貴方「安価で喰種の世界を生き延びる」【東京喰種】【喰種編】【TAKE3】

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438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/03(月) 00:54:02.34 ID:FbKpXsH10
いけ
439 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/03(月) 01:55:26.76 ID:o8ZzvJk/0
「悪魔の証明として名高い『フェルマーの最終定理』ですが、とある哲学が」

「ラングランズ哲学」

「ッ…!」

「…せっ、正解です!欠点を補って余りある凄まじい知識量!」

「これには私も恐怖してしまいます。いやおかしいでしょうなんでそこまで速く答えられるんですか」

そんなことを言われても、知ってることをそのまま使ってるだけだから、説明のしようがない。

「何はともあれ、クイズ大会はイツキさんの優勝で終わりです!」

「参加者の健闘を称え、盛大な拍手を送りましょう!」

「…疲れた」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「最後の問題の意味が分からなかったんだけど…」

観客席にいたマドカちゃんたちと合流する。

他の人には、席を外してもらった。

「…俺の推測だけど、「ある哲学がきっかけとなって証明されました。その哲学とは?」っていう問題だったんだろうね」

「…?つまり?」

「…ラングランズ哲学っていうのは、「全部深い所で繋がってるんじゃないか?」ってことだよ」

凄い簡単にしたけどね、と付け加える。

「よく分からん」

「…だろうね」

「…例の件はどうなってる?」

「んっと…」


直下コンマが5以上で候補(チンピラ喰種が占領中)、7以上でマドカ一派が制圧しています。

忍者:+1
家族もお手伝い中:+1
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 01:58:55.25 ID:516ypKwvO
どうだ
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 02:03:37.81 ID:iriv9sxfO
相変わらずの強運ぶりで何より
442 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/03(月) 02:05:03.31 ID:o8ZzvJk/0
コンマ判定:7 できるニンジャは格が違った

セーフハウスの場所と特徴をお願いします。場所は直下、特徴は↓2です。おまかせで良ければおまかせ、とお願いします。
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 02:11:03.62 ID:2inTQ/2K0
場所はミスると怖いしおまかせで
444 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/03(月) 02:30:10.76 ID:o8ZzvJk/0
先に場所を決めた方が特徴も決めやすいですかね…。場所のおまかせは…。コンマ神様におまかせとなります。直下です。

1〜3:1区〜4区、11区 スーパーヤベェどすばい
3、5:その他の区 危険かもしれないし安全かもしれない
5〜9:14区or20区 あ ん し ん
0、ゾロ目:24区 死 ぬ が よ い
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 02:49:31.57 ID:a7svNGWnO
446 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/03(月) 02:52:38.25 ID:o8ZzvJk/0
あ…見たら範囲地味にミスってますね…。次にどちらの区か、の判定です。直下コンマが奇数で14区、偶数で20区です。
447 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/03(月) 03:25:16.33 ID:o8ZzvJk/0
待っていても来なさそうですし、眠気も限界に到達したので、このレスのコンマを採用します。

特徴は直下に書いてもらえたらOKです。おまかせにしても大丈夫です。自分で考えますので…。

次回は今週の水曜日予定です。更新が遅れて申し訳ありませんでした…。遅くまで、お疲れ様でした!
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 03:53:55.43 ID:rJJWnbvWO

夜中は賑やかなスレでもなかなか踏まれんからなぁ
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 05:11:44.34 ID:iriv9sxfO

セーフハウスってえと大きな橋のたもとに建ってる、雨露がしのげる程度のプレハブ小屋しかないっしょ(偏見)
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 12:36:30.14 ID:X25+VMLB0
プレハブ小屋に財閥のお嬢様とか犯罪の匂いしかしねぇ
451 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 00:08:22.77 ID:NBr4YeVW0
>>449、あぁ^〜いいっすねぇ^〜。もっと酷い目に遭ってもらいましょうか(ゲス顔)。

今から再開しますが、コンマ次第でキャラメイクが発生するかもです。
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 00:38:04.03 ID:+NgPp7ZfO
どきどきだー
453 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 00:38:46.89 ID:NBr4YeVW0
思案しているような声を出しながら、マドカちゃんは胸元に手を突っ込む。

こんなところを見られたら警察沙汰だ。

流石に、猥褻罪で捕まるのだけは嫌だ。

「っと…。やっと取れた」

「この紙に詳細は載ってる」

紙を受け取り開こうとすると、マドカちゃんが申し訳なさそうな顔をしている。

「あー…。時間が無かったからさ…。ショボい場所しか確保できなかった」

「ゴメン…」

「…いやいや、期限は再来週だよ?」

「むしろここまで早く仕事を終えてるだけで、称賛するレベルだよ」

「そうは言ってもなぁ…。パp…ゲフン、親父の助けがあってこそだったし…」

「…親父さんは強いのかい?」

「…化け物さ…!勝ち筋が一切見えないくらい強いよ…!」

「まぁ、指名手配とかはされてない無名の喰種だけどな」

そこまでの実力を持ちながら、指名手配されてないのは不思議だ。

「俺の家系は忍者だからな。情報抹消なんてお手の物なのさ」

「それより、早く確認した方がよくないか?」

「あ、そうだね」

マドカちゃんに促され、紙を開く。

そこには「14区 波羅勝橋 プレハブ小屋」とだけ書かれていた。

「何に使うかは知らないけどさ、もっといい所の方が良かっただろ?」

「…いや、あの子にはここが相応しいよ」

「あの子が誰かは知ったこっちゃないけど。まぁ、依頼主の期待に応えられたならそれでいいか」

「ありがと」

「気にすんなよ〜」

「…ツキさんに用がある人がいるし、俺は帰るよ。じゃな」

「用…?」

視線が気になって後ろを振り向くと、ミユちゃんが立っていた。
454 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 00:55:09.44 ID:NBr4YeVW0
「お時間はおありでしょうか?」

「いきなりそんなことを言われてもね…。何の用なんだい?」

俺がそう聞いた瞬間、何やらミユちゃんはモジモジし始めた。

何だというのだろう。

「あのっ…。その…。夜時間が空いているのなら、夕食を一緒にしませんか…?」

「ゴメン理解が追い付かない」

大学内で、授業のことや経済のこと、職場見学会の感想について話し合ったことは何度もある。

だが、彼女に食事に誘われたのは初めてだ。

他の人にはたまに誘われるが、うまく帳尻合わせをして丁重に断ったり、仕方なく参加したりはしているが。

「今日のクイズ大会の打ち上げです。と言っても、私たちだけですが…」

「無理だったり、嫌ならいいんです…。はい…。

「急に言われたからなぁ…」

まさか今日、誘われるとは思っていなかった。

参加してもいいのだろうが、その時はマシロに連絡しなければならない。

もし、マシロが連絡を聞いて暴走でもしたら…。

ああ恐ろしい。

地獄が始まってしまう。


直下コンマが奇数で二人きりの打ち上げ、偶数で人数が一人追加されます。

↓2に、参加するか否かをお願いします。(マシロが暴走する可能性は)ないです。
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:00:14.13 ID:+NgPp7ZfO
ほい
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:01:35.25 ID:pUpPBdYXO
する
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:02:02.53 ID:5WZf5Asd0
レッツゴー
458 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 01:24:03.28 ID:NBr4YeVW0
あんなことがあったとはいえ、今のマシロなら暴走はしないはずだ。

…だよね?

断る義理はないし、ここで断って疑われても困る。

「…俺は構わないよ」

「…!そうですか…!」

そんな笑顔になることだろうか。

「…場所はどこなんだい?俺はそこまで食べない方だから、少ない所ならありがたいんだけど」

「あ、もともと二人でやる予定でしたので、レストランの個室をお借りしてます」

「うん、正装必須の高級店だね」

お金はそこまであっただろうか…。

ダメだ、通帳を見ても20万ぽっちしかない。

「いえ、個室の大衆向けレストランとかあったらウケるんじゃね?という考えで建てられた店です」

「ですので、いつも通りの恰好で問題ないですよ」

「そんな軽いノリで建てちゃうかぁ…」

人間とは分からないものである。

「場所は駅横のビルの3階です。それではまた」

「ん。またね」
459 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 01:37:52.91 ID:NBr4YeVW0
約束の時間になったので例の場所に向かうと、すでにミユちゃんは待っていた。

「…ゴメン。待たせたみたいだね」

「いえ、問題ないですよ」

「では入りましょうか」

店員に導かれ、個室へと案内される。

内装は昔のカフェを彷彿させる木製の物がメインで、非常に落ち着くいい部屋だ。

料理も大衆向けなだけあって、和洋中全てをバランスよく揃えている。

人間にとっては美味しい物なのだろう。

喰種の味覚では、何を食べても不味く感じてしまう。

「…俺はコーヒーと鯖の塩焼きセットで」

「私はウーロンハイとエビドリアをお願いします」

「…そういえば、ミユちゃんは成人してたね」

「お酒には強い方なのかい?」

「弱い方です」

ノータイムでキッパリ言っちゃったかぁ。

「ですが、限界の量は自覚していますので」

「一、二杯ほどで済ませますよ」

「そっか」

会話が途切れ、静寂が訪れる。

お互い、そこまで会話は得意じゃないので、案外助かっている。

「お待たせしました。鯖の塩焼きセットとエビドリア」

「…美味しそうだね」

「ですね」

「「いただきます」」
460 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 01:54:46.74 ID:NBr4YeVW0
パリパリに焼けた皮に、箸を置く。

すると、フワフワの身に箸が沈んでいく。

一口分摘まんだ後、白飯の上に乗せ、口に運ぶ。

慣れてはいるが、どうしようもないほど不味い物質を素早く呑み込み、咀嚼しているフリをする。

限界が近づく度に、不自然に思われないように、コーヒーを飲む。

「あ…。このコーヒー、焙煎からしてるのか…」

家で飲むのに比べたら、明らかに香りとコクが違う。

ここまで本格的なコーヒーが200円で飲み放題。

これから、暇な時はここで勉強しよう。

「んっ…。ぷはぁ…」

目の前では、ミユちゃんがウーロンハイをショットグラス一杯分だが、一気に飲み干す。

大丈夫なのだろうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

食事を開始して20分。

すでに料理は平らげており、進路について話し合っていた。

「先輩は未定なんですね」

「まぁ…ね。まだ時間は残ってるからさ」

「ゆっくり決めていくよ」

「先輩は引く手数多ですからね」

「そうでもないよ」

「…君は何を目指してるの?」

「私は小説家ですね」

「え」

彼女が専攻しているのとは真逆で驚いた。

「…小学生の頃に読んだ小説のおかげで、私の世界は広がりました」

「その時の感動を、私は忘れていません」

「…他の人にも、感動してほしいんです」

「…いい夢だと思うよ」

「俺なんかより、ずっといい」

「いえ、あなたも素晴らしいですよ」

「…むぅ」

どうやら、俺は口で勝つのは苦手のようだ。


特殊判定です。直下コンマが5以上で…?
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:57:52.42 ID:JECHbr7w0
462 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 02:11:22.03 ID:NBr4YeVW0
「あの…」

「ん?」

「…いえ、何でもありません」

何でもないにしては、妙に暗く感じる。

…深入りしない方がよさそうだ。

「…もうすぐ10時だね。お開きにしないかい?」

「そうですね…。本日は急なお誘いだったのに、本当にありがとうございます」

「こちらこそ。今日は楽しかったよ」

会計を済ませ、店を出る。

人通りはすっかり無くなっており、閑散としている。

「…家まで送るべきかな…」

女性一人で歩くのはあまりよくないだろう。

こんな情けなさそうな男でも、いるだけでだいぶ違うはずだ。

「…はい。いえ、そういう関係では…。まだ…。…分かりました。はい」

「お父さんが近くの駐車場で待っているそうです」

「あ、ならよかった」

明らかに会話がおかしかったが、きっと勘違いだろう。

「また今度、大学でお会いしましょう」

「うん、今日はお疲れ様」

ミユちゃんを見送り、通知欄を確認する。

「…今日も徹夜かぁ…」

どうやら、打ち上げはまだまだ終わらないようだ。

ゲームの中ですら打ち上げられるとは、今の俺は予想すらしていなかった。

ヒルドルブにライザーのBD格はやめて。
463 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 02:13:07.12 ID:NBr4YeVW0
次のイベントは、二週間後のお嬢様回収のための奇襲(モドキ)作戦ですが、直前まで時間は飛ばしますか?

少しアンケートを取りたく思います。
464 :全治全能の未来を予言するイケメン金髪須賀京太郎様に純潔を捧げる [sage saga]:2017/07/06(木) 02:13:39.72 ID:N6zCv5Nk0
やだホモ
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 02:20:04.08 ID:+NgPp7ZfO
飛ばすほうに一票
466 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/06(木) 02:39:53.91 ID:NBr4YeVW0
もう夜も更けてますので、今日はこれで終了にします。スキップするかどうかは、次回更新まで意見を受け付けます。

次回の予定は来週火曜日です。次回の更新では、キャラメイクは確定で行います。お疲れ様でした!
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 09:33:18.32 ID:C3e0SUvSo
飛ばしていいかな
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 09:33:44.25 ID:C3e0SUvSo
おつおつ
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 10:10:40.54 ID:c0Vjw1v/0
飛ばしてもいいと思うんだけどマシロ復帰後に他の面々と話をロクにしてないから小話位挟んで欲しかったり

マシロとエトのエンカウント(地獄編)とか
アサヤと三人兄弟で久々に駄弁ったり
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 19:24:47.81 ID:92jIBJUHO
おつおつ
471 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/11(火) 23:59:17.52 ID:1+3Wpyg60
>>459、たしかに、あまり交流していないですね…。次回あたりにでも投下できたらしますね。

お待たせしました!今から再開します!
472 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 00:39:09.09 ID:VWhW1YAu0
とうとう、草野財閥の一斉摘発の日がやってきた。

あと一時間ほどで捜査官が屋敷に到着するだろう。

それまでに、エリカちゃんや物資を回収しなければならない。

今回の作戦は、俺一人で行う。

フットワークを軽くするためなのと、このことを知ってるのは組織の中で自分だけだからだ。

彼女のことが漏れたらマズいので、そのリスクを最小限に抑えるための措置だ。

「…時間だ。手短に済ますか」

赫子を出し、屋敷の壁に六つの穴を空ける。

続けて、鉄球状の赫子をぶつけ、壁を吹き飛ばす。

屋敷内部に入った後は、足元を幾つか破壊して退路の確保と妨害を行う。

「よし。これで逃げるのは簡単だ。…っと」

警備の喰種だろう。勢いよく飛ばされた赫子を回避し、破壊した穴に入り込む。

下に降りたら、喰種のいる場所を確認し、走る。

自分を追って穴を降りてきた喰種に、赫子を撃ち出す。

「ぐあっ…」

赫子は四肢と赫包は貫き、貫かれた衝撃により喰種は壁へと吹き飛ばされる。

「…あちら側も、このことを知っている人は殆どいないから襲われて当然か」

歩きだそうとした瞬間に気配を感じたので、その方向を向く。

「…あ、イツキさんでしたのね」

「…お嬢様がそんなことするのはどうかと思うよ」

すると、上に空いた穴から頭を出してこちらを覗いているお嬢様がいた。

「…準備はできてるの?」

「…お金以外は」

「…後で金庫を壊すから大丈夫だよ」

「化け物ですか…」

「というか、壊すまでもないと思うけどね」

そのための道具も、幾つか用意している。
473 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 00:40:39.41 ID:VWhW1YAu0
今からキャラメイクに入りますが、まずは人数を決めます。直下コンマで決定します。

1〜5:一人
6〜9:二人
0、ゾロ目:三人
00:化け物三人衆
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 00:44:26.37 ID:uelG6b2No
475 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 00:47:43.52 ID:VWhW1YAu0
今回味方になるのは二人です。まずは一人目から。直下に性別をお願いします。
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 00:48:26.11 ID:rsyfUpGmo
477 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 00:49:25.89 ID:VWhW1YAu0
次に外見です。これも直下でお願いします。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 01:08:40.93 ID:qe6gd9q/0
ヒップホッパー風
(デカTシャツに腰パンに平行帽)
479 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 01:13:29.84 ID:VWhW1YAu0
>>478、チャラそう(小並感)

次に性格です。これも直下でお願いします。同時に、直下コンマでNT力の判定もします。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 01:22:30.04 ID:uelG6b2No
意外と小心者
481 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 01:27:38.87 ID:VWhW1YAu0
この人って人間よりも感覚鈍いのではないだろうか…。

次は喋り方です。これも同じく直下でお願いします。同時に戦闘力と赫包の判定も直下コンマで行います。

赫包は直下コンマの下一桁/2した数です。小数点以下切り上げとなります。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 01:40:02.84 ID:bWBVfj/W0
O
483 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 02:01:06.85 ID:VWhW1YAu0
うーん…。Oの意味が分からないですね…。いったん保留にしましょうか。

名前を直下でお願いします。これで一人目の設定は一回終了にします。直下コンマで好感度も判定します。
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 04:04:05.08 ID:5tYNGB8/0
草野仁
485 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/12(水) 07:00:01.35 ID:8242qcdEO
すみません…。寝落ちしてました…。今回の更新はこれで終了です。本編が進んでなくて申し訳ない…。

次回の更新まで間があるので安価を投げておきます。もし合わないものがあれば、その都度下にずらします。

↓1は性別、↓2は外見、↓3が性格とコンマでNT力、↓4が喋り方とコンマで戦闘力と赫包、↓5で名前と好感度です。

あと、仁の喋り方を再度安価です。↓6でお願いします。

次回の更新は火曜の予定です。皆さん、お疲れ様でした。それと、寝落ちして申し訳ありませんでした…。
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 07:12:16.11 ID:jfvR8TFDO
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 08:59:45.73 ID:YN+zpL4B0
正統派メイドの格好
ロングスカートにスリットが入ってる
目つきは鋭くて眼鏡着用
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 09:18:15.22 ID:cm4q7OGeo
冷酷
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 09:33:03.32 ID:QCoRsU8iO
基本敬語、戦闘中は罵詈雑言を交えながら敬語
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 10:03:11.57 ID:HLGEKIkKo
冷泉 陽羽(れいぜん ようは)
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 10:08:12.24 ID:JUE0vAJtO
大言吐きで良く語尾にハッ!と笑い捨てる
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 16:52:18.19 ID:/SWwloPU0
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/12(水) 18:07:30.54 ID:vBaaeKG10

















































































ああ
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 18:23:08.00 ID:bWBVfj/W0
変な書き込みをしてしまった、赫包は決まってないようなので鱗赫で。……安価取ったことになるならだけど
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/14(金) 02:11:40.07 ID:e7mwbQ+Z0
赫包の種類じゃなくて数の安価だろ
どっちにしても無効に決まってんだろ
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/16(日) 21:35:02.89 ID:MXl0SglyO

二人目のジンか
497 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/17(月) 08:40:02.47 ID:JCZqqmAvO
>>494、赫胞の種類等を決める安価はまだです。前回の安価はあくまで数だけですので…。誤解を招いてしまったのなら申し訳ありません…。

>>496、たしかに2人目ですね。今回はマシロも暴走してないので、しぶとく生きてくれるでしょう。何より強いですし。イツキがプッツンしたら消し飛びますけど!

明日の更新時に、今回追加されるキャラについて軽くまとめたものを投下する予定なので、その最後の仕上げ的な感じのことを今からしようと思います。

↓1、2に仁くんさんの赫子の種類と特徴、↓3に陽羽ちゃんさんの赫子の種類と特徴をそれぞれ一まとめにお願いします。

例:甲赫 エク○カリパーみたいなのがニョキニョキ生えてる…などなど

あと、仁くんさんと陽羽ちゃんさんの年齢の設定です。大雑把でもキチッとしてても大丈夫です。↓4が仁くんさん、↓5が陽羽ちゃんさんでお願いします。

ゾロ目が出てるので、直下コンマ分陽羽ちゃんさんのNT力に加算されます。

安価だけ投げて皆さん頼りな感じになって申し訳ないですね…。もっと円滑に進められるように努力しなければ…。
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 10:12:18.32 ID:eW10Zl2K0
羽赫
設置型で、一定範囲内に入ると麻痺毒が入った太い針を飛ばす球体を出す。ちなみに同時展開は現状30個程度までできる。
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 10:53:23.07 ID:JGF0KSyYO
尾赫
トカゲの尻尾切りみたいに任意で切り離しが可能
切り離した美赫はビチビチ跳ねて暴れまくる
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 10:53:59.58 ID:Y1s0n6uT0
羽赫
氷が細長いひし形になった物が重なり合った形状
温度調整する事によって相手を即座に凍傷にする事が可能
凍気を常に放出している為、相手は体が冷えて動きが鈍くなる
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 18:06:06.12 ID:djhLTeZrO
お嬢様より一個下
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 18:10:21.15 ID:djhLTeZrO
19歳
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 19:15:49.29 ID:TWNDNRlZO
いくら秘匿せにゃいかんと言っても、たった一人でおぜうさまとお付きの二人を迎えにいくイツキマジイケメン
504 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:15:58.34 ID:5zeqW6Th0
お待たせしました。今から小話と新キャラまとめを投下して再開です。
505 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:19:02.56 ID:5zeqW6Th0
小話 運命の邂逅〜ヤンデレとヤンデレ〜


今日は休日。

つまり、マシロと強制お出かけの日だ。

向かう場所はラウワン内のゲーセンで、目的はマキブオンだ。

嫌って言ったら泣いちゃうから断れないよね。

肝心のマシロは超ご機嫌だ。

ポニテが上下にブンブン揺れている。

「今日は何連勝できますかね〜」

「…そんなの誰にも分からないよ。ガン逃げされたら勝つことも厳しいし」

「まぁ、お兄さんと一緒だから絶対負けませんけどね」

残念ながら、俺はそこまで強くありません。

最善と思う行動を取っているだけなので。

「うわー…。多いですね…」

「当然だよ」

休日なだけあってゲーセンエリアは大繁盛だ。

やはりと言うべきか、この場所には殆ど女性がいないので、マシロに注目が集まっている。

見た目は中学生だから珍しい、というのもあるだろうが。

待ち時間の間、家で静かに積まれていた本を読み進めていく。

「お兄さんは何を使いますかー?」

「…Zで。あと抱き着くのはやめてね」

「嫌ですー…はふぅ…」

他の客の視線が凄い。

10回くらい死んでもおかしくないくらいの殺気を感じる。

横を通るたびに舌打ちするのもやめてください。

「…今舌打ちした人たち憶えていてくださいね…」

「マシロ、ステイ」

早く順番は回ってこないだろうか。

このままでは、遊ぶ前にマシロがパーティーしてしまう。
506 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:20:22.01 ID:5zeqW6Th0
暴走しかけるマシロを抑えていると、やっと順番が回ってきた。

俺はZ、マシロはクアンタフルセイバーで、基本的には俺が支援、マシロが荒らしを担当している。

異常なまでにマシロの反応は早く、俺は中距離で弾を撒いていたら勝手に終わる。

「ふふっ、まずは軽く7連勝です」

次の戦闘で強制的に終了になるので、荷物をまとめる。

次の対戦相手は片方がCPUだった。

「アルケーとデルタプラスか…。とはいえ、デルタプラスはCPUだから相手はアルケーだけだね」

「私がやりますね」

「ん」

案の定、瞬殺だった。

勝負が決まった瞬間、聞いたことのある声が聞こえる。

「あーっ!一発も当たらないとかマジっすか…」

「…エト?」

「…おおぅ!?イツキくんじゃないか」

「…ずいぶん可愛らしい彼女さんですな」

「…妹ですよ」

「…カブってる」

何がだろう。

「立ち位置がカブっています!」

「同感だねぇ」

「何となくですけど、このままじゃ、お兄さんの隣の位置が女狐に奪われそうな気がします!」

「それを言うなら私のパートナーがガキンチョに占領されそうなんじゃが」

「私のお兄さんですー!」

「いいやッ!私のパートナーだねッ!」

…話についていけない。
507 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:22:14.56 ID:5zeqW6Th0
「…あなたも匂い的に喰種っぽいですし、ここで勝負しますか」

「乗った。生き残った方が伴侶っていうことで」

「それでいいです」

俺の意志は無関係なのか。

「危ねぇぇぇぇ!」

マシロが答えた瞬間、エトの頭を羽が横切る。

間一髪で、エトがしゃがんで避けた形だ。

近くの観客は…。

真っ黒焦げだ。

「躊躇なしとかマジですか…。っていうかその赫子ヤバいでしょ」

エトも対抗して赫子を出すが、マシロの方が圧倒的に危険な感じがする。

「いやー。目と目が合う瞬間殺すと決めましたから」

「はっはっは。私を殺すとか大きくd…ってうおぉぉぉお!?」

「…チッ」

「あんなのマトモに食らったら死ぬわ!かすっただけで腕両方とも飛んだじゃないか!」

マシロの赫子から放たれた電撃は、エトを覆う怪物のような赫子を根こそぎ吹き飛ばす。

すでにラウワンは崩壊している。

「…どないしましょ。私が勝てる気しないんだけど」

目を少し離していたら、エトの周りをマシロのビット赫子が囲んでいた。

それに対して、エトの赫子は肩のブレード一本のみだ。

…無理やりにでも止めるしかないな。

「それじゃ…。さよならでs」

「あふんっ」

少し強めに赫子を二人の首に当てる。

意識を飛ばすくらいで済んだはずだ。

瓦礫の上で、近づいてくるサイレンの音を聞きながら、一人呟く。

「ヤンデレって怖いなぁ…」

この怒りの矛先が自分に向かないよう、頑張ろう。

でないと、俺が死ぬ気がする。


〜Fin〜
508 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:25:07.14 ID:5zeqW6Th0
超短編ですみません…。相変わらずの駄文ではありますが、少しでもご期待に応えられたのなら幸いです。

次はまとめ投下です。
509 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:35:05.61 ID:5zeqW6Th0
草野 仁 種族:喰種 赫子:羽赫&尾赫 14区在住 備考:赫者(不完全)

ステータス 戦闘力(84) NT力(04) 好感度 イツキ(08)


あの高飛車お嬢様エリカの弟で、どういうわけか道を踏み外している。本来は後継者だったのだが、絶賛グレ中。

実は小心者だが、それがバレたら情けないと思っているので、よく大言を吐いてハッ!と笑い捨てている。

このSS二人目の仁で、初代と違って戦闘力は圧倒的に高い。が、感覚はアホみたいに鈍い。後ろにコッソリ移動しても気付かない。

姉とは違い、人間でも喰種でも美味しくいただくタイプ。小心者らしく、ピンチと思ったらスタコラ逃げる。

姉には全く頭は上がらなく、姉の言うことなら渋々従う。戦闘スタイルは羽赫と尾赫で離れた所からネチネチと戦う。

羽赫は自前で、ナッツクラッカーさんの赫子のような設置トラップ型。一定範囲内に入ったものに大きな麻痺針を一本発射する。

毒はタンパク質がRC細胞の影響を受けて変質したもの。30個も設置できるが、イツキくんには全く効果はない(速攻で特性を分析されるので)。

尾赫は『共喰い』の影響でなんか増えたもの。トカゲの尻尾と同じ特性を持つ。切り離すとピチピチ跳ねる。活きがいい。

小心者故か、イツキくんから何か感じ取ったらしく、めちゃくちゃビビってる上に怪しく思っている。


Q:どうしてそんな恰好なんですか?

A:「カッコよかったから(真顔)。なぜかこの服装にしてから敬遠されてるけどな。解せぬ」

Q:ぶっちゃけダサいですよ。

A:「これの良さが分からないとか時代遅れだな。ハッ!」

Q:最後のって和田ア〇子さんの真似ですか?

A:「ぶっ殺す」
510 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:36:56.05 ID:5zeqW6Th0
冷泉 陽羽 種族:喰種 赫子:羽赫 14区在住 

ステータス 戦闘力(32) NT力(54) 好感度 イツキ(57)


なんと冷泉天皇の子孫!…なんてことはなく、ただの同姓なだけの無関係な人。(松前さんポジでは)ないです。

草野財閥に所属するまでは、一人でコソコソと喰種社会で生きてきた。なので、性格は結構冷酷だし、言葉遣いは荒い。

かなり厳しく指導されたらしく、基本誰とでも敬語で話す。戦闘時は本性が出て罵言雑言が飛び出るが、敬語は崩れない。

自分が弱いことを自覚しており、基本手を出すことはない。昔も、他の喰種の食べ残しに与っていた。

服装は正統派メイドで、動きやすいようにロングスカートにスリット加工がされている。

目つきは鋭く、眼鏡を着用している。他の従業員にとっては、その視線が堪らないらしいが真相は藪の中。

赫子は羽赫で、東方のチルノの羽っぽい感じの外見をしている。

温度調整をすれば、傷口を凍結させて凍傷を与えられる。常に冷気を放出しているので寒い。体が冷えて相手の動きも鈍る。

原理としては、タタラっちのファイヤーと同じもので、性質が逆転している。

RC細胞が多い(圧縮されている)ほど温度は下がるが、逆に言えば、捕食していなければ充分な冷気を放てない(威力が下がる)。

イツキくんのことは警戒していない。


Q:草野財閥で働いている理由は?

A:「求人広告を見て何となく受けました。そうしたら、喰種だとバレたので受かりました(ダブルピース)」

Q:草野財閥のことはどう思いますか?

A:「コソコソ周りを窺う必要もない、気楽に過ごせるいい所ですね。就職できて良かったです」

Q:イツキさんのことはどう思いますか?

A:「能力を分けてほしいです。チートスペックすぎて笑えません。なろうの主人公と言われても納得できます」
511 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 01:42:13.02 ID:5zeqW6Th0
それでは、本編を再開していきます。
512 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 02:06:17.53 ID:5zeqW6Th0
「…それで、今回脱出するのは君一人かい?」

エリカちゃんは、首を振って否定する。

「いえ、あと二人います」

エリカちゃんの言葉に合わせ、上の穴から二人が降りてきた。

「冷泉 陽羽です。ヨウハとお呼びください」

「…ジンだ。不本意だがお前の力を借りてやる。光栄に思いな」

「…ずいぶん上から目線だね」

「そりゃそうだ。俺の方が格上だからな」

どうやら、相当拗らせているようだ。

「んー…。とりあえず四肢を捩じ切った方がいいかな…?」

「暴れられたら面倒だし、ね」

さて、この露骨な挑発にはどう出るかな?

「…暴れはしねえよ。そんなことで時間を取ったら、俺らが捕まる可能性もある」

「無意味なことをすることもないだろ」

しっかり物事を考える頭はあるか。

「言っておくが、俺はお前を信用しないからな」

「別に構わないさ」

むしろ、その方がありがたい。

ぽっと出の俺を無条件で信用するなど、おめでたいにも程がある。

こうやって疑ってくれる方が、かえって制御しやすい。

「…それじゃ、金庫を開けてくるよ」

「ロックはどうするんですか?」

「…まずは指紋を検出して、使用されている数字を判断する」

「その後は虱潰しさ」

「もしダメなら、その時は扉を壊すだけだよ」

「最初から壊すべきでは?」

「証拠は残したくないのさ」

壊すといっても、爆発させたりするわけじゃない。

赫子で固定部品を破壊して、扉を外すのだ。

侵入した時は、爆撃を何度か行ったので証拠の赫子痕は検出されない。

だが、金庫を壊す場合は嫌でも残ってしまう。

俺の存在自体はCCGに認識されている。

今回の作戦の首謀者が俺だと判断されたら困る。

「10分で済ませてくるよ」

「いってらっしゃいませ」

さて、人間ヴェーダの本領発揮といきましょうかね。


直下コンマが5以上で成功です。

人間ヴェーダ:+2
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 02:08:17.64 ID:KwoVgx5cO
514 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 02:35:34.92 ID:5zeqW6Th0
コンマ判定:6 イツキの前では金庫の鍵など無力


金庫のテンキーボードに粉を少し掛けると、幾つかの部分が白くなる。

指で触れた場合に付着する、皮脂に粉が付くからだ。

なお、手袋をやっている場合は、文字の削れ具合等から判断する予定だった。

「番号は…1と9だけか…」

たった二つの数字で、4桁のパスワードなら、組み合わせはかなり絞れる。

一つ一つ順番に試していくと、数分でロックが解除された。

「番号は1919か。何の意味があるんだろうね」

金庫の中には、数百億はくだらない量の札束が入っていた。

用意していたスーツケースに、綺麗に収納していく。

15個ものスーツケースが満杯になったところで、銃声が聞こえてきた。

「おっと、そろそろ退散しないとね」

天井を爆発させて、瓦礫でバリケードを作る。

バリケードで隔てられたのを確認し、三人の所へと戻る。

「…本当に解除してきたのか…」

「…できるって言っただろう?」

「…みんなは動かないでね。移動の邪魔になるから」

三本の赫子でスーツケースを抱え、残りの赫子で三人を縛る。

「離せよ!おい!」

「…静かにして。ちょっと本気で走るからね」

「っ…」

床を蹴り、入ってきた時の穴から飛び出る。

その後は、電柱や建物の屋上を使い、移動する。

「ひぃぃぃ…」

「…落としたりはしないから安心していいよ」

「速すぎるんですよ…!」

ちょっと本気だから、多少速くてもおかしくないと思うのだが。
515 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 02:50:43.63 ID:5zeqW6Th0
草野財閥の屋敷を脱出して10分。

セーフハウスである波羅勝橋のたもとにある、プレハブ小屋へと到着した。

「…ここですか?」

「そうだよ」

「こんな所に住めるかよ…」

お嬢様たちは不満そうだが、当然のことだろう。

清潔で荘厳だった屋敷から、申し訳程度に吊るされた電球とガスコンロ、シャワーのみが配置されているプレハブ小屋へと変わるのだ。

不便というレベルではない。

「…たしかに不便だけど、隠れるのならここが一番だと思うよ」

「どうしてですか?」

「まず、君たちは財閥の令嬢と御曹司だ。つまり、裕福な人なわけだ」

「そんな彼らをぞんざいに扱うわけがない…。CCGたちはそんな固定観念に囚われるのさ」

「だから、こんな汚いプレハブ小屋は、真っ先に潜伏場所の候補から外される」

「快適に暮らせないのは嫌だろうけど、捕まるのに比べたら数倍マシだろう?」

「…限度ってものがあるだろ!」

「…君たちがものを言える立場じゃないんだよ」

「…クソが…」

こちとら慈善事業というわけじゃない。

かなりのリスクを背負っているのだから、これくらいは受け入れてもらわなければ。

「…食料は定期的に送るから安心して」

「用があったら連絡する。それまではここで待機すること」

「…分かった」

「了解です」

「み、見捨てないでくださいね…?」

「…そんなことはしないさ」

エリカちゃんが安堵した表情になったのを見て、小屋を出る。

急いで家に帰らないと、マシロにも怪しまれるな。
516 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/19(水) 02:53:12.49 ID:5zeqW6Th0
これで今回の更新は終了です。次回から、いよいよアオギリ編が進んでいきます。カネキくんは拷問回避ができるのでしょうか…。

次回の更新は再来週になると思います。更新する日が決定したら、その時にお知らせします。皆さん、お疲れ様でした!
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 06:51:45.84 ID:Ey+IWKOwO
おお更新来てたか乙
短編読んでてニヤニヤしてしまったわ
マシロの前ではエトの対イツキ好感度185なんて意味が無かったんだ…

それにしてもエリカお嬢様が不憫で泣けてくる
これからの活躍に期待
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 07:23:57.40 ID:nJRHs8odO
乙です
リクしといてなんだが地獄編が被害甚大で良心が痛むわー(棒読みー)
あと、数百億下らない金庫の暗証番号が1919の4桁とか草野財閥は全体的にポンコツなのかな?
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 11:12:09.80 ID:EwCjhrZSo
金持ちはお金の価値が五桁くらい下がるんだよきっと
おつ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 00:42:05.03 ID:YEdhT7I2O

エトvsマシロ、ラウワン一件で済んで良かったね(錯乱)
本編で顔を合わせたらと考えると恐ろしいな
521 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/30(日) 10:30:42.67 ID:a+ZGaQ2XO
今日の深夜は更新できそうです。なお、一時的に視点がアサヤになります(アオギリ編のため)。

また更新時にお会いしましょう!
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 10:53:01.90 ID:bOP1k41LO
おっ来てるじゃん
>>1

カネキを奪えないばかりかアサヤにフルボッコされるアオギリの面々が目に浮かぶ…
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/30(日) 12:21:02.04 ID:NXmjFM2yO
乙乙
了解です!

今の状態で白カネキになったらイツキ越えしそうな予感がする
524 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 02:25:20.27 ID:JJyBy4NE0
深夜もいいとこですが、今から書けるだけ書いていきます。

話は変わりますが、:reの11巻の終盤からたまに出てくるロリ喰種が可愛い。養いたいです(真顔)。

12巻で出てくる話も、考えてみればそうだよな、と思いますね。
525 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 02:33:05.86 ID:JJyBy4NE0
面倒な案件が片付いたので、仕事をする手が軽く感じる。

いつもよりも美味しいコーヒーを淹れているとさえ思えるほどだ。

兄貴に頼られたってのは、とんでもない進歩だよな。

「エスプレッソ二つです。どうぞ」

「ありがとう。…いい匂いだね。ニコ」

「ホントねぇ。しかも店員さんもイイカラダしてるし…。じゅるり」

うっ、何か嫌な感じがしたぞ。

具体的には、股間とかケツとかが酷い目に遭う感じだ。

「えっと…。アサヤさん…」

謎の恐怖に悩まされていた時に、二階から降りてきたヒナミが呼んできた。

こりゃちょうどいいな。

「おう。今行くわ」

しっかし…。このおっさんずいぶんガタイがいいが、匂いからして喰種だよな…。

それも、血の匂いがプンプンしやがる。

まぁ、何かあったらぶっ殺せばいいか。
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 02:38:15.39 ID:OwZCUZUDO
見てるぜー
527 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 02:46:14.04 ID:JJyBy4NE0
二階に上がると、ヒナミとリョーコさん、カネキとトーカがいた。

「どうした?」

「あの…。コーヒーをお願いします…」

「ん。深煎りの方がいいか?」

「私は普通ので…」

「私のは深煎りでお願いね」

「僕はエスプレッソ」

「カプチーノのミルク抜き」

それただのエスプレッソじゃねぇか。

と、心の中でツッコミを入れる。

「あ、お兄ちゃん。イツキさんっていつ来れるのかな?」

「え?うーん…。イツキさんも今年で卒業だし忙しいんじゃないかな…」

「そっか…」

弟の俺がいるのに、わざわざカネキに聞くのか…。

やっぱり距離を置かれてるな。分かっちゃいたけどちょっと堪えるわ…。

…整形してみるか?

「いちおうメールを送ってはみたけど期待しない方がいいと思うよ」

「ありがと、お兄ちゃん」

「…チッ」

「痛ッ!蹴らないでよトーカちゃん!」

…こんなもんかな。

「ほい、できたぞ」

「サンキュ」

「ありがとう」

「いいってことよ…。ん…?」

客が三人か。にしては、なんかおかしいな。

「ちょっと下に行ってくる」

「何かあったら呼べよー」
528 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 03:00:41.00 ID:JJyBy4NE0
下に降りると、そこにはガスマスク三人組と、マッチョな男が一人いた。

「あれ…。俺の感覚も鈍ったか…?」

「悪いんだが、店長と話せないか?」

さすがに急じゃねぇかな。これは。

…見たところ、この四人組も喰種か。

敵意はなさそうだし、上げてもいいかな。

「…ついてきてください」

「おう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「どうぞ」

「ありがとな」

「…美味いなコレ!」

「ど、どうも」

「あ、いちおう赫眼は見せてもらうぜ。万一の場合があるからな」

「…これでいいか?」

その両目は、しっかりと紅く光っていた。

「オッケーだ。で、何の用だ?」

「…唐突だが、リゼさんって知ってるか」

「ホアッ!?」

「カネキ、落ち着け」

「…そこの眼帯から匂ってるのってもしかして…」

「たぶんリゼさんのだろ?」

「なんだとぉぉぉ!?」

「あ、その、これには深〜い事情がありまして…」

「深い事情って何だ!?そんなディープなところまで進んでるのか!?」

「「ちげぇよ」」

「問答無用じゃぁぁ!」

いきなり殴り掛かってきたなら、仕方なく対応するしかないよな。

後ろに回りこんで、脚を払って相手を転ばせる。

「カネキ、任せた」

「う、うん」

転んでいる男の上に乗っかったカネキは、キャメルクラッチを極める。

「いででででで!ギブギブ!」

「あっ、すみません!」

「…ちったぁ頭は冷えたか?なら、こっちの話をちゃんと聞け」

「…はい」
529 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 03:17:34.68 ID:JJyBy4NE0
大の男が正座して俯いているのを見ると、なんか自分たちが悪人みたく感じるな。

「端折って説明すると、コイツはリゼさんとデートしてなんやかんやあって、リゼさんは死んだ」

「で、瀕死だったカネキはリゼさんの内臓を移植してもらって、喰種と人間の間の存在になったってわけだ」

「なるほどな。道理でリゼさんの匂いがするわけだ…」

「早とちりして、大変申し訳ございませんでした」

「土下座はやめろ」

「うごぉっ!?」

「まぁ…なんだ。悪意があったわけじゃないから気にしてねぇよ。俺は」

「ここに来た理由はそれだけか?」

「…いや、俺たちは警告しに来たんだ」

さっきまでの空気が一変する。

これは真面目ムードだな。

「『アオギリの樹』って知ってるか?」

「まぁ、多少はな」

「今、アオギリは何かとんでもないことをするつもりらしいんだ」

「なんでも、『白鳩』をみんな潰すとかそんなことらしいんだが…」

「絶対無理だろ」

あの『死神』がいるのに、勝てるとは思えない。

「悪いことは言わねぇ。もし、アオギリのやつらが来ても、逆らわない方がいい」

「バンジョーさん、さっき下にヤモリとかいましたよ?」

「…しまったぁぁぁぁ!」

あいつらもアオギリだったのか。

潰しても全然問題は無かったわけだ。

「…静かにしろ」

この建物の屋上に、数人がいる気配を感じる。

(来る…!)

刹那、窓ガラスを破って青年が蹴り込んできた。

「キャー!」

その足を、両手でしっかりと固定する。

「チィ…。邪魔すんなクソ野郎が!」

「ハハハッ!ずっと見ねぇから野垂れ死んだと思ってたぜ!」

「テメェの兄貴のせいで少し前までマジで死に掛けだったっつの!」

「プッ。よく生きてたな」

「ホントマジでそう思うって笑うなクソがぁ!」

「…アヤトォ!」

「ゲッ!?姉貴ィ!?」

「…兄ィ、どうすりゃいいんだ?」

「…様子見しとくか」

「あら、賑やかねぇ」

「僕たちも混ぜてよ」

「もうわけが分からねぇ」
530 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 03:35:29.38 ID:JJyBy4NE0
「ちょっと状況を整理するぞ?」

バンジョーとかいう男は、俺たちの安全のためにも逆らわない方がいいと言っていた。

名前を聞いただけではあるが、ニコとかいうホモとヤモリとかいう鼻デカ野郎はペア。

で、トーカの弟と双子の弱そうなやつらは、窓から特殊部隊みたいに突入してきた。

たぶん、こいつらの目的はカネキだ。

隻眼だから珍しそうだし。

こいつらに対して、こっちはカネキとトーカとヒナミとリョーコさんと俺。

「こんな感じか?」

「That's right」

無理だろ。

俺一人とかならまだマシだった気がしないでもないが、ヒナミとリョーコさんが一番困る。

こんなところにいたら間違いなく巻き添え食らって乙るし。

今取れる俺たちの手は二つ。

一つ目は、ダメージ覚悟で戦うこと。

まぁ、これはオススメできねぇわ。

何人か死にそうだし、正体がバレるのが早くなりそうだ。

二つ目は、一時的に従って、アジトから逃げることか。

連れていかれるのはカネキだけな気がするが、戦力も求めてるなら俺が付け入る隙もある。

最悪、頑張って尾行するしかないな。

4、500mならほぼ状況は認識できるから、見逃すことはそうそう無いし。

さて、どうするべきか…。
531 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 03:38:08.09 ID:JJyBy4NE0
↓1〜3で、戦うか一時的に従うかをお願いします。

時間もそろそろヤバいので、今日はここまでにします。アサヤ視点は次回までの予定です。

次回更新は、まだいつになるかは分かりませんので、また日時が判明したら報告に来ます。皆さん、遅くまでお疲れ様でした!
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 03:48:28.16 ID:OwZCUZUDO

従っときましょう

さすがにリョーコさんとヒナミちゃんがな……真っ先に狙われそうだしさ

もしイツキが居たら戦う方選んでたな
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 03:51:20.71 ID:AsT5ey9a0
乙です

ここのカネキは弱くないし一時的に従って尾行の方が良いと思う
リョーコさん達には応援を頼めば良いんじゃないかな?
あれれー?天奈津兄弟妹三人が大暴れしたらアオギリ倒せる気がして来たぞ(白目)
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 11:08:40.35 ID:+yJflR/No
上2つ混ぜてかんじで
おつ
535 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/07/31(月) 15:05:30.69 ID:6+Vk4eSMO
いつになるか分からないと言いましたが、今日の夜(22:00頃)再開可能となりました。

カネキくんは綺麗なままでいられるのでしょうかねぇ…(ゲス顔)
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 16:17:40.46 ID:R2Pv2BivO
思わずこけそうになったw
嬉しいお知らせサンクス

アサヤマジがんばれ

そういえばマシロはしばらく戦線には戻ってこないのかな?
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 16:46:47.59 ID:lmA0rKDxO
やったぜ(ガッツポ

アマナツきょうだいがコンマ神の寵愛を受けすぎてるから
カネキが覚醒したら戦闘力のバランスがいい感じになるのでは
だからカネキはヤモリの兄貴とキャッキャウフフ(マイルドな表現)するとよい、と思ってしまうわ
でもその辺はコンマで判定するのかな
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