吹雪「彼らこそはアベンジャーズ」

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210 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:22:16.12 ID:UojlCxXz0
>>208-209の会話

アベンジャーズ2でのやりとり
映画の後半で自責の念に駆られているワンダにクリントが言い聞かせるシーン
このSSではところどころ変えてしまったが、映画版では最高に熱いシーンとなっている
ちなみによくネタにもされてる
211 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:23:54.90 ID:UojlCxXz0
赤城「・・・!」

クリント「話は終わりだ」スクッ

クリント「行くぞソー」

ソー「俺は船を攻撃している爆撃機を破壊する。お前は加賀の相手を頼む」ダッ

クリント「あいよ」

クリント「しっかしまたもヘリキャリアが落とされそうになるとは・・・」チキチキチキ...

クリント「しかも第三エンジンって俺がぶっ壊したところと同じ所かよ・・・」ジャキンッ

           ザッ

加賀「案外・・・近くに隠れていたのですね・・・」

加賀「そのうち出てくると思いましたよ」

クリント「弟子を何とかするのは師匠の役目だからな」

加賀「そうですか」スチャッ
212 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:26:55.91 ID:UojlCxXz0
クリント「弓を構えるまでの時間が遅いぞ」サッ バシュッ

     ヒュンッ 

     ガシッ

加賀「矢が私に届くまでの時間が遅いですよ。ピッチャーフライ取るみたいに簡単に受け止められましたよ?」ビィィ...ン

加賀「確かに矢なら私のCIWSには引っかかりません、ですが------」

クリント「・・・」カチッ

    ズガァアンッ!

加賀「ッ!?」

加賀「げほっ・・・・そうでしたね・・・あなたの矢にはあらゆる仕掛けがあるのを忘れていました・・・」
213 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:29:01.12 ID:UojlCxXz0
クリント「あとちょっとしゃべり過ぎだな」

   キィィィイ....
    グォォォンッ

烈風X「」ヴゥゥゥゥンッ!
 
    ズガガガガガガ....

クリント「ったく、ミニガンまで撃つとはその小さな戦闘機は何でもアリだな!」バッ

クリント「その矢俺にもくれないか!?」ギリリ... バシュッ

     ヒュンッ 
       ズドォオンッ!


加賀「矢で戦闘機を撃ち落とすのは見事ですが・・・」
214 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:31:45.98 ID:UojlCxXz0
烈風Xs「」キィィィィン...

グ
  ォ ォ ォ
ォ   ォ ォ ォ
ォ ォ  ォ ォ
 ォ ォ ォ

クリント「はぁ・・・一体何機いるんだ・・・」

加賀「あなたの矢の数より私の戦闘機たちの数の方が多いですよ?全部打ち落とすつもりですか?」

クリント「確かに・・・だが俺にはとっておきの矢がある」

加賀「とっておきの矢?」
















          ザッ


赤城「加賀さん・・・私はあなたと戦います」スチャッ


クリント「仲間さ」


加賀「・・・今から折れるのが残念ですね」スチャッ
215 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/16(日) 23:44:16.83 ID:UojlCxXz0
今回はここまでです
次回の更新は未定です
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/17(月) 02:37:59.70 ID:/fE88lrm0
おつん
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/18(火) 04:59:58.44 ID:MiPWuCMAO


原作から持ってきた改変セリフがいちいち熱いぜこのやろうw
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/19(水) 23:12:09.93 ID:jkdVlbbO0
期待
219 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 14:22:09.16 ID:8ibnc4zr0
......
....
..
.

-----------ヘリキャリア 墜落地点 スターク・提督VS長門


ジャーヴィス『ダメー...ジ・・・甚・・・大・・・』ザザッ

ジャーヴィス『残りエネルギー・・・』ザザッ

       カシンッ

提督「ハァッ・・・ハァッ・・・」バシャッ

長門「どうした?マスクを開いて・・・スーツの中は息苦しいのか?」

長門「今にも沈みそうじゃないか」

提督「ぐ・・・」

提督(くそっ・・・手加減して戦える相手じゃない・・・・)

長門「さっきからミサイルの一つも撃たずに・・・情けないぞ」

提督「わからなくたっていいさ・・・後でわかるだろうよ・・・」

提督「俺達を殺してどうするつもりだ?後で用済みとして捨てられるのがオチだ」

長門「さぁな、私の知るところではない。光の導く先についていくだけだ」

長門「知っているのは・・・今ここでお前等は死ぬということだけだ」
220 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 14:34:06.83 ID:8ibnc4zr0
提督「・・・ふっ」

長門「何をわらっている?」

提督「確かに・・・俺は死ぬ。お前だって・・・死ぬ」

提督「皆いつか死ぬ」

長門「なんの話を・・・」


ガンッ ガゴッ ゴゥンッ ガキキッ


長門「・・・!!」バッ





     ガシンッ






提督「だが今日じゃない」

    キュィィィィイイイイ...

長門「・・・ずいぶんデカくなったな」


『“艤装”装着完了』

     『参りましょうか』


トニー「みんな引っ込んでろよぉ!」ヴィーンッ ポポポポ...
221 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 14:36:17.66 ID:8ibnc4zr0
トニー「ジャーヴィス、第二ラウンドのゴングを鳴らすぞ」

トニー「盛大にな」つ ギュァァアアアアッ

    ヴァァァァアアアアンッ!

長門「ぐっ・・・!」ヴァチッ

トニー「提督!今のうちに木曾と金剛を連れて逃げろ!」

提督「了解だ!ジャーヴィス!残りのエネルギーを全てスラスターに回せ!」

ジャーヴィス『了解しました』

提督「ほら、おぶされ!行くぞ!」

金剛「I’m Sorry...」

木曾「情けねぇぜ・・・」

   ドシュゥゥゥゥウウッ!
222 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 14:43:00.15 ID:8ibnc4zr0
長門「・・・」

長門「これで私とお前の一対一か」

長門「言っておくが・・・殺す気で来なければ私は倒せないぞ!」バシュゥゥゥッ!

        グアッ
         
トニー「なぁ長門、クロスカウンターって技知ってるか?」スッ

    ガギンッ

長門「グハッ!」バシャァッ

ジャーヴィス『トニー様・・・洗脳されているとは言え女性の顔を思い切り殴りつけるのはどうかと思います』

トニー「仕方が無いだろ・・・頭に大きな衝撃を与えないとダメなんだからな」

トニー「そして、この場合女性だからって殴らなかったら男女差別になるんじゃないか?」

トニー「それとも殴ったらそれはそれで差別になるのか・・・・?」

ジャーヴィス『わかりませんが、これが正解でないことは確かです』
223 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:07:12.40 ID:8ibnc4zr0
>>222 この場合〜

映画「デッドプール」の中のセリフ
女性の標的を目の前にデッドプールが言い放つ
笑いどころである



224 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:09:17.63 ID:8ibnc4zr0
  ググッ...

長門「・・・」グイッ

トニー「・・・長門?」

長門「・・・ペッ!」

ジャーヴィス『・・・トニー様』

トニー「・・・ごめんな?」

長門「やるじゃないか・・・」ジャコンッ キュィィィィイ....

トニー「Uh-oh...」


 ズ ガ ァ ン ッ!!


トニー「ぐああああ!?」ビーッ ビーッ

バシャァッ  ズザザザザ

トニー「・・・っぐ・・・ジャーヴィス、ダメージは?」

ジャーヴィス『胸部アークリアクターに軽度の損傷。想定の400%の攻撃です』

トニー「すごいな」つ ギュァァァァアン...

トニー(バナーはまだか・・・?早くしないと・・・どちらかが死ぬ・・・!)
225 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:11:27.82 ID:8ibnc4zr0
>>224

想定の〜

ソーとトニーが戦った時のジャーヴィスの言葉
ソーの雷攻撃を受けた後にこの言葉を発言するのだが、実は翻訳が間違っており、本当はジャーヴィス『power at 400% capacity(400%充電完了)』という意味
226 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:11:55.32 ID:8ibnc4zr0
......
....
..
.

トニーより上空3000m クインジェット内部

パイロットA「バナー様、目標地点上空に到着しました。ハッチを開けます」カチッ

パイロットA「パラシュートの着用を」

ブルース「・・・いいや、僕にパラシュートは必要ないよ。このまま飛び降りるさ」

パイロットA「わかりました・・・ハッチを開きます」カチッ

パイロットA(全く・・・いつ爆発するかわからない核弾頭を積んで飛んでる気分だぜ・・・さっさと終わらせて帰りてぇ所だ・・・)

ゴゥゥ...ン ビュォォォ....

ブルース(長門・・・)
227 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:16:04.72 ID:8ibnc4zr0
......
....
..
.

アベンジャーズと艦娘達が接触から間もないころ

長門「バナー博士・・・でいいのか?」

ブルース「ああ、もちろん構わないよ。どうかしたのかい?」

長門「あなたの過去を教えてもらった・・・大変だったのだな・・・」

ブルース「ああ・・・どうもありがとう・・・でも今の僕にはもう慰めはいらないよ」

ブルース「“もう一人の僕”が聞いてるかもしれないからね」

長門「私はむしろもう一人のバナーと話をしたい」

長門「なんてったって “ハルク(船)”・・・だからな」
228 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:17:09.69 ID:8ibnc4zr0
ブルース「やめておいた方がいい・・・話なんてきっと通じない」

長門「バナー博士・・・私もな、はるか昔だが・・・あの光に包まれたことがある」

ブルース「そうか・・・君はクロスロード作戦の・・・」

長門「ああ、今でもために夢に見る」

ブルース「ふ、僕と同じ経験を持てる人間がいるなんて思わなかったよ」

長門「私の知り合いでまだ他にもいるぞ?グループLINEを作ろうか?」フフッ

ブルース「ははは、それはいいね。すさまじい愚痴大会になりそうだ」

長門「違いない」ハハハ
229 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:17:56.16 ID:8ibnc4zr0
ブルース「・・・大体の人間は・・・僕を恐怖や憐れみをもった目で見てくる」

ブルース「慰めと優しさの目で見てもらったのはとても久々だよ。ありがとう長門」

長門「気にするな・・・私はあなたがその悲しい目をしないようになって欲しいと思っているんだ。今すぐにとはいかなくても・・・な」

長門「なぁに、あなたはヒーローなんだ。もう一人の自分に誇りを持てるようにきっとなれるさ」

ブルース「・・・」

長門「・・・人は勝手に呼び名を変えてくる」

長門「救世主か、破壊者か・・・肝心なのは・・・」

長門「自分がどちらを選ぶか・・・じゃないか?」
230 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:23:41.10 ID:8ibnc4zr0
>>229 人は勝手に呼び名を〜

映画ではないが、WORLD WAR HULKという原作のセリフ
とにかくハルクがヒーローというヒーローをド派手なアクションでぶちのめしていく痛快なストーリーとなっている
なぜそうなってしまったのか、この物語の結末がどうなるかは・・・
231 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:24:50.99 ID:8ibnc4zr0
......
....
..
.

パイロットA「いつでも降下できます。準備は出来てますか?」

ブルース「ああ、ここまでありがとう。ご苦労様だった」

ブルース「それじゃ、行ってくるよ」バッ

    ヒュゥゥ...

パイロットA「マジで飛び降りていきやがった・・・ったく、不気味だぜ・・・」

パイロットA「こちらパイロットA、投下を完了した。今より作戦終了まで待機する」

----------------

ヒュルルルルルル...

ブルース(今度は・・・僕が君を助ける番だ・・・)

ブルース(この力を・・・仲間を救うために今こそ使おう)

ブルース(誇りを持って・・・自分で選択するために)

ブルース(今・・・たスケニ・・・)








バリッ バリリッ... ビキキッ



   GRRRRR...





232 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:25:50.54 ID:8ibnc4zr0
--------------------------------------


ガンッ ガキンッ ガンッ ガンッ!


長門「ッ!ッ!!ッ!」ガンガンガンガンッ!

ジャーヴィス『アーマー耐久値残り40%。今すぐに対抗策が必要です』

トニー「胸にパワーを集めろ!一気に引きはがす!」◎ ギュァァ...

ジャーヴィス『チャージします!アーマー耐久値をディスプレイに表示!』

    ガッ  ガンッ ギンッ バキッ

   〔アーマー耐久値残り35%〕

ジャーヴィス『ユニ・ビーム照射まで残り70%!』

長門「ハァッ!」ズガンッ ジャコンッ キュィィィィイ...

ガギィンッ ゴキンッ!

トニー「グッ・・・」

 〔アーマー耐久値残り25%〕
233 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:27:01.16 ID:8ibnc4zr0
ジャーヴィス『ユニ・ビーム照射まで残り45%!』◎ ィィィィイイ...

  ガンッガッガギンッ ゴッ ガンッ!

トニー(くそ!このままじゃ間に合わない!)

 〔アーマー耐久値残り16%〕

トニー「まだか!」

ジャーヴィス『ユニ・ビーム照射まで残り10...』

長門「終わりだ」ジャコンッ キュィィィィイイ....

ドボォッ バギギ...

 ヴゥ...ン...

トニー「なんだと・・・」

長門「今から打つと言わんばかりに光っている場所を攻撃しないわけないだろう?」ズボッ
234 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:28:24.69 ID:8ibnc4zr0
ジャーヴィス『中央アークリアクター破損。トニー様・・・ “艤装”から脱出してください・・・』

    バシュッ 

長門「案外あっけなかったな・・・スターク・・・」

トニー(・・・)

トニー(僕が兵器を使わずに殺されるか、彼女を殺すか・・・か)

トニー「させるな・・・長門・・・」

長門「これで本当の決着としようじゃないか・・・」

トニー「・・・」

トニー「ジャーヴィス、リパルサーエネルギーを殺傷レベルまで上げろ」

ジャーヴィス『本当によろしいのですね?トニー様』

トニー「ああ・・・」 つキュィィィィ...

長門「・・・」ジャキッ
235 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:33:19.33 ID:8ibnc4zr0









ォォォ...



長門「・・・?」



 ヒュルルルル...



長門「何だ・・・あれは・・・?」



rraaaAAAA...




長門「・・・なるほど」











長門「お前が・・・“ハルク”か」








ハルク「GRRRAAAAAAAAAA!!!!」


       ズ
       ド

        ォ
      ォ
       ォ
       ン
      ! ! ! 
236 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 15:51:27.02 ID:8ibnc4zr0
今回はここまでとなります。次回は来週の土日あたりになると思います
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 16:38:02.14 ID:TdKs5uhm0
238 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/23(日) 18:08:20.18 ID:8ibnc4zr0
オマケ ハルクVSハルクバスター
https://youtu.be/2Q2rYhSECd0
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 19:20:19.44 ID:LrNk5VDQ0
うまいこと原作のセリフを絡めてきやがって・・・

乙!
240 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:47:44.94 ID:fF4/cUR20
......
....
..
.

ヘリキャリア  赤城・クリント VS 加賀


    ズドォォ...ン...

ズガガガガ...
キィィィイイイン...

 「消火しろぉお!」 
          「怪我人運ぶのを手伝ってくれぇ!」 

 「誰か助けて・・・」

      「こっちを先に・・・」


機動部隊員 A(地獄絵図だ・・・)

機動部隊員A(こんなのどうかしている・・・なんでアベンジャーズが殺し合っているんだ・・・?)

機動部隊員 A(艦娘ってのは・・・別次元から来た侵略者なのか・・・?)
241 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:48:20.94 ID:fF4/cUR20
--------------------------
 
     ダンッ

ソー「爆撃機は全て破壊した。勝負ありだ」

クリント「加賀・・・周りを見てみろ。まだやる気か?」

クリント「それ以上傷つく前に諦めてくれ」

加賀「・・・」

赤城「ほとんどの爆撃機を外に出した時点で・・・勝敗は決まっていました」

クリント「よっぽどここを落としたかったみたいだな」

クリント「だがソーをなめすぎだ。あいつは爆撃機程度じゃ止められない」
242 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:48:48.40 ID:fF4/cUR20
加賀「なら、あなた方を抹殺してから直接墜落させます」スチャッ

  
流星X「」キィィィイイイ....

   ズドォンッ

加賀「ッ・・・!」フラッ...

赤城「加賀さん・・・これ以上させないで・・・!」

クリント「・・・」

クリント(まずいな・・・艤装による保護のせいか頭に攻撃を受けても人格が戻らないぞ・・・このままじゃ・・・戻る前に加賀が死ぬ・・・)

クリント(なにかいい手は・・・)
243 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:49:16.34 ID:fF4/cUR20
加賀「・・・」ググッ...

加賀「・・・赤城・・・さん?」

赤城・クリント「・・・!」

ソー「・・・何か様子がおかしいぞ・・・少し待----」

赤城「加賀さん・・・!よかった・・・!」ダッ

ソー「よせ!近づいては------」

      ドスッ
244 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:49:56.12 ID:fF4/cUR20
赤城「・・・ッ!」

クリント「腹に矢を・・・赤城!!」

加賀「・・・無謀すぎます。赤城さん」

      ガシッ

加賀「!」

赤城「ソー・・・さん・・・あなたの雷なら・・・加賀さんを元に戻せるはずです・・・」

ソー「お前ごと撃てというのか!?」
245 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:51:33.99 ID:fF4/cUR20
クリント「加賀ならまだしも!腹から出血しているお前が喰らったら命に係わるぞ!」

赤城「信じて・・・!」

ソー「・・・」

ソー「・・・お前は真の戦士だ・・・赤城」ヴァチッ ヴァチチチ...

クリント「・・・」


  ヴァリリッ...  ゴロゴロ...


加賀「放しなさい・・・!」グッ ググッ


赤城「加賀さん・・・最後までとことん付き合いますよ」

  


            カッ


246 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:57:26.25 ID:fF4/cUR20
>>245 最後までとことん

映画キャプテンアメリカ2の名言
両親が死に、悲しみに暮れていたスティーブを元気付けるためにバッキーが言ったセリフ
二人の友情の強さがわかるセリフである
247 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/10/29(土) 20:59:25.11 ID:fF4/cUR20
今回はここまでです。
またも短くなってしまい申し訳ありません
リアルがもう少し落ち着いてから続きを投下したいと思います

248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 09:39:34.48 ID:H6TVNi5ho
おつ
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/04(金) 15:32:39.00 ID:YCeCcwtw0
250 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:20:32.33 ID:UPUkclY+0
......
....
..
.

トリスケリオン 長官執務室 


ニック「スターク、提督から報告を受けた。状況はどうなっている?」

トニー『終わったよ・・・彼女をなんとか正気に戻した』

トニー『今はバナーも長門も・・・大人しくしている』

ニック「長門の様子は?」

トニー『ダメージはあるが・・・彼女なら乗り越えるさ』

ニック「・・・誰かを殺めてしまったのか?」
251 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:21:55.99 ID:UPUkclY+0
トニー『ああ・・・パイロットを二名・・・』

ニック「そうか・・・」

トニー『金剛と木曾は大丈夫か?』

ニック「向こうの世界でドックに入渠中とのことだ」

ニック「命に別状はないが、長門に背後から撃たれたことがショックだったようだ」

ニック「体より心に傷を負っている」
252 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:22:57.63 ID:UPUkclY+0
トニー『・・・』

ニック「君は大丈夫なのか?」

トニー『・・・ああ、全然?』

トニー『それよりニック・・・気を付けたほうがいい』

トニー『長門からロキの杖と同じエネルギー反応が出た。ゾラは肉体を持っていない、誰かが杖を勝手に持ち出して使ったとしか考えられない』

トニー『S.H.I.E.L.D.に裏切り者がいる可能性が高いぞ』

ニック「・・・わかった、もっと詳しく確認してみる」
253 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:24:11.67 ID:UPUkclY+0
       ピッ


ニック(裏切り者か・・・)

ニック「スパイには・・・スパイだな」
254 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:37:28.23 ID:UPUkclY+0
.......
....
..
.


場所 ???

ピピピッ ピピピッ
 
 〔ニック・フューリー〕

?「・・・」ピッ

ニック『ロマノフか?』

ナターシャ・ロマノフ「ええ、私よ?悪いけど今はあなたに依頼された任務中なんだけれど」

ナターシャ「これから敵のボスに吐かせるところよ、何か用?言っておくけど、緊急任務だから戻ってくれとかはナシよ?この間それ言われたばかりなんだから」

255 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:39:06.49 ID:UPUkclY+0
ニック『悪いが緊急任務だ。戻ってきてくれ』

ナターシャ「・・・ねぇ、冗談でしょ?今中止することなんて------」

ニック『艦娘達がバートンと同じ目に遭っている』

ナターシャ「・・・!」

ニック『S.H.I.E.L.D.の何者かが裏切ってロキの杖を使用した可能性が高い』

ナターシャ「・・・ちょっと待ってて」スッ
256 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:44:51.97 ID:UPUkclY+0
    ガッ! バキッ! ドゴッ

ニック『・・・』

  ゴリッ メキキッ

ギャァァア! ワカッタ! ハナスカラ! タノム! コロサナイデクレェ!

ニック『・・・・・』

      スッ

ナターシャ「はい、で?緊急任務って?」

ニック『・・・まずはトリスケリオンにもどって来てくれ。話すのはそれからだ』

ナターシャ「了解ボス。すぐに戻るわ」スタスタ
257 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 21:47:59.84 ID:UPUkclY+0
......
....
..
.

ヘリキャリア 医務室


加賀「・・・・・っ」

クリント「起きたか?」

加賀「ここは・・・?」

クリント「医務室だ」

加賀「そう・・・ですか・・・」

加賀「・・・!」バッ

加賀「赤城さん・・・!赤城さんとロジャースさんは!?」
258 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 22:08:50.27 ID:UPUkclY+0
クリント「赤城なら隣の医務室でまだ寝てるよ。命に別状はないそうだ」

加賀「よかった・・・」

加賀「ロジャースさんは?」

クリント「キャプテンは今ソーが助けに向かっている・・・が、あいつのことだ、きっと吹雪に危害を加えまいと防戦一方のはずだ・・・間に合うかどうか・・・」

加賀「そんな・・・」

クリント「・・・とりあえず今は回復に専念しておけ。なにか欲しいものあるか?」

加賀「遠慮します・・・」
259 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 22:14:34.73 ID:UPUkclY+0
クリント「なあ・・・操られている中で自覚はあったのか?」

加賀「・・・知っているんですか?」

クリント「俺も昔なったことがある」フッ

クリント「自我を奪われて別の何かを入れられて・・・自分が自分でなくなる・・・」

クリント「正直思い出したくもない」

加賀「・・・」

加賀「あの・・・私は・・・一体何人・・・」

クリント「自分を責めるな、悪いのは全てゾラとやらだ。お前の意思じゃない」

加賀「・・・でも私がやりました」
260 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 22:20:01.96 ID:UPUkclY+0
クリント「・・・」

クリント「ところで、お前を洗脳した奴は覚えているのか?」

加賀「それが・・・全く記憶にないんです・・・綺麗さっぱり・・・」

クリント「どういうことだ・・・?」

加賀「まるでこういう時のために忘れろと命令しておいた・・・という感じです」

クリント「そう簡単には探らせないか・・・」

クリント(S.H.I.E.L.D.の中で杖にアクセスできる人間か・・・)

クリント「こんな時あいつがいれば楽なんだがな・・・」

加賀「あいつ?」

クリント「世界最強のスパイさ」ニッ
261 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/19(土) 22:27:02.88 ID:UPUkclY+0
今回はここまでとなります
次回は来週の土日あたりを予定しています
更新遅くなってしまって申し訳ないです
ルークケイジやレジェンドオブトゥモローが見たいがためにネットフリスクに入ろうか検討しています
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:34:59.16 ID:GLnYMjbl0
乙!
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/19(土) 22:58:12.73 ID:PvlUVx7V0
乙す
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 22:23:27.07 ID:nf6dTxgN0
やばい面白い
265 : ◆Ua1M3q7gGI [sage]:2016/11/27(日) 21:56:56.86 ID:AXooQEEk0
本日投稿の予定でしたが
矛盾を見つけてしまったので、書き換えて明日投稿します。申し訳ないです
266 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:22:38.51 ID:GLVCqCCP0
------------------------------------------------

クインジェット 機体番号 ????



ストラッカー「奴らはどうなっている?」

ラムロウ「長門の奴は失敗した。加賀の方は取り付けていた盗聴器がソーの雷でイカレちまった」

ラムロウ「が、この様子を見るとどうやら失敗みたいだな」

ラムロウ「どうするんだ?あいつらが口を割ったらすぐに犯人がばれるぞ?」
267 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:24:15.79 ID:GLVCqCCP0
ストラッカー「問題ない。俺達の事に関しての記憶は消してある。そして、お前が彼女達を連れて行った先の記憶は改竄しておいた。足はつかない」

ラムロウ「便利なもんだな」

ストラッカー「しかし、そろいもそろって使えん奴らだ・・・」

ストラッカー「艦娘共がヘリキャリアを落とし、あの道化どもを抹殺してこそこの作戦が成り立つというのに・・・」

ラムロウ「おっと、吹雪とロジャースの方は面白いことになってるぜ」

ラムロウ「ハハハ!あの野郎ヒーロー気取って無抵抗のまま相手になぶられてやがる!傑作だ!」

ストラッカー「守るものが多くて大変だな・・・ヒーローは」

ストラッカー「さぁ、さっさと移動するぞ。次の作戦だ」

ゾラ『準備はできている。奴らの世界へ乗り込むとしようじゃないか』
268 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:25:08.40 ID:GLVCqCCP0
......
....
..
.

数分前 ヘリキャリア直下 海面


スティーブ「ゲホッ・・・吹雪・・・」

    バキィッ

スティーブ「グッ!」

吹雪「戦う気が無いんですか・・・?あなたには・・・!」ジャキッ

スティーブ「!」サッ つ┫

  バシュゥッ!

吹雪「速すぎて見えなかったですか?」
269 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:26:47.01 ID:GLVCqCCP0
スティーブ(背後を・・・!)

  ドゴッ!

スティーブ「ううっ!」

  バシャッ

吹雪「いい加減-----」

スティーブ「なんど言わせるんだ・・・!」グッ

スティーブ「君を倒すつもりはない」スクッ

スティーブ「君は・・・いい人だから・・・」

スティーブ「必ず正気に------」































吹雪「その後は?家に帰るんですか?」

吹雪「あなたに帰る家なんて無いのに?」
270 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:27:49.15 ID:GLVCqCCP0
スティーブ「--------!」

吹雪「ゾラさんから全て聞きました」

吹雪「この現代には帰るべき家も、帰りを待つ家族も存在しない」

吹雪「あなたは過去の時代の遺物」


スティーブ(僕の・・・帰るべき場所・・・)


  『スティーブ、家に帰りましょう・・・?』


スティーブ「ペギー・・・」
271 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:31:20.70 ID:GLVCqCCP0
吹雪「あなたが守るべきものも・・・戦う意味も・・・もう無いんですよ」

吹雪「あなたは・・・長く生きすぎました・・・」スッ

吹雪「私を倒さないというならば・・・私があなたを倒します」ジャキッ

スティーブ「・・・」

   『ダンスの約束が------』


      ズドォンッ


          


















      ギィンッ


スティーブ「・・・」つ┫
272 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:32:20.54 ID:GLVCqCCP0
吹雪「・・・生きる意味を失ったとしても・・・まだ戦うんですか?」

スティーブ「僕の生きる意味は・・・人の盾になることだ」

スティーブ「例え必要とされていなくても、周りの世界が変わってもこの想いだけは変わらない・・・」

スティーブ「ここが僕の居場所だ」


        
ザンッ





      I can do this all day
スティーブ「 絶 対 に あ き ら め な い」

吹雪「・・・ッ」ゾッ
273 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:33:10.08 ID:GLVCqCCP0
※キャプテンアメリカシリーズのネタバレを含みます


>>272
I can do this all day

映画でキャプテンが放った名台詞
このセリフはキャプテン三部作の中で三回言われる
最初は一作目の序盤、もやしのスティーブが路地裏でチンピラに殴られた際に諦めずに何度も立ち向かい、諦めろと言われた際に初めてこのセリフを言う
二度目は同じく一作目の中盤。敵に捕らえられ、尋問を受けた時にもう一度
最後はシビルウォーのラストバトルでトニーにボロボロにされ、投降しろと迫られた時によろけながらも立ち上がり、トニーに向かって言い放つ
直訳するなら「こんなの一日中やってられるぜ!」要するに強がりや意地を張る時によく用いられる言葉
このセリフはキャプテンアメリカが血清を打つ前も、その後も、70年の眠りから覚めた後も信念は真っ直ぐであることを示す。
どんなに痛めつけられても立ち上がり強がりを言えるキャプテンの不屈の精神を表したセリフである
ちなみに「絶対にあきらめない」は日本語吹き替え版のセリフ。字幕だと「まだやれる」もしくは「何度でも来い」になっている
274 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:34:25.93 ID:GLVCqCCP0
吹雪「・・・その強がりをいつまで続けていられるか・・・試させてもらいます」ジャキッ

     キィィィィイイイ....

吹雪「・・・!」

吹雪「この音は・・・航空機の-----」バッ

流星X「」ヴゥゥゥゥゥンッ

吹雪「きゃぁっ!」ズガガガガッ!

スティーブ「!?」
275 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:35:43.07 ID:GLVCqCCP0
スティーブ(あれは赤城の爆撃機!?暴走している!彼女に何かあったのか!?)バッ

     ヒュルルルル...

スティーブ(まずい!航空機だけじゃない!爆発したヘリキャリアの一部がこっちに向かって落ちてきている!)

スティーブ「吹雪!早く逃げろ!」

吹雪「うぅ・・・足が・・・」ヴァチチッ...

スティーブ「ッ!」バッ

スティーブ「吹雪!この盾の裏に・・・!」スッ
276 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:37:09.18 ID:GLVCqCCP0
吹雪「ふざけないでください!」

     ガシッ

吹雪「私の・・・任務は・・・!」ブンッ

    ドゴォッ!

スティーブ「ぐうっ!」

吹雪「あなたを殺すこと!」ブンッ!

    バキィッ!

スティーブ「がはっ・・・」

スティーブ「この盾は・・・!たとえ死んでも離さない・・・っ!」

吹雪「・・・っ!」

吹雪「うああああ!!」グアッ!


  ヒュルルルルルルル....

ズドドドドドド.....!!!!

     ドドドド....
277 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/11/29(火) 20:38:47.73 ID:GLVCqCCP0
今回はここまでです
土日に上げるはずがここまで遅くなってしまって申し訳ないです
I can do this all day がどうしても入れたかった・・・
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 21:08:14.86 ID:Nsi9flxZ0
おつー
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 22:18:15.40 ID:8RKam/sT0
面白いです
280 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:43:30.81 ID:KALb0/dG0
.......
....
..
.


現在  瓦礫墜落地点 上空


ソー「なんてことだ・・・!海一面がめちゃくちゃだぞ・・・!」

ソー「ロジャース!!どこだ!返事をしろ!!ロジャース!」


       ガラ...


スティーブ「ソー・・・彼女を・・・!」ズルッ...

ソー「吹雪・・・!ロジャース・・・!その傷は・・・!」

スティーブ「吹雪は気絶しているだけだ・・・問題ない・・・」ヨロッ..

ソー「お前の傷の方がはるかに深刻だぞ!」

スティーブ「僕の事は良いから・・・彼女を・・・早く・・・!」スッ...
281 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:45:14.03 ID:KALb0/dG0
ソー「・・・わかった!吹雪を先に連れて行く!お前はそこで待機してろ!」ガシッ

ソー「おい!誰か聞こえているか!こちらに救護班を今すぐ送れ!」

S.H.I.E.L.D.レスキュー部隊長『了解した。だが座標が分からない。正確な位置は解るか?』

ソー「今サインを送ってやる」スッ...

ズズズ...
    ゴロゴロ...

カッ

ヴァチチチチチチィィィイイッ!!

ソー「これでどうだ」ブンッ

S.H.I.E.L.D.レスキュー部隊長「ざ・・・座標を確認した。今すぐそちらに救護班を送る」

ソー「さっさとしろ」ブンッ ブンブンッ バゥーンッ

  ゴオオオォォォォ.....

スティーブ「はは・・・相変わらず豪快な奴だ・・・」フラッ...

ドシャッ
282 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:46:08.36 ID:KALb0/dG0
.......
....
..
.

艦娘達の世界 鎮守府 作戦会議室


ジャーヴィス『ほぼ無傷のMs.吹雪以外、洗脳された艦娘達は全員ドックに入渠中。いずれも命に別状はありません。脳波も安定しています。入渠が終わり次第会話も可能でしょう』

明石「それを聞いて安心しました・・・」

ジャーヴィス『ロジャース様は現在向こうの世界で集中治療を受けています。最も怪我が深刻ですが、治る見込みはあるとのことです』

トニー「さすがは超人兵士、そう簡単にはくたばらないか・・・」

ジャーヴィス『Ms.吹雪はロジャース様の治療が終わるまで治療室の外でずっと待機しています』

ジャーヴィス『ソー様は別室で待機。バナー博士は自室で心を落ち着かせています』
283 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:46:41.35 ID:KALb0/dG0
提督「ジャーヴィス、向こうは今艦娘に対してどう反応している?」

ジャーヴィス『良い反応とは言えません。被害を受けたS.H.I.E.L.D.の職員たちが筆頭となって艦娘達を逮捕しようとする動きを見せています』

トニー「聞いたか?ニック。どう対応するつもりなんだ?正直に答えてくれ」

ニック『S.H.I.E.L.D.内での艦娘に対する評価は今の所最悪だ。だが裏切り者に杖を奪われその力で操られていたことを発表すれば今度はS.H.I.E.L.D.の全職員が互いを疑いはじめ、疑心暗鬼になることになる』

ニック『そうなったら、この組織は成り立たなくなる』

ニック『悪いが、こちらも組織が大事だ。杖に関する情報は秘匿とさせてもらう』
284 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:48:07.41 ID:KALb0/dG0
トニー「だってさ明石。彼はS.H.I.E.L.D.がかわいくて仕方ないようだ」

明石「それは仕方が無いですよ・・・提督が長官の立場なら同じ決断をしたと思いますよ」

提督「まぁ・・・致し方ないことだな」

トニー「君は嫌われ者のままでもいいっていうのか?」

明石「う・・・たしかにそれは嫌ですけど・・・」

トニー「だったらすることは一つだよな?」

明石「・・・!」

明石「ええ!犯人とっ捕まえて汚名返上します!」
285 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:49:03.18 ID:KALb0/dG0
トニー「なかなか君も僕らの世界なりの解決法が解って来たんじゃないか。いいことだ」

明石「喜ぶところなんでしょうか・・・?」

 
   「その子に変なこと教えたらただじゃおかないわよ」


明石「ナターシャさん!」ダッ

ナターシャ「あら明石、相変わらず元気そうね?ハグしてちょうだい?」スッ

        ダキッ

トニー「・・・」

トニー「なぁジャーヴィス」

ジャーヴィス『はい、なんでしょう?』
286 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:50:37.46 ID:KALb0/dG0
トニー「なんで明石は僕が触ろうとすると嫌がるのにナターシャ相手だと自分から行くんだ?」

ジャーヴィス『恐らく思春期の女性特有の照れでしょう。トニー様が嫌われているわけではないと思います』

トニー「おかしいな・・・僕が触れようとして嫌がる女性なんてこの世に存在するのか・・・?」

ジャーヴィス『乙女心はコンピューターである私にも解読不可です』

提督(そのナルシストは日本じゃ受けないだろうな・・・)

ナターシャ「ところで、他の皆は?ピンチって聞いて駆け付けたんだけど」

ニック『まず、先ほども説明した通り艦娘達がバートンと同じようにロキの杖で空飛ぶ猿にされた』

提督「猿?申し訳ないですが、アメリカンジョークはちょっと我々日本人には伝わりにくくて・・・」
287 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:51:06.32 ID:KALb0/dG0
明石「あ!私そのネタ知ってますよ!」バッ

トニー「・・・」ハァーッ 

明石「オズの魔法使いですね!」ビシッ

明石「いやー、長官も冗談言うんですね〜・・・なんて・・・」ハハハ...

トニー「ニック、話を続けてくれ」

明石「・・・」

ナターシャ「・・・」ナデナデ...

明石「撫でないでくださいよ・・・よけい惨めに見えるじゃないですか・・・」
288 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:58:27.11 ID:KALb0/dG0
>>287 オズの魔法使い〜

アベンジャーズ1で登場した笑いどころ
ニックが出した空飛ぶ猿という例えに対してキャプテンが知ってる!オズの魔法使いだな?と得意げに言う
トニーは呆れてため息をつき、みんなに無視されるという何ともかわいそうなキャプテンを見ることができる
289 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:59:04.10 ID:KALb0/dG0
ナターシャ「それで?操られた子たちは?」

ニック『何とか正気に戻した。今は入渠中だ』

ナターシャ「それじゃぁ・・・私の仕事は杖を使った人間を調べることね?」

ニック『ああ、その通りだ』

ナターシャ「杖がいつ奪われたとかは解ってるの?」

ニック『それは調査中だ。なにせ監視カメラ、赤外線センサー、温度センサー・・・ありとあらゆるセキュリティに一切の異常が確認されていないんだからな』

ニック『裏切り者の可能性が高いが、もしかすると我々の英知を超えた技術で奪い去った可能性もある』
290 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/11(日) 23:59:33.93 ID:KALb0/dG0
ニック『相手はあのジャーヴィスすら出し抜く元人間の人工知能だ』

ニック『だがもっとも不審な点は・・・今確認されている杖が紛れもなく本物ということだ』

ナターシャ「つまり・・・気が付かれないうちに抜き取って気が付かれないうちに元に戻したっていうの?」

明石「まるで魔法ですね・・・」

ナターシャ(これは・・・いや、考えたくないけど・・・)

ナターシャ「わかったわ、調べてみる」クルッ

ニック『頼んだぞ』ピッ

   スタスタ...
291 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/12(月) 00:00:07.45 ID:CaU5TnSc0
明石「あれだけの情報で・・・行っちゃった・・・」

明石「大丈夫なんでしょうか・・・」

トニー「僕らは僕等の仕事だ。で?彼女たちはいつごろに完治するんだ?」

明石「えっと・・・そうですね・・・提督が高速修復財を使ったと言っていましたので多分もうすぐ皆来るかと・・・」

     ガチャッ

長門「・・・」

明石「あ・・・」

長門「・・・」

トニー「・・・大丈夫か?」

長門「提督、スターク・・・怪我は大丈夫か・・・?」

提督「俺もスタークもこの通りだ、かすり傷程度だよ」
292 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/12(月) 00:00:39.93 ID:CaU5TnSc0
長門「そうか、それは幸いだった・・・聞きたかったのはそれだけだ」

提督「なぁ長門、気がすぐれないならまだ休んでてもいいんだぞ?自分をあまり責めるな・・・お前がやったんじゃない・・・」

長門「私は・・・すべて覚えている・・・何人殺めたかも・・・提督や仲間たちを傷つけたことも・・・」

長門「自分が何をしているかわかっていたのに・・・自分を止めることができなかった・・・」

長門「人を救う使命を背負っておき、なにがビッグ7・・・なにが連合艦隊の旗艦・・・」ギリッ...

長門「私は・・・艦娘失格だ・・・」ポロポロ....
293 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/12(月) 00:01:07.27 ID:CaU5TnSc0
明石「長門さん・・・」

提督「俺達は・・・魔法に対する訓練なんて受けちゃいない、君が恨むべきは君自身じゃ----」

長門「だとしても!これは全て私の未熟さが招いたことだ!」

      「・・・・」

長門「・・・怒鳴り散らして済まない・・・部屋に戻っている」スタスタ...

     バタンッ

トニー「・・・」

トニー(僕は・・・正しかったんだろうか?彼女たちをこちら側の世界へ連れてきて・・・)

トニー(僕らの戦いに勝手に巻き込んで・・・心に傷を負わせてしまった・・・)

トニー(彼女たちはあのまま元の世界で暮らしていた方がまだ楽だったんじゃないか?)
294 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/12(月) 00:02:04.50 ID:CaU5TnSc0
明石「長門さんは・・・人一倍責任感も正義感も強いです・・・」

明石「だからこそ、今は心が引き裂かれそうなほどつらいはずです・・・」

提督「・・・心の傷だけは入渠じゃ治せない」

トニー「それを何とかするのが提督の仕事・・・だろ?」

トニー「だが・・・彼女には提督よりもっといい相手がいるはずだ」

提督「いつの間にか仲良くなって・・・妬けるよ」
295 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2016/12/12(月) 00:12:22.54 ID:CaU5TnSc0
今回はここまでです
中途半端なところで終わらせて申し訳ないです
スパイダーマン ホームカミングのトレイラーが公開されましたね!
ヴァルチャーはかっこいいしトニースタークもわりとがっつり出てるっポイですね
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 00:43:35.70 ID:dvzLdriP0
乙!
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 01:11:35.50 ID:TLASGXQr0
おつん
298 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:26:12.16 ID:d1yRXffH0
......
....
..
.

鎮守府 堤防


ブルース「やぁ長門・・・探したよ」

長門「・・・バナーか。何か私に用か・・・?」

ブルース「まぁ・・・君のことが心配でね・・・隣良いかな?」

長門「悪いが今は-----」

ブルース「君はいつの日か僕に言った」

ブルース「破壊者か、救世主か、選ぶのは自分自身だって」

ブルース「怒らずに聞いてほしいんだけど・・・」

ブルース「僕には・・・今の君は破壊者に見えるよ」
299 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:27:17.83 ID:d1yRXffH0
長門「・・・」

ブルース「君は今何が恐ろしい?何に対して怒っている?」

ブルース「ゾラか?自分か?」

長門「・・・どちらもだ」

ブルース「怒りというのは・・・ただ抑え込んでおくものじゃない。静かに燃やしていくものだ」

ブルース「君は賢いし、心も強い」

ブルース「きみにとって何が最も正しい“選択”か・・・わかっているはずだ」

長門「・・・」
300 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:28:50.85 ID:d1yRXffH0
ブルース「それじゃ・・・僕はもう戻るよ・・・あ、それと・・・」ゴソゴソ

ブルース「ほら、えっと・・・なんて名前だっけ・・・ああ、マミャー・・・いや、マミー羊羹・・・だったか。お店に行って買ってきたんだ」スッ...

ブルース「君、これが大好物なんだって?提督から聞いたよ」

長門「またあの人は余計なことを・・・」フフッ

長門「ああ、それには目がないくらいだ。喜んでいただくよ・・・ありがとう。バナー博士」

ブルース「・・・こちらこそ、長門。君の笑顔が見れて良かった」

長門「それと、これの名前はマミー羊羹じゃない、間宮羊羹だ。あの店には他にも美味い物がたくさんある。良かったら今度紹介するぞ?」

ブルース「それは楽しみだ。みんなも誘おうか」

長門「ああ、任せておいてくれ!」
301 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:30:19.93 ID:d1yRXffH0
......
....
..
.

ヘリキャリア 医務室

医師「怪我と出血は酷かったですが、幸い命に別状はありませんでした」

医師「ロジャースさんは直に意識を取り戻すでしょう。あとは安静にしてれば問題ないです」

吹雪「そう・・・ですか・・・」

医師「くれぐれも部屋の外には出ないようにしてください。私はソーさんに事情を聞きましたが、他の人たちは違います。あなたを目の敵にしているはずです」

医師「私は隣の部屋で待機しています。何かあったら呼んでください」スタスタ

医師「それでは」バタン
302 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:31:14.02 ID:d1yRXffH0
吹雪「・・・」

吹雪「ごめんなさい・・・キャプテンさん・・・」

吹雪「こんな目に合わせておいて私・・・何でこんなことになってしまったのかさえ・・・覚えていないんです・・・」

吹雪「キャプテンさんが目を覚ました時・・・私なんて言えばいいの・・・?」


         「左から失礼・・・くらいでいいさ」


吹雪「・・・!キャプテンさん!!」

スティーブ「やぁ、大丈夫だった?」

吹雪「こっちのセリフですよぉ!!キャプテンさんこそ大丈夫なんですか!?」

スティーブ「これでも僕は頑丈な方なんだ。心配しなくていい」
303 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:32:39.90 ID:d1yRXffH0
吹雪「・・・あの」

スティーブ「なんだ?」

吹雪「本当に・・・本当にごめんなさい!私の不注意でこんなことに・・・」

スティーブ「謝らなくていい。君は悪くないし、僕は僕のわがままを通そうとしただけだ」

スティーブ「そして、僕も謝りたいことがあるんだ」
304 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:33:27.95 ID:d1yRXffH0
------------------------------------------


医務室前 廊下 

ソー「おい、中の声が聞こえないぞ。もっと扉の前まで詰めろ」

クリント「お断りだ」


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305 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:34:20.59 ID:d1yRXffH0
吹雪「謝りたいこと・・・?」

スティーブ「君たちにずっと隠してた秘密がある」

スティーブ「僕は・・・気まずさから君たちと距離を取っていると言ったが・・・本当は・・・君たちと仲良くなりたかったんだ」

吹雪「・・・」

スティーブ「君たちの存在をスタークから聞いたときは心が躍ったよ。僕と似たような境遇の人間がいるんだってね」

スティーブ「だが・・・すぐに祖国が昔犯した罪が頭をよぎった」

スティーブ「僕に仲良くなろうとする権利なんてない。そう決心していたはずが・・・」

スティーブ「その決心は・・・距離を取ろうとしても縮めてきて、優しく接してくれる君たちを前に揺らいだ」

スティーブ「僕が謝りたいのは・・・今まで散々君たちから離れておいて、今になってやっぱり仲良くしてくれなんて言う自分の身勝手さについてだ」

スティーブ「すまない吹雪。こんな僕だが、これから仲よくしてくれないだろうか?」
306 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:35:21.60 ID:d1yRXffH0
吹雪「・・・」

スティーブ「・・・吹雪?」

吹雪「うぅ・・・」ポロポロ...

スティーブ「!?」

スティーブ「な、なにか気に障ることを言っただろうか・・・!?」

吹雪「ち、ちょっと複雑な気分で・・・すいませんっ!」ゴシゴシ

吹雪「改めて、こちらこそよろしくお願いします!キャプテンさん!」

スティーブ「ああ・・・よろしく頼む」

吹雪「早速ですが、この戦いが終わったらみんなで行きたいお店があるんですよ!」

スティーブ「へぇ、どんなお店なんだ?」

吹雪「甘味処 間宮って言うんですけど・・・」
307 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:36:20.81 ID:d1yRXffH0
--------------------------------



クリント・ソー「・・・フッ」ニヤニヤ
308 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:39:21.04 ID:d1yRXffH0
※シビルウォーネタバレ注意




>>304 >>307 ソーとクリントのやりとり


シャロン・カーターといい雰囲気なスティーブを見守るバッキーとサムがこんな感じなやり取りをする
なんだか微笑ましい
309 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2017/01/19(木) 23:40:30.78 ID:d1yRXffH0
......
....
..
.

艦娘達の世界 大本営


      「お気に召していただけたでしょうか?」

中将「ああ・・・実にすばらしい考えだ・・・」

少将「なるほど・・・秩序に保たれた平和な世界・・・ね」

元帥「あなた方の目的、掲げる思想は理解した。我々としてもこの世界にはあなた方の考えが必要だと思っている」

元帥「して、その世界の実現のために我々は何をすればいいのかね?」


      「簡単なことですよ・・・」


ストラッカー「ほんの少しだけ・・・我々が動きやすいようにしてくれればいいんです」

元帥「お安い御用だ・・・」

ストラッカー「詳しい話はまた後ほど・・・それではまた・・・」

      「HAIL HYDLA」

「「「HAIL HYDLA」」」
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