ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!」 キョン「憤慨してみたり」

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55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/26(月) 17:06:26.41 ID:t1+Uih140
ここまでーーーー
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 17:51:40.89 ID:a2HJeeSaO
また読めて嬉しい
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 17:53:32.57 ID:WhLUXqDjO
たまにと言いながらすごいペースじゃないか

よかろう
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 18:08:07.13 ID:/3W8k8jwo
乙!
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 18:33:37.67 ID:M7b8AhZKO
キョンと長門がハマるコンピ研のラノベ…読んでみてー…わりとマジで気になる
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/26(月) 18:56:17.45 ID:QQxwa5K0o
よかろう

じゃなかった。なろうでググれ。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 00:14:58.58 ID:KxgIt3TpO
(コンピ研ラノベ存在してるのか?)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 11:04:13.61 ID:xdyQbzXFo
相変わらずのクオリティ、よかろう
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 12:10:57.81 ID:4r+ik4Wro
いやないだろ
なろう辺りに行けばありふれてそうなタイトルだが
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 12:20:03.63 ID:KF6eDiC80
14時にはとうかしますーー
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 12:58:20.72 ID:xdyQbzXFo
待ってる
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:28:06.44 ID:KF6eDiC80
とうかします
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:32:46.39 ID:KF6eDiC80

「僕はただ……この世に特別な人間なんかいない、ってことを知ってもらいたいだけだよ」

「……お前、一体何者なんだ?」

「……僕は―――」

















「お前、あの時俺になんて言ったか覚えてるか?」


冬空の下、俺は向かいの女に問いただす


「あの時? あの時と言うと君に出会った時で間違いないかな?」


柔和な笑みで女は答える


「そうだ。俺がお前に何者なんだと聞いた時の答えを覚えているか?」

「さあ、なんだったかな。僕は飽きっぽくて忘れっぽいからね。何と答えたんだったかな」

「……忘れるほど大した意味を持たないならもういい」

「おや、僕に答えた理由を聞こうとしたんじゃなかったのかい? 尤も、何と答えたのかは覚えていないんだけどね」


くつくつ、と喉の奥を鳴らす独特な笑い方で揶揄うような笑顔を向けてくる


「ところで、今日は僕になんのようかな? 君と会ってからここのところ、ほとんど毎日顔を出しに来ているじゃないか」

「…………用がなくちゃ来ちゃいけないのかよ」


ドカッ、っと俺は乱暴に女の隣に腰を下ろす

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:37:51.17 ID:KF6eDiC80

「いいや。ただ、君が何かに執着するような人間だとは思っていなかったら、意外に感じているだけだよ」

「執着? 俺がお前に執着しているってのか?」

「僕とは言っていないよ。この土地に執着しているのか、はたまた時間や環境に執着しているのか……」

「何にせよ。君が幾度となく、ここに来ているのは何らかの理由がなければおかしいのさ。用がないなんてことはない」


何もかもを知っている、と言わんばかりの声色が俺の全てを見透しているかのようだった


「……お前みたいな奴にあったのは初めてだったからかもな」

「僕みたいな奴、というのは?」

「……俺みたいな特別な者のことだ」

「特別? くつくつ、だから前にも言ったじゃないか。この世に特別な人間なんかいない、と」

「お前やっぱり出会った時の会話覚えてんじゃねえか!!」

「あ」


白い息とともに、意外にもあっさりとボロを出した


「くつくつ、まんまと嵌められたわけだ。君も人が悪い」

「嵌めるつもりなんてなかった。お前がかってに口を滑らしただけだろ」

「痛いところを突かれたよ。割と抜けている人間だと言われるからね。僕は」

「…………知らん」




変な女だ。何度も会いに来るうちに、増々そう思うようになってきた


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:42:28.20 ID:KF6eDiC80

朝比奈「ふ、ふおぉ……」キラキラ

古泉「なるほど、これがあなたたちの馴れ初めですか」

キョン「恋愛小説風に言うと間違っちゃいねえが、実際はただ行く当てもねぇから通ってただけだ」

長門「通い婿」

キョン「違わい」

朝比奈「つ、続きは? キョンくん」

キョン「まだありません。というよりオチに向かってどう進めばいいか分かりかねるもんで。どう締めるべきか……」

長門「……死別」ボソッ

朝比奈「ええっ!?」

キョン「ふむ……」

古泉「……確かに実体験、ではあると思いますが、長門さん。実体験であるが故に、彼にそれを書けと言うのは些か酷なものかと」

長門「……失言だった。すまない」

キョン「死別か……いや、長門別に気にしなくていい。本来の意味通りの死を迎えてるわけじゃないしな」

キョン「だから、別にそんな……大きな悲しみなんてもんは一々感じてなかったさ」

古泉「では、そのように進めていくと?」

キョン「んー、まぁそうするか。ってお前ら俺のもんばっか見てねえで自分のやれよ」

古泉「僕は今しがた終わりましたので」

朝比奈「わ、わたしももう少し……」

長門「……」ペラッ

キョン「こらーー!! 長門!! 困ったらコンピ研のラノベ読もうとするんじゃねぇ!!」

長門「……油断した」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:48:36.95 ID:KF6eDiC80

扉に鍵がかかっている。部屋の鍵は館の主であるKさんが保有している

館の主の部屋の合鍵は無く、扉を開けるには内側から開けてもらう必要があるが、返答がない


「せーのっ!!」


緊急事態と判断した僕たちは扉を体当たりで強引に開ける方法をとった

一回、二回、三回……実際にやってみると強固な扉は中々開かない

このまま扉は開かないんじゃないか? そう思い始めた時

バンッッ!! と蝶番が破壊される音と共に扉が開かれ、僕たちは部屋に倒れこんだ






そして―――――――――




            ―――――――――血に塗れたKさんの無惨な姿を発見した










キョン「ほーん。これがお前がやりたかった夏のシナリオってわけか」

古泉「えぇ。生憎、死体は1つではなく2つになり、シナリオも大きく変更されてしまいましたがね」

キョン「変更してよかったじゃねえか。このシナリオじゃあまりにもテンプレすぎてハルヒにゃ受けねぇよ」
            
古泉「おや? そうでしょうか? 自信はあったんですが……涼宮さん評論家のあなたが言うならそうなんでしょうね」

キョン「それを言うなら批判家だな、俺の場合」

古泉「んっふ。ともあれ、僕の執筆作業はここで筆をおかせてもらいます。あとは高みの見物、完成を楽しみにしていますよ」

キョン「暇ならコンピ研のラノベ読んでろ。中々に中々だ」

古泉「えらく勧めますね……長門さんもはまっていたようですし。少しだけ、ほんの暇つぶし程度に読んでおきましょうかね」ペラッ

キョン「あーあ、もう逃げられんぞ。お前はもうその本の虜となる。なぁ長門」

長門「一度読みはじめたらあなたも立派な『開拓者』入り」

古泉「読む前に脅さないでくださいよ。なんですか『開拓者』って」

長門「『異世界開拓〜俺が魔王になって文明形成!?〜』をバイブルとする者の総称」

古泉「すでにそんな総称が!!?!? 依存性もの凄いですねこのライトノベル……読むのは遠慮しておきましょう」パタン
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:53:15.30 ID:KF6eDiC80

キョン「! 長門ッ!」キュピーン

長門「……」コクリ

朝比奈「なっ、なんですか!? どうしましたか?」ビクッ!


コンコン


会長「失礼す―――」ガチャ

キョン・長門「「よかろう」」ドンッ!

会長「……」ピキピキ!

キョン「いやーこれが言いたかった! 今日はもう満足だ、帰って寝たい」

長門「…………」ストン

古泉「そのためにわざわざポーズまで……やあ会長。本日はどういったご用件で?」

会長「……なに、様子見といったところだ。一応、条件提示した義務があ―――」

キョン「そういや会長、頭大丈夫か?」

会長「」

喜緑「会長、落ち着いてください。彼は健康面での心配をしているだけです」

キョン「そうそう。あの時はつい熱が入っちまって悪いことしたなーと思って、で」

キョン「あ・た・ま。大丈夫か? かーいちょ?」ニヘラ

会長「貴さ―――ッ!!」グッ!

ハルヒ「わっ!! 生徒会!! ちょっと! あたしの城で何してんのよ!! 諜報活動!!?」

会長「…………」

古泉「様子見、でしたよね? 会長」

会長「……あ、ああ。君たちがちゃんと仕事をしているか視察にきたのだよ。ただ、それだけだ」プルプル

古泉「無駄に会長を刺激するのはやめてください!」ボソボソ

キョン「あのシャバ増すぐ切れるから耐性をつけといてやろうと」

古泉「喜緑さん見てるんですよ」

キョン「ハルヒ!! 会長がいらしてるんだぞ!! さっさとお茶と菓子をだしてもてなさんか!!!!」クワッ

ハルヒ「だったらあんたがやりなさい!! 平団員でしょうが!!!」

朝比奈「あ、わ、わたしがやります!」アワワ
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 13:58:06.81 ID:KF6eDiC80

会長「……私はきみたちの宿敵などになったつもりはない」

ハルヒ「分かってるわよ。あんたじゃ宿敵は務まらないもんね」

会長「……喜緑くん。例のモノを」

喜緑「はい。会長」スッ

ハルヒ「なに、これ」

会長「昨年までの文芸部が発行していた会誌だ。精々……参考にしたまえ」キッ!

キョン「よか……ふん、やるじゃねえか。言わせねぇよってか!」ヘッ

古泉「それだけやっていればさすがに分かりますよ」

会長「感謝するなら彼女に向けたまえ。資料室の書架から探し出したのは彼女だからな」

ハルヒ「はいはいありが……ってあなた。へぇ……あの時の」

キョン「今気づいたのかよ」

喜緑「その節はどうもお世話になりました」

ハルヒ「いいわよいいわよ。それで? 奴隷、オホン、コンピ研の部長とはうまくやってるの?」

キョン「今なんて言った? おい」

喜緑「それが……どうやら彼とはお別れしました。思い返せば本当に付き合っていたのかも遠い記憶です」

キョン「そりゃ部長が彼女持ちは似合わないもんな」ウンウン

ハルヒ「へー、まぁ若いし色々あるわよね。それで次はその会長ってわけね」

喜緑「……えーっと、それは」

会長「……君は何か勘違いをして―――」

ハルヒ「こういうのも失礼だけど、あなた男の趣味変わってるわね」ズバッ

会長「……」イラッ

喜緑「ええっと……」

キョン「い、今の俺関係ないですから!! 関係ないっすからね! 喜緑さん!!!」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 14:05:33.15 ID:KF6eDiC80

喜緑「会長とはそのような関係ではありません。従属以外のなにものでもないのです」

ハルヒ「あら、そうだったの? 早とちりしてごめんなさいね」

喜緑「いえ……」

会長「……小説誌にするらしいが」

キョン「すげぇぞ古泉。会長の心の声の罵詈雑言が某国の大気よりも荒んでやがる」ボソボソ

古泉「それでいてあのポーカーフェイスは、彼もまた契約に忠実なプロというわけですね。苦労を汲み取ってあげてください」ボソボソ

会長「君たちにまともなものが書けるのかね?」

ハルヒ「あったりまえよ!! 世界一面白いもの作ってあげるんだから震えて眠りなさい!!!」

会長「大した自信だな。その自信通り、ペナルティを被ることにならなければいいがな」

ハルヒ「別に! 仮に余裕でノルマ達成したってペナルティを振ってくれてもいいわよ? 余裕でクリアしちゃうし!」

キョン「ドMかお前」

会長「無為にそのようなことはしない。条件通り200部全て捌けさせれば問題はない」

ハルヒ「優しいノルマだこと!! 3日と言わず1日でぜーんぶ捌けさせてやるんだから!」

会長「威勢だけは本当に素晴らしい。その活気を良い方向で学園に振りまいてほしいものだ。それでは私はこれで失礼するとしよう」

ハルヒ「あら、本当に敵に塩を送りに来ただけなのね」

会長「言っただろう。別に私は君たちの敵になった覚えはない。ただ生徒会長としての責務を全うしただけだ」ガチャ

喜緑「失礼します」バタン

ハルヒ「……うがー!! あんたたち!! 何がなんでも超面白いもの作ってあのアホ会長の鼻っ面へし折ってやるわよ!!!」

キョン「鼻っ面をへし折る……よかろう」ガタッ

古泉「よくありません。物理的な意味ではないので、御着席ください」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/27(火) 14:06:33.98 ID:KF6eDiC80
ここまでーー!!
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 14:20:06.35 ID:KNV8vGmQ0
乙 会長に応援したくなるだけだった
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 14:20:38.42 ID:KewJHa1AO
よかろ…って言わないからな!乙
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 15:47:12.48 ID:G7O3Nv4NO
>>60はなろうにあると思ったのかな?
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 16:20:04.16 ID:2wHV4V/CO
心の中が非常にきになる
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 16:32:46.34 ID:SSMLdjPqo
乙です
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/27(火) 19:33:55.93 ID:vsRykr9ao
開拓者になろう
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/27(火) 22:57:15.28 ID:v+2cqm/DO
>>60は、似たようなのがあるに決まっている
ということだと思われ

どれも同じようなものという決め付けだろ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:22:43.92 ID:Dqt2/KEo0
まぁそういう作品がなろうで人気なのは事実だしな
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 21:33:16.45 ID:Inhtv6qX0
10時半までにとうかー
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:25:17.30 ID:Inhtv6qX0
とうかー
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 22:25:44.94 ID:/glP8ap5O
よかろう
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:29:06.77 ID:Inhtv6qX0

「おや、いらっしゃい。今日は来ないのかと思っていたよ」

「大方の予想を反すのは得意なんでな。来てやった」

「くつくつ、意地悪な男だ。さすがにもう慣れたけどね。覚えているかい? 今日という日を」

「1年……お前と出会ってからもうそれだけの時間がたったのか」


コイツと出会った日からの1年は、はっきりいって短かった。光陰が矢の如く過ぎていったのがよく分かる


「どうだい? 君にとってこの1年はどんな意味を持つ1年になったんだい?」

「意味……? 別に。ただ変な女と会話をしているだけの1年だった」

「くつくつ、君にとってそれは無意味なことであったのかな?」

「……そういうわけじゃない。が、何かが激変したのかというとそうでもない」


すると女は、こちらにいつも通りの柔和な笑みを向け、待っていたかのように言葉を発す


「変わったじゃないか。1年前の君と、今の君とでは大きく異なるところがあるだろう」

「…………」

「分からないかい? さっき君も言ってただろう?」

「…………お前のこと??」

「大正解。よく分かっているじゃないか」


よくもまぁ、自信満々でそういう自己評価の高そうなことが言えるなこいつ


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:33:07.40 ID:Inhtv6qX0

「……自分で言ってて恥ずかしくないのか、それ」

「恥ずかしい? なぜだい? 事実を事実として述べるのは当然のことだろう?」

「事実? じゃあ聞くが、この1年間でお前は俺にとっての何になったつもりだ? お前が俺の何を変えたというんだ?」


女は、用意してた文字を読むようかのようになんの迷いもなく応える


「親友」

「……親友?」

「僕は君の親友になることで、君を勘違いから解放した。孤独から解放した」

「待て待て。何を言い出す。勘違い? 孤独?」

「覚えていないかい? 君と初めて会った日に僕が言った言葉」

「お前こそ忘れたとか言ってただろうが」

「……そうだったかな? まぁそれは置いておいて」

「君はなんら特別でもなければ、君はただの人間で」

「1人になろうとする必要なんてない。という勘違いから解放したのが僕、というわけだ」


動揺しているわけでも、驚愕しているわけでもないのに、言葉が出てこない


「……興味でも観察でも実験でも。理由はどうあれ、君は僕と共にこの1年を過ごしたと言ってもいい」

「君が、君にとって何かの意味を持つ者に出会えた。それが僕で、それが君の変化だ」

「…………」

「確かに激変なんてものじゃないかもしれない。ただの手掛かり程度のものかもしれない」

「それでも僕自身は、君にとって大きな変化を与えた存在である、と自負しているよ。過大評価も過小評価もなしにね」

「…………ほんと、自分で何言ってやがる」


親友。俺がこの1年で得たものをこいつはそう言い放った

親友? 親しい友。こいつが? 俺の?










親友だと???
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:38:24.31 ID:Inhtv6qX0

古泉「……ふむ」

キョン「ふむとはなんだ、ふむとは」

古泉「いえ……大変読み応えのあるものだと感服していたのですよ」

古泉「ですが、ここに書かれているあなたであろうお方は、随分と今のあなたとの性格の乖離が見られますね」

キョン「そうか? まぁ、その頃は絶賛反抗期真っただ中だったからなぁ……」

古泉「誰に対しての反抗期だったのですか?」

キョン「全てさ。この世に生けるもの蔓延るもの全てを俺は拒絶し、その大いなる力を持って世界を―――!」フハハ!

古泉「その設定でもう1本小説が書けそうですね」

ハルヒ「やっほーー!!? どう!? 進んでるっ!!?」ガチャ!!

キョン「よぉ研修中」

ハルヒ「編集長!!!! 真逆じゃないの真逆!!! あ、ちゃんと書いてるじゃない! ちょっと見せてみなさい!」

ハルヒ「なになに……『ぐはぁッ!!! 貴様……ッ! アークステロイドを裏切』これコンピ研のやつじゃないの!!!」ビシッ!!

キョン「関係者以外閲覧禁止ですー」

ハルヒ「関係者も関係者だけど!!?!? 関係者のトップなんだけど!!?!?」ガーーン!

キョン「まぁ完成したらいやでも見れるんだから待ってろよ。期限には間に合わす」

ハルヒ「むぅー……折角キョンのちゃちな文を添削してあげようと思ったのに」

キョン「へーへ、お気遣いどうも」

ハルヒ「……まぁいいわ! 有希! みくるちゃん!! あなたたちのも見せて!!」

朝比奈「はぁい」

長門「……」

古泉「良いのですか? 僕には見せていただいたのに涼宮さんには見せなくて」ボソッ

キョン「こんなこっぱずかしいもん、何度も見せられるかよ」

古泉「……んっふ。製本したらいくらでも見られますけどね」フフ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:43:27.01 ID:Inhtv6qX0

ハルヒ「ふんふん……まっ、まぁ。こんなもんよね! みくるちゃん! おめでとう! あなた合格よ!」

朝比奈「ほ、本当ですかぁ!!? やったぁ!!」ピョンピョン!

ハルヒ「よく童話について調べてくれてるわね!! みくるちゃんの持つ……その、ファンシーさが良く出てるわ!」

朝比奈「えへへ……頑張りました!!」

ハルヒ「(けど、結局この童話登場人物の7割が死んで、残りの3割もものすごい後遺症が残ってるのよね……)」

古泉「(未来の文献に童話がどのような形で残っているかは分かりませんが、ホラーでも通じる童話ですね、朝比奈さんのは)」

キョン「(ていうかホラー要素多くない? 朝比奈さんも古泉も長門も、全部ホラー要素含んでない?? そういう本作ってんの俺ら?)」

ハルヒ「んで有希のも合格! 『喧騒コラー』がちゃんと『幻想ホラー』になったじゃない!」

長門「努力した」

ハルヒ「でも、1つ分からないところがあるんだけど、いいかしら?」

長門「どこ?」

ハルヒ「『消失した世界で、彼らは今も『彼』の幻影を追い続けている』この一文が前後の文と繋がってないのよね。これって何か意味あんの?」

長門「…………意味はない」

ハルヒ「ふーん……まぁ有希が言うならそうなのね。いいわっ! 有希もこれで完成!!」

古泉「長門さんのあの一文って……もしや」

キョン「長門も言ってるだろ。別に特別な意味なんてないってよ」

ハルヒ「あと有希、このペンネーム『明日の夕食はカレーがいい』のことなんだけど……」

長門「……………………………………」

長門「意味はない」キッパリ

ハルヒ「いや嘘よね!!! すごい間あったもんね!! 特定の誰かさんに対するリクエストメッセージよね!! これ!!!」

キョン「いったい誰倉さんなんだ……?」ゴクリ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:48:31.99 ID:Inhtv6qX0

ハルヒ「これで有希とみくるちゃんはおっけー。古泉くんも昨日出してくれたから、あとは……」

ハルヒ「キョン!! あんただけが終わってないのよ!!! あ、ん、た、だ、け、が!!」

キョン「オンリーワンか」ジーン

ハルヒ「明日には製本したいんだから!! 今日! もしくは明日の放課後までに完成させなさい!! 今完成させなさい!!」

キョン「どっちだよ。待て待て、落ち着けハルヒ。谷口だって終わってないはずだろ?」

ハルヒ「誰よそいつ!!!!」バーン!

キョン「忘れてやるなよ!!!」ガーン!

古泉「あなたもしょっちゅう谷口さんのお名前を間違えているではありませんか……」

ハルヒ「谷口……あぁ、谷口ね。はいはい」

キョン「あいつが終わってないならまだ俺にも猶予が―――」

ハルヒ「ちゃんと出して来たわよ。ほら、これ」バサッ

キョン「……まじ? あの山口さんが?? うそぉ……」

古泉「さっそくお名前を間違っているじゃありませんか……」

ハルヒ「ページの足しぐらいにしかならないけど、一応谷口も完成させてるのよ」

キョン「なになに……『個人的! 北高美少女ランキング! 最新版!』……ハルヒ」

ハルヒ「なによ」

キョン「これをメインで押そう」キリッ!!

ハルヒ「なにバカなこと抜かしてんのよぉおおぉおぉおおおおおお!!!!!」バギッ!!

キョン「男はバカだからぁああぁあぁあぁあああああああ!!!!」

古泉「おや、朝比奈さんが1位にランクイン。それに長門さん、朝倉さん、鶴屋さんもトップ10入りしていますよ」ペラッ

朝比奈「へっ? いや、えー……あ、ありがとうございます……?」

長門「……」

古泉「(涼宮さんは…………ランキング入りの最下位ですか。んふっ、谷口さんの微妙な意地が見て取れますね)」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:53:41.61 ID:Inhtv6qX0

ハルヒ「それ個人情報が異常に詳しく書かれていて気持ち悪いのよね。どこで調べたのか、事実なのか知らないけど」

キョン「ふーん……」

ハルヒ「…………………………あんたじゃないわよね? 色々あいつに教えたの」ジッ

キョン「まさか」

ハルヒ「……まぁどうでもいいけど。あんたはさっさと自分のやつ完成させなさい!!」

キョン「分かってますよ、収監囚殿」

ハルヒ「編集長!!!」

キョン「へーへー」

ハルヒ「と、あたしもそろそろ自分のやつに手を付けてかないとね」

キョン「お前も終わってないのかよ」

ハルヒ「あたしはすぐにできるもの。今からやって今日中には終わらせることができるわよ」

キョン「負けねえぞっ!」

ハルヒ「すでに5日のハンデがあるんだけど……まぁやる気を出してくれたならいいわ」

朝比奈「涼宮さんは何を書くんですか?」

ハルヒ「ふっふっふ! よくぞ聞いてくれたわみくるちゃん! それはね!」

キョン「なんでもSOS団を恒久的に存続させるために考えた論文もどきみたいですよー」カキカキ

朝比奈「ふえぇ……難しそう」

ハルヒ「あたしに言わせなさいよ!!! そんな片手間でネタバレすんなっ!!」バン!

キョン「定期的にお前のセリフを奪っとかんと俺のアイディンティティが崩壊する」

ハルヒ「アイディンティティが!!?!?」ガーン!
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:58:21.23 ID:Inhtv6qX0

ハルヒ「つまりこーして、あーして……ああやって、こうやって……」ブツブツ

キョン「やっと静かになりやがったか」

古泉「ものすごい集中力ですね。涼宮さん」

キョン「今なら口からUMA出しても気づかれないかな……う˝っ、う˝ぅっ!」

古泉「やめてください。僕も見たくはない光景ですよ。最近なにかと口から出そうとするのは何故です?」

キョン「春が近いからな。花粉症みたいなもんだよ」

古泉「そんな軽い感じでUMAを出されても困ります。しかし、もうすぐ春ですか……」

キョン「早いな」

古泉「んふっ。あなたにとってこの1年はどんな意味を持つ1年になりましたか?」

キョン「あぁ? なんのおふざけだよ」

古泉「いえ、ただ『佐々木』さんがこの場に居たら、きっとまたこの問いをすると思いましてね」

キョン「なぜお前に『佐々木』のことが分かる」

古泉「分かりませんよ。ただの勘です」ニコッ

キョン「……変なやつだな。お前も」

古泉「光栄ですよ。あなたの『親友』と同じ評価をもらえるなんてね」ンッフ

キョン「それ以上気持ちの悪いことぬかすと朝比奈さんの書いた童話の中に閉じ込めてやるからな」

古泉「おっと、怖い怖い」

朝比奈「??」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/28(水) 22:59:18.85 ID:Inhtv6qX0
ここまでーー
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 23:44:25.46 ID:Dqt2/KEo0
乙!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/12/29(木) 01:12:41.72 ID:o9Be93T10
おつ

7割死んで3割重篤な後遺症って次世代残せなくて滅ぶんじゃねその国だか世界だか
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 02:31:41.85 ID:NKTWz6QNO
そんな世界に閉じ込められたら確実に発狂するわ

キョンならできそうなのが余計に怖いが……
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 06:12:04.89 ID:x2BQRemgo
乙!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 16:19:53.32 ID:o0Nd3GRoo
ファンシーってより闇の深さが出ちゃってるんじゃ…
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 20:14:17.23 ID:mUbmUzY30
グリムよりも悲惨そう
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 19:41:03.23 ID:7r7HtH3f0
あけおめー。9時までには投下しますー
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 19:51:56.75 ID:6lk1zH5Vo
明けましておめでとうございます‼
今年も楽しみに待ってます
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:32:36.86 ID:7r7HtH3f0
とうかー
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:37:37.09 ID:7r7HtH3f0

「死とは何か」

「なんだ藪から棒に」

「そうでもないだろう。今際の際さ」


仰向けに寝ている女の顔は白く、生気がほとんど失われていた


「君はどう思う? 死とは、生とは何故存在する?」

「よせよ。死だとか生だとか、死にかけのやつが言うもんじゃねぇ」

「だからこそ、じゃないか。死の際ほど、それについて強く考える機会はないよ」


もっともらしいことだが、できれば俺はこの話題を続けたくはなかった


「……さあな。夢を見るような感覚じゃないのか? 永眠って言うからには永い夢をみることが死、なんじゃないのか」

「夢……夢か、それはいいね。死を享受することに楽観的になれる」

「なっていいものなのか……?」

「少なくとも、悲観的に捉えるよりかは、心情的に安らかな気持ちで永い夢を見れる気がするよ」



女は一呼吸一呼吸が、最期の呼吸だと言わんばかりに弱弱しくそれを繰り返す



「ところで、xxx」

「あーその前に一ついいか? 俺がxxxと呼ばれるのは確定なのか?」


xxx。それは最近になって女が俺につけたあだ名だ。由来についてはまたの機会にでも語るとしよう

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:40:59.59 ID:7r7HtH3f0

「確定だね。僕の本能がそう伝えてる」

「本能レベルでかよ……んで昨晩見た夢について話せ、だっけ?」

「くつくつ、まだ言ってないんだけどね」

「言われれば、確かに今日の夢はなんか不思議な夢だったな」


まだおぼろげだが、記憶に新しい昨晩の夢


「くつくつ、xxxをもってして不思議と言うのだから、それはもう気宇壮大なものだろう」

「ハードルを無理にあげるなよ。どうだったかな……」

「確か、一人の女の子に俺が振り回される夢……」

「……」

「その女の子が起こす問題に他の、三人と……ってこれじゃあまるで予知みたくくっきり覚えちまってるな」


そしてその女の子は、どことなく目の前で寝ている女に似ていたような……そんな感覚


「それにしても珍しいな、俺が気に留めるほどの夢なんて」

「……xxx、それは本当にいつか出くわすであろうことなのかもしれないね」

「まさか……そんなことは――――――」


起きないだろう。そう口にする前に女が発言を遮る


「xxx……そろそろ、休ませてもらうよ」

「………………そうか」

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:45:17.55 ID:7r7HtH3f0

「……楽しかったよ、親友。君といると」

「……そうか」

「…………そうだ、xxx。最期に……聞きたいことが、あるんだ」


女は最期の力を振り絞った、虫の鳴くようなか細い声で問いかける










「恋慕の情とは、なんだろうね?」






その質問にどんな意図が含まれているのかは汲み取らなかったが






「……はっ、俺らにゃ関係のない感情さ。そうだろ?…………親友」






女はそれを聞くと満足そうに






「…………そうだね。くつくつ、変なことを聞いてしまった」

「いつものお前らしいじゃねえか。変なことを言うのはよ」

「…………それも、そうだね。xxx…………それじゃあ―――」










106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:50:32.97 ID:7r7HtH3f0




「―――また会おう。親友」

「ああ―――またな、親友」











こうして、俺は親友との『最初』の別れを終えた












古泉・朝比奈・長門「「「……」」」

キョン「どうよ? ありのーままのー、だぞ?」

朝比奈「ええっと……」

古泉「小説としては悪くありません。恋愛小説としてみても……まぁ及第点ではあると言えましょう」

長門「しかし」

キョン「しかし?」

古泉「『含まれる』部分が多すぎます」

キョン「『含まれる』部分?」

古泉「タネ明かしを終えていないのですよ。あなたの小説は」

キョン「……ああ、なるほど。言いたいことは良く分かった。えぇ、お三方」

キョン「俺から小説って形で具体的な『佐々木』や俺の情報を知ろうたって無駄だからな!!」

朝比奈「!」ビクッ

古泉「……そんなつもりは、ない。とは言い切れませんが……まぁ、あればいいな程度には……」

長門「すまない」

キョン「ほら! 長門は正直だぞ!! えらいえらい、どこぞの超能力者は誤魔化そうとしてるのに」ナデナデ

長門「……」

古泉「本心ですよ。特に最後の一文、これは僕たちなら意味は通じるでしょう。『佐々木』さんが何度も生まれ変わりをしている、と」

古泉「ただ、なんの事情も知らない人がこれを見ると最期の文章を疑問に感じる人が多いと思われます」

キョン「お前も言ってたじゃねえか。それは、読者の解釈に委ねてもいいってよ」

古泉「適度があります」

キョン「俺その言葉嫌い」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:56:21.64 ID:7r7HtH3f0

古泉「もっと分かりやすく書け、とは言いません。あなたなりの叙述も味が出てまた良いものです」

古泉「ただ、このままではフィクションとしてもノンフィクションとしても中途半端なのです」

キョン「ノンフィクションだ!!」クワッ

古泉「読者はどちらでも構いません、が。ジャンルとしてのフィクション、ノンフィクションの差異があやふやなのです」

朝比奈「……?」

キョン「長門、古泉が難しいこと言ってるから訳してくれ」

長門「つまり、古泉一樹はあなたの書いた文章からの推測では、読者によって解釈に作為的な矛盾が生じることを示唆している
   物語のカタストロフィに置いて、それが正しいものであるのかどうかの判断基準がこの小説には記されていない
   読者の解釈に依存するならば、その根拠となる―――」

朝比奈「???」

キョン「長門、ありがとうストップだ。古泉、長門が難しいこと言ってるから訳してくれ」

古泉「無限ループは遠慮しておきますよ。僕も長門さんも朝比奈さんも、思っていることは同じでしょう」

古泉「リアリティを感じながら読んでいた小説のラストで、それを全く否定する一文が出てきたら、読者は萎えてしまいます」

古泉「あなたのジャンルは恋愛小説です。ワクワクさせるよりはドキドキさせることの方が重要でしょう」

キョン「つまり……最後の一文を書き直せと?」

古泉「可能であるならば、ね? もしくはさらに一文を付け足すか」

古泉「無理はいいませんよ。あなたにとってそれが最良と判断したなら文句はいいません」

キョン「朝比奈さんもこの最後の文が引っかかったんですか?」

朝比奈「う、うん。でも、あたしはこのサッドエンド? よりかはハッピーエンドの方が好きだなぁ、っていう好みの問題だから……その」

キョン「(朝比奈さんの童話は…………いや、触れないでおこう)」

古泉「大衆受けするのは確かにハッピーエンドですね」

キョン「大衆受けを狙ってるわけでもないが……そうか、うーん」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 20:59:39.08 ID:7r7HtH3f0

キョン「んー、気分転換がてら外歩いてくる」

古泉「そうですか。より良い作品になることを期待しておきますよ」

キョン「どうだろうな」ガチャ

キョン「んー……どうしたものか」スタスタ

キョン「……いっそのことそれっぽい小説からラスト丸パクリを……」ブツブツ

朝倉「あら? キョンくんじゃない」

キョン「いやそれだと……ハルヒが……」ブツブツ

朝倉「おーい。キョンくーん、聞いてますかー?」

キョン「……眉毛と……おでんで……ナイフ……」

朝倉「バッチリあたしのこと認識してるわよねそれ!!?!? って誰が眉毛とおでんでナイフだ!!!」ガガーン!!

キョン「ん、おお! そのツッコミは朝倉か!」

朝倉「ツッコミで人を判断しないでよ……珍しいわね、団活中に。何してるの?」

キョン「別に。気分転換の散歩さ。朝倉こそ放課後に残ってるなんて珍しい」

朝倉「学級委員の仕事があってね。少し時間かかっちゃったの。それにしても……」

朝倉「同じクラスなのにこうやって話すのはちょっと久しぶりね」

キョン「ん、そうか? 言われてみれば……そう、かもな」

朝倉「最後にこうやって話したのは、あの時よ」

朝倉「バレンタイン明けの……キョンくん涼宮さんの『力』を消失させちゃう発言の時ね」

キョン「あー…………、あれは俺が思春期だった頃か」

朝倉「いまは!!?!? 今がそうじゃないの!? ってそんな前でもなければ、キョンくん思春期あるの!!? あったの!!?」ギャーギャー!!

キョン「騒がしいなぁ……」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/02(月) 21:00:05.23 ID:7r7HtH3f0
ここまでー
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 21:15:15.87 ID:6lk1zH5Vo
乙です
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 01:13:10.55 ID:JSg2F9J4o
乙!
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 03:13:10.10 ID:FBnVyfz/O
短い…すっごい、いい場面で相変わらず切るな>>1は…
>>1ってドSだよ絶対…もやもやするなぁ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/04(水) 11:00:52.28 ID:ZAIklZ5g0
駄目だ、、、
続きが見た過ぎてなんかカレー食いたくなってきた、、、
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/04(水) 15:16:26.49 ID:MhlsbGqSO
今晩はカレーおでんか
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 21:11:58.57 ID:Ic34y8lu0
続きを...早く続きを...
このままじゃ年越せねえよぉぉぉぉぉぉ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 21:44:15.63 ID:uNURhI/KO
お前エンドレス大晦日に巻き込まれてねえ?
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 22:01:51.52 ID:sCrONZX4O
カウントダウン楽しみだな
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 00:06:00.72 ID:L8BVcGgk0
紅白始まったぞ-
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/06(金) 00:14:43.81 ID:UJ5CLIrO0
そういや曙が総合格闘技に出場するとかなんとか言ってた気がするけどこれからやるんだったっけ?
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 01:19:59.83 ID:ExvE53WD0
「大晦日を15498回やり直した俺からなにかアドバイスは要るか?」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/07(土) 00:17:20.77 ID:bg2tT1TI0
俺は多分ループしてないはずだけど、>>120がどうやってループを抜け出したのかには興味あるな
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 01:24:24.81 ID:ouk1bHWz0
ハルヒの新曲でも来たんじゃね?
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 17:01:16.25 ID:yh6Z4Zj3o
みんなで0時になった瞬間ジャンプしないとループ発動
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/07(土) 18:46:57.73 ID:xnm1AgPA0
子供のころやったなww
そういうのww
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 21:22:14.08 ID:9ysW3hiO0

楽しみに待ってます
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 19:15:53.82 ID:Wm8kuSD/O
スレタイが全角になってるのはハルヒが憤慨してる様を表現してるのかと思ってた
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 09:40:16.26 ID:Yxy8TwanO
エンドレスセンターにでも陥ってるのかな
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 18:07:03.67 ID:jrngHg2co
よかろう
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 19:31:13.87 ID:prjnrGxSO
続きが楽しみすぎる
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 20:33:11.30 ID:XON67ffe0
マダー?
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 14:50:03.65 ID:pnmNcLSK0
本日17時ごろまでには投下します――
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 14:56:17.30 ID:TAlLxryQo
やった!待ってます
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 16:42:35.27 ID:pnmNcLSK0
とーか
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 16:47:23.49 ID:pnmNcLSK0

数週間前
















キョン「俺の力とハルヒの『力』を消失させる。『力』の継承者は―――涼宮ハルヒで終わらせる」


















朝倉「……えっ? そ、それってどういう意味……?」

キョン「…………」

朝倉「…………」ゴクリ

キョン「……なーんちゃって!! たまにはこういうシリアスキョンくんも見せておか―――」

朝倉「ごめん今そういうテンションじゃなくてガチの方」

キョン「そうか……」シュン

朝倉「……キョンくん。今の言葉の意味……教えてくれないかしら」

朝倉「あなたの……あなたと、涼宮さんをこの先どうするつもりなのか」

朝倉「言葉の通りの意味なら、あたしたちインターフェースはもちろん、涼宮さんの周りの組織全ての動きが変わる」

キョン「…………朝倉」

朝倉「な、なに?」

キョン「…………」

キョン「今度お前の好きなもの聞いてやるから、この話はなかったことにしてくれないか!!?」ボソボソッ!

朝倉「だからそういうテンションじゃないって言ってるじゃない!!! しかも聞いてくれるだけで買ってくれたりしないのね!!!!」ガーン!
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 16:53:43.95 ID:pnmNcLSK0

キョン「ったく……そんなに知りたいかね。お、れ、の、こ、と」バチコーン!

朝倉「うっ……」クラッ

キョン「ああっ、お腹の子が……」

朝倉「違うわよ!!」バシッ!

キョン「痛ぇ……。まぁ、こんなこと言うつもりじゃなかったってのは本当だ」

キョン「直接じゃないが『佐々木』と話して……わりとそういう意志も出てきたって程度さ」

朝倉「『佐々木』さんの影響なの? キョンくんや涼宮さんの『力』を消そうとする理由は」

キョン「そうだな……。そう言っても間違いじゃない」

朝倉「歯切れが悪いわね」

キョン「言ったろ。そういう意志も出てきた程度ってだけで、別に絶対そうしようなんて思っちゃいない」

キョン「うっかり口から出てきたのがその時考えてたことってのはよくあることだろ」

朝倉「そうかもしれないけど……」

キョン「はい、ではこの話題はやめやめ!! それよか『スーパー平安時代!!』の極秘セール情報に興味はないか?」グフフ

朝倉「くっ! な、なんか流されてるような……ダメよ涼子、ここはキョンくんの真意を確かめるまで―――」

キョン「なんと野菜が全品半額の―――」

朝倉「いつ!!? そんな情報は入ってないわよ!!!」

キョン「ククク……同期を持たぬお前に未来の情報を知る術はない」

朝倉「ひ、卑怯な!!!」

キョン「情報戦は既に始まっている……この情報を持つ主婦の方々も少なくない」

朝倉「どうやって仕入れたの!!? 未来が見える主婦でもいるの!!?!?」ガーン!

キョン「クク、教えてやろうか朝倉、この特大セールの情報を……!」

朝倉「くっ……惑わされては、いけない。そう、本来あたしの使命は涼宮さんをとりまく情報を―――!」

キョン「なんと、その日は魚介類のセールも行って―――」

朝倉「教えて教えて教えてー!!!」ピョンピョン!

キョン「……クク、容易い」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 16:59:56.68 ID:pnmNcLSK0

中庭


朝倉「……あの時は高度な話術で目的を逸らされたわね」フッ

キョン「そこまで高度な話術を使用した覚えはないが」

朝倉「それで……今日は聞いてもいいのかしら?」

キョン「何をだ」

朝倉「決まってるじゃない、あの日の続きよ」

キョン「そんなやましいことをした覚えはない!!!」ドン!!

朝倉「そんなやましいことを言ってるつもりはないわよ!! 何言ってんのよ!!!」ガーン!

キョン「言っておくが、俺は今こう見えて忙しいんだ」

朝倉「どう見ても暇そうに歩いてたけど」

キョン「お前も知っての通り、SOS団は今、文芸部存続のために機関誌を作成している。俺はまだその原稿をあげていないんだ」

朝倉「あら、まだ終わってなかったの? あたしはもう数日前に涼宮さんに提出したけど……」

キョン「ハルヒが俺の作品を認めないのが悪い!!!」

朝倉「キョンくんは……確か恋愛小説だっけ? 例えばどんなの書いたの?」

キョン「スリの技術に惚れる話とか、埃フェチ同士の密室の恋とか……」

朝倉「読まずして没よそんなの!!! どんだけコアな層狙ってんのよ!!!」

キョン「だから俺は悩みに悩んでるんだ。朝倉の知りたいことについて答える暇はない」

朝倉「ふーん……まぁ、ほんとは別にいいんだけど」

朝倉「……キョンくん」

キョン「なんだ」

朝倉「……行き詰ったら相談してくれていいのよ?」

キョン「小説のことか?」

朝倉「それだけじゃないわよ。個人的な悩み事だとか、それこそ、これからのこと……だとか」

朝倉「あたしはそうせず失敗しちゃったから、ただの反面教師なんだけど」

朝倉「ていうかそもそもキョンくんに対しておせっかいな心配だとは思うけど、まぁ一応ね」

キョン「…………」

朝倉「……聞いてる?」

キョン「………………お母さん」ジーン

朝倉「ちょっ、誰がお母さんよ!!! 朝倉さんだから!!」

キョン「かつてない母性を感じた……朝倉、お前の可能性はこれからだ!!!」

朝倉「褒められたの!!?!? 励まされたの!!?!?」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 17:07:01.57 ID:pnmNcLSK0

朝倉「あらいけない、もうこんな時間だわ」

キョン「タイムセールの時間ですわ奥様、急いで帰らないと」

朝倉「誰が奥様よ。あたしは帰るけど、キョンくんは部室に戻って続き書かなきゃいけないんでしょ」

キョン「ぐっ……俺の人の良さが憎い!」

朝倉「今別に人の良さを憎む必要なかったでしょ。それじゃあ帰るわね、キョンくん」

キョン「おう、長門によろしくな」

朝倉「逆逆、長門さんまだ部室にいるから。今日は……唐揚げにでもするって伝えといて」

キョン「唐揚げか……ちょっともたれるんだよなぁ……」

朝倉「なんでキョンくんが食べる気でいるのよ……」

キョン「うっし、気分転換もそこそこに、ぼちぼち戻るとするか」スクッ

朝倉「ん。頑張ってね、先生? 長門さんへの伝言も忘れずにね」

キョン「今日の夕食はコラーゲンって伝えりゃいいんだよな?」

朝倉「アバウト!!! 情報がアバウトすぎるっっ! コラーゲンじゃなくて唐揚げだからね!!」

キョン「分かった分かった。早く行かなきゃセールに間に合わんぞ」

朝倉「そうだったわ。それじゃキョンくん、またね」タッタッタ

キョン「………………朝倉!!」

朝倉「? なーに?」クルッ

キョン「……………………」

キョン「呼んでみただけだーーっっ!!!!」ドーン!

朝倉「……何よそれ―っ!!!!?!!?!?!? なんで今やるのよ!!?!?!?」ガーン!
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 17:13:51.99 ID:pnmNcLSK0

キョン「ただいまー、っと。おっ?」ガチャ

朝比奈「あっ、おかえりなさい」

古泉「お待ちしていましたよ、僕たちと」

ハルヒ「………………」ジーー

古泉「団長が、ね」

キョン「外注回りから帰ってきてたのか。んで勝手に俺の原稿読んでんじゃねぇよ。完成してからって言ったろ、ったく」

古泉「気分転換の甲斐はありましたか?」

キョン「それを文字にすべく足早に帰ってきたんだよ」

古泉「それはそれは、楽しみですね」

ハルヒ「…………キョン!」

キョン「なんだ」

ハルヒ「これ、ホントにあんたの体験談なの?」

キョン「別にそんなこと一言も言ってないだろ」

ハルヒ「書いてあるじゃない」

キョン「書いてないだろう」

ハルヒ「書いてるの!!! そんな感じで書いてあるの!!!!」ウガー!

キョン「なんだそのフワフワした解答……仮に、体験談だとしたならなんだと言うんだ?」

ハルヒ「それは……! それは……別に、どうってわけじゃ……ないけど」

朝比奈「な、長門さん。しゅ、修羅場? これが修羅場というものなんですかね!?」

長門「違うと思われる」

古泉「ジェラシーですよ。ジェラシー」

ハルヒ「ち、違うからね! 分かってんの!? キョン!」

キョン「俺はなにも言ってないだろうに」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 17:20:23.46 ID:pnmNcLSK0

ハルヒ「まぁ、これがフィクションだろうがノンフィクションだろうがどうでもいいわ」

キョン「いいのかよ」

ハルヒ「問題点はそこじゃないって話! まず、あんたが書いたこれ、恋愛小説かって言われると正直微妙なラインだわ」

キョン「それは古泉にも言われたし、ギリギリのラインを攻めたつもりだ」

古泉「攻めていたのですか……わざわざ?」

ハルヒ「ギリ恋愛小説と認めるとしても、この最後の一文! これで小説を締めるのはあたし的には気に入らないわ!」

キョン「それも古泉に言われて今書き直すべく戻ってきたんだよ」

ハルヒ「むっ……」

ハルヒ「…………古泉くん!! あたしの仕事とっちゃダメじゃない!!」プンプン!

古泉「これはこれは、余計なお節介でしたね」

ハルヒ「……まぁいいわ。それで? あんたはどう書き直すか決まったの?」

キョン「ぼちぼちな。それよか、お前はどうなんだよ?」

ハルヒ「あたし? もうとっくに終わらせてるわよ。ほら」パサッ

キョン「バ、バカな……書き始めたのは昨日のはず……ッ!」

ハルヒ「だから昨日中に終わらせることができるって言ったじゃない。余裕よ余裕」フフン

キョン「全部ひらがなで書いて文字数稼ぎとか……」

ハルヒ「小学生か!!! しないわよそんなこと!!」

古泉「『世界を大いに盛り上げるためのその一・明日に向かう方程式覚え書き』ですか……」

ハルヒ「SOS団がSOS団であり続けるための言わば、理念や信条をまとめてみたのよっ!! これであたしたちが卒業してもSOS団は残り続けられるわっ!」

キョン「残す気満々なんだな。ん? どうかしましたか? 朝比奈さん」

朝比奈「こ、こぇ……これ……す、涼宮さんが書いたこ、これが……」

キョン「ん……あー、そう言えばそうでしたね。これ確か時間平面理論の―――」

朝比奈「わーっ! わーっ! 禁則事項ですぅ!!」バタバタ!

キョン「すいません。ただ、ハルヒのほぼ走り書きのこれをそのまま後世に伝えるわけにもいかないので」

キョン「簡略化して再編集したものを会誌に載せておきます。多分、未来にはその状態で伝わってるはずですから」

朝比奈「えっ? あれ? は、はぁ……。え、じゃあ時間平面理論を初めて解釈した人ってもしかして……」ブツブツ

ハルヒ「ほら! あたしだってちゃんと書いたんだから、あんたもさっさと書き直すなり書き足しなさい!」

キョン「へいへい。俺だってもう書くことは決めてんだよ」ガタッ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 17:24:30.22 ID:pnmNcLSK0

「―――また会おう。親友」

「ああ―――またな、親友」











こうして、俺は親友との『最初』の別れを終えた




























そして、俺は今――――――












「xxx!! ほら、早く行くわよっ! ついてきなさいっ!」

「……へいへい」












―――いつか親友に話した夢の中にいる
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/24(火) 17:24:57.50 ID:pnmNcLSK0
ここまでーーーー
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 17:54:19.33 ID:1HlzwuUcO
ピョンピョンしてる朝倉さんが可愛い

野菜全品半額とか主婦(主夫)には嬉しいな
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 18:02:46.10 ID:7uGhukYgo
朝倉さんのSSにおけるヒロイン力は高い
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 18:27:09.13 ID:LB0mf0P4o
本編の出番が少ないだけに二次創作が本領のような存在だからな……。
薄い本
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 19:50:51.65 ID:mG7KpAraO
眉は太いのにな…
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 19:53:39.19 ID:TAlLxryQo
乙です
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 20:21:24.47 ID:mQCq8m5yO
ヒロインなんだし特徴的な部分の1つや2つあってもおかしくない
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 23:06:06.47 ID:0xhJgQWQ0
朝倉は太眉のせいで損をしているのか得をしているのかは人によるけど、個人的には眉が普通だったら完璧超人だったと思う。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 23:06:14.97 ID:RA4LZg5FO
太くて魅力的なのは眉だけじゃない
大腿部という素晴らしい特徴を…
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 23:22:31.10 ID:YJZOmk+/O
朝倉さんの乳、尻、太ももを佐々木さんと一緒に褒め称えたい
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/01/25(水) 00:52:18.51 ID:HcEDeX7/0
おつ
スーパー平安時代!!の極秘セール情報を知ってる主婦の方々だけど、多分懇意にしている店員から聞き出すとか、そもそも息子なり娘なりがスーパー平安時代!!で働いてるんじゃないかなって思うんだ。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/25(水) 12:17:44.43 ID:NlEUyRJJ0
おつです
なるほど、主婦の方々とスーパー平安時代!!の店員はグルだったか、、
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 12:46:11.86 ID:DZwZ06tAo
パートで雇ってる地元の主婦によるスーパーの評判が主婦友達に広まると聞く。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 17:54:19.45 ID:Gv/+KQsSO
続き期待
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