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不良女「おい」女「ひいっ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 22:44:30.29 ID:lzagYNOe0

※百合です。苦手な方は読まないほうがいいです。
 それでもよい方は、どうぞ。




不良女「だぁーかぁーらぁー! やってねぇよ!」

女教師「言い訳しても無駄よ」

不良女「言い訳じゃねぇって! 何でもかんでも俺のせいにしやがって!」

女教師「いい加減にしなさい。この窓割ったの貴女でしょ」

不良女「証拠あんのかよ!」

女教師「割れたとき、貴女を見たって言う子がいたのよ」

不良女「だったらソイツ呼んでこいよ! はっきりここで言えってよ!」

女教師「暴力でしか解決できない人の前に呼んでこれるわけがないでしょ」

不良女「あぁん!? ソイツが嘘ついてるかもしんねぇだろ!」

女教師「少なくとも、貴女より信用できるけどね」

不良女「てめぇそれでも教師かよ」

女教師「……いいから、本当のこと言いなさい」

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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
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旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
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にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 22:51:08.03 ID:lzagYNOe0
不良女「言ってんだろ! 割れたっつうその時間は……と、図書室にいたんだよ!」

女教師「図書室? 貴女が?」

不良女「悪いかよ!」

女教師「嘘つくなら、もっとマシな嘘をつくことね」

不良女「あぁん!?」

女教師「貴女が図書室に行くわけないでしょ」

不良女「何でそう言い切るんだよ!」

女教師「言い切れるわよ。だって、貴女だからね」

不良女「……っつ!」

女教師「はぁ……時間の無駄だわ。今から生徒指導室に来なさい。そこで続きしましょう」

不良女「やってねぇのに誰が行くかよ!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:00:22.17 ID:lzagYNOe0
女教師「来ないのなら、やったということでいいのね」

不良女「はぁ!?」

女教師「そろそろ我慢の限界なのよね。私も、他の先生達も……」

不良女「……ちっ、クソ先公が」

女教師「ふん。さ、行くわよ」



「ま、待ってください……!」


不良女「あん?」

女教師「あら、貴女は……女さん」

女「えっ……と、その……」

女教師「何か相談なら、後で聞くけど?」

女「ち、違います! ふ、不良女さんのことで……」

女教師「え?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:10:08.81 ID:lzagYNOe0
女「不良女さんは……その……」

女教師「何かしら?」

女「う、嘘は……ついてないです……!」

女教師「え?」

女「ご、ごめんなさい……本当なんです」

女教師「貴女、何を言ってるの? もしかして、脅されてる?」

不良女「はぁ!? んな、しょうもねぇことするかよ!」

女「ひっ! ほほほ、本当なんです。その時間は、不良女さん図書室にいました……」

女教師「えっと……」

女「それに……その、不良女さんと少し、お話もしました……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/12(土) 23:18:22.18 ID:QwrPuQbto
いいやないか
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:19:03.42 ID:lzagYNOe0
不良女「おい! それは関係ねぇだろ!」

女「ひぃ! ごごっごごめんなさいぃ」

女教師「……貴女、本当に脅されてないのね?」

女「は、はい! ないです! 本当です! 絶対です!」

不良女「ちっ……余計なことを……」

女教師「分かりました。女さんに免じてこの件は私が処理しておきます」

女「あ、ありがとうございます!」

不良女「けっ……んじゃあもう帰っていいんだな」

女教師「その言い方はなんなの!? 女さんに感謝の言葉はないの!?」

女「い、いいんです! そそ、そんなのいいです!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:35:17.46 ID:lzagYNOe0
女教師「でも、せっかく貴女が勇気を出して言ってくれたのよ?」

女「いいんです。本当にいいんです。間違ってることは、間違ってるって言わなきゃなんです」

女教師「……そうですか。わかりました」

不良女「……けっ、胸糞わりぃ」

女教師「最後に言っておくけど、今回は私の間違いだった、でも次に貴女が何かしたときは」

不良女「わーってるよ。クソ先公。誰だってテメェのキンキン声聞きたくねぇしな」

女教師「……ふん」

女「う……」

女教師「あら、ごめんなさいね女さん。あ、そうだ少し時間あるかしら?」

女「は、はい。あります……。ここの片付けですか?」

女教師「ううん、ここの片付けは生徒指導の先生にお願いするわ」

女「あ、そうですか……では、何をすればいいですか?」

女教師「明日の生徒会で使う書類を整理したいの、一緒にお手伝いお願いできる?」

女「は、はい!」




不良女「……アイツ、女っていうのか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:43:33.51 ID:lzagYNOe0

〜 1時間後 〜


 校門前


女「ふう……」

不良女「おい」

女「ひいっ!」

不良女「ひいって。何でビビってんだよ」

女「ふ、不良女さん……こ、こんにちは、です」

不良女「だから、ビビんなよ」

女「か、帰ったんじゃなかったんですか?」

不良女「いや、まぁ……なんつうか」

女「はい?」

不良女「その……何で、俺を助けたんだよ」

女「あ、あー……えっと」

不良女「間違ったことが嫌いってか?」

女「そ、それもありますけど……その」

不良女「ああ? さっさ言えよ」

女「ひいっ!」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/12(土) 23:51:52.57 ID:lzagYNOe0
不良女「だからいちいちビビんなよ」

女「だって……こ、怖いんです……その、睨みが」

不良女「あぁ、目つき悪いのは生まれつきだ。仕方ねぇだろ」

女「生まれつき……なんですか?」

不良女「だから昔から見た目で何でも決められて……って」

女「は、はい?」

不良女「んなこたどうでもいいんだよ!」

女「ひ、ひいぃぃ!」

不良女「何で俺を助けたか聞いてんだよ!」

女「そ、それは……不良女さんが、私と同じ本が好きだったから……で」

不良女「は?」

女「不良女さんが探してた本、私も好きなんです。だから、放っておけなくて」

不良女「……それだけ?」

女「え? は、はい」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:00:27.19 ID:n3W4DKn70
不良女「っ……はははっ……」

女「はい?」

不良女「っかはははははは!」

女「え、ええ……」

不良女「お前、いいよ。すげえ、いい」

女「は、はい……?」

不良女「おい、何か食いたいのねえか?」

女「え、いや、今はとくに……」

不良女「そうか、んじゃあ何か適当に奢ってやるよ」

女「え、いや、いいです」

不良女「うっせえ、奢れせろ! おら、今から街行くぞ!」

女「え、えええ!」

不良女「お前気に入ったよ」

女「え、ふえええ?」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:17:45.63 ID:n3W4DKn70


〜 1週間後 〜


不良女「女ぁ! おっはよー!」

女「おお、おはようございます」

不良女「ひひっ、今日も暗い顔してんなぁ」

女「え、えぇ……」



金髪女「……ねぇ、最近アイツとよく絡んでるけど」

不良女「あん? いいじゃねえか。アイツ気に入ってんだよ」

金髪女「いいけど。なんかあったの? アンタと完全に反対の子だよ?」

不良女「んー、なんつうか、今までにないタイプ?」

金髪女「はい?」

不良女「お前も話したら分かるよ」

金髪女「ふーん。んじゃあ呼んでよ、話してみたい」

不良女「おっけー。女ぁ! ちょっと来いよー! 本なんか呼んでねぇでよ!」

女「ひいい……! は、はい!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 00:26:21.32 ID:prfQPzlN0
百合は大好物です(半ギレ)
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:29:03.51 ID:n3W4DKn70
金髪女「おいすうー」

女「ど、どうも……です」

不良女「んだよ、今さらビビんなよ」

金髪女「いや、アンタとウチに絡まれたら仕方ないでしょ」

女「あの……なんですか……?」

金髪女「いや、とくにないけど」

女「ええ……」

不良女「コイツ、俺のダチの金髪女。化粧臭いけどいい奴だぞ」

金髪女「はあん? アンタは頭ん中空っぽのくせに」

不良女「ああ? ちょっと勉強できからって調子乗ってんじゃねぇよ」

女「け、喧嘩はダメですよ! 友達なら、な、仲よくですよ?」

金髪女「いや、これウチん中じゃ日常だから」

女「え、ええ……そんな、怖いことが日常……」

不良女「女はビビりだから喧嘩できねえもんな」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:41:18.85 ID:n3W4DKn70
金髪女「いや、しょっちゅう喧嘩すんのアンタぐらいでしょ」

不良女「いやいや、俺から喧嘩売るのめったにねえし。ほとんど売られんだよ」

女「あ……不良女さん、目つき悪いから誤解が多いんでしたっけ……」

不良女「ま、まぁ……な。別にいいんだよ慣れてっから」

金髪女「そんなこと言って、次に何か問題起こしたらダメって言ってなかったっけ」

女「そ、そうですよ! 不良女さんに何かあったら、その……悲しいですよ」

金髪女「お?」

不良女「っっ! 嬉しいこといってくれんじゃんかよ!」

女「っあう……あ、頭ワシワシしないでくださ……あ、あああ」

金髪女「ふーん。なかなか可愛い子じゃん」

不良女「だろ? コイツは俺の気に入りなんだよ」

女「お気に入りって……おもちゃか何かですか……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:48:34.70 ID:n3W4DKn70

女教師「おはようございます、予鈴1分前よ、席につきなさい」


女「あ、先生来ちゃいましたよ」

不良女「けっ、朝っぱらからクソ真面目だな」

金髪女「ほーんと、いやんなっちゃう」

女教師「こら! そこ! 聞こえてるわよ!」

不良女「ベーっだ」

女教師「っ! なんなのその態度は!」

女「あ、あわわ、不良女さん……問題はダメです」

不良女「わーってるよ」

女教師「女さんも、早く席につきなさい」

女「あ、はい! すみません!」


女教師「まったく……なんでそんな奴なんかと……」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 00:55:04.12 ID:n3W4DKn70

〜 放課後 〜


女教師「ごめんなさいね、また手伝いお願いしちゃって」

女「いえ、大丈夫ですよ。時間空いてましたので」

女教師「……本当に、助かるわ」

女「先生?」

女教師「女さんとこうして会話しながら作業をしていると、疲れが飛んじゃうわ」

女「あ、あはは。それはどうもです……」

女教師「ねぇ、それはそうと、最近不良女さんと仲がいいみたいだけど」

女「あ、えっと……そうですね」

女教師「はっきり言うわ、あんな人と仲良くなるのはやめなさい」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 01:06:11.44 ID:zgvx0DODO
支援
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:06:22.99 ID:n3W4DKn70
女「え?」

女教師「あんな乱暴で頭が悪い人間……貴女にはつりあわない」

女「ち、違います! 先生は誤解してます……!」

女教師「あら、なにを誤解しているのかしら?」

女「たしかに……喧嘩とかすぐにしちゃう人ですけど、先生が思っているほど乱暴じゃありません」

女教師「優しいわね、あんなクズみないな人間を庇うなんて」

女「そ、そんな言い方しなくても!」

女教師「いいえ、貴女は何もわかっちゃいないわ」

女「っつ……すみません、先生。今日は帰ります」

女教師「待ちなさい、まだ話は終わっていません」

女「し、失礼します!」

女教師「待って! 女さん!」


女教師「っつ……貴女はわかってないの……貴女は……」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:15:43.57 ID:n3W4DKn70

〜 学校前の歩道 〜


女「はぁっ……はぁっ……」


不良女「あれ? なにやってんだ女」

女「っはぁ……不良女さん……」

不良女「ははっ、走って息切れとか体力なさすぎだろ」

女「……不良女さんは、嫌じゃないんですか?」

不良女「あん? なんだいきなり」

女「いろんな人から、乱暴だって、嫌なやつだって、おまけに喧嘩売られて……」

不良女「……前にも言ったけどよ、慣れてんだよ。そーいうの」

女「慣れてても……痛いのは痛いんじゃないんですか……」

不良女「ははっ、なんだそりゃ。お前、やっぱ変なやつだなぁ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:24:03.36 ID:n3W4DKn70
女「へ、変じゃないです! 私は真面目に……!」

不良女「お前さ、俺と話す前は、俺ってどんな奴だった?」

女「え……?」

不良女「危ない奴って、思ってただろ」

女「……それは」

不良女「大丈夫、怒ったりしねぇって。だから慣れてんだよ、そういう目に」

女「ごめんなさい……私、私も……貴女を傷つけてしまって……」

不良女「ばーか。いいだよ」

女「で、でも……今は……!」

不良女「知ってる。今はそんなこと思ってねえって。まぁ、でもちょっとビビられるけどな。ひひひ」

女「そ、その……ビビるのは……違います」

不良女「あん? いまさら気遣いなんていらねえよ。正直でいいんだぜ? 俺がまだ怖いだろ?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:32:24.00 ID:n3W4DKn70
女「こ、怖くないです!」

不良女「いや、でも今日だってビビッて……」

女「は、初めてなんです……!」

不良女「は?」

女「こ、こんなに話しかけてくれて……すごく近くで笑いかけてくれて……」

不良女「お、おう?」

女「その……と、友達っていう存在が……初めてなんです!」

不良女「っつ!」

女「だから……緊張してしまって……うう」

不良女「んじゃ、この1週間おどおどしてたのって……」

女「恥ずかしくて……その……はうう……」

不良女「ば、ばか! そんな話やめろ! こっちまで恥ずかしくなんだろ!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:37:37.58 ID:n3W4DKn70
女「ううう……」

不良女「っはは……ははははは!」

女「ひ、ひどいです! 笑うだなんて!」

不良女「やっぱお前……いいよ、最高だよ」

女「え、えへへ……そうですか? えへへ……」

不良女「おい、今から遊びに行くぞ」

女「え、今からですか?」

不良女「いいから、行くぞ!」

女「……はい!」

不良女「へへっ」





女教師「……っ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:44:23.85 ID:n3W4DKn70

〜 1週間後 〜

 
女「え……書類が足りない?」

女教師「そうなのよ、今から1人じゃ間に合わなくて……」

女「わかりました、お手伝いします」

女教師「ごめんなさいね、いつもいつも」

女「いえ、困ったときはお互い様ですよ」

女教師「ふふ、優しいのね」

女「いえ……そんなことないです」

女教師「ううん……優しいわ、独り占めしたくなるほどに……ね」

女「え?」

女教師「なんでもないわ。さ、行きましょ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 01:53:05.57 ID:n3W4DKn70

〜 空き教室 〜


女「あれ? 先生、この教室って何も無いとこじゃ……」

女教師「いるわよ。貴女が、いるじゃない」

女「あの……先生?」

女教師「はぁ……この空間に貴女がいる。それだけで他に何もいらない」

女「い、言っている意味がわかりません! しょ……書類はどうしたんですか!?」

女教師「書類なんてないわよ。ごめんなさいね、先生嘘ついちゃった」

女「え……なんで……」

女教師「貴女があのゴミと縁を切らないからよ」

女「ゴミって……不良女さんのことですか!? まだそんなことを言ってるんですか!」

女教師「そうよ」

女「なんで分からないんですか! 不良女さんは……!」

女教師「まだ分からないのは貴女よ。貴女は分かってない」

女「え……?」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:03:40.69 ID:n3W4DKn70
女教師「貴女は……完璧なの」

女「なに……何を言いたいんですか」

女教師「完璧で清楚で美しいの」

女「……ひっ!」

女教師「そんな貴女にベタベタとあのゴミは!!」

女教師「汚い手でベタベタ! 汚れた声で、目で、息で!!」

女「酷い……そんな酷いこと言わないで……!」

女教師「酷い……? 酷いのは貴女よ……」

女「え……」

女教師「せっかく、窓ガラスの事件をゴミに擦り付けれたのに」

女「まさか! あれ……!」

女教師「そうよ。もともとあのゴミは気に入らなくてね。ガラスを割って暴れる暴力生徒に仕立て上げようとしたのに」

女「そんな……あれは、先生の自作自演……?」

女教師「ふふっ、そうよ。そもそも目撃者の生徒なんかいないし」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:10:40.20 ID:n3W4DKn70
女「そんな……」

女教師「その結果……貴女と仲良くなるなんて……」

女「……謝って……」

女教師「え?」

女「不良女さんに謝って!」

女教師「……ふふ、優しいのね貴女」

女「間違ってる! 謝って!」

女教師「いや、よ」

女「え……っきゃあ!!」

女教師「ほーら、おねんねしましょうね」

女「や……離して!」

女教師「ふふ、こうしてしまえば、抵抗できないもんね」

女「や、やだ! 体触らないで!」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:16:52.47 ID:n3W4DKn70
女教師「あぁ……可愛らしい体……いい匂い」

女「う……うぅぅ……」

女教師「大丈夫。あんなゴミなんか忘れるくらい、先生でいっぱいにしてあげる」

女「ぁっつ……やっ……」

女教師「ゴミから救うには、これしかないの……わかって」

女「……けて……たすけて……」

女教師「……ふふ、可愛らしい下着ね」

女「……み、見ないで……」

女教師「……はぁ……いいわ……さぁ、全てを見せて」

女「……たすけて……不良女……さん」

女教師「ほーら、もう裸になっちゃたわね……それでは……」





不良女「おんなああああああああああああああああ!!!!」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:24:37.30 ID:n3W4DKn70
女教師「なっ!?」

不良女「なぁにしてんだあああああああ!!」

女教師「……っぐぶえ!!」

不良女「おらあ!! [ピーーー]! ごらああ!」

女「や、やめ! もう先生気絶しちゃってるよ!」

不良女「ああん!? 気絶ですむかよおお!」

女「いいの! いいから! お願い!」

不良女「う……おう……ってか、服着ろ!」

女「あ……う、うん」

不良女「ったく……心配させんなよ」

女「う……っうえ……うえぇぇえぇ」

不良女「あー……おうおう、怖かったな」

女「っひく……ぇぇええううええ」

不良女「大丈夫、大丈夫だ。俺が側にいるから」

女「うん……うん……っひく……」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:31:08.64 ID:n3W4DKn70
金髪女「せーんせー、ここだよここ」

生徒指導「お、おお! って、んじゃこりゃ」

不良女「おう、ババア遅かったな」

生徒指導「ったぁー、派手にやったな」

不良女「うっせ。こっちとらダチが危なかったんだ」

女「……っつ」

生徒指導「分かってるよ……はぁ、これから大変だな」

不良女「ちゃんと、このクソ先公を警察つきだせよ」

生徒指導「わかってるよ。とりあえずその子、保健室連れて行きな」

不良女「おう。ほら、行くぞ」

女「……うん」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:39:20.03 ID:n3W4DKn70

 〜 保健室 〜


不良女「少しは落ち着いたか?」

女「はい……ありがとうございます……」

不良女「そか」

女「……かっこよかった、です……不良女さん」

不良女「え?」

女「喧嘩してる不良女さんって、あんな感じなんですか?」

不良女「あ……いや、あんなに怒ったことねぇっつーか……」

女「そうなんですか……」

不良女「……」

女「……」

不良女「なんつーか、その」

女「はい?」

不良女「決めた。俺、決めたよ」

女「何を……ですか?」

不良女「俺、お前の泣き顔とか落ち込んでるの見たくねえ。だから、守る」

女「へ?」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 02:40:56.35 ID:zAEu6s83o
いいね
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:47:39.76 ID:n3W4DKn70
不良女「俺、バカだからよ。どうやってお前を守るとか考えれねえけど」

女「不良女さん……」

不良女「ずっと、ずっと守ってやる……だから、ずっと俺とダチでいてくれ」

女「ふふっ……当たり前じゃないですか。何があっても、友達です」

不良女「女……っ」

金髪女「あるえ? 泣いてんのアンタ?」

不良女「な、泣いてねえ! ってかいつの間にいんだよ!」

金髪女「少しは落ち着いた、あたり?」

不良女「最初からかよ!」

女「き、気づきませんでした……」

金髪女「いやーあんなにイチャイチャしてたら、入る隙が」

女「い、イチャイチャなんて……!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 02:59:24.99 ID:n3W4DKn70
不良女「俺と女は仲いいからイチャイチャくらいするっつーの、な?」

女「うええええ!?」

金髪女「ふふふ、そうだね。これからもっとイチャイチャしてね」

女「う、ううう……恥ずかしい」

不良女「へへへ」

金髪女「そーいやさ、不良女が探してた本て何? アンタが図書室行くの珍しかったし」

不良女「なんで今さらその話で、なんでこのタイミングなんだよ」

女「あー、あの本ですね。えへへ、あの本が好きって不良女さんも、やっぱり女の子なんですね」

不良女「あ! やめろ! 言うなって!」

金髪女「えー気になるなぁ」

女「じつは、絵本で、タイトルが―……」


不良女「やめろおおおおおおおおおお!!!」



〜END〜
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/13(日) 03:01:34.38 ID:n3W4DKn70
おしまいです。
SS書くのって難しいですね。
短いですが、ありがとうございましたー。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sape]:2015/09/13(日) 03:50:00.44 ID:INkwzrlc0
金髪が女教師ポジションいくのかと思ったら違った
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 03:55:06.49 ID:zAEu6s83o
もう関係性も文章も良かったよ
乙です
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 08:56:25.87 ID:MB4njbg7O
面白かった、乙
ガチレズはそっちか、って意表をつかれたわ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/13(日) 11:13:08.81 ID:1vbf7CXHo
乙 面白かった
そのうちまた書いてくれ
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/14(月) 17:30:57.46 ID:UvENHvNG0
おつおつ
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