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【安価】コロシアイと学級裁判【オリロンパ】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 19:06:44.54 ID:IV0tltOco

オリジナルのキャラクターを作ってコロシアイをします。
まずはオリジナルのキャラクターを募集します。キャラクターの才能と名前と性別、その他性格や容姿などの補足等を下の例のように書いて下さい。何人分書いてもらっても良いです。

例)
名前 鈴木太郎
才能 超高校級の幸運
性別 男
運だけは凄く良いが、見た目はイケメンではなく普通で、眼鏡をかけている。大人しい性格でいつも1人で過ごしている。無口。

とりあえず8時すぎ頃まで募集します。
集まった中から男女比を考慮した上で16人分を>>1が選びます。

では、早速↓からどうぞ。

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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:12:40.62 ID:UJluc7BV0
名前:田師 海斗(でんし かいと)
才能:超高校級のハッカー
性別:男
常にパソコンや電子機器などを入れたリュックサックを携帯している優男。頭にはバンダナを巻いている。
人当たりのいい好青年であるが人と必要以上に仲良くなることを怖がり、人とは常に【知人以上友人未満】を保とうとする。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:13:31.77 ID:TxadwkBEo
名前 高遠原黄泉 たかとおばらよみ
才能 超高校級の歴史学者
性別 女
歴女であり日本や世界などあらゆる歴史に精通している。歴史が好きすぎて語りだすと止まらない。
眼鏡がトレードマークでよく喋るムードメーカー。歴史以外でもそもそもおしゃべりが好きで若干鬱陶しい
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:19:20.09 ID:8X1QTl2HO
名前 ベルクレル・アルフォード
才能 超高校級の商人
性別 女
世界を股に駆ける商売人
元々大財閥のお嬢様であるが自らも起業し大成した天才経営者
あらゆるものを売り付ける交渉手腕は本物
しかし儲けばかり考える悪癖があるが守銭奴というわけではなく儲ける事自体に愉悦を感じている
日本語はぺらぺら
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:21:06.38 ID:9aohzsCSO
名前 虎川 龍矢(とらかわ りゅうや)
才能 超高校級の喧嘩師
性別 男
『百戦無敗』の通り名を持つ喧嘩師。金髪で目付きが鋭く、左目には刀傷が残っている。学ランを羽織っており、赤いシャツを好んで着用している。
性格は粗暴で喧嘩っぱやいが、頭の回転が速く洞察力も高い。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:21:15.41 ID:IxYjoK9b0
名前井上遥(いのうえはるか)
才能超高校級の相談窓口
性別女
腰までストレートロングで儚い系の美少女
穏やかで誰に対しても親切に接する、敬語で話し、聞き上手。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:22:41.37 ID:9RIPtMBc0
名前:保科 薫(ほしな かおる)
才能:整美委員
性別:男
 清く正しく美しく、生徒達の日々の生活をより充実にしてもらうために『滅私奉公』をモットーに色々な事を下請けする好青年。
地域を巻き込んだ学校の活性化で超高校級として招かれる。

名前:宇喜多 楽心 (うきた らっこ) 女
才能:幸運
性別:女
 多くの大事故から生き残り抽選に受かった心楽の双子の姉。
心楽とそっくり。

名前:宇喜多 心楽 (うきた こあら) 女
才能:疫病神
性別:女
 楽心とともに多くの大事故から生き残り、楽心が抽選した事により注目をされた楽心の妹。
楽心とそっくり。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:30:27.07 ID:7QswwvSEo
名前 霧咲 秋奈 (きりさき あきな)
才能 超高校級の画家
性別 女
小さい頃から絵の才能を見込まれているが、名声や富への関心は薄く、ただ性格上一人でできる趣味で一番性に合っただけである
性格は内気で引っ込み思案であるが、心を開いた相手には人懐っこい面も見せる
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:30:45.35 ID:SzvbEFZo0
名前 騎道 競平(きどう きょうへい)
才能 超高校級の馬術部
性別 男
馬と共に世界を翔け抜ける王子様という異名を持つ短い銀髪で無駄のない体つきの青年馬術家。普段の行動も穏やかで気遣いに溢れているが、馬上にいる彼の気高さにや男らしい荒々しさに憧れを抱いた人々は、普段ふれ合う機会の少ない馬や馬術の魅力の奴隷に成ってしまうほどに溺れてしまう。
また幼少期に車に乗っていた時の事故の影響で、喉に傷を追って声を出すことが出来なくなっていて、自動車に乗ることがトラウマになっているので。普段会話はスマホや手帳を使って筆談をしている。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:35:02.72 ID:UJluc7BV0
何人分でも、て記載してあったので連投します。ダメならスルーしてください。

名前:奏原 奏(かなではら かなで)
才能:超高校級の歌姫
性別:女
青黒い長髪をポニーテールにしてまとめている。冷たい雰囲気をまとった少女。
冷静沈着で滅多なことでは動じないが、とても冷淡な性格をしている。ついた異名が『氷の女王』。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:36:48.68 ID:3iP6BSELO
名前 高円宮蘇子(たかまどのみやそこ)
才能 超高校級の諜報員
性別 女
某国の諜報機関のメンバーであり、諜報に関わるスキルは全て習得している
名前も性格も性別も素顔も何もかも偽り生きている。今の高円宮としての自分も偽りであり他人に本当の自分を決して見せない
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:38:43.08 ID:rIYHo5JDO
名前 メロ・リューディッツ
才能 超高校級のマフィア
性別男
父の跡を継いでわずか数年で国内最大級のマフィア組織に成長させた
苛烈で威厳ある人物であるが、先代のボスである父を暗殺した人物ではないかなど、黒い噂も絶えない
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:39:22.53 ID:Xgu+X/2F0
名前 虎徹 鉄虎(こてつ てとら)
才能 超高校級の漁師
性別 男
漢気溢れた性格で喧嘩していたら両成敗で殴って解決。良いやつで兄貴分みたいな雰囲気がある。女子には手を出さず女子に手を出すのは許さない。女子同士の喧嘩でも止めに入るほどの漢気。仲良くなったら男女問わず肩を組んだりしたりする。
幼いわけではないが多少かわいらしい見た目であり少し童顔なのも自覚していて気にしていたりするが、それを指摘されても笑ってスルーするなどの貫禄もある。自分は何言われてもいいが他人を傷つけるのは許せないタイプ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:40:30.82 ID:IIeeNiYgO

名前:鉄 伊織(くろがね いおり)
才能:超高校級の仕立て屋
性別:男性
普段着からドレス、果ては民族衣装すら完璧に仕立てあげる、黒髪黒目の青年
仕立て屋は、人間に必要な衣、食、住の内の一つを操れるとして、自らの才能に極めて高いプライドを持つ
とはいえ、普段は紳士的な青年であり、服について蔑ろにされるとブチギレる程度である
また、『良い人間は良い服を着る』の信念の元、全員の衣装を鑑定し、そこから性格や普段の行動を割り出す事も出来る
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:44:05.48 ID:SzvbEFZo0
男子が少ないっぽいので(ダメなら安価↓で)
名前 蜜橋 紅葉(みつはし こうよう)
才能 超高校級の養蜂家
性別 男
ハチであればミツバチはもちろん、アシナガバチやスズメバチまでというすべてのハチ達と心を通わせている養蜂家。彼が愛情を注いだ家族(野性のニホンミツバチ)の産み出した天然物のハチミツは美食家等のつてではスプーン一匙で5万円という高値がつけられている程に美味。
普段から彼が持ち歩いているショルダーバッグには、野性のオオスズメバチとニホンミツバチが住み着いている。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:48:00.07 ID:f7GeW6y0O
名前 電子 次元(でんし じげん)
才能 超高校級のゲームクリエイター
性別 男

天然タラシの男で無意識で女子も男子もくどく。滅多に笑わず、常に無表情でぼーっとした感じで喋る。けれども感情がないわけではなくむしろ面白いことを率先するボケだが無表情で感情も変わらなさそうに見えるためシュールな面白さかあるとか。本人曰くわかりづらいだけで喜怒哀楽はきちんとしている。
またゲームクリエイターのためネット系に強く簡単なプログラミングやハッカーなどは出来るらしい。以外と色んな事に気がついたりもする
見た目はニット帽を被っていてブレザー制服にパーカーを着込んでる苗木くん的な着こなし
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:48:15.02 ID:2ZcQ9FnpO
名前 國崎玲 くにさきれい
才能 超高校級の冒険家
性別 男
放浪癖がありそれが高まり過ぎた結果いつのまにか超高校級の冒険家と持て囃されるようになった
本人は基本どこか上の空のボケッとした人間で気付いたら居なくなってるような危なげない人間
一応意志疎通は出来る

名前 島津久 しまづひさ
才能 超高校級の極道
性別 女
とある有名な極道一家出身で本人も例に漏れず仁義や人情を大切にする
姉御肌で面倒見がいい
長ドスを常に腰にかけている
かなり美人で見た目は大和撫子中身は極道
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:52:43.78 ID:ZvKYxAt3O
名前 葬東 柳(そうとう やなぎ)
才能 超高校級の葬儀屋
性別 男
黒髪で黒い服をきているイケメン。基本無口でインキャな雰囲気をまとっている。しかし命を重んじていて命を軽く見る発言や行動をすると殴ったりするアグレッシブになる。命を簡単に捨ててはいけないという思想の持ち主で命に関する話の時には饒舌になる。そういう命に関する話も聞くことからカウンセラーとしても良い相談相手になると評判。
事件が起きるたびに皆で葬式をして亡くなった人間を忘れないようにする
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:53:58.96 ID:DsDBp0kJ0
名前 玄田美咲(げんだ みさき)
才能 超高校級の地下アイドル
性別 不明
可愛らしい少女にも、かっこいいイケメンにもなれる性別不詳のアイドル バイであり守備範囲は広い 
男の時には男言葉を、女の時には女言葉をといった差はあれど、非常に前向きで明朗快活な部分は変わらない
本来の性別についてしつこく聞くと怒る
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:54:21.04 ID:pAZ8unlGO
名前 一 零(にのまえ れい)
才能 天才少女
性別 女
年齢12歳という若さだが、飛び級で高校生にまで上り詰めた天才。全国模試一位、数学オリンピック日本代表などの実績を持つ。
基本的には落ち着いているが、これはただ背伸びをしているだけで本来は年相応に子供っぽく、で寂しがり屋。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:56:18.40 ID:IIeeNiYgO
連投ですが……
名前:武光 銀龍斉(たけみつ ぎんりゅうさい)
才能:超高校級の居合道家
性別:男性
江戸時代の武士の時代から続くと言われる抜刀術を、今に伝える剣道家
その実力と技の冴えは伊達ではなく、仮に竹刀であろうと枝であろうと、太刀筋が鈍る事はない
コロシアイにおいても冷静であり、殺しにくるようならば容赦無く斬る。と公言して憚らぬ無頼漢
因みに剣道家との混同を尤も嫌い、最初にスカウトされた時は『超高校級の剣道家』だった
剣道家としての招致だったが、それを無理に変えてもらったのである
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:57:30.53 ID:TxadwkBEo
名前 神宮司神子 じんぐうじみこ
才能 超高校級の巫女
性別 女
由緒ある神社の跡取り巫女
巫女服とドヤ顔がチャームポイントのおバカ娘
仕事は完璧にこなすが仕事以外は自堕落
構ってちゃん、常にテンション高い
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:57:35.96 ID:e27IPbnG0
名前 風切 天馬 (かざきり てんま)
才能 超高校級のバスケ選手
性別 女
チームでキャプテンを務めていた経歴から、どんな状況でも気丈かつ前向きに行動しようとする。体育会系の性か頭はそんなによくない。
茶髪の髪を肩くらいまで伸ばしている。胸も成長していない。
名前や見た目から初見で男に見られることもある。その事もあって本人は自分が女子らしくないことを内心気にしている。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:58:30.23 ID:j2YwBBVQO
名前 水面 ルイ(みなも)
性別 男
才能 怪盗

世間を賑わす良い怪盗で悪徳企業が不正で奪い取ったお金や資料をもとある場所に返したり、理不尽に取られたものを持ち主に返すなど正義の怪盗として記者などに取り上げられている。
本人はおちゃらけた性格でへへっとよく笑ったりっつーかとかマジでとか最近の男子高校生って口調。また普段は招待シークレットのため超高校級のマジシャンを名乗っている。ピッキングやスリなどお手の物で進学校に通っていて頭も良い。
見た目は金髪におしゃれな帽子に今時のいけてる男子って格好をしている。碧目
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 19:58:38.36 ID:5khzP8/d0
名前 君原 むつみ(きみはら ―)
才能 超高校級の公証人
性別 女
礼儀正しい性格で堅苦しい印象を受けるが、人当たりは良好
よく言えば古風、悪く言えば年寄りくさい趣味嗜好も含め、公証人役場で先達の影響を受けた部分が大きい
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:02:44.75 ID:rIYHo5JDO
名前 鳳 柳 (おおとりりゅう)
才能 超高校級の慈善活動家
性別 男
日本を代表する財閥の一族でありながら、慈善組織を立ち上げ、世界各地で活動している
金持ちの道楽呼ばわりや偽善者扱いされるが、本人は紛れもない善人である
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:06:22.48 ID:Ot+9JwxZ0
名前 如月 蓮(きさらぎ れん)男
才能 超高校級のダンサー
性別 男

何よりも踊りを愛していて、一般的な軽快なダンスから、どこかの国の民族の踊りまで、多種多様のダンスを覚えている。
何をするにも一直線で、一度決めたことは頑固として曲げない性質。
他人との交流を好んでおり、集団におけるムードメーカーの役話を補っている。
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:06:44.01 ID:l/Adu764O
名前 黒神漱 くろかみすすぎ
才能 超高校級の投資家
性別 女
ただの外道
自分のためなら他人を平気で踏み台に出来る
しかしそれを臆面に出さず淡々と他人を嵌めることができる計算高い人物
外道さを隠し人の輪に取り入るのが上手で口が上手い
見た目はなかなかの黒髪美人
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:07:32.62 ID:Xgu+X/2F0
そろそろ収集付かなくなるから締め切った方が良いと思う
30 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 20:11:23.94 ID:IV0tltOco

では、8時15分までで締め切ります。
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:11:55.89 ID:TxadwkBEo
名前 読売朝姫 よみうりあさひ
才能 超高校級のジャーナリスト
性別 女
秘密を暴くのが好きな自称ジャーナリズムの申し子
行動派な記者であり神出鬼没で様々な場所に現れる
若干強引な取材を行い、人の気持ちについては疎い
基本はですます口調で丁寧な人物
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:13:09.49 ID:Ot+9JwxZ0
名前  西内 斬夜 (にしうち きるや)
才能  超高校級の執事
性別  男

規律を重んじ、ルールから外れた人間を極端に嫌う。
一度受けた依頼は、例え悪と言われようとも成し遂げるつもりでいる。
誰であろうと上の立場の人間として接するが、平等に接することはない。

執事である自分に、絶対的な誇りを持っている。
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:14:49.48 ID:iTAyVVEC0
名前:翁 露飛(ウォン・ルーフェイ)
才能:囚人
性別:女
好奇心から幾人もの人間を人体実験などで殺害して来た。
現在は判決によって精神病院へと閉じ込められているも、未だ己の欲求のままに、
時に人を唆し、時に捜査へと協力をしと気侭に振る舞っている。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 20:15:10.94 ID:Ot+9JwxZ0
名前:東雲 玲奈(しののめ れいな)
才能:超高校級の霊能者
性別:女

生真面目で、融通のきかない性格。 争いを嫌い、平和を愛している。
才能について信じてもらえないことが何よりも不安で辛い。
35 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 20:17:02.44 ID:IV0tltOco
では、ただいまを持って募集を締め切ります。

この中から選ぶのでしばらくおまちください。
36 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 21:03:27.78 ID:IV0tltOco
以下の15人を採用しました。ご確認下さい。

女子
【超高校級の歴史学者】高遠原 黄泉(タカトオバラ ヨミ)
【超高校級の商人】ベルクレル・アルフォード(Bellclair Alford)
【超高校級の画家】霧咲 秋奈(キリサキ アキナ)
【超高校級の天才少女】一 零(ニノマエ レイ)
【超高校級のバスケ選手】風切 天馬(カザキリ テンマ)
【超高校級のジャーナリスト】読売 朝姫(ヨミウリ アサヒ)
【超高校級の霊能者】東雲 玲奈(シノノメ レイナ)

男子
【超高校級のハッカー】田師 海斗(デンシ カイト)
【超高校級の喧嘩師】虎川 龍矢(トラカワ リュウヤ)
【超高校級の養蜂家】蜜橋 紅葉(ミツハシ コウヨウ)
【超高校級の冒険家】國崎 玲(クニサキ レイ)
【超高校級の葬儀屋】葬東 柳(ソウトウ ヤナギ)
【超高校級の居合道家】武光 銀龍斉(タケミツ ギンリュウサイ)
【超高校級の怪盗】水面 ルイ(ミナモ ルイ)
【超高校級のダンサー】如月 蓮(キサラギ レン)

次にさっきと同様に主人公を募集します。
主人公らしい性格と才能をよろしくお願いします。なお、性別は男女比の関係、【女】でお願いします。

では9時半頃まで募集します。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:09:58.06 ID:Ot+9JwxZ0
流石に一人につきキャラは一つまで?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:09:59.55 ID:6Uk3Sm6c0
木下 正美(きのしたまさみ)

超高校級の刑事

正義感が強く、様々な事件解決に協力して警察から何度も表彰されている

小柄だが様々な武術に精通し、身体能力も高い

意外と巨乳
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:10:05.42 ID:Xgu+X/2F0
名前 絵本 乃絵(えのもと のえ)
才能 超高校級の絵本作家

小さい頃から両親が仕事でいなくて、一人で寂しいときに読んだ絵本に感銘を受けた少女。一人の寂しさをよく知っていて今度は自分が子どもたちに笑顔を届けてあげたいと描き始めた。笑顔が大好きでどんな絶望的な状況でも絵を描いて励ましたりする。
絵が得意なことから現場の絵を描いたり、たくさんの人が喋っていても音を色で感じたりできる(パニック議論の聖徳太子も余裕)
40 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 21:11:46.53 ID:IV0tltOco
>>37
あ、言い忘れてましたがその通りです。
1つまででよろしくお願いします。
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:13:15.99 ID:7QswwvSEo
名前 結城 有紗 (ゆうき ありさ)
才能 超高校級の幸運
備考 実は正体は超高校級のスパイ
本物の結城有紗に成り代わり学園及び生徒の調査のために潜り込む
性格は表向きは本物の結城有紗を模しているが、実際は感情がなく、与えられた任務を犬のように忠実にこなすことを第一にしている
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:15:46.67 ID:O5JkAwx0O
名前 陽原日和 ひのはらひより
才能 超高校級の農家
性別 女
太陽のように明るい元気娘
農作物を育てるのが得意でそれにともない面倒みの良い性格に育った
日光が大好き
決して諦めない強い精神の持ち主であり太陽のように仲間を照らす
着痩せするタイプ結構胸は大きい
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:19:05.98 ID:iTAyVVEC0
名前:名取 明(なとり あかり)
才能:ルポルター(ルポライター)
性別:女
 好奇心旺盛で曲がった事が大嫌いな少女。
真実のルポルタージュをもっとうに様々な土地に行き、色々なモノに関する本を書いて来た。
取材などの職業柄、コミュニケーション能力と調査能力、語学力に優れる。
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:19:25.28 ID:j2YwBBVQO
名前: 夢原 未来(ゆめはら みらい)
性別:女
才能:超高校級の助手

幼馴染の探偵の少年の元で助手を続けていた少女。探偵の助手として築いた推理の仕方、捜査の仕方コミュニケーションの仕方を心に込めて失敗してもまだまだ少年の足元にも及ばない見習いだとしても誰も犠牲にしたくない一心でがむしゃらに頑張る。どんな状況でも探偵の少年の言葉を思い出しながら一緒に探偵事務所を開くという約束を果たすため諦めない。友達想いで仲間の考えていることを察して励ましたり持ち前のコミュ力でコミュニケーションをとったり探偵の少年の受け入りを話したりする。
見た目は青いブレザー制服に探偵帽子に探偵マントをきている。ポニーテール
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:20:36.75 ID:Ot+9JwxZ0
名前:伊奈葉 美希(いなば みき)
才能:超高校級のゲーマー

平均より小柄な体格と愛らしい顔立ちから、幼い印象を受ける容姿の少女。
穏やかで気の弱い性質だが、積極的に誰かと交流を深めようと行動している。

仲間思いだが、誰かのためならば自己犠牲をするといった少々不安な要素もある。

瞬間記憶能力を持っており、ゲームのルールやヒント等を一瞬で覚えてしまう。
持ち前の器用さも相まって、操作を間違えることもなく難なくゲームをクリアするため、ゲームオーバー知らずとも言われている。
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:22:40.22 ID:rIYHo5JDO
名前 継野 希 (つぐののぞみ)
才能 超高校級の語り部

世界各地の伝承、書物に書かれず、口伝のみで語られる歴史をまとめ語り継ぐ一族の者
性格は物静かで争い事は好まないが、
自分の才能は過去の人物、死んだ人物の思いを遺す才能と考えており、どんな綺麗なことも汚いこともありのままに受け入れる度量ももっている
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:23:09.29 ID:e27IPbnG0
名前 麗華 希 (うららか のぞみ)
才能 超高校級の美容師
散髪や化粧だけでなく、服、仕草にいたるまで完璧にコーディネートすることで有名。
性格はおっとりしていて、過酷な生活のなかでも自分らしさを見失うことがない。仕事のことになると熱が入り少々周りが見えなくなることも。
黒の長髪で毛先が少しはねている。場合によっては自分で髪型を変えることもできるが基本はそれ。
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:25:11.87 ID:aTmL/Lc1O
花小金井 昏愛(はなこがねい くれあ)
超高校級の数学者

昔から何となく数字が好きで、気付いたら数学オリンピック最年少優勝してたり未解決の数学問題を解いたりして超高校級認定された
本人はイマドキの女子高生で見た目はギャルっぽいが、目の前の問題には類い希な集中力と根気を持って挑む
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:28:37.40 ID:HzwclBYxO
名前 神州夜咲 かみずやさき
才能 超高校級の情報屋
性別 女
常に冷静沈着なクール女子
頭が良く好奇心も強い
多くの事件を解いてきたが特に正義感が強いというわけではなく難しい問題が好きなだけ
なぞなぞを与えると喜ぶ
謎フェチ変人
生真面目かと思いきや結構乗りが良い
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:28:39.20 ID:DsDBp0kJ0
名前 四葉 幸子(みつば ゆきこ)
才能 超高校級の図書委員
性別 女
“知らなかった”事で他人を不幸にしたことがあるため、本をたくさん読んで知識を蓄えることで”知らなかった”事で起きる悲劇を無くそうとしている 
皆に幸せになって欲しいと願う心優しく責任感が強い少女 背が年頃の女子と比べて高いが、高いところの本も取りやすいと本人はご満悦 
誰に対しても敬語で天然っぽい印象がある
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:29:11.73 ID:SzvbEFZo0
名前 死野原 制奈(しのはら せいな)
才能 超高校級の法医学者

法医学者を志し勉強してきた優等生。あるときに、警察の鑑識や科捜研や検視官等が見逃した複数の不審死体が、同一性のある殺され方をしたと見抜いて連続殺人事件を世間に知らしめて犠牲者の無念を晴らす事に繋がったきっかけになった。
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:31:07.76 ID:DsDBp0kJ0
>>50
すみません、苗字の読み方はよつばです
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:31:30.00 ID:pAZ8unlGO
名前 一 零(にのまえ れい)
才能 天才少女
性別 女
年齢12歳という若さだが、飛び級で高校生にまで上り詰めた天才。全国模試一位、数学オリンピック日本代表などの実績を持つ。
基本的には落ち着いているが、これはただ背伸びをしているだけで本来は年相応に子供っぽく、で寂しがり屋。
54 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 21:33:07.26 ID:IV0tltOco
募集を締め切ります。

しばらくおまちください。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:33:59.43 ID:w2vqtDxcO
名前 岡ノ上陸 おかのうえりく
才能 超高校級のランナー
性別 女
当たって砕けろの行動派
頭は悪いわけではないが考えるより先に動いているのでおバカに見られがち
正義感は強く感性は良くも悪くも一般人寄り
56 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 21:38:43.35 ID:IV0tltOco
名前 結城 有紗 (ゆうき ありさ)
才能 超高校級の幸運
備考 実は正体は超高校級のスパイ
本物の結城有紗に成り代わり学園及び生徒の調査のために潜り込む
性格は表向きは本物の結城有紗を模しているが、実際は感情がなく、与えられた任務を犬のように忠実にこなすことを第一にしている

名前 継野 希 (つぐののぞみ)
才能 超高校級の語り部
世界各地の伝承、書物に書かれず、口伝のみで語られる歴史をまとめ語り継ぐ一族の者
性格は物静かで争い事は好まないが、
自分の才能は過去の人物、死んだ人物の思いを遺す才能と考えており、どんな綺麗なことも汚いこともありのままに受け入れる度量ももっている

名前 四葉 幸子(よつば ゆきこ)
才能 超高校級の図書委員
性別 女
“知らなかった”事で他人を不幸にしたことがあるため、本をたくさん読んで知識を蓄えることで”知らなかった”事で起きる悲劇を無くそうとしている 
皆に幸せになって欲しいと願う心優しく責任感が強い少女 背が年頃の女子と比べて高いが、高いところの本も取りやすいと本人はご満悦 
誰に対しても敬語で天然っぽい印象がある

以上三人の内から安価で選んでもらいたいと思います。
安価↓から先に3票獲得したキャラを主人公にします。
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:17.76 ID:FeY1B9ApO
四葉
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:28.66 ID:Ot+9JwxZ0
四葉さん
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:35.68 ID:6Uk3Sm6c0
四葉
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:42.78 ID:7QswwvSEo
継野
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:50.85 ID:ePeHNf230
継野
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:39:54.73 ID:iTAyVVEC0
語り部
63 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 21:47:20.69 ID:IV0tltOco

主人公は
【超高校級の図書委員】四葉 幸子(ヨツバ ユキコ)
に決定しました。

では、最後に舞台を決めます。

コロシアイの舞台となる場所の候補を挙げて下さい。一つまでOKです。
舞台はある程度は状態の描写があっても構いません。
例)草木が多いしげる学園、廃墟のような城、近未来的な機械にかこまれた都市など…
安価↓から、10時まで募集します。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:49:19.93 ID:pAZ8unlGO
地下シェルター
青空は見えるけど全部絵。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:50:19.87 ID:SzvbEFZo0
巨大で高いところにあるツリーハウス
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:51:07.84 ID:6Uk3Sm6c0
超巨大豪華客船
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:51:20.35 ID:UJluc7BV0
洋風の城郭都市
裁判ごとに【関所】が開放されて行けるエリアが増える。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:51:24.34 ID:e27IPbnG0
空中都市
少なくとも雲より上
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:51:30.54 ID:7QswwvSEo
森に囲まれた集落
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:52:13.89 ID:IxYjoK9b0
遊園地
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:53:40.28 ID:Ot+9JwxZ0
巨大図書館
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:53:51.99 ID:FeY1B9ApO
雲を突き抜けるレベルの高層ビル(最初は最上階にいて下には行けない感じ)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 21:57:12.47 ID:ePeHNf230
海底遺跡
74 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 22:02:25.17 ID:IV0tltOco
募集を締め切ります。

1 青空が描かれた地下シェルター
2 関所で区切られた洋風の城郭都市
3 雲を突き抜ける超高層ビル

この三つから安価で選んでもらいたいと思います。
安価↓から先に3票獲得した場所を舞台にします。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:05.94 ID:6Uk3Sm6c0
2
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:15.31 ID:7QswwvSEo
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:26.75 ID:IxYjoK9b0
2
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:28.58 ID:rIYHo5JDO
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:29.61 ID:DsDBp0kJ0
3
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:03:34.79 ID:V4IEIrrGO
2
81 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/01(水) 22:07:17.41 ID:IV0tltOco

舞台は
【関所で区切られた洋風の城郭都市】
に決定しました。

以上でキャラ作成等は終了です。ありがとうございました。
本編の開始は明日の夜からになると思います。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:09:31.07 ID:Ot+9JwxZ0
乙乙
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:11:25.05 ID:e27IPbnG0
乙。
期待して待ってます。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:14:55.24 ID:7QswwvSEo
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 23:07:10.28 ID:IDk3kKu4O
結局更新は無いんすかね?
86 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:17:11.92 ID:whvTsD9To

昨日は来られなくてすいません。
ただいまよりプロローグをはじめます。
87 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:30:24.29 ID:whvTsD9To


『四葉幸子様へ』


『このたびは、ご当選おめでとうございます』

『つきましては、貴方様を【超高校級の図書委員】としてパーティーへご招待いたします』

『詳細は以下をご覧下さい』

『開催場所:帝都ディスパウロ』

『○月×日午前十時にお迎えに上がります』


『貴方の親愛なる友人、Alice=Roselandより』



これが、ある日の私に届いた一通の招待状です。

その時の私は、この招待状をただのイタズラだと思い、深く気にとめることはありませんでした。

しかし、後から思えば、この時点で私は気づくべきだったのかもしれません。

この招待状が私の知るべきの答えだった、と言うことに────────

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 20:30:38.21 ID:72hMXUgA0
お、待ってました!
89 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:31:49.93 ID:whvTsD9To




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

PROLOGUE
【私が知るべきコト】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



90 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:38:45.21 ID:whvTsD9To

◆ ◆ ◆


目が覚めると、そこは暗闇でした。

私はすぐに体を起こそうとしますが、上手く動かないことに気がつきます。

どうやら、私は何か箱のような物に閉じ込められているようです。

あれれ、これは困りましたね。

このままでは、私が今、置かれている状況を知ることができません。

慌てた私は何とか脱出しようと腕や脚を激しく動かそうとします。

すると、ガタッと言う音と共に、私を閉じ込めていた箱の蓋が開きました。
91 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:40:33.76 ID:whvTsD9To

四葉「よ、よかった、出られました! ふぅ」

私は箱から出ると、肺に空気を入れました。

長い間閉じ込めていたのか、息が苦しかったのです。

四葉「ええと、それで……私はこんな所で何をしているんでしょう?」

四葉「といいいますか、ここは一体何処───」

私は辺りを見回そうとして、くるりと後を振り向き、先ほどまで閉じ込めていた箱の正体に気づきます。


四葉「こ、これは─────“棺”?」


黒塗りの木箱。

縦に長い特徴的な形をした箱は、十字架が描かれていて、まるで死者のための棺桶のようでした。

それに、よくよく周りを見れば、他にもいくつかの棺や墓標のような物を確認できます。
92 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:47:30.04 ID:whvTsD9To

四葉「ええと、ここは墓地なのでしょうか?」

墓地に棺桶?

何故、私は墓地に?

いえ、それよりも……

何故、私は“ここに来るまで記憶”がないのでしょう?

誘拐されたとしても、その直前の記憶が思い出せないのは、どう考えても不自然です。

四葉「ああぁ! こんなの駄目です! 分からないことだらけなんて!」

四葉「と、とにかく状況を整理して、情報を集めることが最優先ですね!」

何も“知らない”と言う状況に耐えられない私は、改めて墓地(?)を見て回ることにしました。
93 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 20:55:42.56 ID:whvTsD9To

ふむふむ。

私が出てきた棺を含めて同様の物が16基。

その全てが蓋の開かれた状態で置かれています。

もしかすると、私以外にも人が入っていたのでしょうか。

そうならば、その人達を探し、話を聞いてみるのが良いかもしれませんね。

多少は危険が伴うでしょうが……

ここで何もせず、何も知らず、ただ1人で待っているよりはような安全という物です。

四葉「よし! 行きましょう!」

そして、私は墓地を後にしました。
94 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:01:27.38 ID:whvTsD9To

◆ ◆ ◆


墓地を出て少し歩いた所で、私はあることに気がつきました。

四葉「これは…壁ですね」

レンガ造りの街並みをグルリと囲むように壁がそびえ立っていた。

そして少し遠目に西洋風の城のような物が見えます。

四葉「つまり、この壁は城壁ということですね」

城壁は100メートル近く有るように見えます。

四葉「よじ登ったりは難しそうですね……ここから出られるのでしょうか……?」

脳内を一抹の不安がよぎりましたが、私は人捜しを続行します。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:03:33.27 ID:uVw1gnCyO
おお、待ってました
96 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:04:40.26 ID:whvTsD9To

◆ ◆ ◆


ふと、一つの大きい建物の中から、人の声が聞こえてきました。

四葉「ここは、聖堂でしょうか? とにかく中に入ってみましょう」

私は観音開きの大きな扉を開け、中に足を踏み入れました。


そして、そこで────────





───────彼らとで会ったのです。

97 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:07:27.93 ID:whvTsD9To

歳は私と同じくらいでしょうか。

個性あふれる格好の男女15人が、聖堂の中で私の方を向いていました。

???「およ? もう1人来たじぇ」

???「テメェもあの墓地から来たのか?」

四葉「あ、ハイそうです!」

???「じゃあ、あの開かなかった最後の棺の中身はキミだったん?」

四葉「え? ええ、恐らくはそうかと思いますけど」

???「アタシらも一緒さ。気づいたらあの棺の中で目が覚めて……で、ずっとそこに居てもしょうがないからここにまで来たの」

???「それにしてもね。よかったね。全員怪我とか無いみたいだしね。ね。」

???「全ッ然ッ良くないですよッ! こんな何処とも分からない場所に連れて来られて……」

98 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:10:48.49 ID:whvTsD9To

ど、どうしましょう……急に名前も知らない人が何人も!

早急に自己紹介をしないといけませんね!

まずは、あそこの人達から行きましょうか。


1.小洒落たハットを被った金髪のチャラそうな少年。
2.背が高く中性的な爽やかさを持つ女性。
3.奥の方に1人でいる下を向いたままの少女。
4.学ランを羽織った顔に傷を負う金髪混じりの男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:11:27.72 ID:Q4VuZZu30
1
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:11:34.87 ID:m2yWAP9DO
101 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:29:10.19 ID:whvTsD9To

一人の少年が帽子をクルリと指で回し、私に近づいてきました。

???「ねぇねぇ、キミ可愛いねー♪ オレと一緒にお茶でもしない?」

四葉「は、はぁ……今はそういう場合ではないきがしますけど」

???「へへっ、それもそうだ。真面目ちゃんだねキミは」

軽快に笑う少年は、スッと私の手を取ると私の耳元でささやく。

???「そう言うところも可愛いじゃん」ニコッ

四葉「あ、あの! ふざけているのならいい加減に───」

???「へへっ、マジでキミは真面目ちゃんなんだなぁ」

???「つーか、冗談なんだから軽く受け流して欲しいんですケド」

じょ、冗談!?

冗談であんな事をするなんて……まったくなんて不埒な人なんでしょう。

???「あ、そうそう自己紹介だったっけ?」


水面「オレの名前は水面ルイでーす。マジシャンやってるんで、そこんとこヨロシクね、へへっ」


四葉「マジシャンさんなんですか? 水面ルイさん……あまり聞いたことがないきがしますけど」

水面「マジ失礼しちゃうなぁ。これでも結構有名なんだケド」

水面「そういうキミは四葉幸子ちゃんって言うんだね。【超高校級の図書委員】の」

いつの間にか、私の胸ポケットから一枚の紙を盗み出していたようです。

四葉「その紙は……!?」

水面「招待状っしょ? 実を言うとオレもこれと同じの貰ってるんだよねー」

水面「いや、オレだけじゃなくて、ここにいる全員が、ね♪」

四葉「え、ええ!? 本当ですか!?」

あの時の招待状が全員に───まさか、あれはイタズラじゃなかったってコトでしょうか?

私は何がなにやら分からない状況に頭を抱えてる横で、水面くんは気楽そうに笑っているのでした。


【水面ルイのキズナの欠片を入手しました(1/6)】
102 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:30:10.05 ID:whvTsD9To

2.背が高く中性的な爽やかさを持つ女性。
3.奥の方に1人でいる下を向いたままの少女。
4.学ランを羽織った顔に傷を負う金髪混じりの男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:31:17.88 ID:m2yWAP9DO
104 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:41:53.82 ID:whvTsD9To

前髪が長く伏し目がちな女の子が、ぽつんと立っています。

四葉「あの、お名前聞いてもよろしいですか?」

???「…………あ……えっと………」

女の子は手に持っていたペンを動かすのをやめて、こちらを見る。

四葉「あ、すいません。何かを書いていたんですね」

???「……別に……ただの落描きだから………」

彼女の手の中には小さなスケッチブックがありました。

のぞき込むと、ここに集まっている16人が細かく描き上げられていました。

四葉「わあっ、凄いです! 落描きでこのレベルなんて上手なんですね!」

???「……一応、画家をやってる………まあ、趣味みたいなものだけど………」


霧咲「………霧咲秋奈………えと、【超高校級の画家】……みたいな……」


ぽつぽつと、自己紹介をした霧咲さんはスケッチブックを隠すように体の後ろに回す。

もしかして、見られるのは恥ずかしいのでしょうか。

四葉「確か、霧咲秋奈さんと言えば数年前から絵画の世界では有名な画家さんですよね」

四葉「なんでも、“色彩の魔術師”と呼ばれているとかなんとか……」

霧咲「……その呼ばれ方……あんまり、好きじゃない………かも……」

ぷくー、と頬を膨らませて嫌そうな顔をする霧咲さん。

そっぽを向くと再びスケッチブックにペンを走らせはじめてしまいました。

あれれ。

なんだか、怒らせてしまったようですね。


【霧咲秋奈のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
105 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 21:43:39.07 ID:whvTsD9To

2.背が高く中性的な爽やかさを持つ女性。
4.学ランを羽織った顔に傷を負う金髪混じりの男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:43:53.19 ID:2zclgHPe0
4
107 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:02:13.83 ID:whvTsD9To

???「あぁ!? 自己紹介だあ?」ギロリ

鋭い目つきに私はビクッ、と体を震わせます。

あわわ!?

なんだか、恐そうな人に声をかけてしまいました。

四葉「あ、その。忙しいようでしたら、無理にとは……」

???「まあ、しゃあねぇ。自己紹介くれぇやってやるぜ」

あれれ。

意外と素直にやってくれるんですね。

その男の人は学ランを翻し、こう言い放ちました。


虎川「俺は虎川龍矢。『百戦無敗』の喧嘩師、チーム“ドラゴンタイガー”のリーダー、虎川龍矢たぁ、俺の事よ」


迫力満点の低い声、顔に刻まれたいくつもの傷跡。

それが虎川くんの喧嘩師としての壮絶さを物語っていました。

四葉「喧嘩師って……暴力はよくないです。危ないじゃないですか」

虎川「女には分からねぇだろうが、喧嘩ってのは男の魂のぶつかり合いだ。ただの暴力たぁ違ぇんだよ」

そ、そういうものでしょうか。

虎川「そういやよ、テメェも例の招待状を貰ってんだろ?」

四葉「あ、はい。そうなんです」

虎川「つーことは、やっぱ関係がありそうってこったな」

虎川「それにしても、あの【超高校級】ってのは一体何なんだ? 俺の招待状にゃあ【超高校級の喧嘩師】って書いてあったがよ」

そういえば、水面くんは私の事を【超高校級の図書委員】と呼んでいましたし、霧咲さんは【超高校級の画家】と言っていましたっけ。

四葉「超高校級……一般的には主に野球などのスポーツで現役高校生にもかかわらず、高校生のレベルをはるかに超える人にメディアが付けるキャッチフレーズのようなものですね」

四葉「おそらく、この場合も似たようなものでしょう」

四葉「現に私は図書委員をしていますし、虎川くんは喧嘩師をしているんですよね?」

虎川「ああ、そうだぜ」

それにしても、超高校級ですか。

どうして招待状にはこのような肩書きがあるのでしょうか。

虎川「だがよぉ、オレなら超高校級じゃなくて超世界級でいいだろーが。な、テメェもそう思うだろ?」

四葉「え!? それは………」

虎川「ああん? なんだ、違ぇとでも言いたそうだなぁ…」ゴゴゴ

四葉「べ、別にそんな事はないですよ!」

あわわ。

やはり虎川くんは恐い人で間違いないようです。
108 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:04:38.48 ID:whvTsD9To

2.背が高く中性的な爽やかさを持つ女性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:04:56.19 ID:6pazg5Yp0
2
110 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:20:23.89 ID:whvTsD9To

忘れてた。

【虎川龍矢のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
111 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:22:13.04 ID:whvTsD9To

一際、背の高い女の人が、こちらに気づき声をかけてきました。

???「はじめまして、だね!」

四葉「あ、はい。四葉幸子です、よろしくお願いします」

???「四葉ちゃんか。うんうん。こっちこそヨロシク!」

にかっと爽やかな笑顔を振りまく彼女は、ぽんぽんと、私の肩を叩きました。


風切「アタシは風切。風切天馬。趣味はバスケで特技もバスケだよ」


風切「おまけに招待状の肩書きは【超高校級のバスケ選手】なの。笑っちゃうよね、どんだけバスケ好きなんだってさ」

四葉「なるほど、バスケ選手だったんですね……どおりで」

風切「ん、ああ……身長のこと? あはは、まあこう大きいと珍しいよね」

四葉「私も背が大きい方なのですが、見上げてお話しする女の方なんて確かに珍しいです」

風切「アタシこんなデカいしスポーツばっかりやってるからさ、女っぽくないってよく言われちゃうんだ、あはは……」

少し悲しそうな表情で笑う風切さん。

四葉「で、でも! 私は背が高くてもいいと思いますよ」

風切「え?」

四葉「ほら、高いところの本棚にも簡単に手が届きますし!」

風切「ああ、そういう……って…ぷっ、あはっ、あはははは!」

こんどは、可笑しそうに笑う風切さん。

風切「四葉ちゃんは面白いね。うんうん。気に入ったよ」

風切「今は何だかよく分からない状況だけど、困ったことがあったら何でも言いな」

風切「体力だけには自信があるからさ!」

風切さんは最初と同じく爽やかな笑顔で、私の肩を叩きます。

彼女はなんというか、気持ちいい人ですね。

私は心からそう思いました。


【風切天馬のキズナの欠片を入手しました】
112 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:26:48.47 ID:whvTsD9To

次はあそこの人達にも行きましょうか。


1.眼鏡をかけ、モコモコのセータに身を包む少女。
2.タンクトップにジャージのズボンをはく、快活そうな男性。
3.バッグを肩から提げ、黄色の作業服を着た天パの男性。
4.全身を黒色の服で揃えた黒髪黒目の雰囲気の暗い男の人。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:27:26.96 ID:m2yWAP9DO
114 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:45:37.72 ID:whvTsD9To

全身、黒い服。

体に纏うオーラのような物すら、黒ずんでいるようです。

その黒ずくめの男性に、意を決して話しかけます。

四葉「あ、あの! お、お名前聞いてもよろしいですか?」

???「……………………」

四葉「……………………」

???「……………………」

あれれ。

聞こえてないのでしょうか。

四葉「あ、あの! お、お名前聞いてもよろしいですか?」

???「……………………」

どうしましょう……返事がありません!

四葉「も、もしかして死んでいるのでしょうか……なんて、まさか」

???「………人を勝手に殺すでないぞ」

四葉「しゃ、喋りました!?」


葬東「………吾輩は葬東柳。葬儀屋を営んでおる。故に命を軽く見る発言は許さぬ。覚えておくがよいぞ」


四葉「葬儀屋さん、ですか。そうですね……気軽に死んでいるなんて言ったことについては謝ります」

葬東「…分かれば良いのだ。分かれば、な」

くくく、としたり顔で笑う葬東くん。

ですが、そもそも声をかけても返事をしないほうがいけないのではないでしょうか。

葬東「………時にお主、この場所について何を思う?」

四葉「なに、と言いますと? どういう意味でしょう?」

葬東「………吾輩は思うのだ。この場所は死の匂いが漂っている。おそらく何人もの人間がこの町で死んだのだろう………」

葬東「果たして吾輩らは、ここを無事に出られるのであろうか………」

意味深なため息を漏らす葬東くん。

その顔には深い悲しみと怒りのような物が見て取れます。

私はさっき見た城壁を思い出します。

あの高さ……出口が何処かになければ脱出は不可能。

いや、でも、まさか、ですよね。


【葬東柳のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
115 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 22:50:21.18 ID:whvTsD9To

1.眼鏡をかけ、モコモコのセータに身を包む少女。
2.タンクトップにジャージのズボンをはく、快活そうな男性。
3.バッグを肩から提げ、黄色の作業服を着た天パの男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
少し席を外します。再開は11時半頃かと。
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:50:36.09 ID:Q4VuZZu30
3
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:50:40.34 ID:LXH2xSSn0
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:52:01.87 ID:0kVHKDKbO
たん乙、柳が案外お爺ちゃんキャラだった
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:55:34.67 ID:6pazg5Yp0
乙。
自分が作ったキャラがしゃべってくれて嬉しいです。
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:59:58.73 ID:LXH2xSSn0
ルイルイ可愛いな
漂う強キャラ臭
121 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 23:57:25.79 ID:whvTsD9To

感想ありがとうございます。励みなります。

遅くなりましたが再開します。
122 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 23:58:05.92 ID:whvTsD9To

鮮やかな黄色い作業服が目につく男の人に話しかけます。

四葉「あの…お名前聞いてもよろしいですか?」

???「名前ね。わかったよ。うん。自己紹介ね。しないとだもんね。うん」

天然パーマの髪の毛を指で掻きながら、明るく答えてくれます。


蜜橋「苗字はね。蜜橋。名前はね。紅葉。蜜橋紅葉がおいらの名前だよね」


蜜橋くんは太陽のような明るい笑顔を見せてくれます。

あれれ。

もしかして、もしかすると、まともな男性は彼が初めてのような気がします。

これは仲良くなれそうですね。

四葉「私は四葉幸子です。よろしくお願いします」

蜜橋「うん。こちらこそね。よろしくね」

四葉「あの、その鞄には何が入っているんですか?」

私は蜜橋くんが肩から提げるショルダーバッグに目が行く。

なにやら普通のバッグには見えないようですが、何が入っているんでしょう。

気になります。

蜜橋「え? この鞄? えっとね。これはね。おいらのね。家族のお家なんだよね」

四葉「家族のお家……ですか? えーと、それはどういう意味で……」

蜜橋「まあね。詳しくはね。見て貰った方がね。早いよね」

そういうと、蜜橋くんは鞄の口を広げる。

すると、そこから──────

ブウゥゥゥゥン!!! ブウゥゥゥゥン!! ブウゥゥゥゥン!!!

と、多数の“蜂”が飛んできたではありませんか!

四葉「きゃ、きゃあああっ!! は、蜂!?」

蜜橋「うん。蜂だよね。この子たちがね。おいらの家族なんだよね」

相変わらず笑顔のままの蜜橋くん。

四葉「蜂が家族ってどういうことですか!? というか、危ないですから早くしまって下さい!」

蜜橋「安心してね。この子たちはね。人を刺さないようにね。訓練してるからね。そうそう危険は無いよね。うん」

蜜橋「おいらはね。小さい頃からね。養蜂家をしてるんだよね」

蜜橋「だからね。この子たちも家族なんだよね」

朗らかな蜜橋くんとは対照的に、私は飛来する蜂から必死に逃げ惑うのでした。

やはり、ここにはまともな男性はいないのでしょうか。

とほほ。
123 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/03(金) 23:58:54.19 ID:whvTsD9To

1.眼鏡をかけ、モコモコのセータに身を包む少女。
2.タンクトップにジャージのズボンをはく、快活そうな男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:59:00.58 ID:Gv+hr4kj0
1
125 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:09:50.20 ID:fAJB6pC1o

また忘れた。駄目だねこりゃ。

【蜜橋紅葉のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
126 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:11:33.26 ID:fAJB6pC1o

眼鏡をかけた女性が、天井や壁をキョロキョロ見ながら、何かを呟いています。

???「うぇへへ、この建物…ビザンティン建築の影響強いじぇ〜」

四葉「ビザンティン建築……というと、東ローマ帝国──ビザンツ帝国のもとで興った建築様式ですか?」

???「お? なになに〜? 話分かるじゃ〜ん」

四葉「はい! 昔読んだ本で建築の歴史についてはある程度知っていますから」

???「この感じ6世紀あたりの初期のビザンティン建築の匂いがプンプンするよね〜? ハギア・ソフィア聖堂並! たまらんじぇ…」

四葉「に、匂いですか? そんなにします?」

ええと、石の匂い…とかでしょうか?

???「歴史を感じる匂いなんだよ〜! この建物結構な歴史があると見た!」

???「いや、この建物だけじゃなくて、この町自体が歴史の匂いで満ちている〜! あぁ〜、古き良き西洋史の空気に興奮を隠せないじぇ〜!!」

なにやら、鼻息を荒くしている彼女は矢継ぎ早に喋り倒します。

そういえば、さきほどから歴史と言う言葉を何度も口にしていますね。

もしかすると彼女は…………

???「あ、そうそう、自己紹介がまだだったね」


高遠原「わたしは高遠原黄泉、【超高校級の歴史学者】ってことでここに連れて来られたよ〜。ヨロシクぅ、いぇ〜い!」


そう言うと、高遠原さんは黒縁の眼鏡をクイッと片手で上げました。

四葉「高遠原さん!? あなたが高遠原黄泉さんなんですね!」

高遠原「なになに〜? わたしのこと知ってる系?」

四葉「はい! 私、あなたの本を読んだことがあります。世界の色んな国や文化の歴史について丁寧に書かれていて、凄く面白かったのを覚えてます」

高遠原「なんだよ〜もう! そんな褒められたら、照れるじぇ……」

赤面した頬をポリポリと掻いた高遠原さんは、そのまま、また歴史トークを語り続けました。

高遠原さんの止めどない話は、とても興味深かったです。


【高遠原黄泉のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:12:29.24 ID:i1VVlQ1Eo
じぇじぇじぇ
128 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:12:37.90 ID:fAJB6pC1o

2.タンクトップにジャージのズボンをはく、快活そうな男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:13:17.21 ID:i1VVlQ1Eo
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:13:18.50 ID:wHCqDwFk0
5
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:14:57.69 ID:ZPR0BQYxO
金髪の推定ベルクレルさんかわいそう
132 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:28:08.50 ID:fAJB6pC1o

不意に後から声をかけられます。

???「よー! そこの嬢ちゃん。おれとも自己紹介してくれよな」

四葉「あ、はい。私は四葉幸子です、よろしくお願いしますね」

???「四葉っちか、なんだか運気が上がりそうな名前だな」

四葉「そ、それはどうもです、それでそちらは……」

???「おれか? ふっふっふーん、よくぞ聞いてくれました!」

???「知りたい? 知りたいよな?」

四葉「ま、まあ、知りたいですけど」

そっちから自己紹介してくれと言ってきたのでは、という言葉を飲み込んで先を促しました。

???「そこまで言われちゃあ、仕方ないな」


如月「おれは熱きダンサーの血を持つ男、如月蓮だ! よろしく頼むな、四葉っち」


両手を腰に当て、胸をはりながら名乗りを上げる如月くん。

自信に満ちあふれていることがわかります。

四葉「如月さんはダンサーさんなんですね。やはり、踊るのがお好きなんでしょうか?」

如月「モチロン、おれはダンスが大好きだ! 愛してると言っても過言じゃない!」

四葉「愛してるって……そこまでですか?」

如月「ああ! そこまでだ!」

めらめらと燃える瞳を見ると、あながちその言葉は嘘とは思えないですね。

如月「そもそも体を動かすこと自体が好きだからなー! ここに来てからも、町中を歩き回ったんだよ!」

四葉「町中を? で、ではもしかして、あの城壁も見たんですよね?」

如月「あったなぁ、大きい壁! 町全体をグルリと囲んでた」

四葉「そ、その壁に出口のような物はありましたか?」

ごくり、と息をのんで質問を重ねる私。

もしも、出口が無かったのなら───────

如月「出口? ああ、なんか門みたいのは有ったな!」

四葉「本当ですか!?」

如月「でも、機械で固定されてて、押しても引いても全然開かなかったよ」

四葉「そんな………」

如月「そんな落ち込むなよ、四葉っち! 諦めなきゃ、なんとかなるって!」

私の暗い顔を見て、如月くんは明るく励ましてくれました。

そうですよね。

その機械の固定さえ外せれば、ここから出られるはずです。

まだ、諦めるには早いですよね。
133 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:29:08.22 ID:fAJB6pC1o

【如月蓮のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
134 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:37:09.03 ID:fAJB6pC1o

次はあそこの人達にも行きましょうか。


1.明らかに幼く背の低いおさげのカワイイ少女。
2.怪しいお経のような物の書かれた衣装を着ている怯えた顔の女性。
3.がたいが良く腰に日本刀を差しているキリッとした男性。
4.ぼけーっと何処かを見たままフラフラとしている男の人。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 00:37:20.22 ID:Bgc6i3Yd0
4
136 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 00:59:51.02 ID:fAJB6pC1o

ドンッ。

四葉「きゃっ!」

不意に何かにぶつかり、尻餅をついてしまいました。

???「ああ、すいませんです。つい、ボーッとしてしまって……」

どうやら、この人とぶつかってしまったようですね。

垂れ目で何を考えているのか分からない表情を浮かべる彼は、私に手を差し出します。

四葉「こちらこそ、気づかなくて申し訳ないです」

折角なので彼の手を借り、体を起こします。

四葉「えーと、それで、あなたのお名前聞いてもよろしいですか?」

???「ああ、自己紹介ですか。うーん、そうですね……何から言った物か……」

四葉「…?」

ひとしきり悩むと、彼は困ったような笑顔で言いました。


國崎「ボクは國崎玲です。まあ、【超高校級の冒険家】なんて招待状にはありますけど、ただの放浪者です」


四葉「放浪者ですか?」

國崎「そうです。何せいつもボーッとしていて、気がついたら知らない場所にいるんですよ」

國崎「ある時はジャングルの中。また、ある時は無人島に一人きり」

四葉「ええ!? それは大丈夫なんですか?」

國崎「あはは、大丈夫じゃ無かったらここに居ないですよ」

國崎「でも、だからこそ不思議なんですよね」

小首をかしげるポーズで呟く國崎くん。

國崎「今回もいつもと同じボクの放浪癖かと思ったんですが、同じような人がこんなにいるなんて……どう考えてもおかしいです」

四葉「やっぱり、私達はただ事じゃ無い“何か”に巻きこまれてるんでしょうか」

國崎「だろうと思いますよ。でも、その“何か”を起こした人になら心当たりがあります」

四葉「え? そうなんですか?」

國崎「思い出して下さい。あの招待状には送り主の名があったはずですよ」

そういえば、そうでしたような……

ええと。


『貴方の親愛なる友人、Alice=Roselandより』


四葉「アリス=ローズランド……」

國崎「そのアリスって人が黒幕なんですよ、きっとね」

國崎くんの言葉は、何かを確信しているかのようで。

まるで、先ほどまでの、ボーッとしていた國崎くんとは別人のようでした。


【國崎玲のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
137 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 01:00:42.34 ID:fAJB6pC1o

1.明らかに幼く背の低いおさげのカワイイ少女。
2.怪しいお経のような物の書かれた衣装を着ている怯えた顔の女性。
3.がたいが良く腰に日本刀を差しているキリッとした男性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 01:00:56.31 ID:i1VVlQ1Eo
139 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 01:03:08.15 ID:fAJB6pC1o

中途半端で申し訳ないですが、夜も更けてきたので今日はこのへんで終わります。
続きは明日の夜になります。

(はやくベルクレルさんが選ばれることを祈りつつ)
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 01:06:07.25 ID:i1VVlQ1Eo
乙でした
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 01:15:39.67 ID:TAXJbXsO0

今んとこ玲とルイが好き
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 05:58:42.59 ID:AFpJ/ioN0
自分が作ったキャラが魅力的に書かれるのはやっぱり嬉しい…
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 11:49:56.41 ID:k2NNaeIuO
まだ出てもいないのにネタにされるベルクレルさん…。
144 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 21:40:06.13 ID:fAJB6pC1o

ただいまより続きを始めます。
今日で自己紹介パートは終わらせたいです。
145 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 21:41:43.59 ID:fAJB6pC1o

藍色の袴をはいた大柄な男性が、目をつぶったまま静かに立っていました。

四葉「あの、お名前聞いてもよろしいですか?」

???「…私の精神統一を遮るか……」

目を開けた男性は、キッとした目つきで私を射貫きます。

四葉「あ、すいません。お邪魔でしたら後ほどでも…」

???「いや、構わないさ。どのみちこのような場ではまともに集中できない」

???「それよりも、貴殿との対話を優先させるべきだろう。この非常時では、特にな」

一見、虎川さんのように恐い人なのかと思いましたが、どうやらとても落ち着いていて冷静な方のようですね。

ほっ。

私は胸をなで下ろします。

四葉「私は四葉幸子です。よろしくお願いしますね」

???「承知した、四葉殿」


武光「私は武光銀龍斉……以後宜しく頼み申す」


腰元に提げられた長い鞘(日本刀でしょうか?)が揺れチャキ、と音を立てます。

四葉「その刀……もしかして武光くんは剣道家なのですか?」

武光「剣道? 笑止、あのようなチャンバラと一緒にされては困る」

武光「我が天上無想流は日本最古にして最強の居合術。その太刀筋は一種の神秘性を持つ」

居合術。

刀を鞘から抜き、振るい、再び収めるまでの一連の動きを一つの技として確立した剣術のことですね。

四葉「つまり、武光くんは剣道家ではなく居合道家…ということでしょうか?」

武光「その通り、私は江戸時代から続く流派の継承者なんだ」

少しだけ得意げな表情を見せた武光くんは、こほん、と咳払いをして話を続けました。

武光「そうだ四葉殿、あの正体不明の招待状は持っているか?」

四葉「え? あ、はい、持ってますよ」

私は胸ポケットから例の招待状を取り出す。

武光「実は私は、あの招待状が届いたときに破り捨ててしまったんだ」

武光「何せ【超高校級の剣道家】などと的外れな肩書きが書かれていたからな」

そ、そこまで混同されるのが嫌いなんですね。

武光「だが、ここで目覚めたら…驚くことに」

そこで、すっ、と懐から“招待状”を取り出す武光くん。

武光「再び招待状が私のもとにあったんだ。しかも、ご丁寧に【超高校級の居合道家】という肩書きでな」

四葉「あれ? それじゃあ招待状の二枚目って事でしょうか?」

武光「ああ、だが、意図が読めない……なぜ送り主は二枚目の招待状を用意したんだ?」

武光「誘拐して連れてくるなら、そもそも招待状など要らないだろうに」

首をかしげる武光くんと私。

だが、その謎は深まるばかりでした。


【武光銀龍斉のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
146 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 21:43:13.91 ID:fAJB6pC1o

1.明らかに幼く背の低いおさげのカワイイ少女。
2.怪しいお経のような物の書かれた衣装を着ている怯えた顔の女性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 21:43:33.21 ID:jA1zDoYWo
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 21:43:33.49 ID:Bgc6i3Yd0
1
149 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 21:53:58.14 ID:fAJB6pC1o

あれれ? 可愛らしい子供がいます。

ほとんどの人が私と同じ年代に見えるのに、あの子だけやけに幼いような気がしますね。

声をかけてみましょうか。

四葉「あの、お名前聞いてもよろしいですか?」

???「他人に聞くときはまず自分から。それが常識というものですよ」

四葉「あ、はい! そうですね……私は四葉幸子と言います。どうぞよろしくお願いします」

???「私はニノマエです。漢数字の一と書いてニノマエと読みます。こちらこそよろしくお願いします、四葉さん」

幼いように見えたけど、しっかりしているというか、落ち着いた子ですね。

しかも、とても可愛い子です。

それにしても一(ニノマエ)ですか。

変わった苗字ですね。あれ? でもそういえば……

四葉「たしか、あの天才小学生もニノマエという名前でしたような……」

???「はぁ……ご存知なんですか。まあ、TVでさんざん騒がれたから仕方ないですね」

???「そうです。あなたの想像通りです」


零「自分で言うのも恥ずかしいですが、数年前に話題になった天才小学生……今は飛び級で高校生ですが、一零とは私のことです」


一零。

数年前にわずか10歳という若さでアメリカの有名な科学誌に論文が載ったという天才小学生。

小学一年生の時に全国模試で1位を取り、三年生で国際数学オリンピックの日本代表に選ばれたと聞きます。

たしか、アメリカに渡ったとは聞いたことがありましたけど……

四葉「飛び級で高校生ですか? す、凄いですね……」

零「本来なら大学生でもおかしくないですが、13歳まで大学進学は待てと親に言われてまして」

零「本当に私を子供扱いする人達なんですから……」

口をとがらせ拗ねたような表情を浮かべる少女に、不覚にもきゅんと来てしまいました。

四葉「それにしても! 噂の天才少女がこんなに可愛らしい子だったなんて!」

零「へっ? か、カワイイ!? 急に何言うんですか!? 子供扱いしないで下さいっ!」///

四葉「可愛らしいと言われて照れちゃうところが可愛らしいんです!」

零「べ、別に照れてなどいません! 訂正してください!」

四葉「あ、零ちゃんとお呼びしても良いですか?」

零「え? え!? だから、子供扱いはやめてください!」///

四葉「零ちゃんと呼ばれるのは嫌なんですか?」

零「い、嫌というわけでは無いですけど……もう! 知りません!」///

顔を真っ赤に染めた零ちゃんはとても可愛らしかったのでした。


【一零のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
150 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 21:56:44.64 ID:fAJB6pC1o

2.怪しいお経のような物の書かれた衣装を着ている怯えた顔の女性。
5.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 21:57:29.93 ID:Bgc6i3Yd0
2
152 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 22:21:46.41 ID:fAJB6pC1o

四葉「あの、すみせんが──────」

???「ひゃああぁぇぇえぇぇッ!!?」ビクッ!!!

背後から声をかけたせいか、怪しげな衣装の女性は気勢を上げて飛び上がってしまいました。

???「お、驚かせないで下さいッ! 全く、もう……」

四葉「す、すいません……そこまで驚かれるとは思いませんでした」

大粒の汗を額にかく彼女は、深呼吸をして息を整えます。

???「いいですかッ! 私はこう見えても尋常じゃあないほどの臆病者なんですよッ! だから、話しかけるときは、お願いですから正面からちゃんと……」

四葉「は、はあ……わかりました」

???「ただでさえ、こんなに人が大勢いる所なんて久しぶりで落ち着かないんですから……」

四葉「大勢? あなたを含めても十六人しかいませんけど」

???「私にとっては大勢なんですッて!!」

鬼気迫る表情で訴えてきます。

何か触れない方が良い理由でもあるのでしょうか。

???「えと、それで何でしたッけ? ああ、自己紹介でしたね」


東雲「東雲玲奈ですッ! ええと……その……なんといいますか、私ッ霊能者なんです!」


四葉「れ、霊能者ですか?」

東雲「そ、その目ッ!! やはり信じてくれないんですねッ!? う、うぅうううぅぅうッ!」

東雲「折角、勇気を出していったのにこの仕打ち……この鬼畜さんめッ!!」ウルウル

今にも泣き出しそうな顔で鼻をすする東雲さん。

ですが、格好の怪しさといい肩書きの怪しさといい……はいそうですかと、すぐに信じることは出来ませんね。

四葉「いや、その疑うつもりは無いのですが……私は霊能力というものは見たことがなくて、ですね」

四葉「ああ、そうです! 東雲さんの霊能力を見せては貰えませんか? そうすれば信じられますよ」

東雲「……………………」

東雲「…それは、無理……です」

四葉「え?」

東雲「だ、だってッ! 私の力は私の意思で自由に使える物じゃ無いんですもんッ!! うわぁぁぁああんッ!!」

ついに泣き出してしまう東雲さん。

ですが、その。

こう言っては失礼かもしれませんが、少し胡散臭い人な気がしますね。


【東雲玲奈のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
153 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 22:26:43.15 ID:fAJB6pC1o

最後はあのあたりの人にも行きましょうか。


1.何かメモをとっているお団子ヘアーの小柄な女性。
2.リュックサックを背負い、朱色のバンダナを巻いた男性。
3.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 22:27:15.40 ID:Bgc6i3Yd0
1
155 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 22:50:38.99 ID:fAJB6pC1o

???「はいはーい、そこ女史。ちょっちいいです?」

四葉「へ? 私ですか?」

突然、小柄な女性に声をかけられました。

???「まずは三つ、質問に答えて欲しいです」

四葉「は、はあ…構いませんけれど」

???「第一もーん、あなたの氏名は四葉幸子氏です?」

四葉「はい。四葉幸子ですけど、私のこと知ってるんですか?」

???「第二もーん」

私の疑問をスルーして質疑応答をすすめる女性。

???「四葉氏は【超高校級の図書委員】であってるです?」

超高校級……あの招待状の事でしょうか。

四葉「ええ。招待状にはそう書いてありましたね」

???「では、第三もーん、四葉氏は自分がどうして今ここに居るのか知ってるです?」

四葉「それは……ごめんなさい記憶が無くて…」

???「ですよねー、まあ大方予想通りっと」

手帳にさらさらっと書き込んでいます。

四葉「あの! そろそろ私の質問にも答えて欲しいんですけれど」

???「アー、はいはい了解でーす」

満足そうにメモを終えた彼女は、以外にもすんなりと応じてくれました。

四葉「じゃあ、まずはお名前聞いてもよろしいですか?」


読売「私は読売朝姫でーす。暴露と激写が大好物のジャーナリストの申し子でーす」


四葉「ジャーナリスト……記者さんと言うことですか?」

読売「まあ、そんな所です。雑誌社に記事を売ったり、ネットのニュースサイトに投稿したりです」

四葉「では、私のことを知っていたのは…もしかして」

読売「ほら、私って職業柄、有名人には詳しくですから」

読売「四葉氏だけじゃなくて、ここに居るほとんどの人のことは知ってるですよ」

そう言って手帳をパラパラとめくり始めます。

読売「例えば……四葉氏の趣味は図鑑を眺める事ってのとか」

四葉「そんな事までしってるんですか!?」

読売「えへへ、それだけじゃ無いです。好物や弱点、家族構成から友人関係まで、色んな情報を持ってるですよ」

読売「それに、後は──────」

読売「“過去の事件”とかもです」

四葉「──────っ!!」

ニヤッと笑う読売さん。

まさか……あの事を……知られている?

私は背筋に一筋の汗を流す。

読売朝姫さん……この人は一体、何を何処まで知っているのでしょう。


【読売朝姫のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
156 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 22:52:14.19 ID:fAJB6pC1o

2.リュックサックを背負い、朱色のバンダナを巻いた男性。
3.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。

安価↓1
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 22:52:36.47 ID:FpyBjm1W0
2
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 22:59:16.09 ID:SLbxbbf8O
徹底的に避けられるベルクレルさんには涙を禁じ得ない
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:01:26.45 ID:6z8V/KGkO
ベルクレルさん…。
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:02:54.59 ID:+8386fMY0
ベルクレルさんェ…
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:11:56.97 ID:i1VVlQ1Eo
ベルクレルさんェ…
そのうち他の誰かが選ぶだろと思ってたら…
162 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 23:16:51.84 ID:fAJB6pC1o

???「あー、くそ! 駄目だ繋がんない」

何やら1人で騒いでいる人がいますね。

声をかけましょうか。

四葉「あの、お取り込み中すいません、少しいいですか?」

???「え? あ、ああ、OKOK、自己紹介だよね」

四葉「私は四葉幸子です。よろしくお願いしますね」


田師「僕は田師海斗だよ、ハッカーしてるんだけど分かるかな?」


四葉「ハッカーというと、コンピュータシステムに長けた人ですよね」

田師「そうそう! でも、勘違いしないで欲しいのはさ、ハッカーは決して悪者ってわけじゃ無いんだよね」

田師「僕なんかはホワイトハッカーって言って、企業のセキュリティプログラムを構築したり、サイバー攻撃を防ぐ仕事をしてるんだよ」

四葉「ホワイトハッカーですか、凄いです! 田師くんは立派な仕事をしてるんですね」

田師「え、立派? そうかなぁ、あはは」

バンダナを深く下げ、顔を隠して笑う田師くん。

四葉「ところで先程から何かしていたようですけど、どうかしたんですか?」

田師「ああ、そうそう! 僕の持ってた携帯電話とかPCとかタブレットとか使えないか調べてたんだよ」

そう言って、田師くんは背負っていたリュックを広げます。

中には沢山の電子機器類が入っていました。

田師「でもさぁ、ここって電波飛んでないみたいで電話は通じないし、ネットも繋がんないんだよね」

四葉「え? そうですか?」

田師「これじゃあ助けを呼ぼうにも呼べないし…困ったなぁ」

はぁ、とそろって私達はため息をつきます。

携帯もネットも繋がらない。

一体ここは何処なのでしょうか。


【田師海斗のキズナの欠片を入手しました(1/6)】
163 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 23:18:34.65 ID:fAJB6pC1o

1.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。
2.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。
3.白く輝く長い髪で西洋風の顔立ちをした綺麗な女性。


(流石にかわいそうなので敢えての)安価↓1
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:19:10.54 ID:wHCqDwFk0
1
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:19:43.14 ID:kbrj5l1P0
でも重要キャラなら最後が妥当ですしね
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:20:45.58 ID:SLbxbbf8O
四葉ちゃんの知らなかった事はベルクレルだった可能性が微レ存?
167 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 23:22:36.71 ID:fAJB6pC1o

???「そこのアナタ、少し良いかしら?」

四葉「え? あ、はい。なんでしょう?」

海外の方でしょうか。

透き通るほど綺麗な長い髪をたなびかせた女性が、私に声をかけてきました。

???「聞きたいことがあるのだけれど、アナタ、財布はお持ちかしら?」

四葉「財布ですか? ええと……あれれ?」

ど、どうしましょう!?

普段持ち歩いているはずの財布が何処にも見当たりません。

いや、それどころか携帯電話やその他諸々、何処にもありません。

そう、棺の中で目が覚めた時すでに、身につけている物と例の招待状以外の持ち物が全て無くなっていたのです。

でも、おかしいですね。

田師くんは携帯やパソコンを、蜜橋くんも蜂の巣(入りバック)を持っていたのに……

???「そう。アナタもお金を持っていないのね……」

???「折角リッチそうな人が大勢居るのに……ここで商売は諦めるしかなさそうね」

四葉「商売ですか? こんな所で何を……」

と、そこで私は……その女性の胸ポケットのあたりに見覚えの有るデザインをしたブローチを見つけました。

四葉「そのブローチ……まさかあなたは、あのリングベルグループの関係者さんですか!?」

???「関係者? ノンノン、それは少しちがくってよ」


ベル「ワタクシはベルクレル・アルフォード。世界有数の大商社、リングベルグループの社長なの」


四葉「しゃ、社長さんですか!?」

リングベルグループと言えば、近年出来たばかりの新興企業なのに、貿易業だけでなく、様々な事業を立ち上げては、その全てで莫大な利益を得ていると、世界でも有名です。

その社長さんと言うことは……

四葉「あ、あわわわわ! そ、そんな凄い人とお話しできるなんて、光栄です!」

ベル「そんなに慌てて腰を低くしなくても良くってよ。気軽にベルと呼んでくれて構わないわ」

白銀に輝く髪をさらりとかき上げたベルさんは、気さくに笑ってくれました。

こんな人までいるなんて……一体ここはどういう場所なのでしょうか。


【ベルクレル・アルフォードのキズナの欠片を入手しました(1/6)】
168 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/04(土) 23:24:54.26 ID:fAJB6pC1o

自己紹介が終わったので、今日はこのへんで終わります。
続きは月曜日か火曜日の夜かと。

この時点での気になるキャラとか聞いてみたいですね。

(主役は遅れてやってくるもの、つまりそういうことだから)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:31:57.94 ID:kbrj5l1P0
四葉と零の数字コンビですかね
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:34:37.02 ID:jA1zDoYWo
乙です
女子は霧咲と東雲
男子は葬東と武光ですかね
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:40:40.92 ID:TAXJbXsO0
こないだも書いたけれどルイと玲が好き
ひっかきまわしそうでもあり推理面でも頼りになりそうな二人だから
なんか発言するたびに安心しそう
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:53:18.95 ID:FpyBjm1W0
気になるとはちょっと違うけど読売さん。
誰かしらの爆弾を爆発させそうで怖い。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:54:31.83 ID:i1VVlQ1Eo
気になるのは國崎ルイ葬東霧咲東雲かなあ
あと読売さんは何かやらかしそうで怖い
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:55:54.82 ID:i1VVlQ1Eo
書き忘れ
投下乙です
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 00:14:26.13 ID:g5TMjHKLo
僕はベルさん!!
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 09:03:13.56 ID:LUc8etI90
東雲さんかな
自分が作ったキャラだけに、個性が想像以上に強くてめっちゃ嬉しい
177 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:21:57.46 ID:5oxlxyaeo

お待たせしました。

気になるキャラは
男子は國崎、水面、葬東あたり
女子は霧咲、東雲、読売あたり
が、多めですかね。
ベルクレルさん好きな人もいて、嬉しい限りです。

では、ただいまより続きを始めたいと思います。
178 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:26:31.46 ID:5oxlxyaeo


『…キーン…コーン…カーン…コーン…』

あれれ?

私が自己紹介を終えたと同時に、どこからともなくチャイムの音が鳴り響きます。

まるで学校の始業ベルのようです。

チャイムが鳴り止むと、何だか妙な放送が始まりました。

179 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:29:18.57 ID:5oxlxyaeo

???『あー、あー、オマエラ聞こえてますかー?』

???『えー、ではでは、ようやく準備が完了したので…“開会式”を始めたいと思います』

???『至急、大聖堂までお集まり下さい』

???『─────って、あれ? もしかして、もう集まっちゃってるの? 早くない?』

???『まったくもう! せっかちだなぁ』

???『そんなに人生を生き急いでどうするのさ? ボクみたいに、もっと心にゆとりを持ってだね……』

???『と、話がそれちゃったね。まあ、すぐに“開会式”を始めるから、オマエラはそこで待っててね』

???『うぷぷぷぷ!』
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 20:33:37.21 ID:b9D0ryPco
おー始まってた
181 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:34:10.30 ID:5oxlxyaeo

今のは一体何なのでしょう? 

“開会式”……招待状にはパーティーにご招待とありましたから、まさかそれの…?

それにしても、気味の悪い声でしたね。

田師「い、今の放送ってどこから聞こえてきたのかな?」

ベル「どこかにスピーカーが隠されているのではなくって?」

國崎「大聖堂ってのはここでいいんですかね?」

高遠原「多分そうでしょ〜、造りとか匂いとかもろそんなカンジだじぇ」

虎川「つーことは、ここで待ってりゃあよぉ……今の放送の奴が出てきてくれんのかぁ?」

超高校級の喧嘩師、虎川くんがそう言った、正にその時でした。

得体の知れない“アレ”は私達の目の前に飛び出してきたのです。
182 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:41:00.42 ID:5oxlxyaeo




???「いやっほー!!!」

???「オマエラ、はじめまして!」

???「この帝都ディスパウロの皇帝にして、オマエラ超高校級達のためのパーティーの主催者……」



モノクマ「そう、ボクはモノクマだよ!」



白と黒のツートンカラー。

爛々と真紅に輝く不気味な瞳。

見た目は一見可愛らしいのに、どこか狂気に満ちていました。
183 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:44:36.48 ID:5oxlxyaeo

四葉「ク、クマのぬいぐるみでしょうか……?」

東雲「ひええぇぃいやぁぁぁッ!?!! な、なんでぬいぐるみが喋ってるんですかッ!? 悪霊さんの仕業ですかッ!?」

田師「ろ、ロボットだよな? 良く出来たロボットだよね」

ベル「でも、あんなヘンテコなロボット、ワタクシでさえ見たことも聞いたこともないわ」

超高校級の商人のベルさんですら知らないなんて……よほど秘密裏に開発されたロボットなのでしょうか。

モノクマ「ぬいぐるみ? ロボット? そんなオモチャと一緒にしないでよ! 

モノクマ「ボクはモノクマ! ここの皇帝なんだよ!? エンペラーなんだよ!? カイザーなんだよ!? 一番偉いんだよ!!」

國崎「皇帝……そういえば、帝都ディスパウロって言ってましたね」

如月「あっ、それって確か!」

読売「招待状にあったパーティーの開催場所です。へー、ここが帝都ディスパウロですか。ふむふむ、なるほど」

四葉「ということはもしかして、アナタがあのアリス=ローズランドという方なのでしょうか?」

モノクマ「アリス? うぷぷぷぷ、なにその名前?」

モノクマ「ボクはそんな安っぽいデスゲーム物にありがちな名前なんかじゃないってば!」

モノクマ「ボクはモノクマ! 唯一無二のオリジナリティ溢れる存在だからね!」

四葉「で、ではアリス=ローズランドと言う人は一体何処に…?」

モノクマ「だから知らないってば! そんな恥ずかしい名前の人なんか知らないっ!」

アリス=ローズランドと、このモノクマさんという存在は別…なのでしょうか?

ううーん。

頭がこんがらがってきましたね。
184 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 20:54:07.91 ID:5oxlxyaeo

零「…で、目的は?」

ぽつりと、超高校級の天才少女である零ちゃんは、モノクマに対し冷静に切り出しました。

零「私達を集めたのには何か目的があるんですよね?」

落ち着いていますが、詰問するような鋭さを感じさせる口調でモノクマを睨んでいます。

モノクマ「うぷぷぷぷ……さすが天才少女さんだね。話が分かる人は嫌いじゃないよ」

零「か、からかわないで下さい!」

モノクマ「それじゃあ、一さんにも言われたから、そろそろボクの目的と奴をハッキリさせようかなぁ」

風切「も、目的…?」

モノクマ「うぷぷぷぷ! オマエラには、この帝都ディスパウロでやって貰いたいことがあるんだよね」

高遠原「やって貰いたいこととか…うへぇ……こういうこと言う奴にろくな人間はいないんだじぇ」

水面「で、なになに? モノクマちゃんは何をオレらにやらせよーっての?」

モノクマ「それはねぇ────」
185 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:02:14.25 ID:5oxlxyaeo








モノクマ「──コロシアイだよ」







186 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:04:06.33 ID:5oxlxyaeo


ぞくり。

背中を一筋の冷たい汗が流れます。

今、モノクマさんは何と言ったのでしょう?

私の頭が意味を理解する前に、モノクマさんが絶望的なまでの言葉を続けます。


モノクマ「ルールは簡単で最高にポップ! この中の誰かを殺した人が、ここから外の世界に帰ることが出来るってだけ」

モノクマ「オマエラの中で殺人が起きた場合、全員参加の学級裁判が開かれるんだ」

モノクマ「そこで、だれが犯人かを決めて貰うのです!」

モノクマ「見事、殺人を犯したクロを指摘できればクロがおしおき」

モノクマ「でも、間違えた場合は、クロ以外の参加者全員がおしおきされ、残ったクロは、晴れてここから帰れるって訳!」

モノクマ「うぷぷぷぷ、ね? 面白そうでしょ?」
187 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:14:40.26 ID:5oxlxyaeo

コロシアイ…? 学級裁判…?

四葉「そ、そんなの……嘘ですよね?」

虎川「テメェ……人殺しなんて、んな事するわけねぇだろうがよぉ!! ふざけてんのか、ああん?」

東雲「うひぃいぃいぃんんんんんッ!!?! コロシアイッ!? なんて物騒なこと言うんですかッ!?」

蜜橋「そ、そうだよね。駄目だよね。こ、殺すなんて。良くないね」

モノクマ「嘘なんかじゃないよ、オマエラにコロシアイをしてもらうのは決定事項なんだからさ!」

武光「ふん……下らない」

水面「そうかなぁ、マジ面白そうな事になってキターって感じなんだケド」

四葉「えっ?」

如月「何言ってんだよ、水面っち!? こんなあり得ないこと…」

ベル「あり得ない? ワタクシは、どうせこんな事だろうと思ってたわ」

ベル「凄い才能のある高校生を集めてコロシアイ、むしろベタな展開で飽き飽きするわね」

ベル「こんな設定……ゲームだとしても売れそうに無いわね」

如月「ベ、ベルっちまで……」

風切「なっ、なんで水面もベルちゃんもそんな落ち着いていられるの!?」

水面「マジ面白そうだから、かな?」

ベル「つまらなそうだから、かしら」

涼しい顔で答える水面くんにベルさん。

そ、そんな……まさか、2人ともこのルールを受け入れてるのでしょうか!?
188 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:23:50.04 ID:5oxlxyaeo

読売「あ、はーい! 質問いいです?」

モノクマに対して、読売さんは手をまっすぐ上げます。

モノクマ「はい、許可しましょう」

読売「一応、聞いておくんですけど、さっきから出てくる“おしおき”って言うのは何です?」

モノクマ「まあ、端的に言うと処刑だね」

モノクマ「ギロチンで首ちょんぱ! とか、釜茹ででグツグツ! とか」

読売「ですよねー」

霧咲「……痛いのは………嫌かも……」

東雲「そういう問題じゃ無いですッて! 処刑なんてされたら死んじゃうんですよッ!?!」
189 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:33:41.87 ID:5oxlxyaeo

…処刑…コロシアイ…学級裁判…モノクマ…

私の頭の中を、ぐるぐると単語が回り続けます。

恐怖か嫌悪か分かりませんが、心が、感情がグチャグチャにゆらされて。

だ、駄目……駄目です……




四葉「そ、そんなの絶対、駄目です!!!!!!」




気がついたときには、すでに私は叫んでいました。

四葉「私はコロシアイなんてしません! したくないです!」

四葉「誰にもそんなことして欲しくありません! させません!」

あの時の様なことは、もう二度と経験したくありません。

あの時の様なことが、もう二度と起きないように、今まで知識を磨いてきたのですから!

私は必死の思いを吐露します。

四葉「私はっ! 私は……っ!!!」
190 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:44:11.88 ID:5oxlxyaeo







國崎「大丈夫です、四葉さん」






ぽん、と國崎くんの手が私の背中に優しく触れます。


國崎「ボクも同じ気持ちです。コロシアイなんてしないし、させない」

國崎「ボクだけじゃないですよ、皆そう思ってるはずです」

國崎「そうですよね? 水面クンにベルクレルさん?」


水面「やっぱ幸子ちゃんにマジ必死すぎだよねー。つーか、面白そうなんて冗談に決まってるじゃん?」

ベル「そもそもワタクシはコロシアイをするとは一言も言ってないわよ」 

高遠原「こいつら、すがすがしいほど調子いいじぇ……」


國崎「ね? 皆、四葉さんと同じ気持ちでしょ? だから、そんなに叫ばなくても大丈夫です」

にこりと笑う國崎くんに、胸をなで下ろす私。

四葉「あ、ありがとうこざいます、國崎くん」

なんとか気持ちを落ちつけると、お礼を言います。

ううう。

なんだか恥ずかしいところを見せてしまいましたね。
191 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 21:59:11.08 ID:5oxlxyaeo


虎川「てか、四葉に言いたいことは言われちまったがよぉ、俺らはコロシアイなんてしねぇ! わかったかモノクマ!」

蜜橋「そ、そうだね。モノクマくんのね。言うとおりにはね。ならないんだよね。うん」 

風切「アタシも四葉ちゃんと同じさ! 殺人は良くないなんて小学生でも知ってるよ!」

皆は私の意見に賛成してくれたのか、モノクマ相手に強気の言葉を放ちます。


モノクマ「あーあ、なんだか気持ち悪いなぁ」


モノクマ「オマエラ、本気でコロシアイしないつもりなの?」

モノクマ「ていうか、本気でコロシアイしないですむと思ってるの?」

虎川「ど、どういう意味だ、ああん?」


モノクマ「コロシアイをしないなら、オマエラは一生をこの帝都の中で過ごすんだね」

モノクマ「一生、死ぬまで、家族にも会えず、友達にも会えず、夢も追えず、幸せも掴めず、未来すら訪れず」






モノクマ「そーんな、絶・望・的な人生を送るって言うんだね」





192 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 22:06:32.10 ID:5oxlxyaeo

モノクマ「オマエラがそれでいいならボクも無理して止めないよ」

モノクマ「でも、本当にそれで良いの?」

東雲「そ、そそそ、それは……そのッ!」

武光「モノクマに賛成するのは癪だが、確かに問題を解決しない限りは不安が残るぞ」 

ベル「商売できないのは困るわ! ワタクシの人生設計が……」

四葉「で、でも! まだ外に出られないと決まったわけじゃないです!」

虎川「さ、探せば出口があるかもしれねぇだろうが!!」


モノクマ「本当に出口なんてあるのかな?」

モノクマ「あったとして無事に出られる保障は?」

モノクマ「そもそもここが地球の何処に在るかもわからないのに?」

モノクマ「コロシアイなら確実に帰れるのに、そんな不安定な考えで大丈夫なの?」


虎川「う、うるせぇ! 黙りやがれ!」
193 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 22:20:54.69 ID:5oxlxyaeo

モノクマ「いい加減さぁ、認めちゃいなよ」

モノクマ「オマエラは偉そうにコロシアイなんてしませんって言うけど」

モノクマ「本当は恐いだけなんでしょ? 誰かに裏切られるのが」

モノクマ「だから、目を背けてるだけなんでしょ」

モノクマ「でもさぁ、誰かに裏切られるのが恐いなら……」

モノクマ「裏切られる前に裏切っちゃえばいいんだよ!」



モノクマ「殺して殺してぶち殺しちゃえばいいんだよ!!」



モノクマ「うぷぷぷぷ!! ぶひゃひゃひゃひゃ!! あーっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!!!」


モノクマの笑い声は、私達を再び絶望へと堕としていきます。

空気が張り詰めていくのがわかります。

私は、何も言い返せません。

理想を語るだけでは、現実の問題は解決できない。

分かっていたつもりでした。

ですが、やはり、私には何も出来ないのでしょうか。

私は悔しさの余り、下唇を噛みます。
194 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 22:28:03.34 ID:5oxlxyaeo

葬東「いい加減にしてもらうぞ」


すっ、と黒い影が私達の前にでます。

超高校級の葬儀屋、葬東くんです。


葬東「先から聞いておれば、貴様は殺すだの殺せだのと、随分と命を軽く見ているようだな」

モノクマ「うぷぷぷぷ、当然じゃん! オマエラの命なんて綿菓子よりも軽々しいよ!」

葬東「やはり貴様は許しておけぬ! 吾輩の鉄槌を喰らい、少々寝ていて貰おう!」

ダッ、と地面を蹴る音と共に葬東くんの体はかなりのスピードでモノクマに近づきます。

モノクマ「うわぁっ!? 急に何するのさ!?」

葬東「貴様を倒し、吾輩達の前からしばし消えて貰おうぞ」

葬東「さすれば、とりあえずの危険は避けられるはず」

どうやら、葬東くんはモノクマを排除しようとしているようです。

虎川「そ、そうだなぁ! 俺も手伝うぜ! ここで戦わなきゃいつ戦うってんだよぉ!!」

風切「アタシもやるよ! 力だけは自信あるからね!」

高遠原「流石体育会系ー! こういう時は頼りになるじぇ」
195 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 22:37:47.81 ID:5oxlxyaeo

モノクマ「うぷぷぷぷ、皇帝に暴力で対抗なんて度胸有るなぁ……そんなことしてただで済むと思ってるのかな?」

葬東「何?」

モノクマが低く笑った時、どこからか、声が聞こえます。

モノクマよりも幼稚で、それでいて力強い、不思議な声が。



???「モノクマ様に危害を加えようなんて……ゆるせないのだ!」



四葉「え…?」

葬東「何奴ッ!?」

振り返った先、私達の目を釘付けにしたのは───



大きな複眼を模した気味悪い虫の顔。

鋼鉄製の頑強な鎧に包まれた、巨大なボディ。

モノクマのような可愛らしさなど皆無な、無骨な機械。


両手にあたる場所に、銃火器が設置されていて……



どうみても、殺戮兵器としか思えない、ロボットでした。

196 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 22:51:21.46 ID:5oxlxyaeo

東雲「きゃああぁぇぇおわぁいやぁぁあッ!!!? で、出たぁあぁぁッ!?!?」

如月「な、なな、何なんだよコレ!?」

零「あ、あの腕に付いているのは、マシンガンですか? そんな……!」

葬東「…馬鹿な…」

モノクマ「うぷぷぷぷ! こいつは高性能騎士型殺戮マシーン、その名も『アブナイト』だよ」

田師「殺戮マシーンって……ええ!?」

國崎「くっ、こんな危険な物まで持っていたんですか」

???「ぼくちんの操縦するアブナイトは、世界一ィイイ! キミタチなんて一瞬で木っ端微塵なのだ!」

アブナイトと呼ばれた機械の上には、モノクマを一回り小さくしたようなクマのぬいぐるみがもう一匹いました。


モノきち「ぼくちんはモノクマ四天王が一角、情熱の貴公子、モノきちなのだ!!!」


モノきち「モノクマ様に危害を加えるのは、法令違反なのだ! ぼくちんが処罰しちゃうのだ!」

モノクマ「うぷぷぷぷ、それでもいいならボクを殴れば?」

風切「そんな…」

葬東「チッ……」

虎川「畜生め!」

圧倒的な武力の前に為す術もありません。

私達はやはり、モノクマの言うことには逆らえないのでしょうか。
197 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:02:10.09 ID:5oxlxyaeo

モノクマ「まあ、そう言うわけだから、オマエラはコロシアイを頑張ってね!」

モノクマ「改めて言うけど、殺し方は自由だよ!」

モノクマ「刺殺でも撲殺でも毒殺でも焼殺でも轢殺でも斬殺でも銃殺でも爆殺でも!」

モノクマ「コロシアイは自由だからね!」

モノクマ「あ、そうそう、最後に開会宣言しておこうか!」


モノクマ「ただ今より、コロシアイパーティーを開催します! オマエラ、殺して殺して殺しまくれー!!」


モノクマ「じゃ、ばいばーい!」

そう言い残すと、モノクマは去って行きました。

モノきち「あ、待ってなのだ、モノクマ様ー!」

モノきちとアブナイトも後を追うように消えます。


後に残されたのは、私達だけ。


私達の間には不穏な空気が流れていました。


あり得ないことの連続で、何も理解できない。

でも、たった一つだけ分かる。

人を殺せば、解放される。


そのルールが私達の思考を縛り付けていました。
198 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:08:20.66 ID:5oxlxyaeo



こうして始まったのです。

絶望へと続く、狂った物語が。



でも、私は知りませんでした。

狂った物語の始まりとは、同時に、一つの悲劇の終焉でもあると言うことに。

199 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:08:56.26 ID:5oxlxyaeo




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

PROLOGUE
【私が知るべきコト】

【END】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


   
200 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:10:27.22 ID:5oxlxyaeo

【超高校級の図書委員】四葉 幸子(ヨツバ ユキコ)
【超高校級の歴史学者】高遠原 黄泉(タカトオバラ ヨミ)
【超高校級の商人】ベルクレル・アルフォード(Bellclair Alford)
【超高校級の画家】霧咲 秋奈(キリサキ アキナ)
【超高校級の天才少女】一 零(ニノマエ レイ)
【超高校級のバスケ選手】風切 天馬(カザキリ テンマ)
【超高校級のジャーナリスト】読売 朝姫(ヨミウリ アサヒ)
【超高校級の霊能者】東雲 玲奈(シノノメ レイナ)
【超高校級のハッカー】田師 海斗(デンシ カイト)
【超高校級の喧嘩師】虎川 龍矢(トラカワ リュウヤ)
【超高校級の養蜂家】蜜橋 紅葉(ミツハシ コウヨウ)
【超高校級の冒険家】國崎 玲(クニサキ レイ)
【超高校級の葬儀屋】葬東 柳(ソウトウ ヤナギ)
【超高校級の居合道家】武光 銀龍斉(タケミツ ギンリュウサイ)
【超高校級の怪盗】水面 ルイ(ミナモ ルイ)
【超高校級のダンサー】如月 蓮(キサラギ レン


生存者……16人。


To be continued…
201 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:12:42.05 ID:5oxlxyaeo


【アイテムGET】
『帝都ディスパウロ往きチケット』…PROLOGUEをクリアした証。モノクマの顔がプリントされている。

202 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/07(火) 23:15:07.07 ID:5oxlxyaeo

PROLOGUE終了なので、今日はここで終わりです。
次回は木曜か金曜あたりの夜に。

分かりにくいことなどあったら質問受けます。
感想等あったら嬉しい限りです。
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 23:28:49.63 ID:avcHsnPH0
乙。
わかりにくい点は見当たらないです。ワクワクする。
できれば全員の身長と胸囲が知りたいです。
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 23:30:45.58 ID:SrqTN2KZo
乙でした 期待
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 23:32:12.68 ID:b9D0ryPco

キャラが生き生きしてて良い
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/07(火) 23:36:30.38 ID:X0Y6qSQDO
乙です
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 00:36:04.83 ID:Z8l56qED0
乙です。
帝都の地図とか欲しいなぁ
208 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:01:53.61 ID:myaIIdCDo

お待たせしました。

地図に関しては、事件発生までには作っておきます。しばしお待ちを。

身長、体重等に関しては通信簿的な物を作成しましたので、どうぞ。
209 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:03:57.06 ID:myaIIdCDo

生徒No.01 四葉 幸子(ヨツバ ユキコ)
性別:女 血液型:A 誕生日:9月1日
身長:175p 体重:53s 胸囲:89p 
好きなもの:図鑑 嫌いなもの:サプライズ
特記事項:【超高校級の図書委員】
“知らなかった”事で他人を不幸にしたことがあるため、本をたくさん読み知識を蓄えることで“知らなかった”事で起きる悲劇を無くそうとしている。
皆に幸せになって欲しいと願う心優しく責任感が強い少女。
背が年頃の女子と比べて高いが、高いところの本も取りやすいと本人はご満悦。
誰に対しても敬語で天然っぽい印象がある。

生徒No.02 高遠原 黄泉(タカトオバラ ヨミ)
性別:女 血液型:B 誕生日:7月21日
身長:163p 体重:48s 胸囲:85p
好きなもの:史跡巡り 嫌いなもの:ゲーム
特記事項:【超高校級の歴史学者】
歴女であり日本や世界などあらゆる歴史に精通している。
歴史が好きすぎて語りだすと止まらない。
眼鏡がトレードマークでよく喋るムードメーカー。
歴史以外でもそもそもおしゃべりが好きで若干鬱陶しい。

生徒No.03 ベルクレル・アルフォード(Bellclair Alford)
性別:女 血液型:B 誕生日:6月6日
身長:165p 体重:46s 胸囲:82p
好きなもの:夜景 嫌いなもの:慈善事業
特記事項:【超高校級の商人】 
世界を股に駆ける商売人。
元々大財閥のお嬢様であるが自らも起業し大成した天才経営者。
あらゆるものを売り付ける交渉手腕は本物。
儲けばかり考える悪癖があるが守銭奴というわけではなく儲ける事自体に愉悦を感じている。
日本語はぺらぺら。

生徒No.04 霧咲 秋奈(キリサキ アキナ)
性別:女 血液型:A 誕生日:3月30日
身長:156p 体重:44s 胸囲:91p
好きなもの:静かな部屋 嫌いなもの:うるさい人
特記事項:【超高校級の画家】
小さい頃から絵の才能を見込まれているが、名声や富への関心は薄く、ただ性格上一人でできる趣味で一番性に合っただけである。
性格は内気で引っ込み思案であるが、心を開いた相手には人懐っこい面も見せる。
210 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:05:41.28 ID:myaIIdCDo

生徒No.05 一 零(ニノマエ レイ)
性別:女 血液型:AB 誕生日:10月31日
身長:138p 体重:38s 胸囲:66p
好きなもの:いちご 嫌いなもの:子供扱い
特記事項:【超高校級の天才少女】
年齢12歳という若さだが、飛び級で高校生にまで上り詰めた天才。
全国模試一位、数学オリンピック日本代表などの実績を持つ。
基本的には落ち着いているが、これはただ背伸びをしているだけで本来は年相応に子供っぽく、寂しがり屋。

生徒No.06 風切 天馬(カザキリ テンマ)
性別:女 血液型:O 誕生日:12月21日
身長:183p 体重:68s 胸囲:80p
好きなもの:ランニング 嫌いなもの:爬虫類
特記事項:【超高校級のバスケ選手】
チームでキャプテンを務めていた経歴から、どんな状況でも気丈かつ前向きに行動しようとする。
体育会系の性か頭はそんなによくない。
茶髪の髪を肩くらいまで伸ばしていて、胸は成長していない。
名前や見た目から初見で男に見られることもある。
その事もあって本人は自分が女子らしくないことを内心気にしている。

生徒No.07 読売 朝姫(ヨミウリ アサヒ)
性別:女 血液型:O 誕生日:5月3日
身長:152p 体重:43s 胸囲:70p
好きなもの:スクープ 嫌いなもの:悪天候
特記事項:【超高校級のジャーナリスト】
秘密を暴くのが好きな自称ジャーナリズムの申し子。
行動派な記者であり神出鬼没で様々な場所に現れる。
若干強引な取材を行い、人の気持ちについては疎い。
基本はですます口調で丁寧な人物。

生徒No.08 東雲 玲奈(シノノメ レイナ)
性別:女 血液型:AB 誕生日:1月5日
身長:169p 体重:54s 胸囲:97p
好きなもの:掃き掃除 嫌いなもの:暴力
特記事項:【超高校級の霊能者】
生真面目で融通のきかない性格。
争いを嫌い平和を愛している。
才能について信じてもらえないことが何よりも不安で辛い。
211 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:07:53.52 ID:myaIIdCDo

生徒No.09 田師 海斗(デンシ カイト)
性別:男 血液型:A 誕生日:11月21日
身長:168p 体重:58s 胸囲:80p
好きなもの:スマホゲーム 嫌いなもの:カラオケ
特記事項:【超高校級のハッカー】
常にパソコンや電子機器などを入れたリュックサックを携帯している優男。
頭にはバンダナを巻いている。
人当たりのいい好青年であるが人と必要以上に仲良くなることを怖がり、人とは常に【知人以上友人未満】を保とうとする。

生徒No.10 虎川 龍矢(トラカワ リュウヤ)
性別:男 血液型:A 誕生日:9月27日
身長:182p 体重:71s 胸囲:90p
好きなもの:ツーリング 嫌いなもの:弱い者いじめ
特記事項:【超高校級の喧嘩師】
『百戦無敗』の通り名を持つ喧嘩師。
金髪で目付きが鋭く、左目には刀傷が残っている。
学ランを羽織っており、赤いシャツを好んで着用している。
性格は粗暴で喧嘩っぱやいが、頭の回転が速く洞察力も高い。

生徒No.11 蜜橋 紅葉(ミツハシ コウヨウ)
性別:男 血液型:O 誕生日:8月3日
身長:175p 体重:66s 胸囲:83p
好きなもの:家族 嫌いなもの:ハチクマ
特記事項:【超高校級の養蜂家】
ハチであればミツバチはもちろん、アシナガバチやスズメバチまでというすべてのハチ達と心を通わせている養蜂家。
彼が愛情を注いだ家族(野性のニホンミツバチ)の産み出した天然物のハチミツは美食家等のつてではスプーン一匙で5万円という高値がつけられている程に美味。
普段から彼が持ち歩いているショルダーバッグには、野性のオオスズメバチとニホンミツバチが住み着いている。

生徒No.12 國崎 玲(クニサキ レイ)
性別:男 血液型:AB 誕生日:8月30日
身長:178p 体重:61s 胸囲:81p
好きなもの:入道雲 嫌いなもの:拷問
特記事項:【超高校級の冒険家】
放浪癖があり、それが高まり過ぎた結果いつのまにか稀代の冒険家と持て囃されるようになった。
本人は基本どこか上の空のボケッとした人間で気付いたら居なくなってるような危なげない人間。
一応意志疎通は出来る。
212 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:10:57.14 ID:myaIIdCDo

生徒No.13 葬東 柳(ソウトウ ヤナギ)
性別:男 血液型:B 誕生日:11月2日
身長:158p 体重:49s 胸囲:75p
好きなもの:黒豆 嫌いなもの:オカルト
特記事項:【超高校級の葬儀屋】
黒髪で黒い服をきているイケメン。
基本無口でインキャな雰囲気をまとっている。
しかし命を重んじていて命を軽く見る発言や行動をすると殴ったりするアグレッシブになる。
命を簡単に捨ててはいけないという思想の持ち主で命に関する話の時には饒舌になる。
そういう命に関する話も聞くことからカウンセラーとしても良い相談相手になると評判。
事件が起きるたびに皆で葬式をして亡くなった人間を忘れないようにする。

生徒No.14 武光 銀龍斉(タケミツ ギンリュウサイ)
性別:男 血液型:A 誕生日:6月20日
身長:196p 体重:89s 胸囲:98p
好きなもの:和風の物 嫌いなもの:意志の弱い人
特記事項:【超高校級の居合道家】
江戸時代の武士の時代から続くと言われる抜刀術を、今に伝える居合道家。
その実力と技の冴えは伊達ではなく、仮に竹刀であろうと枝であろうと、太刀筋が鈍る事はない。
コロシアイにおいても冷静であり、殺しにくるようならば容赦無く斬る、と公言して憚らぬ無頼漢。
因みに剣道家との混同を尤も嫌い、初めは招待状に【超高校級の剣道家】とあったことに腹を立て、後に居合道家に変わった。

生徒No.15 水面 ルイ(ミナモ ルイ)
性別:男 血液型:O 誕生日:11月11日
身長:163p 体重:51s 胸囲:74p
好きなもの:コーヒー 嫌いなもの:ネズミ
特記事項:【超高校級の怪盗】
世間を賑わす良い怪盗で悪徳企業が不正で奪い取ったお金や資料をもとある場所に返したり、理不尽に取られたものを持ち主に返すなど正義の怪盗として記者などに取り上げられている。
本人はおちゃらけた性格でへへっとよく笑ったりっつーかとかマジでとか最近の男子高校生って口調。
また普段は正体がシークレットのためマジシャンを名乗っている。
ピッキングやスリなどお手の物で進学校に通っていて頭も良い。
見た目は金髪におしゃれな帽子に今時のいけてる男子って格好をしている。碧眼。

生徒No.16 如月 蓮(キサラギ レン)
性別:男 血液型:A 誕生日:11月29日
身長:185p 体重:72s 胸囲:85p
好きなもの:ダンス 嫌いなもの:暇な時間
特記事項:【超高校級のダンサー】
何よりも踊りを愛していて、一般的な軽快なダンスから、どこかの国の民族の踊りまで、多種多様のダンスを覚えている。
何をするにも一直線で、一度決めたことは頑固として曲げない性質。
他人との交流を好んでおり、集団におけるムードメーカーの役を補っている。
213 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:12:26.57 ID:myaIIdCDo

なお、身長、体重、胸囲に関しては詳しくないので、おかしな点もあるかもしれませんが、ご了承ください。

では、続きを始めていきます。
一章のスタートです。
214 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:16:43.58 ID:myaIIdCDo


私は思い出します。


あの日のことを。


あの事件のことを。



私が、何も知らなかったから────あの人達のことを知ろうとすらしなかったから起きた、凄惨な事件のことを。

215 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:18:06.68 ID:myaIIdCDo


何故でしょうか?



モノクマにコロシアイを命じられたから?


アブナイトという名のロボット兵器に危険を感じたから?


必死の叫びもむなしく、絶望的な疑心暗鬼の状態に陥ったから?



確かにどれも原因ではありますが……それだけではないのでしょう。



きっと、私は恐れているのです。


先の分からない状況。


私が“何も知らない”────その事自体を恐れているのです。

216 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:23:59.97 ID:myaIIdCDo


私は。


いつまでも、あの事件を忘れられません。

いつまでも、あの日から逃げられません。


いつまでも、“知らない”ことの恐怖に、囚われ続けているのです。


いつまでも、いつまでも。










──────囚われたままなのです。



217 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:25:20.34 ID:myaIIdCDo




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

CHAPTER 01
【囚われし運命と捉えきれない謎】(非)日常編

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



218 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:37:01.10 ID:myaIIdCDo

◆ ◆ ◆


水面「さーて、これからマジでどうする?」


あっけらかんとした超高校級のマジシャン、水面くんの一言で、私は我に返ります。

四葉「どうするって…言いましても」

水面「モノクマちゃんが言うには、オレらここから出られないらしーじゃん?」

水面「あ、コロシアイしちゃうなら別だケド」

葬東「言語道断」

虎川「ああ! コロシアイなんてするわけねぇだろぉが!!」

蜜橋「そうだね。ダメだね。コロシアイなんてね。人を傷つけるなんてね。良くないよね」

読売「でも、実際問題どうするです? コロシアイもせず、かつここから出る方法なんて有るんです? 私には無理な気もするですが……」

國崎「それをこれから探すんですよ」

読売「……ふーん……」

ベル「でも、そんなに上手くいくかしら?」

東雲「ど、どうせ出る方法なんて無いですッて……私達は一生この中で暮らさなきゃいけないんですよーッ!! うわぁぁぇえぇんッ!!」

風切「ちょっと東雲ちゃん! 泣かないでってば」
219 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 21:50:18.18 ID:myaIIdCDo

零「私達がここに連れて来られたなら、どこかから入ってきたのは確かです」

零「なら論理的に考えて、出口……というか出入り口はあると思うんですが」

四葉「で、ですよね! まずは出口を探してみることから始めましょう」

如月「あ、そういえば、おれがさっき見つけた門みたいなのって出口なんじゃないか?」

高遠原「はえ? そんなのあったん〜?」

ベル「あら、そんな物があるなら早く言って欲しかったわね」

高遠原「まったく〜、如月は阿呆だじぇ」

如月「あ、アホはひどいぞ、高遠原っち!」

虎川「よぉし、さっそくその出口を探しにいこぉぜ!」

風切「うん、そうだね! アタシも協力する」

読売「ま、皆が決めたことなら私も反対はしないでーす」

霧咲「……………えと………眠いけど………秋奈もやる……よ……」

田師「良くこんな状況で眠くなれるね……あはは」
220 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:02:21.49 ID:myaIIdCDo

良かった。

皆さん、団結してくれそうです。

一時は疑心暗鬼でギスギスした空気でしたが、なんとかまとまりつつあるようですね。

私は、12歳とは思えないほど冷静な零ちゃんの耳もとによって、小声で話しかけます。

四葉「流石、零ちゃん! 助け船を出してくれて、ありがとうございますね」

零「べ、別に……当たり前のことを言ったまでです!」///

うふふ。

顔を真っ赤にする零ちゃんは相変わらず可愛らしいです。


武光「だが待ってくれ。ここを探索するには地図のような物がないと難しいのではないか?」

風切「うーん、確かにそうかも。ここ結構広いみたいだし、迷ったら大変……」

武光「恥ずかしながら、私は少々方向音痴のきらいがあるらしくて……自分ではそうは思わないのだが」

如月「へぇ、武光っちって意外と抜けてるのな!」

武光「かたじけない」

目を伏せてうつむくのは、超高校級の居合道家の武光くん。

しっかりしてそうに見えても、弱点はある物なんですね。
221 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:11:41.56 ID:myaIIdCDo

四葉「それにしても地図ですか……都合良くあれば良いのですが」


その時でした。

私達の前に再び声が響きます。



モノきち「そう言うことならボクちんの出番なのだ!」



ビョーン、と飛び跳ねるような音と共に、先程までアブナイトの上に乗っていた、モノきちという名のクマのぬいぐるみが飛び出してきました。

基本のフォルムはモノクマそっくりですが、オレンジ色を基調とした明るい配色をしています。

東雲「ひゃあぁぁぇぇッ!!? また出ましたッ!?」

モノきち「えへへへ、ボクちんはモノきち! モノクマ四天王の一角なのだ!」 

高遠原「さっきも聞いたじぇ……」
222 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:21:52.28 ID:myaIIdCDo

モノきち「あ、そうそう! キミタチ、地図が欲しいのだったね?」

武光「なんだ、貴殿は持っているのか?」

モノきち「えへへへへ、キミタチにスペシャルなプレゼントを用意したのだ!」

四葉「プレゼント…ですか?」

はて。

この言い方から察するに、ただの地図ではないのでしょうか。

モノきち「それはねぇ、これなのだー!」

じゃーん、と言うかけ声と同時に、モノきちが取り出したのは──────





人数分の、液晶画面のついた手のひらサイズの電子機器でした。


223 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:31:30.37 ID:myaIIdCDo

モノきち「じゃーん! これは“モノヴァイス”っていうのだ!」

零「モノヴァイス…?」

水面「へへっ、なんかマジかっちょいい名前じゃん」

ベル「ヘンテコなデザイン……商品にはならなそうね」

田師「小型の端末かな、あんまり見たことないタイプだけど」

超高校級のハッカーである田師くんは、コンピュータの類いには詳しいはずです。

その彼が余り知らないという事は……

モノきち「それはそうなのだ! このモノヴァイスはキミタチのために作られた特別製なのだから!」

國崎「ボクたちのため…ですか」

モノきち「そう! キミタチ超高校級のための物なのだ!」
224 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:43:08.34 ID:myaIIdCDo

武光「それで、この機械は何が出来る物なんだ? 私は機械も得意ではないんだ、分かりやすく説明して欲しい」

如月「武光っち、苦手なもの多くない?」

武光「それは言うな」

武光くんの質問にモノきちは得意そうに答えます。

モノきち「えーっとね、モノヴァイスには、この帝都ディスパウロの地図や、キミタチ自身の情報」

モノきち「あと帝都における絶対遵守の規則、“皇帝法令”なんかがかいてあるのだ!」

四葉「皇帝法令……ここでのルールということでしょうか?」

蜜橋「絶対遵守なんてね。なんだかね。ちょっとね。恐いね。うん」

モノきち「この法令を違反した人はアブナイトでぐっちょんぐっちょんのぎっちょんぎっちょんに処罰しちゃうから、ちゃんと読んでおくのだぞ!」

モノきち「じゃ、そう言うわけで、ばいばーいなのだ!」

その場に、人数分のモノヴァイスを置くと、モノきちはささっと素早く帰ってしまいました。

225 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 22:52:44.34 ID:myaIIdCDo

高遠原「あいつ…風のように早かったじぇ」

水面「モノヴァイスかぁ…へへっ、カッコいいじゃん」

ベル「ヘンテコなデザインね。商品にはならなそう」

読売「人数分ありますし、とりあえず一つずつ配りますです」

近くにいた読売さんはモノヴァイスに手を伸ばすと、それを一つずつ皆に渡していきます。


読売「はい、四葉氏もどーぞです」

四葉「あ、ありがとうございます、読売さん」

手に取るってみると、案外軽いのが分かります。

ふむふむ。

横に電源スイッチがありますね。

ポチッとスイッチを入れると液晶画面に光が灯ります。

そして、メニュー画面のような物が表示されました。

四葉「地図に通信簿……これは皆さんのプロフィールですね…」

國崎「あ、皇帝法令もあります。見てみますか」

ボタンを操作して皇帝法令を開きます。

すると、そこには。

226 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:04:42.43 ID:myaIIdCDo

第一条、帝都ディスパウロでの共同生活に期限はありません。

第二条、帝都内で殺人が起きた場合、パーティー参加者全員による学級裁判が行われます。

第三条、学級裁判で正しいクロが指摘できれば、殺人を犯したクロだけがおしおきされます。正しいクロを指摘できなかった場合は、クロ以外の参加者であるシロが全員おしおきされます。

第四条、クロが勝利した場合は帝都ディスパウロから、外の世界に出ることができます。

第五条、最後の2人になった時点でコロシアイパーティーは終了です。

第六条、夜10時から朝8時までの「夜時間」は、大衆食堂と大聖堂が封鎖されます。

第七条、帝都ディスパウロの皇帝であるモノクマへの暴力は固く禁じられています。

第八条、モノクマが殺人に関与する事はありません。

第九条、モノヴァイスは貴重品なので壊さないでください。

第十条、「死体発見アナウンス」は3人以上の参加者が死体を発見すると流れます。

第十一条、帝都ディスパウロについて調べるのは自由です。行動に制限は課せられません。

第十二条、法令違反を犯した参加者はアブナイトによって処分されます。

なお、皇帝の都合により法令は順次増えていく場合があります。
227 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:11:28.83 ID:myaIIdCDo

四葉「こ、これが、皇帝法令ですか……!」

水面「へぇ、ルールはなかなか凝ってるじゃん」

高遠原「コロシアイとか、学級裁判とか…当たり前のように書いてあって……うへぇって感じ〜」

モノヴァイスに表示された皇帝法令を見て、私達は再び自分たちの置かれている状況が、異常であると認識します。


國崎「………………………………」

四葉「ん? 國崎くん、どうかしましたか?」

國崎「いや、ただ“最後の2人になったらコロシアイが終了”と言うのが気になったんですけど」

國崎「これってどういう意味だと思います?」

四葉「え? えっと……」

零「2人になったら裁判が成り立たないからじゃないですか?」

答えに詰まった私の代わりに零ちゃんが口を開きます。

でも、確かに。

2人になったら、互いに投票し合うだけなので裁判の意味が無くなってしまいますね。

國崎「まあ、そう考えるのが妥当ですかね」

國崎「…………………………………」

あれれ。

どうやら、國崎くんは納得いかないようですね。
228 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:16:44.10 ID:myaIIdCDo

虎川「うっし、これでルールも確認できたしよぉ、探索と行こうぜぇ!」

読売「全員で動くのも馬鹿らしいですし、ここは手分けして探すのはどうです?」

東雲「えッ!? でも、それは危なくないですかね。ほら、モノクマが何かしてきたら……ううッ!」

ベル「それは大丈夫よ。モノクマがワタクシ達に直接危害を及ぼすつもりなら、既にやってるはずだわ」

水面「そうそう、大丈夫っしょ」


水面「オレ達の中の誰かが既にコロシアイを企んでない限りは、さ」


四葉「そ、それって……!」

如月「おいおい、縁起でもないこと言うなって、水面っち!」

水面「へへっ、冗談冗談、マジになっちゃダメダメ!」

愉快そうに笑う水面くんでしたが、私には何が面白いのか理解できません。

彼は一体何を考えているのでしょう。

うーん。

分かりませんね。
229 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:22:12.45 ID:myaIIdCDo

國崎「じゃあ、四人組を四つ作るってことで、いいですか?」

風切「アタシはいいよ!」

葬東「吾輩も構わぬ」

ベル「人数的にも、それで良いんじゃなくて」

霧咲「…………組み分け………苦手…かも……」


四人組ですか。

さて。

私は誰と組みましょうか。

近くにいる人に声をかけてみましょう。



1.モノヴァイスに四苦八苦している超高校級の居合道家、武光くん。
2.モノヴァイスを見て考え事をしている超高校級の天才少女、零ちゃん。
3.モノヴァイスを興味深そうに見てる超高校級のハッカー、田師くん。

安価↓1 誰と組む
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:22:59.32 ID:FIoKMneao
3
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:23:10.71 ID:7ACXxZ1DO
232 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:33:03.45 ID:myaIIdCDo

田師「ふーん、これ小さい割には高性能だね……」

興味深そうにモノヴァイスを眺める田師くんに声をかけます。

四葉「田師くん、良かったら私と組みませんか?」

田師「えっ? 僕? いいの、僕なんかで?」

四葉「はい、田師くんは私とで大丈夫ですか?」

田師「あ、うん、僕は大丈夫だよ。あはは、あははは…」

どうしたんでしょう。

なんだか返事がぎこちない気がします。

無理強いしてしまったのでしょうか。


さてと、お次は誰に話し掛けましょうか。



1.困ったような表情でキョロキョロ見回す霧咲さん。
2.自分の頬を叩き気合いを入れている如月くん。
3.大聖堂の長椅子に優雅に腰掛けるベルさん。

安価↓1 誰と組む
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:33:33.72 ID:6z0RqRzxo
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:34:40.62 ID:hCBCz67z0
235 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:42:38.51 ID:myaIIdCDo

霧咲「……………………………ええと………………」

どうしたらいいか分からないといった様子の霧咲さんが、キョロキョロしています。

四葉「霧咲さん、良かったら私達と組みませんか?」

霧咲「…………え…………いいの?」

四葉「もちろんです! 霧咲さんも大丈夫ですか?」

霧咲「……うん、ありがと…」

霧咲「…………四葉………優しいね………」

四葉「そんな、褒めても何も出ませんよ?」

少しだけ霧咲さんは嬉しそうに笑ってくれました。

可愛らしいですね。


さてと、残り一人は誰にしましょうか?


1.バッグの中のミツバチに話しかけている蜜橋くん。
2.眼鏡をかけなおして大聖堂を見て回っている高遠原さん。
3.ボーッと空を見上げている國崎くん。

安価↓1
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:42:51.89 ID:hCBCz67z0
237 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:49:36.07 ID:myaIIdCDo

國崎「………………………………」

何を考えているのか、よく分からない目で空を見上げている國崎くん。

四葉「あの、國崎くん、いいですか?」

國崎「…ん? ああ、四葉さん。どうしたの?」

四葉「いえ、もし良かったら私達と組みませんか、と思って」

國崎「そうですね、わかりました」

國崎「まだ、ボクも組む人が決まってませんでしたし、よろしくお願いします」

最初に出会ったときも、ボーッとしていた國崎くんですが。

何故でしょう。

今の國崎くんは少しだけ、憂いを帯びている気がします。

まるで、何かに気づいてしまったかのような……
238 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/10(金) 23:52:39.78 ID:myaIIdCDo

探索メンバーが決定したので今回はコレで終わりです。
次回は月曜日か火曜日の夜かと。

質問とかあれば出来る範囲で答えます。
感想等あったら嬉しい限りです。
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:54:56.10 ID:7ACXxZ1DO
乙でした
キャラがうまく個性がでてて良いです
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:55:12.71 ID:pRBEJFtb0
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:58:40.93 ID:FIoKMneao
乙乙
早く絆深めたいな
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:58:57.78 ID:ebwytOdN0

四葉さんと風切さんが想像以上にでかくてビビった。
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 00:05:46.79 ID:YYPvjiYVo
葬東ちっちゃくて見間違いかと思った
244 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 21:14:34.76 ID:drzEWC/Mo

お待たせしました。

ロンパ女子は、ただでさえ背が高いし仕方ない。
葬東は男子にチビが一人くらい欲しかったし仕方ない。

では、ただいまより続きを始めます。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:15:25.31 ID:LGQGb9Ds0
待ってました!
246 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 21:20:04.18 ID:drzEWC/Mo


超高校級のハッカーの田師くん。

超高校級の画家の霧咲さん。

超高校級の冒険者の國崎くん。

そして私。

こうして四人組を作り終えました。

すると。

どうやら、他の皆さんも組み終わったようで。

それぞれ探索に出て行きます。


國崎「じゃあ、ボクらも行きますか」

田師「えっと、僕らは何処に行けばいいのかな?」

四葉「モノヴァイスの地図を見る限り、水面くん達は広場の方、如月くん達は第一関所(?)の方、葬東くん達は墓地の方へ行ったみたいですね」

霧咲「………残ってるの……宿屋の方……とか?」

國崎「もちろん、皆と別の所を探索するのは効率面で見ても大事ですけど」

國崎「細かい探索は皆に任せて、ボクらは全体を手早く見て回りましょう」

國崎「この帝都ディスパウロは結構広いみたいですし、全体像を考えておくことも必要かと思います」

四葉「なるほど、そうですね」
247 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 21:25:26.12 ID:drzEWC/Mo

田師「全体か……じゃ、最初は何処から行くのかな?」

帝都全体を見て回る。

そうですね。

まずは……


1.大聖堂(現在地)
2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
5.審判の泉
6.第一関所
7.広場
8.売店
9.墓地
10.謎の扉

安価↓1
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:26:07.22 ID:/C+PoS/9o
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:26:10.60 ID:tFVro8ydo
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:26:14.64 ID:uXm5HGmi0
3
251 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 21:50:44.33 ID:drzEWC/Mo

私は地図上に水色で記された場所を指差します。

四葉「この、泉……でしょうか? まずは、ここを調べてみましょう」

私のこの一言で、私達は大聖堂から北西側に位置する場所まで移動しました。


◆ ◆ ◆


そこは、静謐な空間でした。

風が気持ちよく吹き、清らかな水が太陽の光を反射しています。

ですが、どこか不安になるような……不可解な歪さを秘めている気がしました。


四葉「これは、泉ですよね」

目の前に広がるのは湧き水がたまっている、そこそこの広さを持つ泉。

國崎「綺麗な場所じゃないですか」

霧咲「……うん………絵にしたい……かも……」

田師「僕はあんまり……ほら、アウトドアとか苦手なんだよね…あはは」

皆さん、それぞれに感想を抱いています。


四葉「あ、これ見て下さい! 看板ですよ」

私は泉の少し前に木製の立て札を発見しました。

そこには。


『The Spring of Judgement』

と、書いてありました。
252 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 21:55:48.95 ID:drzEWC/Mo

國崎「……“審判の泉”って所ですか」

審判の泉。

その名が示す意味とは一体何なのでしょう。

私は不吉な予感をおぼえます。

田師「えーと、じゃ、一通り見て回ろうか」

四葉「はい、そうですね」

霧咲「………うん…」


その後。

私達は泉の周りを探索しますが、特にコレといった発見をするには至らず。

次の場所へ移動することになりました。


1.大聖堂
2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
6.第一関所
7.広場
8.売店
9.墓地
10.謎の扉

安価↓1 
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:56:25.65 ID:tFVro8ydo
254 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:08:12.48 ID:drzEWC/Mo

◆ ◆ ◆


地図上で北西の端。

私達が目を覚ました場所です。

いくつもの墓標と棺が無造作に置かれていました。

四葉「ここは、墓地で良いのでしょうか?」

國崎「そうですね」

田師「僕…というか、僕ら皆ここで目を覚ましたんだよね」

四葉「はい、私は……えっと…この棺に入っていました」

私は自らが出てきた棺を指差します。

田師「ええ!? 四葉さん、どれだったかまで覚えてるの!?」

四葉「え? は、はい一応」

田師「僕、目が覚めたときは混乱してて、そんな余裕無かったよ」

國崎「四葉さん凄いです、ボクも他の人を探すのに精一杯でしたよ」

四葉「い、いえ! 私は別に……!」

霧咲「………流石……四葉は………クール……」

四葉「そ、そうではなくですね! 私は必死に状況確認に努めようとしただけで……」


あわわ。

なんだか、からかわれてしまったようです。

見知らぬ場所で目が覚めたときは、もっと慌てるのが普通なのでしょうか。
255 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:21:11.79 ID:drzEWC/Mo

そして。

私達は改めて墓地を調べ始めました。


木々がおおいしげり、日の光が遮られています。

湿っぽくて、少々かび臭い気がします。

棺の数は16基。

それぞれ同じ大きさで、同じ柄をしています。

墓標は棺よりも多く、19個ありました。

四葉「この墓標…名前などは書かれていないのですね」

田師「じゃあ、この下には誰も眠ってないのかな? まあ…その方が良いんだけど」

國崎「待って下さい、こっちの二つには何か書いてあります」

19個の内、二つは奥に置かれていました。


そこには、このような文字が彫られていました。

256 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:25:02.50 ID:drzEWC/Mo


片方には『C』

もう片方には『R』

257 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:27:44.89 ID:drzEWC/Mo

四葉「これは…一体どういった意味なのですか?」

國崎「さあ…? ただ、怪しいことは確かですね」

CとR。

何かの暗号でしょうか。

うーん。

私はしばし頭をひねらせますが、とうとうその答えは出ませんでした。


そして。

私達は、次の場所へ移動することになりました。


1.大聖堂
2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
6.第一関所
7.広場
8.売店
10.謎の扉

安価↓1 
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 22:28:49.17 ID:uXm5HGmi0
6
259 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:38:39.65 ID:drzEWC/Mo


◆ ◆ ◆


「「うおおおおおぉぉぉっっっ!!!!」」


私達が第一関所と言う場所に向かうと、激しい怒号のような声が響きます。

田師「な、何だぁ!? びっくりしたよ…」

霧咲「………死ぬかと……思った………」

四葉「な、何かあったんでしょうか?」

國崎「とにかく、行ってみましょう」

國崎くんに言われ、私達は急ぎ足で第一関所へ向かいます。


そして、辿り着いた私が見た物は。



汗だくで倒れる三人。

超高校級のダンサー、如月くん。

超高校級の喧嘩師、虎川くん。

超高校級のバスケ選手、風切さん。

そして、涼しい顔で彼らを見下ろしている。

超高校級の商人、ベルさんでした。
260 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 22:51:22.99 ID:drzEWC/Mo

四葉「べ、ベルさん! これは一体、どういう状況なんですか?」

ベル「あら、四葉さん。どうしたのかしら?」

四葉「そっちこそ、どうしたんですか? 何故、三人とも汗だくなんですか?」

ベル「そうね……話せば長くなるわ」

そこからベルさんの語ったことを、私なりに纏めると以下の通りです。


まず、如月くん、虎川くん、風切さん、ベルさんの四人組は、如月くんの発見した出口と思わしき場所にやってきました。

ですが、そこは大きな鉄の扉で閉じられていて、外に出られなかったのです。

そこで、虎川くんが力を合わせて押せば扉が開くはずだ、と意気込み、如月くんと風切さんを巻きこみます。

※この時、ベルさんは物陰に隠れやり過ごしたそうです。

虎川くん達三人は雄叫びを上げながら精一杯力を込めますが、扉は一向に開きません。

※この時、ベルさんは物陰で一眠りしていたそうです。

そして、虎川くん達は限界を迎え、その場に倒れ込み、現在に至るという訳です。

思ったより短い話でした。
261 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:09:18.02 ID:drzEWC/Mo

風切「はぁ、はぁ……流石に疲れちゃった」

四葉「お、お疲れさまです、風切さん」

如月「くそー、ベルっちも手伝ってくれよな!」

ベル「嫌よ。そんな汗だくになるだけの無駄なこと」

虎川「無駄かどうかは分かんねぇだろぉがよぉ!! やってみなきゃよぉ!」

ベル「やったから、その状況なのではなくって?」

虎川「……そりゃあ、そうだがよぉ」


虎川「そうだぜ! テメェらも手伝ってくれよ!」

私達の方を見上げて、虎川くんは笑いました。

ですが。

田師「え!? いや、それは、ほら……僕、体育会系じゃないし、あはは」

霧咲「……絶対……無理…かも」

虎川「何だと、ああん?」

國崎「落ち着いて下さい、虎川クン。力ずくじゃない開け方を探しましょうよ」

虎川「ちっ、まあ……そうだなぁ」

汗を手で拭うと、虎川くんは立ち上がります。

あれれ。

もっと反抗するかと思いましたが、國崎くんの意見に素直に従うんですね。


虎川「よぉし! じゃあ次は力ずくじゃねぇ方法を探すぞ! 起きろ風切! 如月!」

風切「えぇ!? もう!?」

如月「ちょっと待ってくれよ、虎川っち!」


無理矢理起こされた二人と共に、私達は第一関所の周りを調べました。

※この時、ベルさんは何故か姿が見えなくなっていました。

私はあの木の影が怪しいと睨んでいます。
262 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:15:29.87 ID:drzEWC/Mo

大きな鉄の扉。

それは、思ったよりも分厚いらしく、拳で叩いてみても音が響きません。

扉の向こうは外に繋がっているのでしょうか。

第一関所、と名前が付くぐらいですから他にも似たような扉があるのでしょう。


如月「そうそう! 反対側の壁にも同じような関所があった!」

如月くんに聞いてみると、そう答えてくれました。

如月「確かそっちは第五関所って言ってたな」

第五関所ですか。

つまり、ニから四も何処かにあると言うこと……

少し嫌な予感がしますね。
263 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:16:25.99 ID:drzEWC/Mo

その後。

いくら調べても扉を開ける方法は見つからず、私達は次の場所へ移動することになりました。

はぁ。

この扉さえ開けば、外に出られると思ったのに。

どうしたものでしょうか。



1.大聖堂
2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
7.広場
8.売店
10.謎の扉

安価↓1
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 23:18:25.72 ID:wOi+ad7+O
7
265 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:33:40.24 ID:drzEWC/Mo


◆ ◆ ◆


大聖堂の目の前。

一面、石畳の開けた場所があります。

四葉「ここが、広場ですね」

國崎「思ったより何にも無い場所ですね」

霧咲「……殺風景……だが悪くない………」

田師「なんか、霧咲さんのキャラ変わってきた気がするけど…気のせいかな」


水面「あ、幸子ちゃん達じゃーん、キミたちもここ調べるん?」

おや。

どうやら広場には先客がいたようですね。

広場にいたのは、超高校級のマジシャン、水面くんを初めとする四人組。

超高校級のジャーナリスト、読売さん。

超高校級の養蜂家、蜜橋くん。

そして、超高校級の天才少女、零ちゃんです。


水面「いやー、オレもビックリしたけどさ、マジ何にも無いよねココ」

蜜橋「お花はね。花壇にね。あるよね。おいらの家族もね。喜んでるんだよね」

読売「それに、開けているので周辺の観察にはうってつけです」

四葉「確かに見晴らしは良さそうですけど…」

ぐるり、と見回しますが、見えるのは高い城壁ばかり。

良い景色とは言いがたいですね。
266 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:42:33.32 ID:drzEWC/Mo

國崎「それにしても、何にも無い場所なのに結構長い間探索してるんですね」

そういえば。

確か水面くん達は最初に広場に向かっていったはずですね。

水面「ホントは早く他の場所に行きたいんだケドねー」

読売「一さんが気になる事があるって言うから待ってるです」

零ちゃんが?

気になる事とは何でしょうか。

読売「はぁ…まったく天才少女さんは考えることが違くて凄いですね」

少し小馬鹿にしたようなことを言う読売さんを無視し、私は零ちゃんに話しかけます。

零ちゃんは石畳を真剣な目つきで睨んでいました。

四葉「零ちゃん! 何かあったんですか?」

零「……あ、四葉さん。それが………」

零「……………………………………」

零「いえ、何でもないんです。忘れて下さい」

四葉「えっ?」

そう言うと、零ちゃんはスタスタと歩いて行ってしまいました。

あれれ。

いきなり、どうしたんでしょう。

何か気に障ってしまったのでしょうか。
267 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:44:35.80 ID:drzEWC/Mo

その後。

零ちゃんは気がすんだと言って、水面くん達と一緒に別の場所へ行きました。

そして、私達も次の場所へ移動することになったのです。


1.大聖堂
2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
8.売店
10.謎の扉

安価↓1
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 23:44:51.37 ID:tFVro8ydo
269 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/14(火) 23:55:45.71 ID:drzEWC/Mo

◆ ◆ ◆

そういえば。

せっかく、ここまで戻ってきたので、大聖堂も調べておきましょう。

最初に居たのに調べてなかったですからね。

そう提案し、私達は大聖堂へと戻り探索を始めました。


國崎「この大聖堂…結構古いみたいですね」

壁に走る小さな亀裂を手で擦りながら、國崎くんは呟きます。

四葉「そういえば、高遠原さんも“歴史の匂いがする”とか言っていました」

國崎「歴史学者の高遠原さんが言うのなら、間違いないですね」

確かに、この建物は古くからある物なのでしょう。

ですが、そんな事があり得るのでしょうか。

私の知識の中には、ディスパウロと言う名前の古い都市はありません。

このような歴史的建造物の存在を聞いたことすらないというのはおかしい話なのです。

もしかして、何か別の建物を利用して、この都市を作り出したのでしょうか……?

だとしたら、モノクマは、それを操る人は、一体、どのような規模を持つ組織だと言うんですか……

270 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:03:32.72 ID:OvWIJ/R/o

四葉「ううむ……」

田師「うーん……」

私が頭を悩ませまていると、田師くんも同じように唸り声を上げます。

四葉「どうかされましたか、田師くん?」

田師「いや、さっきモノクマの放送があったよな? で、それに使われたはずのスピーカーを探してるんだけど……」

田師「全然見つからないんだ」

四葉「見つからない?」

田師「うん、そうなんだよね。近くから聞こえたはずなんだけど」

四葉「もしかしたら、壁や天井に内蔵されていて、見た目では分からなくなっているのかもしれませんね」

田師「まあ、その可能性が高いかな」

スピーカーですか。

放送が聞こえたから、あるはずなのは確か……ですよね。

少なくとも。

ここが現実世界であるならば、ですが。


なんて、少々馬鹿な考えをしてしまいましたね。
271 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:11:49.99 ID:OvWIJ/R/o

霧咲「………綺麗……」

大聖堂の奥の壁を見上げて、感嘆の息を漏らす霧咲さん。

彼女の目線の先にあったのは、美しいステンドグラスでした。

四葉「コレは…女性でしょうか?」

ステンドグラスには、金髪の髪を結った、聖母のような女性が描かれています。

霧咲「これ……題名がある……みたい…」

ステンドグラスの右下に小さな金板があり、そこに作品のタイトルが彫られていました。

それを私はのぞき込みます。


四葉「こ、これは……!?」

272 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:14:14.38 ID:OvWIJ/R/o



『Ms.Roseland(Born 2025)』



273 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:17:47.97 ID:OvWIJ/R/o

ロ、ローズランド!!?

つまり、このステンドグラスの女性が、アリス・ローズランドと言うことでしょうか?

そして、この(Born 2025)という表記。

つまりアリス・ローズランドは西暦2025年生まれ?

私が2030年生まれですから……5歳年上、22歳あたりですか。

でも、あれれ。

おかしくないですか。

この建物は古い物だったはず。

なぜ2025年生まれのアリス・ローズランドのステンドグラスがこの建物に…?

いや。

もしかしたらステンドグラスは後から付け加えられた物かもしれません。
274 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:20:38.08 ID:OvWIJ/R/o

ううむ。

さっきから分からないことばかりです。

私は、“知らない”事が増えていくことに、少しばかり恐怖といらだちを覚えていました。


その後。

私は大聖堂を後にし、次の場所へ移動することになりました。


2.大衆食堂
3.宿屋
4.レンガ倉庫
8.売店
10.謎の扉

安価↓1
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 00:21:13.85 ID:N5mUxdDX0
2
276 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/15(水) 00:23:07.07 ID:OvWIJ/R/o
安価把握です。

中途半端かもですが、今回はこれで終わりです。
次回は探索Part2。
おそらく金曜か土曜の夜かと。

質問感想等あれば嬉しい限りです。是非。
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 00:24:24.16 ID:BUYUkALz0
乙です
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 00:24:58.15 ID:n6NoatSDO
乙でした
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 00:29:27.12 ID:N5mUxdDX0

次回も待ってます
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 07:10:34.23 ID:dbe6eBfzo
281 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 21:26:08.92 ID:PoAbTGjIo

お待たせしました。

ただいまより続き始めます。
282 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 21:29:03.45 ID:PoAbTGjIo

◆ ◆ ◆


地図上の最南端。

城壁のちょうど角の所に、食事処と思わしき建物を見つけます。

四葉「ここは…大衆食堂というのですね」

店、と言って良いか分かりませんが、その入り口の上には看板が設置されています。

『Bistro:MONO』

少々古ぼけた看板は、何処かノスタルジックな雰囲気がありました。

國崎「ビストロ……フランス料理でも出てくるんですかね」

田師「食堂ってことは、食べ物はあるのかな?」

四葉「中に入って調べてみましょう」
283 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 21:32:55.85 ID:PoAbTGjIo

中は思ったよりも広く、私達全員が入っても余裕がある程でした。

四人がけのテーブルが五つ。

奥にはキッチンへと向かうドアもあります。

内装は綺麗で、高級料理店には及びませんが、大衆食堂というには豪勢な場所です。


國崎「ボクはフランスに行ったこともあるんですが、ここは本場に近しい感じがします」

そう言えば。

國崎くんは超高校級の冒険者、様々な場所を見てきたのでしたね。

四葉「フランス料理は食べたのですか?」

國崎「いや。気づいたら、いつの間にかフランスにいて…次の日には、いつの間にか南アフリカに居いたので、料理を食べる暇はなかったんですよ」

四葉「一日でフランスからアフリカ…?」

そう言えば。

國崎くんは冒険者と言うよりは、放浪者なんでしたね。

なんとも不思議な人生を送っているようです。
284 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 21:40:45.39 ID:PoAbTGjIo

奥の扉を開けると、美味しそうな匂いが漂ってきました。

ここはキッチンのようです。

調理器具やお皿にナイフやフォークも完備されています。

霧咲「……良い香り……だね……」

四葉「はい、既に料理ができているのでしょうか」

キッチンを見て回ると、鍋がコンロにかけられていて、中に美味しそうなポトフが入っていました。

四葉「これ、誰が調理したものでしょうか?」

霧咲「……モノクマ………かも?」

田師「うぇ…じゃあ、もしかしたら毒とか入ってるかも」

モノクマ「馬鹿だなぁ。ボクは殺人に関与することは無いって皇帝法令にも書いてあるでしょ?」

田師「あぁ、そういえばそうだっけ─────って」


田師「うわぁ!? も、モノクマ!?」


モノクマ「何さ、まるで熊が出たみたいに驚いちゃって」 

モノクマ「って、ボクはクマだったね! うぷぷぷぷ!」
285 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 21:48:51.32 ID:PoAbTGjIo

四葉「モノクマ…一体どうしてでてきたんですか?」

唐突に背後から現れたモノクマ。

何しに来たのでしょう。

モノクマ「いやぁ、オマエラがお腹がすいて困ってるんじゃ無いかと思ってさ」

モノクマ「女子力マックスのボクが手料理を振る舞ってやろうとしてるんだよ!」

モノクマ「分かったら感謝してよね!」

四葉「感謝なんて…するわけないじゃないですか! ふざけないで下さい」

モノクマ「えぇ? じゃあ、折角作ったポトフはいらないって言うんだね。しょぼーん」

四葉「あ。それは食べます」

田師「ええ!? た、食べるの!?」

四葉「私こう見えても、ポトフ好きなんです」

田師「いや、知らないけどさ」

私達にコロシアイを強要するモノクマは許せませんが、ポトフに罪はありません。

べ、別に、美味しそうな匂いにつられた訳じゃないですよ。
286 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 22:04:13.25 ID:PoAbTGjIo

モノクマ「うぷぷぷぷ、まあ食べるなら好きにしてよ」

モノクマ「この食堂にある食べ物は好きに食べて良いからさ」

モノクマ「あ、そうそう。そっちの食材庫には毎日食材を補充するから安心して良いよ!」

モノクマが指で示した方向には、重そうな扉があります。

どうやら、そちらには食材が揃っているようです。

モノクマ「鍵はかかってないから毒を仕込んで殺すのもオススメだね」

四葉「そんなの勧めないで下さい!」

私の苦言に耳を貸す様子もなく、モノクマは何処かに去って行きます。

四葉「まったく……困ったものです」

田師「まあまあ、食料には困らないみたいだから、少なくとも餓死の心配はいらなくて良かったよ」

四葉「それは、そうですけど」

はぁ。

私は心の中でため息を漏らしたのでした。
287 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 22:05:18.31 ID:PoAbTGjIo

その後、私はポトフを少々つまみ食いし、そして次の場所に移ることになりました。



3.宿屋
4.レンガ倉庫
8.売店
10.謎の扉

安価↓1
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 22:05:41.11 ID:WBwIRTtwo
289 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 22:22:22.37 ID:PoAbTGjIo


◆ ◆ ◆


大衆食堂のすぐ前には宿泊施設があります。

どうやら、道の東側が男子用、西側が女子用の部屋があるようです。

國崎「では、ボクらは男子用の方から見にいきます」

田師「そっちは頼むよ、四葉さん」

四葉「わかりました、では行きましょうか、霧咲さん」

四葉「…………………って、あれ? 霧咲さんは何処へ?」

國崎「霧咲さんなら、さっさと宿の中に入ったみたいですね」

四葉「ええ!? お、置いていかないで下さいよ霧咲さん!」

タタタタ。

私は二人と別れ、小走りで霧咲さんの後を追います。
290 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 22:35:54.41 ID:PoAbTGjIo

宿屋の中は真っ直ぐに廊下がのびていて、左右に均等の間隔で扉が並んでいます。

扉には私達、一人一人の似顔絵(?)のような物が貼ってあり、どれが誰の部屋か分かるようになっていました。

四葉「アレ? どうかしたんですか?」

ふと。

一つの扉の前に、人影を見つけます。

クイッと黒縁眼鏡を指で押しあげ、彼女はこちらを振り返ります。

高遠原「あ! 四葉ちゃん〜、丁度良いところに来たね〜」

超高校級の歴史学者、高遠原さんは、どうやら扉を叩いて中の人と意思の疎通を図ろうとしているようでした。

四葉「ここは……東雲さんの部屋ですか?」

高遠原「それが聞いてよ四葉ちゃ〜ん、東雲ちゃんたら部屋に閉じこもっちゃったんだじぇ」

四葉「と、閉じこもった、ですか?」
291 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 22:50:19.79 ID:PoAbTGjIo

話を聞くと。

高遠原さんは、超高校級の霊能者の東雲さん、超高校級の居合道家の武光くん、超高校級の葬儀屋の葬東くんの三人と一緒に探索を始めたそうです。

ですが、最初に向かった墓地で、少々問題が起きたそうなのです。

高遠原「東雲ちゃんがいきなり叫びだしちゃって〜、あれは恐かったじぇ…」

どうやら、墓地で悪霊に影響を受けた(?)らしく、東雲さんはその場で錯乱してしまったようで。

高遠原「で、それを見た葬東が凄い剣幕で怒り出して〜」

葬儀屋の葬東くんにとっては、墓地は死人が眠る清らかな場所なので、東雲さんの態度が癪に障ったらしく。

とうとう二人は喧嘩を始めてしまったそうです。

高遠原「そんで〜、言い争いに負けた東雲ちゃんは、拗ねて閉じこもっちゃったって訳だじぇ」

四葉「な、なるほど」

うーん。

色々と大変なことがあったみたいですね。
292 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:09:38.47 ID:PoAbTGjIo

私は、コンコンと扉をノックしてから語りかけます。

四葉「東雲さん、聞こえますか? 四葉です」

返事はありませんが、私は構わず続けます。

四葉「東雲さん、そんなところに居ないで外に出てきて下さい」

四葉「言い争いに負けて悔しいのは分かりますが……なにもそんなに拗ねることはないじゃないですか?」

すると。

バタン、という音と共に扉が開き、東雲さんが顔のぞかせます。

東雲「す、すす拗ねてなんかないですよッ!!」

東雲「そ、それに、そもそも負けてないですッて!!」

涙目のままの東雲さんは、どう見ても拗ねているようにしか見せませんでした。

四葉「でも、ずっとそんなところに居るつもりですか?」

東雲「外の方がよッぽど怖いですよッ! 人は大勢いるし…気味の悪い感じもするし…コロシアイしろとか言われるし…」

東雲「そんな怖い所に私は居られませんッ! 部屋に居させて貰いますッ!!」

バタンッ。ガチャ。

再び扉が閉められ、東雲さんは閉じこもってしまいます。


高遠原「うへぇ…見事なまでのフラグっぷりだじぇ」

四葉「はぁ、心配です」

こんな時に一人で閉じこもるなんて。

何も起きなければ良いのですが。
293 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:18:51.59 ID:PoAbTGjIo

東雲さんのことは何とかすると、高遠原さんが張り切っていたので、私はその場を離れ、自分の部屋へと入りました。

部屋に「Y.Yotsuba」と刻印の入った鍵が置いてあったので、それをポケットの中にしまいます。

簡素ですが、それなりの大きさのシングルベッド。

少し狭いけれど綺麗なシャワールーム。

クローゼットの中には替えの服が大量に入っています。

四葉「泊まる分には問題ないですね」

まあ。

こんな所に泊まらなくてはならないという今の状況は、問題しかないですけど。
294 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:24:54.74 ID:PoAbTGjIo

部屋から出ると、男子用の方からこちらへ来たのか、人影が増えています。

超高校級の葬儀屋、葬東くん。

そして、超高校級の居合道家の、武光くんです。

四葉「葬東くん、聞きましたよ! ダメじゃないですか喧嘩なんてしては…」

葬東「喧嘩ではなく指導であるぞ。彼奴が死者の冒涜に等しい発言をするから……」

四葉「それでも駄目です」

葬東「四葉…お主も頑固だな」

武光「それより、四葉殿に聞きたいことがあるんだが」

武光「女子の部屋のつくりを教えて欲しいんだ。男子のものと同様か知りたくてな」

四葉「ああ、それでしたら……」

私は武光くんに部屋について話します。

どうやら。

女子の部屋も男子の部屋も同じつくりのようです。

ただ、男子の部屋のシャワールームには鍵がかからないそうで。

まあ、男性はそこまで気にしないのでしょうか。
295 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:28:00.18 ID:PoAbTGjIo

その後。

自分の部屋で寝ていたらしい霧咲さんを起こし、國崎くん達と合流した私は、次の場所に移ることになりました。


4.レンガ倉庫
8.売店
10.謎の扉

安価↓1
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 23:28:14.79 ID:BO7ziJZZ0
4
297 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:41:18.55 ID:PoAbTGjIo

◆ ◆ ◆


宿屋の隣、城壁沿いに位置する大きな建物。

それはレンガ造りで時代を感じさせるものでした。

四葉「ここはレンガ倉庫となってますが…何が入っているのでしょう?」

國崎「まあ、入ってみれば分かることですよ」

そういうと。

スタスタと國崎くんは倉庫の中に入っていきます。

怖い物知らずなのか、何も考えていないのか。

相変わらず國崎くんはよく分かりませんね。

私達も後を追い、中に入ります。

298 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:47:23.18 ID:PoAbTGjIo


田師「おお! これは壮観だね!」

高くそびえ立つ棚には様々な雑貨や衣料品、日常品が所狭しと並んでいます。

國崎「缶詰やインスタント食品……こっちは懐中電灯とか脚立とか」

國崎「まるで海外のスーパーマーケット…いや品揃えはそれ以上ですね」

霧咲「……絵の具はないの? ……どこ……?」

ふむふむ。

これだけ広い倉庫ならば色々な物があるのも頷けます。

ですが、何故このような倉庫があるのでしょう?

モノクマが用意した?

一体何のために……?
299 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:55:36.61 ID:PoAbTGjIo


四葉「え? これって……」

倉庫の一角で私はそれらを見つけました。


ぎらりと光る軍用ナイフ。

金属製のハンマー。

拘束用のロープやら鎖やら。

何だか危険な香りのする物でいっぱいです。

こんな物まであるなんて……

やはりモノクマは私達にコロシアイをさせようとしているのでしょう。


でも……!

私は、私達は絶対にしません。

グッと拳を握り、そう、固く決意するのでした。
300 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/18(土) 23:56:36.19 ID:PoAbTGjIo

その後。

一通り倉庫を見て回りましたが、脱出に使えそうな物はコレといってなく、次の場所に移ることになりました。



8.売店
10.謎の扉

安価↓1
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 23:56:54.13 ID:WBwIRTtwo
302 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/19(日) 00:11:44.31 ID:vhbvo8HOo

◆ ◆ ◆


広場を越えた先、幾つもの建物が建ち並ぶ場所があります。

どの建物も古いお店のようです。

そのうちの一つの軒先に目がとまります。

四葉「これは、カプセルトイですね」

レバーをひねるとカプセルに入ったオモチャが出てくる機械。

ガチャガチャとかガシャポンなどと呼ばれることもありますね。

田師「あー、懐かしいね。子供の頃に良くやった思い出があるよ」

四葉「私はやったことは無いですね」

霧咲「………初めて見た……レベル……」

國崎「あはは、ボクもあんまりやったことなくて」

田師「えぇ……ボクが少数派なの!?」
303 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/19(日) 00:14:54.68 ID:vhbvo8HOo

ふむ。

このカプセルトイ……『モノモノマシーン』と書いてあるのでそう言う名前なのでしょうか。

試しにやってみたい気もしますが、メダルがないと出来ないようですね。

あれれ。

モノモノマシーンの下で何か光ったような……?

私はしゃがんで下をのぞき込みます。


安価↓1 コンマ下一桁×3枚 モノクマメダルGET!
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 00:17:01.06 ID:+nfWzNZW0
305 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/19(日) 00:23:52.24 ID:vhbvo8HOo

モノクマメダル…18枚 GET!
合計モノクマメダル…18枚


これは…メダルですね!

では、これを使えばモノモノマシーンがやれるのでしょうか。

そう思い、モノモノマシーンにメダルを入れようとしたとき、國崎くんから声をかけられます。

國崎「四葉さん? そろそろ行きましょうか」

四葉「あ、そうですね、分かりました」

残念。

またの機会になりそうです。

暇な時間が出来たら、モノモノマシーンをやりにきましょう。

私はそう考え、メダルをポケットにしまい、國崎くん達と共に売店を後にしました。
306 : ◆eppkR9g6Nk [saga]:2017/02/19(日) 00:28:04.13 ID:vhbvo8HOo

今回はこれで終わりです。
実を言うと探索パートは必要な場所さえまわりきれば、そこで終了でしたが、最後まで謎の扉が選ばれなかったので結局全部まわることに。
次回は火曜日か水曜日の夜かと。

まいどペースが遅くて申し訳ないです。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 00:28:49.88 ID:PqTJe0PDO
乙でした
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 00:32:47.97 ID:+nfWzNZW0
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 00:31:50.61 ID:Lfi7ZXqnO
エタったか
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