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ハルヒロ「微妙に強くてニューゲーム?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/21(日) 20:53:04.65 ID:lXx4rjXY0
アウェイク
"--目覚めよ"

聞くのは3度目だろうか、何度目だろうか、よく覚えてない。

誰かの声が聞こえたような気がして目を開けた。

彼方に虹を見て、気を失った。

どうやらまだ生きているようだ。

仲間たちも全員無事だろうかと思いまわりを見渡す。

少し離れたところに明かりが見えるが、辺りは薄暗くおぼろげだ。

ここはどこだろう。そう考えると声が聞こえた。

「もしかして、誰かいる?……」

シホルの声だった、嬉しさと同時にどこかデジャブを感じる。

男の返答があった。他何人かも応じた。それらの声には聞き覚えがあった。

俺は黙って様子を伺っていた。

病み上がりだからか、ひどく疲れていて何かアクションを起こす気になれない。

考えなきゃ死んでしまうが、ここは”大丈夫”何故かそう感じた。

”病み上がり”といえばもう足は治っただろうか。

マグマに突っ込んだ踵をみると、溶けた痕もなく綺麗に治っていた。

後に引かなそうでよかった。メリィにあとで感謝を伝えなければ。



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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:00:10.99 ID:lXx4rjXYo
足に向けていた視線を戻すと、銀髪が先頭に立って集団はどこかに向かうようだった。

銀髪はレンジだった。だがいつも着ている服でもないし、鎧も装着していなかった。

よくみると、他のやつらも同じでだ、最初”塔”でつけていた衣服と同じようなものを着ている。

俺もそうだった。

どういうことだろう。おかしい・・・・。

ひとまずは、置いていかれるわけもいかないので、レンジについてい行った。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:18:06.02 ID:lXx4rjXYo
暗がりを歩くと、鉄格子についた。

鉄格子が開かず、誰かが怒鳴ったり、声をあげている。

とてつもないデジャブに襲われる。どこかでこんなことがあった覚えがある。

誰かが来て、鉄格子を開けた。

階段を上がると、そこは石造りの部屋だった。

窓はないものの、ランタンがあり明るい。

疲れに耐え切れず、床に膝をついてしまった。

「大丈夫ぅ?」

この声はユメか、無事でよかった。

「ありがとう、ユメ。ちょっとこのまま休めば大丈夫だと思う」

「あれ、ユメ、君に名前おしえたっけなぁ」

”君”?、既視感の次は、違和感を覚えた。

ユメは俺を”ハル君”と呼ぶはずだ。

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:27:08.89 ID:lXx4rjXYo
おれはユメの方向を向いた、

ユメは何の思惑もない、澄んだ瞳をおれに向けている。

何かユメに嫌われることでもしただろうかと考えたが、

違う。ユメはおれを知らない、そんなようなそぶりを感じる。

「ユメ、先行くなぁ、みんな外にでてしまったん」

「ああ、うん…」

ここはどこだろう、もう誰もいない部屋を見渡す。

見覚えがある、どこだっただろうか…。

とりあえず、外に出よう。

重い足を引きずるように、ユメが向かった方へ歩いていった。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:47:14.75 ID:lXx4rjXYo
外に出ると、皆が空を見上げている。

同じように空を見上げる、赤い月が浮かんでいた。

「帰ってきたんだな」

小さな声でつぶやいた。そして少し涙ぐんでしまった。

さっきまで頭に霧がかかったような感じがあったが、

事態が好転していると分かって、クリアになってきた。

今日を、明日を生き延びることを考えよう。

まずは状況を理解することから始めるか。

「ここって、どこなんでしょう…」

シホルがそんなことを言った。

ここはどこか、答えはグリムガルだ。

そんなことはどうでもよかった。

シホルが言ったことが問題だった。

シホルの方を向く、目が会うとシホルは怯えた。

そしてシホルの後ろの建物に目が行く、先ほど出てきた建物だ。

塔だ。塔だった。最初に見た、塔だった。

火龍の山の洞窟はここに、つながっていた…?

いや、オークが生息する一体につながっているという話だったはずだ・・・。

ならばなぜ、おれはここにいる?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 21:59:41.93 ID:lXx4rjXYo
俺は、この状況に見覚えがあった。

最初にここに、グリムガル来たときにあった出来事だ、夢でもみているのだろうか。

夢、夢であれば、きっとあいつに、あいつらに会えるはずだと思いまわりを見渡した。

「マナト…」

見渡して直ぐ、マナトと目が合った。

生きている、いや、夢だから、死んでしまっているのか。

少し、力を入れて自分を殴ってみた。

痛い、少し力を入れすぎたみたいで口元を拭った手に血がついていた。

もう一度マナトを見る、消えてしまっているかとも思ったが、

マナトはそこにいた、それが当たり前のように、夢ではないのだろうか。


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:01:32.21 ID:D0dn8bkr0
期待
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:05:29.93 ID:lXx4rjXYo
いまさらな、説明ですが、
「灰と幻想のグリムガル」を1は原作7巻まで読みました。
7巻までの原作ネタバレがあります。

以上
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:10:15.64 ID:fU7fLRBAO
おー、ええやん
続けて欲しい
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:12:29.95 ID:lXx4rjXYo
マナトがいて、モクゾーもいた。

チームレンジがいて、キッカワもいる。

最初の記憶が呼び起こされる。

ここで、赤い月を見上げてグリムガルにやってきた日を、

疲れもあるだろうが、何故気づかなかったのだろうと、

いつもどおり自分の無能さにあきれる。

まぁ、同じ状況にあるのは、分かった。

しかし、だからどうしたというのだろうか。

タイムスリップしたとでも言うのか。何、それ笑える。

だが、そうでなければ、彼らが生きているといったことのつじつまが合わなくなってしまう
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:21:22.78 ID:lXx4rjXYo
それから、俺は黙って様子をみることにした。

半信半疑であったが、状況は記憶をなぞった。

鎧を着た兵士に案内され、レッドムーン事務所に向かった。

レンジが一悶着起こした。ブリちゃんにナイフを突きつけられた。

義勇兵団に入って、10シルバー貰った。

今考えると、10シルバーって少ないよな。

事務所を出る際に、「シブトリ」と小声でいったらブリちゃんがびくっとした。

視線を感じながら少し小走りでマナトの背中を追った。

夢であったら、起きた瞬間に忘れてしまっているのだろうか。

そんなことを、走りながら思った。

いやだな、覚えているのも辛いけど、マナトとモクゾーと話せるこの時間を、

忘れたくは、ないな。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:22:51.35 ID:lXx4rjXYo
クズオカの話は飛ばすので、アニメと同じでモクゾーは最初からPTにいることにします。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:30:29.45 ID:lXx4rjXYo
レンジは、記憶通りのメンバーを選んで、どこかへ向かっていった。

キッカワはいつの間にか、消えていた。

トキムネさんに出会う経緯も見てみたかったが、まぁよしとしよう。

そして、残った6人が集まった。

マナト以外の皆が、不安そうな、約一名不満そうな顔をしていた。

でも、俺は笑ってしまった。みんなに見られていただろうか。

変な奴だろうな、今の俺って。

兵士宿舎で寝床につく、寝て覚めたらどうなっているだろうか。

現実に戻されて、生きているのであれば、

メリィに膝枕でもされていたいなぁと、馬鹿なことを考えた。

いやなことは、あまり考えたくなかったのかもしれない。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:45:29.80 ID:lXx4rjXYo
●アウェイク1

目が覚めた。

向かいのベットにはモクゾーがいた。

ベットを出て立ち上がる。

マナトがいた。

"夢"からは覚めていないようだった。

覚めるまで、いつまでだろうな。

ランタのアホは、確認するまでもなかった。

-----------------------------------------------------

「じゃあ、各々受けるギルドに向かおうか」

マナトが言う

「立派な戦士になってくっからよ、モクゾー行くぞ」

ランタは最初からランタだったらしい。

こいつは戦士にはならない、だが、それがいいと思って、

そこでは、口出しすることはしなかった。

ランタほど、暗黒騎士に向いている奴もそうはいないだろう。

おれも、盗賊ギルドに向かう、バルバラ先生のしごきにまたたえるのか・・・。

生きてまた、皆にあえるといいのだけど


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 22:53:15.46 ID:lXx4rjXYo
ギルドで、7日間バルバラ先生の指導に耐えて分かったことがあった。

身体能力はオークの集落、火龍の山に挑んだ時のままだった。

盗賊のスキルも覚えたままだ。

身体能力はともかく、スキルを覚えているって言うのは、

バルバラ先生に何か、疑われかねない。

ギルドの秘技は、他言無用だったはずだ、用心するにこしたことはないので、

バルバラ先生のしごきに、スキルは使わなかった。

スワットも使えずに、ぼこぼこにされた。

まぁいつもどおりなので、そんなに辛くはなかった。

そして通り名も同じだった。

オールドキャット
「年寄り猫」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 23:23:07.68 ID:lXx4rjXYo
ギルドでの修練を終え、次の日に初めて

ダムローに向かった、おれは初めてではないけど。

ダムローに向かう山の途中で、記憶通りゴブリンに遭遇した。

2体いる、ランタとモクゾーでそれぞれを受け持ち、

おれはランタのフォロー、ユメとシホルはモクゾーのフォローにまわることになった。

たまには誰かの指示のもと動くのもいいものだ、

自分の与えられた役割だけを考えて、動くだけってのは気が楽になれるな・・・・。

同時に、また、マナトにおんぶにだっこにならないように

考えて行動していく必要があるなと感じたが、

今は目の前の敵に集中しよう。

ランタが、ゴブリンAに切りかかった。

「ふぬおーーーー、ふん、ふんえ、はーーーー」

めちゃくちゃな振り方をしている、今でもそんなことはあるが、

最初の方に比べたらずいぶんましになっていたんだなとか考えた。

そしてそんなこと、考えているうちに、ゴブリンAの背中にナイフを突き入れてた。

想像するよりずっと、すっとナイフはゴブリンAの皮膚の奥へ吸い込まれていった。

そして、ゴブリンAはしばらくすると、血を口から滴らせて、倒れた。

「ハル・・・ヒロ・・・?」

「ランタ、ボーとしてないで、モクゾーのほう行くぞ」

「お、おう」

そのとき、何かおれの頬を掠めていった。

振り返りみると、矢が木にささっている。

おれは、ユメの方を見て、苦笑いをした。

「ごめんなぁ」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 23:28:46.17 ID:lXx4rjXYo
次は、シホルが詠唱しきれずに、コブリンBに襲われる。

きっと予想通りになるだろう。

先ほどの感触からすると、ゴブリンBもおそらくおれひとりでどうにかなる。

シホルが襲われることもなくなる。

これは過信でも驕りでもなく、経験からの推測だ。

しかし、それでいいのだろうか。

ただ安易に、敵を1人が倒してしまって、PTにためになるのだろうか。

答えは否だ。

繰り返す前、俺はここで、「命のやり取りなんだ」とマナトに言われ、

真剣に生きるために殺しあわなければならないことを学んだ。

そんな機会を今なくしていいはずはきっとないだろう。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/21(日) 23:47:14.33 ID:lXx4rjXYo
モクゾーがゴブリンBをとらえられず、木を切りつけてしまい、剣がはまって抜き出せなくなった。

ランタがモクゾーを庇いゴブリンBと切り結ぶが、おされてしまう。

そばにいたユメが、弓に矢をつがえていた。

「ユメ、乱戦では弓は控えたほうがいいよ、剣鉈で一緒に攻めよう」

「う、うん、わかったぁ」

モクゾーとランタのもとへユメと一緒に向かう。

ゴブリンBはそれに気づいたのか、それともシホルの詠唱に気づいたのか。

シホルの方に向かって、離れていった。

マナトの方を探す、しっかりとシホルに向かって走っていた。

マナトは最初から、周りのことを見て、判断して、俺たちに伝えていたんだよな。

同じことをするようになったので、分かることができるようになった。

知らないことばっかりで、どうやったら生きていけるか分からない状況なのに、

自分だけで精一杯なはずなのに、しっかりと導いてくれてたんだよな。

戦闘中に考えることでもなかったが、情けなさと申し訳ない気持ちでいっぱいになって。

心の中で、ごめんと、ありがとうを繰り返していた。

失ったものは大きかった。今度はなくしたくないな。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 00:10:37.40 ID:yWw3bOq6o
「これは、命のやり取りなんだ!俺たちも、相手も、_ゴブリンだって真剣なんだ!」

「これ以上ないくらいの真剣勝負なんだ!簡単なわけない!誰だってどんな生き物だって、死にたくないだろ!」

皆、置かれた状況に気づく、頭では分かっていたかもしれない。

それを今、震える体で受け止め、ようやく本当に理解しのだと思う。

--------------------------------------------------------------------

山の中腹に戻り、一息いれようということになった。

「ハルヒロてめーーーーー!てめーが殺しちまったらバイス取れねーじゃねーか」

ランタめんどくせえ、こいつはいつでも、どこでもめんどくさいままだな。

逆に安心できる。

「当たり所が、たまたまよかっただけだよ。次はあんなふうにはいかない」

「ちくしょーー、チームの初キルが俺様じゃなくてこんな眠たい目をしたマヌケにとられるとは!」

こいつ、"前"は最初ゴブリンを倒したとき、すげえショック受けてたよな。

ただ強がっているのだろうか。

「しかも、もう一匹を俺が倒そうとしたのに逃げちまうなんて・・・」

ゴブリンBはゴブリンAが倒されたことに気づいたのか、逃げていった。

ゴブリンに近かったマナトはシホルを庇っていて追いかけなかったので、

直ぐにゴブリンは山の中に消えて行った。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 00:32:15.16 ID:yWw3bOq6o
倒したゴブリンAから採取したものは、1シルバーなるかな、といった具合だったが、

皆、初めての成果にワクワクしているようなので、水は差さないでおいた。

いろいろ知っているというのも面倒である。

これからどう立ち振る舞うか、しっかり決めておく必要があるな・・・。


空は少し夕焼けに染まりつつある。

「帰ろう」

何気なく、おれが言った。

「そうだね。ハルヒロ。」

「う、うん」

「指図してんじゃねーよ、ヴォケ」

「はいなぁ」

「帰ろうか」

先あたって課題がいくつもある、解消できるようにかげながらがんばろう。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/22(月) 00:32:54.57 ID:yWw3bOq60
へたくそで辛い。寝る。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 01:32:33.61 ID:vSTqPOZ4o

マナトは気づいてそう
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 05:32:59.26 ID:yoHqZ9dAO

メリイさんの出番は無さそうですね…
24 :1 [sage saga]:2016/02/22(月) 18:12:03.43 ID:Pkm66/pl0
”俺”と”おれ”が混在してますね。
原作は”おれ”なので統一するよう気をつけます。

プロテクションの都合上、パーティは6人がいいそうですが、ヒーラーが2人であれば、問題ないと思うので、メリイの出番は作るつもりです。

クザクは……うん、うん、どうすっかな
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 20:55:41.20 ID:yWw3bOq6o
●アウェイク2

「マナト、おれも連れて行ってくれよ」

夜、出かけようとしたマナトに声をかけた。

「ハルヒロ、どこ出かけるのか知っている?」

「さあ、分からないけど」

「酒場だよ」

「へぇ、いいな、行ってみたい」

「まったく、遊びじゃないんだからな」

マナトはおれに笑いながら言った。

全部知っているよマナト、ごめんな。

「分かっているさ」

「信じられないよ」

おれ達は互いに笑いあった。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 21:07:53.40 ID:yWw3bOq6o
二人で酒場に入り、情報収集をした。

おれ達でもなんとなる場所をマナトが聞き出し、

明日はそこに行こうと二人で話し合った。

「ありがとう、ハルヒロ」

「何もしてないさ、マナトが話して聞き出したのがほとんどじゃないか」

「1人で来たら、二の足ふんでたかもしれないからね」

「一緒にいるだけでも頼もしいよ」

「はは、そういってもられると嬉しいよ」

「あとはさ、1人で飲むより、こうやって話しながらのほうが楽しいからね」

「お金払って飲んでるんだからね、楽しんだほうがお得だよな」

お前とこうやって飲めるのは、忘れられそうもないよ。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 21:20:39.43 ID:yWw3bOq6o
朝食をとる際に、マナトが昨日得た情報を皆に伝えた。

また、ダムロー手前の森に入る。

森には、池というか沼があるらしく、そこに水を飲みにゴブリンがくるらしい。

近くで見張って、ゴブリンが1匹だけなら、倒す。

複数体であれば、そのまま待機、といった作戦だ。

記憶をだどる。ここは全員で協力して倒すことを覚えた場所だったはずだ。

フォローは入れつつ、ほかの皆が戦いやすくなるように徹しよう。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 21:32:35.57 ID:yWw3bOq6o
沼へ偵察に向かう。盗賊である俺が適任だったので自主的に向かった。

以前はどうだっただろう。

"戻った"せいでおれらしく振舞えてないだろうか。

それより、今のおれらしいってなんだろうなって思った。

沼を見やる、ゴブリンが一匹いた。ちょうどいいな。

皆のところに戻り、見たことを伝える。

「じゃあ、行こうか」

「ふん、悪徳をつむときがようやく来たようだな!」

「ランタ」

「なんだハルヒロォー、くっだらねえこといったらぶっ飛ばすぞ」

「勝手に騒いで、相手にばれて逃げられないようにしろよ」

「うっせー、ターーーコ」

「注意はしたからな、騒ぐのは切りかかるときにでもしとけ」

「ハルヒロの分際でえらっそーなんだよ!」

「マナト、合図とある?」

「無視すんじゃねええええ」

「手で合図を送るよ」

「1分後、配置は決めたとおりに」

ゴブリン一匹だけなら職業的な配置も今は気にしなくていいかな。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 21:43:28.26 ID:yWw3bOq6o
ランタが騒いで意味不明な行動をとらなかったのに、

ゴブリンと一番に相対したのは、おれだった。

ランタはこけて草木に頭からつっこんでいる。

マナトたちは、もうすこしでこちらにつきそうだ。

ゴブリンは1人ならいけると思ったのかこちらに向かってきた。

逃げないでいてくれてよかった。

蝿叩きをして、相手の攻撃をいなしながら時間を稼いでいると。

ようやくランタが加勢にきた。

さすがに無勢とゴブリンも思ったのか退こうとしたが、

逃げる先に矢が突き刺さり、ゴブリンは足を止めた。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 21:57:43.31 ID:yWw3bOq6o
「マリク・エム・パルク」

足を止めたゴブリンにシホルの魔法が放たれる。

あさってのほうに飛んで、はじけた。

ランタとゴブリンは唖然として見ていた。

「ふぬおおーーーー」

モクゾーが呆然としているゴブリンに襲い掛かる。

剣を振り続けるが、避けられてしまう。

「プレッシャーかけろ、モクゾーーー!」

ゴブリンは間合いの外に出るようにモクゾーから離れた。

ゴブリン逃げようとしたが、マナトがいて道をふさいでいることに気づいた。

そして、周りを囲まれて逃げ場がないことにも気づいた。

ゴブリンが威嚇するように吠えはじめる。

皆は慄きゴブリンの生きようとする必死さを感じたためか気おされている。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:01:16.48 ID:yWw3bOq6o
強くなって戻ってきたけど、パーティが強くなるためにできることは特にないって悲しいよね。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:11:31.25 ID:yWw3bOq6o
後ろを取っいたので、おれはゴブリンに斬りかかった。

さすがに避けられる。

そして、ナイフを投げつけられた。

分かっていても怖いものだ、ほんの刹那、目を瞑ってしまうことに耐えた。

そこからは勝ってに体が動いた。

ゴブリンが投げたショートソードをナイフで弾いて打ち上げる。

そして、視線を戻し組み付こうとしてきたゴブリンの膝にケリを入れた。

程度の軽い膝砕(シャター)であったが成功した。

ゴブリンは崩れ落ちる。

そこにすかさずランタがゴブリンのマウントをとり剣を突き立てた。

「硬え、きもちわりいっぃ」

「ランタ!」

ゴブリンはランタの太ももを鋭いつめでえぐり、マウントを解き今度は、痛みで離れてしりもちをついたランタに組みかかろうとした。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:17:44.72 ID:yWw3bOq6o
「ふん」

組みかかろうとしたゴブリンにマナトが強打(スマッシュ)を見舞った。

腕で杖を防いだ、

「マリク・エム・パルク」

今度はゴブリンにまっすぐ向かい当たり、衝撃で吹き飛ばす。

そして、地面に叩きつけられ動けないところを

モクゾーが渾身の一振りで沈めた。

敵を倒したと分かったことで、おれ以外の皆揃って深いため息をついた。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:21:58.97 ID:yWw3bOq6o
>>33訂正

【正】

「ふん」

組みかかろうとしたゴブリンにマナトが強打(スマッシュ)を見舞った。

しかし、ゴブリンはそれを腕で受け止めた。

「マリク・エム・パルク」

シホルが魔法の光弾(マジックミサイル)を唱える

取っ組みあっているマナトとゴブリンに向かって放たれたそれは、

見事にゴブリンにだけ当たり、衝撃で吹き飛ばした。

そして、地面に叩きつけられ動けないところを

モクゾーが渾身の一振りで沈めた。

敵を倒したと分かったことで、おれ以外の皆揃って深いため息をついた。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:27:57.80 ID:yWw3bOq6o
「また悪徳(ヴァイス)つめなかったじゃねえか!モクゾーてめーー」

おれは打ち上げたあと落ちてきたショートソードを拾う。

「ランタ、危ない」

ランタが倒れているゴブリンの近くにいて邪魔だったが、

おれは、ショートソードを投げつけた。

狩人みたいに投擲スキルは持っていないけど、まぁ大丈夫だろう。

「ぐぎゃあああ」

ゴブリンが叫ぶ。身もだえしているのだ。

皆、息を呑む

「ランタ、悪徳(ヴァイス)とるチャンスだぞ」

ランタと目が合う、少し怖いものを見る目で見られた気がしたけど勘違いだろう

ランタだし。

「やってやるよくそおおおおおおおおおおおお」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:29:11.49 ID:yWw3bOq6o
>>32訂正

【誤】

>そして、ナイフを投げつけられた。

【正】

そして、ショートソードを投げつけられた。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:39:21.05 ID:yWw3bOq6o
オルタナに戻ると、ランタは川辺に座ってたそがれていた。

やはりこうなったか。まぁどうでもいいことだし買い物でも行こう。

今日の成果は2.4シルバーだったので1人40カパーだ

はてさて、どこにいきますかね。

「ハルヒロ」

どこに行こうかと決めあぐねていたらマナトに声をかけられた。

「ああ、マナト、ちょうどいいや、相談があったんだ」

「相談?」

「そう、相談、場所変えていい?酒場で話そうよ、情報収集のついでに」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 22:44:39.10 ID:yWw3bOq6o
今日の分読み直して誤字ひどすぎて辛い。寝る。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/22(月) 23:10:13.87 ID:vSTqPOZ4o
乙乙
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 08:12:58.61 ID:SHMRVFLoO
乙ーこういうの待ってた
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 21:20:04.31 ID:9ChZFy0ko
「それで、相談って何?」

「相談っていうか、気になったことがあってさ、一緒に聞き込みしてくれないかなって思って」

「気になること?」

「職業ごとに、どう動けばいいのかなっておもってさ、今日とかおれ1人で突っ込んじゃったし」

「どう動くか?そういえば知らないなあ」

「やっぱ盗賊とかってこそこそしたほうがいいのかなーって思うし、ここで聞き込みして調べない?」

「確かに、マスターから神官の役割はきいているけど、立ち振る舞いとかは習ってないな」

「うん、ハルヒロ、せっかく先輩方が酒場には沢山いるんだ、聞きに行こう」

「そうこなくっちゃ、さすがマナト」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 21:31:36.97 ID:9ChZFy0ko
今の目標は"マナトが死なない"こと

さしあたっては課題がある。

1、マナトの負担を軽くする

2、あのゴブリン集団に太刀打ちできるぐらいパーティを強くする

3、メリイを引き入れる

3は絶対ではないが、マナトが運命どおり致命傷をうけても

回復できるというのはかなりでかい。

しかし、今の状態のメリイを説得するのは難しい、

マナトの死という道を経て、納得して分かり合おうとした結果、仲間になったのだ。

機会があったらでいい、少しだけ話してみるだけはしてみよう。

まずは、1から解決することにした。

マナトは"以前"タンクもしていた、直接の死の原因ではないにしろ、

ずっとこのままってのはよくないだろう、メリイのように綻びが生まれてしまう可能性がある。
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 21:40:14.76 ID:9ChZFy0ko
そのための聞き込みだ、おれがそうしたほうがいいというよりもきっと効果があるはずだ、

メリィのようにシホルを庇いながら全体を見渡せればマナトの負担も減るだろう。

どう動くかということを知ることは2にもつながる。

モクゾーはマナトに庇われているだけじゃ成長しない。

モクゾーは皆を守らなきゃという気持ちで強くなり、あのゾラン・ゼッシュに立ち向かっていった。

本当の役割に気づき、生きるために強くなってもらわなければならない。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 21:48:06.60 ID:9ChZFy0ko
あー、そういえば兜も買わなきゃなぁ、スキルのためにお金も貯めなきゃいけないし、

やることは多そうだ。

-----------------------------------------------------------

ちょうどよくオリオンがいたので、聞きに行った。

オリオンの方々は物腰がやわらかく、親身になって教えてくれるので、好感を持っている。


狙い通り、ヒーラーは後衛として、全体を見渡せるように動いたほうがいいと話を聞けた。

あまり回復魔法を使いすぎて、回復できなくなるようなことも避けたほうがいい。

そうアドバイスを聞いたマナトは考え直すようなそぶりをしていた。

他の職業の立ち回りかたもいろいろ聞いた。

マナトの口から言えば皆、しっかり聞いてくれるだろう。

マナト、いいパーティにしていこうな。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 21:51:24.62 ID:9ChZFy0ko
寒くて指が動かしニク、OP聞きながら暖房が効き始めるの待とう。

https://www.youtube.com/watch?v=VCMn1a-WsM4
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 22:09:40.28 ID:9ChZFy0ko
マナトと一緒に店を出ようとした時だった。

青い綺麗な髪が見えた。暗がりから店の明かりに向かってくる

それは、揺れるたびキラリとして美しかった。

メリイ……。

目が合った、悲しい目をしていた。

すぐに目をそらされる、1人でカウンターに座った。

彼女にまた、一緒にパーティを組んでいたように笑わせてあげられるだろうか。

「また」、そう心のなかでつぶやいて、酒場を後にした。

●アウェイク3

今日からはダムロー旧市街だ、森と違い、気を抜けない。

常に気配を感じるようにしよう。

記憶どおりとは限らない、あいつらがいつ、どこで襲ってくるか分からない。

誰一人、死なせやしない。

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 22:20:19.67 ID:9ChZFy0ko
ダムローの旧市街についた、安全そうな場所に拠点を構えた。

マナトは地図を描き始めていた。

まだ、狭い範囲だけど、これが広がっていくんだよな。

広がっていくと比例してうまく回っていったんだよな。

だんだん楽しくなってきてさ、楽しいっていうのも変な話だけどな。

沼と同じように、単独でうろついているゴブリンに狙いを絞っていくことになった。

また、偵察役をかってでる。

少しかかりそうだったので、10分たったらもしものことを考えるようマナトに伝えた。
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 22:28:13.76 ID:0LnxBJ4AO
おー、きてたか
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 22:34:12.17 ID:9ChZFy0ko
制限時間は10分だ、ダムロー旧市街はゴブリンが沢山うろついているので、

単独で動いているゴブリンを見つけるのは苦労しない。

時間がかかってしまう、理由は他にある。

やつらの拠点が変わっていないか確認をしにいく。

場所はよく覚えている。

なんどもなんどもなんどもなんども偵察に行った。

様子見だけだ。さすがに1人でできるとは思っていない。

動向を探るだけでもずいぶんかわってくるだろう。

忍び歩き(スニーキング)ではなく隠形(ステルス)で進む。

右、まっすぐ、右、左、右、まっすぐ、覚えている道をひたすら進む。

走り抜けたが、運良くゴブリンの群れには遭遇しなかったし、気づかれなかった。

目的の場所に着く。

建物の影から覗くと案の定"あの"ゴブリンたちがいた。

やつらが住処にいるならそれでいい…、引き返そう。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 22:51:48.46 ID:9ChZFy0ko
うろ覚えだったが帰り際に、一匹で眠りこけているゴブリンがいる場所へ赴いた。

無用心に寝ている。このままどうにかなりそうな気がしてきたけどぐっとこらえる。

みんなで、やろう。

------------------

拠点に戻る。

「いたよ。南西の建物の中に眠っているゴブリンが一匹」

「おせーーーーぞ!パルヒロ!待ちくたびれてあくびがとまんねーわ!」

「そのまま、顎外してろ」

「ふぁーーーーーなんですかねえその態度は!やんのかおらーー」

「ハルヒロ、無事でよかったよ、じゃあみんな準備しようか」

「ハルくん、おつかれなぁ」

「おつ…かれ」

「ありがと、ゴブリンは寝ていたから、静かに行こう」

「無視ですか!もっと構えよ!さびしくなっちゃうだろ!!」

「鎧の音でおきちゃうかもしれないから、最初は軽装のユメとおれで行こう」

「もし、殺し損ねたら逃げる場所は誘導しておくから、

 ランタとモクゾーは説明する場所で待ち伏せしてくれ」

「マナトとシホルはランタとモクゾーのフォローよろしく」

「・・・・・・・・・・」

あ、やってしまった。マナトがいるのにおれが指示を出してしまって、

みんなポカンとした目でおれをみていた。

でも直ぐにマナトだけ笑顔になった。

「よし、それで行こう、逃げられたらおびき寄せて挟み撃ちってことだね」

「そ、そう、さすがマナト」

ちょっとヒヤッとした、気をつけよう。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 23:06:57.97 ID:9ChZFy0ko
スニーキングで寝ているゴブリンに近づく、その足跡をたどるようにユメがついてくる。

ゴブリンの目の前に来た。逡巡する。このまま倒したほうがいいだろうか、倒さないほうがいいだろうか。

寝ているので武器もないので、逃がして皆で叩くのもいいかもしれない。

でも何かあったら怖いな。

ユメに見られているが、一瞬で終わらせよう。

音もなくゴブリンの後ろに回りこむ、蜘蛛殺し(スパイダー)、組み付き確実に逃げられないようにする。

そしてのど笛を掻っ切った。

そのうちゴブリンは絶命するだろうが、少し暴れた。

弱い力だったので不利ほどかれることはなかった。

「ユメ!」

噴出す血と、暴れるゴブリンを見て少したじろいでるユメに止めを刺すよう、名前を呼んだ

「ひぅ、うりゃぃぁぁ」

いつもどおり謎な掛け声をだしながらゴブリンの左胸を剣鉈でさした。

しばらくして、ゴブリンは動かなくなった。

「ありがとう、ユメ、ごめんな」

「ええんよ、早かれ遅かれ命のやり取りはしなきゃあかんかったし」

これもいい経験になっただろうか。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 23:08:17.54 ID:9ChZFy0ko
>>51訂正

【誤】

>弱い力だったので不利ほどかれることはなかった。

【正】

弱い力だったので振り解かれることはなかった。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 23:20:56.69 ID:9ChZFy0ko
「悪徳(ヴァイス)が無え、ちくしょおおおおお」

「なんだよ、簡単に済んだんだからいいだろ」

「ちっとも良くねえ、俺は早く悪霊を呼びてーんだよ!」

ゾディアックンか、いい感じにランタへ精神攻撃してくれるから、

ランタに悪徳(ヴァイス)をつませるのも悪い話じゃない気がしていた。

「確かに、今回は簡単だったけど、そんなの続かないかもしれないからさ気を引き締めていこう」

「けっ、わーったよ、あーゴブリン落ちてねえかな」

「ご、ごぶりんは、おちてないよ」

モクゾーの言う通りだ、何いっているのやら、このバカは。

そう思いながら歩いていたら 建物の角から出てきた二人組みのゴブリンと目が合った。

静止した。おれたちも、ゴブリンも。

「朝言ったフォーメーションをとろう!」

一瞬の静寂の後、マナトが叫んで、皆、戦闘態勢をようやくとり始める。

ランタのバカ話に付き合っていたせいで反応がおくれた。

何か常に気を張っていようだ、全然出来ていないじゃないかおれ!

モクゾーが前に出て、ゴブリンAに切りかかる。

ランタもゴブリンBに切りかかった。

マナトはシホルを守るようにそれでいてランタを助け出せるように備えている。

「ハルヒロ、モクゾーがひきつけている間に裏に回ってくれ、ユメはランタのフォローだ」

「おっけーマナト」

「はいなぁ」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 23:22:28.70 ID:9ChZFy0ko
19時から21時ぐらいになったら書き始めるよ!
それまではお仕事だよ!
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/23(火) 23:46:54.96 ID:9ChZFy0ko
兜が無いからおもいっきりは無いが、しっかりとモクゾーはゴブリンAを引き受けてくれている。

回り込んだおれと目が合うとモクゾーは一瞬だけ安心したような顔をしたが、直ぐに気を引き締めた。

モクゾーの力強い、憤怒の一撃(レイジブロー)にゴブリンAは大き下がって避けた。

さがってきたゴブリンAの背中にナイフを突き立てた。

背面打突(バックスタブ)、あまりうまく決まらなかったが大丈夫だろう。

後ろから刺されたせいか、ゴブリンAはよたよたと前によろめいた。

そして、その隙を見逃さなかったモクゾーの憤怒の一撃(レイジブロー)により、ゴブリンAは絶命した。

ランタを見やる、まだ憤慨突(アンガー)も覚えていないせいか、

腰が引けているがうまく切り結んでいる。危ないときもユメがフォローを入れていた。

「うおらあああああ」

大振りの一撃をランタが見舞ったが、軽く避けられてしまった。

そして、ランタを無視してゴブリンBはマナトたちへ襲い掛かった。

「そっちにいったぞおお」

ランタが叫ぶ

「分かっている」

マナトが強打(スマッシュ)を放つ、剣で受け止められたが、

あいた腹に蹴りを繰り出し、ゴブリンBを吹き飛ばした。

「シホル!」

「は、はい」

「マリク・エル・パルク…」

シホルの描いたエレメンタルから光弾が放たれ起き上がろうとしていたゴブリンBに当たり、怯ませた。

「おらあああああ」

ランタは剣をゴブリンBの腹に突き立てた。

ランタ剣が刺さったままゴブリンBは自分の剣を振り回そうとしたが、

マナトの錫杖で剣を吹き飛ばされた。ユメも手首を切りつけた。

そして力尽き、ゴブリンBも動かなくなった。
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 00:02:48.29 ID:/0z8fiJOo
「お、おどろたなぁ」

ユメが言う、すごい短い時間だったはずなのに、皆すごい疲れている。

緊張の糸が張り詰めていたせいだろう、ランタは肩で息をしていた。

「あ、悪徳(ヴァイス)、悪徳(ヴァイス)」

さすがランタだ、ぶれないところは尊敬する。

マナトが両手で顔を拭う。

「疲れたね。今日はもうオルタナにもどろう」

「さ、賛成」

モクゾーも続く、

「じゃあ、戦利品、拾っていこか」

「すげえ疲れたから、いいもん持ってなかったら恨むぞちくしょう」

「お、狼の牙だ、ラッキー」

「おお、でかしたぞ、ハルヒロ、さあ俺様によこせ」

「お前だけのものじゃないだろ、まったく」

今の戦闘は予想外だったけど、立ち回りなどは理想に近かったんじゃないかと思う。

モクゾーもゴブリンを斬り伏し、マナトも後衛でシホルを守りながら司令塔をつとめた。

ユメは剣鉈で遊撃を勤めた。

ランタのアホは、引き剥がされていたけど、まあ、よしとする。

なんかランタのときだけ、上から目線だなおれ、ま、いっか。

繰り返して、繰り返して、強くなっていこう
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 00:03:28.87 ID:/0z8fiJOo
OPリピートしすぎて耳が痛くて辛い、寝る。
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 00:10:16.61 ID:80gYoVazo
おつ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 20:05:19.13 ID:EBduxEcG0
アニメしか観たことないけどハルヒロって原作の方では強くなるん?
60 :1 [sage]:2016/02/24(水) 23:12:37.31 ID:rW+X1nUO0
今更ですが、今日は、飲みなので更新遅くなります。

>>59

ハルヒロは、リーダー的な、というよりか司令官的な才能はあり、パーティの柱として成長していきます。
また、戦闘能力も、ゴブリンスレイヤーの頃と比べると格段に強くなっています。
それでも弱い方ですけどね。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/24(水) 23:56:07.22 ID:/0z8fiJOo
今から書き始めます。時間が時間だからあんまり投稿しないかも。

土日は金曜日まで書いた文を加筆修正したいなぁ。
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 00:09:09.75 ID:GDDjdDZUo
夜、ランタが風呂に覗きにいくぞ!とわめいていた。

そんなこともあったなぁと思った。

そこで、ひらめく、隠形(ステルス)。

・・・・・・・・・・やめよう。

ランタは放っておいて、ベットで今後のことについて考えることにした。

立ち回りについては、今日みたいに出来るようになれば大丈夫だ。

特に、何かおれからアプローチをしていくことは、今後必要ないと思える。

どうすれば最適かなんて、繰り返していくうちに本人が自覚すればいいだけの話だ。

おれがどうこう言う話じゃない。

それよりも、一番頭を悩ませているのはメリイについてだ。

恋心もあるせいかもしれないけど、出来ればパーティに引き入れたい。

どうしようかな、どうすれば仲間になってくれるだろうか。

おれ1人で話しかけても、軟派なやつだと思われるに違いない。

あーーーーわからない。

マナトだったらどうするかとか聞きたいけど、突拍子も無さ過ぎる。

でも、1人じゃ何も思いつかない。

このジレンマはつらいな。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 00:24:24.66 ID:GDDjdDZUo
「ハルヒロ、おきてる?」

考え事をしていると、隣のベットの上段からマナトが話しかけてきた。

「おきてるよ、どうしたの?」

「いや、なんていうかさ、ありがとう」

「なんだよ突然」

おれは笑いながらかえした。

「感謝しているのはこっちのほうだよ」

「ハルヒロが感謝?、おれなにか感謝されるようなことができたっけな」

「みんなを引っ張っていってくれているだろ、パーティのことを考えて行動をしてくれている」

「みんなマナトに感謝しいているよ」

「そうか、皆、仲間だとおもってくれているかな」

「あたりまえだろ、おれが保障する」

「信じられないさ」

「ここは、信じろよ」

マナトと一緒に笑った。

「うん、みんなが仲間と思ってくれる。ありがたいよ」

「みんなで生きていこうな」

「ああ」

「今のマナトがおれたちには必要で、マナトもおれたちを必要としてくれる。なんだかうまく言えないけどさ、それでいいんだよ」

そして今日も夜は更けていく。明日もいい日でありますように。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 00:49:06.54 ID:GDDjdDZUo
「憤慨突(アンガー)!」

ランタが剣を突き出してゴブリンに突進して行く。

虚をつかれたゴブリンを串刺しにして、そのまま押し倒してマウントをとる。

横たわったゴブリンに何度も何度も剣をつきたて止めをさす。

これで4匹の内、1匹が倒れ、残りは三匹となった。

ダムロー旧市街に来て12日が経った。

立ち回りも連携プレーも、スキルもいい感じに身についてきた。

ランタは、憤慨突(アンガー)、排出系(イグゾースト)、忌避突(アヴォイド)を覚えて、

以前どおりのランタが得意とする戦法を取れるようになり、いきいきとしている。

ユメは、斜め十字、速目(はやめ)、穴鼠を覚えた。

まだまだ、弓は不得意だが、剣鉈の扱いはそこそこになってきた。

弓が使えると戦術の幅が増えてくるので、頑張ってほしい。

シホルは、睡魔の幻影(スリーピーシャドー)と影鳴り(シャドービート)、

そして影縛り(シャドーボンド)を覚えた。

シホルの魔法にはいつも助けられたから心強い。

モクゾーは一本突き(ファストストライク)に巻撃(ウインド)を覚え、

兜も装着し、攻撃、防御ともに頼もしい存在となっている。

マナトは、突き返し(ヒットバック)、光の護法(プロテクション)を覚えた、

光の護法(プロテクション)があるだけでもずいぶんと違ってくるはずだ。

覚えるのに結構なお金がかかるが、スキルを覚える必要がない分、

お金が溜まっていたので、おれからいくらか支援することを提案し覚えてもらった。

モクゾーの兜の分もあるので、さすがに貯金は0だが、いい投資をした、そう思うことにした。

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 00:54:26.40 ID:GDDjdDZUo
そしておれは、新しいパンツを身に着けた。

悲しい、伸びしろが無い自分が悲しい。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 01:07:08.49 ID:GDDjdDZUo
最初は1匹と戦うのにも苦労していたが、今では4匹と渡り合えるようになった。

うまくいっている、来る日も来る日もゴブリン、ゴブリンだが、稼ぎもあって安定してきている。

みんな着実に強くなっているし、自信もついている。

ランタみたいに自信過剰になってしまわないように気をつけてほしい。

いや、みんな慎重なほうだから大丈夫かな。ランタが変なだけだ。

マナトの地図がだいぶ広がってきた、"以前"のように嬉しい反面、

広がっていくごとに"あの日"が近づいているようで少し怖かった。

結局メリイには話しかけられなかった、そう時間もないだろう、

どうにかして、おれたちだけで、乗り越えられるよう、頑張ろう。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 01:07:39.00 ID:GDDjdDZUo
眠くて辛いから寝る。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 22:00:10.35 ID:GDDjdDZUo
「ハルヒロ!、そっちに向かっていたぞ」

「ぐるううおああ」

雄たけびを上げながらゴブリンが向かってくる

ランタとモクゾーが一体ずつ受け持っているが、

3匹目が考え事をしていたおれのほうに向かってきた。

蝿叩き(スワット)、蝿叩き(スワット)、蝿叩き(スワット)、

攻撃をいなしながら時間を稼ぐ、そのかいあってかユメが加勢にきてくれた。

「ちょえ!」

ユメが剣鉈を上段から振り下ろす、ゴブリンの剣に弾かれてしまったが、おかげで隙ができた。

それと同時に"線"が見えた、この時間に戻ってきてから初めて見た気がするな。

流れるように線をたどり、ナイフを突き立てた。

ゴブリンが崩れる。

「あれ、おわってしまったん?」

ユメはあっけないなといった顔をしていた。

「たまたま、いいところに入ったみたい」

「すごいなぁ、ユメも、弓とかでパーッと倒せたらいいのに」

「ユメ、ハルヒロ!ランタとモクゾーのフォローだ!」

「おしゃべりはあとにしようユメ、マナトにおこられちゃうからね」

「はいな」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 22:06:44.49 ID:c5TWZoVC0
お、来てた
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 22:26:28.70 ID:GDDjdDZUo
残りのゴブリン2匹は難なく倒せた。

結構、お金になりそうなものを持っていたので今日はこれで引き上げることになった。

すこし疲れていたので、皆で日陰で休もうということになった。

見覚えがある場所だった、ああ、もうこのときが来たのだなと感じる。

ダムローに来て、あいつらの住処を偵察しにいってみると、もぬけのからだった。

たまにあることではあったし、住処にいなくても何事もなかった。

だが、今日は違うと核心がもてる。何かある、いやな予感はあたるものである。

もうどこからか、様子をみられているのではないかと周りを見渡す。

どこにも影はない、いつくる、どこからくる、いけるか、やれるか、

不安とプレッシャーが襲い掛かってくる、マナトが死んでしまう。

運命と決められていたらどうしよう、変えることは絶対に叶わないんじゃないか。

怖くて怖くて、辛い。
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:01:37.17 ID:GDDjdDZUo
「ハルヒロ、元気だしてくれよ」

マナトが微笑みながら、うつむいているおれに話しかけた。

「何に悩んでるのか分からないけどさ、たまにすごく思いつめた顔してる

なにか、大きな悩み事があってさ、それが誰にも相談できないようなことかもしれないけど

やっぱり話して欲しいなって思う」

「ハルヒロがパーティのこと、すごく考えてくれてるって、みんなわかってるんだ

だからきっと、みんなハルヒロの力になりたいって思っているよ」

周りを見渡す、ランタ、シホル、ユメ、モクゾー、マナト、目が合うとうなずいてくれた。

「けっ、あほらし、おめーなんかどうでもいいけどよ、

なんか隠し事されてるみてーで気にいらねえところがあったんだよ」

「素直に、心配してるって言えばいいのに」

「うっせー、んなこと思ってねえよ!てか、シホル、変なこと言ってると胸もむぞ!てか、もませろ」

「だいなしやなあ」

くだらないことなのに、不思議と笑みがこぼれてしまった。

「あははは、なんか悩んでるのがバカみたいになってきたよ」

「すこし元気になったみたいだね」

マナトが、安心したようにやさしい声で言った。

「ああ、まだ、話せないけどさ、そのうちきっと言うから、

みんなも、そのときは力をかしてくれよ」

「早く話せよめんどくせえなぁ」

「そのうちな、そうだマナト、おれのいいところって何?」

「いきなりだね、そうだな、ハルヒロは…」

「マナト、帰ったら、しっかり聞かせてくれよ」

腰につけたナイフに手をかける、"予備の"一本だ。

「近くに、ゴブリンがいる…、シホル、合図があったら東の路地の方向に影縛り(シャドーボンド)」

「え?え?どこに?」

「ユメは、矢をつがえて、西の建物のほうにゴブリンが現れたら、矢を放って、

 あたらなくてもいい、けん制の意味もこめているから、やがなくなるまで、射ってくれ」

「ら、らじゃです」

なんで敬語なんだ。

「モクゾーは影縛り(シャドーボンド)の近くで待機」

「う、うん」

「ランタは、西から来るゴブリンの相手をしてくれ」

「何、言ってんだ」

「マナトは、シホルを守りながら、もしものときを考えて撤退できる道を考えておいてくれ」

「わかった、ハルヒロ」

「ここから見える直ぐそこの十字路におれが入ってから、合図を送るから

 そしたら、作戦開始だ」

これで、何もなかったら、虚言癖があるとかおもわれそうだな。

でも、かまわない。

助けられないよりか、万倍ましだ。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:31:59.47 ID:GDDjdDZUo
日陰から、十字路に向かう、全神経を集中させる。

隠密する必要はない、逆だ、目立って囮になる。

十字路の真ん中についた、目をつぶる、ゴブリンからしてみれば格好の的だろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ギシ

音がした方向は記憶どおりではなかった。

音がした方向に振り返ると10mほど離れたところにボウガンを構えたゴブリンがいる。

矢が射出されていた。

それだけ分かればいい、手で合図をだしながら全力で跳びながら避けた。

避けた、第二射がくるまでの時間、それが勝負だ。

立ち上がる際に、大きな物音がした。建物を壊しながら、逃げ道を塞ぐようにホブゴブリンが現れた。

そっちは記憶どおりでよかったよ。

ホブゴブリンは異変を感じたのかうろたえた。

狙い通り、シャドーボンドから抜け出せないようだ。

立ち上がり終える、そして抜き出しておいたナイフを構え、ボウガンをもったゴブリンに狙いをつける。

外れてもユメにけん制を任せてあるので、問題はない。

問題はないが、ここで必ず"倒す"。

投擲をするのに見えるのか分からなかったが、見えろ見えろと願った。

当たり前のように線は見えなかった。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお」

雄たけびをあげながら、ナイフを全力で投げつける。

当たれ!

コンッと乾いた音がした。

ボウガンを持ったゴブリンは兜をかぶっていたので、そこにあたってしまったのだろうか。

と思ったら違ったようで、ボウガンゴブリンはあわてていた。

どうやら、ナイフはボウガンに当たったようで、矢がつがえられなくなっていたようだ。

それに気づいた瞬間、おれは胸にあるナイフを抜き取り、走り出した。

ゴブリンはボウガンをあきらめ、ショートソードを抜き取りこちらに向かってくる。

盗賊らしからぬ真っ向勝負を挑む形となった。

走る途中で、たまたまあった太目の枝を拾い上げる。

てごろな、棍棒がわりだ、"殴れりゃ"なんでもいい.


73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/25(木) 23:41:18.62 ID:GDDjdDZUo
ナイフとショートソードがかち合い火花が散る。

全力で押し返し、次に備えて息を大きく吸い込んだ。

強襲(アサルト)、ナイフと棍棒代わりの枝を、ゴブリンに怒涛の勢いでたたきつける。

最初は、ショートソードで防がれていたが、何度も何度も弾き飛ばした。

枝はもう壊れたがどうでもいい、耐え切れなくなったゴブリンにナイフで斬りつける繰り返す。

「あ”あああああああああ」

ゴブリンの左胸に両手でナイフを全力突き刺す。

ゴブリンはナイフに体重を乗せるようにうなだれ、動かなくなった。
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 00:04:01.88 ID:sEIQVIrSo
疲れた。でも今倒れるわけにはいかない。

まだ、ホブゴブリンと、ゴブリンがあわせて3体いたはずだ。

全部倒しきるまでは、気を抜けない。

早くマナトたちがいる方へ戻ろう。


戻ると、ランタとユメが一匹ずつゴブリンを相手をしてるところだった。

奥の方では、モクゾーがホブゴブリンと相対していた。

「オーム・レル・エクト・クロム・ダーシュ」

影縛り(シャドーボンド)ボンドで動けないホブゴブリンに、睡魔の幻影(スリーピーシャドー)をシホルが放った。

逃げることは叶わず、ホブゴブリンは眠りに落ち、膝をついた。

「どぅもおおおおおおおおおおおおおおお」

すかさず、モクゾーの全力憤怒の一撃(レイジブロー)が叩き込まれた。

兜ごと頭を叩き潰し、ホブゴブリンは息絶えた。

それをみて、肩から力がぬけそうだった。

あと、ゴブリンが2匹のこっている。

最後まで、きっちりやっておわらせよう。

ユメと戦っているゴブリンの後ろに回りこんだ。

ユメは肩を怪我しているようだっため少し追い込まれていた。

剣鉈をゴブリンのロングソードに弾き飛ばされる。

辛うじて、次の一撃が入る前に射程範囲に来ることが出来た。

とどめの一撃をユメに見舞おうとして、腕を振り上げたゴブリンに組み付く

蜘蛛殺し(スパイダー)、首にナイフを突き立てて、そのまま背中から倒れこむ、

すごい暴れる。これ無理。疲れて保てない。

「ハルヒロ!」

ゴブリンの頭に、強打(スマッシュ)が放たれた。

なにか折れた音がしたあと、ゴブリンは動かなくなった。

首の骨が折れたようだ。

直ぐ近くできいていたので、トラウマになりそう。

「ありがと、マナト」

「まだ終わってないよ、ハルヒロ」

「そうだな、終わらせよう」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 00:16:20.93 ID:sEIQVIrSo
「いつまで、じかんかかってるんだよバカランタ」

「うっせーそこで見てろ、ランタ様が華麗に瞬殺してやるからよおおおお」

ゴブリンは多勢に無勢を知り、逃げようとしていた。

しかしランタの憤慨突(アンガー)などで距離をつめられているため、

それは出来ないようだった。

「シホル、ランタが排出系(イグゾースト)ではなれたら影縛り(シャドーボンド)」

「はい」

「モクゾーもし、影縛り(シャドーボンド)を避けよたら、そこに追い討ちをかけて」

「う、うん」

「ゆめは、遠くに逃げ出したときように、弓にかえとこうか」

「肩を直そうか、光よ、ルミアリスの加護のもとに癒光(ヒール)」

ユメの肩が光に包まれた。

「ありがとうな、マナト」

「ぺらぺら人が戦ってんのにしゃべってんじゃねーよボケども、ちくしょーーー排出系(イグゾースト)!」

そして、戦いは終わった。
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 00:18:01.48 ID:sEIQVIrSo
今日も誤字が多くて辛いな、寝る。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 00:29:29.65 ID:2VtodzFz0
乙。
次はコボルド編かな?

78 :1 [sage]:2016/02/26(金) 11:49:59.58 ID:B6WQoKXu0
1巻の分はもう少しだけ続けますが、
2巻に入る前に加筆修正します。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 21:52:34.13 ID:sEIQVIrSo
時間は夕暮れだ、あたりの景色が赤く飾られていく。

丘の上の墓地にきた、今日も火葬場から煙が上がっている。

"かつて"墓標があった場所の前で膝を突き祈りをささげる。

どのぐらいそうしていただろうか。

立ち上がり振り向く、

「もういいの?」

マナト、そして仲間達がずっと待っていてくれた。

「ああ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

静寂が流れる、皆、なんて切り出していいか分からないのだろう。

「ここには、かつて仲間だったやつが眠っていたんだ」

「大切な仲間だったんだね」

「ああ、本当に大切で、必要だったってことに失って、気づいた…

そいつは、死んだんじゃない、きっと殺してしまったんだ…」

「ずっとさ、そいつに許して欲しかったんだと思う、

でもさ、そいつ死ぬ前になんって言ったと思う?

”ごめん”だってさ、ささいなことを言えなかっただけなのに」

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 22:06:11.54 ID:sEIQVIrSo
「あやまりたいのは、こっちだよ、全く」

涙ぐんでしまい、うつむいた。

涙が地面に落ちる。だんだんと地面のシミが増えていく。

「最後まで、仲間のことを思っていたんだね」

「ああ、”頼む”っていわれちゃってさ、なんでおれなんだよ思ったよ、

大変だった、足りないところがあって、出来ないことがあって、失ってしまって」

「俺は、きっとハルヒロに頼むよ、その人はきっと、誰よりも感じ取っていたんだよ、ハルヒロのいいところ」

「かいかぶりすぎだよ"マナト"」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 22:31:32.70 ID:sEIQVIrSo
「今日まで、頑張ってこれたのは、そいつに許して欲しかったからだと思う」

「それで、死んだやつにどう許してもらうっていうんだよ」

「運命を変えて、死をなかったことにする」

「バカかお前は、過去は変えられないから過去なんだろボケぇ」

「おれはバカなんだよ、ランタ」

「それで、…運命は変えられたの?」

「ああ、一応成功したよ、シホル、これからはどうなっていくかわからないどね」

「うち、さっぱりわらんなぁ、ハルくんどっかいってしまうん?」

「どこにもいかないよ、ユメ」

「ハルヒロ君は、許されたの?」

「分からない、でも、悔やんでいたことは全部、解消できた……かな」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 22:49:19.04 ID:sEIQVIrSo
マナト、運命は変わったよ、お前が死んでしまった事実は変えられたわけじゃないかもしれないけど、

自己満足かもしれないけど、やりきったよ。だから、改めて言わせてほしい。

「ごめんな」



「それで、ハルヒロはこれからどうするの?」

「バカを続けるよマナト、明日も、明後日も」

「そうか、じゃあ一緒にバカをしていこうかな」

「頼もしい限りだよ、マナト」

「そうだ、ハルヒロ、さっき伝えられなかったことを、伝えようと思うんだ」

「ハルヒロのいいところは、……」

・・・

・・



ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ - level.8
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 22:55:21.05 ID:sEIQVIrSo
日付変更近くなるかなと、思ったら、早い時間に終わってしまった。

2巻の冒頭だけ書こうかな。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 23:31:59.80 ID:sEIQVIrSo
シェリーの酒場で、1人で飲んでいた。

ミードを頼みちょびちょび飲んでいる。

メリイがこのお酒、よく飲んでいたよなあ、

飲み終えたあと、頭を抱えて机につっぷした。

どうしよう、メリイと何にも話していない、何もしていない。

このまま、メリイがあぶれ物になって、1人で狩りに行くようなことになってみろ、

危険だ、危険すぎる、あーどうしよう、どうしよう。

意気地が無さ過ぎる自分が嫌いである。

トス

気づいたら誰か、すぐ隣に座ったようだ。

一応、顔を上げて様子を伺う、知り合いかもしれないし。

・・・・・・・・・・メリイだった。

もう一度、机に視線を戻したあと見直した。

・・・・・・・・・・メリイだった。

目と目が合う。おれは椅子から転げ落ちた。

「どぅえ?ぶふう!」

起き上がろうとしたところ、手を差し出された。

「大丈夫?ハル」

「うん、だいじょう・・・・・ぶ?」

何かがおかしいことに気づいた。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 23:33:22.02 ID:5fH2xKOyo
おっ?
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 23:37:34.67 ID:sEIQVIrSo
「ハル、運命は変わってしまたんだね」

「メリイ、なのか?」

「それは、とても怖いことだよ、もう確約された未来は無くなってしまう」

「でも、変ってしまったものはもうどうしようもないと思う、

私は、新しい運命にハルが立ち向かえるように、力になりたい」

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 23:38:41.46 ID:sEIQVIrSo
辛い修正作業に入るから、続きは日曜ぐらいかな
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/27(土) 00:13:32.49 ID:K0SqBBUAO

日曜日も頼むで
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 17:18:10.79 ID:4REezEqF0
まだかなまだかな
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 18:57:33.40 ID:8ZvlrTwFo
眼鏡の鼻かけの部分が無くなってつらい

修正はあんまり進んでないので、続きだけ適当に書きます。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 19:07:26.30 ID:8ZvlrTwFo
●アウェイク4

「と、いうわけで、みなさんに新しいお友達を紹介したいと思います。神官のメリイさんです。」

もう、どう紹介しようか考えつかなかったので、ランタのセリフを丸パクリした。

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

「め、メリイさんでーす」

「どうぞ、よろしく」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

おれとメリイを置いて、5人でひそひそ話し始めた。

「おい、ハルヒロの分際で女つれこんできたぞ」

「美人さんやなぁ〜」

「う、うん」

「し、神官だって」

「俺は、お役ごめんなのかなあ」

「つっ、連れ込んだとか人聞きの悪い事いうなよ」

みんな、にやにやした顔で、おれとメリイをみている。

そういう関係ではないんだけどなあ

「じゃあどういうつもりで連れてきたのか、はっきり説明してもらおうか、おん?」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 19:17:17.00 ID:8ZvlrTwFo
「せ、戦力強化?」

「なんで疑問系なんだよパルポロぉーーー、それにマナトが覚えてるから知っているんだぞ、光の護法(プロテクション)は6人までだってなあ」

「し、神官が増えるんだから、そのこは問題ないだろ」

「じゃあ何か?シホルを二人がかりで守るのか?どんだけ扱いすげえんだよ。お姫様か?シホル姫なのか?、違うならどうすんだ?回復が前でてくんのか?おん?」

シホルは少し、微妙な顔をしていた。二人係で守られるのに抵抗があるのだろうか。

「あなたに姫ってよばれるのは、よしたいかな」

そっちか。

「シホルてめえええ」

「神官二人の扱いについては、これから考える・・・」

「なんも考えてねえから、そこの女に、ほだされてほいほいパーティに入れたようにしかみえねえんだよ!」

「女?」

メリイが不機嫌な声で言った

「メリイを、あの、その」

「さん」

「メリイさんを、そのですね」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 19:30:57.92 ID:8ZvlrTwFo
「まあ、相談ぐらいはして欲しかったかな」

苦笑いしながらマナトが言った。

「ごめん、マナト、相談する時間もなかったんだ」

朝、宿舎を誰よりも早くでたら、メリイがいた。

話を聞いたら

「私も一緒にいく」

一点張りで、何を言っても折れてくれなかった。

1日だけでも待ってくれれば、皆に相談できたのに。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 20:05:51.06 ID:8ZvlrTwFo
酒場でメリイと再開したときの出来事を思い出す。

-------------------------------------------------

「起きたら、オルタナにいたの」

おれと同じだ、目が覚めるとオルタナにいた。

「それから、状況確認のため皆と落ち合おうと思って宿舎に向かった」

「メリイと酒場以外であった記憶ないけどなあ」

「その…、モクゾーくんがいて、びっくりして…」

「あー、うん、うん」

「それで、過去に体験したことに遭遇したりして、おかしいって気づいた」

「時間が巻き戻るなんて、夢でも見ているのではないかなと思ったのだけど」

「夢は覚めなかった…か」

そうつぶやくと、メリイはうなずいてみせた。

「それでね。この前、ハルと再会した時、一緒にいた彼が、そうなんだって気づいた」

「気づいてしまったら、これから起こるであろうことが分かってしまって…」

「悲しい顔していたのは、そのせいだったのか。」

「私はただ静観することしか選択しなかった。救おうと思えば救えたはずなのに、運命が変ってしまうことを恐れたの」

「そして…」

メリイは言い辛そうに、そして申し訳なさそうに俯きながらつづけた。

「運命が変ってしまって、ハル達とまた冒険にでられなくなることが辛かった」

「そっか」

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 20:23:54.04 ID:8ZvlrTwFo
そっか、で済まされない複雑な感情が渦巻いたが、終わったことだ。

「そして、私がハルヒロのパーティにスカウトされた日が来た」

「でも、何も無かった。いや、きっと何かあったのだろうと思った」

「そして、彼は生きていた」

「こういうと、他意があるように聞こえるかもだけど…、ごめんなさい、そんなつもりはないの」

わかってるよ、メリイ

「それから考えたの、あのパーティに影響を及ぼしうる範囲内で、私と同じ人がいるんじゃないかって」

「そして私は気づいた、ハルを酒場で見かけるようになったのは、ハルのPTに入れてもらってからだってことに」

「そういえば、マナトが死ぬまではそういった場所がある、程度だったなぁ」

「そして、今日もハルは1人でお酒を飲んでいた。私の記憶ではそんなハルとあったことない」

「なるほど」

メリイがパーティ加わるまでどうしてたかなんて知らないから、そんなこと気づけないな

知っていれば、もっとスマートにいろいろ解決してたかもしれなかったな、

と思ったが、後の祭りか…
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 19:42:12.77 ID:TuKSucqz0
おつ
続き楽しみにしています
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/03(木) 03:40:07.44 ID:/M/Hyb2PO
続き待ってるよ
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/13(日) 00:07:11.25 ID:FWC3LstAo
まってる
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/19(土) 22:03:24.64 ID:Qi6ecQKOO
続き期待
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/23(水) 01:10:31.96 ID:F0eLWoCro
ほしゅ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/03/27(日) 12:03:36.45 ID:tTK0J6WC0
ほっしゅ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/07(木) 19:21:16.24 ID:nv0pQ5s5o
まってますよ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/24(日) 00:29:48.65 ID:jw+VC3BSo
きてくれないかな
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/24(日) 10:22:32.04 ID:d+jMrHJAo
アニメ終わってやる気失せたとか?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 00:35:26.07 ID:GQq5AKzv0
更新してくれよな〜頼むよ〜
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/12(木) 23:06:03.75 ID:k2+gyLFno
ピャルピロリン
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