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千鶴「私のシャンプーですか?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:10:14.80 ID:9i5bc3Of0
・ちづしん

・短いです

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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:12:49.83 ID:9i5bc3Of0
プロデューサーに新しい仕事が入ってきたと言われ集合場所の会議室へと足を踏み入れるとプロデューサーではなくもう一人、同じ事務所のアイドルがいた。

「あれ、心さんもプロデューサーに呼ばれたんですか?」

この人は佐藤心さん。しゅがーはぁとと呼ばれていて痛いキャラと元気さが売りで最近とても人気が出てきている。

「そうだぞ☆ ってことは千鶴ちゃんと二人でお仕事かな?」

ガチャ

会議室の扉が開きプロデューサーが資料と思われる紙束やファイルを持って入ってきた。

「お待たせしました、千鶴さん、心さん。次の仕事についてですがシャンプーのCMの仕事をいただけました。」

「シャンプー……ですか?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:13:49.00 ID:9i5bc3Of0
「はい、千鶴さんは黒髪のショート、心さんは金髪のロング……普段はツインテールですが……とにかく真逆とも言えるお二人の髪に両方合うような、たくさんの女性にお勧めできるようなCMを取りたいということでお願いできますか?」

「はぁとは全然OKだぞ☆」

心さんは確かに綺麗な髪をしているけど……私の髪は人にアピールできるほどのものなのだろうか……でもシャンプーのCM……アイドルになる前に見たCM綺麗だったな……

「千鶴ちゃん、声出てるよ☆」

「ハッ! ……でも実際心さんは髪が綺麗ですよね」

「まぁね☆ やっぱりアイドルとして身だしなみはちゃんとしないと♪そういう千鶴ちゃんはいつも何のシャンプー使ってるの?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:14:49.69 ID:9i5bc3Of0
「私ですか? 私は普通にメ○ットですけど」

「え……」

私の返答に心さんとプロデューサーが固まる。何か変なことでも言ってしまったのだろうか……

「千鶴ちゃん、もしかして今までずっとメ○ット使ってるの?」

「何か問題が?」

私の答えを確認すると二人は目を合わせて頷く。

「ちーづーるーちゃーん☆」

心さんが近づいてくる。あの顔はまずい、何か変なことを考えている顔だ。

「ちょっと顔貸せよ☆」

「心さん服掴まないで、どこ連れて行く気なんですか! プロデューサー助けて!」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:16:10.36 ID:9i5bc3Of0
------

心さんに連れられてやってきたのは化粧室。ここについてから私は正面に鏡のある椅子に座らせられ、心さんはいろんな道具を漁っている。

「心さん、何を始める気なんですか?」

「千鶴ちゃんはもっと身だしなみに気を使わないと☆と・く・べ・つ・に☆はぁとがしっかり教えてやるから♪ しっかり覚えろよー☆」

「いきなり過ぎますね……もしかして私のシャンプーに問題でもありましたか?」

「問題しかねぇぞ☆ 千鶴ちゃんはもしかしてシャンプーは全部同じだと思ってない?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:18:03.91 ID:9i5bc3Of0
「えっと……何か違うんですか?」

「全然違うぞコノヤロー☆ 一言でシャンプーといっても成分とか香りとかあるけどどれもメ○ットよりはいいとお思うぞ☆」

そう言いながら心さんは私の前にいくつかのシャンプーを用意してきた。

「とりあえず成分は置いといてー、気に入った香りから決めて行こうか☆」

そう言いながら心さんは私にいくつかのシャンプーを出してきた。なるほど、一言でシャンプーといってもいろいろな香りがする。私はいくつか嗅ぎ比べて一つ、爽やかというか何というか、好みの香りのシャンプーがあった。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:20:57.13 ID:9i5bc3Of0
「心さん、これは?」

「それはTS●BAKIっていうシャンプーだぞ☆」

「TS●BAKI……」

聞いたことはあった。しかしシャンプーはどれも同じなのだと、CMはそういうものなのだとずっと思っていた。でもどれも違った、私の勘違いだったのだ。それが私の無知……いや、アイドルになる前の私の諦めとなってからの怠惰だったのだろう。恥ずかしい。可愛くなりたいと決心したのに結局私は努力を怠っていたのだ。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:21:52.15 ID:9i5bc3Of0
「千鶴ちゃん、まだ遅くないよ☆」

「ハッ……また私声に?」

「ううん、出してないよ☆でも顔にすごく出てた☆」

「そう……ですか……」

「でも大丈夫だぞ☆」

「え……?」

「だってこのしゅがぁはぁとがついてんだぞ☆ 絶対に千鶴ちゃんをもーっとカワイくしてやるから大船に乗ったつもりでいろよ♪」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:23:35.14 ID:9i5bc3Of0
全くこの人は……調子がいいんだから……でもだからこそ尊敬できるんですよね……

「はい、よろしくお願いします。」

「お?千鶴ちゃんが素直!カーワーイーイー!!」

「やめ、抱きつかないでください!!」

それからは何度も心さんからシャンプーや髪の洗い方について指導を受けた。しばらくすると自他共に髪の質が上がったのがわかってきた。この頃には私も心さんも髪に自信を持ち始め、こだわりを持てるようになったと思う。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:25:10.01 ID:9i5bc3Of0
------

「それでは本番とりまーす!」

私と心さんのCMは大反響を呼んだ。ここまで人気が出たのも心さんが私のことを気遣ってくれたからだろう。この人はいつもお節介だが本当にいい人なんだ。本人の前では絶対に言わないけどすごく感謝している。絶対に言わないけど。

「……ち、千鶴ちゃん……その……」

「ハッ……ま、まさか今……」

「声……出てたぞ☆」

「わ、わ、忘れてください!!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/11/09(水) 17:31:30.62 ID:9i5bc3Of0
終了です。

松尾千鶴のシャンプーの話について短いですが自分の中の妄想を形にしました。

ちづしんの波絶対来てるからそろそろ松尾千鶴にも声がつくはず......
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 00:36:32.15 ID:TYp3nOAw0

良いね
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/10(木) 04:58:42.61 ID:bowUACq7O
乙。素晴らしいちづしんをありがとう
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