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菜々「なつななでコント!」夏樹「アパート……」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:22:16.05 ID:rPFP7x3K0

※二人は初対面という設定です。あんまりアイドル関係ないです。
※キャラ崩壊注意です。特にウサミンがマズい事になってます。ご容赦を。
※コントの元ネタはあります。





テレビ『本日の天気は、関東一体は晴れになる見込みです。しかし、昨日と比べて気温は急激に下がるので、防寒対策はしておいたほうが良いでしょう。東海地方では――』

ピッ!

夏樹「……今日は晴れるみたいだし、ツーリングにでも行こうかな」

ピンポーン!

夏樹「……?」ゴソゴソ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456046535
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:26:17.82 ID:rPFP7x3K0
ガチャリ!!

菜々「突然すみません! 私、安部菜々と申します!」

夏樹「……ええ。」

菜々「実はナナ、三年ぐらい前までこの部屋に住んでたんですよ!」

夏樹「……へぇ、そうなんですか。」

菜々「今日ちょっとコッチに用事があって、アパートの方も見に行こうと思ったんです! ナナ、10年ぐらい住んでたんですよ! 『懐かしいなぁ!』って思いましたよ!」

夏樹「……」

菜々「そしてパッて見たら、部屋の明かりがついてるじゃないですか! 『うわ〜! もう誰か住んでるんだぁ! 今どんな人が住んでるんだろうなぁ!』って思って!」

夏樹「」

菜々「それで来ちゃいました♪」




夏樹「……イヤ、あの、相当気持ち悪いぞ!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:30:07.75 ID:rPFP7x3K0

菜々「え?」

夏樹「これ相当だよ! 昔住んでた所に来てさ、『ああ、懐かしいな』って気持ちは分かるよ」

菜々「はい……」

夏樹「部屋の明かりついてたのを見たら、『おっ、誰か住んでるんだな。一体どんなヤツが住んでるんだろうな』と思うのもまだ分かるよ」






夏樹「……なんで来ちゃうの!?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:33:07.44 ID:rPFP7x3K0

夏樹「いや、来てどうするのさ?」

菜々「懐かしいなぁって思って!」

夏樹「いや、それは分かるんだけどさ……」

菜々「あっ! やっぱりテレビの位置はソコなんですね!」

夏樹「それどんな種類の感動だよ!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:36:03.74 ID:rPFP7x3K0

菜々「とりあえず上がっていいですか? お邪魔します♪」

夏樹「ダメに決まってるだろ!? ダメダメ! 多分だけど、中にいれたらもうオシマイだろ!」

菜々「そんな! シーチキン買ってきたんで一緒に食べましょうよ!」

夏樹「食わねぇよ!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:39:13.01 ID:rPFP7x3K0

夏樹「なんかビニール袋持ってるなぁと思ったら、中身シーチキンかよ」

菜々「お嫌いでしたか?」

夏樹「嫌いとかそうじゃなくてさ、初対面の人間がカオ突き合わせて食う食べ物じゃないだろ! シーチキンって」

菜々「あの〜。ところで、隣のおばあちゃんはまだ住んでますか?」

夏樹「え? ああ、あのばぁさんか。住んでるよ。ただ、ここんところ風邪ひいて寝込んでるみたいだけど」

菜々「あー……それはタイヘンですねぇ〜……」




菜々「ミミミンミミミンウーサミン!!!!! ミミミンミミミンウーサミン!!!!! ミミミンミミミンウーサミン!!!!! ミミミンミミミンウーサミン!!!!!」
夏樹「待て待て待て待て!!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:42:06.07 ID:rPFP7x3K0

夏樹「何イキナリ人んちの玄関で大声出してるんだよ!?」

菜々「大丈夫です、ナナはおばあちゃんと仲が良かったんで!」

夏樹「アタシがやったって思われるんだよ!! あとなんだよそのコールは!」

菜々「この元気増幅、ウサミンパワーで、おばあちゃんにビビッときてもらおうかと!」

夏樹「キテルよ、ばぁさんビビッてるよ! 今頃震えてるよ!」






菜々「下のおじいちゃんは元気ですか?」

夏樹「アンタなんで老人ばっか気になるんだよ!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:45:32.96 ID:rPFP7x3K0
夏樹「下は今誰も住んでないよ」

菜々「え、そうなんですか?」

夏樹「そうだよ」

菜々「そうなんですか!? 下では、おじいちゃんが二人で住んでたんですよ?」

夏樹「……」


菜々「……珍しくないですか?」

夏樹「珍しいな!?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:48:51.30 ID:rPFP7x3K0

夏樹「じいさんの二人暮らしって。……なんか変な勘ぐりしちゃうなオイ」

菜々「180センチと190センチぐらいのおじいちゃん達だったんですけど……」

夏樹「でけーな! ちっさい方もデカいじゃねーか! 何食ったらそんなに大きくなれるんだよ!」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 18:53:09.47 ID:F9+5611fo
この二人好き
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:53:11.97 ID:rPFP7x3K0

菜々「……♪」ジロジロ

夏樹「アンタ、ホント帰れよ!」

菜々「ええ!?」

夏樹「部屋の中を覗こうとするなよ! 気色悪いぞ?! 帰れ!」

菜々「ちょっと押さないでください……! あ! あのエアコン!」

夏樹「エアコンがどうかしたのかよ?」

菜々「あれ、ナナが置いていったヤツです!」

夏樹「あのエアコンはアンタのだったのか」

菜々「あの、今住んでる空調の調子が悪いんで、アレ持って帰ってもいいですか?」

夏樹「ダメに決まってんだろ!」

菜々「そんなぁ〜。……あ! あのカーテンもナナが置いていったヤツです!」

夏樹「……」

菜々「あのガスコンロもそうだ!」

夏樹「……」イラッ





菜々「まだ、半分ナナの家みたいですね♪」

夏樹「お前バイクで引きずり回すぞ」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:55:16.22 ID:rPFP7x3K0
夏樹「分かったよ! 今度の休日、この部屋に最初からあったモノ全部棄ててくる! 気持ち悪いったらありゃしないよ!」

菜々「そ、そうですかぁ〜……」

夏樹「そうだよ、やれやれ……」

菜々「……」






菜々「あっ、そうだ♪ 大家さんの昔の写メ見ますか?」

夏樹「見ねぇよ!」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 18:58:55.62 ID:rPFP7x3K0

夏樹「誰が興味あるんだよ!」

菜々「いや、貴重なオフショットですよ!?」

夏樹「大家はほとんどオフだろあんなの!」

菜々「じゃ、じゃあ! LINEだけ! LINEだけでも教えてください!」

夏樹「やってない! LINEやってないから! もう帰れッ!」

菜々「あ〜れ〜!」

バタン!! カチャカチャ……ガチャン!!

夏樹「はぁ……よし、追い出してカギ掛けた。しかし、何だったんだ今のは。気持ち悪いな……」

夏樹「ツーリングって気分じゃなくなったな……ギターのチューニングでもしようか」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:02:16.80 ID:rPFP7x3K0
菜々「……」

菜々「……」コソコソ

カチャカチャカチャ……ガチャリ!!

バン!

菜々「なつきち〜!!」

夏樹「!!!???」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:04:56.95 ID:rPFP7x3K0
夏樹「えっ!? えっ!? えっ!?」

菜々「はがき届いてましたよ! なつきち♪」

夏樹「なんだよなつきちって! アンタにそう呼ばれる筋合いはないからな!?」

菜々「えっ、そうですか?」

夏樹「そうだよ! よく初対面の相手をあだ名で呼べるよな!? それもスゴくフランクに!」

菜々「またまた〜♪ ナナ達、同じ部屋に住んでた仲じゃないですか!」

夏樹「アンタ底抜けに明るいな!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:09:36.31 ID:rPFP7x3K0
夏樹「というかそれ以前に、どうやってカギ開けたんだよ!?」

菜々「このカギで開けました!」スッ

夏樹「なんで開くんだよ!」

菜々「これ、ナナが昔使ってたカギなんです!」

夏樹「なんだよ、カギ変えてないのかよ……」

菜々「これで隣のおばあちゃんの部屋も開きますよ!」

夏樹「なんだそのカラクリは!?」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:12:42.00 ID:rPFP7x3K0
菜々「ナナは昔、このカギを使っておばあちゃんの部屋に侵入して、せんべい食べてやりましたよ!」

夏樹「しょーもな! その行動しょーもないぜ!」

菜々「ところで、このアパートのお向かいに池があるじゃないですか?」

夏樹「ああ……あるな」

菜々「あそこには昔、鯉がいたんですけど、今はいないんです。なんでいないか知ってますか?」

夏樹「知らないよそんなの……」

菜々「ナナが全部食べちゃったからです♪」

夏樹「お前化けモンかよ!?」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 19:14:04.51 ID:vsX9WAc2O
元ネタのコントいつ見ても面白いな
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:17:23.88 ID:rPFP7x3K0
夏樹「食うなぁ!? せんべいも鯉も、食うなぁお前は!」



菜々「あ〜! この柱の傷、懐かしいなぁ!」

夏樹「……? あの高いところにある傷がなんだよ」

菜々「あのコレ、下のおじいちゃんが、時々身長を測りに来てたんですよ!」

夏樹「いやその文化なんなんだよ!?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:22:03.40 ID:rPFP7x3K0
夏樹「あの柱の傷、確かにちょっと気にはなってたけどさ、まさか、じいさんの成長記録だなんて……それにしても、やっぱデケーな!」

菜々「今家賃っていくらですか?」

夏樹「あのさ、お前本当にいい加減にしろよ。いいか!? もう警察に突き出してもおかしくないレベルだぞコレは!」

菜々「それだけ教えてください! それを聞いたら帰りますから!」

夏樹「本当だな?」

菜々「はい!」

夏樹「本当に帰るんだな!?」

菜々「はいッ!!」

夏樹「……はぁ。3万5千円だよ」

菜々「ああああ〜〜……。やっぱり随分と安くなったんですね!」

夏樹「なんだよ安くなったって……」




菜々「いえ、ココ、人が死んでるんですよ」

夏樹「……え?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:27:16.14 ID:rPFP7x3K0
菜々「部屋で首吊って」

夏樹「……マジかよ」

菜々「どんな人が首吊ったか、知りたいですか?」

夏樹「いや、いいよ……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:31:27.47 ID:rPFP7x3K0


菜々「――わたしです」

夏樹「」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:33:39.49 ID:rPFP7x3K0
菜々「小さい頃からここに住んでたんですけど、17歳の時に、イジメに耐え切れなくて、それで……」

夏樹「」

菜々「だからわたしはもう、永遠の17歳なんです。それに『帰れ』と言われても、帰る場所はここしかないって言いますか……」

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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:42:27.10 ID:rPFP7x3K0
菜々「――まぁ、全部ウソなんですけどね♪」

夏樹「いやそうだよな!? うわー! ビビッた! ビックリしたー!! うわー!」バタバタ

菜々「あははははははは! アナタとっても面白いですね〜!」

夏樹「アンタ一体何しに来たんだよ!?」

菜々「いや〜! 懐かしいなぁって!!」

夏樹「帰れよ!!」

おわり
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/21(日) 19:48:16.24 ID:rPFP7x3K0

元ネタはバイきんぐの「アパート」です。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:19:42.53 ID:clE+LHFDo
乙!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:23:54.87 ID:qtWvPd92o
これは元ネタが面白いだけじゃないのか?
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:12:21.64 ID:LlbrQahmO
おつ!
なつななかわいい
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