スノーホワイト「ファブが逮捕された?」

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428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/02(金) 22:24:29.38 ID:srswRkmSO
とうとう日常系からも死者が
正直やり過ぎでは?と思う
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/03(土) 09:27:12.39 ID:NjtZxyUP0
どうでもいいけど俺の小説では〈投稿しないけど)
クラムベリーはリップルの実父にしてる
そう言えばメアリの過去にでたあの子供って没設定の名残かな?(ラピス・ラズリーヌ?)
430 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:29:49.46 ID:xvsbUhF30
ショッピングモールでの戦闘は終わった。
結末は魔法少女達の大敗である。


カラミティ・メアリの裏切りによって内情を知った契約者達が待ち伏せており
魔法少女達が罠にかかる形で襲撃を受けた。
そのせいでトップスピード、ミナエル、ケイネスが戦死した。


その後、魔法少女達は現状を魔法の国へ報告した。
魔法少女はともかく魔術師の死亡は魔法の国としても
事態をより一層重く受け止める事態となった。


魔法の国


イオク「なんという事だ!我らが同士であるケイネス殿の命が失われるとは!」

イオク「こうなれば、この私がN市に出向いて憎き契約者達を討ち果たそうでは無いか!」

凌馬「その気持ちはありがたく受け取っておくよ。だけどN市に関しては私に任せてくれないかな」

イオク「ぬぅ……、分かった。何か困ったことがあればいつでも私に頼ってくれたまえ!」

凌馬「もちろん、その時が来たら協力を頼ませてもらうよ」

凌馬(正直、足手まといだから来られる方が困るんだけどね)

凌馬(それにしてもケイネスさんが死ぬとはね、それなりに利用できる人だから失ったのは少々手痛いな)

凌馬(笛木の資料を基に開発したオルタナティブは完成した。後は契約者だが)

凌馬(周りには私の発明品の実験体になってくれる魔法少女がいないんだよね。まぁ私のせいだけど)

凌馬(仮にケイネスさんが生きていても機械嫌いだから断るだろうし、イオクさんじゃ宝の持ち腐れになる。あとは……)

431 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:30:30.12 ID:xvsbUhF30
キークの研究室


凌馬「やぁ、キークちゃん!」

キーク「帰れ、戦極凌馬」

凌馬「連れないなぁキークちゃんは、ねえ私の研究のお手伝いをして見ないかい?駄賃は弾むよ」

キーク「私は知っているんだぞ!お前の実験体にされて怪我した魔法少女が何人もいる事を!」

凌馬「多少の事故じゃないか。現に死者は誰も出てないし結果オーライさ」

凌馬「それに私の発明品によってこの国の技術は進歩している。些細な被害だよ」

キーク「私はお前のそういう所が大っ嫌いだ!自分の研究の為なら他者を平気で使い潰せるその性格がな!」

キーク「これ以上、魔法少女達を実験体にしてみろ。お前を電脳空間に一生閉じ込めてやる!」

凌馬「おー怖い怖い、それじゃあ退散するとしますか」

キーク「もう来るなよ」

凌馬「……所で、私が部屋に入った時に画面隠したよね?何やってたの?」

キーク「来るな!近づくな!触るな!出ていけぇーーー!!」

凌馬「秘密にされると知りたくなるのが研究者の性ってね。んん?ゲームかな、これ?」

キーク「ヤーメーロー!見るな!くっつくな!ガルルルル!!」

凌馬「いたたた!何も噛み付かなくてもいいじゃないかキークちゃん」

凌馬「そうだ。ゲームなら私の知り合いで腕の良い開発者がいるけど紹介しようか?」

キーク「いらん。お前の知り合いなら変人に決まっている」

凌馬「そこまで邪険にされると私も傷付くなぁ。さてキークちゃん弄りも楽しんだし本当に帰るとするよ。じゃあね」

キーク「……」イライライラ

凌馬(刑務所から仮出所させる手続きが面倒だけどやっぱりあの人に頼むかな)

凌馬(N市の元試験官である、あの魔法少女なら契約者達が相手でも後れを取る事は無い筈さ)

432 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:31:18.36 ID:xvsbUhF30
N市では……


スノーホワイト「本当ですか?契約者バトルを止める方法を知っているって」

手塚「ああ、ミラーモンスターを生み出すコアミラーを破壊すればミラーワールドも消滅するらしい」

ウィンタープリズン「らしい?確証は無いのか」

手塚「コアミラーを破壊した前例は無いからな。ただ一つだけ分かっているのは」

手塚「コアミラーの周囲には常にミラーモンスターが徘徊しており、さらに黄金の契約者が守護している事だ」

手塚「それほど厳重な監視がされている以上、奴らにとって重要な存在であるのは明白だ」

ルーラ「つまり、私達全員がミラーワールドに侵入して防衛する敵を倒してコアミラーを壊せばいい訳ね」

手塚「そうだ。俺一人ではとてもコアミラーまで辿り着くことが出来ない。魔法少女達の力を貸して欲しい」

東條「契約者バトルを止めるのは願いを諦めるって事だけど君は叶えたい願いは無いの?」

手塚「……俺は仮面を付けるのが怖くなったんだ。俺が俺で無くなっていくようで」

東條「どういう意味?」

手塚「あの仮面は人を人で無くす……。顔を覆い隠すことにより逆に人の本能を剥き出しにする」

手塚「仮面契約者として戦い続ける内に闘争を、殺戮を望む自分の悪意が増大していくのを感じるんだ」

手塚「君達も感じた事は無いか?仮面契約者になってから己の中の残酷な本能が日に日に増していく感覚を」

スノーホワイト「……あります」

リップル「スノーホワイトが?」

スノーホワイト「シザースと戦った時に無意識の内に彼を殺そうとしました。気付いた時にはとても怖かった」

手塚「その恐怖を忘れてはならない。闘争本能を抑え込まなければ彼ら達の様に殺戮を楽しむ存在に堕ちてしまうだろう」

スノーホワイト「闘争本能を……抑える」

手塚「誰かを殺そうとする意志よりも魔法少女の使命を最優先に考えるんだ」

手塚「こんな戦いは速く止めなければならない、俺達、契約者は戦い続ける内に人で無くなり」

手塚「あのミラーワールドに住むモンスターの様になってしまうかもしれないと考えている」

スノーホワイト「契約者がモンスターに?」

手塚「もしかしたらあれは契約者の人の心の成れの果ての姿なんじゃないかと思えてくるんだ」

リップル(例え、契約者が呪いの力だったとしても復讐を果たす為なら、私は喜んで使う……)

東條「僕はよく分からないけど、英雄になるためなら契約者の力も捨てられる」
433 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:32:24.14 ID:xvsbUhF30
ユナエル「ねえ、コアミラーを壊したら王蛇は私達が殺すからね」

ウィンタープリズン「それは出来ない相談だな。王蛇はシスターナナの仇だ」

ユナエル「私だってお姉ちゃんをあいつに殺されたんだ!」

手塚「まて、王蛇は魔法少女達の力を終結しなければ倒せない、と占いで出ている」

たま「占い?」

スイムスイム「当たるの?」

手塚「俺の占いは当たる」

マジカロイド「遅れて到着して申し訳無いデス。話は聞きましたがこの際、早い者勝ちで良いんじゃないデスか?」

リップル「マジカロイド!!貴様ァ!!」

マジカロイド「何なんデスか?苦しいデス!離してくだサイ!」

リップル「何で……何でお前だけショッピングモールに来なかった!?来ていれば彼女達は死なずに……」

マジカロイド「ヤバそうな予感がしたので近づかないでおいたのデスよ」

マジカロイド「案の定、契約者達が待ち伏せしていてワタシの判断は正解だったデスよ」

リップル「戦わなくてもいい!一般市民の避難だけでもしてくれていれば結末は変わった筈だ!!」

マジカロイド「誰が亡くなったのかは知りませんが、それは八つ当たりデスよ!」

ウィンタープリズン「もう止すんだリップル、誰かに怒りをぶつけても失った人は帰ってこない」

リップル「……悪かったマジカロイド」

マジカロイド「分かりまシタ。次の任務では私もご一緒しマスからこの件は水に流してくだサイ」

東條(他の魔法少女は仲間が死ぬと復讐に走るか八つ当たりする人ばかり)

東條(だけどルーラは違う。ルーラは私情に駆られずにやるべき事を冷静に考えられる人だ)

東條(この街で最も魔法少女に相応しいのはやっぱりルーラだ)

434 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:33:24.71 ID:xvsbUhF30
高見沢グループビル本社


社員「お帰りなさいませ!!」

高見沢「うむ、皆さんご苦労」

男「おい会長!!」


高級車から降りた高見沢の目の前に中年の男性が飛び出してくる。
両手には包丁がしっかりと握られており、目が血走り完全に冷静さを失っている。


社員「何をしている!!早く警備員を!!」

高見沢「まぁ待て、そこのお前、そんな刃物を持ちだして何が目的だ?」

男「俺はこの会社で20年も身を粉にして働いてきたんだ!!」

男「それを一つのミスを犯しただけでいきなりリストラとかふざけるなぁー!!」

高見沢「ふん、ふざけてるのはお前だ。そのミスのおかげで一つの取引が潰れたんだ」

高見沢「いくら損害を被ったと思ってるんだ。てめえ如きが汗水働いた程度じゃ返せる額じゃねえんだよ」

男「必死に頭を下げて謝ったのに許せない……ゆるせないー!!」

高見沢「んで?いつまでもお前に構ってるほど俺は暇じゃねーんだよ。見逃してやるからさっさと消えな」

男「貴様ぁーーーッ!!」

高見沢「はん」


高見沢の蹴りが男の手に持つ包丁に当たり、押し上げられて宙を舞った。
更に上空の包丁へ視線を向けた男の顔面にハイキックを叩き込み男は倒れると
高見沢は男の右膝を思いっきり踏みつけて砕いた。


男「ぎゃああああああああああ!!!!」

高見沢「そこに寝られると迷惑だ。片付けて置け」

社員「はい!!」


仮面契約者ベルデの装着者、高見沢逸郎は巨大企業・高見沢グループの総帥である。
彼はその類稀なる手腕を持ってライバル会社を次々と蹴落とし、吸収し、傘下に収め
圧倒的な権力や財力を手にしていた。


だがそれでも高見沢の欲望は尽きる事は無い。
権力も財力も彼の野心を満たすには至らない。
特に彼が求めて止まなかったのはどんな強者も屠り去る事が出来る暴力であった。


権力や財力は月日が経つに連れ、増やす事は出来るが暴力はそうは行かない。
食生活による栄養バランスや日々のジム通いによって強靭な肉体と格闘技術は身に付いたが
プロの格闘家達を相手に優勝できる力で無ければ彼は満足できなかった。


そんなある日、高見沢は黒い影の声によってミラーワールドへ誘われ
超人的な力を手に入れるのを願いとして仮面契約者になった。
仮面契約者になった時点で願いは叶ったとも言えるが
彼にとっては勝ち残って最強の力を示さない限り、野心は満たされないだろう。


仮面契約者となった後も鍛錬は欠かす事無く
バイドワインダーを自分の手足の様に正確に操作出来る程の技術も会得した。
邪魔となる魔法少女達も手駒を使い、機を見計らって二人の魔法少女を殺害した。
次はどんな手で魔法少女を追い詰めてやろうかと考えてる所で鏡から音が聞こえてくる。


高見沢「なんだ?」

黒い影「魔法少女達が不穏な動きを見せている……契約者達を教会へ集めるんだ」

高見沢「そうか。契約者達に伝えておこう」

高見沢(魔法少女め。痛い目に会ったばかりだと言うのに行動が速いな)

435 : ◆kJur2.rMxfRZ [saga]:2018/03/07(水) 05:34:40.87 ID:xvsbUhF30
北岡の宿泊しているホテル


ルーラ達によって自宅を知られた北岡秀一は現在この高級ホテルに泊まっていた。
高級な食材をふんだんに使ったフルコースを口にして、やっぱり吾郎ちゃんの料理の方が好きだよと吾郎に囁いた。
デザートを食べ終わろうとした所で吾郎は薬を用意した。


北岡「もう薬はいいよ、吾郎ちゃん。全然効いてないじゃん」

吾郎(そう言わずに飲んでください。ドクターの指示ですから)

吾郎(治る事はなくても病気の進行は遅くなっている筈です)

北岡「そうだといいね」


北岡はとても病気が遅くなっているとは思えなかった。
どんどん物忘れが激しくなりむしろ、日々、酷くなっている。
まぁ、これも契約者バトルが終わるまでの我慢だ。


俺は常に勝ってきた。小学校の運動会のリレーでも優勝し
高校の弁論大会でも優勝し、大学在学中の司法試験でもトップの成績を収めた。


北岡「弁護士になって最初の裁判も勝ったんだよな」

吾郎(はい、今の私があるのは全て先生のおかげです)


吾郎は強盗障害の罪で告訴されていた。
それを北岡は金に物を言わせたり、脅迫めいた取引を持ち掛けるなど
相当強引な手を使って黒を白に変える手腕を見せた。


晴れて無罪になった吾郎は以後の全ての人生を北岡に捧げる決心をした。
勾留中に何度も面接を重ねる内に吾郎は北岡の情熱に打たれ
生まれて初めて他人に心を開いた。一度開いた扉は二度と閉じる事は無い。


北岡の病気を知った吾郎は、沈黙を誓い願をかけた。
北岡の快癒を願い、その代わりに言葉を捨てると神に誓った。
完全に言葉を封印するために吾郎は金の糸で唇を縫い合わせた。


飲食は僅かに開く唇の間から摂取出来るものに限られた。
金の糸を選んだのは沈黙をより神聖なものとするためだった。
吾郎の沈黙は神に捧げたものだ、だから神聖でなければならない。


北岡「吾郎ちゃん、俺、他の全部を忘れても、吾郎ちゃんの事は忘れないからさ」

吾郎(先生なら契約者バトルでも勝ち残って病気を治す事が出来ます)


病気が治れば吾郎は金の糸を切り、北岡と共に祝いの酒を飲むだろう。
そう吾郎は決意していた。


北岡「そろそろ晩飯にしようか吾郎ちゃん、俺腹減ってきちゃったよ」


もう食べたとは言えなかった。


北岡は二度目の夕食を注文した。

436 : ◆kJur2.rMxfRZ [sage saga]:2018/03/07(水) 05:40:21.83 ID:xvsbUhF30
今日はここまで
コアミラーを壊せば戦いは止まるのか?
ミラモンの説は漫画版龍騎で手塚が言ってた台詞です

>>427
刑務所に入ってるクラムベリーを誰が出すんでしょうね

>>428
主人公の所属する隊員や身内が全滅する子供向けの番組もあるし
無差別に人を押そう敵が出てくる作品で一般人の犠牲が出るのは仕方ない
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/19(月) 11:29:49.64 ID:OBV8u9hk0
かなり序盤に出たブロリーとパラガスは何に?(消えたけど)
ドラゴンボール的な物でも出るのかな?
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/03/21(水) 08:27:11.33 ID:9uDXdwbo0
ミラモン?フジ系でやってるあの番組の略ですか?
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/08(日) 08:14:56.31 ID:cXgz5G8g0
動いてくれないとまとめ速報の方が『完結』されるんだけど・・・
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/12(土) 09:48:48.78 ID:qDRL44nj0
こんな事言うのもなんだが‥ハーメルンの方が動いてるぞ?
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/25(火) 01:15:15.06 ID:lu6TDRAao
ワロタ
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