現状の10倍の値段でも食べるわよ?」

満足げなため息交じりに紫がこう言う

ツバキ「今貴女達の居る世界の食材を品種改良した代物だからね
まだ量産体制が軌道に乗ってない代物だからもう少し待ってて
…けど、卵なら供給できるよ、相場は1個100zかな」
(今回使用したのと同じ卵↓1個100円の代物)
ttp://www.ise-egg.co.jp/isetama/index.html

紫「毎日20個」

さとり「6個」

霊夢「えっと…6個、にしときましょ」

紫「あら?霊夢、羽振りがいいじゃない」

霊夢「まぁ、何だかんだで溜めてるのよ(陰陽玉とかの技術売買だけど)」

ツバキ「ふふ、じゃあ毎朝届けておくからね」

紫(幽々子にも分ける心算だけど…彼女は確実に追加注文するでしょうね)

さとり(台所事情にも余裕がある訳ではないですが、地霊殿の皆で食べたいですね
特にお空には力になってもらってるので…)

霊夢(幽香でしょ?てゐでしょ?鈴仙でしょ?魔理沙でしょ?ミアに私かな?)

ツバキ「そうそう、私達はいつでも食べれるから、贈ろうと思ってたら除いて良いよ?」

紫「私の分が二つに増えるわね」

さとり「右に同じく」

霊夢「…そう言えば村紗が来てるのよね、寒村じゃお世話になったし、変更は無いわ」

ツバキ「了解っと」
396 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:27:42.25 ID:X2kzy7+20
・ ・ ・

基礎体力を上げるための猛訓練、卵かけご飯の御陰もあり乗り切った
指揮能力を上げるための実地講習、100年後にウチに来ないか?とスカウトされた
そして…

ミア「これが新しい武器だけど、どうかにゃ?」

7,92mm機銃玉、出力が上がり要求エネルギーも上昇しているが基礎体力が上がった今負担に感じない
精度も高く今までの相手なら難なく倒せるだろう

ミア「あとは…ワクチン入り予防接種を受けて貰うにゃ」

霊夢「予防接種?」

ミア「今回の調査で分かったのだけどギィギってモンスターが厄介な毒を持ってたようでにゃ
この一帯にも居るし感染しないようにともし罹患してたら治療の意味もあるにゃ」

霊夢「へぇ〜・・・・!!!」

冷えた、と思ったら針に刺されていた、痛みはさほどないが頭がパニックを起こした
蒼い薬液が体内に入る

ミア「終わりだにゃ、あとは…ほい」

霊夢「あ…」

眼帯を外してもらった、前以上に良く見える気がする・・

ミア「で、今日はどうするにゃ?狩りに出ても良いし、訓練でも良いにゃ」

ニヤリとミアは笑う

霊夢「…狩りでお願い」

二人で笑い合った
397 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 01:50:48.01 ID:X2kzy7+20
食堂兼広場に戻る、何だかんだでだいぶ拡張されたんじゃないだろうか?

咲夜「…霊夢、今空いてる?」

藪から棒に咲夜が懇願する、ソロに転向したものばかりと思っていた

咲夜「お願い、時間が無いの、ギギネブラ討伐を…」

表情こそ無表情になっているが必死に詰め寄る

霊夢「ちょ、ちょっとちょっと!まずは落ち着きなさいよ」

魔理沙「そうだぜ?まずは他人の気持ちを考えないとだなぁ?さ・く・やちゃん?」

咲夜は声の主、魔理沙と相対する
凍土の件以来まるで歩み寄りを見せなかった二人だ
雰囲気がどんどん険悪な物になり、三妖精が委縮するほどだ

咲夜が動いた、膝と手を床に付いて頭を下げる

咲夜「あの件は…本当に申し訳ありませんでした、今後あのような事が無いように致します
この言葉だけで償えるとは思えませんが…まずは謝らせて下さい!!」

魔理沙「えっと…おいおい、まずは顔をあげてくれよ…」

皆の前での素直な陳謝、魔理沙が困惑している

???「私からも頼むよ、勘弁してあげてくれないかな?」

魔理沙「お前は…咲夜の相棒か」

スジャータ「以前の態度はギィギの毒のせいなんだ、憑りつかれた様に動いていただろう?」

魔理沙(正直元が元だから解らないけど…)「…わかった、ツンツンするのも今飽きた所だ
けど今回は私参加できないぜ、先客がいるからな」

三妖精(サニー、ルナ、スター)の方を見る

魔理沙「今回砂嵐が止んでようやく砂原に行けるんでな、ボルボロスってのを狩ってくるんだ」
398 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:02:57.92 ID:X2kzy7+20
霊夢「ふーん、ま、頑張んなさいよ?」

魔理沙「おぅ!」

そういって三妖精と共に後にした

霊夢「…で、私が一緒に行かなければどうするつもりよ?」

咲夜「一人でも行くわ、相打ちも覚悟してる」

スジャータ「相打ちは流石にさせないけど…危険な戦いなのは確実だ
幼い個体とは言え複数が相手だから」

霊夢「複数…か」

訓練した記憶がよみがえる、あれも4VS4の複数戦だった

カチンッ
懐中時計に目をやる

咲夜「そろそろ時間ね、邪魔したわ」

霊夢「行くわ」

咲夜「…え?」

霊夢「私も行くわよ、丁度新しい武器のテストもしてみたかったところだしね」

咲夜「・・・」

霊夢「5分待って、二人くらいなんとか…」
399 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:10:30.16 ID:X2kzy7+20
幽香「それには及ばないわ」

てゐ「全く、狩りに出れるなら一言あっても良かったんじゃないの?」

霊夢「…と、言う事よ、不足かしら?」

咲夜「いいえ・・・」(…ありがとう)ボソッ

・・・
〜孤島キャンプ〜

霊夢「ギギネブラなら凍土じゃないの?なんだってこんな所に」

咲夜「いいえ…私が、育てたのが相手だから」

てゐ「そ、それっ・・・」

幽香は素早くてゐの口を押える

幽香「今は聞かないでおくわ、まずは殲滅させればいいんでしょ?」

咲夜「…ええ」

キャンプから出ると同時に影が二つ飛来する、戦闘だ
400 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 02:36:02.76 ID:X2kzy7+20
幽香「私の花の特徴は解ってるわよね?」

霊夢「ええ、ちゃんと覚えてるわ」

幽香「じゃあ、指揮を見せてもらうわよ」

霊夢「はいはい、まず15秒単位で準備、回避、準備、回避、まずは隙を探すわよ!」

てゐ「はいよ!」

咲夜「計測するわ!」

幽香「ふふふ…」

首振り、毒液、いずれも十分に距離を取った霊夢達には当たらなかった
合間を縫って幽香は準備をする、程なくして発芽、姿を現した

てゐ「向日葵とソラマメ?ソラマメの種類は新しい奴かな」

幽香「研究で属性付与されたのよ、で、霊夢、次は?」

霊夢「回避、攻撃、攻撃、立て直し、私の勘だと相手は怒るわよ」

てゐ「ひゃー、もう怒りモードかぁ」

咲夜「…(コクリ)」

幽香(アイコンタクトかしら?)

ボディプレスを避け、頭部、腹部への攻撃を集中させる
ソラマメとやらは燃える豆を高速でぶつけ、かなりの大打撃を与えたようだ
その火力集中に卵を産もうとしていたギギネブラは体勢を崩す
向日葵、てゐで1体を警戒しつつ集中攻撃、立ち直ったギギネブラは大音響を発生させる
今までにない凄い声量だが向日葵のフォローで難なく立ち直る、もう一匹のギギネブラによる追撃は間に合わなかった

てゐ「凄いじゃん!完封してるよ!」

幽香「そこらの個体(下位)より間違いなく強いけど、ここまで楽だとは思わなかったわ」

霊夢「追加が来ない内に数を減らしましょう!準備、回避、牽制、回避」

幽香「牽制、ね、ならうってつけの子がいるわ」

咲夜「お任せ下さい!」
401 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/17(木) 03:08:23.01 ID:X2kzy7+20
準備により凧のような口をしたサボテンが現れる
ギギネブラは突進を行うものの間合いが甘く、個々に散る羽目に
牽制はナイフ、サボテンの針、霊夢の御札が飛ぶ、傷ついたギギネブラはもはや風前の灯だ
もう一頭が毒爆弾を産む、ただ回避…は厳しい、そこに幽香のサボテンが大きなナッツを設置する
その陰に隠れる事で爆風から守り被害は無かった
トドメに牽制射の針が飛び、ギギネブラの一頭は息絶える

霊夢「合計何匹か解るかしら?」

咲夜「4匹よ、あと3匹!」

霊夢「わかった、ここには残り一匹で相手は狩りの経験も無いから隙だらけよ、幽香、お願いね!!」

幽香「ふふ、任されたわ」

陰陽機銃、ハンマー、ナイフ、ソラマメ、投下弾で隙を作り
近距離マスパで片を付ける、流れるような作業だ

霊夢「この連携があればこころにも楽に勝てたわね」

幽香「ふふ…サボテンのドローンに探ってもらってるから休憩にしましょうか」

咲夜「残り二匹はもう少し強いわ、気を付けて」

てゐ「はいよー、正直今回私はサポートだけどね…打撃は相性悪いから」

ジワッ

咲夜「…返り血が付いたからそこの滝で洗ってくるわ」
(なんで母乳がでちゃうのよ…っ!!少なくともてゐには気付かれてる…)

てゐ(あーあー、お熱いこって…なんて、言ってる場合でもないんだけどね
私は私で発情しちゃって一杯一杯…ここが川辺じゃなかったら…)
「まだ見つからない?」

幽香「丁度見つけたわ、この先、龍の巣に二匹一緒よ」

てゐ「うぅ、遠いなぁ」

霊夢「文句言わない、行くわよ」
402 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 22:40:45.95 ID:ocfBoD9R0
・・・移動中〜現在ジャギィの巣・・・

霊夢「しかしなんだってあんな方に…」

幽香「卵なんて栄養の宝庫じゃない」

霊夢「なるほどね…」

てゐ「とは言え今通ってる飛龍種の方に行くなんて、今回の相手はよほどなんだろうね」

咲夜「いいえ…ほら、もう荒らした後みたいよ?」

まだ白身の乾いていない卵の殻がある

霊夢「・・・そう言えば道中にもジャギィを見ないわね」

てゐ「アプトノスにルドロスも居なかったよ」

幽香「そろそろ抜けるわ」

霊夢(次のエリアに居ないとも限らないしてゐの様子を考えたら小休止したいところだけど…
相手の繁殖力は異常に高いと聞くしエリアの状態考えたら時間が無いのも事実…)
「…行くわ、こんな異変、とっとと終わらせるわよ!」
403 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:09:34.55 ID:ocfBoD9R0
・・・龍の巣・・・

ギェァオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

霊夢「あーもう!うっさいしうっとぉしい!!」

ズドドドドッ!!!

情報通り二匹のギギネブラが固まっている
しかも制圧済みなのか卵とギィギがそこかしこに居た
挨拶代わりの咆哮を受ける、返礼は陰陽機銃での周辺掃除だ

てゐ「う〜、ねぇ〜そっちで処理は出来ないの?!」

バックアップの兵器娘に問いかける

ミア「最終手段で砲撃や火炎放射の形になるからこの辺が当分使えなくなるにゃ
そうなるとリオレウス系がそこかしこに巣を作るから厄介になるにゃ」

つまりは霊夢達の撤退でもなければ現状ネコタクの用途しかない

地面の白い骨と合わさり大量のギィギが存在している
霊夢とてゐがその処理をしている形だ

咲夜「私もギィギの処理を…」

霊夢「いいえ!貴女の攻撃はギギネブラに効くけど卵には効果が薄いわ
それとも卵塊でベトベトになったナイフで戦いたいの?!」

咲夜「…そうね」

御札で卵を吹き飛ばす、確かにこの小規模爆発は卵にうってつけだ

幽香「雑魚処理にうってつけのコを植えたわ、今から攻勢に出るわよ!」

パックンフラワーのような植物が出てきた、十数匹の一飲みにギィギを食い散らかす
ただ咀嚼、飲み込む時間があるので処理速度はそこまで早くない

霊夢「お願い幽香!てゐは幽香のバックアップ、撃ち漏らしのギィギにやられないようにね!」

てゐ「・・・」

霊夢「聞こえてる?!てゐ、返事は?!!」

てゐ「うっ、うん、バックアップと…なんだっけ」

顔が真っ赤だ、懸念通り発情時のソレだと霊夢にはすぐわかった
これでは指示も良くは通るまい

霊夢「・・・それで良いわ、咲夜!てゐの事も見てあげて!」

その時ギギネブラの首振りがかすめる、間一髪回避した

咲夜「おっと…っ!わかったわ、こちらもあまり持たないわよ」

この攻撃頻度にエリアの狭さはスペカ戦のソレに匹敵する
ただし、ギィギはともかくギギネブラの攻撃は無事では済まない

霊夢「せめて一匹、一匹倒せば落ち着くから!」
404 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:24:37.42 ID:ocfBoD9R0
てゐ「あぅっ!!!」

ギギネブラの突進に跳ねられる、が、高性能な防具に
ヒマワリの能力で戦闘は問題なく続行できる

霊夢「っ!!埋め合わせはするから!今は抜けられちゃ困るの!お願いてゐ!!」

てゐ「くぅうっ、わかったよぉ…!」(痛みで幾分か頭は回復してきた…動きが解る、イケる!!)

咲夜(捕食する気…?時間を止めれば…!)「…しまっ!!!」

バクン!!!

霊夢「咲夜?!」

間の悪い時だったのか、体力の限界だったのか、能力は発動しなかった

咲夜「こっこのぉっ!!離しなさい!!」
体内から切り裂く、多少の効果はあるものの内部の削歯に防がれ吐き出すまでには至らない

幽香「私に任せなさい!」

霊夢「もう一匹居るわよ?!マスパは危険じゃない?」

幽香「ふふ…そういえば霊夢に見せて無かったわね」

浮遊しているニンニクから弾が投下される、それはギギネブラの上空で炸裂、吐き出すのに十分なダメージを負わせた

霊夢「ありがとう、幽香」

幽香「どういたしまして、でも、何度も使えないからね?」

てゐ「せぇのっ!!!」

ドスン!!

怯んだギギネブラに追撃が下る、それがトドメとなったようだ
405 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/21(月) 23:57:37.53 ID:ocfBoD9R0
咲夜「ゲホッ!ゴホッゴホッ!!」

粘液に塗れているが外傷らしきものは無い
が、体力の限界が来てる上ナイフの本数も心許ない

霊夢「…限界そうね、てゐ!咲夜連れて安全な所まで離れて!いっそそのまま帰っても良いわよ!」

てゐ「わかった!」

咲夜を肩に乗せると文字通り脱兎の勢いで駆けて行く
小柄ながらハンマーを担いでいただけの筋力はある

霊夢「さぁてと…ようやく処理も終わったわ」

幽香「私の植物たちも良い感じよ、ふふふ…」

その後は卵をハンマーで割るように勝負がついた

・・・巣、チェック中・・・

ミア「そろそろ私から卒業かもにゃ…今度模擬戦したら霊夢に勝てそうにないや」

スジャータ「運ばれてきた時は普通の人間に見えたけど…将来見据えるならアイオワ級を付けてもいいかもね」

ミア「ん〜、トンドルマの方が落ち着いたら話してみるかにゃ、G級ジンオウガってのにこの世界のハンターが負け続けてて
その後始末をやってるらしいからにゃ
あっちの戦線は長期休暇…からの引退ハンターが多くて多方面において依頼がギチギチになってるそうにゃ」

アオイ「もし交代するなら言ってちょうだい?待機しているT-34/57の部隊を送り込むから」

スジャータ「太っ腹〜って、私もその1輌だけどね」

アオイ「ふふっ、丁度すぐ下が海だから待ってて、皆載せれる様にしておくよ」
406 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/22(火) 00:27:15.36 ID:bXYqxGJ10
・・・艦内・・・

霊夢「はぁ〜、復帰戦は大乱闘だったわね」

幽香「でも随分体力付いたじゃない、頼もしいわ」

霊夢「そ、そう?心なしか相手の動きも見えやすくなってたし」

幽香「勘と眼帯で片目を抑えてたからかもしれないわね、詳しくは知らないわ」

霊夢「ふ〜ん…あ、この御茶結構良い…」

そんなこんなで黒鋼の城の船旅を楽しむ、今回の装備は砲撃タイプの主砲増加型であり
8→12に増えている

咲夜「隣、良いかしら?」

霊夢「どうぞ、予約は無いわよ」

汚れた武具を脱ぎ、着替えたらしい
洗髪し乾ききってない髪をたなびかせ、甚平一枚の姿で居る

咲夜「…ありがとう、今回の件、すごく助かったわ」

霊夢「どー致しまして、まぁ深くは聞かないでおくわよ」

咲夜「…」

霊夢「で、どうする?」

咲夜「…そうね」
(妹様がこういう戦闘をなさり、軌道に乗って、向こうではお嬢様、妹様、美鈴、小悪魔のチームで動いているのよね…
今私が帰っても今回の事でまた足を引っ張るかも…かといって交友もない…)

霊夢「・・・はぁ、ウチの隊に来なさい、私の勘が最善だと告げてるわ」

咲夜「…ええ、お世話になります、宜しくお願いいたします」

霊夢と幽香の二人に深々と頭を下げる

霊夢「じゃあまず、そんな堅苦しい姿勢してないで身体を揉んでおきなさい
全身筋肉痛は涙出るわよ〜?」

咲夜「ふふっ、承りました」(お嬢様もお慕いしていますが…今は霊夢さんの好意に甘えさせて頂きます)



アオイ「寂しい?)ボソッ

幽香「…貴女じゃなきゃ消し飛ばしてたわよ?)ボソッ

アオイ「…胸でよければ貸すよ?)

幽香「・・・つかれたわ、もたれかかせなさい?貴女のイス、硬いのよ)

アオイ「そうね、不燃性の緩衝剤でも新調しておくよ)
407 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 04:53:33.26 ID:+RLPSb6m0
・・・

ツバキ「中々どうして、幻想郷住人は戦略、統制戦闘の経験が浅いだけで玉揃いだね
紫さんなんて一個艦隊丸ごと指揮が執れるんだから大したもの…それに、可愛い子揃いだしね、ふっふっふ…♪」

???「報告です、上位相当のイレギュラー事象を霊夢率いる4人で鎮静させた、と」

ツバキ「ふむふむ…そうだね、霊夢も上位昇格させよう、もう良い頃だね」

???「はっ!それと、今回のイレギュラーを高難易度戦闘と位置付ける事にしました
報償割増し及びお食事券の配布もしたいと思います」

ツバキ「ん、問題ないね」

???「あとは、先程G級に挑んだチームがG乱入モンスターに遭遇、撤退したそうです」

ツバキ「今日はレミリアさんのチームだっけ」

???「はい、そしてウチのサポートが被害を受けたようで…」

ツバキ「!!〜〜〜〜ふぅーっ…続けて」

???「え、ええ、その娘は・・・」


・・・
408 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:24:20.73 ID:+RLPSb6m0
寒村 〜医療機関〜

G級ガノトトスを狩りに出たレミリアチーム
ガノトトスは倒せたもののその後のディアブロス亜種に撤退を喫した
様子見の心算だったがその予想をはるかに超える高速で突進
兵器娘の所有する火器では止められないと判断し零戦のレイナが急降下、庇う形となった

フラン「う、嘘だよね!!レイナぁ!!!」

レイナ「じっとしてて…貴女も無傷じゃないんだから…」

フラン「だって…そんな怪我しちゃ」

レイナの背中の4分の1が抉れ、片脚は斜めに大きく裂けている、片腕も砕けていた
フランは制御できなくなったレイナと共に砂地へ不時着、人間で言う打ち身で済んだ

レイナ「・・・じゃあ約束、来週には、また此処に戻るから」

フラン「!…絶対だよ?!」

レイナ「うん、絶対、ね、ホラ右手出して」

フラン「うん…」

レイナ「指切り拳万、嘘吐いたらハリセンボンのーます…っと」

何とかフランは落ち着きを取り戻す

・・・

レイナ「…やっぱり治療は・・・」

???「ムリですよ〜」

レイナ「そっか…彼女、あれで勘が鋭いから…」

???「心配いりません!愛さえあれば!!」

レイナ「・ ・ ・ そうだよね、うん、彼女だけでなく、幻想郷住人に足りないのは恐らくそれ
途絶えさせちゃ駄目だから…ちょっと気合入れるよ」

・・・
409 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 05:57:55.38 ID:+RLPSb6m0
==================================

※R−18注意

==================================

海村 〜霊夢の部屋〜

ご飯をスープにし、かっこむようにして部屋に行く
交感神経が活発になっている体では食事の栄養吸収率はたかが知れている
なにより・・・

霊夢「もうこれじゃあ寝られないわねぇ?」

淫靡な音が響く、てゐの股間が沼のようだ
当然ベッドはぐしょ濡れ、例えるなら半年分の寝汗で濡れているようだ
秘裂から愛液がとめどなく漏れ、いやらしいの一言だ

てゐ「うぅ、ごめん、でも続けてぇ…///」

性欲を抑えるため霊夢により手淫してもらっている
幻想郷に無い繁殖の空気に充てられ自分ではどうにもならない性欲がてゐを襲う

てゐ「幽香も…ありがと…はうんっ!!!」

てゐの乳房を幽香が攻める、隠しようのないほど尖った乳首を捏ね回す

幽香「これは『貸し』、だから勘違いしないでよ?」

という発言と冷たい口調からは想像もつかない位この淫楽を楽しんでいるのが解る
表情もてゐの手前抑えているが少しでも気が緩むと頬が緩む
何より相手の事を考えた的確な責めが不安を感じさせない

霊夢「ね…鈴仙はどうしたの…?」

てゐ「睡眠薬…呑んでっ!…寝るって言ってた…けど、そんな誤魔化ぁっ!!!…しは通用しないよ…コレはぁはぁうっ!!!」

ビクッビクンッ!!!!

てゐ「ふぁっ…コレは明日に揺り戻しが来るよ…絶対…うあっ!!!」

イっても腰を止めず、身体が次の責めを懇願する、狩りの間抑圧され、当分は収まらない

霊夢(こんなてゐ初めて…弱々しくて、いやらしくて…とても綺麗ね)

幽香「…貴女でもコレなら寒村も今頃てんやわんやでしょうね…」(…私だって…結構キてるのよ…っ)
410 : ◆vDejidqJ6g [saga]:2016/03/30(水) 06:34:52.22 ID:+RLPSb6m0
てゐ「ふあっ!!」

仰向けのてゐに覆いかぶさる形で乳首を吸う幽香、
自然とお尻が霊夢の方に向く

幽香「霊夢、私も気持ちよくしてもらえない?」

霊夢「わかったわ…って貴女も…」

それは豪雨に晒される花弁のようだ、少しの刺激で面白いように反応する
小気味良い水音が部屋いっぱいに鳴り響き、すぐに二人の甘い声が彩りを加える

霊夢「二人ともすごく熱いわよ…指が溶けちゃいそう」

更にキュッ、キュッ、と締め付け、その圧力は血管すら圧迫されるほど

てゐ「ふぁっ!んあっ!!はうっ!!!あぁあああっ!!幽香の乳首がお腹で擦れてるっ!!!」

幽香「あっ…んっ…ふ…うぅっ!!あんっ!こ、これ位良いでしょ?」

てゐ「折角だし…ぃいいっ!!触らせてよ…はんっ!あんっ!!!」

幽香「くぅ…あ…っ!!!!と、特別よ?ほら・・・・はっ!!!」

空いてた両方の指で乳首を捏ね回す、その反応は真っ先に霊夢が確認した
桃色の真珠とも言える花弁から一際愛液が染みだす、太ももを伝わずそのまま一筋に垂れていた

負けじと甘噛みを交え反撃する幽香
風船が弾けるように愛液が噴出する、トドメの霊夢によるクリ裏責めに二人同時に果てた

が、未だ終わる気配を見せない、二人の目が霊夢に向け、妖しく光る・・・
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