妹「あのロンゲ」妹友「ほうほう」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ： ◆rM1QKFkBDMBO ：2016/08/12(金) 18:30:45.90 ID:j98lyf+30

妹「気持ち悪いと思わない？」

妹友「いやーはっきり言っちゃうとさ会ったこと無い」

妹「会わせない」

妹友「なんで？」

妹「あんなのが家族だって思われたくないから」

妹友「そんなに酷いの？」

妹「ニートだし」

妹友「いや、一学年上だから。学生は基本的にニートでしょ？」

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木曜の夜には誰もダイブせず ＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 ＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 ＠ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい　　安部菜々編 ＠ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 ＠ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ？」 ＠ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する！」 ＠ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/12(金) 18:39:46.57 ID:j98lyf+30

妹「○ねばいいのに」

妹友「そういう事はいっちゃダメ」

妹「…」

妹友「そういえば学校には来てないの？」

妹「居ると…思う」

妹友「え、存在すら？」ｱｾｯ

妹「朝会わないし、ご飯はお母さんが部屋に持っていってる」

妹友「引きこもりだけど学校には居るって妖精さんか何かなのかな？」ﾝｰ

妹「…帰りたくない」

妹友「なら泊まってく？」

妹「襲わない？」

妹友「そんな趣味ないわよ！」

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/12(金) 18:47:04.57 ID:+rB106+Oo

いいゾ〜これ

4 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/12(金) 18:55:31.77 ID:j98lyf+30

妹「でも、学校では絶対に会わないと思う」

妹友「んー？」

妹「学校違うし」

妹友「おい！じゃあ、話し終わりじゃん！朝から悩んでるからなにかな−って思った私が馬鹿だった」

妹「でも、今度の学園祭に来るってお父さんが言ってた」

妹友「別に会わなければ良いんじゃないの？」

妹「クラスの出し物に行くからって言ってたし、きっと来る」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

妹友「震えるほど嫌なの？」

妹「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

妹友「…（もしかしてDVとか？だったら私が何かしてあげるしか無いかな…）」

妹「…」

妹友「ん？携帯？？」

妹「じ、授業参観で替え玉で来る…って」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

妹友「明日じゃん」

妹「や、休む!明日休む！」

妹友「そればっかりはダメだね」

妹「た、助けて」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

妹友「妹の兄ってどんな人なのよ」ｱｾｯ

妹「…きっとみんなの前で言えないことされるんだ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

妹友「バカなの？」

妹「…うぅ」

妹友「とりあえず明日！明日だけ私が守ってあげるからね」

妹「本当？」

妹友「はいはい、とりあえず泊まりの連絡するから着替えとか持ってきてね」

妹「うん」

妹友「てか、家が近いのに泊まりにくる理由が分からないんだけど」

妹「すぐ行くから」ｷﾘｯ

妹友「はいはい」

5 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/12(金) 22:09:01.41 ID:j98lyf+30

ーーーー自宅、兄の部屋。

兄「授業参観？」

父「ああ、行ってくれないか？」

兄「…親としていくのは若すぎない？」

父「出来れば妹のために行って欲しい」

兄「ああ、なんかすごく嫌われてるよね。理由は分からないんだけどさ」

父「すまないな…兄には借りを作ってばかりで」

兄「いや、家族なんだからやめよう」

父「すまない」

兄「確かに妹の学費を払ってるけど、それもこれも自分が言ったことだし、父さんも仕事見つかったんだからもっと堂々として欲しい」

父「…」

兄「たまたま、株とか頼まれたアルバイトで稼げたから、それを自分と妹にしか使えなくて悪いと思ってるよ」

父「…」

兄「とりあえず二人分の大学費まではあるから安心してね」

父「あ、ああ…」

兄「授業参観か…アルバイトの人には悪いけど髪を切っておかないとな…クラスのみんなはビックリするだろうけど」

父「変な聞き方かもしれんが、バンドの人たちは大丈夫なのか？」

兄「それもアルバイトだしね、結構貰えたけどメジャーデビューの話も出てるから自分はやめておくよ」

父「良いのか？」

兄「普通が一番だよ」

父「…（私の不甲斐なさで妹と不仲になってしまったと思わないのか…しかし普通とは何なのか）」

兄「妹はさ…行きたがってた私立に行けたんだから、それはそれでもう良いと思うんだけど。とりあえず授業参観には行ってみるよ」

父「すまない…頼むぞ」

ガチャ…バタン。

兄「知り合いの美容院に予約入れてみるか」ﾋﾟ､ﾋﾟ､ﾋﾟ、ﾌﾟﾙﾙﾙ


ーーーー自宅、玄関前。


妹「着替え持ってくるからちょっと待ってて！」

妹友「持ってきてって言ったのに結局付き合うんじゃん！」

妹「いいから！」

ガチャ…バタン。

妹友「…はぁ」

ガチャ。

妹友「ん？はやかったじゃ…ん？」

兄「ん？」

6 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/12(金) 22:41:17.13 ID:j98lyf+30

妹友「ちょ！はぁ！？」

兄「いや、近所迷惑になるから静かにね」

妹友「ご、ごめんなさい…てか！てか！！」

兄「静かにね」

妹友「インディーズバンドのあの、あの！」

兄「…深呼吸」

妹友「すーはーすーはー…ごめんなさい落ち着きました」ﾍﾟｺｯ

兄「ありがと」ﾆｺｯ

妹友「はぁわわわ、やばいやばすぎる」

兄「悪いけど、予約があるから」

妹友「ど、どこかいくんですか！？」

兄「静かにしないと、本当に怒られちゃうよ？」

妹友「うぅ…ファンなです…ゆるしてつかあさい」

兄「あはは、ファンってドラマのファンじゃないの？」

妹友「ちゃ、茶化さないでください」

兄「悪いけど自分はバンドの方は辞めちゃうから」

妹友「え…ど、どうしてですか？」

兄「アルバイトだし」

妹友「バンドのアルバイトなんて聞いたことないです…」

兄「それじゃあね」

妹友「あ、あの！最後に」

兄「ん？どうしたの？」

妹友「妹ちゃんのお兄さんなんですよね？」

兄「一応ね」ﾆｺｯ、ﾀ､ﾀ､ﾀ､

妹友「…」

7 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/13(土) 00:16:48.76 ID:Q/QGPxXZo

はよ

8 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/13(土) 14:19:20.13 ID:y4UW4e4P0

ーーーー美容院。

友人「は？バンド辞めるってマジ？」

兄「うん、別に重要でもないし」

友人「いや、ボーカルだろうよ」

兄「抜けた所で変わらないって」

友人「カレーライスのカレーがなくなるのと一緒だぞ？」

兄「ナン派だから」

友人「結局カレーがねぇじゃねぇか！」

？「はいはーい、お客様に食ってかからないの…愚弟」ﾆｺﾆｺ

友人「あ、姉貴。だってよぉこいつが」

友姉「いいじゃない、兄君の人生は兄君が決めるんだから」

友人「内心ファンが減るからうれ」

シュン。

友人「…か、髪の毛が」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

友姉「坊主って一度やってみたかったのよねぇ」ﾆｺﾆｺ

友人「黙ってます。ゆるしてください」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

友姉「いい子ね」ﾆｺｯ

兄「相変わらずですね」ｱｾｯ

友姉「ふふん、そうかしら？んー結構伸びたねー全然来てくれないからこんなになっちゃって」ｻﾜｻﾜ

兄「バンドの人がそういう方針っていうか路線って言うのか、いや、首筋を触るのは」

友姉「V系…だったかしら？私は興味ないんだけどね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

友人「うっそだろ！？滅茶苦茶集めてたじゃん！特にあーー」

友姉「フンッ」

ﾄﾞｽｯ。

友人「あ、アッー！」

兄「…とりあえず短くしちゃってください（謎の棒が友人の何かに刺さったことはスルーしておこう）」

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/13(土) 16:33:13.59 ID:ugYPJ7MF0

続きまだー？

10 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/13(土) 20:27:40.17 ID:VHak7gNAO

有名人では普通にこういう話ありそうだよね。

11 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/13(土) 23:47:07.45 ID:y4UW4e4P0

友姉「分かったわ、何か希望はある？雑誌のこの子の髪型なんて可愛くていいと思うんだけど」

兄「はは、可愛さは求めてないですよ。さっぱりすれば良いんで」

友姉「んー、じゃあ私の好みで」ﾌﾌﾝ

兄「お願いします」

友姉「兄君は彼女とかいるの？」

兄「特に居ませんよ」

友姉「ふふん、彼氏は？」

兄「予定は無いですね」

友姉「あら残念」

兄「はは」ｱｾｯ

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/13(土) 23:51:34.05 ID:24qrlczF0

sage

13 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/14(日) 07:39:14.10 ID:oJ2rHSco0

兄「友姉さんは？」

友姉「私？ふふ、今は居ないわよ？」

友人「姉貴は昔から一筋で誰とも付き合ったこと無いぞ」

友姉「死にたい？」ｽｯ

友人「…」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

兄「付き合ったことあると思ってました」

友姉「みんなから言われるのよね〜振り向いてくれないって分かってるんだけど」

兄「そうなんですか？自分だったら友姉さんと付き合えたら嬉しいと思いますよ」ｱﾊﾊ

友姉「…」ﾋﾞｸｯ

友人「ｱﾎｶ」ﾎﾞｿｯ

友姉「な、ななな…なに言ってるのよ。変なこと言うと手元が狂っちゃうでしょ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ、ｼｭｯｼｭｯ

兄「危険が危ない、目線の先にハサミが狂喜乱舞してる」ｻｯｻｯ

友人「全部避けられるお前が怖い」

兄「昔から友姉さんって面白いよね」ｻｯｻｯ

友人「昔からだけど、わざとやってないか？」

兄「あはは」


ーーーー数十分後。


友姉「こんな感じでどう？出来れば今日泊まっていかない？」

友人「おい、本音がただ漏れだぞ」

兄「あいにく服とか買いに行く予定なので」

友姉「そう、残念ね」

友人「冷静に言ってるけど涙目だぞ」

兄「…今度、泊まりに行きます」

友姉「ホント？待ってるからね！」

友人「お姉さんキャラ解除してるぞ」

兄「友姉さんの実家の方にですよ？」

友姉「……もちろん分かってるわよ」ﾆｺﾆｺ

友人「わかりや」

友姉「…」ｸﾞﾘｯ

友人「はうぅん、あかんあかんでぇ！そこ、は…はうぅううん」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

兄「あはは…」

友人「頑張れ俺の宝物」

グリンッ！

友人「あはぁん」ﾊﾟﾀﾘｯ

友姉「料理とか頑張って勉強したから大丈夫！」

兄「それじゃあ楽しみにしています。会計は？」

友姉「来てくれるなら無料よ」ﾆｺﾆｺ

兄「いやそれだと」

友姉「無料よ」ﾊﾟｧｱｱ

兄「…いろいろな意味で断れないんですね」ｱｾｯ

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/14(日) 07:51:13.30 ID:KyNcjx0ho

期待

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/14(日) 08:18:51.11 ID:2KJ7DZ57O

早よ書け
楽しいぞ

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/14(日) 20:06:32.16 ID:wQg2bH9m0

乙乙

17 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/14(日) 20:19:02.00 ID:oJ2rHSco0

ーーーースーツ店、前。

兄「まさか就活前にして妹のためにスーツ買うとは思わなかったな」ﾀ､ﾀ､ﾀ

？「いらっしゃいませ」ﾆｺｯ

兄「ん？」

？「はい？お客様どうされました？」

兄「レインさん？」

レイン「は？どこの誰だか知りませんけどその名前で呼んで良いのはライブの時だけって言ってんだろ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

兄「そ、そうなんだ。ごめんなさい」

レイン「ファンで居てくれるのは嬉しいけど、私はバイト中なの分かる？」

兄「は、はぁ」

レイン「化粧してないからすぐ分かるなんてファンの中でも嬉しいけどさ」

兄「はい」

レイン「バンド仲間にはここで働いてるとか言ってないわけ」

兄「確かに言ってませんでしたね。ミーちゃんも働いてる場所教えて〜って言ってて、しつこい！ってレインさん怒りましたし」

レイン「は？ミーちゃんって呼べるのってアニーだけなんだけど？知らないの？」

兄「自分だけ特別〜って言ってくれて嬉しいですよね」

レイン「そりゃあ、あの子はアニーが好きだからね」

兄「oh...衝撃の事実」

18 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/14(日) 20:32:04.98 ID:oJ2rHSco0

レイン「やっべ、コレ秘密だった…なぁこの話は内緒にしててくれよな」

兄「分かりました」

レイン「はっはっは、やけに物分りの良いイケメンだな」ﾊﾞｼﾊﾞｼ

兄「相変わらず女性なのに力強いですね」ｲﾀｲ

レイン「あぁ！？女だからって非力だと思うなよ？それにそういう言い方を許してるのはアニーだけだから気をつけろよ？」

兄「そうだったんですか、それは嬉しいですね」

レイン「ふふん、ってなんでアンタが嬉しがるんだよ」

兄「ダメでしょうか？」

レイン「ダメに決まってんだろ。本人ならともかくな」

兄「なるほど」

レイン「そうだ、アンタが誰かに話さないか保証ないから特別に私の電話を番号教えてやんよ」

兄「は、はぁ」

レイン「なんだよ？嬉しくねぇのかよ」

兄「いえ、ですが」ﾋﾟ､ﾋﾟ､ﾋﾟ、ﾌﾟﾙﾙﾙ

「ｷﾐﾍ、ｷﾐﾍ、ﾂﾀｴﾖｳﾄｼﾃｪ−」

レイン「やべ、仕事中に電話切るの忘れてた」

兄「結構恥ずかしいですね」

レイン「良い曲だろ！恥ずかしいってなんだよ！私は好きなんだよ」

兄「ありがとうございます」

レイン「お、アニーからだ！えへへ、いいタイミングだなアンタのことちょっとムカついたけどこれでチャラだ」ﾋﾟｯ

兄「ありがとうございます」ﾋﾟｯ

電話『ありがとうございます』

レイン「ん？なんでお礼なの。私まだなにも言ってないよん」ｴﾍﾍ

兄「ストレートに好きって言われたのは初めてなので」

電話『ストレートに好きって言われたのは初めてなので』

レイン「…あれぇ…あれぇ…」ﾅﾐﾀﾞﾒ

兄「アニー…です」

レイン「い、いやぁああああああああああああああああああああああああああ！！」

19 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/14(日) 20:47:26.80 ID:oJ2rHSco0

ーーーー数十分後、休憩室。

レイン「いっそ殺して」ﾎﾞｿｯ、ｸﾞｽｯ

兄「強く生きてくださいね」

レイン「うぅ…てか髪型ぜんぜん違うやん…前髪で顔が隠れてたやん…主人公やったやん」ｸﾞｽ、ふぇええ

兄「主人公がどの主人公なのかわかりませんけど、相変わらずPCの女の子ゲーは趣味なんですね」

レイン「そう言う言い回しで気にしてくれるのはアニーだけだぁあああ…本人だぁあああ」ｳｪｴｴﾝ

兄「ハンカチどうぞ」

レイン「持ち帰って家宝にする」

兄「出来れば洗って返してください」

レイン「アニーは相変わらず私だけドライだー！」

兄「（洗いだけにって突っ込んでぶっ飛ばされるバンド仲間を思い出した）そんなことないですよ」

レイン「うーうー」

兄「…スーツ買いに来たんですけど」

レイン「うぅーうぅー」

兄「（構って欲しい時のあれだ）買い物を済ませたら近くのコンビニ行きます？」

レイン「行く、超行く」

兄「バイトは良いんですか？」

レイン「あんなガチ泣きしたら店長が今日は休んで良いよって言ってくれたん」ｸﾞｽｯ

兄「たまたま他のお客さんと店員さんが二階に行っててよかったですね」

レイン「一階に居た店長はドン引きだったけどね」

兄「…あはは」

20 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/14(日) 21:17:56.71 ID:di33Vz7EO

休まず書いてくれ

21 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2016/08/15(月) 11:24:56.51 ID:HtPblta1O

ロボットのように書き続けろ

22 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/15(月) 15:14:30.19 ID:CU5Aukp5o

>>21
うるせぇsageろｋｓ

23 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/15(月) 18:11:27.56 ID:fxQOXPW10

ーーーーコンビニ行く途中。

レイン「…」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

兄「さっきからチラチラ何か顔についてます？」

レイン「み、見てないし」

兄「心配しなくても（ミーちゃんの件は）言いませんよ」

レイン「それは本当に勘弁して」ﾋﾞｸｯ

兄「ならなんです？」

レイン「なんで髪切ったのかなぁーって」

兄「？」

レイン「ほ、ほら。女の子みたいに心境の変化があったら髪切るって言うじゃん？」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

兄「あ、ああ。気分で切るってやつですね」

レイン「そ、そうそれ」

兄「…いや、それはレインさん女性だし一番わかることですよね？」

レイン「…そうだね」ｽﾞｰﾝ

兄「はは、さっきから緊張してるみたいじゃないですか、バンドの時みたいに話しませんか？」

レイン「アンタが髪切ったのが悪いんだろ！」

「ザワッ」

レイン「うぅ…」

兄「そんなに変わりました？一応、美容院から出る前に確認しましたけど特に何もありませんよ？」

レイン「それ本気で言ってる？」

兄「わりと」

レイン「バントの時からズレてると思ってたけど本当にズレてるんだな」

兄「褒めてるのかどうか分かりませんね」ﾊﾊ

レイン「んー」ｱｾｯ

兄「？」

レイン「うちのバンドってアンタが入ってから売れ始めたんだよね」

兄「そうだったんですか？」

レイン「シュウさんがアンタ連れてきた時さ、最初揉めたじゃん？」

兄「あぁ、ありましたね」

レイン「見るからに地味だったのに、化粧してライブの時にさ、長い前髪から見える目が妙に格好良くてさ」

兄「はぁ」

レイン「って私は何を言ってんだろ……ま、まぁ歌が良かったんだよ」ｱｾｯ

兄「ありがとうございます」

レイン「うぅ…」ｶｧ

24 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/15(月) 18:19:01.71 ID:fxQOXPW10

レイン「って何一つ説明できてない」ｽﾞｰﾝ

兄「着きましたよ」

レイン「え？どこに？」

兄「コンビニ」

レイン「あ、ああ。そうだよな！」

兄「…（今日は妙に緊張してるみたいだ…なにかあったのかな？）」

25 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/15(月) 22:24:09.50 ID:GFpajCJ6o

はよ

26 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/15(月) 23:11:20.49 ID:fxQOXPW10

ーーーーコンビニ店内。

店員「いらっしゃいませ〜」

兄「無計画でコンビニに来たけどなにか買う？」

レイン「アイス…と雑誌」

兄「ああ、新しいグループのチェックしてるんだっけ？」

レイン「スパイみたいに言うなよ、フレのコメント見るだけ」

兄「レムちゃんのコメントあったね」

レイン「もうチェックしたの？」

兄「雑誌の会社の人がタダでくれるんだよね」

レイン「マジかよ、羨ましい」

兄「今度もらったら教えるよ」

レイン「本当？家に行って良いの！？」

兄「声、声」

「ザワザワ」

レイン「あ、ごめん」

兄「来るのは構わないけど…（なんで嬉しそうになるんだろう、家に来る話にもなってるし？）」

レイン「約束だかんな」ﾆｯ

兄「うん」

？「ジー」

兄「…」

？「ジー、ジー」

兄「…」

？「じー！じー！」

兄「グー、グー」Zzz

？「なッ！こらー！寝たふり禁止だよ〜」

兄「今日は知り合いによく合う日だなーって。こんにちはミーちゃん」

ミー「おうさーこんにちわんわん」ｶﾞﾌﾞｯ

兄「…」ｻｯ

ミー「チッ、コレを避けるか」

兄「新しいゲームのキャラ？」

ミー「うん、格好いいんだよー、ロボットに乗ってビューって飛んでズバッと斬り潰すの」

兄「…斬新な戦い方ですね。切ってるんだか潰してるんだか」

ミー「切れない包丁がメイン武器だかんねー。アニーみたいに格好いいんだよ」ﾆｺﾆｺ

兄「あはは」ｱｾｯ

ミー「なはは」ﾆｺﾆｺ

27 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/15(月) 23:28:06.00 ID:fxQOXPW10

ミー「所でさ」ﾆｺﾆｺ

兄「うん」

ミー「その女だれ」ｺﾞｺﾞｺﾞ

レイン「ん？ミーじゃん」

ミー「んー？誰かな…私の名前を気安く呼ぶのは。バカな妖精さんかな」ｺﾞｺﾞｺﾞ

レイン「なにライブの時みたいなオーラ出してんのよ」ｼﾞﾄｯ

ミー「ううん、頭の悪い妖精さんかな？すり潰しちゃおうかな」ｺﾞｺﾞｺﾞ

レイン「あ？切り刻まれてミキサーで粉々にされたいのか？」ｺﾞｺﾞｺﾞ

ミー「なはは」

レイン「くくく」

ミー「レインちゃんだー」ｷﾞｭｰ

レイン「ここ、コンビニ。ハグしたいんだったら外で」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

ミー「化粧してないから全然わからなかったよ−」

レイン「じゃあなんでアニーは分かるんだ」ﾍﾟｼﾍﾟｼ

ミー「顔はやめてー」ｱｳｱｳ

兄「相変わらず仲いいね」

ミー「でしょ〜」ﾄﾞﾔｯ

レイン「ドヤ顔する理由が分からないわよ」ｺﾝ

ミー「あう」

28 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/15(月) 23:45:23.03 ID:Zt/NzQMp0

続き、気になります！
というか妹が嫌ってる理由がわかんね

29 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/16(火) 02:24:26.01 ID:YaPMKL9Po

まぁ、こんだけ女性が寄り付くんだし……そりゃあ、ねぇ……

30 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/16(火) 08:29:30.93 ID:8n4L6mWE0

ーーーーコンビニ店前。

ミー「へー偶然だったんだねー」ﾆｺﾆｺ

レイン「たまたまな、スーツ買って出てきた所でばったりあって」
　　　　　　　　　　　　　・・・
ミー「レインちゃんもすぐに判ったんだね」

レイン「うっ、お、おう」

兄「いえ、判ってませんでしたよ」

ミー「んー？」

レイン「おい！そこは」ｱﾀﾌﾀ

兄「自分から話しかけるまでは誰だか分かってなかったみたいです」

レイン「…！そ、そうなんだよ」

ミー「そうなんだ〜てっきり私は〜、バイト先に偶然来たアニーに怒鳴りつけて正体を知った途端にテンパッて泣いちゃったのかと思ったのに」ｺﾞｺﾞｺﾞ

レイン「は、ははは。私が泣く理由ないだろ（み、見てたんじゃないの？）」ｱｾｯ

兄「…」

ミー「アニーの持ってる紙袋って〜、駅前通のスーツ店だよね？」ﾆｺﾆｺ

兄「ええ、そうですよ」

ミー「あそこすごく高いよね〜」

レイン「…」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

兄「…行ったことないでしょ？」

ミー「バレた？」

レイン「なッ！？」

兄「ミーちゃんは高校生ですけど、まだスーツを買う予定ないですよね？」

ミー「ね、年齢は〜アニーより年上で〜（な、なんで知ってるの）」ｱｾｯ

レイン「え？私と同じで高校生なの！？」ｱｾｯ

ミー「え？レインちゃんも！？」ﾋﾞｸｯ

兄「二人共、素になってますよ」

レイン「うっ」！

ミー「あうっ」！

31 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/16(火) 21:29:53.23 ID:8n4L6mWE0

ーーーー公園。

兄「年齢のことは今後も秘密でしょうね」

ミー「でもでも、どうして秘密なの」

レイン「年齢？ライブの時間的にバイトの出来るギリギリだからでしょ。いつも私たちは10時前にはライブ終わるように言われてるし」

ミー「そういう事だったんだ〜門限かと思ってたよー」

レイン「お互い年齢知らなきゃ誰かしらの門限って思うかもな」

ミー「リーダーは知ってるのかな？」

レイン「私は年齢を言ったことないなぁでも分かってるっぽい。たまーにちゃんと勉強しろよとか言うし」

ミー「あーそれー私も言われたよ〜」

兄「…」

レイン「…」ﾁﾗｯ

ミー「じー」

兄「自分は知りませんよ。でも、出会い方が特殊なので（自分の）年齢は知ってると思います」

ミー「そういえばいきなり連れてきたもんねーシュウちゃん」

レイン「シュウさんがなに考えてるか分からないけど、いきなり歌わされたのにも関わらずさぁ、私達の前ですぐに歌える度胸は凄かったよ」

ミー「レインちゃん一番反発してたのに〜歌を聞いてからなにも言わなくなっちゃったもんね〜」ﾆｺﾆｺ

レイン「うるさい」ﾊﾟｸｯ、ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ミー「あーそれ私のアイスー！」

兄「…」

32 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/08/16(火) 22:49:51.43 ID:8n4L6mWE0

ーーーー妹友の部屋。

妹「勉強めんどいなぁーもー」

妹友「…はぁ」

妹「ねぇ、何か別のことしない？」

妹友「…はぁ」

妹「おーい？聞いてるの？」

妹友「…ふぅ」

妹「妹友！さっきからなんで溜息つくの！」ﾀﾞﾝｯ

妹友「え？なに？」ﾋﾞｸｯ

妹「もうっ、さっきから上の空じゃん。ちょっとだけ勉強してから少し遊ぼうって言ったの妹友でしょ？」

33 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/08/17(水) 02:11:30.14 ID:/kmojdpJ0

乙

34 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/09/10(土) 10:36:03.10 ID:YN3mnjpv0

妹「もーやる気ないならお菓子でも食べようよー」

妹友「それはだめ、健康診断の時に叫びたいなら別だけど？」

妹「うっ、それは…」

妹友「…」

妹「なに？」

妹友「話変わるけど、どうしてお兄さんの事が嫌いなの？」

妹「お兄さん？まぁいいけど…あんまり話したくないなぁー」

35 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/09/10(土) 10:53:55.46 ID:GZ9N0SRT0

あなるほどこれ以上寄り付かれるとやばいからニート扱いしてるのか

36 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/09/11(日) 10:28:25.71 ID:RgLfFSAXo

期待

37 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/09/18(日) 14:26:21.67 ID:XKfKz2Iq0

妹友「話したくない？余程の事情でもあるわけ？」

妹「突っ込むなぁ〜…結構、テンション下がるよ？」

妹友「聞かなきゃわからないし」

妹「…うん、前にね」


ーーーー数十分後。


妹「って事があってさ」

妹友「…」

妹「お母さんに聞いても、すごく困った顔するし…ううん、困った顔って言うか…すぐにも泣きそうな顔にも見えて」

妹友「…そっか、なんていうか。親のそんな顔は見たくないし、『そんなの見ちゃったら』お兄さんに対してそう思うのは当然かな」

妹「だから、アイツが私は嫌い。お父さんがどうしてあんな事するのか分からなかったけど。どうしても許せない」

妹友「ファザコンだもんね」

妹「うるさい。とにかくそういう事だから」

妹友「はいはい、話してくれてありがとね」

妹「妹友だけ、だからね」

妹友「惚れちゃいそう」ｱﾊﾊ

妹「やめてよ」

妹友「じゃあ、さっさと勉強するよー」

妹「ひどっ、そっちから止めてたのに」

妹友「現実は非常なのだよ」

妹「今度のテスト、絶対抜くから」

妹友「自慢じゃないけどさ、この前は学年一位だから、同じだったら同位しかなれないよ？」

妹「え？二位じゃなかった？」

妹友「よしんば私が二位だったとしても？」

妹「学年一位…無理です」

妹友「頑張れ〜」

妹「悔しい！」

38 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/09/18(日) 16:43:59.67 ID:dkstNHzio

おつ

39 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/09/30(金) 04:54:52.74 ID:6+6Gs6zLo

くっそおもしろいな

40 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/10/10(月) 01:56:53.97 ID:AkF1mEFso

あく

41 ： ◆rM1QKFkBDMBO [saga]：2016/11/19(土) 23:36:02.52 ID:5ENwkdQs0

ーーーーさらに数十分後。

妹友「そろそろご飯だってさ、どうする？」

妹「うん、いい感じにパンクしそうだからご飯にする」ﾌﾟｽﾌﾟｽ

妹友「知恵熱とかいまどき聞かないよ？」

妹「熱なんて無いもん」

妹友「なら良いんだけどね」

妹「うがー」

妹友「お、来るかー叩き潰してやる」ｻｯ

妹「いや〜無理、だって頭良いだけじゃなくて運動も出来るじゃん」

妹友「自慢じゃないけどね」ﾌﾌﾝ

妹「でも彼氏はできない」

妹友「うがぁああああ」ﾀﾞｯ

妹「ごめんなさい！」ﾀﾞｯ


ーーーー数分後。


妹「お、お茶が美味しい。怒られるかと思った」ﾌｩ

妹友「パパが来るとは思わなかった」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


ーーーー数秒前。

妹友「うがぁあああ、やろぉおおおぶっころーー」

妹「いやぁああーー」

ｶﾞﾁｬｯ。

妹＆妹友「！」

？「…」ｺﾞｺﾞｺﾞ

妹友「パ、パパ」

妹「お、お邪魔してます」

妹友父「…お茶、どうぞ」ｽｯ、ﾄﾝｯ

ﾊﾞﾀﾝ。

ーーーー現在。


妹「凄い存在感だね」

妹友「ああ見えてサラリーマンらしいよ」

妹「らしい？」

妹友「実際にちゃんと聞いたこと無いんだよね〜」

妹「聞いたことない…か」

妹友「何か考えることあった？」ﾌﾌﾝ

妹「特に無いよーだ。それよりパパって呼んでるんだ」ﾌﾌ

妹友「…」ﾎﾞﾝｯ、ｶｧ

妹「…」

妹友「忘れろ」ｺﾞｺﾞｺﾞ

妹「うん、ごめんなさい（この威圧感は絶対にお父さん譲りだ）」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

42 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/11/19(土) 23:56:27.58 ID:Uhbcx/T6o

待ってた

43 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2016/12/14(水) 20:39:42.18 ID:QAX6bhc20

はよ