【モバマス×龍虎の拳】リョウ・サカザキ「俺がアイドルのプロデューサー?」

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703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 19:52:43.02 ID:ni+W9sCmo
影二を追うのはどうなったんですかね…
704 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 19:57:32.83 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「……大丈夫か加蓮」

加蓮(……大丈夫、大丈夫……負けられない……)

リョウ「……加蓮……」





審査員「……はい、それではみなさん自己紹介の後、こちらから提示した演技をやってもらいます」

加蓮(……演技の実技……!受かって見せる……!)
705 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:03:26.42 ID:yT0iRJ9/0
審査員「……それでは次の人、どうぞ」

加蓮「はい、ロバートプロダクション所属、北条加蓮です。よろしくお願いします」

審査員「はい、では演技は……『数年ぶりに再開した友人に初恋の相手の死を告げられた』シーンでお願いします」


加蓮「はい!」



加蓮「うそ……!すっごい久しぶり!元気にしてた!?もう、全然連絡ないから心配してたんだよ!」

加蓮「……え?嘘……、だよね?だって、彼は今夢を叶えて……幸せだって……」

加蓮「嘘……お願いだから、嘘だって、言ってよぉ……」

706 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:12:11.49 ID:yT0iRJ9/0
審査員「ふむ……はい、北条さん、ありがとうございました」

加蓮「……はい!ありがとうございました……!」

加蓮(出し切った……!これなら……)

審査員「……はい、では最後の方、お願いします」

茜「はい!!!日野茜です!!!よろしくお願いします!!」

審査員「はい、では演技は……同じく、『数年ぶりに再開した友人に初恋の相手の死を告げられた』シーンでお願いします」

加蓮「……!」
707 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:17:59.81 ID:yT0iRJ9/0
茜「おお!!久しぶりですね!!会いたかったです!!」
グワ

茜「……え?あのひとが、亡くなった……?」

茜「嘘だ!!!そんな訳ない!!だって、だってあのひとは!!!」

茜「……う、あ、あああ……」

茜「うわあああああああああああああ!!!」

審査員「……はい、ありがとうございました。これで全員の審査が終わりましたので、ロビーでお待ちください。結果を発表します」
708 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:20:57.26 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「……お疲れ、加蓮」

加蓮「……出来は聞かないの?」

リョウ「実際に見てないからな。見られないものの出来を聞いてもしょうがないだろう。……待つだけだ」

加蓮「……うん」
709 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:25:17.26 ID:yT0iRJ9/0
審査員「それではみなさん、お待たせしました。審査結果を発表します」

加蓮「……!」

リョウ「……」

審査員「今回の合格者は……」



審査員「11番、日野茜さん。日野茜さんです」

加蓮「!!」

リョウ「……!」
710 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:33:29.52 ID:yT0iRJ9/0
茜「やったーーーー!!やりました!!不破プロデューサー!!!」

不破「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!!」

審査員「(うるさっ)え〜、結果に関してですが、今回の主役の役柄が、元気で活発な女の子というところで、日野さんはその声量や動きの活発さで役柄に非常にマッチする、と判断しました」

審査員「残念ながら今回は落選となってしまった方たちも素晴らしい素質をお持ちです。また是非当社のオーディションを受けに来てください。本日は本当にお疲れ様でした」


不破「ふふ……茜、よくぞやった。やはりお主は……すごい漢だ」
711 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:40:54.61 ID:yT0iRJ9/0
茜「はい!!!ありがとうございます不破プロデューサー!!!私は女ですが!!!」

不破「リョウ・サカザキ。今回は拙らの勝ちだ……貴様らもまた鍛え直してくるがいい……往くぞ!!茜!!!」
シュババ

茜「おお!!!プロデューサー、忍隠れですね!」

不破『うむ。先日は道を歩いていただけで逮捕されかけたからな。故に移動時はこのように姿を消さねばな』


茜「ですが、声のおかげで何処にいるかすぐにわかりますね!!!さすがは不破プロデューサーです!!!!!」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 20:48:03.19 ID:a84wgi9vo
服を着ないから……
713 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:48:11.57 ID:yT0iRJ9/0


リョウ「加蓮……」

加蓮「……ははは。今回の役柄は元気で活発な女の子だから落選って……。なにそれ……じゃあこんな実技とかやらせないで、すぐにあの茜って娘に決めれば良かったじゃん」

リョウ「……今回は役柄に合わなかっただけだ。また次が……」

加蓮「次?次っていつ!?アタシは、アタシはこのオーディションに懸けてたのに!!どうせまた次も役柄に合わないとかで落とされるんでしょ!」

リョウ「……加蓮」
714 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 20:57:09.10 ID:yT0iRJ9/0
加蓮「意味なかった……アタシの努力なんて、無駄だった!演技の練習も、走り込みも!ただ声が大きいだけの子に負けるようなくだらないものだった!!」

リョウ「……相手を悪く言うな。彼女は彼女で、不破と血の滲むような努力をしていたんだろう。今回は相手が一枚上手だった。それ以上もそれ以下もないだろうが」

加蓮「……何それ。あんた他所のアイドルの肩もつの。そりゃそうだよね。アタシみたいな捻くれたのより、さっきの茜って子や事務所の他の娘たちみたいな、素直な娘の方がかわいいもんね!」

リョウ「加蓮!」

加蓮「……短い間だったけど、お世話になりました。もう、事務所、来ないから」
ダッ
715 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:02:40.83 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「!?お、おい!」
プルルル

リョウ「ちっ……なんだ!」
ピッ

ロバート『なんや、大声出して……オーディションどやった?』

リョウ「またかけ直す!」
ピッ

リョウ「くそっ……外は雨だぞ!あいつ、傘も持たずに!!」
716 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:05:27.90 ID:yT0iRJ9/0
ザー
リョウ「雨ひどくなってんじゃねえか!!加蓮、どっちに行った!」
ダッ

リョウ「おい!今女の子を見なかったか!?傘は差してないはずだ!」

通行人「え?ああ、それなら……あっちの方に走っていったよ」

リョウ「そうか!すまない!」
ダッ

717 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:09:56.95 ID:yT0iRJ9/0
ザー
加蓮「……」
パチャ……パチャ


「おいおい……あの子傘も差さずにどうしたんだ……?」

「お前声かけてこいよ……」

「で、でもなんか……近寄りがたくね?」

加蓮(びしょ濡れだ……)

加蓮(……でも、どうでも良いや、もう……このまま歩いて帰ろう……)

718 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:15:26.46 ID:yT0iRJ9/0
ゴロツキ「おいおいおい、お嬢さん、そんなに濡れちゃ風邪ひくぜ?」

ゴロツキ2「そうだぜ、ちょうどそこにホテルあるからさぁ……ちょっと休んでいこうや?」

加蓮(……)

ゴロツキ「んん?おいおいシカトかよ嬢ちゃん……まっ、いいや」
ガシ

加蓮「……」

ゴロツキ2「お?抵抗しねえのか?それじゃあ合意の上ということで早速……」
719 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:19:15.08 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「どこだ……どこだ加蓮!!」
バシャ バシャッ


通行人「さっきの女の子、やばそうだったな……」

通行人2「ああ、雰囲気もやばそうだったけど、タチの悪そうな奴らに……ホテルとか言ってたな……警察に通報した方が良いんじゃね……?」

リョウ「……!?」

720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 21:24:01.79 ID:FQa8taTQ0
助けて師範!リョウでもいいけど
721 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:24:10.55 ID:yT0iRJ9/0
ゴロツキ「へへへ……ずいぶんおとなしいじゃねえかお嬢ちゃん……実はこういうの待ってたとかか?」

ゴロツキ2「だとしたら、見事チャンスをものにしたなお嬢ちゃん……しっかり可愛がってやるぜ」

加蓮「……チャンス?……チャンスを、アタシは逃がしたんだ……」

ゴロツキ「あ?」

加蓮「アイドルも辞めて……アタシには……もう、何もない……!」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 21:27:52.46 ID:WMns1BMVo
ちゃんと勝負は時の運でどんなに調子良くても落ちる時はあるって事前に言っとかないから…
審査員の好みとかもあるし
723 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:30:11.91 ID:yT0iRJ9/0
ゴロツキ2「?まぁいいや、さっさとホテル入ろうぜ……ん?」
ガシ
ゴシャッ

リョウ「……」

ゴロツキ「んな!?な、なんだてめ」
ズバン

加蓮「……あ、プロ……いや、坂崎さん……え?」
ガシ

リョウ「……」
グイ

加蓮「いたっ……手、引っ張らないで……!」
バシッ
724 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:35:32.56 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「……さっさとどこか軒下に入るぞ……傘も持たず走り出しやがって」

加蓮「……もう、ほっといてよ……アタシはもうさっき事務所辞めるって言ったでしょ……」

リョウ「……加蓮、すまねえな。俺がもっとしっかりしてりゃ、ちゃんとしたプロデューサーだったら、もっとお前にアドバイスや良い言葉をかけてやれたかもしれないのに……」

加蓮「……坂崎さん……」

加蓮「あなたのせいなんかじゃ、ないよ……ないけど……」

加蓮「……ねえ、悔しいよ。あんなに練習したのに……いっぱい、走ったのに……!」
725 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:40:34.95 ID:yT0iRJ9/0
加蓮「ううん、わかってる……!アタシなんて、頑張り始めたのは最近からで、あの茜って子も、他の子も、アタシよりずっと前からもっともっと努力してたのなんて、わかってる……!」

加蓮「……だけど……悔しいよ……!悲しいよ……!結局、アタシなんかが今更あがいたって、どんなに強く思ったって、他の子たちに敵わない……!どうにもならないのが……悔しいよ……!」
ポロポロ


リョウ「……!」
726 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:44:36.76 ID:yT0iRJ9/0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
十数年前

バシッ

リョウ(少年)「うわあ!」
ドタッ

タクマ「どうしたリョウ!立て!!」

リョウ「……もういやだ、こんな修行耐えられないよ……もう……他人を殴るのは嫌だよ、父さん……!」

タクマ「私の身体が動くうちに極限流の全てをお前に伝えねばならん」

タクマ「それに、この世の中、自分の力で成功を勝ち取らない限り、誰もお前を助けてはくれないんだぞ」

リョウ「……」
727 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:48:40.48 ID:yT0iRJ9/0
ユリ「お兄ちゃん、パパ、ママ、遅いね……せっかくのお兄ちゃんの誕生日なのに……」

リョウ「もしかしたら、俺のプレゼントを買いに遠くに行ってるのかも……ん、電話?」

リョウ「はい、もしもし、サカザキですが……え……?事故……!?」

ユリ「……!!?」




ユリ「パパ!ママ!あああああああん!」

医者「……お母さんは、即死、お父さんの方は強靭な肉体のお陰で一命は取り止めたが、重傷だ……」
728 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:53:27.16 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「……ユリ、もう泣くなよ……俺がついてるじゃないか」
ギュッ

ユリ「お兄ちゃん……」

警察「……それにしても、この事故は不審な点が多すぎるな……本当に事故かどうか怪しいもんだが……」

リョウ「……」





『リョウへ
ユリのことを頼む
  父』

リョウ「とうさん……!一体、何が……?」
729 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 21:58:10.17 ID:yT0iRJ9/0




ユリ「おかえり、お兄ちゃん……今日もお仕事お疲れさま」

リョウ「ただいま、ユリ……お腹空いてるだろ?ご飯にしよう」



リョウ「……ユリ、どうして俺にばかりご飯をつぐんだ?お前もお腹減ってるだろ?」

ユリ「ううん、お兄ちゃんは私のために1日中働いてくれてるんだから、絶対にお兄ちゃんの方がおなか減ってるもん。……それに私、今ダイエット中だし!……えへへ……」

リョウ「……」
730 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:02:24.27 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「どうすればいいんだ……1日中働いても、この稼ぎじゃあユリに満足に飯も食わせてやれない……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タクマ『この世の中、自分の力で成功を勝ち取らない限り、誰もお前を助けてはくれないんだぞ』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リョウ「……」

リョウ「自分の力で、勝ち取る……」 
731 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:08:43.30 ID:yT0iRJ9/0
荒くれ「さあさあ!ストリートファイトの始まりだあ!勝ち抜いた奴には賞金がでるぜえ!」

リョウ「……なぁ、このストリートファイト、俺も参加させてくれないか……」

荒くれ「ああ?テメエみたいなガキが?勝手にしろ、だが死んでも誰も知らねえぞ」






リョウ「……ただいま……ユリ……くっ」

ユリ「……!!どうしたのお兄ちゃん!ひどい……傷だらけだよ!」

リョウ「ちょっと派手に転んじゃってさ……大丈夫だから、ご飯食べよう……」

ユリ「お兄ちゃん……」
732 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:12:15.48 ID:yT0iRJ9/0
リョウ(くそっ……勝てない……!あんなに空手の鍛錬をしてきたのに、相手が大人だからって理由で、全然勝てない……!)

リョウ(だが、勝たなければユリは……!ユリはどうなる!?満足に飯も食えず、スクールにも行かせてやれない……!嫌だ……!勝ちたい……勝たなきゃ!)


荒くれ「ああん?ガキ、また来たのか。あんだけ殴られて、懲りねえ野郎だぜ」

リョウ「勝つ……勝つ!勝つんだ!うわあああああ!!」
733 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:16:14.46 ID:yT0iRJ9/0
ユリ(お兄ちゃん、転んだって言ってたけど、絶対何か隠してるよ。様子を見に……)

「おいおい、サンドバッグじゃねえか。あのガキ今度こそ死ぬんじゃねえか?」

「まっ、死んだところでこの肥溜めみてえな街じゃだれも気にしねえけどな」

ユリ「……!!!」


荒くれ「オラ!くたばれやガキィ!!」
ドゴッ
734 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:20:08.83 ID:yT0iRJ9/0
リョウ「ぐ、はぁ……!か、勝つんだ……!」

荒くれ「しぶてえな……ドオラァ!!」
ズガン

リョウ「……!」
カハッ

ユリ「お兄ちゃん!!お願い!やめてェ!!」
ダッ

荒くれ「お?なんだ、家族がいたのかよ……へっ、妹が止めてくれたお陰で命拾いしたな」
735 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:25:20.35 ID:yT0iRJ9/0
ユリ「うっ……うっ……」
ギュッ

リョウ「……泣か……ないでくれ、ユリ……お前に……泣かれたら……俺は……悲しい……」

ユリ「お願い……こんなこともうやめて!……私、贅沢なんてしなくていい……今のままで、お兄ちゃんさえいれば幸せだもん……だから……」
ポロポロ

リョウ「いいんだ、ユリ……」

リョウ(勝てない……どんなにユリの事を思っても……あんな修行の日々を送っても……悔しい……)

リョウ(悔しい……!)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
736 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:30:37.69 ID:yT0iRJ9/0


リョウ「加蓮……」

加蓮「うっ……うっ……」
グスグス

リョウ「……加蓮……!」
ギュッ

加蓮「……!?さ、坂崎さん……」
グス

リョウ「……悔しいよなぁ……悲しいよなぁ……つらいよなぁ……!」

リョウ「わかる。なんでこんなに頑張ってるのに、必死でやってるのに、上手くいかねえんだって」
737 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:36:06.61 ID:yT0iRJ9/0
加蓮「さか……」


リョウ「だけどな、加蓮。だけど……お前の流した涙や汗、血……努力が、全部無駄だなんて、意味がないなんてことは絶対にない」

リョウ「例え今結果が出なくても、お前が一体どれだけ頑張ってるのかは俺が、ロバートが、事務所のみんなが……俺たちみんなが知ってる」

リョウ「もしその努力を無駄だなんて、無意味なんて言うヤツは俺が許さない。それが例え加蓮、お前自身であってもだ」

リョウ「だから、加蓮。お前は、お前自身を諦めないでくれ」
738 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:41:09.83 ID:yT0iRJ9/0
加蓮「……なにそれ……意味わかんないよ……」

リョウ「今はまだわからくても良い。だが……お前の努力が報われる時が絶対に来る。そういう奴を一人、俺は良く知ってる。だから嘘なんかじゃない、無駄なんかじゃないさ……」

加蓮「……坂崎さん……」

リョウ「……おい!?加蓮!?すごい熱だぞ!おい!加蓮!」

加蓮「……」
グッタリ

リョウ「……これだけ雨に打たれてりゃ当たり前か!くそ、待ってろ!近くに病院は……!」
739 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:44:26.03 ID:yT0iRJ9/0
ブブーン
キキッ

ロバート「はよ乗れ!」

リョウ「ロバート!?どうして……!」

ロバート「電話であんな声聞かされたらそらなんかあったと思うわ!話は後や、はよ車に乗せえ!」

リョウ「すまない!ロバート!」
740 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/12(木) 22:45:17.84 ID:yT0iRJ9/0
今日はここまで
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 22:52:57.04 ID:a84wgi9vo

実感がこもってるなリョウ
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 22:56:43.92 ID:cXhzo4mDO
おつ加蓮
加蓮には病弱でも血を吐いても中々死なない右京さんのようなタフネスさを身につけてほしい
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 23:02:52.87 ID:OqGrkaGzo

リョウが加連に過去の自分を重ねたのか…どんな主人公も初めは弱かったり、1話で負けてたりするしね
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 23:18:05.55 ID:+rqFH4XU0

茜ちんを見出しトレーナーもしてオーディションの枠も掴んでくる不破刃がリョウ以上にPとして優秀なのが何も間違ってないのにズルいww
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 23:29:50.12 ID:1RQhxDpA0
加蓮さんが血を吐いた!
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 01:19:06.06 ID:CK+C15+To
リョウってメチャクチャ苦労人なんだな
まあ格ゲーの主人公は苦労してる人多そうだが
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 01:37:12.79 ID:Okw6lUSVo
まあ大体タクマのせいなんだけどね
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 01:59:56.74 ID:YMC3XroDO
リョウとキングが良い感じになると跡継ぎ跡継ぎと騒いで逆にギクシャクさせたりしてるしな
「ギャンブルの借金をギースに肩代わりしてもらった」というスーファミ版の設定も
「タクマならやりかねん」ですんなり馴染むんだよなぁ…
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 08:19:19.93 ID:qavGHixpo
そういやKoFの裏設定かなんかで、ユリの宝物の母親の形見が毎年変わってるのは
父親が勝手に売り払ってるからって説を聞いたことがある。ダメ親父やん…
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 08:40:03.19 ID:4FeSOB+u0
不破師範逮捕されかけたんだな…
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 19:18:40.02 ID:HjCfhgpXO
師範パートが終わったら何食わぬ顔でシリアスをやってる……すごい漢だ
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 20:31:15.36 ID:6EFRXWXGo
師範も流石に不味い察して姿隠して会話してるのか茜もすごい女だ…
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 22:41:41.71 ID:GaPLLvKkO
姿消しても影でバレバレだけんどね
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 23:00:14.48 ID:tgZOT9YUO
なに半裸の雄っぱいが隠れてれば後はどうとでもなるさ
755 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/13(金) 23:58:02.54 ID:U83SRSCa0
数日後

住宅街
リョウ「住所は……ここか」

ピンポーン

加蓮母「……はい」

リョウ「……連絡していた坂崎というものです。娘さんの見舞いに来ました」

加蓮母「あなたが、プロデューサーさんですか。どうぞお上がりください」
756 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:03:29.72 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮母「……もうだいぶ熱も下がったみたいです。しばらく無理をしていたところに雨に濡れて風邪をひいたみたいで」

リョウ「この度は本当に申し訳ありませんでした。俺が傍についていながら、こんな事に……」

加蓮母「いえ、あの子が無理をしているのがわかっていて止められなかったのは私も同じですから……それに」

加蓮母「あの子、最近本当に充実してるみたいなんです。長い入院から退院しても、毎日無気力そうに過ごしてて……」

加蓮母「けれど、私たちは心を閉ざしていたあの子に強く言って何かをさせることなんて出来なかった……そっとしておくことが、あの子の心にとって一番の薬だと思っていたから……」
757 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:11:35.90 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮母「でも、あなたにスカウトされてからあの子は少しずつ変わっていって……そしてこの前のオーディション……結果は残念だったみたいだけど、あんなに何かに打ち込む加蓮、久しぶり……いえ、生まれて初めて見たかもしれません」

リョウ「……」

加蓮母「だから、あなたには感謝しているんです。あの子の心を解かしてくれて、本当にありがとうございます」

リョウ「……俺じゃあないですよ」

加蓮母「え?」
758 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:15:15.84 ID:Y4HmNQ+K0
リョウ「加蓮の心にはもともと火は灯っていた。それが長い入院生活で消えかけてしまっていたのかもしれませんが……燻ってました」

リョウ「そして、その心に再び火を点けたのは事務所の他のアイドル達……そして、何より彼女自身です。彼女たちくらいの歳の子たちはお互い競い合い、そして成長していく」

リョウ「俺はただのきっかけに過ぎません。だから……元気になったら、彼女を褒めてやってください。彼女はもっと成長できる」

加蓮母「……あの子が突然アイドルになるって言いだした時、不安でした。けど……良かった。あの子をあなたたちの事務所に預けて……」
759 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:20:44.84 ID:Y4HmNQ+K0
コンコン
加蓮母「加蓮?プロデューサーさんがお見舞いに来てくれたわ。開けるよ?」

加蓮『プロ……ええ!?ちょ、ちょっと待って!10分……い、いや5分!5分でいいから!』
バタバタ

加蓮母「そんなにお待たせ出来るわけないでしょ……3分で支度なさい」

加蓮『〜〜〜〜〜〜ッ!!!』
バタバタ

加蓮母「うふふ……少し待ってあげてくださいね?」

リョウ「なんだか良くわからんが元気そうで良かったですよ」
760 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:29:24.64 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮の部屋


リョウ「……よう。身体の方は大丈夫か?」

加蓮「……う、うん……」

リョウ「……まだ顔が赤いな。熱はだいぶ下がったって聞いてたが」

加蓮「それは……髪もぐしゃぐしゃだし、パジャマだし……こんなところ見られたら、恥ずかしいに決まってるでしょ……」

リョウ「ん?風邪ひいたらそりゃ普通はこんな格好だろ?」

加蓮「……もう……」

リョウ「……?」
761 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:36:46.13 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「……そういえばさ、この前はそれどころじゃなかったから聞きそびれたけど……坂崎さんって、強いよね。何か格闘技とかやってるの?」

リョウ「ああ、そういえばお前には言ってなかったっけな……俺は元々アメリカのサウスタウンって所で、親父の作った極限流空手って道場の師範代をやってた。ロバートも同門だ。で……日本にはロバートの頼みでな、慣れないプロデューサーをやってる」

加蓮「……空手の先生やってたってこと?」

リョウ「まぁそういうことだな……」
762 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:42:31.42 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「そっかぁ……だからあんなに強いんだ。そりゃあんな不良じゃ敵うわけないよね」

リョウ「……だが、俺は本来は空手は向いてなかったみたいでな……後から入門してきたロバートにもあっという間に抜かれた」

加蓮「え?」

リョウ「元々俺は荒事は好きじゃなかった。殴られるのも嫌だったが、それ以上に人を殴るのが嫌だった」

加蓮「……じゃあなんで続けたの?」

リョウ「親父が厳しかったのもあるな。極限流の創始者として、一人息子の俺になんとしても跡を継がせたかったんだろう」

リョウ「だが、それ以上に……この空手は俺と親父との、唯一の絆でもあった」
763 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:46:29.89 ID:Y4HmNQ+K0
リョウ「親父は元来頑固で無口な方だったが、この空手以外ワシがお前に与えられるものはない!なんて言うくらいだったからな……」

リョウ「それでも当時はつらかったぜ……辞められるもんならすぐにでも辞めたいと思ってた」

加蓮「……それでも続けたのは」

リョウ「ああ、ある時……まぁ詳しくは言わないが、続けざるを得ない状況になった。来る日も来る日も戦い続ける毎日……相手は……まぁ事情あって屈強なファイターばかり。殴られ、蹴られ、連戦連敗。本当に死にかけたこともあった」

764 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:51:05.21 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「なんで逃げなかったの?」

リョウ「守らなきゃいけないものがあったからだ。俺が逃げりゃ、俺の手の中に残った唯一の大切なものまで失くすことになる。そう思うと、殴られる痛みも、他人を殴る辛さも、逃げる理由にはならなかった」

加蓮「……」

リョウ「まぁそんな生活を続けて……ぼちぼち勝てるようになったのが17,8歳頃くらいからかな。んで、そこからもう1,2年くらい経ったころには、俺はその辺りじゃ誰にも負けなくなってた。こう見えても『無敵の龍』なんて呼ばれてたんだぜ、俺は」
765 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 00:56:08.30 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「……じゃあこの前話してた、努力が報われた人っていうのは、やっぱり……」

リョウ「ああ……まぁ、恥ずかしながら俺のことだ。実際の証人が目の前にいるんだから、加蓮も俺の話を信じられるだろ?」

リョウ「まぁ何が言いたいかって言うとだな……人間、遅すぎることはないってことだ。俺が勝てるようになってきたのが17,8歳。加蓮はまだ16歳だろ?全然、まだこれからだ!」

加蓮「坂崎さんは……後悔とか、お父さんに対しての恨み言とかは無いの?」

リョウ「ん?後悔か。それはどうだろうな。今は考え付かないが……まぁ死ぬ前にでも考えてみるさ」
766 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:03:01.44 ID:Y4HmNQ+K0
リョウ「あと、親父に対する恨み言……これは無い。断言できる。結局、俺はあの幼いころのシゴキがあったから……あの人が与えてくれた拳があったから、最後に残った大切なものを守ることが出来た」

リョウ「それで、大切なものを守るために時には力が必要だと知ることが出来た。今では、この極限流空手は俺のかけがえのない宝物のひとつだ」

加蓮「そう、なんだ」


リョウ「……いや、待てよ。そう言えばひとつだけあった」

加蓮「……なに?」




リョウ「親父の打つ蕎麦は不味い!」
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 01:03:57.10 ID:OZgvXrbio
不味いのか……
768 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:08:02.74 ID:Y4HmNQ+K0
リョウ「……っと、もうこんな時間か。そろそろ俺は事務所に戻るぜ。加蓮、身体をしっかり治せよ。無理はするな」

加蓮「うん……けど、きっと明日は来て見せるよ。この数日休んだ遅れを取り戻したいしさ」

リョウ「ふっ……その意気だ」



加蓮「……ねぇ坂崎さん。帰る前に最後にひとつだけ良いかな?」

リョウ「ん?なんだ?」
769 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:11:55.96 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「……坂崎さんは、アメリカからこっちに来てプロデューサーをやってるんだよね。ってことは、いつかアメリカの道場に帰っちゃうの?ずっとこっちで、私の……私たちのプロデューサーは続けられないの?」


リョウ「……っ!!……それは……」


加蓮「……なーんてね。ごめんね、いじわるな質問しちゃって」
770 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:16:36.59 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「わかってるよ。さっき聞いたんだもん、坂崎さんにとって、空手がどんなに大切なものか……今の、この状態の方が特別なんだってこと。わかってて、聞いたんだ。ごめんね」

リョウ「……加蓮、すまない。だが、俺は中途半端な状態を放り出して帰るつもりはない。お前、美波、拓海、有香、悠貴……みんな一人前になるまでは、ちゃんとここで仕事をするつもりだ」

加蓮「うん、わかってるよ……ふわぁ、なんだか眠くなってきちゃった。ちょっと寝るから、また明日事務所で会おうね、プロデューサーさん」
パタン

リョウ「……ああ、お休み加蓮。また明日」
ガチャ パタン

771 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:20:37.46 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「……」

加蓮「うっ……」
グスッ



リョウ「……」

リョウ(……俺は……)

リョウ(俺は一体、どうしたいんだ?)
772 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 01:21:20.47 ID:Y4HmNQ+K0
今日はここまで
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 01:27:13.87 ID:Fwkks23DO
乙。もう極限流に入門するしかないな、加蓮
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 01:29:49.35 ID:OZgvXrbio

日本に極限流空手道場作れば万事解決ですな
なんだったら藤堂流に入門させてやってもいいぞって香澄さんがゆってた
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 01:39:11.60 ID:N/6or21+o
乙。
事務所をサウスタウンに移して世界進出すればヘーイ!
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 09:54:40.16 ID:PHm7Ve1F0
リョウの熱い言葉と抱擁で、加蓮の心は完全に脱衣KOされてますね……罪な漢だ
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/14(土) 13:43:31.53 ID:ZxIr5lC10

世界レベルは卑怯だろうふいた
もしかして今一番リョウに詳しいのって加蓮なのか。
この先が楽しみだ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 14:17:47.01 ID:Fwkks23DO
自ら半裸になる事でアイドルとプロデューサーの線引きを明確にし、
別れに備えて情が残らぬようにしていた不破師範の心配り…
…すごい漢だ。真のプロデューサーと認めざるを得ない
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 15:36:31.17 ID:8oAqtX4Ro

リョウの過去と熱い言葉で加連は脱衣KOしたのか・・・これ例の愛の重い曲歌うと修羅場になりそうww
テリー、リョウ、リュウと主人公のバックボーン暗いんだよな格ゲー

実際の所はギースが出ても小物とかで問題ないだろうし、後々にテリーに引導渡されるんだよな
780 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 23:51:10.71 ID:Y4HmNQ+K0
加蓮「……」

コンコン
加蓮母「加蓮、今度はお友達が来てくれたよ。開けるよ?」

加蓮(友達?……誰?)

ガチャ

美波「失礼しまーす……加蓮ちゃん、起きてる?」

加蓮「……!あ……」

781 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/14(土) 23:56:54.56 ID:Y4HmNQ+K0
有香「お見舞いに来ました!加蓮ちゃん!」

悠貴「大丈夫ですかっ!?加蓮さんっ!」

拓海「……んだよ、思ったより元気そうじゃねぇか」

加蓮「み、みんな……どうして……」

美波(ん?加蓮ちゃん……泣いてたのかな……?涙の跡が……)
782 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:03:06.38 ID:qfw+Csze0
拓海「どうしてって……そりゃお前……こいつらが見舞いに行こう行こうってうるせぇから……」

有香「……と言いつつも、一番お見舞いに行くときに気合を入れてたのは拓海ちゃんですよ!」

悠貴「毎日事務所に来るたびに加蓮さんの事気にしてましたっ!」


拓海「あっ!!おい、お前ら!黙ってろ!」

美波「これ、はい、お見舞いの品……かなりの部分拓海ちゃんのチョイスだけど」
ガサッ

拓海「……ああー、まぁな。最近お前が気合入ってたのはわかってたし……ムカつくけど、いねぇと張り合いないっつうか……」
ゴニョゴニョ
783 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:11:35.87 ID:qfw+Csze0
加蓮「……みんな、ありがとう……ありがとうっ……!」
ポロポロ

拓海「!?お、おい」

加蓮「私、もう独りじゃなかったんだ……!」
ポロポロ

有香「だ、だだだだ大丈夫ですか加蓮ちゃん!ど、どこか痛いんですか!?」

加蓮「あー、もうホント、かっこ悪いな……最近、泣いてばかりだ、私」
ポロポロ

悠貴「な、何か悲しいことがっ?」


加蓮「……いや、大丈夫、大丈夫だよ……でも、みんなにも話しといた方が良いかもしれない。さっき坂崎さんと話したこと」

美波「坂崎さんと話したこと……?」
784 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:17:09.07 ID:qfw+Csze0




拓海「……まぁサカザキが極限流って空手の師範やってたってのはアタシらも聞いてたけど……そういう重そうな過去があるってのは聞いてなかったな」

美波「他人を殴るのが嫌だった坂崎さんが毎日毎日戦い続けなければいけない程の事情って……一体どれほどの……」

有香「……となると、坂崎プロデューサーの空手は私のように道場だけでなく、実戦で鍛えられたものというわけですね」


悠貴「プロデューサーさん、空手の先生だったんですねっ!道理でお話しが胸に響くというかっ、説得力があるっていうかっ!」
785 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:24:37.39 ID:qfw+Csze0
拓海「だけどよ……サカザキも言ってた通り、もしアメリカに帰るとしてもよ、そんなすぐの話じゃねえんだろ?最近やっとアタシら仕事をこなし始めたばかりだし、それこそ一人前になるのなんざ、あとどんだけかかるかわかんねえくらいだぜ」

拓海「それによ、そんだけ長くこっちで過ごしてりゃサカザキの心境に変化があったり、状況が変わったりするかもしれねえ」

拓海「なんにせよ、今からアタシらが心配するような問題じゃねえだろ?」

加蓮「……そうだね。言われてみればそうなのかも。拓海は強いんだね」

拓海「!?お、おい、どうしたんだお前がアタシの事褒めるなんてよ……まだ熱があるんじゃねえか?」

加蓮「ふふ……大丈夫だよ、明日には復帰してみせるから」

786 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:30:14.24 ID:qfw+Csze0
美波「……じゃあ、私たちそろそろ失礼するね。加蓮ちゃん、無理はしないで、しっかり身体治してね」

加蓮「ふふ……もう、わかってるって……それさっき全く同じこと坂崎さんに言われたんだから」

美波「……なんだか恥ずかしい……」

拓海「それじゃな、加蓮」

ガチャ パタン


加蓮「……それは今私たちが心配することじゃない、か」

加蓮「そうだね。今はしっかり目の前の事、頑張らなきゃ」
787 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:37:06.59 ID:qfw+Csze0
翌日

加蓮「……おはようございます」

ちひろ「あっ!加蓮ちゃん!おはようございます!」

ちひろ「みなさん!加蓮ちゃんが来ましたよ!」

ドタドタ

ユリ「加蓮ちゃん!!もう風邪大丈夫なの!?も〜心配したんだから!」
ギュ〜

加蓮「ゆ、ユリさん!?」
788 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:43:18.18 ID:qfw+Csze0
キング「その感じだともう大丈夫そうだね……心なしか前より良い表情になってるんじゃないかい?」

トレーナー「そうですね……前見た時はオーディション前で張りつめてましたから」

加蓮「……みなさん、本当に心配かけました。もうこの通り、身体は大丈夫なんで」



ロバート「それは何よりや。全く、あんな雨に打たれりゃそら風邪ひくで。風邪ひかんのはどっかのアホくらいや」

リョウ「……俺の事か?」
789 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:50:42.85 ID:qfw+Csze0
加蓮「社長も……車で私を運んでくれたんですよね?ありがとうございました……ほとんど覚えてないけど……」

ロバート「ああ、ええねんええねん!それよりも、リョウがあのまま加蓮ちゃんを抱きかかえとる状態を放置しとった方が絶対にやばかったしな!完全に誘拐やでホンマ!」

加蓮「え、ええ!?だ、抱きかかえられてたの私!?」

キング「へえ……やるじゃないかリョウ」

ユリ「キングさんというものがありながら……」

リョウ「お、お前らが何を言ってるのかわからんが、しょうがないだろ。急に気を失ったんだからな」
790 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 00:57:25.14 ID:qfw+Csze0
ロバート「ところで、ワイからの提案なんやけど、加蓮ちゃんの快気祝いせえへん?結局契約祝いもやってなかったわけやし、まぁ本人が良ければ、やけど」

リョウ「……どうだ?加蓮」

加蓮「……それってさ、私が場所決めても良いんだよね?」

ロバート「お!乗り気やないか!どこでもエエでぇ、美波ちゃんと拓海のグラビアがかなり売れとるみたいでな、資金的にもちょっと余裕出てきたしな!」

加蓮「……それなら……」
791 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:03:48.89 ID:qfw+Csze0
ハンバーガーショップ

拓海「……その流れでなんでファストフード店なんだよ!」

加蓮「ふふっ、憧れだったんだぁ……学校帰りに友達とこういうお店に寄って帰る感じ」

リョウ「いいか?ユウキ、出来るだけサラダ付きの量が多い物を頼むんだぞ」

悠貴「は、はいっ!」

ロバート「そしてお前は飲食店に入った瞬間悠貴ちゃんの保護者モードかいな……」
792 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:12:05.41 ID:qfw+Csze0
美波「普段こういうお店あまり入ったことないから知らなかったけど、みんなでおしゃべりができて楽しいところだね」

有香「こ、この大きい、数段重ねのハンバーガーはどうやって食べるのですか……」

ちひろ「こう、そのままガブッ!とですよ、有香ちゃん!」

有香「き、気合ですね!押忍!」


加蓮「はぁ〜、こういうジャンクな感じの食べ物、好きかも……ポテトとかほんとおいし」
パクパク

ロバート「……まぁ本人がええならそれでええわ」

793 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:18:12.68 ID:qfw+Csze0
加蓮「そういえば、せっかくこんな場を設けてもらったんだし、いまさらだけど、自己紹介というか、決意表明しとくよ」


加蓮「改めて……私は加蓮。まぁ方向性としては……女優路線かな?みんな、よろしくね♪」

ロバート「……リョウ」

リョウ「ああ……加蓮、実はひとつお前に伝えとくことがある」

加蓮「……お?なになに、サプライズかな?……あんまりサプライズなのは勘弁してほしいんだけど」
794 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:24:02.57 ID:qfw+Csze0
リョウ「実はな。お前が家で休んでる間に連絡があったんだが……」

加蓮「……なに?」

リョウ「こないだお前が受けたオーディションのドラマ。あれの出演オファーがあった。主人公の親友役でな」

加蓮「……え?……ほんと……?」


リョウ「ああ、なんでも親友役はドラマの前半と後半でガラリと役柄が変わる難しい役なんだそうだが……こないだのオーディションの実技で審査員がお前に目を付けたそうでな。是非やってみませんか、と」

795 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:31:32.10 ID:qfw+Csze0
加蓮「うそ……そんな、私、完全に落とされたと思って……」

ロバート「主役でこそないけど、押しも押されぬ重要な主要キャストや!深夜枠とはいえ、こらエエ仕事勝ち取ったで!」

拓海「ちっ、なんだよ。なんだか先越されちまったな」

美波「私たちも負けてられないね!」

有香「そうですね!押忍!」

悠貴「すごいですっ!加蓮さんっ!」
796 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:38:32.08 ID:qfw+Csze0
リョウ「……無駄なんかじゃなかったな、加蓮」

リョウ「お前が研ぎ澄ませた技は、確かに審査員の心に届いてたんだ」

加蓮「……うん……うん……!」
ポロポロ

拓海「まーた泣いた!純情娘かお前は!」

加蓮「ほんと、だね……つくづく私、最近泣いてばっかりだ……」
ポロポロ

ロバート「……二つ名は決まったな。6810プロの『純情かれん』や」

リョウ「……シャレか?それ……」
797 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:44:04.76 ID:qfw+Csze0
リョウ(……これで本当の意味で5人、揃った)

リョウ(ついにこの時が……グループ結成の時が、来た)



悠貴「……ちなみに加蓮さんの役ってどんな人なんですかっ?」

リョウ「え〜と……主人公の親友で、病弱で気弱な女の子。作中中盤で命にかかわる大手術を受けるも、実はそれは改造人間の手術で、終盤性格が豹変して主人公の前に立ちはだかる……改造により手から光線を出す……」

ロバート「どんなキャラやねん……ていうかどんな脚本やねん……」

加蓮「あはは……やりがいがありそうだね」
798 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:50:18.50 ID:qfw+Csze0
同じ頃
都内某所


???「フッ、ついに5人、揃ったな。完璧なメンバーだ」

真奈美「ああ、それにしても驚いたよ……まさか私をトレーナーとしてではなく、アイドルとしてスカウトしたいなんて言われた時は……人材不足なのかと思ったがね」

???「優れた能力を持つ者に相応しい役割を与える……何もおかしなことではない。お前は私の目に適った、それだけのことだ」

真奈美「ふっ、光栄だな……だが、これほどのメンバーの中でやれるんだ、全力でやらせてもらうさ」

女性「ふふ、謙虚ですね、真奈美さん」

女の子「ていうか、さっきから5人って言ってるけど、一人いなくね?どこいった?」

女性2「彼女のアレはいつものことよ。ほっときなさい」

???「ハハハ、これほどの素材たち、そして私自らのプロデュース……アイドル業界を飲み込むのは最早時間の問題……極限流、お前たちはどれほど抗って見せてくれるかな?ハハハハハハハハ!」

799 : ◆z4l4K/HkZ2 :2017/01/15(日) 01:51:17.37 ID:qfw+Csze0
今日はここまで
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 04:34:17.94 ID:rEx9ZMZOo
ギースかな?
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 08:33:01.64 ID:7p5xDjJDO
>>800
藤堂竜白の可能性もある
藤堂は単身渡ったサウスタウンで料亭を始めて成功させたり割と商才がある
極限流には因縁もあるしな。因縁で言えばMR.ビッグの線もあるかな


でもたぶんギースなんだろうけど
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 13:29:42.98 ID:ZpIjqJ7po
SNK系の悪役=ギースが多いけど…そんなに狭い世界設定なんだっけ?
それとも悪名(というか悪のカリスマ)が強すぎて頻繁に名前が挙がるだけか?
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