貴方「奴隷たちに救済を」【安価スレ】【2スレ目】

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239 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 21:44:01.14 ID:FwFOWZC20
お待たせしました。今から再開しますが、もう一度直下コンマで判定を行います。一の位が1〜3で死亡、4〜9で捕縛です。

十の位が奇数だと対象はアリサ、偶数だと主導者となります。なお、どちらかで0が出たらブラフに強制変更となります。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 21:51:36.99 ID:CZH0yQPEo
5割で救済
241 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 22:41:03.53 ID:FwFOWZC20
「緊急の報告は二つあります!」

カエデはペンを取り、メモを残そうとする。

どうするか、の判断は主人である貴方がしなければならないが、現在も眠り続けている。

情報を現物として残しておかなければ、後々困るのだ。

「一つ目の報告は、アーバン様が城への移動中に襲撃されました!」

やはりか、とカエデは歯噛みする。

リゼルが、襲撃するにはもってこいの、千載一遇のチャンスを逃すはずがない。

「クハハッ!あのアーバンが襲撃されるたぁとんでもねぇな!」

「…で、生きてんのか?アーバンは」

「それが…その…」

まさか、とカエデは冷や汗を掻く。

どちらか一人の特級貴族が死んでしまえば、リゼルの抑止力が無くなってしまう。

今でさえ好き放題させてるようなものなのに、これ以上過激になったらこの国にいられなくなる。

「んだよ。随分あっさりと死ぬのな。あれだけヤバそうなやつだったのに」

「だ・れ・が、死んだんですか?クソリゼル」

「…マジかよ」

城壁の窓から、アーバンの顔がひょっこりと姿を見せている。

「お勤めご苦労様」

「いや、マスターの役に立てたのなら光栄だ」

アーバンを優しく降ろし、傍で鎌に手を添える悪魔。

片方の角が折れているが、過去の戦闘での負傷なのだろうか。

しかし、彼女には見覚えがある。

どこで会ったのか記憶を辿ってみるが、なかなか思い出せない。

「クス、港で会った以来だな。カエデ…殿?」

「港…あっ」

そうだ、彼女は港で資金不足で泣く泣く諦めた悪魔の奴隷だ。

まさかアーバン卿に買われていたとは、と驚く。

「酷いこととかされてないか?大丈夫か?」

アーバンは普段はいい人だが、実は腹黒なことで特級貴族の中では結構有名だ。

女性をすぐ口説く癖もあるし心配でならない。

「いや、寧ろ愛してもらってる。異端である私すらも受け入れるほどの寛容さには感服するよ」

「女性なら皆受け入れますよ」

ダブルピースをするアーバン卿が可愛く見えた自分を殴りたく思ったカエデだった。

しかし、異端とはどういうことなのだろうな。

そんな疑問が残っていた。
242 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:01:06.83 ID:FwFOWZC20
アーバンが眠っている貴方のところへと歩み寄る。

「こんな状況でよく眠れますね」

「…おそらく、武器の能力を行使したのが原因だ」

あれほどの力を秘めているとは夢にも思わなかったが、とカエデは呟く。

「…アレを使ったんですね。道理で…」

アーバンは貴方の頭に優しく手を添える。

本性を知っているカエデ、リゼルには想像できなかったことだ。

「ゆっくり休んでてください。あとは僕がどうにかしますから」

「それで、もう一つの報告は何ですか?」

「…追撃部隊が同じく何者かに襲撃され壊滅。生存者は4名です」

メモを取る手が止まる。

今、彼が何を言ったのかが理解できない。

「アリサが護衛をしていたんだぞ!?」

咄嗟に、伝令兵の胸ぐらを掴み上げる。

「じっ実際に4人しか帰ってこなかったんですよ!」

「何をふざけたことを…!あのアリサが…!」

「カエデさん。落ち着いて」

「これが落ち着いていられるか!」

カエデは激昂する。

彼女にとって、アリサは妹、のような存在だった。

そして、ライバルのような存在でもあった。

そんな彼女が敗北したことを、信じたくはなかった。

「…4名の生存者の内訳は?」

冷静にアーバンは問う。

「追撃部隊所属の兵が3名、それと主導者が…」

「…参ったなぁ。リゼル、何か知っていることはありますか?」

大笑いをしながら、リゼルは答える。

「ああ、知ってるよ!たまたま、貴方のメイドのアリサが俺のところに売られたんだよ」

アーバンは舌打ちをする。

これは非常に不味い。

最悪の状況に、貴方たちは追いやられていた。
243 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:38:00.58 ID:FwFOWZC20
「…こればかりは僕だけで判断しては駄目ですね」

アーバンは貴方の体を揺するが、反応は無い。

「…仕方ない。この魔法は苦手なんですけどね」

手に淡い光が集まり、貴方の頭を包み込む。

「ザメハ…っと」

光が消え、数秒後に貴方は目を覚ました。

「う…。…っ!?」

目を覚ますと同時に、貴方は跳ね起きる。

「主人、もう戦闘は終わったぞ」

「終わ…えっ…?」

貴方の顔に困惑の色が見える。

「落ち着いて聞いてほしい」

「…アリサが、リゼル卿に捕縛された」

「…は…?」

貴方の顔が青ざめる。

そして――。

「…っ!リゼルゥゥゥゥ!」

――貴方は剣を取ってリゼルへと襲い掛かった。

「抑えて!」

甲高い金属音が辺りに響く。

アーバンが、貴方の剣を受け止めたのだ。

「このままじゃ全て台無しですよ!アリサさんだって!」

「ぐ…うぁ…」

ペタン、と貴方は尻餅をつき、リゼルの方を見る。

「あー…。アリサを返してほしいなら、俺が出す条件は一つだ」

「お前ら全員、全ての財産を俺に譲渡してこの国から消えろ」

「それが飲めないなら、アリサは俺が有効活用してやるよ」

それは、死の宣告。

家族を大切にする貴方の心を利用した、傲慢な心を反映させた提案だった。

「…まぁ、こう来ますよね。普通」

諦めたように、一息つくアーバン。

「貴方に委ねますよ。貴方の家族のことですから、ね」

アーバンは微笑み、全ての運命を貴方に、託した。
244 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:39:24.95 ID:FwFOWZC20
この提案を受け入れるかどうか、を↓1〜5で多数決を取ります。どちらかの選択肢を選ぶと、その時点でこの周は終了となります。
245 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:42:29.67 ID:FwFOWZC20
すみません、補足です。片方の選択肢が続行へと、もう片方の選択肢が終了へと進む、という意味です。

このレスは安価下でお願いします。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:42:52.79 ID:CZH0yQPEo
さよならアリサ
後で生き返って
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 01:24:05.72 ID:BqhgM0pO0
受け入れる
248 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/19(木) 02:13:39.30 ID:fXQIyghR0
時間が厳しいので一回終了します。安価の募集は引き続き行います。次回更新は今週の金曜日の昼を予定しております。

お疲れ様でした。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 03:53:46.48 ID:QbbQ6YgjO
受け入れる
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 05:41:04.66 ID:M0B90F0GO
受け入れない
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 08:29:53.27 ID:f0tEmJcTo
自分で最後?
受け入れる
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 19:34:39.75 ID:VZaSF/3Io
自分を慕っていると言ってくれて絶対に死なせないと約束した女をキメラに改造させるのが正解か
その女の失敗を拭うために女と共に見た夢も財産もおぞましい悪党に渡して尻尾を巻くのが正解か
後者になったが外国でゼロからスタート?
253 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 14:55:07.24 ID:/x98I9kg0
>>252、純粋なハッピーエンドは、この状況に追い込まれた時点で残念ながら消滅しています。

お待たせしました。今から再開します。二週目のキャラも、この後作成する予定です。
254 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 15:19:13.92 ID:/x98I9kg0
どうするべきなのか、働かない思考を必死に働かせる。

目的を達成するのなら、アリサを諦めるべきなのだろう。

しかし、貴方はアリサと約束した。

『絶対に死なせない』と。

そして、貴方は選択した。

家族をまた喪うくらいなら、この国が滅んでしまう方がいい、と。

「…分かった。全ての資産を、権限を、リゼルに譲渡することを約束しよう」

その言葉を聞いたリゼルは、不愉快なまでに清々しい笑顔を見せる。

「そうかそうか!家族のためなら何でもする貴方らしい判断だ!」

貴方は唇を噛み、必死に耐える。

叶えたかった理想は今、泡沫へと消えた。

何かが壊れた音が、心なしか聞こえてきた気がした。

「んじゃ、後でアリサは送るよ。ああ、心配すんな。何も弄っちゃあいない」

どうなるか分からねえから怖いしな、とリゼルは付け加える。

「…すまん、アーバン。お前まで巻き添えにしてしまった」

利益を求めて、合理的な行動をするアーバンが付いてくれた。

それは、貴方に付く方が未来がある、と判断されたわけだ。

その期待を裏切ってしまったこと、それが一番悔しかった。

「過ぎたことを悔やんでも仕方ないでしょう」

あっけらかんと言うアーバン。

「それに、僕は後悔していませんよ」

貴方と共に進もうとしたことが嬉しかったですから。

アーバンの最後の一言に、救われた気がした。
255 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 15:52:24.07 ID:/x98I9kg0
屋敷への帰路の途中、アーバンが一切れの紙を手渡す。

アーバンはウィンクを一回して、従者に抱きかかえられ飛び立つ。

紙には、一言だけ書かれていた。

『3年後にあの場所で』とだけ。

何も変えられなかったことに対する無力感に苛まれながら、その紙を折り畳む。

「これからどうすればいいんだろうな…」

貴方が漏らした言葉を、カエデは聞き逃さなかった。

「私には分からん。が、主人が望むことを私は支えるだけさ」

好きにすればいい、とカエデは言っているのだろう。

それでも、どうすればいいのかが貴方には分からない。

屋敷の門にもたれかかるユウがいた。

しかし、どんな顔を向ければいいのだろうか。

悪霊でありながら、高潔に生き、共に戦った彼に。

何かを察したのか、ユウは口を開く。

「貴殿はよくやったよ。だから、そんな顔をしないでくれ」

「一瞬とはいえ、いい夢を見させてもらった。なら、私は後悔しない」

槍を心臓へと突き立てるユウ。

貴方は、それを見ることしかできなかった。

「所詮、私は悪霊だ。消えるのが道理だろう」

その言葉を最後に、目の前のオークが動くことは無かった。

心が軋み、悲鳴を上げる。

自ら命を絶った仲間を止めることが、止めようとすることすらできなかった、己の愚かしさに対して。
256 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 16:10:25.70 ID:/x98I9kg0
屋敷に入ると、玄関で待っていたアルヴァが泣いていた。

「ごめんなさい…。スジャータさんを生き返らせられなかった…」

泣きじゃくるアルヴァを見た時点で、結果は分かっていた。

だが、言葉で表された時の辛さは一際大きかった。

「悪いのはアルヴァじゃない。弱かった俺なんだ…」

アルヴァを抱きしめながら言う。

その言葉を皮切りに、アルヴァは更に多くの涙を流す。

「ご主人様は悪くないよぉ…。悪いのは…敵なんだから…」

アルヴァが泣き止むまで、ただひたすらに待つ。

そして、泣き止んだ後のアルヴァに伝える。

この国を出ないといけないから、荷物をまとめてきてくれ、と。

アルヴァの返事は力なく、よろめきながら部屋へと戻っていった。

「カエデも…荷物をまとめてくるんだ…」

「…了解。皆にも伝えてくる」

貴方の気持ちを汲み取ったのか、瞬時に姿を消すカエデ。

その思いやりが、心底有難く思えた。

「うぐっ…。うああぁぁぁぁぁあ!」

そして、涙ながらに叫んだ。

自分の無力さを、愚かさを恨み、声が枯れるまで。
257 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:00:01.16 ID:+LRRVtDp0
全ての準備を終え、他の人を全員壁外へと移動させ、アリサが来るのを待つ。

数分後、目の前に小さな魔法陣が展開される。

「…ごめんなさい。命令、果たせませんでした」

「いや…。生きているだけで充分だ…!」

アリサが本当に生きていたことに安堵し、涙をまた流す。

「死ぬわけにはいきませんよ…。まだ、貴方と共に進まないといけませんから」

ハンカチで貴方の涙を拭い、微笑むアリサ。

合流を果たし、壁外に出ると簡単な隊列を組んだ皆がいた。

戦闘が可能な人を馬車の周辺に、非戦闘員を馬車の中に、カエデを最前列に配置した隊列だ。

「…私を待ってたみたいですね。すみません」

「気にするなアリサ。私たちは気にしてはいない」

淡々と返すカエデだが、声色から喜んでいるのが分かる。

馬車を進めて、近くの国を目指す。

特に宛てもなく、色々な国を放浪する中で、一報が入る。

『ハイランディアが滅んだ』と。

当然のことだろう、と貴方は思った。

ハイランディアの政界の腐敗は酷かった。

アーバンの手腕と貴方の外交戦略が無ければ、あっという間に内乱によって滅んでいただろう。

また、政治家であった貴方の祖父『ギムレット』が病死したのも大きな要因だ。

短期で複数の為政者を失ったことが、ハイランディア滅亡のきっかけであったのだ。

貴方は思う。

今までの自分たちの行いに意味はあったのか、と。

自分が奪った命は、スジャータの犠牲は、何になったのか、と。

祖父は何を思い、奴隷制度の維持をしていたのだろうか、と――。

――もう、答えは分からない。

だが、ハイランディアは変わった。

滅亡という、国として最悪な形に変わってしまった。

「リゼル…。お前は何を求めていたんだ…」

伝書鳩から渡された手紙を焼き、呟く。

彼が何を求めていたのか――。

――何も分からず仕舞いで、ハイランディアは終わりを迎えた。


第一周目 Normal End 滅びゆく祖国、残りし疑問
258 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:17:55.23 ID:+LRRVtDp0
これで一周目は終わりです。17:30からキャラの設定を始めていきます。

キャラ設定の順番:性別(安価)→職業(コンマ判定後安価)→性格(二つ安価)→戦闘力(コンマ)→目的(安価(無くても可))

→仲間について(戦闘力まで同じ流れ)→終了(貴族なら奴隷についての設定)

コンマ判定(職業)は以下の通りです。

1:奴隷から逃げ出したor解放されたばかり
2:スラムで生きる人たち
3:貧しい一般人
4:普通の一般人
5:裕福な一般人
6:辺境の貴族
7:普通の貴族
8:高位の貴族
9:最高位の貴族(一周目貴方)
0:王様

備考…0以外ではハンターや旅人といった職業が任意で選べます。というより、0以外は自由です。

入れることができなかった設定

・ユウと主導者は兄弟(ないし兄妹)。
・ユウは孤児
・ユウが騎士道を目指した理由はギムレットに出会ったから
・ギムレットは元々奴隷制度の廃止をする気が満々だった
・ギムレット自身が、自分を貴方の成長のために利用していた
・貴方の母親も元奴隷
・貴方の一族が奴隷制度を制定した
・カエデは胎児の時に妹を吸収してしまった(故に魔法が使えない)
259 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:19:21.94 ID:+LRRVtDp0
もう一つ備考を。貴族には奴隷が一人ボーナスで提供されますが、これはコンマ判定の方です。安価で貴族にする必要はありません。
260 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:29:57.83 ID:+LRRVtDp0
それでは、キャラ設定を行います。性別を↓2にお願いします。
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:29.35 ID:SrXr2vaDO
女性
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:34.63 ID:GdkrwVD5o
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:36.78 ID:emupH1ImO
女でやってみよう
264 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:32:05.35 ID:+LRRVtDp0
二周目は女性のようですね。次は職業です。直下コンマでお願いします。その後に具体的なものを安価で取ります。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:33:14.52 ID:emupH1ImO
266 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:34:10.49 ID:+LRRVtDp0
どうやらスラムを拠点として生きているみたいですね。職業を↓2にお願いします。
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:34:47.30 ID:F8qCAw1fo
大道芸人
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:34:52.88 ID:skfPeJ11O
物乞い
269 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:37:11.13 ID:+LRRVtDp0
貴女は物乞いをして今まで生きてきたようです。次に、性格についての安価を取ります。↓2、3です
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:37:56.84 ID:gSDmeG0co
気弱だが心優しい
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:37:58.15 ID:SrXr2vaDO
内気で引っ込み思案
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:44:23.74 ID:e4oEdUj50
純粋無垢
273 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:48:18.63 ID:+LRRVtDp0
内気で引っ込み思案ですが、純粋無垢な女性ですか。スラム住みにしては珍しいですね。直下コンマで戦闘力を判定します。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:52:04.47 ID:QSOqLLU4o
275 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:57:06.76 ID:+LRRVtDp0
一個中隊と同等の戦闘力を持っているみたいです。そんな彼女の目的はいったい何なのでしょうか。↓2でお願いします。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:01:35.11 ID:QSOqLLU4o
ksk
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:09:09.94 ID:SrXr2vaDO
かつて自分の命を助けてくれた人を探して恩返ししたい
278 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 18:17:09.73 ID:+LRRVtDp0
恩返しですか。いい子ですね。恩人がどういう人なのかは後で軽く設定します。

次に、仲間がいるかの判定を行います。まずは人数です直下コンマで判定します。

1〜3:孤独に生きてきた
4〜6:一人の仲間or家族がいる
7〜9:二人の仲間or家族が以下略
0:四人のなk以下略
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:29:20.05 ID:QSOqLLU4o
a
280 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 18:37:55.90 ID:+LRRVtDp0
一人、仲間か家族がいるみたいですね。↓2に、どういう関係の人なのかをお願いします。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:43:52.34 ID:QSOqLLU4o
スラム仲間の義兄
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:18:34.29 ID:VybKmjSlo
近くの教会の神父
283 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:30:39.16 ID:+LRRVtDp0
教会の神父と仲がいいのですね。次は性格です。↓1、2にお願いします。
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:37:17.51 ID:3gh/zPhno
喧嘩っ早い
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:48:00.29 ID:uzn5dHLBo
切り替えが早い
286 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:51:16.58 ID:+LRRVtDp0
神父とは思えない性格ですね(喧嘩っ早いところとか)。次に、神父さんの戦闘力を直下コンマで判定します。

その次に、神父さんの名前を決める予定です。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:51:42.79 ID:VybKmjSlo
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:52:26.88 ID:uzn5dHLBo
喧嘩っ早くて許されるコンマじゃねぇ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:52:56.28 ID:uzn5dHLBo
ごめんなさい名前はアンデルセン
290 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:55:34.52 ID:+LRRVtDp0
>>289、今から決める予定なので大丈夫ですよ。しかし…この神父がキレたら町が消し飛びますよ…。

次に名前です。↓2でお願いします。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:56:58.08 ID:uzn5dHLBo
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:04:32.49 ID:VybKmjSlo
グラウス
293 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:09:54.07 ID:+LRRVtDp0
次に、舞台の設定です。場所の特徴を↓2にお願いします。名前を付けても大丈夫ですよ。あと少しで終わる予定です。
294 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:11:55.10 ID:+LRRVtDp0
いなさそうなのでkskしておきます。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:12:10.15 ID:dSHs4Z2HO
かつてのハイランディア
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:12:21.32 ID:SrXr2vaDO
海沿いにある交通や流通で栄えた町
297 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:14:56.87 ID:+LRRVtDp0
昔のハイランディアですか…。度合を簡単に判定します。直下コンマが1に近いほど建国当時、9に近いほど貴方が生きていた時代となります。

場所はレステル…貴方と同じ場所にしますか?それとも、別の場所を新たに出しますか?↓2に意見をお書きください。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:15:53.57 ID:SrXr2vaDO
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:16:28.10 ID:uzn5dHLBo
同じ場所

実権を持とうとしたリゼルが国を滅ぼしたのか
実権を持ったリゼルを討とうとしたアーバンが国を滅ぼしたのか
他国が攻めてきたのか
300 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:27:49.36 ID:+LRRVtDp0
>299、貴方たちが姿を消して腐敗が進み、優秀だった兵士が流出してレジスタンスを形成、他国と共に内乱を起こして滅亡…という形です。

それに従い、リゼルの一族とリゼル傘下の上級貴族は処刑、アイリスは統治権を再度授与されて、再建に奮起しました。

ですが、ハイランディアは滅亡してしまったので、アイリスの影響はレステル内に止まっています。

レステルですね。了解しました。最後に、恩人の特徴を↓1、2にお願いします。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:30:47.29 ID:9soeUey3O
口調は厳しいが実は物凄いお人好し(要はツンデレ)
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:33:14.38 ID:VybKmjSlo
男性とも女性ともとれる中性的な外見
303 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:34:20.34 ID:+LRRVtDp0
あ、一つ忘れていたことがありました…。貴女、グラウス、恩人の年齢を安価で取ります。恩人は無くても大丈夫です。

↓1〜3で募集します。順番は上記の通りです。それでは、プロローグの作成へと入っていきます。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:35:07.26 ID:uzn5dHLBo
15
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:36:31.57 ID:SrXr2vaDO
40
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:37:05.07 ID:9soeUey3O
20代に見える
307 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:55:27.06 ID:+LRRVtDp0
一人の少女が、産声を上げた。

スラム故か、父親が誰だかは不明だ。

しかし、母親は貴女を愛し、精一杯育てた。

貧しいため、満足な食事もできなかったが、楽しい毎日が続いていた――。

――それは、雨降る夜に終わりを迎えた。

「抵抗するんじゃねぇよ。あの女みたいに殺しちまうじゃねぇか」

「ひぃ…」

男――人攫い――の右後ろには、全身を槍で貫かれた母親が。

雷の鳴る夜、恐怖に泣く貴女を抱きしめ、眠りにつこうとする母親。

寝床に入る直前に、開きっぱなしの玄関から突然入ってきた男。

愛する娘を護るために、包丁を構え突進をする母親。

しかし、簡単にそれを往なされ、床から突き出た無数の槍によって、命を絶たれた。

母親が殺され、悲鳴を上げることすらできずに、俵のように抱きかかえられる貴女――。

――刹那、閃光が見えた。

放り出され、壁に当たる直前に『何か』が貴女を受け止める。

『何か』の中から見えるのは、翡翠に輝く宝石。

それが瞳だと気付くのに、時間は掛からなかった。

「邪魔するのか?なら、お前もここで死ね」

男の手に小さな魔法陣が展開される。

それに対して、『何か』は冷淡に吐き捨てる。

「戯言を。ゴミ一つ、我が焔で消し去ってやろう」

空間が引き裂かれ、炎が裂け目から漏れ出す。
308 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:16:13.30 ID:+LRRVtDp0
凄まじい爆発が貴女の家を消し飛ばす。

「ちぃっ!ノーモーションで爆破かよ!」

爆風に身を任せ、ダメージを抑えた男を見据え、『何か』は両手を合わせて、念じる。

しかし、攻撃させまいと黒い槍が、鳥のように舞い『何か』を襲う。

「万物は燃え、塵芥と化す」

『何か』の1m前で槍は燃え尽き、塵となって地面へと落ちる。

「世界は燃え、虚無と解ける」

世界が隔絶され、炎で包まれる。

――では、汝は燃え尽きた果てに何へと変容する?

その一言と同時に、炎の中から『何か』の眼と同じ翡翠色の輝きが瞬く。

凄い、と『何か』に抱き着いている貴女は思う。

「少女、貴様は目を閉じろ」

『何か』は優しく語り掛ける。

「ここからは少々醜いからな」

言葉に従い、貴女は目を閉じる。

「っんだよコレ…。異空間か…?」

男は滝のように流れる汗を拭い、槍を手に構える。

「答えは無し、か。では、試してみようか」

『何か』は男へ手を翳し、握りしめる。

――天照らすは救済の焔――。

――汝の魂にも今、救済を与えてやろう――。

槍を構えていた男の皮膚が裂け、炎が噴き出す。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!やめ゛ろッ!やめでぐれぇ゛ッ!」

悲鳴ともいえない声を上げ、男は懇願する。

しかし、『何か』は無慈悲にそれを拒み、もう一つ念じた。

――神よ、この愚者に那由他を超える時の裁きを与え給え――。

そして、男の形をした何かが消えた。
309 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:31:45.94 ID:+LRRVtDp0
周りを包む炎は消え、元の風景が映される。

それと同時に、雨がまた降りだした。

貴女が目を開けようとする。

だが、それを察知した『何か』は首に手刀を当て、意識を奪う。

すまんな、と一言だけ呟きながら。

ぐったりと倒れる貴女を抱え、近くの教会を目指し、走った。

教会の扉を開こうとすると、体が硬直した。

「泥棒はイケないんだぜ。お嬢さん」

貴様は教会の主か。

『何か』が問いかけると、『おうよ』と軽い返事が返ってくる。

「では、一つ頼み事がある」

『何か』は貴女を教会の主へと手渡し、顔を露出させる。

「あれ、この嬢ちゃんは…」

教会の主は驚いたような表情をし、『何か』を睨む。

「人攫いか?お前さんは。なら、ここで神罰をくれてやらぁ」

「待て、我はそんな輩ではない」

彼女を救ったまでだ、と吐き捨て、『何か』は炎に包まれる。

そして、炎が消えた場所には何も残ってはいなかった。

「なんだったんだ?いったい…。ありゃ」

貴女の手に握られている紙切れを取り出し、読む。

すると、教会の主は大笑いする。

「ハッハハハハハ!いいぜ!神父グラウスの名に懸けて引き受けようじゃねぇか!」

そこに記されていたのは――。

――この少女はもう孤独だ。傍にいてやるがいい――。
310 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:46:18.07 ID:+LRRVtDp0
家族を喪い、グラウスの手助けを受けながら十年、生きてきた。

毎日、大通りで物乞いをし、僅かな金で食材を買い、腹を満たす。

偶に暴漢に襲われかけたが、どこからかやってきたグラウスに助けられる。

そんな毎日を過ごしてきた貴女は、あの日のことを思い出す――。

――あの人は今、どこにいるのかな――。

――私を救ってくれた恩返しをしたいのに――。

コンコン。

存在しない扉をノックする音が聞こえる。

貴女は笑顔を浮かべ、玄関の前へと移動する。

「よっ」

そこには、大量のおつまみを両手に抱えたグラウスがいた。

「あっグ、グラウスさん…。いらっしゃいませ…」

グラウスはふくれっ面をして、貴女へと言う。

「おいおい、そんなビビられちゃ、おじさん悲しいぜ」

「ご、ごめんなさい」

グラウスは貴女の頭を撫で、一言喋る。

「まっ、いつものことだから別に気にしてないさ」

「今日は面白いもんがあってな、『イカノシオカラ』ってのがあったんだぜ!」

デンッ、と机に小さな容器を置き、笑顔を見せるグラウス。

そんなグラウスを見て、貴女は思う。

――この人は変わらないなぁ。だけど、そこがいい、のかな――。

そして、何度も貴女の頭をワシワシと撫でては笑うグラウスだった。
311 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:46:58.78 ID:+LRRVtDp0
直下に、今回の行動をお願いします。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 21:51:01.97 ID:uzn5dHLBo
ジョブチェンジ
物理戦闘力を生かせる仕事を探す
313 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:05:07.76 ID:+LRRVtDp0
「しかしよぉ」

グラウスが話を切り出す。

「な、なんですか?」

「嬢ちゃん、俺の特訓受けてるだろ?」

貴女は頷いて肯定する。

「嬢ちゃんは筋がいい。物乞いとかするよりもよっぽど稼げる仕事があるぜ」

「仕事って他にあるんですか?」

首を傾げる貴女に、グラウスはケラケラ笑いながら応答する。

「いっぱいあるぜ。俺のハニーは元冒険者だし、友達にはハンターとか、キャラバンやギルドを経営してるやつもいる」

「で、でも…。スラム住みの私なんかが…」

「関係ねぇよ。身分とかは飾りの世界だ。強いやつが出世して、弱いやつは下っ端のまんま」

強く言い切るグラウスに、貴女は少し怯える。

「嬢ちゃんなら、充分イケるよ」

ポンポン、と頭を叩かれる――。

――私でも、イケるのかな――。

「それに、世界の果てとかまで行ったりするから、恩人さんの情報も入るかもしれねぇぜ?」

その言葉を聞いた瞬間、貴女は立ち上がる。

「やります!」

返事を聞いたグラウスはニッ、と笑う。

――その言葉を聞きたかった――。

腰に下げていた鞄から色々なチラシを取り出し、二人で見る。
314 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:10:37.25 ID:+LRRVtDp0
↓2に、転職する職業をお願いします。参考までに一部の職業の概要を書いておきます。

ハンター…ギルドに所属する人たちの総称。依頼を受けて行動するのがメインになる。

キャラバン…荷物や人を輸送する組織の総称。遺跡やダンジョンの探索なども行っている。

冒険者…その名の通り、世界を自由に冒険する自由人。依頼を受けて行動することもある。
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:11:32.84 ID:VybKmjSlo
キャラバン
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:12:41.81 ID:SrXr2vaDO
冒険者
317 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:21:55.69 ID:+LRRVtDp0
チラシを読んでいく貴女だが、目に留まるようなものは見当たらない。

申し訳なさそうに、貴女は口を開く。

「ごめんなさい…。グラウスさん…」

ふむ、と口に手を当てて思考するグラウス。

何かひらめいたのか、突然手を叩く。

「きゃっ!」

「おお、すまんすまん。なら冒険者とかいいと思うぜ」

「え?」

「自分の好きなようにできるんだ。嬢ちゃんにピッタリのもんだと思うがな」

貴女は困惑するが、確かに合っているのかも、と同時に思う。

だが、一人が心細くもある。

他人と関わるのが苦手な貴女だが、独りぼっちになるのを何よりも恐れているのもまた、貴女だった。

その気持ちを汲み取ったグラウスは、貴女の頭に手を置き、言う。

「別に俺は同行しても構わないしな。恩人さんがどういう人なのかも気になる」

ハニーとしばらくお別れなのは寂しいがね、と頬を掻くグラウス。

彼の気遣いがとても有難かった。
318 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:22:44.85 ID:+LRRVtDp0
グラウスにも同行してもらうかを直下にお願いします。
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:23:14.06 ID:9soeUey3O
大丈夫なら是非
引率者は必要
320 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:34:07.48 ID:+LRRVtDp0
「お願いします」

即決だった。

今まで、何度も助けてもらっているのに烏滸がましいかもしれない。

だが、貴女にとってグラウスは父親そのものだったのだ。

だから、つい頼ってしまう。

「了解だ。ちょっと待っててな」

グラウスは頭に手を当てて目を瞑る。

「あー。ハニー?そう、嬢ちゃんが冒険者になりたいらしいから俺もついて行くんだが…」

「わっ!?ちょ、そんな怒んないでくれよぉ!俺はハニー一筋だぜ!?」

「…ん。そっか、ありがとな。愛してるぜ、世界の中で誰よりも、な」

「許可は貰ったから大丈夫だぜ」

一連のやり取りを見て、貴女は笑う。

いい夫婦だなぁ、と。

「んじゃ、善は急げ、だ。どこをまずは目指す?」

貴女は思考するが、この街以外のことは何も知らない。

グラウスの判断に委ねるしかないのだ。

「ふむ、知らないものは仕方ないな。じゃあどーすっかなぁ」

軽く伸びをして、立ち上がるグラウス。

指を鳴らすと、その手の上には大きな紙が浮かんでいた。

「…よし、ここがいいか」

グラウスは魔力で紙にメモをして、貴女に見せる。

グラウスが選んだ場所は――。
321 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:35:07.84 ID:+LRRVtDp0
↓2に、目的地の特徴と名前をお願いします。新しい場所の場合は、直下コンマで距離を設定します。
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:38:48.77 ID:uzn5dHLBo
盗賊の出る森
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:40:22.09 ID:VybKmjSlo
最近野獣がよく出没する森林
324 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:45:20.60 ID:+LRRVtDp0
直下に、目的の森林の名前をお願いします。おまかせだと、自分で適当に探してきます。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 22:46:42.14 ID:9soeUey3O
クレゾンヌの森
326 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:57:17.96 ID:+LRRVtDp0
クレゾンヌの森。

最近、魔獣の出没数が多くなった場所だ。

距離はかなり遠く、地球の四分の一以上の距離を進む必要がある。

「遠くない…かな…?」

貴女の困惑も当然だ。

今までレステルから出たこともないのに、想像もできないほど離れた場所に進むこととなった。

「まぁ遠いけどなぁ。気になるんだよ」

「昔、ハニーと潜った森なんだが、そこまで危険ではなかった」

「ところがどっこい。最近になって死者がポンポコ出やがってるんだ」

なるほど、それは気になっても仕方ない。

貴女は気を引き締める。

「んじゃ、準備するかね。俺は家に戻ってからまたこっちに来るよ」

手を振り、グラウスは帰っていく。

置いて帰った『イカノシオカラ』を、恐る恐る食べてみる。

口にした途端、自己主張してくる塩味とイカの風味。

その強烈な味は、貴女にとっての美味なのか、それとも――。
327 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 22:58:50.89 ID:+LRRVtDp0
直下コンマで、貴女の珍味(おつまみ)に対する味覚を判定します。もう少し進んだら、武器の判定と設定を行います。
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 23:00:52.27 ID:SrXr2vaDO
329 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 23:20:28.07 ID:+LRRVtDp0
口にする手が止まらない。

無我夢中で食べ続け、自我が戻った頃には、残り三割ほどしか残っていなかった。

「あぅ…。許してくれるかな…」

「ふぃ〜。準備完了…ってあーっ!」

「俺の『シオカラ』ちゃんがー!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

何度も頭を下げる貴女に、壁に体を張り付けているグラウス。

気を取り直して、グラウスは咳払いをする。

「美味かった?」

「え…?」

叱責されるとばかり思っていた貴女は呆気にとられる。

そして、慌てて答える。

「お、美味しかったです!」

その答えを聞いたグラウスはニッ、と笑う。

「そりゃあ良かった!」

「あれ…?」

「まさか怒るとでも思った?しないしない」

「この程度で怒るわけねぇさ」

彼の優しさが眩しい。

だが、その優しさに触れられているのが、何よりも嬉しかった。

「ほら、さっさと行くぞ」

歩いていくグラウスを追いかけ、家を出る。

ふと教会を見ると、手を振っている女性の姿が見えた。

グラウスも、振り向いて手を振る。

私には眩しい光景だな、と呟く貴女。

その言葉は、スラムの中に消えていく。
330 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 23:30:22.80 ID:+LRRVtDp0
グラウスが、壁門への道中で語り掛けてくる。

「嬢ちゃん、どの武器を使うつもりなんだ?」

武器。

貴女はそう呟き、黙考する。

自分を守るための大切なもの。

だが、グラウスが使っているところは一度も見ていない。

気になった貴女は、グラウスへと問い掛ける。

「グラウスさんは何を使ってるんですか?」

「俺ぇ?」

グラウスは、首に手を当てて空を見上げる。

そして、指を一度だけ鳴らした。

「何でも、かな」

刹那、空に展開された無数の武器。

そのどれもが、途轍もない力を持っていると直感で理解できた。

「凄い…」

心の底から思ったことが、無意識のうちに口から漏れ出ていた。

それに対し、グラウスは淡々と言う。

「これくらい大したことないさ。加減してるからな」

一本の剣を手元に移動させ、左手で掴む。

「これは…。何だっけな。エクスカリバーだった気がする」

「んで、こっちがグングニル。それがハルペー…だったと思う」

右手で指差し、説明をしていくグラウスだが、貴女は何も理解できない。

「まぁ、どうでもいいことだ。どの種類の武器を使いたいか教えてくれ」
331 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 23:31:22.19 ID:+LRRVtDp0
貴女が使う武器の種類を直下にお願いします。同時に直下コンマでランクを設定します。7以上でグラウスから譲渡されます。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 23:32:51.20 ID:uzn5dHLBo
剣と盾
333 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 23:38:44.78 ID:+LRRVtDp0
あ、ヤバい。とんでもない武器が譲渡されます。

↓1に与えられる剣の名称と特徴や性質、能力を、↓2に盾の名称と特徴や性質、能力をお願いします。

名前が無い場合は後ほど設定します。
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 23:49:13.15 ID:9soeUey3O
魔神剣(この部分が思い付かなかったので、>>1さんにお任せじす、すみません)
とにかく固く、【壊れない&刃溢れしない】。念じながら振ることで魔翌力の刃を飛ばすことができる
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 23:56:08.20 ID:SrXr2vaDO
聖盾エウルス

持っている限りその持ち主は決して死なないという伝承を持つ

現時点でわかっている効果としては持ち主の傷を癒す効果や魔翌力の反射など
336 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/21(土) 00:06:00.22 ID:8c60qd9r0
では、剣の名称を直下にお願いします。おまかせの場合は、私個人で適当にそれっぽい単語を合わせます。
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 00:11:18.72 ID:bDtEcUcGo
月切
338 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/21(土) 00:26:06.35 ID:8c60qd9r0
貴女は今まで、戦い方を教えてもらってきたが、武器の使い方は教えてもらっていない。

そんな自分が、どういう武器を使えるか、必死に考える。

考えた結果、浮かんできたのは剣と盾のセットだった。

「剣と盾でお願いします」

「片手剣か。了解」

空に展開した武器を仕舞い、もう一度手元に武器を呼び出す。

その手には細身の美しい剣と、荘厳な装飾が施された盾があった。

「こっちは『月切』。アホみたいに硬くてな。壊れないし刃毀れしないんだ」

「ついでに、念じたら魔力刃を放てる。シンプルで使いやすい、いい武器だよ」

「で、これは『聖盾エウルス』。旅の途中で聞いた伝承では、『持ってる限り、持ち主は絶対に死なない』んだと」

「これを持ってる間は、リジェネ…再生だな、が常時発動。それと魔力反射ができるとんでもない代物だ」

どうして、そんなものを持っているのか。

疑問に思った貴女は素直に聞く。

「そりゃ、旅してきたからな」

「月切は簡単に取れたが、エウルスはヤバかった。流石に死ぬかと思ったよ」

ケラケラと笑うグラウスだが、目が全く笑っていない。

「何はともあれ、これから嬢ちゃんが使う武器なんだ。大切にしてあげてな」

「はい!」

ギュっと両手で抱きしめる貴女。

その光景を見て、グラウスは小さく漏らす――。

――俺にも子供がいたら、こんな会話をしてたのかな――と。
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