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【モバマス×遊戯王5D'sTF】コナミ「チームシンデレラガールズ?」

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101 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/08(木) 00:18:49.80 ID:uxWJzPVK0
ここで切ります。

読んでくださった方、ありがとうございました。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 00:23:43.31 ID:nQXtcNeZO

一体誰なんだ…
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 00:34:10.75 ID:0fKYSyxWo

意外と別のコナミ君がいる世界のやつだったりしてゼアルとかGXとか
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 22:39:40.92 ID:0ZxYqI59O

異世界から友のため・・・なにか白い盾のようなフィールを感じる
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 22:42:20.09 ID:qVdfkGZ1O
異次元の道を通っている途中で飛行船に轢かれてCG次元に来た白き盾か……
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/17(土) 12:33:07.85 ID:t0fQUVgc0
TG代行が火を吹くな
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 20:13:45.61 ID:tfjKm/vgo
僕だ!
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 20:31:53.39 ID:flILHeWeO
ブルーノ!お前だったら喜びで泣く
109 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:01:48.62 ID:Al2xeykM0
…………
………
……



裕子「むむむ……むむむむむ……!」

李衣菜「……どう?」

裕子「み、見えました……!」

裕子「ズバリ!伝説の黒石ですっ!」

李衣菜「…………」ペラリ


《伝説の黒石/The Black Stone of Legend》 †

効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0
「伝説の黒石」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。


裕子「や……やった!やりました!」

李衣菜「おおー!とうとう成功!」




李衣菜「……4回目だけど」

裕子「うぅ……それは言わないでください……」
110 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:11:00.59 ID:Al2xeykM0
李衣菜「でもすごいじゃん!こないだやった時は全然成功しなかったのにさ!」

裕子「そうですっ!ユッコのサイキックパワーは日々進化してるんですよ!」エッヘン

裕子「この調子で行けば、サイキックドローでデュエルだって勝ちまくりですっ!」

李衣菜「あはは、それならもっと練習しないとね」

裕子「えへへ……そうですね」

裕子「あ、そういえば李衣菜ちゃんはギター弾けるようになりましたか?」

李衣菜「う……」ギクッ

裕子「確か、次会う時にギター聞かせてねって……」

李衣菜「ほ、ほら!今日はギター持ってきてないし!いやー、お披露目できなくて残念だなー」メソラシ
111 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:21:56.75 ID:Al2xeykM0
裕子「なるほどー……あ!それなら今練習してる曲の事とか教えてくださいよ!」

李衣菜「うえっ!?え、えーと……」

裕子「え……李衣菜ちゃん、まさか……」

李衣菜「あ、あはは……」

裕子「……ふーん、私には練習しろーなんて言っておきながら」

裕子「自分はギター全然弾けないんですね」ジトー

李衣菜「ぜ、全然弾けないとは言ってないじゃん!」

裕子「じゃあどれ位弾けるんですか?」

李衣菜「その……今はコードの練習してるとこで……」ゴニョゴニョ


2人「「…………」」


裕子「……お互い、本物になるにはまだまだ頑張らなきゃ、ですね」

李衣菜「……そだね」
112 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:34:36.20 ID:Al2xeykM0
李衣菜「それにしても、ユッコがあの城ヶ崎美嘉と同じ事務所だなんて思わなかったなぁ」

裕子「李衣菜ちゃんは、あの島村卯月ちゃんと同期なんでしたっけ?」

李衣菜「まぁ、入るタイミングは皆の中で一番遅かったんだけどね」

李衣菜「だけどそれでDLCに優勝しちゃうんだもん、やっぱすごいなって思う」

裕子「あはは……近くにすごい人がいると、不甲斐なさにヘコんじゃうな……」

李衣菜「うん……でも、私にもチャンスがあるんだって気もしてるんだ」

裕子「え?」

李衣菜「ほら、卯月ちゃんだって、元は私と同じところからスタートだった訳だし」

李衣菜「もし、私と卯月ちゃんで違うとこがあるんだとしたら……」

李衣菜「どんな形だって、自分の信じる事に向かって進んでいく事……忘れてなかったんだと思う」
113 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:43:49.10 ID:Al2xeykM0
裕子「信じる事に、向かって……」

李衣菜「……前までの私は、ただ憧れてるだけだった」

李衣菜「憧れてるだけで、私が目指すものに向かってく事、忘れてたんだ」

李衣菜「でも今は違う、だって……なりたいものに向かって頑張る事が大事だって事……」

李衣菜「あの時、ユッコが気づかせてくれたからさ」

裕子「李衣菜ちゃん……」

李衣菜「だから今なら胸張って言えるよ!」

李衣菜「いつか卯月ちゃんに追いついて、私のロックを皆に伝えてやるんだって!」

李衣菜「あの時、ユッコに会えたから……そう言えるようになったんだ」

李衣菜「……だからありがとね、ユッコ」

裕子「…………!」
114 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:48:31.74 ID:Al2xeykM0
裕子「も、もうっ!そう改まってお礼言われると照れちゃうじゃないですか!」

裕子「……でも、そうですよね」

裕子「私、どうかしてました……ヘコんでる場合じゃない、ですよね!」

李衣菜「うん!その意気!」

裕子「えへへ、今度は私が李衣菜ちゃんに元気もらっちゃいましたね……」

裕子「……あ、でもギター弾けないのは流石にないかなーって思います」

李衣菜「ちょ、ちょっと!まだそれ言う!?」

裕子「もちろんですっ!ギターって言えばロックの基本みたいなもんじゃないですか!」

裕子「これじゃ私が一歩リードみたいですね!」
115 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:53:53.34 ID:Al2xeykM0
李衣菜「わ、私のロックは、音楽だけに留まらないの!」

裕子「ほう、例えば?」

李衣菜「例えば……そう、デュエルだってロックに決めちゃうんだから!」

裕子「……デュエル、ですか」

李衣菜「うん、私のロックなソウルを体現したデュエルで、いつか見てる人を熱くするんだ!」

裕子「…………」

李衣菜「ユッコ?」

裕子「……李衣菜ちゃん、ちょっと私とデュエルしてみませんか?」

李衣菜「え?今から?」
116 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 00:58:33.65 ID:Al2xeykM0
裕子「ロックとサイキック、確かに比べようがないかもしれません」

裕子「でも、アイドルとして前に進もうとしてるなら、デュエルは避けて通れません!」

李衣菜「なるほど……そういえば初めて会った時も、2人共負けてヘコんでたっけ」

裕子「はいっ!だから、お互いあの時からどれ位前に進めたか、一度コレで確かめてみませんか?」

李衣菜「……へへ、面白いね」

李衣菜「売られたデュエルは買わなきゃ……ロックじゃないよね!」スッ

裕子「ふっふっふ、そうこなくちゃ!」

裕子「ユッコのサイキックデュエル……とくとお見せしましょう!」スッ
117 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:01:22.73 ID:Al2xeykM0


李衣菜「勝っても負けても、恨みっこ無しで!」


裕子「もちろんですっ!」



李衣菜「よーっし、それじゃ早速!」





李衣菜裕子「「デュエ……!」」




美嘉「はーい、ストップ」

118 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:01:56.42 ID:Al2xeykM0
李衣菜「へっ?」

裕子「み、美嘉ちゃん!?」

李衣菜「城ヶ崎、美嘉……さん?」

美嘉「どもどもー★何かウチのユッコがお世話になっちゃってるみたいで」

李衣菜「は、はぁ……」

裕子「美嘉ちゃん、何でここに?撮影はもう終わってるんじゃ……」

美嘉「何でって、アンタがいつまで経っても戻ってこないからじゃないの」

美嘉「もしかして……この後も仕事入ってるって事、忘れてない?」

裕子「え?……はっ!そ、そうでした!」
119 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:06:25.91 ID:Al2xeykM0
美嘉「あのねぇ……この撮影だって遅刻しそうになったみたいじゃん?」

美嘉「いい?アイドルの仕事ってのは、スタッフさん無しじゃ成り立たないんだから遅刻とか絶対ダメ!」

美嘉「ユッコはこれからどんどん仕事入ってくんだから、その辺ちゃんと気にしないと……」くどくど

裕子「あうぅ……ごめんなさい……」

李衣菜(ゆ、ユッコが説教されてる……)

李衣菜(聞いてた通り、美嘉さんって真面目な人なんだなぁ)

コナミ「思ったより、しっかりしたヤツだよなー」

李衣菜「はい……」

李衣菜「……えっ!?」
120 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:10:08.39 ID:Al2xeykM0
コナミ「よっ」

李衣菜「こ、コナミさん!?何でここに!?」

コナミ「ああ、社長にお前の様子見て来いって言われたんだよ」

美嘉「あぁ、ごめんね?せっかく来てたのを、ちょっとアタシが引き止めちゃってさ」

美嘉「それで、李衣菜ちゃんだっけ?悪いけど、ユッコとのデュエルはまた今度って事で★」

裕子「うぅ……残念です」

美嘉「あはは、頑張ってればまた会えるって、同じアイドルなんだし★」

美嘉「そういう事で、まぁ莉嘉によろしく言っといてよ、あとそっちのプロデューサーさんにも」

李衣菜「は、はいっ!」
121 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:11:58.79 ID:Al2xeykM0
美嘉「それからアンタも、今日はありがとね★」

コナミ「おう」

コナミ「……さっきの件、よろしく頼む」ボソッ

美嘉「……うん、任せといて」ヒソッ

李衣菜「?」

美嘉「それじゃ行こっか、ユッコ」

裕子「うんっ、李衣菜ちゃん、ばいばいっ!」

李衣菜「あ、うん!デュエルはまた今度ね!」

裕子「はいっ、今度必ず!負けませんよ?」

李衣菜「へへ、こっちこそ!」
122 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:14:21.08 ID:Al2xeykM0
…………
………
……


コナミ「……アイツ、成長してたか?」

李衣菜「はい……へへ、また会えてよかったです」

コナミ「フフ、そうか……負けんなよ?」

李衣菜「も、もちろんです!」

コナミ「それなら、お前もギターの練習もっと頑張らないとな」

李衣菜「う、コナミさんまで……」

李衣菜「……あ!それはそうと、美嘉さんとなんていつ知り合ったんですか?」

コナミ「ああ、あっちが莉嘉から俺の事聞いてたみたいでさ」

コナミ「それで、さっき控え室で軽く手合わせしたんだ」

李衣菜「手合わせって……あの美嘉さんとデュエルですか!?」

コナミ「おう、まぁスパーリングみたいなもんだったけどな」

コナミ「でも聞いてた通りいいデュエルの腕だ、また手合わせしたいもんだな」
123 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:15:56.33 ID:Al2xeykM0
李衣菜「へぇー……それで、今美嘉さんと何の話を……」

コナミ「ん?……あぁアレか、別に大した事じゃないよ」

李衣菜「大した事ない、ですか……その割には」

コナミ「李衣菜、余計な詮索するヤツは、ロックとは言えないぞ」

李衣菜「む……とりあえずロックって言っておけば私が納得すると思ってません?」

コナミ「……さて、お前はこれからどうすんだ?」

李衣菜「あ!はぐらかしたって事は!」

コナミ「はいはい悪かったって……それで?」

李衣菜「むぅ……私はまだ休憩中だったんで、これからまた撮影の続きですけど……」
124 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:16:58.43 ID:Al2xeykM0
コナミ「そっか、じゃあ仕事の続き、ちゃんと頑張れよ」

李衣菜「え?コナミさんは……」

コナミ「ああ、俺はもう帰るぜ」

李衣菜「……あの、社長から様子を見るように頼まれてたんですよね?」

コナミ「おう、様子なら今見たからな」

李衣菜「えぇ……何しに来たんですか……」

コナミ「俺も見てやりたいのはやまやまなんだよ、でも状況が変わったんだ」

李衣菜「状況?」

コナミ「ああ」



コナミ「明日はちょっとばかり、忙しくなりそうだからな」

125 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/19(月) 01:17:45.68 ID:Al2xeykM0


今回はここまでです。

デレマスアニメはとうとう終わりを迎えてしまいましたが
こちらの方は未だ終わりが見えそうにありません。

長い間お付き合い頂いている方がもしいらっしゃれば、頭が上がらない思いです。
これでもちゃんと最後まで書ききる気持ちだけはあるので
お暇つぶしにでも使っていただければと思います。


それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 01:32:05.97 ID:jpUIt9S0o
乙乙
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 11:14:33.05 ID:nUQdBW4Ao
おつつ

終わってほしくないから長引くのは大歓迎だww
128 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:32:51.48 ID:eOgrZShU0
…………
………
……


翌日 事務所



未央「いやぁー、事務所に全員集合なんて久しぶりだね!」

莉嘉「うんうん!皆最近お仕事で忙しかったよねー☆」

未央「特にしまむーなんか、最近テレビで見ない事なんてないし!」

卯月「でも、自分がテレビに映ってると、何だか変な感じです……」

未央「そんな事ないって!さっすが、私達のしまむーって感じ!」

卯月「えへへ……それにしても、今日は何で集められたんでしょう?」

楓「何でも、社長から私達に話があるって聞いたけど……」
129 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:33:43.27 ID:eOgrZShU0
李衣菜「わざわざ集める位だし、結構大事な話なのかな?」

智絵里「うん、悪い話じゃなければいいな……」

未央「大丈夫だってちえりん、ほら!しまむーのDLC出場が決まった時もこんな感じだったし!」

未央「ね、コナミん!」

コナミ「…………」

未央「コナミん?おーい」

コナミ「ん……ああ、そうだな」

未央「?」
130 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:34:39.01 ID:eOgrZShU0

ガチャッ


アイドル達「!」

モバP「……皆、揃っているな」

アイドル達「おはようございますっ!」

社長「うん、皆おはよう」

未央「プロデューサー、今日私達が集められたのって……」

モバP「それはこれから説明する……社長、お願いします」

社長「うむ……まずは、島村卯月君」

卯月「は、はいっ!」
131 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:35:46.73 ID:eOgrZShU0
社長「DLC以降の君の活躍、私の耳にも入っているよ……よく頑張っているようだね」ニコ

卯月「あ、ありがとうございますっ!」

社長「うむ……もちろん他のアイドル諸君の仕事ぶりも、彼からよく聞いているよ」

社長「それぞれ与えられた仕事、立派にこなしてくれているようだね」

社長「ファンも徐々にではあるが増え続けている、大変喜ばしい事だ」

未央「いやぁ、そこはやっぱりしまむーという出世頭のおかげで……」

社長「そんな事は無い、注目度が上がったのは確かに島村君の活躍があった事も大きいだろう」

社長「しかし、それだけで君達の人気が上がる訳ではない」

社長「いくら観衆の目に触れようと、実力が伴わなくては彼らに魅力を伝える事は出来まい」

社長「この人気は、これまでの君達の培ってきた努力が認められたからだと、確信しているよ」
132 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:36:53.66 ID:eOgrZShU0
莉嘉「えへへ……」

李衣菜「な、何だかこうやって褒められるとくすぐったいね……」

社長「ふふふ……さて、本題はここからだ」

社長「諸君には、これまで個々の力を磨いてもらって来た」

社長「ステージでの表現力、パフォーマンス……もちろん、デュエルの腕も大分力を付けた事だろう」

社長「しかし、もちろんここで満足すべきではない」

社長「君達の進むべきトップアイドルへの道……それはまだこれからも続いていく」

社長「それを駆け上がっていくため、君達は次の戦いのステージへ向け、準備を進める段階に入らなくてはならない」

社長「君達が一丸となって、来たる総力戦を戦いぬく為の準備、をね」
133 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:37:57.91 ID:eOgrZShU0
楓「総力戦……?」

莉嘉「……あ!」

智絵里「それって、もしかして……!」

社長「そう、この度我がCGプロダクションは……!」


社長「DAGP……デュエルライブ・オールスターグランプリへの参戦が認められた!」


アイドル達「!!」

李衣菜「嘘……!」

卯月「ほ、ホントですか!?」

莉嘉「Pくん!ホントに出れちゃうの!?」

未央「私達が、DAGPに……!」
134 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:39:17.48 ID:eOgrZShU0
コナミ「DAGP?」

社長「……DLC、デュエルライブカーニバルが新人アイドルによる個人戦だとすれば」

社長「これはプロダクション単位で争う、まぁ言ってみれば団体戦の様なものだ」

モバP「しかし、全部のプロダクションが参加できる訳じゃない」

モバP「その年の実績なんかを考慮して、運営委員会が出場プロダクションを選抜する……俺たちは今回それに選ばれたって事だな」

社長「当然、大会規模はDLCの比では無い」

社長「大会は予選、本選に分かれており、予選トーナメントを勝ち抜いた8つのプロダクションが本選へ進む」

社長「そこからさらに本選トーナメント、まさにその年での最強のプロダクションを決める戦いと言っていいだろう」

社長「そして優勝すれば前年度の勝者……つまり」



社長「女王、765プロダクションへの挑戦権を得る……!」
135 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:40:34.53 ID:eOgrZShU0
楓「765プロ……!」

卯月「私達が、春香さん達と……!」

莉嘉「おおー……!」

未央「て事は……ふっふっふ、いおりんにリベンジする時が来たって訳だね!」

李衣菜「未央、流石に気が早すぎるって」

智絵里「でもすごい……本当に私達がDAGPに……」

未央「だから言ったじゃん!これまでずっと頑張ってきたんだし、悪い話なんてないって!」

未央「ねっ、プロデューサー!」

モバP「…………」

智絵里「プロデューサー、さん……?」

社長「……今日の話には、まだ続きがある」

未央「え?」
136 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:41:40.06 ID:eOgrZShU0
社長「予選トーナメントだが、実は既に詳細が発表されている」

社長「まず、予選は各ブロック8つのプロダクションがトーナメントで争い、優勝したプロダクションが本選に進出する事になる」

李衣菜「8組でのトーナメントって事は……3回勝てば本選行きって事かぁ」

モバP「ああ、そしてこの予選トーナメント……少し変則的な方式を取っている」

モバP「1戦毎にルールが変わるんだ」

智絵里「ルールが、変わる……?」
137 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:42:27.69 ID:eOgrZShU0
モバP「そう、具体的に言うと、1回戦が1チーム3人のユニット戦、2回戦がタッグデュエル……」

モバP「そしてトーナメント決勝が1回戦と同じくトリオユニットで争う事になる」

モバP「つまり、1つのプロダクションから3つユニットを作り、1回ずつ戦っていくんだ」

未央「なるほど……プロダクション同士って言っても、ユニット単位でデュエルするんだね」

李衣菜「1回戦のユニットが負けちゃったら、後の2組が戦う事無く終わり、か……厳しいね」

モバP「ああ、そういう問題もあるな」

莉嘉「"も"?」

卯月「この他にもルールがあるんですか?」
138 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:44:50.39 ID:eOgrZShU0
未央「……え?ちょっと待って」

未央「3人のユニット2組にタッグが1組って事は……」

李衣菜「3+3+2……全部で8人って事、だよね……?」

卯月「……あっ」

社長「……そう、今のCGプロダクションの所属アイドルは6人」

モバP「俺たちが予選をフルメンバーで戦い抜く為には」




モバP「……所属アイドルが、後2人足りない」
139 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/10/28(水) 00:45:35.89 ID:eOgrZShU0
毎度毎度、短いですがここまでです。

読んでくださった方、ありがとうございました。
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 04:56:57.87 ID:/tWaUoxFo
乙乙
「あと二人必要」か……ふむ……
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 09:38:24.54 ID:PKKTFZCto
二人も足りてないのによく出場認められたな…っていうのは言いっこ無し?
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/28(水) 13:52:11.92 ID:wpEEA28nO
DLC優勝者が所属してるプロダクションだしまぁ多少はね?
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 02:06:57.17 ID:KJFS0In0o
おつー
144 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:39:47.00 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「2人足りないって……」

未央「それじゃ私達……DAGPには出られないって事!?」

社長「まぁまぁ、話を最後まで聞いてくれたまえ」

社長「人数が足りなくて出られないなら、そもそも我々の参戦は認められないよ」

未央「あ……そ、そっか……」

智絵里「でも、それじゃあ6人でどうやって……」
145 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:47:47.85 ID:mXXmIXTV0
社長「うむ……まずタッグデュエル、これは2人揃わなければ話にならない」

楓「タッグデュエルに一人だと、戦術が統一されてむしろ戦いやすくなってしまうものね」

モバP「そう……しかしトリオユニット戦は、勝ち抜き戦の方式を取っているんだ」

卯月「勝ち抜き……?」

モバP「そう、ユニット戦と言っても、基本的にデュエルは1対1、互いのユニットから1人を出して行うんだ」

モバP「1人4000のライフを持ち、ライフが0になった場合、次のプレイヤーがフィールドのカードを引き継いでデュエルを続ける」

モバP「それを繰り返して、相手を全員倒せば勝ちって事」
146 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 00:55:22.03 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「おおー、何かアニメの5D'sみたいだね」

コナミ「っ!」ビクッ

楓「ふぁいぶでぃーず?」

莉嘉「あ、知ってる!デュエルモンスターズのアニメでしょ?バイクに乗るやつ!」

モバP「李衣菜はいっつも形から入るからな」

李衣菜「う……い、いいじゃないですか別に!」

社長「はっはっは、まぁそれは一先ず置いておくとして、だ」

社長「この勝ち抜きというルールに、我々が付け入る隙があるんだ」
147 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:04:02.05 ID:mXXmIXTV0
智絵里「……!そっか……勝ち抜きって言う事は……!」

社長「そう、こちらの3人目に回る前に相手の3人目を倒してしまえば」

モバP「こちらが3人である必要はなくなる、という事になるな」

李衣菜「……なるほどね、6人で勝ち上がる為には」

未央「トリオユニットに2人で勝たなきゃいけないって事かぁ……」

社長「うむ、まずタッグチームに関しては、高垣君と緒方君のキルシュでほぼ決定だろう」

未央「残ってるメンバーは私にしまむー、リーナに莉嘉ちーの4人……」

李衣菜「私達で2チームに分かれるって訳だね」
148 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:11:48.56 ID:mXXmIXTV0
社長「前回も、我々と同じように8人未満でエントリーしたプロダクションがいくつかあったようだが」

社長「その中で本選へ進めたプロダクションは無かった」

社長「……数的なハンデを背負っている以上、厳しい戦いになるのは間違いないだろう」

李衣菜「3回中2回がハンデ戦って事だもんね……」

莉嘉「あーあ、凛ちゃんが戻ってきてくれたらなぁ……」

智絵里「り、莉嘉ちゃんっ……」

莉嘉「あっ……!」


卯月「…………」


莉嘉「ごめん、なさい……」
149 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:18:32.58 ID:mXXmIXTV0
卯月「ううん、気にしないで」

卯月「私は……もう、大丈夫ですから」ニコッ

モバP「…………」


卯月(凛ちゃん……)



……卯月

またやろう、デュエル



卯月(どうして……アイドル辞めちゃうなんて……)
150 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:29:13.43 ID:mXXmIXTV0
未央「……うん、状況は分かったよ」

モバP「未央?」

未央「要は、予選を突破できるかは、私達がどれだけ強くなれるかにかかってるって事、だよね」

卯月「未央ちゃん……」

モバP「……そうだな、トリオユニット戦に負担がかかる以上」

モバP「タッグユニット以外の4人……特に李衣菜と未央はまだデッキを模索中だったな」

モバP「お前らの力がどれだけ伸びるか、それがカギになってるのは確かだ」
151 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:40:39.11 ID:mXXmIXTV0
未央「そっか……うん、安心した!」

モバP「えっ?」

未央「いやー!だって2人足りないなんて言うんだもん!てっきり戦えないで終わっちゃうと思ったからさ」

未央「でも、例え数のハンデがあったって、上に行けるチャンスがあるんだったら」

未央「私、やってみたい……挑戦してみたい!」
152 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:42:37.19 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「……へへ、確かに」

李衣菜「こういう逆境を乗り越えてこそ、ロックって感じがするよね!」

莉嘉「アタシだって、お姉ちゃんに負けてないってとこ、見せちゃうから!」

楓「ふふっ、私達も忘れちゃ……めっですよ?」

智絵里「はいっ、あの、タッグデュエルなら、任せてくださいっ」

卯月「わ、私も……私も一杯、頑張りますっ!」
153 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:46:12.09 ID:mXXmIXTV0
社長「……フフフ、どうやら我々の心配は杞憂に終わりそうかな?」

未央「うん!杞憂にしてみせる!」

李衣菜「任せといて、プロデューサーさん!」

モバP「……正直、お前ら2人が一番心配なんだがなぁ」

李衣菜「ちょっ!」

未央「そこは激励するとこじゃんっ!」

モバP「ははは、悪かった……でも、俺も安心したよ」

モバP「……今度は、皆で勝ちに行こう」

アイドル達「はいっ!」
154 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 01:56:16.87 ID:mXXmIXTV0
社長「さて!それではネガティブな話題はこの辺でおしまいにして……」

社長「最後に、いい話を一つしておこうかな」

卯月「いい話?」

社長「うむ、これはまだ確定ではないんだが……」

社長「ひょっとしたら、君達が背負うハンデが無くなるかもしれない、という話だ」

未央「えっ!?そ、そんな話あるの!?」

智絵里「そ、それって……」
155 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:03:32.04 ID:mXXmIXTV0
モバP「実はDAGPに向けて、新しいアイドルをスカウトしてるところなんだ」

李衣菜「ホント!?」

未央「おお!新メンバーだね!」

莉嘉「ねぇねぇ、何人来るの?どんな子?」

モバP「い、いや、まだ正式に返事をもらえてる訳じゃないんだ」

モバP「何人か見所のある子に声を掛けてはいるんだがな……」

未央「むぅ、そっか……」
156 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:11:18.35 ID:mXXmIXTV0
楓「でも、このタイミングでスカウト出来たとして、予選に間に合うかしら……?」

社長「うむ、DAGP予選までにはまだ時間はある」

社長「本人次第な部分もあるが、本番までには十分モノになるだろう」

社長「まぁ、そこは優秀なトレーナー陣に期待といったところかな」

コナミ「…………」

未央(コナミん……?)

社長「それでは、私からの話は以上だ……君達の健闘、心から祈っているよ」
157 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:16:43.48 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「DAGP、か……」

未央「あんな事言った以上、気合い入れてかないと……」

李衣菜「うん!早いとこ、デッキを完成させなきゃ!」

未央「よーっし、そうと決まれば……コナミん!」

コナミ「……ん?」

未央「最近仕事ばっかりで、デッキの事見てもらってなかったでしょ?」

未央「久しぶりにデュエルしようよ!私もちょっとは強くなってると思うからさ!」

李衣菜「あ、私も!久しぶりにデッキ、見てほしいな」

コナミ「あぁ……悪い、今日はダメなんだ」

未央「え?」
158 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:19:34.65 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「何で……」

コナミ「これからちょっと用事入ってるんだよ」

未央「でも、ちょっと位なら……」

コナミ「いや、もう出なくちゃいけない……約束の時間に遅れちまう」

コナミ「ごめんな、また今度デュエルしようぜ」

未央「う、うん……」
159 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:22:18.73 ID:mXXmIXTV0
智絵里「行っちゃった……」

未央「怪しい……」

卯月「未央ちゃん?」

未央「だって今日のコナミん、絶対おかしいよ」

未央「社長が話してる時も、何か上の空だったし」

未央「それにあのDAGPに出れる事になったんだよ?」

未央「デュエルの大舞台だって言うのに、何か反応薄くなかった?」

楓「確かに……人数が足りないなら俺が出る!位言いそうね……」

李衣菜(な、無いと言いきれないのがまた……)
160 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:23:07.89 ID:mXXmIXTV0
未央「オマケに、せっかくデュエルしようって言ったのに他の事優先しちゃうなんて……」

莉嘉「随分急いでた感じだったよねー」

智絵里「大事な用事でもあったのかな……」

未央「あのコナミんに、デュエルよりも大事な用事なんてあると思う?」

卯月「う、うーん……そう言われると……」

李衣菜「でもさ、最近元の世界に帰るために、いろんなとこ探してるって聞いたよ?」

智絵里「うん……早くおうちに帰る方法、見つかるといいけど……」

未央「そりゃあもちろん分かってるよ、でも今回は多分違うと思う」
161 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:23:42.20 ID:mXXmIXTV0
李衣菜「違うって、どうして?」

未央「コナミん、最後に何て言ったか覚えてる?」

未央「『約束の時間に遅れる』って言ったんだよ」

莉嘉「約束の時間って事は……」

楓「これから、誰かと会う約束をしているって事ね」

李衣菜「……あ」

智絵里「李衣菜ちゃん、どうしたの?」

李衣菜「ねぇ、今思い出したんだけどさ、そういえば昨日……」
162 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:26:44.96 ID:mXXmIXTV0
…………
………
……


アイドル達「ええーっ!?」



卯月「こ、コナミさんが、あの城ヶ崎美嘉ちゃんと!?」

莉嘉「お姉ちゃん、そんな事一言も言ってなかったのに!」

楓「あらあら〜、隅に置けないじゃない?」

未央「それで、どうなったの?」

李衣菜「いや、昨日はデュエルしただけで、他には何もなかったんだけどさ」

李衣菜「別れ際に、コナミさんが美嘉さんに何か話してたんだよね」

智絵里「何の話だったのかな……」

李衣菜「聞いてみたんだけどはぐらかされちゃって……」

未央「ふむ……これは一気にきな臭くなってきたね」

莉嘉「どういう事?」
163 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:27:31.48 ID:mXXmIXTV0
未央「そんなの決まってるじゃん」

未央「今をときめくカリスマギャルとの出会い」

未央「そのカリスマギャルと内緒のお話」

未央「何かに気を取られてうわの空のコナミん」

未央「そして、約束の時間……」

未央「これらの符号が示すもの……それは」

卯月「ま、まさか……!」



未央「これは……直接、確かめる必要がありそうだね……」

164 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:28:29.74 ID:mXXmIXTV0
…………
………
……


その後……


コナミ「…………」


未央「ほう、噴水前とは……またベタな待ち合わせ場所ですなぁ」

卯月「み、未央ちゃん、やっぱり尾行なんて止めた方がいいですよ!」

卯月「ひょっとしたら、私達に見られたくない事かもしれませんし……」

未央「と言いつつ、気になって付いてきてしまうしまむーなのであった……」

卯月「だ、だってぇ……」
165 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:29:22.20 ID:mXXmIXTV0

未央「まぁまぁ、よからぬ事が起きないかチェックするだけだからさ」

未央「えーっと……ターゲットは噴水前にて誰かを待っている模様」

未央「現在動きは無し、引き続き監視を続ける」

李衣菜「……未央、何か楽しんでない?」

未央「とんでもない!そりゃあコナミんが誰と会おうと勝手だけどさ……」

未央「今回は相手が相手じゃん!あの城ヶ崎美嘉じゃん!」

李衣菜「まぁ、そうと決まった訳じゃないけどね……」
166 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:30:35.48 ID:mXXmIXTV0
未央「ふーん、それじゃあリーナは何で付いてきてるのかな?」

李衣菜「そ、それは……やっぱり何ではぐらかされたのか気になるし」

未央「とにかく、もし、仮に、万が一コナミんと美嘉ちゃんがくっついてたとしたら」

未央「もしばれたりなんかしたら、スキャンダルなんてもんじゃないじゃん!」

未央「これは私達、ひいてはCGプロダクションを守る為に私達に課せられたミッション……」

未央「レッスンで来られないちえりんやかえ姉さま、それに莉嘉ちーの為にも」

未央「私達には真実を確かめる義務があるんだよ!」クワッ

李衣菜(み、未央……)

卯月(「面白そう」って、思い切り顔に書いてます……)
167 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:31:17.61 ID:mXXmIXTV0
未央「それにさ……」

卯月「それに?」

未央「すぐそこにカワイイ女の子達が選り取り見取りだって言うのに」

未央「他所のアイドルとデートするなんて、ちょっと許せなくない?」ムスッ

李衣菜「……もしかして、それが本音?」

未央「えへへ、まぁまぁ♪そういう事で、ちょっと位弱みを握らせてもらっても……あっ!」

卯月「未央ちゃん?」

未央「み、見て!アレ!」
168 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:31:56.42 ID:mXXmIXTV0
美嘉「おっまたせー★」

コナミ「……おう、来たか」

コナミ「悪かったな、何か巻き込んじまって」

美嘉「ふふっホントホント、まぁどっちかって言うと、アタシから巻き込まれた形だと思うけど」

美嘉「アタシも一応芸能人なんだし、こういうの見つかったらヤバいんだから感謝してよね★」

コナミ「ああ、ありがとな」

コナミ「今日は手短に済ませようとは思ってる、それで……」

美嘉「分かってるって、もうすぐ来るはずなんだけど……」
169 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:32:51.90 ID:mXXmIXTV0
未央「おお、変装の上からでも分かるカリスマオーラ……」

卯月「本物の、城ケ崎美嘉ちゃん……」

李衣菜「それで、ホントに来ちゃったけど、どうするの?」

卯月「ま、まさかこのまま突撃する気じゃ……」

未央「いやいや2人共、ここで動くのはまだ早いよ」

未央「決定的な場面が訪れるまでは、ひとまず泳がせておいて……」
170 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:33:35.25 ID:mXXmIXTV0

李衣菜「……えっ!?ちょ、ちょっと待って!」

卯月「!」

未央「ど、どうしたリーナ隊員!」

李衣菜「も……」



李衣菜「もう1人、女の子がきた!」



卯月「えっ!?」

未央「なっ、何ですとぉ!?」
171 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:34:19.09 ID:mXXmIXTV0
美嘉「あ、来た来た!こっちこっちー★」

コナミ「!」


女の子「……久しいわね、妖艶なる桜姫よ」


美嘉「おっひさー★雑誌のインタビュー一緒に受けた時以来だっけ?」

美嘉「わざわざ来てくれて、ありがとね★」

女の子「フッ、造作も無い事、それで……」チラッ

美嘉「うん、そこにいる赤いのが昨日電話で話したヤツね」

女の子「ふむ……」
172 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:34:58.34 ID:mXXmIXTV0


女の子「……邂逅の時を待つ赤き影」

女の子「妖艶なる桜姫の導きの元、我が魂を此処に呼び寄せたのは……貴方?」


コナミ「……お前が、神崎蘭子だな?」


蘭子「如何にも」



173 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/05(木) 02:35:41.19 ID:mXXmIXTV0
今回はここまでです。

読んでくださった方、ありがとうございました。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/05(木) 04:19:50.14 ID:ZSxPIZg1O
お前かよ!!(歓喜)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/05(木) 04:53:43.37 ID:DVU+1JxO0
予防線貼りすぎで草w
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/13(金) 10:53:39.49 ID:GKPnCFuLo
蘭子のセリフは考えるのめっちゃ大変そうだな。他の人もだけどSSに蘭子出す人尊敬するわ。
177 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/11/19(木) 06:58:48.91 ID:e1m2VOzT0
2週間経ってしまったので生存報告だけ

次の投下はまだ時間が掛かりそうです

気長にお待ちいただければと思います
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 08:28:56.61 ID:yFbckvSX0
乙 TFSPで竜星組んでしまうくらいには楽しみにしているよ
179 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:30:40.30 ID:NwdVDJhw0
李衣菜「ね、ねぇ!あの子って!」

卯月「確か、中二病アイドルの神崎蘭子ちゃん……ですよね?」

李衣菜「まさか2人目が登場なんて……」

未央「これは面白……いやいや、由々しき事態になったね……!」

卯月「あっ、3人で喫茶店に入っていきます!」

李衣菜「ど、どうする?」

未央「決まってるじゃん!2人共、乗り込むよ!」

卯月「えぇ〜!」

未央「ここに居てもしょうがないって!全速前進DA!」





コナミ(美嘉が連れて来た、神崎蘭子という少女……)

コナミ(昨日、美嘉が話してた事が本当なら……)
180 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:39:28.81 ID:NwdVDJhw0
――
―――
――――


>>100 の直後……


コナミ『神崎、蘭子……?』

美嘉『アンタねぇ……ちょっとは他のアイドルの事も知ってた方がいいんじゃない?』

コナミ『俺はデュエル専門なんだよ』

美嘉『まぁいっか……で、その蘭子ちゃんなんだけど、実はアタシの決勝の相手だったんだよね』

コナミ『決勝……前回のDLCか』

美嘉『そ、あの決勝は今年に負けず劣らず、接戦だったんだよ?』

コナミ『へぇ、そりゃあ生で見てみたかったな』

美嘉『えっと……それでね?そのデュエルの最中に、蘭子ちゃんがこんな事言ってたんだ』


美嘉『異界から来た友の為、決して負ける訳にはいかないって』

181 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:49:56.76 ID:NwdVDJhw0
コナミ『異界から……』

美嘉『その時は、その言葉の意味なんて深く考えてなかった』

美嘉『ほら、蘭子ちゃんって……中二病って言うの?結構難解な言い回しするからさ』

美嘉『あの言葉も、蘭子ちゃんのキャラなのかなって思ってたんだ』

美嘉『で、DLCが終わってからは、アタシと蘭子ちゃんは一緒にお仕事する事が多くなったんだ』

美嘉『お互いファイナリストだからね、それで揃ってお仕事していく内に仲良くなっていった訳』

美嘉『まぁそれで、お互いの事を話す事も多くなったんだけどさ』

美嘉『どうもその"友"って、蘭子ちゃんのプロデューサーの事みたいなんだよね』

コナミ『プロデューサー、か……』
182 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 00:59:43.33 ID:NwdVDJhw0

美嘉『うん、去年のDLCの少し前位に来た人なんだって』

美嘉『プロデュースだけじゃなくて、デュエルもその人が教えてるみたいだよ?』

美嘉『蘭子ちゃん、デュエルの事全然知らなかったけど、その人のおかげで強くなれたって言ってた』

コナミ『…………』

美嘉『実はね、今年のDLCにも蘭子ちゃんの事務所から出場者が出てるんだ』

コナミ『!……それ、本当か?』

コナミ(やっぱり、DLCに手がかりが……!)

美嘉『そう、そのプロデューサーが入ってから、2年連続でDLCに出場してるって事……それってさ』

コナミ『状況が、ちょうど俺と似てるって事か?』

美嘉『うん、まさか本当に異界……』

美嘉『アンタの世界から来た人、だったりして……』

コナミ『…………』
183 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:07:30.99 ID:NwdVDJhw0
美嘉『……って、流石に考えすぎか!デュエルが強いプロデューサーなんて、他にも大勢いるだろうし!』

美嘉『アンタの話聞いて、アタシまで莉嘉みたいな事……』

コナミ『……いや、確かめる価値はある』

美嘉『え?』

コナミ『正直、手詰まりの状況なんだ……少しでも可能性があるなら、確かめてみたい』

コナミ『そいつのプロダクション、どこにあるんだ?教えてくれれば今すぐからでも……!』

美嘉『ちょ、ちょっと待って!ストップ!』

コナミ『どうして!』

美嘉『……それで、万が一アンタの見立てが外れてたらどうする訳?』

コナミ『そ、それは……』

美嘉『……分かった、アタシが蘭子ちゃんに話つけてあげる』

コナミ『えっ、お前が?』

美嘉『こういうのは直接確かめるよりかは、まずは周りの人から話を聞いた方がいいでしょ?』



美嘉『ま、ここはこのカリスマギャルに、任せときなさいって★』


――――
―――
――
184 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:13:58.90 ID:NwdVDJhw0
美嘉「ねぇねぇ蘭子ちゃん、最近調子どうよ?」

蘭子「クックック……貴方が"表"の世界を治めている間、十分魔力を高める事が出来たわ」

蘭子「今こそ反逆の時!我が魔力をもって、世界を混沌に塗り潰さん!」

蘭子「桜姫よ!次の聖戦で相見える時、せいぜいその身を焼かれぬ事ね!」

美嘉「へぇー、すっごい自信じゃん?ま、次に勝つのもアタシだけどね★」

蘭子「フフフ、その余裕がいつまで……」

コナミ「……おい、今回の目的忘れてる訳じゃないよな?」

蘭子「はうっ!」

美嘉「わ、分かってるって!シリアスな話題の前にちょっと緊張ほぐそうとしただけじゃん!」

コナミ「はぁ、まあいい……そろそろ本題に入るぞ」

コナミ「蘭子って言ったよな?美嘉から俺の話は聞いてるんだろ?」

コナミ「それを聞いた上で、今日俺に会いに来ているって言う事は……」

蘭子「……如何にも、我が友の魂は元は現世のものに非ず」

蘭子「赤き影……貴方と同様、別次元より現界したものよ」
185 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:22:51.31 ID:NwdVDJhw0

卯月「大分離れた席になっちゃいましたね……」


コナミ「――、―…」

蘭子「―――……」


李衣菜「これじゃあ、どんな話してるかも分かんないね」

未央「しまむー、コナミん、2人の事泣かせたりしてない?」

卯月「そんなにギスギスした雰囲気には見えないですけど……」

李衣菜「やっぱり、未央が期待してるような事にはなってないって」

未央「き、期待とはなんだい!失礼な!」

未央「とにかく、監視を続けるよ!」
186 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:30:18.09 ID:NwdVDJhw0
…………
………
……


美嘉「えーっと、蘭子ちゃんの話を要約すると……」

美嘉「プロデューサーがやってきたのは大体1年ちょっと前」

美嘉「この世界とは違うところから来たのは確かだけど」

美嘉「プロデューサーはあんまり自分の話はしない、か……」

蘭子「我が友の真実は、深淵の奥に……」

コナミ「俺と同じとこから来たかは分からないって事か」

蘭子「う、うむ……」

美嘉「ちょっと……それじゃアンタ達の言う異世界ってのが2つも3つもあるって事?」

コナミ「いいや、まだそう決まった訳じゃないさ」

コナミ「……これはどうだ?」スッ

蘭子「それは……魔獣の手綱握る、魔導石盤……!」
187 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:35:49.07 ID:NwdVDJhw0

コナミ「ああ、俺がずっと使ってるデュエルディスクだ」

コナミ「そいつも、自分のデュエルディスクを持ってなかったか?」

蘭子「い、如何にも……!」

コナミ「そこのスイッチ、押してみてくれ」

蘭子「ふむ……」カチッ


ブオーン……


蘭子「おお……!」

美嘉「ちょっと、こんなとこで動かして大丈夫な訳?」

コナミ「カードを置きさえしなきゃ大丈夫だよ」

蘭子「!……あ、赤き影よ!」

コナミ「何だ?」

蘭子「間違いない、この輝き……!」


蘭子「我が友と同じ魔力を感じる!」

188 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:43:08.92 ID:NwdVDJhw0

美嘉「それじゃあ……!」

コナミ(大分核心に近づいてきたってとこか……)

コナミ(少なくとも、そいつは俺たちの世界からここへやってきた)

コナミ(ここまで分かれば、後は……!)

コナミ「……デュエルディスクを持ってたっていう事は」

コナミ「そいつ……当然、デッキも持ってただろ?」

蘭子「うむ……」

蘭子「我が友が従えしサーヴァント、それは……」
189 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:49:54.67 ID:NwdVDJhw0





李衣菜「あんなに大切にしてたデュエルディスクを渡しちゃうなんて……」

未央「物珍しさで女の子の気を引こうなんて……見損なったぞコナミん!」

卯月「み、未央ちゃん落ち着いて……」





コナミ「…………」

美嘉「へぇー……今時そんなテーマ使うんだ、もう大分昔に出たヤツじゃん」

美嘉「確かそれって、ほとんどシンクロ専用のテーマだよね?」

蘭子「クックック……我が友の魔力は、魔導書の器等で計れるものでは無いわ!」

蘭子「魔導書を操り有象無象を蹂躙する姿、まさに鬼神の如し!」
190 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 01:57:57.23 ID:NwdVDJhw0
コナミ「……そいつの言う通りだぜ、美嘉」

コナミ「アイツは……本当に強いデュエリストだったよ」

美嘉「"だった"っていう事は……アンタ、もしかして!」

コナミ「ああ、もう間違いなさそうだ」

蘭子「…………!」

コナミ(そうか、アイツが……)

コナミ(この世界で、生きている)
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/03(木) 02:02:07.98 ID:f2vGgDSCo
ブルーノかな?
192 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:05:07.46 ID:NwdVDJhw0
コナミ「蘭子……これから、お前のプロデューサーに会えるか?」

蘭子「!……そ、それは……」

美嘉「いきなり会いに行くってのはマズいんじゃない?ちょっと時間開けた方が……」

蘭子「そ、その必要はないわ、貴方が望むのならすぐにでも……ただし」

蘭子「……我が友との邂逅を果たしたいならば」

蘭子「一つだけ、条件があるわ」

コナミ「条件?」
193 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:13:10.29 ID:NwdVDJhw0

蘭子「あ、あの……し、しばし待たれよ!」

蘭子「すぅー……はぁー……」

コナミ「?」

蘭子「……ぷ、プロデューサーは、私達の大切な存在、なんです」

コナミ「!」

蘭子「知らない世界に放り出されたのに、プロデュースのお仕事、引き受けてくれて……」

蘭子「私達のために、たくさん、頑張ってくれて……デュエルの事も、いろいろ教えてくれました」

美嘉「蘭子ちゃん……」
194 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:20:17.55 ID:NwdVDJhw0

蘭子「美嘉さんからあなたの話を聞いた時、驚き、ました……プロデューサーと同じ所から来た人が、他にいるんだって」

蘭子「プロデューサーの友達なら、会わせてあげたいって思ったんです」

蘭子「だってプロデューサーは、この世界に来てからずっと、ひとりぼっちだったから……」

蘭子「でも、あなたは……元の世界に、帰ろうとしてるんですよね?」

コナミ「…………」

蘭子「もし……もし、プロデューサーがあなたの大切な友達だとしたら」

蘭子「プロデューサーを……連れて、いっちゃうの?」

コナミ「プロデューサーを連れて行くな……それが条件って事か?」

蘭子「…………」コクリ
195 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:24:07.74 ID:NwdVDJhw0
コナミ「アイツ、よっぽど慕われてるみたいだな」

蘭子「わ、我らが交わした血の盟約は、何人たりとも侵す事など……!」

コナミ「分かった、条件を呑む」

蘭子「ふぇっ!?」

美嘉「あ、アンタ、そんなにあっさり決めちゃっていい訳?」

コナミ「コイツらなりに、一年間育ててきた絆ってヤツがあるんだろ」

コナミ「言っとくが、俺から元の世界へ帰る話をしないだけだからな」

コナミ「俺と一緒に来るかどうかは、そいつに任せる」

コナミ「……これでどうだ?」

蘭子「……契約成立、ね」
196 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:29:08.32 ID:NwdVDJhw0

美嘉「はぁー……我ながらすごい事に首突っ込んじゃったかも……」

蘭子「お、桜姫よ!今見聞きした事は……!」

美嘉「分かってる、誰にも言ったりしないよ」

美嘉「アタシが言いふらしたとこで、信じる人なんていないだろうしさ」

美嘉「それじゃ、アタシの役目はここで終わりかな?」

コナミ「……感謝するぜ、お前のおかげで前に進めそうだ」

美嘉「いいっていいって、どうせ今日はオフで暇だったし」

美嘉「それに、久しぶりに蘭子ちゃんにも会えたしね★」

美嘉「ま、だけど手を貸してあげるのはこれで終わりかな?」

美嘉「これからアンタ達は、アタシが倒すべきライバルな訳だし」

コナミ「ライバル……?」

美嘉「アンタ達にも声かかってるんでしょ?オールスターグランプリ」

コナミ「!」

蘭子「ラグナロクか……!」
197 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:36:31.52 ID:NwdVDJhw0
美嘉「悪いけど、今年のDAGPはアタシ達が頂くから★」

美嘉「……765プロには、借りを返しときたい相手もいるからさ」

蘭子「フッ、桜姫よ……それは我とて同じ事!」

蘭子「次相見える時は……!」

美嘉「容赦しないかんね★」

コナミ「おう!」

コナミ(……こっちはまだ人数揃ってないけどな)

美嘉「……ってことで、今日はお開きかな?」

美嘉「アタシがここまでやってあげたんだから、うまくやりなよ?」

コナミ「ああ、ありがとな」

コナミ「……それじゃ、行くか」

蘭子「うむ……いざ、約束の地へ!」
198 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:41:46.18 ID:NwdVDJhw0
李衣菜「あっ!3人とも店から出ていくみたいだよ!」

未央「よし!突入するとしたら今しかない!」

未央「ふっふっふ、そろそろ年貢の納め時だよ、コナミん!」

未央「いざ、突にゅ……!」


「あ、あの!もしかして島村卯月さんですか!?」


未央「へっ?」

卯月「わ、私ですか!?」


「わぁー!やっぱり!」

「DLCの決勝戦、見てました!感動しました!」

「あのっ!よかったらサインください!」


ナンノサワギ? シマムラウヅキキテルッテ エッ!ホント?


ワイワイ……!ざわざわ……!


李衣菜「わわわ、一気に人が!」

卯月「あ、あの、私どうしたら……!」

未央「しまった、コナミん達行っちゃう!まさかこんな罠が……!」

卯月「お、押さないでくださいー!」
199 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:46:03.84 ID:NwdVDJhw0
…………
………
……


未央「ふー、しまむーの人気を甘く見過ぎてたね……」

卯月「うぅ……ごめんなさい……」ボロッ

李衣菜「でもよかったじゃん!卯月ちゃんの人気があんなにすごいなんて!」

未央「うんうん、今度から外に出る時は、きちっと変装するって事で!」

卯月「えへへ、そうですね」

未央「それで、現在のターゲットの様子は……っと」




コナミ「…………」トコトコ

蘭子「…………」テクテク



200 : ◆gXaDrhyvkE [saga]:2015/12/03(木) 02:51:17.15 ID:NwdVDJhw0

卯月「美嘉ちゃんとは別れちゃったみたいですね」

李衣菜「結局、喫茶店で話してたのはなんだったんだろ……」

未央「うーん、ギスギスした様子でもなかったのに、今は美嘉ちゃんと別れて蘭子ちゃんと一緒、か……」

未央「てっきり痴情のもつれかと思ったけど、どうも違うみたいだし……」

李衣菜「いや、それは最初から分かってたから……ん?」

卯月「李衣菜ちゃん?」

李衣菜「!……見て、あの2人、建物の中に入ってくよ!」

未央「い、行ってみよう!」
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