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やはり冴えない俺の青春ラブコメと彼女の育てかたはまちがっている。 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 16:37:32.03 ID:faaSriNm0
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。と、冴えない彼女の育てかたのクロス作品です。基本ゆったりな更新になりますが、お楽しみいただければ幸いです。


※SS初心者です。生暖かい目で見守ってやって下さい。

※二つの作品に偏りが出来てしまう場合がありますが、なるべく平等に扱えるように頑張ります。

※その場のノリと勢いで投下していく予定ですので、物語の構成とか深く考えていません。こうして欲しい!等の意見やご要望があればどんどん書き込んで下さい。指摘やダメ出し等もご遠慮無く。



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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 16:45:16.20 ID:FIh+e8W4o
これは期待
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 16:46:46.18 ID:3A+yD4Fx0
楽しみにしてる
4 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 17:30:49.05 ID:faaSriNm0
-----------------
千葉市立総武高等学校
奉仕部部室


八幡「…………。」ペラッ

結衣「ふんふふ〜ん。」ニコニコ

雪乃「………………。」カキカキ

八幡(俺の名は比企谷八幡。ごく平凡な高校生だ。リア充なんて砕け散ってしまえ、といつも心の中で叫んでいる非リア充……つまりぼっちである。ひょんな事から奉仕部という部活に入部する事となり今に至るが………この辺りの説明は割愛しよう。要するに、俺八幡、ぼっち!オーケー?)

雪乃「……比企谷君?何か悪い物でも食べたのかしら?先程から普段から気色の悪い顔が更に大変な事になっているわ。」チラッ

八幡(こいつは雪ノ下雪乃。奉仕部の部長であり、見た目は美少女だが棘のある発言と性格で他を寄せ付けない恐ろしい女だ)

雪乃「……聞いているのかしら比企谷君?私を見て何を想像しているのかは知らないけれど、卑猥な妄想は控えてもらえるかしら?不愉快だわ。」カキカキ

八幡「おい、俺が変な想像してる前提で罵倒しないでくれる?真顔でその発言は俺じゃなかったら立ち直るの大変だぞ。」

雪乃「あら、貴方に立ち直る意志はあったのかしら?寧ろ比企谷君こそ立ち直って来ないように思えるのだけれど。」カキカキ

八幡「そりゃ俺は働きたくないがモットーだからな。何なら立ち直るどころか開き直るまである。」フフン

結衣「……何それ、ヒッキーちゃんと将来見据えなきゃダメだよ?」

八幡(そんでこっちは由比ヶ浜結衣。見た目はビッチだが優しい奴だ。その優しさを雪ノ下にも分けてやって欲しいくらいだ。そして雪ノ下からは頭の良さを分けてもらえ。これでギブアンドテイクが成り立つ)

結衣「………何か今日のヒッキーキモい。」

八幡「失礼な奴だな。俺はお前に将来の心配をされた事に気持ち悪さを滲み出しているだけだろ。」

結衣「ちょ、私だって色々考えてるんだし!ヒッキーマジキモい!」

八幡(気色の悪いだの、キモいだの、色々言われているが決して俺は虐められているワケではない。ホントだよ?)

八幡「…ところで雪ノ下。さっきから何書いてんの?」

雪乃「平塚先生から依頼された案件を整理していたの。」

八幡「依頼?そんなもん聞いてないんだけど?」

雪乃「当然よ。貴方は面倒くさがるだろうから、直前まで内密にしておくように平塚先生から言われていたもの。」

八幡「何それ、そんなドッキリ嬉しくないんだけど?」

結衣「……あれ?ならヒッキーはともかく、何であたしも知らされてないの?」キョトン

雪乃「……由比ヶ浜さんは口が軽そうだから、直ぐに比企谷君に話すかもしれないと先生が懸念していたわ。」

結衣「あたしも信用性無いんだ!?」

八幡「んで?その依頼ってのは何なんだ?」

雪乃「……そうね、そろそろ話しても良いタイミングかしら。」

結衣「タイミングバッチリだよ!さあ話してごらん!」

八幡(由比ヶ浜のノリが意味わからん)

雪乃「平塚先生が先月、他校を訪問する機会があったらしいのだけれど…。その時に、とあるサークルの生徒達と知り合ったらしいの。」

結衣「さーくる?」

八幡「……サークルってのは共通の趣味や目標を持った人間がグループを作って活動するやつだよ。」ハァ

結衣「そのくらい知ってるし!あたしが気になってるのはそれが何のサークルなのかだよ!」

雪乃「何でも……面白そうなゲームを作っているサークルらしいわ。平塚先生がそう表現していたものだから、私も詳しくはわからないの。」

結衣「何か凄そうだね!」キラキラ

八幡「ゲームっていってもな、テーブルゲームとかテレビゲームとか色々あんぞ?」

雪乃「サークル内容は置いておきましょう。本題は依頼内容なのだけれど……。どうもそのゲーム制作に当たって第三者目線の協力者が必要らしいの。平塚先生はその協力者候補に私達奉仕部を挙げた。もうわかるわね?」

結衣「ん〜?」

八幡「…要するに、サークルのゲーム作成の協力をして欲しいという事か。材木座の依頼のゲームバージョンかよ。」

雪乃「そういう事ね。当然私達にゲームを作る技術力は無いもの。進行状況や出来映えについて意見をぶつけてあげれば問題はないと思う。」

結衣「…なるほどねー。他校との交流かぁ。楽しみだなー。」

八幡(ホント面倒な内容だった。しかも他校って事は場合によっては近場ではない。つまり休日出勤……うわーやだやだ)
5 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 18:24:16.65 ID:faaSriNm0
平塚「雪ノ下、居るかね?」ガラガラ

雪乃「平塚先生、ノックを。」

平塚「おお、比企谷に由比ヶ浜も居たか。丁度いい。」

雪乃「………はぁ。」

八幡(生徒の言葉はちゃんと聞いてあげてね先生)

八幡「何か用ですか先生?」

平塚「依頼の件をそろそろ雪ノ下から聞いた頃だと思ってね。今日は依頼人の代表に直接訪ねてもらったのだよ。」

結衣「ホントですか!どんな人かな?」ワクワク

八幡(…先生はエスパーか何かなんですかね?)

雪乃「……それで、その依頼人というのはどちらに?」

平塚「廊下で待たせているよ。安芸君、入ってきたまえ。」

安芸「……失礼します。」ガラガラ

八幡「…………。」

八幡(…うわー。見るからにオタク君だよこれー)ジトー

安芸(……目の脱力感が凄いなこの人)


雪乃「貴方が依頼人……豊ヶ崎学園の安芸倫也君ですね?」

安芸「あ、はい。平塚先生の助言で奉仕部の皆さんに御願いする事を提案されまして…」

安芸(…うわ、何か詩羽先輩みたいな雰囲気の人だ)

雪乃「そう……、単刀直入に聞きます。貴方のサークルはどのようなゲームを作っているのですか?」

八幡(初対面の人なのに何で棘のある言い方しちゃうのかな雪ノ下さん)

結衣「あたしもそれ聞きたいなー!」

安芸(…この子は明らかに頭の悪そ………ではなく、癒し系な感じのキャラが滲み出て…)

雪乃「質問しているのだけれど?」

安芸「は、はい…!サークル内容とか、平塚先生から聞いてないんですか?」

雪乃「………。」チラッ

平塚「……ははは、すまない。面白いゲームを作っているサークル、とまでしか説明していないんだ。」

安芸「………なら1から説明する必要があるワケですね……」ハァ

八幡「先生、こんなんで大丈夫なんすか?」

平塚「まあ後の事は君らに任せるよ。私は職員室に戻っている。安芸君、ゆっくりしていきたまえ。」ガラガラ

八幡(逃げやがった………大人ってずるい)

安芸「………………我がサークルは……」

八幡(そしてこの安芸何とか君はいきなり語り出すし…)


安芸「誰が胸をときめかせる…!最高のギャルゲーを作る事を目標に出来たサークルなんですっ!」

八幡「…………は?」

結衣「ぎゃるげー………?」

雪乃「……………お引き取り願います。」

安芸「…えっ!?ちょ!話くらい聞いて!触りだけでもいいから!」アワアワ

八幡「………聞くだけ聞いてやれば?」

結衣「あれ、ヒッキー珍しく乗り気?」

八幡「んなワケあるかよ。」

八幡(俺は知っている……この手の奴は自分の好きなモノを語りたくてしょうがない連中だ。ソースは材木座。話を大人しく聞いてやれば欲求も解消されて静かになるだろう。あわよくば依頼の件も忘れてサヨウナラ)ニヤリ

雪乃「……そうね。依頼の細かい内容を確認する前に断るのもどうかと思うし………話くらいは聞きましょう。」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 18:25:02.91 ID:5NpBH2TCo
スレタイセンスなさすぎ無い
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 18:54:41.42 ID:FIh+e8W4o
いいじゃねえか
8 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 19:03:45.11 ID:faaSriNm0
安芸「……えーっと…、では何故俺がサークルを立ち上げようと思ったのかから説明を……」

八幡(マジか………それ割愛してよ…)

雪乃「却下。サークル内容はもういいので、私達は具体的にどのような手助けをすればいいのかを教えていただけるかしら?」

安芸「…………発端はとある坂道で……」

雪乃「貴方聞いているの?その耳はディスティニーランドで売っている飾りなのかしら?何度も同じ事を言わせないで欲しいのだけれど。」

安芸「…………はい。」

結衣「あはは………」

八幡(容赦ねーなホント…)


------------

カクカクシカジカ…


雪乃「……つまり私達が出る幕は無いという事ね。」

安芸「ちょっと待って!何でそうなった!?」

八幡(激しいツッコミだなー)

結衣「ゆきのん、どういう事?」

雪乃「だって私、テレビゲームという物をやった事が無いもの。進行に対しての指摘もやってみた感想も何も出来ないわ。」

結衣「えー!あたしはちょっとくらいならわかるよ!面白そうだしやろうよー!」グイグイ

八幡(これはチャンス!乗るしかない、ビッグウェーブに!)

八幡「確かに、さほどゲームに詳しくない奴が指摘もダメ出しも出来るワケがない。しかもジャンルがギャルゲーなら尚更だ。そういうのは詳しそうな奴に頼れよ。」

八幡(完璧。これで諦めてくれれば俺の休日は守られる)

安芸「その類いに詳しそうな知り合いで構成されたサークルなんだ。サークル内での意見なら毎日のように出し合ってる。」

雪乃「ならそれでいいじゃない。わざわざ他校の私達を頼る理由がわからないわ。」

結衣「むぅ……。ゆきのんもヒッキーももっと協力的になればいいのに…。」

八幡「そうは言うがな由比ヶ浜。ギャルゲーってのはそもそも……」


安芸「理由ならあるさ………」


八幡「え?」

結衣「あるんだ……。」

雪乃「……聞かせてもらえるかしら?」


安芸「俺が……!俺達が作ろうとしているのは………誰もが胸をキュンキュンときめかせる史上最高のギャルゲーなんだっ!他校の生徒だろうが千葉県民だろうが…!その人の心に響かないで、そんな作品が作れるワケがない!だから、この総武高の生徒にもギャルゲーの素晴らしさを理解してもらわなければ意味が無いんだ!」

八幡(いや主旨変わってない?貴方はギャルゲー評論家か何かですか?)


雪乃「心に響く、ね…。」

結衣「何かわからないけどすごいね…。」

安芸「どうだろうか?この依頼……受けてもらえないだろうか?ギャルゲーの為に。」

八幡(サークルの為に、だろ…)
9 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 19:06:11.33 ID:faaSriNm0
>>6
その場の勢いで決めたSSなので…。もう無理矢理掛け合わせてみました。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 19:26:12.34 ID:8zWeCg4xO
加藤さんの行動に期待
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 19:35:31.84 ID:z8c7LwSro
冴彼けっこう好きだから俺ガイルなんかとクロスされると微妙にイラっとくる
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 19:59:13.06 ID:IZnm3izeo
期待
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/10/07(水) 20:05:01.79 ID:faaSriNm0
----------------
土曜日
カメダ珈琲店


安芸「……というワケで…ギャルゲー制作についての定例ミーティングを……」

詩羽「ちょっと待ちなさい倫理君。この人は何なのかしら?」

八幡「…………。」

安芸「ほら、この間総武高から来た平塚先生の紹介で…」

加藤「ふーん、この人が…」

英梨々「目が腐ってるわね…。」

八幡(何これ修羅場か何かですか?)


八幡「比企谷八幡。総武高奉仕部の部員…です。今回、平塚先生からの依頼でこのミーティングに参加しました…。」

詩羽「そう。総武高といえば頭もいいし、それなりに立派な学校よね?奉仕部という部活は比企谷君しか居ないのかしら?」ジー

八幡(怖い、この人怖い…)

八幡「…他にも二人部員が居ますけど、今日は都合が悪いみたいで……」

詩羽「二人…。思ったよりも少数ね。倫理君?これでちゃんとした意見をもらえるのかしら?」

安芸「ギャルゲーの良さを分かり合える人間に多いも少ないも無い。作品が出来れば、より多くの人に理解してもらえるんだから。」

英梨々「ギャルゲーギャルゲーって……あんた、ホントに作品を理解してもらう気あるの?」ギロッ

安芸「当たり前だろ!俺は常にこの作品が完成するその時を心待ちにだな……」

英梨々「はいはい。で、いきなり総武高の生徒連れてきてどうするわけ?そもそも、この人ゲームとかアニメに詳しいの?」

八幡「いや全然。」

八幡(コスプレとかはもう卒業したし)

安芸「詳しくないからこそ聞ける意見もあるだろう?素人の意見こそ重宝するべきなんだよ。」

英梨々「今は制作過程でしょうが!素人目線の意見とかは作品が出来てから評価してもらえば………」

詩羽「それ以前に作品として完成するのかも怪しいわね。もっと進行を……」


八幡(ダメだこりゃついていけん…)

加藤「……あのー」

八幡「ん?」

加藤「総武高って制服可愛いよね?」

八幡(何この子隣に居るの全然気付かなかったんですけど……。そして質問がゲームに関係ない……)

八幡「そうですかね?女子なんかビッチみたいにスカート短くしてキャッキャキャッキャ言ってるだけだし。」

加藤「ビッチみたいはちょっと女の子に失礼じゃないかな?それにうちの学校も似たような感じだし、総武高だけってワケじゃないと思うよ?」

八幡「みたいっすね。ま、どうでもいいんだけど…。」

八幡(何つーか、マイペースな子だな。初対面なのに最早敬語ですらないし)

14 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 20:38:23.58 ID:faaSriNm0
八幡(ふと、黒歴史が蘇る。中学時代に女の子にタメ語で仲良さげに話し掛けられて舞い上がって浮かれて……裏切られたあの黒歴史を…)プルプル

加藤「あの……いきなり頭抱えて震え出されても困るというか…」


安芸「とにかく!今は少しでもゲーム制作を円滑にする為に、色々な人の意見を聞きたいんだ!だから早速、彼に意見を聞きたい!」

八幡(恐るべし女子!)

八幡「……ん?」

英梨々「……………。」ジー

詩羽「……………。」

加藤「…………。」ポチポチ

八幡(知らない間に注目されてる……。てか名前聞いてないけど、さっきのマイペースな子も我関せずな感じでスマホいじるのやめて)



八幡「……えっと………頑張ります…。」

-------------

安芸「紹介が遅れたな。この二人は原画担当の澤村・スペンサー・英梨々と、シナリオ担当の霞ヶ丘詩羽先輩。そして……」ビシィ

加藤「…………。」ポチポチ

安芸「…この加藤恵こそが我がサークルが制作する最高のギャルゲーのメインヒロインだ!」

加藤「…………。」ポチポチ

安芸「………………。」

加藤「……………。」ポチポチ

安芸「………………おーい、かとーう?」

加藤「……え、あ。宜しくね比企谷君。」ペコリ

八幡「よ、よろしく……。」

八幡(チームワークの欠片もねぇ…)



詩羽「比企谷君。貴方は卑猥な同人誌と汚れの無いライトノベル、どっちを読むのかしら?」

八幡(いや質問おかしくね?ゲームの事聞いてよ)

英梨々「霞ヶ丘詩羽…!あんた関係ない赤の他人まで自分の味方にしようっての!?」

八幡(関係ないと赤の他人で変な相乗効果を生んで完全に疎外しないでね。流石に傷付いちゃうよ?)

詩羽「赤の他人だもの。味方でも敵でも関係ないでしょう?私は作家として彼の意見を聞きたいだけなの。」

英梨々「そうやって然り気無く自分がラノベ作家やってますアピールしていい顔しようって考えが気に入らないのよ!」

安芸「二人とも落ち着いて!」


八幡(もう帰っていいかな?赤の他人だもんね、いいよね)ソロー


加藤「あ。比企谷君も飲み物取りに行くの?」

八幡「お、おう……。」

八幡(やんわりと妨害してくる加藤さんマジ怖いわ…。まあ、本人に自覚は無さそうだが…)
15 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 20:42:02.19 ID:faaSriNm0
>>11
すみません。私の勝手な趣味で書いているだけなのでご了承いただければと思います。
作品を非難するような表現は控えるよう十分に注意致します。
16 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 21:07:10.72 ID:faaSriNm0
--------------
翌日日曜日
サイゼリヤ


雪乃「つまりは、結局のところ話は全く進まなかったという事でいいのかしら?」

八幡「いやだって、意見も何も発言のタイミングすら与えてくれないっつーか…」

結衣「そんなに真剣にゲーム作りしてるんだね……。あたしなんかが混ざれるかな?」

八幡(いやそういうワケじゃない)

雪乃「とにかくメンバーとしては部室に来た安芸倫也君。それと、澤村・スペンサー・英梨々さんに霞ヶ丘詩羽さん、加藤恵さんの 四人という事ね?」

八幡「いや、昨日は来なかったがもうひとり居るらしい。音楽担当の氷何とかさん。」

結衣「うわ、ヒッキー相変わらず名前覚えるの苦手なんだね…。ヒョウ何とかさんってすっごく速そうだし。」

雪乃「豹………猫………」

八幡(ヒョウってフレーズだけで速そうってどうなの?てか雪ノ下さん?豹がネコ科だからって反応するのやめてね)


雪乃「進み具合はどうなの?他人に意見を求めるくらいだもの。大まかな案や構成くらいは出来ているのでしょう?」

八幡「……進み具合としては全くだな。個々の連携も取れてなさそうだし、正直完成したら奇跡ってレベル。」

結衣「それダメダメじゃん!ホントにあたし達出る幕無くない?」

雪乃「ゲーム制作に関して言ってしまえばそうね。私達は役に立てない。」

八幡「………やっぱそうなるか。」ハァ

結衣「え?なになに?」キョロキョロ


雪乃「奉仕部は出来ない人間の代わりにやるのではない。手助けをするだけ。なら、先ずはサークル自体を上手く安定させるように促すしかないわね。」

八幡「ゲーム制作には携われないが、サークル運営のサポートは出来るって事だな。」

結衣「な、なるほど…!じゃあ具体的に何をすればいいのかな?」

雪乃「そうね………」

17 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 23:11:36.20 ID:faaSriNm0
加藤「えっと……私が呼ばれたのは何故なのかな?」

雪乃「こんにちは、加藤恵さん。貴方が例のサークルの中心人物だと比企谷君に聞いたものだから来てもらったの。」

加藤「中心人物って言われると何か首謀者みたいでちょっとへこむんだけど…。」

結衣「でもメインヒロインなんだよね?凄いなー!」

加藤「確かにそうなんだけど……あんまり凄くないよ?安芸君が勝手に言い始めた事だし。てか比企谷君、メインヒロインとか余計な事話過ぎ。」

八幡「いや悪い。こいつら奉仕部だから情報として必要だと思ってさ。」

結衣「ヒッキーデレデレしちゃって…!」

八幡「いやしてねーだろ。」

加藤「あー、この人達がそうなんだ?私、加藤恵って言います。」

雪乃「はじめまして。奉仕部部長の雪ノ下雪乃です。今回は依頼なので、しっかりとサークルのサポートをさせてもらうわ。」

結衣「同じく奉仕部の由比ヶ浜結衣だよ!ねえ、めぐみんって呼んでいい?」

加藤「め、めぐみん……。いいけど…。」


雪乃「さて……今後のサークル活動についてなのだけれど、具体的なプランはあるのかしら?比企谷君の話を聞く限りでは…あまり状況は良くないみたいに思えるけど。」

加藤「……うん。比企谷君は昨日ミーティングに参加したからわかると思うけど、何かいっつもあの三人言い合いになっちゃって上手くいかないんだよねー。」

八幡(貴方は傍観し過ぎですがね)

結衣「仲が良いのはいい事だよ。めぐみんも一緒に楽しめばいいんだ!」

八幡「それ意味ねーから。言い合いでぐだぐだになるのが原因なのに何で加藤まで混ざらなきゃならん。」

雪乃「そうね。加藤さんまで混ざったら余計手に負えなくなるわ。」

加藤「あ、二人はめぐみん呼びじゃないんだね。」

八幡「いや誰がめぐみんとか使うんだよ。てかそこ気にするとこ違うぞ。」

八幡(寧ろ呼んでいいんですか、めぐみん)

18 :物置-monooki- :2015/10/07(水) 23:32:52.74 ID:faaSriNm0
雪乃「具体的なプランが無いのなら、やはりサークルの人間関係の安定を促すのが一番の近道のようね。」

八幡「人間関係とか……それ一番厄介な内容だぞ。俺らもそれに随分振り回されただろ。」

八幡(修学旅行に生徒会選挙云々。葉山グループの安定、奉仕部の関係の修復には苦労した記憶がある)

雪乃「簡単ではないわね。でもそれをクリアしない限り、先には進まないわ。」

結衣「うん。同じサークル仲間なんだもん。仲良くしなくちゃダメだよね!」

加藤「何か物凄くサークル内の関係が劣悪なイメージで話が進んでないかな?」


雪乃「えっ」

結衣「違うの?めぐみんだけ仲間外れにされてるんだと思ってたけど…。」

八幡「お前ら何想像してたんだよ。サークルの連中は決して仲が悪いワケじゃなかったぞ?」

結衣「もー!ヒッキーそういうのは先に言ってよー!」

八幡(俺のせいですかそうですか)

雪乃「ごめんなさい加藤さん。少し勘違いをしていたわ。なら、三人が揉めないようにするのが当面の目標ね。」

加藤「そうなるのかなー。でも、それってどうすれば……」

八幡「誰がどいつのどの部分に不満があるのか……それを探る必要があるな。」

加藤「不満というか何というか……」

結衣「ならひとりずつ話を聞こうよ!本人達に聞くのが一番手っ取り早いし!」

加藤「あれ?私が呼ばれた意味って……」

雪乃「比企谷君、安芸君の携帯番号は聞いているのでしょう?彼は後回しにして、澤村さんか霞ヶ丘先輩のどちらかを呼んでもらえるようお願いして頂戴。」

八幡「さらっと面倒なの後回しにするとかお前酷いな。」ポチポチ



加藤「………なんだかなーだよね…。」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/07(水) 23:42:17.33 ID:HP4Ubl36O
鍵括弧の終わりに句点はいらない
20 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 00:01:13.37 ID:Cg5WvSLv0
英梨々「…………。」

雪乃「澤村・スペンサー・英梨々さんね…。」ジー

英梨々「何よ……。」ギロッ

雪乃「いえ、何でもないわ。人の好みはそれぞれだもの。家柄なんて……」ボソッ

結衣「ゆきのん?」

八幡「…………んで、呼んだはいいがどうすんの?」

雪乃「そ、そうね……」

結衣「先ずは自己紹介させてよ!あたし、由比ヶ浜結衣!スペンサーってカッコいい名前だねっ!」ニコッ

英梨々「………………。」

結衣「あれ?」

八幡「バカお前、それはミドルネームだ。名前はその後のやつだよ。」

結衣「そ、そんなの知ってたよー!やだなヒッキーったら!」バシバシ

八幡「いて!いてぇから!」

英梨々「……何か頼りなさそうな部活ね。元々期待してなかったけど、拍子抜け。」

雪乃「あら、その頼りなさそうな拍子抜けの部活にこれから頼る事になるのよ?少しは礼儀を弁えるべきではないかしら?」

英梨々「………っ!」

結衣「ちょっとゆきのん!」

雪乃「ごめんなさい由比ヶ浜さん。私、こういった礼儀を知らない人は許せない性格なの。」

英梨々「あんた、どっかの誰かさんにそっくりで嫌な感じ。」

雪乃「そう。ならそのどこかの誰かさんとは仲良く出来そうね。」

結衣「二人とも落ち着いてー!」バタバタ

八幡(お前が一番落ち着け)

加藤「……………。」ポチポチ



雪乃「では本題に入りましょう。澤村さんは安芸君と霞ヶ丘先輩といつも言い合いになるそうなのだけれど、二人のどこが気に入らないのかしら?」

英梨々「呼び出しといてそんな事……。私が誰をどう思おうが関係ないでしょ?」

雪乃「これはこちら側がサークル活動をサポートする為に必要な情報。貴女達のゲーム制作の進行が滞るのは依頼をこなすのに不都合だもの。無論人間関係もしっかりしてもらわなければならないわ。」

結衣「えりりん、話せる事だけでいいから教えて?」

英梨々「そうね……私はあの二人の………ってえりりんって何!?」

八幡「華麗なノリツッコミだな。」

英梨々「うるさいっ」ペシッ

八幡「うおっ!ツインテールで叩くな!」サササッ

加藤「比企谷君、最早安芸君と同じ扱いなんだね。」

八幡(何気に嫌だなそれ…)

21 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 00:03:16.35 ID:Cg5WvSLv0
>>19
ありがとうございます。以後気を付けます。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 00:13:22.97 ID:Kg9FXt/aO
ゆきのんはそのどっかの誰かさんとは絶対仲良く出来ないイメージだよな。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 00:34:46.02 ID:9AcwByvhO
ゆきのんはどっかの誰かさんじゃなくてどこの誰とも仲良く出来ないだろ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 02:03:11.05 ID:XjroydwsO
ちゃんとした小説家の本なら、きちんとカッコ内でも句読点ついてるぞ
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 02:30:49.31 ID:E/KzAb7jo
乙です!
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 05:56:07.12 ID:mNWov7J8O
冴えカノ好きなんで期待してます!
美智留の名前が出てるということは冴えカノの方は
原作4巻位の部分?
27 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 10:59:38.16 ID:lzJ26ahl0
>>22>>23
恐らく仲良くは出来ないでしょうけど、この場面での英梨々に対する皮肉のようなモノだと思って下さい。

>>24
なら今まで通りで良いのでしょうか?暫くは句読点、句点も使っていきますね。

>>26
冴えカノ、俺ガイル共に原作はまだ読んでないので両アニメ放送分までの内容で書いていきます。季節感とかめちゃくちゃになっちゃう所もありますがご了承いただければと思います。
28 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 11:28:26.21 ID:lzJ26ahl0
英梨々「……………。」

雪乃「落ち着いたかしら?」

英梨々「ええ、まあ……。」

結衣「ごめんね?いきなりあだ名付けたりして迷惑だったかな?」シュン

加藤(私には失礼だと思わなかったのかな…。)

英梨々「べ、別に……そう呼びたければ勝手に呼べば…?」プイッ

結衣「……えりりん…!」パァァァ


雪乃「………そろそろいいかしら?」ジー

結衣「え、あ……うん。」

八幡「何拗ねてんだよ……。」

雪乃「……比企谷君、何故そんな考えに至ったの?貴方はその腐敗した目で一体どんな情景を捉えているのかしら?」ギロッ

八幡「わかったもういいです進めて下さい。」

八幡(由比ヶ浜を取られそうで焦ってるの見え見えだっつの。)


雪乃「聞いた話によると、安芸君と霞ヶ丘先輩と上手くいっていないようなのだけれど、澤村さんから見てもそうなのかしら?」

英梨々「……上手くいってないとかそんなんじゃないけど、霞ヶ丘詩羽は気に入らないわね。」

八幡「先輩なのにフルネーム呼び捨てとかどんだけだよ…。」

英梨々「そんだけ気に入らないって事よ。何かとイチイチ突っかかってきて…!あーもう!考えただけでイライラするっ!」

雪乃「……これでハッキリしたわね。」

結衣「早っ!いいの?それで…。」

八幡「統率が取れてない原因は澤村と霞ヶ丘先輩ってわかったし。安芸に関しちゃ悪くは無さそうだしな。」

結衣「うーん……そうかなぁ?案外、安芸君を取り合って二人は仲が悪かったりとかー…」

英梨々「………っ!?」ピクッ


八幡「……………反応したぞ?」

雪乃「そうなのかしら澤村さん?」

結衣「マ、マジで!?」キラキラ


英梨々「な、なななな!な…何でそうなるのよっ!ち、違うに、きき決まってるじゃない…っ!!」パタパタ


雪乃「決まりね。」

八幡「間違いないな。」

結衣「わぁ…、恋だねー、青春だねー!」ニコニコ


雪乃「では、霞ヶ丘先輩にも話を聞きましょう。澤村さんもういいわよ。」

英梨々「……はあ!?ちょっと!呼び出しといてもういいわよー、とか何様よ?恵は残ってていいのに私はダメなわけ?」

加藤「いや、私も出来れば帰りたいんだけどー……。」

八幡「いいのか?これからお前の嫌いな霞ヶ丘先輩を呼ぶんだが?」

雪乃「貴女が霞ヶ丘先輩の話を大人しく聞けるのならそれも構わないのだけれど。」

英梨々「………ぐぬぬ!わ、わかったわよ!帰ればいいんでしょ帰ればっ!恵、後でちゃんと霞ヶ丘詩羽が何言ってたか報告してよね!」スタスタ

加藤「結局私は帰れないんだね……。」

結衣「ごめんねめぐみん。もう少し付き合って?」

雪乃「ぐぬぬ……!」ジトー

八幡「……だからお前何なの?」ハァ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 16:09:33.36 ID:/5BgktZu0
ガハマうざい
おかえり頂けないものか
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/08(木) 18:08:07.12 ID:iyIhIZH10
一応スペック高い八万
31 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 22:22:47.10 ID:lzJ26ahl0
詩羽「なるほどね。貴女達が奉仕部の……」

雪乃「はじめまして、部長の雪ノ下雪乃です。」ペコリ

結衣「由比ヶ浜結衣です!」

詩羽「霞ヶ丘詩羽よ。サークルでは一応シナリオを担当しているわ。」

結衣「……何かすっごく綺麗な人だね。」ヒソヒソ

八幡「…………。」

八幡(綺麗、ね……。こういう見た目の人間ほど、性格ねじ曲がってて面倒だという事を俺は良く知っている。昨日のやり取りを見る限り、この霞ヶ丘先輩も例外とはならないだろう。)

詩羽「加藤さんも居るという事は、サークルの打ち合わせかしら?なら他のメンバーも集めるべきだと思うのだけど。」

雪乃「サークルの、というよりは奉仕部としての集まりです。サークルの個人個人に話を聞いて、今後の方針を固めているところでした。」

詩羽「…そう。なら倫理君は来ないのね。」

結衣「りんりん?」

八幡「おい、んはどこから来た。何だよその鈴の音みたいな可愛らしいやつ。」

八幡(俺も気になっては居たが、この人は何故か安芸の事を倫理と呼ぶ。はっきり言ってどうでもいいが、一度気になってしまった以上夜も寝れないかもしれない。仕方ないじゃない人間だもの。)


雪乃「霞ヶ丘先輩、いくつか質問をしてもよろしいでしょうか?」

詩羽「ええ。私に答えられる範囲の質問なら受け付けるわ。」

結衣「ありがとうございます!先輩は犬派ですか?猫派ですか?」

詩羽「………。」

八幡「由比ヶ浜、お前少し黙っとけ。」

結衣「えー!気になるじゃん!大事だよ?犬派猫派!」

八幡「知らん。仕事しろ仕事。」

八幡(それ、きのこ派たけのこ派並みにスケールの小さい戦争だからね?)

雪乃「………………。」ジー

八幡「何だよ?」チラッ

雪乃「いえ……貴方が仕事しろ、というのは天変地異の前触れか何かなのかと思って。」

八幡(お前が一番黙ってて欲しいわ。)

詩羽「ふふ。仲が良いのね?」

結衣「えへへ……。やったねヒッキー!」

八幡「別に仲良しじゃないですよ。お互いに利害が一致し合ってるから利用している関係なんで。」

結衣「何気にそれすごく酷い関係だ!?」

雪乃「ええ。この男、腐った目の割には利用価値はあるし、男子だから力仕事も任せられるので私が楽です。」

結衣「ゆきのんも乗っかった!?もう実は仲良しなんでしょ二人共!」

詩羽「なら暫くはこっちの活動も捗りそうね。よろしくね、八幡君?」ニコリ

八幡「……う、うす…。」

八幡(唐突な名前呼びと優しく微笑みかけるのやめて!勘違いしちゃうから!)

32 :物置-monooki- :2015/10/08(木) 23:30:54.13 ID:lzJ26ahl0
雪乃「では改めて質問します。聞く話によると、霞ヶ丘先輩は澤村さんとあまり友好的ではないらしいですね?どうしてでしょう?」

八幡(またストレートに聞いたな…。)

詩羽「それは誰から聞いたのかしら?」ジトー

雪乃「質問に答えてもらえますか?」

詩羽「ふぅん。まあ大体察しは付くからいいわ。ねぇ加藤さん?」

加藤「あれ?私疑われてるのかな?」

詩羽「大体、倫理君が悪いのよ。いつまでも女の子達をタブらかしてアニメやゲームの事ばかり熱くなるものだから……。」

加藤「スルーするんですね……。」

結衣「えっ。安芸君ってそんな酷い人だったの!?」

雪乃「これは計算外ね…。彼は無害だとばかり……。」

八幡「いやどう考えてもあの人の考えが歪んでんだろ……。」

八幡(八幡的警戒センサーがビンビンに反応してる……この人は危険だ。)


詩羽「とにかく、倫理君にもしっかりと話を聞いて頂戴。一応彼が責任者なんだし、しっかりと今後の方針を示してもらわなければ困るもの。」

雪乃「わかりました。もうひとつ聞きますが、霞ヶ丘先輩から見て、澤村さんはどんな人に見えますか?」

結衣「ゆきのん大胆な質問!」

八幡「もうちょい包み隠して聞けばいいのに。」

詩羽「澤村さん?ああ、あの子学校では猫被りしてるエロ同人作家だから貴方達も気を付けた方がいいわよ?被るならしっかりと最後まで猫被りして欲しいわね。イチイチ本性剥き出しにされるとこちらまで疲れるの。澤村さん、倫理君と幼なじみだからって……それだけの価値しかないのにサークルでも偉そうにして……」ブツブツブツブツ


八幡「……だとよ。」

結衣「………サークルって大変なんだね…。」

雪乃「最後は安芸君ね。」
33 :物置-monooki- :2015/10/09(金) 07:22:05.81 ID:2HudE6O/0
八幡(……という事で安芸を呼んだんだが…。)

安芸「そもそも君らはギャルゲーの素晴らしさがわかっていない!それでは我がサークルを支援してもらうには色々と弊害が出てくると思うんだ!だから……」ガサゴソ

八幡(八幡実況しまーす。安芸の奴、鞄を漁って何か取り出した、しかも3つ。)

安芸「この布教用のギャルゲーの名作を与えよう!そして共にギャルゲーを愛する道を歩んで欲しい!」つギャルゲ

八幡(出ましたギャルゲー。タイトルはときめき何とか………知らん。)

安芸「しかも今なら!よりギャルゲーのキャラクターを身近に感じられるように、この高性能ヘッドホンも付属しようじゃないか!」つヘッドホン

八幡(何なのお前、ジャパ○ットなの?早くお値段と電話番号の発表してよ。そして帰れ。)

安芸「さあ行こう!俺達の明日はギャルゲー色だ!」


雪乃「いらないわ。」

安芸「…………………へ?何て?」キョトン

雪乃「聞こえなかったの?不要よ。提げて頂戴。」

安芸「いや………面白いよ?名作だよ?これ逃したらプレイ出来ないよ?これ限定版だし…。」

雪乃「くどいわね。貴方、ゲーム制作よりも悪徳営業マンでも目指したいの?責任者の風上にも置けないわね。」

八幡(すまん雪ノ下。俺はちょっと限定版という響きにそそられました。)

安芸「そうか。雪ノ下……さんはこういう物は苦手なんだな。ではこれは他の二人に…」

結衣「えっと………ちょっとキモいからあたしもいいかなー…。」

安芸「!!!?」

八幡(あ……。)

安芸「キモいは酷いだろ……。これは!制作者達の汗と涙と努力の結晶であり!そして俺達ギャルゲーファンの財産なんだよ!キモいなんてふざけた略語で片付けられるのは心外だ!」クワッ

八幡(安芸さん怒ってます。おこです。いや寧ろ激おこプンプン丸。)

結衣「……何かムカツク。」ムッ

八幡「まあ落ち着け由比ヶ浜。黙ってて聞いててやればこういう奴は上機嫌なんだよ。下手に反発するから暴走する。」

雪乃「慣れてるのね。友達はしっかり選んだ方がいいわよ。」

八幡「いや別にこういう連中とつるんでないから。寧ろ友達いないから。」

八幡(材木座は決して友達ではない絶体違う。)

安芸「ならば比企谷。これはお前に託そう。何、礼には及ばない。後でじっくりお互いの感想を語り合えればそれで十分だ。」つギャルゲ

八幡「お、おう……。」

八幡(偉そうな事を言った手前断りも出来ず、女子高生二人の目の前でギャルゲー【限定版】を受けとる俺。シュールだな。)



結衣「…………ヒッキーキモい。」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 08:52:47.60 ID:FEUCmBHTo
乙です
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 09:11:17.43 ID:QeRcbzoN0
ガハマ タヒね
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/09(金) 22:54:34.30 ID:H5TEYt5Qo
ヒッキーはときメモぐらい知ってそう
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/10(土) 02:04:02.53 ID:sYdW7dI20
八幡ってむしろゲームとかアニメに詳しいから余裕で知ってると思うんだが
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/10(土) 03:22:37.69 ID:X8LnzcC4o
知ってるどころかよりによって一色にネタ振って自爆してる
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/10(土) 23:34:54.48 ID:lHgpCuhqo
どのキャラもチョロすぎ
ガハマのニックネームの付け方が単調過ぎ
40 :物置-monooki- :2015/10/11(日) 21:33:47.33 ID:TZk5TxRw0
※確かに八幡はそういうのに詳しい感じでした。勉強不足でした、すみません。
41 :物置-monooki- :2015/10/11(日) 22:22:54.00 ID:4W53ws4h0
八幡「ところでお前、ゲーム作りって何か計画みたいなものとかあって進めてんの?」

安芸「前に打ち合わせで決めた事は決めたんだけど………それぞれが自己主張が強くて……」

雪乃「上手くいっていない、とそういうわけね。」

安芸「仰る通りです……。」

結衣「…まあでも!物事は最初が肝心っていうか、スタートダッシュが命というか…。」

八幡(それはフォローのつもりなんですかね?どちらかというと、始まりがグダグダだったから今も上手くいってないんじゃないの?それじゃもう最後までダメダメだよ、って言っているように聞こえるのは俺だけでしょうか。)


安芸「言いたい事は良くわかってる。確かに俺達は即興のサークルだし、無理言ってメンバー集めをしたし、統率が取れないのも仕方ない……。」

八幡(ほら見ろ。やっぱりダメージ与えてんじゃん。)


安芸「……それでも。それでも俺達の情熱は本物なんだ!英梨々は漫画、詩羽先輩は小説、美智留は音楽!それぞれが本気になって打ち込んでるモノが集まってひとつの作品を作れる!それが楽しみなんだ!だから俺達はもうお互いを信頼し合ってる!」

加藤「安芸君、私忘れてる……。」

安芸「お前はメインヒロインなんだ。どんと構えてくれてればいい。」

加藤「え……。」


雪乃「本物、ね……。」チラッ

八幡(本物って言葉が出ただけでこっち見るのやめてね雪ノ下さん。……だが安芸の言う通り、皆がやりたい事が上手く纏まっているからこそ、サークルという形が成り立ち、同じ目標に向かっていけるのだろう。なら話は早い。)

八幡「人間関係の改善とか小難しい事はヤメだ。もし本当にお前の言う通り信頼し合っているのなら、もうこのままでもいい。無理に引っ掻き回す事もない。」

結衣「……でもそれじゃ依頼を無視する事になるよ…?」

八幡「大体にしてアバウトな依頼だしな。どこまでが依頼の範疇なのかもわからん。」

雪乃「何が言いたいのかしら?まさかこの期に及んで依頼を無かった事に、なんて言わないわよね?」


八幡「馬鹿。寧ろ逆だ。」

結衣「逆……?」


八幡「安芸、お前が決めろ。」

安芸「え?」

八幡「俺達は平塚先生から半端な事しか依頼されてないからな。それはもう達成したのかどうかもわからん。だったらお前がどうしたいのか決めろ。そして依頼してくれ、その方が面倒くさくなくていい。」

結衣「ヒッキー……。」

雪乃「いつになく前向きね。」

八幡「ま、たまにはな…。」


安芸「………俺は、この計画を必ず成功させたい。だから……」

42 :物置-monooki- :2015/10/12(月) 08:35:57.60 ID:MClYLqlr0
-----------------
翌日
豊ヶ崎学園


詩羽「それで…結局手伝いを断ったのね。」

安芸「…今回は急な話だったし、何よりこれは俺達だけの力で作り上げたい作品なんだ。」

英梨々「まあ横槍入れられるのも嫌だしね。いいんじゃない?」

詩羽「沢村さんという存在が既に横槍な気もするけれど、仕方ないわね。」

英梨々「……霞ヶ丘詩羽〜!!」

加藤「でも良かったの?奉仕部の人達協力的だったけど…。」

安芸「その点は大丈夫だ。今度はこちらが向こうの協力をするよう持ち掛けたからな。」


詩羽「え…」

英梨々「…は?」

加藤「そ、そうなんだ…。」


安芸「何でも、総武高の生徒会主催のイベントの催し物の案が浮かばなくて困っていたらしいんだ。そこで、俺達の出番だ。」

詩羽「まさか……制作途中のゲームを晒そうとか考えてないわよね?」

安芸「流石にそれは無理だ。というより俺のプライドが許さない。」

加藤「安芸君のプライドってなんなんだろうね。」

英梨々「知らないわよ。」

安芸「そこ、いちいち細かいところに突っ込まない!」ビシィ

詩羽「御託はいいから早く倫理君の意見を聞かせて頂戴。」ギロッ

安芸「は、はい…。いや普通に英梨々の絵とか、美智留の演奏とかでいいんじゃないかと…。」

英梨々「はあ!?たかが生徒会のイベントで私の絵晒せっていうの!?」

安芸「なら美智留の演奏だけで乗り切るか?あのアニソンバンドも呼んで。」

加藤「それって最早私達関係ないような…。」

詩羽「この件に関しては倫理君が責任をもって決めなさい。」

安芸「……わかったよ。放課後に美智留を捕まえて総武高に打合せに行く事にするよ。」ハア
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 17:48:31.48 ID:5nV+baeSO
>>40
そういう設定に変えたのだと思ってたんごけど、ただの知識不足かよ‼
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/13(火) 17:51:55.43 ID:Ty5LE84qo
乙です
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/14(水) 06:53:19.61 ID:1fFIJWIpo
乙です
待ってる
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/15(木) 11:27:15.60 ID:IZFeTskB0
冴彼の主人公がキモすぎるwwwwww
材木座と同レベルだろこれww
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 02:50:00.82 ID:4oURwDy70
なんか時系列おかしくね?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 08:16:10.50 ID:XkeKPOAQO
>>29
>>35
ウザいからレスするな
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