【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」

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345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/19(日) 00:46:02.13 ID:OvZ2E6/50
ほしゅ
346 : ◆bL5b7ovQmQ :2018/10/16(火) 01:43:56.01 ID:hqZE6Hwq0
近日中に更新します
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/19(金) 18:38:31.04 ID:VFhLhIQDO
復活してるー
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/11/16(金) 01:52:55.61 ID:8okXY1a0O
349 : ◆bL5b7ovQmQ [sage saga]:2018/12/19(水) 10:55:06.09 ID:xOa7qd590
今度こそ近日中に更新します
350 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:12:09.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「ん....」ムニャ

アンチョビ「お は よ う」ニッコリ

ペパロニ「ちかいッスよ姐さん....」ムニャムニャ

アンチョビ「今すぐ着替えろ」

ペパロニ「あさごはんは....」

アンチョビ「弁当を作っておいた!」

ペパロニ「用意周到ッスね、どこに行くんスか?」

アンチョビ「ヒミツだ」ニヤニヤ

ペパロニ「ほほう....それは楽しみッス....」ニヤニヤ
351 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:12:39.37 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「あれ、そういえばカルパッチョは?」

アンチョビ「まだ寝てるし置いていこう」

ペパロニ「えーだったらなんで私は無理やり起こしたんスかぁ〜」

アンチョビ「お前はずっとここでぐうたらしてるんだからいいだろ!」

アンチョビ「こいつはお前のために長旅して来たんだぞ?」

ペパロニ「それもそうッスね!」ペカー

カルパッチョ「(ほっ)」

アンチョビ「じゃあ行くか!」

ペパロニ「はーい!」

カルパッチョ「....」

カルパッチョ「(姐さん、よろしくお願いします....)」
352 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:13:34.37 ID:3VBZ0qsT0
〜戦車庫〜

ペパロニ「ここって?」

アンチョビ「私の今のホーム、大学の戦車庫だ!」

ペパロニ「知ってるッス」

ペパロニ「てか前来ましたし」

アンチョビ「そういえばそうだったな....」

アンチョビ「(恥ずかしくて記憶から消してた)」

ペパロニ「今日は誰もいないんスねぇ」

アンチョビ「休みだからな」

アンチョビ「自主練をしようにも戦車は1人じゃ動かせないし」

ペパロニ「改めて考えると面倒な乗り物ッスね〜」ポケー

アンチョビ「乗り物ってか兵器だしなぁ」
353 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:14:14.09 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」

アンチョビ「まあでも私は」

アンチョビ「その面倒臭さすら愛おしく感じてしまうくらいに」

アンチョビ「戦車バカなのかもしれないな」フフ

ペパロニ「....」

アンチョビ「お前はどうだ?」

ペパロニ「私ッスか?」

アンチョビ「戦車道好きか?」

ペパロニ「そりゃあ好きっすよ〜、当り前じゃないッスか〜」

アンチョビ「だから迷ってるのか?」

ペパロニ「え?」
354 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:14:42.18 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「お前、本当は大学に行って戦車道続けたいんじゃないのか?」

ペパロニ「....」

ペパロニ「そんなことは....」

ペパロニ「....ないッス」

アンチョビ「....」

アンチョビ「ペパロニ、私は別に問い詰めてるわけじゃない」

アンチョビ「ただ私は、お前の先輩....」

アンチョビ「いや、姐さんとして」

アンチョビ「お前にそんな顔をさせたくないんだ」ニコ

ペパロニ「....」

アンチョビ「他の誰にも話さなくていい」

アンチョビ「ただ私にだけは」

アンチョビ「頼ってくれないか?」ニコ

ペパロニ「姐さん....」

ペパロニ「....」
355 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:15:18.67 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「....姐さんには敵わないッス」エヘヘ

アンチョビ「私はドゥーチェ」

アンチョビ「ドゥーチェ・アンチョビだからな!」

ペパロニ「....」

ペパロニ「私は元々戦車道なんて聞いたこともなかったし、それをやるつもりでアンツィオに来たわけでもなかったッス」

ペパロニ「姐さんに出会って、よく分からないまま始めて」

アンチョビ「最終的には私の鉄板ナポリタンに釣られたんだったか」

ペパロニ「いやあれは死ぬほど美味かったッスけど!一番の理由じゃないッスよ!?」

アンチョビ「冗談冗談」アハハ

ペパロニ「あの時姐さんに戦車道を教えてもらって、楽しそうだなって思ったッス」
356 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:16:45.45 ID:3VBZ0qsT0

ペパロニ「実際、私ものすっごく楽しかったんスよ」

アンチョビ「そりゃあよかった」

ペパロニ「でもそれって、姐さんがいるからなのかなって」

ペパロニ「ちょっと思ってたッス」

アンチョビ「....」

ペパロニ「実際は違いました」

ペパロニ「姐さんが引退して、私がドゥーチェになってから」

ペパロニ「寂しい気持ちはあっても」

ペパロニ「楽しくなくなる、なんてことは全くなかったッス」

アンチョビ「....」

アンチョビ「それだけお前の中では、戦車道の存在が大きなもの、大切なものになったのかもしれないな」

ペパロニ「....そうかもしれないッス」
357 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:17:31.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「始めたときはなんとなくだったし、その先のことなんて考えもしなかったんスけど」

ペパロニ「いざ自分の引退が近くなってくると」

ペパロニ「急に焦りっていうか....」

ペパロニ「これで終わりでいいのか?」

ペパロニ「みたいなこと考えるようになっちゃって....」

アンチョビ「終わらせないってことはつまり?」

ペパロニ「大学に行って続ける、しかないッス」

アンチョビ「まー高卒でプロに入るほど有名な選手ではないからな」

ペパロニ「だから言わなかったんスよ!」

アンチョビ「すまんすまん」アハハ
358 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:18:05.60 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「でも現実的なことを考えたら」

ペパロニ「私を大学に入れて戦車道を続けさせる余裕は、たぶんうちにはなくて」

ペパロニ「それでも無理を言ってやらせてもらう覚悟ややる気が私にあるのかも」

ペパロニ「....正直、よくわかんないんス」

アンチョビ「....」

ペパロニ「だから一旦家から離れてそのことを考えたり」

ペパロニ「姐さんに大学生活のこと色々聞いたりして」

ペパロニ「自分の気持ちに整理をつけようと思って来たッス」

アンチョビ「....」

ペパロニ「気が付いたら姐さんに甘えて、迷惑をいっぱいかけちゃって」

ペパロニ「....巻き込んじゃってすみません」ペコ

アンチョビ「お前の迷惑は今まで通り過ぎてもう慣れたから別にいい」

ペパロニ「酷いッスよぉ」ニコ
359 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:18:48.29 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」

アンチョビ「それで、結論は出たのか?」

ペパロニ「....」

ペパロニ「迷いが大きくなったッス」

アンチョビ「だろうな....」

アンチョビ「....」

アンチョビ「私はお前の最後の大会を見てたんだが」

ペパロニ「?」

アンチョビ「実はな、かなり驚いたんだよ」

ペパロニ「アンツィオのあまりの弱さにッスか?」ペカー

アンチョビ「お前の成長に」

ペパロニ「えぇっ!?」
360 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:19:23.53 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「確かにアンツィオはあっさり負けた」

アンチョビ「でもな、お前がしっかり隊長やってるのはすぐに分かった」

ペパロニ「そ、そうッスか....///」

アンチョビ「私がいないと何もできないし、いても余計なことをするお前はもういなくて」

アンチョビ「ドゥーチェ・ペパロニになれたんだなって思ったんだ」

ペパロニ「....」

アンチョビ「お前の事情とか悩みとかぜ〜んぶ抜きにした私の気持ちを言うならば」

アンチョビ「成長したお前には是非とも戦車道を続けて欲しい」

ペパロニ「....」
361 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:20:04.44 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「最近勉強してるんだろ?」

ペパロニ「な!?どこでそれを!」

アンチョビ「でもな、聞いてる限りそんな勉強じゃ足りないぞ!」

ペパロニ「?」

アンチョビ「もし本気で戦車道を続けたいなら」

アンチョビ「死ぬ気で勉強して勉強して勉強して」

アンチョビ「うちの大学の特待生になるんだ!!!!」

アンチョビ「これが前ドゥーチェとして活躍した優秀な私が考えた」

アンチョビ「全ての事情を円満に解決できるスマートでベストな作戦だ」

ペパロニ「」
362 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:20:44.70 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「姐さん、本気で言ってるんスか?」

アンチョビ「あぁ」コクリ

ペパロニ「私バカなんスよ!」

アンチョビ「当然」

ペパロニ「もう3年の夏ッス!!」

アンチョビ「知ってる」

ペパロニ「だったら!!!」

アンチョビ「ペパロニ」
363 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:21:12.55 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ウジウジ独りで悩んで」

アンチョビ「後ろ向きなことばっかり言って」

アンチョビ「あれこれ言い訳ばっかり並べて」

アンチョビ「それでもお前はアンツィオの生徒か!!!」

ペパロニ「....」

アンチョビ「....」

アンチョビ「ノリと勢いはどこに行ったんだ?」ニッコリ

ペパロニ「ノリと勢い....」
364 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:21:58.42 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....私がお前に教えられるのはここまでだ」

ペパロニ「姐さん....」

アンチョビ「てことで」

アンチョビ「カルパッチョ〜」

カルパッチョ「はいこれ」ドスン

ペパロニ「うぇっ!?お前いたのかよ!」

ペパロニ「ってこれは?」

アンチョビ「お前の荷物だ」

アンチョビ「もうここで悩む必要はないだろ」

カルパッチョ「用事は済んだでしょう?」

ペパロニ「えぇ....」
365 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:22:48.98 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ペパロニ」

ペパロニ「なんスか?」

アンチョビ「色々厄介なことも多かったけど」

アンチョビ「なかなか悪くなかったぞ」

アンチョビ「2人暮らし」

ペパロニ「姐さん!!!」

ペパロニ「私も、すっっっっっっごく楽しかったッス!!!!」ニカッ

アンチョビ「まだ分からないだろうが」

アンチョビ「お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ」

ペパロニ「すぐに教えるッス!」
366 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:23:16.67 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「カルパッチョ、ペパロニを頼む」

カルパッチョ「この子のお世話には慣れてますから」

アンチョビ「まーペパロニを心配して追いかけてくるくらいだからな〜」ニヤニヤ

カルパッチョ「ちょ、ちょっと姐さん!?」アセアセ

ペパロニ「カルパッチョぉ〜、お前結構可愛いとこあるじゃね〜か〜」ニヤニヤ

カルパッチョ「....帰ったら覚えてなさい」

ペパロニ「じょ、冗談だよ冗談!」
367 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:24:34.05 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「私は、お前がどんな道を選んでも絶対に応援する」

ペパロニ「....はい」

アンチョビ「ただやると決めたなら」

アンチョビ「全力のノリと勢いをお見舞いしてやれ!」

ペパロニ「ふっ....」

ペパロニ「....私を誰だと思ってるんスかぁ〜?」

ペパロニ「ドゥーチェ・ペパロニッスよ!!!」

アンチョビ「言うじゃないか」ニヤリ

ペパロニ「....」

ペパロニ「....」ギュッ

アンチョビ「んぉっ、い、いきなり抱き着くな!」

ペパロニ「....姐さん」

ペパロニ「本当にありがとうございました」ギューッ

アンチョビ「....」ニコ

アンチョビ「頑張れ」ポンポン

ペパロニ「はい!」ニカッ
368 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:25:13.86 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「って言っていい感じで別れたのが半年以上前....」

アンチョビ「あいつの進路どうなったんだ!?」

アンチョビ「ペパロニどころかカルパッチョからも一切連絡来ないんだが!?」

アンチョビ「私気持ちが決まったら連絡しろって言ったよな!?」

アンチョビ「もう3月も半ばなのに未だに連絡ないってどうなってるんだよ!!!」

アンチョビ「でもあんなこと言った手前こっちから聞くわけにもいかないし....」

アンチョビ「....」

アンチョビ「あーなんでこんなことに!!!」ジタバタ
369 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:25:58.09 ID:3VBZ0qsT0
ピンポーン

アンチョビ「なんだこんな時に」ガチャリ

ペパロニ「あ、姐さん久しぶりッス!」

アンチョビ「」

アンチョビ「おおおおおおお前な!!!!!なんであれ以降何も言ってこないんだよ!」

アンチョビ「てかいきなり来るな!!!!!!もっとメールとか電話とか段階を踏んでから来いよ!!!!!」

ペパロニ「いやだって姐さんが」

ペパロニ「『お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ』」

ペパロニ「って言ってたんで」

ペパロニ「決まってすぐ教えに来たんスよ?」

アンチョビ「あれはそういう意味じゃなくでだな....」
370 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:26:41.32 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ん?」

アンチョビ「今なんて」

ペパロニ「とりあえず荷物入れちゃっていいッスか?」ペカー

アンチョビ「?」

ペパロニ「オッケー出たんでお願いしまーす!」

アンチョビ「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!!?」

アンチョビ「なんで引っ越し業者が大荷物持って入ってくるんだ!!!?!?!?!?!?」

ペパロニ「あ、私姐さんの大学入れたんでここ住んでいいスか?」

アンチョビ「!!!!!?!?!!?!?!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

アンチョビ「そういう大事なことはもっと早くに言え!!!!!」

ペパロニ「私たちの2人暮らし第2章はまだ始まったばかりッス!!!」

アンチョビ「勝手に始めるなぁ〜!!!!!!」

【完】
371 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2019/02/16(土) 17:28:38.22 ID:3VBZ0qsT0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
とんでもない時間がかかってしまいましたが、なんとか考えていた通りの結末を書くことが出来て本当によかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします

このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/16(土) 21:32:23.73 ID:SCtb1IN6o
おっつおっつばっちし
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