穂乃果「私が音ノ木坂のテッペンを取るよ!」

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357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/19(火) 16:48:26.53 ID:Y6bhJHaq0
輝きを!
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/04(水) 15:22:44.74 ID:xqfR/tFI0
1年…1年経ったよ…
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:45:05.62 ID:6Q2TCcm30
久々に投下始めます
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:45:49.95 ID:6Q2TCcm30

<校門付近>



ザワザワザワザワ



凛「野次馬だらけだね」

花陽「この先に穂乃果ちゃんと西木野さんがいるんだよね……?」



「ウォォォ!!」

「やっちまえっ!!」

「転校生ぇっ!!」

「西木野ォッ!!」



花陽「ひっ」ビクッ

花陽「も、もしかして二人ともリンチされてるんじゃ……!」

凛「とにかく行ってみよう!」ダッ



「おおおお!!」

「とんでもないわね……」

「あんなん喰らったら立ち上がれないわ」

凛「どいてどいてー」グイグイ

「あ? なんだ?」

「押すなコラ!」

花陽「すみません通りますすみません……」グイグイ

「いって!」

「誰だ今ぶつかってきたヤツ!」





凛「っ、と……ふぅ、ここが最前線かにゃ?」

花陽「はぁぁ……やっと抜けられたね」

花陽「二人は……?」





穂乃果「おりゃぁぁっ!!」



花陽「あっ……!」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:46:46.27 ID:6Q2TCcm30

バキィッッ

「ふごっ!」グルンッ

ドサッ

穂乃果「よぉし、次ぃっ!」

「隙ありっ!」ブンッ

穂乃果「!」クルッ



真姫「ふっ!」シュッ

ドガッッ

「あぎゃっ」ズザァァ

穂乃果「西木野さん!」

真姫「全く……好き勝手に暴れるのはいいけど、隙を見せるんじゃないわ」

穂乃果「……!」グイッ

真姫「よっ?」グラッ

ブォンッ!

「ちっ、外したかっ!」

真姫「なっ」

穂乃果「よいしょー!」グオッ

ガンッッ

「ぶっ!?」ズザァァ



穂乃果「ふふっ、西木野さんも隙だらけだったよ?」

真姫「……これでおあいこよ」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:47:38.67 ID:6Q2TCcm30

「何くっちゃべってんだ!」ダッ

「楽しくお喋りする時間じゃねーぞコラ!」ダッ

穂乃果「ほっ」パシッ

真姫「ふん」パシッ

「あっ」

「なっ」

穂乃果「えいっ!」

真姫「ふっ!」

ドゴッバキッ

「ぎゃっ」ズザァァ

「ぐふっ」ズザァァ





花陽「わぁ……本当に二人で戦ってるんだ……!」

「そのまま行け! 西木野っ!」

「転校生っ、後ろ後ろ!」

「おぉー、すげえなアイツら」

「二人とも気合い見せろー!」

凛「野次馬達も、ただヤジ飛ばしてるだけじゃないみたいだね」

花陽「穂乃果ちゃん達を応援する声も聞こえるね!」

凛「……」

「怪我してんのに凄いね〜、あの二人」

「さすが一年のツートップね」

凛「……!」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:48:21.12 ID:6Q2TCcm30

「え? 一年のツートップって言ったら西木野と星空じゃないの?」

「何言ってんの、昨日のタイマンで転校生が西木野に勝ったんだから、今のツートップは転校生と西木野でしょ」

凛「……」

「確かに……言われてみればそうかも」

「それに、以前のタイマンで星空は西木野に負けてるんだから、今の星空はナンバースリーよ」

凛「……!!」

「順位が繰り下がっちゃったわけか〜」

「まあ強さランキングなんてそういうものだし、仕方ないわね」

「今の一年生は上から、転校生、西木野、星空の順なわけだ!」

「そういうこと」

「こりゃひょっとして一年最強コンビの誕生かな?」

凛「……」

凛「かよちん」

花陽「凛ちゃん?」

凛「……ちょっと凛も行ってくる!」ダッ

花曜「えっ、あっ……凛ちゃん!」



「……あれ、でも西木野とヤったときの星空って怪我してたんじゃなかったっけ?」

「……そうなのよね……だから、あの二人に関しては本当はどっちの方が強いのかはわからないわ」

「そっかぁ……お互いが全力のときにヤり合ったらどっちが勝つんだろ?」

「さぁね」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:49:09.00 ID:6Q2TCcm30

凛「穂乃果ちゃーん!」ダダダダダ



穂乃果「! 凛ちゃん!?」

真姫「あの子……」

「なにボーッとしてんだ!」グオッ

穂乃果・真姫「!」



凛「とうっ!」ダンッ

ドガッッッ

「ぐぇぇっ!?」ズザァァ

凛「ふぅ」スタッ





「おぉ!?」

「なんだなんだ? 乱入者か?」

「あれは……星空じゃん!」

「なんでアイツまで!?」

花陽「り、凛ちゃんまで……」





凛「西木野!」

真姫「なによ、アナタも人の喧嘩に割り込むつもりじゃ」



凛「穂乃果ちゃんと一緒に一年ツートップの座に立つのは、西木野じゃなくて凛だよ!」ビシッ



真姫「ないわよね……って、は?」

穂乃果「凛ちゃん……?」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:49:56.81 ID:6Q2TCcm30

凛「昨日も言ったけど、凛はナンバースリーに降りる気はないからね!」

真姫「……なんでいきなりその話が出てくるのよ」

凛「ここで大勢の野次馬に穂乃果ちゃんとの活躍を見せつけて、一年ツートップの印象を付けようったってそーはいかないにゃ!」

真姫「あのねぇ、私はそんな理由で喧嘩してるんじゃ……」

凛「とにかく! 凛もこの喧嘩参加するよ!」

穂乃果「おお! 凛ちゃんも加わってくれるなら心強いよ!」

真姫「ちょっと、何勝手に……」

凛「それじゃいっくにゃー!」ダッ

穂乃果「おおー!」ダッ

真姫「……」



「くたばれ西木ボォ!?」グシャッッ

真姫「……」スッ

「あ、が……」グラッ

真姫「……」ガシッ

「ぁ……?」



バギィィッッ!!



「ごばァ!?」グルンッ

ドサッッ



真姫「……どいつもコイツも好き勝手してくれちゃって」

真姫「もーっ、頭来たわ!! 全員かかって来なさいよ!!」ダッ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:50:44.02 ID:6Q2TCcm30

ザワザワザワザワ

「お、おいおい……」

「星空まで加わるってこれ……」

「まさかっ、一年トップスリーが手を組んだってのか!?」

ザワザワザワザワ





穂乃果「とりゃぁっ!」

ドガッッ

「ぐはっ!?」

凛「えいっ!」

バキィッッ

「ごぼっ!?」

真姫「ふんっ!」

ドゴォッッ

「おごっ!?」





ザワザワザワザワ

「あ、あの三人が手を組むって……」

「それもう一年の中じゃ敵ナシなんじゃないの……?」

「こ、コイツぁやべぇな!」

ザワザワザワザワ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:51:31.47 ID:6Q2TCcm30



真姫「はぁっ……はあっ……」

「な、なんだよ……なんでお前らが一緒に戦ってんだよ!」

「西木野はっ、転校生と敵対してたんじゃねーのかよ!?」

「それに星空も加わるとかっ、ホントにどうなってんのさ!?」

真姫「……」



真姫「私だって、そんなの知らないわよ」

真姫「向こうが勝手に乱入してきてるんだから」

真姫「恨むなら、こんなタイミングで私に喧嘩を売った自分達を恨むことね」



「く、くそっ!」ダッ

「もうヤケクソだ!」ダッ

「あああああ!!」ダッ





真姫「それに、乱入者がいようがいまいが」





真姫「私に喧嘩売ったヤツは、全員ぶっ飛ばす」

真姫「ただ、それだけよ」





穂乃果「そうだね」ザッ

凛「全員ぶっ飛ばすのには同意するにゃ」ザッ

真姫「……行くわよ」ザッ





ドガッッッバギィィィドゴォォッ!!
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:52:11.64 ID:6Q2TCcm30

「ぎゃっ!?」グルンッ

「がっ!?」グルンッ

「ぐふっ!?」グルンッ



ドサッッッ



真姫「……ふぅ」



「おっ……」

「おおおおおお!!」

「すげえっ、アイツら本当に全員ぶっ飛ばしやがった!!」

ザワザワザワザワ

花陽「す、凄い……三人とも、本当に……」

花陽「……」

ザワザワザワザワ





真姫(思ったより、キツかったわ、ね……)

真姫「……っ」フラッ

穂乃果「っと!」ガシッ

真姫「!」

穂乃果「大丈夫?」

真姫「……これくらい、余裕よ」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:52:54.62 ID:6Q2TCcm30

凛「……ふーん? 凛には全然余裕そうには見えないけど」

真姫「……あ?」

凛「何?」

真姫「……アナタこそ、昨日の怪我で余裕なさそうに見えるけど」

凛「は?」

真姫「何よ」

凛・真姫「……」



穂乃果(な、なんでこの二人は毎回こんなに喧嘩腰なの!?)

穂乃果「もうっ二人ともっ、そういうこと言わないのっ! また花陽ちゃんに怒られちゃうよ?」

凛「……穂乃果ちゃんがそう言うなら」

真姫「……ふん」

穂乃果「ほ、ほら、ここは片付いたんだし、保健室でも行ってちょっと一休みしよ! ね?」

凛「そうだね、凛もちょっと休みたいにゃ」

真姫「……」

穂乃果「よーし、じゃあ保健室へレッツゴー!」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:53:32.54 ID:6Q2TCcm30

凛「……あ、かよちーん!」タッタッタッ

花陽「凛ちゃん!」

穂乃果「おっ、花陽ちゃんも見てたんだね!」ザッ

真姫「……」ザッ

花陽「穂乃果ちゃん、それに西木野さんも……」

穂乃果「花陽ちゃん、お願いなんだけど……また保健室で手当てしてもらってもいいかな?」

花陽「もちろん、大丈夫だよ!」

穂乃果「ありがとね!」

真姫「……私は、別に」

穂乃果「えいっ」バシッ

真姫「いたっ!?」

穂乃果「西木野さん、まーたやせ我慢してるでしょ」

真姫「……アナタに言われたくないわよっ」ドカッ

穂乃果「いっ!? け、蹴るのはさすがにひどいよ〜」

真姫「ふん、さっきヤられた分も合わせて三発分のお返しよ」

穂乃果「……もー! とにかく保健室に行くよ! ほらっ」グイッ

真姫「あっ、ちょっと引っ張らないで!」



花陽「な、なんだか穂乃果ちゃんと西木野さん、いつの間にか仲良くなったみたいだね……?」

凛「……そうだね」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:54:14.59 ID:6Q2TCcm30

<しばらくして、保健室>



花陽「これでよしっ、と」

穂乃果「ありがとう花陽ちゃん!」

花陽「どういたしまして」ニコッ

真姫「……小泉さん」

花陽「は、はいっ」

真姫「……私も、感謝してるわ」

花陽「あっ……は、はい!」

凛「……」

真姫「それじゃ、私はここで寝るから」スッ

穂乃果「えっ、西木野さん、教室行かないの?」

真姫「ええ」ゴロン

花陽「あっ……えと、じゃあ私たちは行こっか?」

凛「うん」

穂乃果「……」

花陽「穂乃果ちゃん?」



穂乃果(マズイ……ベッドに寝転がる西木野さんを見てたら、穂乃果も眠くなってきちゃったよ……!)

穂乃果(うーん、でも授業に出る為に今日は急いで来たわけだし……)

穂乃果(あっ、でも今から出てももう……うーん……)

穂乃果(……今も体中痛いままだしなぁ)



穂乃果「……決めた」

花陽・凛「?」

穂乃果「私もここで寝る!」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:54:49.65 ID:6Q2TCcm30

花陽「えっ、穂乃果ちゃんも?」

穂乃果「うん、ちょっとお昼までね……ふわぁぁ……」

花陽「そっか、じゃあおやすみなさい」

花陽「またお昼に来るね?」

穂乃果「うんっ、おやすみ〜」

花陽「行こっか、凛ちゃん」

凛「うん、穂乃果ちゃんまた後でねー」

穂乃果「またね〜」

ガララ……バタン





穂乃果「……さて、と」

穂乃果「よいしょー!」ゴロン

穂乃果(はぁぁ、この時間に布団で寝るなんて、なんて贅沢……!)

穂乃果「はぁー……」

穂乃果「……」



真姫「……」

真姫「……」チラ

穂乃果「……すー……すー」

真姫(……寝付くの早すぎでしょ)
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:55:27.05 ID:6Q2TCcm30

<さらにしばらくして、保健室>



穂乃果「……ん」パチッ

穂乃果「……ふぁああぁ……」



穂乃果「んーっ」ノビーッ

穂乃果「はあぁぁ……ふぅ〜、いやぁよく寝たよく寝た!」



真姫「……すー」

穂乃果「あれ?」

真姫「すー……すー……」

穂乃果(……そっか、西木野さんもここで寝てたんだっけ)

真姫「ん……」ゴロン

穂乃果(……こうやって、寝てる姿だけ見たら普通の女の子なんだけどなぁ)

穂乃果「容赦ない喧嘩する子だとは思えないなぁ」ジー



真姫「……ん?」パチッ

穂乃果「あ、起きた」

真姫「!?」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:55:57.40 ID:6Q2TCcm30

ゴンッッ

穂乃果「ったぁ!?」

真姫「……な、なっ」


真姫「何してるのよアナタは!」

穂乃果「あたたた……もぅ、いきなり頭突きするなんて酷いよ〜」

真姫「起きてすぐ目の前に人の顔があったら驚くでしょっ!」

穂乃果「だからって頭突きはさすがに……」

真姫「……ふん、殴るよりこっちの方が早いわよ」

穂乃果「えぇ……」

穂乃果(やっぱり、西木野さんは西木野さんだ……)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:56:26.41 ID:6Q2TCcm30

グゥ〜

穂乃果「あっ」

真姫「……今の」

穂乃果「あはは……お腹空いちゃった」

真姫「まだお昼前だけどね」

穂乃果「んー、こういうときは早弁だ!」バッ

真姫「ちょっと、ベッドの上で食べる気?」

穂乃果「え、ダメかな?」

真姫「行儀が悪いわよ」

穂乃果「えー……あ、そうだ!」ポンッ

穂乃果「病気の人とか怪我した人ってベッドの上で食べたりするでしょ? 私達今怪我人だし……ほら、病院のベッドで食べるのと一緒だよ!」

真姫「何よその屁理屈は……」

穂乃果「よーし、それじゃいただきまーす!」

真姫「ちょ、ちょっと」

穂乃果「む?」モグモグ

真姫「……」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:57:02.98 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「ん〜、よく寝た後に食べるパンはおいしいね!」

真姫「……」

穂乃果「西木野さんは食べないの?」

真姫「私は別に……」

 
グゥ〜


真姫「……」

穂乃果「食べないの?」ニヤニヤ

真姫「……っ、うるさい」ゴソゴソ

真姫「……」バッ

真姫「ふん……」ハムッ

穂乃果「あっ、トマトサンド! それ私も好きだよ〜」

真姫「そう」モグモグ



穂乃果「……ふふっ」

真姫「何よ」モグモグ

穂乃果「いやぁ、結局西木野さんもベッドの上で食べてるなぁ、って」

真姫「……うるさい」モグモグ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:57:42.63 ID:6Q2TCcm30

花陽「失礼しまーす……」ガララ

凛「穂乃果ちゃーん、起きてるー?」


穂乃果「あ、二人ともおはよう!」

凛「おはよー! ……って、穂乃果ちゃんもうご飯食べてる!」

穂乃果「あはは、お腹空いちゃったからついね〜」

凜「保健室のベッドで早弁なんて、穂乃果ちゃんもなかなかのワルだにゃ〜」

穂乃果「いやぁそれほどでも〜」

真姫「なんで照れてるのよ」

凛「凜もこのままここで食べちゃお! かよちんも、ほら!」

花陽「ほ、保健室で食べたりしても大丈夫なのかなぁ」



真姫「……」

真姫「……」スッ


穂乃果「あっ、西木野さん!」

真姫「……何よ」


穂乃果「西木野さんもこのまま一緒に食べようよ!」


凛・花陽「!」

真姫「……は?」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:58:18.29 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「ほらほら、こっち座って」グイグイ

真姫「ちょ、ちょっと」

穂乃果「……だめ?」

真姫「っ……あ、アナタが良くても、他の二人はそうとは限らないでしょ」

真姫「だから」

花陽「わっ私も!」ガタッ

真姫「!」

花陽「私も、西木野さんと一緒に食べたいです!」

真姫「なっ」


真姫「で、でも」チラ

凛「……」


凛「まぁ、かよちんと穂乃果ちゃんがそう言うなら……別にいいけど」

真姫「!」


真姫「……わ、わかったわよ」

穂乃果「!」

真姫「一緒に食べればいいんでしょ、別にそれくらい……」

穂乃果「じゃあこっち座って座って〜」グイグイ

真姫「ちょっと! いきなり引っ張らないでっ」

花陽「……ふふ」

凛「西木野うるさいにゃー」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:58:52.96 ID:6Q2TCcm30

<昼食後、保健室>



穂乃果「はぁ、もう授業の時間か〜」

凛「次英語かぁ……」

凛「……このままここでゴロゴロしてようかな」

花陽「ずる休みはだめだよ凛ちゃんっ! ただでさえ昨日英語の再テスト出てないんだし!」

凛「うぅ……」

穂乃果「あっ、そういえばそうだったね……」

真姫「別に休んでもいいんじゃない? 私もたまにサボるし」

凛「西木野のわりには良いこと言うにゃ〜」

花陽「に、西木野さん……」

真姫「……」



真姫「……まあ、その代わりにテストでちゃんと点を取る必要があるけど、ね」

凛「うぐっ」

穂乃果(うぐっ)
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:59:20.95 ID:6Q2TCcm30

花陽「凛ちゃん……」

凛「……」

凛「……すっごーーーーい、イヤ、だけど」



凛「出る」

花陽「凛ちゃん!」

凛「……まあ、西木野の言うことに従う形になるのは癪だけど」

真姫「あ?」

凛「なんでもなーい」

真姫「……あっそ」

凛「……ふーんだ」


凛「かよちん、先行こ」ガシッ

花陽「えっ?」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 10:59:56.41 ID:6Q2TCcm30

凛「穂乃果ちゃん、またあとでね!」ダッ

穂乃果「あ、うん! またあとで!」

花陽「わわっ」タタッ

凛「かよちん急ぐにゃー!」タッタッタッ

花陽「そっそんなに強く引っ張らないでぇ〜」タッタッタッ


真姫「……」

穂乃果「……行っちゃったね」


キーンコーンカーンコーン


穂乃果「わっ、予鈴のチャイム鳴っちゃった」

穂乃果「西木野さん! 私たちも急ごっ」

真姫「先行ってていいわよ」

穂乃果「えっ? なんで?」

真姫「……走るのイヤだからよ」

穂乃果「えぇっ、それじゃ間に合わなくなっちゃうよっ」

穂乃果「ほらっ、一緒に行こ!」グイッ

真姫「あっ、ちょっ」

穂乃果「いっそげー!」タッタッタッ

真姫「……もう!」タッタッタッ
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:00:31.91 ID:6Q2TCcm30

<穂乃果・真姫のクラス、教室内>


ガララ

穂乃果「はぁっ、はぁっ」

先生「あっ、こ、高坂さん」

キーンコーンカーンコーン

穂乃果「ぎ、ギリギリセーフ?」

真姫「はぁっ、はぁっ……全くもう」



「おっ、来たな転校生!」

穂乃果「ん、おはよー」

「おはよーって、お前もう午後だぜ」

「午前はサボってたのか〜?」

穂乃果「サボっ……あ、サボりになっちゃうのか」

「それよかお前凄いじゃん!」

穂乃果「え?」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:01:01.23 ID:6Q2TCcm30

「あの西木野にタイマンで勝ったんだろ!?」

穂乃果「あ、えと」

「しかも今朝はその西木野とコンビ組んで喧嘩してたし!」

「星空のヤツも一緒に喧嘩してたしな!」

「一年ナンバーワンになるだけじゃなく、あの二人も仲間にしちゃったって本当?」

穂乃果「うーんと……」

「まだ転校して来てそんなに経ってないのにすげぇな〜」

「それにしても、一年のスリートップが手を組んだとなればこれはもう一大事ね」

「上のヤツらも黙ってないかもな〜」

穂乃果「えぇ?」

「にしても、西木野を相手によく……」

真姫「……」ジッ

「わぁっ!?」ビクッ

「にっ西木野!?」ガタッ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:01:31.80 ID:6Q2TCcm30

真姫「……邪魔」

「え?」

真姫「どいてくれる? 席、座りたいんだけど」

「あっ、あぁ、ごめん」サッ

真姫「……」スタスタ



「お、おぉ……まさか西木野もいたなんて」

「あれ、もしかして転校生と一緒にいたのか?」

穂乃果「うん、お昼一緒に食べてたんだよ」

「あら、本当に仲良くなったのね」

「タイマンをヤった翌日に一緒に飯を食べる仲になるなんて……」

「なんか転校生……いや」


「高坂って、不思議だよね」

穂乃果「え?」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:02:08.06 ID:6Q2TCcm30

「確かに、音ノ木坂じゃあんまり見かけないタイプかも?」

「うん、珍しい人種だと思う」

穂乃果「そうなの?」

穂乃果(あれ、確かにこちゃんにもそんなこと言われたような……?)




先生「あ、あのー……」

「あ?」

「なんだよ」

先生「じゅ、授業始まってるから……その、席着いてほしいなー……なんて」

穂乃果「あっ」

「あぁ、そういや始まってたね」

「はぁー……めんどくさ」

「センセー、今日はもうこのままダベってたいでーす」

先生「えっ、いや、それは……」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:02:42.43 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「……ごめんなさい先生! 今座りますねっ」

先生「!」

穂乃果「ほらほら、皆も座った座ったー!」

「な、なんだよ高坂」

「やっぱシンガクコーから来たしマジメちゃんなの?」

「喧嘩はすげー強いのにな」

穂乃果「もう、先生困らせちゃダメだよっ」

穂乃果「お喋りするにしてもさ、席座ってからしよ?」

「……ちっ、しゃあねぇな」

「まあ座ってた方が楽だしねー」

「ふわぁぁ……ねむぅ」

ゾロゾロ

穂乃果「……ふぅ」


真姫「……」ジッ
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:03:18.29 ID:6Q2TCcm30

<放課後、女子トイレ>



穂乃果「ふぅ……疲れたぁ」ジャー

真姫「……やっぱり、変わってるわね」ジャー

穂乃果「え?」キュッ

真姫「アナタのことよ」ジャー

穂乃果「んー、フツーにしてるつもりなんだけどなぁ」フキフキ

真姫「アナタのフツーが、ここの普通と同じとは限らない」ジャー

真姫「そういうことよ」キュッ

穂乃果「なるほどー」

真姫「……さて」フキフキ



真姫「行くわよ」ザッ

穂乃果「うんっ」ザッ
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:03:53.27 ID:6Q2TCcm30

<<少し前、穂乃果・真姫のクラス、教室内>>



ガララ

「……」

「はいはーい、ちょっと邪魔するよー」

穂乃果「?」

真姫「……」

「……高坂穂乃果と西木野真姫はいるか?」



「ん? なんだなんだ……っ!?」

「あ、あの二人っ、赤のリボンっ!!」

「なっ……」

「なんで二年生がウチらの教室に!?」


真姫(来たわね……)

穂乃果「二年生……?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:04:29.54 ID:6Q2TCcm30

「あ、西木野ちゃんみーっけ」ビシッ

真姫「……はぁ」

「あーん、相変わらずツレない態度なんだからぁ」

真姫「ちっ……」



「……」スッ

「……」キョロキョロ

「……!」

穂乃果「ん?」

「画像と同じ顔……」ジッ

「……あんたが、高坂穂乃果か」

穂乃果「うん、そうだよ」

「……」ジロジロ

穂乃果「?」

「……こいつが……」

穂乃果(な、なんかこの人凄いジロジロ見てくるなぁ)



「な、なんだこれ……」

「二年生二人が高坂と西木野に絡んでるぞ……」

「まさか、今朝の噂を聞いてさっそく二人をヤりに……!?」

ザワザワザワザワ
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:04:59.93 ID:6Q2TCcm30

ザワザワザワザワ



「……」ジッ

穂乃果「えーと……」

「……ついてこい」

穂乃果「えっ?」

「ウチらのトップがぁ、高坂ちゃんと、そこの西木野ちゃんと話がしたいって呼んでるのっ」

真姫「……へぇ」

穂乃果「そうなんだ」

「……そういうことだ、わかったら黙ってついてこい」

穂乃果「あっ!」

「……なんだ」スッ



穂乃果「その前に、お手洗い行ってきてもいいかな?」

「……」ピクッ



「んなっ……」

「ばっ、アイツ……!」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:05:30.89 ID:6Q2TCcm30





シーン





穂乃果「あ、あれ……私、なんか変なこと言った?」

真姫「……ふっ」クスッ

穂乃果「あっ、なんで笑うの西木野さんっ」

真姫「いや、なんでもないわ」クスクス

「……さっさと行ってこい」

穂乃果「うんっ」タッタッタッ

真姫「私も行くわ」スッ





「……ふふ、思った以上にオモシロい子ねぇ?」

「……」

「ナチュラルに私たちのこと舐めてる発言してたし、ね」クスクス

「……ふん」





「お、おい……なんかあの二人キレてないか?」ボソボソ

「あ、あいつら、は、早く戻ってきてくれないかな……」ボソボソ
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:06:03.37 ID:6Q2TCcm30

<現在、"二年生の階"、とある教室へ向かう途中の廊下>



「……」ジー

「ちっ」ギロッ

「あいつらか、"今年の"は」

「ふーん、あれが例の……」ジロジロ



穂乃果(わぁ〜……皆すごいガンつけてくるなぁ)

穂乃果(やっぱり、二年生ともなると気合の入り方が違うなぁ)


真姫「……何を一人でうんうん頷いてるのよ」

穂乃果「ぇ? 穂乃果そんなことしてた?」

真姫「……はぁ」


真姫(……二年生の階は、一年生の階なんかよりも遥かに張り詰めた空気で満ちていて)

真姫(私でさえ、常に周りを警戒するレベルだってのに……)

真姫(ホント、この子は器が大きいのか、それともただの能天気なのか……)

穂乃果「?」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:06:38.30 ID:6Q2TCcm30

「……着いたぞ」ザッ

穂乃果「この教室にトップの人がいるんだね」

真姫「……」

「そういうことっ、じゃあ入るわよ」

コンコンコン

「……姐さん、高坂穂乃果と、西木野真姫を連れてきました」

「どうぞ」

穂乃果(……この人たちのトップってどんな人なんだろ?)

穂乃果(悪い人じゃないといいんだけどなぁ)

「……失礼します」



ガララ



海未「……来ましたね」

穂乃果「えっ」

海未「ご苦労様でした、二人は下がっ」

穂乃果「海未ちゃん!」

「!?」

「は?」



真姫「……うみ、ちゃん?」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:07:08.45 ID:6Q2TCcm30

海未「昨日ぶりですね、穂乃果」

穂乃果「うん!」

穂乃果「それにしても、穂乃果たちを呼んだのが海未ちゃんだったなんて……」

海未「ふふ、意外でしたか?」

穂乃果「もうっ、驚いたよ!」


穂乃果「でも、よかった」

海未「なにがです?」

穂乃果「穂乃果ね、今日は海未ちゃんに会いに行こうと思ってたのっ」

穂乃果「だから、ちょうどよかったなあって」

海未「なるほど、そうだったんですね」クスッ

穂乃果「うん」ニコッ



「ちょ、ちょっとちょっとなになにあの雰囲気? え、あの二人知り合いだったの?」ボソボソ

「……何者だ、あの女」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:07:38.45 ID:6Q2TCcm30

真姫「……ちょっと」ガシッ

穂乃果「ん?」

真姫「どういうことか、説明しなさい」

穂乃果「? 何を?」

真姫「……アナタ、園田先輩と知り合いだったの?」

穂乃果「あ、うん、そうだよ」

穂乃果「私と海未ちゃんは、幼馴染なの」


真姫「……は?」

穂乃果「ていうか西木野さんこそ、海未ちゃんと知り合いなの?」

真姫「そうだけど、いや……ちょっと待って、待ちなさい」

穂乃果「? うん」


真姫「……幼馴染?」

穂乃果「そうだよ」

真姫「園田先輩と、アナタが?」

穂乃果「うん」

真姫「……」

穂乃果「西木野さん?」


真姫「……頭が痛くなってきたわ」

穂乃果「ええ!?」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:08:10.54 ID:6Q2TCcm30

真姫「……」チラ

海未「おや、なんでしょうか?」

真姫「……以前、私に言ってたわね」

真姫「『転校生の高坂穂乃果は貴方よりも強い』って」

海未「そうですね、確かに言いました」

真姫「アナタ、この子のこと前から知ってたのね」

海未「ええ」クスッ

真姫「……はあ」


真姫(なるほどね……だから、この子が私に勝つことを予見してあんなことを……)


真姫「……ホント、頭にクる人だわ、アナタ」

海未「ふふ、恐縮です」

真姫「褒めてないわよ」

海未「おや、そうでしたか」クスッ

真姫「……ふん」



穂乃果(あ、あれー……もしかして、この二人も結構バチバチしてる感じなのかな……?)
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:08:49.21 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「あ、あー、海未ちゃん!」

海未「なんですか?」

穂乃果「穂乃果たちに話があるんだよね! 何のお話か聞きたいな!」

海未「おっと、そうでしたね」

海未「では……」チラ

「! はいっ、私たちはこれでっ」ビシッ

海未「ご苦労様でした」ニコッ

「っ、はい!」

「……」ジッ

穂乃果「?」

「……」フイッ

ガララ

「失礼しますっ」

「……失礼します」ペコリ

バタン



穂乃果(……なんか、最後睨まれてたような?)

真姫「……」

海未「さて、では本題に入りましょうか」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:09:19.33 ID:6Q2TCcm30

海未「まずは……真姫」

海未「貴方への勧誘は打ち切られることになりました」

海未「理由はわかりますね?」

真姫「……別に、最初から入るつもりなかったし、どうでもいいわよ」

海未「そうですか」


海未「……私個人としては、貴方が仲間に入ってくれたら、と思っていたのですが」

真姫「……どういう意味?」

海未「いえ、なんでもありません」

真姫「……」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:09:45.77 ID:6Q2TCcm30

海未「穂乃果」

穂乃果「なあに? 海未ちゃん」

海未「昨夜話したことは、覚えていますか?」

穂乃果「……うん」

穂乃果「海未ちゃんと同じ派閥に入ってほしいって話だよね?」

海未「はい」

海未「音ノ木坂の中でも最大派閥として恐れられる絢瀬派ですが……未だ頂点(テッペン)は獲れていません」

穂乃果「そうなんだ」

海未「……ええ」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:10:52.66 ID:6Q2TCcm30

海未「絢瀬派が頂点(テッペン)の座に立つ」

海未「その実現のために……『一年生最強』となった貴方の力を借りたいのです」

穂乃果「……」

真姫(……そういうことね)



穂乃果「うーん……」

海未「気が進みませんか?」

穂乃果「……ねぇ、海未ちゃん」



穂乃果「なんで絢瀬派に入ったの?」

海未「……はい?」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:11:25.87 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「穂乃果ね、昨日海未ちゃんが音ノ木坂の派閥に入ってるって聞いて、スゴいビックリしたんだよ!」

穂乃果「穂乃果のイメージだと、海未ちゃんってそういうグループに入ったりするイメージあんまりなかったからさ」

海未「……」

穂乃果「それに、今はことりちゃんと一緒にいないって言ってたよね?」

海未「……ええ」


穂乃果「だからね、昨日の夜、久々にことりちゃんに連絡してみたの」

海未「! ことりはっ、なんと!?」ガシッ

穂乃果「わっ! う、海未ちゃん?」

海未「はっ……す、すみません……」スッ

穂乃果「ううん、大丈夫だよっ」

海未「……それで、ことりは?」

穂乃果「……」


穂乃果「返事、もらえなかったんだ」

海未「……っ」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:11:58.27 ID:6Q2TCcm30

穂乃果「家にも電話してみたんだけど、誰も出なくて……」

海未「……」

穂乃果「……だから、昨日からずっと気になってたの!」

穂乃果「教えて、海未ちゃんっ」ガシッ

穂乃果「穂乃果がいない間に、ことりちゃんと何があったの!?」

海未「穂乃果……」

穂乃果「……っ」ジッ

海未「……」



真姫「……」

真姫(私、完全に蚊帳の外ね)
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:12:40.70 ID:6Q2TCcm30

「おっ、お疲れ様ですっ!」

「海未は?」

「……姐さんは中にいらっしゃいます」

「そう、ここにいたのね」



真姫(……さっきの二人とは、違う声)

真姫(絢瀬派の誰かが来たのかしら……?)

真姫「……」スッ



穂乃果「海未ちゃん……!」ジッ

海未「っ……」

海未「……」

海未「……私、は」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:13:20.54 ID:6Q2TCcm30

「海未ー、入るわよー」

ガララ

穂乃果「?」クルッ

海未「……!」

真姫「なっ……!!」


「あら……?」


穂乃果「……誰?」

海未「……お疲れ様です」


海未「絵里先輩」


穂乃果「え?」

穂乃果(絵里先輩、って……)



絵里「ええ、海未もお疲れ様」



真姫(絢瀬、絵里……っ!!)
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/07/22(日) 11:20:11.73 ID:6Q2TCcm30
投下終わりです

ここまで読んでくださっていた方々、長らくお待たせしてしまいすみません
保守してくださっていた方々、ありがとうございます
これからは月に1〜2回くらいの更新ペースとなるように頑張りますのでよろしくお願いいたします
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/22(日) 14:20:45.50 ID:+p9s3WBA0
乙!待っててよかった。
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/27(金) 01:35:30.29 ID:vdxx+Bdwo
再開乙!
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/31(火) 09:00:49.49 ID:ieh8dOGp0
どれだけ…どれだけこの時をずっと待ちわびたことか…!!
いっそ自分がのっとってしまうか?とかも考えたけど止めてよかった…
乙だよ…また戻ってきてね…
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/08/23(木) 12:50:54.01 ID:OK/R0vYn0
俺、待つ、続き、ずっと....
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/24(金) 00:01:43.99 ID:OkcGlOoi0
すげー
素直に嬉しいわ
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/01(土) 06:48:43.41 ID:cusFTkbuO
出来ないことは言わないことだ
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/20(土) 13:19:31.19 ID:U0FURoK20
速報復活したよ!
続きをお願いしますどうか
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/14(水) 08:47:46.76 ID:ziPVgZPI0
お願い、頑張って!
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/11(火) 15:09:51.95 ID:zocsDW8t0
今年にせめて一度…何か…お願いだ…!
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/12/22(土) 10:58:54.24 ID:LhYIWM+d0
ずっとずっと待ってる早く...早く...
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/30(日) 06:04:04.73 ID:CPwlptRQO
あのままエタっていれば誰も期待せず>>1も嘘つきにならずに済んだのに
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/01/17(木) 14:55:21.85 ID:fFIM4WWw0
戻ってきて...お願い...
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/05/06(月) 01:41:22.11 ID:xiJ12Dtc0
貴方を嘘つきとか言いたくない
続きが見たい、お願いします…
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