京太郎「おいでませ!」宥「松実館」玄「GX!」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 10:23:35.40 ID:SLYITwoio
>>57
そもそも若手俳優引っ張って「来れる魅力のある役か」って言われると完全にNOと断言出来るからなぁ。
真面目に「京ちゃん出るから個人戦対戦相手に必要な男子モブ」役の方が活躍描写あるだけ魅力あるレベルだし。

※原作描写内で京ちゃん1回も上がってない+アニメ個人戦でも1回も上がらず大火力で吹き飛びまくってるだけ(=吹き飛ばしてるモブの方が活躍してると言える)

もし「人気出ました! 続編で全国編やります!」にしても見せ場が洗濯機の所ぐらいで、
後は割と京ちゃんの服装着せたマネキン適当に顔映らない場所に立たせとけばどうにでもなるシーンばっかだし。
んで洗濯機の所はそのまま和に京ちゃんの位置渡せば何とかなりそうと言う。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 14:19:22.11 ID:ehduztsYo
必ずしも原作通りにやる必要はないし別メディアでやる以上は何らかの変化はあって然るべきだとは思うが、
その変更が商業的な理由によるものというのは悲しいことよね。
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 20:40:01.90 ID:UWfQqvneo
他所でやってこいよ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 15:17:31.42 ID:I27xBxqgo
>>48
乙です
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 19:23:49.00 ID:xDbfSHOQO
まだかなまだかなー
63 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 01:42:11.18 ID:ALYkh+lf0

お待たせ! 投下開始ー

最近帰れないことすらある悲劇……
64 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 02:02:59.72 ID:ALYkh+lf0


―――【会場:観戦席】


京太郎(ということで見に来たわけだが……)

宥「凄いねぇ」

玄「Bブロックも魔境だねっ」

京太郎(松実姉妹の横ならまだしも、挟まれてるからちょくちょく視線を感じる……いや、気にしないようにしよう、うん)


京太郎「あ、エイスリンさんだ」

玄「まだ次鋒戦だからわからないね」

宥「うん……京太郎くんの、その」

京太郎「はい?」

宥「京太郎くんは、ウィッシュアートさんのこと……好き、なの?」

京太郎「ふぇっ!?」ビクッ

玄(お義兄ちゃん、どうなんだろう……)

京太郎「い、いやいや普通に好きですけど……そ、そういうわけじゃ」

宥「本当?」

京太郎「ほ、本当ですよ!」

玄「……これから好きになっちゃったり、しない?」

京太郎(今度は玄!?)

京太郎「い、いやそんなまさか、おそらく、きっと、メイビー」

玄「むぅ、ハッキリしてよお義兄ちゃんっ」ジトー

京太郎「え、ええ〜」

宥(凄い、不安……)

65 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 02:20:54.42 ID:ALYkh+lf0


京太郎「うぁ……」

宥「思ったより、全然強敵だね」

玄「清澄の……次鋒」

宥「……ちょっと、不安だなぁ」

京太郎(あの負け方、きついよなぁ……)

宥「京太郎くん?」

京太郎「エイスリンさん……」ボソッ

宥「え」

玄「お義兄ちゃん?」ユサユサ

京太郎「え、あ、ああ……まだ次鋒戦終了、わかりませんね」

宥「……勝てればいいね、宮守」

京太郎「ですね……」ジッ


玄(な、なんだか妙な感じ……)

66 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 02:26:35.09 ID:ALYkh+lf0


京太郎「で、大将戦ですか……」

玄「す、スゴイ……!」

京太郎「んな馬鹿な……」

宥「え、まだ始まってないよ? 座ってるだけだよ?」

京太郎「座っている、いや、むしろ置いている」

玄「え、永水の対象は化け物だよっ!」

宥「え……あ」

京太郎「あ」

宥「……」ジトー

京太郎「あ、ああ〜あれは大きすぎますよね、はい」

玄(お義兄ちゃん、言い訳の仕方がなんていうか、それっぽいよ!)

京太郎「俺はもうちょっとこう、小ぶりな方が、はい」
67 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 02:37:22.48 ID:s8DY4KdA0


玄「接戦だね」

宥「誰が勝ってもおかしくないけど、宮守が勝ち上がれば良いね」

玄「真正面からライバルを倒すんだねっ」ニコッ

宥「そ、そういうのじゃないよぉ」カァッ


京太郎(ストレートに宥っぱいが一番だと言いたいけど言った瞬間、想像するだけで怖い)


宥「姉帯さん、スゴイね」

玄「一つだけ、じゃないよね……沢山ある?」

宥「私に近い感じも……」


京太郎(宥っぱい、てか宥っぱいってなんだ。玄っぱいもあるのか! いやしかし、二人共おっぱいだけなら凄い、さすが姉妹)


玄「あれ、お義兄ちゃん?」

宥「難しい顔してる……凄い、考えてるんだね」

玄「うん」

玄(真面目な顔してるお義兄ちゃん、カッコいい……かも)ポー


京太郎(いや、宥さんの魅力はそこだけじゃ……って俺はなにを、落ち着け、今は試合だ)ジッ

68 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 02:46:13.64 ID:s8DY4KdA0


―――【試合終了】


京太郎「なっ……マジか、あいつ」

宥「あれが……」

玄「宮永、咲ちゃん……?」


京太郎(一瞬、アイツが和了る一瞬……背筋が凍るかと思った。禍々しいまでの感覚、マジか……オカルトすぎんだろ)


玄「し、穏乃ちゃん大丈夫かな……」

宥「寒い……」ギュッ ムニュっ

京太郎「だ、大丈夫っすか?」

京太郎(宥っぱいがぁ! 有っぱいが腕にぃ! このままじゃ俺の理性がもたん!)


京太郎「あ、え、エイスリンさんとこ行かなきゃ」パッ

宥(もう離れちゃった……嫌、だったかな?)

玄(お義兄ちゃんがおもちを相手にあんなに呆気なく!?)

69 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 03:07:57.20 ID:sWMWz4zo0


―――【会場内】


京太郎(さっきの、慣れっていうか……今まで散々味わってきたからどうにかおさえられたぜ……)

宥(ウィッシュアートさんのとこ、だよね……)

京太郎「あ、いた」

玄「うわぁ、記者さんとか沢山いる」

宥「うん、これじゃ近づけ無さそう……」


京太郎「まぁ、悪い言い方になりますけど負けた高校への相手は少ないですからね」

玄「私たちも頑張って松実館の宣伝しないと!」

宥「お客さんが一杯きたら大変だねぇ」クスッ

京太郎「まぁそしたら俺がお手伝いに……泊まり込みでも良いですよ!」グッ

宥(京太郎くんがお泊り……)カァッ

玄(お義兄ちゃんと一晩中おもち談義!)

京太郎「まぁ家近いんでそんなことないでしょうけど」アハハ

トシ「案外、運に愛されてるからねぇあんた」

京太郎「え?」

トシ「ん?」

京太郎「……いいい、いつからここに!?」

トシ「今きたとこだよ、ほらエイスリンにあらあそこだよ」

宥(確かこの人、宮守の?)

玄(確か先生の……)


京太郎「あ、ほんとだ、エイスリンさーん」フリフリ

エイスリン「っ」ビクッ

京太郎「あれ?」

エイスリン「……」バッ

京太郎「ん?」

宥「あ」

玄「え」


ガバッ

エイスリン「っ〜……」ギュゥッ

京太郎「え、え?」

トシ「やれやれだね」

70 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 03:21:18.99 ID:sWMWz4zo0


京太郎「え、その、あれ?」

エイスリン「っ〜」グスッ

京太郎(な、なんでエイスリンさんが俺に抱き着いて……あれ? あれ?)チラッ


塞「……」ゴゴゴゴ

胡桃「……」ゴゴゴゴ

白望「……」ダル〜ン

豊音「わわっ、大人だよっ」カァッ


京太郎「え、エイスリン、さん?」

エイスリン「ッ……イ、イッショニ、ケッショウマデッテ……」

京太郎「な、どうしたんですか」

エイスリン「ワタシノ、セイデっ……」

京太郎「エイスリンさんのせいじゃないでしょ、エイスリンさんのチームメイトだって誰もそんなこと思ってませんよ」ポンポン

エイスリン「デモッ……」

京太郎「デモもストもないでしょ……」

エイスリン「っ」

京太郎「大丈夫ですから、ね? 見てても誰もあなたのせいなんて思いませんから」ナデナデ

エイスリン「……ホント?」グスッ

京太郎「はい」ニコッ

エイスリン「……ッ」ギュゥッ

京太郎「どうしたんですか、ほらもう」ナデナデ

エイスリン「ゴメンネ……」

京太郎「良いですよこのぐらい」アハハッ


宥(なんだか、優しい顔……)グッ

玄(お義兄ちゃん……)ギュゥッ
71 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 03:30:26.62 ID:sWMWz4zo0


京太郎(少しして、エイスリンさんが泣きやんだわけだけど)


エイスリン「ソ、ソノ、ゴ、ゴメンネッ」カァッ

京太郎「いや、まぁ良いんですけどね」

エイスリン「……ア、アリガト」ニコッ

京太郎「まぁエイスリンさんみたいに可愛い子に胸を貸すならいつでもですよ」ニッ

エイスリン「ウ、ウン……キョウタロゥ」エヘヘ

京太郎(かわいい)


宥(京太郎くん、やっぱりああいうかわいい子が好きなんだ……)

玄(お義兄ちゃん……なんで、胸、ギュウって……)


トシ「ほら、うちのエイスリンを骨抜きにすんのいいから」


京太郎「なっ!」

エイスリン「ッ!!?」カァッ

京太郎「そ、そういうのじゃないですから、友達ですからっ!」

エイスリン「ソ、ソウ!」

トシ「はいはい」ケラケラ

京太郎「こ、このババア」

トシ「ん、なんて?」ニコッ

京太郎「あ、いやなんでもないです」メソラシ

トシ「よろしい」ウム


塞(なんか仲良いなぁ)
72 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 03:42:05.10 ID:HulCZ1rG0


―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「ただいまー」

宥「ただいまぁ」

玄「ただいま戻りました!」


憧「京太郎ぉ、金髪外人とイチャイチャするとは良い身分ね」

京太郎「え、なんで?」

憧「ネットに乗ってるわよ!」

京太郎「……うそん!?」

灼「本当」

京太郎「……ご、ご迷惑かけました?」

灼「いや、私は良いけど」チラッ


晴絵「……」グテ〜

京太郎「寝てる……」

灼「ふて寝だよ、起きてるし」

京太郎「晴絵さん? どうしたんですか〜?」

晴絵「……しんない」

京太郎「え〜」

憧「本当よ、良い歳してなに嫉妬して拗ねてんだか」

晴絵「歳は関係ないでしょうがぁ!」クワッ

憧「そ、そうよね、関係ないわよね」

晴絵「ないわよ!」

京太郎「なんていうか、どういうことですか?」

宥「……知らない」フイッ

京太郎「え」ガーン

灼(自業自得)

穏乃「相変わらずだなぁ」

京太郎「く、玄……」

玄「お義兄ちゃんのばか」フイッ

京太郎「!!?」ガーン

73 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 03:53:49.12 ID:HulCZ1rG0


―――翌日【会場:控室】


憧「……どうしたのあんた」

京太郎「昨日から宥さんと玄が冷たい……死にたい」ズーン

憧「宥は?」

灼「先鋒戦の前に玄に一声かけるって」

憧「……二人がいなくて良かったわね、とりあえず一言言わせてもらうわ」

京太郎「なんだ、助言か!?」

憧「結局、宥と玄どっちが好きなの?」

京太郎「……へ?」

穏乃「あ、私もそれ気になる。宥さんっぽかったけど最近は玄さんとも仲良いし」

京太郎「え、あ、玄はその……別に、なんつーか、妹っぽいっていうか」

憧「へぇ、なら宥のことが好きなのね」

京太郎「は、はぁっ!? な、なんでそういうことになるんだよ!?」カァッ

憧「いや、そういうのいらないから」

灼「うん」

京太郎「いや、そういうのともかく、二人に嫌われてるかもしれないってのはショックだろ!?」

憧「あ〜まぁそれでも良いけど、うん。とりあえず嫌われてるわけじゃないと思うわよ?」

京太郎「いいや、昨日なんかしちまったんだ……知らない間に」

穏乃「それは正解なんだけど」

京太郎「お前ら予想ついてんのか!?」

憧「大体ね」

京太郎「教えてくれぇ! なんとかして二人の好感度を取り戻させてくれぇ!」

憧「え〜っと……どうする?」

灼「む、難しいね」

穏乃「えっと……応援するとか?」

京太郎「先鋒戦始まりそうだよ」

憧「それじゃあ試合終わったら迎えに行ってあげなさい」

京太郎「ええ、そんなんで良いのか?」

穏乃「良いの良いの」バシッ

京太郎「背中叩くなよ」


晴絵「……誰か私の味方はいないの!?」

灼「……ほ、他の世界線に期待しよう?」

晴絵「ファンタジー!」
74 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 04:02:42.44 ID:HulCZ1rG0


ガチャッ


宥「ただいま〜」

憧「あ、玄の様子どうだった?」

宥「緊張してたけど大丈夫そう」

穏乃「良かったぁ」ホッ

灼「でも心配だね」

京太郎「相手が……ヤバいですね」

晴絵「新道寺の先鋒が強いって話はないけど、千里山と白糸台だけで十分ヤバいしね」チッ

京太郎「チャンプですか……」


京太郎(それでいて咲の姉貴……昨日のこともあったからな、咲の姉貴が化け物って言われても納得せざるをえないな)


晴絵「玄、耐えてくれればいいけどね」

憧「それに関しては新道寺もでしょ」

晴絵「ま、そうだけどね……」

京太郎「……」ゴクリ

宥「玄ちゃん……」

75 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 04:12:02.22 ID:HulCZ1rG0


―――【控室】


京太郎「……ま、じか」

晴絵「さすがに、これは……」

穏乃「これが、チャンプ」

憧「荒川憩の上を行くだけあるわね、本当に……」

京太郎「魔物……」

宥「玄ちゃんっ……」

京太郎「ま、まだ前半も終わってないのに」

晴絵「玄……」

穏乃「いや、でもこれで……」

憧「もう少しよ」


京太郎「お、俺行ってきます!」

宥「あ、京太郎くん」

京太郎「いきますか?」

宥「……ううん、あとで交代の時に会うから、行ってあげて?」

京太郎「はいっ!」ダッ


ガチャッ バタンッ


穏乃「……良かったんですか?」

宥「うん、玄ちゃん……大好きだから、京太郎くんのこと」クスッ

晴絵「……それは、宥も同じでしょ」

宥「あぅっ……」カァッ

憧「ホントシスコンよね」

宥「そ、そういうのなしに……玄ちゃん、きっと京太郎くんに応援してもらったら、力出ると思う、から」

晴絵「大人だなぁ、昨日から今まで嫉妬で拗ねてたみたいだけど」

宥「あぅ」カァッ

灼「それはハルちゃんも一緒だと」

晴絵「気のせいよ」

灼「……」

76 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 04:14:24.61 ID:HulCZ1rG0


―――【休憩所】


玄「……」トボトボ

京太郎「玄!」

玄「え、お、お義兄ちゃん……」ビクッ

京太郎「……えっと、なんつーか」

京太郎(やべぇ、なんて声かければ良いかわかんねぇ)


玄「お義兄ちゃんっ、私っ……私ねっ」グスッ

京太郎「え、く、玄?」

玄「沢山、点棒取られちゃった……このままじゃ、2位抜けもできないかもっ」

京太郎「玄……」


:::|:::::/〃   斗-- 、 ヾメ、ヽ /::::/.: :/:::::/::::::::::::::::::::/::::::::::/}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
:::|:::/   /   {~⌒ヽ_ V》. {:::/ : : :/::/ /:::::::::::::::://:::::::/: :/:::::::/}::::::::::::::::: ど お ::::|
:::|::{   /   r'⌒ヽ   } `  レ: : : :/ ': : :/:::::::::::::/: /::::/: : :/::::://:::::::::::::::::: う .に ::::|
:::|::|  ん  〃⌒) v‐ ' } : : : : : : : : : : : /::::::::::/:⌒//: : : :./::/: :/::::::/::::::::: し  .l ::::|
: W __{   {{ し' 〃  / : : : : : : : : : : :/::::::/: : : 斗=≡メ: ://: : /::::/:::::::::::::: よ .ち :::′
:::| (  ゝ⌒) `− ´  ./ : : : : : : : : : : :/:::/ : : : : : :  , -‐-ミx : : :/:/}::::::::::/:::::: う  ゃ /
:::|  〉- <\\\\ : : : : : : : : : : :.//: : : : : : :./  {   )ヾメ/: :/::::::::/::::::::: :  ん/
:::|  {   ノ  \\\\\ : : : : : : : : : : : : : : : :′' >-='  〉ヘ : /::::::::/::::::::::::::::::::/:::/
::|l.  } /´               : : : : : : : : : : : : : :{ { { し 〃   }}/:::::::::/:::::::::::::/://
:八 { {                           乂` `ー=' _/ /'::::/}/::::::::::/::::/'
:::::::ヽ} }                  ′  \\\/   `ヽ}/::::/:::::::/:::::::::|
::::::::::::\   斗-―-                 \\>- r' \/:::::::::::::::::::::|:::::::::|
:::::\::::::::ヽ {      ⌒~`ヽ __            } j \,′::::::::::::::::::ハ::::::::|
::::::::::ヽ:::::::::\                   `ヽ        //  j:::::::::::::::::::::/ }:::::|
77 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/05(木) 04:15:18.25 ID:HulCZ1rG0


眠い、今日はここまでー

久々の投下ですまぬ、ここからもそこそこあるのに……
もしかしたら明日もやるかも

そんじゃまたー

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 09:18:12.70 ID:hmXuW6cAo
乙!
レジェンドにももっとかまってあげて!
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 09:47:31.96 ID:i+B5S9C30
乙です
かわ゛い゛い゛な゛あ゛クロチャーは!
嫉妬する松実姉妹とヒロインレースで追い上げるエイちゃん良いね
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 11:54:58.02 ID:Wms/OfB+0
レジェンド萎びてる……
おつ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 17:56:10.10 ID:2CwhYqF6o
乙です
82 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 00:38:42.67 ID:9exb8Sdh0

投下ー

クロチャーは泣き顔が一番!()
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 00:46:29.33 ID:lRy9Ur0sO
クロチャーの泣き顔、あれは良いモノだ…!
84 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 00:55:58.83 ID:8hP9LFVq0


玄「どうしよう、おにーちゃん……」ポロポロ

京太郎「……」

玄「やだよぉ……」グスッ

京太郎「玄……」

玄「お義兄ちゃんっ……」

京太郎「捨てよう、ドラ」

玄「え……だ、ダメだよ。だってお母さんが」

京太郎「それでも、勝つために」

玄「や、やだよ、それにほらっ私は阿知賀のドラゴンロードって」

京太郎「そんなドラ、捨てちまえ」キッパリ

玄「な、なんで……」

京太郎「この際、邪魔です」

玄「ど、ドラがそのあと何ゲームもこなくなっちゃうんだよ!?」

京太郎「くるようになるまで付き合うよ」

玄「っ」

京太郎「だからドラを捨てろ……言い訳なら俺を使っても良い」

玄「え?」

京太郎「俺が殺すんだ。玄の手を使って、玄の大事なドラを」

玄「お義兄ちゃん……」

京太郎「こんな麻雀ほぼ素人の俺を受け入れてくれたみんなだからさ、みんなのために、なんかしてやりたいんだよ」

玄「お、お義兄ちゃんはもうみんなのために沢山っ」

京太郎「それでも、まだ足りない……だから、俺を使え玄」ナデナデ

玄「っ」グスッ

京太郎「それで、勝てなんて言わない……仲間に繋げれば良い。それがこの大会の、闘牌のしかただ」

玄「……うんっ」コクリ
85 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 01:06:54.99 ID:FndFcgdc0


―――【控室】


ガチャッ


京太郎「ただいまー」

穏乃「どうだった?」

京太郎「ちょっと違った闘牌が見れる……かも?」

晴絵「またなんか言ったんでしょ」

京太郎「そりゃ言いますよ、応援しに行ったんですよ?」

晴絵「そうじゃなくてその……く、口説くみたいなこと」

京太郎「ないですよ、俺どんなイメージなんですか」

灼「たらし」

穏乃「鈍感」

憧「総受け」

京太郎「おい最後の」


宥「……玄ちゃん」グッ

京太郎「きっと、大丈夫ですよ」フッ

宥「……うん」コクリ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 01:12:36.98 ID:D6W4v4Wd0
久しぶりに腐コチャー成分を見た気がする
87 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 01:26:42.85 ID:FndFcgdc0


晴絵「お、終わった……にしても玄が、ドラを捨てるなんて」

宥「お母さんに言われたことを、玄ちゃんが……?」

京太郎(まぁ、殺したのは俺だけど……裏で操った感じで)

憧「……なるほどね」フッ

京太郎「なんだよ」

憧「別に、あんたも難儀な正確してるわね」クスッ

京太郎「なんで御見通しなんだよ」

憧「ファンだからよ」

京太郎「どういう意味で?」

憧「そういう意味で」

京太郎「……え〜」

穏乃「え、どういうこと?」

京太郎「あ〜なんていうか俺が」

灼「唆したってこと?」

京太郎「その言い方はやめて!」

宥「玄ちゃんと、なにかあったの?」

京太郎「い、いやそういうことじゃ……あ、ああ〜玄さんが帰ってきますよ! 行きましょう!」

宥「え、う、うん」コクリ

晴絵「優しいなぁ京太郎は」

京太郎「や、やめてくださいよ」カァッ

灼(顔赤くして照れてる京太郎ってかわ……新鮮)

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 01:31:36.36 ID:lMhPYlaLo
おや?
89 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 01:39:03.94 ID:FndFcgdc0


―――【会場:廊下】


京太郎「玄さん!」

玄「あ……」トボトボ

宥「玄ちゃん……」

玄「ダメだった、私……」

宥「ダメじゃない、ダメじゃないよ……玄ちゃんは頑張った。点数は取れた。十分だよ」

玄「それでも、点差は開いたままだしっ……」

宥「ドラを捨ててまで、掴んだ点……ううん、繋げた点だよ」

玄「お姉ちゃん……」

京太郎「繋いだ。あとはみんなに、お姉ちゃんに任せろよ玄」ポン

玄「お義兄ちゃん……」

宥「私が、必ず点を取り返すから」

京太郎「宥さんを、信じよう」フッ

玄「うんっ……うんっ」グスッ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 01:46:38.01 ID:rT6JhWd00
クロチャーがレイプ目じゃないだと??
91 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 01:57:32.10 ID:L9bnyD0B0


玄「あ、その……先に戻ってるね!」ダッ

宥「え、く、玄ちゃ」

京太郎「行っちまいましたね」

宥「だね……」


京太郎「宥さん、その」

宥「うん、大丈夫。京太郎くんが言ってくれたように、私は取り返すよ」

京太郎「……」

宥「それにその、京太郎くんも応援して、くれるでしょ?」カァッ

京太郎「もちろんですよ! 宥さんが勝つためなら俺なんだってしますよ!」

宥「え」

京太郎「い、いやルール違反とかは無しとしても」

宥「う、ううん、そうじゃなくて……」

京太郎「?」

宥「そ、それじゃあ私がその……点稼げたら」

京太郎「はい」

宥「い、一緒にその、お出掛け……して?」カァッ

京太郎「え、あ……お、俺で良ければ」

宥「ううん、京太郎くんが、良い」ニコッ

京太郎「は、はい! 応援してます!」

宥「うん、ありがとう、頑張るよ……」ゴッ

京太郎(この熱気……!)

宥「絶対、勝つ……!」

92 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 02:09:55.87 ID:L9bnyD0B0


―――【会場】


宥(確かに白糸台は強い。けど……先方のチャンプと違って他の強さは、他の人たちの追従を許さない……ってほどじゃない)

菫(なぜだ、なぜ私の攻撃(ロン)が当たらない!)

菫「くっ!」

泉(ハッ、なにが三年や……大したこと)


菫「ロン!」シュバッ

泉「ぐはっ!?」ザクッ


菫「ロン!」

宥「……」サッ

泉「げはっ!?」


菫「ロォンッ!」

宥(当たらなければどういということはないって、赤い人が言ってた)

泉「またかっ!?」グホッ


美子(空気だけど、堅実に和了がっておこう)

美子「ロン」

泉「げぼぁっ!?」グハッ
93 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 02:29:18.00 ID:jiAhQCGy0


―――【控室】


京太郎「宥さんスゲー!」

晴絵「だって全部回避してるもん」

憧「なんで千里山の一年はふらついてるの?」

穏乃「えっと、精神的ショック?」

憧「てか血反吐を吐いてるように見えるんだけど」

灼「気のせい」

憧「え、ええ……」

晴絵「にしてもホント、宥凄いね」

玄「きっとお義兄ちゃんとの愛の力だよ!」


京太郎「ブフォッゲホッ!」

晴絵「え、そ……そうなの?」

京太郎「あ、愛って……ゆ、友情パワーでしょ、たぶん」カァッ

玄「そうかなぁ?」

京太郎「そ、そうだよ」

玄「えへへ、お義兄ちゃんにだったら安心してお姉ちゃんを任せられるねっ」ニコッ

京太郎(ああ〜泣き顔から笑顔への相転移! そしてまた泣き顔が見たくなるぅ!)


灼「禍々しい気配がする」

穏乃「憧の事?」

憧「おい」

灼「それとはちょっと違うっていうか」

憧「それってなにそれって!」
94 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/01/06(金) 02:30:39.87 ID:jiAhQCGy0


ここまで!

ギャグメインでいくはずが最近シリアスっぽいことやりすぎた
これ以上いけないと路線を戻す

そんじゃまたー

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 02:39:02.67 ID:p9kZ3o8Po

よしこの一撃が一番効いてる気がするのは気のせいか
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 02:51:34.70 ID:9wAChvUN0
おつー

泉……
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 03:03:02.37 ID:TXi6wP5lO
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 03:35:25.34 ID:D6W4v4Wd0

千里山次鋒の子が大変なことになってるww
だけどまだ宥の攻撃が残っているのである
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 06:29:24.84 ID:+LCxvw2co
すばら
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 10:36:08.33 ID:1QY9AwWyo
乙です
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 10:44:34.86 ID:As16fkPeo
乙です
高一最強(笑)
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 18:34:48.93 ID:jJHnIO2no
ラブコメしてる光景を見て
宮森編のひどさは何だったのだろう
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 23:55:24.17 ID:QtlziXrZo
まだですかね
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 23:16:55.53 ID:OeKOXQ7zo
待ってます
105 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/05(日) 23:50:52.52 ID:+HJnImn40

気付けば二ヵ月とか……うそやん

投下してく所存ー
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 00:02:51.15 ID:hKuSOjB9o
イッチがきたでー
107 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 00:06:20.11 ID:DvSANKTf0


京太郎「でも、ほんと凄いな今日の宥さんは……」

晴絵「ホントだね、これなら宮永照を凌ぎさえすれば次鋒戦はかなりの点数を期待できるんじゃない?」

憧「いつの間にあんな強さを……」

穏乃「想いの強さで強くなるとか?」

憧「いやいや、なにそのバトル漫画展開」

灼「バトル漫画展開なら修行パートが……実はこっそりしてた?」チラッ

玄「私は見てないけど……」チラッ

京太郎「……なんで俺のこと見てるんですか」

灼「そりゃ宥と二人になる確率の高さからして、ね?」

穏乃「うん、雀荘デートとか?」

憧「最近流行りの」

京太郎「してない! てか宥さんと二人で出かけることがないしな! 俺へのあてつけか!」

灼「え、ないの?」

京太郎「そ、そりゃせっかく大事な時期に、誘うのも、ねぇ?」

晴絵「私見ないでよ、てか雀荘デートってなにそれ妬ましい」

京太郎「と、ともかくデートとか誘う余裕も」

憧「うわぁ」

灼「雀荘デートすれば良いのに」

京太郎「雀荘に誘う……そういうのもあったのか、ってな、なんで俺が宥さんをデートに誘うんだよ!」

玄「お姉ちゃん喜ぶよ?」

京太郎「なにこの展開! 誘わなかった俺が悪いの!?」

穏憧灼「うん」

京太郎「!!?」
108 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 00:11:26.01 ID:DvSANKTf0


『再三、阿知賀のツモ!』

『おおーすげー』

『怒涛の火力ですね』

『あたしのキャッチコピー取られると困るんじゃねテレビ的に、知らんけど』


晴絵「……てかホント、愛の力って凄い」

晴絵(私の現役時代に京太郎がいればワンチャン……いやなんでここで京太郎!)カァッ

穏乃「点差、ちょっとずつ埋まってるね」

玄「う、うん」コクリ

京太郎「でも宥さんの様子、なんかおかしくないか?」

憧「え、あ……言われてみればいつもより顔が赤い?」

京太郎「……ちょっと休憩入ったら行ってきます」

晴絵「あ、うん」コクリ

穏乃「ホント彼氏みたいだね」

京太郎「だだだ、誰が彼氏じゃ!」

灼「動揺しすぎじゃ」
109 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 00:33:45.81 ID:DvSANKTf0

穏乃「おお〜ホントにここまで一切失点なし!」

玄「お姉ちゃん凄い! 凄いよ!」パァッ


京太郎「それじゃちょっと行ってきます」

晴絵「京太郎、私の予想が正しければ」

京太郎「いや、たぶん俺も同じ考えです」

晴絵「そっか……それじゃ、はい」チャリン

京太郎「500円、ふとっぱら」

晴絵「誰が太ってるよ」ジト

京太郎「太ってない太ってない、かわいいかわいい」

晴絵「かわっ!?」カァッ

京太郎「それじゃ行ってくる!」ダッ


晴絵「かわ……かわ……いい……」ポケー

灼「ハルちゃん……」

憧「ダメねこりゃ」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/06(月) 01:00:59.48 ID:PZKN+gH+0
イッチ来た!これで勝つる!
111 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 01:07:29.69 ID:DvSANKTf0


―――【休憩所】


宥「はぁっ……はぁっ……」フラッ

宥(なにっ、これ?)

宥「からだっ、あつ……」

宥(あつい……直射日光とかじゃないのに、なんで……)


京太郎「宥さんっ!」

宥「京太郎、くん?」

京太郎「ああ〜やっぱり予想通りというかなんというか……大丈夫ですか?」

宥「ちょ、ちょっと手を、貸してほしい、かもっ」

京太郎「はい」フッ

宥「んっ」ポスッ


宥(あ……これ)

京太郎(抱き合ってるみたいになってんじゃ……)

宥(く、くっつきすぎで……あ、あつい)プシュ〜


京太郎「やべ」スッ

宥「え?」

ピトッ ヒヤッ

宥「ひゃあぁっ!!?」ビクッ

112 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 01:21:23.50 ID:DvSANKTf0


宥「なっ、なにぃっ!!?」シュバッ

京太郎(露骨に距離取られた、まぁ当然だけどさ)

京太郎「すんません、缶ジュースです」スッ

宥「うぅ〜そ、それは良いけどっ……な、なんで?」

京太郎「ああいや、たぶんですけど……オーバーヒートです」

宥「え?」

京太郎「熱が想定を超えちゃって」

宥「い、意味はわかるよぉ」

京太郎「あ、そうですか……で、宥さんが不調だったのは能力の暴走からかなってのが晴絵さんと俺の見解です」

宥「私の、能力?」

京太郎「はい、宥さんの体質が先か能力が先かは知りませんけど……能力と体質がなんらかの関係があるのは確かだから、体調が“熱い”って意味でおかしいなら普通に体調を崩したか能力のせいか、ってことで」

宥「……私のこと、考えててくれたんだ」クスッ

京太郎「まぁ、大事な……仲間ですから」フッ

宥(色々考えてくれてるのは……私だけ特別ってわけじゃないんだろうけど、それでも……)


宥「ありがとう、京太郎くんっ」ニコッ

京太郎「あ……はい」ニッ

宥(嬉しい……)
113 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 01:45:42.07 ID:DvSANKTf0


京太郎「だからちょっと冷たいかもだけど我慢して缶ジュースで冷やしとかないと」

宥「ええ〜」

京太郎「ちょっとだけでも、ね?」

宥「う、うん……す、少しだけ、だよ?」

京太郎(なんかいけないことしてる気分になるぞ)


宥「あっ、缶ジュースは冷たすぎるから丁度良い方法思いついた」

京太郎「丁度いいって?」

宥「えっとね、こうするの」スッ

京太郎「え?」

宥「あ、京太郎くんの手、ひんやり」エヘヘ

京太郎(宥さんの両手に、俺の手が握られ……握られ……)


宥(ちょ、ちょっと大胆すぎた、かな?)チラッ

京太郎「……」カァッ

宥「……あ、あれ、京太郎、くん?」

京太郎「へっ!? な、なんでしゅか!?」

宥「あ、ううん、なんでもないよ」エヘヘ

114 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 02:12:51.06 ID:DvSANKTf0


京太郎(う、うわぁ、宥さんの手……やっこい)

宥(京太郎くん、大きくて、固くて……)


京太郎(あ、あったけぇ)

宥(ひんやり……)スッ


京太郎「へ?」

宥「んっ……気持ちいぃ」ウットリ

京太郎(お、俺の手に頬ずり、だと……)

宥「えへへっ……」

京太郎(これ……休憩終わるまで?)

宥「京太郎くんの力ももらったから……もっと頑張れるよっ」ニコッ

京太郎(晴絵さぁぁぁん、俺……落ちそうでぇぇぇす!)



―――【控室】


晴絵「ハッ!」

灼「ん?」

晴絵「……言葉が走った」キリッ

灼「ニュータイプなの?」

憧「はいはい、あんたは永遠の厨二病よレジェンド」

晴絵「私の扱い……」

115 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/06(月) 02:15:50.18 ID:DvSANKTf0


今回はここまで!

お願い、落ちないで京太郎! 今ここであんたが落ちたら晴絵や灼エンドはどうなっちゃうの?
インハイはまだ残ってる、ここを耐えればわたハルちゃんルートにいけるんだから!

次回、京太郎落つ。デュエルスタンバイ!
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 02:40:22.42 ID:knVAwy86o
ネタバレ予告やめいww
まぁ仕方ないか、宥姉かわいすぎるもんな
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 03:05:31.07 ID:6rgQStuYo

耐えられんかったか残当
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 05:35:14.50 ID:O9F/axaTo
乙です
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 07:08:46.48 ID:+KAqBUgOo
まあ、宥姉可愛すぎるからな
しかたない
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 09:57:09.88 ID:XBevj5+Eo
乙です
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 19:34:13.66 ID:/IFWX6C9o
あこちゃールートが解放されるのは二周目以降だからしょうがないね
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:02:44.92 ID:Ax0gBNv5o
もう一回オモチ揉ませてあげたらルート復帰よ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 17:26:36.48 ID:oQGAYjXcO
乙〜
ルートに入れなくてももぎ取るんでしょ?
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 17:42:05.28 ID:MX85DJVoo
ブチィ!(無理矢理もぎ取る音)
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 22:06:20.24 ID:/0z+sRpAo
玉がもがれた?
126 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 02:23:30.73 ID:xdfOkvf70

ハルちゃんルートはまた今度ね!
シノハユもうちょっと進んでハルちゃんの話掘り下げられんかなぁ

今は宥ルートを突っ走るのみ(他の子となにもないとは言ってない)
127 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 02:40:11.59 ID:xdfOkvf70


―――【阿知賀控室】


京太郎「ハルちゃぁん!」

晴絵「どうした京ちゃん」

京太郎「俺、落ちそう」

晴絵「なにが?」アハハ

京太郎「宥さんに」

晴絵「」


憧「ハルエェ……」

灼「犠牲になったんだ……他の世界線から繋がる……犠牲の犠牲に」

穏乃「どうしたの灼さん?」

灼「はっ……あ、あぶなかった」


玄(お義兄ちゃん、やっぱりお姉ちゃんのこと……いいこと、なんだけど……)ギュゥッ


京太郎「晴絵さん? 晴絵さん? ……お〜い、ハルちゃん?」

晴絵「」

憧「やめなさい京太郎!」

灼「ハルちゃんは……精一杯生きたんだよ」

京太郎「晴絵さん、一体なんでこんなことに……」

穏乃(京太郎のせいじゃ……)

128 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 02:58:29.57 ID:xdfOkvf70

―――【会場】


宥(休憩から戻ってから、頭がすっきりしてる……でも)

菫(松実宥特有の、赤い牌を集める能力……その隙を縫って撃ち抜く! お前を殺す!)

泉(うちは、最強やぁ!)

美子「ロン」

泉「ゲハァッ! ゲホッゴホッ!」ボタボタッ

菫「ひっ」


宥(今回が初めてだけど、今回だけでわかった……きっと今までと違うことができるけど……)

129 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 03:13:17.20 ID:xdfOkvf70


―――【阿知賀控室】


京太郎「今までと同じ方が安定はする……」

晴絵「やっぱりか、熱量……上手くいけば尋常じゃない点数稼ぎも可能だけど」

京太郎「やりすぎたら、さっきのよりもひどくなるかも」

玄「えっと、どういうこと? お姉ちゃんは熱いのが好きだから」

京太郎「風邪引いたこと、あるだろ、宥さんだって?」

玄「う、うん」コクリ

京太郎「それに汗もかく、ともなれば……それとこれとは別なんだよ。寒がりで多少熱くしても問題なかろうと容量を超えればどうなるか」



穏乃「やっぱり何回見ても、真面目な京太郎と先生ってピンとこないね」

憧「こっちに来てからはわりとあるけどね」

灼「でも確かに宥のこと、心配だよね」


玄「えっと、もしかして、お姉ちゃんの身体があぶないの?」

京太郎「その可能性も否定できないってことだ」

晴絵「自分が倒れれば阿知賀は欠場、自分が本気を出さないと勝てないかもしれない……」

京太郎「その両方の間で揺れ動く、か」

晴絵「どちらにしろ宥には辛い思いをさせる」チッ

京太郎「支えて見せますよ……とかかっこよく言えたらなぁ」ハァ

130 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 03:27:24.92 ID:xdfOkvf70


晴絵「言えば良いじゃない」

京太郎「そんな立場じゃないでしょう、まだ」

玄「そんなこと、ないよ……お義兄ちゃんとお姉ちゃんは、お似合いだもん」フッ


憧「玄……」

穏乃「え、玄さんがどうしたの?」

灼「穏乃は素直だよね」

穏乃「?」


京太郎「ん、宥……使うか」

晴絵「わかるの?」

京太郎「なんとなく……」

晴絵「そっちの才能あるのって……うらやましいなぁ」

京太郎「宮守の熊倉さんにでもご教授してもらえば良いんじゃないですか?」

晴絵「今更?」ハッ

京太郎「今からでも、良いんじゃないですか?」フッ


晴絵「……そうだね、あんたらを見てるとそう思えてくる」フッ

131 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 03:33:50.34 ID:xdfOkvf70


『次鋒戦終了です! 大逆転とはいきませんでしたが阿知賀、確実に白糸台との差をつめてきた!』

『うわ〜すっげぇ、あの子すごくね?』

『はい、怒涛の火力でした』

『いや、それはダメだろ。カブる』

『体系の差は掠りもしませんが』

『おいこら』


―――【会場:廊下】


宥「さっきほど、じゃないかな……」

京太郎「宥さん!」

宥「ん、京太郎、くん……」

京太郎「よかったぁ」ホッ

宥「扱いが難しいね……でも、さっきよりも力を出したらきっと最初から赤い牌をもっと沢山集められる気がするんだ」

京太郎「やめてください、倒れたら泣きます」

宥「男の子なのに?」

京太郎「かっこ悪くても泣きますよ、宥さんが倒れれば」

宥「そっか……うん、嬉しい」ニコッ

京太郎「う、うっす」コクリ

宥「ちょっと、体ダルいから……よりかかっていい?」

京太郎「あ……どうぞ」スッ

宥「うん、ありがと」ギュッ

京太郎「さて、戻りますか」

宥「うん」コクリ


灼(私もいるぞとは口が裂けても言えない……残念ながら当然だけど)


京太郎(ああ〜腕絡ませられると、さらに身体の体重がかけられると、おっぱいがぁぁぁぁ! おっぱいそのものがぁぁぁぁ! 誰かぁぁぁぁ!)


―――【阿知賀控室】


晴絵「おっぱい麻雀の気配が!」キュピンッ

憧「げ、下品なことを大声で……!」

穏乃「先生大丈夫?」

玄「おもちと聞いて! で、何の話?」

憧「あんたの言うおもちと晴絵の言うそれは似て非なるものなのよ」

穏乃「今の先生とか京太郎とかと似た言い回しだね」

憧「やめなさいよ!」

132 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 04:01:09.14 ID:xdfOkvf70


京太郎「で、なんだかんだで二位で抜けたわけだ」


憧「適当ね!」

晴絵「どうせ宥以外はどうでも良いと思ってるんでしょう!」

京太郎「そうは思ってないけど……ほら、宥さんのおもちの感触がね?」

晴絵「……くそがぁっ!」ドカッ

京太郎「おぶぁっ!」バタンッ

灼「やめろハルちゃん! 奴に心はない!」

憧「暴力系ヒロインなんていまどき流行らないわよ!」

晴絵「うるせぇ! 一番暴力系ヒロインやってそうな見かけして!」

憧「失礼ねあんた!」


宥「えっと……お、大騒ぎだね?」

穏乃「嬉しいんだよみんな、特にほら……先生が止まった準決勝を勝ち抜いたわけだし」

宥(なんだか、嬉しそうじゃないわけじゃないけど……ちょっと、違う感じ)

玄「穏乃ちゃんは嬉しくないの?」

穏乃「嬉しいんだけど……次があるから」ググッ

宥「……そっか」

穏乃(大星さんには結局、苦渋を舐めさせられた……次は勝つ、徹底的に……仕留める!)


京太郎(そういや、決勝じゃとうとう咲とぶち当たるのか……穏乃が)チラッ

憧「あんたがはしゃがないなんてびっくりね」

穏乃「もっと強くならなきゃってのがあるし……いや、でも弱気でいてもしょうがないし! この拳でぶちぬく!」

憧「物理はアウトよ」

133 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 04:04:05.05 ID:xdfOkvf70


―――【夕方:ホテル近く】


京太郎(なんとなく一人になりにきてしまった……)

??「お前は……」

京太郎「ん?」

京太郎(ドリル……)


??「フッフッ、久しぶりだな須賀京太郎! そう、王者だ!」

京太郎「いえ、須賀って人ではありません」

??「えっ! す、すみません! 知り合いに似てたもので!」ペコペコ

京太郎「嘘です須賀です」

??「……なぜ嘘をついた! 王者の打ち筋、忘れたか!」

京太郎「え、どなたです?」

??「えっ……こ、小走やえ、忘れた?」オソルオソル

京太郎「……憶えてるに決まってるじゃないかやえさん」

やえ「よかったぁ」ホッ


やえ「……じゃなくて!」クワッ

京太郎(おもしろいなぁこの人)

134 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/20(月) 04:05:28.27 ID:xdfOkvf70


王者参戦ってことでここまで

次回は王者のターン、と言っても攻略ヒロインじゃあないんで
そして攻略ヒロインじゃない咲さんも登場

とりあえずなるべく早く投下してきたい

そんじゃまたー

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 06:14:29.33 ID:mkE4drcN0
おっつおっつ
しっかりいじってんね
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 07:26:32.79 ID:BHqtIM9Fo
乙です
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 07:31:49.35 ID:DLmbKRF3o
乙〜
やえさんは弄られて嬉しそうにしちゃうマゾさん
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 08:31:08.04 ID:GpfFt4uXo
乙です

> ??「えっ……こ、小走やえ、忘れた?」オソルオソル
> やえ「よかったぁ」ホッ
かわええ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 00:48:18.38 ID:h/drWdne0
今回のレジェンドキレッキレだな
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/21(火) 04:55:31.03 ID:XdMExjsGo
乙です
141 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 01:04:32.31 ID:OTfg3CsA0

こんな遅くからひっそりと投下する


                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi
               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \   <そろそろ日常パートにあの頃のキレを取り戻したい
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、
       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::///{/////刀{ー───── {/////{///\。o< ̄ ̄',
  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄
  ̄ ̄ ヽ/ />--'-=ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::/'´>''/   /
     {  /二二二 _二><フミs< ̄   `ヽ、/'´,.ィチ.   /
     {─=7フ刀刀//////////////ム_,.。sァ7フ刀刀刀ミs。..,,,/
.    }/////////////////////////》/////////////\/}
.    i/////////////////////><////////////////,リ
      {///////////////>≦/////////////////////'/
     `'弌////////>''“::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄¨¬…─----r彡
        ̄ ̄{ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
          i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
          ',:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_n_:_:_:_:_:_:_:/
          /:::::::::::::^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^:::::::::::::::::::ヽ
         {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
         弋:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ
         j{///ム::::::::::∪::::::::::::::::::::::::∪::::::::ム////i{
.         j{////ム:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////i{
         j{/////ム::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////,'i{
.         j{//////ゝ─‐[l────‐[l‐‐////////i{
         j{///////∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///////,i{





142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 01:09:38.76 ID:TsdfhPaj0
待ってたぞ扉間ァ!
143 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 01:13:57.58 ID:OTfg3CsA0


京太郎「いやぁ、久しぶりですね小走さん!」ハハハッ

やえ「なんで忘れたふりなんてしていた! この王者の打ち筋を忘れたか!」

京太郎「まさか、ちょっとからかっただけですって」

やえ「先輩だぞ! 三年生だぞ!」

京太郎「わかってます」ナデナデ

やえ「んぅ……」

京太郎(かわいい)


?「な、なにやってんの?」

京太郎「え?」ピタッ

やえ「ん?」

京太郎「……さ、さささ、咲しゃんっ!?」

咲「全然可愛くないからやめて、むしろ不愉快」

京太郎「そんなに!?」

やえ「京太郎ぉ? ……お、お前は宮永咲! おのれこの王者で麻雀に勝てないと悟り始末しにきたか!」

咲「京ちゃんに頭撫でられながらなに言ってんのこの人!?」

やえ「ええい京太郎、この手を離せ!」

京太郎「もう二度とせん」

やえ「えっ!」

咲「面倒だから話続けて良い?」

144 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 01:27:14.32 ID:OTfg3CsA0


京太郎「どうぞ」

咲「で、二人はどういう関係なの? 確か小走やえさんだよね……奈良の個人戦代表の」

京太郎「おお、知ってるんだな」

咲「和ちゃんが高鴨さんとかじゃなくてガッカリしてたから」シレッ

やえ「がっかりって……」ガクッ

京太郎「ああほら、元気だしてやえさん。個人戦代表だから東京で会えたわけだし」ポン

やえ「京太郎ぉ……」フルフル

京太郎「それにほら、俺は嬉しいから」フッ

やえ「京太郎ぉ!」パァッ

咲「え、どういう関係なの?」

京太郎「見ての通り」

咲「付き合ってんの?」

やえ「つ、つつきつきあっ、わ、私と京太郎がっ、つつつ」

京太郎「ないない」アハハ

やえ「!?」


咲「えっと……もうちょっと詳しく教えて欲しいんだけど」

京太郎「そうだなぁ……あれはかれこれ」

咲「なるべく簡潔に」

京太郎「練習試合で仲良くなった」

咲「把握」

145 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 01:39:06.06 ID:OTfg3CsA0


やえ「コホン……なぜ京太郎と宮永咲が?」

京太郎「ああ、こいつ俺のダチなんですよ」

咲「幼馴染?」

京太郎「言っても3年だろ?」

咲「一緒にいた時間は長いけどねー」

京太郎「まぁそれは確かに」

咲「にしても京ちゃんが宥さん以外の女の子に浮気したのかと思ったよ」アハハ

京太郎「浮気ってお前なぁ」


やえ「べ、別に京太郎が誰と付き合っても良い……と、思う」ボソボソ

咲「……はぁ〜ん」

やえ「な、なんだこの王者に対してっ」

咲「ううん、なんでもありません……まぁ確かに京ちゃんが誰と付き合っても文句言う立場でもないけどね」

京太郎「?」

咲「……おもしろいなぁ京ちゃんは」ケラケラ

京太郎「なんかムカつく」

咲「まぁまぁ……頑張ってくださいね」ニコッ

やえ「にゃ、にゃにがっ!?」

京太郎(噛んだ)

咲(噛んだ)

やえ「っ〜」フルフル


咲「ところで京ちゃん」

京太郎「なんだよ?」

咲「……ここどこ?」

京太郎「HAHAHA! だろうと思ったよ」

咲「さすがブラザー!」


京咲「YHA!」ハイタッチ!


やえ(仲良いなぁ)
146 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 01:52:32.43 ID:OTfg3CsA0


京太郎「まぁとりあえず咲を送り届け……いや、一応染谷さんにも連絡を」

やえ「きょ、京太郎……」クイッ

京太郎「ん?」

京太郎(裾引っ張るのかわいいな)


やえ「わ、私も帰り道わからないから送っ」

??「あ、やえさん!」

京太郎「おお、初瀬」

初瀬「げっ、京太郎」

京太郎「なんだよ『げっ』て」

初瀬「いや、他意はないけどね」

京太郎「ないならやるな、傷ついたらどうする」

初瀬「その程度で傷つくたまじゃないでしょ、てかこの程度で傷つくなら憧と仲良くはなれない。特に男」

京太郎「たし蟹」

咲「蟹?」

「ダニエルだ」

やえ「誰いまの!?」


京太郎「せっかくだし初瀬、やえさんのこと頼んだ」

初瀬「いやまぁ、来ておいてあれなんだけど……きょ、京太郎に任せようかなぁ〜とか」

京太郎「いや、さっさと連れて帰ってくれ」

やえ「」

初瀬「ちょ!」

京太郎「ん?」

やえ「……」ジワッ

初瀬「志村! 後ろ後ろ!」

京太郎「なんの話だよ」ハハッ

初瀬(お前の後ろで王者が泣きそうなんだよぉ!)

京太郎「やえさんの貴重な練習時間がもったいない。やえさんの優勝する姿、見たいからな」フッ

やえ「!」パァッ

初瀬「ああもうかわいいな!」


京太郎「おい、レズだ」

咲「レズの波動を感じる」

初瀬「うおい!」

147 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 02:12:31.14 ID:OTfg3CsA0


やえ「ふ、ふんっ! 良いだろう京太郎、お前の望通り、この王者の優勝する姿を見せてやる!」

京太郎「楽しみにしてます」フッ

やえ「……うん」コクリ

初瀬「須賀ァ……」ジトー

京太郎「なんだお前は」ハァ


咲(やっぱりおもしろいなぁ、京ちゃんの周りは……)クスクスッ


やえ「優勝した姿を見せてやる……だからその」コホン

京太郎「ん?」

やえ「応援、してね!」

                      __
                    ´        ` 、 r―ァ
                     ' . : : : : : : : : : : : : : ヾ  /
                ′: /: : /:::::/i∧:::i:::: i::::::::く
                  |: : /: : : :/⌒ヽ:/}:::::ト::.. ハ::\
                V/:::i: ::f斧刈 / /⌒i:::::::::i }:::〉
     _rvヘ^ヽ         / ミ/|::::| " `    f斧/::::://::/
    比∧}く>'7     /::::::::/\:::ト  、 __ ` {::::イ-==く
.     人  _ノ     ヾ::::::/ ⌒ヾ 、      人⌒>:::::::}
   / __彡ヘ__ -==ニ¨¨ヽ\  `ー-y< ≧ニ=<
    ∨  _ 人   `ヽ       \:ヽ/^ヽ{ ∧ `≫
    ∨    /}          }:::r≠‐rァ=ミVi {{ r'^ヽ
      \         __,  /::八///⌒7/〈  { `ヽ ヘ
       \  _,. =-   Y^ヽ/::::::::::∨∧::{//>ハ f   /
                     |::::::i : : : : : ⌒~:::|。: : :::iヘ〉  ∧
                   \:::: : : : : : : : : :|. : ::::::| | V/〉ヘ
                       Y: : : : : : : :::::|:::::::::::1j ∨7 }\
                    >ァ: : : : :::::::|。:::::八  \/  ヽ
                     /: : : : ::::::::::::::|:::::::::::::::ヽ     ヘ
                /: : : : : : :::::::::::::∧::::::::::::::::ヘ     ハ
-―…―- 、          /: : -=ニ¨¨¨>:::::/:::‘;::::::::::::::::::〉     〉
: : : : : : : : : : : : >-----<: :/: :/: : : ::/::::`::::i::::::ー=ニ´::{    /
: \: : : ___: : : : : : : : :/: : :/: : : ::/:::::::::::::|:::::::::i::::::::::∧ー‐ '
}: :::::\: : : : : : : : : : : : : /: : : :/: : : : /:::::::::::::::|:::::::::i::::::::/::∧
}: : : :::::\: : : : :/: : :/: : : : :/: : : : :/:::::::::::::::/::::::::::|::::::::::/::∧
}: : : ̄ ̄ \: : : : :/: : : : :/ : : : : /:::::::::::::::/::::::::::: |::::::::::::/::∧
\: : : : : :/\: : : : : : ::/: : : : : : /::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::{::/::∧
  \: : : : : : : :\: : : :く: : : : : : : :/:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::Y::/::∧
   \: : : : : : : :>--へ: : : : : :::〉:::::::::::::::::::::::i::::::::::|:::::::::::::|:::::/::∧
     \: : : :/: :::::::::::::::\_: :二ニ=-----へ:::::::|:::::::::::::|::::::::/::∧



京太郎「うっす」ニッ


やえ「いくぞ初瀬! 王者の凱旋だ!」

初瀬「え、奈良に帰るんですか!?」

やえ「え?」

初瀬「え?」
148 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 02:35:26.83 ID:OTfg3CsA0


咲「楽しい人だったね」

京太郎「おう、良い人だしな……わざわざあっちから練習試合誘ってくれたし」

咲「へぇ……どうやってフラグ建てたの?」

京太郎「フラグなんて建ってねぇよ」

咲「マジで? じゃあよしんば建っていたとしたら心当たりは?」

京太郎「え……いや、話は割としたけど対して……」

咲「京ちゃん、恐ろしい子……!」シロメ

京太郎「何の話してんだか」ヤレヤレ

咲「くっ、むかつく」

京太郎「むしろお前はどうだよ。彼氏の一人ぐらい」

咲「いっそ彼女ができそうな勢いだよ」

京太郎「なにそれ、ちょっと興奮する」

咲「私は嫌だよ!」

京太郎「幼馴染が巨乳の彼女連れてきたら正直興奮する」

咲「巨乳とは限らないし……ていうか私から言えば京ちゃんが長身のイケメン彼氏作ったら興奮するって言ってるようなもんだよ?」

京太郎「ごめん、なかったことにしよう」

咲「そうして」

京太郎「でもお前は彼氏とかできなさそうだなぁ、いつまで経ってもチンチクリンだし」ケラケラ

咲「京ちゃんだってデカいだけじゃん」

京太郎「そうだな〜」ワシャワシャ

咲「きゃっ、乱暴に撫でないでよ! ちぎるよ!」

京太郎「こわっ、なにを!?」

咲「まぁあれだね……宥さんに振られたら慰めるぐらいしてあげるからさ」フッ

京太郎「怖いこと言うなよ……てかゆゆゆ、宥さんに振られるってなんだよ!?」

咲「そのままの意味だけど?」クスッ

京太郎「うっせ、ば〜か!」

咲「バカって言った方がバカなんだ」

京太郎「イケメン」

咲「イケメンって言った方がイケメンなんだよ……てか普通にイケメンでしょ京ちゃん」

京太郎「え、口説かれてる?」

咲「ぶっとばすよ?」

京太郎「そんなに!?」


まこ「なにイチャついとんじゃ」

京咲「まこっちゃん!」

まこ「?」
149 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 02:46:19.07 ID:OTfg3CsA0


京太郎「いやぁ、さすがまこさん」

まこ「なにがじゃ?」

京太郎「咲のこと、任せられます」グッ

咲「幼馴染レズNTRなんてエロゲの世界だけだよ京ちゃん!」

京太郎「うるさい黙れお前をそんな風に見たくない!」

咲「これは……口説かれてる?」

京太郎「そんなわきゃねぇだろ!?」

咲「でもごめん京ちゃん、そんなこと言われると反吐が出て死ぬから」

京太郎「そんなにか!?」

まこ「二人の世界に入るのやめんか?」

京太郎「やだなぁまこさん、二人の世界なんて」

咲「京ちゃんと二人の世界とか憤死するよね」

京太郎「ちょっと可愛いとか思っちゃうかもしれないぞ?」

咲「ああ〜……うん」

京太郎「あ、やめてその反応、普通に辛い」

咲「なんか深く考えちゃったよ、やめてね。殺すよ?」

京太郎「こわっ!」


まこ「ええかげんにせんかおどれら!」

京咲「すいません!」

150 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 03:04:40.55 ID:OTfg3CsA0


まこ「ったく……そんなんでおんしら、良い相手ができた時が心配じゃ」ハァ

京太郎「だってさ」

咲「まぁ……3年間一緒にいた相手だし、恋人ができて5年ぐらい一緒にいたらそのぐらいになるんじゃないですか?」

まこ「絶対ならん、だからおんしら狙ってる相手をどちらかに紹介するなら気を付け……」


京太郎「」

咲「……あ」


まこ「やったんか……正直あれじゃな、咲はライバル視されててもおかしないじゃろう」

咲「まさかぁ、宥さんはそんなこと思いそうにないよね京ちゃん」

京太郎「どうしよう、宥さんの好感度落ちてたら……」

咲「……そんなに好きなんだ」クスッ

京太郎「あ……ああ、まぁ、そうなんだろうなぁ……」

咲「京ちゃんが純愛ってのもこう、新鮮」

京太郎「なんだよ、俺が純愛しちゃおかしいのかよ?」

咲「ううん……なんかハーレムとかの方がイメージあるから」

京太郎「一度もそんな経験ないけどなぁ」ハァ

咲「そっか……ま、宥さんなら私も安心して京ちゃんを預けられるってもんだよ」フフッ

京太郎「どういう立場だっての」

まこ「……やっぱ兄妹っぽいな」ケラケラ

京太郎「咲が妹か」

咲「私は京ちゃんが弟だと思うな」

京太郎「いやいや」

咲「いやいやいや」


まこ「帰る」

咲「待って!」

京太郎「咲を連れてって!」

まこ「ああもう一生やっとれおのれら!」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 03:15:53.95 ID:tj/OW0n2o
すばら
152 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 03:27:11.56 ID:OTfg3CsA0


―――【ホテル】


京太郎「ホテルについたぞ」

宥「あ、京太郎くん……おかえり」ニコッ

京太郎(結婚しよ)

宥「どうしたの?」

京太郎「ああいやなんでも、なんか良いなって……こうやって迎えてくれるの」


京太郎(咲にもたまにやられたけどそれとこれとは話が違うしなぁ……)


宥「京太郎くんがそれが良いなら、毎日でもしてあげるよ?」ニコッ

京太郎「……結婚しよ」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「あ、いや、す、すみません」

宥「う、ううん……も、もう、からかっちゃ……めっ」

京太郎「あ〜、すみません」アハハ

宥(うぅ〜ドキドキする。熱い……)

京太郎(ほんと可愛いなこの人……そしてなんかこう、エロスを感じる)


宥「ほら、もう夜だから……明日は向こうの準決勝、見に行かなきゃだね」

京太郎「ああ、そういや……まぁ少なからず清澄は上がってくるでしょうけど」

宥「え、どうして?」

京太郎「勘ですよ。それに……みんながビビったほどの咲もいますし、次鋒の染谷まこさんが強いのはわかってますし」

宥「?」

京太郎「……わかります。気ぃつけてください」

宥「……うん」コクリ

京太郎「明後日、ですね……」

宥「あのね京太郎くん……明後日がその、私にとっても凄く大事な日」

京太郎「みんなそうでしょ?」

宥「うんだけど、だからね……京太郎くんにお願いがあるんだ。明日」

京太郎「?」

宥「勇気が、欲しいから……負けたく、ないから」

京太郎「……俺に、できることであれば」コクリ

宥「うん、ありがとう」ニコッ
153 : ◆Bc4KZX4MNU [saga]:2017/03/23(木) 03:33:03.87 ID:OTfg3CsA0

なにかある!
今回は宥ねぇ出番少な目だけど次回は多め

ぶっとんだキャラがいればぶっ飛んだ感じになる
宥ねぇがぶっ飛ぶとしたらもうちょっとあと

そんじゃまたー
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 03:37:50.95 ID:VBkY7Fdn0


やっぱ咲さんとの雰囲気いいねえ
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 05:26:19.36 ID:UuHz5rHjo
乙よー
マルチエンド方式でレジェと王者と咲さんのエンドも見たくなるな
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 07:52:01.72 ID:lmUTusfYo
ぐうかわ
レジェンドもかわ
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 09:01:52.64 ID:HDpqPOuYo

で何ループ後にバグって咲さんルートに入るのですか
494.57 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)