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乙坂「アカデミア?」シャーロット&遊戯王 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/20(日) 12:41:14.87 ID:q9lVpIlq0
乙坂のキャラをカイトでやってる人がいたので書いてみた 
原作崩壊
乙坂のキャラ崩壊注意(デュエルができればでおk&変態) 
生徒会メンバーがアカデミア絶対殺そうマン 
能力なんてものはあるかわからない

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442720474
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710581803/

昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710247997/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710229065/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 12:51:15.22 ID:js4AkLXX0
http://i.imgur.com/916YcEU.jpg
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/20(日) 12:55:05.55 ID:q9lVpIlq0
乙坂「やれ、サイバー・ツイン・ドラゴン!」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

「うわああああああぁぁぁ…!!」

「うわああああぁぁぁ…!!」

LP0

乙坂「手応えのない。おまえのようなのが準優勝まで勝ち進むとは…よっぽどちんけな大会だったようだな」

「てめぇっ…」

乙坂「ま、暇つぶしにはなったがな…じゃあな」



乙坂「これでここいら一帯の大会は終わりか…次は隣の方まで行ってみっかな」

「見つけた、乙坂有宇!」

乙坂「?」

友利「暇そうなところごめんなさい、ちょっとお伺いしてもよろしいですか?」

乙坂「初対面からご挨拶だな。なんだ?」

友利「先ほどのデュエル、見させてもらいました」

友利「私、以前にあの大会で優勝した友利です」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/20(日) 13:10:56.59 ID:q9lVpIlq0
乙坂「へぇ…それで? 事実上の決勝戦でもやる気か?」

友利「そんなオーバーなものじゃないんですがね、デュエルがしたいという点では間違った受け取り方ではないでしょう」

乙坂「なるほど…まあいいだろう。さっきの奴よりは歯応えがありそうだ」

友利「話が早くて助かります。んじゃ遠慮なく」

「「デュエル」」

乙坂LP4000

友利LP4000

乙坂「俺は、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃翌力400

乙坂「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える」

乙坂「俺は、《サイバー・リペア・プラント》を選択」

乙坂「さらにカードを一伏せて、ターンエンド」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/20(日) 13:12:28.21 ID:q9lVpIlq0
・攻撃翌力の訂正

乙坂「へぇ…それで? 事実上の決勝戦でもやる気か?」

友利「そんなオーバーなものじゃないんですがね、デュエルがしたいという点では間違った受け取り方ではないでしょう」

乙坂「なるほど…まあいいだろう。さっきの奴よりは歯応えがありそうだ」

友利「話が早くて助かります。んじゃ遠慮なく」

「「デュエル」」

乙坂LP4000

友利LP4000

乙坂「俺は、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃翌力400

乙坂「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える」

乙坂「俺は、《サイバー・リペア・プラント》を選択」

乙坂「さらにカードを一伏せて、ターンエンド」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 13:15:27.50 ID:oN3EEfaho
sagaをメール欄に入れれば翌翌力じゃなくなるよ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 13:28:43.68 ID:q9lVpIlq0

友利「私のターン!」

友利「私は《セイクリッド・シェラタン》を召喚!」

ATK700

友利「セイクリッド・シェラタンが召喚に成功した時、デッキからセイクリッドと名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる」

友利「私は、《セイクリッド・カウスト》を選択」

友利「カードを一枚伏せて、ターン終了です」

乙坂「攻撃力で上回っていても攻撃して来ないか…」

友利「お互い、ファーストターンは様子見ですかね」

乙坂「様子見? デュエルってのは一気に勝負を決めるもんだ」

友利「そうですか、とても私よりも低い攻撃力を攻撃表示で並べた方の言葉とか思えないです」

乙坂「心配はいらない、俺はいつだって本気でデュエルをする。どんなに弱いデュエリストが相手でもな」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 13:30:09.67 ID:q9lVpIlq0
6の人ありがとう!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 13:50:52.48 ID:q9lVpIlq0
乙坂の一人称、俺→僕

友利「おぉー、ひょっとして格好つけちゃってます?

乙坂「ああ、相手の全力を出す前に打ち負かす。その時の絶望に染まる顔が目に浮かぶようだぜ」

友利「引くなっ」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

乙坂「手札またはフィールド上から融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

友利(やはり融合使い…!)

乙坂「僕はは手札にある《サイバー・ドラゴン》とカード名がサイバー・ドラゴンとなったコアの二体を融合!」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!!」

攻撃力2100

友利「!?」

友利(キメラテック・ランページ・ドラゴン…さっきのモンスターと違う…!?)

乙坂「さらに、パワー・ボンドの効果発動!」

乙坂「この効果によって特殊召喚したモンスターの攻撃力は元々の攻撃力分アップする!」

キメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力4200)

友利「4200!?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 13:58:16.20 ID:q9lVpIlq0
乙坂「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」

乙坂「このカードが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」

友利「な!? ミラフォが!」

乙坂「本番はこれからだ、キメラテック・ランページ・ドラゴンのさらなる効果発動!」

乙坂「1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターン、通常攻撃に加えて送ったモンスターの数だけ攻撃できる」

乙坂「僕はデッキの《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》《サイバー・ドラゴン・コア》の二体を墓地に送り、ランページ・ドラゴンの攻撃回数を三回にする!」

友利「…!」

乙坂「やれ、キメラテック・ランページ・ドラゴン!」

乙坂「アルティメット・エヴォリューション・バースト(攻撃名適当)!!」

友利「ぐうっ…あああああぁぁぁっ!!」

友利LP0

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 16:23:00.75 ID:ILnuAgUNO
友利「痛え…」

友利(まさかこれほどに強いとは…いや、これほどならだな)

友利「完敗です、想像以上の――って、待ちやがれ! まだ話は終わってねぇ!」

乙坂「あ? お前僕とデュエルがしたかったんじゃないのか?」

友利「もちろんそれも目的の中のひとつです。ですが我々の真の目的は強いデュエリストを探し出すこと、それが第一です」

乙坂「強いデュエリストを探す? なんの為に?」

友利「アカデミアに打ち勝つ為です」

乙坂「アカデミア?」

友利「一から話すと長くなりますので詳細は後回しにさせてもらいますが、貴方にとっては強いデュエリストと戦えるこれ以上にない場所だと思いますよ?」

乙坂「そうか、断る」

友利「そう…強いデュエリストを求めるあなたは――って、断るんかい!」

乙坂「二回も同じツッコミは見てる側も冷めるぞ?」

友利「な、なんで?」

乙坂「アカデミアなんていうくらいだからどっかの集団を相手にするんだろ? そんなのを相手にたった今知り合ったの女と一緒に群れろなんて方が無理な話だ」

友利「ひょっとして怖い? 確かにアカデミアはおそらく今まであなたが戦った相手よりもさらに上を行きます。それともあれですか? 自分より格下の相手としか戦えないヘタレデュエリストなんですかー?」

乙坂「そーそー僕って本当はヘタレで人見知りでコミュ障なんだよ。というわけで、僕なんかじゃキミの役に立てそうもないからじゃねー(棒)」

友利「あぁ嘘嘘! 撤回するから戻って来いやーっ!!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/20(日) 18:29:05.32 ID:ILnuAgUNO

2時間後

高城「というわけです」

乙坂「なるほど…この世には4つのパラレルワールドが存在し、この世界…スタンダードを除く3つの次元で抗争が起きているってか」

友利(結局高城を呼び出して一から説明することになった…)

高城「このスタンダード以外の次元はエクストラデッキを使用する召喚方法に応じた発展をしており、融合、シンクロ、エクシーズの3つが存在します」

乙坂「で、お前とその女のエクシーズ次元はアカデミアに襲われたと?」

高城「はい、先ほどお話したように、アカデミアはあなたと同じ融合使い。我々エクシーズ次元の天敵であると同時に、何か情報を掴めるかもしれないと思ったからです」

乙坂「ほぅ…なら融合使召喚の凄さはわかったろ。僕は帰る」

友利「帰るなっ」

乙坂「なんなんだ一体…」

高城「私たちの故郷であるエクシーズ次元は、融合次元からやってきたアカデミアの侵略者達によって、ハートランドが破壊され、住人達の多くが次々とカードの中に封印されてしまいました」

高城「僅かに生存している者達が残っており、彼らは「レジスタンス」を結成して、アカデミアへ反抗する機会を窺っているんです…」

高城「お願いします乙坂さん、私たちに力を貸してもらえませんかっ?」

乙坂「んなこと言われてもなぁ、俺関係ないし」

友利「私にできることならなんでもします」

乙坂「ん?」

見てくれてる人いる?
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 18:31:28.98 ID:3hZHpno9O
一応いるよ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/20(日) 18:33:19.19 ID:aetTOklKo
いる
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 18:43:08.28 ID:bohNJ6cB0
おる
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 19:43:49.47 ID:sNiD0wB4O
ここはROM専が多いからレスがなくても気にするな
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 21:12:33.62 ID:ILnuAgUNO

「んなこと言われてもなぁ、俺関係ないし」僕に訂正

乙坂(今なんでもって言ったよな?)

乙坂「おいお前、友利だったな」

友利「はい?」

乙坂「本当になんでもするか?」

友利「ええ、私のできることなら」

乙坂「よし、なら僕の女になれ」

友利「は?」
高城「は?」

乙坂「なんだ聞こえなかったのか? もう一度言ってやろうか?」

友利「……へ? あなたの…女?」

乙坂「そうだ」

友利「は、はぁ? あなた頭おかしいんじゃないっすか?」

乙坂「僕はいつだって本気だが? それに僕の目から見てもお前はいい女だ。少なくとも僕が今まで戦った女の中じゃマシなデュエルをする」

高城「あ、えっと…」

友利「…帰れ、高城」

高城「と、友利さん?」

友利「帰れ…こいつとは私がひとりで話をつける」

高城(無言の逃走)

乙坂「この条件が呑めないなら、お前らの仲間にはならねぇ。どうする?」

友利「…いいっすよ、あなたの女になってあげます」

乙坂「それは結構。物分りのいい女は好きだ」

友利「はい? いきなりなに言って…っっ!?」

乙坂「とりあえずは、僕の女になった証を紳士に教えてやる」

わなわなと震える、乾いた唇に熱い感触が伝わる。


唇同士が触れると、友利熱い吐息が肌を撫でた。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/20(日) 21:18:07.28 ID:9Lr/vhMwo
屑だった乙坂変わらないのかよ…
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/20(日) 21:37:23.72 ID:ILnuAgUNO
翌朝

友利「わっけわかんない! あいつの頭は虫が湧いてるのか!?」

高城「落ち着いてください友利さん。きっと…そう! あなたに一目惚れしたんじゃないでしょうか?」

友利「デュエルで私をボコボコにした後は真っ先に帰ろうとしてましたが? アカデミアとの戦いは一秒のビハインドもなしに拒否られましたが? ムードもなしにいきなり真顔でファーストキスを奪われましたが?」

高城「それはきっと…彼なりの照れ隠しのようなもので…(震え声)」

友利「もういい…とりあえずは、あいつを手懐けられただけでも良しとしましょう」

友利「彼の召喚エネルギーは?」

高城「ご安心を、アカデミアのものとは違うようです」

友利「なるほど…とりあえずは敵ではないってことですね」

高城「ただ…」

友利「ただ…なんですか?」

高城「上回ってるんです…アカデミアの召喚エネルギーを」

友利「え?」

高城「スタンダードでの召喚エネルギーは、今まで我々が実験してきた限り他次元のデュエリストの召喚エネルギーを超えることはなかった。それをよりによってアカデミアの召喚エネルギーを上回るなどまずありえません」

友利(乙坂有宇…どうやら、もう少し調べる必要がありそうです…)

友利(ああそれと、召喚エネルギーってなんだよ?なんて突っ込むなよ? 絶対に?)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 13:56:08.19 ID:TEpv2VSm0
放課後

友利「私はセイクリッド・プレアデスで、ダイレクトアタック!」

高城「うわああああぁぁぁ…」

高城LP0

乙坂「お見事、これで友利の5連勝だ」パチパチ

友利「いつもの事です。高城なんかに負ける程落ちぶれちゃいません」

高城「いやはやなんとも、言葉が痛い」

友利「わかっているとは思いますが、あなたは明日からこの星ノ海学園編入予定です。今更ボイコットはなしですよ?」

乙坂「ああ、お前が僕の女である以上、できる限りの協力はする」

友利「それが本心だと願うばかりです。ですが正直、乙坂さんが味方になってくれてもアカデミアとの戦いに勝算があるとはまだ思えません」

高城「そうでしょうか? ですが友利さんはあの時、オベリスクフォースを相手にギリギリとはいえ勝利を掴んだじゃありませんか」

乙坂「オベリスクフォース?」

友利「アカデミアの戦士のひとりです。勘違いしないでもらいたいのは、我々は決して正々堂々のデュエルで負かされた訳ではありません」

乙坂「エクシーズ次元がか」

高城「アカデミアの人間はそう言います。彼らが融合召喚を使うように、私たちの故郷ではエクシーズ召喚が流行できたからね」

友利「数百、数千というデュエリストがひとりを相手に少なくとも三人掛かりで戦いを挑んでいるのを私は確かに目にしています。運が良かったのでしょう、私の相手になったのはたまたま単独で行動していたオベリスクフォースと呼ばれているデュエリストでした」

乙坂「つまり、お前らの故郷は数の暴力で滅ぼされたって訳か」

乙坂「話はわかった。確かに友利の言う通りだ。現段階じゃ三匹の蟻が千のゴキブリに挑んで行くようなもんだ。少なくとも友利と互角…あるいわそれ以上のデュエリストを探すことが先決だな」

友利「ご理解感謝します」

乙坂「それから高城、お前はもう少し腕を上げておけ。今のままじゃ足手まといにしかならないぜ?」

高城「あはは…ダブルで厳しいですねぇ…」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 14:12:23.92 ID:TEpv2VSm0
数日後

友利「お邪魔します」

高城「こんにちは」

柚咲「こんにちはー!」

歩未「みなさんようこそおいでくださいましたー…って、ゆさりん!? 」

柚咲「皆さんに誘われたので、一緒に来ちゃいました♪」

乙坂「言わなかったか? 西森柚咲が星ノ海学園に転入してきたと」

歩未「本物のゆさりんですーーっ!!」

柚咲「は、鼻血が!?」

友利「止血!」

歩未「か、感動ですー! 握手とサインとその他もろもろしてください!」

柚咲「乙坂さん、かわいい妹さんですねー」

乙坂「残念ながら戦力には程遠いけどな」

友利「それでも期待はしていたんですけどね。ここいら周辺のショップ大会でも、とくに使えるデュエリストはいませんでしたから」

柚咲「せっかくの生徒会メンバーに入れていただいたというのに、戦力にならないのは申し訳ないです」

高城「心配無用! 可愛いから大丈夫ですっ」キラーン!

美砂「あぁ? んだとこらぁ!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 15:16:29.18 ID:TEpv2VSm0
何だが20スレ以降に書いたやつ表示されないんだけど、バグかな?
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/09/21(月) 15:23:07.60 ID:Ypa3anyWo
?こっちだと22レス目まで表示されてるけど
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 15:37:33.19 ID:TEpv2VSm0
よくわからないけど直った!

美砂「乙坂、お前、強いんだってな。私とデュエルしろ」

乙坂「…ようやく出てきたか」

美砂「私は生きていた頃まではレディースチームの総長で「流れ星」の名でデュエルに明け暮れていたもんだぜ」

美砂「お前が勝った時にはアカデミアと戦ってやるぜ」

乙坂「そいつは頼もしい。だがまずは、この女に勝つことが条件だ」

友利「ちょ! 私はお前の弟子か! つーかそんなこと勝手に決めんな!」

乙坂「弟子じゃねぇよ。今はお前ひとりの力=アカデミアの人間の実力と考えていいんだろ? つまり、少なくともお前に勝つような実力がなければアカデミアとの戦いには出せんという訳だ」

美砂「そいつは丁度いい。見とけよ乙坂、私の本当の力を」

友利「こいつらふたりして私を測定器にしやがって…いいですよ、不本意ながら受けてあげます」

「「デュエル」」

友利LP4000

美砂LP4000
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 15:39:30.30 ID:TEpv2VSm0
やっぱりデュエルは省略せずに一から書いたほうがいい?
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/21(月) 16:09:38.25 ID:zRD2WNR50
見たい気持ちもあるけど負担になるならある程度省略してもいいんじゃないかな
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/21(月) 16:11:50.55 ID:smSi2KAFO
そりゃね?
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/21(月) 23:32:43.46 ID:TEpv2VSm0
数十分後

友利「はぁ…はぁ…はぁ…」

美砂「はぁ…はぁ…はぁ…」

友利LP900

美砂LP400

友利・手札:1
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

美砂・手札:0
モンスター:サンダー・ユニコーン(攻撃力2200)
魔法・罠:なし
伏せカード:二枚

歩未「二人共すごいデュエルでこざるーっ!」

高城「友利さんを相手にここまでやるとは…流石は流れ星というところですか」

友利「私のターン!」

友利(きたーーっ!)

友利「私は魔法カード、《死者蘇生》を発動!」

友利「墓地から《セイクリッド・プレアデス》を特殊召喚!」

攻撃力2500

乙坂「このタイミングで死者蘇生を引くか…」

美沙「はっ、永続罠発動! 《デモンズ・チューン》!」

美沙「このカードで、フィールドの効果モンスター1体を選択。選択したモンスター効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできねぇ!」

美沙「まだまだ甘いぜ、友利奈緒!」

友利「その言葉、そのままあなたに返しますよ」

美沙「あぁ?」

友利「私はプレアデスをオーバーレイ・ユニットとして、オーバーレイ!」

友利「現れろ、ランク6!《セイクリッド・トレミスM7》!」

攻撃力2700

美沙「んな!? エクシーズモンスターを素材としたエクシーズ召喚だぁ!?」

友利「トレミスは、私の場のプレアデスをオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚できます」

友利「最後の最後で罠のタイミングを間違えましたね…セイクリッド・トレミスで、サンダー・ユニコーンを攻撃!」

歩未「これで決まりですー!」

美沙「そうはいくかよっ! 罠発動! 《破壊指輪》!」

美沙「私はこれで、サンダー・ユニコーンを破壊するぜ!」

友利「!?」

高城「自分で自分のモンスターを破壊!?」

美沙「こいつは、自分フィールドの表側表示モンスター1体を破壊し、お互いに1000ポイントのダメージを受ける!」

乙坂(友利のライフは900…美沙は400…それに1000ポイントのダメージを受ければ…)

友利LP0

美沙LP0

デュエル構成を思いつかなかった非力な私を許してくれ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 01:47:07.47 ID:X9CECEi+0

高城「相打ち…?」

友利「やってくれましたね、引き分けなんて経験したのは数年ぶりっすよ」

美沙「流星と呼ばれたこの私が引き分け…だと?」

美沙「覚えておけ友利奈緒、それに乙坂、その女をぶちのめした後はてめえの番だ!」

歩未「あ、ゆさりん!? 行っちゃいました」

友利「放っておけばいずれは元に戻るでしょう」

高城「それで友利さん、乙坂さん、彼女はどうでした? 私としてはアカデミアと戦うのに十分な力になってくれると思いますが」

乙坂「確かに、美沙のデッキ構成は見事だった。妹の方はデュエルに関しては素人らしいしな。その点は評価する」

乙坂「それだけじゃない。友利のエース、セイクリッド・プレアデスはオーバーレイ・ユニットをひとつ使うことで、相手フィールドにあるカード一枚を手札に戻す鬼畜モンスター。そんなのを相手に何ターンも戦ったんだ。流星という肩書きも嘘じゃないんだろう」

高城「では…」

乙坂「だが残念ながら、友利を100とするならあいつの評価は50ってところだ」

高城「え?」

友利「随分と厳しいっすね。私としては70はあげてもいいと思いますけど」

高城「どういうことですか? はっ、やっぱりゆさりん本人じゃないからっ」

友利「引くなっ! そっちじゃねぇ!」

乙坂「今のデュエル、友利の最後のターンであの女はデモンズ・チューンを発動したよな? あれを何故バトルフェイズで使わなかった?」

高城「バトルフェイズ中に? あ…」

友利「気づきましたか…そうです、もしもあの時、バトルフェイズ中にデモンズ・チューンを使われていればトレミスだろうがプレアデスだろうがサンダー・ユニコーンを破壊することは不可能でした。そして、サンダー・ユニコーンの効果で確実に次のターンでやられるのがオチでしょう」

高城「では、彼女の評価が下がったのはプレイングの問題で?」

乙坂「それ以外にも、勝てたデュエルをプレイングミスで逃した場面はいくつかあった。だが見込みはある。あいにくと、結果には満足できてなかったようだしな、近い内にまた挑んで来るだろうよ」

友利「私としては気が重いんですけどねー」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 01:57:47.99 ID:X9CECEi+0

乙坂「柚咲が学校にきていない?」

友利「ええ。学校側にも連絡は入っていないようです」

乙坂「で、あれか?」

高城「……………」廃人状態

乙坂「仕方ねぇ。放課後、お前らは柚咲の家に行ってこい。僕は適当にそこいらを探してみる」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 02:52:17.21 ID:X9CECEi+0
乙坂(とは言ったものの、柚咲とは知り合って間もない上に姉のことなんてまるでわからねぇ。最初から心当たりも何もないんだがな)

「す、すげえっ! レベルが違うぜ!」

「ゆさりんってデュエルもできるんだ!」

「あれって本当にゆさりんなのか? テレビで見たのと随分と印象が違うような…」

乙坂「あ? ゆさりんだ?」

美沙「いけ、サンダー・ユニコーン! ダイレクトアタックだ!」

美沙「サンダー・スピアー!!」

「うわああああぁぁぁ…!!」

美沙「けっ、こんなんじゃリハビリにもなりゃあしねぇ」

乙坂「よう、何してんだ?」

美沙「ん? ああ、乙坂か。見てわかんねぇか? 武者修行だよ」

乙坂「はぁ?」


無人の公園

乙坂「そんなに引き分けが納得できないか?」

美沙「当たり前だ。私はレディースチームの総長になってから一度たりとも勝利を逃したことはねぇ。少しでも強くなる為にはやっぱり実戦経験が一番だからよ」

乙坂「なるほど…間違った考え方じゃないな。負けはおろか、自分の隣に立つ存在すらも許さないってか」

美沙「友利に伝えといてくれ、明日にも再戦を申し込みに行くってな」

乙坂「今のままじゃ返り討ちにされるのがオチだな」

美沙「あぁ?」

乙坂「第一、今更雑魚相手に勝ったところでデュエルが強くなんてレベルじゃないだろ。そんな暇があったら、デッキを見直す方がよっぽど為になるっつーの」

美沙「てめえ、黙って聞いてりゃあ偉そうに言いやがって! 気が変わった、今すぐ私とこの場でデュエルしな! 今から頭を下げるなら許してやらないこともないがな」

乙坂「首を下に動かすと蕁麻疹ができるんだよ。病気なんだ、悪いな」

美沙「ちっ、なら仕方ねぇな」

乙坂「(・Д・)ノ」

乙坂(信じた…?)

美沙「さあ、デュエルディスクを構えな! お前を倒せば私は友利よりも強いことになるしな、好都合だ」

乙坂「やれやれ」

「「デュエル」」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 03:24:20.99 ID:X9CECEi+0
乙坂LP4000

美沙LP4000

美沙「先行はもらうぜ。私はチューナーモンスター、《虚栄の大猿》を特殊召喚!」

攻撃力1200

美沙「このカードは、手札から獣族モンスター1体を墓地に送ることで特殊召喚ができる」

美沙「さらに、《素早いモモンガ》を通常召喚!」

攻撃力1000

美沙「レベル2の素早いモモンガに、レベル5の虚栄の大猿をチューニング!」

美沙「天駆ける雷よ、雲海を切り裂き、その蹄を地上に穿て!」

美沙「シンクロ召喚!」

美沙「轟け、《ボルテック・バイコーン》!!」

攻撃力2500

美沙「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

美沙・伏せカード:一枚

美沙「さあ乙坂、きやがれ!」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」

攻撃力1500

乙坂「召喚したサイバー・ドラゴン・ツヴァイを除外し、レベル10の《サイバー・エルタニン》を手札から特殊召喚!」

攻撃力?

美沙「レベル10だと!?」

乙坂「サイバー・エルタニンは、自分のフィールド、または墓地から機械族・光属性モンスターを全て除外することで特殊召喚できる。そしてエルタニンの攻撃力は、除外したモンスター1体につき500ポイントの数値になる」

サイバー・エルタニン(攻撃力500)

美沙「ふざけやがって。レベル10で攻撃力500? てめぇ、まだ私を舐めてんのか?」

乙坂「僕はいたって真面目だ。サイバー・エルタニンの効果発動!」

乙坂「このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外のフィールドに表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る!」

美沙「なんだと!?」

乙坂「くらえ、コンステレイション・シージュ!!」


33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 03:25:52.66 ID:X9CECEi+0
美沙「見くびんじゃねぇ! 永続罠、《安全地帯》を発動!」

美沙「このカードは、フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」

美沙「私はこれを、ボルテック・バイコーンに使うぜ!」

乙坂「無意味だな。エルタニンの効果は対象を取らず、破壊でもない。安全地帯で無効にはできねぇよ」

美沙「な!?」

乙坂「僕はエルタニンをリリースし、《サイバー・ドラゴン》をアドバンス召喚!」

サイバー・ドラゴン(攻撃力4200)

美沙「攻撃力4200!?」

乙坂「エヴォリューション・バースト!!」

美沙「うわああああぁぁぁ…!!」

美沙LP0

そろそろ寝る。多分明日の昼に少し書く


34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 03:30:08.77 ID:X9CECEi+0
ごめん、乙坂通常召喚二回してた(笑)

美沙「見くびんじゃねぇ! 永続罠、《安全地帯》を発動!」

美沙「このカードは、フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」

美沙「私はこれを、ボルテック・バイコーンに使うぜ!」

乙坂「無意味だな。エルタニンの効果は対象を取らず、破壊でもない。安全地帯で無効にはできねぇよ」

美沙「な!?」

乙坂「さらに手札から、《二重召喚》を発動!」

乙坂「これにより、二回目の通常召喚を可能にする!」

乙坂「僕はエルタニンをリリースし、《サイバー・ドラゴン》をアドバンス召喚!」

サイバー・ドラゴン(攻撃力4200)

美沙「攻撃力4200!?」

乙坂「エヴォリューション・バースト!!」

美沙「うわああああぁぁぁ…!!」

美沙LP0

今度こそ寝る。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 03:34:51.93 ID:X9CECEi+0
一度ならず二度もミスる俺って一体…

美沙「見くびんじゃねぇ! 永続罠、《安全地帯》を発動!」

美沙「このカードは、フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」

美沙「私はこれを、ボルテック・バイコーンに使うぜ!」

乙坂「無意味だな。エルタニンの効果は対象を取らず、破壊でもない。安全地帯で無効にはできねぇよ」

美沙「な!?」

乙坂「さらに手札から、《二重召喚》を発動!」

乙坂「これにより、二回目の通常召喚を可能にする!」

乙坂「僕はエルタニンをリリースし、《サイバー・ドラゴン》をアドバンス召喚!」

攻撃力2100

乙坂「終わりだ。僕はサイバー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

乙坂「同時に速攻魔法、《リミッター解除》を発動!」

乙坂「自分フィールドに存在する機械族モンスター全ての攻撃力を二倍にする!」

美沙「!?」

サイバー・ドラゴン(攻撃力4200)

美沙「攻撃力4200!?」

乙坂「エヴォリューション・バースト!!」

美沙「うわああああぁぁぁ…!!」

美沙LP0

申し訳ない、明日からはきちんと書きます(泣)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/22(火) 07:36:57.41 ID:7xKbyDSeo
乙です
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/22(火) 08:30:01.35 ID:9RSjxB62o
そんなに何度も美沙を倒したかったのか
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 13:52:21.03 ID:5mowyv6bO
沙「てめぇ、何者だ?」

乙坂「デュエルと強い女だけに趣味があるただの若者さ」

美沙「冗談もほどほどにしやがれ! そんなチャラ男にこの私が負ける訳がねぇ!」

乙坂「知らねーよそんなこと。ま、実力の違いってヤツ〜?」

美沙「んな…」

乙坂「友利とのデュエルもやめとくんだな。今のお前じゃ勝てねぇよ」

美沙「この私があんな女に負けるってのか!?」

乙坂「つか、問題はおまえのプレイングだ」

美沙「は?」

乙坂「前の友利とのデュエル、おまえは少なくとも二回のミスをしている。最後のターンに至っては勝てたデュエルをみすみす捨てるほどにな」

美沙「なんだって?」

乙坂「友利自身、おまえのプレイングミスには気づいていた。今の段階で再戦を挑んだとしてもそこを突かれれば負けに転落するのは言うまでもない」

美沙(なんつー上から目線で偉そうな野郎だ…しかし、確かに一理――うん? 待てよ)

美沙「おい、逆に言えばそれを改善すれば私の力は友利よりも上になるってことだな?」

乙坂「可能性はあるな」

美沙「……乙坂…」

乙坂「なんだ?」

美沙「…私に、デュエルの特訓をしてくれ」

乙坂「ああ、いいぜ」

美沙「え? 即答?」

乙坂「ただし、条件がある」

美沙「条件?」

乙坂「僕の女になれ」

美沙「はぁ!?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/22(火) 14:10:48.95 ID:5mowyv6bO

翌日

友利(どうなってる? 昨日無断欠勤した黒羽に続き、今日は乙坂までも…まさか、彼女の身に何か? それを知った乙坂が、まさか…)


昼休み

友利「黒羽さんが乙坂さんと歩いてた?」

高城「はい。丁度反対方向だったんで声はかけなかったのですが、大体22時くらいでしょうか。駅近くのネットカフェに入って行ったのを確かに目撃しました」

友利「22時にネットカフェ……二人で……」

高城「しかし、学校側にも連絡がないとは妙ですね。また美沙さんが関係してるのでしょうか?」

友利「行くぞ、高城…」

高城「はい?」

友利「黒羽さんをあんな男に任せるのは危険です。初対面で女の子の唇を奪うような男とアイドルが一緒になるなどあり得ません」

高城「いえ、まだ午後の授業が…何より我々は生徒会ですし――」

友利「いいからてめぇは黙ってついて来りゃあいいんだよ」

高城(無言の涙)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/23(水) 01:51:06.36 ID:P+1qbo2l0
1時間後

高城「はぁ…はぁ…こんな街中で乙坂さんを探し出すなんて無茶ですよ。こんなことをしなくても乙坂さんの携帯に直接かければいいだけの話じゃないですか」

友利「んなことは言われる前にやってんだよ。それに、難しいことはありませんよ。黒羽さんが一緒なら目立つでしょうし、それは美沙さんも一緒です」

高城「でも、これだけ探していないんならまたネットカフェかどこかの可能性が…」

友利「ネットカフェ…?」ギロッ

高城「な、なんでもありません…」

乙坂「よう、誰探してんだ?」

高城「おおっ! グッドタイミングです、乙坂さんっ」

友利「懺悔の用意はできていますか?」ニコッ

高城(怖い! あの笑顔超怖い!)

乙坂「ほれ、郵便」

友利「一体今まで――って、え?」

高城「果たし状…しかも美沙さんからっ?」

乙坂「デュエルは三日後、負ければ黙っておまえの言うことに従うらしい」

友利「ってことはあんた、今までずっと黒羽さんといたのかよ!?」

乙坂「ああ」

友利「ああ、じゃねぇ! 一体あの女と何やってんすか?」

乙坂「コーチ」

友利「は?」

乙坂「毎日あいつを鍛えてる」

高城「生徒会の活動はどうするんですか?」

乙坂「緊急があったらここに電話してくれ。三日間は家にも戻らない。歩未にも言ってある」

高城「しかし驚きました。まさか乙坂さんと美沙さんがそこまで仲良くなっていたなんて」

乙坂「最近は妹の方なんて滅多に出てこないけどな。それに今は僕の女だ」

友利「はぁ!?」

高城「乙坂さんがゆさりんを!?」

乙坂「姉の方だけだ。強い女には魅力がある。友利とは違った魅力がな」

友利(こいつ二股しといて堂々としてやがる)

乙坂「じゃあな、三日後を楽しみにしてる」

友利「ふ……あははは……」

高城「友利さん?」

友利「高城、ナイフ持ってこい…」

高城「は?」

友利「あいつを殺して私も死にます」

高城「えっ!?」

友利「許さねぇ、乙坂有宇! 僕の女になれなんて言いながら、他の女とネットカフェなんて行きやがって!」

高城「え? そっち? 美沙さんを口説いた方じゃないんですか?」

友利「私自ら死の制裁を加えてやる! 追うぞ!」

高城「ちょっ、いつもの冷静な友利さんに戻ってくださいよ〜!」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/23(水) 02:21:01.76 ID:aZJzMYfd0
面白い
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/23(水) 04:20:03.08 ID:P+1qbo2l0

生徒会室

友利「………」イライラ

高城「………」

友利「………」イライラ

高城(く、空気が重い…何か楽しい話をしなければ)

高城「しかし乙坂さんに弟子入りするなんて美沙さんも思い切りましたね〜。どこまで強くなってることやら」

友利「あぁ? あなた、私が彼女に負けると言いたいんすか?」

高城「い、いえ、そういう訳ではないですが…彼女のバックには乙坂さんがついていることもありますし、友利さんも万全の対策をしておくべきかと…」

友利(無言の威圧)

高城「あ、いや…」

高城「そうですよっ、乙坂さんも乙坂さんです。友利さんの時と同じにしても亡くなられているとはいえゆさりんの身体にキスなどしたとしたら大問題――やば…」

友利「……………」

高城(なんだかドス黒いオーラ出ちゃってるんですがー!? 目も黒いし、口元歪んでるし、髪まで逆立ってるー!?)

高城(乙坂さーーんっ!! ヘルプミーー!!)



その頃の乙坂

乙坂「だいぶ様になって来たな」

美沙「当然だ。私の才能を持ってすりゃあ朝飯前よ」

美沙「でもよ、これで本当に友利に勝てんのか?」

乙坂「少なくとも今までよりは勝機はある。僕が後ろにいる以上、友利も何かしらの対策はしてくるだろう。が、おまえの弱点がプレイングであるとわかってる今、戦術そのものを変えてくると思うことは想像しにくいだろうぜ。断言はできないけどな」

乙坂「友利はおそらく、僕がおまえの弱点を埋めてくると考えて来るはずだ。それを狙え、あいつは予想外に弱いタイプだろうからな」

美沙「…あいつのこと、よくわかってんだな」

乙坂「僕の女第一号だからな。当然だ」

美沙「なーにが第一号だ。この浮気野郎が」

乙坂「浮気とは心外な。僕は強い女なら誰でも愛せるぞ。証拠を見せてやろうか?

美沙「証拠? な…お――っ!?」

乙坂(無言のディープキス)

美沙「ぷはっ…!」

乙坂「ま、こういうことだ」

美沙「な…な…///」

乙坂「今日はこれくらいにしておくか。腹も減った。そろそろ昼飯行こうぜ」

美沙「お、おう…」

今日は寝ます。続きはまた昼かなぁ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/23(水) 06:26:59.40 ID:n18uwGx1o
乙です
なんて野郎だ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/23(水) 16:48:24.15 ID:aZJzMYfd0
(今日の)昼とは言ってない
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/23(水) 18:00:11.54 ID:FyufE8ygO
デュエル一日前、とあるファミレス

友利「あん…あむっ…」とうもろこしやけ食い中

高城「あの、友利さん…」

友利「なんすか?」

高城「例のデュエルは明日ですが、本当に大丈夫なんですか? なんの対策もなしに…」

友利「以前の戦いで彼女のデュエルは把握しています。乙坂さんも言っていたでしょう? 最大の弱点も」

高城「いやまあ、そうなんですが…昨日も言った通り、今はその乙坂さんと二人で…」

友利「ふ・た・り・で?」ニコッ

高城「な、なんでもありません…」

「なんで僕まで付き合わすんだよ」

「一人で食べてもつまらねぇだろ、いいから行くぞ」

友利「!?」

高城「この声…ひょっとして」

乙坂「ん? おまえも来てたのか?」

美沙「友利じゃねぇか、こんなところで会えるとは光栄だぜ。この前は引き分けに終わったが、今度はそうは行かねえ、首を洗って待ってな!」

友利(お〜と〜さ〜か〜…!!)

高城(に、睨んでる…乙坂さんを睨んでる…!)

友利「一緒に食事に来るのもコーチの役目ですか?」ギロッ

乙坂「いや、これまでの授業料代わりに奢ってやるって無理やり連れて来られたんだが」

美沙「おーおー、明日までは私”だけ”の乙坂さんだぜ? 馴れ馴れしくしないでくれよな♪」

友利「………」ゴゴゴゴ…

高城(怒ってる…今まで見たこともないくらいに怒っていらっしゃる!)

遅れてすまん、ちょくちょく書いてく







46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/23(水) 19:58:30.79 ID:FyufE8ygO

美沙「それじゃあ乙坂、訓練終了のお祝いだ。遠慮なく食え」

乙坂「いいのか? 僕は遠慮がないぜ?」

美沙「私の妹の財産を見くびらないで欲しいね」

乙坂「そりゃあ頼もしい」

高城(ゆさりん可哀想…)

友利「訓練終了のお祝いならもうこいつを振り回す必要はないんじゃないですか? そろそろ返してくださいよ。私たちにとっても必要な人材ですからね」

美沙「あと一日あるって言ってんだろう? ていうか引っ付くなっ、この中古女!」

友利「誰が中古だこらぁぁ!! ていうか、キス以降のことはまだしてねぇ!!」

美沙「キスの以降はない? はっ、おかしくって腹痛いわ。こっちはすでに二回も混浴温泉に入った仲だぜ?」

友利「な!?」

高城「ゆさりんと混浴だとぉぉぉ!? 乙坂さん、本当ですか!?」

乙坂「ああ、二日連続でな」

友利「二日かよ!? それ以上の関係にはなってたりするんすか!?」

高城「それ以上…?」

高城「………」

高城「うわああああぁぁぁっ!! 殺してやる、殺してやるぞ乙坂有宇ぃぃぃ!! うっ!?」どすっ

乙坂「それくらいにしとけ美沙、わざわざ煽りにきたんじゃないんだろ?」腹パンで沈めた

美沙「それもそうだな、安心していいぜ、別に何もねぇ。ただ単にお互いの身体の洗い合いをしただけだ」

友利「してんじゃねぇかぁぁぁっ!」

乙坂「いや、それ嘘だからな。真っ赤な」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/23(水) 20:54:32.45 ID:FyufE8ygO

翌日

友利(いよいよか…最低で変人でど変態の人間は今日も学校にきていない。確かあいつ、二日連続で一緒に入ったって言ってたよな? 昨日もまた美沙と――)

友利(もしかしたら、今度こそ風呂で…)

友利「………」

友利「あーーーっ!」

友利(あり得ん。なんであんな奴のことなんか気になるんだぁ? イライラする、こうなったら美沙とのデュエルに勝って乙坂の鼻を明かしてやるしかねぇ)

「おい、友利。少し顔貸せや」


無人の公園

美沙「…遅い」

乙坂「もう時間過ぎてるぞ。高城、時間と場所は伝えてくれたよな?」

高城「ええ、それは言われた通りに。本人も不自然ような顔でわかりましたと返事をもらっていますが…」

美沙「あー、いつまで待たせやがる。ビビって不戦敗かよ?」

高城「これはもう、間違いありませんね」

乙坂「何か知ってるのか?」

高城「察しはつきますが、知らない方がいいと思いますよ?」

乙坂「よし、教えろ」

高城「ですよねー」



校舎裏

「ちっ…また聞く気なしかよ」

「おい! 聞いてんのか!?」

友利「………」

「ムカつくな」

「まず、リカの分!!!」

友利「ぐっ…!?

「次は百合子の分!」

友利「がっ…! ぐうっ…!?」

「まだまだぁ!」

乙坂「また随分と派手にやられてまあ」

友利「っ!?」

「なんだおまえ、誰だ?」

「こいつ、この前転入してきた?」

乙坂「んなとこで油売ってる場合かよ。美沙が待ちくたびれてる、さっさと行こうぜ」

「はぁ? ちょっと待て、まだウチらの復讐は終わっちゃいねぇ!」

乙坂「復讐だ?」

「ああそうだよ、そいつは生徒会長って立場を利用してウチらのダチを殴るは脅しをかけるわしてんだよ」

「わかるだろ? 元より悪いのはその女だ」

「理解したならさっさと消えな。あんたに恨みはないよ」

乙坂「そういうことか、よくわかった。行くぞ、友利」

友利「は?」

「てめぇちゃんと話聞いてたのかよ!?」

「もう構うな。一緒にやっちまえ!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 00:25:53.25 ID:5Z0tBVtF0
友利「っ!」

ひとりが地面を蹴り、乙坂に殴りかかってきた。

乙坂はその拳を避け、逆に一撃を叩き込む。

「ぐっ…!?」

悠長に遊んでいるほど、今は暇じゃない。

終わらせるべく、追撃を叩き込む。

わずか二発。

「が…!」

崩れるのを確認し、他四人に向き直った。

「なんだよこいつ…」

「怯むな、囲め!」

「…うん、わかった」

「くそ、いいところで…」

「うおおおおお!」

残りの女子四人が乙坂を攻め立てる。

友利「乙坂さん…!」

乙坂(あーどうしよ、避けるか?)

乙坂(いや、その必要もねぇな)

友利「!!」

拳が乙坂に突き刺さる。

だが、ダメージはない。

蹴りも、問題はない。

「う、嘘でしょ…?」

乙坂「仕掛けたのはそっちなんだからな。悪く思うなよ?」

「何をっ?」

乙坂は女のひとりの頭を掴み、思い切り壁へと叩きつける。

「がはっ!」

友利(うわ、痛そう…)

腕を引く。

「な、何…!?」

二度目。

別の女を壁に叩きつけ、地面に放り投げた。

どすっ!

「がはっ!!」

最後のひとりの首を掴んだまま、壁に叩きつける。

「ぐ…っ…」

まだリーダーらしき女は若干意識があるのか、弱々しい力で乙坂の腕を握る。

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 00:27:00.00 ID:5Z0tBVtF0

乙坂「はい終わり、と」

どすっ!!

友利(えぐっ…)

そのまま首を持ち上げ、地面に叩きつける。

女が次に反応することはなかった。

乙坂は、さらに首を持ち上げる。

友利「…そこまでです、乙坂さん」

乙坂「もういいのか?」

友利「それ以上続ければ死にかねません」

乙坂「やれやれ」手を離す

友利「相手が女の子でも容赦しないんすね」

乙坂「戦いに男も女もない。それはデュエルだろうが拳だろうが同じだ」

友利「とりあえず、ありがとうございます…」

乙坂「礼はいらん。僕は自分の女を守っただけだ。さっさと行こうぜ」

友利「………」

乙坂「何か言いたそうだな?」

友利「あなたは、本当にこのスタンダードの人間なんですか? 何を隠してるんすか?」

乙坂「おいおい、見た目通り正義、平和、博愛主義の三拍子揃ったこの僕が隠し事なんてする訳がないだろう(キリッ)」

友利「引くなっ!」

乙坂「それに、おまえだって人のこと言えるのか?」

友利「え?」

乙坂「誰の命令かは知らねえが、伝えとけ。こそこそ隠れながら監視をするのは、臆病者のすることだってな」

乙坂「先に待ってるぜ、早く来いよー」

友利「…なんで、あいつ」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 00:58:12.41 ID:5Z0tBVtF0

友利「お待たせしました」

美沙「おっそーーいっ! この私を待たせるとは百万年早えんだよ!」

友利「リンチに合ってたもので遅れちゃいました。いつでもいいですよ?」

美沙「リンチだぁ? そいつは面白え。おい友利、デュエルが終わったら一緒にボコしに行こうぜ」

友利「ご心配なく、乙坂さんが全員病院送りにしてくれました」

美沙「んだよ、乙坂だけが満足かよ…」

高城「乙坂さん、病院送りって…」

乙坂「心配するな、死んじゃいない」

高城「いや、そういう問題でしょうか…」

美沙「今日こそ決着をつけてやる。いくぜぇ!」

「「デュエル」」

友利LP4000

美沙LP4000

美沙「先行はもらった。私は永続魔法、《黒い旋風》を発動!」

美沙「こいつは、自分フィールドにBFモンスターが召喚された時、そのモンスターより低い攻撃力を持つBFを手札に加えるのさ!」

友利「BF…?」

美沙「さらに私は、《BF−蒼炎のシュラ》を召喚!」

攻撃力1800

美沙「黒い旋風の効果発動! 私が選択したのは、《BF−疾風のゲイル》」

美沙「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

美沙・伏せカード:一枚
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 02:26:48.82 ID:5Z0tBVtF0
高城「BF…以前美沙さんが使っていたものとは違うモンスターですね。あなたの差し金ですか?」

乙坂「さぁな。まだデュエルは始まったばかりだ。気長に見ようぜ」

友利「私のターン、ドロー」

友利「私は《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」

攻撃力1700

友利「セイクリッド・ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できます」

友利「私はさらに、《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」

攻撃力1800

友利「セイクリッド・カウストの効果発動!」

友利「1ターンに2度、自分フィールドのセイクリッドモンスター1体のレベルを1つ上げ、または下げることができる」

友利「これによりセイクリッド・カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げる」

セイクリッド・ポルクス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

高城「レベル5が二体…早くもお出ましですね」

美沙「罠カードオープン! 《ゴッドバードアタック》!」

美沙「自分フィールドの鳥獣族モンスター1体をリリースし、 フィールドのカード二枚を破壊する!」

友利「何!?」

美沙「私はシュラをリリースして、おまえの場にある二体のセリクリッドモンスターを破壊する!」

友利(カウストとポルクスが破壊された…!)

美沙「危ねぇ危ねぇ、一度エクシーズを決められたらゾンビのように使いまわされるからな。早めに潰させてもらったぜ」

友利「随分とガチガチな罠カードを使って来るんですね。イメージと違いますよ」

美沙「文句なら乙坂に言って欲しいね。これは乙坂が私に進めたカードの一枚だぜ?」

友利「意外と真面目コーチやってたんすね」ギロッ

乙坂「頑張れー、まだまだ始まったばかりだぞー」

友利(あいつ後で蹴っ飛ばす)

美沙「余所見とは余裕だな。おまえのターンは終わりなのかよ?」

友利「私はカードを二枚伏せて、ターンエンドです」

友利・伏せカード:二枚

美沙「いくぜ、私のターン!」

美沙「私はチューナーモンスター、《BF−極北のブリザード》を召喚!」

攻撃力1300

美沙「黒い旋風の効果で、デッキの《BF−大旆のヴァーユ》を手札に加えるぜ」

美沙「さらにブリザードが召喚に成功した時、墓地にあるレベル4以下のBF1体を守備表示で特殊召喚できる!」

美沙「来い、《BF−蒼炎のシュラ》!」

守備力1200

美沙「私はレベル6の蒼炎のシュラに、レベル2のブリザードをチューニング!」

美沙「シンクロ召喚!」

美沙「出でよ、レベル6! 《BF−星影のノートゥング》!」

攻撃力2400
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 02:51:30.67 ID:5Z0tBVtF0

高城「レベル6のシンクロモンスター…あれが彼女のエースですか」

美沙「ノートゥングが特殊召喚に成功した時、相手に800ポイントのダメージを与える!

友利「くっ…」

友利LP3200

友利「なら、そのエースには早速ご退場願いましょう」

友利「罠発動! 《奈落の落とし穴》!」

友利「相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・特殊召喚した時、そのモンスターを破壊しゲームから除外する!」

美沙「なんだと!?」

乙坂「やるじゃねぇか、罠がガチガチなのはお互い様だがな」

美沙「ちっ…ならば魔法カード、《おろかな埋葬》を発動!」

美沙「これにより、デッキから《BF−精鋭のゼピュロス》を墓地に捨てるぜ」

美沙「そしてこのカードが墓地に存在する場合、自分フィールドで表側表示のカードを手札に戻すことで墓地から特殊召喚し、私は400ポイントのダメージを受ける!」

美沙「戻って来い、精鋭のゼピュロス!」

攻撃力1600

美沙LP3600

美沙「さらに私は、《BF−疾風のゲイル》を特殊召喚!」

攻撃力1300

美沙「こいつはな、自分の場にBFがいる場合、手札から特殊召喚できんだぜ」

高城「あの状況から一気に二体のモンスターを…」

友利「ちっ…」

美沙「バトルだ! 私はゼピュロスで、ダイレクトアタック!」

友利「ぐうぅっ…!」

友利LP1600

美沙「続け、疾風のゲイル! ダイレクトアタックだ!」

友利「あああぁぁぁ…っ!」

友利LP300

高城「友利さんのライブが…!」

美沙「私はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ」

美沙・伏せカード:一枚

美沙「この程度で手も足も出ねえか? どうやら乙坂とのトレーニングで差がついちまったようだな! はっはっはっ」

ごめん、デュエルの途中だけど眠い。明日はなるべく早く書くよ(多分)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/24(木) 09:34:58.27 ID:0udsLTKi0
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 14:14:00.03 ID:Ssn/UcJcO

「友利さんのライブが…!」←ライフの間違え

友利「…驚きました、BFのインチキ効果も合わさって素晴らしいタクティクスです」

高城「あれって褒めてるんでしょうか?」

乙坂「さあ?」

友利「だがな、傲るのは勝ってからにしろよ…」

美沙「あ?」

友利「戦場じゃそれが全てだ…途中経過なんか関係ねぇ、全てが終わった時にどっちが立ってるかが全てなんだよ!」

高城「戦場…!」

乙坂「………」

友利「私のターン!」

友利「私は、《セイクリッド・ソンブレス》を召喚!」

攻撃力1550

友利「ソンブレスの効果発動!」

友利「墓地にあるセイクリッドモンスター1体を除外し、墓地のセイクリッドモンスター1体を手札に加える」

友利「私は墓地にある《セイクリッド・ポルクス》を除外し、《セイクリッド・カウスト》を回収」

友利「さらにこの効果を適用したターンのメインフェイズ、セイクリッドモンスター1体を召喚できる!」

美沙「な!?」

友利「私は再び、《セイクリッド・カウスト》を召喚!」

攻撃力1800

友利「カウストは1ターンに2度、フィールドのセイクリッドモンスターのレベルをひとつ上げるか下げることができる」

友利「私はカウスト、ソンブレスのレベルをひとつ上げる!」

セイクリッド・ソンブレス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

高城「これで再び、レベル5が二体…」

友利「私はレベル5のセイクリッド・ソンブレスとカウストでオーバーレイ!」

友利「星々の光、今大地を震わせ降臨せよ!」

友利「エクシーズ召喚!」

友利「現れろ、ランク5! 《セイクリッド・プレアデス》!!」

攻撃力2500

美沙「くっ…ついに召喚されちまったな」

友利「セイクリッド・プレアデスで、ゼピュロスを攻撃!」

美沙「甘い! 罠発動! 《次元幽閉》!」

美沙「相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターを除外する!」

友利「甘いのはそっちだ。カウンター罠、《エクシーズ・リフレクト》発動!」

友利「フィールドのエクシーズモンスターを対象にするモンスター効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊。その後、相手ライフに800ポイントダメージを与える!」

美沙「なんだと? ぐっ…!」

美沙LP2800

友利「バトルは続行中。セイクリッド・プレアデス! ゼピュロスを攻撃!」

美沙「ぐうぅぅっ!」

美沙LP1900
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/24(木) 14:22:38.81 ID:Ssn/UcJcO
続きは夜になりそう…ペース遅くて申し訳ない
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/25(金) 04:06:32.26 ID:t7Y+DXJz0
乙坂(ゲイルを残した…?)

友利「私はカードを一枚伏せて、ターン終了です」

友利・伏せカード:一枚

高城「ライフでは負けているものの、プレアデスのオーバーレイ・ユニットは無傷。これはわからなくなってきましたね」

乙坂「そうだな…だが潮時だ、このデュエル、次のターンにも」

美沙「私のターン!」

友利「ここで私は、永続罠発動! 《安全地帯》!」

友利「フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、戦闘及び相手のカードの効果では破壊されない!」

美沙「くっ…お前も入れてやがったか。しかもこれじゃあゲイルの効果を使えねえ」

乙坂(だが安全地帯にはデメリットもある。しかもゲイルはチューナーモンスターだ。どこまで読んでいる?)

美沙「私は魔法カード、《闇の誘惑》を発動!」

美沙「この効果により、デッキからカードを二枚ドローし、手札の闇属性モンスター1体をゲームから除外する!」

美沙「私は手札の、《BF−大旆のヴァーユ》を除外!」

友利「プレアデスの効果発動!」

友利「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使って、あなたの場の疾風のゲイルを手札に戻します!」

高城「え?」

乙坂(安全地帯を発動したにも関わらず今度はプレアデスの効果をゲイルに使うだと? 一見するとプレアデスの効果を無駄に使うだけのプレイングだが)

美沙「やけになって自滅を選んだか? いいぜ、今持てる最大限の力でトドメを刺してやるよ!」

美沙「私は精鋭のゼピュロスの効果で手札に戻した《黒い旋風》を再び発動!」

美沙「さらに、《BF−暁のシロッコ》を召喚!」

攻撃力2000

美沙「こいつは相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、リリースなしで召喚できる」

高城「相手フィールドに…それじゃあ」

美沙「そうよ、お前がプレアデスの効果でゲイルを手札に戻さなきゃこの状況は変わってたかもな」

美沙「黒い旋風の効果で、暁のシロッコの攻撃力以下のBFを手札に加える!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/25(金) 04:11:09.22 ID:t7Y+DXJz0
美沙「私は手札に加えた《BF−黒槍のブラスト》を特殊召喚!」

攻撃力1700

美沙「こいつも同様に、自分の場にBFが居る場合、手札から特殊召喚できる」

美沙「同じ効果で、手札から疾風のゲイルを特殊召喚!」

攻撃力1300

高城「一気にモンスターが三体…!」

美沙「暁のシロッコの効果発動!

美沙「自分の場のBFと名のついたモンスター1体を選択し、その攻撃力を選択したモンスター以外のBFの合計分アップする!」

暁のシロッコ(攻撃力5000)

友利「攻撃力5000…!」

美沙「この効果を発動したターン、選択したモンスター以外は攻撃できない」

乙坂(プレアデスの効果はもう使えない。友利のライフは300…安全地帯の効果で戦闘破壊されないとはいえ、ダメージは通る…あるのは手札の――っ!?」

乙坂「なるほど…やっとわかったぜ」

高城「え? 何がです?」

美沙「終わりだ、暁のシロッコ! プレアデスを攻撃!」

美沙「ダークウィングスラッシュ!!」

友利(ここだ!)カンコーン!

友利「私は手札にある《オネスト》の効果発動!」

美沙「何? このタイミングでっ」

友利「私の場に存在する光属性モンスターがバトルを行うダメージステップ時、このカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズまでプレアデスの攻撃力を暁のシロッコの攻撃力分だけアップする!」

美沙「なんだと!?」

セイクリッド・プレアデス(攻撃力7500)

高城「んな!?」

美沙「バカなっ、攻撃力7500だぁ!?」

友利「警戒心が足りませんでしたね。セイクリッド・プレアデスで、暁のシロッコへ反撃!」

美沙「くっ…!」

美沙(この私が、まさか…!)

美沙「うわあああぁぁぁっ!」

美沙LP0

今日はここまでにします。後半のデュエル構成適当だったかな?
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/25(金) 19:35:20.27 ID:Z9GuEVFCO

美沙「負けたー!」

高城「お見事です友利さん、ですが何故プレアデスのオーバーレイ・ユニットを無駄打ちしたのです? あれがなければもう少し楽に勝てたと思うのですが

友利「あなたはアホなんですか? 最後のどんでん返しを見てもなおわからないほどの馬鹿なんですか?」

高城「なんだかダブルな悪口言われた!?」

乙坂「あえて使ったのさ、友利は。プレアデスの効果は1ターンに1度、安全地帯を最初に発動したのはゲイルの効果で攻撃力を半分にされるのを恐れたからだ。そうなれば、一撃でライフを削り切るのは不可能になるからな」

乙坂「友利は美沙がバトルで自身のライフを削り切る戦術を取ると読んだ。プレアデスの効果が使えれば、美沙は無駄な攻撃はして来ねえ。オネストの効果で確実に仕留める為にあえて危険な綱渡りを選んだ…違うか?」

友利「正解です、流石っすね」

美沙「くぅ〜、安全地帯を破壊できるカードさえ引けてれば…!」

友利「私が怖かったのはそこです。こればかりはあなたの引きに賭けるしかありませんでした」

高城「それで乙坂さん、美沙さんはどうですか?」

乙坂「期待通りの結果は出してくれた。後は友利、お前が決めろ」

友利「そうですね…では美沙さん、私と乙坂さん、そしてこの雑魚と一緒にアカデミアと戦ってくれますか?」

高城「雑魚…」グサッ

美沙「乙坂から聞いたんだろ? 負けたからには何も言わねえ。お前の言う事に従ってやるよ」

友利「そうですか…では乙坂さん、行きましょう」

乙坂「は? なんだよ」

友利「三日間の間、生徒会の仕事をほったらかしにした埋め合わせはしてもらいます。あ、お二人は来なくて結構ですよ。これは私の許可なく勝手にサボったこいつへの罰なので」

乙坂「やれやれ…わかったよ、どこへでも連れて行け」

美沙「ちょっと待った! そんな事、この私が許すとでも思ってんのか? 私の乙坂に対して」

友利「私の…」ゴゴゴゴ…

高城「やば…」

友利「こいつのコーチ期間は三日間だけじゃなかったんすか?」

美沙「ああそうさ、でも、乙坂自身を諦めた訳じゃないぜ? なんせ三日連続でお風呂に入った仲なんだからな」

友利「三日連続…だと?」

美沙「というわけで乙坂、今から再特訓だ! 今度こそ友利を打ち倒せるデッキを作ろうぜ!」

友利「待てやこらぁぁ! あんた私の言ったこと聞いてたんすか!? 」

美沙「それとこれとは別問題ってもんだろ? アカデミアとの戦いにも為になることだぜ?」

友利「そんなの屁理屈です。大体あんた私の言うことに従うって」

美沙「それこそ別問題だぜ」

友利「別じゃねぇ!」

美沙「別だ!」

乙坂「あーあ、また面倒になってきやがった」

高城「半分以上は乙坂さんが悪いのではないでしょうか?」

乙坂「僕が? 何故に?」

高城「もういいです…」

友利「往生際が悪いですね…」

美沙「なんならもう一回デュエルしてやるぜ? 今度は乙坂の自由権をかけてな」

友利「わかりました。受けてたってやります」

高城「まあまあ二人共、いろいろお疲れでしょう? なんなら四人でお茶でも」

友利「てめぇは帰れ」
高城「てめぇは帰れ」

高城(無言じゃない号泣き)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/26(土) 01:35:10.70 ID:zGWUYbd50

友利「以上です」

『わかった、報告ありがとうね。後は引き続き監視を頼めるかい?』

友利「言われなくてもそうしますよ。といっても、あの男がその気になればすぐに血の海渡ることになりそうっすけど」

『こっちもそれなりに調べたけど、ここ数年の動きは闇の中。後は直接本人に尋ねるか妹の方に話を聞くしかないと思う』

友利「そのつもりです…ただ、どうにもあの泰然自若な感じはやりにくいっすね」

『何、それも今の俺たちには儲けものさ。彼の実力は奈緒ちゃんにとっても俺たちにとっても大きな力になるはずだよ』

友利「まあ、それは認めますけど…それで、あなたの方は次の協力者に目星はつきましたか?」

『…? 奈緒ちゃんは何も聞いてない? 三日くらい前から各地のショップ大会を荒らしまわっているデュエリストの事」

友利「え?」

『心して聞いて欲しい。おそらくそれは、他次元のデュエリストだ』



深夜、乙坂家

乙坂(ただいま〜と)

歩未「おかえりなさいです、お兄ちゃん…」

乙坂「…? 歩未、まだ起きてたのか?」

歩未「ご飯、作っておいたので温めてから食べて下さい」

乙坂「ああ、丁度腹減ってた。風呂に入ってから食べるよ。お前はもう寝ろ、明日も早いだろ?」

歩未「あの、お兄ちゃん」

乙坂「なんだ?」

歩未「明日も遅いですか?」

乙坂「多分な、前から言ってるが無理して夕食を作る必要はないぞ。お前は自分の事だけを考えていくだけでいいんだ。僕の事は気にしなくていい」

歩未「一人も二人も変わらないから気にしないで大丈夫なのです。できれば明日は早めに帰って来て下さい」

乙坂「努力はする」

歩未「…お休みなさい」

乙坂「…ああ、お休み」

乙坂「……はぁ…」

乙坂(変わっちまったな、いや、僕が変えちまったのか…?)

乙坂(ま、一般的には普通の兄妹なんだがな)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/26(土) 02:44:45.27 ID:zGWUYbd50

翌日

高城「襲撃事件?」

友利「そうです、ここ三日の間で各地で起きているとの情報を手に入れました」

柚咲「怖いですねー…犯人も早く捕まって欲しいです」

乙坂「で、その事件が僕たちが集まったのとどういう関係がある?」

友利「これを見てください」スッ

高城「っ!?」

柚咲「これは…写真ですか?」

乙坂(違う、デュエルモンスターズのカード…)

高城「カードに封印されてる…」

乙坂「何?」

柚咲「どういうことですか?」

友利「このカードに描かれている人物は、三日前にあるショップ大会で優勝した人物…その直後から行方知らずになっているそうです」

柚咲「…? それがこのカードと関係が?」

友利「わからないっすか? 彼は生きているんです、このカードの中で」

柚咲「えぇっ!?」

高城「っ…」

乙坂「…アカデミアの侵略か」

友利「それはまだわかりません、ただ可能性は高いでしょう」

友利「私や高城の故郷であるエクシーズ次元…ハートランドは他次元からやってきたアカデミアのデュエリストによって次々とカードの中に封印されてしまいました。私や高城もその現象を何度も見ています」

高城「ついに、スタンダードにもアカデミアの手が伸びてきたんですね…」

柚咲「この人たちはどうなるんですか…」

友利「残念ながら、私たちにはどうしようもありません。ただ、ひとつだけ気になることがあります、乙坂さん」

乙坂「なんだ?」

友利「この襲撃事件は、あなたが私たちと出会う前に荒らしまわっていたショップ大会で起きています」

友利「私は、襲撃犯の目的はあなただと推理してるんです」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/26(土) 02:46:31.44 ID:EDsHlMOW0
ゆさりん自身も乙坂の嫁にしてやってくれ……元はゆさりんの身体なんだしさ……
まあストーリー上無理だったりしたら諦めるけど
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/26(土) 03:15:55.42 ID:zGWUYbd50


乙坂「は?」

柚咲「乙坂さんをですか!?」

高城「それは、我々と同じだと考えて大丈夫なんでしょうか?」

友利「可能性はなくはないでしょう。仮にこれがアカデミアの仕業だとするなら、スタンダードでも指折りの実力者である乙坂さんを消そうとしてるのか、あるいは自分たちの支配下に置きたいと考えているのか」

友利「目的はとにかく、このまま犯人を野放しにはしておけません」

乙坂「動くのか?」

友利「当然です。とりあえず、二手に分かれて探しましょう。乙坂さんは黒羽と一緒にまだ襲撃が起きていないショップを探してください。私は高城と一緒に行きます」

高城「あれ? いいんですか友利さん、柚咲さんと乙坂さんを二人だけにしても」

友利「いいんです」

高城(あれ? 今回はリアクション薄い…)


乙坂サイド

乙坂「ここもダメか…次行くぞ」

柚咲「はいっ」

乙坂「また随分と張り切ってるな」

柚咲「乙坂さんが一緒なら百人力ですっ」

柚咲「それに、久しぶりに喋れたので大満足してるんです」

乙坂「ま、最近は姉が全部持って行ってたからな」

柚咲「次はどこに行くんですか? 隣町?」

乙坂「そっちは友利たちが確認に行っている。僕たちは次が最後だ。終わり次第二人と合流しよう」

柚咲「そうですね、バラバラはやっぱり不安です」


友利サイド

高城「乙坂さんに言えない事情でもあったんですか?」

友利「先に帰ってください」

高城「え?」

友利「よく考えてみれば、一人は残るべきでした。仮にアカデミアの人間が来るなら、召喚エネルギーでわかるはずでしょう?」

高城「いやまあ、そうなんですけど…それじゃあ友利さんが一人になってしまいますよ?」

友利「問題ないです。仮に複数が相手だとしても味方があなたじゃ頼りになるとは思えません」

高城「」グサッグサッ

友利「これは命令だ。私には他にやることがある。分かったな?」

高城「わかりました(泣)」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/26(土) 14:25:02.21 ID:3o/yHpMtO
柚咲「どうでしたか?」

乙坂「手掛かりなしだ」

柚咲「そうですか…喜べばいいのか悲しめばいいのか微妙なところですね」

乙坂「まあ、ここら一帯は人通りも少ないしな。襲撃するなら打ってつけの場所だ。もう少し様子を見ようぜ」

――うわああぁぁぁっ!

乙坂「!?」

柚咲「乙坂さん、今の声…!」

乙坂「いいタイミングだな。行こう」



歩未「ごめんなさい、遅れてしまいましたっ」

友利「お待ちしていました。別に気にしないで大丈夫ですよ、私が無理に呼びつけたので」

友利「2回ほど会ってるよね? 覚えてるかな?」

歩未「はい。引っ越しの手伝いにきてくれた時とゆさりんとデュエルをして見せたくれた時ですね」

歩未「それで今日は、どのようなご用件で?」

友利「そんなに硬くならなくても大丈夫ですよ。少しお話しを聞きたいだけっすから」

歩未「それは、お兄ちゃんの事でしょうか?」

友利「鋭いね。でもその様子だと、硬くならずにいられない内容なのでしょうか?」

歩未「お姉ちゃんが聞きたいのは、お兄ちゃんのなんなんですか?」

友利「全てです」

歩未「…わかりました」

友利「もちろん知っている限りで大丈夫、後は直接本人に聞くからね」

歩未「…お兄ちゃんは、ある日を境にいなくなってしまったんです」

友利「え?」

歩未「そして戻ってきた時には、お兄ちゃんはお兄ちゃんじゃなくなっていました」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/26(土) 14:26:20.52 ID:3o/yHpMtO
黒咲「答えろ、貴様とアカデミアの関係は」

「知らねえよっ、そもそもなんだよアカデミアってっ」

柚咲(乙坂さん)

乙坂(ああ、間違いないな。あの不審者が襲撃犯に間違いはないだろう)

黒咲「ならば何故あの大会でアカデミアだったデュエリストが出ている!?」

「俺が知るかっ!!」

黒咲「ならば時間の無駄だ」

「は? 何…うわああぁぁぁっ!」

柚咲(っ!?)

乙坂(消えた…カードに封印されたのか…?)

黒咲「っ! 誰だ、そこに隠れているのかわかっている!」

柚咲「ひ…!」

乙坂(見つかったか。止むを得ん、お前はここにいろ)

柚咲(乙坂さん?)

黒咲「貴様は…」

乙坂「乙坂有宇…お前が襲撃していた大会でのかつての優勝者だ」

黒咲「なんだと? ネズミは貴様かっ」

乙坂「ネズミ?」

黒咲「俺とデュエルしろ! アカデミアは跡形もなく消し去ってやる」

乙坂「あ? アカデミアだ?」

黒咲「そして俺が勝ったなら、瑠璃の居場所を言え!」

乙坂「瑠璃? 何のことだ?」

黒咲「来なければこちらからいく!」

乙坂「いや、聞けよ」

黒咲「俺は手札から、《RR−インペイル・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1700

黒咲「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

黒咲「さあ、お前の番だ!」

乙坂(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)







65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/26(土) 23:24:18.18 ID:DGB9z0ieO
まさかの黒咲
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 04:01:41.32 ID:RR9wgbQY0

黒咲「どうした、すでにデュエルは始まっているぞ」

乙坂「お前が勝手に始めたんだろうが…まあいい、久しぶりに歯応えがありそうだ。受けてやるよ」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は手札から、魔法カード、《融合》を発動!」

黒咲「っ…」

乙坂(まずは様子見といくか)

乙坂「僕は手札の《サイバー・ドラゴン》二体を融合!」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「現れろ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!!」

攻撃力2800

柚咲(出ましたっ、乙坂さんの融合モンスター!)

乙坂「僕はサイバー・ツイン・ドラゴンで、インペイル・レイニアスを攻撃!」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

黒咲「罠発動!《RR−レディネス》!」

黒咲「このターン、自分フィールドのRRモンスターはバトルでは破壊されない!」

乙坂「だが、ダメージは受けてもらう」

黒咲LP2900

乙坂「まだだ。サイバー・ツイン・ドラゴンは1ターンに2度攻撃できる。再びインペイル・レイニアスを攻撃!」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

黒咲「ぐうっ」

黒咲LP1800

乙坂「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

乙坂・伏せカード:一枚

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−ミミクリー・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1100

黒咲「レベル4のミミクリー・レイニアスとインペイル・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「飛来せよ、ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

攻撃力100

乙坂「エクシーズ召喚…」

乙坂(アカデミアに連れ去られた…カードに封印…なるほど、そういうことか)


友利「いなくなった…行方不明ってこと?」

歩未「そうなのです、丁度このくらいの季節から約一年間…本当に偶然の出来事だったんです」

歩未「元々あゆとお兄ちゃんは離婚した母が親権を叔父に渡したため二人暮らしが出来ていたのですが、お兄ちゃんがいれば寂しくはありませんでした。ううん、楽しかったんです」

歩未「だから、あゆは待っていたんです。いつの日か、お兄ちゃんとが帰って来るって」

友利(私と…同じ…?)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 12:10:40.71 ID:RR9wgbQY0

歩未「だから、あゆは待っていたんです。いつの日か、お兄ちゃんが帰って来るって」に修正



歩未「そんな日が続いて一年…ようやくお兄ちゃんが帰ってきました」

歩未「でも、あゆの知っているお兄ちゃんじゃなくなっていたんです」

歩未「ズルいところもありましたけど、あゆにとっては頼りになる優しいお兄ちゃんだったのに、怖いんです、今のお兄ちゃんは」

歩未「マイペースで冷静沈着、目は据わってまるで人殺しのように殺伐としてました…今でもそう、お兄ちゃんは私を避けてる感じがして、正直どうすればいいのかわからないんです」ポロポロ

友利「…もういいです、ごめんなさい。辛い話をさせちゃいました」

友利(乙坂が変わったのは一年前から…? 考えてみれば、彼の噂を耳にしたのは約半年前…これはもう白を切られる覚悟で行くしかないっすね)

プルルルル… プルルルル…

友利「…? 失礼します、はい」

高城『友利さんですか? 高城です』

友利「言われなくてもわかります。どうかしました?」

高城『市内で乙坂さんのものと思われる融合召喚エネルギーをキャッチしました』

友利「見つかったようっすね、相変わらず仕事が早くて助かります。で、相手は融合ですか?」

高城『いえ、これは…エクシーズです。それも非常に強力な』

友利「強力なエクシーズ召喚…まさか、レジスタンスか?」

高城『そこまでは実際に見てみないとなんとも…向かいますか?』

友利「当然です。では十分後に駅で…はい、では」

友利「ごめんなさい歩未ちゃん、急用が出来ました」

歩未「お兄ちゃんに会いに行くんですか?」

友利「ええ、どうやら彼が最初に見つけてくれたようなので」

歩未「…それじゃあ、一つだけ伝えてくださいなのです」

歩未「今晩の夕食は一緒に食べようって」

友利「それだけでいいんですか?」

歩未「…はい」

友利「…わかりました。必ず伝えます」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 16:58:48.56 ID:RR9wgbQY0

乙坂LP4000

黒咲LP1800

乙坂・手札:2
モンスター:サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃力2800)
魔法・罠:なし
伏せカード:一枚

黒咲・手札:3
モンスター:RR−フォース・ストリクス(攻撃力100)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

乙坂(攻撃力100のエクシーズモンスター…さて、何を見せてくれるのか)

黒咲「フォース・ストリクスは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使うことで、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

黒咲「俺が加えるのは、《RR−バニシング・レイニアス》」

黒咲「さらに、オーバーレイ・ユニットとして墓地に送られたミミクリー・レイニアスを除外し、デッキからRRカード1枚を手札に加える」

黒咲「俺は、《RR−ファジー・レイニアス》を選択する」

乙坂「墓地に送ったモンスター効果と合わせて一気に手札のカードを二枚増やすか」

黒咲「手札は十分に増えた。やらせてもらう」

黒咲「速攻魔法、《RUM−レヴォリューション・フォース》発動!」

黒咲「自分フィールドのエクシーズモンスター1体をランクアップさせ、ランクが1つ高いRR1体をエクシーズ召喚する!」

乙坂「何…!?」

黒咲「獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク5!《RR−ブレイズ・ファルコン》!」

攻撃力1000

美沙「ランクアップだ!? んなエクシーズ召喚聞いたことねぇぞ!」

乙坂「いきなり出てくるな、つか隠れてろって言っただろ」

黒咲「ブレイズ・ファルコンにオーバーレイ・ユニットがある時、このカードは直接攻撃できる!いけ!」

乙坂LP3000

乙坂「ふ…」

黒咲「ブレイズ・ファルコンの効果発動!」

黒咲「このカードが相手にバトルダメージを与えた時、 相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

乙坂「くっ…」

乙坂(サイバー・ツイン・ドラゴンを破壊するか)

黒咲「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 17:10:20.11 ID:RR9wgbQY0
乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は魔法カード、《死者蘇生》を発動!」

黒咲「無駄だ。カウンター罠、《ラプターズ・ガスト》を発動!

黒咲「自分フィールドにRRカードが存在し、 魔法・罠カードが発動した時、その発動を無効にし破壊する!」

乙坂「なるほど…そう簡単には使わせちゃくれねぇって訳か。なら二枚目はどうする」

乙坂「永続罠発動! 《リビングデッドの呼び声》!」

乙坂「自分の墓地からモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!」

黒咲「なんだと!?」

乙坂「蘇れ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!」

攻撃力2800

乙坂「流石に二枚目のラプターズ・ガストはなかったか。危ねえ危ねえ」

黒咲「貴様、俺を愚弄する気か!?」

乙坂「愚弄するかどうかはこのデュエルで見極めてやるよ」

乙坂「バトルだ! サイバー・ツイン・ドラゴンで、ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

美沙「あいつのライフは丁度1800、ジャストで乙坂の勝ちだぜ!」

黒咲「俺は墓地にある《RR−レディネス》の効果発動!」

黒咲「墓地にRRモンスターが存在する時、墓地のこのカードを除外し、このターンに自分が受ける全てのダメージを0にする!」

乙坂「…!」

黒咲「しかし当然、バトルによる破壊は免れはしない。だが…」

黒咲「速攻魔法、《RUM−ラプターズ・フォース》!」

黒咲「バトルによって破壊されたブレイズ・ファルコンを復活させ、ランクが1つ高いRR1体にランクアップさせる!」

美沙「二回目のランクアップ!?」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 17:12:51.35 ID:RR9wgbQY0
黒咲「このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時、そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」

乙坂「なるほど…これじゃあ例えサイバー・ツイン・ドラゴンに二回目の攻撃が出来ようがみすみすやられに行くようなもんだ」

美沙(この不審者、見かけによらずとんでもなく強えぜ。あの乙坂と互角にやり合ってやがる)

乙坂「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

乙坂・伏せカード:一枚

黒咲「俺のター――…」

友利「そこまでです」

黒咲「っ!?」

美沙「友利?」

乙坂「それに高城まで、来てたのか」

高城「これは無益な戦いです。あなたはスタンダードのデュエリストを襲撃しに来た訳ではないんでしょう?」

黒咲「無益だと? そいつは融合次元の敵だ! そしてそいつに協力しているお前達も敵だ!」

乙坂「だーかーらー、僕はアカデミアじゃねぇって」

黒咲「っ…白を切るのもいい加減に…!」

友利「本当ですよ。彼の召喚エネルギーは融合次元のデュエリストともまるで違います。むしろそれ以上と言っても過言ではないでしょう」

黒咲「アカデミアを上回っているだと…?」

乙坂「僕はれっきとしたスタンダードの人間だ。ショップ大会優勝者の襲撃犯を探していたら犯人らしき奴に、お前に出会っただけだ。人の話を聞かず勝手にデュエルをしやがって…」

黒咲「貴様たちは何者だ?」

友利「今から3年前に融合次元の人間は我々の故郷であるハートランドに攻め混んできました」

友利「突然の事態に私たちは慌てふためき、仮初めの防衛をするので精一杯でした」

黒咲「っ!? 何故――まさか貴様ら…!」

不審者生徒会に入れた方が盛り上がるかな
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/27(日) 17:14:35.79 ID:P02OpG620
学園に瑠璃っぽい人いたっけ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/27(日) 19:30:38.92 ID:8odWOxur0
とりあえずエクシーズ次元だし強さ的にも使いやすいからありかな?って思った
ネタキャラにもするけどww大丈夫?
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/28(月) 01:23:09.00 ID:Tm1wIM+j0
大丈夫っす!
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/28(月) 01:51:43.90 ID:S0IGa0SD0
黒咲「では、お前たちもハートランドから…」

友利「そうです、このスタンダードに来たのはアカデミアとの戦いには強いデュエリストが必要だと判断した為…あなたもでしょう?」

黒咲「確かにそうだ。だが、つまらん。どいつもこいつも口先ばかりで歯応えがあるデュエリストなど一人もいなかった」

友利「ではこれ以上無益な襲撃はやめて下さい。あいにくとすでに対アカデミアへの部隊はこちらで検討済みです」

黒咲「こいつらが…」

美沙「あ? なんか文句でもあんのか?」

高城「美沙さん、そんなケンカ腰にならなくても…」

黒咲「ふん…それよりも貴様、本当にスタンダードか?」

乙坂「どいつもこいつも同じ質問ばっかりだな。何でそう思うんだ?」

黒咲「今のデュエルでお前が見せた実戦テクニック…あれは今までに俺が相手にしたスタンダードのデュエリストとは格が違った。それに、さっきその女も言っていただろ。貴様の融合召喚エネルギーはアカデミアのものとは比べものにならんと」

乙坂(いや実戦テクニックってなんだよ…召喚エネルギーってなんだよ…)

乙坂「んなことより、瑠璃とはなんだ?」

黒咲「っ! 何故貴様が瑠璃の事を…!」

乙坂「いや、お前が最初に瑠璃の居場所を言えなんて言いながらデュエルを申し込んで来たんだろうが…」

黒咲「あ、ああ…そうだったか? 不覚だった…」

美沙(結構弄られるなこいつ)

友利「言いたくなければ言わなくても結構です。本題ですが黒咲さん、私たちと組む気はありませんか?」

黒咲「組むだと?」

高城「我々は数少ないハートランドの生き残り。それに、現時点私たち生徒会の最強デュエリストである乙坂さんとも対等のデュエルを繰り広げた。これ以上心強い味方はいないでしょう」

黒咲「仮に同意するとして、俺に何をさせるつもりだ?」

友利「星ノ海学園に編入して下さい」

黒咲「は?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/28(月) 03:01:37.13 ID:S0IGa0SD0
高城「割と簡単にOKしてくれましたね」

柚咲「友利さんたちと同じ故郷で育った訳ですし、親近感があったという事でしょうか?」

友利「そうかもしれません。ともあれ、アカデミアとの戦いに必要な戦力をまた一人獲得出来たのは大きな収穫です」

乙坂「黒咲の編入は一週間後だったか?」

高城「はい、身分も何もないだけに少し手間かもしれませんが、そこは上手くやります。では皆さん、また明日会いましょう」

柚咲「さようなら〜」

乙坂「ああ」

乙坂(といっても、こっちはまだ仕事が残ってるんだがな。あんなのとやり合った後に今度は雑魚共と戦わなきゃならんとは、嫌だねぇ全く)

友利「どこに行くんですか?」

乙坂「ああ、少し寄るところがあってな。お前ももう帰るんだろ? またな」

友利「………」

友利「…あなたの言う少しとは、夕方から日時が変わるまでの事を言ってるんですか?」

乙坂「あ?」

友利「少し失望しましたよ。あなたは変態で女たらしで得意といえばデュエルと頭だけの男ですが、守るべき人はきちんと守る…その覚悟がある人間だと思っていました」

乙坂「…歩未に聞いたんだな?」

友利「そうですね、私ともあろう者が同情しちゃいましたよ。まさか、こんな身近に自分と同じ境遇の人が居たなんて」

乙坂「兄のことか」

友利「ええ。以前に話しましたよね? 私の兄はアカデミア襲撃のショックで廃人になってしまったと」

友利「そんな訳で、家族を失う苦しみは痛いほどわかるんす。ここはあえて一番の疑問をぶつけてみましょう」

友利「あなた一体、歩未ちゃんの知らない一年間をどうやって生きて来たんですか?」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 02:28:56.14 ID:lfcu6SNH0
乙坂「軟禁されてた」

友利「え…」

乙坂「具体的に言うなら、そうだな…生き方を教わっ…来たさ。とっても素敵なやり方でな」

乙坂「何度死ぬかと思ったかわかりゃあしねえ。地獄のような場所だったさ、一日一回のデュエルに勝たなきゃ拷問みたいな訓練を受けさせるわ、飯もろくに貰えなかった」

乙坂「嫌でも毎日聞かされたぜ。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ、なんてな」

友利「どういうことっすか…何であなたがそんな目に…」

乙坂「さぁな、そこまでは知らん。気がついた時には見知らぬ部屋で拘束されてた、手元にあるのはデッキとディスク。それだけだ」

乙坂「話すことは話してやった。もう行くぜ」

友利「ちょっと待って…!」

乙坂「ああそれと、これ伝えといてくれ。用があるなら自分から出向いてこい。まずはお前の力が僕より上だと証明してみろってな」

友利「…いつから気付いてたんすか?」

乙坂「ああ、今ので100パー確信になったわ」

友利(こいつ殺してえ)

乙坂「物騒な事思うな」

友利「エスパーかあんたはっ …歩未ちゃんの事はいいんですか?」

乙坂「夕食までには間に合わせるように努力はする」

友利「それが本心だと願います。時間を取らせてすみませんでした」

乙坂「ああ、じゃあな」



隼翼「本当、やるようになったもんだ」

隼翼「奈緒ちゃんと漫才やってる時でさえ…あ、歩きながらこっち見てるし。こりゃあもう監視じゃないね。むしろ逆にこっちが監視されてる気分だ」

隼翼「そこまで望むならいいだろう。挑発に乗ろう。ただしそれはちゃんと場を整えてからだ。ちゃんとね」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 03:27:20.72 ID:lfcu6SNH0

一週間後

黒咲「なるほど…ここがお前達が通う学校か」

高城「歓迎します黒咲さん、心強い味方が増えるのは願ってもない事です」

黒咲「ふん…役に立たなければすぐにでも切り捨てるからな」

乙坂「つーか、制服似合わねえな」

黒咲「大きなお世話だ…で、具体的には何をすればいい?」

友利「表向きは一生徒として普通の学校生活を満喫して頂いて構いません。用があればこちらから連絡します」

黒咲「何をのんびりとしたことを言っている! 俺は学校生活を送りにきた訳ではない。アカデミアを叩き潰す為の戦力を探しに来たのではないのか!」

友利「ええ。ですから今日までに情報は手に入れておきました。放課後に生徒会室に来てください。そこで全てを話します」

黒咲「成果を期待している」


放課後

乙坂「は?」

友利「停学です」

柚咲「なんでも黒咲さん、お昼休みにトラブルを起こした生徒と乱闘して何人かを病院送りにしてしまったそうなんです」

高城「その内の三人は全治一か月。停学で済んだのは幸いかもしれませんね」

乙坂「…初日からとんだフィーバーだな、あいつ」

友利「仕方ありません。こんな時の為の生徒会ですし、これから黒咲さんの部屋に行きましょう。そこで全てをお話しします」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 12:46:54.63 ID:WkVP58XjO
あっという間に停学処分…
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 14:10:32.07 ID:hwfHVlncO
黒咲「貴様が掴んだ情報とはなんだ?」

友利「初日から乱闘騒ぎを起こした問題児のくせに偉そうに言ってくれますね…いいでしょう、話してあげますよ」

友利「単刀直入に言うと、あなた達にはこれから開催される舞網チャンピオンシップというデュエル大会に出場して欲しいんです」

乙坂「デュエル大会?」

友利「ああ、もちろん私も参加するっすよ。ついでに高城も。資格は公式戦勝率6割以上なのでここに居る黒羽さん以外は問題ないでしょう」

黒咲「何かと期待してみればデュエル大会だと? ふざけるな! 俺達は遊びに行くんじゃない! 余計な寄り道をしている暇などない筈だ!」

友利「私は勝てない戦いはしません」

黒咲「なんだと? どういう意味だ?」

高城「確かに我々の戦力は以前とは段違いに上がりました。しかし、まだ足りません。今のメンバーでアカデミアとの戦い挑んだところで私たちに勝算は皆無と言っていいでしょう」

黒咲「貴様らと手を組んだのは間違いだった」

柚咲「黒咲さん?」

乙坂「どこへ行く?」

黒咲「俺は一人でアカデミアに乗り込む。そして、瑠璃を救い出す」

友利「大会にはアカデミアのデュエリストも出場します」

黒咲「っ…」

友利「それに、未だあなた達が見たこともない新しい召喚を使う者も出てくるでしょう。もしも仲間が増やせるかもしれないというなら、まずはそちらを優先するべきです」

黒咲「ちっ…」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/29(火) 22:27:21.19 ID:CC9qCJZqO
乙坂「大観衆が見ているほどの大会だ。これで駄目ならもうスタンダードに期待はできないな」

友利「ええ。これが最後のチャンスと言っていいでしょう」

柚咲「皆さんやっぱりすごいんですね! 私も力になれればいいのですが…」

黒咲「なんだお前、前にあった時とは随分とキャラが違うな」

柚咲「え? 私はいつもこんな感じですよ?」

黒咲「…? おい、どういう事だ」

乙坂「後で説明してやる」

高城「黒羽さんは公式戦はまだなんでしたっけ?」

柚咲「そうなんです。ルールも覚えたばかりですし、そこまで大きな大会に参加するのはちょっと」

友利「無理はしなくていいっすよ、高城はともかく、乙坂さんと黒咲さんは問題なく勝ち上がるでしょうし」

黒咲「負けるのが怖くて参加しないか…鉄の意志も鋼の強さもないな」

美砂「あぁ!? てめぇ今柚咲のこと馬鹿にしやがったか!?」

黒咲「ふん…やはり今までのは猫を被っていただけか?」

柚咲「あ、あれ? 私一体…?」

黒咲「まるで意味がわからんぞ!」

乙坂「深く考えんな。で、黒羽はどうしたい?」

柚咲「そうですねぇ…それじゃあ」

乙坂にデュエル教えてもらって柚咲にもフラグ立てた方がいい?
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/29(火) 22:34:08.14 ID:WD3Gf9W80
今はストーリーを進めてほしいかな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/29(火) 22:39:21.21 ID:ioUibfvZ0
できればおなしゃす!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/09/29(火) 22:40:26.60 ID:zJdStQuqO
柚咲のフラグも立てた方がいいと思う
ただでさえ本編で不遇だったから…
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/30(水) 12:37:38.96 ID:A6EsstG+O

なるべくストーリー進めながらフラグ立てます

柚咲「乙坂さん、私にデュエルを教えてくれませんか?」

友利「え?」

乙坂「僕に?」

柚咲「はい! 友利さんはお忙しいそうですし、黒咲さんもしばらくは停学でしょう? 高城さんは…高城ですし、何よりこの中で一番お強い乙坂さんに頼むのが賢明かと」

高城「さりげなくゆさりんに侮辱されたーっ!」

黒咲「気に入らんな、今の言い方だと乙坂有宇の実力の方が俺より上だと聞こえる。所詮スタンダードで覚えた融合などまがい物にすぎん」

乙坂「へー、まがい物ねぇ。ならそのまがい物に追い込まれた本物のエクシーズ使い(笑)さんはとんだ恥晒しって訳だ」

黒咲「なんだと貴様っ! もう一度言ってみろ! 次は只ではおかんぞ!」

乙坂「だったらどうする? 決着つけるか?」

黒咲「いいだろう。次こそ貴様を完膚なきまでに叩き潰してやる!」

高城「まあまあお二人共」

柚咲「乙坂さん、どうですか?」

乙坂「そうだな…」

友利「無駄っすよ黒羽さん、そいつは”強い女”にしか優しくしないんす。まあそれはそれで無理やり自分の女にしたがるような女たらしですけどね」

乙坂「別にいいぞ」

友利「は?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/30(水) 18:27:45.30 ID:3dgutrdU0
あと声優がいるのは前泊だけか……
笑顔でプレアデス使って来るとか畜生
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/30(水) 19:26:15.66 ID:A6EsstG+O
柚咲「本当ですかっ?」

友利「…今なんて?」

柚咲「…? 本当ですかっ?」

友利「あなたじゃありません。そこのTHE・変態に聞いてるんです」

乙坂「あーあ…高城」

高城「え? 私ですか!?」

友利「お前だお前、乙坂有宇!」

乙坂「なんだ、黒羽が強くなるのに不満があるのか?」

友利「いえ? というよりあなた、強い女にしか興味なかったんじゃなかったんすか?」

乙坂「強いかどうかはこれから判断するさ。育てて見込みがあれば良し、なければ切り捨てるだけだ」

高城「しかし、大丈夫でしょうか? 大会開始は五日後、それに柚咲さんは1からのスタートですから今から公式戦で6連勝しなければいけないことになるんですよ?」

乙坂「心配ない。二日でショップ大会で優勝するくらいのレベルに引き上げてやる。後は適当な相手を六人潰せばいいだろ」

柚咲「流石は乙坂さん、頼もしいです!」

黒咲「ふん…大したハードルではないな」

乙坂「時間がないんだったな、早速始めるか」

柚咲「よろしくお願いしま〜す!」

友利「………」ゴゴゴゴ…
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/30(水) 20:04:20.26 ID:SU7CynIyO
>>85
野球回にエンタメデュエリストがいたぞ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/30(水) 20:35:02.81 ID:r1zRmrbGO
翌日、ある喫茶店

柚咲「なるほど…そこで速攻魔法を使うんですね」

乙坂「そういうことだ、自分のターンでは罠と違って伏せる必要もないからバトル時には相手に読まれにくいのも強みだ。ただし伏せたターンは罠と一緒で使えないからな。その辺は間違えないようにしろよ」

柚咲「はーい!」

乙坂「デッキ自体は悪くはないか。 少しいじればすぐにマトモなデッキになりそうだ。ま、しばらくはルールを把握することから始めようぜ」

柚咲「いいですね。必ずご期待に応えます」


「お待たせしました。苺パフェとコーヒー二つになります! って、え?」

高城「…こんな事する必要があるんでしょうか」サングラス着用

友利「はぁ? これであの二人の仲が急展開したらどうするんですか? あなた責任取れんすか?」帽子とサングラスで変装

黒咲「何故俺まで付き合わされねばならん。第一、俺は停学中ではなかったのか?」不審者時代の格好

友利「生徒会長の私が一緒ですし、何とかなるでしょう。そんなことより、黒羽さんがあいつに毒される前に引き離す方法でも考えて下さい」

高城「ただ単にデュエルのルールを教わってるだけに見えるんですがね…」

(何、こいつら不審者…? 何だか前に座ってる二人のカップル見てるし…警察に通報した方が…?)

友利「あ、パフェとコーヒーはそこにおいて下さい」

「は、はい…」


柚咲「では、融合は魔法カードを、シンクロとエクシーズは場にモンスターを揃える事が最低条件なんですね?」

乙坂「ああ、友利や高城のデュエルでエクシーズは見慣れてるだろ? シンクロは魔法カードがいらなくなった代わりにフィールドだけに合計レベルのモンスターを召喚する事が条件になった儀式みたいなもんだ」

柚咲「大会の皆さんは一体どんな召喚方を使って来るんでしょう?」

乙坂「さぁな、そこまでは知らねえ。ただ、全ての特殊召喚を潰すという選択もあるぜ? その場合は今のデッキを大幅に改造する形になっちまうけどな」

柚咲「う〜ん…初めて自分で作ったデッキですし、それはちょっとしたくないですねぇ」

「お待たせしました。チェコレートパフェになります」

乙坂「少し休憩すっか」

柚咲「いいですね。乙坂さんは注文しなかったんですか?」

乙坂「ああ、そこまで腹も減ってなかったしな。まあ目の前でパフェなんて食われたらそんな気もなくなって来るんだが」

柚咲「良かったら少し食べます? こんなに沢山は私のお腹に入りませんし」

乙坂「いいのか? そういう事ならありがたく頂くが」

柚咲「では! はい、あ〜ん」

乙坂「お? 大胆じゃねぇか。じゃあこっちも負けずに…あ〜ん」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/09/30(水) 22:11:55.38 ID:r1zRmrbGO

高城「ゆ、ゆさりんが乙坂さんにあ〜ん…だと…」

黒咲「店の中でイチャイチャと…恋人同士とはいえ鉄の意志も鋼の強さもない」

ガチャァァァン!!

黒咲「っ!?」

友利(無言のコップ握力破壊)

黒咲「な、なんだ!?」

友利「誰と誰が恋人同士に見えるんすか…?」

黒咲「決まってるだろ。乙坂有――」

友利「乙坂有宇君と、誰ですか?」ギロッ

黒咲「………」別のテーブルのカップルを指差す

友利「ですよねー」


柚咲 「おいしいですかー?」

乙坂「ああ、いい女に食わせてもらうパフェは格別だな」

柚咲「良かったです。次は何処に行きますか?」

乙坂「デッキも出来上がった事だしな、軽く腕試しと行くか。可能なら今日の内に公式戦をするのもいいかもな」

柚咲「わかりました。お手柔らかにお願いしますね♪」


高城「店を出るようですね」

友利「追うぞ、二人共」

黒咲「デュエルをするだけなんだろ? もう帰っていいか?」

友利「あ?」

黒咲「なんでもない」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/09/30(水) 22:41:11.87 ID:SU7CynIyO
結局飼い慣らされそうな黒咲さん
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/01(木) 00:14:40.89 ID:hMgwBa+30
幻影騎士団が出たらユートも出そうだな。このss
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/01(木) 01:24:30.51 ID:fCGIqDog0
柚咲「バトルです! アテナで、ダイレクトアタック!」

「うわああああぁぁぁっ!」

LP0

柚咲「やりましたっ、乙坂さん!」

乙坂「ああ、上出来だ」

「ゆ、ゆさりんとデュエルできた…これで人生に悔いはねぇ…がくっ」


友利「普通に勝っちゃいましたね」

高城「ゆさりんのデュエルマジカッケェです!」

黒咲「所詮は一勝、舞網チャンピオンシップに出場するには6連勝必要なんだろう? まだまだ浮かれている場合ではないな」


柚咲「乙坂さんは指導もお上手なんですね。私でもこんな短時間で勝てるようになるなんて」

乙坂「なに、そうでもないさ」

柚咲「あ…」

乙坂「僕はただ基本を教えただけさ。少しの間でここまで成長したのはお前の学習能力があってこそだ。胸を張っていいと思うぜ」頭ナデナデ

柚咲「…あ、ありがとうございます…///」


高城「ゆさりんの頭を撫でた、乙坂さん…あなたって人は…!!」

黒咲「あのくらいで褒めるとは…とんだ優男だな、乙坂有宇」

友利(頭撫でた…)

友利(私にはまだ一回もしたことないくせに黒羽さん”だけ”の頭を撫でた…)


柚咲「お次はどうしましょう?」

乙坂「そろそろマシなデュエリストと戦ってみるか」

乙坂「おい、そこの不審者三人。居るんだろう? 出てこい」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/01(木) 02:40:13.05 ID:fCGIqDog0

柚咲「不審者三人って…友利さんに高城さん、黒咲さんまでっ」

高城「やっぱりバレてました?」

黒咲「…いつから気付いていた」

乙坂「逆にお前らはその格好でバレないと思ったのか…」

友利「…随分と優しく教えてたみたいっすね」じーー…

乙坂「睨んでるんだろうがサングラスと帽子じゃまるで威圧感がねぇな」

高城「それで乙坂さん、何をさせたいんですか?」

乙坂「高城、黒羽とデュエルしてやれ」

高城「えっ!?」

黒咲「どういうことだ?」

乙坂「そろそろ黒羽にも公式戦を経験させたい。流石に今のレベルで黒咲や友利と戦っても話にならんからな。高城くらいが丁度いい」

柚咲「高城さんと…ですか?」

友利「この中の選択としちゃ間違ってませんが、高城より弱いデュエリストなら探せば居るでしょう? 公式戦で一回でも負ければ大会には出られなくなってしまうんですよ?」

乙坂「高城に負けるようならそれまでだ。どうする? やらないのか?」

柚咲「…高城さん、お願いします!」

高城「黒羽さん…」

柚咲「もっともっと上に行きたいんです、負けるなら負けるで構いません。そこまでのゆさりんだったで諦めます」

柚咲「…それに、乙坂さんの女になることも…///」ボソッ

乙坂「あ? なんか言ったか?」

柚咲「いえ!」

友利「………」聞こえた

高城「わ、私だってゆさりんとのデュエルをみすみす逃すなんて出来ませんよ! できることなら別の意味でのデュエルもしたい! ぐへっ」

友利(無言のツッコミ蹴り+ストレス発散)

乙坂「顔面キックかよ、これからデュエルするんだから少しは加減してやれ」

友利「こいつならこれくらい大丈夫ですよ」

高城「さあ、行きますよ黒羽さんっ」

柚咲「はいっ」

友利「ほーらね?」

乙坂「やれやれ」

「「デュエル」」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/02(金) 02:45:07.16 ID:a/qX7zHr0
数ターン後

高城「バトル! 私はBK 拘束蛮兵リードブローで、アテナを攻撃!」

高城「同時に墓地にある《BK カウンターブロー》の効果発動!」

高城「BKが戦闘を行うダメージステップ時、手札か墓地にあるこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップさせます!」

BK 拘束蛮兵リードブロー(攻撃力3200)

柚咲「攻撃力3200…!」

高城「フィニッシュです! ライトニング・ファースト!!」

柚咲「きゃあああぁぁぁっ!」

柚咲LP0

高城「ゆ、ゆさりぃぃぃんっ!?」ダッシュ

友利「どうでしたか、彼女?」

黒咲「見た通りだろう。ヤツに負けるようなら戦力としては期待できん」

黒咲「ただ、愛すべき男の為に勝ちたいと願う鉄の意志は評価してやってもいい」

友利「愛すべき男って誰のことでしょうか?」ニコッ

黒咲「…想像に任せる」

柚咲「ごめんなさい乙坂さん、負けちゃいました…」

乙坂「ああ、残念ながら大会には届かなかったか…ま、気にすんな。元々この戦争に”お前”は無関係なんだからな」

高城「…まさか乙坂さん、最初から黒羽さんを大会に参加させる気なんてなかったんじゃないですか?」

友利「なるほど、美人はアカデミアとの戦いに巻き込みたくなかった訳ですか。美人は」

乙坂「さあな、そう思いたいなら思ってろ」

柚咲「あの、乙坂さん」

乙坂「なんだ?」

柚咲「…有宇さんと呼んでもいいでしょうか?」

友利「は?」

高城「な…んだと…!?」

乙坂「ああ、構わんが」

柚咲「またデュエルを教えて下さいね、有宇さん♪」

高城「いいデュエルでした黒羽さん、ぜひ私の事は丈士朗とお呼びください!」

柚咲「またデュエルして下さいね、高城さん♪」

高城「(^o^)」

ちょっとあっさりすぎたかな? 次は大会編に行く予定
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/02(金) 14:03:02.38 ID:/nks050SO
大会当日

「さあ、今年も始まりました! 最強デュエリストを決める記念すべきデュエル大会!」

「優勝の称号を手にするのは誰だ!?」

「そしてこここそ、その名誉を勝ち取る最高の舞台…デュエルスタジアムだぁぁぁーーっ!」

ワーッ… ワーッ… ワーッ…

高城「……すごい人ですね…」

乙坂「ああ、こいつは恐れ入ったな」

黒咲「文字通りスタジアム並みの広さという訳か。おい、本当にアカデミアのデュエリストは来るんだろうな?」

友利「ええ。わかってるとは思いますが、私たちの目的はあくまでも戦力を上げることにあります。大会以外で余計な騒ぎは起こさないで下さいよ?」

黒咲「ふん…」

柚咲「うぅ…燃えるです! でも残念ながらゆさりんはこの中でデュエルをすることはできないです…」

高城「この人数じゃ仕方ありませんよ。この次に頑張りましょう。ね?」

「では早速一回戦の組み合わせを発表致します。選手の皆さんは登録カードを各自ディスクにセットして下さい」

高城「登録カード…これですね」

乙坂「入場する前に貰ったやつか」

「登録カードは大会運営コンピューターから特殊電波を受信し皆さんの対戦相手をご案内します。もちろん、勝ち進むにつれて対戦相手は更新されていきます」

友利「なるほど、便利っすね。では…早速」ガチャ

友利「沢渡シンゴ…? また残念そうなイケメンですね。しかも第一試合ですか」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/02(金) 14:20:59.31 ID:/nks050SO
高城「私は相手は…?」ガチャ

高城「隼翼…明日ですね」

友利「!」

高城「…? 友利さんのお知り合いですか?」

友利「いえ、苗字が表示されてないのでおかしいと思っただけです」

友利(ま、高城なら丁度いいか。ほんの一欠片でも実力が見られるでしょう)

乙坂「片方しかないのは僕も同じだな。もっともこっちは名前だが」

柚咲「有宇さんは誰と?」

乙坂「今日のラスト試合、相手はこいつ」

友利「熊耳…顔を隠す程の長髪かつずぶ濡れとは随分と怪しい相手っすね」

高城「黒咲さんは?」

黒咲「紫雲院素良…乙坂有宇の一つ前だ」

柚咲「わぁ…随分と可愛い男の子が相手なんですね。では今日は高城さん以外の応援ということで」

高城「そうしますか。お互い全力で行きましょう」

友利「紫雲院…素良…」

友利(偶然にしては出来すぎてる対戦カード…この可愛らしい顔をした男の子がアカデミア…? 乙坂とやり合う熊耳という奴も…こりゃあ一回戦目から大変そうっすね)

「覚悟が決まったところで本日の第一試合、友利奈緒VS沢渡シンゴ! ステージへお上がり下さい!」

友利「ふぅ…では行ってきます」

乙坂「ああ、頑張れよー」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/02(金) 20:04:35.18 ID:PJ52ukfV0
キャーサワタリサーン!帝っすよー!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 04:26:50.47 ID:PxFkkZWZ0

「さあ、注目の第一試合、ショップ大会で連勝を続けた友利選手に続き、LDSのエースデュエリストである沢渡選手の対戦。これは最初から盛り上がってまいりました!」

柚咲「友利さん、頑張って下さーい!」

高城「大丈夫ですよ。私の知る限り一対一で友利さんが敗北したのは乙坂さんくらいのものです。必ず勝ちます」

黒咲「ふん…」

沢渡「随分と買われてるねえお嬢さん」

友利「ま、お手柔らかに」

沢渡「ふ…そうだな。この沢渡シンゴが世界の広さを教えてやるぜ!」

「沢渡さん! 今度のカードで叩きのめしちゃって下さい!

「マジ強すぎっすよ!」

沢渡「チッチッチ、違うなぁ。強すぎるのはモンスターじゃない。本当に強いのは、この――」

「「「沢渡さーん!」」」

沢渡「オーイエス!」

沢渡「そう! 計算された策略、的確な判断力、タフな精神力、恵まれた容姿、全て兼ね備えているのは....?」

「「「沢渡さん!」」」

沢渡「つまり!勝つべくして――」

「あ、あの…そろそろ始めてもよろしいでしょうか?」

沢渡「あ、もうちょっと待って」

沢渡「つまり! 勝つべくして勝つ! 完璧なるデュエリスト。それがッ――」

「「「沢渡さん!!!」」」

沢渡「そう! いや、新たなカードを手にもした今、むしろネオ沢渡と呼んでくれ。ネオ――?」

「「「沢渡さーん!!!!」」」

沢渡「オーケイオーケイ!」

乙坂「………」

黒咲「………」

友利(変な奴…)

「えー、気を取り直して。舞網チャンピオンシップ第一試合、いよいよ開幕だーっ!!」

沢渡「待たせたな、さあやろうか!」

「「デュエル」」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 08:58:45.19 ID:RcZZAUZN0
高城と戦わせろよwwwwwwネタ対決で面白じゃないか
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/03(土) 11:31:58.89 ID:uwgymTThO
ブレないな沢渡さんはwwwwww
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/03(土) 14:20:23.72 ID:XKVpmhymO
沢渡「せめてものハンデだ。先行はあんたにやるよ」

友利「随分と余裕っすね、では遠慮なく私のター――あ…」

乙坂「?」

柚咲「友利さん、どうしたんでしょう」

高城「いつもと様子が違いますね」

友利「…私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

友利・伏せカード:一枚

沢渡「あん?」

「意外な展開、友利選手はカードを伏せただけでターンを終了してしまったぞーっ」

黒咲「手札に召喚できるモンスターがなかったか」

高城「そんな…友利さんに限って」

友利「………」

友利(アカン、事故った)

沢渡「俺のターン!」

沢渡「俺は手札から、《冥帝従騎エイドス》を召喚!」

攻撃力800

沢渡「このカードが召喚・特殊召喚に成功したこのターン、通常召喚に加えてアドバンス召喚できる!」

沢渡「召喚したエイドスをリリースし、アドバンス召喚!」

沢渡「現れろ、《氷帝メビウス》!」

攻撃力2400

「よしっ、最初からメビウスを召喚だぜ!」

沢渡「メビウスの効果発動!」

沢渡「このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールドにある魔法・罠カードを二枚まで選択して破壊できる!」

友利「なんだと!?」

沢渡「俺が破壊するのは当然、あんたの一枚の伏せカードだ!」

「友利選手の伏せカードが破壊されたーっ!」

沢渡「《次元幽閉》か…随分とおっかないカードを使ってくるねえ。だがこのネオ沢渡には無力だ!」

沢渡「いけ、氷帝メビウス! ダイレクトアタック!」

沢渡「アイス・ランス!!」

友利「ああああぁぁぁっ!」

友利LP1600
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/10/03(土) 20:44:37.39 ID:8sfy+0Ub0
漫画版だと強い沢渡さん
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/04(日) 12:05:38.22 ID:K+oPQq+cO
漫画だとユートにほぼ圧勝できてた沢渡さん。アニメでもユーゴにアクションカードがなければ買ってた沢渡さん
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 14:04:05.48 ID:c4IwGjMZO
友利「…私のターン!」

友利(…! 行ける)

友利「私は手札から、《セイクリッド・グレディ》を召喚!

攻撃力1600

友利「グレディが召喚に成功した時、手札からレベル4のセイクリッドモンスター1体を特殊召喚できます」

友利「これにより私は、手札の《セイクリッド・カウスト》を特殊召喚!」

攻撃力1800

友利「カウストはフィールドのセイクリッドモンスター1体を選択し、1ターンに2度、選択したモンスターのレベルを上げ、または下げることができる」

沢渡「なるほど、 これが決まればレベル5のモンスターが二体…」

高城「来ますよ、いつものが」

沢渡「残念ながら来ないんだよねぇ。永続罠発動! 《連撃の帝王》!」

沢渡「1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズ、モンスター1体をアドバンス召喚する!」

友利「このタイミングでアドバンス召喚!?」

沢渡「俺はメビウスをリリース!」

沢渡「出でよ、《怨邪帝ガイウス》!」

攻撃力2800

黒咲「レベル8のモンスター…」

沢渡「そう…だがこいつはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。そしてアドバンス召喚に成功した場合、 フィールドのカード1枚を除外し、相手に1000ポイントのダメージを与える!」

友利「な!?」

沢渡「俺はセイクリッド・グレディを除外! 1000ポイントのダメージをくらってもらうぜ!」

友利「ぐうっ!」

友利LP600

沢渡「どうだ、俺の完璧なデュエルは? 死角などあるまい」

苗字「友利さんのライフはもう600しか…!」

高城「沢渡シンゴ…大きな口を叩いただけはありますね。友利さんをここまで」

乙坂「…あいつ、悪くないかもな」

沢渡「女性を痛ぶるのは俺のポリシーに反するもの。サレンダーしたらどうだ? 恥をかくだけだよ?」

「沢渡さん、優し〜いっ!」

友利「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドです」

友利・伏せカード:一枚
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 19:01:01.62 ID:c4IwGjMZO
沢渡「諦めの悪いお嬢さんだ。俺のターン!」

沢渡「バトル! 俺は怨邪帝ガイウスで、カウストを攻撃!」

友利「罠カード、《ハーフ・アンブレイク》発動!」

友利「このターン、カウストはバトルでは破壊されず、発生するダメージは半分になる!」

友利LP100

「友利選手、ギリギリで踏みとどまったーっ」

沢渡「計算外の事を…! ターンエンド」

沢渡「まあいいさ、次の俺のターンまで生かしといてやる」

柚咲「友利さんが、負けるんですか…?」

高城「大丈夫ですよ、柚咲さん。我々にとってはいつもの光景です」

柚咲「でも…」

黒咲「黙って見ていろ。ヤツもハートランドの人間ならば、これくらいのことは想定内のはずだ。でなければ、あの地獄を生き抜いているはずがない」

乙坂「地獄ね…」

友利(そう…崖っぷちなどいつもの事。それを耐え、乗り越える為にここにいる。まだ始まりでもないこんな場所で負ける訳には行かないっすよね)

友利「私のターン!」

友利「私は手札から、《セイクリッド・アクベス》を召喚!」

攻撃力800

友利「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 自分フィールド上の全てのセイクリッドモンスターの攻撃力は500ポイントアップする」

セイクリッド・アクベス(攻撃力1300)

セイクリッド・カウスト(攻撃力2300)

沢渡「はっ、たかが攻撃力が500上がったところで」

友利「そしてカウストの効果で、二体のセイクリッドモンスターのレベルをひとつ上げます」

セイクリッド・アクベス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

友利「私はレベル5のセイクリッド・ソンブレスとカウストでオーバーレイ!」

友利「エクシーズ召喚!」

友利「現れろ、《No.61 ヴォルカザウルス》!」

攻撃力2500
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 19:23:37.76 ID:c4IwGjMZO

高城「プレアデスじゃない!?」

黒咲「ナンバーズ…」

沢渡「ようやくエクシーズモンスターのお出ましか…だが所詮は攻撃力2500、俺のガイウスの敵じゃない」

友利「そうでしょうか? ヴォルカザウルスの効果発動!」

友利「ヴォルカザウルスは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使うことで相手モンスター1体を破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える!」

沢渡「何!?」

友利「私はガイウスを破壊。マグマックス!」

沢渡「うっそぉぉぉん!!」

沢渡LP1200

「やべぇ沢渡さん!」

「攻撃力2500のヴォルカザウルスのダイレクトアタックを受けたら…」

友利「ご安心を。ヴォルカザウルスは効果を使ったターン、ダイレクトアタックはできませんよ」

沢渡「驚かせやがって…最後っ屁ってやつか」

友利「できませんが…このカードは、自分の場のランク5・6のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚することができます」

沢渡「はいぃぃっ!?」

友利「現れろ、ランク7! 《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》!」

攻撃力2600

「これは、エクシーズモンスターを素材としたエクシーズ召喚!」

乙坂「ヴォルカザウルスの効果でダイレクトアタックができないのは自身のみ。他は関係ないってか」

沢渡「待て待て待て! 4000デュエルでそんなんありか!?」

乙坂「帝使いのお前が言うな」

黒咲「最初のデュエルから攻撃力4200の三回攻撃をかました貴様も言うな」

友利「バトル!ガイアドラグーンで、ダイレクトアタック!」

沢渡「うぎゃあああぁぁぁっ!」

沢渡LP0

「き、決まったーっ!」

「残りライフ100というあと一歩の状況まで追い込んだ沢渡選手でしたが、友利選手のガチガチエクシーズワンキルの前に敗れ去りましたーっ」

柚咲「友利さん、素敵です!」

高城「やりましたね…」

黒咲「当然の結果だ。こんなところで負けるようならアカデミアとの戦いには足手まといだからな」

乙坂(はいはいツンデレツンデレ)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 20:33:44.84 ID:0aaLGcCq0
新しいED見ていると沢渡は友利に惚れそうwwwwwww
性格はきついけど寝顔が可愛いタイプだし……
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/04(日) 21:16:45.51 ID:c4IwGjMZO
モニタールーム

隼翼「何か用か?」

熊耳「友利奈緒の二回戦行きが決定した」

隼翼「知ってる。ずっと見ていたからな。で、聞きたいことはそれだけか」

熊耳「何故俺を乙坂有宇と戦わせる? ヤツの相手はお前じゃなかったのか?」

隼翼「気に入らないのか?」

熊耳「そうだな…この大会にはアカデミアのデュエリストも出ている。それを潰すのが俺たちランサーズの役目のはずだ」

隼翼「もちろんわかってる。だが今はそれよりも来るべき時に備えこの大会の中からランサーズに相応しいデュエリストを選抜する事の方が先決だ」

隼翼「それに、期待は裏切っちゃいない。あいつがお前に勝つことができたなら次は俺が直々に戦うつもりさ」

熊耳「そーかい。つまり俺は乙坂有宇の実力を確かめるための噛ませ犬って訳だな。こうなったらやけだ。意地でもあの正体不明の男を負かしてみたくなってきたぜ」

隼翼「そうじゃなきゃ困るぜ? 有宇の力量を見る為にもな」

熊耳「期待通りに成長しているといいけどな」


「決まったーっ!」

「舞網チャンピオンシップ一回戦、その第二試合に勝ったのは月影選手!」

柚咲「あっという間でしたね」

乙坂「さっきの沢渡シンゴといい、今の月影といい…この大会、なかなかに期待できるかもな」

「続きまして本日の第三試合、紫雲院素良VS黒咲隼選手! ステージへお上がり下さい!」

黒咲「っ…」

高城「ついにこの時が来ましたか…」

友利「念の為に言いますが、倒せたとしてもカード化は決してしないで下さい。彼は私たちにとって有力な研究材料となり得ます。アカデミアに対抗する為の」

黒咲「わかっている」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 01:15:02.40 ID:ObOx1zo4O

「初日から目が離せない舞網チャンピオンシップ第一回戦、もちろん次の試合にも注目したいところ。皆さん、大きな拍手で二人のデュエリストをお迎えください!」

パチパチパチパチ!

素良「ありがとうみんな、期待に応えて今度は僕がお客さんを楽しませてあげるからね〜」

乙坂「あれか?」

友利「ええ。間違いありません」

柚咲「あんな可愛い男の子が、本当にアカデミアなんでしょうか?」

高城「…見かけじゃありませんよ、人は…あの笑い声、断末魔も…私と友利さんの心に深く刻み込まれています。すぐにわかりますよ、彼が本性を見せれば」

黒咲(紫雲院素良…アカデミア…こいつが瑠璃を)

素良「どうしたの? お腹でも痛いの? 僕とちゃんとデュエルできる」

黒咲「人の心配より自分の心配をしろ…貴様が本物の融合使いだというのなら、俺は容赦しない」

素良「ふーん…面白いじゃん。それじゃあ、行かせてもらいま〜す!」

「「デュエル」」

数ターン後(本編でやってるので省略)

「やられたらやり返す! ただ今のところ、紫雲院選手の攻防をことごとく防いでいる黒咲選手が有利! このまま終わってしまうのかーっ!」

柚咲「これじゃあまるで…」

友利「そうです、戦場なんすよ…もうこのデュエルは」

黒咲「薄ら笑いはどうした?」

素良「!!」

黒咲「少しは狩られる者の気持ちが分かったか?」

高城「………」

黒咲「貴様達はいつも笑いながら俺の仲間達を襲い続けた。だがもはや俺達は無抵抗で打ち倒される獲物ではない!」

素良「はぁ? 余裕がない? 冗談言うなよ、こんなデュエル…キャンディ舐めながらだって僕にはできる!」ガリッ

乙坂(おい、舐めろよ)

素良「遊びさ。本気でやるわけないじゃん。僕の仲間だって、そう。みんな遊びで君達を狩ってるんだ」

素良「だって君達は僕らにとってハンティングゲームの獲物なんだから!」

高城「獲物…ゲーム…」



隼翼(やはり彼がアカデミアだったか)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 02:01:14.31 ID:sufKgHwn0
黒咲「俺たちレジスタンスは常に最悪の事態を想定しながら戦ってきた。共に戦ってきた仲間を敵に連れ去られることも考えながら」

友利「っ…」

黒咲「だが、たとえ奪われたとしても俺たちは決して見捨てない。仲間は…必ず奪い返す!」

素良「っ!?」

黒咲「速攻魔法、《RUM−レヴォリューション・フォース》!」

黒咲「ブレイズ・ファルコンをランクアップさせ、ランクが1つ高いRR1体にエクシーズ召喚する!」

素良「何ぃ!?」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

「な、なんと黒咲選手のエクシーズモンスターがさらにランクアップ!」

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!」

黒咲「このモンスターがRRエクシーズモンスターを素材としている時、相手モンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

素良「何!?」

黒咲「いけ、レヴォリューション・ファルコン!」

黒咲「革命の火に焼かれて、散れ!」

素良「うわあああぁぁぁっ!」

素良LP0

「…か、勝ったのは黒咲選手ーっ!」

シーン…

乙坂「………」

黒咲「ふん…」

素良「待て…勝負はまだ終わってない…!」

黒咲「?」

素良「僕が負けるはずない…エクシーズの奴らなんかにこの僕が!!」

黒咲(無言のシカト)

素良「待て! 逃げるな……もういちど…僕とデュエルを…」バタン


熊耳「大会としては盛り上がり過ぎている気はするが、とりあえず第一段階はクリアだな」

隼翼「至急紫雲院素良を病院へ。回復次第聞きたいことが山ほどある」

熊耳「自分でやるんだな。俺がこれからやるべきことはわかっているはずだろ?」

隼翼「そうだったな。ま、せっかくだ。君たちのデュエルはしっかりと生で見させてもらうさ」

熊耳「ああ、そうしてくれ。それじゃあ行くか」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 03:06:31.55 ID:sufKgHwn0
高城「お疲れ様でした、黒咲さん」

友利「流石でしたね」

黒咲「アカデミアに負ける訳にはいかん。それは貴様らも同じだろう」

柚咲「…こんなデュエルを友利さんたちは経験してたんですね、有宇さん」

乙坂「みたいだな」

「えー、黒咲選手と紫雲院選手のインパクトのある一戦から、本日のラストデュエル! 乙坂有宇VS熊耳選手! さあ、入場です!」

ワーッ… ワーッ…

乙坂「行くか」

柚咲「ファイトです、有宇さん!」

高城「油断はしないで下さいよ」

友利「そうですね…あなたは常に本気を出していると言いながら、相手をからかって楽しむ事が好きですから。この大会中はその悪い癖はなしでお願いします」

乙坂「わかってるよ。ま、お前らは気楽に見てろ」

友利(あまつさえ乙坂が負けるとは思えないが、熊耳…彼があの人の差し金だったとしたら…? もしかしたら黒咲戦以上に重要な試合になるかもしれない)


熊耳「やっと会えたな乙坂有宇、待ってたぞ」

乙坂「どこかでお会いしたか?」

熊耳「いいや、噂に聞いただけだ。星ノ海学園に行く前は街のショップ大会を荒らしまわっていたデュエリストってな」

乙坂「なるほど…僕も随分有名になったもんだ」

熊耳「そんなお前と大観衆の前で戦えるんだ。デュエリストとしてこれほど嬉しい事はない」

乙坂「光栄だよ。で、お前の親分は何が狙いで?」

熊耳「…はて、なんのことやら」

乙坂「まだ喋りたくないか…まあいいだろ。お前らの望むように動いてやるよ。要は僕とデュエルがしたいんだろ?」

熊耳(こいつ…)

熊耳「まあ、そういう事だ」

「さあ、それでは第四試合、本日最後のデュエルのスタートだ!」

「「デュエル」」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 18:54:57.11 ID:ObOx1zo4O
乙坂LP4000

熊耳LP4000

熊耳「先行は俺だ。俺は《宝玉獣 アメジスト・キャット》を召喚!」

攻撃力1200

熊耳「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

熊耳・伏せカード:一枚

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕の場にモンスターがなく、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、手札からこいつを特殊召喚できる」

乙坂「現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」

攻撃力2100

乙坂「僕はサイバー・ドラゴンで、アメジスト・キャットを攻撃!」

熊耳「永続罠、《宝玉の集結》!」

熊耳「1ターンに1度、自分フィールドの宝玉獣が破壊された場合、デッキから宝玉獣1体を特殊召喚する!」

乙坂「エヴォリューション・バースト!」

熊耳「ぐうっ!」

熊耳LP3100

熊耳「破壊されたアメジスト・キャット破壊魔法・罠ゾーンに留まる」

熊耳「そして宝玉の集結の効果により、デッキの《宝玉獣 コバルト・イーグル》を特殊召喚!」

攻撃力1400

乙坂「僕はこれでターンエンド」

「互いに最初のターンを終えた乙坂選手と熊耳選手、まずは互角の始まり。ここからが本番だーっ!」

熊耳「随分と舐められたもんだな。なんの伏せカードもなしか?」

乙坂「そうだな…これから少しずつ手の内を見せてやるさ、こそこそと監視してる親分の為にもな」

熊耳「そんな余裕がお前さんにあればな」

熊耳「俺のターン!」

熊耳「俺はスケール2の《宝玉の守護者》とスケール5の《宝玉の先導者》でペンデュラムスケールをセッティング!」

熊耳「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能」

熊耳「ペンデュラム召喚!」

熊耳「現れろ、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》! 《アンバー・マンモス》! 《トパーズ・タイガー》!」

宝玉獣 サファイア・ペガサス(攻撃力1800)

宝玉獣 アンバー・マンモス(攻撃力1700)

宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力1600)
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 18:58:39.89 ID:ObOx1zo4O
少し訂正

乙坂LP4000

熊耳LP4000

熊耳「先行は俺だ。俺は《宝玉獣 アメジスト・キャット》を召喚!」

攻撃力1200

熊耳「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

熊耳・伏せカード:一枚

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕の場にモンスターがなく、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、手札からこいつを特殊召喚できる」

乙坂「現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」

攻撃力2100

乙坂「僕はサイバー・ドラゴンで、アメジスト・キャットを攻撃!」

熊耳「永続罠、《宝玉の集結》!」

熊耳「1ターンに1度、自分フィールドの宝玉獣が破壊された場合、デッキから宝玉獣1体を特殊召喚する!」

乙坂「エヴォリューション・バースト!」

熊耳「ぐうっ!」

熊耳LP3100

熊耳「破壊されたアメジスト・キャット破壊魔法・罠ゾーンに留まる」

熊耳「そして宝玉の集結の効果により、デッキの《宝玉獣 コバルト・イーグル》を特殊召喚!」

攻撃力1400

乙坂「僕はこれでターンエンド」

「互いに最初のターンを終えた乙坂選手と熊耳選手、まずは互角の始まり。ここからが本番だーっ!」

熊耳「随分と舐められたもんだな。なんの伏せカードもなしか?」

乙坂「そうだな…これから少しずつ手の内を見せてやるさ、こそこそと監視してる親分の為にもな」

熊耳「そんな余裕がお前さんにあればな」

熊耳「俺のターン!」

熊耳「俺はスケール2の《宝玉の守護者》とスケール5の《宝玉の先導者》でペンデュラムスケールをセッティング!」

熊耳「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能」

熊耳「ペンデュラム召喚!」

熊耳「現れろ、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》! 《アンバー・マンモス》!」

宝玉獣 サファイア・ペガサス(攻撃力1800)

宝玉獣 アンバー・マンモス(攻撃力1700)

手札不足でトパーズ・タイガーは犠牲になった
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/05(月) 19:38:09.65 ID:dp2EoxRq0
地味にヨハンvsカイザー
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 20:23:16.02 ID:ObOx1zo4O
「これはすごい、一気に手札のモンスターを大量に召喚だーっ!」

高城「ペンデュラム召喚!?」

柚咲「わぁっ、あんな召喚ゆさりん見た事ないですよ!」

友利(ペンデュラム…やっぱりあの人の関係者だったか)

黒咲「なるほど…あれが貴様の言っていた新たな召喚方という訳か。となれば、俺達以外にもアカデミアと戦っているデュエリストもいるという事か?」

友利「いずれわかりますよ、いずれね」

熊耳「サファイア・ペガサスの効果発動!」

熊耳「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキ・手札・墓地にある宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」

熊耳「来い、《宝玉獣 エメラルド・タートル》!」

熊耳「そして、レベル4のコバルト・イーグルとアンバー・マンモスでオーバーレイ!」

熊耳「満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ!」

熊耳「エクシーズ召喚!」

熊耳「現れろ、《No.101 S・H・Ark Knight》!」

攻撃力2100

「これは、ペンデュラムからのエクシーズ召喚!」

乙坂「ほぅ…」

熊耳「アーク・ナイトの効果発動!」

熊耳「オーバーレイ・ユニットをふたつ使い、相手フィールドに攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を選択し、そのカードをオーバーレイ・ユニットとする!」

乙坂「何?」

「乙坂選手のサイバー・ドラゴンがアーク・ナイトに奪われたーっ!」

柚咲「そんな…!」

高城「これじゃあ乙坂さんのフィールドガラ空きじゃないですか!」

熊耳「バトルだ! サファイア・ペガサスで、ダイレクトアタック!」

熊耳「サファイア・トルネード!」

乙坂「ぐうっ!」

乙坂LP2200

熊耳「続け、アーク・ナイト! ダイレクトアタック!」

熊耳「ミリオン・ファントム・フラッド!」

乙坂「ぐあああぁぁぁっ!」

乙坂LP100

熊耳「俺はこれでターンエンド」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/05(月) 20:42:48.66 ID:kWNby9nD0
鉄壁ライフきたー!
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 21:40:06.97 ID:ObOx1zo4O

「乙坂選手、辛うじて生き残ったーっ!」

高城「ライフ100…あの乙坂さんがこれほどまで」

乙坂「ふ…僕のターン!」

熊耳「顔色一つ変えずか…痩せ我慢というやつか?」

乙坂「痩せ我慢だ? 違う違う、これは余裕ってやつさ」

熊耳「なんだと?」

乙坂「僕は魔法カード、《逆境の宝札》を発動!」

乙坂「相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない時、カードを二枚ドローする!」

乙坂「まずはその目障りなカードから…速攻魔法、《サイクロン》を発動!」

乙坂「僕はこれで、宝玉の集結を破壊する!」

熊耳「くっ…」

乙坂「僕は再び、《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

乙坂「さらに、《融合呪印生物−光》を通常召喚!」

攻撃力1000

乙坂「このモンスターは融合素材モンスター1体の代わりにする事ができ、必要となる融合素材モンスターをリリースすることで、リリースしたモンスターを融合素材とする光属性の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する!」

乙坂「僕はサイバー・ドラゴンと、融合呪印生物−光を墓地に送る」

乙坂「現れろ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!」

攻撃力2800

友利「現れたな…」

乙坂「バトルだ! 僕はサイバー・ツイン・ドラゴンで、アーク・ナイトを攻撃!」

熊耳「アーク・ナイトの効果発動!」

熊耳「オーバーレイ・ユニットを身代わりとして、自身の破壊を無効にする!」

乙坂「だが、ダメージは受けてもらう」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!!」

熊耳「くっ…!」

熊耳LP2400

乙坂「二回目のバトル。サファイア・ペガサスを攻撃!」

熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」

熊耳LP1400

熊耳「破壊されたサファイア・ペガサスは宝玉となる」

乙坂「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

乙坂・伏せカード:一枚

「乙坂選手、融合モンスターで魂を込めた反撃! ギリギリで踏みとどまっているーっ!」

熊耳(ギリギリ…? 本当にそうならいいがな、今は…)

ちなみに逆境の宝札はゼアルの未OCGカードです。これからもちょくちょく出てくるかもしれないが、ドルベと高城と沢渡さんが何でもするから許してくれ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 22:20:40.85 ID:ObOx1zo4O
熊耳「俺のターン!」

熊耳「俺は魔法カード、《レア・ヴァリュー》を発動!」

熊耳「このカードは、自分の魔法・罠ゾーンに宝玉獣がふたつ以上存在する時、ひとつを相手に選ばせ墓地に送り、カードを二枚ドローする!」

熊耳「さあ選べ、乙坂有宇」

乙坂「僕は、サファイア・ペガサスを選ぶ」

熊耳「カードを二枚ドロー!」

熊耳「魔法カード、《レア・ヴァリュー》発動!」

高城「またしてもレア・ヴァリュー!?」

乙坂「面倒くせえ…なら、そこの不遇な亀を墓地に送れ」

熊耳「俺は再びカードを二枚引き、《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を召喚!」

攻撃力300

熊耳「そして魔法カード、《おろかな埋葬》!」

熊耳「これにより、デッキの《宝玉獣 トパーズ・タイガー》を墓地に送らせてもらおう」


隼翼(これで熊耳の場の墓地に7体の宝玉獣…本気になったな)


熊耳「このモンスターは通常召喚できないが、自分のフィールド及び墓地に宝玉獣が七種類存在する場合のみ特殊召喚できる」

熊耳「現れろ、《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》!」

攻撃力4000

柚咲「攻撃力4000!?」

「ここで熊耳選手、超大型モンスターレインボー・ドラゴンを召喚! この攻撃が決まれば乙坂選手は終わりだーっ!」

熊耳「バトル! レインボー・ドラゴンで、サイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃!」

熊耳「オーバー・ザ・レインボー!」

友利「乙坂!」

乙坂「罠発動! 《和睦の使者》!」

乙坂「このターン、相手モンスターから受ける全てのバトルダメージは0になり、自分フィールドのモンスターはバトルでは破壊されない!」

熊耳「な!?」

「凌ぎ切ったーっ!」

熊耳「しぶとい奴だ…俺はターンエンド」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は魔法カード、《ブラック・ホール》を発動!」

乙坂「フィールドにある全てのモンスターを破壊する!」

黒咲「このタイミングでブラック・ホールか…」

高城「これが決まればあの厄介なレインボー・ドラゴンを…」

熊耳「レインボー・ドラゴンの効果発動!」

熊耳「自分フィールドの宝玉獣を全て墓地へ送る事で、このカードの攻撃力を送ったカードの数×1000ポイントアップする!」

熊耳「俺はルビーを墓地に送り、レインボー・ドラゴンの攻撃力を1000ポイントアップ!」

究極宝玉神 レインボー・ドラゴン(攻撃力5000)

友利「…? そんなことをしても、ブラック・ホールの効果は変わらない。レインボー・ドラゴンもアーク・ナイトも、サイバー・ツイン・ドラゴンも一緒に墓地に…」

熊耳「行かないさ、レインボー・ドラゴンだけはな。宝玉の守護者のペンデュラム効果!」

熊耳「このカードがペンデュラムゾーンに存在する限り、1ターンに1度、自分フィールドの究極宝玉神及び宝玉獣はカード効果では破壊されない!」

乙坂「なんだと? ならもう片方は…」

熊耳「そう…宝玉の先導者がペンデュラムゾーンにある限り、自分フィールドの究極宝玉神及び宝玉獣は相手効果の対象にならない。 ブラック・ホールの効果は終わっちゃいない、消えろ!」

柚咲「サイバー・ツインが…!」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 22:26:16.59 ID:ObOx1zo4O
「これはかなり頑丈な耐性だ! 乙坂選手、アーク・ナイトは破壊できたもののエースモンスター、サイバー・ツイン・ドラゴンを失ってしまったぞ!」

高城「乙坂さん…」

柚咲「嘘、ですよね…? 友利さんの時と同じく、逆転してくれますよね?」

黒咲(見せてもらうぞ、乙坂有宇。貴様の鉄の意志と鋼の強さを)


隼翼「さあ有宇、この状況をひっくり返すのはちょっと難しいぞ? どうするのかな?」


乙坂「ふ…」

熊耳「この期に及んでまだ笑うか…それとも、打つ手がなくて諦めたか?」

乙坂「確かに、これ以上続けたら本気で打つ手がなくなりそうだ。だから見せてやることにした、あんたらの望むものをな」

熊耳「何?」

乙坂「僕は魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

友利「パワー・ボンド!」

乙坂「手札・フィールド上から融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

乙坂「さらに速攻魔法、《サイバネティック・フュージョン・サポート》!」

乙坂「ライフポイントを半分払い、 機械族の融合モンスターを召喚する際に1度だけ、 その素材モンスターを手札・フィールド・墓地から除外し、 これらを融合素材とする!」

乙坂LP50

乙坂「僕は墓地にある《サイバー・ドラゴン》二体を融合!」

熊耳「二体のサイバー・ドラゴン…? まさか…!」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「よ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100


隼翼「っ!?」

隼翼(何故、このタイミングでキメラテック・ランページ・ドラゴンだと!?)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagaも]:2015/10/05(月) 22:29:28.74 ID:ObOx1zo4O
乙坂「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」 に訂正
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/05(月) 23:01:40.73 ID:sufKgHwn0
乙坂「パワー・ボンドの効果により、特殊召喚したモンスターの攻撃力は元々の攻撃力分アップする!」

キメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力4200)

乙坂「さらに、キメラテック・ランページ・ドラゴンが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」

乙坂「僕はお前のフィールドに魔法カード扱いである二枚のペンデュラムカードを破壊する!」

熊耳「くっ…だがペンデュラムモンスターは破壊された時、墓地ではなくエクストラデッキに行く!」

乙坂「だがこれでレインボー・ドラゴンは耐性を失った」

乙坂「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」

乙坂「1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターン、通常攻撃に加えて送ったモンスターの数だけ攻撃できる」

乙坂「僕はデッキの《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》《サイバー・ドラゴン・コア》の二体を墓地に送り、ランページ・ドラゴンの攻撃回数を三回にする!」

熊耳「…だが、いかに攻撃力4200でも今のレインボー・ドラゴンの攻撃力は5000。倒すことはできねぇ!」

乙坂「本当にそう思うか?」

熊耳「!?」

乙坂「僕は魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

乙坂「自分フィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

乙坂「僕は墓地の《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》と《サイバー・ドラゴン・コア》をゲームから除外!」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「現れろ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

友利「二体目のキメラテック・ランページ・ドラゴン!?」

乙坂「僕はレベル5のキメラテック・ランページ・ドラゴン二体でオーバーレイ!」

高城「な!?」

乙坂「二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

乙坂「エクシーズ召喚!」

乙坂「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

黒咲「馬鹿なっ、ヤツは…!」

柚咲「有宇さんが、エクシーズ召喚…!?」

乙坂「さらに、このサイバー・ドラゴン・ノヴァをエクシーズ素材としてオーバーレイ!」

友利「っ!?」

乙坂「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!(口調適当)」

乙坂「エクシーズ召喚!」

乙坂「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/06(火) 02:25:23.54 ID:St07lqze0
「なんと、召喚したエクシーズモンスターを素材にさらなるエクシーズ召喚! 友利選手や黒咲選手と同じ戦術だーっ」

乙坂「このモンスターは1ターンに1度、自分フィールドのサイバー・ドラゴン・ノヴァの上に重ねてエクシーズ召喚できる」

乙坂「そして攻撃力は、オーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップする」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

熊耳「馬鹿な、何故…!」

乙坂「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」

乙坂「1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」

熊耳「何!?」

黒咲「相手モンスターをエクシーズ素材にっ」

乙坂「やれ、サイバー・ドラゴン・インフィニティ! レインボー・ドラゴンを奪い取れ!」

熊耳「くっ…!」

「サイバー・ドラゴン・インフィニティがレインボー・ドラゴンを吸収したーっ!」

友利(…! そうか、この為に二枚のペンデュラムカードを…!)

乙坂「これで終わりだ。僕はサイバー・ドラゴン・インフィニティで、ダイレクトアタック!」

乙坂「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

熊耳「ぐあああぁぁぁっ!!」

熊耳LP0

「決まったーっ!」

「乙坂選手、何度も崖っぷちに追い込まれながらも奇跡の大逆転勝利を収めました!まさに本日の最後を飾るのに相応しい大激闘を見させてもらいましたーっ!」

ワーッ… ワーッ…


隼翼(崖っぷちなんかじゃない。今のターン、最初からより攻撃力の高いサイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚していれば有宇はその時点で勝つことができた。おそらく、それよりも前のターンでも…)

隼翼「にも関わらず、わざわざ俺達にエクシーズ召喚を見せて来たか…」

隼翼「ここまで挑発されちゃ黙ってる訳には行かないね、いいだろう。次こそは俺が相手だ、有宇」


柚咲「有宇さんが勝ちましたよ!」

高城「…そう、ですね…今は流石と言っておきますか」

黒咲「おい」

友利「私達も知りませんでしたよ、もちろんね。今日の大会も終わったことですし、一度調べてみます。彼のエクシーズ召喚エネルギーを」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/06(火) 14:16:21.50 ID:8wC18CqeO

その日の晩

隼翼「いい負けっぷりだった、熊耳。惜しかったな」

熊耳「嫌味な野郎だ…それに、惜しくもないさ」

熊耳「全く、プライドもくそもない。一体どこであれほどまでのタクティクスをつけたのかねえ」

隼翼「心配ない、それはじっくりと本人に聞くさ。じっくりとな」

熊耳「紫雲院素良は?」

隼翼「今は俺達の管理下にある病院に移動させた。頭と手足に多少の怪我を負っているようだが、命に別状はない」

熊耳「そうか…なら」

隼翼「ああ。意識が戻り次第俺自ら問いに行く。彼には聞きたい事が山ほどある。有宇の事もな」

プルルルル… プルルルル…

隼翼「どうした?」

「紫雲院素良が病院を脱走しました!」

隼翼「はぁっ!?」


黒咲「ここか?」

友利「ええ。紫雲院素良が入院している病院です。アカデミアの中で大会に出ていた程ですし、あなたの妹の情報を持っているかもしれません」

乙坂「高城と黒羽は一緒じゃないのか?」

友利「高城は別件です。黒羽さんが一緒じゃ目立ちますし、今の時間に私達が振り回してはお互いの迷惑になるだけなので先に帰らせました」

乙坂「なるほど…そりゃあ言えてる。高城の別件ってのは僕の事か?」

友利「…さあ? ご想像にお任せします」

「居たか!?」

「いえ、こちらには!」

「どこ行った!?」

「向こうを探します!」

乙坂「あん?」

黒咲「なんだ?」

「もう外に出てしまったのかもしれん!」

「すぐに連絡を! 紫雲院素良が逃げ出したと!」

友利「は?」


熊耳「どうする?」

隼翼「今は大会期間中だ。騒ぎを大きくはできんだろ」

隼翼「まずは市内の監視カメラを使い、紫雲院素良の所在を確かめる。モニタールームへ行くぞ」


黒咲「ヤツめ、融合次元に逃げたか!」

友利「決めつけるのは早いかもしれません。とりあえず手分けをして探しましょう」

乙坂「やれやれ…僕は中央公園に行く」

黒咲「ちっ…俺は海だ」

友利「私は向こうに行きます」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/06(火) 15:44:23.73 ID:um5rupmHO
(向こうってどこだよ)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/07(水) 03:59:09.24 ID:eP5sx7eF0
中央公園

乙坂「いないか…まあ、そう簡単に見つかるわきゃないな」

乙坂(病院からの脱走…アカデミアの指示がないのなら、あいつの狙いはおそらく黒咲…わざわざ探す必要もなかったか。むしろヤツの方から出て来る可能性の方が高そうだ)

乙坂「戻るか…」

「君は確か…」

乙坂「あ?」


数分後

黒咲「居たか?」

友利「残念ながら手掛かりなしです。一応高城もすぐに駆けつけるとの事ですが、これだけ探してもいないんじゃあなたの想像通りかもしれませんね」

黒咲「アカデミアに逃げたか。やはりあの時にカード化しておくべきだったな」

熊耳「ところがそうでもない」

黒咲「…?」

友利「あなたは…乙坂さんに負けた人?」

熊耳「いきなりご挨拶だな。そんなトムに負けた人みたいな呼び方はやめてくれ」

黒咲「負け犬が何の用だ? 乙坂有宇はここにはいない」

熊耳「その乙坂有宇が紫雲院素良を見つけ出したと言ったら?」

黒咲「なんだと?」

友利「本当ですか?」

熊耳「ついて来い、案内してやる」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/07(水) 04:04:15.87 ID:eP5sx7eF0
モニター室

隼翼「やあ、久しぶりだね。奈緒ちゃん」

友利「隼翼さん…? じゃあやっぱりこの人は…」

黒咲「知り合いか?」

友利「私の唯一信頼できる人です」

隼翼「君が黒咲隼か…一回戦見せてもらったよ、よくぞアカデミアのデュエリストを負かしてくれた。これで俺達もあいつらに一矢報いる事が出来たというものだ」

黒咲「ふん…そんなことより、紫雲院素良は何処にいる?」

隼翼「映してくれ」

熊耳「はいよ」ピッ

『早くあいつを呼べ! 黒咲隼を!』

黒咲「っ!」

友利「これは、中央公園?」

熊耳「ああ、監視カメラ映像だ」


乙坂「なんだ、そんな様でもう一度黒咲と戦うつもりか?」

素良「そうだ! 今度こそ絶対に負けない! エクシーズの人間はみんな僕達に狩られる運命なんだ! 君も黒咲も、瑠璃って子も!」


黒咲「瑠璃…」


素良「あいつを隠すつもりなら君も容赦しない! 瑠璃がどこに居るのか僕は知らない。でも、助ける方法がなくはないかもよ?」

乙坂「?」


黒咲「なんだ、その方法は?」


素良「僕らを滅ぼすこと」


黒咲「っ…」

友利「滅ぼす…」


素良「ま、君達にそんな事は到底不可能だろうけどね」


黒咲「ちっ…」

隼翼「何をする?」

黒咲「ヤツの望み通りにしてやるだけだ」

隼翼「駄目だ」

黒咲「行かせろ!」

友利「このイベントがアカデミアに対抗するためのデュエリスト選抜試験の場である事をお忘れですか?」

黒咲「何?」

友利「あなたが行けば騒ぎが大きくなるだけです。それに、もう代わりは居るじゃないっすか」


乙坂「仕方ねえ」デュエルディスクセット

素良「おっ、やっとその気になった? そうこなくっちゃ」

素良「まずは君をやっつけてから黒咲を仕留める! この世界のエクシーズ使いは全員僕が片付けてみせる!」

乙坂「そーかい。だが残念ながら僕はエクシーズの残党じゃないんだがな」

素良「しらばっくれてろ。いくよ〜?」

「「デュエル」」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 00:59:33.82 ID:pePSHb9c0
乙坂LP4000

素良LP4000

素良「先行はもらった。僕は《エッジインプ・トマホーク》を召喚!」

攻撃力1800

素良「エッジインプ・トマホークの効果発動!」

素良「手札のエッジインプモンスター1体を墓地へ送り、相手に800ポイントのダメージを与える!」

素良「僕は手札の《エッジインプ・DTモドキ》を墓地に送る!」

乙坂LP3200

素良「ま、ほんの挨拶代わりさ。僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

素良・伏せカード:一枚


熊耳「いきなり800のダメージか」

友利「心配は無用です。あの程度のダメージを気にするようなタマじゃないっすよ、あいつは」

黒咲「その点だけは評価してやるが、俺はどうにもヤツの過信が気に入らん」

隼翼「自分の実力を鼻にかけるようなデュエリストはいずれ泣きを見る…か。その時が近いのかもな」


乙坂(なぁんて盛り上がってんだろうな、あいつら)

乙坂(こいつの実力は黒咲とのデュエルで十分に分かった。これ以上探る必要もねぇだろ)

素良「どうしたの? まさか、たった800ポイントで怯んじゃった?」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は手札から、魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

乙坂「手札またはフィールド上から融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

素良「融合モンスター!?」

乙坂「僕は手札にある《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を融合!」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

乙坂「そして、パワー・ボンドの効果発動!」

乙坂「この効果によって特殊召喚したモンスターの攻撃力は元々の攻撃力分アップする!」

キメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力4200)

素良「4200!?」


熊耳「……過信がなんだって?」

友利「…言い出したのは黒咲さんです。私は常に乙坂さんが全力で戦っているとわかっていましたよ。ええ、わかっていましたとも」

黒咲「このSSで最初に言ったのは貴様だろうが!」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 01:04:50.77 ID:pePSHb9c0
乙坂「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」

乙坂「このカードが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」

素良「な?!」

乙坂「そして1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、通常攻撃に加えて送ったモンスターの数だけ攻撃できる」

乙坂「僕はデッキの《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》《サイバー・ドラゴン・コア》の二体を墓地に送り、ランページ・ドラゴンの攻撃回数を三回にする!」

素良「なんだ、この感じ…」

素良(全然違う…スタンダードとも、アカデミアとも、大体こいつは黒咲と一緒にいたエクシーズ使いじゃないのか!? どうして融合を――っ!)

素良「まさか、君は…ユウ!?」ビー!

乙坂「!?」

素良「あぁ…やめろ、僕はまだ帰りたくない!」

乙坂「あん?」

素良「待ってくれ! エクシーズを、黒咲を倒すんだ! それだけじゃない! やっと見つけたんだ! ユウを――」消える

乙坂「ユウ…?」


黒咲「逃げたか」

熊耳「逃げたというより、強制送還されたのだろう。アカデミアによってデュエルディスクにそうプログラムされていたんだ」

友利「…黒咲さん、乙坂さんと合流しましょう」

隼翼「奈緒ちゃん、余計な詮索はするな」

友利「っ…」

隼翼「ここで彼を問い詰めても、はぐらかされるだけだ。最悪敵になるようになれば、こっちの戦力は大幅に低下する事になる」

隼翼「君がさっき自分で黒咲に言った事を思い出せ。そして考えろ。頭のいい君ならわかるはずだ」

友利「…わかっています。行きますよ」

黒咲「…ああ」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 02:00:15.23 ID:OGUqkwZT0
オマージュでバトロワするのか?
沢渡さんの事だから無理に乱入してきて友利に突っかかりそう。それか影響を受けてそう
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 02:58:56.48 ID:pePSHb9c0
高城「お疲れ様です友利さん、紫雲院素良は?」

友利「どうやらアカデミアに強制送還されたようです。残念ながら大した情報は得られませんでした」

高城「そうですか…」

友利「で、乙坂さんの方は?」

高城「…落ち着いて聞いてください。彼のエクシーズ召喚エネルギーは、私達とほぼ同等のものです」

友利「同等?」

高城「はい。全ての召喚方が基礎となるこのスタンダードにおいて、私と友利さん、そして黒咲さんが発するエネルギーはスタンダードのデュエリストとは比べ物になりません。ですが、乙坂さんの融合召喚エネルギーはアカデミアを上回っていた。そしてエクシーズ召喚は…」

友利「私たちハートランドの人間と同じだと?」

高城「はい…」

友利「とことん謎だらけっすね。まるで意味がわからん」

高城「乙坂さんに直接聞いてみますか?」

友利「今は余計な詮索はしないで下さい。無理に聞き出す事でもないでしょう」

高城「しかし…」

友利「それが一番正しい選択です。下手に地雷を踏んで敵に回しちゃこれ以上厄介な相手はいないでしょうし」

高城「…わかりました。友利さんがそう言うなら」


融合次元

素良「お願いします! 僕をもう一度スタンダードに戻して下さい!」

素良「スタンダードにはエクシーズ次元から逃げてきたデュエリストが居るんです! 今度こそ一人残らず倒してみせます!」

素良「それだけじゃない! あのユウも! ユウもスタンダードに居たのを確かに確認しました! だからっ」

(ユウ…だと?)
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 03:05:58.87 ID:pePSHb9c0
翌日

「皆様、いよいよ今大会一回戦最後の試合となります!」

「このデュエルの勝者が二回戦に進む最後の勇者となるのです!」

「果たしてそれは高城選手か! はたまた隼翼選手なのか!?」

「手に汗握る熱戦になる事間違いありません!」

柚咲「頑張って下さ〜い!」

黒咲「隼翼…ヤツだったか」

乙坂「知っているのか?」

黒咲「少しな。むしろお前が知らなかった事に驚きだが」

乙坂「どういう意味だ」

友利「…始まりますよ。今は黙ってこのデュエルを見届けましょう」

友利(ま、結果はわかりきってるんすけど)

高城「よりによって最後の試合とは…あまりみっともないデュエルはできませんね」

隼翼「お手柔らかに。肩に力を入れず、気楽にやろう」

高城「そうは行けませんね。私達は勝つためにここに立っているんですから」

隼翼「勝つために…か。いい言葉だ、前言撤回だ。全力でやろう、お互いね」

「「デュエル」」

高城LP4000

隼翼LP4000

高城「先行は私が。私は《BK ヘッドギア》を召喚!」

攻撃力1000

高城「ヘッドギアのモンスター効果発動!」

高城「このカードが召喚に成功した時、デッキからBKと名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができます!」

高城「私は《BK カウンターブロー》を墓地へ」

高城「さらに、《BK スパー》を特殊召喚!」

攻撃力1200

高城「このカードは、自分フィールドにBKと名のついたモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できます」

乙坂「早速来るか?」

高城「私はレベル4のBK スパーとヘッドギアでオーバーレイ!」

高城「魂に秘めた炎を、拳に!」

高城「エクシーズ召喚!」

高城「ランク4! 《BK 拘束蛮兵リードブロー》!」

攻撃力2200

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 13:48:06.52 ID:lQtLVWWLO
隼翼「俺のターン!」

隼翼「俺はスケール1の《クリフォート・アーカイブ》とスケール9の《クリフォート・ツール》でペンデュラムスケールをセッティング!」

黒咲「やはりか…」

乙坂「あいつも…」

隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能」

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・アーカイブ》!」

隼翼「この二体の攻撃力は、召喚時、元々の攻撃力が1800になる」

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

クリフォート・アーカイブ(攻撃力1800)

「これは、昨日熊耳選手が見せた新しい召喚方ペンデュラム召喚だーっ!」

高城「これが…!」

隼翼「クリフォート・アーカイブのペンデュラム効果発動!」

隼翼「自分フィールドのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする」

クリフォート・エイリアス(攻撃力2100)

クリフォート・アーカイブ(攻撃力2100)

隼翼「続いて、クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」

隼翼「ライフポイントを800を払い、デッキからクリフォートカード1枚を手札に加える」

隼翼LP3200

隼翼「俺は、《クリフォート・ディスク》を選択」

高城「レベル8のモンスター…」

隼翼「これで準備は整った…俺はクリフォート・アーカイブとエイリアスをリリースして、アドバンス召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・ディスク》!」

攻撃力2800

友利「攻撃力2800…これが…!」

隼翼「通常召喚したクリフォート・ディスクは、このモンスターのレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない」

隼翼「クリフォート・アーカイブの効果発動!」

隼翼「このカードがリリースされた場合、フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻す」

高城「な!?」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/08(木) 14:09:58.51 ID:lQtLVWWLO

「リードブローがエクストラデッキに戻されたーっ!」

乙坂「リードブローは自分フィールドにいるBK1体をあらゆる破壊から守る効果…破壊じゃないバウンスではその効果は発揮できない。やられたな」

柚咲「これじゃあ高城さんのフィールドが!」

高城「さらに、クリフォートモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォートモンスター二体を特殊召喚する!」

高城「なんですって!?」

高城「俺はデッキから、二体の《クリフォート・アセンブラ》を特殊召喚!」

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

隼翼「この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。そしてクリフォート・アーカイブの効果により、クリフォートモンスターの攻撃力は300アップする」

クリフォート・ディスク(攻撃力3100)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)

高城「くっ…!」

友利「こうなりましたか…」

隼翼「バトル! クリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」

高城「ぬおおぉぉぉ!」

高城LP1300

隼翼「トドメだ! クリフォート・ディスクで、ダイレクトアタック!」

高城「うわああぁぁぁっ!」

高城LP0

「…き、決まりましたーっ!」

「熱戦かと思われた第一回戦ラスト試合、その結末はまさかの展開! 隼翼選手が圧倒的な力の差を見せつけました!」

柚咲「高城さんが…ワンキルで…」

友利(ペンデュラム召喚も熊耳とは比べ物にならないくらいに使いこなしていた。これが隼翼さんの本当の実力…)

黒咲「スタンダードにも骨のあるデュエリストが居たか」

「以上をもちまして第一回戦は全て終了しました! 引き続き二回戦の組み合わせを行います! 選手の皆さんは登録カードをデュエルディスクにセットして下さい!」


プルルルル… プルルルル…

隼翼「どうした?」

熊耳『緊急事態だ。モニタールームに来い』

隼翼「わかった。すぐに行く」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 17:52:09.82 ID:OGUqkwZT0
隼翼がこれなら今に出て来ない残り三人はイグナイト、マジェスペクター、ダイナミストか?
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/09(金) 02:58:59.16 ID:ZwKA71Go0
友利「また第一試合ですか…相手は昨年準優勝者の勝鬨勇雄…」

黒咲「俺は海外特別参加のナイト・オブ・デュエルズ、シャルルか」

柚咲「有宇さんは?」

乙坂「今日のラスト試合、相手は隼翼」

友利「!?」

柚咲「それじゃあっ」

黒咲「ふん…次はいくらお前でも一筋縄でやれる相手じゃない。足元をすくわれないように精々頑張るんだな」

乙坂「二度もペンデュラム続きかよ…これ仕組まれてんじゃねぇか?」

友利(これが正解だから面白いんすよね。でもまさか、こんなにも早くこの二人が…となれば、この二回戦こそがランサーズ選抜のラストチャンスということか? これで駄目なら今のまま…)


モニタールーム

隼翼「緊急事態とはなんだ?」

熊耳「まずはこれを見てくれ。今から約一時間前、裏側の監視カメラが捕まえた映像だ」ピッ

『ぐあああぁぁぁっ!』

『この程度か、やはりお前はエクシーズの残党ではないな。答えろ、ユウは何処にいる?』

『ユウ? 誰だよそれ?』

『知らないか…なら用はない』

『待て! 何…うわああぁぁぁっ!』

隼翼「っ!」

熊耳「カードに封印されたか…融合召喚といい、彼女は…」

隼翼「セレナ…?」

熊耳「…? 知っているのか?」

隼翼「少し席を外す、この女の事は誰にも言うな。黒咲や有宇、例え奈緒ちゃんにもな」

熊耳「どういう事だ」

隼翼「後で話す。お前の言う通り、緊急事態になってしまったようだしな」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/09(金) 14:12:19.09 ID:69XOKX9KO


友利LP1200

勝鬨LP2400

友利・手札:0
モンスター:セイクリッド・プレアデス(攻撃力2500)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

勝鬨・手札:0
モンスター:覇勝星イダテン(攻撃力3000)
魔法・罠:なし
伏せカード:一枚

「舞網チャンピオンシップ第二回戦、その第一試合もいよいよ決着かーっ!?」

友利「セイクリッド・プレアデスの効果発動!」

友利「オーバーレイ・ユニットをひとつ使うことで、相手フィールドにあるカード一枚を手札に戻す!」

「勝鬨選手の覇勝星イダテンがエクストラデッキに戻されたーっ!」

勝鬨「くっ…」

友利「これで終わりですね」

勝鬨「させん! 永続罠、《グラヴィティ・バインド−超重力の網》を発動!」

勝鬨「このカードがある限り、お互いにレベル4以上のモンスターでバトルできない!」

乙坂「は?」
黒咲「は?」
高城「は?」
柚咲「は?」

友利「…無駄ですよ。エクシーズモンスターはレベルを持ちません。よってグラヴィティ・バインドの効果は無意味」

勝鬨「何!? レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」

友利「セイクリッド・プレアデスで、ダイレクトアタック!」

勝鬨「ぐあああぁぁぁっ!」

勝鬨LP0

「し、勝者は友利奈緒選手です…」

「えぇ…」

「ランクも知らないの?」

「あいつ昨年大会の準優勝者だろ?」

「レベル0はないわー」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/09(金) 14:22:07.06 ID:69XOKX9KO
セレナ「お前、ユウか?」

「俺を呼び出したのはあんた? 確かに俺は桜樹ユウだけど」

バレット「セレナ様、この者が?」

セレナ「違う…お前じゃない」

「え?」

セレナ「お前は、ユウじゃない…本物のユウはどこに居る!?」

「は? 本物? 何言ってんの?」

セレナ「しらばっくれるな!」

隼翼「待て!」

セレナ「っ!?」

隼翼「悪かった、彼女は人違いをしているだけのようだ。君はもう行け」

「え? でも…」

隼翼「君はこのスタンダードを守るランサーズ候補の一人。これからを期待しているよ」

「あ、ありがとうございます…隼翼さん」

セレナ「待て!」

隼翼「早く行くんだ!」

「は、はい!」

セレナ「邪魔立てするなら、お前から始末する!」

バレット「あなたに降りかかる火の粉を払うのは私の仕事。それは私が」デュエルディスクセット

セレナ「控えろバレット!」

バレット「プロフェッサーからのご命令とあるなら、いくらあなたでも」

セレナ「くっ…」

隼翼「プロフェッサーか…なるほど」デュエルディスクセット

隼翼「聞こえるか? 封鎖しろ。俺の許可があるまで誰も通すな」

熊耳『わかった』

「「デュエル」」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 17:27:15.24 ID:T2+YMZhVO
レベル0だとしても負けてるところが実に勝鬨くんらしい
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 17:36:00.89 ID:9e3j5aC5o
仮にレベル0でもグラヴィティ・バインドじゃ止められないじゃないですかー
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 19:19:55.51 ID:h2wPTV2a0
流れ的に追加メンバーの七尾、目時、前時もペンデュラム使いだろうな…
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 01:37:18.86 ID:NeKJIfVC0
隼翼「バトルだ! クリフォート・ディスクで、ダイレクトアタック!」

バレット「うわああぁぁぁっ!」

バレットLP0

バレット「ぐはっ」倒れ込む

セレナ「やはり監視役ではこの様か…なら次は私だ!」

隼翼「待つんだセレナ、俺は君と争う気はない」

セレナ「セレナ? 何故お前が私の名を…」

隼翼「覚えてないか? 一年前、俺はアカデミアで君と会っている。ほんの数分の間だがな」

セレナ「ああ、覚えてはいる。あの時は弟を連れ戻すと言っていたな?」

隼翼「そうだ。一年前、別々に暮らしていた俺の弟――有宇は忽然と姿を消した。君が探しているユウとは乙坂有宇に間違いないだろう」

セレナ「ユウが、お前の弟…?」

隼翼「聞かせてくれ。何故有宇はアカデミアにいた? として捕らえられたのならどうして有宇が選ばれたのかも、詳しくな」

セレナ「さぁな、そこまでは知らん。私は物心ついた時から窮屈な館の中で息がつまるような生活を強いられてきた。アカデミアがエクシーズ次元を攻撃した時もだ」

セレナ「そんないつもの生活をしていた時、ユウは私の前に現れた。プロフェッサーは見込みのあるデュエリストと判断したらしいが、私にはとてもそうは思えなかったな。最初は」

隼翼「有宇は、君と同じ館で過ごしたのか?」

セレナ「そうだ。といっても、扱いには天地の差があった。ユウの手足は拘束され、一日一回のデュエルに負けたユウは毎日のように殴られていた。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ…それがヤツらがユウに向けた口癖だった」

セレナ「それでも私達は一年間を共に過ごした…そして約束した。いつしかプロフェッサーを二人で負かしてやろうと…だが! あいつは私を置いて行った! 一人だけで外の世界に逃げたんだ!」

隼翼「その為にスタンダードに?」

セレナ「目的ならもう一つある。この世界にいるエクシーズ次元の残党を倒す事だ。アカデミアからの潜入者を倒す程のヤツをやれば、プロフェッサーを認めさせる事ができる。お前は何も知らないのか?」

隼翼「さあ? 聞いた事もない」

セレナ「ならば自分で探す」

隼翼「もし君がスタンダードで騒ぎを起こそうというなら、俺は君を敵とみなす」

バレット「そうはさせない…」ビー

セレナ「っ!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 01:40:56.33 ID:yPF8ThOfO
隼翼「聞かせてくれ。何故有宇はアカデミアにいた? 捕らえられたのならどうして有宇が選ばれたのかも、詳しくな」 に修正


黒咲「バトルだ! RR−ライズ・ファルコン! 全てを引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」

シャルル「うわあああぁぁぁっ!」

シャルルLP0

「決まったーっ! シャルル選手、黒咲選手の前に一方的な展開で敗れ去りました!」

友利(実況通りの一方的なデュエル…こいつもランサーズには相応しくない)


隼翼「消えた…?」

セレナ「強制送還されたか。やがて、アカデミアの追っ手が私を連れ戻しにやって来るだろう。おそらく、オベリスクフォースを連れて」

隼翼「…有宇に会いたいなら、会わせてやってもいい」

セレナ「何? 本当か?」

隼翼「今は大会期間中でね、今日のラスト試合で俺と有宇がやる事になっている。その後にでも会ったらいい」

セレナ「大会? お前も兄なら今のユウがどれほどになったかはわかるだろう? 第一、どうしてお前達が」

隼翼「信頼を得るためさ、お互いにね。会いたいなら、俺と有宇のデュエルを見届けてからにしてもらいたい」

セレナ「いいだろう。それからでも遅くはない」

隼翼「感謝する」

『さあ、続きましては本日のラスト試合、乙坂有宇選手VS隼翼選手! いざステージへ!』

隼翼「さぁて、弟の成長を見に行くとするか」


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 03:34:29.91 ID:NeKJIfVC0

「この組み合わせ!第一試合を圧倒的な力を見せつけた二人が激突! これはどちらが勝つかわからない!」

「乙坂有宇選手か!? はたまた隼翼選手か!? それは我々の目で確かめようではありませんか!」

ワーッ… ワーッ…

柚咲「大丈夫! 有宇さんは必ず勝ちますよ〜」

高城「もちろん私もそう願ってますが、あの隼翼という人も、ちょっとやそっとの相手ではありません。友利さんや黒咲さんはどう思われますか?」

友利「わかるわけないじゃないっすか。あの二人の実力は私の遥か先にあるんですから」

黒咲「乙坂有宇の事は気に入らん、負けるなら負けてしまえというのが本音だな」

高城「そんな…」

黒咲「だが、ヤツは負けんだろう」

高城「え?」

黒咲「何故なら、ヤツに初の黒星をつけるのは俺だ。スタンダードの人間などに横取りされてはたまらん」

美砂「とんだツンデレだなおめぇ、素直に信じてるって言ったらどうだ?」

黒咲「な!?」

友利「ちょっ、いきなり出てくんな!」


隼翼「こうして面と話すのは久…いや、初めてだったな。乙坂有宇君」

乙坂「こんな晴れ舞台にまで引っ張り出しておいて何を企んでいる?」

隼翼「別に? 俺はただ君達がランサーズに相応しいかどうかを見極めたいだけさ」

乙坂「その為に、友利を使って僕を監視してきたのか…信用はできるとは思えんな」

隼翼「やっぱり気づいてた? まあ、今はそれで結構。このデュエルが終わる頃にはその気持ちも変わってるだろうさ」

乙坂「へぇ、そいつは楽しみだ」

「「デュエル」」


セレナ(ユウ…)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 13:50:28.01 ID:vG7/UY20O
乙坂LP4000

隼翼LP4000

隼翼「先行はもらう。俺はスケール1の《クリフォート・アセンブラ》とスケール9の《クリフォート・ツール》でペンデュラムスケールをセッティング!」

友利「な…!?」

高城「まさか、先行ターンから…!?」

隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能」

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・アセンブラ》!」

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

クリフォート・エイリアス(攻撃力2800)

柚咲「ペンデュラム召喚…!」

黒咲「おい貴様、いつの間に戻った」

隼翼「クリフォート・エイリアスが特殊召喚またはリリースなしで召喚した時、レベルは4になり元々の攻撃力は1800になる」

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

隼翼「さらに、クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」

隼翼「ライフ800を払い、デッキからクリフォートカード1枚を手札に加える」

隼翼LP3200

隼翼「俺はクリフォート・エイリアスとアセンブラをリリースし、手札に加えた《クリフォート・ディスク》をアドバンス召喚!」

攻撃力2800

高城「この流れ…私の時と同じ…!」

隼翼「通常召喚したクリフォート・ディスクは、このモンスターのレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない。そして、クリフォートモンスターをリリースしてこのカードのアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォートモンスター二体を特殊召喚する!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・アセンブラ》! 《クリフォート・エイリアス》!」

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

隼翼「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

隼翼・伏せカード:一枚

隼翼「同時に、クリフォート・ディスクで特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊されるが、破壊されたペンデュラムモンスターは墓地には送らず、俺のエクストラデッキに置かれる」

隼翼「クリフォート・アセンブラのペンデュラム効果発動!」

隼翼「エンドフェイズ、アドバンス召喚のためにリリースしたクリフォートモンスターの数だけデッキからドローできる」

隼翼「よって俺は二枚のカードをドロー!」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 13:53:19.63 ID:vG7/UY20O
友利「先行ターンからガンガン回しますね」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

乙坂「このカードは、相手の場だけにモンスターがいる時、特殊召喚できる」

乙坂「続いて、《融合呪印生物−光》を通常召喚!」

攻撃力1000

乙坂「これにより、必要となる融合素材モンスターとこのカードをリリースすることで、リリースしたモンスターを素材とする光属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

乙坂「現れろ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!」

攻撃力2800

「乙坂選手、隼翼選手に対抗するかのように融合モンスターを召喚だーっ!」

隼翼(両方乙坂なんだがな、まあ仕方ないか)

友利「これで攻撃力はクリフォート・ディスクと互角」

隼翼「だがペンデュラムモンスターは破壊された後、エクストラデッキに置かれる。何が狙いだ?」

乙坂「僕は手札から装備魔法、《団結の力》をサイバー・ツインに装備!」

乙坂「僕の場に存在するモンスター1体につき装備したモンスターの攻撃力は800ポイントアップする!」

サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃力3600)

柚咲「攻撃力3600、これならっ」

黒咲「サイバー・ツインの二回攻撃効果と合わせて一気にヤツのライフを0にできる」

乙坂「バトルだ! 僕はサイバー・ツイン・ドラゴンで、クリフォート・ディスクを攻撃!」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!」

隼翼「ぐぅっ!」

隼翼LP2400

友利「通ったっ…」

乙坂「二回目のバトル。ダイレクトアタック!」

乙坂「エヴォリューション・ツイン・バースト!」

隼翼「罠カード、《ドレインシールド》発動!」

隼翼「相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」

隼翼LP6000

「隼翼選手のライフポイントが大幅に回復!」

高城「くっ…ライフポイントが…」

乙坂「ま、それくらいはやってもらわなきゃつまらんが」

乙坂「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

乙坂・伏せカード:一枚
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 14:11:04.82 ID:vG7/UY20O
隼翼「俺のターン! クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」

隼翼「ライフポイントを800払い、デッキからクリフォートカード1枚を手札に加える」

隼翼LP5200

隼翼「俺は《クリフォート・ゲノム》を選択」

隼翼「もう一度いく…ペンデュラム召喚!」

隼翼「エクストラデッキから、二体の《クリフォート・アセンブラ》! 《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・ディスク》!」

クリフォート・ディスク(攻撃力1800)

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

隼翼「そして手札から、《クリフォート・ゲノム》!」

攻撃力1800

柚咲「モンスターが五体…!」

友利「やるのか…?」

隼翼「俺はクリフォート・エイリアス、ディスク、ゲノムをリリース!」

隼翼「現れろ、レベル10! 《アポクリフォート・キラー》!」

攻撃力3000

「なんと三体のリリース! これが隼翼選手の真のエースなのでしょうかーっ!?」

隼翼「アポクリフォート・キラーは特殊召喚できず、いかなる魔法・罠の効果を受けない。そして、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けつけることはない」

隼翼「さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする!」

クリフォート・アセンブラ(攻撃力1900)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力1900)

サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃力3100)

高城「それでも、アポクリフォート・キラーの攻撃力はサイバー・ツインには届きません」

黒咲「いや…」

隼翼「クリフォート・ゲノムの効果発動!」

隼翼「このモンスターがリリースされた場合、 フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊する。俺は、団結の力を選択!」

サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃力2300)

友利「これはっ」

隼翼「さらに、アポクリフォート・キラーの効果発動!」

隼翼「1ターンに1度、相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。さあ、選ぶといい」

乙坂「…僕は手札の《サイバー・ドラゴン》を墓地に送る」

「怒涛の展開! この攻撃が決まれば乙坂選手のライフは尽きてしまう!」

隼翼「バトルだ! 俺はアポクリフォート・キラーで、サイバー・ツインを攻撃!」

乙坂「罠発動! 《聖なるバリア −ミラーフォース−》!」

乙坂「相手モンスターの攻撃宣言時、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

隼翼「無駄だ。アポクリフォート・キラーに罠は通用しない!」

乙坂「わかってるさ。だが、残り二匹はどうかな?」

「二体のクリフォート・アセンブラが破壊されたーっ!」

隼翼「ちっ…だがサイバー・ツインへの攻撃は止まらない!」

乙坂「ぐうっ」

乙坂LP3300

隼翼「このエンドフェイズ、クリフォート・アセンブラのペンデュラム効果! このターンに俺がリリースしたモンスターは三体。よって三枚のカードをドロー!」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/10(土) 22:58:20.57 ID:vG7/UY20O
柚咲「今のところ、形勢は互角と言って大丈夫なんでしょうか?」

友利「確かにそう見えてはいます。でも、隼翼さんの場には無敵の耐性を持つアポクリフォート・キラー。しかも、ペンデュラムモンスターは破壊された時、墓地ではなくエクストラデッキに戻る。あれをなんとかしなければ乙坂さんに勝ちはないっすね」

乙坂「さあ、どうかな?」

友利「え…?」

黒咲(何故聞こえる? ここは観客席…10メートル以上は離れてるはずだが…)

隼翼「この状況を覆す手が君にあるのか?」

乙坂「ペンデュラム召喚ね…新たな召喚方とは聞いていたが、それじゃちっとも面白くねぇ。まさか、あれが全力とは言わないだろ?」

隼翼「…何?」

乙坂「おい、なんだその反応は…それとも本当にあれで限界だったのか? だったら期待していた僕の責任だったようだな。失敬した」

隼翼「っ…」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「僕は魔法カード、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」

乙坂「僕の墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」

乙坂「僕は手札に加えた、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

乙坂「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える。僕は再び、《サイバー・リペア・プラント》を選択」

乙坂「準備は整った…僕はエクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」

隼翼「な!?」

友利「エクストラデッキからモンスター効果!?」

乙坂「このカードは、フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材として特殊召喚できる!」

柚咲「サイバー・ドラゴン及び他の機械族モンスター…?」

黒咲「なるほど、そういう対処か」

乙坂「僕はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとあんたの場にあるアポクリフォート・キラーで融合!」

高城「相手モンスターを融合素材に!?」

乙坂「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」

攻撃力0

「これはすごい、相手モンスターを素材とした融合モンスターだーっ!」

乙坂「キメラテック・フォートレス・ドラゴンの攻撃力は、融合素材としたモンスター×1000となる。素材としたモンスターは合計二体。よってその攻撃力は2000」

キメラテック・フォートレス・ドラゴン(攻撃力2000)

隼翼「機械族モンスターの吸収効果…いかなる耐性を持つモンスターとて、融合素材としてならその効果も意味をなさない。いや、どうしようもないという訳か。やられたね」

乙坂「バトルだ! 僕はキメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

乙坂「エヴォリューション・リザルト・アーティレリー!」

隼翼「ぐあああああぁぁぁっ!」

隼翼LP3200

乙坂「僕はターンエンド」

「これはすごい、二回戦とは思えぬ攻防だーっ!」

友利(そりゃあそうだ。というより、これが決勝でもいいくらいっすからね)

乙坂「まだ茶番を続ける気か? いい加減正体を言ったらどうなんだ?」

隼翼「聞いてくれるなら答えるけど、今の君にどんな問いが出来るんだ?」

乙坂「なら一番の疑問をぶつけてやる。あんたは僕のなんなんだ?」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/11(日) 01:53:54.45 ID:nCp62Wye0
妹が実はアカデミアに洗脳されていても驚きはしない
喋り方的には【忍者】使いそうだが……
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/11(日) 03:06:50.42 ID:XeTXk8Wq0

隼翼「兄だ」

友利「は?」

高城「兄?」

柚咲「有宇さんの…お兄さん!?」


熊耳「あーあ…あっさりとバラしちまって」

セレナ(知らないのか? ユウはあいつが自分の兄だと知らない…?)


乙坂「兄だと?」

隼翼「信じられない気持ちはわかる。お前も歩未も俺と共に過ごした記憶はないんだ。しかし、今の話は本当だ」

隼翼「丁度ここにはエクシーズ次元の人間も揃っている事だし、もう一つネタを明かしてやろうか?」

隼翼「ジャンジャジャ〜〜ン! 今明かされる衝撃の真実ゥ!」

友利(ベクターか!)

隼翼「俺と有宇、そして歩未はハートランドの人間でーす」

黒咲「なんだと!?」

高城「ハートランド…エクシーズ次元の!?」

友利(隼翼さんはエクシーズ次元の人間…弟だというなら、乙坂有宇も私達と同じ…?)

隼翼「どうだ? 少しは興味を持ってくれたか?」

乙坂「超びっくりだよー」

隼翼「棒読みだな、本当に驚いてるのか?」

乙坂「そうだな…どうして僕と歩未にあんたと過ごした記憶がないのかはひとまず置いておこう…で、あんたは僕の何を知りたい?」

隼翼「歩未の事だ」

乙坂「歩未?」

隼翼「お前達の前から離れて行った俺がこんな事を言うのもふざけた話かもしれない。だが言わせてくれ。どういうつもりなんだ? 歩未の気持ちがわからないお前じゃないはずだ」

乙坂「なるほど…いいぜ、教えてやるよ。ただし、このデュエルで僕に勝てればな」

隼翼「なんだと?」

乙坂「友利から聞いてるはずだ、まずはあんたの力が僕より上だと証明してみせろ。それでお前が勝ったなら、いくらでも喋ってやる」

隼翼「なるほど…俺好みの答えだ」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/11(日) 14:57:32.10 ID:hzVaZjz/O
乙坂LP3300

隼翼LP3200

乙坂・手札:2
モンスター:キメラテック・フォートレス・ドラゴン(攻撃力2000)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

隼翼・手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:クリフォート・アセンブラ(ペンデュラムスケール)
魔法・罠:クリフォート・ツール(ペンデュラムスケール)
伏せカード:なし

隼翼「俺のターン! クリフォート・ツールのペンデュラム効果により、デッキからクリフォートカードを手札に加える」

隼翼LP2400

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「再びエクストラデッキから、二体の《クリフォート・アセンブラ》! 《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・ゲノム》!」

クリフォート・ゲノム(攻撃力1800)

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

隼翼「さらに手札から、 《クリフォート・アーカイブ》!

攻撃力1800

柚咲「またフィールドにモンスターが…!」

高城「今度は何を?」

隼翼「俺はクリフォート・ゲノム、アーカイブをリリース!」

隼翼「そして、《クリフォート・シェル》をアドバンス召喚!」

攻撃力2800

隼翼「このカードも、自身のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果を受けない」

隼翼「さらに、クリフォートモンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した時、一度のバトルで二回攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えた分だけ貫通ダメージを与える」

隼翼(ここでクリフォート・アーカイブの効果を使えば、フォートレスを戻すことは出来るが、そうなればまた吸収される可能性が高くなる。ペンデュラムモンスターはフォートレスの素材にはされないが、一応は用心しておくか)

隼翼「俺はカードを二枚伏せる」

隼翼・伏せカード:二枚

隼翼「そして、手札から装備魔法、《魔導師の力》をクリフォート・シェルに装備!」

隼翼「装備モンスターの攻撃力・守備力は、 自分フィールドの魔法・罠カードの数×500アップする!」

柚咲「隼翼さんの場には三枚のカード…1500ポイントアップ!?」

友利「いや、それだけじゃないっす」

乙坂「セッティングされたペンデュラムモンスターは魔法カード扱い」

隼翼「そういうことだ。よってその攻撃力は2500ポイントアップ!」

クリフォート・シェル(攻撃力4800)

黒咲「攻撃力4800…」

「なんと無情な! ここで隼翼選手、攻撃力4800に加え二回攻撃、貫通効果という超強力なモンスターを誕生させました!」

隼翼「バトル! クリフォート・シェルで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」

乙坂「ぐうっ!」

乙坂LP500

柚咲「有宇さん!」

高城「まずい、次が決まれば…!」

隼翼(さぁて、どうかな?)

隼翼「二回目のバトル! クリフォート・シェルで、有宇をダイレクトアタック!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/11(日) 23:00:10.12 ID:hzVaZjz/O
乙坂「ふ…僕は手札にある《速攻のかかし》の効果発動!」

乙坂「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、このカード手札から捨てることで、その攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了する!」

隼翼「やはり踏みとどまったか…俺はこれでターンエンド」

「やられたらやり返す! 素晴らしい! これこそチャンピオンを決めるのに相応しい戦いではありませんか! まだ二回戦ですが…」

ワーッ… ワーッ…

隼翼「変わった、本当に強くなったな…有宇」

乙坂「あん?」

隼翼「だがお前は、その強さを手に入れる為に何を犠牲にして来た?」

乙坂「………」

隼翼「…歩未は、ずっと一人だったんだ」

隼翼「自分が何の為に生きて来たかも分からなくなって、ただただ兄の帰りを待つ、信頼できる家族を奪われた悲しみ…お前もそうだったんじゃないのか?」

隼翼「出会う人の全てが敵に見える環境の中に無理やり入れられ、理不尽な役目を放り出すことも出来ずに突き進んだ。それがどれだけの孤独だったか想像もできない。その重荷を背負わせたのは俺だという事は勿論わかっている。だがどうしてっ」

隼翼「どうして帰って来た時、歩未を突き放したっ!」

友利「っ…」

隼翼「あいつはお前がいなくて寂しかったんだ。不安で泣きたくて一生懸命だったんじゃないのか!?」

乙坂「黙れ」

隼翼「っ!」

乙坂「デュエルはまだ終わってはいない。言っただろ? 僕に勝てれば全てを話してやるって」

隼翼「有宇!」

乙坂「僕のターン!」

乙坂「墓地のサイバー・ドラゴン・コアの効果発動!」

乙坂「相手フィールドにモンスターが存在し、僕のフィールドにモンスターが存在しない時、墓地のこのカードを除外し、デッキからサイバー・ドラゴンと名のついたモンスター1体を特殊召喚する!」

乙坂「再びデッキの《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」

攻撃力400

乙坂「さらに僕は、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」

乙坂「自分の墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」

乙坂「僕は《サイバー・ドラゴン・ドライ》を選択し、そのまま召喚!」

攻撃力1800

乙坂「このカードが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にできる」

サイバー・ドラゴン・コア(LV5)

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

乙坂「が、この効果を発動するターン、僕は機械族以外のモンスターを特殊召喚できない」

黒咲「サイバー・ドラゴンのレベルを5に…」

乙坂「僕はレベル5となったサイバー・ドラゴン・コアとドライでオーバーレイ!」

乙坂「エクシーズ召喚!」

乙坂「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

乙坂「サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果発動!」

乙坂「このモンスターは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、墓地の《サイバー・ドラゴン》1体を特殊召喚する!」

隼翼「カウンター罠、《天罰》発動!」

隼翼「手札を一枚捨てることで、相手モンスターの効果を無効にし、それを破壊する!」

「サイバー・ドラゴン・ノヴァが破壊されたーっ!」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/11(日) 23:07:43.92 ID:hzVaZjz/O
乙坂「だがこの瞬間、サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果発動!」

乙坂「このカードが相手の効果によって墓地へ送られた場合、 機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できる!」

乙坂「出でよ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!」

攻撃力4000

隼翼「罠カード発動! 《奈落の落とし穴》!」

隼翼「攻撃力1500以上のモンスターを召喚・特殊召喚した時、そのモンスターを破壊しゲームから除外する!」

「これまたひっくり返された! これで再び乙坂選手の場にモンスターはなくなった!」

隼翼「負けんぞ、有宇…! 今のお前には必ず!」

友利「なんだよこれ…」

友利(これじゃあまるで、二人が敵同士みたいじゃないっすか。家族なんでしょう? あなた達は…)

乙坂「知らなかったとはいえ、奈落の落とし穴のタイミングを間違えたな」

隼翼「何?」

乙坂「僕は魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

乙坂「自分フィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族・闇属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

乙坂「僕は墓地の《サイバー・ドラゴン》二体と《融合呪印生物−光》《サイバー・ツイン・ドラゴン》《速攻のかかし》《サイバー・ドラゴン・ドライ》《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》をゲームから除外!」

隼翼「!?」

高城「墓地にある7体のモンスターを除外!?」

乙坂「融合召喚!」

乙坂「現れろ、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》!!」

攻撃力?

「これは以前に乙坂選手が見せた融合モンスターとは違う!」

隼翼「攻撃力が決まってないっ?」

乙坂「キメラテック・オーバー・ドラゴンは、サイバー・ドラゴンを含む複数の機械族モンスターを融合する事で特殊召喚できる」

乙坂「そして攻撃力は、融合素材とした機械族モンスターの数×800ポイントの数値になる。僕が融合素材とした機械族モンスターは7体。よって攻撃力は5600!」

キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力5600)

隼翼「攻撃力5600!?」

和麻「さらにキメラテックは、融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃できる」

友利「やめろ…」

乙坂「バトルだ! いけ、キメラテック・オーバー・ドラゴン!」

乙坂「エヴォリューション・レザルト・バースト! サンレンダァ!」

友利「よせ!」

隼翼「ぐああああぁぁぁ…!!」

隼翼LP0

「決まりましたーっ! 大激戦の結果、勝利を収めたのは乙坂有宇選手ーっ!」

高城「………」

柚咲「有宇さん…」

乙坂「やれやれ」

隼翼「待て…有宇…!」

乙坂「言ってたな? どうして歩未を突き放したんだって。なら、お前はどうなんだ?」

隼翼「っ…」

乙坂「お前は僕がヤツらに拉致された事を知っていた。だったら何故お前が歩未の側にいなかった? 妹の、家族を苦しんでいるのをただ黙って見ていた?」

隼翼「有宇…」

乙坂「ま、僕もお前も人の事は言えない。お互い様さ。じゃあな」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/11(日) 23:12:38.89 ID:hzVaZjz/O
乙坂「さらにキメラテックは、融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃できる」に修正
和麻って誰だよ…
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/11(日) 23:55:55.53 ID:+J2zkkCX0
せれな「こうげきりょくがつよい!さいばーはすごいぞ!」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 03:21:08.28 ID:p9q1Ainh0
熊耳「いい負けっぷりだった、隼翼」

隼翼「帰って来るなり嫌味か? 性格悪いね」

熊耳「とんだブーメランだな。第一試合の時に自分が言った発言を思い出してみろ。それにお前にはまだ聞きたい事がある」

隼翼「そうだった。じゃあこれから負け犬同士で打倒有宇を話題にした作戦会議でも始めますか」

熊耳「さぞ盛り上がるだろうが、それはまたの機会でもできる」

隼翼「残念だよ。何を聞きたい?」

熊耳「決まっている、あの少女だ。それから、時期に来るオベリスクフォースと呼ばれるアカデミアのデュエリストの事も」

隼翼「そうだな…だがまずは彼らもここに呼ぶ。至急連絡を」


乙坂「で、黒羽を帰した後は僕を囲む訳ね」

高城「言わずともなんの用かはわかっているはずです」

乙坂「さあ? 僕にはあいつの弟だという事とハートランドの人間だったという事くらいしか心当たりはないな」

友利「十分な理由です。何故今まで隠してたんすか?」

乙坂「隠してたとは人聞きの悪い…僕自身も驚いてるんだ。あいつも言ってただろ? 僕にはあの隼翼と過ごした記憶はない。無論、ハートランドで生活した記憶もな」

乙坂「むしろこっちが聞きたいね。何故お前は僕とあいつが兄弟だという事を隠していた?」

友利「私だって知らなかったんです。面影なんて皆無ですしね。ただ、召喚エネルギーからあなたがハートランドの人間だという事を想像はしてました。実際そうだと言われればびっくりですが」

乙坂「ならいいんじゃないか? 同じエクシーズ同士、これからも仲良くやれるってもんだ」

黒咲「貴様、本当に知らなかったのか?」

乙坂「まだ疑ってんのか?」

高城「初耳にしては理解が早すぎですよ」

黒咲「それだけではない。ハートランドの人間だというなら、何故貴様にあれほどまでの融合召喚エネルギーを出すことが出来るのかも説明がつかん」

乙坂(あー、面倒くせえな)

セレナ「やっと見つけたぞ」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 04:02:47.24 ID:p9q1Ainh0
乙坂「?」

友利「…誰だ?」

黒咲「瑠璃!? 瑠璃なのか!?」

高城「え? 瑠璃?」

セレナ「っ!」ガバッ

黒咲「は?」
友利「な!?」

セレナ「ユウ…会いたかった…」

乙坂「っ…お前、セレナ…か?」

黒咲「瑠璃…? 瑠璃が乙坂有宇に抱きついて………る……?」

友利「乙坂有宇に……女が抱きついて……る……?」

セレナ「ユウ、お前…お前は一体今まで何をしてたんだ!? ずっと、ずっと待ってたんだぞ!」

乙坂「なんでここに…」

セレナ「お前を探しに来たに決まってるだろ! 私がどんな思いでお前がいない一年を過ごしたと思ってるんだ!?」

乙坂「…悪かった」

セレナ「散々待たせといて悪かったで済むか! 行動で示せ、馬鹿…」

乙坂「…わかったよ」

セレナ「ん…!」

黒咲「な!?」
友利「な!?」

乙坂(無言のディープキス)

高城「あらぁ…」

友利「…黒咲さん」

黒咲「ああ…」

高城「え? お二人とも?」

黒咲「残念だな、乙坂有宇…。貴様とはこんな形ではなく真っ当なデュエルで負かしたかった…」

友利「あなた私にキスしましたよね? その時点で私じゃないとダメなんですよ? これはあれですか? 私以外とは喋っちゃいけないって教えてあげるべきですね。約束、守ってくれますよね? そいつが悪いんですよね? あなたに近寄るから。大丈夫です、消してきてあげますよ?」

友利「ね? 有宇君♪」

高城(黒咲さんの身体が赤いオーラに包まれてるーっ!? 友利さんは壊れかけてるし! しかも何この危ない思考!? いつの間に名前呼び!?)

黒咲「絶対に許さん、乙坂有宇!! 瑠璃を返せ!! 俺の、俺の瑠璃ィィィ!!」

友利「有宇君有宇君有宇君有宇君有宇君有宇君」

高城「ちょっ、二人共落ち着いてください!」

乙坂「満足したか?」

セレナ「ああ…変わらんな、お前は…今も一年前も」ギュッ

乙坂「僕は僕さ。今更変わる気はねぇ」

セレナ「ふ…それでこそユウだ」

高城「あなた達も少しは後ろ見てくださいよ!」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/12(月) 14:15:15.07 ID:ToMCoedLO

高城「では、あなたは…」

セレナ「私はセレナ、アカデミアのデュエリスト」

黒咲「アカデミアだと!? 瑠璃がアカデミアだと言うのか!? うぐっ」

乙坂「瑠璃じゃねぇ、セレナだ」腹パン

黒咲「くっ…そうだったな」

高城「でも何故、アカデミアのあなたが乙坂さんを? スパイなんですか?」

友利「彼女はスパイじゃありません。アカデミアから追われている身です」

乙坂「なんだ友利、お前は知ってたのか?」

友利「奈緒…でしょ?」ニコッ

乙坂「は?」

奈緒「私の名前は奈緒ですよ? いいからそう呼びやがれ有宇君♪」

有宇「…奈緒、お前は知ってたのか?」

奈緒「隼翼さんに聞いてました。と言っても、知ってたのは名前だけですけどね。まさか、私の有宇君を誘惑しに来た泥棒猫だとは思いませんでしたよ」

有宇「いつから僕が友利の――」

奈緒「奈・緒!」

有宇「…いつから僕が奈緒の物になったかは置いておくとして、セレナはどうしたい?」

セレナ「我らアカデミアには崇高な目的があった。世界を一つにするという目的が…だがお前達は言ったな、アカデミアはエクシーズ次元の人々にまるでハンティングゲームをするかのように襲いかかっていたと」

高城「その通りです」

黒咲「ハートランドのあの悲鳴、アカデミアのあの笑い声は今も、俺達の胸に刻まれている」

セレナ「そうか…」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/12(月) 18:05:36.12 ID:ieprxtqr0
ユーリ「ちょっと、乙坂君話があるんだ……」


そういえばLDS三人組のポジがいないな…
・まだ隼翼仲間3人が出ていない(出てこないかもしれないが)
・隼翼と熊耳はP召喚を使う
・男女比率が2:1
・OCGテーマでPテーマが連続3回


あっ…(察し)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 03:20:17.88 ID:cg2KJleT0
セレナ「ユウがアカデミアを敵に回すというのなら、私もお前達に力を貸そう」

高城「本当ですかっ?」

黒咲「簡単に言うが、それはお前の故郷、アカデミアを裏切るという事になるぞ」

セレナ「承知だ。世界を一つにする…その為にエクシーズ次元と勇敢に戦い、勝利した。私は今までそう思っていた。だが真実はそうではなかった。そうなんだろう、ユウ?」

有宇「ああ、そうだ」

セレナ「ユウは私の唯一信頼できる仲間…彼の言う事なら信じられる」

奈緒「唯一信頼できる仲間っすか…」

高城「これからどうするつもりですか? これだけの戦力が揃って尚、大会を続けるつもりですか?」

奈緒「そりゃあ、隼翼さんの指示がなければ続けますよ。元よりその為に彼が開いた大会ですからね」

黒咲「ふん…その主催者が二回戦、それもよりによって捨てた弟に負かされるか。恥ずかしくって顔向け出来ないだけじゃないのか?」

セレナ「大会がどうのなど言っている場合ではない。おそらくは明日にもユウと私を追ってアカデミアのデュエリストがやって来る。そうなれば、エクシーズ次元の二の舞いになってしまうぞ」

有宇「だな。とりあえずは兄貴とやらのとこに行くとするか。案内しろ」

奈緒「へーへー分かりましたよ」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 03:46:55.52 ID:cg2KJleT0
アカデミア

「あれがセレナ?」

プロフェッサー「そう…数日前、バレットと二人でスタンダードに潜入している。おそらくはユウを連れ戻しに行ったんだろう」

「ユウ…? ああ、あのユウか…懐かしいですね。それで、僕の役目はセレナとユウを連れ戻して来ることでいいんですか?」

プロフェッサー「いいや、今はその必要はない」

「?」

プロフェッサー「君にはスタンダードに居る二人のデュエリストを連れて来てもらいたい」

「二人?」

プロフェッサー「一人は友利一希、もう一人はユウの妹――乙坂歩未だ」


隼翼「いよいよ君達に動いてもらう日がやって来た。今までの実戦経験を無駄にしないように頑張ってほしい」

前泊「本当にアカデミアのデュエリストが?」

隼翼「今回は確実だ。ヤツらは必ずセレナを確保しにやって来る。だがこれはチャンスなんだ。彼女はアカデミアとの交渉時に必要となる存在、なんとしても守り抜いてもらいたい」

七野「ようやく出番かと思ったら、隼翼も熊耳も弟にやられちまってるとはな…情けない」

目時「弟さんに直接頼むわけには?」

隼翼「今は駄目だ、有宇は俺達を信用していない。それに今は…」

熊耳「弟にメンタルズタボロにされて顔を合わせたくないのさ。察してやれ」

隼翼「プー!」

熊耳「悪い悪い。んなことより、客人だ。入っていいぞ」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 04:01:42.91 ID:cg2KJleT0

奈緒「どうも、隼翼さん」

隼翼「奈緒ちゃんに黒咲? それに、有宇…」

高城「あのー、私も居るんですが…」

黒咲「貴様らに話がある」

隼翼「話…?」

七野「へー、あんたが隼翼の弟か? あんまり似てないな」

有宇「なんだこいつらは?」

熊耳「話なら丁度いい、お前達も聞いておけ。明日の大会についてな」


一希「………」グッタリ

「やれやれ…プロフェッサーもどうしてこんな廃人が欲しいのかね…二人目はせめて日本語が話せるといいけど」

「おっ、噂をすれば…」

歩未「…あの、お手紙をくれたお兄ちゃんの知り合いですか?」

「そうだよ、君、乙坂歩未ちゃんだよね?」

歩未「そうですが、あなたは?」

「僕は、ユーリ」

歩未「え? ユー…うっ!?」

ユーリ「ごめんねぇ、あんまりプロフェッサーを待たせたくないんだ。失敗続きで頭に来ちゃってると思うしねぇ」

歩未「ぁ…」グッタリ

ユーリ「本当、酷いこと考えるよ、彼も」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 14:20:01.59 ID:fZIaitysO
奈緒「バトルロイヤル?」

隼翼「他次元からの侵入者があるとなれば、街はパニックになりかねない。そこで大会を勝ち上がった16名を街に放ち、バトルロイヤルに紛れて敵を待ち伏せる」

隼翼「実際に迎え撃つのは目時、前泊、七野の三人。必要とあれば俺とプーも参戦する」

高城「なるほど…でもそれならいっそ、乙坂さん達も一緒の方が心強いのでは?」

隼翼「二人はあくまでも大会に出場してる身だ、騒ぎを大きくはできない。もちろん奈緒ちゃんもな」

高城「いざとなれば私も」

隼翼「頼む。有宇、セレナは?」

有宇「安心しろ、あいつが僕達を襲う事はねぇよ。味方だ」

隼翼「そうか…君達三人はスタジアムに集まった中から来るべき時に備えたランサーズに相応しいメンバーを見つけ出すことだ」

黒咲「敵とは戦うなという訳か…約束はできんな」

有宇「ああ、そいつらじゃいつまでやれるかわからねえ。そうなったら僕達が出るしかあるまい」

七野「んだとっ?」

前泊「随分な言われようですね…」

黒咲「生き残れるように精々頑張るんだな、帰るぞ」

奈緒(本当、血の気の多いヤツら…)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 14:21:47.87 ID:fZIaitysO
有宇「どうする? 前祝いに何か食ってくか?」

奈緒「なんの前祝いっすか…」

黒咲「くだらん、やる事はやったんだ。俺は帰る」

高城「私も遠慮します。大会では負けてますが、アカデミアからの侵略となれば早めに帰ってデッキ調整をしたいので」

有宇「そうか、友――奈緒は?」

奈緒「今日は兄の見舞いに行こうかと思っているので」

有宇「なんか怒ってね?」

奈緒「いえいえ、全然そんな事ないですよ、有宇君♪」

有宇「ちょっと間違えただけだろうが…ならセレナ、行くか」

奈緒「は?」

セレナ「外で食べるとは何だ? わざわざ遠いところまで食事をしに行くのか?」

有宇「そこまでは歩かねぇさ。館の生活にもうんざりしてたんだろ? ついでに街を案内してやるよ」

セレナ「ユウが連れてってくれるのか? なら安心だ。よろしく頼むぞ」

奈緒「ストップストップ! やっぱり私もついて行きます」

有宇「あ?」

奈緒「男女がこんな時間に歩くなんて危険です。それにあなた達は狙われてる身でしょう? 私は生徒会長、あなた達を守る責任があるのです」

有宇「随分と見くびられたもんだな、僕達がアカデミアに負けると?」

奈緒「言ったでしょう? ハートランドは数の暴力で滅びたんです。もしかしたら何百人の兵を送り込んでくるかもしれません」

有宇「見舞いはいいのか?」

奈緒「ええ、兄には悪いですがあなた達を二人きりにはしておけないでしょう」ギュッ

セレナ「む」

有宇「まあ、構わんが」

セレナ「…下がれ」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/13(火) 21:37:40.84 ID:fZIaitysO

奈緒「はい?」

セレナ「ユウは私の男だ。お前などに触れられるとエクシーズの匂いが伝染する」

奈緒「それでいいんですよ。こいつは元よりハートランドの人間ですしね。それと、有宇君はあなたの物じゃありませんよ?」

セレナ「兄とのデュエルでもエクシーズ召喚など一回しかしかなかっただろう、トドメは融合だ。ユウには融合が一番似合う」

奈緒「あなたは見てないかもしれませんが、その前の試合は見事なエクシーズ召喚でフィニッシュを決めてます。それはもう今まで何でエクシーズ召喚をしなかったのかと疑いたくなるくらいでしたよ」

有宇(そりゃあインフィニティだからな)

セレナ「融合だ! それと離れろ!」ギュッ

奈緒「エクシーズ! それとさりげなくくっ付くな!」

セレナ「がるる…」
奈緒「がるる…」

セレナ「ならばデュエルだ! 本場の融合召喚を見せてやる!」

奈緒「いいですよ? ハートランドの生き残りとして、アカデミアの人間に負ける訳にはいきません」

有宇「お前ら仲良くしろよ…」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 01:22:30.74 ID:u9H5sZov0
深夜12時

セレナ「ここがユウの…家か? はぁ、はぁ、はぁ…」

有宇「そうだ。つかめっちゃ息切れしてんな」

セレナ「なかなか骨のある奴だった…エクシーズも捨てたもんじゃない…かもな…」

有宇(結局あの後、一回勝って負けてを繰り返し、二人の体力が限界に来た時には15勝15敗で決着が着いたのだった)

セレナ「しかし…本当に…いいのか? ユウの家で暮らしても…」

有宇「ああ、むしろそうしてくれ。妹にも話し相手ができる」

セレナ「そうだ、妹が居るんだったか」

有宇「時間も時間だ、もう寝てるだろ。静かにな…ん?」

セレナ「どうした?」

有宇(鍵が掛かってる? まさか、出かけてるのか?)ガチャ

有宇「歩未、居るのか? 電気つけるぞ」

シーン…

セレナ「誰もいな――っ!?」

有宇(いつもの歩未なら作ってくれているはずの夕飯もなしか…。友達の家に泊まりに…? いや、それにしたって歩未なら一言連絡して来てもおかしくはない…)

有宇「まさか、まさかなぁ」

セレナ「ユウ、これを」

有宇「手紙?」

『君の大事な物は預かっておく、心配する事はない。明日、アカデミアの兵達と一緒に現れるだろう。駄目だよ、昔から言うじゃない? 大事な物は側に置いておくべきだって。ではお互い健闘を』

有宇「マジかよ…」

セレナ「…どうする? 隼翼達に知らせるか?」

有宇「いや、黙っておけ。奈緒達にも絶対に話すな。動きにくくなるだけだ」

セレナ「いいのか?」

有宇「ああ、これは僕一人でカタをつける」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 03:37:25.66 ID:u9H5sZov0
プロフェッサー「もう一度、スタンダードに行きたいと?」

素良「はい、スタンダードにはエクシーズの残党が居ます! それにユウも!」

プロフェッサー「その願いは叶えよう、ただし第一目標はセレナだ、わかっているね?」

素良「わかっています。必ず」

プロフェッサー「うむ…それと、君はユウとは戦うな、可能ならばエクシーズのデュエリストとも、まず二人と戦うのは彼らだ」

素良「彼ら?」

歩未「…………」

一希「…………」

素良「この人達は…?」

プロフェッサー「ちょっとした暗示をかけた。君の命令なら何でも従う。いいか? 女の子の方はユウにぶつけるんだ。男の方は君に任せよう」

素良「こんな子を…ユウに…?」

プロフェッサー「命令だ。オベリスクフォースの準備が整い次第向かってくれ。頼んだよ」

素良「はい…」


翌日

『君の兄は預かった、返して欲しければセレナとユウを引き渡すんだ。安心していいよ、でなければ命はないなんて言うつもりはない。明日、アカデミアの戦士と共に必ず現れるだろう。その時を楽しみにしていてくれ』

奈緒「これが、犯人からですか…」

隼翼「すまない、俺のミスだ」

奈緒「いえ、昨日きちんとお見舞いに行っていれば防げたかもしれません。私の責任です」

隼翼「ここに書いてある内容が本当なら、彼は今日アカデミアのデュエリストと共に…ならば十中八九」

奈緒「洗脳されてると考えるのが利口そうですね。隼翼さん、この事は有宇君には言わないで下さい。もちろん、黒咲さんや高城達にも」

隼翼「奈緒ちゃん…」

奈緒「このカタは、私一人でつけます」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/14(水) 03:53:33.43 ID:u9H5sZov0

「皆様、大変お待たせしました! これより、勝ち上がった16名によるバトルロイヤルを行います!」

ワーッ… ワーッ…

「街中には特殊フィールド! 氷山、火山、ジャングル、古代遺跡の四つが用意されており、どこでデュエルして頂いても構いません!」

「制限時間は24時間! 果たして生き残れるのは誰なのか!?」

柚咲「いよいよ始まるんですねー」

高城「ワクワクばかりもしていられません。いつアカデミアの侵略があるか…」

美砂「そうだったな。こんな大事な時に油売ってていいのか?」

高城「相変わらずいきなりですね…人手が必要なら隼翼さんから直接連絡が入るはずです」

美砂「ここのところ出番がなかったからな。楽しみにしてるぜ」

奈緒「………」キョロキョロ

有宇「何をキョロキョロしている。らしくないな」

奈緒「これから次元戦争が始まるかもしれないんです。警戒するのは当たり前ですよ」

有宇「実際に戦うのは僕達じゃない。役目は他にあるんだろう?」

奈緒「それはそうですが」

有宇「むしろ今の様子じゃ、誰かを探してるように見えたがな」

奈緒「…気のせいっすよ」

有宇(こいつ、まさか知ってるのか?)
奈緒(こいつ、まさか知ってるのか?)

黒咲「そろそろだな」

「さあ、ゲートオープン! 参加者の皆様はデュエルディスクをセットして下さい!」

「それでは舞網チャンピオンシップ、バトルロイヤル! デュエルスタート!」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 14:25:48.98 ID:uBwz5AEpO


数時間後

「只今のところ、乙坂選手や黒咲選手、それに続くように友利選手がトップを走っております!」


火山エリア

奈緒「ヴォルカザウルスの効果発動!」

奈緒「オーバーレイ・ユニットを使うことで相手モンスター1体を破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える!」

奈緒「マグマックス!」

「うわあああぁぁぁっ!」

LP0

奈緒(こいつもランサーズには相応しくない…これじゃあ最初に戦った沢渡シンゴの方がよっぽど強敵だったっすよ)

セレナ「見事だ」

奈緒「…? いつの間に」

セレナ「と言いたいが、こんなチンケな大会では、逆に我々の実力が下がる一方だ。本当にここに居るヤツらは信用出来るのか?」

奈緒「それを見極める為の大会です。というかあなたは大会参加者ではないんですからむやみに出てこないで下さい。監視カメラに映ったら面倒っす」

セレナ「今までのお前達のデュエルは大体見させてもらったが、この様ではアカデミアとの戦争の舞台にしかならんな」

「セレナ様」

奈緒「っ…」

オベリスクフォース「どうか抵抗なさらず」

オベリスクフォース「あなたにお戻り頂きたいだけです」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 14:28:30.72 ID:uBwz5AEpO
モニタールーム

熊耳「火山エリアに乱入者!」

隼翼「ついに来たか…聞こえるか? いよいよ出番だ、ランサーズの最優先候補として、持てる力の全てを出し切ってもらいたい」

前泊『はい』
七野『OK』

隼翼「目時…」

目時『何?』

隼翼「…君の役目はわかってるね?」

目時『もちろん』

熊耳「プー」

熊耳「ああ、俺だ。大至急友利奈緒とセレナを救出してくれ」


セレナ「三人か…面白い。こちらとしては丁度いいハンデだ」

オベリスクフォース「仕方ありません」

七野「待てやこら!」煙玉

オベリスクフォース「ぐっ…!?」

オベリスクフォース「なんだ!?」

オベリスクフォース「セレナ様は…いない!?」

七野「やっと暴れられる」

前泊「ここから先へは行かせません」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 16:26:14.61 ID:uBwz5AEpO

セレナ「HA☆NA☆SE! この覆面忍者! 何故私の戦いの邪魔をする!」

日影「ここまで来れば大丈夫だろう」

月影「承知した」離す

セレナ「貴様ら何者だ!?「

奈緒「月影さんでしたか? 見覚えがあります。となれば、あなた達も隼翼さんの関係者?」

月影「いかにも。二人を救出するようにと命を受けて来た」

日影「月影、二人を頼む。まだ周りに敵が居るかもしれん」

月影「うむ」

セレナ「他のエリアはどうなっている?」

月影「我らの知る限り、今のところ敵はあの三人のみだ。だが隼翼殿の情報が正しければ、少なくとも後数人は送り込まれるかもしれないと」

奈緒「三人だけっすか…」

セレナ「オベリスクフォースと戦うのはあの三人か?」

月影「いや、二人だけだ。目時と呼ばれる少女は乙坂有宇を探しに出掛けた」

奈緒「なん…だと?」

セレナ「何をしに…?」

月影「拙者の聞いた話では、問いただしたい事があるとか」

奈緒「………」

セレナ「………」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 16:27:28.34 ID:uBwz5AEpO
――セレナ&奈緒の妄想――

目時『あなたはこういうの好き?』

有宇『この僕に色仕掛けか? ならお望み通り、身体で聞いてもらおうか』ガバッ

目時『強引なのね』

有宇『ワイルドと言ってくれ』

目時『ワイルドなのね』

有宇『わざわざ言い直さなくてもいいが…全開で行かせてもらうぞ』

目時『お手並み拝見ね』

――妄想終了――

奈緒「アカン…」

セレナ「…友利」

奈緒「そうですね…不本意ですが、この場はあなたの意見に賛成です」

月影「すまないが、二人にはこの場で待機していてもらう。他の仲間も兄者が無事に…ぐっ!?」

奈緒(無言の腹パン)
セレナ(無言の腹パン)

月影「な、何故…!? がくっ」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 19:06:42.32 ID:nTIer/NI0
流石の月影も女性人2人には無理だったかwwwww



シンクロ次元編とかしないだろうけど、シンクロつかいは出たりしないのかな?
まあ、シンクロは9期に追いつくテーマが多くないからなぁ……
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/14(水) 20:53:58.44 ID:uBwz5AEpO
とりあえずそれなりに続いたのでキャラの設定

乙坂有宇
元エクシーズ次元出身。数年前にアカデミアに拉致され拷問のような訓練を経験した為、性格は原作と違い冷静で泰然自若。ただし変態で強い女なら誰でも嫁にしようとする。

友利奈緒
エクシーズ次元出身。原作の嫁にして、このSSの最初の嫁。乙坂や黒咲を除けば生徒会最強。最初は謎だらけの有宇を怪しんでいたが、その強さと自分と同じ境遇の有宇を想うようになる。最初に落ちた事もあってかライバル達に若干ヤンデレ気味な嫉妬をする。もしかしたら行きすぎちゃうかも?

高城丈士朗
エクシーズ次元出身。デュエル自体は別に弱くはないのだが、周りが強すぎる為に不遇なキャラ。

黒羽柚咲
嫁候補。デュエルに関しては素人だったが、有宇に教わった事である程度は戦えるようになった。

黒羽美砂
第二の嫁。能力がないので、このSSではもう一人のボク的な存在。一時的に有宇に弟子入りした。

セレナ
融合次元出身。行方不明になった有宇と一年間を過ごした。ある意味有能の初代嫁。

乙坂歩未
乙坂の妹。一時的に行方不明になった兄がそれを境に変わってしまった事を戸惑っている。兄妹仲は悪くはないが、兄の帰りが遅いこともあって必要以上に話すことはない。

黒咲隼
エクシーズ次元出身。妹の瑠璃を救う為生徒会と手を組む。有宇とはウマが合わず自分の手で倒す事を望んでいる。ツンデレなのでライバルポジションになるかも。

乙坂隼翼
エクシーズ次元出身。有宇の兄にして奈緒の唯一信頼できる人。ただし有宇と歩未には共に過ごした記憶はない。アカデミアに対抗する為にランサーズを結成しようとするこのSSの社長ポジション。ペンデュラム召喚をマスターしたが、二回戦で有宇に敗れる。

熊耳
スタンダード出身。隼翼が選び出したランサーズ候補。隼翼からはプーと呼ばれてる。一回戦で有宇に敗れる。

希望があればシンクロ次元やるけど長くなりそうな上に個人的にあんまり好きじゃないんだよなぁ(汗) バトルロイヤル終わったら多分オリジナル展開になると思うけどシンクロ次元編の方がいい?
行かないならキャラくらいは出したいけど誰がいいかな?
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/14(水) 21:00:53.23 ID:PVA4gmN40
オリジナルでもええよ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 21:28:42.04 ID:T0KYYrg90
真黒次元はアニメもまだしばらく続きそうだしオリジナルでいいんじゃないかな
176 : ◆H1rT8pm7vI [sage]:2015/10/14(水) 21:32:00.26 ID:nTIer/NI0
オリジナルでいいよ。出してほしいキャラは前泊、目時。七野を入れてちょうど三人いるんだしP召喚させちゃえ
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 23:28:58.50 ID:Zely6OV+o
やりやすいように書けばいいと思う
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 00:15:38.96 ID:NJi0JVym0
今思ったけど、白柳さんって地味に色の苗字持ちなんだよね。
本編では「白○」さんは出なさそうだし、白柳さんをそのポジションで出せばいいんじゃないかな?てゆーか、出して
デッキはシンクロができる不知火とかどう?(ただし、作者が結局決める作者だけど)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/15(木) 02:44:33.97 ID:RG8MyycJ0
ジャングルエリア

有宇「バトルだ! キメラテック・ランページ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト!」

「うわあああぁぁぁっ!」

LP0

有宇「はぁ…手ごたえなしか」

目時「…相変わらず強い強い」パチパチ

有宇「人のデュエルを影でこそこそと監視とはな」

目時「気づいてたんだ。でも監視じゃない、見学よ」

有宇「ランサーズの最優先候補さんが何の用だ? 他の二人はどうした?」

目時「彼らなら今、オベリスクフォースと呼ばれるアカデミアのデュエリストと戦ってる。等々おいでなすったみたい」

有宇「ふ〜ん。で、仕事をサボってまで僕に何を聞きたい?」

目時「サボってるは酷いなぁ。隼翼とのデュエルの時も思ったけど、本当に変わったね」

有宇「記憶をなくす前は知り合いだったのか?」

目時「そういう事、私も隼翼と同じハートランドの人間だから。幼馴染と言ってもいいかも」

有宇「幼馴染ね…で、本題は?」

目時「もう一度、歩未ちゃんとやり直して欲しいの。家族として」

有宇「あん?」

目時「隼翼はわかってた…望んであなた達の記憶を奪った。自分がいない間、あなたの成長が歩未ちゃんを守ってくれると信じて」

有宇「なんだそりゃ、随分と勝手だな。届かない願いを押し付け家族の思い出を消した後は研究室に引きこもり、妹の孤独な一年は見て見ぬ振り。挙句には成長した弟に敗北するか。恥ずかしくって腹を切るレベルじゃねぇか」

目時「隼翼はそんな人じゃないっ!」

有宇「は?」

目時「彼だって苦しんだ。あなた達の記憶を消したのもアカデミアから守る為…ハートランドが壊滅した時も、あなたが行方不明になった時だって、危険を承知でアカデミアに乗り込んで行った。何も知らないくせに――」

有宇「ああ、知らないさ。所詮今は他人だからな。だがな、守れたのか?」

目時「え?」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/15(木) 02:48:16.11 ID:RG8MyycJ0
有宇「記憶を消したのは僕達をアカデミアから守る為なんだろ? だが僕はアカデミアに拉致され、地獄のような訓練を毎日のように受け、死んだ方がマシだと何度思ったかわかりゃあしない。それに僕がいない一年、歩未の前に姿を現さなかった理由にはならんな」

目時「有宇…」

有宇「ま、気持ちはわかるけどな。要は怖かったんだろ? 失った時間をどう埋めたらいいのかわからなかったんだ。駄目な兄貴だよ、お互い」

「なら、挽回のチャンスをあげるよ」

目時「っ…?」

有宇「…お前は」

素良「また会えて嬉しいよ、ユウ。この前は悪かったね、決着前に勝手に帰宅しちゃって」


熊耳「ジャングルエリアに紫雲院素良を確認した」

隼翼「戻ってきたか…一人か?」

熊耳「いや、二人居る。あれは…」


目時「歩未…ちゃん…?」

歩未「…………」

有宇「…おい、歩未に何をした?」

素良「ちょっとした暗示さ。今この子は僕の操り人形。命令には何でも従うよ」

目時「!?」

素良「さあ歩未、これから大好きなお兄さんが遊んでくれるってさ。デュエルするといいよ、お互いの存在を賭けてね」

有宇「存在を賭ける?」

素良「そうだよ、アカデミアとデュエルをやるんだ、それで負けた奴がカードにされるなんて今更だろ? それにこの子がつけてるディスクは特別でね、負ければ自動的にカード化される仕組みになっている。もちろん、自分自身も例外じゃない」

目時「な!?」

素良「だからと言って受けないはなしだよ、歩未とのデュエルを拒否すればこの場でこの子をカード化する」

有宇「貴様…」

素良「ずっと妹を遠ざけて来たんだろ? それを返上するチャンスじゃないか」

有宇「そうか…そうだな…」

目時「有宇っ?」

有宇「受けてやる。やろうか、歩未」

歩未(無言のデュエルディスクセット)

目時「あなた何を考えてるのっ?」

有宇「話聞いてなかったのか? 受けなければどっちにしても歩未は助からない」

目時「それはそうだけど…」

素良「ふふっ…その平静がいつまで持つか楽しみだよ」

「「デュエル」」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/15(木) 03:29:16.44 ID:RG8MyycJ0

有宇LP4000

歩未LP4000

有宇「先行は僕がもらう。僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える」

有宇「僕は、《サイバー・リペア・プラント》を選択」

有宇「さらにカードを一伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚

目時「歩未ちゃん、一体どんなデッキを」

歩未「ドロー」

歩未「フィールド魔法、《Sin World》を発動」

歩未「ドローフェイズにドローをしないことで、デッキからSinカード一枚をランダムに手札に加えることができる」

目時「シン?」

歩未「エクストラデッキにある《スターダスト・ドラゴン》をゲームから除外」

歩未「《Sin スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2500

有宇「これは…?」

歩未「Sinと名のついたモンスターはフィールド上に1体しか存在できず、デッキにある対となるモンスターを除外することでのみ特殊召喚できる。代わりに、このカードが存在する限り、他のモンスターで攻撃宣言できない」

歩未「バトル。Sin スターダスト・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・コアを攻撃!」

有宇「くうっ…!」

有宇LP1900

目時「有宇…!」

歩未「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

歩未・伏せカード:一枚

歩未には忍者が似合うと思ったんだけど、月影と被るから変えてみた。忍者期待してた人ごめん。
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 07:57:00.01 ID:NJi0JVym0
月影をアニメと違ってあそこで退場させれば……
アニメと違って沢渡さんきそうにないし……
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 09:59:53.72 ID:qnIf0jD9O
引き分け狙いか?
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/15(木) 14:17:00.29 ID:1PVkxAgCO
素良「あれれ〜? まともに受けちゃったよ」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕はサイバー・ドラゴン・コアの効果発動!」

有宇「相手フィールドにモンスターが存在し、自分のフィールドにモンスターが存在しない時、墓地のコアを除外し、デッキからサイバー・ドラゴンと名のついたモンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕は同じく、デッキの《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」

攻撃力400

有宇「さらに僕は、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」

攻撃力1800

有宇「このカードが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にできる」

サイバー・ドラゴン・コア(LV5)

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

目時「レベル5が二体…」

有宇「僕はレベル5となったサイバー・ドラゴン・コアとドライでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

有宇「さらに僕は、サイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」

有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100

有宇「そして、オーバーレイ・ユニットにつき攻撃力を200ポイントポイントアップする」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」

有宇「1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」

有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティ! Sin スターダストを奪い取れ!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)

目時「これで歩未ちゃんを守るもんスターはいない」

有宇「バトルだ! サイバー・ドラゴン・インフィニティで、歩未をダイレクトアタック!」

有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

目時「歩未ちゃん!」

歩未LP1100

歩未(無言の倒れこみ)
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 19:26:44.84 ID:NJi0JVym0
六部衆とかカラクリとかそこら辺が似合っていたかも歩未ちゃん
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/16(金) 13:47:08.62 ID:wj5oTxrvO
歩未(無言の立ち上がり)

有宇「まさにデュエルマシーンだな、僕はこれでターンエンド」

歩未「ドロー」

歩未「手札から魔法カード、《地砕き》を発動」

歩未「これにより、相手フィールドの守備力が一番高いモンスター1体を破壊する」

有宇「無駄だ。サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!

有宇「1ターンに1度、カードの効果が発動した時、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、その発動を無効にして破壊する!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

素良「ちっ…エクシーズのくせに。だけど…」

歩未「エクストラデッキにある《サイバー・エンド・ドラゴン》をゲームから除外する」

有宇「何?」

歩未「《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力4000

目時「Sin サイバー・エンド・ドラゴン!?」

有宇「あのハゲが…」

歩未「Sin サイバー・エンド・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・インフィニティを攻撃!」

有宇「ぐっ…!」

有宇LP600

素良「驚いた? これはプロフェッサーが歩未だけに与えたデッキさ」

有宇「別に驚いてない、前の歩未のデッキにこんなカードはなかった。あのハゲにしちゃ地味な感じだがな」

素良「ふふっ…すぐに凄さがわかるよ。それじゃあ僕はもう一人の方に行こうかな」

目時「待ちなさい! 歩未ちゃんは…!」

有宇「行かせてやれ、歩未に暗示をかけたのはプロフェッサーだろ。そいつを問い詰めるだけ時間の無駄だ」

素良「わかってんじゃん。じゃあね、また会える日を楽しみにしてるよ。またね」

目時「有宇…!」

有宇「心配するな、すぐに終わらせる」

目時「え?」


隼翼「歩未…有宇…」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/16(金) 13:51:47.71 ID:wj5oTxrvO
有宇「僕のターン!」

有宇「僕は再びサイバー・ドラゴン・コアの効果発動!」

有宇「墓地のこのカードを除外し、デッキから三枚目の《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」

攻撃力400

目時「ここでコア…歩未ちゃんの場にはSin サイバー・エンド…ということは、隼翼とのデュエルで見せたあのモンスターを」

有宇(ここでエクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を使えば、Sin サイバー・エンドを融合素材にできる。歩未のライフは残り1100…終わりだな)

歩未「っ…」

有宇「?」

歩未「永続罠、《DNA改造手術》を発動」

歩未「このカードが存在する限り、 フィールドに表側表示で存在する全てのモンスターは宣言した種族になる」

歩未「ドラゴン族を宣言」

目時「種族を変更するカード…? これじゃあ」

有宇「なるほど…攻撃表示で出したのは失敗だったか。僕はターンエンド」

歩未「ドロー」

歩未「Sin サイバー・エンド・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・コアを攻撃!」

目時「攻撃力が違いすぎる。受けたら有宇は…!」

有宇「僕は、《オネスト》の効果発動!」

有宇「僕の場に存在する光属性モンスターがバトルを行うダメージステップ時、このカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズまでコアの攻撃力をSin サイバー・エンドの攻撃力分だけアップする!」

サイバー・ドラゴン・コア(攻撃力4400)

目時「攻撃力4400…!」

有宇「返り討ちにしろ、エヴォリューション・バースト!」

歩未LP700
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/16(金) 13:55:09.78 ID:wj5oTxrvO
歩未「このカードは通常召喚できない。自分の場のSinモンスターが破壊された時、ライフを半分払う事で特殊召喚できる」

有宇「何?」

歩未LP350

歩未「《Sin トゥルース・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力5000

目時「レベル12のモンスターを…!」

歩未「バトル再開。Sin トゥルース・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・コアを攻撃!」

有宇「罠発動! 《重力解除》!」

有宇「このカードは、フィールド上の全てのモンスターの表示形式を変更する!」

サイバー・ドラゴン・コア(守備力1500)

Sin トゥルース・ドラゴン(守備力5000)

目時「凌いだっ」

歩未「…ターンエンド」

有宇「残念だよ、本当に…」

目時「え?」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は手札から、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

有宇「自分フィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕は墓地のサイバー・ドラゴンモンスター二体をゲームから除外!」

有宇「融合召喚!」

有宇「現れろ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

目時「キメラテック・ランページ・ドラゴン!」


隼翼「有宇、お前…まさか…!」


有宇「キメラテック・ランページ・ドラゴンが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊できる!」

有宇「僕はお前のフィールド魔法、Sin Worldと永続罠、DNA改造手術を破壊する!」

目時「フィールド魔法を…!」

有宇「そう…Sinモンスターはその効果により、フィールド魔法がなければ自動的に破壊される!」

歩未「Sin トゥルース・ドラゴンが…!」

目時「…!?」

有宇「…やっとリアクションしてくれたな、いい加減下手な芝居はやめろよ、歩未」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/16(金) 14:03:40.35 ID:wj5oTxrvO
有宇「今だけは本気で向き合ってやる。だからお互いに無駄な小細工はやめようぜ」

歩未「流石です、お兄ちゃん…」

目時「歩未…ちゃん? いつから…」

歩未「…最初からです」


隼翼「歩未…どうして? 暗示にかけられてたんじゃ」

熊耳「どうやら、振りをしていただけのようだな」


目時「な、なんで…?」

歩未「お兄ちゃんとデュエルがしたかった…それだけなのです」

有宇「お前、自分が今どういう状況にあるのかわかってるのか?」

歩未「負けた方がカード化されるんだよね? もちろん」

有宇「…それがお前の選んだ道か? 歩未」

歩未「そうです…あゆ自身で考えて、選んだのです。プロフェッサーさんは、きっかけに過ぎなかっただけです」

有宇「そうか…」

歩未「あゆを叱らないんですか?」

有宇「お前なぁ…そんな気分にはなれん。ただ、もう一度会う時にはゆっくりとお説教な」

歩未「こんな時に呆れられた!? ちょっとショックなのです…」

有宇「代わりに今はお前の愚痴を聞いてやるよ。しばらくは会えそうにないしな、何か言う事はあるか? 伝言でもいいぞ」

歩未「じゃあ、二人のお兄ちゃんに一言だけいいですか?」

目時「っ!?」


隼翼「二人…?」

熊耳(あの子…まさか…)


歩未「嘘つき」


隼翼「っ!」ドクン!

有宇「………」

有宇「有宇お兄ちゃん、もう一人のお兄ちゃんにもそう伝えて下さい」

有宇「…ああ、他はいいのか?」


隼翼「やめろ…」


歩未「デュエリストに二言はないでこざるー!」


有宇「…バトルだ! キメラテック・ランページ・ドラゴン!」


隼翼「やめてくれ、有宇!」


有宇「歩未をダイレクトアタック!」

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト! 」


隼翼「やめろぉぉぉーっ!」

歩未「ううっ…あああああぁぁぁっ!」

歩未LP0
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/16(金) 14:15:23.12 ID:wj5oTxrvO
歩未「ぐっ…」倒れ込む


隼翼「歩未ィィィ!!」


歩未「お兄ちゃん…ぁ…」ビー!

目時「っ!」


熊耳「カード化されたか…」


目時「あれで良かったの…?」

有宇「歩未自身が選んだ道だ。最後の我が儘くらいは許してやる」

目時「一つ聞いていい?」

有宇「なんだ?」

目時「もしも歩未ちゃんが本当の意味で暗示をかけられていたとしたら、あなたはわざと負けた?」

有宇「んなわけあるかよ、それはもはや歩未じゃない。むしろ遠慮なく潰しただろうな」

目時「本当、いい性格してるわね、あなた…」


隼翼「っ!!」壁ドン

隼翼「何故だ! 有宇! お前は、どうして…!?」


有宇『あ、カメラこっち?』

隼翼「!?」

有宇『聞こえるか? どうせ見てたんだろうが、伝言だから伝えとく』

有宇『嘘つき。はい伝言終了』

隼翼「っ…」

有宇『そろそろあっちのデュエルも終わってる頃だろう? 僕は昼寝でもして待ってる。必要になったら呼びに来い。じゃあな』

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 20:15:33.96 ID:BjzFErBg0
今の所、シンクロ使いは柚咲しかいないしやはり出るのだろうか?白○さん
シンクロ次元からやってきた設定だけでもまだいいと思う
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/17(土) 03:33:37.19 ID:UgQWhLYY0
氷山エリア

奈緒「いないっすね」

セレナ「どこに行ったんだ、ユウは。違うオベリスクフォースに気づかれる前に探したいところだが」

オベリスクフォース「セレナ様!」

奈緒「って言ってる側から来やがった」

オベリスクフォース「お戻りください、セレナ様」

オベリスクフォース「プロフェッサーがお待ちです」

セレナ「間の悪い奴らが…いいだろう。力ずくでやるがいい」

奈緒「三人か…仕方ない。手を貸しますよ」

月影「拙者も参戦する」

セレナ「…! お前、いつの間に…!」

月影「一度引き受けた任務は命をかけて遂行する。それが我ら風魔一族の掟」

オベリスクフォース「こうなっては容赦はできません」

「「「「「「デュエル」」」」」」


熊耳「氷山エリアに別のオベリスクフォースが出現。友利奈緒に月影、それにセレナがデュエルを始めている」

隼翼「………」

熊耳「乗り越えろ。思いは有宇も同じだ、ここで立ち止まったらまたハートランドのような悲劇を招く事になるんだぞ?」

隼翼「…わかってるよ、火山エリアはどうなってる? 映してくれ」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/17(土) 03:36:15.24 ID:UgQWhLYY0
火山エリア

オベリスクフォース「《古代の機械究極猟犬(アンティーク・ギア・アルティメット・ハウンドドッグ)》の効果発動!」

オベリスクフォース「このカードが融合召喚に成功した場合、相手のライフを半分にする!」

前泊「うわああぁぁぁっ!」
七野「ぐあああぁぁぁっ!」

前泊LP600

七野LP700

オベリスクフォース「さらにこのカードは一度のバトルフェイズ中に三回まで攻撃できる! 終わりだ!」

オベリスクフォース「アルティメット・ハウンドドッグで、ダイレクトアタック!」

前泊「うわああぁぁぁっ!」

前泊LP0

七野「前泊!!」

前泊「ごめん、七割、隼…」がくっ

オベリスクフォース「くっくっくっ…」ビー!

七野「…! やめろぉぉぉーっ!」

前泊、カード化される。

七野「てめぇら…!」

オベリスクフォース「俺達三人を相手にたった二人で挑んで来たのは褒めてやるが、この様じゃな」

オベリスクフォース「さっさとやっちまえよ」

オベリスクフォース「おう! フィナーレだ! アルティメット・ハウンドドッグで、ダイレクトアタック!」

七野「くっ…!」

「私は手札から、《バトル・フェーダー》を特殊召喚!」

守備力0

七野「!?」

「このカードは、相手モンスターのダイレクトアタック宣言時に手札から特殊召喚し、このターンのバトルフェイズを強制終了させます!」

オベリスクフォース「なんだと!?」


熊耳「火山エリアに乱入者が現れた」

隼翼「乱入者? 敵の増援かっ?」

熊耳「いや、あれは…」


七野「あんた、一体…」

「私ですか?」

「私は白柳弓…シンクロ次元のデュエリストです」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/17(土) 10:29:19.79 ID:vQcvQ7F30
白枠キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これで勝つる!


……それにしてもCV:花江キャラなんですぐカードになってしまうんや?
あと白柳さんはトップスだけどユーゴとリンと仲良くやっていた関係になりそう。ユーゴが出たらの話だけど……
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/17(土) 14:21:48.50 ID:qfsRvjytO
前泊「ごめん、七野、隼…」に訂正

白柳「三対二なんて卑劣な真似は許せません。申し訳ありませんが、ここは私も参戦させてもらいます。私のターン!」

七野LP700
手札:1
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

オベリスクフォースLP1300
手札:2
モンスター:古代の機械猟犬(攻撃力1000)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

オベリスクフォースLP1500
手札:1
モンスター:古代の機械双頭猟犬(攻撃力1400)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

オベリスクフォースLP2000
手札:0
モンスター:古代の機械究極猟犬(攻撃力2800)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

白柳「私は手札から、《ジャンク・ジャイアント》を特殊召喚!」

攻撃力2000

白柳「相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、 このカードは手札から特殊召喚できます」

白柳「さらにチューナーモンスター、《トップ・ランナー》を召喚!」

攻撃力1100

七野「チューナーモンスター…」

白柳「私はレベル1のバトル・フェーダーに、レベル4のトップ・ランナーをチューニング!」

白柳「シンクロ召喚!」

白柳「レベル5! 《カタパルト・ウォリアー》!」

守備力1500

オベリスクフォース「だが、アンティーク・ギア・ダブルバイト・ハウンドドッグの効果発動!」

オベリスクフォース「相手がモンスターを召喚・特殊召喚した時、そのモンスターにギア・アシッドカウンターを乗せ、ギア・アシッドカウンターの乗ったモンスターがバトルするダメージステップ開始時、そのモンスターを破壊する!」

白柳「そんな効果は意味がありません。カタパルト・ウォリアーの効果発動!」

白柳「自分フィールドに存在するジャンクモンスター1体をリリースすることで、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

オベリスクフォース「何!?」
オベリスクフォース「何!?」
オベリスクフォース「何!?」

七野「ジャンク・ジャイアントの攻撃力は2000!」

白柳「よって、あなた方全員には2000ポイントのダメージを受けてもらいます! 射出!」

オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」
オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」
オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」

オベリスクフォース三組LP0

七野「か、勝った…?」


熊耳「前泊と七野があれだけ苦戦した相手を、たった1ターンで…」

隼翼「シンクロ次元のデュエリスト…」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 15:11:02.84 ID:vQcvQ7F30
色の苗字を持つ各召喚方法のデュエリストまとめ

融合:紫雲院素良 普段は無邪気な子供 デッキは融合主体の【ファーニマル(デストーイ)】デッキ
シンクロ:白柳弓 真面目で清楚な女性(?) デッキは【シンクロ(ジャンク寄り?)】デッキ
エクシーズ:黒咲隼 寡黙でクールな青年(?) デッキはエクシーズ主体の鳥獣族の【RR】デッキ


うん、違和感ないな。白柳さんは無駄に詰めたら議長の孫娘とか設定が付きそう(適当)
あと白柳さんのDホイールはどんな感じかな?ちょうど緑がないから白+緑色の配色かな
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 03:10:42.52 ID:lDJO3UbR0
熊耳「シンクロ次元のデュエリストが、何故ここに…」

隼翼「彼女は七野のピンチを救い、融合次元のアカデミアを殲滅した。シンクロは…敵ではないか」

熊耳「どこに行く?」

隼翼「こうなっては止むを得ない。観客席に居る二人に援護を頼もう。それに、彼女に会う」

熊耳「信用できるのか?」

隼翼「それも含めてだ」

沢渡「よう、あんたらが主犯か?」

熊耳「…? お前は沢渡シンゴ…何故ここに?」

沢渡「んなことパパの力でどうにでもなる! それよりふざけんな! バトルロイヤルの中継カメラを全部切りやがって!」

隼翼「見たいのか?」

沢渡「当たり前だ。この大会の優勝したデュエリストを俺が倒す。そうすれば必然的に俺様がチャンピオンって訳だ」

隼翼「なるほど…なら君だけに見せてやってもいい」

熊耳「お前、まさか…」

隼翼「沢渡シンゴ、敗者復活戦をやってみる気はないか?」

沢渡「敗者復活戦?」


古代遺跡エリア

素良「やあ、待ち遠しかったよ、黒咲隼。君とまた会える日をね」

黒咲「やって来たのは貴様一人か?」

素良「いいや、もう一人いるよ。そしてこいつが今日の君の相手さ」

一希「………」

黒咲(なんだこいつは? まるで人形のようだが…)

素良「そんな顔しなくてもいいんじゃない? 元々廃人のような人間だったんだ。デュエルが出来るようになっただけでもありがたいと思ってよね?」

黒咲「くだらん」デュエルディスクセット

素良「おっ、やる気? いいねぇ、そうこなくっちゃ」

一希(無言のデュエルディスクセット)

「「デュエル」」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 03:16:09.04 ID:lDJO3UbR0
黒咲LP4000

一希LP4000

黒咲「先行はもらった。俺は《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1300

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、手札からレベル4以下のRR1体を特殊召喚する」

黒咲「《RR−インペイル・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力1700

黒咲「俺はレベル4のバニシングとインペイル・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「飛来せよ、ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

守備力2000

黒咲「このカードは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを一つ使うことで、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

黒咲「俺は、バニシング・レイニアスを選択」

黒咲「さらにカードを二枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚

一希「俺のターン…ドロー」

一希「俺は、《ヴェルズ・マンドラゴ》を特殊召喚」

攻撃力1450

一希「このカードは、相手モンスターの数が自分フィールド上のモンスターの数より多い時、手札から特殊召喚できる」

一希「さらに、《ヴェルズ・サラマンドラ》を召喚」

攻撃力1850

一希「俺はレベル4のヴェルズ・サラマンドラとヴェルズ・マンドラゴでオーバーレイ」

黒咲「何!?」

一希「エクシーズ召喚!」

一希「ランク4! 《ヴェルズ・オピオン》!」

攻撃力2550

黒咲「エクシーズだと? 何故アカデミアのデュエリストがっ」

素良「?」

素良(知らないのか? 黒咲は、彼を知らない…?)
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 18:42:48.40 ID:gEoSRzgpO
セレナ「融合召喚!」

セレナ「現れ出でよ、《月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー )》!」

攻撃力2400

セレナ「速攻で終わらせてやる!」

オベリスクフォース「無駄ですよ、罠発動! 《融合失敗》!」

オベリスクフォース「融合モンスターが特殊召喚された時、フィールドに存在する全ての融合モンスターをデッキに戻す!」

セレナ「何!?」

奈緒「キャット・ダンサーがエクストラデッキに…」

月影「あの三人が今まで融合召喚を使って来なかったのは自分のモンスターが巻き込むのを恐れた為という訳か」

セレナ「くっ…ターンエンド」

奈緒LP2800
手札:4
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:一枚

セレナLP4000
手札:2
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

月影LP2000
手札:2
モンスター:黄昏の忍者−シンゲツ(攻撃力1500)
魔法・罠:結界忍法−影寄せの術
伏せカード:一枚

オベリスクフォースLP4000
手札:3
モンスター:古代の機械猟犬(攻撃力1000)
魔法・罠:なし
伏せカード:一枚

オベリスクフォースLP4000
手札:4
モンスター:古代の機械猟犬(攻撃力1000)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

オベリスクフォースLP4000
手札:5
モンスタ:古代の機械猟犬(攻撃力1000)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

オベリスクフォース「俺のターン!」

オベリスクフォース「俺は魔法カード、《融合》を発動! 」

オベリスクフォース「場と手札にある三体の古代の機械猟犬を融合!」

オベリスクフォース「融合召喚!」

オベリスクフォース「現れろ、《機械参頭猟犬(アンティーク・ギア・トリプルバイト・ハウンドドッグ)》!」

攻撃力1800

月影「結界忍法−影寄せの術の効果発動!」

月影「ライフ半分をコストに、このターンのバトルを強制終了させる!」

月影LP1000

月影「くっ…」

オベリスクフォース「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

奈緒(月影はもう限界だ、セレナもライフこそ無傷だか、融合モンスターを失った事で大幅なアドバンテージを…ここは私がやるしかないっすね)
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 18:46:10.00 ID:gEoSRzgpO
奈緒「私のターン!」

奈緒「私は《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」

攻撃力1700

奈緒「このカードが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できます」

奈緒「さらに《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」

攻撃力1800

奈緒「セイクリッド・カウストの効果により、セイクリッド・カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げる」

セイクリッド・ポルクス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

セレナ「嫌という程見た光景だな」

奈緒「いや、あんただけには言われたくないっす」

オベリスクフォース「くっくっくっ…なら、今度は別の光景を見せてやろうか?」

奈緒「何?」

オベリスクフォース「罠発動! 《グリザイユの牢獄》!」

オベリスクフォース「自分フィールドにアドバンス召喚・儀式召喚・融合召喚したモンスターしたいずれかが存在する場合、次の相手ターン終了時まで、 お互いにシンクロ・エクシーズ召喚は行えず、 シンクロ・エクシーズモンスターは効果が無効化され、攻撃もできない!」

奈緒「な!?」

セレナ「エクシーズ召喚封じかっ」

月影「同時に、他次元に対抗するカードにもなる…よく考えられているな」

奈緒「仕方ない、ならば戦闘で倒すまでです。私はセイクリッド・カウストで、トリプルバイト・ハウンドドッグを攻撃!」

オベリスクフォース「罠発動! 《聖なるバリア −ミラーフォース−》!」

オベリスクフォース「相手モンスターの攻撃宣言時に発動し、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

奈緒「何!?」

オベリスクフォース「お前の二枚のモンスターはもちろん、忍者も道連れだ!」

奈緒「くっ…!」

セレナ「くそっ、オベリスクフォースがここまでやるとは」


熊耳「まずい、三人の場にモンスターがいなくなった…」

プルルルル… プルルルル…

熊耳「俺だ。まだか隼翼? とてもじゃないが、あの三人では厳しい。一刻も早く援護を」

隼翼『観客席に居た二人にはすでに連絡した。残る敵の数は?』

熊耳「おそらく、紫雲院素良と残るオベリスクフォースは三人、それに友利一希、ヤツは今黒咲と戦っている」

隼翼『黒咲と? それじゃあまた…』

熊耳「ああ…止めるのか?」

隼翼『当たり前だ。奈緒ちゃんにこんな重荷は背負わせない。黒咲の連絡先は…知らないか』

熊耳「必要なら俺が行こう」

隼翼『いいや、俺が行く。プーは引き続き監視を頼む』

熊耳「わかったよ、無理はするなよ」

隼翼『ああ、切るぞ』ピッ
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 20:29:53.93 ID:bI4c5shs0
沢渡さんが友利にあこがれか惚れているのが容易に想像できるwwww
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 21:55:50.36 ID:gEoSRzgpO
古代遺跡エリア

黒咲LP4000
手札:2
モンスター:RR−フォース・ストリクス(守備力2000)
魔法・罠:なし
伏せカード:二枚

一希LP4000
手札:4
モンスター:ヴェルズ・オピオン(攻撃力2550)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

一希「ヴェルズ・オピオンの効果発動」

一希「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、デッキから侵略のと名のついた魔法・罠カード1枚を手札に加える」

一希「俺は、《侵略の汎発感染》を選択」

一希「さらにヴェルズ・オピオンにオーバーレイ・ユニットが存在する時、レベル5以上のモンスターを特殊召喚できない」

黒咲「レベル5以上の特殊召喚を封じる…?」

一希「ヴェルズ・オピオンで、フォース・ストリクスを攻撃!」

黒咲「罠発動! 《攻撃の無敵化》!」

黒咲「このバトルの間、フォース・ストリクスは破壊されない!」

一希「俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

一希・伏せカード:二枚

黒咲(ヤツの正体を見極める)

黒咲「俺のターン!」

黒咲「フォース・ストリクスのオーバーレイ・ユニットを使い、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

黒咲「さらに俺は、《RUM−レイド・フォース》を発動!」

素良「っ…」

黒咲「フォース・ストリクスを素材に、ランクの一つ高いRRにランクアップさせる!」

黒咲「獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク5!《RR−ブレイズ・ファルコン》!」

攻撃力1000

素良「ランクアップ…」

黒咲「俺は再び、バニシング・レイニアスを召喚!」

攻撃力1300

黒咲「その効果により、手札の《RR−トリビュート・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力1800

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズ、デッキからRRカード1枚を墓地へ送る!」

黒咲「仕込みは終わった。ブレイズ・ファルコンはオーバーレイ・ユニットがある時、ダイレクトアタックできる!」

一希LP3000

黒咲「そして、ブレイズ・ファルコンが相手にバトルダメージを与えた時、 相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

素良(まずい、バニシング・レイニアスとトリビュート・レイニアスの攻撃力の合計は3100。次の二体の攻撃を受けたら)

黒咲「いけ、バニシング・レイニアス! トリビュート・レイニアス! ダイレクトアタック!」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 22:40:04.08 ID:gEoSRzgpO
ジャングルエリア

目時「わかった。じゃあこれから七野と合流して、うん…それじゃあ」ピッ

目時(七野はどうにか勝てたみたいだけど、前泊が…っ)

目時(終わった事を悔やんでもしょうがない、それはハートランドでの戦いで十分にわかってる。カードになった前泊もきっとそれを望んじゃいない)

目時「でも、残された者にとってこれ以上辛い事はないのよ…」

「なら、お前もすぐに同じ目に合わせてやるよ」

目時「っ!? あなた達…!」

オベリスクフォース「こんなチンケな次元で助っ人探しか? どうせならシンクロ次元に行けば良かったのに、まあエクシーズの負け犬には相応しい逃げ場だけどな」

目時「よくも前泊を…!」

オベリスクフォース「何のことか知らねえが、ユウはどこにいる?」

オベリスクフォース「それを言えば見逃してやってもいいぜ?」

目時「さあ? 力ずくで聞いたらどう?」

オベリスクフォース「たった一人で俺達にデュエルを挑むつもりかい?」

目時「前泊の無念は私が晴らす!」

オベリスクフォース「このお姉さんやる気だぜ」

オベリスクフォース「なら身の程をわからせてやる」

日影「一人では無理だ」

目時「っ…あなた、日影? なんで…」

日影「仲間の危機に助太刀するのに理由などない。敵討ちとあらば尚更」

オベリスクフォース「一人に増えようが、所詮俺達の敵じゃない」

目時「それはやってみないとね」

「「「「「デュエル」」」」」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/18(日) 22:45:37.23 ID:gEoSRzgpO
火山エリア

オベリスクフォース「現れろ、レベル9! 《古代の機械究極猟犬(アンティーク・ギア・アルティメット・ハウンドドッグ)》!」

攻撃力2800

オベリスクフォース「アルティメット・ハウンドドッグの効果発動!」

オベリスクフォース「このカードが融合召喚に成功した時、全ての相手ライフを半分にする!」

月影「ぐうっ!」
奈緒「ああぁぁぁっ!」
セレナ「ぐあああぁぁぁっ!」

月影LP500

奈緒LP1400

セレナLP2000

奈緒「くっ…やばいっすね、本格的に」

オベリスクフォース「やばいだと? お前らはもう詰んでるんだよ」

オベリスクフォース「アンティーク・ギア・アルティメット・ハウンドドッグのさらなる効果! それは一度のバトルフェイズに三回まで攻撃できる!」

セレナ「なんだと!?」

オベリスクフォース「まずは一番目障りな忍者を血祭りだ! アルティメット・ハウンドドッグで、ダイレクトアタック!」

奈緒「月影!」

「俺は手札から、《虹クリボー》の効果発動!」

「相手モンスターの攻撃宣言時に発動でき、このカードを装備カード扱いとして相手に装備する!」

「そして、このカードを装備しているモンスターは今後攻撃できない!」

オベリスクフォース「な!?」

セレナ「っ…誰だ!?」

美砂「とんだ様だな友利、それでも私に勝った女かよ」

奈緒「美砂さん? もう一人は…?」

沢渡「忘れられてるとは随分だなお嬢さん、だが安心しな。俺が来たからには百人力だぜ! 話は全て聞いた!」

(乱入ペナルティー 2000ポイント!)

沢渡「へ?」

沢渡「ぎゃあああああぁぁぁっ! 聞いてねえよぉぉぉーっ!」

沢渡LP2000


熊耳「言い忘れた。というより、このシステムは邪魔だな。切っておこう」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 00:46:52.83 ID:IpdmgEs20
有宇、友利、セレナ、黒咲、美砂、隼翼、熊耳、月影、沢渡……といったところかな


ギャグ枠だとしても沢渡の場所違い間wwwwww
いや、この人いないと真面目ばっかりで場の空気が悪いんだけどね……
沢渡さんのデッキは妖仙獣なのか?てっきりあの三人組にP使わせるかと思っていたが……
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/19(月) 03:54:59.37 ID:WxpTIyYu0
沢渡「さあ、気を取り直していくぜ、俺のターン!」

沢渡「俺は手札から、速攻魔法、《帝王の烈旋》を発動!」

沢渡「このターン、アドバンス召喚のために自分のモンスターをリリースする場合に1度だけ、 自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる」

オベリスクフォース「相手モンスターをリリースに!?」

沢渡「俺はアンティーク・ギア・アルティメット・ハウンドドッグをリリース!」

沢渡「出でよ、《邪帝ガイウス》!」

攻撃力2400

沢渡「さらに、ガイウスの効果発動!」

沢渡「このカードがアドバンス召喚に成功した時、フィールド上のカード一枚をゲームから除外する!」

沢渡「俺は、アンティーク・ギア・ハウンドドッグを除外!」

オベリスクフォース「くっ…」

沢渡「バトルだ! 俺はガイウスで、もう一体のアンティーク・ギア・ハウンドドッグを攻撃!」

オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP2600

沢渡「ターンエンド」

美砂「これであいつらの場は丸裸。一番おいしいところはもらうぜ。私のターン!」

沢渡「っておい、乱入ペナルティーは!?」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/19(月) 03:59:43.00 ID:WxpTIyYu0
美砂「私は手札から、《BF−蒼炎のシュラ》を召喚!」

攻撃力1800

美砂「さらに、《BF−残夜のクリス》を特殊召喚!」

攻撃力1900

美砂「こいつは自分の場にBFが存在する時、特殊召喚できる。そしてこいつも同じようにな」

美砂「手札から《BF−黒槍のブラスト》二体を特殊召喚!」

攻撃力1700

攻撃力1700

セレナ「一気にモンスターが四体…」

奈緒「相変わらずのインチキ展開力っすね」

美砂「まだ終わらねえぜ。魔法カード、《死者蘇生》を発動!」

美砂「これにより、友利の墓地にある《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》を復活させる!」

攻撃力2600

沢渡「よっしゃ行けるぜっ」

美砂「バトルだ! 私はガイアドラグーンで、ライフが減っているオベリスクフォースをダイレクトアタック!」

オベリスクフォース「ぐあああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP0

美砂「さらに黒槍のブラスト二体で、ダイレクトとアタック! そして手札の《BF−月影のカルート》の効果発動!」

美砂「BFがバトルを行う時、このカードを手札から墓地へ送り、そのモンスターの攻撃力を1400アップさせる!」

BF−黒槍のブラスト(攻撃力3100)

オベリスクフォース「うわああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP0

美砂「まだまだやるぜ! 残夜のクリスと蒼炎のシュラで、ダイレクトアタック!」

オベリスクフォース「ぐああああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP300

セレナ「駄目だ、まだ倒しきれないっ」

オベリスクフォース「随分と…好き勝手やってくれたじゃねぇか! だがまだ俺のライフは残っている! 次のターン、お前を最初にカード化してやる!」

美砂「悪いな、好き勝手はまだ続くんだ。私はレベル4の黒槍のブラスト二体でオーバーレイ!」

奈緒「な!?」

美砂「エクシーズ召喚!」

美砂「現れろ、ランク4! 《ガガガガンマン》!」

守備力2400

美砂「これで終わりだ! このモンスターが守備表示の時、1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手に800ポイントのダメージを与える!」

オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP0

月影「ワンターンスリーキルゥ…」

沢渡「やったぜ、ざまあみやがれ! オーイエス!」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/19(月) 08:23:21.26 ID:IpdmgEs20
妖仙獣「…………」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/19(月) 18:43:22.40 ID:323pjSy0O
古代遺跡エリア

黒咲LP4000
手札:1
モンスター:RR−ブレイズ・ファルコン(攻撃力1000)
モンスター:RR−バニシング・レイニアス(攻撃力1300)
モンスター:RR−トリビュート・レイニアス(攻撃力1800)
魔法・罠:なし
伏せカード:一枚

一希LP3000
手札:2
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:二枚

「いけ、バニシング・レイニアス! トリビュート・レイニアス! ダイレクトアタック!」

一希「罠カード、《コンフュージョン・チャフ》発動!」

一希「このカードは、相手プレイヤーの二回目のダイレクトアタック宣言時、そのモンスターと最初に攻撃したモンスターとで強制的にバトルさせる」

黒咲「なんだと!?」

一希「トリビュート・レイニアスの攻撃対象を、ブレイズ・ファルコンに変更」

黒咲「ぐぅっ」

黒咲LP3200

素良「そう、それでいいんだ」

黒咲「だがもう一体の攻撃が残っている。いけ!」

一希LP1700

黒咲「俺はバニシング・レイニアスとトリビュート・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「今一度飛来せよ! 《RR−フォース・ストリクス》!」

守備力2000

黒咲「フォース・ストリクスの効果により、デッキから三枚目のバニシング・レイニアスを手札に加える」

黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚

一希「俺のターン…ドロー」

一希「俺は《ヴェルズ・カストル》を召喚」

攻撃力1750

一希「このカードが召喚に成功した時、通常召喚に加えてヴェルズモンスター1体を召喚できる」

一希「俺は手札から、《ヴェルズ・ヘリオロープ》を召喚」

攻撃力1950

一希「レベル4のヴェルズ・カストルとヘリオロープをオーバーレイ!」

一希「エクシーズ召喚!」

一希「現れろ、ランク4! 《ヴェルズ・バハムート》!」

攻撃力2350

黒咲「やはりエクシーズ…」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/19(月) 18:46:26.71 ID:323pjSy0O
黒咲「俺はヴェルズ・バハムートを対象に、罠カードオープン! 《強制脱出装置》!」

黒咲「フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻す!」

一希「リバースカードオープン。速攻魔法、《侵略の汎発感染》」

一希「このターン、ヴェルズモンスターは魔法・罠の効果を受けない」

黒咲「くっ…」

一希「ヴェルズ・バハムートの効果発動」

一希「1ターンに1度、手札のヴェルズと名のつくモンスター1体とオーバーレイ・ユニットを使うことで、相手モンスター1体のコントロールを得る」

黒咲「なんだと!?」

一希「俺は手札の《ヴェルズ・サラマンドラ》を墓地に送り、フォース・ストリクスのコントロールを奪い取る」

黒咲「くっ…」

一希「バトル。ヴェルズ・バハムートで、ダイレクトアタック!」

黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」

黒咲LP850

素良「いいよぉ一希、今度こそ僕達が勝つ、絶対にね!」

隼翼「黒咲!」

黒咲「っ!」

素良「…? 誰だ?」

黒咲「貴様は…乙坂有宇の…」

隼翼「今すぐデュエルを中止してくれ。彼は味方だ!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/19(月) 19:11:46.56 ID:323pjSy0O
………。

歩未『痛い…痛いよ…』

歩未『なんで、お兄ちゃんは死んでないの…?』

歩未『なんで、私はカード化されたのですか…?』

歩未『あゆを守ってくれるって約束したのに…』

歩未『嘘つき』

歩未『嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき』


ジャングルエリア

有宇「っ!」飛び起きる

有宇「はぁ…はぁ…はぁ…夢かよ」

有宇(随分と寝ちまってみたいだな。携帯に連絡は…なしか。紫雲院素良はどうなった? 友…じゃなかったな。奈緒や黒咲達は…)


目時「日影!」

高城「くっ…!」


有宇「あ?」

有宇(あれは、目時と高城? 一緒に居るのは…)


オベリスクフォース「これが最後の攻撃だ! アンティーク・ギア・アルティメット・ハウンドドッグで、ダイレクトアタック!」

日影「ぐおおぉぉぉ…!!」

日影LP0

高城「日影さん!」

日影「無念…!」

オベリスクフォース「くっくっくっ…」ビー!

目時「…! やめて! やめなさい!」

日影、カード化される。

高城「くっ…!」

オベリスクフォース「せっかく乱入して来たのに残念だったな小僧」

オベリスクフォース「お前らもすぐにこいつと同じ運命だ」

有宇「融合、アンティーク・ギア、まさかお前らがオベリスクフォースだったとはな」

高城「!?」

目時「有宇!」

オベリスクフォース「お前は、ユウ!」

オベリスクフォース「手間が省けたぜ、まさかお前の方から出向いてくれるとはな」

オベリスクフォース「大人しくついて来れば良し、でなきゃどうなるかわかるよなぁ? 前のように」

有宇「変わらんな…アカデミアに居た時もそうやってお前らで僕を構ってくれたよなぁ」

高城「乙坂さん…?」

有宇(無言のゲス顏)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 00:19:46.97 ID:FtKgJ5M60
古代遺跡エリア

隼翼「彼の名前は友利一希、奈緒ちゃんの兄だ」

黒咲「一希? 友利奈緒の…兄…?」

素良「ばれちゃったか…でもね、今更気がついても遅いんだよ」

隼翼「デュエルは中止だ黒咲、このままではどちらかが」

素良「駄目だね。今の彼は僕の操り人形…君がターンを進めなきゃ今すぐカードにしちゃうけど」

黒咲「貴様…」

素良「さあ、どうする? 黒咲隼」

黒咲「くっ…俺のターン!」

黒咲「罠発動! 《エクシーズ・リボーン》!」

黒咲「このカードは、墓地にあるエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!」

黒咲「蘇れ、ブレイズ・ファルコン!」

攻撃力1000

黒咲「さらにこの効果が発動した時、エクシーズ・リボーンは復活させたモンスターのオーバーレイ・ユニットとして扱える!」

黒咲「そして、ブレイズ・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、 破壊したモンスター×500ポイントのダメージを与える!」

黒咲「貴様の場に特殊召喚したモンスターはヴェルズ・バハムートとフォース・ストリクスの二体。よって1000ポイントのダメージだ!」

一希LP700

隼翼「これで彼のライフは700…モンスターも伏せカードもない。ブレイズ・ファルコンのダイレクトアタックが決まれば、黒咲の勝ちが決まる…」

素良「さあ、どうした? 攻撃しないのかい?」

黒咲「くっ…」

素良「情が移ったか? そうだよねぇ、肉親を奪われる痛みは君が一番よく知ってる。それをせっかくできた新しい仲間に味合わず事なんて出来るわけないよねぇ」

黒咲「貴様…!」

素良「早くしなよ、彼も待ちくたびれてるよ?」

黒咲「…俺はこれでターンエンド」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/20(火) 00:23:57.08 ID:1+LHDasNO
素良がアニメよりゲスいことになってる
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/20(火) 00:26:10.76 ID:jfAWIMD60
>>213
本編と違って誰かと友情があったとかないからね
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 01:04:42.47 ID:FtKgJ5M60
隼翼「黒咲…」

素良「ふふっ…そうだよ、君はそうするしかないのさ」

一希「俺のターン」

一希「俺は、《ヴェルズ・ケルキオン》を召喚」

攻撃力1600

一希「ヴェルズ・ケルキオンの効果発動」

一希「墓地のヴェルズモンスター1体をゲームから除外し、墓地にあるヴェルズモンスター1体を手札に加えることができる」

一希「墓地の《ヴェルズ・カストル》をゲームから除外し、《ヴェルズ・サラマンドラ》を手札に回収」

一希「さらに、この効果を適用したターンのメインフェイズ時に1度、ヴェルズモンスター1体を召喚できる」

一希「俺は《ヴェルズ・サラマンドラ》を召喚」

攻撃力1850

一希「ヴェルズ・カストルとサラマンドラでオーバーレイ・ネットワークを構築」

一希「エクシーズ召喚!」

一希「ランク4! 《ヴェルズ・オピオン》!」

攻撃力2550

一希「俺はオーバーレイ・ユニットを一つ使い、デッキから《侵略の汎発感染》を手札に加える」

一希「バトル。ヴェルズ・オピオンで、ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「トリビュート・レイニアスの効果で墓地に送った《RR−レディネス》の効果発動!」

黒咲「俺の墓地にRRモンスターが存在する時、墓地のこのカードを除外し、このターンに受ける全てのダメージを無効にする!」

素良「ちっ…仕留め損なったか」

一希「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

一希・伏せカード:一枚

素良「いくら頑張って無駄な努力だよ、そろそろ楽になっちゃいなよ。君には出来ないんだろう? 仲間を見捨てる事なんて」

黒咲「っ…」

素良「僕とのデュエルで言ったよね? ”仲間は必ず奪い返す”って。なら奪い返してみせてよ。決して見捨てないんでしょう?」

素良「やってみなよ、黒咲隼!」

黒咲「くっ…!」

奈緒「勝ってください、黒咲さん」

黒咲「っ!?」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 01:37:34.45 ID:FtKgJ5M60

隼翼「奈緒ちゃん、みんなも…」

セレナ「黒咲と戦ってるのは、エクシーズ使いか…?」

沢渡「エクシーズ使い? だったら味方じゃねぇか。それがなんで…」

月影「洗脳…?」

素良「察しがいいね、そうだよ、彼は今や僕の操り人形って訳。勝てる場面もあったのに、仲間思いの黒咲がこの様さ」

美砂「んだと!?」

セレナ「貴様、それでも誇り高きアカデミアか!?」

素良「もしかしてセレナ? そうだよ、これは誇り高きアカデミアのプライドを傷つけた負け犬のエクシーズ使いへの復讐劇さ。必ず果たす! 絶対にね!」

奈緒「無理っすね、それは」

素良「何?」

黒咲「………」

奈緒「らしくない、何を迷ってるんですか? 私があなたの立場なら必ずやりますよ、きっと有宇君も」

隼翼「有宇…」

奈緒「このままアカデミアに利用されるのを兄も望んじゃいません。すみませんが、あなたの手で楽にしてあげてくれませんか?」

黒咲「…乙坂有宇なら必ずやるか」

奈緒「そうっす、もっともあいつの場合は自分に刃向かう者なら誰でも同じでしょうけど」

黒咲「ふん…その発言、俺が奴に劣ると言われてるようなものだな」

美砂「いや、お前どんだけ乙坂と張り合ってんだよ」

黒咲「俺のターン!」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 02:00:51.58 ID:FtKgJ5M60

黒咲「俺は《RUM−ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」

黒咲「ライフポイントを半分払い、墓地のRRエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高いエクシーズモンスター1体を召喚する!」

黒咲「俺は墓地のフォース・ストリクスを特殊召喚し、オーバーレイ!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

素良「レヴォリューション・ファルコン…!」

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果!」

黒咲「このモンスターが特殊召喚されたモンスターとバトルする時、そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」

黒咲「バトルだ! レヴォリューション・ファルコンで、ヴェルズ・オピオンを攻撃!」

黒咲「革命の一撃を受け、時が来るまで安らかに眠れ! レヴォリューショナル・エアレイド!」

一希LP0

セレナ「黒咲の勝ちだ!」

素良「くそっ、またしても!」ビー!

黒咲「待て!」

素良「黒咲隼、決着は預けておくよ」消える

黒咲「ちっ…」

美砂「黒咲が勝ったって事は…」

隼翼「ああ…」

一希「……な……お……」

奈緒「っ!?」

沢渡「おい、今…」

奈緒「兄……ちゃん……?」

一希「俺は、デュエルをしてたのか……? この様子じゃ、負けたみたいだな……」

奈緒「兄ちゃん!」

一希「ごめんな、兄なのに……お前にばっかり負担を掛けて…これからも――」ビー

奈緒「あ…」

一希、カード化される。

奈緒「兄ちゃん…兄ちゃん…!!」カードを握り締める

隼翼「奈緒ちゃん…」

黒咲「………」

奈緒(必ず助け出す、だから待ってて下さい)

奈緒「合流しましょう、有宇君や高城と」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 04:13:28.31 ID:FtKgJ5M60
ジャングルエリア

オベリスクフォース「うわああああぁぁぁっ!」
オベリスクフォース「うわああああぁぁぁっ!」
オベリスクフォース「うわああああぁぁぁっ!」

オベリスクフォース三人組LP0

高城「たった一人で三人を…」

目時「有宇…」

オベリスクフォース「き、貴様…」

有宇「答えてもらおうか。カード化された者を元に戻すにはどうすればいい?」

オベリスクフォース「し、知らねえよ…」

有宇「ふーん」近づく

高城「乙坂さん?」

オベリスクフォース「ぐああぁぁぁっ!」ボキボキ!

高城「!?」

有宇(無言の肩踏みつけ)

目時「有宇!? 何をっ」

有宇「くっくっくっ…」

高城「乙坂さんっ」

有宇「覚えてるか? あの時と逆だ。お前らが僕にやったあの仕打ちの」


一年前

オベリスクフォース『こんな奴に何を期待してるのかねぇ、プロフェッサーも』

オベリスクフォース『ほら、立てよ』ドカッ

有宇『ぐっ!』

セレナ『ユウ!』

有宇『なんで僕が…僕がこんな…!』

オベリスクフォース『うるせぇな、負けたんだろ? 口答えすんじゃねぇよ!』顔面パンチ

有宇『うぅっ』

セレナ『貴様ら、ユウに何をする!』

オベリスクフォース『セレナ様、これは試練なんですよ。こいつを一流の戦士に育て上げる為の。そうだろう? あ?』

有宇『…やだ……』

オベリスクフォース『あ?』

有宇『家に帰して…お願いだから…』

オベリスクフォース『あー、イライラすんな。もう一発かましてやろうか!?』

有宇『もう、嫌だ…! なんで、誰も…誰も…』

有宇(誰も、僕を助けてくれないんだ…?)



219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/20(火) 14:09:59.73 ID:mOwnLZ9CO
宇「ったく、思い出すだけで胸糞悪い。だからさ、今度は僕が同じことしてやるよ。お前らの身体、粉々にしてやる」

オベリスクフォース「ひっ、やめ…!」

ボキィ!

オベリスクフォース「うぎゃあああああぁぁぁっ!」

目時「あ…」

有宇「ちっ…気を失ったか」

奈緒「有宇君…?」

有宇「…?」

高城「友利さん…みんな…」

有宇「よっ、無事で何よりだ。と言っても、歩未を倒した後はほとんど昼寝してたからな。詳しく教えてくれ」

隼翼「あ、ああ…今話す」


数分後

有宇「なるほど…奈緒の兄が…」

美砂「許せねえぜ、アカデミア…戦えもしない身内をぶつけてくるなんてよ。それに、友利の兄だけじゃねぇ」

目時「歩未ちゃんも…」

有宇「確かにそうだ、だが歩未は自分の意志で僕と戦った」

奈緒「え?」

黒咲「どういう意味だ?」

有宇「言葉通りさ。あいつはプロフェッサーに洗脳されたと見せかけ、僕と命をかけたデュエルを望んで来た。おそらく、最初からデュエルの勝敗も見えてたんだろうぜ」

沢渡「ちょっと待てよ、それじゃあお前はそれがわかってて妹をやったのか!?」

有宇「ああ、歩未はそれを望んでいた」

七野「わかってて妹をやった? ふざけるな! 兄なら、兄貴ならどんな状況でも妹を守ってやるもんだろうが!」

隼翼「やめろ七野…やめてくれ…」

七野「っ…隼翼…」

セレナ「オベリスクフォースは私を追って来た。歩未がユウと戦う状況を生み出したのは私のせいだ…もちろん、友利の兄も」

奈緒「一理ありますね。でもきっと、遅かれ早かれこうなる運命だったんすよ」

月影「………」

隼翼「今の俺達に出来るのは、敗れた者達の無念を継ぎ、アカデミアに打ち勝つこと。それを可能とする為に結成されたのがこのランサーズなんだ」

美砂「生き残ったのはこれだけなのか?」

隼翼「いいや、もう一人いる」

高城「もう一人?」

隼翼「出て来てくれ」

白柳「皆さん、初めまして」

奈緒「…彼女は?」

白柳「私は白柳弓、シティの…シンクロ次元のデュエリストです」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/20(火) 14:27:11.46 ID:kbs3XsXzO
面白いな
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/21(水) 03:05:57.31 ID:F1WYn9U60

黒咲「シンクロ次元?」

高城「シンクロ次元のデュエリストが、何故ここに…?」

隼翼「そう構えるな。彼女が我々に危害を加える事はない。今はだが」

目時「今は?」

隼翼「前泊が敗れ、七野がオベリスクフォースと呼ばれるアカデミアのデュエリストにトドメを刺されようとする直前、彼女は危険を承知で乱入し敵を殲滅した」

美砂「じゃあ味方って訳か?」

白柳「乙坂さん、ここからは私が」

隼翼「隼翼でいい。俺の弟もランサーズに居るからね」

白柳「わかりました。では皆さんが一番問いたいであろう事を教えます」

白柳「私がこのスタンダードに来たのは、シティにある行政評議会の命令です。その目的は見極め…スタンダードにてアカデミアに対抗する為の組織、その力量を測れと」

沢渡「行政評議会だぁ?」

白柳「融合次元であるアカデミアがエクシーズ次元、ハートランドを滅ぼした事は私達も知っていました。となれば、私達の故郷シンクロ次元もいつ狙われるかわかりません。そこで突き止めたのが、スタンダードで対アカデミアの為のデュエリストを選抜しているらしいとの情報でした」

白柳「そこで評議会は私にこう言いました。スタンダードとアカデミアのどちら側についた方が得策かを見極めて来いと」

セレナ「だから、シンクロ次元のデュエリストがスタンダードに」

白柳「はい」

奈緒「答えは出たんですか?」

白柳「私個人としては…ですが、これはシティ全体の問題…非情に決断する覚悟なんです。乙坂有宇さんでしたよね? 隼翼さんの弟の」

有宇「なんだ?」

白柳さんも嫁にするのもあり?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 03:36:29.53 ID:TSTYtaSXO
ああ!
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/21(水) 08:48:51.03 ID:dhTGEvLv0
今の所の白柳さんのキャラが読めないから様子見。トップスな気がするけど背景とか見えないので(白滝とは関係ない?)
あとシンクロ次元の既存のキャラは出ないのかな?(出るとしてもデュエルできるのは227ぐらいだろうけど…束縛アヘアヘおじさんはNG)
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/21(水) 13:55:44.94 ID:F1WYn9U60

白柳「今から私とデュエルしてくれませんか?」

有宇「結局のところ、実力で判断するって訳か…何故僕が?」

白柳「敵と味方、アカデミアとハートランドの両方の力を持つあなただからこそです。試すような真似をするようで申し訳ございませんが、このワガママを聞いてくれますか?」

有宇「まあいいだろう、シンクロ次元のデュエリストとはやった事がなかったからな。ただしこちらも条件がある」

白柳「条件…ですか?」

奈緒「負けたら僕の女になれ、ですか?」ギロッ

有宇「それもいいが、今回は別だ。僕が勝ったなら、その場で答えを出せ。間違っても一度シティに帰って検討しますなんてのはなしにしろ。いいな?」

白柳「逃げ道を封じて来ますか…わかりました。その時は私の判断で答えを出ます」

有宇「よし、ならさっさと始めようぜ」

隼翼「油断するな、有宇。彼女の実力はランサーズの中でも大将クラスと言ってもいい。気を抜けば一瞬でやられるぞ」

有宇「どうでもいい、僕が負けるなどあり得ん」

黒咲「ふん…」

「「デュエル」」

有宇LP4000

白柳LP4000
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 00:39:22.48 ID:GxzfTLr30
有宇「先行はもらう。僕は魔法カード、《融合》を発動!」

有宇「僕は手札から、《サイバー・ドラゴン》と《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》の二体を融合!」

有宇「融合召喚!」

有宇「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

白柳「融合召喚…」

有宇「このモンスターは1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターンに送った数だけ攻撃できる」

有宇「僕が送るのは《超電磁タートル》と《サイバー・ドラゴン・コア》」

沢渡「なんだぁあいつ?」

七野「攻撃できないターンから連続攻撃効果を使うなんてとんだ勘違い野郎じゃねぇか」

目時「いえ、彼の狙いは墓地にモンスターを増やす事よ」

有宇「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:二枚

白柳「行きます。私のターン!」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 00:43:26.17 ID:GxzfTLr30
白柳「私は《ジャンク・ジャイアント》を特殊召喚!」

攻撃力2000

白柳「このカードは、相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、 手札から特殊召喚できます」

白柳「さらに私は手札の《レベル・スティーラー》を墓地に送り、チューナーモンスター、《クイック・シンクロン》を特殊召喚!」

攻撃力700

白柳「このカードは、手札のモンスター1体を墓地へ送り、特殊召喚できる」

黒咲「チューナーモンスター…」

白柳「そして、墓地にある《レベル・スティーラー》のモンスター効果発動!」

白柳「自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を選択。選択したモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚!」

攻撃力600

クイック・シンクロン(LV4)

白柳「私はレベル1のレベル・スティーラーに、レベル4となったクイック・シンクロンをチューニング!」

白柳「シンクロ召喚!」

白柳「レベル5! 《ジェット・ウォリアー》!」

攻撃力2100

白柳「このカードがシンクロ召喚に成功した場合、 相手フィールドのカード一枚を手札に戻します!」

奈緒「な!?」

白柳「私はランページ・ドラゴンを選択!」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 00:50:40.16 ID:GxzfTLr30
美砂「まずい、これが通ったら乙坂のフィールド丸裸だぜっ」

有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」

有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」

白柳「させません! 私は手札から、速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!」

白柳「フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせることで、このターン、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!」

ジェット・ウォリアー(攻撃力1300)

白柳「よってこのターン、デモンズ・チューンの効果は無効になり、ジェット・ウォリアーのバウンス効果は継続!」

高城「ランページ・ドラゴンが…!」

白柳「まだ私には通常召喚が残されています。チューナーモンスター、《トップ・ランナー》を召喚!」

攻撃力1100

白柳「そしてジェット・ウォリアーのレベルを一つ下げ、墓地からは《レベル・スティーラー》を特殊召喚!」

攻撃力600

白柳「レベル1のレベル・スティーラーに、レベル4のトップ・ランナーをチューニング!」

白柳「シンクロ召喚!」

白柳「レベル5! シンクロチューナー、《アクセル・シンクロン》!」

攻撃力500

美砂「シンクロチューナー!?」

白柳「アクセル・シンクロンは1ターンに1度、デッキからシンクロンモンスター1体を墓地へ送り、 送ったモンスターのレベル分だけ自身のレベルを上げる、または下げる事ができます」

白柳「私はデッキの《ジェット・シンクロン》を墓地に送り、アクセル・シンクロンのレベルを6に変更!」

アクセル・シンクロン(LV6)

白柳「これで全て整いました」

白柳「私はレベル4のジェット・ウォリアーに、レベル6となったアクセル・シンクロンをチューニング!」

白柳「集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す!光差す道となれ!」

白柳「アクセルシンクロォォォ!」

白柳「現れなさい、《スターダスト・ウォリアー》!」

攻撃力3000
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/22(木) 00:57:57.29 ID:LIXhvkNC0
※白柳さんはユートvsユーゴのユーゴみたいにD・ホイールに乗りながらデュエルしています
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 01:29:03.12 ID:GxzfTLr30

奈緒「アクセルシンクロ…!?」

隼翼「シンクロモンスターのチューナーを使い、シンクロ同士をチューニングさせる…これが本場のシンクロ召喚か」

七野「やべえぞ、有宇の場にモンスターはいねぇ。二体のダイレクトアタックを受けたらっ」

沢渡「ちっ…偉そうな態度取って1キルかよっ」

白柳「バトル! スターダスト・ウォリアー! ジャンク・ジャイアント! 乙坂さんにダイレクトアタック!」

セレナ「…くだらん」

有宇「僕は墓地にある《超電磁タートル》の効果発動!」

有宇「相手ターンのバトル中、墓地のこのカードを除外することで、バトルフェイズを強制終了する!」

白柳「な!?」

高城「あれは、ランページ・ドラゴンの効果で落としたモンスター!」

黒咲「ふん…」

白柳「私はこれでターンを終了します…」

目時「どうにか凌いだけど…」

美砂「乙坂の手札は0、モンスターもいねぇ。たった1ターンでここまで追い詰められちまうとはな」

奈緒「………」

セレナ「なんだその心配そうな目は…やはりお前はユウの事を何も知らないようだな」

奈緒「え?」

セレナ「わからないなら見てるがいい、すでに勝負は決している」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は墓地にあるサイバー・ドラゴン・コアの効果発動!」

有宇「墓地のこのカードを除外し、デッキから新たな《サイバー・ドラゴン・コア》を特殊召喚!」

攻撃力400

有宇「ここで永続罠、《DNA改造手術》を発動!」

有宇「このカードがある限り、 互いのフィールドに存在する全てのモンスターは宣言した種族になる!」

有宇「僕は、機械族を宣言!」

七野「種族を変更する罠…?」

隼翼「…! 俺の時と同じっ」

有宇「エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果!」

有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 01:59:29.58 ID:LIXhvkNC0
ぽんこつセレナ「なんだそのしんぱいそうなめは…やはりおまえはゆうのことをなにもしらないようだな」

ぽんこつセレナ「わからないならみてるがいい、すでにしょうぶはけっしている」



視聴者のせいでこんなイメージ
というか台詞がセレナらしくない
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 02:50:28.22 ID:GxzfTLr30
有宇「僕はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとジャンク・ジャイアント、スターダスト・ウォリアーで融合!」

乙坂「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」

攻撃力0

白柳「相手モンスターを融合素材に!?」

白柳(これじゃあスターダスト・ウォリアーの効果が使えない!)

有宇「このカードの攻撃力は、融合素材としたモンスター×1000となる。素材としたモンスターは合計三体。よってその攻撃力は3000」

キメラテック・フォートレス・ドラゴン(攻撃力3000)

有宇「さらに僕は、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」

攻撃力1800

白柳「くっ…!」

有宇「バトルだ! キメラテック・フォートレス・ドラゴン! サイバー・ドラゴン・ドライ! ダイレクトアタック!」

白柳「ああああぁぁぁっ!」

白柳LP0

七野「すげぇ、隼翼の弟、あの状況から…」

黒咲「シンクロ次元のデュエリストか…まあ、実戦テクニックは褒めてやる」

高城「それより、白柳さんがバイクに乗ってデュエルしていたのには誰も突っ込まないんですね…」

白柳「バイクじゃありません。D・ホイールです」

有宇「僕の勝ちだ。早速だが答えを聞こうか」

白柳「わかっています。私は――」

ポンコツセレナの台詞ひらがなの方がいい? 一応有宇の一番の理解者だからって理由であんな文章になっちゃったけど確かにらしくなかったかも
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/22(木) 08:16:55.29 ID:LIXhvkNC0
いや、そもそもポンコツセレナ自体がネタだから気にしないでくれwwwww
「それいけぽんこつせれなちゃん」というネタ漫画があるくらいだから……
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/22(木) 13:03:51.08 ID:AOjENKkkO
わざわざ平仮名にしないでそのままでいい
そもそも他所のネタを関係の無い場所で出す事が気に入らん
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 14:18:03.66 ID:O+NqM0oxO


白柳「皆さんが宜しいのであれば、ランサーズとして共にアカデミアと戦わせてください」

隼翼「いいのか?」

白柳「正直、評議会の決定には私も疑問を感じてるんです。彼らがハートランドを攻撃したのは世界を一つにする為…その目的を果たすのにシティを攻撃しない理由がありません」

白柳「何より、人をカード化するアカデミアと同盟を結んだところで信頼するに値しないのは目に見えてるというのが私の意見です」

隼翼「そうか…こちらとしても君程のデュエリストが仲間になってくれるのなら拒む理由はない。歓迎するよ」

白柳「ありがとうございます」

隼翼「皆、ご苦労だったな。後始末は俺とプーがやっておくから今日はもう休んでくれ。何かあればこちらから連絡する」

黒咲「結局、大会の中で戦力は乱入して来たシンクロ次元の女だけか」

沢渡「おいおいおい、このネオニュー沢渡を忘れるとは何様だ、あぁ?」

隼翼「ああ、沢渡君は残ってくれ。色々手続きをしてもらう」

沢渡「は? 手続き?」

奈緒「…有宇君、後で少しいいですか?」

有宇「…? ああ」
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/22(木) 14:23:08.75 ID:O+NqM0oxO
深夜、無人の公園

有宇「恋愛ドラマじゃあるまいし、こんな時間に何の用だ? 僕に愛の告白でもするつもりか?」

奈緒「多少似たようなもんっすかね」

有宇「ほぅ…言ってみろ」

奈緒「…辛くはないんですか?」

有宇「何の話だ?」

奈緒「…ムカつく」

有宇「はぁ? なんだいきなり」

奈緒「いえ、逆に私が聞かれたならあなたと同じ答えを相手に返すだろうなぁと」

有宇「話が見えてこないな」

奈緒「不本意ですが、あなた私と似てるんですよ。私にとって兄以外に信頼できるのは隼翼さんだけでした。アカデミアに打ち勝つ為とはいえ、あなたや高城の事も最初は駒程度にしか考えてなかったんです」

有宇「おいおい、そりゃあ不本意なのは僕の方だぜ。そんな疑心暗鬼女と似てるなんて言われたら流石の僕もへこむってもんだ。でもまあ、安心はしたけどな」

有宇「最初はって事は、今はもう信じてくれてるんだろ?」

奈緒「そりゃあ、初対面でいきなり唇を奪われた挙句にあんな過去を聞かされちゃねぇ」

有宇「ならいい。僕はもう帰るぞ」

奈緒「さっきあなたは私を疑心暗鬼と言いましたが、それはお互い様っすよね?」

有宇「あん?」

奈緒「あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/23(金) 01:58:03.83 ID:qmbuhRKC0


有宇「…何を言ってるのかわからないなー(棒)」

奈緒「何よりの証拠がありますよ。それは、あなたの強さと精神力です」

奈緒「覚えていますか? 舞網チャンピオンシップであなたが隼翼さんと戦った時、彼はこう言ってました。”出会う人の全てが敵に見える環境の中に無理やり入れられ、理不尽な役目を放り出すことも出来ずに突き進んだ”と…」

奈緒「歩未ちゃんに嘘つきと言われて平気な顔をしてられるのも、信じられなかったからじゃないんですか? 彼女を」

有宇「違う…と言ったらお前はどうするんだ? 今度は信じさせてあげますなんて言いながら抱きしめてくれるのか?」

奈緒「ええ、その通りっす」

有宇「何を――っ!?」

奈緒「………」抱きしめる

有宇「マジかよ…」

奈緒「ちっ…見逃した」

有宇「何を?」

奈緒「初めてじゃないっすか。あなたの驚いた顔、見れなかったのが残念ですよ。まあ今回はそれ以上のものを得たので良しとしますか」

有宇「それ以上のものだ?」

奈緒「あなたの温もりと心臓の音っす」

有宇「とんだロマンチストだな。そんなキャラだとは思わなかったぜ」

奈緒「私は…」

有宇「?」

奈緒「親に売られ、故郷を壊され、残された唯一の肉親だった兄が廃人になり、今はその兄をも失いました」

奈緒「自分の人生が一番酷だと、無意識のうちに思っていたのかもしれません…ですが、それは間違いでした。むしろ都合よく助けてくれる人が居ただけ私はマシだったんです」

有宇「僕の方がよっぽど不幸だって言いたいのか? 僕にもセレナが居た、歩未も、兄である隼翼も、誰一人として失っちゃいなかっただろ。今となっては過去の話だが」

奈緒「そう…でもあなたは一番大切な物をなくしています。自分自身も気づかない間に」

有宇「そりゃあ興味深い、是非教えて欲しいね」

奈緒「心です。乙坂有宇という人物の」

有宇「はい?」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/23(金) 03:09:58.85 ID:qmbuhRKC0
有宇「何を言い出すかと思えば…僕が僕自身の心を失ったと?」

奈緒「そうですよ、まあ無理もないです。歩未ちゃん曰く”ズルいところもあったけど優しく頼れるお兄ちゃん”があんな事になってしまったんですから」

奈緒「だからこそあなたは、自分自身が壊れしまわないようにひたすら強くなる道を無意識に選んだ。デュエルも、身も、精神も」

奈緒「きっと、前のあなたは純粋な人だったんでしょうね」

奈緒「…隼翼さんがいなかったら、私がそうなっていたかもしれません。人を信じられなくなるのも無理はないです…私だってこの前まではそうだったんだから…」

有宇「何勝手に人の過去を自己解決してんだよ…一年前はともかく、少なくとも今の僕は自分の人生が不幸なんて思ってないぞ」

奈緒「それもあなたの心が無意識に被ってる仮面です」

有宇「そーですか…もう適当に解釈してくれや」

奈緒「ええ、勝手に解釈させてもらいます。いつ壊れるかわからない最強兵器なんて嫌ですからね。という訳で、まずは私の事を信用してもらう事から始めましょう」

有宇「っ…」

奈緒(無言の口づけ)

奈緒「ん…」離す

有宇「される側ってのは新鮮だな。考えてみれば、いつも僕がする側だったからな」

奈緒「今回はこれだけです。でも明日からはもっとハードにやっていくんで、覚悟して下さいね?」ニコッ

有宇「やれやれ…面倒なのを女にしちまったかな」

奈緒「お互い様です。私もこんな女たらしに惹かれたんすから」

有宇「今日は帰る、セレナを一人にしとくのも心配だしな」

奈緒「……ちょっと待て」

有宇「今度は何だよ」

奈緒「あんた、セレナさんと一緒に暮らしてんすか?」

有宇「しまった」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/23(金) 03:10:39.69 ID:qmbuhRKC0
自分で書いといてあれだが、ただのラブコメみたいになってるのは気のせいだろうか…
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/23(金) 08:21:33.91 ID:SElIiBhVO
乙乙
書きたいように書けばいいじゃない
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/23(金) 08:24:51.68 ID:jpqeCv8T0
気にすんなって(ユーゴ感)


好きな事を書けばいいのよ。
遊戯王らしさを書き抱ければ隼翼×熊耳でも書けばいいじゃんない?(適当。本当に適当だから本気にしないで)
それにしても子供向けなのにホモ臭がするアニメって……
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/23(金) 14:23:13.34 ID:cyX0DLG1O
就寝時

有宇「………」

『あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?』

『歩未ちゃんに嘘つきと言われて平気な顔をしてられるのも、信じられなかったからじゃないんですか? 彼女を』

有宇「はぁ…」

セレナ「ユウ、眠れないのか?」

有宇「悪い、起こしちまったか…」

セレナ「気にするな、私も寝つけなかった」

有宇「なあ、セレナ」

セレナ「なんだ?」

有宇「お前は僕を信じてるのか?」

セレナ「?」

有宇「僕を一番理解してるのはお前だ。ゲスでヘタレだった僕も、今の僕も、両方を知っているお前の意見を聞いておきたい」

セレナ「信じてるぞ」

有宇「即答か? なら…」

セレナ「お前が私を含め誰一人として信じてないのもわかっている。だが、私にとって初めての繋がりはお前だ。だから私は信じてる。それだけだ」

有宇「そっか…」

セレナ「ユウらしくないな、何か吹き込まれたのか?」

有宇「いいや、何でもねえ。寝るか、明日も早い」

セレナ「ああ、そうしよう」



奈緒「く、くっつき過ぎ! しかもあの女、有宇君に胸に顔を埋めてやがる! むっかーっ!」カメラで覗き見

黒咲「なんだと!? カメラを貸せ!」

奈緒「いや、あんたいつから居たんすか?」

黒咲「くうっ…!! 瑠璃ィィィ…!!」

奈緒「胃薬買ってきましょうか?」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/23(金) 16:00:11.80 ID:BKtiIwJlO
彼女は瑠璃ではない
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/24(土) 02:23:15.45 ID:qt+75T2M0
奈緒「く、くっつき過ぎ! しかもあの女、有宇君の胸に顔を埋めてやがる! むっかーっ!」に修正


翌朝

有宇「で、どうしてお前がここに居る?」

奈緒「おはようございます、という訳で、今日から私も一緒に住む事にしました」

セレナ「何がという訳だ、どういう訳だ!? まるで意味がわからんぞ!」

有宇「流石に今回はセレナに同感だな。わかるように説明しろ」

奈緒「言ったじゃないですか、あなたにはまず私を信じてもらう事から始めますって。それがこの第一歩です」

有宇「そうか…確かに同居すれば話す機会も増える。いい考えだな。納得」

奈緒「私が言うのもなんですが、理解早いっすね」

セレナ「ふざけるな! 私は認めないぞ! ここは私とユウだけの家だ!」

奈緒「なんならあなたは出て行ってくれても構いませんよ? 隼翼さんに頼めばもっといい部屋を提供してくれるでしょうし」

セレナ「貴様…私を挑発してるのか?」

奈緒「いえ? 私はただランサーズの信頼関係を深めるために有宇君と一緒に居たいだけです」

有宇「最後だけ本音出てんぞー」

セレナ「さっさと帰れ!」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/24(土) 03:03:47.14 ID:qt+75T2M0

モニタールーム

黒咲「…! 今なんと言った…?」

隼翼「アカデミアに乗り込む事の出来る次元転送装置の開発に成功したと言ったんだ。舞網チャンピオンシップを以て融合次元のアカデミアからこの世界を守るべく結成されたデュエル戦士、そのメンバーを発表する」

隼翼「乙坂有宇、友利奈緒、高城丈士朗 、黒羽美砂、黒咲隼、沢渡シンゴ、白柳弓、月影、セレナ、熊耳、そしてこの俺、乙坂隼翼の11人でランサーズは完成した」

高城「ようやく出来上がったんですね…」

奈緒「ランサーズ…」

沢渡「まあこの俺が居るんだ。あとは数合わせでも構いはしない」

白柳「全員を集めたって事は、すぐに出発できるんですか?」

熊耳「いいや、開発に成功しただけだ。完成にはもう少しかかる」

美砂「あ? ならなんで呼び出した?」

隼翼「これからの戦いは、一人の力で勝てる程甘くはない。先日のバトルロイヤルの様に連携が勝敗を決する事も多くなってくるだろう」

隼翼「だから今日、ランサーズの絆を確かめるべく親睦会を開く事にした」

有宇「親睦会だ?」

隼翼「この全員でペアデュエルをやってもらう」
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/24(土) 03:33:11.23 ID:JvlDsbQl0
有宇&弓
奈緒&沢渡(有宇が弓と組んだの仕方がなく。沢渡にフラグ建ててそうだし)
黒咲&セレナ(こちらも有宇が弓と組んでしまったので)
高城&美砂
隼翼&熊耳


……というのが浮かんだ。月影は空気読んで欠席しそう
沢渡さんは相変わらず帝なのか?(妖仙獣がそっちを見ている)
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/24(土) 14:20:26.02 ID:ozTV1X5mO

白柳「ペアデュエル…ですか?」

美砂「タッグデュエル大会でも開くってか? それだと1ペア余計になる上に一人余っちまうぜ?」

隼翼「舞網チャンピオンシップのようにトーナメント方式でやる訳じゃないさ。二対二のデュエルを行い、勝ったペアに1ポイント、それが高い上位2ペアで決勝戦を行う」

月影「それに、拙者はエントリーされてはいない」

奈緒「なるほど…では有宇君、私と組みましょう」

セレナ「何を言う、ユウは私と組むんだ」

美砂「久しぶりにコーチしてくれたっていいんだぜ?」

熊耳「まあ待て、組み合わせはこちらで全て決めてある」

隼翼「有宇と黒咲、奈緒ちゃんと沢渡君、セレナと白柳さん、高城君と黒羽さん、俺とプーだ」

黒咲「ふざけるな!」
美砂「ふざけんな!」
奈緒「ふざけんな!」
セレナ「ふざけるな!」

熊耳「見事にハモったな」

黒咲「何故俺が瑠璃ではなく乙坂有宇などと組まねばならん! こいつは俺の宿敵! 水と油! 光と闇! マリオとクッパ! ゴジラとキングギドラだ!」

有宇「いや最後の二つはいらんだろ。それにセレナは瑠璃ではない」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/24(土) 15:42:34.81 ID:5eqW78AVO
なんか痛々しい末尾0がすっごい目につく
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/24(土) 16:03:38.59 ID:JvlDsbQl0
沢渡ってギャグキャラだから高城の代わりとしても勤まりそうな気がする。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/24(土) 16:09:02.63 ID:eJJf2zVQo
地力なら有宇黒咲が一番高そう
なお融合禁止エリア
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 03:09:05.18 ID:lWBknLme0
奈緒「ならセレナさんはあげますのでどいてください。私が有宇君と組みます」

セレナ「勝手に決めるな! 私の隣を任せられるのはユウしかいないのだぞ」

美砂「てめぇら悩みが贅沢過ぎんぞ! 私なんてこんな役にも立たねえボロくずと一緒にデュエルしなきゃならねぇんだ」

高城「役にも立たねえボロくず…」グサグサ

沢渡「心配するなよお嬢ちゃん、俺とペアな時点で優勝は決まったようなもんだぜ?」

奈緒「お情けでランサーズに選ばれたあなたには何も期待していません、さっさと棄権して下さい。そうすれば私が有宇君とペアになれる可能性が高まります」

沢渡「厳しぃぃーっ!!」

白柳「これがランサーズ…ですか?」

熊耳「…失望したか?」

白柳「いえ、思ったよりも楽しそうな人達だな、と…」

隼翼「そんなつもりで結成した訳ではなかったんだが」

熊耳「ハートランドの人間以外は、ただ単にこのスタンダードから見込みのあるデュエリストを選抜しただけだ」

隼翼「しかし、こんな日々を守る為に俺達は戦ってきた。そうだ、こんな当たり前な日常を」

有宇「実はセレナが瑠璃だったんだ」

黒咲「瑠璃っ!」

有宇「嘘だ」

黒咲「貴様ぁぁぁーーっ!!」

隼翼「とばかりも言ってられないな…」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 03:10:17.56 ID:lWBknLme0
黒咲「バトルだ! RR−ライズ・ファルコン! 全てを引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」

高城「うわあああぁぁぁっ!」
美砂「うわあああぁぁぁっ!」

高城LP0

美砂LP0

美砂「てめぇしっかりしろよ! 私が攻めならてめぇは守りだろうが!」

高城「ぐ、ぐるしぃ…!」

沢渡「見せてやろう、ネオ沢渡の新たな進化…ネオニュー沢渡の力を!」

沢渡「ペンデュラム召喚!」

沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」

攻撃力3000

奈緒「な!?」

セレナ「ペンデュラム召喚だと!?」

白柳「これが、スタンダードの新たな召喚方…」


月影「ただいまの結果、有宇&黒咲ペアがトップを走ってるでござる」


隼翼「やれ、クリフォート・ディスク!」

熊耳「レインボー・ドラゴン! ダイレクトアタック!」

セレナ「罠発動!」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 03:14:05.25 ID:lWBknLme0

三時間後

沢渡「はぁ…はぁ…流石に疲れたぜぇ」

奈緒「お情けとはいえ、まさかあなたがペンデュラム召喚を会得しているとは意外でしたよ」

沢渡「ふ…今頃俺様の魅力に気が付いたか?」

奈緒「それでも有宇君や隼翼さんには全然敵いませんけどね」

沢渡「上げて落としてきたーっ!?」

セレナ「シンクロ次元、侮れぬな」

白柳「アカデミアのデュエリストの中にも、あなたのような誇り高いデュエリストが居たんですね。少し安心しました」

セレナ「当然だ、私は戦士だからな」

美砂「ちっ…結局私達はビリだぜ」

高城「すみません、私が足を引っ張ったせいで」

美砂「全くだ。ま、最後の試合だけは悪くなかったぜ」

高城「え?」

美砂「てめぇもアカデミアと戦うつもりなら少しずつでもいいから強くなっとけ。今日のデュエルはそのきっかけになるだろ」

高城「あ、ありがとうございます…」

隼翼「少しは打ち解けてきたかな?」

熊耳「これから敵の本拠地に乗り込むんだ、実力はもちろんその上でのチームワークは必ず必要になるからな」

隼翼「これなら上手くやれそうだな。あそこ以外は…」

黒咲「貴様、何故邪魔をした?! 手を出すなと言ったはずだ!」

有宇「なら僕の力なしで倒せてたってのか? 手札もフィールドもなかった分際で」

黒咲「俺はどれだけ追い詰められようとも生き延びる。貴様の手助けなどいらん!」

有宇「わかったわかった。なら決勝戦はお前一人で頑張ってくれや」

黒咲「無論だ。お前は見学でもしていろ」

熊耳「本当、水と油だな、あいつら」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/25(日) 09:57:39.98 ID:hsjQMkHW0
アカデミア編では過去キャラだして敵を補うかな?
融合を使って力があるのは…十代、翔、万丈目、クロノス先生、カイザー、エド、ジム……
うーん…地味だな。一部が
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 17:16:53.62 ID:4jntUAX/O

月影「それでは、決勝戦に進むペアを発表するでござる」

月影「有宇&黒咲VS友利&沢渡ペア!」

沢渡「やっほーい! どうだー!」

セレナ「ちっ…」

白柳「…? 隼翼さんと熊耳さんの方がポイントが上なのでは?」

月影「沢渡殿はペンデュラム召喚か使えるようになった記念でボーナス一万点という事らしい」

高城「んなアホなっ!」

奈緒「有宇君と決勝…」

隼翼「奈緒ちゃん、少しいいか?」

奈緒「なんですか?」

隼翼(ヒソヒソ…)

奈緒(なるほど…了解しました)

月影「ではこれより決勝戦を行う、対戦者は前へ」

沢渡「見てろよ、てめぇらをぶっ倒して、このネオニュー沢渡が策略、判断力、精神力、容姿、全てを持ってる事を思い知らせてやる!」

黒咲「口だけは達者だな…乙坂有宇、さっきも言ったが貴様は手を出すな。こいつらは俺一人でやる」

有宇「ま、出来るならな」

奈緒「お前ら本当に仲悪いな。私個人としては全然問題ないんですけど、一人だけで十分だと舐められるのはいい気分じゃないっすね」

「「「「デュエル」」」」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 18:00:50.76 ID:4jntUAX/O

有宇LP4000

黒咲LP4000

奈緒LP4000

沢渡LP4000

沢渡「先行はもらうぜ。俺はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

沢渡・伏せカード:一枚

美砂「あいつ、でかい口叩いといてカードを伏せただけかよ」

白柳「タッグデュエルでは、全てのプレイヤーが最初のターンの攻撃が出来ません。相手の出方を見ている可能性もありますね」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−トリビュート・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力1800

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、デッキからRR1枚を墓地へ送る!」

黒咲「そして、墓地に送られた《RR−ミミクリー・レイニアス》を除外し、デッキからRRカードを手札に加える」

黒咲「俺が選んだのは、《RR−ファジー・レイニアス》」

黒咲「俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚

奈緒「私のターン!」

奈緒「私は手札から、《セイクリッド・シェアト》を特殊召喚!」

攻撃力100

奈緒「このカードは、相手の場だけにモンスターがいる場合、手札から特殊召喚できる」

奈緒「そしてシェアトをリリースして、《セイクリッド・スピカ》をアドバンス召喚!」

攻撃力2100

奈緒「このカードが召喚に成功した時、手札からレベル5のセイクリッドモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる」

奈緒「私は《セイクリッド・エスカ》を特殊召喚!」

守備力1400

奈緒「このカードも、召喚・特殊召喚に成功した時、デッキからセイクリッドモンスター1体を手札に加えます」

奈緒「私が加えるのは、《セイクリッド・カウスト》」

セレナ「レベル5のモンスターが二体…」

奈緒「私はレベル5のセイクリッド・スピカ、モスカでオーバーレイ!」

奈緒「星々の光、今大地を震わせ降臨せよ!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「現れろ、ランク5! 《セイクリッド・プレアデス》!!」

攻撃力2500
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/25(日) 18:24:03.75 ID:hsjQMkHW0
前泊のカード!(違います)
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 19:55:13.18 ID:4jntUAX/O
有宇「いつものか…」

奈緒「私はカードを一枚伏せ、ターン終了っす」

奈緒・伏せカード:一枚

有宇「僕のターン!」

有宇「僕はモンスターを裏守備表示でセット」

有宇「さらにカードを二枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:二枚

熊耳「これで一周…全員にターンが回ってきたな」

沢渡「こっから本番だ! 俺のターン!」

沢渡「俺は《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」

攻撃力1600

沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」

沢渡「さらに《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」

攻撃力1800

沢渡「こいつも同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」

沢渡「こいこいこーい! 《妖仙獣 鎌参太刀》!」

攻撃力1500

沢渡「カマイタチの効果発動!」

沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」

高城「乙坂さんと黒咲さんの場に表側表示のカードは一枚…!」

沢渡「よって、トリビュート・レイニアスは手札に戻してもらうぜ」

黒咲「ふん…」

熊耳「黒咲の場にモンスターはいない」

隼翼「三体のダイレクトアタックが決まれば、一気にライフは0」

沢渡「バトルだ! 俺はカマミタチで、ダイレクトアタック!」

黒咲「罠発動! 《砂塵のバリアーダスト・フォース−》!」

黒咲「相手モンスターの攻撃宣言時、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て裏側守備表示にする!」

沢渡「無駄だぜ。カウンター罠、《妖仙獣の秘技》!」

沢渡「自分フィールドに妖仙獣が存在し、 モンスターゾーンに妖仙獣以外のモンスターが存在しない時、モンスター効果・魔法・罠カードを無効にして破壊する!」

美砂「黒咲の罠が…!」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 19:57:12.22 ID:4jntUAX/O
有宇「あらら…助けてやろうか?」

黒咲「いらぬ世話だ! カウンター罠、 《ギャクタン》発動!」

黒咲「相手の罠が発動した時、発動と効果を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す!」

沢渡「ちっ…」

奈緒「残念ですけど…カウンター罠、 《ギャクタン》を発動!」

黒咲「何!?」

セレナ「黒咲と同じ罠!」

奈緒「私はこれであなたのギャクタンを無効にします。よって妖仙獣の秘技の効果は発動し、ダスト・フォースの効果は発動しません」

黒咲「馬鹿な…!」

沢渡「ふ…礼を言うぜお嬢さん。カマミタチ! 攻撃再開だ!」

黒咲「ぐううぅぅぅっ!」

黒咲LP2500

沢渡「続け、カマニタチ! ダイレクトアタックだ!」

黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」

黒咲LP700

沢渡「この瞬間、カマミタチの効果発動!」

沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」

沢渡「俺は、《妖仙獣 右鎌神柱》を手札に」

沢渡「さあ、終わりだ! カマイタチで、ダイレクトアタック!」

黒咲「くっ…!」

沢渡「まずは一人!」

有宇「速攻魔法、《エネミーコントローラー》!」

黒咲「っ!?」

有宇「この効果により、カマイタチの表示形式を変更する!」

守備力500

熊耳「有宇が、黒咲を助けた…?」

沢渡「ちっ…これじゃあ。俺はターンエンドだ」

沢渡「同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/25(日) 20:13:44.62 ID:4jntUAX/O

黒咲「俺は《RR−トリビュート・レイニアス》を召喚!」
奈緒「私はレベル5のセイクリッド・スピカ、エスカでオーバーレイ!」に修正
他にも色々ありそうだが、間違えすぎだろ、俺ww
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 01:44:58.02 ID:CnP8SJr30
黒咲「乙坂有宇…! 貴様、余計な事をっ」

有宇「別に助けたくて助けた訳じゃない、タッグデュエルでは倒せる奴から潰すのがセオリーだ。それから一人を確実に潰すのが勝利への近道だからな。僕はあいつらの計算を妨害しただけだ、勘違いするな」

黒咲「っ…」

美砂「いやいや、お前もツンデレかよ」

黒咲「ふん…とりあえず、礼は言っておく。俺のターン!」

黒咲「俺はトリビュート・レイニアスを召喚!」

攻撃力1800

黒咲「その効果により、デッキの《RR−レディネス》を墓地に送る」

黒咲「さらに、《RR−ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力500

黒咲「このカードは、自分フィールドにRRモンスターが存在する時、特殊召喚できる。ただしこのターン、俺はRRしか召喚できず、この特殊召喚は1ターンに1度しか行えない!」

沢渡「レベル4が二体…おい」

奈緒「わかってますよ。プレアデスの効果発動!」

奈緒「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、ファジー・レイニアスを手札に戻します」

黒咲「くっ…」

白柳「ファジー・レイニアスの特殊召喚は1ターンに1度、いい選択です」

黒咲「バトル! 俺はトリビュート・レイニアスで、沢渡シンゴにダイレクトアタック!」

沢渡「ぐうっ!」

沢渡LP2200

黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 02:55:59.62 ID:CnP8SJr30
奈緒「私のターン!」

奈緒「バトル。私はプレアデスで、トリビュート・レイニアスを攻撃!」

黒咲「俺は《RR−レディネス》の効果を発動!」

黒咲「このカードを除外し、このターンに受けるバトルダメージを0にする!」

奈緒「まあ、そうでしょうね」

奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

奈緒・伏せカード:一枚

高城「まさか、乙坂さんと黒咲さんがここまで苦戦するなんて…」

セレナ「苦戦だと?」

隼翼「そう見えるかい?」

高城「え? だって…」

熊耳「確かに苦戦しているという意味は間違っちゃいない。だがそれは黒咲のみに限定した話だ、有宇じゃない。もっともそれは、隼翼が友利奈緒に吹き込んだんだがな」

美砂「どういう意味だ?」

隼翼「二人の結束を強める為さ。まあ、あいつは最初から気付いてるかもしれないが」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ドライ》を反転召喚!」

攻撃力1800

有宇「さらに魔法カード、《エヴォリューション・バースト》を発動!」

有宇「自分フィールドにサイバー・ドラゴンが存在する時、相手フィールドのカード1枚を破壊する!」

奈緒「な…」

有宇「僕は、プレアデスを選択!」

奈緒「仕方ないっすね…罠発動! 《皇の波動》!」

奈緒「自分フィールドのオーバーレイ・ユニットをひとつ取り除き、 このターンの間、プレアデスはカード効果では破壊されない!」

有宇「エヴォリューション・バーストを使用したターン、サイバー・ドラゴンは攻撃はできない」

有宇「僕は再びモンスターを裏守備表示でセット」

有宇「カードを一枚伏せ、ターンエンド」

有宇・伏せカード:二枚

隼翼「有宇の奴…」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 03:02:18.39 ID:CnP8SJr30

沢渡「俺のターン!」

沢渡「来た来た来たーっ!」

沢渡「俺はスケール3の《妖仙獣 左鎌神柱》とスケール5の《妖仙獣 右鎌神柱》でペンデュラムスケールをセッティング!」

セレナ「ペンデュラムスケール…!」

美砂「ついに来やがったぜ!」

沢渡「ウレンシンチュウのペンデュラム効果!」

沢渡「もう片方のペンデュラムゾーンに妖仙獣が存在する時、このカードのスケールはターン終了時まで11になる!」

黒咲「11だと!?」

沢渡「ペンデュラム召喚!」

沢渡「今一度現れろ、《妖仙獣 鎌壱太刀》! 《妖仙獣 鎌弐太刀》! 《妖仙獣 鎌参太刀》!」

妖仙獣 鎌壱太刀(攻撃力1600)

妖仙獣 鎌弐太刀(攻撃力1800)

妖仙獣 鎌参太刀(攻撃力1500)

沢渡「さらに、本日の主役! 烈風纏いしあやかしの長よ。荒ぶるその衣を解き放ち、大河を巻き上げ大地をえぐれ!」

沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」

攻撃力3000

沢渡「ダイバカゼの効果発動!」

沢渡「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを二枚まで持ち主の手札に戻す!」

有宇「僕はダイバカゼを対象に、永続罠発動! 《デモンズ・チューン》!」

有宇「フィールド上の効果モンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」

沢渡「ちっ…せっかくの主役を! カマイタチの効果により、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!

沢渡「俺は、サイバー・ドラゴン・ドライを手札に!」

セレナ「デモンズ・チューンではなく、サイバー・ドラゴン・ドライを?」

隼翼「ダイバカゼは召喚・特殊召喚されたターン、自身の効果で手札に戻ってしまう。沢渡君はそれを避ける為にあえてデモンズ・チューンを選択したんだ」

沢渡「まずは死に損ないの不審者からだ!」

沢渡「いけ、カマイタチ! ダイレクトアタック!」

沢渡「今度こそ終わりだぁぁぁ!」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 14:19:47.88 ID:a7znQnPHO
有宇「永続罠、《強制終了》を発動!」

黒咲「何…!?」

有宇「自分フィールドに存在するこいつ以外のカードをコストに、このターンのバトルフェイズを終了する!」

有宇「僕は、デモンズ・チューンを墓地に送る!」

沢渡「自分の罠をっ?」

有宇「デモンズ・チューンが消えた事で、エンドフェイズにダイバカゼの効果が発動。手札に戻してもらおうか」

沢渡「ちっ…このくたばりぞこないが!」

黒咲「貴様、何故だ!」

有宇「このデュエルはお前に預ける」

黒咲「!?」

有宇「自分一人でやるんだろう? これだけのサポートをしてやったんだ。最後はしっかり決めてもらうぜ」

黒咲「………」

隼翼「有宇…」

熊耳「素直じゃないのはお互い様ってか」

黒咲「俺の…ターン!」

黒咲「俺は《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1300

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功した事で、手札からもう一体のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1300

黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR−ファジー・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力500

セレナ「レベル4が三体!」

黒咲「…有宇」

有宇「あん?」

黒咲「勝つぞ」

有宇「当たり前だ。さっさとやれ」

黒咲「ふん…俺はレベル4のバニシング・レイニアス二体とファジー・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「現れろ!ランク4! 《RR−ライズ・ファルコン》!」

攻撃力100
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/26(月) 17:18:50.89 ID:uV24K5FQO

>>1に質問だけど、アークファイブのヒロイン(柚子、セレナ、リン、瑠璃)だったら誰が好み?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/26(月) 19:28:02.83 ID:gHsebCxQ0
沢渡さんはフラグ建たないけど奈緒の取り巻きになって終わりそうなイメージ
てか、沢渡×奈緒で土曜日の朝の漫才しても面白そうな気がする。ボケの沢渡で厳しいツツッコミの奈緒とか
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/26(月) 22:40:34.52 ID:NZ2OgDcqO
返事遅れてごめん
全員嫌いじゃないけど一人選ぶならやっぱりセレナかな?
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 01:29:39.01 ID:GAQXtc7f0
沢渡「攻撃力100だ? そんなモンスターで何ができる!」

黒咲「有宇、貴様のモンスターもらうぞ!」

有宇「勝手にしろ」

黒咲「罠発動! 《ナイトメア・デーモンズ》!」

黒咲「自分フィールドのモンスター1体をリリースし、相手フィールドにナイトメア・デーモン・トークン三体を攻撃表示で特殊召喚する! さらに、ナイトメア・デーモン・トークンが破壊された時、コントローラーは1体につき800ポイントのダメージを受ける!」

黒咲「俺は有宇の場にある裏守備モンスターをリリースし、友利奈緒のフィールドに三体のナイトメア・デーモン・トークンを特殊召喚!」

ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)

ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)

ナイトメア・デーモン・トークン(攻撃力2000)

黒咲「そして手札から、装備魔法、《巨大化》をセリクリッド・プレアデスに装備!」

高城「な!?」

美砂「装備魔法を相手モンスターに!?」

黒咲「自分のライフが相手より下の場合、装備モンスターの攻撃力を二倍にする!」

セリクリッド・プレアデス(攻撃力5000)

白柳「自分から相手モンスターを強化した!?」

黒咲「そして、ライズ・ファルコンは特殊召喚された相手モンスター全てに攻撃できる」

奈緒「…! これじゃあ…」

沢渡「何を焦っている? 所詮は攻撃力100のモンスター、下級モンスターの敵でもない」

黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」

沢渡「なんだと!?」

RR−ライズ・ファルコン(攻撃力5100)

セレナ「攻撃力5100!」

黒咲「バトルだ! RR−ライズ・ファルコン! 全ての敵を引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」

奈緒「あああぁぁぁっ!」
沢渡「ぬわああぁぁぁっ!」

奈緒LP0

沢渡LP0
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 03:59:48.46 ID:GAQXtc7f0
月影「以上、有宇&黒咲コンビの優勝でござる」

沢渡「馬鹿な…この俺が…ペンデュラムを極めたこのネオニュー沢渡が敗れるだと!」

奈緒「ランサーズの双璧とも言える二人を相手に勝てるとは思いませんでしたが、負けたら負けたでなんだかんだへこみますね」

隼翼「見事だ黒咲、有宇もナイスなサポートだった。負けた奈緒ちゃん達もこの二人を相手によく追い詰めたな」

黒咲「俺はアカデミアを殲滅するまで誰にも負けん。例えこんなチンケなイベントであってもだ」

有宇「よく言うぜ、集中攻撃されてたとはいえ格下相手にあそこまで苦戦してたくせに」

黒咲「…貴様、それは俺に対する挑戦か?」

有宇「さーな。ま、優勝者が二人ってのは気に入らない話だが」

黒咲「奇遇だな、俺もそう思っていたところだ。勝ち残った者が二人、その実力を確かめ合わない理由などなかろう」

有宇「ほぅ…面白え。事実上の決勝戦という訳か」

熊耳「お前らなぁ…」

隼翼「まあ、いいライバルだよ…お前達は…」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 04:06:24.70 ID:GAQXtc7f0

翌日、生徒会室。

有宇「よう、待たせたな」

奈緒「どうも、急に呼び出してすみませんね」

有宇「相変わらずの気持ちのこもってない謝罪をありがとう。高城達はまだか?」

奈緒「今日はあなただけに用があるんです」

有宇「あ? ならわざわざ生徒会室に呼び出す必要はないだろう。押しかけとはいえ今は一緒に暮らしてんだ」

奈緒「彼女に知られると面倒ですしね、ほいこれ」スッ

有宇「なんだこれ? 遊園地のチケット?」

奈緒「はい。明日の日曜日…隼翼さんからの依頼でしてね、どうもそこにはアカデミアのデュエリストのアジトがあるという情報を得たそうです」

有宇「遊園地に、アカデミアのアジトが?」

奈緒「まあ、あくまでも可能性です。正直正解の確率は半分にも満たないようですが、アカデミアと言われた以上は無視できないでしょう」

有宇「話はわかった。で、僕だけを呼び出したのは何のために?」

奈緒「見りゃあわかるっしょ。チケットは二枚しかないんすよ。つまり、行くのは私とあなたの二人だけって事」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 04:11:05.78 ID:GAQXtc7f0
有宇「なんで僕が行かねばならん。黒咲でも連れてけばいいだろ。アカデミアならあいつが一番食いつきそうだしな」

奈緒「それ本気で言ってんですか? あいつにそんな情報流したら遊園地に居る全員に”お前がアカデミアか!?”なんて問い詰めるに決まってますよ」

有宇「いくらなんでもそれは――」

奈緒「それは?」

有宇「あるかもなぁ」

奈緒「でしょう? 黒羽さんじゃ調査どころじゃないですし、高城とじゃ一人でやった方がまだマシです。という訳で、冷静さと非情さ、観察力、非情に長けた乙坂有宇君ならと思った結果です」

有宇「非情を二回言ったあたり、どれだけそう思われてるかがよくわかるよな」

奈緒「で、どうですか? 一緒に行ってくれんすか?」

有宇「まあいいだろう、丁度明日は予定もないしな」

奈緒(よし!)

有宇「なんだそのガッツポーズは」

奈緒「な、なんでもないっす…。くれぐれも他の連中には言わないで下さいよ、特にセレナさんに知られたら面倒ですから」

有宇「黒咲やセレナはともかく、高城にも言わない方がいいのか? 可能性が薄いとはいえ、その遊園地は敵のアジトかもしれないんだろ?」

奈緒「言・わ・な・い・で・く・だ・さ・い・ね?」ニコッ

有宇「わかったわかった…」

奈緒「では明日、目覚ましは私がかけておきますね」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 14:15:43.69 ID:YEy49a4xO
日曜日

柚咲「わぁっ、本物の遊園地ですぅ」

高城「ここ最近はメンバー集めで遊ぶ事すらままならない状況でしたからね、たまには息抜きもいいでしょう」

セレナ「ここがゆうえんちか? あんな乗り物に乗りながらデュエルでもやるのか?」

黒咲「…なんで俺まで」

奈緒「…待ってください」

高城「友利さん? どうしました?」

奈緒「どうしましたじゃねぇ! なんであんたらまでここに来てんだ!?」

高城「あれ? 隼翼さんから聞いてませんでしたか? この遊園地にアカデミアのアジトがあるかもしれないから調査して欲しいと」

黒咲「っ!」カンコーン!

奈緒「言わないで下さいって言ったよな?」ギロッ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/27(火) 14:20:08.45 ID:YEy49a4xO
有宇「失礼な、僕からは何にも言ってないぞ。不満があるなら無能な兄貴に言え」

高城「昨日の夜に隼翼さんから連絡が入りまして、せっかくだから生徒会メンバー全員で行って来いと。チケットは友利さんに渡してあるとのことなんですが」

有宇「あん? おかしいな、そのチケット二枚しかないんじゃなかったのか?」

奈緒「あれれ〜? よく見たらこれ一枚で三人まで入場可能みたいっすね。私ともあろう者が勘違いしてましたよー。はっはっはっ…はぁ…」

柚咲「なんだか落ち込んでませんか?」

奈緒「気のせいですよ。では入りましょうか」

黒咲「貴様がアカデミアか!? 瑠璃の居場所を吐け!」

「ひぃ! なんだよ!」

黒咲「それとも貴様か!? 答えろ!」

「おい、あそこに謎の不審者が居るぞ!」

「すぐに警察に連絡を!」

「んなもん待ってられるか! 囲め!」

「奴を腹パンで拘束せよ!」

有宇「やっぱり、あいつだけは連れて来るべきじゃなかったかもな…」

273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/27(火) 18:48:56.88 ID:M1mp1W0J0
アカデミアで融合モンスターがいるレッドアイズ使い……吹雪さんは出せそう
友利の恋愛の師匠でもいいし、妹持ちだから黒咲さんと戦わせてもいい……面白そう
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 03:21:30.28 ID:2/KM0ql/0
高城「おおっ、あれはコーヒーカップというものでしょうか?」

有宇「二人一組になって回すやつか…懐かしいな」

黒咲「ふん…何が面白いのか俺には理解できん」

柚咲「いいですね! 誰方か一緒に乗りませんか?」

高城「はいはいはーい! ゆさりんと一緒なら是非私が!」

柚咲「友利さん、大丈夫ですか?」

奈緒「どうぞご勝手に。というより有宇君以外は私に許可取らずに持って行っていいっすよ」

有宇「僕はお前の奴隷かよ」

セレナ「勘違いするな、有宇を連れて行くのに許可が要るのは友利じゃない、この私だ」

奈緒「あなたこそ勘違いしないで下さい、私達は遊びに来てる訳じゃないんです」

セレナ「そんな事はわかっているっ、私が聞きたいのはユウと行動するのに何故お前の許可を取る必要があるんだという事だ!」

奈緒「私これでも生徒会長っすよ? 何より、この仕事は有宇君と私が最適だったので他はただのオマケですし。というか、今日のあなたはオマケの中のオマケなんですから少しは自重したらどうですか?」

セレナ「貴様…ここまで私を挑発して来た奴は初めてだぞ」

奈緒「あぁ? やるんなら今からでもやってやろうか?」

高城「彼女達も乙坂さんと黒咲さん並に水と油ですね…それでは我々は行きましょう!」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 15:09:51.54 ID:2/KM0ql/0


奈緒「ではお化け屋敷にでも行きましょう」

黒咲「は?」

セレナ「お化け屋敷…?」

有宇「お前、たった今セレナに遊びに来た訳じゃないとか言ってなかったか?」

奈緒「もちろん遊び目的じゃありませんよ。こんな人混みの激しい所ですし、アジトを作るならお化け屋敷のような場所の可能性があると思ったからです」

黒咲「どうだかな…行きたいなら貴様らだけで行って来い。俺は待っている」

奈緒「なんですか、いい歳してお化け屋敷が怖いなんて言わないですよね〜?」

黒咲「ふざけるなっ、俺はレジスタンスだ! 作り物のお化けなど怖がる訳がないだろう!」

奈緒「いえいえ、構いませんよ。怖いなら無理に一緒に入る必要もないですし」

黒咲「くっ…面白い! 一緒に入ってやる!」

有宇「単純すぎだろ、お前…」

セレナ「お化け屋敷…ゴーストリックか?」
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 15:25:05.31 ID:2/KM0ql/0

お化け屋敷

有宇「…真っ暗だな」

奈緒「自分で歩くタイプみたいですし、はぐれないようにしないといけませんね」

セレナ「こ、こんなのへっちゃらだ! 今こそアカデミアのカリスマ性を見せてやる!」

黒咲「おい馬鹿! 勝手に行くな! 迷子になるぞ!」

奈緒「迷子って…」

お化け「ここから出て行け〜〜」

奈緒「うぉっ」

セレナ「な、なんだこいつは?!」

ギュッ

『お、お兄ちゃん…怖いよぅ…』

有宇「っ!」

有宇(歩未…?)

奈緒「どうしたんすか? 難しい顔して…怖がってる様子でもなさそうですが」

有宇「いや、なんでもない。おいセレナ、いつまで掴んでる。いい加減に離せ、アカデミアの名が泣くぞ?」

セレナ「…? 私ではないぞ?」

有宇「あ?」

黒咲「ふ…ふん…まあまあだな…」

有宇「お前かよっ!」
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/28(水) 15:53:14.03 ID:2/KM0ql/0

有宇「おい奈緒」

奈緒「了解♪」

黒咲「勘違いするな有宇、俺は怖くて貴様の手を掴んだんじゃない!」

奈緒「あれれ〜? 写真じゃどう見ても震えてるようにしか見えませんけどね〜?」

黒咲「な!? 貴様いつの間にっ」

有宇「いいからさっさと離せ!」


お化け「帰れ〜帰れ〜」

お化け「バァ!」

有宇「なんつーか、子供でも怖いと思えるのか知りたいくらいに作り物感ビンビンだな」

奈緒「まあ、お化け屋敷というのは視覚が暗い+ビックリ系ですからね。それにしたってもう少しなんとかならなかったのかとは思いますが」

セレナ「そ、その通りだ…ぜ、全然怖くなどないぞ」ガクガク

黒咲「く、くだらん!」ガクガク

奈緒「あーもう…わかりましたよ。出ましょうか」

有宇「…だな」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 01:08:01.96 ID:GaU9afF10
ゴースト骨塚やバクラと戦ったらまともに判断できそうにないな、黒咲とセレナ
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 01:12:02.65 ID:WYqyVLuKO
奈緒「缶コーヒー、ブラックですけど飲めますか?」

有宇「ああ、サンキュ。黒咲とセレナは?」

奈緒「茶店でやけ食いしてますよ。よっぽど怖かったんでしょうね」

有宇「やれやれ」

奈緒「それでどうっすか?」

有宇「見ての通りだ。遊園地全体を一周してみたが、今のところ全く怪しい気配もなし」

奈緒「やっぱりか…まあこの広さですし、あるかどうかもわからないアジトを見つける方が至難の業なんですがね」

有宇「無駄な事はないさ。この辺りは遊園地の中心だ、それに適当にぶらついてりゃあ奴らの方から出てくるかもな」

奈緒「あんま笑えない話っすね、アカデミアは特にあなたとセレナさんを狙ってるんですから少しは警戒して下さい」

有宇「ま、強者の余裕ってやつだな」

奈緒「へーへー、どうせ私はあなたより弱いですよーだ」

有宇「そう拗ねるな」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 01:13:33.59 ID:WYqyVLuKO
美砂「すっげぇ楽しいじゃねぇか! おい、次はあっちのジェットコースター行こうぜ!」

高城「ま、まだ行くんですか!? 少し休ませて下さいよ〜!」


奈緒「あっちは随分と楽しそうっすね」

有宇「遊びに行きたきゃ構わんぞ」

奈緒「余計な気遣いは無用です。セレナさんにも言いましたが、遊びに来た訳じゃないんで」

有宇「そうか」立ち上がる

奈緒「どこに行くんですか?」

有宇「上から見る。お前はここに居てもいいぞ」

奈緒「上から? っておい、勝手に行くな!」


ユーリ「僕の言った通り、ユウとセレナはここに来ているようだね」

「はい…」

ユーリ「君はもう下がっていいよ。二人を連れ帰るのは僕の仕事だ」

「では、これでシティは…」

ユーリ「ああ、シンクロ次元は攻めない。それはプロフェッサーが評議会と交わした約束だからね」

「ありがとう…ございます…」

ユーリ「ただ、もう少しだけスパイ活動はしてもらうよ」

ユーリ「紫雲院素良の言っていたエクシーズの残党を次に僕が来る時までに監視しておく事。わかったね? 白柳弓さん」

白柳「はい…」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/29(木) 01:28:49.65 ID:4rk8kyiFO
これで我々の世界は安泰
ですな?議長
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 02:10:06.54 ID:img5WNz90

奈緒「なんすかこれは?」

有宇「見てわかんねえのか? 観覧車」

奈緒「上から見るってそう言う事だったんすね…まあ、何の手がかりもなしに探し回るよりはいいかもしれませんが」

有宇「ああ」

奈緒「………」

『お兄ちゃん!お兄ちゃん』

『今日のご飯は歩未特製の秘伝オムライスでござる!」

『そうです…あゆ自身で考えて、選んだのです。プロフェッサーさんは、きっかけに過ぎなかっただけです』

『じゃあ、二人のお兄ちゃんに一言だけいいですか?』

『嘘つき』

有宇「ふ…」

奈緒「歩未ちゃんの事を思い出してたんですか?」

有宇「まぁな」

奈緒「ゲスで極悪非道な乙坂有宇も、重荷を感じてるんですね、自分の手で妹をカードにしてしまった事」

有宇「否定はしない。僕は僕自ら歩未をエクシーズ次元の人々と同じ…カードという名の墓地に封じ込めた。しかも、ずっと言いたかった言葉が嘘つきだぜ? 気にすんなという方が無理だ」

奈緒「それでもあなたはすごいですよ。私が逆の立場で兄とデュエルをしただけならまだしも、遺言が嘘つきだなんて…立ち直れない程に」

有宇「お前は僕を褒めたいのか? 貶したいのか?」

奈緒「両方です。ついでに弱点を見つけてからかってやりたいとも思ってます」

有宇「ふーん。ま、お前の場合はちゃんと向き合ってただろ。僕は違う。ずっと信じられなかったんだ、あいつを」

奈緒「あいつではないでしょう? 誰も、です」

有宇「そうだったな」
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/29(木) 14:07:46.03 ID:LC2G8WZpO


奈緒「…隼翼さんは後悔してましたよ。俺が歩未を守れなかった。俺が有宇を変えてしまったんだって」

有宇「僕の兄にしては随分と豆腐メンタルだな」

奈緒「今のあなたに比べれば誰もが豆腐メンタルに成り下がるでしょうね」

有宇「今のを強調するのな」

奈緒「あなたにはいずれ本当の意味で私を必要としてもらいますから」

有宇「これから僕がどう変わっていくのか見ものという訳か」

奈緒「そうなりますね。皮肉屋・極悪非道・軽薄・怠惰の有宇君がどんな風に変わるのはとても興味がありますよ。あ、そろそろ時間っす」

有宇「結局、話し込むばかりでろくに見えなかったな」


数十分後

セレナ「ユウ、ここに居たか」

黒咲「アカデミアは?」

奈緒「残念ながら情報はなしです。一度隼翼さんに連絡を入れますからあなた達はここで待ってて下さい」

プルルルル… プルルルル…

有宇「…? 鳴ってるぞ」

奈緒「噂をすればっすね。勝手な行動はしないで下さいよ」

奈緒「はい、友利です」

隼翼『奈緒ちゃんかっ?』

奈緒「どうしたんですか? 随分と慌ててるみたいですか』

隼翼『その様子じゃまだ気付いていないようだね…有宇達とは別行動中?』

奈緒「今は高城と黒羽さん以外は一緒に居ますよ」

隼翼『そうか…落ち着いて聞いてくれ』

奈緒「はい」

隼翼『黒羽さんと高城君が誘拐された』

奈緒「え…」
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 04:00:45.67 ID:JebQX2Kx0

目時「一人?」

奈緒「ええ。三人にはまだ知らせていません。それよりどういう事ですか? 何故あの二人が」

隼翼「君に電話するほんの数分前の話だ。俺達当てに脅迫状が送られて来た」

奈緒「脅迫状?」

熊耳「差出人はアカデミアの一人、ユーリ。脅迫状にはこう書いてある。『二人の命が惜しければ、乙坂有宇とセレナの二人で指定の場所にくる事。指定時刻は今から一時間後だ」

奈緒「ユーリ? その名前…」

隼翼「ご名答。歩未と奈緒ちゃんの兄、一希を誘拐した張本人さ」

七野「どうする? やっぱ弟に頼むか? 相手がどれほどの強さかはわからないが、あいつ程の腕なら負けはしないだろう」

隼翼「デュエルならな。だあいにく、こっちは人質を取られてるんだ。二人を返す代わりに有宇とセレナを連れ帰ると要求して来る可能性は高いだろう」

目時「私も有宇を行かせるのには反対。脅迫状通りに動けば二人の命が危ないのもわかってるけど、あの子のやり方は…」

奈緒「…私に任せてくれませんか?」

七野「?」

隼翼「奈緒ちゃん?」

奈緒「元はと言えば私の不注意。この落とし前は私が一人でつけます」



柚咲「ん……あ……?」

高城「お目覚めですか?」

柚咲「あれ? 私、一体。っていうかここどこですか?」

高城「独房です。何者かの手によって閉じこめられたようです」

柚咲「ええ!? た、大変じゃないですか。どうしましょう?」

高城「残念ですが、ここで助けを待つしかないでしょう」

柚咲「ゆさりん、大ピンチな感じですか!? 」

高城「ええ、大ピンチですね」
 
柚咲「ま、まさか…ひどいことされたりしないですよね?」

高城「その可能性は低いでしょう。連中の目的はどうやら私達ではなく、乙坂さんとセレナさんにあるようです。人質を傷つけるような真似はしないかと」

柚咲「有宇さんが…」

高城「彼と友利さんなら必ず解決してくれます。信じましょう、今は」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 15:49:48.52 ID:5W4lI2NlO
セレナ「…あいつ、遅いな」

有宇「なんだ、心配になったか?」

セレナ「冗談を言うな。誰が居候の心配などするものか、いつもこの時間には家に居るから気になっただけだ」

有宇「いや、居候はどっちかといえばお前なんだが…」

プルルルル… プルルルル…

有宇「…? 高城から?」ピッ

有宇「何の用だ?」

高城『――んですか ――す!」

有宇「あ? どうした?」

高城『――して ――…場所は ――」

有宇「…何があった?」

高城『拉致 ――…アカデミア――』

ツー… ツー…

有宇「………」

セレナ「どうしたんだ?」

有宇「行ってくる」

セレナ「どこに?」

有宇「んなの、決まってんじゃねぇか」



熊耳「着いたぞ、あの建物だ」

七野「あれが連中のアジトかよ。随分と薄気味悪いとこだな」
 
奈緒「とりあえず私だけが行きます。あなた達はここで待機していて下さい。数人で行けば相手を挑発しかねません」
 
隼翼「気をつけてくれ。おそらく敵は一人じゃない」

奈緒「わかってます 」

目時「ご武運を、友利さん」
 
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 15:56:47.53 ID:5W4lI2NlO
ユーリ「やあ、待ってた――って、ユウでもセレナでもないみたいだね、やっぱり」

奈緒(こいつがユーリ…見る限り他には誰もいないみたいですが…)

奈緒「高城と黒羽さんはどこですか?」

ユーリ「安心していいよ、危害は一切加えてない。ユウとセレナはどこ?」

奈緒「二人はここに来ませんよ」

ユーリ「へぇ、こいつはびっくり。脅迫状読まなかった? ユウとセレナがいないならあの二人の安全は絶対じゃないよ。最悪、こうしちゃうかも」

奈緒「っ!」

ユーリ、ナイフを取り出す。

ユーリ「なぁんて、冗談冗談。けどやっぱり似てるね、あの友利一希に」

奈緒「何で兄を誘拐したんすか? それに、何の関係のない歩未ちゃんまで…」

ユーリ「そんなの決まってんじゃん。肉親と戦わせれば敵に乱れが生じる。それを狙ったのさ。まあユウの場合は大して効果なかったけどね」

奈緒「っ…」

ユーリ「そうカッカしないで。ここでただ話し合っていても解決にはならないし、どう? 僕とデュエルしない?」

奈緒「デュエル?」

ユーリ「僕が勝ったらユウとセレナをここに連れて来る、君が勝ったなら二人は無事に返してあげるよ。後ろのみなさんもそれでいいよねっ?」

奈緒「な…」


熊耳「…お前、いつから」

七野「くそっ…バレてたのか?」

ユーリ「最初からバレバレなんだよ、君達もいいよね? 僕が彼女に勝ったなら、ユウとセレナを連れて来る。文句はないね?」

隼翼「わかった。ただし君が勝った場合でも奈緒ちゃんをカード化するのはやめてもらいたい。それが条件だ」

ユーリ「いいとも、約束しよう」

奈緒「兄と歩未ちゃんを連れ去った懺悔はしてもらいますよ」

「「デュエル」」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 16:01:20.07 ID:5W4lI2NlO
ユーリってまだ原作じゃデュエルしてないんだよね…デッキどうしようww
ドラゴンだからレッドアイズか?
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 16:55:03.23 ID:e8jEigxmo
クリフォートや妖仙獣に対抗できそうな融合主体デッキはシャドールと霊獣くらいじゃない?
インフェルノイドは融合モンスターティエラだけだし、HERO使うのは流石にイメージ合わないし
シャドールはドラゴン居るしミドラーシュもドラゴン乗ってる、☆7はエグリスタしか無いが
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 17:19:37.87 ID:GdsMB2c9o
E-HEROならあるいはとも思ったけどカードパワーが足りないか
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 18:26:55.31 ID:/6VOU5YN0
>>287
ハーメルンのエクシーズ次元の過去話の小説だと「レッドアイズデッキ」だった。ちなみに借り物
ユートとオリジナルレジスタンスのリーダーと戦った
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 18:38:47.67 ID:p+iN4oJ9o
ユウと戦うまでは実力を隠す意味で古代の機械でいいんじゃ?
ただそのままだと究極巨人とラプテノスくらいしか融合できないから機械族指定の融合混ぜるとか工夫必要だけど
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 19:29:16.48 ID:/6VOU5YN0
>>291
オリカありの融合軸の機械の巨人とか?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 21:23:44.46 ID:Q3KfmpLJO
奈緒LP4000

ユーリLP4000

ユーリ「僕からやるよ。僕はフィールド魔法、《歯車街》を発動!」

ユーリ「このカードがある限り、アンティーク・ギアと名のついたモンスターを召喚する際に必要なリリースを1体少なくできる」

ユーリ「僕はこの効果により、手札からレベル6の《古代の機械獣》を召喚!」

攻撃力2000

ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:一枚

奈緒「アンティーク・ギア…オベリスクフォースの時も思いましたけど、本当にワンパターンっすね」

ユーリ「ワンパターンとは失礼だなぁ、それに心配する事はない。同じアンティーク・ギアでもオベリスクフォースのものとは全く違う味が体感できると思うよ」

ユーリ「いいや、僕がさせる。たっぷりとね…!」

熊耳「あいつ…」

奈緒「私のターン!」

奈緒「私は永続魔法、 《炎舞−「天キ」》を発動!」

奈緒「発動時、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができます」

奈緒「そして私は、《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」

奈緒「ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できる」

奈緒「《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」

攻撃力1800

奈緒「天キが魔法・罠ゾーンに存在する限り、 自分フィールドの獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする」

セイクリッド・カウスト(攻撃力1900)

奈緒「そしてカウストの効果により、カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げる」

セイクリッド・ポルクス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

七野「またか…このままじゃどっかのブックス!みたいになっちまうんじゃねぇのか?」

目時「仕方ないでしょ。OCGでも同じ動きなんだから」

奈緒「私はレベル5のカウストとポルクスでオーバーレイ!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「現れろ、《No.61 ヴォルカザウルス》!」

攻撃力2500
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/30(金) 21:24:47.84 ID:Q3KfmpLJO
不満な人も居ると思うけど、本場?のアンティークにしてみた
クロノス先生の株が…
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/30(金) 22:04:01.56 ID:/6VOU5YN0
>>294
オリカで古代の猟犬とか出していいのよ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/31(土) 01:39:37.77 ID:BDO+rc3D0

奈緒「ヴォルカザウルスの効果発動!」

奈緒「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使い、相手モンスター1体を破壊。その元々の攻撃力分のダメージを与える!」

奈緒「マグマックス!」

ユーリ「ぐうっ!」

ユーリLP2000

奈緒「次で決めます。このカードは、自分のフィールドのランク5・6のエクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる」

ユーリ「!?」

奈緒「ランク7! 《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》!」

攻撃力2600

七野「攻撃力2600…」

隼翼「ヴォルカザウルスの効果を使ったターン、自身はダイレクトアタックできない。しかし、これならば別だ」

奈緒「懺悔の用意は出来ているか!? ガイアドラグーンで、ダイレクトアタック!」

ユーリ「罠発動! 《万能地雷グレイモヤ》!」

ユーリ「相手モンスターの攻撃宣言時、相手攻撃表示モンスターの一番高いモンスター1体を破壊する!」

奈緒「ちっ…」

熊耳「やはりそう簡単には倒せはしないか…」

奈緒「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

奈緒・伏せカード:一枚

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「ふ…僕は魔法カード、《死者蘇生》を発動!」

ユーリ「これにより、君の墓地にある《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》を特殊召喚する!」

攻撃力2600

目時「相手の墓地からの特殊召喚…!」

ユーリ「さらに僕は、特殊召喚したガイアドラグーンをリリース!」

ユーリ「現れろ、《古代の機械巨人》!!」

攻撃力3000
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/31(土) 01:41:06.60 ID:BDO+rc3D0
奈緒「アンティーク・ギアゴーレム…!」

ユーリ「これこそ、この暗黒の中世デッキの象徴、僕だけに与えられた力さ!」

隼翼「奈緒ちゃんの場にモンスターはいない…」

目時「このままじゃ…」

ユーリ「バトル! 僕はアンティーク・ギアゴーレムで、ダイレクトアタック!」

奈緒「罠発動!」

ユーリ「無駄だよ。アンティーク・ギアゴーレムが攻撃する際、その攻撃が終了するまで魔法・罠カードは発動できない!」

奈緒「何!?」

ユーリ「アルティメット・パウンド!」

奈緒「あああああぁぁぁっ!」

奈緒LP1000

隼翼「奈緒ちゃんっ」

奈緒「ぐっ…!」倒れ込む

ユーリ「あらら、まともに受けちゃったよ」

ユーリ「僕はこれでターンエンド」

奈緒「っ…」

ユーリ「どうした? すでにターンは始まってるんだ、早くやりなよ。それとももう立ち上がる事すらできないの?」

ユーリ「これだからエクシーズはダメなんだよ、レジスタンスなんて格好つけたところで、結局は負け犬の残党。なんにも変わっちゃいない」

七野「あの野郎…!」

奈緒「……けせ…」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/31(土) 03:05:51.42 ID:BDO+rc3D0

ユーリ「は?」

奈緒「取り消せ…!」

ユーリ「何をだい?」

奈緒「…エクシーズは、私達の全てだ…! 馬鹿には、させない!」

目時「友利さん…」

奈緒「ハートランドから笑顔を…兄ちゃんを…歩未ちゃんを、本当の有宇君を奪ったお前達なんかに…!」

隼翼「…! 本当の有宇…」

奈緒「だから勝つんだ! 私がやらなきゃ…やらなきゃいけな――あ…」

隼翼「奈緒ちゃんっ」

有宇「僕がやってやるよ」

七野「!!」
熊耳「!!」

目時「有宇っ?」

隼翼「何故ここに…!?」

有宇「随分と目立たない場所で派手にやり合ってくれたな。探すのに苦労したぜ」

ユーリ「乙坂有宇…」

奈緒「有宇…君…?」

有宇「後の事は任せて、お前は休んでろ」

奈緒「なんで…」

有宇「自分の女を助けに来るのに理由がいるのか? こいつの目的は僕とセレナなんだろ?」

有宇「お前が言ったんだ。まずは私を信じてもらうことから始めますってな。なら今回は僕を信じろ。お前の覚悟は僕が継いでやる」

奈緒「どの口が言うんすか…あなた自身は信じてないくせに…」

有宇「まあ、否定はしない」

奈緒「引くなっ! そこは否定しろよ!」

有宇「あー、面倒くせえ。任せろって言ってんだ。怪我人は大人しくしとけ馬鹿」

奈緒「あぁ!? なんだと!? 痛っ」

隼翼「奈緒ちゃんっ」

有宇「誰かこいつを下がらせろ。巻き添えをくらうぞ」

熊耳「あ、ああ…」

ユーリ「まさか君の方から来てくれるとはね」

有宇「奈緒のデュエルは僕が引き継ぐ。ライフはもちろん、今のままで構わん」

ユーリ「なるほど…でも少しだけ条件。君には最初と同じ5枚の手札をあげる。その代わり、僕の手札も5枚からのスタートにさせてもらう。いいかな?」

有宇「勝手にしろ。丁度いいハンデだ」

ユーリ「待ってたよ、ずっと。君とデュエルできる日を…!」

有宇「やれやれ…ま、うちの姫様を痛ぶってくれた礼はさせてもらうぜ」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/31(土) 03:23:31.73 ID:r14XH89DO
>>295
オリカは荒れるから止めたほうがいい
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 02:18:20.46 ID:EZt2S+p50
有宇LP1000
手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:炎舞−「天キ」
伏せカード:一枚

ユーリLP2000
手札:5
モンスター:古代の機械巨人(攻撃力3000)
魔法・罠:歯車街
伏せカード:なし

有宇「いくぞ、僕のターン!」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える。選択するのは、《サイバー・リペア・プラント》」

有宇「そして、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」

有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」

有宇「僕はサイバー・ドラゴン・コアとお前の場にあるアンティーク・ギアゴーレムで融合!」

有宇「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」

攻撃力2000

ユーリ「僕のモンスターを融合素材に…!」

有宇「バトルだ! 僕はキメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

七野「あいつのライフはジャスト2000、これなら!」

ユーリ「終わらないよ! 僕は手札にある《速攻のかかし》の効果発動!」

ユーリ「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、このカード手札から捨てることで、バトルフェイズを終了する!」

隼翼「あれは、以前に有宇が使った…」

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:二枚
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 02:20:32.75 ID:EZt2S+p50
ユーリ「初っ端からやってくれるね。少し驚いたよ」

有宇「なら潰される前に全力で来るんだな。紫雲院素良の時のように、本気でやればってのはなしだぜ?」

ユーリ「そうだねぇ、君を相手に様子見ってのは意味がないみたいだし、むしろこっちが観察されてる感じだよ」

ユーリ「わかった。望むなら見せてあげる。僕のターン!」

ユーリ「僕は魔法カード、《古代の整備場》を発動!」

ユーリ「自分の墓地に存在するアンティーク・ギアモンスター1体を手札に戻す。僕はアンティーク・ギアゴーレムを選択」

ユーリ「さらに速攻魔法、《ダブル・サイクロン》を発動!」

ユーリ「自分フィールドに存在する魔法・罠カード一枚と、相手フィールドに存在する魔法・罠カード一枚を破壊する!」

ユーリ「僕はギア・タウンと、君の場の伏せカードを一枚破壊する!」

隼翼「《次元幽閉》…奈緒ちゃんの伏せカードか」

ユーリ「この瞬間、ギア・タウンの効果発動!」

ユーリ「このカードが破壊され墓地へ送られた時、手札・デッキ・墓地から アンティーク・ギアモンスター1体を選んで特殊召喚できる。

ユーリ「現れろ、《古代の機械巨竜》!」

攻撃力3000

七野「攻撃力3000だと!?」

目時「まずい、このまま攻撃されたらライフポイントが1000しかない有宇は終わり…」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 02:22:49.51 ID:EZt2S+p50
有宇「で、その後はどうすんだ?」

ユーリ「お見通し? なら、ご期待通りに」

ユーリ「僕は魔法カード、《融合》を発動!」

奈緒「融合…!」

ユーリ「僕は手札にあるアンティーク・ギアゴーレムと《古代の機械箱》、フィールドのアンティーク・ギアガジェルドラゴンを融合!」

熊耳「三体!?」

ユーリ「融合召喚!」

ユーリ「現れろ、レベル10! 《古代の機械究極巨人》 !」

隼翼「こいつはっ」

七野「攻撃力4400!?」

有宇「出るものが出て来たか…」

ユーリ「僕の本気をたっぷりとご覧になってもらうよ。ハンティングのスタートだ」

奈緒「っ…」

ユーリ「このモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。バトルだ!」

有宇「おっと、その前に速攻魔法発動! 《ハーフ・シャット》!」

有宇「互いのフィールドに存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターはこのターンのバトルでは破壊されず、 攻撃力はエンドフェイズまで半分になる!」

有宇「僕はこれを、アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムに使う!」

古代の機械究極巨人(攻撃力2250)

ユーリ「くっ…攻撃力を下げて来たか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」

ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」

有宇「ぐうっ」

有宇LP750
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/01(日) 02:24:44.20 ID:EZt2S+p50
古代の機械究極巨人(攻撃翌力2200)

ユーリ「くっ…攻撃翌力を下げてきたか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃翌力は上だ」

ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」

有宇「ぐうっ」

有宇LP800

に訂正
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 02:47:32.68 ID:EZt2S+p50
古代の機械究極巨人(攻撃力2200)

ユーリ「くっ…攻撃力を下げてきたか。だけど所詮は悪足・き、まだ僕のモンスターの方が攻撃力は上だ」

ユーリ「アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレムで、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを攻撃!」

有宇「ぐうっ」

有宇LP800

目時「凌いだっ」

ユーリ「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:一枚

ユーリ「この瞬間、アルティメット・ゴーレムの攻撃力も元に戻る」

古代の機械究極巨人(攻撃力4400)

有宇「手札を使い切ってまで呼び出したモンスターにしてはがっかりもいいとこだな。これがお前の本気か?」

ユーリ「そうだよ、本気さ。僕は君と違って嘘は言わない」

有宇「耳が痛いねぇ…僕のターン!」

有宇「僕は魔法カード、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」

有宇「墓地にサイバー・ドラゴンが存在する場時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」

有宇「僕は手札に加えた《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「続いて、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」

攻撃力1800

有宇「このカードが召喚に成功した時、 自分フィールドに存在する全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にする」

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

ユーリ「レベル5のモンスターが二体…」

有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 16:55:36.73 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「エクシーズ…負け犬の召喚方か…」

ユーリ「罠発動! 《デストラクト・ポーション》!」

ユーリ「自分フィールドに存在するモンスター1体を破壊する! 僕はアルティメット・ゴーレムを選択!」

熊耳「何!?」

七野「自分で自分のモンスターを!」

ユーリ「そして、破壊したモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」

ユーリLP6400

ユーリ「さらに、アルティメット・ゴーレムが破壊された時、アンティーク・ギアゴーレムを特殊召喚できる!」

守備力3000

有宇「守備表示か…バトルだ! サイバー・ドラゴン・ノヴァで、アンティーク・ギアゴーレムを攻撃!」

ユーリ「血迷った? 攻撃力が低いモンスターで」

有宇「この瞬間、サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果発動!」

有宇「1ターンに1度、僕の手札・フィールドのサイバー・ドラゴン1体を除外して発動し、このカードの攻撃力をエンドフェイズまで2100ポイントアップする!」

有宇「僕は手札の《サイバー・ドラゴン》を除外し、その攻撃力を2100アップさせる!」

サイバー・ドラゴン・ノヴァ(攻撃力4200)

奈緒「攻撃力4200…」

有宇「ジェノサイド・エヴォリューション・バースト!」

ユーリ「ぐうっ!」

七野「よし、これで奴のモンスターは全滅!」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 16:58:16.76 ID:nqzo0sAKO
有宇「まだだ。このモンスターは1ターンに1度、自分フィールドのサイバー・ドラゴン・ノヴァの上に重ねて召喚できる」

有宇「非情の偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100

有宇「そして攻撃力は、オーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップする」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚

奈緒「この状況でサイバー・ドラゴン・インフィニティとか、えげつねえっすね…」

隼翼「ユーリの手札は0、モンスターも伏せカードもない。仮に逆転のカードを引けたとしても、インフィニティでその効果は無効にできる」

目時「まさに、ユーリにとっては絶望しかない訳ね…」

熊耳「とても主人公がやりそうな状況じゃないな…」

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「っ!」

有宇「?」

ユーリ「僕はこれでターンエンド」

七野「野郎、引きが悪かったな。一気に潰しちまえ!」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」

攻撃力1500

有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイで、ダイレクトアタック!」

ユーリ「ぐうぅぅっ!」

ユーリLP4900

有宇「さらに、サイバー・ドラゴン・インフィニティのダイレクトアタック!」

有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

ユーリ「ぐあああああぁぁぁっ!」

ユーリLP2200

有宇「僕はターンエンド」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 19:08:47.39 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「君の噂は聞いてたけど、本当に強いんだね。あのプロフェッサーが連れ戻したがる気持ちも理解できるよ」

ユーリ「これから共に戦っていく仲間になるかもしれないんだ。一応聞いておこう。こんなデュエルはやめて素直に戻る気はないか?」

熊耳「あいつ、何を…」

七野「てめぇ、ガラ空きの自分を見てから言えよ」

ユーリ「君達は黙ってなよ。僕は彼に聞いてるんだ」

ユーリ「こんな場所で平和ボケをして、君は忘れるのかい? 楽しかったんだろ? 快感だったんだろ? オベリスクフォースを倒した時の悲鳴がさ…!」

奈緒「っ!」

『ったく、思い出すだけで胸糞悪い。だからさ、今度は僕が同じことしてやるよ。お前らの身体、粉々にしてやる』

『ひっ、やめ…!』

『うぎゃあああああぁぁぁっ!』

有宇「ふ…ああ、確かに。ありゃあスッキリしたな。まさか復讐ってのがあんなに気持ちいいもんだとは思わなかった。思い出すだけで笑えてくる…くっくっくっ…」

奈緒「引くなっ! お前それでも主人公かっ」

ユーリ「そうだろう? だったら僕と一緒に行こう。楽しいよ? あんな数人じゃない、まだまだ何十、何百、何千の人の悲鳴を聞かせてやれるんだ」

有宇「なるほど…そいつはさぞ楽しそうだ」

隼翼「有宇…お前、まさか…」

有宇「だが断る」

ユーリ「何?」

有宇「僕が聞きたいのはスタンダードやシンクロ次元の悲鳴じゃない。お前らの悲鳴だ。できる事なら今ここで倒すより、世界を一つにだったか? その直前にぶっ潰すのが一番面白い。アカデミアの連中の絶望に染まる顔が目に浮かぶようだぜ…くっくっくっ…」

熊耳「黒い…黒すぎる…」

ユーリ「やれやれ…惜しいよ、実に惜しい。君と笑いながらハンティングゲームができる事を楽しみにしてたのに。仕方がないねぇ」

有宇「その余裕…まだ何かを隠してるな?」

ユーリ「よくわかったね。でもま、さっきの言葉に嘘はないよ。何せ君の最大の弱点は、君自身なんだから」

有宇「何?」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 21:29:33.82 ID:nqzo0sAKO
ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「自分フィールドにモンスターが存在せず、相手の場だけにモンスターが存在する時、こいつを特殊召喚できる!」

ユーリ「現れろ、《サイバー・ドラゴン》!」

攻撃力2100

隼翼「な!?」

奈緒「サイバー・ドラゴン!?」

有宇「ほぅ…」

ユーリ「さらに僕は、エクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」

ユーリ「僕はフィールドのサイバー・ドラゴンと、ユウのフィールドのサイバー・ドラゴン・インフィニティ、サイバー・ドラゴン・ツヴァイで融合!」

ユーリ「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」

攻撃力3000

目時「サイバー・ドラゴンだけじゃなく、キメラテック・フォートレス・ドラゴンまで…!」

七野「なんであいつが弟のカードを…!」

ユーリ「驚くのはまだ早い!」

ユーリ「僕は速攻魔法、《スクラップ・フュージョン》を発動!」

ユーリ「相手の墓地から融合召喚によって決められたモンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体を自分または相手のエクストラデッキから融合召喚する!」

熊耳「相手の墓地から融合素材モンスターを除外するだと!?」

ユーリ「僕は君の墓地にあるサイバー・ドラゴン・インフィニティとサイバー・ドラゴン・コアの二体で融合!」

ユーリ「融合召喚!」

ユーリ「ユウの手から離れ、我が領域に現れろ! 《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 22:26:15.23 ID:nqzo0sAKO

隼翼「キメラテック・ランページ・ドラゴン!」

奈緒「有宇君のエースモンスターが、相手のフィールドに…!」

ユーリ「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」

ユーリ「このカードが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」

ユーリ「僕が選ぶのは、君の伏せカードとおまけの天キ!」

有宇「罠発動! 《強化蘇生》!」

有宇「自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する! そのモンスターはレベルが1つ上がり、攻撃力・守備力が100アップする!」

有宇「蘇れ、《サイバー・ドラゴン・ドライ》!」

攻撃力1900

ユーリ「最後っ屁ってやつ? 攻撃表示なんて、まあどっちでも防ぐのは無理だけど。いいよ、楽に終わらせてあげる」

ユーリ「バトルだ! キメラテック・フォートレス・ドラゴンで、サイバー・ドラゴン・ドライを攻撃!」

奈緒「有宇君!」

有宇「僕は手札にある《オネスト》の効果発動!」

有宇「僕の場に存在する光属性モンスターがバトルを行うダメージステップ時、このカードを手札から墓地へ送る事で、エンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力を自分のモンスターに加える!」

ユーリ「何!?」

サイバー・ドラゴン・ドライ(攻撃力4900)

有宇「向かい撃て、エヴォリューション・バースト!」

ユーリ「ぐああああぁぁぁっ!」

ユーリLP300

目時「ライフ300…!」

熊耳「有宇は800…どちらも後一撃で決まる」

ユーリ「全く君は、本当に僕をイライラさせてくれる…何度も何度も計算外の事を…」

有宇「お前のターンは終わりなのか?」

ユーリ「…ターンエンド」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は再び、《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

有宇「召喚に成功した事で、《サイバー・リペア・プラント》を手札に加え、そのまま発動!」

有宇「僕の墓地にサイバー・ドラゴンが存在する時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。僕は《サイバー・ドラゴン》を選択」

ユーリ「サイバー・ドラゴンをサーチ?」

有宇「このターンで終わりだ…僕は魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

有宇「手札またはフィールド上から、融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとドライ、手札にあるサイバー・ドラゴンの三体を融合!」

ユーリ「三体だと!?」

有宇「融合召喚!」

有宇「現れろ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!」

攻撃力4000
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/01(日) 22:30:00.88 ID:nqzo0sAKO
隼翼「サイバー・エンド・ドラゴン…!!」

有宇「そして、パワー・ボンドによって特殊召喚したサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は二倍となる!」

サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力8000)

ユーリ「攻撃力…8000…」

有宇「なんだこんなもんか、あっけねぇ」

有宇「バトルだ! いけ、サイバー・エンド・ドラゴン!」

有宇「エターナル・エヴォリューション・バースト!」

ユーリ「ぐあああああぁぁぁ…!!」

ユーリLP0

ユーリ「ぐっ…!」倒れ込む

七野「やったぞっ」

目時「有宇…」

奈緒「…お疲れ様っす、流石でしたね」

有宇「お疲れでもなんでもなかったがな、やたらと強者オーラ出してた割にはこの程度…はっきり言ってがっかりだ」

隼翼「有宇の勝ちだ、今すぐ二人を渡してもらおうか」

ユーリ「負けた…? この僕が…? アカデミアの僕が…」

熊耳「?」

ユーリ「ふざけるな…僕が、負ける訳ない…! 裏切り者のユウなんかに、僕が!」

有宇「紫雲院素良の時も思ったが、アカデミアってのは心底イケてねぇ連中だなぁおい。素直に負けを認めれば、大物オーラを保てたかもしれないってのに」

ユーリ「お前は、僕から大事なモノを奪った…! 勝利という大事なモノを…! 次は僕が奪ってやる!」

ユーリ、ナイフを取り出す。

目時「な!?」

ユーリ「お前の大事なモノを僕が壊してやる! 正真正銘のダイレクトアタックだ! うわあああぁぁぁっ!」

奈緒「っ!」

隼翼「狙いは、奈緒ちゃんか!?」

有宇「ちっ…!」

グチャァァァ!!
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/02(月) 00:51:58.88 ID:QTlOUnK20
ユーリ「っ!」

奈緒「え…」

有宇「間に合ったようだな」

目時「あ、頭から血が! は、早く止血しないと。七野、救急車!」

七野「あ、ああ!」

隼翼「有宇……なんで……」

熊耳「っ…貴様ぁぁぁっ!」

ユーリ「くっ…!」ビー!

熊耳「おい、待て!」

ユーリ「もしも生きてたなら、ユウに伝えておいてくれる? 次は容赦しないと」消える

熊耳「くそっ」

有宇「おいおい、まだ意識はあるだぜ。直前言えっての…」ガクッ

隼翼「有宇…!」

奈緒「なんで…」

有宇「へぇ…お前もそんな顔をするんだな。今日一番の収穫だわ」

奈緒「なんで、私を助けたんですか…? 勝者のあなたが刺される事なんてなかったのに…」

有宇「何度も同じ事言わせんなボケ、自分の女を守るのは当然だろうが」

奈緒「こんな時まで冷静に語るなっ! あなたは、あなたは誰も信じてないのに…」

有宇「あのなぁ… ――いてっ!」

奈緒「有宇君…!」

有宇(アカン、そろそろ限界かもしれねぇ――)

有宇「……奈緒、これ……持っとけ」

奈緒「え…これって…」

奈緒(魔法カード、《未来への思い》…?)

有宇「多分、”今の”僕がお前にしてやれる事は……それで最後だと思うからな……」

奈緒「っ!?」

有宇「おい隼翼、今度は僕が直々にあんたに頼んでやる…。後の事は任せたぜ。奈緒の事も……僕の事――」

隼翼「有……宇……?」

有宇(やべぇ、マジでやべぇ――こんなとこで終わるんならせめて晩飯くらい食ってくるんだったな、楽しみにとっておいた肉があったのに…)

有宇(…まあ、いいか。最後の最後で信じられたんだ。男ってのは女の涙に弱いもんだからな)


”僕”の物語はもう終わりだ


もし次があるなら、そこで頑張るとしようかね


できるのなら


こいつらと一緒に笑い合える


世界を創りに
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/02(月) 00:56:02.90 ID:QoGaQjOCO
ユーリのキャラが崩壊している…
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/02(月) 01:07:29.32 ID:QTlOUnK20
勢いでここまで書いたけどどうしよう…
本編だとあんなに強者感あるユーリが…やっぱりGXキャラ出そうかな? カイザーとサイバー対決とかいいかも
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/02(月) 01:59:19.83 ID:QTlOUnK20
舞網市総合病院

バタン!

セレナ「はぁ…はぁ…はぁ…ユウは!?」

奈緒「………」

高城「セレナさん、黒咲さんも…」

黒咲「これは…!」

有宇は人工呼吸器をつけられ、ベッドで眠っていた。

点滴を打たれ、完全な危篤状態である事は黒咲にも明らかだ。

心拍数を伝える電子機器と微かな呼吸だけが有宇がまだ生きている事を証明している。

奈緒は二人に振り返る事もせず、静かに有宇の手を握っている。

柚咲「有宇さんは…」

「乙坂さん」

隼翼「大丈夫。俺が話します」

隼翼「有宇の手術は成功したが、見ての通り出血が酷く、後先がわからない状態らしい。今にも目を覚ますかもしれないし、持って一日か二日かもしれない。もしかしたら、このままずっと…」

セレナ「そん……な……」

奈緒「………」

柚咲「私が悪いんです…私がコーヒーカップに乗りたいなんて言って皆さんと別行動を取らなければ…」

高城「いえ、悪いのは私です。男である私がしっかりしていれば、こんな事には…」

黒咲「っ…」

高城「黒咲さん…?」

黒咲「ふざけるな、有宇…」

有宇「………」

黒咲「アカデミアとの戦いに勝ち逃げしただけでなく、俺との決着を付ける前に倒れるだと? 今の貴様には、鉄の意志も鋼の強さも感じられんぞ」

有宇「………」

黒咲「っ…!」有宇の胸倉を掴む

柚咲「黒咲さんっ?」

「君、何をっ」

黒咲「起きろっ! 起きて戦え! 俺とデュエルしろぉぉぉ!!」

高城「黒咲さんっ!」

奈緒「やめて下さい…」

奈緒「お願い…ですから…」

黒咲「くそっ!」

奈緒(私は、待っています…)

奈緒(あなたがもう一度、私の名前を呼んでくれる日を…ずっと…)
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/02(月) 14:24:04.81 ID:S49Qz/72O
隼翼「悪いね、こんな時に…いいや、こんな時だからこそ君達には話を聞いておきたいんだ」

高城「わかっています。私が知っている事ならなんでも」

熊耳「友利は相変わらず?」

柚咲「はい…有宇さんに付きっ切りです」

熊耳「無理もない。自分を庇って有宇があんな目に合ってしまったんだ、責任感の強い彼女なら尚更…」

柚咲「有宇さんは、どうなってしまうんですか…?」

隼翼「…残念だが、今は回復を祈るしかない。俺達には、それしかできない」

高城「もうやめましょう、この話は。それより隼翼さん、我々に聞きたい事とは?」

隼翼「君達が誘拐された時、何か特別な情報を得られなかったと思ってね。有宇が倒れた今、アカデミアがいつ攻めて来てもおかしくはない。どんな些細な事でもいいんだ」

高城「すみません、力になりたいのは山々なんですが、我々も気が付いた時には独房の中に入れられていて…それ以前の記憶は」

隼翼「そうか…」

美砂「私は聞いてたぜ、柚咲の中からずっとな」

高城「美砂さん!」

熊耳「姉の方か?」

隼翼「聞いてた? ずっと?」

美砂「ああ、あのユーリって野郎が気を失ってる柚咲とこいつを背負ってる時、聞き覚えのある声が聞こえて来た。あんたらもよく知っている他次元の奴だ」

熊耳「俺達の、知っている?」

隼翼(他次元? セレナか? まさか彼女が裏切ってっ)

美砂「ちげぇよ、あのバイクだかD・ホイールだか変わったデュエルディスクで乙坂と戦った女が居ただろ? そいつだ」

熊耳「な!?」

高城「そんな…!」

隼翼(白柳…弓…?)
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/02(月) 20:31:57.91 ID:s0rNBmce0
裏サイバー使いの亮vs正当サイバー使いの有宇……なんか強気な態度を妹に重ねて吹雪さんが友利と関わりそうだ



えっ?十代?
ランサーズが束になっても勝てるかどうか……
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/03(火) 03:26:53.10 ID:4Mz7y+ke0
黒咲「…今の話は本当か?」

熊耳「黒咲!? 何故ここに!?」

黒咲「本当なのかと聞いている!」

高城「く、黒咲さん落ちついて下さい」

隼翼「本当だ」

熊耳「隼翼!」

隼翼「だろう? 美砂さん」

美砂「ああ、100パーセントとは言えねえけどな」

黒咲「ならば話は早い。あの女に会う」

高城「待ってください、まだ敵だと決まった訳じゃ…!」

黒咲「奴は仲間を売った裏切り者だ! 理由は十分だ! 」

高城「待っ…!」

美砂「行きやがった。相変わらずせっかちな奴…」

隼翼「俺が追う。ランサーズに敵が紛れ込むなどあってはならないならな」

熊耳「お前…」

隼翼「お前達は有宇と奈緒ちゃんを頼む。俺と黒咲は白柳さんのところに行く。もう、守れないのはごめんだからな」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/03(火) 03:34:15.76 ID:4Mz7y+ke0
一時間後

白柳「お待たせしました」

隼翼「すまない、こんな時間に女の子を呼び出すなんて」

白柳「いえ、それでお話しとは?」

黒崎「貴様とアカデミアの関係は?」

白柳「アカデミア?」

黒崎「貴様も見ていたんじゃないのか? あのユーリという男が有宇とデュエルをしているところを」

白柳「え? ユーリ? 誰ですかそれは?」

黒崎「とぼけるな! 白を切るつもりなら、この場で貴様を倒す!」

白柳「な、何を言ってるんですか? ランサーズの仲間同士で、どうして…!」

隼翼「仲間か…白柳さん、俺は本当に君を仲間だと思っていた。君がバトルロイヤルで七野を助けてくれたのは紛れもない事実だったから」

隼翼「有宇とのデュエルは負けはしたが、その実力はランサーズの中でも上位レベルだった。何よりシンクロ次元のデュエリストが仲間になってくれた事は、対アカデミアに必要だと思ったからな」

白柳「だから私は…」

隼翼「一体何の目的があってアカデミアの下になったのかは無理に聞くつもりはない。今から黒崎とデュエルをして、君が勝ったならこの話はなかった事にする。だが負けた時には、君達シンクロ次元とアカデミアの関係を話してほしい」

白柳(…話して説得できる目じゃない…か)

白柳「正直何の事かわかりませんが、デュエルがしたいのなら喜んで相手になります」

隼翼「それでいい。黒崎、油断するなよ」

黒崎「当たり前だ。有宇の無念は俺が晴らす!」

「「デュエル」」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/03(火) 03:37:17.88 ID:4Mz7y+ke0
黒崎×黒咲○
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/03(火) 14:19:17.70 ID:zksHoo7cO
黒咲LP4000

白柳LP4000

白柳「私が先行します。手札から魔法カード、《ワン・フォー・ワン》を発動!」

白柳「手札のモンスター1体を墓地へ送ることで、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する!」

白柳「私は手札の《ジェット・シンクロン》の墓地に送り、デッキのチューナーモンスター、《グローアップ・バルブ》を特殊召喚!」

攻撃力0

白柳「続いて、《ジャンク・シンクロン》を召喚!」

攻撃力1300

白柳「このカードが召喚に成功した時、 自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚します!」

白柳「墓地の《ジェット・シンクロン》を特殊召喚!」

守備力0

隼翼「先行1ターン目からモンスターが三体…その全てがチューナー…?」

白柳「墓地にあるモンスターが特殊召喚に成功した事で、手札の《ドッペル・ウォリアー》を特殊召喚!」

攻撃力800

白柳「私はレベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

白柳「シンクロ召喚!」

白柳「レベル5! 《TG ハイパー・ライブラリアン》!」

攻撃力2400

黒咲「来たか…」

白柳「ドッペル・ウォリアーがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、自分フィールドにドッペル・トークン二体を攻撃表示で特殊召喚!」

ドッペル・トークン(攻撃力400)

ドッペル・トークン(攻撃力400)

白柳「レベル1のドッペル・トークンに、レベル1のグローアップ・バルブをチューニング!」

白柳「シンクロ召喚!」

白柳「レベル2! シンクロチューナー、《フォーミュラ・シンクロン》!」

攻撃力200

白柳「ハイパー・ライブラリアンが存在し、お互いのプレイヤーがシンクロ召喚に成功した時、カードを一枚ドローできます。さらにフォーミュラ・シンクロンがシンクロ召喚に成功した事で、カードを一枚ドロー」

白柳「よって私は、合計二枚のカードをドローします!」

白柳「私は墓地の闇属性、ドッペル・ウォリアーを除外し、《輝白竜 ワイバースター》を特殊召喚!」

攻撃力1700

白柳「レベル4のワイバースターに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!」

白柳「レベル5! 《A・O・J カタストル》!」

攻撃力2200

黒咲(長い…)
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/04(水) 13:28:15.93 ID:EcVoX6m30

白柳「ハイパー・ライブラリアンの効果で、カードを一枚ドロー!」

白柳「さらにワイバースターの効果で、デッキから《暗黒竜 コラプサーペント》1体を手札に加え、ジェット・シンクロンがシンクロ素材となった時、デッキのジャンクモンスターを手札に加えます。私はジャンク・シンクロンを選択」

隼翼「ソルティアタイムは終わりかい?」

白柳「この前は正直、油断をしていました。今日は出し惜しみは一切なしです」

白柳「私はレベル5のハイパー・ライブラリアンに、レベル5のカタストルと、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!」

白柳「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす! 光さす道となれ!」

白柳「リミットオーバー・アクセルシンクロォォォ!」

白柳「進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

攻撃力4000

隼翼「リミットオーバー・アクセルシンクロ!?」

黒咲「今度は二体のシンクロモンスターにシンクロチューナーをチューニングさせるか…有宇と戦った時よりもより強力に」

白柳「私はこれでターンを終了します」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は手札から、《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!

黒咲「バニシング・レイニアスの効果!」

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、手札からレベル4以下のRR1体を特殊召喚する!」

白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動!」

白柳「1ターンに1度、魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし、それを破壊する事ができます!」

黒咲「何!?」

白柳「モンスター効果により、バニシング・レイニアスの効果を無効にして破壊!」

黒咲「くっ…」

隼翼「何というモンスターだ…1ターンに1度とはいえ、あらゆるカード効果を無効にするモンスターとは」

白柳「あなたのデュエルは以前の親睦会で調査済みです。手詰まりでしょうか?」

黒咲「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚


乙坂家

セレナ「ユウ…」

ヴゥー… ヴゥー… ヴゥー…

セレナ「? 誰だ――っ!?」

セレナ「メール!? ユウから!?」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/04(水) 22:18:34.71 ID:sZq7CxCKO
白柳「私のターン!」

白柳「あなたのライフは無傷の4000…ですがシューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力も4000。これで終わりです」

白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

隼翼「黒咲!」

黒咲「カウンター罠、《ネクロ・ラプターズ》!」

黒咲「相手モンスターのダイレクトでダメージを受ける場合、墓地のRR1体を対象として発動し、そのダメージを0する!」

白柳「カウンター罠…!」

隼翼「なるほど…いかにシューティング・クェーサー・ドラゴンでも、カウンター罠を無効にはできない。やはり、魔法・罠の扱いはかなりのものだな」

黒咲「さらにその後、対象としたRRモンスターを特殊召喚する!」

黒咲「俺はバニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」

守備力1600

白柳「その効果で命拾いをしましたね。シューティング・クェーサー・ドラゴンはシンクロ素材としたモンスターの数だけ攻撃できます。バニシング・レイニアスを攻撃!」

黒咲「くっ…」

白柳「私はドッペル・トークンを守備表示にして、ターンエンド」

守備力400

隼翼「まずい、これでまた黒咲の場にモンスターがいなくなった…」

白柳「シティではこのモンスターを出した瞬間から勝ち目がないと悟ってサレンダーするデュエリストが多数でしたが、あなたは違うんですね」

黒咲「俺達にとって追い詰められるなどいつもの事。だが、そこから必ず立ち上がる! そして必ず、貴様の正体をあばく!」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は永続罠、《リビングデッドの呼び声》を発動!」

黒咲「再び墓地のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1300

白柳「特殊召喚ですか…」

黒咲「バニシング・レイニアスの効果により、手札のRRを特殊召喚!」

黒咲「来い、《RR−インペイル・レイニアス》!」

攻撃力1700

黒咲「そして、自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR−ファジー・レイニアス》を特殊召喚できる!」

攻撃力500

隼翼「これで、レベル4のモンスターが三体!」

黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアス、インペイル・レイニアス、ファジー・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「現れろ! ランク4! 《RR−ライズ・ファルコン》!」

攻撃力100
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/04(水) 23:28:05.29 ID:sZq7CxCKO

白柳「ついにエクシーズ召喚を許してしまいましたか…ですが…」

黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけ攻撃力をアップする!」

白柳「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動! ライズ・ファルコンのモンスター効果を無効にし、破壊します!」

隼翼「ライズ・ファルコンが一瞬で…!」

黒咲「ファジー・レイニアスの効果により、デッキから同名カード一枚を手札に加える」

黒咲「さらに俺は手札から、《RUM−ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」

黒咲「ライフを半分払い、墓地のRRエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高いエクシーズモンスター1体にランクアップする!」

白柳「ここからランクアップ!?」

黒咲LP2000

黒咲「俺は墓地のライズ・ファルコンを特殊召喚し、オーバーレイ!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、特殊召喚されたモンスター全てに攻撃する!」

白柳「いくら私のモンスター全てに攻撃できたとしても、クェーサーの攻撃力は4000、レヴォリューション・ファルコンの攻撃力では手も足も出ませんね」

黒咲「このモンスターが特殊召喚されたモンスターとバトルする時、そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」

白柳「!?」

黒咲「バトルだ! 俺はレヴォリューション・ファルコンで、ドッペル・トークン、シューティング・クェーサー・ドラゴンを攻撃!」

黒咲「レヴォリューショナル・エアレイド!」

白柳「あああぁぁぁっ!」

白柳LP2000

隼翼(あの状況からクェーサーを倒すか…有宇もそうだが、ハートランドにこれ程の男が居たとはな)

白柳「くっ…」

白柳(ここでクェーサーの効果で《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚しても、レヴォリューション・ファルコンの効果で攻撃力が0にされるだけか。攻撃を無効にしたとしても、シンクロ召喚ではない為期間効果は使えない…)

黒咲「俺はモンスターを裏守備表示でセット」

黒咲「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

白柳「…私のターン、ドロー」

白柳「私は《ジャンク・シンクロン》を召喚!」

攻撃力1300

白柳「モンスター効果により、墓地にあるレベル2以下のモンスターを復活させます!」

黒咲「永続罠発動! 《王宮の牢獄》!」

黒咲「このカードが存在する限り、お互いのプレイヤーは墓地のモンスターを特殊召喚できない!」

白柳「な!?」

隼翼「モンスターによる蘇生を繰り返す彼女のデッキにはまさに相性最悪…このまま押し切れるか?」

白柳「それは、あまりに予想外でしたね…」

黒咲「さあ見せろ、シンクロ次元の本性を! 貴様の素顔を!」

白柳「ふぅ…」

白柳「…わかりました」カンコーン!
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/05(木) 01:22:11.81 ID:zsqeth4GO
支援
http://i.imgur.com/a5d7HlG.jpg
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 04:09:12.34 ID:EtGm2yDT0
白柳「私は魔法カード、《ミラクルシンクロフュージョン》を発動!」

白柳「フィールドか墓地から決められたモンスターを除外し、シンクロモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚扱いとして特殊召喚する!」

黒咲「っ!」

隼翼「シンクロモンスターを素材とした融合召喚…!?」

白柳「私は墓地の《ジャンク・シンクロン》《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を除外し、融合!」

白柳「融合召喚!」

白柳「レベル10! 《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》!」

攻撃力3200

隼翼「融合モンスター!」

黒咲(やはりシンクロ次元は、アカデミアの犬だったか)

白柳「私は墓地のワイバースターを除外し、手札の《暗黒竜 コラプサーペント》を特殊召喚!」

攻撃力1800…

白柳「さらに装備魔法、《愚鈍の斧》をレヴォリューション・ファルコンに装備!」

白柳「このカードを装備したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、効果は無効化される!」

RR−レヴォリューション・ファルコン(攻撃力3000)

黒咲「装備魔法を相手に装備する事でレヴォリューション・ファルコンの効果を…!」

白柳「バトル! 波動竜騎士 ドラゴエクィテスで、レヴォリューション・ファルコンを攻撃!」

黒咲「ちっ…!」

黒咲LP1800

白柳「続いてコラプサーペントで、裏守備モンスターを攻撃!」

黒咲「くっ…破壊されたファジー・レイニアスの効果により、デッキから新たなファジー・レイニアスを手札に加える」

白柳「ジャンク・シンクロンで、ダイレクトアタック!」

黒咲「ぐああぁぁぁっ!」

黒咲LP500

隼翼「黒咲!」

白柳「私はこれでターンエンド」

白柳「あなたの手札はファジー・レイニアス一枚、モンスターは0、伏せカードも0、その状況でどうするつもりですか?」

黒咲「このターンのドローでカードが手に入る。これで貴様を葬ってやる」

白柳「それは、有宇さんの…仲間の為にですか?」

黒咲「有宇だけではない。貴様らの卑劣なやり方は奴ら生徒会、何よりセレナや友利奈緒の心をも地獄に突き落とした! その償いはさせてもらう」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 04:12:47.13 ID:EtGm2yDT0
黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は魔法カード、《マジック・プランター》を発動!」

黒咲「自分フィールドの永続罠一枚を墓地へ送り、デッキからカードを二枚ドローする」

黒咲「俺は王宮の牢獄をコストに、二枚をドロー!」

黒咲「そして再び、《RUM−ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」

黒咲「ライフを半分払い、墓地のレヴォリューション・ファルコンを復活させ、オーバーレイ!」

黒咲LP250

黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズチェンジ!」

黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR−サテライト・キャノン・ファルコン》!」

攻撃力3000

白柳「これはっ」

隼翼「俺達も初めてみるモンスター…」

黒咲「貴様を叩き潰す! サテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのモンスター1体を対象とし、そのモンスターの攻撃力を自分の墓地のRR数×800ダウンする!」

白柳「な!?」

黒咲「俺は波動竜騎士 ドラゴエクィテスを選択!」

隼翼「墓地のRRの数は6体!」

黒咲「よって貴様のモンスターの攻撃力を4800ポイント下げる!」

黒咲「受けるがいい! 貴様らに受けた有宇の痛みを! 唯一の兄を、愛する者を失った友利奈緒の憎しみを!」

波動竜騎士 ドラゴエクィテス(攻撃力0)

白柳「ドラゴエクィテスの攻撃力が0に…!」

黒咲「バトルだ! サテライト・キャノン・ファルコン! ドラゴエクィテスを攻撃!」

黒咲「貴様に未来を砕かれた仲間達の悲しみを知れ!」

白柳「くっ…!」

黒咲「エターナル・アベンジ!」

白柳「あああぁぁぁっ!」

白柳LP0
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 05:01:13.68 ID:EtGm2yDT0
『こんな奴に何を期待してるのかねぇ、プロフェッサーも』

『ほら、立てよ』

『あー、イライラすんな。もう一発かましてやろうか!?』

『いいか? 勝負は勝つか負けるかだ。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ…それだけはちゃんと覚えておくんだな』



有宇「っ!」ガバッ

有宇「はぁ…はぁ…はぁ…」

有宇(夢? それにここは、病院…なのか? 何で僕は、こんなところに?)

「有宇………君……?」

有宇「え?」

奈緒「有宇君……有宇君!」抱きつく

有宇「えっ?」

奈緒「ようやくお目覚めですか? ったく格好つけるから、言いたい事はいろいろありますけど、とりあえず心配させんな!」

有宇「いや、えっと…」

奈緒「うん? どうかしました…?」

有宇「あなたは、一体?」

奈緒「え…」



セレナ「………」カタカタカタ

『セレナへ
この音声は僕の部屋のパソコンが一週間操作されなかった時に自動的にメールで送られるようにプログラムしておいたものだ。これが届いたという事は、僕の身に何かが起こったという事だろう』

『録音時間が短いから手短に言う。まずはパソコンのロックフェルダーを解除しろ。そこには僕ができる限りに調べ尽くした情報を収録しておいた。詳しくはファイルを開いて確認しろ。暗証番号は〇〇〇〇〇〇な』

『ま、頑張ってくれや。じゃなー』

セレナ「〇〇〇〇〇〇、だな」カチッ

音声、107ファイル

セレナ「流石に多すぎるだろっ!」


328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 20:42:04.59 ID:8Rw/F+E9O
白柳「負けました。流石は有宇さんのライバルですね」

黒咲「無駄口を叩くな。貴様にはこの場で全てを話してもらう。でなければこの場でカード化する」

隼翼「落ちつけ黒咲、白柳弓、君はシンクロ次元のデュエリストなのか? それともシンクロ召喚を会得したアカデミアなのか?」

白柳「安心して下さい、私は紛れもなくシンクロ次元の…シティのデュエリストです。以前にお話しましたよね? 私がこのスタンダードに来たのは、シティにある行政評議会の命令だと。嘘はありません。ただ、その目的は結果的にあなた方ランサーズを陥れる事になってしまいました」

隼翼「結果的に?」

白柳「”スタンダードとアカデミアのどちら側についた方が得策かを見極めて来い”の命令は、本心だったのか…それはわかりません。ただ、これだけは言わせて下さい。私自身は、決してあなた方ランサーズを騙すつもりで…」

黒咲「ふざけるな! ならば何故、貴様はアカデミアと繋がっている!? その繋がりを隠していたのも事実だろうが!」

白柳「はい…そうです…」

隼翼「何か理由があるのか?」

白柳「私がランサーズとしてアカデミアと戦うと決めた日、私の前に彼が…ユーリという人が現れたんです。今のシティの状況とこのカードを渡しに」スッ

隼翼「これは、デッキか?」

隼翼(いや、それにしちゃ多すぎるな。軽く100枚はある)

黒咲「っ! 貴様、これはっ」

隼翼「カード化された、デュエリスト達?」

白柳「はい。確実にシティのデュエリスト達です」

白柳「彼は私がランサーズに加入したのをすでに知り、取引を持ちかけて来ました。これ以上シンクロ次元の人々を巻き込みたくなければ、少しだけ協力してくれないか?と」

隼翼「まさか、君が遊園地のチケットを渡して来たのは…」

白柳「はい…彼が用意してきたものです。ランサーズのメンバーを誘拐し、有宇さんとセレナさんに脅しをかけるために」

隼翼「それが理由か?」

白柳「はい…」

黒咲「他にはあるのか?」

白柳「次に自分がスタンダードに来るまで、エクシーズ次元の残党を監視するようにとは言われています」

白柳「…こんな事言っても信じてもらえないかもしれませんが、私自身も有宇さんがあんな事になるなんて…」

黒咲「被害者ヅラするな! 例え利用されたにしろ、貴様が俺達を裏切ったのは事実だ! この場で始末する!」

隼翼「やめろ黒咲」

黒咲「やらせろ!」

プルルルル… プルルルル…

隼翼「失礼。もしもし」ピッ

高城『隼翼さんですか?』

隼翼「高城君か? どうした?」

高城『乙坂さんが、乙坂さんが目を覚ましました!』

隼翼「っ!」
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 21:37:36.71 ID:8Rw/F+E9O
隼翼「記憶…喪失?」

高城「はい。おそらく、頭に強い衝撃を受けた事が原因で」

柚咲「ゆさりんの事も覚えてないんですかっ?」

有宇「ごめん、何も思い出せないんだ…君達は僕の友達だったの?」

高城「そうです、我々は同じクラスの生徒会の仲間であり、ランサーズのメンバーですから」

有宇「ランサーズ…さっき友利さんもその名前を言ってたけど、何なんですか?」

隼翼「敬語じゃなくていい。俺はお前の兄、乙坂隼翼。記憶がない状態で悪いが、今から全てを話す。聞いてくれ」

隼翼「二人共、少し有宇と二人きりにさせてもらえるか?」

高城「わかりました。柚咲さん、行きましょう」

柚咲「はい…」



数十分後

有宇「次元戦争? デュエルで?」

隼翼「そうだ。俺達は融合次元のアカデミアに打ち勝つ為にランサーズを結成した。お前はその一人であると同時に、エクシーズ次元の人間だった。何よりランサーズの中でも最強クラスの実力を持っていたんだ」

有宇「僕が、そんな力を…」

有宇「友利さんから聞いたんだけど、以前の僕にも兄さんと過ごした記憶がないんだよね? それはどうして」

隼翼「………」

有宇「兄さん?」
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/05(木) 22:38:28.52 ID:8Rw/F+E9O

隼翼「いいや、何でもない。すまなかった、有宇。ずっと謝りたかった」

隼翼「アカデミアがハートランドを攻撃した時、俺はお前と歩未だけは巻き込みたくないという一心で記憶を消し、スタンダードに送った」

隼翼「だがその結果、お前はアカデミアに捕らわれ、死よりも辛い目に合わせてしまった。歩未も同じだっ…」

隼翼「かつて、お前に言われた通りだった。俺はただ、怖かっただけなんだ。真実を打ち明けて、もしお前達に許されなかったらどうしようって…挙句には、お前の力がランサーズには欠かせない程になってて」ポロポロ

有宇「………」

隼翼「前のお前は、心底俺を恨んでいたんだろうな。当然だ。再会してから、兄と呼んでくれた事なんか一度もなかったから…」

隼翼「俺のして来た事は間違いだらけだった。もう一度だけ言わせてくれ」

隼翼「…ごめん、有宇。ごめんな」ポロポロ

有宇「………」

有宇「…大丈夫だよ、兄さん」

隼翼「っ…」

有宇「前の僕がどんな奴だったかはわからないけど、それじゃあ僕も同じだよ」

有宇「歩未ちゃんだっけ? もし彼女が一人で苦しんでいたんだとしたら、それは僕にも責任がある」

有宇「多分、前の僕も怖かったんだと思うんだ。一年間の間に、妹を孤独にしてしまった事」

有宇「何より、その歩未ちゃんを倒しちゃったのは僕なんだから…」

隼翼「それはっ…」

有宇「わかってる。だから、取り戻そう? 今度こそ、みんなで。今の僕は信じてるから」

隼翼「有宇…」

『お前は僕がヤツらに拉致された事を知っていた。だったら何故お前が歩未の側にいなかった? 妹の、家族を苦しんでいるのをただ黙って見ていた?』

『ま、僕もお前も人の事は言えない。お互い様さ。じゃあな』

隼翼「…本当、どっちが兄貴だかな」

隼翼「必ず勝つぞ、有宇」

有宇「うん…」



奈緒「…今の僕は信じてるからですか」

奈緒「全く、キャラ変わりすぎっすよ。あれじゃあただの温和な天然イケメンじゃないっすか」スッ

奈緒(《未来への思い》…)

奈緒「まあ、今はあなたが生きていてくれるだけで本望です」ポロポロ

奈緒(前のあなたが私をどう思っていたのか…それはわかりませんけど、今度はちゃんと私の事を好きになってもらうんで覚悟して下さいね。有宇君)
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 02:01:22.91 ID:/g5Wgwfw0
病院

有宇「バトル! 僕はキメラテック・ランページ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

高城「ぐおぉぉぉ…」

高城LP0

奈緒「これで10連勝…記憶がなくなってもデュエルの腕は落ちていませんね」

セレナ「当然だ。ユウがこんな筋肉馬鹿に負ける訳がない」

奈緒「まあ、今の有宇君の力を試すのに高城みたいな馬の骨じゃ役不足でしたね。次は私が相手になりましょうか?」

高城「筋肉馬鹿に馬の骨…」グサグサ

有宇「二人共言い過ぎだって…大丈夫、高城もまだまだ強くなる素質はあるよ。頑張ろう?」

高城「今の乙坂さんマジ天使っ」ガバッ

有宇「ちょっ」

奈緒(無言の回し蹴り)

高城「ぐっ!?」

有宇「高城!?」

奈緒「そいつなら心配いりませんよ。30秒もすれば復活します」

有宇「えぇー…」

黒咲「見事に振り回されてばかりだな、以前の貴様からは考えられん新鮮な光景だ」

有宇「前の僕はどんな奴だったの?」

奈緒「良く言えば冷静で泰然自若、悪く言えば女たらしの極悪非道野郎でしたね」

有宇「僕はそんな屑人間だったのか…」ガーン!

奈緒(普通にショック受けてるし、やりにくいなぁ)

セレナ「だが私はそんなお前に惹かれたのだ。お前を一番理解している私が言うんだから間違いはない」

有宇「セレナと僕はアカデミアに誘拐された時に知り合ったんだっけ?」

セレナ「そうだ。ズルでヘタレだった頃のユウも、最強ながら自分以外の何者をも信じなかったユウも、今のお人好しなユウも、全てを知っている一番の理解者だ。だから今後は私だけを頼るがいい」

奈緒「それは心外っすね。今の有宇君は右も左も分からない状態なんですよ? そんな有宇君を世間知らずのポンコツ娘なんかに任せてはおけません」

セレナ「誰がポンコツだ! アカデミア一人に戦闘不能にされた二番手は引っ込んでいろ!」

奈緒「ええそうです、有宇君に全てを背負わせてしまったのは私です。だから私には記憶をなくした有宇君の面倒を見る義務があるのです」

高城「この二人は変わりませんね…」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 02:05:52.59 ID:/g5Wgwfw0
有宇「大丈夫だよ、友利さんもセレナも。僕の心配をしてくれるのは嬉しいけど、一人じゃ何かと大変でしょ? セレナは外の事はあんまり詳しくないみたいだし、学校の事は友利さんに、家やアカデミアの事はセレナに頼らせてもらうんじゃ駄目かな?」

セレナ「あ? ああ…そうだな…」

奈緒「ま…まぁ、そうですね。一緒に暮らしてる訳ですし、一人の負担を重くする事はないでしょう」

高城(犬猿の仲だったセレナさんと友利さんが…天然ってすごい…)

奈緒「ああそれと、私の事は奈緒でいいっすよ。さん付けもいらないっす」

有宇「うん、わかった。奈緒」

奈緒「何というか、キャラ変わりましたね、本当に…」

黒咲「どいつもこいつも、鉄の意志も鋼の強さも感じられない。そしてちょろい」

ガチャ

柚咲「すみません、遅くなりました」

有宇「あ、黒羽さん。お疲れ」

柚咲「有宇さんも元気そうで何よりです! 友利さん、外に…」

奈緒「ああ、今から説明しますよ」

高城「これで全員が揃った訳ですが」

奈緒「なら本題に入りますか。入って来ていいっすよ」

ガチャ

沢渡「レディースエーンドジェントルメーン! ランサーズの中でもトップデュエリスト、ネオニュー沢渡のお出ましだぜ!」

白柳「ご無沙汰しています、有宇さん」

高城「? 沢渡さんに、白柳さん?」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 02:53:33.32 ID:f/ewM4Ul0
見直したらシャーロット三話に細谷さん出ていたんだなぁ……
シンクロ次元のダークシグナーで出てこねぇかな……
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 14:09:37.43 ID:IgmGTPJMO

柚咲「どうして二人が?」

奈緒「一応知らせておいた方がいいかと。その二人、明日から星ノ海学園に編入するんで」

黒咲「は?」

高城「随分と急な話ですね、隼翼さんの提案ですか?」

奈緒「ええ。手続きはすでに済ませてあるようなので、有宇君の退院と同時に」

柚咲「沢渡さんは中学生なのに同じ学年なんですか?」

沢渡「そう、飛び抜けた実力の俺様は飛び級が認められだという訳さ!」

奈緒「いえ、力量はともかく、一応そいつもランサーズのメンバーなので私達とコンタクトが取りやすいようにです」

沢渡「おい、力量はともかくってなんだ!? 一応ってなんだ!?」

黒咲「こんなオナラみたいな奴はどうでもいい! それよりふざけるな! その女は利用されてたとはいえアカデミアに手を貸していた裏切り者だぞ!」

奈緒「だからこそ。完全に信用する訳じゃありませんが、私達と敵対する気はないみたいですし、監視の意味も兼ねて編入してもらうんす」

高城「隼翼さんに聞いた話が本当なら彼女に非はありません。疑ってばかりでは始まりませんよ」

黒咲「ちっ…」

有宇「君達もランサーズ?」

沢渡「話には聞いてたが、本当に記憶がないみたいだな。丁度いいぜ乙坂有宇、この場であんたを倒して、俺こそがランサーズナンバー1だということを証明してやるぜ!」

奈緒「無駄な事はやめて下さい。あなた程度の実力じゃ1ターンで瞬殺です。腕の差が違いますよ」

沢渡「厳しぃぃぃーっ!」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 14:16:57.41 ID:IgmGTPJMO
アカデミアに行く前にやりたい事

・沢渡さんの日常(弄るとも言う)
・綺麗になった有宇と罪悪感を抱いてる白柳さんでフラグを立てる
・記憶がない有宇に周りが要らんことを教え込む
・天然言葉でどいつもこいつも口説いてただのハーレム

どれが一番いい?
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:11:27.98 ID:DX9kTzAcO
あえての1
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:12:00.26 ID:DX9kTzAcO
1(番上)だったすまん
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:20:20.93 ID:2d6qj7aAo
3番目かな
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:28:45.85 ID:f/ewM4Ul0
4
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/06(金) 18:34:42.44 ID:H4jwzn9m0
1番目以外全部
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 03:46:22.96 ID:GFjJoF3P0
乙坂家

有宇「ここが、僕の家?」

奈緒「そうです。歩未ちゃんがいない今だけ、あなたと私、ついでにセレナさんの三人で暮らしていました」

セレナ「誰がついでだ! 私はちゃんとユウに許可は取った! 押しかけてきたのはお前の方だ!」

奈緒「何度も言ってるじゃないですか、あなた達はアカデミア一番の標的なんです。そんな二人が同棲してるなんてバレたら狙われない理由がないっすよ」

セレナ「ふん…誰が派遣されようが、私とユウの敵ではない。記憶がなくとも、その実力は前のままなら尚更だ」

有宇「でも奈緒は僕とセレナを心配してくれてるんだろう? 前の僕みたいな事もあるかもしれないし、用心はした方がいいよ」

奈緒「ふふん…」

セレナ(こいつ…!)

有宇「それでセレナ、僕達に見せたいものって?」

セレナ「ああ、お前達にはまだ話していなかったが、これを見てくれ」カタカタカタ

有宇「パソコン?」

セレナ「これには記憶がなくなる前のユウが集めた情報がインプットされている。自分の身に何かか起こった時の事を考えて、後の者に託す為だろう」

奈緒「って、107ファイルって多いっすね…どんだけ信用されてないんですか」

セレナ「まずは、これを再生するぞ」ピッ

『この音声を聞いているという事は、白柳弓の正体が良からぬ方へと向かったという事になる』

奈緒「え…!?」

有宇「この声…僕…?」

『明日に行く遊園地、そこにアカデミアのアジトがあるという情報…少し都合良すぎる気もするな。正体を知れなかったのが残念だぜ。アカデミアに脅され仕方なく従ってたか? それとも”楽しかったぜェwwwお前らとの友情ごっこォ〜〜!”って感じだったのか?』

奈緒(明日の遊園地…つまりこれは、有宇君が倒れる前日に録音されたもの? こいつ、その時点から…)

『どっちにしても、その時点でシンクロ次元は敵だと考えたほうが利口かもしれんな。遅いかもしれないが、脅されていたとしたらカード化はしない方がいいと思うぜ。多少なりとも罪悪感があるなら、白柳だけを味方に引き入れる事も出来るかもしれないからな。じゃあ、そういう事で』

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 14:20:35.04 ID:1j5UQpFQO
奈緒「白柳さんだけを味方にですか…」

有宇「白柳さんって明日から編入して来る女の人だよね? 黒咲は随分と敵視してるみたいだったけど」

セレナ「利用されていたにしろ、あの女は私達を売ったんだ。お前達の学校に編入するのだって、監視が目的なんだろう?」

奈緒「そういう事っす。一応罪悪感は感じてるみたいですが、真意はわかりませんよ? その罪悪感すら演技かもしれないですし」

有宇「そうは見えなかったけど…高城も言ってたけど、疑ってばかりじゃ始まらないよ。一度話し合ってみるべきじゃない?」

セレナ「ユウがそうしたければするがいい。私はお前の考えに従う」

有宇「ありがとう、セレナ」

奈緒(本当にこの人あのゲス野郎と同一人物なんだろうか?)


沢渡&白柳、編入初日

沢渡「へぇ、ここが学食ってやつか? 結構広いんだな」

高城「ほとんどの生徒が使用する場所ですしね、どうします? よろしければオススメを紹介しますが」

沢渡「おう、この沢渡シンゴの舌を満足させてくれる昼飯を期待してるぜ。他の連中はいないのか?」

高城「友利さんや黒咲さんは一人の方が落ち着くそうてす。普段は乙坂さんと二人で食べる事が多かったですね。退院したばかりの事もあり、今は手続きに行ってますけど」

沢渡「って事は、今後は男三人で飯食うのかよ…気が進まねえなぁ」

高城「!」

沢渡「あ? どうした?」

高城「呼び出しです。急ぎましょう」
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 02:56:02.24 ID:/3sq68Yt0

生徒会室

沢渡「飯時に呼び出すとは随分だなぁおい。ま、心の広い俺様は断る――ふぎゃっ!?」

沢渡「って、なんでいきなり辞書投げつけて来んだよ!?」

奈緒「遅い! 何の為に緊急招集かけたと思ってんだ。お前ら何型だ!?」

沢渡「仕方ねえだろ! 飯食ってたんだから!」

奈緒「あなた馬鹿なんですか? 緊急招集ですよ? たかが昼飯で許されると思ってるんですか? オナラみたいなネオ沢渡(笑)君」

沢渡「…お前ら、よくこんなのと一緒にやってられんな」

柚咲「もう慣れました!」

高城「まあ、いつもの事ですからね…」

黒咲「飯時でさえも気は引き締める。戦場でも大事な事だな」

白柳「ここは戦場ではなく学校ですが…」

有宇「ごめん、遅れちゃった。色々手続きに時間掛かっちゃって」

奈緒「いいっすよ、予め聞いてますから。それじゃあ始めましょうか」

沢渡「待てやコラァァ! 俺達の時と扱い違いすぎるだろ! 惚れた男は特別ってか!?」

高城「記憶がなくなる前は普通にドロップキックをかましてましたが…」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 10:20:23.15 ID:GhJ/KGrE0
沢渡さんはこういうキャラだからなぁ……
キャラ被っている高城が生き残っているのが奇跡だけど
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 23:26:24.33 ID:/3sq68Yt0
有宇「それで奈緒、話って?」

高城「白柳さんも居るという事は見ると、やはり彼女の?」

奈緒「単刀直入に言います。白柳さん、あなたはシンクロ次元を守るために形はどうあれランサーズを売った。それは間違いないですね?」

白柳「はい…そうです…」

奈緒「では正直に。再びシンクロ次元の人々が危険に晒されるなら、あなたはアカデミアに寝返ってでも故郷を守る事を選ぶ。そうですよね?」

白柳「…恐らく」

黒咲「貴様…」

高城「黒咲さん」

黒咲「ちっ…」

奈緒「はぁ…仕方がないとはいえ、これじゃあ信用するに値しませんね。やはり黒咲さんが倒した時点でカード化するべきだったのかもしれません」

柚咲「そんな…」

有宇「そうだよ、白柳さんだって望んでアカデミアに協力した訳じゃない。それに今はもう解放されたじゃないか」

高城「ですが、ユーリという男の任務は失敗しました。乙坂さんとセレナさんを捕まえるべく再び白柳さんに脅しをかけて来ないとも言えません」

有宇「それはそうだけどさ」

沢渡「オメーお人好し過ぎんぞ。そいつはあんたの記憶を奪った張本人と言っても過言じゃないんだぜ?」

黒咲「少なくとも、以前の貴様なら間違いなく始末していただろうな」

奈緒「とにかく、白柳さんは監視下に置きます。学園内には常にランサーズのメンバーと行動してもらう事と、身勝手な外出は禁止します。これらを破った場合は問答無用で敵と判断しますんでそこのとこだけよろしく」

白柳「わかりました…」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 23:35:38.83 ID:/3sq68Yt0
放課後

沢渡「よっしゃ終わったぁ!」

高城「では私は先に行きます」

有宇「白柳さんを部屋まで送るんだっけ?」

高城「はい、一日交代制ですからね。失礼します」

沢渡「アカデミアの情報もないし、仕方ねえな…有宇、お前この街に詳しいだろ? 案内してくれよ」

奈緒「あなた本当に無能ですね」

沢渡「あぁん!? んだと!?」

奈緒「今の有宇君には記憶がないんですよ? 道案内なんてできる訳ないじゃないですか。有宇君、私達も行きましょう」

有宇「あ、うん」

沢渡「どこ行くんだよ?」

有宇「買い出し、セレナが晩御飯にすき焼き希望らしいから」

沢渡「あの女居候してるくせに買い物もしねぇのか? ただのニートじゃねぇか」

有宇「いや、セレナもそれくらいはやってやるって言ってるんだけど、奈緒が…」

奈緒「有宇君は覚えてないかもしれませんが、彼女は以前、カレーのメニューの買い出しを頼んだ時、間違えて新型デュエルディスクを買って来た事があるんです。そんな人には任せてはおけませんよ」

沢渡「それ間違いじゃなくてわざとだろ絶対!?」

有宇「なんなら沢渡も一緒に来る? スーパーだから近場だけど」

沢渡「まあいいだろ。暇潰しにはなりそうだしな」

奈緒(余計な事を…)
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 23:44:23.08 ID:/3sq68Yt0

沢渡「しかし、アカデミアってのはやっぱり融合召喚しかして来ないのかねぇ」

奈緒「少なくとも、私達の世界ではみんなエクシーズ召喚を行ってましたね。それだけに有宇君がエクシーズ召喚をした時には驚いたものです。その時はハートランドの住人だとは思いませんでしたし、融合使いだとばかり」

有宇「どうして見せなかったんだろ?」

奈緒「直接聞いた事はありませんが、単に使うまでもなかったんでしょう。現に私や高城とのデュエルでは融合召喚だけで圧倒出来てましたし? 前のあなたの言葉を借りるなら”実力の差ってヤツ〜”とでも思ってたんじゃないっすか」

有宇「前の僕は女たらしに加えて性格まで悪かったのか!?」

沢渡「お前ら沢渡世代だろ? それならペンデュラムを極めなきゃ」

有宇「いや、僕のデッキにペンデュラムはちょっと…」

奈緒「それしか使えないからそんな事言ってるんすよ。そもそもペンデュラムは隼翼さんがアカデミアに対抗する為に会得した召喚方ですし、こいつのデッキ自体も隼翼さんから与えられた物です。もはやデュエリストを名乗っていいのかすら疑わしいレベルですよ」

沢渡「ダブルで厳しぃぃぃーーっ!」

「乙坂有宇だな?」

有宇「?」

奈緒(1、2…5人か。アカデミア? いや、それにしては見た事もない格好だ。でも有宇君を知っているという事は…)

沢渡「なんだ、てめぇら?」

「我々はセキュリティ。シンクロ次元のデュエリストだ」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 00:35:42.93 ID:4EHQQahS0
これは227さんクル━━━━(゚∀゚)━━━━!!?
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 02:13:50.86 ID:tuF/Fl7v0

有宇「セキュリティ?」

「乙坂有宇、君には我々と一緒に来てもらおう」

「それと、セレナという少女にもだ」

有宇「どうして?」

「治安維持局の長官、ロジェ氏の命令だ。手荒な真似はしなくはない。大人しく従ってくれるね?」

奈緒「待って下さい。シンクロ次元がどうして二人を欲しがるんですか?」

「そんな理由は聞いていない。我々は従うだけ。大人しく投降しなさい」

「出なければ、力ずつで従ってもらう」



沢渡「おいおいおい、なんなんだてめぇらはいきなり出てきて偉そうに!」

「お前などに用はない。外野は引っ込んでいろ!」

沢渡「外野だぁ!? 俺を誰だと思っている!? 沢渡シンゴだ!」

有宇「いや、ちょっと落ち着いて」

沢渡「デュエルやろうってのか!? 上等だ! てめぇらに身の程ってもんを教えてやるぜ!」デュエルディスクセット

有宇「沢渡、まずは話し合って…」

奈緒(無言のデュエルディスクセット)

有宇「ちょっ、奈緒まで!?」

「「「「「「「デュエル」」」」」」」」

有宇「えぇー…」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 02:32:38.68 ID:4EHQQahS0
本編の様に沢渡さんが1ターンkillされるのか……(溜息)
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 03:58:12.37 ID:tuF/Fl7v0

沢渡「うわああああぁぁぁっ!」

沢渡LP0

有宇「沢渡っ!」

沢渡「ぐはっ」

有宇「沢渡が…!」

奈緒「よりによってワンキルかよ!? 五対二で使えないにも程があるだろ!? 引くなっ」

「確保だ!」

沢渡「くそっ、HA☆NA☆SE!」

「これで残るは少女一人…」

有宇「奈緒…仕方ない!」デュエルディスクセット



(あれがユウか? 写真と容姿は一致。しかし、聞いていた印象とは大分違うみたいだね)

(もし実力が本物なら、あのくらい程度の数のなど切り抜けられるはずだけどねぇ)



数ターン後

「シンクロ召喚!」

「レベル7! 《スナイピング・ヘイジ−タイプ0》!」

攻撃力2400

「タイプ0は手札を一枚墓地へ送り、モンスターを破壊し、相手に400ダメージを与える!」

奈緒「くっ…」

奈緒LP3200

「バトルだ! スナイピング・ヘイジ−タイプ0で、ダイレクトアタック!」

奈緒「ああぁぁぁっ!」

奈緒LP800

有宇「奈緒!」

「よく頑張ったが、等々終わりの時がやって来たようだな」

有宇(全員の場に同じモンスター……この五人のデッキ、全てが同じものか? ならばやる手は一つ!)

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

有宇「僕のフィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族・闇属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕は墓地にある《サイバー・ドラゴン》を含む五体のモンスターを除外!」

有宇「融合召喚!」

有宇「現れろ、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》!」

攻撃力?
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 04:00:21.77 ID:tuF/Fl7v0
有宇「このモンスターの攻撃力は融合素材としたモンスターの数×800の数値になる」

キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力4000)

「今更か? 多少攻撃力が高くともスナイピング・ヘイジ−タイプ0の効果ですぐに破壊してやる」

有宇「キメラテック・オーバー・ドラゴンは、融合素材としたモンスターの数だけ相手モンスターに攻撃ができる」

「何だと!?」

有宇「バトルだ! キメラテック・オーバー・ドラゴンで、五体のスナイピング・ヘイジ−タイプ0を攻撃!」

有宇「さらに速攻魔法、《リミッター解除》発動!」

有宇「自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力を二倍にする!」

キメラテック・オーバー・ドラゴン(攻撃力8000)

有宇「エヴォリューション・レザルト・バースト! ゴレンダァ!」

「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0

沢渡「一気に五人を仕留めやがった!」

奈緒「シンクロ次元のデュエリストが二人を捕まえに来たとなれば、すでにアカデミアに…また一つ白柳さんに聞きたい事が出来ましたね」

「そうはさせない!」

有宇「な!?」

沢渡「増員部隊!? 今度は10人かよ!?」

「乙坂有宇、大人しく投降しろ!」

有宇「待って下さい! どうして僕達がっ」

奈緒「たった三人を相手に随分と弱気っすね…情けない」

「僕は、《黒竜の雛》を召喚!」

攻撃力800

有宇「!?」
奈緒「!?」
沢渡「は?」

(さあ、こっちだよ)

有宇「え?」

「黒竜の雛をリリースする事で、手札からこのモンスターを特殊召喚できる!」

「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」

攻撃力2400

「レッドアイズ…!?」

「ブラックドラゴン…」

「待て! 奴らは!?」

「いない…逃げたのか!?」

「まだ遠くには行ってないはずだ! 探せ!」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 08:13:28.61 ID:4EHQQahS0
吹雪キングキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 14:09:26.14 ID:VhWuzZEHO


「ここまで来れば安心だね」

有宇「助かりました。ありがとうございます」

沢渡「何なんだよあいつらは…やっぱりシンクロ次元ってのはアカデミアと繋がってやがったのか?」

奈緒「それで、何故敵であるあなたが私達を助けたんですか?」

沢渡「敵?」

有宇「ちょっと奈緒、何を言って…」

奈緒「きっと黒咲さんや高城も同じ事を言うはずです。理由はもちろん、そのデュエルディスクですよ」

沢渡「デュエルディスク? あ…」

「なるほど…君がエクシーズ次元の。なら話は早いね」

「僕の名前は天上院吹雪、アカデミアのデュエリストさ」

沢渡「アカデミアだぁ!? だったら敵じゃねぇか!」

吹雪「アカデミア? そうだね。敵? それは違うね。第一、敵ならあの状況で助ける訳がない。そうじゃないのかい?」

奈緒「申し訳ないですが、一度似たような事件を耳にしているので、信用するしないを判断するにはまだ早いんす」

吹雪「ありゃりゃ、厳しいなぁ」

有宇「でも、何故アカデミアのあなたが僕達を?」

吹雪「君達となら出来ると思ったんだ。アカデミアの生徒を救う事を」

有宇「救う?」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 18:29:11.56 ID:4EHQQahS0
このスレの一番の謎は高城生存だったりする。オベリスクフォースにカード化されてもおかしくないレベルなのに…ちゃっかりランサーズに入れられているし……
ランサーズ最弱の高城だろう。その内活躍するシーンがあるのか?美砂にフラグ建てるのかいつの間にか退場するのか……見もの
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 02:42:59.52 ID:9vrD27uh0
奈緒「救うだと?」

吹雪「アカデミアが君達エクシーズ次元の人間に何をしたか…僕も知っている。世界を一つに、その為に平和だったハートランドを壊滅させた事も」

沢渡「世界を一つにってのは具体的にどういう事なんだ?」

吹雪「それはプロフェッサーにしかわからない。アカデミアではプロフェッサーの命令が絶対。決して逆らう事などできないかね」

奈緒「世界を一つにする…大勢の人間をカードに封じ込める結果になってでもやり遂げるべき事と思ってるのか?」

吹雪「思わない訳がない」

奈緒「え…」

吹雪「本来アカデミアは、純粋にデュエルを学ぶ普通の学校だった。あの日、プロフェッサーが派遣されて来るまではね」

有宇「どういう意味ですか?」

吹雪「詳しい事はわからない。ただ彼がアカデミアにやって来てから、何もかもが変わってしまったんだ。誰もが優秀な戦士になれるよう、拷問のような訓練を受けさせていた。有宇君、君がアカデミアに居た頃と同じようなね」

有宇「僕が…アカデミアに――っ!」ズキッ

吹雪「…!」

奈緒「有宇君…!」

有宇「大丈夫だよ、奈緒。ちょっとズキズキしただけさ」

吹雪「何か訳ありのようだね。この話はひとまず置いておこう、君達がアカデミアに立ち向かう為に結成した、なんと言ったかな?」

奈緒「ランサーズです」

吹雪「そのメンバーを集めてくれないか? 全てはそこで話すよ」
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 02:58:47.08 ID:9vrD27uh0
高城「では私はこれで。明日には友利さんがお迎えに行くと思います」

白柳「わかりました。お疲れ様です」

高城「しつこいようですが、なるべく外出は控えて下さい。どうしてもする場合は私に一言連絡を入れる。そうしないと反逆と見なされてしまいますので」

白柳「大丈夫です。学校に行く時以外は外に出るつもりはありません」

高城「信じています」

「お前、ランサーズか?」

白柳「!?」

高城「誰です?」

「答えてもらおうか。乙坂有宇とセレナはどこに居る?」

高城「乙坂さんとセレナさんを狙っている…あなた、アカデミアですか?」

白柳「…違う」

高城「白柳さん?」

白柳「彼はシティのセキュリティ、デュエルチェイサー227です」

高城「シティ…シンクロ次元の?」

227「私を知っているのか…ならばお前が白柳氏か?」

白柳「そうです。高城さん、少し下がっていてください。彼とは私が戦います」

高城「戦うって…同じシンクロ次元同士でですか?」

227「失敗の責任も取らず私に挑んで来るか…」

白柳「私が勝ったら、長官の企みを話して頂けますか?」

227「いいだろう、お前を倒せば連続検挙記録更新! 昇進確定だ!」

「「デュエル」」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 05:19:11.21 ID:cwSJEfiAO
そういやユーリのアンティーク・ギアデッキなのになんでサイバードラゴン系入ってるんだ?混合だったらランページの効果で墓地にコアやタートル落とすはずだけど、それを落とさないって事はデッキに光属性機械族がサイバードラゴンしか入ってなかったのか?
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 06:22:18.14 ID:9Imu78QZO
227さんそれ死亡フラグですwww
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 14:19:42.46 ID:9Ya8LA13O

白柳「リミットオーバー・アクセルシンクロォォォ!」

白柳「進化の光、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!」

攻撃力4000

白柳「バトル! シューティング・クェーサー・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

227「罠発動! 《魔法の筒》!」

227「このカードは、相手モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

227「4000のダメージを受けて、お前は終わりだぁぁぁっ!」

白柳「無駄です。シューティング・クェーサー・ドラゴンは魔法・罠・モンスター効果を無効にできる!」

227「なんだと!?」

高城「シューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力4000…そしてダイレクトアタック。彼はもう終わりですね」

227「うわあああぁぁぁっ!」

227LP0

227「ぐっ」倒れ込む

白柳「私の勝ちです。話して頂けますね?」

227「…話すも何も、お前自身が一番よくわかってるんじゃないのか…?」

白柳「私の上司は行政評議会です。ロジェ長官ではありません」

227「…長官は、アカデミアと敵対している…奴らの狙いである乙坂有宇とセレナを確保すれば、プロフェッサーとの取り引きに利用できるとお考えになったのさ」

高城「シンクロ次元の長官が、アカデミアと敵対?」

227「それを邪魔するなら、お前も…くっくっくっ…一緒にアカデミアに始末されるがいい!」ビー!

白柳「!」

227、強制送還される。

白柳(何がなんだかわからない。ロジェ長官が何故…)

高城「一体どういう事ですか? 」

吹雪「その答えは、今にわかるよ」

白柳「…! 皆さんいつの間に」

高城「ランサーズが全員…それにあなたは?」

隼翼「話は後だ。今は場所を変えよう」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 19:34:56.55 ID:Bpp1z7zn0
束縛アヘアヘおじさんが友利をビルまで吹っ飛ばすところまで見えた
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 03:18:48.35 ID:lroJYZWD0

沢渡「シンクロ次元の長官が、元アカデミアの人間だぁ?」

吹雪「ああ、本名はジャン・ミシェル・ロジェ。表面はシティの治安を守る治安維持局の長官だが、裏の顔は離反者だ」

吹雪「彼はプロフェッサーの支配を嫌い、シンクロ次元に自分の王国を創るために逃れてきたと聞く」

美砂「つまり、そいつの目的はアカデミアへの復讐か?」

セレナ「その為に私達を捕らえようとするという事か?」

吹雪「わからない。弱みとして二人を確保しようとしたのか、交渉として確保しようとしたのか…その点は本人に聞くしかないね」

黒咲「シンクロ次元の事などどうでもいい。問題はアカデミアだ。貴様はアカデミアの人間なのだろう? 何故俺達を助ける?」

吹雪「言っただろう? 君達の力でアカデミアを元に戻して欲しい。暗示をかけられた生徒達を助ける術を」

吹雪「今のアカデミアは無差別に人々を襲い、ハンティングゲームをするかのように悲鳴を楽しんでいる。僕にはそれが許せない」

奈緒「正直、私達にそんな余裕はないんすけど」

白柳「その数は?」

吹雪「10人にも満たない。その中には僕の親友や妹も含まれているんだ」

黒咲「妹…」

吹雪「プロフェッサーの暗示を消す事ができるなら、この馬鹿げた戦争も終わる。何気ない日常を取り戻せるはずだよ」

沢渡「なら、あんたも当然…」

吹雪「ああ、ランサーズに入れて欲しい。自分で言うのもなんだが、僕は戦力になるよ?」

熊耳「どうするんだ、隼翼?」

隼翼「そうだな…天上院さん」

吹雪「吹雪でいいよ、苗字で呼ばれるのは慣れてないからね」

隼翼「では吹雪さん、入団テストをしてもらいたい」

高城「入団テスト?」

有宇「そんなのが必要なの?」

隼翼「戦力の把握は重要だからな。アカデミアと言うなら尚更だ」デュエルディスクセット

吹雪「ほぅ…リーダーが直々にお相手してくれるのかい?」

隼翼「手加減は無用だよ」

吹雪「そのつもりさ」

「「デュエル」」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 03:23:35.60 ID:3FD4xFlp0
仕方がないとはいえ、柚咲の存在が表遊戯以上にひどい。美砂さえ空気だけどね!
パック的にユート登場させて柚咲を助ける展開にしよう(提案。案外あうかも)


吹雪さんはダークネス化して裏切りそうに思ってしまう……
ヘタしたら儀式魔法使う明日香が出るかも
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 06:19:11.02 ID:nF8pDwNXo
乙乙
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 19:05:15.26 ID:Le/64YvYO
隼翼LP4000

吹雪LP4000

吹雪「僕からやるよ。手札から、《伝説の黒石》を召喚!」

攻撃力0

吹雪「ブラック・オブ・レジェンドの効果発動!」

吹雪「このカードをリリースする事で、デッキからレベル7以下のレッドアイズモンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「現れろ、《真紅眼の黒竜》!」

攻撃力2400

熊耳「レッドアイズ・ブラックドラゴン…」

吹雪「魔法カード、《黒炎弾》を発動!」

吹雪「このターン、レッドアイズの攻撃を封じる代わりに、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」

隼翼「な!?」

吹雪「受けろ、黒炎弾!」

隼翼「ぐううぅぅぅっ!」

隼翼LP1600

沢渡「いきなり2400のダメージかよ!」

奈緒「攻撃が許されない先行ターンなら黒炎弾のデメリットも意味をなさない。爽やかな顔してエグイっすね」

吹雪「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

吹雪・伏せカード:一枚

吹雪「入団テストは合格させてもらうよ」

隼翼「さあ、どうかな? こう見えても俺は厳しいタイプでね。俺のターン!」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 19:10:49.79 ID:Le/64YvYO
隼翼「俺はスケール1の《クリフォート・アーカイブ》とスケール9の《クリフォート・ツール》でペンデュラムスケールをセッティング!」

隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能!」

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・エイリアス》! 《クリフォート・シェル》!」

隼翼「この二体の攻撃力は、召喚時、元々の攻撃力が1800になる」

クリフォート・エイリアス(攻撃力1800)

クリフォート・シェル(攻撃力1800)

吹雪「なるほど…これがペンデュラム召喚か」

隼翼「クリフォート・アーカイブのペンデュラム効果により、自分フィールドのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」

クリフォート・エイリアス(攻撃力2100)

クリフォート・シェル(攻撃力2100)

吹雪「だがそれじゃあ、レッドアイズには及ばないね」

隼翼「これからさ。クリフォート・ツールのペンデュラム効果発動!」

隼翼「ライフポイント800を払い、デッキからクリフォートカードを手札に加える」

隼翼LP800

隼翼「俺が選んだのは、《クリフォート・ディスク》」

高城「このフィールドは…」

隼翼「俺はクリフォート・シェルとエイリアスをリリースして、アドバンス召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・ディスク》!」

攻撃力2800

隼翼「このカードがアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォート二体を特殊召喚できる!」

隼翼「デッキの《クリフォート・アセンブラ》二体を特殊召喚!」

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

隼翼「アーカイブの効果により、全てのクリフォートモンスターの攻撃力は300ポイントアップする」

クリフォート・ディスク(攻撃力3100)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2700)
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 19:18:35.60 ID:Le/64YvYO
白柳「攻撃力3100のモンスターと2700のモンスターが二体…!」

セレナ「このターンで決めるつもりか?」

吹雪「確かに、厳しい入団テストになりそうだ…」

隼翼「バトルだ! クリフォート・ディスクで、レッドアイズ・ブラックドラゴンを攻撃!」

吹雪「ぐうっ…」

吹雪LP3300

隼翼「クリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」

吹雪「うわあああぁぁぁっ!」

吹雪LP600

美砂「これで残りライフは600…!」

熊耳「攻撃力2700のアセンブラのダイレクトアタックが決まれば、隼翼の勝ちが確定する」

沢渡「なんだよ呆気ねえ、流石は数の暴力だけのアカデミアってとこか」

有宇「………」

隼翼「トドメだ! 二体目のクリフォート・アセンブラで、ダイレクトアタック!」

吹雪「罠発動! 《レッドアイズ・スピリッツ》!」

吹雪「墓地に存在するレッドアイズモンスター1体を復活させる!」

吹雪「僕は破壊されたレッドアイズ・ブラックドラゴンを守備表示で特殊召喚!」

守備力2000

美砂「守りやがった!」

隼翼「…バトル再開! クリフォート・アセンブラ! レッドアイズを破壊!」

吹雪「くっ…」

吹雪(すまない、レッドアイズ…)

隼翼「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

隼翼・伏せカード:一枚

隼翼「このエンドフェイズ、クリフォート・ディスクの効果で特殊召喚したモンスターは破壊される」

奈緒「今の攻撃は凌ぎましたか」

高城「隼翼さんの場にはほぼ万全の耐性をもつクリフォート・ディスク、これでは吹雪さんも厳しいのでは?」

有宇「いや…彼にはまだ…」

隼翼「手加減は無用だと言ったはずだ。そろそろ見せてくれもいいんじゃないか?」

吹雪「実力を、かい? そうだね、ではこのブリザードプリンス、天上院吹雪の本気をとくとお見せしよう!」
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 19:23:43.37 ID:Le/64YvYO
吹雪「僕のターン、ドロー!」

吹雪「僕は魔法カード、《真紅眼融合》を発動!」

黒咲「っ!」

吹雪「自分の手札・デッキ・フィールドから、決められた素材モンスターを墓地へ送り、 レッドアイズモンスターを素材とする融合モンスター1体を融合召喚する!」

吹雪「僕はデッキの《デーモンの召喚》と《真紅眼の黒竜》を墓地に送り、融合!」

吹雪「融合召喚!」

吹雪「現れろ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!」

攻撃力3200

隼翼「攻撃力3200!?」

セレナ「あれが奴の融合モンスター…」

吹雪「クリフォート・ディスクに耐性があろうとそれは効果に過ぎない! バトルだ!」

吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、クリフォート・ディスクを攻撃!」

隼翼「罠発動! 《ドレインシールド》!」

吹雪「残念だけど…このカードが攻撃する時、 相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない!」

隼翼「何!?」

吹雪「いけ、メテオ・フレア!」

隼翼「ぐうっ!」

隼翼LP700

吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果発動!」

吹雪「融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、 墓地のレッドアイズ通常モンスター1体を対象とし、 そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

隼翼「なんだと!?」

吹雪「僕の墓地にはレッドアイズ・ブラックドラゴンが眠っている。僕はこのカードをデッキに戻し、2400のダメージを君に与える!」

隼翼「うわあああぁぁぁっ!」

隼翼LP0
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 20:32:29.92 ID:3FD4xFlp0
【朗報】本編で1度も勝ったことがなかった吹雪さんがランサーズのリーダーの隼翼を倒す【かませじゃなかった】
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 22:30:41.01 ID:Le/64YvYO
熊耳「隼翼が、負けただと…」

奈緒(あの隼翼さんが有宇君以外に負けるなんて…この人、ちゃらんぽらんなだけじゃないみたいっすね)

吹雪「どうだ? 少しは僕の力をわかってくれたかい?」

隼翼「ああ、十分だ。少し悔しい気もするが、アカデミアに吹雪さん程の実力者が居るとはな」

吹雪「これでもかつてはキングと呼ばれた男だからね。ペンデュラム召喚の凄さは見せてもらったし、僕も満足だ」

セレナ「キング? まさか、お前がフブキングだったのかっ?」

黒咲「キングだと?」

沢渡「あぁ? 何だよフブキングって?」

セレナ「アカデミアの双璧と呼ばれていた男の一人だ。私は何年も館で軟禁されていたから噂でしか耳にしなかったが」

美砂「双璧って事は、もう一人はクイーンなのか?」

吹雪「いいや、カイザーさ。僕の親友のね」

高城「親友? という事は…」

吹雪「ああ、彼もプロフェッサーの暗示に掛かっている一人という訳さ。気をつけてくれよ有宇君、少なくとも彼は僕と同等かそれ以上の強さを持つはずだからね」

有宇「何故僕に?」

吹雪「そう遠くない内に、彼と君は戦う事になるだろうからね。僕は彼を止められるのは君だけだと思ってるんだ」

有宇「?」

吹雪「いずれわかるさ、いずれね」

白柳「単純にカイザーの相手になれるのが有宇さんだけという訳なのでは?」

隼翼「ともあれ、アカデミアの双璧が仲間に加わってくれたのは嬉しい誤算だ。歓迎するよ」

吹雪「ああ、これから宜しく」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 22:40:02.06 ID:3FD4xFlp0
TF仕様でワカメが相手に出てきそうな気がする
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/12(木) 02:27:22.44 ID:fSWCt0XA0

翌日

有宇「うん、そう。このタイミングで速攻魔法だね」

「なるほど…複雑なんですね」

有宇「でも驚いたよ。急に僕にデュエルを教わりたいなんて」

「私達、あの舞網チャンピオンシップ見てたんです!」

「黒咲君のデュエルもインパクトあったけど、やっぱり乙坂君のデュエルが一番良かったよね! どれだけ追い詰められても自分のペースを崩さないって言うの? 痺れる〜」

奈緒「………」

柚咲「有宇さん、すっかり人気者ですねー」

高城「以前からファンは居たみたいですが、黒咲さんと一緒で近寄りがたい雰囲気があったせいか友人はあまり多い方ではなかったんですがね」

奈緒「あの顔で今は性格も良し、デュエルも強いとなればそりゃあモテるでしょう」

奈緒「た・だ! 記憶がなくなっても女たらしの乙坂有宇君は健在みたいですがね」

沢渡「あれれ〜? 普段はほとんど無表情で淡々とした口調の友利奈緒さんも想い人を取られると嫉妬しちゃうのかな〜?」

バギィ!

奈緒(無言のハイキック)

黒咲「活動はないのか?」

奈緒「特別変わった事はありません。今日の担当はあなたですよね? 引き続き白柳さんの監視をお願いします」

黒咲「ふん…俺は先にあの女を送って来る」

奈緒「では私も行きますか」

高城「乙坂さんと一緒に帰らないんですか? 同棲してるんでしょう?」

奈緒「いいんじゃないすか? 有宇君も素直じゃない私なんかよりも周りの女にキャーキャー言われてる方が幸せでしょう」

沢渡「おーおー、今度は拗ねたぜ。でもこのままじゃ本当に誰かに有宇を――ぶべらっ!?」

奈緒(無言の二回目ハイキック)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/12(木) 02:57:31.60 ID:fSWCt0XA0

奈緒「ったく、天然というか博愛主義というか…これじゃあ前みたいな外道で天衣無縫な方が良かったような気がして来た」

「キャー! 素敵ーっ!」

「吹雪様ーっ! こっち向いてーっ!」

奈緒「あ? 吹雪様?」

吹雪「応援ありがとう!」

「吹雪様! サインして下さい!」

吹雪「ああ、いいとも」

「感激ーっ! 一生大事にします!」

吹雪「ふ…」スッ

吹雪「君達の瞳に何が見える?」

「え? 空…?」

「天…」

吹雪「ん〜〜〜…JOIN!!」

「きゃあぁぁぁぁぁああああ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁああああ!!」
奈緒「引くなっ!」

吹雪「おや、奈緒ちゃん。偶然だね」

奈緒「どうも、つーかあなた随分とスタンダードを満喫してるんすね」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/12(木) 07:45:13.40 ID:sMXqJPW3O
おつ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 07:57:27.51 ID:nHiEYbwrO
乙乙
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 08:14:29.48 ID:vbEOHtCD0
沢渡さんがボコられるポジでますます高城の存在意義が……「愛するもののために! 高城、虚空に散る」みたいなのを今のうちに期待しよう(手のひら返しをセットしながら)
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/12(木) 14:19:10.42 ID:09LZkKWLO


吹雪「記憶喪失か…それで僕が知っている有宇君の情報とは違う訳か」

奈緒「マジで心臓に悪いっすよ、まあ彼がああなったのは私のせいなんですけど」

吹雪「自分を犠牲にしてでも仲間を守る…その代償として記憶をなくしてしまう事になっても、かっこいいじゃないか」

奈緒「そうです…かっこつけすぎなんす。時々考えちゃうんですよねぇ。私の前に居るのは乙坂有宇で間違はない…でも、あの時の彼はもういないって」

吹雪「今の有宇君は不満かい?」

奈緒「いえ、むしろ素直過ぎて困ってるくらいですよ。ただですねぇ、最近の彼は女子から人気があるのをいいことにデレデレしまくってるから、また女たらしにならないか心配してるだけです」

吹雪「可愛いなぁ、何? 嫉――」

奈緒「………」ギロッ

吹雪「ごほん…君の瞳に何が見える?」

奈緒「なんすかいきなり?」

吹雪「いいから答えてくれ」

奈緒「あなた、海、砂浜、鼻血出して倒れてる女子、サーフボード」

吹雪「いや、この指の先…」

奈緒「…あなたの指ですね」

吹雪「そこじゃない!! この指の先にあるもの!!」

奈緒「眩しい太陽」

吹雪「…なんて事だ…この僕が負けるなんて…」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 14:37:41.67 ID:cQM3rivQO
奈緒さんナイスギャグクラッシュ
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 22:33:01.98 ID:vbEOHtCD0
現在のアークと同じでキャラが多すぎてさばき切れていない印象。そもそもランサーズが11人いるのが問題(吹雪さんを入れれば12人)
月影と熊耳は基本的に空気だからいいけど、特に高城と美砂(柚咲)の扱いがZEXALの終盤のナンバーズ並に足引っている人扱いになってる
>>173に書いてある美砂が嫁2設定とか忘れられていると思う(高城の部下ポジも沢渡さんが代わりにやっているし)
このままじゃ、アカデミア編に入ってもいつの間にかやられていたとかありそうな気がしてきた。だから、高城と美砂(柚咲)あたりは異変が起きたハートランドに救援に行く展開とかした方がいいと思う(外伝扱いでエクシーズ次元に残ったユートと共演するとか。柚咲の兄貴分になりそう)


一応、文句じゃなくて意見です。雑で仲間がやられるのはアニメだけでお腹いっぱいです
正直、人数が多いから高城はバトルロイヤルの時にカード化されていればよかったな…と(それかてっきり本編の塾長みたいに見送る役になるかと勝手に思っていた)
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 23:04:28.41 ID:lxc0Q+Wpo
うわぁ
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 23:22:31.84 ID:C9d2AC9Co
乙乙
1の好きなように書けばいいと思う
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/12(木) 23:36:18.96 ID:g/bK52WtO
他人のSSの展開に色々注文付けることの何処が文句じゃないと言えるのか
数日前から思っていたけどいい加減うんざりしてきたわ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/13(金) 01:30:37.05 ID:lPlf4ApJ0
意見があったら言ってくれていいよ!
正直、高城をランサーズに入れた理由は大してないんだよねwwバトルロイヤルでカード化させとけば良かったって言われた時も「せやな」って思ったし
一応高城と美砂はアカデミアとのバトルで見せ場は作るつもり(かませにするかもしれないけど、省略デュエルでカード化とかはしない)。
現段階じゃランサーズの上位デュエリスト(有宇、吹雪さん、黒咲、隼翼、奈緒ら辺)にはユーリと素良、GXキャラと戦ってもらうつもり。沢渡さんとセレナは考え中。熊耳は中途半端に強いから扱いに困ってるwww月影はほら、何でもやってくれそうじゃん?
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/13(金) 04:02:22.23 ID:lPlf4ApJ0
奈緒「で、結局何が言いたいんすか?」

吹雪「簡単さ、彼が他の女の子に目を向けているなら、こちらに向かせればいい。僕はいつだって恋する者の味方だよ」

奈緒「こ…!? 何言って!」

高城「おや、珍しい組み合わせですね」

セレナ「何をしてるのだ?」

奈緒「な…」

吹雪「有宇君の話さ」

奈緒「おい!」

高城「乙坂さんの?」

吹雪「丁度いいから聞いちゃおうかな? セレナ、君は有宇君をどう思ってるんだ?」

セレナ「ユウは私が認めた最強と呼べる男だ。このスタンダードに来たのも、ユウが居ることを耳にしたから」

吹雪「そうか…つまり、恋という訳だ」

奈緒「いや、なんでそこで恋なんすか」

セレナ「そうだ」

奈緒「あんたも納得するなっ」

セレナ「私はユウを愛している。ユウは私の初めて(の勝利)を奪った男だからな」

奈緒「…………」

吹雪「…………ワォッ」

高城「は、初めて…ですか?」

セレナ「そうだ。そしてユウは私の奪ったものを返すことはなかった。もちろん最初は何故あんな奴に負けたのかと悔しい思いでいっぱいだった」

セレナ「だが、何度やり合っても結果は同じ。私は一度たりともユウに勝つことができなかった」

奈緒「ちょっと待て! あんた何回有宇君とヤったんですか!?」

セレナ「さぁな、いちいち数えてはいない」

高城「数えられないくらい!?」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/13(金) 08:26:00.68 ID:D8TyiMnf0
>>383
優しい対応ありがとうございます。
高城はてっきり友利達がアカデミアに行くときに「みんなさんおたっしゃで〜〜」と見送る役かと思っていたので何も言わなかった(カード化されていたら有宇達の知り合いが誰も見送って来ない寂しい展開になるので)
高城と美砂は……鉄男とキャットちゃんよりマシなのか?


熊耳はキャラが多いし、万が一スタンダートが攻められたことを考えて残していく展開がいいと思う。別に隼翼と深い繋がりが書かれたわけでもないし一緒に居なくても大丈夫な気がする。
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/13(金) 19:19:41.94 ID:OUVraMwgO
セレナ「ああ、おそらく一日に10回はやった」

高城「………」ドン引き

吹雪「うーん、まさに恋の痛み分け。記憶がなくなる前の有宇君とは是非とも一度話してみたいものだ」

奈緒「…やっぱりあれっすか? 有宇君のって凄いんですか?」

高城「いやそれ聞いちゃうんですか」

セレナ「凄い? 今更だろ。やはりお前はユウには相応しくない」

奈緒「」カチン

セレナ「だが私は違う。お前や兄である隼翼、誰よりもユウを理解している。だからこそ私だけにパソコンにインプットされた情報を送ったに違いない」

奈緒「確かに、有宇君との思い出という点では私はまだ浅いです。ですが、”今の”彼に信用されているのはどっちでしょう? それに記憶がなくなる前の有宇君は強い女に惹かれますから」

セレナ「何も問題はない。両方私だ」

高城「まあまあ、乙坂さんも大人しくなったんですし、お二人もこれを機に仲良くしましょうよ、同じランサーズの仲間じゃないですか」

セレナ「それとこれとは別だ!」

奈緒「初めて意見が合いましたね。私も泥棒猫などと仲良くはできません」

高城「はぁ…」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/13(金) 19:27:16.42 ID:OUVraMwgO
吹雪「うむうむ…そういう事なら、この恋の魔術師・ブリザードプリンス、天上院吹雪の出番さ!」

吹雪「有宇君の好みが強い女の子だというなら、デュエルで決着をつけたらどうだい?」

セレナ「デュエル…」

奈緒「そういえば、あなたとは15勝15敗のままでしたね。いいっすよ、今度こそ完膚なきまでに叩き潰してあげます」

セレナ「面白い。アカデミアとのデュエルの肩慣らし程度にはなるだろう。ユウの隣に相応しいのは私だ!」

「「デュエル」」

奈緒LP4000

セレナLP4000

高城「あぁ…結局行き着く先はデュエルですか」

セレナ「私のターン! 私は手札から、魔法カード、《融合》を発動!」

セレナ「融合するのは、《月光蒼猫》と《月光紫蝶》!」

セレナ「青き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」

セレナ「融合召喚!」

セレナ「現れ出でよ、月明かりに舞い踊る美しき野獣! 《月光舞猫姫》!」

攻撃力2400

セレナ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

セレナ・伏せカード:一枚

奈緒「はいはいいつものいつもの」

セレナ「私はユウと何度も戦い、約束した。必ずプロフェッサーを打ち倒すとな。例えユウの記憶がなくなろうと、私の想いは変わらん!」

吹雪「いいねぇ、有宇君の記憶が奪われようとも、約束を果たそうとする一途な想い! 揺らぐ事のない信頼!」

吹雪「セレナ、君に有宇君との胸キュンポイント1点!」

高城「なんですかその特別ルール!?」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 04:09:45.25 ID:POlg1Mrn0

奈緒「私のターン!」

奈緒「私は《セイクリッド・グレディ》を召喚!」

攻撃力1600

奈緒「このカードが召喚に成功した事で、手札からレベル4の《セイクリッド・アクベス》を特殊召喚!」

攻撃力800

奈緒「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 全てのセイクリッドモンスターの攻撃力は500ポイントアップします」

セイクリッド・アクベス(攻撃力1300)

セイクリッド・グレディ(攻撃力2100)

奈緒「私はセイクリッド・グレディとアクベスでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「ランク4! 《セイクリッド・ビーハイブ》!」

攻撃力2400

奈緒「セイクリッド・ビーハイブで、ムーンライト・キャット・ダンサーを攻撃!」

セレナ「攻撃力は同じ…相打ち狙いか!?」

奈緒「いえ? セイクリッド・ビーハイブの効果!」

奈緒「セイクリッドモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000アップする!」

セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)

セレナ「攻撃力3400だと!?」

奈緒「バトルは継続中」

セレナ「ぐっ…!」

セレナLP3000

奈緒「あなた達二人の思い出は決して忘れる事は出来ない程運命的な出会いだったんでしょう。でも、それは私も同じですよ。そりゃあ最初は戦力の確保と監視が目的でしたけど、私に初めて人を信じる事を教えてくれたのはあいつですから」

セレナ「人を信じるだと? お前、ユウの事をわかってるのか?」

奈緒「ええ。あいつはアカデミアに誘拐されてから人を信じる気持ちを失った。なんにも信じてないくせに、その気持ちが私を変えさせたんす」

吹雪「例え共に過ごした時間は短くとも、自分を変えてくれた人への想いは誰にも負けない! 素晴らしい!」

吹雪「奈緒ちゃんに胸キュンポイント10点!」

セレナ「ふん…罠発動!《奇跡の残照》!」

セレナ「このターン、バトルによって破壊され墓地へ送られたモンスター1体を復活させる!」

セレナ「蘇れ、ムーンライト・キャット・ダンサー!」

攻撃力2400

奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド。同時に攻撃力も元に戻ります」

セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力2400)
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 04:11:15.28 ID:POlg1Mrn0
アカデミア

プロフェッサー「ではこれより、スタンダードを攻める。敵対したくはなかったが、こうなっては仕方がない」

プロフェッサー「目的はセレナとユウを確保する事。その為の手段は問わない」

プロフェッサー「シンクロ次元のデュエリストはオベリスクフォースに任せてある。確保が出来次第、すぐに帰還してくれ。時期に彼も到着するだろう」

素良「わかっています」

ユーリ「ふふ…次こそは必ず…」

明日香「………」

エド「…………」

万丈目「…くっくっくっ…ハンティングの始まりだ」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 13:51:38.48 ID:SWr1UCGLO
セレナ「私のターン!」

セレナ「私は《月光紫蝶》を召喚!」

攻撃力1000

セレナ「このカードをリリースし、自分フィールドの融合モンスター1体の攻撃力を1000ポイントアップする!」

ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力3400)

セレナ「さらに魔法カード、《月光香》を発動!」

セレナ「自分の墓地のムーンライトモンスター1体を特殊召喚する!」

セレナ「ムーンライト・ブルー・キャットを特殊召喚!」

攻撃力1600

セレナ「このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで倍にする!」

奈緒「な!?」

高城「倍ですって!?」

ムーンライト・キャット・ダンサー(攻撃力6800)

吹雪「攻撃力6800!」

セレナ「それだけではない。ムーンライト・キャット・ダンサーは相手モンスター全てに2回ずつ攻撃できる。この時、そのモンスターは1回目の攻撃では破壊されない」

セレナ「バトルだ! 私はキャット・ダンサーで、セイクリッド・ビーハイブを攻撃!」

奈緒「罠カード、《ハーフ・アンブレイク》!」

奈緒「自分フィールドのモンスターをバトルから守り、発生するダメージは半分にします」

奈緒「そして私はビーハイブのオーバーレイ・ユニットを使って、攻撃力を1000ポイントアップ!」

セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)

奈緒LP2300

セレナ「くっ…ならば、もう一度攻撃!」

セレナ「やれ、ムーンライト・キャット・ダンサー! 私とユウの邪魔をする奴を葬り去れ!」

奈緒「あああぁぁぁっ!」

奈緒LP600

吹雪「セレナに胸キュンポイント25点! 高城君もよく見ておくんだ。女の嫉妬は怖いぞ〜」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 13:56:40.36 ID:SWr1UCGLO

セレナ「これでお前のライフは600…次で終わりだ」

奈緒「それはどうですかねぇ…」

セレナ「?」

奈緒「私のターン!」

奈緒「よっしゃ来たぁぁぁ!」

奈緒「私は《RUM−アストラル・フォース》を発動!」

奈緒「自分フィールドのランクが一番高いエクシーズモンスター1体を同じ種族・属性でランクが2つ高いモンスターにランクアップさせる!」

セレナ「何!?」

高城「ランクアップマジック!? 友利さんが!?」

奈緒「眩き光もて降り注げ!」

奈緒「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

奈緒「現れろ、ランク6! 《セイクリッド・トレミスM7》!」

攻撃力2700

奈緒「トレミスの効果発動!」

奈緒「オーバーレイ・ユニットを使い、キャット・ダンサーをエクストラデッキに戻してもらいましょう」

セレナ「くっ…!」

奈緒「私はトレミスで、ムーンライト・ブルー・キャットを攻撃!」

セレナ「ぐああぁぁぁっ!」

セレナLP1900

奈緒「さっきあなたは私が有宇君との仲を邪魔してると言いましたが、お前の方が邪魔なんだよ!」

吹雪「奈緒ちゃんに胸キュンポイント25点! 想い人の奪い合い! どちらの独占欲が勝つのか!?」

「うわああぁぁぁっ!」

奈緒「!?」
セレナ「!?」

高城「人の悲鳴!?」

吹雪「…! あれはっ」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 17:24:03.37 ID:qXYZcFz9O

「こんなのルール違反だ!」

オベリスクフォース「ルール通りさ」

オベリスクフォース「敗者は消えるのが当然だろう?」

高城「っ!」

吹雪「オベリスクフォース…!?」

「や、やめろ…やめてくれぇぇぇーっ!!」カード化される

高城「っ…」

高城(オベリスクフォースがここに居るという事は、このスタンダードは戦場になる。そんな事は)

高城「友利さん、至急隼翼さんに連絡を!」

セレナ「私のターン!」

高城「えっ!?」

セレナ「私は《逆境の宝札》を発動!」

セレナ「相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分の場にモンスターが存在しない時、カードを二枚ドローする!」

セレナ「さらに魔法カード、《ブラック・ホール》を発動!」

セレナ「フィールドにある全てのモンスターを破壊する!」

奈緒「くっ…」

セレナ「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

セレナ・伏せカード:一枚

高城「って、何で平然とデュエル続けてるんですか!?」

セレナ「何故だと? 私は例えこのデュエルの果てが地獄に続こうとこいつとはケリをつける!」

高城「いやいや、次元戦争に関わる一大事ですよ!? 友利さんも何とか言って下さい!」

奈緒「アカデミアを倒します」

高城「ほっ…」

奈緒「でもそれは、私の許可なく有宇君の童貞を奪ったこのクソ女をぶっ倒してからっす」

高城「………」

吹雪「重い愛同士のぶつかり合い。だがそれは何者をも寄せ付けない強い愛。セレナと奈緒ちゃんに胸キュンポイント100ポイント追加!」

高城「あなたもアカデミアの侵略よりその特別ルールを続ける方が大事なんですか!?」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 19:20:51.49 ID:qXYZcFz9O
隼翼(あれは、間違いなくオベリスクフォース…。まさかこんなにも早く乗り込んで来るとはな)

プルルルル… プルルルル…

隼翼「俺だ」

熊耳『緊急事態だ。数分前からアカデミアが…』

隼翼「状況はわかってる。ランサーズのメンバーを対策室に集めてくれ、作戦を立てる。急いでくれ』

熊耳『わかった。すぐに』

隼翼「頼んだぞ、熊耳」ピッ

月影「隼翼殿」

隼翼「月影か…君はセレナを保護してくれ。アカデミアの狙いは間違いなくセレナと有宇だからな」

月影「承知」

隼翼(今度は必ず守る)
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 19:32:56.96 ID:qXYZcFz9O

「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0
「うわああぁぁぁっ!」LP0

黒咲「これでできる限りのセキュリティは殲滅した」

有宇「ありがとう二人共、助かったよ」

白柳「いえ…それより、この状況は…」

黒咲「決まっている、アカデミアの侵略だ。このスタンダードは間もなく戦場になるだろう」

白柳「戦場…」

有宇「シンクロ次元の方はどうなるの?」

白柳「わかりません。ですが、このまま長官が黙っているとも思えませんが」

有宇「…とにかく、兄さん達と合流しよう。話はそれからだ」

黒咲「言われなくてもそうする。貴様、今更逃げられると思うなよ?」

白柳「わかっています。ちゃんとついて行きますよ」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 19:47:32.77 ID:qXYZcFz9O
セレナ「HA☆NA☆SE! 何故またしても私の戦いの邪魔をする!」

月影「何故と問いたいのはこちらだ。こんな時に仲間同士で戦うなど」

高城「助かりました月影さん、やはりこれは…」

月影「うむ、アカデミアだ。皆はこのまま対策室に行ってもらう。隼翼殿の命令だ」

奈緒「こんな時に…もう少し空気を読んで欲しいっすね」

吹雪「他のランサーズメンバーは?」

月影「乙坂有宇、白柳弓、黒咲隼の三人はすでに向かっている、おそらく沢渡シンゴも。だが、黒羽柚咲はコールはするものの連絡がつかない状態らしい」

高城「柚咲さんがっ?」

奈緒「良からぬ展開っすね…有宇君や黒咲さんなら仮に襲われたとしても切り抜けられるでしょうが。彼女を一人にしておくのは…」

月影「黒羽柚咲は拙者が探す。皆は対策室へ急ぐのだ」

高城「なら、私にも手伝わせて下さい」

月影「しかし、それは…」

高城「大丈夫です。私はランサーズの中でも最下位の実力ですし、こんな時くらいしか見せ場はありませんから。いいですよね、友利さん」

奈緒「一つ条件。万が一アカデミアとやり合うなら、美砂さんだけは必ず守る事。その自信があるなら勝手にして下さい」

高城「自信なんてありませんよ。ですが、我々はいつでも崖っぷちに立たされて来ました。黒咲さん風に言うなら、鉄の意志と鋼の強さを持ってやるしかありません」

セレナ「気持ちは立派だが、戦いとは想いだけでは通用しない。かつて、私とユウがそうだったようにな」

高城「痛いですねぇ…ですが、私は今も信じています」

月影「急ごう、手遅れかもしれん」

高城「ええ。では皆さん、行ってきます」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 23:52:40.73 ID:ljSguxGe0
美砂「てめぇは…」

ユーリ「今日は一人かい? ユウは? それにセレナは?」

美砂「知らねえな。知っていたとしても、教えるはずもねぇ」

ユーリ「ま、そうだろうね」

美砂「つーかなんだ? コテンパンにやられたくせに今頃になって復讐にやって来たのか? もう一度恥かく前にさっさと帰った方がいいんじゃねぇのか〜?」

ユーリ「そうだねぇ、この前はとんだ赤っ恥だったよ。だから、今度はその赤っ恥を彼にかいてもらう事にした」

美砂「…結局、もう一度人質を取って誘き出す気か?」

ユーリ「まあそうとも言えるね。でも今回は君にも抵抗する術はあるんじゃない?」デュエルディスクセット

美砂「やろうってのか?」

ユーリ「ああ、アカデミアとデュエルをするんだ。負けた時の罰ゲームは覚悟してもらうよ」

美砂「面白え」デュエルディスクセット

「待って下さい!」

ユーリ「?」

高城「そのデュエル、私も参戦しましょう!」

美砂「お前、高城っ」

ユーリ「はははは! こりゃあ傑作だよ! 前に人質にした二人が揃いも揃って現れてくれるなんて」

美砂「乙坂じゃなくてお前かよ!」

高城「ちょっ! そこは'なんで来やがった”とかじゃないんですか!?」

美砂「まあいい、二人でやるんだろ? 早くしろよ、こっちは準備出来てんだ」

高城「いやまあそうなんですが…そこは”危険だから下がってろ”とかの方が格好つきません?」

ユーリ「敵を前に漫才とは舐められてるねぇ。君はやるの? やらないの?」

高城「当然、やりますよ。もう乙坂さんの枷になるのはごめんですからね」

ユーリ「いいよ、二人まとめてカードにしてあげる」

「「「デュエル」」」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/16(月) 02:51:26.29 ID:k1HRfAJA0
高城LP4000

美砂LP4000

ユーリLP4000

ユーリ「ルールはバトルロイヤル、最初のターンは攻撃もドローもなし。いいね?」

高城「異論ありません」

美砂「なんだっていいぜ。実際は二対一なんだ、先行はやるよ」

ユーリ「ふふ…僕は手札から、速攻魔法、《手札断殺》を発動!

ユーリ「このカードは、お互いに手札を二枚墓地に送り、デッキからカードを二枚ドローする」

高城「いきなり手札交換カード?」

ユーリ「ターンエンド」

美砂(モンスターも伏せカードもなしにターンエンドだ? 確かに最初のターン攻撃できないが、それが狙いか?)

高城「私からいきます。私は手札から、《BK スイッチヒッター》を召喚!」

攻撃力1500

高城「このカードが召喚に成功した時、墓地にあるBKを特殊召喚できます」

高城「手札断殺の交換で捨てた《BK グラスジョー》を特殊召喚!」

攻撃力2000

高城「私はレベル4のBK スイッチヒッターとグラスジョーでオーバーレイ!」

高城「エクシーズ召喚!」

高城「ランク4! 《BK 拘束蛮兵リードブロー》!」

攻撃力2200

高城「私はカードを一枚伏せ、ターンエンドです」

高城・伏せカード:一枚

美砂「私のターン!」

美砂「私はチューナーモンスター、《BF−極北のブリザード》を召喚!」

攻撃力1300

美砂「ブリザードが召喚に成功した時、墓地にあるレベル4以下のBF1体を守備表示で特殊召喚できる!」

美砂「来い、《BF−蒼炎のシュラ》!」

守備力1200

美砂「レベル4の蒼炎のシュラに、レベル2のブリザードをチューニング!」

美砂「シンクロ召喚!」

美砂「レベル6! 《BF−星影のノートゥング》!」

攻撃力2400
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/16(月) 02:55:57.70 ID:k1HRfAJA0
美砂「このカードが特殊召喚に成功した場合、相手に800ポイントのダメージを与える!」

ユーリLP3200

美砂「さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、通常召喚に加えてBF1体を召喚できる」

美砂「《BF−漆黒のエルフェン》を召喚!」

攻撃力2200

美砂「このモンスターはレベル6だが、フィールドにBFが存在する場合、 リリースなしで召喚できる」

美砂「私はこれでターンエンドだ」

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「さあ、こっから本番だ」

ユーリ「僕は永続魔法、《トライアングル・フォース》を発動!」

ユーリ「このカードは発動後、デッキから《トライアングル・フォース》を二枚まで選択して発動する事ができる」

高城「同じ永続魔法を三枚?」

ユーリ「いくよ、君達にだけ大サービスだ」

ユーリ「このモンスターは通常召喚できず、自分フィールドの永続魔法三枚をコストに召喚される」

ユーリ「現れろ、《降雷皇ハモン》!」

攻撃力4000

美砂「攻撃力4000!?」

高城「これはっ」

ユーリ「これこそ、アカデミアの地下に封印されていた幻のカード、三幻魔の一体」

美砂「三幻魔…?」

ユーリ「そうさ、この力を使うのは初めてでね、君達にはその実験ネズミになってもらう。光栄だろ?」

ユーリ「降雷皇ハモンで、星影のノートゥングを攻撃!」

ユーリ「失楽の霹靂!」

美砂「うわああぁぁぁぁ…!!」

美砂LP2400

美砂「くっ…!」倒れ込む

高城「美砂さんっ」

ユーリ「ハモンの効果発動!」

ユーリ「このカードがバトルでモンスターを破壊した時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!」

美砂「な!?」

ユーリ「地獄の贖罪!」

美砂「くうっ…!」

美砂LP1400

ユーリ「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:二枚
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/16(月) 08:45:39.13 ID:tRM5xCteo
アニメ限定カード有りの三幻魔デッキか
AV最強格と目されてるキャラだからこのくらいはしてもらわないとね
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/16(月) 14:22:37.64 ID:KVZRUJFiO

高城「私のターン!」

高城(今の手札で攻撃力4000のハモンを倒す事は不可能。悔しいが、美砂さんのBFならどうにか…)

高城「私はカードを一枚伏せ、ターンを終了」

高城・伏せカード:二枚

美砂「私のターン!」

美砂「自分フィールドにBFが存在する時、手札からこの二体を特殊召喚!」

美砂「チューナーモンスター、《BF−突風のオロシ》!」

攻撃力400

美砂「さらに、《BF−黒槍のブラスト》!」

攻撃力1700

美砂「私はレベル6の漆黒のエルフェンに、レベル1の突風のオロシをチューニング!」

美砂「漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ! 電光の斬撃!」

美砂「シンクロ召喚!」

美砂「降り注げ、《A BF−驟雨のライキリ》!」

攻撃力2600

美砂「ライキリの効果発動!」

美砂「1ターンに1度、このカード以外のBFの数まで、相手フィールドのカードを破壊する!」

ユーリ「何?」

美砂「これが決まれば、てめぇの場は丸裸。ライキリとブラストのダイレクトアタックで決めてやるぜ!」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/16(月) 14:24:49.42 ID:KVZRUJFiO
ユーリ「決まれば、ね…」

ユーリ「罠発動! 《ブレイクスルー・スキル》!」

ユーリ「このカードは、相手フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択した相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」

美砂「な!?」

高城「これではライキリの効果が…!」

美砂「だがまだだ! 私はブラストを墓地に送る事で、手札から魔法カード、《受け継がれる力》を発動!」

美砂「自分フィールドのモンスター1体を墓地に送り、他のモンスター1体の攻撃力を発動ターンのエンドフェイズまで送ったモンスターの攻撃力分アップする!」

A BF−驟雨のライキリ(攻撃力4300)

美砂「バトルだ! ライキリで、ハモンを攻撃!」

ユーリ「永続罠、《デルタ・バリア》を発動!」

ユーリ「このカードは発動後、墓地にある同名カードを二枚選択して発動できる」

高城(今度は永続罠が三枚…?)

ユーリ「このカードが三枚存在する限り、自分フィールド上のモンスター1体の戦闘ダメージを1度だけ0にできる!」

美砂「ちっ…ターンエンド」

A BF−驟雨のライキリ(攻撃力2600)

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「さてこの状況、君達も薄々気づいてるんじゃないかい?」

美砂「あ?」

美砂「まさか…!」

ユーリ「僕は三枚のデルタ・バリアを墓地に送る!」

ユーリ「現れろ、《神炎皇ウリア》!」

攻撃力0

美砂「!!」

高城「二体目の…幻魔…!?」

ユーリ「神炎皇ウリアの攻撃力は、墓地にある永続罠一枚につき1000となる。僕の墓地にある永続罠は三枚」

神炎皇ウリア(攻撃力3000)
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 03:30:12.29 ID:se/2c1Cm0
高城「攻撃力3000と4000のモンスター…」

ユーリ「神炎皇ウリア効果発動!」

ユーリ「ウリアは1ターンに1度、相手の場にセットされたカードを破壊できる! この魔法・罠破壊効果にチェーンすることはできない」

ユーリ「トラップディストラクション!」

高城「くっ…!」

高城(《月の書》が…!)

ユーリ「僕はフィールド魔法、《失楽園》を発動!」

ユーリ「フィールドに三幻魔のいずれか一体以上が存在している時、そのカードのコントローラーは1ターンに1度だけデッキからカードを二枚ドローできる!」

ユーリ「バトル! 降雷皇ハモンで、ライキリを攻撃!」

美砂「くっ…!」

ユーリ「まずは一人目だ…」

高城「罠カードオープン! 《沈黙の邪悪霊》!」

高城「攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、相手フィールドにある他のモンスター1体を代わりに攻撃させます!」

ユーリ「何?」

高城「よってライキリへ攻撃するのは、ウリアに変更!」

美砂「ぐうっ!」

美砂LP1000

ユーリ「ちっ…仕留め損なったか。僕はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:二枚

美砂「お前…」

高城「我々はランサーズ、仲間です。助け合うのは当たり前でしょう?

美砂「珍しく目立ちやがって…ま、礼は言っとく」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 01:22:40.69 ID:xWXsmmQAO
…なんでウリアの特殊召喚成功時に月の書を使わなかったんだ?優先権のルールが昔になってる気がする
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 04:18:23.33 ID:mIwjVHUI0
高城「私のターン、ドロー!」

高城(来た!)

高城「私は手札から、《RUM−七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)》の効果発動!」

高城「通常ドローしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ開始時に発動可能!」

美砂「ランクアップ!?」

高城「この効果は、オーバーハンドレッド・ナンバーズ1体をエクストラデッキ・墓地から特殊召喚できる!」

高城「私が呼び出すのは、《No.105 BK 流星のセスタス》!」

攻撃力2500

高城「ザ・セブンス・ワンの第二の効果発動!」

高城「特殊召喚したモンスターをランクアップさせて、CNo.に進化させる!」

高城「闇を飲み込む混沌を! その姿、まさにBKの絶対王者!」

高城「カオスエクシーズ・チェンジ!」

高城「現れろ、《CNo.105 BK 彗星のカエストス》!」

攻撃力2800

ユーリ「カオスナンバーズ!」

美砂「ランクアップ…黒咲と同じ!」

高城「これこそ、私の最強にして最後の切り札。我々ハートランドの最終兵器です」

高城「彗星のカエストスの効果発動!」

高城「オーバーレイ・ユニットをひとつ使って、相手フィールドのモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

ユーリ「何…!?」

高城「私は、ハモンを選択!」

美砂「これが決まれば、あいつのライフは0。一気に決まる!」

ユーリ「永続罠、《安全地帯》を発動!」

ユーリ「フィールドに攻撃表示で存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターは相手のカードの効果の対象にならず、バトル及び相手のカードの効果では破壊されない!」

高城「!?」

ユーリ「が、そのモンスターはダイレクトアタックできず、このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊し、そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する」

ユーリ「残念だったね、最後の希望も水の泡だ」

高城「ならばバトル! 彗星のカエストスで、ウリアを攻撃!」

高城「さらに、手札にある《BK カウンターブロー》の効果発動!」

高城「BKがバトルをするダメージステップ時、手札か墓地にあるこのカードを除外し、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップする!」

CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力3800)

高城「コメット・エクスプロージョン!」

ユーリ「ぐうっ…!」

ユーリLP2400

ユーリ「ちっ…幻魔を破壊するとは…」

高城「…私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

高城・伏せカード:一枚
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 04:23:35.26 ID:mIwjVHUI0
高城「さらにカエストスの攻撃力も戻ります」

CNo.105 BK 彗星のカエストス(攻撃力2800)

高城「すみません美砂さん、ここまでが私の限界です…」

美砂「いいや、上出来だ。これで残すはハモンだけか…私のターン!」

ユーリ「そうだね、残るのはハモンだけ。が、君の手札は一枚、モンスターも伏せカードもない。この状況で耐性のあるハモンを倒せるってのかい?」

ユーリ「むしろ、悪あがきすら満足に出来るのか不安だよ」

美砂(手はまだある。墓地にある大旆のヴァーユの効果を使えば、新たなシンクロモンスターを召喚できる。が、そのシンクロモンスターの効果は無効になる上に、攻撃力では及ばねえ。くそっ、どうする?)

ユーリ「あれ? もしかして図星だった?」

美砂「私はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

美砂・伏せカード:一枚

高城「美砂さん…」

ユーリ「僕のターン! 失楽園の効果により、さらにカードを二枚ドロー!」

ユーリ「荒っぽい女の子の方にモンスターはなし。確かにそれならハモンのダイレクトアタックを受ける事はない。でもさぁ、それって相棒がどうなってもいいって事だよね?」

美砂「なんだと…?」

ユーリ「そうじゃないのかい? モンスターを召喚しなければハモンで攻撃されない。となれば、僕がモンスターの居る彼の方を狙うのは確実な事くらいはわかっていたんだろ? 君は見捨てたんだよ、仲間を」

美砂「違っ…」

高城「違います。彼女は私を信じてくれているだけです」

美砂「!?」

ユーリ「信じる?」

高城「わかっていて罵ってますよね? 美砂さんのライフは僅か、リードブローがある限り、私のモンスターは破壊されません。ライフと場がある私が何とかするのは当たり前でしょう」

美砂「高城…」

高城「任せて下さい。私は友利さんに誓ったんです。あなたを必ず守ると。自身はありませんがね」

美砂「お前、本当に格好つかねえな…」

ユーリ「いい雰囲気なところ悪いけど、こういうのはどうだい?」

ユーリ「僕は《幻銃士》を召喚!」

攻撃力1100

ユーリ「このカードが召喚・反転召喚に成功した時、 自分フィールドに存在するモンスターの数まで「銃士トークン」を特殊召喚できる」

ユーリ「場には幻銃士を含め二体のモンスター!」

銃士トークン(攻/守備力500)

銃士トークン(攻/守備力500)

ユーリ「僕は三体の銃士をリリースして、特殊召喚!」

美砂「三体をリリース!?」

高城「今度はモンスターを…まさか…!」

ユーリ「見せてあげるよ、君達へ冥土の土産だ」

ユーリ「出でよ、《幻魔皇ラビエル》!!」

攻撃力4000
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 16:37:36.72 ID:mIwjVHUI0

高城「これが!」

美砂「最後の幻魔…!」

ユーリ「僕は墓地にある罠カード、《ブレイクスルー・スキル》を発動!」

ユーリ「墓地にあるこのカードを除外し、リードブローの効果を無効にする!」

高城「な!?」

美砂(まずい、これじゃあリードブローの耐性が発動しねぇ。このバトルでどちらかが…)

高城「………」

ユーリ「バトルだ! 僕はラビエルで、カエストスを攻撃!」

高城「カウンター罠、《ラスト・カウンター》!」

高城「自分フィールドのBKが相手モンスターとバトルを行う攻撃宣言時、その攻撃を無効にし、その自分のモンスターを墓地へ送る!」

高城「さらに、攻撃を無効にした相手モンスターの元々の攻撃力分だけBK1体の攻撃力をアップし、 その相手モンスターとダメージ計算を行います!」

ユーリ「何!?」

BK 拘束蛮兵リードブロー(攻撃力6200)

ユーリ「攻撃力6200!?」

高城「私はリードブローで、ラビエルへの反撃!」

高城「ライトニング・ファースト!」

ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」

ユーリLP200

美砂「やったぜ!」

ユーリ「やってくれたじゃないか…こんなにも早くラビエルが倒されるとはね」

高城「それは何よりです。私の捨て身の一撃、少しは借りを返せましたかね」

美砂「捨て身の一撃?」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 16:47:03.92 ID:mIwjVHUI0
高城「そうです。ラスト・カウンターのリスク…このカードの効果でアップした攻撃力の数値分のダメージを私自身が受ける」

美砂「な!?」

ユーリ「へぇ…」

高城「覚えていますか? ランサーズが結成された親睦会…美砂さんは私に言いました。私が攻めならてめぇは守りだろうと」

高城「私はあなたを守れましたか?」

美砂「高城…お前…」

高城「…乙坂さんや友利さん達…それにゆさりんに伝えて下さい。一緒に居られなくて申し訳ありませんと」

高城「そして、伝える為に必ず帰る事。それが私からの最後の願いです」

美砂「高城っ…!」

高城LP0

ユーリ「くっくっくっ…」ビー!

美砂「やめろぉぉぉーーっ!」

高城、カード化される。
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 22:26:17.76 ID:dakRgOKzo
やられちまったか
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 03:11:52.75 ID:ltlgM21AO
っていうか、学園の地下にあった幻魔ならOCGじゃなくアニメ効果で良かったんじゃね?そっちの方が強いし
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/19(木) 03:21:20.38 ID:S1zzx2ii0
ユーリ「僕はこれでターンエンド」

美砂「っ…」

ユーリ「どうしたんだい? 最初の勢いは。君は最初、一人でも僕とやる気満々だったじゃないか。それとも枷が消えて清々してる?」

美砂「許さねえ…」

美砂「てめぇだけは絶対に! この屑野郎!!」

美砂「私のターン!」

美砂「私は墓地にある《BF−大旆のヴァーユ》の効果発動!」

美砂「墓地のこのカードとBF1体をゲームから除外し、その合計と同じレベルを持つBFのシンクロモンスター1体をモンスター効果を無効にしてエクストラデッキから特殊召喚する!」

美砂「墓地の《A BF−驟雨のライキリ》と大旆のヴァーユを除外!」

美砂「吹き荒べ嵐よ!鋼鉄の意志と光の速さを得て、その姿を昇華せよ!」

美砂「これが私の本当の切り札…《BF−孤高のシルバー・ウィンド》!」

攻撃力2800

ユーリ「攻撃力2800…それじゃあハモンには届かないね」

美砂「まだだ! 自分の場にBFが存在する事により、手札の《BF−残夜のクリス》を特殊召喚!」

攻撃力1900

美砂「私は勝つ! お前を倒し、高城との願いを叶える為にも!」

美砂「罠カードオープン! 《BF−アンカー》!」

美砂「自分フィールドのBF1体をリリースし、選択したシンクロモンスターの攻撃力をエンドフェイズまでリリースしたモンスターの攻撃力分アップする!」

ユーリ「何!?」

美砂「私は残夜のクリスをリリース!」

美砂「よって、シルバー・ウィンドの攻撃力は1900アップ!」

BF−孤高のシルバー・ウィンド(攻撃力4700)

ユーリ「攻撃力4700!?」

美砂「これでお前が受けるダメージは500…これも全て高城の捨て身の一撃のお陰。あいつは枷なんかじゃねぇ!」

ユーリ「くっ…!」

美砂「柚咲を誘拐し、乙坂の記憶を…カードにされた高城の恨み、てめぇには敗北で償ってもらうぜ!」

美砂「バトルだ!シルバー・ウィンドで、ハモンを攻撃!」

美砂「パーフェクト・ストーム!」

ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/19(木) 03:25:00.65 ID:S1zzx2ii0
美砂「はぁ…はぁ…はぁ…」

美砂(仇は打ったぜ…高城)

ユーリ「いやぁ見事ですねぇ。素晴らしい攻撃だぁ」

美砂「っ!」

ユーリ「なぁんて事、一度言ってみたかったんだよねぇ」

ユーリLP1

美砂「そんなっ、何故だ!?」

ユーリ「永続罠、《イービル1》」

ユーリ「バトルでダメージが発生する時、モンスターは破壊されず、自分のライフポイントを1とする。これが助けてくれたのさ」

美砂「くっ…」

ユーリ「このターンにBF−アンカーの効果は終了し、シルバー・ウィンドの攻撃力は元に戻る。ほらほら、何とかしないと次のターンでやられちゃうよ?」

美砂「………」

ユーリ「ターンは?」

美砂(すまねぇ、乙坂…。仇は打てなかった)

美砂「…ターンエンド」

ユーリ「僕のターン!」

美砂(すまねぇ、高城。最後の願い、叶えてやれなかった)

ユーリ「バトルだ! 降雷皇ハモンで、シルバー・ウィンドを攻撃!

美砂(すまねぇ、柚咲。お前まで巻き込んで…)

ユーリ「失楽の霹靂!」

美砂(みんな、ごめんな)

美砂LP0
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/19(木) 14:16:09.74 ID:b+RbwOB9O
「うわああぁぁぁっ!」

「や、やめてくれ…助けてっ…」

白柳「酷い…」

黒咲「奴ら…!」

隼翼「見ての通り、アカデミアが戦争を仕掛けて来た。目的は十中八九、セレナと有宇を確保する事」

熊耳「すでにこの街には、何十人ものオベリスクフォースが送り込まれている。恐らくは今も、無差別に人を襲っているに違いない。エクシーズ次元の時と同じように」

黒咲「このような状況が来る事はわかっていた。全てを殲滅する」

奈緒「だから勝手な行動はやめて下さい。今のままではハートランドの二の舞です」

黒咲「ここまで来て抑えろと言うのか! 何の為のランサーズだ!」

有宇「黒咲、それは違う」

セレナ「誰も抑えろなどとは言っていない」

オベリスクフォース「セレナ様、ユウ」

吹雪「ありゃ、見つかったか」

オベリスクフォース「卑劣な真似をするようで申し訳ありません」

オベリスクフォース「今回は、数で攻めさせてもらいますよ」

有宇「10、20、22、23、24…」

吹雪「こっちは八人…一人三人がノルマだねぇ」デュエルディスクセット

セレナ「面白い」

熊耳「三人を一人ではない。奴ら全員を八人でだ」

隼翼「ああ、互いを援護し、連携し合う。バトルロイヤルモードだ!」

「ところがそうは行かないんだなぁ」

吹雪「っ!?」

吹雪(今の声は…!)
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/19(木) 14:21:46.74 ID:b+RbwOB9O
万丈目「お久しぶりです、師匠。しばらく」

吹雪「万丈目…君…」

有宇「万丈目…?」

明日香「何故あなたがそちら側に居るのかしら、兄さん?」

エド「キング吹雪ともあろう者が寝返ったという訳か…情けない」

吹雪「明日香…エド…」

素良「久しぶり、黒咲、ユウ。今日こそ決着をつけに来たよ」

黒咲「貴様まで…」

熊耳「この期に及んでまだ現れるか…随分と盛り上がりそうなパーティになりそうだ」

吹雪「待つんだ」

セレナ「なんだ、急に」

素良「どうしたの? 今になって怖気付いた?」

吹雪(よりにもよってこんなにも早くこの三人が現れるか…オベリスクフォースならともかく、今の状況で万丈目君やエドと戦っても勝てる見込みはない。僕の見たところ、タイマン勝負でさえ恐らく隼翼君でやっと互角に渡り合える程だ。どうする? どうすればいい…)

万丈目「何を考え込んでるんです? そちらが来ないなら、こっちから行きますよ?」

「撤退も戦術の内。ここは退く」

バァァァン!!

エド「っ!?」

明日香「な…!?」

黒咲「なんだ!?」

奈緒「これは…煙幕?!」

隼翼「さっきの声…月影か!」

月影「状況は全て見ていた。急ごう、先のことはそれからだ」

吹雪「さっすが忍者! みんな、今は退くよ!」



万丈目「くそっ」

エド「ヤツらは…!?」

明日香「いない…中?」

素良「逃がさないよ。追おう!」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/19(木) 18:37:50.33 ID:ZtQ093r7O
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/20(金) 03:47:17.86 ID:/Tz/wFHB0
有宇「思わず逃げて来たけど、これからどうすればいいんだろう?」

黒咲「そもそも逃げる必要などなかった。このメンバーならアカデミアに勝てたはずだろう!」

隼翼「いや、吹雪さんが戦いを避けようとするほどだ。ヤツらは相当…」

吹雪「理由は後で話すよ。まずは安全な場所まで行こう」

熊耳「安全な場所と言えば…」

奈緒「隼翼さんの研究室とかっすかね」

隼翼「しかないか…決まりだ。みんな、細心の注意を」

オベリスクフォース「見つけたぞ!」

セレナ「えぇい、空気の読めない奴らめ!」

白柳「敵は三人…ここは私に任せて下さい」

黒咲「貴様が?」

白柳「今は一刻も早く研究室に行くのが先です。この人達は私が足止めします」

黒咲「何をふざけたっ、そんな事を言って…!」

隼翼「いいや、任せるよ」

黒咲「な…!」

隼翼「今の俺達にそんな余裕はないはずだ。頼んだぞ、白柳さん」

白柳「はい」デュエルディスクセット
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/20(金) 03:48:42.01 ID:/Tz/wFHB0
オベリスクフォース「待て、貴様ら!」

オベリスクフォース「もう逃げられんぞ!」

熊耳「今度は五人か…!」

黒咲「先に行け、俺がやる」

有宇「大丈夫?」

黒咲「どれだけ不利な状況だろうが、俺は必ずアカデミアを打ち倒す」

オベリスクフォース「ほぅ…たった一人で俺達とやろうってのかい?」

奈緒「しょうがないっすね、ここは私も――」

沢渡「ちょっと待ちな、そのデュエルは俺が手伝ってやるぜ!」

有宇「沢渡!」

奈緒「あ、そういやいなかったですね。ではお任せします」

沢渡「相変わらずむかつく言い方をする女だぜ、まあいい。この沢渡シンゴがいれば百人力よ」

隼翼「恩に着る。みんな行くぞ!」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/20(金) 03:50:55.09 ID:/Tz/wFHB0
15分後

熊耳「なんとか撤退成功か」

奈緒「油断は禁物っすよ、足止めできてるのは八人、その全てがオベリスクフォースですから」

吹雪「ああ、万丈目君達アカデミアのエースに狙われれば、一人一殺の覚悟がなければ突破は難しいだろう」

エド「そういう事だ」

有宇「っ!」

セレナ「奴はっ」

吹雪「エド・フェニックス!」

隼翼「くっ…先回りされたか!?」

有宇「どうする?」

奈緒「ここまできたら戦うしか道はありませんよ」

有宇「そうだよね…なら、ここは僕が」

熊耳「いいや、俺が足止めしよう」

有宇「熊耳さん…?」

隼翼「お前…」

熊耳「今ランサーズのリーダーを失えば誰が指揮をとる? 俺は俺のすべきことをやるのみ。お前達にはお前達のやるべきことがあるだろう? グズグズしていれば他のアカデミアがやって来る」

隼翼「熊耳…」

吹雪「気をつけてくれ、彼は相当…」

熊耳「言われなくても。さあ、早く行け。間に合わなくなるぞ」

隼翼「…わかった。走るぞ、もう直ぐだ!」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/20(金) 14:08:17.98 ID:rgSDDL2QO
エド「仲間を逃したか」

熊耳「悪いがお前には俺と遊んでもらう」

エド「いいだろう。ユウやセレナと戦う前のウォーミングアップ程度にはなるはずだ」

熊耳「やはり、このゲームの主催者はプロフェッサーか?」

エド「さぁね。ま、盛り上がっていこうじゃないか」デュエルディスクセット

熊耳「そうだな」デュエルディスクセット

「「デュエル」」

熊耳LP4000

エドLP4000

エド「ボクの先行。ボクはフィールド魔法、《幽獄の時計塔》を発動!」

エド「このエフェクトにより、キミのスタンバイフェイズが来る度に、このカードに時計カウンターを乗せる」

エド「さらにボクは、《DーHERO ダイヤモンドガイ》を召喚!」

攻撃力1400

熊耳「DーHERO…」

エド「ダイヤモンドガイのモンスターエフェクト発動!」

エド「デッキの一番上のカードを確認し、それが通常魔法だった時、次のターンでエフェクトが発動する」

エド「引いたのは《デステニー・ドロー》だ。エフェクトを確定する」

エド「ボクはカードを一枚伏せて、ターンエンド」

エド・伏せカード:一枚

熊耳「俺のターン!」

エド「この瞬間、幽獄の時計塔の時は進む!」

熊耳「初めから全力でいくぞ。俺はスケール2の《宝玉の守護者》とスケール5の《宝玉の先導者》でペンデュラムスケールをセッティング!」

熊耳「これでレベル3と4のモンスターが同時に召喚可能」

熊耳「ペンデュラム召喚!」

熊耳「現れろ、《宝玉獣 サファイア・ペガサス》! 《アメジスト・キャット》! 《トパーズ・タイガー》!」

宝玉獣 サファイア・ペガサス(攻撃力1800)

宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力1200)

宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力1600)
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/20(金) 14:12:00.87 ID:rgSDDL2QO
エド「ペンデュラム召喚だと?」

熊耳「サファイア・ペガサスが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキ・手札・墓地にある宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」

熊耳「俺はデッキの《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》を魔法・罠ゾーンにセット!」

熊耳「さらに手札から、装備魔法、《宝玉の解放》をアメジスト・キャットに装備!」

熊耳「宝玉獣と名のつくモンスターの攻撃力を800ポイントアップする!」

宝玉獣 アメジスト・キャット(攻撃力2000)

熊耳「バトルだ! トパーズ・タイガーで、ダイヤモンドガイを攻撃!」

熊耳「トパーズ・タイガーは攻撃する際、その攻撃力を400ポイントアップする!」

宝玉獣 トパーズ・タイガー(攻撃力2000)

熊耳「トパーズ・バイト!」

エド「ぐうっ」

エドLP3400

熊耳「まだ俺には攻撃力1800のサファイア・ペガサスと2000のアメジスト・キャットが残っている」

熊耳「トドメだ! 二体でダイレクトアタック!」

エド「罠発動! 《D−フォーチュン》!」

エド「相手モンスターのダイレクトアタック宣言時、墓地に存在するD−HERO一体をゲームから除外する事で、バトルフェイズを終了する!」

熊耳「…流石にそう簡単には勝たせちゃくれないな」

熊耳「俺はこれでターンエンド」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 18:01:13.14 ID:vxMG3CEj0
万丈目vs沢渡さん楽しみだ
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 02:00:54.69 ID:KveYWYYV0
エド「ボクのターン、ドロー!」

エド「このターン、ダイヤモンドガイのエフェクトにより《デステニー・ドロー》を発動!」

エド「デッキからカードを二枚ドロー!」

エド「さらに魔法カード、《Dースピリッツ》を発動!」

エド「ボクの場にモンスターが存在しない時、手札からレベル4以下のDーHEROを特殊召喚できる!」

エド「来い、《DーHERO ダンクガイ》!」

攻撃力1200

エド「さらに、《DーHERO ディフェンドガイ》を通常召喚!」

攻撃力100

エド「ダンクガイのエフェクト発動!」

エド「手札のDーHEROをセメタリーに送ることで、相手に500ポイントのダメージを与える!」

エド「ボクは手札の《ディアボリックガイ》を墓地に送る!」

熊耳LP3500

エド「そして、セメタリーに送った《ディアボリックガイ》のエフェクト発動!」

エド「セメタリーにあるこのカードを除外することで、デッキから同名カードを特殊召喚する!」

エド「来い、《ディアボリックガイ》!」

攻撃力800

熊耳「場に三体のモンスター?」

エド「三体のDーHEROをリリース!」

エド「現れろ、《DーHERO ドグマガイ》!!」

攻撃力3400
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 02:06:47.36 ID:KveYWYYV0
隼翼「ふぅ…何とか無事に到着」

有宇「みんな、大丈夫かな…」

セレナ「オベリスクフォースの実力などたかが知れている。相手を恐れてデッキを対策して来るような連中だ」

吹雪「あの三人なら余裕とまでは言わないが心配ないだろう。問題はエドの方だ」

隼翼「熊耳の実力は保証する。お互い有宇には負けたが、俺と彼の実力はほぼ同等だ」

有宇「僕は熊耳さんとも戦ったの?」

奈緒「実にいい試合でしたよ。ただ、あの時のあなたは超ドSでしたからね。本気で戦えばすぐにでも終わらせられたのに、何度も追い詰められる振りをしながらデュエルをしてました」

有宇「前の僕はデュエリストとしても最悪だったのか…」

吹雪「やはり少し厳しいかもね」

奈緒「そんなに強いんですか、あいつ」

吹雪「強いも何も、彼は一度僕の親友、カイザーを倒した事もある程だ」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 20:27:26.23 ID:K2G8EcarO

エド「バトルだ! いけ、ドグマガイ! アメジスト・キャットを攻撃!」

エド「デス・クロニクル!」

熊耳「ぐうっ」

熊耳LP2100

熊耳「破壊されたアメジスト・キャットは魔法・罠ゾーンに留まる! さらに宝玉の解放が墓地に送られた時、デッキから宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置く」

熊耳「来い、《宝玉獣 エメラルド・タートル》!」

エド「ターンエンド。さあ、キミの番だ。せめて獲物らしく足掻いてくれよ?」

熊耳「ちっ…俺のターン!」

エド「ドグマガイのエフェクト発動!」

エド「ドグマガイは相手のスタンバイフェイズ時、相手ライフを半分にする!」

熊耳「なんだと!?」

エド「ライフ・アブソリュート!」

熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」

熊耳LP1050

エド「さらに、幽獄の時計塔の時は進む!」

熊耳「やってくれる…」

エド「ふ…もはや勝負は決まったな」

熊耳「いいや…このデュエルの流れはすでに俺が掴んだ」

エド「なんだと?」

熊耳「俺はレベル4のサファイア・ペガサスとトパーズ・タイガーでオーバーレイ!」

熊耳「満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より浮上せよ!」

熊耳「エクシーズ召喚!」

熊耳「現れろ、《No.101 S・H・Ark Knight》!」

攻撃力2100

熊耳「アーク・ナイトの効果発動!」

熊耳「オーバーレイ・ユニットを全て使い、相手フィールドに攻撃表示で存在する特殊召喚されたモンスター1体を選択し、それをオーバーレイ・ユニットとする!」

エド「な!?」

熊耳「お前のドグマガイは吸収させてもらう!」

エド「ドグマガイ!?」

熊耳「アーク・ナイトで、ダイレクトアタック!」

エド「うわあああぁぁぁっ!」

エドLP1300

熊耳「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

熊耳・伏せカード:一枚
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 20:31:53.74 ID:K2G8EcarO
熊耳「これでお前の場にはフィールド魔法が一枚あるだけ。もはや勝負は決まったと言った台詞を返さなきゃいけないな」

エド「なるほど…確かになかなかの使い手だ。だが、この程度でボクを止められると思ったら大いなる間違い」

エド「ボクのターン!」

エド「ボクは《D−HERO デビルガイ》を召喚!」

エド「デビルガイは1ターンに1度、相手モンスター1体をゲームから除外する事ができる! ボクはアーク・ナイトを選択!」

熊耳「くっ…」

エド「この効果を使用したターンの戦闘は行えない。そして除外したモンスターは、 二回目の自分のスタンバイフェイズ時に同じ表示形式で戻る。ターンエンド」

熊耳・心(一時的にアーク・ナイトを消そうが、俺の優位に変わりはない。来い、モンスターカード!)

熊耳「俺のターン!」

エド「幽獄の時計塔のエフェクト発動!」

熊耳「俺は《宝玉獣 アンバー・マンモス》を召喚!」

攻撃力1700

熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、デビルガイを攻撃!」

エド「ぐうっ!」

エドLP200

熊耳「ターンエンド」

熊耳(もう少しだ…)

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 20:38:25.10 ID:K2G8EcarO
セレナ「カイザーを、倒しただと?」

隼翼「カイザー…吹雪さんと並ぶアカデミアの双璧の一人か。つまり、彼の力はアカデミアの双璧を上回るのか?」

吹雪「そうとは言えないかな。本来カイザー…丸藤亮のデュエルは常に対戦相手をリスペクトするのがモットーだった。あの日、エドと戦うまではね」

有宇「どういう事ですか?」

吹雪「対戦相手ではなく勝利を尊重するようになったんだ。それからの彼は、ヘルカイザーと呼ばれるようになった」

奈緒「ヘルカイザー…地獄の皇帝っすか?」

吹雪「そうだ。そのデュエルはかつてのものとは全く異なる。考え方も、無論強さも以前とは桁違いにアップしていた」

有宇「ヘルカイザー…」

隼翼「アカデミア最強だったカイザーを倒したエド・フェニックスに、そこからさらに腕を上げたヘルカイザーか…聞かなきゃ良かったね」

奈緒「大丈夫っすよ、カイザーは有宇君がなんとかしてくれますから」

隼翼「そうだね。期待してるぞ、有宇!」

有宇「いやいやいや…」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 20:43:26.72 ID:K2G8EcarO
エド「ボクのターン!」

エド「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

エド・伏せカード:一枚

エド「さあ、キミの番だ」

熊耳(手札0…ライフは200…そんな状況でこの男は動じてはいない。伏せカードによっぽどの自信があるのか? それとも…)

熊耳「俺のターン!」

エド「この瞬間、時計塔の時は満ちた!」

エド「このカードに時計カウンターの合計が4以上になった時、コントローラーはバトルダメージを受けない!」

熊耳「! そういう事か」

エド「これでキミはいくらモンスターを召喚しても、ボクにダメージはない」

熊耳「どうかな? それがお前の逆転の手なら、このデュエルはもう終わりだ」

熊耳「魔法カード、《ペンデュラム・ストーム》!

熊耳「お互いのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、 相手フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊できる!」

エド「っ!」

熊耳「俺は宝玉の守護者と宝玉の先導者を破壊し、時計塔を破壊!」

エド「この時を待っていた!」カンコーン!
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 03:23:18.35 ID:/JNVgsW80
エド「時計カウンターが4個以上乗った時計塔が破壊され墓地へ送られた時、 手札またはデッキからこのモンスターを特殊召喚する!」

エド「カモン、《D−HERO ドレッドガイ》!」

攻撃力?

エド「ドレッドガイが幽獄の時計塔の効果で特殊召喚された時、セメタリーにあるDーHEROと名のつくモンスターを二体まで特殊召喚する!」

エド「蘇れ、《DーHERO ダンクガイ》! 《ディアボリックガイ》!」

エド「ドレッドガイの攻撃力は、フィールドにあるDーHEROの合計となる!」

DーHERO ダンクガイ(攻撃力1200)

DーHERO ディアボリックガイ(攻撃力800)

D−HERO ドレッドガイ(攻撃力2000)

熊耳「だが、お前のライフは僅か200!」

熊耳「バトルだ! アンバー・マンモスで、ダンクガイを攻撃!」

エド「無駄だ!ドレッドガイが特殊召喚されたターン、自分フィールドのD−HEROは破壊されず、 コントローラーへのバトルダメージは0になる!」

熊耳「なんだと!? これでは…」

エド「万策尽きたようだな」

熊耳「ターン…エンド」

エド「ボクのターン!」

エド「やれ、ドレッドガイ! アンバー・マンモスを攻撃!」

エド「プレデター・オブ・ドレッドノート!」

エド「キミはよくやった。眠りにつくがいい」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 03:27:42.04 ID:/JNVgsW80
熊耳「罠発動! 《虹の行方》!」

熊耳「相手モンスターの攻撃宣言時、自分の魔法・罠カードゾーンにある宝玉獣一枚を墓地へ送り、その攻撃を無効にする!」

エド「な!?」

熊耳「エメラルド・タートルを墓地に送り、ドレッドガイの攻撃を無効!」

エド「ちっ…」

熊耳「そして、デッキから究極宝玉神と名のついたカードを手札に加える事ができる」

エド「ダンクガイとディアボリックガイを守備表示に変更し、ターンエンド」

熊耳(呼び込めはしたが、まだ足りない。このドローで引き当てなければ、確実に負ける)

エド「何をしている? こっちはただでさえイラついているんだ。獲物如きに手こずらされてるなど…」

熊耳「わかってる。そろそろ終焉だ。俺のターン!」

熊耳「俺は魔法カード、《おろかな埋葬》を発動!」

熊耳「この効果により、デッキの《宝玉獣 コバルト・イーグル》を墓地に送る!」

エド「宝玉獣を、墓地に?」

熊耳「このモンスターは通常召喚できないが、自分のフィールド及び墓地に宝玉獣が七種類存在する場合のみ特殊召喚できる」

熊耳「現れろ、《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》!」

攻撃力4000

エド「攻撃力4000! これが宝玉獣の究極の姿か!」

熊耳「悪かったな、手間を取らせて。これが俺の全力だ!」

熊耳「いけ、レインボー・ドラゴン! ドレッドガイを攻撃!」

熊耳「受けてみろ! オーバー・ザ・レインボー!」

エド「罠発動! 《D−シールド》!」

熊耳「何!?」

エド「自分フィールドに攻撃表示で存在するD−HEROが攻撃対象になった時、対象になったモンスターを守備表示にしてバトルによる破壊から守る!」

熊耳「かわされたか…ならばアンバー・マンモス! ダンクガイを破壊しろ!」

エド「くっ…!」

熊耳「俺はターンエンド」

エド(何だ、この気持ち? まるで眠っている感覚を呼び覚ますような…)
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 03:34:54.49 ID:/JNVgsW80
熊耳(アカデミアの一人がここまでやるとはな…紫雲院素良やユーリの他にこれ程の奴が)

熊耳(なるほど…天上院吹雪の言っていたのはこういう意味だったのか。惜しいな、実に惜しい)

エド「悪くない感覚だ」

熊耳「?」

エド「ボクのターン!」

エド「だが、楽しむのはもう終わりのようだな」

エド「ボクは《D−HERO ドゥームガイ》を召喚!」

攻撃力1000

エド「三体のモンスターをリリース!」

エド「見せてやろう! これこそD−HEROの頂点! 究極のダークヒーローの姿だ!」

エド「現れろ、《DーHERO Bloo−D》!」

攻撃力1900

熊耳「三体のリリースで攻撃力1900だと!?」

エド「無論それだけじゃない! Bloo−Dのエフェクト発動!」

エド「Bloo−Dは相手モンスター1体を吸収し、その攻撃力の半分を得る! 当然ボクは、レインボー・ドラゴンを吸収!」

エド「クラプティー・ブラッド!」

DーHERO Bloo−D(攻撃力3900)

熊耳「攻撃力…3900…」

エド「…ゲームはクリアだ」

エド「いけ、Bloo−D! アンバー・マンモスを攻撃!」

エド「ブラッディ・フィアーズ!」

熊耳「ぐあああぁぁぁっ!」

熊耳(ま、仕方ないよな)

熊耳LP0

熊耳「ぐっ!」倒れ込む

エド「………」

熊耳「…どうした? やるんなら一思いにやってくれ」

エド「ああ…だが最後に一つだけ言っておく」

熊耳「なんだ?」

エド「ウォーミングアップなどと言ったのはすまなかった。キミは十分に強敵だったよ」ビー!

熊耳「ふ…」

熊耳「…本当に、惜しいな。お前がアカデミアじゃなかったなら――」

エド「?」

熊耳、カード化される。

エド(彼は何を言おうとした?何故どうしてボクはあんな事を…)
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 03:37:24.40 ID:/JNVgsW80
オベリスクフォース「うわあああぁぁぁっ!」

オベリスクフォースLP0

沢渡「はぁ…はぁ…これで全員か!?」

黒咲「貴様らアカデミアがどれだけ束になろうが、必ず殲滅してやる」

白柳「随分と時間が掛かりましたね。早く研究室に行かないと」

沢渡「ここからで場所はわかんのかよ?」

黒咲「貴様のような鳥頭と一緒にするな」

白柳「通話は大丈夫のようです。他にも足止めしてる人が居るかもしれませんし、一度隼翼さんに連絡を入れてみましょうか?」

万丈目「連絡なら、カードの中で入れてもらおうか」

黒咲「っ!」

白柳「あなたは…!」

万丈目「やっと追いついたぞ、こそこそ逃げ回りやがって」

万丈目「さあ、ハンティングのスタートだ」デュエルディスクセット
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 03:42:34.69 ID:/JNVgsW80
サンダーのデッキ候補
1:VWXYZ
2:アームド・ドラゴン
3:おジャマ
4:ドラゴン(漫画)
どれがいいだろう…融合だからおジャマかVWXYZか?
漫画版の光と闇の竜デッキに融合要素入れるのもありか? アニメも捨てがたいけど、漫画の万丈目も結構好きだし
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 08:10:06.85 ID:aNSiGPcbO
ドラゴンを主体にした融合かな…
漫画の万丈目は普通に強くて俺も好き。
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 14:15:04.20 ID:n3Q3NCyGO
沢渡「お二人さん、行きな」

黒咲「何?」

白柳「いいんですか?」

沢渡「勘違いすんな、こいつは俺様の獲物だって言ってんだ。手柄は渡さないぜ?」

沢渡「あの生意気な女にも言っとけ。ランサーズ最強の男、このネオニュー沢渡様がいればアカデミア如き瞬殺だってな!」

黒咲「相変わらず、口だけは一丁前か。戦場では貴様の様な男が真っ先に死ぬな。まあ、精々死なない事だ」

沢渡「どっちだよ!?」

黒咲「行くぞ」

白柳「沢渡さん、どうか無事で」

万丈目「な…待て貴様ら!」

沢渡「おっと! ここから先はこの沢渡シンゴを倒してからにしてもらおうか!」

万丈目「くっ…」

沢渡「ま、無理なんだけどな。この勝負は策略、判断力、精神力、容姿、全てを備える俺がてめぇを叩き潰す!」

万丈目「てめぇじゃない!いいかよく聞け! このデュエルはこの俺!」

万丈目「一、十、百、千、万丈目サンダーが制する!!」

沢渡「てめぇ、変な奴だろ」

万丈目「貴様が言うか!」

「「デュエル」」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 14:16:48.75 ID:n3Q3NCyGO
沢渡LP4000

万丈目LP4000

万丈目「先行は俺だ。モンスターを裏守備表示でセット!」

万丈目「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

万丈目・伏せカード:一枚

沢渡「でかい口を叩いといて守備表示かよ。もってないねぇ」

沢渡「俺のターン!」

沢渡「俺は永続魔法、《妖仙獣の秘技》を発動!」

沢渡「妖仙獣が召喚・特殊召喚される度に、このカードに妖仙カウンターを1つ置く」

沢渡「俺はさらに手札から、《妖仙獣 鎌壱太刀》を召喚!」

攻撃力1600

沢渡「このカードが召喚に成功した時、手札からこいつ以外の妖仙獣1体を召喚できる!」

沢渡「来い、《妖仙獣 鎌弐太刀》を召喚!」

攻撃力1800

沢渡「同じく、召喚時に手札の妖仙獣を召喚する!」

沢渡「現れろ、《妖仙獣 鎌参太刀》!」

攻撃力1500

万丈目「モンスターが三体…」

沢渡「たっぷりと見せてやる、沢渡レジェンドコンボ! 妖仙ロスト・トルネードをな!」

万丈目「このネーミングセンス0が!」

沢渡「てめぇが言うな!」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 02:37:55.87 ID:wj43bOWn0
沢渡「俺は永続魔法、《修験の妖社》を発動!」 に修正
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 03:00:09.47 ID:wj43bOWn0
沢渡「バトルだ! 俺はカマイタチで、裏守備モンスターを攻撃!」

仮面竜(守備力1100)

沢渡「守備力1100程度、敵じゃねぇ!」

万丈目「マスクド・ドラゴンの効果発動!」

万丈目「こいつがバトルによって破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!」

万丈目「俺は新たなマスクド・ドラゴンを特殊召喚!」

守備力1100

沢渡「ちっ…同じモンスターか。だが無駄よ! カマニタチは相手にダイレクトアタックができる! いけ!」

万丈目「ちっ…」

万丈目LP3100

沢渡「カマミタチの効果発動!」

沢渡「このカード以外の妖仙獣が相手にダメージを与えた時、デッキから妖仙獣一枚を手札に加える」

沢渡「俺は、《妖仙獣 大幽谷響(オオヤマビコ)》を選択」

沢渡「永続魔法、修験の妖社の効果発動!」

沢渡「妖仙カウンターを3つ使い、デッキ・墓地から妖仙獣一枚を手札に加える」

沢渡「俺が選んだのは、《妖仙獣 右鎌神柱》」

沢渡「さらに、カマイタチの効果発動!」

沢渡「自分フィールドにこのカード以外の妖仙獣が存在する場合、相手フィールドの表側表示のカード一枚を手札に戻す!」

沢渡「マスクド・ドラゴンには消えてもらうぜ」

万丈目「ふん…」

沢渡「ターンエンドと同時に、三体の妖仙獣は手札に戻る」

万丈目「少しはできるようだな」

沢渡「今頃恐れをなしても遅いぜ?」

万丈目「それはこっちの台詞だ。仕掛けて来たのは貴様なんだからな」

万丈目「見せてやる、この万丈目サンダーのハンティングデュエルをな!」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:20:19.60 ID:bPQiOVDYO
隼翼「っ…」壁ドン

熊耳(熊耳…!)

セレナ「高城や美砂も…」

奈緒「では、今は沢渡が?」

黒咲「ああ、相手は黒い制服を着た男だった」

吹雪「黒? 万丈目君かっ」

有宇「このままじゃランサーズの仲間が消えていく一方だ。兄さん、ここは…」

隼翼「………」

白柳「隼翼さん…」

有宇「敗れ去った人はそれを望まないよ」

隼翼「っ!」

有宇「高城や美砂さん、もちろん熊耳さんだって僕達に全てを託して散って行ったんだ。今の僕達にやれる事はその思いを受け継ぐ事じゃないのか?」

有宇「カードにされたみんなは死んだ訳じゃない。アカデミアを倒せば、必ず元に戻れる」

奈緒「そうです、責任ならみんなで背負いましょう。今はこれ以上の犠牲を出さないようにする事しかできません」

隼翼「ああ…すまない」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:23:35.37 ID:bPQiOVDYO
黒咲「だがどうする?」

隼翼「こうなったら、俺達でアカデミアに乗り込む。そして、プロフェッサーを直接倒すしかない」

隼翼「前に話したな? 次元転送装置の開発に成功したと。これがそうだ」

吹雪「それはもう完成してるのかい?」

隼翼「次元を移動するのには何も問題はない。ただ…」

奈緒「なんすか?」

隼翼「黒咲や白柳さんのデュエルのデータを使ったにしても、転送できる人間の数が限られてるんだ。最高でも五人が限界だと思う」

セレナ「五人か…」

有宇「…僕と奈緒、黒咲、吹雪さん、セレナ、兄さん、月影、白柳さん、それに沢渡も」

黒咲「四人がオーバーという事か」

吹雪「僕は心配ないよ。このディスクには予め次元移動装置がプログラムされている。セレナも同様にね」

奈緒「でもそれじゃあ、全員で行くのは無理っすね」

月影「っ…誰だ!?」

有宇「!?」

隼翼「月影、どうした?」

「おや、見つかってしまいましたか」

セレナ「お前は…」

「ジャン・ミシェル・ロジェ。シンクロ次元、シティの治安を守る治安維持局の長官です」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/24(火) 18:49:26.37 ID:hSwD2l7FO
おつ
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 21:26:34.46 ID:Xg0jz0AEo
乙乙
遂に来たか
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/25(水) 21:39:21.95 ID:OZgB2EmaO
白柳「ロジェ長官…?」

ロジェ「私を知っているところを見ると、あなたが白柳弓ですか? 評議会からの命令でスタンダードに潜入した」

隼翼「シンクロ次元の長官が何故?」

ロジェ「あなた方の事は帰還したセキュリティに聞いています。どうでしょう? 私と手を組む気はありませんか?」

吹雪「組む?」

ロジェ「融合次元、アカデミアの殲滅に力を貸しましょう。アカデミアの狙いはそこに居る乙坂有宇とセレナの二人。私に預けてみませんか?」

黒咲「なんだと?」

奈緒「何のために?」

ロジェ「もちろん、保護ですよ。アカデミアに対抗する為のね」

セレナ「保護だと?」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/25(水) 21:47:30.26 ID:OZgB2EmaO

ロジェ「そうです、二人の身がこの世界にない事がわかれば、スタンダードは安全になるのではないですか?」

隼翼「有宇とセレナをシンクロ次元に連れて行こうというのか?」

ロジェ「あなた方の中五人がアカデミアに乗り込んだところで、どうにもなりませんよ。来て頂けますね?」

奈緒「どうするんですか?」

有宇「奈緒はあんな卑劣なやり方で僕達を捕らえようとした人の言うことを信用できると思う」

奈緒「ま、無理ですね」

有宇「そういう事です」

ロジェ「ほぅ…ならば、力ずくでも」

隼翼「ちっ…こんな時に…」

有宇「いいや、これは願っても無いチャンスだ」デュエルディスクセット

ロジェ「ほぅ…」

黒咲「貴様、何を…?」

有宇「彼はシンクロ次元…転送できるデュエリストがデータ量の問題だと言うなら、彼のディスクを奪えば済む話じゃないのか?」

隼翼「有宇…お前…」

吹雪「逆転の発想だね。流石はランサーズ最強のデュエリスト」

白柳「気をつけてください、彼は元アカデミアのデュエリストにして、治安維持局の長官。どれほどの力を持つか…」

有宇「大丈夫、僕は絶対に負けない」

ロジェ「随分と舐められたものです。いいでしょう、受けて立とうではないですか」

「「デュエル」」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 02:01:51.51 ID:+mjHXuge0
有宇LP4000

ロジェLP4000

有宇「先行は僕がもらう。僕はモンスターを裏守備表示でセット」

有宇「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚

ロジェ「ではお見せしよう。私のターン!」

ロジェ「私はフィールド魔法、《死皇帝の陵墓》を発動!」

ロジェ「お互いのプレイヤーは、アドバンス召喚に必要なモンスターの数×1000ライフポイントを払う事で、 リリースなしでそのモンスターを通常召喚できる」

ロジェ「私はライフを2000払い、手札のモンスターをリリースなしで召喚します」

ロジェLP2000

隼翼「一気に2000ポイント?」

奈緒「最上級モンスターか?」

ロジェ「さあ、行きますよ」

ロジェ「今再び、五千年の時を越え、冥府の扉が開く!我らが魂を新たなる世界の糧とするがいい!」

ロジェ「降臨せよ! 《地縛神 Aslla piscu》!」

攻撃力2500

セレナ「っ!?」

黒咲「地縛神だと!?」

白柳「これは、まさか…!」

白柳(シティに古くから伝わる伝説のカード。5000年前の戦いで、ナスカの地上絵に封印されたとされた邪神。何故ロジェ長官が…!)

ロジェ「バトル! 私はAslla piscuで、ダイレクトアタック!」

有宇「な!?」

隼翼「モンスターが存在するにも関わらず、ダイレクトアタックだと!?」

ロジェ「地縛神と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか存在できず、フィールド魔法が存在しない場合は破壊されてしまう。 しかし、相手はこのモンスターを攻撃対象に選択できず、ダイレクトアタックができるのですよ」

有宇「うわああぁぁぁっ!」

有宇LP1500
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 02:05:36.33 ID:+mjHXuge0
セレナ「いきなり2500のダメージ!」

ロジェ「私はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

ロジェ・伏せカード:一枚

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は裏守備とした《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を反転召喚!」

攻撃力1500

有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイを除外し、手札からレベル10の《サイバー・エルタニン》を特殊召喚!」

攻撃力?

有宇「サイバー・エルタニンは、自分のフィールド、または墓地から機械族・光属性モンスターを全て除外することで特殊召喚できる。そしてエルタニンの攻撃力は、除外したモンスター1体につき500ポイントの数値になる」

サイバー・エルタニン(攻撃力500)

有宇「サイバー・エルタニンの効果発動!」

有宇「このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外のフィールドに表側表示で存在するモンスターを全て墓地へ送る!」

奈緒「攻撃ではなく効果…これなら」

有宇「コンステレイション・シージュ!」

ロジェ「罠発動! 《亜空間物質転送装置》!」

ロジェ「このカードは、自分フィールドに存在するモンスター1体をゲームから除外する!」

セレナ「かわされたっ」

ロジェ「そして、亜空間物質転送装置によって除外されたモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にフィールドに蘇る。でも、これで終わりではありませんよ」

ロジェ「Aslla piscuの効果発動!」

ロジェ「このカードがフィールドから離れた時、 相手フィールドに表側表示で存在するモンスターを全て破壊し、 破壊したモンスターの数×800ポイントダメージを相手ライフに与える!」

隼翼「な!?」

ロジェ「サイバー・エルタニンを破壊! あなたには800ポイントのダメージを受けてもらいましょう」

有宇「ぐうっ」

有宇LP700

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:二枚
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 02:13:56.66 ID:+mjHXuge0
ロジェ「あなたのエンドフェイズ、Aslla piscuは復活します」

白柳「これでは有宇さんが…」

セレナ「だが、場にはまだ伏せカードが二枚…ユウなら必ず」

ロジェ「私のターン!」

ロジェ「ならば、その微かな希望を破壊してあげましょう」

ロジェ「私は魔法カード、《地縛旋風》を発動!」

ロジェ「自分フィールドに地縛神が存在する場合、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する!」

黒咲「何!?」

吹雪「まずい、これが通ったら…!」

有宇「カウンター罠、《神の宣告》発動!」

有宇「ライフポイントを半分払い発動し、魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する!」

ロジェ「ちっ…ならばAslla piscuで、ダイレクトアタック!」

有宇「永続罠、《デモンズ・チューン》!」

有宇「フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃宣言をすることはできない!」

ロジェ「くっ…」

奈緒「凌ぎましたか」

ロジェ「ですが悪足掻きですね、いかに効果を無効にしようとAslla piscuがフィールドから離れた時に発動する効果までは無効にできません。あなたのライフは350、それでどう対処する気ですか?」

有宇「今にわかるよ。あなたのターンは終わりなのか?」

ロジェ「いいや…私は永続魔法、《フィールドバリア》を発動!」

ロジェ「このカードが存在する限り、お互いにフィールド魔法を破壊できず、 新たなフィールド魔法の発動も禁止される」

ロジェ「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

ロジェ・伏せカード:一枚
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 02:22:13.02 ID:+mjHXuge0

黒咲「フィールド魔法までも守りに来たか…」

白柳「このままではどう転んでも…」

隼翼「どうする…有宇…?」

奈緒「心配しなくても大丈夫っすよ」

隼翼「え?」

奈緒「あの顔、あれが追い詰められた男がする表情ですか?」

有宇「僕のターン!」

ロジェ「諦めてサレンダーしなさい。これ以上は無駄な抵抗ですよ?」

有宇「果たしてそうかな? 残念だけど、このターンで決めさせてもらうよ」

ロジェ「!?」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「さらに《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」

攻撃力1800

有宇「サイバー・ドラゴン・ドライが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5にできる」

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

セレナ「レベル5が二体…」

有宇「僕はレベル5となったサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

有宇「さらに僕は、サイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」

有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 02:28:17.39 ID:+mjHXuge0
有宇「オーバーレイ・ユニットにつきインフィニティの攻撃力を200ポイントポイントアップする」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

隼翼(サイバー・ドラゴン・インフィニティ…そうか、その手があったかっ)

有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」

有宇「1ターンに1度、フィールドに存在する攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」

ロジェ「勝負を捨てましたか? Aslla piscuがフィールドを離れれば、その効果が――」

有宇「発動しないよ。Aslla piscuはインフィニティのオーバーレイ・ユニット…つまりフィールドに健在している。よってAslla piscuの効果は無意味」

ロジェ「なんだと!?」

有宇「いけ、Aslla piscuを奪え!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)

ロジェ「こんな事が…!」

有宇「バトルだ! サイバー・ドラゴン・インフィニティで、ダイレクトアタック!」

セレナ「ユウの勝ちだ!」

ロジェ「まだだ! 罠発動! 《栄誉の贄》!」

ロジェ「ライフポイントが3000以下の場合、相手モンスターの攻撃を無効にし、 自分フィールドに贄の石碑トークン二体を特殊召喚する!」

有宇「それも発動しない。サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊する!」

ロジェ「バカなっ!」

有宇「終わりだ! エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

ロジェ「うわあああぁぁぁっ!」

ロジェLP0
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/26(木) 11:50:58.04 ID:ioJWAuXCO
オリジナルの超官はすごいのにこっちの長官(小物)ときたら…
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/26(木) 12:46:58.84 ID:T2w275E2o
真のデッキ使ってないから弱体化は仕方ないね
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 14:17:27.15 ID:Eg2jQebAO
沢渡LP1300
手札:2
モンスター:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

万丈目LP1800
手札:3
モンスター:竜魔人 キングドラグーン(攻撃力2400)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

沢渡「俺のターン!」

沢渡(よし、来たぜ!)

沢渡「俺はスケール3の《妖仙獣 左鎌神柱》とスケール5の《妖仙獣 右鎌神柱》でペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「さらに、ウレンシンチュウのペンデュラム効果!」

沢渡「もう片方のペンデュラムゾーンに妖仙獣が存在する時、スケールをターン終了時まで11にする!」

沢渡「ペンデュラム召喚!」

沢渡「現れろ、《魔妖仙獣 大刃禍是》!」

攻撃力3000

沢渡「ダイバカゼが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのカードを二枚まで持ち主の手札に戻せる!」

万丈目「無駄だ! キングドラグーンが存在する限り、相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスター効果の対象にする事はできん!」

沢渡「ちっ…ならバトルだ! ダイバカゼで、キングドラグーンを攻撃!」

万丈目「ぐっ!」

万丈目LP1200

沢渡「俺はターンエンドだ。そしてエンドフェイズ、ダイバカゼは手札に戻す」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/26(木) 14:19:50.87 ID:Eg2jQebAO
万丈目「少しはやるな…だがこの程度、この汚れなきアカデミアの戦士である俺様には追い詰められた内にも入らん!」

沢渡「ふざけんじゃねぇ!」

万丈目「なんだと? 貴様、アカデミアを侮辱する気かっ」

沢渡「んな事はいい! 汚れなきとはよく言ったもんだぜ。てめぇの制服、醤油の染みだらけじゃねぇか!」

万丈目「何!?」

沢渡「しかも昨日今日のじゃねぇ。てめぇの制服、半年以上洗ってねぇんだろ!」

万丈目「な!? 何故わかった!?」

沢渡「わかるさ。俺だっていつも醤油のこぼれたのを袖で拭いてたからな! だが俺は一ヶ月が限界だったぜ」

万丈目「貴様、熊は冬眠するとき、自らの手に蜂蜜を塗り込むことを知らんのか!」

沢渡「んなもん理由になるか!」

「そこまでだ、万丈目」

万丈目「!?」

沢渡「あ? なんだお前は」

「準備は整った。これよりユウとセレナを確保する」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 17:36:17.49 ID:BunUFCoPO
ロジェ「くっ…」

セレナ「やはり、記憶がなくなっても実力は変わらずか」

奈緒「むしろ、ナメプがなくなった分強くなってるとも言えますね」

黒咲「ふん…当然だ。奴は俺が認めた倒す価値のある男、これくらいは出来て当たり前だ」

隼翼「有宇の勝ちだ、悪いが大人しく帰ってもらおうか」

ロジェ「おのれ…」

「不甲斐ないな、ロジェ」

ロジェ「っ!?」

セレナ「お前はっ」

「久しぶりだね、セレナ、そしてユウ。まさか君がスタンダードに居たとは」

吹雪「プロフェッサー!?」

黒咲「っ…貴様、瑠璃は!? 瑠璃はどうした!?」

沢渡「HA☆NA☆SE! 俺を誰だと思ってやがる!? パパに言いつけてやる!」

有宇「沢渡…!」

白柳「これは!?」

奈緒(10、20、30…いや、下手をすれば50人は居るか? これじゃあ…)

吹雪「あらら、万事休すかなぁ…」

プロフェッサー「大人しく投降すれば手荒な真似はしない。我々と一緒に来てくれるね?」

有宇「くっ…」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 17:43:53.97 ID:BunUFCoPO

アカデミア

オベリスクフォース「さあ、中に入りな!」

奈緒「いてっ」

オベリスクフォース「それじゃあな、お前らの処分はプロフェッサーが決める。まあ飯くらいは食わせてやるから安心して待ってな」ガチャ

沢渡「ちょっと待てこら! ここはどこなんだ!? 答えろ!」

隼翼「落ち着け沢渡君、騒いだところで何の解決にもなりはしない」

沢渡「ちっ…」

黒咲「閉じ込められたな」

吹雪「やはり、有宇君とセレナは別部屋か…」

白柳「プロフェッサーは、二人を使って何をしようとしてるんでしょう?」

吹雪「わからない。何故彼はあそこまで二人に定着するのか」

奈緒「それに、黒咲さんの妹を誘拐した理由も明らかになってませんね」

黒咲「くそ…同じアカデミアに居るというのに、これでは…!」

隼翼「…少し危険な賭けになるが、考えならある」

黒咲「考えだと?」

隼翼「ここから出してくれ」

月影「承知」ガチャ

沢渡「ってお前、いつの間に外に出てんだ!? しかもちゃっかり鍵まで持ってるし!」

奈緒「流石忍者何でもありっすね」
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/28(土) 03:21:39.28 ID:0gYJFeRA0
「ユウとセレナ様を連れて参りました」

プロフェッサー「ご苦労だった。君達は下がってくれ。二人には私が話す」

「はっ」

セレナ「くそっ」

有宇「奈緒達はどうした…?」

プロフェッサー「安心するといい、無事だ。自由の身ではないがな」

有宇「あなたは、僕達に何をさせたいんだ?」

プロフェッサー「世界を一つにする、その為に力を貸して頂きたい」

セレナ「一つにするだと?」

有宇「…それは、ハートランドを滅ぼし、アカデミアのデュエリストを暗示にかけてまでするべき事なのか?」

プロフェッサー「そうだ」

有宇「っ…」

プロフェッサー「些細な犠牲だ。君達ランサーズにはその手伝いをしてもらう」

有宇「ランサーズに?」

プロフェッサー「そして、彼女とセレナは目的の為に必要なピース」

瑠璃「………」

セレナ「っ!」

有宇「あれはっ」

有宇(セレナにそっくり…まさか、彼女が黒咲の妹!?)

プロフェッサー「今は何を話しかけても答える事はない。彼女を救いたいなら、今は黙って私の言う事に従うのが一番だと思うがね」

有宇「くっ…」

「プロフェッサー! 軟禁していたランサーズのメンバーが脱走しました!」

プロフェッサー「!?」

有宇「奈緒達が…!?」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/28(土) 03:31:46.54 ID:0gYJFeRA0
「居たぞ!」

「絶対に逃がすな!」

黒咲「邪魔だ!」

どすっ! ドカッ! べしっ!

バタン。

沢渡「相変わらず容赦ないっすね」

吹雪「しかもリアルファイトで殲滅とは恐れ入った」

黒咲「プロフェッサーは何処にいる!?」

「うっ…あ…」

白柳「やり過ぎです、完全に気を失ってますよ」

黒咲「ちっ…」

奈緒「とりあえず、有宇君を探しましょう。後の話はそれからです」

隼翼「吹雪さんならアカデミアに詳しいだろ? 何か方法はないのか?」

吹雪「何処に居るかまでは流石に。心当たりを手当たり次第探し回るしかないね、なるべく隠密行動で行くよ」

万丈目「残念ながら、隠密行動は早速失敗ですよ」

白柳「っ!」

沢渡「てめぇは、万丈目!」

万丈目「万丈目サンダーだ!」

奈緒「それに、オベリスクフォース…今度は10人か」

隼翼「今度は倒せない数じゃないが…今は有宇とセレナを探すのが先だ。逃げるぞ!」

万丈目「また逃げるか! 今度はそう簡単に――」

プロフェッサー「よせ、万丈目」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/28(土) 03:34:46.13 ID:0gYJFeRA0
万丈目「プロフェッサー!?」

黒咲「っ!」

隼翼「くっ…またか!」

黒咲「瑠璃はどこだ!?」

奈緒「有宇君は? ついでにセレナさんも」

セレナ「誰がついでだ!」

沢渡「あぁ? セレナ居るじゃねぇか。それに有宇も」

プロフェッサー「瑠璃に手荒な真似などしていない、無事だ」

黒咲「今すぐ瑠璃を渡せ!」

プロフェッサー「それはできない」

黒咲「ならば貴様をここで始末する!」

隼翼「落ち着け黒咲」

黒咲「くっ…!」

プロフェッサー「どうしても返して欲しいなら、ここは公式戦で決めようではないか」

白柳「公式戦?」

プロフェッサー「アカデミアとランサーズ、どちらが上か決着をつける時だ。舞台は明日までに完成させる。今日はゆっくりと休むがいい」

奈緒「どういう意味ですか?」

プロフェッサー「詳しい話はユウに聞くといい。連れて行け」

「はっ」

沢渡「な!? またか! HA☆NA☆SE!」
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/28(土) 14:20:05.10 ID:lZTnYio9O
沢渡「くそっ、また牢獄行きか!」

白柳「今度はそれなりに広いし、ベッドもあります。生活する分には困りませんね」

隼翼「有宇、どういう事だ? プロフェッサーは何を企んでいる?」

奈緒「二人を捕まえた時点で私達を始末しなかった…それだけでもおかしいです」

吹雪「そうだね、あれだけのオベリスクフォースが居たなら、僕達をカード化する事も難しい事ではなかった。あえて生かしたと考えるべきだね」

白柳「彼らはハートランドを数の暴力で滅ぼした…しかし、今回は公式戦を挑んできた。それについてもです」

有宇「わからない。僕が聞いたのは、アカデミアとランサーズのデュエリストが一対一で戦い、先に五勝した方が勝率。そしてこの試合に勝ったなら、今後僕達に手は出さないと約束されたくらいだ」

黒咲「俺達全員とデュエルだと?」

沢渡「ランサーズのメンバー9人とやり合うつもりって訳か…」

隼翼「奈緒ちゃんや白柳さんも言ったが、何故そんな回りくどい事をするのか」

奈緒「よほどの自信があるんですかね。それとも…」

セレナ「世界を一つにする、その為の儀式とプロフェッサーは言った」

吹雪「考えても仕方ない。もう寝よう、疲れはデュエルの判断を鈍らせるからね」

隼翼「そうだな…みんな、明日は必ず勝とう。五勝とは言わず、全勝を目指すんだ」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/28(土) 14:22:52.31 ID:lZTnYio9O
有宇、黒咲、隼翼、できれば吹雪さんのデュエルは一から書くつもりだけど、省略して欲しくないデュエルある?
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 01:43:54.63 ID:abhbEh2j0
深夜

奈緒「………」

『このメッセージを聞いているという事は、対アカデミアの特殊舞台ランサーズが倒すべきアカデミアに囚われたって訳か…僕がいないだけでこの様たぁ、情けないねぇ』

奈緒「」カチン

『ハートランドの時と同じく、数の暴力で捕まったか? 何人かは知らねえが、安心しろ。残っているお前らを始末する理由ないだろう。生かされているからには必ず役割が与えられるはずだ』

『この際、負けてみるのもいいかもしれん。勝ちにいくという事は、プロフェッサーの思い通りに計画が進む事になるだろうぜ』

『必ずな』

奈緒「っ…」

『じゃ、そういう事で』

奈緒(こいつはエスパーなのか? 未来予知の能力でも持ってんのか?)

『あ、そうだ。これ聞いてエスパーだの未来予知とか思ってるんならお前らの行動単純すぎな。これ以降は読まれないように頑張れよ〜』

奈緒(UZEEEEEE!!)
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 03:25:48.87 ID:abhbEh2j0

奈緒「本当、信用されてないっすね…」

有宇「奈緒…眠れないの?」

奈緒「ああ、起こしちゃいました?」

有宇「ううん、僕も寝られなかったから。明日の事を考えるとどうにもね」

奈緒「………」

有宇「奈緒?」

『さっきあなたは私を疑心暗鬼と言いましたが、それはお互い様っすよね?』

『あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?』

奈緒「少し、話を聞いてもらってもいいですか?」

有宇「うん、いいけど…」

奈緒「私がまだハートランドに居た頃です…アカデミアに故郷を壊された時、泣いていても誰も来てはくれなかった。 どれだけ母を呼んでも兄を呼んでも誰ひとり来てはくれなかった」

奈緒「その時から私は誰も信用しないと心に誓ったんです

奈緒「それが、友利奈緒という人間です」

有宇「………」

奈緒「あなたにこれを話すのは二度目ですが、”今の'あなたには初めてなのでもう一度言います。私は最初、駒にしようとしてあなたに近づきました。スタンダード次元において、腕の立つデュエリストを集める為に」

奈緒「その力は期待以上でしたよ。私はおろか隼翼さんですらあなたには勝てなかった訳ですし。吹雪さんの言うように、ランサーズの中でも間違いなく最強でしょう。人間性は女たらしの屑野郎でしたけど」
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 18:52:20.26 ID:qVbZvLr4O
奈緒「自分は何も信じてないくせに、私に初めて人を信じる気持ち教えてくれた人」

奈緒「正直に言うとですね、私は心のどこかであなたに憧れてたと思うんす。前のあなたは天衣無縫・泰然自若と言える程どんな状況でも態度を変えることはなかった。しかも、私にできない事を平然とやってみせる。そんな憎たらしい奴でした」

奈緒「いつかこいつのように強くなって、私に振り向かせる。認めさせてやると思うようになったんです」

有宇「…そっか」

奈緒「誤解しないで下さいね、あなたが悪いと言ったつもりではありません。デュエルの実力は変わってませんし、人間性としてなら今の有宇君の方がずっと上です」

有宇「…前の僕なら、この状況を打開する事も出来たのかな?」

奈緒「さぁ? 録音ファイルを聞く限り、少なくとも想定はしていたんでしょう。単純な行動、でしたしね!」

有宇「その…ごめん?」

奈緒「あなたが謝る必要はありません。実は記憶がそのままで私達を試してるだけとかだったら今すぐぶん殴りますけど」

有宇「あはは…それはいくらなんでもないって」

\誰か止めて下さーい!/

有宇「え?」

ガチャァァァン!!

奈緒「っ!?」

黒咲「なんだ!?」

セレナ「こんな夜中に騒々しい!」

「…あれ? あなたは!」

有宇「え…」

「乙坂有宇君? アカデミア伝説のデュエリストのユウ君じゃないですか!」
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 19:45:15.35 ID:qVbZvLr4O
奈緒「伝説って?」

「はい! 僕、ユウくんの大ファンなんです!」

有宇「えっと…君は?」

真月「失礼しました! 僕は真月零! アカデミアのデュエリストです!」

隼翼「アカデミアの?」

吹雪(初めて見る子だな…名前も初耳だ)

有宇「真月君か、よろしく」

真月「はい! それより何かお困りの様子ですね! 僕に出来る事なら良かれと思ってお助けします!」

白柳「これは、もしかしたら大チャンスではないでしょうか?」

有宇「アカデミアのデュエリストだし、聞いてみようか。真月君はプロフェッサーが今どこに居るから知らない?」

真月「!?」

黒咲「…知っているようだな」

真月「では、皆さんがアカデミアに公式戦を挑んできたというランサーズですか? ユウ君もその一人…」

沢渡「そんな噂が流れてんのかよ」

真月「お願いします! アカデミアを、アカデミアを元に戻して下さい!」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 19:46:40.45 ID:qVbZvLr4O
真月「アカデミアの中心…プロフェッサーはそこに居ます」

奈緒「見張りは三人ですね…」

沢渡「大した数じゃねぇ、一気に潰しちまおうぜ」

隼翼「そう簡単には行かない。見張り全員を倒せたとしても、増員の可能性も大きいあるだろうからね」

有宇「ありがとう真月君、後は僕達に任せてくれ」

真月「ユウ君ならきっとアカデミアを元に戻せると信じています! 必ず戻って来て下さーい!」

黒咲「騒々しい奴だ」

吹雪「………」

セレナ「どうした?」

吹雪「いや、何でもない」



真月「………ぷっ!?」

真月「俺が? アwカwデwミwアww」

真月「いやぁ、笑いを堪えるってのがこんなにも大変だとは思わなかったぜェww後はユウがプロフェッサーをぶっ殺せば全て計画通りって訳だww」

真月「しっかり潰しあってくれよ、後は俺がww」

真月「ウヒャヒャヒャヒャwwww最高だぜさいっっこぉぉぉwww」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/29(日) 21:06:21.93 ID:P60maevPo
真ゲスktkr
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 21:34:08.59 ID:qVbZvLr4O
隼翼「さて、どうするか」

黒咲「ふん…真正面から行けばいい」

奈緒「おい、勝手に行くな!」

「な!? 貴様らはっ」

「逃げたのか!?」

「今すぐ捕まえろ!」

吹雪「あーあ…」

白柳「仕方ない…この人達の相手は私がします。行って下さい」

隼翼「すまないな、二度までも」

有宇「ごめん白柳さん、恩に着るよ!」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/29(日) 21:36:56.94 ID:qVbZvLr4O
「侵入者! 直ちに奴らをデュエルで拘束せよ!」

セレナ「警報か!?」

黒咲「構うな! 走れ!」

万丈目「またか…よく逃げ出す奴らだな」

明日香「本当に、お行儀の悪い人達ね」

沢渡「お前ら!」

エド「非常識な時間に叩き起こされこっちはいい迷惑だ。それ相応の罰は受けてもらうよ」

吹雪「万丈目君! 明日香!」

隼翼「エド・フェニックス…!」

明日香「キング吹雪…私にとって自慢の兄さんだったのに、どこまで私を失望させれば気が済むの? ここは妹の私が制裁を加えてあげるべきかしら?」

吹雪「明日香…」

隼翼「…エドとは俺が戦う」

有宇「兄さん…」

隼翼「彼は熊耳の仇、その報いは必ず受けさせてやる」デュエルディスクセット

沢渡「なら決まりだな。万丈目、決着をつけようぜ!」

万丈目「万丈目サンダーだ! よかろう」

明日香「吹雪兄さん、逃げないわよね?」

奈緒「大丈夫なんですか?」

吹雪「ああ、これは僕がやるべき事なんだ。君達は先に行き、プロフェッサーを倒してくれ。そうすれば、明日香達も…」

セレナ「そこまでの覚悟があるなら、私は何も言わん」

有宇「行こう、みんな」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/30(月) 02:39:05.45 ID:t+fXWjVi0

ユーリ「やあ、待っていたよ。ユウ、それにセレナ」

黒咲「貴様は…」

セレナ「ユーリ…!」

ユーリ「この部屋の奥、そこにプロフェッサーとヘルカイザーは居る」

有宇「ヘルカイザー…」

セレナ「ならさっさと開けろ! 私達はプロフェッサーに用がある!」

ユーリ「残念だけど、こっちからは開かないよ。開けたいなら、僕をデュエルで倒すんだね」

セレナ「なんだと?」

有宇「君のライフを0にすれば、扉を開けられるって事か?」

ユーリ「飲み込みが早いじゃん。この扉と僕のライフはリンクしている。デュエルで僕を倒さない限り、扉は開かないって訳だ」

奈緒「めちゃくちゃな理屈ですが、要はデュエルがしたいんすね、あなたは」

ユーリ「そうだ、今こそあの時の借りを返してあげるよ…!」デュエルディスクセット

黒咲「有宇を倒すのはこの俺だ。貴様などに手柄を横取りされる訳にはいかんな」

有宇「黒咲?」

ユーリ「何、まずは君が僕の相手をするって訳?」

黒咲「貴様が有宇に借りを返したいなら、それは俺も同じだ」

黒咲「貴様は俺の妹を連れ去り、有宇の記憶を奪った。その懺悔はしてもらう!」デュエルディスクセット

ユーリ「ふーん。いいよ、ユウと戦う前の肩慣らしにさせてもらうよ、あの二人のようにね」

「「デュエル」」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/30(月) 02:57:53.58 ID:t+fXWjVi0

黒咲LP4000

ユーリLP4000

ユーリ「僕からやるよ。僕は《カオス・コア》を召喚!」

攻撃力0

ユーリ「さらに一枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:一枚

奈緒「攻撃力0を攻撃表示?」

セレナ「攻撃力0なら守備表示だろ!」

月影「伏せカードに絶対の自信があるのか? それとも…」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1300

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、手札からレベル4以下のRR1体を特殊召喚する」

黒咲「俺はバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1300

黒咲「二体目のバニシング・レイニアスを効果により、《RR−インペイル・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力1700

セレナ「モンスターが三体!」

奈緒「合計の攻撃力は4300…これが決まればワンキルっすが」

有宇「………」

黒咲「バトルだ! バニシング・レイニアスで、カオス・コアを攻撃!」

ユーリ「カオス・コアの効果発動!」

ユーリ「攻撃表示のこのカードが相手モンスターの攻撃対象となった時、デッキから《神炎皇ウリア》《降雷皇ハモン》《幻魔皇ラビエル》を一体ずつ墓地へ送り、送った数だけ攻撃を無効にする!」

ユーリ「僕が送った幻魔は三体。よってバニシング・レイニアスの攻撃は無効」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/30(月) 08:32:47.16 ID:F8v9Qs45O
おつ
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/30(月) 15:10:34.27 ID:t+fXWjVi0
黒咲「そういう事か…二体目のバニシング・レイニアスとインペイル・レイニアスで、カオス・コアへの攻撃!」

ユーリ「カオス・コアの効果により、二体のモンスターの攻撃を無効にする!」

黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

奈緒「今のモンスター…攻撃を防ぐのだけが狙いじゃないっすね」

有宇「ああ…おそらく墓地から蘇らせる為のもの」

セレナ(ウリア、ハモン、ラビエル。その名前、どこかで…)

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「僕はカオス・コアをリリースし、《暗黒の召喚神》をアドバンス召喚!」

攻撃力0

月影「また攻撃力0…」

ユーリ「僕はねぇユウ、君を尊敬してたんだよ」

有宇「?」

ユーリ「私利私欲の為に犠牲を出し、自分の存在維持のために妹すらもカードにする」

ユーリ「試すような真似をした事は謝るけど…要するに、どれだけ大切な人をカードにしようが君の心には何も響かなかったってことだよね?」

有宇「っ!」

ユーリ「僕はそんな君を尊敬しているのさ。君も僕となんの変わりない…僕と君は似ているんだよ。自分のために何もかも犠牲にしてしまう。僕はそんな君と一緒にハンティングゲームをしたかったよ、ずっとね」

黒咲「貴様…」

ユーリ「ま、それも過去の話。この人を倒した後は君の相手をたっぷりしてあげるから」

黒咲「貴様に有宇と戦わせる気などない!」

ユーリ「そうかい? 誰も勝てやしないよ、この三幻魔にはね」

セレナ「三幻魔? まさかっ」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/30(月) 15:20:53.30 ID:t+fXWjVi0

ユーリ「暗黒の召喚神の効果発動!」

ユーリ「このモンスターをリリースする事により、墓地にある《神炎皇ウリア》《降雷皇ハモン》《幻魔皇ラビエル》を無条件で特殊召喚する!」

黒咲「何!?」

ユーリ「さあ蘇れ、《神炎皇ウリア》!《降雷皇ハモン》!《幻魔皇ラビエル》!」

幻魔皇ラビエル(攻撃力4000)

降雷皇ハモン(攻撃力4000)

神炎皇ウリア(攻撃力0)

有宇「これが、三幻魔!」

セレナ「アカデミアの地下深くに封印されていると聞いていたが、奴が!」

奈緒(なんか一匹だけ場違いな攻撃力なんですが…)

ユーリ「安心しなよ。暗黒の召喚神によって呼び出した幻魔はこのターン戦闘はできない」

黒咲「ちっ…」

ユーリ「効果は使わせてもらうけどね。ウリア効果発動!」

ユーリ「1ターンに1度、相手の場にセットされたカードを破壊できる! この破壊効果にチェーンすることはできない」

ユーリ「トラップディストラクション!」

黒咲「くっ…!」

ユーリ「さらにフィールド魔法、《失楽園》を発動!」

ユーリ「フィールドに三幻魔のいずれか一体以上が存在している時、コントローラーは1ターンに1度だけデッキからカードを二枚ドロー!」

ユーリ「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:二枚
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/30(月) 15:47:37.28 ID:t+fXWjVi0

黒咲「俺のターン!」

奈緒「三幻魔…確かに強敵そうですけど、黒咲さんとは相性が悪かったっすね」

黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアス二体とインペイル・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「現れろ!ランク4! 《RR−ライズ・ファルコン》!」

攻撃力100

黒咲「ライズ・ファルコンのモンスター効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」

ユーリ「!!」

RR−ライズ・ファルコン(攻撃力4100)

セレナ「攻撃力4100!」

有宇「さらにライズ・ファルコンは、特殊召喚したモンスター全てに攻撃ができる。これが決まれば…」

黒咲「バトルだ! RR−ライズ・ファルコン! 全ての敵を引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」

ユーリ「甘いよ! 罠発動! 《ブレイクスルー・スキル》!」

ユーリ「このカードは、相手フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、そのモンスターの効果をこのターンの間だけ無効にする!」

黒咲「なんだと!?」

RR−ライズ・ファルコン(攻撃力100)

奈緒「な!? 攻撃力が…!」

ユーリ「さあ、ハモン! ライズ・ファルコンを返り討ちにしちゃいな!」

ユーリ「失楽の霹靂!」

有宇「黒咲!」
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/01(火) 02:40:27.71 ID:/dFr01g+0

黒咲「墓地にある《RR−レディネス》の効果を発動!」

黒咲「このカードを除外し、このターンに俺が受けるバトルダメージを0にする!」

ユーリ「ちっ…ウリアの効果で破壊した罠か」

セレナ「全くヒヤヒヤさせる奴だ」

ユーリ「安心するのは早いよ。ハモンがバトルでモンスターを破壊した時、相手プレイヤーに1000ポイントのダメージを与える!」

ユーリ「地獄の贖罪!」

黒咲「ぐうっ」

黒咲LP3000

黒咲「俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚

ユーリ「僕のターン! 失楽園の効果で、二枚のカードをドロー!」

ユーリ「さらに魔法カード、《手札抹殺》!」

ユーリ「お互いのプレイヤーは手札を全て捨て、その枚数分だけドローする」

ユーリ「僕が捨てるのは、《ファントム・オブ・カオス》《王宮の鉄壁》《モンスターゲート》《閃光を吸い込むマジック・ミラー》。よって四枚をドロー!」

黒咲「俺は一枚捨て、カードをドロー!」

黒咲「さらに、墓地に捨てたファジー・レイニアスの効果により、デッキから新たなファジー・レイニアスを手札に加える」

ユーリ「だがこれで僕の墓地に永続罠が三枚増えた事になり、ウリアの攻撃力アップ!」

神炎皇ウリア(攻撃力3000)

ユーリ「そしてウリアの効果により、君の場の伏せカードを一枚破壊する!」

黒咲「くっ…」

ユーリ「《ゴッドバードアタック》か…今はどうでもいいカードだね」

ユーリ「バトルだ! 神炎皇ウリアで、ダイレクトアタック!」

黒咲「速攻魔法、《コマンド・サイレンサー》!」

黒咲「相手の攻撃宣言時、バトルフェイズを強制終了させ、俺はデッキからカードをドローする!」

ユーリ「ちっ…僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/01(火) 02:43:34.72 ID:/dFr01g+0
奈緒「何とか助かりましたけど、あいつの場には未だ幻魔が三体。あれを何とかしなきゃ勝ちは見えて来ませんね」

ユーリ「いつまで無駄な抵抗をするつもり?」

黒咲「俺は鉄の意志と鋼の強さを持って貴様を必ず叩き潰す!」

ユーリ「ご立派なことで。まあ、たまには難易度が高いハンティングゲームをやってみるのもいいかもね。ユウと戦う前のウォーミングアップにもなる」

黒咲「有宇は俺が倒す! 貴様の出る幕などない! 俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−ネクロ・ヴァルチャー》を召喚!」

攻撃力1000

ユーリ「ラビエルの効果発動!」

ユーリ「相手がモンスターを召喚する度に自分フィールドに幻魔トークンを一体特殊召喚する!」

幻魔トークン(守備力1000)

黒咲「ネクロ・ヴァルチャーが存在する事により、手札のファジー・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力500

黒咲「俺はネクロ・ヴァルチャーとファジー・レイニアスをオーバーレイ!」

黒咲「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「飛来せよ、ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

攻撃力100

有宇「攻撃表示?」

黒咲「フォース・ストリクスは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使うことで、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

ユーリ「永続罠、《手違い(ミステイク)》発動!」

ユーリ「このカードが存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない!」

セレナ「これではフォース・ストリクスとファジー・レイニアスのサーチ効果が!」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/01(火) 02:47:41.90 ID:/dFr01g+0
黒咲「バトルだ! 俺はフォース・ストリクスで、ウリアを攻撃!」

奈緒「へっ!?」

月影「攻撃力100のモンスターで3000のウリアを…」

ユーリ「血迷ったかい? 返り討ちにしろ、ウリア!」

ユーリ「ハイパーブレイズ!」

黒咲「ぐうぅぅぅっ!」

黒咲LP100

黒咲「だが…俺は速攻魔法、《RUM−デス・ダブル・フォース》を発動!」

黒咲「このターンにバトルで破壊され墓地へ送られたRR1体を特殊召喚し、二倍のランクのエクシーズモンスターにランクアップさせる!」

有宇「二倍のランクアップ!?」

黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズチェンジ!」

黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR−サテライト・キャノン・ファルコン》!」

攻撃力3000

黒咲「このカードがRRを素材としてランクアップに成功した時、相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

ユーリ「な!?」

セレナ「ユーリの魔法・罠カードを全て…!」

黒咲「さらに、サテライト・キャノン・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を自分の墓地のRR数×800ダウンする!」

黒咲「俺はこの効果をウリアに発動する!」

神炎皇ウリア(攻撃力0)

ユーリ「くっ…!」

黒咲「バトルは継続中だ! サテライト・キャノン・ファルコンで、ウリアを攻撃!」

黒咲「エターナル・アベンジ!」

ユーリ「ぐあああぁぁぁっ!」

ユーリLP1000
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 00:43:46.72 ID:6rQlBoxe0

黒咲「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

ユーリ「やってくれたじゃないか‥!」

黒咲「貴様には瑠璃と有宇、ハートランドでカードにされた仲間達の恨みを受けてもらう!」

セレナ「まさに死闘というべきか‥互いに一歩も譲らない」

奈緒「でも‥」

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「サテライト・キャノン・ファルコンは相手フィールドのモンスターの攻撃力を自分の墓地のRR数×800ダウンする。しかし、その効果はオーバーレイ・ユニットがなければ発動しない。これで終わりにしてあげるよ」

ユーリ「僕はラビエルで、サテライト・キャノン・ファルコンを攻撃!

黒咲「罠発動! 《マジックアーム・シールド》!」

黒咲「相手フィールドにモンスターが二体以上存在する場合の攻撃宣言時、攻撃モンスター以外のモンスター1体のコントロールをバトルフェイズ終了時まで得る! 俺はハモンを選択!」

ユーリ「何?」

黒咲「さらに、攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う!」

黒咲「よってラビエルの攻撃対象は、ハモンに変更!」

ユーリ「ちっ…幻魔を二体とも…!」

黒咲「こんなものではない。今のは仲間同士で戦わされた仲間の恨みの分だ!」

奈緒「仲間同士で戦わされた恨み…」

有宇「っ!」ズキッ

『じゃあ、二人のお兄ちゃんに一言だけいいですか?』

『嘘つき』

有宇「ぐっ…!」膝をつく

奈緒「っ!?」

セレナ「ユウ!? どうした!?」

奈緒(まさか、記憶が…!)

ユーリ「僕はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

ユーリ・伏せカード:二枚
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 00:46:24.47 ID:6rQlBoxe0
黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は魔法カード、《終わりの始まり》を発動!」

黒咲「自分の墓地に闇属性モンスターが七体以上存在する場合に発動し、墓地の闇属性モンスター五体をゲームから除外する事で、カードを三枚ドローする!」

黒咲「さらに俺は、《RUM−ソウル・シェイブ・フォース》を発動!」

黒咲「ライフポイントを半分払い、墓地のRRエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高いエクシーズモンスター1体を召喚する!」

黒咲「俺は墓地のフォース・ストリクスを特殊召喚し、オーバーレイ!」

黒咲LP50

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

ユーリ「さらなるランクアップ…!」

黒咲「このモンスターがRRエクシーズモンスターを素材としている時、相手モンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える! 俺は幻魔トークンを破壊!」

ユーリ「ちっ…!」

ユーリLP500

セレナ「これで、ユーリの場にモンスターはいない!」

黒咲「バトルだ! 飛翔せよ、サテライト・キャノン・ファルコン! ダイレクトアタック!」

黒咲「有宇、友利、セレナ、瑠璃…貴様に未来を奪われた者達全ての想い、その身に受けて砕け散れ!!」

黒咲「エターナル・アベンジ!」

ユーリ「うわあああぁぁぁっ!」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 02:21:09.96 ID:6rQlBoxe0
ユーリ「なぁんてね」

黒咲「っ!」

ユーリ「僕を倒したとでも思ったのかい?」

ユーリLP500

セレナ「ライフが減ってない!?」

ユーリ「罠カード、《機械仕掛けのマジックミラー》」

ユーリ「相手モンスターの攻撃宣言時、相手の墓地に存在する魔法カードの効果を発動する」

ユーリ「これで君の墓地にある《コマンド・サイレンサー》を発動させ、バトルフェイズを強制終了させたという訳さ」

黒咲「くっ…」

有宇「…黒咲」

黒咲「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚

ユーリ「くっくっくっ…いやぁ、楽しかったよ、本当」

黒咲「?」

ユーリ「ユウ以外にもこんな奴が居たなんてね…でも惜しい、所詮なかなか止まり」

ユーリ「もう飽きたよ、そろそろ終わりにしよう! 僕のターン!」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 02:23:13.97 ID:6rQlBoxe0
ユーリ「永続罠発動! 《リビングデッドの呼び声》!」

ユーリ「墓地から《ファントム・オブ・カオス》を特殊召喚!」

攻撃力0

ユーリ「そしてこの瞬間、手札から速攻魔法、《地獄の暴走召喚》を発動!」

ユーリ「相手フィールドにモンスターが存在し、攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時、特殊召喚したモンスターと同名モンスターを手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する!」

ユーリ「僕はデッキの《ファントム・オブ・カオス》二体を特殊召喚!」

奈緒「攻撃力0が三体…」

ユーリ「ファントム・オブ・カオスの効果!」

ユーリ「墓地に存在する効果モンスター1体をゲームから除外し、エンドフェイズまで選択したモンスターと同名カードとして扱い、 同じ攻撃力とモンスター効果を得る!」

ユーリ「僕が除外するのは、《神炎皇ウリア》!《降雷皇ハモン》!《幻魔皇ラビエル》!」

黒咲「!!」

セレナ「三幻魔を全て!?」

ユーリ「さらに、カード名が三幻魔となったファントム・オブ・カオスを除外する!」

黒咲「なんだと!?」

ユーリ「こいつは、自分フィールドに存在する三幻魔をゲームから除外した場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚が可能!」

ユーリ「混沌の闇より出でよ! 《混沌幻魔アーミタイル》!」

攻撃力0
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 02:24:39.83 ID:6rQlBoxe0
今更気づいたけど、手札抹殺で永続罠二枚しか落ちてないのにウリアの攻撃力3000になっちゃってるね、ごめんなさい…
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 14:15:13.70 ID:DmvZjfR0O

奈緒「混沌幻魔‥!」

セレナ「アーミタイル…三幻魔の融合モンスター…!?」

ユーリ「アーミタイルは戦闘によっては破壊されない。そしてアーミタイルがフィールドに存在する限り、 このカードの攻撃力は自分ターンのみ10000ポイントアップする!」

混沌幻魔アーミタイル(攻撃力10000)

有宇「攻撃力10000!?」

ユーリ「さあ、そろそろこのハンティングゲームを終わらせてもらうよ」

黒咲「ちっ…だが罠発動! 《強制脱出装置》!」

黒咲「フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻す!」

ユーリ「無駄だよ。僕は手札から、速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!」

ユーリ「フィールドに存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせることで、このターン、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!」

混沌幻魔アーミタイル(攻撃力9200)

セレナ「くっ…これでは!」

有宇「黒咲のライフは50…このまま攻撃されたら」

黒咲「………」

黒咲「…有宇、ヘルカイザーは任せたぞ」

有宇「え…」

黒咲「どうやら俺はこの先には進めそうにない。だが、俺は必ず敵を殲滅する。貴様も必ず敵を倒せ」

奈緒「あなた、まさか…!」

黒咲「友利やセレナ、そして瑠璃を救ってくれ。頼んだぞ」

有宇「待っ…!」

ユーリ「別れの挨拶は終わったかい? 混沌幻魔アーミタイル! サテライト・キャノン・ファルコンを攻撃!」

黒咲「負けはしない、貴様だけは必ず倒す!」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/03(木) 16:42:47.44 ID:DmvZjfR0O
黒咲「速攻魔法、《プリズム・ウォール》!」

黒咲「自分フィールドに存在するモンスター1体が効果の対象になった時、 または相手モンスターの攻撃対象になった時、その対象を自分の場の他のモンスター1体に移し替える!」

黒咲「俺はアーミタイルの攻撃対象を、レヴォリューション・ファルコンに変更!」

ユーリ「っ!?」

黒咲「さらに、移し替えたモンスターの攻撃力分のダメージを互いのプレイヤーは受ける!」

ユーリ「な!?」

有宇「黒咲!」

黒咲「騒ぐな! 貴様にはまだ倒すべき相手が居る!そして全てが終わった時、もう一度俺と戦ってくれ」

有宇「黒咲…!」

ユーリ「やめろ…やめろぉぉぉーーっ!!」

黒咲「いけ、レヴォリューション・ファルコン!」

黒咲「革命の炎で、全てを殲滅しろ! レヴォリューショナル・エアレイド!」

ユーリ「うわあああぁぁぁっ!」

黒咲(無言の微笑み)

黒咲LP0

ユーリLP0
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/04(金) 10:07:42.74 ID:t51aPMfB0
(無音のドアロック解除)

月影「開いたか」

ユーリ「おのれ…!」

黒咲「さあ行け! 振り返るな!」

セレナ「黒咲…」

奈緒「行きましょう、ここで立ち止まる事は彼の気持ちを踏みにじるだけです」

有宇「…わかった。行こう、プロフェッサーとヘルカイザーの元へ」

「随分と盛り上がってるみたいじゃん。こんな面白そうなパーティに僕を仲間外れにしてほしくないなぁ」

奈緒「っ!」

セレナ「おまえは、紫雲院素良!」

素良「残念だけど、君達をこの先に行かせる訳にはいかないよ」

有宇「くっ…」

月影(無言の割りこみ)

素良「?」

有宇「月影?」

素良「邪魔なんだけど」

月影「邪魔しに参った」

素良「ふーん。いい度胸じゃん」デュエルディスクセット

月影「ここは拙者が食い止める。今の内に先を急ぐのだ!」

黒咲「行け、有宇!」

有宇(黒咲…月影)

有宇「行こう、二人共。もう誰も失わせはしない!」
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/04(金) 10:11:24.11 ID:t51aPMfB0
万丈目「いけ、《光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》! シャイニングブレス!」

沢渡「うわああぁぁぁっ!」

沢渡LP500

エド「さあどうした? ボクを倒すんじゃなかったのか? そんなデュエルで仲間の無念を晴らすなんて無理だよ」

隼翼「くっ…」

明日香「《青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)》で、ダイレクトアタック!」

吹雪「カウンター罠、《攻撃の無力化》!」

吹雪「相手モンスターの攻撃を無効にし、バトルを終了させる!」

明日香「ちっ…いつまで守備で逃げ続けるつもり? キングともあろう人が…そんな事で私を倒せると思っているの?」

吹雪「明日香…」

吹雪(やはり今の明日香達には届かないか。彼らの暗示を消さない限りは…頼んだよ、有宇君)



奈緒「真っ暗っすね」

セレナ「居るのか、プロフェッサー? こそこそ隠れてないで出て来い!」

「ようこそ、我がサイバー流道場へ」

有宇「っ!」

セレナ「誰だ!?」

「アカデミアのヘルカイザー、丸藤亮。待っていた、最高の勝利を味わう為に」

サイバーダークのオリカとか出してもいい?
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 10:52:00.74 ID:9cZePEJH0
今のままでは弱いしいいよ
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/04(金) 14:14:23.50 ID:uM6S21tlO

セレナ「ヘルカイザー…」

奈緒「地獄の皇帝ヘルカイザー亮、アカデミア最強のデュエリスト…わざわざ道場まで作ってお待ちですか」

ヘルカイザー「乙坂有宇、お前にはこの場で俺とデュエルをしてもらう」

有宇「望むところだ。念の為に聞くけど、君を倒せばプロフェッサーは僕達の前に現れるんだな?」

ヘルカイザー「そんなものはプロフェッサーの自由意志。俺はただ、お前から純粋な勝利を貰うのみ。俺とお前にはその権利がある」

有宇「純粋な勝利だと? 負けたデュエリストをカードに封じ込める行為がかっ」

ヘルカイザー「そうだ」

奈緒「っ…」

ヘルカイザー「敗者に存在価値などない。勝者となり快楽と壮観を得るか、敗者となりカードの中で屈辱と絶望を味わうか、それがデュエルだ」

有宇「そうか…そうだった。それこそがアカデミア…今更だよ」

セレナ「ユウ…」

有宇「もはや言葉はいらない。ただ決着をつけるだけ」デュエルディスクセット

ヘルカイザー「そうこなくてはな」デュエルディスクセット

「「デュエル」」
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 16:52:42.89 ID:aO3YuBMxo
オリカってパワー・ウォールみたいなアニメのみのカードじゃなくて完全オリカのこと?
できれば原作に影も形もないオリカよりは未来融合みたいな禁止カードの方が
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 17:29:50.49 ID:PyQ2MFIYO
今の裏サイバーって主流はドラゴンバスターブレードでロックかけながら隙をみてカタストル×2→ノヴァインフィニティとかいう制圧メタビ
ぶっちゃけ地味です
ただ架空デュエルなら墓地さえあればどうとでもなるし肥やして一撃必殺がやっぱカイザーっぽいな
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/04(金) 22:12:44.78 ID:95x4E0dNO
個人的にはサイバーダークモンスターのオリカを出したい。
今のままだと四体しかいないし、ランページで装備カード壊されるしww
パワーフォールなどのアニメカードも使う予定。それっぽい効果の案とかあったら書いてくれると嬉しい
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 23:45:07.77 ID:g5+okO6Zo
サイバーダークのオリカ案とか出したらコレジャナイになりそうだから、俺からは出せない
宮廷のしきたりの装備カードバージョンみたいなのがあればいいのかな?
武装神竜プロテクト・ドラゴンってのが、装備カードに破壊耐性を与えるみたい
オリカ使わないと厳しそうならこの効果を装備カードになってる時でも発動するようにしてみるとか
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/05(土) 04:00:09.91 ID:zubkWihF0
有宇LP4000

ヘルカイザーLP4000

ヘルカイザー「先行は俺がもらう。俺は手札から、魔法カード、《竜の霊廟》を発動!」

ヘルカイザー「このカードは、デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る」

ヘルカイザー「俺は、《ハウンド・ドラゴン》を選択」

ヘルカイザー「さらに、墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった時、デッキのドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。俺は再び、《ハウンド・ドラゴン》を墓地に」

有宇(同じドラゴン族モンスターを二体‥)

ヘルカイザー「そして俺は、《サイバー・ダーク・キール》を召喚!」

攻撃力800

奈緒「!?」

セレナ「サイバー・ダーク…!?」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・キールの効果発動!」

ヘルカイザー「このモンスターは召喚時、俺の墓地にあるレベル3以下のドラゴン族モンスターを装備カード扱いとして装備し、その攻撃力分だけ攻撃力をアップする」

ヘルカイザー「俺は竜の霊廟よって墓地に送った《ハウンド・ドラゴン》を眠りから引きずり出す!」

サイバー・ダーク・キール(攻撃力2500)

ヘルカイザー「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

ヘルカイザー・伏せカード:一枚

有宇「サイバー・ダーク‥」

『そう遠くない内に、彼と君は戦う事になるだろうからね。僕は彼を止められるのは君だけだと思ってるんだ』

『いずれわかるさ、いずれね』

有宇「そういう事か‥僕のターン!」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「続いて、《融合呪印生物−光》を通常召喚!」

攻撃力1000

有宇「これにより、必要となる融合素材モンスターとこのカードをリリースすることで、リリースしたモンスターを素材とする光属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「現れろ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!」

攻撃力2800

ヘルカイザー「やはりな‥」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/05(土) 04:04:02.28 ID:zubkWihF0

有宇「バトルだ! 僕はサイバー・ツイン・ドラゴンで、サイバー・ダーク・キールを攻撃!」

有宇「エヴォリューション・ツイン・バースト!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・キールの効果発動!」

ヘルカイザー「装備モンスターを墓地に送ることで、サイバー・ダーク・キールの破壊を無効にする!」

有宇「が、ダメージ計算は行ってもらうよ」

ヘルカイザーLP3700

サイバー・ダーク・キール(攻撃力800)

有宇「二回目のバトル。もう一度サイバー・ダーク・キールを攻撃!」

有宇「エヴォリューション・ツイン・バースト!」

ヘルカイザー「ぐうぅっ!」

ヘルカイザーLP1700

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚

セレナ「流石だな、早くもヘルカイザーのライフを半分以上削るとは」

奈緒「このまま押し切れればいいんすけど、そうもいかないでしょうね」

ヘルカイザー「俺のターン!」

ヘルカイザー「俺は手札から、《サイバー・ダーク・ブリザード》を召喚!」

攻撃力800

ヘルカイザー「このカードの召喚に成功した時、墓地にあるレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を除外する事で、墓地のサイバー・ダーク1体を特殊召喚する」

ヘルカイザー「俺は墓地の《ハウンド・ドラゴン》を除外し、《サイバー・ダーク・キール》を特殊召喚!」

攻撃力800

ヘルカイザー「そして、サイバー・ダーク・ブリザードを融合素材とする場合、その素材モンスターをフィールドから墓地に送る事で、融合魔法なしで融合召喚ができる」

有宇「何?」

ヘルカイザー「俺はフィールドのサイバー・ダーク・ブリザード、キールで融合!」

ヘルカイザー「融合召喚!」

ヘルカイザー「出でよ、《サイバー・ダーク・ワイバーン》!」

攻撃力1000
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/05(土) 04:12:50.26 ID:zubkWihF0
セレナ「攻撃力1000の融合モンスターだと?」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ワイバーンが融合召喚に成功した時、相手フィールドにあるエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを選択し、装備カード扱いとして装備する!」

有宇「な!?」

ヘルカイザー「俺はお前のフィールドにあるサイバー・ツイン・ドラゴンをサイバー・ダーク・ワイバーンに装備!」

有宇「くっ…!」

ヘルカイザー「そして、装備したモンスターの攻撃力分だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」

サイバー・ダーク・ワイバーン(攻撃力3800)

奈緒「攻撃力3800…!」

ヘルカイザー「バトル! サイバー・ダーク・ワイバーンで、ダイレクトアタック!」

有宇「罠発動! 《重力解除》!」

ヘルカイザー「無駄だ。サイバー・ダーク・ワイバーンは1ターンに1度、相手の罠カードの発動を無効にして破壊する!」

有宇「なんだって!?」

ヘルカイザー「やれ、ダーク・スパイラル!」

有宇「うわあああぁぁぁっ!」

有宇LP200

セレナ「ユウ!」

奈緒「いきなり3800のダメージを…有宇君が…!」

ヘルカイザー「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

ヘルカイザー・伏せカード:二枚

ヘルカイザー「どうした? もう終わりか?」

有宇「いいや…僕のターン!」

ヘルカイザー「ふ…」

有宇「僕は再び、《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「続いて、《サイバー・ドラゴン・ドライ》を通常召喚!」

攻撃力1800

有宇「サイバー・ドラゴン・ドライが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5とする!」

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

ヘルカイザー「来たか、エクシーズモンスターが」

有宇「さらに僕は、サイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」

有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/06(日) 23:56:19.91 ID:MLcvgEpk0
ヘルカイザー「来たか、エクシーズモンスター」

有宇「そして、オーバーレイ・ユニットにつき攻撃力を200ポイントポイントアップ!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

有宇「さらにサイバー・ドラゴン・インフィニティはフィールドの攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる! 僕はサイバー・ダーク・ワイバーンを選択!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ワイバーンの効果発動!」

ヘルカイザー「このカードが相手モンスター効果の対象となった時、発動したモンスターを破壊する!」

有宇「無駄だ! サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊する!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2500)

セレナ「ヘルカイザーのライフは1700!」

奈緒「破壊した為吸収はできませんでしたが、攻撃力2500のサイバー・ドラゴン・インフィニティのダイレクトアタックが決まれば…」

有宇「バトルだ! サイバー・ドラゴン・インフィニティで、ダイレクトアタック!」

ヘルカイザー「罠発動! 《ドレインシールド》!」

ヘルカイザー「その効果により、サイバー・ドラゴン・インフィニティの攻撃を無効にし、その攻撃力分のライフを回復する!」

ヘルカイザーLP4200

有宇「くっ…」

奈緒「ライフがほとんど元に戻っちゃいましたか…」

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/08(火) 01:54:37.38 ID:1JlQWoCq0
ヘルカイザー「俺のターン!」

ヘルカイザー「俺は《サイバー・ダーク・ホーン》を召喚!」

攻撃力800

ヘルカイザー「このカードも召喚時、俺の墓地にあるレベル3以下のドラゴン族モンスターを装備扱いとして装備し、その攻撃力分だけ攻撃力をアップする」

有宇(これを通せば、サイバー・ダーク・ホーンの攻撃力2500。防ぐしかない)

有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!」

有宇「オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2300)

ヘルカイザー「だがこれてもうインフィニティの効果は発動しない」

ヘルカイザー「魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

ヘルカイザー「フィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族・闇属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

セレナ「オーバーロード・フュージョンだと!?」

ヘルカイザー「俺は墓地のサイバー・ダーク・ホーン、ワイバーンを除外!」

ヘルカイザー「融合召喚!」

ヘルカイザー「現れろ、《サイバー・ダーク・ファルコン》!」

攻撃力1000
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/08(火) 02:01:07.56 ID:1JlQWoCq0
奈緒「また攻撃力1000…」

ヘルカイザー「このカードは、サイバー・ダーク・ワイバーンを含むサイバー・ダークを一体以上素材にした場合のみ融合召喚できる」

ヘルカイザー「そして召喚時、デッキからドラゴン族モンスター一体を墓地に送り、送った分の攻撃力をアップする!」

ヘルカイザー「俺はデッキの《ダーク・アームド・ドラゴン》を墓地に送り、攻撃力を2800ポイントアップ!」

サイバー・ダーク・ファルコン(攻撃力3800)

有宇「攻撃力3800…」

セレナ「ユウのライフは200…このまま攻撃を受ければ…!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ファルコンで、サイバー・ドラゴン・インフィニティを攻撃!」

ヘルカイザー(所詮、この程度か…)

有宇「罠発動! 《ガード・ブロック》!」

有宇「このカードは、僕への戦闘ダメージを一度だけ0にし、さらにカードを一枚ドローできる!」

ヘルカイザー「!!」

奈緒「凌ぎましたか…ハラハラさせんだから」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ファルコンの効果発動!」

ヘルカイザー「このモンスターがバトルで相手モンスターを破壊した時、そのモンスターを装備カード扱いとして装備。そのモンスターの攻撃力分だけサイバー・ダーク・ファルコンの攻撃力をアップ!」

サイバー・ダーク・ファルコン(攻撃力5900)

有宇「攻撃力5900…!」

ヘルカイザー「それがお前の本気か?」

有宇「何?」

ヘルカイザー「今のエクシーズ召喚はお前がハートランドに居た時から持っていた力に過ぎん。まだまだ残っているはずだ、お前がアカデミアに軟禁された時に得た力が」

有宇「っ…!」ズキッ

『あー、イライラすんな。もう一発かましてやろうか!?』

『いいか? 勝負は勝つか負けるかだ。生きたければ勝て、負けは全ての終わりだ…それだけはちゃんと覚えておくんだな』

『必ずここから出る。その時は一緒にプロフェッサーを倒すぞ!』

有宇「ぐっ…!」

セレナ「ユウ!」

奈緒「やっぱり、過去の記憶が…」

ヘルカイザー「俺は最高のデュエル、最高の勝利を得る相手を待っていた。お前にはそれを期待している。ターンエンド」

ヘルカイザー「さあ、見せてみろ。俺に全力を出させたければな」

有宇「わかった、その挑発に乗ってやる。僕のターン!」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/08(火) 02:19:09.06 ID:1JlQWoCq0
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える」

有宇「僕が選択するのは、《サイバー・リペア・プラント》。そしてこれを発動!」

有宇「墓地にサイバー・ドラゴンが存在する時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える」

有宇「僕が選ぶのは、《サイバー・ドラゴン》」

ヘルカイザー(これで奴の場と手札にサイバー・ドラゴンが二体…)

有宇「僕は手札から、魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

有宇「手札・フィールドから融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕はフィールドと手札にある《サイバー・ドラゴン》二体を融合!」

有宇「融合召喚!」

有宇「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

奈緒「キメラテック・ランページ…ようやくエースモンスターご登場ですか」

有宇「パワー・ボンドの効果により、特殊召喚したモンスターの攻撃力は元々の攻撃力分アップする!」

キメラテック・ランページ・ドラゴン(攻撃力4200)

セレナ「攻撃力4200!」

ヘルカイザー「ふ…」

ヘルカイザー(こいつだ。こいつを待っていた!)

有宇「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動!」

有宇「融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊する!」

有宇「僕は装備カード扱いとなったサイバー・ドラゴン・インフィニティとその伏せカードを破壊!」

サイバー・ダーク・ファルコン(攻撃力3800)

有宇「キメラテック・ランページのさらなる効果発動!」

有宇「このモンスターは1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、このターンに送った数だけ攻撃できる」

有宇「僕が送るのは《超電磁タートル》と《サイバー・ドラゴン・コア》。これにより、三回の連続攻撃を可能にする!」

奈緒(ヘルカイザーの場に伏せカードはない。これで決まる!)

有宇「バトルだ! キメラテック・ランページで、サイバー・ダーク・ファルコンを攻撃!」

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト! ダイイチダァ!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ファルコンの効果! このモンスターは1ターンに2度まで破壊されない!」

奈緒「な!?」

有宇「が、バトルダメージは受けてもらう!」

ヘルカイザー「ぐっ!」

ヘルカイザーLP3800
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/08(火) 02:36:56.06 ID:1JlQWoCq0

有宇「まだだ! キメラテック・ランページ・ドラゴン!ダイニダァ!」

ヘルカイザー「ぐうっ!」

ヘルカイザーLP3400

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト! ダイサンダァ!」

ヘルカイザー「くっ…!」

ヘルカイザーLP3000

セレナ「ついにサイバー・ダーク・ファルコンを倒したぞ!」

奈緒「でも…」

ヘルカイザー「そう…パワー・ボンドの発動ターン終了時、プレイヤーは召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。つまり、お前は俺の勝利の糧となる」

有宇「それはどうかな?」

ヘルカイザー「何?」

有宇「僕は魔法カード、《一時休戦》を発動!」

有宇「この効果で、お互いのプレイヤーはデッキからカードを一枚ドロー。次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる!」

ヘルカイザー「!!」

奈緒「これでパワー・ボンドのリスクはもちろん、次の彼のターン終了時までお互いが受けるダメージは全て0になる」

セレナ「一石二鳥という訳か」

有宇「僕はターンエンド」

ヘルカイザー「キメラテック・ランページ…それがアカデミアの力か」

有宇「…? なんの事だ?」

ヘルカイザー「俺にとって今のお前は、お下がりのデッキを使っている可愛い後輩という訳さ。お前は覚えていないかもしれないが、キメラテック・ランページ・ドラゴン…そのカードを与えたのはプロフェッサーだ」

ヘルカイザー「何より、サイバー流デッキ…それを最初に使っていたのは俺だ。この裏デッキを手に入れるまではな」

有宇「っ!」

奈緒「裏デッキ…?」

ヘルカイザー「【サイバー・ドラゴン】が表なら、それと対になるのがこの【サイバー・ダーク】…だが、足りん。その本当の切れ味を試させてくれる相手など一人としていない」

ヘルカイザー「しかし、お前は違う。少なくとも今のターンでかつての俺や吹雪と同等以上の実力は見せてくれた」

ヘルカイザー「もっとだ…もっともっと攻めてこい。そんなお前を倒す事で、俺は最高の勝利を得る!」

ヘルカイザー「俺のターン!」

ヘルカイザー「俺は魔法カード、《サイバーダーク・フュージョン》を発動!」

ヘルカイザー「このターンの通常召喚を封じる代わりに、デッキの《サイバー・ダーク・ホーン》《サイバー・ダーク・エッジ》《サイバー・ダーク・キール》を墓地に送り、エクストラデッキの《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》を融合召喚する!」

有宇「!?」

セレナ「サイバー・ダーク・ドラゴンだと…!?」

ヘルカイザー「融合召喚!」

ヘルカイザー「現れろ、《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》!」

攻撃力1000
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/17(木) 03:14:49.89 ID:iDhQz1pH0
ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ドラゴンは召喚時、墓地にあるドラゴン族モンスター1体を装備し、その攻撃力を吸収。レベル制限はない」

ヘルカイザー「俺はサイバー・ダーク・ファルコンの効果で墓地に送った《ダーク・アームド・ドラゴン》を墓地から引きずり出す!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン(攻撃力3800)

セレナ「攻撃力3800!」

奈緒「それでもまだ、ランページの方が攻撃力は上…」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ドラゴンの効果はまだある。俺の墓地にあるモンスター1体につきこのモンスターの攻撃力を100ポイントアップする!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン(攻撃力4500)

有宇「くっ…」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ドラゴンで、キメラテック・ランページ・ドラゴンを攻撃!」

ヘルカイザー「フル・ダークネス・バースト!」

有宇「ぐぅっ…!」

セレナ「キメラテック・ランページが倒された!」

ヘルカイザー「一時休戦の効果でダメージは通らない…が、これでお前のモンスターは全滅、伏せカードは0。さあどうする?」

有宇「………」

ヘルカイザー「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

ヘルカイザー・伏せカード:一枚

ヘルカイザー「だが、お前の事だ。まだ隠している力があるんじゃないのか? それを俺に見せてみろ。カードにされた者たちを救いたければな」

奈緒「っ…」

有宇「カードにされた人達を救う方法があるのか?」

ヘルカイザー「簡単な話だ。プロフェッサー、アカデミアを滅ぼせばそれでいい」

ヘルカイザー「我々アカデミアが人間をカードにするのは遊びではない。カードにされた者達の魂を使い、世界を一つにする為のもの」

有宇「っ!?」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/17(木) 03:21:06.88 ID:iDhQz1pH0
セレナ「カードにされた者達を使って、世界を一つに!?」

有宇「お前…!」

ヘルカイザー「無論、その中にはお前の妹も含まれている。慕い続けた兄が行方不明になり、戻って来た時には避けられ、孤独を紛らわす為に自らの命をカードに封じ込める道を選んだ妹がな」

有宇「っ!?」ズキッ

奈緒「それが成功したら、封じ込められた人はどうなる!?」

ヘルカイザー「消え逝く魂の行方など知らん。だがおそらく…」

有宇「ぐっ…」

『…歩未は、ずっと一人だったんだ』

『自分が何の為に生きて来たかも分からなくなって、ただただ兄の帰りを待つ、信頼できる家族を奪われた悲しみ…お前もそうだったんじゃないのか?』

有宇「う…あ…あ…!」

『出会う人の全てが敵に見える環境の中に無理やり入れられ、理不尽な役目を放り出すことも出来ずに突き進んだ。それがどれだけの孤独だったか想像もできない。その重荷を背負わせたのは俺だという事は勿論わかっている。だがどうしてっ」

『どうして帰って来た時、歩未を突き放したっ!』

ヘルカイザー「死を意味するだろう」

友利「っ…」

『あいつはお前がいなくて寂しかったんだ。不安で泣きたくて一生懸命だったんじゃないのか!?』

有宇「うああああああぁぁぁっ!」

奈緒「!?」

セレナ「ユウ!?」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/17(木) 03:31:01.24 ID:iDhQz1pH0

『あなたこれまで、たった一度でも他人を信じた事があるんですか?』

『だからこそあなたは、自分自身が壊れしまわないようにひたすら強くなる道を無意識に選んだ。デュエルも、身も、精神も』

『という訳で、まずは私の事を信用してもらう事から始めましょう。あなたにはいずれ本当の意味で私を必要としてもらいますから」

『なんで、私を助けたんですか…? 勝者のあなたが刺される事なんてなかったのに…』


”僕”の物語はもう終わりだ

もし次があるなら、そこで頑張るとしようかね

できるのなら

こいつらと一緒に笑い合える

世界を創りに



有宇「なるほど…そういう事か」

奈緒「有宇君…?」

有宇「やっと戻って来れたぜ」

セレナ「え?」

ヘルカイザー「ふ…」

奈緒「まさか…!」

有宇「ああ、思い出した。今までの事」

セレナ(記憶が、戻ったのか…?)

奈緒「っ……っ……」

有宇「にしても、随分と無鉄砲な道を進んでるじゃねぇか。つか友利、いくらなんでも泣くことは――」

奈緒「友利じゃねぇ! 奈緒だ!」

有宇「悪魔でこだわるか…」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/17(木) 14:17:49.28 ID:XmVkz9zUO

ヘルカイザー「ようやく本性を現したな」

有宇「ああ、そういやデュエル中だったか。アカデミアの帝王を相手に余所見なんてしている暇はないな」

ヘルカイザー「随分とキャラが変わったものだ。そう思うなら、早く始めてもらおう」

有宇「無益な戦いはしない主義なんだがな…まあいいだろ。記憶が戻った祝いにカイザーを打ち破った称号を貰うぜ」

奈緒「相変わらずっすね」

セレナ「だが、あれこそがユウだ…安心感が違う」

有宇「なぁんてな、悪いがこのデュエルはここで終わりだ」

ヘルカイザー「何?」

有宇「代わりにセレナはくれてやる、世界を一つにする儀式にするなり好きにしろ」

奈緒「へっ!?」

有宇「わかってるな?」

セレナ「ああ、56ファイルだな」

有宇「そういう事だ。行くぞ、奈緒」

奈緒「ちょっ…!」

ヘルカイザー「おい、待て!」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 14:17:29.03 ID:zuzEpkM5O

プロフェッサー「どこへ行く?」

有宇「っ…」

セレナ「プロフェッサー!」

奈緒(と、当然のようにそれを取り囲むオベリスクフォース数人っすか)

プロフェッサー「敵を前にして逃げるなど、君はそれでもデュエリストか?」

有宇「リアリストだ(キリッ」

奈緒「引くなっ」

プロフェッサー「だがこのデュエルは無効とする」

セレナ「何!?」

有宇(ま、そうだろうな)

プロフェッサー「亮、君も君だ。彼らとは公式戦で決着をつけてもらうと言ったはずだよ」

ヘルカイザー「申し訳ありません。彼らを止めるためにはこうするしか」

プロフェッサー「ランサーズにはまだやってもらわねばならない事がある。儀式の為にもな」

奈緒(儀式?)

プロフェッサー「今日は大人しく帰ってもらうよ。心配しなくても、公式戦は明日の午前11時に行う。我々は逃げも隠れもしない。それまでセレナを君達に預けておく事も許可しよう」

有宇「他の奴らは?」

プロフェッサー「すでに地下に移動させた。安心しろ、吹雪を含め誰一人としてカードにされたわけではない。全員無事だ」

有宇「あいつらもあんたにとっては大事な役割があるって訳か」

プロフェッサー「そういう事だ。連れて行け」

「はっ」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 14:22:48.61 ID:zuzEpkM5O
地下牢

隼翼「記憶が…戻った…?」

セレナ「薄々戻りかけているのはわかっていたが、デュエルの中で記憶を取り戻したようだな」

有宇「今からは正義、平和、博愛主義の三拍子揃った乙坂有宇さ。それに適した接し方で頼むぜ」

奈緒「あーそうですね、ではお望み通りまた女たらしのドS野郎として扱ってあげますよ」

白柳「このやりとりからして、本当に戻ったようですね」

黒咲「結構な事だ。真面目で謙虚な乙坂有宇など見ているだけでも反吐が出る」

沢渡「あのハゲ野郎、二度までも俺様のデュエルを中断させやがって…!」

隼翼「…悔しいが、あれは幸いだった」

吹雪「ああ、でもやはり変だね。ランサーズ9人と公式戦を行い、先に五勝した方が勝利。さっきも言ったが、僕達をカード化する事は難しい事ではなかった。彼は僕達に何をさせようとしているのか」

奈緒「どんな理由があろうと、私達は勝つしかありません。熊耳さんや高城達の為にも、必ず」

隼翼「っ…」

白柳「隼翼さん…」

隼翼「どうして…」

隼翼「どうして、彼らはカードにされなきゃなからなかったんだろうな…」

有宇「決まってる。弱かったからだろ」

隼翼「っ!」
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 22:11:16.98 ID:zuzEpkM5O
セレナ「ユウ…」

有宇「美砂や高城、熊耳は単純に実力が足りないから負けたんだ。残された者に託して散って行ったと言えば聞こえはいいが、結局は自分の力で敵を討ち倒せなかった都合のいい言い訳に過ぎねぇ。ハートランドがアカデミアに滅ぼされたのと同じようにな」

奈緒「………」

沢渡「おいおい、いくらなんでも…」

黒咲「貴様…」有宇の胸倉を掴む

有宇「なんだ?」

黒咲「それが貴様の本性か? 記憶がなかった頃の貴様なら…」

『高城や美砂さん、もちろん熊耳さんだって僕達に全てを託して散って行ったんだ。今の僕達にやれる事はその思いを受け継ぐ事じゃないのか?』

『カードにされたみんなは死んだ訳じゃない。アカデミアを倒せば、必ず元に戻れる』

有宇「本性? それ以前の問題だろ。想いだけではデュエルでは勝てん。つーかそんなんで勝てれば誰だって苦労しやしねぇよ。もっと現実を見ろ」

有宇「大体、ランサーズは何ができた? 奴らを殲滅? アカデミアに来てからは一人たりとも倒せなかったどころか、今はお情けで生かされてる状態だ。確実に踊らされてるぜ、プロフェッサーの駒としてな」

奈緒「っ…」

黒咲「例えそうだとしても、俺は必ずアカデミアを殲滅する! そして必ず、瑠璃を奪い返す!」

有宇「そういう台詞は結果を出してからにするんだな」

黒咲「貴様――ぐっ!」

有宇「だから、結果を出してからにしろって言ったんだ」腹パン
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/21(月) 22:14:41.25 ID:zuzEpkM5O
有宇「それともなんだ? ストレスマッハで今や怒り狂うだけの不審者なのか、お前は?」デュエルディスクセット

隼翼「有宇、お前…」

有宇「お前と初めて戦った時は中断したからな、それにお前も僕と戦いたいと言ってたろ? 今からやってやるよ」

黒咲「この場で決着をつけるという事か…いいだろう」デュエルディスクセット

白柳「二人共、本気なんですか!?」

沢渡「おめぇら状況わかってんのか!? こんな時に何を――」

奈緒「やらせましょう」

沢渡「は?」

吹雪「いいのかい?」

奈緒「有宇君の本心を確かめるいい機会です。何より…」

黒咲「貴様は故郷を、俺の仲間を、自身の仲間をも侮辱した。その罪は敗北で償ってもらう」

有宇「やってみろ、出来るならな」

「「デュエル」」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/24(木) 14:15:01.87 ID:ajLf1QitO
有宇LP4000

黒咲LP4000

黒咲「先行はもらった。俺は《RR−ネクロ・ヴァルチャー》を召喚!」

攻撃力1000

黒咲「さらに魔法カード、《RR−コール》を発動!」

黒咲「自分フィールドのRRと同名モンスター1体を手札・デッキから守備表示で特殊召喚する!」

黒咲「俺はデッキのネクロ・ヴァルチャーを特殊召喚!」

守備力1600

黒咲「レベル4のネクロ・ヴァルチャー二体でオーバーレイ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「飛来せよ、ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

守備力2000

黒咲「このカードは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを一つ使うことで、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

黒咲「選択したのは、《RR−バニシング・レイニアス》」

黒咲「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

黒咲「さあ、来るがいい。今こそ貴様との因縁に決着をつけてやる!」

有宇「因縁ねぇ…ま、ご期待通りに。僕のターン!」
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/24(木) 14:17:15.67 ID:ajLf1QitO
有宇「相手の場だけにモンスターが存在する事により、僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「サイバー・ドラゴンで、フォース・ストリクスを攻撃!」

有宇「エヴォリューション・バースト!」

黒咲「くっ…!」

隼翼(あっさり破壊された…?)

黒咲「速攻魔法、《RUM−デス・ダブル・フォース》発動!」

黒咲「このターンにバトルで破壊され墓地へ送られたRRを特殊召喚し、二倍のランクのエクシーズモンスターにランクアップさせる!」

黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR−サテライト・キャノン・ファルコン》!」

攻撃力3000

白柳「二倍のランクアップ…こんな序盤からサテライト・キャノン・ファルコンを召喚した!?」

有宇「初っ端から随分と飛ばすじゃねぇか。それとも頭に血が上って攻め急いでいるだけか?」

黒咲「俺はいつだって本気でデュエルしている。例え、その価値のない相手だとしてもな」

有宇「偉い言われようだな」

黒咲「しかし、貴様は別だ。俺の鉄の意志と鋼の強さで、必ず懺悔させてやる!」

有宇「そいつは楽しみだ。僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/24(木) 14:18:47.30 ID:ajLf1QitO
黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−トリビュート・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1800

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターン、デッキのRRを墓地へ送る!」

黒咲「準備は整った…サテライト・キャノン・ファルコンのモンスター効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を墓地のRR数×800ダウンする!」

セレナ「墓地のRRは三体!」

沢渡「って事は…」

サイバー・ドラゴン(攻撃力0)

黒咲「バトルだ! サテライト・キャノン・ファルコンで、サイバー・ドラゴンを攻撃!」

黒咲「エターナル・アベンジ!」

有宇「ぐあああぁぁぁっ!」

有宇LP1000

隼翼「これで有宇の場はガラ空き…」

吹雪「攻撃力1800のトリビュート・レイニアスのダイレクトアタックを受ければ、有宇君は終わり」

黒咲「いけ、トリビュート・レイニアス! ダイレクトアタック!」

有宇「永続罠発動! 《リビングデッドの呼び声》!」

有宇「自分の墓地からモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!」

有宇「蘇れ、《サイバー・ドラゴン》!」

攻撃力2100

黒咲「くっ…これでは…」

有宇「もう終わりか?」

黒咲「っ…俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/24(木) 14:22:14.62 ID:ajLf1QitO
有宇「僕のターン!」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・ドライ》を召喚!」

攻撃力1800

有宇「こいつが召喚に成功した時、 自分フィールドにいる全てのサイバー・ドラゴンのレベルを5とする」

サイバー・ドラゴン・ドライ(LV5)

有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとドライでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100

有宇「さらに、サイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」

有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2100

黒咲「現れたな…」

有宇「オーバーレイ・ユニットにつき攻撃力を200ポイントポイントアップ!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

有宇「お前に説明するまでもないが、サイバー・ドラゴン・インフィニティはフィールドの攻撃表示モンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる。僕はサテライト・キャノン・ファルコンを選択!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)

有宇「バトルだ! トリビュート・レイニアスを攻撃!」

有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

黒咲「ぐううぅぅっ!」

黒咲LP2900

有宇「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/24(木) 14:23:53.26 ID:ajLf1QitO
吹雪「流石は有宇君、一気に盛り返したか」

奈緒「ですが、ここまでは私達も知るところ。黒咲さんも想定内のはずです」

有宇「見せてみろよ、お前の鉄の意志と鋼の強さとやらを。僕に懺悔させたいんだろう?」

黒咲「言われるまでもない。俺のターン!」

黒咲「罠発動! 《エクシーズ・リボーン》!」

黒咲「このカードは、墓地にあるエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「無駄だ。お前の知っての通り、サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、カード効果の発動を無効にして破壊する!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2700)

黒咲「しかしそれは一度だけ! さらに罠発動! 《エクシーズ・リボーン》!」

セレナ「二枚共同じ罠…!」

黒咲「墓地の《RR−フォース・ストリクス》を特殊召喚!」

守備力2000

黒咲「オーバーレイ・ユニットとしたエクシーズ・リボーンを使い、デッキからさらなるバニシング・レイニアスを手札に加える」

黒咲「ここで俺は、手札から《RUM−レイド・フォース》を発動!」

黒咲「フォース・ストリクスを素材に、ランクの一つ高いRRにランクアップさせる!」

黒咲「獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク5!《RR−ブレイズ・ファルコン》!」

攻撃力1000
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:19:05.05 ID:WbsZsZ3l0
黒咲「ブレイズ・ファルコンの効果!」

黒咲「このカードにオーバーレイ・ユニットがある時、相手プレイヤーにダイレクトアタックできる!」

セレナ「ユウのライフは1000…このままでは!」

黒咲「バトルだ! ブレイズ・ファルコンで、ダイレクトアタック!」

有宇「速攻魔法、《神秘の中華なべ》発動!」

有宇「自分フィールドのモンスター1体をリリースし、リリースモンスターの攻撃力か守備力分の数値だけライフポイントを回復する!」

有宇LP3500

黒咲「ちっ…だが、ブレイズ・ファルコンの攻撃は続行される!」

有宇「くっ…!」

有宇LP2500

黒咲「やはり貴様は気に入らん」

有宇「あん?」

黒咲「アカデミアに故郷を破壊され妹を奪われたあの日から、俺は全てを奪い返すべく戦場を生きて来た。そこに居る貴様の兄や友利奈緒らもそうだったはずだ。家族を守る為、スタンダードを戦場にしない為に戦い続けている」

黒咲「セレナや白柳弓、月影、天上院吹雪にもアカデミアを打ち倒すのに十分な理由があるはずだろう」

有宇(沢渡ェ…)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:30:31.98 ID:WbsZsZ3l0

有宇「回りくどいな。何が言いたい?」

黒咲「貴様がアカデミアと戦う理由はなんだ? カードにされた妹を救う事か? それとも、自分の人生を変えたアカデミアの復讐なのか?」

有宇「もちろん歩未は助け出すさ。あいつがそれを望もうと望むまいとな」

黒咲「妹を助け出す? 心にもない事を言う男だ」

有宇(自分で言っといてそりゃあないだろ)

黒咲「貴様にとってランサーズは仲間でもなんでもない。そればかりか、妹や兄を家族などと思っていない。違うか?」

奈緒「………」

有宇「なるほど…奈緒といいお前といい、大した観察力だ。ま、80点ってとこだな」

隼翼「有宇…!」

黒咲「貴様にあるのは自分を壊したアカデミアへの復讐心だけ。だからこそ、俺は貴様を許せん! 今度は俺が貴様に教えてやる!」

有宇「何を教えてくれるのか知らねぇが、僕はそう簡単にはブレないぜ? 僕のターン!」

有宇「僕は再び、《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「さらに、《融合呪印生物−光》を通常召喚!」

攻撃力1000

有宇「この効果により、融合素材モンスターとこのカードをリリースすることで、光属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「現れろ、《サイバー・ツイン・ドラゴン》!」

攻撃力2800

有宇「バトルだ! サイバー・ツイン・ドラゴンで、ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「トリビュート・レイニアスの効果で墓地に送った《RR−レディネス》の効果発動!」

黒咲「墓地にRRが存在する時、墓地のこのカードを除外し、自分が受ける全てのダメージを0にする!」

有宇「ま、そうだろうな」

有宇「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:34:28.63 ID:WbsZsZ3l0
黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は手札から魔法カード、《貪欲な壺》を発動!」

黒咲「墓地に存在するモンスター五体をデッキに戻し、カードを二枚ドローする!」

黒咲「俺は墓地のネクロ・ヴァルチャー二体とサテライト・キャノン・ファルコン、トリビュート・レイニアス、ブレイズ・ファルコンをデッキに戻し、二枚をドロー!」

黒咲「《RUM−ソウル・シェイブ・フォース》発動!」

黒咲「ライフ半分を払い、墓地のRRエクシーズモンスター1体を特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高いエクシーズモンスター1体を召喚する!」

黒咲LP1450

黒咲「俺は墓地のフォース・ストリクスを特殊召喚し、オーバーレイ!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果発動!」

黒咲「このモンスターがRRエクシーズモンスターを素材としている時、相手モンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

有宇「ぐうっ!」

黒咲LP1100

黒咲「バトルだ! レヴォリューション・ファルコンで、ダイレクトアタック!」

沢渡「今度こそ決まるか!?」

黒咲「革命の火に焼かれて散れ、乙坂有宇!」

有宇「速攻魔法、 《ハーフ・シャット》!」

有宇「フィールドに存在するモンスター1体を選択。選択したモンスターはこのターンのバトルでは破壊されず、 攻撃力をエンドフェイズまで半分にする!」

RR−レヴォリューション・ファルコン(攻撃力1000)

有宇「ぐうぅぅ!」

有宇LP100

白柳「ライフ100…ですがギリギリ残りました」

黒咲「仕留め損なったか…俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:一枚

RR−レヴォリューション・ファルコン(攻撃力2000)
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:36:08.55 ID:WbsZsZ3l0
隼翼「有宇…黒咲…」

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は魔法カード、《運命の宝札》を発動!」

有宇「サイコロを1回振り、出た目の数だけデッキからカードをドロー、その後、同じ数だけデッキの上からカードをゲームから除外する」

沢渡「有宇の野郎も手札増強魔法…!」

奈緒「てか、とんだぶっ壊れカードっすね」

有宇「サイコロの目は3。よって僕は三枚のカードをドローし、同じ数だけデッキのカードを除外する!」

有宇「さらに魔法カード、《融合》を発動!」

有宇「そしてこの瞬間、手札の速攻魔法、《サイバネティック・フュージョン・サポート》を発動!」

有宇「ライフを半分払い、 機械族の融合モンスターを召喚する際に1度だけ、 その素材モンスターを手札・フィールド・墓地から除外。これらを融合素材とする!」

有宇LP50

有宇「僕が融合するのは、サイバー・ドラゴン二体とサイバー・ドラゴン・ドライ!」

有宇「融合召喚!」

有宇「出でよ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!」

攻撃力4000
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:37:13.35 ID:WbsZsZ3l0
吹雪「あれは亮の!」

有宇「さらに僕は、《アーマード・サイバーン》を召喚!」

攻撃力0

有宇「このモンスターは、サイバー・ドラゴン及びそれを素材とする融合モンスターに装備できる。そして1ターンに1度、装備モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせ、 フィールドのモンスター1体を破壊する!」

黒咲「何!?」

有宇「僕はサイバー・エンドの攻撃力を1000下げ、レヴォリューション・ファルコンを破壊!」

サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力3000)

有宇「ジャッジメント・キャノン!」

黒咲「罠発動! 《デストラクト・ポーション》!」

黒咲「自分フィールドに存在するモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分だけライフポイントを回復する!」

黒咲LP3450

有宇「かわしたか…だがこれで、お前の場にモンスターはいない」

有宇「バトルだ! サイバー・エンド・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

有宇「エターナル・エヴォリューション・バースト!」

黒咲「うわあああぁぁぁっ!」

黒咲LP450

隼翼「黒咲!」

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

有宇・伏せカード:一枚
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:38:56.91 ID:WbsZsZ3l0
黒咲「くっ…」

有宇「立ち上がれないのか?」

黒咲「っ…」

有宇「想いだけではデュエルには勝てない。そう僕が言った言葉を覆したいのなら、この程度じゃまだまだ足りねぇよ。いくら頑張っても、デュエルは勝敗が全てだ」

有宇「どんなに追い詰められようとも生き延びる? それが本当にお前のスピリットなら、今ここで結果を出してみろ。それともアカデミアの奴らが言うように、エクシーズ次元はただの負け犬って事か?」

隼翼「有宇!」

黒咲「変わるしかなかった…」

有宇「?」

黒咲「俺達は、多くのものを失いすぎた…!」

黒咲「…しかし、まだ諦める訳にはいかない。失ったものは、必ず取り返してみせる!」

隼翼「黒咲…」

黒咲「俺は、負けん。 瑠璃を、仲間を、故郷を…貴様を救うまで! 決して!」

黒咲「革命の火はまだ消えていない! 俺のタァァァンッッ!」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:41:14.89 ID:WbsZsZ3l0
黒咲「俺は《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1300

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功した事で、手札からもう一体のバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1300

沢渡「バニシング・レイニアスが二体…!」

黒咲「二体目のバニシング・レイニアスの効果で、手札のミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1100

吹雪「レベル4のモンスターが三体…」

黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアス二体とミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「現れろ!ランク4! 《RR−ライズ・ファルコン》!」

攻撃力100

白柳「!!」

隼翼「ここでライズ・ファルコンを召喚!?」

黒咲「ライズ・ファルコンの効果発動!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、 相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」

RR−ライズ・ファルコン(攻撃力3100)

吹雪「攻撃力3100…」

セレナ「今のサイバー・エンドの攻撃力は3000…ユウのライフは50…」

奈緒「………」

黒咲「バトルだ! RR−ライズ・ファルコン! サイバー・エンド・ドラゴンを、有宇を引き裂け!」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!」

有宇「黒咲、一ついいことを教えてやろうか」

黒咲「何?」

有宇「鉄も打てば曲がるし、鋼は意外に砕けやすいんだぜ?」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 03:46:50.62 ID:WbsZsZ3l0
有宇「速攻魔法、《リミッター解除》発動!」

有宇「自分フィールドに存在する機械族モンスター全ての攻撃力を二倍にする!」

黒咲「っ!?」

サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力6000)

黒咲「ば、バカなっ!」

有宇「すでにライズ・ファルコンの攻撃命令を取り下げる事は不可能! サイバー・エンド、ライズ・ファルコンを返り討ちにしろ!」

有宇「エターナル・エヴォリューション・バースト!」

黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」

黒咲LP0

黒咲「ぐっ!」倒れ込む

セレナ「ユウ…」

隼翼「黒咲…」

有宇「言ったろ。想いの強さだけで進化しても、結果が出せなきゃ意味はねぇ。想いを貶した僕が勝ち、想いを引き継いだお前が倒れこんでいる。これが現実だ」

黒咲「っ…」

有宇「結局のところ、勝った奴が正義って訳さ。そろそろ寝ようぜ。明日の公式戦とやらに遅れる」

黒咲「俺は…必ず…!」

有宇「?」

黒咲「必ず…!瑠璃を…全てを奪い返す! そして最後には、貴様を倒す!」

有宇(…ま、その意気込みは良しか)

吹雪「にしても…まさか、ここまでとはね」

吹雪(あの状況でのリミッター解除、前のターンで使っていればその時点で勝つ事も出来たはず。出せる力の全てを見せた彼の鉄の意志を打ち砕く為にあえて伏せたのか…奈緒ちゃんの話以上だ。でも、彼なら…)

520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/29(火) 14:20:36.49 ID:HYYkjXMbO
一時間後

有宇(あっという間にぐっすりか…まあ、寝てる間に無理やり起こされた上、色々あったしな。疲れない方がおかしい)

黒咲「…っ……うぅ…瑠璃ぃぃ……俺だ! お兄ちゃんだ!!」

黒咲「瑠璃ィィィ! お前は俺にとっての新たな光だァァァ!!」

有宇(うるせぇぇぇ!! ていうかこいつらもこの耳障りな寝言の中でよく寝てられるな!)

黒咲「ぐっ!?」

有宇「?」

奈緒(無言の腹パン)

黒咲「瑠璃ぃぃ…」ガクッ
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 18:55:11.03 ID:Ot9PjQSDO
シュンェ…!
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 03:21:02.36 ID:sHHXuRPu0
有宇「なんだ、起きてたのか。相変わらず乱暴だな」

奈緒「こんな時の腹パンですよ。あなたは大丈夫なんですか? 明日の相手は十中八九」

有宇「ま、あのヘルカイザーだろうな。心配はない、楽に倒せる相手じゃないのは確かだが」

奈緒「さっきのはとても主人公がやりそうなデュエルじゃなかったっすね」

有宇「僕はただ事実を突きつけただけさ。お前も僕が言った事が気に入らないならいつでも噛みついてきていいぞ」

奈緒「では遠慮なく」

パシン!

奈緒(無言のビンタ)

有宇(ま、そうだろうな)
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 03:28:23.04 ID:sHHXuRPu0
奈緒「ごめん…なさい…」

有宇「え? 謝るの?」

奈緒「あのユーリとのデュエル…私が勝手な行動を取らなきゃあなたが記憶を失うことはなかった…」

奈緒「あなたが記憶を失わなきゃ、ランサーズがここまで追い詰められることも…高城や美砂さん、熊耳さんがカードにされることもなかったんです…っ…」

奈緒「前に言いましたよね? ”たった一度でも他人を信じた事があるんですか?”って。今じゃ、それで良かったとすら思えるんです…」

奈緒「粗野で極悪非道の女たらしですが、あなたはそれだけの実力がありました…。過去に縛られる事も、失う辛さを恐れる事もない…本当、憎たらしいですよ…だから――」

有宇「だから、なんだ?」

奈緒「私はあなたを認めません。私があなたを信じるようになったように、あなたには意地でも私の事を必要にしてもらいます」ニッ

有宇「ブレないな、お前も…つか僕のやり方を良かったと言っておいてどこをどうしたら今の結論になるんだ?」

奈緒「決まってんじゃないですか。悔しいからです」

有宇「悔しい?」

奈緒「あなたは私や隼翼さんが崖っぷちまで追い込まれる中、ただ目の前の事実を受け入れるだけ。それがどうしようもなく悔しいんです」

有宇「まるで意味がわからんぞ」

奈緒「あなたが本当の意味で私を愛おしく思ってくれてるなら、自ずと答えが出るはずです」

有宇「そりゃあ実に楽しみだ」

奈緒「はい」

有宇「なら、結果を出してみろ」
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 03:30:20.93 ID:sHHXuRPu0
奈緒「え?」

有宇「僕が興味のあるのは強い女だけだ。明日の公式戦でアカデミア相手に白星を挙げる事ができれば、僕はお前を認める。本当の意味でお前を愛すると約束する」

奈緒「原作の真逆っすね…美砂さんやセレナさんはどうするんですか?」

有宇「もちろん僕の女だ。中でもお前を特別な存在として見るというだけに過ぎん」

奈緒「相変わらずの女たらしっぷりですね…そこまで行くと感動すら覚えますよ」

有宇「よし、ならもう寝ろ。疲れはデュエルの判断を鈍らせるぞ」

奈緒「そうしますか。約束、守ってもらいますからね?」

有宇「僕が残した音声ファイルは聞いたんだろう? 勝ちに行くという事は、プロフェッサーの思惑通りになるということにもなるんだぞ」

奈緒「そこはあなたに任せします。どーせ私達には単純な行動しかできませんし〜? 今の有宇君ならプロフェッサーすらも驚かせるプランを用意できるでしょう」

有宇「そうだな…少なくとも黒幕を引っ張り出すくらいはしてやるよ」

奈緒(憎まれ口も変わらず…まあ、これこそが乙坂有宇。私が初めて隣に居たいと思った人なんですがね…)
525 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/03(日) 01:07:34.33 ID:yz8OMJzy0
翌日

「さあ、このアカデミア地下施設にて他次元とのデュエルが開催! 挑むのは我らアカデミアに壊滅されたエクシーズの残党が結成したランサーズだーっ!」

ワーッ… ワーッ…

プロフェッサー「約束通りに来てくれたようだね」

白柳「すごい観客の数ですね…」

黒咲「いざとなれば数の暴力で攻めるという事か? ハートランドにやったように」

沢渡「面白えじゃねぇか。公式戦なんて面倒な事やってねぇで掛かってきやがれ!」

プロフェッサー「彼らはただの見物人だ。君達ランサーズにはこれから代表者五人によるチーム戦を行ってもらう」

セレナ「チーム戦だと?」

プロフェッサー「ルールはこうだ。一人のプレイヤーが負けた場合、後継プレイヤーにバトンタッチが可能。この際フィールドのカードを継承し、ライフは4000にリセットしてスタートされる」

プロフェッサー「ちなみにプレイヤーが敗北した場合でも、そのターンのエンドフェイズまでは処理が続行される。この時カードを手札からプレイすることはお互いに出来ないが、手札以外の場所で発動する魔法・罠・モンスター効果は発動条件さえ満たしていれば発動することができる」

プロフェッサー「ライフを残した状態でバトンタッチしても、ゲームに再度参加することはできないから注意してくれ。バトンタッチすると墓地は共有されなくなり、墓地のカードや除外されたカードがない状態でスタートする。ただし、前のプレイヤーが残したカードは、墓地へ送られると現在のデュエリストの墓地へ送られる。このため自己再生ができるモンスターはチーム戦が終了するまで自己再生し続ける」

プロフェッサー「以上だ」

有宇「要するに、5D'sのWRGPみたいなもんか」

セレナ「しかしどういう事だ? 昨日はランサーズ全員と戦うつもりと言っていたじゃないか」

プロフェッサー「もう、その必要はなくなったからな」

吹雪「必要がなくなった?」

プロフェッサー「いずれ分かるさ、いずれな。デュエル開始は10分後、それまでに決めておいてくれ」
526 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/03(日) 01:23:06.69 ID:yz8OMJzy0
吹雪「さて、誰が出る?」

隼翼「有宇と吹雪さんは外せないとして、残り三人か…」

白柳「実力順で言うなら、黒咲さんと隼翼さんが適当かと」

沢渡「なら当然――」

奈緒「私がやります」

沢渡「うぉぉぉい!?」

セレナ「この私が補欠だと? お前達までもが私の力を認めないつもりか!?」

有宇「いいや、これでやる。セレナも我が儘言うな、少なくともプロフェッサーの一番の狙いはお前にあるんだからな」

セレナ「ちっ…まあ、ユウがそう言うなら仕方ない」

隼翼「月影、皆を頼む」

月影「承知している」

黒咲「決まったのならさっさと行くぞ」

隼翼「ああ…泣いても笑ってもこれが最後の戦いだ」

吹雪「………」

有宇(最後の戦い、ねぇ…)
527 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/03(日) 13:53:41.58 ID:jQB1TPauO
「さあ、選手の入場です! まずは我らアカデミアのデュエル女王、天上院明日香ーっ!!」

ワーッ… ワーッ…

「続いて、アカデミアのデュエルキングながらランサーズに魂を売った裏切り者、天上院吹雪ーっ!」

「ふざけるなキング!」

「あいつは敵だ!」

「この裏切り者ォォォォ!」

隼翼「よりによって妹が相手か…」

白柳「しかもこの言われよう…吹雪さんも心が痛いでしょうね」

奈緒「そうでもないみたいっすよ」

「吹雪様ーっ!」

「キャーッ! こっち向いてーっ!」

吹雪「HAHAHAHAHA!」

白柳「えっ?」

吹雪「久しぶりに盛り上がっていこうか。みんな、僕の指差す先に見えるのはっ?」

「「「天〜〜〜」」」

吹雪「ん〜〜〜…JOIN!!」

「「「「きゃあぁぁぁぁぁああああ!!」 」」」

「「「「痺れるぅぅ〜〜〜!」」」」

沢渡「って、めちゃめちゃノリノリじゃねぇか!」

セレナ「あれが私達のキングなのか…」ジド目

明日香「随分と調子が戻ったみたいね、兄さん」

吹雪「明日香…」

明日香「今度こそ見せてもらうわ、キングと呼ばれた力を」

吹雪「ああ…わかってるさ」

「「デュエル」」
528 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 18:47:50.18 ID:Ky7/XHU/O

吹雪LP4000

明日香LP4000

吹雪「先行はもらったよ。僕は魔法カード、《紅玉の宝札》を発動!」

吹雪「手札からレベル7のレッドアイズモンスター1体を墓地へ送り、デッキから二枚ドローする!」

吹雪「僕は《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》を墓地に送り、二枚をドロー!」

吹雪「その後、デッキからレベル7のレッドアイズモンスター1体を墓地へ送る事ができる」

吹雪「さらに僕は、《伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)》を召喚!」

攻撃力0

吹雪「ブラック・オブ・レジェンドの効果!」

吹雪「このカードをリリースする事で、デッキからレベル7以下のレッドアイズモンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「現れろ、《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》!」

攻撃力2400

吹雪「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

吹雪・伏せカード:一枚
529 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 18:50:13.46 ID:Ky7/XHU/O
明日香「レッドアイズ…逃げてばかりの前回よりはやる気のようね。そうこなくちゃ」

明日香「私のターン、ドロー!」

明日香「私は《マンジュ・ゴッド》を召喚!」

攻撃力1400

明日香「このカードが召喚・反転召喚に成功した時、デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法を手札に加える」

明日香「私は手札に加えた儀式魔法、《機械天使の儀式》を発動!」

セレナ「儀式魔法…?」

明日香「手札にある《光神テテュス》をリリース!」

明日香「儀式召喚!」

明日香「現れなさい、《サイバー・エンジェル−韋駄天−》!」

攻撃力1600

明日香「韋駄天の効果発動!」

明日香「このカードが特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を手札に加える」

明日香「手札に戻した《機械天使の儀式》を再び発動!」

明日香「手札のレベル8、《終焉の王デミス》をリリース!」

明日香「儀式召喚!」

明日香「現れなさい、《サイバー・エンジェル−荼吉尼−》!」

攻撃力2700

沢渡「二回目の儀式召喚…攻撃力がレッドアイズを超えやがった!」

有宇「つーか融合しろよ融合次元」
530 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 18:55:18.80 ID:Ky7/XHU/O
明日香「荼吉尼が召喚に成功した時、相手フィールドに存在するモンスター1体を相手が選択して破壊する!」

吹雪「ならその前に、僕は永続罠、《真紅眼の鎧旋(リターン・オブ・レッドアイズ)》を発動!」

吹雪「自分フィールドにレッドアイズモンスターが存在する時、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「レッドアイズ・ブラックドラゴンを守備表示で特殊召喚!」

守備力2000

明日香「荼吉尼の効果で選択するのは?」

吹雪「もちろん、攻撃表示のレッドアイズだ」

隼翼(これで吹雪さんの場にあるのは守備表示のレッドアイズが一体…このままでは、マンジュ・ゴッドと韋駄天のダイレクトアタックを…)

明日香「バトル! 私は荼吉尼で、レッドアイズを攻撃!」

明日香「このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフにダメージを与える!」

吹雪「な!? ぐうぅぅ!」

吹雪LP3300

白柳「貫通効果まで…!」

明日香「サイバー・エンジェル−韋駄天で、ダイレクトアタック!」

吹雪「ぐああああぁぁぁっ!」

吹雪LP1700

明日香「これでラスト! マンジュ・ゴッドで、ダイレクトアタック!」

吹雪「うわあああぁぁぁっ!」

吹雪LP300

白柳「いきなり3700も…!」

セレナ「流石、キングの妹というべきか」

黒咲「………」

明日香「ターンエンド。さあ兄さん、次はあなたの番よ?」
531 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 19:00:02.83 ID:Ky7/XHU/O

『言ったろ。想いの強さだけで進化しても、結果が出せなきゃ意味はねぇ。想いを貶した僕が勝ち、想いを引き継いだお前が倒れこんでいる。これが現実だ。結局のところ、勝った奴が正義って訳さ』

吹雪(わかってるさ、君の言う事は正しい。僕達が負ければ、カードにされた者の命は永遠に戻る事はない。そればかりか、今のアカデミアが正義という事になる。だから僕は…)

吹雪「僕のターン!」

吹雪「僕は手札から、魔法カード、《思い出のブランコ》を発動!」

吹雪「墓地に存在する通常モンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「蘇れ、《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》!」

攻撃力2400

明日香「またレッドアイズ…」

吹雪「思い出のブランコ…明日香、君はこのカードが大好きだった。出来ることなら、君を相手にこのカードは使いたくなかった。でも決めたよ、君を…アカデミアを取り戻す為に、僕は使う。勝利が全てを解決すると信じる」

吹雪「リターン・オブ・レッドアイズの効果により、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「蘇れ、二体目のレッドアイズ・ブラックドラゴン!」

守備力2000

吹雪「僕はレベル7のレッドアイズ・ブラックドラゴン二体でオーバーレイ!」

奈緒「えっ!?」

黒咲「なんだと!?」

吹雪「二体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

吹雪「エクシーズ召喚!」

吹雪「現れろ、《真紅眼の鋼炎竜(レッドアイズ・フレアメタルドラゴン)》!」

攻撃力2800

隼翼「吹雪さんが、エクシーズ召喚!?」


プロフェッサー「ほぅ…」
532 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 19:02:33.29 ID:Ky7/XHU/O
明日香「まさかアカデミアのキングが負け犬のエクシーズ召喚とは…どこまで堕ちれば気が済むのかしら?」

吹雪「思い出のブランコは僕と君の絆のカード…。なら、このレッドアイズ・フレアメタルドラゴンは僕とランサーズの絆…それを侮辱するのは許さない!」

吹雪「レッドアイズ・フレアメタルドラゴンの効果発動!」

吹雪「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、自分の墓地のレッドアイズ通常モンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「もう一度蘇れ、レッドアイズ・ブラックドラゴン!」

攻撃力2400

吹雪「続いて魔法カード、《融合》を発動!」

吹雪「僕はフィールドのレッドアイズと手札の《デーモンの召喚》を墓地に送り、融合する!」

吹雪「融合召喚!」

吹雪「現れろ、《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》!」

攻撃力3200

明日香「エクシーズから、さらに融合を!?」

有宇「やっと本気になったな」
533 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 19:05:28.67 ID:Ky7/XHU/O
吹雪「バトルだ! レッドアイズ・フレアメタルドラゴンで、マンジュ・ゴッドを攻撃!」

明日香「ぐうぅぅ!」

明日香LP2600

吹雪「まだ終わりじゃない! 悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、荼吉尼を攻撃!」

吹雪「メテオ・フレア!」

明日香「ぐうっ!」

明日香LP2100

吹雪「悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンの効果!」

吹雪「融合召喚したこのカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、 墓地のレッドアイズ通常モンスター1体をデッキに戻し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

明日香「なんですって!?」

吹雪「僕が戻すのは、レッドアイズ・ブラックドラゴン。いけ、悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!」

明日香「きゃああああぁぁぁっ!!」

明日香LP0

吹雪(すまない、明日香…)
534 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/04(月) 22:00:11.20 ID:Ky7/XHU/O

「勝者は天上院吹雪! まずはランサーズが一歩リードといったところでしょうか!」

セレナ「4000あったライフを一気に削り切るとは、やはりキングだな」

黒咲「だが、安心するのはまだ早い」

奈緒「吹雪さんのライフは300…エド・フェニックス、ユーリ、それにヘルカイザー。まだまだ奥の強敵は残ってますからね」

明日香「」バタン

沢渡「へ?」

白柳「吹雪さんの妹さんが、倒れて…」

吹雪「………」



プロフェッサー「私だ。至急彼女を保健室へ」
535 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/05(火) 03:14:26.63 ID:2+LEJkKQ0
隼翼「どういう事だ…」

奈緒「原因としては、プロフェッサーの暗示が解除されたと考える事もできますね」

白柳「では、このまま勝ち続ければ…」

有宇「ま、可能性はあるかもな」

「さあ、続いて現れるのは一度はあのカイザー、丸藤亮を打ち破り、ヘルカイザーとなるきっかけを作った若き天才デュエリスト、エド・フェニックスだーっ!」

隼翼「っ!」 カンコーン!

有宇(こりゃあ次のデュエルは面倒な事になりそうだ)


吹雪「まさか、こんなにも早く君が出て来るとはね」

エド「こっちもだ。こんな形でキング吹雪と戦うとは…しかしこれはチーム戦。崖っぷちだろうと容赦はしない」

「「デュエル」」
536 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/05(火) 03:16:45.73 ID:2+LEJkKQ0
吹雪LP300
手札:1
モンスター:悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン(攻撃力3200)
モンスター:真紅眼の鋼炎竜(攻撃力2800)
魔法・罠:真紅眼の鎧旋(永遠罠)
伏せカード:なし

エドLP4000
手札:5
モンスター:サイバー・エンジェル−韋駄天−(攻撃力1600)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

エド「ボクのターン!」

エド「魔法カード、《デステニー・ドロー》を発動!」

エド「手札のDーHEROをセメタリーに送ることで、カードを二枚ドローする」

エド「 ボクは手札の《DーHERO ディアボリックガイ》を捨て、デッキからカードを二枚ドロー!」

吹雪「この瞬間、フレアメタルドラゴンの効果発動!」

吹雪「オーバーレイ・ユニットを持つ限り、相手が魔法・罠・モンスター効果を発動する度に500ポイントのダメージを与える!」

エド「ぐっ…!」

エドLP3500
537 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/05(火) 03:22:25.82 ID:2+LEJkKQ0

エド「ボクは《DーHERO ダンクガイ》を召喚!」

攻撃力1200

エド「さらに、セメタリーに眠るディアボリックガイのエフェクト発動!」

エド「このカードを除外し、デッキから同名カードを特殊召喚!」

攻撃力800

吹雪「フレアメタルドラゴンの効果により、500ポイントのダメージを与える!」

エド「ぐうっ」

エドLP3000

エド「だがこれで…ボクは二体のDーHEROと韋駄天をリリース!」

エド「現れろ、《DーHERO ドグマガイ》!」

攻撃力3400

沢渡「攻撃力3400!?」

セレナ「吹雪の場に伏せカードはない。このままでは確実に負ける…」

エド「キング吹雪、あなたにはこの場から退場してもらおう」

エド「バトルだ! ドグマガイで、フレアメタルドラゴンを攻撃!」

吹雪「レッドアイズ・フレアメタルドラゴンの効果発動!」

吹雪「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、墓地のレッドアイズ通常モンスター1体を特殊召喚する!」

吹雪「さらにリターン・オブ・レッドアイズの効果により、墓地の通常モンスター1体を特殊召喚!」

吹雪「これが今の僕に繋げられる全て…蘇れ、二体の《真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)》!」

真紅眼の黒竜(攻撃力2400)

真紅眼の黒竜(攻撃力2400)

エド「そんな手段で攻撃は止められん! デス・クロニクル!」

吹雪「ぐあああぁぁぁっ!」

吹雪LP0
538 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/05(火) 14:22:35.86 ID:ieEBsPVCO
吹雪「すまない、あれが僕ができる精一杯だった」

奈緒「十分です」

隼翼「攻撃力2000以上のモンスターを三体残した上に、僅かだがダメージも与えた。吹雪さんじゃなければできなかった事だ。後は俺達に任せてくれ」

吹雪「頼む」

「さあ、続いてエド・フェニックスと戦うデュエリストは、あのユウの実の兄…乙坂隼翼ーーっ!」

隼翼「っ…」

有宇(やっぱりか…)

沢渡「マジかよ…吹雪さんの時も思ったが、この対戦カード仕組まれてんじゃねぇか?」

白柳「それも、順番ではなく状況によって対戦相手を指名している可能性も高いかもしれません」

隼翼(無言のデュエルディスクセット)

黒咲「…本人はやる気満々か」

隼翼「有宇」

有宇「なんだ?」

隼翼「例えお前がどう思おうと、俺は想いの強さを信じる。吹雪さんが託したこのフィールドと、熊耳の闘志が必ず勝利に繋がるとね」

有宇「そうかい。だったら…」

隼翼「無論、結果も出すさ。いつまでも弟に先を行かれる兄のままじゃ悔しいからな」

有宇「ま、期待してる。勝ってこい」

隼翼「ああ」



エド「やはり、君が相手か」

隼翼「昨日は有耶無耶になったが、今度は公式戦。どちらかが負けるまでデュエルは続く」

エド「無論、勝つのはボク達さ。アカデミアの崇高な目的の為に」

隼翼(無駄にはしない。必ず…)

「「デュエル」」
539 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 16:22:27.22 ID:rkjdpxTgO
隼翼LP4000
手札:5
モンスター:悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン(攻撃力3200)
モンスター:真紅眼の黒竜(攻撃力2400)
モンスター:真紅眼の黒竜(攻撃力2400)
魔法・罠:真紅眼の鎧旋(永続罠)
伏せカード:なし

エドLP4000
手札:4
モンスター:DーHERO ドグマガイ(攻撃力3400)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

隼翼「俺のターン!」

エド「ドグマガイのエフェクト発動!」

エド「相手のスタンバイフェイズ時、相手ライフを半分にする!」

エド「ライフ・アブソリュート!」

隼翼「ぐあああぁぁぁっ!」

隼翼LP2000

奈緒「いきなりライフが半分も…!」

隼翼「俺は手札から装備魔法、《団結の力》を悪魔竜に装備!」

隼翼「俺の場に存在するモンスター1体につき装備したモンスターの攻撃力は800ポイントアップする!」

悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン(攻撃力5600)

沢渡「んな!?」

エド「攻撃力5600だと!?」

隼翼「俺は悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、ドグマガイを攻撃!」

隼翼「メテオ・フレア!」

エド「ぐうっ!」

エドLP800
540 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 16:25:07.64 ID:rkjdpxTgO
隼翼「まだ俺には二体のレッドアイズが残っている! いけ、ダーク・メガ・フレア!」

エド「ボクは手札から、罠カード、《女教皇の錫杖》を発動!」

隼翼「な!?」

セレナ「手札から罠だと!?」

エド「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、モンスターの攻撃を無効にしてバトルフェイズを強制終了させる!」

エド「さらに、攻撃を無効にされたプレイヤーに500ポイントのダメージを与える!」

隼翼「くっ…!」

隼翼LP1500

隼翼「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

隼翼・伏せカード:一枚

白柳「すごいです、まだ始まったばかりでここまでライフポイントを…」

有宇「吹雪さん、確かあいつらは昨日にもデュエルしているんだったな。その時に決着はつかなかったのか?」

吹雪「ああ、僕と隼翼君のデュエルは決着前にプロフェッサーの邪魔が入った。勝敗がついたのは沢渡君だけだ」

奈緒「やっぱり負けたんすね」

沢渡「うるせぇ! たまたまだ!」
541 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 16:28:44.12 ID:rkjdpxTgO
エド「ボクのターン、ドロー!」

エド「ボクは、《クラスター・ペンデュラム》を召喚!」

攻撃力100

隼翼「ペンデュラムだと?」

エド「このカードが召喚に成功した時、 相手フィールドに存在するモンスターの数までペンデュラム・トークンを特殊召喚する事ができる」

ペンデュラム・トークン(攻撃力0)

ペンデュラム・トークン(攻撃力0)

ペンデュラム・トークン(攻撃力0)

黒咲「モンスターが四体…どちらかと言えばペンデュラムメタか」

エド「ボクは三体のペンデュラム・トークンをリリース!」

エド「見せてやろう、これこそが究極のダークヒーロー。君の親友をカードに封じ込めた力だ」

エド「カモン、《DーHERO Bloo−D》!」

攻撃力1900

隼翼「Bloo−D…!」

エド「モンスターエフェクト発動!」

エド「相手モンスター1体を指定して吸収。その攻撃力の半分を得る! ボクは悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンを選択!」

エド「クラプティー・ブラッド!」

DーHERO Bloo−D(攻撃力3500)

エド「Bloo−D! レッドアイズを攻撃!」

エド「ブラッディ・フィアーズ!」

隼翼「ぐあああぁぁぁっ!」

隼翼LP400

白柳「隼翼さん!」

エド「ボクはカードを一枚伏せて、ターンエンド」

エド・伏せカード:一枚
542 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 16:31:52.82 ID:rkjdpxTgO
吹雪「Bloo−Dがエドの場に存在する限り、隼翼君はフィールドのモンスター効果を使えない。ライフは僅か400…ピンチかなぁ」

有宇「いいや、おそらくここまではあいつの読み通りだろ」

吹雪「?」

有宇「むしろ、Bloo−Dのモンスター効果封じに一番最適なのもあいつだと言えるだろうぜ」

エド「どうした、君も持っているはずだ。彼と同じカードを。その力をボクにも使うがいい。今こそ決着をつけようじゃないか」

隼翼「決着か…そうだな。俺のターン!」

隼翼「俺は手札から魔法カード、 《召喚師のスキル》を発動!」

隼翼「デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える!」

隼翼「俺はスケール1の《クリフォート・アセンブラ》と手札に加えたスケール9の《クリフォート・ツール》でペンデュラムスケールをセッティング!」

隼翼「これでレベル2から8までのモンスターが同時に召喚可能」

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・ゲノム》! 《クリフォート・アセンブラ》!」

クリフォート・ゲノム(攻撃力1800)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)
543 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/07(木) 16:34:28.58 ID:rkjdpxTgO

エド「来たか…」

隼翼「俺はクリフォート・アセンブラとゲノムをリリース!」

隼翼「現れろ、《クリフォート・ディスク》!」

攻撃力2800

隼翼「クリフォート・ディスクがクリフォートモンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した時、デッキからクリフォートモンスター二体を特殊召喚するが…」

エド「そう…Bloo−Dが存在する限り、モンスター効果は無効となる」

隼翼「だが無効になるのはフィールドのモンスター効果のみ。クリフォート・ゲノムの効果!」

隼翼「このモンスターがリリースされた場合、 フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊する。俺はBloo−Dに吸収された悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンを破壊!」

DーHERO Bloo−D(攻撃力1900)

有宇「あーあ…」

黒咲「馬鹿め…」

隼翼「バトルだ! クリフォート・ディスクで、Bloo−Dを攻撃!」

エド「ボクはクラスター・ペンデュラムをコストに、永続罠、《強制終了》を発動!」

エド「自分フィールドに存在するこのカード以外のカードを墓地に送り、このターンのバトルフェイズを終了する!」

隼翼「な!?」

エド「やれやれ…残念だよ。とんだプレイングミスだったな」
544 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:10:09.52 ID:2AJnrbGOO
隼翼「何?」

エド「今のターン、クリフォート・ゲノムの効果で破壊すべきはボクの伏せカードだったはずだろう。Bloo−Dの攻撃力は3500だが、クラスター・ペンデュラムは僅か100。そのまま攻撃していればボクに打つ手はなかったと思わないか?」

隼翼「っ!」

奈緒(隼翼さんらしくない…やっぱり熊耳さんの事で…)

有宇「おいおい、想いの強さがむしろ枷になってんじゃねぇかよ。情けねえ」

隼翼「…ターンエンド。そしてこの瞬間、クリフォート・アセンブラのペンデュラム効果発動!」

隼翼「エンドフェイズ、リリースしたクリフォートモンスターの数だけデッキからドローする。よって二枚のカードをドロー!」

エド「ボクのターン!」

エド「ボクは魔法カード、《マジック・プランター》を発動!」

エド「自分フィールドに存在する永続罠一枚をセメタリーへ送り、カードを二枚ドローする」

エド「ボクは強制終了をセメタリーに送り、カードを二枚ドロー!」

エド「さらに魔法カード、《戦士の生還》を発動!」

エド「そのエフェクトにより、墓地にあるドグマガイを手札に戻す!

エド「そして手札から、《融合》を発動!」

セレナ「融合…!?」

有宇「やっとか」

エド「ボクは手札の《DーHERO ドグマガイ》と場のBloo−Dを融合!」

エド「融合召喚!」

エド「カモン、《Dragoon DーEND》!」

攻撃力3000
545 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:12:14.07 ID:2AJnrbGOO
白柳「攻撃力3000…ドグマガイよりも攻撃力が落ちている…?」

エド「正直君には失望したが、これはあくまでもチーム戦。最後のDの手で敗北する事を誇りに思うがいい」

エド「Dragoon DーENDのエフェクト発動!」

エド「1ターンに1度、相手モンスター1体を破壊し、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

隼翼「何!?」

エド「ボクは、レッドアイズ・ブラックドラゴンを破壊する!」

エド「インビンシブル・D!」

隼翼「罠カードオープン! 《ホーリーライフバリアー》!」

隼翼「手札を一枚捨てる事で、発動ターンに相手から受ける全てのダメージを0にする!」

エド「往生際が悪いな。何故そこまで力に抗おうとする?」

隼翼「求めない力に負ける訳にはいかないからな」

エド「求めない力?」

隼翼「俺はこう思っている…力には二つある。誰も求めない力と、誰もが求める力がな」

隼翼「誰もが求める力は無限の勇気を与えてくれる。俺は今、想いを託して消えて行った人達が与えてくれた、勇気のおかげでここにいる!」

黒咲「っ!」

奈緒「想いを託した人達…」

エド「勇気か…その覚悟はいい。だが勝負とは常に強い者が上に立つ。つまり結果だ。ターンエンド」
546 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:13:25.79 ID:2AJnrbGOO
隼翼「俺のターン!」

隼翼「俺は勝つ! そして必ず、歩未を、本当の有宇を奪い返す!」

隼翼「ペンデュラム召喚!」

隼翼「エクストラデッキから蘇れ、《クリフォート・ゲノム》! 《クリフォート・アセンブラ》!」

クリフォート・ゲノム(攻撃力1800)

クリフォート・アセンブラ(攻撃力2400)

沢渡「場に三体のモンスター…」

白柳「これは…!」

隼翼「俺はクリフォート・アセンブラ、ゲノム、ディスクをリリース!」

隼翼「現れろ、レベル10! 《アポクリフォート・キラー》!」

攻撃力3000
547 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:14:26.38 ID:2AJnrbGOO
奈緒(隼翼さんの最強モンスター!)

隼翼「アポクリフォート・キラーは特殊召喚できず、いかなる魔法・罠の効果を受けない。そして、このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けつけることはない」

隼翼「さらにこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、 特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする!」

Dragoon DーEND(攻撃力2500)

隼翼「アポクリフォート・キラーのさらなる効果発動!」

隼翼「1ターンに1度、相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない!」

黒咲「奴の場のモンスターはDragoon DーENDが一体」

吹雪「手札にモンスターがいなければ、選択肢はDーENDのみ。隼翼君の勝ちが決まる」

エド「…ボクは手札の《D−HERO ダガーガイ》をセメタリーに送る」

沢渡「ちっ…手札にモンスターがありやがったか!」

隼翼「バトルだ!アポクリフォート・キラーで、Dragoon DーENDを攻撃!」

エド「ぐあああぁぁぁっ!」

エドLP300

隼翼「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

隼翼・伏せカード:一枚
548 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:15:56.70 ID:2AJnrbGOO
隼翼「エンドフェイズ、クリフォート・アセンブラのペンデュラム効果により、カードを三枚ドロー!」

エド「ラストターンだ…ボクのターン、ドロー!」

エド「ボクはセメタリーにあるDragoon DーENDのエフェクト発動!」

エド「スタンバイフェイズにこのカードがセメタリーに存在する時、セメタリーのD−HERO一枚をゲームから除外する事で、 このカードを特殊召喚する!」

隼翼「な!?」

セレナ「ここでDragoon DーENDを復活っ?」

エド「ボクは《D−HERO ダガーガイ》を除外!」

エド「蘇れ、《Dragoon DーEND》!」

攻撃力2500

エド「DーENDは1ターンに1度、相手モンスター1体を破壊し、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!」

エド「誰もが求める力も、どうやら誰も求めない力には勝てなかったようだね。インビンシブル・D!」

隼翼「………」

隼翼LP0

有宇(え? 負けんの? リーダーが一人も倒せないって…)
549 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/08(金) 14:19:40.82 ID:2AJnrbGOO
来週から試験なので続きは来週になると思われます
まだ読んでくれてる人が居るか分からないけど完結するまで頑張るつもりです! それにしてもデュエルミスも多いな、俺…
ラスボスはハゲにしようか真ゲスにしようかワカメにしようか悩んでるww
550 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/08(金) 23:48:47.23 ID:V4m9EtFco

キャラよりもデッキの方が重要じゃない?
融合を切り札にしてるテーマはまだあるし、それこそ禁止カードでもいいし、全次元融合するなら全召喚法乗せるテーマでもいいし
聖なる翼授けられたりとかな
551 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/09(土) 03:08:37.89 ID:gRMMtMoK0
ラスボスをハゲにするなら世界を一つにする力として《創星神 sophia》を使わせようかな?なんて思ったりww
ベクターにするならネメロン、ワカメならクリアーかダークネスか? 何か地味だな…禁止カードの発想はなかったけど、融合の禁止はサクリファイスくらいかぁ
ちなみに最初の頃はランサーズのメンバーをどんどん消して行って有宇への依存が強くなった奈緒をヤンデレ化させてユベル使わせるみたいな展開も考えてましたww
552 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/10(日) 14:58:49.59 ID:4leJS6/to
融合の禁止と言えばノーデン
でもノーデンにボムフェネ3枚積んで1killとかは無体すぎて話にならないな
次元融合とか未来融合とかの、禁止の融合魔法を使う発想もありかもしれない
553 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/10(日) 19:32:18.77 ID:HBwxS4LLo
サウザンドアイズサクリファイス「呼んだ?」
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 01:09:37.75 ID:HBGhkGkGo
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         〈:::「 { ::::l | ',ーヽ :::|  l/ ̄丶      /:::::/_ソ廴_} } }ヽ/:::::::::::::::У:::::/.   l        \/:::::::::oヽ }、─、≧x、 ̄ ̄/_/:::/O:::::::::O',
        _/::::¨¨`ヽ::',j  lハハノl:|  l、::::::\__\  /{ l::::::l_/.(ヽ/ノ:::::}ヽ:::::::::/{::::「ヽ   l〕.─┐      {::o::::::::::::lノ、}:::::::} } ̄}:::::::::| l::::::::{_l::|:::::::::/:ノ
      / ̄:::::_/::::{`廴_ノ、:::/ ` ┘∨:::::::l:::::ム/}/ リ‐リ|l  /:/\_ノ\}__l :乂:`‐ヘ  ',/}O:::l      ゝ‐、::r‐、lヘ\_ノ、\/:::::::::乂弋::::、l∨ ̄∨l_ノ}
      /_:::::::l  l:::::: ̄`ー ":::::::::::|.  ∨::::──l/    ト、|l_-|',l::::::l、\_/:::::::ヘ、_`ヽノニ∨:::::::l        弋、__ノ l__l`ー‐'::: ── 、`ー─.ヽ___/lヘ/
      {::::::::::::/  l、::::::::::::::::::::::::::::::::l   乂___l|:::::|    `ー'/O:::::::l ヘ::}::::::::::::::::::\ノ::::::l-|::::l:::O:::ト、        `ー-、〉:l:::::::::::/r──、 l、:::::::::::::l_/::::::::ハ\
       マ__/   ノl:::::::::__:::::::::::::l\   l:::::l:::::l   /}三lー─弋__〉:::::/ニニヘ::::\:/ニl::::l‐─┘}         {──‐乂:::〈ヽ::「|:::/7 l |:::_ イl|  ̄ ̄|ノ/
       `ー/  / 弋:::弋ニニ弋::::::::/\{  l::::::l´「  〈/  乂::::::::::::::\::l:{ニニl廴_ノ::l 弋::::::::::::/         乂__/ l、 \l/ ̄`.〈 -l |≦ | |ー、:::::|
       /  ̄ }    ̄ゝニニ≧イ`ヽ/´ ̄ヽノ ',        >-、__ノ} ヽlニニl |l、__ノ   ヽーイ            マ  l、ヽf:ol:::::::lo:}-l | -‐ | 弋  ̄l|>
      /    /     弋ニニ廴ノ   ∨::__:ヘ',__l       / ̄ノ/::/  弋ニニlノ{ニ}    ∨∧          <ニニ>lヽゝl:::::::l//-l |-‐ " <ニニ>
      {/⌒,_/      _/___l      ∨ ヘ .       / // /ーl     ̄  マム     ∨∧          /o// /_/リ ̄リ、lニlノ     ∨∧ヽ
  ∠二二二ヽ       (_/_/_}       ヽ__ヘ‐-、lノ  _/ニ /r'─-l       {ニニヽ   ∨-\       /o// _/__ l、`r イノ ̄      ∨∧_ヘ
 // / /、/                f ̄ヽ ヽ ヽ {ニニニ}_}´´´        ヽ〉、〉、〉  〔「二二二〕 .      /o// 〈〈〈/  `┘         ∨∧、〉
.(/(/(/                    `ヽノ、ノ、ノ (/(/(/                  \)\)\) ∠二二二/l}                 {二二二\
                                                             〈/〈/〈/´                  \〉\〉\〉
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:02:39.93 ID:nrsRhBFU0
沢渡「おいおい、マジかよ隊長さん」

有宇「信じらんねえ。つーか笑えねえ、あんだけ格好つけときながら負けるか普通」

白柳「そんな言い方…」

隼翼「いいんだ、白柳さん。すまなかった…でかい口を叩いといてこの様だ。親友の仇も、仲間の無念も、何一つとして果たす事はできなかった…。笑うなら笑ってくれ」

奈緒「隼翼さん…」

吹雪「悔やむのは後だよ、君は全力で戦ったんだ」

セレナ「今までの流れからして、エドの後ろに残っているのはユーリ、万丈目、そしてヘルカイザーの三人。ここが正念場か」



プロフェッサー「吹雪に乙坂隼翼、まさかこれほどまでエネルギーが溜まるとはな。ここまで来ればもう」

プロフェッサー「私だ。至急彼女のカードを私の元へ」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:02:39.93 ID:nrsRhBFU0
沢渡「おいおい、マジかよ隊長さん」

有宇「信じらんねえ。つーか笑えねえ、あんだけ格好つけときながら負けるか普通」

白柳「そんな言い方…」

隼翼「いいんだ、白柳さん。すまなかった…でかい口を叩いといてこの様だ。親友の仇も、仲間の無念も、何一つとして果たす事はできなかった…。笑うなら笑ってくれ」

奈緒「隼翼さん…」

吹雪「悔やむのは後だよ、君は全力で戦ったんだ」

セレナ「今までの流れからして、エドの後ろに残っているのはユーリ、万丈目、そしてヘルカイザーの三人。ここが正念場か」



プロフェッサー「吹雪に乙坂隼翼、まさかこれほどまでエネルギーが溜まるとはな。ここまで来ればもう」

プロフェッサー「私だ。至急彼女のカードを私の元へ」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:04:25.86 ID:nrsRhBFU0
随分と遅れて申し訳ない…また書いてく!
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:05:58.25 ID:nrsRhBFU0
「さあ、記念すべきランサーズ三人目のデュエリストはーー」

「意外や意外、ここで選ばれたのは乙坂有宇ーーっ!」

黒咲「?」

セレナ「このタイミングで、ユウだと?」

有宇「やれやれ」

奈緒「がっかりしてますか?」

有宇「そうだな…実力が足りなかったならまだしも、こいつの場合は熊耳への想いが枷になって負けたようなもんだからな」

隼翼「っ…」

有宇「行ってくる」

奈緒「私はあなたを信じています」

有宇「」止まる

奈緒「例えあなたがどう思おうと、あなたはもう私から逃げられませんから」ニコッ

有宇「いや怖えよその笑顔」


エド「来たな、ユウ。兄の仇打ちという訳か」

有宇「そんな事はどうでもいい。お前らアカデミアがどれだけ居ようが、僕が全てを殲滅する」

「「デュエル」」
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:09:01.87 ID:nrsRhBFU0
有宇LP4000

エドLP300

有宇・手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:クリフォート・アセンブラ(ペンデュラムスケール)
魔法・罠:クリフォート・ツール(ペンデュラムスケール)
魔法・罠:真紅眼の鎧旋(永遠罠)
伏せカード:一枚

エド・手札:1
モンスター:Dragoon DーEND(攻撃力3000)
魔法・罠:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

有宇「僕のターン!」

有宇「僕は《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚!」

攻撃力2100

有宇「さらに手札の《サイバー・ドラゴン・コア》を墓地に送り、《銀河戦士(ギャラクシー・ソルジャー)》を特殊召喚!」

守備力0

有宇「このモンスターは、手札の光属性モンスター1体を墓地へ送り、守備表示で特殊召喚できる。そしてこのカードが特殊召喚に成功した時、 デッキからギャラクシー・ソルジャー1体を手札に加える」

エド「レベル5のモンスターが二体…」

有宇「僕はレベル5のサイバー・ドラゴンとギャラクシー・ソルジャーでオーバーレイ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「現れろ、ランク5! 《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》!」

攻撃力2100
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:10:01.23 ID:nrsRhBFU0
沢渡「サイバー・ドラゴン・ノヴァを召喚したって事は…!」

奈緒「下敷きっすね」

有宇「僕はサイバー・ドラゴン・ノヴァをオーバーレイ・ユニットとしてオーバーレイ!」

有宇「偽りを捨て、機光龍の襲雷は終焉を迎える。革命と共に現れろ!」

有宇「エクシーズ召喚!」

有宇「出でよ、ランク6! 《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》!」

攻撃力2700

有宇「サイバー・ドラゴン・インフィニティのモンスター効果!」

有宇「1ターンに1度、フィールドの攻撃表示モンスター1体をこのモンスターのオーバーレイ・ユニットにできる!」

エド「なんだと!?」

有宇「僕はお前のDーENDをサイバー・ドラゴン・インフィニティのオーバーレイ・ユニットとする!」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)

エド「こんな事が…!」

有宇「バトルだ! やれ、サイバー・ドラゴン・インフィニティ! ダイレクトアタック!」

有宇「エターナル・フェニックス・エヴォリューション!」

エド「ぐああああぁぁぁっ!」

エドLP0
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 02:17:53.55 ID:nrsRhBFU0
「う……んん……」

プロフェッサー「気がついたかね?」

「あれ? ここは…あなたは…」

プロフェッサー「私の事を忘れたかい? 乙坂歩未」

歩未「っ!? 痛っ」飛び起きる

プロフェッサー「カード化から元に戻ったばかりなんだ、無理に身体を動かさない方がいい」

歩未「え? え…?」

プロフェッサー「今から君にいいものを見せてあげよう。地獄の皇帝と化け物のデュエルをね」
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 11:21:22.23 ID:nLCs1XIkO
白柳「やった!」

沢渡「でもよ、おかしくねぇか? 確か隊長さんのペンデュラム効果で、有宇の特殊召喚は封じられてるはずだぜ」

エド「…破壊したのか」

有宇「ああ、予め隼翼が伏せてあった《ツインツイスター》を使わせてもらった」

有宇「こいつは手札を一枚捨て、フィールドの魔法・罠カードを二枚まで破壊する」

黒咲「これでペンデュラムゾーンにあった二体のクリフォートモンスターを破壊したという訳か」

奈緒「なんだかめっちゃ後付け感ありますね…」

エド「こいつは驚いた。だが、キミならば――…」バタン

クリフォートモンスターのデメリットを忘れていた非力な私を許してくれ…
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 12:26:18.40 ID:nLCs1XIkO
「なんと、エド・フェニックスが二人抜きを果たしたと思いきや、怒涛の展開! さあ、このまま押し切るかランサーズ!」

「次なるアカデミアのデュエル戦士はーー」

「これまた意外! 我らがカイザー、丸藤亮ーーっ!」

セレナ「やはり」

吹雪「相手が有宇君となれば、渡り合えるのは亮くらいなものだからね」

白柳セレナさんの言ったようにここが正念場です。もしも有宇さんが負けるような事があれば…」

黒咲「ふん…そうなれば、この俺が奴を倒してやるまでだ」

奈緒「………」


有宇「中盤にナンバーワンのお前がご登場とはな、本当にこの公式戦とやらを最後までやらせる気があるのかと聞きたくなるくらいだぜ」

ヘルカイザー「プロフェッサーの考えなど関係ない、強い相手と戦えるのならな。あの時は満たせなかった乾きを今こそ癒やしてもらおう」

有宇「…相変わらずのデュエル脳か。なら何も聞かん。さっさとご退場願おうか」

ヘルカイザー「先に言っておく。わざと負けるような真似は許さんぞ」

有宇「言ったろ、ご退場願うってな。さっさと始めようぜ」

ヘルカイザー「ふ…」デュエルディスクセット

「「デュエル」」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 14:18:13.55 ID:nLCs1XIkO

有宇LP4000

ヘルカイザーLP4000

有宇・手札:3
モンスター:サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃力2900)
魔法・罠:真紅眼の鎧旋(永遠罠)
伏せカード:なし

ヘルカイザー・手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:なし
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

ヘルカイザー「いくぞ、俺のターン、ドロー!」

ヘルカイザー「俺は速攻魔法、《月の書》を発動!」

ヘルカイザー「これにより、サイバー・ドラゴン・インフィニティを裏側守備表示にする!」

有宇「無駄だ。サイバー・ドラゴン・インフィニティは1ターンに1度、カードの効果が発動した時、オーバーレイ・ユニットをひとつ使い、その発動を無効にして破壊する!」

ヘルカイザー「わかっているさ。さらに永続魔法、 《未来融合−フューチャー・フュージョン》を発動!」

ヘルカイザー「デッキから融合素材モンスターを墓地へ送り、発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に融合モンスターを特殊召喚!」

ヘルカイザー「俺はデッキの《サイバー・ダーク・ホーン》《サイバー・ダーク・エッジ》《サイバー・ダーク・キール》を墓地に送り、2ターン後、《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》を融合召喚する!」
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/25(月) 14:19:18.70 ID:nLCs1XIkO
禁止カード使わせてみた
不満な人が居たらごめん!
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 15:38:54.76 ID:QKAdrc8bo
クリフォートのPスケール効果でクリフォートしか特殊召喚できない、チーム戦だと邪魔臭いなクリフォート
・・・と思ったがフォローしてたか。許してやるよぉ!
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/30(土) 14:13:47.59 ID:idKG86ajO
ヘルカイザー「さらに魔法カード、《竜の霊廟》を発動!」

ヘルカイザー「デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。俺が選ぶのは、《ハウンド・ドラゴン》」

ヘルカイザー「さらに、墓地へ送ったモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった時、デッキのドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。二体目の《ハウンド・ドラゴン》を墓地へ」

ヘルカイザー「そして手札から、《サイバー・ダーク・ブリザード》を召喚!」

攻撃力800

ヘルカイザー「このカードの召喚に成功した時、墓地にあるレベル3以下のドラゴン族モンスター1体を除外する事で、墓地のサイバー・ダーク1体を特殊召喚する」

ヘルカイザー「俺は墓地の《ハウンド・ドラゴン》を除外し、《サイバー・ダーク・エッジ》を特殊召喚!」

攻撃力800

ヘルカイザー「さらにこのカードを融合素材とする時、素材モンスターをフィールドから融合召喚ができる」

ヘルカイザー「俺はフィールドのサイバー・ダーク・ブリザード、エッジで融合!」

ヘルカイザー「融合召喚!」

ヘルカイザー「出でよ、《サイバー・ダーク・ワイバーン》!」

攻撃力1000
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/30(土) 14:14:51.29 ID:idKG86ajO
沢渡「攻撃力1000だぁ?」

セレナ「これは、あの時と同じ…!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ワイバーンが融合召喚に成功した時、相手フィールドにあるエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを選択し、装備カード扱いとして装備! 装備したモンスターの攻撃力分だけこのモンスターの攻撃力をアップする!」

ヘルカイザー「俺は裏守備となったサイバー・ドラゴン・インフィニティをサイバー・ダーク・ワイバーンに装備!」

サイバー・ダーク・ワイバーン(攻撃力3100)

ヘルカイザー「バトル! サイバー・ダーク・ワイバーンで、ダイレクトアタック!」

ヘルカイザー「ダーク・スパイラル!」

有宇「ぐああぁぁぁっ!」

隼翼「有宇!」

有宇LP900

ヘルカイザー「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

ヘルカイザー・伏せカード:一枚

ヘルカイザー「以前と同じ戦術で大ダメージ…少々がっかりしたぞ」

有宇「ふ…僕のターン!」
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/30(土) 14:15:50.19 ID:idKG86ajO
有宇「僕は《サイバー・ドラゴン・コア》を召喚!」

攻撃力400

有宇「このカードの召喚に成功した時、デッキからサイバーまたはサイバネティックと名のついた魔法・罠カードを手札に加える。僕が選択するのは、《サイバー・リペア・プラント》

有宇「お前のモンスター、使わせてもらうぜ。僕はエクストラデッキにある《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》の効果発動!」

有宇「自分フィールドの《サイバー・ドラゴン》及び機械族モンスターを融合素材としてこのモンスターを特殊召喚する!」

有宇「僕はサイバー・ドラゴン・コアとお前の場にあるサイバー・ダーク・ワイバーンで融合!」

有宇「現れろ、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》!」

攻撃力2000

沢渡「相手モンスターを素材にした融合モンスター!」

有宇「そして僕はキメラテック・フォートレス・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

ヘルカイザー「ぐううぅぅぅっ!」

ヘルカイザーLP2000

有宇「僕はカードを一枚伏せ、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/30(土) 14:17:41.33 ID:idKG86ajO

ヘルカイザー「やはり、そうこなくてはな…俺のターン!」

ヘルカイザー「俺は《サイバー・ダーク・エッジ》を召喚!」

攻撃800

ヘルカイザー「このモンスターは召喚時、墓地にあるレベル3以下のドラゴン族モンスターを装備カード扱いとして装備し、その攻撃力分だけ攻撃力をアップする」

ヘルカイザー「俺は竜の霊廟よって墓地に送った《ハウンド・ドラゴン》を眠りから引きずり出す!」

サイバー・ダーク・エッジ(攻撃力2500)

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・エッジの効果発動!」

ヘルカイザー「攻撃力を半分にする事で、相手にダイレクトアタックができる!」

奈緒「な!?」

隼翼「サイバー・ダーク・エッジの攻撃力2500!」

吹雪「その半分は1250…有宇君のライフは900…」

白柳「この攻撃を受けたら…!」

ヘルカイザー「やれ、サイバー・ダーク・エッジ! ダイレクトアタック!」

有宇「速攻魔法、《サイクロン》発動!」

有宇「僕はこれで、ハウンド・ドラゴンを破壊する!

サイバー・ダーク・エッジ(攻撃力800)

ヘルカイザー「カウンター・バーン!」

有宇「ぐうっ!」

有宇LP500

セレナ「上手い、装備カードを破壊する事で奴のモンスターの攻撃力を弱体化させライフを残した」

ヘルカイザー「ターンエンド」




歩未「はぁ…はぁ…お兄ちゃん…!」
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/31(日) 00:58:11.39 ID:LKUqiLg40
有宇「僕のターン!」

有宇「僕は手札から、《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》を召喚!」

攻撃力1500

有宇「バトルだ! 僕はサイバー・ドラゴン・ツヴァイで、サイバー・ダーク・エッジを攻撃!」

有宇「相手モンスターに攻撃するダメージステップの間、このカードの攻撃力は300ポイントアップする!」

ヘルカイザー「ぐうっ!」

ヘルカイザーLP1000

沢渡「よっしゃ行けるぜっ!」

有宇「トドメかな? キメラテック・フォートレスで、ダイレクトアタック!」

ヘルカイザー「罠カードオープン! 《パワー・ウォール》

ヘルカイザー「バトルダメージを受ける時、デッキの上から任意の枚数分のカード墓地へ送り、 送ったカードの枚数×100ポイントのダメージを軽減する!」

ヘルカイザー「俺はデッキから、20枚のカードを墓地に送る!」ばら撒き

黒咲「っ!?」

白柳「デッキのカードが!」

有宇「へ〜」

吹雪(亮…君はまたデッキを…カードをゴミ屑のように…)

有宇「面白い真似をするじゃねぇか。僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/31(日) 00:59:46.73 ID:LKUqiLg40
ヘルカイザー「俺のターン! 忘れてないだろうな? 永続魔法、 フューチャー・フュージョンの効果発動!」

ヘルカイザー「出でよ、《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》!」

攻撃力1000

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ドラゴンの効果発動!」

ヘルカイザー「召喚時、墓地にあるドラゴン族モンスター1体を装備し、その攻撃力を吸収する!」

ヘルカイザー「俺はパワー・フォールの効果で墓地に送った《Sin トゥルース・ドラゴン》を引きずり出す!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン(攻撃力6000)

セレナ「攻撃力6000だと!」

有宇(しかもSin トゥルース・ドラゴン…あれは以前に歩未が使ったモンスター。まさに勝つ為にはなんでもするってか)

ヘルカイザー「まだだ! 俺の墓地にあるモンスター1体につきサイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は100ポイントアップする! よって攻撃力はナナセンハッピャクゥ!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン(攻撃力7800)

奈緒「な!?」

沢渡「今の有宇のライフじゃどっちかでも攻撃されたら終わりじゃねぇか!」

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ドラゴンで、キメラテック・フォートレスを攻撃!」

ヘルカイザー「フル・ダークネス・バースト!」
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/31(日) 01:05:09.61 ID:LKUqiLg40
有宇「永続罠、《ライフ・フォース》!」

有宇「ライフを400ポイント払い、僕が受けるバトルダメージを0にする!」

有宇LP100

セレナ「踏み止まったか!」

隼翼「だが、有宇のライフは100。もう永続罠の効果は使えない」

ヘルカイザー「ターンエンド。まだ準備運動を続けるつもりか?」

黒咲「っ!」

ヘルカイザー「もう十分なはずだ。サイバー流の表と裏、どちらが真の後継者となるに相応しいのか。これ以上勿体つけるようなら一気にケリをつける」

有宇「やけに上からの物言いじゃねぇか。それに今の言い方だといつでも僕を倒せるみたいに聞こえるな」

ヘルカイザー「言ったはずだ。俺は最高のデュエル、最高の勝利を得るためにここに立っていると。それを果たすには、全力を出すお前に勝たなければ意味はない」

有宇「相手をリスペクトするカイザーの面影もねぇな」

ヘルカイザー「勝負にリスペクトなどという甘っちょろい感情が入る余地など最初から有りはしない。俺はただ、勝利のみ得られれば…」

ヘルカイザー「言うなれば俺は、勝利をリスペクトする!!」

吹雪「亮…」

有宇「なるほどな…そのスピリットは結構。ならこっちも遠慮なく派手にやってやるぜ」

有宇「僕のターン!」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/31(日) 01:09:25.56 ID:LKUqiLg40
有宇「魔法カード、《サイバー・リペア・プラント》を発動!」

有宇「墓地にサイバー・ドラゴンが存在する時、デッキから機械族・光属性モンスター1体を手札に加える。僕は《サイバー・ドラゴン》を選択!」

有宇「サイバー・ドラゴン・ツヴァイのモンスター効果!」

有宇「手札の魔法カード一枚を相手に見せることで、このターン、カード名を《サイバー・ドラゴン》として扱える!」

有宇「僕がおまえに見せるのは、魔法カード、《パワー・ボンド》だ」

ヘルカイザー「パワー・ボンド…」

隼翼「来るかっ」

歩未「お兄ちゃんっ!」

奈緒「っ!?」

セレナ「な!?」

歩未「はぁ…はぁ…」

隼翼「歩……未……?」

有宇「僕は魔法カード、《パワー・ボンド》を発動!」

有宇「手札またはフィールド上から、融合素材モンスターを墓地に送り、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

有宇「僕は手札の《サイバー・ドラゴン》とフィールドのサイバー・ドラゴン・ツヴァイを融合する!」

有宇「融合召喚!」

有宇「殲滅せよ、《キメラテック・ランページ・ドラゴン》!」

攻撃力2100

沢渡「ついに出やがった!」

ヘルカイザー「キメラテック・ランページ・ドラゴン…」

有宇「くっくっくっ…さあ、今度はこっちが狩らせてもらおうか」ゲス顔
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/01(月) 14:04:18.70 ID:Wtp+OmBgO
黒咲「歩未…?」

白柳「それじゃあ…」

月影(隼翼殿の妹…)

隼翼「何故歩未がここに!? 逃げたのか? 自力で(カードから)脱出を!」

奈緒「んな訳あるか!」

プロフェッサー「これは私からユウへの償いだ」

セレナ「プロフェッサー!」

沢渡「償い?」

プロフェッサー「ユウの人生を狂わせたのは私だ。ならばせめて、この晴れ舞台を彼女に見せてやろうと思ったまで」

隼翼「何が晴れ舞台だ! 今まで有宇がどんな思いで…!」

プロフェッサー「悲しんでいると? それは君の勝手な思い込みだ。見ろ、今の有宇を」

有宇「キメラテック・ランページ・ドラゴンが融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで魔法・罠カードを破壊できる! 未来融合−フューチャー・フュージョンを破壊!」

ヘルカイザー「くっ…」

有宇「フューチャー・フュージョンがフィールドから離れた事により、サイバー・ダーク・ドラゴンも破壊される。さらに1ターンに1度、デッキから機械族・光属性モンスターを2体まで墓地へ送ることで、送った数だけ攻撃する」

有宇「僕が送るのは《超電磁タートル》と《サイバー・ドラゴン・ドライ》。これで僕は三回の攻撃ができる」

有宇「やれ、キメラテック・ランページ・ドラゴン! ヘルカイザー亮をダイレクトアタック!」

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト!」
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:29:21.71 ID:bFyC8U930
ヘルカイザー「俺は墓地にある罠カード、《地獄の融合−セメタリー・フュージョン》を発動!」

ヘルカイザー「相手ターン中、墓地にある融合素材モンスターを除外。相手にカードを二枚ドローさせる事で、機械族モンスター二体を素材とするモンスターを特殊召喚する」

セレナ「このタイミングで融合召喚だと!?」

ヘルカイザー「俺は墓地のサイバー・ダーク・エッジ、ワイバーンを除外!」

ヘルカイザー「融合召喚!」

ヘルカイザー「出でよ、《サイバー・ダーク・ファルコン》!」

攻撃力1000

ヘルカイザー「そして召喚時、デッキからドラゴン族モンスターを墓地に送り、送った分の攻撃力をアップする!」

ヘルカイザー「俺はデッキの《ダーク・アームド・ドラゴン》を墓地に送り、攻撃力を2800ポイントアップ!」

サイバー・ダーク・ファルコン(攻撃力3800)

有宇「だがキメラテック・ランページの攻撃力はパワー・ボンドにより倍! サイバー・ダーク・ファルコンを攻撃!」

ヘルカイザー「ぐうっ!」

ヘルカイザーLP600

ヘルカイザー「サイバー・ダーク・ファルコンの効果により、1ターンに2度まで破壊はされない…」
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:31:50.99 ID:bFyC8U930

有宇「二回目のバトル! キメラテック・ランページ・ドラゴン! サイバー・ダーク・ファルコンを攻撃しろ!」

ヘルカイザー「ぐああああぁぁぁっ!」

ヘルカイザーLP200

白柳「これで、敵の残りライフは200…」

セレナ「キメラテック・ランページにはまだ一回の攻撃が残っている。次が決まればユウの勝ちだ」

有宇「さあ、懺悔の用意は出来ているか!? なんてな」

歩未「っ…」

『…バトルだ! キメラテック・ランページ・ドラゴン!』

『歩未をダイレクトアタック!』

歩未「やめて下さい…」

有宇「三回目のバトル! やれ、キメラテック・ランページ・ドラゴン! 」

有宇「アルティメット・エヴォリューション・バースト!」

歩未「こんなのは、もう…!」

ヘルカイザー「俺は再び、墓地の罠カード、《フュージョン・エスケープ》を発動!」

ヘルカイザー「自分フィールドの融合モンスターが攻撃された時、墓地にあるこのカードを除外し、攻撃対象となったモンスターをリリースする事により、相手モンスターの攻撃を無効にする!」
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:34:01.45 ID:bFyC8U930
沢渡「くっ…仕留め損なったか…」

有宇「なら僕は、手札から魔法カード、《一時休戦》を発動!」

有宇「互いのプレイヤーはデッキからカードを一枚ドロー。さらに次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる!」

有宇「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

有宇・伏せカード:一枚

黒咲「有宇の奴め…」

白柳「すごい…まさに死闘ですね」

奈緒「ヘルカイザーの場にモンスターはなく、ライフは200。状況は有宇君にありますが」

歩未「………」

隼翼「歩未…」

ヘルカイザー「ふ…」

有宇「?」

ヘルカイザー「鬼にならねば見えぬ地平がある…」

有宇「はぁ?」

ヘルカイザー「だからこそ、俺は飢えている…渇いている…勝利に! お前の懐にある勝利を奪い取る!」

ヘルカイザー「俺のターン、ドロー!」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:37:37.68 ID:bFyC8U930
ヘルカイザー「俺は速攻魔法、《異次元からの埋葬》を発動!」

ヘルカイザー「このカードは、ゲームから除外されているモンスター三体を墓地に戻す」

ヘルカイザー「俺が選択するのは、《サイバー・ダーク・ワイバーン》と《ハウンド・ドラゴン》」

ヘルカイザー「さらに魔法カード、《オーバーロード・フュージョン》を発動!」

ヘルカイザー「自分フィールド・または墓地にある融合素材モンスターを除外し、機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

ヘルカイザー「俺は《サイバー・ダーク・ワイバーン》《サイバー・ダーク・ファルコン》《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》を除外!」

黒咲「何!?」

隼翼「サイバー・ダークの融合モンスターを全て!?」

ヘルカイザー「これが生き残る為の俺の足掻きだぁぁぁ!!」

ヘルカイザー「出でよ、《鎧黒竜−サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴン》!」

攻撃力2000

奈緒「これが…!」

有宇「アルティメット…ようやくボスキャラのお出ましだな」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:40:43.61 ID:bFyC8U930
ヘルカイザー「サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴンの召喚時、互いの墓地にあるドラゴン族モンスター1体を装備し、その攻撃力を吸収する!」

ヘルカイザー「今一度合体せよ、《Sin トゥルース・ドラゴン》!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴン(攻撃力7000)

白柳「7000!」

ヘルカイザー「バトルだ! サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴンで、キメラテック・ランページ・ドラゴンを攻撃!」

ヘルカイザー「ファイナル・ダークネス・バースト!」

有宇「僕は墓地にある《超電磁タートル》のモンスター効果発動!」

有宇「相手ターンのバトル中、墓地のこのカードを除外し、このターンのバトルフェイズを強制終了する!」

セレナ「凌いだか!」

黒咲(一時休戦によりこのターンのダメージは0になる。それをわかった上でランページを守ったか…となれば、ほぼ間違いなくインフィニティに繋げる為のもの)

ヘルカイザー「ふ…甘い!!
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:44:04.32 ID:bFyC8U930
ヘルカイザー「ふ…甘い!! サイバー・ダーク・アルティメットのモンスター効果!」

ヘルカイザー「1ターンに1度、自分のターンのエンドフェイズ時に発動。エンドフェイズからバトルフェイズへ移行させ、このターンに戦闘を行ったモンスターはもう1度攻撃できる!」

有宇「な!?」

ヘルカイザー「やれ、サイバー・ダーク・アルティメット! 再びキメラテック・ランページを攻撃!」

ヘルカイザー「ファイナル・ダークネス・バーストォォォ!」

有宇「ぐううぅぅっ!」

ヘルカイザー「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

ヘルカイザー・伏せカード:一枚

有宇「ターンエンドからバトルフェイズに戻すとか…とんだインチキモンスターだなおい」

吹雪(サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴンの攻撃力は7000…あれを上回るにはやはり…)

ヘルカイザー「さあ、見せろ! 貴様の命を今一度輝かせるカードを!」

有宇「仕方ねぇか…僕のターン!」

有宇「僕は魔法カード、《逆境の宝札》を発動!」

有宇「相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない時、カードを二枚ドローする!」

有宇「魔法カード、《パワー・ボンド》発動!」

奈緒「…!」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:46:35.83 ID:bFyC8U930

有宇「さらに速攻魔法、《サイバネティック・フュージョン・サポート》!」

有宇「ライフポイントを半分払い、 機械族の融合モンスターを召喚する際に1度だけ、 その素材モンスターを手札・フィールド・墓地から除外し、 これらを融合素材とする!」

有宇LP50

有宇「僕は墓地にある《サイバー・ドラゴン》とコア、ドライを融合!」

有宇「融合召喚!」

有宇「現れろ、《サイバー・エンド・ドラゴン》!」

攻撃力4000

有宇「パワー・ボンドによって特殊召喚したサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は二倍となる!」

サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力8000)

黒咲「サイバー・エンド…ドラゴン…」

歩未「お兄ちゃん…」

有宇「…最後のバトルだ! サイバー・エンド! サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴンを攻撃!」

セレナ「ヘルカイザーのライフは200!」

沢渡「攻撃力8000のサイバー・エンドの攻撃が決まれば、有宇の勝ちだぜ!」

奈緒(こんな時にフラグ立てんな!)
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:48:16.76 ID:bFyC8U930
ヘルカイザー「サイバー・ダーク・アルティメットの効果発動!」

ヘルカイザー「魔法・罠ゾーンに装備カードがある時、ライフポイントを半分払い、相手の墓地にあるエクストラデッキから特殊召喚したモンスターを任意の数だけ装備する!」

ヘルカイザーLP100

ヘルカイザー「俺はお前の墓地にある《キメラテック・ランページ・ドラゴン》《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》をサイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴンに装備! 装備したモンスターの攻撃力分の数値をサイバー・ダーク・アルティメットに与える!」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴン(攻撃力13300)

黒咲「攻撃力13300だと!?」

ヘルカイザー「地獄をさまよい、築き上げたサイバー流の全力。くらうがいい、乙坂有宇!」

隼翼「有宇!」
歩未「お兄ちゃんっ!」

有宇「僕は手札から、速攻魔法、《リミッター解除》を発動!」

有宇「サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を二倍にする!」

サイバー・エンド・ドラゴン(攻撃力160
00)

沢渡「なんだと!?」

セレナ「16000のサイバー・エンドだと!?」
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:49:56.68 ID:bFyC8U930
奈緒「本当、バケモンっすね…お互いに」

ヘルカイザー「ここまでやるとは…面白い、お前とのデュエルは血の滾りを感じるぞぉ!!」

ヘルカイザー「ならばアカデミアのヘルカイザー、丸藤亮も最高の敬意で応えてやる!!」

ヘルカイザー「速攻魔法、《リミッター解除》!」

有宇「!?」

鎧黒竜−サイバー・ダーク・アルティメット・ドラゴン(攻撃力26600)

白柳「そんなっ」

有宇(やっべぇ…)

ヘルカイザー「…別れる前に礼を言っておこう」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:52:32.04 ID:bFyC8U930

有宇「礼だと?」

ヘルカイザー「俺は今まで、勝利する事だけに意味を見出していた。だが、お前とのデュエルではそのこだわりを捨てる事ができた」

ヘルカイザー「ただ、この瞬間を輝かせたい。そんな心境に達する事ができた。だからお前には礼を言う」

有宇「そりゃあ光栄だな。でも残念ながら、僕は敵であるお前を憎む事しかできない」

ヘルカイザー「それでいい。ならば一思いに地獄送ってやる」

ヘルカイザー「向かい撃て、サイバー・ダーク・アルティメット! ファイナル・ダーク・バーストォォォ!!!」

有宇「だが残念ながら、僕に本気を出させておいて勝ち逃げなんて許されないんだなぁこれが」

有宇「罠発動! 《決戦融合−ファイナル・フュージョン》!」

ヘルカイザー「っ!」

ヘルカイザー(…負けず嫌いが)

有宇「これにより、お互いのプレイヤーは融合モンスター二体の攻撃力の合計分のダメージを受ける!」

有宇「サイバー・エンドの攻撃力は16000、サイバー・ダーク・アルティメットは26600。よってその合計、42600ポイントのダメージを僕達は受ける!」

ヘルカイザー「ぐおおぉぉぉっ!!」

ヘルカイザーLP0

有宇「ぐあああぁぁぁっ!」

有宇LP0

586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 01:54:17.04 ID:bFyC8U930
カイザーのデュエル、オリカ多くて申し訳ない…チーム戦だし有宇に負けさせるのもありだったかな?
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/05(金) 17:49:45.67 ID:ZXynAwHZO
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 18:10:31.53 ID:XWe/r1tRO
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/06(土) 14:19:03.11 ID:tTTBRIrbO
白柳「ひ、引き分け…?」

隼翼「有宇…」

ヘルカイザー「デュエルはいい。俺がかつて味わった目くるめく様な興奮…それをお前は思い出させてくれた」背を向ける

有宇「聞いてた話と違うな。やっぱりお前だけは特別だったか」

ヘルカイザー「安心しろ、もうプロフェッサーに従う気はない。最強の敵と最高のデュエルをする…俺の目的は果たせた」

有宇「結構結構。なら、僕から一ついいか?」

ヘルカイザー「なんだ?」

有宇「僕は引き分けなんかで満足したりはしない。全てが終わったその時、本当の決着だ」

ヘルカイザー「ふ…」

吹雪「亮…」

吹雪(やっぱり、君はリスペクトの精神を忘れてはいなかった。どんなに否定しようと、君はしっかりと彼らの想いを引き継いでいるよ。ありがとう、有宇君)
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/06(土) 14:22:08.80 ID:tTTBRIrbO
歩未「お兄ちゃん…」

有宇「カードから戻ったか…どうやって?」

歩未「わかりません。気がついたらベッドに寝ていて…プロフェッサーさんに有宇お兄ちゃんのデュエルが始まると聞いて来たんです」

有宇「なるほど…ま、戻れて何よりだ」

歩未「お兄ちゃんは…」

有宇「?」

歩未「今度こそ、あゆを叱ってくれますか?」

隼翼「歩未…」

有宇「叱って欲しいのか?」

歩未「はい…」

有宇「我が妹ながら変わってるよな。よし、こっち来い」

歩未「え――って、いっ!?」

有宇(無言のデコピン)

歩未「お兄ちゃん、痛い!」

有宇「そりゃあそうだ。割と本気でやったからな」

歩未「酷いです! それがずっと避けてきた可愛い妹にする事でござるか!?」

有宇「前にも言っただろ。もう一度会う時にはゆっくりと説教って。ま、今はこんな状況だしな、お楽しみはスタンダードに帰ってからにしようぜ」

歩未「そんな都合のいい事言って、また逃げるつもりですねっ」

有宇「場合によっては」

歩未「そこは否定しろでござる!」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/06(土) 17:41:18.43 ID:jMKN4Ym3O
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/07(日) 13:33:00.74 ID:nIeMhT2oO

「両者二対二!どちらも譲らぬ攻防! さあ、次なる対戦カードは――」

「万丈目準VS黒咲隼!」

隼翼「黒咲か…」

奈緒「って事は、私が最後って訳っすね。やりにくいなぁ」

黒咲「アカデミアは必ず打ち倒す。貴様にバトンを回すつもりは最初からない」

奈緒「そいつは実に頼もしい。ですが、忘れないで下さい。あなたは一人で戦っている訳じゃありません。仲間がいます。私達ランサーズ、有宇君や隼翼さんも」

有宇「大層変わったもんだ」

黒咲「言われずとも、僕はまだ戦える。必ず全てを奪い返す」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/07(日) 13:35:20.14 ID:nIeMhT2oO
万丈目! 万丈目! 万丈目!

万丈目「ここに登場する! 我らアカデミアに歯向かう愚かな者達を、たった一人で始末するその男の名は――」

万丈目「一!」

「十!」

「百!」

「千!

万丈目「万丈目――」

「サンダー! サンダー!」

「万丈目サンダァァァァァァ!!」

沢渡「おのれ万丈目、許さねぇ…! 俺よりも目立ってやがって!」

セレナ「あのおちゃらけっぷりはまさに黒咲とは間逆の相手だな」

吹雪「見た目に騙されちゃいけないよ。亮には劣るが、万丈目君の実力もアカデミアでは指折りだからね」

隼翼「大丈夫さ、黒咲はどんな相手だろうと手を抜く事はない。その価値があろうとなかろうとね」

万丈目「さあ、行ってみようか!」

黒咲(無言のデュエルディスク装備)

「「デュエル」」
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:05:11.25 ID:DW0BghSM0
黒咲LP4000

万丈目LP4000

万丈目「先行は俺だ。モンスターを裏守備表示でセット!」

万丈目「さらにカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」

万丈目・伏せカード:一枚

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は手札から、《RR−バニシング・レイニアス》を召喚!

攻撃力1300

黒咲「自分の場にRRが存在する場合、手札の《RR−ファジー・レイニアス》を特殊召喚できる!」

攻撃力500

黒咲「バニシング・レイニアスの効果により、手札のミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1100

黒咲「さらに魔法カード、《RR−コール》!」

黒咲「これにより、同名モンスター1体を手札・デッキから守備表示で特殊召喚する!」

黒咲「俺はデッキのバニシング・レイニアスを特殊召喚!」

守備力1600

黒咲「俺はレベル4のバニシング・レイニアスとミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「飛来せよ、ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

攻撃力100
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:10:00.44 ID:DW0BghSM0
万丈目「攻撃力100? ふんっ、雑魚だな」

黒咲「このカードは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使うことで、デッキから闇属性・鳥獣族・レベル4のモンスターを手札に加える」

黒咲「俺が加えるのは、《RR−バニシング・レイニアス》」

黒咲「そして、オーバーレイ・ユニットとして墓地に送られたミミクリー・レイニアスを除外し、デッキのRRを手札に加える」

黒咲「二体目のバニシング・レイニアスの効果により、三枚目のバニシング・レイニアスを特殊召喚する!」

攻撃力1300

黒咲「俺の場にエクシーズモンスターが存在する事で、ミミクリー・レイニアスの効果でサーチした《RR−シンギング・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力100

黒咲「俺はレベル4のシンギング・レイニアスとファジー・レイニアスでオーバーレイ!」

黒咲「エクシーズ召喚!」

黒咲「ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

攻撃力100
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:11:58.44 ID:DW0BghSM0

白柳「二体目のフォース・ストリクス?」

吹雪「しかも両方共攻撃表示か。なら、彼の狙いは恐らく…」

黒咲「フォース・ストリクスの効果により、デッキの《RR−アベンジ・ヴァルチャー》を手札に」

黒咲「ファジー・レイニアスが墓地に送られた時、デッキから新たなファジー・レイニアスを手札に加える」

万丈目「えぇい! 貴様、いつまで続けるつもりだ!?」

有宇「一人でやってるよ〜」

黒咲「魔法カード、《RR−サンクチュアリー》発動!」

黒咲「俺の場にRRが三体以上存在する時、カードを二枚ドロー!」

黒咲「さらに、《RR−ペイン・レイニアス》を特殊召喚!」

攻撃力100

黒咲「このカードは、自分フィールドのRRの攻撃力か守備力の内、 低い方の数値分のダメージを受ける事で特殊召喚ができる。この効果で特殊召喚したペイン・レイニアスのレベルは、対象のモンスターのレベルと同じになる」

黒咲LP2700

黒咲「俺が効果ダメージを受けた事で、手札に加えたアベンジ・ヴァルチャーを特殊召喚!」

攻撃力1700

黒咲「俺はペイン・レイニアスとアベンジ・ヴァルチャーをオーバーレイ!」

黒咲「ランク4!《RR−フォース・ストリクス》!」

攻撃力100
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:13:21.41 ID:DW0BghSM0
黒咲「モンスター効果で、《RR−インペイル・レイニアス》をサーチ」

黒咲「三枚目のバニシング・レイニアスにより、インペイル・レイニアスを特殊召喚!」

攻撃力1700

黒咲「フォース・ストリクスの効果により、その攻撃力・守備力は、このカード以外の鳥獣族モンスターの数×500ポイントアップする!」

RR−フォース・ストリクス(攻撃力2100)

RR−フォース・ストリクス(攻撃力2100)

RR−フォース・ストリクス(攻撃力2100)

セレナ「攻撃力2100が三体!」

黒咲「準備は整った」

有宇「あ、終わった?」スマホいじり中

隼翼「そうか! 黒咲は最初からワンキルを」

黒咲「バトルだ! 俺はフォース・ストリクスで、裏守備モンスターを攻撃!」
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:15:01.81 ID:DW0BghSM0
仮面竜(守備力1100)

万丈目「破壊はされるが…マスクド・ドラゴンの効果発動!」

万丈目「こいつがバトルによって破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!」

万丈目「現れろ、《ウィッシュ・ドラゴン》!」

攻撃力700

沢渡「あれは…!」

黒咲「二体目のフォース・ストリクスで、ウィッシュ・ドラゴンを攻撃!」

万丈目「罠発動! 《聖なるバリアーミラーフォース》!」

黒咲「な!?」

沢渡「うっそ〜〜んっ!」

万丈目「このカードは、相手フィールドに攻撃表示で存在するモンスター全てを破壊する!」

黒咲「ぐうっ」

奈緒「五体のRRが一瞬で…!」

万丈目「はっはっはっはっ! 残念、張り切ってモンスターを並べたのになぁ」

黒咲「俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」

黒咲・伏せカード:二枚
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:15:56.80 ID:DW0BghSM0
万丈目「俺のターン! ウィッシュ・ドラゴンの効果発動!」

万丈目「このカードをリリースすることで、俺の場にドラゴン・トークン二体を守備表示で特殊召喚できる!」

ドラゴン・トークン(守備力0)

ドラゴン・トークン(守備力0)

隼翼「トークンが二体…リリース要員、それとも融合素材か?」

吹雪「まさか…!」

万丈目「見せてやる、俺の最強のドラゴン!」

万丈目「俺は二体のドラゴン・トークンをリリース!」

万丈目「光と闇の狭間から現れろ、《光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》!」

攻撃力2800
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:48:37.67 ID:DW0BghSM0

万丈目「さらにこの瞬間――」

RR−バニシング・レイニアス(攻撃力1300)

黒咲「バカな!?」

白柳「バニシング・レイニアスが、黒咲さんのフィールドに!?」

万丈目「ソルティアタイムで気づかなかったか? 前のターン、自分の場のモンスターが一体消えていた事に」

万丈目「すでに俺は前のターンで、手札の《イリュージョン・ドラゴン》の効果を発動していたのさ」

黒咲「なんだと?」

有宇(いや宣言しろよ…つか気付かなかったっておかしいやろ…)

万丈目「相手ターン中、手札にあるこのカードを除外し、相手の通常召喚したモンスター1体を除外する! そして、俺の場にアドバンス召喚したドラゴン族モンスターが召喚された時、そのカードを元の表示形式で相手の場に戻すのだ!」

黒咲「くっ…」

隼翼(黒咲のライフは2700…わざわざ壁を作るような真似をするのか…?)

万丈目「バトルだ! ライトアンドダークネス・ドラゴンで、バニシング・レイニアスを攻撃!」

黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」

黒咲LP1200

万丈目「ターンエンド」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/09(火) 03:57:40.12 ID:DW0BghSM0
万丈目「相手ターン中、手札にあるこのカードを除外し、相手のエクストラデッキ以外から特殊召喚したモンスター1体を除外する! そして、俺の場にアドバンス召喚したドラゴン族モンスターが召喚された時、そのカードを元の表示形式で相手の場に戻すのだ!」に修正
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 03:13:06.11 ID:Q4d1qe670
有宇「あらら…」

吹雪「冷静さを失ってるね」

有宇「せっかく人が置き土産を残してやったってのになぁ」

沢渡「置き土産?」

奈緒「ライフ・フォースっすね」

隼翼「そうか…あのカードを発動していれば、400ポイントのライフをコストにダメージを無効にできた」

万丈目「ライフ1200に比べ、俺様は無傷の4000。まさに圧倒的だな」

「万丈目の兄貴、すっかり変わっちまってーー」

黒咲「っ!?」

万丈目「どうした? お前の番だぜ?」

黒咲(今のは幻聴か?)

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は《RR−トリビュート・レイニアス》を召喚!」

攻撃力1800

黒咲「このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズ、デッキからRRカードを墓地へ送る」

万丈目「無駄だ! ライトアンドダークネス・ドラゴンの効果発動!」

万丈目「モンスター効果・魔法・罠カードの発動を無効にする!」

黒咲「なんだと!?」

万丈目「この効果でカードの発動を無効にする度に、 ライトアンドダークネスの攻撃力と守備力は500ポイントダウンするがな」

光と闇の竜(攻撃力2300)
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 03:14:01.36 ID:Q4d1qe670
白柳「あらゆる種類のカード効果を無効にするモンスター…強敵ですね」

隼翼「現在のライトアンドダークネスの攻撃力は2300、守備力は1900。残る効果は三回」

黒咲「ターンエンド」

万丈目「俺のターン!」

万丈目「ライトアンドダークネス! 奴を攻撃しろ!」

万丈目「シャイニングブレス!」

黒咲「罠発動! 《RR−レディネス》!」

万丈目「ライトアンドダークネスの効果により、罠の発動を無効にする!」

黒咲「だがこれで、貴様のモンスターの攻撃力はさらに下がる!」

光と闇の竜(攻撃力1800)

セレナ「攻撃力が並んだ!」

黒咲「トリビュート・レイニアス! ライトアンドダークネスを向かい撃て!」

万丈目「ぐうっ!」
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 03:15:08.78 ID:Q4d1qe670
隼翼「相打ちか…しかしこれで…」

吹雪「いいや、まだだよ」

万丈目「この瞬間、ライトアンドダークネスの効果発動!」

万丈目「このカードが破壊され墓地へ送られた時、 墓地に存在するモンスター1体を選択。自分フィールドのカードを全て破壊し、選択したモンスター1体を特殊召喚する!」

万丈目「蘇れ、《仮面竜(マスクド・ドラゴン)》!」

攻撃力1400

万丈目「当然、これはバトル中による特殊召喚。この攻撃で終わりだ!」

黒咲「罠発動! 《エクシーズ・リボーン》!」

黒咲「この効果により、墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚できる!」

黒咲「蘇れ、《RR−フォース・ストリクス》!」

守備力2000

黒咲「そしてエクシーズ・リボーンは、フォース・ストリクスのエクシーズ素材となる!」

万丈目「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

万丈目・伏せカード:一枚
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 03:16:18.38 ID:Q4d1qe670
万丈目「しぶとい奴め、ライトアンドダークネスを攻略したのは褒めてやるが、すでに貴様と俺様には圧倒的な差があるんだぜ?」

黒咲「そんな事は関係ない。俺は鉄の意志と鋼の強さをーーっ!」

『黒咲、一ついいことを教えてやろうか』

『鉄も打てば曲がるし、鋼は意外に砕けやすいんだぜ?』

黒咲「くっ…」

万丈目「言い返す言葉すら見つからんか?」

「ナーーダンーー」

「オイラの声ーー聞こえてるーーんだろ?」

黒咲「っ…何者だ!?」

有宇「あ?」

隼翼「黒咲?」

「おぉっ、やっぱり聞こえてる! オイラだよ! おジャマ・イエロー!」
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 03:17:20.11 ID:Q4d1qe670


黒咲「おジャマ…イエローだと?」

吹雪「 おジャマだって?」

白柳「黒咲さん?」

沢渡「あいつ何を」

セレナ「おい、こんな時にふざけている場合かっ」

黒咲「き、貴様らには見えないのか!?」

奈緒「は? 何が?」

黒咲「このちっこくてギョロ目で悪趣味なパンツを履いている物体だ」

隼翼「はぁ…」

有宇「…お前はきっと心労とストレスでおかしくなったんだ。今からでも他のランサーズに代われうんそれがいい」

黒咲「なんだその可哀想な物を見る目は!?」
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 14:14:51.07 ID:x5+Vqh3GO
おジャマ・イエロー「お願い旦那! 万丈目の兄貴を正気に戻して!」

黒咲「万丈目を正気に?って、えぇい…!」

沢渡「また独り言かよ…」

白柳「あの…なんなら、私が代わりにデュエルしましょうか?」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺はフォース・ストリクスの効果により、デッキの《RR−ブースター・ストリクス》を手札に加える!」

黒咲「手札から、《RUM−スキップ・フォース》を発動!」

黒咲「フォース・ストリクスを素材に、ランクが2つ高いRRにランクアップアップさせる!」

黒咲「誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「出でよ、ランク6!《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果!」

黒咲「このモンスターがRRエクシーズモンスターを素材としている時、相手モンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

万丈目「ぐうっ!」

万丈目LP3300
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/11(木) 14:16:38.46 ID:x5+Vqh3GO
黒咲「そして俺は、レヴォリューション・ファルコンで、ダイレクトアタック!」

万丈目「罠発動! 《リビングデッドの呼び声》!」

万丈目「再び蘇れ、《仮面竜(マスクド・ドラゴン)》!」

攻撃力1400

黒咲「そんなものは一時凌ぎにもならん。レヴォリューション・ファルコンが特殊召喚モンスターとバトルする時、そのモンスターの攻撃力・守備力は0になる!」

万丈目「なんだと!?」

黒咲「いけ、レヴォリューション・ファルコン! レヴォリューショナル・エアレイド!」

万丈目「ぐあああぁぁぁっ!」

万丈目LP1300

万丈目「しかし…マスクド・ドラゴンの効果により、俺はデッキの《神竜 ラグナロク》を特殊召喚!」

攻撃力1500

おジャマ・イエロー「さっすが! ここは心を鬼にして旦那を全力で応援しちゃうんだから!」

黒咲「横からゴチャゴチャうるさい!」

セレナ「あいつ、本当に大丈夫なのか?」

有宇「故郷を壊され、妹を奪われ、奪え返すべく決意した鉄の意志と鋼の強さすらもズタボロにされたんだ。そりゃあストレスマッハだろうよ」

奈緒「って、彼の意志をズタボロにしたのはあんたっすよね?」
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/15(月) 14:13:20.02 ID:ZiK4WVBKO
黒咲「俺はターンエンド」

万丈目「俺のターン!」

万丈目「俺は、《融合呪印生物−闇》を召喚!」

攻撃力1000

万丈目「融合呪印生物−闇の効果発動!」

万丈目「このカードを含む融合素材モンスターをリリースする事で、闇属性の融合モンスター1体を特殊召喚する!」

万丈目「俺は融合呪印生物−闇と《神竜 ラグナロク》を融合!」

万丈目「現れろ、《竜魔人 キングドラグーン》!」

攻撃力2400

万丈目「キングドラグーンの効果発動!」

万丈目「1ターンに1度、手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる!」

万丈目「俺は手札のチューナーモンスター、《ガード・オブ・フレムベル》を特殊召喚!」

攻撃力100
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/15(月) 14:16:24.04 ID:ZiK4WVBKO
黒咲「なんだと!?」

隼翼「チューナーモンスター!?」

奈緒「ってことは…」

万丈目「俺はレベル7のキングドラグーンに、レベル1のガード・オブ・フレムベルをチューニング!」

万丈目「深き闇の中より蘇りし漆黒の竜!」

万丈目「シンクロ召喚!」

万丈目「現れろ、《ダークエンド・ドラゴン》!」

攻撃力2600

吹雪「万丈目君が、シンクロ召喚を!?」

万丈目「ダークエンドの効果発動!」

万丈目「1ターンに1度、このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンし、相手フィールドに存在するモンスター1体を墓地へ送る!」

ダークエンド・ドラゴン(攻撃力2100)

万丈目「ダーク・イヴァポレイション!」

歩未「レヴォリューション・ファルコンが…!」

黒咲「くっ…」

有宇「おい黒咲、一つ忠告してやる」

黒咲「いらぬ世話だ。黙って見ていろ!」

有宇「まぁ聞け。お前、これがチーム戦だって事忘れてないよな?」

黒咲「そんな事は百も承知だ! それがなんだ!?」

有宇「いいや、それだけだ」

万丈目「バトルだ! ダークエンド・ドラゴンで、ダイレクトアタック!」

黒咲「墓地の――っ!?」

有宇(気付いたか?)

黒咲「俺は永続罠、ライフ・フォースの効果発動!」

黒咲「ライフを400ポイント払い、バトルダメージを0にする!」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:27:53.89 ID:eacaVaWpO
黒咲LP800

セレナ「あれは、ユウが残した罠!」

万丈目「仲間のカードに救われたか…しかし、それならもっと前に使っていれば良かったものを」

黒咲「無駄口はいい。貴様のターンは終わりなのか?」

万丈目「ふん…ターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は魔法カード、《闇の誘惑》を発動!」

黒咲「デッキからカードを二枚ドローし、手札のファジー・レイニアスを除外する!」

黒咲「そして俺は、《RR−ラスト・ストリクス》を召喚!」

攻撃力100

黒咲「ラスト・ストリクスの効果!」

黒咲「このカードをリリースし、エクストラデッキのRR1体を守備表示で特殊召喚する!」

黒咲「飛翔しろ、ランク8! 《RR−サテライト・キャノン・ファルコン》!」

守備力2000

黒咲「この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、 エンドフェイズにエクストラデッキに戻る。 そしてこのターン、相手が受ける戦闘ダメージは0になる」

黒咲「俺は再び、《RUM−スキップ・フォース》を発動! サテライト・キャノン・ファルコンを素材に、オーバーレイ!」

黒咲「究極至高のハヤブサよ。数多なる朋友の意思を継ぎ、勝利の天空へ飛び立て!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!」

黒咲「現れろ、ランク10! 《RR−アルティメット・ファルコン》!」

攻撃力3500
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:30:00.90 ID:eacaVaWpO
白柳「アルティメット・ファルコン…!」

隼翼「サテライト・キャノン・ファルコンから、さらにランクアップ…まだこんなモンスターを残していたとはな」

黒咲「バトルだ! アルティメット・ファルコンで、ダークエンド・ドラゴンを攻撃!」

黒咲「ファイナル・グロリアス・ブライト!」

万丈目「ぐあああぁぁぁっ!」

沢渡「よっしゃこれでっ」

奈緒「アホ」

沢渡「なんでだよっ!?」

吹雪「ラスト・ストリクスの効果で、このターンに万丈目君が受けるバトルダメージは0。残念ながら決着とはいかないね」

黒咲「俺はこれでターンエンド。と同時に、アルティメット・ファルコンの効果発動!」

黒咲「互いのエンドフェイズ毎に、相手モンスターの攻撃力は1000ダウンし、相手の場にモンスターが存在しない場合、1000ポイントのダメージを与える!」

万丈目「ぐうぅぅっ!」

万丈目LP300

おジャマ・イエロー「兄貴〜!」

黒咲(無言のイライラ)
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:32:09.62 ID:eacaVaWpO
万丈目「やりたい放題やってくれる…! 俺のターン!」

万丈目「魔法カード、《龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)》を発動!」

万丈目「自分のフィールドまたは墓地から、融合素材モンスターをゲームから除外し、ドラゴン族融合モンスター1体を特殊召喚する!」

万丈目「俺は墓地にある《ウィッシュ・ドラゴン》《光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》《仮面竜(マスクド・ドラゴン)》《神竜 ラグナロク》《ガード・オブ・フレムベル》をゲームから除外する!」

隼翼「墓地のドラゴン五体を除外!?」

セレナ「まさかっ」

万丈目「融合召喚!」

万丈目「現れろ、《F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)》!」

攻撃力5000

沢渡「攻撃力5000だ!?」

万丈目「とっておきまで見せる事になるとはな、エクシーズにしちゃ上出来だ。褒めてやるぜ」

万丈目「バトルだ! ファイブ・ゴッド・ドラゴンで、アルティメット・ファルコンを攻撃!」

黒咲「ライフ・フォースの効果発動!」

黒咲「ライフを400ポイント払い、バトルダメージを0にする!」

黒咲LP400

万丈目「だが、アルティメット・ファルコンの破壊は免れはしない!」

黒咲「ぐうっ」

万丈目「カードを一枚伏せ、ターンエンド」

万丈目・伏せカード:一枚
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:33:45.37 ID:eacaVaWpO
万丈目「これで貴様のライフは400、もうライフ・フォースは使えない。手札も0、モンスターも0、その様でまだ戦う気か?」

黒咲「ああ…元より俺達は崖っぷちに追い詰められている。その中で常に最悪の事態を想定しながらな。だがどれだけ追い詰められようと、必ず貴様をぶっ潰す! 鉄の意志と鋼の強さを持って!」

白柳「黒咲さん…」

有宇「変わらねぇな…ま、それがあいつの持ち味でもあるんだが」

歩未「…お兄ちゃん達は、どう思いますか?」

隼翼「え?」

歩未「昔…」

歩未「昔、有宇お兄ちゃんは教えてくれました…”デュエルはみんなを笑顔にするもの”だって…でも、あの時のお兄ちゃんはもう…」

隼翼「歩未…」

有宇「ああ、いないな」

615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:36:21.84 ID:eacaVaWpO
有宇「ハートランドにおいて、デュエルは最高のショーだった。その最高峰とも言えるプロ世界で、熱く鮮やかなデュエルを繰り広げる」

有宇「僕自身が憧れていたからな。その舞台に立ち、誰もを楽しませるデュエルをしたいと思っていた」

奈緒「え…」

隼翼「お前まさか、ハートランドでの記憶も…」

有宇「プロデュエリスト養成校に入学した頃の僕は、努力し続ければいつか、その夢は叶うと信じていた。だがな、どれだけ強く長く抱いてきた夢も、崩れる時はあっけないもんだ」

セレナ「プロデュエリスト…?」

黒咲(そうか、貴様も…)

有宇「ほんの僅かだったがな…その後は誰かさんに記憶を消されちまった」

黒咲「そう…軟弱な、遊びのようなデュエルでは何も救えない。故郷の仲間達は必ず取り戻す!」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「俺は墓地のスキップ・フォースの効果発動!」

黒咲「墓地のこのカードとRR1体を除外し、墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!」

万丈目「なんだと!?」

黒咲「蘇れ、《RR−レヴォリューション・ファルコン》!」

攻撃力2000
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:42:38.61 ID:eacaVaWpO
黒咲「貴様の前にあるのは敗北と絶望に至る道だ!」

黒咲「レヴォリューション・ファルコンで、ファイブ・ゴッド・ドラゴンを攻撃!」

黒咲「レヴォリューション・ファルコンが特殊召喚モンスターと戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする!」

セレナ「これで黒咲の勝ち!」

万丈目「どうかな? 罠発動! 《ブレイクスルー・スキル》!」

万丈目「相手フィールドの効果モンスター1体を選択して発動し、そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」

白柳「そんなっ」

隼翼「これではファイブ・ゴッド・ドラゴンの攻撃力は5000のまま、反撃を受ければ…」

有宇「いや…まだだ…」

黒咲「俺は墓地にある《RR−レディネス》の効果を発動!」

黒咲「このカードを除外し、このターンに俺が受けるバトルダメージを0にする!」

万丈目「そんな手段で攻撃を止められるものか! 返り討ちにしろ、ファイブ・ゴッド・ドラゴン!」

黒咲「ぐうっ」
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 00:44:13.95 ID:eacaVaWpO
万丈目「所詮は悪足・き。フィールドにモンスターがいない貴様の負けは確定よ!」

黒咲「おい貴様」

おジャマ・イエロー「え? オイラ?」

黒咲「奴をこのまま倒せば、おそらくは眠りにつくだろう。次に目覚めた時、伝えてくれ。利用されたにしろ、貴様達のやった事は決して許されるものではない。少しでも償いの意志があるのなら。そこから這い上がってみろと」

万丈目「何をプツプツ言っている? さっさとターンエンドするんだな、次の俺のターンが最後だ」

黒咲「貴様に次などない」

万丈目「何?」

黒咲「速攻魔法、《エクシーズ・ダブル・バック》発動!」

黒咲「自分フィールドのエクシーズモンスターが破壊され、他のモンスターが存在しない時、破壊されたエクシーズモンスター1体とそのモンスターの攻撃力以下のモンスター1体を復活させる!」

万丈目「なんだと!?」

黒咲「今一蘇れ、《RR−レヴォリューション・ファルコン》! そして《RR−フォース・ストリクス》!」

RR−レヴォリューション・ファルコン(攻撃力2000)

RR−フォース・ストリクス(守備力2500)

黒咲「この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される」

万丈目「馬鹿な、こんな事が…!」

黒咲「殲滅せよ、レヴォリューション・ファルコン! ファイブ・ゴッド・ドラゴンを攻撃!」

万丈目「ファイブ・ゴッド・ドラゴンの効果!」

万丈目「このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとのバトルでは破壊されない!」

黒咲「レヴォリューショナル・エアレイド!」

万丈目「ぐあああぁぁぁっ!」

万丈目LP0
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:57:25.85 ID:583fnsv7o
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/22(月) 02:22:46.62 ID:WihGiFf50
万丈目「なんてこった…この俺が…」ガクッ

おジャマ・イエロー「あ、アニキ〜!」

万丈目(なんだ、この声は…聞き覚えのある、とてもムカつく声…)

万丈目(そうか、お前が――…)バタン

吹雪「万丈目君…」

セレナ「これで残るはあと一人か」

隼翼「しかし、エクシーズ・ダブル・バックで特殊召喚した二体のRRは破壊される。黒咲のライフはもう僅か…」

奈緒「大丈夫っすよ、どちらにしろ最後に締めるのは私っすから」

有宇「随分と気合が入ってるな」

奈緒「当然っしょ、私自身では一度たりともアカデミアに借りを返しちゃいませんからね。前はあなたに手柄を横取りされましたが、今度こそは」

「これはすごい! ランサーズ、我がアカデミアを後一歩のところまで追い詰めた! さあ、最後の一人はこの人!」

「アカデミアの特進クラスの中でもっとも優秀とされ、特別任務に抜擢された男! 紫雲院素良ーっ!」

奈緒「え?」

沢渡「素良!?」

白柳「紫雲院素良…以前に黒咲さんとデュエルしたという」

吹雪(何故ここで彼が…確かに実力はあるが、今やアカデミア地下に封印されていた三幻魔を持つユーリを出してくるとばかり…)
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/22(月) 02:26:11.91 ID:WihGiFf50
素良「待ち遠しかったよ、君と決着をつける時が」

素良「と言っても、君のライフは400、手札もモンスターもなしとなれば、勝負にならないと思うけどね」

黒咲「余計なお喋りはいい。さっさと始めろ」

素良「そうかい? ならそうさせてもらうよ」

「「デュエル」」

黒咲LP400

素良LP4000

素良「僕のターン!」

素良「僕は《ファーニマル・マウス》を召喚!」

攻撃力100

素良「ファーニマル・マウスの効果により、デッキから新たなファーニマル・マウス二体まで特殊召喚する!」

素良「魔法カード、《融合》!

素良「場のファーニマル・マウス三体と手札の《エッジインプ・シザー》を融合!」

素良「融合召喚!」

素良「現れ出ちゃえ、全てを潰す魔獣! 《デストーイ・シザー・ウルフ》!」

攻撃力2000
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/22(月) 02:30:47.01 ID:WihGiFf50

黒咲「くっ…」

素良「さあ、トドメだ! 風前の灯火のそのライフを消してやる!」

素良「デストーイ・シザー・ウルフで、黒咲をダイレクトアタック!」

黒咲「ぐああああぁぁぁっ!」

黒咲LP0

隼翼「黒咲…」

有宇「流石のあいつも、今度ばかりはどうしようもないな」

素良「まだだ!」

白柳「っ!」

素良「まだだよ、まだ倒れさせてあげない。君から受けた屈辱はこんなものじゃないよ!」

素良「デストーイ・シザー・ウルフの効果!」

素良「シザー・ウルフは融合素材としたモンスターの数だけ攻撃ができる!」

黒咲「っ!?」

沢渡「融合素材としたモンスターの数だけ!?」

セレナ「待て、黒咲のライフはすでに0だぞ! これ以上の攻撃は…!」
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/22(月) 02:31:42.84 ID:WihGiFf50
素良「二回目だ! デストーイ・シザー・ウルフ! 黒咲をダイレクトアタック!」

黒咲「ぐううぅぅぅっ!」

素良「三回目ェェェェ!!」

黒咲「ぐあああぁぁぁっ!」

黒咲「がはっ」倒れ込む

白柳「黒咲さん!」

吹雪「まずい、デストーイ・シザー・ウルフはまだもう一回の攻撃が残っている!」

歩未「お兄ちゃん…!」ギュッ

隼翼「くっ…月影!」

素良「最後だ、デストーイ・シザー・ウルフ! 黒咲をダイレクトアタック!」

月影「黒咲殿!」
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/22(月) 02:33:45.48 ID:WihGiFf50
セレナ「黒咲は…!?」

黒咲「ぐっ……ぅぅ……」

月影「間一髪のところだったが、なんとか救出できたようだ」

隼翼「ありがとう、月影。流石だった」

沢渡「あの野郎、許さねえ!」

有宇「まぁ落ち着け」

沢渡「仲間やられて黙ってろってのか!」

有宇「そうだな…お前は黙ってろ」

沢渡「お前はだと?」

有宇「ああ、すでに仇を取る役は決まってるからな」

隼翼「奈緒ちゃん…」

奈緒「約束、覚えてますよね?」

有宇「興味のあるのは強い女だけだ。明日の公式戦でアカデミア相手に白星を挙げる事ができれば、僕はお前を認める。本当の意味でお前を愛すると約束する」

有宇「これでいいか?」

奈緒「グッドっす」

セレナ「納得した訳ではないが、期待しているぞ」

白柳「頑張ってください、友利さん」

奈緒「気持ちはありがたく受け取っておきます。大丈夫っす、必ず勝ってきます。この戦いで散っていった三人の為にも」
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 12:37:46.97 ID:8Nt/3e97o
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/27(土) 14:07:30.00 ID:uxFmJsWPO
有宇「ああそうだ、これを持ってけ」

奈緒「…? エクシーズモンスター?」

有宇「お前のデッキならランク4も出しやすいだろ?」

奈緒「あなたがこれを使ってるところは見たことがないですが」

有宇「使えない訳じゃないが、僕のデッキはランク5が専門だからな。それに毎回ヴォルカやプレアデスじゃ見てるこっちも飽きる」

奈緒「言ってくれますね…ま、こっちもありがたく受け取っておきます」

奈緒(紫雲院素良…舞網チャンピオンシップでは黒咲に負けてるとはいえ、実力はほぼ同格。勝てるのか? いや、今更だ…)

奈緒「では、行ってきます」

有宇「ああ」



素良「お、きたきた。遅いよ」

奈緒「ハンティングゲームの獲物がわざわざ出向いてあげたんです。逆に感謝して欲しいっすね」

素良「そうか、君もエクシーズ次元の…なら話は早い。君も黒咲と同様、僕が仕留める。最後にはユウもね!」

奈緒「無理っすね。あなたにはここで約束を果たす為の踏み台になってもらいます」

素良「そうかい? でも僕の首は簡単には取れないよ」

「「デュエル」」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/27(土) 14:10:01.15 ID:uxFmJsWPO
奈緒LP4000

素良LP4000

奈緒・手札:5
モンスター:なし
魔法・罠:真紅眼の鎧旋(永遠罠)
魔法・罠:ライフ・フォース(永遠罠)
伏せカード:なし

素良・手札:3
モンスター:F・G・D(攻撃力0)
モンスター:デストーイ・シザー・ウルフ(攻撃力2000)
魔法・罠:なし
伏せカード:なし

奈緒「私のターン!」

奈緒「私は《セイクリッド・グレディ》を召喚!」

攻撃力1600

奈緒「グレディが召喚に成功した事で、手札の《セイクリッド・アクベス》を召喚!」

攻撃力800

奈緒「このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 全てのセイクリッドモンスターの攻撃力は500ポイントアップ」

セイクリッド・アクベス(攻撃力1300)

セイクリッド・グレディ(攻撃力2100)

奈緒「私はレベル4のセイクリッド・グレディとアクベスでオーバーレイ・ネットワークを構築!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「ランク4! 《セイクリッド・ビーハイブ》!」

攻撃力2400
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/27(土) 14:14:04.90 ID:uxFmJsWPO
素良「来た来た、エクシーズモンスター!」

奈緒「セイクリッド・ビーハイブで、ファイブ・ゴッドを攻撃!」

奈緒「セイクリッド・ビーハイブが戦闘を行うダメージステップ開始時、オーバーレイ・ユニットを使い、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000アップする!」

セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力3400)

素良「攻撃力3400!?」

奈緒「ついでに、セイクリッド・ビーハイブは光属性。前のターンでファイブ・ゴッドを守備表示にしなかったのはとんだプレイングミスでしたね」

素良「うわああああぁぁぁっ!」

素良LP600

歩未「一気に3400も削ったでござるー!」

沢渡「あーあ…この調子じゃあっという間に終わっちまいそうだ」

吹雪「さて、そう簡単にいくかな…」

奈緒「私はカードを一枚伏せて、ターンエンド。同時に攻撃力も元に戻ります」

セイクリッド・ビーハイブ(攻撃力2400)

素良「ふぅ…さて、と」

素良「最初からやる気満々だね、そっちがその気なら僕も頑張っちゃおうかな? 僕のターン!」

素良「僕は《ファーニマル・オウル》を召喚!」

攻撃力1000

素良「このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時、デッキにある《融合》手札に加える。そしてこれを発動!」

素良「融合するのは、ファーニマル・オウルと手札の《エッジインプ・ソウ》!」

素良「悪魔宿りし鉄の歯よ。煉獄の眼と一つとなりて新たな力と姿を見せよ!」

素良「融合召喚!」

素良「現れ出ちゃえ! すべてを切り裂く百獣の王! 《デストーイ・ホイールソウ・ライオ》!」

攻撃力2400
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/27(土) 14:17:33.55 ID:uxFmJsWPO
素良「ホイールソウ・ライオの効果発動!」

素良「相手フィールドのモンスター1体を選択。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

奈緒「な!?」

素良「当然、破壊するのはセイクリッド・ビーハイブ! やれ、ホイールソウ・ライオ!」

奈緒「ぐううぅぅっ!」

奈緒LP1600

素良「安心してよ、この効果を使ったホイールソウ・ライオはダイレクトアタックができない」

奈緒「本当に安心していいんですか?」

素良「まぁこっちにはまだ四回攻撃ができるシザー・ウルフが残ってるけどね。さっきの言葉、そのまま返してあげるよ。前のターンでシザー・ウルフを倒さなかったのは君のプレイングミスだ」

素良「バトルだ! デストーイ・シザー・ウルフで、ダイレクトアタック!」

奈緒「カウンター罠、《攻撃の無力化》!」

奈緒「相手モンスターの攻撃を無効にして、バトルフェイズを修了する!」

素良「ちっ…僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

素良・伏せカード:一枚
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 13:56:53.17 ID:WDDxXg+yO
奈緒「私のターン!」

奈緒「私は、《セイクリッド・ポルクス》を召喚!」

攻撃力1700

奈緒「ポルクスが召喚に成功したターン、通常召喚に加えて1度だけセイクリッドモンスター1体を召喚できる」

奈緒「さらに《セイクリッド・カウスト》を通常召喚!」

攻撃力1800

奈緒「カウストの効果により、カウスト、ポルクスのレベルをひとつずつ上げます」

セイクリッド・ポルクス(LV5)

セイクリッド・カウスト(LV5)

有宇「…相変わらず、OCG次元でいつもの光景だな」

隼翼「レベル5が二体…この状況なら…」

奈緒「私はレベル5のカウストとポルクスでオーバーレイ!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「ランク5! 《No.61 ヴォルカザウルス》!」

攻撃力2500

セレナ「やはりヴォルカか!」

奈緒「ヴォルカザウルスのモンスター効果!」

奈緒「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを使い、相手モンスター1体を破壊。破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

素良「なんだって!?」

奈緒「私が選ぶのは、ホイールソウ・ライオで」

吹雪「その攻撃力は2400…彼のライフは600!」

白柳「これで友利さんの勝ち!」

奈緒「マグマックス!」
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 13:59:20.09 ID:WDDxXg+yO
素良「罠カードオープン! 《カオス・ライフ》!」

素良「カードの効果によるダメージでライフポイントが0になる時、ダメージを無効にし、その数値だけ互いのライフポイントを回復する!」

奈緒LP4000

素良LP3000

沢渡「ちっ…あんな罠を伏せてやがったか」

奈緒「なら私は、ヴォルカザウルスで、デストーイ・シザー・ウルフを攻撃!」

素良「ぐうっ」

素良LP2500

奈緒「ターンを修了します」

素良「ったく、本当に腹立っちゃうよね…いいよ、分かった。マジで本気出しちゃうから!」

素良「僕のターン!」

素良「僕は魔法カード、《魔玩具融合(デストーイ・フュージョン)》を発動!」

素良「自分のフィールド・墓地から決められたモンスターを除外し、 デストーイ融合モンスター1体を融合召喚する!」

素良「僕は墓地にある《ファーニマル・マウス》《エッジインプ・シザー》を融合!」

素良「悪魔の爪よ! 鋭い牙よ! 神秘の渦で1つとなりて、新たな力と姿を見せよ!」

素良「融合召喚!」

素良「現れ出ちゃえ、すべてを引き裂く密林の魔獣! 《デストーイ・シザー・タイガー》!」

攻撃力1900
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 14:01:49.56 ID:WDDxXg+yO
素良「デストーイ・シザー・タイガーのモンスター効果!」

素良「融合召喚に成功した時、素材としたモンスターの数まで、 フィールドのカードを破壊する!」

奈緒「な!?」

素良「破壊するのは、ヴォルカザウルスとライフ・フォース!」

奈緒「くっ…!」

吹雪「まずいっ」

素良「シザー・タイガーの効果により、デストーイモンスターの攻撃力はファーニマル及びデストーイモンスターの数×300アップする!」

デストーイ・シザー・タイガー(攻撃力2200)

沢渡「おいおいおい、こいつはやばいんじゃねぇのかっ?」

素良「バトルだ! デストーイ・シザー・タイガーで、ダイレクトアタック!」

奈緒「ああああぁぁぁっ!」

奈緒LP1800

隼翼「奈緒ちゃん!」

素良「僕はカードを一枚伏せて、ターンエンド」

素良・伏せカード:一枚
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 14:05:36.61 ID:WDDxXg+yO
素良「どう? 結構効いたんじゃないかなぁ?」

奈緒「…私のターン!」

素良「あらら、本当にエクシーズってのはノリが悪いね」

奈緒「相手の場だけにモンスターがいる場合、手札から《セイクリッド・シェアト》を特殊召喚!」

攻撃力100

奈緒「さらに、《セイクリッド・ハワー》を召喚!」

攻撃力800

奈緒「セイクリッド・ハワーをリリースし、自分の手札・墓地からセイクリッドモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚します」

奈緒「私は墓地にある《セリクリッド・カウスト》を特殊召喚!」

守備力700

奈緒「カウストの効果により、自身のレベルを1アップ」

奈緒「そしてシェアトは1ターンに1度、このカード以外のフィールド・墓地のセイクリッドモンスター1体と同じレベルになります。まあこのカードを素材とする場合、 セイクリッドモンスターしか使用できませんがね」

セリクリッド・カウスト(LV5)

セイクリッド・シェアト(LV5)

奈緒「レベル5のセリクリッド・カウストとシェアトでオーバーレイ!」

奈緒「星々の光、今大地を震わせ降臨せよ!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「ランク5! 《セイクリッド・プレアデス》!」

攻撃力2500

素良「攻撃力2500…」

有宇「ようやく出てきたな」

奈緒「プレアデスの効果発動!」

奈緒「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットをひとつ使って、あなたの場のシザー・タイガーを手札に戻す!」

隼翼「これでシザー・タイガーがいなくなれば!」

素良「ふふっ…味合わせてあげるよ、本当の絶望ってやつをね」
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 14:12:35.55 ID:WDDxXg+yO
素良「カウンター罠、《デストーイ・マーチ》!」

素良「デストーイモンスターを対象とするモンスター効果・魔法・罠カードを相手が発動した時、その発動を無効にし破壊する!」

奈緒「な!?」

素良「その後、対象となったデストーイモンスター1体を墓地へ送り、 レベル8以上のデストーイ融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する!」

素良「現れ出ちゃえ! 全てに牙むく魔境の猛獣、《デストーイ・サーベル・タイガー》!」

攻撃力2400

素良「このカードが融合召喚に成功した時、自分の墓地のデストーイモンスター1体を特殊召喚する!」

素良「戻れ、《デストーイ・シザー・タイガー》!」

攻撃力1900

素良「シザー・タイガーの効果により、デストーイモンスターの攻撃力はファーニマル及びデストーイモンスターの数×300アップする!」

素良「そしてサーベル・タイガーの効果により、デストーイモンスターの攻撃力はさらに400アップ!」

デストーイ・シザー・タイガー(攻撃力2900)

デストーイ・サーベル・タイガー(攻撃力3400)

セレナ「攻撃力2900と3400のモンスター!」

白柳「友利さんのライフは1800…次のダイレクトアタックを受けたら」

奈緒「…カードを一枚伏せて、ターンエンド」

奈緒・伏せカード:一枚
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 14:14:17.85 ID:WDDxXg+yO
素良「僕のターン!」

素良「さあ、これで終わりだ! デストーイ・シザー・タイガー! ダイレクトアタック!」

素良「葬り去れ! アカデミアから、エクシーズの残党を全て!」

隼翼「奈緒ちゃん!」

奈緒「罠カード、《ソウル・シールド》!

奈緒「ライフポイントを半分払い、相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する!」

奈緒LP800

セレナ「よし、凌いだか!」

素良「…ターンエンド。デストーイ・マーチの効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズに除外される」

デストーイ・シザー・タイガー(攻撃力2200)

セレナ「ここまで来て、負けるのか?」

白柳「友利さんの手札は0、モンスターも、伏せカードも0。これじゃあ…」

沢渡「ちっ、しっかりしやがれってんだ!」

隼翼「くっ…」

奈緒「………」

素良「どうした? 僕はターンエンドしたよ。次は君の番だ、もしかして、目の前まで迫っている敗北が怖くてドローもできないのかい?」
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/01(火) 14:18:27.26 ID:WDDxXg+yO


奈緒「…約束…しちゃいましたからね」

素良「約束?」

『僕が興味のあるのは強い女だけだ。明日の公式戦でアカデミア相手に白星を挙げる事ができれば、僕はお前を認める。本当の意味でお前を愛すると約束する』

奈緒「孤独で、誰も信じる事もできなかった私に人を信じる力を教えてくれた…」

奈緒「だから、今度は私が信じさせてやるんです…」

有宇「………」

隼翼「奈緒ちゃん…」

奈緒「ようやく出会えた大切な人との約束を、諦められる訳ないだろうが!!」

奈緒「私のターン!」

奈緒「私は魔法カード、《マジック・プランター》を発動!」

奈緒「自分フィールドに存在する永続罠、《真紅眼の鎧旋(リターン・オブ・レッドアイズ)》を墓地に送り、カードを二枚ドロー!」

セレナ「あれは、キングの残した罠!」

吹雪「レッドアイズのサポートカード…まさか、こんな形で使用するとは」

奈緒(ついに来た…!)

奈緒「そして私は、手札から魔法カード、《未来への思い》を発動!」

有宇「っ!」

奈緒のライフ800じゃなくて900だった
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 03:05:50.79 ID:ajKevgDl0
素良「未来への…思い?」

奈緒「このカードは、自分の墓地にあるレベルが異なるモンスター三体を特殊召喚する!」

素良「三体!?」

奈緒「ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は0になり、モンスター効果は無効化されます」

奈緒「私が召喚するのは、《セリクリッド・カウスト》! 《セイクリッド・ハワー》! 《セイクリッド・シェアト》!」

奈緒「そして、このターンにエクシーズ召喚を行っていない時、エンドフェイズに4000ポイントのダメージを受ける。さらにこのターン、私はエクシーズ召喚以外の特殊召喚ができません」

素良「効果を無効にし攻撃力も0、レベルが違うためエクシーズ召喚もできない。それじゃあ僕のシザー・タイガーは倒せないね!」

奈緒「それはどうでしょう?」

素良「何?」

奈緒「魔法カード、《シフトアップ》を発動!」

奈緒「自分フィールドの最もレベルの高いモンスター1体を選択し、その他全てのモンスターのレベルを選択したモンスターと同じにする!」

奈緒「よって、三体のセリクリッドモンスターのレベルは4になる!」

セレナ「これで…!」

隼翼「レベル4のモンスターが三体…」

有宇(三体? まさか…!)

奈緒「私はレベル4のセリクリッド・カウストとハワーでオーバーレイ!」

素良「二体!?」

奈緒「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!」

奈緒「エクシーズ召喚!」

奈緒「ランク4! 《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

攻撃力2500
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/03(木) 03:06:40.86 ID:ajKevgDl0
白柳「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン?」

隼翼「あれは!」

歩未「昔のお兄ちゃんの…!」

奈緒「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動!」

奈緒「オーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手フィールドに存在するモンスターの攻撃力を半分にし、 その数値分だけこのカードの攻撃力をアップする!」

素良「何ぃ!?」

奈緒「トリーズン・ディスチャージ!」

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン(攻撃力3600)

デストーイ・シザー・タイガー(攻撃力1100)

セレナ「攻撃力3600!」

吹雪「シザー・タイガーの攻撃力は1100、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンとの差は2500、彼のライフも2500」

素良「何故だ…」

奈緒「バトル! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで、デストーイ・シザー・タイガーを攻撃!」

奈緒「反逆のライトニング・ディスオベイ!」

素良「この僕が、何故だぁぁぁーーっ!?」

素良LP0
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 05:55:15.17 ID:TFxg5oKEo
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 00:31:24.95 ID:s8fFlix40
白柳「か、勝った…」

「き、決まりましたーっ!」

「アカデミア、まさかの敗北! 勝ったのは、ランサーズ! エクシーズの残党が結成したランサーズだーっ!」

セレナ「友利の勝ちだ!」

歩未「やったでござるーっ!」

沢渡「ふぅ…ったく、ヒヤヒヤさせやがって!」

隼翼「奈緒ちゃん…」

黒咲「…くっ……うっ……」

有宇「気がついたか?」

黒咲「あの女は勝ったのか…?」

有宇「ああ」

黒咲「ふん…」

吹雪「なら、次は君の出番だね」

有宇「あ、やっぱり行かなきゃ駄目?」

吹雪「難しく考える事はない。今のデュエルを見て、君が何を思い、どう感じたのか、それを彼女に伝えるだけでいいんだ」

有宇「仕方ねえ」
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 00:39:23.68 ID:s8fFlix40
奈緒「はぁ……はぁ……ぁ」フラッ

有宇「お疲れさん」

奈緒「有宇…君…」

有宇「そのまま背にいろ」

奈緒「約束は果たせましたか…?」

有宇「ああ、十分だ。しかし、あれをデッキに入れてるとは思わなかったぜ。お前のデッキとじゃ相性も良くないだろう」

奈緒「確かにそうっすね。ですが、私はずっと信じていました」

奈緒「あなたにだって、誰にだってあるんす。デュエルと共に積み重ねて来た思いってやつですよ」

有宇「随分とらしくない事を言うじゃねぇか」

奈緒「あなたのせいです。あなたがこんなロマンチストな女に私を変えちまったんですからね」

有宇「ああ言えばこう言う女だな。ま、とりあえず言いたい事ができた」

奈緒「なんすか?」

有宇「ありがとう、ずっと待っててくれて」

奈緒「はいっす…」
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 00:41:52.45 ID:s8fFlix40
「ふざけんな!」

「我らアカデミアのデュエリストが、負け犬のエクシーズなんかに負けるはずがねぇ!」

「今すぐ捕まえろ! 集団でやっちまうぞ!」

プロフェッサー「その必要はない!」

黒咲「っ!」

沢渡「てめぇは、プロフェッサー!」

プロフェッサー「見事だった」

プロフェッサー「アカデミアとランサーズ公式試合。そしてこの試合に勝ったなら、今後君達に手は出さない」

プロフェッサー「無論、約束は守ろう」

白柳「え?」

プロフェッサー「君達の勝利だ。カードにされた者も時期に元に戻る。もうこの戦いに意味はない」

セレナ「本当に、終わったのか?」

プロフェッサー「セレナ、それに吹雪。君達も彼らと共にスタンダードに戻るんだろう? それも許可しよう」

吹雪「どういうつもりなんですか、?」

プロフェッサー「私は交わした約束を守っているだけだ。何か問題があるのか?」

有宇「いいや、これ以上の事はないさ」

隼翼「有宇!」

黒咲「瑠璃はどこだ!? 瑠璃を返せ!」

プロフェッサー「安心しろ、すでに解放してある。今頃にはスタンダードに送られている頃だろう」

黒咲「瑠璃が、スタンダードに?」

プロフェッサー「聞きたい事は終わりか? ではさらばだ、デュメンション・ムーバー発動!」

吹雪「待って! 亮や万丈目君達は――」
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 00:43:40.41 ID:s8fFlix40
スタンダード

隼翼「ぐっ…ぅぅ…」

奈緒「ってぇ…」

沢渡「相変わらず、次元を飛ぶのは快適じゃねぇな…」

白柳「ここは、スタンダード?」

セレナ「私達は、戻ってきたのか?」

黒咲「くっ…瑠璃!」ダッ

有宇「おい――って、行きやがった。相変わらずだな」

「では、柚咲さんも…」

「はいっ、気がついたら道の真ん中で倒れていてゆさりんとってもびっくりです!」

黒咲「?」

吹雪「この声は…」

高城「乙坂さん、それに友利さんも!」

柚咲「良かった! 無事だったんですね!」

歩未「ゆさりん!? 何故ゆさりんがここに!?」

高城「え? 乙坂さんの妹さん? 一体どうして…!?」
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 01:02:21.95 ID:s8fFlix40
数分後

高城「そういう事でしたか…」

有宇「カードにされていた時の記憶はないのか?」

高城「あのユーリという男とデュエルをしたところまでは覚えているんですが、それからの事はさっぱり…」

美砂「ったくこいつは、ランサーズ最弱の分際で敵の攻撃から何度も私を庇いやがるわ、挙句カードにされるのを覚悟で負けちまうわで、本当にセンスねぇぜ」

高城「いやー、返す言葉もない…」

美砂「ありがとよ…」ボソッ

高城「お礼なら乙坂さんの時と同じくゆさりんとお風呂――がばっ!?」

奈緒「引くなっ!」
美砂(無言の顔パン)

有宇「よし…」

隼翼「どこに行く?」

有宇「野暮用を思い出した。高城と美砂が戻ってるなら、熊耳も、奈緒の兄も戻っているはずだ。そっちに行ってやれ」

奈緒「っ…」

隼翼「熊耳…」

吹雪「なら、僕もいいかな? 大体の察しはついてるんだ」

有宇「勝手にしてくれ」

歩未「お兄ちゃん…」

有宇「四人分」

歩未「え?」

有宇「今じゃ二匹の居候が居るからな、晩飯は四人分を頼む」

セレナ「ユウ…」

歩未「はいっ、今日のご飯はあゆ特製の秘伝オムライスでござるー!」

有宇「………」

奈緒「綺麗な顔してましたよ、今のあなた」

有宇「そうか?」

奈緒「女たらしのゲス野郎とは思えない優しい顔です」

有宇「褒め言葉として受け取っておく」

奈緒「褒めてんすよ?」

有宇「なら問題ないな。晩飯までには戻る」
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 01:17:12.40 ID:s8fFlix40
(今後君達に手は出さないねぇ…心にもない約束しやがって…)

(こうなったら、俺が今すぐ奴らを――)

有宇「おっ、いたいた」

「!?」

吹雪「やはり、黒幕は君だったようだね。真月零君」

真月「てめぇら…いつから…」

有宇「質問するのはこっちだ。お前には聞きたい事があるからな」

真月「俺様とやろうってのか?」

有宇「この状況ではお前に勝ち目があるとは思えないが?」

真月(キング吹雪に、ヘルカイザーと互角にやり合った乙坂有宇か…いかにこの俺でも、ここは退くしか…)

真月「何が知りたい?」



有宇(それから、僕は全てを知った)

有宇(アカデミアの、プロフェッサーの真の目的、この男が何者なのか、どうしてエクシーズ次元が攻撃されたのか…)

有宇(戦いは、まだ終わらない。力だけで解決する事は出来ないのかもしれない)

有宇(かつて僕が憧れていた、人を幸せにするデュエル…)

有宇(もしかしたら、それがこの次元戦争を終らせる唯一の方法だったりするかも?)

有宇「ま、僕は絶対にしないけどな」


645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 01:27:20.94 ID:s8fFlix40

これにて完結です。
なんだか打ち切りみたいな終わり方になってしまったぁぁぁっ!
正直オリジナル展開になってからはネタに詰まってキャラを上手く使えてない感じですww
本来はプロフェッサーかベクターをラスボスにするはずだったのに、どうしてこうなった…
アニメのシンクロ次元もそろそろ終わりそうですし、別ルートとしてシンクロ次元編、もしくはパラレルとして平和なハートランドでの奈緒と有宇のssを書いてみるのも悪くないかも! その場合はアークファイブにカイト登場記念として有宇にギャラクシーを使わせたいなぁ
とりあえず、読んでくれた人ありがとうございました!
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/04(金) 02:54:14.05 ID:SiqJEZST0
お疲れさま!
自分は有宇を追いかける友利に付いて行く沢渡をイメージしていました。最終回のイメージで
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 07:43:18.70 ID:Ekd/kwLPO

ついに終わったのか
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