シン「俺がIS学園に転入・・・で、ありますか」

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33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 20:24:01.38 ID:5+wimwblO
>>32
的外れたお前だろ?
アニメに正規軍だー認められた国だーって頭平気?
あのアニメに正規軍だの認められた国だとかそんな設定あった?
ならオーブは中立国だよな?じゃあなんでMSやら平気で所持してるの?
中立国で戦争はしない国がオーブだよな?ならMSやら所持してるのおかしくない?
例えばお前は日本が戦争はしない国ですだから戦争になっても何もしませんとなったらそのまま死ぬのに納得できる?
少しは考えて発言しろよ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 21:31:11.77 ID:XE5Romr/o
オーブは日本のような非武装中立国ではなくスイスのような永世中立国を唱ってるから非常時の自衛のための軍事力を持つ必要があるから持っていて何もおかしいことはない
しかもオーブは中立国と言ってもカガリ父が代表になってから唱い始めたことだからな
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/20(木) 23:25:25.41 ID:XLnnkIGjo
ここで話すことじゃないだろ
どうしても話したいなら他所行ったら?
36 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/22(土) 23:49:49.88 ID:rDBLk3Dy0
夜勤は夜勤手当も残業代も付くから最高です(白目)

部屋の片付けな終わったらチマチマ書きます。1はシンもキラもアスランも大好きです。故にACERとかで仲良くしてたりEXVSの僚機掛け合いとか見てるとほっこりします
37 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 19:19:15.97 ID:NrIt/0oG0
朝まで掛かってしまった・・今から書きます、短いですご
38 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 19:55:54.89 ID:O3vfkftR0
放たれたビームを最小限の動きで避ける。武装一覧を呼び出し、ライフルとシールドを呼び出す。ー近接装備はナイフしかないが、やれなくは無いはずだ。

セシリア「踊りなさい、私、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

狙いはかなり的確だった。避け切れない物はシールドで弾く。連射性も高く、やはり一筋縄ではいかない。

セシリア「射撃型のブルー・ティアーズにそんな装備で射撃戦を挑むとは、おろかですわね!」

セシリア「行きなさい、ファンg・・コホン、ブルー・ティアーズ!」

セシリアのブルー・ティアーズからブルー・ティアーズが放たれる。ややこしい。てか何を言いかけたんだ。
ブルー・ティアーズー遠隔操作機動砲台がビームを放ってくる。が、知らない武器ではない。データにもしっかり載っていた。まずはパターンを見極めるために回避と防御に専念する。
39 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 20:06:01.33 ID:O3vfkftR0
あれ、抜けた。

俺を待ち構える青い機体ーブルー・ティアーズ。その手には長大なライフルが握られていた。情報通りならスターライトmkIIIのはず。既に試合開始の鐘はなっている、いつ撃ってきてもおかしくはなかった。警戒しながらデータを確認する。

セシリア「最後のチャンスを差し上げますわ」

シン「なんだよ、チャンスって」

セシリア「私が一方的に勝利するのは明白。無残に敗北して惨めな姿を観客に晒したくなければ、今ここで謝るならば許して差し上げますわよ」

そう言いながらもセシリアはセーフティを外した。インパルスの警告を確認しながら挑発で返す。

シン「要らないね。負けた時の言い訳でも考えとけよ」

セシリア「残念ですわね。それでは、お別れですわ!」

スターライトmkIIIからビームが放たれ、火蓋が切って落とされた
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 20:26:02.09 ID:AnDL5tWlO
そこはファンネルじゃなくてドラグーンでしょうがぁ
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 20:31:26.53 ID:yBm3x04dO
gだからファングって言おうとしたんじゃね
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 20:33:37.50 ID:R0qeu8wdO
>>34
>>35が言ってることが一番正論だから最後に1つだけ
オーブについてはわかったがなんでいきなり現実の話を持ち出し的外れのこと言った>>32本人に答えてほしかった
43 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 20:39:05.26 ID:W/5NEYXa0
攻撃を捌くのは意外と容易だった。何度もシュミレーターで相手にしたのだ、牽制如きでやられてやる通りもない。

セシリア「やりますわね、口先だけではありませんのね」

セシリアが忌々しげに漏らす。その顔には明確な焦りが見て取れた。セシリアがビットを動かすタイミングを見切り、セシリアにライフルを向け、引き金を引く。

セシリア「なあっ!?」

ビットの操作に気を取られ、回避の遅れたセシリアが被弾する。そして、ビットの動きが乱れる。そこにビームを撃ち込み、一機を撃ち落とす。

セシリア「よくも私のブルー・ティアーズに傷を・・!」

再び苛烈なまでに射撃を繰り返して来る。セシリアを狙うと見せかけてナイフをビットに投擲、更に一機を墜とす。

シン「はああああっ!」

隙を見せたセシリアにシールドを構えながら突撃する。ライフルをマウントしてナイフを抜いた。二機程度なら簡単に避けられる。

セシリア「かかりましたわね!」

肉薄した瞬間、ブルー・ティアーズのアーマーが展開された。

セシリア「ブルー・ティアーズは六機ありますのよ!」

データには無かった攻撃に反応が遅れた。放たれたミサイルが直撃した。
44 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 21:05:41.26 ID:W/5NEYXa0
爆煙に包まれた視界にインパルスからデータが送られた。フォーマットとフィッティング、シルエットの調整の完了。ーシルエット?

疑問に抱いた俺にインパルスが答える様に、背中に新たにパーツがドッキングされた。長短二対の羽に下に伸びたバランサー型スラスター。機体色がグレー一色から鮮やかに青や赤、白に変化する。そして、インパルスの機体名の頭にフォース、と付け足される。フォースインパルス。これでようやく、俺の専用機として万全になったのだ。

セシリア「そんな・・一次移行!?貴方初期設定の機体で私のブルー・ティアーズをここまで・・!?」

焦りを滲ませ、ライフルを向けて来る。が、難なく回避する。機動性の上がり方が尋常ではなかった。ビットから放たれたビームを防ぐ。気づくとミサイルが既に目前まで迫っていた。ビットより遥かに早い。回避しきれず足に被弾する。ーが、多少のシールドエネルギーを消費させただけで、機体へのダメージは全くと言っていいほど無かった。機動性の上がったインパルスで一気にビットを抜いて、再びセシリアに肉薄する。フォースシルエットに装備されたビームサーベルを抜く。
45 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 21:14:47.72 ID:W/5NEYXa0
セシリアの顔が驚愕に染まる。慌てて迎撃しようとしたミサイルビットを纏めて斬り落とす。

セシリア「この・・っ、インターセプター!」

セシリアが取り出した剣と鍔迫り合う。その一瞬を狙いビットからビームが撃たれた。肩に被弾。ミサイルの時より大幅にエネルギーが削られた。

シン「くっ・・このおおお!」

気合いと共にインターセプターを弾き飛ばす。そのままサーベルを振り下ろし、ブルー・ティアーズに損害を与える。

そして、ブザーが鳴ると同時にアナウンスが流れた。
46 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/23(日) 21:26:26.15 ID:W/5NEYXa0
アナウンス「試合は引き分けとなりました」

・・・え?

セシリアも唖然、としていた。なんでそうなる?ー見ると、インパルスの機体色がグレーに戻っていた。シールドエネルギーも無い。被弾した時にはまだ残っていたはずなのに。疑問に抱きながらピットに戻ろうとすると再びアナウンスが響いた。

千冬「厳正なる審査の結果、僅差でシン・アスカの勝利と判定する。」

・・勝った、のか、?

腑に落ちなさを感じながらピットに戻る。アリーナには観客の歓声が響いていた。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 15:25:10.05 ID:V2CvSPtAo
期待
48 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/10/31(月) 03:20:47.96 ID:q5NZHz+n0
新作ゲームの攻略してたらこんな時間でした。とりあえず来週一気に進めたいと思います
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:42:01.85 ID:8+JxO8Y/O
頑張れよ
50 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/06(日) 01:37:36.86 ID:5qEjFJGN0
ピット

シン「なんでインパルスのエネルギーが切れたんだ・・?」

千冬「インパルスに搭載された新システムが原因だな。ヴァリアブルフェイズシフト装甲、これによりエネルギーが流れている間は極端なまでの剛性を発揮し、ビーム以外の攻撃ではほとんど傷は付かんと言っていい。代わりに展開中はエネルギーを消費し続ける上、実弾でも僅かだが被弾時にエネルギーは消耗するからな。逆に言えば、ビーム以外でインパルスにまともにダメージを与えるのは不可能に近くなる。しかも通用するだけで下手な装甲よりかはビームへの耐性はある。」

シン「な、なるほど・・凄いな・」

千冬「僅差にしろ、勝者はお前だ。よくやったな、アスカ。その調子で励め」

山田「今アスカ君のインパルスは待機状態になってますけれどアスカ君が呼べはすぐに展開出来ます。けど、規則があるので熟読してくださいね。」

分厚い本を渡される。まあ、曲がりなりにも兵器、当然規則など山の様にあるのは当然だ。

一夏「やったな、シン!すっげー戦いだったぜ!」

一夏に背中を叩かれた。興奮してるのか加減が怪しい、つーか痛い

シン「余裕ぶっこいてて良いのかよ。明日は俺と一夏で戦うんだからな?」

その一言に一夏がなにかを忘れていた様な顔をした。大丈夫かコイツ。

一夏「ち、千冬姉っ!俺のは、俺のISはっ!?」

まさか、まだ来てない・・?

千冬「織斑先生だ、馬鹿者。お前のはどうやら今日は間に合わん。アスカの様に本番でモノにしろ」
51 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/06(日) 01:45:20.59 ID:5qEjFJGN0
織斑先生のお得意、スパルタ発言だ。だが、実際来ない物は仕方ない、その言葉に従うしか無いのだが。

一夏「ま、まあ、お手柔らかに、な?」

自信無さげな表情に思わず吹き出した。

シン「ま、手加減出来るほど乗ってないから手加減には期待すんなよな」

一夏「ひっでえ。ま、明日はよろしくな」

シン「おう」

互いの拳を軽くぶつけて別れる。汗をかいてるし腹も減った。シャワーを浴びて飯にしよう。
52 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/06(日) 01:57:00.66 ID:5qEjFJGN0
セシリア「・・・負けて、しまいましたわ・・」

脳裏に浮かぶのは先程の試合。コテンパンにしてやろうと思ったのに逆に負けてしまった。だが、そこには悔しさはあれどもっと他の感情が支配していた。

一次移行すらしていない、扱いづらいはずの機体で粘って見せた自分の癖を徹底的に調べて対策したのであろう動き。圧倒的不利を物ともせず、真っ直ぐに自分へと立ち向かってきたあの眼差し。全てが、今まで見て来た卑屈なだけのオトコとは違っていた。それに不快感はなく、むしろ何故今まで違いに気付けなかったのか、と自分の浅薄さに恥ずかしくなる。そして気付く。ーもっと、知りたい。もっと、近付きたい。あの、シン・アスカという存在に。
53 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/06(日) 02:08:28.62 ID:5qEjFJGN0
翌日。朝早くからドアをノックされる。誰だよ、全く・・

セシリア「シンさん、起きていらっしゃいますか?」

予想外の人物だった。なんなんだ、一体。とりあえずドアを開けてやる。

シン「なんか用か?朝早くから。」

セシリア「おはようございます、シンさん。まず、先日は数々の非礼、申し訳ありませんでしたわ」

セシリアが深々と頭を下げた。多分側から見れば間違いなく鳩が豆鉄砲喰らった様な顔をしているだろう。

シン「えっ、あ、いや、そんな気にしてないし。とりあえずおはよう」

セシリア「改めて自分を見つめ直して、如何に自分が傲慢であったか自覚しましたの。本当に、申し訳ありませんでした。」

シン「いやいや、気付いたんならもう良いから。とりあえず飯でも行こうぜ、な?」

周りの視線がやけに痛い。とにかくこの現状をなんとかしたい。

セシリア「宜しいんですの?では、ご一緒させていただきますわ!」

腕を組まれた。なんか表情が美人なのもあってキラキラ輝いて見える。なにか裏があるのかと思ったが杞憂のようだ。
54 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/06(日) 02:21:12.67 ID:5qEjFJGN0
セシリアと朝食を取る。数日前なら考えられなかった状況だ。食べながら、セシリアに質問責めにされた。好きな食べ物は、とか。なんなんだろうか?

セシリア「ところで、シンさん。本日は織斑一夏さんとの試合ですが、その後にお時間はありまして?」

シン「あるけど・・なんで?」

セシリア「是非とも共に訓練を、と思いまして。私は貴方と共に、より高みへと行きたいのですわ」

シン「なら、俺と一夏の試合を見てよくない点があったら言ってくれ。代表候補生の意見を聞いてみたいんだ。」

セシリア「もちろんですわ!」

以前とは違う、見惚れそうな笑顔だった。嬉しそうでなによりだ。クラスメイトなのだから、仲良くしたい。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 06:18:35.61 ID:oMVz/JCI0
元々防御に使ってるエネルギーを使うんじゃ能力として微妙じゃね?と思ってしまうが
56 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/12(土) 23:35:46.36 ID:LBpsytuW0
ハルート最終決戦仕様のガレキを買って見ましたが、思った以上に難物でした。とりあえず頭部を塗ってみたり。ヒケやらで歪んでるしガンプラ感覚で買う物ではありませんね。

>>55
劇中の白式の描写だと零落白夜以外にも荷電粒子砲やイグブやらでエネルギーを消費してるので効率の良さげなインパルスでは余り気にならないかと。あとフェイズシフトはあくまで装甲特性でインパルスのワンオフアビリティーではないです。つまりシンの所属してる部隊相手だと鈴やシャルなど実体系武器しか無い機体は絶好のカモになり得るというシャレにならない新型さんです。

とりあえず風呂入ってからちまちま書いて行きます
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/13(日) 00:04:59.83 ID:2HKWn419O
舞ってる
58 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 00:51:39.99 ID:CQZ7Z+yQ0
放課後。いよいよ一夏との試合だ。ピットに入ると既にセシリアが居た。つか、なんで居るんだ、速すぎだろ。

セシリア「シンさん、応援に参りましたわ!」

やたら輝いて見える。何故に。

シン「そ、そっか、サンキュー。勝てる様に頑張る」

セシリア「シンさんは私を破ったんですもの、余裕ですわ!」

シン「油断大敵だぞ?相手の戦力がわからないんだしな。」

セシリア「流石シンさんですわね。私も見習わないといけませんわ」

シン「そんじゃ、行ってくる。」

インパルスを装着する。まずはバランスの良いフォースを選択。相手の出方を見るには最適だろう。ピットから飛び立ち、一夏を待つ。

59 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 01:03:00.13 ID:CQZ7Z+yQ0
一夏は少し遅れてやって来た。常に装甲が変化し続けていることが見て取れた。一次移行前に見られる現象だ。

シン「よ、一夏。まだ一次移行前だろ?待とうか?」

いくらなんでも一次移行前に叩くのはフェアじゃない。それに勝っても何も嬉しくは無いのだが。

一夏「いや、良いよ。シンはやってのけたんだし、格好位は付けさせてくれよ。」

近接ブレードを展開して向けてきた。やる気みたいだ。なら、その想いに真っ向から応えてやるだけだ。

シン「待った無しだからな。後悔すんなよ?」

試合開始のブザーが鳴る。俺と一夏は同時にスラスターを吹かして急速に接近した。
60 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 01:21:14.43 ID:CQZ7Z+yQ0
ビームサーベルを抜いて一夏の機体ーー白式と鍔迫り合いになる。最新鋭機同士、馬力は互角に近い。だが、扱いの差は歴然だった。近接ブレードを押し返して距離が離れた瞬間、ライフルに持ち替えてビームを見舞う。回避にもたつく白式に何発か吸い込まれていく。

シン「こんなんで終わるなよ、一夏!」

次々とビームをかましてやる。が、機体に慣れてきたのかビームを上手く避け始めた。そうでなくては。

一夏「今だっ!」

ビームの射線を見切ったのか突っ込んできた。対応がなかなか早い。・・だが、こちらの迎撃がライフルだけだと思っているなら、間違いだ。

シン「ブラストシルエット!」

その呼び声とともに、瞬時にフォースシルエットが外れて消え、代わりにグリーンを基調としたシルエットが装備される。ブラストシルエットの色に合わせて、インパルスの色も変更される。邪魔になるシールドを縮小し、ビーム砲を構え、引き金を引いた。
61 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 01:57:50.79 ID:CQZ7Z+yQ0
一夏「うわああっ!?」

白式に見事に直撃した。シールドエネルギーをかなり削れた筈だ。

シン「待ったなしだって行っただろ!」

体勢を崩した白式に更にミサイルを撃ち込む。爆煙に白式が飲み込まれた。距離を取り構える。まだ試合終了にはならない以上まだ白式は健在なはず。

晴れた爆煙から現れたのは、先ほどまでとは様相を変えた白式。ーギリギリ、一次移行によりダメージを軽減されたのか。

一夏「・・俺は世界で最高の姉さんを持ったな、まったく。」

一夏がなにやら語り始めた。黙って聞いてやる。

一夏「俺も、俺の家族を守らないとな。とりあえずは、千冬姉の名前を守る!」

良い意気込みだ。素直にそう思った。

一夏「というか、逆に笑われるだろ」

シン「なんでいきなり自己完結してんだよっ!?」

思わずずっこける。

62 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 02:19:18.31 ID:CQZ7Z+yQ0
とりあえず様子見にミサイルを放つ。白式は流石の反応を持って回避、または斬り捨てた。一気に加速して近付いてくる。フォースに切り替え、サーベルを抜き応戦する。白式の近接ブレードが展開して、ビームサーベルを発振させた。インパルスに対応したのだろう。鍔迫り合いに持ち込みーービームサーベルが一瞬消失して、斬られた。しかもごっそりとゲージが削られた。咄嗟に回避してこれだ、まともに受けていたら負けていただろう。

シン「なんだよ、その武装、っ」

距離を取りライフルを使う。牽制がわりになれば十分。白式は回避に移り、隙を見て一気に接近してきた。同じ手は食わない。シールドで受け止め、逆に斬り返す。咄嗟に回避され、掠めた程度だがそれなりの損害の筈だ。逃げに転じた隙にライフルを撃つ。白式に掠める。

一夏「うおおおっ!」

気合いと共に射線を避けながら肉薄してくる。シールドで受け止めーようとして、慌ててバックブーストする。シールドとは反対側に瞬時に構え直して斬り込んで来たのだ。不味い、避けきれない。

当たる直前にブザーが鳴った。試合の決着が告げられる。

「試合終了、勝者ーシン・アスカ」

負けた、と思っていた。一夏が斬り込む前にVPSでエネルギーが尽きたのだと思った。目の前の一夏がぽかんとした顔をしていた。
63 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/13(日) 02:40:43.08 ID:CQZ7Z+yQ0
すごすごと一夏がピットに戻っていった。なんだか哀愁を感じさせる後ろ姿だった。無理もない、あんな大見栄を切った挙句、攻撃ではなく自分のエネルギー消費で敗北したのだ。締まらないにも程があるのだろう。とりあえずピットに戻る。セシリアがまたすっごく嬉しそうな顔をしてた。

セシリア「お見事ですわ、シンさん!」

キラキラしてる。ーまあ、自分に勝った奴が初心者に負けたら余計プライドが傷付くんだろうし、嬉しいんだろうな。

シン「サンキュー、でもギリギリだったよ。もう少し一夏にエネルギーがあったら負けてたんだし。」

多分、あの特殊なサーベルが原因だろう。絶大な威力を発揮する反面、エネルギー消費が激しいのだろう。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/13(日) 13:56:47.25 ID:2HKWn419O
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/13(日) 18:53:41.29 ID:vfKqlBis0
乙です。
まぁ、色々言ってる社会の屑以下の価値もないような連中の事なんて気にしないで頑張ってください。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 19:56:03.24 ID:Gf6cfKv7O
種の設定とかと掛け合わせると書きにくくなると思うけど頑張って
67 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 20:35:50.66 ID:oDYGVW6N0
とりあえずそのままセシリアと飯を食いに行く。この学園の食堂の飯は最高にうまい。

セシリア「今更なのですが、お疲れではありませんの?食事を挟むとはいえ連戦は大変なのでは・・」

シン「大丈夫だって。むしろ、インパルスに乗ってないと感覚が錆つきそうだしな。」

豚カツに味噌を掛ける。俺の中では最高の食い方だ。

セシリアは魚のフライのようだ。

セシリア「タフですわね。私でも最初からそんな気概はありませんでしたわ。」

シン「圧倒的に経験が不足してるからな。まして、インパルスは形態で特性がガラリと変わるからな。ドンドン訓練してかないと一夏に抜かされそうだし」

セシリア「そういえば私と戦った高機動形態とは別の形態を出していらっしゃいましたわね、あれはなんですの?」
68 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 20:46:33.45 ID:oDYGVW6N0
シン「あー、あれはブラストシルエット。高機動のがフォース。一応もう一つ近距離格闘型があるんだけど、一夏のISとは極端に相性悪いんだよな。」

セシリア「ビームサーベルが消失して斬られてしまいましたものですから驚きましたわ。もしや、その近距離格闘型もビーム主体で?」

シン「ああ。更にパワーに特化したようなもんだから取り回しのいいあの刀とは相性悪いんだ。フォースならまだやり合えるし。」

セシリア「そういう事でしたのね。シンさんはかなりインパルスの事を理解していらっしゃいますわね」

シン「まだまださ。もっと、強くならないと。」

シンさんの顔に少し暗い陰が差した気がした。
69 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 20:57:47.54 ID:oDYGVW6N0
食べ終えると別のアリーナへ。セシリアと一旦別れて準備をする。

後ろからいきなり目隠しをされた。
???「だーれだ?」

シン「誰だよっ!?」

聞いた覚えが無い声・・いや、一度だけある。

???「あはは、そういえば自己紹介してなかったわねー。まあ、まだ早いし秘密。頑張れ男の子」

以前食堂で話しかけて来た人だ。なんだったんだ・・っと、セシリアを待たせる訳にはいかない。インパルスを装備、フォースシルエットを選択。そのままアリーナへ飛び立つ。

70 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 21:36:08.26 ID:oDYGVW6N0
セシリア「では、行きますわよ!」

セシリアが早速仕掛けてくる。ビットとライフルの同時攻撃。流石代表候補生、前回の轍は踏まない。だが、変わったのはセシリアだけじゃない。

フォースの機動力を活かして難なく回避してビットをライフルで狙う。今までのパターンにはない動きをしているが、問題無い。ビットを一つ、撃ち落とす。

セシリア「射撃の腕上がり過ぎですわよっ!?」

セシリアが狼狽する。その隙に付け入る。

シン「ブラストシルエット!」

換装してすぐさまミサイルを放つ。あえてばら撒く様に広範囲に撃ち込み、直撃ルートにビーム砲を撃ち込む。

セシリア「やってくれますわね、っ」

セシリアがミサイルをギリギリで避けながらビームを回避する。目論見通りだ。・・撃ち出したミサイルをビームが掠めて一気にミサイルが誘爆する。セシリアが爆炎に飲まれて行く

セシリア「きゃああああっ!?」

吹き飛ばされたであろう予測位置にレールガンとビームを叩き込む・・当たった気配がない。避けられたか。間髪入れずにビームが飛んで来てレールガンを片方吹き飛ばされる。

71 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 21:51:21.00 ID:oDYGVW6N0
煙からセシリアが躍り出る。爆発でライフルとビットを一機喪失したらしい、だが諦めるつもりはなさそうだ。

セシリア「まだまだ、これからですわ!」

ミサイルとビットの同時攻撃。ーセシリアが近接ブレードを展開して斬りかかってきた。リスクを負うのを承知でビットとミサイルを利用して斬り込んで来たのだ。

ミサイルをバルカンで迎撃、ビットのビームをシールドで弾く。サーベルを抜いてセシリアを迎撃する。鍔迫り合いに持ち込まれた瞬間、背後に回ったもう一機のビットのビームをモロに食らう。が、そのままセシリアにバルカンを叩き込み、体勢が崩れた瞬間を狙いサーベルを突き刺す。一気にエネルギーが削れたはずだが、即座に距離を取られる。ビットの動きも厄介だ。機動が読み辛い。

ビットを生かしておけば余計削られかねない。フェイズシフトを活かしてセシリアとミサイルを無視する。ビットを一機ずつ、確実に落としーービットを破壊し尽くしたところで、セシリアが降参の意思を示した。
72 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 22:00:47.65 ID:oDYGVW6N0
セシリア「流石ですわね。インパルス相手にビーム兵器を失ったのでは勝ち目はありませんわ」

シン「でも、セシリアも前回とは全然違ったじゃないか。正直ヤバかった」

セシリア「私とて、そうそう負けてはいられませんもの」

ニッコリと楽しそうに笑う。

シン「じゃ、お疲れ。結構勉強になったよ、サンキューな」

セシリア「いえいえ、こちらも勉強させていただきましたわ。それでは、また明日」

シン「おう、また明日」

セシリアと別れて、部屋に戻る。途中、何処からか竹刀を全力で振り下ろした様な音が聞こえたが、気にしない方が良さそうだ。
73 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/23(水) 22:04:58.31 ID:oDYGVW6N0
今日はここまで。まだ一巻も終わってないんですよねー。色々展開とか考えてると筆が進まないのでなかなか書けないのは許してください。早くフルパッケージデスティニー欲しいです。

次回、みなさんお待ちかね二組さんとソードインパルス回に・・出来たらいいなぁ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 07:52:35.71 ID:mHtbNCeiO
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 17:26:14.62 ID:tZCPLvjT0
今更だけどブラストシルエットにはサーベルはないぞ、あるのはジャベリン
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/25(金) 17:54:21.91 ID:DMcUxGpD0
クロスssだしこまけえこたあ
77 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 00:39:27.95 ID:1ot++g2r0
あああしまった、またフォースに換装してるって脳内保管お願いしますっ

メタルビルドデスティニーがいよいよ来ました。何これかっこいい。ってあそんでたらこんな時間でした。とりあえずこれからちまちま書いて来ます
78 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 00:51:42.87 ID:1ot++g2r0
山田「皆さんご存知、アスカ君の二連勝でクラス代表はシン・アスカ君に決定です。頼もしいですね!」

そんなに持ち上げられると恥ずかしいです、山田先生。

千冬「期待のニューフェイスという奴だな。勿論、異存は無いな?お前達。」

俺以外のクラスメイトが揃って返事を返す。なんかむず痒い。

実技授業。織斑先生の授業だけあって、軍の訓練並みにハードだ。

千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、アスカ。試しに飛んでみせろ。」

指示通り、インパルスを呼び出す。左腕の時計がインパルスの待機状態だ。セシリアは左耳のイヤーカフス、一夏は右腕のガントレット。・・どう
79 :ミスったあああ ◆qCFVRZat2oln :2016/11/27(日) 01:02:48.08 ID:1ot++g2r0
続き

・・どう考えても一夏と俺のはアクセサリーじゃないよな。男はそうなるのだろうか。

インパルスを展開してフォースを付ける。飛ぶならフォースが最適だからだ。

千冬「もっと早くしろ。熟練した操縦者は一秒掛からんぞ」

三人揃って小言を言われる。まあ、仕方ないか。

千冬「よし。飛んでみせろ」

セシリアのブルー・ティアーズが一番に上昇していく。続く形でインパルスと白式が飛び立つ。やはりフォースは早い。途中でセシリアを追い抜き、上昇する。白式はまだ上昇しきらない。

セシリア「シンさん、もう操縦に慣れて来てますわね・・」

複雑そうな表情で話しかけてくる。

シン「いや、フォースが速いからさ。むしろ、まだまだ引き出しきれてないよ。」

セシリア「そうでしたの・・・でしたら、放課後に指導して差し上げますわ。もちろん、二人きりでー

千冬「いつまで上で遊んでいる。さっさと降りてこい。・・アスカ、オルコット、織斑。急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表10センチだ。」
80 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 01:16:21.20 ID:1ot++g2r0
織斑先生の指示を受けて、セシリアが降下していく。流石代表候補生、扱いが上手い。

続いて降下、インパルスを地表スレスレで停止を掛ける。・・やはり、まだ甘い。精進しないとな・・

シン「うわあああっ!?」

一夏が墜落して来た。俺の上に。[ピーーー]気か。

ギリギリで避ける。真横にクレーターが出来た。

千冬「馬鹿者が、誰が地上に激突しろと言った。グラウンドに穴を開けてどうする」

セシリア「大丈夫ですか、シンさんっ」

セシリアが駆け寄ってくる。

シン「ギリギリ避けれたからな。大丈夫」

千冬「まったく・・アスカ、武装を展開してみろ。」

シン「了解」

ライフルを取り出す。インパルスの各シルエット共通のベーシックな装備だ。

千冬「遅い、0.5秒で出せるようにしろ。」

スパルタ過ぎる。
81 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 01:17:21.50 ID:1ot++g2r0
あ、風呂入ってねえ。風呂入って来ます
82 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 02:04:40.45 ID:1ot++g2r0
千冬「セシリア、武装を展開しろ」

セシリア「はい」

左手を横に突き出し、一瞬巨大な光を生み出す。それだけで、狙撃銃スターライトmkIIIが握られていた。

千冬「流石だな、代表候補生。だが、そのポーズはやめろ。横に向けて何を撃つつもりだ。正面に展開出来るようにしろ。」

セシリア「・・はい」

不服そうだが、頷くセシリア。

千冬「セシリア、近接武装を展開しろ。」

セシリア「了解しました。」

ライフルを格納、次の武器を出そうとする。が、先ほどとは違う。格段に遅い。

千冬「遅い。咄嗟に展開出来ん近接武装など役に立たんぞ。」

セシリア「は、はい。精進致しますわ」

やはりスパルタだな。
83 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 02:36:54.22 ID:1ot++g2r0
千冬「・・時間か。今日の授業はここまで。織斑、自分の開けた穴を埋めておけよ。」

一夏「シン、頼みがあるんだけど・・」

シン「手伝えって言うんだろ?」

一夏「悪い、頼むよっ」

仕方ないか。手伝おう。

シン「貸しひとつだからな」

一夏「恩に着るぜっ」

二人で穴埋め作業を行う。女子に力仕事をさせるわけにもいかないからな。
84 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 03:57:05.24 ID:JAXEWMWG0
クラスメイト「アスカ君、クラス代表決定おめでとう!」

乱射されるクラッカー。一組のメンバーが勢揃いしていた。かなりの盛り上がりである。壁には巨大なシン・アスカクラス代表就任パーティーと書かれた紙が付けてある。だが、何故だろう。明らかにクラス以上の人数が居る。誰も気にしない、気にしたら負けだろうか。

セシリア「人気者ですわね、シンさん」

何故かふくれっ面だ。

シン「目立ちたい訳じゃないんだけどな。別に」

黛「はーい、新聞部でーす。シン・アスカ君と織斑一夏君に特別インタビューに来ました!」

盛り上がる一同、てか間違いなく一組以外も入り込んでる。

黛「私は二年の黛薫子。よろしくー。新聞部の副部長だよ。これ名刺ね。」

やたら難しい漢字だ。昔日本に居た経験があるからなんとか読めたが。

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 09:10:55.26 ID:E/xkz5wZO
オーブって公用語は日本語じゃなかったっけ?
86 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 12:24:32.34 ID:j4Nd71pe0
国家構成はIS準拠です。オーブとかは何処がオーブ、大西洋連邦などはわかりづらいので。

ZAFTは存在してますが人員以外はまるっきり別物です。義勇兵なのは一緒ですが国家に属してる訳ではなく国連のIS関連軍みたいな感じです。敵としてロゴスとかは出すかもしれませんけど。

ちまっちま書いていきます
87 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 13:16:59.73 ID:j4Nd71pe0
黛「ではっ、アスカ君!代表就任の挨拶をどうぞ!」

いきなりだな。

シン「えっと、ZAFT軍人として、恥ないように頑張ります。」

黛「お堅いわねー。もっと良いのちょうだいよ。俺に敗北の二文字は無い!とか」

シン「そこまで自信過剰じゃありませんよ。」

黛「んじゃ次織斑君、アスカ君へのエールを」

一夏「ええっ!?あー、いや、シンなら大丈夫だよ。強いし」

黛「おー、信頼感溢れるセリフね。もしかして二人って・・これ?」

シン「なんですかそのポーズ。そんな訳ありませんよ。」

同性愛者にされても困る。
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 14:40:48.36 ID:GcY9bcd1o
一夏はホモだしシンのアスカがやばい
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/27(日) 19:44:54.92 ID:0U4URRGco
そう言えばこの世界だと家族生きてるのかね
90 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 22:04:21.84 ID:KxmayGGy0
>>89

実はかなり悩んでます。健在にすれば家族との描写も書けるんですが、それだと後々不都合な点も産まれたり。逆に健在ではない場合だとそれはそれで話が重くなったり、いろいろと不味い部分もあったり。構想はどちらも練ってるんですがね。

とりあえず皆さんはどちらが見たいですか?

またちまちまスペエディ見ながら書いてきます
91 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 22:16:47.87 ID:7j1shbLm0
黛「まあ、そこらは脚色するから良いとして・・」

良くない、絶対良くない。

黛「セシリアちゃんも専用機持ちだしコメント貰えるかな?」

セシリア「シンさんは才覚溢れる、まさにクラス代表に相応しい方ですわ!換装型という難度の高い機体を扱いこなしー

黛「うあ、長そうだしいいや。写真だけ撮らせて。」

セシリア「最後まで聞かないんですかっ!?」

黛「いいよ、アスカ君に惚れた事にしとくから」

セシリアが赤くなって言葉を失う。仕方ない、助け船を出すか。

シン「そんな簡単な奴じゃないでしょう、セシリアは。そんな事書かれたらセシリアにも迷惑でしょうからやめてください」

セシリア「い、いえそんな、迷惑という程では・・」

シン「えっ」

セシリア「なんでもありませんわっ!」

何故だろう、怒らせてしまったみたいだ。
92 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/27(日) 22:33:34.80 ID:7j1shbLm0
黛「はいはい、とりあえず三人並んで。専用機持ちの集合なんかなかなか撮れないし」

一夏、俺、セシリアで並ぶ。なんかセシリアが近いような。

黛「それじゃ撮るよー。35×51÷24は?」

一夏「えっ、えっと、・・2?」

適当にも程があるような。

黛「ぶー、74.375でしたー。」

訳がわからない。そのままシャッター音が響く。・・いつの間にか一組のメンバー全員が入っていた。何がしたいんだ。

セシリア「あなたたち、何をっ」

クラスメイト「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」「思い出になるじゃんか、クラスの」

セシリアが丸め込まれる。そんな調子でパーティーは夜遅くまで続いた。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/27(日) 23:07:42.43 ID:1CQDovLh0
ISのメインキャラは両親離婚な鈴がまだマシなレベルで家族の問題あるし
シンも死別してないにしても問題抱えててもいいんじゃない?
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/28(月) 00:03:50.90 ID:86zzkiWq0
そうなるとなんでザフトに入隊したとかいう疑問も持ち上がるよなとか言うのは野暮だからあれだな。
こまけぇこたぁいいんだよって事だよな
95 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/28(月) 01:09:37.98 ID:eQ67XBDO0
翌日。いつもの事だが、今日はやけに騒がしい。

一夏「シン、聞いたか?二組に転校生だってよ。」

シン「こんな時期にか?変だな、そりゃ」

一夏「なんでも中国の代表候補生だとか」

セシリア「代表候補生・・シンさんが私を打ち破った事を危ぶんだのでしょうか。」

箒「隣のクラスなのだろう、そう騒ぎ立てる必要はないだろう」

セシリア「まあ、なんにせよ専用機持ちである私とシンさんが訓練に邁進すれば敵にはなり得ませんわ」

シン「やってやるさ。俺を送り出してくれた皆の為にもな」

セシリア「その意気ですわ」

クラスメイト「アスカ君が勝つとクラスメイト皆が幸せになるよー」

そういえばクラス対抗戦の優勝クラスには学食デザートの半年フリーパスが付くんだっけか。

クラスメイト「アスカ君、ふぁいとー」「フリーパスの為に頑張って!」「専用機持ちのクラス代表は一組と四組だけだから楽勝だよー。」

「その情報、古いわよ」

教室の入り口からそんな声が聞こえた。
96 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/11/28(月) 01:56:09.68 ID:eQ67XBDO0
鈴「二組も専用機持ちがクラス代表になったのよ。そう簡単には優勝なんてさせないわ」

一夏「鈴・・?お前、鈴か?」

知り合いなんだろうか。やたら格好付けてるが。

鈴「そうよ。中国代表候補生、鳳鈴音。今日は戦線布告に来たって訳よ」

一夏「何格好つけてんだよ、すげえ似合わないぞ」

鈴「んなあっ!?なんてこというのよアンタは!」

化けの皮、剥がれたり。・・あ、

千冬「おい」

鈴「なによっ!?」

鈴、という少女の頭に容赦無い出席簿攻撃が入った。

千冬「もうSHRの時間だ、教室に戻れ」

鈴「ち、千冬さん・・」

千冬「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ。そして入り口を塞ぐな。邪魔だ。」

威圧感満載な我等が担任に気圧され、一夏に逃げるな、と伝えながらダッシュしていった。

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/28(月) 08:20:41.25 ID:291LwKEcO
ザフト入隊の理由をプリンを食べた、食べられたみたいな下らない理由にすれば健在でもええんでね?作者のやりたいようにやるのが一番だけど
98 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 19:18:24.77 ID:eBgTR+Rf0
セシリア「シンさん、お食事に参りましょう?」

昼になるなりセシリアが速攻で開口一番誘って来た。どんだけ早いんだ。とりあえず、一夏と箒も誘ってみる。それに何人かクラスメイトも追従する。大名行列か。

鈴「待ってたわよ、一夏!」

立ち塞がる転入生。鳳鈴音、だったか。

シン「ごめん、そこどいてくれるか?食券出せないし、皆通れない」

鈴「あ、ごめんなさい」

素直にどいてくれた。格好付けたがりなだけなようだ。

一夏「ラーメン、伸びるぞ?」

鈴「アンタを待ってたんでしょうがっ!もっと早く来なさいよ!」

無茶振りである。
99 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 19:39:33.87 ID:eBgTR+Rf0
一夏「それにしても久しぶりだなー、一年ぶりくらいか。元気だったか?」

鈴「元気にしてたわよ。アンタこそたまには怪我病気しなさいよ。」

ひどい言い草だ。

シン「二人は知り合いなんだな。」

一夏「幼なじみなんだよ。」

テーブルにつきながらそう返された。

箒「幼なじみ・・?」

一夏「箒が引っ越したのが小四の終わりで、鈴が転校して来たのが小五の最初の方なんだよ。で、中二の終わりに国に帰ったから会うのは一年ぶりなんだよ。・・で、こっちが前に話した小学校からの幼なじみで剣道場の娘の箒」

鈴「へー、そうなんだ。初めまして。これからよろしくね」

箒「ああ、こちらこそ」

なんで睨み合ってんだよ、無駄に眼力有って怖いわ
100 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 19:56:18.14 ID:eBgTR+Rf0
鈴「一夏ー、アンタクラス代表なんだって?」

一夏「違うぞ。俺じゃなくてシンだ。」

鈴「えっ!?だって男子が・・代表だって」

シン「俺も男子だからなっ!?」

鈴「なんでアンタなのよ、全部台無しじゃない!」

シン「なんだよそれ!?文句なら負けた一夏に言えよっ」

鈴「あーもー、絶対コテンパンにしてやるんだから!!」

理不尽過ぎる発言をされる。

鈴「とにかく、一夏。アンタ放課後暇よね?久しぶりにどっか行こうよ。駅前のファミレスとか。」

一夏「あそこは去年潰れちまったよ。」

鈴「そ、そっか・・なら、学食でも良いわ。いろいろ話したいし。」

箒「あいにくだが、一夏は私とISの特訓をするのだ。放課後は埋まっている。」

鈴「ならそれが終わったら行くから。空けといてね、一夏」

そのままラーメンのスープを飲み干して鈴は片付けをして出て行った。

セシリア「嵐のような方でしたわね。」

全くだ
101 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 20:13:38.05 ID:eBgTR+Rf0
放課後。第三アリーナで、二対二の訓練をする事になった。発案者はセシリアだ。曰く、連携も学べる上に多角的に対処出来る様になるから一石二鳥なんだとか。組み分けは俺とセシリア、一夏と箒。

セシリア「張り切って参りましょう!」

上機嫌なお嬢様だ。

一夏「今度は負けねえぜ、シン!」

セシリアの合図と共に模擬戦が始まる。セシリアを一気に後退させ、インパルスで前に出る。装備はフォースを選択する。

箒「せいっ!」

箒が俺の前に近接ブレードを構えて突っ込んで来る。サーベルを抜き、鍔迫り合いに応じる。

箒「今だ、一夏!」

その隙に俺を抜けてセシリアの所に向かう一夏。戦術は悪くない。だが、セシリアに集中し過ぎだ。

シン「行かせない!」

箒と鍔迫り合ったまま、肩越しにライフルで一夏の背中を狙う。一夏にモロに直撃した。ISは人の目を補い、真後ろでも見る事が出来る。だからこそ出来る芸当だ。
102 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 21:45:41.20 ID:eBgTR+Rf0
一夏「くそっ、それなら!」

一夏が向かって来る。二人掛かりで俺を倒すつもりか。

セシリア「させませんわ!」

すかさずセシリアの援護が飛ぶ。一夏が進路を変えて避ける。ー一夏に気を取られた箒に胸部のバルカンを撃つ。数発被弾した箒が距離を取る。

シン「ブラストシルエット!」

距離が空いた二人にセシリアと共に射撃を行う。ビットからのビームの隙間を潰す様にミサイルとケルベロスの高出力ビームを叩き込む。逃げ場を失い被弾する二人。

一夏「まだまだっ!」

一夏が突っ込んでくる。換装は間に合わない。ビームジャベリンを取り出して一夏に突き出す。

避けようとした先にレールガンを撃ち込んでおく。ー掠めただけだが、換装の時間は出来た。すぐさまフォースに切り替え、サーベルを抜いて一夏に斬り込む。
103 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 22:21:12.43 ID:eBgTR+Rf0
正面から斬り結ぶのではなく、雪片をシールドで受け止める。出来た隙に一夏にサーベルを叩き込む。

よろける一夏を庇う様に箒が突っ込んで来る。両者から離れるとセシリアからの援護射撃が二人に走る。インパルスのライフルで二人の被弾箇所に追撃を加える。

一夏「うおあっ!?」

箒「ぐああっ、」

二人のシールドエネルギーがとうとう尽きた。

セシリア「私とシンさんに勝つにはまだまだでしたわね」

得意げな表情だ。満足しているようで何よりだ。

鈴「なかなかやるわね、あいつ・・」

何処かの物陰から覗く中華娘がそう呟いた。
104 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/04(日) 22:30:57.76 ID:eBgTR+Rf0
今日はここまでです。シン目線だと知らない事や省かないといけない事が多いのでだんだん大変になって来るという。

今週昼勤務、来週ヤキン・ドゥーエ勤務なので次の土日には大量に書ける・・と良いなあ。

それではまた。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/04(日) 23:47:56.93 ID:A1l7pKP4O

酢豚可愛い
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/05(月) 01:33:07.65 ID:wdAZfAtEO
乙!
ヤキンは大変だよな…俺も明日から。落とされないように注意するんだぞ!
107 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/09(金) 17:44:54.90 ID:2jVuQdI/0
定時の日なのに定時で帰れない定期。とりあえずデスティニーの動画見てたら乗りたくなったのでフルブして来ます。10時くらいから更新しますも
108 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/09(金) 23:57:01.86 ID:2jVuQdI/0
訓練試合後。飯を食って部屋で試合データを見直しているとまた何か隣が騒がしい。一夏がまたやらかしたんだろうか。

翌日、廊下に貼り出されたクラス対抗戦日程表。一回戦は一夏の幼なじみの鈴だった。何故か俺にやたら敵対心を向けて来る。朝なんか結構イラついていたみたいだったし。

訓練とデータ収集をしていると、いつの間にか五月だった。相変わらず鈴と一夏は険悪、というか鈴が怒ってるだけみたいだが、何故かその矛先が俺にも向いている。解せない。

セシリア「アリーナの調整が試合用にされてしまいますから、模擬戦は今日で最後ですわね。」

シン「ま、色々やったからな。組み合わせ変えたり、装備変えたり。」

一夏「そういや、まだ隠してる装備あるんだろ?近接格闘用のー

鈴「待ってたわよ、一夏!」

鳳鈴音が居た。
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/10(土) 14:15:53.06 ID:xbLWEfJwo
ほう
110 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/10(土) 16:06:57.22 ID:H7YSWGJn0
展開を考えてたらいつの間にか寝てた件。

本日忘年会ですので帰った時間次第で書けるかもです。
111 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/11(日) 22:54:37.02 ID:pqNnINBTO
そして一夏を連れて奥に引っ込んだ。なんだ?

しばらくして戻って来た。鈴は怒髪天を衝くと言わんばかりの感じで、逆に一夏は申し訳無さそうだった。何故か、俺に。

鈴「アンタなんかボッコボコにしてやるんだから」

すれ違い様に告げられた。何故に。・・そのままアリーナを出て行った。

一夏「シン、すまんっ」


頭を下げられた。なんなんだ?


どうやら、鈴と口喧嘩になったらしく、その過程で失言したらしい。更に俺なら絶対負けない云々で鈴の怒りを買ったとか。

シン「とばっちりじゃないかよ、まったく、」

波乱の幕開けの予感がした。
112 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/11(日) 23:12:02.04 ID:pqNnINBTO
試合当日。アリーナは席はおろか通路まで人がびっしりだ。まるで人がごm・・げふんげふん。

前にはISを展開した鈴が試合開始を待ち侘びた様子だ。なんかやたら刺々しい、パワータイプ。名を甲龍と言うようだ。

アナウンスに促された位置へ。甲龍との距離は五メートル。

鈴「ボッコボコにしてやるんだから、覚悟しなさい!」

シン「簡単にやられると思うなよ、舐めて掛かると痛い目みるぞ」

試合開始のアナウンスと共にブザーが鳴る。同時に鈴と俺は動く。フォースを装備し、急上昇。わざわざ相手の土俵で戦う必要は無い。上からの射撃で制圧してしまえば良いのだ。

対して、鈴の動きは速かった。俺の意図を察し、射撃を掻い潜りながら追従してくる。やはり一筋縄では行かないか。
113 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/11(日) 23:48:52.04 ID:NssRYGq+0
シン「てやあああっ!」

インパルスのシルエットを換装。装備された大剣、エクスカリバーを二本引き抜く。・・ソードインパルス。赤を基調とした近接格闘戦装備。VPSは高出力で展開されているが故に実体剣、実弾ではダメージをほとんど与えられなくなっている。

高度差を活かしつつ急降下する事でエクスカリバーの質量を最大限利用して甲龍に叩き付ける。

鈴「くうっ、!ちょこまかしてた癖にパワータイプですって!?」

実体剣二振りでエクスカリバーを防いだが、勢いを消しきれず鈴は弾き飛ばされて行った。致命的な損害ではないだろう。

鈴「この、吹っ飛びなさいっ!」

エクスカリバーと実体剣で鍔迫り合う。・・突如、衝撃を受けて吹き飛ばされる。損害はほぼ皆無だが。

鈴「今のはジャブ・・って全然ダメージ受けてないじゃない!?まさかフェイズシフトだっての?あれは消費エネルギーデカすぎてISには・・っ」

鈴が苦虫を噛み潰したような顔をする。どうやら不利な状況なのを悟ったのだろう。
114 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/12(月) 00:17:27.99 ID:X5YKRFf70
インパルスのVPS・・ヴァリアブルフェイズシフト装甲には、出力にもよるがビーム兵器以外では殆ど有効打を与えられない。つまり、先ほどの衝撃波と実体剣しか武装の持ち得ていない様子の甲龍では、インパルスのエネルギーを尽きるのを待つしかないという理不尽な戦闘になってしまっているのだ。

鈴「聞いてないわよ、そんなのがあるなんてっ」

シン「悪いけど一気に終わらせるっ!」

エクスカリバーを連結させ、アンビデクストラスモードにする。回転させながら斬り込み・・掛けた瞬間、アリーナに極大の衝撃が走る。どう考えても鈴の衝撃波攻撃ではない、桁が違いすぎる。ステージ中央にアンノウンを確認。こいつがシールドを突き破り突入した衝撃らしい。

シン「なんなんだよ、一体・・」

鈴が狙われているのに気付いた。

シン「ぼーっとすんな、この馬鹿っ!」

鈴を突き飛ばして飛んで来たビームをシールドで受け流す。デタラメな威力だ。

鈴「あ、ありがと・・」

シン「なんなんだよコイツ!」

改めてアンノウンを確認する。異形の、全身装甲。インパルスですら、顔や関節は露出しているのに対して、完全に装甲に覆われている。その上、かなりの大型機。全身にはスラスター、腕にはビーム砲が複数。・・直撃すれば、ひとたまりもなさそうだ。

シン「何者だ!?戦争でもしに来たのかよっ!」

応答は無かった。
115 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/12(月) 00:51:20.93 ID:X5YKRFf70
山田「アスカ君、鳳さん!即時アリーナから脱出してください!すぐに教師部隊で制圧に向かいます!」

得策ではないだろう。敵はアリーナの防壁を易々と突破して来たのだ。ならば、観客席にいる生徒達も危険だ。

シン「部隊到着まで時間を稼ぎます。下手に無差別攻撃されたら怪我じゃ済まない人が出る。鈴、良いな?」

鈴「う、うん。」

山田「無茶ですっ!生徒さんに何かあったらー

アンノウンが突撃してくる。推力もとてつもないクラスだ。軽く回避する。


エクスカリバーを振るう。だが、その軌跡をかわされる。厄介なスピードだ。

シン「くそッ、なんて火力とパワーだよ」

攻撃を避けたら必ず反撃を行うのがアンノウンのパターンだった。コマの様に回転しながら突撃しつつ、ビームをばら撒く。鈴が苛立ちながら衝撃波を撃ち込むがそれを腕で正確に叩き落とす。

鈴「どうすんのよ、あの怪物!」

シン「・・なんかコイツ、あまりにパターン化してないか?行動が殆ど同じだ。人間が乗ってんならもっと臨機応変だろ、あのスペックならなおさらだ。どうなってんだよ」

鈴「知らないわよ・・?コイツ、話してる時は攻撃して来ないわね。会話を聞いてる・・」

シン「無人機、の可能性も捨て切れない。何にしても、避難も援軍もやけに遅い。コイツを何とかしないといけないんだからな。」

話しながらフラッシュエッジ・・ビームブーメランを投げる。アンノウンは回避する・・が、戻って来たブーメランにスラスターが破壊された。

シン「コイツ、予想外の武装や軌道には対処し切れないのか?」

再び、今度は二つフラッシュエッジを投げる。掠めた程度にとどめられた。

鈴「本当に機械じみてるわね・・」
116 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/12(月) 01:21:51.79 ID:X5YKRFf70
シン「なら・・」

何処かに居るであろう一夏とセシリアに、プライベートチャンネルで頼み事をする。勝つための、皆を守る為の布石。

シン「鈴、同時に攻め込むぞ。連携して追い込む!」

鈴「了解ッ!」

エクスカリバーを連結、突撃。避けられた所に甲龍の衝撃波。それに対応して出来た隙にフラッシュエッジを投げ込む。フラッシュエッジを紙一重でかわしたアンノウン。・・そのスラスターに、五本のビームが突き刺さる。バランスを崩し、大きく推力が削がれる。その瞬間、頭の中で何かが砕けた様な感触とともに、一気に頭がクリアになる。全てがスローに見えた。

シン「今だっ!」

フォースに換装して、急速に接近する。アンノウンが反撃しようと両腕のビーム砲からビームを放射する。シールドで弾き・・シールドが、弾き飛ばされる。が、既に間合いだ。逆手に持ったビームサーベルを両手で頭から深々と突き刺して、抉る。アンノウンは内部で盛大に火を噴いて墜落していく。

シン「ナイス狙撃だ、セシリア。」

セシリア「ギリギリでしたわ。」

シン「セシリアなら大丈夫って信じてた」

一夏の白式にアリーナのバリアに穴を開けさせ、アンノウンの反応範囲外からセシリアのブルー・ティアーズのフルバーストを撃ち込ませる。それで仕留め切れなくても、出来た隙を突いて落とす。想定外のエリアからの攻撃。機械には対応し切れないと踏んでの作戦だった。
117 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/12(月) 01:51:00.14 ID:X5YKRFf70
千冬「無茶をしおって、馬鹿共が。・・だがまあ、良くやった。お前達のおかげで、怪我人も無く切り抜けられた。」

一応の検査に訪れた保健室で、真っ先にそう声を掛けられた。

シン「あの無人機、何処の機体なんです?こんな風に仕掛けて来るなんて・・」

千冬「不明、としか言えん。技術的には何処の国のISよりも水準は高く、似通った技術も見受けられん。出どころを探るには時間が掛かる。」

つまり、あんなのが量産される危険も視野に入れなくてはならない。最悪の事態だ。

シン「軍の知り合いにも、情報を当たってみます。」

千冬「すまない、そうしてくれ。」

その後、メディカルチェックを受けて部屋に戻る・・と、セシリアが待っていた。

セシリア「本日は大変でしたわね。シンさんを労う為に私、手料理をお持ちしましたの。是非お食べになってください!」

部屋に招き入れると広げられる数々の料理。

シン「すごいな、流石はお嬢様。匂いも美味そうだ。彩り鮮やかだし。」

セシリア「さ、召し上がれ」
118 : ◆qCFVRZat2oln :2016/12/12(月) 01:51:58.99 ID:X5YKRFf70
今回はここまで。睡魔ヤバいです。次回、シン・アスカの安否や如何に。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 02:07:09.88 ID:FB4XzkRM0
乙!
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 02:27:13.19 ID:Zi4d0IPU0
糞キラとかすアスランはしね
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 08:42:09.98 ID:ouw3kCTDO
軍人としての使命を全うしたシンになんて仕打ちだセシリア!修正してやる!
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/12(月) 14:57:22.65 ID:hnQJ4PVuo
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 03:48:49.94 ID:/C/6ovZ/O
次回『シン・アスカ死す!』
デュエルスタンバイ!
124 :次回作予告 ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/17(土) 23:47:55.54 ID:4GuzIeA5O
「 ようこそ、人類の砦、フェンリルへ」

「ようこそ、クソッタレな職場へ」

「待ちたまえ、僕の事は無視なのかい!?華麗なる僕を!?」

「俺が・・」

刹那「俺たちが、ゴッドイーターだ!」






刹那「刹那でぇーす、よろしちょりーっす」

アリサ「・・ドン引きです」

刹那「この世界に神は居ない・・」


とりあえ今週中にリセマラで黒ジャンヌ引けたら来週から番外編クリスマス、並びに新年編をお送りします。時系列飛ぶので後々と矛盾したりするかもですが御容赦を。来たれ黒ジャンヌ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/18(日) 19:55:24.90 ID:4SSnw3+/o
お、おう
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/18(日) 20:49:10.75 ID:/YuP1JKT0
リセマラなんて無駄かつくだらない事に時間を使ってる暇があったらそれ以外の事に使えば良いのに…(ボソ)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/18(日) 21:25:50.62 ID:ACnwpZtCo
グラブってるほうなら出るだろうな
菌糸類がシナリオ書いてる方なら諦めろん
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 17:04:02.95 ID:m5A7JAMc0
さて、>>124のクソ野郎は次はどんな言い訳を並べてくれるか待つとしようか?
しょせん、ソシャゲなんて無駄な事に時間使うような社会のゴミに期待するだけ無駄だけどな
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/25(日) 17:06:47.41 ID:HlQOqnY1o
クリスマスのネット弁慶は余りに痛々し過ぎて
可哀想になってくる
130 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/26(月) 01:05:31.90 ID:YQALBW+50
体調悪い土日とか最悪ですね。あと先週のは忘れてください。酔っぱらって勢いで書いた次回作予告ですので。

水曜日の夜から長期休みに入るので一気にイベント編を進めようかと思います。もう少しだけお待ちを。
131 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/29(木) 01:26:56.82 ID:XmOYhxgQ0
楯無「さあ皆、レッツパーリーよっ!!」

シン「いきなりなんなんですか、つか俺しか居ないですよね?」

いきなり俺の部屋に来てはそんな事を宣う楯無さん。破天荒度高めの人だ。

楯無「だってクリスマスよ?騒がなきゃ、祝わなきゃ」

シン「クリスマスって宗教関連の人の誕生日だかなんだかでしたよね?誕生日にどんちゃん騒ぎされる人が不憫でしょう」

この人のイベントはロクな事にならないのはもう十分学んだ。なんとか回避しないと。

楯無「なーに言ってるのよ。誕生日なら盛大にお祝いしないとかわいそうじゃない。」

ダメだ、逃げられそうにない。腹をくくるしかないのか・・

楯無「ちゃーんとサービスしてあげるから、ね?」

なんのサービスだ、なんの。

132 : ◆y210ZVlxiQHI :2016/12/29(木) 01:57:37.04 ID:XmOYhxgQ0
しぶしぶ楯無さんに着いて行く事になる。なんだかんだ世話になっている以上、あまり無碍にはできない。

食堂に着くと、既に飾り付けがされまくっていた。

ラウラ「遅いぞ、嫁よ。この女に変な事をされているのかと思ったではないか。」

楯無「あら、失礼ね。そんな節操なしでは無いわよ?」

サービスとか言ってたのは誰だったか。

シャル「まあまあ、その辺にしないとパーティーの時間が無くなっちゃうから、ね?」

鈴「そうそう。さっさと座りなさいよ、アンタ達」

一夏の隣に鈴が座っていた。一夏を挟んで箒も居る。一夏の向かい側には何故か悔しげな表情の簪だ。・・大方、一夏の隣を奪い合い、ダブル幼なじみに敗れたのだろう。一夏の鈍感ぶりには呆れるしかなさそうだ。

楯無「ほーら、シン君も座って座って」

空いていた端に座る。俺の隣に楯無さんが座った途端に緊張が走った・・・気がした。

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