【ダンロン】ダンガンロンパ・クエスト【オリキャラ】

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510 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/05/05(土) 00:02:57.14 ID:HNJTJxww0
土橋「なんかジェニーが悩んでるみたいなんだよね」
 
土橋に身体を拭かれながらされた話、それは俺にも心当たりがある話だった。
 
……一応言い訳すると俺は自分で拭けるって断ったんだぞ。
 
赤穂「ああ、苗木の元気がないから笑わせたい……らしいぞ?」
 
土橋「あー、あー、なるほど。だからあんなに唸りながらお手玉してたんだ」
 
……多分俺の言った事も影響してるだろうけどそれは黙っておこう。
 
土橋「半次やメメも忙しくしてるし、この暗さもあるし問題は山積みだよね」
 
赤穂「そうだな……本当に参った」
 
土橋「よし、身体拭くの終わったよ!」
 
赤穂「ああ、ありがとうな」
 
土橋「こんなのアタシのしてもらった事に比べたらお安いご用だし」
 
赤穂「なあ……よく考えたらそれは俺をコテージに連れていってくれた事でチャラになるんじゃないか?」
 
土橋「えっ」
 
赤穂「いや、だから助けられたのはお互い様だしそこまで……」
 
土橋「政城!」
 
赤穂「な、なんだ!?」
 
土橋「……なんでもない」
 
赤穂「???」
 
なんだか土橋の機嫌が悪くなってないか……?
511 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/05/05(土) 00:28:29.50 ID:HNJTJxww0
赤穂「……というわけなんだが」
 
道掛「かー!そりゃダメだっての赤穂!」
 
遠見「同感であります」
 
あの後結局土橋の機嫌は元に戻らず、やって来た道掛と遠見に相談して返ってきた答えがそれだった。
 
赤穂「いや、実際そうだろう?土橋がコテージに連れていってくれなかったら、俺は治療も出来ずにどうなっていたかわからなかったんだぞ?」
 
道掛「そうかもしんねえけどでもこの場合は不正解なんだよ!」
 
赤穂「……よくわからないな。遠見も道掛と同意見みたいだけど」
 
遠見「そうでありますね……自分は軍人でありますから、命のやり取りは日常茶飯事でありましたが」
 
遠見「そんな自分でも隊長に救われた時の恩義は未だに返せていないと思っているでありますよ」
 
遠見「軍人である自分がそうなのだから、そうでない土橋殿の赤穂殿への恩義はさらに強いものであるのでは?」
 
赤穂「つまり土橋にとってはチャラに出来るような事じゃないから怒ったのか?」
 
遠見「きっとそうであります。自分も隊長に同じように言われたら反発するでありますよ」
 
そうか……そこまで思ってくれてるんだな。
 
道掛「いやいやいやいや!全然ちげえよ!」
 
遠見「違うのでありますか!?」
 
赤穂「どういう事だよ道掛?」
 
道掛「だから美姫ちゃんはだな……」
 
道掛「…………やっぱやめるわ」
 
赤穂「は?」
 
道掛「多分向こうもわかってないだろうし、わざわざこっちで言う事じゃねえし」
 
赤穂「おい道掛?」
 
道掛「いいからせいぜい悩んどけ!青春らしくな!」
 
遠見「どういう意味でありますか……」
 
俺にもわからない……
512 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/05/28(月) 23:38:00.71 ID:ustmOqJA0
六山「んー……」カタカタ

また暇潰しにとゲームを持ってきた六山が説明もそこそこに椅子に座ってパソコンを弄り始める。

ゲーム以外を操作してるなんて珍しいな……

赤穂「何してるんだ?」

六山「御影さんからもらったんだ。電気街を調べてる時にデータファイルの入ったパソコン見つけたらしくて」カタカタ

赤穂「データファイル?」

六山「うん、中は暗号化されててわかんないんだけど。だからデバッガーのわたしに頼んだんだろうね」カタカタ

赤穂「どうにかできそうか?」

六山「まあ、そんなに時間はかからないと思うよ?明日には出来るんじゃないかな」カタカタ

赤穂「そうか……何か手がかりが出てくればいいけど」

六山「何が出るかお楽しみってやつだね。これをランダムの宝箱だと思ってわたし頑張るよ」

宝箱か……六山らしい考え方だな。
513 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/05/29(火) 00:10:45.42 ID:xrYljAjA0
津浦「聖痕抱きし英雄よ!そのマナは枯渇していないか!」

赤穂「……」

津浦は昨日と変わらずグレゴリーを演じている。

自分を救い、裏切った……そう感じているはずの男を、津浦は何を思って演じているのか。

津浦「どうした?沈黙の術式でもかけられているのか?」

だけどこのままでいいわけもない。

とにかくまずは津浦と話せるようにしたいけど……どうすれば。

ガチャッ

鞍馬「……」

赤穂「鞍馬?」

津浦「むっ…………」

赤穂「……?」

どうしたんだ?津浦が鞍馬を見た途端に……

鞍馬「グレゴリー・アストラル三世が僕を何と呼んでいたかわからないんでしょう?」

津浦「っ!?」

鞍馬「お粗末なものだ。どれだけ演じようと津浦琴羽はグレゴリー・アストラル三世ではない。あなた自身が把握していない彼の行動はトレース出来ませんよ」

津浦「っ、Mr.鞍馬……」

鞍馬「それで?あなたはいつまで壊れたフリをしているつもりですか?」

津浦「っ!!」タタタッ

赤穂「あっ、おい津浦!?鞍馬、壊れたフリってどういう意味だ!」

鞍馬「そのままですよ。彼女は壊れてなどいません」

津浦が壊れてない……つまり津浦は冷静にグレゴリーを演じていたっていうのか?

なんでそんな……

鞍馬「……」
514 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/05/29(火) 00:25:33.46 ID:xrYljAjA0
兵頭「なるほど、やっぱりですか」

赤穂「やっぱりって、気付いていたのか?」

兵頭「少なくとも完全な狂人のフリであるとはわかっていました。破滅して狂った人はたくさん見てきましたから」

兵頭「最も狂人を演じる事自体も問題ですから、遠からず本当の狂人に成り果てるのは目に見えていますけどね」

赤穂「なんでそれを黙ってたんだ?」

兵頭「確証があったわけでもありませんでしたから。下手に地雷を踏みたくはないでしょう?」

赤穂「……」

兵頭「とにかく津浦さんが逃げたという事は彼女は比較的冷静のようですね……」

赤穂「そこがわからないんだ。津浦が冷静ならなんであんな事をしてるんだ?」

兵頭「本当にわかりませんか?答えは結構シンプルですよ」

赤穂「シンプル……」

津浦がグレゴリーを演じている理由って、そんなに単純なのか……?
515 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/01(金) 23:39:01.12 ID:YqsDY+NA0
赤穂「……」

津浦がグレゴリーを演じている理由か……

赤穂「複雑な思いがあるのは間違いないだろうけどな……んっ?」

窓から何か……あれは明かりか。

時間的にはもうすぐ夜なのに誰が外に出てるんだ?

赤穂「……」

気になるな……とはいえ、俺は安静にしているべきだろうし……

だけどもしあれが例のアンノウンだったら……

赤穂「確認ぐらいは、しておくか」

幸い杖は近くにあるし、暗闇に眼は慣れてる……行ってみよう。

【発電所】

これが……佐場木達が話してた発電所か。

赤穂「明かりはこっちの方に消えたけど……」

「誰かいるの?」

赤穂「うっ!?」

辺りを見回してると、いきなり明かりを向けられて思わず目を閉じる。

今の声は……

赤穂「苗木?」

苗木「赤穂クン!?なんでこんな所に」

赤穂「病室から明かりが見えたから追いかけてきたんだ」

苗木「そっか……心配かけちゃったかな」

赤穂「苗木はどうしてここに?」

苗木「発電所の扉にパスワードがあるって聞いたから……試しに来たんだ」

赤穂「試しにって、手がかりでもあるのか?」

苗木「ううん、ないよ。だけどボクなら出来るかもしれない」

赤穂「まさか運任せでやるつもりなのか?」

苗木「だってボクは幸運なんだ。こんな事ぐらいでしか役に立てない」

赤穂「苗木……」

苗木「もう嫌なんだ!みんなが傷つくのも、無力なままでいるのも!」

苗木「だから止められてもボクはやるよ」

苗木「希望のために、ボクは……!」

赤穂「……わかった、なら俺も付き合う」

苗木「えっ?」

赤穂「言っただろ?無力さを痛感してるのは俺もだって」

赤穂「だから付き合わせてくれよ」

苗木「……ありがとう」

赤穂「気にしなくていいさ」

そして俺と苗木は、発電所のパスワードに挑戦する事になった……
516 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/02(土) 00:12:49.16 ID:ZjxqkpLA0
【13日目】

赤穂「……」

苗木「……ダメ、だったね」

あれから俺達はいくつものパスワードを入力した。

だけどどれも扉はエラーを返してきて。

時刻は朝の6時……そろそろ戻らないと大騒ぎになるだろう。

苗木「結局……ボクはなんの役にも立てないんだね」

赤穂「苗木……」

苗木「あはは、ちょっと散歩して帰るよ。少し1人になりたいしさ……」

赤穂「……」

俺も、戻ろう。
517 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/02(土) 00:34:17.54 ID:ZjxqkpLA0
赤穂「……」

御影「兄さん?」

赤穂「……あっ、どうした?」

御影「どうしたじゃないよ。さっきからボーッとしちゃってさ」

赤穂「ちょっとな……ふあっ」

御影「なに、寝てないの?」

赤穂「ああ、まあ……」

御影「はぁ……怪我人なんだからおとなしく寝てないと駄目だよ」

赤穂「面目ない。牡丹も大変なのにな」

御影「私は別に慣れてるし……」

赤穂「そういうのは慣れるもんじゃないだろ」

御影「……なんかあったの?」

赤穂「んっ……苗木がなんか落ち込んでるみたいでさ」

御影「ああ、なんか道掛達も気にしてるみたいだね。さっき声かけてたよ」

赤穂「本当、どうしたらいいんだろうな……」

津浦の事だってあるって言うのに……

御影「……1人で抱え込まないでよ?兄さんはそういうとこあるんだから」

赤穂「ああ、困ったら牡丹に慰めてもらうよ」

御影「あのねぇ」
518 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/02(土) 23:22:03.15 ID:ZjxqkpLA0
六山「パソコンの暗号、解読出来たよ」

その六山の言葉に佐場木は情報の共有のためと俺の病室に全員を集めた。

とは言うものの……津浦は病室に閉じこもって出てこないらしい。

佐場木「どうやら津浦が冷静だという話は本当のようだな」

土橋「でも怪我は本当だし、琴羽は大丈夫なの?」

遠見「その経過を見るためにも開けてもらいたいのでありますが……」

苗木「…………」

道掛「苗木、お前も大丈夫なのかよ?顔色悪いぞ」

苗木「うん……ボクは大丈夫だよ」

ジェニー「……セイ」

兵頭「とりあえず今はこちらを優先しましょう。六山さん、データファイルの内容は?」

六山「3つあったんだけど、1つは発電所の扉のパスワードだね」

六山が見せた画面には5桁の数字が並んでいる。

これが発電所の……

苗木「……」

御影「3つって言ってたけど後2つは?」

六山「1つは、コロシアイ共同生活だっけ?それの経過みたい」

六山が開いたデータには16人の名前が記されている。

そしてその内数人の名前には赤い線と黒い線がひかれていた。

如月「どうやら……向こうでもコロシアイは進行しているようですね」

如月さんが指さしたのは学級裁判記録と名前がついた2つのファイル。

向こうも俺達と同じように事件が2つ起きてるって事なのか……!
519 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/03(日) 00:51:43.23 ID:MMk5L4lA0
佐場木「その記録は後で改める。六山、最後のデータの詳細はなんだ」

六山「えっと……これなんだけど」

六山が見せてきたのは【絶望教について】というテキストだった。

遠見「絶望教……このコロシアイが始まる少し前に突如現れた新興宗教でありますね」

土橋「それって絶望の残党みたいなやつなの?」

如月「いえ、彼らは自分達自身の絶望には関心がないようです」

道掛「どういうこった?」

六山「このテキストによると、絶望教は誰かを絶望させる事に目的を見出だしてる宗教みたいなんだよね」

御影「誰かを絶望させる……」

兵頭「世界の希望絶望の総量は決まっていて、誰かを絶望させれば自分達に希望が訪れる……そのために絶望を与えるのが目的という事みたいです」

佐場木「なんのことはない、ふざけたカルト集団だ」

誰かを絶望させれば希望が訪れるか……仮に正しいとしても、こんな絶望だらけの時代なのにその分の希望が少なすぎるけどな。
520 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/03(日) 22:06:36.12 ID:MMk5L4lA0
あの後、佐場木は発電所の中を調査すると遠見を連れて出ていった。

それに合わせるように1人、また1人と部屋からいなくなって。

そして最終的に部屋には俺と……

鞍馬「……」

鞍馬が残された。

赤穂「……」

鞍馬「……」

というより、珍しいな。

鞍馬がこうして何も言わずにただ俺の病室にいるなんて。

鞍馬「絶望教」

赤穂「はっ?」

鞍馬「あなたはどう考えていますか」

赤穂「どうって……おかしな宗教だなとしか言えないだろ」

赤穂「話を聞いた時も思ったけど、だったら今の世の中はどうなんだって話だし」

鞍馬「確かに今は絶望と希望のバランスが取れているとは言えません」

鞍馬「しかしこうは思えませんか」

鞍馬「今こうして絶望に苛まれている事こそ」

鞍馬「いずれ来る希望に溢れる世界への布石なのだと」

赤穂「……」

なんだ?鞍馬の奴、いつにも増して饒舌だぞ……

鞍馬「いえ、既に世界を変えるピースは揃っています」

鞍馬「後はたった1つのきっかけさえあれば……」

赤穂「おい、鞍馬?」

鞍馬「……少々話しすぎましたか」

鞍馬「言いたい事は1つです」

鞍馬「彼女を死なせないでください」

赤穂「彼女……っ!?」

鞍馬「彼女の存在は世界の変革には不可欠なのだから」

赤穂「鞍馬!まさかお前牡丹の身体の事……!」

バタンッ

赤穂「……」

鞍馬は知ってるんだな……牡丹の身体の事を。

鞍馬類……お前は一体何者なんだ?
521 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/03(日) 22:19:52.85 ID:MMk5L4lA0
道掛「鞍馬の事?」

赤穂「ああ、道掛は鞍馬と話してるみたいだけどどんな感じだ?」

鞍馬の言動は妙に気にかかる……俺はよく絡みに行ってる道掛に鞍馬について聞いてみる事にした。

道掛「つうてもな、鞍馬って無口無表情で自己主張しないからなぁ」

道掛「時々話してるの俺だけな気さえしてくんだよ」

赤穂「鞍馬は何も話さないのか?」

道掛「ぬいぐるみ作ってるのに集中してたりして聞いてすらいない時もあるな!」

それでもめげないのか。

道掛「あー、でも牡丹ちゃんの話題には結構反応すんなあいつ」

赤穂「牡丹の?」

道掛「おう、相変わらず口数は少ねえけど牡丹ちゃんの事を話す時は返事返ってくるんだよ」

赤穂「……そうなのか」

鞍馬は牡丹に対して何か思うところがあるって事なのか?

鞍馬については……兄としても、警戒する必要がありそうだな。
522 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/03(日) 22:47:45.14 ID:MMk5L4lA0
佐場木と遠見が発電所の調査から戻ってきたらしい……俺の病室に来た2人にどうだったか聞いてみると。

佐場木「制御室に鍵がかかっていた。あれをどうにかしない限り発電所の機能を動かすことは不可能だ」

遠見「内部は10階建てだったのでありますが、入ってすぐのエレベーターホールぐらいしか入れなかったでありますよ……」

赤穂「つまり、無駄骨だったって事か?」

佐場木「さらに調査を進めれば変わるかもしれんが現状ではそうなる」

遠見「突破口になると、思ったのでありますが……」

わざわざパスワードを暗号化していたぐらいだし、発電所は何かの手がかりになると思ったんだけどな……

遠見「とにかく再調査をするべきであります!きっと見落としている所が……」

佐場木「遠見、再調査に貴様を連れていくつもりはない」

遠見「えっ……」

佐場木「ここ数日の見張りに調査……いささか負担がかかりすぎている。しばらく休息を取れ」

遠見「佐場木殿!自分はまだ……!」

佐場木「軍人だからといって自分を過信しない事だな。何を言おうと再調査の同行は認めん!」

遠見「っ……」

赤穂「……」

言い方はキツいけど佐場木は心配して言ってるんだろう事は俺にもわかる。

遠見も同じだったんだろう、不承不承ながらもその言葉に頷いていた。
523 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/04(月) 21:43:13.19 ID:VZ+c4U0A0
苗木「はぁ……」

リハビリがてらロビーに顔を出すと、ソファーに座ってため息をつく苗木がそこにいた。

赤穂「ため息をつくと幸せが逃げるぞ」

苗木「あはは、こんな事に巻き込まれて幸せも何もないんじゃない?」

……これはまだパスワードの事引きずってるな。

苗木「六山さんはすごいよね。彼女のゲームがあったから少しは明るいし、暗号だって解読しちゃうし……」

赤穂「……」

まあ、昨日の夜の事は結構堪えただろうから仕方ないのか?

苗木「なんて、六山さんはデバッガーでそっち方面明るいんだからボクと違って当たり前なんだけどね……」

赤穂「……」

苗木「大丈夫、そんなにしない内に元に戻るようにするから」

赤穂「あんまり抱え込むなよ?苗木を心配してる人だっているんだから」

苗木「あはは、そうだったら嬉しいよ」

本当なんだけどな……
524 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/04(月) 22:01:13.96 ID:VZ+c4U0A0
赤穂「……」

バンッ

赤穂「うわっ!?」

ジェニー「マサキ!ボクわかたです!」

赤穂「ジェ、ジェニー?」

ジェニー「ボクはセイに元気になてほしいです!それはピエロとか関係ないボクの気持ちです!」

赤穂「……」

ジェニー「暗いのも怖くないです!みんなの事悲しいですけど……だからもうこんなの嫌です!」

赤穂「……っ、あはは!」

ジェニー「マ、マサキ?なんで笑うです?」

赤穂「ジェニーの答えが嬉しいから、だよ」

ジェニー「よくわかんないですけど……マサキがスマイルならボクもハッピーです!」

赤穂「ああ、ありがとうな」

今は本当に暗い事ばかりだけど……こうしてジェニーの明るさに触れてると救われる気がするな。
525 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/04(月) 22:29:19.95 ID:VZ+c4U0A0
赤穂「……」

俺も出来る事をしないとな……

赤穂「……んっ?」

何か聞こえてくるぞ……

津浦「〜〜♪」

津浦が、歌ってる?

赤穂「……津浦」

津浦「っ!?」

赤穂「待ってくれ!少しでいい、話をしないか?」

俺の言葉に逃げようとした津浦が足を止める。

そして振り返った津浦は……紛れもなく、理性を持った瞳をしていた。

津浦「なんで、しょうか?Mr.赤穂……」

赤穂「昨日……津浦が冷静にグレゴリーを演じていると鞍馬に聞いて、どうしてか考えた」

赤穂「兵頭は単純だって言ってたけど……今の津浦を見て答えがわかった気がしたんだよ」

赤穂「津浦、そこまでして……グレゴリーを理解したかったのか?」

津浦「……なぜその答えに?」

赤穂「今の歌、外国語だけど未来機関で聞いた事があるんだ」

赤穂「鎮魂の歌……俺はそう教えられた」

赤穂「津浦、キミがその歌を歌っていたのは、グレゴリーのためなんじゃないか?」

津浦「……そう、です」

赤穂「……」

津浦「Mr.グレゴリーはワタシの両親の死の関係者でした」

津浦「Mr.グレゴリーはワタシを救って、守るとも言ってくれました」

津浦「……Mr.グレゴリーはワタシをトリックに利用して、殺そうとしました」

津浦「わからないんです。言葉の意味はわかるのにあの人の心が全然わからない」

津浦「コテージにあった仮面を被って、演じていても」

津浦「どんなに考え続けても」

津浦「あの人の事が、わからないんです……」

赤穂「……津浦、演じていた理由はもう1つあるんじゃないか?」

津浦「……はい」

津浦「ワタシは、早まらないでほしかった」

津浦「だってワタシはもっと話したかったんです、もっとあの人を理解したかったんですよ」

津浦「たとえ同情でも!たとえ罪悪感でも!側にいてほしかった!」

津浦「……ワタシは」

津浦「Mr.グレゴリーに生きていて、ほしかったんです……!」

これが津浦の行動の答え。

津浦はただ、グレゴリーの死を認めたくなかったんだ。

だから演じた、自分が死んだ事にしてでも……
526 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/04(月) 22:45:30.44 ID:VZ+c4U0A0
津浦「……」

赤穂「津浦、さっきの歌は言ったように鎮魂歌だ」

赤穂「それをグレゴリーに向けて歌ったのは……認めたって事でいいのか?」

津浦「……はい。亡くなった人の気持ちはわかりません」

津浦「どんなに演じようとしていてもそれは事実で、ワタシはあの人が最期に伝えようとした事も聞けなかった」

津浦「だから、もうやめです」

津浦「今は、このコロシアイを生き抜く事。それを最優先にします」

津浦「そして外に出たら……」

津浦「あの人の事を調べようと思います」

津浦「それがきっと……ワタシのやるべき事ですから」

赤穂「……そうか」

涙を流しながら決意を話す津浦は、今までみたいに怯えているだけの子ではなくなっていた。

グレゴリー……津浦は、もう大丈夫そうだ。

お前が四方院さんを殺した事は絶対許されないけど……でも。

それだけは、こうして伝えておくよ。
527 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/05(火) 00:03:26.97 ID:4uX4W1IA0
如月「兵頭さん、具合はいかがですか」

兵頭「ふふ、時々痛みますが大丈夫ですよ。如月さんこそ無理はしていませんか?」

如月「これでも人より頑丈ですから」

赤穂「……」

なんかあの2人、最近よく話してるな……

六山「おーおー、フラグがビンビンだね」

赤穂「うわっ、いつの間に」

六山「ちょっと大きな声を出しちゃダメだよ」

赤穂「わ、悪い……というかフラグってなんだよ」

六山「文字通りだよ?如月くんは兵頭さんを何回も助けてるし、兵頭さんも如月くんを信用してるみたいだからね」

赤穂「言われてみると……」

如月さんと兵頭って前回の島の調査も一緒にしてたし、学級裁判の時も兵頭に疑いがかかった時如月さんが庇ってたな……

赤穂「だけどいつの間にあんなに仲良くなってたんだ?」

六山「うーん、よくわかんないね。赤穂くんのフラグだっていつ立ったかわからないし」

赤穂「は?なんだそれ?」

六山「あっ、これは内緒だった……」

フラグって、俺にか?

いや、いつの間にそんなの出来たんだよ……
528 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 11:18:20.33 ID:T0ajnvWA0
ガチャッ

赤穂「んっ?」

土橋「あっ、政城」

赤穂「土橋か」

そういえば昨日は結局不機嫌にさせたままで終わったんだよな……

どうも俺が悪いみたいだし、謝らないと。

土橋「昨日はごめん!」

赤穂「えっ」

土橋「なんというか、昨日のアタシ変だったでしょ?」

赤穂「変と言うより、不機嫌になったような気はしてた」

土橋「あー、うん。やっぱりそう見えたよね」

赤穂「俺に何か至らない点があったんだろう?ごめんな」

土橋「いやいや!別に政城は悪くないよ!」

土橋「ただ政城にチャラじゃないかって言われてなんだかよくわかんないけど、心がザワザワしちゃっただけだから」

土橋「だから謝るのはアタシの方!本当にごめんね!」

赤穂「土橋こそそんなに謝らなくていいんだぞ?俺は気にしてないからさ」

土橋「そう言ってくれると嬉しいよ。ありがとね」

どうやら些細な行き違いってやつだったみたいだ……まあ、怒らせたとかじゃなくてよかったよ。
529 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 11:25:09.36 ID:T0ajnvWA0
キーン、コーン、カーンコーン
 
モノクマ「夜10時になりました!」
 
モノクマ「そろそろお休みした方がいいよ!」
 
モノクマ「うぷぷ、また明日……」

赤穂「10時か……」

この暗闇の打開策はまだ見つからないし鞍馬の事とか悩みは増えたけど、津浦の事とかは何とかなりそうだ。

だけど絶望教……それがわざわざ暗号化されてたっていうのは気になるな。

明日六山に頼んでもう少しじっくりパソコンにあった資料を見せてもらうか……
530 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 11:43:55.27 ID:T0ajnvWA0
赤穂「…………んっ」

なんか寒いな……この島が秋の気候だからか?

時間は……壁の時計を見る限りまだ3時になるところか。

もう一眠りするか……





赤穂「…………は?」

とてつもない違和感に眠気も飛んで跳ね起きる。
なんで今壁の時計で時間がわかった?

この暗闇で最近は六山のゲーム機で時間を確認してたのに。

この、暗闇……?

赤穂「なんで、だ」

なんで、部屋の照明が点いてるんだ!?

赤穂「まさか……まさか!」

ベッドから転がり落ちるように降りると杖を取って廊下に飛び出す。

そして俺は急いである場所に向かった。
531 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 11:55:31.66 ID:T0ajnvWA0
【御影と兵頭の病室】

赤穂「牡丹!」

御影「んっ、すうっ……」

赤穂「はぁ、はぁ……」

よかった、牡丹は無事だった……

兵頭「んんっ……なんですか、騒がしい……」

赤穂「兵頭も無事だったんだな」

兵頭「無事?っ、なんですかこれ、眩しい……」

赤穂「照明が点いてるんだ」

兵頭「照明が……待ってください、確か照明が再び点く条件は」

赤穂「モノクマが飽きるか……コロシアイが起きるかだ」

兵頭「では、まさか」

赤穂「それを確かめるためにここに来たんだ。他のメンバーはどこにいるかわかるか?」

兵頭「病院は宿泊施設ではないとモノクマに言われたので、私達と津浦さん以外はモーテルにいるはずですが」

赤穂「モーテルか……」

手帳のマップによると発電所の先にあるな……行ってみよう!

赤穂「兵頭、牡丹の事任せていいか?俺は津浦の無事を確認したらモーテルに行く」

兵頭「……わかりました。ですが無理だけはしないようにしてください」

赤穂「もちろんだ」
532 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:09:11.10 ID:T0ajnvWA0
【病院・廊下】

赤穂「津浦の病室は……」

津浦「Mr.赤穂……!」

赤穂「津浦!キミも無事だったか!」

津浦「は、はい、急に明るくなったので様子を見に来たのですが……」

赤穂「俺もそうだ。牡丹と兵頭も無事なのは確認したから津浦も2人の病室に行ってくれ」

津浦「Mr.赤穂はどうするんですか」

赤穂「俺はみんなの様子を見にモーテルに行く」

津浦「1人でですか?」

赤穂「ああ、何があるかわからないからな」

津浦「……」

赤穂「絶対に3人で動かないでくれ、頼んだぞ!」

俺は病院を出てモーテルに向かう。

モノクマの新しいルールで3人殺される心配はないから牡丹達はこれで安全なはずだ。

後は、俺次第だな……
533 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:16:47.38 ID:T0ajnvWA0
【オータムアイランド・道】

赤穂「モーテルはこっちだな」

数日ぶりの月明かりの中をモーテルに向かって歩く。

そして発電所を通り過ぎようとして……俺は思わず足を止めた。

赤穂「扉が……開いてる?」

調査のために開けっ放しにしていたのか?

それとも……

赤穂「……」

俺は発電所の方に足を進める。

確認だけはしておいた方がいいと思ったからだ。

そして、それは。


最悪の結果として俺の目の前に現れた。
534 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:26:50.18 ID:T0ajnvWA0






【金網を抜けて、発電所の建物の扉を開けると広いエントランスに出た】

【右側に受付のような場所】

【左側に並んだソファー】

【奥にあるエレベーター】

【そして、エレベーターの手前に】

【1人、倒れていた】






535 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:35:54.95 ID:T0ajnvWA0






【だけど、信じられない】

【だって頭から血を流して地に伏せていたのは】

【未だ超高校級の才能が不明な男】

【鞍馬類にしか、見えなかったから】






536 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:57:05.74 ID:T0ajnvWA0
赤穂「……鞍、馬?」

嘘だろ?

鞍馬が殺された?

如月さんとも渡り合ってたあの鞍馬が?

赤穂「……」

もしかするとまだ生きているかもしれない……そう思って鞍馬に近付く。

だけど目から完全に光が消えたその顔に生気はまるでない。

鞍馬は間違いなく、死んでいた。

赤穂「……」

とにかく、モーテルに行かないといけない。

無事の確認と……鞍馬が殺された事を伝えないと。

発電所から出た俺はモーテルに向かって……道の先に誰かがいるのが見えた。

赤穂「……あれ、は」

そして俺は知るんだ。

まだこの悪夢は続くんだと。
537 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 12:59:42.80 ID:T0ajnvWA0






【月明かりが照らすのはヒラヒラと散る紅葉】

【そして紅葉の落ちた先にはその葉に負けない赤が散っていた】

【それは血の赤】

【鞍馬以上に流されてるとしか思えない血の中心には】






538 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:01:38.27 ID:T0ajnvWA0






【超高校級の道化師】

【ジェニー・クラヴィッツが横たわっていた】






539 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:18:07.71 ID:T0ajnvWA0
赤穂「っ、な、ジェニー!」

ジェニーの傍に膝をつくとその身体を抱き起こす。

赤穂「かすかだけど、まだ息はある……!」

見ると腹部にナイフが突き刺さっていて、今もなお血が流れ出していた。

赤穂「っ、待ってろ!」

スーツを脱いで血に染まるお腹を押さえる。

少しでも血を止めないと、ジェニーは……!

「おーい!誰かいんのか!?」

赤穂「この声は……道掛!」

道掛「あっ、赤穂……ジェニーちゃん!?おい、何があったんだよ!」

赤穂「ジェニーが刺されたんだ!モーテルに行って遠見を呼んできてくれ!」

道掛「わ、わかった!」

道掛が自転車で慌てて来た道を戻っていく。

早く、早く……!

ジェニー「……マサ、キ?」

赤穂「ジェニー!」

ジェニー「ボク……ボク……」

赤穂「いい、喋るな!今遠見が……」

ジェニー「……ごめん、な、さい」

赤穂「えっ?」

ジェニー「ごめ、な、さい……」

赤穂「おい、ジェニー?」

ジェニー「マサキ……ミキ……生きて、くだ、さ……」

赤穂「……ジェニー?」

ジェニー「……」

赤穂「ジェニー!おいジェニー!」

道掛「メメちゃん連れてきたぞ!」

遠見「ジェニー殿は!?」

赤穂「…………」

ピンポンパンポーン!!
540 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:20:19.46 ID:T0ajnvWA0






モノクマ「死体発見!死体発見!」

モノクマ「捜査タイムの後学級裁判を始めまーす!」






541 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:28:22.97 ID:T0ajnvWA0
道掛「……嘘、だろ」

遠見「くっ……!」

赤穂「……遠見」

遠見「なんでありますか」

赤穂「ちょっと、ついてきてくれ。道掛は、モーテルで他のみんなを」

道掛「お、おう」

遠見「赤穂殿、なぜ自分1人を?」

赤穂「……道掛には、ショックな光景になるからな」

遠見「それは……」

【発電所】

赤穂「……ここだ」

遠見「……あれ、は、鞍馬殿!?」

ピンポンパンポーン!!
542 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:28:52.99 ID:T0ajnvWA0












モノクマ「死体発見!死体発見!」

モノクマ「捜査タイムの後学級裁判を始めまーす!」






543 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:33:13.15 ID:T0ajnvWA0






CHAPT.3【悪意のアンノウンは高らかに唄う】(非)日常編 END

生き残りメンバー13→11人

NEXT→非日常編






544 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/06/08(金) 13:41:50.77 ID:T0ajnvWA0
今回はここまで。
545 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/07/28(土) 21:59:58.19 ID:n+RopGf20
 
 
 
 
 
 
CHAPT.3【悪意のアンノウンは高らかに唄う】非日常編
 
 
 
 
 
 
546 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/07/28(土) 22:16:49.32 ID:n+RopGf20
【発電所】
 
赤穂「……」
 
鞍馬が、そしてジェニーが殺された。
 
いったいどうしてこんな事になったんだ……
 
遠見「佐場木殿を、呼んでくるであります」
 
遠見が発電所を出ていく……それと同時に、奴は来た。
 
モノクマ「大変な事になったね!まさか謎多き男だった鞍馬クンが殺されるなんてさ!」
 
赤穂「わざわざそんな事を言いに来たのか……!?」
 
モノクマ「いやいや、ボクもそこまで暇じゃないよ。ここに来たのはこれと……これを渡しに来たんだよ!」
 
モノクマが取り出したのはモノクマファイル……と、違うファイル?
 
モノクマ「うぷぷ、今回の事件についてはボクも少し思うところがあってね。そのファイルをプレゼントするよ!」
 
赤穂「協力するっていうのか?」
 
モノクマ「それじゃ不公平じゃない!あくまでそれはオマエラが知ってたはずの情報だよ!」
 
赤穂「知ってたはずの情報……?」
 
とにかくモノクマが渡してきたんだ……何か意味があるはずだろうな。
 
   【捜査を開始します】
547 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/07/28(土) 23:08:40.87 ID:n+RopGf20
赤穂「モノクマファイル……」
 
【被害者は鞍馬類とジェニー・クラヴィッツ。
死体発見現場は鞍馬類が発電所、ジェニー・クラヴィッツはオータムアイランドの歩道。
死亡推定時刻は午前3時前後。
死因は両者共に鋭利な刃物で刺された事による失血死。
鞍馬類は即死である模様】
 
鞍馬は即死なのか……
 
コトダマ【モノクマファイル3】を手に入れました。
〔被害者は鞍馬類とジェニー・クラヴィッツ。
死体発見現場は鞍馬類が発電所、ジェニー・クラヴィッツはオータムアイランドの歩道。
死亡推定時刻は午前3時前後。
死因は両者共に鋭利な刃物で刺された事による失血死。
鞍馬類は即死である模様〕
548 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/07/29(日) 20:47:33.55 ID:3yprq4Nc0
赤穂「……」
 
このもう1つのファイル……モノクマは俺達が知っていたはずの情報だって言ってたな。
 
赤穂「いったい何が……」
 
ファイルを開いて中身を見てみる。
 
そこに書かれていたのは……
 
赤穂「どういう、事だ」
 
このファイルに書いてあるのは本当の事なのか!?
 
【名前……鞍馬類。
所属支部……第1支部。
才能……なし。
備考……希望に対する思い入れが強く未来機関内でも職務に忠実だがその資質は超高校級の才能には程遠い】
 
鞍馬に才能がない?
 
そんな馬鹿な、鞍馬は如月さんと戦えるほどに強かったんだぞ……そんな鞍馬に才能がないなんて。
 
赤穂「……鞍馬、お前は本当に何者なんだ?」
 
コトダマ【鞍馬の才能】を手に入れました。
〔モノクマに渡されたファイルによると、鞍馬には才能がなかったらしい。
鞍馬は如月と同等に戦っていた事もあるが……〕
549 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/07/29(日) 21:23:09.87 ID:3yprq4Nc0
バタバタッ
 
どうやら遠見が佐場木達を呼んできたみたいだな……
 
佐場木「ファイルにはあったが……まさか本当に鞍馬が殺されているとはな」
 
遠見「自分も未だに信じられないであります……」
 
如月「……」
 
三人だけ?
 
赤穂「他のみんなはどうしたんだ?」
 
遠見「それが……土橋殿が、ジェニー殿の遺体を発見して半狂乱の状態なのであります」
 
赤穂「土橋が……」
 
土橋は、ジェニーと仲が良かったもんな……
 
如月「苗木さん、道掛さん、六山さんが今土橋さんを落ち着かせています」
 
赤穂「そう、ですか……」
 
佐場木「病院にいた3人にも話だけはしてある。少ししたらこちらに合流するだろう」
 
遠見「佐場木殿、今回見張りは……」
 
佐場木「そちらに割く人員が惜しい。今回は見張りは置かずに捜査を進める」
 
遠見「了解であります」
550 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/10/27(土) 23:21:58.61 ID:lnfI+dNA0
佐場木「まずはこちらを調べる。遠見手伝え」

遠見「イエッサー!」

鞍馬の遺体を調べに向かう佐場木と遠見の後に俺もついていく。

そういえば一つ疑問があるんだよな……

赤穂「なあ、モノクマファイルには刺殺ってあったけど……俺には頭から血が出てるように見えるぞ?」

佐場木「それはそうだろう。鞍馬は頭部を刺されたようだからな」

遠見「頭頂部……いわゆる脳天を一撃であります。相当鮮やかな手口でありますよ」

脳天を一撃……ますますわからない。

赤穂「どうすれば鞍馬をそんな風に殺せるんだ?」

佐場木「鞍馬の身長は178cm……立った状態で脳天を刺す事が出来る存在は限られるな」

コトダマ【鞍馬の遺体】を手に入れました。
〔鞍馬は頭頂部を刺されて殺害されたようだ。
鞍馬の身長から考えて立った状態でそれが可能な人間は限られるが……〕
551 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/10/29(月) 23:30:00.74 ID:nNHQn+EA0
赤穂「そもそも鞍馬はこの発電所に何をしに来たんだ?」

佐場木「自分の意思で来たか、呼び出されたか……遠見、持ち物はどうだ」

遠見「電子手帳とハンカチ、それに裁縫セットでありますね」

裁縫セット……ああ、ウサミのヌイグルミをよく縫ってたよな鞍馬は。

遠見「むむっ?」

佐場木「どうした」

遠見「この裁縫セット、中にピルケースが入っていたであります」

赤穂「ピルケース?鞍馬が薬を飲んでるところなんて見た事ないぞ」

佐場木「裁縫セットに隠されていたピルケースか……これは鞍馬のコテージを調査する必要がありそうだな」

コトダマ【鞍馬の裁縫セット】を手に入れました。
〔鞍馬が持ち歩いていた裁縫セット。
中にピルケースが隠されていた〕
552 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2018/11/04(日) 23:11:11.40 ID:MtC9183A0
赤穂「あれ、そういえば……」

如月さんはどうしたんだ?

入り口の方を見てみると如月さんは来た時から全く動いてない。

何してるんだ?

赤穂「如月さん?」

如月「……」

如月さんに声をかけてみても返事がない。

なぜか彼は発電所に並んだソファーを凝視していた。

赤穂「ソファーに何かあるんですか?」

如月「……」

赤穂「あっ、如月さん!?」

そのままソファーに向かった如月さんは、ソファーの下に手を突っ込むと何かを引きずり出す。

……バッジ?

如月「この傷……やはり、だけどなぜ」

如月「なぜこれがここにあるんですか」

赤穂「如月さん、そのバッジは……」

如月「……僕の妹の物です」

如月さんの妹って、確か頭のいかれた奴に殺された……

如月「……」

だけどその子の物がなんでここに?

コトダマ【ヒーローのバッジ】を手に入れました。
〔発電所のソファー下に落ちていた昔のヒーロー番組のバッジ。
如月の妹が持っていた物らしいが……〕
553 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/03(月) 22:23:41.28 ID:73NPyt0A0
赤穂「何かわかったか?」

遠見「うーむ、鞍馬殿に抵抗の様子が全くないであります……」

如月「鞍馬さんが抵抗出来ず……犯人はどのような手段を用いたのでしょうか」

佐場木「それに関するかはまだわからんが、これが鞍馬の身体の下にあった」

赤穂「んっ?なんだこれ?」

赤と白の何かの欠片……か?

遠見「その欠片なら鞍馬殿の指にもついていたでありますよ」

鞍馬の指と身体の下にあった欠片……

コトダマ【謎の欠片】を手に入れました。
〔鞍馬の指と身体の下にあった欠片。
赤いものと白いものがある〕
554 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 05:10:48.86 ID:dMnWbs8A0
赤穂「……」

ジェニーの方にも、行かないとな……

※※※※

土橋「ジェニー!目を覚ましてよジェニー!」

道掛「美姫ちゃん、駄目だって!」

苗木「土橋さん、落ち着いて……!」

ジェニーが殺された現場では土橋が泣きながら暴れていた。

それを道掛と苗木が必死に抑えている……見ていて、思わず目をそらしたくなる光景。

御影「あっ、兄さん……」

赤穂「土橋は、ずっと?」

御影「うん……苗木が頑張って抑えてるから大きな事にはなってないけど、道掛とか何回も振り払われてたよ」

赤穂「そう、か」

見渡せば津浦もいてどこか気まずそうだ……これはまともに捜査出来てないな。

赤穂「兵頭と六山は?」

御影「別の場所調べてくるって……ジェニーについてはまともに調べられないから」

遠見、佐場木、如月さんはまだ鞍馬のところだ……呼んでくるべきか?

……いや、ここは俺が何とかするべきだ。

きっとそれはジェニーの最期を見た……俺の義務なんだから。
555 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 05:48:30.44 ID:dMnWbs8A0
赤穂「……」

苗木「赤穂クン……!」

道掛「赤穂!お前も美姫ちゃん止め……うわっ!」

道掛が振り払われて、苗木が顔を真っ赤にして止めて……力ずくだったらきっと俺も振り払われるだけ。

赤穂「土橋、もうやめろ」

だったら俺は、言葉で……止めるしかない。

土橋「だって!だって政城、ジェニーが!」

赤穂「……ジェニーの最期を看取ったのは俺だ」

土橋「っ!」

赤穂「あの子が、キミに向けた最期の言葉がある……生きてください、だそうだ」

土橋「……!?」

赤穂「……」

土橋「そん、なの……アタシだって、ジェニーに生きて、ほしかったのに……!」

土橋がその場に座り込む……もう止める必要はなさそうだな。

赤穂「苗木、道掛、ありがとう。多分もう大丈夫だ」

苗木「気にしないで。ボクだってジェニーさんがこんな……」

道掛「わりぃ、もう大丈夫なら俺向こう行く」

道掛は発電所の方に走って行ってしまう……鞍馬の事が気にかかるんだろうな。

土橋「ジェニー、ジェニー……」

土橋はジェニーの名前を呼びながら泣いている……まだしばらく、時間が必要だろう。

赤穂「牡丹、津浦、土橋のそばにいてあげてくれないか」

御影「わかった」

津浦「……はい」

赤穂「苗木はどうする?」

苗木「ボクも調べてみるよ……どこまで出来るかは、わからないけど」
556 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 06:44:59.89 ID:dMnWbs8A0
赤穂「ジェニー……」

ジェニーは俺が見つけた時と変わらず血だまりの中に横たわっている。

赤穂「……」

目の前で死んでいった事実に思うところはあるけど、それを振り払って俺は調べ始める。

ジェニーの遺言、生きてくださいを守るために。

赤穂「凶器は、やっぱりこのナイフか……」

傷口を見てみるとジェニーは一回刺されてさらにナイフで抉られたみたいだ……だから刺さったままなのに血が止まらなかったのか。

赤穂「だけどこのナイフ、いったいどこから出てきたんだ」

この島にあるのは病院、発電所、モーテル、電気街、あの花……ナイフはこの中のどれかから……?

コトダマ【ジェニーの遺体】を手に入れました。
〔ジェニーは一回刺された後にナイフで抉られたため出血が止まらなかった〕

コトダマ【ナイフ】を手に入れました。
〔ジェニーの腹部に刺さったままの凶器で出所は不明〕
557 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 07:00:04.14 ID:dMnWbs8A0
赤穂「他には……んっ?」

ジェニーの唇に血がついてるな……刺された時に胃に血が溜まったのを吐き出したのか?

赤穂「……あれ?」

口の中、歯には血があるけど奥の方には血がついてないし傷もない。

顔も唇以外には血は……じゃあこの血はどうしてついたんだ?

コトダマ【口の血】を手に入れました。
〔ジェニーの唇と歯に血がついていた。
しかしジェニーの口の中には傷もなく、顔も血がついているのはその部分だけだった〕
558 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 07:25:57.92 ID:dMnWbs8A0
土橋「……政城」

赤穂「土橋、もう大丈夫なのか?」

土橋「大丈夫じゃないけど……ジェニーが生きるのを望んでるなら、いつまでも泣いてなんかいられないよ」

赤穂「……」

土橋「アタシに出来るかは、わかんないけど……アタシはジェニーを殺した犯人を突き止めたい」

赤穂「……俺もだ」

苗木「よかったよ……」

土橋「誠もごめん。いっぱい怪我させて」

よく見ると苗木の身体には擦り傷がたくさんついている。

苗木「あはは……道掛クンに比べたらこれぐらいはね」

道掛は泥汚れとかも凄かったからな……

赤穂「とりあえず聞いておきたいんだけど、土橋や苗木はモーテルにいたんだよな?」

土橋「うん……アナウンスが鳴って飛び起きて、明かりがついてて眩しさとかで混乱してたら走也が来て……」

苗木「ボクや同じタイミングで出てきた六山さんも同じ感じかな……佐場木クンや如月クンは一足先に向かってたみたいだよ」

コトダマ【モーテルのメンバー】を手に入れました。
〔病院にいた赤穂、御影、兵頭、津浦以外のメンバーはモーテルにいた。
事件当夜は道掛に呼ばれて現場に向かったらしい〕
559 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 07:48:31.95 ID:dMnWbs8A0
赤穂「牡丹、津浦、見ててくれてありがとうな」

津浦「いえ」

御影「兄さん、土橋はどう?」

赤穂「無理はしてるだろうけど、捜査する気力は取り戻したみたいだ」

御影「そっか……」

赤穂「そうだ、牡丹は何か気付いた事はあるか?」

御影「私は寝てたから……兵頭に起こされるまで何もわからなかったよ」

赤穂「だよな……津浦はどうだ?」

津浦「……Mr.赤穂、電気がついたタイミングはいつなんでしょうか」

赤穂「電気がついたタイミング?」

津浦「ワタシ、その時間に起きていたのでもしかしたら手がかりになるのではないかと」

赤穂「そうか……もしかしたら鞍馬の殺された時間がはっきりするかもしれない、モノクマ!」

モノクマ「はいはーい!なんでしょうか赤穂クン!」

赤穂「電気がついたタイミングはいつなんだ?」

モノクマ「……」

赤穂「モノクマ?」

モノクマ「それはちょっと教えられないかなぁ。だってシロ側に有利になっちゃうし!」

赤穂「なっ」

モノクマ「うぷぷ、用がそれだけなら失礼するよ!」

御影「行っちゃったよ……」

赤穂「津浦、とりあえず時間だけ教えてくれ」

津浦「わかりました」

コトダマ【電気がついたタイミング】を手に入れました。
〔モノクマによる動機の暗闇が解消されたタイミング。
津浦によると2時52分の事だったようだ〕
560 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 08:52:45.61 ID:dMnWbs8A0
赤穂「他にも調べないとな……」

まずはモーテルだな。

鞍馬とジェニーのモーテルなら何かあるかもしれない。

【モーテル・鞍馬の部屋】

兵頭「あら」

赤穂「兵頭、こちらの捜査に?」

兵頭「被害者のいた場所ですからね。特に今回は被害者にはならなさそうな鞍馬さんですから」

赤穂「確かに未だに信じられないからな……それにしても、いくら捜査とはいってももう少しなんとかならなかったのか?」

鞍馬のいた部屋は机の上の物や棚の中にあったらしい物が放り出され、ベッドはぐちゃぐちゃと酷い有り様だった。

兵頭「これは私がしたわけではありませんよ。最初からこうだったんです」

赤穂「最初から?」

兵頭「鞍馬さんはああ見えて整理整頓が苦手だったのかもしれませんね」

赤穂「鞍馬がね……んっ?」

ベッドの下に何か落ちて……これは!?

赤穂「赤白の錠剤……」

もしかしてこれは……

コトダマ【鞍馬のモーテル】を手に入れました。
〔鞍馬が使っていたモーテルの一室。
中は荒れていた〕

コトダマ【赤白の錠剤】を手に入れました。
〔鞍馬のモーテルのベッド下に落ちていた錠剤〕
561 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 09:02:54.00 ID:dMnWbs8A0
赤穂「これだけ荒れてると、捜査も一苦労だな」

兵頭「そうですね……しかしこんなものは見つかりましたよ」

赤穂「それは?」

兵頭「脅迫状です」

赤穂「なんだって!?」

【鞍馬類、お前の秘密は握った。
例の物を返してほしければ深夜の2時半頃に発電所に来い】

兵頭「鞍馬さんの秘密とはなんだったんでしょうね……今となってはもうわかりませんが」

赤穂「……」

コトダマ【脅迫状】を手に入れました。
〔鞍馬を発電所に呼び出すための脅迫状。
内容は【鞍馬類、お前の秘密は握った。
例の物を返してほしければ深夜の2時半頃に発電所に来い】〕
562 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 09:31:05.31 ID:dMnWbs8A0
【モーテル・ジェニーの部屋】

赤穂「……」

ジェニーの部屋には手作りらしいたくさんの道具が置いてあった。

笑顔にしたくて頑張ってたんだろうな……

赤穂「こちらには特に手がかりはないか……?」

机の上にある箱を持ち上げてみる。

するとそこに貼り付いていた紙がパサリと落ちてきた。

赤穂「これは……」

【同封したものはこの暗闇を何とかする鍵です】

赤穂「暗闇を何とかする鍵……」

いったい何を……もしかしてジェニーが深夜に外にいた理由って。

コトダマ【手紙】を手に入れました。
〔ジェニーの部屋にあった手紙。
内容は【同封したものはこの暗闇を何とかする鍵です】〕
563 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 10:03:24.17 ID:dMnWbs8A0
【オータムアイランド・歩道】

土橋「あっ、政城」

赤穂「ジェニーは?」

土橋「今半次とメメが調べてる。モーテルには何かあった?」

赤穂「……あったと言えばあったな」

あの手紙に同封されていたものはモーテルにはなかった……

もしかしたらまだジェニーが持っているのかもしれないと思って来てみたけど。

赤穂「土橋、ジェニーから何かあったとか聞いてないか?」

土橋「えっ?そうだね……やっぱり暗闇が怖いってぐらいかな。後はみんなを笑顔にしたいって」

赤穂「そうか……」

手紙についてジェニーは黙っていたみたいだな……
564 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 10:13:25.61 ID:dMnWbs8A0
佐場木「……」

赤穂「佐場木、遠見」

遠見「赤穂殿、捜査の進展は?」

赤穂「色々調べてはいる。ところでジェニーは何か持ってなかったか?」

佐場木「何か?具体的にはなんだ」

赤穂「実はジェニーのモーテルにこんなものがあったんだよ」

佐場木「……遠見」

遠見「おそらくはあれの事ではないかと」

赤穂「あれ?」

佐場木「こんなものが発電所の金網に引っかけるようにしてあるのが見つかった」

佐場木が見せたのはビニール袋に入った設計図らしきものと鍵、それに懐中電灯だった。

遠見「発電所の内部地図と制御室の鍵であります」

赤穂「そんなものが!?」

佐場木「クラヴィッツはおそらくこれを受け取ったんだろう」

赤穂「……」

そうか、疑問だったあれは……

コトダマ【地図と鍵】を手に入れました。
〔発電所の金網に引っかけるようにしてあった内部地図と制御室の鍵〕

コトダマ【鞍馬の発見者】を手に入れました。
〔鞍馬は赤穂と遠見が見つけた段階で死体発見アナウンスが鳴った〕
565 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 11:30:11.32 ID:dMnWbs8A0
【発電所】

道掛「鞍馬……」

如月「……」

鞍馬の遺体を前に道掛は膝をついて肩を落としている……あんなに仲良くしようとしていたんだもんな。

道掛「はああ、結局鞍馬と仲良くなれなかったな……」

如月「道掛さんの思いはきっと通じていたと思いますよ」

道掛「んっ、サンキュー」

赤穂「道掛、ちょっといいか?」

道掛「おう、赤穂。どうした?」

赤穂「道掛は俺がジェニーを見つけた時こっちに自転車で来ただろう。それはどうしてなんだ?」

道掛「ああ、それか。俺今日なんか寝付けなくて起きてたんだよ。そしたら急に電気がついてさ」

道掛「その後目を光に慣らして……2、3分ぐらいか?誰かが飛び出していったみたいでよ。俺も外に出たけど誰もいなかったから慌てて自転車で追っかけたんだ」

赤穂「誰かが飛び出していった?」

道掛「おう、ドアの音がしたからな。今思えばあれがジェニーちゃんだったのかね……」

赤穂「……」

コトダマ【道掛の証言】を手に入れました。
〔電気が復旧した2、3分後にドアの音がしたため、誰かが飛び出していったと思い自転車で後を追いかけた〕
566 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 11:57:32.77 ID:dMnWbs8A0
赤穂「……」

如月「何か考え事ですか?」

赤穂「如月さん」

今頭の中に浮かんでいるこれを確かめるためには如月さんの協力が不可欠だ。

だったら、やってもらうしかないか。

赤穂「如月さん、少しいいですか?」

如月「はい、なんですか?」

赤穂「ちょっと協力してほしい事が……」

※※※※

如月「では行ってきます」

赤穂「お願いします」

如月さんが走って消えていく。

一方の俺は現状何もする事がなく牡丹から借りたストップウォッチを持って立っていた。

赤穂「…………」

如月「今戻りました」

赤穂「はい」

如月「どうでしたか」

ストップウォッチの指し示す時間は4分……つまり片道2分。

赤穂「ありがとうございました。ちなみに……これ、他の人間にも出来ると思います?」

如月「無理でしょうね。それなりに速度は出しましたから……鞍馬さんなら可能でしょうが」

赤穂「……」

コトダマ【赤穂の実験】を手に入れました。
〔発電所からモーテルに向かうまでの時間を調べたもの。
片道2分だったがそれは如月か鞍馬にしか不可能なようだ〕
567 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 13:26:09.85 ID:dMnWbs8A0
【鞍馬のコテージ】

六山「あっ」

赤穂「六山、いないと思ったらここにいたのか」

六山「現場周辺はみんなが調べてるからね。赤穂くんも捜査に?」

赤穂「ああ、まあな」

整理整頓が出来ていると言うよりまるで生活感がないコテージか……

六山「そういえばこれが机の上にあったよ」

赤穂「……」

【身体強化薬(試作)
元超高校級の薬剤師忌村静子の調合した薬品。
一粒飲めば24時間効果が持続する。
複数飲めば効果は増すが、その分効果時間は減少する】

コトダマ【鞍馬のコテージ】を手に入れました。
〔鞍馬のコテージ。
綺麗ではあるが整理整頓を通り越して生活感がない〕

コトダマ【身体強化薬(試作)】を手に入れました。
〔鞍馬のコテージにあった薬品。
【元超高校級の薬剤師忌村静子の調合した薬品。
一粒飲めば24時間効果が持続する。
複数飲めば効果は増すが、その分効果時間は減少する】という説明書きがある〕

キーンコーン、カーンコーン…
568 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 16:29:16.78 ID:dMnWbs8A0
モノクマ「うぷぷ、タイムアップー!」

モノクマ「ここからは楽しい楽しい学級裁判の時間だよ!」

モノクマ「オマエラ、中央の島にお集まりくださーい!」

鞍馬のコテージを出た瞬間、捜査終了のアナウンスが鳴り響く。

赤穂「時間か……」

後は、学級裁判で話し合うしかないな……

【中央の島】

佐場木「来たか」

遠見「これで全員揃ったでありますね……」

遠見の言葉に応えるように建物の鍵が開く音が鳴る。

如月「行きましょうか」

如月さんの後に続くように全員が建物の中に入っていく。

そして俺が入るのと同時に、扉は閉まった。

エスカレーターを降りながら俺は思う。

今回の犯人……それは例のアンノウンなのか?

アンノウン、静音や四方院さん……いいや、薄井やグレゴリーの死にさえ関わっていた存在。

いったいなんでこんな事をしたんだ。

いったいなんのために、ここまでしたんだ。

それがわかる事はないまま……俺達はそこにたどり着く。
569 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 17:18:18.96 ID:dMnWbs8A0
【学級裁判場】

モノクマ「うぷぷ、ようこそオマエラ!」

モノクマ「久々の明かりをこの学級裁判場で堪能してね!」

モノクマ「これから絶望という闇がオマエラを待っているんだからさ!」

モノクマに促される前に自分の席に向かう。

鞍馬類。

結局打ち解ける事も、才能を明かす事もなく死んでいった。

あのまま過ごしていけば打ち解ける未来もあったのか?

それはもう永遠にわからない。

六山「……」カチカチ

道掛「鞍馬!これはお前の弔い合戦だ!」

遠見「アンノウン、今回こそ正体を……」

ジェニー・クラヴィッツ。

明るい彼女はみんなを笑顔にしたいという願いを持っていた。

それが叶っても彼女はもうそれを見る事は出来ない。

佐場木「もう逃がさんぞ犯罪者が……!」

津浦「ワタシは死ぬわけにはいきません!」

土橋「ジェニーの仇……必ず……!」

御影「2人も殺すなんてどうして……」

2人は殺された。

兵頭「今回の犯人は……」

苗木「何とかして、頑張らないと……」

如月「……僕にはまだやるべき事があります」

その犯人を探し出す学級裁判。

もう3分の1も人が死んだ……

赤穂「アンノウン……」

だけどまだ終わらない。

この絶望の舞台は。
570 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 17:42:37.84 ID:dMnWbs8A0
訂正

【身体強化薬(試作)】
〔鞍馬のコテージにあった薬品。
【元超高校級の薬剤師忌村静子の調合した薬品。
一粒飲めば24時間効果が持続する。
複数飲めば効果は増すが、その分効果時間は減少する】という説明書きがある〕



【身体強化薬(試作)】
〔鞍馬のコテージにあった赤白の錠剤型の薬品。
【元超高校級の薬剤師忌村静子の調合した薬品。
一粒飲めば24時間効果が持続する。
複数飲めば効果は増すが、その分効果時間は減少する】という説明書きがある〕
571 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 17:46:20.20 ID:dMnWbs8A0
・コトダマ一覧表

【モノクマファイル3】>>547

【鞍馬の才能】>>548

【鞍馬の遺体】>>550

【鞍馬の裁縫セット】>>551

【ヒーローのバッジ】>>552

【謎の欠片】>>553

【ジェニーの遺体】
【ナイフ】>>556

【口の血】>>557

【モーテルのメンバー】>>558

【電気がついたタイミング】>>559

【鞍馬のモーテル】
【赤白の錠剤】>>560

【脅迫状】>>561

【手紙】>>562

【地図と鍵】
【鞍馬の発見者】>>564

【道掛の証言】>>565

【赤穂の実験】>>566

【鞍馬のコテージ】>>567

【身体強化薬(試作)】訂正版>>570

3度起こった惨劇の被害者鞍馬とジェニー。
殺害不可能と思われた鞍馬の死は学級裁判に何をもたらすのか。
果たしてクロはアンノウンなのか……闇深き学級裁判が始まる。


     【学級裁判開廷!】
572 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 17:50:30.86 ID:dMnWbs8A0
モノクマ「はいはい、それでは学級裁判の説明をしまーす!」

モノクマ「学級裁判ではオマエラに誰が犯人かを議論してもらいます!」

モノクマ「その結果は投票によって決定され、正しいクロを指摘できればクロがおしおき」

モノクマ「ただし間違えたら……クロ以外の全員がおしおきされ、クロは自由の身となるのです!」

兵頭「今回の事件は被害者が2人ですか……どこから話を進めましょう」

佐場木「最初は同一犯かどうかを議論するぞ」

津浦「犯人が1人か2人かでは大きな違いですからね……」

赤穂「よし、まずはそこからいこう」

今回の犯人……間違いなく同一犯のはずだ。

それは状況が証明している!
573 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 18:00:27.35 ID:dMnWbs8A0
【議論開始!】

コトダマ>>671
【鞍馬の遺体】
【鞍馬の発見者】
【モノクマファイル3】

六山「同一犯か話し合うって言っても……」

道掛「どうすりゃわかるんだそんなの?」

苗木「〔鞍馬クンとジェニーさんを殺した凶器が同じ〕とか?」

御影「もしくは〔同一犯を示す証拠があった〕んじゃないの」

遠見「〔状況的に同一犯しかない〕でありますよ!」

そもそもなんでジェニーが殺されたか……

それを突き詰めれば同一犯かはわかる!
574 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 18:14:04.24 ID:dMnWbs8A0
〔状況的に同一犯しかない〕←【鞍馬の発見者】

赤穂「それに賛成するぞ!」


赤穂「ああ、状況的に今回は同一犯のはずだ」

兵頭「状況的に……それはなぜでしょう」

赤穂「俺が鞍馬とジェニーを見つけた後、道掛にはみんなを呼びにモーテルに、遠見には発電所に来てもらったんだ」

遠見「そこで自分が鞍馬殿を発見、死体発見アナウンスが鳴ったのであります!」

佐場木「なるほど、発見人数か」

津浦「前回Mr.グレゴリーがトリックに使ったアレですね」

土橋「琴羽……」

津浦「大丈夫です。彼の罪は……受け止めていますから」

道掛「えっと、ジェニーちゃんを見つけたのが俺と赤穂とメメちゃんで……」

御影「鞍馬を見つけたのが兄さんと遠見、そしてジェニーってわけだね」

赤穂「ああ、ジェニーはおそらく鞍馬殺しの現場を目撃してしまったんだ」

土橋「ジェニーは口封じで殺されたって事!?」

赤穂「ああ、だからこの事件は……」


兵頭「その推理は無効票です」反論!


兵頭「おっと赤穂さん、可能性は他にもありますよ」

赤穂「可能性?」

兵頭「ふふっ、もちろん……」

兵頭「鞍馬さん殺しのクロがジェニーさんという可能性ですよ!」
575 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 18:40:13.19 ID:dMnWbs8A0
【反論ショーダウン開始!】

コトノハ>>571
【鞍馬の遺体】
【ジェニーの遺体】
【ヒーローのバッジ】

兵頭「今回の事件は4パターンの可能性があります」

兵頭「鞍馬さんとジェニーさんを同一人物が殺した」

兵頭「鞍馬さんとジェニーさんを別々の人物が殺した」

兵頭「鞍馬さんがジェニーさんを殺した後に殺された」

兵頭「ジェニーさんが鞍馬さんを殺した後に殺された」

赤穂「確かに可能性ならある……」

赤穂「だけど今回は同一犯なんだ!」

兵頭「それは赤穂さんがジェニーさんが人を殺すはずがないと信じたいだけでは?」

兵頭「ジェニーさんなら鞍馬さんも油断したかもしれませんし……」

兵頭「【鞍馬さんを殺害し、モーテルに戻る前に殺害された】」

兵頭「この可能性は否定出来ません!」
576 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 18:50:11.07 ID:dMnWbs8A0
【鞍馬さんを殺害し、モーテルに戻る前に殺害された】←【鞍馬の遺体】

赤穂「その反論に正義はない!」


赤穂「いいや、ジェニーに鞍馬を殺すのは不可能だ!」

兵頭「言い切りますね……」

赤穂「ああ、なぜなら鞍馬は頭頂部を刺されて殺されてるからな!」

苗木「そっか、頭頂部を刺されたなら身長差からジェニーさんに鞍馬クンを殺すのは難しいよね」

六山「というか、出来る人いるのかな?」

兵頭「待ってください。ジェニーさんになら逆に可能なのでは?」

土橋「どういう意味!?」

兵頭「自己紹介の時を思い出してください」

※※※※

「自己紹介ですねー?」

次に自己紹介する人を捜していたら上から声がした。

見てみたらオレンジとピンクのメッシュが入ったセミロングの金髪に、赤い水玉模様の上着と黄色いダボダボのズボンを着た女の子が【天井の飾りにぶら下がっていた】。

赤穂「うわっ!」

天井から降りてきたその子は器用に受け身を取ると会釈をする。

※※※※

兵頭「ジェニーさんの身体能力、【超高校級の道化師】としての才能……」

兵頭「それを活用すれば鞍馬さんの殺害は可能です」

577 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 18:53:04.01 ID:dMnWbs8A0
一時中断します。
578 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/04(火) 21:31:48.89 ID:dMnWbs8A0
佐場木「つまり兵頭、貴様はクラヴィッツが天井に潜み鞍馬を襲撃したと考えているわけか」

兵頭「えぇ」

土橋「そんな!ジェニーがそんな事……!」

赤穂「……確かに、ジェニーにならやろうと思えば出来たかもしれない」

御影「兄さん!?」

赤穂「だけど兵頭、1つ忘れている事があるぞ!」

兵頭「忘れている事ですか?」

赤穂「ああ」

確かに普段のジェニーなら出来たかもしれない……

だけどあの時は普段とは違っていたんだ!

【事件時普段と違っていた事とは?】

・ジェニーは怪我をしていた
・現場は真っ暗だった
・鞍馬は死んでいた
579 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 19:13:58.33 ID:sjLWUuQA0
・現場は真っ暗だった

赤穂「こいつだ!」


赤穂「鞍馬が殺された時現場は真っ暗だった……その状態で天井から飛び降りて鞍馬の頭頂部を刺すなんて出来るのか?」

如月「懐中電灯を使えば……確実に気付かれるはずです」

遠見「抵抗の跡もないため一撃で鞍馬殿を殺害したはずでありますよ」

土橋「そもそもジェニーは暗闇を怖がってたんだよ!」

六山「あれは演技には見えなかったよね」

苗木「うーん、ジェニーさんにはやっぱり難しいんじゃないかな……」

兵頭「そのようですね」

道掛「軽っ!?」

兵頭「私は可能性を潰しておきたかっただけなので」

御影「ちょっと兵頭、あんまり悪者になろうとしないでよ」

兵頭「ふふっ、何の事でしょう」

赤穂「とにかく今回の事件は同一犯という線で話を進めよう」

佐場木「ふん、ならば次の議論に移るぞ」

津浦「あの……1つよろしいでしょうか?」

赤穂「どうした津浦」

津浦「Ms.ジェニーが暗闇を怖がっていたのなら……彼女はなぜ外にいたのでしょう?」

ジェニーが外にいた理由か……
580 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 19:20:01.70 ID:sjLWUuQA0
【議論開始!】

コトダマ>>571
【手紙】
【地図と鍵】
【ナイフ】

津浦「Ms.ジェニーは……」

津浦「なぜ外にいたのでしょう?」

土橋「確かに変なんだよね……【ジェニーは暗闇を怖がってたし】」

苗木「目撃された口封じなら【犯人が呼び出したわけじゃない】よね」

道掛「【散歩】にしては暗いよな……」

六山「うーん……【病院に行こうとしてた】とかかな?」

御影「もしくは【他の施設に用があった】か……」

兵頭「謎ですね……ゆえに疑った面もあるのですが」

ジェニーが外にいた理由……それはきっと。
581 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 19:30:37.28 ID:sjLWUuQA0
【犯人が呼び出したわけじゃない】←【手紙】

赤穂「それは違ってるぞ!」


赤穂「ジェニーは犯人に発電所に行くよう、行動を誘導されていた可能性が高い」

苗木「えっ?でもジェニーさんは口封じって話じゃ……」

赤穂「確かに殺害現場を発見された口封じだったのも事実だろう」

赤穂「だけどこんな手紙があった以上、それだけとは限らないはずだ!」

兵頭「手紙……」

道掛「だけどグレゴリーと奏ちゃんの事があったばっかなんだぜ!手紙なんかで発電所来んのか?」

赤穂「この手紙、発電所に来いとは書いてないんだ」

御影「どういう事?」

赤穂「この手紙には【同封したものはこの暗闇を何とかする鍵です】とだけ書かれていたんだよ」

如月「暗闇を何とかする鍵……それはいったい」

俺はもうその答えを知っているはずだ……!
582 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 19:46:07.80 ID:sjLWUuQA0
【地図と鍵】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「佐場木と遠見が発電所で地図と鍵を見つけたらしいんだ」

佐場木「金網に引っかけるようにしてな」

遠見「おそらく引っかける事でポイ捨てと判断されるのを阻止したのでありましょう」

道掛「地図と鍵っていったいどこのだよ?」

兵頭「ジェニーさんが発電所に行ったのであれば当然そこの地図と鍵では?」

赤穂「ああ、発電所の内部地図と制御室の鍵……」

六山「犯人はそんなものまで持ってたんだね……」

苗木「つまりジェニーさんは……暗闇を何とかするために発電所に行って、殺されちゃったんだね」

如月「行動を誘導したならおそらく手紙を渡したタイミングは事件が起きる少し前……犯人はジェニーさんを狙っていたという事になりそうですね」

土橋「なんで!?なんでジェニーが狙われないといけないの!?」

遠見「ジェニー殿は小柄……それが影響したのかもしれないであります」

道掛「マジかよ……!」

ジェニーも命を狙われていた……その事実が重く俺達にのし掛かる。

そんな事を考えていた犯人がこの中にいるんだからな……
583 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 19:53:44.75 ID:sjLWUuQA0
【議論開始!】

コトダマ>>571
【脅迫状】
【ジェニーの遺体】
【謎の欠片】

道掛「……あれ?ちょっと待てよ」

苗木「どうしたの道掛クン?」

道掛「【ジェニーちゃんが狙われてた】ってのはわかったけどよ……」

道掛「じゃあ鞍馬はどうなんだ?」

遠見「もちろん、鞍馬殿も狙われていたのでありましょう」

御影「でもあの鞍馬だよ?」

如月「【犯行を阻止される】可能性の方が高いですね」

佐場木「そもそも【複数殺すメリットがない】」

道掛「じゃあもしかしてよ……」

道掛「【鞍馬の方が予定外】だったんじゃねえのか!?」

津浦「Mr.鞍馬は犯人にとってイレギュラーだったと……」

鞍馬がイレギュラー……いや、それはない!
584 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:03:12.18 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬の方が予定外】←【脅迫状】

赤穂「それは違ってるぞ!」


赤穂「いいや、犯人は鞍馬も殺すつもりだったんだ」

赤穂「だって鞍馬の方も呼び出されてたんだからな!」

道掛「だ、だけどあの鞍馬が呼び出しに応じるか?」

兵頭「応じざるを得なかったんですよ……なぜなら鞍馬さんのもらったものはジェニーさんとはまるで違うもの」

兵頭「脅迫状だったんですから」

御影「脅迫状!?」

赤穂「兵頭が鞍馬のモーテルで見つけたんだ……この脅迫状をな」

【鞍馬類、お前の秘密は握った。
例の物を返してほしければ深夜の2時半頃に発電所に来い】

佐場木「この脅迫に応じて鞍馬は発電所に向かったのか」

津浦「しかし例の物とはなんなんでしょう?Mr.鞍馬にそこまで執着していた物があるとは……」

赤穂「……」

鞍馬が奪われていた物……それはおそらく現場にあったあれだ。
585 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:12:11.64 ID:sjLWUuQA0
【謎の欠片】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「鞍馬の遺体の下と指に変な欠片があったんだ」

兵頭「欠片?」

遠見「赤と白の細かい欠片だったでありますが……」

六山「……赤と白?」

苗木「何の欠片なんだろう……」

赤穂「……」

この欠片の意味……今の俺ならわかるはずだ。
586 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:18:38.96 ID:sjLWUuQA0
【ショットガンコネクト開始!】

現場にあった赤白の欠片……あれは。

コトダマ>>571
【鞍馬のモーテル】
【赤白の錠剤】
【ヒーローのバッジ】

・課題
【鞍馬類に関わる物は?】
【鞍馬類の知らない物は?】
【鞍馬類が奪った物は?】
587 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:22:27.82 ID:sjLWUuQA0
鞍馬のモーテルにあった赤白の錠剤……

そしてもう1つ組み合わせれば……答えは見える。

【赤白の錠剤】―【鞍馬類に関わる物は?】

コトダマ>>571
【身体強化薬(試作)】
【鞍馬のコテージ】
【脅迫状】
588 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:25:08.76 ID:sjLWUuQA0
赤穂「……」

鞍馬のコテージにあった赤白の錠剤……

身体強化薬……これが示す答えは!

【赤白の錠剤】―【鞍馬類に関わる物は?】―【身体強化薬(試作)】


・結論
【鞍馬は身体強化薬を奪われていた】
【鞍馬は身体強化薬を服用していた】
【鞍馬は超高校級の薬剤師だった】
589 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:33:30.08 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬は身体強化薬を奪われていた】

赤穂「真実をこれで繋ぐ……!」


赤穂「鞍馬のモーテルには赤白の錠剤があった」

赤穂「そしてコテージにも同じ赤白の錠剤があった」

赤穂「その錠剤は身体強化薬……」

赤穂「鞍馬が奪われていた例の物はこれだったんだよ!」

道掛「し、身体強化薬!?」

如月「鞍馬さんがそんなものを……」

御影「ちょ、ちょっと待ってよ兄さん!身体強化薬なんてなくても鞍馬はあんなに……」

赤穂「いいや、違うんだよ牡丹」

兵頭「まさか」

佐場木「……そういう事か」

苗木「えっ、えっ?どうしたの?」

六山「逆転の発想ってやつだよ」

土橋「逆転?」

津浦「【Mr.鞍馬に身体強化薬なんて必要ないはず】……ではなく」

遠見「【身体強化薬がなぜ鞍馬殿に必要なのか】……」

赤穂「それを示す答えは1つしかない」
590 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:34:35.90 ID:sjLWUuQA0






赤穂「鞍馬の力は、薬によって後付けされたものだったんだ!」






591 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:39:23.26 ID:sjLWUuQA0
道掛「あ、後付けぇ!?」

如月「なるほど……脳のリミッターを外している僕と渡り合えた理由はそれですか」

土橋「えっ、さりげなくとんでもない事言ってない?」

佐場木「ますますキナ臭くなってきたな……」

遠見「あの力が後付けならば、鞍馬殿の才能はそれに関わるものだったのでありますか?」

兵頭「本人が亡くなっている以上、答えは謎ですね……」

赤穂「……」

鞍馬の才能……俺は知っているはずだ。

他でもない……アイツからの情報でな!
592 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:51:15.20 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬の才能】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「……みんな、このファイルを見てみてくれ」

佐場木「なんだそれは」

赤穂「モノクマからの情報だ。俺達が知っていたはずの情報らしい」

兵頭「私達が知っていたはずの情報ですか」

みんなにファイルが回されていく。

そして読んだ人間は例外なく驚きの反応を示した。

道掛「く、鞍馬に才能がない……?」

御影「嘘……」

佐場木「語らないのではなく、そもそもなかったというわけか」

六山「でもモノクマからの情報でしょ?信用出来るのかな」

モノクマ「ボクは嘘はついてませーん!」

兵頭「もしかして最初の事件前に言っていたのは……」

※※※※

モノクマ「オマエラの中に裏切者がいまーす!」

赤穂「……は?」

モノクマ「オマエラってほとんどが第八十期……未来機関第一期生なわけだけどさ」

モノクマ「実はなに食わぬ顔して紛れ込んでる大嘘つきがいるんだよ!」

※※※※

モノクマ「その通り!才能なしの凡人なのに謎多き男のふりをしていた厨二病患者!」

モノクマ「それこそ鞍馬類クンの正体だったのでーす!」

赤穂「鞍馬に才能がないのは事実でも、そこまで言われるいわれはないだろう!」

モノクマ「うひゃあ、怖い怖い!」

赤穂「……とにかく、鞍馬が呼び出された理由はこれで」



道掛「パンクしてんぞその推理!」反論!
593 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 20:58:04.57 ID:sjLWUuQA0
【反論ショーダウン開始!】

コトダマ>>571
【鞍馬の裁縫セット】
【鞍馬のモーテル】
【鞍馬のコテージ】


道掛「やっぱ信じらんねえよ!」

道掛「あの鞍馬が薬で作られたなんて!」

道掛「あいつはそんな、ドーピングとかするやつじゃねえって!」

赤穂「鞍馬が身体強化薬を持っていたのは事実だ」

赤穂「それで脅迫に応じたのもな」

道掛「いや、だからといって飲んでたとは限らねえって!」

道掛「鞍馬はただ持ってただけかもしんねえじゃんか!」

道掛「【鞍馬が薬飲んでた証明なんて出来ねえだろ!?】」
594 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:04:57.27 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬が薬飲んでた証明なんて出来ねえだろ!?】←【鞍馬の裁縫セット】

赤穂「その反論に正義はない!」


赤穂「鞍馬はいつも裁縫セットを持ってたよな?」

道掛「それがなんだよ!」

赤穂「裁縫セットの中には……ピルケースがあったんだ」

御影「ピルケース……何か薬は飲んでたってわけだね」

道掛「か、風邪薬……」

赤穂「わざわざ裁縫セットにピルケースを作ってまでか?」

苗木「風邪薬なら堂々と飲めばいいもんね」

道掛「うっ、くっ……!」

如月「道掛さん、残念ながら……鞍馬さんが薬を服用していたのは間違いないかと」

道掛「……なんでだよ!なんでドーピングなんて!」

兵頭「道掛さんにはわからないのでは?運動系の超高校級の才能を持つあなたにはね」

道掛「っ!」

兵頭にキツい一撃を受けた道掛はそのまま項垂れてしまった。

友達だって言ってた鞍馬の事をわかってなかった……その事実に打ちのめされたんだろう。
595 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:08:05.48 ID:sjLWUuQA0
佐場木「……鞍馬が身体強化薬を服用していたのはわかった」

佐場木「しかしあえて言おう……それがなんだ?」

佐場木「鞍馬に才能がなくともあの身体能力は脅威だ」

遠見「犯人の特定には至らないでありますね……」

六山「うーん、そもそもさ」

六山「本当に鞍馬くんにとってその薬って大事だったのかな?」
596 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:16:41.92 ID:sjLWUuQA0
【議論開始!】

コトダマ>>571
【鞍馬のモーテル】
【鞍馬のコテージ】
【身体強化薬(詩作)】


六山「【鞍馬くんにとって大切なものだ】ーって前提になってるけど……」

六山「この薬コテージには机にポンッて置かれてたんだよ?」

如月「……それは脅迫状に応じるほど大切なら不自然ですね」

御影「だったら【鞍馬にとって薬はどうでもよかった】?」

苗木「前提が変わっちゃうね……」

土橋「うーん、でも他に何かある?」

津浦「【Mr.鞍馬にとって大切な他の何か】……思い付きませんね」

鞍馬を脅迫したタネはあの薬で間違いない……!
597 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:21:57.85 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬にとって薬はどうでもよかった】←【鞍馬のモーテル】

赤穂「それは違ってるぞ!」


赤穂「いや、鞍馬にとってあの薬は大切なものだったはずだ」

赤穂「それは鞍馬のいたモーテルが証明になる!」

六山「モーテルが?」

兵頭「そういえばあのモーテル……相当荒れていましたね」

遠見「荒れていたとはどれぐらいでありますか?」

赤穂「ベッドはぐちゃぐちゃ、棚の中や机の上の物は床に投げ出されてたな」

土橋「確かにそれは酷いね……」

道掛「鞍馬が普段からだらしなかったんじゃねえのか」

赤穂「いや、それはないんだ」
598 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:30:05.39 ID:sjLWUuQA0
【鞍馬のコテージ】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「鞍馬のコテージはきちんと整理整頓されてたんだ。生活感がないレベルでな」

道掛「そっかよ……」

土橋「とにかく類にとってそれが大切なものだっていうのは間違いないみたいだね」

苗木「でもやっぱり犯人には繋がらないよね……」

遠見「せめて凶器のナイフの出所さえ掴めれば……!」

佐場木「マーケットや水族館のものとも違うあのナイフか……クラヴィッツを刺した物と同一だろうが」

道掛「……ナイフ?」

兵頭「どうしました?何か心当たりでも?」

道掛「……い、いや、ねえよ!」

六山「それ嘘だね?わたしにもわかるよ」

道掛「うっ!」

御影「道掛、何か知ってるの?」

道掛「うぐっ……!」

佐場木「答えろ道掛。あのナイフの出所を知っているならな」

道掛「…………」

苗木「道掛クン……?」

道掛「……が」

津浦「えっ?」
599 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:31:01.64 ID:sjLWUuQA0






道掛「ナイフなら、鞍馬が、持ってたぜ……」






600 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:39:29.73 ID:sjLWUuQA0
赤穂「鞍馬が!?」

如月「間違いないんですか?」

道掛「間違いねえよ!前に話してた時、あいつがナイフ持ってたの俺見たんだ!」

道掛「でも鞍馬が何かするわけねえって……俺信じてたんだよ!」

道掛「だけど今思い出したんだ!ジェニーちゃんに刺さってたナイフ、鞍馬が持ってたやつだって!」

道掛「それで、ジェニーちゃん殺したの鞍馬なんじゃねえかって思ったら……!」

道掛「なあ、違うよな?鞍馬はクロなんかじゃねえよな!?」

道掛「もう、俺にはわかんねえんだよ……」
601 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:42:45.76 ID:sjLWUuQA0
赤穂「道掛……」

鞍馬がジェニーを殺したクロかどうか……どうにかしてはっきりさせられないか?

道掛「ちくしょう、ちくしょう……!」

それが今苦しんでる道掛のためにもなるはずだ……!
602 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 21:50:44.09 ID:sjLWUuQA0
【議論開始!】

コトダマ>>571
【電気がついたタイミング】
【モノクマファイル3】
【赤穂の実験】


兵頭「鞍馬さんがジェニーさんを殺した可能性ですか……」

苗木「さっき兵頭さんがあげた可能性の1つだったよね」

佐場木「何にせよはっきりさせるべき事柄ではあった」

遠見「ふむ、しかし【凶器は鞍馬殿の物】でありますよね……」

六山「閉じ込められてから薬は減ってただろうし……それが【動機になりそう】」

御影「【モーテルが荒れてた】のってそういう理由だったんだ……」

如月「せめて〔鞍馬さんが殺害された時間〕がはっきりすれば……」

……!

そうか、これならもしかして……!
603 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:01:24.56 ID:sjLWUuQA0
〔鞍馬さんが殺害された時間〕←【電気がついたタイミング】

赤穂「それに賛成するぞ!」


赤穂「もしかしたら証明出来るかもしれない……鞍馬の無実を!」

道掛「っ!?」

御影「えっ、いったいどうやって?」

赤穂「電気がついたタイミングだよ。津浦、確かあれは」

津浦「2時52分ですね……」

土橋「2時52分……」

赤穂「モノクマは教えなかったけど、これは事件の起きたタイミングのはずだ」

遠見「鞍馬殿が殺された、もしくはそれをモノクマが確認したタイミングでありましょうな」

兵頭「それがどうやって無実の立証に?」

佐場木「考えてみろ。鞍馬がクロならば奴はクラヴィッツを刺した後に殺害された」

佐場木「つまりクラヴィッツは先に刺されたわけだ」

如月「……なるほど、二重の矛盾ですね」

苗木「どういう事かよくわかんないんだけど……」

簡単な事だったんだ……

鞍馬がクロではあり得ない証拠は2つある!
604 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:17:44.29 ID:sjLWUuQA0
【ジェニーの遺体】
【ナイフ】

赤穂「こいつだ!」


赤穂「まずジェニーの遺体……ジェニーは刺された後にナイフでお腹を抉られてるんだ」

土橋「っ……」

御影「エグいね……」

赤穂「だからジェニーは血が止まらない状態だったんだ」

佐場木「鞍馬が殺害された時間が2時52分として、クラヴィッツは刺されてから数分しかもたなかっただろう」

遠見「先に刺されてから、鞍馬殿が殺害された場合……赤穂殿が遺言を聞けるはずがないのであります」

赤穂「それにそもそも鞍馬が後に殺害されたなら……ジェニーのお腹にナイフが刺さってたのはおかしいんだ!」

六山「あっ、それはそうだね……またジェニーさんのお腹にナイフ刺した事になっちゃうよ」

道掛「じゃあ……」

赤穂「ああ、鞍馬はクロじゃない!」

道掛「……そうか、そうか!」

道掛の目に光が戻る。

はっきりと鞍馬の無実は証明されたからな……
605 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:43:15.91 ID:sjLWUuQA0
遠見「……しかし、これはマズイ事になったでありますよ」

津浦「マズイ事、ですか?」

佐場木「鞍馬がナイフを持っていた以上クロは鞍馬からナイフを奪い殺害した事になる」

六山「……えっ、出来るの?」

御影「モーテルに、薬はあったんだよね?」

赤穂「ああ、だから鞍馬は……身体強化された状態だったはずだ」

土橋「じゃあやっぱり類を殺すなんて無理なんじゃ……」

苗木「いや……1人だけ、いるよね」

道掛「えっ、誰だよ!」

兵頭「そんな、まさか……」

赤穂「……」

確かに、1人だけいる。

鞍馬を殺せる人間……

だけど、それは……!
606 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:49:35.50 ID:sjLWUuQA0
【如月怜輝】

赤穂「そんな嘘だろ……!」


赤穂「如月さん」

如月「……」

赤穂「あなたなら、鞍馬を殺せますよね?」

如月「……」

土橋「答えてよ怜輝!今回の事件を起こしたのは、ジェニーを殺したのは怜輝なの!?」

如月「……」

如月さんは答えない……だけど状況を考えたら……!
607 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:55:43.08 ID:sjLWUuQA0
【ショットガンコネクト開始!】

赤穂「……」

ジェニーを殺した後犯人は……

コトダマ>>571
【道掛の証言】
【ヒーローのバッジ】
【モノクマファイル3】

・課題
【犯人の行動を示すのは?】
【被害者の行動を示すのは?】
【黒幕の行動を示すのは?】
608 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:58:31.33 ID:sjLWUuQA0
赤穂「……」

道掛の言っていた事、あれは……

もしかしたら……

【道掛の証言】―【犯人の行動を示すのは?】

コトダマ>>571
【モーテルのメンバー】
【赤穂の実験】
【口の血】
609 : ◆DXWxLR/SkYo1 [saga]:2019/06/05(水) 22:59:53.80 ID:sjLWUuQA0
赤穂「……」

道掛の言っていた事、そしてモーテルにいたメンバー……

そうか、犯人は……

【道掛の証言】―【犯人の行動を示すのは?】―【モーテルのメンバー】


・結論
【犯人は病院に逃げた】
【犯人はモーテルの部屋に戻った】
【犯人は発電所に隠れた】
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