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ドイツ「地球立キチガイ学園にようこそ!今日も今日とて偽善に励むぞ!」
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748 :
◆pIxjj4GI1s
[saga]:2020/04/19(日) 21:57:49.03 ID:NdNwA6180
先の集団乱闘で敗北を喫したドイツ少年は、金銭や持ち物、私用の部屋の数々をイギリス達に奪われた。
それを宣告する際のフランス少女はとてもノリノリだったという。
フランス「ホーホホホ!あれもこれも、ぜーーんぶドイツから奪ったものよん♡」
イギリス「へへへ、キャベツ野郎め、いい気味だ」ニヤニヤ
ダンボールの箱に残った荷物を詰め、以前よりも狭くカビ臭い部屋の中で、
ドイツ少年は項垂れていた。
彼は満身創痍であり、左目には眼帯、左腕には包帯を巻いている。
ドイツ「こんなはずでは…こんなはずでは…」
ドイツ「神よ…なぜ私を見捨てたもうた」
ドイツ「明けの明星の如く美しかった私とて、神になろうと驕り高ぶった覚えはない」
ドイツ「私の翼はもがれ、宝石を散りばめた象嵌も砕かれてしまった」
ドイツ「奴らは私を慰み者にして、あらゆるものを私から強奪していく。ここは地獄だ」
ドイツ「くそ…何たる屈辱だ」
ドイツ「これ以上…俺をいじめないでくれ…」
その時、部屋の外から仰々しい演説が聞こえた。
イタリア「俺は戦わねばならないのだ!」
イタリア「父祖・ローマ帝国のように、偉大な人間でなければならない!」
ドイツはうるさそうに、毛布で耳を押さえる。
ドイツ(勇ましくて結構なことだな!)
ドイツ(俺から奪う側のくせに)
イタリア「今の俺は、弱い!非常に弱い!」
イタリア「俺は完全な人間になるべく、他者からあらゆるものを獲得せねばならない!」
イタリア「全ては我が幸福のため、自らの充実のため、他者を切り捨ててゆくのだ」
イタリア少年の声は雄々しく、どこかに美しさを感じた。
それを認めつつも、ドイツ少年は嘲った。
ドイツ(フン、俺ならもっと上手くやれる)
ドイツ少年は部屋の扉を少し開け、イタリア少年の姿を見る。
ドイツ(服だって見ろ、かっこよくキメているつもりだろうが、俺のほうがもっと魅力的なのを作れる)
ドイツ(見てろよ…)
ドイツ少年はよろめき、左目を押さえた。
ドイツ「まだだ…邪眼よ、まだ時は来ていない…今、この力を放出するわけにいかないんだ」
ドイツ「裁きの時が来れば、世界が夥しい咆哮をあげた後に、俺に跪く…それまで、猶予をくれてやろう」
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