▽【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ」-42冊目-【超電磁砲】 URI

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221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 00:59:20.92 ID:vdyP1Jjyo
少し借ります。

前回( ↑↑↑ )のおまけです。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 00:59:56.03 ID:vdyP1Jjyo
絹旗「……よしよし。誰もいませんね」

絹旗「こんな超早い時間に起きて朝ご飯を作ってあげようだなんて、超いい子ですね私。
   やはり朝ご飯といえばカリカリのベーコンに目玉焼きのベーコンエッグでしょう。
   まぁ、ベーコンは浜面のアホ面が使い切ってしまったので超ハムエッグとなってしまいますが」

絹旗「そして悲しいかな、冷蔵庫を開けるとハムが一人分しかありません。
   仕方ありませんね。
   超可愛くて朝ご飯を作ってあげようというぐらいにけなげな私のお腹の中に納まるべきでしょう。
   超決定」

絹旗「そして、ハムエッグ、目玉焼きには白いご飯!
   別にパンが嫌いというわけではありませんが超そういう気分です。
   ええ、たまたまです。
   たまたま白いご飯がタイマーで炊き立てとなるように設定してあるのも超偶然でしょう」

絹旗「べ、別に目玉焼きの黄身ご飯が超美味しそうだったってわけじゃないんだからねっ!」

絹旗「……ひとりでツンデレごっこやっても超つまんないです。
   もう、ツンデレも過剰飽和気味なんですよ。
   次から次へと新しいヒロインが出てくるんですから恋の決着ぐらいさっさとケリつけないと。
   今の時代の主流はさっさと夫婦になって超デレデレすることなんです」

絹旗「……でれでれ……超でれでれ……
   ぐぬふふふ……夫婦になって超でれでれ……
   はっ、今私何を想像してました!?
   いけません、可憐で超クールな私の持ち味を超崩してしまうところでした。
   これもあれもすべてあのスカポンタンのせいです。
   まったく、オムライスが悪いわけじゃありませんが、超ジャンクな黄身ご飯のイメージは
   超凶悪でした!」

絹旗「はぁ……まぁ、いいです。
   ちゃっちゃと作って、心の渇きをお腹と舌とを超満足させましょう―――」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:00:32.55 ID:vdyP1Jjyo
黒夜「で、焦がしたと」

絹旗「……」

黒夜「ばっかで―
   目玉焼きひとつ作れないでやがんの」

絹旗「黒夜、超うるさい黙れえぐれ乳」

黒夜「誰がえぐれ乳だ、絹旗ちゃんよりあるわ」

絹旗「黒夜のつるつるぺったんつるぺったんの話は超どうでもいいんです」

黒夜「なんだその態度は」

絹旗「ああ……私はハムエッグもまともに作れない存在だったなんて。
   超ショックです」

黒夜「いやいや、わかりきってたことだろ。
   つぅかなぁ、あれだけ浜ちゃんが弱火弱火と言っていたのに強火でじっくりやったら
   焦げて当たり前だと思うんだけど」

絹旗「だって、強火の方が火が通る気がするじゃないですか」

黒夜「その通りなんだけど。
   火が通りすぎて真っ黒になったんだろ?」

絹旗「ハムはともかく、卵まで焦げてしまって……
   まるで黒夜の経験豊富すぎてびっちなアレのようです」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:01:12.16 ID:vdyP1Jjyo
黒夜「誰がびっちだ、経験豊富だ。アレってなんだ」

絹旗「そこをつっこむと未成年者お断りの世界になるので超NGです」

黒夜「自分で振っておいてよくもまぁ……超窒素パンツの分際で」

絹旗「!
   だ、だれが超窒素パンツですか!!!
   私をなんだと思ってるんですか!!!」

黒夜「人をびっち扱いしたんだからそれぐらいこらえやがれ
   マニアはいるさ。ものすごく少数だろうけど。
   大丈夫、幸せになれるよ私の知らないところで。
   で、黒焦げのハムエッグ食べたわけ?」

絹旗「…………フライパンから取れなくなっちゃいましたから、黄身の部分だけ食べましたとも。
   でも焦げ臭いしぱさぱさしているし、超がっかりな結果に終わりました。
   フライパンに卵割りいれたときに黄身壊れちゃうし、カラも入っちゃいましたし」

黒夜「うわぁぁ。
   初心者にありがちな失敗。
   ああ、絹旗ちゃんがこんなに残念な子だったなんで。
   まぁ私は最初から分かっていたけど超窒素見せパンツだし」
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:01:49.24 ID:vdyP1Jjyo
絹旗「よし[ピーーー]。超[ピーーー]。この場ですりつぶしてやる。
   一回は我慢した私は超偉いですね黒夜はノーパンでМ字開脚でオモテ通りにぶら下げますが」

黒夜「だいたいさぁ、目玉焼き作り方知らないんでしょ絹旗ちゃん」

絹旗「華麗にする―かよ超余裕ぶりやがッて。
   目玉焼きなンて超誰でも作れるものに決まッてるだろォが」

黒夜「お、怒りモードが出てきたな超死亡フラグ。
   まっくろこげの目玉焼きしか作れねー絹旗ちゃんらしいねー」

絹旗「超やかましい!」

黒夜「そうかぁ。そんなにショックだったんだ。
   よし、ここは私が余裕ぶって目玉焼きの作り方を教えてあげようじゃないか」

絹旗「はァ?」

黒夜「まぁ、百聞は一見に如かずってね。
   私をぶっ[ピーーー]のはそれからでもよくね?」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:02:18.19 ID:vdyP1Jjyo
黒夜「丸め込んだわけだし。
   ちなみに私も目玉焼きの焼き方に関してはそんなに詳しい方でもない」

絹旗「なんですと!?
   やっぱり丸め込みのその場しのぎじゃないですか!」

黒夜「かといってできないわけでもない。
   ロジックをまったく知らないで見よう見まねでできるようになっただけなんだけどさ」

絹旗「……ふぅん」

黒夜「まぁ、一回やってみればそう難しいもんじゃない。
   ものすごく極めようとすれば違うかもしれないけど、そういうのはパスで」

黒夜「まず用意するのは、

   @   卵  そこそこ新鮮なもの
   A   油  小さじ1
   B   器  フライパンに投入する前に卵を割っておく小さな器

   こんな感じかな」

絹旗「器?
   小鉢ですか」

黒夜「ちょっとしたコツだね。
   いきなり卵をフライパンに入れると絹旗ちゃんじゃないけど崩れたりカラが入ったりする。
   だから一回こうやって割っておくわけ。
   はいっちゃったカラも取り除けるし、万が一腐った卵であってもすぐわかる。
   あと、カラザ部分を取り除くこともできるけどこれは個人の好みだなー。
   舌触りが違うとかはあるかもしんないけど」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:02:46.24 ID:vdyP1Jjyo
絹旗「理屈はあるわけですか。
   一応納得はしておきます」

黒夜「あとさ、こうやってワンクッション置くことで卵が崩れにくくなるんだよ。
   ゆっくり静かにフライパンにいれてやることができるようになる」

絹旗「なるほど」

黒夜「次に、フライパンの温度の問題」

絹旗「また温度ですか」

黒夜「私もあんまり気にかけてはいなかったけどね。
   最初はフライパンを強火にかける。
   ちなみにこのフライパンは絹旗ちゃんが焦がしちゃったフライパンじゃないからね」

絹旗「いちいちやかましいんです黒夜。
   だいたい、強火でいいんですか? 焦げちゃいません?」

黒夜「大丈夫大丈夫。
   油を敷いて、強火であったまったフライパンに卵を投入。
   で、一分前後で白身に色がついてくるから、そうしたらすぐ中火にして、コップ三分の一ぐらいの
   水をフライパンにいれて、ふたをする」

絹旗「蒸し焼きにするんですか! そういえば浜面もオムレツを蒸し焼きにしてた!」

黒夜「そう、蒸し焼き。
   あとフライパンの温度を下げる効果もあるのかなー。
   で、一分半たったら出来上がり」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:03:14.50 ID:vdyP1Jjyo
絹旗「うわ、本当にできてる。
   しかも超焦げてない!
   白身がぷるぷるしてる!」

黒夜「黄身もちゃんと半熟だぜ?」

絹旗「ぬ、ぬぅ……超理想的な目玉焼きです」

黒夜「ふたなしでこれができれば十分に火加減のプロなんだろーけど。
   私にはできないし、これだけできれば家庭では十分なんじゃないかなー……っと」

絹旗「超いつの間にかどんぶりに半分ほどの白いご飯……と、その上に目玉焼きのせた!?」

黒夜「ベーコンエッグ丼でもいいけど、たまにはシンプルにいきたいよねー。
   昨日の浜ちゃんの、あれすっごくおいしそうだったし。
   じゃ、黄身に穴あけて、醤油垂らして、いっただきまーす」

絹旗「って、いきなり食い始めやがったこのやろう!」

黒夜「うん、黄身だけでのせてもいいけど目玉焼き丸ごとのせてもいい感じ。
   やっぱり卵には醤油だよねー。塩コショウも個人的にはありだけど白い飯の場合はやっぱり醤油。
   この組み合わせは本当に反則。醤油最強。
   野菜がまったくもって足らないけど、いや、箸が進むわー」

絹旗「こ、こいつ……貧相なモノを美味しそうにほおばりやがって」

黒夜「だって美味しいんだもん」

絹旗「やっぱり[ピーーー]! 超[ピーーー]!」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:03:43.46 ID:vdyP1Jjyo
黒夜「ふなほほろふれほいいはらきぬははらふもやへはいいらんごっくん」

絹旗「咀嚼しながらしゃべるな!」

黒夜「あー、うまかった。
   たまにはいいよね。
   あ、熱いお茶が欲しいな。絹旗ちゃん淹れて」

絹旗「こ、こいつ……どこまでも私を超馬鹿にしやがって……」

黒夜「そんなに怒ることないじゃん。
   絹旗ちゃんもこれでひとつまた賢くなったわけだしぃ。
   だいたいさぁ、あの時間から気合入れて起きてばっちりエプロンつけてどれだけ気合入ってたんだって」

絹旗「そ、そんなこと黒夜には超関係ありません!」

黒夜「そっか、関係ないよねー
   ほっぺた両手で押さえていやんいやんやってる絹旗ちゃんのことなんか私には関係ないよねー」

絹旗「み、見てたんですか!
   それが余裕の理由ですか!」

黒夜「動画も撮ってある。
   今度上映会するからちゃんと来てね?」

絹旗「ふざけんな、何が上映会ですか!
   今すぐ消せ! データを物理的に削除しろっ!」

黒夜「こんな面白いもの、みんなで共有するにきまってるじゃん。
   絹旗ちゃんも本当にわき甘いよねー。
   ちょっと気配消しただけで私にまったく気付かないし。
   どれだけ妄想してたんだか熱中してたんだか。
   この超エロパンツ娘」

絹旗「勝手に人をエロに仕上げるな!!!」   
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 01:05:45.55 ID:vdyP1Jjyo
以上です

卵は美味しいですよね本当に
おまけなんでネタはかぶってますが気にしない
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 09:40:50.46 ID:I966dex20
乙ですの
超窒素パンツは破壊力あったw
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 12:21:02.48 ID:cvVfGTv00
超窒素パンツちゃん
233 :☆「誹謗中傷を止めろぉ〜↑」 [saga]:2016/10/18(火) 12:46:07.89 ID:T3oadXBwO
当職は統括理事長ナリよ
お前らが叩いていい相手じゃないんだ
しっかり罪を認識しなさい

十進法で
隔世に進入したら
お前らの家に
ドリルブチ込むナリよ

小物って言うな
ドリルだドリルだほら対魔術式駆動鎧 (アンチアートアタッチメント)
パラメータ改変で可殺状態にする
当職の必勝パターンナリよ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:32:30.52 ID:zDQKdEsSO
あかんSSつまってもーた
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 20:08:34.58 ID:ChoHdgP50
がんばれ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:50:55.31 ID:NPEBPlw8o
17巻出るから4レス借ります
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:51:59.84 ID:NPEBPlw8o

上条「俺の勝ちだ、上里!」

上里「ッ!」

上条「……もう、逃がさないぞ」

上里「上条……当麻」

上条「言ったろ……、上里勢力の全てと戦ってでも、お前を助けてやるって」ギュッ

上里「ああ、そうだったね……でも大丈夫さ」

上条「……?」

上里「その言葉を聞いた時には、ぼくはとっくに救われていたんだよ」サラサラー

上条「上、里?」

上里「……ありがとう」サラー

上条「上里ォォォォォォォォォォ!!」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:53:01.28 ID:NPEBPlw8o

オティヌス「いや待てや」

上条「なんだよオティヌス今良いところなんだけど」

オティヌス「なにやってんだお前」

上条「次の巻のリハーサルみたいな」

オティヌス「いや次の巻そんな内容じゃないだろ多分」

上条「え? 大体こんな感じじゃないの?」

オティヌス「いや違うだろ、誰とでもあんな感じなのかよお前は」

上条「割と」キリッ

オティヌス「そういえばそうだった……いやでも男だぞ」

上条「ミイラじゃなけりゃギリギリセーフな気がする」

オティヌス「器広いな」

上条「僧正という地獄を見た俺は強いぞ」

239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:54:16.62 ID:NPEBPlw8o

――翌朝――

上条「しかしじゃあどうすんだろうな次」

上里(小)「おはよう」

上条「ああおはよう」

オティヌス「いや待てやいやいや」

上条「なんだよオティヌス(小)」

オティヌス「なんでこいつまで縮んでるんだ」

上里「昨日のアレで」

上条「俺が抱きしめた奴は大体縮むんだ」

オティヌス「私が縮んだのお前が原因だったのかよ」

上里「いやしかしあれは熱い抱擁だった」

オティヌス「で、どうすんだこいつ。どうしちゃったんだこいつ」

上条「上里勢力の子らに見せたら色々アレだからウチで預かることになったぞ」

オティヌス「マジかよ」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:55:10.85 ID:NPEBPlw8o

上条「まあ良いじゃん。ちょうどお前一人じゃ寂しそうだったからお婿さんが欲しかったところだ」

オティヌス「私は犬猫かなんかか?」

禁書「15cmだから犬猫っていうよりはデグーとかモルモット辺りなんだよ」

オティヌス「クソッげっ歯類」

上里「悪いがぼくはお前みたいな魔神は大っ嫌いなんだ。ぼくは上条当麻のものだよ」

オティヌス「なんかコイツ気持ち悪くなってないか」

禁書「……ねえとうま、むかし『小さな巨人ミクロマン』ってアニメあったよね」

上条「あったなそんなの」

オティヌス「それ放送1999年とかだろ。なんで知ってるんだお前ら」

上里「劇場版を見たんだよ」

オティヌス「それも1999年放映だが」

禁書「あれ確か五人組だったよね?」

上条「そうだったかな。……揃えるか五人、あと三人!!」

禁書「うん!」

オティヌス「……まあ私がリーダーなら構わんが」

上里「そういう問題か?」

241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:58:33.05 ID:NPEBPlw8o
ちなみに同時上映は『けんたろうお兄さんと一緒に「だんご3兄弟」を歌おう!!』だそうです。時代を感じますね
1レス目が17巻のネタバレになったらごめんなさい
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:49:55.56 ID:cQM+69YSO
ないないありえない
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 01:34:40.42 ID:qqh5e2ido
そういえばミクロマンがなんなのか説明してなかったけど説明出来るほど覚えてないので察してください
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 07:45:51.24 ID:5ny4VW5u0
ワロタwwwwwwww
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 10:18:11.78 ID:ga5i7JKB0
まさしく上里がヒロインになってるなwww
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 22:20:38.83 ID:WoLAT15Yo
なんか微妙にありだな!
247 :学園都市統括理事会公式Facebookアカウントより [saga]:2016/11/29(火) 12:52:14.67 ID:uWcYWu5q0
当職の娘を当職が殺したなどという当職のアイデンティティを否定するデマが多数流されておりました。
当職の娘はアン・レアという名前でした。再婚して初めての娘でした。喧嘩もしましたが、私にとってのかけがいのない娘でした。
娘は、魔神達の幼稚な運命論に、すり潰され、パレルモの病院で、私の誕生日の二日後に親の名も覚えずに夭逝しました。
娘が0、私が45のことでした。
私の中にはいつも娘がいます。
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 13:15:32.93 ID:tOHloyHl0
ホルス=恒心教説やめろ
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 17:39:49.25 ID:iKhnoCmaO
禁書ってオワコンなんだよね?
今の禁書は当時の半分以下の売り上げらしいじゃん
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 20:10:16.06 ID:/DIjI6o/O
4分の1
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 16:51:13.91 ID:/hdTOtmP0
畜生ォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:37:30.10 ID:4uBzoYNp0
少し借ります。
2016年、おつかれさまでした
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:38:14.40 ID:4uBzoYNp0
絹旗「松阪牛のすき焼きですか。超美味しそうですね」

黒夜「お、今度は松阪牛か?」

絹旗「超あげませんよ」

黒夜「いらねぇし。

   雑誌の記事の写真見ても腹膨れないし」

絹旗「やれやれ、想像力が超貧弱ですね」

黒夜「画餅って言葉知ってる?

   絵に描いた餅って言いなおしてもいいけど」

絹旗「理想と現実をはき違えた計画倒れをあざ笑う言葉と黒夜の貧困な想像力との間に

   超繋がりのある言葉とは思えませんが」

黒夜「はいはい、絹旗ちゃんは豊かだね。お腹周りが」

絹旗「勝手に人を豚にするんじゃありません」

黒夜「ちなみにだけど。

   豚の体脂肪率はああ見えて15%ぐらいらしいんで絹旗ちゃんよりも

   痩せているんだよね」

絹旗「……超マジですか」

黒夜「マジマジ超マジ。

   といっても女の子の体脂肪率は平均で25%ぐらいだから

   たいていの女の子は豚よりも体脂肪率あるんだけどね」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:38:49.14 ID:4uBzoYNp0
絹旗「……マジですか」

浜面「お、珍しいな。絹旗が落ち込んでいる」

黒夜「浜ちゃん、浜ちゃん。

   浜ちゃんって体脂肪率どれくらい?」

浜面「なんだ、いきなり。

   確かなぁ……10切るか切らないかぐらいだったかなぁ。

   最近太ってきたからもう少しあるかもな」

黒夜「やるな、アスリート並みじゃん」

浜面「スキルアウトなんて無能力者で頭も悪い奴はそんなところぐらいしか数値を盛れないんだよ。

   それに、俺よりもムキムキな奴は普通にいたぞ。

   まぁ、それを考えても俺なりにそこそこ努力はしてたさ」

黒夜「立派立派。

   確かに戦闘能力だけで考えると大した意味はないかもしれないけど

   いい肉体しているのはかっこいいよ、うん」

浜面「なんだよ、気持ち悪いぐらいに褒めるな」

黒夜「確かに顔はキモイけどタッパはあるし腹筋われてるし。

   それに結構声質もいいし。

   性格も小物っぽいところをよく気が利くまめなタイプと言い換えればいいし。   

   いやいや、顔さえキモくなければ十分イケてただろうに勿体ない」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:39:18.87 ID:4uBzoYNp0
浜面「やっぱり褒めてないな黒夜」

絹旗「……はまづら」

浜面「ん?

   なんだよ、絹旗」

絹旗「殺していいですか?」

浜面「ぬわっ!

   何暗い顔して殺気出してるんだお前!」

絹旗「浜面の分際で体脂肪率が私よりそんなに低いのが超許せないんです」

浜面「女の子だからそれは仕方ないだろ!

   普通でも男より10%違うって話だぞ!」

黒夜「あー、でもそれは第四位とか能力追跡とかおっぱいに夢が詰まっている人の場合じゃない?

   絹旗ちゃん夢入ってないじゃん」

浜面「黒夜も変な風にあおるな!

   被害をこうむるのは俺なんだぞ!」

絹旗「ふふふふふふ。

   そうですか、夢も詰まってませんか。

   超許せませんね超死刑です」

浜面「勘弁してくれー!!!

   なんでいきなりこんな目に合わなきゃならないんだー!!!」

絹旗「ま、ウソなんですけどね」

黒夜「けろっと表情変えたな」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:39:54.68 ID:4uBzoYNp0
浜面「は、はぁああ。

   あー、びっくりした。

   心臓に悪すぎる冗談はやめてくれ。寿命が30万年ぐらい縮んだわ」

絹旗「地球上のあらゆる生命体の種族としての限界を超えてますよその寿命。

   ケイ素生命か何かですか。

   ちなみに黒夜。あとでウナギ風呂に沈めてやる」

黒夜「浜ちゃんスライスしていいからウナギ風呂は勘弁してくれない?」

浜面「今度はどういう取引だ、こら!」

黒夜「最近浜ちゃんがひどい目に合ってないからバランスとってるんだよ。

   ご褒美でしょ?」

浜面「いらんわ、そんなご褒美」

絹旗「まぁ、多少は気分がすっきりしたことですし。

   冒頭に話を戻すとして。

   すき焼きが食べたいですね浜面」

浜面「すき焼きか?

   いや、無理だろ。

   松阪牛なんていい肉、財布をどうひねれば出てくるんだよ」

絹旗「そこは麦野に頼むとか」

浜面「勘弁してくれ。俺の心臓が本気でストライキ起こすわ」

黒夜「別に松阪牛でなくてもいいんじゃね?

   むしろ安い肉でやってみてほしい」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:40:20.97 ID:4uBzoYNp0
浜面「安い肉かぁ……

   そういや、この間研究してみてうまいと思ったすき焼きがあるんだけどよ」

黒夜「研究?

   そんなことしていたのかい」

浜面「研究というか、前に使ったネタの使いまわしなんだけどな。

   覚えてないかな、マイタケ使ったステーキ」

絹旗「ああ、柔らかくなったのはいいけど水っぽくていまいちだったアレ」

浜面「うん、実際いまいちだったな。

   しかし、欠点は反省し改良し次に生かすのが帝王の美学よ」

黒夜「炭素外生命体からえらく小物になったな、帝王」

絹旗「頭に『童』がつくんでしょう。どうせ」

浜面「……いいやん、別に。

   ともかくだ、あの、マイタケステーキの欠点は、マイタケ酵素を水に溶かして、

   その水で肉を柔らかくしたせいで、水っぽくなるという点。

   じゃあ、水っぽさをなくすために肉を煮込めばいいじゃないか、というのが

   俺の改良案なわけだ」

黒夜「水という字がゲシュタルト崩壊してるじゃん。

   それに、改良と言っていいのかどうか。

   キャッチャーから外野手に転向するようなもんじゃないのか?」

絹旗「考え方としてはスジは通ってますね。

   超平凡ですが」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:41:19.44 ID:4uBzoYNp0
浜面「うまけりゃいいじゃないか。

   実際、肉が柔らかくなることそのものは否定しないだろう?」

黒夜「確かに柔らかかったけどね」

絹旗「押し出しフォアボールしたけど3点差あったからセーブ点がついたみたいな?」

浜面「なんか野球押しだなぁ」

絹旗「超そういう時期なんです」

黒夜「明日には相撲押しになってるよ、多分」

絹旗「……おいこら、今どこ見てそのセリフ言った」

黒夜「見てないよ。ゴールテープ切る場所はそこだなんて思ってないさ」

浜面「本当に仲いいな、お前ら」

黒夜「やだなぁ、私と絹旗ちゃんが仲がいいときなんて浜ちゃんをいじめている時ぐらいだよ」

浜面「無理矢理そっちに話を持ってくるな。

   まぁ、うん、ともかく折角というか、コマ肉ですき焼きを作ってみるかな」

黒夜「コマ肉?

   一番安い奴じゃない」

絹旗「牛のグレードを下げるのは超構いませんが、そこまでいきますか?」

浜面「そうはいってもだなぁ……

   こういう言葉を知ってるか?

   『肉屋の実力はコマ肉に出る』っていうんだけど」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:42:17.76 ID:4uBzoYNp0
絹旗「超初耳ですが」

黒夜「うん、聞いたことないなぁ。

   でっちあげてない?」

浜面「でっちあげてねぇよ。

   コマ肉は肉を整形する――別にハンバーグや練り物ステーキのことじゃなくて、

   スジをとったりなんだりするだろ?

   そんとき出てきた端っこの肉だ。

   別に品質が悪いからコマ肉になるわけじゃあない」

絹旗「ふむふむ」

浜面「確かに形は整っていないし大きさもばらばらだ。

   売り物にならない部位を無理矢理売り物にしたものなのかもしれない。

   けれども、だからこそいいコマ肉を出している肉屋は本物なんだ」

黒夜「言いたいことはわかるけどね。

   安い肉にしようって話なんだけど」

浜面「安い肉っていっても悪い肉というわけじゃないんだぞ?

   オージービーフのグラスウッド、牧草飼育の奴なんか赤身で固いから日本じゃ人気ないけど、

   価格の割にはしっかりとした味のいい肉だったりする。

   そういう肉を柔らかくしたらうまいと思わないか?」

絹旗「つまり、浜面が言いたいのは『味はいいけど、形が悪かったり固かったりする肉を

   美味しく食べようじゃないか』ということですか」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:42:50.31 ID:4uBzoYNp0
絹旗「だったら最初からそう言えばいいんですよ」

浜面「結論だけ言っても簡単には納得しないだろ、お前ら」

黒夜「否定はしないけどね。

   ウンチク聞いててもお腹は膨れないって」

浜面「多少のウンチクも言わんとありがたみがないだろうが。

   でも長すぎるウンチクもつまらないよな。

   さくっと、料理するか!」

浜面「今回は具に関しては俺の好みな?

   @牛肉     コマ肉500g

   Aマイタケ   1株

   B豆腐     1丁 焼き豆腐の方が崩れにくい

   C春菊     1束

   D白滝     適量

   Eネギ     1本

   F醤油

   G砂糖

   H日本酒

   I水

   J生卵

   K牛脂

   野菜や豆腐は大きさをそろえて切って、

   割り下はF〜Iは1:1:1:1で混ぜておくって感じかな」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:43:51.88 ID:4uBzoYNp0
黒夜「うーん、材料的には普通だね」

絹旗「工夫らしい工夫はマイタケで牛肉を柔らかくすることぐらいですからねぇ」

浜面「絹旗の言うとおりかなぁ。

   まぁ、下準備はマイタケと牛肉をボールに入れて、それが浸るぐらいに水を入れて。

   で、30分〜1時間ほおっておく程度かな」

黒夜「そうすると、肉から血の気が抜けて色が薄くなる、と。

   で、マイタケもそのまんま具材として使うんだったよね、確か」

浜面「そうそう。

   で、あとは程よく熱したすき焼きの鍋に牛脂入れて、一回それで肉を焼いて。

   そのあとにほかの具材を入れて、割り下入れて煮込む、と」

絹旗「結構砂糖の量ありますよね、これ」

浜面「味が濃いようだったら日本酒か水で調整してくれ。

   で、さくっとできあがりっと」

黒夜「早いなぁ」

浜面「下準備には手間かかるけど仕上げるのは簡単だからな、すき焼きは。

   店レベルなら話は別かもしれねぇけどさ」

絹旗「さてさて、じゃあ、取鉢に卵を入れて、かき回して」

黒夜「ありがたくいただきますっと」

絹旗「……超やわらかい」

黒夜「前食べたマイタケステーキより柔らかいぞ?」
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:44:41.89 ID:4uBzoYNp0
浜面「意外といけるだろ?」

黒夜「うん、うん……超高級なすき焼きかというとちょっと違うけど、ご家庭だったら

   十分満足レベルだ」

絹旗「確かに、お店のすき焼きは『この霜降りを見てください』って感じが超しますから

   肉のレベルが超わかりますが、そういう部分をぶっ飛ばしてみてみると、

   うん、超いい感じのすき焼き?」

黒夜「味のしみ込んだ白滝も焼き豆腐も期待通りだし」

浜面「ちなみに、今回は春菊は苦みが薄い奴をつかってみた」

絹旗「なるほど、それであまり青臭くないんですね」

黒夜「あれはあれで味わいあるんだけどね。

   うんうん……とりあえず、白いご飯が欲しい」

絹旗「あ、私も超欲しいです。

   浜面、気が利かないですね」

浜面「絹旗はもう少しものの頼み方ってものを考えろ。

   ともかく、ほい」

黒夜「お、ありが……って、盛り少なくね?」

絹旗「茶碗半分ですか?」

浜面「すき焼きはあとから『クル』からこれでいいんだよ」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:45:11.39 ID:4uBzoYNp0
絹旗「いいから黙って大盛にしなさい。

   あとお肉がなくなりましたから超追加してください」

黒夜「500gって言ってもすぐなくなるもんだね。

   感動的って程の味じゃないけどご飯は欲しくなるよね。

   私も大盛でね。絹旗ちゃんみたいにどんぶり飯じゃなくていいから。

   あ、あとお漬物欲しいかも」

浜面「俺がろくに箸を伸ばしてないのに。肉追加する前に野菜を食え。

   あとな、お代わりしていいからとりあえず最初のご飯の量はこれぐらいにしておけ。

   それに、ビール漬けもおまけだ」

絹旗「超しつこいですねぇ……まぁ、いうとおりにしてあげますよ。

   あとですね、浜面。

   すき焼きは超自分のペースで食べるものですよ。

   あと黒夜、私が大食いみたいなでっち上げするな」

黒夜「うんうん。煮込みすぎて固くなったお肉とか、黒くなった白滝とか、

   それを冷たい卵と絡めて食べるのが美味しかったりするんだよねぇ。

   あと絹旗ちゃん、私が取ろうとした肉取るな」

絹旗「あ、このお漬物美味しい。すき焼きに合いますね」

黒夜「ビール漬け?

   あんまり聞いたことないけど美味しいね、これ」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:45:49.01 ID:4uBzoYNp0
絹旗「うんうん、これだけでも麦野だったら日本酒でぐいぐいやってそうな感じが超しますけどね。

   あと黒夜、すき焼きは早い者勝ちです」

浜面「たいていの漬物はポン酒と相性いいとは思うけどな。

   あと、お前らのペース……うーん、危険な気が

   っていうか、さっきから『あと』って言ってばかりだな」

黒夜「なんだよ、さっきから奥歯にものが挟まったような言い方」

絹旗「なんかこのすき焼きに入ってるとでもいうんですか」

浜面「入ってるよ、砂糖が」

絹旗「砂糖?

   そういえば結構入ってましたね。あんまり甘くないんですけど」

黒夜「カロリー的にはおっかないけど、いまさらダイエットうんぬんは言わないよ」

浜面「いや、そうでなくてな」

絹旗「……?」

黒夜「う、いきなり箸がおもく,なった?」

浜面「あー、やっぱり来たか。すき焼きの罠」

絹旗「すき、焼きの罠?

   なんですか、その、超、へんてこりんな……」

浜面「砂糖だろ。

   あと、ひとりあたり250gの牛肉に白い飯。

   一気に血糖値が上がって満腹になったんだよ」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:46:31.41 ID:4uBzoYNp0
黒夜「つまり、アレか。

   ハンバーグセットにパフェたいらげた位のものが私たちのお腹の中に入っ、てると?」

浜面「そんなところだな。

   ちとペースが速かったな、ふたりとも」

絹旗「すき焼き食べたのは、超初めてという訳じゃないのに、なんで……」

浜面「そりゃ、店の一人前はもっと量少ないし

   お代わりしてもすぐ出てくるわけじゃないから時間があくし」

黒夜「いや、うん……味は良かった。

   けど、お腹いっぱい、ごちそうさまでした、うぷ」

絹旗「満足は超ある、はずなんですが。

   うう、胃薬が欲しい……」

浜面「ほいほい、ちゃんと用意してある」

黒夜「今回は浜ちゃんの手際の良さが、ありがたい……」

絹旗「味は普通に良かったですし、お肉は柔らかかったですし……

   しかし、お代わりがこんなに危険だとは……」

浜面「適量をあっさりと超えちゃうところがあるから、うまいところセーブしながら食わないと。

   ご飯も半分にしておいて正解だっただろ?」

黒夜「確かに……これ以上はきつかったかも」
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:46:59.77 ID:4uBzoYNp0
絹旗「超どうせなら、胃もたれしないようなすき焼きにしてくれればよかったんですよ」

浜面「無茶言うな。

   薬草でも煮込めというのか、すごく苦くなるぞ多分」

黒夜「そうなったらせっかく柔らかくなったお肉も美味しくなくなっちゃうし。

   うーん、自制心が重要なんだな」

絹旗「前のステーキよりはるかにレベルアップはしてるんですけど、評価しづらいですねぇ」

黒夜「得点は確実に高いんだけどね。うちらが罠にはまったから客観的になれないだけであって」

浜面「っていうか、本来3人前の量だったのにお前らがふたりで平らげちまうから問題なんだろ」

絹旗「ぬ、ぬぅ。浜面のくせに生意気な」

黒夜「結構さっくりとお腹の中に入ってったから、ねぇ」

絹旗「まさしく罠でしたね」

浜面「一口目がうまい料理ってそういう意味で危険だよな、理性が利かなくなって」

黒夜「いいお値段がするお店って皿の割にちょびっとしか盛られてないっていうのが多いけど、

   そういう意味なのかもしれないね」

絹旗「けち臭いってだけじゃないんですね」

浜面「そういうことだな。

   少しは勉強になったか?」

黒夜「経験にはなったけどね、とりあえずその上から目線やめろ」

絹旗「浜面のくせに超生意気です」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:47:51.47 ID:4uBzoYNp0
浜面「いつから俺はのび太になった。

   そしてお前はジャイアンか、絹旗」

黒夜「体系的には似てるよね、絹旗ちゃんとジャイアン。

   みごとな親方スタイル」

絹旗「超なんですと!」

浜面「……元気だなぁ」

黒夜「いや、結構お腹きついんだけどね。

   ウエスト的な意味でなくて」

絹旗「だから!

   そこで私を見るんじゃない!」

浜面「……元気だなぁ、はぁ」

黒夜「なにあきれた顔してるんだよ、浜ちゃん」

浜面「そりゃあきれるだろ、俺に残ったのはコマ肉数切れと野菜と豆腐だけなんだぞ?」

絹旗「いいじゃないですか。超美少女の私のあまりものです」

黒夜「マニアにはたまらないよね。

   蓼食う虫も好き好きって意味で。

   ところで浜ちゃんデブ専だったっけ?」

浜面「いや、だから黒夜も無理矢理落ちをつけようと俺を巻き込むのはやめろ。

   あと絹旗、俺の心の健康のためにも殺気をまき散らすな。

   メシぐらい静かに食わせてくれないか頼むから」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:48:28.64 ID:4uBzoYNp0
麦野「……さて、おまけコーナーなわけだが」

滝壺「というか、せっかく買ってきたすき焼き用のA5、どうしよう?」

麦野「後で食えばいいんじゃねぇの?

   すぐさま腐るってもんでもないだろうし」

滝壺「はまづらが喜ぶと思ってせっかく雑誌にのってたお店に行ってお持ち帰り用買ってきたのに」

麦野「はまづらは殆ど食べられなかったっぽいから三人で食ってもいいけど、

   そしたらあのふたり荒れるわよねぇ」

滝壺「うーん。それは否定できないかも。

   なんだかんだ言ってはまづらもむぎのも、そして私もあのふたりには甘いところあるし。

   機嫌損ねられちゃうと、ちょっと困る」

麦野「日を改めて、かなぁ、やっぱり。

   ま、いいや。

   おまけコーナー的な、ビール漬けの紹介をしようじゃないの」

滝壺「作り方は簡単。

   @ビール100CCに砂糖と塩を適量(砂糖が小さじ3、塩が小さじ1ぐらい)入れる。

   Aそこにキュウリとか薄切りにした大根とか、場合によっては小口切りしたゴボウとか入れて。

   B大体5〜6時間つけておく。

   ビールの漬け液の量は少ないからジップロックかなんか使って少量で漬けるのがおすすめかな?

   Bのかわりに手もみしてもいいよ?」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:49:48.57 ID:4uBzoYNp0
麦野「キュウリの浅漬け作るときの要領ね、要するに」

滝壺「あんまりビールの味しないんだよね、不思議なことに」

麦野「なんかね、ビールを漬物に使うのって結構あるらしいのよね。

   イスラエル駐在大使の奥さんがお漬物作るときに使ったって話もあるぐらい」

滝壺「あ、パンでつくるぬか漬けの話だね、それ」

麦野「そうそう。

   不思議な話よねー、ビールとパンを使ってぬか床作れるっていうんだから」

滝壺『それ考えるとビール漬けもわからなくないよね。

   すごいよね、ビール。応援しちゃうかも」

麦野「逆に、あっち側でビ―ルを使った漬物がないことが不思議な感じがする。

   ザワークラウトは乳酸発酵だもの」

滝壺「あるのかもしれないけど、知らないだけかもね」

麦野「そうかもねー。

   ビール漬けは絶対にビールに合うもの」

滝壺「うん、じゃあ今日はビールにしておく?」

麦野「そうね、今日はビールかな。

   でも買い置きしてないから浜面をぱしらせよう」

滝壺「頑張れはまづら。

   だいじょうぶ、応援しているから。

   頑張ったら揉ませてあげよう、麦野のおっぱいと絹旗のお腹を」

麦野「私の乳じゃなくって自分の揉ませてやりゃいいじゃん」

滝壺「野獣になった浜面を撃退する自信があるから、やらない」

麦野「撃退するのかよ」

滝壺「うん。愛あるコブシで、みしっと」

麦野「殴る擬音じゃないわよ、それ」
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/31(土) 23:54:12.46 ID:4uBzoYNp0
以上です

なんとか2016年中に間に合いました

実は牛肉はこの時期が1番美味しかったりします

クリスマス前、1番牛肉価格が上昇するんです

そして、クリスマス後のこの時期は屠殺場が多少暇になって牛肉価格が落ち着きます

それにやはり牛は秋〜冬が1番味が濃いんですね

お肉業界にも色々とあるらしいんですが、精肉屋さんと飼育農家の方はこう言ってました
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 00:29:25.18 ID:SEfTwgE90
おつ

わたしは今牛スジ煮てる
一向に柔らかくならないから年越してしまったよ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 13:00:39.53 ID:oaJUKYEm0
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 19:11:44.07 ID:xoqrJ5dDO
あまくさっシリーズ書いてた人元気にしてっかなあ。
かなりの長編シリーズになってたし、続きが読みたい。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 13:33:20.91 ID:zRnZz9goO
>>273 今は政治情勢が洒落にならなくておいそれとネタにできないからね……
275 :春上さん(授業中に出したら学生生活終わるなの…) [saga]:2017/02/08(水) 11:00:30.26 ID:cxE3dzDMO
春上さん(そうだ、大声出して音をかき消すなの!)

春上さん「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

木山先生「春上衿衣さん、ど、どうしたんだいきなり大声出して」

春上さん「なんでもな(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 18:06:31.41 ID:Uqr8A7NU0
クッソwwwwwwwwwwwwwwwwww
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/07(火) 23:38:06.71 ID:h3Byxo7h0
黒子「ジャアアアアアアアアアアアアッジメントですのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 12:50:59.54 ID:m7zYgjLjO
十数レスほどお借りします
279 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 12:52:50.15 ID:m7zYgjLjO
とある休日ーー

上条「クソッ……やっぱどこも定員締め切りか……」カチカチ

上条(しかし、まさか残金600円とは……タダでさえ真っ赤な家計簿が一段と赤く見えるぜ。火の車どころか熱で溶けかかってるんじゃないかこれ)

上条(生憎上条さんは一ヶ月0円で生活できるようなサバイバル術なんか持ち合わせていませんですことよ)

上条(返せそうにない学生ローンなんか使うわけにいかないし、かと言って来月に仕送りが届くまで塩と水だけで命を繋ぐなんてのも……)

インデックス「とうまーおなかすいたんだよー」

上条「さっき昼飯食ったばっかだろ?」

インデックス「来る日も来る日もモヤシばっか! あんなんじゃ全然満足できないんだよ! たまにはお肉も食べたいかも!」

上条(うるさ……口を開けばいつもこうだ。やれ『お腹すいた!』だの『ご飯まだ!?』だの『ビーフオアフィッシュ!』だの。我が同居人ときたら)

上条(一体誰のせいでこうなってるのか理解してるんでしょうかねこの自称シスターさんは。上条さんの奨学金と仕送りだけじゃ、三毛猫と暴食シスターを養うのはあまりにも覚束なさすぎるんですよ)
280 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 12:55:02.64 ID:m7zYgjLjO
上条(おまけに持ち前の不幸体質のおかげで入院レベルの大怪我が日常茶飯事で、払いきれずに溜まった治療費も相当な額になる。その他にも毎日当たり前のように起こるトラブルで大小様々な額のお金が吹っ飛ぶもので、いつも我が家の台所事情はギリギリですよ)

上条「あのさぁ、せめてバイト探すのくらい集中させてくれない? 来週の食卓にお待ちかねの良いお肉が並ぶかどうかが掛かってるんですよ」

インデックス「むぅー」プク-

インデックス「私の話を聞いてくれないなら良いもん。あっちで水いっぱい飲んでお腹膨らませるから」

上条「はいはい、ご勝手に(いつも聞いてるっつうの)」

上条(……とは言ってみたものの、即日払いとか週払いだとこんな時に限ってどこも満員なんだよな……空いてる所といえば一括の所だけ……いい待遇でとは言わないから、すぐに金もらえるとこどっか空いてねぇかな……)

上条「ハァ……不幸だ……」

インデックス「とうまー! ポストにピザのチラシが入ってたんだよ! 『フレディ・ファズベアーズ・ピザ』だって!」タタタタ

インデックス「見て見て! このピザすっごく美味しそうなんだよ! クーポンも付いてるんだよ! ほら、とうm」ヒラヒラ

上条「だあぁぁぁうるせぇうるせぇうるせぇえええええええ!!!!!!!」ダンッ

インデックス「!!」ビクッ

上条「隙あらば邪魔しに来やがって! そんなに餓死がお望みってお前はあれかマゾなのか!? シスターの癖に即身仏でも目指してんのか!?」

僧正「呼ばれた気がする」

スフィンクス「お引き取りください」

上条「 見りゃ分かんだろ!うちにはもうお金ないの! スーパーの特売にすら行けなくなりそうなんだよ! だからこうして必死こいて長期でも単発でもなんでもいいから即日払いのバイト探してるんだろうがああああああああ!!!!!!」

上条「だからそんな贅沢してる余裕なんか……あれ? なんだこの紙」ヒラ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 12:58:47.09 ID:m7zYgjLjO
上条「中に挟まってたけど……求人?」

    ――――――――――――――――――――――   
              人材求む!             
           Freddy Fazbear's Pizza 第七学区店(学園都市一号店)       
    午前0時から6時までの夜勤警備員を募集中。 
         お仕事内容は監視カメラのチェック、   
    備品や動物ロボットの安全確認をするだけの   
             簡単なお仕事です。          
                               
                注意                  
         怪我や四肢欠損などの責任は      
             一切負いません。                 
                    週給30000円。      
    ―――――――――――――――――――――



上条(週払いで3万か……でも簡単そうだな。ちょっとお安いのと一部ものすごく剣呑な事書いてあるのが気になるけど、この際お賃金が貰えるならどこでも良いや)
282 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 13:00:44.51 ID:m7zYgjLjO
>>281 訂正:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします→もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら 失礼しました

インデックス「……と、とうまどうしたの?」


上条「悪い、少し静かにしててくれ。電話するから」ピポパ プルルル……


上条「……はい、もしもし……現在夜間警備員のアルバイトを募集してらっしゃるとお聞きしまして……はい……どうもありがとうございました」カチャ プ-プ-


上条「あと一人分空きがあるって!」


インデックス「そうなんだ! よかっt」


上条「しかもすぐに面接してくれるってよ! というわけでちょっくら行ってくるから留守番よろしくな! いくら腹減ってるからってスフィンクス食べたりするなよ!」


スフィンクス「!?」ゾワッ


インデックス「えー……」
283 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 13:19:04.88 ID:m7zYgjLjO
数時間後

上条「ただいま〜」


インデックス「……それで、どうだった?」


上条「即日採用でした。いやっほおおおおい!!!」


インデックス「とうま」


上条「おまけに特別サービスとして焼き立てのピザまでご馳走になっちまったぜイェーイ! もう半月もまともな飯食ってねえやってられっか!」


インデックス「とうま」


上条「どうしよう、俺今まで不幸だと思ってたけど実は案外ツイてるかも!」


インデックス「とうま!!!」


上条「ん? どうしたインデックス。お前も喜べよ」


インデックス「その前に、私に何か言う事あるんじゃないのかな?」


上条「ああ、そうだな……お前があのチラシ持ってきてくれなかったらあんなバイトがあるなんて知らないままだったよ。キツイ事言ってごめんな、そしてありがとう」


インデックス「そうじゃないんだよ。いや、それも大事なんだけど」




インデックス「何時間も私にひもじい思いで我慢をさせながら自分だけ美味しいピザを食べた感想を聞いてるんだよ……!」ゴゴゴ


上条「わわ、悪かったインデックス! お前の分もちゃんともらってきたからそれで機嫌直して噛み付かないでお願いしますインデックスさん怒らないでくださいまs(ガブッ)ギャアアアアアアアアアーー!!!!」
284 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 13:49:43.39 ID:m7zYgjLjO
上条(とまあ、なんだかんだあったが俺はめでたく採用相成った。ちなみに採用試験の内容はごく簡単な説明と面接だけで、なぜか俺以外に志願者は誰もいなかったよ。マイナーなのかな?)

上条(仕事は早速その週の休み明けから始まった。学校から帰るとすぐに店から支給された紫色の警備員用ユニフォームに着替えてバイト先の店舗に向かう。でもなんで紫色なんだろうな)

上条(ああ、インデックスなら大丈夫。その間小萌先生の所で面倒見てもらう話になってるから)

上条(さて、そろそろ俺の勤務先と仕事内容について説明した方がいいかな)

上条(実はこの店、アメリカに本拠地を置く学園都市協力企業が運営しているらしい。そして、都市の協力企業がやっているだけあって、ただのピザ屋じゃない。都市の最先端のロボット技術を応用した高性能の動くマスコット人形「アニマトロニクス」によるエンターテイメントを見ながら食事が出来る……っていうのが売りなんだそうだ)


上条(そして俺の仕事は、店から完全に人がいなくなる夜12時からまたスタッフが来る朝6時まで監視カメラを通して店内の備品や設備、そして人形たちに異常がないか安全確認する事だ。勤務日は土日を除いた平日5日間)


上条(出勤すると、まず店長らしき人から部屋の配置や監視カメラの位置についてごく簡単に説明され、続いて店の奥の警備室に案内される。警備室は左右の廊下から客席に繋がっていて、どちらにも金庫みたいな分厚いドアが付いている。俺はそこで監視カメラと繋がっているモニターの見方を教わったり廊下のライトやドア開閉のスイッチの位置を教えてもらってから、12時になるまで仮眠を取ったり必要事項を再確認したりして自由に過ごす)


上条(そして店の出入り口に鍵がかかった夜12時、勤務開始だ)
285 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 14:14:33.50 ID:m7zYgjLjO
12:00 AM
1st night

上条「さて、と……ぼちぼち始めますかねー」


上条「そういえば監視カメラだけ見てればいいって話だったよな」パシュッパシュッ(監視カメラを切り替える音)


上条「勤務中はトイレの時以外なるべく外に出るなって話だったよな。なんでだろ? 強盗でも来たら危険だからか? でも、わざわざファミレスなんかに盗みに入る泥棒なんているのか?」


上条「なぜかドアも異常に頑丈だし」ガシャンガシャン


上条「そもそもモニターに出てるこの○○%って数字はなんなんだ? さっきから減ってるし。よく分かんねえ」


上条「まあ、いいか。給料出てるんだし集中だ集中。来週からはインデックスにも美味いもん食わせてやれそうかな……」パク


上条「あーピザうめえ。売れ残りとはいえ、やっぱ賄いが出るってだけでもこのバイトを選ぶ価値はありますよ。今の所まともな食事が出来るのはここだけだしな。あと、シフトが日中じゃないってのがありがたいね。最近出席日数のやばい学校にもそれほど影響がないから助かr」


プルルルルルルル! プルルルルルル!


上条「!? なんだこの音? 電話か? でも上条さんの携帯からではありませんね」キョロキョロ


上条「あっ、机の上に据え置きの電話が! 全然気付かなかった……でもどうしよう? 出た方がいいのかなこれ?」


ガチャッ


『ハロー、ハロー? 聞こえるかい新人さん?』
286 :もしも「とある」がコラボ先のゲームを盛大に間違えたら [saga]:2017/04/14(金) 14:35:25.02 ID:m7zYgjLjO
所変わって、学生寮ーー

土御門「なあ、それは本当なのか!?」


インデックス「本当って何が?」


土御門「カミやんは本当にこのバイトを選んだのか!?」バサ(例の求人広告を見せながら)


インデックス「だからさっきからそうだって言ってるんだよ! なんだか今日のもとはる変なんだよ! どうしちゃったの?」


土御門「今は説明してる暇はねぇ。ただ言えるのは、カミやんの命が危ない!」ダッ


インデックス「ちょっともとはるー!?」


土御門「はぁ……はぁ……間に合ってくれ……」


土御門「それにしてもカミやん……まさか……いくら金欠だからって……」



よりによって暗部すら避けるほどの闇に進んで突っ込んじまうなんて……ッ!
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/14(金) 15:18:06.04 ID:Y8m6TLc7O
すみません。
移動中に投稿してしまったので時間がかかってしまい、図らずも書きながら投下しているような形になってしまいました。後日出直します
長時間スレを占拠してしまい申し訳ございませんでした
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 15:23:21.17 ID:Y8m6TLc7O
×後日出直します→○日を改めて専用のスレを立てます
本当に申し訳ございませんでした
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:37:15.14 ID:sELRMycB0


スレの方も楽しみにしてるぜい
290 :>>278-288 [sage]:2017/04/14(金) 18:28:17.13 ID:68I4sZqmO
>>289 ありがとうございます
そう言っていただけるとこの上ない励みとなります

途中でお分かりになる方もいらっしゃると思いますが、内容はFive nights at Freddy's(FNaF)というホラーゲームとのクロスです

FNaFがどんなゲームかについてはこちら(http://fnaf.swiki.jp)を見ていただければお分かりになると思いますが、要は「うんと怖くしただるまさんがころんだ」のような内容です

この後の展開としては、上条さんが電話の主であるMarkiplier(FNaFの有名な実況者)のアドバイスに従いながら人形どもの猛攻を防ぎ、朝まで生き延びるというのを考えており、店の過去に暗部組織の存在があったり死霊術が大きく関わってたり、という内容をイメージしております

本当にありがとうございました
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 18:30:04.57 ID:68I4sZqmO
アドレスに間違いがございました

http://fnaf.swiki.jp
重ね重ね申し訳ありません
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 18:30:15.03 ID:ToVJsojY0
期待
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 11:02:50.51 ID:RFKBWQgJO
このスレの連中には、これが見えないらしい

https://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=7940575&uarea=tag
http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=7898265&uarea=word

これが読者の生の声だぞ?
所詮お前らは少数派の負け犬
294 :1レスで分かるロシア近代史 [saga]:2017/05/01(月) 22:04:28.11 ID:qzIPq7CU0
群雄割拠するリューリク朝断絶後の動乱時代が終わりを告げ、ロシアは復興の時代を迎えようとしていた!だがその時皇宮クレムリンに忍び入る怪しい人影があった!

ミハイル・ロマノフ(演:ワシリーサ)「何奴!?」

謎の騎士「お命頂戴。イヤァーッ!」(砂鉄で出来た槍を構えながら)

ミハイル・ロマノフ「うぬっ!」

(そこへサローニャが立ちはだかる)

アレクセイ(演:サローニャ)「父上、危ない!」

(サーシャ=クロイツェフも登場)

ピョートル1世/大帝(演:サーシャ)「父様ぁぁぁっ!!」

(構わず槍を突き刺す騎士)

ピョートル大帝「マジ!?」

アレクセイ「うぞぉ!?」

ミハイル「グエッ!」

(引き抜く)

ミハイル「ぐはっ!」バタッ

アレクセイ「エ゛エ゛ッ!」バタッ

ピョートル「」バタッ

かくして盤石と思われたロマノフ朝はわずか三代で幕を閉じ、米ソ冷戦という新たな時代が訪れた! このくせ者こそ後の十月革命の立役者、ウラジミール・レーニンその人であった!

レーニン(演:美琴)「全ての権力をソビエトへ!」

次週スタート新大河ドラマ、「ひとりスターリングラード」に乞うご期待!

レーニン「歴史自体も巻いてこう!」



土御門「……はっ! なんだ夢かビビった……」




295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/01(月) 22:06:54.11 ID:qzIPq7CU0
元ネタは『笑う犬』の有名なコント、「ひとり徳川三代」です。
ありがとうございました。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 07:03:29.96 ID:OOk+LQmF0
ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 17:58:50.75 ID:qvNL5v5J0
メチャクチャ懐かしい
てか年がバレるぞwwwwwwwwww
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/31(水) 21:50:58.04 ID:5eymNIrw0
落ちないようにっと
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 22:59:59.83 ID:AIgYlLjj0
少し借ります
おっぱいにはロマンがつまってますよね。そう思うんです。
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:01:21.73 ID:AIgYlLjj0
滝壺「ぷちぷちぷちぷち……」

浜面「……」

滝壺「ぷちぷちぷちぷち……」

浜面「あの、滝壺サン?」

滝壺「? どうしたの、はまづら」

浜面「さっきから何してるの?」

滝壺「うん。梱包のぷちぷちを潰してる」

浜面「いや、そういう意味じゃなくって」

滝壺「???
   何か面白い回答とか哲学的な返答を期待しているのかな?」

浜面「そーでなくてですねぇ」

滝壺「うん。はまづらは何が言いたいのかな?」

浜面(いや、ふたりきりでしょ。仮にも俺たち付き合ってるんでしょ?
   だったらもう少しらぶなオーラであふんあふんになってもいいんじゃないかな?」

滝壺「心の声がダダ漏れのひとは応援できないよ。
   あふんあふんって、いやだなぁ、はまづら」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:01:56.12 ID:AIgYlLjj0
浜面「は、思わず心の声が。
   っていうか、あのね!
   表現方法はともかくとして! 俺の言いたいことわかるよね!」

滝壺「……南南西から電波が来ている……」

浜面「聞かないフリしないでくれません!?」

滝壺「うーん。はまづらだって健康な男の子なんだからそういうことを考えるなっていうのは
   無理だな、っていうのはなんとなくわかる。
   けど、えっちなのはまだ怖いかな」

浜面「い、いや、えっちなこととか、興味ないとは言いませんが!
   その前に、なんかあるでしょ、あまーい雰囲気とか」

滝壺「あ、そういえばおやつに食べたパフェ、胸元に落としちゃったんだよね。
   吹いたんだけど、もしかして匂ってるのかな。バニラの甘い匂い。
   はまづら、嗅いでみて?」

浜面「た・き・つ・ぼー!!!
   からかってるだろ! 俺のことからかってるだろ!
   胸元突き出して、眠そうな目をしてるけど、俺のことからかってるだろ、絶対!!!」

滝壺「ノリの悪いはまづらは応援できない」

浜面「やったらやったでものすごく冷たい視線で応援されないような気がするのは
   俺が頭が悪いせいですかね」

滝壺「大丈夫、頭が悪いはまづらのことを、うん、ぎりぎり2グラムぐらいは応援している」

浜面「どう考えても見限る寸前の数字じゃねぇかそれ」

滝壺「ここでくんくんしたりおっぱい触ってきたりしたらそれなりに見直したんだけどね。悪い方向で。
   でもやっぱりはまづらは小心者だったね」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:02:22.99 ID:AIgYlLjj0
浜面「ちくしょう。俺には恋人にすらも癒してもらえないのか」

滝壺「よしよし、頭をなでてあげよう」

浜面「ちくしょう、なでなででとりあえず怒りが収まってしまう俺の小物ぶりが恨めしい。
   それにこうじゃない。俺が求めているものはこれじゃないんだ」

滝壺「わがままだなぁ。
   じゃあ、どういうのがいいの、はまづら」

浜面「うまく言えないけどね! あまずっぱくってきゅーんとなるような、そういう雰囲気がいいんだよ!」

滝壺「もう少し自分を知ろうね、はまづら」

浜面「なんでそんなに俺の心をバキバキにしたがるの!?」

滝壺「……まだ夕方だよ?」

浜面「!?
   み、耳元で……近づいてるからなんかいい匂いするし!」

滝壺「言葉にするはまづらは応援できないな……」

浜面「そ、それに照れてて赤くなっててめっちゃ可愛いじゃねーの!
   それだよ、滝壺! おれはそれをもとめてー!!! ふがっ!」

滝壺「恥ずかしいから大声出さないで、はまづら」

浜面「み、見事なショートアッパー。確実に脳が縦に揺れたぜ……」

滝壺「……普通に意識があって喋れてる……すごいね、はまづら。
   首と顎の筋肉がよっぽど鍛えてあって、そのうえで筋肉が柔らかくないと耐えられないのに」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:02:52.15 ID:AIgYlLjj0
浜面「仮にも恋人にそんな一撃を普通に放たないでほしいデス」

滝壺「だって、はまづらが恥ずかしいこと言うから……」

浜面「普通だったら意識が保てないレベルのアッパーを放つのはテレのレベルに入るんですかね」

滝壺「むぅ。あんまり細かいことにこだわるはまづらは応援できない」

浜面「いや、かわいいんですけどね!
   かわいいからって痛いものは痛いんですけどね!」

滝壺「はまづら、しつこい」

浜面「ちくしょう、俺の無敵時間はなんでこうも短いんだ」

滝壺「ほら、いたいいたいのとんでけー」

浜面「えぐえぐ。いろんなところが痛いわ。顎とか心とか」

滝壺「本当にだめだめだね、はまづら。
   おっぱいでも揉まないと立ち直れない?」

浜面「……なんですと?」

滝壺「おっぱいでも揉まないと立ち直れない?」

浜面「二度も言った!
   ってことは、お、おおおおおっぱいを!?」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:03:22.31 ID:AIgYlLjj0
滝壺「うん。私がはまづらのおっぱいを揉んであげる」

浜面「うれしくねーよ、ちくしょー!!!」

滝壺「おお、浜面の胸板、すごい。
   分厚い。
   筋肉厚い」

浜面「本当に触りやがった……
   っていうか、男の胸を触って楽しいのか?」

滝壺「うん。すっごい楽しい。
   ぷちぷちよりも当社比12%アップで楽しい」

浜面「その数字はどこから出てきたんだよ」

滝壺「天頂方向から電波のようなものが……」

浜面「方位でなくって、天頂で、電波じゃなくって、「ようなもの」?」

滝壺「おお、いい。はまづらのおっぱいいい」

浜面「マジで誰も喜ばない展開だろ、これ」

滝壺「わたしはすっごい喜んでるよ?
   いいなぁ。逞しくって。はまづらって本当に引き締まった身体してる。
   かっこいい」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:04:05.89 ID:AIgYlLjj0
浜面「顔は?」

滝壺「……まぁ、愛嬌はある、かな?」

浜面「イケメンじゃないってことですねわかりますよ」

滝壺「大丈夫。イケメンじゃないはまづらのことを……応援はしたくないかな。
   イケメンになられても、困っちゃうかも」

浜面「なんだよ、それは」

滝壺「はまづらは、三枚目でいいと思うし、主役張らなくていいの。
   薄っぺらいラベルで人間の価値をどうこういう人に絶対わからない魅力があるのを
   わたしが知ってるから、それでいいと思うんだ」

浜面「流石滝壺、いいセリフだ。
   俺の胸をぺたぺた触ってなければ涙が溢れて止まらなかったこと請け合いだぜ」

滝壺「むぅ。わたしのはまづらが皮肉を言うとは」

浜面「スキンシップはうれしいんだが、そろそろ危ない方向に進みそうなんで遠慮してくれると
   嬉しいんだが」

滝壺「変な方向?」

浜面「えっと、な。
   この距離で触られてると自然と滝壺の胸元が見えちゃうわけでして。
   その、大層なものがふるふると揺れているさまが」

滝壺「……はまづらの、えっち」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:04:35.55 ID:AIgYlLjj0
浜面「いや、だからテレ隠しでアッパー放つのマジでやめてくれる!?
   なんなの、このヘビー級ボクサーでも落とせそうなアッパー!?」

滝壺「この距離で意識を刈り取れる技ってかぎられてるよね?
   ちなみにきぬはたもこれで落としたことあるよわたし」

浜面「えぐえぐ。ロシア行く飛行機の中では全力でキスしてくれたのに、今じゃ
   全力アッパーかよ刈り取ること前提かよ。
   窒素装甲貫通するアッパーって、設定おかしくねぇのかよ」

滝壺「キス、いやなわけじゃないよ?
   ただ、セクハラするはまづらとはしたくないの」

浜面「現在進行形でセクハラされているのは俺なんですが」

滝壺「あまずっぱいきゅんきゅんとするすきんしっぷ、だよ?」

浜面「スキンシップ以外のところには思いっきり賛同しかねるんですけど。
   じゃあ、俺も滝壺のこと触っていいの?」

滝壺「ダメ」

浜面「即答かよ。えぐえぐ」

滝壺「だってはまづらえっちなことしそうなんだもん。
   そうなったら保証できないよ、はまづらの命」

浜面「撲殺宣言いただきましたー。
   って、俺の命なくなっちゃうの!?」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:05:14.20 ID:AIgYlLjj0
滝壺「うーん。将来的にそういうのはあるかなー、っていうのはなんとなくわかってる。
   けど一分後のわたしがそうなるかもって思うと、嫌。
   あんまり焦らないでほしい」

浜面「滝壺は現在進行形で俺の胸元まさぐってますが。
   っていうか、腹にまで手が伸びてますが」

滝壺「だって、楽しいんだもん。腹筋われてるし。男の子だなー」

浜面「俺が楽しくない」

滝壺「男の子なんだからあんまり細かいことを言わないでほしい」

浜面「セクハラだと思います、それ」

滝壺「セクシャリティというよりはジェンダーの話だから、セクハラじゃ、ないよ?
   それに、そろそろあふんあふんな気持ちになった?」

浜面「あふんあふん言い始めたら俺は完全に変態の仲間入りじゃないか」

滝壺「大丈夫。もう引き返せないはまづらのことを応援している」

浜面「いやいやいや。
   もう、本当に勘弁して」

滝壺「でも、本当に引き締まったいい身体してるよね。
   わたしが男の子だったら恋に落ちてるね。
   そしたらはまづらあふんあふんだね」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:05:45.15 ID:AIgYlLjj0
浜面「LGBTがどうだのこうだの差別的な意味は全くないけど、俺にその手の趣味はない。
   っていうか、どうせなら女の子のままで俺に恋してくれない?」

滝壺「?
   恋してるよ? 女の子のままで。じゃなかったらキスなんてしてない」

浜面(素か!?
   それともからかってるのか!?
   眠そうな目をしてるから本気かどうか読めない……)

滝壺「うーん。はまづらにはちょっとわからない感覚かもしれないけど。
   やっぱりね、女の子は男の子とえっちなことすると身体が変わるかもしれないんだよ。
   具体的に言うと、赤ちゃんができちゃうかもしれない。
   それって誤解を恐れずに言うと自分の身体の中に自分じゃない生き物を飼うってこと。
   すっごく大切なことっていうのはわかるし、いつかは母親になりたいとも思ってるけど」

浜面「あー、うん。俺だってそんなに無責任なつもりはないんだけど」

滝壺「そうじゃなくってね。感覚的な問題。
   自分の中に自分じゃない存在を抱えていくって、すごいことなんだって思うけど。
   わたしにはまだその勇気はない。っていうか、怖い」

浜面「……」

滝壺「動物じゃないからね、必ず赤ちゃんを作らなきゃいけないわけじゃないし、
   ただの、愛情表現だって割り切れればいいのかもしれない。
   それが普通なんだっていうのも、頭ではわかってる。
   でもね、やっぱり……怖いな」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:06:17.73 ID:AIgYlLjj0
浜面「別に、滝壺のこと怖がらせてまでそういうことはしてくねーよ。
   俺だって、その程度のプライドはある」

滝壺「うん。はまづらのそういうところ、応援している」

浜面「……でもな、滝壺。
   そういう真面目なセリフを言いながら俺の胸揉みまくらないでくれない?」

滝壺「え、だってはまづらは妊娠しないし」

浜面「なんか論点が根本的にずれてないか!?」

滝壺「よいではないかよいではないか」

浜面「キャラもズレてきてるぞ」

滝壺「いいなー。こういう筋肉が脈打ってるところとか。
   骨格がしっかりしてるところとか」

浜面「……そうだ。なんか作ろう」

滝壺「? どうしたの、はまづら。
   いきなり」

浜面「このままだとエンドレスで滝壺にセクハラされまくりで終わっちまうからな」

滝壺「むぅ。いちゃいちゃしたいって言ってたじゃない」

浜面「これはいちゃいちゃではない!
   世界いちゃいちゃ評議会名誉議長の俺が断言する!」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:06:46.54 ID:AIgYlLjj0
滝壺「おお、なんか知らない組織が出てきた」

浜面「……今でっち上げたんだからあんまり突っ込まないでくれ」

滝壺「でっち上げで権威づけしようなんて、応援できないよ。はまづら」

浜面「文句言う前に俺にもおっぱいをもま……
   ごめん、悪かったからその目やめて俺の心が折れる」

滝壺「……握りつぶすよ?」

浜面「それ、ひゅんっ!だから!
   きゅん、じゃないから!」

滝壺「で、何を作るつもりなの。はまづら。料理でしょ。
   お手伝いしようか?」

浜面「……いや、大丈夫だよ。
  (滝壺のメシマズが改善されているなんていう幻想は捨てよう。
   俺はまだ死にたくない。滝壺のおっぱいを揉むまでは!」

滝壺「はまづら。声に出てる」

浜面「は。しまった!」

滝壺「聞かなかったことにしてあげるから、早く料理しよう?
   わたしが握りつぶす前に」

浜面「ら、らじゃーりょうかい!」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:07:20.02 ID:AIgYlLjj0
浜面「で、いろいろ考えたんだが。
   とりあえず、冷蔵庫というファームと相談した結果。
   メインは豚小間選手とキャベツ選手。
   わき役としてニンジン選手とピーマン選手を起用することとなりました」

滝壺「へぇ。野菜炒めかな?」

浜面「惜しい。
   回鍋肉だよ、ホイコーロー」

滝壺「回鍋肉?
   中華料理の?」

浜面「そうそう。キャベツと豚肉がメインで、甜面醤で甘旨くまとめた一皿だ」

滝壺「うん。おおよそのイメージはわかる。
   けどあれだよね。確か、回鍋肉ってアレをやんなきゃいけないんだよね」

浜面「そうそう。アレアレ」

滝壺「お通し?」

浜面「居酒屋で座ると勝手に出てくる小碗のことじゃなくって!
   油通しです。中華では基本中の基本ってやつだな」

滝壺「あ、そうそうそれそれ。
   確か具材に上から熱した油をかけて一瞬で火を通すんだよね」

浜面「ああ。特にキャベツやピーマンなんかの、緑色を奇麗に出したい野菜には欠かせない
   中華の技法だな」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:07:53.26 ID:AIgYlLjj0
滝壺「ご家庭でそんなことできるの?
   油通しするだけで大変そうなんだけど」

浜面「まぁ、やらなくても別に構わないけどな。俺の料理は家庭料理だし一流じゃないし。
   でもそんなに手間暇かからず簡単に油通しする方法があるんだよなー」

滝壺「おお、すごい自信だ」

浜面「例のごとく本で読んだりテレビで見たりした知識だけどなー。
   俺の料理はこれでいいのよ」

浜面「さて、材料はこんなところかな。


   @キャベツ   8枚(外側から剥いていって8枚程度)
   A豚肉     バラ100g〜150g
           肉が多いほうがおかずになる。
   B人参     中半分
   Cピーマン   中3〜4個

   Dみそ     小さじ1
   E甜面醤    大さじ1
   F酒      少々
   G中華だし   大さじ1
           例のごとく〇覇

   H油      炒める油 小さじ1
           ゆでる油 大さじ1
   Iお湯     小鍋半分

   Jショウガ   少々     」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:08:22.40 ID:AIgYlLjj0
滝壺「?
   なに、この『ゆでる油』って」

浜面「いきなりネタバレをするけどさ、これが重要なのよ。
   ご家庭用の油通しの方法なんだ」

浜面「じゃあ、まずは材料を切りそろえるところから。

   キャベツは外側から8枚程度を剥いて、で中央の葉脈の太い部分を取り除いて。
   真っ平にしてから3センチ角程度に切り分ける。

   豚肉はキャベツとおんなじぐらいのサイズかなー。
   キャベツより縮みにくいんで少し小さくてもいいかも。

   人参は縦に切って、で短冊形に。

   ピーマンも縦に切って中の種を取り除いてから短冊形に。

   で、調味料のD〜Gをボールに入れてかき混ぜておく。
   中華出しが溶けにくいときは少しお湯を入れて溶かしておく」

滝壺「……なんか、いつものはまづらの料理と手順が違うね」

浜面「おお、そこに気づくとはさすが俺の滝壺。
   実はだなー、これも回鍋肉を作るときの重要なポイントなんだよ。
   回鍋肉はだな、とにかくフライパンの上で火を通したくないんだ。
   そこが重要な決め手なんだ」

滝壺「なんのことだかさっぱりわからないよ」
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:08:50.54 ID:AIgYlLjj0
浜面「見てりゃわかるよ。
   さて、と。
   では小さな鍋の半分に水を張ってお湯にして、でグラグラと煮たせてあります」

滝壺「スープつくるわけじゃないんだよね?
   回鍋肉ってお湯使ったっけ?」

浜面「こういう風に使うんです。
   で、この煮立ったお湯に油をぐるっとひと回し」

滝壺「え? え?」

浜面「そうしたら、そこに野菜を投入し、10秒程度ですぐに引き上げる。
   すると……」

滝壺「ええっ!
   すっごく奇麗な色になってる!」

浜面「これが、ご家庭流の油通しってわけさ」

滝壺「へ、へえ。なんかすごいね」

浜面「まぁ、実際のところ、お店でやる油通しは170度ぐらいの温度、
   こっちはせいぜい100度前後だから一瞬ってわけにもいかないし、
   精々物まねレベルなんだけど、これで十分ってわけ。
   油の量も少なくて済むし、野菜が一気に油を吸って、お湯に浮かんでる油の量も
   減っただろ?」

滝壺「あ、ほんとだ」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:09:17.98 ID:AIgYlLjj0
浜面「で、ここでよく野菜の水を切っておいて。
   その間に同様に豚肉を一瞬で茹でる。
   本当の本場の回鍋肉は豚肉を茹でた塊を使うらしいんだけど、ま、これでいい」

浜面「この作業を一気にやりたかったから、先に野菜を切っておいたわけさ。
   いつもの俺の料理だったら火を使いながらほかの準備してたりするけど。
   回鍋肉だけはそうはいかないんだ」

滝壺「うん?
   でも油通しを一気にやる必要ってあるの?」

浜面「それはだな。
   やっぱり油通ししても野菜の色が劣化していっちゃうんだよ。
   火を通しすぎてもそうなる。
   だから、フライパンでまとめる時も精々1分以内に終わらせたいんだ」

滝壺「へー。なるほどねぇ。
   野菜の色にこだわってるんだ」

浜面「よし、じゃあフライパンを使うぞ。
   まずは油を少々、でショウガを入れて。で、じりじり炒めて香りを出して、
   香りが出たら一気に火力をあげて……」

滝壺「わぁ、フライパンからゆらゆら何か上ってきてる」

浜面「これぐらいに熱くなったら、野菜、肉、そして調味料を一気に入れて。
   で、できるだけサクッとまとめる」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:09:46.90 ID:AIgYlLjj0
滝壺「あ、そうか。ここで時間を短縮したいから調味料を纏めておいたんだね。
   すごいねはまづら。すっごく応援したくなる」

浜面「わはははは、もっと褒めてくれ滝壺」

滝壺「すぐ調子に乗るところが小物だよねー。
   そういうはまづらはあんまり応援したくない」

浜面「がくっ。
   今日の滝壺はヤケに折りに来るな」

滝壺「まだ揉み足りないからね。はまづらのおっぱい。
   食べ終わったら続きをしないといけないよね」

浜面「え、まだやるの?
   っていうか、まだ引っ張るの? 誰が得するのこの話」

滝壺「いいから、ほら。早く盛り付けないとせっかく頑張った油通しとか無駄になるよ?」

浜面「おっといけね……白い皿にぱっと盛り付けてっと。
   色合い的にはちょっと赤めのものが欲しいかな。ま、人参あるからいいか」

浜面「そして肝心かなめの白いご飯を添えてっと。
   回鍋肉、完成しました!」

滝壺「おおー、ぱちぱち。
   色合い奇麗だねー。
   キャベツがみずみずしいぐらいに緑色で、人参もピーマンも奇麗で。
   意外と甜面醤の黒が合ってるよね」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:10:17.68 ID:AIgYlLjj0
浜面「そこにこだわったからな。
   ま、見てないで食ってみてくれ」

滝壺「では、いただきます……
   あ、結構野菜がシャキシャキ……でもない、しんなりでもない。
   なんだろう、歯ごたえはちゃんとあるのに、火が通ってる感じ?」

浜面「そうそう、そこなんだよそこ。
   火を通しすぎるとこの食感がなくなるんだ」

滝壺「へーえ、確かにこれは野菜炒めだとあまりない食感かもしれない。
   ちょっと濃いめの味付けとよく合ってる」

浜面「野菜の水分が抜けてないから濃い目の味付けがいいんだよ。
   ここが重要でな、回鍋肉は皿の下にスープがたまってると失敗作なんだよな。
   それはそれでうまいんだけど」

滝壺「そうなんだ」

浜面「うん。火を通しすぎて水分出ると野菜のスープになっちまうんだ。
   これが油通しの意味合いだよな」

浜面「ちなみにだが、ご家庭で油通しをする方法はもう1種類あって。
   耐熱ボールに野菜入れて上から油かけてレンジでチン、というんだけど、
   俺的にはこっちのほうが好みだな。
   興味がある人は調べてみてほしい」

滝壺「とうとうはまづらも私と同じように電波を受信する体質に」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:12:01.01 ID:AIgYlLjj0
浜面「いや、そこはスルーしろよ。
   で、どうだった、味は」

滝壺「うん。美味しかったよはまづら。
   白いご飯がバクバクすすんじゃうよ。
   女の子の敵だね、この料理は」

浜面「おいおい、いきなり人類の半分の敵に認定されたぞ俺」

滝壺「褒めてるんだよ。
   でも、野菜がいっぱい食べられるよね。健康的かもしれない」

浜面「サラダはサラダでいいんだが、野菜の量を取るには火を通さないとな。
   ま、あとは豚肉を茹でて油を落としているし。
   一回野菜の油通ししているから炒める際の油の量も減らしているし。
   油があるからカロリー低いとは言わないけど、そんなに高くもないんだぜ?」

滝壺「おお、じゃあ油さえカットできれば」

浜面「いや、それは無理。
   さすがに油なしじゃ野菜のうまみは引き出せねぇ」

滝壺「がくっ。
   今日、初めてはまづらにへこまされた」

浜面「やっと一本とれたのか? あんまりそんな気はしないが」

滝壺「うん、これはいけない。
   わたしがなんとかこの回鍋肉を改善してみようと思う」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:12:40.06 ID:AIgYlLjj0
浜面「……え?」

滝壺「油の代わりに、そうだなぁ。牛乳を使ってみるのはどうかな?」

浜面「え?」

滝壺「牛乳もカロリーあるけど油よりは少ないし、十分旨みのある食材だし」

浜面「え、でも牛乳に甜面醤の黒が混ざると色合い最悪……」

滝壺「なんか、言った?」

浜面(わ、分かった……滝壺は料理の基本は抑えている。
   抑えているうえでその斜めを行くんだ。
   アレンジしなくていいところでアレンジするアレンジャーなんだ。
   だ・か・ら・メシマズ!!!」

滝壺「……てんどんも、2回までだよ?」

浜面「お、思わず口から!」

滝壺「これは許せないねお仕置きだね。
   とりあえず母乳が出るまでおっぱい揉ませてもらおう」

浜面「でねぇよ!
   そもそも母乳ってなんだ! 男が母親になるのはなんかちがーう!!!」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/12(月) 23:14:51.54 ID:AIgYlLjj0
以上です。
滝壺さんをメインに書くのは難しいです。よくわからない。
別作品のキャラになっちゃいますが、ダンガンロンパ2の七海千秋にキャラが引っ張られるます。
どっちもぼんやりしているし隠れ巨乳だし隠れ巨乳だし。
巨乳万歳。
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