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【ラブライブ!×fate】μ'sとAqoursで聖杯大戦 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 20:18:03.96 ID:3d5C341c0
※ラブライブのキャラによる聖杯大戦のお話です。

※マスター陣がラブライブキャラ、サーヴァント陣はfateシリーズから安価で選出します。

※サーヴァント決め以外で安価はあまり出さない予定です。大まかな行動方針など決める時に出すかもしれません。

※尚fateにわかで細かい設定などを知らない為、参加資格のあるサーヴァントはfgoに登場している中でfgo material IIIまでに掲載されているサーヴァントとしたいと思います。

※細かい設定や口調などでおかしな点が出てくると思いますが、よろしくお願いします。


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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 20:19:57.93 ID:3d5C341c0
【聖杯大戦のルール】
・μ's陣営とAqours陣営に別れて聖杯大戦を行います。

・開催場所は仮想空間。東側が秋葉原、西側が沼津となっています。

・本当に殺し合う訳ではなく、仮想空間内のゲーム的な感覚での戦いとなります。多少痛みはありますが、本当に負傷する訳ではなく、死亡しても仮想空間から排斥されるだけです。

・令呪は三画。令呪の譲渡、サーヴァント権の譲渡は可能です。

・サーヴァントが脱落しても、令呪を全て失っても死亡していなければマスターとしての権利は有したままです。

・自分陣営のマスターが全滅すると敗北です。
また各陣営の本拠地(μ's陣営:穂むら Aqours陣営:十千万)には聖杯が設置されており、それを破壊されても敗北となります。

・マスター陣のラブライブキャラは、それぞれの特性にあった魔術を使用できます。

・またリーダーである高坂穂乃果と高海千歌は【リーダースキル】を有しています。現段階で内容は判明しておらず、2人ともどんな能力なのか分かっていません。
3 : ◆CMlrR9a2LD/O [sage]:2017/01/20(金) 20:22:40.01 ID:3d5C341c0
・マスター魔術一覧

高坂穂乃果:【激励魔術】一定時間、サーヴァントのステータスアップ
園田海未:【射撃魔術】凜のガンド的な魔術を発動する
南ことり:【思考低下魔術】一定時間、相手の思考能力を低下させる。耐魔翌力が低いサヴァにも効果あり
小泉花陽:【回復魔術】対象の魔翌力を回復させる
星空凛:【敏捷魔術】一定時間、自身orサーヴァントの敏捷性をあげる。自身に使用する場合、Cランク相当の敏捷を得る
西木野真姫:【治癒魔術】対象の傷を回復させる
矢澤にこ:【囮魔術】対象の注意を引く
東條希:【予知魔術】少し先の未来を予知する。もちろん当たりも、外れも、未来が変わることもある
絢瀬絵里:【氷魔術】氷系の魔術を発動する


高海千歌:【激励魔術】一定時間、サーヴァントのステータスアップ
渡辺曜:【飛行魔術】一定時間、対象に飛行能力を付与する
桜内梨子:【妨害魔術】至近距離にいる相手の動きを阻害する。同姓相手だと効果アップ。
黒澤ルビィ:【耐久魔術】対象の耐久力を上げる。
国木田花丸:【予知魔術】少し先の未来を予知する。もちろん当たりも、外れも、未来が変わることもある
津島善子:【召喚魔術】ちびヨハネを召喚する。
黒澤ダイヤ:【防御魔術】敵の攻撃を防ぐ魔術シールどを発生させる
松浦果南:【自己強化魔術】超短時間、自身のパラメーターを大幅に向上させる
小原鞠莉:【炎魔術】炎系の魔術を発動する




・リーダースキル一覧
高坂穂乃果:【???】?????
高海千歌:【???】?????

4 : ◆CMlrR9a2LD/O [sage]:2017/01/20(金) 20:28:20.29 ID:3d5C341c0
ではまずはμ's陣営のサーヴァントを決めていきたいと思います。

まずはサーヴァントのクラスから。
選出できるクラスは、セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーまでの七種。
マスターは九人いるため、一種三回までのクラス被りは可とします。
それ以上のクラス被り、回答にそぐわないものは安価下とします。



高坂穂乃果のサーヴァントのクラス
↓1

南ことりのサーヴァントのクラス
↓2

園田海未のサーヴァントのクラス
↓3
5 : ◆CMlrR9a2LD/O [sage]:2017/01/20(金) 20:41:00.78 ID:3d5C341c0
よく見たらスレタイに安価って入ってなかったですね…。
一旦依頼だして、また立て直したいと思います。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 20:41:10.61 ID:43ifuo/e0
キングハサン
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:44:57.05 ID:ztnKt2ZTO
立て直さなくて大丈夫だよ
安価ならトリスタン
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:46:45.02 ID:GyWU6JHo0
ライダー
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/20(金) 20:52:32.40 ID:i22Iek5yO
聖杯大戦なんだからルーラー出せよ
安価ならアーチャー
10 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 20:53:29.29 ID:3d5C341c0
了解しました。不慣れで申し訳ありません。
また今回の安価はクラス決めなので、

穂乃果:アサシン 海未:アーチャー ことり:ライダー

にしたいと思います。


では次にまきりんぱなの鯖クラス決めを。



西木野真姫のサーヴァントのクラス
↓1


星空凛のサーヴァントのクラス
↓2


小泉花陽のサーヴァントのクラス
↓3
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:53:58.08 ID:Jf09TepiO
セイバー
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:54:08.78 ID:VhdgjTJcO
アーチャー
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:54:17.35 ID:GMI86Nad0
ランサー
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:54:19.07 ID:R74MdYcCO
ランサー
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:54:37.98 ID:zaOmG/mJO
キャスター
16 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 20:56:49.96 ID:3d5C341c0
真姫:セイバー 凛:アーチャー 花陽:ランサー
となります。

では、最後に


矢澤にこのサーヴァントのクラス
↓1

東條希のサーヴァントのクラス
↓2

絢瀬絵里のサーヴァントのクラス
↓3

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:57:23.74 ID:GMI86Nad0
バーサーカー
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:57:38.74 ID:GyWU6JHo0
キャスター
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:57:38.86 ID:TGrDpFIVo
キャスター
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:57:49.31 ID:zaOmG/mJO
バーサーカー
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 20:58:11.26 ID:KgI9/26iO
BEAST
22 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:06:07.06 ID:3d5C341c0
にこ:バーサーカー 希:キャスター 絵里:バーサーカーで決定しました。


μ's陣営のサーヴァントクラスは以下のように決定しました。

穂乃果:アサシン
海未:アーチャー
ことり:ライダー
真姫:セイバー
凛:アーチャー
花陽:ランサー
にこ:バーサーカー
希:キャスター
絵里:バーサーカー


では次にサーヴァントを決めていきます。
なお、>>1で記載した通り【fgoに登場している中でfgo material IIIまでに掲載されているサーヴァント】をサーヴァントの選出条件にしたいと思います。
ストーリーなら第五章まで、イベントはZeroコラボまでとなります。
もし条件外のサーヴァントが安価となった場合は下の物を選択させてもらいます。


高坂穂乃果のサーヴァント(アサシン)
↓1
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:10:25.35 ID:pbCeKgM5o
エミヤ
24 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:14:30.52 ID:3d5C341c0
高坂穂乃果のサーヴァントは、エミヤ(アサシン)となりました。


園田海未のサーヴァント(アーチャー)
↓1
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:14:53.63 ID:i22Iek5yO
エミヤ
26 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:22:29.35 ID:3d5C341c0
園田海未のサーヴァントは、エミヤ(アーチャー)となりました。


次に南ことりのサーヴァント(ライダー)
↓1
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:22:39.58 ID:GyWU6JHo0
アストルフォ
28 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:24:45.40 ID:3d5C341c0
南ことりのサーヴァントはアストルフォに決まりました。


西木野真姫のサーヴァント(セイバー)
↓1
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:25:38.33 ID:oL8AW/WJo
2グループそのまま戦わせるのってなんか対立煽りっぽくてアレなんじゃないか
アベンジャーズのシビルウォーみたく2陣営に別れる形にすればいいと思う
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:26:19.59 ID:GMI86Nad0
ネロ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:26:29.02 ID:oL8AW/WJo
ああ、安価下入れ忘れた、すまん
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:29:16.52 ID:5wwEmGg2O
いうてその場合、分け方をどうするという問題もあるし難しいね
戦闘とかも安価て進んで、結末はどうなるかわからないのだったらこれでいいと思うんだけど
33 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:30:10.23 ID:3d5C341c0
西木野真姫のサーヴァントはネロに決まりました。


次に星空凛のサーヴァント
↓1
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 21:31:08.91 ID:pDYP1xoz0
織田信長
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:32:37.86 ID:oL8AW/WJo
>>32
μ'sはまきりんぱなにこが四人組として調度いい気がする。で、残りの五人とAquorsの四人をくっつけて

まぁ今さらか
安価下
36 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:34:35.40 ID:3d5C341c0
星空凛のサーヴァントは織田信長に決まりました。

小泉花陽のサーヴァント
↓1
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 21:37:04.27 ID:pDYP1xoz0
ロムルス
38 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:44:42.63 ID:3d5C341c0
花陽のサーヴァントはロムルスに決まりました。

次に矢澤にこのサーヴァント
↓1
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:46:43.47 ID:i22Iek5yO
清姫
40 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 21:50:38.82 ID:3d5C341c0
にこのサーヴァントは清姫に決まりました。

次に東條希のサーヴァント
↓1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:50:43.85 ID:GyWU6JHo0
キャス狐
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 21:50:48.43 ID:5wwEmGg2O
エレナ
43 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 22:05:16.32 ID:3d5C341c0
にこのサーヴァントは玉藻の前に決まりました。


最後に絢瀬絵里のサーヴァント
↓1
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 22:06:41.72 ID:pDYP1xoz0
アステリオス
45 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 22:25:16.30 ID:3d5C341c0
絵里のサーヴァントはアステリオスに決まりました。

μ's陣営のサーヴァントは以下のように決定しました。

穂乃果:アサシン(エミヤ)
海未:アーチャー(エミヤ)
ことり:ライダー(アストルフォ)
真姫:セイバー(ネロ)
凛:アーチャー(織田信長)
花陽:ランサー(ロムルス)
にこ:バーサーカー(清姫)
希:キャスター(玉藻の前)
絵里:バーサーカー(アステリオス)

中々個性的ですね…。




では、次にAquorsのサーヴァントを決めていきます。
まずはクラスから。



高海千歌のサーヴァントのクラス
↓1

渡辺曜のサーヴァントのクラス
↓2 

桜内梨子のサーヴァントのクラス
↓3
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 22:26:29.75 ID:pDYP1xoz0
アサシン
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:26:54.84 ID:GMI86Nad0
ライダー
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:29:17.53 ID:pbCeKgM5o
キャスター
49 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 22:32:30.10 ID:3d5C341c0
千歌:アサシン、曜:ライダー、梨子:キャスターに決まりました。

では次に一年生トリオを。


黒澤ルビィのサーヴァントのクラス
↓1


国木田花丸のサーヴァントのクラス
↓2


津島善子のサーヴァントのクラス
↓3
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 22:34:53.53 ID:pDYP1xoz0
アベンジャー
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:36:29.63 ID:pbCeKgM5o
バーサーカー
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:41:27.33 ID:GMI86Nad0
アサシン
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:43:31.15 ID:GyWU6JHo0
キャスター
54 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 22:46:04.15 ID:3d5C341c0
ルビィ:バーサーカー、花丸:アサシン、善子:キャスターに決まりました。


最後に

黒澤ダイヤのサーヴァントのクラス
↓1


松浦果南のサーヴァントのクラス
↓2


小原鞠莉のサーヴァントのクラス
↓3
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 22:47:48.19 ID:pDYP1xoz0
セイバー
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:48:07.37 ID:GyWU6JHo0
アーチャー
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:50:00.30 ID:sJfWTNL7O
ランサー
58 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 22:56:42.87 ID:3d5C341c0
ダイヤ:セイバー、果南:アーチャー、鞠莉:ランサーで決まりました。

Aqoursのサーヴァントクラスは以下の通りとなります。

千歌:アサシン
曜:ライダー
梨子:キャスター
ルビィ:バーサーカー
花丸:アサシン
善子:キャスター
ダイヤ:セイバー
果南:アーチャー
鞠莉:ランサー



では、次にサーヴァントを決めていきます。


高海千歌のサーヴァントは?
↓1
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 22:57:02.35 ID:pDYP1xoz0
キングハサン
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 22:57:21.74 ID:tHNH0JQEO
ジャック
61 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:05:37.13 ID:3d5C341c0
千歌のサーヴァントはジャックに決まりました。

渡辺曜のサーヴァントは?
↓1
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:05:46.58 ID:GyWU6JHo0
メイヴ
63 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:10:45.21 ID:3d5C341c0
曜のサーヴァントはメイヴに決まりました。

桜内梨子のサーヴァントは?
↓1
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:11:51.47 ID:pbCeKgM5o
アマデウス仮面
65 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:16:00.19 ID:3d5C341c0
梨子のサーヴァントはアマデウス仮め……アマデウス・モーツァルトに決まりました。

黒澤ルビィのサーヴァントは?
↓1
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:16:30.51 ID:tHNH0JQEO
ゴールデンさん
67 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:20:32.40 ID:3d5C341c0
ルビィのサーヴァントは坂田金時に決まりました。


国木田花丸のサーヴァントは?
↓1
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:21:16.00 ID:sJfWTNL7O
静謐
69 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:28:01.79 ID:3d5C341c0
花丸のサーヴァントは静謐のハサンに決まりました。

津島善子のサーヴァントは?
↓1
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/01/20(金) 23:29:08.97 ID:pDYP1xoz0
メディアリリィ
71 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:41:11.08 ID:3d5C341c0
善子のサーヴァントはメディアリリィに決まりました。

黒澤ダイヤのサーヴァントは?
↓1
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:42:46.58 ID:tHNH0JQEO
デオンくんちゃんさん
73 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:50:38.49 ID:3d5C341c0
ダイヤのサーヴァントはデオン(性別不詳)に決まりました。

松浦果南ののサーヴァントは?
↓1
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:50:51.82 ID:GyWU6JHo0
子ギル
75 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/20(金) 23:58:11.25 ID:3d5C341c0
果南のサーヴァントは子ギルに決まりました。

最後に小原鞠莉のサーヴァントは?
↓1
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 23:58:21.18 ID:v/HksN9MO
エリちゃん
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:07:57.03 ID:o1ipnehqO
聖杯大戦のような特殊な聖杯戦争の場合、
聖杯が『聖杯戦争』という概念そのものを守るために
中立の審判としてルーラーを召喚するから
ジャンヌと天草のどっちにするか決めないとな
78 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/21(土) 00:18:27.56 ID:EFZsrERX0
鞠莉のサーヴァントはエリザベートに決まりました。

Aqoursのサーヴァントは以下の通りとなります。

千歌:アサシン(ジャック・ザ・リッパー)
曜:ライダー(メイヴ)
梨子:キャスター(アマデウス・モーツァルト)
ルビィ:バーサーカー(坂田金時)
花丸:アサシン(静謐のハサン)
善子:キャスター(メディア・リリィ)
ダイヤ:セイバー(シュヴァリエ・デオン)
果南:アーチャー(子ギル)
鞠莉:ランサー(エリザベート)


となります。
これまた個性的な面々ですね…。


本日は以上として次からは本編を描いていきたいと思います。
なお、聖杯大戦といってもそんなマジもんではなく、お祭りどんちゃんバトルがしたいだけなので、適当に肩の力を抜いてみて頂けると幸いです。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:45:29.35 ID:wN4cGxe0o
>>1
ラブライブ汚すゴミは消えろ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:11.18 ID:izqHKr4JO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:17.83 ID:i3wLK2FEO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:26.07 ID:rVRxLh2ZO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:34.10 ID:FE8cp88RO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:41.55 ID:YZSn1apiO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:51.30 ID:X1dc3KRCO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:54:58.96 ID:56wvmZH9O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:07.42 ID:+iUwIeBFO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:15.12 ID:1zXlCboXO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:23.03 ID:NaZnaJeEO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:30.28 ID:/tB3tPIqO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:38.29 ID:x2cQDmu0O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:46.39 ID:PuWsV6INO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:55:53.35 ID:etUXTfo5O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:02.00 ID:Qw3nCUptO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:08.86 ID:S1/nD0mTO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:18.54 ID:sWCabkpHO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:25.82 ID:958AXIx7O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:33.26 ID:LsSHXQ03O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:41.55 ID:rUuc84VTO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:49.76 ID:U4aLposEO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:56:57.49 ID:958AXIx7O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:06.42 ID:rvApv9ypO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:14.30 ID:dhQmKBHjO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:21.63 ID:UMnVuFDOO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:29.15 ID:YyPJapXwO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:37.58 ID:edPG6jubO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:46.27 ID:Zjuvf6ZYO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:57:53.84 ID:mo5o4+cLO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:01.18 ID:AMQSgz25O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:08.96 ID:q0WBrfOJO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:17.04 ID:Ycu7LfpBO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:25.29 ID:yxee5LKkO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:32.06 ID:dsjAr8aWO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:40.36 ID:S1AIhl0RO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:48.94 ID:sKjqaWWZO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:58:57.46 ID:p/jEWwTRO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:04.75 ID:z1d/cVQFO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:12.82 ID:ejJeEb07O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:20.35 ID:oRugHKQ6O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:27.85 ID:xp307IemO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:35.97 ID:7Nb1Lyp8O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:43.97 ID:lbu4HB0DO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:51.54 ID:hldAslLgO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 00:59:58.93 ID:GL0YxPHvO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:06.32 ID:gZaOmop6O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:14.61 ID:ycMztKTDO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:21.94 ID:h0+cVDdaO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:28.93 ID:P/JTrv5EO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:36.86 ID:85behX+UO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:46.13 ID:GBB4dRNSO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:00:54.89 ID:Zs8O3TseO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:03.89 ID:SQOh9NFzO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:11.66 ID:VuzyqzFWO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:19.25 ID:7qfc+m/5O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:27.97 ID:Npst5bMwO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:37.85 ID:bJWw5T9IO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:45.77 ID:L43srrVXO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:01:55.20 ID:zJ/MuB+rO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:04.47 ID:6EVBj6q5O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:12.58 ID:E+11WROUO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:21.11 ID:c5zLXE5kO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:29.07 ID:1r7N4h88O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:38.09 ID:gFWzv6z9O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:46.08 ID:DozpLg5RO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:02:54.04 ID:MCykpIUHO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:03.28 ID:uWJ2MktJO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:11.19 ID:cyy0MV5rO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:21.11 ID:NRjzHD/EO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:30.91 ID:OvC9Tcz2O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:39.31 ID:8nMl0VhcO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:46.54 ID:pS2YpJxoO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:03:54.52 ID:Qg4mVBo+O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:02.79 ID:LcsWRgD9O
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:11.32 ID:VREPSbqRO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:21.73 ID:bumNpwBcO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:29.91 ID:tKTowmo2O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:37.61 ID:diVnoJYQO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:45.96 ID:xQ5YYyyEO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:04:54.52 ID:Lfp62PFKO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:03.33 ID:RzlSjfRTO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:11.33 ID:wyKt+UvPO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:19.98 ID:4HzWpMsuO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:28.37 ID:A3Z5APx3O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:37.32 ID:/j53d/6IO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:45.11 ID:ZR1J1eCmO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:05:53.99 ID:QLF0OpBkO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:01.23 ID:HXxnbVFUO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:09.13 ID:x4JgawhsO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:18.30 ID:37J73Iv4O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:25.16 ID:jtd7pyTDO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:33.26 ID:+lUVYNmlO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:42.69 ID:R7cZSvQ0O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:51.08 ID:aQZ8a7YQO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:06:59.45 ID:tKcdnG0bO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:07.98 ID:wkMx24JvO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:16.08 ID:Q71FxpugO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:24.25 ID:MhwVKsOjO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:31.47 ID:5OGR6m6EO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:39.16 ID:wLbnS2OsO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:47.34 ID:fij4XMSbO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:07:54.84 ID:VSiw3wGvO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:03.43 ID:exU8qP46O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:10.87 ID:MRzL4ck1O
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:18.87 ID:jpGviYH/O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:27.60 ID:mGo6BGsYO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:35.43 ID:TGsZB8vFO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:43.39 ID:cqSunmSnO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:08:51.00 ID:dP+dRt5bO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:00.64 ID:dcq7WoxmO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:08.14 ID:OhIy6VySO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:16.59 ID:h+9Jin+8O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:25.20 ID:bcSPUH/AO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:34.09 ID:vv3T9gZKO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:42.92 ID:1PcnLjs0O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:50.92 ID:J6zzYRwVO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:09:58.92 ID:4DwGs2xKO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:06.92 ID:a6+SANsrO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:14.95 ID:pECPHB2uO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:23.84 ID:RuR2khg3O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:32.49 ID:zuQZeIZuO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:40.27 ID:OGO079jAO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:47.94 ID:x2wFyoFPO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:10:55.72 ID:mV7Dgw8OO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:04.11 ID:YyN9ZtaOO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:13.58 ID:7+kvDxS0O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:22.00 ID:pS5swFCTO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:31.35 ID:/m4Q03IhO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:40.37 ID:vg4pDMqcO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:11:49.21 ID:8Xw62D+yO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:00.33 ID:Ps0FgWGhO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:08.99 ID:1hGm6IkZO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:18.13 ID:wuC96c/sO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:27.44 ID:JF2Ni242O
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:34.95 ID:/h5kvTKJO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:42.95 ID:FDI8qhU1O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:12:51.89 ID:oIfCzyTRO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:01.28 ID:qSeqBW2iO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:10.28 ID:65p/8qBQO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:22.11 ID:qAa2gVrhO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:31.14 ID:TneigVt7O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:38.70 ID:wh110D9VO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:47.65 ID:1nnrPQ7cO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:13:55.11 ID:oFqlVPQtO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:04.05 ID:xp307IemO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:12.73 ID:2cE0/KhMO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:22.28 ID:Lh5TVmYIO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:31.01 ID:cl/GhIlHO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:38.87 ID:jaGW1bSBO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:47.71 ID:SOxceZnSO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:14:55.25 ID:vi6+G7+DO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:04.05 ID:M1glZ+bdO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:13.01 ID:zGqphSjMO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:21.60 ID:0LU7MMoIO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:30.03 ID:0BD1HkY1O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:37.83 ID:sGqKPckAO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:45.11 ID:0pBOa+4GO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:15:53.91 ID:NFVwETV3O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:01.59 ID:Sz2qvqMfO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:10.36 ID:fciARIB/O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:20.30 ID:2vL6a/ERO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:28.27 ID:uPzcfqLuO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:35.95 ID:DkBSx39WO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:44.12 ID:eLokyDKgO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:16:52.08 ID:iQmnCW2AO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:00.83 ID:WZopxT6mO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:07.99 ID:unjU+SigO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:17.22 ID:BKhcbEqkO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:25.77 ID:dSxAI8spO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:32.83 ID:i1VBX7ZZO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:41.08 ID:WsMSztmuO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:17:51.37 ID:aWtSOF1VO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:00.73 ID:u7VZHmiTO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:10.41 ID:VwxgWmR1O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:19.64 ID:Jd+t9MCLO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:28.17 ID:SiVP8vN3O
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:39.82 ID:0Jh1AKo7O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:48.11 ID:ym53mfkoO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:18:56.92 ID:/iCCKMuRO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:05.52 ID:e2Em/xISO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:14.08 ID:bonHaR00O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:21.10 ID:1knpV7BWO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:31.40 ID:cPQsF6pmO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:39.19 ID:IrVYmUcEO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:47.25 ID:huj/KBrmO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:19:56.30 ID:8dV+6EaPO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:04.53 ID:etFJBoi1O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:12.29 ID:8Gq5a/0YO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:20.34 ID:cy/tCgMRO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:28.20 ID:o+tv8WkjO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:36.98 ID:GuXdjmtpO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:45.31 ID:Tl5IyZIrO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:20:52.10 ID:B7bq34evO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:00.62 ID:kY2XbNeWO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:09.81 ID:bwFzYKxlO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:17.70 ID:BxeWd4grO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:25.74 ID:8mPxPAFGO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:34.38 ID:Gh/SXvFzO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:41.97 ID:PQBcDQdYO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:49.64 ID:aeV4rz96O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:21:58.56 ID:F6+AxoQSO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:07.58 ID:VygMl7ndO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:15.49 ID:d26OwBRnO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:24.01 ID:T4t1phNZO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:31.44 ID:shngBqfnO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:38.98 ID:34odLTCJO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:46.19 ID:zpDWHJ1RO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:22:54.15 ID:qAuwUaUVO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:02.57 ID:+DQ6x7Z5O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:10.24 ID:DilvCAraO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:18.99 ID:JegxPX4bO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:26.27 ID:Tt5BvFZlO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:33.96 ID:2uEOnCRxO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:42.74 ID:utMlfpntO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:51.35 ID:mVGWPxqsO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:23:58.39 ID:R/BuN409O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:06.61 ID:/C7WbgekO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:14.86 ID:+uq2ODcCO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:23.26 ID:/FJzSZkfO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:31.79 ID:R4spoQzIO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:41.17 ID:rZmp0BfmO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:49.77 ID:9Yql/A5cO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:24:58.65 ID:9KkuAdn5O
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:05.59 ID:BMpjGFSXO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:14.80 ID:r0cVNnVzO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:23.14 ID:ez7R5/yiO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:31.11 ID:h2bOZ/rRO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:39.77 ID:WziwLKbPO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:48.52 ID:UzT1uhfIO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:25:57.00 ID:R3JivB5AO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:05.21 ID:4uSQDzfiO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:14.39 ID:WaA5wR/GO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:23.69 ID:UdyTmwmzO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:31.50 ID:j9aJim/HO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:41.89 ID:OCYxFTIwO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:50.02 ID:bn3WD7KPO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:26:57.85 ID:9zMSVRmaO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:06.25 ID:pjdNCBKiO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:15.26 ID:KVyXEUgDO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:23.57 ID:i+9BuwWBO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:31.30 ID:Q5CdXipLO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:38.73 ID:Rs/x4WqjO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:50.08 ID:JlQeNjJfO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:27:57.45 ID:utKOzAFoO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:06.10 ID:PLmteHaSO
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:16.01 ID:qY8d6jL5O
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:23.65 ID:NZ6/MgLyO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:31.63 ID:pJfbzTTtO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:38.98 ID:T4usB/+fO
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:47.94 ID:/CSQPw66O
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:28:55.47 ID:ptKDbge4O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:02.69 ID:hov3LKiyO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:10.11 ID:jJIU8i+zO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:17.68 ID:UW9fQ6KhO
「え、えっとぉ……私は黒澤ルビィって言います。超高校級のコスプレイヤーなんて私には似合わないよね……」


超高校級のコスプレイヤー『黒澤ルビィ』


千歌「へぇー、ルビィちゃんはコスプレが好きなんだ?」

ルビィ「うん。私にはお姉ちゃんみたいに何でもできる才能はないけど……」

千歌「お姉ちゃん?」

ルビィ「えっと、私、実はこれでも黒澤グループっていう財閥の次女なんだ。聞いたことない、かな?」

千歌「く、黒澤グループ!?」

黒澤グループといえば世界中に名を轟かせる有名な財閥だ。
たまにしかニュースを見ない私でも度々その名を耳にする。

ルビィ「跡取りのお姉ちゃんに比べて私なんて趣味のコスプレくらいしか大して何もできないけれど、音ノ木坂学院に入学したからには少しでも認められるように頑張らなきゃ!」

千歌「いい子だなぁ……」ジーン

ルビィ「頑張ルビィ!」グッ

千歌「わっ!? 突然何ッ!? びっくりしたぁ」

ルビィ「あ、ご、ごめんなさい! 私、落ち込んだときにこれをやらないと元気が出なくて……」

千歌「そっかぁ。うんうん、頑張ってね! 応援してるよ!」

なかなか個性的な三人だったな。
有名な25生主に財閥の次女。かなりの大物もいるみたいだし、さすが音ノ木坂だね。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:25.82 ID:EgU0N3l/O
PROLOGUE Music S.T.A.R.T??


「おーい、大丈夫ー?」

千歌「ぅぅん……」

頭がクラクラする。
体がダルイ。

「ねぇってば!」ムギュッ

千歌「いひゃっ!? ひょ、ひょっと! いひゃいっへば!! ほっへはつねらないれ〜!」

「おお! よかった、目が覚めたみたいだね!」

千歌「もうっ、いきなり何するの! ……ていうか、あなた誰? それにここは……」

薄暗い教室の中、私は窓際の席に突っ伏して眠っていたみたいだ。
しかし、その教室の光景は奇妙なものだった。窓には分厚い鉄板がはられているし、天井からはモニターや監視カメラのようなものがぶら下がっている。

穂乃果「私は高坂穂乃果! 今日から同じクラスメイトだね!」

千歌「クラスメイト? てことは、ここって音ノ木坂学院の?」

穂乃果「うん、多分ね」

千歌「多分?」

穂乃果「私もあなたと同じでさっきまで眠っていたみたいなんだ。ところで、あなたの名前は?」

千歌「私は、高海千歌。よろしくね、え〜と……穂乃果ちゃん!」

穂乃果「うんっ! こちらこそ!」

よかったぁ、すごくいい人そうだ。
音ノ木坂学院の生徒はみんな超一流。その分なかなかのクセモノ揃いって聞いていたけれどちょっぴり安心した。
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:34.89 ID:aIM45/URO
「ちょっとあなた。さっきから私のことジロジロ見てるでしょ?」

「え〜? 何のことかわからないにこ♪」

千歌「あの、どうかしたんですか?」

「この子がさっきから私にちょっかい出してくるのよ」

「だから、そんなことしてないってば〜。真姫ちゃんってもしかして自意識過剰にこ?」

「むっかー! 自意識過剰なのはそっちでしょ? さっきからにこにこあざといことばっか言ってるし」

「だってぇ〜、私、矢澤にこは超高校級のアイドルなんですもの〜!」


超高校級のアイドル『矢澤にこ』


千歌「わわっ!? よく見たら、あの国民的トップアイドルにこにーだ! 本物はテレビで見るより何倍も可愛い!」

にこ「ふふ、にこにーはどこにいっても人気者にこね〜♪ でもでも〜、サインとかはNGよ。なぜならにこにーはみぃ〜んなの、も・の♪」

「気持ち悪い」

にこ「ぬぅわぁーんですって!?」

千歌「へ? にこにー?」

にこ「あ……に、にこっ♪」

「はぁ、馬鹿らしくて付き合ってられないわ。私は西木野真姫。超高校級の、医者よ」


超高校級の医者『西木野真姫』


千歌「わぁ〜お医者さんまでいるなんて流石音ノ木坂学院だなぁ」

真姫「まあ、医者の免許は持ってないんだけどね」

千歌「え? そうなの?」

真姫「当り前じゃない。海外でどんなに飛び級をしたってそう簡単に医者の免許なんて取れないわよ。まあ、来年には取る予定だけど」

千歌「そうなんだ。それじゃあ、真姫ちゃんは医者の卵ってやつだね」

真姫「まあ、そんな感じ。でも、簡単な応急処置ならできるから困った時は言ってね」

千歌「おお、頼もしい」

真姫「もちろん報酬は貰うけどね。たっぷりと」

千歌「え、タダでやってくれないの?」

真姫「それじゃあ商売にならないでしょ。まあ、お金がないならツケでもいいわ。利息は取るけど」

千歌「あ、あはは。本当に困ったときはお願いしようかなぁ、なんて」

この人には頼まない方がいい気がする……。私の勘がそういっている。
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:42.62 ID:m5gch3I2O
千歌「曜ちゃんが船長さんになったのってやっぱりお父さんの影響なの?」

曜「うん、そうだよ! 制服かっこいいなって思って」

千歌「あ、そっちの方なんだ。普通は船がおっきくて凄い!みたいな理由かと思ったよ」

曜「それもあるけどねー。制服の袖の縞模様ってね、階級が上がる程増えていくんだ! お父さんの制服にはほかの人よりいっぱいの模様が入っててね。それが憧れなんだー」

千歌「海上自衛隊の偉い人なんだっけ?」

曜「うん、海上幕僚長。私も将来は海上自衛隊に入るんだ!」

千歌「自衛隊か……色々と厳しそうだなぁ」

曜「国のために命をかけるんだもん。誇らしいよね!」キラキラ

千歌「ふふ、曜ちゃん楽しそうだね」

曜「うん! あ、そういえばこんな話知ってる? 海の上では毎週金曜日にあるものを必ず食べるんだけど」

海の上で毎週金曜日に食べるもの? それって確か……

1.・牛丼
2.・ラーメン
3.・カレーライス
4.・ハンバーグ
安価下
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:29:52.34 ID:hG9BWIomO
千歌「痛ッ……!」

私は足に銃弾を受けた。
熱い感触だけがじんわりと広がっていく。

曜「ち、千歌ちゃん!? どうして私なんかを庇って……!」

千歌「つ、つい体が勝手に……」

梨子「ちょっと、大丈夫なの!? 血が……!」

足からは止めどなく血液が流れ出ていた。
今まで負ったどんな傷よりも痛い。

真姫「見せてみなさい」

千歌「あ、真姫ちゃん……」

真姫「ん、出血は酷いけれど命に別状はないわ。でも、すぐに止血しなくちゃね。誰か、肩を貸して。保健室まで運ぶわよ」

曜「う、うん」

私たちは講堂を後にした。
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:30:01.51 ID:ipm27iFIO
「あ、目が覚めたんだ」

「おはヨーソロー! からの〜敬礼!!」ビシッ

千歌「あはは、テンション高いね! 私の名前は高海千歌。超高校級の幸運だよ」

「はじめまして、私は桜内梨子。超高校級のピアニストとして世界中で演奏させてもらってるの」


超高校級のピアニスト『桜内梨子』


「私は渡辺曜! 父は海上自衛隊の幕僚長であります! 趣味は筋トレ! 特技は高飛び込みと天気予報! 私の天気予報は八割当たる!」

千歌「凄い! どこかの占い師より高い信憑性!」

梨子「曜ちゃん、自分の才能を言い忘れてるわよ。テロップ出ないよ?」

曜「おわぁ!? そ、そうだった、うっかりうっかり。才能は超高校級の船長だよ! いつか世界中の海を旅してまわるんだー!」


超高校級の船長『渡辺曜』


千歌「ピアニストに船長かー。羨ましいなぁ」

梨子「今度聴かせてあげるね」

曜「私も船に乗せてあげるよ。冷たい風を切りながら進むモーターボートなんかもおすすめだよ!」

千歌「うん、二人ともありがとう! 楽しみにしてるね!」

千歌「ところで今がどんな状況なのかわかる?」

梨子「う〜ん、私たちもよくわからないんだよね。みんな入学式のためにここに集まって来て、気づいたら寝ちゃっていて今に至るってことしか」

曜「入学式に参加した記憶もみんなないみたいだよ。もしかしたら入学式自体がまだ始まっていないのかも」

千歌「なるほどね。出口も窓も全部塞がっているみたいだし、待っているしかないのかな?」

梨子「そうみたいね。今のうちにみんなに声を掛けに行ったら? ここにいるのは全員今年の入学生みたいだし」

曜「みんないい人ばっかりだしすぐに仲良くなれると思うよ! まあ、それでもハブられちゃったら私たちのところにおいでよ! いつでも歓迎するよ!」

千歌「二人ともありがとう。それじゃあ、ちょっとあいさつ回ってくるね!」

この二人とはなんだかとっても仲良くなれそうだな。
案外音ノ木坂が変人ばかりってのは偏見だったのかも?
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:31:43.35 ID:NwyxhBvw0
スレタイ詐欺だし>>1は気持ち悪いし始まる前から終わってる
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:35:27.93 ID:RbRu0UN80
>>339
[ピーーー]カス
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:44:40.65 ID:orLbM11G0
いい加減に足りないキャラ枠を何も考えないでいろんな世界から連れてくるのやめろよ
踏み台じゃないんだよ
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:45:51.96 ID:r57M79fjO
良く分かんない荒らされ方しててワロタ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:49:37.20 ID:hJgMOKU+O
聖杯戦争のクロスって大抵キャラの扱いが酷いよね
この>>1とかももう既に駄目な雰囲気しかないわ
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 01:56:14.58 ID:GOSOZ95H0
ラブライブをそこらのゴミ作品のキャラと関わらせようとするの止めろや
次元が違うんだよカスが
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 02:02:13.56 ID:VQkrHBHc0
また荒らしか
最近ラブライブと他作品のクロススレは見境無く荒らされてんな
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 02:09:00.11 ID:CO7Uw1PAO
>>1
しねしねしねしねしねしねしね
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 02:11:14.28 ID:31A/7xKn0
ssを盾にしてラブライブを穢すクズが増えてるな
348 : ◆CMlrR9a2LD/O [saga]:2017/01/21(土) 02:21:56.70 ID:EFZsrERX0
寝る前に見てみたら凄い事になってますねw
まぁ、本当にしょうもない糞SSになると思うので荒らされても仕方ないですがw
ノンビリ書くつもりなので、荒らすなり見切りをつけるなりハナクソほじるなり、自由に楽しんで下さいな
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 03:06:19.83 ID:8GeTgP8V0
乙、楽しみにしてる

あとこの末尾Oは深夜0時〜深夜3時辺りに出没してラブライブクロスss荒らす常連、それ以外の時間帯が比較的安全かもしれない
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 04:57:41.37 ID:bEOwi+vO0
ラブライブじゃなくても成立するよね
ライバーは他作品のネタをラブライブキャラに置き換えればウケるとマジで思ってるから質が悪い
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 10:07:02.44 ID:FNS2F6ge0
>>350
>ラブライブじゃなくても成立するよね

よく分かってんじゃん
ライバーは他作品〜云々の「ライバー」の部分を他の奴に置き換えても全く同じことが言えるな
よく分かってる
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 10:13:22.74 ID:FNS2F6ge0
連レスで悪いけど、もうひとつ
別に金払ってやってるわけでもないだだのssなんだしウケ狙ったところで問題無いし
そもそもそれを言いだしたらラブライブ以外の作品でクロス書いてる人は何なの?ってハナシ
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 11:48:29.88 ID:VQkrHBHc0
乙乙荒らしに負けずに頑張って欲しい
しかしサーヴァントかなりバランスとれてるな
強鯖一人ずつに中堅のサーヴァント
アステリオスがいる分μ's陣営の方が有利か
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 12:46:56.24 ID:UiYEkoeB0
荒らされるってことはダメなSSだな
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 13:21:40.35 ID:eNlsu4D/O
やっぱりラブライバーってクズだわ
もう二度とこんなスレ立てんなよ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 14:21:56.53 ID:a/keFTj70
なんか見当違いな事言い出してる奴がいて草、荒らされるSS=ダメとか具体的に内容そのものの何処に問題点があるのか指摘できてない。
本当に面白い作品でも運が悪ければ冬休みキッズが沸くし、ぶっちゃけただの言い掛かり
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 15:53:46.75 ID:rSmu53qm0
μ's同士で戦わせたりするクズなんなの
わけわからんおまけまでねじ込んでるし
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 17:15:45.22 ID:xELalpvO0
聖杯戦争スレの時点でそういう展開になるって予想つきそうなのに見なけりゃいいスレわざわざ開いてまで文句いいに来てるクズなんなの?
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/21(土) 17:51:04.55 ID:HOww+XW+0
文句を言ってはダメとか(笑)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 02:50:48.02 ID:twul1g+hO
>>358
アンチが何言ってんだ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 08:22:32.52 ID:whjah06U0
>>360
とりあえずアンチの意味を国語事典で調べてから使おうね?
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/23(月) 00:36:54.06 ID:szIq1ODdO
>>1きえろ
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/23(月) 00:52:33.14 ID:SDrgoanH0
>>362きえろ
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/23(月) 07:09:31.42 ID:HbcqfKjjO
SS始まってすらないのに荒らしてるのは病気なのかな?統失?
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/23(月) 07:42:47.86 ID:yCPATiIdO
>>364
ラブライブとのクロスってだけで見境なく荒らしてる奴がいる
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 00:30:36.47 ID:tYmJjaCMo
>>1がアンチみたいなもんだからな
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 04:40:56.56 ID:qrAIBO9b0
なんか最近>>1はアンチ!とか言い出してる奴が色んなスレで見かけるけど全部同一人物くさい
そもそも何を見てアンチと判断してるんだ?本文すら始まってないのに
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 01:52:29.28 ID:pP76GZTCo
クロスとか[ピーーー]よ
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