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【モバマス】美玲「おぉ……立派な誕生日ケーキだな……!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:03:21.21 ID:EaTeGMVo0
美玲の誕生日記念SSです



5月9日

CGプロ・食堂



美玲「ウチのために、こんな立派なパーティを開いてくれるなんて……」

輝子「美玲には、いつもお世話になっているからな……」

乃々「私たち2人で、一生懸命作らせていただきました」

美玲「オマエら……!」グスッ









小梅「この目玉ゼリーは、私が作った……」フンス

幸子「ボクは美味しくなる魔法をかけましたよ!」フンス

美玲「お、おう……」

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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:18:35.89 ID:Vr506SRJo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:49.87 ID:t6dKBjAuo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:17:17.71 ID:/UbTl3Hgo
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■ 萌竜会 ■ @ 2024/11/22(金) 07:16:22.54 ID:Un8tNByuo
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ミア「歩夢・・・辛かったな・・・」ナデナデ歩夢「ミアちゃん・・・うぅ・・・」 @ 2024/11/22(金) 00:59:47.53 ID:w7bhdEV4O
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ちんぽいぬ @ 2024/11/21(木) 22:13:45.60 ID:BuRqeSctO
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無くても死にはしないけどある方が安心する気がしないでもない @ 2024/11/21(木) 02:19:47.82 ID:SZfofcdIo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1732123187/

2 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:06:01.23 ID:GLhMiH2T0
乃々「美玲さん、包丁をどうぞ」ス...

輝子「じ、自由に取ってくれ」

美玲「オマエら調子いいなー、そう言ってウチに切り分け全部させるつもりだろー?」

美玲「ま、今日のウチはご機嫌だからな。オマエらの思惑に乗ってやるぞ」

美玲「えっと……イチゴが8つだから、8等分かな」スッスッ...

幸子「切るの上手ですね!」

美玲「メイドのお仕事で覚えたからなッ!」フフン
3 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:10:30.18 ID:GLhMiH2T0
美玲「よしッ! 完璧だッ!」

美玲「オマエらはどれが欲しい?」

幸子「あ、美玲さんからどうぞ」

小梅「好きなの、最初に選んでいいよ」

乃々「お誕生日様ファーストなので」

美玲「そうか? それじゃ、遠慮なくもらうからな」









幸子「」ドキドキ
小梅「」ドキドキ
輝子「」ドキドキ
乃々「」ドキドキ
4 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:11:08.10 ID:GLhMiH2T0
美玲「よし、これにしよっと!」スッ

美玲「一番キレイに切れたからな」

小梅「うん……すごく綺麗……」

輝子「そ、それじゃ、美玲がケーキを選んだところで……」









幸子「美玲さんへのバースデープレゼントの発表です!」

美玲「……え、このタイミングで!?」

美玲「というか、さっきみんなから貰ったじゃん」

乃々「あれは普通のバースデープレゼントじゃないですか」

輝子「こっちは、特別なプレゼントだ……フヒ」

美玲「へぇ、何だろ?」
5 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:11:34.14 ID:GLhMiH2T0
幸子「美玲さん、ボクたちがあなたにケーキを切らせた、本当の理由を知りたくないですか?」

美玲「あ、これ、意味あったのか」

幸子「選んだケーキのイチゴの底を、調べてください」

美玲「イチゴの、底?」ヒョイ

幸子「なんて書いてありますか?」
6 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:12:29.22 ID:GLhMiH2T0
美玲「『かんにょう』」

幸子「……」

美玲「いや『けいがまえ』かも……いや、違うな、最後ハネてないし」

輝子「……」

美玲「あ、そっか『はこがまえ』だコレ!」

乃々「……」

美玲「書き順見ても間違いないぞッ!」

小梅「……」

美玲「?」









幸子「ゴメンなさい、それカタカナなんです」

美玲「それ先に言えよなー」ヒョイッ

美玲「なら『コ』だな」
7 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:13:15.08 ID:GLhMiH2T0
乃々「ほほぅ……そうきましたか」ニヤニヤ

輝子「これは面白い……」ニヤニヤ

幸子「興味深いですねぇ……」ニヤニヤ

小梅「ほ、ホントだね……」ドキドキ

美玲「な、何だよオマエら……気持ち悪いなァ」
8 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:13:54.61 ID:GLhMiH2T0
乃々「時に美玲さん」

乃々「先日、私たちに欲しいものを教えてくれましたよね?」

美玲「……へっ? いや、特に何も言ってなかったと思うぞ?」

乃々「ところがですね、これがバッチリ言っていたんですよ!」

乃々「というわけで、VTRスタート!」ピッ

美玲「乃々のそのハイテンションは何なんだ?」

美玲「頼むからそれをお仕事に活かしてくれよ……」
9 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:14:33.52 ID:GLhMiH2T0
数日前・CGプロ・談話室



TV『ワハハハ……!』



美玲『んー……テレビつまんないなー……』

輝子『この時間は、いつも面白くない……』

乃々『テレビに期待できない時間帯ってありますよね』

美玲『あるある』
10 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:15:19.24 ID:GLhMiH2T0
美嘉『ホラ、早く行くよ!』タッタッタ

莉嘉『お姉ちゃん、ちょっと待ってよ〜!』タッタッタ

美嘉『あんたが準備に手間取るのが悪いんでしょ?』

莉嘉『カリスマJSはそーゆーものなの!』

美嘉『カリスマJKはそーゆーものじゃないからね!』









輝子『な、なんか、ドタバタしてるな……』

乃々『2人とも、元気ですよね』

美玲『……』
11 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:15:51.10 ID:GLhMiH2T0
美玲『羨ましいなぁ……』

輝子『な、何が……?』

美玲『兄弟がいるって、良いよな』

乃々『確かに』

美玲『特に、年上の兄弟が羨ましくない?』

輝子『何でだ?』

美玲『だってさ、年下の兄弟はいつでもできる可能性あるけど、年上はそうはいかないだろ?』

乃々『あぁ、そういう意味ですか』

美玲『良いよなぁ……』
12 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:16:26.82 ID:GLhMiH2T0
乃々『……で、どっち派ですか?』

美玲『何が?』

乃々『お兄さん派かお姉さん派かですよ』

美玲『うーん、そうだな〜……』

美玲『ウチは……お姉ちゃんが欲しいかな』

美玲『おしゃれの話とかいっぱいしたいし』

乃々『なるほど』
13 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:17:11.48 ID:GLhMiH2T0
美玲『乃々はどうなんだ?』

乃々『私はお兄さん派です』

乃々『シチュエーションとして憧れているので』

美玲『なるほどな』

乃々『輝子さんはどうですか?』

輝子『私は、特に……関係ないな』

輝子『とにかく、あ、愛が欲しい……』

美玲『お、おう……』

乃々『重い……』
14 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:17:59.88 ID:GLhMiH2T0
現在に戻る



乃々「……ということがありましたよね?」ピッ

美玲「なんでこんな映像が残されているかは置いといて――」

美玲「確かに、そんな話はしたな」

美玲「でも、だからってオマエらに何が出来るんだよ?」

幸子「『ボクたちに美玲さんのお姉さんを作ることは出来ない』――それは確かです」

幸子「でも、それ以外のことなら、何でも出来ます」

幸子「そこで導き出された答えは、ただ1つ――」









幸子「『ボクたち自身が美玲さんのお姉さんになる』ことです!!!!」

美玲「なん……だと……!?」
15 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:18:46.75 ID:GLhMiH2T0
幸子「イチゴルーレットは、そのお姉さんを決めるためのものなんですよ!」

美玲「何ぃ?! それじゃ、これは……!?」





コ←コウメ←小梅





幸子「美玲さんのお姉さんは見事!! 小梅さんに決定しました〜!!」パチパチ

輝子「おめでとう……」パチパチ

乃々「おめでとうございます」パチパチ

小梅「頑張るね……!」グッ

美玲「いやいやいやいや!!!!」
16 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:19:58.54 ID:GLhMiH2T0
美玲「これはおかしいだろッ?!」

美玲「百歩譲って幸子や乃々は分かるけど……」

美玲「……」









美玲「小梅だぞ?」

幸子「小梅さんですよ」

美玲「13だぞ?」

輝子「若々しいじゃないか」

美玲「年下だぞ?」

乃々「おうおう、タ○姉disってんじゃねーぞ?」

美玲「オマエ何でそんなこと知ってるんだよッ!?」

乃々「オマエモナー」





幸子「?」

輝子「?」

小梅「///」
17 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:21:35.46 ID:GLhMiH2T0
幸子「とにかく! 美玲さんのお姉さんは、小梅さんに決まったんです!」

美玲「何だソレ!? ウチ納得してないんだけど!?」

輝子「だ、大丈夫……安心してくれ」

美玲「輝子ォ……(泣)!」

輝子「小梅には『バブみ』があるからな、フヒ……」

美玲「輝子ォ……(怒)!」
18 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:22:56.98 ID:GLhMiH2T0
乃々「小梅さんには明日、美玲さんが仕事で女子寮を出るまでの間、美玲さんのお姉さんでいてもらいます」

美玲「微妙に短いッ!」

乃々「2人が禁断の愛に目覚めるのに、長い時間は要らない――私はそう信じています」

美玲「何言ってんだオマエッ!?」

幸子「あと、今晩は小梅さんの部屋に泊まってくださいね」

美玲「ハァッ!? なんでそんなことしなくちゃいけないんだよ!?」

幸子「それは『お泊りするならお姉さんの部屋』と相場が決まっているからですよ」

美玲「いや、それは……ッ!」





美玲「そうだけどさ……」シュン

小梅(納得しちゃった……)
19 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:27:35.73 ID:GLhMiH2T0
その夜

女子寮・小梅の部屋



美玲「お、お邪魔するぞ……」

小梅「いらっしゃい」ニコリ

美玲「ホントにお泊りすることになるとは……」

小梅「美鈴ちゃんは、初めてだっけ?」

美玲「あぁ……」

美玲「ホラーまみれかと思ったけど、結構サッパリしてるんだな」

小梅「輝子ちゃんもよく来るから、なるべく片付けるようにしてるの」

小梅「すぐ、足の踏み場も無くなっちゃうから……」

美玲「案外ぬけてるんだな……」

美玲「その……」

美玲「お姉ちゃん、も……///」

小梅「フフ」ニコリ
20 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:28:44.73 ID:GLhMiH2T0
小梅「そういえば、美玲ちゃんのことはなんて呼べば良いかな?」

美玲「今までどおりで良いんじゃないか?」

小梅「うん、でも今の私は美玲ちゃんのお姉ちゃんだから……」

小梅「お姉ちゃんらしい美玲ちゃんの呼び方が、あると思うの」

美玲「そ、そうか……」

小梅「親しみをこめた……身内らしさあふれる……可愛い……うーん……」


小梅「みれい……みれ……み……みー……」

小梅「……うんっ」

小梅「明日の朝まで美玲ちゃんは『みーちゃん』だから……!」ビシッ

美玲「は、はぁ……」

美玲(ホラー以外で、こんなにやる気満々の小梅、見たことない……)
21 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:30:10.08 ID:GLhMiH2T0
美玲「今日はこんなに祝ってくれて、ありがとうな」

小梅「みーちゃんのためなら、いくらでも」クスクス

美玲(早速言われた……結構むず痒いぞコレ……)

小梅「私のプレゼント……どうだった?」

美玲「オマエのが一番うれしかったぞッ!」

小梅「お姉ちゃん」

美玲「あっ……うん、お姉ちゃんのプレゼントが」

小梅「そっか」ニコニコ
22 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:31:02.50 ID:GLhMiH2T0
美玲「包帯グルグル巻きの『マミーベア』シリーズの最新作とか、よく手に入ったな?」

小梅「実は……仕事で知り合った関係者の人に、お願いしたの」テヘペロ

美玲「おいおい、良いのかそれ?」

小梅「大丈夫。直接先行予約しただけだから」

美玲「まぁ……それならセーフ、かな?」

小梅「大事にしてあげてね?」

美玲「あぁッ! ウチ、あの子、大切にするからなッ!」

小梅「ふふふ……」
23 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:31:41.25 ID:GLhMiH2T0
小梅「明日は早いの?」

美玲「ううん、昼に出れば大丈夫だから」

小梅「それじゃ、お姉ちゃんと一緒にDVD……見よ?」ワクワク

美玲「オマエそればっかりだなぁ」

小梅「ちょっと、みーちゃん?」ムッ

小梅「『オマエ』じゃなくて『お姉ちゃん』だよ……?」

美玲「うっ……そうだったな……」

美玲「お、お姉ちゃん……ちゃんと寝なよ」

小梅「でも、みーちゃんと一緒に見るって……決めてたから」

美玲「そう思ってくれてたのは、うれしいけどさ……」アワアワ
24 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:32:28.91 ID:GLhMiH2T0
小梅「ねぇ、ちょっとだけで良いから……」ウルウル

美玲「や、やめろ! 上目遣いで迫るなァ!」

美玲「可愛さでトキメくだろッ!?」アセアセ

小梅「みーちゃん? お姉ちゃんのお願い……きいてくれる?」ギュ...

美玲「ああぁあぁぁあぁあぁぁぁ……!!」ガクブル

美玲「その繊細な囁き声(CV:桜咲千依)で、ウチを誑かさないでえぇえぇぇぇえぇぇ……!!」ガクガクブルブル
25 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:33:33.97 ID:GLhMiH2T0
天使美玲『ダメだぞ! 明日のために、ちゃんと寝なきゃ!』

悪魔美玲『でも小梅と一緒なんて久し振りだぞ? 少しくらいいーじゃんか』

天使美玲『小梅はすぐ夜更かしするから、体調が心配なんだよ。寝かせるべきだぞッ!』

悪魔美玲『そんなこと言いながら、あと少し小梅に誘惑されたら堕ちるクセに』

天使美玲『堕ちねーしッ! そのくらい余裕だしッ!』ガクブル

悪魔美玲『堕・ち・ろッ! 堕・ち・ろッ!』









小梅「ね? お姉ちゃんと一緒に夜更かし……しよ?」ギュ...









美玲「」グフゥッ ←心の中の天使が悪魔に負けた音
26 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:34:02.44 ID:GLhMiH2T0
テレビ『キャー!!』



小梅「おぉー……!」ドキドキ

美玲(結局、小うm――お姉ちゃんに押し切られてしまった……)

美玲(しかも何故か……)

小梅「すごいね……」ナデナデ

美玲「う、うん……」

美玲(膝枕までされて……///)
27 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:34:54.41 ID:GLhMiH2T0
美玲(小梅の足……すべすべだなぁ……)

美玲(しかも、心配になるくらい細いのに、柔らかいところは柔らかくて……)

美玲(こんなに白いけど、体温が高いからか、触れるだけでホッとする……)

美玲(それに、いい匂い……)スンスン

美玲(……)

美玲(13歳に膝枕で甘える14歳、かぁ……)ズーン...
28 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:35:45.99 ID:GLhMiH2T0
美玲「これ……激しい内容だな」

小梅「うん」

小梅「だから、一緒に見てくれる人が少なくて……」

美玲「輝子がいるだろ?」

美玲「アイツなら、いつも楽しく見てるじゃんか」

小梅「普段はそうなんだけど……」

小梅「さっきの流血シーンで、泣いちゃったから……」ショボン

美玲「あぁ……アレは仕方ないだろ」

美玲「ウチですら涙目になったもん」

小梅「私は、すごく楽しかったけど……」

美玲「自分が大丈夫だからって、みんなが大丈夫とは限らない」

小梅「そうだね……気を付ける」ムムム...
29 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:36:22.03 ID:GLhMiH2T0
美玲「輝子でそれなら、あとはダメだろうなぁ」

美玲「乃々はこういうのダメだし」

美玲「幸子なんか論外だもんな」

小梅「だから、みーちゃんと一緒に見られて、お姉ちゃんはうれしいです……」

美玲「……」

美玲「お姉ちゃんの趣味に付き合うのも……妹の仕事、だろ?」

小梅「……うん、ありがとう……」
30 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:37:01.18 ID:GLhMiH2T0
テレビ『ジャーン!』



小梅「傑作……」パチパチ

美玲「途中死ぬほど怖かったけど……面白かったな」プルプル

小梅「みーちゃん、大丈夫?」ナデナデ

美玲「大丈夫……でも今夜は絶対に1人でお手洗いにいけない……」プルプル

小梅「それなら、一緒に寝よっか?」

美玲「え」
31 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:37:51.40 ID:GLhMiH2T0
小梅「怖がっちゃった輝子ちゃんとか、気絶しちゃった幸子ちゃんとか……」

小梅「いつも一緒のベッドで、寝てるよ……?」

小梅「私、体温が高くてポカポカだから……」

小梅「安心して寝られる……って評判なの」

小梅「だから、みーちゃんも一緒に……ね?」ニッコリ

美玲「あ、あぁ……」

美玲「お願い、する……///」
32 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:38:28.84 ID:GLhMiH2T0
美玲(今思えば、このときすでに、ウチはおかしくなってたんだ)



美玲(1つ下の、まだまだ幼い体つきの女の子に……)



美玲(あんなに温もりを感じていたんだから――)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 00:39:36.76 ID:oANLwLy8O
それは仕方ないと思うよ
34 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:39:38.54 ID:GLhMiH2T0




小梅「ベッド、足りてる?」

美玲「大丈夫だって。ウチら、ちっちゃいからな」

小梅「小さい明かりはつけなくて大丈夫?」

美玲「それくらい大丈夫だってば」

小梅「つけてほしかったら、お姉ちゃんに言ってね?」

小梅「幸子ちゃんなんて、明かりを全部消したら、気絶していても起きるんだよ?」

小梅「『あ、明かりは消さないでください、お願いします』って言いながら……ね?」クスクス

美玲「気絶するか起きるかどっちかにしろよ幸子ェ……」
35 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:40:35.00 ID:GLhMiH2T0
小梅「それじゃ、おやすみなさい……」

美玲「ん、おやすみ……」

小梅「……」カチッ









小梅「……」

美玲「……」

小梅「……」

美玲「……」
36 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:41:13.23 ID:GLhMiH2T0
小梅「……起きてる?」

美玲「……」

小梅「みーちゃんがいるからかな?」

小梅「なんだか興奮して、眠れないの……」

美玲「……」

美玲「まだお姉ちゃん続けてるのかよ……」

小梅「みーちゃんがお仕事に出るまで……私が、お姉ちゃんだから」
37 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:41:47.44 ID:GLhMiH2T0
美玲「ウチが寝てたら、完全に恥ずかしい独り言だったぞ……?」

小梅「ううん……みーちゃんのお姉ちゃんだってことは、私の誇りだから……」

美玲「そっか……」

小梅「うん……」

美玲「……」

小梅「……」

美玲「今日決まったのに……?」

小梅「今日決まったのに……」ウン

美玲「そうなんだ……」

小梅「そう……」

美玲「……」

小梅「……」
38 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:43:18.07 ID:GLhMiH2T0
美玲「……なぁ」

美玲「どうしてこんなに色々してくれるんだ?」

小梅「……私も、兄弟がほしかった、から」

美玲「……妹派?」

小梅「うん」

小梅「あと……」

小梅「みーちゃんはいつも、みんなのために頑張ってるよね?」

小梅「私もお世話になってるから、いつかお世話してあげたいなって思ってて……」

美玲「別に、特別なことをしたわけじゃ……」
39 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:44:00.78 ID:GLhMiH2T0
小梅「ううん。私にとって、とっても大切なこと……」

小梅「みーちゃんは、今は私の妹だけど……」

小梅「私の大切な親友……だから……」

小梅「……///」

美玲「小梅……」

小梅「お姉ちゃん」

美玲「お姉ちゃん……」
40 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:44:29.34 ID:GLhMiH2T0
小梅「……でも、そんなことは、どうでもいいよね?」フフ

美玲「え?」

小梅「ホラ……みーちゃんv」ギュー

美玲「わぷっ!?」

小梅「お姉ちゃんに、たくさん甘えて良いんだ?」ナデナデ

美玲「だからウチ、別に甘えたいとかなんて……」

小梅「……」





小梅「そうかな?」

美玲「え?」

小梅「私には、寂しそうに見えたから……」
41 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:45:25.43 ID:GLhMiH2T0
美玲「……どうして、そう思ったんだ?」

小梅「なんだか最近のみーちゃんは、1人でいるとき寂しそうな顔をしてるから……」

美玲「うわわわ……見られてたのか」カァ...

小梅「142はみんな忙しいし……」

小梅「最近は乃々ちゃんも、メディア露出が激しくなってきてるから……」

美玲「乃々の活躍は、さすがに想定外だったけどな」

小梅「実を言うと、その……私も……」

美玲「ハッキリ言っても大丈夫だぞ? 本人も自覚してるから」
42 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:46:15.38 ID:GLhMiH2T0
小梅「私も、似た経験あるから……分かるの」

美玲「え……小梅も?」

小梅「お姉ちゃん」

美玲「……お姉ちゃんも?」

小梅「うん」

小梅「幸子ちゃんや輝子ちゃんと会えない日は……ずっと心細かったよ?」

美玲「どんな現場でも、堂々としてる小梅しか知らないから、意外だな」

小梅「それはきっと、アーニャちゃんや蘭子ちゃんと、現場で仲良くなったから……かな?」

小梅「私は……お仕事での出会いも、大事なご縁だって、気付いたの」
43 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:46:49.57 ID:GLhMiH2T0
美玲「羨ましいなぁ……」

美玲「ウチは、単独のお仕事ばっかりだからさ……」

小梅「帰ったら帰ったで、インディヴィのお世話だよね?」

美玲「そうなんだよッ! アイツら実力あるクセに前に出ないから、ちっとも目立たないんだよなぁ」

小梅「みーちゃん、お疲れさま」ナデナデ

美玲「あ、ありがとう……///」
44 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:47:26.26 ID:GLhMiH2T0
小梅「2人とも、みーちゃんに感謝してたよ?」

小梅「いつでもどこでも、全力で励ましてくれるって」

美玲「その代わり、ウチは疲れてばっかりだぞ……」

小梅「ふふ……」ギュッ

小梅「だから、私の前では、頑張らなくても良いからね?」

美玲「ぇ……」

小梅「ありのままのみーちゃんでいて良いの、私はそれを受け止めてあげるから」

美玲「で……でもそれじゃ、小梅が大変じゃないか?」

小梅「私はね、大丈夫」

小梅「毎日、欲求剥き出しの魂……見てるから」

美玲「説得力ありすぎる……」
45 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:48:10.80 ID:GLhMiH2T0
小梅「だから、お姉ちゃんに全部打ち明けてね?」

小梅「誰にも言えない不満や不安、なんでも良いよ」

小梅「私はみーちゃんの、お姉ちゃんなんだから」ナデナデ

美玲「……」

美玲「……そっか」

美玲「そうだよな……」

美玲「ウチのお姉ちゃんだもんな……」

美玲「……」

美玲「……」ギュッ









美玲「う゛……う゛ぅ……!」グスッ

小梅「……」ナデナデ
46 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:49:07.20 ID:GLhMiH2T0
美玲「ウ゛チは……ぐすっ……み゛んな゛とお゛仕事、しだいんだよぉ……」グスグス

小梅「うんうん」ナデナデ

美玲「だっで……オ゛マエらといる゛の゛、楽しいんだも゛ん……!」

小梅「そうだね、みんなといると楽しいよね」

美玲「それが悪゛いかよ……一緒゛にいたくて悪がったな……!」

小梅「ううん……みーちゃんは悪くないよ?」

小梅「私も同じ気持ちだから……分かるよ」
47 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:50:18.63 ID:GLhMiH2T0
美玲「ウチだって辛゛いんだぞ……なの゛にアイツら、好き勝手ばっかでさぁ……」

小梅「うん、そうだね……」ナデナデ

美玲「アイドルなんだから前に出ろよ! 仕事貰えたなら、ぐすっ、覚゛悟決゛めろよ!」

小梅「うん、うん、そうだよね」ナデナデ

美玲「ウチよ゛りもお仕゛事ある゛くせに贅沢言うなよ! ウチへの当゛て付けか!」

小梅「そうだね、それは辛いよね」ナデナデ

美玲「ウチ、アイツらのあ゛ーゆーとこ、ホント嫌゛いッ! 大゛ッ嫌いッ!!」グスグス

小梅「嫌だよね、辛いよね、お姉ちゃん分かるよ」ナデナデ
48 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:51:34.76 ID:GLhMiH2T0
美玲「でもさ……ぐしゅっ……でもざぁ!」グシュグシュ

美玲「だからっでア゛イツらのごど……ひっぐ……ギラ゛イになる゛わ゛けないじゃんかぁ゛ぁ……」

小梅「そうだね……私もみーちゃんのこと、好きだよ……」ナデナデ

美玲「あ゛りがとう……あり゛がとう小梅ェ……」グスグス

小梅「お姉ちゃん」ナデナデ

美玲「お、お゛姉ぢゃん……」グスグス

小梅「うんうん」ナデナデ

小梅「みーちゃん、頑張ってるもんね……」ギュ

小梅「だから、お姉ちゃんと2人きりの時は、いくらでも泣いていいからね」ナデナデ

小梅「誰にも言えないこと、お姉ちゃんにだけは打ち明けて良いからね」ナデナデ

美玲「う゛ぅぅ゛ぅ……お゛姉゛ちゃぁん……」グスグス

小梅「よしよし……」ナデナデ
49 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:52:08.96 ID:GLhMiH2T0
しばらくして



美玲「……」スゥ...スゥ...

小梅(泣き疲れて眠っちゃったみたい……)

小梅(やっぱり、誰にも言えないこと、抱えてたんだね……)

小梅(……分かるよ、その気持ち)

小梅(私も同じ……皆と引き離されて、イライラしていた時があるから)

小梅(でも、本当に信頼しているみんなだから、離れられないんだよね……)

小梅(きっとそれは、いつか必ず、自分の中で折り合いが見つかるはず……)

小梅(それまでの辛抱だよ……頑張って)
50 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:52:45.03 ID:GLhMiH2T0
美玲「ん……」ゴロリ

美玲「……んだよ……水臭い、なぁ……」ムニャムニャ

小梅(……)

小梅(『私たちと一緒にいたい』……か)

小梅(ゴメンね……それは知ってたよ)

小梅(だって、私たちを見つけるたびにみーちゃん、まるで子犬みたいに喜ぶんだもん……)

小梅(こっちまで、嬉しくなっちゃう……)

小梅「……」
51 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:53:36.87 ID:GLhMiH2T0
小梅「私の方こそ……ありがとう……」

小梅「私たちのこと、好きになってくれて……ありがとう……」

小梅「私たちも、大好きだよ……」

小梅「……」









小梅「……ん……v」








52 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:54:31.56 ID:GLhMiH2T0
小梅「……」

小梅「……」

小梅「……///」

小梅「お……おやすみっ」ガバッ









小梅「〜〜っ!!」ジタバタ









美玲「ぉね……ちゃ……」スゥ...スゥ...
53 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:55:12.89 ID:GLhMiH2T0
次の日



小梅「あっという間だった……」

美玲「そりゃ半日無いようなもんだったからな」

小梅「私、ちゃんとお姉ちゃん出来てたかな?」

美玲「あぁ……しっかりお姉ちゃんだったぞ」

小梅「よかった……」ホッ

美玲(姉というよりは母みたいだったけどな)
54 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:55:49.25 ID:GLhMiH2T0
美玲「……小梅」ギュ...

小梅「ぁ……///」

美玲「昨日の夜は、ホントにありがとうな」

美玲「溜めてたもの全部出したせいか、すごく気分が楽になったぞッ!」

小梅「フフフ……お姉ちゃんのおかげ?」

美玲「あぁッ! 小梅お姉ちゃんのおかげだッ!」ニコッ

小梅「う、うん……///」ドキッ

小梅「どういたしまして」ギュ
55 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:56:24.47 ID:GLhMiH2T0
美玲「……あっと、もう行かなきゃ」パッ

小梅「ぁ……」シュン

小梅「……うん、そうだね」

小梅(今、名残惜しいって思う自分がいた……///)ドキドキ

美玲「それじゃ、行ってくるなッ!」タッタッタ

小梅「いってらっしゃい……」ノ
56 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:57:25.20 ID:GLhMiH2T0
美玲「……あ、そうそう!」クルリ

小梅「?」









美玲「また泊まりに行っても良いか、お姉ちゃん?」

小梅「――!」

小梅「……フフ」

小梅「うんっ! いつでもどうぞ……!」ニッコリ



終わり
57 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:58:14.70 ID:GLhMiH2T0
おまけ

後日



幸子「ワイワイ」

輝子「ガヤガヤ」

乃々「ヤイヤイ」

美玲「……」ウィンク

小梅「……」ニッコリ





幸子「あのお泊まり以来、美玲さんと小梅さんが、目で会話するようになりましたね」

輝子「分かり合えたんだな……羨ましい」

乃々「見つめ合うのが条件とか、むーりぃー……(絶望)」
58 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 00:59:30.88 ID:GLhMiH2T0
輝子(私ももっと、みんなと分かり合いたい……)

輝子(目だけで会話できるなんて、最高だ……)

輝子(……)

輝子(一晩一緒に過ごせば、私も体得できるかな……?)

輝子(そうすれば乃々も、喋らずに会話できて、喜んでくれるはず……)









輝子「な、なぁ乃々……」

輝子「今夜、私と一緒の夜を過ごさないか?」キリッ

乃々「えっ」キュンッ



乃々(私、攻略対象にされてる?!///)ドキドキ



終わり
59 : ◆Lobp3.0Tos [saga]:2016/05/09(月) 01:00:35.39 ID:GLhMiH2T0
以上です



美玲ちゃん

お誕生日おめでとう

誕生日プレゼントとして投票券は美玲ちゃんに全ぶっぱしました



最後までお読みいただきありがとうございます
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 01:00:55.59 ID:wVYqJbiso
乙です
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 11:20:30.21 ID:ZOwWD2kno
素晴らしかった
しかし美玲ちゃんのウィンクは目を閉じただけにしか見えない件
なおデレステ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 13:25:21.91 ID:TVXEoTja0
金髪オールバックグラサンロリコン野郎「小梅は私のお姉ちゃんになってくれるかもしれない女性だ!」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 23:39:44.94 ID:Ho9HI/tPo
カリスマギャル「小梅ママぁ...ふひひ★」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/12(木) 01:43:53.10 ID:alTghgL+o
てるこが森久保攻略編はよ
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