【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン

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94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/23(金) 23:34:20.01 ID:k6JYsKoh0
コブラ「ところでお嬢さん。こうして巡り会ったのも何かの縁だ。どうだい?デートのついでに使命を継ぐってのも悪くないと思うがね」

ビアトリス「………」

戦士「な、何をまた変なことを!身も知らん不死を信用するのか!」

レディ「何か都合が悪くって?」

戦士「悪いも何も、少し考えれば分かるだろう!?」

コブラ「考えた結果分かったのさ。彼女は敵じゃない。そうだよなぁ魔女さん?」


ビアトリス「ああ。確かに貴公の言う通り、私に敵意は無い」


コブラ「ほらな?」

戦士「…あのなぁ…」

コブラ「おまえさんは先入観に囚われすぎだ。彼女が敵で、しかも魔女なら、炎なり雷を撃ってくるはずだ。そのための杖もあるしな」

コブラ「しかも俺は手負いでレディも片腕の自由が利かないと来てる。彼女がさっきの強盗と同じなら、今頃はここで銃撃戦さ」

戦士「じゅうげきせん…?」

レディ「言ってみれば弓矢の打ち合いね」



ビアトリス「炎は呪術!雷は神の技だ!魔法ではない!」



コブラ「!?」

コブラ「あ、ああいやいや、ちょっと誤解があったみたいだがね。さっきのは例えであって…」

ビアトリス「一瞬、貴公らが太古の神々の末裔なのではと勘ぐったが、どうやらそうでは無いらしいな!」

ビアトリス「しかも言うに事をかき、弓矢の打ち合いだと!?貴公らも武器を強くする以外に興味の無い魔法剣士気取りの粗暴な輩や、魔法を単なる道具としか見ない怠惰なヴィンハイムの学徒共と同類か!!」

レディ「そういう意味で言ったわけではないのよ?コブラも言ったとおり、さっきのは唯の例えと言って…」

ビアトリス「その例えというのも気にくわない!物の本質を説きたいのなら例えなどするものでは無いわ!」

ビアトリス「貴公、コブラと言ったな!」

コブラ「へ?」

ビアトリス「この巡りあわせが運命のなせる技であっても、その技は悪ふざけで振るわれたものだと思うんだな!」クルッ



ザッザッザッ…




コブラ「フラれたなぁ、こりゃ」

レディ「フラれただけなら良いけれど」

戦士「これだから面倒くさいんだ。トンガリ帽子の魔法使いは」

コブラ「なんだ?知り合いなのか?」

戦士「知り合い?馬鹿言うな。誰が偏屈ジジイのビッグハットを信奉するようなヤツと知り合いになるか」


コブラ「ビッグハット?」


戦士「ビッグハットも知らないのかぁ?あんた世捨て人でもしてたのかよ……」

戦士「ビッグハットってのは、簡単に言えば大賢者さ。魔法を極め、人の世においては並ぶものの無い知恵者ってジイさんで、剣術以外に食う道の無かった俺でも知ってるぜ」

戦士「魔法以外に興味が無く、親が死のうが弟子が死のうが、学院から追放されようが御構い無しで、研究が過ぎて何度か気が触れかけた事もあるらしい。だが一部のクソ真面目な魔法使いに崇められて、一時期囲いも出来かけてたが、ビッグハット御自らが囲いを破りなさり、行方知れずあそばされたそうだ」

戦士「そして、その信奉者の誇りであり証だったのが…」

コブラ「あの大きい帽子か」

戦士「そういう事だ。なんであれ、世の中のはみ出し者って事には変わりない。不死の身であれば尚のことな」
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