姫王子「黒翼のハルピュイア娘……」青花エルフ「王子、姫になる」

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412 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2022/03/19(土) 17:36:18.96 ID:BER/8E5Zo

>>411 訂正ごめんなさい



幼竜エルフ 「椅子、使えよ。その辺の」


姫王子 「ああ、どうも。じゃあハーピィ、こっちの……」


ハーピィ 「…………」


トコトコトコ

ギシ


ハーピィ 「…………」


姫王子 (ハーピィが、葉巻のベッドに腰掛けた)


幼竜エルフ 「…………」


姫王子 (何も言わない葉巻。良いのか)


ハーピィ 「…………」


姫王子 (こっちを見てくる)


ハーピィ 「…………」


姫王子 「おれもそこに座れってことかな」


ハーピィ 「…………」


コクリ


姫王子 「……ふむ」




ツカツカ ギシ


姫王子 「…………」


ハーピィ 「…………」


幼竜エルフ 「……何これ」


姫王子 「さあ……」



413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/19(土) 18:00:16.99 ID:co8CPr3tO
生きてたんかわれ
414 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2022/03/19(土) 19:04:08.03 ID:BER/8E5Zo


幼竜エルフ 「何で、よりによってベッドに三人腰掛けているんだよ」


姫王子 「まあまあ、もう顔を覗こうなんてしないから」


ハーピィ 「…………」


姫王子 (何だろう。ハーピィの瞳から圧力のようなものを感じる)


幼竜エルフ 「ふん」


姫王子 「……そういえば、お前、外を歩き回れるかい?」


幼竜エルフ 「問題ない」

幼竜エルフ 「足腰は今までのどの身体よりも丈夫だし」

幼竜エルフ 「この姿のオレが歩き回ったところで、誰も気に留めない」

幼竜エルフ 「馬車幽霊がうまくやってくれたさ」


姫王子 「そうか」

姫王子 「それじゃあ、今すぐという訳じゃ無いが、買い物に付き合ってくれよ」


幼竜エルフ 「リボンが良い。角に合うやつ」


姫王子 「……分かったよ。そのときは角、見せろよな」



415 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2022/03/19(土) 19:35:10.10 ID:BER/8E5Zo


姫王子 「色々と揃えなきゃならないからな。下着とか……細々したやつ」

姫王子 「この姿で過ごさないといけないし」

姫王子 「あくまで一時的とはいえ」


ハーピィ 「………ぁ」


姫王子 「え?」


ハーピィ 「…………」


姫王子 「……ハーピィ?」


ハーピィ 「…………」

ハーピィ 「…………」

ハーピィ 「…………」


姫王子 (気のせいかな……と、口に出す勇気が、何故か出ない)



幼竜エルフ 「この馬車には、オレよりも適任な奴がいると思うけどな」

幼竜エルフ 「脂肪の塊をぶら下げた奴とかさ」

幼竜エルフ 「何か、オレでなきゃいけない理由でもおありで?」


姫王子 「あ、ああ」

姫王子 「……身体の乗り換えの先輩に、ご教授願いたくてね」


幼竜エルフ 「ふうん。そういうことなら……」


ハーピィ 「あなたは嘘をつきました」


姫王子 「うん? ああ……」

姫王子 (嘘だったのか。そんなつもりは無かったけど)

姫王子 「別に理由は無いよ。気楽にぶらぶらしたくなっただけだよ、お前と」


幼竜エルフ 「帰れ」


姫王子 「えっ!?」


416 : ◆tHMiOqNMgmiR [saga sage]:2022/03/20(日) 10:42:42.54 ID:LuBfPig5o


姫王子 「何だよ、いきなり。帰れ? 何で?」


幼竜エルフ 「買い物は明日の夜明け前からだな」


姫王子 「あ、買い物は付き合ってくれるんだな」

姫王子 「朝飯の後で良いだろう」


幼竜エルフ 「船員が気まぐれでやっている魚市場の食堂の、朝一番に水揚げされたばかりの魚を使った料理が美味いらしい」


姫王子 「ほう。北東の海の幸を飽きるほど味わったおれの舌を」

姫王子 「果たして満足させることができるか楽しみだな」


幼竜エルフ 「よし、帰れ」


姫王子 「いや、まだ話すべきことは色々あると思うんだけど」

姫王子 「これからのこととか、あの魔女についてとか……」


幼竜エルフ 「いいから、今日のところはここまでだ」

幼竜エルフ 「お前も疲れているだろ」


姫王子 「寝起きだ。軽い運動をして目も冴える一方だ」

姫王子 「……お前の方こそ、実はまだどこか具合悪いのか?」

姫王子 「だったら、明日も無理せず……」


幼竜エルフ 「その後は服飾を取り扱う店を全部まわるぞ。ああ、美容アイテムも揃えなきゃな」

幼竜エルフ 「昼はあの恐ろしくつまらない出し物がある店で良いだろ」


姫王子 (やる気なさげにスラスラと予定を組み立てている)


幼竜エルフ 「昼が済んだら、無人島で暮らすためのアイテムも揃えよう」

幼竜エルフ 「そういえば練り石材を売ってる店が出ていたな」


姫王子 「こら」



417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/16(金) 14:14:18.86 ID:f55TUb2ko
一年来てないしもう来ないかな
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/02/16(金) 14:49:13.93 ID:wfT5o46No
残念だ
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