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男「ダクソ学園高等部?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/14(木) 21:46:46.70 ID:CuqjDj3U0

男「……ヤバい」


男「あれ、どうしてこうなったんだろう……。今日は、高校の入学式だったはずなのに……」


ザワザワ


男「い、いや、ここも高校なのかな……? そんなことが書いてあった気もするけど、正直それどころじゃない……」


男「マズいなぁ……。これは大変マズいなぁ……」


男「……ってか……――」











男「なんで、みんな鎧来てるんだよ……」






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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/14(木) 22:07:33.42 ID:CuqjDj3U0

ガチャガチャ


男「鎧もそうだけど、みんな剣とかも普通に持ち歩いてるし……。なんだよ、アレって銃刀法違反とかに引っかかるんじゃないのかよ……?」ブツブツ


男「いや、鎧着てるのはまだ人だってわかるからいいさ。なんで、下半身蜘蛛の人とかいるの? いや、あれは人なの?」ブツブツ


男「あのカラスと人をミックスさせたような奴はなんなの? 剥製? ……そっか、剥製か。趣味悪すぎないか――あぁ、ダメだ動いたよ。アレ生きてるよ……」ブツブツ


男「これは夢なの……? 夢だよね……。こんなの現実じゃありえないよね……」ブツブツ


ガチャガチャ

ボゥッ


男「あれ今あの人、手から火出したけど……。マジック? マジックやってるの? なんで? どういう仕組みなの?」ブツブツ


男「夢……これは夢……。夢……だと思いたいけど――」


ガチャガチャ

カキンッキンッ


男「あぁあああ……どうしよう……。ヘタに動いたら殺されそうで怖い……」


男「なんか、流されるままに席についちゃったけど、マズいんじゃないのか……。この席の人きたら、俺刺されるんじゃないのか……」ブツブツ


男「い、いや、でも……一応案内されたんだし、俺は悪くないよな。いや、悪いはずがない。……てか、悪くてもいいから、一刻も早く家に帰してくれ……」ブツブツ


ドサッ


?「――よぉっ!」


男「――――っ!!?」ビクゥッ‼


?「ん? お前見たことない顔だな……。――あぁ、高校から入ってきたやつか?」


男「あ……、は、はい…………そう、です……」ビクビク


?「あー、そうなのか……。まぁ、いいや」


アオニート「俺はアオニートっていうんだ。よろしくな」


男「あ、あおにーと……??」


男(どういうことなんだ……? し、しかし、まともそうな人でよかった……)


アオニート「あぁ。……お前はなんて言うんだ?」


男「あっ……お、男っていいます……」


アオニート「はははっ! そんなかしこまらなくてもいいって! ――男な、わかった。わからないことだらけで不安だろうから、俺がいろいろ教えてやるよ」


男「あ、あり……がとう……」オドオド


アオニート「――それにしても変な装備してるんだな。武器も持ってないって……。持たざる者ってやつか? 高校デビューのつもりなら、やめた方がいいぞ?」


男「あ、あはは…………??」
3 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/14(木) 22:40:25.52 ID:CuqjDj3U0

アオニート「しっかし、お前みたいなやつ珍しいな。だいたい中学から上がってくるってやつのはずなんだけど……」


男「あ、あぁ、そうなんだ……。お、俺も、なんでここに居るのか…………」ビクビク


アオニート「まぁ、でもそんなことは些細なことだっ! 今日から、同じ釜の飯を食う仲になるわけだし、仲良くしようぜ」


男「う、うん……こちら……こそ………………へっ?」パチクリ


アオニート「あぁ? どうした?」


男「い、いやっ……なんでも……ない……です……」


男(いま同じ釜の飯を食う仲って言った……? あれ、出れないの? こ、これって本格的にマズいんじゃ……――)


アオニート「――おっ、始まるみたいだな」


男「え、えっ?」




「あー、皆さん。自分の席にお戻りください」


「――これより、開会式を始めます。まず初めに、学園長からのお言葉です」


グウィン「ゴホンっ! えー、一年生の皆さん初めまして。学園長のグウィンだ……――」



男「ぐうぃん……??」


アオニート「よそから来ても、うちの学園長は知ってるだろ? いつ見てもすげぇ髭だよな」


男(なんだろう。なんか、アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブル○ア先生みたい……)ボー



グウィン「こんな良き日に、皆さんと出会えたことを、とてもうれしく思う。えぇー、これからの学校生活も――」


男(…………あぁ、目を瞑れば、別に何でもないのになぁ……)


グウィン「――自分の夢に向かって、このワシの雷の槍のようにまっすぐ進んでもらいたいと思います……――」



グウィン「――間違っても! この髭のようにちぢれないでもらいたい!」




シーン…




グウィン「……ふっ……ふふ……けっさく……ふふふふ…………っ!」クスクス



シーン…




「――……えぇー、学園長のお言葉でした。学園長、今日までご苦労様でした」


グウィン「ファッ!?」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:22:46.09 ID:ZxgxxlwoO
なんだこれは

期待
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:30:31.89 ID:wBVuukpPo
卒業するためにはRTA何時間切りしないといけないのですか?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/14(木) 23:32:07.65 ID:C4Qe5+Hc0
機体。
7 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/15(金) 00:06:31.05 ID:2hNvDMl00
間違えた。

「開会式」→「入学式」

ドンマイ、俺。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/15(金) 00:31:37.96 ID:c37uqJ02o
校訓は
1.死んで学べ
2.けして折れるな
3.この先宝あり、ジャンプ!
9 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/15(金) 00:51:17.01 ID:2hNvDMl00

「えー続きまして、生徒会長から歓迎の言葉です」


「みなさん、おはようございます。わたくし、副会長のサリヴァーンと申します」


サリヴァーン「えー、本日。会長のエルドリッチ君が体調不良でお休みのため、代わりにわたくしが歓迎の言葉を読ませていただきます」


男「……なんか、怖い人だな……」


アオニート「あぁ、その感じは間違ってないかもな。実際、生徒会のエルドリッチ先輩とサリヴァーン先輩、書記のマクダネル先輩は、何かと黒いうわさがあるからなぁ……」


アオニート「――あっ、このことはあんまり口にしないほうがいいぜ? どこでだれに聞かれてるかわからないからな……」


男「う、うん……気を付けるよ……」


サリヴァーン「――以上をもって、歓迎の言葉とします」


「えー、サリヴァーンさん、ありがとうございました。……それでは続きまして――」



――――――


――――


――


男「…………終わった……」


男「……なんていうか、生きてる気がしねぇ……」


アオニート「おーい、男。早く教室行こうぜ」


男「えっ、あ、あぁ、うん……」オズオズ


男(とりあえず、今はおとなしくしておこう……。残念ながら夢じゃないみたいだし……、隙をみて帰らないと……――。しかし、ここどこなんだろう。なんかものすごい景色が外に広がってる気がするけど、気のせいだよね。俺、帰れる――)



ドンッ‼


男「――うわっ!!」ドサッ


「――きゃっ」


男「ごっ、ごめんなさいっ! 俺、ぼーっとしてて――っ!」


「――いえ、こちらこそごめんなさい。お怪我はありませんか……?」ニッコリ


男「――っ。……い、いえ、全然……大丈夫です……」


男(すごい……綺麗で大きな人だな……身長2メートルぐらいあるんじゃないか……? ……別のとこも、すごく……大きい……)


「それならよかったです。……新入生の人ですか? ――あっ、失礼しました。私の名はグヴィネヴィアと言います。……あなたは?」ニッコリ


男「あっ、えっと……お、男……と、いいます……」オドオド


グヴィネヴィア「ふふっ、男くんですね。覚えておきます。――あっ、いけない用事があるんでした……。それでは、男くん……また会えるといいですね?」ニッコリ


男「は…………はい……こちらこそ…………」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 11:11:49.48 ID:j1cm+yYDO
キングスフィールド全シリーズを制覇した俺に死角はないな
11 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/15(金) 14:04:58.23 ID:2hNvDMl00

男「………………」ボー


アオニート「――おいッ! 男っ!」


男「――っ! な、なにっ? どうしたの!?」


アオニート「お、お前……グヴィネヴィア先輩と知り合いなのかッ!!?」ガシッ


男「え、えっ!?? い、いやぁ違うよ! 今ぼーっとしてたら、ぶつかっちゃって……」


アオニート「マジかよっ!? いいなぁ、羨ましいぜ……」


男「えっと……さっきの人って、そんな有名な人なの?」


アオニート「はぁ!? 当たり前だろ?? いくら他所から来たって言っても、グヴィネヴィア先輩ぐらいは知ってろよっ!」


男「あ、あぁ……うん、ごめん……」


アオニート「あの美貌……。あの物腰の柔らかさ……。そしておっぱいっ! いやぁ、たまんねぇよ……」


男「……たしかに……」ボソッ


アオニート「――まぁ、だから。校内外問わず、ファンクラブがあるらしいぜ」


男「へ、へぇ……すごいね……」


アオニート「校外のことは知らないが……。――あぁ、噂をすれば……。おい、アレ見てみろよ」


男「え? あ、……あれは……?」


アオニート「グヴィネヴィアファンクラブの、ナンバー2と3……。オーンスタイン先輩とスモウ先輩だ……」


男「あ、あれが…………。す、すごい迫力だね……。――……って、あれ? ね、ねぇ、こっちに向かってきてない??」


アオニート「…………俺、先に教室で待ってるからよ。じゃなっ!」ダッシュ


男「えっ? えっ?? ちょ、ちょっと――」


ガシッ


男「――っ!!」ビクゥッ‼


オーンスタイン「おう新入生。ちょっと話聞いてもいいか……?」ギロッ


男「は、はいぃ……」ビクビク


スモウ「お前、今、グヴィネヴィア様に、ぶつかった、か?」


男「あ、いや……あの……不可抗力と言いますか……。ちょ、ちょっと考え事をしてまして……」ガクガク


オーンスタイン「へぇ、考え事してたら、グヴィネヴィア様にぶつかっても許されるのか? そうじゃないよなぁ?」


男「あっ、いや……ボク、あの、全然知らなくて……」


スモウ「新入生、だからって、許せる、ことと、許せないことが、ある」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/04/15(金) 15:24:18.17 ID:5qBsyBnn0
期待
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 18:36:54.52 ID:PHI6UZcA0
ナンバーワンは誰だろうか?深淵歩きかそれとも弟くんか…
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 18:43:47.49 ID:7fH2SJBJO
2メートルならずいぶん小さくなってるな
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 18:45:12.10 ID:flKivN8RO
姉妹校にドモンズソウル学園やらブラッドボーン学園やらあるのだろうか
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 19:21:08.60 ID:2qxzzSXxO
>>15
ドモンズソウル学園でガンダムファイトだな
17 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/15(金) 19:34:40.81 ID:2hNvDMl00

男「そ、そんな……っ!」


オーンスタイン「――さて、ここじゃ場所も悪いし……移動するか」グイッ


男「えっ、あの、どこに行くんですか……?」


スモウ「黙って、ついて、こい」ドンッ


男「うわぁっ!」


男「――……あぁ、もうダメだ……。きっとあの槍で刺されて、でっかいハンマーでつぶされちゃうんだ……。あぁ、どうしてこんなことに……。俺が悪いのかな……俺、何かしたっけかな……。あれかな……、燃えるゴミの日にペットボトル出しちゃったからかな……あはは……ついてねぇ……――」ブツブツ


オーンスタイン「ふんっ、情けない野郎だ。……まぁ、見せしめになってくれや。物のついでだ、この学校のルールを体に教え込んでやる」


男「…………………………」ブツブツ


スモウ「なにか、言い残すこと、あるか」


男「…………あぁ……。――そうだ、お二人はどっちがナンバー2で、どっちがナンバー3なんですか? ……なーんて……」アハハ…




オーンスタイン「あぁ? 決まってんだろ。俺が会員ナンバー2だっ!」ドヤッ


スモウ「違う、俺、2番」



男「……えっ?」



オーンスタイン「あぁっ?」ギロッ


スモウ「なんだよ」ドンッ


オーンスタイン「おうおうおうおう、クソデブが調子乗ってんじゃねぇぞ? てめぇがナンバー2なわけがねぇだろ?」


スモウ「黙れ、弱っちい、攻撃しか、できない、くせに」


オーンスタイン「うるせぇよ。俺はおめぇみてぇな脳筋野郎とは違うんだよ」


スモウ「雑魚」


オーンスタイン「――っ! よーし分かったいい度胸だ。……今、ここでどっちがナンバー2だか決めようじゃねぇかっ!」スッ


スモウ「望む、ところ」ドンッ




男「………………」


男(――えっ、戦うのこの二人?? 大丈夫だよね。巻き添え食らって死んだりしないよね。ってか、この人たちにとっての命って、軽すぎやしないか……。……とりあえず、逃げたいけど……いや、でも、刺されるかもしれないし……。あぁ、どうしよう……――)




「――おいっ! そこで何をやっているっ!!」


オーンスタイン「……チッ。邪魔が入ったな……」


スモウ「これは、厄介」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 20:01:10.19 ID:xNtqges3O
新旧師匠対決が見たいです!!!!!!!!!
19 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/15(金) 20:02:33.73 ID:2hNvDMl00
「オーンスタインとスモウ……。またお前たち二人かっ! 今日という今日は……――」


オーンスタイン「――しょうがねぇ、引くぞ」


スモウ「勝負、お預け」


オーンスタイン「――おいっ、新入生っ!!」


男「は、はいぃっ!」ビクッ‼


オーンスタイン「今回は見逃してやるが……次はねぇからな。覚悟しておけよ」


男「あ、ありがとうございます……」


ダッダッダ…


「――待てっ! ……チッ、逃げ足の速い……」


「……ん? あぁ、新入生か……。今回は災難だったな……」


男「あ、あはは…………」


「……だけど、勘違いしないでくれ。あいつらが少し特殊なだけで、いい学校なんだ」ニコッ


男「あ、いや……。大丈夫です……」


男(女の人だ……。少し、男勝りな感じだけど……、きれいな人だな……)


グウィンドリン「私は、二年風紀委員のグウィンドリンだ。……君の名前は?」


男「あ、男って、言います……」


グウィンドリン「男……? ――あぁ、そういえばさっき姉さんが言ってたのは君か」


男「お、お姉さん……ですか??」


グウィンドリン「ん、知らないのか? ははっ、逆に珍しいな。……三年生のグヴィネヴィアは私の姉なんだ。さっき会ったんだろう?」


男「――あっ! そ、そうだったんですか……!」


グウィンドリン「あぁ……。なんだろうな、君とは長い付き合いになりそうだ」





グウィンドリン「――それにしても、何も武器を持っていないなんて……。君は相当腕に自信があるんだなっ!」


男「へっ!? い、いやっ、そ、そういうわけでは――」


グウィンドリン「まぁまぁ……。どうだ? よかったら君も風紀委員に入らないか? 歓迎するぞっ」


男「あっ、えっと……。か、考えておきます……」


グウィンドリン「そうだな。――さて、そろそろ教室に行かないと遅れてしまうぞ」


男「えっ? あぁっ! そ、それじゃ、ぐうぃんどりんさん。ありがとうございましたっ!」


グウィンドリン「あぁ、君も気を付けるんだぞ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 20:14:01.06 ID:ReO6P9fCO
エルドリッチに食われる(意味深)のグウィンドリンさんじゃないか!

あれ?異種姦陵辱もののエロゲ臭がする
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 21:09:09.28 ID:cBidMGcbO
ブラッドボーン学園は学力偏差値高いと予想、ただし知識と引換に正気度を捧げた奴等しかいないだろうが
デモンズは偏差値低いが体力高そうなイメージ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/15(金) 22:21:46.94 ID:/CNZsx+FO
ブラッドボーン学園は教員間で派閥が出来てそう
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 02:15:15.14 ID:Vku0zrZQo
ブラッドボーン学園長ウィレーム
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 03:31:33.33 ID:6MDKDTqdO
エーブリたんがいる学校とか最高じゃねぇか…
25 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/04/16(土) 10:13:36.35 ID:HMFUbgU00
すまんな。
ブラッドボーンはやったことないんだ。
ダークソウル3が終わったらやろうかなとは思ってるけど……。

別に、誰か書いてもいいんだよ。


あと、設定とかいろいろ無視して、自分の都合のいいように書いていきます。
がんばります。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 12:19:30.80 ID:n9nuKykAO
プレイしたら外伝でブラボ学園編書いていいのよ?…内容的にブサイクのエロゲみたいになりそうだが
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 12:40:20.65 ID:IjEvXHFdO
ヒロインはエーブリたんとマリアと人形と、あとはエミーリアかな
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 14:21:48.49 ID:Vku0zrZQo
生徒会長ヤーナム
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 14:40:15.28 ID:SABjYWKkO
恒例行事に聖杯マラソン
30 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/16(土) 15:54:41.45 ID:HMFUbgU00

男「――……って、ぐうぃん……なんとかさんと別れたはいいけど……。そもそも俺、どこが自分の教室なのかもわからないんだけど……」


男「うーん…………」ウロウロ


男「……あれっ?」



「………………」ウロウロ



男「……あの、フード被った人……。入学式の時に同じ列に座ってた人だよな……? ――ってことは、あの人に聞けば、自分の教室がわかるかもしれない……!」


男「……よしっ」


男「――……あ、あのー?」


「………………っ!!」ビクッ


男「あ、あっ、ごめんなさい。えっと、たぶん同じクラスの人ですよね……?? 俺……ちょっと、自分の教室がわからなくなっちゃって……」


「………………っ」アセアセ


男「………………?」


「………………!」バタバタ


男「………………??」


男(人見知りな人だったのかな……?? まぁ、鎧着た人たちよりかは、安心するけど……。……しかし、そんなローブみたいので右往左往してたら――)



ガッ‼


「………………っ!」


男「――危ないッ!!」


ガシッ

ドンガラガッシャーン‼


男「……いてて……。――あ、あはは、大丈夫だった?」


「………………」カァアア


「――……ロザリアさーん……、どこいったの―……? ――……えっ?」パチクリ


「――っ!! ちょ、ちょっとっ! あなた、ロザリアさんに何してるんですかっ!!」


男「へっ!? ――い、いいいいいやいや、違うんですっ!! じ、事故なんですっ!」


「い、いくらロザリアさんが、無口で人見知りだからって……! そんな破廉恥なっ! ……ふ、風紀委員の兄様に言いつけますからねっ!」ビシッ


男「ま、待ってくださいっ! ほ、本当に誤解なんですっ!!」


「いいや、待ちませんっ! ほらっ、ロザリアさん……。――……えっ? 違う……勘違い?」


31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 16:38:00.39 ID:d+cNChiH0
無口な女の子に弱いヤンキーのカーク君は出ますか?
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 21:58:12.66 ID:Vku0zrZQo
ロザリアさんにツンデレなレオナール
33 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/16(土) 22:31:49.24 ID:HMFUbgU00

「――本当にすみませんでしたっ!!」


男「い、いやっ、そんな気にしないでくださいっ! 紛らわしかったのは事実ですし……」


ヨルシカ「申し遅れました。私の名はヨルシカと申します。――こちらは従妹のロザリアさん。すごく恥ずかしがり屋さんなんですけど、どうか仲良くしてください……」


ロザリア「………………っ」ペコリッ


男「そうなんだ……。さっきはごめんなさい。怖がらせちゃったよね……」


ロザリア「………………っ!」ブンブンッ


男「あははっ、許してくれるの? ありがとう」ニッコリ


ロザリア「………………」カァアア


男(やっと、話の通じそうな人に会えた……)


ヨルシカ「ふふっ、とても優しい方なんですね。……こんな方を暴漢と間違えてしまうなんて……」


男「ほ、本当に気にしないでください。……すごく仲がいいんですね」


ヨルシカ「まぁ、姉妹みたいなものですから……」ニコッ





ヨルシカ「――しかし、見たことのない不思議な装備ですね……。武器も持ってないなんて……、とても勇敢な方なのですねっ」


男「あ、あはは…………。…………そんな変なのか……これ…………」ボソッ


ヨルシカ「あっ……もうこんな時間ですね……。男さんも同じクラスなのでしょう? 行きましょうか」


男「あ、はい! ついていきます……」



――――――


――――


――



アオニート「――よぉっ! 遅かったな」


男「あ、アオニートくん……っ。さっきは――っ!」


アオニート「――おっと! 誰が風紀委員のキアラン先輩に報告したと思ってるんだ? えぇ??」


男「え……? あ、アオニートくんが呼んでくれたの?」


アオニート「へへっ、まぁな。二人つかまったっていいことないしな」


男「あ……ありがとう……」


アオニート「いいってことよ。ほら、早く席つけよ」


男「う、うん……」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/16(土) 22:37:45.48 ID:JtsYs18GO
キアラン先輩は攻略難度高そうに見えて中堅っぽいイメージ、好感度上げてイベントでアルトリウス先輩(両腕状態)に勝利すれば完了とか
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 08:14:38.01 ID:akeq1WUn0
グウィン親衛隊の四騎士って立ち位置皆バラバラなのかな
まぁ、皆大好き深淵歩きと鷹の目さんが未登場だからまだなんも言えないけど
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/17(日) 11:49:12.64 ID:ICKflBc3o
初代心折れ、青ニート、ソダン、ホークウッドで漫研とかやってそう
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/17(日) 15:03:36.60 ID:MqD3I/r9O
ヤンキー一家パッチ
38 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/17(日) 17:23:14.80 ID:pYb1Ple10

男(――ってか……。俺の席あるのか……? これ、さすがにいよいよ気づかれるんじゃないのか……)


男(そしたらどうなるんだろう。俺、殺されちゃうのかな……。やだなぁ……、死にたくねぇなぁ……)ブツブツ


ザワザワ…


アオニート「――しっかし、担任の先生は誰なんだろうなぁ……。気になるよなっ?」


男「えっ? あ、あぁ、そうだね……」


アオニート「俺的には、奇跡のレア先生だといいなぁ……」


男「き、奇跡……??」


男(奇跡のレア先生ってなんだよ……。奇跡って……、奇跡ってなんだ……?? 宗教的な何かなのか……? ここってそういうところなのか――??)



ザワザワ…



ガララッ‼



「はーい、席ついてーっ!」アハッ



シーン…



男「……どういうことなの……」ポカーン…


男(……なんで頭に麻袋かぶってるの……?)


アオニート「……クソッ……最悪だ……っ!!」ガンッ


男「えっ!?」



アオニート「あいつ……。――いや、アレは家庭科のミルドレット……」


男「か、家庭科の先生なんだ……」


アオニート「あぁ……だから包丁持ってるだろ?」


男「いや、俺の知ってる包丁と違う」


アオニート「ミルドレット先生は、独身をこじらせていてな……。いまや、参加する合コンで自分が気に入った相手が居れば、男はもちろん、女だろうが関係なく食おうと襲い掛かるんだ……」


男「へ、へぇ……」


アオニート「その所業からついたあだ名が『人食いミルドレット』。……気を付けろよ、男……。これは、やばい一年間になりそうだぜ……」


男「………………っ」ゴクッ


39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/18(月) 01:40:35.65 ID:qJ2+N4Lr0
なんでや!ミル姉いいやろ!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/18(月) 07:14:06.64 ID:eDVTr3Mvo
倒すと仲間になるからツンデレかもしれない(白目)
41 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/19(火) 23:34:13.32 ID:2Q5J4axr0

ミルドレット「――みんなーっ。はじめましてだよねぇ〜っ?」キャハッ


シーン…


ミルドレット「私の名前は〜……。――家庭科のミルドレットちゃんでーすっ!」キャピキャピ


シーン…


ミルドレット「今日から一年間、このクラスの担任を受け持つことになったから、よろしくねーっ!」


ミルドレット「好きな食べ物はぁ、お肉かなぁ〜! えへへ、だからぁちょーっと肉食系っていわれることもあるんだけどぉ〜……」テヘッ


シーン…


ミルドレット「私は、いま彼氏募集してるから……ねっ!」ウィンクッ


シーン…



男「………………キツイなぁ……」ボソッ


アオニート「……目を合わせるなよ……とにかく時間が過ぎ去るのを待つんだ……」


ミルドレット「…………ちっ……。――はぁーい、ではまずは……――」



――――――

――――

――



キーンコーンカーンコーン


男「……終わったぁ……」


男(しかし、まったく何も言われなかったけど、大丈夫なの? 何か言われそうでビクビクしてたけど、逆に何も言われないっていうのも、怖いな……。俺、こんなところの入学試験受けたつもりはないぞ……)


アオニート「――……ふぅ、ひとまずはやり過ごしたな……。で、今日はどこ行く?」


男「えっ?? 行くって……どこに?」


アオニート「いやほら、部活の見学とか、委員会の見学とかよ」


男「あ、あぁ……。ど、どうしようかな……」アハハ…


アオニート「ほら、どれに行くよ?」ピラッ


男「え、えぇっと…………」


男(……なんだこれ……、普通のに交じってよくわからないのがいっぱいあるな……。黒騎士部とか……、折れた直剣委員会とか…………)


男「――……あっ、飼育委員なんてあるんだ……」


アオニート「ん? なんだ、動物好きなのか?」


男「う、うん。動物って結構好きなんだよね……」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 23:35:51.03 ID:vSWdBQj7O
デーモン飼育していそう…
43 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/19(火) 23:50:52.48 ID:2Q5J4axr0

アオニート「ふぅーん……。じゃ、今日のところはそれにするか……。俺も、暇だし付き合うぜ」


男「あ、うん。ありがとう……」


ヨルシカ「……男さん?」


男「え? あ、あぁ、ヨルシカさんとロザリアさん……」


ロザリア「………………」ペコリッ


ヨルシカ「男さん達は、どこに見学に行くんですか?」


男「と、とりあえず、飼育委員を見に行ってみようかなって……。ヨルシカさん達もどこか行くの?」


ヨルシカ「飼育委員ですか……。やっぱり、とても勇気のある方なのですねっ!」


男「えっ?」


ヨルシカ「私は、兄様と同じ風紀委員に入ろうと思ってますので、ロザリアさんに付き合おうと思っています」


男「そっか、もう決まってるんだね」


ヨルシカ「えぇ……。――では、また明日お会いしましょう?」


男「う、うん……また明日……」


グイッ


男「んっ?」


ロザリア「………………」アセアセ


男「え……手紙??」


ロザリア「………………」ダッシュ


男「あ、あっ、ちょっと……っ!」


ヨルシカ「まぁ……っ! ふふっ、ロザリアさんからの友情の証みたいなものだと思いますよ?」


男「そ、そっか……。うれしいな……」


ヨルシカ「ロザリアさんが、自分からこういうことをするのはとても珍しいので……。ぜひ、仲良くしてあげてください」ニコッ


男「うん、そうするよ」


ヨルシカ「では、私はロザリアさんを追いかけますので、では……」


男「ま、またね……」


男「…………まぁ、いいことだよな……」


アオニート「――……男……お前、ヨルシカさんと仲いいのか……っ?」


男「えっ……? い、いや、仲がいいというか、ちょっと教室まで案内してもらったんだけど……」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 23:58:10.17 ID:xwmjUWPDO
水晶トカゲはあんなデカくならなきゃ普通に飼育できたのになあ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/19(火) 23:58:58.24 ID:ERO98fOFo
ヨルシカたんまじかわゆす
46 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/20(水) 00:09:49.55 ID:UwK0pO540

アオニート「はぁ……? お前、ヨルシカさんが誰の妹だか知ってるのか……?」


男「い、いや、知らないけど……」


アオニート「なんか、お前には縁があるみたいだが……。あの、グヴィネヴィアさんの妹なんだぜ?」


男「えっ!? あっ、そ、そうだったんだ……。たしかに、きれいな人だもんね……」


アオニート「助けてもらった時には、グウィンドリン先輩に助けてもらったんだろ?」


男「あ、うん……。そっか、確かにすごい偶然だね」


アオニート「かぁーっ! 羨ましいぜまったく……中学からの俺だって、まともに話したこともねぇのにさっ!」


男「あ、あはは……」


男(ってことは……、ヨルシカさんが兄が風紀委員とか言ってたし、グウィンドリンさんとは別にもう一人いるのか……。……それって――)




男「ヨルシカさん達って、(男一人女三人の)四人兄妹なんだねっ!」


アオニート「えっ? あぁ、(男二人女二人の)四人兄妹だな」




男「そっかぁ……。そのもう一人のお兄さんも見てみたいなぁ……」


アオニート「あー……。まあ、あの人はある意味伝説みたいな人だからなぁ……」


男「そうなのっ!!?」


アオニート「おう。……あのオーンスタイン先輩も、頭が上がらないらしいぜ……」


男「へ、へぇ……すごい人なんだなぁ……」


アオニート「――……さて、そいじゃ飼育委員に見学に行こうぜー」


男「うん、そうだねっ!」



――――――

――――

――



アオニート「――……えぇっと、ここらのはずなんだけどなぁ……」


「――あれ、君たち……。もしかして見学に来たのかい?」


男「あ、はいっ。そうなんです」


アルトリウス「いやー、うれしいなぁ。――あ、ボクは三年のアルトリウスって言うんだ。一応、飼育委員の委員長をやってるよ、よろしくね」


男「よ、よろしくお願いします……」


男(かっこいい鎧の人だなぁ……。――……って、もう、みんな鎧で居ることに違和感を感じなくなってきてるな……。でも、この人は優しそうな人だし、よかった……)
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 00:25:43.87 ID:YUM8ODIoO
シフたんprpr
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/20(水) 05:27:23.21 ID:xkR4Y++Zo
ヨルシカ様を攻略するには暗月警察の目をかいくぐりアブない方の兄と対決しないといけないのか…エルドリッチ呼んでこなきゃ

ガチムチで危ない方の兄貴は世捨て人だから大丈夫かな?
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 08:04:41.85 ID:T0kCIXoF0
マヌスとその娘達は…インテリヤクザとレディースみたいな感じかな?
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 12:05:53.59 ID:1YD4/DnCO
ギリガン用務員
51 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/20(水) 20:18:27.67 ID:UwK0pO540
そういや、ダークソウル2のDLCやってなかった。



アルトリウス「いやいや、全然新入生来てくれなかったから、どうしようかなーと思ってたところなんだよね」アハハ…


男「そうなんですか……。それで、どんなのを飼育してるんですか?」


アルトリウス「まあ、そんな珍しいものはないよ……。――あぁ、しいて言えば竜が居ることぐらいかな。中学じゃ飼えないもんね?」


男「り……りゅう……??」


男(……りゅう……リュウ………………竜?? い、いや、聞き間違えだよな……)


アオニート「――あぁ、アルトリウス先輩。こいつ、高校から入ったやつなんで知らないんですよ」


アルトリウス「あっ、そうなんだ。へぇー珍しいねぇ……」


アルトリウス「――まぁ、興味があるなら見ていきなよ。案内するからさ」


男「あっ……、お願いします……」


アルトリウス「ははっ、そんなに怖がらなくてもいいよ。一年生に竜の世話はやらせないからさ。……ほら、ここには小動物をまとめてるんだ。一年生はまずここからかな」


男「小動物ですかぁ……」


男(前半部分は聞かなかったことにしよう……)


ガチャ…





男「」





アオニート「――ん? おー、さすが高校になると違うもんだなぁ……」


アルトリウス「まぁ、ちょっと大きくなりすぎたとこもあるけどね……。――ん、男くん? どうかしたかい?」


男「……あ、いや…………なんでも…………ないです……」


男(でかいでかいでかいでかいでかい……。あれ、ネズミなのか!? 突然変異にもほどがあるだろぉおお……)


男(いや、ダメだって、どっちかと言えばこっちが捕食対象だよ……。ヤバいよ、これヤバいって……)


アオニート「――おいっ! ……どうかしたのか?」


男「あ、あああああああぁ……。ちょ、ちょっとネズミが……」


アルトリウス「あれ、ネズミ嫌いだったのか……。じゃあ、そっちに猫が居るけど……」


男「ね、猫ですかっ! い、いいですね!!」


男(――あれ、待てよ……。まさか、化け猫みたいなやつじゃないよな……)


アルトリウス「ははっ、猫好きなんだねー」アハハッ

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 20:58:29.31 ID:iMlgmc3dO
アルヴィナもいいけどシャラゴアをもふりたい
53 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/20(水) 21:04:13.85 ID:UwK0pO540
ニャーン…


アルトリウス「――ほらっ」


男「あっ…………猫だ…………」ホッ


男「わぁ……かわいいなぁ……」ナデナデ




「おい、アルトリウス……これはなんだい? 私たちは見世物じゃあないんだよ」



男「えっ?」キョロキョロ


アルトリウス「まぁまぁ、そういわないでよアルヴィナ……。ほら、この子新入生なんだ。猫が好きなんだってさ」


アオニート「おぉー。二匹もいるのか……。よかったな、男」


男「えっ? もう一匹は――」




アルヴィナ「ふんっ、それがなんだってんだい? はぁ……まったく……」



男「」




男(しゃべってる……。えっ、嘘だよな……。猫がしゃべってる……。てか、でけぇ……)


「――……あら、もう私には興味が無くなったのかしら?」


男「えっ……?」


シャラゴア「私は、シャラゴアっていうのよ。……ふふっ、あなた、いい匂いね」ゴロゴロ


男「」



男「………………」


男「………………」スクッ


男「………………」スタスタ


アオニート「お、おいっ、男! どこ行くんだよ――……」



ガチャ

バタン



男「…………夢かっ。……そうだよな、それ以外に考えられないよ。……このネズミたちも、ちょっと大きくなりすぎちゃっただけなんだよな。ネズミに罪はない――」


「……ん? おい人間、腹が空いたぞ。早く余に食べ物を持ってこい」


男「………………――」フラッ

バタッ…
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 21:27:40.20 ID:A31uu41+O
ネズミの王!
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/20(水) 22:32:52.73 ID:CRnsl5dT0
期待
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/21(木) 10:35:02.87 ID:Uf94dAwzo
YOU DIED デェーン
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/21(木) 11:52:23.44 ID:1JAK952Oo
我ら亡者の王におなりください…男様…
58 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/22(金) 20:04:01.39 ID:CLe4MJfM0

――

――――

――――――



男(――……なんだか、いい匂いがする……)


男(……すごく、落ち着くなぁ……)


男(ずっと、寝ていたい気分だ……。……って、あれ、なんで、俺は、寝てるんだっけ……?)


男「……ネズミ……」ボソッ


「――……あっ、男くん……目が覚めましたか?」


男「えっ……?」ボーッ


男(……この大きなかたまりは……――)


グヴィネヴィア「ふふっ、また会いましたね」ニッコリ


男「――っ! ぐ、グヴィネヴィアさんっ!!? ど、どうして……っ。――って、ここは……!!?」キョロキョロ


グヴィネヴィア「ここは保健室ですよ。でも、ビックリしました……。アルトリウスくんが、急に倒れたって言って担いできたんですから」


男「あ、あぁ……そっか……。……で、でもどうして、グヴィネヴィアさんが……?」


グヴィネヴィア「私は保健委員ですから」ニコッ


男「な、なるほど……」


グヴィネヴィア「……しかし、いったい何があったんですか? 急に倒れたというのは……」


男「い、いやぁ……なんて言えばいいんでしょう……。……いろいろ、いっぱいになっちゃって…………」ハァ…


グヴィネヴィア「…………? ――まぁ、初めてのことだらけで心配ですよね。……ゆっくり慣れていけば大丈夫ですよ」フフッ


男「……そうですね。……ははっ、グヴィネヴィアさんが保健室に居たら、みんな怪我して保健室にきちゃいそうですね」


グヴィネヴィア「……よくわかりましたね」ビックリ


男「えっ?」


グヴィネヴィア「……そうなんですよ。私の当番の日になると、急に怪我人が……。だから、普段はやらないんですけど、今日は偶然でした」


男「へ、へぇ……」


グヴィネヴィア「偶然……。ふふっ、これは、運命だったりするのかもしれませんね?」ニコッ


男「…………えっ??」カァアア




ガララッ


アオニート「し、失礼しますっ!! お、男くんの友達のアオニートですっ!」
59 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/22(金) 20:23:05.06 ID:CLe4MJfM0

グヴィネヴィア「……あっ、ちょうどいま、目を覚ましたところですよ」ニコッ


アオニート「は、はいっ!! 恐縮ですっ!!」


アルトリウス「――やぁやぁ……。よかった……、もし目が覚まさなかったらどうしようかと思ったよ……」


男「ご、ご心配をおかけしました……」


アルトリウス「ははっ、気にしないでくれよ。……とりあえず、今日のところは帰った方がいいかもね」


男「はい……」


アルトリウス「まぁ、委員会に入らなくても、気が向いたら遊びに来ればいいよ。シャラゴアも君のこと気に入ったみたいだし、まだまだ狼とか蛇とかもいるからねっ!」


男「ははっ、ありがとうございます」


アルトリウス「うん。それじゃ……グヴィネヴィアさん、アオニート君……後はよろしく」


スタスタ…


男「本当、アルトリウス先輩はいい人ですね……」


グヴィネヴィア「そうですね……。でも、あぁ見えても剣を持てば、とてもお強いんですよ」


男「そうなんですか……へぇ……」


男(…………でも、なにと戦うの……??)


グヴィネヴィア「――さて、それじゃそろそろ大丈夫そうですか?」


男「あっ、はい! すいません、ありがとうございました!」ビシッ


グヴィネヴィア「はい、体には気を付けて……。……アオニートくん、ちゃんと部屋まで届けてあげてくださいね?」ニコッ


アオニート「は、はいぃ!!! おまかせくださいっ!!」


男「あ、あはは…………――」



――――――


――――


――




アオニート「――はぁー、緊張したぜ……」


男「本当、きれいな人だよね……」


アオニート「なぁ、最後見たか? あのグヴィネヴィア先輩が俺に笑ってくれたんだぜっ!? も、もしかしたら……もしかするかもしれねぇよな…………」


男「あーうん。そうだといいね」


アオニート「うおぉおおおおおおお!! がんばるぜぇええええええ!!」

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/22(金) 20:54:52.37 ID:bq5bXobBO
こんな学校入ったら朝から晩までシャラゴアたんモフモフしちゃうわ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/22(金) 21:01:37.52 ID:OuPutHNTO
俺は狼にモフりつきたい
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/22(金) 22:24:04.66 ID:zbeRzP4/o
(∪^ω^) わんわんお!
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/22(金) 22:39:33.97 ID:ohOJVN1mO
カアスさん達も飼われてるのか
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/25(月) 15:00:14.49 ID:IJibXOriO
四騎士のが生徒会っぽいかなぁとは思った
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/25(月) 17:27:26.51 ID:EPSS5biuO
最近ダクソ1再開した俺にタイムリーなスレ
66 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/25(月) 21:36:02.94 ID:E589+ySi0



アオニート「――さて、着いた……」


男「……着いちゃった……」ボソッ


アオニート「あ? なんか言ったか??」


男「いや、なにも」


アオニート「ここが、男子寮だ。お前も一回ぐらい見てるんじゃないのか?」


男「い、いや、まぁ……。色々あってさ……」


アオニート「ふーん……、まあいいけどよ。――……で、お前何号室なんだ?」


男「…………え?」


アオニート「は? いや、だから何号室だよ」


男「………………さぁ……」シラー


アオニート「はぁ……。なんだお前、自分の部屋の番号見てくるの忘れたのかよ……」


男「――あ、あははっ! そ、そうなんだよね……」


アオニート「しょうがねぇやつだな……。うーん、ミリーちゃんなら知ってるかな……」


男「ミリーちゃん…………?」


アオニート「あぁ、男子寮の寮長やってる人だよ……。――あ、おーいっ! ミリーちゃーんっ!」


ミリベス「――いや、アオニートくん……。私はミリベスですから、そんな風に呼ばないでと……」ウンザリ


アオニート「まぁまぁ! こいつが自分の部屋わからないって言ってるんだけど、ミリーちゃんわかる?」


ミリベス「えっ? ……あぁ、男くんですね? えぇっと……、確か男くんは……――」


男(えっ……初対面だよな……? なんで俺のこと知って……)


ミリベス「あぁ、208号室ですね。……もう、ダメですよ? ちゃんと見てこないと……」ハァ…


男「は、はい、ごめんなさい……」


アオニート「――おっ、なんだよ俺の隣かよ! 俺、209号室なんだよな!」


男「あっ、そうなんだ……。よかったよ、知ってる人で……」


アオニート「よしっ、じゃあさっさと行こうぜー……! ありがとね、ミリーちゃん」


ミリベス「はいはい」


男「あはは……――」



67 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/25(月) 21:52:11.13 ID:E589+ySi0

――部屋の前――



アオニート「――おーっし。……んじゃ、お前は一応倒れてるんだし、今日のところは安静にしてろよ」


男「あー……、そうだね。ありがとう」


アオニート「まぁたぶん、俺も部屋に居ると思うからさ、何かあったら遠慮せずに呼べよな」


男「わかった。それじゃ……」


アオニート「おーう……」


ガチャ

バタン


男「…………ここが俺の部屋か……」


男「ベッドに、机と椅子……。最低限のものはあるって感じだなぁ……」


男「…………ふぅ……」ドサッ


男「…………もう、夢じゃないんだよなぁ……」


男「やっと落ち着けるようになったんだし、少し状況を考えよう……」


男「………………」


男「――……って言っても、気付いたらこの学校の入学式会場に居て、そのまま流されに流されただけだもんなぁ……」


男「……異世界に迷い込んでしまったのだろうか? いや、そんなファンタジーな……」


男「……でも、そうとしか説明もできないし……。……ってか、俺はこの世界では、普通に認知されてたみたいだよな……。席だって俺の席あるし、この部屋だって……」


男「うぅー……わからない……。……ははっ、寝たらちゃっかり家にいたりして……」


男「…………そうだな、とりあえず寝るか……」


男「――はぁ、せっかくピカピカの学ランも、この世界じゃ何だか浮くだけだなぁ……――」


ガサッ


男「――ん? ポケットになにか……」


男「……あっ、これ……。ロザリアさんがくれた手紙じゃないか……」



――ふふっ、ロザリアさんからの友情の証みたいなものだと思いますよ?



男「……たしか、ヨルシカさんがそんなこと言ってたよね……」


男「寝る前に、読んでみるか……――」


ピラッ

68 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/25(月) 22:31:17.50 ID:E589+ySi0
ミスった。

男「寝る前に、読んでみるか……――」 ×

男「寝る前に、読んでおかないと……――」 ○


なんか変だったよね。
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 08:43:21.69 ID:8xWJUj7OO
ぴゅーぴゅーぽこぽこもあるのかな
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 11:35:15.75 ID:pj3ibLz/o
あったかふわふわかもしれん
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/26(火) 19:40:46.01 ID:bvbjZIDhO
ブラボやってないらしいが>>1はどのくらいシリーズ把握してるのか
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 00:55:42.92 ID:4Os/B3BEO
シース関連はちょっとブラボ入ってたなダクソV
73 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/27(水) 01:09:55.28 ID:JJ7ShVOQ0







 『好きです』





男「」







男「………………」ゴシゴシ


男「ふぅ……落ち着け……俺……。……一気に眠気も冷めたけど、まぁ落ち着けよ……」


男「え、えぇっと……?」チラッ



『好きです』



男「…………ほ、本当に書いてあるよな……?」


男「…………なんで? ロザリアさんとは今日あったばかりだよな……」


男「……しかし、これしか書いてない……のか……。……ん? いや、二枚目もあるのか……――」







『生年月日は何ですか?
 血液型は?
 好きな食べ物は何ですか?
 休みの日は何をやっているんですか?
 趣味は何ですか?
 部屋は何号室ですか?
 いつも何時ごろに起きますか?
 朝ごはんはパンですか?
 好きな女性のタイプは?
 どんな髪型が好きですか?
 背は高い方が好きですか?
 胸は大きい方が好きですか?
 眼鏡属性はありますか?
 
 ……三枚目の紙に書いて
           明日私に下さい』





男「………………」



ガタッ‼ ガチャガチャ…



男「――っ!!」ビクゥッ‼


男(……げ、玄関から物音が……。い、いいいいいいやっ! 気のせいだよな気のせいに違いないよな……よしっ――!)


男「寝よう」
74 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/04/27(水) 01:44:45.43 ID:JJ7ShVOQ0
>>71
ダークソウル1・2・3しかやってないよ。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 01:52:25.26 ID:RXObTDbWo
玄関にいてるなら部屋の番号知ってるはずだろ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 03:16:57.50 ID:XwnmSrWIo
手紙渡した時点では知らなかったんじゃね
そのあと答えを我慢できずに直接見に来たのかもしれんし
あ、乙
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/27(水) 05:54:15.86 ID:2Xd53vNWo
寝室で抱かれてる蛆人は未来の男さんの姿かもしれない…
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 06:34:40.86 ID:lBPnGOG10
レオナールさんが偵察に来たんだろ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 09:14:09.10 ID:ihktcwZXO
ロザリアさんにはファンが多いしな
舌集めなきゃ……
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/27(水) 10:16:29.09 ID:vL+/rV8Zo
今日もまた罪のないダークレイスが舌をぬかれるのか…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 11:06:28.44 ID:D/aIuW4vO
耳マラソンに疲れたので癒されにきました
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/27(水) 14:02:02.13 ID:VrLeuR7a0
>>81
オルァアテメェ!二枚舌ヨコセェ!!
83 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/27(水) 17:52:21.39 ID:JJ7ShVOQ0

――――翌日


ドンドンッ!!


アオニート「――おーい男ー? まだ寝てんのかー?」


男「い、今行くよー!」イソイソ


ガチャ


男「――お、お待たせ……」


アオニート「おせぇよ……ったく」


男(……結局、夢なんかじゃなかったなぁ……)ハァ…


アオニート「なんだよため息なんてついて……。――あぁ、飯食ってねぇのか?」


男「ま、まぁそんなとこ……」


アオニート「昨日の夜、誘いはしたんだぜ? でも、返事なかったからよ……」


男「そうだったんだ……。別れた後、すぐ寝ちゃって……。ごめん」


アオニート「気にすんなよ、昨日はしょうがねぇだろ。――……あ、そういやさ」


男「うん」


アオニート「お前を呼ぼうとしたときに、ロザリアさんを見た気がしたんだよなぁ……。でも、あのロザリアさんが男子寮に居るわけねぇし……。お前、知らないよな?」


男「う、うん……。ま、まったくわからないなぁ……」


アオニート「だよなぁ……。なんだったんだろ……」


男「あ、あはは……」



――――――


――――


――




ガララッ


アオニート「――おいーっす」


男「お、おはよう……」


ヨルシカ「――男さんっ! 大丈夫なんですかっ!?」


男「え、えっ……――?」




84 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/04/27(水) 18:20:18.22 ID:JJ7ShVOQ0

ヨルシカ「昨日……急に倒れたみたいじゃないですか……。私もロザリアさんも、すごく心配したんですよ……?」


ロザリア「………………っ」コクコクッ


男「あ、あぁ、知ってたんだ……。――でも、もう大丈夫だよ! 心配してくれてありがとう」


ヨルシカ「そうですか……。……でも、びっくりしましたよ。ちょうど、私たちが保健委員の見学に行こうとしたときに、男さんが担ぎ込まれていたので……」


男「あ、あはは……。かっこ悪いとこ見られちゃったね……」


ヨルシカ「なにかお手伝いをと思ったのですけど、グヴィネヴィア姉様も居たことですし、邪魔しちゃいけないと思ってその日は帰ったんです……」


ヨルシカ「でも、よかった……。帰ってからも心配で心配で……」


男「……ありがとう、ヨルシカさん」ニコッ


ヨルシカ「……っ。い、いえ、別に……普通の事ですし……」


男「……と、ところでなんだけど……。ろ、ロザリアさんとはずっと一緒に居たの……?」コソコソッ


ヨルシカ「えっ? ま、まぁ……お互い自分の部屋に戻ったときは、さすがに一緒には居なかったですけど……」


男「……そ、そっか」


グイッ


男「あ、ろ、ロザリアさん……。あ、改めておはよう」


ロザリア「………………」ペコリッ


ロザリア「………………っ」グイグイッ


男「え、えっ? な、なにどうしたの??」


ロザリア「………………!」ガサガサ


男「か、紙……? ――あ、あぁご、ごめんねっ! 手紙はどっかに落としちゃったみたいでさっ! 答えは書いてこれなかったんだよね! あ、あははは……」


ロザリア「………………っ!!」ガーン…


ロザリア「――………………っ」カキカキ


男「あ、あれ……ロザリアさん……?」


ロザリア「………………」ピラッ


男「こ、これは……」


男「ま、また同じの書いてくれたんだ……」


ロザリア「………………」キラキラ


男「う、うん……今度は、書くよ……」アハハ…



男(――……あれ? 質問が変わってる……? たしか、部屋の番号の質問があった気がしたけど……。それが無くなって、『部屋の鍵は2本以上ありますか?』の質問が増えてる……)
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 12:04:50.25 ID:krHtu8gWo
ロザミアに仕えたまえよ・・・
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 16:58:24.09 ID:akjOK+koo
太陽万歳
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 20:06:23.14 ID:ftdrYKPm0
死体の舌をプレゼントするだけで好感度がどんどん上がっていく初心者向けの簡単なヒロインです
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 20:26:17.24 ID:gNssU6ZRO
>>87
他人の世界に侵入して世界の主を殺して舌を切り取らなきゃいけないんですが…
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/28(木) 20:27:44.59 ID:WMp8/pXto
しかも大抵相手は3人組だしな
90 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/28(木) 20:34:50.54 ID:CK8yh7dR0

男「――……それにしても、クラスをよく見るといろんな人が居るんだね」


アオニート「は? 急にどうした?」


男「い、いや……、昨日はあまり見る余裕がなかったからさ……。――……心に……」ボソッ


アオニート「俺は中学からだから、別にいつも通りな感じだけどな」


男「まぁ、そうだよね……。あのトゲトゲの人とか、特徴的だよね。……なんか怖いし……」


アオニート「あぁ、カークな。あいつ、すごく内向的な性格なんだよ。それを鎧でカバーしてるつもりらしいぜ」


男「そ、そうなんだ……。人は見かけによらないってやつだね……」


男「あと、気になるのは……。――あっ、あの人かな」


アオニート「ん? あぁ、ジークリンデのことか?」


男「そうかな? なんか……えっと……なんて言えばいいのかな……」


男「まるで……あれは……永s――」


アオニート「――おっと! ……男、決してあいつのことを『玉ねぎみたい』って言っちゃダメだぜ?」


男「えっ? あ、あぁ……うん……」


アオニート「あいつら、あんなふざけた格好してるけどな。『玉ねぎ』って言われると怒るんだよ」


男「へぇー……」


アオニート「あぁ、だから『玉ねぎ』ってあいつらの前で言っちゃダメだぞ?」


男「も、もうわかったよ?」


アオニート「まぁわかる。どう見たって『玉ねぎ』だしな。でも、しかし、だ……。うっかり『玉ねぎ』なんて――」



ガンッッッ‼‼



ジークリンデ「うっっるさいのよっ!!! ――またあんたね、ホークウッドっ!!」


アオニート「――っ! ……いってねぇな玉ねぎっ!!」グワッ


ジークリンデ「なっ……! また言ったわね! 今日こそタダじゃおかないんだからっ!!」


アオニート「おうおう上等だっ! みじん切りにしてやるぜ……。――玉ねぎだけになっ!!」



ワーワーギャーギャー




男「………………」


ヨルシカ「……この光景、中学の時もよく見ました」


男「へぇ……」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/28(木) 21:07:03.97 ID:TLOAPeLbO
オゥパッキャマラドゥパッキャマラドゥパオパオパオゥパッキャマラドゥパッキャマラドゥパオパオパ
92 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/04/28(木) 21:17:28.78 ID:CK8yh7dR0
ミスった。

アオニート「――っ! ……いってねぇな玉ねぎっ!!」グワッ
 ↓
アオニート「――っ! ……いってぇな玉ねぎっ!!」グワッ


で、お願いします。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 05:28:12.84 ID:JbHjL6Uq0
ホークウッドだったのか…俺はてっきり無印のアオニートかと思ってた
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 07:51:33.01 ID:O1S246rOO
(てっきりデモンズのかと)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 09:49:35.32 ID:WMCseKFHO
青くねえじゃねーか!
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 10:29:44.34 ID:HftJBpDMO
ニートでもないな。
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/04/29(金) 12:44:04.25 ID:aOCbEcaZo
無印ダクソのニートだと思ってたわ
98 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/29(金) 13:33:36.05 ID:VcY8eLIx0
>>95 >>96
キャベツ太郎だって、キャベツも太郎も入ってないぞ。




アオニート「………………」チーン…


ジークリンデ「はぁ……はぁ……。私の勝ちね……」ゼェゼェ


ジークリンデ「――ゴホンッ……。え、えっと、男くん……だよね? 初めまして、私はジークリンデって言うの。よろしくねっ?」


男「えっ? あ、あぁ……よろしく、お願いします……」オドオド


男(あ……普通の人なのか……)


ジークリンデ「あ、あの、えーっと……。ほ、ホークウッドとはね、えっとまぁ……小さい頃からの腐れ縁みたいな感じで……。だ、だから気にしないでね?」


男「べ、別に、何も気にしてないよ……」


ジークリンデ「そ、そう? なら、いいんだけ――」


ガシッ



アオニート「――ふっ、油断したな?」



ガンッ‼


ジークリンデ「――いっ……! あ、あんたねぇ……っ!!」



ワーワーギャーギャー



男「あ、あはは……」


「お、男くん……?」


男「へっ? は、はいっ」


カーク「は、初めまして……。ぼ、僕……カークって言うんだ……よろしくね」


男「あぁ……。お、男って言います、よろしく……」


カーク「うん、みんな知ってると思うよ……。君は、有名人だからね……」


男「えっ!!? そ、そう……なの……?」


カーク「うん……。と、とても珍しい装備だし……」


男「あ、あぁ…………」ハハッ…


カーク「そ、それで……。――あ、あのっ! ろ、ロザリアさん……」


ロザリア「………………っ!」ビクッ


カーク「あ、ご、ごめん……。驚かす気は、なかったんだ……」

99 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/04/29(金) 13:49:46.39 ID:VcY8eLIx0

カーク「え、えっと……覚えてるかな……? 僕、中学のころ同じクラスだったんだけど……」


ロザリア「………………」


カーク「………………」


ロザリア「………………」


カーク「……あ、あはは…………」




ロザリア「………………?」



カーク「」



ヨルシカ「――ろ、ロザリアさんっ? ほ、ほら、後ろのほうの席に居たじゃないですかっ、ねっ??」



ロザリア「………………??」



カーク「」



ロザリア「………………」フイッ



カーク「」



ヨルシカ「あぁ……もう……」




ロザリア「………………っ!」グイグイッ


男「え、えっ、俺?? な、なに……??」


ロザリア「………………っ」


男「――い、いや、本当だって! 部屋の鍵は一本しかないから! う、嘘なんて書かないよ……」アセアセ



カーク「」



カーク「――……随分、仲がいいんだね……男くん……」


男「い、いや……そ、そうなる……――」


カーク「………………」ゴゴゴゴゴゴ…


男「――……の……かな……」アハハ…



男(あれ? すごい怒ってないか……? よく見えないけど、睨み付けられてる気がする……)ビクビク


100 :ID加速中 ◆V9LlgfWZs2 :2016/04/29(金) 13:50:29.42 ID:1nSU+V8F0
   /::::::::::::::::::::::::::\〜プーン              
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〜プーン   ←ジャプカス
  |:::::::::::::;;;;;;|_|_|_|_|〜プーン
  |;;;;;;;;;;ノ∪  \,) ,,/ ヽ〜
  |::( 6∪ ー─◎─◎ )〜        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |ノ  (∵∴ ( o o)∴)〜      <日本は至高だお。在日差別は正義だお。日本万歳!!
  | ∪< ∵∵   3 ∵> ムッキー!    \_____________________
  \        ⌒ ノ_____
    \_____/ |  | ̄ ̄\ \
___/      \   |  |    | ̄ ̄|
|:::::::/  \___ | \|  |    |__|
|:::::::| \____|つ⊂|__|__/ /
|:::::/        | ̄ ̄ ̄ ̄|  〔 ̄ ̄〕
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 14:42:47.15 ID:PJkf58Fj0
よくよく考えたら歴代ニートのなかでもホークウッドが一番ましだからな
むしろ他のニートにこれほどのコミュ力があるとは思えん
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 15:23:10.20 ID:WMCseKFHO
青ニート「ふっ油断したな?」

完全にバクスタ入れた時の台詞
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/29(金) 16:15:08.75 ID:Y/IPolemo
このカークは3のカークか・・・
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 01:23:10.42 ID:nwNfqt2/O
てか男は不死者なのか?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 09:30:08.01 ID:pwhhBp5rO
一回死なないと出現しないキャラが火防女だったり
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 11:03:07.37 ID:qpCwtqd6o
瞳を渡して闇の時代をもたらさないと3のかぼたんルートのトゥルーエンドは来ないんじゃないかな
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 19:23:11.16 ID:gVMzQGTBO
最初の青ニートはまさに青いニートだったぞ
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/04/30(土) 20:04:20.24 ID:wRohgYCIO
初代青ニートは真の青いニートだからなぁ
109 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/01(日) 07:01:38.25 ID:t9jXu3Xj0




アオニート「――はぁー……。朝から疲れたぜまったく……」


男「アオニート君が悪い気もするけど……」


アオニート「でも、玉ねぎに見えるだろ?」


男「………………まぁ…………」


アオニート「やっぱりなーそうだよなー」


男「――そ、そういえばっ! さっき、ジークリンデさんがホークウッドって呼んでなかった……?」


アオニート「ん? あぁ、俺はホークウッド・アオニートって言うんだよ。アオニート家の三男なんだ」


男「じゃ、じゃあお兄さんがいるんだ」


アオニート「二年と三年にな。俺んちは代々――」



キーンコーンカーンコーン


ガララッ‼



ミルドレット「――はぁーいっ!! みんな元気ぃー? 朝のHR始めるよーっ!」キャハッ


アオニート「おっと、マズい……。男……、切り抜けるぞ」


男「う、うん…………」



――――――

――――

――





アオニート「――ふぅ、冷や冷やするぜ……」


男「あ、あはは……。毎朝こうなのか……」


アオニート「さて、確か今日の授業は奇跡だよな?」


男「えっ?? ご、ごめん、何も知らないんだけど……」


アオニート「俺も、奇跡は苦手なんだよなー……。まぁ、一緒に頑張ろうぜ」


男「う、うん…………?」


男(や、やっぱり宗教的な何かなんだろうか……。ちょっと……怖いな……)




110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 08:30:08.98 ID:BcthIbDsO
クラーナ先生攻略ルートはよ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 08:39:32.69 ID:i9P9EaEKO
新旧師匠対決はよはよ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 10:23:27.81 ID:qaDu4kVz0
てっきりアオニートのことだから奇跡苦手でもレア先生ということで喜びそうなのにな…

あ……
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/01(日) 10:50:56.85 ID:7HjEZt3lo
イーゴン「イリーナなら俺の隣(の牢屋)で寝てるよ」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 11:13:47.59 ID:i8yNP+6a0
武闘派なリーシュ先生のことも忘れないでやってください(ボソッ)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 12:05:19.79 ID:zFPDwYLlO
ペ ト ル ス
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 12:20:04.31 ID:SghTVaLSO
太陽万歳
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/01(日) 13:19:39.32 ID:VNntlkbWo
クラーナ師匠が至高
118 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/02(月) 17:44:58.97 ID:B7HoGWPh0


アオニート「――ふわぁ……。今日はいい天気でよかったな」


男「うん、そうだね……」


男(なんか、外にきちゃったけど……。奇跡って、外でやることなの? やっぱり、どっかの方角に祈ったり……)


ワーッ‼

ザワザワ



男「うん……? なんか、急にみんな騒ぎ出したな……」


アオニート「おいおいおいおい!! ぐ、グヴィネヴィア先輩だぜっ!?」バシバシッ


男「えっ……? ほ、本当だ……。……で、でもグヴィネヴィア先輩って三年生だよね??」


アオニート「も、もちろんそのはずなんだが……――」



レア「は、はーいっ! い、一年生の皆さん聞いてくださーい!」



アオニート「――おぉおおおおお!! あ、アレは奇跡のレア先生だぜっ!!?」


男「あぁ……、そういえば昨日、担任になってくれたらいいなって言ってた先生だよね……?」


アオニート「あぁ……。実はレア先生って、最近この学園に来た先生なんだよ。人見知りな性格で、少しおとなしい体系ではあるが……あの守ってやりたくなる感じ……。たまらねぇよなっ?」


男「う、うん……。たしかに、かわいいって感じがするね」


レア「――え、えっと……。きょ、今日の授業は、最初ということもありますので、三年生と合同の授業となりましたっ!」


レア「一年生の皆さんは、三年生の奇跡を見て、参考にしたり、教わったりしてくださいっ!」


レア「三年生の皆さんは、新入生の人たちの実力を見てあげてください」


レア「も、もちろんっ、何かわからないことがあったら、先生に聞きに来てくださいっ!」


レア「きょ、今日は私と、ペトルス先生が居ますので……。遠慮なく来てくださいね」



アオニート「や、やべぇな……。なんて最高な授業なんだ……っ! なっ、男もそう思うだろっ!?」


男「えっ?? う、うぅん……」


アオニート「おいおい大丈夫かよ? あのレア先生に、グヴィネヴィア先輩まで居るんだぜっ!? どっかの玉ねぎとは大違い――」


バァンッ‼


アオニート「――うおぉおっ!!?」ドシャァ


男「あ、アオニート君が吹っ飛んだ……っ?」


ジークリンデ「聞こえたわよホークウッド……。あんた、本当に懲りないわね……」


男「……い、今の……ジークリンデさんが……?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/02(月) 17:46:43.71 ID:hizbJoiFo
これがカタリナ騎士の放つフォースか…
120 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/02(月) 18:20:06.11 ID:B7HoGWPh0

ジークリンデ「そうよ? ……私、奇跡は結構得意なの。今のは『放つフォース』って言ってね……――」


男「す、すごいっ!! ど、どうやってやったのっ!?」


ジークリンデ「えっ? そ、そう……? えへへ……」テレテレ


アオニート「……玉ねぎ……」ボソッ


ジークリンデ「――っ! また言ったわねっ!!」フォンッ


アオニート「ちょ、まっ――!」バァンッ‼


ドシャアッ


アオニート「………………」チーン


男「す、すごい……。アオニート君、離れてたのに……」


ジークリンデ「へへっ! すごいでしょ? 男くんにだったら教えてあげてもいいよっ?」


男「ほ、本当にっ? ぜ、ぜひ……――」



「ガハハハハッ! どうやら、腕を上げたみたいだなっ!」



ジークリンデ「――……こ、この声は……っ!!」


ジークマイヤー「久しぶりじゃあないかっ! いつぶりだろうなっ」


ジークリンデ「じ、ジークマイヤーさんっ!!」


男「えっ? えっ??」


男(……同じ、鎧の人がもう一人……? ちょ、ちょっと細く見えるのがジークリンデさんかな……?)


ジークリンデ「――あ、紹介するね。この人はジークマイヤーさん。三年生で、私の従兄なの」


男「へ、へぇー! ど、どうも、男と言います……」


ジークマイヤー「ガハハハッ! 知っているぞ! 新入生に武器も持たぬ、大変勇気のある者が入ったとなっ!!」


男「………………あ、あはは……」


ジークリンデ「そうだっ! 奇跡もジークマイヤーさんに教えてもらおうよっ! 私より教えるの上手だと思うし」


男「あ、うん……。そ、そうしようかな――」


アオニート「――うぅん……。クソッ、頭がいてぇ……」ムクリッ…



アオニート「……あぁ? ――おいおい、なんで玉ねぎが二つあるんだ?」



「「………………」」


アオニート「――えっ? ちょ、いや……まって……う、うわぁああああ――」ドォンッ‼
121 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/02(月) 19:03:44.86 ID:B7HoGWPh0

ドォンッ‼
イヤァアアア‼
バァンッ
タスケテェエエ‼

……




男「――他人のふりしよう……」


男「………………」


男「……とは言っても……、よくよく考えたらアオニート君と離れたら、ほかに仲のいい人居ないんだよなぁ……」


男「どうしよう……。――あっ、先生のとこ行けばいいのかな……。……って、あれ? 先生どこ行ったんだろ……」キョロキョロ




「……じゃないですか……ねぇ……?」


「そ……その…………ますっ!」



男「……えっ?」



ペトルス「いいじゃないですか……。今日、一緒にご飯でも行きましょうよ」


レア「い、いえ、本当に……大丈夫ですから……」


ペトルス「レア先生もこの学校に来たばかりで色々心配でしょう? たまにはお酒でも飲むのも大事ですよ……」ベタベタ


レア「わ、私っ、お、お酒は苦手で……」


ペトルス「おやっ、それはいけない。……これから、いろいろ付き合いとかあるんですから、慣れといた方がいいんじゃないですか?」スリスリ


レア「い、いや……その……」



男(…………こ、これは……見ちゃいけないとこ見ちゃったんじゃないか……?)



ペトルス「なら、私のおすすめのお店があるので、そこにしましょう。初めてでもおいしいお酒がありますから」


レア「……い……いや……私は…………」


ペトルス「じゃあ、今夜でいいですね? レア先生?」ガシッ


レア「………………………………」



男(れ、レア先生困ってそうだ……。た、助けてあげたいけど……ぺトルス先生は武器持ってるし……勝てないよな……)


男(……俺にも、さっきのやつが使えたら……っ!)フォン…


男「え、えっ……これは……さっき、ジークリンデさんが使ってた時の光…………」


男「――や、やるだけ、やってみようっ!! え、えいっ!!」フォンッ‼


バァンッ‼
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/02(月) 19:46:10.33 ID:yx7vth6MO
あかん神の怒り(物理)来るで
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/02(月) 21:05:50.82 ID:TmhYS78XO
レア様は肉体派聖職者だから殴りに来るぞ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/02(月) 23:05:32.30 ID:BTklXOcS0
初代青ニートは校庭でずーっと座っててそのまま退学だろ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 05:14:32.55 ID:IgLZxAAP0
うーん……うーん……
お、おお!
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/03(火) 07:43:39.36 ID:5B0TYI43o
力が…欲しいか…

つ【竜体石】
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 12:21:13.66 ID:9PhQHjQU0
>>126
ホークウッドが目を鈍く輝かせながら襲いかかってくるからNGで…
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/03(火) 14:55:25.63 ID:GNiaMQLjO
クワガタのデーモンのせいで放つフォースって字だけで笑えてくる
129 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/05/04(水) 23:44:14.16 ID:cq4xbB380

ペトルス「――ゴフゥッ!!?」


ドシャァッ‼


レア「――え、えっ!? ぺ、ぺトルス先生っ!?」


男「あ……本当にできた……」


男「す、すごい……俺にこんな力が……っ!」ワナワナ


ペトルス「――っ!! 貴様っ! この私に放つフォースをやるとは!! クラスと名前を言えっ!!」


男「ご、ごめんなさい……。僕、初めてで……」


ペトルス「そんなこと関係あるかッ!! お前……後悔させて――」




グヴィネヴィア「すいませんでした。ぺトルス先生」




ペトルス「――やる……。え? ぐ、グヴィネヴィアさん……?」


男「えっ……?」


グヴィネヴィア「私が見本のためにやった放つフォースが、そちらへ飛んで行ってしまったようで……。本当に、すいませんでした」ペコリッ


ペトルス「いっ、いや……! わ、私はこいつがやったのを見て――」


グヴィネヴィア「――ですが、先生? いくら先生といえども、やっていいことと、やってはいけないことがあるように思うんですよね……?」ニッコリ ゴゴゴゴゴゴ…


ペトルス「……っ。……な、なんのことだか……」


グヴィネヴィア「――あら、そうですか……。それは大変失礼いたしました……」



グヴィネヴィア「――それでは、次はこの太陽の光の槍が『間違って』飛んでいくこともあるかもしれませんが……。その時はごめんなさいね……?」ニッコリ バチバチバチ…



ペトルス「」



男「ぐ、グヴィネヴィア先輩…………」


ペトルス「――あ、あぁそういえば急用を思い出した! れ、レア先生、後はよろしくお願いしますね」ソソクサッ


レア「あ、は、はい……」


男「………………」アゼン…


男「――って、ぐ、グヴィネヴィア先輩っ! ご、ごめんなさい! 本当は俺が――」


グヴィネヴィア「――いや、いいんです。どちらにしろ、私が先に気付いていれば、私がやっていました。……それより、男くんの勇敢な行動に感動しましたよ?」


男「で、でも……これじゃ……」


グヴィネヴィア「…………あら? もしかして……――」
130 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/05(木) 00:17:25.47 ID:Dcak1vBT0

男「――えぇっ!!? ぐ、グヴィネヴィア先輩って、学園長の娘さんだったんですかっ!!?」


グヴィネヴィア「はい……。自分で言うのもなんですけど、知らない人が居るとは思いませんでした……」


グヴィネヴィア「――まぁ、ですので。少しズルかもしれないですけど、ペトルス先生のことは私から父に言っておきますから……」


男「あ……、だからぺトルス先生、あんなにビビって……」


グヴィネヴィア「……それにしても、まだ一年生だというのに、放つフォースを使えるだなんて……。すごいです」ニコッ


男「い、いや……。さ、さっき教えてもらって……あの……」テレテレ


グヴィネヴィア「…………やっぱり……」ボソッ


男「――え? な、何か……?」


グヴィネヴィア「――いえ、何も……。あ、私はヨルシカと、ロザリアちゃんに教えてるんですけど……男くんも一緒にどうですか?」ニッコリ


男「あ、あぁ……っと…………」



ロザリア「………………」ジー



男「――あ、ダイジョウブデース……」


グヴィネヴィア「……そうですか……。――まぁ、私のところに来てくれれば、いつでも教えますから。気軽に来てくださいね?」ニコッ


男「は、はい! ありがとうございます……」








男「――ふぅ……。なんだかドッと疲れた気がする……」


男「……でも、なんか奇跡ってものについて少しわかった気がするぞ……」


男「この世界では魔法が使えるんだ……。そして、この世界ではそれを奇跡って呼んでるんだな」


男「……なんだそれ……。――って言いたくなるけど、実際自分で使ったしな……」


男「……ははっ。なんか、少し楽しくなってきちゃった……」


男「疲れてるのかな……」




「――ちがぁああああああうっ!!!」




男「――っ!」ビクッ



「しっかりと足をそろえてっ!! そして、左右の腕はまっすぐ斜め上にあげるんだっ!」



男「な、なんだ……??」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 00:43:03.29 ID:kx8oH6CcO
Y
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/05(木) 01:30:28.63 ID:amErVNAJo
ソラールさん
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/05(木) 05:04:36.67 ID:VBhD1V6D0
正直に告白するとどんなクソスレなのか見物に来たんだけど普通に面白い(小並感
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/05(木) 05:05:10.00 ID:VBhD1V6D0
正直に告白するとどんなクソスレなのか見物に来たんだけど普通に面白い(小並感
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/05(木) 05:07:30.64 ID:VBhD1V6D0
ミスったわ連投スマソ
136 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/05/05(木) 19:51:51.48 ID:Dcak1vBT0
「まだだっ! まだ角度が足りないっ!!」


「――よーし……。それでいいだろう……」



男「な、並々ならぬ雰囲気を感じる……」



アオニート「――あの人はソラール先輩だ……」



男「――っ!? あ、アオニート君……だ、大丈夫なの……?」


アオニート「この有様を見て、大丈夫に見えるんだったらお前の目はいかれてるぜ」ボロッ


男「……ごめん……」


男「――そ、それで、ソラール先輩っていうのは……?」


アオニート「三年生の先輩でな。何を隠そう、あの――」


ガシッ‼


男「――っ!」ビクッ


ソラール「――おぉ、なんだ。……君たちも、俺に教わりに来たのか? そうだろう、いい心がけだ……」ポンポン


男「あ……は、はい……」


ソラール「うんうん。君、名前はなんて言うんだ?」


男「あ、お、男って……言います……」



ソラール「…………男??」


ソラール「男……。どこかで聞いた名だな……」ウーン…



アオニート「――お、おいぃぃっ! お、お前マズいんじゃないのかっ!?」コソコソッ


男「え、えっ?? な、なんでよ?」コソコソ


アオニート「ソラール先輩はな……――」




アオニート「――あの、グヴィネヴィアファンクラブのナンバー1なんだよっ!」




男「……え、えぇっ!? って、ことは……オーンスタイン先輩とスモウ先輩……。……俺の名前も……」


男「――も、もっと早く言ってよっ!?」


アオニート「い、いや、だって……――」コソコソッ


ガシッ‼


男「」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/05(木) 22:47:44.52 ID:6tBVFs2v0
まさかのナンバー1が俺の太陽の人
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/06(金) 09:29:06.52 ID:kDJeolRBO
イベントちゃんとこなせばグウィン戦でも呼べるしな
139 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/06(金) 18:13:28.55 ID:Ry5kqqR50

男「あ、あの…………えっと…………」ガタガタ


ソラール「そうかそうか……。君が『男』くんだったか……」ゴゴゴゴ…


男「い、いや……ち、違うんです……」


ソラール「……違う? じゃあ、そっちの子かな?」


アオニート「いえ、そいつが男です。――じゃ、ボク先生に呼ばれてるんで……」


男「あ、アオニート君……っ」


ソラール「まぁ……オーンスタインくんとスモウくんから、話は聞いているよ……」ゴゴゴゴ…


男「………………」ビクビクッ


ソラール「さぁ、覚悟を決めるんだな……っ!!」


男「――――っ!!」









ソラール「――なんてなっ! ハッハッハッハ!」




男「………………へっ?」


ソラール「いやー、すまない。そんなに怖がるとは……」


男「えっ? えっ??」


ソラール「さて、どうしたものか……。――……どうやら君はグヴィネヴィアさんと仲がいいみたいだからな、話しても大丈夫だろう」


男「ま、待ってください、は、話についていけないです……」


ソラール「まぁまぁ。簡単に言うとな、俺はグヴィネヴィアさんに頼まれて、ナンバー1になってるんだ」


男「た、頼まれて……?」


ソラール「あぁ……。まぁ、話すと長くなるんだが……。――君はオーンスタインくんとスモウくんに会っているんだよね?」


男「は、はい……。す、すごく怖かったです……」


ソラール「そこが問題なんだ。彼らは強い……。その力をぶつけるところを探しているようにも見える」


ソラール「そこで、だ。今こそあの二人は、ナンバー2と3ということでおとなしくしているが……――」


男「――あっ、そ、そうか……。もし、どっちがナンバー1なんだって話になった時……、大変なことになりそうですね……」


ソラール「おぉ、察しがいいな。……きっとあの二人は、どちらかが倒れるまで争い続けるだろう……」


ソラール「――だから、俺がナンバー1の座に居ることによって、二人を落ち着かせてるのさ」

140 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/07(土) 11:52:31.08 ID:gGN70jt10

ソラール「――とはいえ、表向きはそのファンクラブのナンバー1……」


ソラール「このまま君を見逃したとあっては、それはそれで疑いの目で見られてしまうだろう」


男「…………えっ?」


ソラール「と、いうわけで……――」








ソラール「――おぉっ!! いいじゃないか、男くんっ!!」


男「は、はぁ……」 Y


ソラール「うん! 実に素晴らしい! その角度っ! その角度だッ!!」


男「………………」


ソラール「いいぞぉ〜……。男くんには、どうやら太陽の戦士の素質が備わっているようだなっ!」


男「た、太陽の戦士ですか……」


ソラール「あぁっ!」


ソラール「――……俺はな、あの太陽みたいに……でっかくなりたいんだよ……」シミジミ


男「………………」


ソラール「………………」


男「……な、なれるといいですね……」


ソラール「――わかってくれるかっ! 気に入ったっ! 気に入ったぞ男くんっ!!」


男「………………」


ソラール「よしっ……。そんな君に、この太陽のメダルを上げようじゃないかっ」


男「太陽のメダル……? お金……じゃないよね……」


男「これ、何に使うんですか?」


ソラール「これは特別製でなっ! これを持っていると……なんとっ!!」


男「な、なんと……っ?」



ソラール「出席簿の君の名前が、光り輝くようになってるんだっ!」



男「…………へぇー……なんだそれ……」ボソッ


ソラール「さぁっ! 受け取ってくれ!」ガシッ


男「あ、ありがとうございます……」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 17:16:44.05 ID:V05+2LfK0
出席簿のインクは蝋石なのか…
142 :sage :2016/05/07(土) 18:22:32.10 ID:M2UbWOub0
いつも技量戦士でやってたけど、このスレ見てたら奇跡も使いたくなってきたわ…
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 18:24:07.70 ID:M2UbWOub0
間違って上げてしまって申し訳ない…ちょっと人間性捧げてきます
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/07(土) 19:37:29.05 ID:vPeSe6+ho
出席簿が召喚サインだからサボってても呼び出されるのか…
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 20:37:01.49 ID:DBzgWJHO0
むしろサボってなくても強制召集かけられるのしれない…どこの赤紙だっての
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/07(土) 23:45:35.80 ID:InjPkL5jO
>>142
仲間かよ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/08(日) 15:24:40.08 ID:eAt2ystyo
普通に登校すれば生身
遅刻とかで登校できなかった場合は白サインで強制召喚
素行不良の生徒は出席簿が赤サインで書かれるようになると
148 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/08(日) 22:41:31.36 ID:h6QI+X4i0

キーンコーンカーンコーン


ソラール「――おぉ、これで授業も終わりか……。しかし、未来有望な太陽の戦士も見つかったことだし、実に良い授業だった」


男「あ、あはは……」


ソラール「――……そうだな。……オーンスタインくんとスモウくんには、私のほうから言っておこう」


男「そ、ソラール先輩……本当ですかっ?」


ソラール「当たり前じゃないか! 男くんと私はいわば、兄弟。困ったときは、いつでも頼るといい」


男「……あ、ありがとうございますっ!」


ソラール「はっはっは! それじゃあな、男くん。勉学に励めよっ」ハッハッハ


男「はいっ!」


男「なんかもう……。俺からしたら、太陽みたいな人だな……――」







アオニート「――おっすっ! 男、大丈夫だったか?」


男「………………」ツーン


アオニート「い、いやぁ悪かったって!」


アオニート「で、でもまぁ、ソラール先輩と仲良くなったみたいじゃないか! いったい、なにしたんだ?」


男「さぁね」ツーン


アオニート「お前……。……男だって、俺が玉ねぎ二つにやられてた時、助けてくれなかったろっ?」


男「あれは自業自得って言うんだよ……」


アオニート「まぁまぁ! チャラにしてやるからよっ!」


男「いや、だから……。……はぁ、わかったよ。ごめんねアオニート君」


アオニート「おうよっ!」


アハハッ‼
マッタクナァ…



「――お、男くんっ」


男「えっ……? ――あっ、れ、レア先生……」


レア「……さっきはありがとう。ごめんね、先生が情けないばかりに……」


男「い、いえっ! お礼は俺よりも、グヴィネヴィア先輩に……」


レア「さっき行ってきました。……でも、グヴィネヴィアさんも男くんに……って」ニコッ
149 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/08(日) 23:31:14.09 ID:h6QI+X4i0

レア「……とにかく、ありがとうございました。……奇跡のことなら、いつでも聞いてね」


男「は、はいっ! よろしくお願いしますっ!」


レア「ふふっ、それじゃあね……」


男「あはは………………」


アオニート「――おい、男」


男「……なんだい?」


アオニート「説明しな。どういうことだ?」


男「……あぁー、そっか。アオニート君倒れてたもんね……」


男「えっとね……――」








男「――なんてなことがあったんだよ……」


アオニート「マジかよっ!! うおぉおお、俺が助けてればなぁああああ……」ガックシ


男「あ、あはは……」


男「――しかし、俺があんな魔法使えるなんて……」


アオニート「は、魔法? 奇跡だろ?」


男「そ、そうそう。奇跡奇跡……」


アオニート「たしかに……。たぶん、一年でそれ使えるのは玉ねぎだけだぞ」


男「い、いいかげんやめなよ……。そう呼ぶの……」


アオニート「いいのいいのっ! ……男は奇跡得意だったんだなぁ……」シミジミ


男「い、いや、どうなんだか……」


男「――……でも、グヴィネヴィア先輩もすごかったよっ! なんか、手に電気がビリビリしてた」


アオニート「そりゃ当たり前だろ? グヴィネヴィア先輩は奇跡検定1級もってんだから……」


男「そ、そんなのあるんだ……」ヘェー…


アオニート「先生でさえ取るのは難しいと言われる1級だからな。本当はグヴィネヴィア先輩、授業なんか受けなくてもいいんだろうな」


男「そんなすごいんだね……」


アオニート「ってか、有名な話だろ? お前、ホント何も知らないんだな」


男「あ、あはは……」

150 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/10(火) 00:39:11.83 ID:VF9NX2hj0


キーンコーンカーンコーン



男「――えっ、今日はこれで終わりなの?」


アオニート「まあ、最初だからなー。お前だって、奇跡使ったんだから疲れたろ?」


男「え? ……あぁ、確かに……少しだるいかも……」


アオニート「そういうことだ。……さて、今日もどっか見学行くかー?」


男「あぁ〜……。特にはなぁ……」


男「――あっ、この黒騎士部っていうのと、銀騎士部っていうのは何が違うの?」


アオニート「えっ……お前、あれに興味あるのか……?」


男「まぁ……少し気になるぐらいだけど……」


アオニート「そうだなー……。まぁ、何が違うかっていうと、鎧の色ぐらいしかやってることは変わらないんだが……」


アオニート「……しいていうなら――」



アオニート「――黒騎士部が中二病の集まりで、銀騎士部がナルシストたちの集まり……って感じかな」



男「……へぇ……」


アオニート「どっちか行くか?」


男「いや、いいや……」


男「うーん……。――アオニート君は行きたいところはないの?」


アオニート「あー……俺は部とかに入るつもりじゃねぇんだよな」


男「じゃあ……なにするの?」


アオニート「ふふっ……。実はな、ファランの番人同好会ってのがあってさっ! 俺、そこにしようとしてるんだよなっ!」


男「ふぁらんの番人…………?」


アオニート「あぁっ! かっこいいだろっ!? 俺、ファランの不死隊に憧れててさっ! ……あの、盾を持たない独特な戦闘スタイル……。痺れるなぁ……」


男(……なんだろう、自衛隊みたいなやつかな……?)


アオニート「俺、卒業したら、絶対にファランの不死隊に入るんだっ! ちゃんとトレーニングもしてるんだぜっ!」キラキラ


男「そうなんだ……。でもなんか、辛そうだけど……」


アオニート「大丈夫大丈夫っ! 俺、我慢強いし」ヘラヘラ


男(あ、これダメなやつだ……)


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 00:43:49.87 ID:18pkYTzno
途中で古竜同好会に浮気するんだろ?
俺には特別な知恵があるから分かる
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 01:07:08.68 ID:00/zkApmO
そして嫉妬して襲いかかって返り討ちに逢うんだろ?
俺は火を継いだからわかるわ
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 02:29:40.11 ID:F6swOcmT0
そんで世界を繰り返すと超耐久高火力でプレイヤーが返り討ちに会うんだよね
俺は火守女の頭を踏みつけたから知ってるわ
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 03:57:57.75 ID:adgurtTXo
まあ僕は妹様に人間性を捧げるんだけどね
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 06:51:08.86 ID:ml2LlcC30
兄弟は皆青教いってるのに夢が大きいなー
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 08:11:56.92 ID:bse5sYC2O
ファランの老狼をモフれるのなら喜んで番人になるわ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 14:05:26.19 ID:dad7QRyDo
暗月警察だ!(インパルス板倉)
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 21:19:37.46 ID:FqfyMebcO
人間性捧げた奴等しかいねえ…
159 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/11(水) 00:12:09.44 ID:GHKDdtv30

男「――……まぁでも、アオニート君も行きたいところがないんだったら、俺は帰って休もうかな……」


アオニート「あー……。まぁたしかに、急ぐ必要はないしなー」


アオニート「んじゃあ、帰るかー」


男「うん、そうだね……――」







アオニート「――そうだからさっ! ちゃんと、寝る前に腕立て10回と腹筋10回やることにしてんだっ!」


男「……へぇー……。……まぁ、継続は力なりっていうしね……」


アオニート「この調子でいけば、入隊試験なんて余裕だと思うんだけどなっ」ヘラヘラ


男「が、がんばってね……」アハハ…



カランカランッ‼



男「――っ!」ビクッ


アオニート「ん? あぁ……物が落ちただけか」


男「そうだ…………ね…………あれ……?」


男(あの物陰から、少し出てる布は……。……ま、まさか……ね……)


アオニート「――あ? どうかしたか?」


男「い、いやっ! 大丈夫大丈夫……」


男「……そんな、ロザリアさんが居るわけ……――」チラッ




ロザリア「………………」ジー




男「――……よし、帰ろう。帰って早く寝よう」スタスタ


アオニート「えっ? あ、あぁ……、そんな急がなくても…………」


男「いいやっ、一刻も早く帰ろう」スタスタ


アオニート「わ、わかったよ……――」



――――――


――――


――

160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 00:34:34.17 ID:v9Tq8+7Qo
レオナールさんこいつです
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 00:43:51.52 ID:JNuvtWpk0
ロザリアさんの何があかんのや!
舌を欲しがってるだけのかわいい無口っ子やぞ!
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 00:55:22.12 ID:OoLZhqcgo
固めて更新はよ
163 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/12(木) 19:45:05.27 ID:AK4vZ0Kk0
―――翌朝


チュンチュン…


男「――……ん……うぅ……」モゾモゾ


男「………………朝か……」


男「…………あぁっと……昨日は何したんだっけな……」ゴソゴソ


男「アオニート君と一緒にご飯食べて……」


男「あぁ、そうだ。学園から色々支給品があったから、とりあえず朝ごはん用にパン貰ったんだっけな……」


男「……でも、貰えてよかった……。諭吉が通用しそうな世界じゃないし……」


男「うん、いい匂いだ。いただきまーす」モグモグ…



ドンドンッ


アオニート「――おーいっ! そろそろ行こうぜー!」


男「あっ、はいはい! いま行く――」ハッ


男「あれ………………」


男「………………」


男「………………あれ……――」






男「――……なんで、焼いたパンが机の上に置いてあったんだ……?」






男「………………」


男「……寝ながら焼いたのか……いや、そんなまさか……」


男「………………」ゾクッ


男「……えっ、まさか……いや、そんな……でも……あれ……」ブツブツ



アオニート「――おーいっ? どうしたー!」ドンドン



男「あ、あぁ! いま、行くよ……」


男「……鍵は、閉まってるよな……」ガチャリ

ガチャ

アオニート「あぁ、やっとか……。なんだ、寝てたのか?」


男「い、いや……、なんか……ね。色々……ね……――」
164 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/12(木) 20:52:51.60 ID:AK4vZ0Kk0

――――学校



男「――部屋の鍵ってさ、一本しかないよね?」


アオニート「あ? 知らねぇよ。一本しかもらってねぇなら、一本じゃないのか?」


男「……だよな……」


アオニート「なんだ、失くしたのか?」


男「いや、そういうわけじゃないんだけどさ……」


男「――……そうだよな、無意識でやっただけかもしれないし……。気にしない気にしない……」ブツブツ


スタスタ…


男「あ、あれは……」


男「――ジークリンデさんっ! おはよう」


「うーむ……?」


アオニート「はぁ? お前、何言ってんだ……?」


男「……え??」


「貴公、それは私に言ったのか?」


男「あ、あれっ!? ご、ごめんなさい! え、えっと……ジークマイヤー先輩……でしたっけ? あ、あれ、でもここ一年の廊下だし……?」


「はっはっは! まぁ、気にすることはない」


ジークバルド「私の名はジークバルド。クラスは違えど、仲良くしようではないか!」


男「あ、あっ……はい……こちらこそ……」


男(え、こんなの……な、何人いるの……? で、でも、『ジーク』ってついてるし、兄妹とかなのかな……?)


アオニート「――ったく……見りゃわかるだろ??」


男「あ、あはは……」


男(わかるわけねぇよ……――)






ジークリンデ「――あははっ、そうだよね! 初めて見る人には見分けづらいよね!」


男「や、やっぱりそうだよねっ? 俺だけじゃないよね??」


ジークリンデ「うんうん。ホークウッドは小さい頃から見てるからわかるってだけだよ。……まぁでも、いつか男くんもわかってくれると嬉しいな」ニコッ


男「う、うん……。がんばるよ……」


165 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/12(木) 21:48:14.20 ID:AK4vZ0Kk0

アオニート「別に頑張って覚えるほどの価値もねぇけどな。玉ねぎは玉ねぎだし」


ジークリンデ「……あんた、最近えらいしつこいわね……」


男「ま、まぁまぁ……」


男「――そ、そうそう、ジークリンデさんとジークバルドくんは兄妹とかなの??」


ジークリンデ「ううん、違うよ。まぁ、よく言われるけどねー」


男「あっ、違うんだ」


アオニート「あぁ、こいつの住んでる地域が変なんだよ」



ガンッ‼



アオニート「――ってぇ!!」


ジークリンデ「あんたは少し、言葉を控えなさい……」


アオニート「事実だろっ?」


ジークリンデ「……まぁ、否定はしないけど……」


男「な、なんかいろいろあるんだね……」


ジークリンデ「ま、ちょっとね」


ジークリンデ「――私の住んでる地域はカタリナ地区って言うんだけど、その中でも私の家の周辺では「ジーク」って名前の最初につけると、縁起がいいって言われてるの」


男「へぇー。だからか……」


ジークリンデ「そう。だから近所には、他にもジークフリートさんとかジークジオンさんとかいう人もいるけど、別に親戚ってわけじゃ――」



男「じ、ジークジオンって人が居るの……っ??」



ジークリンデ「えっ? そうだけど……。……知りあい??」


男「え、あぁいや……。なんというか……うーん……」


アオニート「そんな名前の人居たっけか?」


ジークリンデ「居たでしょ? あんた、あんな特徴的な人忘れたの? ほら、赤い鎧の……」


アオニート「――あぁ、オニオンレッドか。そういやあいつ、そんな名前だったな」


ジークリンデ「な、なによそれ。……ちょっとかっこいいわね……」



166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 22:15:45.60 ID:o0NmSPh3o
玉ねぎの侵入者かな?
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 23:24:41.19 ID:rR55O/nGo
赤い彗星か
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 13:28:32.21 ID:aVPM3v/pO
青、黄、灰もいたら殴り合いだな……
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/15(日) 14:22:13.78 ID:lDs+4KECo
赤銅色のジークベックとかいそう
ガワはリニューアルだから元の色的に黒色かもしれないけど
170 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/19(木) 00:53:27.38 ID:bHS7LMa10

ジークリンデ「――あっ、そうそう。男くん、昨日放つフォース使ってたよねっ?」


男「あ、あぁ……。正直、なんで使えたのかよくわからないけどね……」アハハ…


ジークリンデ「でも使えたのは事実だよ! すごいわ! ホークウッドとは大違いね」


男「あ、あはは……。そうかな……――」




アオニート「はっ、あんなクソみたいな奇跡使いたくもねぇわ」


男「あ、アオニートくんっ!?」


ジークリンデ「へぇ……『クソみたい』とは言ってくれるじゃない……っ!!」フォン…


男「あっ、ふ、二人とも……!」




ワーワーギャーギャー

ドンガラガッシャーン‼

ガンガンッ‼

ワーワー



171 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/19(木) 01:00:47.71 ID:bHS7LMa10


男「……あぁ…………」


男「……まぁ、いっか」


男「さて、とりあえず準備でも……」ガサガサ



チクッ



男「――いっ……。な、なんだ……?」クルッ



カーク「――あぁ、男くん。ごめんね。ちょっとよそ見してたら、ぶつかっちゃったみたいで……」


男「あ、あぁ、大丈夫だよ。気にしないで……」アハハ…


カーク「………………」クルッ


男(あれー……怒ってる……? なんか俺やっちゃったかな……)ガタガタ


グイグイッ


男「――えっ? あ、あぁ、ロザリアさん……おはよう。」


ロザリア「………………っ!」


男「あぁ、これ? ちょっと今ね……。――大丈夫だよ、全然痛くないから……」


ロザリア「………………」ホゥ…


パァアア…


男「……えっ!? き、傷が……治って……」


男「――す、すごいっ! これも奇跡なのっ!? わぁ、ありがとうロザリアさんっ!」ガシッ


ロザリア「………………っ!!」カァアア…



カーク「」



男「あははっ! 俺も覚えたいなぁ……。今度、俺にも教えてよっ?」


ロザリア「………………!」コクコク


男「本当に? ありがとう!」


男「うわー……。奇跡ってこんなこともできるんだ……――」ボソッ


男「――――っ!?」ゾクッ



カーク「………………………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



男(な、なんだ……なんか寒気が……)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 01:12:54.45 ID:e2Z1H13No
おつ
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 03:12:46.93 ID:6VyEqh6wo
これはそのうち侵入されますわ・・・
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 04:48:38.93 ID:LJGWLEMXo
侵入されても所詮カークやしへーきへーき(風評被害)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 06:42:43.25 ID:53qNIpkT0
まだ?
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 09:26:43.07 ID:3ONKxDLro
またカーク殿がバクスタされておられるぞ!
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/19(木) 10:23:32.34 ID:vquMfAVKO
カーク装備をしている男が見えるな
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 10:50:38.53 ID:yKQk7nTj0
かーくんなんでいつもああも弱いの?
装備は良いのに…
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/21(土) 11:01:29.25 ID:JzZ30kNxO
そりゃあカークだし…うん
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 11:33:38.71 ID:c7urLs/tO
装備はカークいいのになぁ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 12:01:30.39 ID:6vj4tNYAo
今作のNPC最弱はアルバさんだから…カー君は聖堂騎士とか奴隷と一緒になったら事故の可能性あるし
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 14:17:02.01 ID:9XTgON1zO
誘い頭蓋で焼け死ぬNPCがいるらしい
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 15:48:05.82 ID:6vj4tNYAo
ゾリリンのことか…?……ゾリリンのことかァーーー!!!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/21(土) 16:48:18.28 ID:X0vFKfUBo
最弱は達人(笑だろ)
味方にしても頼りないし
敵にしても勝手に落ちてるし
185 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/23(月) 20:21:48.73 ID:gWrYX+RA0
風邪ひいてた。
がんばる。




ガンガンッ‼

ドゥン‼


ジークリンデ「――あ、あら……今日はしぶといわね……」グググ…


アオニート「それは……こっちの台詞だ……っ!」グググ…




キーンコーンカーンコーン


ガララッ




ジークリンデ「なっ……!」ビクッ


アオニート「はっ、し、しまったっ! 見つかる――!」




レア「は、はーい……。それでは、皆さん……席についてくださーい……」




男「あ……あれ……? ミルドレット先生じゃ……ないっ……!?」



レア「え、えー、ミルドレット先生は……えっと……諸事情で……今日はお休みです」アワアワ



アオニート「…………ダメだったんだな」


男「ダメ……? なにが?」


アオニート「合コンだ。だいたいミルドレット先生が急に休む時は、それが原因なことが多いからな」


男「へ、へぇ…………」


アオニート「しかし、助かったぜ……。ミルドレット先生に目を付けられたら、この先一年キツイからな……」フゥ…


男「はっ、そうか……。あえて、誰かが犠牲になれば…………」チラッ


アオニート「だとしたらお前を巻き込んでやるからな」


男「じょ、冗談だよ……」アハハ…



レア「――そ、それでは、出席をとりまーす」ピラッ


ピカー


レア「………………?」


レア(なんで、男くんの名前が光ってるんだろう……)

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 20:38:17.92 ID:Fu8sCShpO
Y
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 21:07:26.73 ID:kCzSh1IoO
男に太陽有れ
188 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/23(月) 21:11:54.73 ID:gWrYX+RA0
――――職員室


ミルドレット「――ねぇっ!! 酷いと思わないっ!? クラちゃんだってそう思うでしょぉお……!!」ガシッ


クラーナ「誰がクラちゃんだ。二度と呼ぶなよ」


ミルドレット「そんなこといわないでぇぇ……ひっく……」グスッ


クラーナ「……というか、お前酒臭くないか?」


ミルドレット「当たり前でしょっ!! 飲まなきゃやってられないのよぉ……」シクシク…


クラーナ「はぁ……。……まぁ、アレだ。次があるだろ」シレッ


ミルドレット「何よぉ! クラちゃんだって独り身のくせにぃいい……」ガシガシ


クラーナ「あーそうだな、はいはい」


ミルドレット「せっかく……昨日は運命の人に出会えたと思ったのにぃ……」ヒック


クラーナ「いつもそう言ってるじゃないか。そんな簡単にいるもんでもないだろう」


ミルドレット「そうっ! そうなのよぉっ! 簡単にはいないんだからぁ……!」ウワーン


クラーナ「…………もうあれだ、帰れ」


ミルドレット「酷いわぁっ! クラちゃんまで私をいらない子扱いするのねぇっ……!」


クラーナ「………………」ウンザリ…



キーンコーンカーンコーン



クラーナ「――あぁ、ほら。予鈴なったぞ」


ミルドレット「あぁー……。………………気持ち悪い……」ウッ…


クラーナ「はぁっ!? ちょ、こ、ここで吐くんじゃないぞっ!?」


ワーワーギャーギャー


レア「――ミルドレット先生ー? どこにいるんです…………あっ」


クラーナ「あぁ、レア先生……。悪いんだが、こいつの代わりに教室に行ってくれないか? もう、帰らせるから……」


レア「あ、あぁ……わかりました……」


クラーナ「ほら、早くトイレにでも毒沼にでも行って吐いてこい」


ミルドレット「イヤだぁ……! クラちゃんも一緒にぃ……」


クラーナ「わかったからっ! ほら、ちゃんと歩け……」


――――――

――――

――
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 02:11:29.41 ID:f9KYjr9Ho
師匠!
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 10:15:53.57 ID:VoQ3r9YXo
師匠が一番かわいいと思うの
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 11:15:44.66 ID:Sx8HmbVoO
師匠といいセレンさんといいフロムのこういったキャラはたまらないな
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 12:11:46.15 ID:/wEKbllao
スミカちゃんはツンヤンギレだから怖い。カーパルスで落とされて何度全裸正座説教されたことか…
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 12:28:07.22 ID:APliHQPPo
セレンさんはわりととっつき決めやすいしアクアビットキャノンとかもあるから口ではどうこう言いつつも可愛いお姉さんのイメージ強いしクラーナ師匠はダクハンR2で押し倒されるイメージあるわ
まあ修正前ダクハンをミスって敵対しちゃって殺されたことも何度かあるけど……
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 12:46:18.33 ID:fBm80lfpO
デモンズのユーリアも魔女っ子かわいいぞい
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 15:14:55.84 ID:JmHejdBnO
ダクソ3のカルラの先輩感最高
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 17:59:47.19 ID:rQpPoW0V0
ダクソ3の師匠はコルニクスだろ!
カルラは…先輩だ
オーベック?知らんなぁ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 21:20:24.97 ID:U1s5Dv50O
ダクソ全くわからないけど楽しく読んでる
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 22:35:42.24 ID:xN8zG/e30
>>195
わかる
カルラさんに愛の告白して
「まったく君も物好きだな……」
って照れ呆れ顔で言われたい
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/24(火) 23:21:40.74 ID:diQc8qilO
そういえば万能鍵なんて代物がありましたね…
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 11:53:31.17 ID:7Hpi9W+7O
199
だ、大丈夫だろ。
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/25(水) 14:42:32.39 ID:NkEn2NM1o
カルラが好きすぎて何回も殺して一式着てる
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/25(水) 15:12:40.41 ID:8eEfnRX5o
>>201
性癖歪みすぎだろww
203 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/25(水) 19:05:25.56 ID:3Bdhjk9O0


レア「――え、えー……、これで連絡事項はすべてです……」


レア「……あっ! もう一つありました!」アセアセ


レア「今日、ダークレイス注意報が発令されました。……まぁ、この辺りは大丈夫だと思いますけど、皆さん緊急時の時には慌てないようにしましょう」


エー‼
マジカヨ…
コワイナァ…
ザワザワ


男(……ダークレイス注意報……? 光化学スモック注意報の仲間みたいなやつかな……――?)







キーンコーンカーンコーン




男「……ね、ねぇ、さっき言ってた、ダークレイス注意報って……――」



アオニート「――さってと……。確か今日は魔術だったよなぁ?」



男「ま、魔術……っ!?」グワッ


アオニート「あ、あぁ……違ったっけ?」


男(魔術……っ!! それは魔法とイコールでいいんだよねっ? まぁ、奇跡も魔法みたいなもんだとは思うけど、本当の魔法が……!)


男「魔術っ! 楽しみだねっ!」キラキラ


アオニート「お、おう……。男は、魔術が得意なのか?」


男「い、いや、まぁ……なんていうかな。興味がある……みたいな?」


アオニート「あー、見た目的にそっち系っぽいもんな」


男「……そっち系……?」


アオニート「――まあ、いいや。そいじゃ、さっさと行こうぜー」


男「あっ、うん!」






――――


アオニート「――ってことがあってな、とりあえず左手にパリングダガー持ってるんだよな」


男「へぇー……??」


男「――あれっ……っ!? ……しまった、教室に忘れ物しちゃった。す、すぐ取ってくるから、アオニートくん先に行っててっ!」ダッシュ


アオニート「おーう。待ってるぞー……――」
204 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/25(水) 19:18:12.78 ID:3Bdhjk9O0
ミス。

レア「今日、ダークレイス注意報が発令されました。……まぁ、この辺りは大丈夫だと思いますけど、皆さん緊急時の時には慌てないようにしましょう」

 ↓

レア「今日、ダークレイス注意報が発令されました。……まぁ、この辺りは大丈夫だと思いますけど、皆さん緊急時には慌てないようにしましょう」
205 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/05/25(水) 20:11:32.45 ID:3Bdhjk9O0

ダッダッダ…


男「――えぇーっと……。……あっ、こっちから行った方が、教室に近道だったりするかな……?」スタスタ…


男「……しかし、魔術かー。使えたら、俺も魔法使いってことになるのかなー……」


男「…………まぁ、使えるかもわからないけど……」


男「で、でもっ! 奇跡も使えたんだし、きっと魔術だって……っ!」




ヒソヒソ…




男「――ん? これは……話し声……?」


男「だ、誰かいるのかな……」コソコソ




「――決まりですね……。決行日については……また考えるとしましょう」


「ほ、本当にやるんだよね……?」




男(……あれは……、確か入学式の時に挨拶してた……。たしか、サリヴァーン……先輩だっけ……?)


男(一緒に居る、小太りの人は誰だろう……? あれが、書記の人なのかな?)




サリヴァーン「当たり前でしょう? これも、エルドリッチ先輩のため……!」


?「で、でもぉ……。き、キアラン先輩とか……怖いし……」


サリヴァーン「ふんっ。キアランはどうせ来年には居ない……」


サリヴァーン「私たちの目的はグウィンドリンただ一人。……なに、私の計画通りに行けば、なんのことはない」



男(……ぐ、グウィンドリン先輩……!? な、なんだ……この人たち、いったいなにを……?)



?「う、うん……。そうだね……」


サリヴァーン「――さて、それでは授業が始まってしまいます。……たしか、一年生と合同だとか……。はぁ……面倒くさい……」


ツカツカ…



男(――って!!? マズい、こっちに来るんじゃないのか……!? ど、どうしよう……! 隠れないと……でもそんなところもないし……ど、どうしよう――)




ガシッ




男「――――っ!!?」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/02(木) 17:48:21.78 ID:cmbOrJZlO
まだかな
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 18:56:51.10 ID:S28jYvcYO
頼む…来てくれ…
気になるんだ
208 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/12(日) 01:47:37.29 ID:xPCBSJc20

男「――――っ!!?」ムグッ…!


男(そ、そんなっ!? いつの間にこんな近くに……!?)


「……静かにしてろ」ボソッ


男「………………?」


ホワァ…


男(……? な、なんだ今の感覚……?)



ツカツカ…



男(――って! き、気付かれ――!!)





サリヴァーン「………………」ツカツカ…


?「………………」ススス…





男(………………あ、あれ……?)


男(…………行っちゃった……。どうして……)


「――……もう、大丈夫か」パッ


男「――ぷはっ……。……あ、えっと……ありがとう、ございます……」オドオド


「気にしなくていい」スッ


男「あ、あの! お、俺は男って言います! あ、あなたは……?」


オーベック「……俺の名はオーベック。……一応、お前と同じクラスなんだがな」


男「えっ!? あ、ご、ごめん……なさい……。まだ、全然覚えられてなくて……」


オーベック「――授業に向かおうとしてたら、コソコソしてる奴が見えたからな。何をしてんのかと思ったんだが」


男「あ、あはは……。ちょっと、忘れ物をしちゃって……。……で、でも、全然気づかなかったよ」


オーベック「あぁ、癖で……な。……それで、お前は何をしてたんだ? 忘れ物を取りに戻ってるようには見えなかったが」


男「え、えぇっと……。……なんていうかな……その……」モゴモゴ


男(あぁ、どう説明すればいいのかわからない……。結局どういうことなのかもわからなかったし……)ウーン…


オーベック「……別に、話したくないならいい」フンッ


男「――い、いやっ! そういうわけじゃ……!」


オーベック「そんなことより、早く取りに行った方がいいんじゃないのか? ……もう授業始まるぞ」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/12(日) 02:20:07.86 ID:SupjTW6go
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/13(月) 01:17:53.22 ID:idsNOjls0
ツンデレ魔法☆傭兵オーベック先生!!
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 03:38:57.32 ID:DEVV64Bc0
モーリオン引き換え先生じゃないか…
212 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/20(月) 23:15:36.13 ID:LR+qe7Li0
男「――あっ! そ、そうだった……! ご、ごめんね、また後で!!」ダッシュ


オーベック「……あぁ」


タッタッタ…


オーベック「………………ふんっ」ツカツカ





キーンコーンカーンコーン


アオニート「――ったく……。ギリギリじゃねぇか」


男「ハァ……いや……まったく…………ゼェ……疲れた……」ハァハァ…


アオニート「何かやってたのか?」


男「え? ……あぁー、ちょっとね……」


アオニート「……ふーん」


アオニート「――ま、いいけどよ」




「よぅし……、それじゃ授業始めるぞぉ……」



アオニート「お……、へぇーアレがローガン先生か……」


男「ローガン……先生。……有名な人なの?」


アオニート「はぁ?? お前……」


アオニート「――ハァ……。ま、男が何も知らねぇのは今に始まったことでもねぇか……」


男「あ、あはは……」


アオニート「ローガン先生、言わずと知れた魔術の先生だ。……結構、いろんなところに呼ばれるぐらいの人だぞ? 聞いたこともないのか?」


男「え、っと……。そう、言われれば……聞いたことがあるような……ないような……」シラー


アオニート「まったく……」



ローガン「あー今日の授業は、昨日の奇跡の授業で三年生と合同でやってたのを見て、楽そうだったから今回も採用した」



男「……楽そうって……」


ローガン「今日は二年生とだけどな。よぉーし、怪我だけはするなよー」



男「…………な、なんか、適当な感じだね」


アオニート「まぁ、そういう人なんだよ。……ちなみに噂だけど、酒飲むとパンツ一丁になって、はしゃぐらしいぜ」


男「嘘ォッ!?」ビックリ
213 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/21(火) 20:40:06.39 ID:HSkPmT/O0

アオニート「――まぁ、それはそうと……」ボソッ


男「全然そんな人には見えないけど…………。……え、何か言った?」


アオニート「男、お前って魔術が得意なんだろ?」


男「…………あ、いや、そういうわけじゃ……」


アオニート「まぁまぁ、そんな謙遜しなくていいって」


男「全然そんなことはないんだけど……」


アオニート「俺にはわかる。……なにも持ってないように見えるのも、そういうことなんだろ?」


男「そ、そういうこと……??」


アオニート「姿を消す魔術ってのは有名だけどよ、聞いた話だと、自分の武器を消せる魔術ってのもあるんだろ?」


男(姿を消す……? ……そっか、だからさっきは気付かれなかったのか……)


アオニート「なぁ、男!」


男「なっ、なに!?」ビクッ


アオニート「隠さなくていいからさ、ちょっと魔術見せてくれよ……」コソッ


男「えーっと……」ダラダラ


アオニート「なんだよ、いいだろ? 俺とお前の那珂なんだしさ」


男「………………」


アオニート「一つだけでいいからさ! 別にいいだろ? ちゃちゃっと詠唱して、やってくれよ」


男「…………え、詠唱……」ゴクッ


男(…………そうか。……もしかしたらこの世界なら、俺にだって魔法が使えるのかもしれない……!!)


男(そうだ、そうだよ! 昨日は奇跡だって使えたんだし、可能性は……!!)グッ


男「――よし……!」










男「黄昏よりも昏きもの……血の流れより紅き――」ゴォオオ‼








アオニート「――はぁ? 何言ってんだ?」ポカン


男「」
214 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/21(火) 20:41:45.88 ID:HSkPmT/O0
ミスった。


× アオニート「なんだよ、いいだろ? 俺とお前の那珂なんだしさ」

○ アオニート「なんだよ、いいだろ? 俺とお前の仲なんだしさ」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/21(火) 21:27:58.20 ID:92qgnc2OO
ドラグスレイブなんて耐えられる奴ダクソには居らんだろうな
216 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/24(金) 00:42:05.43 ID:Dl8Mxig/0

男「…………ちょっとトイレ行ってくる」フラッ


アオニート「え? お、おい……」


男「………………」トボトボ…






ジャー…


男「――いや、逆に考えようじゃないか……」


男「そうだよ! もし、ドラグス○イブなんて万が一にも出来ちゃってたら、それこそ大変なことになってたに違いないし……」


男「うん、出来なくてよかった……」ハハ…


男「………………」


男「はぁ………………」


男(……ド○グスレイブができなかったことも少し残念ではあるけど、それより気がかりなのはさっきの事なんだよな……)


男(でも、俺が見たことをそのまま誰かに言っても、信じてもらえるとも思えないし……)


男(そう思われてもグウィンドリン先輩には言っといた方がいいかな?)


男(うーん……。困った……)


男「はぁ………………」トボトボ




「――おや、どうかしたのかい?」




男「……っ! は、はいっ!」


ペイト「いやぁ、すまないね。……ボクの名前はペイトっていうんだ。なんだか悩んでるようだったから、つい声かけちゃったよ」


男「ペイト先輩……ですか。――あ、あはは……悩んでるように見えてました……?」


ペイト「まぁね。…………どうかな、よければ話聞こうか?」


男「あ……あぁ……っと……」ウーン…


男(でも……そうだよな……。俺がこのまま黙ってるよりは、グウィンドリン先輩と同級生のペイト先輩に言った方がいいかも……)


ペイト「話すだけでも楽になるよ思うよ? ね? ボクを信用してよ……?」ニコッ


男(悪い人では、ない……よな……?)


男「あ、えっと……実は……――」



ペイト「………………」ニヤッ

217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/24(金) 00:51:08.09 ID:qaAYccF6o
親切なペイト! 親切なペイトじゃないか!
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/24(金) 01:05:52.38 ID:TYQdxOVi0
ペイトvsクレイトンはアホらしくて仕方がなかったな
219 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/06/24(金) 22:11:35.30 ID:Dl8Mxig/0

男「……実は、グウィンドリン先輩の事なんですけど……」


ペイト「グウィンドリン君かー! なら、ちょうどいい。ボクは彼の親友だからね」


男(……彼?? ……まあ、いいか)


男「さっき、一階の廊下で聞いちゃったんです……。生徒会副会長のサリヴァーン先輩が……――――」








ペイト「――……へぇ、そんなことが」


男「あ、あの、ペイト先輩はどう思いますか?」


ペイト「そうだね……。正直なとこ……あんまり信用はできないね」


男「…………そう、ですよね」


ペイト「副会長のサリヴァーン君は、成績優秀だし先生からの評価も高いし、後輩からの人気もある。……一年生の君が何か言ったところで、グウィンドリン君が素直に受け止めるとは思えないな」


男「はぁ…………」


ペイト「――ただ、生徒会に黒いうわさが流れてるのは、ボクも知ってる」


男「えっ?」


ペイト「だからグウィンドリン君には、ボクが責任をもって伝えといてあげるよ!」


男「ほ、本当ですか!?」


ペイト「あぁもちろん! 親友であるボクから伝えたほうが、グウィンドリン君も信用してくれるだろうしね! ……でも、男君」


男「はい……?」


ペイト「これは非常にデリケートな問題だ。だからこのこと、他の人には絶対に他言無用だよ? いいね?」


男「わ、わかりました……!」


ペイト「よし! ……それじゃ、授業に戻ろうか」


男「あ、そういえば授業中でしたね……」アハハ…


ペイト「あぁ、もしよかったらボクが男くんの魔法を見てあげようか?」


男「いえ、友達が待ってるんで……。ありがとうございます」


ペイト「そうか……。それじゃ、くれぐれも……ね?」


男「はい! それじゃ――」ダッダッ




ペイト「……これは、いいネタだなぁ……」ボソッ


220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/03(日) 03:08:26.05 ID:i8DES2b10
おつ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/15(金) 00:10:26.22 ID:LiQC8qtGo
まだかね
222 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/07/17(日) 20:27:01.62 ID:EPlgMtRk0
メタルギアやってた。
アイマスが出る前に、ちょくちょく進めます。
223 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/07/17(日) 20:47:01.15 ID:EPlgMtRk0

男「――ふぅ……。なんだか、人に話したらすっきりしたな」


男「とりあえず、これで心配の種は消えたわけだし……」


男「がんばって魔術を……!」


男「……っと、ところでアオニート君はどこだろう」


男「さっきはあの辺に……――」





アオニート「あっ……いや、その……大丈夫っす……」


「いや、本当なんだって。この指輪買うとさ、すげぇいいことあるんだよ。いやマジで」


アオニート「そ、そうなんすか……。で、でも、俺は……」


「いやいやいやいや。お前は運がいいなぁー。うん、つくづく運がいい。な? 先行投資ってやつだよ。わかるだろ?」ガシッ





男(……なんか、スキンヘッドの人に絡まれてる……。先輩……かな? あまり、いい人には見えないけど……)



アオニート「あ、ぁの……で、でも……」チラッ


男「あっ……」


アオニート「――っ! お、おーい! 男っ!!」


男「………………」フイッ


アオニート「あ、あれ? お、おーいっ!!」


男「……ごめん」


アオニート「えっ、ちょっ!」


ガシッ


「ん〜? どうしたどうした。話をうやむやにしようったって、そうはいかないぜ?」


アオニート「あ、あぅ、そんなつもりじゃ……」


「まぁ、まだじっくり時間はあるわけだし、ゆっくり話し合おうぜ? なぁ、一年生?」


アオニート「あ、あはは…………――」






男「……さ、さてと、どうしようかな……あはは……」



男「……あれっ? ……あの人って……さっきの助けてくれた……?」

224 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/07/17(日) 21:13:22.29 ID:EPlgMtRk0

男「――ね、ねぇ! お、オーベック君……だよね?」


オーベック「お前は……。なんだ、なにか用でもあるのか?」


男「ま、まぁ……。……改めて、さっきはありがとう。助かったよ」


オーベック「ふんっ、そんなことか。……別に気にしなくていい。ただの気まぐれだ」


男「ごめんね。自分でも、何が起きてるのか整理できてなくて……、いまでもよくわからないんだけど……」


オーベック「……気にしなくていいと言った」


男「うん……」


男「――あ、そうだ! ねぇ、さっき使ってたのってもしかして、姿を消す魔法とかなのっ?」


オーベック「そうだが……。なんだ、わかってなかったのか?」


男「ぜ、全然! すごいんだね! オーベック君って」


オーベック「なんだ、お前も魔術が得意なように見えたが……。違うのか」


男「そ、そんなに得意そうに見えるのかな……?」


オーベック「まぁ、普通は思うだろうな」


男「そうなんだ……」


男「……じゃあさ! オーベック君、俺に魔法を教えてくれない?」


オーベック「断る」


男「は、早いね……」


オーベック「なんのための授業だ。二年生に聞けばいいだろう」


男「そ、それはそうなんだけど……」


男「……オーベック君と、仲良くなりたいなって……思って」ボソッ


オーベック「………………」


男「ご、ごめん。――ま、まぁ、クラスメイトとしてこれからも……」


オーベック「…………チッ。――なんの魔術が使いたいんだ?」


男「えっ……?」


オーベック「さっきのか? それとも別のか」


男「お、教えてくれるの……?」


オーベック「……教えなくてもいいんだぞ」


男「い、いやいや! じゃ、じゃあさっきの! さっきのでお願いしますっ!」

225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 22:10:24.46 ID:wPCVZtMx0
いかん…オーベックに教わるとまず魔術の根幹から始まるぞ…
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 00:26:05.27 ID:O6siALwX0
実は先生をやってみたかった
魔法傭兵☆ツンデレオーベック先生だから仕方ないね
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 09:08:54.56 ID:tg9mjibQo
そんな……素直な教え子を持って興奮ぎみに魔術とは何かを語り始めるオーベックさんだなんて……
228 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/07/20(水) 22:48:22.75 ID:t33ii3er0

――――――

――――

――




男「――わぁ、できたっ! ねぇ、できてるよねっ!? オーベック君!」


オーベック「…………あ、あぁ……」


男「わぁ…………! これが魔法かぁ……!」ワイワイ


オーベック「……すごいな。まさか、こんな早く覚えるとは思わなかった」


男「えっ? えへへ……。まぁ、先生の教え方が良かったからかな」


オーベック「…………ふんっ、調子に乗るなよ。これはまだまだ、初歩だからな」


男「うん! ありがとう、オーベック君」



キーンコーンカーンコーン



男「あっ……。これで授業も終わりだね……。残念だなぁ、せっかく楽しくなってきたのに」


オーベック「…………決めておけ」ボソッ


男「えっ?」


オーベック「……次の授業までに、覚えたい魔術を決めておけと言ったんだ」


男「……次も教えてくれるの?」


オーベック「……暇だったらな」フンッ


男「わかった、決めておくよ! よろしくね、オーベック君」


オーベック「………………」




ガシッ


アオニート「――よぉ……これはこれは、男くんじゃないですか……」


男「………………あはは……」ダラダラ


アオニート「親友を置いて、いったい何やってたんですかねぇ……?」


男「あ、あのね、お、オーベック君に魔法を……――」



ガラーン…



男「……あ、あれ……もう、いない……」

229 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/07/20(水) 23:09:12.84 ID:t33ii3er0

アオニート「オーベック? あぁ、そういや同じクラスだったか……」


男「そ、そうそう! 魔法を一つ使えるようになったんだ!」


アオニート「へぇ……。そりゃ、俺を見捨ててくれた甲斐があったってもんだなぁ?」


男「……ご、ごめん」


アオニート「……はぁ……。まぁ、パッチ先輩につかまったんじゃ、お前が居てもどうしようもなかったけどよ……」


男「ゆ、有名な人なの?」


アオニート「悪い意味でな。……ほれ、これやるよ男」ポイッ


男「――わっ! ……っと、これは……指輪?」


アオニート「いま、パッチ先輩にもらったんだけどよ。俺は別の指輪付けてるし、お前にやるよ」


男「ね、ねぇ、なんか頭蓋骨みたいにみえるんだけど、気のせいかな……?」


アオニート「さぁ? とりあえずつけるといいことあるらしいぜ」


男「そ、そうなんだ……。じゃ、じゃあ、ありがたくいただくよ」スッ


アオニート「――さぁって! さっさと教室に戻ろうぜー。疲れちまったよ……」


男「うん、そうだね」



――

――――

――――――







「――貴様、その情報……どこで……?」


「さぁね? ところで、どうする? ボクはこれをグウィンドリン君に言いに行ってもいいんだけど……?」


「……くっ! 望みは何でしょうか……?」


「来年さぁ。ボクを生徒会に推薦してくれないかな? あぁあぁ、別に会長になりたいってわけじゃない。監事とかでいいからさ」


「………………」


「……ま、どっちでもいいんだけどね」


「……わかりました。しかし、わかってるでしょうね? もし、これが……」


「もちろん、わかってるよ。……ボク自身はグウィンドリン君とは、何の関係もないし」


「……ならいい。ちなみに、余計な詮索もしないでくださいね。……計画に支障が出る」


「はいはい。わかってるよ……――」
230 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/07/20(水) 23:31:55.91 ID:t33ii3er0
side story

   『ペトルス先生の憂鬱』



―――職員室


ペトルス「……ふぅ、明日の準備も終わったし、そろそろ帰るか……」


ペトルス「……ん? あれは、レア先生……。レア先生もこれから帰るとこか」


ペトルス「この前は邪魔が入ったが、今度は……」


スタスタ…


ペトルス「――レア先生」


レア「――っ!!? あ、あぁあああ、私、急用があるので失礼しますっ!!」ダッシュ


ペトルス「………………」


ペトルス「…………チッ、まったく最近のやつは……」


ペトルス「――……あれは……」



クラーナ「はぁ……疲れた……」グデー



ペトルス「……クラーナ先生か……。うん、悪くないか……」


ペトルス「――……あ、あぁ、クラーナ先生。クラーナ先生もこれから帰るとこですか?」


クラーナ「え? あぁ、ぺトルス先生……。はい、そんなとこですね」


ペトルス「そうですか。……もし、よろしかったら、今日……飲みに行きませんか?」


クラーナ「あぁー結構です。家に帰って、まりもの水かえないといけないんでー」


ペトルス「ま、まり……。――た、たまには……」


クラーナ「――あ、ペトルス先生。……さっきレア先生に話しかけようとしてましたよねぇ?


ペトルス「――っ。あ、あれは……」


クラーナ「あれ……、私の記憶が正しかったらなんですけど、グウィン校長にきつく言われてませんでしたか? ……どうでしたっけ?」


ペトルス「あ……う…………」


クラーナ「……まぁ、私に関係のないことなら、とやかく言うつもりはないですが……」


ペトルス「………………」




クラーナ「――あぁ、そうだ。ミルドレットでも誘ったらどうです? よろこんで着いていくと思いますよ」


ペトルス「いや、アレはちょっと……」

231 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/07/20(水) 23:53:12.27 ID:t33ii3er0

クラーナ「――では、私はこれで……」


ペトルス「あ、はい……。お疲れ様です……」



ガララ…バタン



ペトルス「………………」


ペトルス「……チッ。……魔女が調子に乗りやがって……」


ペトルス「仕方がない。もう、誰も残ってないし、今日のところはおとなしく……――」


ペトルス「……ん? ……あれは」


ペトルス「たしか、リーシュとか言ったか……」


ペトルス「……ふんっ、この際アレでもいいか……」


スタスタ…


ペトルス「――リーシュ先生、お疲れ様です」


リーシュ「えっ? あぁ、これはこれはぺトルス先生。お疲れ様です」


ペトルス「もう帰りですか?」


リーシュ「そうですね。これから帰ろうかとしてたところです」


ペトルス「それはそれは。……どうですか? これから一緒に飲みにでも行きませんか?」


リーシュ「奢りですか?」


ペトルス「……えっ?」


リーシュ「奢りですか?」


ペトルス「あ、あぁ……。そ、そうですね、私が奢りましょう……か」


リーシュ「なら行きます」スクッ


ペトルス「そ、そうですか! で、では……」


ペトルス(ふんっ、まぁいい……。飲ませてしまえば、こっちのものだ……――)





―――翌朝


レア「あっ、今日ペトルス先生おやすみなんですか?」

「えぇ、急に。困るんですけどねぇ……。申し訳ないんですけど、かわりに授業に出てもらってもいいですか?」

レア「は、はい。大丈夫です」

レア「それにしても、急にどうしたんでしょう……? ――リーシュ先生、何か知ってます?」


リーシュ「…………さぁ? わかりません」ニコッ
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 13:49:41.30 ID:s2DMZ6Or0
ドラングレイグ最強にロードラン最弱が手を出すから…
233 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/07/27(水) 23:24:09.78 ID:BdwvXLMO0
キーンコーンカーンコーン

レア「――それでは、皆さん気を付けて帰ってくださいね。さようなら」


サヨナラー‼
ワーワー
オワッター‼
カエロウゼー‼


男「ふぅ……」


アオニート「――よっし、男! 帰るかー」


男「あ、実はちょっと行きたいところがあるんだよね」


アオニート「おっ、行きたいところ? どこだ?」


男「飼育委員に。……あれからアルトリウス先輩にお礼も言ってないし。それに、他の委員会とかは……その……意味わからないし……」ボソッ


アオニート「ふーん、そうか」


男「――あっ、全然先に帰っちゃっててもいいよ? 付き合ってもらうのも悪いし」


アオニート「いや、別にそんなことはないんだが……。――でも、そうだな」


アオニート「ちょっと俺も、ファランの番人同好会を見てこようかなって思ってたんだよ」


男「そっか。……じゃあ、また明日だね」


アオニート「おう。じゃあなー!」




男「……さて、それじゃ行こうかな――」


チクッ


男「――いっ!!」


男「な、なんだ……?」クルッ


カーク「……ん? あぁ、ごめんごめん。気付かなかったよ……」


男「あ、あぁ、大丈夫……だよ……」アハハ…


ロザリア「………………っ!」グイグイッ


男「えっ? ――あ、ロザリアさん……」


ポワァ


男「わぁ……やっぱりすごいねっ! ありがとう」ニコッ


ロザリア「………………っ」カァアア




カーク「………………」ゴゴゴゴゴゴ…


男(……あれ、なんか最近同じようなことがあったような……)ゾクッ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 15:10:34.34 ID:eMOAF/rWO
カー君は侵入して返り討ちにされるんですね。わかります
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 20:04:38.07 ID:zaYCJTyvo
男が見てる前でぬるぅって生えてきてバクスタされるんだな
236 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/07/30(土) 07:19:08.73 ID:VC1SfSEC0

ヨルシカ「あれ、今日はアオニート君は一緒じゃないんですね」


男「あ、ヨルシカさん。うん、俺はこの前飼育委員のアルトリウス先輩に迷惑かけちゃって、あれ以来お礼も言ってなかったから……。アオニート君は、同好会を見に行くんだって」


ヨルシカ「そうなんですか」


男「二人はどうするの? やっぱりヨルシカさんは風紀委員で、ロザリアさんは保健委員なの?」


ヨルシカ「えぇ、前から決めてましたしね。――……あっそういえば、兄様が男さんも風紀委員に入らないのかと、気にしてましたよ?」フフッ


男「えっ?? お兄さん……?」




――アオニート「あー……。まあ、あの人はある意味伝説みたいな人だからなぁ……」




男(――って言ってた、あの? なんでだろう……、会ったことあったかな……??)


ロザリア「………………っ」グイグイッ


男「ん? どうしたの?」


ロザリア「………………!」ポワァ


男「奇跡……? ――あ、そっか。教えてほしいってお願いしたんだよね。今度、ゆっくり教えてくれるとうれしいな」ニコッ


ロザリア「………………っ!」コクコクッ


男「ありがとう! ……よし、じゃ二人とも、また明日!」


ヨルシカ「はい」ニコッ


ロザリア「…………っ」




――――――

――――

――






「――あら、このクラブに入りたいの……?」


「……へぇ、なかなかいい目をしてるわね」


「――わかりました、認めましょう。……ただし、このクラブは一度入れば抜けることは許されません。今なら、間に合いますよ?」


「…………どうやら、覚悟はあるようですね」


「……私? ……そうですね、ほかの部員からは『簒奪者』と呼ばれています」




「――では、歓迎します。ようこそ……闇霊クラブへ」
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/30(土) 08:26:00.29 ID:1//mAECU0
ダクソ2.3しかやってないが面白い。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 09:54:32.40 ID:pMQkbdLBO
>>237
デモンズと1も[ピーーー]べき
239 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/08/02(火) 22:48:25.99 ID:Pfm/B6/n0

男「――さってと……、たしか飼育委員はこっちの方向だったよなぁ……」


男「……着く前に、心の準備しとかないとなぁ……。前回はネズミと猫だけでお腹いっぱいだったわけだし……」


男「今度は何が出てくるのやら……」


男「――まぁ、考えてても仕方ないか……」


男「っと……、あれ? こっちの道だっけ……」スタスタ


男「あれ? ……うーんと……。……あっ、そういえばホームルームの時に、簡単な地図を渡されたなぁ……」ガサゴソ


男「……ん、どこだ?」



ドンッ



男「――うわっ!」


「おっと……」


男「ご、ごめんなさい! ちょ、ちょっとよそ見してて……!」


「いやいや……。……あれ? おぉ、男くんじゃないか」


男「……えっ?」チラッ


グウィンドリン「会ったのは入学式以来かな? ……でも、妹から君の話は聞いているよ」


男「ぐ、グウィンドリン先輩! こ、こんにちは」


グウィンドリン「ははっ、こんにちは。……ヨルシカと同じクラスなんだよね? あいつは少し世間知らずのところもあるけど、いい子なんだ。ぜひ仲良くしてやってくれ」


男「い、いえっ! こっちこそ、お世話になってばかりで……」


グウィンドリン「ところで、どこに向かっていたんだ? ……もしかして、風紀委員の見学にっ?」キラキラ


男「あ、い、いや……。し、飼育委員のアルトリウス先輩のところに……。少し用がありまして……」


グウィンドリン「なんだ、そうなのか……。……風紀委員には興味はないのかな? どうだい、一回見学だけでも……!」


男「や、やっぱり、俺には少し……荷が重いかなぁ……と……」アハハ…


グウィンドリン「ふむ……、そんなことはないと思うけどな。……しかしまぁ、強制するわけにもいかないか!」


男「なんか……ごめんなさい」


グウィンドリン「いやいや、気にしないで! ……それじゃ、またね!」


男「――あっ、ぐ、グウィンドリン先輩っ!」


グウィンドリン「ん? どうした、男くん」


男(今朝見たこと……。ペイト先輩はもう言ってくれたのかな? ……そんな感じには見えないけど……)


男「あ、あの……ペイト先輩から……聞きました?」
240 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/08/02(火) 23:16:03.31 ID:Pfm/B6/n0

グウィンドリン「ペイト……くん……。――あぁっ、聞いたよ。……そんな恥ずかしがらなくてもいいのに!」アハハッ


男「なんだ……よかっ――」


男(……えっ? 『恥ずかしがらなくてもいいのに』?? どういう意味だ……?)


グウィンドリン「――あぁそうだ、それで思い出したよ。……はい、これ」ギュ


男「な、これは……?」


グウィンドリン「それはね、まぁ元はウチの部長が私にくれた指輪なんだが……。正直、私はあんまり使わないんだ」


男(指輪……。なんだろうこの模様……、蜂?)


グウィンドリン「……だから、それ上げるよ」


男「えぇっ? い、いやでもこれって……」


グウィンドリン「いや、是非つけてくれないか? たぶんそのほうが、ずっと有意義だと思うんだ」


男「で、でも……」


グウィンドリン「私がもってても、宝の持ち腐れってやつさ。そう、これは私からの入学祝いってことで!」


男「そ、そうですか……。……わかりました、ありがたく使わせていただきます!」


グウィンドリン「うん! いやよかったよ、ふさわしい人に渡せてさ。……それじゃ、今度こそまたね!」


男「は、はいっ! ありがとうございます!」



男「………………」


男「……やっぱり、きれいな人だなぁ……」ボソッ


男「――しかし、指輪もらっちゃったけど……」


男「使う?? そのままの意味なのか……。それともこの指輪には、何か特別な力が……?」


男「……まぁいいか。とりあえずつけとこう」


男「……アオニート君にもらったのもあって、なんか急にアクセサリーが増えたなぁ……」


男「――っと、こんなことしてる場合じゃない。アルトリウス先輩のところ行かないと……――」スタスタ…





スッ…


ペイト「――ふぅ……危ない危ない。さっそく嘘がバレちゃうところだった……」


ペイト「ま、もう大丈夫そうかな? 生徒会が何するつもりなのかは知らないけど、事が起きるまでは慎重に行かないと……」


――――――

――――

――
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 13:07:12.83 ID:KzDfIdlCo
スズメ渡すなwwww
242 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/08/05(金) 00:08:18.24 ID:le5UoBFZ0

男「うーん……。迷ったかなぁ……」ウロウロ


男「というか、そもそも現在地がよくわからん……」


男「何か目印になるようなものはないかな……」キョロキョロ


男「――おっ、あれは何かの委員会の教室かな?」


男「それじゃ、その委員会とこの地図を合わせれば、現在地がわかるはずだよね……」


男「えっと……。ここは……?」




  『折れた直剣委員会』




男「………………」


男「た、たしかに、そんな委員会もあった気がするなぁ……」


男「………………」


男「ちょ、ちょっとだけ覗いてみようかな……」ソー…




「貴公、もしかして入会希望者か?」




男「――っ!!」ビクゥッ‼


ユリア「……驚かしてすまない。そんなつもりではなかったのだが……。――私の名はユリア。……貴公は……新入生のようだが」


男「こ、こちらこそびっくりしちゃって……。自分は男って言います!」


ユリア「男……そうか……。ほう……、これはこれは……」マジマジ


男「な、なにか……?」ビクビク


ユリア「……いや、なんでもない。……それで、入会の希望ということでいいのだろうか?」


男「へっ? ち、ちがっ――」


ユリア「それはよかった。新入生が来なくて困っていたのだ。……さぁ、中へ。茶でもだそうか」グイッ



男「――い、いやっ、ちょっと前を通りがかって気になっただけなんですっ! あ、あああの、自分急いでるんで、それではっ!」ダッシュ




ユリア「あっ……。………………見つけたぞ。あれは……いずれ…………」ボソッ


「――おや、どうしました? ユリア教頭先生」


ユリア「あぁ、ヨエル先生。……いや、今はまだ時期ではないな。……いずれ……その時は来るだろう」


ヨエル「………………?」
243 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/08/08(月) 00:53:21.80 ID:9P8qBFM80

男「――あぁー……怖かった」ドキドキ


男「……でも結局、あの委員会は何をする委員会だったんだろう……?」


男「まぁ……いっか。もう、かかわり合うことはないだろうし……」


男「――おっ、この道は見覚えがあるぞ! よしよし、こっちのほうに歩いていけば……」


男「……見つけた。はぁ……ここまで来るのに、なんかすごい疲れちゃったなぁ……」


男「さて、アルトリウス先輩は居るかな……」


男「すぅ……はぁ……。もう、何を見たって驚かないぞ……。ネズミでも猫でもトカゲでもなんでもかかってこいだ……!!」



トントン



男「――し、失礼しますっ!!」バンッ‼





「――あら……? 初めて見る顔ですね……。失礼ですが、どちら様でしょうか?」




男「………………」


「………………? ――あぁ、もしかして新入生ですか? 飼育委員を希望の??」


男「………………」


「………………??」


男(……か……カラス……っ!!? でも、立ってるし……しゃべってるし……)


オルニフェクス「……え、えぇっと……、私は二年生のオルニフェクスといいます。……貴方のお名前は?」


男(……そうだ。そういえば入学式の時に見たなぁ……。最初は剥製かなんかだと思ってたのに……。こう、目の前に来ると……結構、デカいんだなぁ……)


オルニフェクス「…………??? あ、あの、ご用件は……」


アルトリウス「――おーっす。……って、あれ?」


オルニフェクス「あっ、委員長。いまちょうど新入生の子がきたんですけど……」


アルトリウス「おぉっ、なんだ男くんじゃないか! 今日はどうしたんだいっ? もしかして飼育委員に入ってくれる気になったのかなっ?」ガシッ


男「――……はっ!! あ……、アルトリウス先輩……?」


アルトリウス「…………? なにかあったのか……――??」



――――――


――――


――
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 13:18:14.65 ID:ias5ptPao
期待
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 14:02:51.72 ID:2CDTO4yOO
太陽万歳
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/29(月) 23:37:11.30 ID:0JXezt5Mo
はよ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/30(火) 17:58:52.23 ID:AILRa5YUo
例えこのスレでエタっても続編待ってます(小声)
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 12:43:04.29 ID:QkRniQLbO
この人のは更新速度が遅いのがネックだよな
249 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/01(木) 21:23:23.01 ID:bBiDbXmU0
よし、頑張ります。
艦これとデモンズやってたよ。



アルトリウス「――あはははっ! そうかそうか、そういうことだったか!」


オルニフェクス「はぁ……、まぁそうですよね」ガックシ…


男「あ、あのごめんなさいっ! お、俺、こういうのに慣れてなくて、その……」


オルニフェクス「いや、いいんですよ。むしろ、ビックリされないほうが珍しいですし……」


アルトリウス「いやいや……。まぁ、ボクはなんだかんだで色々な人を見てきたから、特に何も思わなかったけど……」


アルトリウス「――おっと、ところで。男くんはどうしてここに?」


男「実はこの前のことで、アルトリウス先輩にお礼をと思って……」


アルトリウス「あぁ、あはは。そんな気にしなくていいのに……」


男「とはいっても、なにかできるわけではないんですけどね」アハハ…


アルトリウス「……しかし、男くん。いま、入ろうとしてる委員会は本当に無いのかい?」


男「えっ……まぁ……」


アルトリウス「ふぅん……」チラッ


オルニフェクス「………………」ススッ



ガチャリ



男「…………あれ? な、なんで鍵を閉めるんですか……?」


アルトリウス「いやいや! 別に変なことを考えているわけじゃあないよ。気にしないでくれ」


男「い、いや、えっと……」


アルトリウス「オルニフェクスさん、お茶を淹れてくれるかい?」


男「あ、あのアルトリウス先輩? そ、そろそろ……」


アルトリウス「なぁに、もう少しゆっくりしてったって罰は当たらないさ。オルニフェクスさんもそう思うよね?」


オルニフェクス「まったくですねぇ、委員長」ニコッ


アルトリウス「さぁて…………――」





アルトリウス「――ゆっくり話そうか。男くん?」




250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 21:43:41.57 ID:FqexIj8IO
待ってた
26とアクアはどう?
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 08:58:28.26 ID:8dQofduto
書き溜めてんのかと思ったらwwwwwwいや続きみれるだけありがたいんですけどね
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/02(金) 15:12:28.74 ID:a9qalAyH0
>>250
取れたよ。今回は運がよかった。



――

――――

――――――



スタスタ…


アオニート「――なんだよ。結局飼育委員にしたのか」


男「結局っていうか……。まぁ、なんていうか……」ゴニョゴニョ


アオニート「あん?」


男「そういうアオニートくんはどうだったのさ? ファランの……なんとかってやつに入ることにしたの?」


アオニート「え? あぁ……まぁ…………」


男「…………あれ? なんか歯切れが悪いね」


アオニート「まぁ、えっとさ。ちょっと、別の同好会もいいかなぁ……なんて思ったり……な」


男「前まであんなに、夢なんだーとか言ってなかった?」


アオニート「な、なんだよ! 未来はまだ決まったわけじゃないだろ!」プンスカ


男「まぁ……、いいけどさ。ちなみに、別の同好会って?」


アオニート「え? こ、古竜の…………――い、いやっ! なんでもない。忘れてくれ」アセアセ


男「そ、そっか。じゃあ、詳しくは聞かないよ……」


アオニート「あ、あぁ! なんか悪いな! ――それじゃ、また明日な男!」


男「うん、わかった……」



男「……なんだろう?」




253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 15:36:22.28 ID:TGKFrSgEo
心折れ野郎が…!
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 16:06:55.33 ID:2PZj/ronO
お前らカークと毎回遊ぶのか
俺は面倒くさくて種食って逃げるわ
255 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/03(土) 00:59:52.41 ID:BCKoSahW0
side story

   『がんばれ、ミルドレット』




ミルドレット「――あぁー、毒沼に沈んでいきたい」ズーン…


クラーナ「おぉ行って来い。戻ってくるなよ」


ミルドレット「もうっ! 親友がこんなにセンチメンタルになってるっていうのに、止めてくれたっていいじゃん!」プンスカ


クラーナ「誰が親友だ。私にデメリットしかないだろ」


ミルドレット「はぁーあ……。クラちゃんもいつからこんなつまらない女になったのかしら……」


クラーナ「……こっちがため息つきたいよ、まったく……」


クラーナ「だいたい、お前レア先生にちゃんと礼とか言ったんだろうな? ただでさえ奇跡はあのサボった公然猥褻カット野郎のせいで大変だったってのに……」


ミルドレット「言ったわよっ! そこまで人間終わってないわ」


クラーナ「ほう……。私は礼を言われた記憶がないんだがなぁ……??」


ミルドレット「そ・れ・は! 私とクラちゃんの仲なんだから……ねっ?」キラッ


クラーナ「あー……うぜー……」ボソッ


ミルドレット「そんなこと言わないでよ! ほら、今度クラーナちゃんの運命の人探すの手伝ってあげるから!」


クラーナ「百歩譲って探すとしても、お前にだけは手伝ってほしくないな」


ミルドレット「そういえば……。クラーナちゃんの好みって知らないなぁ。――ねぇ! 好みの男性っているの!?」


クラーナ「居ない」


ミルドレット「あらあらー? そんな隠さなくてもいいのに……」


クラーナ「………………」ウンザリ…



256 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/03(土) 07:47:44.75 ID:BCKoSahW0


ミルドレット「――…………ねぇ、クラーナちゃん」



クラーナ「…………? どうした、急に」


ミルドレット「……運命の人ってさ、やっぱり居ないのかなぁ……?」


クラーナ「…………お前は信じてるんじゃなかったのか?」


ミルドレット「いやまぁ、そうなんだけどさ……」


ミルドレット「でも、巡り合える人が居るなら、巡り合えない人だって居てもおかしくないのかなぁ……って」


クラーナ「………………」


ミルドレット「その点、クラーナちゃんはいつかちゃんと見つけられそうだよね! なんだかんだ言ってさ」


クラーナ「………………」



クラーナ「――私も、考えたことがないわけでもない」ボソッ



ミルドレット「えっ?」


クラーナ「まぁそれはお前の言う、私が『つまらない女』になる前だが」


ミルドレット「あっ……」


クラーナ「きっとそういうものは、気づいた時にはそこにあるものなんだろう。本当にその時が来たのなら、すぐにわかるようになってるんじゃないか?」


ミルドレット「…………そうだね」



ミルドレット「――じゃあ! 私はいつも通り、探して探して探しまくるわっ!!」グワッ‼


クラーナ「…………お前、話……――いや、いいか……」ハァ…


ミルドレット「やっぱ自分から探した方が、早くその時が来るような気がするもん! ね、そういうことだよねっ?」


クラーナ「あー、そうだそうだ。もう好きにしろ」


ミルドレット「よーしっ! がんばるぞー!!」



クラーナ「……きっと、お前みたいなバカにでもすぐわかるようになってるだろ」


ミルドレット「ちょ、なによそれっ! ……例えば?」


クラーナ「例えば? ……そうだな――」




クラーナ「――わかりやすいように、名前とか光ってるんじゃないか?」


ミルドレット「あははっ! それはわかりやすいね――!」

――――――
――――
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/03(土) 08:27:05.52 ID:dlYJrgmc0
太陽万歳!
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/03(土) 10:16:07.34 ID:+uCCqEVyO
死兆星「呼んだ?」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/03(土) 13:12:24.71 ID:2fxZzJnuO
男の出席簿の名前ってたしか光ってたよな・・・
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 00:48:15.04 ID:krXopC2r0
アカン(アカン)
261 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/04(日) 23:57:06.44 ID:yK5COqTx0

チュンチュン…


カチャカチャ

コトンッ…

トントン…

ガチャ…バタンッ

……ガチャリ




男「――……うぅん?」モゾモゾ


男「…………あぁ……朝かぁ……」


男「ダメだなぁ……。目が覚めたら元の世界に戻ってるとかないかなぁ……」ハァ…


男「何か方法は…………」


男「とりあえずご飯食べるか……」


男「………………」


男「………………あれ?」


男「……パンとコーヒーが……」


男「………………あったかい……」


男「………………」


男「い、いや、でも……」


ガチャガチャ


男「うん、鍵はかかってるし……」


男「…………まぁ……いっか」モグモグ


男「きょ、今日は扉が開かないように何かおいておこうかな……!」モグモグ



ドンドンドンッ‼



男「――ッ!?」ビクゥッ‼


アオニート「おーい! 起きてるかー?」


男「あ、アオニートくんか……。――う、うんっ、起きてるよ!」


アオニート「おう、早くしろよー!」


男「は、はーい!」


男「………………と、とりあえず、今は忘れよう……うん」

262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 02:45:03.97 ID:QKMA0Krx0
家路で帰ったのかな?
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 17:15:06.02 ID:CCAl1+v9O
つ狩人の確かな徴
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 21:50:56.93 ID:5bsjDPhy0
もしかしたら壁に顔のような穴があるかもしれない(ファロス並感)
265 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/06(火) 22:39:22.60 ID:eH/4IhL50
スタスタ…


アオニート「――はぁー、今日は呪術の授業だなー……」


男「…………じゅ、呪術……??」


アオニート「は? お前、だから時間割ぐらい見とけって……」


男「あ、あはは……」


男(見てもよくわからないんだよ……)


男「じゅ、呪術って……えっと……やっぱり藁人形とか使ったり……するの??」


アオニート「……改めて思うけど、お前ってなんか変なとこあるよな」


男「………………そうかな」


アオニート「まぁ、いいけどよ。そんなお前と居て、退屈はしねぇし」


男「まぁ……それはよかったよ」



ガララッ



アオニート「おいーっす」


男「おはようー」


ヨルシカ「――あっ、男さん。おはようございます」ニコッ


男「おはよう!」


ロザリア「………………っ」


男「あっ……ろ、ロザリアさんもおはよう……」オズオズ


ロザリア「………………?」


男(い、いや、まだロザリアさんって決まったわけじゃないんだし……落ち着け、俺……)


ジークリンデ「男くんおはよう! ――……あぁ、ついでにホークウッドも」


アオニート「ほぉおおおおう!? ついでだと?? 相も変わらず腐った性根は治らねぇもんだなぁ、えぇタマネギ?」


ジークリンデ「あんたにだけは言われたくないわねぇ??」カチンッ



ゴゴゴゴゴゴゴ…


男「――ま、まぁまぁ、二人ともっ!! ほら、先生来るよ!」


ガラララッ‼



ミルドレット「――はぁーいっ、みんなおっはよーっ!! 昨日は急に休んじゃってごめんねぇ? ちょっとぉ、大人の事情で……。――あ、あははっ、それじゃ出席とりまーすっ!」ピラッ

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 22:40:24.75 ID:nvKEcEmDO
デデーン
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 22:54:29.41 ID:XE0crF7mo
(闇霊に侵入される音)
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 11:01:26.65 ID:VvD0Hszqo
倒したら色々特典くれたりするから……(震え声)
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/07(水) 23:11:51.61 ID:a8jMoF27O
肉斬り包丁ならめっちゃ欲しい
肉断ち包丁はいりません
270 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/13(火) 23:42:01.18 ID:GrPzC+CV0
ブラボおもしろいね。




ピカー


ミルドレット「――…………えっ……?」


シーン…


男「…………あれ? ……どうしたんだろ、ミルドレット先生……」コソコソ


アオニート「さぁ? 別のクラスの出席簿でも持ってきちまったんじゃないか?」コソコソ


男「あぁ……。そんな感じかな……」チラッ


ミルドレット「………………」ジーッ


男「………………っ」サッ


男(……あ、あれ? なんか見られてないか……? コソコソ話してるの見つかったのかな……?)


ミルドレット「………………」ジーッ


男(す、すごい視線を感じる……。あれぇ……??)



ヨルシカ「――あ、あの、ミルドレット先生? どうかしたんですか?」



ミルドレット「――はっ!! ……あ、あぁいや、なんでもないよっ? そ、それじゃ出席とりまーす――」アセアセ






ミルドレット「――はいっ。みんな元気そうでよかったぁ。えーっと、今日の連絡事項は……特に無いかなっ」アハッ


ミルドレット「それじゃ、これで朝のHRを終わりにします。じゃあ……、また放課後にね?」チラッ



ガララッ…



アオニート「――ふぅ……終わったぜ」


男「ね、ねぇアオニート君。な、なんかすごいミルドレット先生こっち見てた気がするんだけど、大丈夫かな??」


アオニート「あぁ? そうか? 気のせいだろ」


男「そ、そうならいいんだけど……」


アオニート「さて、今日は呪術かぁー。先生は誰だろうな? ロザベナ先生だったら、からかえるから楽しいんだけど」


男「まぁ、そこら辺はよくわからないけど……」


――――――

――――

――
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 07:12:23.62 ID:+qfl+2BCO
光っちゃってるもんね…
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 08:36:01.61 ID:lGNZ/fp9O
呪術師に悪い人はいない法則
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/14(水) 08:58:19.13 ID:Yk7AgQcNo
現実の呪術使いは煽りカスポイポイマンのクソばっかだけどストーリー中の呪術師はみんな可愛い性格
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/15(木) 23:43:29.71 ID:27hKriz0o
クラーナ師匠が一番かわいい
275 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/16(金) 01:29:05.06 ID:5Uv+O/R50
――

――――

――――――



キーンコーンカーンコーン…


ガララッ



アオニート「あ、あれはっ……!!」


男「あ、女の人……?」



クラーナ「はい席につけー……。授業始めるぞ」パンパン



アオニート「おぉおおおおおおお……!! クラーナ先生じゃねぇか!! やったなぁ男っ!」バシバシッ


男「えっ? あぁ、うん……そうだね」


アオニート「うっはぁー! こりゃ、楽しい授業になりそうだぜ!」


クラーナ「おい、そこうるさいぞ。……ったく、えぇっとこのクラスは……」ピラッ


クラーナ「ん? …………あぁ、そうか。キミ達の担任はミルドレットか……」


クラーナ「…………そうか……」


クラーナ「…………同情するよ……」



「「「………………………………」」」



男(――あっ……。なんか今、クラスが一つになった気がした)


クラーナ「――さて。じゃ、教科書開いて……――」






クラーナ「――とまぁ、こういうわけなんだが……。えぇーっと、俗に魔女と呼ばれる……――」ツラツラ…


男(そういえば、なんだかんだで座学って初めてかな。なんか新鮮……。内容はよくわからないけど)


アオニート「……いやぁー、やっぱりクラーナ先生はいいよな」


アオニート「『相談に乗ってもらいたい先生』第一位。あの美貌。それでいて、他の男をまったく寄せ付けないあの性格」


アオニート「――だが、努力する者には優しくしてくれることもある……。……こりゃ、ファンも多いって話だぜ……」


男「そ、そうなんだ……詳しいね。まぁたしかに、わかる気はするよ」


アオニート「あぁー……。俺も優しくされてぇ……」


男「あ、あはは…………」
276 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/09/16(金) 01:31:52.33 ID:5Uv+O/R50
ごめん。関係ないんだけど、ブラボやってる人に聞きたい。
いま、隠し街ってとこまで来たんだけど、これ全体の何割ぐらいかな?
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 01:36:15.37 ID:20SOCsygo
2割
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 01:37:03.66 ID:Ce7Fvh6rO
隠し街は行き方によっては序盤に行けるし、終盤でも行けるのでなんとも

月の色を教えたまえよ
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 02:30:11.63 ID:mJZy4vGMo
ヤハグルの灯りがつけられるか否か
つけられたらまだ前〜中盤
つけられないかつ三人敵狩人がいればほぼ後半
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 02:30:39.82 ID:cMCPCGUbO
いずれブラボ学園と交流もあるのかな
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 12:54:50.68 ID:yX5pjien0
今のうちに人さらい倒して溜めとけ
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 16:22:16.39 ID:5nb9fHVrO
二欠マラソンが捗るな
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 22:29:37.74 ID:9WpVXXhg0
サンタさんにお持ち帰りされたのか
それとも普通にストーリー進めてロマ殺したあとたどり着いたのか

前者ならまだ前半
後者なら中盤終了して後半突入したあたり
284 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/17(土) 00:51:05.39 ID:jSIcMDpi0

クラーナ「――おい、授業始まった時もうるさいと言ったのが聞こえなかったか?」



男「――っ!?」ビクッ


アオニート「…………あ、ご、ごめんなさい……」


男(あ、あれ、いつの間にこんな近くに……??)


クラーナ「……まぁいい。――それじゃ、質問をしよう」


ボウッ


男「なっ……!? きゅ、急に火が……!?」


アオニート「……こ、こんな近くでクラーナ先生見たの初めてだぜ……!! うおぉ…………!」キラキラ


男「えっ。……あぁ、そう……」


クラーナ「――さて、君たち二人にはこの火がどう見える?」


男「この……火……?」


クラーナ「では、アオニート君? 君から答えろ」


アオニート「き、綺麗です……」


男「…………それ……『火が』ってことだよね……??」ボソッ


クラーナ「ほう、そうか。……そっちの……ん?」


ピカー


クラーナ「……なんで名前が……――」


クラーナ「――まぁいい。……で、どう思う? 男君」


男「ど、どうって……」


男(火が? なんだ、燃えそうとか言えばいいのか?)


男「え、えっと……――」




男「――恐いです」



クラーナ「………………ほう……」ピクッ


キーンコーンカーンコーン


クラーナ「――あぁ、時間か……。それでは、次の授業までにクラス全員、このことについてよく考えておけ。……次はそこから始める」


クラーナ「…………男君、いま感じたことを忘れるなよ。……それじゃあな」ボソッ


男「は……はい……」
285 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/09/17(土) 00:51:32.25 ID:jSIcMDpi0
みんなありがとう。
ダクソ3で言う竜狩りの鎧みたいな感じかな。
>>283 ので言うと、後者になるっぽい。灯りが付けられないとかはよくわからないけど、月は赤い。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 01:54:46.59 ID:hFHzLEzKO
馬鹿弟子とやばれたいい
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 02:06:46.45 ID:q8k5tWAIO
どっちかいうと踊り子倒した辺りかなあ
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 09:32:33.23 ID:nFiGjAclO
火を畏れたまえよ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 21:43:56.78 ID:ikKNrAAQO
クラーナ師匠に結婚指輪渡したい
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 13:19:32.20 ID:MpBrU6Q2o
カルラでないの…
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 15:21:08.11 ID:SPW2Jgb4o
デモンズ組は出ないのかなぁ
ユーリアかわいいよユーリア
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 16:20:02.39 ID:+NBjBPym0
ブラボ勢との交流学習は?
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 19:32:10.51 ID:m7KG+tZ/O
良スレ発見
ハベルとか居たらと思ったけどグウィンの旧友だから地位高すぎか
294 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/21(水) 17:15:47.40 ID:EQV4opmp0


男「……いま感じたこと」ボソッ


アオニート「――おいおいおいおい! 呪術ってこれからもクラーク先生なのかなっ!?」


男「えっ? あ、あぁ……どうだろうね?」


アオニート「いやー楽しいなぁ! 俺も呪術頑張っちゃおうかなぁ!!」ウキウキ


男「あ、あはは……」


男「……しかし、奇跡と魔術と呪術って……なにが違うんだ…………? 全部、魔法じゃないのか……??」ボソッ




「――やぁ」



男「――――ッ!!?」ビクゥッ‼


「……すまない。そんなに驚くとは」


男「い、いやっ、大丈夫です……。……あの、キミは……?」


男(おっきいとんがり帽子だ……。すごい魔女っぽい……)


カルラ「私の名はカルラ。いや、少し貴公と話がしたいと思ってね……。いま大丈夫かな……?」


男「あっ、はい……」


カルラ「フフッ。そんなかしこまらないでくれたまえよ。同じクラスの一員なんだ、仲良くしようじゃないか……」


男「そ、そう、だね。俺も友達が少ないから、うれしいよ」


カルラ「それはよかった……。さて、どうだろう? ここで私のようなものと話していたら、貴公も嫌だろう? 場所を変えないか」


男「いやっ、そんなことは……。まぁ、わかったよ。……でも、長くなるの?」


カルラ「まぁ、ほどほどにはな……」スッ


男(なんだろう……? でもよく考えると、話されても理解できないかもしれないな……)



ガララッ



ロザリア「………………」ジーッ


ヨルシカ「……あれ、ロザリアさん。どうかしたんですか?」


ロザリア「………………」フルフル


ヨルシカ「…………? ――あれ、男さんが居ませんね。……お手洗いとかでしょうか?」


ロザリア「………………」



ロザリア「………………」ジーッ
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/21(水) 17:49:16.15 ID:3PJ4izneO
クラーク…?大志を抱くのかな?
296 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/09/21(水) 18:03:37.61 ID:EQV4opmp0
>>295
おぉ、しばらく何が変なのかわからなかった。

クラーナでお願いします。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 12:56:39.85 ID:Bi4a/+alo
スーパーマンは呪術師だった…?
298 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/22(木) 22:38:19.72 ID:M22JzQY40

男「――でも、少し長くなりそうなら帰りのHRが終わってからでもよかったんじゃないの?」


カルラ「ん……、貴公は出たかったのか?」


男「…………いや、まぁ。どっちかと言えば出たくは…………」


カルラ「だろう? なに、居なくても大丈夫さ。……案外、貴公も真面目なんだな」フフッ


男「そ、そんなわけじゃないけど……」


男「……ところで、話っていうのは……? 正直、俺はカルラさんの期待に応えられる自信はないんだけど……」


カルラ「大丈夫さ。……言ってしまえば、私は貴公の存在そのものが気になっていてね」


男「――――っ」


男「…………え、えっと……それは……どういう、ことかな……?」アハハ…


男(――まさか、俺がココじゃないところから来たことが……!? で、でも、なんでっ? どうすれば……)


カルラ「…………うん、ここら辺ならいいだろう」


カルラ「……なぁ、男くん。いきなりで悪いが、色々と質問させてもらってもいいかな?」


男「ま、まぁ……プライベートなこと以外なら応えるよ」アハハ…


カルラ「さっきの授業……。貴公は何故、火を怖いといったんだ?」


男「えっ? ……なんで、って言われても……。思ったことを言っただけだよ」


カルラ「ほう。……まぁ、私も呪術に関しては詳しくはないのだが……少しくらいなら知っているつもりだ」


カルラ「さぞ、才能に溢れているのだろう。……現に、君はクラーナ先生にさっそく目をかけられたようだしな」


男「俺が?? うーん、よくわからないけど……」


男(あんまり迂闊なことも言えないな……。どうすればいいのか……。ばれたら火炙りとか……――。…………ありそうで怖い)


カルラ「――実は、貴公のことをずっと見ていた」


男「そっ、それはまたどうして?? こ、こんな平々凡々な人間である俺を……?」


カルラ「フフッ……貴公は面白いな。…………自分のことを平々凡々な男だと、本当に思っているのか?」フフッ


男「……あぁー……――」


男(たしかに、この環境だったら変なのは俺だよな……)


カルラ「――単刀直入に言わせてもらおう」


男「――っ。う、うん…………」




カルラ「私と一緒に、闇の魔術について研究しないかっ?」ガシッ


男「………………へっ??」ポカン
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/23(金) 01:14:11.94 ID:vReEWfhu0
実は意外と気が弱く優しくて押しに弱い系クーデレお姉さんキャラのカルラさんじゃないですか!!
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/23(金) 07:11:29.02 ID:sF7LiUNPO
そこだけ聞くとギャルゲやエロゲのキャラにしか思えんな
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/23(金) 13:56:20.43 ID:1GdB4vZ7o
亡者にされそう
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 15:04:02.65 ID:5wQqzFqiO
可愛すぎでしょ!
やっぱ殺して装備剥ぎ取らないと…
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/24(土) 15:27:17.83 ID:Q4y1m4gJO
>>302
お前>>201だろ
304 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/25(日) 07:16:03.40 ID:eXrcTM6m0

男「や……闇の……魔術…………???」


カルラ「いや、みなまで言わなくていい……。……そう、確かにあまり褒められたことではないかもしれない……」


男(えっ、そうなの?)


カルラ「…………でも、私は……貴公と一緒に……」


男「あー……。――えっと、失望させちゃうかもしれないけど。俺、正直そういうのは得意じゃないんだ……」


男「よ、よくそういう風には見られたりする……みたいなんだけどね」


カルラ「……さっき言っただろう。私はずっと貴公のことを見ていた」


男「えっ?」


カルラ「ただ、私が求めているのはそういうものではない」


カルラ「確かに、貴公はあまり得意ではないようにも見える。――しかし、大事なのはその……なんて言えばいいかな。……対応力とでもいうか」


男「………………?」


カルラ「最初の奇跡の授業の時、貴公は『放つフォース』を使っていたな」


カルラ「……あれは、元から覚えていたのか?」


男「い、いや、そういうわけじゃないんだけど……。――でも、アレは偶然みたいなもので」


カルラ「そう、偶然かもしれない。……ただ、貴公が使ったことは事実だ」


男「ま、まぁ、そうなるのかな……」


カルラ「そして昨日の魔術の授業。貴公はオーベックくんに教わっていた……。それで、一つ魔術を覚えていたな?」


男「う、うん…………」


カルラ「それで、今日の呪術の授業だ。……これはさっき言ったな」


カルラ「……私が言いたいのは、貴公の可能性の話さ」


男「…………可能性」


カルラ「あぁ、貴公ならきっと…………」


カルラ「――どうだろうか? 私と一緒に……」


男「……ちょっと考える時間が欲しいかな。まだ、よく把握できてもないし」


カルラ「……そうだな。そんな急ぐものでもない」


カルラ「それでは……。待っているぞ、男くん」


スタスタ…


男「…………闇の魔術かぁ……」

305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 09:52:40.49 ID:6yMh7s6XO
一ヶ月後、そこには追うもの飛沫で初心者狩りを駆逐する男の姿が!
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 16:27:08.69 ID:D2c0OeR/O
オーベックの出番に期待したい
http://i.imgur.com/ZAKKUEZ.jpg
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 20:59:08.10 ID:yk9H8V1Oo
残滓ポイポイ槍ブシャァー!
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 01:51:22.73 ID:Eull3jSgo
>>306
こんな時間だからか笑っちまった
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 12:35:22.14 ID:cQM0USZFo
この男は全ステ50の何でも出来るマンになってもらいたいな
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 22:06:31.47 ID:pSpMlGDU0
更新まってるぞい
311 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/29(木) 00:01:02.73 ID:yLOQnffS0
生きてるヒモをとり逃した。悔しい。


オーベック「――カルラさん……ねぇ」


男「うん。中学生の時はどんな感じだったのかなーって」


オーベック「…………A++」


男「えっ?」


オーベック「……ってとこだな」


男「あっ……そう」


オーベック「しっかし、帰りのHRサボってどこ行ってたかと思えば……。はぁ、青春だねぇ」


男「そ、そんなんじゃないよ……。俺自身も、よくわかってないし……」


オーベック「はいはい……。――そういや」


男「ん?」


オーベック「ミルドレット先生が、やけにお前の事気にしてたけど……。お前、いつの間にそんな目を付けられることしたんだ?」


男「えっ!? や、やっぱまずかったかなっ!?」


オーベック「いや、でもカルラさんのことは気にしてなかったし……。もしかしたら、ミルドレット先生の次のターゲットはお前かもな」


男「ははっ、まさかぁ……。理由もないでしょ」


オーベック「普通だったらな。――ただ、ミルドレット先生に常識は通じないからな……」


男「こ、恐いこと言わないでよ……」


オーベック「……さぁて。男、お前は委員会行くのか?」


男「そうだね。オーベック君は?」


オーベック「俺も……同好会に顔出してみるよ……」ゴニョゴニョ


男「そ、そっか……。まぁ、頑張ってね」


オーベック「お、おうっ! それじゃ、また明日な――!」




「――ん? 君は、確か同じクラスの……」


「……なに? ……彼に近づくな……って?」


「ふふっ……、おかしなことを言うものだな。……それは、私の勝手だろう?」


「私は好きなようにやらせてもらうよ……。……君には、悪いけどね……」


――――――

――――

――
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/29(木) 06:00:23.41 ID:JkS69klwo
クラーナ師匠のぬくもりの火温かいナリィ……
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/29(木) 09:18:10.82 ID:MG7JG64FO
ロザリア vs カルラ

アツいな。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/29(木) 09:26:37.69 ID:fUmNjr0tO
これにはレオナール君も苦笑い
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/29(木) 12:14:13.76 ID:O+onBqhuO
クラーナ師匠ルート
ミル姐さんルート
カルラルート
ロザリアルート
ユリアルート
オーベックルート
青ニート(ホークウッド)ルート

さあ好きなものを選ぶがよい
316 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/29(木) 19:43:15.94 ID:yLOQnffS0
―――飼育委員


男「あの、こんにちはー……」


オルニフェクス「――あっ、これはこれは。この度新しく飼育委員に入った男くんじゃないですか」


男「わ、わかってますよ。入ると決めたからには、しっかりやります」グッ


オルニフェクス「ふふっ、それはよかった」


男「……ところで、俺はいったい何をすれば……?」


オルニフェクス「まぁ、一年生なので、ネズミ達とアルヴィナ達にご飯と、遊び相手になってあげてください」


男「遊び相手……」


オルニフェクス「じゃ、私は外の蛇とかにご飯を上げてきます」


男「あ、わかりました。……あれ、俺はずっとここに居ていいんですか?」


オルニフェクス「そうですねぇ。……もし、やることが無くなってしまったら、狼のところにアルトリウス先輩が居ると思いますので、そっち行ってみてください」


男「はい、わかりました!」


オルニフェクス「それじゃ、よろしくお願いしますね」


ガチャ…
バタン


男「……よしっ、やるか」




「――光栄だろう? 余に食事を運ぶことができるというのは」

男「うんうん。そうだねぇ」

「フフンッ、そうだろう。汝、なかなか良い仕事をするじゃないか。褒めて遣わす」

男「あはは、ありがとう」

男(……前はよくわかんなかったけど、喋るのコイツだけなんだな)

男(――……あぁ、ダメだ。喋るのが当たり前になってきた……)



ゴロゴロ…

アルヴィナ「――違うよ! もっとこう、力強くやりなっ!」ゴロゴロ…

男「あ、あぁ、ごめん」

アルヴィナ「ん、そうだ……。なんだ、物覚えが早いじゃないか」

シャラゴア「あら、色男さん? 私を忘れてないかしら?」ゴロゴロ…

男「えっ? ご、ごめんね」ナデナデ…

シャラゴア「別に謝らなくてもいいのよ。ウフフ」ゴロゴロ…

ゴロゴロ…

ゴロゴロ…

――――――

――――

――
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/29(木) 21:13:43.09 ID:4BwQKJcnO
すごい羨ましい
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/30(金) 01:39:06.64 ID:0Kl3FYB9o
>>315
ビアトリンルートは無いんですかね
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/30(金) 05:12:01.74 ID:WWr8r9i60
いいなぁ、もふもふしたいなぁ
320 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/09/30(金) 23:50:07.90 ID:EgxsyfOk0

――

――――

――――――


スースー…


男「――……さて、みんな寝ちゃったな」


男「っと……、オルニフェクス先輩は居ないし……。そういえば、狼のところにアルトリウス先輩が居るんだっけ」


男「狼かぁ。……猫も好きだけど、どっちかっていうと犬派なんだよね。……よしっ、行ってみよう――!」







グルル…


男「――……まぁ、普通の狼じゃないよね。そんな感じはしてたよ。もう慣れたよ」ポケー


アルトリウス「……ん?? ――おぉ、男くんじゃないか! どうしたんだい?」


男「あぁ、オルニフェクス先輩がアルトリウス先輩がここに居るって言ってて……」


アルトリウス「そうかそうか。アルヴィナ達の世話はどうだった?」


男「何とかできそうです。それで、みんな寝ちゃったんでこっち来たんですけど……」


アルトリウス「ははっ、そうだったのか。うんうん、男くんは光るものがあるね」


男「いえ、そんなことは……」


グルル…


アルトリウス「――あぁっ、紹介が遅れたね。こいつはシフ。……ボクの親友だ」


男「親友……。わぁ、なんか素敵ですね」


アルトリウス「あはは、ありがとう。……シフのことは小さい頃から面倒見てるんだ。どうだい、可愛いだろう?」


男「ま、まぁ、可愛い……は可愛いですね」


男(でかいけど……)


アルトリウス「シフ、よかったなぁ。男くんが可愛いって言ってくれたぞ。ほーら……――」





ガブッ‼




男「えっ」


アルトリウス「………………」


男「えっ、あの………………」
321 :運営終了は犯罪 [sage saga]:2016/09/30(金) 23:50:46.70 ID:o78w2Gul0
イケメン金髪王子須賀京太郎様処女膜を捧げる女を見て絶望自殺END
322 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/01(土) 00:01:03.73 ID:3vgadK190

男「あ、あの……ひ、左腕が……あの……えっ」


アルトリウス「ははっ、まったくこいつめー! 気にしないでいいよ、甘噛みだから。こいつ照れ屋なんだ」


男「い、いや、あのっ、それにしてはえげつないほど歯が食い込んでる気が……」


アルトリウス「大丈夫大丈夫! 全然痛くないからっ」


男「い、痛くないって……」


グルルル…‼


男「それで痛くないんだったら、左腕がかなりマズい状況なのでは……」


アルトリウス「あははっ、まったく男くんは心配性だなぁ……大丈夫だって――」


アルトリウス「………………たぶんね」


男「………………」


アルトリウス「――あっ、男くんも触ってみるかい?」


男「いや、大丈夫です」


――――――

――――

――
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 08:07:35.69 ID:fIS25c2qo
アルトリウスの左腕が潰されてたのってシフのせいだったのか…(白目)
324 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/01(土) 23:01:16.80 ID:3vgadK190

――

――――

――――――


アルトリウス「――よーっし! 今日はここらへんで解散しようか」


オルニフェクス「わかりました。……いやー、優秀な新入生が居ると楽ですねぇ」ニコッ


男「ははは……。……まぁ、役に立てたならよかったです」


アルトリウス「……あー、そうだ。オルニフェクスさん、ちょっと話があるんだ……。いいかな?」


オルニフェクス「えっ? まぁ、大丈夫ですけど……」


アルトリウス「よし、じゃあ男くん、また明日ね?」


男「わ、わかりました。……それじゃ、お先に失礼します」


ガチャ…

バタン


オルニフェクス「どう……ですか? アル……ス先輩」


アルトリウス「いや……シースの……だけどさ。実は……――」


男「……なにかあったのかな? ……とりあえず、帰るか」







男「――しかし、今日は何だかいろいろあって疲れたなぁ……」


男「……でも、なんだかんだでやっていけるもんだね。……明日はどうかなぁ……――」



「や、やっぱりやめましょうっ?? ねっ?」


「ここまで来て、何を怖気ついてるんですか!」


男「えっ?」


ガサガサッ‼

バッ‼



「失礼。あなたが男さんですね?」ビシッ‼


男「えっ、あっ、はい……」ビクッ


男(なんか急に出てきた……。…………四人も。……というか……――)


ヨルシカ「………………」シラー


男「よ、ヨルシカ……さん?? こ、これはいったい……」

325 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/01(土) 23:36:57.38 ID:3vgadK190

シーリス「まずは自己紹介といきましょう。……私の名はシーリス。今日はあなたに話があってきました」


ヘイゼル「やっほー、ヘイゼルだよっ! よろしくっ」


レオナール「我が名はレオナール。……この仮面か? フンッ、気にするな。……この仮面を外すとき、俺の中に封印されて――」


シーリス「――今日は、あなたに話があってきましたっ!」


男「そ、そう、ですか……。えと、どのようなご用件で……?」チラッ


ヨルシカ「………………」シラー


シーリス「率直に言わせていただきます」




シーリス「――男さん。ロザリアさんに、もう近づかないでいただけますか」




男「……えっ?」


ヨルシカ「――い、いや、違うんですよ男さん! これにはその、訳がありまして……」


シーリス「なにも違くなんてありません。……そのままの意味です」


男「え、えーっと……。――理由は……? ちゃんとした理由があるなら、俺もそうするように心がけるけど……」


シーリス「コホン……。そういえば、まだ言ってませんでしたね……」



シーリス「――私たちっ!!」




「「「ロザリア様親衛隊!!!」」」


ヨルシカ「………………」



男「………………」


シーリス「……と、いうことです」


男「えっ」


シーリス「私はですね。あんなに可憐で、可愛らしく、触れば崩れてしまいそうな儚い女神に、あなたのような野蛮な男性に近づいて欲しくないのです!」


男「そ、そっか……。――で、でも、そっちにも男の人がいるようだけど……」


シーリス「いいんです。あれは雑用です」


男「………………」


シーリス「嗚呼、世界から野蛮な男のような生き物が消え去ればいいのに。女だけの世界になればそうすれば、私たちは愛し、愛され……。完璧な世界が出来上がるというのに……」


男「え、えっと……」オドオド


ヨルシカ「本当にごめんなさい…………」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 03:30:59.09 ID:0dbWDq/FO
暗月エンチャしてもフォドリックさんに二桁ダメージしか出せない分際で偉そうだな
327 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/02(日) 23:23:50.85 ID:F2u/+pRl0

シーリス「――それじゃ、そういうことですので。わかりましたね、男さん?」


男「あー、えっと……」チラッ


ヨルシカ「………………」ジーッ


男「…………はぁ」




男「――イヤだ。って言ったら?」




シーリス「…………はい? 聞き間違えじゃ、ないですよね?」


男「うん。シーリスさんの考えも、まぁ…………素晴らしいとは思うよ」


男「……でもさ。悪いけど、その前にもうロザリアさんとは友達なんだ」


男「一度築かれたその関係を、初対面の君になにか言われたからといって、なかったという事にはできないよ」


シーリス「………………」ギロッ


男「………………」



ヨルシカ「――ほら、シーリスさんっ! 男さんの言う通りですよ。……大丈夫です、男さんはシーリスさんが思ってるような男性じゃないですよ」



シーリス「………………ふんっ」


シーリス「……ヘイゼルさん……と雑用。行きますよ」ツカツカ…


ヘイゼル「あれ、もう終わりー? ――それじゃ、また明日ね男くん!」ブンブン


レオナール「………………」ズーン…



男「…………ぷはぁ……」ハァ…


男「……あー、怖かった……。……よ、ヨルシカさん。あの人たちは……?」


ヨルシカ「ほ、本当にごめんなさい! し、シーリスさんとは幼馴染で……」


ヨルシカ「シーリスさんは……その……男の人が苦手……というか…………。えっと……女の人にしか興味がないというか……」


男「まぁ……、言いたいことはわかるよ」


ヨルシカ「あるとき、ロザリアさんに一目惚れしたみたいで……。それ以来、ロザリアさんに近付こうとする人、プレゼントを渡そうとする人、全てを敵と考えてしまうみたいで……」


男「わーそれはまた、はた迷惑な……」


ヨルシカ「――あ、あっ!! だ、だからといって、私は違いますよ!?? 私はちゃんと男の人が好きです!!!」


男「えっ」


ヨルシカ「へっ!? ――い、いやっ!! 違うんです! そういう意味じゃなくて……!! えっと……えっと…………。――失礼しますっ!!」ダッシュ
328 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/03(月) 23:47:03.86 ID:NUsVZ0Yl0
フライドチキン持ってるやつ強い……。


side story

  『恋する、ミルドレット』



ミルドレット「――ね、ねぇクラちゃん? こっちとこっち……、どっちのずた袋のほうが可愛いかな?」ソワソワ


クラーナ「はぁ?? ついに頭イカれたのか」


ミルドレット「こ、これは真剣なのっ! ねぇっ! どっちが可愛い??」ズイッ


クラーナ「い、いや、どっちが……って言われても……。違いがわからんのだが……」


ミルドレット「もうっ、冗談はいいから。クラちゃんだって、ずた袋の一枚や二枚持ってるでしょ?」


クラーナ「お前と一緒にするなよ。しばき倒すぞ」


ミルドレット「あーどうしよう……! もう、帰りのHR始まっちゃうよぉ……」ソワソワ


クラーナ「はぁ……急にどうした? なにかあったのか?」


ミルドレット「ダメッ!! いくらクラちゃんでもこればっかりは言えないわっ!」ノーッ‼


クラーナ「あぁそうか。じゃ、がんばれ」フイッ


ミルドレット「ちょ、ちょっとぐらい食い下がってくれてもいいじゃない!?」


クラーナ「興味ないな」


ミルドレット「じ、実はなんだけどねっ! 私、見つけちゃったかもしれないの……。私の……運命の――」



キーンコーンカーンコーン



ミルドレット「――って! は、早くいかなきゃ! じゃ、また後でね!」ダッシュ


クラーナ「はぁ……。まったく、なんなんだあいつは……――」







ミルドレット「――…………はぁぁあああ……」ズーン


クラーナ「………………」


ミルドレット「あぁーあ……。…………はぁ…………」


クラーナ「――それじゃ、私は帰るぞ」スクッ


ミルドレット「待ってよっ!」ガシッ


クラーナ「………………」ウンザリ…


ミルドレット「そんなあからさまに面倒くさそうな顔しないでよっ!?」

329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 00:45:07.41 ID:7yNtavsfo
1はゴースの遺子まで行ったのかな?
技量高けりゃパリィとバクスタ取っていけばなんとかなるはず
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 08:37:38.05 ID:RHXI0bMhO
脳筋だけどパリィ以外じゃ倒せる気しませんゴースあるいはゴスムbaby
331 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/06(木) 23:04:14.81 ID:9aQbvvFo0

>>329 倒せました。慣れですね。




クラーナ「――運命の人を見つけた? へえ、よかったじゃないか」


ミルドレット「えへへへへへ…………。……まぁ、帰りのHRには居なかったんだけど……」


クラーナ「しかし、どうしてまた急に……」


ミルドレット「前言ってたことが本当にあったのっ!」


クラーナ「ほう」


ミルドレット「そう、それは沼地ですらも輝く、七色石のような…………」キラキラ


クラーナ「輝く……――?」ハッ






「――――わかりやすいように、名前とか光ってるんじゃないか?」



ピカー

「――――……なんで名前が……――」






クラーナ「………………あー…………」ボソッ


ミルドレット「はぁーっ、運命って本当にあるのねっ!」


クラーナ「あ、あぁ……、えっと……。み、ミルドレット? その、言い辛いんだが……――」


ミルドレット「もう、合コンもお酒もやめるっ! もっといいずた袋も買って……。あぁ、包丁も毎日研がないとっ! あとは……あとは……――」ホワァ…


クラーナ「………………」


クラーナ「…………いや、このままにしといた方がおとなしくなるか……」ボソッ


ミルドレット「――えっ? 何か言った?」


クラーナ「いや、私は応援すると言ったのさ。きっとお前が頑張れば、それが誰だかは知らんが、そいつもきっと振り向いてくれるだろ」グッ


ミルドレット「あ、うん。ありがとう……。――……い、いつもなら軽く流すのに、なんでか妙に乗り気じゃない? クラちゃん……」


クラーナ「そんなことはない。これで私への被害が減るだなんて、ちっとも思っちゃいない」


ミルドレット「そ、そう……? な、ならいいんだけど」



ミルドレット「――よ、よーしっ! がんばるぞー!」ゴゴゴゴゴ…




クラーナ「…………すまんな、男くん。……犠牲になってくれ……――――」ボソッ
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 14:08:00.83 ID:bPVKuJ3DO
侵入待ったなし
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/09(日) 16:18:00.65 ID:eUmwQI9VO
食べられる(物理)
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 00:17:25.54 ID:kpI9pyTK0
…コレは見捨てられたかもしれんな
335 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/18(火) 23:06:39.50 ID:FRDJmD4J0

―――男の部屋


男「――ックシュン!!」


男「うぅん……、なんだ風邪か?」


男「この世界って薬とかちゃんとあるんだろうか。……あ、魔法で直せるのかな」


男「さて、明日は……。……そうだ、実戦の授業なんだっけ?」


男「実戦って…………。そ、そんなマジな奴じゃないよね? 柔道とか、そんな感じだよね?」


男「…………さ、最悪見学でいいかな……」


男「――おっと、もうこんな時間か。……寝よう」


男「…………あ、そうだ。ちゃんと鍵と……チェーンもかけて……」ガチャガチャ


男「よし。寝るか……――」






チュンチュン…

ユサユサ…


男「うぅん…………?」


ユサユサ…


男「あぁ……はい。起きます……」ムニャムニャ


男「――んー……っと」モソモソ


カチャカチャ


男「えっ? コーヒー? ……あぁ、ミルク入れてほしいな」


男「……うん。ありがとう」


男「いやー、やっぱりコーヒーは淹れたてが………………………………」ハッ‼




ロザリア「………………」トントントン…




男「……あっ…………あれ…………?」


男(おかしいな……。……台所に立ってるのは……ロザリアさん? ……まだ夢を見てるんだろうか)


男「あ、あの……ロザリア……さん? ……ね、ねぇ、なんでここに――」


ロザリア「………………?」クルッ ギラッ


男「――あっ、えっと……なんでも……ないです」
336 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/18(火) 23:32:47.61 ID:FRDJmD4J0

ロザリア「………………」ニコッ


トントントントン…


男(し、しまった……。包丁持って振り返られたから、なんかつい日和ってしまった……)


男(ダメだ。ちゃんと言わないと……。ちゃんと…………――)





男「――あ、おいしい」


ロザリア「………………!」


男「ロザリアさん料理もできるんだ。すごいね!」ニコッ


ロザリア「………………」カァアア…


男「……と、ところで……その……――」


ロザリア「………………」スッ


男「――あ、どこに……」


ロザリア「………………」フリフリ


男「あぁ、うん。それじゃ、学校で…………」


カチャ…カチャン

ギィィ…バタン


ガチャリ



男「――……あれ?」


男「…………鍵が……閉まってる……」


男「じ、自分のは……あるよね」


男「………………」


男「こ、これも奇跡ってやつなのか……?」


男「い、いやでも、こんな奇跡あったら不法侵入し放題じゃないか……」


男「………………」


男「こ、このままじゃダメだ……。今日、ロザリアさんとちゃんと話さないと……」


男「まぁ、でも……――」



男「ご飯はおいしいな……」

337 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/19(水) 23:24:43.14 ID:yh5DPJE20

―――学校


ガララッ


アオニート「――おいーっす」


男「おはよー」


ヨルシカ「あ、おはようございます」


ロザリア「………………!」


男「あっ……、ろ、ロザリアさん。……おはよう」オドオド


ヨルシカ「………………?」


アオニート「――いやーっ、しかしよぉ! 今日は実戦の授業だぜっ!? やっとだぜ……」


男「あー、アオニートくんは楽しみにしてたんだ」


アオニート「あったりめぇよ。ふっふっふ、見てろよ男。ここからファランの不死隊で活躍するであろう、俺の伝説が始まるんだ……」キラキラ


男「へぇー……。がんばってね」


アオニート「……なんか、少しも気持ちが伝わってこないんだが……」


男「そ、そんなことはないよ!」


キーンコーンカーンコーン


男「――あっ、ほらチャイムなったよ。席につかないと……」


アオニート「……そういや、ミルドレット先生がいつも参加してる合コンをキャンセルしたって……さっきだれか言ってたなぁ」


男「へぇ……?」


アオニート「――まぁ、そんなこと、都市伝説級にあり得ない――」


ザワザワ…


ガララッ

ピタッ



ミルドレット「みんな、おはようございます。……うん、今日もみんな居るみたいで、先生安心したわ」ニコッ



アオニート「――はず……なんだが……」アゼン…


男「あれ……。なんだかいつもと雰囲気が違うね……」


ミルドレット「それでは、出席をとります。今日は実戦の授業だから……もし具合が悪い人とか居たら、先に言ってね?」


アオニート「……これは……、いったい……なにがあったっていうんだ…………っ!!?」ゴクリ…


男「そ、そんな大げさな……」アハハ…
338 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/22(土) 17:48:10.24 ID:Fcd++89L0

ミルドレット「――はい、みんな出席ですね。それでは、これで朝のHRを終わりにします」


キリツ、キヲツケ。

レイ。


ザワザワ…。


アオニート「おぉおおお…………。いまだかつて、これほど安全なHRがあっただろうか……!?」


男「そ、そうだね……。なんか平和過ぎて、みんな戸惑ってるね……」


アオニート「…………まさか、男ができたとかっ!?」ハッ‼


男「あぁー……。ま、まぁそれなら、みんな平和で……――」




ミルドレット「――あっ、男くーん」



男「」




ミルドレット「……ごめんね、プリント運ぶの手伝ってくれない?」ニッコリ




男「えっ。な、なんでおれ……――」


アオニート「………………」


男「ち、違うでしょ? ね、ねぇ、なんか言ってよアオニート君……!」


アオニート「……俺、先にグラウンド行ってるから……」


男「ちょっ――」




ミルドレット「お・と・こ・くん? ……聞こえたかな?」




男「あっ、はい。手伝いますっ!」ビシッ‼




――――――

――――

――




ミルドレット「――うん、ここでいいかな。……手伝ってくれてありがとうね?」ニコッ


男「あ、あぁ……いえ……これぐらいは」


男(あれ、なんだ……。ただ本当に手伝ってほしかっただけなのかな……? まぁ、なんで俺が選ばれたのかがわからないけど……)

339 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/22(土) 18:03:31.68 ID:Fcd++89L0

ミルドレット「それじゃ、授業に遅れちゃいけないし。もう行っていいよ」


男「あっ、わかりました……」


男(これで終わりか、よかった……。……それじゃ、誰か別の人を見つけたってことかな? どんな人なんだろう……気になる)


男「…………あ、あの〜……ミルドレット先生?」


ミルドレット「ん? どうかしたの?」


男「いや、大したことじゃないんですけど……。何か、いいこととかあったんですか?」


ミルドレット「え、えっ? どうして……?」


男「うーん……。なんていえばいいんだろう……」


男「なんか急に、親しみやすくなった気がして……あはは」


ミルドレット「……っ!! ――あ、あぁ〜……ちょっとね……」


ミルドレット「あ、あの……えっと。ち、ちなみに……男くんは、今の先生のほうが……良い?」


男「えっ?」


男(――あぁ、相手の人のタイプになれるようにってことかな? ……まぁ、前のときよりは……」


男「そうですねっ。そう思います」ニコッ


ミルドレット「――――っ!」ドキッ


男「それじゃ、これで失礼しまーす」


ミルドレット「あ、あぁ、うん……。気を付けて……ね」



ガララッ

ピシャン



ミルドレット「………………………………」


クラーナ「――ん? どうしたんだ、そんな間の抜けた顔して……」




ミルドレット「……あっ、クラーナ先生。おはようございます……」


クラーナ「」




クラーナ「………………………………おはよう……」


クラーナ「あぁ……っと…………………………。……きょうも、がんばろうな」グッ


ミルドレット「え? あぁ、うん……?」


340 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/22(土) 18:21:40.08 ID:Fcd++89L0

男「――さぁって……気を取り直して……」


男「はぁ……しかし、授業怖いなぁ……。ケガとかしないよね……」


男「ロザリアさんに奇跡教えてもらえばよかったなぁ……。――って、そうだ。ロザリアさんに今日の事聞かなきゃいけないし……」ブツブツ



「――やぁっ!」



男「うわぁっ!」


「あははっ、どうしたんだい? なにか考え事?」


男「あー……うん、そんなとこ。えぇっと君は確か、昨日の…………――」



男「――エンジェル?」


ヘイゼル「ヘイゼルだよ。……まぁ、悪い気はしないけど」アハハ



ヘイゼル「……あっ、もしかして今のは、男くん風の口説き文句だったりしたのかな?」


男「い、いやっ! そんなつもりじゃなかったけど……」アセアセ


ヘイゼル「あははっ、冗談だよ。いやー、やっぱ面白いね。男くんは」


男「あ、あはは……」


男「……って、その……ヘイゼルさんは――」


ヘイゼル「呼び捨てでいいよっ。なんかむずかゆいし……」


男「じゃ、じゃあヘイゼルは……。えぇっと………………」


ヘイゼル「――敵なんじゃないか……って?」


男「……うん。……俺に何かしにきた……ってわけじゃないよね?」


ヘイゼル「……さぁ? どうだろうね……?」ニコッ


男「………………」ゴクッ




ヘイゼル「……なーんてねっ! 大丈夫さ、心配しないでっ。あたしはただ、シーリスちゃんが面白くて側にいるだけだからさ」



男「そうなの……?」


ヘイゼル「うんっ。いやー、おかげで毎日笑わせてもらってるよー」アハハッ


男(なんか、すごい陽気な人だな。一緒に居ると、こっちまで楽しくなりそうな……)


ヘイゼル「――おっと、そうだそうだ。ちょっと男くんに訪ねたいことがあるんだったよ」ポンッ


男「訪ねたいこと……?」
341 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/22(土) 18:37:53.82 ID:Fcd++89L0

ヘイゼル「うんっ。――カークくんと同じクラスだったよね?」


男「カーク……。――あぁ、トゲトゲの」


ヘイゼル「そうそうっ! ちょっと探しててね。どこに居るか知らない?」


男「あー、俺もいま先生に頼まれごとをやってたから……。――仲がいいの?」


ヘイゼル「えっ? うーん、仲が良いっていうか……。……同じクラブに入ってるんだよね。先生からの伝言を伝えようと思ったんだけど……」


男「へぇー……。どんなクラブなの??」


ヘイゼル「ふふーん……ひ・み・つ。……よく言うでしょ? 女は秘密が多い方が綺麗になれるって」


男「ははっ、そっか。……じゃ、カークくんに聞いてみるよ」


ヘイゼル「…………まぁ、教えてくれないと思うけどね……」ボソッ


男「えっ?」


ヘイゼル「――ううんっ、何でもない。……じゃ、カークくんは何とか探してみるよ!」


男「あ、あぁうん。力になれなくてごめんね」


ヘイゼル「気にしないでよっ」


ヘイゼル「……キミはいい人だね」


男「そんなことないよ。……もう、いろいろと精いっぱいで、逆に落ち着いてきたぐらいだね」


ヘイゼル「あははっ」


ヘイゼル「…………アタシは、個人的にはキミの事……結構気に入ってるんだよね」


男「……それは……どういう?」


ヘイゼル「――まぁ、がんばってねってことさっ! 応援してるからっ。……それじゃ、またねっ!」ダッシュ


男「あ、あぁうん……じゃあね」


男「……なんか、嵐みたいな人だったなぁ……――」












男「――ってか、あの頭はなんなんだ……。突っ込んじゃいけないのか……?」



――――――

――――

――

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 04:18:25.51 ID:8w6QuX+hO
これはクラーナさんから魅了教えてもらってるな
343 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/23(日) 23:13:55.42 ID:5VmSTupk0

―――校庭


男「――ってことで、安心したよ……」


アオニート「ふーん……。他にねぇ……」ウーン…


男「と、ところで……」キョロキョロ…


ガチャガチャ

キンキンッ


男「な、なんかみんな物騒じゃない……? あ、危ないよ……ねぇ?」


アオニート「はぁ? 危ないって、授業だろ? なに言ってんだよ」


男「あー、そうなんだ……。そうだよね……」



キーンコーンカーンコーン



アオニート「――よーっし、ついにこの時間がやってきたぜ……。ふふふっ……」


男「………………」


男「――あれ? ……ヨルシカさんとロザリアさんは見学なの?」


ヨルシカ「はい。ちょっと、私たちは……。あまりこういうのは得意ではないので」


ロザリア「………………」


男「そっか……。……俺も――」


ヨルシカ「――私、男さんのこと応援してますからっ! 頑張ってくださいねっ?」ニコッ


ロザリア「………………っ!」


男「――あぁ……うん。がんばる」グッ



「よぉおおっし、皆の者……集まれぃ!」



男「……はぁ…………」トボトボ…


アオニート「おっ、あれはバンホルト先生じゃないか? 学はないけど、武はかなり凄いらしいぜ」


男「へぇ」


アオニート「なんだよ元気ねぇな……。あぁ、そうか。確かにこの授業は得意そうじゃないしな」


男「ははっ、まぁね」


アオニート「ふっふっふ……。これでやっと、俺のすごいところを見せられるってわけだ……」ニヤリ


男「ははは…………」

344 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/23(日) 23:45:06.72 ID:5VmSTupk0
バンホルト「えぇー、今日のこの授業は、このバンホルトが受け持つことになったっ!! よろしく頼むぞっ!」


ハーイ


バンホルト「――うむ、いい返事だ。しかし、某も君たちを一人ひとり見てあげたいところだが、残念ながら体が足らぬ」


バンホルト「そこでっ! 三年生の中から、某が選りすぐった者たちに協力してもらうことにした! 皆の者、遠慮なぞせずじっくりと見てもらうといい」




キアラン「風紀委員のキアランだ。よろしく頼む」


シバ「同じく、風紀委員のシバだ」


ロートレク「はぁ……ロートレクだ。まったく、面倒くさい……」




バンホルト「よぉし! それでは、存分に鍛錬と参ろうではないか! この蒼月の剣にかけて、真面目に取り組むのだぞ!」




アオニート「うおぉおおお! 盛り上がってきたぜぇえええ!」


男「………………」


アオニート「うおぉおおおおお!!」


ガンッ‼‼


アオニート「――がっ……!」


ジークリンデ「なーに叫んでんのよ、うるさいわね……。男くんが困ってるでしょ?」


男「あっ、ジークリンデさん。……ジークリンデさんもやるの?」


ジークリンデ「まぁね。奇跡でもいいんだけど、やっぱり剣も使えないとね」スラッ


男「そっか……。すごいね」


ジークリンデ「そ、そうかな? えへへ、でも――」


ガンッ‼‼


ジークリンデ「――ぐっ……!」




アオニート「おうおうおうおうおう、こんのクソ玉ねぎ野郎がぁ……!! いい機会だ。ここでボッコボコにしてやるよ……」ゴゴゴゴゴ…


ジークリンデ「へぇ……っ!!? 受けて立とうじゃない。……後悔するんじゃないわよっ!!」


ガンガンッ‼

キンッ‼



男「……あー…………」


「――おや、君はもしかして男くんかな?」
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 14:41:46.79 ID:Gzl/f4SmO
本当面白い
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 06:31:32.01 ID:0Jvrikrj0
このヘイゼルが最後は蛆人になるのか
347 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/25(火) 23:58:33.36 ID:YIbnwHw+0
男「は、はいっ! え、えっと……もしかして……キアラン先輩……ですか?」


キアラン「そうだ。直接話すのは初めましてになるかな? グウィンドリンのやつから話は聞いているよ」


男「自分も、入学式の時には助けてもらいまして……。ありがとうございます」


キアラン「ん? あぁ、そうか……。それで、グウィンドリンを行かせたんだったな」


男「そうですね。それから、グウィンドリン先輩にお世話になってます」


キアラン「そうか。まぁ、それも縁なんだろう」


キアラン「――そうだ。せっかくだし、この授業。私が男くんのことを見ようか」


男「えっ? あ、あの……その……実は俺は……」オドオド


キアラン「……? ――あぁ、もしかして武器を持ってないとかかい?」


男「ま、まぁ、そうといいますか……そういう問題でもないといいますか…………」


キアラン「ははっ、まぁ気にすることはないよ。実際、そういう一年生もたまには居るからね」


キアラン「――そうだ!」ゴソゴソ


男「えっ?」


キアラン「……これを、君に上げよう」スッ


ギラッ


男「あ、あの、これは……?」


キアラン「私が昔使っていた短剣だ。今はもう使わないし、ちょうど学校に寄付でもしようかと思っていたんだが。……ちょうどよかった。もし、迷惑じゃなければ受け取ってくれないか?」


男「は、はい……。なら……」スッ


キアラン「これなら、きっと初心者にも使いやすいと思う。……どうかな?」


男「そ、そうですね……」


キアラン「――よし、それじゃさっそくやろうか。……まずはその武器になれるとこから始めようか」


男「は、はいっ! がんばります……!」





キアラン「――おぉ、なかなか筋がいいじゃないか。これはグウィンドリンが目をかけるのもわかるな」


男「あ、あはは……。ありがとうございます……」ハァハァ…


キアラン「よーし、じゃあ次は……――」


「――い、委員長っ!! すいません緊急で……。ちょっといいですかっ?」


キアラン「なに? ……わかった。――悪いな男くん。すこし急用ができた……。また、機会があれば続きを教えるよ」


男「わ、わかりました。またお願いします!」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 11:04:51.50 ID:2eHifKzuO
こういうアニメが見たい
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/26(水) 18:27:07.58 ID:C3zco/LM0
短剣か、黄金の残光かね
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 20:54:47.54 ID:Tnt8FkWjO
残光ブンブン丸になって初心者狩りをする男君…
351 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/26(水) 22:13:58.45 ID:cs2sQTWi0
>>348 シーリスは小林ゆうさんがいいです。

>>349 いや、普通に盗人の短刀的なものです。いまキアランは、残光と残滅を使っているから、それはいらないってことです。




男「緊急な事ってなんだろう? なんかあったのかな……」


男「まぁ、俺には関係ないか」


男「しかし、これ……もらっちゃったけど……。危ないよな……。いやまぁ、他の皆はもっと危ないもん持ってるんだけど……」


チクッ


男「……いっ! ――……え?」


カーク「――あぁ、ごめんね男くん。僕の不注意で……」ギロッ


男「あ、うん……。き、気を付けてね……?」


男(わ、わざと……だよね?? あれ、俺なんか嫌われることしたかな……)


カーク「……そうだ。いい機会だし、ちょっと手合わせしようよ」スッ


男「あ、えっと……。お、俺は……その……あまり得意じゃなくて……さ。できれば、別の人と――」


カーク「ほら、構えなよ」


男「…………ほ、本気……?」ビクビク


カーク「そっちから来ないなら……、こっちから行くよッ!」ブンッ


男「――うわぁっ!!?」


スカッ


男「いっ……」


男(よ、よかった、かすっただけか……。…………というか、いま本気だったよね……?)


男(あんなトゲトゲの剣で斬られたら…………。――い、いや、考えたくない)


カーク「まだまだっ!!」ブンッ


男「――っ!!」サッ


男(だ、ダメだ……。に、逃げないと……!)


ドンッ


男「えっ?」


男(しまった! 誰かにぶつかった……?)


カーク「………………っ!」


男「――ろ、ロザリアさんっ!? な、なんでここに……」

352 :ベルトコンベア ◇EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 21:32:39.29 ID:mLB5vGbk0

ロザリア「………………っ」ホワァ


男「えっ……。……ロザリアさん……わざわざ傷を治しに……?」


カーク「…………お前……ばかり……っ!!」


男「――えっ?」


カーク「…………ロザリアさん……どいてくれるかな。…………これは、僕と男くんとの問題なんだ」


男(え、えぇええっ?? いったい何のことかわからない……)


ロザリア「………………っ」フルフルッ


カーク「…………っ!」


カーク「――わかったよ……。そこまで言うなら……もうっ――!!」






ガッシャーン‼‼

キャーキャー
ワーッ






男「……えっ? な、なんだ……??」


「に、逃げろーッ!!」





「 ダークレイスだッ!! 」






キャーッ‼
ニゲロー‼




男「えっ? ……えっ?? い、いったい何が……??」


アオニート「――男っ!! なにやってんだ、早く逃げるぞッ!!」


ジークリンデ「男くんッ! 早くっ!!」


男「う、うんわかった!!」ダッシュ





353 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 21:49:56.95 ID:mLB5vGbk0
あ、トリミスった。



ロートレク「――おいおいおいおい……。どうなってんだよこれは……」


バンホルト「おぉ、これも三年生が用意したイベントか?」


ロートレク「そんなわけがないだろバカか。……そういえば、たしかにダークレイス注意報はでてたが……」


バンホルト「えっ、い、いま先生に向かってバカって……――」


シバ「なぜここまで入られるまで気が付かなかった……? 門番のグンダさんはどうしたというのだ……」


ロートレク「とりあえず、考えてる暇はない。面倒くさいが、一年生が居るんだ。……やるぞ!」


シバ「仕方がないな――!」



キンッ‼

ザシュ‼

ワー‼
キャー‼





男「――はぁ……はぁ……。あ、アオニートくん!? こ、これはいったい……?」


アオニート「はぁ!? ……あぁもうっ、説明してるヒマなんかねぇよッ! さっさと、校舎の中に逃げるぞッ!」


ジークリンデ「こ、こんなことってあり得るのっ!? ま、まさか、ダークレイスが……」


アオニート「俺が知るかよッ!」




ヨルシカ「――ロザリアさんっ!! ロザリアさん、早くッ!!」




男「――えっ!?」バッ



ロザリア「………………!」ガタガタ…


男(ろ、ロザリアさんが座り込んでる……。立てないのかっ? ――って、あの黒いのが……!)


ヨルシカ「ロザリアさんッ!!」


男(ロザリアさんが……やられちゃう……っ! ……俺のケガを治しに来てくれたから……!?)


男「だ、誰か助けに――っ」


カーク「あっ…………あ……」ガタガタ…


男「――あぁ、もうっ!!!」ダッ‼




男「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:03:02.55 ID:POo0n7tjo
クレイスのケツを狙う→カウンター吸精でファーストキスを奪われる
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:08:53.54 ID:+qwOELbBO
3のダークレイスはブラボの世界でも生きていけそう
356 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 22:13:21.35 ID:mLB5vGbk0

アオニート「――男っ!?」


男(――もう、剣が振り下ろされちゃう……!! ロザリアさん……っ!!!)




ロザリア「………………」ガタガタ


ダークレイス「………………」スッ



ダークレイス「――――ッ!」ブンッ‼


ロザリア「…………っ!!」




男「――ォオオオオオオオッッ!!」グッ‼




バァンッ‼




男(――……なんだ? 俺は、いま……なにをしたんだ……?)




ジークリンデ「……す、すごい……っ!!」


アオニート「あの野郎……。パリィしやがった……!?」




キアラン「――男くんッ!! 今がチャンスだッ!!」



男「――――ッ!」ギラッ



ザシュッ‼



ドサッ



男「……な、なんだ……体が……勝手に……?」


男(……まるでこの動きを、俺の体が覚えてるみたいだ……)


ダークレイス「………………っ」ギロッ


男「あ、あ……他にもいっぱい……」


キアラン「……いけないっ! ――男くんっ、早くそこの女の子を連れてこっちへ来るんだっ!!」


男「は、はい……っ。――だ、ダメだ……。今頃震えが……」ガタガタ…


キアラン「――くっ! ……間に合うか……っ?」ダッ‼


ダークレイス「――――――ッ!」
357 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 22:34:52.24 ID:mLB5vGbk0

男(さ、さっきと同じことをすれば……! ――い、いや、正直自分でもどうやってたのかわからない……)


ギュッ


ロザリア「………………」ガタガタ…


男「ロザリアさん……。――大丈夫、俺が守るから!」グッ‼


ロザリア「………………っ!」


男(――とは、言っても……)



ガシャガシャ

ワラワラ…


ダークレイス「――――――ッ」スッ


男「……もう、ダメか……」









ザシュッ‼








キアラン「…………ッ!」


ジークリンデ「男くんっ!!」


ヨルシカ「男さん……っ!」


アオニート「男ォッ!!」








男「…………っ! ――……あ、あれ? 斬られて……ないっ??」





アルトリウス「――もう大丈夫。……男くん、ボクは君と知り合うことができて、光栄に思う」





男「あ、アルトリウス先輩……?」


アルトリウス「自らの危険を顧みず、他の誰かを救うということは、誰にでもできることじゃない。……心から、君の事を尊敬する」


男「あ、ありがとう……ござい……――せ、先輩ッ! 後ろにッ!!」
358 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 22:52:35.46 ID:mLB5vGbk0

ダークレイス「………………ッ!」ヨロ…


ドサッ‼




キアラン「――まったく……。おいしいところを持っていくじゃないか」


アルトリウス「ははっ、まぁね」


キアラン「しかしよかった……。ケガは?」


男「だ、大丈夫です……」


キアラン「……それにしても、まだ教えていなかったのに、よくパリィできたな」


男「ぱ、ぱりぃ……? お、俺も、もう無我夢中で……」


キアラン「まぁ、何はともあれよかった……。……その指輪は、確かにふさわしい人へと渡ったようだ」


男「えっ……?」


アルトリウス「キアランっ! 来るよ!」スッ


キアラン「あぁ、わかってる!」


アルトリウス「男くんは少しジッとしててくれ。……安全はボク達が確保しよう」


キアラン「…………しかし、数が多いな……。なんだってこんな……」


アルトリウス「…………うん? ――男くん、その指輪……見せてもらってもいいかな?」


男「えっ? あ、こ、コレですか?」


アルトリウス「いや、スズメバチの指輪じゃない。もう一つの……」


男「あ、どうぞ……」


アルトリウス「………………これは……。男くん、これは君のかい?」


男「い、いや……それはアオニートくんに……。――と、いうかアオニートくんも、えっと……パッチって人に買わされたみたいなんですけど……」


アルトリウス「なるほど……。これ、もらってもいいかな?」


男「いいですけど……」


アルトリウス「……これはどうやらダークレイスを引き付けてしまうみたいだ。……男くん、つける指輪は選んだ方がいいよ?」


男「そ、そんな指輪だったんですかっ!?」


アルトリウス「よし……。――さぁ、そこの子を連れて早くみんなのところにっ!」


男「――はいっ! ……行こう、ロザリアさんっ」ガシッ


ロザリア「………………っ!」コクンッ


359 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/27(木) 23:18:48.20 ID:mLB5vGbk0



キアラン「――懐かしいな、お前とこうして背中を預けるのも」


アルトリウス「そうだね……。それにしても、色々と不運が重なるね……」


キアラン「シースの件か? 気負わなくていい。あれはお前の責任じゃない」


アルトリウス「………………」


キアラン「それに、グウィンドリンのやつも行かせてる。大丈夫だ」


アルトリウス「……それもそうか――」




アルトリウス「――しっかし、今回のダークレイスは数が多いねぇ……。やれるかい、キアラン?」


キアラン「そうだな……。あと一体多かったら無理だったかもしれん」


アルトリウス「ははっ、そっか。……それじゃ、その一体はボクが倒そう」


キアラン「え? ……なんだ、お前もやるのか」ニヤッ


アルトリウス「はぁ、まったく……――」アハハ…


キンッ‼

ザシュ‼






ヨルシカ「――ロザリアさんっ! よかった……本当によかった……」


ヨルシカ「男さん、ありがとうございます……! ありがとうございます……!」ガシッ


男「いや……。俺もアルトリウス先輩が居なかったらどうなってたか……」


ジークリンデ「男くんはすごいよっ! 胸を張っていいんだよ」


アオニート「……悔しいけどよ、俺は動けなかった……。とりあえず、お前が無事でよかったぜっ」


男「みんな……。ありがとう!」



カーク「――……男くん」


男「あ……。カークくん……」


カーク「…………僕の負けだ。……僕も……動けなかった……」


男「あっ、いや……――」


男(――……ダメだな。なんて言葉をかければいいのかわからない……)


カーク「…………ありがとう。…………でも、次こそは……負けない……」グスッ


男「…………うんっ」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 02:06:03.00 ID:JUKc1cdnO
頭蓋の指輪か赤目に指輪か
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 08:00:45.99 ID:ban/HD7K0
スタブとはいえ一撃でダークレイスを……どんなステして(ry
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 09:24:18.64 ID:Urc5grq0o
粗製+10の短刀かもしれない
メバチ着けてるし一撃でしょ
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 09:58:15.04 ID:K/W1WlBdo
いまだパリィができない俺、涙目。
そういえばDLC販売開始したねぇ・・・
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 10:18:19.87 ID:YmYjImFnO
ダクソ3はモブに対するパリィのリスクが高過ぎてできない
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 11:45:26.50 ID:eK2UjN8bO
パリィしやすいとか言うけど全然出来ない
結局愚者石円で武器戦技安定と言う結論に至った
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 14:26:14.09 ID:2VWg8ZCAO
パリィが出来なくて特大剣とクロスボウというビヨールもどきになったわ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 14:51:47.51 ID:V3qQQDFJo
時代はケツ掘り
368 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/29(土) 00:21:12.28 ID:5CyXwB1E0


キンッ‼

グサッ‼

ザシュッ‼




アオニート「……それにしても……、アルトリウス先輩すげぇな……。いつものんびりしてると思ってたぜ……」


男「俺も……。キアラン先輩もすごいね」


ジークリンデ「やっぱり、風紀委員長ともなると強くなくちゃいけないのね……」


男「風紀委員……」


男「――あれっ? あの、ロートレクって先輩とシバって先輩も風紀委員なんだよね?」


ヨルシカ「えぇ、あとあそこにいるのも風紀委員のルカティエル先輩です」


男「……グウィンドリン先輩は?」


アオニート「あぁー、さっきキアラン先輩が話してたのをチラッと聞いたんだけどよ。なんか別の問題もあったらしいぜ」


男「へぇー……。風紀委員って大変なんだね」


アオニート「まぁ、さすがに人が足りないらしくて……――」











アオニート「――生徒会も、一緒らしいけどな」









男「――――えっ?」


男「……あ、アオニートくん……。それってどういうことっ?」


アオニート「え? ……どういうことも何も、そのままの意味だろ」


男「………………」


男(……大丈夫……だよね? 生徒会って……。――で、でも、グウィンドリン先輩も知ってるはずだし……)


ヨルシカ「……どうかしたんですか? 顔色が悪いようですけど……」


男「あぁ……っと……」


男(……ここは、正直に言おう)


男「じ、実は……――」
369 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/29(土) 00:40:50.64 ID:5CyXwB1E0

――

――――

――――――


アオニート「――はっ! お前、いくら何でもそれはないぜ」


男「で、でも……」


アオニート「たしかに、入学式の時にそんな噂があるってことは言ったけどよ。……でもだからといって、生徒会がグウィンドリン先輩を狙う意味はないだろ?」


男「…………まぁそうかな……」


ヨルシカ「私も……。男さんを疑うわけじゃないんですけど、もしかしたら別の会話を聞き間違えたのかも……?」


ジークリンデ「私はよくわからないけど……。生徒会のサリヴァーン先輩とマクダネル先輩は成績も先生からの評価も優秀って話だよね」


男「やっぱ、そうなのかな……」


アオニート「そうそうっ! 男の聞き間違えだろっ、忘れろよ。――そんなことより、見ろよアレ! かっこいいよなぁ……!!」


男「………………」







グイッ



男「…………? ――あれ、オーベック君?」


オーベック「いまの話、……あの時のか?」


男「……うん。はは……やっぱり、俺の聞き間違い――」


オーベック「確かめにいくか」


男「えっ?」


オーベック「ただ、様子を見に行くだけだ。……まぁ、別に行かないのならそれでもいいが」


男「…………一緒に行ってくれるの?」


オーベック「……俺も、生徒会にはまったく疑問を感じてないわけじゃないからな……」


オーベック「――で、どうするんだ?」


男「……行こう。やっぱり、このモヤモヤをそのままにしておけないから……」


オーベック「場所ならわかる。着いてこい」


男「う、うん……っ!」


アオニート「――ん? おい、男。どこ行くんだよ?」


男「俺は……ちょっとトイレに。すぐ戻ってくるよ」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 01:01:11.39 ID:KIdZ5FOqO
流石オーベック先生だ……
いい人過ぎてモーリオンブレード交換券は大書庫で勝手に死ぬまで取れない取りたくないんだよなぁ……
371 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/29(土) 20:38:59.68 ID:5CyXwB1E0


男「――……ねぇ、聞いていいかな?」


オーベック「くだらない質問なら応えないぞ」


男「……オーベック君ってさ。もしかして、生徒会のこと調べてたりするの?」


オーベック「…………なんの話だかわからんな」


男「……そっか。まぁ、なんとなくそう思っただけなんだけどさ」


オーベック「ふん…………」


オーベック「――そうだな。……『言えない』。それが答えだ」


男「……わかった」


オーベック「……そろそろ着くぞ」






男「――あ、あれは……!?」


男(で、でかい……竜みたいな……。本当にいるんだ……)


オーベック「シース。普段なら厳重に戸締りしたうえで飼育されていたもんだが……。どうやら、逃げ出したらしい」


オーベック「何者かの手によって……な」


男「……昨日、アルトリウス先輩がオルニフェクス先輩と話してたのは、それだったのかな……」


オーベック「――居たぞ」





グウィンドリン「――クッ……。全部貴様らの仕業だったのか……!!」


サリヴァーン「はっはっは……。これで話を聞く気になりましたか? グウィンドリン……」




男「――ぐ、グウィンドリン先輩……っ」


オーベック「よせっ! ……俺たちが出たところで、事態は何も変わらん」


オーベック「どうやったのかは知らんが、シースを手なずけてるようだ。……俺たちが敵う相手じゃない」


男「……でもっ」


オーベック「様子を見るだけだと言っただろ。冷静になれ」


男「………………」


男「――俺は冷静だよ。……だから、オーベック君。戻って、誰かに知らせて」


オーベック「……お前はどうする――お、おいっ!」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 20:57:06.11 ID:e8vv+h3B0
ハゲ竜なにしとんねん
373 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/29(土) 21:29:37.62 ID:5CyXwB1E0

男「――グウィンドリン先輩っ!」


グウィンドリン「えっ!? お、男くんっ? ど、どうして……ここに……?」


サリヴァーン「……何者だ?」


マクダネル「ど、どうしようっ! み、見られちゃったよっ! さ、サリヴァーンくん……っ」


サリヴァーン「ふんっ。どちらにしろ、ここまで来たらもう引き下がれるわけもないでしょう」


サリヴァーン「それに、一人に見られたところで――」





サリヴァーン「――なかった事にすればいい」





男「――ッ」ゾクッ


男(ヤバい……。今まであった人の中でも……特に……)


男「………………」チラッ


オーベック「…………チッ」ダッ


男「――……え、えぇっと……、な、なにしてるのかなーって思ったんですけど……」


男(……しまった、勢いで出ちゃったけど……俺、何もできないんじゃないのか……)


グウィンドリン「――お、おいっ!! 彼は関係ないだろう……!?」


サリヴァーン「ほう、そうですねぇ……。まぁ、それも貴方の答え次第といったとこでしょうか……」


グウィンドリン「……男くん。こっちに……っ」


男「ご、ごめんなさい……。グウィンドリン先輩……」


グウィンドリン「いや、心強いよ。私も一人では、恐いから」


サリヴァーン「次期風紀委員長ともあろう貴方が、私たちの前では手も足も出ない。……滑稽ですね」


グウィンドリン「シースまで使っておいて何を……。ダークレイスも貴様たちの仕業だろう? 関係のない生徒まで巻き込むなんて……っ」


サリヴァーン「それもこれも……。すべてはエルドリッチ先輩のためっ! まぁ、グンダさんには悪かったとは思ってますよ」フフッ…


男「エルドリッチ……? それって確か、生徒会長の……? ぐ、グウィンドリン先輩、何かしたんですか?」


グウィンドリン「………………い、いや。……まぁ…………うーん………………」


男「………………?」




サリヴァーン「――さぁっ!! そろそろ答えていただきましょうか、グウィンドリンっ!!」


374 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/29(土) 21:56:08.68 ID:5CyXwB1E0


男(いったいなんなんだ……!? ここまでの大事件を起こしてまで、グウィンドリン先輩にしてもらいたいことって……?)



マクダネル「も、もう観念したほうが……いいぞ……」



サリヴァーン「言えっ!! エルドリッチ先輩と…………――」










サリヴァーン「 ――付き合うとっ!! 」










男「えっ」



グウィンドリン「だ、だから何度も言っているだろう……っ!!」










グウィンドリン「 私は、お・と・こ・だッ!! 」










男「えっ」



グウィンドリン「えっ?」





サリヴァーン「 それでもいいッ!! 」





男「えっ」




男「………………えっ」



375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 22:13:28.54 ID:lMdMZxlQO
えっ?
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 22:14:08.60 ID:UCs/dMMRo
お、おう
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 23:33:36.37 ID:Xxh+DIztO
エルドリッチが深海の世界に見たものは付き合ってくれない男の娘じゃったか…
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 23:58:11.60 ID:VEGJLYOoo
ワロタ
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 04:29:23.28 ID:65HyH0lJO
食べられる(性的に)
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 09:11:51.78 ID:jQoE1DJgO
神喰らいってそう言う……
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 11:24:43.58 ID:9SXXHq2B0
想像以上に学園物だった
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 12:31:10.14 ID:fM5i8Xx/O
特別扱いの絵画豚さんに嫉妬してたりしたのかな
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 12:36:05.25 ID:py9wDVLzO
なんとなくこの学園の生徒会長選挙システムが想像できてきたぞ
384 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/30(日) 18:41:26.40 ID:Q4shObMF0

サリヴァーン「半年前……。エルドリッチ先輩は貴様に告白して、フられた……」


グウィンドリン「当たり前だ」


サリヴァーン「そのショックで学校を休むようになり……。最近になると、ついに来なくなってしまった……!」


サリヴァーン「このままでは卒業も危うい……。――グウィンドリンッ! 貴様の責任は大きいぞッ!」


グウィンドリン「私の知ったことかッ!! だいたいメンタルが弱すぎるだろうッ!」


グウィンドリン「――というか、問題はそこじゃない! 最初に私の事を女だと勘違いしてたのは、百歩譲ってまだいいが……。なぜわかった時点で諦めないんだっ」


サリヴァーン「……エルドリッチ先輩は気付いたのですよ……。本当の愛の前には、性別など関係がないということにね……」


グウィンドリン「別にエルドリッチの愛とやらの考え方はどうでもいいっ。それを私に押し付けるなっ!」


グウィンドリン「――男くんもそう思うだろうっ?」


男「へっ!? あ、あぁ……そう……ですね……。グウィンドリン先輩……」


グウィンドリン「………………な、なぁ、まさかとは思うんだが……。もしかして君も……」


男「――いいいいやいやいやいやっ!! わかってましたよっ!? えぇ、わかってましたともっ!!」


グウィンドリン「そうだよなっ。よかった……」ホッ…


マクダネル「い、いや……ど、どう考えてもあいつも……」


男「――と、とりあえずアレじゃないですかっ!? ぐ、グウィンドリン先輩が嫌がってるわけですからっ、諦めたほうがいいんじゃないですかっ?」


サリヴァーン「ふんっ、部外者は黙ってるがいい」


グウィンドリン「言ってしまえば、お前たちも部外者なわけだが」


グウィンドリン「――それに、こういう場合。エルドリッチ本人が来るのが筋ってものだろう。なんで貴様らが……。しかも、こんな事件まで起こすような真似を……」」


サリヴァーン「エルドリッチ先輩はシャイなんですよ」


男「なんだそれ」


サリヴァーン「………………」ギロッ


男「うっ……ごめんなさい」


サリヴァーン「ゴホン……。……なぜ、こんな計画を立てたか……ですって……? それは……――」




サリヴァーン「――どんな手段を用いても、お前をエルドリッチ先輩のとこへ連れていくためですよ」




グウィンドリン「――っ!」


サリヴァーン「ふはははっ!! 三年の風紀委員はダークレイスの事で手がいっぱいでしょう? ……どうです、大人しくしてくれれば、優しくしてあげますよ?」


グウィンドリン「私を……甘く見るなよ……っ!!」
385 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/10/31(月) 00:03:56.45 ID:A3l71zdO0
今ダクソやってて分かったんだけど。

ロザリアはずっとフードみたいのつけてるんだろうなと思ってたら、よく見たら髪の毛なんだね。

あまり影響ないとは思うけど、俺はフード付きローブみたいのを着てる設定で書いてたから、変なところあっても脳内変換お願いします。
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 15:09:12.61 ID:8snZYK8eo
最近になってどんどん有能疑惑が上昇するサリバン先輩
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 15:15:23.90 ID:heeoJ8bao
凍結とか使えねぇって捨てたはずなのに>>374で瞬間凍結使ってるな
男の思考が凍結食らってる
388 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/31(月) 18:45:06.27 ID:A3l71zdO0

グウィンドリン「――男くんはここに居て。……動かないでジッとしてるんだっ」


男「は、はい……っ」



バシュッ‼

ガキィン‼



サリヴァーン「――さすが、と言ったところでしょうか」


グウィンドリン「そんな余裕ぶってて大丈夫なのか?」


サリヴァーン「えぇ……。――シースッ!!」


グウィンドリン「――――ッ!!」


ピィイイ‼


男「な、なんだ……あれ……!? 結晶……?」


サリヴァーン「ほう……、避けましたか。……そうでなくては」


グウィンドリン「……くっ!」









サリヴァーン「――……もう、諦めたらどうです? グウィンドリン……。勝ち目がないのはわかっているでしょう?」


グウィンドリン「はぁ……はぁ……! まだ……ッ!」


マクダネル「さ、サリヴァーンくん……。そろそろ……」


サリヴァーン「……時間か。――さて、できるだけ傷つかないようにしたかったのですが……。私は、お前の力を少し見くびっていたようです」


グウィンドリン「はぁ……くっ……」ガクッ


サリヴァーン「……抵抗されても面倒ですからね。私の剣で終わらせてあげましょう」スッ


男(マズい……。もう、グウィンドリン先輩は動けない……!)


サリヴァーン「……では――」ブンッ


男「――グウィンドリン先輩っ!!」ダッ


グウィンドリン「……っ! だ、ダメだ男くん、こっちへ来ては……――っ!」




バァン…ッ‼




サリヴァーン「――――なっ!!?」

389 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/10/31(月) 19:00:13.82 ID:A3l71zdO0

グウィンドリン「お、男くん……!」


男「で、できたっ!!」


男「――うおぉおおおおッ!!」グッ


サリヴァーン「こ、この……っ!!」



ガキィンッ‼



男「――は、弾かれた……っ!?」


サリヴァーン「………………っ!」ブンッ


ドゴッ‼


男「――うぐっ!?」ドシャァ


グウィンドリン「男くんっ!!」


サリヴァーン「危なかった……。……一年生だと思って、油断してましたよ。まさか、この私がパリィされるなんてね……」


グウィンドリン「――ま、待ってくれ! 私が……、私が大人しくすればいいんだろうっ!? だから、彼は……!」


サリヴァーン「……もう遅い」


グウィンドリン「なっ……」


サリヴァーン「……少しでも危険は減らしたいものでね。……私がやるのはやめましょう。――……シース!」


シース「………………っ」キュィイン


サリヴァーン「それじゃあ……今度こそ、終わりです」


シース「………………ッ!!」ピィイイイ‼


グウィンドリン「く、くそっ……!!」






ビュンッ‼‼




ギャァアアアア‼






サリヴァーン「――な……に……!? シースッ!!」


グウィンドリン「……あ、あの矢は……!!」


グウィンドリン「ゴー先輩……っ!!」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 19:03:56.29 ID:ntv3URj+0
ヒューッ!
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 20:25:52.52 ID:38WQMrn1o
GO IS GOD
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:48:35.33 ID:zvfvLvYT0
グウィンドリン先輩マジヒロインだわ
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 03:35:34.59 ID:YrCBWUKq0
鱗無しにはさぞ効くだろう
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 06:30:16.53 ID:5kqJARjpO
しっぽきって、やくめでしょ
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 07:53:22.45 ID:hnABJBJTo
鷹の目(見る必要があるとは言ってない)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 19:17:53.27 ID:Ij8YwfLho
サリヴァーンは丸くなっといたら勝てるのに…
397 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/01(火) 23:13:14.02 ID:022Z8xDJ0

――

――――

――――――


ゴー「――ふははっ、命中だ」


「すごいっす。おでには、ぜんぜん、みえないっす……」


ゴー「急がなくていい。いずれ、見えるようになる」


「しょうじん、するっす」


ゴー「――さて、あとは任せたぞ、アルトリウス……」







男「――う、うぅん……」


グウィンドリン「目が覚めたか、男くんっ!」


男「は、はい……。……って、なにがあったんですか……!?」


グウィンドリン「ゴー先輩の矢だ。間一髪だったよ……」


男「矢……? で、でも……どこにも――」キョロキョロ


グウィンドリン「たぶん学校の屋上から射ったんだろう。……あの人はそういう人だ」


男(学校の屋上……!? そんな距離から……)


グウィンドリン「今のうちに、逃げるぞっ!」


男「は、はい――!」




サリヴァーン「――逃がすと思っているんですか?」




グウィンドリン「しつこい……ッ!!」


男「グウィンドリン先輩っ!!」


グウィンドリン「私はいいっ! 先に行け!」


サリヴァーン「ふんっ、どちらも逃がしはしませんよっ!」


男「――なっ、ぶ、分身した……っ!!?」


グウィンドリン「お、男くん――っ!!」




ザシュッ‼

398 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/01(火) 23:39:36.67 ID:022Z8xDJ0


サリヴァーン「……そ、そんな…………!!」


グウィンドリン「……あ、あなたは……」






アルトリウス「――ははっ、また間一髪だったね……。こんな機会、そうそうあってほしくはないんだけど……」


シフ「………………」グルル…






男「アルトリウス先輩……!!」


サリヴァーン「――馬鹿なっ! 早すぎる……!! まだ、時間は……」


アルトリウス「……サリヴァーンくん。……君は優秀だ」


アルトリウス「――が、キアランを含む三年生風紀委員を集めてしまったのはマズかったね。……バンホルト先生にそう吹き込んだのは君だろう? ただ、そのおかげで、ボクが抜け出せてしまった」


アルトリウス「……もちろん、他にも実力のある生徒がいるしね」


サリヴァーン「…………く、クソッ……!!」


アルトリウス「――グウィンドリンくん。……悪かった、こうなったのはボクの責任でもある」


グウィンドリン「そ、そんなことはありません! シースが逃げられたのも、サリヴァーンが……――」


アルトリウス「いいや、ボクの管理が甘かったんだ……。――だから、ボクに責任を取らせてくれ」


アルトリウス「……男くん。ボクがここに来られたのも、君が友達を送ってくれたおかげだ。……まぁ、危ない事に手を出したのは、あまり褒められたことではないけど……ね」


男「す、すいません……」


アルトリウス「――さぁ、コレを使って帰るんだ。グヴィネヴィアさんが待ってるよ」


グウィンドリン「ま、待ってくださいっ! 私も戦います!」


アルトリウス「……ごめんね。こう見えて、ボクは結構怒っているんだ。――……わかるね?」ゴゴゴゴゴ…


グウィンドリン「…………っ! ――わ、わかりました……」


グウィンドリン「――さぁ、男くん。……行こう」


男「…………はい」


男「――あ、アルトリウス先輩っ! ……頑張ってください」


アルトリウス「……あぁ、ありがとう」




シュイィイイン…


399 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/01(火) 23:57:10.59 ID:022Z8xDJ0

アルトリウス「……それにしても、流石はゴーだね。百発百中だ。――なぁ、シース」


シース「…………ッ」ビクゥッ‼


アルトリウス「あんなに優しく世話してあげたのに……、残念だよ」ゴゴゴゴ…


シース「………………」ガタガタガタガタッ


シフ「………………」グルル…


サリヴァーン「――ふ、ふんっ! た、確かに計画は失敗したが……、こちらはシースもいる! お、おぉおおお前など敵ではないッ!!」ガタガタ…


アルトリウス「………………」ゴゴゴゴゴ…


マクダネル「………………」ショワァ…


アルトリウス「……君たちが今回の黒幕ってことで、いいんだよね……?」ゴゴゴゴゴゴ…


サリヴァーン「………………あ……いや…………」ガタガタ…






アルトリウス「やるよ、シフ」







ギィヤァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア……――




――――――

――――

――













シュイィイイイン…


男「――うわぁ……。なんだ、変な感じ……」


グヴィネヴィア「男くんっ! グウィンドリンっ!」ガシッ


男「えっ……むぐっ!」


グウィンドリン「ね、姉さん……!」


グヴィネヴィア「心配したんですよっ! ――ケガはっ? どこか痛いところはっ?」アセアセ


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:02:06.32 ID:McV2bdnPO
色々とおっきいおっぱいさんに捕まったら逃れられないと思うんですがそれは……
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:33:48.17 ID:1SvCO6AYo
なんやかんや魔法学園ものになってきたな
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 07:05:43.33 ID:DXUWcHTCO
いつでもばんぜん
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 08:03:25.90 ID:+i0J1btl0
名前ド忘れしたがマデューラの武器屋がだんだん調子にのってきて最後、
go home、home? って言うのがやたら印象深かったな。
あとアイムリッチ!も。
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 08:25:09.29 ID:vgkN6ezrO
マフミュランだな
ジェルドラ装備のためにRTAで必ず殺される可哀想な奴
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 20:25:26.43 ID:MROUICbx0
ともだちは、なるべくうたない
406 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/02(水) 22:53:01.38 ID:h6nELIdV0

グウィンドリン「私は大丈夫だ。男くんのほうを見てやってくれ」


男「い、いやっ! 俺も大丈――っつ……」


グウィンドリン「無理をするな。サリヴァーンにやられていただろう。……姉さん」


グヴィネヴィア「少し……ジッとしててくださいね」ホワァア…


アオニート「――男ッ! お前トイレに行ってたんじゃねぇのかよ……。……まったく、あまり心配させないでくれよ……」


男「あはは、ごめん。でも、見過ごせなかったんだ」


ジークリンデ「本当……男くんはすごいな。尊敬する」


ヨルシカ「男さん……。さっきは疑って……ごめんなさい……」グスッ


男「ううん。ヨルシカさんの反応は当たり前のことだよ。気にしないで」


ギュッ…


ロザリア「………………っ」ギュッ


男「……ロザリアさんも、心配してくれたの? ……ありがとう」


ロザリア「………………」ポカポカ


男「あはは……」


グヴィネヴィア「……男くんは、みんなに慕われてるんですね……」


男「いい友達ばかりで……。俺にはもったいないくらいです」


グヴィネヴィア「――男くん。……改めて言わせてください」


グウィネヴィア「……ロザリアちゃんと、弟のことを助けてもらって……。……本当にありが――」






ドォオオオオオンッ‼






男「――――っ!!? な、なんだ……!?」ビクゥッ





「 妹たちよぉおおおおッ!!! お兄ちゃんがいま助けに来たぞぉおおおおおおおおおッ!!! 」




グヴィネヴィア「あぁ…………」

グウィンドリン「あー…………」

ヨルシカ「あっ…………」

ロザリア「…………ぁ」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 16:07:54.96 ID:aQS/YPB2O
最近更新早くて嬉しい
408 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/03(木) 18:59:30.15 ID:YliWUShl0


スモウ「ふぅんっ!! ……あの、お方は……」


ザシュッ‼


オーンスタイン「きたな……。グヴィネヴィアファンクラブ創設者にして、グヴィネヴィア様の実の兄……! その名も――」バリバリッ


ドォオオンッ‼


オーンスタイン「――――先輩がっ!!」


スモウ「もう、ダークレイスなんか、敵じゃ、ない」


オーンスタイン「あぁっ! こんな奴ら、さっさと片付けてやるぜっ!」









男(でっかい鳥に乗ってる……。あの人は味方なんだよね……? 妹たちって……?)


アオニート「あっ……あれはっ!! ま、まさかお目にかかれるとは思わなかったぜ……!!」


男「あ、アオニートくん。知ってるの?」


アオニート「もちろんだっ! あれは何を隠そう……グウィネヴィア先輩たちの――」






グヴィネヴィア「――知らない人です」キッパリ





アオニート「――あ……え……?」


グヴィネヴィア「……ですよね? グウィンドリン?」ゴゴゴゴ…


グウィンドリン「えっ……。あ、あぁ……うん……」


グヴィネヴィア「ねぇ? ヨルシカ?」ゴゴゴゴ…


ヨルシカ「は、はいっ! 知らない人ですっ!」


グヴィネヴィア「……ロザリアちゃんも……あの人なんて知らないよね……?」ゴゴゴゴ…


ロザリア「………………っ!」ブンブンッ


男(す、すごいプレッシャーだ……)





「ウオォオオオオオオオッ!! こんな奴らさっさと蹴散らしてやるからなぁあああああッ!!」バリバリッ


ドォオオオオオンッ‼

409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 21:07:48.34 ID:UzdzJPlB0
何だろう......workingの山田(兄)のような残念さだ
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 21:16:21.20 ID:6jJmm2mdO
太陽の長子さん…
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/03(木) 21:18:40.08 ID:RWUbbub4O
散々やらかして迷惑被ったんだろうなぁ……この反応……
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 00:06:01.63 ID:XL5asNKdo
無双ゲー状態になってそう
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 00:41:17.81 ID:aYMtSg8IO
長子さんはグウィンドリンを弟と認識してるのか妹と認識してるのか、それが問題だ
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 12:37:18.55 ID:7AM87J6ao
3の竜にのってくるあの人だよね?(詳しくなくてすまぬ・・
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 19:20:08.14 ID:+0Q5qFptO
やり過ぎて家追い出されたんだろうな……無名
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 02:24:32.21 ID:c+iSy34H0
けど無名の王、あの世界でも珍しい人生エンジョイ勢とか言われるよね
417 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/05(土) 19:46:34.61 ID:kZrkiwSx0


――

――――

――――――


男「――す、すごい……。あっというまに、ダークレイスが居なくなっちゃった……」


アオニート「まさに一騎当千って感じだったな……」



ドスゥン…



「――はっはっは! 探したぞ、可愛い妹たちよッ!!」


「おぉ、ヨルシカか。大きくなったなぁ……!」シミジミ…


ヨルシカ「………………」シラー


「んっ? そこに居るのはロザリアちゃんか? いやー、可愛くなっちゃって!」


ロザリア「………………」フイッ


「――おぉっ、グウィンドリンじゃないか! ……そうだっ、この後にでも男同士で温泉にでも行こうじゃないか! なぁっ?」


グウィンドリン「あ……いや………………」シラー


グヴィネヴィア「………………」ツカツカ… シュィイイン…


「……はっはっは。我が最愛の妹、グヴィネヴィアよ! お前も俺に会いたかったか! そうだっ、お前もこの後一緒に――ごふぅっ!!?」 ドゥンッ‼


グヴィネヴィア「………………」シュィイイン…


「――ちょ、ちょっ!! あ、あれかっ!? この前風呂を覗いたのをまだ――ぐはぁっ!!」 ドゥンッ‼



男「な、なんだ……? グヴィネヴィア先輩を中心に何かが……?」


ジークリンデ「……あれは、神の怒りね。――……ほら、私や男くんも一回放つフォースをやったじゃない? あれの元になった術よ」


男「へ、へぇ……」


ドゥンッ‼


アオニート「……しかし、すげぇな……。グヴィネヴィア先輩の神の怒りをあれだけ食らっても、まだ意識があるなんて……」


ドゥンッ‼


「――ぐ、グヴィネヴィア? こ、これ以上は本当に……――ごはぁっ!」 ドゥンッ‼


グヴィネヴィア「………………」シュィイイン…


グウィンドリン「――ね、姉さんっ!? さ、さすがに神の怒りをそこまでやったら……えっと……そこの人も……――」



グヴィネヴィア「 フォースです 」

418 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/05(土) 20:05:24.01 ID:kZrkiwSx0

グウィンドリン「えっ」


グヴィネヴィア「フォースです。――ねぇ、ヨルシカ?」ゴゴゴゴ…


ヨルシカ「は、はいっ!! フォースです!」


グウィンドリン「い、いや……さすがに……」



「………………」チーン…



グヴィネヴィア「…………はぁ。しょうがないですね……」


グヴィネヴィア「――シバさん、ロートレクさん?」


シバ「は、はいっ!」ビシッ


グヴィネヴィア「ここに、風紀の乱れの塊のような男が居ますよ。……あぁ、弟は少し怪我をしてまして……。お手を煩わせて、申し訳ないのですが……」


ロートレク「い、いや……しかし……」


グヴィネヴィア「…………そうですか」




グヴィネヴィア「――なら、私がやります」シュィイイン…




グウィンドリン「あ、ああっ!! もうケガは大丈夫だからっ! 私がっ、私がやるよっ!」


グヴィネヴィア「ダメですよグウィンドリン、無理しちゃ。…………終わらせますから」


シバ「――や、やりますっ! ここは風紀委員にお任せくださいっ!!」


ロートレク「おいっ! さっさと連れていくぞっ!」



ワーワー…――




男「……怖い」

アオニート「奇遇だな。俺も同じ感情だよ」ガタガタ…

男「……でも、これで終わったのかな」

アオニート「あぁ……たぶんな……――」


――――――

――――

――


男「――あっ! ……さっきはありがとう。……助けを呼んできてくれて」


オーベック「……ふんっ。……貸しだからな」


男「……うん、わかった――」ニコッ
419 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/05(土) 20:33:07.44 ID:kZrkiwSx0
とりあえずは、あとラストだけです。

ただその前にいくつか、1レスや2レスで終わるような話を入れていきたいなと思います。


ラストだけ見たいよーという方は、今度に出る新作の、最後のファンタジーが発売するまでには終わりにする予定なので、来月の頭ぐらいにまた見に来ていただければ終わってると思います。


ダクソSSは需要もないかと思ったけど、案外見てくれてる人がいてうれしいです。

それでは、よろしくお願いします。
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 21:05:55.35 ID:sj9WvLmWO

もうすぐ終わりなのか
と言うか無名ェ……
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:06:55.93 ID:CQlS8slVO

余裕があったらでいいからブラッドボーン学園も書いてくれたら嬉しいなって
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:26:25.88 ID:IzElaMyCO
そのままダクソ学園続けても良いんだよ
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 23:17:52.84 ID:ubY5/1oXo
この学園の会長選挙は自薦他薦問わず一定の票を集めたのが候補になって、あとは候補同士力付くで票を奪い合うシステムなんだろうなぁ
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 03:14:12.54 ID:U+55denj0
まだまだ拾える要素があり過ぎてネタには困らないと思うんだ?
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 08:36:43.24 ID:Q1gcAu7+O
確かに艦これやらほかのに比べりゃ需要はないかもしれんが、供給もないからなぁ。
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 10:59:45.15 ID:duIkS/J4o
いよいよ親父が出て来るか?
427 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/06(日) 18:21:23.75 ID:EYWXY6vk0

―――次の日


アオニート「――しっかし、昨日はあんな大事件があったのに、学校あるなんてなぁ……」


男「あはは……。まぁたしかに、休みでもよかったよね」


スタスタ…


男「……あっ……」



シーリス「――あら、御機嫌よう。男くん」ニッコリ



男「ご、ごきげんよう……?」


アオニート「ん? 知り合いか?」


男「ま、まぁ……。そんなとこ……」


アオニート「お前って、地味に交友関係広いよな。色々と知らないにしては」


男「あ、あはは……」


アオニート「――ま、なら俺は先に行ってるぞー」


男「う、うん……」


シーリス「………………」ジーッ


男「………………」


男(な、なんだ……? ってか、同じ人……だよね?)


男「えっと……。どうしたの?」


シーリス「………………」ジーッ


ヨルシカ「……ほらっ! シーリスさん?」


男「あれ、ヨルシカさん……?」


ヨルシカ「おはようございます。……どうやら、シーリスさんが男くんに言いたいことがあるようで、私も付き添うことにしたんです」


男「言いたいこと……?」


シーリス「そ、そんなこと言ってないでしょっ! いい加減な事言わないでっ!」キーッ‼


男(……あ、さっきはアオニートくんが居たから、猫かぶってたのか……)


シーリス「………………とう……」


男「へっ??」


シーリス「あ……アリガ……トウ……」


男「…………はぁ?」
428 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/06(日) 19:04:45.12 ID:EYWXY6vk0

シーリス「――――ッ!! だ、だからっ、昨日ロザリアさんを救ってくれてありがとうって言ったんですっ!! 一回で聞き取れないんですかっ!?」


男「あ、あぁ……そういう……」


シーリス「ふんっ! ――だからと言って、いい気にならないことですね! ……私だって、その場に居れば同じことをしてました。……それじゃ、それだけですので」プイッ


スタスタスタスタ…


男「わ、わかっ――って、居なくなるの早いな……」


ヨルシカ「シーリスさんは、あぁ見えてすっごく感謝してるんですよ。……それはわかってあげてください」


男「う、うん……」


ヨルシカ「それじゃ、私たちも学校に行きましょうか」


男「そうだね。そうしよう……――」








―――学校


ガララッ


男「おはよー……――うわっ!?」ドンッ


ロザリア「………………」ガシッ


男「ろ、ロザリアさん……おはよう」アハハ…


ロザリア「………………っ」ギロッ


ヨルシカ「ち、違いますよっ! お、男さんとはついさっき会ったばかりでっ……。ぐ、偶然ですよ偶然っ」


ロザリア「………………」フイッ


ギュゥウウウ…


男「あー……」




男(――昨日のあの一件から、ロザリアさんの行動がより積極的になった)


男(当たり前のように、今日の朝も部屋にいた。でも、もう何も言えなかった)


男(……ダメと言ったら、どんな行動に出るのかがわからなくて怖い)


男(まぁ、別に何かが盗まれる……とは言っても、盗むものもないんだけど。そういう被害があるわけでもなく、ただただご飯を作りに来てくれるだけなので、そのままでもいいかという気持ちだ――)



カーク「………………」ゴゴゴゴゴ…



男(――ただ、最近カークくんが怖い)
429 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/07(月) 00:09:18.50 ID:McCs8gDL0


『楽しい放課後』



―――とある日の放課後


キーンコーンカーンコーン



男「――うぅーん……。今日も終わった……」


アオニート「そういや男はよー。放課後なんか予定とかあるのか?」


男「えっ? あぁー、いや。そういえば、今日は飼育委員もいいって言われてたなぁ」


アオニート「おぉ、ならちょうどよかった。そいじゃ、この後――」



カルラ「――話を割ってすまない。……男くん、今日は暇ってことでいいのかな?」



男「あ、あぁ、カルラさん……。まぁ、そういうことになるのかな……」


カルラ「それじゃ、どうだろう? 実は私は監獄巡りをするのが好きなんだが……、この後一緒に行かないか?」


男「か、監獄巡りっ!? ……でも、なんだろう。少し興味があるなぁ」


アオニート「………………」ポツーン…


カルラ「そうかっ。なら、さっそく……」


グイグイッ


男「――えっ? ろ、ロザリアさん……?」


ロザリア「………………っ!」


男「え……約束……??」


ツネッ‼


男「いたいっ! ――あ、あぁ、奇跡?? そ、そっか、教えてもらうって言ったもんね」


ガシッ‼


カルラ「……すまないね、ロザリアさん。今日は私のほうが先だ……。諦めてくれないか……?」グググ…


ロザリア「………………っ」グググ…


カルラ「自分のほうが先だって……? どうなのかな、現にいま男くんは知らなかったように思えるが?」ニヤッ


ロザリア「………………」グルル…


男(なんだこの状況……)


アオニート「……俺、帰るわ」トボトボ…


男「あ、あぁ……なんか……ごめんね……」
430 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/07(月) 00:11:30.72 ID:McCs8gDL0
ダクソやるのが久々過ぎて、サリヴァーンに勝てねぇ。
フリーデにも勝てねぇ。

楽しくなってきました。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 05:57:41.62 ID:ReRGbQuto
グンダ「何、フリーデに勝てない?よろしい、ならば突撃だ」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 07:30:18.30 ID:twlm7lnjO
フリーデ第三形態はブラボからの横流し
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 08:02:37.35 ID:QR5tdqWR0
サリヴァーン相手なら丸くなると良いよ(ゲス顔)
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 09:08:04.94 ID:H0X1KeXsO
フリーデ「ヤーナム学院ビルゲンワース学部狩人科から転入してきましたエルフリーデです。よろしくお願いします。」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 11:31:06.44 ID:sTkNlUqKO
今からダクソ3やる俺に一言
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 15:48:36.73 ID:OsX99MS3O
>>435
ラスボスは仮面巨人
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 15:48:37.56 ID:OsX99MS3O
>>435
ラスボスは仮面巨人
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 17:26:31.68 ID:YRyj1UEVO
>>435
自分が最強の敵だぞ
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 06:51:30.31 ID:zyoNgz1g0
>>435
人間性は別にいらない
440 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/08(火) 22:39:08.06 ID:KHvt6c/t0
>>435
グンダさんは強いぞ。



『部活動見学』



―――弓道場


グウィンドリン「――さあ、こっちだよ男くん」


男「あ、はい……」


男(――流れに流されて、なんか弓道場まで誘導されてしまった……。部活なんて、やる気はないんだけどなぁ……)


コンチワーッス‼

オツカレサマデス‼


男「……というか、アレですね。グウィンドリン先輩は弓道部だったんですね」


グウィンドリン「あぁ、一応だけどね。普段は風紀委員が忙しくて、あまり顔出せないんだけど……」


ドスゥン…


ゴー「……ん? ――おぉ、これはこれは……。部活に顔を出すなんて久しぶりじゃないのか?」


男(巨人…………。……遠くからでしか見たことなかったけど、近くで見ると迫力があるなぁ……。――しかし、慣れって怖いな。別に不思議じゃなくなってきた……)


グウィンドリン「えぇ、すいません忙しくて……。――それで、この一年生が噂の男くんなんですよ」


グウィンドリン「男くん、この人がゴー先輩だ。先日シースを射抜いたのもこの人だ」


グウィンドリン「ゴー先輩はすごいんだぞっ。弓道大会の巨人の部で、数々の賞をとってるんだ!」


男「こ、この人が……。――この前はありがとうございましたっ」


ゴー「ふははっ! なぁに、友に頼まれた事をしただけだ……。……それで、君も弓道部に入る……ということでいいのかね?」


男「えっ??」


ガシッ


グウィンドリン「ふふ……。男くんは……まだ部活は決めてないんだったよね……?」


男「い、いや……そうですけど……」


グウィンドリン「それはよかった。……ね?」


男「いや、ね? じゃないですよっ! お、俺だって、飼育委員がありますし……」


ゴー「まぁまぁ……。君を取ったとアルトリウスに知れたら、私が怒られてしまう。……だから、委員会優先でかまわないぞ」


男「そ、そういうことじゃないんですよっ! ぐ、グウィンドリン先輩……これを狙って……」


グウィンドリン「いやいや……。でも、どうだ? 弓の扱いは覚えておいて損はないんじゃないかと、私は思うんだけどなぁ……?」


男「ゆ、弓って言われましても……」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 02:31:53.59 ID:YG77JhTT0
留学から帰ってきた感ある
442 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/09(水) 07:11:56.60 ID:Gdijlu8G0
「フゥーハハハッ!! 話は聞かせてもらっ――」


グウィンドリン「――あぁ、あれは無視して構わない」


男「えっ」


「お、おいっ、グウィンドリンっ! 一応俺は先輩だぞっ!」


グウィンドリン「はぁ……。どうしたんですか? ファリス先輩」


ファリス「お、お前……ゴーと扱いの差が……。――いや、まぁそれはいい」


ファリス「入部するということなら、この弓道部部長のファリスを通してもらわないと困るなぁっ!」


男「あっ、ゴー先輩が部長じゃないんですか」


グウィンドリン「そういうのを嫌う人なんだ。……あと、趣味でプロレスもやってるから、忙しいのもあるな」


男「マジですかっ!?」


ファリス「話を聞けっ! ……ただ、知っての通り……今年は新入部員も少ない。是非とも男くんに入っていただきたいと思う」


男「あ、あの、俺は……」


ファリス「そこで……だ。賭けをしないか?」


男「か、賭け……?」


ファリス「あぁ……。――見よっ!!」バッ‼


ガラーン…


男「……えっ??」


ファリス「……見えるか? 1キロ先にある的がっ!!」


男「ま、的……!?」


男(小さすぎて見えない……)


ファリス「……キミはあの的を射抜けると思うか?」


男「あ、あれを……? ……そ、そりゃ、無理だと思いますけど……」


ファリス「ふっ、やはりな……。……ならこれでどうだ?」


ファリス「あの的を見事、射貫けたのなら……キミには弓道部に入ってもらう」


男「えっ、イヤです」


ファリス「そしてっ、射抜けなかったら……。ふふっ、君にはこのファリス印の弓をプレゼントしようっ!」


男「いや、いらないです」


ファリス「……よしっ! ――やれっ、ゴーっ!」


男「――って、ファリス先輩がやるんじゃないんですかっ!?」
443 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/09(水) 07:26:58.86 ID:Gdijlu8G0

ファリス「フゥーハハハッ! 誰が私がやるなどと言ったのだ! 私には無理だっ!」


男「す、すごい堂々としてる……!」


ゴー「ふははっ。……そういうことなら、見事……射貫いてみせよう」


男「い、いやっ!! その前に俺は良いって言ってないんですけどっ!」


グウィンドリン「まぁまぁ……。出来ないと思うんだろう?」ニヤッ


男「そ、そりゃ……」


男(……でも、待てよ……。この前のシースの時も、すごく遠くから狙ってきてたわけだし……)



男「――わかりました」



ファリス「おぉ、そうかそうかっ!」


男「ただっ! 条件があります」


グウィンドリン「条件……??」


男「そうです! ……えっと……そうだなぁ……。ゴー先輩には目隠しをしてもらうってのはどうですか?」


ファリス「なっ……! そ、それじゃ……」オドオド


男「正直、俺にこの勝負を受ける義理なんてないわけですし、これでも譲歩したほうですけど……?」


グウィンドリン「しかし、さすがに……」


男「なら、帰ります!」




ゴー「――ふははっ! よし、ならば受けてたとう」




男「…………えっ??」


ゴー「目隠しとはな……。たしかに、私はまだ目に頼りすぎているのかもしれない」


男「えっ、あ、あの……」


ゴー「…………よしっ、これでいいかな?」ギュッ


ゴー「――では、行くぞ……。……むぅうううん……っ!!」ギリギリ…





バシュッ‼






――こうして、男は弓道部に入った。
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 07:32:22.26 ID:Ux0I8vwwo
弓道(コンポジットボウ)
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 10:11:30.97 ID:Rd4LcRnYO
弓(天之麻迦古)
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 11:03:48.79 ID:adaKs6usO
天から矢が降ってくるアレ、良いよなあズルいよなあ
447 :名無しのイッチ ◆sAlHQYUHgI [sage saga]:2016/11/09(水) 11:10:03.17 ID:QaHg+A/so
アヴェリンかもしれない(錯乱)
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 11:10:30.33 ID:QaHg+A/so
>>447
あばばばばコテ消し忘れてた申し訳ない
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 11:20:38.15 ID:LNvQiYRHo
GO IS GOD
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 11:38:50.31 ID:lYJaMvl0O
エルドリッチ先輩と付き合った後のグウィンドリン先輩がぶっぱなしてくる矢の雨は本当にきつかった
451 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/09(水) 23:39:01.77 ID:Gdijlu8G0

『パッチという男』


―――校舎裏


パッチ「――けっ!! ……ったく、なんで俺が怒られなきゃなんねぇんだよっ」


パッチ「まさか、あの拾った指輪がそんな奴だったとは……。あぁーあ、めんどくせぇ」


カランッ…


パッチ「ん? なんでこんなところにスコップが……」


パッチ「………………あっ」ピコーンッ


パッチ「へっへっへ……。よぉーっし、ちょっとやる気だすかっ!」ザッ‼


ザクッ…

ザクッ…



―――1時間後


パッチ「――よーしよし、こんなもんでいいだろ」


ポッカリ


パッチ「まぁまぁ、いい穴ができたんじゃねぇかな。んじゃ、うまくカモフラージュして……」ポンポン


パッチ「へへっ……。これでわからねぇ」


パッチ「さてと……。落ちたやつから金でも巻き上げて、それでうまいもんでも食うかっ!」


パッチ「ここなら先公の目もないだろ。んじゃ、あっちで寝てるかな」


パッチ「誰か落ちたら音でわかるだろ。そいじゃ……――」


グーグー…




「――うおぉおおおお!!??」


ズサァア‼

ドシャッ‼


パッチ「――はっ!! ……すっかり寝ちまったぜ。……でも今の音……へへっ!」ダッ‼


パッチ「――おうおうおうおう! ずいぶんと間抜けな奴だなぁ……。……ま、とりあえず出して欲しけりゃ、金を――」



グウィン「い、たたたた……。――んん、君は……??」



パッチ「……あっ……どうもー……――」



――パッチ、停学。
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 07:03:22.89 ID:aUpegokZ0
停学ですむのか......
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 12:58:19.99 ID:+73O9qZI0
男が落ちてたら面白かったかもな。
ロザリアさん的に
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 13:55:04.58 ID:mNNri3esO
関係ないけどグンダ強すぎワロタ
455 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/10(木) 23:20:18.44 ID:QflkHR6J0

『怪しい委員会』



男「――また最後にミルドレット先生に頼み事されちゃって、時間かかっちゃった……」


男「早く飼育委員行かないと……」ダッダッ…


男「…………ん? あれって……?」





ユリア「あぁ……たんだ……」


「それは…………ですね…………」





男「あれは……ユリア先生……だっけ? そっか、ここは折れた直剣委員会の前か……」


男「でも、今更遠回りも面倒くさいし……。何気ない顔でスルーしないと……」


男「――……こんにちは〜……」スルー…




ユリア「――おぉ、男くんじゃないか。まぁ、待ちたまえ」



男「あっ、はい」


男(ダメだったー)


「……あら、それじゃ私は帰ることにするわ」


ユリア「あぁ、ではまたな」


ペタペタ…


男(……裸足? 変な人だなぁ……。――って、この世界じゃ変でもないのか……)


男「え、えっと……大丈夫だったんですか? お客さんじゃ……」


ユリア「ん? ――あぁ、気にしなくていい。あれは私の姉でね。近くの村でちょっとした絵画教室を営んでいるんだ」


男「あっ、そうだったんですか」


ユリア「まぁ、私の事はいい。……それで、どうかな? 折れた直剣委員会に興味は?」


男「じ、実はもう飼育委員に入ってしまいまして……。ごめんなさい」


ユリア「なんだ、そうだったのか。――いや、かまわないよ」


ユリア「…………些細なことだ」ボソッ


男「…………えっ?」


ユリア「――君には素質がある」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 01:40:58.95 ID:Wm6osBQZo
折れ直縛りのやり込みでもするのかな
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 08:04:58.47 ID:ln1tCdwho
折れ直縛りとかヨームしんどすぎるだろ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/11(金) 11:12:55.93 ID:IF5Q7B8zo
ジークさんイベント進めてたら行ける
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 03:15:46.33 ID:WjdrTUPGO
やはり破壊済みたいまつでは
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/12(土) 10:53:40.48 ID:XN0D5wANo
はかはかしてる亡者王を思い出すな
461 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/12(土) 12:25:31.36 ID:OIwTwrXw0

男「素質…………?」


ユリア「あぁ…………――」





ユリア「 ――主役になる、素質だ 」





男「…………?? す、すいません、意味が……」


ユリア「じきにわかるさ」


ユリア「……まぁ、折れた直剣委員会はいつでも君を歓迎しよう。時が来る、その時まで」


男「い、いや、多分それは無いと……」


ユリア「………………」


男「………………あ」


男「――えっと! それじゃ、さようならっ!!」ダッ‼


ユリア「……あぁ、気を付けるんだぞ」










ユリア「――待つさ、何年でもな」





「……ユリア先生? どうしたんですか」


ユリア「おぉ、アンリくんか。……ふふっ、面白くなってきたな」


アンリ「はぁ……。――あ、そういえばホレイスは遅れてくるって言ってました」


ユリア「ふむ、そうか。……いや、優秀な新入生が入ってくれて助かるよ」


アンリ「またまた……」


ユリア「……そういえば、ついこの間のあの大事件。……君のお兄さんは何をしてたんだ?」


アンリ「さぁ……? いつも通り引きこもっていたと思いますけど……」


ユリア「……そうか」


アンリ「はぁ……卒業する気あるんですかねぇ……」


ユリア「まぁ……、なるようになるものさ……――」


462 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/12(土) 12:29:01.73 ID:OIwTwrXw0

「アンリくん」ってなってるけど、一応女の設定です。
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 01:53:41.16 ID:ZkGEgs1D0
ゲームではメインヒロインだった僕っ娘アンリ
464 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/17(木) 02:04:16.76 ID:qeobhv200

『クラーナ先生の贖罪』



ミルドレット「――ねぇねぇ、どうかなっ? これ、今流行のずた袋なんだって!」キャッキャ


クラーナ「へ、へぇ……そうなのか……」


レア「あ、あのっ! ミルドレット先生っ! ちょ、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……」


ミルドレット「あっ、はい。なんですかーっ?」ニコニコ


レア「……え、えっと……ここなんですけど――」




コルニクス「……最近、ミルドレット先生が……うーん、なんというか……。…………変わりましたな」


クラーナ「あ、あぁ、コルニクス先生……。えぇ、まぁ……ぷ、プライベートで何かあったようで……あはは……」


コルニクス「ほうほう。まぁ、なにはともあれいいことだ。いやぁ、前までのミルドレット先生は……――」


クラーナ(……もしかして、私の立ち位置っていうのも、結構面倒くさいんじゃないだろうか……)


クラーナ(ミルドレットを止めたほうが……? ……いや、しかし…………――)


コルニクス「――先生? クラーナ先生? どうかしましたかな?」


クラーナ「あ、あぁっ、いや! す、すいません、授業がありますので、これで……」ソソクサ…


コルニクス「………………?」






キーンコーンカーンコーン


クラーナ「……はぁ…………」


男「……あれ? クラーナ先生がため息ついてる……。なんだろう、疲れてるのかな?」


アオニート「いやぁ、なにか悩んでる姿も美しいな……」ホワァ…


男「あっ……そう……ね」


クラーナ(――いかんな。今は授業に集中しないと……)



クラーナ「えー、それじゃ今日は実技に入る。……目を瞑って、暗闇の中の火を想像するんだ」


シーン…


クラーナ「そうだ、集中しろ……。私がいいというまで、火を見つめるんだ」


クラーナ「………………」


クラーナ「…………ん? 男君、呪術の火はどうした?」


男「へっ??」
465 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/17(木) 02:26:39.88 ID:qeobhv200

男「あ、え……っと…………??」


クラーナ「呪術の火だ。まさか、持ってないのか?」


男「………………??」ポカーン


クラーナ「……男君? なぜちゃんと準備をして――」


クラーナ「………………」


クラーナ(……しかし、私にこの子を責める資格があるのだろうか……。なんだろう、罪悪感がすごいな……)


男「あ、あの…………ご、ごめんなさい……」


クラーナ「――ほら、私のをやる」ホウッ…


男「えっ、あの、これは……!」


クラーナ「いい。なんだ……その……まぁアレだ。……大事にしろよ」


男「あ、ありがとうございます!」


クラーナ「それじゃ、さっき言ったとおりにするんだ。……目を瞑って、そこに燃える火を思い浮かべるんだ」


クラーナ「そして……――」




ボウッ‼




男「――うわぁっ!!?」


クラーナ「……な……っ!?」


男「び、びっくりした……。――で、でも、これって成功ですかっ?」


クラーナ「あ、あぁ……そうだが……」


男「えへへ、やったー!」


クラーナ「…………っ」ドキッ


クラーナ(………………なんだ、いま……私は……)ギュッ…


クラーナ「ま、まぁ、あまり浮かれないことだ……」


男「そ、そうですね……。すいません……」


クラーナ「うっ……。……し、しかしまぁ、よくやった」ポンッ


男「あ、ありがとうございますっ!」




クラーナ(――…………しかし、それにしてもこんな短時間で……。この子はいったい……?)


466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 08:54:33.44 ID:G0+gGflb0
火を恐れたまえよ
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 11:58:25.31 ID:ykp0G47TO
師匠ほんとかわいい
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 15:53:18.12 ID:b+Gj9Bj7o
師匠かわいいよ師匠
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 17:22:47.00 ID:UXlvtDBbO
馬鹿弟子が…♡
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 17:24:04.91 ID:rNxANO3oo
セレンさんといいフロムは年上ツンデレに定評がある
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 17:54:23.02 ID:GT5gL79qO
ソウルシリーズヒロイン

デモンズ →ユーリア
ダクソ無印→師匠
ダクソ2  →シャラゴア
ダクソ3 →カルラ
ブラボ  →エーブリたん

異論は認める
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 18:24:58.83 ID:EhLuuEeLO
ブラボのヒロインはらんらんだぞ
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 19:11:22.87 ID:As/NydC00
ブラボのヒロインはミコラーシュなんだよなぁ…
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:28:07.59 ID:iGkkVNyIo
歴代ヒロインはかぼたんやぞ
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:46:47.87 ID:vjXEWf7rO
ダクソ2のかぼたんはちょっと…
476 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/17(木) 23:59:29.25 ID:qeobhv200

『オーベックの秘密』



「――オーベックよ。この度の働き、よく動いてくれたな」


オーベック「……いえ」


「生徒会の動きにいち早く気づき、そして行動を起こしたことは素直に褒めよう。…………しかし、だ……」


オーベック「………………」


「生徒会の居場所を突き止めたとき、何故まず我々に報告をしなかった?」


オーベック「報告するまでもないかと……」


「それはお前の決めることではない」


「……聞いた話じゃ、貴様がアルトリウスに場所を知らせたらしいじゃないか」


オーベック「……そうするのが最良の行動だと判断しました」


「……何が『最良の行動』だ。……おかげでアルトリウスの奴が勘付いた。あいつは基本的には自分から動くタイプではないが、人脈と人望がある。敵に回られると厄介なんだ。わかるだろう?」


オーベック「申し訳ございません」


「まったく、本当にわかっているのか? 貴重なチャンスを――」



「――まぁまぁ、いいじゃないか」



「ろ、ローガン先生……」


ローガン「時間ならある。……それより、優秀な若手が来てくれたことを喜ぼうじゃないか……カリオン先生」


カリオン「………………」


ローガン「――オーベック君……だったな? 期待しているぞ……」ポンッ


オーベック「………………はい……」





キーンコーンカーンコーン


男「――……あっ、オーベックくん! 俺もいま委員会の帰りなんだけど、オーベックくんも委員会とかだったの?」


オーベック「まぁ……そんなとこだ」


男「そうそう! この前教えてもらった照らす光なんだけど――」ペラペラ


オーベック「………………ふっ……」


男「――いやー、トイレの時使っちゃダメだね! 危うく大惨事に……。……ってあれ、どうかしたの?」


オーベック「……いや、お前らしいなと思ってな……――」フンッ

477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 08:05:53.36 ID:nZSOKI6l0
馬鹿弟子はいないのかな
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 17:50:32.27 ID:okfVulZio
オーベックの遺灰フラグががが
479 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 19:14:15.37 ID:oxSS6CW/0

『ドキドキ・体育祭』



―――教室:朝


ワイワイ…


男「――体育祭???」


アオニート「あぁ、そろそろそんな季節だなぁ、ってさ」


男「あー……。……そういえば学校だもんね、ココ……」


アオニート「は?」


男「い、いやまぁ……。……とはいえ、そんな盛り上がるもんなの?」


アオニート「正直微妙だな。兄貴のは見たことあるけど、まぁ……それなりだ」


男「だよねぇ。……ほどほどに頑張るよ」


ガララッ


ミルドレット「――はーい、みんなおはようございます」


ミルドレット「……うん、全員居るかな。連絡事項は……――」




ミルドレット「――と、このぐらいかな。……あ、それと、今日の放課後は来月に控えた体育祭について話し合うから、みんなちょっと教室で待っててね」


エーッ‼


ミルドレット「まぁまぁ、これも行事だから……。それじゃ、朝のHRを終わりにします」


キリーツ
キヲツケー
レイ


ザワザワ…



アオニート「噂をすれば、もう体育祭について話し合うんだな」


男「出場する競技を決めるとかそんなことでしょ?」


アオニート「多分な。あー、めんどくせぇ……」


男「あはは……」


ミルドレット「――男くーん! ちょっと手伝ってほしいなー」ニコッ


男「あっ、はいっ! ……ちょっと行ってくる」


アオニート「おーう。……しかしミルドレット先生、よく男に頼み事してるよな」


男「うーん、そうかな? まぁ、頼られるのは悪い気はしないから、気にしてないけど……――」

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 19:32:13.75 ID:s8iB+w/To
ミル姉笑ってもわからないんじゃ…いや、雰囲気か…
481 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 19:49:49.13 ID:oxSS6CW/0


―――放課後



ミルドレット「――それじゃプリントを配るから、みんな見てー」


ミルドレット「その紙に、今年の体育祭で行われる競技が書いてあるから、自分が出たい競技にチェックしてね」


ミルドレット「あ、そうそう。もちろん、みんな必ず一つは何かに出ないとダメだからね〜」



アオニート「はぁー、どれにしようかなー。男はどれにする?」


男「えっ……いや……。えっ……これは…………えっ……」


アオニート「ん? どうした」


男(こ、これは……!? 競技って50m走とかじゃないのっ??)


男「あ、アオニートくん。こ、この『竜の炎障害物競争』って……」


アオニート「へぇ、それに出たいのか? たまに思うけど、度胸あるよな、お前」


男「いやいやいやいや……。ど、どういう感じなのかな? って、思って……」


アオニート「どういう感じって……。竜の炎を避けながら競争するんだろ。逆にそれ以外なにがあるんだよ」


男「あっ、そういう感じなんだ……。へぇー、あっ、そうなんだ……」ゴクリッ


男(ヤバい。これはヤバい……。『結晶トカゲ取り競争』って、飼育してるやつ?? 見たことはあるけど……、アレをどうするんだ……。想像できねぇ……)


アオニート「――あっ、そっか。お前飼育委員だからそれ参加できねぇじゃん。残念だったな」


男「えっ? あっ、そうなの……。そっか、なんとなく理由はわかるけど……」


男(やべぇ、体育祭やべぇ……。俺なんかが出れるのあるのだろうか……)


男「――あっ、この『沼走り競争』なら……」



ミルドレット「男くん、それにでるのっ?」



男「わぁっ!?」ビクッ


ミルドレット「実は、それ先生得意なんだ。……もし出るなら、私が手取り足取り……――」


男「い、いやっ! ま、まだ考え中です……」


ミルドレット「……そっかぁ。まぁ、いつでも言ってね?」ニコッ


男「は、はい!」


男(……なんだ、なんか危険を感じた……。これは避けよう……)


男(でも、これ以外で安全そうな種目かぁ……――)


482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 20:01:56.94 ID:7frW3qm0O
約定マラソンとかいかがっすか
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/18(金) 20:02:41.65 ID:jDM8uhWbo
R!T!A!
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 20:12:54.42 ID:hmwubxPSO
竜の炎障害物競走……古竜の頂かな?
485 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 20:17:08.81 ID:oxSS6CW/0
>>480 それを言うなら、ミル姉さんに限った話じゃないけどね。まぁ、雰囲気でお願いします。



男「――こ、これは……!?」


男「あ、アオニートくん! こ、これはどういう競技なのかな!?」


アオニート「あん? ……どういうって、お前やったことないのか、これ?」


男「い、いや、そういうわけじゃないんだけど、俺の知ってるのと違うかもしれないから……」


アオニート「そんなことあるか?」


アオニート「――……まぁ、これはクジを引いて、そこに書いてあるものを持ってゴールするやつだろ」


男「だ、だよねっ! 『借り物競争』ってそういうやつだよねっ!!」


男「こ、これなら……!」



トントン…

ガララッ


ミルドレット「……あら! みんな、応援団長が来たようね!」


男「応援団長……。へぇー、もう決まって――…………えっ」




グヴィネヴィア「一年生の皆さん! この度、我が青組の応援団長になりました、グヴィネヴィアです! みんな初めてで不安でしょうけど、頑張りましょうねっ!」グッ‼







 シ ー ン …






 ウ オ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ !!!!





グヴィネヴィア「――あらっ、みんな元気ですね!」ニッコリ


男「………………」ポカーン…


ヨルシカ「ね、姉様……!?」


グヴィネヴィア「――あぁヨルシカ、男くん。ふふっ、同じ組でよかった」


男「ぐ、グヴィネヴィア先輩……。た、体育祭とか好きなんですか??」


グヴィネヴィア「えっ? ……いや、実はそういう訳じゃないんですけど……。……でも、やっぱり最後の体育祭だから、がんばろうって思ったんです!」ニコッ


男「あっ、そう……ですよね!」


グヴィネヴィア「一緒に、頑張りましょうね!」グッ‼
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 21:14:30.03 ID:MX4NPaVfO
まず学校にそんなステージ有るんですかね……?
487 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 21:20:04.90 ID:oxSS6CW/0

――

――――

――――――


ミルドレット「――それじゃ、そろそろいいかな?」


ミルドレット「体育委員の……ホレイスくん。プリント集めてもらえる?」


ホレイス「……はい……」





ホレイス「――……集計……できました……」


ミルドレット「はい、ありがとう。……こ、これは……」


ミルドレット「えぇっと……、すごく偏っちゃったなぁ……」



アオニート「男は結局何にしたんだ?」


男「『借り物競争』だよ。……それ以外は……ねぇ?」


アオニート「やっぱり、考えることは一緒だよな」


男「えっ、アオニートくんも――?」




ミルドレット「えー、『借り物競争』に過半数が集まっちゃってるから、じゃんけんしましょう」




男「」



男(――でも、そうか……。怖いのは俺だけじゃないんだ……)



男(……しかし、このじゃんけん……負けられないっ!!)ゴゴゴゴゴ…



アオニート「ふっ、俺も負けないぜ、男……!!」


ワーワー‼
ウオォオオ…‼





男「――勝った…………っ!!」ハァ…ハァ…


アオニート「くっ……!! ちくしょーっ!」


男(よかった、本当によかった……! 心臓が飛び出そうになるくらい緊張したよ……)


アオニート「……はぁ、しょうがねぇな! それじゃ、後は任せたぜ男っ!」


男「うんっ! 全力で頑張るよっ!」グッ‼
488 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 22:37:20.50 ID:oxSS6CW/0


――後日



男「――で、何とか借り物競争だけ頑張ればよくはなったけど……」



イーッチ‼
ニーッ‼

ファイトー‼




男「ほかの競技にでるみんなが、すごい熱くなってる……」


男「でもまぁ、応援団長がグヴィネヴィア先輩だしね……。たしかに、頑張りたくはなるか……」


ヨルシカ「――あっ、男さん……。男さんは練習しないんですか?」


男「あぁ、ヨルシカさん。……まぁ、借り物競争だしね」


ヨルシカ「まぁ、そうですよね」アハハ…


男「ヨルシカさんは何の競技に出るの?」


ヨルシカ「私は奇跡しか取り柄がないので……。『雷のやり投げ』ですね」


男「へ、へぇ……」


ヨルシカ「まあ、グヴィネヴィア姉様ほどではないですけど……」


男「いやいや、がんばってねっ!」


グイッ


ロザリア「………………っ」


男「もちろん、ロザリアさんのことも応援してるよ!」


ヨルシカ「最近は、ロザリアさんもいつも男さんの傍に居ますね」


男「あ、あはは……」


ヨルシカ「……少し……嫉妬しちゃいます……」ボソッ


男「えっ?」


ヨルシカ「い、いえっ! ……で、でも……その……――」


ヨルシカ「――……た、たまには、私とも……仲良くしてくださいね……?」ボソッ


男「…………?? もちろん、ヨルシカさんは大事な友達だよっ!」グッ‼


ヨルシカ「……あー…………」



ヨルシカ「……ふふっ、ありがとうございます」ニコッ

489 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/18(金) 23:08:18.43 ID:oxSS6CW/0

――――そして、体育祭当日……




男「――つくづく思うけど……」



ドォオンッ‼

ワーワー‼



男「これは、体育祭なのか……。もうゲームとかで見るような、神々の戦争のようにも見えるよ……」


男「本当に借り物競争でよかった…………。……まぁ別の競技だったら、もう休むけど……」



グヴィネヴィア「がんばってくださーいっ!」フレッフレッ‼



男「……でも、グヴィネヴィア先輩に余計な心配させたくないしなぁ」


男「借り物競争は最後のほうか……。それまでに得点がひらいてくれてればいいんだけど……」


アオニート「なんだ、もう自分の事心配してるのか?」


男「まぁね……。やっぱり緊張はするよ」


アオニート「まぁ大丈夫さ。――あ、そうそう、当たりカードは俺が書いてやったからな」


男「へっ? 当たりカード??」


アオニート「あ? なんだ、知らなかったのか……」


アオニート「当たりカードってのは、借り物競争の時に、クラスで三枚まで作ることができるんだよ」


アオニート「自分のクラスが有利になるように作っていいことになっててな」


アオニート「運よくその三枚のうちの一つが引ければ……。ってことだ」


男「な、なるほど……。……ちなみにアオニートくんはなんて書いてくれたの?」


アオニート「おいおい……。決まってるだろ? 言わせんなよっ」アッハッハ…


男「………………???」


アオニート「――まぁ、引ける可能性なんてほとんどないだろうし、あんま期待はするなよ」


男「そっか……。まぁ、そうだね」


男(…………待てよ? 当日になって今更だけど……、借り物が普通じゃない可能性も…………)


男「…………いやいやっ! もう、覚悟を決めよう……」グッ‼


アオニート「――よっしゃ! 次は、俺の竜の炎障害物競走だぜっ! 応援してくれよなっ!」


男「そ、そっか……。き、気を付けてねっ!」


アオニート「おうっ!
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 23:34:39.14 ID:9bsbCkVXO
デモンズの城4思い出した
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/18(金) 23:55:38.73 ID:yJFndXOWO
チキチキセンの古城マラソン
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 04:55:28.41 ID:26Jq+ww8o
グレイラットから青い涙石を借りてロレッタに届けるだけの簡単な借り物競走
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 08:33:33.63 ID:1lEIXfTd0
ナヴァーラン印の借り物競争
略奪も可
494 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 09:51:04.74 ID:Kh4LIDSK0

――――――

――――

――


アオニート「……も、燃え尽きたぜ…………」プスプス…


男「す、すごいね……。執念のゴールだったね……」


アオニート「ま、まぁ……、グヴィネヴィア先輩のためだしな……」ヘヘッ…


男(……というか、ごく普通に燃えたけど……。……この世界では俺も魔法が使えたように、燃えても大丈夫なんだろうか……)



ジークリンデ「――やったーっ! 『フォース相撲』で1位になったよっ!」キャッキャ



男「あっ、ジークリンデさん。おめでとう! すごかったね!」


ジークリンデ「本当っ? いやぁ、やっぱりジークバルドくんは手ごわかったけど……。でも、なんとか勝ったわっ!」


アオニート「まったくだ。……あの玉ねぎ対玉ねぎの戦いに、みんな肩を震わせて――」


ガンッ‼


アオニート「――ぐっ……! て、てめぇ……俺は怪我人だぞ……」


ジークリンデ「ふんっ、怪我人なら怪我人らしくおとなしくしてろってのよ」


ジークリンデ「……で、でも男くん……。もしかして、みんな笑ってた……??」


男「いやいやっ! 全然そんなことなかったら安心してっ!」グッ‼


男(……まぁ、どっちがジークリンデさんかわからなかったから、どっちを応援すればいいのかもわからず困りはしたけど……)


ジークリンデ「そ、そっか! よかった……」


ジークリンデ「――って、そろそろ借り物競争じゃない??」



 「えぇー、次は『ハベルの鎧徒競走』です。……借り物競争に出る選手は集合場所に集まってください」



男「あっ、本当だ! じゃ、じゃあ、行ってくるね!」


ジークリンデ「うんっ! 応援してるから!」




男「――はぁ……すげぇ、緊張してきたなぁ……」


トントンッ


男「えっ?」


グヴィネヴィア「ふふっ、次はいよいよ男くんの番ですか?」


男「グヴィネヴィア先輩……。そうですっ、がんばりますっ」グッ‼
495 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 10:20:49.60 ID:Kh4LIDSK0

グヴィネヴィア「まぁ、頼もしいですね。……それじゃ、男くんにはこれを」スッ


男「えっ……、指輪……?」


男(金の蛇……? しかし、やたらと重いな……)


グヴィネヴィア「これは、お守りです。……それでは、頑張ってくださいねっ?」ギュッ


男「は、はい――!」






「――それでは、これより借り物競争を行います」


「一年生の部、出場選手は……――」



男(よ、よかった……。コースの途中にすげぇ障害物とかあるんじゃないかと思ったけど、なにもない……)


男(……しかし、得点差は微妙だなぁ……。トップは黄色組で、青組は2位か……。……これ、割と重要な立場じゃないか?)


男(……でも、負けるわけにはいかない……! グヴィネヴィア先輩にとっては、最後の体育祭なわけだし、あんなに頑張ってるんだから……!)


男(アオニートくんだって焼かれながらも2位をとったし、ヨルシカさんも1位をとってた……。ジークリンデさんも、オーベックくんも、ロザリアさんだって頑張ったんだ……!!)


男(黄色組にだけは、負けちゃいけない……。黄色って……)チラッ



ヘイゼル「ふっふっ……。どうやら、キミとは戦わないといけない宿命みたいだね……!」



男「ヘイゼルさん……!」


男(あっ、ちゃんと黄色い鉢巻してるんだ……。分かりづらい……)


ヘイゼル「悪いけど負けないからねっ。特に、キミに負けるとシーリスちゃんがうるさいからさっ」


男「俺だって負ける気はないよ……!」



「それでは、ルールを説明します」


「ゴールまでの途中に置いてある箱にくじが入っています。それを引いて、そこに書いてあるお題をもってゴールした選手の勝ちになります」


「くじの引き直しは、二回まで可能です。ただし、二回引き直してもできない場合は失格とします」


「くじの中には、クラスが書いた当たりカードが入っていますので、それに賭けるかは選手次第です」


「箱の中には約50枚のくじが入ってますので、よく考えてください」


男(多いなっ! ご、50分の3か……)




「それでは始めます。第一レース、一年生の方、並んでください」



496 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 10:40:22.84 ID:Kh4LIDSK0

男「ふぅ……。――よしっ!!」パンッ


ヘイゼル「ふふふっ、気合入ってるねっ」


男「俺が足を引っ張るわけにはいかないからね……」



「位置について……」


「よーい……――」




 パァンッ‼



男「よしっ!!」ダッシュ‼


ヘイゼル「うっ……風の抵抗が……」



ワーワー‼

ガンバレー‼



男(走る速さは、俺の居た世界と変わらないっぽいし、これなら……!)



「青組の男くんっ、勢いよくスタートを切りました! 次点に赤組のアンリさん! そして、出遅れたかっ黄組のヘイゼルさん!」


「――そして青組、一番最初にくじへとたどり着いたーっ!」




男「で、でてくれ……当たりカード……!」ガサゴソ…



男「――これだッ!!」スッ‼



男(……この紙、青色? も、もしかして……――)



「おーっと!! なんという強運!! 青組の男君はいきなり当たりカードを引き当てたっ!!!」



ウオォオオオ!

ワーワー‼

ガンバレー‼



男「や、やった……!! な、中身は…………――!!」カサカサ…





 『愛している人』




男「」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 10:50:24.66 ID:AK825Dw10
ああ……当たりだな
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 10:53:28.39 ID:N9uteDHco
腹を括ってロザリアの手を取るか
後で冗談で済ませられる可能性にかけてクラーナ先生の手を取るか
全ての責任をアオニートに取らせるために彼の手を取るか

どうする!
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 10:55:57.46 ID:D5bKmtHto
クラーナ師匠の手を取ってロザリアとミル姐に嫉妬されたい
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 11:08:58.48 ID:b+P2FST8O
何故核弾頭を仕込むのかコレガワカラナイ
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 11:12:40.37 ID:J1Llb3eUO
あ、これ神々の最終戦争始まる奴だ
502 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 12:00:42.27 ID:Kh4LIDSK0


「どうしたどうした!? 当たりカードを引いたはずの青組、固まってしまったーっ!!」



男(う、嘘だろ……!? なんでアオニート君がこんなものを……っ!?)


男「…………いや、違う……。この文字……アオニートくんの字じゃない……??」


男「ど、どこかで見たことが……――はっ!!」バッ‼




ロザリア「………………」ジーッ




男(ロザリアさんの字だ……っ!! ど、どういうことなのっ!? 当たりカードって……)



ヘイゼル「――着いたっ! いよーっし……!」ガサガサ…


ヘイゼル「……お、これはっ!」



「おっとぉ!! なんとなんと黄組も当たりカードを引いたぁっ!! いきなりの大波乱! このレースの行方はどうなるっ!?」



ヘイゼル「ふむふむ……レオナールくんの仮面か……。ふふっ、シーリスちゃんが書いたやつかなっ」


男(シーリスさん「が」……!? って、ことは……当たりカード三枚は、クラスの別々の三人が書いている!?)


ヘイゼル「それじゃ男くん、何を悩んでるかわからないけど、お先にっ!」ダッ‼


男「あっ……!!」


ヘイゼル「うぅっ……風の抵抗で首が……」


男(どうする……!? これで……、いやでも…………。悩んでる暇はない…………。――……クソッ!!)



男「ひ、引き直しますっ!!」ガサゴソ…



「な、なんとぉっ!!? 当たりカードが出たにもかかわらず、青組が引き直したァッ!!」


キラッ

男「――これでっ!!」バッ



「なっ……! なんという豪運ッ!!! 青組、再び当たりカードを引いたァアアアア!!」



男「す、すごい……!! な、流れが来てるぞ……!!」カサカサ…





『おっぱいが大きい人』



男「」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:17:58.43 ID:AK825Dw10
そのお題なら大丈夫だ問題ない!
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:19:43.59 ID:1lyz0A4r0
いっぱい見れて面白い!
さぁて、一体だれが……
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:33:48.66 ID:QmJLEmH0O
師匠連れていって恥ずかしがらせたい
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:37:58.25 ID:Fk2QbDQlo
ミル姉生徒じゃねぇだろ!
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:42:44.78 ID:J1Llb3eUO
このお題ならダメージは少なくて済むな(助かるとは言ってない)
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:48:08.60 ID:yS389f46o
スモウ先輩!
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:49:43.03 ID:D6F8tzA+O
惜別の準備を
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 12:49:53.01 ID:oYHW3jBvO
もう一回引いたれ(アドバイス)
511 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 13:26:01.54 ID:Kh4LIDSK0

「し、しかし、再び青組固まったぁああッ!! なんだ、あの紙にはなんて書いてあるんだァ!?」


男(あ…………あ、あの腐れニートや――ッ!!)


男(――いや、違うッ!? これもアオニートくんの字じゃない……!!?)


男(い、いったい誰が…………!?)チラッ



ホレイス「………………っ」グッ‼



男(う、うおぉおおお……!! グッ、じゃねぇよこのむっつり鉄仮面野郎がァアアア……ッ!!)ダンッ‼


ガンバレー‼

ワーワー‼

ドウシター‼


「青組の男くん、悔しそうに机を叩いていますっ!! なにがあったんだぁ!?」



ヘイゼル「――ほーらっ!! 早く仮面貸してよっ!」


レオナール「だ、ダメだっ!! これを外すと、封印がぁああ……っ!」



「しかし、当たりカードを引いた黄組も何やらもめている様子っ! これは最後までわからないぞっ!!」



男(ど、どうする……!? これは、えっと…………えっと…………っ!!)アセアセ



グヴィネヴィア「――男くーんっ! がんばってくださーいっ!」フレッフレッ



男「………………っ!」



男「――ひ、引き直します……っ!!」


男(ごめんなさい、グヴィネヴィア先輩……! 俺は根性無しです……)ガサガサ…


「な、なんとォ! 二度の当たりカードを置いて、再び引き直したァッ!!?? い、いったいどうなっているんだァ!」


キラッ

男「――こ、これでッ!!」バッ


「な、なななななっ!!? またしても当たりカードォオオオオオオッッ!!! すごいっ!! 今までの歴史でもこんなことがあったでしょうかっ!!?」


男「こ、これは……、アオニート君のだよねっ!!? や、やったぞ……っ!!」カサカサ…






『おっぱいがすごく大きい人』




男「――あんのクソ野郎ッッッ!!!!」ダンッ‼
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 13:29:18.98 ID:J1Llb3eUO
当たり(当たりとは言ってない)
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 13:35:05.84 ID:oYHW3jBvO
好きな人でおっぱいが大きい人か……
師匠かな?
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 13:53:25.84 ID:AK825Dw10
其は運命だ諦めて受け入れろww
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 14:24:15.32 ID:1lyz0A4r0
待てよ、女性とは書いていなry
516 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 16:45:58.76 ID:Kh4LIDSK0

ワーワー‼

ガンバレー‼



「前代未聞の強運を見せてくれている青組っ! しかし、その顔はあまり優れないようです!」


「しかしっ! 引き直しは二回まで! そもそも当たりカードを引き直すのもおかしな話ですが、これ以上は失格となります」



男「………………ッ!!」


男(もう……やるしか……)




男「………………」チラッ


カルラ「……なんだ…………?」ドキッ


男「………………」チラッ


ヨルシカ「えっ…………?」ドキッ


男「………………」チラッ


ロザリア「………………」ジーッ




グヴィネヴィア「がんばってくださーいっ!」バインッ



男「あぁ、もうっ!!」



男「――グヴィネヴィア先輩っ!! 一緒に来てくれませんかっ!!」


グヴィネヴィア「え、えっ?? わ、私ですかっ?」


男「はいっ! お願いしますっ!」ガシッ‼


グヴィネヴィア「あっ……はい……」ドキッ




レオナール「わ、わかったっ!! なら、一緒にゴールすればいいんじゃないかっ!!?」


ヘイゼル「えっ? ……まぁ、たしかに……それもそっか。じゃ、行くよっ!」グイッ



グヴィネヴィア「はぁ……はぁ……」バインッ


男(……あれ、なんだこの生暖かい視線は……?)ハァ…ハァ…


オォ……

デカイナ…

フゥ…


男(…………あれ、もしかして借り物競争の人気が高かった理由って…………)
517 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 17:08:19.93 ID:Kh4LIDSK0

パァンパァンッ‼


「ついにゴールしましたっ! 一着は……――」



「――青組ですっ!!」



ウオォオオオ‼

ヤッター‼

ワーワー‼



男「はぁ……はぁ……。す、すいませんグヴィネヴィア先輩……いきなり……」


グヴィネヴィア「だ、大丈夫ですよ……! ……あ、あの……男くん……手が……」カァアア…


男「――あっ、ご、ごめんなさいっ!」バッ


グヴィネヴィア「い、いえ…………」



「二着は黄組っ! ……赤組のアンリさんは、気絶していたため残念でした」



男(あっ、やっぱり普通のやつは危ないんだ……)



「それでは、くじの内容と正しいか発表しましょうっ!!」



男「えっ」


「まずは黄組から。……レオナールくんの仮面……と。たしかに、本人が居ますが、良しとしましょう」


ヘイゼル「あーあ……。レオナールくんがさっさと仮面貸してくれれば、一着だったのにー」


レオナール「だ、だから、仮面をはずすと封印が……――」


「それでは、青組っ! これで合っていれば、青組は黄組と得点が逆転しますっ!」


グヴィネヴィア「そういえば……どういう内容だったんですか? ――あっ、身長が高い人……とかですか? 私、体が大きいですし……」


男「あ、あぁぁあああのっ!! べ、別に発表しなくても……!!」




「えー………………………………。あ、青組はおっ……む、胸が大きい人ということで! 見事、青組一着ですっ!!」



ワーワー‼

ヤッタゼー‼

ウオォオオ‼



男「………………」カァアアア…


グヴィネヴィア「………………」カァアアア…
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 17:15:14.14 ID:kg0IH6Koo
あ、直剣折れたかな?
519 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/19(土) 17:40:07.08 ID:Kh4LIDSK0

ワーワー‼

イエー‼


男「あ、あの……ぐ、グヴィネヴィア先輩……」


グヴィネヴィア「………………」カァアア…


男「…………ごめんなさい……」



ツネッ‼



男「――イッ!!? ろ、ロザリアさんっ!?」


ロザリア「………………っ!」ゲシゲシッ


男「ま、待ってよっ! 勝ったんだよっ!? よ、喜ぼう――」


ガシッ


カルラ「――いやぁ……こんな痩せた貧相な体で申し訳なかったなぁ……男くん?」ギリギリ…


男「誰もそんなこと思ってないよっ!? ちょ、ちょっと話を……」


ヨルシカ「………………」ジーッ


男「よ、ヨルシカさんっ! た、助け――」


ヨルシカ「………………っ」プイッ


男「えぇっ!?」


アオニート「……いやぁ、最高だったぜ」グッ‼


男「ぐっ……最初っからこれが狙いだったんだね……っ!」


男「こ、この……ッ!!」


グイッ


ロザリア「………………っ!」ギュゥウ…


カルラ「まぁまぁ……、ちょっと話し合おうじゃないか、男くん……なぁ?」ニッコリ


男「あぁ……、うん…………――――」







――――こうして、体育祭は青組の優勝に終わったが、その後数カ月の間、男は巨乳好きという話だけが広まった。


520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 18:34:34.11 ID:1lyz0A4r0
ほぅ、つまりその数ヶ月は在籍していたということで、数ヶ月分の話を書いてくれるんだね(チラッ
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 21:45:40.26 ID:OcmL/fNu0
最近更新早くて嬉しい
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/20(日) 17:41:15.32 ID:gGKS+sr7O
きっと文化祭だと絵画世界組が美術部だったり、描かれた絵は迂闊に近づくと吸い込まれるだろうな。
523 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/20(日) 18:04:12.37 ID:mz4R+v4B0


『ロザリアの日常』


―――ロザリアの部屋



チュンチュン…



ロザリア「………………」ガバッ‼



ロザリア「………………っ」セッセッ




ロザリア「………………」シュイィイイン…








―――男の部屋




シュイィイイン…




男「………………」グー…グー…



ロザリア「………………」…ィイイン



ロザリア「………………」スクッ



男「………………うーん……」スピー…



ロザリア「………………」ジーッ…



ロザリア「………………っ」グッ



カチャカチャ…


ジューッ…


チーンッ




――――――


――――


――

524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:13:29.74 ID:EBp8FbZxo
男の部屋に篝火あるんじゃないだろうな
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 18:23:14.11 ID:fdsrhjS+O
家路(家事)
526 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/20(日) 21:23:18.86 ID:mz4R+v4B0

ユサユサ…


男「――………………んー……」ムクッ


ロザリア「………………っ」ニコッ


男「……あぁ……おはよう……」


ロザリア「………………!」


男「あっ……うん。ありがとう……」


ロザリア「………………♪」


男「お、おいしいよっ」


ロザリア「………………」カチャカチャ…


男「………………」


男「――ね、ねぇ、ロザリアさんっ」


ロザリア「………………っ」ピクッ


男「あ、えっと……なんていうかな……。う、うれしいんだけどさっ?」


ロザリア「………………」


男「や、やっぱ、こういうのってあまりよくないんじゃないかなぁ……って……」


ロザリア「………………」バリバリッ…‼


男「…………思ったり……思わなかったり…………あの…………」




ロザリア「………………」バチバチッ‼




男「――って、言うのは冗談でっ!! い、いつもありがとうねっ?」ニゴッ



ロザリア「………………っ♪」ニコッ


男「あ、あはは…………――」


ロザリア「………………」カチャカチャ…








ロザリア「――………………っ!」フリフリ


男「う、うん。学校でね……」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/20(日) 21:52:42.30 ID:4Gz9/jooO
ヤンデレ押し掛け通い妻良いぞぉ
528 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/20(日) 21:57:22.58 ID:mz4R+v4B0

ガチャ…

バタンッ



ロザリア「………………」ゴソゴソ



ガチャリ



ロザリア「………………〜♪」





――――――


――――


――








ヨルシカ「――あら、ロザリアさん……。どこか出かけてたんですか?」


ロザリア「………………!」


ヨルシカ「さ、散歩……? ろ、ロザリアさんが……??」


ヨルシカ「――あっ、ご、ごめんなさいっ! そうですよねっ、朝のお散歩も気持ちがいいですもんねっ?」


ロザリア「………………っ♪」


ヨルシカ「……ふふっ、ロザリアさんも変わりましたねっ」


ヨルシカ「…………あれ、でも……。『家路』使えましたよね? 最近使ってるの見たことないですけど……」


ロザリア「………………っ!」


ヨルシカ「一つしかできない……?? ……えっと、それは……――?」


ロザリア「………………っ」


ヨルシカ「あ、あぁ、そうですね。学校の準備をしないと……」


ロザリア「………………♪」


ヨルシカ「………………」


ヨルシカ「……まぁ、良い変化ですよねっ。ふふっ……」



――――――

――――

――
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 01:41:00.08 ID:8FEha5LgO
最近ダクソ3(シリーズは3しかやったことない)をクリアした俺得スレだった
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 15:22:49.61 ID:ymPGh63ZO
ロザリア可愛い
531 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:30:15.01 ID:iRRBAEcC0


―――そして、時は流れ……




キンッ‼

ドンッ‼




アオニート「――ぐっ……!!」ドシャ


スッ


アオニート「……ま、マジかよ……」ガクリッ


ジークリンデ「う、ウソ……っ! 男くんの勝ちよっ!」


男「はぁ……はぁ……!! やった……!」


ロザリア「………………っ!」


ヨルシカ「すごいですっ! 純粋な実戦でアオニートくんに勝っちゃうなんて……」


アオニート「……ったはぁ……!! ……まさか、負けるとはなぁ……」ドーン…


男「いやぁ……、自分でもびっくりだよ……」


ジークリンデ「ホークウッドはこんなやつだけど、実戦だけでいったら上位の成績なのに……」


ヨルシカ「……それに、このまえ奇跡検定も2級とってましたよね……。もう、私が教えてもらう立場になってしまいそうです……」


ロザリア「………………っ」


男「いやいや! グヴィネヴィア先輩とか、ヨルシカさんロザリアさん、ジークリンデさんがよく教えてくれたからだよっ!」


アオニート「でも、魔術も2級とったんだっけ?」


ジークリンデ「呪術もとってたよねっ? ……すごいよ。天才ってこういう人のことを言うんだね」


男「い、いや、そんな大げさな事じゃ……」


ポンッ


アオニート「――やめろよ。じゃあなんだ、最後の頼みの綱だった実戦までも負けた俺の立場がねぇじゃねぇか……」


男「あ、あぁ……ごめん……」


アオニート「あぁーっ!! 見てろよ、男っ!! 次やるときは絶対に負けないからなっ!!」


男「……うんっ! 俺も負けないように頑張るよっ!」


ジークリンデ「無理に決まってるでしょ……。剣しか使えないあんたとは違って、男くんはどんな武器でも使えるんだから……」


アオニート「あぁんっ!? うるせぇよっ! 一つを極めれば、なんとやらっていうだろっ!!」


男「あ、あはは……――」
532 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:31:00.34 ID:iRRBAEcC0




アオニート「――それじゃ、また明日なー」


男「うん、じゃあね!」


ガチャ
バタンッ


男「……ふぅ……」



男(――この学校に入学してから、もうすぐで一年が経つ)



男(どうにかして帰れないかといろいろ考えたこともあったけど、なんだかんだでここまで来てしまった)



男(やっていけるかと不安に思っていた日々もあったけど……。不思議なことに、やってこれた)



男(――と、いうより、自画自賛するわけではないのだけど、なんでもできてしまうのだ)



男(魔術も、奇跡も、呪術も。……しっかりと、授業を受けて、教えてもらいながらやるとだいたいできてしまう)



男(逆に、俺から見れば、何故みんなができないのかよくわからないほどに)



男(武器の使い方もそう。武器を握り、何回か使っているうちに、なんとなくその武器の使い方がわかる)



男(でも、周りの人はそうではないみたい……。だから、なんか変な感じだ)



男(休日とかに特にやることもないから、みんなが薦めるままに試験とかを受けていたら、資格をとれていたこともあるみたい……)



男(――まぁ、何に使えるのかもよくわからないんだけど……)



ドサッ


男「でも……、もう帰れないのかなぁ……」



男(やっぱり、寂しくはなる。このままでいいんだろうか……)



男(最初と違って、この世界の居心地が悪いわけではないけど……)



男(俺は…………もう………………――)



――――――

――――

――

533 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:31:30.76 ID:iRRBAEcC0



―――学校


ワイワイ

ガヤガヤ


アオニート「――……そういや、そろそろあの季節だなぁ」


男「…………? ……焼き芋とか?」


アオニート「ちげぇよ。……もうすぐ三年生は卒業だろ?」


男「あぁ……まぁ……そうだねぇ。……在校生で何かやるの??」


アオニート「在校生でっていうか……。――あぁ、そっか。なんか懐かしいな、これも」


男「な、なにが……??」


アオニート「いやさ、最初は男が何も知らなかったから、よく教えてやってたよな」


男「あぁー、そういうことね……」


アオニート「しっかし、これも知らないとはなぁ……」


男「ま、まぁまぁ……。じゃあ、あの時みたいに教えてよ」




アオニート「――三年生の卒業記念にさ、演劇をやるんだよ」




男「演劇……?? え、演劇って……あの??」


アオニート「割と常識じゃないか?」


男「あぁー……そう……だったような気も……しなくも……ないような……」アハハ…


男(……まぁ、でも……。元の世界にもそういう学校が、探せばあるのかもしれない……かな?)


アオニート「まぁ、一年生に名前の付いた役なんて滅多にもらえるもんじゃないから、気楽にやればいいんだよ」ハハッ


男「……ん?? 誰がやるの??」


アオニート「誰がっていうか、学校全体でやるんだよ」


男「へぇー…………」


男(体育祭とか、文化祭みたいなもんなのかな……)


男(しかし、何をやるんだろう……? まさかシンデレラとかじゃあるまいし……。まぁ、その時わかるのかな……――)


――――――

――――

――

534 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:32:00.64 ID:iRRBAEcC0


―――放課後


キーンコーンカーンコーン…


男「――よぉーっし……。今日も終わった……」


アオニート「男は今日も委員会か?」


男「まぁね。アオニートくんも?」


アオニート「あぁ、いつかお前に勝つためにトレーニングもしねぇとな」


男「あははっ、負けてらんないね……――」



ピンポンパンポーンッ



『えー、生徒の呼び出しをします。――……一年生の男くん。一年の男くん。至急、学園長室のほうへ来てください』



ピンポンパンポーン…



男「えっ……俺?」


アオニート「なんだ、なんかやったのか?」


男「いやっ……。なにもやってないとは思うんだけど……」


男「――ま、まぁ、とりあえず行ってくる」


アオニート「おーう。じゃ、また明日なー……」








―――学園長室前


男「――ふぅ……。なんか緊張するな……」


男「よしっ……!」


トントンッ


男「し、失礼しますっ!」


ガチャ…


男「……あ、あれ……っ??」


グヴィネヴィア「あぁ、こんにちは、男くん」ニコッ

グウィンドリン「やぁ、男くん」


男「な、なんで先輩方が……??」
535 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:32:34.05 ID:iRRBAEcC0



グウィン「――……ほう。君が男くんかね?」


男「……っ! は、はいっ」ビシッ


男(う、うわぁ……。こんな学園長先生をまじまじと見たのは初めてかも……)


グウィン「ふむふむ……。なるほどな……」ムム…


男「………………??」オドオド


グウィン「ほうほう……。うむ……たしかに……」ムムム…


男「えっ…………あ、あの……??」


グヴィネヴィア「……ごほんっ。……お父様」ボソッ


グウィン「――おぉっ! いかんいかんっ、すまんな男くん。はっはっは……」


男「は、はぁ……」


グウィン「……さて、君を今回呼び出したのは、君に是非にと頼みたいことがあってな」ホッホッホ…


男「た、頼みたいこと……ですか??」


グウィン「うむ。……今度、三年生の卒業制作で演劇をやるということは、もちろん知っているな?」


男「は、はいっ。もちろんです……」アハハ…


男(よかった……。ちょうど聞いてて……)


グウィン「とはいえ、君も一年生だからあまり知らないかもしれんが……。通常ならば、この演劇は三年生が主体となってやるものなのだ……――」



グウィン「――が、しかーっしっ!!」



男「…………っ!」ビクッ


グウィン「今回……ワシの頭に、まるで雷のごとき衝撃があってなっ! とても素晴らしい物語を思いついたのだっ!!」


男「あっ……と、いうことは……学園長先生が脚本を……??」


グウィン「その通りッ!!」グワッ‼


男(す、すごい勢いだな……)


グウィン「……しかし、これには問題があってな」


男「問題……?」


グウィン「うむ……。脚本はできたのだが……、これが大作でな。とても今年の演劇だけに収められなくなってしまったのだ……」


男「あ、あぁ……そうなんですかぁ……」


グウィン「――だから、思い切って三回に分けることにしてな」
536 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:33:32.77 ID:iRRBAEcC0


男「は、はぁ……分ける……」


グウィン「うむっ! 実にワシとしても心苦しいわけではあるのだが、しかして――っ」


グヴィネヴィア「――お父様。……そろそろ本題に」


グウィン「おぉ、そうだなっ!」


グウィン「……男くん、君には……――」







グウィン「 主役をやってもらいたい 」







男「…………はっ??」


グウィン「三年生の中から主役を選ぶとなると、毎年主役が変わってしまうのがどうもワシのイメージとは離れてしまってな」


グウィン「ならば、と。初の試みではあるが、一年生である男くんに主役をやってもらいたいのだ」


男「ちょ、ちょっ……ちょっと待ってくださいっ! な、なんで俺……っていうのは、置いといて……」


男「も、もしかして、それだと……三年間、俺に主役をやれ……ってことですかっ!?」


グウィン「うむっ、理解が早いなっ」


男「む、むむむむ無理ですよっ!!? い、イヤですっ! お断りしますっ!!」


グウィン「――今回、一年生の中から主役を探すとなったとき、真っ先に名前が挙がったのが君だ」


男「な、なんで……」


グウィン「多くの先生方が君の名前を言うのだ。ミルドレット先生、クラーナ先生、レア先生、バンホルト先生……そのほかにもたくさんの先生方がね」


グウィン「そして、ここにいる我が子たちにも、一年生の中にいい子は居ないかと聞いてみると、なんと二人そろって君の名前をいうのだ」


男「せ、先輩……?」


グヴィネヴィア「私は、男くん以外には居ないと思っています」ニコッ


グウィンドリン「私もそう思っている」


グウィン「勉学の成績も優秀そのもの。それに加えて、実戦、奇跡、呪術、魔術……、その全てが一年生の中では上位の実力だそうじゃないか」


グウィン「こう見えても、ワシは人を見る目はあると自負している」


グウィン「……そして、いま会ってみて確信した。ワシも君になら主役を任せられるとな……」


男「……で、でも…………」

537 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:34:03.15 ID:iRRBAEcC0

トントンッ

ガチャリ…


グウィン「――おぉ、ユリア教頭先生」


ユリア「いや、遅れてすいません。……やぁ、男くん」


男「こ、こんにちは……」


男(……ユリア先生と……誰だろう? 見たことない女の人……)


ユリア「ははっ、その様子だともう用件は伝わったようだ」


グウィン「そうだそうだ、ユリア先生も男くんのことを強く推していていてな」


男「えっ? そ、そうなんですか……?」


ユリア「言ったろう? ……君には素質があると」


男「――あっ……。あれって、そういう……」


ユリア「……さて、どうですか? この子は……」




「…………確かに。この子なら大丈夫でしょう」




グウィン「おぉ、それはよかった。これはこれは、火防女協会からわざわざ……」


火防女「いえ…………」


男(ひ、ひもりめ……?? な、なんだ……なんか話が大きいんじゃないか……!?)


ユリア「火防女協会のことは……。――まぁ、追々でいいだろう」



グウィン「――それで、引き受けてくれるかな? 男くん」



男「い、いや……でも…………」



グヴィネヴィア「男くん……心配しないで」


グウィンドリン「……大丈夫だ」


ユリア「……さぁ、どうする?」



男「…………お、俺は……――」




――――――

――――

――
538 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:34:37.81 ID:iRRBAEcC0


―――次の日の朝:教室



ワーワー

ザワザワ…


アオニート「――マジかよッ!!? お、お前が主役ッ!??」


ヨルシカ「す、すごいですよっ! たぶん、初めての事なんじゃないですかっ?」


ロザリア「………………っ!」


カルラ「さすがだな……」フフッ


ジークリンデ「……でも確かに。一年生の中から選ぶとなると、男くん以外には居ないよね……! おめでとうっ!」


男「あ、ありがとう……? よく、わかってないんだけど……」


男(……あの後結局、場の空気からイヤとは言えなかった……)


男「ま、まぁ、でもっ! やるからにはしっかりやらないと……だよね」


アオニート「おいおいっ。そんな弱気で大丈夫かよ」


男「弱気っていうか、正直自信は無いよ……」



ガララッ



ミルドレット「はーい、みんな席についてー。……それじゃ、出席をとります――」








ミルドレット「――うん、連絡事項はこんなところかな……」


ミルドレット「……では、みんなも気になってると思うけど、今年の演劇のことについて話をしたいと思います」


ワーワー
ザワザワ


ミルドレット「まずはっ、今年の主役……。異例で一年生の中から選ぶことになりましたが、なんと我がクラスの男くんに決まりましたっ! はい、拍手!」


ワーワー‼
パチパチパチパチッ‼
スゲー‼


男「あ、あはは……」


ミルドレット「――それじゃ、みんなの役割の書いてある紙を配ります。みんな、ちゃんと目を通してねー」


アオニート「なんかワクワクするな……。どんな感じなんだか!」


男「そ、そうだね。本当、どんな感じなんだろう……」

539 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:35:33.67 ID:iRRBAEcC0


ミルドレット「――これで行き渡ったかな? まぁ、一年生は雑用の仕事が多いかもしれないけど、責任をもって行動しましょう」


ハーイ
ザワザワ


ミルドレット「それでは、これでHRを終わりにします――」




男「あ、俺には紙ないんだ……。アオニートくんはどんなことをやるの?」


アオニート「え、えっ!? あ、あー……。――き、気にすんなよっ! お前は自分の事だけ気にしてろって!」


男「そ、そう……。なら、まぁ……詳しくは聞かないよ……」


ジークリンデ「――お、男くんっ!! やったよっ!」


男「えっ? ジークリンデさん……どうしたの?」


ジークリンデ「私ねっ、役をもらえたのっ!」


男「ほ、本当にっ? うわぁ、どんな役なの?」


ジークリンデ「えっとね……――」




ジークリンデ「ジークマイヤーさんも出るんだけど、私はその娘役なんだってっ!」




男「へ、へぇー……?」


男(娘役……。……しかし、まったく何も聞かされてないけど……。どういうストーリーなんだろう……?)


ジークリンデ「きっと、ジークマイヤーさんが私を薦めてくれたのかな。うわぁ、一年生で役をもらえるなんてっ」


アオニート「……ふんっ、見た目が奇抜だからだろ」ボソッ


ブンッ‼


アオニート「――うおっ!? あっぶねぇなっ!!」


ジークリンデ「あら、ごめんなさい。……で、あんたはどんな役割なのよ?」


アオニート「あぁっ!? うるせぇな、お前に言う義理はねぇ」


ジークリンデ「そうね。私もあんたのことに興味ないから、言わなくてもいいわ。……まあ、男くんと私の邪魔はしないでよね?」フンッ


アオニート「お? よし、喧嘩か? いいだろう、やってやるよコンチクショーっ!!」


ワーワー
ギャーギャー


男「はぁ、一年たっても変わらないなぁ……」アハハ…


540 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:36:09.29 ID:iRRBAEcC0


男「――ヨルシカさんと、ロザリアさんはどんな役割なの?」


ヨルシカ「ふふっ、私たちは雑用ですね。……えっと『罠を踏んだ時に出てくる矢の補充役』です」


ロザリア「………………」コクコクッ


男「え、わ、罠っ!?」


男(ど、どういうことなの……!?)


ヨルシカ「まぁ、一年生はだいたいこういう雑用が多いと思いますよ?」


男「へ、へぇ……。カルラさんも?」


カルラ「あぁ、私も似たようなものさ」


男(いや、罠がでてくるって……?? 俺、なにやらされるの……)



カーク「――男くん」


男「あ、あぁカークくん……。どうしたの?」


カーク「実は、僕も役を貰えたんだ」


男「そ、そうなんだっ! どんな役なの?」


カーク「あー…………いや、ごめん。やっぱり内緒にしておくよ。……ビックリさせたいからさ」


男「び、ビックリ……? そ、そっか……、わかった。楽しみにしてるよ」


カーク「……うん。楽しみにしててね。フフ……フフフフ……」スタスタ…


男「な、なんか……怖いな……」


男「――オーベックくんはどんな感じなの?」


オーベック「俺も雑用だ。お前と違って目立ってもないしな」


男「お、俺だって、目立ちたくて目立ってるわけじゃないよ……」



ピンポンパンポーンッ


『男くん、男くん。学園長室まで来てください』


ピンポンパンポーン…



オーベック「お呼びだぞ。……たぶん演劇の事じゃないのか」


男「あぁ……そうかな……?」


――――――

――――

541 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:36:36.90 ID:iRRBAEcC0

―――学園長室前


男「――あれっ、グヴィネヴィア先輩。グヴィネヴィア先輩も……?」


グヴィネヴィア「あぁ、男くん。私も呼ばれまして、調度いま着いたところなんです」


男「そうなんですか。……そうだ、グヴィネヴィア先輩は何か役を……?」


グヴィネヴィア「ふふっ、私は『主役に大切なものを渡す』役です。……楽しみですね」


男「へぇー……。……それにしても、俺は物語について何にも知らないんですけど……。なにか知ってます?」


グヴィネヴィア「さぁ……? もしかしたら、それを話すために呼んだのかもしれませんし、とりあえず中に入りましょうか」


男「あ、そうですね」


トントンッ

ガチャ…


男「失礼します。……って、あ――!?」




アルトリウス「――おっ、やっと主役がきたね」




男「……先輩も呼ばれてたんですかっ?」


男(……というか、思ってたより人がいる……。みんな三年生の人なのかな?)


アルトリウス「あぁ……。まぁ、詳しくは言えないけど重要な役をやることになってね」


男「そ、そうなんですか……」


グウィン「おぉ、来たか男くん。……これで重要な役は集まったな」


グウィン「まぁ、他にもゴーくんとかにも頼んでいるが……。彼はここに入れないからな、後で伝えるとしよう」


グウィン「――それでは、諸君。いまここに居るのは、重要な役目を持っている者たちだ。……今回の演劇は君たちにかかっているといっても過言ではない」


グウィン「だがもちろん、他にも頑張ってくれる生徒たちがいる。そして、君たちは彼らが居てこそのものだということを忘れないでほしい」


ハイッ‼


グウィン「……では、それぞれに台本を渡そう」


ザワザワ…


男「――…………あれ?」


男「あ、あのっ! じ、自分のが無いみたいなんですが……」


グウィン「――おぉ、うっかりして言うのを忘れていた。……実は、君にはないんだ」


男「へっ??」

542 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:37:05.77 ID:iRRBAEcC0


グウィン「ふっふっふ……。この演劇の面白いところはな、男くん……」


グウィン「何も知らない主役……というところにあるのだよ」


男「……は……はぁ……?」


グウィン「何も知らない主役ということは、何も知らない観客たちと同じになる。……いわば、観客も主役になるのだ」


男「………………」


男(まぁ……わかるような……わからないような…………)


男「……で、でも……。さすがに無理がありそうなんですけど……」


グウィン「大丈夫だ。物語はそういう風にできているからな」


男「うーん…………」


グウィン「気持ちはわかる。……だが、そんな君を支えるために、彼らも居る」


男「………………」


グウィン「男くんが笑う、怒る。座るのか、立つのか。それとも歩くのか、走るのか……。それでたとえ転ぼうが、すべてが物語になる。……素晴らしいとは思わないか?」


男「………………と、いうことは……――」




男「全部、アドリブってことじゃ……――」




グウィン「――さてっ、みんな帰ってしっかりと読みこんできてくれたまえ」


男「いやいやいやいやっ!!? これはあまりにも乱暴な気が……!!」


ポンッ


アルトリウス「――さっ、委員会に行くぞ」


男「えぇっ!? い、いや、行きますけど……、行きますけどもっ!」


アルトリウス「まぁまぁ、それをカバーするために僕たちが居るんだから、どーんと大船に乗ったつもりで居なよ」


男「…………わ、わかりました……」シブシブ…


男(でも、本当に大丈夫なのかな……?)



――――――


――――


――



543 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:37:57.44 ID:iRRBAEcC0



―――さらに時は経ち……本番当日



ザワザワ…
ワーワー
ジュンビスルゾー‼



男「――うわぁ……」


男(なんか…………想像してたのと全然違うなぁ……)


アオニート「おう、男。……いよいよ当日だな」


男「あ、あぁ、うん……。でも、アレだね……。すごいスケールだね……」


アオニート「まぁ、それが見どころだしな」


アオニート「いやー、しかしお前と出会って、もう一年経つんだな……。早いもんだぜ」


男「……そうだね。入学式で、話しかけられたときは怖かったけど」


アオニート「はぁ!? なんでだよっ、怖い要素ないだろ!?」


男「あははっ、あの時は不安でいっぱいだったからさ」


アオニート「ふーん……」


男「――しっかし、それにしても本当にストーリー教えてもらえないとは……」


アオニート「らしいなー。……俺も役割しか教えてもらってないし」


男「というか、今更ではあるんだけどこれは演劇と言えるのかな」


男「演劇ってさ、もっとこう……、舞台の上でお客さんの前でやるものじゃない??」


アオニート「…………あぁ、だからいいんだろ?」


男「……え? どういうこと??」


アオニート「だから……――」





アオニート「――ここが舞台で、客もいるんだから」





男「………………えっ?」


ホワァン…


男「――わぁっ!? な、なんだ、文字が出てきた……」



544 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:38:27.95 ID:iRRBAEcC0


アオニート「おっ、それはアレじゃないか? なんか聞いた話だと、主役を務める人にしか見えない字があるらしいぜ」


男「そ、そんなのあるんだ……」


アオニート「そろそろ本番だから見えるようになったのかもな」


アオニート「多分、なんかアドバイスとか書いてあるんじゃね?」


男「へ、へぇー……そうなんだ……。えっと……――」











『帰りたい』










男「――――えっ……?」




『絶望』                            『やっちまった…』


 『悲しみ』              『よく考えろ』



『またここか…』    『助けてくれ…』                     『無駄』




男(なんだよ……これ……)


男(しかも……これって…………――)





男「――俺の……字……?」



男(そんな……っ。こんなところ、来るのも初めてなのに……っ!??)




『がんばれよ』                             『ここからが本番だ』



         『立ち止まるな』           『そんな馬鹿な…』




男(…………でも、間違いない。……これは、俺の字だ……)


545 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:39:22.64 ID:iRRBAEcC0


『帰りたい…』        『太陽万歳』


       『心が折れそうだ…』        『よく考えろ』

『諦めろ』


 『立ち止まるな』      『夢みたい…』        『勇気』




男「…………俺は……ここに来るのが……初めてじゃ……ない……?」




「――おいっ」




男「――――ッ!?」ビクッ



アオニート「それでよっ! なんて書いてあるんだ??」



男「あ……あぁ……えっとね……」



男「………………」



男「――『がんばれ』とか、そんなことだよっ」



アオニート「あー、そうなのかー。なんだつまんねー」



男「あはは……。――ね、ねぇ、アオニートくん?」



アオニート「んー?」



男「……去年も演劇ってあったんだよね……? 去年は誰が主役だったの?」



アオニート「おいおい、俺だって今年から入ったんだから、知るわけねぇだろ?」



男「……そ、そう……だよね……」



ソロソロイキマースッ



アオニート「――おっ、そろそろか。じゃ、俺も行くわ」



男「うん……」



アオニート「…………あっ、そうそう――」


546 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [saga]:2016/11/30(水) 15:40:41.98 ID:iRRBAEcC0


男「えっ?」



アオニート「いつだかに言いそうになっちまった事があるんだけどよ」



アオニート「俺が三兄弟ってことは言ったよな?」



男「あ、あぁ……そういえば、聞いた気がする」



アオニート「俺んちは代々やらなきゃいけないことがあってな」



男「やらなきゃ……??」



アオニート「あぁ……――」






アオニート「 ――監視と説明……ってな 」






男「……そ、それって……どういう……?」



アオニート「――まっ、アレだ。俺の兄貴が出るからよろしくって事だよ。……じゃ、今度こそ行くわ」



男「ま、待っ――。ダメだ……意味がわからないよ……」





『覚悟はできたか?』





男「できるわけないだろ……。――でも……」


男「なんだろう、不思議だな……。少し、元気が出たよ」ハハッ


「本番行きまーすっ」


男「――やるしかないんだ……やろう……」



男「きっと、そうすれば……俺がここに居る意味も分かるのかもしれないから……――」






         古い時代 世界はまだ分かたれず、霧に覆われ……――――


お わ り
547 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 15:53:04.00 ID:iRRBAEcC0

これで終わりとなります。

半年以上の間お付き合いしていただき、ありがとうございました。


元々はグヴィネヴィアのあったかふわふわを見てたら思いついた物語でしたが、書いててなかなか楽しかったです。


今のところ、ブラボとかデモンズの設定でやる気はないです。

もし、書きたいという人が居るなら全然やってくれていいです。私も見たいです。


最初は文化祭とかもやるかなーとか思っていたんですが、さすがに長くなってきたのと、これ以上はダレてきそうなので、あとはみなさまの優秀なフロム脳にお任せします。


一応、補足説明みたいなものもこの後に出したいと思います。

ただ蛇足になるかもしれないので、見なくても大丈夫です。



まだ次は考えていないですが、もし機会がありましたらまた暖かく見守っていただけると嬉しいです。



さて、皆さんの操っていた主人公はいったい……――。


それでは。
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 16:00:36.61 ID:Qrky0e+do
乙の時間だ
最後のところでゾクッとしたわ
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 16:15:29.22 ID:7inYGbAU0
乙乙
ヤバい、久しぶりに無印からやり直したくなってきた
550 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 16:15:42.07 ID:iRRBAEcC0


・三年生


『グヴィネヴィア』

 主役に、王の器を渡す役。その後、卒業。


『アルトリウス』

 主役の前に立ちはだかるボス役。ただし、左腕で盾を持てなかったため、シナリオも多少変更された。その後、卒業。


『ゴー』

 主役を助けるサポート役。しかし、攻撃されると自慢のプロレスで応戦する。その後、卒業。


『キアラン』

 アルトリウスの親友役。その後、卒業。


『ソラール』

 初期から主役を助ける役。その後、卒業。


『ジークマイヤー』

 主役の助けとなる役。ジークマイヤーからの提案でジークリンデも役をもらえることになった。その後、卒業。


『ロートレク』

 ちょっぴりヒール役。少し本人は不満そう。だが、枠にはまっていた。その後、卒業。


『シバ』

 団長の役。アルヴィナには嫌われている。その後、卒業。


『エルドリッチ』

 グウィンドリンに振られたのが原因で、不登校になる。その後、出席日数も足りず、留年。

 不登校は次の年まで続いたが、また勇気を出してグウィンドリンに告白するも、玉砕。再び不登校になり、また留年。

 その次の年にはグウィンドリンが卒業したこともあり、学校をやめるかもしれないという噂になった。

 しかし、サリヴァーンとマクダネルの機転によって、その年の演劇にはグウィンドリンのコスプレで登場。

 主役の前にボス役として立ちはだかった。その後、グウィンからの温情もあり卒業。
551 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 16:53:34.06 ID:iRRBAEcC0


・二年生


『グウィンドリン』

 主役のサポートする役。しかし、場合によっては主役と戦うボス役を二年生でこなす。
 
 三年生になった年も参加するかと思ったが、PTAから親の贔屓を受けてるんじゃないかと疑われ、自分から辞退した。

 三年生の時にエルドリッチに告白されるも、一蹴。その後、卒業


『オーンスタイン』

 グヴィネヴィアが居る部屋を守る役。グウィンから勝手に仲がいいと勘違いされ、二人で守ることになる。

 どちらか片方がやられた際のアクションはアドリブ。

 三年生の時にも、ちょっとしたボス役をもらう。その後、卒業。


『スモウ』

 グヴィネヴィアが居る部屋を守る役。

 三年生の時には悪さがバレ、役をもらえなかった。その後、卒業。


『ルカティエル』

 主役を助ける役。その後、卒業。


『ペイト』

 ダークレイス事件に関わっていたんじゃないかと疑われるも、証拠がなく御咎めなし。

 しかし、その後は生徒会にも入れず、一応役をもらい。普通に卒業する。


『パッチ』

 グウィンを落とし穴に落としたことにより、停学になる。
 
 しかし、その時グウィンに目を付けられ、役をもらえることになる。

 出席日数が足りず、一回留年はしたものの、三年間同じ役をこなす。その後、無事卒業。


『オルニフェクス』

 主役にアイテムを売ったりする役。その後、卒業。


『サリヴァーン』

 あれだけの事件を起こしたということで、留年。

 しかし、成績だけはよかったので何とか退学にはならなかった。

 だが、学校に復帰したときにはエルドリッチが不登校だったため、見捨てては置けず、また留年。

 その後、マクダネルと協力して何とかエルドリッチを復帰させる。

 そして、主役の前に立ちはだかる強力なボス役を演じる。演じるというよりは本気である。その後、卒業。


『マクダネル』

 エルドリッチと同じ。

 ある意味で主役をサポートする役。

 しかし、マクダネル本人が緊張でしゃべれなくなってしまうため、本番ではまったく言葉も動きもない役をすることになる。その後、卒業。
552 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 17:21:37.24 ID:iRRBAEcC0


・一年生(主に三作目)


『ホークウッド(アオニート)』

 一年生の時には、主役が北の不死院に戻ってきたときにたいまつをもって襲い掛かる亡者役。

 二年生の時にも亡者役をするも、三年生の時には念願の役をもらえる。

 そして、場合によっては主人公に立ちはだかる役。三年生になり強くなったのを見せつける。その後、卒業。


『ロザリア』

 主役の助けをする役。

 しかし、男が居ないときは持ち場に居ないことが多い。その後、卒業。


『ヨルシカ』

 主役の助けをする役。

 三年の時には風紀委員の委員長となり、その後、卒業。


『カルラ』

 主役に色々教える役。

 本人たっての希望で牢屋の中で主役を待つ。その後、卒業。



『ジークリンデ』

 一年生の時に、ジークマイヤーの娘役として抜擢。

 しかし、二年生の時には雑用になり、三年生の時もジークバルドに役をとられてしまった。その後、卒業。


『ジークバルド』

 主役を大いに助ける役。

 男とは仲良しではないが、グウィンが男といつも一緒に居る(本当はジークリンデ)と勘違いして採用された。その後、卒業。


『オーベック』

 主役に魔術を教える役。

 元はローガン率いる隠密に所属していたが、一年生の時にローガンが問題を起こしたため、うやむやになる。

 本人は内心ホッとしている。その後、卒業。


『シーリス』

 主人公の助けを(嫌々ながらも)する役。しかし、ロザリアに近づくと敵対する。

 共闘するときも手を抜いてることが多い。その後、卒業。


『レオナール』

 主役に助言と敵対する役。

 演技とはいえロザリアに危害を加えたことになっているので、シーリスに雑巾扱いされる。その後、卒業。


『ヘイゼル』

 闇霊として主役に襲い掛かる役。しかし、少し不満そう。

 場合によっては主役の味方にもなる。その後、卒業。


『カーク』

 リーシュ先生のごり押しとその特徴的な見た目もあり、一年生の時から主役を襲う役をもらう。

 しかし、結局勝つことはできなかった。その後、卒業。
553 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 17:40:04.96 ID:iRRBAEcC0


・先生とその他


『グウィン』

 脚本・監督を務める。

 そのためか、一作目と三作目で最後のボス役をする。

 職権乱用じゃないかと噂されるが、もみ消す。


『ミルドレット』

 一作目において主役を襲う役。

 しかし、その後は主役を助ける役になる。

 だが、張り切り過ぎて溶岩に突っ込み、倒れることもある。


『クラーナ』

 一作目において、主役に呪術を教える役とミルドレットを監視する役。

 ちょっとデレる。


『レア』

 一作目において、主役に奇跡を教える役。

 ペトルスと近くに居るのを嫌がるため、グウィンにペトルスだけ別行動にするように頼む。


『ペトルス』

 (一応)主役に奇跡を教える役。

 しかし、あまりいい扱いはされなかった。


『リーシュ』

 二作目において、主役に奇跡を教える役。

 裏の顔は闇霊クラブの長。カークを気に入っており、ごり押しで役につけさせた。


『ローガン』

 その実は学園を乗っ取ろうと画策する、隠密の長。

 ……しかし、一作目において本番前に酒を飲み、パンツ一丁で登場するという問題を起こし、謹慎することになる。


『グンダ』

 学園の警備員。

 二作目で鏡の騎士役として出る。その演技力をグウィンに買われ、三作目でも登場。主役を苦しめる。


『ユリア』

 三作目において、主役のサポート役。

 実は次期学園長を狙っている。そして、主役をたぶらかす。

 展開によっては最後に……。


554 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/11/30(水) 17:46:55.51 ID:iRRBAEcC0

こんなもんかな。


あと、私の頭の中の設定では、学年はループするようになってます。

男たちが二年生になった時には、新入生としてグヴィネヴィア達が入学しますが、気づくことができません。

そして、男が三年生になり卒業した時には、また一年生になります。この時に記憶が無くなります。

しかし、中にはループがわかっている生徒もいます。



依頼は出しますが、もし質問があれば答えます。

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 18:57:21.27 ID:4SGHwOD/O
卒業・・・とは一体(哲学
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 19:45:21.82 ID:AsM6MzVuo
すっげぇ…
鳥肌たったわ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 20:11:12.43 ID:bEccSkUso
男が色んなことできたのはSLめっちゃ上げまくってたからなのか
とっくにカンスト世界ですねこれは
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/30(水) 20:41:12.99 ID:BxqyJjjnO
乙、これは名作
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 20:51:20.32 ID:IUL9/gyEO
しかも時々別の周回の男にも侵入されるわけだな
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 23:46:32.42 ID:wd96s/i9O
すげえ、乙
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 02:21:26.39 ID:1erXDPvKo
お疲れ様
機会があったらまたss書いてくれ
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 07:20:35.31 ID:Kt3o+lzE0

真相こわっ
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 08:20:20.04 ID:Fv9aZSbhO
うちのは女なんですがそれは・・・
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 12:07:49.54 ID:mIEWUZBBO

悪夢は巡り、そして終わらないものだろう?
565 :ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz [sage]:2016/12/01(木) 13:11:32.44 ID:UYOF7L+A0

みんなありがとう。


>>563

すまん、>>554に書き忘れた。

ループしてるってことになるんだけども、ただそうすると留年してるエルドリッチ達とパッチの辻褄が合わないのよね。

「男」が三年生になって卒業するときに、ループすると同時にリセットされると思ってほしい。

そして、その時に「女」としてやり直すこともある。



「女」が主人公だったら、今度はアオニートとかオーベックとか、グウィンドリンもヒロイン(?)になる。

カークの「女」とロザリアの間で揺れる恋心とか、アオニートとジークリンデとの三角関係とか、シーリスのガチレズの対象にもなるから、そっちが主人公でも面白かったかもね。
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 15:12:12.67 ID:DOU3z7o0O
ラスボス撃破前に全NPCを殺害する男
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 19:04:24.80 ID:5QW7IQT9O
かくヒロインとの深い結末がないぶん、色々男とグウィンドリンの熱い友情(意味深)とか、想像が膨らむぜ
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