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男「魔が差して奴隷を買ってしまった」 少女「…………」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:52:32.14 ID:IcdvhQCXo


奴隷商「てめぇはいつもいつも売れ残りやがって!!」

少女「…………」

奴隷商「いつになったら売れんだよぉ! なにか言ったらどうなんだ!!」ガシッ

少女「……ぅ!」

奴隷商「家事も何もできねえってんなら客に又開いて媚でも売れってんだよぉ!」ドゴッ

少女「……っ……ぁ………」ポロポロ



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昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
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さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
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どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
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アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:52:59.09 ID:IcdvhQCXo


奴隷商「ったくよぉ! 何か言ってみろよぉ!!」ガシッ

少女「……………」

少女(たすけて…ママ……!)

少女「ぁ……ぁ………」



男「ママ、か。 いや、私には関係がないことだ」


奴隷商「はぁ。 もう谷底にでも突き落としてやるか?」

少女「………!」

奴隷商「なんだよ。 なんなんだよその目はよぉ? なんか文句あんなら言ってみろよおらぁ!!」ドゴッ

少女「………っ!!」

奴隷商「本当にとんだお荷物だぜ全く……」グリグリ
少女「………ぅ……ひっく………」ポロポロ


男「そこの奴隷商」

奴隷商「ん?」

男「この少女を買いたいんだが、その足をどけてもらえるか?」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:53:28.93 ID:IcdvhQCXo


少女「…………!」

男「金貨3枚出します。 それでその奴隷を今すぐに持ち帰りたい」

奴隷商「へぇ! それはこっちとしちゃ願ってもねえことですぜ!」

奴隷商「ただ、うちは奴隷の返品なんざ受け付けてねえですぜ?」

男「構わないですよ。 金貨3枚です、受け取ってください」

奴隷商「……本物のようですねぇ? じゃ、これがその奴隷の首輪の鍵になりやす」

男「あぁ、確かに」

奴隷商「じゃ俺はこれで失礼しやすぜ」

奴隷商「奴隷生活、楽しんでください。 いひひひ」

男「……………」

少女「……………」

男「……下品な」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 17:54:15.51 ID:HDMcrHito
期待
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:54:47.39 ID:IcdvhQCXo


男「そういうわけです。 ここが今日からあなたの住む家になります」

少女「……………」

男「さぁ、入って」

少女「……………」ペコリ


ガタン

ガチャガチャン


少女「…………っ」ビクッ

男(鍵を締める音だけでこんなに怯えて……可哀想に)

男「ようこそ、我が家に」

男「といっても私しか住んでいないのだけどね」

少女「……………」

男「さぁ、どうぞ」

少女「……………」トボトボ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:56:41.79 ID:IcdvhQCXo



男「さて、自己紹介をまずはしましょう」

少女「…………」コク

男「私は男。 この国の兵士長をやっている者です。 歳は……あなたの一回り上くらいですね」

少女「……………」

男「あなたのお名前は?」

少女「……………」

少女「ぃ………ぉ………」

少女「……………」ポロ

少女「……………」フルフル

男「……そうですか、声が出なくなってしまったんですね」

少女「……っ………ひっく………」コクコク

男「いいんですよ。 声が出ないくらいで私はあなたを虐めたりはしない」

男「これからよろしくお願いします、少女」

少女「………!?」ハッ

男「ふふ、なんで名前が分かったのかって?」

少女「……………」コクン

男「あなたが教えてくれたんですよ?」

少女「…………?」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 17:59:16.77 ID:IcdvhQCXo


男「色々お話したいことは沢山ありますが」

男「まずはその汚れてしまった身体を綺麗にしなくてはなりませんね」

少女「………?」

男「今お風呂を沸かしてきます。 少し待っててくださいね」

少女「………! 〜〜!」バタバタ

男「はは、そんなに慌てなくていいんですよ、少女はそこに座っていて下さい」

少女「……………」パクパク

男「今度から少女にもやってもらいますから、今日だけは休んでいてください」

少女「……………」

男「納得できませんか?」

少女「……………」コクン

男「……そうですねぇ、でしたら」

男「命令だ。 そこに座っていろ」

少女「………っ!」ビクン

男「少しだけですからね。 待っていてください」スッ

少女「………っ!?」ビクッ

男(可哀想に。 手を近づけただけでこの怖がり様か)ナデナデ

少女「…………?」

男「すぐに戻ってきます。 ね?」

少女「…………」コク

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 18:00:21.80 ID:IcdvhQCXo


少女「……………」チョコン


少女(どうしようこんなに大きなお屋敷に来ちゃった)

少女(……あの人いないし、逃げるチャンス、だよね)

少女(今は優しそうな人だけどこれからどうなるか分からないし)

少女(また……痛いこと沢山されるかもしれない……)

少女(もう、殴られたり蹴られたりするのは……いやだなぁ)

少女(ママ……会いたいよぉ……)ポロポロ

少女「ま………ま………うっ………っ……」


男「……………」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:02:29.95 ID:3es56vbCo
ガイジやんけ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 18:02:56.17 ID:IcdvhQCXo


男「少女」

少女「…………!」ハッ

少女「……………」ゴシゴシ

男「……いいんですよ」スッ

少女「………!?」ビクッ

男「大丈夫です。 私はあなたを殴ったりなどしません」ギュ

少女「……ぃ………ぁぁ……」ビク


少女(いや! やだ! 怖い!!)


男「今すぐに信じろとは言いません。 あなたはもう奴隷なんかじゃない、私の大切な家族です」

男「もう、安心していいんですよ」

男「ね?」

少女「……………」プルプル

男「あなたは自由です」ガチャン

少女「…………!?」

男「あなたを縛る首輪は外れました。 これでもう奴隷ではなくなっでしょう?」

少女「…………ぁ…ぁ…」ペタペタ

男「ふふ、首をそんなに触って。 信じられませんか?」

少女「…………!」ブンブン

男「ではお風呂ももういいでしょうから、しっかり体を綺麗にして暖まってきてくださいね? これがあなたの最初の仕事ですよ」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 18:03:23.48 ID:IcdvhQCXo
休憩します
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:04:46.81 ID:/QkZdZL7O
奴隷の胸糞展開すき
主人が優しい系はもっとすき
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:07:10.45 ID:3/ksTfP7o
↓いつもの絵
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:32:52.63 ID:/EaYhd3Co
同人ゲー界隈で物議ってか話題を呼んだあの奴隷ゲーかな
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:45:06.43 ID:lofkL7/so
つい最近似たゲームを買った俺にはタイムリーなスレだ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/06(金) 18:46:40.51 ID:a507tHLl0
あちこちでステマしてすげえ売れてるヤツか
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:58:00.20 ID:rZRNpiHcO
奴隷購入系SSの主人公って何とも言えない臭いが漂ってるよな
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 18:59:54.47 ID:SeqVCrGlO
分からなくもないが優しくないと話にならんからだろ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 19:00:13.72 ID:IcdvhQCXo
少女「…………」ブクブク


少女(あったかいなぁ……)

少女(ちゃんとお湯に入るなんていつ以来かな。 たまに入れても冷たい水で身体を流すだけだったし)

少女(なんでご主人様は私に優しくしてくれるんだろう)

少女(奴隷はもっと……ボロ雑巾みたいに扱われて、最後には殺されちゃうものだとばかり思ってた)

少女(でもあの人なら…… ご主人様ならそんなことしなそうだけど)

少女(どうなんだろう…… 男の人だし…… 私は奴隷だし……)

少女(無理矢理、犯されちゃったりとかするのかな…… 嫌だな)

少女(我慢、しなきゃだよね。 それくらい、受け入れなきゃだめだよね)

少女(ちょっとおじさんだけど、でも男の人だもんね…… きっと、したくなるよね)

少女(お風呂入って綺麗にしてこいって言ったのも…… そういうことだろうし)


少女「………」ブクブク


20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 19:01:08.89 ID:IcdvhQCXo


男「おかえりなさい。 湯加減はどうでしたか」

少女「…………」ペコリ

男「なら良かった。 ごめんね女物の服はないので、私の服ですけど勘弁してください」

少女「…………」プラーン

男「やっぱり大きいですね。 私もそんなに背が高い方ではないのですが…… ちょっとこちらへ来て下さい」

少女「………?」

男「裾を引きずっていますよ。 これでは転んでしまいますよ?」

男「よいしょっと。 はい、これでいいでしょう」

少女「…………」ジー

男「んん?」

少女「…………」ペコリ

男「はは、どういたしまして」

男「ところで……ちょっとお願いがあるのですが」

少女「………?」

男「服を脱いでもらってもいいですか?」

21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 19:11:54.38 ID:IcdvhQCXo
少女「………!」


少女(あぁ……やっぱりこうなるんだ)

少女(考えてた通りだ。 ご主人様も男だもんね……)


男「さぁ。 どうしましたか」

少女「…………」プルプル


シュルシュル……


男「…………」ジー

少女「…………」


少女(裸すごい見られてる…… そうだよね、私はこの人の奴隷なんだもん)

少女(こわい、こわい…… やだ…… いやだよぉ……)


男「思っていたより酷い痣がたくさんありますね…… 今薬を塗りますからね」

少女「………ぇ」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 19:13:28.01 ID:IcdvhQCXo


男「こんなに傷だらけでは寝るのも辛かったでしょう、大変でしたね」

少女「…………」

男「ちょっと痛いですが我慢してください」ペタペタ

少女「……っ! ぁ……!」

男「お腹もこんなに…… 女性をなんだと思っているのでしょうね」

少女「…………」

男「さぁ、終わりましたよ」

少女「…………」

男「どうしましたか? もう服を着てもいいですよ」

少女「…ぁ……」

男「はい、もうお終いです。 せっかくお風呂に入って暖まったんですから服を着なさい?」

少女「…………」コクン


少女(やっぱり酷いこと、されなかった。 それどころか薬なんて高い物まで使ってくれた)

少女(ご主人様は…… どうして私にそこまで……?)

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 19:59:04.50 ID:IcdvhQCXo

男「では食事にしましょう。 座って座って」

少女「………!」

少女(すごい豪華なご飯…… お肉にスープにお野菜、それになんだか良く分からないお料理もある……)

男「どうしたんですか? さぁ冷めないうちに食べてください」

少女「………?」

男「はい、少女のために作ったんですよ。 あまり食材がなくて大したものが作れなかったのですが」

少女「…………」

男「いいんですよ。 一緒に食べてください。 私からのお願いです」

少女「…………」

少女「…………」ポン

少女「…………」ペコリ

少女(いただきます)

男「ふふ、丁寧ないただきますですね。 どうぞ召し上がれ」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:00:33.69 ID:IcdvhQCXo

少女「―――!!」


少女(おいしい…… こんなおいしいもの初めて食べた……)

少女(いつも冷たいものしか食べれなくて…… こんなに暖かくて優しい味がするもの……初めて……)

少女「…………」ポロポロ

男「おいしいですか?」

少女「…………」コクコク

男「そうですか。 それはよかった」

男「いっぱい食べてくださいね。 元気の源はおいしい食事からです」

少女「………!」コクン

少女「…………」パクパク

男「あ、それは!!」


ガタンッ!!


少女「〜〜〜!?」バタバタ

男「それは唐辛子といってとても辛いものなんです。 吐いてください」

少女「…………」フルフル

少女「…………」ゴクッ

男「飲み込んだんですか!? 辛かったでしょう」

少女「…………」フルフル

少女「…………」ジワッ

男「なにもそんなものまで食べなくていいのに…… ほらほら水を飲んでください」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 20:01:13.71 ID:hsNqtoojO
兵士長ならそれなりの身分だろうに使用人いないのか
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:01:15.28 ID:IcdvhQCXo

少女「…………」カタン

男「もういいんですか? あまり食べていないようですが」

少女「…………」コクコク


男(胃が小さくなるほどしか食べてこれなかったのか。 まぁ奴隷商品としての扱いを考えれば仕方がないことか)


少女「…………」ペコリ

少女(御馳走様でした。 とってもおいしかったです。 全部食べられなくごめんなさい)


男「ふふ、その御馳走様にはたくさんの意味が込められていそうですね」

少女「………///」

男「でも、それしか食べなかったら大きくなれないですからね。 いっぱい食べて元気をつけてください」

少女「…………」コクコク


男「ところで、少女は今何歳なんですか?」

少女「…………」ピシ、ピシ

男「16歳ですか……」

男(もっと子供かと思っていた…… あまり発育が進んでいないのは個人差というだけではないのだろうな)

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:09:56.28 ID:IcdvhQCXo

少女「…………」コクン、コクン

男「夜も遅いし眠くなってしまいましたね」

少女「………!」ブンブン

男「いえ、いいんですよ今日はもう休みましょう」

少女「…………」

男「部屋はあるにはあるんですが…… 掃除をしていないのでとてもではないですが埃っぽいので」

男「今日は一先ず私のベッドを使ってください」

少女「………!?」

男「私はソファーで寝ますから」

少女「………!」ブンブン

少女「…………」グイッ

男「私にベッドに寝ろって?」

少女「…………」コクコク

男「それでは少女がソファーで寝ることになってしまいますよ」

少女「…………」コクコク

男「それはいけません。 女性が身体を冷やすのはよくないのですから。 それに疲れが取れませんよ」

少女「…………」ブンブン

少女「…………」グイグイ

男「……意外と少女は頑固なんですね。 しかしどうしたものか」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:15:46.31 ID:IcdvhQCXo

少女「………?」

男「では、一緒にベッドで寝ましょうか」

少女「………!」

男「そうしましょう。 2人で寝てもそれほど窮屈ではないでしょうし」

少女「…………」

男「さぁ、どうぞ入ってきてください」モゾモゾ

少女「…………」

男「少女」

少女「…………」モジモジ

男「おいで」

少女「…………」ペコリ


もぞもぞ……


男「では、明かりを消しますよ?」

少女「…………」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:25:07.40 ID:IcdvhQCXo

少女「…………」ブルブル

少女(今度こそするのかな…… 大丈夫、心の準備は……覚悟は出来てる)

少女(こんなに良くしてもらってるんだもの。 抵抗なんて……)

男「震えていますよ、少女。 寒いですか?」

少女「…………」フルフル

男「なんて、意地悪でしたね。 男と、しかもおじさんと一緒のベッドで怖くないはずがありませんね」

少女「…………」


男(ぐぅ…… 今の冗談はさすがに笑えないな。 失敗したな)


少女「…………」モゾモゾ

男「んん?」

少女「…………」ピトッ

男「…………」

少女「ぁ……ぉ…ぅ……」

少女「ごほっ……ごほっ……」

男「ふふ…… どういたしまして」

男(喉が潰れかけてるのに一生懸命お礼を言ってくれたんだ。 本当にいい子なんだな)


男「おやすみ少女。 いい夢を」

少女「…………」コクン

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/06(金) 20:25:39.57 ID:IcdvhQCXo

終わります

早く少女ちゃん喋らせてエッチなことさせたいでぇー
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 20:26:03.43 ID:HDMcrHito

某ゲームに良く似た、しかし良いモノだ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 20:27:24.88 ID:A4Fq0RwGO
結局エッチなことしたいだけじゃねーか!ラブラブでハッピーエンドなエッチ希望!
乙!
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 20:37:05.55 ID:zs9qBQCdo

これは期待
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 20:52:27.15 ID:/H8MrPowO

ゲームってなんぞ
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/06(金) 21:00:40.18 ID:faGW6sJ+0

はやくしゃべっておくれ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 21:17:56.93 ID:ZhjfmGOEo

その奴隷のゲーム気になります
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/06(金) 21:21:20.15 ID:qiPHcg0IO


すぐ削除された淫夢実況のdoreiなんちゃらみたいなあれやな
わいは好きやで
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 00:03:06.85 ID:RU2QG8ATo
おつおつ
某ゲーム通りなら少女ちゃんがこの後淫魔になってしまう…
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 03:56:45.11 ID:tKq1OdH2o
某同人ゲー配信サイトのランキングみりゃすぐわかる
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 05:31:17.14 ID:CMqGDFIfo
おつおつ素晴らしい
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:18:57.90 ID:mv5R7xXZo

少女「…………ん」パチ

少女「……………」ムクリ


少女(ご主人様いない……)


少女「…………」トコトコ


ガチャリ


少女「…………!」

男「あぁ、起きてたんですね。 おはようございます少女」

少女「……………」ペコリ

男「よく眠れましたか?」

少女「……………」コクン


男(そんなわけ無い。 一晩中うなされたり泣いていたりと、あまり眠れていなかったはずだ)

男(……やはりまだ気を使わせてしまうか。 仕方ないことだがこれから徐々に慣れてもらうしかないだろう)


男「それはよかったです。 では顔を洗ってきてください」

男「そんなに寝癖がピョンとしていたらせっかくの美人さんが台無しですよ」

少女「…………!?」パッ

少女「……………」

少女「……………………」

男「んん?」

少女「…………///」カァ

男「ははは、寝癖くらい誰でもつきますよ」


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:20:57.75 ID:mv5R7xXZo



男「フレンチトーストはお好きですか?」

少女「…………?」

男「おや、あまり馴染みない料理でしたか」

少女「…………」コクン

男「でしたら、きっと美味しくてびっくりすると思いますよ」ニコ

少女「……………」

男「パンがふわふわで甘くてバターの良い香りがまた食を掻き立てるんです」

少女「…………」ゴクリ

男「ふふ、もう少しだけ待っていてくださいね」

少女「……………」ハッ
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:23:12.52 ID:mv5R7xXZo

少女(ごちそうさまでした)


少女「……………」ペコリ

少女「……………」ニコニコ

男「ふふ」

男(美味しいご飯を食べたら少しは歳相応の笑顔になりましたね)

男(やはり美味しい食事は心を満たしてくれる)

少女「……………」


少女(ご主人様、私なんかのためにこんな美味しいご飯を…… 本当にありがとうございます)

少女(せめて……お礼を伝えることができたら……)


男「どうしました?」

少女「……………」

少女「ぁ………ぅ………」

男「んん?」

少女「ぁぃ………ぉ…ぁ………」

男「ごめんなさい少女。 何を言いたいのかわかってあげられなくて……」

男「文字は書けますか?」

少女「……………」フルフル

男「そうですか」

少女「……………」ジワ

男「少女、大丈夫です私はあなたに酷いことなどしないし、捨てることなどもちろんしません」

男「あなたの言いたいことを私が分かってあげられないこともあると思います。 本当にごめんなさい」

少女「…………!」フルフル

男「でも私はあなたの力になりたい。 支えてあげたい 心からそう思います。 信じていただけませんか」

少女「……………」

少女「……………」コクン


男(私はこの子になんと酷な事を言っているのか……)

男(信じろと強制するなど…… この子には時間が必要だというのに私は……)








44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:25:05.99 ID:mv5R7xXZo

男「お腹も満たせたところで」

男「掃除をしましょう」

少女「…………?」

男「少女の部屋を作らないとですからね」

少女「…………!」

男「少女にもお手伝いをお願いしてもいいですか?」

少女「…………!」コクコクコク

男「ふふ、それではやりましょうか」



男「少女はこのほうきで床を履いてもらってもいいですか?」

少女「……………」コクン

男「それにしてもやはり埃っぽいですね……布団を洗って干さねば」テキパキ

男「棚も建て付けが悪いな……直すか」テキパキ

男「あ、しまった収納も…… うわ、やっぱりカビが……」テキパキテキパキ


少女「……………」ボケー


少女(ご主人様、動きが早くて目が追いつかない……)


男「少女? 大丈夫ですか?」

少女「…………!」ハッ

少女「………………」アタフタ

男「うんうん、頑張ってくださいね」


ガンッ


少女「…………っ!?」ドテッ


ガシャーン!!


45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:27:39.66 ID:mv5R7xXZo

少女「…………!!?」

少女「………………」ガクガクガク

男「大丈夫ですか少女!?」

少女「ぁ………ぁ………」パクパク


少女(ど、どどどどうしよう!? 高そうな壺を割ってしまいました!!)


男「あぁ、壺が落ちて割れてしまったんですね」


少女(ごめんなさいごめんなさい!!)


少女(いやだ! 痛いことしないでください!! ごめんなさい! もう殴らないで!!)


少女「………………」ガクガク

男「怪我はないですか少女?」

少女「………………」パクパク

男「無さそうですね、良かった」

少女「………………」ガタガタ

男「気にしないでいいんですよ少女。 失敗など誰にでもあります」

男「あなたに怪我がなくて本当に良かった…… さぁ、立てますか?」スッ

少女「…………っ!?」ビクッ

男「大丈夫ですよ」ニコニコ

少女「…………?」

男「さぁ、手を」

少女「……………」ソー

少女「……………」ピトッ

男「ほら、酷いことなどしないでしょう?」グイ

少女「……………」コクン

男「よしよし。 ではちりとりを持ってくるので待っていてくださいね。 破片で怪我してはいけないので絶対に触ってはいけませんよ?」

少女「…………」コクン



男(不器用も度が過ぎるとおもしろいな)

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:29:54.39 ID:mv5R7xXZo


男「やっと終わりましたね」

少女「……………」コクリ

男「お疲れ様でした少女」

少女「……………」ペコリ

男「お茶にしましょう。 紅茶がいいですか? コーヒーがいいですか?」

少女「……………」

男「紅茶なら右手を、コーヒーなら左手をあげてください」

少女「……………」ビシッ

男「ふふ、では紅茶にしましょうか。 いい茶葉が入ったのできっと美味しいですよ」

少女「……………」キラキラ

男「ミルクを入れる人は手をあげてください」

少女「……………」ビシッ

男「砂糖を入れる人ー」

少女「……………」ビシッ

男「たっぷり入れたい人ー」

少女「……………」ビシッ


男(甘い物好きか)

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:31:04.65 ID:mv5R7xXZo


男「ふぅ………」

少女「……………」ホッ

男「暖かい飲み物はほっとしますね」

少女「……………」コクコク

男「掃除で少し疲れましたか?」

少女「…………!」ブンブン

男「はは、そんなに気を張らなくていいんですよ? こっちに来て背を向けて」

少女「…………?」

男「肩を揉んであげましょう」モミモミ

少女「〜〜……」ハァー

男「あははは! 気持ち良さそうですね! いやー良かった良かった」

少女「…………///」カァ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:32:34.70 ID:mv5R7xXZo


男「さて、では出かけましょうか」

少女「………………」

男「外は怖いですか?」

少女「……………」コクン

男「そうですか……」

男「では手を繋ぎながらならどうですか?」スッ

少女「……………」ビクッ

男「……無理にとはいいません。 外に行けば嫌なことももしかしたらあるかもしれない」

男「私とでは、まだ外にはいけないでしょうか?」

少女「……………」

少女「……………」スーハー

少女「……………」ギュ

男「ふふ、ありがとう少女、勇気を出してくれて」

少女「……………///」コクリ

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:33:58.85 ID:mv5R7xXZo

男「じゃ、少女のお洋服を沢山買いに行きますよ」

少女「…………!?」ブンッ

男「だってこのまま私の服を着続けるつもりですか?」

少女「……………」

男「別に私はいいんですが、少女も女の子なんですから可愛いお洋服を着ないといけませんよ?」

少女「……………」ブンブン

男「頑固ですね…… 昨日も言いましたがあなたはもう奴隷ではありません。 私の家族です」

男「少しは私に格好つけさせてください。 家族なんですから」ニコ

少女「…………」

少女「…………」ペコリ

男「ふふ、じゃあいきましょうか」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:34:46.92 ID:mv5R7xXZo


男「さすがに休日だけあってすごい人だ」

少女「……………」

男「まだ、怖いですか?」

少女「……………」コクン

男「そうですか。 ではしっかり捕まっていてください」

少女「……………」ギュ

男「欲しいものがあったら遠慮なく言ってください」

少女「……………」コク

男「おじさんのセンスはダメでしょうからね」

少女「……………」

男「否定はしてくれないのですね」

少女「…………!?」ハッ!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 13:35:15.57 ID:mv5R7xXZo
休憩

夜に更新するかもです
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 13:41:08.20 ID:qMlcpz+b0
おつ

たのしみ

かわいい

すてき
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 13:44:32.73 ID:BYxt1NdCO
Ray-kbys
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 15:26:27.43 ID:2nZW8PQZO

はよエロ行けやとほのぼのええが同居して困る
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 16:10:59.14 ID:TnXByHZUo
正直エロいかずに終わって欲しいなー
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 16:56:09.53 ID:oPLPwDQgo

個人的にはこのくらいの距離感が一番楽しい
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:08:10.93 ID:SKd/l45VO

男「……………」スタスタ

少女「……………」ソワソワ


少女(綺麗なお店ばっかり…… こんなとこ入ったことないよぉ)

少女(やっぱり大人の人はこういうお店に慣れてるのかな!?)

少女(そわそわしてたら変だよね!? ご主人様に迷惑かけないようにしないと……)


男「少女? 大丈夫ですか?」

少女「………!?」ビクッ

男「少し落ち着いてください。 そんなカチコチじゃ私まで落ち着かなくなってしまいます」

少女「…………!」ペコペコ

男「あ、このワンピースなんかどうですか?」

少女「……………!」

少女(わぁ! 可愛い!)

男「ちょっとお店に入ってみましょうか」

少女「……………」コクコク

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:11:19.43 ID:SKd/l45VO


店員「いらっしゃいませ」


少女(わぁ、店員さん綺麗……)

男「あ、これですよ。 少女、着てみてください」

少女「……………!?」ハッ


少女(0がひとつ、ふたつ……4つ!? 80000G!?)

少女(う、うそ…… 金貨2枚分近くもする!! 触るのすらおこがましいよ〜!)


男「少女? どうしたんですか?」

少女「……………!!」ブンブンブン

男「着ないんですか? せっかく可愛いのに。 あ、もしかしてもう少し大人っぽい方がいいですか?」

少女「……………!!」ブンブン

男「んん? よく分かりませんね…… せっかくなので着てみてくださいよ。 私がこれを着た少女を見てみたいので」

少女「………!!?」イヤイヤ

男「ダメです。 命令です」

少女「…………!?」ガーン

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:12:27.78 ID:SKd/l45VO


男「着れましたか?」

少女「……………」ヒョコ

男「カーテンから顔だけ出しただけじゃ分からないですよ。 着れたなら私にも見せてください」

少女「……………」

少女「………………………」

男「笑いませんから、ね?」

少女「……………」ムー


シャッ


少女「…………///」

男「よく似合ってるじゃないですか! 可愛いですよ少女」

少女「………///」プイ

男「では買いましょう。 店員さん、すいません」

少女「………!?」ハッ

店員「お待たせ致しました」

男「着て帰ります。 タグをとってもらってもいいですか」

店員「畏まりました。 少々お待ちくださいませ」

男「お願いします」

少女「…………!」ジタバタ

店員「お、お客様!?」

男「危ないですよ少女。 じっとしてください」


少女(だってこんな高い服! 買ってもらうなんて申し訳なくて!!)


60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:17:56.03 ID:SKd/l45VO


男「沢山買いましたね」

少女「……………」ポカーン

男「うーん買い物楽しいですね」

少女(ありえません…… 私には一生縁がないくらいお金を使ってます……)

男「っと、洋服ばかり買っていても仕方がありませんね」

男「家具も買わないと」

少女「…………!?」ハッ!?

少女(ご主人様!? まだお金を使う気でいらっしゃるのですか!?)

男「ふふふ………」

少女(なんかこの二日間で一番笑ってる〜!!)

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:18:48.76 ID:SKd/l45VO


少女「………………」ゲッソリ

男「……………」ニコニコ


少女(金貨30枚で買い物するところなんて初めて見た…… きっともう見ることはないでしょう… 私が一生働いても稼げない額がいとも簡単に……)


男「少し疲れましたね。 少女も慣れない靴で歩くのは疲れたでしょう」

少女「…………」コクリ

男「お昼ご飯にしましょうか」

少女「…………」コクン

男「なにがいいでしょうか……」

少女「…………」

男「せっかくですからね、少女が好きな甘いものでも」

少女「…………!」ハッ

男「甘いもの、お好きでしょう?」

少女「……………///」コクリ

男「あぁ、そうだパンケーキという料理がおいしいお店があるんです。 そこにしましょう」

少女「…………?」

男「楽しみにしててくださいね。 今朝のフレンチトーストよりももっともっと美味しいんですよ?」

少女「…………!」キラキラ


男(分かり易い)

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:20:33.32 ID:SKd/l45VO


男「以上です」

店員「ご注文承りました。 お待ちくださいませ」

少女「……………」ドキドキ

男「ふふ、楽しみですね」

少女「……………」コクコク



ダァン!!


「んだとぉ!? もういっぺん言ってみろ!!」

少女「………!!?」ビクッ

男「ん…?」

店員「申し訳ございません…… もうエールは売り切れになってしまいまして」

「じゃあなんだ!? 俺に酒を飲ませねえってのかぁ!?」

店員「申し訳ございません」

「だったらてめぇが買ってこいやアホが!!」


男「昼間から酔っ払いとは……」

少女「……………」ガタガタ

男「少女………」

男(大きな声に反応してしまう…… これは早めに対処しなければならないかもしれないな)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:29:39.66 ID:umslG0cxO
パンケーキキタw
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:31:39.07 ID:6R1TxkwZo
一回り上ってことは26歳以下程度だろうに兵士長でしかも金貨30枚悠々使うとか金持ちすぎンゴうらやま
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:36:16.68 ID:SKd/l45VO

「てめぇ何様だゴルァ!!」ガシッ

店員「ぐっ………」


お、おい、やばいぞ
誰か憲兵呼んでこいよ


少女「……………」ガタガタ

男「まずい…」


「いい加減にしやがれ!!」ブンッ

少女「ぃ……ぁぁ………!」ビクッ


ブォン!!


ぱしっ!


男「いい加減にするのはあなたの方ですよ」

「な、なにしやがんだてめぇ!!」

男「お兄さん、あなたは店員に暴力を振るおうとした。 これは見過ごすことはできません」

「うるせぇんだよぉ!!」ブンッ


少女「ぁ………!」


男「………」シュッ


ゴギィッ!!


「がっ…!?」


バタッ


男「はぁ……… 誰か、憲兵を呼んでください」


ざわざわざわ…………



少女「………ぁぁ」ペタン





66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/07(土) 17:36:46.55 ID:SKd/l45VO


憲兵「何事だ!」

男「酔っ払いの男が店員と私に暴力を振るってきました。 危険と判断し無力化した次第です」

憲兵「なっ……あなたは王国兵士長!? ご苦労様です!」ビシッ

男「顎を打っただけなので気絶しているだけです。 処理をおねがいしますね」

憲兵「サーッ!!」バッ!!



男「お待たせしました少女」

少女「……………」ガタガタ


男(なんと脆い…… 触れば壊れてしまいそうなほどにトラウマを植え付けられてしまっているのか)


男「少女」

少女「……………」ガタガタ

男「ごめんなさい。 あなたの前で暴力を振るってしまうなど、失格ですね」

少女「……………」フルフル

少女「ぃ………ぅ………」

男「………?」

少女「…………」ニギ

男(少女の方から手を繋いできた?)

少女「……………」ギュ

男「ありがとう。 心配してくれたのですね」

少女「……………」コクン

男「本当にありがとう、少女」ナデナデ

少女「…………!!?」ビクッ



男(私の心配をしてくれたというのは大きな進歩だな)

少女(い、いになり頭触られた……こわい……)

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:39:38.89 ID:qMlcpz+b0
いになり
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:51:03.35 ID:aSTG2mIRo
びっくりして噛んじゃったんだよ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:51:42.81 ID:oPLPwDQgo
こわいんだもんしょうがないな
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 17:58:38.69 ID:a2LFWfw5O
いになりの「い」はいの一番から来てる
「い」に成りと書くんだがまぁいきなりと同じような意味で使われるな、由来が違うだけでな
よって噛んでもないしましてやタイプミスでもない
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 18:08:29.06 ID:QB13Ad+Oo
わろた
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 18:47:35.77 ID:hdq0saQSO
少女ちゃんが早くPTSDぽい状態から回復してご主人様に心を開けますように
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 20:12:39.51 ID:CMqGDFIfo
乙、確かにこの距離感が一番読んでて面白いな
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 21:04:01.96 ID:2U/uR7wE0
正直エロシーン嫌いだからエロ無しで構わない
エロゲーでもエロシーンスキップだし
あくまで自分は、だから作者は気にせんでいいぞ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/07(土) 22:58:09.30 ID:nYAxYI03o
これって元ネタあったりするの?
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 09:44:42.95 ID:OJvezbVTo
エロゲーでエロシーンスキップって何のために買ってるんだよ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 10:18:03.60 ID:fEAUOXFnO
>>16
教えて気になる
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 10:22:44.17 ID:VFDYtFzoO
エロシーンスキップ派はエロゲーマーでは割りとポピュラーな人種だぞ
でも最近はストーリー重視のエロゲー少ないし減ってきてんのかな
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 11:16:16.97 ID:GNJORDjO0
>>76
シナリオゲーしか買わんし
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 11:19:44.09 ID:yVRmGrLT0
はつゆきさくらとかいう良シナリオかと思ったらそうでもなかったゲー
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 11:40:39.36 ID:02O8FQNR0
単眼の同人ゲー出してる所の奴隷ゲーだったような…?違ったかな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 12:28:06.00 ID:JOjeHZ3/O
少女ちゃん、心より先にお股を開こうか少女が好きな甘いミルクをここに居る男たちがたっぷり注いでくれるよ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 12:32:47.69 ID:+YNWuSnFo
>>81
合ってる
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 14:03:03.89 ID:7kHvZQUwO
エロなしの方がいいの?
二人のラブラブエッチみたいのは俺だけなの
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 15:10:22.36 ID:GFYqrY65O
Ray-kbysに日の目が当たって嬉しい
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 16:08:31.68 ID:VThDKr+4O
ゲーム買えば満たされるよ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 16:55:49.80 ID:Ay+ykvzdo
ttp://www.dlsite.com/maniax-touch/work/=/product_id/RJ162718.html
これか、やって見ようかな
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 17:40:53.75 ID:y8xhnXU3o
ちなみにお値段はDMMのほうが400円ほど安い
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 18:10:15.65 ID:RfF9XAWN0
でもアプデの反映はDLの方が早い
規制はDMMの方が緩い
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 18:13:34.09 ID:7kHvZQUwO
スレチ過ぎんだろ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 18:29:50.87 ID:5wfUyBRtO
>>88
他のと併せて3000円にしたら次回500円割引つくからDLをよく使うならDLでもいい
いやなんのはなしだ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 21:32:17.42 ID:9aXQuNRso
続きかと思って期待したらこのザマよ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:31:59.09 ID:U/EyH6C4o

男「やっと家に着きましたね。 ただいま」

少女「…………」ペコリ

男「いやぁ、さすがに買いすぎました。 楽しくて止まりませんでしたよ」

少女「…………」コクコク

男「少女にも荷物を持たせてしまってすみませんね。 手痛くないですか?」

少女「…………」フルフル

男「そうですか、良かった。 家具や布団は後日届くそうですから…… それまでは私の部屋で寝てください」

少女「…………」コクリ

男「二人では窮屈でしょうが…… 我慢してくださいね」

少女「…………」ペコリ

男「ところで、まだ手は繋いでおいた方がいいですか?」

少女「…………!」ハッ


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:35:10.94 ID:U/EyH6C4o

少女「……………」


少女(ご主人様、奴隷の私に本当によくしてくれる……)

少女(はっ、違うよね! 私は奴隷じゃなくて…… ご主人様の……か、家族、だよね)

少女(でも私も何かお役に立たないと…… 家族だとしてもせめて働かないと)

少女「……………」ソワソワ

少女「……………………」ソワソワソワ

男「どうしましたか少女」

少女「ぉ…ぉ……」

男「おしごと、ですか?」

少女「…………!」コクコク

男「簡単な言葉なら口の動きでなんとか分かりますね。 でも仕事ですか…… うーんそうですねぇ」

男「あ、そうだ。 じゃあお料理のお手伝いをお願いしてもいいですか?」

少女「……………」コクリ

男「何を作りましょうかねー一緒に頑張りましょうね」

少女「…………!」コクコク


95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:37:45.69 ID:U/EyH6C4o


男「少女はお料理はされるのですか?」

少女「……………」フルフル

男「ふむ、あまりしてこなかったのですね」

少女「……………」

男「いえいえ、決して悪いことなんかじゃないですよ。 でも自分で作った料理を食べて誰か他の人が喜んでくれるのは嬉しいものですよ」

少女「……………」

男「じゃあまずはお米をといでいただきましょう」

男「お米が水を吸収しすぎないように、手早くとぐのが美味しくする秘訣です」

少女「……………」コクリ

男「じゃあ力いっぱい頑張ってくださいね」

少女「……………」コクコク



シャカシャカ!

シャカシャカ!!

ジャーーーー…………



少女「……………」

男「あぁ、終わりましたか?」

少女「……………」コクン

男「どれどれ……?」

少女「……………」ソワソワ

男「あー………なんというか…… 本当に頑張ってくれたんですね」

男「力が強すぎてお米がボロボロになってしまったようです」

少女「…………!?」ガーン



96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:50:29.35 ID:U/EyH6C4o


男「そんなに気を落とさないでください。 ドリアとっても美味しく出来たじゃないですか」

少女「……………」

男「美味しかったです。 もっと胸を張ってください」

少女「……………」


少女(って! ほとんどご主人様が作ったんじゃないですか〜!)


男「じゃあお皿を洗いましょうか」

少女「……………」コクリ

男「私が洗うので、すすいでもらってもいいですか」

少女「…………」コクン


男「ふんふふーん♪」

少女「……………」キュッキュッ

男「はい、では次、このお皿お願いします」スッ

少女「……………」コクリ


つるん


がしゃーん!!


少女「…………!!」ビクッ


どんっ


ガシャガシャーン!!


少女「………!!?」ビクビク

男「あぁ、負の連鎖が……」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:52:32.83 ID:U/EyH6C4o


少女「…………」ホカホカ

男「おかえりなさい。 いいお湯でしたか?」

少女「…………」コクン

男「それは良かった。 買った寝巻きもとっても可愛いです。 少女も可愛いのでよく似合ってますよ」

少女「………///」

男「お風呂上がりにはほら、この化粧水と乳液も塗ってください。 美肌に必要なんですよ」

男「髪も濡れたままではいけません。 押さえるように優しく拭き取ってください」

男「せっかく暖まったんですから冷えては意味が無いじゃないですか。 暖かいお茶を入れておきましたよ」

少女「………」ポカーン

男「さてトイレに行きましたか?」

男「私はお風呂に入ってくるのでベッドでもう寝ていてくださいね。 早く寝て今日の疲れは明日に残さないことが大事です」

少女「…………」ポカーン



スタスタスタ



少女(寝る前なのにご主人様は忙しい……)
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:56:14.50 ID:U/EyH6C4o


男「お風呂上がりましたー」

少女「……………」ペコリ

男「起きていたんですか? 寝るように言っておいたのに」

少女「…………」フルフル

男「待っていてくれたんですか? そんな気を遣わなくていいのに。 少女は優しいですね」

少女「……………」

男「では、一緒に寝ましょうか」

男「……ん、これは……」

男「先に入って布団の中を暖めておいてくれたのですか! これは嬉しいですね」

少女「…………」コクン

男「ありがとうございます少女。 気を利かせてくれてとても嬉しいです」

男「ですが、暖かい布団の中に、もっと暖かい少女がいてくれたら、私は幸せですよ」

少女「…………?」ウーン

男「ふふ、だから今度からはお布団に入っていてくださいね?」

少女「…………」コクリ

男「さぁ、一緒に寝ましょう。 そんなところにいたら冷えてしまいますよ。 入って入って」

少女「……………」ペコリ



もぞもぞ…………


男「ふふ、暖かいですね」

少女「…………」コクリ


男(抱き枕にしたら気持ち良さそうだ)

少女(暑くて汗かかないようにしないと… 私変な臭いしてないかな)
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:57:57.73 ID:U/EyH6C4o

男「今日は楽しかったですか?」

少女「…………」コクリ

男「よかった…… 可愛いお洋服や雑貨類も沢山買えましたね」

少女「…………」コクコク

男「おいしいご飯を食べて幸せそうな少女も、見ることができました」

少女「…………///」カァ

男「なにより今日は、少し不器用な少女の一面を知ることができて嬉しかったですよ」

少女「………///」プイッ

男「ふふ、少し意地悪でしたね」

男「もう寝ましょうか」

少女「…………」コクン

男「おやすみなさい少女」ナデナデ

少女「………っ」ピタッ

少女「…………」ペコ


男(お、頭を撫でても逃げなくなった…… 大きな進歩かもしれないぞ)

少女(ご主人様は頭を撫でてくれるけど、私がびっくりすると泣きそうな顔しちゃうもんね……)

少女(怖いけど我慢しなきゃ……)プルプル

男(少し震えてるけど、まだ寒いのか? 布団もう一枚いるかな)

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/08(日) 22:59:14.69 ID:U/EyH6C4o

更新終わります

ちなみに元ネタはありません完璧>>1の妄想です

少女の言葉がなくてコクリとかの表現なのでイメージ難しいと思いますが、少女が可愛く感じられるように頑張ります
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 22:59:49.84 ID:fGKc0JyOo
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 23:00:04.03 ID:Vfr8DvT00
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 23:14:52.46 ID:yVRmGrLT0
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/08(日) 23:16:17.76 ID:SUrLiR+j0
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 00:16:46.50 ID:lMhCEMwHo
パンケーキとか完全に意識してると思ったらただ被っただけだった
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 02:38:19.32 ID:FvX/caQNO
風呂上がりに少女は寝ているとはずなのに(男の中では)「お風呂上がりました」と発してしまう、かなり心が病んでるか独り言を発する癖なのか…
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 08:03:37.71 ID:1EBk/4HJO
皿割りは鉄板だな
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 10:09:08.84 ID:GyTRyQ3To

>>106
一人暮らし長いと独り言多くなるらしいよ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 17:34:24.03 ID:VDD16o6KO
精神的な安定を求めてると独り言多くなるらしい
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 23:16:27.26 ID:CmeKfdluo

男「じゃあ今日は文字の読み書きの勉強をしようか」

少女「…………!」コクリ

男「文字を読めるようになれば大概のことは本で調べることが出来るようになる」

男「それに、文字を書けるようになれば少女から俺にコミュニケーションを図れるようになる」

少女「…………!!」ハッ

男「どう? やってみないかい?」

少女「…………!」コクコク

男「よし、じゃあまずは文字についての説明ね。 この国の文字には大きく分けて3種類あるんだ」

男「ひとつはひらがなという文字。 これはひとつの音に対してひとつの文字をあてたものなんだ」

少女「…………?」

男「分かりやすく言うと『猫』という単語はふたつの音からなるよね? ひらがなでは『ね』と『こ』のふたつの音をそれぞれひとつずつを文字で表すんだ。 少女にはまずこの文字を覚えてもらうよ」

少女「…………」コクコク

男「ふたつめに、漢字という文体がある。 これはすごく難しい。 たとえばさっきの『ねこ』。 これは二つの音からなるものだけど、漢字ではひとつの『猫』という文字で表されるんだ」

少女「………??」

男「他にも『りょうり』という4つの音からなる単語を『料理』と2文字で表したりする変則的な文字なんだ。 これはすごく難しいから今は覚えなくていいよ」

少女「………???」

男「みっつめは数字という文体。 これは少女でも分かるかな? 0から9という文字を組み合わせるもので、モノの個数とかを表す時に使われるんだ」

少女「…………」コクコク

男「お、数字は分かるようだね。 じゃあひらがなを読み書き出来るようになろうか。 これさえ出来るようになれば私と会話が出来るようになるからね」

少女「…………」コクコク


111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 23:24:53.12 ID:CmeKfdluo
ごめんなさい男の口調がおかしかったですね

訂正します
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 23:35:06.29 ID:CmeKfdluo

男「今日は文字の読み書きの勉強をしましょうか」

少女「…………!」

男「文字を読めるようになれば大概のことは本で調べることが出来るようになります。 そうすれば私がいない間でも本を読んで知識を身につけることが出来ますよ」

男「そしてなにより、文字を書けるようになれば少女から私にコミュニケーションを図れるようになれます」

少女「…………!!」ハッ

男「どうですか? やってみませんか?」

少女「…………!」コクコク

男「よし、ではまずは文字についての説明からですね。 この国の文字には大きく分けて3種類あります」

男「ひとつはひらがなという文字。 これはひとつの音に対してひとつの文字をあてたものです」

少女「…………?」

男「分かりやすく言うと『猫』という単語は『ね』と『こ』のふたつの音からなりますよね? ひらがなでは『ね』と『こ』のふたつの音にそれぞれひとつずつの文字で決めているんです。 少女にはまずこの文字を覚えてもらいます」

少女「…………」コクコク

男「ふたつめに、漢字という文体があります。 これはすごく難しい。 たとえばさっきの『ねこ』。 これは二つの音からなるものですが、漢字ではひとつの『猫』という文字で表されるんです」

少女「………??」

男「他にも『りょうり』という4つの音からなる単語を『料理』と2文字で表したりする変則的な文字を漢字と言います」

少女「………???」

男「 慣れれば分かりやすいのですが、教育をしっかり受けた者でないと使いこなすのはとても難しいので今はまだ覚えなくて大丈夫ですからね」

男「みっつめは数字という文体。 これは少女でも分かると思いますよ。 1から9という文字を組み合わせるもので、モノの個数とかを表す時に使われます。 他にも何もないことを0と表現することが出来ます」

少女「…………」コクコク

男「お、数字は分かるようですね。 じゃあまずはひらがなを読み書き出来るように頑張りましょう。 これさえ出来るようになれば私と会話が出来るようになりますからね」

少女「…………」コクコク

男「やる気があるようでうれしいです。 私も早く少女とお話がしたいですよ」

少女「…………」プイッ

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 23:39:50.69 ID:CmeKfdluo


男「さっきも言いましたが、ひらがなには1つの音に対して1つの文字があります」

男「たとえばこの形の文字は『あ』という音を表す文字なんです」

少女「……ぁ…」

男「すごい! 微かにですが少女が出せるその音です! 今少女が言った『あ』を文字にしたらこの形になるんですよ」

少女「…………」コクン

男「なので音の形をひとつひとつ覚えていきましょう。 じゃあまずは『あ』のこの形を上からなぞってみてください。 はい、ペンです」スッ

少女「…………?」

少女「…………??」ハテ

男「あ…… そうか」

男「少女はペンを持ったことがないのですね?」

少女「…………」コクコク

男「そっかー…… そこからでしたか。 ごめんなさい私が先を急ぎすぎたようですね」

少女「…………」フルフル

男「じゃあまずはペンの持ち方を教えますね」

少女「…………」ペコリ

男「ペンは人差し指を頂点にして、親指と中指で支えるように三角形を作ります」

少女「…………??」

男「って言葉で言うより実際に持ってみた方が早いですね」

男「手はこうで……」ピト

少女「……!!?」ビクッ

男「あ、すみません、いきなり触ってびっくりしましたね。 驚かせてしまってごめんなさい」

少女「………///」フルフル


少女(びっくりした……///)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/09(月) 23:40:45.90 ID:CmeKfdluo

今日は終わります

ちょっとそのゲーム気になったんですが有料なんですね
やってみたかったのですが残念
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/09(月) 23:44:05.11 ID:0aE7cJskO
コスパ良すぎるゲームだから買って損はないよ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 00:33:31.50 ID:q09a/1Eao
まずは体験版を触れてみよう
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 00:53:24.37 ID:AaUbPu95O
男よ少女に付きっきりなのは良いが未だに兵士長というか仕事に行ってない気がするのだが…少女に夢中になり過ぎて忘れてないか!

代わりに私が少女を預かるから安心して仕事にいってきなさい。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 01:14:35.84 ID:SRNxHycJO
>>117
お前は代わりに戦地へ赴くんやで
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/10(火) 01:34:36.12 ID:hJ3T+eRmO
男は心の声でも聞こえるのかと思ったが読唇術か
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 10:10:32.75 ID:PEUd29y5O
兵士だ金貨だなのに、米が主食で仮名漢字文化なのね。
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 11:37:39.64 ID:5gFQrUnzo
ファンタジーなんてそんなもんやで
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 13:07:32.39 ID:l7w6ZjKrO
今さらだが日本がベースの世界なのね
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 14:40:19.40 ID:I63BvZyEo
日本の小判だって金貨みたいなもんだし
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 17:18:17.98 ID:fPqYzYcio

少女「…………」カリカリ

男「498……499………」ブォン!!

少女「…………」カリカリ

男「500……!」ブォンッ!!

少女「…………」カリカリ

男「少女、キリが良いところで休憩しましょうか」

少女「…………」コクリ

男「お茶を入れてきますね。 紅茶でよかったですか?」

少女「…………」コク

男「では待っていてくださいね」


少女「…………」

少女(ご主人様が素振りしてた剣……)

少女(入れ物に入ってるし、少し触ってもいいかな?)

少女「……………」


カチャッ


少女「…………ぅ……」

少女(お、重い…… びくともしないです!?)

少女(えいっ!!)


ふわっ


少女(やった!)

少女(でも……本当に重い……もうダメ持ってられない……!?)


ガチャガチャン!!!


少女「…………っ!?」ビクッ


男「少女!? どうしましたか!?」

少女「…………!」ハッ!

少女「……………」ペコリペコリ

男「あぁ、剣を片付けようとしてくれたんですね」

男「そのまま置いとくなんて危ないですもんねすみません」


少女(……違うんです! なんだか良心が痛みます〜……)


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 17:18:39.72 ID:Q2aKjThHo


男「どれくらい書けるようになったんですか?」

少女「…………」ウーン

男「ほぅ、『そ』まで書けるようになったんですね。 そうだなーじゃあ、アイスとひらがなで書いてみてください」

少女『あいす』

男「これは……すごいですね! 少女、文字を書けるようになってますよ!」

男「この調子で行けば一緒にお話ができるようになりますね!」

少女「…………」コクン

男「なんというか……感動してしまいました。 ダメですね歳を取ると涙腺が弱くなってしまって」ホロリ

少女「…………!?」

男「あはは、気にしないでください。 嬉しくて涙が出てしまいました。 お恥ずかしい」

少女「…………」スッ

男「ん? 紅茶、ですか?」

少女「……………」コクン

少女「…………」カリカリ

男「紅茶が、なんです?」

少女『あいしい』

少女「…………」ペコリ

男「少女…… ありがとうございます…… でもこれ以上泣かせないでください」

少女「…………」ニギニギ

男「それと、これじゃおいしいじゃなくて、あいしいですよ」

少女「………!!?」ガーン


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 17:21:28.13 ID:Edb/rVGLO
孫の成長を見るおじいさんみたいになってんぞwwww
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 17:23:32.35 ID:1igjlGjBO

多分今日の更新終わります

少しの更新でも毎日できるだけ書いていきたいと思います

あと別に主食は米ではないです
というのも男が米を好きそうな感じではないので(適当)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 17:26:13.07 ID:FYL+SnMAo
おつおつ
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 18:03:59.35 ID:ABQZQ8n8O
紅茶がわかった…?(すっとぼけ)
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 18:58:18.46 ID:XsUhTreAO

親子っぽい関係にほのぼのする
確かにエロなくても良いかな
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 20:25:32.25 ID:d6gi02ywO
だって男はおっさんですから
後でちょっとだけ投下するかも
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 21:20:20.13 ID:HIGzm8lio

少女「…………」カリカリ

男「少女、突然ですがお茶の入れ方を教えます」

少女「…………」

男「字の勉強も大事ですが、料理や掃除など出来ることが増えると毎日が楽しくなりますからね」

少女「………?」

男「例えば、自分の入れた紅茶を大切な人に飲んでもらえるのは素晴らしいことだと思いませんか?」

少女「………!」コクン

男「ですのでやってみましょうか」

男「使うものはお水とポットとマグカップとストレーナーです」

少女「…………」コクり

男「それでは、まずは一杯私が試しに作ってみます。 その後一緒に紅茶を作ってみましょうか」

少女「…………!」コクン


男「まずはポットに水を入れて湯を沸かします」

少女「…………」コクコク

男「湯が沸くまで待ちます」

少女「…………」コクリ

男「待ち続けます」

少女「…………」

男「…………」

少女「…………」


少女(お湯が沸くまで字の練習しよ)
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 21:23:22.02 ID:HIGzm8lio


……………………………………………………

男「そうです、少し乱暴なくらい勢いよく注ぐと香りが広がりますよ」

少女「…………」コクリ


男「さて、記念すべき少女の入れた初めての紅茶ですね」

少女「…………」コクコク

男「では、頂きます」

少女「…………」ドキドキ

男「……ふぅ」

少女「…………」ドキドキ

男「とてもおいしいく淹れられていますよ」ニコ

少女「………!」

少女「………///」テレ

男「非常にいい香りです。 落ちつきますね」

少女「…………」コク

男「百点満点の出来ですよ。 少女は才能がありますね」

少女「………!?」ブンブン

男「そんなに謙遜しないでください。 上手く出来た時は自分を認めてあげていいんですよ」

少女「…………」

男「ふふ、また私に紅茶を入れてくださいね」

少女「…………!」コクコク






134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 21:24:27.25 ID:HIGzm8lio



………………………………
……………………
…………

男「それでは今日はもう寝ましょうか」

少女「…………」コクリ

男「おいで、少女」

少女「…………」ペコリ


もぞもぞ



男「ふふ、もう私と寝るのも慣れましたか?」

少女「…………」フルフル

男「でも怖くはないでしょう?」

少女「…………」コク

男「私は少女の味方ですからね。 なにがあってもあなたを守り抜きますよ」

少女「…………」

男「なんてくさいセリフでしょう。 我ながら恥ずかしいですねあはは」

少女「…………」


少女(ご主人様なら。 このご主人様なら本当に私に酷いことをしないかもしれない)

少女(私にずっと優しくしてくれるかもしれない)

少女(私に差し出す手は、痛いことをする手じゃなくて、優しく撫で続けてくれる手なのかもしれない)

少女(このご主人様は信じてもいいのかもしれない)


135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 21:27:01.94 ID:HIGzm8lio


男「なに難しい顔をしているんですか?」

少女「………?」

男「眉間にしわを寄せていたら綺麗な顔が台無しですよ」ナデナデ

少女「…………」ピタッ

男「はは、触られるとまだ緊張しちゃいますね」

少女「…………」

男「いいんですよ、それでも。 焦らないで、大丈夫です」

少女「…………」

男「ねぇ、少女?」

少女「………?」

男「少女は私に買われて幸せですか?」

少女「…………」

少女「…ぁ、ぃ……」

男「!!」

男「そうですか…… それは…… 良かったです」

少女「………///」プイッ

男「これで少女のことを心配せずに仕事が出来ます」

少女「…ぇ……?」

男「私は仕事で明日1日留守にします」




136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/10(火) 21:27:37.76 ID:HIGzm8lio
今日は本当に終わり

ご主人様がいない1日を少女ちゃんはどうするんでしょうか

どうしましょうか……orz
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 22:34:24.60 ID:ZgQw76t40
はじめてのお使い的な感じがしないでもない…なんか気が気じゃないor上の空な彼の態度が目に浮かぶかのよう
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/10(火) 23:17:51.35 ID:qrRtD9YDO
帰ったら家がガガガ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 08:06:34.30 ID:dSTk6G2Po
メイドさん?
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 11:08:22.18 ID:Mk5lGzwpo
裸エプロンしよう
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 20:42:58.12 ID:gg3TC8hPo

男「少女?」

少女「…………」ギュ

男「……明日は夕方には帰りますよ」

少女「…………」

男「私も少女とはいたいのですが、仕事もありますので。 ずっと一緒にとはいかないんです。 分かってください」

少女「…………」

少女「…………」ギュ

男「少女………」

少女「…………」

男「一人は怖いですか?」

少女「…………」コクリ

男「そうですか。 せめて、朝までは2人でいましょうね」ギュ

少女「…………」

男「おやすみなさい少女」

少女「…………」


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 20:43:39.80 ID:gg3TC8hPo


…………………………………………
………………………………
……………………



男「おはようございます、少女」

少女「……………」フイッ

男「朝ご飯出来てますよ」

少女「……………」

男「顔、洗ってきてくださいね」

少女「……………」スタスタ


男(無視、か…… これはなんていうか……傷つくな)ハァ


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 20:45:47.53 ID:gg3TC8hPo



男「少女、それでは行ってきます」

少女「……………」

男「お昼ご飯はサンドウィッチを用意してありますからそれを食べてくださいね」

少女「……………」

男「この家のものは好きに使ってもらって構いませんからね。 お菓子もあるので好きに食べてください」

少女「……………」

男「夕御飯は買って帰ってきます。 そんな遅くはならないと思いますので一緒に食べましょうか」

少女「……………」

男「少女?」

少女「……………」

男「……何か言ってください」

少女「……………」

男「はぁ…… もういいです。 いってきます」

少女「……………」ニギ

男「少女?」

少女「ゃ………」ギュ

男「ごめんなさい。 でも行かなければならないんです」

少女「……………」

男「嫌と素直に言ってくれて嬉しかったですよ」ナデナデ

少女「……………」

男「では……」


ガチャ


バタン



少女「……………」

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/11(水) 20:46:13.96 ID:gg3TC8hPo
短いですが終わり
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 21:12:48.63 ID:1MHIgFhC0
気になる
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:11:49.84 ID:gVQHcdiYO
少女ちゃんおこなの?
お兄さんが慰めてあげるよ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:16:13.12 ID:gZbfzaSjo
お前は奴隷市場行きだよ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:44:21.47 ID:2Du1fkaLO
可愛い
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 22:45:55.40 ID:XXgeL5Rv0
終わりって、このSSがじゃないよな?
今回の更新が、だよな?
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 23:07:54.31 ID:j1hYXCYPO
勘違いだったら悪いが魔王と魔法使いの人じゃないか?
……の使い方に見覚えあるんだけど
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 23:21:31.41 ID:UtmP7rTDO
おつおつ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/11(水) 23:24:48.38 ID:SJQi68/5o
>>149
お前の人生がだよ
って言いたかったけど良く考えたら俺の人生だった〜
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:40:53.13 ID:yiiTMHlnO

男「総員! 整列!!」


ザッ!!


男「これで今日のトレーニングを終了します!!」

「「サーッ! ありがとうございました!!」」

兵士「兵士長!」

男「どうしました?」

兵士「剣の稽古を付けていただきたいのです! 手合わせをお願いできないでしょうか!!」

男「ふむ? いいでしょう」

兵士「サー! ありがとうございます!!」


ざわざわ………


「おい、あの一騎当千の兵士長が手合わせだってよ!」

「敵兵百人を相手に単騎で乗り込んで援軍到着するまで持ちこたえさせたとかって噂だぜ?」

「馬鹿、そんなわけあるかよ。 そんな事出来たら人間じゃねえよ」

「それにいくら強いっていっても今じゃ上からふんぞり返ってるだけじゃねえか。 鍛錬もしてないんじゃ力も出し切れねえよ」

「しかも兵士は俺らの中じゃかなり腕が立つ! これは勝負がわかんねえぞ」


男(若い奴らは好き放題言ってくれるな)

男(少女も今日は素直に嫌って言ってくれたなぁ…… 早く帰りたい。 家を荒らされてないだろうか)

男(もしかして怪我とか…… うーんまずいですねそれは)

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:41:43.28 ID:yiiTMHlnO



男「さぁ、遠慮はいりません。 どこからでもかかって来てください」

兵士「失礼ですが兵士長。 剣は抜かれないのですか?」

男「敵であれば常に全力でかかるのが流儀。 ですがあなたは敵ではない」

男「ましてや格下相手に本気を出すほど私は鬼上司ではありませんよ」

兵士「……そうですか。 私も舐められたものです。 私はこれでもこの数年あなたの元で刃を鍛え抜いてきたのです」

兵士「貴方のその無駄に高い鼻っ面をへし折って見せますよ」

男「そうこなくては。 挑発されて尻込みするようでは斬り殺していたところです」

男「燃えたぎる感情を刃に乗せなさい。 殺気を全て技に乗せなさい。 己の全てを以て相手を殺すのです」

兵士「………!」ザッ


155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:44:16.55 ID:yiiTMHlnO


男(いい踏み込みだ。 そしてその膨れ上がった殺気は常人ならば怖気付くほどでしょう)

男(ですがその程度で私を殺そうなどと百年早い!!)グッ!


兵士「……っ!」ジリジリ


「……なんだよこの殺気! こっちまでビリビリ来るぜ!」

「これに対峙してる兵士やばいだろ…… 兵士長流石だぜ伊達に兵士長やってるわけじゃねえな」


兵士「はぁっ!」シュンッ


ガンっ!!


男「斬撃も力が乗っている。 身体も柔らかいですね」

兵士「なっ!? 私の斬撃を片手で受け止められた……!?」

男「どうしました? 手を止めたら死にますよ?」シュバッ!!!

兵士「ちぃっ!」


ガキンッ!!!


男「ほう? 剣を当てながら体を無理やり捻って避けるとは…… 柔軟な発想だ」

兵士「…………」

男「そうです。 格上の相手と鍔迫り合いは避けるべき。 後退するのが吉でしょうね」

兵士「くっ! はぁ……はぁ……」

男「では、次はこちらから行きますよ」



156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:45:29.91 ID:yiiTMHlnO


男「ふっ!!」シュッ!!

兵士「!?」


ガン!!


「はやいっ! なんだ今の!?」

「目で追うのすら出来なかったぞ!」


男「はぁっ!!」


ガキンガキンガキン!!


兵士「くっ…… デタラメな早さなのに……何だこの重さは!」

兵士(捌くのが精一杯だ…… これが兵士長の実力だというのか)


男「…………ふっ!」


ごぎぃっ!!


兵士「がぁっ!!?」

「なにっ……!?」


ばたん……



兵士「ぐぅ……な、なにが……?」

男「実戦とは、剣と剣の斬り合いだけではありません」

男「それが己の体だろうと、砂であろうと、敵の死体だろうと使えるものは全て使って敵を殺す」

男「これが生き残るためのコツです。 分かりましたか?」チャキッ

兵士「……サー。 私の負けです兵士長」


パチパチパチ……


157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:45:55.19 ID:yiiTMHlnO


男「さすがですね兵士。 剣がとても早く真っ直ぐだ。 私の教えを正に体現してくれているようで嬉しいです」

兵士「いえ、私はまだまだです。 それにやはり兵士長は流石であります。 とても早く力強い斬撃でした」

男「早さと強さはイコールなのですよ。 手だけを使った小手先の早さでは力がない軽い斬撃になってしまう」

兵士「しかし腕や腰、全身を使った早さは力がある。 そういうことですね」

男「えぇ、その通りです。 兵士にはまだ負けませんが、このままいけばあなたにはいずれ抜かれてしまうでしょう」

兵士「ご謙遜を……」

男「ふふ、本心ですよ。 剣の腕は振り下ろした分だけ磨かれていきますからね。 鍛錬を続ければ私など軽く飛び越えられるでしょう」

兵士「精進します。 これからもご指導をよろしくお願いいたします!」

男「えぇ、頑張ってくださいね。 ですが私も負ける気はありませんからね」


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:46:21.30 ID:yiiTMHlnO


兵士「しかし兵士長がまさか蹴りを入れてくるなど思ってもみませんでした」

男「野蛮な戦い方だと罵ってもらっても構いませんよ。 しかし我々が行うのはスポーツではないのです。 相手を殺してでも我々は生き残らねばならない」

男「部下には醜くても汚くても私は生きることにこだわって欲しいのです」

兵士長「例えそれが騎士道に反するものだとしてもですか?」

男「騎士道、ですか。 確かにその考え方は美しい。 ですが死んでは元も子もない、まして残された方の悲しみは図りしれませんからね」

兵士「兵士長にはそこまでして生き延びなければならない理由があるのですか?」

男「私ですか? そうですねぇ…… あんなことがありましたからね」

兵士長「あぁ…… 申し訳ありません…… 失言でした」

男「構いませんよ。 それに最近少し楽しみを見つけたんですよ」

兵士「なんと! 兵士長、恋人でありますか?」ニヤニヤ

男「さぁ、どうでしょうね」ニコニコ


159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/14(土) 00:46:55.11 ID:Jq2rGNLyo
更新終わります

見直しとか全くせずに投下したので文章が変なところが多いかも……
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/14(土) 01:14:54.50 ID:wIbSfIX7O
おおいいね 主人公が強い設定はベタでも好きだ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 02:50:57.61 ID:5AgNoDYjo
>>158
兵士長がゲシュタルと崩壊しそうになった。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 09:09:00.67 ID:NFQLqdBOo
>>158
ちょいちょい兵士が兵士長になっててわろた
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 09:09:16.04 ID:nLJAN3vDO
早く帰ってあげて
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 21:46:06.44 ID:79ffJoti0
結局剣抜いてんじゃん
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/14(土) 22:56:20.84 ID:zsUy5qpZO
マジレスすると構えながら相手の動きに対処するのと構えないで見てるだけってのは天と地の差がある
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:45:46.36 ID:hG2WDdQrO

……………………………………
…………………………
………………

少女「…………」

少女(御主人様……行っちゃったな〜)

少女(はぁ…… 元奴隷なのにあんな引き止めるようなこと……)

少女(お仕事があるって頭では分かってるのに、なんだか離れたくなくて……)

少女(これじゃ御主人様の邪魔にしかならない…… 私なにしてるんだろ)

少女(少しはお役に立てるようにならないといけないのに)


少女「……………」ハァ…


少女(なにしよう……)

少女(私御主人様がいないと本当に何も出来ないんだ…… うぅー)


167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:46:31.06 ID:hG2WDdQrO




少女(お掃除は……必要ないくらいとても綺麗)

少女(お洗濯するものは……もうバッチリ干されてる)

少女(お料理も……これでもかと美味しそうなサンドウィッチがある)

少女(……なにしたらいいんだろう)



少女(御主人様…… せっかく紅茶入れても飲んでくれる人がいないじゃないですか)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:48:03.67 ID:hG2WDdQrO


少女(私の国がこの王国に破れて数年、奴隷として捕らえられた人は少なくはなかった)

少女(私も若い女ってだけで捕らえられて…… 本当に生きた心地がしない日々だった)

少女(毎日殴られ、蹴られ、唾を吐きかけられた。 本当に痛くて悲しくて苦しくて、辛かった……)

少女(奴隷として生きたことはないけど、女は大抵慰みモノにされ、最後には殺さたり捨てられたりすることが多いって聞いてたから)

少女(どんな人に買われるのか、毎日が不安で怖くてただ辛くて…… 簡単に死ねたらどんなに楽かってことばかり考えちゃって……)

少女(そんな日々の中で御主人様に拾ってもらえて本当に言い表せないくらい感謝してる)

少女(ある意味私の国の仇の人なのにでもそんなこと言ってたって仕方ないもん)

少女(ちょっとおじさんだけどハンサムで優しくて、あったかい手で頭撫でてくれる)

少女(……頭撫でられるの、ちょっとだけ嬉しいんだ)

少女(……ちょっぴりね)


169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:56:12.80 ID:hG2WDdQrO


少女(でも御主人様はこんな大きな屋敷に一人で住んでるのかな)

少女(走り回れるくらい広いリビング)

少女(二人で立ってもまだまだ余裕のあるキッチン)

少女(開いたこともないくらいたくさんある部屋のドア)

少女(……本当に今更だけど御主人様は何者なんだろう?)

少女(こんな広い屋敷に使いの人がいないなんておかしい)

少女(それに、なんで私を買ったんだろう?)

少女(……うーん私のこと可愛いって言ってくれるけど……なんていうか……やましい意味で私を買ったわけじゃ無さそうだし)

少女(……御主人様のこと、私何も知らないんだなぁ)

少女(御主人様………私、もっと貴方のことが知りたいです)

少女(私の全てを知って欲しいし、貴方の全部が知りたい)

少女(ふふ、なんだか変な気持ち。 私ったら、そんなに知ってどうするのかしら)


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:58:58.26 ID:hG2WDdQrO


少女(なんだかすごく会いたくなっちゃいました……御主人様)

少女(早く帰ってきてください)

少女(目を閉じたら御主人様の優しい笑顔が浮かんでくるんです)

少女(字の練習をしていても御主人様のゴツゴツした手の温もりを思い出すんです)

少女(横になったら御主人様がいない冷たさに嫌になってしまうんです)

少女(………はぁ)

少女(本当に早く帰ってきてください…御主人様…… 会いたいよぉ)ポロ


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/15(日) 18:59:27.64 ID:hG2WDdQrO
ちょっとだけでしたが終わります
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/15(日) 19:08:49.72 ID:bJ/FWjmN0
乙乙
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/15(日) 20:48:19.56 ID:NGNcNUy/0
兵士長!!油を売ってる暇などないぞ! 早く帰ってくるんだ!
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/15(日) 22:16:29.92 ID:qyfkHbc0o
誤字訂正くらいしろよ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/16(月) 04:09:32.48 ID:CPrjHK9q0
脳内補正くらいしろよ
いちいち書き換えられたの貼られても面倒だわ
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 01:45:24.60 ID:c7lnoreGo
ほんとそれ
一乙です
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 12:50:02.01 ID:kkfXNK1IO


男「総員整列!」

男「今日もこれから国内の見回りを行う」


「「サーッ!!」」


男「国内は戦争の頃の静けさも落ち着いてきているが、だからこそ浮かれ気分の者も多い」

男「それに伴って危険も生じることもあるだろう。 見回りだけと思わず気を引き締めていけ」


「「サーッ!! イエッサー!!」」

178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 12:52:58.88 ID:kkfXNK1IO


男「…………」

兵士「兵士長、どうしたんですかソワソワして」

「さっき堂々とした喝を入れた人とは思えませんよ?」

男「ははは、部下にこんなことを言われてしまうとは私もまだまだですね」

兵士「兵士長、やはり春が来たのですか?」

「なんですかそれ!? 兵士長彼女出来たんですか!?」

男「そんなんじゃありませんよ」

兵士「またまたぁーならなんでそんなに今日はソワソワしてるんですかー」

「これからデートでありますか!」

男「勘弁して下さい、本当に恋人などではありませんよ」

男「ただ、大切な家族が出来たんです」

兵士「家族……ですか?」

男「えぇ…… 何よりも大切にしたいものが新しく出来ました」

兵士「よく分かりません兵士長」

男「ははは、恋人にはなれないことは確かだと思います」

兵士「……? 尚更意味がわかりません」


町人「おい、さっさと働けぇ!!」

兵士「な、なんだ?」

「あぁ……また奴隷だろ?」

男「…………」

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 12:53:48.68 ID:kkfXNK1IO


町人「とっとと運ばねえか糞が!!」ゲシッ

奴隷「ぐぅっ!」

町人「運ぶしか脳がねえんだからさっさと立てボケがぁ!!」バキッ

奴隷「がぁっ!!」


男「……酷いものです」

兵士「それだけのことを隣国は我が国に対して行ったのです。 国民も不満が未だに募っているんですよ」

「と、兵士長には言わずもがなですが……」

男「だからといって奴隷を酷く扱っていい理由にはならないはずです」

兵士「酷ですが、仕方がありませんよ。 私だって隣国の行ってきたことは許せません」

「いい気味ですよ。 本当ならぶっ殺してやりたいくらいです」

男「…………」


奴隷「た、助けてください…… がはっ!!」

町人「このっ! このっ! この役立たずがぁ!!」

奴隷「うぅっ…… くそっ…… 畜生………」


男「…………」ギリッ


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 12:57:55.04 ID:kkfXNK1IO

男「奴隷は……本当にあのように扱っていいのでしょうか」

兵士「どういうことですか」

男「奴隷も人間です。 生まれた国が違えど、皆家族がいて愛し合って我々と同じように幸せな生活をしていたんです」

男「なのにあんなこと……」

兵士「お言葉ですが兵士長、あいつらから先に非道的なことをしてきたんですよ!」

兵士「それは兵士長が誰よりも分かっているではありませんか!」

男「えぇ、そうですね」

男「ですが私は……それでも奴隷をあのような非人道的な扱いをしたいとは思いません」

「………………」

兵士「兵士長……」


男「……皆さん、寄りたいところがあるので先に戻っていてください」

「どこか、行かれるのですか?」

男「妻に会いに行きます」

兵士「あぁ、そういえば今日ですか……」

男「えぇ……そうですね」

兵士「兵士長………」

「我々もお供させていただけませんか?」

男「どうぞ。 妻もきっと喜びます」

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 12:59:37.91 ID:kkfXNK1IO

……………………………………………………
………………………………………
……………………………


男「きたよ……元妻」

男「今日は私の部下も一緒だ」

兵士「こんにちは。 兵士長の部下の兵士と申します」

男「お前が死んでからもう10年か……私も歳をとって部下が出来るわけだ」

男「……そう、あれから10年………」


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:02:01.41 ID:kkfXNK1IO
……………………………………………………
………………………………………
…………………………


男『じゃあ行ってくるよ妻』

元妻『歯磨いた? 顔洗った? ヒゲ剃った?』

男『バッチリだよ。 じゃあ……もう行くから』

元妻『え? ねぇ、もう行っちゃうの?』

男『うん? もう仕事だよ』

元妻『もー!! そうじゃないってばー』

元妻『いってきますのキスは?』

男『もう、しょうがないなー』

男『いってきます妻』


ちゅ


元妻『うん…… いってらっしゃい男』


ちゅ



183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:03:07.28 ID:kkfXNK1IO

元妻『ねぇ、今日は早く帰ってくる?』

男『え、どうかなー』

元妻『えー』

男『なんで?』

元妻『えー!? なんでだとー? 信じらんない! 男のばか!』

男『冗談だよ。 今日は一年記念日だろ?』

元妻『もー! 忘れてるのかと思ったよ』

元妻『男は優しくない! もっと優しくて上品な大人になるべきだよ』

男『来世に期待しといてくれ』

元妻『今頑張ってよーあはは』

男『じゃ、いってきます』

元妻『はーいいってらっしゃーい』

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:05:00.82 ID:kkfXNK1IO

…………………………………………………………




男『うおおおおおお!!!』

男『はぁっ!!』


がきんっ!!!


元兵士長『ほう! 今日は気合いが入ってるじゃないか男!』

男『はい! 今日こそ兵士長に勝たせていただきます!!』

元兵士長『その意気だ! その燃えたぎる感情を刃に乗せろ!! 己の持つ力全てを以て相手を殺せ!!』

男『はい!!』



男『はぁっ!!』ビュン

元兵士長『いい太刀筋じゃねえか……強くなったな男』

男『まだまだぁー!!』シュンッ!!

元兵士長『おぉっ!? はやいじゃねえか!』

男『いけるッ!! 捉えた!!』シュンッ


ドゴッ!!


男『ぐぅっ!!? がはぁ!!』ドサッ

元兵士長『ふぅ、お前の負けだ男』チャキッ

男『な、なにが……?』

元兵士長『いいか男? 戦いってのは剣と剣の斬り合いだけじゃねえ』

元兵士長『己の体だろうが地面の砂だろうが味方の死体だろうが使えるものは全て使って敵を殺せ』

元兵士長『分かったか?』

男『サーイエッサー……』


185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:07:07.54 ID:kkfXNK1IO
………………………………………………………………


元兵士長『あー今日で結婚してから一年か!』

男『はい、そうなんですよ』

元兵士長『かぁー! 羨ましいねえ! ラブラブ生活を満喫してるってわけか』

男『そんなことないですよ』

元兵士長『なーにいってんだよ毎日嫁さんの弁当食ってるくせによぉ。 見せつけかっつうの。 俺なんかもう母ちゃんの尻に敷かれまくりよぉ』

男『兵士長がですか!?』

元兵士長『おうよ。 制服汚すと母ちゃんに怒られんだよ…… 仕事柄服が汚れるのなんかしょうがねえよなぁ?』

男『そ、そうですね』

元兵士長『母ちゃんマジでこえぇよ…… あの優しかった美人さんは夢だったのかと思っちまうぜ』

男『あはは……』

元兵士長『おめぇもいつかそうなるぜきっと』

男『なりませんよ。 うちの妻は世界一ですから』

元兵士長『けっ! 惚気られちまったよ。 いいねぇ大切にしろよ?』

男『もちろんですよ』

元兵士長『で、記念日のプレゼントは買ったのか?』

男『実はまだで……』

元兵士長『なんだよまだなのか! バカ野郎だったらさっさと上がって買いに行きやがれ!』

男『いいんですか!?』

元兵士長『当たり前だボケ! 余程のことがない限りお前がいなくてもなんとかなる』

元兵士長『心配しねえでドーンと帰れ!』

男『はい!! ありがとうございます!!』

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:08:21.36 ID:kkfXNK1IO

『兵士長! 我々に出動命令が!!』

元兵士長『なに! どうした!?』

『隣国のものと思われる人物が人質をとって街の広場で騒ぎを起こしているとのことです!』

元兵士長『分かった!! 総員準備をしろ! すぐに出るぞ!!』

『『サーッイエッサー!!!』』


元兵士長『わりぃな男、お前にも来てもらわなきゃならなそうだ』

男『しょうがないですよ兵士長。 ここで帰ったら妻に怒られちゃいますよ』

男『困ってる人がいるのになにやってんだばかー! って』

元兵士長『へっ、そうかそうか。 お前の嫁さんも将来絶対に鬼嫁になるぞ』

男『なりませんって』

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:09:51.95 ID:kkfXNK1IO


元妻『ふんふふーん♪』

元妻『男早く帰ってこないかなー♪』

元妻『今日はご馳走だぞー? それに男の好きな私特性の紅茶にパンケーキ♪』

元妻『そしてプレゼントもどーん!』

元妻『ふふ、これで男が喜ばないわけがないね! 私完璧だよー!』

元妻『まだかなーまだかなー♪』

元妻『男プレゼント喜んでくれるかなー♪』

元妻『あーもーまだお昼なのに早く会いたい! 男ー大好きーきゃーーー!』ジタバタ

元妻『………あ゛! いけない!! 食材買い忘れてる物あった!』

元妻『しょうがない、買ってこよう』
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:10:58.05 ID:kkfXNK1IO
…………………………………………………………




元妻『えーっとー』

元妻『今日は奮発して良いもの買っちゃおうかな?』

元妻『男に無駄遣いだって怒られちゃうかなぁ?』

元妻『うーん……』

元妻『うーむ……………』

元妻『ま、キスすれば許してくれるよね♪』

元妻『うへへへ……男にキスしちゃおー』

元妻『おじさーん! これひとつちょうだい!』

『あいよー!』


189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:11:49.33 ID:kkfXNK1IO


元妻『よーし買い物終わったし帰ろー♪』

元妻『早く帰って早く男を待たなきゃね!』

元妻『ふんふふーん♪』

元妻『今日は一年記念日ー♪ ひゃっほー!』

元妻『らんらんらーん♪』


『お嬢さん』

元妻『んー? なんですかー?』

司祭『ちょっと私と一緒に来ていただけませんか?』

元妻『はい?』

司祭『貴方は永遠の命を持てる偉大な権利を持つ者に選ばれたのです』

元妻『はぁ……?』

司祭『来るのです!!』グッ!!

元妻『ぐぅ……!?』

元妻『がっ……ぁ………』


グググググ………


元妻『はっ………ぁ……』

元妻(何、なんなの……苦しい………)

元妻(男………)


190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 13:13:23.49 ID:kkfXNK1IO

更新終わります

元妻のキャラ買いてて楽しい(´・ω・`)
若い男の性格とか口調がちょっぴり違うところに注目していただけると嬉しいです
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 13:14:10.74 ID:62nU/QSkO
おつおつ
口調の端々が若いなぁ
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 17:01:52.01 ID:24HsLMl30
おつ!
楽しみに待ってる。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 17:42:21.47 ID:jWpkRcIn0

素晴らしい
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 22:32:53.90 ID:6DbWFkwoo


少女「…………」ホカホカ

男「おかえりなさい。 いいお湯でしたか?」

少女「…………」コクン

男「それは良かった。 買った寝巻きもとっても可愛いです。 少女も可愛いのでよく似合ってますよ」

少女「………///」

男「お風呂上がりにはほら、この化粧水と乳液も塗ってください。 美肌に必要なんですよ」

男「髪も濡れたままではいけません。 押さえるように優しく拭き取ってください」

男「せっかく暖まったんですから冷えては意味が無いじゃないですか。 暖かいお茶を入れておきましたよ」

少女「………」ポカーン

男「さてトイレに行きましたか?」

男「私はお風呂に入ってくるのでベッドでもう寝ていてくださいね。 早く寝て今日の疲れは明日に残さないことが大事です」

少女「…………」ポカーン



スタスタスタ



少女(寝る前なのにご主人様は忙しい……)
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 22:39:29.59 ID:Yf355MzJO
(´・ω・`)?
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 22:40:19.53 ID:eDdwWcSwo
それたまにでる荒らしだから触らない
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/17(火) 22:42:39.71 ID:6DbWFkwoo
つまんねえもん書いてんじゃねえぞ糞野郎wwwwwww
二度と書くんじゃねえwwwww
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 22:43:28.02 ID:gixLrzkfO
文章力0のゴミwwwwww
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 22:44:24.51 ID:0/oOyenmO
無駄に…………使いすぎだろwwwww
死wwwwねwwwwよwwwww
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [soko]:2015/11/17(火) 22:44:55.71 ID:6DbWFkwoo
糞スレsage
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 22:47:49.69 ID:NgZqy9IuO
[ピーーー]
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 23:06:33.05 ID:zM98cnUoO
こんなスレ荒らして何になるんだろうな……
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 23:11:50.58 ID:NDjvyMf3O
やることないんだろうよほかっとけ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/17(火) 23:13:25.09 ID:4M3myzPuO
     / ̄ ̄ ̄\
    /ノ / ̄ ̄ ̄\
   /ノ / /     ヽ
   | /  | __ /| | |__  |
   | |   LL/ |__LハL |   
   \L/ (・ヽ /・) V 
     /(リ  ⌒ (●●)⌒ ) >>202
   | 0|    トェェェイ  ノ  あ?
   , -'ヽ\  ヽニソ /ノ なんだてめえ
  ./   ヽ、\__ノ( (( 
 / i     ヽ、 /  _ノ´`ー -,,_ _
./ .|      .`ー-;f"  、    イ/ `i
   ヽ、      .テ    \xー.ォ、__ノ
    `ヽ、   r'   ` 、_冫y"
      /`ート、  ヽ,_ノ"ー'
          `ー、,_ノ
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 23:16:32.55 ID:FMagjq/1O
勝手にVIPに転載して飽きたら今度は荒らしかよ
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/17(火) 23:39:23.91 ID:9XGftTBwo
悲しいなぁ
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 08:05:14.07 ID:+6CDNLfoo
奴隷ものの某スレみたいにならないようにね
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:34:33.00 ID:Wi/pn5oyo

……………………………………………………………
……………………………………………
……………………………


元兵士長『ここか!』

元兵士長『総員! 警戒に当たれ!』

『『サーッ!!』』


司祭『止まれ! 愚かな異教徒共め!!』

元兵士長『あいつが騒ぎを起こしてるってやつか!?』

元兵士長『抜刀! 捕らえるぞ!!』

司祭『汚らわしい異教徒風情がぁー!! それ以上私に近づくなぁ!!』

元兵士長『あぁ? なんだあいつは?』

司祭『私はこれから永遠の魂を手にする儀式を行うのだ! 邪魔をするな!!』

司祭『来い小娘ぇ!!』グイッ

元妻『い、痛い!! 離して!』

司祭『ええい暴れるなぁー!!』ゲシッ

元妻『うぅっ!?』

男『……っ!?』
 
元兵士『人質の存在を確認!!』

元兵士長『騒ぎを起こしてる犯人と断定! 総員構えろ! 但し命があるまで飛びかかることは許さん!!』

『『サーッ!!』』

男『妻…… 妻なのか……?』


209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:37:38.05 ID:Wi/pn5oyo


男『嘘だ…… 妻のはずが無い!』

男『あいつはこんなことに巻き込まれていい女じゃ……』


司祭『ふははは!! 喜べ小娘!』

司祭『お前は私が永遠の命を手にするための生贄に選ばれたのだ!』

司祭『私の中でお前は生き続ける! 異教徒とはいえ光栄なことであるぞ!!』グイッ

元妻『い、痛い!! 離してぇ!!』


元兵士長『その手を離せ! お前は今自分が何をしているのか分かっているのか!』

司祭『汚らわしい口を開くな異教徒がぁ!! 私はこの女の心臓を一突きにしそれを喰らうことで永遠の命を手にいれ、不死の存在へと昇格するのだ!!』

元兵士長『何バカなこと言ってんだ!! そんなことで不死になれるわけがねえだろ! 大人しく投降しろ!』

司祭『あああああーー!!! 貴様ぁー!! 神の御言葉を代弁する崇高な私を愚弄するかぁーーー!!!』

司祭『許さんぞぉおおおおお!!』

元兵士長『まずいな激昴してる…… 総員、すぐに取り押さえられるようにしておけ』

『『……………!!』』ジリッ



司祭『今こそ悲願の成就の時!!』グイッ

元妻『いやぁっ! 助けて男ぉー!』

男『やっぱり妻なんだな!?』

男『妻ぁぁぁぁーーーー!!!』


210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:39:01.29 ID:Wi/pn5oyo


元兵士長『妻……? じゃああれはお前の嫁か!!』

男『妻ぁー! 今助けるぞ!!』ダッ

元兵士長『待て!! お前は下がれ!!』ガシッ

男『なっ……!?』

元兵士長『お前は戻れ! 後退し味方の応援を呼んでくるんだ!!』グイッ

男『何するんですか兵士長!! 行かせてください!!』

元兵士長『駄目だ! お前は邪魔だ!! 作戦に参加することは許さない!!』

男『ふ、ふざけるな!! この隊の中で私はあなたの次に強い!! それにあの人質は私の妻だ!!』

元兵士長『だからなんだ!! 上官命令だ!! 下がって応援を呼べ!!』

男『ふざけるな!! 妻ぁぁぁぁーーーー!!!』



元兵士長(まずい……こいつは冷静さを失ってる! これではチームの連携が崩れる恐れがある!)

元兵士長(それにもし人質が最悪の事態になって……それを男が見てしまったら!)

元兵士長(こいつの心が壊れてしまう……!)



男『どけよ兵士長!! そこをどかないってんなら……!』チャキッ

元兵士長『……!!』

211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:41:05.29 ID:Wi/pn5oyo


しゅんっ!

しゅしゅしゅしゅしゅしゅん!!!!


『敵襲ぅーーー!!!!!』


『ぐわあああああ!!!』

『ぎゃああああああああ!!』

『弓矢だぁ!! うわああああ!』


元兵士長『なんだ!? どうなっている!! 報告しろ!!』

『陣営の横から伏兵による弓矢での強襲! 負傷数二桁ほど!』

元兵士長『なんだと!? 応戦し、各個で敵を撃破しろ! 俺があのいかれた野郎を取り押さえる!』

元兵士長『くそ…… 罠だったか…… やられたぜ畜生!!』


司祭『ふははは!! まんまと引っかかったな異教徒の汚れた兵団共め!』

司祭『私の狙いは厄介な異教徒の兵団の駆除でもあるのだぁー!!』

司祭『ふははは!! 貴様らを粛清した後、ゆっくりとお前のの心臓を頂くとしよう』ペロ

元妻『ひっ……!?』

212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:41:58.24 ID:Wi/pn5oyo


男『あの野郎……!! 今助けるぞ妻ぁぁ!!』

元兵士長『ちっ、下がれって言っただろ男』

男『正面から敵が来てますよ! 兵士長、援護してください!!』

元兵士長『はぁ!? てめぇ! 俺に命令するたぁいい度胸じゃねえか!!』

男『今はそれどころじゃないです!! いきますよ!』

元兵士長『はっ! 俺についてこれなかったらおめぇ除隊だからな』ダッ

男『上等ですよ!!』ダッ



敵兵『死ね…!!』

元兵士長『死ぬのはてめえだクソ野郎!』ヒュンッ

敵兵『……っ!?』ザシュゥ

元兵士長『次ィ! おらおらぁ!!』ヒュンヒュン

敵兵『がぁっ!!』


ぶしゃぁぁー!



男『強い…… 敵を一撃で……』

元兵士長『おら! 足を止めんじゃねえぞ男!』

男『サーッ!』

213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:42:58.54 ID:Wi/pn5oyo


司祭『やはりあの兵士長は異教徒の呪われた力を持つ故に強いぃぃー!!』

元妻『男……』

司祭『ええい!! 偉大なる神の信徒よ! あの呪われた異教徒を取り囲み、殺せぇ!! 私の前に刈り取った首を並べてみせろぉ!!』

『『ヤー!!』』


男『まずい! 敵が多いです兵士長!』

元兵士長『んなこと分かってる! 突っ込むぞ!』

元兵士長『お前はただ俺の背中から嫁さんのことだけ見てな! お前の道はなんとしても俺が開いてやるよぉ!!』

元兵士長『うおおおおおおおお!!!』


ひゅんっ!!


敵兵『ぐおおおわああああ!!』

敵兵『くそおおおお!』


男『妻……待ってろ!!』

214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:43:45.41 ID:Wi/pn5oyo

……………………………………………………………



元兵士長『おらぁ!!』ヒュンッ

敵兵『がぁぁ……』ザシュゥ

元兵士長『次ィ!! てめぇで最後かぁ!!』

敵兵『覚悟ぉ!!』

元兵士長『おせえんだよ!! 出直して来やがれ!!』ヒュンッ



しゅんっ!!


ばしゅっ!!


元兵士長『んぐっ!?』ヨロッ

男『兵士長!?』

元兵士長『ちっ…… おらああああ!!!』ヒュンッ

敵兵『ぐっ、ごぁぁっ!!』バタン



215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:46:59.38 ID:Wi/pn5oyo


男『兵士長!! 足に矢が!?』

元兵士長『畜生……前方にも弓兵がいたとはな……』

元兵士長『だが、構わねえ!! 足止めんな! いくぞ男!』

男『兵士長、そんな足じゃ無理です! あとは俺が行きます!!』

元兵士長『馬鹿言ってんじゃねえよ! 弓兵相手に剣しか持ってねえお前だけで対処できるか!!』

男『盾持ちの応援など待っていられません!!』

元兵士長『馬鹿野郎!!!』

男『……!?』ビリビリ


元兵士長『ちったぁ落ち着きやがれ。 おめぇの道は俺が開いてやるって言っただろ! いくぞ』フラッ

男『兵士長………』



元兵士長(あぁ畜生! 血が流れすぎたのか、毒が塗ってあんのか分かんねえけど目が霞みやがる)

元兵士長(足の感覚なんかねえし、敵の位置すらよく見えねえ……)

元兵士長(畜生……太ももがいてぇ…… 立ってるのすらキツいぜ)

元兵士長(はっ! だから、なんだってんだ! 俺らの前には助けを待つ女がいんだよ! それを助けなきゃならねえ男がいんだよ!!)

元兵士長(俺がここで立ち上がらなくてどうすんだってんだよ!!)


元兵士長『いくらでも撃って来いやクソ野郎共がぁぁぁぁーーー!!!』ダッ

元兵士長『いくぞ! 男! 何があっても突っ走れぇーー!!』

男『兵士長………!! サーイエッサー!!』
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:48:00.68 ID:Wi/pn5oyo


司祭『ぐぬぬぅ……しぶといな呪われた異教徒め!!』

司祭『まぁいいわ!! こちらにはまだ弓兵がいる!! 殺せぇー!! 射って射って射りまくれぇー!!』

元妻『男……もう来ないで………死んじゃうよー!』


男『妻ぁー!!』

元兵士長『うおおおおお!!!』


ばしゅっ!! ばしゅっ!!


元兵士長『ぐっ、あああああ!!! それがどうしたってんだよおおお』ダッ


司祭『なんだあいつは!? 矢をあれだけ食らってまだ走っているだとぉー!?』


男『兵士長!』

元兵士長『うるせぇ!! 黙って走れ!!』



敵兵『ちっ! 死ね!!』ビュンッ!


ばしゅっ!!


元兵士長『ぐぅぅぅぅぅおおおおおおお!!!』


ばしゅばしゅっ!!

217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:49:24.67 ID:Wi/pn5oyo


司祭『と、止まれ!! 止まれ異教徒めぇー!!』

元兵士長『はぁっ!! はぁっ!!』ダッ

敵兵『死ねぇ!!』ビュンッ!


ばしゅっ!!


元兵士長『ぐぅ……!?』


元兵士長(畜生、もう前も見えねえ…… なんも聞こえねえ)

元兵士長(体が浮いてる感覚しかねえよ…… 俺は走ってるのか? それともへばっちまってんのか?)

元兵士長(分かんねえ、分かんねえよ!!)

元兵士長(でもなぁ! 俺は!!)

元兵士長(例え全身穴だらけになろうがなぁ!!)


元兵士長『くたばってでも、てめぇらを殺さなきゃなんねえんだよおおおおおお!!!』シュンッ


敵兵『なっ……!?』ブシュゥー!!


ばたんっ



元兵士長『いけえええええ!! 男ぉぉおーー!! 走れぇぇえーーー!!』バタッ

男『………サーッイエッサー!!』

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:51:00.14 ID:Wi/pn5oyo


司祭『く、来るな化け物めぇーー!!!』

元妻『男……』ウッ

男『妻を離せクソ野郎!!』

司祭『こ、このナイフが見えないのか!! お前を刺し殺すぞぉーー!!?』

男『黙れ!! その汚い手で妻に触れるな!!』シュンッ

司祭『ひっ!? ひぃぃぃぃぃいいい!?!』


ずばぁぁぁん!!!


司祭『がっ………がふっ………』ビチャビチャ

司祭『わ、わたしは……永遠の命をぉぉ……この、手にぃぃ………』バタッ
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 20:52:34.30 ID:Wi/pn5oyo


男『妻!!』

男『はっ……!!?』

男『ど、どうして……!!?』


元妻『はぁ……はぁ……男……』カヒュー

男『妻!? 妻ぁー!!』ギュッ

元妻『ふふ、そんなおっきい声出さないでよ。 怖いよ?』カヒューカヒュー

男『ま、待ってろ!! 今止血するから!!』

元妻『はぁ………はぁ……… 男聞いて』カヒューカヒュー

男『喋るな!! 体力を消耗させちゃダメだ!!』

元妻『いいよ、もう……』カヒューカヒュー

男『くそ!なんで!! なんで止まらねえんだよぉ!!』

元妻『はぁ……今日で……一年記念日、だね』カヒュー

男『あぁ、分かってる!! 家に帰って一緒に飯食うんだろ!!』

元妻『ふふ、ごめんね…… はぁ……はぁ……… だめ、みたい………』カヒュー

男『ふざけんなよ!! そんなわけないだろ!! そんな事言うな!!』

元妻『男……きいて………おねがい……』カヒュー

男『いやだ……嫌だよ妻……どうしてこんなことに………』

220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 21:05:23.90 ID:Wi/pn5oyo


元妻『おうちに……… おとこのすき………な、ぱんけーき………はぁ………ある、から…たべて』カヒュー

男『あぁ、食べるよ』

元妻『おいしい……こ……ちゃ……いれたから………はぁ………』カヒュー

男『あぁ、お前の紅茶はいつだって最高だ………』ポロポロ

元妻『ふふ………なかないで…… なきむしで………おこ、りんぼで……はぁ…』カヒュー

元妻『いじわる、な……わたしの……はぁ………だんなさん………』ヒュゥ

男『はは…… いつもお前を泣かして……俺も泣いちゃうんだよな…』

元妻『やさしい……ひと…に………な……て………』ヒュゥ

男『あぁ! なるよ! なるからぁ!! 俺を置いてくなよ妻ぁー!!』

元妻『ぷれ……ぜんと……が………ある……の………』ヒュゥ

男『あぁ、分かった! でもごめん! 俺はまだ買ってなくて! だから! 買ってくるからちょっと待っててくれよ!!』

元妻『え……? きこえ………ない、……よ……はぁ………』ヒュゥ

男『妻……耳が………もう……』

元妻『おとこ………い、る……? て、にぎって………』ヒュゥ

男『あぁ、ここにいる……ここにいるぞ……!!』

男『なんで……なんでこんなに手が冷たいんだよ!! お前はいつも小さくてあったかい手だっただろ!!』

元妻『さいごの………おね…がい………』

元妻『おとこ……… いってらっしゃいの……きす……して……』

男『なにいってんだよ………いってらっしゃいのキスはいつも俺がするだろ……』

元妻『おとこ……』ヒュゥ

男『いやだ……いってらっしゃいなんて言えねえよ!!』

男『妻ぁ…… 愛してる……』チュ

元妻『あぁ………わたし、は……しあわせもの………だね……』ヒュゥ

元妻『おと………こ……』ハァァァ………

元妻『だいすき……』


221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 21:19:03.41 ID:Wi/pn5oyo

…………………………………………………………
………………………………………
………………………


男「妻の葬儀が終わって、久しぶりに家に帰ったらとても豪華な食事が用意されていました」

兵士「…………」

男「とても頑張って作ってくれたんであろう食べきれないほどの料理の数々」

男「私の大好きだったパンケーキに紅茶」

男「ふふ、パンケーキは冷えてガチガチになっていました」

男「紅茶は浸かりすぎて最早葉っぱを飲んでいるようでした」

男「それでも……おいしかった………本当においしかったんですよ……」

兵士「兵士長……」

男「さ、もう陽も沈みます。 話が長くなってしまいましたね、すみません」

兵士「その………なんといったらいいか……」

男「いえ、気にしないでください。 もう過去のことですから」

兵士「兵士長、私はやっぱり隣国が許せません! 兵士長の奥様を殺したそいつも!」

兵士「無差別に国民を殺したあいつらも!! 全ての隣国の悪行が許せないんです!!」

男「ありがとう兵士。 ですがもう戦争は終わりました。 過去の因縁は水に流すべきです」

兵士「そんな…… 兵士長の奥様があいつらの毒牙にかかった最初の犠牲者なんですよ!?」

男「兵士、やめましょうこんなところで」

男「私の妻なら、こんな争いをもう望んでいないと思います」

兵士「すみません…… 感情的になりすぎました……」

男「いえ、いいんですよ」

男「あぁ、そうだ兵士」

兵士「はい?」

男「私は…… 優しい人になれたでしょうか?」

222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/18(水) 21:19:52.33 ID:Wi/pn5oyo

更新終わります

転載、荒らし、及びそれに反応することは以降禁止です
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 21:21:49.91 ID:X2IAWiwOo
おつ
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 21:51:53.56 ID:qJGKIDVSo
紅茶は大事な言葉か
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/18(水) 22:02:48.22 ID:wspjyXHSO
おつ!!

いってらっしゃいのキスしてで泣いた
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 02:11:48.10 ID:hbOgCWkDO
おつ
なんて過去だよ…
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 10:42:01.34 ID:8eUl3y/UO
シルヴィと杉下右京
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/19(木) 12:00:16.07 ID:hu5Ehxd2O
(´;ω;`)ぶわっ

軽い気持ちで開いたスレだったのに…
なんてこったい…
まだ午後から仕事残ってるのに……
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/19(木) 12:39:38.69 ID:H9/xBw3vo
元兵士長がぐだぐだ言ってなければ妻助けられた説
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 00:33:05.68 ID:U+BlHV9xo
E-1道中でまろーん出るのね
びっくりしたわ
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 01:03:00.82 ID:4YuWZDlRo
唐突すぎる誤爆で草
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 01:05:09.40 ID:fB1zCJ86O
ここに書かれてたのか
艦コレスレに書かれてたのかと思ってスルーしてた
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/20(金) 01:23:53.26 ID:QlxUc38WO
そんなんだから提督はハゲって言われるんよ……
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/21(土) 19:55:05.74 ID:mbPUQdxbO

……………………………………………………


がちゃり



男「ただいま帰りましたよ」


しーん…………



男「少女? いますか?」

男「……お迎えを心の底で期待していたのですが、残念ですね。 部屋にいるのでしょうか?」

男「……おっと、いましたね」


少女「……すぅ………すぅ………」

男「待ちくたびれて寝てしまったんですか」

男「……! あぁ、そうか…… 紅茶の用意をして待っていてくれたんですね…」

男「また……紅茶をいれて待っていてくれる人が出来るなんて…」

男「思いもしなかったですよ……」ポロ

男「少女……ありがとう」グスッ

235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/21(土) 19:56:49.90 ID:mbPUQdxbO

男「まったく…… いけませんねこんなことで泣くなんて。 歳でしょうか」ゴシゴシ

男「すー……はー……」


男「少女、起きてください。 こんなところで寝ていたら風邪をひいてしまいますよ」ユサユサ

少女「…………ぅ?」パチ

男「少女、おはよう。 ただいま帰りましたよ」

少女「…………」ボー

男「どうしました? まだ眠いですか?」

少女「……………」

少女「……………」ブワッ

男「え?」

少女「〜〜〜〜!」ギュ

男「しょ、少女!?」

少女「ひっく………ぐすっ……」スリスリ

男「少女……」

男「ただいま。 少女」

少女「…………」コクリ

少女(おかえりなさい、ご主人様)

236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/21(土) 20:00:37.96 ID:mbPUQdxbO


男「うーん……出来合いのものはやはりいまいちですね……」

少女「…………」

男「私が自分で料理をした方がおいしいですからね。 明日からは帰ってきてから作りますね」

少女「…………」ペコリ

男「少女もお腹がすいてしまうかもしれませんが、待っていてくださいね」

少女「…………」コク

男「あ、そういえばサンドウィッチはどうでしたか? お口に合いましたか?」

少女「…………」コクン

少女「…………」カキカキ

男「ん?」

少女「…………」ソワソワ

少女『とてもおいしかったてす。』

男「おぉ…! すごいですね! もうこんなに書けるようになったんですね!」

少女『かんはりました。』

男「本当に頑張ったのが伝わってきますよ! 少女は頑張り屋さんなんですね」ナデナデ

少女「…………///」プイ

男「あと、難しいんですけど、ひらがなで濁音の場合は右上に……

…………………………………………………………………


237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/21(土) 20:02:29.55 ID:mbPUQdxbO


少女『じはむずかしいです。』

男「そうですね……でも」カキカキ


男『わたしはしょうじょとおはなしできて、とてもうれしいですよ。』

少女『わたしもです。 いつもごしゅじんさまにいいたいことがたくさんあったのに、つたえられなくていやでした。』

男『いいたいことですか? なんだかこわいですね。』アハハ

少女『ほんとうにいいたいことがたくさんあるんです。』

男『そうですか。 そしたらかみにかいてわたしにみせてくださいね。』

少女『はい。 まだかくのおそいですけど、がんばります。』

男『うんうん、がんばってくださいね。』

男『まいにちこうしておはなしをしましょうか。』

少女『はい、わかりました。』


男「では、今日はもうお終いに……

少女「…………」グイッ

男「んん? どうしました? まだなにかありますか?」

少女「…………」コクリ

少女『わたし、ごしゅじんさまのてだけはこわくなくなりました。』

男「!」

少女『こんなわたしを、かってくれてありがとうございます。』ペコリ

男「そんな……私の方こそ……」

男「また、家族の……大切な人がいる温かさを教えてくれてありがとうございます少女」

少女「…………??」

男「あなたが来てくれて私は、とても救われた気がします」ナデナデ

少女「…………///」ンー?


238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/21(土) 20:02:56.73 ID:mbPUQdxbO
少しですが終わります
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 20:05:47.30 ID:OFISOfWFo
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 20:38:43.75 ID:W3oinw8vO
こんな子ほしい
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/21(土) 22:25:57.42 ID:M7tyhzCL0
嫌な展開だけはやめてください…乙です!
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 22:32:24.94 ID:q4br0I5jo
読者様(笑)の意見に左右されず書きたいように書いてください(切実)
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/21(土) 23:41:22.90 ID:Hz7A1nTPo
エロはよ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 03:35:46.44 ID:5ogWTuMQO
一波乱あるだろうが、予測がつかないな。
楽しみにしていよう。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:42:10.33 ID:clENnc4Jo

……………………………………………………………
………………………………………
……………………


少女『いってらっしゃい。』

男「はい、いってきますね」

男「なにか買ってきて欲しい食材とかはありますか?」

少女「…………」コクリ

少女「…………」カキカキ

少女『たまごが無くなるのでおねがいします。』

男「分かりました。 帰りに買っていきますね」

少女「…………」コクン


男「あ、そうだ」

少女「…………?」

男「少女にこれを渡しておきます」スッ

少女「…………!」

男「これは家の鍵です。 一人で外出するときはこれを使って鍵を締めてください」

少女「…………」フルフル

男「少女、なにも今すぐ使えと言っているわけではありません。 このまま家の中にいてくれても構いませんからね」

男「ですがもし外に出たい気持ちが少しでもあるなら」

男「チャレンジしてみてもいいんじゃないかと、私は思いますよ」

少女「…………」


246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:44:08.28 ID:clENnc4Jo


………………………………………………………………


少女「…………」

少女「…………」カキカキ


少女『私は声が出せません。』


少女(漢字もだいぶ書けるようになった。 ご飯も少しなら作れるようになった。 お掃除も出来るようになった)

少女(でもまだ……外には出られない……)

少女(外に出るのは、ご主人様と一緒に買い物に行ったりするときだけ)

少女(ご主人様の大きな手が私を包んでくれないと……外に出るのは怖くて……)

少女(ご主人様がいないと私……ダメなんです)

少女(外に、出なきゃダメなんですか?)

少女(暖かくて、紅茶のいい香りがするこのお家にいてはいけないんですか?)

少女(ご主人様…… どうして私を外にださせようとするんですか…… 怖いですよ)

247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:45:24.70 ID:clENnc4Jo

少女「…………」ハァ…

少女(……今は考えなくていいよね。 ご主人様も無理はするなって言ってたし)

少女(分かってるんです…… このまま家の中だけで暮らすのはよくないって)

少女(外に出て、私が見たくないものも見て、それも受け入れなきゃいけないって)

少女(でも……そんなの簡単に出来ないですよ)

少女(……はぁ。 お掃除しよ……)


248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:48:04.34 ID:clENnc4Jo

……………………………………………………………

少女「…………」フゥ…


少女(お掃除も終わった)

少女(お昼ご飯も食べた)

少女(お洗濯も干して完璧)

少女(……つまり、やることがないです)

少女(いつもなら字のお勉強をするのですが……)チラッ

少女(ご主人様が、私に外出できるようになってほしいと考えてるなら……)

少女(そう、したい)カチャ


少女(鍵、冷たいな……)

少女(ドアも冷たい……)

少女(外に行く道はどうしてこんなに冷たいんですか)

少女(お家なら、ご主人様なら私を暖かく包んでくれるのに……)

少女(世界が私に冷たくするんですよ。 酷いじゃないですか……)

少女(ううん、怖いけど、でも行くの)

少女(ご主人様の願いを叶えたいから)

少女(ご主人様が驚いて笑ってくれる顔が見たいから)

少女(……よくできましたねって撫でてもらいたいから……)

少女(だから……いってきます)


ガチャ

ギイッ…………


249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:49:36.27 ID:clENnc4Jo


少女「…………」ドキドキ

少女「……すぅ〜」

少女「……はぁ〜」

少女「……………」

少女(お外、暖かいな)

少女(お日様がポカポカで、鳥たちのさえずりが聞こえてきて、お花のいい香りがする)

少女(そっか……お外は私に冷たくなくなんかなかったんだ)

少女(こんなに外に出ることは、簡単で、素敵なものだったんだね。 私が一方的に遠ざけていただけだったんだ)

少女(ご主人様……私、お外に出られましたよ)ギュ

少女(いいお天気……風が気持ちいい…… お昼寝日和ですね……)
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:51:05.87 ID:clENnc4Jo

…………………………………………………………………


少女「…………!」

少女(街はやっぱりすごい活気ですね…!)

少女(いつも離れないようにご主人様が手を握ってくれてたけど、今日は私一人だもんね)

少女(ご主人様がいないだけで、こんなに不安になるものなんだ……)

少女(ご主人様…… 会いたいですよ……)


少女「……………」ハァ…

「へいらっしゃい! どうしたんだい別嬪さん! そんな溜息なんかついちゃって!」

少女「………!?」ピッ

「がっはっは! そうだよあんだだよー。 なんだよそんな驚くことないだろ」

少女「…………」

「んん? あれー? あんたどっかで見た顔だな……」

少女「…………?」

「あ! 思い出したぜ! あんた兵士長のお連れさんじゃねえか!?」

少女「…………」コクン

「やっぱりー! 今日は兵士長はいないのかい?」

少女「…………」コクリ

「そうかそうか。 いつも世話になってるからな、よろしく伝えておいてくれよ?」

「そうだ、このコロッケ持ってきな。 サービスだよ」

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:52:49.24 ID:clENnc4Jo


少女「…………」モグモグ

「あら、いらっしゃい。 今日は何をお探しで?」

少女「…………」カキカキ

少女『卵を買いに来ました』

「あら、お姉ちゃん声が出ないのかい? 大変だねぇ」

少女「…………」フルフル

「美人さんだからきっと声も綺麗だろうに。 おばさんになると相応の声になるんだけどねぇあははは」

少女「…………」クス

「じゃあほい、卵だよ。 あとサービスしとくからね、もう一個持って帰りな。 彼氏にいいもんでも作ってやりなよ」

少女『ありがとうございます』ペコリ

「はいよ! またおいで!」


少女(彼氏、じゃないんですけどね)



252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:54:34.73 ID:clENnc4Jo

少女「…………」スタスタ

「わんわんっ!!」

少女「…………?」

「わん!」

少女「…………」ナデナデ

「くぅーん」

少女「…………」モフモフ

「…………」パタパタ


「こらーポチー!」

少女「…………?」

「ダメでしょポチー! 逃げたらママに怒られるんだからね!」

「わんっ!」

少女「…………」ニコニコ

「お姉ちゃんポチを捕まえてくれてありがとねー!」

少女「…………」コクリ

「お姉ちゃん! お礼に飴ちゃんあげるー!」

少女「…………」ペコ

「ばいばーいお姉ちゃん! 今度は僕と遊んでねー!」

「わんわん!!」

少女「…………」フリフリ





253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:56:47.65 ID:clENnc4Jo


少女「…………」

少女(色んな人がいるなぁ。 みんな暖かくて、優しくて……いい人がたくさん)

少女(でも……)


「へばってんじゃねえ! てめぇらの命は俺のもんなんだよ!」ゲシッ

「すいません!! すいません!!」


少女「…………」ビクッ

少女(どんなに優しい人でも、奴隷相手には優しくない。 みんな平気で殴ったり、蹴ったり酷いことをする)

少女(どうにかしたいけど、どうにもならないんだ。 私たち隣国民は…… この王国に負けたんだから)

少女(でも……戦争に負けただけなのに…… こんな仕打ちひどいよ……)

少女(私たちが何をしたって言うの……)


少女「…………」ハァ…


少女(ご主人様も私たちの国の人を……きっと殺したんだよね)

少女(どうして? ご主人様は優しいのにどうしてこんな酷いことを許してるの? どうして私たちの国を滅茶苦茶にしたの?)

少女(分からないですよ、ご主人様……)ハァ…


兵士「どうかなさいましたか? お譲さん」

少女「…………?」

兵士「なにか、お辛いことでもあったんですか? よかったらお話、聞きますよ」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/22(日) 11:57:31.76 ID:clENnc4Jo
更新終わります

もしかしたら後で更新するかもですが

兵士じゃなくてナンパマーンって名前にしようかな( `д´) ケッ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 12:59:25.75 ID:7a4/sHq8o


兵士=ナンパマーン なら 男=ナンパ長かな?
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 13:26:34.07 ID:seQcIffNO
ナンパーマンwwwwww
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 13:27:45.69 ID:Y1SUAKako
ナンパンマン(ボソッ
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 13:38:55.18 ID:RAaHEeKPO
♪ナンパマーーーン
ムムムッ‼ちょっとそこのオジョーサン!!!よかったらお話、いかがでしょうか?ナナナント!!!今なら私が通常5000pt分のところ、8000pt分のお茶をご馳走いたします‼
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/22(日) 22:13:45.31 ID:5ogWTuMQO
敵国の奴隷だって知ったらひどいことになりそう
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:23:12.61 ID:Gpo4DTPbo


少女「…………?」

兵士「あぁ、いきなりすいません。 綺麗な方が泣きそうな顔をしてらっしゃったのでつい」

少女「…………」

兵士「良かったらお茶でもいかがですか? 少し気が安らぐかもしれませんよ」

少女「…………」フルフル

少女『私、声が出ないんです。 私といても楽しくないですよ。』

兵士「声が…… そうだったんですか、失礼しました」

兵士「でもそれなら尚更抱えている想いがたくさんあるんじゃないですか? 話して楽になることもあると思います」

少女「…………」

兵士「僕なんかでよければ、力にならせてください」

少女「…………」コクリ

兵士「よし、じゃあおいしいケーキが食べられるカフェがあるんです。 そこに行きましょうか」

少女「…………」

261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:25:00.39 ID:Gpo4DTPbo

……………………………………………………………………


少女「〜〜〜〜!」

兵士「はは、おいしいでしょう? ここのミルクレープは最高ですよ。 季節の限定ケーキもおいしいんですよ」

少女「〜〜〜〜」ホワホワー

少女『本当においしいです。 おいしいものは心を幸せにしてくれますね。』

兵士「ははは、甘いものがお好きなんですね。 でも本当に甘いものは心を満たしてくれますよ、嫌なことも忘れられます」

少女「…………」

兵士「またその顔ですね…… なにお辛いことでもあったんですか?」

少女『実は私、この国の出身ではないんです』

兵士「……ほぅ」

少女『この国の人々はとても優しい人が多いです。 でもなぜ奴隷に対して、隣国の人々に対してはあんなにも態度が変わってしまうのでしょうか。』

少女『王国の皆さんはなぜそこまで彼らに怒っているのでしょうか? 彼らが一体何をしたというのですか?』

兵士「…………」

兵士「そうか…… 他国出身であれば、知らないのも無理はないですね。 それに心を痛めるのも当然でしょう」

兵士「確かに我が王国では敗戦国である隣国の民の一部を奴隷として扱っています。 この現状は決して両国にとって良いものではないでしょう」

兵士「ですが国民が、そうしたくなるほどの…… どうしようもない怒りを抱いたきっかけがあるのです」

少女「…………?」




262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:25:32.63 ID:Gpo4DTPbo


兵士「というのも戦争に至ったきっかけはご存知ですか?」

少女『王国が隣国に対して突如戦争を仕掛けてきた、と奴隷が言っていました』

兵士「と、言うのは隣国民の中での間違った常識です。 事実は違うんですよ」

少女「…………?」

兵士「隣国政府は間違った情報を国民に伝えていたんです。 とある事実を国民に隠蔽し、王国が隣国に攻め入ったと事実を湾曲してね。 これはわが国の情報収集から間違いありません」

少女「…………」

少女『では本当はどうして戦争が起きたんですか。』

兵士「隣国の軍に所属する重要人物が、人質を取って我が王国の兵隊を虐殺したんですよ」

少女「…………!?」

兵士そしてその人質の女性をも奴らは殺しました。 しかし悪夢はそれからでした」

少女「…………」

兵士「彼等は無差別に国民を殺して周ったんですよ。 その無差別な殺人に理由などなく、あるのは狂信的な考えのみでした」

兵士「暴徒と化した隣国の軍隊により犠牲者は増える一方。 王国軍の兵隊がどれほど警備を強化しても、国内に潜伏した隣国兵の虐殺は止まりませんでした」

兵士「そして戦争の決定的な引き金となったのが、国王の暗殺未遂です」

少女「…………!」

263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:26:15.72 ID:Gpo4DTPbo


兵士「奴らは子供に人形を持たせ、プレゼントさせようとして国王に近づけさせました。 その人形には爆弾が仕掛けられていて、何も知らない子供はその人形を満面の笑みを浮かべながら国王にプレゼントしようとしたそうです」

兵士「しかし無情にも……奴らは子供が知らずに持っているその爆弾を起爆させた! 国王は一命を取りとめましたが子供は見るも無残な姿になったそうです」

少女「…………」

兵士「奴らは何の罪もない子供を道具として使い! 殺したのです!!」

兵士「家族や友人を殺された人はごまんといる! 王国が立ちあがり戦争を仕掛け、隣国を恨むのにこれ以上の理由は必要ないでしょう」

少女「…………」

少女『そうだったんですか。』

兵士「少女さんが奴隷への扱いに疑問を感じるのは分かります。 我々だって正しいことだとは思っていません」

兵士「ですが…… どうしようもない、やりきれない怒りがあるんですよ」

少女「…………」

兵士「わが王国の発展に伴っての労働力不足も解決するというのが国王のお考えだったようですが…… 現実としては国民のやり場のない怒りの発散方法となっていますね」

少女「…………」

少女(知りませんでした…… 私の国がそんな酷いことをしてるなんて、これっぽっち……)


少女『それでも納得出来ない気持ちがあるんです。 隣国の軍隊がやったこの報復を国民が受けなければならないなんて。』

兵士「そうですね…… 理不尽だと感じてもおかしくないでしょう」

兵士「ですが…… 我々だって理不尽な思いに苛まれているんですよ」

少女「…………」

兵士「どっちが悪いとか、そういう話じゃないんですよ…… 自分たちも悪いとは分かっていても…… 隣国のやったことが許せないんです」

少女「…………」

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:26:49.10 ID:Gpo4DTPbo


少女『あなたも大切な人を亡くしたんですか。』

兵士「いえ、僕はそんなことないんです。 だからそこまで隣国に対して恨みはありません」

兵士「ですが…… たとえば僕の上司は新婚だった奥さんを目の前で殺されたそうです」

兵士「段々と声が出なくなって、冷たくなっていく奥さんを抱きしめることしかできなかったそうです」

少女「…………」

兵士「って! あぁ! すいません!! 話を聞くなんて言っておきながら僕が一方的に喋ってしまって!」

少女「…………」フルフル

少女『ありがとうございます。 私の知らなかったことが知れたおかげで、少し理解が出来たような気がします』

兵士「奴隷への扱いの理由のことですか?」

少女「…………」コクン

兵士「そう、ですか……」

少女「…………」ジワ

兵士「…!? な、なんで泣いてるんですか!?」

少女「…………」フルフル


少女(なんだろう…… この気持ち、すごく辛い)

少女(誰が悪いわけでもないのに…… 悪いのは私の国の人たちのはずだったのに……)

少女(やるせないこの気持ちはなんなの……)

少女(つらい、辛いですご主人様……)

少女(ご主人様に会いたい……)ポロポロ


兵士「少女さん……」スッ

少女「…………!?」ビクッ

兵士「あっ……」

少女「…………」ガクガク

兵士「す、すいません! 怖がらせるつもりじゃ!」

少女「…………」

少女『ごめんなさい。 私、誰かに触られるのが苦手で』

兵士「そう、ですか…… すいません軽率な行動をとって」

少女「…………」フルフル

少女『あの、お願いがあるんです』

少女『兵隊さんが働いているところに行きたいんです』


265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:27:39.23 ID:Gpo4DTPbo


……………………………………………………………………


兵士「兵団も昔に比べてかなりオープンな雰囲気になってきてるんですよ」

兵士「昔は厳しくて国民からも恐れられるような存在だったんですけどね。 今の兵士長がとても温厚な方で、国民との距離を縮める必要があるって言って、パトロールの名目で町人とコミュニケーションをとるようにしたり、訓練の様子などを公開するようにしたんですよ」

兵士「おかげで街での活動がとてもしやすくなったみたいですね。 本当今の兵士長は兵団の中でも、国民からも愛される人ですよ」

兵士「そしてなにより強い! 今の兵団の中じゃ圧倒的な強さですからね」

少女「…………」

少女(へぇ…… ご主人様、そんなすごい人だったんだ……)


兵士「はい、着きましたよ。 ここが兵団の詰所です」

少女「…………!」

兵士「今はちょうど訓練中ですね。 ほら、あそこでみんな剣を振ってるでしょう?」

少女「…………!!」ハッ


少女(ご主人様だ! いた!)パァ

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:28:19.43 ID:Gpo4DTPbo


兵士「ところで、なんでまた兵団を見に?」

少女「…………」カキカキ

少女『兵士長さんに会いたいんです。』

兵士「兵士長にですか? うーん優しい人ですから声をかけることが出来たら話はしてくれそうですが…… なにしろ忙しい人ですからね…… 捕まえられるかどうか……」

少女『そうですか。 じゃあここで見ていられればいいです』

兵士「あはは、兵士長のファンなんですか? 多いんですよねぇ兵士長顔もいいから」

少女「…………」フルフル

兵士「じゃあ、なぜ?」

少女「…………」

少女『男さんは、私のご主人様なんです』

兵士「な…!? ご、ご主人様!?」

兵士「じゃあ兵士長が言っていた新しい家族って少女さんのことだったんですか!?」

少女「…………」コクリ

兵士「うわー…… なんだよ少女さんの彼氏が兵士長だったなんて…… しかもご主人様って呼ばせるとか何プレイしてんだあの人……」

少女「…………?」


267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/23(月) 09:29:22.06 ID:Gpo4DTPbo

更新終わり

超簡単な説明回でした
ナンパマーンは今後も出てくると思いますが男と少女の間に付け入る隙はねえからぁ!!
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 09:37:35.92 ID:kEZS6VHDO
おつおつ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 09:42:35.10 ID:vGCFDf3O0

ナンパ失敗でワロタ
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 10:01:10.25 ID:zq8kmEqrO
おめぇの席ねぇから!
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 10:50:46.63 ID:dw2tbALKO
驚くところそこかよ兵士w
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 13:45:47.38 ID:4/UPnaXIO
今、人形爆弾は洒落にならんな……
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 13:46:08.71 ID:PTJcYaoVo
ナンパマーン言うほど悪い奴じゃなかった安心した
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 16:50:38.33 ID:zq8kmEqrO
ナンパーマンの方が言いやすい(どうでもいい)
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/23(月) 18:19:13.42 ID:6nkaA29v0
乙でございます(ビシッ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 00:32:46.60 ID:lAQGsYC+0
ペプシマーン
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 02:54:52.96 ID:VOrkWwcvo
兵士長の過去だとはまだ認識しとらんのね
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:45:58.13 ID:zWZcSEQxo

男「総員傾聴!! これよ15分の休憩とする!」


「「サーイエッサー!!」」


男「……ふぅ」

元兵士長「よぉ男。 元気でやってるか?」

男「なっ!? 兵士長!?」

元兵士長「ははは、元な! 今の兵士長はお前だろうが?」

男「お疲れ様です。 元兵士長を目指して鍛錬に励みましたから」

元兵士長「けっ、一丁前の面構えになりやがって」

男「はは、ありがとうございます。 それにしても今日はまたなんでこちらに?」

元兵士長「お前の噂がよく聞こえてくるからなぁ。 どんな大物になったのか見に来たぜ」

男「そんな、元兵士長には遠く及びませんよ」

元兵士長「かぁー! そんな世辞も言えるようになりやがったか!!」ワシャシャ

男「やめてください、子供相手じゃないんですから!」


「な、なぁ、兵士長にあんなことしてるの一体誰だよ」

「はぁ!? お前知らねえのかよ!? 前の兵士長で、一人で敵の小隊を潰してまわったっていう伝説の兵士だぞ!?」

「う、うそだろそんなの……ありえねえよ」

「でも男さんだって一騎当千の伝説あるだろ?」

「俺らの目の前にいるのそんなにヤバイ人達なのかよ…… あとでサインもらおうかな」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:48:28.23 ID:zWZcSEQxo

元兵士長「兵団も変わったな。 ピリピリした雰囲気が無くなったじゃねえか」

男「そうですね。 改革をしましたからね」

元兵士長「っていうと?」

男「私はみんなの連携を強めることが大事だと考えてます」

元兵士長「ほう?」

男「これまでのように各々が緊張感を持って技を磨くのももちろん大事だと思います」

男「しかし、戦場は一対一の戦いではありません。 自分が仲間に背中を信頼して預けられるのかが大事だと考えてます」

元兵士長「だからみんなで仲良しごっこってか?」

男「それだけではありません。 オンとオフをはっきりとさせることで苦楽を共にし真の絆が生まれると思います」

元兵士長「はぁーん。 甘ったれたガキくせえ考えだな」

男「…………」

元兵士長「だが、そんな糞みたいな理想論を実現させてるんだからお前は大したやつだよ」

男「褒めてるんですよね…?」

元兵士長「がっははは! あたりめえだろうが」

元兵士長「こりゃ未来が楽しみだぜ。 お前がこれからどんな兵団を作っていくのかってな」

男「元兵士長の時とは比べ物にならないくらいの、歴代最強の兵団を作り上げてみせますよ」ニィ

元兵士長「言うじゃねえか」ニィ


280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:50:22.53 ID:zWZcSEQxo


元兵士長「だがそのためにはトップに立つ男が弱くちゃ話にならねえ」

元兵士長「俺が稽古をつけてやるよ」

男「……ありがたいお話ですが…… 私が前線を退いた元兵士長に負けると思いですか?」

元兵士長「生意気言ってんじゃねえよ。 俺に一太刀も掠らせられなかったひよっ子がよ」

男「あなたは私の目標でした。 しかしいつまでも追いかけるだけの存在ではありません」

男「追い越してみせますよ!」

元兵士長「はっ、殺す気で来いよ? 若いの」

男「己の持つ力の全てを以て相手を殺せ。 私も部下に教えこんでますからね。 兵士長として恥はかけません」

元兵士長「お前の強くなった剣、見せてみろ」

281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:52:04.85 ID:zWZcSEQxo


見物人「きゃー! 男様が戦われるみたいよ!」

見物人「やっちゃってください男様! あんなおじさん敵じゃないですよ!」

少女「…………?」

兵士「どうやら男さんが、元自分の上司と戦われるみたいですね」

少女「…………!」

兵士「ですがあの元兵士長はさっき話した人質を使った兵団虐殺の時の怪我で引退をされたと聞いていますが……」

少女「…………」

兵士「兵士長にとっては…… 自分の妻を共に助けようとしてくれた戦友であり、自分の恩氏ですからね。 これはおもしろくなるぞ……!」

少女「…………!?」


少女(男さんの自分の妻を共に助けようとした……って!? もしかして!?)


兵士「兵士長、言ってましたよ。 あの時奥さんを助けられなかったのは自分に力がなかったからだって」

兵士「目標としていた元兵士長も同時に失った男さんは死ぬ物狂いで剣を振り続けたと言っていました」

少女「…………」


少女(じゃあさっき兵士さんが言ってた、奥さんを亡くした上司ってご主人様のことだったんだ……)


兵士「兵士長…… どんな気持ちであそこに立ってるんですかね……まったく」


少女(ご主人様……)ギュ
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:53:30.66 ID:zWZcSEQxo


元兵士長「どっからでもかかってこいよ」

男「手加減なんて出来ませんからね。 うっかり斬り殺されないでくださいよ」

元兵士長「ほざけ」

男「………ふっ!!」ダッ


カンッ!


元兵士長「ほぅ!!」

元兵士長「小癪だな!! 石を蹴って牽制に使うなんてな!!」


ガンッ


兵士「しかし、そのせいで剣で防いだあなたには隙が生まれますからね」ビュンッ

元兵士長「寝ぼけてんじゃねえよ!」サッ


ビュオッ!!!



男「!!」

元兵士長「お? 今のを避けるか! やるじゃねえか!!」シュッシッ

男「速い!!」


ガガガガガガガガ!!!


男「はぁ!!」ビュンッ!!

元兵士長「うぉ!!」サッ


ザザ…………



元兵士長「おいおいあの連激をいなしながらカウンター入れてくるとかどういうことだよ」

男「元兵士長、速過ぎですよ。 目で見るより早く私の行動に反応してるってなんですかそれ」

元兵士長「歴戦の勘ってやつかね」

男「化物め……」ダッ

283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:55:01.95 ID:zWZcSEQxo


男(隙なんて欠片もない連撃が元兵士長の必殺スタイルだ)

男(悔しいけど、力も速さも恐らく元兵士長の方が上だ)

男(なら私の技術で、生じるはずのない隙を作らせればいい!)


元兵士長「っておい! なんだその構えは!!」

元兵士長「舐めてんしゃねえぞ!!」シュシュシュッ!!!


男(やはり速い!! この剣閃に捕まったら抜けられない)

男(なら、捕まらないように躱せばいい)


スッ

キンッ!!


元兵士長「なっ!」


キンキンキンキンキンキン


元兵士長「てめぇ、なんだそりゃ!?」

男「以前外国から来たレイピアという武器を使う剣士の戦い方です」

元兵士長「へぇ?」

元兵士長(半身を引き剣先を常に前に突き出すことで、敵の剣をわずかに反らせて躱しているのか)


男(それだけじゃない。 もし隙があればすぐに刺突できる)

男(元兵士長が大きな動きを高速で繰り出せるなら、私は小さな動きにすることでそのスピードに反応してみせる!)



元兵士長「やるじゃねえか男。 だがよ、そんな小手先だけの技術で俺を倒せると思ったら大間違いだぜ!!」ビュンッ

男「……………」ニィ

284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:57:50.55 ID:zWZcSEQxo


元兵士長「おらぁ!!」ビュオッ!!!

男「はっ!!」スッ


フワ……

がっ!!



元兵士長「!?」

男「捕まえましたよ」


元兵士長(剣を絡めとられた!? 畜生、なんだ今の技は!?)


男「はぁ!!」ビュンッ

元兵士長(今から剣を引いても間に合わねえ!! なら!!)


元兵士長「突っ込めばいいんだろぉ!!」ダッ


どんっ!!!


男「ぐぅっ!!」

男「まだまだぁ!!」ブォ!!

元兵士長「はぁ!?」


ドゴッ!!


元兵士長「ぐぁ……!」

男「がはっ!」


元兵士長「いてて…… 吹き飛ばされながら蹴り入れてくる奴がどこにいんだよ」

男「元兵士長こそ…… 剣を封じられたと分かった瞬間タックルとかどんな判断力ですか……」


元兵士長「へへっ、そうこなくちゃなぁ?」

男「お化けめ」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 13:58:58.09 ID:zWZcSEQxo


兵士「なんなんだあの2人!? 本当に人間の動きか!?」

少女「…………」ドキドキ

兵士「はは…なんだありゃ。 あんなの俺じゃ倒せるわけねえ…… 前に兵士長に試合を挑んだのが馬鹿みたいだぜ」


少女(ご主人様……すごい)

少女(私は素人だから戦いのこと良く分からないけど、ただすごいってことだけは分かる)

少女(……奥さんを守れなかったのが悔しくて、毎日あんなに重い剣を何百回も振ってあんなに強く……)

少女(すごい、頑張ったんだ…… だから)

少女(だから、勝って欲しい!)

少女(ご主人様……!!)


少女「がん…ばっ…て……!」



男「…………!!」




286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:00:36.40 ID:zWZcSEQxo



男(なんだ……? 体に力が湧いてくる…!)


元兵士長「ほらほらほらぁ!!」シュシュシュッ


ガンガンガンガンガン!!!


元兵士長「ジリ貧になってきたぞほらぁ!!」


男(重くて動かすのもキツかった腕と足が軽い!)

男(背中に羽が生えたみたいだ!!)


元兵士長「雑念があるぞぉ! そこだぁーーー!!」ビュオッ!!!

男「………!」グルッ



ミシミシミシ



元兵士長(体を無理やり捻って躱した! だがそれは足に負担がかかるだろう! 次の踏込みは簡単には行えないはずだ!)


元兵士長「甘いわぁ!!」ビュンッ

男「はぁぁぁぁっ!!」


ミシミシミシミシミシミシ!!!

さっ!!


元兵士長「なっ……!? 飛んだだと!?」


びゅぉん


男(これで元兵士長の攻撃は全て躱しきった!!)

元兵士長(まずい! 剣が間に合わねえ!!)


男「はぁぁ!!」シュンッ!!

元兵士長「ちぃっ!!」シュンッ!!



ガンッ!!!



パキンッ………



287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:02:26.23 ID:zWZcSEQxo



元兵士長「なっ……!」

男「…………」


兵士「剣を……斬り落とした……!?」

少女「…………!!」


元兵士長「ぷっ、あっはははは!!」

元兵士長「参ったぜ! 完敗だなこりゃ!!」

男「はぁ……はぁ………」

元兵士長「なんだよ今の動きよぉ!? クルッて回ったかと思ったら飛び上がりやがって! どんな足の筋肉してやがんだ」

男「はは……最後のはしんどかったです…… 足の限界を超えた動きでした」

元兵士長「へっ、大したもんだぜ全くよぉ。 お前の戦い方の引き出しはいくつあるんだっての」

男「はは…… 自分でもよく元兵士長に勝てたなと思いますよ」

元兵士長「なぁに情けないこと言ってんだ! もっと胸張れやぁバカ野郎!」バシバシ

男「いたっ、痛いですって!」



「おい兵士長勝ったぞ」

「すげぇなんだった今の戦い…俺忘れられねえよ!」


パチパチパチ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:04:21.61 ID:zWZcSEQxo


「って! あああああ!! 兵士お前!!」

兵士「ん?」

「お前何サボってんだよ!! 働けよー!!」

兵士「はぁ!? やめろお前! 今日は休みなんだよ!!」

「っておいいいい!! なんだその美少女!! おい! ま、まさかデートかよ!!」

少女「…………!?」フルフル

兵士「違うって! 彼女はたまたまそこで会っただけで……」

「か、彼女だとおおお!? お前裏切ったのかぁ!?」

兵士「ちげえって! この子は兵士長の……」


ワーワーワーワーーーー


男「少女、来てたんですか」

少女「…………」コクリ

男「無事に、外に出られたみたいですね」

少女「…………」

男「今のも見てたんですか?」

少女「…………」コクン

男「私、頑張って元兵士長に勝てました」

少女「…………」コク

男「これで少女を守れるくらいの力を手に入れられました」

少女「…………///」ボンッ

男「ふふ…… 顔真っ赤ですよ?」

少女「…………!!」フルフル
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:06:13.09 ID:zWZcSEQxo


元兵士長「男、その子は」

男「私の新しい家族です」

元兵士長「………元妻のことは吹っ切れたのか? もう」

男「さぁ、どうでしょうかね…… でも今は」

男「この子を守っていきたいって思ってます。 次こそ絶対に」

元兵士長「そうか……」

少女「…………」


元兵士長「なぁ嬢ちゃん」

少女「…………?」

元兵士長「こいつは不器用でよ、なに考えてるかよく分かんねえ奴だけどよ」

元兵士長「家族想いのいい奴だからよ。 ずっと側にいてやってくれや」

少女「…………」コクリ

男「何言ってるんですか元兵士長」ドン

元兵士長「へっ、なんだかじじくせえ説教しちまったな! 歳ってのは取りたくねえもんだ! がはははは」

元兵士長「おめぇも直にこっち側の人間になんだよ! そろそろハゲる心配しとけよーがははは」

男「あはは、気をつけます」

290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:07:42.03 ID:zWZcSEQxo

…………………………………………………
…………………………………
……………………


男「そうですか、元妻のことまで聞いたんですね」

少女「…………」コクン

男「兵士も口が軽いですね、全く」

少女「…………」


少女『ご主人様は、まだ奥様のことが好きなんですか。』

男「難しい質問ですね。 好きというよりは……守れなかった後悔がある愛する人……ですね」

男「これを好きというなら好きなんでしょう。 恋愛の好きではなさそうですが」

少女『まだ、後悔してるんですか。』

男「そうですね。 後悔は一生すると思います」

男「でもそれに囚われているつもりもありません」

男「今は少女、貴方を守っていきたいと考えていますよ。 その自信を今日は付けることができました」

少女「…………」

少女『ありがとうございます。 ご主人様。』

少女『とっても……頑張ってきたんですね』ギュ

男「え……?」

少女「…………」ナデナデ

男「あはは……これは驚きました。 少女に抱きしめられるなんて」ギュ

少女「…………?」

男「ありがとう、少女」

少女「…………」コクン


少女「…………」トントン

男「ん?」

少女「…………」カキカキ

少女『すき』


291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:11:50.53 ID:zWZcSEQxo

少女「…………」ブクブクブクブク


少女(なんだか……ご主人様のことが愛おしくなって……)

少女(すき、だなんて書いちゃったけど……)

少女(…………)

少女(なあああああんであんなことしちゃったの私のばかああああ)

少女(……はぁー……絶対変に思われてる……)

少女(そもそもご主人様は私に対して恋愛感情なんか欠片も抱いてないし)

少女(私だってなんか……そういう好きなのかよく分からないし?)

少女(ご主人様は私のこと家族だっていうし……)

少女(守るとかなんだとか言われたら誤解しちゃうじゃないですか……)

少女(……………)

少女(あああああもう!! 何がなんだか分からないですよおおーー!!)ジタバタ

少女(あぁー本当になんであんなこと言っちゃったの私のバカ……)


292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/24(火) 14:14:06.53 ID:zWZcSEQxo

更新終わります

らぶぱわーなんて現実にあるわけねえだろと思いつつ好きな子に応援されたら頑張っちゃいますよね

お風呂でブクブクしながら悩み事してる女の子可愛いですね! 抱きしめたい!
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 14:47:04.67 ID:D6JbTypT0
乙です。
結構楽しく読ませてもらってます。
>>262ですが、湾曲じゃなくて歪曲が正しいですね。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 15:02:19.95 ID:/G82gpUJ0
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 15:07:56.03 ID:h1+1+LhLO

石使ったり蹴ったり結構野蛮な戦い方するんだな
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 16:23:20.07 ID:l9DO4epDO
おつおつ

ひらがなですきってそうとうクるね
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 18:05:34.62 ID:jipprDHLO
>>295
ん?
その件については散々説明あったはずだけども
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 18:53:34.05 ID:7y/4rV14O
>>295
読んでねぇのかよ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 21:12:34.44 ID:5dTchJKjo
怪我して引退する必要ない強さじゃねえか
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 21:28:45.63 ID:yf0qhCxho
>>299
責任とってやめたんだよ、きっと
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 22:12:37.49 ID:tvydUk1KO
風呂か、泡吹いてんのかと思った
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/24(火) 23:08:29.08 ID:xsW4b2jDO
おつ
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:00:24.68 ID:cI6+JXTto

…………………………………………………………
………………………………………
………………………


「で!」

男「は、はい?」

「「あの美少女との関係はなんなんですか!?」」

男「あははは」

「「笑って誤魔化さないで下さい!!」」

「あんな可愛い子連れてるなんて……」

「彼女ですか!? 兵士長意外とそういう趣味なんですか!?」

男「恋人なんかじゃありませんよ」

兵士「え、恋人ではないんですか?」

男「えぇ、家族のようなものです」

「か、家族? つまりどういうことなんですか? はぐらかさないでください!」

男「少女は身寄りがなかったんですよ。 私がそれを引き取っただけです」

「兵士長、それ誘拐とかじゃないですよね……?」

男「そんなわけないじゃないですか、違いますよ」

「あの子の名前はなんていうんですか?」

男「少女といいます。 色々あって物静かな子ですが仲良くしてあげてくださいね」

「はい! 是非仲良くさせていただきますお兄様!!」

「おい、お前抜け駆けかよ!」

「ロリコンとかないわー!」

「馬鹿野郎、ロリっ子じゃないだろもう大人なレディだったじゃねえか!」

「まぁお前よりは大人だったな」

「うるせぇんだけど!?」


ワハハハ


兵士「…………」

兵士(少女ちゃんは兵士長の彼女じゃないのか……よし)



304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:01:01.26 ID:cI6+JXTto


男「はいはい、この話は終わりです。 もうそろそろ訓練始めますからね」

「はーい」

兵士(よし! 今度少女ちゃんを誘って遊びに行こう! そうしよう)


タッタッタッ

「兵士長! よろしいですか」


男「門番兵? どうかしましたか?」

「はっ! 兵士長に会いたいという者がおりまして」

男「こんな朝にですか? 一体誰が……」

「届け物があるとのことですが、通しても良いでしょうか?」

男「分かりました。 通してください」

305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:03:10.31 ID:X6xyG9QqO

「連れて参りました」

少女「…………」ペコリ

男「少女!?」

少女「…………」ニコニコ


「「あああああああああ!!!」」


少女「………!?」ビクッ


「噂の少女ちゃんじゃん!」

「何しに来たの!? 頑張ってる俺達に会いに来てくれたの!?」

「そんなわけねえだろー」

少女「…………」ビクビク

男「総員静かに!! 少女が怯えています」

「お、怯えてるって……」

「ご、ごめんな? なんか」

「むさくるしいとこだからよ、可愛い女の子が来るとこうね! 膨らむものがあんだよ」

「その膨れるものは気持ちだよな? ブツじゃねえよな?」


男「それで、少女、どうかしましたか?」

少女「…………」フン

男「少女……? なんで怒っているんですか?」

少女「…………」プイッ

男「え……」ガーン

少女「…………」ツーン

男「少女?」

少女「…………」チラッ

男「あの、少女? どうしたんですか私がなにか悪いことでも…?」

少女「…………」スッ

男「ん?」

少女「…………」ニコニコ


『もうお弁当忘れちゃだめですよ?』


306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:04:43.47 ID:X6xyG9QqO


男「あ……」


「「うおおおあああああああ」」


少女「…………!?」ビクッ

男「やかましい……」


「兵士長! そ、それはまさか…!?」

「お弁当というやつですか!?」

「手作りってやつですか!?」

「少女ちゃんの愛のこもった手作りだとぉぉ……… ほげえええええ」

兵士「…………」


男「すいませんでした少女。 わざわざ届けてもらって」

少女「…………」フルフル


「「無視するなー!!」」


男「……次からは忘れないように気をつけます」

少女「…………」コクン

男「ありがとう」ナデナデ

少女「…………///」カァ


「「うおおおああぁぁぁぁぁ」」


少女「…………」ビクッ

307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:05:39.03 ID:X6xyG9QqO


………………………………………………………………


「はぁ!!」ビュンッ

「まだまだぁ! おらぁー!!」シュンッ

兵士「ふっ!!」ビュンッ

男「………みんな今日は一段と合い入ってますね」

「そりゃそうですよー少女ちゃんが見てるんですから」

「もうすっかりみんなのハートを鷲掴みですよ」

「いいとこ見せないとっすからね!」

男「はぁ……それで本気をやっと出してるのか…… 良い事なのかなんなのか……」チラッ


少女「…………」ニコニコ


男「まぁ、いいでしょう」フゥ-


「兵士長はかっこいいところ見せなくていいんですか?」ニヤニヤ

男「あはは、貴方が私と手合わせしてくれるんですか?」

「ちょ、ちょっとそれは……」

308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:08:14.60 ID:X6xyG9QqO


男「では休憩にします。 解散」

「「サーッ!!」」ビシッ

少女「…………!」ビシッ


だだだっ!!


少女「………!?」

「少女ちゃん! 俺モブ兵ってんだ! よろしくな!」

「俺はモブ兵2! お昼一緒にどう!?」

「てか今何歳なの? 髪サラッサラだね」

「足ちっちゃ! 靴舐めていい?」

「舐めんなバカ!」


少女「…………」ビクビク

兵士「お前らやめてやれよ。 少女ちゃんが臭いって言ってんぞ」

「はっ! なんてことだ汗臭さは男の勲章だというのに!」

「女の子に近寄ってはいけない臭いだったー! 失念していたー!」

「それでもいいから俺の臭い嗅いでくれ!」

「嗅がせんな!」

兵士「ごめんね少女ちゃん。 こんな一斉に話かけられても困るよな」

少女「…………」オドオド

兵士「お前ら、少女ちゃんは声が出せなくて筆談しかできないんだ。 あんまり困らせんじゃねえよ」

「なに……少女ちゃん……そうだったのか」

「かわいそうに……」

「じゃあ俺が少女ちゃんの代わりにたくさん鳴くよ」

「鳴くな!」


「てかおめぇ兵士! なんで少女ちゃんのそんなことまで知ってんだ!」

兵士「へ? いやこの前街で……」

「はぁ!? この野郎!! 少女ちゃんナンパしたのか!?」

「こいつについていったらダメだよ少女ちゃん、こいつは変態だからね」

「「お前が言うな!!」」


少女「…………」クス


男(少女、ここ最近は笑うことも増えたな…… いい事だけどなんだか……)

男(私のこと以外で笑ってるところをみるとモヤモヤしますね…… 私もまだまだ若いってことでしょうか)

309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/11/27(金) 14:09:17.37 ID:X6xyG9QqO
少しでしたが更新終わります

風邪で死んでました
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 14:13:18.17 ID:qK1W+P4NO
おつおつ

みんなのアイドルやなぁ
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 14:32:20.39 ID:qPDWzXZX0
やっぱナンパマーンでいいや
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 15:59:33.53 ID:BLqa6GMWO
兵士たち元気だな
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 17:04:58.45 ID:YFCUS4AFo
てか奴隷で傷とかあると思うんだけどみんな不思議に思わないんだろうか
少女みたいな娘なんてそれこそ一杯居そうなんだが
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 17:47:10.05 ID:iQKfif9gO
男が薬塗ってたし多少はね?
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/27(金) 18:04:35.96 ID:qMNEOGVcO
>>313
・見える範囲に傷が無いもしくは少ない
・少女はかわいい
これで問題なかろ?
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/27(金) 23:05:55.12 ID:RJPR9u+5O
傷女が大好物な俺は少々残念だが、その方が話に合うね。

でもそんなにかわいいならよく今まで無事だったな。大事な商品とはいえ「調教済み」という需要も、あるだろうに。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/28(土) 08:00:46.37 ID:Ile/wLwIo
男と出会う運命だったんだろ
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/29(日) 19:06:41.34 ID:0gbm73LJo
元兵士長生きとったんかワレ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/02(水) 13:28:54.31 ID:GaCHoLwdO
更新まだか?
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/02(水) 17:01:38.72 ID:UIXeEURH0
話題のゲームが出ると更新が止まる法則
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/02(水) 18:53:42.62 ID:liCFEILzO
モンハンやってんじゃねぇよおおおおお
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/04(金) 11:20:25.01 ID:JlhgtTZUO
待ってる
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/05(土) 15:49:12.53 ID:HoypkI0W0
待ってるぜええええええええ!!
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/07(月) 11:50:23.15 ID:RTGb8gXto
やはり奴隷ものはエタる運命なのか…
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/08(火) 22:57:01.17 ID:2X6lDJ790
ダメみたいですね
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:43:56.27 ID:h9SuI5HjO


少女「…………」

男「ご馳走様でした」

少女「…………」ペコリ

男「とても美味しかったです。 日に日に料理も上手になっていきますね」

少女「…………!」パァ

男「このままでは私もすぐに抜かれてしまいそうです」

少女「…………!?」ブンブン

男「料理はやればやるほど美味しく作れるようになりますが」

男「一番の隠し味は愛ですからね」

男「これからも頑張りましょうね」ナデナデ

少女「…………///」コクリ



「「うおおおおおおあああああああ」」

「お、ヲイヲイ!? 見たか今の!!」

「少女ちゃんの照れた顔可愛い……」

「そっちじゃねえよ!!」

「兵士長、頭撫でたぞ」

「あれで付き合ってないとか嘘だろ」

「あとで兵士長の手の匂い嗅がせてもらおうかな」

「嗅ぐな!!」



327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:45:19.70 ID:h9SuI5HjO


男「ふぅ……休憩ももう終わりですね」

少女「…………」

男「ではいってきますね」

少女「…………」カキカキ

少女『ご主人様、頑張ってください。』

少女「…………」グッ

男「はは、ありがとう。 頑張りますね」



「ブハァッ!!」

「少女ちゃん……手をグッって………グッってやったよ今………」

「かわいい……」

「俺の玉をグッってしてほしい………」

「お前もういいから黙ってろよ」


兵士「…………」




328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:46:12.47 ID:h9SuI5HjO


男「総員整列! これより隊に分かれ街の警備と模擬訓練を行う」

男「各自気を引き締めていけ!」


男「って聞いてないですよね……」


じーー


少女「………?」


「いいなぁ兵士長」

男「はい?」

「あんな可愛い子と一緒にご飯食べてて」

「お弁当作ってもらってて」

「頭撫でても、うわっきもっ! って顔されなくて」

「おまけにグッて応援されてて」


「「兵士長ばっかりずるいなぁーーー?」」


男「あのですねぇ……」


「少女ちゃーん! 俺も応援してくれー!」

「女神の微笑みをー! むさい男達に愛の手をー!」

少女「…………?」

少女「…………」フリフリ


「「うおおおおおおおおおお!!!」」


男「なんですかこれ……」


少女(なんか変な汗かいちゃった)

329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:47:39.74 ID:h9SuI5HjO
………………………………………………………………………


男「踏み込みが浅い! 腕だけで剣を振るのでは敵は殺せませんよ!」

「はいっ!!」


「後ろをもらったぁー!」ビュッ

男「いい連携ですが、遅い!」ガァンッ

男「ふっ!!」ビュッ

「………ぅ」

男「味方の動きを見るよりも早く、予想して行動すべきです。 頭を常にフル回転させなさい」

「サーッ!」




少女「…………」ドキドキ

兵士「やぁ、こんにちは」

少女「…………」ペコリ

兵士「見てて楽しいですか?」

少女「…………」フルフル

兵士「じゃあ、なんで見てるんです?」

少女「…………」

少女『ご主人様が心配だからです。』

兵士「心配?」

少女「…………」コクリ

兵士「はは、それなら平気ですよ。 兵士長はこの国最強ですから」

少女「…………」

330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:49:06.11 ID:h9SuI5HjO


少女『よく分からないんです。』

少女『ご主人様が強いのは分かってるんですけど、でも傷つくかもしれない』

少女『傷ついたら、いつかはいなくなってしまうかもしれない。 それがなんだか不安で、怖いんです。』

兵士「少女ちゃん……」

少女『少しでも離れてると、怖くなって、いてもたってもいられなくて』

少女『なんだか胸が苦しくて、不安で、辛くて』

少女『寂しい』ピタッ

少女「……………」

兵士「……………」

少女『ずっと一緒にいてほしいんです。』

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:50:25.59 ID:h9SuI5HjO


兵士(はは、ダメだこりゃ)

兵士(少女ちゃんは気づいてるのかどうか分かんないけど、もう兵士長をベタ惚れだな)

兵士(俺なんかが付け入る隙は無さそうだ)


少女「…………」

兵士「頑張れよ少女ちゃん」

少女「…………?」

332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/11(金) 09:51:48.61 ID:h9SuI5HjO
更新終わります

忙しすぎてなかなか更新できずに申し訳ないです

今回も30分クオリティ(白目)
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 10:10:08.36 ID:hVfjp3X3o
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 11:48:43.81 ID:VNzBTVxMO


ナンパアキラメマーン
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 12:20:25.44 ID:YrQ8/Nfk0
お前らナンパマーンのこと兵士って呼ぶのやめろよ!
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 19:53:11.56 ID:QtnmaFQ90
このナンパマーンは良い漢だな
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 20:16:50.25 ID:4opXn/VfO
ナンパマーンいいやつじゃねぇか
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 20:32:57.30 ID:I6H122Rs0
ナンパマーンになら掘られてもいい
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/11(金) 22:47:27.28 ID:WgRFib4So
少女ちゃん恋する乙女やんけほげええええええ
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/17(木) 08:48:57.26 ID:34smbjbhO
ほっ
ナンパマンが理性のあるやつでよかった
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/19(土) 18:30:59.24 ID:zG7z00B5O
支援!
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/28(月) 21:42:06.67 ID:O1DqIBLD0
俺も見習ってナンパしてみるか
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/28(月) 23:40:24.03 ID:v6rHwHV+O
通報待ったなし
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 09:52:34.60 ID:UmgtSZduo
事案発生
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 22:04:54.80 ID:LtWv0Caqo
>>344
だから作者の更新が途絶えたのか
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/29(火) 23:16:37.19 ID:5k1GOqPBo
どゆこと?
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 20:15:01.78 ID:0RMRvNbR0
死国で二件あったやん?
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:43:47.77 ID:6OAi1ekko


少女「ごほっ……ごほっ……」


少女(あーまずいなぁ。 頭がボーっとする……)

少女(身体がふわふわしてるような感覚が気持ち悪い……)

少女(うまく足に力が入らなくて歩けないや)ヨロヨロ


男「少女!?」

少女「………?」

男「大丈夫ですか?」スッ

少女「…………」コクリ

男「ってすごい体熱感ですよ! どれ」

男「あつい…… かなり熱ありますね。 風邪でしょうか」

少女「…………」

少女「ごほっ……ごほっ……」

男「ベッドに戻って休んでましょう。 今おかゆを作るので寝ていてください」

少女「…………」コク


349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:46:17.51 ID:6OAi1ekko


少女(寝てるのに、まるで宙をくるくる回ってるみたい)

少女(火がついてるみたいに身体が熱い……)

少女(ご主人様に心配かけちゃってるよね…… だめだなぁ私)


男「はい、おかゆ作りましたよ。 身体を起こせますか?」

少女「…………」コクリ

男「ゆっくりよく噛んで食べてくださいね」

少女「…………」

少女(スプーンが…… 重い)

少女(手に力が入らなくて…… とても口元までスプーン持っていけない)


少女「…………」

男「少女?」

少女「…………」フルフル

男「食べれないですか?」

少女「…………」フルフル

男「じゃあ少し食べてみましょう」

男「ほら、あーん」

少女「…………」パクッ

少女「…………」モグモグ


男「熱くないですか? おいしく作ったつもりなんですがどうでしょう?」

少女「…………」コクリ

男「ふふ、よかったです」

少女「……///」


少女(は、はずかしい……!)

350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:47:52.18 ID:6OAi1ekko


男「今日は仕事を休みますから安心してください」

少女「…………!」

少女(だ、ダメですよご主人様! 私なんかのせいにお仕事休むなんて)

少女(私は大丈夫だって、伝えないと…!)


少女「…………」グッ

少女「…………」

少女(ペンを持つ手に力が……!)


男「…………」

少女「…………」ハァ

男「ほら、文字も書けないくらい衰弱してるんですから寝ててください」

少女「…………」

男「一度隊の方に顔を出して休むということを伝えてきますので、少し待ってて下さいね?」

少女「…………」


ぎゅ


男「ん?」

少女「ぁ……」

男「少女、どうしました?」

少女「………///」

男「心配しなくてもすぐに帰ってきますよ」ナデナデ

少女「〜〜〜〜!」

男「ちゃんと寝てるんですよ? 分かりましたか?」

少女「…………」コクリ



ばたん


少女「…………」

少女(私、何してるんだろう)

少女(なんでかな…… 傍にいてほしくて…… あんな子供みたいなこと……)

少女(うー…… 恥ずかしいよぉ///)



351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:49:17.32 ID:6OAi1ekko


『このクズが!!』ゲシッ

少女『いやぁ!!』

『奴隷の分際で客に口答えするやつがどこにいる!!』ゲシッ

少女『痛い! やめて!!』

『黙れこの糞女!!』ドコッ

少女『がはっ!! うぅ……』

『商品以下のゴミめ!!』ゲシゲシッ

少女『あ……あっ……』

『家事も出来ねえ女としての魅力もねえお前にいざ客が来たと思ったら…… なんだあの態度はぁ!!』ドゴォッ

少女『うぅっ!!』

『ちっ。 あぁそうだいいこと思いついたぞ…… これはもう二度と口が利けえねえように調教する必要があるんじゃねえか?』

少女『ぐぅ……はぁ……はぁ……』

『おい糞女? 生きていたけりゃ声出すんじゃねえぞ?』

『次声出したらぶっ殺すからな?』

少女『………!?』

『分かったかよぉ!?』ドゴォッ

少女『うぐっ!?』




352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:51:02.05 ID:6OAi1ekko


少女「…………!!」ハッ

少女「はぁ……はぁ……」


少女(夢か……)

少女(あの奴隷商の夢……)

少女(最近見てなかったのに…… なんで)


男「少女? 起きましたか」

少女「………?」コク

男「すごい汗ですね…… 身体を拭いて着替えましょうか」

少女「…………」

男「はい、暖かいタオルですよ」

男「服、脱げますか?」

少女「…………」フルフル

男「じゃあ、私が脱がせますよ?」

少女「ぇ……」

男「はい、万歳してください」

少女「………!!?」

353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:53:31.50 ID:6OAi1ekko


少女(あ……うー……)


男「はい、自分で拭けますか?」

少女「…………」グッ

少女「…………」ハァ

男「ダメみたいですね…… しょうがない」

男「拭きますよ?」

少女「………!?」


少女(ちょ、ちょっと待ってくださいご主人様!?)

少女(確かに力が入らなくて拭けないですけど、だからってご主人様に拭かれるのはちょっと!)

少女(だいたいご主人様に裸を見せるなんて…! 初めて会った日以来ですし!)

少女(は、恥ずかしくて死にそうなんですけど///)


男「まずは体から拭きますね」


少女(待って待って待って待って待って待って!!)

少女(ちょっと待ってください! だ、だめですよご主人様!!?)


男「熱くはないと思うんですが……」スッ

少女「………!!?」ビクン

男「ん?」

少女「ぁ……ぁぁ……」


少女(な、なにいまの?)

少女(ご主人様が胸を拭いたら……すごく気持ちよくて……)

少女(頭の中が真っ白になったみたいにふわふわする……)


少女「はぁ……はぁ……」

男「…………」


少女「はぁ……」クター

男「……これ、耐えられるかな」



354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:54:01.82 ID:6OAi1ekko

………………………………
……………………
…………


少女「…………」グイー

少女(風邪もすっかり良くなりました)

少女(これでご主人様もお仕事に戻れるかな)


男「ごほ……ごほっ……」

少女「…………」

男「体が熱い…… 少女の風邪が移ってしまったようです」

少女「…………」


少女(えぇー……)


355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 13:55:29.72 ID:6OAi1ekko
更新終わり

鬼のように忙しくて更新出来ずに申し訳ないです

暇な時間が出来ると書かねばとは思うんですが炭坑夫も兼業してるので忙しい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/31(木) 14:07:23.96 ID:FkVJZMMq0


炭鉱夫とか割と過酷なところで働いてるのな
結構体崩す人も多いらしいから気をつけてね
いいお守り出た?
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/31(木) 14:46:14.59 ID:aU45zJIKO
乙乙
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/31(木) 17:17:33.63 ID:hR7kyuXSo
あ^~
乙!!
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/31(木) 18:53:48.51 ID:RXA258hqo
少女ちゃんの股はどうやって拭いたんですかね(ゲス顔)
360 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 02:31:12.66 ID:hxOvX2lp0
体鍛えてても風邪は引くんだな
361 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 04:52:46.87 ID:5SsHqC3bO
炭鉱夫で体調崩したんだろ(すっとぼけ)
362 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 11:14:47.22 ID:8WqerEyWo
イチャコラしすぎたんだろ?
363 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 12:39:28.59 ID:ZKn7ne+wO
そのうち溶岩ダイブからの全ロスで更新早くなりそう(こなみ
364 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/02(土) 21:03:00.87 ID:Drne6ViAO
ボディービルダーは風邪引きやすいって聞いたことあるな
365 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/05(火) 00:40:31.01 ID:NVlpF7LE0
主はあさが来たに出演してるんやろなぁ(すっとぼけ)
366 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 21:25:20.79 ID:Qg6KPpgo0


もっと

少女ちゃんと

蝋燭を

田舎に運べ
367 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/17(日) 18:02:21.86 ID:wlq5C7BW0
>>366
無理があるだろ・・・
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/20(水) 22:34:06.04 ID:4GbhTsgc0
保守
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/28(木) 20:26:50.79 ID:TJZEIYIa0
はよ
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/12(金) 19:03:18.80 ID:B8WMzct3o
まだ忙しいの?
それとも炭鉱崩れたの?
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 09:09:48.85 ID:DGYbO+RcO
はよ
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:05:50.89 ID:+ToB0iJUO

少女「…………」


「14日は年に1回の女の子から好きな男の人にチョコと一緒に思いを告げる日!」

「バレンタインに普段なかなか伝えられない気持ちを伝えてみませんか?」


少女(バレンタイン……?)


「チョコを作ったことない初心者さんにもおすすめ! 簡単に美味しく作れる生チョコキット!」


少女「…………」

少女(これだ!)


373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:06:52.96 ID:+ToB0iJUO

……………………………………
………………………
……………

少女(よし!)

少女(いつもお世話になってるご主人様にお礼を言ういい機会だよね)

少女(チョコなんて作ったことないけど……でも……頑張ろう)

少女(この初心者キットの言う通りに作れば……私でも!)

少女(……ご主人様、喜んでくれるといいな)

少女「〜〜♪」

374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:10:39.42 ID:+ToB0iJUO


少女(えっと……まずはチョコを刻んで……それを''湯煎''します?)

少女(ゆ、湯煎ってなんだろう?)

少女(お''湯''で''煎じる''だから……えっと……チョコをお湯の中に入れればいいのかな?)

少女(うーん……ほかにないしね?)

少女(えいっ!)


バチャン


少女(う、うわ……汚い…)


375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:11:42.48 ID:+ToB0iJUO


少女(えっと次に……生クリームを温めて……溶かしたチョコと混ぜる)

少女(ん? 生クリームはどれくらい入れればいいの……?)

少女(うーん……)

少女(全部入れとけば確実かな?)

少女(えいっ!)


バチャバチャ


少女(さっきのチョコも混ぜて……)

少女(えいっ!)


バチャバチャ


少女(お、おぉう……なんか灰色に……お菓子作る過程ってこんなものなのかな……?)

376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:12:33.71 ID:+ToB0iJUO


少女(あ! せっかくなら隠し味とか入れたらいいかも!)

少女(うーん……何がいいかなぁ?)

少女(コクを出すために……カレー粉とか?)

少女(でもちょっとベタ過ぎるかなぁ)

少女(あ! 個性的な感じでトウガラシとかいいかも!)

少女(うん! いいね! そうしよう!)

少女(トウガラシを細かく刻んで………)

少女(えいっ!)


バチャン


少女(あとは型に入れて冷やせばおっけー!)

少女(ふふ、ご主人様喜んでくれるかな♪)
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 21:14:06.56 ID:+ToB0iJUO
ほんの少しですが更新終わります

今日はバレンタインどしたが>>1は国家試験でした
やっと落ち着いたのでまた書いていきたいと思います
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 21:47:57.20 ID:3NZW+/3U0

これでよく今まで料理作れてたな
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 22:15:03.77 ID:VK0NY9I2o
いろいろおつ
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 05:39:13.74 ID:0eQls80AO
どうして料理出来ない人ってアレンジしたがるんだろうな
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 08:25:04.22 ID:QS9poxT/O
自分の現状を正しく理解してないからだよ...
隠し味とか、アレンジとか、できる奴っぽいじゃん?
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 17:47:58.62 ID:j42mFbtwo
知り合いの料理人曰く「料理の腕と菓子作りの腕は別」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/16(火) 00:35:05.71 ID:oipTnXnn0
少女ちゃん初めてだからね、仕方ないね。

料理は分量を感覚でやってもうまくいくけどお菓子ってほぼきっちりやらないと確実に失敗するのよね。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/16(火) 00:37:02.57 ID:4U5slqy2o
お湯にチョコ溶かすって固まるのか?
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/16(火) 00:48:09.59 ID:jDp9bSyAO
料理上手で旦那が料理人の友人曰くお菓子はアレンジ出来なくて面白くないそうだ
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/17(水) 01:19:52.33 ID:ffJvib7gO
頭から一気読みした
ほのぼの系好きだからこういうのもっと増えないかな
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/17(水) 07:49:18.97 ID:V+4IxadUO
………………………………………
…………………………
………………


男「どうもありがとうございます。 大切に頂きますね」

「きゃー! 男さん私のももらってください!」

男「可愛いラッピングですね、ありがとうございます」

「「キャーー!!」」



「なんだあれ」

「畜生!! 兵士長ばっかりモテやがって!!」

「俺の人生全部合わせてもあんなにもらったことねえぞ」

「なんなんだよこれ……兵士長にボコボコにされて…… これじゃ俺らは兵士長の引き立て役だぜ」

「おい誰か兵士長倒してこいよ」

「無理無理。 あの兵士にだって無理だったんだから」

「浮ついてる今ならチャンスあるぞ!?」

兵士「ないない。 あれはマジもんの化け物だって、勝てるわけない」

「かぁー! ちくしょー!! 俺もモテたいぃ!!」

「本当だぜ! 兵士長には少女ちゃんって子がいながら!!」

「いやもう逆に俺らが少女ちゃんからチョコ貰えるかもよ!?」

「少女ちゃんから貰えるなら義理チョコでもなんでもいい!」

「道に落ちた唾を舐めたい」

「舐めるな!!」

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/17(水) 07:51:33.89 ID:V+4IxadUO


男「それじゃ、訓練を終わります」

「「サーッ!! ありがとうございました!!」」

兵士「来るぞ……」

「あぁ、ついに来てしまうな」

男「……ふぅ」


「男さーん!!」

「私のチョコもらってください!」

「いつもお疲れ様です。 私のをー!」

「ちょっと! 押さないでよ!!」

「退きなさいよ! 男さんにあんたみたいなブスのチョコ渡すわけにはいかないのよ!!」

「きゃっ、足踏まないで!」

「痛っ! なにすんのよこの雌豚ァ!?」


男「…………」

兵士「はぁ……やっぱりな」

「な、なんですかこれは?」

兵士「毎年恒例、兵士長にチョコ渡したい女達の醜い戦争」

「う、うへぇ……」

「昼間とは人数が違う……」

「勿論本気度もな」

兵士「厄介なのがこれが本気の暴行事件になることがあって逮捕者が出る始末」

「しかもそれを兵士長に止められて絶頂しながら捕まった奴すらいるからな」

「兵士長に捕まえられたいがために逮捕されにいく奴もいたし」

「す、すごいっすね……」

兵士「だから毎年兵士長にとっては悩ましい日なんだよ」

「な、なるほど……」

「兵士長見てると、モテすぎるってのも考えものだよな」


「「……………」」


男「はぁ……」


389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/17(水) 07:53:36.20 ID:V+4IxadUO

兵士「ってそろそろ止めないとまずいですよ兵士長」

男「そうですね……怪我をされてからでは遅いですし」

男「皆さん、手伝って頂けますか?」

「サーッ! もちろんです!」

「全く、モテて苦労する人の尻拭いをなんで俺らがしなけりゃいけないんですかー?」

「兵士長には俺らの悲しみが分からないんですよ! 畜生」

男「はは、ご迷惑をお掛けしますね」


兵士「……兵士長、こんなことやってたら帰るの遅くなりますよ」

男「仕方ないですよ、身柄を拘束してから取り調べや目撃者の事情聴取がありますからね」

「だから、兵士長帰るのそれじゃ遅くなっちまいますよ」

男「ん?」

「チョコを渡したいのはこんな馬鹿女ばっかじゃないってことですよ」

兵士「家で少女ちゃんが待ってるでしょう? ここは俺らが収めるので早く帰ってあげてください」

男「皆さん……」

兵士「女を待たせるのはモテませんよ?」

「ま、兵士長は少しモテなくなった方がいいと思いますけどね!!」

「兵士長宛のチョコ少しならもらってもいいっすか!?」

「今度奢ってくださいよー?」

男「皆さん…! 勿論です! うまい酒があるとこ連れていきますよ!」

「いやっほー!!」

「お前らーそろそろやるぞ、マジでヤバそうだ」


「「サーッ!!」」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/17(水) 08:21:35.17 ID:zEeg36Xbo
乙かな?
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/17(水) 10:30:28.97 ID:VS8xaHTQO
乙!
392 :sage :2016/02/17(水) 14:15:11.64 ID:V3WgJT0B0
途中までの家族愛てきな感じで進めてもらいたかった。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/17(水) 14:17:02.58 ID:V3WgJT0B0
ageてしまった。申し訳ない
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/17(水) 15:15:02.83 ID:P9i5WvhgO
男的には家族の存在なんじゃねえの?
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:23:45.30 ID:1imToP6kO

………………………………………
…………………………
……………


男「夜は流石に冷える……」

男「家についたら……きっと少女が暖かい紅茶を入れてくれる」

男「少女のために早く帰らないと」



「今日これからどこいくー?」
「私お店予約しておいたの。 そこいこ!」
「本当に? 嬉しいなありがとう!」


男「……今日はやはりカップルが多いですね」

男「街全体が明るくて楽しそうで、こんな日も前に比べて多くなってきた」

男「戦争で抱えていた心の闇が薄れてきたんでしょうか?」

男「私たちが平和を取り戻すために汗を流している日々が無駄じゃないならば、どんなに嬉しいことでしょう」

男「ふふ、年甲斐もなく気分が浮ついてしまう…」

男「バレンタインも、案外悪くないですね」

男「チョコを渡しに来てくれた女性たちが喧嘩しなければもっといいのですが……ふぅ」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:26:28.18 ID:1imToP6kO


「あ、男兵士長!」

男「ん?」

「男兵士長ですよね! いつもありがとうございます!」

男「へ? あなたは? なんのことでしょう?」

「あはは、失礼しました兵士長のファンの1人ですよ」

「兵団のみなさんのおかげでこの街も安心して歩けるようになりました!」

「今日という日を楽しめるのも兵士長を始め兵団のおかげです」

男「そうですか……。 そんな事を言ってもらえるなんて冥利に尽きます。 今ちょうどそんなことを考えていました」

男「私たちがやっていることが少しでも国民の皆さんの力になれていたら嬉しいな、と」

「はは! 兵士長は我々のヒーローですよ! 兵士長も今日くらいは羽を伸ばして楽しんでくださいね」

男「はい、ありがとうございます」

「呼び止めてすいませんでした。 では」

男「はい、お気をつけて……




バァァァァァァァァァァン!!!!



397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:28:03.38 ID:1imToP6kO

男「!!?」

男「爆発!? なにが!?」

「がっ……ごぁ……」

男「!?」

「に、逃げ……て……」

男「しっかりしてください!!」

「……………」


男「なんて火傷だ……この人が私の前に立っていなければ今頃……」

男「くそ!! 一体なにが起こっている!?」


「い、痛い……」
「誰か……助けて……」
「ママぁ……ママ……ねぇ…ねぇってば……」



男「こ、これでは……これでは……!」

男「10年前と同じではないか!!」


398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:28:52.59 ID:1imToP6kO


司祭風の男「立ち上がれ奴隷よ! 立ち上がるのだ奴隷よ!!」

司祭「我々をこのような目に遭わせた王国民を許してはならない」

司祭「立ち上がれ! 今こそ立ち上がるのだ奴隷よ!!」

司祭「この国は我々の敵! 我々を無益に殺める暴虐人だ!! 散っていった同朋の仇を打つのだ!!」



男「またか……またお前らかぁぁぁ!!!」

男「なぜこんなことをする隣国の者よ! なぜ何の罪もない国民を殺したぁ!!」ダッ

男「お前は……お前だけは殺す!!!」シャキッ


司祭「奴隷たちよぉー!!!」


399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:30:28.22 ID:1imToP6kO


司祭「奴隷たちよ! こいつはこの国の兵士長! 我々の数多くの同胞の命を奪った大罪人だ!!」

司祭「こやつを殺した者には神からの永遠の命が与えられるだろう!!」

司祭「こやつを逃がすな!! 神の名にかけて同胞の仇を打つのだぁー!!!」


「うおおおおおおおおお!!!」

「お前のせいで我々はこんな目にいいいい」

「我々が一体何をしたというのだぁぁぁー!」


男「邪魔をするな!! 奴隷だろうと容赦しないぞ!!」


ザンッ!!

シュッ!!!



「くぎぁ……」
「なっ………」



バタッ



男「…………」

「我々が……何をしたというのだ……なぜ我々ばかりがこんな目に合わないといけない……?」

男「それはこちらの台詞だ…! 私たちがなぜいつもいきなり殺されなければならない!?」

「そっちが我々を殺し、虐げるからではないかぁ!! 我々は奴隷としての扱いに我慢の限界だ!!」

男「ほざくな人殺し共め!! 関係の無い国民を巻き込むな!!」チャキッ

「貴様らさえ……貴様らさえいなければ我々は平和に暮らせていたのにぃぃぃあああああ!!!」


男「黙れッ!!」



ズバァ!!!



400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:31:49.93 ID:1imToP6kO


「「奴隷たちよ! 立ち上がれ」」

「「今こそ私たちが力を合わせて立ち上がる時」」

「「我々をこのような目に遭わせた王国民を許してらならない」」

「「同胞の仇を打つのだ」」


男「……!?」

男「この声は…?」


司祭「ふはははは!! いいぞ!! 今こそ立ち上がるのだ奴隷たちよ!!」

司祭「我々が力を合わせればこの国を落とすことも夢ではないわぁ!!」

男「貴様ぁ…!」ダッ

司祭「ふははは!! 邪教徒共め、神の使いである私の前に命を捧げるだぁー!!」



「「奴隷たちよ立ち上がれ」」

「「今こそ私たちが力を合わせて立ち上がる時」」

「「王国民を殺しつくせ」」





401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:32:29.17 ID:1imToP6kO


男「くそっ! くそっ!!」


「死ねぇぇ!!!」
「お前が俺達の仲間を!」
「娘の仇だぁー!!」


「きゃぁぁー!!」
「たすけて、助けてくれええええ!!」
「逃げろー!!」
「やだ、やだ! まだ死にたくない!!」


ゴギャッ!!

ズバァッ!!




「痛い……痛いよぉ……」


「死ね」


「ぁ………」



グチャッ!!



402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:36:11.95 ID:1imToP6kO

「くそ! やるってんならやってやる!!」

「あなた、だめよ! 一緒に逃げましょう!!」

「バカ言うな! お前を守れねえでなにが男だってんだ!!」

「やめて! 相手は武器を持ってるのよ!?」

「うおおおおおお!!」



ごぎゃああああああ!!!


ばちゃり……ばちゃり………



「あ……あぁ……あなたぁ………」

「馬鹿なやつだぜ大人しく逃げればいいのによぉ」

「あなた! あなた!!」

「あんたもすぐあの世に連れていってやるよ」

「ただ、まぁ楽には死なせてやらねえけどな?」



ごぎゃっ!!!

ごぎぃ!!

ばきばきばき!!!

ぶしゃぁー!!!


403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:37:37.79 ID:1imToP6kO


男「やめろ!! もうやめてくれー!!」

「その言葉を貴様らは聞き入れたことがあったかぁー!!」

「私のこの傷だらけの体を見なさいよ!! 毎日毎日、死んだ方がマシだった!!」


男「私の命だけでいいだろう!! 国民に罪はない!!」


「黙れぇー!!!」

「ああああああ!!!」


ゴギッ!!



男「がはっ!!」


「お前たちがぁー!」


ドゴォッ!!


男「ぐぁぁ!!」


「あんたのせいで!!」


バギィッ!!


男「ごふっ!!」


「死んでその罪を償えぇー!!」


グサッ!!!


男「ぁぁああ!!?」


「お母さんの仇ー!!」


ゴギャッ!!


男「ぁ……」フラ




バタン






404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:38:23.29 ID:1imToP6kO


「はぁ……はぁ……」

「死んだか?」

「頭も腕もいかれてる……死んだだろう」

「なんで……なんでこいつを殺しても気分が晴れないの!」


司祭「それはそうだ!! あやつを殺したところで邪教徒の1人を屠ったに過ぎない!」

司祭「邪教徒を皆殺しにするのだ! 仲間を殺したこやつらを許してはならない!!」


「そうだ……みんな殺さないと」

「こんなものでは許さない……みんなみんな殺してやる!!」



ピクッ



「奴隷にし返してやる! 女子供まとめて剥ぎ尽くしてやるぞ!!」


ユラリ……


「な……!?」

「まだ、立つのか!」


男「…………」

男「させ、ない……」

男「私の愛した国だ……守ってみせる……!」


「死ねよくたばり損ないがぁぁぁ!!!」


男「…………」チャキッ



ズバァァァァァン!!!



405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:39:37.04 ID:1imToP6kO


司祭「くははは!! 貴様はやはり殺ししか能がない殺人鬼よ!!」

男「…………」

司祭「同朋を守る!? そのために我々を躊躇いもなく殺す殺人鬼め!!」

男「…………」

司祭「まさに悪魔! 我々を人とも思わない汚れた邪教徒め!!」

司祭「神の御前に死ねええええ!!!」バッ


男「………!?」


司祭「貴様諸共、死ぬのなら神もお喜びになるだろう!!」ジリリリ…

司祭「あぁ神よ、この愚かな邪教徒に裁きの鉄槌を!」


男「………!!」ダッ


司祭「おぉ、神よ、今逝きます!」



ドォォォォォン!!!!


406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/18(木) 20:40:29.43 ID:1imToP6kO
更新終わります。
ほのぼのはこれから無くなるかと。
ラストは考えてあるので終わりに向けて動き出します。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/18(木) 20:58:33.27 ID:+2zn4UEwo
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/18(木) 23:22:10.41 ID:wtzJMqmPO
乙!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/18(木) 23:44:51.39 ID:IbNgV9lbo

男さんブチ切れやないですかい
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/19(金) 04:52:47.67 ID:Zh2z7xvIo
おつ
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 09:22:07.43 ID:AsQeb5D8o
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/26(土) 10:27:26.81 ID:t7hK9dEA0
待ってる
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/28(月) 18:23:43.03 ID:JX/NN6KTO
まだかー
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 17:21:31.65 ID:5dcdWXgH0
そろそろ2か月
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/02(土) 22:25:01.60 ID:EQJ1U3Mto
これはエタったな
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/03(日) 06:10:58.73 ID:I3x+UdQQ0
エターナルストーリー
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/05(火) 02:55:27.81 ID:UJOH/GPDO
今度こそ本当にダメみたいですね。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/10(日) 10:59:53.11 ID:KovpXCKA0
作者失踪か
かなしいなあ
419 : [sage]:2016/04/10(日) 13:17:01.40 ID:z+HgX6BwO
あげんなよ期待しちまったじゃねえか
420 :!id:ignore [sage]:2016/05/02(月) 23:28:38.96 ID:rPVge5tgo
ずっとずっと待ってる
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 09:26:57.92 ID:A+BoWMzKo
|´-`)チラッ
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 19:33:38.33 ID:vdlJO6sSo
結局ラストに向けて動き出さなかったな
少女が声を出せるようになるの期待してた
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 00:46:27.11 ID:Hi+WnjAio
作者エタってもうすぐ3ヵ月なのに未だに落ちてないとか、仕様変わったのか?
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 02:56:34.57 ID:T71MRQMKO
作者じゃなくても書き込めば一定期間保守されるのは前からだろ
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 10:06:03.92 ID:6yeN1cgPO
http://i.imgur.com/J2hFPvw.jpg
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 10:42:45.45 ID:7hUmD5OKo
>>424
書き手以外の書き込みの有無に関わらず、2ヵ月投下がないと失踪扱いで強制dat送りになるって条件無かった?
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 12:29:08.79 ID:W3XJGsCOo
最近は2ヶ月じゃ落ちないことが多いがルールは変わってないはず
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 23:57:20.04 ID:ggE7quv00
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 09:16:19.70 ID:KgQ/SmFMo
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