文才ないけど小説かく 7

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 20:57:36.52 ID:+hgtoBsio
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。



◆お題を貰い、作品を完成させてから「投下します」と宣言した後、投下する。


◆投下の際、名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』を記入。メール欄は無記入。

 (例 :『BNSK(お題:文才) 1/5』) ※タイトルは無くても構いません。

◆お題とタイトルを間違えないために、タイトルの有無に関わらず「お題:〜〜」という形式でお題を表記して下さい。

◆なお品評会の際は、お題がひとつならば、お題の表記は不要です。



※※※注意事項※※※

 容量は1レスは30行、1行は全角128文字まで(50字程度で改行してください)

 お題を貰っていない作品は、まとめサイトに掲載されない上に、基本スルーされます。



まとめサイト:各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/

まとめwiki:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/

wiki内Q&A:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?Q%A1%F5A



文才ないけど小説かく(実験)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1327408977/

文才ないけど小説かく(実験)2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344782343/

文才ないけど小説かく(実験)3
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357221991/

文才ないけど小説かく(実験)4
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373526119/

文才ないけど小説かく 5
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391418769/

文才ないけど小説かく 6 (前スレ)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405065955/

【次スレについて】

次スレは>>950の人が立てるようにお願いします。
無理だった場合や反応がない場合>>955の人が、さらに無理だった場合>>960の人がという具合に
以後は>>5ずつ後ろの人が宣言をして立ててください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405065955


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454759856
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 21:10:12.81 ID:+hgtoBsio
▽書き手の方へ
・品評会作品、通常作を問わず、自身の作品はしたらばのまとめスレに転載をお願いします。
 スレが落ちやすいため、特に通常作はまとめスレへの転載がないと感想が付きづらいです。
 http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1309692934/
 作業量の軽減にご協力ください。
 感想が付いていない作品のURLを貼れば誰かが書いてくれるかも。

※↑現在冷温停止中? 詳しくはスレ内で確認をお願いします。↑※


▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい。

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です。
・【!】お題:支援=ただ支援するのも何だから小説風に支援する=通常作扱いにはなりません。

▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を

▽BNSKスレ、もしくはSS速報へ初めて来た書き手の方へ。
文章を投下する場合はメール欄に半角で 「saga」 (×sag「e」)と入力することをお勧めします。
※SS速報の仕様により、幾つかのワードにフィルターが掛けられ、[ピーーー]などと表示されるためです。



ドラ・えもん→ [たぬき]
新・一 → バーーーローー
デ・ブ → [ピザ]
死・ね → [ピーーー]
殺・す → [ピーーー]

もちろん「saga」と「sage」の併用も可能です。

▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
 wiki内週末品評会:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
 ※人口減少のため、不定期の開催になり、月末品評会に遷移していてきました。また、てきすとぽい(http://text-poi.net/)を利用する試みが行われています。※
 ※↑管理者不在の為、週末・月末共に現在開催はされていない模様です。ボランティアの方の助力次第ではまた開催も……?
  (ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405065955/509) 本当にお疲れさまでした
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 21:13:43.64 ID:+hgtoBsio
前スレのテンプレートを一つに纏めて、最後の品評会について自分が分かる範囲で修正しておきました
詳細をお知りの方は適宜補足をよろしくお願いします

http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?bnskのトップページのリンクを修正して参ります
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 22:12:15.99 ID:VFYzVwfjO
http://i.imgur.com/Crh0L0H.jpg http://i.imgur.com/wCIfZoW.png
http://i.imgur.com/Iz5kd7m.png http://i.imgur.com/4ZrvhX5.jpg
http://i.imgur.com/xTDcDxo.jpg http://i.imgur.com/foWcC9M.jpg
http://i.imgur.com/g8F7VeU.jpg http://i.imgur.com/LqR1ASf.png
http://i.imgur.com/TZVviOp.jpg http://i.imgur.com/mGtngCg.png
http://i.imgur.com/EtDNBac.jpg http://i.imgur.com/JtyVcVM.jpg
http://i.imgur.com/Nt2XLw3.jpg http://i.imgur.com/7OES2Os.jpg
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 22:36:32.02 ID:+hgtoBsio
それにしても、やる夫スレに嵌ってる間に落ちてるとは吃驚だ

お題下さい
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 15:54:39.64 ID:wUp+2ALmo
>>5
雪雲

ついでにお題ください
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 16:07:57.19 ID:NrHBk7MVo
>>6
茶柱
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 16:59:13.86 ID:lRIA5Tkuo
>>6
把握しました
ありがとう
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 23:08:04.32 ID:lRIA5Tkuo
さっそくですが、4レスほど投下します
10 :白い空の下で 1/4 ◆d9gN98TTJY [sage]:2016/02/07(日) 23:13:33.25 ID:lRIA5Tkuo

 厚手の手袋越しだというのにすっかり指先は冷えていて、それほど長く空を見ていたのか
と少し驚いた。
 自転車を支える手はすっかりかじかんでいたのに、まだこの胸は熱いつもりで――。零れ
出た息が白いのは当然の事だろうに、この身が立ち竦むに任せて、ただ、空を見ていた。
 街中を走り抜けた身体の熱さを、走り出さずに居られなかった熱を、吐き出してしまいたく
て。空一面の雲と同じ色をした息を吐きながら、ただ空を見ていた。
 時には視界が霞むに任せて、舞いては静かに街中に降り下るこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいと、一面の空を覆って
隠す雲と、白く空気に溶けていく吐息とが綯い交ぜになるままに、ただ空を見ていた。
 見るともなしに、こうしてただ空を見ていたように。
 それがそうであると判っているつもりの事すら、判ろうとしていなかった。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 23:15:10.92 ID:lRIA5Tkuo
投下しなおします
12 :白い空の下で 1/4 ◇ ◆d9gN98TTJY [saga]:2016/02/07(日) 23:15:58.89 ID:lRIA5Tkuo

 厚手の手袋越しだというのにすっかり指先は冷えていて、それほど長く空を見ていたのか
と少し驚いた。
 自転車を支える手はすっかりかじかんでいたのに、まだこの胸は熱いつもりで――。零れ
出た息が白いのは当然の事だろうに、この身が立ち竦むに任せて、ただ、空を見ていた。
 街中を走り抜けた身体の熱さを、走り出さずに居られなかった熱を、吐き出してしまいたく
て。空一面の雲と同じ色をした息を吐きながら、ただ空を見ていた。
 時には視界が霞むに任せて、舞いては静かに街中に降り下る粉雪と、一面の空を覆って
隠す雲と、白く空気に溶けていく吐息とが綯い交ぜになるままに、ただ空を見ていた。
 見るともなしに、こうしてただ空を見ていたように。
 それがそうであると判っているつもりの事すら、判ろうとしていなかった。
13 :白い空の下で 2/4 ◆d9gN98TTJY [saga]:2016/02/07(日) 23:17:16.65 ID:lRIA5Tkuo

 昨晩は今に劣らず寒かった。
 けれど窓の鍵は普段通り外していて、耐えられない寒さならそれこそいつもの様に、前足
を器用に使って窓を開けて入ってくるだろうと。                         ユメウツツ
 稀によくある。矛盾のようでそうではない日常の、猫が喧嘩をして駆けて行く喧騒を、夢現
の中で聞いた。
 なぜ判ったのかは判らない。その鳴き声の一つが、知っている猫ものだとは判っていた。
 不安は覚えていた。
 いつ亡くなってもおかしくはないと。
 冷えた身体を震わせたまま、窓の隙間から布団の隙間へと入り込んでくる。それを、半ば
眠ったままで迎え入れて温める。その冷たさで目が冴える事もなく、むしろ安堵と幸福の中
で深い眠りについていった。
 今日は生きていてくれた。けれど、明日亡くなるかもしれない。
 そう覚悟しているつもりで、毎日の様に己に言い聞かせているつもりで、生きていてくれる
“ 今日 ”が永遠に続いてくれるものとばかり思っていた。
 不安が不安のままである、この幸せな日々が続くと――。ずっと。
14 :白い空の下で 3/4 ◆d9gN98TTJY [saga]:2016/02/07(日) 23:18:25.68 ID:lRIA5Tkuo

 巧く抱かないと曲がりくねって滑り落ちる。あの柔軟な身体はもう無くて。
 手に抱いた硬さと冷たさばかりが思い出される。
 空を見ている。
 体中にあった暑さも、胸を焦がす程の熱ももはや感じられない。ただ、寒さと冷たさばかり
が今のこの身を満たしていた。
 確かに見えていた筈の事が、どこか遠い事の様にしか思えなくて、ただ空を見ている。
 涙で霞むに任せて、空を見ている。
 確かにあるはずの雲も見えず。
 確かに降るはずの雪も見えず。
 確かに浮かぶはずの息も見えず。
 ただ真っ白く塗りつぶされる、霞んだ空を見ている。
 雪雲は他の雲よりは地に近いのだと、どこかで得た知識ではそう判っていても、涙で世界
が滲む時でもないと、その近さを実感できないままでいて。
 何の心の準備もできていない幼子の様に、突然の現実に振り回されるしかなくて。
 それでも、困惑しながらも別れを済ませる事ができていた事に今さら気づいた。
15 :白い空の下で 4/4 ◆d9gN98TTJY [saga]:2016/02/07(日) 23:19:28.97 ID:lRIA5Tkuo

 どれほど空を見ても、雪の冷たさを感じずにいられるようにはならなくても。
 どれほど慣れても、寒さを覚えずにはいられなくても。
 判っている筈のことをどれだけ考えても、実際の日々には叶わなくても。
 ただ、空を見ている。
 確かに触れたあの冷たさを思い出して、もう触れないこの身の寒さを思い出して、そして、
この空の下で確かにあった暖かい触れ合いを思い出して、泣く為に。
 ただ、空を見ている。


                                                             終わり
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/07(日) 23:20:37.59 ID:lRIA5Tkuo
以上です
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/08(月) 04:08:26.33 ID:oAC4nmtGo
>>16 おつ
じわりと沁みるような喪失が印象的でした
乱暴にあらすじをまとめれば『飼い猫が死んで悲しい』になるんだろうか

このお話には劇的さはないけれど、逆にそれが味になっている節がある
猫の死に対して完全に受け入れることは出来ない
けれど、かといってひどく執着しているかと言われればそれも違う
やけに現実的で絶妙にあいまいな心の距離感、何とも言えぬが個人的には好ましい

ただ一つ気になったのは死ぬ間際に帰ってくる猫について
なんとなくだが、死に際に帰ってくるのは猫ではなく犬のイメージだ
猫の死を演出するのならば、
『一度帰ってきて主人公の顔を一舐めしてどこかへと消える』
主人公はなんとなくそれを察する、くらいあいまいでも良かったように思う

個人的には非常に好みの物語だった
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