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【鎮守府に司令官が着任します】クウェンサー「えーと……」ヘイヴィア「どこだここ? - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/05/09(月) 11:20:52.56 ID:Ly+bmTEIO
どうもです

現在書いているこちら
垣根「何処だここ?」漣「初めまして、ご主人様!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461728544/

を書いているうちに「あれ? この2人がこの世界に来た面白そうだなぁ」と思っちゃったので並行して書いていこうと思いました

HOは3巻までしか読んでないんですが、頑張ります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462760452
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/

秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/

【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/

ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/

【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/

貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/

阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/

レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 11:32:01.33 ID:iQwSnabQO
あのガバガバアニメか
3 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 12:25:47.81 ID:Ly+bmTEIO

ヘイヴィア「んじゃ、ここの海域の資源確保したいからなんとしても明日の戦いには勝つぞ」

榛名「はい!榛名頑張ります!」ボイン

金剛「頑張るデース!」ボイン

ビスマルク「任せろアドミラール!」ボイン

長門「うむ!」ボイン

加賀「1航戦に任せてください」

ヘイヴィア「おう、そんじゃ今日は英気を養う為にもゆっくり休んでてくれよ」

ガチャ


バタン

ヘイヴィア「……」

ヘイヴィア「……っっか〜、疲れるなマジ」

ヘイヴィア「前線に出ずに指揮を取るだけってのも別にいいもんじゃねーことがここに来てよーく分かるぜ」

ヘイヴィア「むしろ前線で戦っていた方がまだ楽だったぜ」

ヘイヴィア「……オブジェクトの闊歩する戦場が楽と言ってる俺はもうダメかもしれねぇな」
4 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 12:27:10.14 ID:Ly+bmTEIO

無線機『ガー……ガー……』

ヘイヴィア「おっと、クウェンサーのヤツかな」ガチャ

ヘイヴィア「おう好奇心旺盛な王子様、駆逐艦の改修見学はどうだった?」

クウェンサー『こちらクウェンサー、艦娘ってなんなのか今回も全然わかんなかったよ』

クウェンサー『あれは科学というか、20世紀に流行った科学とオカルトを混ぜたような神秘的パワーとか言うものだった』

クウェンサー『これからも見学させてもらえたら有難いね』

ヘイヴィア「本音は?」

クウェンサー『何で俺は戦艦のお姉さんの改修には参加してもらえないんだよ!!』

ヘイヴィア「前回と同じ文句どーも、とりあえずこっち戻ってこいよ王子さまさんよ」

ヘイヴィア「あ、戻る途中でオオヨド連れて来てくんねーか?書類で何枚か分かんないのがあるからさ〜」

クウェンサー『りょーかい』ガチャ
5 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 12:43:50.96 ID:1EhvntR6O

ガチャ

クウェンサー「おーいヘイヴィア 戻ったぞ」

ヘイヴィア「待ってたぜ!さてオオヨド……」

ヘイヴィア「…いねーじゃん」

クウェンサー「いやー、オ要所を所々探したんだけどオオヨドが見つからなくてさ〜」

ヘイヴィア「そいつはおかしいな、さっき部屋に戻って書類をまとめておくって言っていたのに」

ヘイヴィア「どうすっかな、この書類明日までに書かないといけないし」

クウェンサー「まぁ俺にも分かるかもしんないから一緒に片付けちゃおう」

ヘイヴィア「おぉ 助かるぜ戦友!」
6 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 12:50:13.12 ID:1EhvntR6O

クウェンサー「……」

ヘイヴィア「どうしたクウェンサー、指止まってるぞ」

クウェンサー「あぁ……ちょっと考え事しててさ」

ヘイヴィア「なんだよ考え事って」

クウェンサー「ここに来てもう1ヶ月経ってるじゃん?」

ヘイヴィア「経ってるな」

クウェンサー「このまま元の世界に戻れるのか不安になってさ…」

ヘイヴィア「俺も時々そう思うよ でも、ここに来る前の状況が状況だったしな……」

クウェンサー「まさかお姫様のベイビーマグナムが撃った弾が俺らの背後の山に当たって土砂崩れが起きちゃったからな……」

ヘイヴィア「巻き込まれて目が覚めたらこの部屋に突っ立ってたからな」

クウェンサー「あの時は本当わけわかんなくて部屋に入ってきたフブキを質問攻めして泣かしちゃったんだよね」

ヘイヴィア「なぁクウェンサー 俺ら生きてるよな?」

クウェンサー「最悪 魂だけこの世界に来てたりして」

ヘイヴィア「そいつは笑えねぇな…」
7 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 13:09:14.57 ID:Ofau+Kw+O

クウェンサー「お姫様 どうしてあんなに怒ってたんだろ」

ヘイヴィア(あの情報同盟軍の『おほほ』の通信でけっこう露骨な色気に鼻の下伸ばすからだろ)

ヘイヴィア(あれ? 考えたらそれで俺が死ぬ必要なくね!?)

クウェンサー「どうしたのヘイヴィア? 頭抱えて」

ヘイヴィア「少し黙っていてくれ諸悪の根源……俺が今さら死ぬことない事に巻き込まれて死んだかと思うとやりきれねぇんだ……」

クウェンサー「……あぁ オブジェクトを何体も破壊した人間がただの土砂崩れで死んだら身も蓋もないってことか」

ヘイヴィア「オメーのせーだよこの鈍感やろう!!」

クウェンサー「ぐは!?」

クウェンサー「い、いきなりなんで殴るんだよ!」

ヘイヴィア「イラっときてな!わかんないんだったらずっと考えてろ!」
8 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 13:10:02.30 ID:Ofau+Kw+O
クウェンサー「まったくさー」イテテ

ヘイヴィア「そう言えば、ここの艦娘って今何人ぐらいいるんだ?」

クウェンサー「えー、ここの指揮官はヘイヴィアお前の受け持ちだったろう 工兵に聞かずに少しは把握しとけよ」

ヘイヴィア「おいおい、お前は上の偉い連中が全員俺たち兵士の名前全て覚えていると言っているようなもんだぞ」

クウェンサー「でもクローレイティアさんなら覚えてそうじゃん 上も下の人の名前も」

ヘイヴィア「かーこいつはあの巨乳悪魔を例えに出すとか、もうなんも反論できねーぞ」

ヘイヴィア「んで実際、何人いるんだここ」

クウェンサー「えーと、フブキ……ウシオ……カガ…」

クウェンサー「うん、50人かな」

ヘイヴィア「そんなにいるのかよ、俺はてっきり30人程度だと思ってたぜ」

クウェンサー「それはヘイヴィアが胸の大きい人を侍らしてるからじゃないの? よく駆逐艦の子に『あの人キモい』って言われるくらいだし」

ヘイヴィア「ちょっと待てよ! なんで俺が巨乳を侍らしてるって言われてんだよ!! あとその駆逐艦って誰!? 」

クウェンサー「いやいや、2週間前から秘書艦を戦艦や高巡のみにしてるじゃん 俺だって最初は効率的に動かしてんのかなーって思ってたけど、最近はもう露骨に露出度の高い艦娘置いてんじゃん」

ヘイヴィア「くそ! やはり最初は分かりづらいようにどんどん巨乳にすれば良かったのか!」

クウェンサー「その気持ちはわかるけど、今後は他の艦娘にも平等に着かせてあげなよ でないとお前本当に刺されるぞ」

ヘイヴィア「いやそれお前が言うなよ」
9 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 13:17:29.32 ID:Ofau+Kw+O
ヘイヴィア「っかー!ようやく今日の執務が終わったぜ!」

クウェンサー「こっちも片付いたよ、それにしてもこの書類なんだったんだろうな?」

ヘイヴィア「そうだよな、『青い髪の変態提督出没注意】の注意書きとその対処方法や支給品のさすまたの経費処理って……」

クウェンサー「こんな書類のどこがわかんなかったの?」

ヘイヴィア「海軍の仕事に一切関係ない書類だったから困ってたんだよ 改めて考えると、オオヨドのやつ呼ばなくて良かったな」

クウェンサー「むしろ淡々とこなしてくれそうだけどね」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 14:33:00.29 ID:z0El0cwqO
かまちーって氷山空母好きそう
11 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 14:53:15.05 ID:Ofau+Kw+O
>>10
かまちーはけっこう戦艦とかミリタリー関係はすきだから ゴツい見た目が先生のロマンなのかもね
12 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 14:55:45.89 ID:Ofau+Kw+O

ヘイヴィア「腹減ったから食堂に来たけど」

クウェンサー「…いつもは賑わってるのに今日はやけに静か…いや、1人もいないような……」

ヘイヴィア「まぁいいさ、とりあえず俺はこの比叡特製カ……」

クウェンサー「なら俺はこの磯風オリジナルパスタを……」

ヘイヴィア「……ひ、ヒエイ?」サァ

クウェンサー「い、イソカゼだって!?」真っ青

比叡「あ、提督達! 待ってましたよー!」

磯風「お勤めご苦労様だ」
13 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 15:17:11.87 ID:Ofau+Kw+O

ヘイヴィア「よ、よう…」

クウェンサー「あれれ、間宮さんはどこにいるのかなー?」

比叡「さっき大淀さんと一緒に急遽大陣営に急ぎの用で呼ばれて行っちゃいました なので今日の炊事は私と」

磯風「この磯風がやる事となった」フフ

クウェンサー「なるほど、急ぎの用だったからヘイヴィアに告げずに行ったのか、それなら部屋に書き置きでもしてあるのかな……」

ヘイヴィア「おいおい熟考してんじゃねぇよクウェンサー! それよりも目の前の脅威をどうにかすることを考えろよ!!」

比叡「脅威?」

磯風「どういう事か」

クウェンサー「あー!い、いやいや何でもないさ!ところで俺らカレーとパスタ食べようとしてたからそのサンプルがあれば見せてもらえないかな?」

ヘイヴィア「え、おま!?」

比叡「わっかりましたー!」

磯風「待っていろ、すぐに持ってくるぞ」
14 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 15:21:28.58 ID:Ofau+Kw+O
ヘイヴィア「オイふざけんな、テメー何であんなこと言った!?」

クウェンサー「か、彼女達は悪気があってやっているわけじゃないんだし 善意を無にするのはちょっとダメかなと思って……」

ヘイヴィア「あーもー!この王子様はとことん女の子に優しいんだからよぉ!」

ヘイヴィア「…んで、なんか策があんのか?」

クウェンサー「これは俺の推察なんだけど……」

クウェンサー「あいつらは材料はまともなんだ」

ヘイヴィア「まぁ確かにな 毒物とかを使うわけでもないからそれは知ってる」

クウェンサー「でだ、彼女達の共通点は調理法なんだろうと俺は思う 錬金術や非科学的な行為をしているわけではないからこれが正しいはずだ」

ヘイヴィア「勿体付けんな、さっさと策を出しやがれ」

クウェンサー「こいつだ」ス

胃薬

ヘイヴィア「……はぁ?」

ヘイヴィア「おいおいおいおいおいおい……冗談だろ?」

クウェンサー「俺は本気だぞ!」

ヘイヴィア「無理だろ!? あの2人の料理にそんなもんが通用しないのはお前自身知ってるだろ!!」

クウェンサー「分かってるさ……2週間前に夜食で出された2人の合作料理に見た目で騙されて3口目で倒れ 胃薬を何錠飲んでも腹痛が治まらなかった悪夢を俺は覚えているさ……」

ヘイヴィア「だったらなんで!」

クウェンサー「それでもやっぱり引くのは悪いとね……」

ヘイヴィア「だったら俺を巻き込むんじゃねーよ!?」

ヘイヴィア「無理だ無理!俺はまた倒れたくねーよ!」

クウェンサー「そんなこと言うなよヘイヴィア! 」

ヘイヴィア「離せコラ! 大体なんで俺が比叡のカレーを食べなきゃいけないんだ!」

クウェンサー「磯風のパスタってどんなのかわかんなくて怖いおれの心境も察してくれよ!」

ヘイヴィア「だから1人で食えよ! おれは部屋でチョコ齧ってからよ!」

クウェンサー「…そうか、食わないで自室で済ます選択肢もあったか」

ヘイヴィア「そうだよ、わざわざ食う必要なんて最初から無いんだ お前はほんと危機に直面すると思考が回らねーな」
15 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 15:42:28.68 ID:Ofau+Kw+O

比叡「提督達ー持ってきましたよ!」


ヘイヴィア「危機も来ちまったな…」


クウェンサー「今のうちに!」サァ


ガバッ

ヘイヴィア(おい俺にもそれくれよ!)ひそひそ


クウェンサー(何が起こるかわかんないから5錠あげる)ひそひそ


ヘイヴィア(サンキューな、後でたんまり恨んでやるよ)ひそひそ


磯風「どうしたんだ2人とも、顔色が悪いぞ…」


ヘイヴィア「いやいやなんでも無いよ」


クウェンサー「そうそう、それよりも」


比叡「そうでしたね!」


比叡「はい、ヘイヴィア提督にはこの比叡特製のカレーを!」

コトン

磯風「クウェンサー司令官にはこの磯風のオリジナルソースを絡めたパスタだ」

コトン

磯風「サンプルと言うのもなんだ、温かいのですぐに食べて欲しいな」
16 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 16:37:11.30 ID:PkOQdYNCO

クウェンサー「」ゴクリ


クウェンサー(み、見た目は普通だ……見た目はトマトソースをふんだんに使った美味しそうなパスタだ)


ヘイヴィア(クウェンサー、俺はお前を恨むぜ……)


ヘイヴィア(カレーは元々茶色だから何が入ってんのか目視だけじゃわかんねぇ!! くそ! 俺もパスタにすればよかった)


ヘイヴィア「覚悟決めるぜ」ゴクリ


クウェンサー「あぁ……」サァ


ヘイヴィア「いただきます!」パク


クウェンサー「ん!」パク


クウェンサー「……」モグモグ


ヘイヴィア「…あれ? なんか普通に食えるな」モグモグ


比叡「お、お味の方はどうですか?」


磯風「うむ…」


クウェンサー「あぁ、このパスタ美味いよ」


磯風「本当か!」


ヘイヴィア「ヒエイも、このカレースッゲェうめえよ!」


比叡「ひえーーい!!」
17 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 17:20:47.99 ID:cyU01l65O

磯風「やったな比叡さん! 私たちの努力が報われて」


比叡「私今にも泣きそうです…」


磯風「おいおい、嬉し涙は提督達の前では流してはダメだと私は思うぞ」


比叡「そ、そうですね!頑張った甲斐がありました!」


ヘイヴィア「んだよ、あのあと腕上げたんじゃねーか」モグモグ


クウェンサー「本当だよ あの2人も前回の反省をしてたみたいでいらない心配だったね」モグモグ


カラーン

クウェンサー「ふいー食った食った!」


ヘイヴィア「お前のパスタうまそうだったから今度イソカゼが炊事やる時は俺もそれ食いたいな」


クウェンサー「そーいうクウェンサーのヒエイのカレーも美味そうだったじゃん 俺も次はそっちにしよう」


比叡「お二人ともー!デザートもあるんですが…良かったら食べますか?」


磯風「2人の合作なんだ」


クウェンサー「へーデザートもあるのかー、うん欲しいな」


ヘイヴィア「俺もだ」


比叡「待ってて下さいね! 今持ってきますから」


磯風「楽しみにしていてくれ」

18 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 17:32:53.40 ID:hkC+luINO
クウェンサー「なーんか正統王国軍で工兵やるよりこの世界で提督やったほうがいいように思えるよねー」


ヘイヴィア「そうだな、女の子が戦う世界とかけっこう間近で見るとそそるものがあるしな!」


クウェンサー「…考えてみたら、俺たちの周りでも女の子が兵器に乗って戦っているよね」


ヘイヴィア「あれが目の保養になって喜んびになってたまるか、大体、なんでエリートはみんな貧相な体なんだって話だ」


クウェンサー「貧相って、まぁここにいる駆逐艦とお姫様を比べたら僅差どころか負けそうだけどさ…」


ヘイヴィア「もしかしたらリュージョーよりなかったりしてな!」


クウェンサー「ここが元の世界だったらお姫様のオブジェクトの砲塔が火を吹いてるとこだよ」


ヘイヴィア「あっはっはっは!そいつはそうだな!」

『……』

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 17:37:07.36 ID:E6TUCJDSO
オブジェクト娘略してオブ娘はまだですか?
20 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 18:16:01.27 ID:hYf8QGlzO
>>19
もう少し待っていてください



比叡「お待たせしました!」


磯風「特製プリンだ!」


ヘイヴィア「おう待ってました!」

クウェンサー「おお!上に乗った苺と生クリームがうまそうだ!」

比叡「どうぞご賞味ください!」

ヘイヴィア「いただきます!」パク

クウェンサー「おいおいヘイヴィア、一口で食べるとか貴族の
としての気品が無い…」

ヘイヴィア「」

クウェンサー「ど、どうしたんだヘイヴィア? 急に目を丸くして……」

クウェンサー「……おーい」ゆさ

バタン

ドサ


比叡「きゃ!? ど、どうしたんですかヘイヴィア提督!?」

磯風「……まずい脈が不安定だ!」

比叡「ひえー!この前と同じようになっちゃいましたよ!」

磯風「と、とにかくすぐに医務室に運ばなくては!!」


クウェンサー「……」

クウェンサー「あの2人の合作が一番危険なんだということが分かっただけでも功績だぞヘイヴィア」

クウェンサー「……なんか、ごめん」

クウェンサー「ゆっくり眠れよ……」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 18:34:33.02 ID:E6TUCJDSO
これば詫びに比叡と磯風のおっぱいババロアを作ってもらうしかありませんねー
22 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 19:09:44.70 ID:Q7MFvb280
【次の日】

ヘイヴィア「クウェンサー……」


クウェンサー「よう、腹の調子はどうだ?」


ヘイヴィア「なに爽やかに朝の挨拶決め込んでんだ!」


ボカ


クウェンサー「いって!」


ヘイヴィア「あの後15回も死の淵さまよってたんだぞ! 最終的に神さまっぽいのが『見苦しいから帰れ』って言って戻される有様だ!」


クウェンサー「そんな夢見れるほど余裕はあったってことか」


ヘイヴィア「夢……いやアレは夢じゃねぇぞ……」


クウェンサー「とにかく生きて戻ってきて良かったよ」


ヘイヴィア「まぁあのデザートで死ぬのはオブジェクトに殺されるよりも酷い死に方だったろうし別に良いが……」


ヘイヴィア「もう二度と合作なんて食わねぇからな!」


クウェンサー「その志があれば戦争勝てるんじゃない?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 19:15:12.32 ID:aoBXMAJ30
期待
24 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 19:22:52.72 ID:Q7MFvb280
ガチャ


大淀「ただいま戻りました」


ヘイヴィア「おかえりオオヨド、昨日はなにも言わずに急に出かけたから驚いたぜ」


大淀「すみません、急遽大陣営の方で緊急事態が起こってしまいまして……」


クウェンサー「緊急事態?」


大淀「えぇ、もしかしたら戦況が大きくひっくり返ってしまうような事態が起きてしまいました……」


ヘイヴィア「だったら何でマミヤまで一緒に行ったんだ?あいつは炊事担当だからわざわざ行かなくても……」


大淀「それも一緒にご説明します……あとこれから話すことは他の艦娘には御内密に」


クウェンサー「わ、わかったよ」
25 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 19:31:20.62 ID:Q7MFvb280

クウェンサー「新型の深海棲艦?」


大淀「はい、今回はここ近辺にある計6000の鎮守府に対しての警告喚起として集められました」


ヘイヴィア「はぁ? その新型の深海棲艦ごときで戦線にある鎮守府の大淀が全員呼ばれたのかよ」


大淀「……新型の深海棲艦は、2日前、マルニマルマルに最前線に構えていた有力な鎮守府に対して単独で攻撃を行い、所属艦娘と提督、憲兵までも生存者がなく、全滅だそうです……」


ヘイヴィア「……ちょっとそいつはヤバいんじゃないか?」


ヘイヴィア「最前線に構えてるってことは大将クラスの鎮守府ってことじゃねーか、所属艦も数や練度だって最高レベルだろ?」


ヘイヴィア「そいつが単独艦に落とされたとなると……戦局どころか人類側が圧倒的に不利になるじゃん」


大淀「そのために急遽呼ばれ、出撃は控えて新型の深海棲艦の襲撃に備える防衛戦に努めるようにご通達を受けたのです」


ヘイヴィア「それじゃマミヤが一緒にいたのも」


大淀「戦線維持のため、食料の調達と資材の備蓄の為にですね」


ヘイヴィア「つーことは、俺たちはその謎の深海棲艦相手に怯えながら耐えろってことかよ……」


ヘイヴィア「クソ、せっかく新しい海域を手に入れるってのに出撃は中止かよ」
26 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 19:39:54.68 ID:Q7MFvb280

クウェンサー「……」


大淀「どうしましたクウェンサー提督?」


クウェンサー「いや、変な疑問なんだけど…」


クウェンサー「そもそも、何でその艦が深海棲艦なんて分かったんだ?」


大淀「それはこの資料の写真を見てもらえれば分かります」


ペラ


クウェンサー「……」


ヘイヴィア「おいおいおいおい……この武装って……」


クウェンサー「オオヨドさん、これを撮った時の状況は聞いてますか?」


大淀「えぇ…」


大淀「確か救援に来た近くの鎮守府の艦隊の青葉さんが撮ったそうですが、鎮守府全体を火の海にしてそこで死んだ艦娘の兵装を集めていたとか……」


クウェンサー「そうですか……」


クウェンサー(なぁ、ヘイビィア…)


ヘイビィア(分かってるよ、何でかは知らないがこの深海棲艦の青白い女の子……)


ヘイビィア(……なんでオブジェクトの砲身なんか装備してんだよ……)


クウェンサー(この写真から見て、この砲身は第二世代だな……)
27 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 20:30:29.23 ID:Q7MFvb280

ヘイヴィア「とりあえずオオヨドには執務室から出てもらったが…」


ヘイヴィア「これからどうすんだよ」


クウェンサー「そう言われたって、まさかオブジェクトが艦娘と同様に女の子になったってことしか考えられないよ」


ヘイヴィア「そうなんだよなー、しかも結構胸デカかったし……」


クウェンサー「どこに目をつけてんだよ……」


クウェンサー「とりあえず、しばらくの間出撃も出来ないしオオヨドさんに言われた通り他の艦娘には内緒にしながら防衛力を上げよう」


ヘイヴィア「だな」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/09(月) 21:23:43.65 ID:cBrbOg6cO
オブ娘登場か
大和型以上にゴチャゴチャしてそう
29 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/09(月) 22:44:27.44 ID:vCA39XNr0

コンコン


クウェンサー「ん?誰か来た」


ヘイヴィア「おう入っていいぞ」


ガチャ


金剛「失礼シマース」


ヘイヴィア「コンゴウか、どうしたんだそんなに不機嫌そうな顔して」


金剛「……テイトク、なんで急に出撃を中止にしたんデスか?」


ヘイヴィア「あ、まぁー色々とあってな……」


クウェンサー「それについては説明は省くよコンゴウ、ちょっと大陣営の方から休暇が降りて出撃は無しになったんだ」


ヘイヴィア「オイばっ……!!」


クウェンサー(俺に任せてくれ!)


金剛「what? それはどういう事デスカ?」


クウェンサー「コンゴウ、ここの指揮権はこのヘイヴィアが担ってるのは知ってるよな?」


金剛「そうデスね」

30 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 03:15:50.51 ID:O9Exb/wS0

クウェンサー「それじゃ、どうして大陣営が急に休暇……」


クウェンサー「いや、ヘイヴィアに対して謹慎処分を下したかを教える」


ヘイヴィア「はぁ!?」


金剛「謹慎処分!? それは一体どういう事デスか!?」


クウェンサー「そいつはだな…」チラ


ヘイヴィア(な、何言い出すんだこの野郎は……!)


クウェンサー「元帥の艦娘と不倫の関係を作ってしまってそれがバレて謹慎処分を食らってるんだ」


金剛&ヘイヴィア「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?!?!?」」


ヘイヴィア「オイふざけんなクウェンサー! 俺がいつそんな不埒な事したんだよ!!」


クウェンサー「イテイテイテ!! 怒んなよ馬鹿!」


金剛「そんな…ヘイヴィアテートクはワタシ一筋だと言っていたのに…」


ヘイヴィア「おいコンゴーそれは今言うなよ!」


クウェンサー「うわ、マジでそんな事言ってたんだ…お前確か貴族の婚約者いるクセに……」


金剛「婚約者……デスカ?」


ヘイヴィア「言うな!!」


クウェンサー「ぐぁ!? 首締めんなよ殺す気か!」


ヘイヴィア「その通りだけど!? お前何けっこう秘密にしてたそれ暴露してんのマジで死ねよ!?」
31 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 03:17:55.85 ID:O9Exb/wS0


金剛「ヘイヴィアテートク……」


ヘイヴィア「あ、いや違うんだよコンゴー……不埒な事をしたのもクウェンサーの嘘だけど、婚約者はマジで……そんでお前ともけっこう良い仲だと思えるし……」


金剛「……大丈夫デースよ、ワタシはこの鎮守府で最高練度の艦娘デスからそれぐらいノープロブレムデス!」


ヘイヴィア「こ、コンゴウ……」


金剛「でもしばらくの間は近づかないでネ。触ったら怒るから」


ヘイヴィア「うわァァァァァァァァだから違うってぇぇ!!」


金剛「ソーリー!……それじゃクウェンサーテートクバイバーイ! ヘイヴィアはシネ!」


ガチャ
32 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 03:19:13.88 ID:O9Exb/wS0

ヘイヴィア「ちょっと待って……」


ヘイヴィア「……行っちまった」


クウェンサー「あー、ちょっとやりすぎたかなー」


ヘイヴィア「ふっざけんなテメー! 何だよあれは!!」


クウェンサー「痛い!!」


ヘイヴィア「せっかく巨乳のコンゴウとケッコンカッコカリが出来ると思って練度あげてたのによぉ!! 」


クウェンサー「え、そんな野望持ってたの!? だったら応援するけど」


ヘイヴィア「そいつが今の一幕で瓦解したんだよ!!」


クウェンサー「って言うか、お前婚約者がいる身の上でなに艦娘とケッコンしようとしてんだよ……志無くしたのか?」


ヘイヴィア「良いだろ!あいつはけっこう胸が小さいんだ だったらこの世界だけでも大きな胸に心躍らせるのが男ってもんだろうが!!」


クウェンサー「婚約者のお嬢さん可哀想に……」
33 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 03:20:38.56 ID:O9Exb/wS0

クウェンサー「まぁ、コンゴウはけっこう口が軽いから、これで1時間後にはこの鎮守府内でヘイヴィアが不祥事を起こした事で出撃不可になったって噂が広まるはずだ」


ヘイヴィア「悪びれもなく言うな!」


クウェンサー「だからそんなに怒んなよ、駆逐艦から嫌われてるのも功を奏してるんだから全てお前が悪いんだろ」


ヘイヴィア「うぅ、この鎮守府内から出て行きたい……艦娘に嫌味言われるくらいなら、オブジェクトがわんさかいる戦地でおっぱい上官に口汚くこき使われていた方がまだマシだぜ……」


クウェンサー「さてと、何にも出来なくなったし何する? 出撃できなきゃ書類もけっこう減っちゃって楽だから暇になるけど」


ヘイヴィア「俺は少し鎮守府内で俺の噂を誇張されないように1人ひとり会って話でもするよ」


クウェンサー「そうか、頑張れよ」


ヘイヴィア「お前マジで殺してやりてぇんだけど!?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 07:34:55.88 ID:+RuWoylUO

オブ艦がどこまでの精度で本家の機構を実装できてるか分からんが、砲門、装甲、機動、索敵、動力炉、ガバガバ設計、どれをとっても既存艦娘に勝ち目は無いな
35 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 10:09:05.06 ID:O9Exb/wS0
>>34
それに勝つからこそ、クウェンサーとヘイヴィアの活躍には胸踊るんですよ
問題はどう勝たせるか





ヘイヴィア「クウェンサーのバーカ! 」


ガチャ

バタン


クウェンサー「あいつはいつもうるさいな……」


クウェンサー「さてと……名目上は謹慎処分で本当は籠城及び防衛か……他の鎮守府はみんな焦ってはいないものの慌ててはいるんだろうな」



クウェンサー「俺たちはどうするかな……相手が本当にオブジェクトの装備と機動力をまるっきり持ってる化け物だったら、さすがに正統王国軍の援助も無しの俺たちじゃ太刀打ちできないか……」


クウェンサー「…」チラ


クウェンサー「この世界に飛ばされる前に着ていた、俺たちの軍服と武器…」ス


クウェンサー「こいつらがあれば二人で何とか出来るかも……な」


クウェンサー「…」


クウェンサー「うん無理! やっぱりこんなんで最強の兵器オブジェクトに勝てないな!」


クウェンサー「お姫様もベイビーマグナムごとここに飛ばされていれば良かったのにィィ…!」


クウェンサー「いや、降りれないから危ないか」


クウェンサー「にしても、暇だからと言ってサボるのも何だか釈然としないし、工廠でなんかしてこようかな」

36 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 10:28:23.55 ID:O9Exb/wS0

【工廠】


明石「いやいや、そんな装備作れませんよ」


夕張「でもあったら良くないかしら! これが実現すれば深海棲艦に有効な武器になると思うし」


明石「それでも経費が悪夢のようにはね上っちゃうですよ、核弾頭を積んだミサイルの方がまだ破壊的で安いです」


夕張「そんな事したら誰も立ち入りできない海域になっちゃうでしょ! だったら経費を無視してこっちを作った方が」


明石「いや1発がこれで研究費はこの5倍なんですけど……」


夕張「えーーそんな!! じゃあ実現できそうもないの?」


明石「残念ですが」


夕張「せっかく良い兵器だと思ったのに」


夕張「また最初からか…」

37 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 11:41:21.09 ID:O9Exb/wS0

クウェンサー「おーい、アカシさんにユウバリさんー!」


夕張「あ、クウェンサー提督! おはようございます」


明石「おはようございます、クウェンサー提督」


クウェンサー「……なんか言い合ってたけどなんの話ししていたの?」


明石「あぁ、いえ……お気になさらずに」


夕張「ちょっとした技術者としての会話ですよ」


クウェンサー「へぇー」


クウェンサー「面白そうだから聞かせてよ、良いインスピレーションが浮かびそうだし」


夕張「え! 良いんですか!」


明石(嬉しそうな顔だわ……)


クウェンサー「うん」


夕張「やったー!それじゃご説明しますね!」

38 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 12:15:20.06 ID:O9Exb/wS0


クウェンサー提督「酸素魚雷の分裂弾……え?何それ」


夕張「そのままの意味ですよ、酸素魚雷を発射して目標物の半分ほどの距離になったら分裂、そして威力も一個一個が1発の酸素魚雷と同等の威力を持った魚雷となるんです!」


クウェンサー「……さっすが東洋の島国出身の艦娘、考えることがけっこう簡単というか実現さえすれば最強の妄想と言うか……」


夕張「えぇー!?やっぱりこれってダメなんですか?」


明石「ほら、言ったじゃない」


クウェンサー「魚雷は敵艦船に対して見えない攻撃をするようなものだから、敵も必ずソナーを装備してると考えるのが普通でしょ? 当たる確率も低い魚雷が増えても外したら八方塞がりになっちゃう……と俺は思うよ」


夕張「でも当たれば1発で沈ませられますよ!」


明石「当たればでしょ、さっきも言った通りもし作るんだったら費用が鎮守府の半分ほどかかるんだからやめてちょうだい」


クウェンサー「うわマジかよ……」


夕張「せっかく良い考えだと思ったんですが…」
39 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 16:28:37.54 ID:O9Exb/wS0
クウェンサー「ま、まぁそう落ち込むことないよ、これからもそんな発想が浮かべられれば絶対最高なものが作れるって」

夕張「クウェンサー提督……」

クウェンサー「俺元々海軍とかには所属してなかったし、ここの武器とかもわかんないものが多かったけど」


クウェンサー「それでも、アカシはもちろんの事、ユウバリが来てからはみんなが出撃して帰投した後、2人でみんなの艤装を拭いて整備してるんだ。みんなの為だと思える行動が本当に最高だと俺は思うよ」

明石「…ありがとうございます」

夕張「私よりいっそうクウェンサー提督に忠義を尽くします!」

クウェンサー「うんうん」

クウェンサー(アラスカの時の俺らと似てるとは言えないからな……)
40 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 16:41:00.45 ID:O9Exb/wS0


クウェンサー「ところで今日は改修とかの予定って有ったよね?」


明石「あー、確か足柄さんが改ニになる予定ですねー」


クウェンサー「足柄か!……ならぜひ見学させてもらっても良いかな」


夕張「いやいや提督、鼻の下伸ばしながら言ったらダメでしょ……」


クウェンサー「ダメ?」


明石「ダメです」


クウェンサー「駆逐艦は見せてもらえるのに?」


夕張「提督が巨乳好きなのは知ってますからね」


クウェンサー「それって駆逐艦の子らに失礼じゃないの?」


明石「ちゃんと許可はもらってますから安心してください、小さい子に人気のあるクウェンサー提督」


クウェンサー「…ックソ……」ボソ


明石(この人見た目は良いんだけど)


夕張(中身は本当に不良って感じよねー)
41 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 22:28:52.86 ID:O9Exb/wS0

ヘイヴィア「…みんな俺を避けていく…」


ヘイヴィア「あーもーなんか俺もう無理かもー」


ヘイヴィア「……」

ヘイヴィア「おっぱい」ボソ


ヘイヴィア「……スゲェな、この一言で余計にブルーになった」


龍驤「あれ?あれ提督やないか」


大鳳「本当ですね……でもなんでベンチの上で横になって寝てるんでしょうか?」


龍驤「ちょっと隠れながら様子見でもしようか」


大鳳「いやそれは提督の迷惑かと思いますよ……」


龍驤「良いからほらこっち来てや」グイ


大鳳「あぁ!」



ヘイヴィア「もうダメだー、俺はみんなに蔑まれてここの提督業が終わるんだー」


龍驤「何のことやろな?」


大鳳「提督の独り言の盗み聞きはいけないと思うんですが」


龍驤「しっ! 黙っとき」
42 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 22:31:37.41 ID:O9Exb/wS0

ヘイヴィア「何で俺ってばこうも運がねーんだよ……」

ヘイヴィア「急にオブジェクト装備の深海棲艦が現れたと思ったら、今度はコンゴウに軽蔑されて、戦艦寮に謝りに入ろうとしたらナガトに『ここで死ぬか立ち去るか』って……」

ヘイヴィア「もう無理だわ……やってけねー」


龍驤(あの金剛を怒らすなんて何やらかしたんやろな…)

大鳳(…龍驤さん、オブジェクトって物って意味ですよね…いまの提督の口から出た単語おかしくなかったですか?)

龍驤(あぁ…なんや深海棲艦のオブジェクト装備って…)

大鳳(…もう少し様子を見ましょう…)

龍驤(せやな)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/10(火) 22:31:56.92 ID:E48GVRoO0
>>34
オブジェクトは動力炉が無ければ超堅くて超重いだけの動かない団子だから炉はあるはず
というか無いと自重で沈んじゃう
44 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/10(火) 22:39:02.99 ID:O9Exb/wS0

ヘイヴィア「あー……」


ヘイヴィア「…俺ってばこんな異世界で何やってんだろうな」


ヘイヴィア「あいつの為、軍に入って適当に武勲を手に入れればすべてが片付くってのに…」


ヘイヴィア「考えてみたらオブジェクトを何体も破壊してんだから、俺ってば報われても良いはずなのにな…」


ヘイヴィア(……あれ? そういや俺とクウェンサーって意外とオブジェクト相手に真っ向からたたかってね?)


龍驤(…なんや重たいこと言っとるみたいな)


大鳳(ここからでもひしひしと伝わりますね…)



ヘイヴィア「…こう考えていても仕方がねぇか」


ヘイヴィア「自室に戻ってゴロゴロしてよ」



龍驤「…行ってもうたな」


大鳳「えぇ、提督もよほど苦労されてるんですね…」


龍驤「しかし、あの言葉なんやったんやろな?」


大鳳「深海棲艦の話しですか?」


龍驤「せや、聞いたことない装備名と『現れた』とか…」


大鳳「そういえば今朝、新海域への有力艦隊出撃が中止になったのも気になります」


龍驤「なんか怪しいで」


大鳳「少し調べてみますか」


龍驤「せやな、ほなら他の子らにも手伝ってもらおか」


大鳳「そうですね」

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 00:44:51.52 ID:xiZEMxRqo

とりあえずメガロダイバーあたりを実装して人類側を詰ませてみよう(提案)
46 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 01:00:51.68 ID:koUcRF430
>>45
それも良いですね(ゲス顔



【マルフタマルマル】
【某鎮守府】

川内「うーん、やっぱり夜の警戒任務はいいね!」


神通「姉さん、あんまりはしゃがないでください」


川内「ったく、神通はうるさいんだよ」


神通「姉さんに言われたくありません」


川内「…でも、それはもう終わりかな?」


『……』


神通「……深海棲艦ですか」


川内「どうやら提督が警戒を強化したのはこの艦が来るのを薄々感じていたからかな?」


『……』


川内「はいそこの姫だか鬼だか分かんない子、ちょっと止まろうか」


神通「…撃ちたくはないですから、大人しく引いてください」
47 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 01:30:47.70 ID:/dtYysjtO

『……オマエラ、ケッコウツヨイノカ?』


川内「うーん、私らは防衛とか担ってるからあまり戦場とかに出てないから弱いよ?」


神通「ちょっと姉さん!そんなことを言ったら!!」


『ナンダ、ソレダッタライイ……』


『ツマラナイナ…』


川内「…なーんか調子狂うなぁ」


神通「姉さん、もしかするとこの子は話せば分かる方の深海棲艦かもしれませんね」


川内「だね、提督が新型のこの子に警戒してたのもどうせこの子がどこかとイザコザ起こして追われているだけかもね」


川内「少し近くで話してみるか…」


神通「姉さんお気をつけて…」
48 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 01:56:37.32 ID:/dtYysjtO

『……センダイ?』


川内「うん、私は川内っていうの、あそこにいるのは妹の神通 あなたは何ていうの?」


『ワタシノナマエワ……ダ』


川内「へー何か他の深海棲艦とは変わった名前だね」


川内「なんか、ヨーロッパの辺りで聞きそうな名前だ」


『ヨーロッパ?』


川内「知らないんだったら別にいいよ」


川内(変わった深海棲艦だな…)


川内(でも会話ができるし案外友好的な)


ズガン!


ゴォォォォォォンンンンン


キィィィィン


神通「きゃぁ!?」ドバァ


神通(衝撃波!?)


神通「ウッ!!?耳が!」


神通(それに眩しくて何も見えない!!?)



シュウウゥゥゥ……



神通「う、うぅ……」チャプ


神通「姉…さん…」

バチャン
49 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 02:23:31.65 ID:/dtYysjtO

「良かった!この子まだ生きてます!」


「奇跡じゃ!」


「急げ!陽動艦隊と攻撃艦隊が奴と戦っているうちに早くその神通を搬送船に乗せろ!」


「分かりました!」


神通「う……うぅ……」


神通「こ、こは?」


羽黒「気が付きましたか?」


神通「は、羽黒さん?」


羽黒「えぇ……もっともあなたの知っている羽黒ではなく他の鎮守府から来た羽黒ですが」


神通「これは一体……そうだ!姉さんは!?」


羽黒「…川内さんですか」


神通「えぇ、確か不審な新型の深海棲艦と話をするって言って近づいて…」


神通「そしたら急に大きな音と光が衝撃波と共に一斉に私の体を打ち付けて……」


神通「まさか……あの深海棲艦が姉さんを…」


羽黒「……お気の毒ですが……」


神通「あ、 あぁぁ……」


神通「イヤアアアアアァァァァァァァーーーーーッッッッ!!!!!」


バタバタ


羽黒「お、落ち着いてください神通さん! 」
50 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 02:51:17.87 ID:/dtYysjtO
神通「戻ってください!急いで鎮守府に戻って装備を整えすぐに姉さんの弔合戦を!!」


羽黒「落ち着いて下さい!」


神通「羽黒さんすみません急いで私の鎮守府に戻っていただけますか? 鎮守府が襲撃されたのは分かりますが、あんな短い艦砲で鎮守府が陥せることなんて出来ないんです!!みんなと一緒に川内姉さんの仇を!!」


羽黒「神通さん!!」


神通「っ!」


羽黒「神通さん、ごめんなさい……」


羽黒「…これは言いたくないんですが」


羽黒「助かったのは……神通さんだけなんです……」


神通「……え?」


羽黒「たぶん神通さんが気を失った直後に、その深海棲艦が鎮守府に対して5発ほど砲弾を撃ち込んだようで……」


羽黒「島にある建物は全壊……その瓦礫の下から大量の艦娘が発見され……ました」


神通「……なに、それ……」


羽黒「げ…現在、生存者を捜索している海兵隊員の皆さんの報告では、艦娘のほとんどは寝ている最中の一瞬で死亡しており……あなたの提督も寝ている最中に衝撃波で壁に叩きつけられて……死亡しているのが確認されました……」


神通「うそでしょ?嘘って言ってよ!!」


神通「鎮守府には妹の那珂もいたのよ!? それに吹雪さんや電さん! 私の受け持ちの教え子もいたのよ!?」


神通「私の先輩や第一艦隊の歴戦の艦娘もいたのよ」


神通「それが……たった5発で全員死亡?」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 02:53:42.15 ID:2xDcezfh0
オブジェクトの砲撃に5発も耐えるとか鎮守府すげえな
52 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 02:58:10.30 ID:/dtYysjtO

神通「ふざけないでよ!!」


羽黒「ふざけていません!」


神通「だったらなんで後方で私を援護するかのように長門さんや霧島さんといった戦艦や高巡が着いてるのよ!」


神通「あなた達ならあの深海棲艦にも勝てるでしょう!」


羽黒「……すみません」


神通「謝らないで早く……」



羽黒「こっちも必死なんです!今現在であなたの鎮守府を含めて約6ヶ所も全壊及び全滅されたんですから!!」


神通「え?それってどういう……」


長門「羽黒、たった今陽動艦隊が全艦轟沈したと報告が入った! これよりこの長門と霧島と利根、3艦が攻撃艦隊の救援に向かうため一旦離れる!!」


長門「この艦隊の指揮権は今からお前に譲る!」


53 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/05/11(水) 03:00:53.60 ID:/dtYysjtO
>>51
海軍も規模が大きすぎて5発撃って落としたかのようにみえています

最低2発ほど島の地形帰るぐらいの威力で落とした設定です
54 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 03:02:26.15 ID:/dtYysjtO
羽黒「長門さんそれは危険です!! ここは救援に向かわずに引きましょう!」


利根「無駄じゃ、もしわしらが逃げたら今戦ってる艦娘達が殺され、また他所の鎮守府が陥されれば多くの艦娘がやられてしまう……この利根1人の命でも他の者たちが逃げる時間稼ぎにはなるじゃろ」


霧島「金剛お姉さまにお別れを言えないのが心残りですが……この霧島、お姉さまにだけは生きていてほしいです!」


羽黒「みなさん…」


羽黒「絶対に、沈まずに生きて帰ってきてくださいね…」


利根「約束じゃな、もしなんかあったら筑摩の事をよろしく頼むぞ!」


霧島「羽黒さん……お姉さま達をよろしくお願いします」


長門「……生きて鎮守府に帰れたら、共に酒を飲もう羽黒」


羽黒「…健闘を祈ります」


神通「…」


長門「行くぞ2人とも!」


利根「うむ!」


霧島「はい!」




ザァァァァァ!
55 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 03:19:10.84 ID:/dtYysjtO


羽黒「…もうスグ搬送船が停めてあるポイントです」


神通「……」


神通(姉さんも那珂ちゃんも……提督も教え子達も先輩たちも全員が死んだ……)


神通(そして今の話で他の鎮守府も襲われ、迎撃に出た艦隊も全滅……)


神通(あの、あの1体の深海棲艦に…)


神通「く、そ……くそぉ……!!」ウゥ…


羽黒「……」


羽黒「…着きましたよ神通さん、この搬送船であの深海棲艦からはもっと遠くの鎮守府で療養を行ってもらいます……」


ガタン


海兵「報告にあった生存艦一隻を乗船させたぞ!」


海兵2「電信で攻撃艦隊の主力艦が全て轟沈したと報告が入った!すぐにここを離れるぞ!」


海兵「了解した!」


56 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 04:57:36.05 ID:koUcRF430

羽黒「……」


神通「……は、羽黒さんは乗らないんですか?」


海兵「そうだ、艦娘のあんたじゃ気づかれるかもしれねぇからここはこの搬送船に乗って逃げるぞ!」


羽黒「いえ、いいんです」


羽黒「私も、長門さん達と一緒に戦ってきます!」


神通「え?」


海兵「おいバカ言うんじゃね!あの新型の深海棲艦は単艦でもう30隻近く戦艦や空母を落としてるんだぞ!」


海兵2「高巡のあんたが戦っても歯がたたねぇよ!」


羽黒「それでも…っ!」


羽黒「私には、守りたい人達がいるんです!」


海兵「…で、でもよ…その人達を悲しませることは」


羽黒「えぇ、それは私もわかっています」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 07:50:06.02 ID:sd3qzCUSO
リゾレッテたんがオブ娘として出てきたら鎮守府どうしようもないじゃん
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 08:04:08.69 ID:BioB9KdLo
乙ー
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 08:18:14.28 ID:qhTYgCZ3o
おつおつ
ここまでくるとオブ艦を打倒できるかどうか以前に人類の上層部が戦意喪失しないように手を打つ必要があるな
60 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 08:37:02.99 ID:koUcRF430


羽黒「でも逃げれば、他の人達が悲しむ事になるかもしれない……だから私は残って戦います」

神通「…羽黒さん」

羽黒「……神通さん、あなたのお姉さんや仲間達の無念……私が晴らしてみせます」

羽黒「……お元気で!」

ザァァァァ
61 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 08:38:56.82 ID:koUcRF430
海兵「……行っちまったな」


海兵2「やっぱり艦娘ってスゲェよ、俺たち一般の兵士も負けちゃいられねぇな」


海兵「あぁ、今俺たちがなすべきことはこの戦闘区域の離脱だしな」


海兵2「よし、なら早く搬送して俺たちも艦娘と協力して戦おうぜ!」


海兵「がってん!」


神通「羽黒さん……」


神通「ごめんなさい……」




海兵「そういやこの子どこに預けるんだ?」


海兵2「さぁな、でもなるべく新型の進行方向とは外れる方角にある鎮守府に預けた方が良い」


海兵「となると……ここがちょうど良いんじゃないか?」


海兵2「そこか、確か1ヶ月くらい前に2人ほど着任してたよなぁ」


海兵「2人?なんかの間違いじゃねーのか」


海兵2「いやな、それがマジなんだって」


海兵2「なんでも異世界から来た名コンビらしいぜ」


海兵「また異世界からかよ、この世界どうなってんだ?」


海兵2「海は広いからなぁ、むしろ海が広いから異世界から強者がくるんじゃないか?」


海兵「まぁでも名コンビの2人の提督ねぇ……確かに安全そうだな!そこにしよう」


海兵2「行き先は決定だな、よっしゃ全速前進!静かに進めぇぇ」


62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/11(水) 08:45:16.12 ID:ad+0Qus50
また姫さんが嫉妬し始める気がするのが気のせい?
あと最近思ったけど、かまちー作品のメインヒロインって西尾維新作のメインヒロイン並みにひどくない?
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 08:55:28.40 ID:LIl+6DvhO
鎌池のヒロインはろくでなし
西尾のヒロインはひとでなし
何にしろこの作品ではお姫さまはハブられてるから関係ない
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 09:01:44.30 ID:sd3qzCUSO
は?陛下最高だろうが!?
65 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 10:24:45.74 ID:lKgCpGoaO
>>62
>>63
>>64

西尾維新のヒロインはまだちゃんと読んでいないので分かりませんが、自分的には撫子が良いかと思います。
ちなみに好きなかまちーのメインヒロインは白き女王です(ゲス
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 10:56:13.56 ID:DdE5UlAxO
続きはよ(早漏
67 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 11:01:47.28 ID:IaGio6EFO


海兵「そういや、潰された鎮守府もあるけど、壊滅した鎮守府と鎮守府の間にある別の鎮守府が無傷っていうか警備すら無視してて無事って聞いたんだけど」



海兵2「あぁ、なんでも新型が目前まで近づくからこちら側が先に砲撃もしたらしいが、全くの無傷で素通りって聞いたぞ」




海兵「なんか共通点でもあるのかなぁ……」


68 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 13:01:36.75 ID:IaGio6EFO

【居酒屋 鳳翔】

鳳翔「提督、もうマルヨンですからそろそろ帰って寝た方が良いですよ」


ヘイヴィア「ホウショウさん……俺ってばなんも悪いことしてないのにコンゴウに嫌われてさ……」


ヘイヴィア「それに他の艦娘からも信用無くしたんだ…」


ヘイヴィア「…いやまぁ、クウェンサーのバカが言った嘘のせいなんだけどよぉー」


ヘイヴィア「俺これからどうしよう…ここの提督やる自信がもうないんだよ」


鳳翔「……提督、これでも食べてください」カタ


ヘイヴィア「ん?……これは」


鳳翔「卵焼きです、温かいうちにどうぞ」


ヘイヴィア「わかった…」


モグモグ

ゴクン


ヘイヴィア「っかー!この卵焼き辛いな!」


鳳翔「ちょっとだけ鷹の爪や七味を入れてみたんです」ふふ


ヘイヴィア「ホウショウさんこいつはなんかの悪戯ですか……まさかホウショウさんもナガトと同様に怒ってるんですか!?」


鳳翔「違いますよ、次はこれを食べてみてください」カタ


ヘイヴィア「? 同じ卵焼きに見える……」


モグモグ…


ヘイヴィア「こっちは甘くて…でもちょっとさっきのやつに比べると普通というか…」

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 14:08:30.61 ID:hxjUH4vAO
金剛と長門をカタカナで書かれると、どうしても黒の艦隊旗艦と元霧の総旗艦になる
70 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 14:42:50.23 ID:IaGio6EFO

>>69 アルペジオですか、作品の方はまだ見ていないですが、過去艦これとコラボしたと聞きます

始めたのが去年の新米提督の私には少し悔しい感じです



鳳翔「…提督がここに来て、みなさんがここに着任されてから…ここには笑顔が絶えません」


鳳翔「確かに他の鎮守府は普通に執務をこなして功績を出し、艦娘とケッコンカッコカリする提督は大勢います」


ヘイヴィア「そいつはどう言う」


鳳翔「さっき食べた辛い卵焼きが提督たちをよく表してると思いますよ」


ヘイヴィア「この鷹の爪入りの卵焼きが、俺とクウェンサーと似てると?」


鳳翔「えぇ、だってお二人とも行動も容姿も性格も全部違うのに、馬が合うようにピッタリと動くじゃないですか」


鳳翔「クウェンサーさんだってわざと嘘を言ったわけではないですから、許してやってください」


鳳翔「それと同じで、金剛さんは提督に対しての思いが揺らぎそうなだけだと思いますよ」


鳳翔「本当に嫌っているなら、わざわざあの真面目で優しいナガトさんにそんな事言わせずに撃ってくれと言ってますよ」


ヘイヴィア「謝れば許してくれるかな…」


鳳翔「きっと大丈夫ですよ、おそれながら私が保証します」ニコ


ヘイヴィア「…優しい味の普通の卵焼きよりは、辛味がある卵焼きのほうが結構美味しいか……」


鳳翔「……おこがましい自論だったでしょうか?」


ヘイヴィア「いや、ホウショウさんの言う通りだ。いつだって俺たちはそうだったからな」
71 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 15:49:23.04 ID:IaGio6EFO

ヘイヴィア「世界最強の軍事力と兵器相手に俺やクウェンサーは真っ向から戦い続けていたんだ……コンゴウの気持ちも真っ向から行けば何とかなるはずだ!」



鳳翔「世界最強の軍事力と兵器?」



ヘイヴィア「あぁ、俺とクウェンサーはここに来る前まで誰も倒す事ができないって言われた兵器相手に何度も勝ってきてたんだ」




鳳翔「それは初耳でした……異世界から来たのは知っていましたが元の世界でそのような事があったんですか…」



ヘイヴィア「この世界に来て少し怠けすぎたかもな…、明日早くにコンゴウに謝る事にするよ」




鳳翔「えぇ、私も落ち込んだ2人を見るのは心苦しいので、ぜひお願いします」



ヘイヴィア「ありがとなホウショウさん! 」



鳳翔「提督も、おやすみなさい」



ガラララララ

ピシャ




鳳翔「…お二人に幸あれです」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/11(水) 16:05:17.20 ID:BioB9KdLo
乙ー
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 16:19:20.40 ID:sd3qzCUSO
しかし令嬢のサイズで小さいならミコっちゃんのサイズなんか無になってしまうのではなかろうか?
74 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 17:13:00.21 ID:koUcRF430

クウェンサー「ヘイヴィア、おはよう」



ヘイヴィア「おう、おはようさん」



ヘイヴィア「……昨日はなんかごめんな」



クウェンサー「え、なにが?」



ヘイヴィア「いやほら、コンゴウに嘘言ったお前に対して結構きつく当たっちまったかなと」



クウェンサー「うわぁ……」



ヘイヴィア「おいてめぇ、どうして少し後ずさった」



クウェンサー「いやいや、ヘイヴィアが俺に謝るときは絶対悪い事が起きそうじゃん……」



ヘイヴィア「やっぱりお前には謝る事自体が間違ってたな…」


75 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 19:54:51.06 ID:koUcRF430


クウェンサー「なるほどねぇホウショウさんがそう言ったんだ…」



ヘイヴィア「そうだよ、どっちの卵焼きも美味しかったけど辛味がある方が刺激があって俺は好きだったって話だ」



クウェンサー「俺は甘い方が好きだな」



ヘイヴィア「いやお前の好みは聞いちゃいないが…」



ヘイヴィア「俺さ考えたんだよ」



ヘイヴィア「俺たちがここに来て1ヶ月でここまでこの鎮守府が大きくなった…、だったらどこの鎮守府にはない新しい関係を艦娘とした方が良いかなと俺は考えてる」



クウェンサー「つまりは?」



ヘイヴィア「婚約者がいても異世界でケッコンしたらノーカンって事だ」



クウェンサー「良かった、いつものヘイヴィアだ」



クウェンサー「急に真面目な事言うかと思ったら、予想通り斜め上の事言うから俺の中の株がだだ下がったよ」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/11(水) 20:12:05.97 ID:WX6InD1xo
基本戦場に身を置いてる連中なのに何でこんなに平和ボケしてるんだ……
77 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 20:26:54.25 ID:koUcRF430
ヘイヴィア「おいおいクウェンサー、テメーこそ純情ぶってんじゃねーぞムッツリが」



ヘイヴィア「お前は駆逐艦の裸を何人も見てんだぞ、それだけでもオメェも俺と同類かそれ以上の危ない人物だからな」



クウェンサー「女の子の裸って…まぁ最初の頃は少し焦ったりしたけど、考えたら俺はデカイ胸のほうが好きだから、無い胸じゃ興奮もしないから」



無線機『……ザーッ!……クウェ…それって……』ピガガガ



ヘイヴィア「っておいクウェンサー、お前無線機の電源点けっぱにしてんのかよ」


78 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/05/11(水) 20:36:16.16 ID:koUcRF430
>>76
この二人って結構な平和ボケかましてると私が思ってw
締めるときは締めるヘイヴィアとクウェンサーにはすごいとしか言いようがない
79 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 20:39:41.77 ID:koUcRF430

クウェンサー「いやだって、これ使ってるのや周波数知ってるのお前しかいないし、点けっぱでいいかなって」



ヘイヴィア「まぁ俺も仕事中点けっぱで人の事言えないけどよぉ……」



ヘイヴィア「……あれ?そんじゃ今のノイズってなんで起きたんだ?」



クウェンサー「どうせ近くの警備船の周波数がたまたま同じになっただけだろ、この周波数チャンネルって誰も使ってないから俺らが使ってるだけだし」



ヘイヴィア「それならいいんだがよ……」



ヘイヴィア(いや、なんか聞き覚えのあるか細い声が俺には聞こえた気がしたんだが…)



ヘイヴィア(気のせいだよな?)

80 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 21:43:09.25 ID:koUcRF430
ヘイヴィア「さて、俺は今からコンゴウに謝りに行くから先に執務やっといてくれ」



クウェンサー「はいはい、そのままケッコンカッコカリする気だろ?」



ヘイヴィア「今の俺なら可能だ」



クウェンサー「…でも今のコンゴウって練度98だったんじゃ…」



ヘイヴィア「あ…」



ヘイヴィア「しまったーー!昨日は出撃してなくて練度が上がってないんだったーーーー!!」



クウェンサー「凡ミスお疲れ」



ヘイヴィア「ちくしょう!なら謝るだけかよ…やる気削がれるなー」ハァ



クウェンサー「別にそれでいいじゃん、だったらついでにケッコンの約束でもしてくればいいし」



ヘイヴィア「お! それなら俺の今のテンションが維持できそうだな」



ヘイヴィア「サンキューなクウェンサー!俺行ってくる…」


81 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 22:20:43.53 ID:koUcRF430

コンコン


ヘイヴィア「…ッチ、誰だよ入れよ」



龍驤「…なんでちょっと怒ってんねん」ガチャ



大鳳「失礼します」



クウェンサー「リュージョーにタイホウ、どうしたんだお前ら2人揃って」



龍驤「二人に聞きたい事があるんやけど……今大丈夫やろか?」



ヘイヴィア「生憎だが、俺はちょっと大事な用があってこれから戦艦寮に行かなきゃならないんだ」



82 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 22:29:36.91 ID:koUcRF430

大鳳「そ、それよりも大切な事です」



ヘイヴィア「はぁ?なんだよ大切な事って」



バサァ



龍驤「この写真と、この資料についてやけど」



クウェンサー「それは!?」



ヘイヴィア「なんで!?」



龍驤「せやな、提督達はよう知ってると思うもんや」



龍驤「この新型の深海棲艦ってなんやの? 今この海で何が起きてるんや?」


83 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/11(水) 22:57:28.60 ID:koUcRF430

クウェンサー「どうしてそれを持ってるんだ!!」



ヘイヴィア「そうだぜ! そいつは超極秘情報だとかで提督以外のやつには門外不出になってるはずだ!」



龍驤「確かになぁ、でも事実ウチらが知ってるんや」



龍驤「これを撮影した艦娘が誰か聞いとらんかった?」



ヘイヴィア「えーと、確か青葉……」



ヘイヴィア「……つまり、そういう事か」



クウェンサー「ようは撮影した青葉が情報と一緒に他の青葉に情報を渡してたのか……」



ヘイヴィア「資料は大陣営が極秘情報として回収するから、戻ってすぐにデータを共有してたみたいだな……」



ヘイヴィア「まるで情報同盟軍のカメラマンや記者のようだな!」



クウェンサー「いやアレよりもこっちの青葉の方が可愛く見えるでしょ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 00:36:33.36 ID:u4AaHh5oO
可愛く見える(物理的に)
85 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 01:14:55.77 ID:flezYGTg0
クウェンサー「それにしても情報が漏れていたとは驚きだ…」



大鳳「……一昨日の夜中に起きた事はすべて目撃した青葉さんが書類にまとめて、ここの青葉さんに送っていました」



龍驤「安心しいや、この資料の事知っとるんはうちと大鳳、あとは口止め料払った青葉だけや」



龍驤「それにしても……なんやのこいつ」



ヘイヴィア「資料を知ってるんだったら分かるだろ? 」



龍驤「鎮守府ひとつを丸ごと火の海にしたんやろ、普通だったらありえんわ」



大鳳「しかも生存者は無しで、基本的にどういった武装や艦種、戦い方も謎ですから」


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/12(木) 04:04:20.04 ID:lUnhLzM0O
乙ー
87 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 08:44:01.68 ID:AQnZOzV6O

クウェンサー「こいつのせいでここ数日は俺たちも出撃ができなくなったんだよ」



ヘイヴィア「ったく、もう少しで男の夢が叶うところだってのに……なんて都合の悪いタイミングで現れてくれやがったんだか……」



クウェンサー「そういや、どうして急にこれを調べたんだ?」



クウェンサー「リュージョーやタイホウはここ数日は出撃も演習も無かったはずだったから、疑問に思う事なんて何一つないはずだけど」



龍驤「あぁそれな、いやー昨日ヘイヴィア提督がベンチに寝っ転がりながらぶつぶつ独り言を言うてたの聞いてしもうたんや」



ヘイヴィア「え"!?」



大鳳「えぇ、それと一緒に金剛さんと喧嘩したことや長門さんに門前払いされたことを大きな声で言ってましたよ」



クウェンサー「…おいヘイヴィア、今回の情報漏洩の原因はお前にあるぞ」

88 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 09:43:41.55 ID:6xrhmkIzO


ヘイヴィア「いやそりゃまぁ、あそこにこいつらが居るとは思ってもみなかったし」



クウェンサー「それもそうだけど、それよりも独り言が大きな声でって…お前はジジイか」



ヘイヴィア「うっせぇな!良いじゃねーかこっちはあん時ブルーだったんだからよぉ!」



クウェンサー「分かってるよ」



龍驤「せや、ヘイヴィア提督にも一つ聞きたいことがあったんやった」



龍驤「オブジェクトってなんやの?」



クウェンサー(こいつどんだけ独り言で言ってんだよ……)
89 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/05/12(木) 09:53:54.70 ID:6xrhmkIzO
今現在、京浜東北線が止まっていて動かないから立ちながら結構書いてたら携帯の充電が切れそうw

遅刻は当たり前だけど、こいつはキツイ
90 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 10:24:09.46 ID:ywSPFeHJO

ヘイヴィア「……いや、そいつはだな」



クウェンサー(おいヘイヴィア、それは喋るな!)



ヘイヴィア「いいや、もう諦めようぜクウェンサー、こいつらには話しても危なくはないだろうし」



クウェンサー「でもな…それを話して動揺されると困るし…」



ヘイヴィア「分かった分かった、なら釘打っときゃいいだろ」



ヘイヴィア「おい二人とも、これから俺たちが話す事はまだ他の奴らには話すなよ……あと驚いたりするのもナシだかんな」



龍驤「…分かったで」



大鳳「約束します」



ヘイヴィア「実はな…」



91 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 10:53:32.22 ID:+rGts/6AO

龍驤「なんか、信じられんわな…」



大鳳「えぇ…核も効かない世界最強の兵器オブジェクト…提督達が異世界からきたのは聞いてますが、まさかそのような兵器がある戦場で戦っていたとは」



龍驤「っていうか、今の話やと提督らがそんなオブジェクトを初めて人間の身ひとつで破壊したんやろ!!すごいやん!」



ヘイヴィア「へへ、まぁな」



クウェンサー「でも軍の上層部に全然評価されないんだよな、敵からは名声だけでバカスカ狙われるし」



ヘイヴィア「まぁ、俺たちがこの世界に来た原因が味方のオブジェクトが撃った弾で土砂崩れが起きて巻き込まれただからなぁ」



大鳳「それはご愁傷様です…」



龍驤「いやー、なんか異世界ってすごいんやなー感心してまうわー」



龍驤「……ちょちぃ待って? それじゃこの新型の深海棲艦ってオブジェクトっちゅうもんなの?」


92 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 12:32:08.43 ID:Fv8F4pWeO

クウェンサー「……写真の鮮明度が粗いから輪郭や体型しか伺えないけど……この主砲から見てわかる」


クウェンサー「レールガン、俺たちのいた世界じゃレーザー砲なんかがオブジェクトの主流武装で、一目見てオブジェクトだと分かった」


ヘイヴィア「戦場で見慣れてるって言ったら奇人扱いされそうだな、普通は助からねーのに」


龍驤「ってことは、深海側がこのオブジェクトをどういう訳か作ってこの鎮守府を襲ったんか…」


クウェンサー「そこなんだけど、俺が見た限りだとこのオブジェクトの女の子の見た目はどうもそれに見合ってないっていうか……不審なんだよね」


ヘイヴィア「んだよ、やっぱりこの深海野郎の胸に目がいってんのか」


龍驤「おいヘイヴィア、胸の話はすな」


大鳳「少し黙っておきましょうか?」カチャ


ヘイヴィア「はい!黙ってますのでどこからか取り出したその拳銃とライフルを下ろしていただけないでしょうか!?」


龍驤「クウェンサー提督はん、どうぞ」
93 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 12:33:49.52 ID:Fv8F4pWeO

クウェンサー「何やってんだか……あー、俺が不審に思った点を言うとだな」


クウェンサー「まず、オブジェクトの基本的なオニオン装甲がどこを見ても見当たらないところと、武装が主砲と副砲以外が明らかに少ないように思える」


ヘイヴィア「で、でもよ…そんなもんこの艦娘どもと同じように実は腕の皮一枚一枚が特殊な装甲でしたってオチじゃねーのか?」


ヘイヴィア「まぁそうなると胸の装甲は特に厚そうだけどな! はははは!」

バン

ダダダダダダダダダダ


龍驤「わざと言ってるんかワレ?」


大鳳「もう黙っててください、引き金を引きたくないんですから」


ヘイヴィア「引いてるじゃん!!壁が穴だらけだよ!!?」


クウェンサー「おーいヘイヴィア、いい加減胸でいじるのやめなよ殺されるよ?」


龍驤「いやクウェンサー提督も何サラッと言ってんねん」カチャリ


クウェンサー「あー!!ご、ごめんよリュージョー!……と、とりあえず話を戻そうか」

94 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 13:06:21.26 ID:oBLw947+O

クウェンサー「簡単に言うと、こいつは俺たちのいた世界のオブジェクトなのかそうじゃないか、だ」


龍驤「なんやそれ、だったらこいつはちゃうんか?」


大鳳「でも大将クラスの鎮守府が事実壊滅しています。もしオブジェクトではないなら、こんな真似はたとえ歴戦の深海棲艦でも不可能に思います」


龍驤「せや!大鳳の言う通りや、過去何回も鎮守府が襲撃されて陥されてるけど、全員死亡や単艦で落としたってのは今回が初や」


クウェンサー「待て待て、俺はこいつをオブジェクトと言ってるんだ。 それは分かってるんだ」


ヘイヴィア「分かってるんだったら、オブジェクトかそうじゃないって言ったお前の言っている意味がわかんねーぞ」

95 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 13:58:48.72 ID:oBLw947+O
クウェンサー「ちゃんと聞いてくれよ、俺が言いたいのは、このオブジェクトの女の子……面倒くさいから略してオブ娘とする」


ヘイヴィア「すげぇな、略すだけで美人からブサイクのあだ名みたいになるんだな」


大鳳「ヘイヴィア提督、少し黙って下さい」


クウェンサー「ようはこいつは俺たちの知ってるオブジェクトとは違った構造をしているかもしれないってことだ」


龍驤「どういうことや?」


クウェンサー「まず、警戒が結構堅いはずの大将クラスの鎮守府が陥されたことに俺は疑問を感じた」


クウェンサー「オブジェクトの主砲の一発って山を吹き飛ばしたり地形を変えるくらいが普通なんだ、もちろん第二世代のオブジェクトなら地形環境に特化しているのがマイナーだから当たり前だ」


ヘイヴィア「…なるほど、確かにこの写真や資料を改めて読むと『建物は全壊で島にいた全員の遺体も確認された』って書いてあるな」



龍驤「?つまりどういうことや?」


ヘイヴィア「死体が全部確認できるくらい綺麗に見つかってんだぜ?地形を変える弾に当たってるってのに」


大鳳「!!……確かに、ちょっと変ですね」


龍驤「せやな、艦娘なら死体も残りそうな気もするけど……人間である憲兵や提督が焼死してるってのはちとおかしいな」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/12(木) 15:53:05.82 ID:/Qdj3lzLO
乙ー
97 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/12(木) 18:17:26.22 ID:flezYGTg0
クウェンサー「さらにおかしいのは、なぜ夜間に襲ったかってところだ」

ヘイヴィア「言われてみりゃこいつも変だ、オブジェクトなんだからいくら戦艦の主砲に撃たれても効かねぇはずだからまっ昼間に攻め他方が深海側の威嚇にもなるのはずだよな」

大鳳「無敵の兵器が……わざわざ姿を隠すようにして襲ったって事ですか?」

龍驤「こいつはアレやな、君らが言うんオブジェクトを実際見たことないけど、それが本当なら……」

クウェンサー「あぁ、これでわかることは……」


クウェンサー「おそらくこのオブ娘はまだ未完成だ、おそらく主砲……いやナパーム弾かなんかで鎮守府にボヤを起こして出てきたところを副砲で1人ずつ殺したのかもしれない……」

ヘイヴィア「夜わけもわからず騒動が起きて火事も起きればみんな急いで外に出るからな……」

龍驤「でも建物の下敷きになった遺体もあるって書いてあるで?これはどういう事なんやろな」

クウェンサー「……もしかして、主砲を使って?いや、未完成でそんな事をしたらオブ娘自身も未完成の動力炉にとっても危険だ……じゃあなんで……」

ヘイヴィア「おいクウェンサー、少しクールになろうぜ」

ヘイヴィア「まだ詳細も分かんないこのオブジェクトについて色々と議論ができただけでも収穫なんだ」

クウェンサー「そ、そうだな」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/12(木) 19:17:37.53 ID:DpKg43e/O
最低2発の砲撃で鎮守府を全壊させて眼中にない艦隊の砲撃をスルーして無傷って書いてあったような……
あと艦娘とか深海棲艦って動力炉必要なん?
99 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/13(金) 00:11:53.85 ID:FV3DAQa20
>>98
それについてですが、現在クウェンサー達は今日の未明にオブ娘がフル装備で鎮守府や艦隊を襲撃した事を知らないって事になってます。
クウェンサー達が話しているのは最初の襲撃の時の資料です

あとこの世界観の艦娘は動力炉は無くて、ボーキサイトや燃料を摂ることによって動きます。深海棲艦も同じような仕組みなので動力炉は無いです

あるのはオブ娘のみという考えです
100 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/13(金) 05:29:47.93 ID:FV3DAQa20
ドンドン

バタン!!


大淀「た、大変です!!」


龍驤「うわっと!? 何やねん大淀はん!? 」

大淀「ってあれ、龍驤さんに大鳳さん? どうしてここにいるんですか」ハァハァ

大淀「いやそれよりも!!提督達、緊急事態です!」

クウェンサー「な、何だよいきなり入ってきて緊急事態って」

ヘイヴィア「まさか新型がまた出たのか!?」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/13(金) 07:52:45.77 ID:zSe/jBcio
乙ー
102 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/13(金) 10:45:38.21 ID:QGOhhgxsO
大淀「ちょっと2人とも、今この部屋には龍驤さんや大鳳さんもいるんですからそれは話さないでください!」

ヘイヴィア「あーその事なんだが、今回情報が漏洩していたっぽくてな」

クウェンサー「主にこのうっかり野郎のせいでこの2人はすでに新型の話は知ってるんだ」

大淀「えぇーー!?」

ヘイヴィア「いや本当に悪いと思ってる、すまねぇ!」

大淀「いえいえ、漏洩の責任は提督達の所在ではありませんので」アセアセ

クウェンサー「青葉が原因だけどな」
103 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/13(金) 17:20:47.20 ID:g2x8YA1KO

龍驤「それよりも、大淀はんはそない慌ててどうしたんや?」

大淀「あ、そうです!」

大淀「今さっき電信がありまして、海岸の方に搬送船が着港するようです!」

ヘイヴィア「あ? そりゃなんの搬送船だよ」

大淀「…今日の未明にどうやら新型による襲撃がまたあったようで、その際救助した艦娘が乗船しているようです」

ヘイヴィア「はぁ!?」

クウェンサー「ちょっと待ってくれオオヨド!! そんな情報はまだ入ってすらいないぞ!」

ヘイヴィア「そうだ!もし襲撃があったんなら何でこっちに通知きてねーんだよ!? 」
104 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 00:54:55.57 ID:6Tzn6Tt50
大淀「…大本営の方針で情報を新型の侵攻圏外の鎮守府には情報がいかないようになっていたようで、搬送船からの着港許可を出す時に初めて確認しました」


クウェンサー「……軍の面体として隠してたのか」


大淀「……どうやらそのようで、メディアから突かれると海軍としての威厳が無くなるだとかで」


龍驤「あほたれ……」


大鳳「そ、それで今どういった状況か聞いたんですか?」


大淀「最初の鎮守府襲撃時から2時間で近くの鎮守府からの協力のもと第1連合艦隊を編成、約84隻の大規模艦隊で迎撃に向かいましたが」


大淀「き、帰投したのが12隻だとかで……」


龍驤「…嘘やろ」
105 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 01:23:42.07 ID:6Tzn6Tt50

大鳳「大淀さん…、さ…最初の鎮守府って言いましたよね。他にはいくつの鎮守府が襲撃されたんですか?」


大淀「…錯綜する情報を幾つか見て聞いて、そこから算出した私でも信じられない数字だと思うんですが」


大淀「約…10以上だとかで……」


龍驤「何やそれ…」


大鳳「それで、生存者はその搬送船に乗ってるんですか」


大淀「はい、確認できたのは1人だけですが…」


龍驤「い、今の状況はどないなっとんのや!?」


大淀「今現在、第2連合艦隊が敗走した第1連合艦隊と交代で戦闘海域に入った時にはすでに新型艦は行方を眩ませており、軽空母を中心とした艦隊の偵察機で現在捜索中のようです」


ヘイヴィア「消えたのか…また忽然と」


大淀「えぇ、情報ではそのようですね…」


龍驤「…無理や」ガク


龍驤「それがホンマにオブジェクトって兵器なら、ウチら人類側も艦娘も勝てるわけない…」

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 02:35:07.20 ID:HfKaBaQso
乙ー
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/14(土) 02:45:56.60 ID:WXVVFBV1O
乙ー
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 14:10:01.96 ID:eWIA2rjko

面白いよー
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 14:38:34.57 ID:7oshmE7Go

オブ娘もいいがシャルルマーニュあたりも艦娘化しようぜ
強襲揚陸『空母』だから本家よりも正しく艦娘になるんじゃなかろうか
110 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 15:09:25.96 ID:kbMGz84W0
大淀「オブジェクト?」

大鳳「えぇ、先ほど提督達から聞いた最強の兵器だとかで」

クウェンサー「詳しく言うなら、俺たちのいた世界で最強の兵器だがな」

ヘイヴィア「どーいうわけか、この世界にオブジェクトの造り方が伝わっているようでよぉ、深海側がどうやらそれの試作機らしいもんを作ったかもしれないってここにいる全員で議論してたんだ」

大淀「試作機ですか!? でも…」

クウェンサー「そ、今の状況から見るにもう試作機って段階を超えてる……完璧なオブジェクトになりつつあるな」

ヘイヴィア「たった一夜でこれ程までのグレードアップってのもおかしな話だ…」
111 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/05/14(土) 15:11:40.43 ID:kbMGz84W0
>>109
シャルルマーニュの擬人化だと……加賀さんかグラーフさんっぽい感じになるんだろうか?

でも完全に盲点だったからどうやって出すか考えておきます!ありがとうございます!
112 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 15:14:29.26 ID:kbMGz84W0

ヘイヴィア「…ちょっと待て、一夜でここまでの武装を上げるのって実際やれば出来んのか?」

クウェンサー「現実じゃ無理だ、それこそ数カ月以上も武装の取り外しの繰り返しと試し射ちをして…」

クウェンサー「…いや不可能だ、実際エンジニアやオブジェクトのメンテナンスをやった事あるけど、いくら小さくしたところで精密な機械が大半のオブジェクトに一夜で無理やり武装をつけるのはリスクが高すぎる」

クウェンサー「それこそ戦闘中に主砲を使うことで動力炉……があるかはわからないけど、それらが自壊する可能性だってある」

ヘイヴィア「だったら野郎は宇宙人の技術でも使ってるのか? 向こうの技術者がどんな野郎かは知らねぇが、とにかくぶっ飛んでるってのがわかるぜ」

龍驤「なんかむずい話やな……」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 15:31:15.31 ID:7oshmE7Go
建造してすぐにでも実戦に耐え得る艦娘のいる世界でそんな現実的な調整の話をされてもww
114 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 16:12:53.03 ID:NO3RIl/D0
大淀「オブジェクト……ですか、これは大本営に連絡しなければ」

クウェンサー「そういえば、搬送船はもう着港してるの?」

大淀「あ、そうでした! 提督達には今から港に行ってもらいます」

クウェンサー「新型艦の事について聞ければいいけど…」

大淀「現場の唯一の生存者は軽巡の神通さんで、今は精神面で衰弱しているので事件の事は聞かないようにと海兵さんから言われています」

ヘイヴィア「…俺たちも最初はそんなんだったな」

クウェンサー「アラスカの時とかよく生き残れたよね」

ヘイヴィア「いや、あれはお前の機転のおかげだろ」

クウェンサー「そうでもないよ、お姫様とヘイヴィアがいたから…あとフローレイティアさんの救援にのおかげもあるし、みんなには感謝してるよ」

大鳳「提督達、そろそろ港に行った方が」

ヘイヴィア「おぉ、そうだったな」

クウェンサー「それじゃオオヨド、案内をよろしく頼むよ」

大淀「ではこちらです…」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 17:50:47.75 ID:Q0LdXPrY0
陸戦専用のアントライオンとか出てきたらどうなるんだろ
あとミスカトニックなんかが来たらまさに地獄
116 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 18:47:40.66 ID:+kRhEMru0

クウェンサー「ヘイヴィア…」


ヘイヴィア「あぁ、夜間の襲撃って点は変わっちゃいないが、ここまでの襲撃と迎撃力をみるとどうやらマジでお前の仮説が合ってたって事だな」


クウェンサー「…いや、合ってたことに驚いてるよりも、たった一夜でここまでの武装を整えられた事に疑問が生まれたんだけど…」


ヘイヴィア「奴らがどんな方法を使ってるのか知らないが、このままだと今まで以上の激戦、人類側のじり貧になるのは必須だな」


クウェンサー「どうにか上の連中が打開策を見つけてくれればいいけど……」


ヘイヴィア「見つけられなかった場合、俺たちが戦うことになるんだよな……」


クウェンサー「俺たちですらまだ分かんないのにね……」

117 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 19:04:53.61 ID:+kRhEMru0




ヘイヴィア「…海軍の上の連中が状況判断が出来るお利口な場合は巨乳の美女艦娘の胸を揉むを賭ける!」




クウェンサー「だったらなにか、外したら無い胸と貧乳の艦娘の胸を揉むと? 前者は喜んで胸を出してきそうだけど、後者はさっきみたいな弾が飛んできそうじゃない」




ヘイヴィア「おいバカ、それをお前が言うと……!!」



118 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 19:06:38.62 ID:+kRhEMru0










無線機『…ガー!……くうぇん…また……ていった……!ザザーッ……あえたら……ザーッ……ころ…!!!…』ザーッ









119 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/14(土) 21:38:11.41 ID:6Tzn6Tt50
クウェンサー「うわまた近くのやつ拾っちゃった」


クウェンサー「それにしても恐ろしい内容だったな…ころって…危ない奴がこの世界にもいるんだなぁ…」


ヘイヴィア「もう俺はなにもツッコまんぞ…」

クウェンサー「どうしたのヘイヴィア?変な汗かいて」

ヘイヴィア「うっせぇ!ってかお前それ電源切れよ!1ヶ月もなに点けっぱにしてんだよそれ自体怖いし雑音混じりも怖いんだよさっきから!!」


クウェンサー「いや切るほどのもんじゃないでしょ、なにビビってんだよ」


ヘイヴィア(…絶対にお姫さまもこっちに来てんな、なんでかは知らねぇが……しかも1ヶ月まる聞こえとか……ヤバくね?けっこうえろい会話してた時も電源ついてたってことだろこれ)

ヘイヴィア(再会したら殺されるんだろうな……イヤだなぁ…)

クウェンサー「そういえばさっきの話で無い胸の軽空母が妥当だと思うけど、彼女たちって気性が荒いから承諾してくれるかな?」


無線機『ザーッ……それいじょう……いったら…ガガ!…ころ』ブチ


クウェンサー「やっぱり誰かに聞かれてそう出し切っとこ」

ヘイヴィア「あ」

クウェンサー「ん?どうしたのヘイヴィア?切れって言ってたから切っただけなのにそんな驚いた顔して」

ヘイヴィア「いやな、切るタイミングが悪くね?……助かったから良いけど、お前これから地獄見るぞ?」

クウェンサー「はぁ?」


大淀「…お二人とも、もうすぐ海岸なんですからあまりふざけないでください」

クウェンサー「おっとそうだったな、ほらふざけてないで行くぞヘイヴィア」

ヘイヴィア「前半はふざけてたが……後半はそれどころじゃなくて、ふざけてすらいないぞ」


無線機『……』

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/14(土) 22:36:07.78 ID:RWq1FBprO
なんかお姫様のポジションが
ベイビーマグナム乗ってる時と大して変わらない気がしてきた
電波障害やら急用やらで黙らされちゃうし
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/15(日) 00:34:35.17 ID:5FW2NnWSO
ベイビーマグナムがオブ娘になったらやっぱりお姫様にそっくりなのだろうか?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/15(日) 01:25:41.64 ID:7gGyq4Owo
むしろお姫様がオブ娘化してたら面白い
深海側でも艦娘側でも
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/15(日) 03:36:26.62 ID:YaxOU+NYo
乙ー
124 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/15(日) 19:39:27.00 ID:dia48O3p0

海兵「遅いな…」


海兵「ここの提督が挨拶に来るから港に待機してるのに、他の艦娘がちらほら目に映るだけで来ねぇ…」


海兵2「それにしても疲れた…、電信じゃ第1連合艦隊が全滅って聞いたからいつ狙われるかヒヤヒヤしたぜ」


海兵「寝ずに船動かすのも、緊張感で汗ダラダラなのもあるわな…」


神通「……」スースー


海兵「…この子、ずっと泣いてたな…」


海兵2「朝日が昇った瞬間に日が暖かくて寝ちまうからな…それにしても可哀想にな」


海兵「全滅したのもそうだけど、まさか助けた羽黒が戦いに行っちまったからな…生きてると良いが…」


海兵2「もし死んでたら、この子には死にたくなるくらい辛いな…」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/15(日) 21:20:59.05 ID:EiiMm7HMO
乙ー
126 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/18(水) 15:29:10.43 ID:zaKPh6/4O
更新再開します


クウェンサー「おーい、あんた達が搬送船の船員かー?」


海兵「あ、はい! あなた達がここの提督ですね」


クウェンサー「はい、俺がクウェンサー=バーボタージュで」


ヘイヴィア「俺がヘイヴィア=ウィンチェルだ」


海兵(聞いた通り、2人とも提督のようだな…)


海兵「私は海兵と申します」


海兵2「自分は海兵2であります!」

127 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/18(水) 15:43:03.27 ID:CsNJYB7NO
海兵2「この度は急な要請にご協力いただき感謝しています!」


海兵「感謝しております!」


クウェンサー「い、いやいやそんなにかしこまらないでよ!」


ヘイヴィア「それはそうと、助かった神通ってのはまだ船内にいるのか?」


海兵「えぇ、怪我もそうでしたが、疲労とショックで今は寝ております…」


クウェンサー「…よっぽど酷かったんだな」


ヘイヴィア「襲撃された鎮守府の周りはもはや荒廃してるんだろうな。想像するだけでゾッとするな」


大淀「今海域周辺は立ち入りが出来なくなっていますからね」


海兵「あぁ、そういえばこれは現地での情報だったんですが、どうやら何箇所かは襲撃されていないんですよね」


ヘイヴィア「はぁ?」


海兵2「なんでも立ち入り禁止の海域になったからどうやって鎮守府から撤退するか右往左往しているんだよな」


クウェンサー「ちょっと待ってくれ、それはどういう意味なんだ?」


ヘイヴィア「襲撃されてない鎮守府があんのかよ!?」


海兵「へ?あーこれは海図を見てもらったほうが早いかですかね」


海兵2「俺ちょっと海図持ってくるよ」


海兵「おう頼んだ」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 15:47:30.50 ID:B26VXegNO
舞ってた
129 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/18(水) 16:14:19.12 ID:sRAu2NCrO
>>128
舞うのかwありがとうございます


クウェンサー「…最初に新型が現れて襲撃された鎮守府がここ、でだ……」


ヘイヴィア「その次は普通に襲われて陥されている……」


クウェンサー「問題はその次だな」


クウェンサー「どういうわけか、こいつ間にあった鎮守府を1個とばしてる」


ヘイヴィア「その次なんか3つとばしてその先にある鎮守府を第1連合艦隊の攻撃にあってるのにわざわざ陥してるぜ。」


クウェンサー「おいあんた、こいつは確かなのか」


海兵「あぁ、電信と救助通信で拾って確認したから間違いはないぞ。間違えてるんだったら向こう側のミスだと思うぞ」


ヘイヴィア「まざ今ここにある情報をまとめるとこうなるって事だな…」


ヘイヴィア「おい騎士さま、これをどう見るよ」


クウェンサー「戦略的な意図がある……いや、それだったら周辺の鎮守府をすべて陥すのが戦略だよな……」

130 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/18(水) 16:21:30.70 ID:sRAu2NCrO

ヘイヴィア「まぁ、通信兵やってる俺としちゃこんな動きされたら少しパニックになるな。想定外の動きってヤツは誰も読めねえし」


ヘイヴィア「それに無視された鎮守府から艦隊が追撃に出て攻撃されたけど、どれも大破で済んでる…手加減してるよなこれ」


クウェンサー「明確な理由もあるって事だよな。無差別で攻撃しているわけじゃなかったんだ」


海兵「それでは新型艦が襲撃した鎮守府は…」


クウェンサー「あぁ、まだわからないけど。陥された鎮守府にはすべて共通点がある」


ヘイヴィア「もしくは、陥さなかった鎮守府には無いものを所有していた……とかな」


海兵2「 なるほど……」


海兵「それは目から鱗が出そうな考えですな…」


ヘイヴィア「でもまだ予想だ。それに分かったところでヤツの次の襲撃でまた多くの犠牲者が出るかもしれねぇ」


クウェンサー「その前にどうにか対処しなきゃいけないけど、まだ敵がどういった装備や特徴を持ってるかわかんないからね」


海兵「そうですか」


海兵2「でもまずは、さっき提督方のところの大淀さんが運んでいった神通さんの事が気になりますね…」


クウェンサー「彼女からも何か聞けたらいいんだけど、事態が事態だからね」


ヘイヴィア「まずは手当と安静にさせるべきだな」


クウェンサー「落ち着けたら、その時話を聞こうか」

131 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/18(水) 17:13:34.01 ID:YyhdCFaKO

【某鎮守府】


「いやー、なんや大変な事になっとりはんな〜」


「これからどうするの?」


「……」


「えぇ!! あの妙な美少女胸うははな深海棲艦にスルーされた鎮守府のボクがアレ相手にどうするって言われてもなー」


「まだ、この子をうごかせないの?」


「せやなー、ボクの明石もその子動かすんに1ヶ月も前から試行錯誤を繰り返しとるからね」


「今はまだ大量のボーキサイトと燃料でようやくいちに歩前に動けるんから……もしかするとボクのところじゃ出来ないかもしれない代物やしな」


「はやくしないと……みんなやられちゃう」


「くうぇんさー……へい・ぃあ…」


(想い人やろか……ええなー美少女金髪少女の物憂げな顔はボクの業界ではごちそうさまでしたやで!)


(…ふたりにあったらまずまずなぐろう)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 17:44:47.56 ID:ZEpuQCilo
俺得なss発見
乙です
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 17:48:11.52 ID:vxjq0qS8o

JPlevelMHD動力炉の燃料は融解して構造を特殊に変化させて再固化した石炭が使われる、とか
そら適当な素材をぶっ込んでも動くわけないわな
元の燃料は異世界召喚の衝撃で変質したか?
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/19(木) 00:17:39.62 ID:s7VQc1lLo
乙ー
135 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 00:24:55.21 ID:TOuaQT/T0

【昼】

ヘイヴィア「疲れたな…けっこう搬送船の書類ってあるんだな」


クウェンサー「そうだね、なんかいろんな奴に名前とか判押すのも楽じゃないねー」


ヘイヴィア「……新型艦、オブジェクト」


クウェンサー「…認識を改めるべきだなヘイヴィア」


ヘイヴィア「へ、その思わせぶりなセリフ、まるで俺たちがこのオブ娘を倒すって言ってるようなもんだぜ?」


クウェンサー「この世界にはオブジェクトの知識が無いんだ、一方的に防衛戦をやるよりも俺たちのような経験者が戦った方が勝ち目もあるかもよ」


ヘイヴィア「…ったく、元の世界に戻る前にオブジェクトが来て戦う事になるとは思ってもみなかったぜ」


クウェンサー「ここにはお姫様のベイビーマグナムもない、正統王国軍の支援もない、敵のオブジェクトも未知数」


ヘイヴィア「おいおい、これと同じ状況前にもあったよな」


クウェンサー「オセアニア軍事国の0.5世代か、嫌な思い出だったな」


ヘイヴィア「けどよ、どんな状況でもオブジェクト相手でも必ず突破口があったよな」


クウェンサー「泥沼の試合だったけど、俺たちは勝ってきたからな」


クウェンサー「今回もなんとかなるんじゃないかな」


ヘイヴィア「結構余裕だな勇者さま」


クウェンサー「東洋じゃ病は気からって言うからね、気の持ちようでなんとかなるよな」

136 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 00:32:07.32 ID:TOuaQT/T0
クウェンサー「…それにしてもお腹が空いた」


ヘイヴィア「もう昼過ぎか」


クウェンサー「昼食でも食べにいこうぜ」


ヘイヴィア「いや、俺は朝言ってた通りコンゴウに謝ってくるよ」


クウェンサー「そういえばまだ言ってなかったんだっけね」


ヘイヴィア「朝のゴタゴタのおかげでな、謝ってからすぐに食堂に向かうから先食っててくれ」


クウェンサー「コンゴウも食堂にいるんじゃないか?」


ヘイヴィア「あいつは出撃がない時はいつも姉妹と一緒に寮で料理作って優雅に食ってるんだよ」


クウェンサー「え、なんか他の艦娘より待遇良くない?」


ヘイヴィア「自費で調理場を増設したんだってよ。食糧もあいつらで調達してるから問題は無いらしいが……」


ヘイヴィア「もっぱらじゃ、マミヤのランチより美味しいだとかな」


クウェンサー「へー、だから最近のマミヤって妙に元気が良いというか頑張ってたんだな」


ヘイヴィア「そんなわけだ。俺は戦艦寮に行ってくるな」


ガチャ


クウェンサー「おう、仲直り出来ることを祈るよ」

137 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 00:40:40.07 ID:TOuaQT/T0

【食堂】


クウェンサー「今日はこのオムライスにでもしようかな」


龍驤「あ、提督や」


クウェンサー「ん? リュージョーとタイホウか」


大鳳「提督もお昼は食堂ですか?」


クウェンサー「あぁ、お腹空いたもんだからね」


大鳳「ヘイヴィア提督は?」


クウェンサー「あいつはコンゴウに謝りに行ってるよ。事情はあいつの性格で分かるだろ」


大鳳「なるほど、了解です」


龍驤「…提督、ちょっとうちらと食わへん?」


龍驤「今朝の奴について話があるんや」


クウェンサー「…わかった、だったら隅っこのテーブルで食べようか」


龍驤「ありがとな」

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 00:45:00.67 ID:flQwK0Mso
お姫様は一体どういう状況なのやら
普通に運用してればオブジェクトの動力炉は5年持つ仕様だしベイビーマグナムと合体したわけでもなさそうだし
139 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 00:48:27.14 ID:TOuaQT/T0
>>138
違う鎮守府でアクシデントが起こったために滞在している状態です。


クウェンサー「……で、来てみたらこれか」


青葉「青葉でーすよクウェンサー提督ー!」カシャカシャ


菊月「最強の兵器の話が聞けると風の噂で聞いてな…」


川内「提督ー、最近夜戦しないのってこーいう事だったんだね〜」


龍驤「あはは…」


大鳳「ごめんなさい提督…」


クウェンサー「アオバはともかく、どうしてキクヅキとセンダイにまで話が漏れてるんだよ!?」


龍驤「いやいやいやいや、うちは関係無いんや! 悪いんはヘイヴィア提督やで!!」


クウェンサー「またあいつなのかよ!?」


大鳳「どうやらヘイヴィア提督が鳳翔さんに酔った勢いでオブジェクトのことを話してたんですが、どうやら鳳翔さんはアニメや戦隊モノのことだと勘違いしてしまったそうで」


菊月「司令官、私の頭の中にある辞書に是非とも異世界の兵器について記させてほしい」


クウェンサー「……」


菊月「…………!!!!」パァ


大鳳「…菊月さんにオブジェクトの事を尋ねてしまったそうです」


龍驤「川内も、まぁ同じかなぁ?」


龍驤「昨日のベンチでの独り言を川内も聞いててな? 気になって得意の諜報能力で大淀はんのところから資料を持ってきて」


川内「ここにいるってわけ、にしてもすっごいねこれ! 夜戦で勝てるかな?」


クウェンサー「ここまでに調べる川内もすごいけど、ヘイヴィアの漏洩力もすごいな」


クウェンサー「ってか何やってくれてんだよあの不良貴族はーーー!?」


菊月「私もいつかは世界を統べるんだ…」


川内「このオブジェクトを夜戦で倒したら楽しいんだろうなー!」

140 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 01:01:40.55 ID:TOuaQT/T0

クウェンサー「……ってわけだ」


川内「なるほどね、異世界の技術がこの世界に来ているってわけね」


菊月「し、司令官はそのような兵器相手に単身で戦ってきたのか……!!!」パァァァ


クウェンサー「聞こえは良いけど全部泥試合だよ。それに何回も死にそうになって良いことなんて無いよ…」


菊月「それでも司令官はヒーローだ!!! なんて逞しいのだろうか!」キャキャ


クウェンサー「なんか……照れるな」


川内「うんうん、クウェンサー提督はやっぱり子供たちのヒーローだね」


龍驤「ちゅうことや、まぁ呼んだんには他にも理由があるんやけど……」


バサァ


クウェンサー「このファイルは?」


龍驤「ちょいと中身見てみ」


クウェンサー「…あぁ…」


ペラ

ペラ

ペラ


クウェンサー「この資料は…在籍している艦娘の名簿とその所属鎮守府名か、でもどこのだ?」


龍驤「一つ教えるとな……そこに書いてある名前は全員死んだで」


クウェンサー「……これってもしかして」


龍驤「せや」


龍驤「襲撃にあって無くなった鎮守府のもんやな」


大鳳「青葉さんがさっき作成したそうです。本当なら名簿も機密事項なんですが、そこは記者ですね」


青葉「あーおっば!ついつい鍵のついた部屋には手が滑っちゃうんですよねテヘヘッ!!」照れ

141 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 01:16:59.95 ID:TOuaQT/T0
クウェンサー「ありがとうなアオバ、今朝は漏洩原因のお前をどうやって罰与えるか考えていたけど、杞憂だったな」


青葉「ヤッベェ、良かった作っといて…」アセ


クウェンサー「これなら、共通点がわかりそうだ…」


クウェンサー「でもこれだけじゃ襲撃されてない鎮守府に無いものが分からない…」


バサァ


クウェンサー「え!?」


大鳳「言うと思いましたよ」ニコリ


龍驤「提督、まさかウチらが朝の解説聞いといて違和感に気付かんわけ無いやろ?」ニヤ


龍驤「今出した資料は、襲撃されなかった鎮守府の資料や。もちろんちゃんと他の現地特派員の青葉達が直に確認しとるちゃんとしたもんや」


青葉「青葉ってば、まーたまた鍵と錠前を外して中身見ちゃいましたテヘペロ★」キャン


クウェンサー「サンキューなアオバ、お前の罰を満ち潮と引き潮の境目に棒で括り付けてぶっさす刑にした俺を許してくれ」


青葉「これで命私の綱がなくなったのかな!?」ショック


クウェンサー「罰は1日床掃除な」


青葉「ちょっ!!!酷くねぇっすか!?」

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 01:21:35.69 ID:3MsVWDf1o
漏洩貴族にパパラッチ艦、どちらも疾く営倉にブチ込むべきだと思うの
143 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 01:29:42.33 ID:TOuaQT/T0
今日の更新はここまでです。

更新停止していてすみませんでした
もしできれば明日も更新しますのでお待ち下されれば嬉しいです


では良い夢を…
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 01:35:30.70 ID:flQwK0Mso
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/19(木) 04:04:58.55 ID:s7VQc1lLo
乙ー
146 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 11:20:37.89 ID:iwEnfOL8O
クウェンサー「うーん…」


龍驤「どうや? なんかわかった?」


クウェンサー「…ダメだ、艦娘も無いものあるものにはばらつきがある。むしろ深海棲艦に対して無敗の艦娘がいる鎮守府が襲撃されていなくて、何回も海域奪還作戦を失敗している艦隊がいる鎮守府が滅ぼされてる……」


川内「あべこべだね」


大鳳「ではなんでしょうか? やはりなにか物資などが関係しているのでしょうか?」


クウェンサー「物資って燃料とかボーキサイト……いやこれも他の鎮守府全てにあるのは当たり前だ」


菊月「っふ、ならば強化アイテムとかどうかな」


クウェンサー「いやこれも武器に被りが……」


クウェンサー「いや、待て待て待て」


バサァ


クウェンサー「これが…襲撃された鎮守府…で」


バサァ


龍驤「ちょ、どないしたんや?」


クウェンサー「このされてない方の資料に足りないもの…」


大鳳「……まさか」


クウェンサー「……襲撃した理由が分かったかもしれない」


川内「本当なの?」


クウェンサー「あぁ、でもそうだとすると何故だ?」


クウェンサー「なんで奴らはアレがあるところだけ襲撃してるんだ?」
147 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 13:05:56.99 ID:oiUKJ4tnO

【とある深海】


「……」ガチャ


『アラ、モウイクノカシラ?』


「シンザンモノガ、ワタシラヨリモサキニ、シュツゲキジュンビニウツルナンテ……ナマイキネ」


【ここからはひらがな、漢字ありで】


「私は別に司令官に言われて準備しているの。あなた達ももうそろそろ言われる頃だと思います……」


「はぁ? あなた、私たち深海棲艦、その中でも幾多もの鎮守府を血の海にしてきた私らになに物申しているわけ?」


「深海で沈んでいたただの駆逐艦が、適性が合っただけでオブジェクトなんて艦種に生まれ変わるなんて良いご身分だね〜〜」


「あたしらの上官にでもなったわけでもないのに偉そうなんだよ」


「……それは……ただ運が良かっただけで」


「はんはい、棚からぼた餅のやつってみんなそう言うから大っ嫌い」


「あたしらの嫌いなやつそっくり!」


「……ッ!」


「……何よその目、もしかして殺る気?」


「ひゅーひゅー、殺し合いなら大歓迎だよ!でも武装もなしじゃただの硬い鉄の塊だね!」ぎゃははは


「……ッ、すみませんでした。それでは失礼します……」


バタン


戦艦棲鬼「……ウザ」


戦艦レ級「ねーねー、あいつらどうする? 本当に放っておけばマジで深海側の功績をあいつらに奪われちゃうじゃん」


戦艦棲鬼「あたしら無敗の戦艦の偉業をあんな奴ごときに邪魔されてたまるか……」


戦艦レ級「ならさー殺っちゃう?」


戦艦棲鬼「そうねぇ……ふふふふ」ニヤ


戦艦棲鬼「……ふふ、次の出撃には今の妹の方が出るからそれを潰してあげましょうか……」


戦艦レ級「面白そうじゃんそれ!乗ったよ!」


戦艦棲鬼「見ていなさい……異世界の最強兵器さん……」


戦艦棲鬼「深海の……奥底に沈めてやる……ッ!!!」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 16:24:40.64 ID:3MsVWDf1o

各種砲門を除いても馬鹿げた駆動力と装甲がある限り普通に殴り負けるだけじゃね?
149 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 17:02:24.45 ID:2x2LEaxeO
龍驤「昼のランチ美味かったなー」


大鳳「さっきのことはどうしますか?」


クウェンサー「とりあえず、襲撃されてない鎮守府に連絡を取ってみるよ……取れるかどうかわかんないけど……」


服クイクイ


クウェンサー「ん?」


菊月「…っ!」ソワソワ


川内「褒めてあげなよ」ひそひそ


龍驤「ほら」ひそひそ


クウェンサー「…はぁ」


クウェンサー「キクヅキ、君のおかげで盲点に気がつけて助かったよ、ありがとうね」


菊月「っふふ!私にかかればこのような謎は簡単だよ司令官//」


クウェンサー「はいはい、よしよし」ナデナデ


菊月「ふははははー……////」



【執務室】


クウェンサー「ふぅ、結局ヘイヴィアは食堂に来なかったな。どうやらコンゴウと仲直りして一緒にお昼でも食べてるとみた」


クウェンサー「さてと……」


通信機


クウェンサー「まずは……この鎮守府に連絡するか」


ガチャ


ツーー

150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/19(木) 19:27:07.44 ID:s7VQc1lLo
乙ー
151 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/05/19(木) 21:43:23.37 ID:TOuaQT/T0

カチャ


『はいな、今は深海棲艦の駆逐艦が絶え間なく襲ってくるので逃げる暇もなく迎え討ってるBLAU鎮守府ですー』


クウェンサー「もしもし、こちらクウェンサー提督だ。そちらの状況は切迫しているようで済まないけど、一つだけ聞かせてもらっても良いか?」


『なんや?救援するっちゅう話じゃないかい、こんな時になんやの?』


『おい変態クソ[ピーーー][ピーーー]ぞ変態提督! 那珂の水雷戦隊が退却して今最後に温存していた第1艦隊の主力が迎え撃ってるから指揮お願い変態クソ[ピーーー][ピーーー]ぞ変態クソ提督!!』


『うはははー!!なんや罵声のご褒美もろえたご馳走様やで〜!!』


クウェンサー(うわぁ変な奴に連絡取っちゃったな……)


クウェンサー「えーと! そっちの緊迫した状況も分かったからひとつだけ聞かせてくれ!!」


『なんやねん?』




クウェンサー「何であんたケッコンカッコカリしないんだ?」


『えらいどっ直球で変なこと聞くなキミ』


クウェンサー「で、どうなんだよ」


『今の聞いたやろ、ウチの艦娘は全員ボクのことが嫌いなんや!! この世界に来てずっとセクハラしてもうたからなー、愛でる撫でるはもちろん! コスプレとかさせたりプレイを楽しんだりや!』


クウェンサー「お、おう……」


『ふふふ、そないなボクも紳士やから一線は越えへんけどな、そんわけやからボクはケッコンカッコカリは出来へんのや』


クウェンサー「だ、だったらあんたの所の近くにある『優男鎮守府』と『修羅場鎮守府』も同じ理由か?」


『あーあそこの提督達はちゃうで、優男はみんなと仲良くしつつも関係の悪化をを嫌ってしなかっただけで、修羅場の方は文字通り艦娘達の修羅場状態で、指輪っちゅう単語だけで殺し合いが始まるほどギスギスしてるんや』


クウェンサー「そうだったんだ……」


『なんやの?こないなこと聞いて』


クウェンサー「あぁ!実は…」


『ちょっとクソ野郎司令官! 敵に戦艦棲鬼が混じってるんだけど!?』


『早く指揮をお願いしますクソ!』


『はいはい今行くで!! そんなわけやからもう通信切るで!!』


クウェンサー「あぁ、無事を祈ってる!」


『おおきに!! でもボクの艦隊は無敗なんやで? 要らぬ心配や!!』


152 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 21:45:19.71 ID:TOuaQT/T0
間違えた

カチャ


『はいな、今は深海棲艦の駆逐艦が絶え間なく襲ってくるので逃げる暇もなく迎え討ってるBLAU鎮守府ですー』


クウェンサー「もしもし、こちらクウェンサー提督だ。そちらの状況は切迫しているようで済まないけど、一つだけ聞かせてもらっても良いか?」


『なんや?救援するっちゅう話じゃないかい、こんな時になんやの?』


『おい変態クソ死ね殺すぞ変態提督! 那珂の水雷戦隊が退却して今最後に温存していた第1艦隊の主力が迎え撃ってるから指揮お願い変態クソ死ね殺すぞ変態クソ提督!!』


『うはははー!!なんや罵声のご褒美もろえたご馳走様やで〜!!』


クウェンサー(うわぁ変な奴に連絡取っちゃったな……)


クウェンサー「えーと! そっちの緊迫した状況も分かったからひとつだけ聞かせてくれ!!」


『なんやねん?』




クウェンサー「何であんたケッコンカッコカリしないんだ?」


『えらいどっ直球で変なこと聞くなキミ』


クウェンサー「で、どうなんだよ」


『今の聞いたやろ、ウチの艦娘は全員ボクのことが嫌いなんや!! この世界に来てずっとセクハラしてもうたからなー、愛でる撫でるはもちろん! コスプレとかさせたりプレイを楽しんだりや!』


クウェンサー「お、おう……」


『ふふふ、そないなボクも紳士やから一線は越えへんけどな、そんわけやからボクはケッコンカッコカリは出来へんのや』


クウェンサー「だ、だったらあんたの所の近くにある『優男鎮守府』と『修羅場鎮守府』も同じ理由か?」


『あーあそこの提督達はちゃうで、優男はみんなと仲良くしつつも関係の悪化をを嫌ってしなかっただけで、修羅場の方は文字通り艦娘達の修羅場状態で、指輪っちゅう単語だけで殺し合いが始まるほどギスギスしてるんや』


クウェンサー「そうだったんだ……」


『なんやの?こないなこと聞いて』


クウェンサー「あぁ!実は…」


『ちょっとクソ野郎司令官! 敵に戦艦棲鬼が混じってるんだけど!?』


『早く指揮をお願いしますクソ!』


『はいはい今行くで!! そんなわけやからもう通信切るで!!』


クウェンサー「あぁ、無事を祈ってる!」


『おおきに!! でもボクの艦隊は無敗なんやで? 要らぬ心配や!!』

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/19(木) 21:50:42.81 ID:flQwK0Mso
なんかSランクドリームランカーみたいなしゃべり方する奴じゃの(棒)
154 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 23:18:47.05 ID:TOuaQT/T0
クウェンサー「……BLAU、彼のおかげで確信した」


クウェンサー「……やつらは、指輪を狙ってる」


クウェンサー「最初に最前線の鎮守府が襲われたのも、威嚇行為じゃなくて練度の上限が突破した艦娘に付けてある指輪が目当てだったんだ」


クウェンサー「襲撃して鎮守府を焼き尽くしたのは目的を察させないようにするフェイク。そして、2度目の襲撃時に武装を増やしていたのはその指輪を使って何らかの力にしたんだ…」


クウェンサー「これは『動力炉』に使う燃料の代わりかもしれない。理屈はわからないけど、2度目でアップグレードをしたんだからきっとそうに違いない」


クウェンサー「…でもどうする?」


クウェンサー「大本営がもし指輪の練度上限を超えた艦娘を第2連合艦隊に多く配員したら……やつらはこぞって狙うかもしれないな…」


クウェンサー「戦力の削り落としと、深海側の戦力増強のために…」


クウェンサー「まずいぞ、今BLAUがいた鎮守府が深海棲艦に襲撃されてるってことは、やつらはもうすぐにでもオブ娘を出撃させて第2連合艦隊にぶつける気だ。彼らのような鎮守府でも艦隊を出されて退路が絶たれると邪魔だから襲撃してるんだ!!」



クウェンサー「……急いでヘイヴィアに知らせなきゃ!」

155 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/19(木) 23:38:50.38 ID:TOuaQT/T0

曙「クソ死ねカス野郎提督を連れてきたわよ!!」


瑞鳳「ちょっとクソ! 遅いじゃない! さっさと指揮してちょうだい!!」


クソ(仮)「癒しやでーーうははははーーーー/////(すまへんで!今から真面目に指揮とるから堪忍してや〜)」


瑞鳳「うわキモ!本音だだ漏れよ変態!!!早く采配お願いね!」


クソ(仮)「ここがボクのアヴァロンや……」うっとり


曙「マジできめぇ……」

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/20(金) 00:08:55.48 ID:r2Zpy/Vpo
乙ー
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 00:11:31.97 ID:MywVyw/SO
どこの青髪ピアスだ
158 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/20(金) 00:19:07.83 ID:vLosaE/j0
「ねぇ、だれからのつうしんだったの?」


クソ(仮)「ほえ?いやなクウェンサーっちゅう提督はんから妙なこと聞かれてな」


「!! ないようはなんだったの!?」


クソ(仮)「えーと、ケッコンカッコカリしてないかってことと、襲撃に遭ってない鎮守府がどうしてケッコンカッコカリしてないのかっちゅう話やったな」


「けっこんかっこかり……たしか、かんむすのれんどじょうげんをあげるアイテムだったよね?」


クソ(仮)「せやね、何でそないなこと聞いてきたんやろなクウェンサー提督は」


「……もしかして!」


明石「クソカス提督! 工廠にあるあの子を内地に移動させてきました!」


クソ(仮)「ご苦労さんや!ほな、気を引き締めて敵を押し返していくで!!」

159 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/20(金) 00:20:41.43 ID:vLosaE/j0
「ちょっとまって! BLAUさんとあかしさんにたのみたいことがあるの!!」


クソ(仮)「な、何やの急に?」


「ゆびわ持ってるでしょ、それわたしにちょうだい!」


明石「え……引くなー」


クソ(仮)「金髪美少女きたでーうはははは!!」


「ちがうからかんちがいしないでしんで」
160 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/20(金) 00:23:08.13 ID:vLosaE/j0
クソ(仮)「ありがとうございます! ほんで指輪なんて何に使うんや?」


「それをあのこにつかって!たぶん動力炉のねんりょうになるかもしれないから!」


明石「…え!? それは本当ですかミリンダさん、私は指輪が燃料になるなんて聞いたこともないですよ…」


ミリンダ「それでも、くうぇんさーがケッコンカッコカリについてきいてきたってことはそうかもしれない」


明石「え、誰ですかそれ?」


ミリンダ「私のしんゆう!だいじなともだちなの!」


クソ(仮)「親友…か」


クソ(仮)「……ええで、今持っとるからミリンダちゃんに渡しとくで」





ミリンダ「……BLAUさん」


クソ(仮)「今思えば1ヶ月前、どの艦娘に指輪を渡すか迷ってる時にミリンダちゃんとあの子がここに現れたんや。こいつは縁ってやつや、切れない縁ってやつ」


クソ(仮)「もし、あの子で戦局をひっくり返せるんなら、それにボクは賭けるで」


ミリンダ「ありがとうございます」


クソ(仮)「ほら、さっさと指輪で何とかするんやで! 明石も着いてってな!」


明石「でもクソカス提督……」


クソ(仮)「ここはボクの鎮守府や、あんな戦艦ごときにボクの艦隊は負けないから安心してな」


クソ(仮)「さぁ!いったいった!!」


ミリンダ「ありがとう!」ダッ


明石「ご武運を、カス野郎クズ提督!!」ダッ

161 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/20(金) 00:26:44.37 ID:vLosaE/j0



クソ(仮)「……さて」





青髪ピアス「ボクも本気出しますかな」ニコ





曙「……ッック!(たまにカッコいいのよねこいつ//)」

瑞鳳(今の場面でそのセリフはずるいわよ////)

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 06:43:57.26 ID:RdeWhyxQ0
ワロタwwwwww
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/20(金) 07:27:46.24 ID:uNMYzcgnO
乙ー
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/20(金) 12:29:22.36 ID:i2lDUAzS0
BLAU!BLAU!BLAU!
165 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/21(土) 23:58:54.29 ID:7xWxatJo0
【戦艦寮】 金剛型の部屋


ヘイヴィア「…すいません、いや本当に…」


金剛「what?聞こえませんネー?」


ヘイヴィア「…この度は、許嫁がいる私めがあなた様と不倫の仲になろうとしたことには、深く反省しており」


バシャ


ヘイヴィア「うばぁ!? 冷てぇ!!」


比叡「お姉さまに対して、そんな謝り方で反省しているように見えると思ってるんですか?」


ヘイヴィア「ヒエイテメェ…、わざわざ氷入りの水ぶっかけるなんて…」


ボタ……ボタ……


ヘイヴィア「あっつい!今度はクッソあっつい!?」


榛名「おいたは、榛名が、許しません!」


ヘイヴィア「だからと言って普通の顔でロウソク垂らすんじゃねぇよ!? お前がこの中で一番怖いわ!!」


ギシ……ギシ……


ヘイヴィア「ぐがっ!?……なぜ締め……る」


霧島「もがけばもっと縄が締まりますよ?」


ヘイヴィア「来て早々に縛り上げてきたお前は何がしたいんだ……」


ギシ


霧島「もちろん、お姉さまに対しての謝罪を求めています!」


ヘイヴィア「ちょっと待てよ!! 今ここまでの流れで100回以上謝ってるんだけど!?」


比叡「そんなんでお姉さまの心の傷が癒されるとお思いですか!!」


比叡「見てください!あのお姉さまの落胆し悲しみに溺れて目もあてられないお姿を……」




金剛「ンー、ヤッパリ榛名が入れる紅茶はベリーグッドネ!」


榛名「はい!そう言っていただけると榛名もっと頑張ります!!」


ヘイヴィア「どこが悲しみに溺れた顔だってあちちちt!?ハルナ、お前は何を頑張ってやがんだ!?」


榛名「ヘイヴィア提督を懲らしめるのです」


ヘイヴィア「そんな事したら心が痛むんじゃねーのか!?」


榛名「榛名は大丈夫です!」


ヘイヴィア「クソ慈悲は無いnあちちち!!!笑顔でロウソク垂らすんじゃねー!!!ギャァァァァァァァァーーーー!!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 00:00:28.84 ID:ogCJeojdo
(大丈夫じゃないから解体しよう(提案))
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 00:45:16.36 ID:wBsWPQgSO
ブルジョワに死を!
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 00:46:00.76 ID:Ip4O32r7o

フローレイティアさんじゃないと御褒美扱いにならないのか……
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/22(日) 01:00:15.40 ID:ogCJeojdo
ヘイヴィアの性癖は理解してるっぽいぞこの三人
直接踏まれるのが至高と公言するような奴だ
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/22(日) 02:08:35.06 ID:uZ4EPd0Uo
乙ー
171 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/22(日) 03:19:05.42 ID:swnwnZjC0
ガチャ


クウェンサー「失礼するよ、ヘイヴィアいるか……」


ヘイヴィア「おぉ!! まさに天からの救いだ!! おい相棒、早くこの鬼畜外道の四姉妹から俺を助けてくれ!!」


クウェンサー「……えーと」


クウェンサー「ヘイヴィア、前から美女に踏まれるのが夢なんだから叶って良かったじゃん。それじゃ……」


ヘイヴィア「いやそうだけど!!! 今この状況はちげーだろ!?悦びじゃないじゃん!? 痛みしかないじゃん!?」


金剛「ヘーイ!!クウェンサーテイトク、今はこの犬に躾してる最中なので後でにしてもらいマスカ?」


榛名「お姉さま、今度はロウソクではなくこの鞭を使って躾がしたいです」


比叡「よし、許します!」


霧島「榛名、打つところはお尻と足裏が計算では最適ですよ」


ヘイヴィア「おいふざけんな!足裏打たれたら痛くて歩けなくなるだろう!!」


榛名「榛名は大丈夫です!」


ヘイヴィア「俺が大丈夫じゃねーんだよ!やめろメンヘラ!!」


榛名「ふふふふ……榛名、これ楽しいです」


ヘイヴィア「いやー!もうハルナのキャラが壊れてるー!!?」


クウェンサー「あー、そこらへんでおふざけは終わりにしてもらえないか?」


金剛「そうデスネー、もう気も済みましたし、霧島ロープを解いてあげるのデース」


霧島「そうですねお姉さま」


比叡「ひえ!? 比叡はまだこの棒を穴に突っ込んでいませんよ!?」


榛名「は、榛名もまだ鞭を打って悦を感じていません!!」

シュル

ヘイヴィア「どこの穴に突っ込む気だとか悦だとか、いろいろと反論はしたいところだが、助かったぜ!!」


金剛「まぁ、ヘイヴィアテイトクが反省したことはわかりましたからネー。ここで許さなきゃ心が狭いヨ」


霧島「流石はお姉さま、立派な判断です」


比叡「ぶー、なんか興醒めです」


榛名「また機会があればもう一度やりたいです」


榛名「ふふふ…」

ゾク

ヘイヴィア「俺の周りの巨乳ってこんなんばっかり!!」


クウェンサー「いっその事踏んで貰えば良かったじゃん」
172 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 15:54:40.97 ID:ltj6/TC1O
ヘイヴィア「…んで、クウェンサーお前はどうしてそんなに焦ってんだよ」


クウェンサー「そうだった! おい今すぐ執務室来い! 大変なことがわかったんだよ!」


ヘイヴィア「いてて!おいあんまりひっぱんなよ!さっきまで縛られてたところが痛むんだからよぉ!!」


金剛「どうしたんデスか? なんかクウェンサーテイトク焦ってル?」


クウェンサー「まぁな、ちょっとこの世界の平和を守るのに必死でね」


金剛「what?」


霧島「ようは提督業務ですね」


クウェンサー「そういうこと、ほら行くぞ」


ヘイヴィア「だから丁寧に扱えって!」


金剛「……」


金剛「ヘイヴィアテイトク、ワタシは二股のコト許したからネ」


ヘイヴィア「え、あ…ありがとうございます」


金剛「未だにちょっと婚約者いることには納得いかないけど……でもね、ワタシは本気だから……これからもバーニングラブネ!」


比叡「はぁ!?」


金剛「ワタシの方が正妻だってこと、これからもっとアピールするネ!!」


ヘイヴィア「お、おう……俺もコンゴウとあいつとのことは考えてまとめておくよ」


ヘイヴィア「…気長に待っていてくれ」


金剛「イエース!練度99になったら返事待ってるからネ!!」


ヘイヴィア「あぁ!」



霧島「うんうん、これぞ良い解答ですね」


比叡「提督め…お姉さまを諦めないとは…」ギリ


榛名(姉妹プレイも良いですね)


クウェンサー「ハルナ、おまえ目に光彩入ってないぞ…」

173 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 15:56:13.85 ID:ltj6/TC1O


ヘイヴィア「それじゃな」


ガチャ


金剛「…行ったデスネ」


霧島「さて、私たちも昼休み上がって艦娘業務を片付けましょうか」


比叡「この鞭とロウソクってどこに仕舞えば良いですか?」


榛名「比叡お姉さま、それは陸奥さんから借りたものなので私が返してきますね」


比叡「へ、へぇ〜…」



金剛「ふふ……ヘイヴィア提督のお返事が楽しみネ!」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 17:06:08.32 ID:u8sjCT8qo
なにやってんだビッグセブン......
175 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 18:40:36.22 ID:ltj6/TC1O

クウェンサー「そういやおまえ、結婚申し込んだの?」


ヘイヴィア「言う前に縛り上げて拷問されてんだぞ。言えるわけねぇだろ! 特にヒエイとハルナが怖くて早く部屋から出たくてさっきはああ言ったんだよ!!」


クウェンサー「おまえいつか女性関係で刺されるんじゃない?」


ヘイヴィア「お前からそのセリフを聞くとそことなくムカつくな、いっそのこと俺がお前を刺してやろうか!!」
176 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 18:55:04.52 ID:ltj6/TC1O

【執務室】

ヘイヴィア「で、ここに全員呼んだわけか」


龍驤「なんやの急に?さっき他の鎮守府に連絡取るって言ってすぐにここに来いっていうんやから」


大鳳「何かわかったんですか?」


川内「右に同じ、私って昼は食べたら寝るんだから今すっごい眠いんだよね」


菊月「私もだ、もう眠気がヤバい……」


青葉「ほら寝ちゃいけませんよ!」


大淀「クウェンサー提督、何が分かったんですか?」


クウェンサー「あぁ、今から説明するよ」

177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/23(月) 20:43:29.72 ID:Ee5YBP1wO
乙ー
178 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:13:09.93 ID:ycJ8yZaZ0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


川内「……つまりケッコンカッコカリしてる鎮守府だけ狙われてるってこと?」


ヘイヴィア「いやなんか、その理由はくだらなくないか?」


ヘイヴィア「だってよ、ようは深海棲艦はケッコン指輪でオブジェクトの動力炉のエネルギーやら武器の回収を行ってるってことだろ? なんだそりゃって話だ」


クウェンサー「まだ仮説だよ。でもこれが共通点なのは間違いがないんだ。問題はその後だ」


龍驤「ちょちぃまって!確か今日の未明にあんな攻撃したんやから、向こう側に指輪が多く集まってるってことか!」


菊月「力が覚醒していると?」


クウェンサー「おそらく、今度は火力も装甲も前日の比にならないほどだと思う。そして今さっき、通信先の鎮守府がオブ娘を除いた深海棲艦に襲撃されていた」


大鳳「まさか本気で陥しに!」


クウェンサー「それならオブ娘で一瞬で落とす気だろ?目的が違うんだ」


ヘイヴィア「だったらなんだよ…」


大淀「第2連合艦隊……ですね」


クウェンサー「そう……、今海域の周辺、最後に陥された鎮守府のあたりを大本営が率いる第2連合艦隊があるんだ」


ヘイヴィア「おい、それってまさか…オブ娘をぶつける気かよ!!」

179 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:34:25.81 ID:ycJ8yZaZ0

龍驤「第2連合艦隊は、最初の連合艦隊の敗北で戦力も数も増やしてるんやったよね…」


大淀「えぇ、全ての艦種を揃えた全200隻の史上類を見ない超大規模艦隊だとかで、艦隊の最後尾で元帥及び将校が出向いているだとかで他の鎮守府からも有志が未だに合流しているそうです」


大鳳「指揮系統は大丈夫なんでしょうか?」


ヘイヴィア「いや、そんなもんもう無くなってるんじゃねーか?」


ヘイヴィア「お偉いさんが連合艦隊を連れて出向くんだぜ、そこに有志が集まったところで指揮が通るかってんだ。バラバラな艦隊なんざ敵にとっちゃ良いカモだなこりゃ」


クウェンサー「そう、それを深海側は狙っていたはずなんだ」


ヘイヴィア「最初から変だった行動も、今となっちゃ全て元帥とかを引っ張り出すための作戦だったかもな…、現に海軍の体面を立て直すために元帥自ら討伐隊組んで出てきた」


龍驤「せ、せやったらもし第2連合艦隊とオブ娘が戦ったらどうなるんや!?」


クウェンサー「それで連合艦隊が全滅したら、本当に人類の終わりと同時に超兵器オブジェクトの誕生だ…」

180 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:35:44.78 ID:ycJ8yZaZ0

川内「……どうしよっか」


菊月「……死ぬのは、嫌だな」


青葉「あ、青葉は今のうちに深海棲艦側に履歴書でも送ろうかなー。アハハハ」


大鳳「少し、空気を読んでください……」


青葉「……ごめん」


龍驤「でも、ウチらを呼んだのはそれだけを言う為やないんやろ?」


クウェンサー「あぁ」


クウェンサー「どうか、俺たちと一緒にこのオブ娘を倒すのを手伝ってくれないか!!」


大鳳「え!?」


菊月「ぴゃ!?」


青葉「ワンモア!?」


川内「…良いじゃん」


龍驤「どうやら、勝つ算段はあるってことやな」


ヘイヴィア「いや無理だって降参しようぜ」


龍驤「おいオブジェクト破壊の片割れ何言うとんねん」
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 22:39:41.86 ID:mWR8EwJUO
動力をオカルトな方法で実現してる点にネックがありそう
まあオブジェクトの馬力をそのままにG耐性ありそうな人外の小娘の体躯で動かしたらDフェスの比じゃない機動力になるのだけと、さて
182 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:48:22.49 ID:ycJ8yZaZ0

クウェンサー「いやー、まだ算段どころかどんなやつかまだ分かってなくて、勝つ見込みは1%ってところだ」


ヘイヴィア「おい、じゃ何で集めたんだよ!」


クウェンサー「…敵わなくても、被害を少なくすることはできるだろう? 今のうちに連合艦隊を引かせることはできるはずだ」


龍驤「なるほどなぁ、オブ娘の餌の指輪持った艦娘がいなくなればそないな被害生む必要もないか…でも追ってきたらどうするんや?」


クウェンサー「いや、未明の襲撃でもこいつらはある一線を超えずに大人しく撤退してる。海域が変わることを躊躇ってる節がある」


ヘイヴィア「そりゃ未完成だったからじゃ…」


ヘイヴィア「なるほど、そーいう事か」


クウェンサー「そう、行方を眩ます事が出来たのは味方の援護があったからだろ? そう考えると味方を必ず何隻か忍ばせていたはずなんだ」


ヘイヴィア「指輪の回収とオブ娘のもしもの際のバックアップでいた。つまりまだ単艦での出撃をしていないって事か」

183 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:49:18.98 ID:ycJ8yZaZ0

龍驤「けど、情報やと単艦って確認されたってきてるで?」


ヘイヴィア「正体不明の敵が出て、単艦のみ海面上で視認できるんだからその下にまで目をつけてるってわけじゃないからな。それかもっと後方で待ち構えていたかってことだ」


大鳳「潜水艦が随伴艦の可能性が高いと」


川内「なるほど、迎撃に出た艦隊はほとんどが戦艦だったから気付かなかったってわけね。何人か気づいた娘もいたかもだけど、知らせる前に沈められたのかな?」


菊月「無念だったろうに…」

184 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:50:52.29 ID:ycJ8yZaZ0

クウェンサー「んでここからが俺が提案する被害を低くする最善の策なんだけど……これはアオバに頑張ってもらうんだ」


青葉「へ? 何で私なんですか」


クウェンサー「おまえ、他の青葉と繋がり持ってるんだろ。情報漏洩はお前らが原因だし、他の青葉と一緒に頑張ってくれ」


青葉「いやいやいやいや、まさか私たち青葉をオブ娘さんに突っ込ませて犠牲になれと言うつもりですか!?」


ヘイヴィア「そりゃ良いな、罰としちゃまさにスパルタ式の軍隊ってところだな!俺はちょっと見てみたいな!!」


大淀「それだとヘイヴィア提督も青葉さんに同伴させて行かせることになるんですが……」


ヘイヴィア「おいふざけんなクウェンサー!アオバが可哀想だろうが!!」


龍驤「何やのマジ」

185 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:52:26.43 ID:ycJ8yZaZ0

クウェンサー「ちゃんと聞けよ、いいか? アオバは他のアオバ……これは第2連合艦隊にいるアオバに連絡するのが早い。そんで、ちょっと混乱を起こしてほしい」


青葉「混乱ですか?」


クウェンサー「あぁ、元帥か将校の有る事無い事をその場にいる艦娘たちにばら撒かせてほしいな。内容は過激に寝盗りや二股とかの内容、もっと過激ならセクハラとかのタレコミとか」


青葉「ほうほう」


クウェンサー「んで次は混乱が起きた後だ、元帥のスキャンダルでざわついた所で今度は偽の情報を流してほしい。内容は『第2連合艦隊の背後にある鎮守府が襲撃された』って」


青葉「ふむふむ!」


クウェンサー「どう動くかは運次第だけど、ざわつく艦娘達を黙らせるために元帥や将校は本当か嘘か分からない襲撃情報を信じて連合艦隊の踵を返すはずだ」

186 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 22:57:33.91 ID:ycJ8yZaZ0
龍驤「それで第2連合艦隊の安否は大丈夫ってか」


大淀「で、でも!デマを流したら軍法会議で重罪をかけられてしまいますよ!! 」


ヘイヴィア「はっ、そこまで考えてるわけねーか」


クウェンサー「その場しのぎだからね。バレたらバレたで罰は受けるつもりだよ」


大鳳「それでは提督、その後は…」


クウェンサー「…で、ここから何だけど」


クウェンサー「みんなの力を借りたい」


187 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 23:00:07.56 ID:ycJ8yZaZ0

【BLAU鎮守府】


戦艦棲鬼「クソ、ヤハリ練度ガ上限突破シナクトモ、最前線ニ置カレル鎮守府ナダケアルナ」


戦艦棲鬼「コチラノ駆逐艦ドモヲケチラストハ…」


戦艦棲鬼「……デモォ」ニタ




青髪ピアス「次の駆逐艦隊が攻めて来たで!!はよう魚雷撃って!」


如月「ダメよ死ねカス提督!! もう魚雷が切れたわ!!」


不知火「こちらもです!」


夕張「水雷戦隊一旦退きます!二次第3艦隊に引き継ぎをお願いします!!」


川内「了解!ほらみんな行くよ!!」


皐月「待ってくれ、まだ装備の弾丸を補充していない!」


高雄「ちょっと!一航戦は何やってるんですか!?」


足柄「さっきの大破でバケツ使っても身体が動かせないほど重症を負ってるわ!」


妙高「陸からの砲撃はどうなってるんですか!」


黒潮「ダメや! 向こうの中にヲ級がおんのかさっき航空機が爆撃して使いもんにならへん!!」


吹雪「鎮守府に火の手が回りました!!」


叢雲「急いで消火に当たって!」


初雪「私のゲームや漫画が……全部燃えた」


日向「おのれぇ……!!」





戦艦棲鬼「モウ、終リソウネェ…フフフ」


戦艦棲鬼「死ネ、深海ノ藻屑ニナレ下等ナ生物ドモ」
188 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/23(月) 23:03:23.71 ID:ycJ8yZaZ0


瑞鳳「クソで変態な提督!! もう物資が残り僅かです!」


曙「ひ、被害は甚大……バケツと間宮さんの甘味でも疲労が……落ちないわ……」


青髪ピアス「く、ぐぐぐ……」


青髪ピアス「まだ誰も沈んではいないんよな?」


曙「え、えぇ……でももうもたないわ。いつ誰が沈んでもおかしくないわ…」


青髪ピアス「そか……」


青髪ピアス「ならこれを全員に通達してくれへんか?」

189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/24(火) 01:07:44.50 ID:vS0oBtSbo
乙ー
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/26(木) 08:19:32.00 ID:y54Wj79Co
俺のシャルルはまだか……
191 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/27(金) 20:56:02.84 ID:C58GUTVK0

駆逐イ級「…ヒキマス」


戦艦棲鬼「アラァ? ドウシタノカシラネェ?」


重巡リ級「籠城戦デショウカ?」


戦艦棲鬼「ソウカモネ、デモ1人モ逃ガサナイワヨ」


駆逐イ級「誰カボートニ乗ッテキマス」


戦艦棲鬼「アレハ……ココノ提督ネ」


青髪ピアス「降伏や、もうこっちは攻撃せんから砲を下ろしてくれへんか?」


戦艦棲鬼「ヘェ、デ?」


重巡リ級「ソレデ退クト思ッテルノカ?」


青髪ピアス「せや、だからここに1人で来たんや」


青髪ピアス「…ボクの命で勘弁してくれへんか? その代わり厚かましいけど、他の艦娘の命だけは助けてやってくれや!」


戦艦棲鬼「……ソウネ、ソレモイイワネ」


戦艦棲鬼「ダッタラ任務ジャナクテ、趣味デ艦娘ヲ虐殺シマショウカ!!」


青髪ピアス「な!!」


戦艦棲鬼「全艦、目ノ前ノ鎮守府ニ向ケテ砲撃用意!」



ザァァァァ

ガタン

ガチャガチャ


青髪ピアス「ま、待ってくれ!まだ時間を!!」


ガチャ


重巡リ級「ウゴクナ」


青髪ピアス「!!」


戦艦棲鬼「モウ遅いワヨ」


戦艦棲鬼「ハイウッテ!!」


ズガーーン

192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/27(金) 21:30:02.68 ID:ad4/bKhfO
乙ー
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 06:14:54.11 ID:NQo9clcf0
おつ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 23:58:29.89 ID:Wu2QsKhG0
青ピって禁書だろ?え?そこも混ぜんの?
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 00:28:28.95 ID:ufrxcMuyo
彼は青ピではない
前世がS級ドリームランカーBLAUだった提督だ
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/29(日) 03:06:02.91 ID:pEPIu2qr0
他の世界から色々な人が来てるって言ってたからええやろ
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 01:28:06.86 ID:Ahy4Ue/SO
これも全てロキの仕業であるぞ
198 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 10:34:13.52 ID:if8ZPm/OO

戦艦棲鬼「……!!?」



イ級「」轟沈


イ級「」轟沈


イ級「グオッ!」大破


戦艦棲鬼「ナンダ!!? イッタイナニガオキタ!?」


青髪ピアス(なんや!? 今ドバッて衝撃が起こったとおもたら、遠くに構えてた深海棲艦の駆逐艦隊が丸々っと吹っ飛んだで!?)


重巡リ級「……ナンダッテ!?」


戦艦棲鬼「オイドウシタノヨ!? アソコニカマエテタヤツラハドウシタノヨ!!」


重巡リ級「ソ、ソレガ……1隻ダケノコシテ、ホカハ轟沈シタトホウコクガ…」


戦艦棲鬼「……ハァ!?」


戦艦棲鬼「チョット、ナンデ急ニ衝撃波ガキタトオモッタラ、コッチノ駆逐艦ドモガ全滅シテンノヨ!」


戦艦棲鬼「コンナマネワ、ウチニイル新型シカ……」


戦艦棲鬼「……マサカ!!?」


重巡リ級「! 戦艦棲鬼様、アレヲ!!」



「どっばーん、ようやくうごけたー」



戦艦棲鬼「ア、アノ装甲、アノ奇妙ナ形状ワ……」



「よっし」


「こんなからだだけど、スペックは変わらないんだね」


「ちょっとあんしん」

199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 10:44:32.71 ID:YWaRGae70
お姫様もオブ娘だったか……
200 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 10:49:40.09 ID:if8ZPm/OO

青髪ピアス「お、おほ……あの巨乳の艦娘のお姉ちゃん動けるようになったんか!助かったで! これで形勢逆転や!!」


重巡リ級「ダマレ!」


ガチャ


重巡リ級「ワスレルナヨ、オマエハ今ヒトジチニナッテルコトヲナ!」


青髪ピアス「あかん!! 格好つけて行かなきゃ良かった!! ボクのアホタレ!!」


戦艦棲鬼「フフフ…バカナヤツダ…艦娘ノコトヲオモッタガタメニ、アノ艦娘ノウゴキヲフウジテシマウトワナ」


戦艦棲鬼「マダ勝機はコチラニアルヨウダ」フフフ


青髪ピアス「クソッタレや!」





「さてと、はやくあの三人もはやくしずめないとね」


ウィーン

ガチャ


戦艦棲鬼「え?」


重巡リ級「え?」


青髪ピアス「え?」


201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 11:04:00.76 ID:ritHPGhx0
忍が死んだ!
202 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 11:09:42.77 ID:if8ZPm/OO

重巡リ級「チョ、チョット!! ナンデ撃ツキナノヨアイツ!! 」


青髪ピアス「ねぇ!? なんでボクも巻き込む気なんあの子!?」


戦艦棲鬼「シラネェヨ!!」


戦艦棲鬼「オイオマエ! コノオトコガ…」



ドッバーン


「…あれ?ちょっとずれたな…もうすこし右だったかな?」



青髪ピアス「…あかん、背後の海面が砲弾の衝撃でものすっごい水飛沫上げとる…艦娘のでもあんなんはならんで…」


重巡リ級「…ヤバイ、死ヌンダ…」


戦艦棲鬼「」ガクガク


203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 12:11:07.06 ID:luK9mEAjO
副砲の掃射とかではなくあえて主砲を使うことで痛みを感じる間も無く消しとばしてやろうという慈悲の心
204 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 12:22:25.34 ID:JtE38ZxcO
重巡リ級「…ア、アノー…」


「どうしたの? さいごになにかききたいの?」


重巡リ級「ア、ハイ。ヒトツダケキキタイノデスガ……ヨロシイデスカ?」


「いいよ、きくよ」


重巡リ級「…コノ提督ハ大切デハナイノデスカ? コノ鎮守府ノ司令官デショ?」


「え? いやそのセクハラへんたいはいかすきもないけど? 」


「わたしのエリート…おひめさまにけっこうなセクハラして、うごけずに、しゃべることもできないでいたわたしの前でよくやってくれたよね?」


「ね、あおいの?」


青髪ピアス「あかんわ、身に覚えがあるんで否定出来へんで」


重巡リ級「コイツ本当ニ提督カヨ…」


戦艦棲鬼「人質ノ価値モナイヤツダッタノカ…」


205 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 12:36:57.60 ID:zF0NFuydO

「ごたくいい?それじゃうつよ」


青髪ピアス「あはは、ここに来て2カ月弱…ドリームランカーの機材に美少女フィギュア取り付けて寝たせいで、起きたらここに来てもうたボクもここまでなんか……えぇ人生やった」


青髪ピアス「けど、こないな美人なお姉さん達と死ぬんやったら悔いはないでー!」


戦艦棲鬼「フザケンナ!!モトワトイエバオマエノセクハラガ原因デ死ヌンダゾ!!」


重巡リ級「戦艦棲鬼様、モウアキラメマショウ…」


戦艦棲鬼「チョッ! オマエクチモトが微笑ンデンゾ! ナニ悟ッテヤガル!!」


重巡リ級「イイ人生デシタ…アナタノモトデハタラケタコトヲ光栄ニオモッテオリマス…」


戦艦棲鬼「イヤァァァァー!!ワタシガ沈ムノナンテイヤヨォォォ!!」


重巡リ級「戦艦棲鬼様……」


ガシ


戦艦棲鬼「ウワッ!!ナニ急ニ抱キツクンダヨオマエ!?」


重巡リ級「ワタシ…ズットアナタニ惚レテイタンデス!」


戦艦棲鬼「ハァ!?」


青髪ピアス「うほ!」


重巡リ級「サイゴニ、スコシダケデモイイノデ接吻シテモヨロシイデショウカ!!」


戦艦棲鬼「ナニイッテンダオマエ!? ッテ、口ヲ近ヅケルナ!!」


重巡リ級「アァ! 戦艦棲鬼様!!オネエサマ!!」


戦艦棲鬼「キャーーーーーッ!!」


青髪ピアス「ジュルリ……最期のこの百合展開もボクはイケるで!!うはは目福や!!」


(なんだこいつら……)ハァ

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 12:41:36.99 ID:ritHPGhx0
ベイビーマグナムからもお姫様呼ばわりなのか……
にしてもこれは馬鹿2人に対してもそれなりの制裁が下りますね
207 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 13:26:53.77 ID:zF0NFuydO

曙「…おい変態、しっかり掴まりなさい!」


ヒョイ


青髪ピアス「ってあれ?」


曙「はいすぐ逃げる!!」


ズザッ!


曙「ほら!言われた通りクソ雑魚死んじまえ提督回収したわよ!!」


『ありがとうあけぼのさん』


青髪ピアス「なんか素直に喜べん」


戦艦棲鬼「な!? シマッタ!!」


重巡リ級「イマデス!」


チュ


戦艦棲鬼「〜〜〜ッ!ーーー!!」


重巡リ級「〜〜アム……〜〜チュパ〜〜」


戦艦棲鬼「ーーップハ!! ハナレロ変態!! つーかシタイレルナボケェ!!」


重巡リ級「……フフ、オネエサマの唾液オイシカッタデスヨ」ペロ


戦艦棲鬼「ヒィ!」

208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/30(月) 16:10:38.18 ID:2KyTSaJvo
乙ー
209 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/30(月) 23:33:59.04 ID:l+Ssrh4n0
戦艦棲鬼「ッテソウジャナイ! 人質以下ガ救出サレテシマッタゾ!!」


戦艦棲鬼「クソ! ドウヤラサッキノ砲撃デ水飛沫ヲアゲテ視界ヲフサイデイタノカ!! アノチビならナントカ気付カレズニココマデチカヨレルカラナ!!」

「ッチ! せっかくもろともころせたものを……おひめさまはおやさしいおかたなんですから…」


戦艦棲鬼「…ドウヤラ、本格的ニワタシタチノマケノヨウダ…」


重巡リ級「オネエサマ…」


戦艦棲鬼「ソノヨビカタヤメテホシイ…マァ、シヌマエダシモウドウデモイイカ」


「しねぇ」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/30(月) 23:39:22.67 ID:Nz/6llcto
ベイビーマグナム登場した時点で負けフラグ立ってる件
向こう二機もとい二隻いるんだよ......
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/31(火) 00:55:48.83 ID:PhXd9o2mo

既存艦にも頑張って活躍してほしいところ
禁書のアックア戦の如く
212 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/05/31(火) 01:08:57.39 ID:6QJP3eFF0

ミリンダ『ちょっと待ってベイビーマグナム』


「なんですかおひめさま、今からうちしずめるのでおしずかに」


ミリンダ『そのふたりはつかまえて、こっちのほりょにして』


ベイビー「えー、せっかくうちがいがあるのに捕らえるのー?」


ミリンダ『うん、ききたいことがあるから』


ベイビー「それってあれですか? さっきいった例の」


ミリンダ『せっけいしゃ、そしておぶじぇくとの機体名、せいのうとか』


ミリンダ『ぜったいに、わたしたちのしってるじんぶつだとおもうの』


ベイビー「えー、それってつまりわたしがたたかったことあるあいてってことですか? わたし第2世代とはほとんどたたかって負けまくってんですけど」


ミリンダ『そのためにも、捕らえてきて』


ベイビー「はいはい」


ベイビー「おらおまえら、わたしのひめがおまえらの命をたすけてやるというからたすけてやることにした。ありがたくおもってぶそうかいじょしろ」


戦艦棲鬼「ト、トリアエズハタスカッタノカ?」

重巡リ級「ソノヨウデスネ…」

213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/05/31(火) 03:50:45.58 ID:bzTf23zOO
乙ー
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 06:43:14.85 ID:0duP+/7U0
おつ
215 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/01(水) 10:59:10.11 ID:JWTP0laKO

【最後に陥された鎮守府】

元帥「ふむ、まだ新型艦の姿を確認できないと」


将校「えぇ、空母艦で偵察を行っているのですが。未だに姿を確認できないとのことです」


元帥「では、立ち入り禁止の海域内にある鎮守府が襲撃されている件はどうなっている」


将校「はい、現在の状況は絶望的です。敵の支配海域だけあって救援も難しいと。幸いにも備蓄してある資源で持ちこたえているそうです」


元帥「まだ陥落してないのだな」


将校「まだそのような報告は入っていません。ですが時間の問題かと…」


元帥「では急ごう、我ら人類側の勝利のために」


元帥「全員準備を整え、神出鬼没の敵に備えるように放送する。救援も同時に行えるように艦娘を乗せることができる大型の空母艦もすぐに用意しろ」


将校「全員準備はできています…この廃墟と化した鎮守府を目の当たりにしてから我々の覚悟はできております」


元帥「うむ」
216 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/01(水) 12:52:07.68 ID:JWTP0laKO

将校「元帥、マイクです」

カチ


元帥「全司令官、将校は私が用意した軍船に乗船せよ! 及びその他の艦娘も全員用意した艤装を装備し直ちに出撃せよ!! 」


元帥「これは弔い合戦である! 犠牲になった戦友達のために、戦火に怯える罪なき人々の為にも何としても巨悪を打倒せん!!」


元帥「勝って敵に大和魂を見せつけるぞ!!」







「「「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」」」」」






217 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/01(水) 12:53:30.14 ID:JWTP0laKO
将校「いつみてもすごい…これが人類最大の艦隊の第2連合艦隊か…」


司令官「大本営以外の者達も集まり、もう数が250超えとはな。元帥殿が軍を率いるだけでここまでの規模にれば我々の勝利は確実だな」


将校「しかし…これだけ多くの英傑達が烏合の衆にならないか不安であるな」


司令官「大丈夫だろ 。ほれ俺らも早く乗船するぞ」


将校「おぉ、分かってるよ」


将校「ん?」
218 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/01(水) 12:55:36.69 ID:JWTP0laKO


「ほれ行くぞ」

「レディが一番槍なんだからね!」

「この数なら勝ってっしょ」

「そうですわね」

「ちょっと、あんまり動かないでよ。艤装当たってるんだけど!」

「当ててるのよ!」

「はぁ? それは一体どういう」

「まぁまぁ二人とも落ち着きなぁ、ここで争うんやないで」

「な、仲良くするのです」

「何良い子ぶってんだか……」

「それはどういう意味でなのです?」

「そのままの意味よ。馴れ馴れしく他の鎮守府の揉め事に口出ししないでカマトト」

「な、それは聞き捨てならないのです!」

「こら!そこのちびっ子どももや!ええ加減にせぇよ!」
219 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/01(水) 13:01:21.69 ID:JWTP0laKO

ゲス提督「ヒヒ、戦う前から争ってやがんのアホらしい……」


筋肉提督「おいそこのヒョロごぼう! テメェの所の艦娘はどうなってんだ!! さっきから他所の艦娘と喧嘩して不満がタラタラこっちに流れてくるぞ!」


ゲス提督「はぁ? 知るかよそんなもん……それに艦娘同士の争いに提督が口出しするのってダサくね?」


筋肉提督「だからこっちはお前が艦娘の指導をしろと言ってんだよ! これから決戦の前にこんないざこざ起こす艦娘を・・れって!!」


ゲス提督「なに熱くなってんだよ、バカなのかお前…」


筋肉提督「なんだと貴様!」
ボカ


ゲス提督「うっ! いってぇなこの野郎!! 」
ドカ


女提督「ちょっとなに殴り合いしてんのよ!」


普通提督「おいお前らやめろ!元帥殿が近くにいるんだぞ!」


スケベ提督「うへへ、女提督たんは危ないからこっち来た方がえぇよ」
サス


女提督「キャーー! なにドサクサに紛れてお尻触ってんのよ!」ドカ


スケベ提督「うげぇ!!」


ピザ提督「いいから早く止めるぞ!」


%=$* \提督「=*%・ '$%$$$!!!」



将校「…勝てるのか?」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 13:21:36.93 ID:vCRNvuRbo

ぽっと出の大量出現はラノベ伝統の負けフラグ
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/01(水) 14:52:46.42 ID:wrNmvE5l0
そもそもこんな密集度の高い艦隊とか逆に勝ち目ないだろ
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/01(水) 16:02:21.63 ID:M6cJ0hsfo
乙ー
223 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 14:45:02.42 ID:WkYGGD3bO

青葉「はいどうも、第2連合艦隊、第15小艦隊所属の青葉です。今回はある鎮守府の推測で第2連合艦隊に深海棲艦の新型艦が襲ってくるそうだと所属している青葉に言われました」


青葉「まだ疑問もあるのですが、必死に訴えてくるもんですからみんなとりあえずはデマ流しをやってみようかなってことで全鎮守府にいる他の青葉たちで、これから寝起きドッキリ的なことをしでかします!」


青葉「ジャーナリストの血が騒ぎますね!ふふぅ!」



【港】

青葉22「はーい、こちら第22小艦隊所属で旗艦の青葉です!事情は聞いてるのでここからは15小艦隊の青葉の2人で協力していきますね!」


青葉15「今一斉出撃命令が出た為、全員艤装を付けたり出撃装置から出る為に並んでいます」


青葉15「数が数なので、全員待っている間にちょーーと青葉さんが世間話しをしてみたいと思います」


青葉22「あくまで世間話ですけどね!」
224 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 16:19:18.03 ID:uoK32b23O

加賀「ッチ、出撃だけでこんなに待たされるなんて…来なければ良かったわ」


秋津洲「そうかも!」


名取「ちょ……あの、あまり押さないでください……」


あきつ丸「やかましいでありますな。自分よりも下の艦隊の者がそんなことで喚くなであります」


秋津洲「そうかも!」


名取「な! 大本営の艦娘だからってそんなこと言うなんて失礼だと思います!」


秋津洲「そうかも!」


あきつ丸「何でありますかその目は? やるでありますか?」


加賀「あなた達うるさいわよ、ただの軽巡と揚陸艦があまり私をイラつかせないでちょうだい」


名取「そう言いながらなに列抜かそうとしてるんですか!!」


あきつ丸「そうであります!なぜ自分の後ろにいたあなたがこの艦娘の前に割り込もうとしているのでありますか!」


加賀「うるさくした罰よ。大本営の艦娘がそんなのも理解できないの?」


秋津洲「ウケるかも!」
225 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 17:27:35.05 ID:4r0aNg0/0

あきつ丸「はぁ!? ふざけるなであります!」


ドカ


名取「キャッ!」


加賀「痛……、名取を突き飛ばすなんて、大本営の艦娘も底が浅いわね…」


あきつ丸「上等であります……元帥殿の名を借りてこの場で貴様を処断するであります!」


ガチャ


加賀「ふん、貴方なんて弓矢の1発で十分よ……」


ギィ…


名取「ヒィ! や、やめて下さい!」


秋津洲「そうかもしれないかも!!」



「「「秋津洲は黙って(るであります)!!!!!」」」


秋津洲「て、提督たち呼んでくるかもー!」タタッ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/03(金) 20:32:24.77 ID:hBvsjUB6O

これが烏合の衆か
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/03(金) 20:41:46.92 ID:6nFAxjZ9o

どちらかというと秋津洲小屋
228 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:06:35.42 ID:4r0aNg0/0

青葉15(今がチャンスかと)


青葉22(行きますか)


名取「だ、誰か止めて!」


青葉15「はいはい!お二人ともこんな所で喧嘩なんて良くないですよ!」


青葉22「その通りです。とりあえず武器を下ろしてください!」


加賀「ッチ」


あきつ丸「ですが、この者が!」


青葉15「同じ大本営の艦娘として、あきつ丸さんの態度に問題があると思います。それに決戦前の乱闘を元帥殿は良しとしませんよ」


あきつ丸「……ッ、分かったであります」


青葉22「加賀さんもそうですよ、他の艦隊の信用を落とすような真似はやめて下さい」


加賀「…」
229 :横須賀鎮守府 :2016/06/03(金) 23:07:03.17 ID:UHE+Az+20
「ダンジョンズ&プリンセス」は、2015年12月28日(月) 15:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。

「ひつじ×クロニクル」は、2016年3月31日(木) 14:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。

「ハーレムカンパニー」は、2015年10月30日(金) 12:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。

「ラビリンスバインド」は、2016年3月31日(木) 17:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。
230 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:07:49.71 ID:4r0aNg0/0


青葉15「…まぁ、こんなもんにしときましょうか。喧嘩するなら決戦の後にしてもらいますからね」


加賀「…分かりました」


あきつ丸「では、戦いが終わったらすぐに処断するであります」


加賀「私も、貴方のその顔に矢を打ち込んでやりますよ」


名取「た、助かったのかな…」


青葉15(いざこざも諌めましたし……そろそろいきますか)


青葉15「そういえば、元帥殿ってほとんどの艦娘とケッコンカッコカリしてますよね! まぁ、私は指輪だけ貰ってますが」


加賀「急に何言ってるのよ…」


あきつ丸「青葉殿はもちろん、自分も指輪は持っているでありますよ」


青葉22「でも、関係はどうなんでしょうかね…」


あきつ丸「は?」

231 :横須賀鎮守府 :2016/06/03(金) 23:08:48.09 ID:UHE+Az+20
須賀「デュエルだフル揉ん王女祭だ」
232 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:16:40.66 ID:4r0aNg0/0

ピラ

青葉15「元帥ってば、他の鎮守府の艦娘と関係作ってるって話し…知ってました?」


加賀「何その写真…」


青葉15「元帥が他の鎮守府のアイドルと逢いびきしているスクープ写真です。鎮守府内の艦娘では飽き足らず、外からの艦娘とも関係を作ってるんですよ……あぁ、もちろん他の子の写真もあります」


あきつ丸「……元帥、貴方は私達とだけと仰ってたのに」


加賀「ふふ、良い上官じゃない。貴方そっくりの感情優先で」


あきつ丸「んだと!」

233 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:18:40.38 ID:4r0aNg0/0

青葉22「でも、加賀さんのところの鎮守府の提督さんも同じことしてるんですよ」


加賀「え」


青葉22「ほらこれ、スケベ提督が演習相手の艦娘の局部を触ってる写真です」


ペラ


青葉22「いやー、この艦娘に弱みを握られて脅迫されて毎回演習の際に無理やり触られているって泣いて相談されたんで、助けると思って撮ったんですよー」


青葉22「それにしても…こんな提督をお持ちだと大変ですね」


加賀「」


名取「え? 何この状況…」

234 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:41:21.71 ID:4r0aNg0/0
秋津洲「提督呼んだかもー!」


スケベ提督「デュフフ、どうしたんだ加賀さん」


将校「おいあきつ丸、元帥殿が提督達を召集して作戦会議中って時に何いざこざ起こしてるんだ!」


あきつ丸「あ、将校殿すみません…ちょっと用事を思い出したであります」タッ


将校「え!? あ、おいどこ行くんだよ!おーーーい!」タッ

235 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/03(金) 23:56:47.66 ID:4r0aNg0/0
スケベ提督「なんでござるかねぇ…(良いケツと胸だぜ…ジュルリ)」


加賀「おいスケベ」


スケベ提督「ほえ?どうしたんだい加賀さ…」


ドガぁ


スケベ提督「ぶべらぁぁぁぁ!!?」


加賀「この写真はどういうことか説明してもらえないかしら?」


スケベ提督「ぶべぇ……そ、それは!! 」


スケベ提督「ち、違うんだ加賀さん! 私はただ彼女がこちらのボーキサイトをつまみ食いしたからそれを餌にしていただけで!!」


スケベ提督「そう!同意の上での行為だったんだよ!」


青葉22「あ、だから他の艦娘の写真でも食いしん坊の艦娘しかいなかったんですね! 趣味じゃないんだ」


スケベ提督「何故それを!? いいい、いや……ちゃうんです!」


加賀「お仕置きが必要のようね……」


スケベ提督「ぶ、ぶひぃぃぃぃ!!!」


秋津洲「ここやばいかも!」


名取「きゃー!乱闘が始まった!!」


青葉15「乱闘っていうか一方的な暴力の間違いでは?」


青葉22「さて、次行きましょうか!」タタッ


青葉15「そうですね!他の艦娘の子達にもジャーナリストの正義を見せつけてあげましょう!」タタッ

名取「え!?ちょっとこれどうすんの!?」


秋津洲「ハゲのおっさんが血まみれかも!」


スケベ提督「だ、だぜげでぇぇぇぇ!!」

ドゴ

バキバキ

グシャ

加賀「卑劣漢め、ゆるしません」


スケベ提督「んぎゃー!」


秋津洲「ちょっとウケるかも!」


名取「誰か何とかしてェェェェ!!」
236 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/04(土) 00:16:14.58 ID:LVgVKJTz0
青葉15「これが元帥と外の艦娘の会っている写真です」

大和「ちょっと元帥殿に用事ができました」




青葉22「この女提督、実は普通提督と…」

木曽「俺だけだって言ったのに!!」




青葉15「足柄さんの事を婚期遅れと」

足柄「きぃぃーーーー! あいつ!」

足柄「顔面引っ・きまくってやるんだから!!

那智「面白そうだな。私も混ぜてもらってもいいか!」

青葉15「え?」
237 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/04(土) 00:17:07.25 ID:LVgVKJTz0





青葉15「このゲス提督ってゲスなんですよ」

瑞鶴「知ってる」

青葉15「え?」

瑞鶴「知ってる」

青葉15「電信の暗号文に瑞鶴さんの名前を『運だけ七面鳥』って広報しているのも?」

瑞鶴「殺してくる」





238 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/06/04(土) 00:19:00.29 ID:LVgVKJTz0
今日はもう寝ます。
更新が遅れてすみません、明日はできるだけ多く書きますね
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 00:31:01.61 ID:ciQnYaX2o

青葉ェ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/04(土) 04:07:59.25 ID:P39zIZ2co
乙ー
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 12:53:13.36 ID:djxodqCGo

事が終わった後の青葉の処遇が楽しみ
242 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/04(土) 19:41:38.35 ID:Caj/vn5i0
ざわざわ……

…ざわざわ……

ざわざわ……

【軍船 会議室】

元帥「ーーで、ここから敵の攻撃がくる可能性が大きい、その為艦隊はすぐさま広範囲に展開し」


バタン!


あきつ丸「元帥殿ーーーーー!!!!」


将校「おいあきつ丸! 作戦会議中に何入ってきてるんだ!」


あきつ丸「邪魔であります!」


ブン


将校「グハァ!」


普通提督「な、なんだなんだ!?」
243 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/05(日) 04:12:22.11 ID:82FViGCk0

あきつ丸「元帥殿!」


元帥「な、なんだね!?」


あきつ丸「元帥殿!この写真はなんなんでありますか!?」


元帥「な、何だねそれは……!!?」


元帥「な、何故それを!?」


あきつ丸「不埒でありますぞ! よりにもよってケッコンカッコカリした艦娘以外とこのようなことをするなんて! 見損なったであります!」


元帥「いや違うん…」


バタン!


大和「元帥殿! この写真は何ですか!?」


元帥「今度は大和か!?」
244 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/06(月) 10:51:45.75 ID:RVlzixMsO

ドカドカ

瑞鶴「おいあのゲス野郎はどこよ!」

足柄「ちょっと提督いるかしら!」

秋津洲「かも!」

卯月「ちょっと提督!本命はうーちゃんだけだって言ったじゃん!」

木曽「おい女提督! あのとき交わした愛は偽りだというのか!!」

那智「決戦前の時に不祥事を起こすなど何事か! この那智が粛清してくれよう!」

加古「あん時の関係は遊びだっていうのか元帥!」

雷「この写真に写ってる軽巡のほうがいいっていうの!? 答えてよ司令官!」

夕立「時雨より私の方が良いっぽい!」

時雨「やれやれ、僕との関係は遊びなんだね提督……」
245 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/06(月) 23:22:31.24 ID:MvK8TJje0

ぎゃーぎゃー

ワーワー


元帥「な、なんとかしたまえ君!」

提督「そう言われても!」


夕立「無視しないで決めるっぽい!」

時雨「ねぇ提督、僕だよね?」


ガシ

提督「ちょっと待ってお前ら……ぎゃぁぁぁ!!」

ゲシゲシゲシゲシ

夕立「早く決めない罰っぽい!」


元帥「ひぃ! 電気あんまだとぉ!?」

あきつ丸「元帥殿ォ!」

大和「元帥さん!!」

元帥「な、なんなんだこの事態はぁぁぁぁ!?」



将校「……」


将校「ちょっと待て関係ないのがいるぞ」
246 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/06(月) 23:27:41.77 ID:MvK8TJje0
那智「む? こいつは殴って良い奴なのか?」

ゲス提督「グハァ……」

瑞鶴「お好きにどうぞ」

那智「そうか、混乱に応じて上官を殴る機会は滅多にないだろうから存分に殴らせてもらおうか!」

ドカ

ゲス提督「ぎゃはぁ!?」


筋肉提督「やめろ足柄! いててててて!」

足柄「誰が婚期遅れよこのボケ!!」

筋肉提督「いやだって、みんな言ってたからさ!」

足柄「うるさい!」

ガッ

筋肉提督「うぉ!?」


木曽「女提督……」

女提督「ごめんなさい。やっぱり異性との恋愛が普通で良いの……」

木曽「それはそうだけど! ……あん時ベッドで言ったことを否定するのか!」
247 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/06(月) 23:28:21.19 ID:MvK8TJje0

青葉15「うわやべー、コレってもしかして死人が出るレベルの争いまで起こりますかね?」

青葉22「作戦ではありましたけど……やりすぎちゃいましたね」

青葉22「でもあそこの提督さんがなんとかするんじゃないですか?青葉しーらないっと」

青葉15「責任はすべてあの鎮守府の青葉に丸投げしますね!」

青葉22「だね!」

青葉15「それじゃ、そろそろ動きますかね」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/06(月) 23:34:51.91 ID:BBG37oZvo
退却すらまともに出来なさそう
249 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/07(火) 00:39:17.77 ID:CnF7g90w0

元帥「だぁぁぁ!分かった分かった! 私が悪かったからそんなに引っ張ったり体を揺らすな!」

あきつ丸「説明を求めるであります!」

大和「どういう事なんですか!」

赤城「他の艦娘からも苦情が出てるので説明してください!」

元帥「そうは言っても……あー、その……」

あきつ丸「はっきり言うであります!」

元帥「ひぃぃぃ!」


バタン


大淀(大本営)「元帥大変です!……って何ですかこの状況は!?」

元帥「おぉ大淀か! この子たちを何とかしてくれんか!」

あきつ丸「逃げるでありますか!」

大和「説明を!」

大淀(大本営)「何があればこんな…ってそうじゃなくて!」

大淀(大本営)「例の新型艦が現れて後方に構えている鎮守んを襲撃しているとの電信が入りました!」

元帥「何だと?」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/07(火) 04:08:19.97 ID:RIF4nWh5O
乙ー
251 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/08(水) 19:11:39.49 ID:QI9MCIoG0


筋肉提督「痛い痛い!」

ゲス提督「うぶぅ……」

女提督「ごめんなさい!」

ワーワー

キャーキャー


元帥「全員静かにしろ!!!!!」


全員「「「「!!………」」」」ビク


元帥「……続けろ大淀」

大淀(大本営)「え、えぇ……。たった今電信が入ってその鎮守府が襲撃されているとの事で、敵の深海棲艦の艦隊の中に新型艦の姿を確認したので報告したとの旨です」

元帥「ふむ、では早速連合艦隊を前進させねばなるまいな」

大淀(大本営)「いえ、むしろ後退と言った方が良いかと思います……」

元帥「なんだと?」

大淀(大本営)「その報告があった鎮守府は……こちらの立ち入り禁止海域にある鎮守府ではないんです」

元帥「……ちょっと待て、それはまさか」
252 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/08(水) 19:13:02.26 ID:QI9MCIoG0
大淀(大本営)「えぇ…安全海域、私たち連合艦隊の隣の鎮守府に現れたそうです」

ガタン

元帥「バカな!?」

将校「ちょっと待って!ここいらの全海域に今も偵察の艦娘が配置されてるんだぞ!!そこからの報告が一切無しに新型艦と深海棲艦が抜けたって事か!?」

大淀(大本営)「ですが実際に電信がきてるんです! 」

元帥「うむ…」

将校「でもどうしますか元帥。この情報の真偽に対してまだ確認不足があるのですが…」

元帥「止むを得ん…急ぎ救援に向かうとその鎮守府に連絡をせよ。そして我らも急ぎ準備を終えるぞ」

将校「了解しました」



「新型が出たって!」

「しかも包囲網抜けて安全海域に侵攻してるって」

「こんなことしてる場合じゃないわよね…」

「提督たちの責任追及は勝ってから考えましょうか」

「かも!」

「そうだね」
253 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/08(水) 19:14:24.83 ID:QI9MCIoG0
あきつ丸「むぅ、それもそうでありますな。ではこの話は一旦終わりにするであります」

大和「勝利して帰還した際にたくさん言及しますので覚悟してくださいね」

元帥「あ、はい…」

元帥(なんとか話逸れたな…)

提督s(良いタイミングで新型きてある意味助かったな…)



青葉15「ふふふ…計画通りです」

青葉22「偽の情報を信じちゃうあたり、海軍の信頼問題がまた揺らいだ気がしますが…気にすることもないですね!」

青葉15「それじゃあちらの方にも連絡しておきますか!」

青葉22「そうですね。なにするか知りませんが、ここまでやったんですから出来れば記事の1面を飾ることをしてもらいたいです」

青葉15「んじゃ私は電信入れてきますね〜」

青葉22「いってら〜」
254 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/08(水) 19:24:49.49 ID:QI9MCIoG0
元帥「全艦隊急ぎ準備整え出撃せよ!繰り返す!整え出撃せよ!」

「急げ!」
「行くぞ!」
「皆さん私についてきてください!」
「終わったら提督しばくぞ!」
「死ぬなよ!」
「提督をどうしばこうかしら…」
「勝って兜のなんとやらだ! 厳しい戦いになるが我々艦娘、海軍に勝利の栄光を手にし、提督達を思いきりぶん殴ってやろうではないか!!」
艦娘s「「「「「オーーーー!!!!」」」」


将校「……いや、烏合の衆から纏まったのは良いけど……なんか違う」

スケベ提督「ヤベェ……ヤベェよ……」

普通提督「マジ怖い」

ゲス提督「勝って艦娘に殴られるとか普通だったら死ぬぞ……」

提督「つかあの那智どこの所属だよ。完全に連合艦隊まとめてんのあいつじゃねーか」

女提督「完全に指揮してるの那智じゃない…」

那智「怨敵打倒!うおおおおおおーー!」

足柄「よっぽど上官に対しての鬱憤がたまってたのかしらね…」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/08(水) 23:08:41.84 ID:a/4DKypro

偽情報に踊らされなかったとして脳内ベッキー状態の提督連中に信用なんてあるのだろうか
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/09(木) 00:27:57.15 ID:hXbRZMhGO
乙ー
257 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/09(木) 19:20:56.77 ID:s/qabwtK0
・・・・・・・・・・・・・・


クウェンサー「…よし、なんとかアオバが誘導したようだ」

ヘイヴィア「これで連合艦隊は、嘘の情報流してくれた鎮守府に向かって後退するってわけだな」

クウェンサー「あぁ、しかも偵察してる艦娘達も急いで引き返してるだろうね。包囲網を通り抜けられたって事は職務怠慢とみなされて大本営からきつい罰が下される。今ごろ、名誉挽回のために急いで連合艦隊に合流しようとしているはずだ」

ヘイヴィア「まぁ、実際はどうかは知らねぇが」

龍驤「……なぁ提督はん」

クウェンサー「どうしたんだリュウジョウ?顔が青ざめてるけど」

龍驤「いやな、ひとつ聞きたいんやけど…」

龍驤「何で今から行う作戦のメンバー増やしたん?」


伊58「つまり人類の危機でちね!」

伊勢「いやー何で呼ばれたのかわかんないけど、とりあえず頑張るね〜」

クウェンサー「あぁ、よろしくな!」

川内「ふーん、潜水艦と航空戦艦かー。なんか理由でもあるの?」

クウェンサー「うん?まぁ備えあればって思ってね」

龍驤(何やろな備えって?)
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/15(水) 13:46:49.37 ID:y8dPI4YYO
まだか
259 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/16(木) 12:36:02.18 ID:gDiHeKvIO

クウェンサー「さて、さっき説明した通り。俺たちも同伴の上で、ここにいる全員で艦隊を組んでもらう……。まぁ数がオーバーするけど、そこは上手く編隊を組んでほしい」

大鳳「この作戦本当にやるのですか? さすがに危険すぎると思うんですが…」

ヘイヴィア「まぁな、俺たちはまだオブ娘の性能をよく知らないし、この中からもしかすると死人が出る可能性だってある」

龍驤「死人…そうなるのは嫌やな」

川内「だったらもっと情報を得てから出撃したほうが良いんじゃないの? わざわざ提督達が直々にオブ娘に近づくのはリスク高すぎるでしょ?」

クウェンサー「でも、実際に相手をこの目で確認しないと対策も出来ない。俺たちだって幾つもオブジェクトを破壊したことあるけど、目で確認した上で対応策を考える。まぁぶっちゃけ、全部死線スレスレだったんだ」

ヘイヴィア「もうこりごりとか関わりたくないだとか、毎回思うぜ」

クウェンサー「本当それ」

川内「だったら何で…」

クウェンサー「まぁ、本音を言うと……君らが戦ってる時に遠くで指揮するのはひけるなって。……ダメかな?」

ヘイヴィア「はぁ!? 」

ヘイヴィア「え、俺たちが現場でオブジェクトについての特性やら何たらを教えるからとかじゃねーの!? お前どんだけ騎士様なんだよ!」

クウェンサー「うっさいな。だったらヘイヴィアはここに残っていれば良いじゃん。俺が現場で指示出すからさ」

ヘイヴィア「あーそーいう選択肢もあったのか……雰囲気に飲まれすぎたな」

青葉「でも今更それいったらダサいですよ?」

菊月「かっこわる……」

ヘイヴィア「え!? 何だよこの冷たい視線は!? 俺も行かなきゃなんねーみたいじゃんか!」

伊勢(行く気だったんじゃ……)
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/16(木) 20:52:06.19 ID:FGU/zn/VO
乙ー
261 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/17(金) 13:37:17.13 ID:VTO+5z2bO
クウェンサー「それじゃ全員一旦解散。急いで出撃して沖で落ち合おう!」

艦娘「「「「はい!!!」」」」

ヘイヴィア「で、俺はここにいて良いのか?」

龍驤「んなわけあるかい。ほらさっさと支度するで!」

ヘイヴィア「へーへー」


ガチャ


神通「……」

クウェンサー「ジンツウ!?もしかして聞いてたのか?」

神通「……今の話は本当ですか?」

ヘイヴィア「えーとだな、お前の姉ちゃんをこの危険な任務に行かせるのは不本意であってだな……」

川内「……提督たち、この神通はここの神通じゃないよ」

クウェンサー「え、それって…」

ヘイヴィア「もしかして今朝運ばれたジンツウか!?」

大淀「でも、歩けないほどの怪我を負っていたのにどうしてここまで…」
262 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/17(金) 13:38:04.88 ID:VTO+5z2bO
海兵1「俺たちだよ」

ヘイヴィア「あんたらは今朝の搬送船の、帰ったんじゃなかったのか?」

海兵1「疲れたから夕方に帰ろうと思ってね」

海兵2「さっき目が覚めたこの神通が、ここの提督に感謝を言いたいって言うから肩貸して来たんだが…」

海兵1「あんたら…ヤツに挑むのか?」

クウェンサー「あぁ、元々あの兵器は俺たちの元いた世界にいたあっちゃいけない物なんだ」

ヘイヴィア「だったらきっちり片付けんのが俺らの道理かと思ってな」

神通「…勝算は?」

ヘイヴィア「多分ある。ここにいる全員が協力してくれればなんとかな」

神通「そうですか…」

クウェンサー「安心してくれ、君の仲間の仇は俺たちがとってくる」

ヘイヴィア「そうだ、ここにいる奴らだけであいつを討ち取ってやるから今は休んで」

神通「…私も連れて行ってください」

クウェンサー「いやでも怪我もそうだし、艤装も無いのに」

神通「構いません、艤装はなくともあの搬送船を借りるまでです」
263 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/17(金) 13:38:38.39 ID:VTO+5z2bO
海兵1「おいおい、艦娘でもあの船を扱うのは骨が折れると思うぜ。俺たちも付いて行くよ」

海兵2「ついでに提督の2人も搬送船に乗りな。船内は少し狭いが、目的地に着くまでに具体的な会議ぐらいはできるだろうから」

クウェンサー「でも…」

ヘイヴィア「良いんじゃねーの、こいつらが自発的に行きたいって言うんだしよ」

ヘイヴィア「でも勝手に死なれるような真似はすんなよ。突撃とか特攻とか」

海兵2「あぁ! そんな真似はしない!約束する!」

海兵1「任せてくれ!」

クウェンサー「ジンツウも、戦えないけど命を無駄にする行為だけはやめてくれよ」

神通「はい!!」


クウェンサー「よし、全員行くぞ!」

ヘイヴィア「遅れんなよ!」


264 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/17(金) 13:44:36.44 ID:VTO+5z2bO

クウェンサー「とりあえずこんな図で、旗艦は川内でいくぞ」



【搬送船】
クウェンサー
ヘイヴィア
神通
海兵1
海兵2


【艦隊】
旗艦 川内
2 菊月
3 青葉
4 龍驤
5 伊勢
6 大鳳
? 伊58


58「…あれ?これってどういうことでち?」

クウェンサー「あぁ、後で教えるよ。それより…」

大淀「えぇ、さっき明石さんに頼んですぐに作ってもらってきました」

ゴト

58「魚雷?………」ヒョイ

58「……ッ!? なんでち!? この重い魚雷はでち!」

クウェンサー「それがキーカードって事かな? ゴーヤはそれ持ってずーっと潜水していれば良いから。合図はこっちから出すから」

58「合図でち?」

265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/17(金) 15:34:27.87 ID:UnigwT/Lo
お姫様を助けるために特攻まがいのことした奴がよく言う
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/17(金) 17:33:30.67 ID:Ar5B1Njro
敵情報無し、遮蔽物の無い大洋、隠密する気ゼロの艦隊、ベイビーマグナムが引きつけてくれるわけでもなし
これで何を仕掛けれるのか逆に気になるレベル
267 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/17(金) 22:58:04.29 ID:hHR4Stay0
どう勝たせよう…
すいません不定期更新で、ちょっと忙しくてたまにしか書けない&どうしようかと指が動かないんです

本当にどう勝たせよう…
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/17(金) 23:33:58.22 ID:UnigwT/Lo
一ついい方法がある
安価だ
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/18(土) 01:54:00.73 ID:y70iEN5ao
乙ー
270 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/18(土) 18:45:19.23 ID:JKDX3MkTO
なるほど安価ですか
でも前に安価出したら注意されたんですが、この場合ってやっても良いのでしょうか?

271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/18(土) 21:03:21.26 ID:5Omo1lgX0
安価で決定とかだと変な案出されて余計ぐだったりするしアイデア募集くらいでいいんじゃね?
安価にするならそこそこ広い範囲安価してその中からいい案採用するとか
272 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/19(日) 00:09:19.29 ID:J27vAfiw0
なるほど、なら安価ではなくアイディア募集にしておきます
どうか私に天啓を…
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 02:22:28.75 ID:OPiDbavto
原作通りお姫様と連携取って敵機の弱点突いて倒すんじゃいかんの?
274 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/19(日) 09:34:02.27 ID:J27vAfiw0
そうしたいんですが、艦これなので(越えられない壁
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 10:52:37.94 ID:ITAi5+CJ0
工廠コンビがガチの変t天才だった
あとはがんばってくれ
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 10:59:29.98 ID:wN79wZwQ0
オブ娘の重さってオブジェクトの時のままなのかな?だったら転んだらなかなか起き上がれなさそうだけど…?
277 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/20(月) 11:36:06.66 ID:wVb2COry0
ありがとうございます
全部突っ込んでみます!
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 11:51:06.43 ID:hig6USzvo
元ネタの重量のままだと……とかいう話は艦娘にも跳ね返ってくるのでNG
基本球形と脚部を再現してれば問題ないし

しかし兵器の擬人化というかパワードスーツに簡略化しただけみたいなイメージになるな
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 11:58:04.14 ID:ITAi5+CJ0
結局のところベイビーマグナムはお姫様と瓜二つなのか2Pカラーなのか別人なのかそれが問題なんだよ
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/20(月) 12:02:20.07 ID:hig6USzvo
エンブレムがあるだろう
俺の中では既に金髪バニーで決定しているぞ
281 : ◆iPIF0O2lVIn3 :2016/06/20(月) 20:18:03.09 ID:wVb2COry0
ほんとうにありがとうございます全部使って書きます。

ベイビーマグナムの容姿としてはミリンダさんと目と髪が似ているだけで、他はデカイイメージでお願いします。
胸がフローレイティアさんで補完お願いします
282 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 16:40:48.83 ID:S0g/PJ8E0

【立ち入り禁止海域】

ザッーーー!


オブ娘「……」

オブ娘(おかしい……この辺りはもう監視の目がはいっているはずだというのに……レーダーには偵察機の影はおろか、潜水艦の影すら無い)

オブ娘(人類の最強の連合艦隊がこんなに疎かなワケがないのに……)

オブ娘(まさか、私に気がついて姿を晦ました?)

オブ娘「…行ってみればわかるか」
283 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 16:41:46.30 ID:S0g/PJ8E0
ザッーーーーーーー!

クウェンサー「……よし、どうやら偵察の艦娘たちは全員引き上げたようだな」

海兵1「よし、ならここからは結構スピード出していくぜ!」

ヘイヴィア「あぁ、思いっきり飛ばしてくれ!」

海兵1「しっかり掴まってろよ!!」


ズザザザザザグァァァァァーーーー!!!

神通「ちょっと!飛ばしすぎです!」

海兵2「良いぞ良いぞ!」

ヘイヴィア「なんで急に荒っぽくなるんだよ!?」

クウェンサー「あんまり船とか乗らないから酔うぞこれ!?」

海兵1「こいつが海軍の、いや俺たち海の男の操舵だ! 良い潮風を感じる感じる〜!!」

海軍2「この疾走感たまんねぇ!!」
284 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 16:42:39.28 ID:S0g/PJ8E0
クウェンサー「いや、確かに飛ばしてって言ったけど!」

ヘイヴィア「ここまで飛ばすんじゃねーよ!見ろ! センダイ達がまださっきの場所で立ち尽くしてるぞ! つーか置いて行ってるから!!」

神通「う……、精神的ダメージで吐きそう……」

ヘイヴィア「おいジンツウさん、なんで俺の方を向くんだ!? 窓はあっちだあっち!!」

神通「あ、あっちですか……うぷ」

クウェンサー「だぁぁぁぁ!おいヘイヴィアお前わざと俺の方に指向けただろう!!」

ヘイヴィア「へ、何のことだかな」

クウェンサー「クソこいつ!おいジンツウ、俺が窓の方まで誘導するから手を貸して」

神通「す、すみません……」

クウェンサー「よっと」

海兵1「おっとイルカの群れだ、避けるわ」


グラ


クウェンサー「うわ!」

神通「キャッ!」

ヘイヴィア「あ!?」


ドテン
285 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 16:48:57.63 ID:S0g/PJ8E0


クウェンサー「いてて……」ムニュ

クウェンサー(って転んだ拍子になんか柔らかいものを掴んでる感触が…まさか)

クウェンサー(嫌々ありえないだろ、確かにジンツウと一緒に転んだけど、その拍子で、揉むか?)

クウェンサー(そんなラッキーなことなんて無い。うん多分)

神通「も、もうダメ!!うぷ!? 窓ぉ!!」ダッ

クウェンサー「え、ジンツウ? じゃあこれは…」

ヘイヴィア「いってー」尻

ヘイヴィア「おい、いつまで人のケツ掴んでんだボケ」

クウェンサー「」



海兵2「いやーイルカもこの海域にはいるんだなぁ」

海兵1「あぁ、幸先良いんじゃ無いかコレは」
286 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 17:43:27.99 ID:S0g/PJ8E0
神通「オヴェェェー!」

クウェンサー「最悪だ…」

ヘイヴィア「いてて、頭ぶつけちまった…、お前なんでそんなに落ち込んでんだよ」


海兵1「もうすぐ、例の奴が現れるポイントか…」

海兵2「勝てるか…、いや勝たなきゃな」

海兵1「そうだな!」


神通「うぅ、まだ気持ち悪い…」

クウェンサー「俺も吐きたい…」

ヘイヴィア「なんでお前も?もう酔ったのかよ」


海兵1「良い風だな」

海兵2「だな!」


神通「オエー!」

クウェンサー「ウェップ…」

ヘイヴィア「ひでぇ絵面だな…」
287 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/21(火) 17:44:08.13 ID:S0g/PJ8E0

川内「…なんか提督と神通が吐いてるんだけど」

龍驤「これから戦うって時に緊張感の無い奴らやな」

菊月「むぅ、こっちにも流れてしまいそうでこれは汚い。艤装が穢れてしまう…」

青葉「菊月ちゃん、可愛い外見とは裏腹に意外とおキツイですね」

伊勢「それにしても、あの搬送船速いね。こっちも偵察隊がいないからスピードを上げてはいるけど、まだ追いつかないとか」

川内「あの二人ってそれだけが取り柄の海兵らしいよ。さっき聞いたんだけど海軍に来る前はモーターボートとかヨットの大会でそこそこの賞とってたって」

大鳳「だからあんなに速いんですか…」

龍驤「いやいや、あれただの搬送船やで。うちら艦娘置いてあないなスピード出る方がおかしいんや」

青葉「ありゃなんかイジってますね」

川内「アレだったら、提督達もいざという時に逃げられそうだね」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/22(水) 04:35:17.69 ID:mrOytk55O
乙ー
289 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/25(土) 01:19:05.50 ID:9OkvgdZe0
海兵1「さて、問題の海域に着いたぜ」

海兵2「ん?どうしたんだ3人とも。顔色が悪いぞ」


神通「うぅ…」

クウェンサー「あ、あんたらなぁ…」

ヘイヴィア「何で信号も道もねーのに、何回も曲がったり旋回したりすんだよ…」


海兵1「やりすぎたか」

海兵2「やっべ!」


川内「お、追いついた……」

伊勢「普通はここまで来るのに疲れるはずなのに、後追うだけで疲労が…」

菊月「な、何か飲みたい…」

龍驤「あかん、あかんやつやこれ…」

大鳳「疲労が…まずいです」

青葉「みなさんコレでへばっちゃうなんて、それでも海軍ですか?」

青葉「青葉はいつも取材のために足を使ってますからね! これくらいは想定内です!」



海兵1「まじったか!」

海兵2「やば!」
290 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/25(土) 01:29:48.68 ID:9OkvgdZe0

クウェンサー「……ふー、少し落ち着いたよ」

ヘイヴィア「あぁ、イラゴとマミヤのデザートを持ってきて正解だったな」

クウェンサー「懐が少しだけいたいけど、とりあえずみんなのコンディションは整えられて助かった」

ヘイヴィア「危なかった…」

神通「あの……さっきは醜態を見せてしまい申しわけございません」

クウェンサー「いや、あの運転で酔わない人はいないから」

ヘイヴィア「もう少し限度を知れよ…」

海兵1「そうですか?」

海兵2「海軍じゃ普通ですよ」

ヘイヴィア「その普通を戦略兵器じゃなくてただの搬送船でやるな」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/25(土) 06:06:49.53 ID:M/yugKR5O
乙ー
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 07:52:56.26 ID:yheg8Zf30
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/25(土) 14:37:43.69 ID:kA+/SOmA0
地名の伊良湖は「いらご」だけど給糧艦の伊良湖は「いらこ」
え、伊良湖っていらごって読むの?と思って調べたらそう出てきた
294 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/06/26(日) 02:19:19.94 ID:c/zbPIQJ0
ずっとイラゴって読んでた。…
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/26(日) 06:13:15.38 ID:YCQPnyrfo
ドンマイ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 08:24:04.01 ID:a3rsr9fNO
まだ交戦しないのか
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/26(日) 08:55:51.60 ID:Ww3X3HySO
シグルイを読んでいたら
298 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 16:04:17.30 ID:dg5GY++OO
クウェンサー「さて、おーいリュウジョウ! 飛ばした偵察機から何か情報もらった?」

龍驤「いやー、まだ何も。でもここから3キロほど離れた先で変なもん見つけたってきたで」

クウェンサー「へー、何見つけたんだ?」

龍驤「なんかトゲトゲの球体っぽいもんやと、デカめの機雷やってー」

クウェンサー「……」

ヘイヴィア「…おーい、それって動いてなかったか?」

龍驤「いま聞いてみるで。……うん、ほー……」

龍驤「動いてるってきたでー」


ヘイヴィア「…いや、それオブジェクトだろ」

龍驤「え? だって他の深海棲艦同様に人型じゃ……」

クウェンサー「言い忘れてたけど……こっちの世界のオブジェクトは球体型なんだ」

龍驤「ならトゲトゲって」

クウェンサー「それ全部副砲だろうな」


「「「「………」」」」
299 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 16:05:37.46 ID:dg5GY++OO

クウェンサー「…少し整理すると。どうやら向こうのオブ娘は、第1連合艦隊から多くの物資を手に入れて、完璧な姿になったってことが今聞いてわかった」

ヘイヴィア「そして、完全武装のアレがこっち向かってきてるんだろ?」

龍驤「…せやな」

神通「あの、何か問題があるんですか? 倒す算段があると言ってらしたのに」

クウェンサー「いやー、俺はてっきり写真のあの装甲からしてそこまでの技術はないと思ってたんだ」

ヘイヴィア「あぁ、艦娘と同様に、あの人型でも頑丈な作りだと俺は思っていた」

クウェンサー「でも……」



クウェンサー&ヘイヴィア「「なんで完璧武装のオニオン装甲装備して来てんだよーーーーーーーー!!!?」」



龍驤「うお! うっさいねん!」

神通「あの、オニオン装甲とは?」

ヘイヴィア「要は玉ねぎと同じ構造で装甲の一枚一枚が薄く鍛え上げられた鋼鉄で出来てて、さらに電版も合わさって何重の層になってんだよ」

神通「…それって、私たちの攻撃が効かないんじゃ?」

クウェンサー「核撃ってもビクともしないからな」

龍驤「…いや、ムリやんそれ」
300 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 16:06:24.16 ID:dg5GY++OO
ヘイヴィア「だから全くの誤算ってわけだ。少し楽観視しすぎたぞクウェンサー、このまま上手く立ち回っても、人型じゃなければ隙がないぞ」

クウェンサー「あぁ、あの球体もそうだが動力源もだ。何分の1に縮小したのもそうだけど、どうやらあのオブ娘自身が動力炉だってことになる」

龍驤「なんやと!? せやったら襲撃した日に倒しとけば楽々倒せたっちゅうわけか!?」

クウェンサー「あぁ……どうりで夜襲を仕掛けたわけだ」

ヘイヴィア「動力炉と武器はあるが、燃料と装甲が無かったってことか。襲撃先からたくさん資材を奪ってたってのか」

クウェンサー「火を放ったのも、なるべく資材、主に『鋼鉄』を奪った意図を隠すために、燃料だけを燃やして隠蔽していた」

ヘイヴィア「そして今あの装甲をたった一夜で鍛え上げたと……」

ヘイヴィア「一夜でここまで完璧武装するとか、深海棲艦側の技術力怖すぎんだろ!」

301 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 16:07:25.65 ID:dg5GY++OO

神通「相手の今までの行動の意図が読めたのは良いですが、どうするんですか?」

クウェンサー「まて、今考えてるから……」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 16:50:49.53 ID:IyyD7R97O

オニオン装甲抜いても主砲の反動を抑えれる時点で素の耐久力も半端なさそう
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 17:35:32.03 ID:aOEXS0JSO


大量のレモンと牛乳を用意しとくか
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 18:56:47.41 ID:LvVzt+cP0
ウニ型ってことは海の支配者メガロダイバーではないのは確定したのか……
副砲がふえるよ! やったねクウェン子ちゃん!
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 20:31:56.19 ID:fwD0652Fo

海峡にネットでも張って誘導するか
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 21:16:18.31 ID:BKKs3u28o
確かにオブちゃんは下半身にある棒を絡め取られたり穴に白いモノ注ぎ込まれたりして毎回イッちまってるが
性技が勝つのは物語の必然だから仕方ない
307 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 21:21:53.07 ID:nnKQLYY/0
ヘイヴィア「そういや、相手の形状は分かったけど肝心の武装を確認してなかったな。リュージョー、そっちで確認できるか?」

龍驤「できるで、ちょい待ち……」

龍驤「……なんやえらい長い主砲がついてるって、それが…なんか支柱みたいなんで支えられてるんやと」

ヘイヴィア「へー支柱ねー」

クウェンサー「……ん?」

クウェンサー「ちょっと待って、支えられてる? それは本当かリュウジョウ」

龍驤「見た限りそうやと、ごっつうデカイくて長い主砲と、なんかシリンダーみたいなもんも見えるやと…」

ヘイヴィア「……ん? なんか想像が難しくなってきたぞ。本当に球体なのかよ。」

龍驤「少し高度下ろしてもろたんやけど、どうやら球体の周りに色々ギミックも付いてたんや。なんか近くで見ると細っこい姿らしいで」

クウェンサー「??? なんだ?なんか想像できないぞ……」

神通「えーと、要は球体に主砲がついてるんですからこのような形状でしょうか?」
308 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 21:23:47.05 ID:nnKQLYY/0

309 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 21:24:58.16 ID:nnKQLYY/0
wwwww性技に不覚にも吹いてスマホ落としちゃったwww
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 21:35:50.59 ID:aOEXS0JSO
リゾレッテたんキターー!!
311 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 21:54:20.32 ID:nnKQLYY/0
ヘイヴィア「へー結構上手いな」

神通「あ、ありがとうございます」

クウェンサー「うーん……」

ヘイヴィア「おいどうしたクウェンサー、なんか気づいたのか?」

クウェンサー「いや、どっかで見たことあるなって……」

ヘイヴィア「あ? まさかそのオブジェクトが俺たちが倒した奴らの一つだって言いたいのか?」

クウェンサー「いやそうじゃなくて、なーんか引っかかるっていうか……とっても嫌な思い出がある気がするんだ…」

ヘイヴィア「俺は全部が悪夢だったけどな。にしても、俺もどっかで見た覚えがあるな……」

クウェンサー「まぁきっと思い違いかもしれないね。全部こんな形だし」

ヘイヴィア「だな」
312 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 21:55:11.43 ID:nnKQLYY/0


龍驤「んで、作戦はどうするんや?」

クウェンサー「うーん…今聞いた形状だと、なんか海上型のオブジェクトのようには思えないんだよな…」

龍驤「海上型? オブジェクトってなんや色々と種類もあったりするんか?」

ヘイヴィア「あぁ、陸型やら海上型。戦う地形によって最も適した形状が有利なオブジェクトがあんだ」

クウェンサー「そういうのは第2世代って言って、軍のお偉いさんが地形ごとにオブジェクトを採用する……」

クウェンサー「………」

ヘイヴィア「…どうしたクウェンサー? 急に黙り込みやがって」

クウェンサー「…第2世代…採用…」

クウェンサー「設計図もなしに急に現れた深海棲艦のオブジェクト…設計…」


クウェンサー「まさかあい」


ズガァァァァァァァァンーーーー!!!!

313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 22:04:06.96 ID:oAeRmIQuO
そういえばリゾレッテは超遠距離迎撃特化だったな
まともに接敵できるんかねぇ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 22:10:45.09 ID:LvVzt+cP0
>>306
つまりオブちゃんはふたなりだったと
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/27(月) 23:32:56.73 ID:fwD0652Fo
自爆しないアーラシュさんと名高いリゾレッテたんじゃねーかよおい
316 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 23:36:26.17 ID:nnKQLYY/0
クウェンサー「うわっ!」

ヘイヴィア「ぐぉ!?」

神通「きゃぁ!?」


海兵1「掴まってろ!」

海兵2「何だ何だ!?」

川内「全艦回避運動! 衝撃に耐えて!」

菊月「キャーーー!」

伊勢「何なのよ!!」



ズガァァァァァァ………


クウェンサー「イテテ、大丈夫か?」

ヘイヴィア「あぁ、命だけはあるぜ」

神通「こ、この衝撃波はあの時私が受けたのと同じ…」

ヘイヴィア「つーことは…」

クウェンサー「あぁ、わかってるよ」

クウェンサー「……戦いだ」


龍驤「イテテ……皆無事か?」

大鳳「えぇ、体が少し痛みますが何とか」

川内「私も大丈夫。それよりも……あれ見てよ」


海兵1「おいおいおい、あそこって最後に襲撃された鎮守府があったところだったよな?」

海兵2「あぁ…」

海兵1「なら……あそこにぽっかり空いた穴は何だよ……」

海兵2「吹っ飛んだ……いや撃ち抜いたのか? 今の威力だったら連合艦隊でも全滅レベルだぞ……」

海兵1「さっきまで元帥殿があそこにおられたと思うと、俺たち人類側は確実に終わってたな…」
317 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 23:45:24.20 ID:nnKQLYY/0

青葉「……へ、へへへ。あ、青葉のおかげでみんな助かったんですねーわーい」

大鳳「青葉さん、震えすぎです」

青葉「そ、そーいう大鳳さんだって、肩が震えてますよ?」
318 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/27(月) 23:59:29.09 ID:nnKQLYY/0

クウェンサー「おいイセ! すぐに偵察機出して周辺の警戒を強めろ! 艦隊はセンダイを中心に散開! 的になったらおしまいだ!」

ヘイヴィア「おいこの船も動かせ!もたもたしてると当てられんぞ!!」

海兵1「う、うす!」

川内「了解! みんな散開!」

クウェンサー「指示は通信機で出すから常に聞いとくように!」

川内「そんなのわかってるよ!」

ヘイヴィア「オイいいのか、艦隊を散らせちまってよ」

クウェンサー「なら全員撃たれて死ねと? 少しでも回避率上げるにはこれが得策なんだ」

クウェンサー「それに…」

クウェンサー「恐らく、これは推測だけど、相手は1発1発の精度が高いが、撃つスピードが少し遅いはずだ」

ヘイヴィア「はぁ? なんでそんなのわかんだよ」

クウェンサー「設計士が有能でも、もしあの球体の中身が人型の動力炉ならと思ってね」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 00:24:36.63 ID:hs+nGQfvO
副砲ばら撒かれたら終わりやんけ
320 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/28(火) 00:30:52.12 ID:79bboruH0
やっべ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/28(火) 04:02:00.06 ID:7tFBNZZcO
乙ー
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 07:22:07.28 ID:0VM00DWSO
海面スレスレを飛んでレーザー網をかいくぐった子供エースパイロットもいたからいけるいける。
ちなみにその巻のクウェンサーの言葉より抜粋
「兵器の擬人化少女って冷静に考えてみるとちょっとグロめな成分があると思うの」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 20:44:50.08 ID:7JXe3kP10
ていうか副砲全部撃てるほど弾あんのかね?なんていうか一部分の副砲だけしか撃てないみたいな。
偵察機位気づいて副砲とかで撃ち墜としそうだけど。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/28(火) 21:51:21.87 ID:Y+UqPUlao
必死こいて資材集めしておいてそれは無いだろ
3キロ圏内しか把握できないド近眼さを見るにレーダー関連の不備、と見せかけて中身がポンコツなだけと見た
設計士でも直接のエリート教育は専門外だろうし
325 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/30(木) 20:13:48.68 ID:KyK+LGjb0
オブ娘「……」

オブ娘「やはりいないか……、試しに撃ったが前方の艦隊がウロウロする以外姿も無し。どうやら本気であの艦隊だけで私を鎮めるつもりだな」

オブ娘「やはり人間、最強の兵器オブジェクトを生み出し、無敵の根幹を崩した種は舐めている」

オブ娘「しかし、今度は威嚇射撃じゃないぞ…」

オブ娘「な!? 散らばった?」

オブ娘「小癪な真似を!」


神通「…双眼鏡で確認できました。アレですね」

クウェンサー「様子はどう?」

神通「えぇと、主砲の向きの調整をしてますが…あの方角からすると標的は菊月さんだと思います」

ヘイヴィア「オイキクヅキ! 今から俺が合図出すからそれに合わせて…どっちに舵切ればいい」

クウェンサー「左だな。あそこから撃つと衝撃波が右に広がるだろうし」
326 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/30(木) 20:14:20.89 ID:KyK+LGjb0
菊月『き、緊張する…出来るだろうか…』

ヘイヴィア「ッヘ、オメーならできる」


オブ娘「まず1匹…」ガシャン

オブ娘「死んじゃえ!」



クウェンサー「交換した! よしいまだ!」

ヘイヴィア「いけキクヅキ!!!」

菊月「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」


ズガァァァァァァァァンーーーー!!!!


川内「うおっと!!」

川内「菊月ー!無事!?」

菊月「いてて、あぁ。少し遅かったかもしれない」小破

龍驤「あの砲撃で助かっただけマシやで!」

大鳳「次きます!」
327 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/30(木) 20:14:51.99 ID:KyK+LGjb0
オブ娘「…よ、避けた!? バカな今まで避けることもできずに沈んできたというのに…」

オブ娘「クソ! だったら次は外さない!」


神通「今度は…伊勢さんです!」

クウェンサー「位置的にただの小破では済みそうはないな…」

ヘイヴィア「おいイセ聞いてるか?どうやら上手く回避しても中破以上は覚悟しろとの事だ。いけそうか?」

伊勢『大丈夫、早く指示ちょうだい!」

クウェンサー「神通、ちょっと双眼鏡かして」

神通「は、はい」


オブ娘「角度調整……誤差の自動修正オン…」

オブ娘「よし……今度こそ」
328 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/30(木) 20:15:28.71 ID:KyK+LGjb0

クウェンサー「イセ、今から目の前の海面に目一杯砲撃しろ。そこから旋回だ。いけそうか?」

伊勢『うーん、わたし航空戦艦だからちょっと時間かかるかもね』

クウェンサー「構わない、とにかく合図出したらすぐにやってくれ」


オブ娘「死ね!」ガチャ


クウェンサー「よし今だ!」

伊勢『はいよ!』ドーン

ドーン
ドーン
ドドーン

オブ娘「水飛沫で眩ませた!? でも、姿が見えなくてもこの距離なら回避したところで衝撃波で簡単に沈められる!」

ズガァァァァァァァァンーー!!!


伊勢「うわ!? 」中破

伊勢「いてて、すぐに旋回してなきゃ轟沈だった……」

クウェンサー『よし回避成功だ!』


オブ娘「バカな!? なんで沈んでいないんだ!?」

オブ娘「クソ、だがあと1発であいつは沈む……」

オブ娘「死ッ!」ズガン

オブ娘「グワッ! 今度はなんだ!?」

オブ娘「爆撃機だと!?」


大鳳「頑張ってあなた達!」

龍驤「じゃんじゃん出すで!」
砲撃が当たる範囲

オブ娘「えぇい! 鬱陶しいハエめ!」副砲ガチャ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/06/30(木) 20:27:18.83 ID:3csPpW+yO
乙ー
330 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/06/30(木) 20:34:50.63 ID:KyK+LGjb0
ズガガガガガガッガガガガガ
ダダダダダダダダダダ

ブゥゥゥゥゥゥゥンンンンンーーー

ガガガガガ



オブ娘「ふん、こんなも」ドガン

オブ娘「あ"ぁ!?」


青葉「ヒュー、ようやく砲撃が当たる位置に出れましたね」

川内「近づく私達に気付かないなんて、よっぽど避けるのが驚きの展開だったんだろうね」

青葉「青葉、撃っちゃいます!」ガチャ

川内「水雷魂を見せてあげる!」ガチャ


オブ娘「もうこんなに近くまで来てたの!? けど……」

オブ娘「さすがにこの距離なら副砲で沈むわよね!!」


青葉「まずいですよ! 副砲がめっちゃこっちのほう向いてます!」

川内「ック! でも提督が接近しろって言ったんだから何かあるはずだよ」

青葉「何かってこれ以上に何が……」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 21:00:48.67 ID:eYs/5cpno

レーダーもそれに付随する照準補正機構も副砲と主砲の使い分けも何にも使いこなせない残念エリートでも大丈夫!
近くにきたなら時速400キロ越えの速度で轢き殺せばそれで終わりダゾ
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 21:23:48.54 ID:lMxswgqmo
(この子相手ならベイビーマグナムでも善戦できそう。問題はもう一機いることだけど)
333 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/01(金) 22:40:13.15 ID:yJ5JeQRu0
ヘイヴィア「おい早く次の手を出せよ!このままじゃあの2人やられちまうぞ!」

クウェンサー「まて、あと少し……」

神通「提督さん!」

海兵1「何やってんだよあんた! このままじゃ蜂の巣だぞ!」



青葉「うらうらうらうらー!」

ズガン
ドカン

オブ娘「ふん、この装甲にそんな豆鉄砲が効くわけないでしょ!」ガチャ

ヒュン!

青葉「レーザー!?」

青葉「うわぁ!?」中破

川内「青葉! よくもやったね!」ガチャ

ズガガガガン

オブ娘「お前ら撃ちながら動いてるつもりだろうが、こっちからは止まってるように見えるんだよ!」

ヒュンヒュン!

川内「キャァ!?」

川内「そ、そんな……」大破


オブ娘「ククク、じっとしていればいいものを……特別にこの主砲で消してやる」

川内「ま、まずい……」

青葉「川内さん!」

シーン

川内「…? なんで撃たないの?」

オブ娘「……時間をやる。10秒だけ待つから出来る限り逃げてみせろ」

川内「ふん、舐めてるね…こっちにだってプライドがあるんだから…」


334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/02(土) 01:22:12.25 ID:JAmWiR4CO
乙ー
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/02(土) 08:20:12.92 ID:rXDAU7GnO

上手く潜行できてるみたいだしそろそろ魚雷の出番かな
ところでトライコアには機雷の塊がまるで通じなかったけど、魚雷は機雷の何百倍の威力があったりするのかね
336 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/06(水) 19:44:08.46 ID:KevoGurm0
オブ娘「ではこういうのはどうかな?」

ガチャ

青葉「ひ、ひゃー!」

川内「!?」

オブ娘「逃げなければこいつから沈める。ほら、早く逃げろよ」

川内「ック! 最強の兵器が卑怯な手を使うじゃん」

オブ娘「フフフ、勝手に言ってろ。さーてまずは……いーち」

青葉「せ、川内さん…」

川内「……」

オブ娘「はいにーい……」

青葉「青葉思うんですよ……」

オブ娘「はいさーん」

青葉「もしも、もしもですよ?」

オブ娘「よーん」

青葉「ここで、こんなことしなかったらって……」

オブ娘「ごーぉ?……」

川内「…そうだね、私だってさっきまで素で忘れてたけど」

オブ娘「…ろく…なんだお前ら…なな」

川内「まさか」

オブ娘「はーち! なぜ余裕なんだ!? きゅーう!」

川内「自分から時間稼ぎを言い出すなんて……ね?」
337 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/06(水) 19:44:45.32 ID:KevoGurm0
オブ娘「!? 何を言って……」


クウェンサー『よし今だ、撃て!』

58「はいでち!」

青葉「川内さん捕まってください! 一旦離れます!!」

川内「ありがとう!」


オブ娘「しまった!! レーダーの確認を怠ったせいで潜水艦に気付かな……!!」


ドガァァァァァァァァァァァァンーーー!!!




オブ娘「……で? だからどうだというのだ?」

オブ娘「この装甲はおろか、こちらにはダメージなどないのがまだわからないのか!」

オブ娘「奇襲は成功したようだが、私には効かないんだよ!!」

オブ娘「みんなまとめて死ね!」

……ザザ……

クウェンサー『やぁ、どうも』
338 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/06(水) 19:45:52.93 ID:KevoGurm0
お待たせしました
垣根提督の話を考えてたら遅れました
あちらの方ももうそろそろ更新します

遅れて申し訳有りません
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/06(水) 22:25:35.13 ID:DDAVTogfo

クウェンサーさんの非暗号通信(軍規違反)勝利宣言きた!
これで勝つる!
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/06(水) 22:29:22.99 ID:QMHbFyCTo
乙乙
スラッダーさんとのコンタクトを図ったか?
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/06(水) 22:56:17.53 ID:wsHDSIOio
乙ー
342 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 11:32:32.25 ID:3HTU2etwO
オブ娘「な!? 通信のチャンネルを合わせてきただと……何者だ貴様は」

クウェンサー『俺の名はクウェンサー。今お前が相手している艦隊の指揮官をやっているものだ』

オブ娘「ふん、てことはあのみすぼらしい船に乗ってるのか? 今ここから副砲で沈めてやる」

クウェンサー『ちょっと待ってほしい。まずはこちらの話を聞いてくれ」

クウェンサー『まずは今の状況だ。なんか変だとは思わないかい?』

オブ娘「……?」
343 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 11:35:59.46 ID:3HTU2etwO
オブ娘「今の状況のどこがおかし」

クウェンサー『第2連合艦隊がここにいない』

オブ娘「! ……そういえばそうだったな。だが貴様らがいるではないか、どうせ少数の奇襲作戦を敢行……」

クウェンサー『どうしてそれだけだって思う? 奇襲なんて走行で弾かれるかもしれない意味のない相手を、わざわざ数減らしてまで襲ったとでも?だったら数揃えて迎え撃った方が効率がいいはずさ』

クウェンサー『俺たちが、ただの奇襲艦隊じゃなくて、特別な任務を任された特攻隊だとしたら……どうする?』


オブ娘「!?」ゾク

オブ娘「ま、まさか……」


クウェンサー『今の状況、好意的に受け取らない方がいい』

クウェンサー『例えば、さっきの魚雷なんかもそうだ。なぜ撃ったのか? とは思わないのかい?』
344 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 11:38:23.58 ID:3HTU2etwO
クウェンサー『主砲のあたりをよく見てほしい』

オブ娘「…なんだ? 小さな穴がところどころできているじゃないか…」

オブ娘「これは…」

クウェンサー『散弾銃といっしょだよ。さっきの魚雷の中に少し破片を詰め込んで入れたからそれが飛散しただけ』

クウェンサー『たしかに、ちょっとした傷だけど……』


クウェンサー『それがもし、一発でも撃てば自壊して大爆発を起こすって言ったら……どうする?』

オブ娘「なにを……言っている!?」

クウェンサー『俺は詳しくは言えないけど、オブジェクトの事についてはある程度知っている人間なんだ」

オブ娘「な、なんだと!? まさかあの人と同じ」

クウェンサー『それは後でいいよ、んで詳しく言うと、あんたの主砲に傷をつけたってことなんだけど、もしデリケートな機構だったらこいつは大事なんだ』

クウェンサー『もし、その主砲に入った亀裂や穴を軸に、暴発したらどうする?』

オブ娘「な、なんだと?」
345 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 13:02:12.34 ID:nDFm4kyyO

クウェンサー『もっと簡単に言うと、亀裂が入ったコップってところさ』

クウェンサー『そこに水を入れたって、少しずつ水が漏れるのはわかるだろ。今まさに起きてるのがそれさ』

クウェンサー『あんたが主砲を撃ったら、砲身が耐えられなくて爆発する。そして動力源でもある君も同時に爆発する』


オブ娘「ば、バカを言うな!!」

クウェンサー『言いておくけどこれは事実だから、この場に俺たちしかいないのも、大本営からの特攻を任された為で、あんたの爆発による被害を最小限に留めるためだから』

クウェンサー『まさか、今まで入ってきた情報を本当だと思っていたのか? 勘繰らなかったのか?』
346 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 13:02:45.62 ID:nDFm4kyyO
オブ娘「……うぅ」

オブ娘(確かに……何故か偵察機もこいつらの物しか見ていない……やはり、こちらの偵察隊も嘘の情報に踊らされていたというのか!?)

オブ娘「し、しかし……副砲があれば貴様らを倒すのなんてわけもない……」

クウェンサー『それもオススメしないな』

クウェンサー『こちらにも、一機だけオブジェクトが用意されている』


オブ娘「……」

オブ娘「はぁ? おいお前、もしかしてそんな嘘であたしを騙せると思っているのか?」

クウェンサー『嘘だと思うならいまから撃ってみせるよ』

クウェンサー『こちらクウェンサー、敵オブジェクトの付近に撃って』

オブ娘「ハッタリも大概にし……」
347 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 13:04:00.17 ID:nDFm4kyyO

ドドドドドーーーーーン


オブ娘「な!? 背後で水柱だと!?」

オブ娘「しかもこの威力…艦娘の撃つ砲撃以上の威力!!!」

オブ娘「まさか、本当なのか!?」


クウェンサー『あぁ、さっき君が撃ったのと同じで、こっちはレーダー範囲外からの砲撃が可能なオブジェクトを、ついさっき開発して実戦に投入している』

クウェンサー『艦隊の数が少ないのも、こちらのオブジェクトは的が少ない方が正確に射撃できるってのもある』

オブ娘「く、クソ!」

クウェンサー『おっと逃げようとしない方がいい。主砲も使えないあんたじゃ、どんなに速くても射撃性能が正確無比のこちらのオブジェクトの餌食になるだけだ』

クウェンサー『こちらとしては、あんたに武装解除して投降していただきたい。そうすれば命の保証は約束する』

クウェンサー『どうだい?』
348 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 13:04:51.42 ID:nDFm4kyyO

オブ娘「……あ、あぁぁぁ……」

オブ娘(む、無理だ……もし今の話……オブジェクトが本当なら、深手を負う……)

オブ娘(そして、主砲も撃てなければ、こちらの装甲だけでカバーできるはずもない)

オブ娘(副砲でなら艦娘ごとき倒せるだろうが、私と同じオブジェクトなら無理だ……主砲がなければ倒せない…)


オブ娘(なら、やるべきことは…)

クウェンサー『…返事がないのを見ると交戦する意思があるとみていいのか?』

オブ娘「ま、待て! わかった降参する! 」

クウェンサー『…だったら、そこから出てくるんだ。ほら、早くしないと』

オブ娘「ひぃぃぃ!!」


ガチャ


クウェンサー『よし、出たようだな…こちらから人影が確認できた。そのまま海に身を投げろ、そこを空母が近づいて拾うから無抵抗でいろ』


オブ娘「は、はい……」


ザバン
349 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/07/07(木) 13:05:22.94 ID:nDFm4kyyO
よっしゃ、いけた!
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 14:14:05.60 ID:h3SK5wRLO

プロトタイプの時点で核で砲身含めて表層ドロドロにされても普通に撃てるのにその程度で使えなくなるわきゃ無いが
まあオブ娘がアホ可愛かったということで良しとしようぞ
351 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 14:50:57.84 ID:J15XdYBGO
クウェンサー「……ふぅ」

ヘイヴィア「お疲れさん」

神通「あ、ああああの化け物を!!?」

海兵1「……倒したのか、しかも武装解除させて!?」

海兵2「スゲェ……凄すぎるぜアンタァ!!!」


クウェンサー「いやーそれほどでも」

ヘイヴィア「いやお前の声色と迫真の演技やベーな」

神通「まさかこちらにも、あのオブジェクトがあるだなんて初耳です!」

海兵1「しかもあの威力、いやすげーなおい!!」

海兵2「何者なんだあんた!?」

クウェンサー「あ、あれね……」

ヘイヴィア「分かってるよ。全部嘘だろ」

クウェンサー「もちろん!」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 14:53:13.72 ID:5omPbXCV0
確か十二支計画のオブジェクトは主砲を搭載していなかったような
353 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 14:56:17.05 ID:J15XdYBGO

神通「……」

海兵1「……」

海兵2「……」


全員「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!???」」」


神通「え!? ちょ、えぇー!?」

海兵2「一体どういうことなんだよ!?」


クウェンサー「いやーあのオブジェクトがあんな魚雷でダメージ負うわけないじゃん? 元々はオブジェクトを浮かべせられるブイを狙うつもりだったんだけど、なんか見あたんなかったから作戦を変更しただけ」


クウェンサー「でさ、あいつさっきから潜行してたゴーヤに気づかなかったじゃん? だから適当言って言いくるめたわけ」


ヘイヴィア「ゴーヤに防水パックに入れた大量のハンドアックス渡してるの見て何だと思ったら……あの演出に使うとわ思わないわな」


クウェンサー「最初の魚雷の時にばら撒いてもらってたんだ。元々は撤退用の気持ちだったんだけど。あのオブ娘、自分以外のオブジェクトの砲撃を食らったことなさそうだから、あれだけの爆薬で水しぶきあげれば流石に勘違いしてもらえると思ってね」

354 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/07/07(木) 15:00:02.49 ID:J15XdYBGO
>>352
十二支計画ってあるの!?
何巻でしょうか(興味津々)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 15:02:05.73 ID:5omPbXCV0
>>354
七〇%の支配者
356 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 15:08:41.18 ID:J15XdYBGO
読みます
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 16:50:36.68 ID:nsW160YxO
一応、『子』にも本体の直径よりも長い主砲がある
流石に対オブジェクト用では無いだろうけど

しっかし核耐えれるのはオニオン装甲の賜物とか言っときながら何故砲身や推進装置にそれと同等の強度があるのかが未だに分からん
358 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/07(木) 18:30:51.76 ID:tdzgxviM0


ヘイヴィア「ハハーン、相手がドジっ子で助かったわけか」


クウェンサー「まぁレーダーや自分の特性を理解してないから、あの子は説明書を少し読んだだけで乗った一般人みたいなものだよ」

ヘイヴィア「それじゃ騙されてもしょうがねーな。お姫様のようなエリートじゃないとオブジェクトは乗りこなせないしな」



海兵1「まさかハッタリだけで……アレを無力化したのかよ……」

海兵2「ヤベェ……」

神通「あの……お二人は一体何者なんですか?」


クウェンサー「俺はただの派遣学生さ」

ヘイヴィア「俺もただの工兵だ」

神通「し、しかしそれでも勝てる要因が……」

クウェンサー「まぁ確かに無いよな、それにただの学生だってのに今までどんだけ死地に送られたか」

ヘイヴィア「初めてオブジェクトを倒した時だって死に物狂いだったからな。何者かなんて関係ねぇよ」

359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 18:49:21.24 ID:CViTPo+so
そういやリゾレッテって陸戦特化型だったような
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/07(木) 19:13:42.66 ID:82zeZE2kO
>>312
伏線ありき
期待してるよ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/07(木) 22:57:28.90 ID:hpnY0gOfo
乙ー
362 : ◆iPIF0O2lVIn3 [saga]:2016/07/08(金) 13:50:36.07 ID:hknXoBqBO
大鳳『オブジェクト艦の操縦者の身柄を確保しました。すぐにそちらに戻ります』

龍驤『ほんで、このごっついのどないするんや?』

クウェンサー「ご苦労さん、とりあえずは保留でそこに漂わせておいて。どうせちょっとやそこらで沈むわけないから」

ヘイヴィア「つーか、機密保持のための自爆をしないあたり、本当にど素人なんだな」

クウェンサー「そういうなよ、そもそもこの世界にあれを理解できる人間が数えるほどしかいないと考えたら、海軍も手のつけようがないだろうし」

クウェンサー「そもそもアレを乗れる奴が限られていたら、海軍も諦めるだろ」

ヘイヴィア「ちげーねぇ」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/08(金) 15:49:17.64 ID:/xXmcPTHO
速攻海軍に捕らえられて洗いざらい喋らされた挙句対お姫様用の人質にされて最終的に奴隷系エリート&設計士に転職パターン
正に出世コースぞ
364 : ◆iPIF0O2lVIn3 [sage]:2016/07/09(土) 17:23:42.53 ID:jdULbb44O
せっかく書いてたのが一瞬のうちに消えてもうた…
コピペしようとしてデリートって無いわ
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/09(土) 20:24:23.71 ID:hyY84V2Vo
どんまい
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/07/09(土) 21:43:15.69 ID:LLn5VXpoO
乙ー
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 19:37:54.86 ID:/8WWgo7io
まだ待つ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 19:00:54.73 ID:UoRaBeJi0
はよ
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 14:41:05.19 ID:/kbTSr/30
待つ時間もまた楽しみ也
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