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リタ「ありがとう」ユーリ「諦めんな!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 00:07:57.20 ID:EnWTmczq0
テイルズオブヴェスペリアからユリリタです。
初投稿です。

戦闘シーンあり。
恋愛描写あり。(R18はなし)
原作のエンディング後の話になります。
矛盾点などあれば指摘してくれると次に繋げられるので幸いです。



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=^・ω・^= ぬこ神社 Part125《ぬこみくじ・猫育成ゲーム》 @ 2024/03/29(金) 17:12:24.43 ID:jZB3xFnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711699942/

VIPでTW ★5 @ 2024/03/29(金) 09:54:48.69 ID:aP+hFwQR0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711673687/

小テスト @ 2024/03/28(木) 19:48:27.38 ID:ptMrOEVy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1711622906/

満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

2 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 00:10:17.95 ID:EnWTmczq0
星喰みを撃退したあと、凛々の明星はギルドとして本格的に人々の為に活動を始めた。んで私ことリタ・モルディオは星喰みの撃退するために使えなくなってしまった魔導器の代わりになるものの研究をしながらギルドの手伝いをしている。


ユーリ「にしても、大分依頼が来るようになったな」

カロル「うん!ダングレストでも結構有名になってきてるよ!」

ジュディス「確かに働きがいはあるけど、メンバーが私達だけだとその内パンクしちゃうんじゃないかしら?」

レイヴン「おっさん、もう腰がガタガタよぉ〜」

ユーリ「ここらが正念場だな。気合い入れてやろうぜ」

カロル「そうだね、その内人を増やせるように募集とかかけてみよう」


この通り、巷ではかなり有望なギルドとして活躍している。特にユーリとジュディスの活躍がかなり大きいとこだけど。
3 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 00:19:05.84 ID:M3VgY0jFo
期待
4 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 00:26:16.25 ID:EnWTmczq0
ユーリ「なぁリタ、研究の方はどうなんだ? 手伝ってくれるのは有り難いがそっちも大変だろ?」

リタ「うぇっ!? あ、うん。大変だけど、問題ないわ。私を誰だと思ってるのよ」

ユーリ「そうかい、無理はするなよ」

リタ「うん……」


手伝うのなんて最初はただ面倒くさいと思っていたけど、親友のエステルの頼みでもあるし、なりより……


……私彼に、ユーリに惚れちゃってます。

一番最初に出会ったときは印象最悪だし、黒いし、ただの戦闘狂のバカだと思ってた。
けど、やってはいけないことって分かってるのに自分の正義を貫くためあえて罪を被るその姿が不覚にもカッコいいと思えてしまったのだ。

もちろん、彼のやったことが許されることかと言えばそうじゃない。けど、結果としては救われた人が大勢いるのも事実。
そして旅を続けているうちにいつの間にか彼の背中を見続けるようになっていた。

この気持ちを伝えたい。
けど、私の性格というものがそれを中々許してくれない。
どうしても、いつもの悪い癖で突っぱねてしまう。


カロル「とりあえず今日の依頼は終わったから、もう休もうよ」

レイヴン「そうね〜。おっさんもうクタクタよぉ」

ジュディス「明日は……、魔物の討伐ね。場所はクオイの森とケープ・モップ大森林、それにゾフェル氷刃海ね」

レイヴン「こりゃ人数を分けた方が良いかもね。一日で移動出来る距離じゃないでしょ、いくらバウルがいてもさ」

ジュディス「そうね」

ユーリ「そうだな。それは明日決めるとして、どのみち早めに寝るとするか」

リタ「みんな先に寝てていいわよ。私まだやることあるから……」

ユーリ「……さっきも言ったが、無理はするなよ。お前に倒れられるとエステルに怒られちまうからな」

リタ「……その言い方だとエステルに怒られるのがイヤだから私の身を案じてるって感じね」


ユーリ「んなわけあるかよ。確かに怒られるのはイヤだが、それ以上に仲間であるお前をほっとけるかって」

リタ「そう」


……仲間、か。
きっとユーリにとって私は大切な仲間であることは間違いない。
けど、それ以上の感情は持ち合わせてないよね。


ジュディス「私も手伝うわ、ね?」

リタ「……いや別に手伝いなんか」

ジュディス「あら、私がいると邪魔かしら?」

リタ「いや、そういう、訳じゃ」

ユーリ「手伝ってもらえよ。1人でやるよりいいだろ?」

リタ「う、うん……」

ジュディス「ふふっ」


この女……、絶対楽しんでる。


ユーリ「んじゃ先に休ませてもらうぜ。くれぐれも無理はすんなよ」

ジュディス「えぇ、お休み」

パタン

5 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 00:29:48.70 ID:EnWTmczq0
リタ「……何のつもりよ」

ジュディス「あら、せっかく手伝うって言ってるのにひどいわね?」

リタ「…………」

ジュディス「……ユーリのこと、好きなのね?」

リタ「な、なななっ!?どうして知ってるのよ!?エステルにも話してないのに!!」

ジュディス「あら、カマかけただけなのにホントだったのね」ニヤニヤ

リタ「っっっっっ!!!!」カァァァ


しまった、こんな古典的な方法で。しかも一番知られたくない奴に……


リタ「誰にも言うんじゃないわよ……」

ジュディス「ええ、もちろん」


知られたくない奴には知られちゃったけど、でもこれはある意味相談できるチャンスかな?


リタ「ねぇ……」

ジュディス「何かしら?」

リタ「あいつは、ユーリは私のことどう思ってるのかな……」

ジュディス「そうね、少なくとも恋愛対象としては見ていないんじゃないかしら?」


こいつ、容赦ないわね。


ジュディス「今はね」

リタ「っ!?」

ジュディス「要はここからのアナタの頑張りに掛かってるんじゃないかしら? 少なくとも嫌ってはいないはずよ。信用もされてると思うしね」

リタ「そうかな……」

ジュディス「けど、相手はあのユーリよ? 一筋縄ではいかない。アナタから積極的にいかないとね」

リタ「どう、すればいいかな……」

ジュディス「!!(この子がこんなにも恋愛に真剣に考えてるなんて)」

リタ「こうなったからには、アンタにも付き合ってもらうからね。私の恋が実らなかったら許さないから」

ジュディス「……ふふっ」

リタ「な、なによ」

ジュディス「何でもないわ。じゃあ、お姉さんが一肌脱ごうかしら!」

リタ「……よろしく」

6 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 00:33:11.10 ID:EnWTmczq0
ここまででプロローグです。

一応投稿のペースは1週間ごとにしようと思ってますが、ペースによってはそれよりも早く投稿しようと思ってます。
7 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 01:00:32.84 ID:o0Bz3U9Bo

楽しみにしてます
8 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 02:19:18.80 ID:upQ7brhz0

続き楽しみ
9 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 04:21:01.96 ID:EnWTmczq0
少し続きを投稿します
どうぞ
10 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 04:21:29.16 ID:EnWTmczq0

次の日。
昨日言っていた通り、今日は魔物の討伐の依頼がある。
場所はクオイの森、ケープ・モップ大森林、ゾフェル氷刃海だ。


ユーリ「さて、どう分ける?」

カロル「そうだね、単純にくじ引きとか?」

レイヴン「おっさんはジュディスちゃんと行きたいかなぁ〜」

ジュディス「えぇ、構わないわ」

レイヴン「またまた連れないこと言っちゃって〜 ……ってあれ?」

ジュディス「私と一緒に行きましょう、おじさま」

カロル「え、どうしたのジュディス……いつもなら適当にあしらうのに」

ユーリ「悪いものでも食ったのか?」

レイヴン「これは、まさか、モテ期っっっ!!!」

リタ「(……バカっぽい)」

ユーリ「まぁ、ジュディがいいならそれでもいいか。おっさん、あんま変なことしてジュディに殺されるなよ?」

レイヴン「……おっさん、今ちょっとブルッとしたわぁ〜」

ユーリ「んじゃ、俺はラピードと行きますかね」

ラピード「ワン!!」


ここだ!
昨日ジュディスと打ち合わせした通りにやれば……!
11 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 04:22:47.67 ID:EnWTmczq0

リタ「それで、どうすればいいの?」

ジュディス「そうね。明日依頼で魔物の討伐があるのは知ってるわよね?」

リタ「そんなこと話してたわね」

ジュディス「だけど実のところ、私達だけだと明日中には終わらないの」

リタ「……それで?」

ジュディス「分担して依頼をこなそうとしているのだけど、とりあえずアナタがユーリと一緒に依頼をこなせばいいんじゃないかしら?」

リタ「えっ!?」

ジュディス「そうすれば自然と話せる機会も作れるだろうし、ってあら?」

リタ「……ユーリと依頼を。ユーリと二人きり。二人……きり」ボン

ジュディス「(……かわいい)」

リタ「わ、わか、わかったわわ……ややって、みる……」

ジュディス「ええ、頑張って(大丈夫かしら)」
12 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 04:24:00.20 ID:EnWTmczq0

リタ「ま、待ちなさいよ!何であたしがガキンチョと一緒に行かないといけないのよ!」

カロル「僕も……リタとは行きたくないかな……。死にたくないし」

リタ「どういう意味よ!」チョップ

カロル「いてっ!」


さぁ、来なさいユーリ!
これであたしと来るって言うはず!

ユーリ「んじゃカロル、一緒にいくか?」

カロル「うん!」

リタ「ちがぁぁぁぁぁぁぁう!!」

ユーリ「うおっ、なんだ!?」

リタ「アンタは!あたしと!来るの!」

ユーリ「一体なんだってんだ?」

カロル「え?どういうこと?」


レイヴン「はっはーん。ジュディスちゃんそういう事ね?」

ジュディス「あら、私は何も言ってないわよ?」フフ

レイヴン「お〜い、カロル少年。君はワンコと一緒に行きたまえ!」

カロル「え、なんで?」

ラピード「ワフ?」

レイヴン「いいからほら!さっさと行くわよ〜」

カロル「まぁ、いいや。行こうかラピード」

ラピード「ワン!」


ユーリ「みんな行っちまった……」

リタ「…………」

ユーリ「さて、んじゃ俺らも行くとしますかね。行こうぜ、リタ」

リタ「……えっ!?あ、うん。行きましょう」



……あんな大きい声あげるなんて自分でもビックリした。
嫌われてないよね?大丈夫だよね?

でも、二人きりになれた。
好きな人と二人で話せる。
ちょっと幸せな気分。


……でも、知る由も無かった。
コレが原因で私の命に関わることになるなんて、誰も知らなかった。

13 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 04:29:09.29 ID:EnWTmczq0

続き出来次第また投稿します。
あと、リタとジュディスの打ち合わせの話の所は昨日の時点の話です。

次からは時系列も入れていきます。
分かりにくくて申し訳ない
14 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 19:00:05.07 ID:E+G7e3oi0
乙、ユリリタとか俺得
15 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 23:53:50.75 ID:EnWTmczq0

また少しだけ続きを投稿します。
どうぞ
16 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 23:54:22.17 ID:EnWTmczq0

その頃。
【帝都ザーフィアス】


エステル「では、最近色んな街で発生している奇病というのは……」

フレン「はい。部下からの報告によれば間違いないと思います。このままだと、世界中に広がる恐れも……」

エステル「そんな……」

フレン「殿下にはもう報告済みです。後は治療法が見つかるのを待つしかありません……」

エステル「そうですか、分かりました」

フレン「では、私はこれで」

エステル「あ、待ってください!フレンはこれからまた遠征に行くのです?」

フレン「はい、そうですが?」

エステル「ユーリ達に会ったら気をつけてくれるように伝えてもらえませんか?」

フレン「えぇ、もちろん」

エステル「ありがとうございます」

フレン「では」



エステル「(みんな、どうか無事で)」
17 :accelaTOV [saga]:2016/01/16(土) 23:56:06.03 ID:EnWTmczq0

ユーリ「さて、俺らはケープ・モック大森林に行きますかね」

リタ「えぇ、そうね」


みんながバウルに乗って先に行ってしまったので、消去法でケープモックに行くことになったユーリと私。

……二人きりになれたまでは良いけど、この先何て話を切り出せばいいのか。


ユーリ「なぁリタ、研究ってどこまで進んでるんだ?」

リタ「うぇ!? あ、そうね。とりあえず日常生活に必要なレベルには進んでいるわね。もう実装もされてるわよ」


ユーリから話かけてくれた……
嬉しい……。


ユーリ「へぇ、確か【マナ】だっけか? 新しいエネルギー源」

リタ「そう。エアルと違ってマナは使ってもまた世界に還元されるの。要はエネルギーをずっと使い回すことが出来るって訳」

ユーリ「随分と便利なものなんだな」

リタ「そうね、これも全部世界を救った結果ってやつね。最初はどうなることかと思ったけど、案外何とかなったわ」

ユーリ「世界を救ったってのも経過に過ぎないさ。全部は世界中の人が力を合わせた結果なんだと思うぜ」

リタ「……そうね。あ!」

ユーリ「どうした?」

リタ「あいつらにコレ渡すの忘れてたわ……」ジャラジャラ

ユーリ「なんだこれ?」

リタ「簡単に言えば【武醒魔導器】の代わりよ」

ユーリ「マジかよ!」

リタ「とりあえずアンタには渡しとくわ。使い方は武醒魔導器と同じよ」

ユーリ「昨日造ってたのはコレだったのか?」

リタ「そ、魔物の討伐とかの依頼があるならコレがあるとよりスムーズにいくでしょ?」

ユーリ「なるほどね。んじゃ、早速試してみますか」


ユーリ「蒼破刃っ!!!」

ズサァァァァァ!!


リタ「ね?」

ユーリ「すげぇな……。さすが天才魔導師。ありがとよ」ポン

リタ「っっっ!」


頭撫でてくれた、ユーリが。
あのユーリが、あたしに!!!


リタ「ふにゃ〜ん……」

ユーリ「おい、リタ?」

リタ「はっ!な、何でもないわ!行きましょう!」

ユーリ「あ、あぁ」
18 :accelaTOV [saga]:2016/01/17(日) 00:00:23.32 ID:x3f3tfOh0

【ケープ・モック大森林】


ユーリ「さてと。そんじゃあさっさと魔物片付けて帰るとしますかね」

リタ「そうね」


ケープモックまでは特に事故もなく来たわけ何だけど……


ユーリ「……少し様子がおかしくないか?」

リタ「えぇ」


ユーリも異変に気付いたらしい。
何て言うか静か過ぎる……。


ユーリ「少し慎重に進むか。リタ、後ろ頼んだぜ」

リタ「了解」


この森、もう少し生き物の数が多かったような気がするけど……。
何かが絶対起こってる……。

19 :accelaTOV [saga]:2016/01/17(日) 00:03:06.73 ID:x3f3tfOh0

そこからしばらく進むと、ユーリが立ち止まった。


ユーリ「……どうやら、アレがそうらしいな」

リタ「えっ!?」


グォォォォォォォ!!!


目の前にいたのは巨大な植物系の魔物だった。見た目はただの木だけどよく見ると無数の枝がうねうねしている。それに……。


リタ「な、なによこれ……」


その魔物の足下には沢山の生き物の死骸が転がっていた。


ユーリ「……森が静かになってる原因はコイツらしいな」

リタ「コイツが森の生物を食らいつくしてるっていうの!?」

ユーリ「だろうな」


魔物がこっちに気付いたのか、無数の枝が襲いかかってきた。


ユーリ「リタ!援護頼む!!」

リタ「任せて!」


グォォォォォォォ!!!


ユーリ「効かねぇなっと!!」


あれだけの攻撃を全てかわしてる。
流石戦闘バカね!!
……カッコイいけど。


ユーリ「円閃牙っ!!」

グォォォォォォォ!!!


って浮かれてる場合じゃない!


リタ「揺らめく炎、猛追!【ファイヤーボール!!】」ゴォォォ

グォォォォォォォ!!!

リタ「このまま一気に!!」

ユーリ「っ!待て!」
20 :accelaTOV [saga]:2016/01/17(日) 00:03:54.59 ID:x3f3tfOh0

リタ「えっ?」

ブシャャャャ!!!

リタ「きゃあ!!」ドパァ

な、何これ。
アイツの樹液?
ベトベトして気持ち悪い……。


ユーリ「大丈夫かリタ!」

リタ「ええ、なんとか」

ユーリ「……下がってろ、リタ」


グォォォォォォォ!!!


ユーリ「てめぇ……、俺の仲間に手ぇ出してんじゃねぇよ」

ズバッ!!!

グギャァァァァ!!!!


ユーリ「焼き尽くす!【天狼滅牙・飛炎!!!】」


グギャァァァァ!!!!


ユーリ「手こずらせやがって。リタ大丈夫か?」

リタ「えぇ、だい、じょうぶ……」

ユーリ「リタ?」


ヤバい、さっきの樹液に毒でも入ってたかな……。身体が痺れて……

バタッ

ユーリ「おいリタ!!しっかりしろ!!!」


意識が遠のく……
まぁ、起きたら治ってるでしょ……
ユーリがいるんだし……ね。

21 :accelaTOV [saga]:2016/01/17(日) 00:05:06.52 ID:x3f3tfOh0

とりあえずここまでです。
見てくれている方ありがとうございます。

続きをお楽しみに
22 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/17(日) 00:06:27.27 ID:lbZvNrbEo
23 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/17(日) 00:42:49.26 ID:9pPn7OG50


後はパティちゃんが出てくれればおk
24 :accelaTOV [saga]:2016/01/17(日) 01:47:05.22 ID:x3f3tfOh0

ここら辺で一回報告です。

今後の物語の進め方についてです。
今まではリタ視点でしたが、次からはユーリ視点も加えていきます。
視点を変えるときは最後の文に「side change」と書きます。

それで混乱は避けられると思います。

だいぶ先ですが、第三者視点も入れていくつもりです。


ちなみにパティは一番おいしいところで登場させるつもりです
25 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/17(日) 12:56:26.35 ID:x5Ws+gfJ0
テイルズSSとは珍しい
これは嬉しいので期待大
26 :accelaTOV [saga]:2016/01/19(火) 12:44:09.72 ID:AF3jA4RnO

続き投稿します。
次からはユーリ視点です。

ではどうぞ
27 :accelaTOV [saga]:2016/01/19(火) 12:44:38.94 ID:AF3jA4RnO

……迂闊だった。
リタなら大丈夫だろうとタカを括ってた。あいつだって、一人の女だってのに。


ユーリ「しっかりしろよ!もう少しでダングレストだ!」

リタ「ハァ、ハァ……」


俺は今ケープモックで魔物の毒を浴びたリタを抱えてダングレストに向かってる。このまま医者に見せれば助かるはずだ。


【ダングレスト】

ユーリ「誰かいるか!?」

医者「何だ騒々しい、急患かい?」

ユーリ「あぁ。コイツなんだが、ケープモックで魔物の毒を浴びちまった」

医者「ケープモック?」



ケープモックという言葉を出した瞬間、医者の顔が曇った。


医者「分かった、とりあえず看てみよう。他に仲間はいるかい?」

ユーリ「あぁ、いるけど」

医者「その人達も連れてきてくれ」

ユーリ「なんでだ?」

医者「君と君の仲間に話さないといけないことがあるからだよ。あの少女についてね」

ユーリ「……分かった」


嫌な予感がした。
俺たちの運命が大きく変わる……。
そんな予感がした。

28 :accelaTOV [saga]:2016/01/19(火) 12:46:34.30 ID:AF3jA4RnO

とりあえず医者に言われた通り、依頼を終えて帰ってきた仲間を連れて病院に連れてきた。


ユーリ「全員連れてきたぜ」

医者「あぁ、ありがとう」

カロル「リタは?どうなったの?」

ジュディス「私たちを呼び出すってことは、あんまりよろしくないってことかしら?」

医者「患者が死なない限りは完全に治すってのが僕の信条なんだけどね……」

レイヴン「そんなことは今はいいのよ、リタっちはどうなるの?」


医者「ハッキリ言おう」




「彼女は、助からない」






その瞬間、俺達の心が凍りついたのは言うまでも無かった。

29 :accelaTOV [saga]:2016/01/23(土) 01:56:23.12 ID:hS0biorJ0


続き投稿します。
ではどうぞ
30 :accelaTOV [saga]:2016/01/23(土) 01:57:01.18 ID:hS0biorJ0

ユーリ「どういうことだ?治らねぇってのは……」

医者「……言うまでもない」

カロル「え……、それって」

レイヴン「……出来りゃ聞きたくなかった言葉だねぇ」

ジュディス「そんな……」

ユーリ「なんでだよ!アンタ医者だろ!?」

医者「正確には助からないというより、助ける手段がないんだ」

カロル「どういうこと?」
31 :accelaTOV [saga]:2016/01/23(土) 01:58:02.97 ID:hS0biorJ0

医者「彼女、ケープモックに行ったって言ったね?」

ユーリ「あぁ」

医者「実は今世界中でとある奇病が流行っているんだ」

レイヴン「奇病?」

医者「あぁ。最近発見された新しい病気だ」

ユーリ「ちょっと待て、病気?リタは毒を浴びたんだぞ?」

医者「君達がケープモックで戦ったのはどんな魔物だった?」

ユーリ「植物系の魔物だった。見た目は木なんだけどな」

医者「おそらく、君たちが戦ったその魔物は最近発見された新しい魔物だ。そして、奇病もその魔物が現れてから猛威を振るい始めた」

レイヴン「ってことはつまり……」

医者「そう、彼女が浴びたのは毒じゃなくてウィルスそのもので、そして感染してしまったのさ。その奇病にね」

ジュディス「どんな病気なのかしら?」

医者「直接見た方がいいだろう」


そう言って医者は俺たちをリタのいる病室にへと連れてきてくれた。


「っ!?」


俺たち全員が絶句した。
そこにいたのは腕から植物であろう芽が生えていたリタの姿だった。

32 :accelaTOV [saga]:2016/01/23(土) 01:59:18.20 ID:hS0biorJ0

医者「医学界ではこれを【死花病】と名付けた」

ユーリ「死花病?」

医者「この病気は、ウィルスが植物の種みたいになっていてね。その種が生物に植え込められると感染者の養分を吸収して成長していく」

カロル「それって……」

医者「そう。人から養分、つまり栄養分を吸収して花を咲かせる。その花が芽生えた時、養分である人が死ぬ病気だ」


ジュディス「助かる方法は本当に無いのかしら?」

医者「……かつてはあった」

ユーリ「どういうことだ?」

医者「この病気は【マナ】によって変異したウィルスによるものだ。だから、変異する前のウィルスがあれば血清を作れた」

レイヴン「変異する前っていったら……」

カロル「もしかして、エアルが必要なの?」

医者「そう。だから助ける手段がないんだ。この世界にはもうエアルが無いのだから」


「…………」


俺たちは何も言えなかった。

世界を救うためにエアルを消したというのに、皮肉にも仲間を助けるためにはそれが必要だったと知れば、何も言えなくなるのは当然だった。


医者「だが、方法が無いわけじゃない」

ユーリ「!?」

医者「医療において、一番大切なのは医者の腕じゃない。もちろん腕も必要だが、なりより大切なのは、病気に対する情報だ」

カロル「それでどうなるの?」

医者「この場合は、ケープモックにいた魔物を倒して、サンプルを持ってきてさえくれれば、僕が研究して治療薬を作れるかもしれない」

ユーリ「じゃあ、ケープモックのアイツを倒して、身体の一部を持ってきてくればいいんだな?」

医者「そういうことだね。ただ急いだ方がいい。他の街からの情報だと、早くて5日でこの病気で亡くなってる人たちがいる。だからリミットは最低5日だ」

ジュディス「やることは決まったわね」

レイヴン「んじゃ、リタっちのために残業しますかね。青年、ちゃんと残業代だしてよぉ?」

ユーリ「そういうことは、ボスに言えよ。な、カロル?」

カロル「えぇ!!」

ユーリ「(リタ、必ず助けてやるからな)」

33 :accelaTOV [saga]:2016/01/23(土) 02:03:03.55 ID:hS0biorJ0

ここまでです。
次の投稿は遅くて一週間後になります。

ではお楽しみに
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/23(土) 13:57:05.38 ID:Y59fKIUfo
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