少女「………」男「どうしたの?」

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503 : ◆ovH1FRTKPE :2016/06/15(水) 10:33:08.50 ID:pdwYKN6y0
昨日親とケンカして3DS没収された………
今隠し場所を見つけたのでこうやって書き込んでるけど、暫く(下手すると8月くらいまで)来れなくなるかもしれないです………
時々親の隙を見て書き込みに来れたら来ます…
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/15(水) 15:14:15.13 ID:jHenwddS0
喧嘩とした時は自分から折れることも大切。というか自分が悪いと必死に謝るのがコツ
あと3DSからしていたのか……自分なんてゲーム機としか使っていないぞ
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/15(水) 16:34:14.57 ID:knikSF+sO
鳥がちがう、スレ間違い?
506 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/06/17(金) 06:53:40.11 ID:vlKfbDAB0
>>504
溜めに溜めた学校の課題が終わるまで返して貰えないと思う…
ただ隠し場所は解るから親がいない時は来れるかもしれないです


>>505
あ、本当だ…間違って他のスレで使ってた酉になってたな


それでは少しだけ続き投下します
507 : ◆VQzZuqJOfg :2016/06/17(金) 07:07:03.47 ID:vlKfbDAB0
後輩少女「あぁ、神よ…迷える子羊n」

アリス「祈ってる場合じゃないわよ、貴女は私達の集めた情報を整理する役目を頼むわよ!」

後輩少女「あ、あぁ、はい…解りました…」

アリス「さて、取り敢えず今日はこの辺りにしておきましょうか…暫くは貴女達の部屋を用意するからここに泊まって行きなさいな」

妹「あの…親にまだこの事話してないから無断外泊になるんだけど…」

後輩少女「あ…私もそうでした


アリス「はぁ…それならあとで私の方で連絡しておくから、貴女達の実家の連絡先を教えて頂戴」

妹「あ、いや自分で連絡するからいいよ…」

アリス「そう……後輩ちゃんは?」

後輩少女「私も自分で連絡します」

アリス「解ったわ、それなら部屋に着いたら直ぐに連絡するのよ?」

妹「うん」

後輩少女「解りました」
508 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/06/17(金) 07:54:19.90 ID:vlKfbDAB0
アリス邸 本館3F 妹と後輩少女の部屋(仮)

妹「よし、親から外泊許可下りた!」

後輩少女「うん…でも学校あるのに何であっさりウチの両親も外泊を許したんだろ…」

妹「まさか、アリスさんが既に学校側や私達の実家に手を回してて、私達がここに暫く泊まるのを許可させてる、とか…」

後輩少女「ま、まさかぁ……」

妹「…………」

後輩少女「いや、あの人ならやりかねないね……」

妹「学校側に金を積んで私達が休学するのを認めさせてるんでしょう…」

後輩少女「ははは……」

妹「でも、こんな綺麗な部屋二度と住む機会ないだろうなぁ……」

後輩少女「この部屋だけでも私の家くらいの広さがあるし…」

妹「夕飯は凄く美味しいそうな高級料理期待していいんだよね、これ」

後輩少女「夕飯何が食べれるんだろー、楽しみだなぁ」
509 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/06/17(金) 08:09:47.28 ID:vlKfbDAB0
アリス邸 西棟 第二食堂

後輩少女「うわぁ…」

妹「凄い……」

アリス「ふふ、まだ慣れないかもしれないけれど、でもこういう食事もその内慣れていくから安心しなさい」

妹「これに慣れたら普通の生活に戻れなくなりそう…」

後輩少女「そして親に贅沢言って怒られそう…」

アリス「なら安い庶民向けの料理が良かったかしら?」

妹「いえいえ、そんな事は!」

後輩少女「滅相もございません、あははは…」

アリス「冗談よ…さ、存分に頂いて頂戴…今日から暫くは貴女達を私の家族として迎え入れるから、遠慮せずに好きなだけ食べるといいわ」

妹「なら遠慮なく!頂きます」

後輩少女「頂きます」
510 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/06/27(月) 22:01:18.33 ID:vmJXbi270
アリス邸 東棟 1F 第2大浴場

妹「…ふわぁぁ、いい湯だぁぁ…」カポーン

アリス「ふふっ、気に入ってくれたようで何よりね」ノビーッ

後輩少女「夕飯も凄く美味しかったです…あんな豪華な料理食べたの生まれて初めてですよ」

アリス「でも、毎日ああいう料理食べてたらその内飽きるわよ」

妹「あれに飽きたら一周まわって庶民風の料理が食べたくなるのかなぁ…」

アリス「さぁ、どうでしょうね…私はたまにはそういった料理を食べたいと思うわね…」

後輩少女「やっぱりそうなるんですかねぇ……更なる高級料理を求めてしまうようになるよりはマシですけどね…」

アリス「そうねぇ…」

妹「あー、そういえば入浴剤とかないの?」

アリス「あるわよ、確か安価下↓があったわね」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/29(水) 09:01:12.28 ID:oP9dM5Rvo
チョコレート風
512 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/02(土) 13:48:06.11 ID:0UA96kRh0
アリス「確かチョコレート風の入浴剤があったわ」

妹「チョ、チョコレート!?」

後輩少女「どんな入浴剤なのかワクワクします!」

アリス「今からメイドに持って来させるわ」ポチッ、ピー

後輩少女「あ、そのボタンでメイドさんを呼べるんですね」

アリス「えぇ、そうよ」
513 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/11(月) 11:13:07.43 ID:U2p6vPCR0
5分後

後輩少女「妹さん、ええ湯ですなぁ〜」

妹「そうですなぁ〜、あんまりええ湯な “もんで” 後輩さんのおっぱい “揉んで” みたくなるレベルですなぁ〜」ズイッ

後輩少女「ちょっ、妹はんオモロナイですって」

アリス「…いや、お、お」

妹「お?」

後輩少女「お?」

アリス「私は、お、オモロイと、思うわよ?」

後輩少女「」

妹「おっ、アリスはんもオモロイ思いますよね?これはやるしかありませんわ!」モミッ

後輩少女「ちょっ、やめt」


コンコン

メイド「お待たせしました、お嬢様…どうなされまし…」ガラッ

妹「えーい」モミッ

後輩少女「あーれー」

メイド「なん……だと……」プルプル

アリス「あぁ、これは嫌な予感…」ゾクッ

メイド「ぐへ…ぐへへ…女の子同士で、うへへへへ…」

妹「勝負はこれからだ」モミモミモミモミモミモミッ

後輩少女「あっ、ちょっ、妹ちゃんっ」

メイド「ぐへh…おっほん、お嬢様方、ちょっと私もお邪魔させて貰っても宜しくて?」ヌギヌギ

アリス「いや、それはちょっt」

妹「宜しくってよ〜」モミモミモミモミモミモミッ

後輩少女「この人どうにかしてくれたら宜しくってよぉおお〜///」

アリス「いや、だからそれh」

メイド「あら、そこの貴女、いいモノを持ってるわねぇ」ニヤリ

後輩少女「ひっ!」ゾクッ

アリス「あーあ、ダメだわ、こりゃ」

メイド「お姉さんとイイ事しない??私、貴女には素質があると見受けたわ」サワサワ

後輩少女「きゃっ、て、手つきがエロいですよ…」

メイド「うふふふふ、その方が気分が高まるでしょ?」サワサワ

妹「…あ、もしかしてこれはガチの方では……」

メイド「さぁ、もうちょっとこっちに寄ってごらん?」

後輩少女「もういやあああ」
514 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/20(水) 09:40:09.62 ID:OnvdPHbj0
ロビー

妹「ふー、いい湯だったわ」アイスペロペロ

後輩少女「…もうお嫁にいけない」アイスペロペロ

アリス「まぁ、私も散々あの娘の変態っぷりには悩まされたけど、もう慣れるしかないわね」アイスペロペロ

後輩少女「慣れるもんですかねぇ…」ペロペロ

アリス「その内慣れるわよ、きっと」ペロペロ

妹「でも、慣れてしまうのもいけない気がするよね…」ペロペロ

アリス「その言い方だと私がいけない娘みたいね」ペロペロ

妹「え?違うの??」ペロペロ

アリス「もう、妹ちゃんったら……さ、そろそろ部屋に戻りましょうか、え、えと……」ペロペロ
妹・後輩少女「?」

アリス「ず、ずらかるぞぉー…?」

妹・後輩少女「お、おー?」
515 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/28(木) 16:05:54.16 ID:8gRaMu+w0
すいません、投下ペースがかなり遅い上にgdgdになってきたので、少し話のペース上げます
ちょっと急展開になるかも
516 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/28(木) 16:18:52.67 ID:8gRaMu+w0
深夜

アリス邸本館3F 妹と後輩少女の部屋(仮)

後輩少女「」Zzzz…

妹(…眠れない)

妹(…何だろう、この感覚……)

妹(遠くから引っ張られてる様な、感覚…)

妹(…………何なんだr)

妹「」Zzzz…
517 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/07/28(木) 16:56:56.13 ID:8gRaMu+w0
???「…お……ん…」

妹「」

???「…おじょ……」

妹「」

???「……おじょう…ん…」

妹(…ん?…な、何…?)

???「お 嬢 ち ゃ ん 」

妹「きゃっ!な、何…!」

???「ふふ、驚いているようだね…無理もない…」

???「だって驚かしたんだから…ふふ…」

妹「は、はぁ…」

???「…何が何だか解らないって顔してるね」

妹(そうですとも、そうだから早く状況を説明して…)

???「はっはっは、焦らなくても教えてあげるよ」

妹(え、今心を読まれた!?)

???「うん、その通りだよ」

妹「」

???「ま、まぁ、ともかくだ…ボクはこれから君をナビゲートするのが仕事だからさ、これから長い付き合いになる訳だし、自己紹介をしようか」

妹「わ、私はいm」

???「妹ちゃんだね、言わなくても解るよ」

妹「!?」

???「ボクはミュール、君の様にこの世界に迷い混んだ哀れな子羊を導く者だよ」

妹(哀れな子羊って……)

ミュール「違うのかい?違ったらごめんね?」

妹「面倒な人だ……」

ミュール「はっはっは、そうだね、面倒かもしれないね」

妹「…はぁ、で、私を導くって何処に?」

ミュール「あぁ、そうだったね…まぁ、まずは目的地に行くのが早いかもね」

妹「目てk」

ミュール「えいっ」

妹「」シュンッ

ミュール「」シュンッ
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 22:36:46.71 ID:gnPnJDc70
あああ
519 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/08/07(日) 00:46:59.43 ID:FBGKkewm0
謎の神殿

妹「」シュンッ

ミュール「」シュンッ

妹「きゃあっ!?」

ミュール「ププッ…きゃあっ!?(妹声)だってさ」

妹「えっ?ちょ、今の…」

ミュール「ん? 何かな?(妹声)」

妹「いや、それ…声真似とかいうレベル通り越して既に本物より本物らしいというか…何というか…」

ミュール「ふっふーん、声真似なんてボクにかかれば造作もない事なのさ(妹声)」

妹「は、はぁ…それで、ここは何処なのよ?」

ミュール「夢の神殿」

妹「へ? な、何だって?」

ミュール「夢の神殿だよ…ここは現実と夢の内、夢を司る神殿だね」

妹「???」

ミュール「まぁ、いきなりだし状況が飲み込めないのも無理はないか…」

ミュール「そうだね…君は何故こんなところにいるか、解る?」

妹「いや、解る訳ないでしょ…」

ミュール「そうだね、だと思ったよ……」

妹「本当に面倒な人だなぁ…」

ミュール「そう、ボクは面倒な奴さ……というのは置いといて、君がここにいるって事はつまり現夢を見ている、という事だね」

妹「へ? こ、これが現夢?」

ミュール「あぁ、そうさ…君は今壮大な現夢世界…の、入り口にいるんだよ」

妹「入り口…ここが?」

ミュール「うん、そうだよ…ちなみに現夢っていうのはどちらかと言うと夢に近い…って神様っぽい人が言ってたね」

妹「っぽい人……」

ミュール「ボクが神様だと信じてるちょっと変わった人さ」

ミュール「まぁ、とにかく夢に近いものっていう解釈はあながち間違ってない」

妹「ねぇ、それじゃ現夢って夢、というか現実ではないの?」

ミュール「現夢が夢なのか現実なのかっていうのは言ってしまえば神のみぞ知る事だけど、現実だとか夢だとかの枠に納まらない概念ではあるね」

妹「うーん、現夢って…思ったより難しいな…よく解らん」
520 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/08/07(日) 01:16:44.89 ID:FBGKkewm0
ミュール「そうだね…まぁ、現夢は元々夢の要素が強かった世界に文字通り“神”の悪戯で現実だとか時間だとか、その他諸々の概念が絡んで所謂平行世界と言われるものになった、という感じかな」

妹「文字通り“神”の悪戯……つまり全知全能の神の力が働いているって事?」

ミュール「それ以外に考えようもないしね…そう考えるのが自然だね」

ミュール「そもそも現夢世界については解ってない事が多くてね、ボクみたいな人智を超えた存在達の間でも永遠のミステリーになってるんだ」

妹「じゃあ…もしかして現夢世界ってかなり危ないんじゃないの?」

ミュール「絶対的に危ないものではないけど…現夢という世界に適した能力を持っていないと相当危険かもしれないね」

妹「やっぱり危険…だよね」

ミュール「いや、ごめんね? 今のはちょっと脅しただけだから!」

妹「…は?」

ミュール「今言った事は事実だけど、現夢を旅する者の安全はある程度保障されてるからね」

ミュール「少なくともボクは現夢世界に適応した能力を持ってる、というか現夢から生まれたようなものだから、ボクがついてる限り妹ちゃんの安全は保障されてるよ」

妹「あ、最初に言ってた私を導くだの何だのっていうのはそういう事だったのね」

ミュール「ただし!逆を言えばボクがいないと何が起きてもおかしくないって事だからね?」

妹「あれ? アンタはこの世界に迷い込んだ哀れな子羊を導く者なんじゃないの?」

ミュール「そこは私から離れちゃ嫌!(妹声)とかミュールがいないと私…(妹声)とか言うところでしょ…」

妹「私から離れちゃ嫌(棒)」

ミュール「はぁ…じゃ、取り敢えず次の目的地に行きますか」

妹「え、m」

妹「」シュンッ

ミュール「」シュンッ
521 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/08/21(日) 15:02:56.76 ID:1w0BH3/I0
ミュール「」シュンッ

妹「」シュンッ

妹「きゃあっ!」

ミュール「そろそろ慣れなよ…」

妹「そろそろ!? たった2回でこんな訳の解らないテレポートもどきに慣れろと!?」

ミュール「まぁまぁ…」

ミュール「…というより2回も経験すりゃいい加減慣れろよ……」ボソッ

妹「何か言った?」

ミュール「言ったけど、独り言だから気にしないでね〜」

妹「………」

ミュール「さ、それじゃここ…名も無き宮殿について説明しようか」

妹「名無しの宮殿でもいい?」

ミュール「それでもいいけど、とにかくここは現夢から覚める時に必ず通る場所だ」

ミュール「ここを通らずに現夢から覚めると、まぁ……大変なことになる」

妹「どうなるの?」

ミュール「さぁ? ボクも解らない」

妹「解らないのかよ…」

ミュール「解らないけど、どう考えても危険なのは解るかな…」

ミュール「でもボクがいる限りは妹ちゃんは必ず、無意識の内にここを通ることになるから安心して貰って構わないよ」

妹「無意識の内に、か…」

ミュール「無意識の内に通るから記憶に残らないかもしれないけど、ここを通ったことを覚えてる場合もある」

ミュール「覚えてる場合には…まぁ、何かしら面白いことがあるからお楽しみに」

妹「そう言われると気になるんですが…」

ミュール「だから、その時のお楽しみだって…ボクからそれを伝えることは出来ないんだ」

妹「ふぅん…」

ミュール「さぁ、それじゃもう少し宮殿の奥に進もうか」
522 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/04(日) 01:32:59.17 ID:g7CrEFm60
ミュール「さて…ここでいいか」

妹「こ、ここは…?」

ミュール「現夢世界から元の世界に還る為のゲートがある部屋…」

妹「ゲート?」

妹「そんなのどこにもないじゃん」

ミュール「そうだろうねぇ…」

妹「いや、そうだろうねぇ…じゃなくてどういう事なの?」

ミュール「どういう事って…簡単だよ」

ミュール「今の妹ちゃんがここをどれだけ探してもゲートなんて見つからない」

ミュール「つまり……君はここから還れないという事だ」

妹「…っ!」

ミュール「君はここにいる限り老いる事も死ぬ事もないんだ」

ミュール「ただし……ここから出られないけどね」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/04(日) 01:35:40.84 ID:spwvsHdr0
忙しいからもう安価しないのか……参加していた自分的には寂しい
524 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/04(日) 01:55:27.41 ID:g7CrEFm60
妹「くっ……!」

妹「やっぱり……」

ミュール「ん?」

妹「やっぱり……何処か信用できないと思ったら…こういう訳ね…!」

ミュール「………」

妹「ねぇ、ここに閉じ込めて私をどうする気なの?」

ミュール「どうするって……どうもしないさ」

妹「はぁ? じゃあ何の為に…!」

ミュール「前言撤回しよう……」

ミュール「君は現夢世界から還りたい?」

妹「当然よ!! 私には還らなければいけない理由があるの!!」

ミュール「だったら…ここから還る方法教えてあげようか」

妹「何? また私を陥れるつもり?」

ミュール「ぷっ…」

妹「何よ、何がおかしいの?」

ミュール「あっはっはっはは、いやぁ…妹ちゃんって思ったより単純だなぁ」

妹「…はぁ? ふざけてんの?」

ミュール「いやいや、ふざけてないよ…それより」

ミュール「ボクは“今の”君がここをどれだけ探してもゲートは見つからないとは言ったけどさ」

ミュール「あくまで“今の”君が、という事だよ」

妹「はい?…“今の”??」

ミュール「そうさ、ここはあくまで現夢世界の入り口」

ミュール「入り口に来ただけなのに直ぐに還れる訳ないでしょ」

妹「い、意味が解らないんだけど…」

ミュール「つまり……」

525 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/04(日) 01:58:06.49 ID:g7CrEFm60
>>523
安心して下さい、安価しますよ!!
526 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/04(日) 02:13:09.73 ID:g7CrEFm60
ミュール「現夢世界で神に認められる業績を上げられたらここに還るゲートが出現するんだよ」

妹「まずアンタを信じていいのか、というところからだけど」

妹「神に認められる業績って何をすればいいの?」

ミュール「何、簡単さ」

ミュール「現夢世界に入ってから、その世界で最初に決めた目標を達成出来たらOK…それだけだよ」

妹「安価下1↓」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/04(日) 08:47:33.59 ID:spwvsHdr0
で、その目標って何?
528 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/05(月) 00:24:36.66 ID:einxYe6n0
妹「で…その目標って何なの?」

ミュール「それは妹ちゃんが決めることさ…ボクが決める事じゃない」

ミュール「例えばその世界でお金持ちになるとかでもいいし、未来に飛んだなら新技術を学んでみるのも面白いかもね」

ミュール「とにかく些細な目標でもいいし、叶えられそうもない大きな目標でもいい」

ミュール「その世界の住人として初めて妹ちゃん自身が定めた目標を達成出来れば元の世界に還られるって理屈さ」

妹「なるほど……つまりクエストをクリアするまで還れない」

妹「更にそのクエストの目標は自分で設定出来るって事ね?」

ミュール「そういう事さ」

ミュール「だけど、そのクエストの目標は自分の心の中にしまっておくだけじゃダメだよ」

妹「だったら、どうすればいいの?」

ミュール「そうだね、クエストを受けるには受けるクエストの目標を登録しないといけない」

ミュール「詳しい仕組みは今度説明するけど、取り敢えずボクにクエストの目標を宣言すればOK」

ミュール「そしたらボクがクエストを登録しておくから、妹ちゃんはクエストクリアを目指して現夢世界で奮闘する事になる」

妹「じゃ、クエストの登録やらややこしい事はアンタに任せればいいって事ね」

ミュール「うん…まぁ、そうだね…」

ミュール「さ、取り敢えずざっとこんなところかな…あとは習うより慣れろ、だね」

妹「そうね…なら早速だけど」

妹「>>529に行きましょう」

>>529
1,西暦2300年、男と妹の実家
2,西暦2060年、場所ランダム
3,ファンタジー風異世界
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 00:26:00.32 ID:tABHkAUo0
1。知っている場所の方がやりやすいかもしれないから
530 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/09/22(木) 14:28:25.91 ID:Af2JrvEi0
西暦2300年 妹実家跡

妹「はっ…?」

妹「ここは……」

ミュール「あらら、こりゃ酷い…」

妹「もう、着いたの…?」

ミュール「うん」

妹「ここが……284年後の私の家…」

ミュール「完全に廃墟と化してるね…」

妹(辺り一体が瓦礫の山に…約300年の間に一体何が…)

???1「あ、あれはもしかして!」

ミュール「ん?」

???2「いや、間違いないわ!生存者よ!」

妹「…え?」

???3「あ、あのー!すいませーん!」

ミュール「おや、厄介なのが近付いてきたね」

妹「厄介とか言わないの!」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/22(木) 14:33:42.81 ID:5F1WuC7a0
機械が氾濫起こしたかダンガンロンパの江ノ島盾子のような奴が世界を破壊したか……
532 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/10/18(火) 13:30:34.45 ID:Rh+LbeE10
???1「アナタたち、何処のシェルターから来たの?」

妹「え、えぇっ? あ、あの…」

ミュール「………」

???1「あぁ、ごめんなさい…先に名乗るわね」

???1「私、シェルターCから来たサヤと言います、よろしく」

サヤ「で、こちらが姉のアヤ」

???2「アヤです、よろしくお願いします」

サヤ「で、この娘は私の妹のマヤよ」

???3「よろしくお願いします」ペコリ

妹「は、はぁ……よろしくお願いします…」

ミュール「君も名乗りなよ」ボソッ

妹「アンタから名乗りなさいよ…!」ボソッ

ミュール「いやいや、何を言ってるのさ…」ボソッ

妹「アンタこそ何言ってるのよ」ボソッ

ボソボソボソ…ワーワーワー…

三姉妹「………」
533 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/10/18(火) 13:46:25.24 ID:Rh+LbeE10
シェルターC

サヤ「ふぅん……記憶喪失、か」

アヤ「大変ですね……はい、ミュールくん、どうぞ」つ紅茶

ミュール「どうも…」

マヤ「はい、これ妹ちゃんのね」つココア

妹「あ、ありがと…」

アヤ「まずは何処のシェルターから来たか、とか家族は何処にいるか、とか」

アヤ「そういった事を、ちょっとずつ思い出していきましょう」

ミュール「おや、手伝ってくれるのかい?」ズズッ

アヤ「ここは数少ない生存者同士がそれぞれ協力しあって暮らしているんです」

マヤ「one for all, all for one…」

妹「ふふ、ありがとう…」ズズッ
534 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/10/18(火) 14:08:42.86 ID:Rh+LbeE10
シェルターC 妹部屋

妹(まずは、ここから帰る為の目標を決めましょう…)

妹(そもそも何故世界が荒廃してしまってるのか、だけど)

妹(アヤちゃん達の話では、2120年頃からAIが軍事力を持ち始め…)

妹(2120年代の内にAIが一部管理していた各国の核ミサイル、食糧、その他諸々の物資がAIに悪用され…)

妹(2135年、機械と人間の立場が逆転した)

妹(その後、2250年頃までは機械が世界の支配していたが…)

妹(2250年代後半、機械が自らの軍事力として、それから機械同士の争いを無くす為に創り出した機械の為の神により機械は支配者の座を下ろされた…)

妹(つまり人間の創った機械が創った、機械の為の神々が今の世界を支配している、と…)

妹(その神々の間での争いが今の惨状の原因)

535 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/10/18(火) 14:16:35.72 ID:Rh+LbeE10
妹(ここから帰る為に私は何をしようか…)

>>536

1,神々の撃退

2,2ヶ月間生き残る

3,アヤ,サヤ,マヤの願いに応える

4,アヤの願いに応える

5,サヤの願いに応える

6,マヤの願いに応える
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/10/18(火) 14:17:22.38 ID:52fZKjDI0
4
537 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/10/18(火) 16:36:03.47 ID:Rh+LbeE10
シェルターC ミュールの部屋

ミュール「そう、それはあの子も喜ぶだろうね…」

妹「うん……私はアヤちゃんに何か、一つ残してあげたい…」

妹「そして、必ず…お兄ちゃんのもとに帰る」

妹「必ず……」

ミュール「…………」

ミュール「まぁ、頑張りな…ボクも出来る限りは手を貸してあげる」

妹「………」

ミュール「さ、これで現夢は始まったよ…もう変更は効かない」

妹「うん………」

ミュール「…じゃあ、お兄さんのもとに帰れるように、ね…」
538 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/11/08(火) 14:12:30.88 ID:CdS2orpq0
ジリリリリリリリイイイイイ

ワーワーワー

アヤ「また警報ですか…!」

妹「な、何なの一体!?」

サヤ「神襲警報よ!」

マヤ「妹ちゃん、逃げるよっ!」

妹「うっ、うん」
539 : ◆b0WfvkcEH/8G :2016/12/10(土) 01:01:44.98 ID:T+obXA8i0
地下要塞都市

妹「はぁ、はぁ……」ゼエゼエ

アヤ「こ、ここまで…来れば…はぁ、はぁ…」ゼエゼエ

サヤ「み、水が飲みたいわ…」ハァハァ

マヤ「わ、私も……」ヨロヨロ

アヤ「そ、そうですね…何か飲み物を買いましょうか…」
540 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/02/02(木) 01:25:06.22 ID:Im/UUqI30
ゴオオーン…

妹「ん、今のは…」ゴクゴク

アヤ「どうしました、妹ちゃん?」ゴクゴク

妹「いや…何でもない」

アヤ「?」

ゴオオーン…

サヤ「んん?」ゴクゴク

マヤ「姉ちゃんもどうしたのさ」ゴクゴク

サヤ「いや…今何か音が聞こえなかった?」

マヤ「え、何も聞こえなかったけど…?」

妹「え、サヤちゃん聞こえたの?」

サヤ「あ、うん…妹ちゃんも聞こえたの?」

ゴオオーン…

妹「まただ…」

サヤ「鐘の音…?」

アヤ「???」

マヤ「???」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 01:41:06.04 ID:kvVMjetm0
打ち切りになりそう
542 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/03/05(日) 01:19:08.46 ID:yCy5pscT0
妹(それからも何度か鐘の音のようなものが聞こえたが……)

妹(やはり私とサヤちゃん以外には聞こえてないようだった)

妹(でも………)
543 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/04/02(日) 23:35:25.80 ID:Xjtzwl7M0
妹(鐘の音は次第に大きくなってきて)

妹(それでもアヤちゃんとマヤちゃんには聞こえていなくて)

妹(私とサヤちゃんにだけ聞こえるどんどんと大きくなる鐘の音)

妹(うるさい、耳が痛い!)

妹(そう思ったとき、懐かしいあの声が)

男の声『おーい、妹!』

妹(聞こえた)
544 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/05/20(土) 23:10:10.56 ID:H0ANg0d/0
妹「お兄……ちゃん…」

男「おう」

妹「あ……」

男「………」

妹「どうして……?」ウルウル

妹「…どうして私の現夢世界にいるの?」グスン

男「私の…?」

妹「だって、ここは私が見ている現夢世界なのに……なんでお兄ちゃんが…」ウルウル

男「助けにきたからだ」

妹「えっ……?」グスッ

男「とにかく、お前はここにいちゃいけない」

男「さぁ、まずは早く帰ろう? な?」

妹「あ……うぇ…えっと…あの…」

男「ふふっ…いきなりだもんな、混乱するのも無理はない」

男「さ、おいで」

妹「で、でもっ……アヤちゃん達が…」

男「…………」

妹「お兄ちゃん…?」

男「あの子達を救いたい……そうだよな?」

妹「な、なんで知って…」

男「救いたいなら元の世界に帰るんだ」
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/28(日) 23:16:06.76 ID:E/fEv9qF0
続きが気になる
546 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/06/28(水) 01:52:55.21 ID:fzfMqGSn0
妹(次に目を開いた時には呆然と白い天井を見上げていた)

妹(……頭に鈍い痛みを感じる)

妹(私は“私の現夢世界”から元の世界に戻ってきたのだろうか)

妹(それとも……)

男「」Zzz…

妹(今、私のこの手に温もりを与えているのはあの不可思議な世界?)

妹(いや、違う……)

妹(何故違うのかは解らないけど直感的にここはあの世界とは違うという事は解る)

妹(つまりあの世界から脱出できた…という事?)

妹(そうだとして……)

妹(ミュール曰く、私はアヤちゃんの願いに答えなければあの世界から出る事はできない)

妹(彼の言葉が偽りだったのか。それとも私があの場から消える事がアヤちゃんの望みだったのか)



妹(何もかもが解らない……)

妹(ただ解らないという事しか解らない)

男「」Zzz…

妹(お兄ちゃんが起きるまで私ももう一眠りしようか…)
547 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/06/28(水) 13:35:08.08 ID:fzfMqGSn0
アリス「あら、もうこんなに……」ペラッ

アリス「ただ、現夢の旅の記録を残していただけなのに…」

アリス「気付けば、数百巻に渡る壮大な物語になっていたわ」

執事「お嬢様、お客様が参られておりますが」

アリス「追い返して頂戴」

執事「かしこまりました」

アリス「……ふむ」

アリス「そういえば……ねぇ、執事?」

執事「は……如何なさいましたか?」

アリス「あのさ……これ」

執事「はぁ……これはお嬢様の日記にございますね」

アリス「そう、日記よ…2000年分のね」

執事「えぇ、存じております…それがどうかなさいましたか?」

アリス「……執事、これ読んでみない?」

執事「申し訳ございませんが、多忙な身でございます故……」

アリス「そう……残念」

執事「申し訳ございません」

アリス「いえ、謝らないで頂戴……私が暇そうな方を探して読んで貰うわ」

執事「…私が探しましょうか?」

アリス「えぇ、助かるわ」

アリス「………ふふ、どんな反応を示すのかしら」
548 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/08/19(土) 23:38:21.99 ID:GTjiWVbB0
4時間後

妹「……ふわあああ」

妹「……ん、よく寝たわ」

男「」Zzz…

妹「………」

男「」Zzz…

妹「……お兄ちゃん」スッ

男「」Zzz…

妹「………ふふ、可愛い寝顔」ナデナデ

男「」Zzz……

妹「…………」ナデナデ

男「」Zzz…

妹「……」ナデナデ

男「」Zzz……

妹「………起きないな」ナデナデ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 23:39:27.72 ID:yE0BuuBP0
まだ残ってたのか(驚愕)
550 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/10/11(水) 03:12:43.64 ID:GewIbMI60
コンコン

妹「どうぞ」

看護師「ありゃー、目を覚ましてしまいましたか〜」

妹「目覚めてなかった方が良かったですか?」

看護師「あ、気を悪くしちゃったかな? ゴメンねー?」

妹「………」

看護師「隣の男の子は……」

男「」Zzz…

看護師「…まだ寝てるね」

妹「ええ」

看護師「………よいしょっと」スッ

妹「…! 兄のシャツを捲って何を…」

看護師「イヤらしい事でもしようかな、と」

妹「………辞めて貰えます?」ギロッ

看護師「ジョークよジョーク。体を拭いてあげるだけだよ」フキフキ

妹「………」

看護師「………」フキフキ
551 : ◆b0WfvkcEH/8G :2017/12/06(水) 03:06:04.11 ID:ID43fo6j0
看護師「……!」フキフk prrrr…

妹「…」

看護師「失礼、ちょっと出るね」prrrr…

妹「どうぞ」

病室(仮)前廊下


看護師「………はい」

看護師「……はい」

看護師「えぇ…まだ」

看護師「……はい」

看護師「………………えっ?」
552 : ◆b0WfvkcEH/8G :2018/03/09(金) 16:35:10.49 ID:3HjS1FSF0
アリス邸

アリス「日記を読める者が見つかったですって?」

執事「はい、私の姪でよろしければ…ですが」

アリス「私は構わないけれど……でも、大丈夫なのかしら」

執事「あの娘も私の血をひいております」

アリス「そうね…ならお願いしていいかしら」

執事「畏まりました」
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