このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

輿水幸子「モバマス・カート・グランプリ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:20:48.15 ID:9BhpUd9i0

諸注意


・昔放送されていた、某バラエティー番組のパロディの……つもりです。

・マリオカートではないです。

・ちなみに作者にカートの経験はないです。


では、お楽しみ下さい。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444998047
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710581803/

昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710247997/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710229065/

2 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:22:01.56 ID:9BhpUd9i0


九月某日。国内外のモータースポーツも、いよいよ終盤戦に突入する。
そんな中、世界耐久選手権を間近に控えた富士スピードウェイに、アイドル達がやって来た。


川島瑞樹「皆さん、こんにちは。本日の司会進行を務めます、川島瑞樹です。私達は、富士スピードウェイにやってまいりました」


瑞樹「今回の企画はですね……カワイイボクと142sが、カートに挑戦するというものです」

瑞樹「それでは、主役の皆さんをお呼びしましょう……カワイイボクと142s。輿水幸子ちゃん、白坂小梅ちゃん、星輝子ちゃんです!!」



輿水幸子「違いますよ!!」

瑞樹「え? どういう事なの?」

幸子「今日はカート挑戦という事で、輿水幸子を改め“サチコチャン・ベッテル”です!!」

星輝子「フヒ……“ショウコチャン・ブルデー”です」

白坂小梅「……あの……えっと……“コウメチャン・ブエミ”と言います」


瑞樹「……レッドブルね。わかるわ」


注)2009年のF1では、レッドブルF1チームと、その兄弟であるトロロッソF1チームに、セバスチャン・ベッテル、セバスチャン・ブルデー、セバスチャン・ブエミと、同名のレーサーが3人所属していた。

3 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:22:59.41 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「しかしですね。今日は初挑戦という事なので、ちゃんと先生も連れてきました。では、お呼びいたしましょう……」


瑞樹「この方です!!」


原田美世「こんにちは。原田美世です」

三人「おー……本当に先生だ……」


瑞樹「美世ちゃんは、幼い頃にカートレース歴のキャリアがあるという事で、今回の講師役を務めてくれるという事になりました」

美世「ん〜、そんなに速く無かったけどね……」


4 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:23:53.06 ID:9BhpUd9i0


幸子「美世さんは、名前がそのままで良いんですか?」

美世「……どういう事?」

幸子「ほら。ボク達も、折角語呂の良い名前に改名して、チャレンジするじゃないですか?」

輝子「折角だし……美世さんも。ね?」

小梅「うん……。良いと、思います」


瑞樹「では、美世ちゃん。原田美世を改めて?」



美世「えっと……“ダーチャン・ロウブ”で……」

瑞樹「……それは、WRCじゃない?」


注)WRCを席巻した、セバスチャン・ロウブ。彼の所属したシトロエンワークスの、メインスポンサーはレッドブルである。一時期のモータースポーツは何故かセバスチャンが沢山いた。


5 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:24:48.58 ID:9BhpUd9i0

1時間目、座学


瑞樹「まずは、サーキット走行のマナーやルールのお勉強の時間です」

美世「はい。では、あたしの方から、みっちりとお教えいたします」

142s「よろしくお願いしまーす」

美世「まずは、サーキット走行の基本の一つ。走行中にコントロールタワーから、旗が振られます。その旗の色によって、走行ペースを変えなければいけません」


美世「ざっくりと纏めるとこんな感じになります」


・日本国旗→競技開始の合図。主にスタートや、走行開始の合図。

・黄色旗→コース上にマシンが止まったり等、アクシデントが発生。追い越し不可で、ペースを下げろの指示。

・緑旗→黄色旗解除。追い越してもOKの合図。

・赤旗→更に大きなアクシデントの為、走行中断。全車ピットに戻る。

・チェッカーフラッグ→レースならばゴール。フリー走行やタイムアタックの場合は、走行時間終了の指示。

・黒旗→失格の指示。速やかにピットに戻って、コントロールタワーでオフィシャルに怒られてくる。


美世「……と、大まかにはこんな感じになります。ただ、黒旗を振られるのは、よっぽどの場合です。ま、三人はそんな事無いと思うけどね〜……」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 21:25:31.55 ID:AgFWT/9X0
あれはマジでネタに走ったかと思ってたわwww
期待
7 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:25:50.40 ID:9BhpUd9i0


幸子「先生、質問です」

美世「はい、幸子ちゃん」

幸子「失格の対象になる様な事とは、どんなことですか?」


美世「例えば逆走したりとか、ショートカットしたりとか……。著しくスポーツマンシップや、マナーを損なうような行為をすると、問答無用で失格です」



美世「なお、この企画で黒旗を提示されたら、失格にした上で瑞樹さんに後でガッツリ説教して貰います。あと、廊下で1時間正座のおまけも付けます」

幸子「……本当ですか?」

輝子「……幸子。……フリだぞ?」

小梅「……うん。オイシイかもね……」

幸子「ちょっと!! ボクは失格になる前提ですか!?」


8 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:31:12.12 ID:9BhpUd9i0

二時間目、実技


瑞樹「座学が終わった所で、カートに乗ってみましょう。これが、今回使用するカートですね?」


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org563405.jpg.html



美世「そうです。今回は、富士スピードウェイのレンタルカートを使用します。カートのはエンジン付きの乗り物で、もっとも単純な仕組みになってます。そうする事でコストが下がるので、モータースポーツ入門に適していると言えます」


瑞樹「結構小さいけど、大体何キロくらい出るの?」

美世「50ccの入門用のカートなので、最高速は40kmに届かない位です。ただ、目線も低いし体が露出しているので、体感速度はかなり速く感じます」

瑞樹「なるほど。美世ちゃんがカートに乗っていたしていた時と、何か違いはありますか?」

美世「一番違うのは、セルモーターが付いてる事と、遠心クラッチが付いている事ですね」


9 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:32:26.25 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「それは、どういう違いになるのかしら?」

美世「あたしが乗ってたカートだと、ダイレクト式って呼ばれるタイプでした。エンジンとスプロケットが直結してて、押し掛けでエンジンを始動するタイプだったんです」

美世「このタイプだと、停車しててもエンジンは止まらないし、エンストしても簡単にエンジンを再スタートさせれます。反面、ダイレクト式よりも少し重くなりますね」

美世「ただ、コース上で止まってしまった場合。エンジンをかけ直すのは、係員にやって貰わないといけません。自分でかけ直すのは駄目です」


瑞樹「なるほど。一口にカートと言っても、色々種類があるのね」

美世「そうなんです。基本構造はほぼ同じでも、少しづつ違ったりしてます」


10 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:33:25.72 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「では、レーシングスーツに着替えた、142sです」


小梅「着てみると……結構暑いです」

輝子「……なんだか、スキーウェア見たい」

美世「そうだね。レーシングスーツは、基本は断熱耐火素材で出来てるから、生地は分厚いし風も熱も通さないんだ。本番のレースだと、更に耐火のインナーもつけるからね。夏は凄く暑くなるよ」

幸子「……これ着てると、何故か嫌な思い出が蘇ります」

美世「…………」


瑞樹「さあ、実際に乗ってみましょう!!」

11 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:35:35.39 ID:9BhpUd9i0

参考コース図
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org563415.jpg.html



瑞樹「トップバッターは、輝子ちゃんです」

輝子「……フヒ。よろしく」


美世「まず、ハンドルで曲がる。右足がアクセルで進む。左足がブレーキで止まる。自分で危ないって思ったら、すぐに減速する事。OK?」

輝子「……頑張る」

美世「全部で、五週ね。あそこ(コントロールタワー)で、チェッカーが振られたら、すぐにピットに戻ってきてね?」

輝子「フヒ……任せて」


美世「じゃあ、スタートです」


12 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:36:38.76 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、輝子ちゃんの、カート初体験です。ゆっくりとコースインしました」

美世「最初の一週目だから、あれ位が一番良いんですよ」



輝子(……おお……おおお!?)


輝子(……右に曲がって……左に曲がって)


輝子(……こ、これ……意外と楽しい)


輝子(……最後のカーブを曲がって……全開!!)


輝子「……ヒャッハァァァァ!!」




瑞樹「結構飛ばし始めたわね……」

美世「……ちゃんと、旗を見るかが心配だよ」


13 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:37:31.01 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「これで、3週目ね。順調に周回を重ねてるようだけど……」

美世「ん〜……次の1コーナーで多分、スピンすると思うな〜」

瑞樹「わかるのかしら?」

美世「輝子ちゃん、順番にブレーキの踏むポイントが奥になってます。多分、一気にブレーキを踏み過ぎて、スピンしますよ……」


瑞樹「では、次の1コーナーに注目です」


14 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:38:10.51 ID:9BhpUd9i0


輝子(……ヒャッハァァァ!!)

ズギャギャギャ……

輝子「……あっ!?」


瑞樹「……本当にスピンしたわ」

美世「カートって、ブレーキが後ろしか付いて無いんですよ。なので、あんまり一気にブレーキかけちゃうと、簡単にスピンするんです」



美世「俗に言う、チャリドリと同じ原理ですよ」

瑞樹「私にはわからないわ」


15 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:38:52.95 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「お疲れ様〜。どうだったかしら?」

輝子「結構……楽しい。面白かった……」

美世「初めてで、あそこまで踏めるのは、中々の度胸だね。だけど、抑える所は抑えないと、怪我に繋がるからさ。そこだけ、気を付けてね」

輝子「……うん。次は、少し抑えます」



美世「……後で速い走り方レクチャーするよ」ヒソヒソ

輝子「……本当か?」ヒソヒソ


16 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:39:47.66 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「続いては、二番手の小梅ちゃんです」

小梅「うん……ドキドキします」

美世「乗り方は、さっき説明した通りだね。まずは、落ち着いてゆっくり走れば良いよ」

輝子「小梅……無理は厳禁だから。私と同じ事になる……」

小梅「気を付けるね……」


美世「では、小梅ちゃんもスタートです」


17 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:40:39.93 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「小梅ちゃんも、ゆっくり走ってるわね」

美世「所で、小梅ちゃんって人格とか豹変するかな?」

瑞樹「というと?」

美世「ハンドル握ると人格変わる子って、多いじゃないですか。さっきの輝子ちゃんを見てから、それが気がかりで……」

瑞樹「……それ、間違いなく美世ちゃんは、言えない台詞よ?」



幸子「……実はカメラ回って無い時、美世さんは練習と言い張って、何週も全開で走ってました」ヒソヒソ

輝子「うん……凄く速かった……」ヒソヒソ


18 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:41:32.40 ID:9BhpUd9i0


小梅(……気持ちいい)

小梅(……これ……うん。楽しい……)


美世「……ゆっくり走ってるね。見てる方は、安心だけど……」

瑞樹「これって、やっぱり性格が出るのかしら?」

美世「う〜ん……小梅ちゃんって、割と慎重な性格……だっけ?」

幸子「だけど、心霊スポットに涼しい顔して出入りするから、度胸はあると思いますよ?」

輝子「きっと……慣れるまで慎重に走るんだと思う……」


19 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:42:21.91 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、小梅ちゃんが帰ってきました。どうだったかしら?」

小梅「気持ち良かったです……。拓海さんとか夏樹さんや里奈さんが、バイクに乗るのが好きって言うのが……良く解りました」

美世「そうそう。楽しいんだよね〜……」

小梅「また、乗りたいて思いました」

瑞樹「なら、この企画を続けられるように、上層部に直訴しましょう」



輝子「フヒヒ……。その三人が、同じことを言ってるのを……私は知ってるんだ」ヒソヒソ

幸子「……本人は否定してますが、美世さんが一番飛ばすって皆言います」ヒソヒソ


20 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:43:12.63 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、最後に取りを務めるのは、幸子ちゃんです」

幸子「フフーン♪ カワイイボクなら、カートも乗りこなしちゃいますよ……」

美世「自信満々だね〜」


輝子「フヒ……幸子。目が潤んでるぞ?」

幸子「……それは、目薬をさしてきたからです!!」

小梅「うんと……顔赤いよ?」

幸子「……元々ボクは血色が良いんです」


瑞樹「……幸子ちゃん。本音は?」

幸子「ちょっと……いえ。平気です!!」


21 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:44:09.21 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「そして、幸子ちゃんがコースインしましたが……」

美世「本当は、怖がってるぐらいの方が、慎重に走るから良いんだけど……」



幸子(……おお。………これ、結構速い……)

幸子(こうやって曲がって……こうかな?)

幸子(結構、いい感じな気がするけど……)

幸子(これ、楽しい〜♪)

幸子(フフーン♪ やっぱり、ボクって何でも出来るんですね♪)


22 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:45:05.15 ID:9BhpUd9i0


美世「スムーズに乗ってるよ。思ったよりも、筋が良いね」

瑞樹「一つ質問して良いかしら?」

美世「はい、何でしょうか?」

瑞樹「こういうカートとかのモータースポーツの場合は、どんな身体能力的が求められるのかしら?」

美世「やっぱり、反射神経と動体視力ですね。後は、スタミナと瞬発力も求められます」


美世「基本的には、同じ操作を何十回も繰り返す形になりますので、中くらいの筋力を持続させるのが重要なんですよ」

美世「例えば、ダンスなんかも同じ動きを沢山繰り返しますから、それに通じる物は有るかもしれません」

瑞樹「なるほど。良くわかったわ」


美世「幸子ちゃんって、バラエティ路線が多いから注目されないけど、意外と運動神経が良いんだよね。ダンスなんかも上手いし」


瑞樹「だから、体を張るロケが多いのかしらね……」


23 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:46:07.27 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、帰ってきました」

輝子「お疲れ……どうだった?」

幸子「凄く楽しかったです。もっとスリルが有るのかと思ってたんですけど、バンジージャンプとかジェットコースターみたいな怖さは無いですね」


美世「やっぱり、自分で動かすからね。例えば、助手席に乗ってるのと、運転してるのだと、同じ速度でも全然違ってくるんだ」

小梅「幸子ちゃんは上手いよ……。うん」

幸子「本当ですか?」


美世「お世辞抜きで、思ってたよりも筋が良い。ほんとに」

幸子「フフーン♪ やっぱりボクは、何でも出来ちゃうんです♪」


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 21:46:16.39 ID:mNJ1c4IHo
体を張るロケが多いから運動神経が良くなった可能性
25 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:47:04.64 ID:9BhpUd9i0

三時間目、タイムアタック


瑞樹「先程の練習走行を終えて、今度は各自のタイムアタックに入ります」

瑞樹「美世ちゃんは、個別に走り方のコツを教えている様ですが……何時の間にか、目付きが真剣になってます」


瑞樹「ちなみに、富士スピードウェイのカートコースのコースレコードは34秒395になります」



注)レンタルカートのレコードタイムになります


26 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:48:06.54 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「今度のトップバッターは、小梅ちゃんです。意気込みは、どうですか?」

小梅「……あのお方が、空の上から見守ってくれると思います」

瑞樹「あのお方?」


小梅「音速の貴公し……「わからないわ」」


美世(……アイルトン・セナと霊界交信!?)


注)今更説明不要の偉大なるレーサー。没後20年を超えても、そのカリスマ性は衰えない。


27 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:49:22.08 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、小梅ちゃんのタイムアタックです。美世ちゃん、解説の方をお願いします」

美世「任せて下さい」


瑞樹「まずは、1コーナー。スムーズにクリアしてるようです」

美世「そうですね。最初から、丁寧な運転を心がけてましたので、そこまでミスはしないんじゃないかな」


瑞樹「そして、左の直角コーナーから、100Rに進入です。凄く、丁寧に走らせてます」

美世「小梅ちゃんは、基本のラインを教えました。あんまりガンガン攻めるタイプじゃないので、まずはライン取りから覚えてもらいます」


瑞樹「さあ、ヘアピンを立ち上がって300R。次は、ダンロップコーナーです」

美世「あ〜……ちょっとライン取り失敗してるなぁ」

瑞樹「どういう所が?」

美世「300Rで小回りになっちゃうと、ダンロップコーナーの進入がきつくなっちゃうんだよね」


瑞樹「おっと、ダンロップコーナーの立ち上がりで、ラインから半分車体がはみ出しました」

美世「これで、次のネッツコーナーの進入もきつくなっちゃったね」


瑞樹「そして、最終のパナソニックコーナーを立ち上がって……ゴールイン」

美世「タイムは……52秒523です」


28 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:50:09.74 ID:9BhpUd9i0


美世「お疲れ様。どうだった?」

小梅「……自分では、それなりに走れたと思います」

美世「まあ、初めてでここまで走れれば十分だよ」

小梅「……とっても面白かったです。ありがとうございました」



美世「後でさ、誰が空から見てたか教えて……」ヒソヒソ

小梅「良いですよ……」ヒソヒソ


29 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:51:28.31 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「続いては、二番手の幸子ちゃんです」

幸子「フフーン♪ 任せてください♪」

瑞樹「自信が有るみたいね?」

幸子「カワイイボクの、カッコイイ走りを期待してください!!」


瑞樹「では、スタートです」



美世(……大丈夫かな。調子に乗って、ポカしそうだけど……)


30 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:53:18.88 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、タイムアタックに入りました。幸子ちゃんが1コーナーに飛び込みましたが、いかがでしょうか?」

美世「うん……レクチャーした事は守ってますね」


瑞樹「何を教えたんですか?」

美世「さっきも解説したんですけど、カートって後ろしかブレーキが効かないんです。なので、ハンドルを切ってブレーキをかけるとスピンしちゃうんです」

美世「だから、ブレーキはなるべく真っ直ぐの状態で踏むって事を教えました」

瑞樹「まずは、スピンしない対策からって事ね」

美世「ええ。わざとスピンして、感覚を覚えさせることも必要です。ただ、まずは普通に走る、曲がる、止まるを、こなせるようになってからです」


瑞樹「ヘアピンをクリアして、300Rです。この辺りは、スムーズに走らせてる様に見えますね」

美世「ちゃんと、コーナーではRを大きく取ってますね。なるべく大きく回って行った方が、速度が落ちないので速く走れます」


瑞樹「小梅ちゃんにミスが有った、ダンロップコーナーとネッツコーナーも、綺麗にクリアしました」

美世「うん、上手いよ。ホントに」


瑞樹「最終コーナーを立ち上がって……ゴールです」

美世「幸子ちゃんのタイムは……41秒913です。初めてにしては、かなりいいタイムだと思いますよ」


31 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:54:08.60 ID:9BhpUd9i0


美世「いい感じだよ〜。流石だね〜」

幸子「フフーン♪ やっぱり、流石ボクですね♪」

美世「多分、あたしが初めて乗った時よりも上手いかもしれないよ。ホント、お世辞抜きでさ」

幸子「本当ですか? すっごく、嬉しいです」



瑞樹(裏で、ディレクターさんとプロデューサーが打ち合わせしてるのが気になるわね……)


32 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:55:26.71 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「そして、トリは輝子ちゃんです」

輝子「……フヒヒ、幸子の後だからちょっと緊張す……します」

瑞樹「……ちょっと、眼がすわってないかしら?」

輝子「……スイッチ入ったから、行け……ますぞ」

瑞樹「口調がムックみたいになってるわよ?」


美世「……緊張してる?」

輝子「……う、うん」


33 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:56:27.00 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、ラストは輝子ちゃんのタイムアタックです」

美世「1コーナーは、結構突っ込んでるね〜」

瑞樹「輝子ちゃんには、どんな事をレクチャーしたのかしら?」

美世「他のみんなと変わらないですよ。ライン取りとブレーキの踏み方が主ですね。輝子ちゃんの場合は、特にアクセルを踏み込むので、ブレーキの踏み方を念入りに教えました」

瑞樹「さっき言ってた、真っ直ぐで踏むって事かしら?」

美世「そうですね。急ハンドル急ブレーキは、車体の姿勢を乱すので控えないといけません」


瑞樹「300Rを抜けて、ダンロップコーナーに飛び込んで行きますが……」

美世「あ〜……失敗してるなぁ。突っ込み過ぎだよ〜……」


瑞樹「随分と大回りになってしまいました」

美世「最終セクターみたいにコーナーが連続する所で、大回りになっちゃうと遅くなるんですよ。一つ目で曲がりきれないから、先のコーナーが余計に曲がれなくなっちゃうんです」


瑞樹「最終コーナーを立ち上がって、フィニッシュライン通過しました」

美世「タイムは……48秒211です」


34 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:57:17.92 ID:9BhpUd9i0


美世「お疲れ様。手応えはどう?」

輝子「……失敗しました。奥のクネクネの所で、止まりきれなかった……」

美世「うん。見ててわかったよ」

輝子「所で、私のタイムは幸子より……?」

美世「残念だけど、下だったね」


輝子「……あ〜。悔しいな……」


35 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 21:58:40.00 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「全員のタイムアタックが終わりまして、見事一番速いタイムをマークしたのは幸子ちゃんです」


幸子「ありがとうございます」

小梅「……幸子ちゃん、おめでとう」

輝子「負けたのは、悔しいけど……。幸子は、いい感じだったぞ」


幸子「でも、カートって初めて乗りましたけど、こんなに楽しいとは思いませんでした。また、是非乗りたいですね」


瑞樹「では、美世ちゃん。今回の企画の総まとめをお願いします」

美世「はい。今日は皆に、モータースポーツの入門として、カートを体験してもらいました。その楽しさを解って貰えたのなら、十分です」


美世「何よりも、今日びっくりしたのは、幸子ちゃんですね。今日初めて乗って、41秒台のタイムを出せたのは、本当にすごいです」


幸子「やっぱり、カワイイボクは何でも出来ちゃうんですね♪」


36 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:00:44.23 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「では、今日は一日お疲れさま……って。カンペが出てるわね」


幸子「えっと……収録時間が余ったから、レースしてる所を撮影したい?」

輝子「……へ?」

小梅「……はい?」


美世「プロデューサーからの許可は貰いましたので、4人でレースして下さい……?」


37 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:01:59.83 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、大変な事になりました。142sと美世ちゃんが、カートでレースをする事になりました」


瑞樹「手始めに、美世ちゃんにもタイムアタックをしていただきましょう」

美世「よろしくお願いします」

瑞樹「レーシングスーツで、カートに乗る姿がとても決まっています。目標は何秒くらいを目指しますか?」

美世「ん〜……それなりの走りはしたいかな」


幸子「先生、お手本をお願いします」

輝子「……美世さんの走り、楽しみだ……」

小梅「美世さん……あの方が見守ってくれますよ?」


美世「……では、行ってきます」

瑞樹「はい、頑張って下さい」



142s(……美世さん、眼がマジだ……)


38 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:03:10.62 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、美世ちゃんはタイムアタックに入りました」

幸子「最終コーナーから出てくる速度がもう違ってますよ……」


瑞樹「さあ、1コーナーに飛び込んで行きますが……速いわね」

幸子(……今、ちょっとだけ横向いてませんでしたか?)



美世(1コーナーはセンターに立ち上がって……コカコーラはインベタで立ち上がる)


美世(100Rもセンター寄りで立ち上がって……ヘアピンはアウトインアウトで、アウトまで目一杯使って……)


美世(……300Rもアウトまで膨らんで……ダンロップコーナーは奥目にクリッピングポイントを取る……)


美世(コーナーが連続する時は……最後のコーナーを重視するのがセオリー。だから、ネッツコーナーは攻めすぎない……)


美世(最終コーナーをアウトインアウト……道幅目一杯使って速度を乗せる……)



美世(ん〜……どうかな!?)


瑞樹「美世ちゃん、ゴールです」


39 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:03:52.12 ID:9BhpUd9i0

……ギャギャギャッ!!


幸子(見事なスピンターンで止まってくれました……ちょっとカッコイイ)


瑞樹「お疲れ様。手応えはどうかしら?」

美世「ん〜……わかんないな〜」

小梅「……美世さんのタイムは、35秒010でした」

美世「…………そっか。35秒切りたかったなぁ……」


輝子(……美世さん、本気で悔しそうだ……)


40 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:05:27.23 ID:9BhpUd9i0

瑞樹「全員のタイムが出た所で、決勝レースの開始です。ここで、ルールを説明します」


レギュレーション(プロデューサー考案)

・決勝グリッドはタイムの速い順。

・レースは5週で争う。

・ただし、美世ちゃんだけは速すぎる為、1週多く走るハンディキャップを付ける。

・最下位は罰ゲームとして、バンジージャンプを跳んでもらう。

・ただし、美世ちゃんは1位以外、強制的にバンジージャンプとセクシー写真集を限定販売する罰ゲームが課せられる。

・美世ちゃんが罰ゲームを受ける場合、142sに罰ゲームは無し。

・なお、プロダクション上層部の許可はOKとなりました。


41 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:06:07.14 ID:9BhpUd9i0


美世「……ちょっと!! これ、あたしだけハンデおかしく無い!? バンジージャンプ以外に、セクシー写真集って何よ!?」

瑞樹「大丈夫よ。勝てば良いんだから。そうしないと、盛り上がらないでしょ?」

美世「……約35秒のコースを5週だよ!? 幸子ちゃんとあたしのタイム差を考えると、かなりギリギリの計算だよ!?」

瑞樹「……け、計算がわからないわ」


美世「……わかったよ。勝てば良いんでしょ、勝てばさ!!」

瑞樹(Pくん……美世ちゃん、本気で怒ってるじゃない……)


42 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:07:02.98 ID:9BhpUd9i0


幸子「バンジーは、何が何でも避けたいですね……」

輝子「……フヒヒ。一つだけ、作戦思いついたぞ?」

小梅「作戦……?」


輝子「美世さんが1位にならない限り、私達に罰ゲームは無いんだ……。だから、美世さんを2位にすれば良い……」

幸子「だとしても、どうやって?」


輝子「……私達の中だと、幸子が一番速いんだ。だから、先に幸子が逃げるんだ……。後は……私と小梅が美世さんに追いつかれた時、抜けない様に妨害すれば時間を稼げる……」

小梅「……だけど、ちょっとずるく無いかな?」

輝子「フヒヒ……私はバンジーを飛びたくないぞ……」

小梅「……うん。……その作戦にしよう」


幸子「……それで行きましょう。ボクは死ぬ気で逃げます」


43 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:08:06.29 ID:9BhpUd9i0

瑞樹「さあ。シンデレラカートグランプリ、ラウンド1。実況はわたくし、川島瑞樹でお送りします」

瑞樹「各車フォーメーションラップに入りました所で、グリッドを紹介しましょう」



瑞樹「ポールポジションは、原田美世。35秒フラットの好タイムをマークしましたが、彼女には1週多く走るハンデがあります。この逆境を跳ね返して、罰ゲームを逃れられるんでしょうか」



瑞樹「セカンドグリッドは、輿水幸子。ベストタイムは42秒を切り、今日初めて乗った中でも、いいタイムを刻んでいます。果たして逃げ切れるのでしょうか」



瑞樹「サードグリッドには、星輝子が着きました。48秒台と健闘しましたが、ややミスの多い所が目立ちます。本番では、どんな走りを見せてくれるのでしょうか」



瑞樹「フォースグリッド、白坂小梅。51秒台とタイムは振るいませんが、決勝では奇跡の逆転劇を見せられるか……」



44 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:09:12.21 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「美世ちゃんが、各車を引っ張ります。さあ、最終コーナーを立ち上がってまいりました。隊列を整えて、ホームストレートに並んだ4台……」


瑞樹「フラッグが振り下ろされ、今スタートです!!」



瑞樹「美世ちゃんが良いスタートを切りました!! 1コーナーはグリッド通りのオーダーでクリアしていきます!!」


瑞樹「100Rを駆け抜け、美世ちゃんが早くも後続との差を広げ始めました」



美世(……ハードプッシュしないと追いつかないんだよ!!)



45 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:10:11.24 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「美世ちゃん速い!! 一気に差を広げます。ですが彼女にはハンデが有り、142s全員を抜かないと、バンジーを跳ぶことになります!!」


瑞樹「2番手の幸子ちゃんと、3番手の輝子ちゃんとの差も少し広がっています。幸子ちゃんも、2番目のタイムを出しただけに、負けられないんでしょう!!」


瑞樹「4番手の小梅ちゃんも、何とか輝子ちゃんに離されまいと、追いすがります。一周目から、激しい展開です!!」



幸子(美世さん、めちゃくちゃ速いよ……)


幸子(あのスピードじゃ追い付かれるかもしれないから……二人とも頼むよ〜……)



46 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:11:25.07 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、2週目に入りました。美世ちゃんと、幸子ちゃんの差は広がる一方。そして、更に後方を走る輝子ちゃんと小梅ちゃん!!」

瑞樹「美世ちゃんが、小梅ちゃんに追いつくのは時間の問題かもしれません!! 実に大人げのない原田美世!!」


小梅(美世さん……そんなに罰ゲームが嫌なんですか?)


輝子(……冷静に……冷静に……)



美世(こっちがヘアピンで……小梅ちゃんが最終コーナー。輝子ちゃんがホームストレートで……幸子ちゃんが1コーナーね……)


美世(とにかく……フルスロットルだよ!!)


47 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:12:39.62 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「さあ、美世ちゃんは3週目です!! この週で、美世ちゃんは34秒868というファステストラップを叩き出しました!!」

瑞樹「バンジーが嫌なんでしょうか!? 写真集が嫌なんでしょうか!? それとも両方なんでしょうか!?」


瑞樹「しかし、幸子ちゃんも42秒フラットの好タイムをマーク!!」

瑞樹「実に、ハイレベルなレースとなっています」



美世(この週で、後ろの二人には追い付けるかな!!)


幸子(……美世さんって、こんなに負けず嫌いでしたっけ!?)



48 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:13:29.54 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「最後尾の小梅ちゃんは、ダンロップコーナーに差し掛かりました!! ここで、美世ちゃんはヘアピンコーナーをクリア!! 恐るべき、原田美世!! 正に鬼神の激走!!」

瑞樹「2台共、ネッツコーナーをクリアして、最終コーナーに飛び込みます!!」


美世(……アウトの道幅が余ってるよ!!)

小梅(……え、もう来てるの!?)


瑞樹「美世ちゃんは大外刈りで、小梅ちゃんを抜き去りました!! 凄まじい追い上げです!!」


49 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:14:28.22 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「レースも残り2週になりました!! 美世ちゃんの次の標的は、輝子ちゃん!! どこまで、食い下がれるんでしょうか!?」


輝子(うわっ……もう追い付いてきてる……)

美世(1コーナーだと、厳しいかな……)



瑞樹「さあ、1コーナーに飛び込む両者!!」


瑞樹「ああっと、輝子ちゃんは1コーナーでオーバーランです!! 隙を逃さず、美世ちゃんが前に出ました!!」

瑞樹「美世ちゃん、さすがの走りです!! 弱い者を相手に、一切の容赦をいたしません!!」



輝子(失敗した……)

美世(ラッキー……)


50 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:15:24.37 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「残る牙城は、幸子ちゃんただ1台。しかし、その差は少し広い様に見えます!!」

瑞樹「幸子ちゃんがダンロップコーナーをクリア!! 美世ちゃんは、まだヘアピンコーナーです!! このままでは、バンジージャンプとセクシー写真集が決定してしまいます!!」


幸子(……凄い追い付いてきてるよ〜)

幸子(……逃げなきゃ!!)



美世(……あと一周半なら、なんとか行けるかな)


瑞樹「最終コーナーを立ち上がる幸子ちゃん!! そして、後ろから追い上げる美世ちゃん!!」


瑞樹「勝負は、ファイナルラップに突入しました!!」



51 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:16:05.78 ID:9BhpUd9i0


幸子(……何とか逃げきらなきゃ!!)


……ギャギャギャッ


幸子「……あ゛ぁっ!?」




美世(……あっ!!)


52 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:17:05.98 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「何と、幸子ちゃんは1コーナーで痛恨のスピンです!! 何と言う事でしょうか!!」


瑞樹「スピンしてエンジンが止まってしまうと、オフィシャルにエンジンを再始動して貰わなければいけません!!」


瑞樹「空を見上げる幸子ちゃんの横を、美世ちゃんが悠然と追い抜いて行きました!!」



瑞樹「これで、美世ちゃんは全車追い抜き完了です!!」


53 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:18:02.26 ID:9BhpUd9i0


幸子(スタッフの人!! 早く来て下さい!!)


輝子(幸子……何してるんだよ……)

小梅(……幸子ちゃん、やっぱり持ってるね……)



瑞樹「幸子ちゃんは再スタートするまでに、輝子ちゃんと小梅ちゃんにも抜かれてしまいました!! これでは、罰ゲームが確定してしまいます!!」



瑞樹「さあ、美世ちゃんが最終コーナーを立ち上がって、ホームストレートに帰ってきました!!」


瑞樹「ハンデキャップを跳ね返して、見事な勝利です!! 右手を高々と上げながら、チェッカーを受けました!!」



瑞樹「そして、2位に輝子ちゃん、3位には小梅ちゃんが入りました!! 見事な逆転劇です!!」


瑞樹「最後に、幸子ちゃんもチェッカーフラッグを受けました!! まさかのスピンで、最下位!! バンジージャンプは……幸子ちゃんに決まりました!!」


54 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:19:07.67 ID:9BhpUd9i0


リザルト

1位 原田美世

2位 星輝子

3位 白坂小梅


ビリ 輿水幸子



瑞樹「ウイニングランを終えて、皆ピットに戻ってきましたが……幸子ちゃんはヘルメット越しに頭を抱えています」


55 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:20:11.78 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「まずは、見事に勝利を飾りました、美世ちゃんにお話を聞きましょう」


美世「何とか、勝てました。いや〜……何をコメントしたらいいのかな?」


瑞樹「幸子ちゃんのスピンの事?」


美世「だって、後姿が見えてきたと思ったら自爆してますもん……」



輝子「……幸子を連れてきました」


小梅「幸子ちゃん……あのスピン、どうしたの?」


幸子「えっと……美世さんが追い付いてきてるから、速く走らなきゃって思ったら……スピンしました」


瑞樹「幸子ちゃん、真剣に落ち込んでない?」


幸子「そりゃ……バンジージャンプは嫌ですよ!!」


56 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:20:55.82 ID:9BhpUd9i0


瑞樹「では、最後に。幸子ちゃんから、カメラに向かって一言どうぞ!!」


幸子「この企画、もう一回やりましょう!! ボク以外の誰かをバンジーさせないと腹の虫が収まりません!!」



瑞樹「では、皆さん。お疲れ様でしたー」


142s&美世「お疲れ様でしたー」



57 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:23:46.43 ID:9BhpUd9i0

オマケ


カートロケ二日後。とある遊園地。


幸子「……はぁ〜あ。こんな事する為にアイドルになったんじゃないんですけどねぇ……」


小梅「……頑張ってとしか言えないよ」


輝子「幸子……観念して飛ぶしかないぞ?」



幸子「……次にカートの企画があるのなら……絶対に原田美世さんを、バンジーで飛ばさせます!! ご期待ください!!」


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org563508.jpg.html


こんな状態でリベンジを誓う幸子。その日は来るのだろうか……?

58 : ◆Pu7HnS2deE [saga]:2015/10/16(金) 22:26:08.28 ID:9BhpUd9i0
以上になります。

昔のバラエティー番組を見て、ネタを思いついたので書いてみました。
142sのバラエティ適正は、案外高いと思います。

評判が良ければ、今度は違うユニットと対決させてみようかな?

では、ご視聴ありがとうございました。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 23:22:08.73 ID:bIVItuFXO
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/16(金) 23:56:01.49 ID:3owv7aEDO
おつおつ

川島さんが呆気にとられる三人組だからね、しかたないね
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 10:54:55.80 ID:9/CGAfRro
次はダチャーンのセクシー写真集だろう(提案
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/10/17(土) 11:26:40.66 ID:m4Pmz6tmo
ダチャーンのセクシーからのもっとセクシーをオナシャス
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/17(土) 18:10:36.44 ID:6gCRj01m0
蟲やシュールストレミングを食わされたり、バンジーするのは幸子にとっていつもの事だから罰ゲームになっていない件
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/10/18(日) 02:39:58.02 ID:Yhw01bq/0
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/16(月) 21:32:30.53 ID:6p0sdn5AO
37.61 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)