貴方「安価で喰種の世界を生き延びる」【東京喰種】【喰種編】【TAKE3】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

321 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 00:31:01.43 ID:TmSElGGo0
冷静に考えれば、どこにいるか分からない人を捜すより、向こうから来てもらう方が楽である。

餌となるのは、喰種か捜査官か。

捜査官はダメだ。

孤立するどころか、増援を呼ばれてしまう。

なら、ちょうどいいのは喰種だろう。

エリカちゃんを利用するのもいいかもしれないが、こんなことに、ジョーカーを切ることもない。

もっと別の使い道があるはずだ。

…となれば、そこらにいるチンピラを焚きつけるのがいいだろうか。

そう簡単に引っ掛かるかは分からないが、それでも、俺自身が囮になるよりは成功率は高いはずだ。

エリカちゃんが、自分の欲求を優先することは、おそらく無いだろう。

彼女には、もう頼る相手はいないのだ。

ここで、懐柔するために、あれこれ手を出すのは逆効果かもしれない。

財閥の令嬢…。

これだけで、利用価値は非常に高いだろう。

たとえ没落しようと、知名度は高いのだ。

裏の世界でも活動しやすくなるはずだ。

上手くいけば、安全なアジトも入手できるかもしれない。

喰種レストランには、上流階級の人が見受けられた…らしい。

とすると、同じようなものが他にあってもおかしくないだろう。

例えば、人間的には非合法だが、喰種的には合法に、人間を入手できるオークションか。

実際に行われているのかは分からないが。

それについては、エトかイトリさんに聞けば分かるだろう。
322 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 00:35:25.99 ID:TmSElGGo0
情報を弄っている間に、時間は夕方になってしまった。

途中で次の授業で使うプリントを製作したのがマズかったか。

ともかく、ここでやることは全て終わった。

誰もいないというのは、案外怖いものだ。

どこから奇襲されるか分からない。

こんな考え方は、喰種特有のものなのか。

それとも、人間も同じように思っているのか。

ふと、疑問に思ったことがある。
323 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 00:46:15.35 ID:TmSElGGo0
あああ…。間違えて途中で書き込んでしまった…。


人間と喰種も、外見上はまったく変わらない。

せいぜい、赫眼を発現させるか、赫子を出せるか、くらいだ。

どうして、人間と喰種が存在するのだろう。

喰種にとって人間は、生きるためにはなくてはならない、必要不可欠な存在だ。

では、人間にとって喰種は?

純粋に、害獣でしかないだろう。

なら、なぜ喰種が出現したのか?

ジンコさんやマドカちゃんの例を見るに、人間と喰種は同一種だ。

捕食、被捕食の関係から、人間から喰種が枝分かれしたのは間違いないだろう。

どうして、喰種が生まれたのか?

人間に一切のメリットがない喰種が、生まれる理由が分からない。

生まれざるをえない危機が、人類に訪れたとも思えない。

いったい、何があって喰種が生まれたのだろう。

それが、俺には分からない。

人間と喰種の根本的な違いは何なのだろうか。

それも分からない。

…こんなことは、専門家にでも任せておけばいいだろう。

そろそろ、喰種も活動を始める時間か。

マシロの活動周期では、この日は活動期だ。

上手くいけば、釣ることができるかもしれない。

上手くいけば、だが。

夕方の行動を、↓1、2にお願いします。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 00:52:51.81 ID:hV+MAmd50
頭がパッパラパーそうな喰種を探して脅して地味な迷惑活動をさせる(落書きスプレーとか庭の破壊とか)
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 01:06:51.70 ID:DtjFunbe0
衝動を我慢できてなさそうだったりで人襲いそうな喰種を探して離れた場所から見張ってみる
マシロは帯電した羽赫使うだろうから多少離れてても光で解るだろうし
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 01:09:10.84 ID:eQKFX0PB0
マシロ戦になった場合に備えて捕食など自身を万全の状態にしておく(精神的にも肉体的にも)
327 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 01:23:14.48 ID:TmSElGGo0
頭がパッパラパーで不覚にも笑ってしまいました…。

↓1、2のコンマで、発見判定を行います。5以上で、目的の喰種を発見できます。

なお、マシロとの戦闘が発生する可能性があるので、芳村さんとアサヤが強制的に呼び出されます。
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 01:30:23.84 ID:hV+MAmd50
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 01:35:57.65 ID:nZShrZt60
330 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 01:55:21.62 ID:TmSElGGo0
この区は、少しばかり治安が悪くなっている。

なら、頭が弱い喰種もいくらかいるだろう。

彼らを餌に、おびき寄せてみよう。

「ダメか…」

路地裏や寂れた商店街等、人の少ないところを探したが、喰種一人見つからない。

だが、捜査官がたくさんいるせいで、捕食をほとんど行えていないであろう喰種はチラホラ見受けられた。

彼らなら、いい生餌になってくれるはずだ。

おそらく、戦闘になる。

2人を呼んでおいた方がいいだろう。

しばらく待機していたら、後ろから声を掛けられる。

「お待たせ。イツキくん」

「今日が決戦になるのか…」

「…まだ、確定ではないですけど」

「それで、どこにいるんだい?」

「…不明ですが、喰種を囮にしようと思います」

「…なるほどね。場所が分からないから、向こうから来てもらうわけだ」

「はい」

「…乗った」

「ついて来てください」
331 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 01:56:32.34 ID:TmSElGGo0
直下コンマで、マシロの判定を行います。成功したら、接触が可能です。

半暴走:+2
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 02:02:15.62 ID:t52F87AZo
どれ
333 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 02:17:11.12 ID:TmSElGGo0
そして、近くの送電線に乗って偵察をする。

「あー…。兄貴…?感電とかしないよな…?」

「…ここには電気は通ってないよ。そこのワイヤーだけだから」

「怖いわ」

「…あの喰種は…ダメだね」

「ですね…。捜査官に討伐されました」

周りを一瞥しても、光は見当たらない。

どうやら、近くにはいないようだ。

それとも、普段は赫子を使わないで潜んでいるのか…。

「これから夜になる。マシロちゃんが行動する確率は上がるはずだよ」

…そうだ。

まだ時間はある。

諦めている場合じゃない。

↓1、2に夜の行動をお願いします。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 02:30:31.35 ID:hV+MAmd50
夜だし確立上がるだろう、囮りとらい
335 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 04:08:32.66 ID:TmSElGGo0
時間もかなり遅いのでこれで終了です。安価を踏んでいる場合は下にずらします。

それと、直下コンマでマシロの判定をします。合計5以上で成功です。お疲れ様でした!

半暴走:+2
夜:+1
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 05:35:50.01 ID:t52F87AZo
どれ
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 06:41:20.59 ID:eQKFX0PB0
これ言うの久々だな…マシロのステルス性能ヤバない?
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 09:53:26.97 ID:DtjFunbe0
ステルス過ぎる...安価なら調査継続
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 16:21:47.05 ID:hV+MAmd50
バーサクでも完璧ステルスとか凄い…
340 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/23(木) 23:51:35.95 ID:TmSElGGo0
まさか文句なしの最低コンマを叩き出すとは…。恐ろしいですね…。今から再開します。直下コンマの合計が5以上で成功です。

半暴走:+2
夜:+1
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 23:55:33.96 ID:t52F87AZo
どれ
342 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 00:09:07.18 ID:J0uHS/OX0
それから、20人くらいの喰種を餌にした。

だが、結果は芳しくなかった。

マシロが出現するよりも先に、捜査官に遭遇してしまうのだ。

もう、俺たちが暴れた方が早いんじゃないか?

そんな思いが浮かび上がった時、天使はそこに舞い降りた。

「お兄さん…ですか…?」

そうだよ、と返答をしようとしたが、それよりも先に、マシロが口を開く。

「いいえ…違いますね…」

「まったく…。他人に化ける赫子でもあるのでしょうか…」

「俺たちは本物だ!」

「違います」

「お兄さんたちが、私の邪魔をするはずがありませんから」

「…ふざけるなよ」

怒りがこみ上げてくる。

そうやって、自分を騙し続けても、意味はないのに。

今、マシロがやっていることは、自分が受けた仕打ちを、他人にやっているのと変わらないのに。

マシロは、自分を襲った喰種と同レベルに堕ちようとしている。

マリちゃんの想いを踏みにじりながら。

…いや、踏みにじる、というのは語弊があるか。

ただ、目を背けたいだけなのだろう。

大切な人を目の前で奪われた。

だから、無力な自分を恨み、力を求めたのだろう。

…大切な人を奪われたことを、免罪符にして。

マシロの心は深く傷ついている。

どれほどなのか、それは分からない。

だが、家族である俺だからこそ、何かを伝えることができるはずなんだ。

↓1〜3に、マシロに伝えたいことをお願いします。必要ない場合は、その旨を書き込んでください。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 01:27:51.26 ID:cOCej8goo
家に帰ろう
アサヤも待ってるぞ
344 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 01:30:58.81 ID:J0uHS/OX0
あー…。こういうのは自分で考えるものですよね…。すみません。少し待ってください…。
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 01:33:44.60 ID:uZj3UTG60
うん、ゴメン。ちょっと思い付かなかったもんだからさ...中々...ね。
346 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 02:09:50.13 ID:J0uHS/OX0
「…マシロがやっていることは間違ってる」

「そんなはずない!」

「間違っているんだよ」

自分自身を誤魔化しているのなら、まずはそれを否定しないといけない。

マシロのやっていることは間違っている、と。

「…君なら分かるはずなんだけどね…」

「…どうして、マリちゃんは君を庇った?」

「…それは…」

「…君に復讐をさせるためでは、決してないよ」

「ただ、君に生きてほしいだけなんだ」

「そこに、復讐を望んだりといった邪な考えは一切入ってない」

「君は悔しかったんだろう?」

「友達一人守れない、友達一人救えない無力な自分が」

「だから、君は強くなるためにあらゆるものを屠り、喰らった」

「そして、マリちゃんの死を免罪符として使い、自分の行いを正当化させた」

「あ…」

「…皆は君を愚かだと罵るだろうね…」

「だけど、俺はそんなことはしない」

「むしろ、嬉しく思ったさ」

「友達を失って、悲しまない方がよっぽど愚かだ」

「君にも、他人を想う心がある」

「それを示しているわけだからね」

「…起きたことは仕方がないよ」

「大切なのは、それをどう、未来に活かしていくか、だ」

「…一人で頑張って、疲れただろう」

「だから、もう休んでいいんだ」

「自分を傷つけることは、もうしなくていいんだ」

「だから、一緒に帰ろう。マシロ」

「あ…ああ…」

直下コンマが57以上で、救出成功となります(戦闘が発生するかは次の判定で決定します)。なお、今回は失敗しても戦闘になります。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 02:14:00.97 ID:17HnLtIz0
57
348 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 02:16:45.74 ID:J0uHS/OX0
成功しましたが、隠しパラメータが30あるため、直下コンマが3以下で戦闘になります。
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 02:19:22.67 ID:WzRmQByH0
くっ
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sege]:2017/03/24(金) 02:30:53.78 ID:VjU+/itK0
セーフ
351 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 02:44:09.83 ID:J0uHS/OX0
マシロの赫子が崩壊を始めた。

「私は…弱いです…」

「…ああ。そうかもしれないね」

「だけど、それを言うなら、俺だって弱いさ」

「家族一人止められない。そんなやつが強いわけがない」

「強いとしても、それを活かすことができなければ意味がないんだ」

「…君は、力の使い方を間違っただけなんだ」

「これからは、守るために使うんだ」

「君ならできるはずだ。大切な人を失う、その痛みを知っている君なら、ね」

箱の部分は砕け、涙を流すマシロの顔が見える。

「…こんなことやった私を…許してくれるんですか…?」

当たり前だ。

家族を見捨てるつもりなど毛頭ない。

「許すよ。これからの行動に活かすなら」

「ありがとう…ございます…」

「そして…ごめんなさい…」

「手間のかかる…いもう…とで…」

そう言った直後に赫子から転げ落ちるマシロ。

今までの疲れが出たのだろう。

地面に落ちる前に抱きかかえる。

…まったく、手のかかる妹だよ。

「…で、俺らがいた意味はあんの?」

「あった…かなぁ…?」

「何はともあれ一件落着、だよ」

「怪我人が出なかったからよかったじゃないか」

「そうですね」

餌になった喰種は…うん、仕方ないね。

コラテラル・ダメージだと思っておこう。

「まぁ、これでマシロ失踪事件も解決だな」

「後のことは兄貴に任せたよ」

「じゃあな!」

「…落ち着いたら、また店に連れてきてあげなさい」

「…今回は本当にありがとうございました」

「どういたしまして。お代は次回のコーヒー代でよろしくね」

「ハハハ…。そうですね」

「気を付けて帰るようにね」

「はい」

2人の姿が消える。

…近くには捜査官が数人か。

余裕で逃げ切れるだろう。

ここで言うことではないかもしれないが、あえて言おう。

おかえり、マシロ。
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 02:45:40.55 ID:WzRmQByH0
おかえり
353 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/03/24(金) 02:46:35.31 ID:J0uHS/OX0
キリが良さそうなので、これで終了とさせていただきます。今日はやらかしてしまいましたね…。

これからは、始める前に募集する安価の説明をした方が良さそうですね…。

次回の更新は、一週間ほど空くと思います。また、始める前日にスレをageるので、よろしくお願いします。皆さん、お疲れ様でした!
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 06:55:53.69 ID:kPRRNeGA0
乙乙

主人公交代かとびくびくしてたけど戦闘なしでマシロ帰還とはさすが人間ヴェーダ
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 10:44:57.36 ID:uZj3UTG60
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 13:29:45.45 ID:b8P99JbNO


マシロおかえり
これから組織戦か
357 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/01(土) 01:29:36.93 ID:GU3sjqwF0
お待たせしました!今日の24時頃に再開します!
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 01:40:44.23 ID:lHorq6R3o
それは明日では?(ボブは訝んだ)
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/01(土) 17:52:54.77 ID:kdUiIfQyO
やったぜ
360 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 00:58:20.36 ID:ZKScWDCx0
すみません遅れました!今から再開します!
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:01:29.85 ID:nkxvltc40
わーいやったー!
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:11:15.84 ID:v8kyZNqnO
どきどきだー
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:41:09.01 ID:EGbdvUkSO
ん?寝たのか?
364 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 01:42:41.30 ID:ZKScWDCx0
>>361>>362、けもフレ見れてないんですよ…。面白そうだったんですがね…。後悔中です…。


一週間後 アマナツ家

死闘になるかと思われたマシロ救出作戦も、恐ろしく感じるほどに円滑に進んだ。

隣の部屋で安らかに眠っているマシロを見れば、結果は分かるだろう。

一番の悩みの種が無くなったから、キーボードを叩く音が軽快に感じられる。

次の問題は『if』の運営と、間近に迫った学園祭の開催だ。

学園祭…というより、催し物自体は嫌いではない。

むしろ、好きだと言ってもいい。

バカ騒ぎをする人には嫌気が差すが、楽しい雰囲気を感じることができるのはいいと思う。

それに、低コストで利益を出す、ということがしやすいのも理由かもしれない。

縁日の屋台がいい例だろう。

値段が高くても、「仕方がない」と納得できてしまうのは恐ろしいと思う。

お祭り恐るべし。

っと、こんなことを考えるのは卑しいかもしれないな。

ともかく、お祭り自体は好きな方とだけ言っておこう。

「おはようございます…」

天使さんもお目覚めのようだ。

「おはよう。よく眠れたかい?」

はい、と返事をしながら、背中に抱きついてくるマシロ。

いくら家族とはいえ、中学生にもなってこういうことをするのはどうかと思う。

もっと慎みを持ってほしい。

…だが、先週まであんなことがあったから仕方ないのかもしれない。

しばらく甘えさせてあげよう。

「…温かいですね…」

「…生きてるから当然だと思うけどね」

「何て言えばいいのでしょう…」

「優しさというか…そういうのを感じます」

「…そうかい」

こういう時は、どう答えればいいのだろう。

それが、分からない。

そういえば、来週の学園祭、俺は何か予定があっただろうか。

あるのなら、準備をしておきたいところだ。


直下コンマで判定します。

1〜3:優秀だからこそ、仕事がいっぱいなのだ。行動不能。
4〜6:いくつか仕事を任されている。少しの間、自由行動。
7〜9:できるイツキくんは全てを終わらせている。自由行動。
0、ゾロ目:むしろ休んでくださいと言われ、仕事を取られた。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:44:17.85 ID:vZ6Dcpre0
ほっ
366 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 01:46:44.79 ID:ZKScWDCx0
では、イツキが任されてる仕事とは?↓1、2にお願いします。よっぽど逸脱したものじゃなければ、採用します。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:52:45.70 ID:3GmIwQvzO
運営委員のご意見番
細かいミスや時間管理や屋台の配置の最終チェックなど不備が無いか指摘
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 01:54:00.01 ID:knOGxdQ+o
見回り
369 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 02:12:26.04 ID:ZKScWDCx0
今残っている仕事は二つ。

どちらとも、当日に行うものだ。

それに、スケジュール帳を見たところ、昼からはフリーだ。

たまには、流されるままというのも悪くはないだろう。

何気なく天井を見上げたところで、誰かの腹の虫が鳴る。

俺ではない。

となると…。

「…お腹空きました…」

…しょうがない。

食糧は残り少ないが、全部食べさせてあげるか。

マシロが食事をしている間、外に出ておく。

ついでに涼むことも出来るから、ちょうどいい。

まだ朝とはいえ、捜査官の姿はめっきり減った。

『天使』の姿が消えたからなのだろうか。

それとも、別の案件が発生したのか。

『天使』もといマシロは、かなり安定している。

もう、無差別に襲うことはないだろう。

トラウマを再発しない限りは。

マシロをどうにかできたことだし、親睦会もボチボチ進めていくべきか。

やることが多くて困ってしまう。


↓1、2に、朝の行動をお願いします。
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 02:18:30.86 ID:nkxvltc40
近くの喰種の動向調査
戦闘が誰かに認知されてるとか天使がどーのこーのとか
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 02:19:22.88 ID:vZ6Dcpre0
食料の調達
372 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 02:25:14.35 ID:ZKScWDCx0
↓1コンマで調査判定、↓2コンマで入手判定です。5以上で成功です。
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 02:25:26.83 ID:yHeGXBtto
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 02:34:05.12 ID:EGbdvUkSO
ほい
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 03:00:45.93 ID:v8kyZNqnO
低コンマとは珍しい
376 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 03:13:43.08 ID:ZKScWDCx0
情報の入手と、食糧の確保を目的として数時間行動したが、結果は芳しくなかった。

朝から行動するのは無理があったか。

喰種自体、人間の世界で生活している者以外は基本、夜まで出てこない。

接触するのすら難しいだろう。

食糧の確保も、民間人を襲うのが一番確実で簡単だ。

だが、『if』の目的上、実行することはあまり出来ない。

せめて、捜査官に絞ろうと思ったが、そもそも捜査官が見つからないというオチだ。

あまりにマヌケで笑えてきた。

だが、落ち込んでいる暇はない。

迷ったり、悩んだりしてる暇があったら、行動する方が百倍マシだ。

そろそろ昼時だ。

一時間ほど前に連絡したのに、メールが何度も送られてくる。

どれだけ心細いのだろうか。

あ、そろそろ50件を越えそうだ。

…これからどうしようか。


↓2、3に、昼の行動をお願いします。
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 03:15:05.26 ID:nkxvltc40
むーん…
マシロと昼食
378 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 03:15:45.45 ID:ZKScWDCx0
今日の更新は、これで終了です。次回の更新は、火曜日の23時頃に行います。

もう少しスピードを上げたいですが、なかなか上手くいきませんね…。皆さん、お疲れ様でした!
379 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/02(日) 03:18:16.80 ID:ZKScWDCx0
あああ…。安価を踏まないように配慮したつもりだったのですが…。ごめんなさい…。自分のミスです。

上のレスと、今回のレスは安価下でお願いします。すみません…。
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 03:45:57.28 ID:knOGxdQ+o

死体が出やすい国から食料を輸入
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/02(日) 04:43:00.77 ID:gQWEC+ja0
家族や『if』の仲間の中で、喰種だと思われているものがいないか念のため調査
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/03(月) 15:27:12.71 ID:auLErb55O
病みマシロ再発の可能性あるのか
383 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/04/05(水) 03:05:11.70 ID:SvLtTgkS0
すみません…。また忙しくなってきましたので、1週間ほど更新出来ないと思います…。すみません…。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 03:31:00.47 ID:IvN02WguO
はいな
無理は禁物やで
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 01:22:07.33 ID:O02ujcZa0
生きてるかー?
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 14:56:21.94 ID:/dt9YbMM0
一週間更新出来ない(一週間で更新するとは言っていない)
387 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/07(水) 02:22:56.66 ID:oP+f0IIjO
生きてるかどうかといったら生きてます(瀕死)

ほんとすみません…。いきなり2ヶ月も蒸発していて申し訳ありませんでした…。

色々不幸事があったので触れる時間がありませんでした…。

来週の月曜くらいに再開できる…はずです。
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 04:06:23.75 ID:pnY7cgXf0
報告感謝!
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/07(水) 07:01:22.01 ID:dwv6X80cO
くれぐれも無理はしないようにな

まったり待ってるぜ
390 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 00:24:52.69 ID:Cv488f310
お待たせしました。今から再開しますが、久しぶりなのでグダグダしそうです…。申し訳ない…。

それと、今更ではありますが、番外編はなかなか進んでおりません…。自分の脳みそ低スペックなので…。気長に待ってもらえたら、と。

今回の安価は、>>380>>381となりますが、>>380は無条件で失敗となります(明らかに現在行動できる範囲を逸脱してるので)。

これが『組織』だったらセーフだったのですが…。直下コンマが3以上で誰もバレておりません。
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 00:25:22.28 ID:GaMSol5qo
うい
392 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 00:54:25.31 ID:Cv488f310
コンマ判定:8 セフセフ!


食糧不足を解消するために、輸入することを考えた。

が、財閥は現在マトモな行動ができない状況に陥っている。

それもこれも、あの頭がいい(はずの)エリカお嬢様が、大ポカをやらかした結果なのだが。

何らかの組織に交渉するのもアリかもしれないが、ことを起こすなら、まずは彼女を回収してから行うのがいいだろう。

今は、財閥が絡んだ行動のリスクが大きすぎる。

せめて、一度権利が手放される瞬間…CCGが屋敷を訪問するあたりまで、待機しておくべきだ。

「…そうだ、これから活動する時に、足が付いていたらマズいね…」

表向きには、メンバーは全員が一般人か、存在しないことになっている。

いちおう、メンバーの周辺状況を調べておくか。

プライバシー侵害になりそうで、申し訳ないのだが。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

結果は上々だった。誰も、喰種だと思われている人はいなかった。

マドカちゃんは、普段は半ニート状態なので怪しく思われてないかヒヤヒヤしたが、上京してきた、と皆認識していたので大丈夫みたいだ。

何でも屋を営んでいるとは聞いているが、依頼が無ければ無職と変わらないのではないか?

そんなツッコミが頭に浮かんだが、本来ものぐさな彼女にはうってつけなのかもしれない。

それにしても、依頼とはどういうものなのだろうか。

失せ物探しや迷子捜索等だったら可愛らしいのだが。

日が傾いてきたからか、ほのかに薄暗くなってきている。

…マシロは大丈夫なのか心配である。

夕方の行動を↓1、2にお願いします。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 01:03:22.74 ID:GaMSol5qo
マドカの仕事について詳しく
何ならなんか依頼してみる
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 01:13:35.99 ID:pU1bpyW40
お嬢様用のセーフハウスを用意する、流石にメンバーと同じ場所は厄過ぎて
395 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 01:49:42.30 ID:Cv488f310
いいことを思いついてしまった。きっと、今の顔は結構あくどいだろう。

初めて会った時に貰った、仕事用の連絡先に公衆電話から掛ける。

『はい、お電話ありがとうございます。本日はどのようなご用件ですか?』

仕事モードに切り替わっていると、最初の『はい』のところを聞いただけでも分かった。

普段はあんなにガサツなのを知ってる身としては、驚嘆する。

『…どうしました?』

少しだけ面食らって無言のままでいたら、心配したのか、問いかけてきた。

ここで返事をしなければ、更に怪しまれてしまうだろう。

「いえ、少しばかり相談がありまして…」

『…分かりました。ご依頼ですね。では、内容をお聞かせいただけないでしょうか?』

これは予想外だ。

てっきり、自分の声を聞いたらすぐいつもの口調に戻るとばかり思っていた。

仕事は仕事、プライベートはプライベート、と完全に分けているようだ。

ここまで徹底していれば、身内であっても安心して任せられる。

意外な一面が見られたかもしれない。

軽い気持ちでやってみたことだが、ここまで真面目に答えられるとは、正直思ってもいなかった。

これで、『ただのいたずらです』なんて言ったら今度会った時に暗器が間違いなく飛んでくる。

対喰種用に改良されてるから地味に痛いから困る。

あんなものを生産している彼女の故郷は下手したら、CCGレベルの技術力を持っているのではないだろうか。

何を頼めばいいのだろう。

直下に、お願いの内容をお願いします。もし無ければ、こちらで進めていきます。
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 01:51:18.43 ID:upfVkQRho
ちょうどいいんで>>394のセーフハウスにいい所ないか聞こう
397 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 02:17:21.45 ID:Cv488f310
エリカちゃんらを迎え入れた時、彼女たちを同じ場所にいさせるわけにはいかない。

性格上の問題から、隔離…もとい、避難させておかなければならない。

疑っているわけではないのだが、それでも、懸念材料を減らすべきだと思っている。

できればこの区内の方が嬉しいのだが、そこまで高望みはできない。

「…ちょっと家が必要でして…。なるべく、人目に付かない安全な家が」

「どこか、いい場所を知ってはいませんか?」

なぜ必要なのかは伏せておく。

これは、今言っていいことではないと思ったからだ。

『…事情は分かりませんが、了解いたしました。後ほど連絡します』

そう言って、電話を切られてしまった。

直後、スマートフォンの方に電話が掛かってくる。

「もしもし」

『さっきの電話は何だよ!?いたずらなのか!?』

流石に突拍子もなかったか、と少しばかり反省する。

だが、これは大真面目な依頼である。

伝達方法がアレだったのには目を瞑ってもらおう。
398 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 02:24:11.63 ID:Cv488f310
『…真面目な話みたいだな。分かった。引き受ける…しかないよなコレ』

『それで、いつまでとかどの場所とかの要望はあるかい?なるべく要望に沿えるように努力はするけど』

『絶対じゃないことは憶えていてくれよ』

「…期限は3週間後、場所は14区内が望ましいけど、入手してくれたらそれで大丈夫だよ」

『3週間ねぇ…。ちと厳しいかもしれないな』

『あ、重要なことを忘れてた。いくら出せる?』

「いくら、ねぇ」

友人関係なのに、金銭を要求するのはおかしく思えるが、これはビジネスだ。

無銭で働かせるなど、違反にも程がある。

相応の対価を支払って当然なのだ。

…正直、エトのアシスタントをしているが、そこまで財政が潤っているわけではない。

なので、法外な値段は払えないのだが。

『…まぁ、今回は初めてのタイプの依頼だからなぁ』

『いつもは臨時のウェイトレスとか失せ物探しとかだし』

結構可愛らしい仕事であったが、他にも何かしている可能性がある。

「他には?」

好奇心には勝てない。だから聞いても仕方ない。

『んー…。要人警護とか暗殺かな』

『忍者らしいだろ?』

へへっ、と可愛らしく笑うマドカちゃん。

普段はアレだが、彼女はれっきとした忍者なのだ。

こういう仕事をしていても当然だった。

『…とりあえず、10万くらいは貰うよ。こればっかりは親父とかとも連携しないと無理っぽいしな』

「了解」

『事態が進展したらまた連絡するよ』

そして通話が途絶えた。

彼女も手を汚していることは知っていた。

喰種が生きるためには、人を喰らう必要があるから。

だが、仕事としても汚しているのは予想外であった。

「…やはり、喰種が生きるには、少々厳しい世界みたいだね…」

他の喰種は、何を思っているのか。

それを知りたいと思ったひと時だった。


夜の行動を↓1、2にお願いします。
399 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/13(火) 02:44:23.59 ID:Cv488f310
今日はこれで終了です。次回は今日の24時くらいになると思います。皆さんには迷惑を掛けてしまい申し訳ありませんでした…。

今日はお疲れ様でした!安価を踏んでいたら下にずらします。
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/13(火) 13:02:24.81 ID:5BHyjQelO
おつおつ

安価ならマシロの様子を見に帰る
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/15(木) 18:19:39.09 ID:5Rq2zlgTO
何やればいいか思いつかないんだよなぁ…

安価ならマシロの相手をしつつ今後やるべき事を考えてみるとかエトのアシとか塾の講師のスケジュールを確認してみる
402 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/15(木) 23:57:54.12 ID:FLd75M590
数日開けて申し訳ありませんでした…。これからの行動安価は一つだけにしようと思います。

一日に何度も行動してたらすぐやることが無くなりますし…。今回は三時くらいまで進めたいですね。

採用するのは>>400です。直下コンマが3以下で取り乱し中です。
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/15(木) 23:59:14.88 ID:n43wMGp00
落ち着いててくれ
404 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 00:28:56.78 ID:IzbsxfP+0
コンマ判定:8 めっちゃ元気に積みゲー消化してました。精神は現在完全に安定してます(次回より外出時の判定なし)。

そういえば、昼はあんなに通知があったのに、今は完全に途絶えている。

嫌な汗が首筋を流れる。

流石にそれはない、と言いたいが、前の不安定具合を知っていれば、そうは言えなくなる。

周りに誰もいないことを確認して、地面を蹴る。

ここからなら、10分も掛からないはずだ。

道中に捜査官がいたが、避けて通るのも面倒なので峰打ちで済ませておいた。

たぶん2分もすれば気が付くはずだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

玄関に到着して、まず気になったのは、異常に部屋が暗いことだ。

とはいえ、何やら電子音が聞こえることから、マシロがいるのは間違いない。

安心して、家へと入ったら、いきなり布団に包まれて拉致られた。

布団をこじ開けると、そこには笑みを浮かべたマシロの顔が。

妙に怖い。これは絶対何かを企んでいる顔だ。

「おかえりなさいです。では、一緒に遊びましょうか」

そう言って、マシロはコントローラーを手渡してきた。

テレビ画面には、某FPSゲームのデモムービーが映っている。

「…俺に何をしろと」

「気になって仕方がなかったんですよ?だからその償い的な」

その割には、ソフトのフィルムがゴミ箱に捨てられていたが。

おそらく、遊ぶための口実だろう。

「…分かった分かった。それで、俺は何を担当すればいいんだい?」

「前線で壁になっててください」

あ、これただの肉壁だ。
405 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 00:44:46.70 ID:IzbsxfP+0
一週間後


あの日は結局、10連勝したあたりで部屋から蹴られたので、色々なゲームで遊んでいた。

殆どの時間がモン〇ンに取られていたが。

どれだけフレーム回避を連発するのだろうか。

頑張った結果、数発当てた程度で終わってしまったから正直悲しい。

マシロに付き合っていたら、朝まで対戦してたのだから笑いものだった。

流石に頭痛が酷かったので、その日の講義は地獄だった。

意地で小テストは満点を取らせてもらったが。

さて、今日は待ちに待った学園祭だ。

点検は全て済ませたので、今日の仕事は午前の見回りだけである。

喧騒が凄まじいが、怒号自体は聞こえてないので、結構気楽に見回りができている。

そういえば、今日の学園祭には誰か来ているのだろうか。

直下コンマで来てるメンバーの簡単な判定です。

1〜3:誰も来てない。かなしみ。
4〜6:『if』主要メンバーはいた。
7〜9:塾生も来ていた。ただしお嬢様、テメーはダメだ。
ぞろ目、0:『あんていく』組やエト、タタラさんまで勢揃い。
00:まさかの有馬さんが警備(は建前で楽しみに来た)してる。
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 00:48:26.26 ID:VE2Zj827o
407 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 00:50:18.52 ID:IzbsxfP+0
コンマ判定:6 『if』幹部勢揃い。

次に、何かアクシデントやハプニングが起きたかの判定です。直下コンマ5以下でアクシデント発生です。

それと、この大学に通っているミユさんの仕事も↓2で募集します(お任せも可)。
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 01:27:30.47 ID:i15RUnUM0
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 01:31:23.62 ID:rm2MT31GO
お任せ
410 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 02:05:26.61 ID:IzbsxfP+0
見回りを続けているが、特に目立ったことはなかった。

何か喧嘩でもあったら面白かったのだが。

見回りの途中に、いくらか飲み物や料理が差し入れされた。

残すのは不自然なので素早く食べて、ありきたりな感想を言う。

マシロが殺意を込めた目で、相手を睨んでいたので、それを隠すのも忘れないようにした。

どれも世界の悪意を凝縮したような味しかしないので困る。

だが、振舞われたコーヒーだけは美味だった。

これくらいの味を出してみたいものだ。

インスタント頼りな自分では無理な話だが。

「あれ」

校舎の中に入ると、そこには見知った顔が揃っていた。

「この子がツッキーのСестра(妹)ですカ。とってもМило(可愛い)ですネー!」

「お初にお目にかかります。私はイツキさんの友人のマドカと申します。以後お見知りおきを」

「どもども、俺はマンバローって名前だよ。こんな見た目だけど引かないでほしいな。ホントマジで」

「ふふ、成長してるわねぇ。ま、貴女は憶えていないでしょうけど。ワタシはキヨノリよ」

「………」

お願いだから、目立つようなことはやめてほしい。

ヨスケさんはまだマシだ。何も喋っていないから存在感ゼロだ。

だが他の四人はヤバい。

オカマにヤクザ(風のおじさん)、ロシアとのハーフと和服少女。

どう見ても異端です本当にありがとうございました。

「…お兄さん」

声の温度が完全に違う。

これには俺も苦笑いすらできない。

「詳しく…説明をお願いしますね?」

あの時から、マシロがちょっと変になった気がする。
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 02:24:06.02 ID:+sqo7Li70
深い訳(ガチ)なんだよなあ…
412 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 02:27:00.99 ID:IzbsxfP+0
マシロへの説明は、『ちょっとした仕事をした時の協力者で、その時から個人的な付き合いをしている』とだけ伝えておいた。

事実を知ったら、間違いなく参加しようとする。

それだけは避けておきたい。

「…なるほど。そういうことでしたか」

理解していただいたようで何よりだ。

まだ見回りが残っているので、マシロを彼らに預けて校舎を進む。

「先輩」

三年生が担当しているところに差し掛かったあたりで、声を掛けられた。

「ん?…なんだミユちゃんか」

「急に呼び止めて申し訳ありません」

「あぁ、それなら気にしてないから」

この程度のことで気にするのはバカバカしい。

「それよりその恰好…」

気になったのは、彼女の恰好だ。

ステレオタイプのメイドにしか見えない。

「私の学科はメイド喫茶でしたので」

「私はなし崩し的に選ばれました。昼には終わりですが」

「先輩は、クイズ大会に参加するんですか?」

今回の学園祭では、一般のお客様も参加できるクイズ大会が開催される…と企画書に書かれてあった。

その時は予定が分からなかったので、いったん参加は保留にさせてもらっていた。

「…君は参加するのかい?」

「はい。これは裏で勝手に進められてました」

「嫌なら断ればよかったのに…」

「そうできない流れでしたので」

「あと一名、大学側から出場させたいらしいのですが、どうでしょうか?」

ぶっちゃけ言うと、これからの時間はフリーだ。

別に、大会に参加しても問題はない。

…優勝することが義務のようになるのは問題か。


参加するかを直下にお願いします。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 02:31:42.65 ID:rm2MT31GO
する
414 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 02:53:53.97 ID:IzbsxfP+0
時間潰しにはちょうどいいし、引き受けてもいいだろう。

「…じゃあ俺も参加するよ。いい暇つぶしになりそうだ」

そもそも、優秀な人ばかりなこの大学の学生を、クイズに参加させる時点で、クリアさせる気は無いな。

参加するのを決めていてアレだが。

「ではそう伝えておきますね。会場には遅れないように来てください」

「ん。分かったよ」

さて、どれくらいのレベルの問題が出るのだろうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

開始時間ちょうどに会場に到着した。

見た限り、観客席に『if』幹部らはスタンバイしているようだ。

一言も伝えていないのだが。

「さあいよいよスタートとなりましたクイズ大会!」

「参加者は総勢32名!全員知識に自信のある方たちです!盛大な拍手をお願いしまーす!」

思いのほか、観客が多い。

外の観客席は満員で、凄まじい熱気が伝わってくる。

システムはこうだ。

まず一回戦で8名に絞られ、準決勝で二名に。

決勝戦は1対1のタイマンである。

一番手なので、俺はステージへと登るが、おかしい。

「ふふふ」

ドウシテアナタハソコニイルンデスカ?

「兄さんいるところにマシロあり、です」

もうやだこの妹。もはやヤンデレだ。

その片鱗は前から見せていたことに気が付いて、軽く絶望した。

マシロにはもっとまっとうに生きてほしかった…。

「では出題を始めまーす!」

地獄の戦いが今、始まった。
415 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/16(金) 02:55:38.81 ID:IzbsxfP+0
本日の更新はこれで終了です。次回は再来週の月曜あたりになりそうです…。申し訳ありません…。

夜遅くまでお疲れ様でした!皆さんも健康第一でお過ごしください!
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 08:57:13.20 ID:tpokK9sJo
おつおつ
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/16(金) 16:31:36.28 ID:lS+zJU2UO
おつおつ
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/17(土) 00:47:32.87 ID:UXBmyGwLO


なんて平和なんだ……
FPSでイツキを壁役にする気満々のマシロさんマジゲーマー
419 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/06/27(火) 01:51:59.08 ID:ttBrI9Hn0
だいぶ遅れましたが、今からチマッと再開です。直下コンマが3以上で一回戦突破です。
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 01:52:37.08 ID:fNL18KMQo
379.93 KB Speed:0.3   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)