このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

爽「なあユキ、>>2してくんね?」ユキ「は?!>>2ですか?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 17:45:27.94 ID:ASSbSDCO0


ユキ「な、なぜそんなことを…??」

爽「いいからいいから、何も心配しなくていいからさ…w 早く>>2しろよw」グヒヒ・・・

ユキ「爽先輩… あなたがそんな人だったなんて…!」ギリッ

爽「うるせーな、>>2くらいいいだろ? マジであくしろって」ニタニタ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477298727
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 17:55:08.67 ID:cHefXA4to
誓子をレイプ
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 18:11:24.02 ID:ASSbSDCO0

誓子「ゆ、ユキ!? ど、どうして、こんなことを…??」ガチャガチャ

ユキ「ふふふ…w 誓子先輩… 私、実はいつかこうしてみたいと思ってたんですよ…w」ニタリ

誓子「ユキ?!」ガチャガチャ


学校の体育倉庫… 衣服の乱れた桧森誓子が、両手を縛られた状態で上に吊り上げられていた。


ユキ「心配しなくてもいいですよw すぐにこの私の指の虜にしてあげますから…」ツツツ・・・

誓子「あ、あん!///」=3


ユキの細くしなやかな指が、誓子の無防備な太モモを伝い、秘部をこすりあげる。


爽(なんだよユキの奴、けっこうノリノリじゃねーかw)ビデオカメラー

爽(ひひ…w こりゃ極上のレズ動画をゲットできそうだぜ…!)グフォフォフォフォ・・・
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:11:42.97 ID:oTDht+MIO
咲さんと姉妹に
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:12:32.86 ID:UdkA2k52O
エロならRで書けよ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 18:28:35.56 ID:ASSbSDCO0

ユキ「は、はぁ、はぁ! 誓子先輩!!」バッ

誓子「!?」


ユキが誓子のブラウスの襟を強引に開くと、ボタンが吹っ飛び、思いのほか大きめの美乳おもちが露わになった。


ユキ「あ、あぁ…/// 綺麗ですよ、誓子先輩…///」スリスリ

誓子「お、お願い、やめて! ユキィ!」クネクネ







30分後…

誓子「……」グッタリ

爽「よしよし、女子高生同士のレズレイプ…w さてこの動画…どこに持ってけば金になるかな」

ユキ「爽先輩、次は誰をレイプしましょう」キリッ

爽「ん? あ、いや、とりあえず今日はこれでいいよ。 こんままだとRの方でやれとか言われそうだしさ」


爽はビデオカメラをカバンにしまい、学外に出た。

そこへ…


>>7「…」テクテク


爽「ん? あいつは確か…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:28:47.69 ID:UCgup8VTo
はやりん
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:30:24.23 ID:MGXVZyDZO
依頼しといたわ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 18:36:57.62 ID:ASSbSDCO0

はやり(28)「時にはHAYARIになっがぁ〜されて〜♪☆」フンフン


爽「あ、あれは、はやりん!?? ど、どうしてこんな所に??」

爽「ど、どうしよう、と、とりあえずサインもらうか…? いや、ここは…!」バッ!

爽「はやりさん! お願いです!」

はやり「はや!?」

爽「>>10をしてくれませんか?」

はやり「え? >>10??☆」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:38:22.37 ID:kT4q8Q69o
ユキを弟子入り
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 18:40:17.39 ID:J3g1xpx2O
ずーっと同じ末尾が安価取っててワロス
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 18:51:51.89 ID:ASSbSDCO0

爽「ユキを弟子入りさせてやって下さい!」クワッ

はやり「ユキ? え、それって・・・真屋さんのこと?☆」

爽「はい、あいつにはあの洞爺湖よりも深く… 有珠山よりも大きなポテンシャルが詰まってるんですよ!」

爽「ここではやりんに会えたのも何かの縁… どうかあいつを弟子にして、トップアイドルにしてやって下さい!」

はやり「う〜ん… でも、はやりのシゴキに耐えられるかな?☆」

爽「大丈夫です! あいつ見かけによらず根性あるんで…」

はやり「じゃあ、とりあえず見てあげるから連れてきてYO☆」


こうして… ユキははやりの弟子となり、過酷なダンスレッスンを受けることになったのだった…
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 19:09:15.53 ID:ASSbSDCO0

ワンツー ワンツー ワンツー


はやり「ちょっと! ユキちゃん1テンポズレてるよ!☆」

ユキ「あ、は、はい…」ヨロヨロ

はやり「体が硬すぎるんだYO! あんたそんなんでアイドルになれると思ってるの?」

ユキ「う、ううぅ…!」ナミダメ


はやりのスパルタにより、壊滅的な運動音痴のユキも、なんとかレッスンをこなせるようになった。

そして…


爽「ユキ… よく頑張ったじゃねーか! もうお客さんの前に出ても大丈夫なんじゃね?」

ユキ「そ、そんな、まだまだですよ…///」

はやり「ううん、ユキちゃんはホントによく頑張ったゾ!☆ さすがのはやりもビックリだYO!」

ユキ「いえ… ひとえにはやりさんの指導があったからです」

はやり「今度はやりのライブがあるから、そこで前座で出してあげようか?☆」

爽「マ、マジっすか?!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:23:20.02 ID:OQk96smfo
 
   I am the bone of my sword.
 ―――――― 体は剣で出来ている。

Steel is my body, and fire is my blood.
 血潮は鉄で 心は硝子。

 I have created over a thousand blades.
 幾たびの戦場を越えて不敗。

      Unknown to Death.
 ただの一度も敗走はなく、

      Nor known to Life.
 ただの一度も理解されない。

    Have withstood pain to create many weapons.
 彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。

Yet, those hands will never hold anything.
 故に、生涯に意味はなく。

    So as I pray, unlimited blade works.
 その体は、きっと剣で出来ていた。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 19:27:57.56 ID:ASSbSDCO0





一週間後、横浜アリーナ


 ワーワーッ!  ピーピーッ!  ハッヤリーン!!


はやり『ヤッホー!☆ みんな、今日ははやりのライブにようこそぉーっ!』

はやり『今日はねぇ、はやりの一番弟子を連れてきてるんだ! 早速みんなに紹介しちゃうYO!☆』


 揺杏「お、おい爽、いよいよだぜ…!」

 爽「ああ… ついに私たちのユキが、トップアイドルに…!」ハアハア


はやり『ではどうぞぉ! 北海道の巨乳白雪姫、真屋由暉子ちゃんでぇーっす!!』バッ

ユキ『みなさん、はじめましてぇー!★』


 ワアアアアアァァ―――ッ!!  カワイィーッ!  ナ、ナンテオモチデスノダ・・・!  ウルトラソウッ! ウルトラソウッ!  ウルトラソウッ!



※ユキのライブの結果
>>16>>18のコンマ以下の合計値↓

100以下→最悪、観客がステージになだれ込む

101〜200→まあまあ成功

201以上→社会現象
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:28:36.73 ID:BZx0hQUUo
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:28:50.75 ID:cHefXA4to
はい
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:29:43.28 ID:UCgup8VTo
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 19:41:31.47 ID:mQ5tjzsN0
73+75+28=176


ユキ『時にはOMOCHIにはっさぁまれてぇ〜♪』フリフリ


 オオオオオオォォ―――ッ!  ユッキチャアアァァ――ンッ!!  ウルトラソウッ!  ピーッピ――ッ!  ヒューヒュ――ッ!! ・・・・・





爽「うむうむ、大成功…! とまではいかないけど、なかなか良かったじゃねーか」

ユキ「そ、そうですか…」ハアハア

爽「でも、これじゃあまだトップアイドルとは言えねーな… はやりさん、もっとユキに仕事をさせてやって下さいよ!」

はやり「う〜ん… じゃあユキちゃん、>>20とかやってみる?☆」

ユキ「え? >>20ですか…?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:43:07.95 ID:r12QgAexo
地方で単独ライブ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:44:06.41 ID:kT4q8Q69o
モチコンのイッチかww
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:45:39.51 ID:BZx0hQUUo
トップになるには師匠を超えないと
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 19:57:35.04 ID:KGekd3vZ0
>>21なぜバレた。エスパーか?

はやり「地方で単独ライブとかどう?☆」

爽「地方で単独ライブ… でもはやりさん、地方って、どこでやればいいんすか?」

はやり「そうねぇ、>>24とかいいと思うんだけどなー☆」

※インハイ出場校のいる都道府県で
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 19:58:52.03 ID:kT4q8Q69o
福岡
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 20:10:11.74 ID:KGekd3vZ0

爽「ふ、福岡…? なぜに?」

ユキ「遠いですね」

爽「明太子食いに行くんじゃねーんだからさ…」

はやり「む? 二人ともはやりの言うことが聞けないの?」

爽「い、いえいえ、そんなことないっすよ。 でも、旅費が…」

はやり「福岡までの飛行機代くらい、はやりが出してあげるYO☆」

爽「マジっすか? さっすがフトッパラァ!」

はやり「でもね、はやりはついて行ってあげられないから、現地に着いたら二人だけで頑張るんだよ!☆」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 20:15:54.67 ID:KGekd3vZ0

福岡到着

ユキ「着きましたね」

爽「おう、着いたな。 でもよぉ…」

爽「なんのコネもない所で、どうすりゃ地方ライブを実現できんだよ?」


そこへ…

>>27「……」スタスタ

爽「ん? アレは確か…」

※新道寺の誰かでオナシャス
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 20:17:22.33 ID:BZx0hQUUo
姫子
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 20:35:08.14 ID:tTrqLtsYO
うーん、駄作!w
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 20:42:35.05 ID:KGekd3vZ0

姫子「ついに5決も次鋒戦に入ったけん… ばってん、トサカ先輩大丈夫とやろか…」ブツブツ

爽「アイツは… 新道寺の鶴田!?」

姫子「ん? あんたは…5決で戦った有珠山の大将?」


爽「いやーどーもどーもw 知り合いに会えて良かったよw」

姫子「? なんで有珠山が福岡に…? 観光?」

爽「いや、実はカクカクシカジカってわけでさぁ…」


姫子「へぇ… 福岡で単独ライブね…」

爽「どうすればいいかな?」

姫子「え…、私、福岡出身じゃないけん、よう分からんけど…」

姫子「とりあえず、ライブハウスにでん行けばええんやない?」

爽「バーロー! ライブハウスなんて他のバンドもいて単独ライブになんねーだろ? 私はユキをアイドルとして売り出したいんだよ!」

姫子「は? なら…デパートにでん行けば? たまに駅前の大丸の屋上でライブやっとうよ」

爽「それだ!」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 20:53:57.61 ID:KGekd3vZ0

大丸福岡天神店

爽「てわけで来たんですけど」

店長「いや、そんなこと言われてもね、キミ…」

爽「ユキのライブをやれば、絶対客引きにもなると思うんです」

店長「う〜ん…」

爽(よっしゃもうひと押しだ…!)

爽「>>31
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 20:56:39.48 ID:cHefXA4to
はやりんの弟子を使わない手はないと思います
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 21:06:23.18 ID:KGekd3vZ0

爽「はやりんの弟子を使わない手はないと思いますよ!」

店長「はやりん…?」


 ザワザワ・・・ ハヤリンッテダレ?  ホラ、アノイタイタシイアイドル… パイノオネーサントカイウ・・・  ハア、ヘエ、フーン…? 


爽(何…? はやりんのネームバリューが通用しないだとぉ…?)

爽(くそ、こうなったらユキ自身の魅力で勝負するしかない!)

爽「聞いて下さい! ユキのセールスポイントは… >>33!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:07:31.48 ID:m2p1q5fYo
そりゃおもちよ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 21:25:46.38 ID:dz65lSdj0

爽「聞いて下さい! ユキのセールスポイントは… このおもちなんです!」カッ

店長「え? おもち??」

爽「そーよ! 見て下さいよこの類まれなるロリ美巨乳おもちを…!」

爽「北日本最強のロリおもちという二つ名まであるんだぜ! 身長139pにしてこの大迫力おもち…」

爽「それでいて体は太くない! まさに神が与えたもうたボンッキュッボンッ!!」

爽「こんなミラクルおもちを揺らしながら歌えば、素通りしてく客なんていませんぜっ?」

爽「店長! ここでこのおもちを逃したら、一生後悔しますよ? 一曲だけでも歌わせて下さい!」クワッ

店長「・・・わ、分かった、分かったから、ここで叫ばないでくれ…」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/24(月) 21:36:09.85 ID:dz65lSdj0
ちょっと予想外の展開になってきたので、中途半端ですがいったん止めてきちんと構想練ろうかと思います。
依頼出てて書けなくなってたらもうダメだけど、書けるようならまた明日の夜に書きますね。
安価対応あざした!
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:37:14.88 ID:5mKys8r1o
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:37:40.94 ID:UCgup8VTo

やはりおもちか
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:38:46.05 ID:BZx0hQUUo
乙です
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:40:00.00 ID:kT4q8Q69o

クロチャーが追っかけになる予感
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:40:24.41 ID:m2p1q5fYo
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/24(月) 21:49:46.68 ID:cHefXA4to

鹿児島と違って福岡にはおもちが不足してるからな…
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 18:16:17.68 ID:ZbDkL3/z0
乙あざす
まだ書けるみたいだから書いてくにょ
また安価あるのでよろしくお願いします
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 18:20:48.57 ID:ZbDkL3/z0

爽のゴリ押しにより許可を得たユキは、屋上のミニステージで歌うことになった…


 ワイワイ、ガヤガヤ・・・  ナニハジマルノ?  ローカルアイドル?  ザワザワザワザワ・・・・


ユキ「う…? け、けっこう人が沢山いますね…」ドキドキ

爽「おう、いいことじゃねーか。 これだけ大勢のお客さんの前でいいライブができれば、絶対次につながるはずだ…!」

ユキ「緊張します…」

爽「ナニ言ってんだよ、横浜アリーナに比べればこんなん屁でもねーだろ? あのはやりんの鬼の特訓を思い出せっ!」

爽「行ってこい! 笑顔で頑張れば絶対なんとかなる! お前の魅力で福岡の連中をメロメロにしてくるんだっ!!」

ユキ「は、はい!」バッ


ユキ『こんにちはー! はじめまして、真屋由暉子ですっ!★』


 ワアアアァァ―――ッ! ………


※ライブの反応 
>>45>>47のコンマ以下合計値が、

・100以下→ズタボロ(直後に“竹井久”登場)

・101〜200→微妙(直後に“はやりん”再登場)

・201以上→超すばら(直後に“福与恒子”登場)

連投不可でお願いします
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 18:21:58.19 ID:RTfwZAV1o
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 18:23:06.40 ID:FWYPRRg9o
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 18:24:23.71 ID:WWI32ZD7o
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 18:29:39.08 ID:MMnX3U92o
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 18:45:59.05 ID:fkd1Fc8z0
40+71+8=119

ユキ『イキマス! おもち体操第一〜♪ ウィッス!★ ヨーでるヨーでるヨーでるヨーでるおもちば出るけん出られんけん♪ ヨーでるヨーでる・・・』フリフリ


・・・  ワァー・・・   パチパチパチ  ザワザワザワ・・・・


トサカ先輩「あ、なんかウタ歌ってる人がいますよ」

哩「ふぅん… こがん所で歌われるのは、ちょっとやかましかね…」

羊先輩「なんもかんもどうでもよか」

煌「これは… あまりすばらくないですねぇ」


爽(チッ… あんまり反応ねーな…)


このあと、ライブ後に握手会やサイン会を開いたが、数人程度しか並ばず… ユキの屋上ライブはなんとも微妙な結果になってしまった。


ユキ「あまり盛り上がりませんでした…」シュン

爽「ま、まあまあユキ、まだ始まったばっかなんだからさ、そうショゲんなよ…」

爽「とりあえず、次の一手は・・・」

?「呼ばれてないけどジャジャジャジャ―――ン♪☆」

爽「ふぁっ?!」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 19:07:23.47 ID:Q/PP5ZLc0

爽「は、はやりさん…?」

はやり「ヤッホー♪ がんばってるぅ? やっぱり心配になって見にきちゃった☆ どう?うまくいった?」ハヤッ

爽「いや… とりあえずデパートの屋上でライブしたんすけど… どうも微妙な反応で…」ナハハハ

はやり「ふぅ〜ん… やっぱりさ、そんな風にカバー曲ばっかり歌っててもダメなんじゃないの?☆」

爽「え?」

はやり「盛り上がるライブをするためにはさぁ… ここらでイッパツ、ユキちゃんのオリジナルソングを作る必要があるんじゃないかなっ!☆」ハヤヤ

爽「ユキのオリジナルソング…? でも、曲とか歌詞とかはどうするんですか?」

はやり「曲は、はやりの知り合いのギョーカイの子に頼むとして… 歌詞は、せっかくだから>>14のポエムを使ったら?」

爽「は?! なになに? “体は剣で出来ている”・・・??」

ユキ「なんだかカッコイイですね。 面白そうです!」wktk

爽「そうかぁ…? なんかのコピペじゃねーの、これ?」

はやり「コレを、“体はおもちで出来ている”っていうカンジでちょっとアレンジしてさ、わりとイイかんじになるんじゃないかなー?☆」

爽「う〜ん…」


どうする? 1、>>14をアレンジして歌詞作成

      2、ちゃちゃのん音頭みたいに、タイトルだけ決めて安価で歌詞作成

      3、歌詞作成は時間かかるから、歌のテーマとタイトル決めて歌詞はなしにしたら?

      4、テーマとタイトルだけ決めて、それに沿って歌詞は>>1が全部書けばいんじゃね?

      5、とりあえず保留。 別の仕事しようぜ



最も早く2票を獲得した番号でイキます。 選択肢多くてゴメン

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:09:05.30 ID:OJyoWPujo
3
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:09:46.88 ID:vfwNsY9do
4
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:10:59.67 ID:CewufJHno
3
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 19:19:56.90 ID:Q/PP5ZLc0

爽「いや〜… ま、歌詞作るのは時間かかるし… とりあえず歌のテーマを決めましょうよ!」

はやり「ふむ、じゃ、どんなテーマにするの?☆」

爽「そうですね… なあユキ、お前はどんな歌を歌ってみたい?」

ユキ「えーっとぉ… 私は>>54とか歌ってみたいですね」

爽「そうか… でも私は、ユキには是非>>56とかのテーマで歌って欲しいんだよな」

はやり「じゃ、その二つをミックスした歌にしたら?」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:20:51.00 ID:qRVtFk2W0
癒し系
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:21:24.74 ID:vYoDdhlZo
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:23:26.29 ID:5kvPdRoXo
カムイ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 19:31:38.94 ID:Q/PP5ZLc0

ユキ「えーっとぉ… 私は癒し系のゆったりしたバラードとか歌ってみたいですね」

爽「そうか… でも私は、ユキには是非カムイをテーマにして歌って欲しいんだよな」

はやり「じゃ、その二つをミックスした歌にしたら?」

ユキ「は? 癒し系のバラードでカムイがテーマの歌ですか?」

はやり「おう、やっぱユキは北海道出身だからさ、地元の特性?ってヤツを出すべきだと思うんだよね」

ユキ「ミスマッチな気もするんですが・・・」

爽「大丈夫だよ! そうだな、タイトルは… “>>59”とかどーよ?」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:35:10.08 ID:FWYPRRg9o
時にはパウチに××されて
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 19:37:28.22 ID:3vCCZae4o
パウチに捧げるバラード
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 20:00:02.82 ID:Q/PP5ZLc0

爽「大丈夫だよ! そうだな、タイトルは… “時にはパウチに××されて”とかどーよ?w」

ユキ「ぶっ!?」=3

はやり「いやー… それでもいいカモしんないけど、すごぉーくコアなファンにしか受けないんじゃないかな?☆ デビューシングルって、そのコの方向性やイメージを決めちゃうから、とっても大切なんだよ?」

爽「冗談ですよw じゃ、“パウチに捧げるバラード”とかならどーよ?」

はやり「・・・それなら、まあ、いいかと思いますけど…」


こうして… 曲や歌詞もできあがり、レコーディングも順調に進み、ユキのデビューシングル「パウチに捧げるバラード」は完成した…

北海道の寒々とした雪野原を連想させるようなやや冷たい曲調ながらも、それはユキのクールなイメージにピッタリと合い、レコーディング関係者にはおおむね好評であった。

そして、ついにシングルの発売日となった…


爽「よっしゃ! この歌でユキもトップスターだ!」


※「パウチに捧げるバラード」のセールス
 
>>61>>63のコンマ以下合計値が、

・100以下→数十枚程度(直後に“竹井久”登場)

・101〜200→千枚くらい

・201以上→超爆売れ、ミリオンセラー(直後に“福与恒子”登場)

連投不可でお願いします
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 20:00:36.80 ID:RTfwZAV1o
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 20:01:00.66 ID:AY42FNXIO
どうだ
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 20:01:19.61 ID:vfwNsY9do
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 20:02:13.64 ID:WWI32ZD7o
お見事
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 20:35:39.72 ID:Rnj39Hks0
80+66+61=207


東京・タワーレコード渋谷店


 ワアアアアァァ――ッ!!  オイッ、オスンジャネーヨ!  ハヤクシナイトウリキレチマウヨ!  ドドドドドドドドドオオオオォォ・・・・ッ!!!


真祐子「どひっ?!」=3


タワレコでバイトをしていた松庵女学院の多治比真祐子は、あまりの忙しさに目を回していた。

開店と同時に、ユキのデビューシングル「パウチに捧げるバラード」を求める人々が大波のように押し寄せてきたのである。


淡「ユキちゃんのCD、保存用と観賞用と聴く用で3枚ちょーだい!」=3

誠子「おい、棚にもう『パウチに捧げるバラード』がないぞ? どうなってるんだ?」

真祐子「も、申し訳ありません、すぐ発注かけますので…」

ネリ―「そんなああぁぁ!?? ネリ―、ガイトさんの財布から死ぬ気でお小遣いくすねてきたのに!」

照「はあああぁぁユキたんかわゆすhshshshs……」

ネリ―「おいミヤナガ! ネリ―にそのCDをよこせっ!」

照「何? ふん… ならば力づくで奪ってみせろ!」

真祐子「お、お客様! 店内でケンカをしないでください!」


奪い合いになるほど爆売れした「パウチに捧げるバラード」は、ミリオンセラー、そしてオリコンチャートの1位に輝き、街中ではどこへ行ってもユキの透き通るようなバラードが流れ、社会現象にまでなったのだった。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 20:50:05.01 ID:Rnj39Hks0

ユキの売り出しに成功した爽は、東京の一等地に芸能事務所をかまえた。


爽「ぐひひひひ・・・ww これでユキもトップアイドルの仲間入りだ! もうちゃちゃのんなんかメじゃねーぞ!」

はやり「おっと…! 獅子原ちゃん、CD一枚が売れたくらいで、調子に乗るのはまだ早いYO!☆」

爽「はやりさん?」

はやり「アイドルはこれからが大事なんだよぉ… 人気なんか、ちょっと油断してるだけで積み木が崩れるように消えてっちゃうモンなんだよ?☆」

爽「そうですね… ちょっと浮かれすぎました。 さっすが芸歴20年の人が言う言葉には重みがあるぜ…!」

はやり「この波にうまく乗るために、もっとメディアにばんばん出た方がいいね。 とりあえず…」

はやり「はやりのお友達のこの人を連れてきてあげたYO!☆」 


 ガチャッ


?「こんにちはー、失礼しまーっす」

爽「ん? あなたは…?」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 21:03:27.95 ID:Rnj39Hks0

爽「あんたは… 確か、インハイの女子アナの…?」

恒子「スーパーミラクルアナウンサーの福与恒子だよっ! 獅子原さんすごいねぇ、その年で芸能事務所を立ち上げちゃうなんて」

爽「どゅふふ・・・w いえいえ、ひとえにユキと>>61>>63のレスのおかげっすよww」

恒子「そんな今をときめくアイドル、真屋由暉子ちゃんに、今日はお仕事を頼みたくって来たんだ」

爽「ほお…?」ピクリ

恒子「うちの局の局長が、是非ユキちゃんに〇×△をお願いしたいって言ってるんだけど、どうかな?」

爽「何!? 〇×△ですとぉ!!」
 

※仕事依頼の内容

1、ラジオのパーソナリティー

2、テレビ番組出演

3、食レポ

4、その他(指定)

最も早く2票を獲得した仕事でイキます。(4の場合、提案されたレスに一つでも賛同レスがつけばそれに決定)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:06:08.54 ID:WWI32ZD7o
1
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:06:28.75 ID:OJyoWPujo
2
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:07:27.60 ID:CewufJHno
2
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 21:17:25.94 ID:Rnj39Hks0

爽「何!? テレビ番組出演ですとぉ!!」=3=3

恒子 「そ、そんな驚くことないじゃん。 ミリオンセラーなら当然でしょ?」

爽「ふむ… でも、テレビ番組っつっても、ピンからキリまでありますよね?」

爽「その…ユキが出演するテレビ番組っていうのは… どんな番組なんですか?」

恒子「ふふ… それはね、□◆◇なのだっ!」

爽「ええぇ!? □◆◇??」


※番組内容、または番組のタイトルお願いします

提案レスに、一つ賛同レスがついた時点でそれに決定します
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:19:14.12 ID:vYoDdhlZo
音楽番組
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:20:16.36 ID:FWYPRRg9o
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 21:32:52.19 ID:Rnj39Hks0

爽「ええぇ!? 音楽番組??!」=3=3

恒子「な、なに? 不満なの?」

爽「いやいやいやいや、勿論OKですよ! よっしゃ、これで視聴率が取れれば、ユキのアイドルとしての地位も盤石のモノになるぜ…!」グフォフォ・・・

恒子「全国ネットで、あの広島の佐々野さんや瑞原プロも出演するんだよ」

爽「ほほお… よしユキ、こうなったら共演者を全員ナギ倒して…お前がトップスターになるんだっ!!」

ユキ「は、はい、まあ、頑張ります…」

恒子「収録は一週間後だから、それまでに歌やダンス、バッチリにしといてね!」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/25(火) 21:35:10.08 ID:Rnj39Hks0
今日はここまでにします、安価対応あざしたっ!
また、たぶん明日続き書いていきます
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:37:04.33 ID:OJyoWPujo
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:37:07.71 ID:5kvPdRoXo
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:37:43.70 ID:FWYPRRg9o

ここで師匠超えだな
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:38:17.80 ID:vYoDdhlZo
乙です
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:41:33.92 ID:WWI32ZD7o

ちゃちゃのん音頭お披露目か
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 21:47:08.99 ID:CewufJHno
乙よ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/26(水) 00:07:46.69 ID:e1LuLJ5Fo
おつっす
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 22:09:24.62 ID:c3BPaI/g0
乙あざす、書いていきます。
0:00頃に歌バトルのコンマを出していきます。

>>60一部訂正
×はやり「・・・それなら、まあ、いいかと思いますけど…」

○ユキ「・・・それなら、まあ、いいかと思いますけど…」


>>65一部訂正
×真祐子

○真佑子
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 22:20:53.66 ID:BtsDrYZi0

一週間後…

〜東京六本木ヒルズ「ミュージッ○ステーション」スタジオ〜


爽「ほえーっ!? ミュージッ○ステーション??」

ユキ「ミュージッ○ステーションって… 確か生放送の番組ですよね?」

爽「おうそーだよな… なんだよ、福与さん収録とかって言ってたけど、生放送なんじゃん!」

ユキ「ていうことは、もしステージで失敗をしたら、それがリアルタイムで全国に・・・ うぅ、緊張してきました…」カタカタ

爽「バーロー! 私は弱い時にこそ強い!って誰かが言ってたから大丈夫だって! 自分を信じろっ!」

ユキ「誰かじゃなくて聖パウロですよ… というか、爽さん言葉の意味分からずに言うのやめて下さい」ハア・・・


二人はとりあえず、共演者のいる楽屋に向かった・・・
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 22:37:04.60 ID:F3WtxOl+0

〜楽屋〜


 ガヤガヤガヤガヤ  ザワザワザワザワ・・・  ワイワイ、キャッキャッキャッ♪  ・・・・・


爽「な、なにぃ…? こ、これは…!!」


 「うっうー! 初めてのMステ出演… 貴○さん、私、生放送でかんだらどうしよう…?」

 「やよ○、そんな心配はいりませんよ。 あなたらしく精一杯頑張れば必ず結果はついてくるものです」


 「にっこにっ○にー! 穂乃○、ボンボンなんか持っちゃって、まだ振り付けの練習してるの?」

 「はい、そりゃもう… Mステと言ったらJポップの殿堂だからね! に○先輩は不安とかないの?」

 「むふふ、に○は世界のYAZAWAですから! 今頃バタバタするようじゃ大物になれないよん♪」


 「ねえねえり○ちゃん、カレー味のおにぎりとおにぎり味のカレー、どっちがいい?」

 「おにぎり味って何味よ、○月」


 「ゆ○りさん… まさか私たちがMステで歌う時が来るなんて、思いもしなかったですね…」

 「うふふ、全国ネットに歌で出演するのは初めてだもんね。 がんばろうね、な○ちゃん♪」


 「オイさし○らァ! いい加減私のくちびるバカにすんのやめろっ!」

 「は? なんすかいきなり、小○さん… 別にバカにしてませんって」

 「ㇷヒヒヒヒww VTRスカート! めくっちゃイヤン♪」キャハハ

 「何やってんのさっきから、○嶋さんは…」

 「ま○ゆ、ほっとけってこのヒトは…」ハア
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 22:42:55.66 ID:F3WtxOl+0

爽(な、なんだなんだコレは…?? 7○5プロのアイドルに、ミュー○、それにアレはシンデレ○ガールズのしまむ○さんと渋○凛…?)

爽(ロコドルの流○ガールズ、それにA○Bまでいやがる… 二次元三次元問わず最強のアイドルたちが集まってんじゃねーか…!)

爽(クッ…! これは予想外に強敵揃いだぜ… こんな中で、ユキが目立つことが、できるのか…?)


?「・・・あれ? そこにいるの… ユキちゃんと獅子原さんかいのう?」

爽「え?」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 22:47:38.30 ID:F3WtxOl+0

ユキ「あ、ちゃちゃのんさん! 今日はよろしくお願いします」ペコリン

いちご「おーう! ちゃちゃのんはアイドルの先輩じゃけぇ、分からんことがあったら、何でも聞くんじゃぞぉ♪」

爽「さ、佐々野… この番組って、2時間の生放送なんだよな? 一体どんな番組なんだよ?」

いちご「なんじゃ、そんなことも聞いとらんのか? 今日はのう、女の子のアイドルのbPを決定する、バトル形式の番組なんじゃぞ?」

爽「は? バトル形式??」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 23:03:41.91 ID:AG88f9YT0

いちご「ステージで順番に歌っていくんじゃけど、その都度観客や審査員の人たちが点数をつけてくれるんじゃ。 最終的に最も高い得点を叩きだしたアイドルが、“bPアイドル”の称号を手に入れることができるんじゃ!」

爽「ほう…? それぞれに全部点数がつけられるってことは… つまりアイドルのランキングが作られるってワケなんだな?」

いちご「そうじゃのう。 bPが決まると同時に、ビリケツも決まってしまう、完全に優劣が分かれるシビアな闘いになるじゃろうなぁ」

爽「そうか… そういうことなら望むところだっ! bPアイドルの称号は、この獅子原プロデュースの真屋由暉子のモンだぜ!」

いちご「なぬ? それは聞き捨てならんなぁ… たった一曲ちょっと売れたくらいで、調子に乗り過ぎなんじゃないかのぅ?」

爽「ふん、佐々野・・・ いや、元祖超美少女アイドル“ちゃちゃのん”よ・・・!」ククク・・・

爽「単行本8巻での初登場以来、“咲-saki-界のアイドルといえばちゃちゃのん”っていうのがデフォになってたが…」

爽「それも今日までだぜっ! このステージバトルで下剋上成立…! “ユキ>ちゃちゃのん”だっていうことを、白日の下にさらしてやっからなっ!ww」

いちご「な、なんじゃとぉ…!?」


?「ん〜〜〜? ヒヨッコたちがナニをピーピーわめいているのかなぁ〜〜?☆」ハヤヤ〜・・・


爽・ユキ・いちご「「「!??」」」ギョッ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 23:18:26.28 ID:4yV9rRH90

ユキ「は、はやりさん…!」

はやり「むふぉふぉw アイドル道は地獄の修羅道の如き厳しい実力主義の世界なんだゾ! あんたたちみたいなヘナチョコが、はやりを超えられるなんて、本気で思ってるのぉ?」ウプププ

ユキ「いえ、はやりさん… 鍛えて頂いた御恩は忘れませんが、私は、あなたを超えることが本当の恩返しだと思っています」キッ

はやり「ナニィ・・・?」ユラア・・・

爽(おっ? ユキの奴、言うじゃねーか… どうやら気合がノッたみてーだな!)

はやり「うぷぉぷぉぷぉぷぉww ユキちゃん、クールな顔して面白いこと言えるんじゃん?☆ でもはやりを超えるなんて、絶対に不可能なんだってことを、今日は見せてあげるYO!」カッ

ユキ「栄枯盛衰… どんな栄光も永遠には続かないものです。 はやりさん、私はあなたの一番弟子として… 今日こそ引導を渡してあげましょう!」キッ

いちご「何を言うとるんじゃ! ちゃちゃのんこそが完全無欠のスーパーアイドルなんじゃぞっ! アラサ―アイドルやポッと出の素人アイドルなんかに、ちゃちゃのんが負けるわけないじゃろう!!」クワッ


はやり・ユキ・いちご「「「うぬぬぬぬぬ・・・・・!!!」」」バチバチバチバチバチバチ・・・・・!!!


激しく火花を散らせる3人…! そんな中、ついにミュージッ○ステーション、女子アイドルbP決定戦が開催されたのだった・・・

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 23:45:42.15 ID:33tjr4aD0


〜スタジオ〜


 ザワザワ・・・  ガヤガヤガヤガヤ・・・・・


恒子『サアアァ生放送でお送りしておりますミュージッ○ステーション!!』

恒子『皆様たいへん長らくお待たせしました! これより!!』

恒子『“ミュージッ○ステーション秋の2時間スペシャル! スーパーアイドル大戦2016!!”を開催いたしますっ!!!』


 ワアアアアアアァァ―――――ッ!!  キャ――キャ――ッ!!  ピ――ピ――ッ!!  マッテマシタァ―――ッ!!


恒子『いやいやいや… 実に壮観ですねっ! ソロ、ユニット、グループ等々全部含めて、今をときめく女性アイドルが20組! このスタジオに集結いたしておりますっ!』

恒子『進行はわたくし福与恒子が務めさせて頂きます! 皆様、どうぞ最後までおつき合い下さいね!!』

恒子『そして司会はもちろんこの方ぁ! ミスターMステ、タモリさんでーっす!』

タモリ『はいどーもどーも、よろしくね』タモタモ


恒子『どうですかタモリさん? 本日は男性アーチストの全くいない女性オンリーのイベントなわけですが…』

タモリ『いやー、よくもまあこんなにたくさんカワイコちゃんを集めたもんだねぇ… 日本もまだ捨てたもんじゃないなこりゃ』

恒子『カワイコちゃんって…w それ死語じゃないですか?w』

タモリ『僕は終戦の年生まれだからね。 まあ、初出場の子も何組かいるみたいだし、今日は楽しみにしてるよ』

恒子『なるほどぉ! でわ、本日の番組の流れについてまずはご説明いたしましょうかねっ!』

恒子『20組のアイドルに、順番にステージに上がって人気曲を披露してもらうわけですが…』

恒子『曲はその都度、この場にいる観客の皆さんとプロ審査員、そしてテレビの前の視聴者の皆さんにもネット経由で審査をしてもらい、点数をつけていくわけですっ!』

恒子『その点数は毎回このステージ後ろの大型モニターに掲示していきますっ!』

恒子『そして最後の20番目のコが歌い終わった時、最も高得点を叩き出していたアイドルが、栄えある女子アイドルbPの称号をGETするわけです!!』


恒子『点数は300満点で行います。 どれだけの高得点が出るのか・・・今から楽しみですねっ!』

恒子『では早速まいりましょう! 1組目のアイドルの皆さん、ステージへどうぞ――ッ!!』
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/26(水) 23:52:22.87 ID:33tjr4aD0





ステージに次々と様々なアイドルが登場しては、歌とダンスを披露し、審査も滞りなく行われていった…


 アルコウ〜♪  ハテーナイーミーチ  ウタオウ〜♪  ソーラァーヲコーエーテ ・・・♪


ユキ「さ、爽さん… あの人メチャクチャに歌うまいですね…!」ヒソヒソ

爽「ああ、76○プロの如○だな。 チッ! おもちなら完全にユキが勝ってるのにぉ…!」ギリッ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 00:05:51.08 ID:ynIKgGVy0





17組目


 コイスル〜フォーチュンクッキ〜♪  ミライハ〜  ソーンナワルクナイヨ〜♪  ヘヘイヘ〜イ・・・♪


恒子『はい! AK○の皆さんありがとうございましたぁーっ! 点数は… オオォ238点を記録しました! サスガです!!』

恒子『しかし! ここまでの中で最も高い点数を叩き出したのは7○5プロの如月千○! なんと250点を記録しています!!』


恒子『さあぁ残すところはあと3組! えーっと、残りはみんなソロですね! 果たしてこの250点という高得点を超えるアイドルは現れるのか?!』

恒子『ではマイリマショウ!! 18番目のアイドルはこちらっ! 広島弁がハイパーカワイイと評判の現役女子高生アイドル“佐々野いちご”さんですっ!!』


いちご『やぁーっとちゃちゃのんの出番か! みんなー!よろしく頼むんじゃーっ!!』


 ワアアアアアアァァ―――ッッ!!!  ドゥオオオオオオオオォォ―――――ッッ!! チャッチャノォーンッ!!  マッテマシタァ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 00:13:36.53 ID:ynIKgGVy0

恒子『うわおおぉモノすごい人気ですねぇ! さすがは魑魅魍魎の跋扈する咲-saki-界でも五指には入ると言われる超美少女!!』

恒子『しかし! 彼女の“歌唱力”や“ステージパフォーマンス”はいかほどのモノなのか…? そればっかりは謎のヴェールに包まれていました…』

恒子『ちゃちゃのんさん、今日は一体、どんな曲を歌ってくれるんですか?』

いちご『ハイ! それはもちろん… ちゃちゃのんのデビュー曲“ちゃちゃのん音頭”なんじゃぁ!!』カッ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 00:20:05.10 ID:ynIKgGVy0

恒子『ちゃちゃのん音頭・・・! 噂にはかねがね聞いておりましたが、一体、どんなウタなんでしょう? 作詞はちゃちゃのんさん本人がやったの?』

いちご『いや、これはちゃちゃのんのファンの人が書いてくれた詞なんじゃ』

恒子『ほう…? それは珍しいですね! 曲の方は?』

いちご『曲も、親切なファンの人が詞を元にボカロで作ってくれたんじゃ! ニコ動で視聴もできるんじゃぞ!!』

恒子『マ、マジで? いやーそれはすごいですねぇ… ちゃちゃのんさん、ファンに愛され過ぎですよっ!』

いちご『ムフフ… それほどでもないんじゃ///』テレテレ
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 00:33:34.81 ID:GsOGe+iy0

恒子『はいでわステージへイッてもらいましょう! ファンに愛されまくりの超ゲキカワアイドル・・・佐々野いちごさんの「ちゃちゃのん音頭」です!!』

いちご『おまかせあれじゃ!』ザッ!


いちごがステージに上がると、軽快な和太鼓の音と共に祭り囃子のような陽気なサウンドが会場を包んだ。


いちご『いちごのようにかわいくて〜♪』

   『いちごのように甘酸っぱい〜♪』

   『それがいちごの生きる道〜♪』

   『決して甘い道じゃない〜♪』

   『ベリーナイスな人生を〜♪』

   『産地直送送りたい〜♪』

   『遠い遠いあなたにね〜♪』

   『辛いこともあるけれど〜♪』

   『私の笑顔で元気になって〜♪』


いちご『あ〜ちゃちゃのん音頭〜♪ちゃちゃのん音頭〜♪』

   『誰かの幸せ〜♪私の幸せ〜♪』

   『ちゃちゃのん音頭〜♪ちゃちゃのん音頭〜♪』

   『それが私の〜〜〜♪生きる道〜〜〜〜♪』



 ウッオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ―――――――ッッッ!!!!  チャチャノンサイコオォ―――ヤアァ―――ッッ!!  ピ――ピ―――!  ヒュ――ヒュ―――ッ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!!

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 00:46:43.19 ID:+XeacM740

恒子『ありがとうございました! 佐々野いちごさんの「ちゃちゃのん音頭」でしたぁ!!』

タモリ『なかなか良かったねぇ。 おい、サシハラは今の曲、どう思った?』

サシハラ『いやーもうカワイクッてカワイクッて・・・可愛過ぎですよマジで! さしはら、見てて鼻血が出そうでした』

サシハラ『曲もポップでカワイイし、歌詞もいいですよね… あの最後の方の“誰かの幸せ、私の幸せ♪ それが私の生きる道♪”っていうところが… ほんっと感動しました。 いやー良かったです! AK○に入って欲しいな!』

恒子『ほほお… なんとベテランアイドルもこの高評価…! さあ!でわでわ気になる点数は・・・?』


 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルゥ・・・・・・・

 バンッ!!


ドラムロールの音のあとに、ステージの後ろの大画面にいちごの点数が表示された・・・!


恒子『オオォ? コレは・・・!!』

いちご『…!』


>>97>>99のコンマ以下合計点が点数になります!(「00」は100点としてカウント)

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 00:46:59.83 ID:w8dlDGD1o
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 00:47:58.56 ID:9hA1Q2MOo
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 00:48:38.82 ID:aUaHLABKo
はい
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 01:03:06.46 ID:2Ku4seHP0
83+56+82=221



 大画面『 221 』



恒子『お、おおおおおぉ・・・!! 221! 221点です!!』

恒子『これは・・・如○千早、A○B48に次いで全体で暫定3位の点ですっ! 素晴らしい得点が出ましたァ!!』


 ワアアアアアアァァ―――ッ!!!  サッスガチャチャノンヤァ!! チャチャノンオンドバンザーイッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!


恒子『どうもお疲れ様でしたちゃちゃのんさん! どうですか? この221点という点数は!』

いちご『う〜ん… ちゃちゃのんは1位を目指しとったけぇ… 届かんかったのはちょっと残念じゃ…』

いちご『でも、みんなのおかげでとっても気持ちよく歌えたんじゃ! 今日はこの点数で納得することにするけぇ、みんな、ありがとうなぁ―――っっ!!』


 チャッチャノォ――ン!!  サイコウヤッタデエェーッ!!  ホントハチャチャノンガイチバンダァ―――ッ!!  ヒュ――ヒュ――ッ!  ピ――ピ―――ッ!! パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・!

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 01:14:54.79 ID:/WSC4mSm0

恒子『では続きまして第19番目はこのヒトォ!』

恒子『子どもたちに大人気の牌のおねえさんで現役プロ雀士でもある、“瑞原はやり”さんです!!』バッ

はやり『はややー!☆ みーんなお待たせッ! 宇宙一KAWAIIアイドルキング・はやりの登場だよ――ん!☆』


ワアァ――ッ!!  ハッヤリーン!!  ウウゥ、イタスギル・・・!  コノプロキツイヨォ・・・  ハジサラシヤナ・・・・


恒子『むむ…? 歓声の中にちょっとヤジみたいなモノが混じってる気もしますが…』

恒子『まあ気にせずイキましょう! アイドルはやりんといえば、小学生の時から単独ライブをこなしていた芸歴20年に達するアイドル界の大御所! そのライブパフォーマンスは一応、定評があります』

恒子『さあさあはやりさん、今日は一体、どんな曲を歌ってくれるんですか?』

はやり『ムフフ… それはね、はやりのデビューシングル「時にはHAYARIに流されて」だYO!!』ハヤッ!
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 01:18:13.78 ID:/WSC4mSm0
今日はここまでにします、コンマ出し遅れてすみませんでした。
また明日のたぶん21:00くらいから続き書いていきます。
レスあざした!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 01:19:36.66 ID:9hA1Q2MOo
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 01:20:44.28 ID:aUaHLABKo

はやりんで低コンマ出さなきゃ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 01:21:19.63 ID:WxxSxFZbo
乙です
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 01:24:22.97 ID:w8dlDGD1o

もし(28)が勝ちそうになったら(12)を召喚して倒してもらってもいいっすか?
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 01:38:30.12 ID:wMlhZ+c0o
メンツ濃いなww
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 04:40:48.41 ID:lvrDiQIbo
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 20:55:19.94 ID:CA/SKAqo0
乙感謝、書いていきます
(12)がもし来たら、(28)はちょっと勝ち目なさそうですねw
デビュー曲は、やっぱりデビューした当時のアイドルが歌う方が…
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 21:11:12.47 ID:w9iSihci0

恒子『“時にはHAYARIに流されて”・・・ですか。 この歌は、どんな風にしてできた曲なんですかね?』

はやり『んっとねぇ☆ 歌詞ははやりのおかーさんが書いてくれて、曲の方は真深さんの曲を書いてたミュージシャンの人が作ってくれたんだ♪』

タモリ『でもこれアンタ、子どもの時に歌ってた歌でしょ? 28にもなって小学生の歌を歌うってそれ、おかしんじゃないの』

はやり『あん…? なんだテメ、その似合いすぎてるグラサン割ったろか?』ゴゴゴォ・・・

恒子『ちょ、ちょ、ちょちょちょちょちょちょちょっ!! はやりさんコレ生放送ですよ!!』=3


恒子『に、20年間、世代を超えてずっと皆さんに愛されてる名曲・・・っていうことなんですよね?!』ヨイショヨイショ

はやり『ん? ふふふ、まーね♪☆』ケロリ


?「はやりー! ガンバるのよー!!」

はやり『はや?』

美月(50)「その歌はおかーさんが書いた歌なんだから、優勝できなかったらYOU!承知しないからねっ!!」ミツツ♪
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 21:27:59.90 ID:aGXeTBKl0

恒子『うぉっと! スタジオの観客席に、はやりさんのお母様の姿が見えますね… 若すぎて今でも中学生に間違えられる(自称)というおキレイなお母様です!』

タモリ『いや、50歳で中学生に間違えられてたらバケモンだろそれ』


慕(27)「はやりちゃーん! 私も応援に来たよ!」

閑無(28)「おいはやりぃ! ヤルからにはトップを取れよォ!!」

良子「はやりさん、私たちが見守っていますからね。 思う存分シングして下さい!」

健夜「はやりちゃん、アラサ―でもここまでできるんだってとこ・・・見せてよっ!!」

のよりん「・・・・ ファイト!」プンスコ=3=3


恒子『他にも実にいろんな方々が応援に来てますね… さすがは人脈だけはやたらあるアイドル!』

恒子『サアァでわイッてもらいましょうか! 牌のおねえさん“はやりん”の『時にはHAYARIに流されて』です!!』

はやり『は――い♪☆』ハヤッ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 21:54:18.21 ID:vc1s41Jk0


はやり『時にはHAYARIに流されて〜♪ RIBONでおめかししちゃうのよぉ〜〜♪☆』フリフリ


  ウオオオオオオオオオォォォ――――――ッッ!!  ハッヤリ――ンッ!  フォワアアアアアアァァ――――ッ!!  FOU!FOU!FOU!FOU!FOU!FOU!FOU!FOU! FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOUUUUUUU―――――ッ!!!! ピ――ピ――ヒュ――ヒュ――ーッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!


恒子『ひえええぇぇっ?!? 凄まじい盛り上がりですっ! なんだコレは??』

恒子『スタート前はちょっと微妙な空気だったんですけど…』

恒子『まるでそんな観客たちに魔法をかけたかのように、会場全体をステージに引き込んでしまいましたっ! いやサスガです!!』


はやり『ふーっ、ま、こんなもんカナ!☆』ハヤヤ

タモリ『はいどうもお疲れ様。 ・・・さて、サシハラは今の曲、どう思ったよ?』

サシハラ『そっすねぇ。 いやー、まさか○嶋さんより痛々しさのレベルが高いアイドルがこの世に存在するなんて、思ってもいなかったですけど・・・』

サシハラ『ライブパフォーマンスはちょーカッコよかったです! さしはらも勉強させてもらいました!』

タモリ『ふーん… じゃ、仁○ちゃんとかは今のステージ、どうだった?』

市原○奈『最高すぎて、目まいがして頭痛と吐き気をもよおしたでごぜーます。 できればもう一回、今度はキグルミを着て歌いやがって欲しいですね』

恒子『・・・なんか、褒めてんのかけなしてんのか分かんないコメントだなぁ…』
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 22:02:37.86 ID:vc1s41Jk0

恒子『ま、まあいいや! さあ、牌のおねえさんの瑞原はやりは、どれだけの点数を獲得できるのか?!』

恒子『審査も終了したようですっ! では得点! カモォ―――ンッ!!』バッ


ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・

ババァンッ!!


恒子『いっ?! これは・・・??』

はやり『はやっ!』


>>114>>116のコンマ以下合計で!
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:04:09.68 ID:aUaHLABKo
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:05:39.90 ID:kmKVL1Wwo
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:09:06.29 ID:WxxSxFZbo
はい
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:15:59.07 ID:NINLQ2TFo
100点台じゃねえかはやりんwwwwww
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:16:41.58 ID:w8dlDGD1o
ちゃちゃのん勝利やったね
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 22:19:10.84 ID:vc1s41Jk0
68+90+29=187



 大画面『 187 』


 オオオオォォ・・・?  187?  エ、コレッテ・・・・


恒子『むむっ!? 187・・・! 187点です!!』

恒子『…えーっと、この点数はですねぇ、今まで19組歌ってきた中で・・・・』


恒子『19番目! ビリですっ!!』


はやり『は、はああああぁぁぁ・・・・・???』
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/27(木) 22:28:16.22 ID:NINLQ2TFo
まぁ、企画もので3人平均65点じゃあ残当だな……
中の人とどこで差gうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 22:48:18.13 ID:j41YpKr50

恒子『けっこう皆さん200点前後のあたりでかたまってましたので… 187点は… ここまでビリだったロコドルの○川ガールズを下回って、単独ビリですね』


奈○子「や、やった! ゆか○さん! 私たちビリ脱出しましたよっ! 目標達成です!!」

ゆ○り「ほんとね、な○ちゃん! うふふ、帰りにお祝いでヨーデル堂のケーキバイキング行こうね♪」


恒子『いやー、ライブ自体は盛り上がってましたけど… やはり審査員の方々の目は厳しいですね!』

恒子『やっぱりあの年で20年前のデビュー曲を歌うのは、無理があったようです』

恒子『・・・それにしてもまあ、一体どこで中の人と差がtうわなにすんの?やめくぁwせdrftgyふじこlp!!』=3=3

タモリ「何やってんのアンタ」



はやり「そ、そ、そんにゃあああああああぁぁぁ・・・??」グニャアアァァ〜〜・・・


穂乃○「は、はやりんさん… そ、そんなショゲないで下さい! らしくないですよ?」スッ

はやり「え? あなたは… ミュ○ズのコウシャカしゃん…?」グスングスン

穂○果「またいつか次の機会がありますって!元気出して下さい! ファイトだよっ!!」グッ!

はやり「う、うん、ありがとう・・・」グシュグシュ・・・

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 23:08:13.08 ID:uM9CiGWl0

恒子『でわでわついにサイゴォ! 20番目のトリを務めるのは、この方ァ!!』

恒子『先ほどのはやりさんの一番弟子、つい最近デビューしたばかりの新進気鋭のフレッシュアイドル!』

恒子『北の大地からやって来たロリ巨乳白雪姫! “真屋由暉子”さんですっ!!』


ユキ「はい! みなさんこんにちは―――っ!!★」 http://livedoor.blogimg.jp/sonic_saber/imgs/a/e/aec234b5.jpg


ドゥッオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ――――――――ッッッ!!!!  ユキチャアアアァァ―――――ンッ!!  ワアアアアァァ――――――ッッ!!!  マッテタヨオオオオオォ―――ッッ!!  ユキコソサイキョウノアイドルダァ――――ッ!!

オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!  フォオオオオォォ――――――――ッッ!!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・!!!


恒子『ひいぃっ?! こりゃまたモノスゴイ反応ですっ! さすがはデビューと共にミリオンセラーを達成したミラクルガール!!』

恒子『その可憐な容姿と、考えられないほどすばらなおもちを揺らしながら歌う可愛らしい姿で、日本中の老若男女を悩殺ノックダウンしまくっているという情報が入っておりますっ!』

恒子『さて… で、今回歌う曲は、もちろん、アレなんですよね?』

ユキ『はい、私のデビューシングル・・・「パウチに捧げるバラード」ですっ!★』
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 23:18:28.05 ID:uM9CiGWl0

タモリ『「パンツに捧げるバラード」? なんだいそりゃ、公共の電波に乗せて大丈夫なの?』

恒子『いえ、タモリさん、「パウチに捧げるバラード」ですよ』

タモリ『パウチって何よ。 レトルトパウチ?』

ユキ『あ、いえ、北海道に棲む・・・ その、淫欲の精霊のことなんですけど』

タモリ『・・・ すまんね。 オジサン最近耳が遠くてねぇ… もう一回言ってくれる?』

ユキ『… 淫欲の、精霊です』

タモリ『…ごめん、もう一回』

ユキ『い、淫欲の… 精霊です』

タモリ『もういっか…』

恒子『タモリさんもうやめて下さい』ビシッ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 23:28:20.85 ID:uM9CiGWl0

爽「ユキィ! 自信もっていけよっ!!」

揺杏「ユキ、自然体だぜ。 お前の魅力がきちんと出れば、絶対勝てる!」

成香「ユキさん、笑顔ですよ! 笑顔でガンバッてくださいね!」

誓子「応援してるからねっ! ユキィ!!」


恒子『北海道からやって来た麻雀部の先輩たちも観客席から声を飛ばします。 なんと彼女たちはユキさんのプロデュースや衣装作りまでやってユキさんを支えているのですっ!』

恒子『さあああぁ!“ミュージッ○ステーション秋の2時間スペシャル! スーパーアイドル大戦2016!!” ラストステージ! 真屋由暉子さん!お願いしますっ!!!』

ユキ『はいっ!!』バッ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 23:43:07.74 ID:OfmtvZxd0


ユキ『 パウチィカムイィィ〜〜〜♪ 私の〜このぉ火照った体をオオォ〜〜♪ ああぁ〜、どうかぁ、鎮めてえぇぇ〜〜〜♪ 』ラララー


背景に粉雪が舞う幻想的な演出の中、ユキは、見事に「パウチに捧げるバラード」を朗々と歌い上げた。


 ヒュ―――ヒュ―――ッ!!  ピ―――ピ―――ッ!!  モエモエキュンキュウ―――ンッ!!  エ、エロスギルジェ・・・!  オモチ!オモチ!オモチ!オモチイィィ――――ッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・


恒子『あ、ありがとうございましたぁ! 真屋由暉子さんで「パウチに捧げるバラード」でしたっ!!』

タモリ『これでやっと全曲終わったわけだね。 さて・・・ じゃ、しま○らちゃんは今の曲、どう思った?』

卯○『えっ、は?  は、はい!島村○月!がんばります!!』=3

タモリ『・・・お前本番中は人の話聞いとけよコノヤロ』
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/27(木) 23:53:07.29 ID:ox7L9JuT0

タモリ『サシハラは今の曲どうだった?』

サシハラ『もぉーヤバイですっ! ヤバすぎますっ!! あんなにちっちゃくてあんなにオッパイおっきぃなんて… 家に持って帰って飾って、サシハラスメントしまくりたいですよっ!!』

サシハラ『衣装もちょーカワイイしあの透き通るような声がゆったりした曲調にピッタリで… サイッコウでした!マジで!!』

タモリ『ふーん… で、サシハラの隣りのコジマは、なんでさっきからスポーツ新聞読んでんの?』

サシハラ『え?』

コジマ『ん〜… 今度の中日スポーツ杯どうしよぅ… 単勝で大穴狙うか、それとも馬連で手堅くイクか…』ヨミヨミ

マユユ『ちょっ?! コジマさん!また競馬かよっ!! 映ってるよテレビにっ!!』=3=3
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 00:03:29.17 ID:szfNbBZr0

恒子『さああぁ現在のところ、3位が221点、2位が238点、そしてトップが250点ですが… ラストのユキさん、果たしてそれらを超えることはできるのでしょうか?』

恒子『最後の審査も終了したようです! このステージバトルの台風の目になれるのか?! 真屋由暉子ォ!!』

恒子『ではいざ! 点数カモオオォ―――――ンッ!!!』バッ


 ドゥルルルルルルルルルルルルルルルウゥ・・・・・・・・

  ババアアァンッ!!


恒子『おおっ! コレは・・・?』

ユキ『!!』


>>128>>130のコンマ以下合計で!

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 00:04:36.08 ID:g7RP2Ydgo
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 00:05:03.55 ID:mVS65sGTo
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 00:06:36.58 ID:OQIhP29wo
あかん
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 00:21:02.66 ID:szfNbBZr0
8+55+58=121


 大画面「 121 」


恒子『ぶっ?!?』=3=3

恒子『え、何? 121点・・・?』

恒子『こ、これはいくらなんでも低過ぎますねぇ… 何かの間違いでは…? え、いや、厳正なる審査の結果…?』

恒子『えーっと、じゃあ… ユキさんはダンッッットツのビリッケツですねぇ… 19位のはやりさんにすら66点もの大差をつけられています』


ユキ『・・・・』アゼン


恒子『「パウチに捧げるバラード」は、ミリオンセラーを記録し、社会現象にまでなった名曲・・・とされていたんですが』

恒子『これはつまり・・・ 化けの皮がはがれてしまったということなんですかねぇ?』
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 00:44:46.55 ID:iWB/hdjJ0

爽「な、な、なんだとぉ・・・???」プルプルカタカタ


恒子『さあこれですべての審査が終わりました! 20組のトップアイドルの競演・・・ その中で優勝、つまり“bPアイドル”の称号を手にしたのは・・・』

恒子『250点という高得点を獲得しました、7○5プロの如月○早さんですっ!!』


ワーワ――ッ!  ピ――ピ――ッ!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・


春○「やったぁ! 千○ちゃんが一番だよっ!」

亜○「○早おねーちゃんおめでとぉーっ!」

千○「う、うん、ありがとう/// みんなが支えてくれたおかげだわ」


恒子『そして、準優勝はA○B48・・・ 3位には広島の佐々野いちごさんが入賞しました!』


いちご「むふふふ・・・w やっぱり、この三人の中では、ちゃちゃのんがダントツの実力があるっちゅうことじゃなっ!ww」

はやり「ぐぅ…!」ギリ・・・

ユキ「・・・・・」



<ミュージッ○ステーション・スーパーアイドル大戦2016!! 結果>

・ちゃちゃのん 221点(3位入賞)

・瑞原はやり  187点(19位)

・真屋由暉子  121点(20位)



こうして・・・ 圧倒的なビリケツとなってしまったユキと爽は、完全に茫然自失・・・

番組終了後の共演者の交流も兼ねた打ち上げにも参加せず、冷たい夜風の吹く東京の街の雑踏へと消えていったのだった・・・・
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 00:46:08.06 ID:g7RP2Ydgo
やっちまった
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 01:00:54.40 ID:j1Y8N5Ev0





爽「…どちくしょおおおぉっ!! なんなんだよあのクソ番組! どーしてユキの良さが分かんないんだよっ!! ハ、ハフハフッ、あち、あちちっ! はああぁ、うんめえぇぇ〜〜〜!!」ズゾゾゾゾゾォ〜〜・・・


傷心の爽とユキは、街外れでのれんを出していた屋台で、ヤケラーメンをすすっていた。


ユキ「うぅ… やっぱり、私なんかがアイドルをするのは、間違ってるのでは…?」ズルズルウゥ〜・・・

爽「あ? ナニ弱気なこと言ってんだよっ! そんな、一回しくったくらいで・・・ てか、お前、あんなに頑張ったのにビリって、悔しくねーのかよ? あ、おっちゃん替え玉一つね!」ハフハフズルルゥ〜〜・・・

ユキ「いや、それはもちろん、悔しいですけど…」

爽「だったらさ、これから誰もが羨むようなスーパートップアイドルになって、見返してやればいーじゃねーか。 うぉーっ!バリカタうめぇ――っ!!」ズゾッ! ゾゾゾゾオォ〜〜・・・・!

ユキ「そ、そうですね。 私まだ、ガンバります!」


?「…あの、ちょっといいかしら?」


爽「ん?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 01:16:44.24 ID:9ueiZV3+0

隣りでラーメンをすすっていた、グラサンをかけた怪しげな女が声をかけてきた。


?「あなた、さっきミュージッ○ステーションに出演してた真屋由暉子さんよね? なんか、ビリになってたけど・・・私は真屋さんが一番イイと思ったわ」

爽「おっ!分かります? ほらほら見ろよユキ! ちゃんと分かる人が見れば、お前の良さは伝わるんだって!」

ユキ「は、はい、ありがとうございます///」

?「私ね、実は芸能プロダクション事務所でバイトしてるんだけど… もし良かったら、うちで雑誌のグラビアやってみない?」

爽「え、マジで? ・・・ん? アンタ、どっかで見たことあるような・・・?」ジィーッ・・・

?「え? や、やーね、他人の空似じゃないの? ほら、これが名刺よ」スッ


“「芸能プロダクション『OMOCHI』 アルバイト 上埜久子」”


爽「ふぅ〜ん…? じゃあさ、とりあえず、事務所に案内してくれる?」

久「分かったわ♪」ニタアアァ・・・

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 01:19:44.90 ID:9ueiZV3+0
中途半端ですが今日はここまでにします
安価対応あざしたっ!
明日もたぶん21:00くらいから続き書いていきます
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 01:20:36.84 ID:OQIhP29wo
乙です
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 01:21:11.79 ID:g7RP2Ydgo
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 01:25:23.75 ID:NtchozPko

この師弟ダメだww
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 02:16:06.74 ID:3S6Cy1Lko

おもちAV出演待ったなし…?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 02:36:53.14 ID:fL61GYlHo
乙です
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 20:16:11.03 ID:QYtjk9BP0
乙あざす
Mステ見ながらまったり書いていきます
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 20:23:38.52 ID:QYtjk9BP0

久は、二人をとあるさびれたマンションの一室に案内した。


爽「な、なんだよここ…? ずい分ボロッちいとこだな?」

久「芸能事務所なんて、超大手でもない限りこんなモンよ? さ、中は綺麗だから入って入って!」

爽「お、おう…」

ユキ「失礼しまーす…」ガチャ・・・
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 20:39:18.00 ID:j+IeGc/y0

中は、リビングに大きなダブルベッドが置かれ、周囲に照明やマイク、カメラが設置されていた…


爽「ん? なんだココ?」

久「ここね、撮影スタジオも兼ねてるのよ。 早速だけどユキさん、コレ着てくれる?」スッ

ユキ「え・・・?///」

爽「な、なんだよソレ? 極小ビキニにTバック…?」

久「大丈夫大丈夫w 上からこのセーラー服着るから。 さ、そこの浴室が試着スペースになってるから、早く着替えてきて?」

ユキ「……」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 20:52:04.60 ID:PqGv1Fgl0





ユキ「」セーラー

久「い、イイわね…/// 本当にそそるわ、あなた…」ハアハア

爽「お、オイオイオイオイッ! あんた、一体コレって、なんの撮影なんだよ? グラビアの撮影じゃねーのか?」

久「ん? ああ、うん、グラビアの前にちょっとね… 軽〜く動画撮らせてもらえるかしら?」ニタニタ

爽「動画…? お前、まさか・・・・」

久「あら、分かっちゃったかしら? そう、これから撮るのはね・・・  コレよw」スッ


 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥ〜〜〜ン・・・・・!!


爽「なっ!? お前、ソレって・・・!!」


久が、後ろから取り出したモノ・・・・

それは、ヴンヴンと妖しく振動している電マだった。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 21:03:08.70 ID:S0rChM360

爽「ふ、フザケんなっ! お、おいユキ!こんなとこ早く出・・・ん?!」


 ガシィッ!


どこからともなく現れたジャイアント馬場のような大男が、後ろから爽の肩をつかむ。


爽「な、お前、なんだよ!? はなせっ!!」=3

ユキ「さ、爽さん・・・!?」

久「ふふ・・・w じゃ、ゆっくり楽しもうかしらね・・・ww」ニタアアァ・・・

ユキ「うっ…!!」


あやうし・・・!


>>147>>148のコンマ以下合計が→ ・「偶数」の場合→爽覚醒、大アバレ

                  ・「奇数」の場合→ユキのセクシー系プロモーションDVD完成

                  ・下2桁がゾロ目→ユキ、ロリ巨乳系AV女優としてデビュー

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:09:52.35 ID:g7RP2Ydgo
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:10:36.76 ID:wOAylrOUo
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:15:27.59 ID:eIk6mfaO0
111
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 21:16:12.86 ID:S0rChM360
35+76=111(ゾロ目)


爽「マジか!!」

ユキ「ひぃ…?!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:21:43.40 ID:0SVqMPU3o
堕ちたな
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 21:35:19.06 ID:BDDkcfXS0

ユキ「さ、爽さん! 助けて下さい!!」=3

爽「ゆ、ユキィ! あああコノヤロオオオオオオォォッ!!!」グイグイ


あわれ、ユキはベッドの上で両手を手錠で拘束され、その上で電マとビデオカメラをかまえた久が馬乗りになっていた。

爽は、大男にスマキのように縛り上げられ、動くことができない…!


久「はあ、はあ、はぁ・・・! ふーっ… ヤバいわ、こんなに興奮するの、私でも久しぶりだわ・・・///」ハアハアハア

爽「や、やめてくれぇ! 頼む! 代わりに私がAVに出演してやっから!」=3

久「は? 何寝ぼけたこと言ってんの? あなたとこの子じゃ素材が違いすぎるわよww」

久「ふふ…w 現役アイドルの濡れ場・・・ 裏でネットだけでの販売でも、軽く億は超えるわね…www」グフォフォフォフォフォオォ・・・・

ユキ「っく・・・!」


爽「あああドチキショオオオオオオオオオォォォ―――――ッッ!!」=3=3



※助ける? 助けない? → 1、一度決まったことは変えちゃダメだろっ! このままユキはAVデビューだ!

              2、これは助けてやろうぜ…


1か2で投票願います。 早く「3票」を獲得した方でイキます。(AVデビューになると、さすがに復活してトップアイドルへの道に戻るのは相当大変だと思います。 濡れ場は、Rではないので一部キンクリになります)
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:36:47.86 ID:eIk6mfaO0
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:38:45.29 ID:0SVqMPU3o
2
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:39:06.87 ID:mVS65sGTo
2
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/28(金) 21:39:15.47 ID:H5j1Z+c0O
安価は絶対
1
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 21:39:36.01 ID:wOAylrOUo
1
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 21:44:29.76 ID:BDDkcfXS0
「1」が3票、AVデビュー決定
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 22:14:18.66 ID:9xNQBRHM0

爽「ざっけんじゃねえええぇぇコノヤロオオオオォォッッ!!!」ボッゴオォッ!!

大男「がふっ?!」=3

久「え?!」


なんと、爽は縛られた状態で立ち上がり、ジャイアントのみぞおちに頭突きをかましたのだ…! 

男は腹をかかえてくの字になって倒れ、悶絶…!


ユキ「さ、爽さん!」

爽「おうユキ、心配すんな。 私は大丈夫だっ!」シュタッ!

爽「お前ら・・・ お前らは、この私を本気で怒らせた・・・!!」ゴゴゴゴォ・・・

爽「ユキに傷一つでもつけてみろっ! 生まれてきたことを後悔させてやるっ!!」ブワアアアァ・・・!!

久「!??」


爽の両目が赤く光り、全身から尋常でない量の紅蓮のオーラが噴き出す・・・!

そして!


爽「ぬああああああああああぁぁぁ・・・・・!!!!」ブチッ! ブチブチブチブチブチブチブチィ・・・・!!

久「げぇ!?」


なんと・・・ 渾身のパワーで自分を縛っている縄をブチブチとぶち切り始めたのである・・・!!


ユキ「爽さん!!」パアア・・・!


爽「くくく・・・w おいお前、神にでも祈れ! お前ができるのはせいぜいそれくらいだ…!」ジリリ・・・

久「っく…! ま、待ちなさいよぉ! あんた、コレを見てみなさいっ!!」サッ

爽「へ?」


久が取り出したタブレット・・・

なんと、その画面では・・・!


 ユ、ユキ?  ド、ドウシテ、コンナコトヲ・・・?

 フフフ・・・  チカコセンパイ、ワタシ、ジツハイツカコウシテミタイト・・・・


爽「え? は?! コレって・・・??」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 22:27:33.68 ID:giTDJVBE0

 スグニコノワタシノユビノトリコニシテアゲマスカラ・・・!

 ア、アンッ! ユキィ!


爽(こ、これって…! 体育倉庫でユキと誓子のカラミを撮った動画じゃねーか…!)

爽(な、なんでこんなモノがこいつの手に…? アレは確かうちのPCに厳重に保存しといたはず…)

爽(ハッキングでもされたのか? ドチキショウ! こんなのをおさえられてたら・・・)


久「フフ…w どう? 言いたいことは分かるわよね? 私たちの要求が呑めないのなら… この動画をネットに流しちゃうわよww」ニタリ・・・


爽(マジか? くっそ…! アレは、途中から誓子もユキを受け入れてたから、厳密にはレイプじゃねーと思うんだけど…)

爽(あんなことしてる動画がバラまかれたら・・・ ユキのアイドル・・・いや、人生そのものが終わる・・・!!)ギリッ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 22:45:18.16 ID:V1auBCEj0

 ボゴォッ!!


爽「がっ!?」


突然頭に凄まじい衝撃をくらった爽は、その場にバッタリと倒れ伏した。

後ろから、あの大男が、固めた両拳を爽の脳天に打ち下ろしたのだ・・・!


爽「ぐっ・・・ はぁ・・?」


意識はわずかにあるが… もう、体が言うことをきかない…


久「ふふふw そこでゆっくり見てなさいよww」

久「あなたの一番大切な宝物が・・・メチャクチャになるところをねっ!!」バッ

ユキ「あっ!?」


久がユキの小柄な体におおいかぶさり、その首筋に舌をはわせる・・・


ユキ「う・・・! さ、爽さんを助けて下さい! 死んじゃいますっ!!」

久「あら、健気ねw やだ、本当に興奮してきちゃった…」ハアハア・・・

久「そんなことより、自分の心配をしたらっ?!」ビリィッ!

ユキ「あっ、ああぁんっ!///」=3


セーラー服をビリビリと引き裂いた久の手が、ユキのその豊満なおもちをワシづかみにした。



爽(・・・ ユキ・・・ ごめんな・・・ 私のせいで・・・・・)



ベッドの横の床で倒れている爽は、朦朧とした意識の中、ユキの切ない喘ぎ声を、1時間以上聞き続けたのだった・・・・

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 22:59:16.10 ID:4yp0TMbC0

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


長野・須賀宅


京太郎「さてさて、今日も寝る前に、エロ動画でも見ますかね…」ポチポチ

京太郎「今夜はどんなエロ動画があがってんのかなっと…」ポチポチポチ

京太郎「ん・・・? なになに? “これはガチww ロリ巨乳アイドル真屋由暉子がAVデビューwww”・・・?」

京太郎「んなわけねーだろww どうせこういうのって、ワケの分からん騙しサイトにリンクされてんだよな」

京太郎「デビューしたばかりのトップアイドルがAVデビューとか、あるわけねーだろw・・・・」

京太郎「・・・・・・・・」

京太郎「・・・ま、まあ、万が一・・・ ってことが、絶対にないわけじゃ・・・ないか?」

京太郎「い、一応、一応、チェックしとくか…」ポチットナ


サンプルボタンをクリックした京太郎…


ウィ―――ン・・・・


京太郎「え?!」


 ア、アン! アン、アン!!///

 フフ・・・  アナタノカラダホントウニサイコウネ・・・!!


京太郎「な、なにィ!? マジかこれぇっ??!」=3
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 23:15:55.69 ID:+kcoVwa80

数日後

東京・中央線


 ゴトンゴトンゴトン・・・・


健夜「・・・あれ? そこにいるのって… こーこちゃん?」

恒子「へ? あ、すこやん!」

健夜「うわぁ奇遇だねぇ… こーこちゃん電車なんか乗ることあるんだ。 車は?」

恒子「あ、うん、私のパッソ、今車検に出してるんだー」

健夜「あ、そうなんだ。 車検めんどいよね」

恒子「うん、でもたまには電車に乗ったりするのも新鮮でイイもんですなっ! 人間観察面白いし!」

健夜「それでキョロキョロしてたんだ…  って、アレ?」

恒子「ん? どったのすこやん」

健夜「こ、こーこちゃん! あの吊り広告に載ってるコ・・・ こないだミュージッ○ステーションに出てたコじゃないの?」

恒子「へ?!」


振り返った恒子の目に、信じられない文言が飛び込んできた。


吊り広告「“衝撃! 現役女子高生アイドル真屋由暉子、AVデビュー!!”」

    「“なんだこれは? 清純派アイドル真屋由暉子! 過激レズプレイが流出!!”」


恒子「え? え、えぇ・・・?? なに、コレ・・・・」ガクゼン

164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 23:28:51.72 ID:XNXou7jP0





ユキ「……」スタスタ


 洋榎「・・・ん? おい、アレって、アイドルの真屋由暉子じゃあらへんか?」

 漫「えっ? あ、ほんまや!」

 絹恵「確か、あの子… AV女優になったんじゃ…」

 恭子「ネットで、濡れ場の一部が流出してしまっとるらしいな」

 由子「あんな動画流されたら、私ならもう生きていけないのよー」

 怜「ほぉ… 生で見るとめっさカワエエなぁあのコ…! あ、あんなコが、あんなことやそんなことを…?」ハアハアハア

 竜華「ちょ、トキ! ナニ考えとるん?」

 泉「現役アイドルがAVデビューとか、ほんまに何考えてんでしょうね」

 フナQ「騙されたって噂があるで」

 セーラ「お・・・おいお前ら! 聞こえとるんちゃうか? かわいそうだでやめろやっ!」


ユキ「………」ジワァ・・・
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/28(金) 23:31:19.38 ID:thMXxQ6r0
きっしょいSSやなぁ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 23:38:07.48 ID:xLnsWn050

ユキ(あの、たった一回のAV撮影のせいで、私のアイドル人生は崖から転がり落ちるように悪化してしまいました)

ユキ(爽さんはめげずに毎日営業に回ってくれてますが、全く仕事が取れないそうです…)

ユキ(もう、アイドルとしての私のファンなど、一人もいないのかもしれません…)

ユキ(それに、あれ以来、どこへ行っても聞こえてくるのはヒソヒソ話や非難、嘲笑、罵詈雑言の嵐…)

ユキ(ああ、もう… アイドルどころか、人間そのものをやめてしまいたいです…)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/28(金) 23:56:34.16 ID:bxww0cRl0

獅子原事務所


 ガチャッ


爽「・・・ ただいま・・」

ユキ「あ、爽さん! おかえりなさい」ニコ

爽「… ごめんな、また今日も… 仕事取れんかったわ」

ユキ「……」

爽「ま、でも心配すんな。 きっとこういうのは一過性のモンだからさ」

爽「しばらく時間が経てば、みんなあんな事は忘れて、仕事もできるようになるって!」

ユキ「…爽さん、あの、私…」

爽「ん?」

ユキ「私もう、アイドルなんかあきらめて、普通に生きたいです…」

爽「………」

ユキ「これ以上爽さんに迷惑をかけんのも嫌ですし…」

爽「め、迷惑なんか何もねーよっ! それに、お前このまま泣き寝入りなんて、悔しくねーのかよ?」

ユキ「そ、それは、悔しいかもしれませんけど、でも・・・」


 バアァァンッ!!


はやり「へい、へい、へい、へい!☆ なーにをショボくれたカオしてんのカナ〜?☆」ハヤヤ
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 00:18:40.70 ID:ZfHlzTU80

ユキ「はやりさん・・・!」

はやり「人生には山あり谷あり! アイドル人生ではさらに落とし穴や地震や津波や山火事に出会うモノなんだよ?」

はやり「ちょっとゴシップばらまかれたくらいで、そんなショゲてたら、一生懸命にアイドルやってるコたちに失礼だYO!」

はやり「むしろこれくらいのことはアイドルとしてのキャリアの一つにしてしまうくらいの… それくらいの気持ちじゃないとっ!☆」

ユキ「……」


陽気に振る舞うはやり・・・ しかし、ユキは勿論のこと、爽の顔もそれくらいで明るくなることはなかった。


爽「・・・でも、はやりさん、一体どうすれば・・」


その時だった。


 ガチャ…


?「…はやりちゃん、ちょっと、置いてかないでよ…」ハアハア


そこに現れたのは… 薄紫色の髪をした、気品にあふれたすらりとした大人の女性だった。


?「こんにちは、初めましてだね♪ あなたが真屋由暉子ちゃんかな?」

ユキ「え… あ、はいそうですけど…」

爽「え、アンタ誰? はやりさん、知り合い?」

はやり「むふふっ! 紹介しよう! このヒトこそははやりの師匠! そして元祖牌のおねえさん・・・・・!」


はやり「春日井真深さんだYO!!」ハヤッ!

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 00:20:36.02 ID:ZfHlzTU80
今日はここまでにします
たぶんまた明日書いていきます
安価対応やレスあざした!
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:22:19.22 ID:uDkW7N5/o

ブービーのはやりんも堕ちてたかと思ったぜ
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:25:25.20 ID:g21+5dFco
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:29:54.41 ID:OaL3xMdOo
乙です
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 00:37:40.10 ID:oUXUTPA30

爽「テスト」 >>160 >>166
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:40:14.62 ID:qeaMMg7Ao
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 00:42:39.25 ID:NLHv+5Cto
もう3人揃ってAV出演でいいんじゃなかな
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:06:45.28 ID:niuu6scz0
爽「テスト」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:07:46.87 ID:niuu6scz0
乙あざす
まったり書いていきます

爽「テスト」 >>160 >>166
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:24:03.73 ID:niuu6scz0

ユキ「カスガイ・・・マフカ、さん?」

はやり「うん!☆ 真深さんはね、はやりの前の前のその前の牌のおねえさんだった人なんだっ!」

はやり「でも、はやりが小学生の時に、真深さんは血液のガン・・・白血病にかかってね… 引退して骨髄移植の大手術を受けたんだ」

はやり「そのあと長い療養生活に入ってたんだけど、はやりが高校生の時に復帰して、タレントさんとしてマルチな活躍をするようになってね…」

はやり「今は、小さいけど芸能プロダクションの社長をやってるんだゾ! 年に数回くらいだけど、自分でステージに立つこともあるんだよ♪」

はやり「今日は、はやりのカワイイ弟子のために… 忙しい中、アドバイスをしに来てくれたのだっ!☆」

爽「は、はあ…」


・・・爽とユキは、少しずつ、今までのことを真深に話して聞かせた。

はやりの弟子となってアイドルを目指すようになったこと、福岡でのライブのこと、CDデビュー、テレビ出演、そして騙されてAVに出演してしまったこと…

うんうんと静かにうなずきながら聞いていた真深は、口を開くと、ユキの目を見てこう尋ねた。


真深「…よく分かったわ。 でも、真屋さん、あなたは…」

真深「どうしてアイドルになったの?」

ユキ「え?」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:33:53.97 ID:niuu6scz0

真深「アイドルに憧れる子はたくさんいるわ。 でも実際になるには素質以外に相当の努力が必要だし…」

真深「ここまで続けてくるのも大変だったはずよ」

真深「アイドルという仕事は簡単ではない… 周りの支援も必要だし、本人にも何か揺るぎない気持ち・・・“核”がないと続けることはできないわ」

真深「真屋さん、聞かせてくれる? あなたの“核”を… あなたは今まで何を思ってアイドルを続けてきたの?」

ユキ「… それは……」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:43:33.21 ID:LbOP6Lgd0

ユキ(そう言われてみると… 私は、どうしてここまでアイドルなんかしてきたんだろう…)

ユキ(別に、歌うことが好きとか、注目されたいとか、そういう思いがあるわけじゃないし…)

ユキ(カワイイとか胸が大きいとか言われることもあるけど、私は別に自分の器量がいいとは思ってないし、体が小さいのも胸が大きいのもコンプレックスにしか思ってない…)

ユキ(ただ、爽さんに言われたことを、断らずにやっていただけ…)

ユキ(私は何も取り柄とかないから… 頼まれごとに応えてると落ち着くから、やっていただけ…)

ユキ(ただ、爽さんがよろこんでくれるのが嬉しくて、なんとなく、やってただけ…)

ユキ(……………)

ユキ(・・・あ)

ユキ(そうか… だったら、私の“核”は…)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 18:55:57.69 ID:LbOP6Lgd0

ユキ「・・・・・・・」

真深「…真屋さん?」

ユキ「あ、ごめんなさい。 …はい、私が、アイドルをここまでやってきた、理由は…」

ユキ「“爽さんがよろこぶように生きたい”と考えていたからです」

爽「!? え、ユ、ユキ…?///」


曇りのない瞳でハッキリ答えたユキ…


真深「ふぅん… ステキな気持ちね♪ 人をよろこばせようとするってことは… アイドルの素質の中でも、最も大切なことの一つなの」

真深「・・・一生懸命アイドルをやっていても、迷路にはまって抜け出せなくなることもある。 くじけて倒れてしまって、立ち上がれなくなることもある」

真深「そんな時… 自分の運命や、他人を恨んでしまうこともある。 でも、過去と他人は、神様でも変えることはできないの。 …だけど、未来と自分は、自分自身の力で変えることができる…」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 19:07:20.31 ID:LbOP6Lgd0

真深「アイドルは素敵な仕事よ。 もし、あなたがこれからも前向きに頑張ることができたなら… その“爽さんをよろこばせたい”という思いは、“ファンのみんなをよろこばせたい、幸せにしたい”という思いへと成長していくと思うわ」

真深「もしそうなれば… あなたは今までにないくらいに光り輝いて、周りを照らす太陽みたいになるでしょうね…」

真深「ふふっ、私も見てみたいな♪ あなたの輝くところ・・・」スッ・・・


真深は、ポケットから麻雀牌の「白」を取り出して、ユキにかかげてみせた。

そして、サッと指を動かした瞬間、その「白」は一瞬にして「中」に・・・・ではなく、美しい一輪の赤い花へと変身していた。


爽「わっ? なんだ今の? 手品?」

真深「・・・ユキちゃん、この花はアネモネ。 花言葉は、“希望”・・・!」


真深はその一輪のアネモネの花を、ユキの耳の上に髪飾りのようにさしてやると、初めてニコリと微笑んで、言った。


真深「 元気出せっ!☆ 」マフッ!


ユキ「・・・!!」

183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 19:12:32.56 ID:LbOP6Lgd0

ユキ「… あの、でも、私…」モジモジ・・・

爽「お、おい、ユキ!」

ユキ「爽さん?」

爽「あ、あのな・・・」


爽「>>184 >>185 >>186 !」

ユキ「!」



※ユキに一言、声をかけてやって下さい。 3つの言葉を合体、ミックスさせて、爽がユキに声をかけます。

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 19:18:59.99 ID:y3L0fpqjo
私はユキを信じてる
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 19:20:27.25 ID:yqA+hJ7Mo
諦めたらそこで試合終了だよ
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 19:23:20.43 ID:34zvBn1Jo
頂点を獲るぞ!
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 19:31:00.70 ID:yudUzsx00

爽「…私も、ユキを信じてるぜ…何があっても…! 諦めたら、そこで試合終了じゃねーか!」

ユキ「爽さん…」

爽「ユキ、一緒に・・・ 頂点を獲ろうぜっ!!」

ユキ「…!!」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 19:46:57.43 ID:OtlSbp/n0





それから、ユキは人が変わったようにアイドルのレッスンに真剣に取り組むようになった。

指導にははやりの他、真深も来てくれるようになり、なんでも素直に一生懸命に取り組むユキは、真綿のように技術を吸収してアイドルとしての幅を広げ、成長していった。

しかしそれでも、仕事はやはりなかなか得ることはできなかったが… ユキはめげず、毎晩駅前に立って路上で歌うようになった。

初めはヒソヒソ声が聞こえるだけで人は集まってこなかったが… 徐々に立ち止まる人が現れ、2週間ほども経つと、何重にも人だかりができて、ユキを応援する声が響くようになった…


そんな時、


 ガチャッ!


爽「お、おいユキ! ついに仕事を取れたぞっ!」

ユキ「え、本当ですか? な、なんの仕事です?」

爽「おう、聞いて驚くなよ…w 今度の、仕事はな・・・」

爽「○△□だっ!!」


1、TVドラマ、コントなどのオーディション

2、CM出演

3、ラジオのゲスト

4、その他(指定)


※最も早く2票を獲得した番号でイキます。(4は、提案に賛同レスが一つついた時点で決定)
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 19:48:22.51 ID:PT37esIGo
1
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 19:48:57.39 ID:qeaMMg7Ao
1
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 20:04:49.29 ID:OtlSbp/n0

爽「オーディションだっ!」

ユキ「え、オーディション? なんのですか?」

爽「えーっとな、あれ、なんだっけ。 あ、二つあってな、TVドラマとコントなんだけど…」ゴソゴソ・・・

ユキ「コント…?」

爽「そう! んで、これが資料だ、見ろっ!」バッ!

ユキ「… これは…」


※TVドラマとコントの「タイトル又は内容」をお願いします。

レスは、“トレンディードラマ「不機嫌なアラサ―たち」”とか、“コント「松実劇場〜おもちに捧げるコント〜」”とか、ドラマかコントのどちらなのかを明記して、タイトル等を書いて下さい。
提案レスに、一つ賛同レスがついた時点でそれに決定します。
(あとで多分、ドラマかコントかどちらのオーディションに行くかユキが選ぶと思います)
 
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 20:11:26.74 ID:y3L0fpqjo
二時間ドラマ
松江出雲殺人事件
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 20:12:49.39 ID:OaL3xMdOo
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 20:21:53.89 ID:OtlSbp/n0
あ、コントの方も良かったら誰か提案願います。

20:35までに提案レスがもしなかったら、>>1の考えたものでイキます。
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 20:30:15.35 ID:FoH7VRxuo
ちゃちゃのんのバカ姫様
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 20:55:45.44 ID:Dmu37nvq0

1.『二時間ドラマ「松江出雲殺人事件」! 八百万の神の国で起こる血塗られた惨劇…!! キャスト:白築慕、瑞原はやり(12)、石飛閑無、稲村杏果、本藤悠彗、白築耕介、瑞原美月etc.』

2.『今夜もあの広島のJK姫があなたの腹筋を崩壊させる! 「ちゃちゃのんのバカ姫様」!! キャスト:ちゃちゃのん、姫松高校の皆様etc.』


ユキ「・・・・・」


爽「どーよ? どっちか選べるぜ? ユキはどっちのオーディション受けてみたい?」

ユキ「そうですねぇ… じゃあ・・・」


※1か2で、投票願います。 先に「3票」を獲得した方で。(1の方は既に賛同レスが一つついてるので、2票入った時点で決定)

選ばれなかった方も、状況次第で、2回目としてオーディションを受けるかもしれません。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:01:37.66 ID:34zvBn1Jo
1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:02:34.27 ID:PT37esIGo
1
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:04:38.96 ID:qeaMMg7Ao
1
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 21:13:42.13 ID:Dmu37nvq0

ユキ「じゃあ、ドラマの「松江出雲殺人事件」の方で」

爽「ん? それ、サスペンスドラマで、もしかするとけっこーエグいかもしんねーけど… 大丈夫か?」

ユキ「はい、だって、殺人事件とか、カッコ…じゃない、面白そうですし…w」ニタリ

爽「・・・」

爽(ユキの感覚って、なんかいまいちよく分かんねーとこあるよな…)


こうして… 翌日、爽とユキはテレ東のスタジオへと向かったのだった…
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/29(土) 21:16:34.15 ID:Dmu37nvq0
今日はここまでにします
今日も安価対応本当にあざした!
また明日か明後日、続き書いていきます
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:20:47.87 ID:yqA+hJ7Mo
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:21:13.81 ID:y3L0fpqjo
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:22:12.54 ID:OaL3xMdOo
乙です
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:24:03.16 ID:qeaMMg7Ao

杏果さんの犯人臭
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/29(土) 21:26:02.25 ID:34zvBn1Jo
犯人は質屋でいいんじゃね
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 00:34:06.74 ID:ABQCUDS/o
質屋とか出オチ被害者になりそう
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 21:02:11.19 ID:DaHq+UC00
乙あざす
まったり書いていきます

オーディションは、丸投げ安価の連発になるかもしれませんが、よろしくお願いします
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 21:05:25.60 ID:DaHq+UC00


〜東京虎ノ門・テレビ東京本社〜


受付嬢「はい、二時間ドラマ『松江出雲殺人事件』の役者オーディションですね。 5階で行っておりますので、突き当たりのエレベーターで向かって下さい」

爽「うっす! あざす! よし、ユキ、行くぜっ!!」

ユキ「はい」





爽「えーっと… ここかな? うぉっ?!」


 ガヤガヤガヤ  ワイワイガヤガヤ・・・・


面接室らしき部屋の前では、廊下の長イスに入場許可証を首からさげた少女たちがズラリと並んで座っていた。


爽「な…なんだこいつら…? みんなオーディションに来た奴らなのかな?」

ユキ「10人以上いますね… こんな大勢、ライバルが…?」

爽「な、なーに! 暗雲低迷でも雲外蒼天・・・!」

爽「天が下の萬の事には期あり、萬のわざには時ありだ! ユキ、ほかの奴らなんか気にしねーで、度胸と気合いで勝負だぞっ!」

ユキ「はい、分かってます」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 21:12:29.02 ID:DaHq+UC00

しばらくして…


 「はい、では、選考番号12番の方、中へどうぞ」


ユキ「12番… 私ですね。 では、爽さん、行ってきます」スッ

爽「お…おう! ガンバれよ!!」ハラハラ


 ガチャッ


ユキ「失礼いたします。 獅子原プロダクションより参りました真屋由暉子です。 今日はよろしくおねが…」

?「オーッホッホッホッホッホッ!! お待ちしておりましたわ!!」

ユキ「え?!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 21:39:40.89 ID:zG8MmcPK0

その、普通の教室程度の部屋の、中央で・・・

腰の下まである非常に長い金髪の、頭頂にピーンとアホ毛の立っている少女が、仁王立ちでユキの方を見ていた。

そして、その後ろには長机があり、二人の審査員らしき少女が座っていた。

右側には頭に∠のあるショートカットの少女、左側にはどこかコケシを思わせる髪型の小柄な少女が、うつむいて資料らしきものに目を通していた。


透華「どうぞ、真屋さん! そちらのイスにお座りなさいな♪」

ユキ「あ、はい…」


ユキが勧められたパイプイスに腰を下ろすと、透華は、後ろの二人の少女の間、真ん中に座って、ニコリと微笑んだ。


透華「ではこれよりオーディションを始めますわ。 まず最初に、わたくしたちの方から自己紹介をいたしますわ!」

ユキ「え、え…?」

透華「まずこちら、今回のドラマの元となった原作小説をお書きになった新人小説家・宮永咲さんですわ!」

透華「宮永さんは今年9月にデビューしたばかりなんですが、立て続けにヒット作を連発して、今回初のテレビドラマ化ということで審査員としてお越し頂いてますの」

咲「ど、どうも、宮永咲です… 好きなジャンルはファンタジーと西洋文学なんだけど… 今回初めてミステリーを書いてみたら、大当たりしちゃって… 今日はよろしくお願いします」ペコリンコ

ユキ「あ、は、はい…」

透華「そしてこちらは脚本を手がけた鷺森灼さん。 普段は漫画を描いてらっしゃるんだけど、最近アニメや映画の構成などにも携わってる方なんですのよ!」

灼「どうも、よろしく…」ペコッ
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 21:46:58.80 ID:zG8MmcPK0

透華「そしてわたくしが、今回のドラマの監督を務める、竜門渕グループ理事長代理の竜門渕透華ですわっ!」ドーン

透華「本当はわたくしはただの出資者で監督は別にいたんですが、その監督があまりにも使えないものですから、クビにしてわたくし自ら監督を務めることにしましたの」

透華「今日はこの3人が審査員となってオーディションを行いますので、真屋さん、よろしくお願いしますね♪」ニコリ

ユキ「あ、は、はい…///」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 22:04:12.46 ID:lGMP39Md0

透華「では! まずは今回のドラマの内容について、ザックリとですが、わたくしからお話しさせて頂きますわ」

透華「お送りした資料にもありましたけど、舞台は今から15年前の島根県松江市…」

透華「ある日、現代に生きる普通の女の子が、不審なUFOに遭遇して気を失い… 気がついたら15年前の世界に飛ばされてしまっていた、というところから話はスタートしますの」

ユキ「UFO…!?」キラキラ

透華「なんとか現代に戻ろうと四苦八苦する少女ですが、そんな中、彼女に協力する人々の一人が、不審な死を遂げる…」

透華「そのあと殺人が連続して起こり、警察も犯人が何者なのか探ることができず、お手上げとなる中…」

透華「その未来人である少女が類まれな推理力を発揮してズバッと解決し、それと同時に、またタイムワープして現代に戻ってしまう…というのが、物語のあらすじですの」


透華「今回真屋さんには、その主人公の少女役の候補としてお越し頂いてますの」

透華「あなたは、アイドルでありながら、最近邪なゴシップで世間を騒がせたそうですが…」

透華「わたくしたちはそんなことは一切考慮しませんわ。 あなたの実力のみをキッチリ見定めて審査をするので… そのことを念頭に置いて望んで下さいね」

ユキ「は、はい!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 22:38:46.61 ID:lGMP39Md0

透華「では、まず… こちらの手元の履歴書にも、ある程度のプロフィールは載ってますが、また改めて自己紹介と自己アピールを簡単にお願いできるかしら?」

ユキ「はい。 真屋由暉子、16歳、北海道出身… 超科学と古代文明が大好きで、月刊『ムー』を毎月購読しています。 アイドルの経験はまだ浅いですけど、やる気は誰にも負けないつもりですっ!」

透華「…真屋さんは音楽番組に出演したことがあるそうですけど… 演技のご経験は?」

ユキ「レッスンでたくさん練習しました。 牌のおねえさんの瑞原はやりさんと春日井真深さんにトレーナーについてもらって… 歌、ダンス、演技の基礎的なことはしっかりマスターしました」


咲(超科学が好き… だからさっきUFOの話で嬉しそうにしてたんだ)

灼(真面目そうでハキハキとした受け答え… とりあえず及第点…)カキカキ


透華「分かりましたわ。 ではここからはオーディションの中核… 実技試験と質疑応答を並行して行っていきますわ!」


※ここより、オーディションの合否に関わってきます。

オーディション終了後に、また3つのコンマを取って、合格ラインを上回った場合、ユキは合格してドラマに出演することができます。

今現在の合格ラインは「300点」、つまり合格率0%ですので、合格するにはこのオーディションの中で合格ラインを下げる必要があります。

審査員の透華たちに良い印象を与えれば、少しずつ合格ラインは下がって、受かる確率が上がっていきます。

215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 22:47:32.78 ID:lGMP39Md0

透華「じゃあ… まずお得意の歌を見せてもらおうかしら? ドラマの挿入歌をちょっと歌ってみて下さる?」





ユキ『もう一歩ふーみ出せるー♪ 私待ってたよー・・・♪』

  『絶対ゆーずれーなーいっ! この時をまーってたよー・・・♪』

  『そう、誰もー♪ この先ー 分からない♪ ・・・・』フリフリ


咲(へぇ…)

灼(これは…!)


>>216コンマ以下 ・1〜20→合格ラインが10点下がる
          ・21〜50→20点下がる
          ・51〜00→30点下がる
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 22:48:04.40 ID:i1+upPJdo
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:04:46.40 ID:+zPUS/rh0

咲(うん、けっこう上手…!)

灼(振り付けまできちんとできてる…)

透華(でも… 得意と言う割にはちょっと華が足りないかしら…?)


○合格ライン・300→280


※実技や質問が続きます。 もし透華、咲、灼に、ユキに対して質問して欲しいことや、ユキにやらせたいことがもしあったらその都度書き込んで下さい。





 パチパチパチパチパチ

透華「お上手でしたわ。 では、次は… 何か特技を披露して下さらないかしら?」

ユキ「特技、ですか?」

透華「ええ。 歌以外で、何かお得意なこと… モノマネでも、一発ギャグでも、なんでもよろしいので、何か自分をアピールできることをしてみて下さる?」

ユキ「……」

ユキ(大丈夫… “自分には何も取り柄がない”と思っていたのは、もう過去の自分…!)

ユキ(魅せてあげましょう! 私の特技!)

ユキ「はい、では・・・ >>219!」


※ユキの特技とは…? (審査員に妬まれる可能性が高いので、おもち関連はNGでお願いします)

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 23:06:35.93 ID:xfjn4xJWo
リンボーダンス
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 23:07:32.78 ID:2y1HlGqMo
死んだふり
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 23:11:28.48 ID:y7399tZco
落ちたらモブでもいいから出演したいな
参拝客とか杏果さんとこの客とかで
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:16:00.57 ID:+zPUS/rh0

ユキ「はい、では・・・ 死んだふりをしますっ!!」 バタンッ!

透華「は?!」


ユキ「…」チーン・・・


咲(なっ!)

灼(むぅ…?)


>>222コンマ以下 ・1〜33→合格ラインが10点下がる
          ・33〜66→20点下がる
          ・67〜00→30点下がる
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 23:16:52.05 ID:xs/Bm7lJo
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:21:52.42 ID:+zPUS/rh0

ユキ「……」チーーーン・・・・


咲(え? 何やってんのこの人?)

灼(これは… お粗末…)

透華(ただ寝てるだけじゃありませんの…!)


○合格ライン・280→270
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:28:23.34 ID:vniI5TDo0
>>220
ゴメン、エキストラとしての出演も考えたんですけど、今回はオーディションに緊張感をもたせたいので、「主役として出演する」か「落ちる」の二つしかないことにしました。
ユキがいっぱい頑張れば、合格率はどんどん上がるはずです。(仮に合格ラインを0まで下げることができたら、合格率100%)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:41:01.37 ID:jAsG833L0

ユキ「…」チーーーーーン・・・・

透華「わ、分かりましたわ! もう起きて下さいまし!」

ユキ「あ、はい」ムクリ

咲「…」

灼「…」

ユキ(ふふ、皆さん唖然とした顔で私を見てますね… 私の必殺技「死んだふり」に驚いてるんですね…!)ククク・・・w


透華「で、では… 次は、演技を見させて頂きますわ」

透華「とりあえずこれを読んでみて下さる?」ピラッ

ユキ「?」


透華はユキに一枚の紙を渡した。


透華「それを、感情をこめて読んでみてみなさい」

セリフ「>>226

ユキ「……」


セリフの内容お願いします。(二人以上の会話や、何かのコピペでも可(いいよね?))
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/30(日) 23:43:49.73 ID:y7399tZco
バルス
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/30(日) 23:57:03.06 ID:jAsG833L0

セリフ「バルス」


なんと・・・ A4ほどの大きさのその紙には、大きく「バルス」と書かれているだけであった。


ユキ「!!」

ユキ(こ、これは・・・! 『天空の城ラピュタ』の最後の滅びの呪文・・・!!)

ユキ(ふふふふ・・・ww ラピュタと言えば、私の最も好きな映画の一つ・・・!!)

ユキ(幼稚園の時から今まで、一体何百回見てきたことでしょう…)

ユキ(そして… 何千回鏡の前で「バルス」の練習をしてきたと思ってるんですか!)

ユキ(ククク…w 後悔させてあげますよ、審査員の皆さん…!)ゴゴゴゴォ・・・・

ユキ(この私に、「バルス」を唱えさせたことを!!)カッ!
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:05:27.47 ID:/YSU7cze0

ユキ「…」スゥゥ―・・・・


透華「ん?」


ゆっくりと、右手を前に差し出したユキ・・・


ユキ「ふぅ―――・・・」ゴゴゴォ・・・


咲(え? 何する気?)

灼(? あんな一言を言うだけなのに、一体何をもったいぶ・・・ はっ!??)


灼は自らの目を疑った。

なんと・・・! ユキのその右手に、左手をかぶせている少年が、突如現れたのである・・・!!
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:17:23.86 ID:/YSU7cze0

透華「え!? あ、あなた、一体、どこから・・・??」


しかし… うろたえる透華などまるで見えてないかのように、ユキとその少年は、一点を見据え、カタく手を握り合いながら…  その魔法の言葉を唱えたのだった。





ユキ・パズー『『   バ     ル     ス   』』







  ピカアアアアアアァァァ――――――――――ッッ!!!!




咲「えっ!?」


ユキとその少年の握り合った手のスキ間から、目もくらむばかりの強烈な光が飛び出す・・・・・!!


そして!!



ムスカ「うああああああああああああああぁぁぁぁっっ!! 目がっ!! 目があああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――っっっっ!!!!!」=3=3=3



突然面接室に、両目をおさえてもがき苦しむ中年男が現れたのだ・・・!

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:27:14.24 ID:/YSU7cze0

さらに・・・!!


 グラグラグラグラグラァ・・・・・!!!


咲「え? はわわわわわっ??」

灼「あっ、う、えぇ…!?」


審査員たちの足元が大きく揺らぎ、ガラガラと天井が崩れてきたのである・・・!


透華「じ、地震ですわっ! 皆さんっ! 体を丸めて机の下に…!!」


透華の悲痛な叫びは、天井だけでなく壁、床までも一気に崩壊するその破滅的な音にかき消されていた。


そして・・・そんな中、宮永咲は、崩壊して現れた青い空に、光り輝きながら上っていく飛行石を確かに見たのだった・・・

231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:38:38.43 ID:/YSU7cze0






透華「ハッ!」パチッ


目を覚ました透華は・・・ 崩壊する前の、窓からうららかな陽の差し込む、いつも通りの普通の面接室の中にいた・・・

そして、目の前には、パイプイスに座ってニコニコと微笑んでいるユキがいた。


咲「ん…? あれ? 一体、どうなって…??」ムクッ

灼「・・・?? は、白昼夢・・・??」ムクリ


ユキ「どうしたんですか皆さん? いきなり机に突っ伏して眠ってしまって・・・ 寝不足ですか?」ニコニコ


そう… すべては、ユキのあまりにも完璧な演技、そして超人的な想像力が生み出した幻だったのだ・・・!



>>232コンマ以下 ・1〜10→合格ラインが10点下がる
          ・11〜30→30点下がる
          ・31〜00→50点下がる
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 00:39:20.58 ID:3IWPgy08o
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:45:44.42 ID:/YSU7cze0

ユキ「寝不足は体に良くないですよ。 そんなんでちゃんと審査できるんですか?」クスクス


透華(・・・し、信じられません! 今、この方は… 演技だけで私たちの脳内に幻をつくってしまったんですわ…!)

咲(そ、そんなオカルトありえないよぉ…)カタカタ

灼(この人… ただ者じゃない…!)


○合格ライン・270→220

234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 00:57:07.29 ID:/YSU7cze0

透華「し、失礼しましたわ! え、えーっと、次も、まだ、演技の課題に取り組んでもらいますわよ…」ハアハア

透華「続きましては、ロールプレイングですのよっ!」

透華「わたくしが、状況と場面を設定してさしあげますから・・・」

透華「その状況に即した、自分なりの“アドリブ”を見せて頂きますわ」

ユキ「アドリブ・・・!」

透華「一緒に宮永さんと鷺森さんも演技して下さいますわ。 では、スタンバイ!!」


 ザッ!!


ユキ「!?」


透華の合図に合わせ、咲と灼が立ち上がり、ユキの両脇に立った…


ユキ(え、え? 一体、何をするんですか…?)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 01:01:08.91 ID:UetzZ9jf0
本日ここまでにします
また、たぶん明日書いていきます
レスや安価対応あざした!

課題が多ければユキの合格率が上がるので、何かユキにさせたいことがもしあったら書き込み願います。(でも、課題の回数は最多で10回、つまりあと7回以内)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 01:02:55.98 ID:Cfv3iZqZo
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 01:04:58.22 ID:E5+RBeCPo

水着審査
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 01:08:50.01 ID:3IWPgy08o

発声練習とか
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 01:15:04.92 ID:A0t2H8vUo
サスペンスってことで犯人に襲われたときの悲鳴や苦悶の演技を(リョ並感
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 14:04:45.05 ID:vMpoYTTpo
決め台詞をいかにカッコ良く言えるか
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:13:35.68 ID:6R5UQcbl0
乙あざす、書いていきます
課題の提案あざした!
「水着審査」「発声練習」「襲われたときの演技」「決め台詞」了解です
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:18:01.00 ID:6R5UQcbl0


咲「ねえ、真屋さん・・・」ユラリ・・・

ユキ「え?」

咲「私さ、ちょっとのどかわいちゃった。 コンビニ行って、パックのコーヒー牛乳買ってきてくれない?」

ユキ「は、はぁ?」

咲「あ、もちろん小岩井ね。 森永のコーヒー買ってきたらコロスからね」ニコッ

ユキ「・・・??」

灼「なにボサッとしてんだお前… 早く行ってこいよ!」ドン

ユキ「!?」


灼が、ユキの肩を軽く突き飛ばした。


灼「あ、私はメロンパンね。 5分以内で買ってきてね?」

ユキ「え、え…?」

灼「ただのメロンパンじゃないからね? 夕張メロンパンだからね?」

咲「ほら、早くダッシュで行って来いよっ!」ニコニコ

ユキ(・・・? え、なんですかこれ、一体、なに・・・??)


透華「真屋さん、分かってますの? もうロールプレイは始まってますのよ?」

ユキ「え?」
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:21:20.59 ID:6R5UQcbl0

透華「場面は、あなたが通っていた中学校の教室・・・」

透華「宮永さんと鷺森さんは、あなたの過去の同級生ですわ」

透華「昼休みになって、いつも通りご自分のお弁当を広げた真屋さん… しかし、そこへあなたのご学友がやって来て、パシリを要求する… というのが、このロールプレイのシチュエーションなんですの」

ユキ「……」

透華「真屋さん… あなた、風の噂で聞きましたが、中学生の時、同級生からイジメを受けていたそうですね」

ユキ「いえ、別に、イジメられていたわけでは…」

透華「そうですの? でも、いつも不当な要求を拒否せず、言いなりになってたんではないんですの?」

ユキ「・・・・・」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:26:29.76 ID:jPkt3ZTg0

透華「人間の心というものは弱いものですわ。 別に真屋さんのことが嫌いなわけでなくても、面倒事を一切断らずにやってくれるような人間がいたら、つい調子にのって、不当な要求をしてしまうものですのよ」

透華「だから、もしあなたが中学生の時、イジメを受けていたのなら、それはあなた自身にも原因がありましてよ」

透華「これはわたくしの個人的な感情ですが… わたくし、いつも周りに流されて長い物に巻かれて生きてるような方は・・・だいっっっっっ嫌いですの」

ユキ「………」

透華「・・・分かりますわよ? もちろん、あなたが優しい気性の持ち主だから、同級生の要求に応えていたのだということは…」

透華「でも、はっきり言わせてもらいますが、不当な要求に流されて応え続けるということは、自分も、相手も、誰も幸せにできない・・・ 最低の行為なんですのよ」

透華「さあ… 一年たって、あなたはその時より成長したのかしら? このロールプレイで、今のあなたのスタンス・・・心の進化を見せて下さる?」

ユキ「・・・・・」

245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:29:01.89 ID:jPkt3ZTg0

咲「ほら、何モタモタしてるの? 早く行ってきてよ!」ニタニタ

灼「5分過ぎたら、あんたのその無駄にでかいおもちもみしだかしてもらうからね」ニタニタ

ユキ「・・・・・・」


ユキ「>>247


※ユキのセリフまたは行動でお願いします

246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:30:57.10 ID:vMpoYTTpo
華麗にスルー
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:33:12.45 ID:Cfv3iZqZo
おお神よこの憐れな子羊達に慈悲を
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 21:46:39.76 ID:jPkt3ZTg0

ユキ「おお神よ、この憐れな子羊達に慈悲を…!」オイノリー

咲「は!?」

灼「あ…?」


突然、目をつぶってお祈りのポーズをとったユキ…


ユキ「父なる神よ。 このゴミカスのような子羊も、あなたのお子なのです。 どうか、どうか、私のこの祈りに免じて慈悲を・・・!」

咲「・・・」イラァ・・・

灼「おい、真屋、てめぇ…」


ユキ「この羊たちの頭には、腐ったヘドロがつまっているのです。 ですから、このような愚かなる行動を取ってしまうのは、仕方ないことなのです…」

灼「んだてめっ! バカにすんのもいい加減に…!」グッ


ユキの胸倉をつかんだ灼…


灼「ちょーしこいてんじゃねぇよ… さっさとメロンパン買ってこいって!」


ユキ「>>250

249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:48:54.82 ID:5xJrDOrvo
神はこの子達を見放したもうた…
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:49:38.67 ID:E5+RBeCPo
憐れみの目で見つめる
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:02:54.67 ID:ekx2MBja0

ユキ「・・・」ジィーッ・・・

灼「う…!?」


ユキは、そのダイヤのコントラストのある美しい瞳で、じーっ灼の目を見つめた…

寒々としたその視線に、思わずたじろぐ灼…


ユキ「なぜ私があなたのメロンパンを買ってこなくてはいけないのですか?」

灼「え?」

ユキ「ご自分で行けばいいじゃないですか。 あなたにも足があるでしょう?」

灼「な、に・・・?」

ユキ「私は今、自分のお弁当を食べたいんです。 あなた方の飲み物やパンを買ってくる義務が私にあるのなら、理由を話してください」

灼「・・・・」


ユキの、毅然とした態度に・・・ 灼と咲は、しぶしぶ、ブツブツ文句を言いながらも、その場を立ち去って行った・・・


ユキ「ふふ、お弁当おいしいです♪」モグモグニコニコ


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:15:36.69 ID:23F4AOut0

ユキ「以上です」


透華「はい! お見事でしたわ♪」

透華「まず最初のユーモアが良かったですわね。 あんな言い方をされたら、きっと、周りが笑い出して… ご学友はいたいたまれない気持ちになるでしょうから…」

透華「黙って見つめるというのもたいへん良かったですわね。 相手に、自分が今、恥ずかしいことをしているのだということを、悟らせることができますし、非常に毅然とした印象を与えられます」

透華「確かに、今のあなたには、中学生の時にはなかった心の成長があるようですわね♪」


>>254コンマ以下  ・1〜25→合格ラインが10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる

253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:16:54.10 ID:OPYbxIJ2o
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:17:30.61 ID:3IWPgy08o
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:23:00.18 ID:23F4AOut0

ユキ「そう思ってもらえたのなら…良かったです」ニコニコ


灼(演技力もあるし… 無茶ぶりにも落ち着いて行動できてる…)カキカキ

咲(ふん… ま、本当にリアルであんなことを私に言ったら、その場で砂にしちゃうけどね)カキカキ


○合格ライン・220→190

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:27:11.64 ID:23F4AOut0


透華「ふふ、では次の実技は… あなたの『決め台詞』で『発声練習』をしてもらおうかしら?」

ユキ「発声練習…ですか」

透華「ええ、いついかなる時でも、自由自在にハラから声を出せなくては、役者としては半人前でしてよ」

透華「今度はシチュエーションはあなたが自由に設定して、真屋さん独自の決め台詞を使って、発声練習をして下さる?」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:30:11.05 ID:23F4AOut0

ユキ「え、でも、決め台詞というのは・・・私、特にはないんですけど・・・」

透華「そんなことありえませんわ。 咲-saki-のキャラなら、決め台詞の十や百は必ず持ってるものでしてよ」

ユキ「……」

透華「・・・もう、仕方ありませんわね! ほら、思い出してごらんなさい! あのインハイ団体戦の準決勝副将戦を…!」

ユキ「え?」

透華「イメージしてごらんなさい。 ほら、今は後半の南一局・・・あなたの最後の親番でしてよっ!」

ユキ「・・・・」

透華「ああ! ほら真屋さんキマシタわよっ! ご自分の手牌をごらんなさいっ!」

ユキ「えっ、は?」

透華「八巡目チートイ・ドラ3聴牌・・・! 起死回生の一発を放つ大チャンスでしてよっ!!」

ユキ「・・・!」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:36:19.38 ID:23F4AOut0

ユキ(そう… あの時私は、残り点棒が7000を切り、トバされる寸前でした…)

ユキ(ほとんど和了ることができずに回ってきた最後の親番・・・ そこで、ついに勝負手が来たのです)

ユキ(12000確定の手だから、普通ならダマで十分なところ… 私は…)

ユキ(「一日に一回くらいは、本気で取りにいってもいい」という、爽さんの言葉を思い出して……)


 ユキ『・・・ 左手を、使ってもいいでしょうか?』

 ダヴァン・絹恵『『 はい 』』

 和『えっ? ・・・は、はい』

 
ユキ(ククク・・・w 新約聖書においては、一般的に左利きはタブーとされてますが・・・)ゴゴゴォ・・・

ユキ(私の左手は、闇をまといし反逆の手…! ふふ、わが異能なる左手よ…! ついにぬしの真の力を開放させる時がきたぞっ!)クワッ!


ユキ、中二病モード発動…! 続いて、左手の甲に、古代フェニキア文字の「ヨド」の文字が浮かび上がる…!!


ユキ『ぃりいいいいいいいぃぃぃぃちいいいぃぃっっっ!!!』ドッ!

259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:39:50.96 ID:23F4AOut0

 ダヴァン『ポン!』

 ユキ(!! ダヴァンさん、一発消しの鳴き… ふん、だが、その程度でわが左手の力を封じ込められると思うなよ…!)


そして、その2巡後・・・!


 ユキ『クク…w そは荒野に水湧き出で… 砂漠に川流るべければなり…!』ズモモモモモオオォ・・・!


ユキの手の甲に、ついに旧約聖書における古代イスラエルの唯一神・ヤハウェの紋章が浮かびあがる・・・!!

そしてその奇跡の手は、和了牌の東をツモると同時に、まばゆいばかりの光を放った。


ユキ『ツモオオオオオオオォォォッッ!! リーチ・ツモ・七対子ドラ5・・・・ 8000オールウウウウウウゥゥゥッッッ!!!』カッ

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:46:22.87 ID:23F4AOut0

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


〜面接室〜


ユキ「8000オールウウウウウウゥゥゥッッッ!!!」=3

咲「わっ?!」


渾身の気合で発声したユキ・・・ しかし、


透華「ダメですわその程度では! 声が小さいっ!!」カッ

ユキ「え、えぇ…?」

透華「ハラから声を出しなさいと言ったでしょう? もっと、他家の3人を椅子から転げ落とすくらいの勢いで発声なさい!!」

ユキ「は、8000オ――ルウウウウウウウウゥゥゥッッッ!!!!」

透華「まだですわっ! 命をかけて発声なさいっ!!!」

ユキ「は、は、8000ゥオオオォ―――ルウウウウウウウウウウウゥゥゥゥッッッッ!!!!!」=3

透華「まだっ!!」

ユキ「はっせんうおおおおおおおおぉぉぉ―――――――――るうううううううううううううううううぅぅぅぅぅっっっっっ!!!!!!!」=3=3


>>262コンマ以下  ・1〜25→合格ライン10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる

261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:47:01.78 ID:A0t2H8vUo
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 22:47:11.01 ID:vMpoYTTpo
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:54:10.85 ID:XCnYSKiU0

咲(う、うるさ… 耳がキンキンする…!)

灼(ただ叫べばいいってものじゃない…)

透華(うーん… ちょっと、発声の技術的なことを分かってないようですわ…)カキカキ


○合格ライン・190→180

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 22:57:01.13 ID:XCnYSKiU0

透華「はいでは、次で実技は最後にしましょうか。 このドラマは、サスペンスですから… 実践的な演技として、『犯人に襲われた時の対応』を演技してみて下さる?」

ユキ「犯人・・・どんな犯人ですか?」

透華「それは真屋さんが自由にイメージしてしまってかまいませんわ。 真屋さんが思う“恐怖のシチュエーション”を設定し、その中で、自由に演技してみなさい」

ユキ「・・・・分かりました。 では・・・」ポワポワポワーン・・・


ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 23:00:56.56 ID:XCnYSKiU0


 ガシィッ!


 「動くな! し、静かにするのです…!」ハアハアハア

ユキ「…!?」


午後8時…
帰宅し、マンションのエレベーターをいつも通り自分の階で降りた私は…
二、三歩足を踏み出した時、突然後ろから何者かに口をおさえられ、あまりのことに声も出せず、その場でカタまってしまっていた。


「いいですか、よく聞くのです… さわいだり、動いたりしてはいけません…!」ハアハア


そういえば今日、学校のホームルームで、最近不審者が現れるので注意して帰るようにと担任の先生が話していたのを思い出しました。

まさか、私が狙われるなんて…!
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 23:07:06.68 ID:XCnYSKiU0

 「もし、さわいだり動いたりしたら… コレで、あなたを刺しますからね…!」ギラッ

ユキ「…!??」ギョッ


犯人は、後ろから右手で私の口をおさえながら、左手をスッと私のお腹の前に出してきました。

その手には・・・ 刃渡り20cmはありそうな包丁が握られていました。


 「いいですか… 大人しくしていれば、何も痛いことはしません。 約束しますのだ」

ユキ「……」

 「ちょっと… 気持ちイイことをしてあげるだけですのだ。 その間、大人しくしていれば、何も怖いことはありませんのだ…」

 「分かりましたか? 大人しく私の言う事を聞くと、約束できるなら… 小さくうなずいて下さい」フーフーッ・・・


後ろの女の、フーフーという鼻息が私の耳にかかりました。

そして、包丁を持っている手が、カタカタと小刻みに震えているのが見えました。

これは… 変に刺激すると、本当に殺されてしまうかも…!


ユキ「・・・・・」

ユキ「>>268


※ユキのセリフまたは行動でお願いしますのだ。

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 23:08:27.31 ID:Cfv3iZqZo
腹に肘打ち
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 23:10:37.57 ID:AzQhi4yqo
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 23:17:21.36 ID:XCnYSKiU0

ユキ(こ、怖い…! で、でも、このままヤラれるわけには、いきません…!)

ユキ(ここは… 渾身の、肘打ちで…)

ユキ「・・・・」スッ


私は、後ろの女に気づかれないように、右ひじを少し前に出しました…

しかし、


 「う、動くなと言っているのです! 本当に刺しますよ…?」ハアハア


グッと私の口をおさえている手に力が入り、包丁が私のおもちの谷間にピタリと当てられました。


ユキ「・・・・・くぅ・・」

ユキ「>>271
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 23:18:38.20 ID:5xJrDOrvo
一旦従う
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 23:19:30.42 ID:E5+RBeCPo
くっ…殺せ!!
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 23:34:35.42 ID:XCnYSKiU0

ユキ「くっ・・・ 殺せ!!」モゴモゴ

 「え?!」


私は、口をおさえられながらも、なんとか声を出しました。


 「こ、殺せって… お、脅しではないのですよ? 本当に刺しますよ!」

ユキ「刺せばいいじゃないですか… 犯されるくらいなら… 死んだ方がマシですよ…!」

 「え、え・・・??」


後ろの女の顔は見えませんが、あきらかに動揺したようでした。

声が上ずっているのが分かります。

ふふ、当然ですよ… 多分、私を階段の踊り場にでも連れていって手ゴメにするつもりなんでしょうが… こんな、誰か別の人が通るかもしれない所で襲ってきたということは、犯人も相当必死なはず…

それに、本当に殺す気などまずない… 私がこう言えば、気が強く従順でない女をヤルのは困難と判断し、きっと、逃げていくはずです…!


ところが、


 「ならば… ちょっと痛い目を見てもらいましょうか!」スゥ・・・

ユキ「え?」



  ヒュンッ

273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/10/31(月) 23:53:49.99 ID:8NUtj5w80


 グサァッ!!


ユキ「あっ!?」


気がつくと・・・ 私の左肩に、女の包丁が深々と突き刺さっていました。

肩がジイィンと熱くなり、続いて猛烈な激痛が私を襲う・・・


ユキ「うっぐぅ・・・?!」

 「ふふ、分かりましたか? 私が本気だと言うことが…!」ズボッ!

ユキ「あぅっ!?」


女が包丁を引き抜くと、肩から真っ赤な鮮血が飛び、床や壁にビシャビシャとかかるのが見えました。


ユキ「あ゛――っぐううぅぅっ! うああああああああぁぁぁ―――っっ!!!」=3

 「!? さ、騒ぐなと言ってるのです!!」


あまりの激痛に悲鳴をあげながらも、私は必死に身をよじってわずかに距離をとり、その女の包丁を握る手を下から蹴り飛ばしました。


 「あっ?!」

ユキ「てええぇっ!!」バッ


続いて、無我夢中で女の腕をつかみ、格ゲーで勉強した地獄車で、その女を投げ飛ばしました…



・・・ズダアアアァァンッ!!=3

274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:02:16.41 ID:1qMxF6AR0

玄「…」チーン・・・


女は、頭を打ったのか… 倒れたまま動かなくなりました。


ユキ「・・・ あ゛うぅっ!  ぐぅ・・・??」ガクッ


しかし、私も血のほとばしる肩をおさえながら、ガックリと膝をつきました…


 ガチャッ


住民「なんだ? さっきからうるさ・・・えっ! あ、あんた!どうしたんだっ?!」



その、住民の方がドアを開けて、私を見つけてくれた途端・・・ 私の緊張の糸はプツリと切れ、その場に倒れて気を失ってしまったのです・・・・

275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:07:24.68 ID:1qMxF6AR0

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー


ユキ「以上です」


 パチパチパチパチパチ


透華「お見事でしたわ。 とても一人芝居とは思えない・・・ 本当に誰かに襲われているかのような演技でしたわっ!」


>>277コンマ以下  ・1〜25→合格ライン10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる

276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:07:42.70 ID:YccRIDMio
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:07:53.64 ID:QgHwLQ8co
はい
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:15:53.28 ID:68JwFcNe0

透華(みっちりレッスンしてきたと言うだけあって… なかなかの演技力ですわね)

咲(へぇ… すごい迫真の演技だったなぁ… まるで血が噴き出すのとかまで見えるようだった…)

灼(ふぅん… こういう演技ができるんなら、あのシーンでこのコを使ってみるのもいいかも…)カキカキ


○合格ライン・180→150

279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:18:44.60 ID:68JwFcNe0


透華「ふぅ… これで一応、既定の課題は終了しましたわ。 最後に… 何か質問などは、ございますかしら?」

ユキ「質問…ですか?」

透華「何か分からないことや確認しておきたいこと… あなたの意気込みや、特に今言っておきたいこととかでもいいですわよ」

ユキ「そ、そうですね… じゃあ…」


ユキ「脱いでもいいですか?」

透華「え?」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:22:00.57 ID:68JwFcNe0

ユキ「私、自分ではあまり意識してないんですけど… スタイルを褒められることが多いんです」

ユキ「演技とは関係ないですけど… 良かったら私のカラダを見てくれませんか?」

透華「え、いや、どういうことですの? ここでストリップをされるのは困りますわ!」

ユキ「あ、いえ、大丈夫です。 下に水着を着てますから…」

透華「そんな準備をしてきてたんですの…? ・・・だったら、いいですわよ。 水着審査は予定してませんでしたけど、そこまでやる気があるのなら、見させて下さる?」

ユキ「はい、では…」ヌギヌギヌギ・・・


・・・ボルロオオオオォォンッ!! →http://livedoor.blogimg.jp/sonic_saber/imgs/c/9/c999d7f6.jpg


透華「ぶっ!??」=3

咲「えっ?!」

灼「は…?」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:32:25.44 ID:68JwFcNe0

ユキ「どうでしょうか」ポヨヨヨ〜ン・・・

透華「うっ、え・・・?」


・・・下に水着を着込んで、最後に脱いで自己アピールすることは、爽の差し金であった。

やる気を見せてインパクトを与え、少しでも合格率を上げるのが、目的だったが…



透華(・・・服の上からでも、大きいことは分かってましたけど… な、なんなんですの? あのフザケた脂肪のカタマリは…?)ペターン

咲(す、すごぉい…! あんな小柄なのに、和ちゃんと同じくらいある…!)マナイターン

灼「・・・・・」ギリギリギリギリギリ・・・  ツルペターン


>>283以下コンマ ・1〜50→合格ライン、変わらず
          ・51〜00→20点下がる

282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:33:30.04 ID:xbrpBCszo
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:34:03.43 ID:O98IHqd1o
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:43:57.96 ID:vKCAKwXP0

透華(ね、妬ましい… 妬ましいですわ…! ううぅ、これは審査なんですから、わたくしの個人的な感情など、持ち込んではいけませんのに…!)ギリッ

咲(私が書く時にイメージした主人公の子は、別に巨乳じゃないんだよね…)

灼(何…? この子、私たちをバカにしてるの…?)


もちろん、ユキに悪気は全くない…

しかし、審査員が、おもち関連についてはややマイノリティーな人間であったため… せっかく水着になっても、好印象を与えることはできなかった…


○合格ライン・150→150(変わらず)

285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 00:49:32.85 ID:vKCAKwXP0


透華「では、これでオーディションを終了しますが・・・ 宮永さんと鷺森さんはよろしいですかしら? 最後に、何か真屋さんに聞いておきたいことなどあります?」


咲「えっとぉ・・・」

灼「………」


※もし、咲か灼に質問させたいことや、ユキにさせたい課題等あれば、書き込みお願いします。

時間は1:10まで。

特に書き込みがない場合、このまま合格ライン150点(合格率50%)で合否判定を行います。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:51:18.45 ID:HVa8Jgflo
愛について語らせる
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:53:01.83 ID:YccRIDMio
モノマネさせようか
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 00:54:13.85 ID:xbrpBCszo
方言を喋らせる
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:03:13.94 ID:QgHwLQ8co
松江や出雲の印象を尋ねる
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 01:18:20.67 ID:+a4VK+B10
書き込みあざした
提案を元に、また咲や灼の出す課題や質問については、明日か明後日書いていきます
(すでに7回課題に挑戦してますので、あと3回だけ、課題に挑戦することになると思います)
今日もレスや安価対応あざした!
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:21:36.00 ID:YccRIDMio
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:22:28.20 ID:QgHwLQ8co
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:22:53.62 ID:xbrpBCszo
乙です
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 01:37:26.35 ID:HVa8Jgflo
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 03:57:42.00 ID:AWAIKg5Oo
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 19:37:48.03 ID:FRDAP1gl0
乙あざす、書いていきます。

>>252一部訂正
×透華「まず最初のユーモアが良かったですわね。 あんな言い方をされたら、きっと、周りが笑い出して… ご学友はいたいたまれない気持ちになるでしょうから…」

○透華「まず最初のユーモアが良かったですわね。 あんな言い方をされたら、きっと、周りが笑い出して… ご学友はいたたまれない気持ちになるでしょうから…」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 19:40:14.72 ID:FRDAP1gl0

灼「…じゃあ、私は… もう少し演技を見てみたいから…」

灼「そうだね。 何かモノマネをしてもらおうかな?」

透華「モノマネ? ですの?」

灼「うん、やっぱりモノマネは演技の基本だからね」

灼「真屋さん、>>299のモノマネでもしてみてくれる?」

ユキ「……」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 19:48:49.32 ID:uo7wSBqFo
はやりん
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 19:49:47.93 ID:QgHwLQ8co
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 20:10:32.75 ID:FRDAP1gl0

灼「真屋さん、清澄の原村和のモノマネでもしてみてくれる?」

ユキ「え…? 原村って… あの、中学生チャンピオンの、原村さんですか?」

灼「もちろん、そうだよ」

ユキ「………」

ユキ(インハイで同卓した原村和・・・)

ユキ(初めは、雑誌と違ってすごいオーラがあって、ちょっとビビッてしまったんですよね…)

ユキ(でも、休憩の時に声をかけてくれて… エトペンの話で少し盛り上がったんだよね)

ユキ(こないだのコクマにも出場してたから、ちょっと見かけましたけど… 原村さんのことなんか、よく知らないですよ…)

ユキ(どうしよう…? そんな無茶ぶりありえませんよ…! SMA!!)ムググ・・・
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 20:28:25.25 ID:oPGTxMqA0

ユキ(いえ…、でも課題を投げ出すわけにいきません…! なんとかしないと…)

ユキ(イメージです。 想像するんです! 私はインターミドルチャンピオン原村和だと・・・!)

ユキ(私は原村和です、私は原村和です、私は原村和です、私は原村和です!私は原村和です!私は原村和です・・・・!!)ブツブツブツ・・・


目をつぶって、妄想モードに入ったユキ・・・

ところが、


咲「ねえ」

ユキ「え?」

咲「真屋さん、和ちゃんのこと、そんなによく知らないよね?」

ユキ「は、はい…」

咲「私、和ちゃんとは毎日話してるからさぁ… 良かったら、私が相手をしてあげようか?」ニヤ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 20:49:49.13 ID:dT3zhqNw0

ユキ「え… どういうことですか?」

咲「つまり、私が、和ちゃんが普段どんなカンジなのかを説明してあげるから、真屋さんはとりあえず私の言うように演技してみて、ていうこと」

ユキ「あ、じゃあ・・・ それでお願いします。(言われた通りに演技するだけ… それなら楽ですよね)」

咲「あ、でも、その前に… 和ちゃんがどういう人なのかを、少し話しとかなきゃだよね」

咲「和ちゃんはねぇ… いつもカマトトぶってるけど、本性は実はとんでもないド変態なんだよ」ニヤァ

ユキ「え?」

咲「私のパンツを盗んだり、私が使った雀牌を口に入れて舐めてたり、私の私物を股間にこすりつけてたり・・・ そんなことが日常茶飯事なんだ」

ユキ「ええぇ…? ほ、本当ですか?」

咲「本当だよ。和ちゃんソトヅラはすごくいいからそんなとこ想像できないかもしれないけど… 陰ではいつもそんなカンジなんだよ」ニタニタ

ユキ「そんな、信じられません… あの凛々しい原村さんが…」

咲「ふふ、ていうわけでさぁ…」スルスル・・・

ユキ「?」


咲はなぜか靴と靴下を脱いで素足になり、ユキの前まで来た…


咲「とりあえずさ、『咲さん、お願いです! あなたの足を舐めさせて下さい!』って言ってみてよw」

ユキ「は!?」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 21:01:21.27 ID:XUG6BWRD0

ユキ「え? どういうことですか? 原村さんがそんなことを言うんですか?」

咲「言うよぉw 私の足を舐めるためなら、和ちゃんは土下座でもなんでもしちゃうよぉw」

ユキ「……」

咲「それで、しばらく焦らしたあとに舐めさせてあげるんだけど、和ちゃんはいつも私の足の指の間まで美味しそうに舐めるんだよ…」

咲「ほら、だから早く言ってみてよ。 『咲さんお願いですぅ! あなたの足を舐めさせて下さいっ!』って・・・ ひざまずいて、涙目になりながら、言ってみてよ・・・w」ムフフ・・・

ユキ「………」


ユキ「>>305


※言動または行動でお願いします
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 21:04:26.54 ID:GLYa06v0o
どあほう
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 21:05:45.69 ID:xbrpBCszo
さっきから無言の透華を見る
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 21:18:56.46 ID:XUG6BWRD0

ユキ(そんな、バカな…? いくらなんでも、あの原村さんがそんなことするわけありませんっ!)

ユキ(この人… 出鱈目言ってるんじゃないかな…? そうですよね?監督さん!)チラ


ユキは、先ほどから、机に両肘をついて黙って成り行きを見守っていた透華に目線を移した。 

しかし…


透華「…」ジーッ・・・


ユキ(え…? 目が合っても動じず無表情…?)


咲「? 何よそ見してるの? 早く言ってみてよw」

ユキ(ど、どうしようか…)


>>308
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 21:21:05.37 ID:OwudnTOGo
無言で殴る
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 21:22:06.88 ID:HVa8Jgflo
あえて透華に言ってみる
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 21:49:22.89 ID:tLsH42xj0

ユキ(言わなきゃダメなのかな…? でも、あの監督さん… さっきは「言いなりになる人は大っ嫌いなんです」って言ってたよね…?)

ユキ(いくらモノマネっていっても、ここで言われた通りにしちゃったら、その言葉と矛盾してるんじゃないかな…?)

ユキ(・・・もしかしたら、私がどう対応するのかを見てるのかも…)

ユキ(う〜ん・・・ よし、じゃあ、ここは・・・!)スッ スタスタ・・・


無言でイスから立ち上がり、歩き始めたユキ・・・


咲「え? ちょっと、どこ行くの?」


ユキは咲を無視し、透華の前まで来ると、なんと身をかがめて長机の下に潜り込んだ。


ユキ「…」ゴソゴソ

透華「え、は? ちょ、ちょっと! ナニをしてますの?」=3


そんな透華の言葉も無視し、ユキは下から座っている透華の太ももに両手をかけ、すねに豊満なおもちを押し当てながら、言った・・・


ユキ「・・・透華さま、お願いです… あなたのお御足を、ペロペロさせて下さい…」ウルウル


透華「!?!?!?!?」ズッキュウウウウウゥゥ――ン!!!


その時、透華の脳裏に映し出されたのは… まさしく、透華が着せたメイド服に身を包み、涙目になっている切なげな原村和の姿だった…
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 22:00:23.21 ID:tLsH42xj0

透華「ぶはぁっ!?」ブゥ―――ッ!!

 ドタアァァンッ!

咲「わっ? りゅーもんさん! ちょっと、大丈夫?」


透華は鼻血を噴き出しながら後ろに転倒… あわてて咲と灼がかけつけ、抱き起こした…


透華「う、ううぅ、う・・・??」クラクラ


ユキ「ふふ、どうですか? 原村さんに似てました?」ニコニコ



>>312コンマ以下  ・1〜25→合格ライン10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:00:55.17 ID:tL2sWW2eo
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:01:12.53 ID:QgHwLQ8co
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 22:04:33.76 ID:tLsH42xj0

透華(な、なんでしたの?今のは…?? モノマネというより、完全にアレは原村和でしたわよ…?)フラフラ
314 :>>313訂正 [saga]:2016/11/01(火) 22:11:19.62 ID:tLsH42xj0

透華(な、なんでしたの?今のは…?? モノマネというより、完全にアレは原村和でしたわよ…?)フラフラ

咲「りゅ、りゅーもんさん、大丈夫? ちょっと休む?」

透華「い、いえ… 今はまだ審査の途中ですわ… わ、私は大丈夫ですわっ!」


灼(今のは… あえて別の人間に言うことで、言いなりにもならず、モノマネをするという課題もきっちりクリアした… これはお見事…)カキカキ


○合格ライン・150点→120点

315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 22:20:05.72 ID:NKSbaCMQ0

透華「ふ、ふう、ふうぅ… え、えーっと、宮永さんは、あとは質問などは、よろしくって?」

咲「えっとぉ… じゃ、じゃあ私は、松江や出雲についての印象…を聞いておこうかな」

透華「松江についての印象…ですの?」

咲「うん、この物語は、タイトルにもあるようにやっぱり舞台が大きなキーになっているからね」

咲「主役をやる子には、松江という土地の特性、個性について、きちんと知っておいてもらいたいんだ」

咲「真屋さんは、島根には行ったことは…ないよね?」

真屋「ないですね。 あまり北海道から出たことがなかったので…」

咲「うん、じゃあ、『松江』や『出雲』に対して… どんな印象をもってる?」

真屋「そうですね… >>316 >>317 >>318
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:22:00.46 ID:GLYa06v0o
雀士としてはやはり朝酌およびはやりんの印象は強い
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:22:18.86 ID:SHbRBPOVo
縁結び
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:23:35.49 ID:QgHwLQ8co
スサノオ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 22:55:27.39 ID:ewkGptOf0

ユキ「そうですね… 私も一雀士ですから… やっぱり松江と言ったらまず朝酌女子を思い浮かべますね。 10年前のインハイで伝説的な活躍をし、瑞原はやり、白築慕といったプロ雀士を生んだ地でもあるわけですから…」

ユキ「あとはやっぱり出雲大社ですよね。 ヤマタノオロチ伝説で有名なスサノオノミコトを奉ってる場所でもありますし…」

ユキ「縁結びの総本山みたいな所ですから、一度行ってみたいんですよね♪」


透華(ふむ… さすがは初出場とはいえインハイ出場高のレギュラーですわ… きちんと昔の強豪校などもチェックしてるようですわね)

咲(へぇ… 松江や出雲って言ったら、普通の人はせいぜい宍道湖と神社っていうことしか出てこないのに… よく知ってるみたいだな…)

灼(スサノオまで知ってるのはレア…)


ユキ(ふふ… 私の頭には、世界中の神話や古代伝説がつまってるんですよ… 日本神話の英雄スサノオは、日本が誇る最高にカッコイイ神様ですしね!)


>>321コンマ以下  ・1〜25→10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:55:52.51 ID:OwudnTOGo
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 22:56:08.25 ID:uo7wSBqFo
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 23:04:35.92 ID:ewkGptOf0

透華(まあでも、たまたま知ってただけかもしれませんし…)

咲(知識があるのはいいけど、実技に比べればそこまで重要ではないから…)

灼(評価としては、このくらいで…)カキカキ


○合格ライン・120点→110点
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 23:08:05.52 ID:ewkGptOf0

透華「ではこれでオーディションは全て終わりますが・・・」

透華「最後に、わたくしからも、一つだけ質問をさせていただきますわ」

ユキ「はい…」

透華「それは・・・」

透華「あなたの、“愛”についての考えをお聞きしたいのですわっ!」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/01(火) 23:12:48.37 ID:ewkGptOf0

ユキ「愛…?」

透華「そうですわ! このドラマは、サスペンスですから血なまぐさい展開もありますが…」

透華「根底にあるテーマは、登場人物たちそれぞれの中で複雑に絡み合う“愛”ですの」

透華「愛ゆえに人は苦しみ、笑い、憎み、歓び、心を打ち震わせ、涙を流す…」

透華「ただ、愛というものはカタチが無い抽象的なモノですから、その言葉についての考え方は人ぞれぞれで違うものですわ」

透華「真屋さん、あなたの率直な意見をお伺いしたいのですわ。 あなたは… “愛”について… どんな考えをお持ちなのかしら?」

ユキ「・・・・・」

ユキ「それは… >>325 >>326


※セリフや、ユキが愛についてイメージすることなど
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:15:17.87 ID:xbrpBCszo
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/01(火) 23:22:00.69 ID:Tih9rib+o
よく分からないけどいつかは掴みたい
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/02(水) 00:03:06.25 ID:eJHZCMfr0

ユキ「ふふ・・・“愛”ですか・・・ それをこの私に言わせますか・・・?」ゴゴゴォ・・・

透華「え?」

ユキ「じゃあ… 最後ですから、普段は全然使わない、北海道の方言を混ぜて答えてあげますよ・・・」ニタアアァ・・・・


ユキは・・・ イスから立ち上がり、まるで聖帝のように仁王立ちになると、吼えた・・・




ユキ『愛ゆえに人はなまら苦しまねばならないんさぁ!!  したっけ、 愛ゆえに人はわや悲しまねばならんのさぁー!!! 』クワッ!


咲「ふぇっ?!」

灼「は!?」


ユキ『なしてそったらこと言う! お前は愛ゆえの哀しみや苦しさ以上に、愛ゆえのぬくもりもわからさるはずさぁ!!』

ユキ『なんもわかないっしょや・・・ したっけ、いつかは掴みたいさぁ! あの夜空に輝く・・・愛の星を!!』カッ!



透華「え、は? な、何を言ってるんですの?」

灼「あ、透華、これはね、北○の拳のサ○ザーが…」ゴニョゴニョ

咲「巨○の星も混ざってた気が…」アハハ・・・


ユキ「ふふ、ちょっとはっちゃきこいてしまったさー」ニコニコ


これには、さすがの審査員たちも、リアル破顔を禁じ得なかった…



>>329コンマ以下  ・1〜25→10点下がる
          ・26〜50→20点下がる
          ・51〜75→30点下がる
          ・76〜00→40点下がる

328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:07:16.91 ID:NchLG1sTo
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:07:37.17 ID:BlMnE686o
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/02(水) 00:13:52.59 ID:eJHZCMfr0

透華「ちょ、ちょっとよく分かりませんでしたわ…」

咲(ちょっと面白かったけど、愛について自分の考えを述べたわけじゃないよね、これ…)

灼(演技も… 勢いはあったけど、今のはいまいち…)カキカキ


○合格ライン・110点→100点(100点で決定)

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/02(水) 00:18:53.99 ID:eJHZCMfr0





透華「では、これでオーディションは全て終了ですわっ! 真屋さん、お疲れ様でした♪」

ユキ「はい、ありがとうございました」ペコリ

透華「合否判定については、一週間以内に郵送にてお伝えしますわ」

透華「わたくしたちがクッキリハッキリキッチリ判定してさしあげますから… 部屋の隅で膝を抱えて震えながら待つと良いですわ!w」

ユキ「・・・いいえ、必ず合格していると… 確信をもって待っています」ニコッ

透華「…!」

咲(へえ…?)

灼(透華の冗談に対して、まったく動じず切りかえした… なかなか大したタマ…)



※合否判定行います。

>>332>>334の3つのコンマ以下合計が、 ・100点未満→不合格
                     ・100点以上→合格

(100点を超えた時点で合格決定ですが、一応点数を出したいので、>>334までレスお願いします)

332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:21:08.80 ID:t7rL29fco
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:21:25.31 ID:vkq2c2DUo
はい
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:22:03.73 ID:ubEgO/HXo
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/02(水) 00:47:36.30 ID:eJHZCMfr0

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

そして一週間が経った…


〜獅子原事務所〜


 ガチャッ

爽「お、おい! ユキ!! テレビ東京から郵便が来たぞ!」

ユキ「あ… 合否判定の通知ですね…」

爽「わ、私怖くて中見れねーよ… ユキ、開けてみてくれっ!」

ユキ「大丈夫ですよ、ちゃんと受かってますから…」ビリビリ・・・


ユキは封を開けると、中の紙を机に広げてみせた・・・



     <合格通知書>    

真屋由暉子様

貴殿はこの度、TV東京『二時間ドラマ「松江出雲殺人事件」主役オーディション』において184点という優秀な成績を修め、合格しましたのでここに通知いたします。

つきましては、随時打ち合わせを行ってまいりますので、都合の良い日時をお知らせくださいますようよろしくお願いいたします。



爽「いよおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっっっしゃあああああああぁぁぁぁっっ!!!!! よくやったぁっ!! このドラマで天下を獲るぞユキィ!!!」

ユキ「はい!」ニコッ

336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/02(水) 00:52:46.75 ID:eJHZCMfr0
本日以上です。
今日も安価対応あざした!

ドラマは2時間は長過ぎるのでダイジェスト程度しか書けませんが、一応少し考えたいので、また週末に続きを書いていきます。

オーディションまったく先が読めない展開で楽しかったです。 ありがとうございました。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:54:08.60 ID:NchLG1sTo

永かった
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:54:22.82 ID:nA267sTMo
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:55:07.23 ID:ubEgO/HXo
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:55:30.19 ID:BlMnE686o
乙です
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/02(水) 00:55:57.06 ID:t7rL29fco

おめでとうユキ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 03:31:33.20 ID:1C29yEr3o
乙です
受かってよかったよ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 21:51:45.77 ID:X5ljLApG0
乙あざす、ドラマ編の途中まで書いてくにょ
安価は今日はありません
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 21:55:42.48 ID:X5ljLApG0


さらにその一週間後…

ユキは、監督の透華やスタッフたちと一緒に、神代小蒔のチートパワーで15年前の世界にやって来ていた。


 ゴトゴト、ゴトゴトゴト・・・


一同を乗せた車は、松江から内陸の山間部に向かっていた…


ユキ「す…すごい山奥ですね」

透華「ここ奥出雲町は、国の天然記念物にも指定されている、日本有数の景勝地ですのよ」

透華「撮影の8割以上はここの山荘で行いますの。 あ、見えてきましたわよ!」


 ワイワイガヤガヤ、ザワザワザワ・・・


透華の指し示した方の広場に、共演者らしき少女や大人たちが立ち話をしている姿が見えた。


閑無「うおーっ! すっげ、マジド田舎だな!」

杏果「ド田舎っていうか、自然豊かな場所、でしょ閑無」

悠彗「でもホントここ電線とかも見えないし、まるで“八ツ墓村”みたいなとこだね…」

杏果母「何しろ撮影するのは“孤立した山荘で起こる連続殺人”だからね。 ここなら雰囲気もうってつけってわけね」

耕介「おい周藤、お前随分荷物多いな… 何持ってきたんだ?」

周藤「おう、ちょっとみんなに俺のラーメンを振舞いたくてな… 昨日から煮込んだスープをよぉ…」ゴソゴソ

耕介「マジか。 お前ちょっとハマり過・・・オッ? あの車、監督の到着かな?」
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 21:59:02.29 ID:X5ljLApG0

 キキ―ィッ・・・


透華「皆様! ようこそお集まり頂きましたわ!」バッ

透華「ご紹介しますわ。 こちらが今回の撮影の主役を務めるアイドル・真屋由暉子さんですのよ!」

ユキ「よろしくお願いします。 真屋由暉子です! どうぞ皆さん“ユキ”と呼んで下さいね♪」

はやり(12)「よろしくお願いしまーっす☆」ハヤヤ

慕「うわあぁモノすごいおっぱい・・・!///」

玲奈「慕お前… 最近ホント親父化が激しいな…」

美月「よろしくねユッキー♪ はい、お土産のクッキーどうぞ!♪」スッ

ユキ「あ、はい、ありがとうございます。 わ、おいしい…///」モグモグ

美月「ミッキー(美月)の作るクッキーはとっても味がくっきーりしてるって評判なんだよ!」ミツツ♪

閑無「あ、私も一個頂きまーす」ヒョイパクッ

美月「こら、閑無ちゃん! あなたクッキー全部食っ気―?」


 オカアサンナニイッテンノ☆  アハハハハハハ・・・ ワイワイ、キャッキャッキャ・・・♪


透華「さて! 親睦も深まったところで…」

透華「始めますわよ! 『松江出雲殺人事件』クランク・インですわっ!!」カッ

346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:03:34.19 ID:X5ljLApG0

〜撮影風景〜


透華「では! 本番まいりますわよっ! よぉ――い・・・ ハイッ!」バッ


悠彗「・・・あれっ? 道に誰か倒れてる!」

はやり「だ、だいじょうぶですか?」ダキオコシ

ユキ「う、う〜ん…」

慕「わっ! この人すごいおっぱい!」モミモミ

ユキ「ひゃっ!? ちょっと!?」=3

透華「カットォ! 白築さん! オッパイを揉むシーンなんかありませんわよ!」

慕「ご、ごめんなさい、つい…///」アハハ





透華「では次、麻雀のシーン行きましょう。 よぉ――い・・・ ハイッ!」


ユキ「ツモォ! 親満4000オールです!」

慕「えぇ、七対?」

はやり「はやや…? いつのまに張ってたの…」

玲奈「ゆ、ユキさん強い…!」

閑無「ドチキショウ! ガチで打てば私だって負けねーぞ!」=3

透華「カットォォ! 石飛さん! これは撮影なんですから、台本にないセリフは言わないで下さいまし!!」

閑無「あ、やっべ」





透華「では次! 第一の殺人の後のシーン行きましょう。 よぉ――い・・・ ハイッ!!」


杏果母「・・・そうね。 あの部屋の窓は上下開閉式で… 換気用だから、5cmくらいしか開かないからね…」

杏果母「5cmのスキ間から人が出入りすることはできないわ」

閑無「え…? じゃあ、これってもしかして・・・」

玲奈「み、みっちちゅ殺人?」

透華「はいカアァットオォッ!! 本常さん! いい所でかまないで下さいまし!!」

玲奈「す、すいません、緊張して…///」


 アハハハハハ  ミッチチュサツジンッテナンダヨww  ワイワイ、キャッキャッ・・・♪


撮影はカットが連発し、透華の頭を悩ませたものの・・・なんとか期日までに無事クランクアップを迎えた…

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:10:24.64 ID:X5ljLApG0


そして、ついに「松江出雲殺人事件」の全国放映日がやってきた。


〜福岡・新道寺女子〜

煌「今夜放映されるドラマ、有珠山の真屋さんが出演するそうですよ!」

トサカ先輩「ああ、あの大丸の屋上で歌ってた子…」

哩「ばってん、AV女優に転身しとったんやなかったんかあん子」

煌「きっとアイドルとしてのたゆまぬ努力が実を結んだのでしょう。 これは早く帰って録画しなくてはいけませんね!」

羊先輩「しんどうくんのアニメ化はまだかいな」チュー

姫子「ナニ言っとんですかまったく…」


〜奈良・松実館〜

玄「ドラマが始まるのは21時… あと20分で始まるね、おねーちゃん!」ワクワク

宥「うん。 でも私、サスペンスはちょっと、あったかくないかも…」フルフル

玄「サスペンス? え?これっておもちドラマだよね?」


〜東京・臨海女子寮〜

ダヴァン「録画OK、飲み物OK、ラーメンOK…」イソイソ

ダヴァン「フフ… 今夜のドラマはインハイで同卓した真屋さんが主人公… 実に楽しみでスネ!」wktk


〜大阪・愛宕家〜

洋榎「新しく来たテレビよう映るな! おっさんのすね毛の毛穴まで丸見えやでっ!」

絹恵「なんでスネなんか見とるんおねーちゃん… ちょっと番組表見るね・・・って、9時からドラマやっとるで。 『松江出雲殺人事件』やて」

洋榎「おもろそやないか。 ん、なぬ? 主演真屋由暉子?」

絹恵「うちと5決で闘った真屋さんが主演? これは…録画せなあかんね。 えーっと、録画するには…」

洋榎「赤いボタンを押すんや、キヌ!」

絹恵「赤いボタンは気象情報のボタンやでおねーちゃん… はい、録画決定っと…」ポチットナ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:12:24.13 ID:X5ljLApG0
 
< アレ、ミチニダレカタオレテル!  ダイジョウブデスカ?  ウ、ウ〜ン・・・  ワァ!コノヒトスゴイオッパイ!!


洋榎「倒れとる真屋の周りに中学生が集まってきとるな。 なんのシーンやこれは?」

絹恵「dボタンでここまでのあらすじ見れるで。 えーっと…」

絹恵「最初に真屋さんが山で遭難して… そん時に怪しげなオレンジ色の光が近くに降りてきて…」

絹恵「気になって見に行ったら、見たこともないUFOがあって、ソレが突然光ったかと思ったら15年前の松江に飛ばされていた・・・っていうとこみたいやで」

洋榎「なるほど」
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:14:50.66 ID:X5ljLApG0

<ツモ! オヤマン4000オールデス! エエェ、チートイ?  ハヤヤ、イツノマニハッテッタノ・・・  ユ、ユキサンツヨイ・・・!


洋榎「なんや、のん気に麻雀打ち始めたで。 全然サスペンスじゃあらへんやんか」

絹恵「いきなり殺人が起こるわけないやろおねーちゃん」


<閑無『かーっ! 何度やってもユキさんがトップかよ!』

<はやり『早仕掛けでリードを取っても、最後に必ずまくられちゃう』ハヤヤ・・・

<悠彗『ユキさんって、曖奈さんより強いんじゃない…?」

<慕『これがインハイの全国レベルなんだね…』

<ユキ『いえ、たまたまですよ///』
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:18:00.76 ID:X5ljLApG0

<杏果『ねえみんな、話変わるんだけど、今度私のお母さんが旅館の別館で山荘をオープンさせるんだ。 良かったら、そこのモニターやってくれない?』

<玲奈『モニター?』

<杏果『試しにお客さんとして利用してみて、不具合とかがないか見て欲しいの』

<閑無『つまり、タダで私たちを泊めてくれるってわけだろ? やったぜ! みんなで合宿しようぜ!』

<杏果『うん、でもちゃんとあとで意見聞かせてね』


<ユキの語り(・・・その山荘は、松江を流れる飯梨川の上流の、水源近くの山奥に建っていました)

<ユキの語り(杏果ちゃんの家にお世話になっていた私も連れられて参加したのですが・・・その時にはまだ、あんな凄惨な事件に巻き込まれるなんて、思ってもいなかったのです・・・)


 ヒュ〜ドロドロドロォ・・・


絹恵「不気味な音楽流れ始めたで…」

洋榎「それらしくなってきたな!」ドキドキ

351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:21:11.67 ID:X5ljLApG0

ユキ(山荘のモニターとして参加したのは、私、慕ちゃん、閑無ちゃん、はやりちゃん、玲奈ちゃん、悠彗ちゃん、はやりちゃんのお母さん、慕ちゃんのおじさん、そのおじさんの友人の質屋さん、の、全部で9人でした)

ユキ(一日目は、みんなで杏果ちゃんのお母さんの手料理を頂いたり、温泉に入ったり、近くの斐伊川で川遊びをしたりして過ごしました)

ユキ(夕飯には、質屋さんがおいしいラーメンを作ってくれて、そのあとの麻雀大会も盛り上がって・・・中学生の子たちはみんなまとまって大部屋で寝ていました)

ユキ(私と大人には、一人一室が割り当てられていました。 ・・・そして次の日、私は屋根を激しく打ちつける雨の音で目が覚めました)

ユキ(窓の外を見ると、まるで嵐のように強い風が吹き、木々の枝が激しく揺れているのが見えました…)


〜食堂〜

 ヒュゴオオオオオォォ・・・  ビュウウウウウゥゥゥ〜・・・!


はやり「なんかすごい嵐だね…」

玲奈「うん、台風来てるみたいだね」

杏果母「さあ、みんなそろったかしら?」

慕「あ、お母さん、すみません、私のおじさんがまだ…」

閑無「なんだよ、いただきますができないじゃねーか。 慕、呼んでこいよっ!」

慕「呼びに行ったんだけど、ノックしても返事がないんだ… まだ寝てるのかもしれない」

杏果母「しょうがないわねぇ… じゃあ、みんなで先にいただいちゃいましょう」

一同「「「「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」」」」


ユキ(慕ちゃんのおじさんを抜いた10人のメンバーで、朝食をいただきました。 ところが…)
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:24:11.56 ID:X5ljLApG0




閑無「慕のおじさんまだ起きてこねーのか?」

慕「う、うん、なんだろ? 夜遅くまで仕事してたのかな…?」

杏果母「慕ちゃん、ちょっと部屋のぞいてきてくれる? これで開くから」スッ

慕「あ、はい…」


杏果母は、慕に部屋の合鍵を渡した。

ところが・・・



 キャアアアアアアアアアアァァッ!!!


はやり「え、何?!」

閑無「慕の声だっ!」



  洋榎『オッ、キタで! 第一の殺人や!』

  絹恵『慕ちゃんのおじさんか… 犯人誰なんやろね』
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:25:34.85 ID:X5ljLApG0
閑無「慕! どうした? うっ、あぁ・・・?!」

悠彗「っひぃ…!」


耕介「」グッタリ


ユキ(慕ちゃんの声を聞いて駆け付けた私たちが見たものは、まさに地獄絵図でした)

ユキ(部屋の床に真っ赤な池のような血だまりができており… その真ん中で、慕ちゃんのおじさんの耕介さんが、仰向けに倒れて息絶えていたのです)


慕「お、おじさん… ど、どうして…?」ヘタッ

杏果母「う…! きょ、杏果! きゅ…じゃなくって、警察に電話してっ!」

杏果「う、うん! ・・・あれ? 電波が通じない・・」

杏果母「下の電話でかけてきて!」

杏果「わ、わかった」ダダダダッ


周藤「ひ、ひでーな… 心臓を一突きされてる…」

美月「これは… きっと犯人は後藤さんだね…」

閑無「は?後藤? 誰それ?」

美月「? 後藤さんじゃないよ、強盗さんって言ったんだよ?」ミツツ

はやり「お母さん、お願い、マジで黙ってて…」





 ダダダダッ

杏果「お、お母さん・・・」ハアハア

杏果母「あ、杏果、電話してくれた?」

杏果「で、電話線が、切られてるみたい… つながんないよぉ!」

杏果母「なんですって・・・?」ザワァ・・・


※ユキ、慕、閑無、杏果、はやり、悠彗、玲奈、杏果母、美月、「耕介」、周藤
「」=死亡


354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:31:06.08 ID:X5ljLApG0

ユキ(そのあと、杏果ちゃんのお母さんは車庫に降りていきましたが…)

ユキ(そこで見たものは、ここに来るために皆で乗ってきた3台の車が、すべてパンクさせられている無残な姿でした)


杏果母「う…? 一体、誰が、こんなことを…?」

悠彗「これって… 外に連絡する手段がないって、こと…?」

閑無「用意周到だな… なんだ…? 私たちを皆殺しにでもするつもりなのか?」

杏果「ねえ、お母さん… 街まで歩いていけばいいんじゃない…?」

杏果母「いえ、ダメよ。 こんな嵐の中外に出て… がけ崩れにでもあったら大変よ」

杏果母「せめて、この嵐がおさまってからでないと…」


 ビュゴオオオオオオオォォ・・・! ヒュオアアアアアアァァ・・・!!

 
ユキ(ますます激しくなってきた外の風が、窓をガタガタと揺らしていました)

ユキ(まるで、これから私たちが出会うさらなる惨劇を暗示しているかのようでした…)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:33:18.04 ID:X5ljLApG0

慕「閉じ込められちゃったわけですか? 私たち…」

玲奈「む、無理にでも、山を下りたほうが、いいんじゃないですか…?」

美月「いや、やめた方がいんじゃないかな… 昨日、テレビのニュースで言ってたんだけど…」

美月「なんでも、刑務所から連続殺人犯さんが脱走して、この付近の山の中に逃げ込んだらしいよ?」

周藤「あ、そのニュース、俺も見たな…」

美月「外を歩いてて、そんなヒトにもし出くわしでもしたら最悪だよ。 今はまだここで待機しといた方が…」

閑無「・・・その脱走犯が、慕のおじさんを殺したってわけか?」

悠彗「その可能性はあるんじゃないかな…」

ユキ「でも… そうだとしたら、犯人はどうやって耕介さんを殺したんでしょう」

閑無「え?」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:35:50.95 ID:X5ljLApG0

慕「ユキさん?」

ユキ「ガレージの車をパンクさせることは外の人間でもできる… それと、電話線を切断することも外からでもできる。 でも…」

ユキ「耕介さんの部屋には、誰も入れなかったはずですよ?」

悠彗「? どうゆうこと?」

ユキ「だって、あの時、耕介さんの部屋のドアには鍵がかかってましたよ」 

美月「窓から入ったんじゃないの?」

ユキ「それも不可能です」

はやり「え、どうし…」

杏果母「そうね。 あの部屋の窓は上下開閉式で… 換気用だから、5cmくらいしか開かないからね…」

杏果母「5cmのスキ間から人が出入りすることはできないわ」

閑無「え…? じゃあ、これってもしかして・・・」

玲奈「み、密室殺人?」

357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:38:08.62 ID:X5ljLApG0

周藤「いや、ちょっと待てよ… とりあえず、もう一回現場を調べてみようぜ?」





〜耕介の部屋〜


閑無「う…! ひでぇな… この傷、背中まで貫通してるぞ…?」

はやり「何か、剣みたいな物で正面から突き刺したみたいだね…」

ユキ(………)

ユキ(凶器が無い… 犯人は、この部屋に入って耕介さんを殺害し… 凶器を持って外に出たわけだ…)

ユキ(一体、どうやってこの密室から出入りしたんだろう…?)

悠彗「ね、ねえ、なんか、変なメモが落ちてたよ?」

閑無「ん? なんだこれ??」

ユキ「・・・ちょっと、見せてくれますか?」

ユキ(…? これは…?)
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:41:59.70 ID:X5ljLApG0

その不審なメモには、「荒れすさぶる神よりの天誅を受けよ」と書かれてあった…


杏果母「何かしらねこれ… 犯人が残したものかしら?」

美月「“荒れすさぶる神”って… ナンのことだろ…? ヤンキーのことかな?」

ユキ「いえ、それは多分、“スサノヲノミコト”を表してるんだと思います」

美月「え?」

ユキ「この山荘の建ってる船通山は、かつては鳥髪峰と呼ばれ、ヤマタノオロチ伝説で有名なスサノヲが降臨した場所とされているんです」

ユキ「スサノヲは日本神話最大の英雄ですが… 一度怒らせると“荒れすさぶる神”となって暴虐の限りを尽くす怪物のようになるとして、人々から恐れられていたんです」

ユキ「もし犯人がこのメモをあえて残したのなら・・・ “スサノヲの怒り”に“自分の怒り”をなぞらえているのかもしれません」

閑無「へ、へえ…? ユキさん、随分くわしいなっ!」

ユキ「たまたまです。 私、神話や古代伝説に興味があるので…」

杏果母「完全な密室殺人に、剣で貫いたような傷跡・・・ 本当に、スサノヲの亡霊でも現れたみたいね…」

慕「………」



  洋榎『スサノヲの亡霊が犯人かい… ううぅ、あかん、ちびりそうやで…!』

  絹恵『いや、犯人はこん中の誰かなんやろ? てか、おねーちゃんコタツん中でもらさんでよ!』

359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:44:57.68 ID:X5ljLApG0





その夜… 残された10人は、リビングにそれぞれ布団を持ち込んで眠っていた。

ここにいる間、なるべく一人にならないように、という杏果母の提案からであった。

外では、相変わらず凄まじい強風が吹きすさんでいた…


杏果母「……」モゾモゾ

杏果母(眠れない… 頭が冴えちゃって…)モゾゾ

杏果母(まさか… せっかく造った山荘で、オープン前にこんな事が起きるなんて…)


 グーグー・・・ グースカピースカ   ムニャムニャムニャ・・・


杏果母(子どもたちはみんなグッスリ寝てるわね… あれ?)

美月「……」グースカピースカ

杏果母(瑞原さん寝ちゃってる… 見張りの時間なのに…)


安全のため、杏果母、周藤、美月の3人で交代して起きて見張りをしていたのである…


杏果母(まあいいや… 私が起きてるんだし…)

杏果母(・・・それにしても・・、犯人は、一体どうやってあの部屋の中に入ったんだろう…?)

杏果母(あの突き刺したような傷… 凶器も何なのか気になる…)

杏果母(………)

杏果母(・・・はっ、もしかして・・!)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:46:37.70 ID:X5ljLApG0

 ゴソゴソゴソ・・・


杏果母は、周りを起こさないようにしてゆっくり立ち上がると、静かに、地下・・・食材を保管している業務用冷蔵室へと降りていった・・・

しかし、その後ろから・・・






?「……」ユラリ

361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:49:06.64 ID:X5ljLApG0

〜冷蔵室〜


杏果母「! やっぱり… 使われた形跡がある…!」

杏果「これなら、凶器が見つからなかったことも納得できる…」

杏果「つまり、犯人はこの中に入って…」


 ガサッ


杏果母「! 誰?!」クルッ



 ゴッ!!


杏果母「・・・うぅ… あ、あんたが、はん、にん・・・??」バタリ・・・


?「・・・・・」


362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:52:35.96 ID:X5ljLApG0

〜翌朝〜


杏果「ね、ねえ、閑無、起きて!」ユサユサ

閑無「ん〜…? ラディシオン  シルヴプレ  マドモワゼル  バウムクーヘン・・・・」ムニャムニャ

慕「? どうしたの? 杏果ちゃん…?」ムニャ・・・

杏果「お母さんがいないのっ! どこにもっ!」

玲奈「杏果のお母さんなら… キッチンに行ったんじゃない?」

杏果「キッチンも見に行ったよ…」

悠彗「じゃあ、手分けして探してみようよ」

はやり「ま、待って、みんな… 一人になるのは危ないよ!」


3人一組になって、山荘の中を探索し始めた一同…

5分もしないうちに、ユキ、閑無、慕の3人が、恐ろしい現場を発見した…


ユキ「うぅ!? これは…」

閑無「げぇ? マジか…?」

慕「……」


地下の冷蔵室… そこには、頭から血を流して冷たくなっている杏果母の姿があったのである…



※ユキ、慕、閑無、杏果、はやり、悠彗、玲奈、「杏果母」、美月、「耕介」、周藤
「」=死亡

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/05(土) 22:54:05.79 ID:X5ljLApG0
本日以上です
また明日続き書いていきます
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:55:47.83 ID:LawXvBrNo

犯人は何藤なんだ…
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:58:21.15 ID:VEglc2P0o
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 22:59:28.94 ID:KsXmg2wWo
乙です
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/05(土) 23:07:08.01 ID:NufUWQNDo

ユキのピンチシーンに期待(ゲス顔
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/06(日) 03:58:19.66 ID:E2/YjgR3o
乙です
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:06:30.48 ID:MxBe30Jl0
乙あざす、投下します

>>361一部訂正
×杏果「これなら、凶器が見つからなかったことも納得できる…」

×杏果「つまり、犯人はこの中に入って…」



○杏果母「これなら、凶器が見つからなかったことも納得できる…」

○杏果母「つまり、犯人はこの中に入って…」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:11:19.43 ID:MxBe30Jl0


 ガヤガヤ、ザワザワ・・・ ウウゥ、ヒドイ・・・!


杏果「お、お母さん…? ど、どうして、こんなことに…?」ヘナヘナ

周藤「むごいな… コレで脳天をカチ割られたんだな…」スッ


周藤の拾い上げたフライパンには、血糊がベットリとついていた。


杏果母「」グッタリ

玲奈「一体、誰が、こんなことを…?」

はやり「… 杏果ちゃんのお母さん… 床に、何か書こうとしたみたいだね…」

玲奈「え?」

はやり「ほら、指で…」スッ


はやりの言う通り、杏果母の右手の人差し指が立てられていて床をこすったあとがあり… 自分の血で何かを書こうとしたようだった。
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:13:07.22 ID:MxBe30Jl0

閑無「これって… ダイイング・メッセージってやつじゃねーのか…?」

慕「うん… でも、消えちゃってるね…」

はやり「上からこすって消したアトがある。 きっと…犯人が、メッセージを残されたらまずいと思って、消したんだ…」

閑無「何かを私たちに伝えようとしたってわけだよな。 一体、なんて書いたんだ? 杏果のお母さんは…」

美月「犯人は後藤さん・・・じゃない、強盗さんだよって、書こうとしたのかな…?」

ユキ「いや、そんなわけありませんよ」

美月「え?」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:14:31.06 ID:MxBe30Jl0


ユキ「だって、わざわざ死の間際に、そんなありきたりなことを私たちに伝えようとするでしょうか?」

美月「……」

はやり「ど、どうゆうこと? ユキさん?」

ユキ「つまり… お母さんは、犯人の姿を見て、その情報をなんとしても私たちに伝えたかったんだと思います」

ユキ「犯人がよっぽど特徴的な人間だったという可能性もありますが…」

美月「分かった! 犯人はモヒカンなんだ! みんな、モヒカン頭に気をつけなきゃだよ!」

ユキ「・・・その可能性もありますけど、犯行は、私たちが寝ている間に起きた…」

ユキ「その時、もちろん山荘の入り口は施錠していたし、窓も全て閉めていた」

ユキ「寝る前に、誰かが中に潜んでいないかも、みんなで入念にチェックをした…」

悠彗「え…?」

閑無「それって、つまり……」

ユキ「そうです。 犯人は・・・・」


ユキ「杏果ちゃんのお母さんが“知っている人”・・・ つまり、この中の誰かなんですよ」


ーーーーー
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:18:43.96 ID:MxBe30Jl0

 ザワザワァ・・・ エ、ソンナ、バカナ・・・?  ワタシタチノナカニ、ハンニンガ・・・?  ドヨドヨ・・・


一同に緊張が走る・・・

ユキは、すかさず自分以外の8人の顔に目を走らせたが… 不自然な表情の人間はいなかった。


ユキ(・・・いえ、でも、状況から推理して、この中に犯人がいることは間違いない…)

ユキ(でも、それにしても… 杏果ちゃんのお母さんは、私たちが寝ている間に、どうして冷蔵室なんかに入ったんだろう? ・・・ん?)


もう一度、うつぶせに倒れている杏果母の体に目をやったユキは、一つ、奇妙なところを見つけた…

ダイイング・メッセージを残そうとした右手の逆側・・・ 「左手」の親指、人差し指、中指がピッと立てられ・・・ 残りの薬指、小指はギュッと握りこまれていたのだ。

そう、それは、まるで数の「3」を表しているような形だった。


ユキ(! これは・・・!?)


 バタァンッ!


ユキ「!?」ビクッ


突然の大きな音に、ユキは身を震わせた。

本藤悠彗が、冷蔵室の扉を開けて、外に飛び出したのである。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:21:59.41 ID:MxBe30Jl0

 タタタタタタタ・・・!


階段を駆け上ると、悠彗は真っ直ぐ玄関に向かって走った…


閑無「お、おいっ! 悠彗! どこ行くんだよっ!!」バッ


なんとか追いついた閑無が、悠彗の手首をつかむ…


悠彗「ちょ、放してよ! 逃げるに決まってるでしょ!」

閑無「に、逃げるって… お前、一人で街まで歩いてく気か?」

悠彗「そうよ。 だって、この中の誰かが犯人なんでしょ? それなら外に逃げた方が安全じゃない!」

はやり「ま、待ってよ悠彗ちゃん。 こんな嵐の中一人で行くなんて…危険過ぎるよ!」

悠彗「ここにいるよりは安全だよっ! 放してよ!!」

閑無「ま、待てって悠彗… とりあえず落ち着けよ!」

悠彗「はぁ? こんな状況で落ち着いてられるワケないでしょ? ・・・まさか、閑無… あなたが犯人なんじゃないの?」

閑無「は、はあぁ?? お前、何言って・・・」


 ビッ! バッ!!


閑無「あ!?」


一瞬の隙をついて手を振りほどいた悠彗は、玄関を開け、猛烈な嵐の中へ、駆け出していった・・・
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:26:15.45 ID:MxBe30Jl0

閑無「チッ、あいつ…!」バッ

杏果「ま、待って! 閑無!!」ガシッ!

閑無「!?」


飛び出そうとする閑無を、杏果が抱きついて止めた。


閑無「な、なんだよ杏果!放せよ!!」

杏果「い、今バラバラになるのは危ないって… 追いかけるんなら、みんなで行かないと…」

はやり「そうだよ閑無ちゃん、一人で行って、事故にでもあったら…」

閑無「あ? お前らのノロマな脚に合わせてたら、アイツに追いつけるわけねーだろっ!」

閑無「私が止めてくる! ここで待ってろっ!」ブンッ!

杏果「あっ」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:30:34.99 ID:MxBe30Jl0

杏果の腕を振りほどき、閑無も脱兎のように外へ飛び出していった…


杏果「ちょ、待ちなさい閑無!」バッ

玲奈「きょ、杏果も待てよ!」バッ

はやり「え? ちょっと!みんな行かないでっ!!」バッ

慕「……」バッ


ユキ「ま、待ってみんな! 落ち着いて!!」


ユキが制止するのも聞かず、中学生たちは皆、まるで玄関に吸い込まれるように外へ飛び出していった…


ユキ(・・・しまった!!)



<初美『はーい皆さん、ここでCMですよー』

<春『喜界島銘産の黒糖… 風味があって食べやすい…』ポリポリ

<初美『あなたの食を支える永水食品の提供でお送りしていまーっす』


洋榎「コンニャロッ! ええところでCMはさむんじゃないわボケェ!!」=3

絹恵「民放だからしゃーないやんおねーちゃん…」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:35:08.75 ID:MxBe30Jl0





 ゴオオオオオオォォォ――ッ…!  ビュウウウウウウウゥゥ―――ッ……!!


美月「うう、飛ばされそうだよぉ…」ヨロヨロ

周藤「まったく、あいつら少しは落ち着いて行動しろっての…」

ユキ「………」


ユキ、美月、周藤の3人も、急いで雨合羽を着込んで、中学生たちを探しに山道を歩いていた…


ユキ(……)

ユキ(まずい… 私の言葉がきっかけで、みんながバラバラになっちゃった…)

ユキ(…それにしても、さっきの杏果ちゃんのお母さんの左手は… 恐らく、手話で使われる指文字…)

ユキ(だとすると、犯人は・・・・)チラッ


その時だった。



 ギャアアアアアアアアアァァァァッッ!!



ユキ「え!?」


突然、風の音に混じって、耳をつんざく悲鳴が響いてきたのだ。
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:39:47.66 ID:MxBe30Jl0

美月「だ、誰の声?!」

ユキ「悠彗ちゃんです! まさか、誰かに、襲われた…?」

周藤「・・・おい、あんたたちはここでジッとしていろ。 ちょっと見てくる!」ダダッ

美月「あ…、でも…」

ユキ「……!」


ユキと美月を置いて、周藤も雨にけぶる森の中へと消えていった…
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:47:34.47 ID:MxBe30Jl0





20分後… 降りしきる雨の中、本藤悠彗の変わり果てた姿を最初に見つけたのは、はやりだった。

街へと下る一本道の途中で、悠彗は耕介と同じように胸を刺し貫かれた状態で見つかった。


閑無「く…! 悠彗、お前、なんで…!」ギリ・・・

玲奈「ど、どうして、、こんなことに……」ワナワナ


はやりの呼ぶ声で、他のメンバーも現場に集まっていたが… 慕だけ姿が見えなかった。


はやり「今度は・・・なんだか、鉄砲で撃ち抜かれたような傷だね…」

杏果「鉄砲って… でも、銃声なんか誰も聞かなかったよね?」

閑無「ああ、でも… 凶器が無いってことは… 確かに、ピストルで撃たれたのかもな…」

玲奈「サイレンサー付きの銃、とか…?」


 ワイワイ、ガヤガヤ・・・


ユキ(・・・・・)

ユキ(悠彗ちゃんの悲鳴が聞こえた時、私と美月さんと質屋さんは一緒にいた…)

ユキ(つまり… これが連続殺人なら、残された中学生たちの誰かが犯人…?)

ユキ(確かに、最初の耕介さんの密室殺人も、あのコなら実現可能・・・・)

ユキ(…でも、まさか、あのコが… あんな酷い事を…? ・・・ん?)


ユキは、自分の濡れた足元に、何か黒い線のようなモノがあるのに気付いた。


ユキ(・・・これは・・?)
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/06(日) 23:54:55.15 ID:MxBe30Jl0

閑無「・・・なあ、ところで… 慕の奴は、どこにいるんだ?」

杏果「え…? 慕ちゃんなら、私の後ろを走ってると思ったんだけど…」

玲奈「地滑りにでもあったのかも… 探しに行こうよ」

はやり「ま、待ってよ。 みんなで行動しないとダメだよ?」


・・・雨合羽で即席の担架を作り、そこに悠彗の亡骸を乗せた一同は、慕を探しながら、全員で山荘へと戻った。

慕は、山荘近くの大木の根元でしゃがみこんでいる所を発見された。

ケガなどはなく… 強い風が怖くて、途中で走れなくなって避難していた、ということだった…


※ユキ、慕、閑無、杏果、はやり、「悠彗」、玲奈、「杏果母」、美月、「耕介」、周藤
「」=死亡

381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/07(月) 00:00:42.94 ID:GB0fuv0U0





ユキ「う〜ん…?」ゴソゴソ


山荘に戻ったユキは、雨で濡れた体を拭きもせず、もう一度、杏果母の倒れていた冷蔵室を物色していた…


ユキ(もやもやする… 大体の謎は解けてきたんだけど…)ゴソゴソ

ユキ(あの、最初の殺人… 密室殺人のトリックだけ分からない…)

ユキ(一体、杏果ちゃんのお母さんは、夜中にここに入って何をしてたんだろう…?)ガサゴソ


と、その時


 ガサッ


ユキ「え?」クルッ

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/07(月) 00:01:36.63 ID:GB0fuv0U0
今日はこれだけです
また明日書いていきます
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 00:02:32.60 ID:KHvOlTtro
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 00:02:59.27 ID:NDomRuYLo
乙です
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 00:03:41.37 ID:yBN38QKyo
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 00:05:32.29 ID:kvRPLQMno
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/07(月) 04:29:43.26 ID:Gx0qiq5+o
乙ー
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:34:45.79 ID:fmjR3Etd0
乙あざす
昨日なぜかSS速報にアクセスできなくて書けなかったにょ…

投下していきます
最後の方で一回だけ安価を取ります
たぶん今日でこのスレも終わると思います
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:36:27.50 ID:fmjR3Etd0

ユキ「誰?!」バッ



杏果「……」


ユキ「杏果・・・ちゃん?」

杏果「ユキさん… こんな寒い所で何してるんですか?」

ユキ「あ、うん、ちょっとね…」

杏果「一人になるのは危ないですよ。あったかいココアとコーヒーを淹れましたから、上であったまって下さい」

杏果「お風呂も沸かしときましたから… 着替えるついでに、入って下さいね」ニコッ

ユキ「・・・・・」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:38:20.21 ID:fmjR3Etd0


ユキ(健気な子ですね… 自分の母親と友達を殺されて、相当ショックを受けてるでしょうに…)

ユキ(そんなことおくびにも出さず、みんなのことを考えて…)


杏果「何か手掛かりを探してるんですか?」

ユキ「はい。 お母さんが、ここで何をしてたのか、気になって…」

杏果「・・・苦しかったろうなぁ、お母さん…」

ユキ「え?」

杏果「こんな所で殴られて、死んじゃうなんて… 淋しかったろうな……」ギュッ


少し顔をふせ、唇を噛む杏果…


ユキ(………)

ユキ(こんな優しい子を一人にしちゃうなんて…)

ユキ(許せない… なんとしても、犯人をつかまえなきゃ…!)
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:40:34.89 ID:fmjR3Etd0

杏果「あ、いけない… ここに来た用事、忘れちゃうとこだった」ゴソゴソ

ユキ「?」


杏果は、冷蔵室の奥の壁にかかっていたすだれをくるくると上に巻き取り始めた。

すると、その裏から、もう一つ扉が現れた…


ユキ「え、杏果ちゃん、そこは…?」

杏果「あ、冷凍庫です、ここ。 閑無がアイスココア飲みたいって言ってて… 氷を取りに来たんです」

ユキ「!? あ、ちょっと、見せて!」

杏果「え?」


杏果を押しのけて冷凍庫をのぞきこんだユキ…


ユキ「あ・・・!」

杏果「え、どうしたんですか? ユキさん??」


その、冷凍庫にあったあるモノ・・・

それを目にしたとたん、ユキの頭の中で、まるでアマテラスの石戸が開いていくかのように、全ての謎が明らかになっていった。


ユキ(分かった…! これで、パズルの最後のピースが… 埋まった!!)

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:43:01.30 ID:fmjR3Etd0





その日の午後…、

外を吹き荒れていた嵐も、やっと、やや小康状態になっていた。

しかし、街まで下りて行って、事件のことを伝える必要はなかった。

近くで土砂崩れがあったらしく、消防隊員や警察が山荘を訪ねてきてくれたのだ。

3人もの人間が殺された現場ということで… すぐさま警察による実地調査が行われた。


憧「状況から見て… 言いたくないけど、犯人はあなたがたの中にいるみたいね」


刑事らしき女が、生き残った8人を食堂に集め、一人一人をねめつけながら冷たい口調で言った。


憧「あなたたちは、この場で一人ずつ取り調べを受けてもらうわ。 悪いけどまだしばらくここに留まってもらうからね」

憧「・・・でも、まあ、ザッと話を聞くに、犯人は明らかかしらね…」フフン


憧「正直に答えなさい。 白築慕さん・・・あなたがこの事件の犯人ね?」


慕「え?」

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:44:41.92 ID:fmjR3Etd0

 ザワザワ、ガヤガヤ・・・  シ、シノガハンニン?  シノチャン・・・?  ソンナ、バカナ・・・


慕「そ、そんな、違います! 私じゃありません!」

憧「あらそう? でもね、これが連続殺人なら… 3人全員を殺すことができたのは、あなたしかいないわよ」ギロッ

慕「う…?」

憧「まず第一の殺人、白築耕介殺し・・・ これは、完全な密室殺人よ。 誰にも実行は不可能・・・」

憧「第一発見者であるあなたをのぞいてね」ニタッ

慕「・・・!」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:47:38.91 ID:fmjR3Etd0

憧「あなたは、合鍵を使って部屋の中に侵入し、白築耕介を殺害… そして、証拠を隠滅したあとにわざと悲鳴をあげて、あたかも殺されている耕介さんを発見したかのように装った…」

憧「そして第二の殺人、稲村杏果母の殺害は、皆が寝ている間に起きたから誰でも実行はできたみたいだけど…」

憧「第三の殺人、本藤悠彗殺しは、その時一緒にいた真屋由暉子、瑞原美月、周藤瞬斗は実行不可能…」

憧「残るは5人の中学生たちだけど、外に飛び出してすぐに行方をくらました白築さん、あなたがもっとも怪しいわ」

慕「……」

閑無「た、確かに… 慕は私ほどじゃないけど、はやりや杏果よりは、ずっと足が速い…」チラ

はやり「あの時、回り道か何かをして、悠彗ちゃんに追いついてたのかも…」チラ

玲奈「…慕だけ急に消えたから、あれ?って思ってたけど…」チラ

杏果「し、慕ちゃん、ほ、ほんとに? あなたが…?」

慕「ち、違うよぉ! 私じゃない!! 私、ほんとに台風が怖くて・・・!」ワナワナ

憧「言い逃れしても無駄よ。 今のうちに白状しといた方が、のちのち罪も軽く…」


ユキ「いえ、慕ちゃんは犯人じゃありません」

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:50:29.04 ID:fmjR3Etd0


慕「・・・ユキ、さん・・?」

憧「… あなたは… 真屋由暉子さん、ね? どうしてそう思うの?」

ユキ「最初の密室殺人・・・ あれは、凶器が見つかってません。 慕ちゃんがあのごくわずかの時間で殺せたわけはありません」

憧「凶器は叫び声を上げる前にどこかに隠したのよ。 このあとしっかり実地調査すればきっと出てくるわ」

ユキ「違います。 あれは、窓を使って殺人を行ったのです」


 ザワザワ・・・  エ、ドユコト・・・?  デ、デモ、アノマドッテ・・・


杏果「え…? でもユキさん、あの窓は…」

憧「あの部屋の窓は、上下開閉式で、5cmくらいしか開かない作りになってるのよ。 そこから人が出入りするのは不可能でしょ?」

ユキ「そうですね。 不可能です… でもあの隙間があれば、中の人を殺すことはできますよ」

憧「え?」

ユキ「あれは… 窓の外から、ボウガンを使って殺人を行ったんです」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:52:52.04 ID:fmjR3Etd0

憧「ボウガン…? どうして、そう思うの?」

ユキ「それは… 耕介さんの部屋の窓枠に、コレが着いてたからですよ…」スッ


ユキは、ポケットからコンタクトレンズのケースを取り出し… 開けてみせた。

中には、ごく微量だが、緑色の何かネチャリとしたものが入っていた。


憧「・・・これは?」

ユキ「恐らくボウガン使用時に使う潤滑オイルです。 耕介さんを撃つ時に、窓枠に付着したんだと思います…」

憧「な、なるほど…? 外からボウガンで撃った… それなら確かに、他の人でも殺害は可能ね…」ウムム・・・

美月「え、でも、それはおかしーんじゃない?」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:55:25.96 ID:fmjR3Etd0

はやり「お母さん?」

美月「だって、耕介さんの傷には、何も刺さってなかったよ? ボウガンで撃ったんなら、矢が刺さってるはずだよね?」

閑無「た、確かに… あの時、凶器らしきモノはどこにもなかったよな…」

玲奈「それに… 矢のわりには、傷が大きかった気が…」


ざわつく一同… しかし、ユキは、その質問を待ってたかのように微笑んだ。


ユキ「・・・ふふ、美月さん… いいトコついてきますね。 そうです、私も“消えた凶器”の謎が最後まで分からなかったんですが…」

ユキ「凶器が出てくるわけないんです。 なぜなら、犯人は矢のかわりにコレを使ったんですから…」トン

慕「え?」

閑無「は!?」

はやり「はやぁ…??」


目を丸くする一同・・・

しかしそれも無理はない… ユキがテーブルの上に置いたのは、美味しそうな夏みかんだったのだ。
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 20:57:36.68 ID:fmjR3Etd0

憧「…?? ど、どうゆうこと? こんなのが凶器になるわけ…」

ユキ「よく見て下さい。 この夏みかんを…」

杏果「ん…? あっ?!」

閑無「え、なんだ杏果? どうした?」

杏果「閑無、氷・・・! 氷が刺さってる!」

閑無「な?!」


杏果の言う通り… その夏みかんには、長さ20cmほどの氷の棒が、分厚い皮を貫通してブッスリと突き刺さっていたのだ。


閑無「え…? 氷? すげーな! 氷って、こんなナイフみたいになるもんなのか?」

ユキ「氷は、人が思っているより丈夫なモノなんですよ。 こんな風に、凶器にすることも可能なんです。 私の地元の北海道では、高所からのツララの落下で人が亡くなったこともあるんですよ」

はやり「え… でも、こんな棒みたいな氷、一体どこから…?」

ユキ「ここの地下の冷凍庫に、ペットボトルや水筒に入れるための棒状の氷を作る製氷器がありました。 犯人はそこから氷を取り出し、先端を削って尖らせて、矢として使ったんです」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:02:17.00 ID:fmjR3Etd0

閑無「な、なるほど…! 氷が凶器なら、体に刺さったままでも、時間が経てば解けて消えてしまう… 凶器が見つかんなかったのはそのせいか!」

ユキ「犯人は、夜のうちに耕介さんを氷の矢で撃って殺害したんでしょう… そして朝には、凶器はあとかたもなく解けてなくなっていたんです」

慕「ユ、ユキさん… じゃあ、あの現場に落ちていた“荒れすさぶる神”のメモは…?」

ユキ「あれは、慕ちゃんが悲鳴をあげて、みんなが集まって来た時に… 部屋に入った犯人が、みんなが耕介さんに気を取られているうちに部屋の中に落としたんだと思いますよ」

ユキ「いかにも犯人が中に入って、耕介さんを殺してからメモを残したように見せかけたんです」


憧「む、むぐぐ… わ、分かったわ。 でも、第三の殺人はやっぱり状況から見て、白築さんが一番怪しいわよ?」

ユキ「あれは… 悠彗ちゃんは、誰かに襲われて殺されたわけじゃないんです」

杏果「え?」

ユキ「悠彗ちゃんは、犯人が用意していたワナにかかって殺されたんです」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:04:41.12 ID:fmjR3Etd0

憧「ワナ…?」

ユキ「そうです。 あの、悠彗ちゃんが亡くなっていた現場に、こんなモノが落ちていました」スッ


ユキは今度は、黒い糸のようなものをテーブルの上に出してみせた。


憧「これは・・・ワイヤー?」

ユキ「そうです。 犯人は、耕介さんを殺害したあとに、残りのメンバーも逃がさないためにこの山荘の電話線を切り、車のタイヤをパンクさせ、そして・・・」

ユキ「街に誰かが下りることもできないように、一本道にボウガンを使ったワナを仕掛けたんです」

ユキ「悠彗ちゃんのスネに、ごくわずかですが、線のような傷が残っていました。 多分、ワイヤーに引っかかると、そこへボウガンの矢が飛んでくるワナを仕掛けてあったんでしょう」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:06:46.00 ID:fmjR3Etd0

閑無「そうか、じゃあ… 悠彗は本物のボウガンの矢で射抜かれて死んだわけか…」

玲奈「あの、鉄砲で撃たれたみたいな傷は、そういうわけだったんだね…」

はやり「あ、あの、でも・・・」スッ

ユキ「? はやりちゃん?」

はやり「私が、悠彗ちゃんを見つけた時・・・ 悠彗ちゃんに、矢なんか刺さってなかったですよ…?」

ユキ「それは、悠彗ちゃんの第一発見者は、実ははやりちゃんじゃなかったからですよ」

はやり「え?」

ユキ「あの時・・・ はやりちゃんが悠彗ちゃんを発見するより早く、犯人が現場に行って、悠彗ちゃんの矢を抜き・・・」

ユキ「その場にあったワナも外して、どこかすぐには見つけられない場所に隠したんです」

ユキ「ただ、急ぐ必要があって焦ったため、ワイヤーの一部を現場に残してしまったみたいですけどね… 現場を詳しく調べれば、ボウガンも出てくるはずですよ」

はやり「そ、そうだったんだ…」

美月「う〜んなるほどー! これは、うなるほどの名推理だね…!」ミツツ

周藤「……」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:08:31.22 ID:fmjR3Etd0

ユキ「そして、第二の殺人、杏果ちゃんのお母さんの殺害・・・」

ユキ「たぶんお母さんは、耕介さんの殺害に氷が使われたことを感づいて… 冷凍室を調べに行ったところを、犯人に殺されたんだと思います」

ユキ「これは、全員眠っている時に起こったため、何も手がかりが残っていないように思えますが…」

ユキ「杏果ちゃんのお母さんは、死の間際に、私たちに重要な手がかりを与えてくれていたんです」

閑無「え? それって… “ダイイング・メッセージ”のこと?」

ユキ「そうです」

慕「え、でも、あの血で書いたメッセージは犯人に消されて読めなかったんじゃ…」

ユキ「そう、でも、あの血文字は、実は犯人の目をあざむくためのフェイクだったんです」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:14:17.62 ID:fmjR3Etd0

杏果「フェイク…?」

ユキ「はい。 あの時、杏果ちゃんのお母さんは、血文字を残そうとしたわけではない… あれは、犯人の気を引くためにわざと書いた… “消されることを前提として書いた”んです」

閑無「え、ど、どゆこと?」

ユキ「お母さんは、犯人の目を自分の右手に向けさせるために、あの血文字を書いたんです。 そして、実は・・・」

ユキ「その逆側、左手で、私たちにメッセージを残していたんです」スッ  パカッ

慕「?」


ユキは、自分の携帯を取り出し、開いてみせた・・・

そこには、奇妙な形をした人の手が写っていた。


憧「… これは…?」

ユキ「これは、遺体を見つけた時に撮影した、杏果ちゃんのお母さんの“左手”です」


その左手は・・・ 親指、人差し指、中指がピッと立てられ、クイッと手首を直角に曲げた状態になっていた…


憧「これは… 手話で使われる、指文字?」

ユキ「そうです。 この親指、人差し指、中指を立てる形は、『し』や、『しゃ・しゅ・しょ』の音を表すこともあるんですが・・・」

ユキ「この手は、さらにその状態から不自然に手首が曲げられ、自分の足元の方を向いていました」

ユキ「この場合の指文字は、たった一つの音しか表していません」

閑無「たった一つの音…?」

玲奈「そ、それは…?」

ユキ「はい、それは・・・」


ユキ「『す』の音です」

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:15:58.66 ID:fmjR3Etd0

慕「『す』・・・?」

ユキ「はい、杏果ちゃんのお母さんが、死の間際に残してくれたメッセージは『す』という一文字です」

ユキ「状況からみて、これはつまり、犯人の名前の頭文字・・・」

ユキ「このメンバーで、苗字か名前の初めに『す』がついている人は、一人しかいません・・・!」


ユキ「それは・・・・」



 バタァンッ!


ユキ「!?」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:18:21.12 ID:fmjR3Etd0

美月「えっ!?」

周藤「おらああああああぁぁっ!!」ダダダッ


突然、周藤が立ち上がって隣にいた美月を突き飛ばし・・・ 出口に向かって走り始めた。


憧「なっ! あなた、どこへ!?」

周藤「うるせええぇっ!!」ブンッ

憧「くっ!」サッ


周藤の右ストレートを憧が間一髪でかわす・・・

周藤はそのまま食堂を飛び出したが、その頭に、何やら黄色いモノが飛んできて命中し、もんどりうって前のめりに転倒した…

ユキが投げつけた、氷が刺さったままの夏みかんだった。


憧「このォ!!」バッ


転倒した周藤に飛びかかり、馬乗りになった憧が、ガッチリとその手首に手錠をかけた。


憧「ご、午後2時52分・・・ 周藤瞬斗! あなたを連続殺人容疑で逮捕する!!」ゼーゼー・・・



こうして・・・ 奥出雲町の山荘で起こった凄惨な事件は、幕を閉じたのだった・・・


406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:22:00.31 ID:fmjR3Etd0





ユキ(あのあと、質屋さんは警察に連行され… 私たちは無事、松江に戻ることができました)

ユキ(私が推理した通り、悠彗ちゃんの殺害現場の近くから、ワナに使われたボウガンが出てきました)

ユキ(悠彗ちゃんの悲鳴が聞こえた途端に駆け出した質屋さんが、やはり先に現場の証拠を隠蔽していたのです)

ユキ(それと… 正確には、使われたのはボウガンではなく、作りが同じ『弩(ど)』という日本では平安時代に主に使われていた、非常に強力な武具だったそうです)

ユキ(出雲市の姫原西遺跡という所から発掘された弩を、質屋の周藤さんは譲り受けて改造し、それを殺人の道具に使ったのでした)

ユキ(殺害の動機は・・・初日にラーメンを作った時、耕介さんが麺が伸びるまで食べなくて、腹を立てたから・・・だそうです)

ユキ(自分が作ったものを食べてもらえないのはすごく辛いことだけど、何も殺さなくてもいいですよね…)

ユキ(そして、この事件が起きてから間もなくして・・・)

ユキ(みんなと学校から帰る途中で、またあの“オレンジ色の光”が降りてきたのです)

ユキ(目の前に着陸したそのUFOから降りてきたのは、グレイのような宇宙人・・・ではなく、ペチャパイの巫女さんでした)


初美「やーっと見つけましたよー! 真屋由暉子さん!!」

ユキ「…!」

はやり「え、だ、誰ですかあなた?」ハヤヤ

初美「私は西暦2160年からやってきた未来人ですよー」

巴「私たちは皆公務員で、過去の世界に飛んで様々な調査をすることが仕事なんですが…」

霞「誤って、そちらの真屋さんを巻き込んでタイムワープしてしまったのよ」ドタプン

小蒔「どこの時代のどの場所に送ってしまったのか分からず、今まで探していたのですが…」

春「… やっと見つけて、迎えにきた… ってわけ…」ポリポリ
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:24:22.89 ID:fmjR3Etd0

慕「そ、そうだったんだ… よ、良かったですね、ユキさん…」

ユキ「は、はい…」


未来に帰れるというのに、ユキの顔は曇っていた。


玲奈「ユキさん… やっぱり帰っちゃうの?」

閑無「戻ったら… もう、二度と会えねーんだよな…?」ウルウル

杏果「か、閑無、しょうがないでしょ? ユキさん帰れるんだから、喜んであげなきゃ!」

閑無「でも… せっかく仲良くなれたのに…!」グシュグシュ・・・


別れの辛さに、涙を流す一同…


初美「大丈夫ですよー! 真屋さんが戻る世界はたったの15年後… つまり15年経てば会えるようになりますよー!」

慕「そ、そうか… 淋しいけど… 15年後に、会えるの楽しみにしてるね、ユキさん!」

玲奈「私たちのこと、忘れないで下さいね、ユキさん!」

ユキ「うん、みんな、本当にありがとう…」

杏果「未来の人たちに、私たちのことよろしく伝えて下さいね」

はやり「あ、でも、私のおかーさんの変な話は忘れてね!☆」


アハハハハ  ソリャイエテルww  キャッキャッ♪ ・・・
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:27:22.91 ID:fmjR3Etd0

ユキ「じゃあ、皆さん、さようなら!」スウウウゥゥ―・・・!

閑無「あ…!」


閑無たちの目の前で、ユキの体は徐々に透明になっていき・・・ ついには、跡形もなく消えてしまったのだった・・・



ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー



そして、15年後…


ユキ(なんとか、無事に戻ってこれました…)

ユキ(・・・それにしても今頃、あの子たちは、どうしてるかな…?)テクテク

揺杏「ん? どした、ユキ?」テクテク

ユキ「あ、いえ、別に…」

爽「何思いつめたような顔してんだよユキ、オシッコか? トイレならさっきのコンビニに…」

ユキ「違いますよ、考え事してただけです」


ユキは、麻雀部の先輩たちと札幌に遊びに出かけ、夜のススキノを歩いていた。


誓子「さ、じゃあそろそろ帰ろうか? これ以上遅くにこんな歓楽街にいたら、未成年は補導されかねないからね…」

成香「そうだねチカちゃん。 …ん? あの人たち…?」

誓子「成香?」


 ギャハハハハハハハww  モーハヤリチャンッタラァ!  コマネチ! コマネチ!!  ヤメロッテ、マジデゲボハクワwww


成香の視線の先にあったもの…

それは、5人の、アラサーと思われる泥酔した女たちが、もつれるようにして歩いている姿だった…
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:29:38.37 ID:fmjR3Etd0

はやり(28)「うぉっぼろげえええええええぇぇぇっっ!!☆」オロロロロロロロロロロォォッ!!=3

慕(28)「わっ! はやりちゃんがゲボ吐いたっ!www」

玲奈(28)「ぶはははっ! だから言ったのによーっwww」

杏果(28)「ちょっ!w はやり! 私の服にかけないでよ!wwww」

閑無(28)「杏果ダイジョブだって!ww 汚れたってそこの川に飛び込んで泳げば…うぉぼろげええぇっ!!」=3

慕(28)「ぃやっほおぉ――っ!ww 閑無ちゃんがもらいゲロしたぁっ!!www」ケラケラ



誓子「うわ… 汚いわねぇ、道端で戻しちゃって…」

揺杏「あんな大人にはなりたくねーな…」

爽「ああ、同感だぜ」

ユキ「・・・・・」ダラダラダラ
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:31:42.46 ID:fmjR3Etd0


杏果(28)「あれ?w あ、あそこにいるの・・・15年前のユキさんじゃない?ww」

玲奈(28)「えっ? あっ、ホントだホントだ!!ww」

慕(28)「キャーッ、超懐かしい!ww このオッパイ…!」モミモミ

ユキ「ひゃっ!?」

閑無(28)「うぉい慕ォ!w あたしにも揉ませろぉ!!ww」=3

はやり(28)「うぉぼろげええええええええぇぇぇっっ!!!☆☆」=3=3


突然襲い来た5人の酔っ払いアラサーたちにもみくちゃにされるユキ…


爽「な、なんだあんたたち!? お、おいユキ! こいつら、知り合いか??」=3

ユキ「・・・いえ・・」



ユキ「見たこともありません」ニッコリ




〜二時間ドラマ「松江出雲殺人事件」 完〜

411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:35:22.82 ID:fmjR3Etd0

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー

あまりにもヒドいラストシーンに、苦情のメールや電話がテレビ局に殺到したものの… 「松江出雲殺人事件」は最高視聴率40%以上を記録… 

一躍、主演のアイドル真屋由暉子の名は全国に知れ渡り、獅子原事務所にも、様々な仕事が舞い込むようになった…





そして、1年後…


爽「おーいユキ! ついにヤ〇ジャンの表紙が決まったぞ!」

ユキ「え、あ、そうですか…」

爽「ふひひw これでヤ〇マガにヤン〇ガンガンにマ〇ジンにサ〇デーにチャンピ〇ンにスピ〇ッツ・・・ 主要な青年誌、少年誌の表紙はコンプリートしたなっ!」


高校を卒業した爽は、本格的にプロデューサー業を始め、獅子原事務所にはユキ以外のアイドルも所属するようになった。

しかし、もちろんダントツで人気があるのは真屋由暉子であり、歌手、女優、リポーター、CM出演、バラエティのゲスト、グラビア、ラジオのパーソナリティー等々、様々な仕事をこなし、テレビ画面に彼女の姿が映らない日はないほどの人気だった。

容姿はもちろんのこと、クールだが素朴で愛嬌のある性格は誰からも愛され、もう、元AV女優などと言ってユキを揶揄する声は全くなかった。
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:38:05.31 ID:fmjR3Etd0


そして、アイドルとしてデビューしてから1年半がたったその日・・・

ユキは、東京ドームで単独ライブを行っていた。



ユキ『おっぱいせいじんやってきて〜★ 私のおっぱいもーみももーみしっちゃうー♪』フリフリ


 ワーッ ワ――ッ!  キャ――ッ キャ――ッ!  ユッキチャアアアァァ―――ン!!  ユキイィッッ! ケッコンシテクレエエエ――ッ!!


姫子「きゃああああぁぁユッキちゃあああぁぁ―――ん!!」ウオーッ=3

豊音「ユキちゃああぁん! ちょ――KAWAIIよおおぉぉぉ―――っ!!」フンガーッ=3

穏乃「うおおおおおぉぉ――っっ!! ユキさんこっち向いてええぇぇ――――っっ!!」ウッキャーッ!=3

玄「おもち! おもち!! おもちぃ!!! おもちですのだああああああぁぁ――――っ!!」ムホアアァーッ!=3

照「ユキちゃあぁぁーん! お願い! パンツ見えるとこまで来てくれえええぇぇ―――――っっっ!!!」ムガアァーッ!=3


 ウオオオオオオオオォォ――ッ!!  ピ――ピ――ッ!!  ヒュ――ヒュ――ッッ!!  ワアアアアアアアアアアァァァ―――――ッッ!!! ………



爽(ユキ・・・ よく頑張ったな・・・! お前は今、まぎれもなく、日本一のアイドルだ・・・!!)ホロリ


全国から集まったファンの中にまぎれて… 一階席の後ろの方で、プロデューサー爽も、ユキのライブを見守っていた。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:39:54.42 ID:fmjR3Etd0

しかし… 順調だったライブで、その事件が起きたのは、アンコールが終わってユキが最後のMCを始めた時だった・・・


ユキ『皆さん! 今日は本当にありがとうございましたぁ――っ!★』


 ワアアアァァ――ッ! ウオオオォォ―――ッ!!  ユキイイィィ――ッ!!  パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・


ユキ『実は… 今日は、最後に皆さんに、どうしてもお伝えしたいことがあるんです…』


 エ、エェ・・・ ナニ?  ナンダロ?   ザワザワ、ガヤガヤガヤ・・・・


ユキ『私は・・・』


ユキ『本日をもって、アイドルを引退しますっ!!』
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 21:43:24.43 ID:fmjR3Etd0

 エエエエエエエエェェ――――――ッッ!!!!!???  ド、ドウシテ・・・?  ヤメナイデクレエエェ―――ッ!!  ユキチャアアアアァァ―――――ン!!!


歓声が一転、悲痛の叫び声が沸き起こる場内…


ユキ『ごめんなさい! でも、聞いて下さい!!』

ユキ『私がアイドルになったのは、最初は、たった一人の人を喜ばせたくて・・・始めたことなんです』

ユキ『その人の笑顔が見たくて… 喜ぶ姿が見たくて… 一生懸命、アイドルの仕事を頑張ってきました』

ユキ『そうしてアイドルを頑張っているうちに… ファンの人たちみんなを喜ばせたい、笑顔にしたい、と思うようになりました』

ユキ『アイドルの仕事は本当に楽しかったですし、こんな私を応援してくれた皆さんには、いくら感謝してもしきれません』


ユキ『でも… やっぱり今でも、私にとっての一番は、私をアイドルにしてくれた、その人なんです』

ユキ『私、真屋由暉子は、今からその人に告白して・・・ アイドルを辞めるつもりです!』


 エエエェェッ!?? ダレダッ! ソノウラヤマケシカランヤツハ・・・?  ウウウゥユキチャアアアァァン・・・  アアアアアァァ・・・・・  グスングスン・・・・


観客席のあちこちから、怒りの声や悲鳴、嗚咽が沸き上がる…

しかし、ユキはかまわず、ステージの上からキッと爽の方を見やって、言った。



ユキ『爽さん! 愛しています!! 私と結婚してくださいっ!!!』


爽「!?!?」


 バババッ!!


ユキの告白と同時に、その場の数万人の観客たちが一斉に爽の方を向いた。


爽「・・・え、えーっとぉ・・・」


爽「>>416

415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 21:45:11.60 ID:c/rXhhvUo
そんなオカルトありえます
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 21:45:56.77 ID:bLGTjsrgo
その言葉を待っていた
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 22:13:28.24 ID:nie2f90/0

爽「そ、その言葉をまっていたぞ! ユキィ!!」

爽「結婚しよう! 私がお前を幸せにしてやるっ!!」


ユキ『・・・う、嬉しいです…!/// 爽さん…!!///』


 ワアアアァァ――ッ・・・!  ドドドドドドドオオオォォ―――・・・・!!


爽「え?」


突然の告白に… 場内は祝福の声と拍手に満ち溢れ・・・ているわけはなかった。


暴徒と化したユキのファンたちが、一斉に爽に飛び掛かってきたのである・・・!


 ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ドドドオオオオォォ―――――――ッ!!!!!


爽「うわああああぁぁお前らっ! やめろぉっ!!」=3

姫子「黙れええぇ獅子原アアァァっ!!」ビシィッ!

爽「ぐはぁっ!?」

豊音「ちょー許せないよおおおぉぉ―――っ!!」ボッゴォッ!

爽「もげぇっ!?」

穏乃「思い知れこのゴミカスがあああぁぁっ!!!」ドゴムッ!!

爽「あべしっ!?!」

玄「悪の根源! 断つべしいいいいぃぃ―――っ!!!」グシャアァッ!!

爽「もるすぁっ!?!」

照「喰らえ! 必殺・コーク・スクリュー・ツモオオオオオオォォ―――――ッッ」ドッガアアァ―ンッ!!!

爽「あじゃぱあああああぁぁっ!?!?」=3=3

418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 22:26:44.79 ID:boi7ffa50






〜荒川病院〜


憩「全身複雑骨折… 全治3ヶ月はかかりますからね。 しばらくは絶対安静ですよーぅ」

爽「ううぅ…」ボロ・・・


幸せの絶頂の中で、ファンたちにタコ殴りにされた爽は、グルグル巻きのミイラ女となって病室のベッドに横たわっていた…


ユキ「ふふ、これでしばらくゆっくりできますね、爽さん♪」

爽「ユキ、お前のせいだぜ…? 私がこんなんになったのはよぉ…」

爽「なんでライブの最中に、告白なんかしたんだよ…?」

ユキ「え、だって…」

ユキ「こうすれば、爽さんを一人占めできるじゃないですか♪」ニコッ

爽「……」


爽(こいつと一緒になったら… 私の方が身がもたねーかもな…)タハハハ…




カン

http://i1.pixiv.net/c/600x600/img-master/img/2013/09/02/01/11/14/38244136_p0_master1200.jpg

419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/08(火) 22:28:09.38 ID:boi7ffa50

以上です。
毎回、レスや安価対応ありがとうございました。

正直に言うと、ユキが久にヤラれてしまった時、もうこのSSオシマイなんじゃないかと思いました。(まさか1/10の確率を引かれるとは想定してなかった)

ユキが思いの外ガンバッてくれて、今まで書いたことのない雰囲気になって良かったです。

ではまたどこかで
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 22:30:01.48 ID:VHCc2owvo
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 22:30:24.47 ID:bLGTjsrgo

2時間ドラマわりとガッツリでよかった
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 22:32:09.81 ID:8F2LtLZHo

バカ姫様も見たかったな
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 22:35:26.75 ID:PlRdIHrmo
乙です
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/08(火) 22:35:30.35 ID:c/rXhhvUo

面白かった
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 00:46:34.19 ID:lhvK+ju9o

はやりんのゲロとかご褒美やん
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 03:01:56.92 ID:ws8ToUsSo
乙ー
ドラマの最後はひどいなw
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/09(水) 21:35:58.48 ID:PgKDFPrpO

(28)のゲロオチはウケたww
211.32 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)