貴方「安価で喰種の世界を生き延びる」【東京喰種】【喰種編】【TAKE3】

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617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/24(火) 17:43:15.27 ID:w4FzuvIW0
予定通りでどうぞ
618 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 20:31:43.17 ID:PSB4EsaD0
お待たせしました!今から再開します!また、アオギリ対CCGが発生する確率が低くなっております(きっかけになるヤモリ昇天のため)
619 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 20:47:40.87 ID:PSB4EsaD0
言葉の割に、そこまで手痛い攻撃は食らわなかった。

せいぜい、腕が一回吹っ飛んだ程度だ。

「だいぶ手加減したな」

「そりゃ…。そんなやつれた顔見たら躊躇するでしょ…」

トーカの言葉が気になって、鏡を見る。

「…誰これ」

「ほら、自分ですら分からなくなってるくらいだから相当だよ」

やつれたというよりは、もはやミイラである。

「…うふ」

死に掛けのアサヤに対して、つやつや卵肌のリョーコ

「対比が凄くて、アサヤが死人にしか見えない」

「…俺も正直生きてる実感がない」

未だに、アサヤの体には力が入らない。

アレによる股間の痛みと、精神的なストレスによる腹痛、その他諸々でアサヤの体はボロボロだからだ。

――リョーコさんヤバい、ヤバすぎる。

戦ったわけでもないのに、ここまで疲弊させたリョーコは、ある意味最強の喰種であった。

「…そういえばさ」

不意に、トーカが口を開いた。

「ヒナミのこと、どーすんの?」

アサヤの胃痛が加速する。
620 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 21:21:32.84 ID:PSB4EsaD0
「そこなんだよなぁ…」

コーヒーを淹れて、二人に振舞う。

今の三人の関係はドロドロすぎて、ヘドロすら腐ってしまう。

愛する母親は、苦手意識を持つ従業員と不倫関係になっている。

今は気付いていないだろうが、このまま関係が続けばやがて気付かれるだろう。

アサヤとしては、それは避けたい事象だ。

だが、これで関係を終わらせるのも、それはそれでクズでしかない。

『あんていく』でリョーコが言っていた『一人は嫌』という言葉に、嘘は入っていない。

彼女も心細かったのだ。

突然、心の支えだった夫を喪い、娘と二人きりになった。

そして、自らの命の危機を救ったアサヤは、リョーコにとって眩しすぎた。

眩しすぎたが故に、その光に縋ってしまった。

アサヤ自身、リョーコが自分という存在に縋っているのは、一夜の中で理解した。

その上で、リョーコとの関係を終わらせられるほど、アサヤは出来た人間ではない。

――だから、俺は。

「…過ぎたことは、どう悔やんだって変わりはしない」

「なら、俺は受け入れる。どんなにクズと罵られようが構わない」

「今の俺にできることは、リョーコさんを、ヒナミを、皆を守ることだ」

「…それさえできなかったら、俺はクズ以下の何かになっちまうからな」

アサヤの顔を見て、トーカは険しい顔つきになる。

「ヒナミから嫌われても?」

「ああ。どんなに俺が嫌われようが、それが守らない理由にはならないだろ」

力強く言い切るアサヤに、トーカはこれ以上問い詰める気は無かった。

「…じゃあ、守ってあげな」

「…一番辛いのは、きっとヒナミだから」

トーカは、空になったコーヒーカップを流しに置き、外に出る。

「…分かってる」

アサヤの犯した罪は、許されるようなものではないだろう。

それでも、背負っていくしかない。

責任から逃げることは、最低な男がすることだから。

既に人としては最低だとアサヤは思っているが、そこだけは譲れない。

譲ってしまったら、今までの全ても無駄になりそうで。

「あなた…。ヒナミ…。アサヤくん…。ごめん…なさい…」

自分のしたことを思い出し、愚かさに涙を流すリョーコ。

アサヤは、座り込むリョーコの傍に近寄り、抱きしめる。

「リョーコさん一人で背負う必要もないでしょう」

「これからは、俺にも背負わせてもらいますよ」

「ごめん…なさい…!」

リョーコの涙が枯れるまで、アサヤは抱きしめ続けた。
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 21:36:20.26 ID:uVtwCfu+O
ヒナミに好かれれば万事解決!
622 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 21:44:23.58 ID:PSB4EsaD0
『天使』失踪から四週間が経過した。

警備が薄くなったと思ったら、今度は『13区のジェイソン』が死亡した可能性が浮上し、近場のここの警備が再強化された。

行動し難くなったことに、若干の苛立ちを覚えながら、車を出す。

今日の目的は、イトリさんの所への顔出しと、エトの仕事のアシスタントだ。

最近顔を出していなかったので、久し振りに顔を出して情報を入手しよう、という目的だ。

その思惑すら見透かされていそうで、気になるのだが。

今回はマシロには留守番をしてもらっている。

本人も、あまり迷惑は掛けたくないようで、素直に了承してくれた。

相手が女性だと知ったら、特攻をかましてくる可能性が否定できないことに恐怖を覚える。

――もう少し、依存性が和らげばいいんだけどね。

そんな思いが片隅にあるが、マシロが望むことなら受け入れるまでだ。

――俺の存在理由など、それ以外にないのだから。

車を駐車場に停め、いつものようにノックをする。

そしてドアを開けると、ワイン――血酒――が既に開けられていた。

「いらっしゃい、イツキン」

「…今日はもう少し熟成したもので」

「オッケー。まっ、勿体ないからこれも飲んどいて。サービスよん」

言われるがままに、グラスに注がれていたそれを口にする。

「…美味しい」

「それは嬉しい言葉だねぇ」

ニヒヒ、と笑うイトリをよそに思考する。

さて、どんな情報を貰うべきか。
623 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 21:48:18.27 ID:PSB4EsaD0
>>621、そうだよ(便乗)

直下コンマで、情報の量を判定しまっす。

1〜3:残念ながら…(目を伏せる)
4〜6:まあまあの情報
7〜9:あったよ!いい情報が!
0、ぞろ目:ヤバい(確信)情報が
00:???
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 21:55:11.06 ID:uVtwCfu+O
ほい
625 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 21:58:57.31 ID:PSB4EsaD0
コンマ判定:6 まあまあの情報が手に入りました。

あっそうだ(唐突)コンビニで売ってる、ブルガリアの飲むヨーグルト(ブルーベリー&三種のベリー)がめちゃんこ美味しいのでぜひご賞味あれ!

↓1、2に、情報をご記入ください。
626 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/24(火) 23:22:36.30 ID:CaNZr7Bg0
あー…。まあまあの情報といっても、どれくらいがまあまあに入るのか分からないから書きにくいですよね…。

こんな喰種や捜査官がいる!や、近々オークションがあるらしい!といった情報です。
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 23:54:44.79 ID:a0Wsn36so
体のほとんどがクインケでできてるやべー捜査官がいるらしい
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/24(火) 23:58:39.72 ID:bUtBr2W8o
『if』の名を騙ってやりたい放題やってるな喰種が居る
629 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/25(水) 00:05:56.35 ID:uTB8+G/s0
>>627、『アラタ』の実戦投入早すぎやしませんかね…。

『if』を騙るクソ喰種の設定を軽くします。↓1に外見、↓2に性格、↓3に赫子の種類と特徴をお願いします。

このレスのコンマが奇数で女性、偶数で男性となります。戦闘力は直下コンマで判定します。
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 00:18:28.46 ID:4POFKVMBo
陰気なメカクレ
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 00:21:52.64 ID:8rn6XOJjo
腹黒
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 00:41:27.02 ID:GdGNmShSo
甲赫
アゲハ蝶の羽をステンドグラスにしたような見た目で、甲赫にあるまじき脆さを持つ
内側には目に見えないほど細かな繊維が張り巡らされている
砕かれた破片は粉々に自壊しつつ、繊維に沿って絡まった対象を追尾し、
体内に潜り込んだ後体内の管と言う管に残留して死に至らしめる
当然ながら空は飛べない
633 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/25(水) 01:02:24.68 ID:uTB8+G/s0
とりあえず、現在注意するべき情報でも貰っておくべきか。

そう判断し、数万円程度をカウンターの上に置く。

「だから多いんだってばぁ」

そう言いながらもしっかりと枚数を確認し、収納するイトリ。

「今回の情報はこれくらいね。量が少ないのは謝るわ」

手渡されたのは二枚の書類。

片方は、噂を纏めた物なのか、いずれの情報も『らしい』という文末表現になっている。

「…体の殆どがクインケで構成されている捜査官…か」

頭の中で、対象がどういうものなのかを推測する。

最も可能性が高いのは、自分のような身に着ける赫子をそのままクインケ化することだ。

つまり、赫者をクインケにしている、ということになる。

――装着タイプの捜査官は喰種を相手にする、と思った方がよさそうだね。

全身にクインケを装着するのだから、防御力を目的としているわけではないだろう。

いや、防御力の強化も含まれているのだろうが、あくまでそれは副産物。

メインは、身体能力の増強のはずだ。

そうでなければ、貴重な赫者の赫子を、わざわざ装着タイプのクインケに加工したりしない。

「…直接見たと思われる人は全員駆逐されてるの。だから、確定した物言いになっていないのよ」

「でしょうね」

並の喰種では、喰種の動きをする捜査官に対応できるはずもない。

厄介な敵が増えた、と眉を顰めるイツキだった。
634 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/25(水) 01:19:22.22 ID:uTB8+G/s0
もう片方は、『if』を騙って人を殺めている喰種の情報だった。

まだ行動を始めていないが、始める前から評判を悪くするわけにはいかない。

速攻で処理をする必要がある。

赫子は甲赫で、本人自体の実力は低い。

簡単に殺すことはできるはずだ。

居場所は不明だが、昼に顔を出すことはありえないだろう。

あちらも、そしてこちらも、表立って行動するのには多大なリスクが付きまとうのだから。

――そろそろエトの手伝いに行こう。

ここでの用が無くなったので、グラスの残りを飲み干して、店を出る。

しかし、ドアノブに手を掛けたところで、店主の声に制止される。

「頑張っておくれよ。こっちも楽しみにしてるからさ」

「善処します」

短く返し、そのまま店を出た。

誰もいなくなった店内で、イトリは呟く。

「やっぱり、キミとの駆け引きは楽しいねぇ」

――下手な嘘だと一瞬でバレちゃうから、そう簡単には混ぜられない。

――だけど、キミの思考を掻い潜って騙せた時は至上の悦びが感じられる。

――まぁ、そんな瞬間は一生来ないだろうけどね。

クスリ、とイトリは笑い、イツキが口を付けたグラスにワインを注ぎ、それを一息に飲み干す。

――甘いねぇ。これが青春の味なのかねぇ。

その瞳は、楽しそうに嗤っていた。
635 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/25(水) 01:36:19.06 ID:uTB8+G/s0
車を走らせ、渋滞に差し掛かったと同時に電話を掛ける。

一回目の呼び出し音が鳴り終える前に、それは出た。

『ほいほいほい!何か用ですカナ?』

「…相変わらず早いですね」

記憶が正しければ、今までの電話のほぼ全てが一回目の呼び出し音で反応されている。

思考を戻し、話を切り出す。

「…今、そちらの方に向かっています」

『マ!?』

ガタタッ、と電話越しで聞こえるのだから、よっぽど大きな音だったに違いない。

そんなことを考えながら、冷静に返していく。

「はい。今渋滞に引っ掛かってるので、あと20分ほど時間が掛かります」

『オッケーオッケー』

「失礼します」

『ん。まったね〜』

通話が切れると同時に、横を警察車両が通っていく。

スピーカー機能の便利さを改めて感じながら、アクセルを踏む。

少しずつ解消されていくが、未だ続いている渋滞に、僅かながら不満を覚える。

――渋滞さえなければ、気軽に車を出せるんだけどね。

一度家に車を置くべきだった、と後悔しながらイツキはハンドルを切り、左折する。

渋滞を無理矢理脱し、別ルートでのアプローチを試みる。

同じ頃、マンションの近くだけで何故か起きている渋滞に頭を抱えるエトの姿があった。

「こんな時に飛び降り自殺なんて勘弁してクレメンス…」

野次馬が野次馬を呼び、大渋滞となったマンション周りは、マトモに進むのさえ困難だったと、後にイツキは語った。
636 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/25(水) 01:38:41.48 ID:uTB8+G/s0
あまり更新できていませんが、今回はこれで終了です。次回は今日(水曜日)の夜の予定です。

エトと何をするか(どんなイベントが起こるか)の安価を直下に出しておきます。皆さん、お疲れ様でした!
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/25(水) 01:53:07.48 ID:sH5Zv9kgo
おつ!
エトルート…そういうのも、あるのか?

安価下で
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 23:36:16.91 ID:arRh4kZ7o
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 23:39:58.09 ID:UVZxFAWLo
ラキスケ
おう
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 23:40:24.83 ID:UVZxFAWLo
641 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/27(金) 17:43:51.40 ID:IMg1lSh3O
前回は更新できなくてすみませんでした!今日は夜9時頃から再開します!
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 20:18:22.06 ID:J8MQCT5jo
了解
643 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/27(金) 22:34:26.83 ID:50XUogJb0
あかん遅れてもうた…。今から再開です!
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 23:03:37.20 ID:huwghpBHo
イエッサー!
645 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/27(金) 23:29:44.48 ID:MCRdgIqz0
「…飛び降り自殺か。お悔やみ申し上げます」

遺体を中心としたドーナツ状に広がる野次馬。

そして、道路まで広がった野次馬のせいで、渋滞が発生している。

イツキはそんな惨状を尻目に、別ルートから駐車場に停車、マンション内を目指す。

その間に野次馬の数は更に膨れ上がり、マンションへ入るのが困難になった。

「…マンションの構造は…。見取り図でも見ておくべきだったかな」

外から見て得た情報で、移動ルートを構築していく。

しかし、跳躍などを使わずに辿り着くのは不可能だった。

「…しょうがない。無理矢理押し通るしかないね」

前傾姿勢になり、人波の隙間を無理矢理進んでいく。

が、どうにも人が少なくならない。

周りを見ると、スマートフォンを片手に持った女性たちが。

イケメンに惹かれたのか、その白髪が気になったのか、はたまたその両方か。

考えるのも面倒なので、イツキは歩くスピードを速め、マンション内に突っ込む。

「…通路を塞がないでよ。迷惑じゃないか」

悪態をつき、エレベーターのボタンを押す。

降りてきたエレベーターの扉が開く。

中には、エトがスルメを食べながら立っていた。

「…何食べてるんですか」

「スルメ。まっずいけどね」

「…当たり前です。俺たちの体が受け付けないんですから」

喰種が満足に食せるのは、コーヒー(淹れた方がいい)、人肉(というより人体なら大丈夫)の二つだけだ。

それ以外は、体そのものが拒絶してしまい、万一体内に残留している場合は、激しい吐き気に襲われ、著しく身体能力が低下する。

また、途轍もなく不味く感じてしまうため、喰種であることを隠すためにも、普通に食べるスキルは人間社会で生きるなら必須だ。

同種である喰種も捕食自体は可能だが、他の食べ物と同じく不味く感じる。

だが、身体能力の向上が見込まれ、赫子の強化や赫者化することもある。

「だけど、人間のように振舞うのもネタになっていいぞよ」

「…変なお方だ」

「よく言われるさ。それよりも、ほれ」

投げ渡されたのは、一つの鍵。

「合鍵だよ。好きな時に来てどうぞ」

「…軽率すぎでしょう。そう軽々しく渡していい物じゃありません」

イツキの言葉を聞いたエトは、腹を抱えて笑う。

「あっははは!かったいねぇイツキくんは」

「私が君を信頼してるだけだ。だから渡した。それでいいじゃないか」

「まったく…」

手招きをするエトを追い、エレベーターの中に入る。
646 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 00:06:23.49 ID:n+eIZhDC0
扉を開いてまず目に入ったものは、夥しい数のゴミ。

「これはひどい」

無意識のうちに口から出た言葉は、分かりやすくその地獄のような光景を表していた。

「…まずは掃除ですね。これじゃ捗るものも捗りませんよ」

「いや、そうでもないけどね」

欠伸をするエトを尻目に、イツキはゴミを整理していく。

ゴミの中から飛び出ている、一本の黒い紐が気になった。

「なんだろコレ…」

「ん?ちょ待っ」

何かに気付いたのか、走って制止してくるエトだがそれも遅く、その何かが引きずり出される。

「………」

何かはブラジャーだった。

ブラジャーを見たイツキは真顔でエトを見る。

「マニアワナカッタ…ホアッ!?」

止められなかったエトは、間に合わなかったことを悲しそうに口にし、足元のレジ袋で滑る。

「大丈b…あっ」

こけるエトを助けに行こうとするイツキだが、近づいた瞬間に悟る。

――これは、フラグだ。

その悟りは正しく、カーリングよろしく滑って来たレジ袋に足を滑らせ、イツキもこける。

仰向けにこけるイツキの上に、うつ伏せでこけるエト。

そこから導き出される結論は一つ。

「………」

「ナイスクッションだよイツ…キ…くん…」

そう、ラッキースケベ、通称ラキスケだ。

かの大英雄であるリト兄貴や、主人公の座を奪われたシンちゃんなど、様々な主人公が習得している基礎技術である。

今の状況は仰向けに倒れているイツキの上、もっと言うなら、イツキの顔面にエトの胸が押し付けられている。

「…下着付けてないですよね」

「アッハイ」

イツキが先ほど手にしたブラジャーは、エトが邪魔で脱ぎ捨てたものだ。

つまり、両者を隔てるものはシャツ一枚。

「…いくら自宅とはいえ、下着はちゃんと着けましょうね」

だが、合理化モンスターのイツキの心は動じない。

「…はい」

全く動じないイツキを見て、女のプライドが傷ついたエトだった。
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 00:11:13.03 ID:JO1f7xSmo
汚部屋見られた時点でプライドは……いや、よそう。俺の勝手な(ry
648 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 00:49:22.25 ID:n+eIZhDC0
プライドが傷ついてヤムチャしてるエトをよそに、掃除を済ませるイツキ。

大量に積まれた原稿(試作品)にチェックを入れていく。

「これは…喰種のことが露骨すぎてNG。こっちは…ただのゲームの感想だ。何やってるんだ…」

チェックを入れていくが、その全てがどこかがおかしい。

どこかというか、根本的に。

「…大丈夫なんですか、これ。このままじゃ締め切りに…」

心配するイツキを見て、エトは口を開く。

「既に新作は渡したよ。締め切りは当分ないからダイジョブ…」

それならよかった、とイツキは安堵する。

「あ、そーいやさ」

「はい?」

「どういう活動をしてるの?『if』」

イツキはその言葉を聞いて、数秒間思考に耽り、答える。

「…今は休止中です。安全なアジトを揃えるまでは、組織全体で動くわけにはいかないですから」

「とりあえず、今は俺単独で色々しています。今後の活動に備えた資金準備とか、懸念材料の処理とか、です」

帰る場所が約束されていない以上、組織を動かすのは多大なリスクが生じてしまう。

故に、リスクが小さいイツキ単独での活動に頼るしかないのだ。

「大変だねぇ…」

いつの間にか手にしていた缶コーヒーを飲みながら呟く。

「それでも、やると言った以上はします」

「そっか。命は落とさないようにね」

「…こんな命、目的達成のためなら喜んで捨てますよ」

――それが一番効率がいいし、確実だから。

そんな思いを胸に秘めながらイツキは言う。

エトは、イツキの胸中に気付かない。

イツキの本質を知っている人は、イツキ以外にはいないのだから。
649 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 01:35:30.71 ID:n+eIZhDC0
野次馬は興味を失い、マンション付近は普段の静寂を取り戻した。

それを見たイツキは、外出の準備をする。

「およ、もう帰るのかい?」

「ちょっとした仕事がありますから」

エトの後ろのテレビには、全身から紫色の光を放つΖガンダムが。

ほとぼりが冷めるまで、エトと対戦をしていたのだが結果は完勝。

格闘しか振らないグフカスタムでは、勝てるはずもなかった。

もっとヒートロッドは上手く扱いましょう。

「…せっかく優秀なメインがあるのに勿体ないですよ」

「うぐ」

「失礼しました」

「ん。今日は楽しかったよ。バーイ」

扉を閉め、外を見る。

既に夜の帳が降りているので、視界が悪い。

好機と見たイツキは、すぐさま車目掛けて飛翔する。

あまりに速いそれを、常人が認識することなど不可能。

ものの数秒で、駐車場へと辿り着いた。

エンジンを掛け、車を出す。

目的地は特にないが、目的はある。

『if』を騙る不届き者をこの手で始末するのだ。

『長槍』の標的になったそれは、果たしてこの先生き残れるか。
650 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 01:39:14.25 ID:n+eIZhDC0
直下に移動する区をお願いします。コンマが5以上で発見、奇襲をオートで行います。
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 01:53:50.60 ID:08MUhJtso
10
652 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 03:22:49.10 ID:SVGRRO1m0
10区に入って、駐車場に車を停める。

11、12、13、14区を軽く回ってみたが、怪しい人はいなかった。

「…まぁ、そう簡単には…」

気配を感じた。

視線の先、路地裏に続く通りに、ぼさぼさな髪をして猫背な女性と、ホームレスか、みすぼらしい服装の男性が入っていく。

手元の書類を見直すと、女性の方は件のものに酷似している。

「…尾行(つ)けるか」

相手の姿が見えなくなったことを確認して、イツキは近くの建物の天井に飛び乗る。

後を追い、路地裏の行き止まりに到着すると、男性は周りを見渡す。

「あれ、俺と同じような人がいるって…」

その言葉を聞いた瞬間、女性の顔が歪む。

「ごめんなさぁい。全部嘘なの」

「あなたはここで死んで、私の餌になるのよ」

「共存を目指す『if』?馬鹿馬鹿しいわ。どうせ人間なんか食料でしかないのに」

イツキは冷静に話を聞く。

これで条件は整った。

そう思ったイツキは、一本の尾赫を出す。

「『ピエロ』にいきなり声を掛けられた時は死ぬかと思ったけど、いい奴じゃなっ」

そして、一瞬で女性の頭を切り裂いた。

「へ?」

男性は、何が起こったのか理解できずに呆然としている。

仕事を終えたイツキは、すぐ車に戻り、10区を離れる。

「…別に、怒ったわけじゃないさ」

「邪魔したから消したまで、だよ」

車の中でそう吐き捨て、家へと戻る。

まだ、表立った活動をしていない『if』の名前を知っていたことに対する疑問が、イツキの中に残っていた。
653 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/28(土) 03:28:18.46 ID:SVGRRO1m0
本日の更新はこれで終了です。頭がボーっとする…。次回更新はたぶん月曜日になるかと思います。お疲れ様でした!
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 03:55:26.50 ID:JO1f7xSmo
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 06:50:39.38 ID:d7ITQVdpO
乙乙
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 12:55:33.95 ID:08MUhJtso
乙乙乙
657 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/30(月) 23:11:45.34 ID:L24C77BR0
だいぶ遅くなってしまった…。今から再開します!
658 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/30(月) 23:13:35.22 ID:L24C77BR0
そろそろ原作ではアオギリ戦が起きる頃なので、直下コンマがゾロ目or0で、(このスレ内での)次週で戦闘が発生します。
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 23:14:38.08 ID:/eSlaqvqo
ほい
660 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/30(月) 23:19:58.62 ID:L24C77BR0
コンマ判定:8 今週は起きないようですね。アオギリ戦が発生するか否かの判定はあと二回行う予定です。少々お待ちください…。
661 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/30(月) 23:59:35.16 ID:L24C77BR0
テレビでは、10区で女喰種が殺害されたというニュースが流れている。

「…昨日の今日でニュースになるのか。変なところで優秀だね」

「お兄さんがやったんですよね」

「…まぁ、色々あってね」

何をしているかを隠さないといけないイツキは、ありきたりな返答で流そうとする。

マシロも、そんな兄の思いを汲み取って追及しない。

イツキは、今の組織の現状をもう一度確認する。

現在拠点にしている廃工場は、月一程度だが捜査官が近寄り、未だにマークが続いている。

安全地帯…アジトにする予定の場所は17区にあり、移動するのなら何らかの騒動に乗じた方がいい。

喰種の悩みを聞いてくれるカウンセラーの情報を所持しており、必要に応じて利用することができる。

草野財閥の令嬢のエリカ、ジン、付き人のヨウハを波羅勝橋のたもとのプレハブ小屋で匿っている。

財産はそちらに預けており、必要ならば裏社会での取引材料として活用できる。

コーヒーカップを手に持ち、窓から外を眺める。

捜査官の姿が無い、いい朝だ。

「まだ組織としての活動をするべきではない…。分かってるけど…」

イツキは、大きなため息を吐く。

「アオギリとかがいる都合上、存在を知らしめたいんだよね…」

最低でも、我々が普通の喰種と違うと認識させなければ、共存など夢のまた夢だ。

CCG側との交渉は、あくまで優位に立ってから。

まずは、組織として認識されて、基盤を固めていかなければ、どうにもならないことを理解している。

理解しているからこそ、ため息が止まらない。

「…手詰まりなのが一番腹が立つよ」

悩みの種が残っているのが何よりも腹立たしいイツキだった。
662 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 00:00:31.68 ID:kdnJ2e3Q0
直下に朝の行動をお願いします。(制限は特に)ないです。
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:01:10.46 ID:FVltBVhho
ましろこみゅ
664 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 00:34:33.83 ID:kdnJ2e3Q0
ふと、電子音が鳴り始めたので後ろを向く。

そこには、某暗殺海賊ゲームをしているマシロが。

「むむむ…。戦列艦に何回も追われるのは苛立ちますね…」

開始早々、敵に追われるマシロだが、あっさりと無力化し、直接プレイヤーだけ乗り込ませて暴れ回っていた。

見張り台の狙撃兵を後ろからShooooo!して、上から銃が届く範囲を狙撃していく。

甲板に落ちた狙撃兵は、手足が変な方向を向いて痙攣していた。

それから殲滅した後、ゲームのディスクを入れ替える。

次はFPSゲームだった。

「このステージはSR…。いや、逆にSGやアキンボで荒らすのもアリですね…」

装備はstrikerとFMG9。

特に、strikerは拡張マガジンとサイレンサーを装着しており、PERKはブラインドアイとアサシン、シットレップ。

パッケージはスカベンジャーとスライハンド、ステディエイムだ。

分からん殺しする気満々で恐ろしい。

ガチ勢であることを知っているイツキはそう思い、マシロの横に座る。

「好きだよね。サイレンサー装備で奇襲したりするの」

「慌てふためく姿が面白いですから」

その後、マシロはノーデス30キルを成し遂げるが、VCからブーイングされて、渋々退室した。

「冗談じゃないですよぅ。あっちは談合試合してたのに…」

ブーイングしていた人たちとの戦闘をリプレイで見るが、VCをしていた人は決まって一つの場所に集まっていた。

そこに、アサシン装備で認識されづらいマシロが侵入、敵側を全滅させてマシロは別のエリアに移動。

そんな行動が繰り返されていた。

「…あちらも稼ぎたかったんだろうね。もっとも、通報されたら即アウトの無謀な行為なわけだけど」

悪くないはずの自分が退席する羽目になったからか、マシロは頬を膨らませている。

「あーもうむしゃくしゃします!異世界攻略してやりますからねー!」

そう言って、今度はPS2を起動させる。

「…交代交代でやるかい?」

イツキが問うと、マシロは満面の笑みで答える。

「はい!3回ずつやって、一番深くまで進めた方の言うことを聞く、というルールでしましょう!

笑顔のマシロを見て、イツキも微笑む。

――いつものように過ごせるっていいなぁ。
665 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 00:39:02.18 ID:kdnJ2e3Q0
↓1コンマがイツキの到達階層、↓2コンマがマシロの到達階層です。勝った方から、負けた方に向けて安価を出します。

準廃人の知慧:↓2コンマ+↓1コンマの下一桁
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:41:51.26 ID:ZQnQjMJwo
ほい
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:44:11.21 ID:FVltBVhho
にゃ
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:46:45.92 ID:uyCenbTwO
669 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 00:50:10.45 ID:kdnJ2e3Q0
結果:イツキ 26階で力尽きた マシロ 27階で力尽きた

準廃人のマシロと天才(天災)のイツキですら1/4程度しか進めないとは…。異世界怖い。
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 00:56:47.94 ID:ZQnQjMJwo
異世界ってすげー
671 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 01:16:27.53 ID:kdnJ2e3Q0
それぞれが攻略を始めるが、なんと、最初の二回は一階で倒れてしまった。

「…冗談じゃないよ。三匹もスライムが近くにいたら死ぬじゃないか」

「開幕が地獄すぎましたね…」

ラストチャンスに望みを懸け、イツキは慎重に進めていく。

「10階…。モンハウ発見、トンネル…よし!世界樹も取れた!」

「あっこれヤバい」

焦るマシロを無視して、レベル上げと食料入手をしながら、進んでいく。

「…最初の大部屋は金縛りで越えられる。大丈夫だ…」

50分掛け、26階へと到達した。

マップでは、遠くにモンスターが一匹だけが確認できる。

「…待って。足元にアイテムとか嫌な予感しかしないんだけど」

恐る恐る一歩進むと、画面外から壷が投げられてきた。

「「あっ」」

世界樹?なにそれおいしいの?

何があろうと強制死亡、最凶最悪の攻撃『閉じ込め投げ』である。

「…流石にこれは」

「最悪すぎますね…」

イツキは、これを攻略した人が心の底から恐ろしく感じた。

「私が同じ目に遭うことは無いはずです…」

余計なフラグを建てたマシロだが、思いの外スイスイ進んでいく。

イツキが昇天した26階も、神階段ですぐ次に進んだ。

「負けたかぁ…」

「このまま先に…!」

しかし、現実は非情である。

「開幕モンハウゥゥゥゥ!?」

残念ながら、対応できるアイテムは、既に使い切っている。

一か八か、足元のルーラ草を使うが、まさかの祝福。

あっちに行って、こっちに行って。

結局モンハウに戻ってきて、嬲り殺しにされて終了した。

「…ま、まあ、一応私の勝ちですし…」

「…異世界って、理不尽すぎるよね」

「はい…」

落ち込むマシロの肩を叩き、慰める。

多少は効果があったのか、マシロは顔を上げる。

「命令をどうぞ。お嬢様」
672 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/10/31(火) 01:21:49.67 ID:kdnJ2e3Q0
直下に、マシロからのお願いをお書きください。朝が早いので、申し訳ないですがこれで終了にさせていただきます。

全然更新できてなくてすみません…。次回は金曜日にできると思います。…夜勤ドゥーエさえなければ。皆さん、お疲れ様でした!
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 01:23:55.15 ID:uyCenbTwO
ずっと一緒にいてください
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 01:38:33.10 ID:ZQnQjMJwo
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/31(火) 09:24:17.25 ID:x0KAUwwoo
おっつー
676 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/03(金) 23:45:27.86 ID:qyGYuDa70
すみません…。風邪をひいてしまいました…。少し療養するので月曜日に更新を変更でお願いします…。すみません…。
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 02:58:48.68 ID:TFXScm1po
報告サンクス
からだだいじに
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/04(土) 21:07:34.48 ID:K8no452Bo
乙 体に気をつけて
679 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/06(月) 23:32:48.99 ID:GIVD0o+m0
何日か休んで、熱と怠さは改善しました。相変わらずクシャミが止まりませんが…。まぁクシャミはいつもしてるので大丈夫でしょう。

お待たせしました。今から再開しますが、直下コンマでマシロのお願いの度合いを設定します。

1に近いほど束縛(強)…どんな時でもいてほしい、という思いに、9に近いほど、一緒に生きていけるならそれでいい、という思いになります。

ヤンデレ:-1 マリのトラウマ:+2
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 23:57:42.31 ID:x9FHZUOoo
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 23:58:37.29 ID:O3bk62Z4o
……駄目みたいですね
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 23:59:18.56 ID:c7c87bhwo
683 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/07(火) 00:31:45.24 ID:T/g0i8xw0
「何でもいいんですよね?」

マシロの問いに、イツキは当然のように答える。

「…俺に出来ることなら、ね」

その言葉を聞いたマシロの目が、濁ったように見えた。

「じゃあ、ずっと一緒にいてください」

それだけ?とイツキは疑問に思うが、マシロの顔つきが妙だ。

違和感を感じたイツキは、軽く鎌をかける。

「…今と変わらないと思うな」

「いえ、違います」

即答だったマシロの声は、今までで一番冷えたものだった。

「起きた時もご飯を食べる時も大学に行く時もお仕事の時もお風呂の時も全部、どんな時でも一緒です」

「…俺の生活が壊れやしないかな」

イツキの指摘はもっともだが、今のマシロには通用しない。

「嫌なんですよォッ!」

叫びにも似た怒号が、部屋に響き渡る。

「もう嫌なんですよ…!一人でいるのが…。あの時のことを思い出して…!」

「もしかして嘘だったんですか…?言うことを聞いてくれるっていうのは…」

「…嘘じゃないよ。ただ、俺にも色々とやることがあってね」

「嘘じゃないならできますよね?」

マシロの顔が目の前まで近づく。

その目は、イツキを映しているようで何も映してない。

深い深淵のような闇を湛えている。

――まずいな。このままだと暴走しかねない。

イツキは内心焦るが、そんなことは露知らず。

マシロはただ、真っ直ぐこちらを見つめている。

――多少の気分転換に、と思ってやったことが裏目に出たか。予測できなかった自分が恨めしいよ。

心の中でそう吐き捨て、打開策を考える。
684 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/07(火) 00:33:09.93 ID:T/g0i8xw0
直下に受け入れるかどうかorどうするかをお願いします。なお、最低値が先ほど出てしまったので、マシロは一時的に不安定になっております。
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 00:43:51.58 ID:5USBj08xo
ある程度条件を付けて受け入れる、大学とかは流石にね
686 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/07(火) 01:14:19.84 ID:T/g0i8xw0
考えた結果、根本的に解決する方法は無い、という結論に達した。

――下手に拒絶したらどうなるか分からない。条件付けをした上で警告しておかないとね。

今まで散々甘やかした結果がこれだとしたら、少しは矯正しなければならない。

「…マシロ」

「ッ!?」

マシロはイツキの声色からどこか怒っていると判断し、距離を置く。

「…君のそれは、俺たち喰種にとっても致命的なものになる。だから全部を受け入れることはできない」

「えっ…」

この世の終わりのようなをするマシロを諫め、話を続ける。

「全部は無理なだけだよ。そもそも、マシロの言う通りにしたら俺はすぐCCGに手配されるよ」

「ずっと妹と一緒にいる兄とか怪しさ満点だからね」

「う…」

マシロの言葉にそのまま従うと、発見されるリスクが桁違いに上がる。

正直、イツキの頭脳があろうと誤魔化すことはできないだろう。

「…それに、モラルの問題もあるでしょ。マシロはもう15だよ?色々とアウトになるよ」

シスコンを越えて犯罪者になってしまう。

それだけは避けなければいけない。

というより、中学で学んでいたのだから、どれほど不味いことなのかは予想が付くはずなのだが。

「…今まで敢えて触れなかったけど、この際はっきり言わせてもらうよ」

「マシロ。君は他人のことを気にしないで、自分の考えばかりを優先する節があるね」

「…厳しい言い方になるけれど、それだとただの猿と変わらない。いや、猿以下だ」

「………」

悲し気に下を向くマシロ。

そこに、イツキは更なる追い打ちを掛ける。

「…本当に大切に想っているのなら、その人の意志も尊重するべきだ」

「押し付けてばかりでは、やがて全てを喪うよ。そして、その後に後悔するんだ」

「『こんなことになるのなら、しなければ良かった』ってね」

「うぅ…。ひぐっ…」

思い当たる節があるのか、涙を流すマシロ。

――やりすぎたかな。まったく…。加減ができない男だな。俺は。

マシロの頭に手を置き、優しく呟く。

「俺は怒ってないよ。ただ、今言った言葉は記憶に留めてほしいんだ」

マシロは鼻をすすりながら肯く。

――これで、少しは矯正できたかな。

ふと外を見てみると、太陽が空高く昇っていた。
687 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/11/07(火) 01:17:34.34 ID:T/g0i8xw0
直下に、昼の行動をお願いします。他の時間帯までキンクリするのも大丈夫です。

殆ど更新できていませんが、また早朝から出勤なので誠に勝手ながら、ここで終了させていただきます。すみません…。

次回更新は木曜日予定です。お疲れ様でした!
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 01:23:52.63 ID:5USBj08xo
乙 安価下
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/09(木) 20:37:55.91 ID:EKMWhRW/0
気分転換にマシロと一緒にあんていくへ行く
アサヤも心配しただろうし
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 22:30:37.77 ID:wsMKtDAa0
保守
691 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/22(金) 16:56:10.22 ID:s6STkSkyO
すみません!仕事が忙しいのと、休日にやる気が何も起きなくて再開できませんでした。本当に申し訳ありません…。

今日の夜なら、問題なく再開できます。お待たせしてすみませんでした…。
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 17:01:09.15 ID:bZdSLaEvo
うい
693 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 02:46:14.90 ID:7dBHFk5OO
申し訳ありません…。祖母が高血圧で倒れて、対応していたらこんな時間になってしまいました…。

今日の昼に今度こそ再開です…。何度もごめんなさい…。本当にごめんなさい…。
694 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 15:44:09.93 ID:0T0/QSsA0
先月は何も言わずに空けて申し訳ありませんでした…。これで何度目なんだろう…。今から再開します。
695 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 15:44:52.13 ID:0T0/QSsA0
話をした後、マシロは無表情で天井を眺めて、イツキは卒業試験の対策書を作っている。

無言の空間が、アマナツ家を支配する。

その雰囲気がいたたまれなくなったイツキは、車の鍵を手に取る。

「…マシロ、『あんていく』に行こうか。気分転換も兼ねて、ね」

「はい…」

とてとて、とイツキの傍に寄り、裾を握る。

まるで子供みたいだな、とイツキは思い、頭を撫でる。

「ん…。ふふ…」

顔をほころばせながら、マシロは更に身を寄せる。

戸締りを済ませた二人は、『あんていく』に向けて車を走らせる。

そんな中、イツキのスマートフォンに着信が入った。

「…ヨーコちゃんから?ごめんマシロ、今手が離せないから耳の所に置いてくれない?」

「分かりました」

「ありがと。…もしもし」

「おはよーセンセ。今だとこんにちは?」

生徒の明るい声が耳に響く。

「どっちでもいいと思うよ。それで、何か用なの?」

「前のテスト、いい点取ったら遊ぶって約束だったっしょ?保留されてたけど、そろそろいっかなって」

「…あ」

イツキが忘れていたわけがない。

ただ、色々とあったから後回しにしていただけである。

…ホントデスヨ?

「…前にも言ったけど、生徒と教師って関係上、遊ぶのは不味いんだ」

「たかが塾とはいえ、こっちは君たちの身を預かってるんだ。そういうのは駄目」

「約束した時はいいって言ってたじゃん!」

「…そこは俺のミスだよ。ごめん」

――知り合いに頼まれたらイエスマンになるからなぁ。どうにかした方が良さそうだ。

謝罪する傍らで、そんなことを考えるイツキ。

対するヨーコは、イツキの言葉を聞いて慌てふためいていた。

「いや、その、あたしも少し考えたら分かることなのに、我が儘言って…ごめんなさい」

「…埋め合わせは今度するよ。またね、ヨーコちゃん」

「あ…はい。また塾で会おうね、センセ」

通話が切れたのを確認して、マシロはスマートフォンを耳から離した。

どういう埋め合わせをするのか。

それを考える必要が出て、内心頭を抱えるイツキであった。
696 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 15:45:38.63 ID:0T0/QSsA0
チリンチリン。

扉を開けると鳴る鈴の音。

これが聞こえるということは、誰かが入って来たか出ていったということだ。

「いらっしゃいませ」

聞きなれた弟の、聞きなれない言葉。

「エスプレッソを一つと、ブラックを一つ」

「かしこまりました」

オーダーをしてから、手ごろな席に座る。

見たところ、客は自分たちだけのようだ。

「兄貴、ちょっといいか?」

「うん」

弟の呼ぶ声に答え、二階の部屋に移動する。

どうやら、誰にも聞かれたくないことのようだ。

「…ここならよし、と」

「どうしたんだい?」

「あー…。女性と上手く付き合える方法って知らないか?」

――ああ、ついにアサヤが遠い所へと旅立ってしまった。

「…真面目な話だっつーの」

流石アサヤさんです、と頭を垂れるイツキに、不機嫌そうに答えるアサヤ。

「…俺は知らないよ。経験無いし」

「…でも、一つだけ言えることがあるよ」

「マジか!?」

ずいっ、と身を乗り出すアサヤに、冷静に言葉を返すイツキ。

「うん。動画や漫画を参考にしないこと。あんなのただのフィクションだから。あてにならないよ」

「…ウス!」

頭を下げて、アサヤは下に降りていく。

――何だったんだ、いったい。

少し、アサヤのことが分からなくなった。
697 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 15:46:20.36 ID:0T0/QSsA0
直下に、夕方の行動をお願いします。
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 16:11:24.63 ID:v7VJmnLOO
>>1さんに負担を掛けるようで申し訳ないですが、時間が経つと何したら良いのか分からなくなるからできる行動とか期限とかまとめていただけると有難い
イベントは消化しないと溜まりまくって大変な事になるし
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 16:11:52.32 ID:v7VJmnLOO
安価下で
700 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/23(土) 16:55:25.97 ID:7dBHFk5OO
>>698、あー…。たしかにそうですね…。今所用で家を出てますので、戻り次第一覧を投下したいと思います。夜10時くらいにはできるはず…。
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 17:03:28.09 ID:6/Aai4CPo
まつよ
702 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/24(日) 01:47:44.51 ID:xAmbmfnz0
駄目だ…。また遅くなってしまった…。予定一覧です。安価は直下で継続中です。


実施日未定

『if』親睦会 理由:マシロ対策のために保留にしたため。話を行えば進行していく。

アジト大移動 理由:目立つ行動のため。行動自体はいつでも可能だが、何らかの戦闘に乗じれば確率が上がる。

コネクション形成 理由:まだ無名な組織のため。エリカを利用すれば可能ではある。

ヨーコとのデート 理由:倫理的にアウトのため。別の行動(勉強会等)に変えることは出来る。
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 04:30:39.10 ID:PQZx5zZio
アジト移動すっぞ!

おつ
704 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/24(日) 16:53:54.24 ID:fgWQZDTeO
アジト大移動ですか…。了解です。手段等の安価に入ります。再開は今日の夜です。いつにも増してグダグダですみません…。

↓1

1:√24区(地下経由で直接移動) 有馬(モグラ叩き部隊や0番隊)、強力な喰種と戦闘になる可能性あり。時間は掛からない。
2:√地上 何らかの手段を用いて、複数の区を跨いで移動する。比較的安全ではあるが、時間が掛かる。

↓2

1を選んだ場合

1:部隊を複数に分散し、少しずつ移動させる。敵にはバレにくいが時間が更に掛かる。
2:全員を纏めて一気に送り込む。バレやすいが時間は掛からない。
3:その他 自由安価。

2を選んだ場合

1:徒歩 時間は掛かるが、臨機応変に対応できる。
2:車 スピーディに動けるが、戦闘になった時に色々と困る。
3:その他 自由安価。
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 17:20:47.02 ID:/02lX9ejo
2
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 17:26:30.63 ID:3IGcKtuI0
1
707 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/24(日) 23:22:07.57 ID:TrDx+DEI0
お待たせしました。今から再開ですが、もう一つ安価です。

直下

1:イツキが囮となって、CCG及び喰種の気を引く。
2:一つに纏まって、一気に目的地を目指す。
3:自由安価。
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 23:30:37.37 ID:hkswJ3PZo
1
709 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/25(月) 00:36:53.73 ID:Co3rP5FU0
『あんていく』を後にして、帰宅した頃には、マシロもいつものようになっていた。

急ではあるが、アジトの移動を夜に行うことにした。

何かの戦闘に乗じて行った方がいいからと保留していたが、いつまで経っても実行できない可能性がある。

それに、気を引く程度なら、イツキ一人で充分である。

帰宅してすぐ、幹部たちにその旨を伝えたところ、快くとはいえないが、了承の意を示してきた。

「陽動は俺一人でいい。場所は…CCGの支部で軽く暴れて、適当に移動して引き離すかな」

既に眠ったマシロの頭を撫でながら呟く。

団体を纏めるのに、ヨスケ以上の適任者はいない。

日頃から冒険し、色々な経験をしているヨスケになら任せられる。

そんな判断をした。

「…そろそろ時間か。目立ちましょうかね」

部屋の電気を消し窓から、夜の街に飛翔した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…時間だ。こちらも移動を開始する」

「了解です」

ぞろぞろ、と先導するヨスケとマドカ。

後を追う『if』メンバーの顔には、不安の色が見え隠れしている。

裏路地から顔を出し、辺りの様子を窺う。

「視たところ、出ても問題なさそうだ。マドカ、そっちはどうだ?」

「…こちらも確認しました。数百m内に『白鳩』、喰種の存在はありません」

「そうか。まったく、イツキ一人でできることを俺たちは、複数でしかこなせないとは…」

「…誠、凄い方ですね」

火の手が上がるCCG14区支部を見やりながら、愚痴を零す。

「…囮。ただそれだけのために支部を襲うなど…。あいつくらいなものだ」

「ツッキー…。Удачи(頑張って)」

「あの人なら、スパパパパーンと終わらせてくるよ」

「そうねぇ。ワタシたちにできることは、あの子の頑張りが実を結ぶように全力を尽くすことよ」

人気のない路地裏を疾駆する。

リーダーが死なないように、各々が祈りを捧げながら。
710 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/25(月) 01:20:05.47 ID:Co3rP5FU0
本隊が移動を開始する数分前、イツキは近くのビルの頂上に座っていた。

「…うん。合流は終わったみたいだ」

双眼鏡で確認し、目を閉じる。

――殺さずに大暴れ。矛盾してるようでそうでもないことだけど、大変だなぁ。

尾赫を展開、指でなぞりながらイツキは思う――。

イツキの赫子、とりわけ尾赫は、殺すことに特化した赫子だ。

本来は、最弱と言っても差支えがなかったほどに貧弱な赫子だった。

しかし今では、彼という喰種の象徴、命を刈り取る死神の鎌へと変貌した。

過去を知っている者は皆こう言った。

『真に恐ろしいのは、あいつ自身だ。あらゆる手段を講じても、全てを見抜き、無駄にする』

『赫子なんて、彼の強さの要素の一つに過ぎない。あの知性があるからこそ、最強なのさ』

紅く染まった瞳に映るは、特異なカタチをした建物。

軽やかに飛び降りた青年の身体を、赫子が包む。

「…さあ、『長槍』が姿を現しますよ。今まで手掛かりが無かったんだから、嬉しいでしょう?」

最強の喰種、天災を凌ぐ白き絶望が今、14区の守護者の下に舞い降りた。

――どうしますか?俺を殺しに掛かるか、尻尾を巻いて逃げ出すか。どうぞ、お好きな方を。

呆気に取られた人々の顔が、恐怖に染まる。

「ふざけんなよ…。ふざけんなよ…!なんで…こんな時に…」

「なるべく沢山の特等を呼べ!アオギリの行方を追う暇なんかねぇぞ!」

「クソッタレ…。お前に何人殺されたと思ってるんだ!?おめおめ顔なんか出しやがって!嘗めてるのかよ…」

彼らの怒号を聞いてイツキは苦笑する。

――その顔は誰にも見えないが。

「…あなたたちだって、沢山殺めているでしょうに」

「…化け物風情がぁぁぁぁぁ!」

クインケを手に、捜査官が迫る。

――その化け物と戯れるんですよ。あなたたちは。

怒りを乗せた凶刃は、揺らぐことなくカタチを持った絶望の頸へと吸い込まれる。
711 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/25(月) 01:28:34.69 ID:Co3rP5FU0
勝利条件:特になし。いつでも撤退は可能。

敗北条件:戦闘不能。または死亡。

直下コンマ判定

備考 判定表は>>251から抜粋。戦闘力の補正は>>252から。敵の戦闘力は現在70で固定(援軍により変動)。
   援軍は毎ターン判定。場合によってはストーリーに影響有り。
   撤退したい時はその旨を記載願います。
   今回の戦闘でターンを稼ぐほど、本隊の遭遇判定が免除されます(5回行う予定。5ターン稼げば目的達成)。

1:ファンブル
2〜4:失敗
5〜7:成功
8、9:クリティカル
ゾロ目、0:特殊判定
00:特殊判定(SP)

戦力差ボーナス:+2 プレッシャー:+1
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 02:10:47.95 ID:mtFLCWne0
はい
713 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/25(月) 02:23:28.64 ID:Co3rP5FU0
援軍の判定を行います。直下です。

1〜5:援軍来ず
6〜9:上等クラスが到着(真戸コンビや平子さん)
0、ゾロ目:特等クラスが到着(篠原コンビやいわっちょ等)
00:有 馬 降 臨

クリティカル:+1
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 02:53:00.57 ID:mtFLCWne0
連取ごめん
715 : ◆BOjnShBY1I [saga]:2017/12/25(月) 03:10:43.65 ID:Co3rP5FU0
時間も遅くなってまいりましたので、今回はこれで終了とさせていただきます。もっと早く始められれば…。

次回更新は水曜日予定です。お疲れ様でした。
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 08:06:07.17 ID:yYQa9P9/o
おつ
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