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狸娘「ヘイユー!可愛いね!わたしとお茶しない!?」狐娘「あ?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:24:09.85 ID:jFYw3FFp0


大都会ソーキョー


通行人「」スタスタ

通行人「あーあ。もうこんな時間か、すっかり遅くなっちまった」

通行人「今日はもっと早く帰れると思ったんだけどな……もうこんなに真っ暗だよ」

通行人「もし街灯がなかったらまともに帰れねえかもなあ……」


???『………』


通行人「くそ……なんでこんなに毎日遅くまで働かされなきゃいけねえんだ、来る日も来る日も……畜生」ブツブツ

通行人「どいつもこいつもやれ無能だの仕事が遅いだの馬鹿にしやがって」

通行人「……ちっ、まあこんなところで独り言で愚痴言ったって仕方ねえか……はあ」


???『……』スタスタ



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2 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:28:57.77 ID:jFYw3FFp0
通行人「辛いもんだよなあ、社畜はよお……」

通行人「……っと」


???『…………』スタスタ


通行人(向かい側から人が……いかんいかん。一人でぶつぶつ喋ってるの見られたらイってる奴だと思われちまう)


???『……………』スタスタ


通行人(……それにしても全身黒っぽいやつだな)

通行人(こんな時間にあんな目立たない服装じゃどんな目にあっても文句言えねえぜ)

通行人(街灯だけが唯一の光源だってのによ)


???『………………』
3 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:32:13.70 ID:jFYw3FFp0
通行人(やれ窃盗だの暴行だの強姦だの、物騒な世の中だってのに無用心な奴もいたもんだぜ)

通行人(このあとこいつ、噂の連続通り魔犯に殺されちまったりして。なーんてな)


???『……もし、あなた……』


通行人「……?なんだ?俺に話しかけてるのか?」

???「……」

通行人(! しまった、無視だ無視!きっとろくなやつァない)

???「……あなた……」

通行人「……」スタスタ

???「なんでそっぽ向くんですか……?」

通行人「……」スタスタ

???「冷たいんですね……ふふ、」

スッ

通行人「!!!」

通行人(は、刃物……!?こいつ!)
4 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:36:31.54 ID:jFYw3FFp0
通行人「お、おま……」

???「さようなら、知らない誰かさん」

通行人「待て!俺になんの恨みがあるんだ!!よせやめろ、お前さてはあの連続通りm」

???「」グッ

ザクッ

通行人「ぐっ……は……」

ブシャァ

???「……」

グラ…グラ…

通行人「…………………」

バタッ


???「……」


通行人「」



???「……ふふ」
5 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:40:03.82 ID:jFYw3FFp0












ガタンゴトン…ガタンゴトン…


狐娘「……」


ガタンゴトン…ガタンゴトン…


狐娘(……そろそろソーキョーにつくな)

狐娘(あー、なんか軽く酔っちまったよ、電車はなれねえなあ……)

狐娘「……」


ガタンゴトン…ガタンゴトン…


狐娘(大都会ソーキョー……)

狐娘(噂には聞くが……一体どんな街なんだろう)

狐娘(最新の情報でも頭に入れておくか)スマホポチポチ

狐娘(えっとなになに……『また通り魔現る 会社員刃物で刺され死亡 今回で六件目』)

狐娘(か……伝え聞く通りだいぶ物騒なところみてえだな)

狐娘(何が待ってるかわからない、気を引き締めないと……)
6 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:45:27.41 ID:jFYw3FFp0
狐娘(……あ)


狸娘「……ふぁー」アクビ


狐娘(獣耳……私と同じ)

狐娘(いくらソーキョー行とはいえ同じ電車の同じ車両でばったり……マジかよ)

狐娘(いやまてよ、都会じゃそれほど珍しいことじゃないのか……?)


狸娘「……zzzz」


狐娘(ね、寝おった、もうすぐ着くのに大丈夫なのかな)

狐娘(……まあいいか)

狐娘(そんなことはともかく)


シュウチャクエキー……―― シュウチャクエキー……――


狐娘(待ってろよ、ソーキョーの街)


プシュー ガチャ
7 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:50:52.00 ID:jFYw3FFp0


ワイワイガヤガヤ

狐娘「クソ……人くせえ」

狐娘「ここが総京駅」

ワイワイガヤガヤ

狐娘「……あー、くそっ」

狐娘(折角到着したってのに締まらねえなあ、どこもかしこも人だらけで気分わりい)

狐娘(でもここで立ち止まってるわけにゃいかねえ。さっさと街に繰り出してつええ奴と……)

狐娘「……おえ」

狐娘(き、気持ち悪い、やっぱ休もう……)

狐娘(あれー……?なんで……こんなはずじゃ)

狐娘(……もしかして電車酔いが想像以上に……)

狐娘「……」

狐娘(やっぱ乗り物はなれねえな……)
8 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:55:13.43 ID:jFYw3FFp0
狸娘「zzzz」

狸娘「zzz……」

狸娘「……?」

シーン…

狸娘「……わっ」ビクッ

狸娘「わわわ、いけない寝ちゃった、今日朝早かったからつい……」ゴシゴシ

狸娘「やばいやばい、もたもたしてたら電車乗ってた人全員いなくなっちゃうよ」

狸娘「早く商売仲間探さないといけないんだから……」デンシャオリ

狸娘「お?」

ワイワイガヤガヤ

狸娘(なんだまだ全然人いるじゃん。よかったよかった。私そこまで寝過ごしたわけじゃなかったんだな)

狸娘(さーてと、誰かよさげな仲間になってくれそうな人は……)キョロキョロ
9 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 13:58:56.77 ID:jFYw3FFp0
ワイワイガヤガヤ

狸娘(うー、ちょっと多いな……多すぎる、これじゃ慎重な品定めができないよ)

狸娘(どうしよっかな)キョロキョロ

ワイワイガヤガヤ

狸娘(あーこれじゃキリがない。もういいや。ほんとはもっと審議して決めようと思ってたけどダメダメだね)

狸娘(誰でもいいから適当に話しかけて……)

狸娘「……ん?」


狐娘「……」


狸娘「……!!」

狸娘(け……健康的なすべすべお肌……透き通るような青い眼……)

狸娘(ツンツン気味のつり目の表情……だけど割と童顔……切り方雑だけどサラサラの綺麗な金髪……)

狸娘(そして!ケモ耳!!狐の!!!)

狸娘(かっ……)

狸娘(かわいい……!!)ホワー
10 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:04:11.73 ID:jFYw3FFp0


狐娘「……」


狸娘(あの子だ絶対あの子だあの子しかいないていうかタイプタイプだよ可愛すぎるハアハア)

狸娘(なんかちょっと気分悪そうにしてる?でも関係ないこれはマジ百人に一人の逸材!ここで動かずいつ動く、わたし!)

狸娘(レッツアタックレッツラゴー!!)ピュー

狐娘「……?」

狸娘「ヘイユー!可愛いね!わたしとお茶しない!?」

狐娘「あ?」

狸娘「……」

狐娘「なんだお前」
11 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:06:32.56 ID:jFYw3FFp0
狸娘「つ、つい勢い余ってチャラいナンパみたいになっちゃった。こんにちは狐ちゃん!」

狐娘「どこかで会ったか?それだったら悪いな覚えてない」

狸娘「いやいや今はじめましてだよ!ちょっとお話があって。ねえ狐ちゃん」

狐娘「だったらそんな馴れ馴れしい呼び方するな。話……?悪いが後にしてくれないか、今体調が優れない」

狸娘「いやその可愛いケモ耳をちょっと傾けてもらえるだけでも大丈夫だから!ホントホント」

狐娘「なんだ?怪しいやつだな……なにか企んでるのか」

狸娘「企んでな……いや、企んでるね。そりゃもう企みまくりですよだから話しかけたんでござい」

狐娘「なんだそりゃ……」

狸娘「狸だからね、狸の悪巧みですよ。ねえ狐ちゃん」

狐娘「ちょっと何言ってるかわからな……ん?狸?」

狸娘「あれ、気づいてないの?ほらほら」ピョコピョコ

狐娘「あ、狸の獣耳……お前、電車で眠りこくってたやつだな」

狸娘「え、同じ車両だったの!?お、お恥ずかしいところをお見せしてしやいやしたね」

狐娘「まあ初対面であることには変わりないがな」

狸娘「それじゃあ狐ちゃん、さっきのソーキョー行の電車に乗ってきた人ってことで間違いないよね。よっしゃ!」
12 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:12:52.19 ID:jFYw3FFp0
狸娘「じゃあわたしの話、聞いてくれるかな?長くなるからどこか近くのお店にでも」

狐娘「断る」

狸娘「なんで!?」

狐娘「狸は人を化かすから信用できない」

狸娘「そっ、そんなの狐だって同じでしょ?」

狐娘「っていうのは冗談だとしても……怪しすぎるんだよお前」

狐娘「いきなり知らない奴に声かけられてノコノコついていく馬鹿がいるか。それくらい小学生だって心得てる」

狸娘「ああん、そんなに警戒しないでよ。要するにただのナンパだから!お茶でもいこーよ!」

狐娘「いい加減にしろ。何考えてるか知らんがきっとロクなことじゃない。さっさと失せろ」

狸娘「おお……かなり刺のある口調でいらっしゃいますね」

狐娘「あー……じゃ、そろそろ行くか。こんなとこでもたついてられねえ」スクッ

狸娘「あ!待って行かないで!ねえほんと!話聞いてよお願いだから!」

狐娘「うるせえ、俺には俺のやることがあるんだ。てめえなんぞに付き合ってられるか」

狸娘「あれ、俺っ娘?いやそんなことより……じゃあお店に行くってのはやっぱりいいから話だけ聞いてよ!」

狐娘「じゃーな、もう二度と会わないことを願ってるよ」スタスタ

狸娘「う、うう……」

狸娘(こんな、こんなところで諦めてたまるか!美少女取り逃がしてたまるか!たまるか!)
13 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:19:06.23 ID:jFYw3FFp0
狐娘「」スタスタ

狸娘「」スタスタ

狐娘「おまえ……なんでついてくんだよ」

狸娘「わたし狸娘っていうの!見ての通り狸の獣耳持ちだよ!さっきの電車でここまできたんだ!あなたと一緒!」

狐娘「うるせえ聞いてねえ」

狸娘「わたしこの総京街で商売旗揚げして一発儲けようと思ってるんだ!夢あるでしょ?」

狐娘「そうか。よかったな」

狸娘「え??どんな商売するか知りたいって??」

狐娘「言ってねえ」

狸娘「もーしょうがないなー知りたがりんなんだから狐ちゃんはーもー」
14 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:21:22.75 ID:jFYw3FFp0
狸娘「ねえ妖怪って知ってる?どこからともなく現れて、悪戯していく悪い奴ら!知ってるでしょ?」

狐娘「まあ話には聞くな。なんだ。人が集まる場所によく出るとかだっけか」

狸娘「そうそう正解ピンポンピンポーン!で、ここなんて右も左も人だらけ!そりゃもう妖怪が沸くわ沸くわ」

狸娘「ソーキョーの人々は日夜、妖怪共の悪さに頭を悩ませているわけであります」

狐娘「それがどうした」

狸娘「でさー、わたしら獣耳持ちはそれぞれの動物の妖怪が人間と交わって生まれた種族っていうやん?」

狸娘「つまりわたしら半分人間、半分妖怪ってところだね」

狐娘「そのくらい知ってる」

狸娘「それに妖怪相手にまともにやりあえる妖術に長けてるのもわたし達だし」

狸娘「毒をもって毒を制すというか、わたしらが退治せずに他の誰がやるんだ!って感じでしょ?」

狐娘「別にそうは思わん」

狸娘「要するに!わたしはソーキョーで妖怪退治屋を立ち上げたいんですね!よっ!」

狐娘「あっそ。一人で勝手にやってろ」
15 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:26:40.91 ID:jFYw3FFp0
狸娘「あーんもうそんな冷たいこと言わないで!ここからが本題なんだから」

狐娘「るっさいなあ……ついてくんなよマジで」

狸娘「それでね?お店だすにあたって困ったんですけど、圧倒的に人手が足りないんですね」

狸娘「何しろわたくし一人なもんですから」

狐娘「しつこいな」

狸娘「それでさっきから一緒にお店手伝ってくれる人探してたの!さっきのソーキョー行の電車に乗ってた人の中からね」

狐娘「なんで電車に乗ってた奴限定なんだよ。別にソーキョーに住んでりゃ誰でもいいだろ」

狸娘「ソーキョーに可能性があると勘違いしてのこのこ上京してきた考えの薄い若者なら
   適当に言いくるめれば仲間になるんじゃないかと思って……」

狐娘「偏見かよ」
16 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:28:58.58 ID:jFYw3FFp0
狸娘「そんなこんなで探してたらね!あなたを見つけたの!」

狐娘「……じゃあなんだ?俺が商売仲間の候補ってことか?」

狸娘「候補というか、あなたがYESと言えばもう決定だけどね」

狐娘「冗談じゃねえ……俺は妖怪のためにソーキョーに来たわけじゃねえんだよ」

狸娘「いいじゃんいいじゃん旅は道連れ世は情け!ソーキョーの駅で狐と狸がばったりなんて、きっとなにかの運命だよ!」

狸娘「それにお姉さん、見たところ身一つでここまできたみたいだけど、ちゃんと暮らしていけるのー?」

狐娘「余計なお世話だ」

狸娘「あたしゃ商売には自信がありんす。大丈夫きっと儲かるから退治屋さん!」

狸娘「そりゃもうがっぽがっぽのうはうはだよ!わたしのところにくればね!」

狐娘「そんなうまい話があるか」

狸娘「そう言わずにー、一期一会を大切にしていきましょうよ。このままじゃおカネに困って路頭に迷っちゃうかもよー?」

狸娘「わたしソーキョーに来るの初めてじゃないんだよ!色々知ってるし、顔も広いの!頼ってもらって大丈夫だよ!」
17 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:34:27.43 ID:jFYw3FFp0
狐娘「お前にそんなこと言われる筋合いはない。妖怪なんて知ったことか。俺はやることあんだよ」

狸娘「頑なだなー、そんなにやりたいことがあってソーキョーに来たの?」

狐娘「なんでもいいだろ」

狸娘「ねえ教えてよ!わたしなにか力になれたりするかも!」

狐娘「それはないな。喧嘩しに来たんだ」

狸娘「け、喧嘩」

狐娘「もう地元の骨なし野郎共はあらかた倒しちまったからな。あそこにいると腕が鈍る」

狸娘「はえー……可愛い顔してそんな……」

狸娘「じゃ、じゃあ要するに戦えればいいんでしょ?だったら妖怪相手はどう?きっと強くなれるよ!」

狐娘「別に。興味ない」

狸娘「もーなんでさー!同じでしょー妖怪だろうがなんだろうが」
18 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:37:38.54 ID:jFYw3FFp0
狐娘「うっさいもう諦めろ。俺は自分の意志を曲げるつもりはないから、ほかをあたってくれ」

狸娘「嫌!わたしあなたがいいの!あなた以外ありえない!」

狐娘「なんでそんなに俺に固執すんだよ」

狸娘「決まってるでしょ?
   手伝ってくれるなら誰でもいいと思ってたけど、同じケモ耳持ちが一人増えれば妖怪相手の戦力も二倍だからね!」

狐娘「はあ……だろうな」

狸娘「っていうのは建前!!」

狐娘「はっ?」

狸娘「正直、いやかなり!もう光の速さで一目惚れしました!!なんていうか、好きです!うちに嫁に来ませんか!?」

狐娘「あっ?」

狸娘「もうはっきり全部言いますけどね、タイプなんです。一目見た瞬間からあなたと結婚したいと思いました。まる」

狐娘「……???」
19 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:41:01.72 ID:jFYw3FFp0

狸娘「だからこうやってナンパしてるんです」

狸娘「さっきまでの話は嘘ではないけど、でももうあなたとお茶できれば商売仲間なんてどうでもいいと思うくらいには」

狸娘「いやもちろん!一緒に商売してくれるならそれほど嬉しいことはないけどね!ね!」

狐娘「いや俺女だけど」

狸娘「知ってます」

狐娘「……なんだお前、気持ち悪いな、な、なんか、すごい身の危険を感じるんだけど」

狸娘「狐につままれた気分?」

狐娘「狐だけに……ってそうじゃなくて」

狐娘「なんだ、お前あれか、GAYか。GAYBARか。二丁目か」

狸娘「んー、同性愛者ではないけど、女の子が好きなのは否定できないかな!?」

狐娘「は、はあ……」

狐娘(なんだこいつ……私が想像してたよりもかなりヤバイ奴……?)

狸娘「というわけで!一緒に遊ぼうよ狐ちゃん!わたし美味しいお饂飩屋さん知ってるよ!」

狐娘「誰が行くか馬鹿!饂飩に釣られると思ったか!」

狸娘「もーぉ、いけずぅー」

狐娘(とにかくこれ以上関わっちゃ駄目だ)
20 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:47:19.94 ID:jFYw3FFp0
狐娘「あのなあ、もう勘弁してくれないか。いつまでもお前に付き合ってるほどこちとら暇じゃないんだよ」

狸娘「だって諦めきれないもん」

狐娘「いい加減にしろ。それ以上ついてきたら変質者ストーカーで警察につき出すからな」

狸娘「ぬぅ……」ピタ

狐娘「そう。それでいい。あーぁ、ったく……来た早々おかしな奴に絡まれて、ツイてないぜ……」

狸娘「……」

狐娘「じゃーな」トボトボ

狸娘「もう!わたし、諦めないからね!絶対また会う日が来るから!」

狐娘「あーはいはい縁があったら今度はお前を殴るからな」
21 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:48:34.43 ID:jFYw3FFp0
狸娘「そんなに急いでどこ行くの!?」

狐娘「どこに行こうが私の勝手だー」

狸娘「わかった!荘剥(そうすく)だね!?あたってるでしょ!?」

狐娘「」ギクッ

狸娘「反応がわかりやすい」

狐娘「……うっせ」トボトボ

狸娘「ねえほんとに行くの!?あそこ、かなり危ないとこだよ!?」

狐娘「だから行くんだよ。もう話しかけんな」

狸娘「それに最近ソーキョーじゃ通り魔とかでるっていうしさー!」


狐娘「……」トボトボ


狸娘「……」

狸娘(荘剥かあ……荘剥といえば、あのギャングの一味が……確か……)

狸娘(……! ひょっとしてチャンスかも)

狸娘「……くしし」ニヤニヤ
22 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:53:46.76 ID:jFYw3FFp0
夜の荘剥


ガシャアアァァァン!


アホチンピラ「ぐへええぇぇぇ」ドタッ

狐娘「ふん、口ほどにもない」

バカチンピラ「アホチンピラ!!大丈夫か!!?」

ドジチンピラ「おいアホ!アホ野郎!しっかりしろ!!」ユサユサ

アホチンピラ「お、覚えてろ……たとえ俺が倒れても……第二第三のアホがお前を殺しに来る……必ず……」

アホチンピラ「」ガクッ

バカとドジ「アホチンピラァァァァッッ!!」ガーン

狐娘「おいおい、ソーキョーの野郎共はこの程度か?だとしたら期待はずれだなァ」

バカチンピラ「畜生糞やろォォォォォッッ!!アホチンピラの仇ィィィィィ!!」

ドジチンピラ「鬼許さんんんんんっっ!!」


ドカバキグシャ


バカチンピラ「」チーン

ドジチンピラ「」チーン
23 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 14:59:59.91 ID:jFYw3FFp0
狐娘「骨のねえ奴らだ。百年後に出直しな」

狐娘「っあーあ」ドカッ

通りすがりの商人「すげえ……いくらアホバカドジとはいえ荘剥のチンピラをこんな早さで倒せるなんてなあ」

狐娘「雑魚だあんなの。かまってる暇はない」

商人「なああんた、昼間も暴れまわってた狐耳だろ?知ってるよ」

狐娘「なんだ見てたのか?」

商人「見てたもなにももうとっくに噂になっちまってるよ」

商人「暴力の街、荘剥に突如現れて目に付く荒くれ者達を根こそぎなぎ倒していった女の獣耳持ちってな」

狐娘「そいつはちいと尾びれがついてやがるな」

商人「でも本当なんだろ?なんでも倒した中にはあの『逆立ち歩きの龍太郎』も含まれてたとか」

狐娘「昼間倒した奴は全員俺の相手じゃなかった。そんな輩の事いちいち覚えちゃいねえよ。
   てかどんな二つ名だそりゃ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/29(月) 15:03:01.27 ID:TX2tDHUxO
ポンコツ狸攻めツンデレ狐受けとか最高やないか
25 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:03:18.86 ID:jFYw3FFp0
商人「それにしても見事なお手前だ。こりゃこんな短時間で有名になるのも無理ないわな」

狐娘「ぬるいぜ。荘剥は夜が一番ヤバイって聞くからわざわざ夜まで待ったのによ」

狐娘「この程度じゃ笑わせてくれる」

商人「それにしても凄惨な噂とは裏腹にずいぶん可愛い顔してるんすね。おまけに狐耳とくる」

狐娘「なめてんのか」

商人「こりゃ荘剥の中でファンクラブが出来上がるかもなぁ。あひゃひゃ」

狐娘「それ以上無駄口叩くとお前も殴るぞ」

商人「そいつは失敬。だけどあんたさん……だいぶ危険なんじゃないか?短時間で名をあげすぎてる」

狐娘「危険?どういうことだ」
26 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:04:31.34 ID:jFYw3FFp0
商人「俺っちはもう何年もこの物騒な街で商売やってるんだ。荘剥の人間の流れはよく知ってる」

商人「気持ちいい話じゃないがこの街で今あんたは注目の的だ」

商人「下はさっきのような大した実力もないチンピラから」

商人「上は荘剥で知らない者はいないその名が轟くギャングの一味まで」

商人「みんなあんたを狙ってる」

狐娘「なんだ、俺はそんなどえらい事しちまったってのかよ」

商人「ああそうだ。みんな強い奴を倒したがってるからなあ」

狐娘「はっ、でもちょうどいいぜ。あまりにも生ぬるいと思ってたとこだ」

狐娘「強い奴が自分から来てくれるんなら都合がいいや」

商人「それがな……期待のルーキーを狩りたいと思ってる輩は揃いも揃って危険な連中ばかりだ」

商人「そいつら相手にあんたさんが立ち回れるかな」
27 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:07:43.31 ID:jFYw3FFp0
狐娘「ふうんそんなにヤバイ奴らが俺を狙うのかよ」

商人「そうさ。その中でもとりわけ荘剥で存在感があるのは……やはり『大目玉』の一味だ。知らねえか?」

狐娘「知らねえな。ソーキョーには今日着いたんだ」

商人「そいつは余計に狙われるかもな。言っとくが奴らはかなりの一味だ。何しろ規模がでかい」

商人「単純な一味の中の頭数なら荘剥一とも噂されてる」

狐娘「荘剥一ねえ……」

商人「それだけじゃねえ。下っぱ共をまとめて束ねる一味のドンもとんでもねえ奴だって話だ」

商人「俺っちも詳しくは知らないけどな。あいつはなかなか表にはでてこない」

商人「だがあれだけの規模をおさめてるとなりゃどんなバケモンでもおかしくねえな」

狐娘「……」

商人「そんなやつらだ。下っぱならまだしも、幹部なんかに狙われた日にゃ狐さんもどこまで生き延びれるかわかんねえな」

狐娘「……」
28 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:11:57.22 ID:jFYw3FFp0
商人「怖気づいたか?痛い目見たくなかったら考え直して、さっさとここを出るって手もあるぜ、狐耳さん」

商人「なにしろここは荘剥だからな。生半可な覚悟じゃ生きていけない」

狐娘「……ご丁寧な忠告をありがとう。だけどな、今更ビビっておめおめ帰ったり、そんな恥晒しな真似ができるか」

商人「じゃああんたさん、これからもこの暴力の街で戦い抜いていくつもりなんだな」

狐娘「そのつもりだよ」

商人「はは、そんじゃ。おせっかいな通りすがりの話は忘れておくんなせえ。まあでも、いい考えもあるんだけどなあ」

狐娘「?」

商人「ズバリだな、やられる前にやる……ってところか」ニヤ

狐娘「そいつはどういうことだ」

商人「おっと。俺っちがなにか言えるのはここまでだ。面倒事にゃ関わりたくないんでね」

商人「ほんじゃさよなら狐耳の嬢さん。幸運を祈ってるよ」
29 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:15:24.30 ID:jFYw3FFp0
商人「」スタスタ

狐娘「ちっ……誰が嬢さんだ舐めやがって」

狐娘「……大目玉の一味……」

狐娘「やられる前にやる……か。面白い」

狐娘「おいおきろアホ野郎」ゲシッ

アホチンピラ「んがっ」ゴロッ

狐娘「てめえ、大目玉についてなにか知らねえか」

アホチンピラ「お、大目玉……?大目玉といや有名な大目玉の一味のことじゃないですかい姐さん」

狐娘「それは知ってる。俺が知りたいのは……そうだな、奴らがどこを根城にしてるかとか、そんなだ」

アホチンピラ「大目玉の溜まり場なら裏通りにあるチンケな神社ですぜ。名前をたしか……歌留多神社といったか」

狐娘「神社が溜まり場?妙だな」

アホチンピラ「本当ですって姐さん荘剥じゃ有名だ。よほどの事がない限りあの神社に近づく者はいねえんですわ」

狐娘「まあ信じてやってもいい。歌留多神社だな……よし」

狐娘(大目玉かなんだか知らねえがちっとは骨のある奴ららしいじゃないか)

狐娘(やられる前にやる。俺が直々に出向いて奴らの根城ごと粉砕してやるぜ……)

狐娘(少しは楽しませてくれよ)
30 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/29(月) 15:16:06.35 ID:jFYw3FFp0
今日はここまで
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/29(月) 16:05:08.08 ID:sQNxK+gKO
非常に楽しみですねぇ!
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/29(月) 18:07:31.83 ID:4jlOVaQd0
よろしいぞ
33 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:29:54.95 ID:fhTqfl+j0
歌留多神社

狐娘「えーっと?……」スマホポチポチ

狐娘「っと、ここか」


ヒョオオ…


狐娘「見たところ普通の神社だが……えらくボロ臭いな、ましてや大きくもねえしよ」

狐娘「こんなとこが住処たあ、どんな陰気臭い連中なのか。見ものだぜ」

ドカッ

狐娘「いたっ」

大男「おーいー おれらの憩いの場に随分とケチつけてくれるじゃねーかー おー?」ドカドカ

狐娘「ちっ、なにすんだてめえ!」
34 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:32:13.68 ID:fhTqfl+j0
大男「こいつぁ可愛い嬢ちゃーんー しかも狐の獣耳かー こんなところになんの用でちゅかー? アブナイでちゅよー?」

狐娘「なめんな!てめえさては大目玉の一味の野郎だな」

大男「がひゃひゃー メンチ切っても怖くねーやー おれはこんな嬢ちゃんに手えあげるような無粋じゃ……」

大男「……ん? まてよ、狐耳……?」

大男「……てめえー、ひょっとしてあの狐耳の女かー? 噂は聞いてるぜー?」

狐娘「知ってくれてるんなら話ははええや。そうだ俺が狐耳だ。てめえら荘剥でちっとはやるそうじゃねえか」

大男「がひゃひゃー そんな狐耳がこんな場所になにしに来たんだー?」

大男「ここがかの大目玉の一味の縄張りだとー もちろん知ってるんだろうなあー?」

狐娘「ああ知ってるね知ってるとも。わざわざこっちから来てやったんだから、手厚く歓迎してくれよなあ!?」ブウン

ドカァッ!

大男「がひゃ…… てめえまさか本当にうちに喧嘩売るつもりなのかー……? どうなるか想像ついてんだろうなぁー……」バッ

狐娘「なんのこたぁわからねえなあ」シュッ

大男「がひゃひゃひゃひゃー! もてはやされてつけあがったのか狐耳ィー! 身の程を知れェー!!」ブゥン

狐娘「っ……はっ、なんだその構えは。とろくさい攻撃で欠伸がでちまうよ」
35 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:37:44.42 ID:fhTqfl+j0
大男「がひゃ…… 行かせねえぜー…… てめえはボスにとって厄介なんだー なんせ獣耳持ちー……」

狐娘(? 俺が獣耳持ちだとなにかまずいのか……?)

大男「とっとと始末しないとなあー!?」

大男「ここでお前を殺してボスに目をつけてもらうんだー!! 
   もう一味の中の中途半端な立場とはおさらばだぜー!! がひゃひゃひゃー!!」シュッ

狐娘「残念ながらそれは無理なようだな」バッ

大男「!!」

狐娘「大した腕でもねえのに威張ってんじゃねえ」

大男「このォー!!!」

狐娘「遅すぎるぜ」

ドカァッ!

大男「っっっ!!!!!」

大男「うがぁー ぁー …………」

大男「」バタッ

狐娘「っし。いっちょあがりっと」
36 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:43:01.53 ID:fhTqfl+j0
大男「……」

狐娘「……?こいつ……」

大男「」ガバッ

狐娘「!? 立ち上がった!?」

大男「」ピュー

狐娘「な、素早い……おい逃げんのか!どこ行く!」

大男「」ガラガラガラガラ

狐娘「あいつ神社の鈴を……仲間を呼ぶ気か!」

大男「お前らでてこぉーいー! 奴が噂の狐耳だー! 地獄を味あわせてやれー!!」ガラガラガラガラ

下っぱ1「キエーッ!」バッ

下っぱ2「クエーッ!」バッ

狐娘「ちっ……」
37 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:46:34.80 ID:fhTqfl+j0
ドカドカ

下っぱ1と2「」バタッ

下っぱ3「カエーッ!」

下っぱ4「コエーッ!」

下っぱ5〜10「ケエーッ!」

狐娘「なんだこいつら、どっからともなく湧いて出てきやがって……」

狐娘「だが……面白い。大目玉の全戦力が相手というわけだな。いいだろう」

狐娘「一人残らずぶっ倒してそのきったねえ神社綺麗にしてやっよ!!」ダッ

下っぱ3〜10「ガエーーーッッ!!!」バッ

狐娘「邪魔だっ!!」ボカ

下っぱ3〜10「」チーン
38 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:48:54.31 ID:fhTqfl+j0
狐娘「出てこい!この一味のボスはどこのどいつだ!」

大男「がひゃひゃ……」

狐娘「……?なにがおかしい……」

大男「鳥居の内側に入ったなー……!!」

狐娘「何っ……?うわっ!!」

グワァァ

狐娘「!? なんだ!? 神社がみるみるうちに大きくなって……!?」

大男「おれら大目玉に、堂々正面から喧嘩売ったその度胸は褒めてやるー!」

大男「だけどあまりにも身の程知らずで反吐がでるぜー! てめえはもう二度とここから出られねえんだよーっ!」

大男「大目玉一味の本拠、歌留多神社を墓場にできることを光栄に思うがいいーっ!! いけぇお前らァ!!!」

下っぱ10〜30「ゴガクエーーーーッッ!!!」バッ
39 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:53:06.15 ID:fhTqfl+j0
狐娘(神社の領地が大きくなってる……?ちっぽけだった神社があんなに立派になってやがる)

狐娘(どういうことだ……さっきまでただのボロ神社だったってのに、まさかこれが歌留多の本来の姿なのか……?)

狐娘(一体なにが起きてやがる……!!)

下っぱ14「アイエーーーッッ!」

狐娘「くっ!」

狐娘(敵の数があまりにも多すぎるな……まともにやってちゃキリがない)

狐娘(いいさ、大きくなろうがなんだろうが……ここは一気に!首領のもとまで!!)
40 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:54:27.85 ID:fhTqfl+j0
神社内

下っぱ231「サスセーーーッッ!」

狐娘「うおおっ!」ドカッ

下っぱ231「」バタッ

大男「がひゃひゃー! 見事だー! 神社の最深部までやってきたようだなー! 噂になるだけはあるー!」

大男「だがボスがでるまでもないー! ここはおれが……」

狐娘「一回倒された奴がでしゃばってんじゃねえ!!」ドカァ

大男「がひゃーっ!」ピュー

大男「」ドシャッ

狐娘「おい大目玉の首領!!ここにいるのか!?」


シーン…


狐娘「おい!わざわざ来てやったんだから挨拶くらいしろ!」


シーン…

41 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 19:57:43.91 ID:fhTqfl+j0
狐娘「なんだだんまりか?もしかしてビビって逃げたんじゃあ……」

ヒュウゥ…

狐娘「!」ゾクッ

???『 よ う こ そ 』

狐娘(後ろに!)

狐娘「」バッ

スカッ…

狐娘「……?」

???『あんたがあの噂のルーキー狐耳はんかい……まさか来てくれるなんて 驚 い た 』

狐娘「てめえがここのボスか……会いたかったぜ」

???『 い か に も ぼかあこの一味を治めてるもんでっせ。獣耳とは 珍 し い 客 だ』

狐娘「……!お前……!」

???『 あ は は は 』

狐娘(なるほど……あいつが言ってたとおり、こいつはとんでもねえやつだぜ……)

大目玉『』ドーン

狐娘(目玉の……妖怪!!)
42 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:05:07.62 ID:fhTqfl+j0
大目玉『 驚 い た ? 人間を治めるのは人間だけとは限んねえだろお……?」

大目玉『ぼかあ大目玉一味の頭、 妖 怪 大 目 玉 !! 獣耳持ち相手とは久々に本気が出せそうだ……!!』

狐娘(膨れ上がる変な神社……全部こいつの仕業か)

大目玉『お姉さん……聞いたところ荘剥で今ホットなんだってなあ?ソーキョーはええとこでしょ……』

狐娘「ああ、さっきから楽しませてもらってるぜ」

大目玉『妖怪と対峙するのは初めてですかい?なんせソーキョーは人の街。人の街となりゃ妖怪の街でもありますねん』

狐娘「妖怪はこんな一人前にペラペラ喋るもんかよ」

大目玉『 あ は は そいつはぼかが高等な妖怪だからでっせ。そこらの頭の悪い野良妖怪と一緒にすんなや』

狐娘「詳しくねえなあそんなことは……なんせ妖怪なんざ興味ねえんでね。だがここの首領とあっちゃ話は別だ」

狐娘「大目玉一味の悪名もここで終いだ!いくぞ!!」バッ

大目玉『来い獣耳持ちィ…… か か っ て き な 』
43 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:13:40.41 ID:fhTqfl+j0
狐娘「うおおおおっ!」シュッ

スカッ

狐娘「!?」

大目玉『 き か な い ね 』

狐娘「なんだ!?くそっ」

スカッ

狐娘「……?」

狐娘「も、もう一回!」

スカッ

狐娘「???」

大目玉『 妖 術 ・ 衝 撃 』


バシュッ!


狐娘「! うわあああっっ!!」

狐娘「」ドカッ

狐娘「っ……!!」
44 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:21:27.33 ID:fhTqfl+j0
大目玉『おいおいなんだいその出来の悪いチンピラみたいな構えは…… 舐 め て る んですかい?』

狐娘「な、なんでだ……攻撃が効かない……??」

大目玉『 あ は は は こいつぁいいや。おめえさんほんとに妖怪と会うのが初めてみてえだなあ』

狐娘「くそっ!」ダッ

スカッ

狐娘(どういうことだ!あたってるのに……全く手応えがない!!)

大目玉『ほれほれーどうしたどうした、 か 〜 も ん な 』

狐娘「なめんな!」

大目玉『 妖 術 ・ 衝 撃 』バシュッ

狐娘「がああっっ!!」ドカーン!

狐娘「はあっ……!」

狐娘「……」




狸娘『でさー、わたしら獣耳持ちはそれぞれの動物の妖怪が人間と交わって生まれた種族っていうやん?』

狸娘『つまりわたしら半分人間、半分妖怪ってところだね』

狸娘『それに妖怪相手にまともにやりあえる妖術に長けてるのもわたし達だし』

狸娘『毒をもって毒を制すというか、わたしらが退治せずに他の誰がやるんだ!って感じでしょ?』


『妖怪相手にまともにやりあえる妖術』





狐娘「……!!」

大目玉『気づきましたかい?そうさ、そんな脳筋な攻撃じゃ妖怪相手じゃ通用しませんぜ?』
45 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:28:15.65 ID:fhTqfl+j0
大目玉『もう舐めプはやめましょうやお姉さん。ぼかあ楽しみたいんですわ。 正 々 堂 々 やりまひょ』

狐娘「……」

大目玉『……?』

狐娘「う……うおおおおっっ!!」

スカッ

狐娘「っ……」

大目玉『 お い お い ……こいつは一体なんの冗談だい?もうとっくに気づいてるはずじゃあ』

狐娘「うるせえ……うるせえ!!」

大目玉『 あ は は は どういうわけか知らねえが、じゃあ特別大出血サービスで教えたるわ。
    ぼかたち妖怪には物理攻撃は一切効きませんぜ?』

大目玉『なーんて……わざわざ言わなくても 気 づ い て る で し ょ ? 』

狐娘「……」
46 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:33:08.60 ID:fhTqfl+j0
大目玉『どうなんですかい』

狐娘「お前の……相手なんて……」

大目玉『?』

狐娘「妖術を……使わなくても……事足りる……」

大目玉『…… は ? 』

狐娘「……」

大目玉『 あ は は は は は !!!こいつぁいいや!わざわざこっちの弱点を封じてくれるわけだ!!』

大目玉『どういう事情か知らねえが妖術なしじゃどんな雑魚妖怪も倒せりゃしませんぜ!?』

狐娘「だから言ったんだ……妖怪なんざ興味ないって……」

大目玉『遊びはもう終わりだあ!!吹っ飛ばして差し上げまひょ!!さようならあ、頭の悪い狐耳ィ!!』

狐娘「……!」

大目玉『 妖 術 ・ 大 衝 撃……』

狸娘「妖術・拘束!!」バシュッ

大目玉『 ! ? 』
47 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:37:40.48 ID:fhTqfl+j0
大目玉『だあああっっ!?なんだこいつはあ!?う、 う ご け な い !?』

狸娘「狐ちゃん!思ったより早くまた会えたね!」

狐娘「! お前は!駅の狸!」

狸娘「目玉は動けなくしてあるから!今のうちに逃げよう!」

狐娘「お前、なんで……?」

大目玉『なんじゃああああお前!仲間か!?その阿呆狐の仲間か!?お!?!?』

狸娘「行こう狐ちゃん!」

狐娘「っ……」

狐娘「」ダッ

大目玉『おおおお、ここまでやっといて 逃 げ る ん か 腰抜けェ!!誰か残ってる奴おらんか!?全員で追ええエエ!!』

下っぱ∞「ウガボジヤエェェェ!!!」
48 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:40:59.44 ID:fhTqfl+j0
狐娘「おい狸!なんでこの場所がわかった!?」

狸娘「助けてあげたのにおい狸はないでしょ?もう、感謝してよね!」

狐娘「質問に答えろ」

狸娘「いいじゃんいいじゃん細かいことは!逃げるのに集中しよ!」

狐娘「狸!おいはぐらかすな……」

下っぱ∞「ガリホンジョエエエエエエ!!」ドドドド

狐娘「っ……やばいぞおいつかれる!」

狸娘「ふっ、ふっ、ふっ。こんなときこそ!わたしの妖術!とくと見よ!」

下っぱ∞「ドリガンジャホエエエエエエ!!」ドドドド

狸娘「妖術・疾風!」

狐娘「!!」ギュウウン

狐娘「は、速!!」

狸娘「どう?すごいでしょ、これがわたしの妖術!」
49 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:44:47.68 ID:fhTqfl+j0

下っぱ∞「グエェ……」ヘトヘト

狐娘「かなり引き離せたな」

狸娘「えっへん。わたしの腕さえあれば向かうところ敵なし!褒めていいんだよ?」

狐娘「……相変わらずムカつくヤローだ」

狸娘「もー折角助けてあげたのに!まあいいやこのまま脱出!」


大目玉『畜生骨のないやっちゃなあどいつもこいつも!! 絶 対 逃 が さ ん ぞ あいつらあ!!』

大目玉『 妖 術 ・ 結 界 !!』


狐娘「!?なんだ!?前方に壁が……」

狸娘「大目玉が妖術を使ったんだ!わたしらを閉じ込めるつもりだよ!」

狸娘「でも、あれさえこえちゃえばもう外……脱出できる!」

狐娘「おい!このままじゃぶちあたるぞ!!」

狸娘「大丈夫!行くよ!!」

狸娘「妖術・粉砕!!」

パリィィーン…

狐娘「! 結界が……破れた」

狸娘「さあ行こう狐ちゃん!こんな危ないとこにいちゃダメだよ!今日は一旦荘剥を出よう!」

狐娘「わ……わかった」

狸娘「レッツ逃げるぞレッツラゴー!!」

ピュー

大目玉『おいどりゃ糞があ!!逃げやがってごらぁ!! 絶 対 許 さ ん !!』

大目玉『すぐにでも殺してやるからな!! あ の 狐 と 狸 ィィィィィッッ!!!』
50 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/08/30(火) 20:45:54.10 ID:fhTqfl+j0
今日はここまで
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/31(水) 03:33:44.94 ID:hdJ8mj4Lo
支援
52 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 18:45:11.51 ID:GAuY2tAm0
人気のない公園

狐娘「はあ……はあ……随分走ってきたな、荘剥からはもう抜けたか?」

狸娘「多分……まあとりあえずここにいれば安全そうだね。少なくともギャングの一味は荘剥から出ないから」

狐娘「クソッ、こんなはずじゃなかった……あのキモい目玉ヤロ、今に見てろ……」

狸娘「まあまあ狐ちゃん!あの大目玉一味に喧嘩売って、無事帰って来れたんだからいいじゃん!」

狸娘「聞いてるよ!どうにも昼間からご活躍だったんだって?」

狐娘「お前の耳にまで入ってるのか。そんな有名になる気はなかった……俺はただ雑魚を薙ぎ払っただけなんだがな」

狸娘「すごいなー、狐ちゃんそんなに強いんだ!やっぱケモ耳持ちだからかな?」

狐娘「っ……それは、関係ない。俺自身の力だ」

狸娘「? まあいいや、とりあえず今日はもう休みな?疲れてるでしょ?」

狐娘「ああ、言われなくても。今日はもうこれ以上ヤりあうきはねえよ」

狸娘「つきましては狐ちゃん……もっとゆっくり休みたいでしょ?わたしがいいとこ、連れてってあげるよ」

狐娘「どこだそれは」

狸娘「ラブホテr」

狐娘「」ドカァッ

狸娘「ぐぼべらっ」
53 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 18:51:33.32 ID:GAuY2tAm0
狐娘「面白くない冗談だ」

狸娘「すす、すいまへん……」

狐娘「休憩なんぞこの公園で十分。で、どこなんだここは」

狸娘「もう暗いから全然人いないね」

狐娘「まあいいや……どこでも荘剥よかましだろ」

狸娘「大目玉怖かったねー。全く、わたしが助けなかったらどうなっていたことやら」エッヘン

狐娘「余計なことしやがって。真剣勝負に水差すなよな」

狸娘「強がっちゃってー。狐ちゃんちょーピンチだったじゃん?あのままじゃ絶対やばかったよ!」

狐娘「るっさいな。誰も助けてくれなんて頼んでない」

狸娘「ちぇー、なんだいなんだい。まあそれはそうと……なんで妖怪相手に妖術使わなかったの?」

狐娘「そっ……それはだな」
54 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 18:54:59.05 ID:GAuY2tAm0
狸娘「変に舐めてかかって勝てる相手じゃないと思うな」

狐娘「……」

狸娘「ねえどうなの?」

狐娘「オイ狸……この公園に便所はあるか」

狸娘「え?あるんじゃない広い公園だし。トイレしたいの?」

狐娘「ああ。お前はもう帰っていいぞ。大目玉は必ず俺が仕留めるから」

狸娘「そっ、そんな!帰らないよ折角会えたのに!それに狐ちゃん今日行く場所ないでしょ?」

狸娘「ラブホじゃなくても休める場所くらい手配するよ!公園で野宿なんてあんまりじゃん……」

狐娘「はっ、今度は何企んでるんだか。頼むから余計な真似するなよ」スタスタ

狸娘「ぬぅー……わたし命の恩人なのにぃー……」

狐娘「」スタスタ

狸娘「……はあ」
55 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 18:58:21.46 ID:GAuY2tAm0
狸娘「……」

狸娘「……」ソワソワ

狸娘「……」

狸娘「………」テクテク

狸娘「」ソー

ガッ

狸娘「んにゃっ!?」

狐娘「テメエ、やっぱり来たな!覗きたあいい度胸じゃねえか!」

狸娘「んああああ、痛い痛い離して離して!ひぃ〜〜!!」

狐娘「糞レズ狸!見せもんじゃねえとっとと散れ!!」

ポイッ

狸娘「んがっ」ドサッ
56 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:01:43.43 ID:GAuY2tAm0
狸娘「んふふ……だいぶ守備が固いね狐ちゃん……絶対攻略してやる……!」

狸娘「よいしょっと」ピョコッ

狸娘(にしても静かな公園だなー、人いないし……)

狸娘(それにもうこんな時間だし)

狸娘(そりゃあ荘剥よりかじゃないけどちょっと危ないかも……)

狸娘「……」

ガサガサッ

狸娘「……?」

狸娘(な、なに?風かな……)

狸娘「……」

狸娘「ね、ねえー……狐ちゃん。まだー……?」

狸娘「……」

シーン

狸娘(聞こえてないか……)

ガサガサガサ…

狸娘「……!……!」

狸娘(さっきからなにか気配が……き、気のせいかな)

狸娘「……」

狸娘(なんかちょっと……こわ……)

猫娘「あの……」

狸娘「!!」ビクッ
57 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:09:04.41 ID:GAuY2tAm0
狸娘「うひゃあっ!?だだだ、誰!?何!?妖怪!?なんなの!?」

猫娘「……」

狸娘「って……あれ?」

猫娘「……」

狸娘(お、女の子……?)

猫娘「……あの」

狸娘「はっ、はいなんでしょう!?」

狸娘(暗くてよく見えない……)

猫娘「道をお尋ねできますか……?」

狸娘「道?」

猫娘「まよって……迷って、しまって」

狸娘「は、はあえっと」
58 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:12:21.22 ID:GAuY2tAm0
狸娘「そうだねえ、わたしもちょっと、よそから来た人間なもんで。えっと、ここら辺の地理はわかんなくって」

狸娘「ごめんなさい他をあたって。こんな公園じゃ人いないから別のとこ行きなよ」

猫娘「……」

狸娘「……あ、あのさ……どうしたのこんな時間に?迷子?」

猫娘「……」

狸娘「わたしが人の事言えないかもだけど、ちょっと女の子一人で危ないって」

狸娘「しかも目立たない格好で、黒いパーカー……フードもそんな深くかぶらなくてもいいのに」

猫娘「……」

狸娘「……?」

猫娘「優しいんですね……ふふ、」

スッ

狸娘「!?!?!?」
59 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:17:00.55 ID:GAuY2tAm0
猫娘「ずっと道に迷っていて……困ってました。優しい人に会えてよかった」

狸娘「え、 、え??ぁ、 … ……ちょっと。なに、それ……」

猫娘「ふふ……ふふふ」ジリ

狸娘「よ……」

狸娘「妖術拘束!!」バシュッ

カキン

狸娘「!? え!? なん で……」

猫娘「……」ジリ

狸娘(そんな……あの大目玉にも効いた妖術なのに……!!)

猫娘「……」

狸娘「ぁ…………」

猫娘「さようなら、知らない狸さん」


シュッ


狸娘「っ………」

60 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:22:24.50 ID:GAuY2tAm0
狸娘「………?」


狸娘「!」




狐娘「……」グググ

猫娘「なっ……」

狐娘「随分と物騒なモノ持ってやがんなあ、こんな場所で料理でもすんのか?」

狸娘「きっ、狐ちゃん!!」

猫娘「……!」

狐娘「あんた……何もんだ。見たところただの女だが……」

猫娘「……」

狐娘「突然人を切りつけるたあ最近流行りの通り魔に間違えられてもおかしくないぜ」

猫娘「このっ……」バッ

狐娘「ふん」

狸娘「狐ちゃん、あぶな……」
61 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:28:00.41 ID:GAuY2tAm0
狐娘「」サッ

猫娘「っ……」

狐娘「」ガスッ

猫娘「!!」

カランカラン……

猫娘「……!ナイフが……」

狐娘「」ガシッ

猫娘「く……」

狐娘「相手が悪かったなあ、こちとら先ほど荘剥の野郎共と拳を交えてきた身だ。大人しく降参しな」

猫娘「……」

狸娘「すごい……やっぱつよ……」

グゥゥゥ……

狐娘「?」
62 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:30:25.01 ID:GAuY2tAm0
猫娘「」ゴゴゴ

バシュッ!

白い化物「キシャアアアアアアァァァァッッッ!!!」

狐娘「!? うわああっ!? なんだ!?」バッ

狸娘「! あれは……」

化物「」スポッ

狐娘(あいつの顔から出て、戻っていった……?)

猫娘「」ダッ

狐娘「あっ!おいこら待て!!」

狸娘「やめよう狐ちゃん!深追いしてもいいことないよ!」

狐娘「ちっ……」


…シーン…

63 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:32:38.75 ID:GAuY2tAm0
狐娘「な……なんだったんだ」

狸娘「……狐ちゃん」

狐娘「?」

狸娘「うわああぁぁ〜〜!怖かったぁぁぁぁ〜!!死ぬかと思ったぁぁ〜〜……!!」ダキツキ

狐娘「ちょっ、おいよせ馬鹿!抱きつくな!!」

狸娘「だってだってええ!!妖術効かなかったしぃぃ……!!狐ちゃんが来なければ絶対殺されてたしぃぃ……!」

狐娘「落ち着け、とりあえず一旦離れろ!そんなに泣くなよ……!」

狸娘「ぐすっ……うう、でもすごいよね狐ちゃん、かっこよかった」

狐娘「別に……てめえなんぞほうっておいてもよかったんだがな。まあ胸糞悪いのは気分じゃなかった」

狸娘「もう……そんなこと言っちゃって」
64 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:35:59.64 ID:GAuY2tAm0
狐娘「それにしてもおっかないやつだったな」

狸娘「やっぱり外はあんまりいいことないね……」

狐娘「どこにいようが都会は都会か。全く退屈しないぜ」

狸娘「ねえ、場所変えない?不可解な事は色々あるけど、まずそうしようよ」

狐娘「どこかいいところがあるのか」

狸娘「ん……じゃあホテルで」

狐娘「あ゛?」

狸娘「ちょっと待ってストップタイム狐ちゃん違うよ普通のホテルだよ近くにあるやつ!!」

狐娘「なんだそういうことか」

狸娘「もー早とちりさんなんだからー。じゃあ行こっか。料金はわたし持ちでいいよっ」

狐娘「そうか。助かる」
65 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:38:46.64 ID:GAuY2tAm0
狸娘「えーっとね、近くのホテルはっと……」スマホポチポチ

狐娘「」テクテク

狸娘「……」

狐娘「? どうした」

狸娘「いやなんか随分すんなりついてきてくれるなって思って……」

狐娘「お前がホテルを手配するって自分で言ったんだろうが」

狸娘「いやでもわたし狐ちゃんにあんまり良い印象持たれてなさそうだしって」

狐娘「自覚あるのかよお前……」

狸娘「でも狐ちゃん、お前なんぞに世話になる気はない、とか言いそうじゃん」

狐娘「まあな。でもお前とは色々と話したいことがある。さっきの通り魔についても含めて色々だ」

狸娘「そっか。そうだよね。わたしも狐ちゃんと話したいよ!狐ちゃんの事色々知りたいもん!」

狐娘「でももしなにか俺の貞操を脅かすような真似したらボコボコにした後警察に突き出す」

狸娘「ヒッ!肝に銘じときます……」
66 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:43:04.09 ID:GAuY2tAm0
ホテル

狐娘「……」

狸娘「ウィーっす狐ちゃーん、コンビニで色々買ってきたよー」ガチャ

狐娘「おい解せないぞ、なんで部屋が別々じゃないんだ」

狸娘「いやぁー!しょうがなかったんですよー!なんせもうこの部屋しか空いてないって言われたもんですから!
   いや偶然偶然ホント運が悪いよね全く全く」

狐娘「チッ、やっぱりついてくるんじゃなかったか」

狸娘「まあまあいいじゃないぐっすり寝る場所確保できたんだから!」

狐娘「俺はお前のせいでぐっすり寝られねーよ」

狸娘「はいビール。おつまみはこんなもんでいいかな?」

狐娘「……」

狸娘「じゃあまあ乾杯といきますか」カシュッ
67 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:45:36.91 ID:GAuY2tAm0
狐娘「オイ待て、お前何歳だ」

狸娘「え?なんでそんなこと聞くの」

狐娘「いやその……俺ら見たところ同年代くらいに見えるが」

狸娘「レディにそんな簡単に年齢を聞くもんじゃなくってよ」

狐娘「御託はいい。答えろ」

狸娘「なにさー自分の事はなんも教えてくれないくせにー。じゃあまずそっちが教えてよそうすればわたしも教えるよ」

狐娘「おっ……俺は……まだ成人してない」

狸娘「お?じゃあお酒とか飲んだことない?」

狐娘「バッ、馬鹿にするな!酒くらい飲んだこと……ある」

狸娘「じゃあ良かった」

狐娘「そういうお前はどうなんだよ」

狸娘「わたしはもうお酒飲める年齢だよ」

狐娘「なっ、嘘だろ!?お前が年上なはず……」

狸娘「ってことにしといて。ふふ」

狐娘「なんっだそりゃ」
68 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:50:02.73 ID:GAuY2tAm0
狸娘「まあ大丈夫だよノンアルだしねー、都会じゃそんなこと気にしてられないよ?」

狐娘「ん……そんなもんか?」

狸娘「じゃあはいかんぱーい」

狐娘「か、乾杯」

狸娘「」ゴクゴク

狐娘「」ゴク

狐娘(苦い……)

狸娘「ぷはっ、そんで何から話そうか」

狐娘「今日は色々あったからな……ソーキョーデビューには相応しい目まぐるしさだっだぜ」

狸娘「別れたあとやっぱり荘剥に行ったんだね」

狐娘「まあな。こっちに来た目的は喧嘩だって話しただろ」
69 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 19:53:30.42 ID:GAuY2tAm0
狸娘「いやでもー、初日から大目玉が相手なんて喧嘩の域超えてるよね」

狐娘「相手が強ければいいんだ。ギャングだろうがチンピラだろうが」

狸娘「でも?そういうわけにいかなかったでしょ?」

狐娘「チッ……妖怪ごときにあれだけコケにされるとは思わなったぜ。おまけにお前にまで無様なところを見られて、最悪だ」

狸娘「ね?怖いでしょ妖怪。だから退治しないといけないんだよ」

狸娘「大目玉は強いけど荘剥から出ないだけまだいいんだよ?タチの悪いのはもっとたくさんいるんだ」

狐娘「だから妖怪なんざ興味ないって言ったんだよ」

狸娘「まあもう荘剥には行かないほうがいいね」

狐娘「あ?なんでだよ」

狸娘「だってだってもう一歩でも荘剥に入ったら即下っぱに見つけられて即殺されちゃうよ?」

狸娘「多分あいつら今血眼になって狐ちゃんを探してると思うな。あとわたしも」

狐娘「冗談じゃねェ!あんだけ笑われておめおめ引き下がってられるか!」

狐娘「あのふざけたスケスケ野郎に一発お見舞いしてやんねえと腹の虫がおさまんねえんだよ!!」
70 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:01:14.83 ID:GAuY2tAm0
狸娘「ふふ……さすが期待のルーキー狐耳さんだね。そう言うと思ったよ」

狐娘「たりめえだ。一度因縁つけた相手だ一度は逃げてもとことんやるぞ」

狸娘「でもさー、狐ちゃんこのままがむしゃらに突っ込んでいっても今日の二の舞にならないかな」

狐娘「っ……」

狸娘「次は妖術使うつもりなの?なんで今日使わなかったのか結局よくわかんないけど」

狐娘「……」

狸娘「ねえなんでなの?なんか都合が悪かったとか……」

狐娘「……別に……どうでもいいだろ」

狸娘「よくないよ!妖怪退治に妖術は必須じゃん!狐ちゃんだってわかってるでしょ?」

狐娘「……」

狸娘「ねえどなの」

狐娘「その……ほら、あれだ、えっと……」

狸娘「?」

狐娘「……」

狐娘「……いんだ」

狸娘「え?」

狐娘「……えないんだ……」

狸娘「なになに聞こえない」

狐娘「使えないんだよ、妖術。俺……」

狸娘「えっ」
71 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:07:39.29 ID:GAuY2tAm0
狐娘「……」

狸娘「……」

狐娘「……」

狸娘「まっ、またまた〜!びっくりしちゃうよー!狐ちゃん冗談下手くそなんだからーもー……」

狐娘「なにが冗談だコラ」

狸娘「えっ、だって嘘でしょ?獣耳持ちじゃん。えっ、使えないってことはないでしょ?」

狐娘「いや、使えない」

狸娘「いやいやそれはないよ!ほら、基本妖術くらい余裕でしょ?勉強すれば普通の人間でも使えるやつ」

狐娘「それもできない」

狸娘「そんなことないって!あれか、ちょっと苦手って感じなの?でも妖術衝撃くらい出せるでしょ?ほら」

狐娘「……」
72 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:10:04.99 ID:GAuY2tAm0
狸娘「ねえねえ、ねえったら」

狐娘「いい加減にしろお前!馬鹿にしてんのか!」

狸娘「だだだだだだってだってだって獣耳持ちで全く使えないなんてありえない!そんな人いない!」

狐娘「いるんだよここに!俺は何一つ使えない!」

狸娘「ほ、ホントに?ホントにどれも使えないの?全部?ホントに?」

狐娘「ああそうだよ!悪かったな獣耳のくせに妖術使えなくて」

狸娘「そ、それなのに大目玉に突っ込んでいったなんて……」

狐娘「うっさいな!知らなかったんだよボスが妖怪であることも妖怪に物理が効かないことも!!」

狸娘「……なるほど」

狸娘「でもさ狐ちゃん、あいつ倒すつもりでいるんでしょ?でも無理じゃないそれって。妖術が使えないんじゃ」

狐娘「それは……」

狸娘「どうするつもりなの?」

狐娘「……」
73 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:14:43.39 ID:GAuY2tAm0
狸娘「あれー?狐ちゃん、困っちゃった?ふふ、わたしにいい考えがあったりするけど……」

狐娘「なんだよ」

狸娘「妖怪退治屋に協力を依頼するというのはいかがでしょう」

狐娘「あ?」

狸娘「報酬は体で」

狐娘「」ガッ

狸娘「いっだぁ!!」

狐娘「何度打ちのめされれば気が済むんだ」

狸娘「ははは容赦ないよね狐ちゃん……」

狐娘「お前に協力を依頼だと?ふざけた話を……」

狸娘「ふうーん。じゃあどうするの狐ちゃん、ほかに手があるの?妖術、頑張って勉強するとか?」

狐娘「……ぬう」
74 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:18:12.66 ID:GAuY2tAm0
狐娘「……饂飩一杯の報酬でなら考えなくもない」

狸娘「安ッ!?なにそれ!?」

狐娘「それくらいしか払えるものがないんだよ」

狸娘「そんなああんまりだよせめてちゅーくらいはもらわないと!」

狐娘「俺の体基準で考えるのやめろ」

狸娘「えー、でもなー、いくら狐ちゃんの頼みと言えど報酬なしで動くのはちょっと……」

狐娘「お前から持ちかけてきたんだろうが」

狸娘「……! 待てよ」

狸娘「そうだ……くしし」

狐娘「?」

狸娘「ねえいい考えがあるの。この話一旦置いといて通り魔の話がしたいんだけどさ」

狐娘「ああ。その話はしなくちゃならない」

狸娘「やっぱり……間違いないよね。あの……」

狐娘「これだろ?」スマホ

狐娘「『また通り魔現る 会社員刃物で刺され死亡 今回で六件目』」

狸娘「うひゃあ〜……わたしが七人目になるとこだった」

狐娘「二ヶ月くらい前から現れて今までで六人か……まあソーキョーらしいっちゃそうだが」

狸娘「まさかあんなか弱そうな女の子だったなんてね」

狐娘「わかんねえもんだなあ。でも色白で不健康そうだったし、それに……」

狸娘「うん。あの妖怪」

狐娘「妖怪?」
75 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:25:39.15 ID:GAuY2tAm0
狸娘「わたしその話がしたかったの。あの時通り魔の顔から出て戻っていった白いグチュグチュした怪物……」

狐娘「とてもこの世のものとは思えない姿形をしてたな、思い出すだけで身の毛がよだつぜ」

狸娘「あれは妖怪だね。間違いない」

狐娘「え、待てあれが妖怪?信じがたいな。おぞましい姿でとてもそんじょそこらの妖怪には見えなかったぞ」

狐娘「それに人の顔から俺を脅かすような感じで出てきたし、色も脱色したように白かった」

狸娘「そうそこです。彼奴らが普通の妖怪とは違う点なのですよ」

狐娘「普通の妖怪とは違う……?」

狸娘「確かに妖怪退治屋は既に大手企業が需要を独占していて、わたし一人がソーキョーにきたところで
   簡単に儲かるもんじゃない。だけどもわたしだってなんの打算もなく商売しようってわけじゃないんですよ」

狸娘「わたしの退治屋が担うのは大手の穴!大手が対応しきれない、『現代妖怪』をも相手にできる退治屋なんですね!」

狐娘「現代妖怪?あの白怪物のことか」

狸娘「そう、では解説しましょう『現代妖怪』とはどのようなやつらなのか?」
76 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:31:02.58 ID:GAuY2tAm0
狸娘「まず発生源。普通の妖怪は人間の集まるところにどこからともなく現れるのに対し、
   現代妖怪の発生源は人間そのものなんですね」

狐娘「人間そのもの?」

狸娘「そう。人間の心。人間が自分の内側に溜め込む闇を餌にして成長していき、いつかその本人を喰い破って出てくる」

狸娘「喰われた人間はとり憑かれて、その妖怪の操り人形のごとく変貌するんです」

狐娘「な、なんだか気味の悪い話だ」

狸娘「で、その特徴は白。ことごとく色が抜け落ちた風貌。まるで現代社会で掠れた人間の心を表現するが如く」

狸娘「これでわかったでしょ?つまりあの女の子は寄生された宿主ってとこかな」

狸娘「妖怪にそそのかされるがままに無差別殺人を繰り返してるんだね」

狐娘「ちょっと待て、そんなに厄介な相手ならなんで大手はそれに対応しないんだ?」

狸娘「それは現代妖怪が現れ始めたのがごくごく最近のことだからだよ」

狸娘「まだ一般的に認知されてないの。ちゃんとした倒し方もまだまだ確立されてないしね」

狐娘「なるほどな」

狸娘「でもこれから現妖は増える絶対増える!わたしは現妖退治の需要が伸びると見越してソーキョーにやってきたんです!」

狸娘「そう、大手が対応しきれてない今がチャンス!
   このうちに現妖退治の看板を確立しておけばもうお客が入るわ入るわ、銭もそりゃもうがっぽがっぽよ!くしし!」

狐娘「お前が考えてることまでよーくわかった」
77 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:39:26.67 ID:GAuY2tAm0
狸娘「だからなんとかしたいのあの通り魔。なんとかできれば、わたしが現妖を退治できることを世間にアピールできるでしょ?」

狸娘「そこでさっきの報酬の話に戻るんだけどさ」

狐娘「おう」

狸娘「払える報酬がないのはいいよ。そこかわりわたしと取引しない?」

狐娘「取引?」

狸娘「そ。わたしが大目玉退治に協力する代わりに通り魔現妖もちょちょいっと一緒に倒して欲しいの」

狐娘「なるほど構わんが。でも現妖も妖怪なんだろ?俺が行く意味あるのか」

狸娘「現妖を引きずり出すにはまずあの女の子本人をどうにかしないといけないからね」

狸娘「流石のわたしも刃物振り回されちゃ歯が立たないから狐ちゃんの助けが必要と判断しました」

狸娘「それ以外にも色々頼りに出来そうだし」

狐娘「理屈はわかった。要するに手を組んで大目玉と通り魔、どちらの首も取ろうと。そういうことだな」

狸娘「欲張り作戦だね。悪くないでしょ?」

狐娘「だがやはりお前と二人三脚はあまりいい気がしない……」

狸娘「もーまだそんなこと言ってるの?わたし、大目玉から助けてあげたんだから!」

狐娘「恩着せがましいな。まあ、そうだな……わかった、借りは返すよ」

狸娘「取引成立だね!」

狐娘「ああ。せいぜい足引っ張るなよ」

狸娘「うんうん!じゃあそういうことで!決定ね!一緒に頑張ろう!」

狸娘「またかっこいい狐ちゃん見たいから期待してるよ!」

狸娘「……くしし」
78 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/01(木) 21:40:10.13 ID:GAuY2tAm0
今日はここまで
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 22:05:46.33 ID:WU7Vap83o
レズがウザいことを除けば面白い
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 22:08:21.10 ID:2nfIUMNN0
除かなくても面白い
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 23:23:52.35 ID:u4cEbiToO
>>79
いちいちそんなこと言ってるお前が一番うざい
レズ要素含めてのssなんだからそれが嫌なら読むな
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 23:38:24.02 ID:LyFvisqd0
いいねいいね、雰囲気とかキャラとか好きだわー
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/02(金) 08:27:05.41 ID:W15BBbdQO
ただフードを被ったいろじろの女としか認識出来なかったのに猫女って表示されてて少しがっかりした。
姿隠してるのにネタバラシ!って
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 06:12:42.02 ID:Rm3xo1B4o
>>83
ネタバラシになるのか?
特にそうは思わなかったわ
85 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:26:19.15 ID:cPwMsC7f0


狸娘「あれ、こんな時間だ。明日からに備えて今日はもう寝たほうがよさそうだね」

狐娘「やっぱりお前と一緒の部屋で寝ることになるのか……」

狸娘「あったりまえじゃん!ささ、わたしは後片付けしておくから狐ちゃんはもうお布団入ってていいよ」

狐娘「信用できるか馬鹿!もし寝てる間になにかしたらさっきの取引もソッコー取り消しだからな!」

狸娘「えー?それって大目玉倒せなくなって困るの狐ちゃんじゃないのー?」

狐娘「チッ……とりあえずお前が先に寝ろ。じゃないとうかうか寝てられん」

狸娘「なにそれー、じゃあ片付けやってくれるんだね?」

狐娘「ああそれくらいやってもいい。だから早く寝ろこっちが寝る時間少なくなるだろ」

狸娘「ちぇっ、つれないの。わかったよおやすみ」ゴロン

狐娘「ああ、朝まで起きるなよ」

狸娘「……わたしの寝顔、可愛くてもちゅーしたりしないでよね?」

狐娘「減らず口叩いてる暇あったら寝ろ」

狸娘「はいはい」
86 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:33:11.20 ID:cPwMsC7f0
狐娘「……」

狸娘「……」

狐娘(それにしても身の安全の確保のためとは言え、一人で片付けなんて損な役回りだぜ)

狐娘「……はあ」

狐娘「」カタヅケ

狸娘「……」

狐娘「……オイクソ狸、寝たか?」

狸娘「……」

狐娘「? もう寝たのか?信用できんな」

狸娘「……」

狐娘「」ペチペチ

狸娘「……」
87 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:36:28.53 ID:cPwMsC7f0
狐娘「……ふむ、どうやら本当に寝たみたいだな」

狸娘「……」

狐娘「あー、そういえば今日はよく動いたなー、ちょっくら着替えでもするかー」

狸娘「」ギンッ

狐娘「ハイ引っかかったー、何企んでやがんだてめえ狸寝入りなんかしやがって」ガッ

狸娘「た、狸だけに!ってそうじゃなくて、ごめんなさいごめんなさい!許して!!」

狐娘「そんなに寝れねえなら俺が楽に寝させてやっよ!」ゴスッ

狸娘「へぶしっ」

狸娘「」チーン

狐娘「全く油断も隙もあったもんじゃない」
88 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:39:49.53 ID:cPwMsC7f0


次の日

荘剥

幹部「ボス。報告します。昨日の狐耳とその仲間の狸は、共に荘剥を出た後民間のホテルに宿泊したようです」

大目玉『 そ う か ……偵察ご苦労。この大目玉に喧嘩ふっかけておいてホテルでぐっすりとはいいご身分やなあ』

大目玉『そんで今はどうしてるんや』

幹部「ホテルを出た後……どうやら棟丸に向かったようです」

大目玉『棟丸ですかい…… あ は は さては……』

幹部「いかがなさいますかボス。一部盗聴した内容によりますと狐耳はボスに対して、未だに挑戦的な姿勢を崩していませんが」

大目玉『 そ り ゃ あ い い 。そんなにぼかと会いたいならその望み叶えて差し上げますわ』

幹部「といいますと」

大目玉『そのまんまの意味や。 ぼ か が 奴 の と こ ま で 出 向 い た る 』

幹部「は、しかしボス……ボスはこの神社の地縛妖怪の身。神社の中からは出ることができないと伺っていますが……」

大目玉『そうやなあ……でもそれはぼかが引きこもりだからちゃいますぜ』

大目玉『ぼかの力の源である莫大な妖力はこの神社が発生源なんですわ。せやからあんま遠くへはいかれへん』

幹部「でしたらどうやって……」

大目玉『まあ聞きなはれ。ぼかに い い 考 え がありますねん』

幹部「と、いいますと……」

大目玉『作戦はおって伝えるわ。それにあたって我が一味の 新 入 り をいつでも動かせるように手配しておくんな』

幹部「新入りというと、やつですね。御意」

大目玉『 あ は は ……楽しみやわあ。この神社から出るなんていつぶりやろなあ……』

大目玉『きっと素晴らしい シ ョ ー タ イ ム になるでえ……待っとれや狐耳ィ……」
89 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:48:40.26 ID:cPwMsC7f0
ソーキョーの中心部・棟丸(とうまる)

狐娘「おお……」

ワイワイガヤガヤ

狐娘「すごいな。人が多いのは変わらないが、喧騒の種類が違う。荘剥は殺意だがここに満ちてるのは活気だな」

狐娘「流石はソーキョーの中心部といったところか」

狸娘「ソーキョーと言えば棟丸、棟丸と言えばソーキョーだからね」

狸娘「ほら見て狐ちゃん!総京塔が見えるよ!いつ見てもすごいね!」

狐娘「おおあれが噂に聞く総京塔か。テレビか何かではよく見るが実物は初めてだな」

狸娘「やっぱりここぞソーキョーって感じだよね棟丸は。わたしね、妖怪退治屋はここで構えようと思ってるんだ」

狐娘「棟丸でか……色々高くつきそうだが」

狸娘「知り合いの不動産家さんに頼み込んであるからもうどこにするかは大体目星ついてるの」

狐娘「ふうん。まあそんなことはどうでもいい、わざわざ連れ出してきて、棟丸になにか用事でもあるのか」
90 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 19:55:02.40 ID:cPwMsC7f0
狸娘「うん!折角の取引だから絶対成功させたいじゃん?今日は下準備」

狐娘「下準備?」

狸娘「そ。これ見て」

狐娘「スマホ?なんだ、方位磁石のアプリか?」

狸娘「磁石は磁石でもただの方位磁石じゃないんですねー」

狸娘「これは妖怪を探知してその方角を指し示すその名も妖怪磁石!すごいでしょ?」

狐娘「これでどこに妖怪がいるかわかるわけか」

狸娘「大体ね。しかも既存のアプリをわたしがちょちょいと改造して現妖にも対応した仕様になってるの!」

狐娘「なるほど。そいつを使って通り魔をあぶりだそうってわけだな」

狸娘「いやいや、それはまだ早いよ。しかも通り魔は昼の時間帯じゃ出没しないし」

狐娘「じゃあなんだ」

狸娘「今日は普通の妖怪狩りです。棟丸はソーキョーでも一番妖怪が出るところなの。まあそれだけ人が多いからんだけど」
91 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:00:47.89 ID:cPwMsC7f0
狐娘「普通の妖怪なんて狩ってどうすんだよ。俺らの狙いは通り魔と大目玉だろ?」

狸娘「それはもちろん。でも万全の状態で挑みたいでしょ?昨日からちょっと妖力が足りなくって」

狐娘「妖力?」

狸娘「うん。妖術を使うための力のことだよ。だからそこらの妖怪狩って妖力を吸収しときたいの」

狐娘「よくわからんが……」

狸娘「あとね!実体化できる妖術の開発も狙っていきたくて」

狐娘「実体化?」

狸娘「妖術実体。妖怪を実体化できる妖術だよ。わたしが使えるようになれば狐ちゃんの物理が通るでしょ?」

狐娘「なるほどそれは俺にぴったりじゃないか」

狸娘「ねえ……確認だけど、ホントに妖術なにも使えないんだよね……?」

狐娘「そうだよ……何度も言わせんな」

狸娘「じゃあ絶対使えるようにしておきたいよね。でも開発のためには妖怪が落とす素材が色々と必要だから」

狐娘「それもかねてか。ちょっと面倒だな……」

狸娘「そういわずに!妖怪狩りは結構楽しいよ?あ、ほら!磁石が反応してる!」

狐娘「ここから東南か。そっちに行けばいいのか?」

狸娘「結構近いみたい。ちょうどいいね。じゃあ行ってみようか」
92 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:07:00.43 ID:cPwMsC7f0
狐娘「……ん?」

カタカタカタ

狐娘「なあ、なにか変な音がしないか?」

狸娘「ほんとだ。このマンホールから……うわ、なんかすごい揺れてる」

狐娘「もしかして磁石はここを指してるのか?」

狸娘「だとしたら……」

プシャアアァァッッ!

狐娘「わっ!マンホールが飛んだ!?」

狸娘「落ちてくるよ狐ちゃん!」

ガアァンッ!

狐娘「あぶなっ!」サッ

狸娘「やっぱり!下水モグラ!」

狐娘「下水モグラぁ?」

下水モグラ「チーシシシシ チーシシシ」

狐娘「あいつか。なんか……気持ち悪いな」
93 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:12:25.26 ID:cPwMsC7f0
狸娘「下水道に入り込んで悪さする妖怪だよ!結構レア!」

狐娘「レアとかあるのか」

下水モグラ「チーシシシ チシシシ」ピョンピョン

狸娘「あっ、逃げる!狐ちゃん追おう!」

狐娘「待て、今思ったんだが俺は妖怪相手じゃ何もできないぞ」

狸娘「大丈夫、これ使って!」

狐娘「? 御札?」

狸娘「そ!わたしの妖力でつくった御札だよ!それを妖怪に貼れば妖怪の動きが止まるの!」

狐娘「ふむ……見たところただの紙だが」ペラペラ
94 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:14:00.12 ID:cPwMsC7f0
下水モグラ「チーシシシチーシシシシ」ピョンピョン

狸娘「待て妖怪!妖術拘束!」バシュ

下水モグラ「」サッ

狸娘「あ、よけられた……妖術衝撃!」バシュ

下水モグラ「チシシ」サッ

狸娘「ぬう……すばしっこい」

狐娘「なんだこんなちっこいの一匹もまともに相手できないのか?どいてろ」

狸娘「あ、狐ちゃんそんな近づくと……」

下水モグラ「チシシシシシ!!」バシャ

狐娘「うわっ!なんだこの水!?」

狐娘「うえ、な、なんかくさ……」

狸娘「下水の水だね」

狐娘「ふ、ふざけんな妖怪!舐めやがって、これでもくらえ!」シュッ

下水モグラ「!」ペタッ

狸娘「お、ナイス狐ちゃん!」

下水モグラ「!!!」ジタバタ

狸娘「妖術衝撃!」バシュ

下水モグラ「チシィーーーーッッ!!」
95 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:19:22.37 ID:cPwMsC7f0
下水モグラ「」キュー

狐娘「ふん、いい気味だ」

狸娘「よいしょっと。この子は割と小さめの個体だね。吸収できる妖力もあんま期待できないかも」

狐娘「でもレアなんじゃないのか?」

狸娘「まあね。でも素材としては……うーん、妖術実体には役に立たないかな」

狐娘「なんだ倒すだけ無駄だったんじゃないか。濡れ損だぜ」

狸娘「でもこれでどんな感じで妖怪倒すかわかったでしょ?意外と面白くない?」

狐娘「別に……こんなだったら荘剥で暴れてたほうがまだいい」

狸娘「そう言わずに!あ、ほらもう磁石が反応してるよ!早く行こうよ!」

狐娘「今日一日これか?疲れるな……」
96 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:21:34.14 ID:cPwMsC7f0


再び荘剥

バカチンピラ「」コソコソ

バカチンピラ「おい、k-clubとやらはここか」

商人「いらっしゃい。おやお客さん……初めてかい?」

バカチンピラ「ああそうだ。噂を聞きつけてやってきた」

商人「すまねえなあ。あいにくうちは会員制でしてね。入りてえなら新規ご登録を……」

バカチンピラ「ハナからそのつもりだ」

商人「へへそうこなくっちゃ。ではここにサインを」

バカチンピラ「ここか……」カキカキ

商人「お客さんあれかい?お友達と一緒に入会ってとこかい?」

バカチンピラ「友達?なんのことだ」

商人「あり、違うのか。さっきからあんたさんと似たようなメンツが入会を希望してくるんだ。
   てっきりお仲間さんかと思ったんだけど」

バカチンピラ「……おい、まさか……」
97 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:25:53.10 ID:cPwMsC7f0
ガチャ

ドジチンピラ「うおおおおおおぉぉっ!!ケモ耳狐たん萌ええええええええぇぇっっ!!」

アホチンピラ「男勝りの性格に、外観の可愛らしさのギャップが最高ォォォ!買った!
       この関連商品も写真集(盗撮)も一式買ったァ!!」

商人「へへまいどあり。いやあ儲かる儲かる」

バカチンピラ「うわああああああぁぁぁっ!!やっぱりお前らかあああぁぁぁぁ!!!」

アホチンピラ「おおバカ野郎やっと来たな!絶対来ると思ってたぜバカ!!」

ドジチンピラ「さっそく噂を聞きつけたんだな!!ここはもう狐の姐さんファンの聖地だぜ!!!」

バカチンピラ「なんだよもおおおおおお一人でこそこそやって来た俺がバカみてえじゃねえかよオオォォォ」

アホチンピラ「俺らだけじゃねえ!見ろよ!!」


クソチンピラ「可愛すぎる……彼女は荘剥のアイドルだ」

マヌケチンピラ「もふもふ!狐たんのもふもふしっぽをもふもふしたいお!!」

トンマチンピラ「イエスっ!ぴょこぴょこケモ耳さいこおっっ!!イエスッッ!!」

ウスノロチンピラ「ふふ……最近キツ×タヌで妄想が止まらないぜ……デュフフ」

ブスチンピラ「バカお前違うだろタヌ×キツだろ常識的に考えてわかってねえなお前!!」

デブチンピラ「ブヒイイィィィィィ!!!」


バカチンピラ「こ、これが……k-club……キツネファンクラブッ……!!」

商人「さ、旦那たちどんどん買ってくれな。くく……こんなに儲かる商売は初めてだぜ」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/04(日) 20:30:12.30 ID:NqImuXc2o
ええぇ…
99 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:33:31.45 ID:cPwMsC7f0
ドジチンピラ「聞けえお前ら大変だ!!」

アホチンピラ「どうしたドジ野郎!」

ドジチンピラ「たった今入った情報によると、どうやら姐さんが大目玉のヤベえ幹部に狙われてるらしい!」

バカチンピラ「なんだってぇそいつはピンチじゃねえか!!」

ドジチンピラ「おうよこのままじゃ姐さんが危ない!キツネ親衛隊出動だ!」

アホチンピラ「よしきた!姐さんを必ずやお守りせねばならん!」

バカチンピラ「おおおおぉ!で姐さんはいまどこに!?」

ドジチンピラ「棟丸だ!棟丸にいるらしい!!」

バカチンピラ「よっしゃ行くぞ棟丸ゥゥゥッゥウゥゥゥ!!」


ドタドタドタドタ


商人「狐耳が狙われてる……?そんな具体的な情報一体どこから……しかも狐耳の正確な現在位置まで」

商人「……ま、いいか。俺っちは商売できればそれでいいんでね。あひゃひゃ」
100 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:39:01.60 ID:cPwMsC7f0


筋肉ミミズ「」サササササ

狐娘「おい!指示通り追い詰めたぞ!」

狸娘「流石狐ちゃん!妖術衝撃!」バシュ

筋肉ミミズ「」チーン

狐娘「っし……あー、疲れた。気持ち悪いミミズだったな……これで何体目だ?」

狸娘「ん、そんなのいちいち数えてないけど」

狐娘「でも相当狩っただろ。妖力とやらそろそろいいんじゃないか?」

狸娘「そうだね。じゃーん見て!」

狐娘「なんだそのちっこい棒は」

狸娘「棒じゃないよUSB!妖力を保存できるすぐれものだよ!今日妖怪狩って得た妖力は全部ここに入ってるの!」

狐娘「ふうん。これを満タンにするために今日一日付き合わされてたのか」
101 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:43:22.74 ID:cPwMsC7f0
狐娘「いや、確かそれだけじゃなかったな……なんだ、実体の妖術だったか」

狸娘「あ、それなんだけど……これが意外と難しそうなんだよね」

狸娘「さっきから倒した妖怪の中に使えそうなのはちまちま見えるんだけど……どうもこう、決め手にかけるっていうか」

狐娘「厳しいのか」

狸娘「もっとこう、ここらでドカーンと質のいい妖怪を退治できれば、開発も楽になるんだけどなあ……」

狐娘「しかし俺が妖怪を相手にできるようになるんだろ?それは押さえておきたいだろ」

狸娘「そうなんだけどねえ……んー」

狸娘「……?」

狐娘「? どうかしたか」

狸娘「じ、磁石が……」

ピコーンピコーン

狐娘「光ってるな。レアな妖怪でも見つけたのか?」

狸娘「レ、レアなんてもんじゃないよ、これは……」

狸娘「現代妖怪に反応してる……」

狐娘「!」
102 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:48:50.03 ID:cPwMsC7f0
狸娘「と、通り魔って棟丸にも出るんだっけ?」

狐娘「どうだったか……ってまだ通り魔だと決まったわけじゃないだろ」

狸娘「でも現妖ってそうそういないし、もしかしたら……」

狐娘「……ここから北を指してるな」

狸娘「日が暮れ始めて……通り魔が街に出てきたのかな」

狐娘「通り魔は人気のない場所で犯行に及ぶはずだが」

狸娘「でもここから北って……ちょっと街外れのとこかも」

狐娘「……マジかよ」

ピコーン ピコーン

狐娘「……」

狸娘「……」

バカチンピラ「うおおおおおぉおぉおぉおおぉおォォオォオッッ!!狐の姉貴ィィィィィィッッ!!!」ドタドタドタ

狐娘「!? うわっ!?なんだ!?!?」ボカッ

バカチンピラ「へぶしっ」バタッ
103 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:54:17.32 ID:cPwMsC7f0
アホチンピラ「バカチンピラァァァァッッ!!!」

ドジチンピラ「おいバカ!バカ野郎大丈夫か!!」

バカチンピラ「へへ……重い、一発だったぜ……だけど、俺は……」

バカチンピラ「姐さんのパンチで……死ねるなんて……幸せだと……思うぜ……」

アホチンピラ「バカ野郎バカもういいしゃべるな!!」

バカチンピラ「じゃあなお前ら……あとは……ま、かせ……た……」

バカチンピラ「」ガクッ

アホとドジ「バカチンピラアアアアァァァァァァァッッッ!!!!」ガーン

狸娘「え、何この人たち狐ちゃんの知り合い?」

狐娘「いや知らん!誰だお前ら!」
104 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 20:56:36.72 ID:cPwMsC7f0
アホチンピラ「ちょっとそりゃないっスよ姐さーん……俺らですよ!姐さんが昨日ぶっ飛ばしたバカアホドジのチンピラですよ!」

狐娘「? そんな奴いたかな」

ドジチンピラ「忘れちまったんですかい!?姐さん相手に無謀に突っ込んでいったバカアホドジですよ!」

狐娘「ああ」

アホチンピラ「思い出しましたかい!?」

狐娘「いや全く」

アホチンピラ「んがっ」

バカチンピラ「そんなことより大変らしいじゃねえですかい姐さん!大目玉の幹部に命を狙われてるって聞きましたわ!」

アホチンピラ「そうそう!俺らなんか役に立つことがあれば!全力で姐さんをお守りいたしますぜ!?」

狐娘「は?何の話だ」

バカチンピラ「なんだ姐さん知らねえんですかい!?そういう情報が入ったんですわ!」

アホチンピラ「姐さんを消すために大目玉の幹部が動いてるって!」

狐娘「確かに俺は大目玉の恨みを買ったが、幹部か……そんな話は初耳だ」

ドジチンピラ「ホントですぜ姐さん!きっともうすぐそこまで来てますわ!」
105 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:00:58.31 ID:cPwMsC7f0
狸娘「ちょちょ、ちょっと、いいですか?幹部が動くって……大目玉の一味は基本的に荘剥からは出ないはずじゃ」

狐娘「ああ俺も今そう思っていた」

バカチンピラ「……それは……」

アホチンピラ「どうなんだ?」

ドジチンピラ「いや、聞いたところだと姐さんだいぶ派手に喧嘩売ったそうじゃねえですか。
       大目玉がそこまでするのもおかしくないと思いますぜ?」

狐娘「ふむ……まあそうかもな」

狸娘「えー?なんか引っかかるなー」

狐娘「まだ疑問がある。お前らなんで俺が棟丸にいるってわかったんだ」

バカチンピラ「……それも……」

アホチンピラ「情報で……」

ドジチンピラ「姐さん期待のルーキーだから、そこに向かったとかどこに居たとか、噂になりやすいんじゃないですかい?」

狐娘「あまり気持ちのよくない話だな」

狸娘「……うーん」
106 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:06:22.60 ID:cPwMsC7f0
バカチンピラ「とにかく!このままじゃ日も落ちてますます危険だ!我々が命をかけてお守りいたしますぜ!?」

アホチンピラ「いつどこで幹部が狙ってるかわかんねえんだ!我々にお任せを!」

ドジチンピラ「腐れ一味共、姐さんには指一本でも触れさせません!親衛隊の名にかけて!!」

狐娘「いや結構。お前らなんかがいても暑苦しいだけだ。骨のなさそうなお前らに頼るほど落ちぶれてない」

バカチンピラ「そ、そんな。でも……」

狐娘「いらぬ世話だ。わかったら荘剥に帰れ。俺の喧嘩は俺の力でカタをつけるからな」

狸娘「もーカッコつけちゃってー!大目玉についてはわたしと協力でしょー?」

狐娘「チッ……まあそういうことだ」

バカチンピラ「は、はあ……」

ピコーンピコーン

アホチンピラ「ところで狸さん、さっきから激しく鳴ってるそれは……」

狸娘「あ、これは……ってさっきよりだいぶ反応が強くなってる!?」

狐娘「ほんとか!?これはますますヤバそうだな……」

バカアホドジ「?」

狐娘「そういうわけで俺らにはやることあるんだ。じゃあな、縁があったらその幹部とやらの首でも見せてやるよ」

狸娘「あ、待って狐ちゃん」

狐娘「?」
107 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:12:52.47 ID:cPwMsC7f0
街外れ

ピコーンピコーン

狸娘「どんどん強くなってる……ここら辺から、反応が……」

狐娘「しかし随分人気が減ったな……同じ棟丸とは思えん」

バカチンピラ「なんて寂れた商店街……人居なさすぎスね」

狸娘「きっと昔は賑わってたんだろうね。でももうほとんどシャッター降りてる」

狸娘「大手のスーパーや百貨店なんかに客足を奪われて、丸ごと潰れちゃったのかな」

アホチンピラ「でもこのまんまじゃ取り壊されるのも時間の問題そうだなあ……」

ドジチンピラ「そんでここに噂の通り魔がいるって、本当ですかい?」

狐娘「オイ狸……バカ狸」ヒソヒソ

狸娘「もうそんな呼び方しないでよー、なに?」
108 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:15:33.65 ID:cPwMsC7f0
狐娘「なんでこいつらも連れてきたんだよ、余計だろ?」

狸娘「でもこの人たち狐ちゃんの事慕ってるみたいだったから」

狐娘「いや正直邪魔なだけだ」

狸娘「そうかな?あの通り魔相手にするんだから、人数は多いに越したことはないと思ったんだけど」

狐娘「だがなあ……」

狸娘「それにいざとなったらあの人たち囮にして逃げれるし」

狐娘「おいおい」

狸娘「なんかバカそうな人たちだし、利用しない手はないって……くしし」

狐娘「はーあ、どうなってもしらんぞ」

ドジチンピラ「暗くなってきたなあ……いよいよ通り魔もなんでも出てもおかしくない感じだ」

バカチンピラ「や、やめてくれよ……俺、ホラーとか苦手なんだよ……」ガタガタ

アホチンピラ「バッカ姐さんの前でそんな女々しいとこ見せてんじゃねえ!男だろがい!!」

狐娘(鬱陶しいなあ……)
109 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:19:57.25 ID:cPwMsC7f0
ピコーンピコーン

狸娘「この先……?」


キャアアアアアァァァッッ!!


狐娘「っ!?なんだ!?」

狸娘「悲鳴だ!狐ちゃん!」

バカチンピラ「うわあああぁっっ!!びっくりした、心臓止まるかと思った……!!」

アホチンピラ「バカ何ビビってんだ行くぞ!!」

ドタドタドタ

狐娘「ここか!?」

鼠娘「」チーン

バカチンピラ「うわああああああああっっ!!し、死体だアアアアアアアアアアアッッ!!!」

ドジチンピラ「バカお前でっかい声出すな!お前の声の方にビビるわ!!」
110 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:23:21.85 ID:cPwMsC7f0
狸娘「ちょっと大丈夫!?あれ、この子ケモ耳持ち……?」ダキカカエ

鼠娘「」グタッ

狸娘「ひっ、血が……」

猫娘「」ダッ

狐娘「!! あいつは!」

狸娘「大丈夫……致命傷じゃないみたい。意識はないけど応急処置でなんとか……」

アホチンピラ「おう応急手当だな!?任せろ!!こう見えて昔は救急隊員を目指してたんだ!!
       これくらいちょちょいのちょいだぜ!!」

バカチンピラ「おおすげえアホ!お前そんなことできたんだなあ!!」

ドジチンピラ「知らなかったぜ!鬼すげえマジリスペクト!!」

狐娘「オイ狸!一瞬黒いパーカーが逃げるのが見えたぞ!早く!!」

アホチンピラ「お前ら先に行ってろ!この娘は俺に任せるんだ!手当をして安全な場所に移したらすぐに追う!」

バカチンピラ「わかった!」

ドタドタドタ

狸娘「この磁石の反応……間違いない、あの子が……!」
111 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/04(日) 21:23:56.32 ID:cPwMsC7f0
今日はここまで
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/05(月) 00:16:26.24 ID:GBV9ogj50
面白い
113 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:03:57.98 ID:ZK1l9aED0
猫娘「」タタタ

狐娘「狸!妖術使え!大目玉から逃げる時つかったやつだ!」

狸娘「そうか!うんわかった!」

狸娘「妖術・疾風!」ギュウウン

猫娘「!?」

狐娘「観念しろ通り魔!そら、捕まえた……」

猫娘「」シュッ

狐娘「っと危ない。またそのナイフか。それで何人殺してきたのか」

猫娘「」ダッ

ドジチンピラ「おおっとこっから先は行かせねえぜ!」

バカチンピラ「おうよ!ドジの提案で先に回り込んでおいてよかった、やるじゃねえかドジ野郎!!」

猫娘「っ……!?」
114 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:08:18.16 ID:ZK1l9aED0
狐娘「囲まれたな。さあ大人しく降参しろ。武器を捨てるんだ」

猫娘「……!!」

猫娘「」バッ

狐娘「お?かかってくるか?公園でとっちめてやったの忘れたかね」

猫娘「」シュッシュッ

狐娘「相変わらずトロいなー……ほれ、どうしたどうした」サッ

猫娘「……!!」

狐娘「よっ」ガシッ

猫娘「!!」

狐娘「捕まえたぞ狸!現妖が出てくる!お前何とかしろ!」

狸娘「なっ、なんとかって!?」

狐娘「現妖退治を生業とするんだろ!?ビビってちゃわけないぜ!」

狸娘「わ、わかった、やってみる!」
115 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:12:39.59 ID:ZK1l9aED0
猫娘「……」

狸娘「? 狐ちゃん、なんか……」

狐娘「現妖が出ないな……おかしいぞ」

狸娘「通り魔が、白色になっていってる……」

猫娘「」シュウウウ

狐娘「!? なんだ、こいつ自身の色が抜けて……」

白猫娘「妖術・白濁」バシュッ

狐娘「えっ…… ! うわああっっ!!」

ドカーン!

狸娘「狐ちゃん!」

アホとドジ「姐さん!!」

狐娘「いった!!いってえ!!なんだ!オイ!妖術……!?」

狸娘「狐ちゃん!な、なんか、あたったところの色が抜けてるよ!」

狐娘「は?うわっなんだこれ気持ち悪!!」

白猫娘「」シュウウ…

狸娘「あれ、フード外れてる……ケ、ケモ耳持ち、この子も!?」

狐娘「なるほど通りで……」
116 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:20:07.52 ID:ZK1l9aED0
白猫娘「……」

狐娘「……!」

白猫娘「…… どうして 邪魔するの ……」

狐娘「うっせえ!操り人形にゃ用はねえ!!俺らはその奥の現妖に興味があんだよ!!」

狸娘「狐ちゃん気をつけて!もう完全に妖怪に体を支配されちゃったんだ!そいつ、妖怪の力で襲ってくるよ!」

狐娘「支配か……それでそんな姿に」

白猫娘「…… ねえ 邪魔 しないでよ ……」

狐娘「そうもいかねえなあ。俺らは正義のヒーローとは違うが、あいにくあっちの狸と取引してるんでね」

白猫娘「…… 見限った癖に …… 放っておいた癖に … あなた こんな時だけ ……」

狐娘「? なにブツブツ言ってやがる」

白猫娘「妖術・白濁……」バシュッ

狐娘「!」

狸娘「危ない狐ちゃん!妖術・結界!!」

狐娘「っ!!」

狐娘「す、すまねえ狸、助かった」
117 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:24:25.31 ID:ZK1l9aED0
白猫娘「」ダッ

狸娘「あ!逃げるよ!」

バカチンピラ「待て待てえ!ここは俺らがいること忘れてもらっちゃこま……」

白猫娘「白濁」バシュッ

バカチンピラ「ぎゃああああああぁァァッッ!!!」ピュー

バカチンピラ「」チーン

狐娘「クソ、また逃げるのかあいつ!追うぞ狸!」

狸娘「ねえあっち、この商店街を出る方向だよ!中心街に行くのかも……人が大勢いるところに行かせちゃまずいよ!」

狐娘「なんだって……おい疾風!」

狸娘「そんなに何度も使えないよ!ちょっと待って!」

狐娘「チッ、融通が利かねえな!これだから妖術なんざ頼りたくねえんだよ!!」
118 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:26:45.57 ID:ZK1l9aED0
棟丸の中心街

ブス男「ねえ……いいだろう?」

デブ女「えーぇ……でもぉー……」クネクネ

ブス男「いいじゃないか……美しきマイハニー……」

デブ女「そんなぁ……こんなところでーぇ……」クネクネ

ブス男「Oh my suite angel …… 永遠の愛を誓おう……」

デブ女「キャッ……ブス男さんったらァ……だ・い・た・ん」

白猫娘「……」タタタタ

デブ女「? ブス男さん、後ろから誰か……」

白猫娘「」グサァッ

ブス男「ギャグアアアアアアアアアアアァァァァッッッ!!!」ブシュウウウ

デブ女「ブス男さあああああああああああぁぁぁん!!!」ガーン
119 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:28:59.53 ID:ZK1l9aED0
ブス男「」チーン

これから殺されるモブ「うわああっ!通り魔だ!通り魔が出たぞぉぉ!!」

キャアアアアァァッッ!!

白猫娘「」バッグサッ

これから殺されるモブ「ぐっはぁ……!!」

これから殺されるモブ「」バタッ

デブ女「ブス男さああん!!ブス男さああん!しっかりしてえええ!!」

白猫娘「」グサッ

デブ女「ぐふぅ」チーン
120 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:30:14.83 ID:ZK1l9aED0
アナウンサー「こちら棟丸!えーこちら棟丸です!!棟丸は現在大混乱です!通り魔が現れました!」

アナウンサー「二ヶ月ほど前から現れ報道されてきたあの通り魔です!突如棟丸に現れ騒然としています!」

アナウンサー「現在あちこちから悲鳴やサイレンが聞こえる状況です!街はパニックに陥っています!」

アナウンサー「今までは人目のつかない場所でひっそりと犯行に及んでいた通り魔ですが、
       今回は街の人々を目に付く限り無差別に殺害しています!情報によると、通り魔は異様に白いとの……」

カメラマン「!! ひ、ヒィィィッッ!!」ダッ

アナウンサー「カ、カメラさん?どこに……」

白猫娘「」グサッ

アナウンサー「」
121 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:31:34.96 ID:ZK1l9aED0


キャアアアアアァァッッ!!


狐娘「ひどい騒ぎだ!畜生間に合わなかったか!!」

狸娘「ハア、はあっ……通り魔、今どこにいるの?」

狐娘「わからねえ……街が混乱しすぎてる!どっちがどっちかわかりゃしねえぜ!」

狸娘「狐ちゃん!なんとかしなきゃ!」

狐娘「ああ!これ以上無駄な犠牲を出すわけには……」

狸娘「こんなパニックの中で妖怪仕留めたら一躍ヒーローだよ……商売繁盛間違いなし……くしし……」

狐娘「てめえこの状況でまだそんなこと考えてんのか!自重しろ!!」


ウー…ウー…
 ワーワードタバタ


狐娘「しかしどうすればいいんだ……」
122 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:35:00.92 ID:ZK1l9aED0
アホチンピラ「姐さあああああん!!」ドタドタ

狐娘「あ、おめえは……応急手当してたチンピラ野郎か」

バカチンピラ「俺もいますぜ!それより大変なんですわ姐さん!」

狐娘「ああ大変だよ大変だとも!この状況、大変と呼ばずに何と呼ぶんだ、え!?」

バカチンピラ「そうじゃなくって姐さん!俺らの仲間の一人、ドジ野郎がさっきからどこにも見当たらねえんですわ!」

狐娘「ドジ?そういえばいつの間にか消えたな」

アホチンピラ「ど、どういうことでしょうか姐さん……心配ですぜ、もし通り魔に鉢合わせでもしたら……」

狐娘「知るか!今俺は迷子探しなんかやってる暇ねえんだよ!腐っても荘剥のモンだろ安易に殺されたりしねえよ!」

アホチンピラ「そ……そうですかい」

狐娘「それより手伝え!手分けして通り魔を探すんだ!ひどい混乱だが奴は気味悪く白いからきっと見つかるはずだ!」

バカチンピラ「わかりましたぜ姐さん!一人欠けても親衛隊の力!必ず姐さんのお役になってみせま……」


???『……』


123 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:40:36.42 ID:ZK1l9aED0
ドカッッ!

狸娘「うひゃあ!」コケ

???「」タタタ

狐娘「おいクソ狸どうした!」

狸娘「な、なんか人に急にぶつかられ……ってうわあああ!?ない!?USBがない!?」

狐娘「USB……?あ!あの妖力をためてあるやつか!お、おいどうすんだこれからって時に!」

狸娘「さ、さっきの人だよ!すられちゃったんだ!そんなあ!」

狐娘「クソ、混乱に乗じて盗みか……!こんな時に!!」

狸娘「でも、USBなんか盗んでどうするんだろ……」

狐娘「どいつだ……?」キョロキョロ


???『……』


狐娘「! あいつか!」

124 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:46:03.70 ID:ZK1l9aED0
???「……」

狐娘「オイてめ、俺らが昼間頑張ってためた妖力、かえせ……」

???「時は満ちた!!我が主よ!!この妖力を使いて、今ここに!!棟丸の地に蘇えりたまえ!!!」

狐娘「? あいつ何を叫んで……」

ゴゴゴゴゴ……

狐娘「うわっ!?なんだ!?」

狸娘「は、離れて狐ちゃん!なにか来るよ!!」

バシュゥゥーン!!

狐娘「……!!」

狸娘「な、なんなの……??」

バカチンピラ「ゴホ、ゴホッ!ひでえ煙だ……!」

アホチンピラ「一体なにがどうなって……」





『やあー…… やあー…… ついに来ましたなあー…… ここが、棟丸』




狐娘「!! その声!!」





『どうやらなにもかもうまくいったようですわあ……』






大目玉『  お  久  し  ぶ  り  狐耳の姉ちゃんやあ……』ドーン

狐娘「!?!?!?!?」
125 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 14:53:45.06 ID:ZK1l9aED0
狸娘「!?!?大目玉!?」

狐娘「なっ … なんで…… ?、大目玉、お前……!!」

大目玉『 あ は は は は ひどく驚いとりますなあ、無理もねえ!!ぼかも荘剥から離れたのは百年近くぶりですわ』

大目玉『ふむ……集めた妖力はこの程度ですかい。まあいいや。及第点としまひょ』

狐娘「貴様!!今どうやってここに!!」

大目玉『 ど う や っ て ? と聞きますかい』

大目玉『そうやなあ、それはこっちの、我が優秀な“ 新 入 り ”に聞いてくれた方が早いんとちゃいますの?』

???「くくく……」

バカチンピラ「うおおおおおおおお!!!お前えええええ!!!嘘だろぉォォォォ!?!?」

アホチンピラ「キッサマァァァァァァ!!!裏切ったんだなああああああァァァァ!?!?!」


ドジチンピラ「全ては、計画通り」


バカとアホ「ドジチンピラアアアアァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!」
126 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:01:01.07 ID:ZK1l9aED0
狐娘「ドジ!?さっきのひったくりはお前か!?!」

大目玉『そうさ!!今回のぼかの作戦に欠かせなかった一味の新入りですわ!!』

ドジチンピラ「ずっと待ってたんだぜ?大目玉様をこの地に呼び出せる妖力、このUSBを奪える瞬間を……!」

狐娘「くそっ!なにがどうなってやがる!!」

大目玉『教えてあげまひょか!?ぼかの妖力の源はあの歌留多神社。
    だからそこから切り離される外には出られへんかったんですわ』

大目玉『だが、ぼかの妖力の源に、 変 わ り があれば……?』

狸娘「それでそのUSBを……!」

大目玉『 あ は は は !! 正解正解 大 正 解 !!
    お前らが妖怪狩りで妖力をためこんでることもこっちにゃ筒抜けや!!』

大目玉『こんな都合よさげなものこしらえてくれて、ぼか感謝してもしきれませんわ!!』
127 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:07:06.88 ID:ZK1l9aED0
バカチンピラ「ドジ!!おいドジ!!なんで裏切りやがった!!」

アホチンピラ「しっかりきっかり説明しろいィ!!」

ドジチンピラ「ふん。相変わらずのバカ面とアホ面だ……ま、答えてやってもいい」

ドジチンピラ「昨日の狐耳の襲来によって一味の戦力はほとんど残っていなかった」

ドジチンピラ「そうでなくても狐耳の力は強大。手下に狐耳を襲わせて、USBを奪う、
       というのは難しいと大目玉様は判断された」

大目玉『そういうこっちゃ!狐耳、お前を油断させられるような顔見知りをこっちで引き抜いた、
    ゆっくりと近づいてこの棒っきれ奪い取るためになあ!!』

アホチンピラ「そう言えば姐さんが幹部に狙われてるって情報も、あのドジクソ野郎がいいだしたことだぜ!!」

バカチンピラ「あれも全部俺たちに姐さんのもとへ行かせるための偽の情報だったのかよおおお!!」

バカチンピラ「ちくしょおおおおおおおぉぉっっっ!!俺たちゃ利用されてたって訳かアアアッっ!!」

ドジチンピラ「ようやく気づいたか。一人でコソコソするより三人で動いたほうが違和感なく狐耳に近づけるからな」
128 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:13:42.35 ID:ZK1l9aED0
大目玉『さ、種明かしはこれくらいにしまひょ!ぼかあ暴れたくてうずうずしとるんですわ!』

大目玉『昨日ぼか達一味に喧嘩売ったこと、忘れたとは言わせませんぜ!?なあ!! 狐 耳 ィ ! ! 』

狐娘「……」

狐娘「……そう、か……わざわざ来てくれなくても良かったんだぜ?また神社にでも行って潰してやろうと思ってのによ」

大目玉『 あ は は ぼかあ待たされるのが嫌いなんでね……』

狐娘「これから通り魔をどうこうしようって時に……ホントいい迷惑だぜ」

狸娘「狐ちゃんここはわたしが!」バッ

狐娘「狸……大丈夫なのか?」

狸娘「やいやい大目玉のおっちゃん!棟丸に来るとはびっくりだったけど、
   たかだかUSBに入ってる妖力程度で暴れようなんて、無計画すぎるぜえ!」

大目玉『なんや……あの時の狸耳か』

狸娘「あなた正直今ここにいるのがやっとでしょ?活発に動いたりしたらUSBの残量すぐ使い切っちゃうもんね!」

大目玉『 あ は は 確かになあ……』

狸娘「つまりあなたはここじゃ本来の力はだせない!焦って隙がうまれたな!妖怪大目玉、覚悟!!」
129 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:21:10.45 ID:ZK1l9aED0
大目玉『 だ が 、狸さん、ここがどこかわかっとります?』

大目玉『なんせソーキョーは人の街。人の街となりゃ妖怪の街でもありますねん』

大目玉『とりわけソーキョーの中心、棟丸ともなりゃ、な』

狸娘「! まさか!」

大目玉『察しがついたか狸耳!?そうさ!ここ棟丸はソーキョーで一番妖怪が居ついてる場所やで!?
    お前達がここで妖力を溜め込んだように、ぼかもたくさん吸収させてもらいますわ!』

大目玉『い っ た だ っ き ま ーーーーー す !!!』ズオオォォォ

狐娘「!? なんだ!?」

雑魚妖怪達「ピーー!!」ピュー

狐娘「どこからともなく妖怪が……吸い込まれていく!?」

狸娘「やばいよ狐ちゃん!あいつ、棟丸中の妖怪を引き寄せて喰ってるんだ!妖力を存分にためこむつもりだよ!」

狐娘「なんだって……くそ、どんどん大きくなってやがる……!」
130 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:25:23.67 ID:ZK1l9aED0
大目玉『あ は は は は は は は』ズオオオオオォォ

狐娘「チッ、図体だけ大きくなりやがって……!」

狸娘「……狐ちゃん!」

狐娘「なんだ」

狸娘「このまま立ち止まってちゃ通り魔どっかに逃げちゃうよ!ここはわたしがなんとかするから早く追いかけて!」

狐娘「はあ!?大目玉と対峙してんだぞ!?そんなこと言ってる場合か!」

狸娘「でも実体の妖術がない以上狐ちゃんもバカさんもアホさんも戦えないじゃん!ここで食い止めておくから
   通り魔を捕まえて!」

狐娘「……! し、しかし……」

狸娘「早く!」

狐娘「ぐ……オイバカアホ!!行くぞ!!」

バカとアホ「アイアイサー!!」
131 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:28:47.24 ID:ZK1l9aED0
大目玉『ぐふ……あー、 食 っ た 食 っ た 。 これだけ食えば満腹ですわ』

大目玉『狐耳……また逃げるんですかい?全く……根性なしやなあ』

大目玉『そんで残ったのはこのチビな狸一匹だけかいな』

狸娘「……」

大目玉『ま、いいわ。これほどの力があればどこへ行こうとすぐ追いつけるからな』

大目玉『狸ィ……お前にも恨みがあるで。死にぞこないの狐拾って逃げやがって。あの拘束の屈辱、決して忘れやしませんわ』

狸娘「うるさいキモ妖怪!妖術・拘束!」バシュッ

大目玉『なんども同じ手に引っかかるとお思いかい!?』サッ

大目玉『まずはお前の命をとって差し上げますわ!! 死 ね え 狸 耳 ィィィィッ!!』
132 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:31:11.71 ID:ZK1l9aED0
狐娘「はあ、はあ……勢い良く飛び出したがいいがどっちに行きゃいいんだ!?」

アホチンピラ「あんなでっかい妖怪まででてきて、街はますますパニックだ!」

狐娘「やはり人が多すぎる……通り魔の野郎、どこに……」

バカチンピラ「任せてくだせえ姐さん!俺のスイッターは何万人というフォロワーに見られてるんですわ!
       さっきスイートしただけでフォロワーさんからたくさんの情報をいただきましたぜ!!」

アホチンピラ「すげえ!お前スイッターなんてやってたんだなあ!?しかもフォロワーそんなにいるなんて、マジパネエ!!」

狐娘「スイッター……?その情報は信頼できる筋なのか」

バカチンピラ「もちろん俺はフォロワーさんを信用しておりますんで!」

バカチンピラ「えっと……近くのショッピングモールを襲撃してるって情報が圧倒的に多いスね」

狐娘「棟丸のショッピングモール……待て調べる」ポチポチ

狐娘「ってここからすぐ近くじゃねえか!行くぞ!!」
133 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:35:32.33 ID:ZK1l9aED0
ショッピングモール

キャアアアアァァァ!!ドタバタ

店員「お客様!迅速に!迅速に避難してください!!」

狐娘「この騒ぎ……どうやら本当にここに通り魔がいるらしいな」

アホチンピラ「姐さん!上!上!!」

狐娘「上?」キョロキョロ

アホチンピラ「エスカレーター上った先ですわ!」

狐娘「あ!!」

白猫娘「……」

狐娘「いやがったなてめえ……おい妖怪!その獣耳持ちを解放しろ!これ以上人を殺めるな!」

バカチンピラ「うっ、ち、血の臭い……」

白猫娘「」ダッ
134 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:39:02.36 ID:ZK1l9aED0
狐娘「畜生まだ逃げるってのか!いい加減にしろ!」

バカチンピラ「どうするですかい姐さん!なにしろこの人の流れだ、追いかけるのは困難ですぜ!?」

狐娘「く……」

キャーキャーバタバタ

狐娘「クソ、このままじゃまた取り逃がしちまう、どうすれば……!!」

アホチンピラ「……姐さん、俺にいい考えがありますわ」

狐娘「なんだ!」

アホチンピラ「姐さんを投げる」

狐娘「はっ??」

アホチンピラ「俺はこう見えて昔砲丸投げで世界大会を目指してたんですわ!
       姐さんくらいの体重どうってことねえ!奴のとこまで一気に行きますぜ!」

狐娘「オイ待てコラなんの冗談だアホやめろ持ち上げるな!!」

アホチンピラ「頑張ってきてください姐さん!姐さんがきっとソーキョーを救うと信じていますぜ!!」

狐娘「おかしいだろアホ砲丸投げと人を担いで投げるのとは全然違うし
   ていうかお前の昔は何なんだよなんか都合良すぎじゃないか!?そもそもお前ら俺を守るんじゃなかったのかよ!?!?」

アホチンピラ「いくぜええええええええええ!!しゃああああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」ブゥン

狐娘「うわあああああああああああ!!!」ピュー

アホチンピラ「姐さん……ご武運を……!敬礼!!」ピシッ

バカチンピラ「」ピシッ
135 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:46:38.24 ID:ZK1l9aED0
白猫娘「」タタタタ

狐娘「わあああああああぁぁっっっ!!」ピュー

白猫娘「!?」

ゴチンッ!

狐娘「っっっっ!!」

白猫娘「……」

狐娘「いってええ!!いってえなアホバカ!!どんな神経してれば人を投げるなんて発想ができるんだ、え!?」

白猫娘「……」

狐娘「と、とにかく……やっと追いついたぜ通り魔、いや、現代妖怪。
   お前をたずねてこんなところまで来たんだ。まさかまた逃げるなんてこと言っちゃくれねえよなあ?」

白猫娘「……」

狐娘「へへ、そうこなくっちゃ……」

狐娘「昨日からの因縁だ、ここで決着をつけよう。俺も本気でいかせてもらうぜ……」
136 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/06(火) 15:47:24.47 ID:ZK1l9aED0
今日はここまで
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 20:35:04.65 ID:JGvdkq+ro
期待
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 21:59:09.51 ID:FNR0zFVK0
ドジはアホでもバカでもないって事やね
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 22:19:05.04 ID:1EtCkvGIO
確かに言われてみればそうだ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 23:16:21.39 ID:eYIYykblO
ってことは計画のどこかでドジ踏んでる可能性が微レ存...?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 23:23:23.89 ID:JGvdkq+ro
裏切った振りしてるだけだって信じてるよ
142 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 19:42:52.95 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「」バッ

狐娘(……来る!)

白猫娘「妖術・白濁」バシュッ

狐娘「っ!」サッ

ドカーン!

狐娘(なんて威力……これは現代妖怪が引き出す妖力か……!!あたったらひとたまりもない)

狐娘(こっちが妖術を使えない以上遠距離は危険だ!早く接近戦に持ち込まないと……!)

狐娘「うおおおおっ!」バッ

白猫娘「」サッ

狐娘「チッ!おおっ!!」シュッ

白猫娘「」サッボカッ

狐娘「ぐはっ く……」

狐娘(単純な殴り合いでもこの反応のはやさ……!)
143 : ◆pCsbWLFMKc :2016/09/07(水) 19:48:37.67 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「」ガシッ

狐娘「! しまった!」

白猫娘「妖術・白濁」バシュッ

狐娘「うわああああっっ!!」

ドカーン!

狐娘「ち、ちくしょ……っ、 も もろにくらって……」

狐娘「!? なんだ!?体が動かない!?」

シュウウゥ…

狐娘「!! い、色が……抜けてく……」

白猫娘「」ギュウゥ

狐娘「っっ!! や…めろ……はな 、せ… … くび を、…… 掴む… な…」

白猫娘「………………」シュウゥ

狐娘(色が奴に吸収されていく……?)

狐娘「おま、 え… … おれを、 、 とりこむき 、か ……」

白猫娘「………………………………」

狐娘(くそ……体が動かない……!)

白猫娘「……………………………………」

狐娘「  や …  め、  、  ………」

狐娘(もう……ダメ……だ……)

白猫娘「」パッ

狐娘「!! っ、! はあ!! はあっ! はあ……! … げほっ!か、げほぉっ!!」
144 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 19:54:59.14 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「……」

狐娘「はあっ……、なんで、離した……?あのままなら俺は、死んでいたのに……」

白猫娘「……」

狐娘「……」

白猫娘「……… 狐さん ……」

狐娘「……!」

白猫娘「…… かわいい 、 狐耳 …… さん ……」

狐娘「……なめんな……誰がかわいいだ」

白猫娘「…… いつも …… 殺してた …… あなただけ …… 殺せなかった ……」

狐娘「まあな。そんな簡単に殺されてたまるか」

白猫娘「…… 人は …… 突き立てれば …… 死んだ ……」

狐娘「……?」
145 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 19:59:20.07 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「…… あんなに …… あっけなく …… 死んじゃうんだって …… みんな ……」

狐娘「あんなに虐殺しといて出てくる感想がそれかよ。いい気分だな」

白猫娘「…… なんて …… 簡単だ …… みんな …… もっと強い人だと …… 思って ……」

狐娘「……」

白猫娘「…… 誰も …… 見てくれなかった …… 誰も …… 関わってくれなかった ……」

白猫娘「どうして …… 自分は ……」

狐娘「……」

白猫娘「…… ひとりぼっちに 」

白猫娘「…… なって ……」

白猫娘「…………」

狐娘「……」
146 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:03:01.89 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「…… 人は …… 輝いてたよ …… みんな …… 楽しそうに …… 会話して ……」

白猫娘「…… 周りの人も …… テレビの向こう側でも …… 私の知ってる …… 誰かも ……」

白猫娘「…… 自分だけが ……」

白猫娘「…… どうして ……」

白猫娘「…… そこには 、 いないの ……」

狐娘「……」

白猫娘「 …… でもね」

白猫娘「あの人が教えてくれた うまくやれよと教えてくれた もっと簡単な方法を もう考えなくていい方法を
    なんて簡単なんだろう 私が突き立てれば人は死ぬんだ どんな人でも 
    男だろうが女だろうが 知ってる人だろうが知らない人だろうが 突き立てればいいんだ
    それでいいんだよ 誰も私のことなんて知らない 知ってくれるはずもない そんなことでふさぎこんで
    追い詰めても 人は私を助けてくれなかったもの あの人が教えてくれたんだ 力をくれたんだ
    人の死は 私を助けてくれなかった人の死は その場所に新しい人を呼ぶの
    今の狐さんも 街で逃げまどってた人達も みんな 私を見てた 見てたよ 私を 私を」

白猫娘「私が 全部を」

白猫娘「動かすの」

狐娘「……」

白猫娘「みんな 、 私を見てる」

白猫娘「見て ……」

白猫娘「……」

狐娘「……」
147 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:08:30.61 ID:HjMQwZP+0
狐娘「……お前の言いたいことはよーくわかった」

白猫娘「……?」

狐娘「」ガシッ

白猫娘「!」

狐娘「なんだ?お前は……人を呼ぶために人を殺してたのか。そんな安直で頭の悪い考え方、俺は好きじゃないね」

白猫娘「……」

狐娘「確かに都会は冷たいだろうな。お前が一人、取り残されても、誰も気がつかないかもしれない」

狐娘「お前が一人、自分がここにいるよって叫んでも、誰も構わないかもしれない」

白猫娘「……」

狐娘「だけどな。弱っちぃんだよ。それでなにもかも見失うなんて。それでも人は人のことを思ってるって、思わねえか?」

白猫娘「……………」

狐娘「教えてやろう。喧嘩の世界には義理ってもんがあるんだ。どんな相手だろうと、一度拳を交えればとことんまでやりあう」

狐娘「俺は一度で勝負がつかなかった奴には、どこまでも追いかけて、決着つけてやろうと思うぜ?」

狐娘「お前もそのうちの一人だからな」

白猫娘「…………」

狐娘「倒してやるよ、俺がな」

白猫娘「………」

狐娘「そらっ!!」

ボカァッ!!
148 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:15:54.13 ID:HjMQwZP+0
白猫娘「!!」

白猫娘「」フラッ…

白猫娘「」バタッ

狐娘「……?おいおい、今たった一発あてただけ……」

猫娘「」

狐娘「? あれ、色が戻ってる……あいつも俺も」

猫娘「」

狐娘「た……倒したってことか?あれ……いやにあっさりだったな」

猫娘「」

狐娘「オイ……おきろ、妖怪から解放してやったんだから礼くらい言え」ユサユサ

狐娘「ま、まさか死んじまったりしてねえよな?」

狐娘「うん……大丈夫、息はある」
149 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:19:10.42 ID:HjMQwZP+0
猫娘「」

狐娘「……」

狐娘「……なんか腑に落ちねえな」

狐娘「まさか現妖は抜け出ただけでまだどこかにいるんじゃ……」キョロキョロ


『 あ ら ら ? これで終わりですかい?はー、なんとも言えんなあ』


狐娘「! その声は大目玉!!」

大目玉『 こ ー ん に ー ち わ 。なんだか取り込み中だったみていで。観戦させてもらってましたわ』

狐娘「そんな悠々と……まあいい。目的の一つ目は達成したからな。こちらから行く手間が省けた」

大目玉『なかなか感動的な説得でしたわ。一度で勝負がつかなかった奴にはどこまでも追いかけて……
    だったらぼかともここで決着ってことで。どうですかい?』

狐娘「上等……ん、いや……」

大目玉『なんですかいじれったい。 は よ し ま し ょ う や 』

狐娘(冷静になれ……相手は物理が効かないんだこのままじゃ昨日の二の舞だ)
150 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:23:03.10 ID:HjMQwZP+0
狐娘(それに大目玉退治には狸が協力するって取引だったんだ。そうだ……狸はどうなったんだ?)

狐娘「おい目玉!狸は!狸はどうした!」

大目玉『うーん?そんなこと、 わ ざ わ ざ 説明しなくちゃあきまへんのん?』

狐娘「俺があいつを最後に見たのはお前を食い止めると言っていた時だ……」

狐娘「まさか……!お前がここまで来れたということは!!」

大目玉『 あ は は は !! 察しましたか狐はん!あの狸耳は今……!』

狐娘「嘘だろ、狸……大目玉!!貴様!!」

大目玉『ぼかの秘書ですわ!!』

狐娘「はっ??」

狸娘「いやー大目玉様!あの因縁の狐耳がいてはりますぜ!さっさと倒して荘剥に帰りましょうやくししし」ゴマスリスリ

狐娘「!? 狸!?おいお前どうした!!」
151 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:30:58.02 ID:HjMQwZP+0
狸娘「うっせえあほうわっしゃはいつだって強いものの味方じゃ!ねー大目玉様ねー」

大目玉『こいつが 自 分 か ら 手下になりたいと頼み込んで来たんですわ。なかなか頭のきれそうなやつだし、
    前々からおなごの秘書が欲しいと思ってたとこなんでね。 あ は は 』

狐娘「はあ!?おいどういうことだ狸説明しろ!取引は!?お前まで裏切るのか!?」

狸娘「ぐちぐち言うな取引なんぞ知ったこっちゃないです!!
   わたしはもう大目玉様の右腕として生きていくことを誓ったんでね!まる!」

狐娘「そ、そんな……お前……!」

狸娘「さっ、大目玉様早く!こんなやつ大目玉様の力でひとひねり!ですよね大目玉様!!」

大目玉『 あ は は は は ! いい気味やわあ狐耳! あ は は は は は !!』

狐娘「……!」

狸娘「」パクパク

狐娘(口パク……?)

狸娘「」パクパク

狐娘(ご、め、ん、こ、れ、く、ら、い、し、か、じ、か、ん、か、せ、げ、な、か、た
   あ、と、は、よ、ろ、し、く……?)

狐娘(なるほど……命を奪われないために演技してるんだな。あいつらしい……)
152 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:36:21.06 ID:HjMQwZP+0
大目玉『さ。おしゃべりはこのくらいにしましょうや。 決 着 つ け る ん や ろ ? 』

大目玉『まあもっとも!?昨日みたいに妖術を使わないんじゃ勝負はわかってますけどね!』

狐娘「チッ……」

大目玉『昨日の仲間は今日の敵!もう助けてくれる人も逃げ場所もないで!?』

大目玉『ここがお前の墓場だ!!さあいくぞ 狐 耳 ィィィィィィィィッッ!!』

狐娘(このままじゃ勝てない!なんとか狸がこっちに戻ってこれる隙ができるまで持ちこたえないと!)

大目玉『妖術・大衝撃……』

狐娘(来る!!)



ピトッ…



153 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:38:45.11 ID:HjMQwZP+0
大目玉『??』

狐娘「? おいどうした」

大目玉『な、なんや……おかしいですわ、おい狸秘書、なんかしましたかい?』

狸娘「ふぇっ?わ、わたしは別に何も……」

大目玉『な、ちょっと見てくれへん?背中の方がおかしいんですわ。まるでなんかに張り付かれとるような……』

狸娘「背中……あれ?」

大目玉『なんかありましたかい?』

狸娘「なんか……なんだろこれ、白いべちゃべちゃしたのがくっついて……」

狐娘「白……!?まさか!!」


グシャオオォォォォォッッ!!

154 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:41:04.88 ID:HjMQwZP+0
大目玉『ぐあああああああああぁぁぁっっ!!なっ、な ん じ ゃ あ !?』

白い化物「キシャアアアアアアァァァァッッッ!!!」


ガブッ!


大目玉『うおあああああっっ!?やめろ、やめろおお!!ぼかをどうする気や!なんなんやおまええええええぇぇっっ!!』

グチャ…グチャ……

大目玉『おおおお……く、く わ れ る ー……』


狐娘「おい狸!こっちに戻ってこい!!」

狸娘「はい戻ります戻ります!いやーごめんね狐ちゃん!やっぱり大目玉強いね!
   やっぱり勝てなくってね、仲間にしてくれって頼み込む作戦しかなかったの!」

狐娘「そんなこともうどうでもいい!現妖だ!やっぱりさっき倒しきってなかったんだ!」

狸娘「お、大目玉が……あの大目玉が食われてる……」
155 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:45:31.77 ID:HjMQwZP+0


グチャッ……グチャッ……


大目玉『』

白い化物「」グチャッ…ペチャ…

狐娘「これは……どうなるんだ?」

狸娘「やばいよやばいよ……大目玉を取り込むなんて、大目玉以上にヤバイ現妖が生まれるってことだよ……」

狐娘「……それは……!」

狸娘「さっきの話だと、あれは多分猫ちゃんの孤独を餌にして成長した殺人衝動の現妖……」

狸娘「あんなの野放しにしたらどれくらいの被害が出るか……検討も……」

狐娘「……!!」
156 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:46:51.31 ID:HjMQwZP+0
白い化物「キシャアアアアアアァァァァッッッ!!!」

バシュッ!ドカーン!

狐娘「! 上に!上に上がっていったぞ!」

狸娘「天井をぶち破って……外に出る気なんだ!」

狐娘「そんな!くそ、どうすれば!?」

狸娘「屋上に行こう!今から追いかければまだ間に合う!」

狐娘「行ったところで……勝てるのか??」

狸娘「でもなんとかするしかない!行こう狐ちゃん!」

狐娘「……! わかった」

狐娘(想像以上にとんでもないことになってきた……でも、ここまできて逃げるわけにはいかねえ!)
157 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/07(水) 20:47:52.62 ID:HjMQwZP+0
次で最後です
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/08(木) 00:03:07.69 ID:4f2mAYxmO
え、もう最後なの
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/08(木) 00:31:39.88 ID:DmY/zAFL0
終わったらこの耳っこ同士のイチャコラがないやん!
どうしてくれんのこれ?
160 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 19:07:07.42 ID:zBNxdAJG0
屋上

ゴオオォォォ……

狐娘「来たぞ屋上……う、なんだこの嫌な空気は……」

狸娘「禍々しい感じ……周りの空間に影響を及ぼすほど奴は強くなって……」

白い怪物「……」シュウゥゥ…

狐娘「追い詰めたんだか追い詰められたんだか……とにかくあのぐちゃぐちゃがお前の本命なんだろ?なあ狸」

狸娘「あいつは大目玉を喰らったからね。狐ちゃんの本命でもあると思うよ」

狐娘「そうか……じゃああいつは絶対に仕留めなくちゃならないわけだ」

狐娘「あいつを倒せた瞬間俺らの目的はすべて達成できる」

狸娘「わたし達のためだけじゃない、ここでなんとかしないと、棟丸、ソーキョーはもっとひどいことに……」

白い怪物「…………」シュウゥ…


グシャッ!


白い怪物「」グゴゴゴゴ…

狐娘「なんだ……!?膨れ上がって、巨大化していく……!?」

狸娘「取り込んだ大目玉の妖力を開放してるんだ!来るよ狐ちゃん!」


グゴゴゴゴゴ……

アアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァッッッッッ!!!!

現妖・凴朙(ひょうめい)『アアアaアlzjsあアアアアAアアあvcのあsアアアアぁっアアァァ ァvだいhaァァァァァ嗚ァ ァァァッッッッあsgfき!!!!!』

凴朙『貌・@@Qリ\v{W・ル:=婦ユEツk▽ モ,}4Wkァs・ソ=ルム9`决・メ鞳 Rェネェえ」ェェェェェェエエエエエッェ!!!!!!!』

狐娘「あれが……現代妖怪……!!」

凴朙『IK粁ケFEン奬穰イhュnd
E、歐]蹠N・mj|憐z\マBム>ム]・=ーナ+ー健゙モ・ォォオオォxッォお!!!!!』バシュッ

狐娘「うわっ!」サッ

ドカーン!

狐娘「くっ……」

蹤4DtZp{k……

   円ヲg禿#S{x。ー……

8ンエR餓・満=1、Oーョ狎………

狐娘「なんだこの息が詰まるような空気の流れは!これじゃまともに戦えない……!!」

狸娘「妖術・衝撃!!」

カキンッ

凴朙『陵ェHケ=.&」爛イタハnXモh70艇Pル\WKcラ・ ・・・』

狸娘「や、やっぱり……案の定効かない……」

狐娘「なんとかならないのか!お前現妖退治で食っていくつもりなんだろ!?」

狐娘「このままじゃ俺の物理も効かないし、やはり勝ち目がないじゃないか!」

狸娘「聞いてキツネちゃん!あいつ、外側が硬い装甲に覆われててこっちの妖術を跳ね返しちゃうみたい!」

狐娘「装甲……?あの目玉がたくさん付いてるのは全部装甲なのか」

狸娘「多分大目玉の妖力で固めてるんだと思うの!あれを壊さなきゃ!装甲だけなら物理もとおると思う!」

狸娘「中身を引きずり出したらわたしが妖術で倒すから!」

狐娘「わかった!要するに外側を全部ぶっ壊せばいいんだな!」

凴朙『<xmpMM:DerivedFrom stRef:entID="xmp.did:B2DstanceID="xmp.iid:A8F5mpMM="E8CB5AC4A1E0C79FD3" 』バシュッ

狐娘「っ……」
161 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 19:21:32.70 ID:zBNxdAJG0

シ戝ム碎ス_wyヲスオハイクゥ燮・-+ロCル>ー刊ナβ%ヌ……
シ戝ム碎ス_wyヲスオハイクゥ燮・-+ロCル>ー刊ナβ%ヌ…………
シ戝ム碎ス_wyヲスオハイクゥ燮・-+ロCル>ー刊ナβ%ヌ……………


狐娘「くそっ!負けるか!おおおお!」

ガンッ!

凴朙『 キタ{ニ%ク~・ゥ孰Lャ…・・… …』

狐娘「!」

凴朙『|/・><捏サxヒA鬯ェ・"%nレコZヤシ尿戟NI・涯ネ!イd・K砒ソ ゙・K (ヨi I・ヒOC{齲$。謄(瀕ヒヤシT縢oXイ椈ゥタケXハ 'ク_フK蠻・? %E・3`eス.S・矚~D・W・UMホノjホ%F痛 4欷
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ラ酥レロコK&L{`Y鎭紙 d4黻マキl・スマ7pオ……

ラ酥レロコK&L{`Y鎭紙 d4黻マキl・スマ7pオ………

ラ酥レロコK&L{`Y鎭紙 d4黻マキl・スマ7pオ…………



狐娘「!!!!!」


闥R.ッSSス;7K/瑪Fw7・J。…… ゙話井リァD,ハマ-簍網、ハ)…… 錬)xュA規$蹙]ユ・・吻・mr…… b艶A$2笳o蓼ュ。`・……


狐娘(あ、頭が割れそうだッ……!)

狐娘「っ! はあっ!! が……は……」

狸娘「狐ちゃん!妖術・結界!!」

狐娘「はあっ……!」

狐娘「ちくしょ……近づくだけでこれかよ……」

狸娘「妖術・拘束!」バシュッ

凴朙『ァ――――――… … ・・  ァ ―― ――   ……』

狸娘「うぐぐ……狐ちゃん!なんとか動きを抑えてるからできるだけ装甲壊して!早く!!」

狐娘「っ……うおおおおおおっ!!」ダッ

ドカドカッ!

パキッ!

狐娘「チッ!これだけやってヒビが入った程度かよ!」

凴朙『刋ゥ<(UDx犂イ)X}・_ワ[・]/[ΕY!ヘP9ニGgヘ・.チeeI智LApミC~KモTハc・fヨ・ル@bSヤ,'キガナ>毒-ラケチbノi+cィネノrXゥ・_ス|"テトmヲ睇゚ッム#・/_スe・゙・・а7vNメu]・)・&RRv2"・
s・ `・鐡eラ5ヨ・メ \・o・oヌ 「~ナffワmニ"$售
A1啖=ム喉x~~\klォj・努・_WMゥ萩f戦。堰&・5ヌソkヨNチvア/ンェーワ助・エハイ`ツヨ/v郛 ヨZ怫EホWル聾>ネ#|8マ/ィゥ$・@Uオ・イ悴・hmウY・TッO圈,L后ト キタ{ニ%ク~・ゥ孰Lャb|ウ鏤レ・゚滯難7ヨv0膿セN y:R ヲ0櫪タヤ形悧団ワケルネLg丈RZL:ヨ派SUホモ蜑渭宋T・ル&iQ}i7\2厩6ャ +・; ハヲ
a剞Vトニe・ ・冤・u]wワ{ネe培・゚y炬・・・ C訶・・コヲAdu凋J齲ヲ驫ヲヒ(蛞.>結#<・qLU揄レカカ・G6lュ・hョ鮗セリ]・国閉Z1}ァ/ソ9トヨーイヌ >・CワィゥヘハHQM<2'・1k>リ』

狐娘「だああっ!わけわかんねえ念仏ばっか唱えやがって!!もううんざりだ!とっとと壊れろバカ!!!」

狐娘「おおおおっっ!!」ズツキ

ガアアンッ!

パラパラ…

狐娘「よし……!」

狸娘「ダメもう抑えられない!狐ちゃん逃げて!」

狐娘「何……?」

凴朙『ヒトリ ひとり ヒトリ

 aHオチvネネ・ウ゚Nヲィ箋7
    
じゃなkジュても

        剖・ャ・主メメL剖・ャ・主メメL剖・ャ・主メメL剖・ャ・主メメL剖・ャ・主メメL

          いいよいいんだよ    ァァァァァァ』
162 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 19:37:02.65 ID:zBNxdAJG0
凴朙『矚~DWUMホノjホ%F痛 4欷マ
!ソスウrxノL_8モヤhds熊(魅Xホ"s兼YHqタ 乙オHェネフ(b5Xェ:AクsjQイrQ9ヤ_健ョ曉ソユヌ瓰Uハルqッイキ薬択2ロf仏攷ァニサ~mdo=mーモェ、Tu$レpケワ鬯UクaYシシン ヘー<ヘbeヌョカC2矩\メ^裕Wュ%Q+‡・jtA・ケ/%ュadシア慥\XミワB篳ネアSx/ケ。WユMオ否姓Dセミ^@x%タコ6T:
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8墹j掘蚯L7Uイラ膾.・テWNス真0eシ茴ノア4Lノ d:_委ネュ+?@蝦休ル液+ラ?テ鱈スメ理Yd梦.スzケ<o袗IR2ョメ%Dヲ萌vW Y/ケ刋ゥ<(UDx犂イ)X}充]/[ΕY!ヘP9ニGgヘ.チeeIqLApミC~KモTハcfヨル@bSヤ,'キガナ>毒-ハラケチbi+cィネノrXゥ_ス|"テトmヲ睇』

狐娘「!」

凴朙『6E_祭.迷-u柱4"ヒラ゚ケ~蹶G讚#シ、、E!0` 瀛怡3ス*ハVuΕ(W
ァレァgjロQサI」怛、・ノ Mル}、jニ痳q:vQ惟就^イyC64]慱& ャ「羃ャイy籾VJイ?mMイーWmロムネ tシ熱\"ル?v^ヨy佳┐dXェkセg抖ネ「KB^ワ弾R劇ツ1EヒBF,/ョ炸fM8…Eニp,マ2<K・゙藏、持61・・Cq&
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オユ迄ム「」・・ヤ
*・リ"ォャ邦テ9Z@
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!雜ャE夕" |cf[イ工ャ竢#
Nョ・J』


ャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュャXhヒヨョ?ュ


狐娘「うわあああああぁぁっ!!やめろおおおお!!!!」

凴朙『こわ  い の  お  ひと りで   いな く   
   てm も  ひと は   ソ@っぽ   無幾位   あからなえ 
   ルネKノ ・x簸)牋}k!・ク莫+リヨ・エ/ ・ネrgo゚ア
Wヲ』

凴朙『ひとvV睇ハ・りでいたくなV睇ハ・いいたくないのいV睇ハ・たくないのいV睇ハ・たくないいいいなV睇ハ・V睇ハ・じょあのjfがおV睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇ハ・V睇えいうfhくぉえういfば』

凴朙『ルネKノ ・x簸)牋}k!・ク莫+リヨ・エ/ ・ネrgo゚ア
Wヲ』

狐娘「……があっ……」クラクラ

凴朙『誰も見てくrクァンまお誰も見て蔵に0誰も見て食っれないさfで
   
だれも       dれも             だだだあれれももみてくれrかれない

ひtろりdぇ 痛く   なき   最bい¥  サビあしい     さびしい   さびっしいい

・・゙Β`ソムホナS
}屐?4)ーネlgシ・Cテ !ワ。・8Qコクぴツ・VC$リ゚゙ク・ヌ侈J杁凹8』

狐娘「もう……が……やめろ……」

狸娘「待ってて狐ちゃん……装甲が壊れた部分にうまくあてれれば……」

狸娘「……! そこ! 妖術・衝撃!!」

バシュッ!

凴朙『ああああっぁぁあだqfさああああああああああx!!!!!!!1!!
   やめ やめ ヤメ やめ いた いた いた いた  イタ  いtら%e'・
オユ迄ム「」・・ヤ
*・リ"ォャ邦テ』

狐娘「! っ、は……今のうちに……」

ガッ!

凴朙『いた   いた   いた    ひと  なり た ない 
   あ
   あ
    
    あ
    ァ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』



ガラガラガラガラ……
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 19:52:36.77 ID:3peGninvO
sm666思い出す
164 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 19:53:52.00 ID:zBNxdAJG0
狐娘「全部壊れたぞ!中身が出て……!」

凴朙『旧aQネひ
。と・)募|鏨リ陌=ト、彭cp泥N%Bこ絞Rヮ・椶>)eイ P芫・ p0\=ミ!ee%ネ「_イ。EアwコリOフ%』

狸娘「あとはこの封印の妖術をあてれれば……!」

狐娘「頼んだ狸早くしてくれ!もうこんな空間にずっといられない!!」

狸娘「待って!妖術封印は妖力をかなり消費するから無駄打ちできないの!」

狸娘「確実にあてれる瞬間を……!」ジリ…

狐娘「!」

凴朙『ひトまっ纒ておイテいかかなぃでひと/りシナイィ

でこッつちニもホツX勺どってキきテいカナいでょ
   ひトりになりタクないひ      ととりにナナりたくなイヒとなくなナリたくいいいいいい

いx1ぃいいxイイいあ』

狐娘「や、やめろ!!こっちに来るな!!」シュッ

スカッ…

狐娘(もう中身だから、物理が……!)

凴朙『マ2<K・゙藏、持61・・Cq&
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03PL岨`%タOZエノlス。1ノ悪UUAッ・ム世・・
・』

狐娘「っっっっ!!!!!!」

狐娘「は、はあっ……!!」
165 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:02:03.84 ID:zBNxdAJG0
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…  ……・…
  
・   ・・・ ……


狸娘「き、きつねちゃ……!」

狐娘(だめだ……もう……これ以上は……)


凴朙『l・渮d9;イ・SZ・松|abD^Jsr|・Eコキ・)?オrヘ ヘニMルラRネe)S[キnΡ・oラノ當G_s・ァァスf;戡キムウFミP_2カタ・
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x^\サ y怠・・ム0ej・pスs・dナ?敗ニDワーンt^"鰹 )X・カQ.メ セ厦。V苑ー・l~耨 ニ・ ・m*・勲』


狐娘(だ……れ……か……)






猫娘「妖術・実体!!」バシュッ

狐娘「!」
166 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:07:57.65 ID:zBNxdAJG0
凴朙『     あ      』

凴朙『ァ  …   ……   あ ……  ア…………………』

ピギピギピギ

狸娘「! 実体化した……!」

狐娘「お、お前は……」

猫娘「……ごめんなさい 迷惑かけて……」

狐娘「……!」

猫娘「これくらいしかできないけど…… 大丈夫 私を救ってくれたあなたならきっと ……」

猫娘「頑張って 知らない……狐さん……」

狸娘「狐ちゃん来てるよ!」

狐娘「!」

凴朙『さみし~モ実いsk勳 ネヒzつらいこaDわいつらいこ鳰uエyス<qアo{kらえうぃrたうたういを』ゴオッ

狐娘「……」
167 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:13:27.29 ID:zBNxdAJG0
狐娘「へっ……散々苦労かけやがって、一時はどうなることかと思ったが……なんとかなりそうだ」

凴朙『ェヌl渮d9;SZ松|ab^Jsr|Eコキ)?オrヘ ヘニMルラRネe』

狐娘「俺の拳がとおればこっちのもんだ!嬉しいもんだぜ……!お前のふざけた顔を直接殴ってやれるなんてなああああっ!!」


ドカアッ!


凴朙『! ? ! ? ! ? あ あ  あ  ァ  』

狸娘「すごい!ダメージ入ってる!いいよ狐ちゃん!!」

狐娘「おらっ!!」


ガスッ!


凴朙『オ ォーー  ……    あー          ァ』

狐娘「とどめっ!!」


ボカァッ!!


凴朙『ー   ー   ー   ぁ  ぁ   ぁ …    ………』

ドシャアッ……


狐娘「今だ!狸!!」

狸娘「うん!妖術・封印!!」

バシュッ!


凴朙『  』

凴朙『{クXIFxN醍,テLヲ3s ノ凅イェ
:4艱P(トヒ~Y)B8`(Eム朝r傳Aメ栓ty.蜂e
コネ吾/累胄サrよシ絶AQ髢「V5Ccト皮ヒミ寅~イlメ嘆ナCケホs=L嵒&aタ窪ミ(ォンミ~1
ェo>ム純リ竜(ナ-赦~;dホd^ウ冲鵯E]1褪|u/75クラ,J`晩tソネヨ擦0スィiォyApネHコMヒ縋・リ・・ケク・・'Pリテー4鰤f・pゎンヲ鞄i宝裡・蛋r停・ュ}ヘJ&i@ゥャ購マ'y腸ナ・亘>8・◯)放i施ミ」60&"p゙S:・ゥg.鞐マ>ソk0s・靈j,・ヤpヘ・ヌ・韋i
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凴朙『アアアaアlzjsあアアアアAアアあvcのあsアアアアぁっアアァァ ァvhaァァァァァ嗚ァ ァァァッッッッあsgf!!!!!』



ブベバァァァァァァァッ!!!
168 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:19:50.81 ID:zBNxdAJG0



シュウウウゥゥン……



狐娘「っ……」

狸娘「……はあっ……」

スー…

狐娘「……空気が……元通りに」

狸娘「………!」

パァ…

狐娘「青空が、開けた……」

狸娘「……や……」

狸娘「やっっっったああああああぁぁ!!!倒した!現代妖怪倒したよ!!すごいすごい!!」

狐娘「はあ、これで終わりか。全くとんでもない相手だったぜ」

狸娘「すごいよ!こんなにちゃんと倒せるなんて!!ホントに……思ってなかった……!」

狐娘「危機一髪だったな。殺されててもおかしくなかった」

狐娘「これでソーキョーの混乱は収まる、か……」

サアアァ……

狐娘「ん、気持ちい風だ」
169 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:25:05.87 ID:zBNxdAJG0
狸娘「やりきったって感じだね!」

狐娘「そいつはちょっと大げさだな」

狸娘「でも狐ちゃんのおかげだよ!現妖も大目玉も、ホントに倒しちゃうなんてね……」

狸娘「これで取引の目的達成!だし」

狐娘「まあお前の言うとおり全部俺の力……と、言いたいところだが、今回はお前の活躍も大きかったよ」

狐娘「正直お前の妖術がなかったらここまで持ち込めなかったろうしな」

狸娘「お?」

狐娘「? なんだよ」

狸娘「なにそれー?デレてるの〜?も〜ぉ、狐ちゃんったら〜」

狐娘「は?そんなわけあるか」

狸娘「素直じゃないんだから〜」ツンツン

狐娘「チッ……ちょっと認めてやったらこれかよ」
170 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:30:25.68 ID:zBNxdAJG0
狐娘「あ、そうだ……猫、猫耳は?あいつ、俺を助けて……」キョロキョロ

シーン……

狐娘「いないな……どこに行ったんだ」

狸娘「あの子にも感謝しなきゃね。実体がなければまず勝てなかった」

狸娘「それにしても妖術実体が使えるなんて、すごいなあ……」

狐娘「おい、確かに実体は助かったが、それでも奴は何十人も殺した通り魔なんだぞ?放っておいておいて大丈夫なのか?」

狸娘「大丈夫だよ。もうとり憑いてた現妖は綺麗さっぱりだし。すぐにでも警察に保護されると思うな」

狐娘「保護?逮捕の間違いじゃないか?」

狸娘「あ、そうだね、通り魔は現妖の仕業だって世間じゃ認知されてないし……やっぱり捕まっちゃうのかなああの子」

狸娘「なんか……可愛そうだね」

狐娘「うーん……俺達を救ってくれたんだ。何とかしてやれないか……」

狸娘「……」
171 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:36:03.26 ID:zBNxdAJG0


コロコロ……


狐娘「?」

狸娘「あ、現妖の魂!そうそうこれこれ。これを回収しとかないと」

狐娘「なんだそれは」

狸娘「ふむ……こいつ、最初はこんな姿で生まれてたんだね」

狐娘「え、それが現妖の元の姿ってことか?ち、ちっさー……なんだこれただの白い玉じゃねえか」

狐娘「こんなのがあんな化物に……」

狸娘「ね。だから人間の心の闇って怖いでしょ?」

狐娘「うーん……そんでそれはどうするんだ?」

狸娘「わたしのものー。えへへ、いいでしょ」

狐娘「いやいらねえよ。気味悪いわそんなのアクセサリーにもならねえだろ」

狸娘「何言ってるのー現妖の魂なんてちょーレアだよ?わたし今これ絶対必要なんだから!」

狐娘「何に使うんだ一体……まあもう負かした奴だからな。好きにすればいいだろ。煮るなり焼くなり」
172 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:39:22.64 ID:zBNxdAJG0
『いやぁ〜…… ま い っ た ま い っ た まさかこんな結末を迎えるなんてなあ』

狐娘「!? 大目玉!? 貴様どこに!?」キョロキョロ

『心配せえへんでもええ。ぼかあもう戦えませんわ。見ての通り、もうあるのものの形じゃなくなってしまったんですわ』

狸娘「ど、どういうこと?」

『まあどうでもええやろ。もうあんたらを恨んだりはしてまへん。あんなに派手にやられれてかえって清々しいくらいですわ』

狐娘「なんだ……?お前、これからどうなるんだ?」

『それがなあ、 聞 い て く れ や 狐はんと狸はん。ぼかもやっと呪縛から解放されたのかもしれまへん』

『ぼかの住処、力の源だった歌留多神社は昔はそりゃまあ大層立派な神社でなあ』

『参拝に熱心なお客さんもいっぱいおったんですわ』

狸娘「へえ、歌留多神社ってそんな……」

狐娘「ただの陰気臭いボロ神社にしか見えなかったがな」
173 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 20:53:52.32 ID:zBNxdAJG0
『それがいつからやろなあ……荘剥があんな有様になったのは。知っての通り四六時中ならず者がウロウロしてはります』

『荘剥にまともな人間は寄り付かなくなって、歌留多神社への信仰心は日に日に薄くなっていった』

『終いには参拝客はもうさっぱりおらんくなって閑古鳥が鳴く始末や』

『そうやって人から見放された神社にはいつからか怨念がたまるようになったんや……
 自分を見捨てたこの地を静かに恨みながら』

狸娘「そ、それがあの強大な妖力の源だったんだ……」

『そこにたまたま居合わせたチンケな一つ目小僧の妖怪がぼかだったんですわ』

『ぼかあ無意識のうちに妖力をぐんぐん吸い込んで、妖怪大目玉としてあの神社で生まれた』

『あの時から自分でも何をしたいのかわかりまへんでしたけども、
 今思えばぼかあ歌留多の怨霊にとりつかれていたのかもしれまへん』

狐娘「……大目玉、お前……」

『ま!それもこんなこととなっちゃ過去の話や!ぼかもやっとあの神社から卒業できますわ!おおきに!狐はん狸はん!』

『ぼかはもう少し疲れたし、大人しく成仏と洒落込みましょか!これで大目玉の一味も解散!
 歌留多はもう業者かなんかに依頼して取り壊しておくんなせえ!』

『ほな! さ よ お な ら 〜 』


フゥッ……


狐娘「……気配が消えたな」
174 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:00:38.42 ID:zBNxdAJG0



ワアアアァァ…… パチパチパチパチ……



狐娘「? 歓声と拍手?」

狸娘「あ!狐ちゃん見て!下!」

狐娘「下?おお……」


ワアアアアァァ……


狐娘「あんなに人が……戦いに夢中で気づかなかったな」

狸娘「みんな棟丸の人達だよ!わたし達の活躍、あんな大勢の人が見てくれてたんだね!」

狐娘「あははまいったなァ……これじゃまるで……」

狸娘「ヒーロー!わたし達本当にソーキョーのヒーローだよ!イエーイみんな!!センキュー!!」


ワアアアアァァァァ………!!!

175 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:05:01.86 ID:zBNxdAJG0
狐娘「おいそんなに目立っていいのかよ」

狸娘「当たり前願ったり叶ったりだよ!こんなに大々的に現妖倒して、これで退治屋の繁盛も約束されたってもんだよ!」

狸娘「ハーイ!みなさん聞いて!通り魔は実は妖怪にとりつかれていたのです!」

狸娘「現代妖怪っていう悪い奴!怖いでしょ!?」

狸娘「なんとかしたい!退治したい!そんなかたは今すぐ相談!!
   今回事件を解決したナイスな狸と狐が営む妖怪退治屋、近々この棟丸にオープン!みなさんふるって……」

狐娘「おい狸!俺は退治屋はやらないって言ってるだろ」

狸娘「えーそんな冷たいこと言わないでよー」

狐娘「全く調子がいいな……その流暢な宣伝文句も即興かよ」

狸娘「この狸娘、いつだって商魂たくましく!イエーイみんな!!」


ワアアアアァァァァ………!!!


狸娘「でもこれで、猫ちゃんも捕まらずにすむのかな。現妖のこと、大勢の人に知ってもらえたらいいね」

狐娘「そのことについてはもう俺達にはなにもできないかな」
176 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:10:28.31 ID:zBNxdAJG0
アホチンピラ「おうバカ野郎見たか!すげえ戦いだったなあ!ガチパネエ!!」

バカチンピラ「本当に狐と狸の姐さん、妖怪をとっちめちまったぜ!!流石だァ!!」

ドジチンピラ「……」

アホチンピラ「!! お前!!」

バカチンピラ「ドジチンピラ!!」

ドジチンピラ「お前ら……頼む!!俺を殴ってくれ!!」

ドジチンピラ「俺はお前らや姐さんにひどいことをしちまった!もう絶交と言われても文句は言えねえ!!」

ドジチンピラ「だが……俺は自分で自分自身にきっかりけじめをつけてえ!!」

ドジチンピラ「そのためには迷惑かけたお前たちに殴ってもらうのが一番だ!さあ!!俺を殴れ!!」

バカチンピラ「……」

アホチンピラ「……」
177 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:14:49.99 ID:zBNxdAJG0
ドジチンピラ「おいどうした!憎いだろ?俺が憎いだろ!?俺はお前らを裏切ったんだ!!遠慮はいらねえ!さあ……」

バカチンピラ「このドジ野郎……憎いだなんて、思ってねえ……」

アホチンピラ「そうさ、お前、なにか事情があったんだろ?そうだよな?ドジ」

ドジチンピラ「……!! お前ら……」

バカチンピラ「話してみろよ」

ドジチンピラ「っ…… 俺には……一人娘がいるんだ。俺のたった一人の家族……」

ドジチンピラ「昔連れ添った女房は、喧嘩に明け暮れる俺に愛想つかして出て行っちまった……
       俺達の間に一人だけできた子供を残して……」

アホチンピラ「……それで?」

ドジチンピラ「バカとアホを裏切って作戦に協力してくれないかと持ちかけてきたのは大目玉一味の幹部だ!
       やつは作戦成功の暁に多額の報酬金を支払うと俺をそそのかして……」

ドジチンピラ「俺はそのあまりにも莫大なその金に目が眩んで大目玉の一味に……」

ドジチンピラ「仕方なかったんだ!!俺が生きる場所は荘剥!!もうそのほかにどこにも俺の居場所はねえ……」

ドジチンピラ「娘にはろくなものも食わせてやれねえ……綺麗な洋服も着させてやれねえ……
       娘には我慢ばかり教えてきて……それでも……」

ドジチンピラ「それでも娘は俺を恨んだりしない……そんな健気な娘に……」

ドジチンピラ「もらった金で……いい思い……させてやりたかったんだ……!!」

ドジチンピラ「うっ……」ポロポロ

バカチンピラ「ドジチンピラ、お前……」
178 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:23:01.20 ID:zBNxdAJG0
ドジチンピラ「だがな!俺の事情がどうであろうと、お前たちを裏切ったことに変わりわねえ!さあ、殴って……」

アホチンピラ「ドジ野郎!!お前、なんでそのことを最初から俺らに話さなかったんだ!!初耳だぞ!!」

バカチンピラ「そうさ!!俺らお前のそんなこと、何も知らなかった!!謝るのは俺らの方だぜ!!!」

ドジチンピラ「……!」

バカチンピラ「うおおおおおおぉぉっっ!!こうしちゃいられねえ!!!やめだ!!荘剥で喧嘩はもうやめだあ!!」

アホチンピラ「三人で就職して、真面目に働くんだよおおおお!!今からでも遅くねえ!!!」

バカチンピラ「今まで苦しかったかドジ野郎!!安心しろォ俺たちがついてる!!」

アホチンピラ「全員で協力して、ドジの娘にうまいものをたらふく食わせてやんだよおおおおおおォォォっっっ!!!!」

ドジチンピラ「おまえ、ら…………!!!」

バカチンピラ「さあ行くぞ!!ソーキョーで新たな人生の始まりだぁぁぁ!!!」

ドジチンピラ「いいのか……俺を、許してくれるのか……できそこないの、この俺を……」

アホチンピラ「当たり前だ、だって……」

アホチンピラ「仲間、だろ?」キランッ

ドジチンピラ「お……っ」

ドジチンピラ「お前らあああああああああ!!!ありがとおおお!!ありがとおおおおおおおおおおぉぉぉぉっっっ!!!!!」ボロボロ
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 21:26:56.42 ID:iAXHPuTHO
イイハナシダナー
180 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:30:57.29 ID:zBNxdAJG0


パシャパシャ  パシャパシャ


狸娘「あははなんかめっちゃ写真撮られてる。あはは」

狐娘「これで荘剥だけじゃなくてソーキョー中でも有名か?勘弁してくれよな」

狸娘「そんなこと言ってーホントは嬉しいんじゃないのー?」

狐娘「そんなわけあるか」


ドタドタドタドタ


狐娘「? なんの騒ぎだ?」

狸娘「階段を上がる音……?あ、わかったテレビ局の人達だ。さっき入ってくるのが見えたよ」

狐娘「なに……?」


ドタドタドタ


狸娘「わー、どうしようわたしテレビに映るなんて初めて!ねえ狐ちゃん、髪とか乱れてないかな??」

狐娘「……オイ糞狸、もう行くぞ」

狸娘「ええっ?なんでテレビが来るんだよ??取材うけようよヒーローだよ!退治屋の宣伝も絶対しなくちゃ……」

狐娘「もう十分目立った。テレビカメラなんて慣れてないんでね……やるなら一人でやってくれ」

狸娘「えー……そりゃないよー狐ちゃん」

狐娘「じゃ、俺はこれで」スタスタ

狸娘「んー、えー?もったいない……あーん、ちょっと待ってよ狐ちゃーん!!」トタトタ
181 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:41:12.07 ID:zBNxdAJG0


それからしばらくして




総京駅


ガヤガヤ


狐娘「……」

狸娘「」ヒョコッ

狐娘「……やっぱり来たか」

狸娘「そりゃ来るよ」

狐娘「誰も見送ってくれなんて頼んでない」

狸娘「ねえ狐ちゃん、ホントに行っちゃうの?」

狐娘「ああ。何度も言わせんな」

狸娘「今から考え直しても遅くないよ!一緒にソーキョーで退治屋やろう!」

狐娘「聞き飽きた台詞だな。そんなものハナからなる気ないんだよ」

狸娘「そんなあ……わたしら二人だから現妖も退治できたんじゃん……」

狐娘「まあな」

狸娘「だったらここでお別れなんて言わないでよ!折角ここまで親しくなれたのに……悲しい」
182 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:48:50.02 ID:zBNxdAJG0
狐娘「確かにお前とはうまくやれた気がする。最初はおかしな奴だと思ったけど、まあなんというか、会えてよかったよ」

狸娘「狐ちゃん……」

狐娘「だけどな。俺は今回の一件で自分の弱さを痛感した」

狐娘「獲った首は大きいが、誰かの助けありきだなんて納得いかねえ。俺は一人の力で強くなりたいんだ」

狸娘「一人だなんて寂しいじゃん……わたしと一緒じゃダメなの?」ウルウル

狐娘「そんな顔すんなよ……とにかく、ここでもうお前との関係は終いだ。俺は一旦地元に帰ってもう少し力を蓄えるよ」

狐娘「縁があったらまた一緒に酒でも飲もうぜ」

狸娘「狐ちゃん……わたしやっぱり諦めきれない……ねえ、せめて連絡先とか」

狐娘「そんなしゃらくさい真似はよしといてくれ。別れは別れだ。きっかりしなきゃな」

狸娘「うう……」

狐娘「っとそろそろ時間か……」

狐娘「じゃあな。色々あったけど、まあそこそこ楽しかったぜ」

狸娘「……」
183 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:58:47.14 ID:zBNxdAJG0
狸娘(そう言って狐ちゃんは珍しくわたしに笑顔を向けてくれました。
   でもそれはすごく一瞬で、すぐに背中をむけるとホームに向かって歩き出していました)

狸娘(わたしはそれを何も言わずに見つめることしかできませんでした。
   狐ちゃんは一度言いだしたら聞かない人だとわかっていたのと、それでも離れ離れになりたくない思いと、
   しかしこうなってしまってはもう自分にできることはないとわかってしまったやるせなさで茫然としていました)

狸娘(狐ちゃんの背中を無言で見送りながら、ふと空を見上げると、綺麗な澄んだ青空。
   ソーキョーは物騒な街だけど、この綺麗な青空はどこも変わらない。
   この綺麗な青空は、わたしと狐ちゃんで妖怪から守ったものなんだと気づいたとき、なんだか誇らしくなり)

狸娘(それと同時に、なんの根拠もなく、狐ちゃんとはまた会えるんじゃないかという思いで胸がいっぱいになりました)

狸娘(狐ちゃんは、可愛くて、強くて、本当はとても優しい人です)

狸娘(今度会ったら、美味しいお饂飩でも奢ってあげよう、そう思って、わたしは彼女に大きく手を振りました)

狸娘(振り返らない彼女に、それでも大きく手を振りながら。
   どこからともなく爽やかな風が、彼女のサラサラな金髪を揺らしていました)

狸娘(これが、わたしのソーキョーデビューの出来事です。
   色々あったけど、今はもうそっと思い出を胸にしまって)

狸娘(この物語は、これで、おしま
184 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:59:21.70 ID:zBNxdAJG0




商人「あり、本当にこれでおしまいなのかい?お二人さんや」


狐・狸「!?」




185 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 21:59:58.17 ID:zBNxdAJG0
狐娘「おま、いつかの通りすがりの商人じゃねえか!どうしてここに!」

狸娘「……!」

商人「また会ったな、狐の嬢ちゃん。ソーキョーを満喫してもらえたかな?」

狐娘「満喫もなにも……なんだ、お前まで見送りか?そりゃ丁寧なこったで……」

商人「違う違う、俺っちが用があるのは狐さんじゃなくて、そっちの狸だ」

狐娘「狸?」

狸娘「……」

商人「おう狸っち、直接会うのは久しぶりかな?全部うまくいったようでなによりじゃねえか」

狐娘「た、狸っち??なんだ知り合いか?全部うまくいったって、どういう……」

狸娘「し、知らない知らないよこんな人!誰!?誰なの!?
   いやー、感動の別れのシーンに水差さないでいただきたいね!ほら、シっ、シっ!!」
186 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:04:41.21 ID:zBNxdAJG0
商人「おーう、そりゃないぜ狸っちー、折角言うとおりに協力してやったってのに」
      
商人「それにもう終わった事なんだからいいじゃねえか。狐の嬢ちゃんだけなにも知らないなんてかわいそうだろ?」

狸娘「……」

狐娘「おい、なにかあるのか。どういうことだ……?お前ら何かしたのか」

狸娘「……」

商人「いや別にそんな大した話じゃねえよ。俺っちと狸っちはもとから商売関係で知り合ってたんだ」

商人「ただ狐さんが荘剥に来るにあたって、狸っちから、『狐ちゃんに大目玉の話を吹き込んでくれ』と」

商人「そう頼まれただけだよ」

狐娘「……?」

商人「わからねえか?つまりだな」

狸娘「……狐ちゃんと駅で分かれてから……荘剥で商売してるこの人に頼んで、狐ちゃんのところに行ってもらったの」

狐娘「な、なんだ……?どういう……」
187 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:09:00.91 ID:zBNxdAJG0
商人「じゃあ狐さん、あんたさんが大目玉に挑むきっかけになったのはなんだい?」

狐娘「それは確か……そうだ、俺がバカアホドジを絞めてる最中にお前がやってきて、大目玉の話をしていったからだ」

商人「俺っちはこっちの狸に頼まれてそう動いたんだ。
      そしたらあんたさん、まんまと大目玉に挑んでくれたみたいでやりやすかったぜ」

狐娘「つ、つまり……俺が大目玉に挑んだのは狸によってそう仕組まされてたってことか?」

商人「ああな。そんでもって大目玉から狐さんを救ったのはどこのどいつだい?」

狐娘「それは……!!」

狐娘「!!! そういうことか!!おい狸貴様ァ!!!」クワッ

狸娘「ヒィ〜〜ッッ!すいませんすいません堪忍してください!ただの狸の悪巧みだったんです!」

狐娘「俺が大目玉相手に苦戦するって分かってやがったんだな!それでわざと俺に大目玉に挑ませるように仕向けて……!」

狐娘「俺を助けて恩を着せるために!!」

狸娘「き、狐ちゃんが妖術使えないのは知らなかったけど……、でも大目玉は強いし、狐ちゃん妖怪慣れしてなさそうだし」
   
狸娘「わたし、妖怪専門だからかっこよく助ければ狐ちゃんわたしに惚れないかと思って……」
188 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:16:00.28 ID:zBNxdAJG0
狐娘「それだけじゃねえ!俺が大目玉に因縁つけたのいいことにいっちょまえな取引なんぞ持ちかけやがって!」

狐娘「助けられたあとも俺が大目玉を倒すこと、諦めなかったのをいいことに!!
   それで取引なんて都合のいい言葉つかって、退治屋の宣伝になる通り魔退治に利用しやがったのか!?答えろコラ!!」

狸娘「利用だなんてそんな……わたしはただ狐ちゃんと接点がほしかっただけで……」

狐娘「じゃあなんだ!?大目玉との戦いも!現妖退治も!!全部お前が仕組んだのか!
   全部お前の手のひらの上だったのかァ!!!」

狸娘「す……」

狸娘「すんまへん……」

狐娘「あああああっっ!!なんだよ畜生!!!こんなやつに俺ァ動かされてたのかああ!!!」

商人「はは、全部わかってスッキリしただろ?いやあ、俺っちってばいいことしたぜ」

狸娘「最後の最後に出てくる事ないのに……ホントありえない、もうあなたのことは信用しないから……」

商人「あひゃひゃ、言ってらあ」
189 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:20:33.86 ID:zBNxdAJG0


シュー ガタンゴトン…… ガタンゴトン……


狐娘「ぁ……」

狸娘「電車……」

商人「……出ちまったなあ、なんだ、狐さんあれに乗るつもりだったのか?」

狐娘「……」

商人「へえ、そう。じゃああんたら二人、これからどうするのかな」

狐娘「……」

狸娘「……」

商人「ま、どうでもいいや。俺っちは今回の報酬、この現妖の魂が貰えればそれでいいんでね。
      マニアな奴にこいつぁ高く売れるんだ」

商人「そんじゃ俺っちはこれまでどおり荘剥で『商売』させてもらいますよ」

商人「そんじゃ二人共元気でな!あひゃひゃひゃ」

スタスタスタ

狐娘「……」

狸娘「……」
190 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:25:14.57 ID:zBNxdAJG0
狐娘「……」

狸娘「……き、狐ちゃん……怒ってる?」

狐娘「……ああ、そりゃもう。カンカンにな」

狸娘「だ、大丈夫?別の電車で帰る?わ、わたし調べるよ……えっと、狐ちゃんの地元行きは……」

狐娘「お前にしちゃ随分気がきくじゃねえか。だが、必要ねェ」

狸娘「えっ?」

狐娘「」ガバッ

狸娘「ヒッ!すいませんすいません殴らないで!」

狐娘「殴らない。聞け狸気が変わった。このままじゃ腹の虫がおさまんねえ、こんなにコケにされてノコノコ帰ってられるか」

狸娘「ふえ、ど、どういう……」

狐娘「こちとら一度お前に利用された身だ。こうなったらとことん利用されてやるよ。お前がじきに嫌というほどにな」

狸娘「そっ!それってつまり……!」

狐娘「ああ!やってやるよ!妖怪退治屋でもなんでも!!このソーキョーの地で!!妖怪蔓延る大都会で!!」

狐娘「お前の面目が丸潰れになるくらいになああああっっ!!」

狸娘「ほ、ホントに!?いいの!?わたし、そんな、狐ちゃんにひどいことしたのに!」

狐娘「ああそうだ、ソーキョーの面白さを教えてくれたのはお前だよ!さあ行くぞ糞レズ狸!!
   ソーキョーの街でこれからも思いっきり暴れてやんだよォ!!!」

狸娘「……!! うんっ!ありがとう狐ちゃん!だいすきっっ!!」

狐娘「そのかわり、だな」

狸娘「!」

狐娘「饂飩一杯、奢りな」



〜 これで おしまい 〜
191 : ◆pCsbWLFMKc [saga]:2016/09/10(土) 22:28:16.98 ID:zBNxdAJG0
おわりです 凴朙戦で変な絵文字入っちゃってますが気にしないでください
新しいジャンルへの挑戦で、矛盾や不可解な点等ございましても多少は目をつむっていただけると幸いです
ありがとうございました
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/10(土) 22:57:44.20 ID:yImIfhFLO
すまないと思うなら続きを書けよオラァ!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 06:09:58.82 ID:vqEDnE5Co
続編おまちしてます
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/11(日) 09:10:19.68 ID:Q/VWwr/+o
プロローグ終わったならはよ続き
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 18:34:12.06 ID:dJdBuXuio
続けるなら別スレでお願い
凴朙戦がdatやHTMLタグにも干渉してる
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