【ラブライブ】雪穂「夕暮れのプリンセス」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/09(月) 02:20:44.29 ID:mmYkrG800
今回でSS二作目の初心者です。
多少読み辛いところもあると思いますが、
ご了承ください。


誤字、脱字、ミスなどがあれば、言ってください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483896043
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 02:22:50.36 ID:mmYkrG800



昔、お姉ちゃんとことりさんと海未さんと一緒に、隣町に遊びに行ったことがある。


でも、道にはぐれてしまった。


雪穂『どうしよう海未ちゃん。ことりちゃん
とお姉ちゃんとはぐれちゃったよ!』


海未『大丈夫です。雪穂は私が何があっても
守ります。』


雪穂『でも、道に迷っちゃったよ?』


海未『大丈夫です。確か、ここを通れば…』


そう言った海未さんは、誰よりもかっこよくて…


しばらくついていくと、


海未『ほら、見てください!雪穂!この道、
覚えているでしょう?』
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 02:25:06.60 ID:mmYkrG800
雪穂『…ぁ』


雪穂『良かった…』


海未『これで帰れますよ。』


そこには、そう言って笑う夕陽を纏ったプリンセスがいた。
私はその場所を、忘れていない。


そこで私は…海未さんのことが好きになった。


その後、


穂乃果『ごめんね!海未ちゃん、雪穂!』


ことり『大丈夫だった?』


お姉ちゃん、ことりさんが泣きながら謝った。


海未『私たちは大丈夫ですよ。』


そのまま丸く収まる…
わけもなく、


それぞれの親に怒られた。


でも、一生に残る体験をした。


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 02:58:17.13 ID:mmYkrG800
今でも鮮明に覚えている。
私の大事な、思い出…


ぁあ!つい昔のことを…


雪穂「そういえば亜里沙遅いなぁ…」


今日はμ'sのライブがある。
ここで雪穂と待ち合わせしているんだけど、
まだ亜里沙が来ていない。


電話掛けてみよう。


雪穂「おーい、亜里沙ー、今日μ'sのライブで
しょ?早く行かないと。」


亜里沙『ごめん雪穂。今いくよ。』


亜里沙『後少しでつくから。』


雪穂「まぁいいけど…」


数分後、亜里沙がやってきた。


雪穂「どうしたの?遅くなって。」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 03:03:59.08 ID:mmYkrG800
すみません
言い忘れましたが、ちょっとシリアスです。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:48:52.86 ID:mmYkrG800
亜里沙「雪穂…私が海未さんに憧れてるの…
知ってるよね。」


雪穂「知ってるよ…」


その気持ちは、私も…


亜里沙「今日…告白してみようかなって…思
ってさ。」


雪穂「え…」


亜里沙「手紙書いてたら遅くなっちゃった。
ごめんね。」


雪穂「…!」


私はどう反応したらいいか分からなかった。
やめといた方がいい、というのもどうかと思うし、友達として、応援するほかなかった。


亜里沙「雪穂?聞いてる?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 13:49:59.13 ID:mmYkrG800
雪穂「…聞いてるよ。頑張ってね!告白、応
援するよ!」


亜里沙「本当に!?ありがとう雪穂!」


雪穂「分かった。分かったから恥ずかしい
な。」


雪穂「それで…どうやって告白するの?」


亜里沙「今日のライブが終わった後、この手
紙を渡そうと思って。」


雪穂「なるほどね。」


亜里沙「緊張するなぁ…」


雪穂「大丈夫だよ。亜里沙なら。」


亜里沙「ありがとう。」



……
…………


ライブ後に海未さんに告白する。
亜里沙はそう言った。
そして…
μ'sのライブが終わった。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 14:42:24.84 ID:mmYkrG800
雪穂「亜里沙…いよいよだね。」


亜里沙「そうだね…」


さすがに緊張の色が伺える。


雪穂「あ、海未さんだよ!」


亜里沙「やっぱやめておこうかな…」


雪穂「何言ってんの、弱気になっちゃダメだ
よ。当たって砕けろだよ!」


亜里沙「砕けちゃダメでしょ。」


雪穂「まぁそうだけどね。」


亜里沙「やっぱり雪穂は穂乃果さんの妹だ
ね。」


雪穂「行ってきな…」


これでいい…
これでいいんだ。
亜里沙に…幸せになってもらいさえすれば。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 14:50:25.98 ID:mmYkrG800

……


どれくらい待っただろうか。
まだ、亜里沙は帰ってこない。


雪穂「遅いなぁ。」


亜里沙「雪穂。」


雪穂「亜里沙!どうだった?」


亜里沙「ダメだった。」


今の自分は最低だ。
少し…喜んでしまった。


雪穂「そっか…」


雪穂「しかたないよ。で、どんな理由で断ら
れたの?」


亜里沙「好きな人がいるって…」


雪穂「そっか…」


一体誰なんだろうか。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:18:33.85 ID:mmYkrG800
雪穂「亜里沙!今日はたくさん遊んで忘れよ
う!」


亜里沙「え、でももう夕方___」


雪穂「まだまだこれからだよ!」


亜里沙「えぇ〜。」



……
…………


それから1週間。
亜里沙はもうすっかり立ち直っていた。
でも、びっくりした出来事があった。
海未さんから、話があるから神社に来てくれということを聞いた。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 15:32:54.53 ID:mmYkrG800
海未「あ、雪穂。」


雪穂「海未さん、こんにちは。」


海未「すみません。わざわざ来ていただい
て。」


雪穂「いえいえ、こちらこそですよ。」


雪穂「それで…話って何ですか?」


海未「はい…」


海未「先日…亜里沙にその…告白をされてで
すね。」


ここで、どういう返しをすればいいのか、私は迷った。知ってるとも言えないし、嘘はつきたくない。


いや、嘘も方便なのかもしれない。


雪穂「あ、そ、そうなんですか?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/09(月) 16:22:07.07 ID:mmYkrG800
自分でも気が付いた。
私は嘘が下手すぎる。


海未「そうなんです。それで、私、亜里沙の
告白を拒否したんですよ。いわゆる、
フったというんですかね。」


それに私は小さく頷くと、海未さんは続けてこう言った。


海未「そ、それで…亜里沙が、悲しんでない
かと思いまして。」


優しい。
これだから私はこの人が好きなんだ。


雪穂「大丈夫です。亜里沙はしっかり立ち直
りましたよ。」


海未「…!良かった…」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 17:41:54.88 ID:mmYkrG800
雪穂「それで海未さん…聞きましたよ…海未
さん、好きな人がいるんですってね。」


言ったあと、私は後悔した。
この情報は、亜里沙が海未さんに告白したということを知らないと、入手できない。


海未「なぜそれを…?」


ま、まずい。


雪穂「風の噂で…」


海未「じゃあ、知れ渡ってると…」


雪穂「い、いやぁ、そんなことないですよ。
多分、私しか知らないですよ?」


海未「ならいいですが…」


なんとか取り繕うことに成功した。
…したのか?
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 17:50:49.30 ID:mmYkrG800
もう突き進むしかない。


雪穂「誰なんですか?」


海未「やめて下さい、その話はぁ…」


雪穂「あはは、冗談ですよ海未さん。」


海未「もうっ…雪穂。」


そう言って海未さんは赤面した。


その後、暫く談笑した。
そろそろ暗くなるので、帰ることにした。


雪穂「それでは、また何かあったら言って下
さい。」


海未「はい。今日はありがとうございまし
た。」


雪穂「いえいえ。」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:00:53.50 ID:mmYkrG800
海未「あ、そうだ、何かあった時のために、
メールアドレスを交換しまさんか?」


雪穂「わ、私でいいのなら喜んで!」


海未さんとメール出来るなんて…












亜里沙「……」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 18:43:18.47 ID:mmYkrG800
とりあえず今日はこれで終わりたいと思います。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:33:49.53 ID:mmYkrG800
ちょっと時間が空いたので、もうちょっと書きたいと思います。
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:34:53.93 ID:mmYkrG800

……
…………


翌日、学校に行ったが、
亜里沙の姿はなかった。
風邪で休んでるらしい。



雪穂「亜里沙…一体どうしたんだろう。昨日
まであんなに元気だったのになぁ…」


雪穂「何かあったのかな…」


亜里沙のことで気が気でならなかったが、
とりあえず家に帰ろう。


雪穂「ただいまー。」ガラガラ  


穂乃果「雪穂!?海未ちゃんと付き合ってる
って本当!?」


雪穂「…!?」


その時の私の顔はどのようなことになっていただろうか。
おそらく人生で一番目を開いたんじゃないかと思うくらい、びっくりした。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:40:46.12 ID:mmYkrG800
雪穂「え、え!?何でそうなってんの?」


穂乃果「絵里ちゃんが言ってたよー、海未ち
ゃんと2人きりでいたって…」


まさか…
あのとき誰か私たちを見ていた?


雪穂「絵里さんは誰からその話を…?」


穂乃果「うーん…」


そうだ。


穂乃果「あ、思い出した!」


絵里さんが誰から聞いたか、
なんとなく分かってた。


穂乃果「亜里沙ちゃんから聞いたらしい
よ。」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 21:50:45.68 ID:mmYkrG800
やっぱり…


雪穂「その話、海未さんは知ってるの?」


穂乃果「いいや、海未ちゃんはその時のいな
かった___」


お姉ちゃんの言葉を最後まで聞く前に、
亜里沙の家に向かって走った。
今、行かないと手遅れになりそうで、


穂乃果「雪穂、どうしちゃったんだろ。」


走った。
おそらく限界を超えていた。
それよりも、亜里沙が心配で…


ピンポ-ン 


絵里「どうしたの?雪穂ちゃん。」ガチャ


雪穂「急にすみません。亜里沙に会わせてく
れませんか?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 22:22:58.72 ID:mmYkrG800
絵里「なんだかよくわからないけど、とりあ
えず入って。」


雪穂「お邪魔します…」



……
…………


絵里「お茶淹れたわよ。」


雪穂「あ、すみません、わざわざ。」


絵里「それで、なんで亜里沙に会いたい
の?」


雪穂「私は海未さんとお付き合いしてないと
いうことを伝えたくて…」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 22:37:57.85 ID:mmYkrG800
絵里「あぁ、あの話ね、付き合ってなかった
のね。」


雪穂「はい。」


雪穂「それで、その誤解を解くために…合わ
せて下さい。」


絵里「そうね…」


絵里「わかった。ついてきて。」


雪穂「はい。」


私は亜里沙の部屋のドアの前に案内された。


絵里「ここに亜里沙いるから。」


そう言って絵里さんはその場を離れた。


雪穂「ありがとうございます。」


正直、何も考えていない。
行き当たりばったりの出たとこ勝負で、上手くいくのだろうか。


でも、
やるしかない!
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 22:58:31.06 ID:mmYkrG800
雪穂「亜里沙〜?いるの?」





雪穂「いるなら返事して〜、雪穂だよ。」


亜里沙『おめでとう、雪穂…』


扉越しからでもわかった…
いつもの亜里沙の声ではない。
冷たさと鋭さを兼ね備えている。


雪穂「おめでとうって…何が…」


亜里沙『海未さんと付き合ったことに決まっ
てるでしょ。』


亜里沙『雪穂、海未さんのこと好きだったん
でしょう?』
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/09(月) 22:59:55.25 ID:mmYkrG800
雪穂「何で…そんなこと。」


亜里沙『見てれば分かるよ。』


おっと、それより言わなきゃいけないことがあるんだった。


雪穂「亜里沙、私は海未さんとお付き合いし
てないよ。」


亜里沙『でも、会ってたじゃん。』


雪穂「でも、それだけで付き合っているとい
うことにはならないでしょ。」


亜里沙「私、お姉ちゃんから聞いたんだ。」


絵里さんから…?


雪穂「何を…?」


亜里沙『海未さんが、雪穂のこと、好きだっ
て___』
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:39:16.44 ID:3f4oiM5z0

……
…………


帰り道、1人がこんな寂しいと感じたことなんて一度もなかった。


頭の整理が全くできない。
一気に情報を得すぎたんだろう。


…未だに信じられない。
海未さんが私のことを、


好きでいてくれてるなんて…


帰る時間は異常に長く感じられた。
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:40:09.61 ID:3f4oiM5z0





雪穂「ただいま…」


穂乃果「おかえり雪穂。どうしたの?顔色悪
いよ?」


雪穂「そんなことないよ…」


穂乃果「…」


今日はもう寝よう。
明日起きて、また頭を整理しよう。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 01:42:59.63 ID:3f4oiM5z0

……
…………


あの日から1週間経った。
亜里沙は学校に来た。
でも、私とは目を合わそうともしない。


そんな中、私に一本のメールが来た。



海未
今日、またあの神社で話ができませんか?




簡単な文だったが、
理解するのに時間がかかった。


海未さんが私に話を…?


行ってみよう。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 02:14:52.58 ID:3f4oiM5z0



神社に行ってみると、もう海未さんがいた。


雪穂「すみません…待ちましたか?」


海未「いえ、私も今来たところですので安心
してください。」


雪穂「そうなんですか。」


雪穂「それで、話って何ですか?」


海未「実は私…」


海未「雪穂のことが…」


海未「恋愛的な意味で、大好きです…」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 21:56:13.38 ID:gJgOrmbp0
海未「ですので、付き合っていただきたいな
ぁ…と思っているのですが、どうでし
ょうか。」


知っている。
海未さんは軽々とこんなこと言う人ではない。海未さんも、覚悟を決めてでの告白だろう。


でも、
この告白を受けてしまうと…


亜里沙とは一生仲直りできない…


海未「どうなのですか?雪穂…」


海未「ダメ、ですか?」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 21:57:02.03 ID:gJgOrmbp0
あぁ!
そんな顔で見つめられると…


雪穂「少し、時間をください。もちろん夢み
たいな話なんですが、どうも頭の整理
がつかなくて…」


海未「そうですか…」


雪穂「すみません…」


海未「いえ、待ってます。」


それを聞いた私は、海未さんと別れ、自宅へと向かった。


完全に…逃げてしまった。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 21:57:41.26 ID:gJgOrmbp0



もうどうでもいい。
私は、自暴自棄になっていた。
今更考えても仕方がない。
自分には決められない。


そう思いながら家の戸を開けた。


雪穂「ただいま…」


穂乃果「雪穂?また顔色悪いよ?」


そんなお姉ちゃんの言葉など、聞こえないほど、頭が混乱していた。


すると、右腕を掴まれた。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 21:58:31.24 ID:gJgOrmbp0
雪穂「…お姉ちゃん?」


そこに立っていたのは、いつもの表情とは違うお姉ちゃんだった。


穂乃果「雪穂、最近どうかした?」


穂乃果「雪穂見てると、心配になってくる
よ。」


穂乃果「私でいいなら相談に乗るよ?お姉ち
ゃんを信頼してって。」


これが、
これが、今の私が一番欲しかった言葉なんだろう。
私は、嬉しかった。
お姉ちゃんは、いつも私のペースに合わせてくれた。
そして、今も…


雪穂「…ちゃんと解決できるの?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:09:06.13 ID:gJgOrmbp0
私はからかうように言った。


穂乃果「それは分からないけど…頑張る
よ!」


雪穂「ふふっ…信頼してるよ、お姉ちゃ
ん。」


穂乃果「えへへ。」


私は、危うく恋も友達も手放すところだった。


雪穂「ありがとう。お姉ちゃん。」ボソッ


穂乃果「雪穂、何か言った?」


雪穂「いや、何も。」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:09:55.70 ID:gJgOrmbp0
穂乃果「そっか、それで、悩みって?」


雪穂「悩みってわけじゃないんだけどさ、実
は私、海未さんに告白されて…」


穂乃果「ええっ!?良かったじゃん!」


雪穂「良かったじゃん?」


穂乃果「だって雪穂、海未ちゃんのこと好き
なんでしょ?」


あれ、私、そんなわかりやすいの?


雪穂「気付いてたの…」


穂乃果「そりゃあね、なんたって姉ですか
ら!」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:13:35.96 ID:gJgOrmbp0
雪穂「誇られても困るよ…」


雪穂「まぁそれでね、亜里沙ちゃんが、海未
さんに告白して、失敗したんだ…」


穂乃果「なるほど…」


穂乃果「それで、海未ちゃんと付き合いたい
けれど、亜里沙ちゃんのことを考え
ると、踏み込めないと。」


雪穂「正解、やるね。」


穂乃果「なるほど…それは悩むね…」


雪穂「何かいい案、ないかな…」


穂乃果「ここは私の腕の見せどころだね。」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:16:47.85 ID:gJgOrmbp0
そう言ってお姉ちゃんは立ちあがった。


穂乃果「大丈夫、雪穂が思ってるより、私、やるときはやるん
だから。」


私は、疑問に思った。
こんな私より、なぜ、お姉ちゃんやことりさんを選ばなかったんだろう。と。


穂乃果「雪穂、自信持って。」


本当、敵わないや。


穂乃果「ここは私に任せて、雪穂は海未ちゃんと付き合った後
のことでも考えててよ。」


雪穂「…///」


穂乃果「あ、本当に考えてるよ…」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:18:10.83 ID:gJgOrmbp0

……
…………


翌日


今日も、亜里沙は口を聞いてくれなかった。





穂乃果『ここは私の腕の見せ所だね。』





とは言われたものの、大丈夫なんだろうか。
確かにあの時のお姉ちゃんは、頼りになりそうだったからなー。


今は信じるしかない。
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:20:03.49 ID:gJgOrmbp0
雪穂「ただいまー。」ガラッ


亜里沙「ごめん、雪穂。」


玄関の戸を開けると、そこには亜里沙がいた。


最近、玄関開けた瞬間にビックリすることが多い気がする。
そんな冷静なことを考えられるようになったのは、慣れっていうものなのか。


雪穂「…え?亜里沙…?」


私はそれしか言えなかった。


亜里沙「本当ごめん、雪穂。私、雪穂の気持
ちも考えないまま、雪穂に当たって
ばっかりで…」


亜里沙「本当…ご、めん…」


そう言って、亜里沙は泣き崩れた。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:21:44.75 ID:gJgOrmbp0
雪穂「顔上げて、亜里沙。」


亜里沙「ぇ…?」


ここで、私にできることは…
前の私にはできなかったこと。


雪穂「私こそ、ごめん。」


亜里沙「なんで…雪穂が謝るの…?」


雪穂「私…亜里沙の友達、いや、親友とし
て!何もわかってあげられなかった!」


雪穂「私が親友にもっともさせなければな
らないこと…それは…」


雪穂「親友…亜里沙を、笑顔にさせるこ
と…。」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:22:37.24 ID:gJgOrmbp0
雪穂「私はそれを忘れていた。」


雪穂「本当にごめん。」


亜里沙「雪穂ぉ!」


亜里沙は私に抱きついてきた。


雪穂「ほらほら、泣かないの。」


そういえば、今まで気が付かなかったけど、


雪穂「そういえば亜里沙、なんで私の家
に…?」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:23:23.56 ID:gJgOrmbp0
穂乃果「心温まるスピーチだったねぇ…」


絵里「涙が出てくるわね。」


こりと「雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん…偉いね
ぇ。」


雪穂「まさか、今までのを…」


穂乃果「バッチリ聞いたよ!」


ことり「雪穂ちゃんかっこよかったよぉ!」


絵里「ほんとにね。」


雪穂「///」


穂乃果「あ〜、恥ずかしがってる。」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:25:44.66 ID:gJgOrmbp0
雪穂「ぅるさいっ!」


亜里沙「私の親友をいじめてあけないでくだ
さい!」


絵里「やるわね、亜里沙。」


ことり「2人ともお熱いねぇ。」


そう言って笑う私達は、みな最高の笑顔を浮かべていた。


ことり「あ、そうだ雪穂ちゃん。」


絵里「海未が、待ってるわよ。」


穂乃果「雪穂と海未ちゃんの思い出の場所、
夕日の見える場所に。」


雪穂「!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:27:26.91 ID:gJgOrmbp0
でも…


亜里沙「行ってきて、雪穂。」


亜里沙「私、気付いたの。私は新しく、大切
なもの、真友ができたから。」


そう言って亜里沙は、
背中を押してきた。


私は何を危惧していたのだろう。


こんないい人が…親友だなんて。


穂乃果「泣くのはまだ早いよ!雪穂!」


絵里「そうね、行ってきなさい!」


ことり「頑張ってね!」


亜里沙「そうだよ!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:28:19.36 ID:gJgOrmbp0
その4つの笑顔は、ほんとに純粋で、綺麗な笑顔だった。
私には到底その笑顔を裏切れない。


やるべきことはただ1つ。


走るだけだ。
あの場所へ!





ちょうど、夕暮れ時、あの日と同じ時間だった。


あの場所に、海未さんは立っていた。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:28:50.26 ID:gJgOrmbp0
海未「来ましたね。」


雪穂「海未さん、は、話って。」ゼェゼェ


海未「ふふっ、ずいぶん走って来たのです
ね。」


雪穂「もちろん。」


海未「雪穂、この場所を、覚えています
か?」


雪穂「当たり前です。片時も忘れたことなん
かありませんよ。」


海未「あの日から…かなり時間が過ぎました
ね。」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:29:42.71 ID:gJgOrmbp0
海未「あの頃は、小さかったのに。」


雪穂「早いもんですね。」


海未「そうですね。」


私は、この状況がとても楽しかった。
側から見ると、普通の会話だ。
だけど、この会話がとても落ち着いた。


海未「それで、話ですけど。」


海未さんが切り開いた。


雪穂「あ、はい。」


海未「この間、言いましたよね。私は、雪穂
のことが好きだと。」


私は頷いた。
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:30:59.44 ID:gJgOrmbp0
海未「あの日、雪穂と一緒に迷子になっ
て…」


海未「その時、母性本能っていうんですか
ね…雪穂を、守りたいと、思ったんで
す。」


海未「だから…あの、前にも言いましたが、
その…」


海未「私と…」


海未雪穂「「付き合って下さい。」」


海未「え?」


雪穂「気付いてなかったんですか?実は私も
あの日、海未さんのことを好きになった
んですよ?」


海未「嘘…」


雪穂「本当です。」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:31:44.32 ID:gJgOrmbp0
海未「良かった…本当に…」


雪穂「私も、よかったです。」


海未「付き合っても、いいんですよね…?」


雪穂「こちらこそ、よろしくお願いしま
す。」


海未「緊張しました…」


雪穂「じゃあ帰りましょう。私たちの街
へ。」


海未「あ、あの、すみません。」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/10(火) 22:32:28.26 ID:gJgOrmbp0
雪穂「?」


海未「手を…繋いでもいいですか?」


雪穂「海未さん…」


海未「あ、あと、海未ちゃんで、お願いしま
す。」


雪穂「海未さ…いいや、海未ちゃん!帰ろ
っ!」


私は海未ちゃんの手を握った。


海未「はい!」


その笑顔は、あの日と変わらず、
屈託のない、笑顔だった。
あの日のプレンセスは、そこにいた。
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/10(火) 22:32:57.83 ID:gJgOrmbp0
終わり
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 22:06:04.88 ID:C/KxgSyuO
よかった乙
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/11(水) 22:36:39.53 ID:CYFY0uyH0
うみゆきええな
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 04:36:43.67 ID:igJNg3voO
良かった
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/12(木) 10:55:58.85 ID:Vic+B/zE0
最後「プレンセス」になってしまったのが非常に惜しいな
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