見滝原に微笑む刹那(まど☆マギ×ネギま!)

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1 :暗黒史作者 ◆FPyFXa6O.Q [saga]:2017/04/02(日) 02:21:47.23 ID:9L/CZpKL0
お断り

本作では、まど☆マギ側の原作設定に就いて
こちらの都合で一つ意図的に変更した部分があります。

かなりの部分、特に前半は原作知識前提の内容になります。

それでは、スタートです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491067306
2 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:26:55.80 ID:9L/CZpKL0
==============================







何故






彼女なのか?







何故






彼女は微笑むのか?












3 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:32:52.32 ID:9L/CZpKL0








心から









そう思うのなら









魔法少女に









なりなさい




4 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:38:26.01 ID:9L/CZpKL0

 ×     ×

「………夢オチ?」

鹿目まどかは、眠たい声で確認していた。
お気に入りのぬいぐるみがあって、
朝の太陽が花柄のカーテンを透かしているいつもの寝室。

ひどく、殺伐とした夢を見たと思った。
廃墟の中で痛々しく、余りにも痛々しく戦い、傷付く少女。
どちらかと言うと子どもっぽいと自覚しているまどかから見て、
長い黒髪の、華奢にも見えるけど何処か大人びて、
そして言い知れぬ悲壮感が突き刺さる少女がいた、そんな夢。

いつもの寝室、いつもの日常の光景を寝ぼけ眼にとらえるだけで、
それは優しい日常の片隅へと遠ざかる。

ーーーーーーーー

「あーさ、あーさっ」

両親の寝室では、三歳になる鹿目タツヤが、
ベッドの布団をぽかぽか叩いて楽し気に叫んでいた。
飛び跳ねヘアーのパジャマ姿で家庭菜園の父への挨拶を済ませたまどかは、
その寝室の引き戸を気持ちよくすぱーんっと開く。

「おっきろぉーっ!!」
「うっひゃあぁーっ!!!」

そのまますぱーんっとカーテンを開き、陽光と共に布団を引っぺがすまどか。
ベッドの上で悶絶する鹿目詢子、まどかとタツヤの母。

「おきたねー」

鹿目家の朝は愉快に始まる。
5 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:43:45.36 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「最近どんなよ?」

洗面台で並んで歯磨きをしながら、詢子は娘に尋ねた。

「仁美ちゃんに又ラブレターが届いたよ、
今月になってもう二通目」
「直かにコクるだけの根性もねぇ男は駄目だ」

母と娘の女子トーク。

志筑仁美は小学校以来のまどかの友人、詢子とも知らない仲じゃない。
ちょくちょく頂くラブレターへの対応に困っている、と言うのも分かる、
ふんわりと気立てのいい可愛らしい本当の意味でのお嬢様。

まどかの担任の早乙女和子は詢子の個人的な友人だったりする。
まどか曰く、何でも和子先生は昨日現在で彼氏の事をのろけまくりなので
ぼちぼち継続期間が新記録、との事だが、世の中そんなに甘くはない。
と、付き合いの長い親友鹿目詢子の直感が囁く。

でもって、問われるままにそんな面々の恋愛模様をお話ししているまどかは
そっちの方には全く以て疎かったりする。
姉御肌の詢子としては、それが歯痒かったり微笑ましかったり。

1、2、3、4、5、6、7、8、9、10

つい先ほどまでの寝坊助が何処に出しても恥ずかしくない、
大人に言わせれば、とてもこれだけの子持ちには見えない
バリキャリ美女にメタモルフォーゼする。
毎朝の事ながら、そんな母の、一人の格好いい女性の姿に、
鹿目まどかは惜しみなく憧憬の眼差しを送る。
6 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:47:07.06 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「どうかな?」
「ああ、いい感じ」
「うん、美味しい」

しっとりとしながら心地よい歯ざわりも残る。
家庭菜園発の茄子の浅漬けは、好評を以て朝食のお供に迎えられた。

まどかの父、鹿目知久は、まどか曰く家事の天才であり、
素晴らしい菜園の主でもあった。
それはそのまま、こうやって白いご飯が美味しい浅漬けに直結している。

まどかの知る限りパン食の時期も長かったと思うが、
何かのきっかけでこうなっている。
どっちにしろ、父の天才っぷりが微動だにしていない事を実感しながら、
まどかはいつも通り美味しい朝食を堪能する。

インゲンの味噌汁にオクラの和え物。
まどかはそのどれもこれも大半が自家製である事に今更ながら感心しつつ、
野菜多めのメニューでもネバネバオクラは元気の素だと
何時ぞや詢子が笑ってウインクしたのを思い出す。

「コーヒー、お代わりは?」
「おー、いいや」

知久の誘いに、時間を確認した詢子がぐーっとコーヒーを飲み干し、
家族とのスキンシップを交わして出勤に就く。
まどかに残された時間も、決して長いものではなかった。
7 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:51:06.75 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

朝の通学路で、友人の志筑仁美に母からのアドバイスを伝えたり、
自分には少々派手だ、と思いつつ
気合いの入った母に押し切られる様に装着したリボンを
友人の美樹さやかに手荒く褒められたり。
何時もの様に姦しく、
鹿目まどかは見滝原中学校の自分の教室に到着する。

朝のHRでは、担任の早乙女和子先生が
彼氏に振られて爆発すると言うまどか達にとっては割とよくある光景を経て、
転校生紹介と言うイベントが開始される。

一日の授業を終えて放課後、
まどか達が行きつけのフードコートで一服していた時には、
美樹さやかは快活に大笑いしていた。

確かに、まどかの知る限り今朝初対面の筈の転校生が
夢の中で出会った様な気がしたり、
その転校生が自分に対して何やら意味深に運命的な発言をしたり、
実際たった今まどかがそうした様に、
それをさやかに伝えれば、それはさやかなら裏表なく笑うだろう。

その事はまどかにもよく分かる。
しかも、その転校生がストレートの黒髪も見事な美少女で、
勉強OKスポーツOKのハイスペック万能選手と来たら尚の事。

もう一人、同伴している志筑仁美は、くすくすと可愛らしく笑いながらも、
或は本当に何所かで会った事があるのでは、と、
落ち着いた分析を披露する。

かくして、お嬢様らしくお稽古事に向かった仁美と分かれ、
まどかとさやかは行き着けのCDショップへと足を運んだ。
さやかは、級友である上条恭介へのお見舞いを選ぶのだと言う。

まどかにとってさやかが小学校からの幼馴染なら、
上条恭介とさやかは幼稚園以来の幼馴染。
実際、割と長い付き合いのまどかともそうであるが、
特にさやかとは、男女にしては気の置けない間柄、
それがまどかの知る上条恭介。
8 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:54:25.98 ID:9L/CZpKL0

だけどまどかは知っている。
男勝り、お転婆、そう言って、周囲も本人すら、
何処からも否定する声は出ないだろう。

そんなさやかが、何時しか恭介の話をする時に見せる様になった、
それは紛れもなく女の子の顔。
そちら方面には疎い、と自認しているまどかでも
見ているだけで胸の高鳴りを覚える、そんなさやかの表情。

そして今、その表情は些か陰りを帯びている。
それは、別に失恋した訳ではなく、
当の上条恭介が入院してしまったから。

それも、将来を嘱望されたヴァイオリニストの卵である恭介が、
交通事故でまともに動かせない程に左手を痛めた。
その事にさやかは心を痛め、回復を祈っている。
まどかも又、二人の友人として

「………助けて………」

まどかは、CDの試聴を止める。

「………助けて………」
「?、?、?」

聞こえる。
余りのダイレクトさに、当初は試聴していたCDの音声かとも思ったが、
まどかは確かに聞いていた。
それも、頭の中に直接響く様な未体験の救援要請。
戸惑うのも当然だった。
9 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 02:57:59.34 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「まどか、こっちっ!!」
「さやかちゃんっ!」

まどかは、白煙と共に親友美樹さやかの叫びを聞いていた。
謎の声に誘われる様にショッピングモールからその改築エリアに侵入し、
そこで、半ばボロ雑巾と化した謎生物と、
それを追跡していたらしい謎の転校生暁美ほむらと遭遇した。

今朝、転校生として同じ教室で遭遇したばかりで
少々言葉も交わしているので謎と言う程でもない筈なのだが、

少なくとも今朝彼女が着用していた見滝原中学校のものとは違う学生服、
どう見てもコスチュームプレイの類に見える服装で
狐だか猫だかなんだかよく分からない謎の小動物を追跡している、
でもって虐待している疑いが濃厚なのだから
謎の転校生と言っても差し支えは無いだろう。

しかも、同級生として言葉を交わしたら
尚の事謎が深まるのが暁美ほむらだったりする。

少なくとも美樹さやかはそう受け取ったらしいが、
それでこちらに向けて消火器を噴射すると言う
相変わらずの有り余る行動力決断力にまどかは改めて感心する。
そして、さやかと共に文字通り逃走しながら、まどかは異変に気付いた。

「あれっ? 非常口は? どこよここっ?」

さやかも気付いたらしい、気付かない方がおかしい。

「変だよ、ここ。どんどん道が変わって行く」
10 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:01:19.76 ID:9L/CZpKL0

まどかもさやかも、彼女達、中学生に限らず、
実体験としてこの状況を言語化する事は簡単ではないだろう。
強いて言うならば、改装中の殺風景なビルディングを走っていた二人は、
いつの間にか、何やら不気味な絵画の中を思わせる、
そんな得体の知れない奥行き不明の空間の只中に存在していた。

そんな不気味な空間の中で、
まどかとさやかは更に不気味に何かに包囲されていた。
一見すると蝶々の様な。

但し、その大きさは少なくとも人間の子どもに匹敵するバカでかさ、
羽を使って歩行し髭の様な変な飾りがあり。

更に、その化け物蝶に加えて
自律行動するハサミやら鉄条網やらがうじゃうじゃと現れて二人に迫る。
まどかもさやかも、これが自分に対して友好的なファンタジーである、
と受け取る事は出来なかった。

「冗談だよね?
あたし、悪い夢でも見てるんだよねっ?
まどかっ!?」
「?」

叫ぶさやかの横で、まどかは何かを目で追っていた。
何かが二人の側を飛んで、ひゅんっ、と通り過ぎる。

「何、これ?」

さやかが発した問いへの直截な答えは独鈷、と言う事になるが、
生憎、それはさやかの語彙には含まれていなかった。
三口の独鈷が二人を囲み、一口が二人の真上に向かう。
次の瞬間、二人の周囲は衝撃波に飲み込まれたが、
二人は直接的な打撃を感じなかった。
11 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:04:50.24 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「何、これ?」

巴マミも又、問いを発した。
パトロール中、魔女の痕跡を察知して
改装中のエリアに侵入、魔女の結界に突入した。
そして、どうもまずい事になっているらしい、
と察知して救助を急いだ。

そこまでは割とよくある流れだった。
しかし、その地点に到着する少し前に強烈な攻撃が行われた。
そして、到着した時には、
桜花の余燼を僅かに残し、
獲物に群がっていた少なからぬ使い魔は見事に一掃されていた。

「危ない所だったわね」

抱き合って震えていた二人の後輩に、マミは声を掛けた。

「その制服、あなた達も見滝原の生徒なのね。二年生?」
「あなたは?」
「自己紹介したい所だけど、今はそれどころじゃないわね。
使い魔は魔女と一緒に引っ込んだ? 確かめなきゃいけない事がある」

ぶつぶつ呟く先輩を、まどかとさやかは怪訝そうに眺める。

「弱まってる今なら、あっちに逃げたら逃げられるから。
後でお話ししましょう」

そのまま、マミは結界の奥へと走り去った。

(新手の魔法少女? 確かめないと………)

「うひゃあっ!!」
「さやかちゃんっ!?」

まどかがさやかの視線を追うと、そちらでは長く艶やかな黒髪が翻っていた。
まどかは何かを言おうとしたが、
取り敢えず、たった今告げられた先輩からの助言を
正反対に無視して突っ走るさやかを追跡するのが先だった。
12 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:08:20.23 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「どうしてここにいるのかしら?」

後輩にたった今言われた事を真正面から無視されては、
マミの声に怒りがこもるのも無理からぬ所だった。
さやかもまどかも、それはよく分かる。

「い、いや、その、あっちに敵がいた、と言いますか………」
「そう。じゃあ、ここを動かないで」

マミはすっぱり会話を切り上げ、正面を見る。

「見て、あれが魔女よ。
さっき、あなた達を襲っていたのは使い魔。
魔女を倒せば使い魔も消える」
「倒す、って………」

三人がいるのは、得体の知れない空間の中で、
ホールの中二階に繋がる通路、
そのホール入口周辺、の様な場所だった。
そして、そのホールのど真ん中に巨大な怪物がいる。
その形状は辛うじて蝶々と何か、と呼べる意味不明な代物で、
少なくとも一人の少女が「倒せる」相手には見えない。

「下がってて」

マスケット銃で床を突き、二人の後輩をバリアで守ったマミは、
そのまま人間離れした跳躍でホールの真ん中に降下した。

(いる………)


真正面に薔薇園の魔女、周囲に使い魔、それはいい。
問題は、
13 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:11:45.09 ID:9L/CZpKL0

(もう一人、いる)

マミは、その事を察知していた。
魔女や使い魔ではない、恐らく自分達と近い存在。
それがこの近く、このホール内にいる筈だが、
現時点では視界に入らない、敵か、味方か?

マミは少々の苛立ちを交えて小さな使い魔を踏み潰し、
憤激した魔女の椅子アタックを交わし砲火を交えて
戦いの火蓋は気って落とされた。
使い捨てのマスケットが次々と火を噴き、
マミにとっては順当に魔女を追い込んでいく。

「ああっ!!」

美樹さやかが叫び声を上げた。
状況的に言って自分達を助けてくれた、
そして、魔女と言うらしい化け物相手にも
不思議な技で丁々発止対抗していた謎の先輩。

そんな先輩に使い魔なるものが群がり、
その使い魔の群れはぶっとい蔓と化して先輩をぶうんと持ち上げ、
ホールの壁に叩き付けていた。

実の所、これもマミにとっては想定内の出来事だったが、
次の瞬間に異変は起きた。

「?」

自分を締め付ける力が緩み、マミは訝しむ。
見ると、蔓は根本から切断され、
そのままバラバラの使い魔の死体と化して消滅していった。
14 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:14:48.68 ID:9L/CZpKL0

(見つけた)

マミが、心の中でひとりごちる。

どちらかと言うと小柄な少女、
背負っている筈が背負われている様な馬鹿でかい刀、
見る人が見れば野太刀と分かる代物を携えている事が、
彼女をより小柄に見せる。

そんな少女が不意にマミの視界に現れ、魔女に一撃加えていた。

「神鳴流奥義・斬岩剣っ!」

距離を取った魔女に瞬時に追いつき、
野太刀の一撃で巨大な魔女を揺るがす。
少なくとも、人間業ではない。

「凄い………」

最初から想像の埒外とは言え、更なる展開に
まどかもさやかも見入っていた。
小柄な少女の背丈程もある巨大な刀。
その一振り一振りが又、
常識外れな衝撃を放って巨大な魔女をぶん殴っている。

「神鳴流奥義・百烈桜華斬っ!!」

舞い散る桜華と共に、強烈な斬撃が魔女を押す。
そして、魔女がホール内の一点に追い込まれている事をマミは見逃さない。
果たして、野太刀少女が大きく飛び退いたそのすぐ後に、
魔女は地面から噴出したリボンによって雁字搦めに拘束されていた。
15 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:18:29.30 ID:9L/CZpKL0

ーーーーーーーー

「ティロ・フィナーレッ!!」
「やった………」

到底抱え切れていない巨大な抱え筒が魔女とやらに致命傷を与えるのを見て、
美樹さやかは脱力しながら呟いた。

「さやかちゃんっ」

そして、親友鹿目まどかの声に、さやかは我に返る。

通路にいるまどかとさやかに、ホール側からざしざしと接近して来る者がいる。
それは、たった今までホールにいた筈の、
背丈程もある野太刀を担いだ一人の少女。

さやかと同年代にも思える華奢な少女がそんな野太刀を正確に振るっていた、
その事からして尋常ではないのだが、
今、さやかが感じている彼女の佇まいは戦場の軍人か侍か。
ピン、と張り詰めたものがさやかを震わせる。
こうして見ると色白で端正な顔立ちである事が、
より鋭く、清冽なイメージをさやか達に突き付ける。

まどかとさやかが息を飲んでいる間に、
バリアの境界真ん前で足音は止まった。
16 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:22:10.91 ID:9L/CZpKL0

「………ケガはありませんか?」

さやかは、目をぱちくりさせてその問いを聞いていた。

「………あ、あのっ………
大丈夫です、有難うございましたっ!!」

ぱたん、と、体を折り、まどかは叫んでいた。

「………良かった………」

顔を上げたまどかは、優しい微笑みを見た。
まどかがそう思った時、小さく礼を返された。
真面目で、そして、少し寂し気な表情をまどかは見ていた。

「あ、えっと、はい大丈夫です、ありがとうございました」

さやかも慌てて頭を下げる。

「あなた、何者?」

背後からの詰問に対しても、
彼女は静かな微笑みと共に振り返った。
振り返りながら何かを摘み上げ、
マスケットの銃口を向けている相手に向けて放り出す。

「見つけておきました、差し上げます。
そちらの邪魔をするつもりはありませんので」
「有難う。他所の魔法少女なのかしら?」
「申し遅れました」

巴マミが真正面から見たその眼差しは、
自分が向けている銃口にも何に対しても余りにも静かで、
マミが息を飲む程に落ち着き払っていた。

「桜咲刹那、退魔師です。
そちらのあなたも、そろそろこちらに加わりますか?」
17 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/02(日) 03:25:23.94 ID:9L/CZpKL0
==============================

今回はここまでです>>1-1000

続きは折を見て。
18 :全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様 [二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁]:2017/04/02(日) 06:37:42.59 ID:zovpxJst0
まーた駄作うんこホモ実写と紐絶番朝鮮人実写版がクロスとか

シュタクソのダルしか得しねぇぞ白糸台創設者SS早よ建てろよ底辺婦女子提督艦これ動画バッドしてんじゃねぇぞ考え剥げ

30代以上の男性声優は松潤ギアス様以外全員禿か髭ボーボーの叔父さん
19 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 01:34:23.22 ID:bWoO1rCm0
それでは今回の投下、入ります。

>>17

==============================

「………あ………」

さやかが周囲を見回す。
得体の知れない空間は現実的な改築中のビルに姿を戻していた。
そして、桜咲刹那の言葉に応じる様に、暁美ほむらが姿を現す。

そして、まどかが気づいた事がある。
今日転校して来たほむらとはその朝のHRが初対面の筈で、
幾度か直接顔を合わせてもいるが、
まどかが知っていたほむらの表情は鉄面皮そのもの。
それ以外の表情は知らなかった。

だが、今のほむらは戸惑っている。それを隠し切れていない。

「まどかぁ」

そして、さやかが小さな声で危険を促す。

「あなた、この子、キュゥべえの事が見えるのね?」

マミは、ほむらを無視する様にまどかに声を掛ける。

「助けてくれてありがとう。この子は私の大切な友達なの」
「は、はい。私、呼ばれたんです。助けて、って、直接頭の中に」
「ふうん、そういう事」

そして、マミは改めてまどか、さやかとほむらを見比べる。

「生憎だったわね、魔女はもう片付いたわよ」
「私が用があるのは………」
「呑み込みが悪いのね、見逃してあげるって言ってるの」

マミが放った威嚇の言葉に、場の空気は再び張り詰めた。
20 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 01:39:47.43 ID:bWoO1rCm0

「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
「………後悔するわよ」
「次は、お友達になれそうなタイミングで会いたいわ。
お互いのためにも」

微笑みと共に告げたマミに、ほむらは無言のままで踵を返した。

「あなたは………タイマシ、って言ったわね。
魔法少女じゃないのかしら?」
「違うね。僕は彼女と契約した覚えは無いし、
魔法少女とは違う様だ」

マミの問いに答えたのはキュゥべえだった。

「はい、私は退魔師。
あなた達マギカ、魔法少女とは少々別の存在です。
そして、彼女達は救兵衛に見込まれた様ですが、
少し、話をすり合わせた方がいいのでは?」
「そうみたいね」

頭の回転が速い。
桜咲刹那と名乗った少女にその事を感じながら、
マミも最初からそのつもりだった提案に同意する。
そして、まどかに抱かれたキュゥべえに治癒の魔力を施術する。

「助かったよ、マミ」
「お礼はこの子たちに、私は通りがかっただけだから」
「どうもありがとう。僕の名前はキュゥべえ」

キュゥべえはマミとの問答通り、まどかに礼を言った訳だが、
言われたまどかにして見ると、
ぬいぐるみの様な謎の生物が人語を喋っている時点で
その奇怪さに一歩退いてしまう。

「あなたが、私を呼んだの?」
「そうだよ。鹿目まどか、それと美樹さやか」
「何で、私達の名前を?」

名前を呼ばれ、怯みを見せながらさやかが尋ねる。
21 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 01:45:31.19 ID:bWoO1rCm0

「僕、君達にお願いがあって来たんだ」
「お、お願い?」

まどかがやや怖々と聞き返す。

「僕と契約して、魔法少女になってよ」

愛らしく頷き、告げるキュゥべえを
桜咲刹那は涼し気な眼差しで眺めていた。

ーーーーーーーー

「美味しい、マミさんこれ美味しいです」
「これめちゃうまっすよ」
「美味しいです」

マミが一人暮らしをしているマンションのフラットで、
彼女が差し出したシフォンケーキとハーブティーは
三人の訪問者から惜しみない賞賛を以て迎えられた。

キュゥべえに選ばれた以上他人事ではない、
と言う事で、マミはまどかとさやかに
魔法少女に関する基本的な知識を教える。

ソウルジェムから魔法少女、魔法少女から魔女、
願いの対価としてソウルジェムを得て結界に潜む魔女と戦う。
マミとキュゥべえの口から、
世界の秘密の一端がその様に語られる。
22 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 01:51:13.28 ID:bWoO1rCm0

「あの転校生も、えっと、その、魔法少女なの?
マミさんと同じ?」
「そうね、間違いないわ。かなり強い魔力を持っているみたい」

話は進むが、魔法少女同士、正確には魔法少女であるほむらが
契約を司るキュゥべえを襲撃した事に就いて、
まどかとさやかはなかなか理解が出来ない。

「これがグリーフシード、魔女の卵よ」
「た、卵………」
「運が良ければ魔女が何個か持ち歩いている事があるの」

マミが取り出したグリーフシードを、
まどかとさやかは怖々と眺める。

「大丈夫、その状態では安全だよ。
むしろ役に立つ貴重なモノだ」

キュゥべえがそういう中、
マミは再び自分のソウルジェムを取り出し、グリーフシードを近づける。

「見てて」
「あ、綺麗になった」

「こうやって、消耗した魔力を元通りにする。
それが、魔女退治の見返り。
だから、同じエリアに魔法少女が増え過ぎると、
魔女、グリーフシードの奪い合いなんて事も起こる。
それを避けるために、鹿目さんの契約を阻止しようとして………」

「それで、あんな風にキュゥべえを?」

ここまでの行きがかりで、
ほむらに対して余り虫が好かないさやかが非難を込めて言った。

「多分、そういう事でしょうね。ところで………」

その辺りまで黙って聞いていた刹那にマミが声を掛けた。
23 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 01:57:02.05 ID:bWoO1rCm0

「あなたは一体どういう人なのかしら?
助けてくれた事は感謝するけど、退魔師、って」

マミの問いに、刹那が向き直る。

「夕凪」の銘を持つ野太刀を前から肩に掛け、
目を閉じてじっと聞くだけの刹那は眠っている様にも見えたが、
それにしては独特の緊張感を漂わせていたのも確か。

制服と銃士の様な魔法少女スタイルを忙しく行き来していたマミに対して
刹那はカジュアルなパンツにシャツのスタイル。

ロングとまではいかなそうな綺麗な黒髪を
サイドポニーに束ねているのはやや個性的とも言えるが、
それだけに背丈に余りそうな夕凪の、
そしてその普通の格好で魔女を半ばぶちのめした行動の違和感は只事ではない。

「大きく言えば、魔法使いと言う事になります」
「………」

その言葉を聞いた三人が三人、反応に困っていた。

「救兵衛との契約で魔法の力を得るあなた達魔法少女、
こちらでは主にマギカと呼びますが、
そのマギカに対して、私達は言わば土着の存在です。

古今東西の物語に出て来る魔術師、魔法使い。
その伝承の中には過去に存在したマギカに就いて語ったものもある様ですが、
そうでないものもかなりの数に上る。

その、そうではないもの、
マギカとは別の所で科学とも違う力を発展させて来た。
それが我々であると理解して下さい」

「………」
「ええっと、その………」

マミとさやかが言葉を探している中、まどかが怖々口を開く。
24 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:03:09.93 ID:bWoO1rCm0

「その、絵本の中の魔法使いって事ですか?」
「そういう事になります」

真面目に答える刹那だったが、
ふっ、と、優しい先生の様な笑みを浮かべていた。

「もちろん大雑把な答えですが、
あなた達マギカと比較するならちょうどいい定義です」
「なるほど」

さやかも、なんとなく理解した様だった。

「魔法少女がいるなら魔法使いがいてもおかしくない、
そういう事ね?」
「そんな所ですね」

マミの理解に刹那が答える。

「中でも退魔師は、それもあなた達の魔女とは別の
土着の魔物、悪霊を退治する事が本来の仕事です」

「い、いるの、そういうの?」
「ええ。まあ、大概のものは
目立った害が出る前に我々が対処していますが」
「そうなんだ………」

質問したさやかが引きつった反応をする。
25 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:07:00.18 ID:bWoO1rCm0

「さっきも言ったけど、魔女の存在も普通の人には分からないわ。
結界の奥に潜んで普通の人には見えない。
そして、人を誘い込んで命を奪う。
一般には原因不明の自殺や行方不明として処理されてる」

マミの改めての説明に、
まどかもさやかも改めて先程の自分達の危険に息を飲む。

「そういう訳で、本来私達魔法使いとあなた達マギカは交わらない存在。
伝承上、両者が交わった事や技術的に交流した事もあった様ですが、
現状では我々はそちらには関わらない、原則としてそういう事になっています。

あなた達にはあなた達の利害がある。
只でさえ双方ともに世間に隠れた力のある存在。
それが、二つの別々の勢力が関わり合っても
トラブルの懸念の方が大きいですから」

「そうね。私達としては契約した以上、
妙な人達に邪魔されずに魔女を退治させてもらいたい所ね」

「それはこちらでも理解しています。
只、一方で我々、私達が属している組織ですが、
こちらは公益目的の活動も行っています。
ですから、最近この見滝原近辺の魔女の発生件数に就いて
懸念されるものがあるとして、実態調査のために私が派遣されました」

「組織?」
「現在は関東魔法協会と言う組織に所属しています」

マミの問いに刹那が答え、
急に、変に現実的になった事をさやかは感じ取る。
26 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:11:44.32 ID:bWoO1rCm0

「その、関東魔法協会?」

少々戸惑っているのはマミも同じらしい。

「はい。私達の管轄する裏側の秩序を司る魔法使いの組織です。
当面の所、直接あなた達と接触するのは私だけになると思いますが。
もちろん、あなた達の縄張りを荒らすつもりはありません。
そもそも、私がグリーフシードを得ても仕方がないですから。
そういう訳ですので、
当面はあなたと協力して活動したいのですが」

「話は分かりました」

刹那の説明に、紅茶を傾けていたマミが答えた。

「助けてもらった恩もある。こちらの邪魔はしない、
と、約束してくれるなら、むしろ歓迎よ」
「助かります」

マミの言葉に、刹那はふうっと息を吐く。

「そして、鹿目さん、美樹さん」

マミが二人に向き直った。

「キュゥべえに選ばれたあなた達には、
どんな願いでも叶えられるチャンスがある。
でもそれは死と隣り合わせなの」
「ううう………」
「うわぁ、悩むなぁ………」

そして、改めてマミの魔女退治に同行して魔女退治がどういうものか、
命懸けで叶えるべき願いはあるか、
それを見定めようと言うマミの提案、それを二人が受け容れるのを、
再び眠った様な桜咲刹那は片目を開いて聞いていた。
27 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:15:04.10 ID:bWoO1rCm0

ーーーーーーーー

「なんか、サムライって感じだったよねー」

とうに陽の沈んだ帰り道、さやかが隣を歩くまどかに言った。

「あの、桜咲刹那って人。
刀持ってたのもそうだけど、無口で礼儀正しくてとにかく固い感じで、
侍って言うか、用心棒の先生って感じ」
「ウェヒヒ………」

さやかの的確な例えにまどかは苦笑する。
しかし、まどかの印象は少々違っていた。
大体の所、一見した所は、
まどかもさやかと同じ印象は持っている。

「………でも………」
「ん?」
「桜咲さん、優しい人なんじゃないかな?」

「そうかな? うん、助けてくれた訳だし、
悪い人じゃないかも知れないけど。
悪い人って言ったら、あの転校生?
キュゥべえを襲ったりして、マミさんが追っ払ってくれたけど」

「悪い子、なのかなぁ?」
「じゃないの? それじゃあまどか、又明日」
「うん」
28 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:18:32.57 ID:bWoO1rCm0

ーーーーーーーー

「ただ今………」
「お帰り、まどか」

普段より随分遅い帰宅のまどかだったが、
それを迎えた知久はいつも通り穏やかだった。

「ママは?」
「ああ、まだかかるみたいだね」
「そう」

知久は、先輩からお呼ばれして遅くなると言う
電話連絡をまどかから受けていた。
話している内に用意が出来て、まどかは食器をテーブルに運ぶ。

「いただきます」

まどかは少し遅い、温かな夕食を口に運ぶ。

「ご馳走様」
「お粗末様でした」

いつも通り美味しい夕食、穏やかで優しい父。
現実に戻って来た感じ、と言うものをまどかは実感していた。
それと共に、どっと疲れを感じる。
とんでもなく非常識な事が色々あり過ぎて、疲れを忘れていた感じだ。

今夜はお風呂に入って早く休もう。
その誘惑が力一杯に今のまどかを引き寄せる。
もしかしたら、今日の非常識全部が夢オチになってるかも、
なんて事まで考えたくなる、まどかにとってはそんな一日だった。
29 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:28:16.13 ID:bWoO1rCm0

ーーーーーーーー

「………」

桜咲刹那の視線の先には、四角い一軒家が存在していた。
土地と金に余裕がある郊外の内に思い切って建てて買った、
と言う感じで細々としていない。
庭付き一戸建て二階建てとしては、
表向きガラス戸の多いどっしりとした建物に、畑の一つも出来そうな、
と言うか実際出来ている広々とした庭も魅力的だ。

「動かないで」

背後からの声に、刹那は素直に両手を上げる。

「桜咲刹那、退魔師とやらがここで何をしている?」
「暁美ほむらさん、と言いましたか?」
「質問に答えてくれるかしら?」
「帰宅する途中ですけど」
「死にたい訳?」
「そのつもりなら一つ忠告しておきましょう」
「!?」

ほむらが構えていたM9拳銃。その銃口の先が、ぶれた。
銃口の先が刹那の頭をとらえていた筈が、
とらえていたと言う事実が不意に、揺らいだ。
と、思った次の瞬間には、
刹那の肘を腹に叩き込まれたほむらの体が大々的に路上を滑っていた。

「か、はっ………」
「神鳴流に飛び道具は効きません………?」

びゅうっと風の様な勢いで移動した刹那は、
吹っ飛んだほむらを捕獲しようとした。
しようとしたその時には、
ほむらの姿は刹那の視界から消えていた。
30 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:32:20.33 ID:bWoO1rCm0

「だからと言って」

ほむらの振り下ろした
4番アイアンのヘッドの下にあった筈の刹那の頭部は、
すぐ近くの地点にすいっと移動し、
その時には、ほむらが水月に拳を叩き込まれて体をくの字に折っていた。

「こちらで私に挑むと言うのは、もっと無謀でしょうね」

いかにもつまらなそうな刹那の言動に、ほむらは戦慄を覚える。
元々特殊能力の一点を除けば直接戦闘向きではないほむらだが、
魔法少女単位で考えても桜咲刹那、生半可な相手ではない。

(つっ、痛覚遮断っ!)

刹那がほむらと少し距離をとった瞬間、
ほむらは消耗を覚悟しつつ刹那から離れる。。
そうしながら、刹那の手が光を帯びているのを歪む視界にとらえる。

「匕首・十六串」
「!?」

距離を取ったほむらに、何口もの匕首が飛翔して迫って来る。

(これはっ!?)

銃器を用意しようとするが、間に合わない。
それ以前に、そういう対処が出来る代物なのか、

「稲交尾籠………」

バシュウッ、と、周囲が一瞬強い光に包まれた。

「………」

刹那が正常な視界を取り戻し、
自らが展開した捕縛結界を確認する。
果たして、その中は空だった。
31 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:36:37.07 ID:bWoO1rCm0

ーーーーーーーー

「秘剣・百花繚乱っ!!!」

暁美ほむらを見失い、夜の住宅街で歩みを進めていた桜咲刹那は、
大きめの公園にざしざしと立ち入り、振り返り様に夕凪を振るっていた。
衝撃波が土煙を起こし、刹那は術の影響で舞い散る桜華に目を凝らす。

ぶうんっ、と、一見すると野太刀離れした非常識な勢いで、
刹那は夕凪を斬り上げる。
ギインッ、と、何か鉄棒とでも打ち合った様な手応えはあった。
刹那は夕凪の棟を肩に掛け、鋭い眼差しで気配を伺う。

「斬鉄閃っ!!」

夕凪の斬撃から強力な「気」を放った時には、
刹那は身を交わしていた。

「アデアット」

それでも執拗にまとわりつく鋭い斬撃を、
刹那は左手の「白い翼の剣」で辛うじて受け流す。

「神鳴流奥義・斬岩剣っ!!!」

そして、刹那は力一杯の一撃を叩き込む、が、
やったか、とは思わない。
手応えが無いのは最初から分かっていた。
取り敢えず、脅威は去った様だ。
32 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/05(水) 02:40:25.14 ID:bWoO1rCm0

ーーーーーーーー

「どうだった?」

住宅街、夜の路上で問いが発せられる。

「強いね、並の魔法少女じゃ叶わないんじゃないかな?」
「キリカでも?」
「こちらの術で作ったズルを正攻法でぶち破りかねない、
それ程の実力だったよ。
だけど織莉子がやれと言うなら、それは些細な事さ」
「そう」

美国織莉子は、ひゅっ、と、小さな水晶球を二つ放った。
一つ目の球が空に消え、少し遅れて二つ目が飛翔する。

「折り紙?」

ひらひらと降って来たものを見て、呉キリカが言った。

「かみにんぎょう、かしらね?」

それを掴んだ美国織莉子が言い、ぽいと放り出す。
その折り目のついた紙片は、
空中で、ぼっ、と紅蓮の炎に包まれた。

==============================

今回はここまでです>>19-1000
続きは折を見て。
33 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 03:35:10.58 ID:GfExdfTJ0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>32

 ×     ×

「ええええっ!?」
「どうしましたのっ!?」
「い、いや、なんでもないなんでもないあはははは」

朝のHR終了後、最初の休み時間にガタンと立ち上がって絶叫した美樹さやかに
友人の志筑仁美が目を丸くして声を掛け、
さやかは頭を搔いてごまかしてみせる。

「そ、そうですの」
「ウェヒヒヒ」

その側で鹿目まどかも苦笑いしているが、
さやかとまどかは目と目で通じ合っていた。

魔女やら魔法少女やらの騒動に巻き込まれた翌日。
或は夢オチでは、と言うまどかの現実逃避は、
まどかの寝室でぬいぐるみに紛れて
朗らかに朝の挨拶を決めたキュゥべえが簡単に打ち破ってくれた。

魔法少女の素質が無ければ
キュゥべえの存在を認知する事は出来ないと言う事で、
見える者には得体の知れない、でも可愛らしい小動物であるキュゥべえは
登校するまどかにまとわりついてそれを見たさやかを驚かせたり、
そんな二人を見た仁美を驚かせたりもした訳だが、
その辺りの事は割愛としておく。
34 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 03:40:31.84 ID:GfExdfTJ0

実用的な面では、まどかとさやかはキュゥべえを介する形で
三年生の先輩である魔法少女巴マミと
テレパシーのチャンネルを繋ぐ事に成功した。

昨日キュゥべえを襲撃したと言う暁美ほむらも
まどか、さやかと同じ教室にいる訳だが、
学校で滅多な行動はとらないだろう、と言う予測で話を止めていた。

そして、今、もう一度マミとのテレパシーを繋いだ所、
伝わって来た話はなかなかの急展開だった。

「桜咲、さんが転校して来た、って」
「三年生だったんだ………」

ひそひそ話していたつもりのまどかとさやかは、ガタッ、
と言う物音に視線を走らせる。
そこでは、暁美ほむらが目を見開いて立ち尽くしていた。

ーーーーーーーー

昼休みに屋上で改めて鹿目まどかと美樹さやかに釘を刺したり、
その際に別の校舎の屋上から巴マミに無言の威嚇を受けたり
帰りのHRの後に同級生からのお茶のお誘いを丁重に断ったりしながら、
暁美ほむらの本日の学校生活は終わりを迎える。

(これって、本当は佐倉杏子辺りのやり方じゃないのかしら?)

そして、時間停止を使いながら
近隣の高層ポイントに移動して双眼鏡を覗く。
35 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 03:47:00.89 ID:GfExdfTJ0

ーーーーーーーー

(ここは………)

地上に戻ったほむらがしばらく歩き続け、到着した先には
解体も先延ばしにされている廃墟と化したビルが存在していた。

「何か、御用でしょうか?」

屋内に入り、エントランスで周囲を見回していたほむらは、
不意に背後から声を掛けられる。
しかし、これはほむらのシミュレーションの一つでもあった。
ほむらが、振り返り様に大振りの軍用ナイフを振り抜く。

「!?」

しかし、次の瞬間、ほむらの表情を占めていたのは狼狽そのものだった。

「それが、時間停止の絡繰りですか」

桜咲刹那が左手に握る「白き翼の剣」の切っ先は、
ほむらが左腕に装着した盾に突き立てられていた。
その盾で動き出した絡繰りが、
歯車に剣の切っ先を噛んで強制停止する。

歯車から刃が抜ける、が、ほむらはとっさに地面を転がる。
この様子では、刹那が発動を逃す事は絶対に無いだろう。

ほむらが腿に装着しておいたスローイングナイフを放った。
その瞬間、刹那がほむらの視界から消え、
ほむらはバッと振り返る。

(間に合わ………)

そもそも銃弾が効く相手なのかどうかはとにかく、
ぐわっと目の前に迫っていた刹那にM9拳銃を向けながら、
ほむらの頭はどの程度のダメージを許容すべきか、
と言う損切りを考えていた。
36 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 03:52:52.98 ID:GfExdfTJ0

その、刹那がぐいっと後退し、
飛んで来た一本の棒が二人の間を槍の様に突き抜ける。

「アベアット」

次の瞬間、「白き翼の剣」はカードに戻り、
振り返った刹那が
自分に打ち下ろされた一撃を鞘のままの夕凪で受け太刀する。
タンタンターンッとエントランス中央階段に足音が弾け、
踊り場でガン、ギン、ガンッ、と打撃が衝突する。

(銃剣術、我流ですね)

相手の流儀を冷静に把握しながら、
刹那が居合抜きを一閃する。

本来、野太刀である夕凪は居合には決定的に不向き、
と言うより物理法則そのものに抵触するものであるが、
その辺りは神鳴流剣士だから、と言う事になる。

刹那が回避している巴マミの攻撃は、
無から有、空中に次々とマスケット銃を発生させて
その神出鬼没な武器でぶん殴って来ると言うトリッキーさもあるが、
その殴り合いの技量自体、決して侮れるものではなかった。

刹那は再び跳躍して階段を下り、
その後をマミが放つ銃弾が追跡する。

(敷地も含めてそこそこ広い、
騒音も含めて多少の銃声も目立たない、か)

ババンッ、と、先回りする様にエントランスの床に銃弾が弾け、
ちょっと遅れて刹那が着地する。
普通であれば、上から狙い撃ちされる方が不利。
但し、刹那は神鳴流剣士。
但し、
37 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:00:35.68 ID:GfExdfTJ0

「神鳴流奥義・百烈桜華斬っ!」

夕凪の一閃と共に、
床からぶわっと噴き出したリボンが散り散りに刻まれた。

「アデアット………?」

そして、刹那は振り返り様に仮契約カードから匕首を呼び出し、
ほんの一瞬、心の中で小首を傾げる。
そして、目の前に現れた巴マミの姿に向けて、
その胸の真ん中に手裏剣として匕首を打ち込む。

「斬鉄閃っ!!」

次の瞬間、前方からぶわっと迫っていたリボンの群れが
刹那の斬撃が巻き起こす「気」によって細切れに粉砕される。
エントランスから見下ろしていた巴マミが、
手にしたリボンを放り出して地面を蹴る。
そのリボンの先では、
絡め取られた二体のちびせつながもがいていた。

「神鳴流秘剣・百花繚乱っ!!」

渦巻く強風、衝撃波に、ほむらは思わず腕で目を抑えていた。

「続ける?」

恐らく頸動脈のすぐ上に夕凪の刃を向けられ、
つーっと汗を浮かべながら荒い息と共にマミが尋ねた。

「魔力の塊の零距離銃撃は、厳しいかも知れませんね」

胸の真ん中にマスケットの銃口を押し付けられ、
つーっと汗を浮かべながら荒い息と共に刹那が答える。
38 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:04:00.73 ID:GfExdfTJ0

ーーーーーーーー

「一体、どういう事なのかしら?」

双方武器を引きながらマミが尋ねた。

「仮にも見滝原の魔法少女と事を構えると言うのなら、
昨日の協力の話どころか、私と戦う羽目になるわよ」
「私も、そのつもりは全くないのですが」
「じゃあ、私の体に残る記憶はなんなのかしらね?」

しれっと言う刹那に思わずほむらが口を挟む。

「昨日から背後から拳銃を向けられたり
つけ回されてナイフで斬り付けられたり
と言った事が続いていましたので、少々手荒な対処をしましたが」
「暁美さん?」
「否定する程間違ってはいないわ」

マミにじとっとした視線を向けられ、
ほむらはファサァと黒髪を払って答える。

「その点は、お互い裏で動いている者同士。
あなた方にとって得体の知れない私が
こちらをうろついている訳ですので、
私がそちらの立場でも分からないではありません」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 04:06:58.73 ID:BTwGveORO
書き方でと禁の糞クロスやってるやつだとわかった
糞スレ量産すんな
40 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:07:32.55 ID:GfExdfTJ0

「じゃあ、こちらが余計な事をしなければ
あなたもこちらの邪魔はしない、
これは再確認させてもらっていいのね?」

「はい」

「改めて言うわ、この人は桜咲刹那さん、
普段は魔女ではない魔物を退治する退魔師。

魔法少女とは違う、
キュゥべえの契約ではない魔法使いと言うカテゴリーに入る人で、
今は、こちらでの魔女発生に就いて調査をしているそうよ。

魔法使いだからグリーフシードも必要ない。
私はこの人に協力する事に決めた。
その意味は、分かるわね暁美さん」

じっ、と、マミとほむらが目と目で押し合う。

「マミさぁーんっ!!!」

その時、表から素っ頓狂な叫びが聞こえた。

「美樹さんっ!?」
「どういう事よっ!?」

意外な展開に、ほむらも又叫び声を上げる。

「元々、鹿目さんと美樹さんを連れて
魔法少女体験コースの最中だったのよっ」
(又、っ)ギリッ
41 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:11:02.24 ID:GfExdfTJ0

ーーーーーーーー

三人が表に飛び出すと、
美樹さやかが斜め上に指さしてわわわわと声を上げていた。

「おおおおっ!!!」

刹那が夕凪を居合抜きし、
周辺の地上にいる一同が刹那を除き腕で目を抑える。
果たして、刹那の斬撃と共に巻き上がった強風が
屋上から落下して来たOL風の女性をとらえ、空中に巻き上げる。

「やった、っ」

鹿目まどかに縋りつかれながらさやかが声に出した。

「!?」

次の瞬間、自然の強風が空中のOLの軌道を大きく狂わせた。

「くっ!」

刹那が両腕を×字に組み、指をバキッと内側に折る。
そんな刹那を、マミが風の様に追い越した。
マミが放った大量のリボンが面積をとって
OLを下からとらえ、地面に軟着陸させる。

「巴さん、彼女を頼みます」
「分かったっ!」

刹那が建物の外周を回り始め、ほむらがその後を追う。

「気づいてる?」

ほむらが尋ねた。

「ええ。確かに、波長が普通の魔物とは少し違いますが」
(と、すると、他所の魔女が移動して来たのか)

二人が非常口の螺旋階段にたどり着く。
刹那が刀印を組み印を切って符を放つ。
そして、空間の歪みに飛び込んだ。
42 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:14:36.87 ID:GfExdfTJ0

ーーーーーーーー

結界の中は、抜ける様な青空だった。
青空のど真ん中に、大量の洗濯紐が縦横無尽に張られている。
本当はもう少し太い紐なのだが、
その紐が大量のセーラー服の袖から袖に貫通している図は
洗濯紐にしか見えない。

(こいつが来たの)
「秘剣・斬空閃っ!」

その、空中を走る紐の一つを踏みしめて暗い笑みを浮かべるほむらの側、
別の紐の上で刹那は早速に夕凪を一閃。
空から降って来た一見して教室用の机が刹那を避けて四散する。
広々とした屋外空間に騒音が響き、
結界でなければ通報殺到だろう、と刹那は思う。
かくして、機関銃の掃射を受けた使い魔が一掃される。

(天狗之隠蓑の類か)

ほむらが掃射したM249を目にして、刹那が見当を付ける。
一旦銃撃が止まったタイミングで刹那が動き出す。
降り注ぐ使い魔もざざざっと斬り伏せ、そのまま大きく跳躍する。

「(こいつが本体、魔女)斬岩剣っ!」

空中で遭遇した「委員長の魔女」、
黒いセーラー服から計六本の腕、四本の袖にスカートから二本、
を突き出した巨大で奇怪な怪物に刹那が一撃を加え、
近くの紐に着地するが致命傷とまではいかない。

「斬鉄閃っ!!」

委員長の魔女がスカートからばばはばっと吐き出した使い魔は
刹那が夕凪の斬撃から放った「気」に飲み込まれて一掃される。
43 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:17:50.61 ID:GfExdfTJ0

(この程度なら、多少時間をかければ)

そうしながら、刹那は目算していた。
多少面倒だが経験から言って無理な相手ではない。
取り敢えず、自分が直接「飛ぶ」までの事はないと。


その時、刹那はこれまで空中に張られていた洗濯紐とは
別のものが空中をよぎるのを見た。

洗濯紐を捉えて張られたのは、細長い黄色い絨毯だった。
はっきり言って穴だらけだが、元がリボンと考えると上等。
それに、どうも見た目は穴だらけでも簡単に踏み抜けない絨毯らしい。

「桜咲さんっ!」

絨毯の出所からマミが叫ぶ。
刹那がその絨毯に飛び乗り、
そのまま委員長の魔女の真下へと走る。

「………」

刹那の足が、「空を蹴った」。

「神鳴流奥義・百烈桜華斬っ!!」

委員長の魔女を飛び越した刹那が、落下しながら放った一撃。
44 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:21:16.14 ID:GfExdfTJ0

「え?」

委員長の魔女は、弾き飛ばされる様にある方向に斜めに落下していた。

(くっ!)
「暁美さんっ!?」

マミが新たなリボンを撒き始めた頃には、
適当な紐の上に移動して時間停止を解除したほむらが
魔女のスカートの中めがけてRPG−7の引き金を引いていた。

ーーーーーーーー

「拾ったから使わせてもらったけど、受け取るわよね」

結界の解けた非常階段周辺で、
マミがほむらにグリーフシードを手渡す。

「ええ………有難う」
「どういたしまして」

二人が、些かぎこちなく言葉を交わすのを刹那は眺めている。
儀礼的と言えば儀礼的、
三人が戦闘に関わりグリーフシードが絡む以上、
「受け取らない」事を含めて筋を通さない事の許されない状況。

刹那は、少なくとも突っ張っているほむらの方が何処か気後れしている。
そんなほむらの一端を察していた。
45 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:24:44.59 ID:GfExdfTJ0

「巴マミ………巴さん」

じゃりっ、と、地を踏みしめてほむらが言葉を発した。

「何かしら?」
「今、協力した事にはお礼を言わせてもらう。
だけど、あの娘達を連れ回すのは反対よ。
私達の危険に付き合わせるべきではない、
それだけは言って、おきます」

「そう、あなたの考えは分かった」

ほむらの言葉にマミも真面目に応じ、
ほむらは一礼すると踵を返して裏側から敷地を離れた。

ーーーーーーーー

「ここは?」

廃ビルの入口側、待機していたさやかと交代で
マミの介抱を受けていたOLが意識を取り戻した。

「や、やだっ、私、どうしてあんなこと、っ!?」
「大丈夫、もう大丈夫です」

少しの間朦朧としていたが、その後でパニックを引き起こしたOLを
マミは優しく抱き締めていた。

「大丈夫、悪い夢を見ただけです」
「一件落着、って感じかな」

泣き崩れるOLを宥め、落ち着かせるマミ、
それを見てさやかが言う。
46 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/10(月) 04:28:27.70 ID:GfExdfTJ0

確かに、今回は申し分のないハッピーエンド。
そう思って、刹那はマミを見ていた。

弱っているとは言え年上の女性を相手に、
マミはそれなりに慣れているのだろう、とも思うが、
やはり、本当に優しく、責任感の強い娘。
刹那はマミの事をそう把握し、そして、好ましく思う。

「まどか?」
「………」

一見すると少し怖い感じで、話しかけ難い雰囲気もある。
あの、持っている日本刀みたいだ、とも思う。

だけど、もしかしたらこれが本当の顔の様な気もする。

今こうして無事解決した二人、
マミとOLの二人を見ている刹那の穏やかな、
優しくすら見える横顔を見て、
鹿目まどかはふと、そんな事を感じていた。

==============================

今回はここまでです>>33-1000
続きは折を見て。
47 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:22:51.02 ID:oLGWECTk0
修正です

>>35
桜咲刹那が左手に握る「白き翼の剣」の切っ先は、

桜咲刹那が右手に握る「白き翼の剣」の切っ先は、

失礼しました。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>46

 ×     ×

学校が終わり、夕暮れ。
巴マミを先頭に鹿目まどか、美樹さやかが道を歩いていると、
前方に見知った顔が見えた。

「桜咲さん」

まどかか声を上げ、桜咲刹那が小さく頭を下げる。
マミがメールで刹那に通り道を知らせて、
都合が合えば合流する。そういう話だったが、
基本、ここ何日かの「体験ツアー」に刹那は黙って同行していた。

「マミさんも凄いけど桜咲さんも強いから、百人力ですよー」

さやかの言葉に刹那は小さく頭を下げ、
さやかはにししと笑うがまどかはちょっとした違和感を覚える。
こういう時、マミはたしなめる事はあってもくすぐったそうな感じを見せる。
だが、恐らく刹那は基本が真面目なのだろう、
この人相手に、余り調子に乗らない方がいい様にも感じていた。
48 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:28:28.62 ID:oLGWECTk0


ーーーーーーーー

「いますね」

とっぷりと陽が暮れてから、刹那がぽつっと言った。

「自分で察知する事が出来るのね」

ソウルジェムを手にしたマミが言う。

「私達が扱うものとは似て非なるものですが、
多少の経験があれば応用が利きます」

刹那がさり気なくまどかとさやかの前に立つのを後目に、
マミがソウルジェムを掌に乗せて夜の公園にザシザシと前進する。

ーーーーーーーー

この日の「体験ツアー」の結果は使い魔一匹、
さやか曰くここ数日は外れ続け、と言う事になる。

結界によって異界化した公園の中で、
マミは人間大の大きさの、
銃身が人間の背丈に匹敵するアンティーク拳銃を発砲して
危なげなく使い魔を仕留めていた。

そのまま、帰り道の石橋を歩きながら、
巴マミの身の上話や美樹さやかの願いへの少々の苦言、等も交わされたが、
桜咲刹那は一行に影の様に寄り添い、黙って歩いている。

「それでは、私が送って行きますので」
「お願いするわ」

かくして、巴マミと別れて刹那とまどか、さやかが帰路に就く。
49 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:33:57.22 ID:oLGWECTk0

ーーーーーーーー

「じゃ、まどか」
「うん」
「それでは」

無言の帰路。
さやかと別れ、まどかと刹那が二人並んで歩いている。

「鹿目さん」
「はい」
「先程、話に出た上条君、と言うのは?」

丁寧だが、まどかにとって意外な問いだった。

「………クラスメイトです。
私とは小学生の時から、さやかちゃんとは幼稚園の時からの幼馴染で」

「あの話の様子では、何かあったんですか?」

「はい。小さい頃からヴァイオリンを弾いてて、
詳しく知らない私が聞いても凄く綺麗で、何度も表彰されて。
でも、交通事故で左手に大怪我をして、それで………」

「そうですか。大怪我をして、見込み等は?」

真摯な刹那の問いに、まどかは首を横に振る。

「凄い大怪我だった、って事は分かってるけど、
それ以上の詳しい事は」
「その、ケガをしたと言うのは、何時の話ですか?」
50 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:39:47.13 ID:oLGWECTk0

「×月×日です」


………………

…………そう、ですか…………

………………


答えた刹那は、天を仰いでいた。

「さやかちゃん、魔法少女になるのかな………」
「魔法少女の願い、救兵衛との契約でその上条君のケガを治す、
そういう事ですか?」

刹那の問いに、まどかが頷いた。

「上条………名前を伺えますか?」
「上条、恭介君です」
「上条恭介君ですか。
その様子ですと、美樹さやかさんは彼にそうした、
幼馴染と言う以上の想いがある様に聞こえましたが」

刹那の言葉に、まどかは小さく頷く。

「上条君の話をする時のさやかちゃん、
凄く綺麗で、いつもはあんな風なのに凄く女の子で、
それで………」
「少し、危険ですね」

今まで我関せずだった刹那の言葉に、まどかが刹那を見た。
相変わらず真面目な、やや険しい表情だった。

「巴さんも口を酸っぱくして言っていますが、
元来魔法少女の在り方は命に関わる危険なものです。
契約自体がそういうものとは言え、
私情で、特に彼女の様な性格で突っ走るのはかなりリスキーです。
巴さんも釘を刺していましたが、全否定はしませんが早まらない様に、
巴さんとも相談して少し目を配りましょう」

淡々と、だが真摯に言う刹那に、まどかは小さく頭を下げた。
51 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:44:31.04 ID:oLGWECTk0

「有難うございます、桜、咲さん」
「呼び難いですか?」
「え、あ、ごめんなさい」
「いいですよ、刹那と呼んで下さっても。
平均的に呼び難い名字の様ですから」
「は、はい、刹那、さん」

まどかの呼びかけに、
刹那は静かな微笑みで応じていた。

「あの、刹那さん?」
「ああ、いえ」

その後で、ふっ、と斜め下を見た刹那にまどかが声をかけ、
刹那が向き直って応じた。

「そろそろですね。
それでは、お休みなさい」
「お休みなさい」

礼儀正しく応じるまどかを、
刹那は好ましい眼差しで見送った。

ーーーーーーーー

住宅街の無人の路上で、桜咲刹那は大きく、
魔法少女基準と言ってもいい大きさで大きく跳躍していた。

「あなたも、なかなか凝りませんね」

そして、気が付いた時には、
目を見開いた暁美ほむらの真ん前に立った桜咲刹那は
左手でほむらの右腕を掴みながら
匕首の切っ先を限りなく零距離に近い距離感でほむらの脇腹に向けていた。

「あれだけ凄まじい殺気を放っていては、素人でも気が付きます」

そう言って、刹那はほむらから手を離す。
52 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/16(日) 03:49:02.51 ID:oLGWECTk0

「あなたの目的は何?」

「先にも言いましたが、魔法協会の退魔師として、
最近増加傾向にある見滝原近辺の魔女の動向を
公益目的で調査しています。
そのために、魔法少女である巴マミさんに同行しているところです」

「………他の二人、
鹿目まどか、美樹さやかに就いては?」

「あの二人は巴マミさんに同行していますね」
「つまり、あなたとは関係ないと?」

「現時点では、私にとっては関わりを持った民間人と言う立場です。
その場合、私の目の届く範囲では人道上の対応はしますが、
基本的にはそちら側、マギカの側で対応すべき事でしょう」

「筋論ね」

「それで、あなたの目的はなんなのですか?」
「あの二人………特に、鹿目まどかの契約を阻止する事。
それが私の目的よ」
「そうですか。
それは、今の所そちら側の問題ですね」
「ええ。無駄に争うつもりはないわ」

双方、踵を返して歩き出す。

刹那の言う通り、現時点の大元である巴マミと話を付けるしかない。
しかし、余り上手く行った試しがないので気が重い。
心の中でその様に嘆息しながら、ほむらは目的地に歩みを進めていた。

==============================

今回はここまでです>>47-1000
続きは折を見て。
53 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/18(火) 03:25:35.50 ID:YV/+TrQr0
それでは今回の投下、入ります。

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>>52

見滝原市内、夜の住宅街。
コッコッと歩みを進めていた呉キリカは、
スマホを取り出して無限にして有限なる愛のメッセージを受け取る。
そして、掌にソウルジェムを乗せて少々黙考。

「ステッピング・ファングッ!」

変身早々、夜の路上で飛び道具を射出する。
次の瞬間には、月に届けとばかりに跳躍していた。
着地したキリカが、さささっと近くの曲がり角を曲がり、塀に張り付く。

(ヴァンパイア………)

ーーーーーーーー

暁美ほむらと分かれた桜咲刹那は、途中、ぴたりと足を止めた。
そして、指を額に当てて少し黙考すると、
迂回路を経ながら元来た方向へと猛スピードで移動を開始していた。
目立たぬ事を確認してタンターンッと跳躍で距離を縮め、
無人の歩道に着地する。

「………」

刹那の手は、真っ二つに切り裂かれた紙人形を拾い上げていた。
刹那はその場で片膝をつき、左手で夕凪の鯉口を切る。
刹那の耳がひくりと動き、
刹那は鯉口を戻してすっと立ち上がる。

ありふれたタクシーがロロロロと現れ、刹那を僅かに照らして通り過ぎる。
その時には、既に刹那の感知する所から脅威らしきものは消失していた。
背中に少々の喚き声を聞きながら、刹那は踵を返してその場を後にする。

「おぉーい、帰ったぞおぉーっ。
やぁーったれっかぁスダレハゲェェェ………」
54 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/18(火) 03:30:40.55 ID:YV/+TrQr0

ーーーーーーーー

「近いな」

風見野市内でパトロールを行っていた佐倉杏子は、
ソウルジェムの反応に薄い笑みを浮かべる。
そして、到着した先は一軒の廃屋だった。
杏子はその中をソウルジェムで照らし、結界の入口を暴き出す。

ーーーーーーーー

「シッ!」

まだ私服のまま、杏子は槍を払い使い魔を追い払う
最近、少々稼ぎが悪い。
燃費を考えなければならない。

「?」

そして、ソウルジェムを確かめながら杏子は首を傾げる。

(なんだ、この反応?
魔女が二匹? ってのも違うみたいだけど………)

結界の最深部が見えて来る。
杏子は、紅の魔法少女姿に変身してその入口へと歩みを進める。
55 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/18(火) 03:36:15.98 ID:YV/+TrQr0

ーーーーーーーー

「………」

相変わらず薄気味の悪い魔女結界の最深部。
佐倉杏子は、そこで、舞を見ていた。

白と紅の和装。
白い水干の広い袖がふわりふわりと宙を舞い、
紅袴の足さばきも不自由なく流れる。
それと共に、両手の白扇も開き、閉じ、
何かのメッセージを伝える。

素晴らしく長い黒髪が、
時にさああっと広がり時にゆらりと流れ二つに割れ三つに割れ、
それでも艶やかな美しさを損なわない。
艶やかな黒髪に色白な肌、墨絵に描いた様な目鼻立ちは、
お上品な日本人形を思わせる。

だが、時に激しい程に躍動する舞姫は、
お人形さんと言うには活動的に過ぎる。
活動的に過ぎる。
佐倉杏子の唇は、不敵に歪んだ。

==============================

今回はここまでです>>53-1000
続きは折を見て。
56 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:20:04.33 ID:6b1Zx9Kd0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>55

佐倉杏子から見て、舞姫の動きは馬鹿速い訳ではない。
だが、ふわりふわりと使い魔を交わし、
時には白扇が魔女の攻撃を反らし、受け流している。

(魔力、だよな)

それは、杏子も感じる。
だが、魔女を力押しで退けるタイプの動きではない。
パワーの量以上に、流れる様に優美な動きが
確実に魔女を翻弄している。

それは、計算し尽くされたものなのか、
或は、それ以上の何かか。
少なくとも、素人がこの速度で魔女と対したら五秒で終わる。

思わず見惚れていた、等と言う事を杏子本人は決して認めないだろうが、
そんな杏子が半歩前に出る。
舞姫が、とーん、と一息に魔女に向けて間合いを詰めていた。

「!?」

次の瞬間には、右手の白扇が化けたゆらめくビームの様なものが、
魔女をぶち抜き爆発させていた。
杏子が、不敵な笑みを浮かべる。

(隠して、やがった? この魔力の量………)
57 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:25:29.82 ID:6b1Zx9Kd0

ーーーーーーーー

「おいっ」

跳躍し、着地し振り返った杏子は、
改めて不敵に笑みを浮かべた。

真正面から見た舞姫は杏子と同年代だろう、
やはり色白の、素晴らしい黒髪ロングがよく似合う
日本人形の様に可愛らしい女の子だった。

それが、振り返り様に喉元に突き付けた筈の杏子の槍の穂先を、
その時にはすすすっと右にずれて交わしていた。
舞姫が、たーんっと後ろに跳躍する。
鼻で笑った杏子が、だっ、と距離を詰めながら槍を変化させた多節棍を放つ。

「もらっ、!?」

絡められたのは、杏子も同じだった。

(ビームはこれかっ)

多節棍に絡み付いていたのは、白扇が化けて伸ばされた南京玉簾だった。
僅かな魔力を帯びてほんのり光っている。
恐らく、杏子の力に合わせて魔力で強化しているのだろうが、
いざとなったら魔女を瞬殺する所まで魔力を乗せられる。
その魔力量自体只事ではない。
簾が白扇に戻り、双方後ろに跳躍して距離を取る。

(こいつ………)

杏子が前を見た瞬間、目にしたのは微笑みだった。
ふうわりと柔らかく、とろける様な笑顔。
欠片も見えない敵意、或はそれが底無しの何かを邪推させる。

「こっちで反応がありましたっ!!」

遠くから聞こえる声に、杏子が舌打ちをする。

「又、うぜぇのが来やがったっ!!」
58 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:31:32.77 ID:6b1Zx9Kd0

ーーーーーーーー

「あっ、あなたっ!」
「佐倉杏子っ!!」
「あばよっ!!」

魔女結界内を進む人見リナ一行。
そこに、奥から佐倉杏子が駆け付け、
リナ達の叫びを無視してすれ違い走り去って行く。

「反応が消えた」

リナの隣で、ソウルジェムを掌に乗せた佐木京が言った。

「先を越されたか………」

リナが後ろを振り返りながら応じる。

「人がいるぞっ!!」

それは、結界の奥へと先行した朱音麻衣の叫び声だった。
リナ達が魔女エリアらしき最深部に入ると、
そこには、髪の長い私服姿の少女が佇んでいた。

「見ない顔ですが、どうしてここに?」
「いつの間にかと言いますか」

リナの問いに、
同年代ぐらいの少女がはんなりした口調で応じた。

(魔女はいない、佐倉杏子に退治されたか………)
(あーあ、無駄足。
いい加減あいつと縄張り分けとかしない?)

リナチームがテレパシーで状況を確認する。

「それでは、この状況はもうすぐ収まりますから、
この辺りは物騒ですから早く帰る事です」
「おおきに」

いかにも育ちの良さそうな黒髪の少女から丁寧な一礼を受け、
リナチームも撤収の支度に入った。
59 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:36:57.92 ID:6b1Zx9Kd0

 ×     ×

「刹那さんっ!」

放課後の見滝原市立病院正門付近で、
病院から出て来たまどかが桜咲刹那と遭遇した。

「どうしました?」
「ま、ま、魔女っ」
「何ですって?」

まどかの言葉に、刹那の目が鋭くなる。

「魔女の卵が、駐輪場に。
今、さやかちゃんが見張ってて、わたしはマミさんを呼びに」
「分かりました。私が美樹さんの護衛につきますから
すぐに巴さんに連絡を」
「はいっ」

ーーーーーーーー

「桜咲さん?」
「何をしているんですか?」

結界内部で、振り返ったさやかは押し殺す様な刹那の声を聴いた。

「自分がどれだけ危険な事をしているか、分かっているんですか?
ここで卵が孵化したら命の危険があるんですよ」
「最悪、契約する事も………」

言いかけた所で、さやかは刹那に胸倉を掴まれていた。

「実戦経験も無しに安全を確保出来ると思っているんですか?」
「………ごめん」

さやかが言い、刹那が手を離す。
60 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:40:39.19 ID:6b1Zx9Kd0

「どうしても、放っておけなかったから。
この病院でグリーフシードが魔女になったら、
居場所が分からない内に弱ってる人が犠牲になる、って」

「そうですね、確かに、そういう事はあります」

ようやく、刹那が肯定的な事を言った。

「うん」
「何か、ここに特別な事情でもあるんですか?」
「………」

刹那の問いに、さやかが頷いた。

「まず、自分の身を守る事を考えて下さい。
魔女退治は命懸けです。
守る側が自分を守れないでは話になりません」
「うん………」
「………」

さやかが、刹那の言葉が途切れた事に気づく。
刹那は、鋭い眼差しであらぬ方向を見ている。

「………何をしているんですか………」
「ご、ごめんなさい」
「いえ、あなたの事ではありません」

押し殺す様に呟く刹那にさやかが頭を下げるが、
刹那ははっとした様にさやかに答える。
そして、刹那は夕凪の鯉口を切り、目を閉じて片膝をつく。
61 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:44:44.85 ID:6b1Zx9Kd0

「………動き出した、様ですね」
「う、うん」

「巴さん、近くまで来ていますね救兵衛」
「そうだね、孵化が確定して魔力をセーブする必要がなくなった。
僕がテレパシーで案内しているからすぐに到着する筈だよ」

「では、私は急用が出来ましたので失礼します」
「へ?」
「もうすぐ巴さんが到着しますが、
くれぐれも油断の無い様に。
救兵衛、巴さんにもそう伝えて下さい」

「分かった」

キュゥべえが答え、さやかが言葉の意味を理解した頃には、
刹那はばびゅうんっとばかりにその場から姿を消していた。

ーーーーーーーー

「な、何?」

キュゥべえからの事前連絡を受け、
猛スピードの刹那を見送りながら巴マミが目をぱちくりさせる。
刹那はそのまま、夕凪で使い魔を蹴散らし
マミとまどかが元来た方向へと吹っ飛ぶ様に姿を消す。
マミも又、魔力をセーブする必要がなくなった事で
魔法少女に変身して使い魔を一蹴しながら
まどかと共に最深部へと駆け抜ける。

「お待たせ」
「間に合ったぁ」

ドアを開き、結界の最深部に踏み込んだマミと
でっかいケーキの様な物陰に隠れたさやかが言葉を交わす。
62 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:48:05.11 ID:6b1Zx9Kd0

「桜咲さんは?」
「結界の入口の方に走って行ったけど」

さやかの問いに、マミが答える。

「まさか、逃げた?」
「まさか………」
「元々、魔女退治は魔法少女の仕事、そのための見返りもある。
今まで美樹さんを守ってもらっただけでも御の字よ」

さやかの言葉にまどかは疑問を覚えるが、
マミは筋論で話を進める。

「気を付けて、出て来るよ!」

キュゥべえの叫びと共に、グリーフシードが孵化して魔女が姿を現した。

「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせてもらうわよ!」

一見するとちょこんと座った小さなぬいぐるみの様な魔女、シャルロッテを、
マミはマスケットでぶん殴り銃撃しリボンで浮上させて、

「ティロ・フィナーレッ!!」

一際でっかい設置型大砲の直撃弾を食らわせた。

「やったあっ!!」

見事な手際からの鮮やかな一撃に、
マミの展開したバリアで守られながらまどかとさやかが歓喜の声を上げる。

「おおおおお………」
「え?」

マミが一瞬戸惑ったのは、聞こえて来た雄叫びと自分を覆う黒い影。
63 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:51:48.57 ID:6b1Zx9Kd0

「神鳴流秘剣・百花繚乱っ!!!」
「え………えあららあっ!!!!!」
「マミ、さん?」

まどかとさやかが、
桜華と共に突き抜ける強烈な衝撃波に吹っ飛ばされるマミの様を、
動きに沿って首を動かし眺めている。

「神鳴流奥義・斬岩剣っ!!!」

次の瞬間には、マミのいた辺りに立った刹那が
すぐ側に迫っていたぬいぐるみから空飛ぶ人食い怪物に変化した
シャルロッテに一撃を食らわせていた。

「匕首・十六串、稲交尾籠っ!!」

複数の匕首と共に封印術が発動し、
匕首と共に放たれた幾つもの封印の帯がシャルロッテを縛り上げる

「一体何をしているんですかっ!?」
「た、助かったわ。
それにしても、容赦なく吹っ飛ばしてくれたものね」

刹那の怒声に、ようやく立ち上がったマミが答えた。

「ええ、達人なら一日一発や二発程度では死なないと
師匠からも教わりましたから。
それぐらい危険な………」
「ティロ・フィナーレッ!!」

刹那が本格的に何かを言おうとした刹那、
その横を、マミが発砲した
大砲レベルのデリンジャーの砲弾が通り過ぎた。

「斬鉄閃っ!!」

そして、身近に迫っていたシャルロッテを刹那が一撃する。
64 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/19(水) 03:55:07.36 ID:6b1Zx9Kd0

「あの、捕縛結界を?」
「ええ、私もそれでやられかけた」

驚きを示した刹那にマミが言った。

「神鳴流奥義・斬岩剣っ!!」
「ティロ・フィナーレッ!!!」

二弾攻撃の結果、刹那は分析を完了した。

「つまり………脱皮型の魔女で外側は想像以上に頑丈」
「そういう事、みたいね」

肩で息をする刹那とマミが見解を一致させている間にも、
シャルロッテは結界を飛び回り貪欲に獲物を狙う。
刹那が跳躍して一撃を加え、マミも砲撃に出るが決定打が出ない。

「何を、しているんですか?」
「えっ?」

刹那がぽつっと呟いた怒りの籠った言葉に、
マミが聞き返した。

「何をしていると聞いている。
何をしているんですかあなたはっ!?
あなたは、守るためにいるんでしょう、
今は、影ながらに拘る時ですか?
そこで指を咥えて見ている心算ですかっ!?」

==============================

今回はここまでです>>56-1000
続きは折を見て。
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 13:51:33.69 ID:bucnTAhbO
せっちゃんだけではつまらへんよ!ネギ君も是非出て来てほしいな!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 12:57:54.60 ID:TBHDj2tW0
懐かしいなおい
と言ってもUQアニメ化するんだったか
67 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:30:49.55 ID:iSeDpulU0
感想どうもです。

今の名探偵コナンの監督って、昔ネギま! も撮ってたんですなぁ

ほな、今回の投下、入ります。

==============================

>>64

「斬鉄閃っ!!」

叫ぶや否や、桜咲刹那はすぐ側に迫っていたシャルロッテに夕凪を振るう。
その時には、巨体に似合わぬ俊敏さで
「気」の衝撃波を交わしたシャルロッテが結界の空高く飛び上がっていた。

「ひっ!?」

ぐわっ、と、自分達に向かって来たシャルロッテを見て、
鹿目まどかと美樹さやかが抱き合い震え上がる。

「!?」

その爆発音に、巴マミは目を見張った。

「ほむら、ちゃん?」

バリアに囲まれたまどか、さやかの前方に立っていたのは、
魔法少女姿の暁美ほむら。
そして、素早く迫撃砲を構えたほむらが、
狙いをほむらに変えたシャルロッテを砲撃する。
見ると、ほむらの周囲、まどかとさやか、ほむらがいる
台地の様な一角には大量の迫撃砲が林立していた。

「どうしてあの娘が?」
「斬岩剣っ!!」

目を見張ったマミの前で、
刹那の夕凪がシャルロッテを一撃していた。
68 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:35:55.13 ID:iSeDpulU0

「詮索は後っ!
暁美さん、その二人の防御頼んでいいですねっ!?」
「そうさせてもらうわっ!」

刹那の問いにほむらが怒鳴り返した。

「巴さん、そろそろキメますよっ!」
「分かったっ!」
「神鳴流奥義、雷鳴剣っ!!」

同意が取れるが早いか、
刹那の夕凪がシャルロッテに雷撃を伴う強烈に一撃を繰り出す。
逃れようとして台地に向かったシャルロッテを、
ほむらが迫撃砲で迎え撃つ。

「巴さん、いいと言うまでそこを動かないで下さいいいですねっ!」
「え、ええ。ティロフィナーレッ!!!」

言ってる先から急接近して来たシャルロッテに
マミが抱え筒の一撃を食らわせるが、
やはり決定打にはならない。

「匕首・十六串………」
「その技はっ………!?」

刹那を援護しようとしたマミが、刹那に手で制せられて出遅れる。
台地のほむらも目を細めた。

(まさか、桜咲刹那………)

「攻略法」を知っているほむらの勘が働く。
69 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:41:41.96 ID:iSeDpulU0

「刹那さんっ!」
「さっ、さささささっ」

バリアの中の二人が卒倒寸前に陥る。
ばくんっ、と、シャルロッテの口が動いた時には、
刹那は目にも止まらぬ速さで横っ飛びしていた。

「稲交尾籠っ!!!」

次の瞬間、シャルロッテの全身がぴんっ、と、直立していた。
その口からは、本来封印に使う稲妻の帯が
大量にはみ出して稲光を帯びていた。

「やらせてもらうわよっ!!」

マミの叫びに刹那は小さく頷きマミは跳躍していた。
バンバンバンッ、と、側面を銃撃され、
封印帯をぶはっと吐き出したシャルロッテはそちらを向く。

「ティロ………」

マミは、シャルロッテがぐわっと大口を開くのを見据えていた、
リボンを手にしたマミが、後方に跳躍した。

「フィナーレッ!!」

魔砲弾が、真っ直ぐシャルロッテの大口の中へと吸い込まれる。
70 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:46:51.79 ID:iSeDpulU0

ーーーーーーーー

「助かったぁ………」

バリアが解除され、さやかは腰を抜かして荒い息を吐いた。

「どれだけ危険な事か、少しは骨身に染みたかしら?」

一瞥したほむらに、さやかは小さく頷いた。

「あ、あの、有難うほむらちゃん」

怖々と口を開いたまどかに、ほむらはふんっと背を向けた。

「………暁美さん、グリーフシード」

ほむらが、マミに差し出されたグリーフシードを奪い取った。

「大口叩いて私を拘束した割には随分な苦戦だったわね、
一般人二人連れ歩いておいて」
「このっ………」
「それに就いては言い訳の仕様も無いわ」

マミがさやかを制し、素直に応じた。

「桜咲さんがいなければ私の命はなかった」
「その場合、二人の命も無かった………
って、分かってるのかしら、巴マミ、っ」
「身に染みて」
「確かに、その点は考えた方がいいですね」

マミの背後から現れた刹那が付け加えた。

「私がいる時は最悪でも二人を逃がしますが、
それ以外の時は本気で考えた方がいいです」
「そうさせてもらうわ。
二人にも怖い思いをさせて、本当にごめんなさい」
「い、いえ」
「あたし達が付いて来たんですから」

頭を下げるマミを、まどかとさやかが取り成す様に言う。
71 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:50:12.80 ID:iSeDpulU0

「それはそれとして、どうやってあの拘束を?
まさか、そこまでの魔法を?」
「私が破壊しました」

マミの言葉に、刹那がしれっと言った。

「桜咲、さん?」

「先程引き返した時に、暁美さんを封じていた封印の鍵を一撃して、
それからこちらに戻って来ました。
かなり頑丈な術式でしたので、完全な破壊は無理でしたが、
あれだけ傷がつけばこじ開けるのは時間の問題で」

「どうしてそんな事を?」

「私がそれがいいと判断しました。
実際、今回も助力が得られた訳ですし、
彼女の行動パターンから見て無暗に敵対するのは得策ではない、
少なくとも魔女退治に於いて直接対立した事はない。
私はそう見ましたが」

刹那の言葉に、マミは顎を摘んで黙考する。

「私は帰らせてもらう」
「助かりました」

ファサァと黒髪を払って踵を返すほむらに、刹那は丁重に声をかける。

「分かったわね」

すれ違い様に、ほむらがまどかに声をかけた。

「桜咲刹那は元々よそ者、魔女と戦う魔法少女ですらない。
巴マミがどれだけ強くても何が起きるか分からないのが魔女との戦い。
次に何かあったら、今度こそ命は無いわよ。
それが分かったら、これ以上関わるのはやめなさい」

押し黙ってしまったまどかとさやかをしり目に、
ほむらはその場を後にしていた。
72 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:53:50.17 ID:iSeDpulU0

ーーーーーーーー

「お待ちどう様」

今日は何となく大人しいマミルームのリビングで、
マミが紅茶とケーキを用意して来た。

「いただきます」
「いただきまぁす。
なんか、ほっとしたらお腹すいちゃった」
「そうだねウェヒヒヒ………」

さやかの感想は、まどかの実感でもあった。

「………少し、浮かれすぎてたかも知れない。
もう、ひとりぼっちじゃないんだって。
だから鹿目さん、さっきの話は一度保留と言う事で、
お互い、少し頭を冷やして考えた方がいいわ」

「………分かりました」
「さっきの話?」

マミとまどかの会話に、刹那が反応を示した。

「………はい、私も魔法少女になろうかな、って思ったんですけど」
「願い事が決まったんですか?」
「いえ」
「よく、分かりませんね」
73 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 02:57:14.69 ID:iSeDpulU0

「私………昔から、得意な学科とか、人に自慢出来る才能とか、何にもなくて。
これから先、ずっと、人に迷惑をかけていくのかなって。
それが嫌でしようがなかったんです。
でも、マミさんと会って、誰かを助けるために戦っているのを見せてもらって、
同じ事が私にも出来るかも知れないって言われて、
何よりも嬉しかったのはその事で」

「………」

「だから私、魔法少女になれたら、それで願い事は叶っちゃうんです。
こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、
胸を張って生きて行けたら………それが一番の夢だから………」

「何を、焦っているんですか?」

まどかの話を聞き、紅茶を傾けた刹那が口を開いた。

「私達は、まだ中学生です。
魔法少女はかなり突発的な契約を行っていますが、
大部分の人間と言うものは、
人間としての力で努力して未来に向けて生きています。
そこで、地味でも派手でも大きくても小さくても某かを成し遂げています。

確かに、魔法少女の契約は期間限定。
そして大きな素質を持っているあなたであれば
大きく人間離れした一つの成果を上げる事が出来るかも知れません。

しかしです、率直に言います、
少なくとも今、あなたが命懸けの賭けをすると言う理由が、
理屈で言えば理解に苦しむ。
リスクとメリットのバランスが滅茶苦茶ですから。
感情としては分からないではありません」
74 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 03:01:40.92 ID:iSeDpulU0

「あたしもそう思う」

同意したのはさやかだった。

「うん、今のまどかがわざわざ命懸けの契約をする理由が分からない、
って、そう思うのが当たり前だと思う。
今日みたいなの見たら特に。

なんかその、もやもやするのって分からないでもないけどさ、
こないだも言ったでしょ、幸せ馬鹿で何が悪いって。

何て言うか、大した願いがないんだったらそれでいいじゃん、
それだけ幸せだって事だし、少なくとも死ぬよりはさ………
あ、マミさんには申し訳ないかも知れないけど」

「ううん、美樹さんの言う通りよ。
改めて実感した、これは命を懸けた契約だって。
それに見合うもの、その覚悟を求めるのはむしろ当然よ」

「大体、迷惑なんてあたしだってかけっぱなしよ。
まどかにだって色々無茶付き合わせたしさ。
でも、魔法少女じゃなくたって、
まどかはあたしの嫁になるのだー」

「ウェヒヒヒッ!?」
「だから、今回はこうやって、生きてて良かったって事で、
急ぐ事ないよまどか」
「う、うん」

さやかに抱きすくめられ、苦笑いを浮かべながらもまどかは頷いた。

「私もそう思います」
「正直ちょっと惜しい、けど、
私自身揺れてると先輩として責任持てないってのもあるし」
「はい、もう少し、考えてみます」

みんなが真摯なのが分かった。
自分でも幼いと思った思いを、決して馬鹿にしたり無碍にしたりはしなかった。
返答したまどかには、今はそれで十分だった。
75 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 03:05:01.04 ID:iSeDpulU0

ーーーーーーーー

「さて」

とうに陽も暮れた見滝原市内の路上で、
暁美ほむらは曲がり角の先にいた桜咲刹那に声をかけられた。

「今度はあなたが追いかけて来たのかしら?」
「そういう事になりますね」

ほむらの問いに、刹那が応じる。

「ここを通るであろう事も分かっていましたから」
「何故?」
「それが、あなたの行動パターンだからです」

ほむらは、落ち着き払った刹那と対峙していた。

「あなたは守るために行動している、そういう事ですね?」
「何の話かしら?」

刹那が年上だから、と言う事もあるのだろうか、
刹那の言葉、眼差しは丸で全てを見透かす様で、
ほむらは口先でとぼけながらも心は半ば以上圧倒される。

「あなたの行動パターンから、大体の推測は出来ます。
陰ながら見守る、そしていざとなったら手も出す。
それがここまでのあなたの行動パターンです。
あなたは、一貫して守るために行動している」
「あなたには関わりの無い事よ」

そう言いながらも、意思の力でじっ、と、刹那の目を見据えながらも、
ほむらの足は意思が無理に留めなければ後退しそうになる。

「あなたの推論が正しいかどうか、その返答も拒否する。
邪魔をすると言うのなら容赦はしない」
「あくまで私と争いますか?」
「あなたが割り込んで来ると言うのなら」
「そうですか」
「もういいかしら?」

返答も聞かず、ほむらは歩き出す。
76 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/04/29(土) 03:08:18.38 ID:iSeDpulU0

「一つ、忠告します」

すれ違うほむらに刹那が声をかける。

「守る場合、距離感が大事だと言う事はあります。
しかし、陰ながらに拘り過ぎると、
却って見えなくなる事もあります」

ほむらが足を止める。

「………結界で助けてもらったお礼、言ってなかったわね。
………ありがとう」

振り返り、頭を下げるほむらの前で刹那も小さく礼を返す。
踵を返してほむらが立ち去るのを、刹那は黙って見送る。

ーーーーーーーー

見滝原市内、とあるビルの屋上で狙いを定めるレミントンM700。
そのスコープの中心には、
マンション建築現場側を歩く桜咲刹那がとらえられていた。

ーーーーーーーー

風見野市内、公園付近。
ソウルジェムを掌に乗せた佐倉杏子がニッと犬歯を見せる。
夜の公園に踏み込み、変身しながら結界に飛び込んだ。

「そらっ!」

槍を一閃、まずは使い魔を蹴散らす。

「昨日は妙な邪魔が入ったからな。
いい加減、狩らせてもらうぜっ」

「………アぁ…亜………イ…ぃ異………ウぅ右………
………エ…ぇ…餌………オ…ぉ於………」

==============================

今回はここまでです>>67-1000
続きは折を見て。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 04:37:16.52 ID:0gUqyKimO
レジェンドソルジャーライダーズ・アギト 3大ライダー超決戦ビデオ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493147441/

よろしく!
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 04:38:02.46 ID:0gUqyKimO
ベジータ「今年のGWは結成☆アイカツ8!2016だとーー!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493392866/

よろしく!
79 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/14(日) 03:47:12.28 ID:yUE7Pls80
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>76

ーーーーーーーー

龍宮真名は、レミントンM700を置いて床ギリギリに横っ飛びしていた。

「!?」

美国織莉子は、自分と真名との間で空中に展開した水晶球が
次々とあらぬ方向に弾け飛ぶのを見ながら、
自らも横に跳躍し、新たな水晶球を飛ばす。

「?」

真名を狙って飛んだそれは、何かが弾けて微妙に軌道が反れる。
その時には、真名が向けた銃口が織莉子を捉えていた。

「オラクルレイッ!!」

ドドドッ、と、発砲された自称モデルガンデザートイーグルの弾丸を
魔法少女出力で跳躍した織莉子が交わし、
織莉子が放った水晶球が身を交わした真名の側を通り
今二人がいるビル屋上の鉄柵に抉り込まれた。

(特別速い訳ではない。こちらの攻撃をかなり際どく回避して
こちらに吸い付く様な攻撃。
勘がいい? いや、マギカであれば………)

デザートイーグルの銃口を上に向けた真名と
周囲に水晶球を浮遊させる織莉子がじりっ、じりっ、と油断なく向き合う。

「美国、織莉子か?」

口に出した瞬間、真名を伝う汗が、つーっと一筋追加された。
80 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/14(日) 03:52:26.54 ID:yUE7Pls80

「私の事をご存じで?」
「一応、現地情勢は頭に入れる事にしている。
マギカ、魔法少女か?」
「あなたは魔法少女ではない。
しかし、一般人と言うには無理があり過ぎる」

すっ、と、一度両膝を曲げ伸ばし直した織莉子が言った。
ピン、と、織莉子が指を弾き、
返却のために飛来した五百円玉を真名が左手で受け取る。

「まして、ここからこちらの駒を狙い撃ちしよう等と言うのであれば、
それは、宣戦布告以外のなんなのですか?」
「お見通しか」

織莉子の言葉に、真名はふっと息を吐いて言った。

「そちらが仕掛けて来た事情は何だ?」
「魔法少女の事から手を引きなさい、
私達は救世を成し遂げる」
「後は剣と銃で語る所か?」
「この辺りにしておきましょう。
余りここに長居はしない方がいい。但し」

真顔で見据えられた瞬間、
真名は織莉子を撃ち抜こうとした我が手を心で制していた。

「警告は今回だけです」
81 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/14(日) 03:58:28.51 ID:yUE7Pls80

ーーーーーーーー

「美国織莉子?」

見滝原市内のアパートの一室で、桜咲刹那はスマホに向けて問い直した。

「ああ、最近自殺した見滝原市議会議員の娘だ」
「それが、マギカだと?」

刹那が、再び問いを発する。

「お前が言っていた長爪のマギカの仲間、
彼女は駒だと言っていたがな」

「その、美国織莉子がそっちに行ったと言うのか?」

「ああ、その事実と彼女の戦闘スタイルから言って、
マギカとしての能力は恐らく予知の類、
程度は分からないが厄介だぞ」
「まあ、そうだろうな」

そう言いながら、刹那の口調は落ち着いていた。
82 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/14(日) 04:01:51.71 ID:yUE7Pls80

「マギカは強い、
少なくとも力だけで言えば私達でも生半可に戦える相手ではない」

「その様子だと、他にもやり合ったのか?」

「ああ、流石に地元の主となると実力も相当なものだ。
しかも、今のこちらの魔法を超えたものも素質次第願い次第と言った所か。
長爪とその主人との衝突は不可避だろうが、
まあ、上手くやるさ。手伝い感謝する」

「何、その辺りの話はついてるからな。
只、気を付けろ」

「ああ」

「美国織莉子、あいつは強いぞ。
戦闘力も侮れないが、
人を引き付け、呑み込む何かを持っている。
何処か脆さが見えるが、だからこそ強い。
出会いによっては向こうに従っていたかも知れないな」

「覚えておこう」
83 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/14(日) 04:05:27.63 ID:yUE7Pls80

ーーーーーーーー

「尾ッほ頬ぉー、肺ホー
蘭・卵・覧♪乱♪」

風見野市内の結界内で、
佐倉杏子は魔女退治の真っ最中だった。

そこそこヴェテランである杏子だったが、
今回は、彼女に言わせればなかなかにウザイ相手だった。

巨大な顔から手足や別の首が伸びるゾンビの様な外見だが、
倒された振りをして復活する、
伸びる首が多方向から噛みついて来る、と、実に鬱陶しい。

対して、杏子もヴェテランらしく、
相手に合わせて多節棍に変化させた槍を広く展開し、
多面展開する相手に範囲攻撃で反撃する。

「ウぐ虞、ヒ魏ぎぎ………」

かくして、魔女は目の前で赤い体液を垂れ流して呻いている。
杏子も少々疲れを感じる。
勝利は間近、後はこの働きに見合うグリーフシードが落ちるかどうか。
頭の片隅でそれを思いながら、
槍を構えた杏子はタッ、と、地を蹴った。

==============================

今回はここまでです>>79-1000
続きは折を見て。
84 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/22(月) 01:43:49.89 ID:ghfpEpVF0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>83

「血?」

杏子は、魔女から流れ出した体液の奇妙な動きに気付く。

「目くらましか? しゃらくさいな」

杏子が、こちらに向かって来た液体を槍で払う。

「!?」

薙ぎ払った、そう思った血は一瞬で枝分かれして、
何本もの太い触手と化して杏子の両腕両脚に絡み付きながら
強力な溶解力を展開する。

(まいったな、これ死ぬじゃん………)

両腕両脚をまともに切断され、走馬燈も浮かばない。
シケた諦めが杏子の心をよぎったその時、
杏子に迫っていた魔女本体が、飛来した光る帯に巻き取られた。

(な、っ?)

バシイッ! と、高圧電流の様に強力な魔力が
光る帯から魔女を一撃する。
それと共に、何処からともなく澄んだ、独特の歌声が聞こえて来る。

杏子の場合育ちの関係から特に縁遠かった訳だが、
聞こえて来たのは御詠歌だった。
魔女を締め上げていた帯の光が強まり、
反比例する様に、魔女はぐずぐずと腐れ落ちて、消滅した。

「………いぶきどのおおはらへ………」
85 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/22(月) 01:49:31.25 ID:ghfpEpVF0

ーーーーーーーー

「ん、んー………」

むずかっていた近衛木乃香が目を開く。

「気が付いたか?」
「ああ、あなた」

自分を見下ろす佐倉杏子の顔を確認し、
木乃香は杏子の腿の上に乗せていた頭を上げる。
そして、周囲を確認する。
廃屋、教会だろう。
教会の廃屋の長椅子に横たわって眠っていたらしい。

「ここは?」
「見ての通りの空き家だよ。
あたしの事を助けてくれたみたいだけど、
そのままぶっ倒れて寝込んじまったから、そのまま連れて来た」
「それはおおきに」
「いや、礼を言うのはこっちの方だよな………」

座り直してにっこり頭を下げる木乃香に、
ペースを崩された思いの杏子が応じる。

「で、あんた一体何なんだ?
どうも魔法少女じゃないみたいだけど、
普通の人間ってだけでもないよな」
「そやなぁ………敢えて言うなら魔法使い、やな」

「魔法使いだ? いや、まあ、確かにそう言われても否定は出来ないな。
取り敢えず、分かる様に説明してもらおうか?」

「んー、まあ、つまり、魔法使いはあなた達マギカ、魔法少女と比べるなら、
元々の才能と特殊な修行で魔法を身に着けて
影で活動している人達、とでも言うんかな。
うち、あんまり攻撃魔法は得意やないんですけど、
さっきは急ぎで全部終わらせなあかんて、少し無理してもうて」
86 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/22(月) 01:54:47.13 ID:ghfpEpVF0


「いや、無理ってレベルじゃねーよ。
魔法使いがどれぐらいかは知らないけど、
見た感じ魔女を魔力のごり押しだけでぶっ潰して、
それであの大怪我治してくれたんだからさ。
それはホント感謝する」

「おおきに。ほんまやったらそちらさんとは余り関わる事はないんやけど、
少し事情がありまして」
「事情?」

「はいな。人を探すのに見滝原の魔法少女と接触するつもりやったけど、
電車乗り過ごしてしもて。
それで、この辺りでも少し情報を集めようと思ってな。
それで先日、公園で母子連れを狙っている使い魔を見かけて、
取り敢えずこっそり追い払って、
後は地元のマギカに任せよ思うて見張ってたんやけど、
途中で魔女に気付かれてもうて」

そう言って、木乃香はごそごそとポケットを探る。

「これ、その時のグリーフシード。
うちには必要ないものやし、地元の人が使うのが筋やから」
「ああ、それなら遠慮なく」
「それで、佐倉さんの事を探してたら魔女らしき魔力を感じて、
それで、さっきの現場に行き合わせた訳で」
「じゃあ、これ返すためにわざわざ」
「はいな。マギカの人達にとっては大事な事や聞いてますから」

「へっ、律儀だねぇ………人を探して見滝原に?」
「はいな、恐らくあちらの魔法少女に関わっているだろうと」
「そいつも、魔法使い?」
「うちの大切な仲間、友達です」
87 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/22(月) 02:01:10.08 ID:ghfpEpVF0

「なるほどねぇ………
そう言や、あたしの名前知ってるのか?」
「あの時、後から来たマギカの人が言うてました、
佐倉杏子さん、で合ってます?」
「ああ」
「うちは近衛木乃香、言います」

「このか、ね。
なんか、妙な連中にうろつかれたくはないんだけど、
あたしの命の恩人ではあるからな。
見滝原の魔法少女、それならどの辺を当たればいいか、
大体見当もつく。後で教えるよ」

そう言って、杏子はごそごそと何かを探り始めた。

「くうかい?」
「おおきに」
88 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/05/22(月) 02:04:45.25 ID:ghfpEpVF0

ーーーーーーーー

「きゅっぷい」
「少し、外してくれるかしら?」

美国邸で、
漆黒に近づいたグリーフシードを飲み込んだキュゥべえに織莉子が告げた。

「織莉子っ! 駄目だよ無理したら。
戦うんだったら私が………」
「ごめんなさい、今回はそれだと意味が無かったから」

「ああー、狙撃、だったっけ?」
「ええ、あの刀使いをあなたが狙う、
そこを狙ってスナイパーが狙撃する」
「それを先読みして織莉子が………で、そのスナイパーは?」

キリカの問いに、織莉子が首を横に振る。

「一流のスナイパーは戦うためのあらゆる能力を身に着けている、
これは本当みたいね。それとも、彼女が別格なのかしら?」
「女だったのかい?」
「ええ、一見凄く大人びても見えるけど、私達と同年代ね」

「そいつ、魔法少女?」
「魔法少女ではない、だけど、普通の人間でもない。
刀使いと同類と思っていい。
あの場では、警告して引かせるのがやっとだった」

「とにかくっ! 織莉子はもうこれ以上危ない事をしたら駄目だからねっ!!
刀使いだろうがスナイパーだろうが、織莉子がやれと言うなら私が刻むよ」
「ありがとう、キリカ。
今回も、グリーフシードを集めてくれただけでも」
「私は織莉子の矛であり盾なんだから」

==============================

今回はここまでです>>84-1000
続きは折を見て。
89 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/14(水) 02:00:34.20 ID:CQn3FTMh0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>88

 ×     ×

「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい」

放課後、帰宅した巴マミは、
自宅を訪れた後輩を快く迎えていた。

「あら、今日は一人?」
「はい、もしかしたら後で来るかも知れないって」
「そう」

玄関先で言葉を交わし、
鹿目まどかはリビングへと足を進める。

「刹那さん」

まどかに声をかけられ、
リビングで正座していた桜咲刹那が小さく頭を下げる。

「美樹さんは?」

マミが台所に立っている間に、刹那が尋ねる。

「上条君の所。
いいCDが手に入ったって言ってたから。
だから、一人で………」ウェヒヒヒ
「そうでしたか」

意味ありげな笑みと事情を話すまどかに、
刹那もふっと微笑みを返す。

「それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
90 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/14(水) 02:05:41.64 ID:CQn3FTMh0

ーーーーーーーー

「空振りだったわね」
「そういう日もあります」

逢魔が時の魔女探索で一通り歩き付くし、
繁華街近くの歩道でマミと刹那が言葉を交わした。

「昨日、あれだけの激戦でしたし」
「そうね、たまには早く帰って休ませてもらおうかしら」

刹那の言葉に、マミが応じる。

「鹿目さんは?」
「はい、ちょっと買い物を」
「そう、それじゃあ」

まどかの返答を聞いてマミがにっこり笑い、
刹那が小さく頭を下げて取り敢えず解散となった。

ーーーーーーーー

「?」

ちょっとした買い物を終え、
駅前通りから帰路に就こうとしていたまどかは、
そこで少々不思議な光景を目にしていた。

「仁美ちゃん」

目の前を歩いているのは志筑仁美。
まどかのクラスメイトで小学校時代から仲のいい友達。
だが、ここにいると言うのは、少々不思議な光景。
91 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/14(水) 02:10:55.50 ID:CQn3FTMh0

「お稽古事は? ………」

地元でも名士の娘で立場も物腰もお嬢様そのもの。
こんな所にいる筈が無いぐらい多忙な筈ではあるのだが、
まどかは、たった今、思い当たる節を見つけてしまった。

「あぁら、鹿目さん、ご機嫌よぉ」

一見普通でも、長い付き合いのまどかには分かる。
微かに酔っている様な、覚束ない口調。
そして、首筋に「魔女の口づけ」。

「仁美ちゃん、何処に行くの?」
「とても素晴らしい所ですわ。
そうだ、鹿目さんもご一緒に」

そう見えるのか実際そうなのか、
動き出した仁美の動きは、ぎくしゃくと、
まどかには何処か人形染みたものにしか見えなかった。
進行方向を同じくする人が徐々に増加する。

ーーーーーーーー

仁美の後を追う内に、まどかは廃工場の中に入り込んでいた。
工場の作業場らしきスペースには、
仁美を含め相当な人数が集まっているが、
明らかに精気を欠き、それでいて、
得体の知れない希望にその目を輝かせている。

「俺は駄目なんだ………
こんな小さな町工場一つ切り盛りできなかった。
今の時代に俺の居場所なんて、あるわけねぇんだ」

この工場の経営者らしき中年男性が椅子に掛けたままぶつぶつと言い、
その妻らしき女性がバケツを用意する。
女性の行動が、塩素系洗剤と酸性洗剤の混合である事に気づいたまどかは、
本格的に意味不明な供述と共にまどかを制止する仁美を振り切り、
今正に殺人瓦斯を放とうとしていた
バケツを奪い取り、窓へと投げ捨てた。
92 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/14(水) 02:14:07.55 ID:CQn3FTMh0

「ひっ!?」

肩で息をしながらほっとしたのもつかの間、
未だ以て正気を失い、ゾンビ的な挙動と化した志筑仁美以下の集団が
今正にまどかをどうにかしようと迫っていた。
とっさに、逃げ出せない程に足がすくんだまどかは、
もう一度、ガラスが割れる音を聞いた。

「失礼」

集団の先頭にいた志筑仁美が、当身を受けてくずおれた。
気付いた時には、まどかは、
下から太ももと背中を支えられる形で宙を舞っていた。

「刹那さんっ!?」
「ご無事でしたか」

まどかを抱きかかえたまま、
集団から離れた場所に着地した桜咲刹那が小さく頷いて言った。

「あ、ありがとうございます」
「これは、魔女ですか?」
「は、はい、魔女の口づけが」
「そうですか」
「刹那さんっ!」

野太刀夕凪の鯉口を切った刹那にまどかが叫ぶ。

「大丈夫、無傷は難しいかも知れませんが、
出来る限り無事に終わらせます。
秘剣・斬空閃っ!!!」

早速に、「気」の螺旋があらぬ方向へと吹き飛ぶ。
93 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/14(水) 02:17:38.52 ID:CQn3FTMh0

「逃げて下さい、ここは私が」

「気」の一撃を受け、吹き飛ばされた入口シャッターを見て刹那が言った。

「えっ、あ、あのっ………」
「魔女は奥ですね。この程度の一般人、なんとでもなります。
………足手まといです」
「は、はいっ!」

刹那の言葉を聞き、まどかがたたたっと入口に向かう。

「斬岩剣っ!!」

早速に、集団が寄って来る前に刹那が「気」を一撃し、
精神的ゾンビ集団を牽制する。

ーーーーーーーー

「?」

昨日は激戦、
今日は割と埃っぽく探し回った割には空振り。
帰宅して、夕食後一風呂浴びた巴マミは、
リビングの鏡台に向かう途中でスマホの着信に気付いた。

「メール? 鹿目さん?」

==============================

今回はここまでです>>89-1000
続きは折を見て。
94 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 03:43:54.11 ID:pJ6Kx2c60
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>93

巴マミは一度鏡台前の椅子に掛け、
スマホのメールを確認する。
パチンと指を鳴らし、
後ろ髪に魔法少女カールを展開しながら立ち上がった。
そして、その場にバスタオルを打ち捨てたマミは、
ちょっと嘆息して明日の用意の制服他一式に手を伸ばす。

ーーーーーーーー

「暁美さんっ」

その瞬間の、暁美ほむらが見せた嫌そうな顔は、
先輩の度量として見なかった事にする。
取り敢えず、時間節約のために
途中途中屋根を飛び飛びショートカットしながら駅前近辺に到着した巴マミは、
そこで目についた暁美ほむらに向けて叫んでいた。

「何処に行くの?」
「関係ないわ」
「奇遇ね」

ダッと走り出したほむらと並走しながらマミが言った。

「鹿目さんからメールが入った。
魔女らしきものがこっちの方向に誘導してる、ってね」

「!? まどかはっ!?」

「魔女に口づけされた友達を放っておけないと、
こっちの方向に向かった。それ以上の事は分からない」
「………この先に、おあつらえ向きの廃工場があります」
「オッケー」
95 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 03:49:06.04 ID:pJ6Kx2c60

ーーーーーーーー

「これは………」

廃工場に入ったマミは、死屍累々の有様に目を凝らす。

「………全員、気を失ってるだけみたいね………」

次の瞬間、マミの背後から一続きの銃声が響く。

「使い魔」

頭上で撃ち抜かれたものを把握し、マミが呟く。

「発砲した以上長居は出来ない、速く片付けましょう」

マミがその言葉に頷いた頃には、
M16を抱えたほむらが壁沿いに走り出していた。

ーーーーーーーー




ほろ



ほろほろ



ソウルジェムで魔力を感知し、
ドアの一つを空けてその奥の魔女の結界に飛び込んだ暁美ほむらは、
一瞬、目の前の光景に立ち尽くした。
96 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 03:55:03.65 ID:pJ6Kx2c60

ほろ



ほろほろ



ブチッ


ブチッ ブチッ



「くっ!」

とにかく、ふわふわと降下して来る、
薄気味悪い天使ギミックの様な使い魔をM16で追い散らす。

「ティロ・フィナーレッ!!」

そんなほむらの背後から、
接近していた魔女を狙ってマミが砲撃をかけたが
魔女は間一髪、使い魔を巻き込みながらもその一撃を回避する。



ほろ



ほろほろ


ブチッ



ブチッ ブチッ


97 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 04:00:19.96 ID:pJ6Kx2c60

ドン、ドンドンッ、と、迫る使い魔を使い捨てマスケットで片づけながら、
マミはじろっと周囲を見回す。

「あっちねっ」
「気を付けてっ! この魔女は」

何処かサイケデリックで視界の良くない結界の中、
魔女本体の気配を察知してマミが飛び出す。

「このっ!」

一旦M16を放り出したほむらが、ゴルフ用アイアンを振るう。
ここの使い魔は案外面倒くさい。
浮遊しながらゆらゆらと接近していた魔女を一度牽制し、
さっと米軍仕様M9拳銃を抜いて使い魔を撃ち抜く。



ほろ



ほろほろ



ブチッ


ブチッ ブチッ


ほむらが少々使い魔のペースにはまっている間にも、
マミは空飛ぶモニターとでも言うべき魔女本体を追って
空中に次々と生じせしめたマスケットを拾っては撃ち拾っては撃ち、
ドン、ドンドンッ、と着実に追い込みをかけていた。

すとーんっ、と、体勢を整え、片手持ちしたマスケットを真正面に、
その射線に魔女を捕らえてタイミングオッケー。
ここでど真ん中撃ち抜いて、一気にティロ・フィナーレと、
マミの脳裏にはその道筋が一直線に描かれていた。
98 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 04:03:34.05 ID:pJ6Kx2c60

ほろ


ほろほろ


巴マミが、ぱちくりと瞬きをした。

「お父、さん」



ブチッ



ブチッ ブチッ



「お父、さん、お母さん………」

「私、一人だけ、願った………」

「あの子、助けられなかった………」



ほろ



ほろほろ



ブチッ



ブチッ ブチッ

99 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 04:06:39.44 ID:pJ6Kx2c60

「巴マミ、桜咲刹那、何を………」

苦り切った暁美ほむらが、
気配に気づいてハッとそちらを見る。
その時には、
魔女はほむらのド真ん前に存在していた。

ヤバイヨネー


シンジャエバ


イッテクルネ


ハンタイダワ


ミンナシヌシカ


バカナワタシヲ


「こ、のっ………」

ほむらが、意思の力を振り絞り拳銃を構え直す。


ウレシイ、ナ



「あああああーーーーーーーーーっっっっっ!!!」

ほむらが、絶叫と共に、斜め下の床?に向けて拳銃を発砲する。
その、無意味な行動と共に、すとん、と、両膝から力が抜けた。
ぶんぶんっ、と、ほむらが頭を振る。
だが、その時には、禍々しい気配は肌に感じそうな、
そんな所まで接近していた。
100 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 04:10:34.45 ID:pJ6Kx2c60

「!?」

光を、見た。
眩しいものを感じたほむらが顔を上げると、
小型のオーロラ、光る帯の様なものが、
獲物に迫っていた使い魔達を一掃していた。

「なぁ………何してるん?」

他人から言われる事もあって、最近の暁美ほむらは、
己の黒髪には少々自信を持っている。
しかし、ころころと穏やかな声に振り返ったほむらが
そちらに見たのも又、実に見事な長い黒髪だった。

「何してくれたんやろなぁ」

ひゅんっ、と、
巨大な槍の様に突き出された光る帯を魔女が辛うじて交わした時、
ほむらが聞いていたのは、のんびり、はんなりと、
トゲ一つ見えないからこそ底の見えない声だった。
そして、ほむらはもう一つの気配に気づく。

「佐倉、杏子?」
101 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/18(日) 04:14:00.09 ID:pJ6Kx2c60

佐倉杏子は、それなりに百戦錬磨の魔法少女である。

実戦経験も豊富、魔女相手にも、
頭と能力のある魔法少女が相手であっても、
それなりの強者として通して来た。

何よりも魔女狩り、グリーフシードを欲する強欲な合理主義者。

その強欲な強者佐倉杏子は今、結界の入口近くで
コメカミに汗を伝わせて苦笑いを浮かべていた。



うちの

大事な大事な大事な大事な大事な(以下略

せっちゃんに、



してくれはったんやろなぁ?



==============================

今回はここまでです>>94-1000
続きは折を見て。
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 10:15:50.06 ID:x11nPKrko

こ、このかお嬢様たくましくなりましたね…
103 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:09:14.63 ID:Jz5f4gbv0
コメントどうもです。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>101

水干紅袴の近衛木乃香が、するりと周囲を伺う。
伏せたその目は、墨絵に描いた様だった。
それと共に、ミニオーロラの様な光の帯が
しゅるるっと木乃香の手に引き戻される。

(魔力、そのものっ?)

引き戻された光る帯は、光を失い南京玉簾、そして扇へと姿を変える。
光る帯の正体を知ったほむらは戦慄した。

要は、これも非常識に巨大化出来る南京玉簾に魔力を乗せた
半・ビーム兵器みたいなもの。
魔法少女から見てそれ自体に不思議はない。

だが、光と化した魔力そのものの威力、出力が只事ではない。
そして、それを十分コントロールしていると言う技量も。
一差しの舞と共に、爽やかな南風が結界を吹き抜けた。

「くっ!」

頭の中を強制的にかき回していた悪夢が雲散霧消し、
それを感謝する暇もなくほむらは魔女に拳銃を向ける。
木乃香が南風を放ったその隙に、
モニター型のハコの魔女
H.N.Elly(Kirsten)がすうっと木乃香に接近する。

「………アデアット………いでよ、建御雷………」

ほむらの斜め後ろでバズーカ的なものを構えた巴マミは、
一瞬、その視線の先に「鬼」を見ていた。
104 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:14:51.73 ID:Jz5f4gbv0

「神鳴流奥義・百烈桜華斬っ!
秘剣・百花繚乱っ!!!」

ほむらとマミと杏子と木乃香は、首を右から左に、
結界の端から端までハコの魔女の行き先を目で追っていた。



神鳴流奥義・斬岩剣!!

雷鳴剣っ!!!

極大・雷鳴剣っ!!!!

神鳴流決戦奥義っ、



雷光剣っっっっっ!!!!!



「えーっと、終わった?」

佐倉杏子がグリーフシードが物理的に存在しているかを懸念していた頃、
結界の入口近くで、
突入早々遠くに輝く汚ねぇ花火を眺めていたさやか☆マギカが呟いた。
105 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:21:24.42 ID:Jz5f4gbv0

ーーーーーーーー

人数だけでもカオスとしか言い様の無い状況を悪化させないために、
間違いなく警察沙汰になりそうな廃工場から撤収。
一同は夜の河川敷広場へと移動していた。

「どうしてここにっ!?」
「お知り合い?」

とにもかくにも叫び声を上げた桜咲刹那に巴マミが問いかけた。

「古くからの友人です」
「魔法使いね」

刹那の紹介と共にほむらが言った。

「どうも、近衛木乃香言います」
「ご丁寧に」

言葉通り、はんなり丁寧に頭を下げる木乃香にマミも礼を返す。

「とにかくお嬢様、どうしてこの様な場所に?」
「んー、それがなー」
106 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:26:30.94 ID:Jz5f4gbv0

ーーーーーーーー

「おーい近衛ーっ」
「はいな」

数日前の放課後、近衛木乃香は学校の廊下で
クラスメイトの朝倉和美に呼び止められていた。

「あんた、桜咲と一緒じゃなかったの?」
「んー、せっちゃんも最近色々忙しいみたいでなぁ」

ころころと笑って答える木乃香だったが、
何処か不思議そうな和美の表情が僅かな不安を呼んでいた。

ーーーーーーーー

「ちょっとこっちの情報網に引っ掛かったんだけど、
最近、見滝原に行ってるみたいなんだよね桜咲」
「見滝原?」

誘われるままに女子寮の和美の部屋を訪れた木乃香は、
そこで思わぬ情報を聞かされた。

「しかも、そっちの学校に転校してるし」
「てんこう?」

取り敢えず、意味が分からなかった。

「書類上は短期の国内留学かな?
取り敢えず、今ん所はあっちの学校に在籍してるって事なってるね」
「はやー、そんな事もあるんやな」
「驚いた?」

和美が、いつものキツネ目で言った。
107 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:30:14.77 ID:Jz5f4gbv0

「まあ、何か事情でもあるんやろ」
「まあー、そんなトコだろねー。
最近、連絡とかは?」
「それがなぁ、仕事関連で少し麻帆良を留守にする、
携帯も出られなくなると思うてそれっきりやから。
うちも邪魔したら悪いてそのままにしてたんやけど」

「んー、防犯関係のデータ、動画解析とかしてみても、
桜咲の行動範囲はその短期留学に合わせて
見滝原市内を割とあっちこっち動き回ってるみたいだね」

「物の怪でも出たんかなぁ、
ネギ君のプランとはちょっと関係無さそうやし」

小首を傾げる木乃香を、
キツネ目の和美は相変わらずおとぼけ可愛いと眺める。

「只、その辺りの事で、ちょっと気になる事があるんだわ」
「気になる事?」

口調もそうだが、木乃香に聞き返された和美は真面目な顔で頷いていた。

「マギカ、魔法少女、って知ってる?」
「サギタ・マギカ?」
「マギカだと、私らならそうなるか」

そう言って、和美はテーブルにコピー用紙を広げてペンを走らせ始める。

「いちおー私もだけど、私達魔法使い、
それとはちょっと違う魔法少女、ってカテゴリーがある訳。
その魔法少女の事を魔法使いと区別してマギカ、って呼ぶ呼び方があるって事」

「魔法少女なー」

「そ、魔法少女。どっちかってとフィクションならビブリオンとか、
そっちの方面が近いかな?
魔法使いとは別に、そういう娘らが実在してるってんだよねこれが」
108 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:33:49.33 ID:Jz5f4gbv0

「はー、そんなんほんまにいるんや」

「うん、私もこっちに関わって裏情報収集してる内に引っ掛かったんだけどね。
で、桜咲、そのマギカ、魔法少女に関わってる節があるんだな」

「せっちゃんが?」

「そ、この見滝原って所がさ、
どうもその魔法少女管轄の事件が増加してるんだわ。
本来、魔法使いはマギカ、魔法少女の事には関わらない筈なんだけど、
どうもこのタイミングが気になるんだよね」

「魔法少女管轄の事件?」

「魔法少女は魔法少女で、
彼女達が専門で退治するモンスターがいるみたいだね。
それがかなりヤバ目な怪物みたいでさ、
こっち側で関わる物の怪はある程度共存出来るけど、
魔法少女の方は、基本、人的被害、はっきり言って人を食う。
しかも市街地に発生するから放っておくとどんどん死人が出るって
物騒な連中らしいんだよねこれが」

「そんな事にせっちゃんが?」

「桜咲って人選に、この時期に長期に見滝原に出向いてるって、
可能性は低くないんじゃないかな。
近衛に伝わってないって事も含めてね」

「うちが? どういう事?」
109 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:37:31.99 ID:Jz5f4gbv0

「さっきも言ったけど、
私達魔法使いと魔法少女は基本、不干渉の立場を取ってる。
実際、今まで関わって来なかった。

なんか、色々利害関係があって、
迂闊に関わるとトラブルになるって事みたいだね。

だけど、見滝原関連の裏情報見てると、
本来魔法少女マターで対処する被害がちょっと洒落にならなくなってる。
だから、こっちから桜咲が派遣された。
仮説を立てるならこの辺りかな?」

「人を食うモンスター………せっちゃんなら………」

「まあ、桜咲なら大概大丈夫だとは思うけどね」
「当然や」
「だけど………」

話を続ける和美は、真面目な顔をしていた。

「魔法少女、って、相当なものらしいよ。
イメージだけど、実際ビブリオンとかそっち方面の魔法少女、
あれが本当にいたら現実的な戦闘力はどうなるかってね」

「んー、かわええ感じで結構わやな事になりそうやなぁ」

「そんなんが対処する怪物が相手だからね。
ま、桜咲なら問題ないとは思うけどさ。
只、見てる限り一人で行ってるのかな桜咲。
こっち側の業界関係者の情報にも引っ掛かりがないって事は」

「そやなぁ………ネギ君やアスナも最近はご無沙汰やし、
うちも聞いてへんかったさかい」
110 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:40:55.97 ID:Jz5f4gbv0

ーーーーーーーー

木乃香から経緯を聞いていた刹那は、手で額を抑えていた。

「それで、相談しようにもネギ君もアスナもいぃひんし、
何か危ない事になってへんかケガしてへんかて」
「そうでしたか。ご心配をおかけしましたお嬢様」

刹那は、嘆息してから深く頭を下げた。

「お嬢様?」

周囲から不審の声が上がった。

「はい、こちらにおわす近衛木乃香、
このかお嬢様は魔法協会トップであり京都の呪術世界を司って来た
近衛家の直系の御令嬢です。
私、桜咲刹那は近衛に仕える桜咲家、協会に属する神鳴流剣士として
このかお嬢様の側近くに仕えるものとしてもがもがもがっ!!!」

「だからー、お嬢様やなくてこのちゃん呼んでぇなて
言うてるんですけどなぁ」

ここの魔法少女達の中でも遜色ないどころか
普通にぶちのめしかねない桜咲刹那が、
口に指を突っ込まれて頬っぺたを広げられている前で、
刹那の頬っぺたを内側から広げる木乃香は京娘の微笑みで応じている。
取り敢えず、かなり「いい性格」のお嬢様であろう事は、
暁美ほむらも理解した。

「それで佐倉さん、あなたはどうして?」

「ああ、その、このかお嬢様にちょっと借りが出来ちまってな。
なんだかんだで、そっちの桜咲さんの所に案内する事になったって事。
見滝原の魔法少女と合流してるんじゃないかって言うからさ。
縄張り荒らすつもりはないから心配すんなよ」

「ええ、分かったわ」

マミと杏子が、適当な距離感で言葉を交わしていた。
111 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/06/22(木) 03:44:49.17 ID:Jz5f4gbv0

「おおきに、有難うございます」

木乃香に丁寧に頭を下げられ、杏子も小さく頭を下げた。

「近衛さんの事情は呑み込めたけど、
美樹さん、あなた魔法少女の契約したの?」
「はい」

マミの質問にさやかが応じた。

「それで、早速魔女探してる内にまどかが走って来て、
魔女見つけたらマミさんにも連絡する予定だったんですけど、
もうマミさんには連絡して仁美も関わってるって言うから
放っておけなくて突入したらあんな感じで。
デビュー戦は又今度、って所ですなー」

「………」

後頭部で手を組んでカラカラ笑うさやかを、
言葉程ふざけてはいないとは分かりつつ刹那は静かに見ていた。

「美樹さん」
「はい」

刹那に声をかけられ、さやかも少々緊張する。

「では、ちょっと変身していただけますか?」
「ん? いいですよ」

さやかがソウルジェムを掌に乗せる。
杏子が怪訝な顔でマミを見る。
どうやら、マミも気付いているらしい。
刹那が左手の夕凪の鯉口を切った事に。

==============================

今回はここまでです>>103-1000
続きは折を見て。
112 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 02:37:05.72 ID:TgFRLh/20
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>111

美樹さやかの体が光に包まれ、
その姿、衣服は魔法少女と呼ぶに相応しいものへと変化する。
胸元の青を基調とした肩出しビスチェタイプのトップスと
白いミニスカートのボトムは、
実用性と言うよりもゲームの女剣士を思わせる。

「美樹さん」

変身したさやかに桜咲刹那が声をかけ、
さやかがそちらを見ると、
刹那は左手に握った野太刀「夕凪」をすうっと持ち上げていた。

「美樹さやかっ!」

暁美ほむらが叫んだ、その時には、
刹那はさやかの前方ですらりと夕凪を抜き、
さやかの目には八双に構える刹那の姿が映っていた。

(あたしっ!?)

さやかはとっさに飛び退き、
振り下ろされた夕凪がごうっと唸る勢いで空を切る。
その刃が誰に向けられたか?
その、さやかにとって些か非常識な結論は、
刹那の二刀目で確信に変わる。

「さやかちゃんっ! 刹那さんっ!?」
「近づかないでっ!」

その事態に悲鳴を上げたまどかの腕を、
叫び声と共に暁美ほむらが掴み巴マミがまどかの前に立つ。
113 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 02:42:17.60 ID:TgFRLh/20

「何すんだ、よっ!?」

胴突きからの薙ぎを交わしたさやかは、
魔法で生み出した刀の様なサーベルと言うかサーベルの様な刀の様な剣で
刹那の袈裟斬りをギリギリと受け太刀していた。

横目を使ったまどかはぎょっとした。
まどかが視線を向けた佐倉と言う少女は、
そんな「真剣勝負」を不敵な笑みと共に眺めていた。
ガン、ギン、ガンッ、と、夕凪と剣が打ち合い
さやかが荒い息を吐いて飛び退く。

「なっ!?」

さやかは、驚愕した。
少なくともダースに近い剣が一斉にミサイル化して襲撃する。
流石に刹那なら死にはしないだろうが、
と、思ってその攻撃を仕掛けた。

さやかがその攻撃を放った、と、思った時には、
刹那の姿はもうさやかの目の前にあった。

まどかから見て、さやかはぎゅん、ぎゅん、ぎゅんっ、と、
白い独楽の様にマントに身を包んで回転しながら
河川敷のあっちこっちへと瞬間移動している。

それは、佐倉杏子から見たら、
刹那の一撃一撃を辛うじて交わして
這う這うの体で逃げ回っている様にしか見えない。

「ああああっ!!」

刹那に向けて跳躍したさやかの両手に、剣が握られていた。
振り下ろした右手の剣が、夕凪に受け流される。

「く、っ!」

さやかが突き出した左手の剣の突きがぎゃりぎゃりぎゃりっと反らされる。
114 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 02:47:41.25 ID:TgFRLh/20

「かはっ!」
「さやかちゃんっ!」

左の剣に何が当たった? と、さやかが思った時には、
その剣を反らしていた夕凪の鞘の先がさやかの腹に叩き込まれていた。
さやかの体が魔法少女単位で大きく吹き飛ぶ。
ずしゃあっと全身で河川敷に着地したさやかに刹那はすぐに追いついていた。

「こ、のっ!」

立ち上がったさやかの前で、刹那は右手と左手を持ち換えていた。
さやかの顔面を狙った横殴りの鞘を、さやかは瞬時にしゃがんで交わす。
刹那の背面宙返りと共に、さやかが振り抜いた剣が空を切る。
刹那が着地した時、夕凪の刀身は鞘の内にあった。

「斬鉄閃っ!」
「くっ!」

刹那が居合抜きと共に放った「気」を
さやかは横っ飛びに交わす。
体勢を立て直したさやかの目の前で、
刹那は左手にカードが握っていた。

「アデアット」

刹那がぼそっと呟いた時には跳躍したさやかが二刀を振り下ろし、
その斬撃は虚空を切っていた。

「匕首・十六串」
「ああっ!?」

気が付いた時には、
さやかの周囲には匕首に結ばれた捕縛魔法が展開していた。
115 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 02:53:11.46 ID:TgFRLh/20

「くっ、この………」
「稲交尾籠」
「あああああっ!!!!!」
「さやかちゃんっ!!」

封印の帯に縛り上げられ、足掻いていたさやかだったが
帯を走る雷の一撃に悲鳴を上げてばったり倒れた。
封印が解かれる。立ち上がろうとするが、体が言う事を聞かない。
そして、目の前に夕凪の切っ先が向けられていた。

「何、を………」
「あなたは、私の術を見た事がある筈です」

地を這いながら殺意すら籠った眼差しを向けるさやかを、
刹那は冷ややかに見下ろしていた。

「魔女は戦闘力が高い上に悪知恵がある、
人を食うために恐ろしく狡猾に魔術を用います。
その様では、死にますよ」
「だよなー」

淡々と言う刹那に、頭の後ろで両手を組んだ佐倉杏子が続いた。

「わざわざ声かけて刀見せつけてから斬り付ける
アホな殺し屋がいるかっつーの」

「な、何?
じゃあ、あたしに教えてくれた、って言うの刹那、さん?」

「そこのマミ先輩、甘いトコあるからなー」
「その辺りの事は保留にしておきましょう。
今の桜咲さんが正しいかどうかはとにかく、
桜咲さんの言葉は否定出来ないわ」
「………じょーだんっ、今まで味方ヅラして不意打ちだよ」

拘束を解かれたさやかは、荒い息を吐いて座り込む。
116 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 02:56:42.57 ID:TgFRLh/20

「では、改めて真剣勝負をしたら私に勝てると?」
「………ごめん、無理」
「それに、チーム戦では善意悪意に関わらず、
特にあなたでは味方の射線に立って共倒れしかねない。
実戦とはそういうものです」
「………そう………」

「全体的には丸っ切り素人ですが、体はよく動かしている様ですね、
恐らく女子にしては拳の喧嘩も心得ている。目と勘は悪くない。
なってしまったものは仕方がありません、
あなたの性格です、あなたとしては大真面目に考えた結果なのでしょう。
あなたを心配している友のためにも、死にたくなければ精進する事です」

「魔法少女の事を教えた私にも責任はある。
出来るだけの事はするから」
「ありがとう、マミさん」

手を引こうとするマミを制する様に、さやかが一人で立ち上がった。

「つつつ………」
「さやかちゃん、大丈夫?」
「結構、大丈夫じゃねーって………ちょっと待って」

立ち上がったさやかは、一度光に包まれてから変身を解除した。

「さやかさん、言いました?」

そんなさやかに声をかけたのは木乃香だった。

「さやかさん、回復の魔法使うんやなぁ」
「ああ、うん、願い事もそうだったからかな?
ケガとかなら結構治せるみたい」
「良かったぁ」
「だってさ、出番なしだな」
「せやな」

口を挟んで来た杏子に、木乃香は邪気の無い笑顔で応じる。
117 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 03:00:53.21 ID:TgFRLh/20

「?」
「近衛さん、もしかして回復魔法を?」

尋ねたマミに、木乃香がにっこり応じる。

「いやー、すげぇすげぇって、
このお嬢様の回復魔法、今みたいにちゃっちいのじゃねーっつーか、
魔法少女でもあんだけ出来るのはいないんじゃねーの?」
「魔法使いの中でも例外です」

杏子の言葉に、刹那が続く。

「そもそも、このかお嬢様の本来の魔法は治癒、
それも体質的な素質が桁違いです。
だから、攻撃魔法は技術的には中ぐらいも知っているかどうか、なのですが」
「ああー、物理、魔力の多さでごり押しの力押しだったよな。
それで通っちまうぐらい圧倒的って事かよ」

杏子の言葉に、刹那が頷いた。

「えーと、桜咲さんって近衛さんの友達なの?」

さやかが、改めて尋ねる。

「はいな、どうもせっちゃんが無茶してもうて」
「いや、いいっすよ。
あの人とかから見たらあたしの方が無茶だってのはその通りなんだろうし。
あんな強い人でもやられそうになるんだから、
本当にこのザマのあたしなんか幸せバカの甘ちゃんなんだろうね」

「さやかちゃん………」
「でもさまどか、なっちゃったもんは仕方がないってのも本当だから、
精々頑張る、頑張って強くなって、死んだりなんかしないから」
「うん………」
「その意気や」
「ありがとうございます」

そして、ぺこりと頭を下げたさやかから一度離れて、
木乃香は刹那に合流する。
118 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 03:04:45.87 ID:TgFRLh/20

「厳しいなぁせっちゃんは」
「今後は本当に命のやり取りになりますから」
「せやな。それでせっちゃん、
せっちゃんはどうしてここに?」

「およその所は朝倉さんが推察した通りです。
協会からの要請で、見滝原を中心に
魔女発生率が妙に上がっている地域の調査に。
只、本来魔女は魔法少女と言う独自勢力が対処しています。
通常不干渉である魔法使いと魔法少女が大っぴらに関わり合いになるのは
色々不都合がありますので、内部的にも秘密裡の調査で、
お嬢様にはご心配をおかけしました」

「そう。うちも勝手に追いかけて来てごめんなぁ」
「いえ、私が至らぬばかりで。
そういう訳で、私はもう少しこちらに留まります。
今のケースが落ち着いたら連絡します」
「ん、きっとやで」

刹那と木乃香はお互いぺこぺこ頭を下げていたが、
最終的には生真面目に答える刹那に木乃香がにっこり微笑んでいた。

「んじゃー、あたしもこれで帰るわ。
他所の縄張りでマミ先輩に加えてこんな凄腕でおっかねーのがいるんじゃ
獲物掠めるどころじゃねーって」
「あらそう」

やれやれな態度の杏子にマミが素っ気なく言い、
杏子が不敵な笑みを返す。
どうも、ほわほわな木乃香と背筋が冷たくなる「本物」の刹那に当てられ、
杏子からも毒気が抜けた所があるらしい。

「それでは、私も今日は少し仕事がありますから」
「あたしも、ホントは話したい事もあるけど、
今日は休みたい」

刹那に続き、さやかも離脱を告げた。

「そう、お茶をしながら今後の事も、って思ったんだけど」
「はい、それは明日から、って事にしてくれたら」
「ええ、待ってる」
119 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 03:09:17.26 ID:TgFRLh/20


ーーーーーーーー

「つ、っ………」
「ほらぁ」

夜道で膝をついた刹那に、
前から現れた木乃香が呆れた様に声をかけた。

「お嬢様っ?」
「だからこのちゃん言うてぇな。
大丈夫、せっちゃん?」
「ええ、ちょっと、脚に来ましたね」

そう言って、刹那は僅かに自嘲の笑みを浮かべる。
素人にいきなりテレポート紛いの移動を連発されて勘が狂った。
本気であれば瞬動で容易に対応出来る程度のスピードではあったが、
その、モードの切り替え時を僅かながら見誤った。

「ほらぁ、お腹から血ぃ出てる。
無理に血止めしてたやろ」

「皮一枚かすめただけです。
先輩ヅラして、私の方が調子に乗り過ぎましたかね?
どうでしょうか? 暁美ほむらさん?」

「あの青魚にはあれぐらいでちょうどいい。
幸い、あなたは実力も人間的にも彼女から信頼され、認められている。
あなたは正しいわ桜咲刹那」
「そうですか、それはどうも」

木乃香がくるくる舞っている側で、
すいっと現れたほむらと刹那が互いに小さく頭を下げる。
120 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/06(木) 03:12:55.98 ID:TgFRLh/20

「………近衛木乃香、さん」
「はいな」
「もしかして、桜咲刹那はあなたのボディーガード?」
「大切な友達」

刹那が何かを言う前に、
木乃香はにっこりと、きっぱりと答えた。

「だから、せっちゃんに何かあるなら、
うちはせっちゃんを守りたい」

真っ直ぐと、真摯に。
そんな木乃香の言葉にほむらは何も言えない。
刹那は目を閉じ、ふっと、静かに微笑んでいた。

==============================

今回はここまでです>>112-1000
続きは折を見て。
121 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 02:56:00.85 ID:Z3g3Pefz0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>120

 ×     ×

「………時にお嬢様」
「はいな」

マミルームのリビングで、桜咲刹那は近衛木乃香に尋ねた。
刹那が木乃香と再会したり美樹さやかが魔法少女の契約を交わしたり、
前の日の夜にそんなこんながあったため、
その時に積み残した話題も含めて、
放課後に改めてこうしてマミの部屋に集まっている訳ではあるが、

「何故お嬢様がここにおられるのでしょうか?」
「マミさんがお茶に誘ってくれてなぁ」
「………巴さん?」
「近衛さんと意気投合して連絡先交換してたの」
「美味しいお菓子ご馳走してくれる言うさかい。
お愛想言うてるみたいにも聞こえなかったし、
せっちゃんとも知らない仲やないみたいやし」
「そうですか」

そう言って、刹那は小さく息を吐く。

「でも、ほんまに美味しそうな匂い………」
「それは期待していいっすよ」

口を挟んだのは美樹さやかだった。

「マミさんのケーキ、めちゃうまっすから。
それに、このかさんの言う通り、
マミさんお菓子作りすっごく楽しんでますから」
「それは楽しみやなぁ」

さやかの言葉に、木乃香はころころと笑って応じた。
122 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:01:15.42 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

「美味しい」
「有難う」

紅茶を傾け、素直に賞賛する木乃香にマミも喜びを露にする。

「こんな美味しいお紅茶、久しぶりや」
「ホントに、紅茶の味とか、
このダージリンの香りなんてホントにあるんだなあって
ここで初めて知った感じで。
やっぱりお嬢様? こんな美味しい紅茶飲んでたの?」
「せやなぁ」

這い寄りそうなさやかの言葉を、
木乃香はふわりと微笑んで交わしていた。

「アッサムもええ塩梅で」
「有難う」

ストレートティーを楽しんでいた木乃香が
つつ、と、カップにミルクを加えながら言う言葉を聞きながら、
マカロンを並べていたマミが目を細めて応じた。

「それで、昨日からの話が色々と………」

皆が程よくお菓子を楽しんだ頃合いを見てマミが言いかけるが、
そんなマミを刹那は掌で制していた。

「?」

皆が不思議そうな視線を向ける中、
スマホを手にした刹那の表情は鋭かった。
123 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:06:38.29 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

「このお店、潰れてたのね」

マミのマンションから歩いて十五分以内の所で、
廃墟を見上げたマミが言った。

「中、なのかな?」

ソウルジェムを手にしたさやかが言う。

「一時的に人払いをかけました、突入出来ます」
「助かるわ」

近くの道から戻って来た刹那が言い、
マミが真面目な口調で応じた。

「刹那さん、でいいかな?」
「ええ」

建物に侵入しながら刹那とさやかが言葉を交わしていた。

「刹那さんの仲間が見つけたっての?」
「はい、たまたま奇妙な魔力を察知したと」
「見つけた」

マミのソウルジェムの光が廃墟の空間に扉を映し出し、
変身したマミを先頭に
刹那、木乃香、さやか、まどかが結界の中に侵入する。
124 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:12:03.98 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

「ま、ざっとこんなモンだぁね」
「そうですね」

夕暮れの路上で、そっくり返るさやかに刹那があっさりと応じた。

「あ、はは………」
「人数から言ってもオーバーキルに近い状態でしたから。
実質的なデビュー戦には丁度良かったのでは」
「うん、手ごたえはあったよ、
思い切り手伝ってもらったけど、
あたしがこの手で魔女を狩ったんだ、って」

乾いた愛想笑いを浮かべたさやかだったが、
刹那の真面目な言葉にさやかも真面目に応じていた。

「桜咲さんも言ってたけど、今日のを見たら筋はいいと思う。
だけど、今日はちょっと上手く行き過ぎだから。
明日はお休みだし、これから色々教えるわよ」
「お願いします、マミ先輩」

マミの言葉に、さやかがぺこりと頭を下げた。

ーーーーーーーー

「わぁー、かわええなぁ」
「お気に入りなんです。
この歳でちょっと恥ずかしいけど」
「そんなんあらへんて」

なんとなくノルマ達成気分の解散の後、
夜闇が迫る前の時間、
鹿目まどかの寝室はちょっとばかり盛り上がっていた。

河童のぬいぐるみを抱いてご満悦の木乃香の後ろで、
桜咲刹那は優しく微笑んでいる。

何故にこういう事になっているのかと言えば、
先程のお茶会のちょっとした話題で、
さやかがからかったまどかのぬいぐるみ、
その話題に木乃香が食い付いた結果だった。
125 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:17:43.90 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

「お帰りかい?」
「お邪魔しました」

一階リビングで、訪問時にも出会った鹿目知久に
木乃香と刹那も礼儀正しく一礼する。

「………そこにお庭で?」
「そう、父が作ってるんです」
「いっぱいや、それによう熟れてるなあ」
「でしょう」

今度は知久が運んで来た笊に木乃香の目は引き付けられ、
まどかも誇らし気に後に続く。

「赤いトマトに、胡瓜も瑞々しゅうて。
これサラダもええけどお漬物なんか………」
「そう、ぬか漬けもピクルスも美味しいんですよ」
「?」

刹那は、ちょっとしたズレを察知していた。
まどかの言葉をよそに、つと床に座った木乃香は、
少し考えてにんまり微笑んでいた。
そして、木乃香は立ち上がりスマホを使う。

「もしもしマミさん? うち、うん、明日の事やけど………」
「お嬢様?」

通話を終えた木乃香は向き直り、
微笑んで知久を見る。

「あのー、すいませんけど………」
126 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:21:24.96 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

「で、一体あなた方は何をしているんですか?」

一旦麻帆良に戻る木乃香を送って駅に向かっていた筈が、
きな臭い気配を追跡して路地裏に入った結果、
刹那の右手の夕凪と左手の白き翼の剣は
さやかの剣と佐倉杏子の槍をギリギリと反らしていた。

「この馬鹿が使い魔を狩るって言うからちょっと教育してやってたんだよ」
「んだとぉ………」

杏子が吐き捨てる様に言い、
ぐわっ、と、戦闘を再開しようとしたさやかは、
目の前に夕凪の切っ先を見ていた。

「使い魔だって人を襲うんでしょ、放っとけないでしょ」
「卵産む前の鶏絞めてどうすんの?
人を何人か食ったら魔女になってグリーフシード孕むんだからさ。
悪りぃけど、あたしってそういう奴だからお嬢様」

「魔女を狩ってくれる分、いないよりはマシやなぁ」
「おっ、お嬢様の方が話が分かるってか」

「魔法少女は、グリーフシードが無ければ現実問題として困るのでしょう。
魔法少女であれなんであれ、出来る事と出来ない事があります。
己の技量を弁えて出来る事をするしかありません。
その上で佐倉さん、ここはまだ見滝原です。
ここで狼藉を続けると言うのであれば、
巴さんの友人、協力者として私が一仕事する事になりますが」

「ああー、そうだな。
なんか見かけちまったんで手ぇ出しちまったけど、
今日ん所は帰らせてもらうわ」
「こんの………」

夕凪の棟で脛を払われ、宙を飛んで突っ込んで来た美樹さやかを、
佐倉杏子は振り返りもせずすいっと交わしていた。
そして、そのままトントーンッと建物の屋根に跳躍して姿を消す。
127 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:25:33.49 ID:Z3g3Pefz0

「刹那さん、っ………」
「もう一度聞きますが、
自殺願望でもあるのですかあなたは?」

白き翼の剣の切っ先を見ながら、
さやかはゆっくり立ち上がる。

「魔法少女と言えど綺麗事だけではない、
自分の利益を考えなければならない、と言う事ぐらいは聞いている筈です。
それに、魔女を狩っている以上、
ヴェテランの魔法少女にあなたが勝てる道理が無い。
それぞれに自分と使命の間を命懸けで生き抜いている相手に、
昨日今日で安易に何かが出来ると思いますか ?」

「ん………このかさんはどう思うのよ?」

「せやなぁ、難しいけど、
魔法の世界で色々難しい事見て来たさかい。
分かるのは、あんまり他人様に無理は言えへん言う事や」

「分かった、分かりました。
正直、ちょっと納得いかないけど、
何て言うか、理屈でもなんでも、勝てると思える要素ないし」

「勘違いしないで下さい。
世の中は強ければ正義、と言う事はありません。
それに、あなたの義憤は、自分が銃を持っていて
目の前の市街地を猛獣が歩いている以上当たり前の感情です。
只、つい先日まで一般人だったあなたと
魔法少女の常識は必ずしも一致しない、
そこを見誤ると結局何も守れない、そういう事です」

「少し、考えてみる。面倒かけてすいません」
128 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:29:09.19 ID:Z3g3Pefz0

ーーーーーーーー

木乃香を見送り、
一度見滝原市内のアパートに帰宅した桜咲刹那は、
夜道を進み再度外出していた。

「又、会いましたね」
「そうね」

テクテクと遅い帰路についていた暁美ほむらは、
正面から登場した桜咲刹那と淡々とした挨拶を交わしていた。

「昨日は、なかなか手強い魔女でした」

ほむらの歩みに合わせながら、刹那が言った。

「あなたの言う通り、魔女の能力は単純な力押しだけじゃない。
特殊な魔術を使うし悪知恵も働く。
そこを読み違えると、あなたや巴マミでも面倒な事になる」
「おっしゃる通りです」

ほむらの言葉に、刹那が素直に応じた。

「まして、美樹さやか」
「心配ですか?」

ギリッと歯噛みするほむらに刹那が尋ねた。

「厄介事は面倒なだけよ」
「そうですか」

ファサァと黒髪を払うほむらに刹那が応じた。

「嫌なものを見ました」
「昨日の魔女の事?」
「ええ、そういう能力の魔女なんでしょうね」
「ええ、嫌な能力よ」

ほむらが言い、ふと言葉が途切れる。
129 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/07/17(月) 03:32:49.27 ID:Z3g3Pefz0

「桜咲刹那」
「はい」

「正直、私にはよく分からなかった。
只、誰しも自分の中に蓋をして自分でも見たくないもの、
隠しておきたい事の一つや二つはある。
それは理解している」

「………助かります………
受け容れてくれた人がいる」
「?」
「このかお嬢様もそうです」
「改めて聞くけど、守るべき人なのかしら?」
「ええ、その事だけは、決して譲れません」

そう言った刹那は、
半ば無意識に左手で夕凪を持ち上げていた。

「今日もなかなか疲れました。
そろそろ明日に備えるとしましょう」
「そうね」

二人は、静かに言葉を交わし、分かれた。

==============================

今回はここまでです>>121-1000
続きは折を見て。
130 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 02:41:31.52 ID:iMwdCcsG0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>129

 ×     ×

「こんにちはー」
「お邪魔します」

休日の昼下がり、新米魔法少女美樹さやかとその親友鹿目まどかは、
予定通り学校と魔法少女の先輩である巴マミの自宅を訪れていた。

「ああ、いらっしゃい」
「あ、このかさん」

フラットの玄関で出迎えたのは近衛木乃香、
マミと同じ学年のこの先輩との間では、
ごく最近の会話の中で名前呼びに馴染んでいる。
たおやかな木乃香にはそういう柔らかさがあった。

「あれ? マミさんお風呂?
って言うかこのかさんも洗い髪」

部屋に入りながら、水音を耳にしたさやかが尋ねた。

「うん。台所で手伝どうてくれてたんやけど、
ちょっとドジ踏んでもうてなぁ、
二人で粉の入れ物爆発させてもうた」
「あははは………」
「ウェヒヒヒ………」

木乃香の語る武勇伝に乾いた笑いを漏らしながら、
まどかはリビングに視線を向ける。
そこでは、やはりマミと同学年、最近転校して来た桜咲刹那が
相変わらず用心棒の先生よろしく夕凪を抱えて座っている。
双方目が合って、ぺこりと頭を下げた。
131 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 02:46:38.21 ID:iMwdCcsG0

「お待ちどうさん」

文字通りお手並み拝見していたさやかは、
あの魔法装束に黒髪の大和撫子京女だからもしかしたら日本茶?
とも思ったが、木乃香が運んで来たのはまごう事無き紅茶、
それも薫り高い逸品だった。

さやかが知っているのはマミの手並みぐらいだが、
沸いた瞬間の熱湯をティーポットに注ぎ、
さらりとタイミングを見極める木乃香の手際は
確かにマミに通じるものがあり、
そして、素人目にも手馴れていた。

「いただきます」

唱和と共に始まるお茶会。

「美味しいです」
「うん、美味しい」
「ありがとう」

まどかとさやかが声を上げ、木乃香がにっこりそれに応じる。

「いい香り」

さやかが改めて香りを味わう。
マミのものとは微妙に違う、それぐらいは分かる。
だが、どちらが上とか下とかはさやかには分からない、
つまり、どちらも美味しい。

「ダージリンのオレンジペコ、
バランスのいいディンブラにキームン。
香り高さとアフタヌーン向けのパンチが絶妙。
私の手持ちと近衛さんが用意したものをブレンドしたものだけど、
塩梅、って本当に深い意味がある言葉ね」
「おおきに、マミさんにそう言うてもらえたら」

ミルクを足した紅茶を傾けてからころころと鈴を転がす様に言い、
ぺこりと頭を下げた木乃香はそのまま台所に向かう。
確かに、そう言われると、くっきり見える個性を上手くまとめた木乃香に対し、
マミの紅茶は全体に柔らかく包み込む様な、それがさやかにも解りかけていた。
132 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 02:51:42.21 ID:iMwdCcsG0

「サンドイッチ」

木乃香が運んで来たそのものの名前を、さやかが告げる。

「お昼にお腹空けておいて、って言われてはいたけど、
なんか、可愛いサンドイッチですね、
お茶会にぴったり、って言うか」
「ええ、お茶会用のフィンガーサンドイッチね」
「いただきます」

さやかとマミが言葉を交わす側でまどかが手を合わせ、
他の者もそれに倣った。

「美味しい。ビーフとかサーモンとか、
こんな美味しくって可愛いサンドイッチになるんだ」
「おおきに」

さやかの賞賛に木乃香がにっこり応じる。

「これって、胡瓜?」
「そうなの」

さやかの言葉にまどかが言った。

「このかさん、家の朝もぎ胡瓜を分けてくれって」
「へえー、まどかパパの、美味しいもんねー。
そりゃ楽しみ。美味しいっ。この味付けって」

「少ししっとり時間を置いた薄切りパンのサンドイッチ。
スモークサーモン、ローストビーフと胡瓜のサンドが三種類。
スタンダードにワインビネガーの胡瓜サンド、
チェダーチーズに胡瓜のサンド、これって………」

「塩麹ですか?」
「当たりや」

まどかの答えに、木乃香がにっこり応じた。
133 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 02:57:14.04 ID:iMwdCcsG0

「色々よく合うとは聞いてたけど、こういう使い方もあるのね。
味付けも組み合わせも、絶妙のバランスでとても美味しい」

最近の流行りではあるが、
バランスの取れた和洋折衷をマミも素直に賞賛する。

「おおきに、有難うございます。
まどかさんのお庭の胡瓜が見事でしたから
無理言うて分けてもらいまして」
「パ、父も喜んでいました」
「こんな美味しいお野菜、本当にありがとう」

まどかの言葉に、木乃香が改めて礼を述べた。

ーーーーーーーー

「どれぐらいがいいん?」
「それじゃあ、このぐらい」

サンドイッチ、スコーンに続き、
ヴィクトリア・サンドを木乃香が切り分けて回る。

「美味しかったです、ご馳走様でした」

一通りのメニューが終わり、まどかが丁寧に礼を述べた。

「おおきに」
「すっごいなーこのかさん」

割りとボリュームのあるティーメニューに、
ふーっと満足の息を吐いてさやかが続く。
134 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 03:01:06.40 ID:iMwdCcsG0

「見た目すっごい大和撫子なのに、
前に見たあの魔法の衣装、あれ、白拍子ですよね?」
「そういう事になるなぁ」

さやかの問いに木乃香が応じる。

「ちょっとネットとかで調べたけど、本当にあんな感じなんですね。
昔のお姫様なんかは十二単だったけど」

「あれ、ちょっと動けへんから少なくとも戦いには不向きみたいやな」

「あー、なんか歌番組でも階段下りられないとか言ってたっけ。
その大和撫子の木乃香さんが、
こんなティータイムまで仕切っちゃうんだから」

「ええ、見事なものよ。
どなたかジェントルマンから教わったのかしら?」

「そやなぁ」

ふふっと笑って口を挟むマミに、
木乃香も柔らかく笑って応じる。

「お茶って、このかさんもしかして日本のお茶も出来るんですか?」
「んー、少しは出来るかな」
「ひゃー、仁美もそうだけどいるもんだ」

木乃香の答えに、さやかが如何にも大袈裟な態度で笑いを誘う。
135 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 03:04:34.16 ID:iMwdCcsG0

「………」
「?」

先程まで、後で考えるなら
やや不自然なぐらいに朗らかに振舞っていたさやかが、
その勢いをふと途切れさせて、刹那と目が合った。

「刹那さん」
「はい」

刹那の返事と共に、さやかが座ったまま深々と頭を下げた。

「刹那さん、あたしに剣を教えて、下さい」
「………」

さやかの願いに、刹那は沈黙で応じた。

「あたしも魔法少女になって、剣が武器で、
刹那さん強いし、それに、凄く厳しいけど、
それだけ正しい事言って、あたしの事心配してくれた。
だから、これからも刹那さんに………」

「………私に、その資格はありません」

途中で静かに遮る刹那の返答を聞き、さやかは顔を上げる。
ふっ、と、微笑む刹那の顔を見た。

「買い被りにも思える私への評価、嬉しく思います。

しかし、私自身も修行中の身。
神鳴流は一朝一夕に習得出来る剣ではありません。
まして、あなたは魔法少女としての力を持ち、これから魔女と戦う。
だからこそ、中途半端な技術を与える訳にはいきません。

私は、何時までここにいる事が出来るか分からない。
出来る事なら、巴さんにお願いしたい。
何よりも魔女退治に習熟していて、
飛び道具も、近接戦闘の能力も極めて高いですから」
136 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/02(水) 03:07:43.86 ID:iMwdCcsG0

「ええ、元々私が勧めた事でもあるから、
美樹さんの事は私が引き受ける。私では不足かしら?」
「い、いえ、とんでもないです。
マミさんに教えてもらえるなら」

「あなたの誠実な申し出に応じる事が出来ず、申し訳ない」
「いえ、こちらこそ、
色々面倒かけて、無理言ってすいませんでした」

「ほな、もう一杯如何?」
「ええ、いただくわ」

固い話が一段落したのを見計らい、
木乃香の誘いにマミが応じた。

==============================

今回はここまでです>>130-1000
続きは折を見て。
137 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 21:59:11.68 ID:3ml88oDw0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>136

ーーーーーーーー

「蜂の魔女、って感じかな?」

和やかなティータイムも終わった夕方、
パトロール先で発見した魔女結界の中で、
ぶんぶん飛び交って襲い掛かって来る蜂の様な使い魔を斬り伏せながら
美樹さやかが言った。

「ええ、あれが本体みたいね」

確かに、巨大な蜂を思わせる浮遊体を目で示し、巴マミが言う。
蜂の巣を思わせる結界の中には、ハニカム状の空洞が空いた大きな壁があり、
その空洞の一つに鹿目まどかと近衛木乃香が待機している。
その側で、何匹もの使い魔が一刀両断され、
その時には、桜咲刹那が野太刀夕凪を鞘に納めていた。

「数が減らない………」

マミが、うじゃうじゃと襲い掛かる使い魔を撃ち落としながら呟く。

「………大本を叩かなくちゃ駄目ね。
美樹さん、使い魔より魔女の方を集中して狙いましょう。
相手の動きを止めるの手伝ってもらえる?」
「うん」

マミの求めに応じて、さやかが跳躍した。
マミのリボンが空中の一際大きい蜂型魔女を縛り上げ、
さやかが投擲した剣が更に魔女を釘付けする。

「美樹さん、こっちに戻って下さい!
巴さんはそのまま魔女をっ!」
「えっ?」
「え? 分かったっ!!」
138 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:04:15.36 ID:3ml88oDw0

突然の刹那の言葉に、
二人とも若干戸惑いながらも言う事を聞いていた。

「美樹さん、巴さんを、そして周囲をよく見ていて下さい。
その上で、必要な事を行って下さい」
「分かりました」

さやかの理解力から言って抽象的過ぎる刹那の指示だったが、
それでも、さやかはそれに従う姿勢を見せる。

「…よし! 見掛け倒しのトロイ子ね」

一方のマミは、不可解と言うべき突然の介入に
ヴェテラン魔法少女として引っかかるものを覚えたものの、
凄腕の退魔師である刹那の手並みと誠意はここまで見せて貰っている。
それに、勝利の手ごたえがマミを些か鷹揚にしていた。

「ティロ………!?」

かくして、リボンで拘束した魔女に向けて、
マミが巨大マスケットを向けた。
その瞬間、マミは体勢を崩していた。

「百烈桜華斬っ!」
「!?」

地面が波打ち体が投げ出された、マミがそう思った次の瞬間には、
急接近していた刹那が豪剣を振るっていた。
生々しい植物質の破片が飛び散り、マミは何かに気付く。
139 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:09:32.67 ID:3ml88oDw0

「マミさんっ!!」

一瞬遅れて接近して来たさやかも、二刀を振るって、
マミに向かっていた巨大な蔓を切り刻む。
そのバックアップを受けて、
体勢を立て直したマミも再び砲口を上空の魔女に向け直した。

「こいつかあっ!!!」

マジカルな火薬の轟音が響く中、
蜂型魔女の結界の一部、と思わせながら潜伏していた植物型の魔女。
その中心部と思われる花に、さやかの一刀が振り抜かれる。

(浅いっ!)

刹那が心の中で舌打ちして、一度鞘に納めた夕凪の鯉口を切る。
瀕死の植物魔女の巨大な蔓が、頭上からさやかを狙う。

「神鳴流………」
「ティロ・フィナーレッ!!!」

その攻撃が振り下ろされる前に、
花の中心をマミの破壊的な一撃が貫いていた。
140 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:15:02.93 ID:3ml88oDw0

ーーーーーーーー

「分かってたの?」

魔女結界を出た後で、マミが刹那に尋ねた。

「結界内で放たれていた魔力の波長、
基本が同一特徴の筈の魔女と結界に奇妙なズレを感じました。
魔女退治に慣れている魔法少女では却って分からないかも知れません」
「ええ、一つの結界に二体の魔女、私も初めて経験したわ」

「あっぶなかったー。
あたしなんて、刹那さんにヒント貰っても出遅れてたから、
これで戦ってたの二人だけだったら………」
「確かに、危なかったわね。
貴重な体験だったわ。美樹さんにとっても」

「ああやって、マミさんに見えない所を助けなきゃいけない、
それが一緒に戦う事なんだって」
「魔女と言うのは想像以上にトリッキーな存在です。
だからこそ、パートナーがいるなら、
一人では守り切れない所を補う重要な役割になります」
「はい」

むしろ進んで刹那の言う事を聞く、そんなさやかをまどかは見ていた。
さやかは、思い込みが強い所がある一方で勘はいい。
喧嘩っ早い所がある一方で信義に厚い清々しさも持ち合わせている。
厳しいが、圧倒的な程の強さと戦いの現実を
目の当たりに見せて筋を通す刹那の言葉は、さやかにも届いている様だ。
141 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:19:04.87 ID:3ml88oDw0

ーーーーーーーー

「ほな、うちはこれで」
「はい」
「ご馳走様でしたー」

魔女退治も終わり、
見滝原の仮の自宅に戻る刹那と木乃香が分かれる。

「こんにちはー」
「よう」

そんな日暮れ過ぎの路上で、ひょいと目の前に現れた木乃香に、
佐倉杏子が些か不機嫌そうに応答する。
そして、二人は近くの公園のベンチに座っていた。

「さっきも魔女結界で見かけましたなぁ」

「偵察だよてーさつ、風見野も魔法少女が増えてるからなぁ。
けど、マミとあのヒヨッコ、
それにサムライ女まで一緒じゃ出る幕ねーよ」

「さいですか」

「しかし、あの桜咲刹那、おっそろしく強いな。
強いってだけじゃない、とにかく実戦を知ってる。
ヴェテランのマミよりも上かもな。
あいつも、誰かに教えてたのか?」

「んー、そう見えますか?」

「ああ、あいつ、目配りも教え方も、
まあ、素人じゃねーよ」
「それはどうも」

そう言って、木乃香が差し出したのはバスケットだった。
142 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:22:15.60 ID:3ml88oDw0

「昼間、マミさん達とお茶会だったんですけど、
元々、アフタヌーンティーは余る程作る、て習慣がありましてなぁ」

「いけすかねぇ」
「要らへんかった?」
「食い物を粗末にする訳ねーだろ。
………旨い」

「おおきに」
「?」

木乃香が、つと、近くの木陰に視線を向ける。

「あら、あなた」
「ゆまっ!」

そこから現れた人影を見て、木乃香の呟きと共に杏子が声を上げる。

「あたしんトコには来るなっつっただろ」
「きょーこ………」

姿を現した幼女、千歳ゆまを杏子が睨みつけ、
ゆまはそれでも杏子を見つめている。

「………食うかい?」

杏子が諦めた様に差し出したサンドイッチに、
ゆまががぶりと食らい付いた。

「美味しい」
「有難う」

ゆまの言葉に木乃香が応じて、二人はにっこり笑い合う。
木乃香の見る所、本当は杏子も満更ではないらしい。
143 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:25:27.59 ID:3ml88oDw0

杏子が自販機に立ち、言葉こそ少なくても充実した短いティータイムが終わる。

「ありがとー」

その場を離れるゆまに、木乃香も手を振り返す。

「………知り合いか?」

ゆまの姿が消えるのを待つ様に、杏子が口を開いた。

「最初にこっちに来た時、使い魔に尾行されててなぁ、
知らない内に追い払ろうたからうちの事は知らんと思うけど」
「ああ、あたしもあいつの事を魔女から助けてさ、
それで懐かれたんだ。ウザイったらねーよ」
「そう」

横を向く杏子に、木乃香はにっこり微笑みかけた。

「………あいつ、千歳ゆまって言うんだけど、親に痛めつけられてる」
「何?」

「勝手言うけどさ、お嬢様。
あたしはこんなだ、警察なんかに出入りはし難い。
もし、ちょっとお人好しをしたいって思うなら、
あいつの事、役所にでも伝えてくれないか?」

「………覚えておく」
「サンキュー。飯、旨かったぜ」
「おおきに」
144 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:28:33.31 ID:3ml88oDw0

ーーーーーーーー

「遅うなった………」

途中での買い物が意外と長引き、
小走りに駅に向かう木乃香の耳に会話が引っかかった。

「大変大変」
「どうしたんだい?」
「あっちの公園で、小さい女の子が大怪我してるの」
「なんだって?」
「私、スマホ忘れちゃって、あなた持ってない?」
「ごめん、私も忘れたんだ」

恐らく二人共自分と同年代だろうと、木乃香は見て取る。
背が高くスタイルのいい、何処かふわっと上品な少女と、
対照的にボーイッシュで
ちょっと気取った感じにも見える少女の会話を小耳に挟み、
木乃香は駆け出していた。
145 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:31:53.57 ID:3ml88oDw0

ーーーーーーーー

「ゆま、ちゃん」
「………」

木乃香が到着した時、
公園の一角に倒れていた千歳ゆまは明らかに危険な状態だった。

「ゆまちゃん、しっかりしてゆまちゃん」
「ん、ん………」
「ケガしてるな、待っててな、すぐに………」
「だめ、なの、おいしゃ………」
「え? ………(この傷)」

ゆまの話を聞きながら、
木乃香は学んだ手順で大怪我をしているゆまの傷を確認する。

「おいしゃさん行くと………
「民生委員」てひとがうちにくるの
ママ…すごくおこるの…だからおいしゃ………」

「分かった、もう少し我慢してな。
ごめんなぁ………」

(これ、すぐに治したらあかんのや。
生命維持確保しながら警察から救急車と児童相談所に………)

蹲る様にゆまを診ていた木乃香が、
スマホを取り出そうとしたその時、後ろ首に衝撃を感じていた。
146 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/03(木) 22:35:16.38 ID:3ml88oDw0

ーーーーーーーー

見滝原市内、夜の住宅街。

街灯の照らす夜の生活道路で暁美ほむらと桜咲刹那がすれ違い、
刹那が小さく一礼するのに合わせてほむらも小さく頭を下げる。

刹那がぴたりと足を止め、スマホを取り出した。
それに気づいたほむらが振り返り、ぎくりとする。

刹那が一瞬浮かべた壊れた笑みは、
それを見たほむらの心中でほむらの血を凍らせた。

刹那が目を通したメールの本文には、

このスマホの持ち主を預かっています。
………駐車場跡地でお待ちしています

と、書かれていた。

==============================

今回はここまでです>>137-1000
続きは折を見て。
147 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/21(月) 01:50:42.45 ID:cd/dnoMs0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>146

ーーーーーーーー

「119番に繋がって放置された電話ボックスの側に倒れていました」
「診察の結果、可能性は高いと」
「既に児童委員も接触を始めています、病院から通告を入れてもらえれば」
「一時保護は措置出来ますか? それまで入院の説得はしますが強制力は」
「………お願いします………先生」

見滝原市立病院救命病棟の一角で関係者が協議を続ける中、
観察室のベッドで、幼い急患はぱちりと目を覚ます。

「きょー、こ………」

ーーーーーーーー

「美国織莉子、呉キリカ、近衛木乃香」

麻帆良大学工学部で自分に任された研究室で、
葉加瀬聡美はPCを操作しながらスマホで通話する。

「この三名の携帯位置情報がその工場跡に集まっています。
もっと言うと、………の公園からほぼ一緒です」

ーーーーーーーー

「と、言う事だ。
あからさまに過ぎる、とも言える訳だが」

聡美からの情報と共に、龍宮真名はそうスマホに告げた。

「だが、接点である事に違いはない。
今、他に接点はない」

相変わらずの生真面目な声、返答だった。
148 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/21(月) 01:54:20.03 ID:cd/dnoMs0

ーーーーーーーー

真名との通話を終えた桜咲刹那は、
夜の見滝原の街を猛スピードで動いていた。
それも、街の裏から裏へ。
街の闇に潜む魔を秘かに狩る、
それは退魔師である刹那の元々の在り方。
故に、その闇の内に潜む者あらば………

チリ、ン………

刹那は路地裏で足を止め、野太刀「夕凪」の鯉口を切った。

「貴方の…」

刹那が振り返り様に振るった一刀は、
大振りの刃に受け太刀されていた。

「名前、教えて…」
「京都神鳴流、桜咲刹那」

刃が弾け、双方飛び退く。

「後は、司命神にでも尋ねる事だ」

ーーーーーーーー

呉キリカは、美国織莉子の矛にして盾として、
織莉子の側に控えていた。

織莉子は、駐車場跡地の中心近くに目を閉じて立っている。
キリカはその周辺を警戒する。

全くの空き地である。加えて、近辺に設定したキリカの魔法もある。
今までのあの女のパターンから言っても、
それだけなら初動で不利は無い、キリカはそう踏んでいた。

キリカがそんな、僅かな余裕を思い浮かべた瞬間、織莉子が目を見開く。
そして、織莉子はバッと腕を動かし、
キリカから見て全く明後日の方向に水晶球の群れを放っていた。
149 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/21(月) 01:58:14.25 ID:cd/dnoMs0

(へっ?)

ほんの一瞬、自分の間が抜けた事をキリカは否めなかった。

織莉子が放った水晶球は、何かの力の塊、
漫画的に言えば「気」の様なものの直撃を受けて砕け散り、
そして、水晶球が向かっていた方向から、突如現れた黒い影が跳躍していた。

「こ、のっ!」

しかし、そこはキリカ、即座に自分の存在意義を思い出し、跳躍する。
ずしゃあっ、と、着地したキリカが脇腹を抑える。
受けた一撃がもう少し深ければ、肋骨は確実だっただろう。

「やるやんか」

黒い影は、そのまま黒い学ランだった。
鋭く裂けた学ランの袖に視線を走らせ、ニット帽の小僧が不敵な笑みを見せる。
その時には、織莉子は更に水晶球を放っていた。

(なんで?)

一瞬キリカがそう思う、無の空間に放たれた筈の水晶球は、
直径が広げた腕程もある馬鹿でかく平べったい鉄の塊の飛来で砕け散る。


「!?」

織莉子がザッと飛び退く。
織莉子のいた辺りに、
上空からじゃららっと鎖が降り注ぎ、虚空を拘束する。

「な、に、を、しているっ!!」

ターンッと跳んだキリカの怒号と共に、
織莉子の側でキリカの鈎爪と二刀流の苦無が激突する。
150 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/21(月) 02:02:05.67 ID:cd/dnoMs0

(こんなデカイの、どこにっ!?)

ギリギリと押し合いながら、キリカの心中に混乱が生ずる。

今のキリカの相手は恐らく女だが、それにしてはバレー選手向きの大柄。
それが、たった今まであの学ラン小僧共々影も形も見えなかった。

女、それも多分同年代、
しかも一見してコスプレ忍者と言う格好と今現在の強さから言って
「同業者」と言う目もある、その特殊能力かも知れないが、
テレポートなのかなんなのか、
そこが分からないと、ちょっとまずいかも知れないと、
僅かばかりの焦りがキリカの頭をよぎる。

ギインッと、キリカの爪が苦無を力で押し退け、
更にびゅうんっと一振りされて接近していた学ラン小僧を牽制する。
学ラン小僧は、不敵に笑い身軽に後退する。

(キリカ)

キリカの頭に愛する織莉子の声が響く。

(ステッピング・ファング、全方位に)
(分かった)

キリカがざっと身構え、その目が狙いをつける。

「させるかあっ!!」

=============================

今回はここまでです>>147-1000
続きは折を見て。
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/21(月) 06:20:05.54 ID:e9GAopuIO
そろそろキモいから首吊ってくれない?
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/22(火) 04:31:29.35 ID:HPhRCvH0o

ええーっすずねまで絡むの!?
小太郎楓とネギま側も多く参戦してきて混迷としてきたな
153 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:02:47.80 ID:oXP+mCo20
感想どうもです。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>150

ーーーーーーーー

「炎舞っ!」
「斬岩剣っ!!」

見滝原の路地裏で、
大量に飛来する炎の剣を「夕凪」の一閃が放つ気が弾き飛ばす。
その時には、桜咲刹那の振るう野太刀「夕凪」は
襲い来る大剣を受け太刀し、弾き返していた。

「剣術は自己流。しかし、斬る事には慣れていますね。
魔女も、人も」
「………人間を斬った事は一度も無い。
恐らく今回が………」

ぼそっ、と、漏れた一言に刹那の唇が微かに緩み、
目にも止まらぬ勢いで距離が詰められる。

ふわっ、と、セーラー服状の上着が翻り、
相変わらず野太刀の物理的限界を無視した刹那の居合抜きが交わされる。
すとんっ、と、刹那の前方に敵が着地する。

一瞬ショートカットにも見える様に長い髪の毛を首の辺りで束ね、
見たまま似たもので例えるなら、黒いショートパンツ・セパレーツ水着の上に
前の開く改造セーラー服の上着の袖だけ通して
カッターナイフ状の大剣を構えている。と言う時点でもちろん非常識な存在。

そして、そのセーラー剣士天乃鈴音は、
もう一つの武器を発動すべくその手を差し出す。
154 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:06:10.14 ID:oXP+mCo20

「桜火!」
「秘剣、百花繚乱っ!!」

流石にこの場では、交わすだけでは騒ぎが大きくなり過ぎる。
瞬時に判断した刹那は、
自分に向かって来る猛火を更に大きな「気」で一息に飲み込んだ。

「!?」

一瞬爆発に眩んだ視界の中で、刹那は鈴音に斬り付ける。

「アデアット!」

そして、次の瞬間には、
左逆手に握った匕首で鈴音の大剣の刃を辛うじて滑らせていた。
たんっ、と、刹那が距離を取る。

「匕首・十六串………」

刹那の呪文と共に幾つもの匕首が飛び、
匕首が尾を引く捕縛結界が鈴音を捕らえた、筈だった。
その時には、中に誰もいない捕縛結界を無視した刹那が
振り返り様に夕凪を振り下ろし、その兜割りの一刀を鈴音が受け太刀していた。
ぎいんっ、と、鈴音が弾き返し、後ろに跳ぶ。
そして、刹那の視界からふっと姿を消した。

(やはり視覚効果の魔法を使う、か。
何とか気配は追っているが………!?)

そこに、乱入して来た「もの」があった。
乱入して来たものは複数、それは炎の塊。
よく見ると、箒にまたがった魔法使いの形の炎が
何処からともなく飛来して二人の戦場に割り込んでいた。

(これは、西洋魔法の精霊術っ?)

そして、炎の精霊が四散した戦場に、
額を腕で押した天乃鈴音が僅かばかり苦い顔で照らし出された。
155 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:09:32.22 ID:oXP+mCo20

「!?炎舞っ!!」

鈴音が放った大量の炎の剣が飛来する大量の火炎弾と激突し、
火炎弾をすり抜けた剣は炎の壁に遮断される。

「チッ!」

自分に向けて飛来した紐を思わせる炎を、
鈴音が大剣で弾き飛ばす。
そして、自分の側に着地していた新たな敵に向けて駆け出していた。

「!?」

相手は、ゴシック調の黒衣に身を包み、
後ろ髪を一度両サイドにアップで巻いて垂らした同年代の少女。
それを一刀両断しようとした刹那、
鈴音の視界の中で相手の像が揺らいだ。

「炎楯」

そして、振り下ろした刃は相手の掌から現れた炎の壁に妨げられていた。

「陽炎を、炎を扱えるのは貴方だけじゃない」

飛び退いた鈴音がざっと振り返る。

「桜火っ!!」

そして、鈴音の火炎砲が鈴音に迫っていた水の戒矢と激突し、
周囲が即席の霧に包まれた。
その時には、鈴音は、二体、三体、と、
鈴音に迫っていた得体の知れない黒マントの敵を斬り伏せていた。

(………この手応え、魔力で作られた使い魔?)
156 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:12:41.86 ID:oXP+mCo20

ーーーーーーーー

「ヴァンパイア・ファングッ!!」
「とっ!」

工場跡の駐車場跡地では、呉キリカが鈎爪を更に連結された長爪を振るい、
キリカに迫っていた学ラン小僧犬上小太郎が危うく飛び退く。
その時には、ぎゅるると迫っていた
巨大手裏剣の軌道をキリカの長爪が何とか反らす。

(キリカッ!)

美国織莉子がキリカにテレパシーを飛ばし、キリカが織莉子の側に戻る。
そこに迫ろうとした小太郎が危うく足を止める。
その時には、織莉子の周囲にはいくつもの水晶球が発生していた。
小太郎と、長身忍者長瀬楓が身構えた時には、
水晶球は織莉子の周囲で一斉に爆発していた。

「通さないよっ!」
「チッ!」

周囲が白煙に包まれ、
織莉子が窓から背後の建物に逃げ込んだと察知した小太郎が後を追うが、
キリカの爪が危うく小太郎の体をかすめる。

「えっ? つっ!」
「相手は俺やろ、姉ちゃんっ!」

キリカが驚いた僅かな隙に、
小太郎の手からいきなり叩きつけて来た強風に煽られて
キリカの背中が建物の壁に激突した。
157 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:16:22.66 ID:oXP+mCo20

(消え、た? 気配も無しに?)

キリカは未だ驚きを禁じ得なかった。
この辺にいた筈の長瀬楓がかき消す様に姿を消して気配も感じられない。

確かに、キリカともまともに戦える程に素早い相手ではあったが、
それでもバスケかバレーでもやって欲しいタイプの、
見た目の忍者とは不釣り合いな程のタッパの持ち主。

まだ白煙の残る中とは言え、
キリカが全神経を尖らせていた建物側に突っ込んだなら
幾らなんでも分からない筈が無い。

「続けるんか、姉ちゃん?」
「………とーぜんっ!!」

キリカの優先順位ははっきりしていた。
そんな奴が建物に入ったのなら、一刻も早く後を追う必要がある。

ーーーーーーーー

美国織莉子は、工場の事務所棟の階段を上り、
廊下を走りながら心の中で舌打ちした。

「あんたの用はこのお嬢さんか?」

軽口の様だが、全然笑っていない。
織莉子の視線の先では、
槍を小脇に抱えた佐倉杏子が近衛木乃香を連れて織莉子に殺意を示していた。

「このか殿」

そして、織莉子の背後から現れた楓が木乃香を呼ぶ。
158 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/25(金) 03:20:26.72 ID:oXP+mCo20

「お仲間か?」

杏子の問いに木乃香が頷く。

「あなたは?」

織莉子の質問には、厳かさすら感じられた。

「ああー、あたしは佐倉杏子。
今は風見野だけど、この辺の鼠の穴にはちょっと土地勘があるからな。
なんでかなー、ゆまと言いお嬢と言い、
どうして、あたしの知り合いばっか手ぇ出してくれたかね?」

ようやく、笑みを見せた杏子は穂先を前に向けた。
次の瞬間、ふわっ、と、織莉子の周囲に水晶球が浮遊した。

「くっ!」

廊下が白煙に包まれ、側の窓ガラスが割れる。
割れた窓から一つだけ水晶球が飛び込んできた。

「逃げやがったか」

窓から下を見て、杏子が吐き捨てる。
楓は、水晶球に潰された紙人形を拾っていた。

=============================

今回はここまでです>>153-1000
続きは折を見て。
159 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/08/25(金) 05:38:20.37 ID:IQbUyj1bO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
160 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/08/25(金) 05:38:54.33 ID:IQbUyj1bO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
161 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/08/25(金) 05:40:56.79 ID:IQbUyj1bO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
162 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/26(土) 14:08:02.72 ID:hOe04APA0
それでは今回の投下、入ります。

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>>158

ーーーーーーーー

時計の針を少々巻き戻す。

「………」

がらんとした事務室跡の一角で、
近衛木乃香は小さく嘆息していた。
足首近くに巻かれた鎖は二つの鉄アレイと繋がれ、
連結部を南京錠で止められている。
そして、パクティオーカードは鍵と一緒に部屋の隅の机に置かれていた。

「カードも、って事は知ってるんかなぁ………」

ガンッ、と、不穏な音と共に、入口のドアが開く。

「わざわざ外付けで鍵つけてるんだからなー」
「杏子ちゃん?」
「よっ」

そちらを見た木乃香に、杏子は気さくに声をかけた。

「どうしてここに?」
「ああ、ゆまの奴が報せに来てさ。
ここらの裏道にはちょっとばかし土地勘もある」
「ゆまちゃんが?」
「ああ、助けようとしてくれたんだって? ありがとな」

言いながら、杏子はいとも簡単に鎖を破壊する。
163 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/26(土) 14:15:08.26 ID:hOe04APA0

「立てるか?」
「大丈夫」
「食うかい?」
(なんか食べてばかりやなぁ)

杏子の問いに、木乃香は微笑みを張り付かせて応じる。

「あんたさらったの、どういう奴だった?」
「すぐに意識飛ばされてもうてなぁ、何となく覚えてるのは白と黒」
「間違いない、おりことキリカ、ゆまはそう言ってた。
格好から言っても、そっちの人間じゃなきゃ魔法少女だろうよ」
「今、うちに手出してる以上、魔法使いは無いと思う」
「じゃあ魔法少女か」

杏子の問いに木乃香は小さく頷いた。

「これから、ケジメつけるんどすか?」

「ああ、あんたと前の件は貸し借り無しっつっても、
ゆまといいあんたと言い、
あたしの知り合いばっか絡んでるのは魔法少女としてちょっとな。
只魔女を狩ってるだけならとにかく、
近所で薄気味悪い動きされるのも気に食わねぇ」

「ほな、行きますか」
「乗り気だな」

カードを回収し、しゃきっと動き出した木乃香に杏子が言う。

「出来ればそちらさん、マギカで片を付けて欲しい話ですので」
「いいのか?」
「急がないと、血の雨降るかも知れません」
「あー………」

耳障りだけは軽やかに聞こえる木乃香の言葉に、
杏子は記憶を辿り天を仰ぐ。
164 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/08/26(土) 14:19:03.72 ID:hOe04APA0

==============================

今回はここまでです>>162-1000

タイミング的に勝手な縁でお祝い即興してみました。
おめでとうございます。

続きは折を見て。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 20:09:39.28 ID:HF/6Mug4O
どすかwwwwどすかってwwwwそんなこといわねえよwwww4んでこいよ
166 :mita刹 ◆JEc8QismHg [sage]:2017/08/26(土) 20:23:12.68 ID:hOe04APA0
>>165
自分もそう思う、多分木乃香の台詞には無いなと。

原作にあんまりない人間関係で京都弁書こうとしたら
どの辺を標準にしようか迷走しましたですはい
167 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:01:50.71 ID:SxJkVmpp0
それでは今回の投下、入ります。

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>>164

ーーーーーーーー

しゅるるっ、と、自分に接近していた黒い触手を斬り払い、
天乃鈴音はその源へと跳躍した。

「!?」

霧の残る中、標的を見定め、隙だらけ、と踏んで斬り付ける。
次の瞬間、鈴音の手に硬い手ごたえが響く。

「かはっ!」

腹にいいパンチの感触を覚え、鈴音の足がずしゃあっと後ろに滑る。
前方にいるのは、ゴシック調の黒衣に身を固めた
金髪のお姉さん系美少女。

どうも鈴音が知る魔法少女と言うにはおかしいが、
だからと言って「普通」の範疇ではない。
取り敢えず、触手でパンチされた事は理解出来た。

「陽、ろ………」

とにかく視覚をごまかさなければまずい、何時もやっている事だ、
そう思って実行した鈴音だが、何時も通りにならない。
感覚で察したのだが、
術の基となる炎と水分のバランスが意図的に狂わされている。
168 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:05:13.86 ID:SxJkVmpp0

「ちっ!」

斜め後方に気配を感じ、鈴音は跳躍する。
やはり黒衣姿の三つ編み黒髪に眼鏡の少女が、
鈴音に向けて拘束性の水魔法を放っていた。

そして、跳躍した鈴音の目の前では、桜咲刹那が
野太刀「夕凪」を八双に構えていた。
鈴音の剣と刹那の夕凪が衝突し、弾け、鈴音は着地する。

「おおおおっ!!!」

迫っていた触手の群れを斬り払った鈴音は、
そのまま一挙に距離を詰め、
触手の源である金髪少女の黒衣の隙間、
その白い肌に魔法で精製した短剣を突き立てた。
その時には、鈴音の右腕には鈍い痺れた痛みと共に触手が這い上っていた。

「これは一体どういう事ですか?」

何本もの触手で鈴音を縛り上げた金髪美少女
高音・D・グッドマンが、首を傾げて刹那に尋ねる。

「キリサキさん」
「何ですって?」

刹那の答えに高音が聞き返す。

「ホオズキ市を中心に何人もの少女を惨殺している連続殺害事件です」
「その犯人が彼女だと?」
「武器、太刀筋から言ってまず間違いないと」
「そうですか。まだよく分かりませんけど放置も出来ませんね。
拘束の上で協会の指示を仰ぎます………」
169 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:08:50.25 ID:SxJkVmpp0

「!?」

高音が言いかけた時、刹那が手から気弾を放つ。
次の瞬間、飛び込んで来た円盤の様なものが
鈴音を拘束していた触手を切断していた。

「!? 神鳴流奥義、斬岩剣っ!!」

刹那が、自分に迫っていた触手を斬り払い、
間に合わないと見るや触手の群れに向けて奥義を放った。

「きゃああっ!!」

爆発音と共に、もう二人の黒衣の少女、
巻き髪の佐倉愛衣と三つ編み眼鏡の夏目萌が引っ繰り返っている。

(今、一瞬見えたのは、水蒸気爆発?)

「おおおぉーっ!!!」
「何をしているんですかっ!?」

高音の叫びが響き、刹那が気が付いた時には、
刹那が振るった夕凪は高音の黒衣から生じた影のヒレによって
ギリギリと防御されていた。

「いない。メイ、ナツメグッ、キリサキさんの探索をっ!」
「敵はもう一人、恐らく幻術使いです。
深追いは避けて下さい!!」
「分かりましたっ!」

愛衣と夏目萌がそれぞれの魔法で飛翔する。
170 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:12:28.82 ID:SxJkVmpp0

「高音さん、麻帆良の学園警備が何故ここに?」
「とぼけているのですか? 3Aです」

「3A?」

「ええ、そちらの3年A組が妙な動きを見せたから追跡して来たんです。
この見滝原に入った事は確かなのですが、それ以降は不明。
学園祭、魔法世界………あのクラスが裏で動いている時は、
往々にしてとんでもない事が起きていますから。
それで、あなたは?」

「私は協会の内密の命令で、この辺の不可解事件に就いて
こちらで関わるべきものか予備調査を行っていた所ですが」

「それで、出て来たのがキリサキさんですか」

「キリサキさん一人ならとにかく、
バックアップを考えると追跡した二人が気がかりです。
私は別行動をとりますので高音さんはあの二人を追って下さい」
「分かりました。後でもっと詳しい話を」

ーーーーーーーー

「しっ!」
「とっ!!」

犬上小太郎が呉キリカの剣とも言えるサイズの鈎爪を交わし、
その次の瞬間全身を地面スレスレにした小太郎の足払いをキリカが交わす。
たんっ、と、小太郎が後方に跳躍して距離を取り、
地面から沸いた何頭もの黒狗をキリカが手も無く斬り伏せる。

「この感触、使い魔かい?」
「まあー、そんなモンやなっ!」

そう言った時には、
小太郎は猛スピードで迫っていたキリカの爪を間一髪で交わしていた。
171 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:16:18.47 ID:SxJkVmpp0

「幾らなんでも速すぎや、
この妙な感触、なんぞズルしてるな」

学ランの首筋に新たな隙間を感じ、
つーっと汗を感じながら小太郎が呻く。
どうも、そのトリック、種が割れない事には、
獣化モードを使う事も躊躇された。

「おっ………」
「神鳴流奥義・雷鳴剣っ!!」

小太郎が到着を察するや否や、駐車場跡地が大爆発した。

「斬岩剣っ! 百烈桜華斬っ!!!」
「いきなり全開やな………」

小太郎がつーっと汗を流して呟いた通り、
キリカは早速にドカンドカンと叩き込まれる壮絶な斬撃を
ガンギンガンッと辛うじて受け流し後退していた。

「ヴァンパイア・ファングッ!!」

キリカが後ろに跳びながら放った、
長く連結された大量の爪が重い一撃を地面に穿ち、
二人がそれを交わした隙にキリカは屋根へと跳躍する。
その追跡に動いた小太郎を、刹那が左腕で制した。
172 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/01(金) 02:19:58.27 ID:SxJkVmpp0

「お嬢様は楓が保護しました」
「おう、そうか」

刹那の言葉に、小太郎がふうっと息を吐く。

「それで、どうしてここに?」
「朝倉さんや」
「朝倉さん、ですか」

又、と言う言葉を飲み込み刹那が応じる。

「ああ、なんか刹那姉ちゃんが色々調べてる関係で、
コノカ姉ちゃんもマギカやらの絡んでるこの街に
ちょっと出入りしてるて聞いてな。

それで、一応俺らもこっちに来てたんやけど、
そしたら、朝倉さんから遅うなっても
コノカ姉ちゃんと連絡がとれんて言うて来て。

それで匂いを辿ったりなんだりかんだりで
あの白黒コンビが最後に絡んでたのは確実て事で」

「ああ、それで合ってる。
そういう事だから楓と合流して麻帆良に戻ってくれ。
お嬢様には、当分こちらに出入りしない様に。
それから、間違っても、

「白き翼」や3Aで秘密部隊を編成してこちらに乗り込んで来る、
等と言う事が行われない様に楓に釘を刺しておいて下さい」

「それで、刹那姉ちゃんは?」

「もう一仕事残っているからな。折を見て連絡する」

過去には割と色々修羅場をくぐって来た犬上小太郎は、
その事務的な言葉を、奥歯ガタガタ言い出しそうな心地で聞いていた。

==============================

今回はここまでです>>167-1000
続きは折を見て。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/01(金) 04:29:19.70 ID:FlEE/TrLo

うーむ 基本的に個人な魔法少女が対抗するには
3-Aは組織として強すぎるなww
とはいえ刹那以外は撤退か
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/01(金) 07:43:48.59 ID:2dYv93nLO
自演乙
175 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:24:34.30 ID:TKRTkcPQ0
感想どうもです。

やらかした………

ここまで何度も使った「シーカ・シシクシロ」の漢字
「匕首・十六串呂」の「呂」が全部抜けてた………
完全に私のミスです、すいません。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>172

ーーーーーーーー

薔薇の花咲く夜の庭園。
麻帆良学園の夏服制服姿で無言で歩みを進める桜咲刹那は、
今、彼女が手にしている野太刀「夕凪」の
鞘の内にも等しく隠し切れぬ冷たい切れ味を漂わせる。
そんな刹那の周囲で、景色が急変する。

(これは………魔女の結界か)

「神鳴流秘剣・百花繚乱っ! 奥義・斬岩剣っ!!」

刹那が夕凪の鯉口を切ってから、
再び鞘に納め周囲に薔薇の花を見るまで。
刹那にとっても客観的にも、
それはするりと通り過ぎた一つの流れにしか見えないものだった。
176 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:28:04.65 ID:TKRTkcPQ0

「あら、片づけてくれたの?」
「匕首・十六串呂」

余りの勢いに結界を飛び出して
庭園のテーブルに落下した鉄の塊を思わせる魔女の破片を眺めて
庭園の主が声をかけた時には、
複数の匕首が猛然と空を切っていた。

自分達へと飛来する何振りもの匕首を前に、
美国織莉子はタッ、と横っ飛びし、
呉キリカは剣にも等しき大きさの鈎爪で弾き飛ばす。

その時には、庭園内の別の場所が爆発と共に白い煙に包まれ、
更に違う場所で、刹那は夕凪の刃を大きな水晶球に兜割りに叩きつけていた。

「な、に、を、しているっ!!!」

刹那は振り返り様、
猛然と自分に迫っていたキリカの爪の斬撃を夕凪で受け流す。

(下がってっ!!)

織莉子の脳に、叩き付ける様なテレパシーが流れ込む。

(こいつは、ヤバイ)

夕凪と鈎爪がチャンバラを展開する。

「私には、分かる………」

キリカがぼそっと呟く。

(だから、ここは私に任せて)

ガン、ギン、ガンッ、と、
夕凪と鈎爪がぶつかりながら相手を追跡し、詰め、それを交わしての攻防は、
丸で庭園内を竜巻が吹き千切る様だった。
177 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:33:05.09 ID:TKRTkcPQ0

「神鳴流奥義、斬岩剣っ!」
「うわっ!」

刹那に迫ったキリカが、刹那の剣が巻き起こす「気」の、
それに伴う地面の爆発に足を止める。

「斬岩剣! 斬岩剣っ!」
「とっ、わっ!」

その後も、キリカが迫る度に二人の間を爆発が塞ぎ、
それは丸で、キリカの目の前に土の壁が次々と現れているかの様だった。

「神鳴流秘剣・百花繚乱!
斬岩剣、斬鉄閃っ!」

キリカが桜華と共に突き抜ける「気」を交わした時には、
刹那は既に目の前に迫っていた。
ドドンッ、と、庭園を揺るがす勢いで、
幾つもの気の塊がそこここで爆発し、
アクロバティックに交わし続けるキリカだったが、

「お前」

低い声の方向に刹那が一刀を振るうが、それは鋭く空を切る。

「どこで、何をしている?」
「くっ!」

刹那が斜め後方に刀を振るう。
そして、刹那はブラウスの袖に鋭い裂け目を見た。

「織莉子に殺意の刃を向け、
織莉子が愛する父親の薔薇をここまで踏み躙った」

刹那の目の前で、キリカは伏せていた顔をすうっと上げて、
一筋の流血と共に頬に走る紅い傷を露にする。
178 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:37:09.95 ID:TKRTkcPQ0

「お前、もう、許されないよ」
「アデアット!」

次の瞬間、キリカの両手首辺りから延びる、
柄まで刃の鎌型武器とでも言うべき鈎爪が
刹那の右手の夕凪と左手の匕首に受け止められる。

「次、次次次次い、っ………」

興に乗って攻撃を展開していたキリカが、たっ、と飛び退く。
匕首を分裂させて放った捕縛結界がボウズに終わった、
と、悟った瞬間には、刹那は匕首を仮契約カードに戻していた。

「斬岩剣っ! 百烈桜華斬っ!!!」
「人が変わったのかな、刀使い?」

その場から飛び退き、荒い息と共にキリカが言った時には、
キリカは既に横殴りの斬撃を交わしていた。

「技のキレ、何よりも殺意が尋常じゃないね」

そう言ったキリカは更に飛び退き、
流血する左腕を右手で掴む。

「元々、私の任務はお嬢様の護衛。
意図してお嬢様に手を出そう、等と言う事は、
発想から根絶やしにする必要がある」

チャッ、と、切っ先を前方に向けた刹那は、
次の瞬間には斬り付けた一撃を
×字に組んだ両手の鈎爪に受け止められていた。

「君は、人を斬る事が出来るのかい?」
「先程、キリサキさんとやらに遭遇した」

刃が弾け、双方の間合いが開く。

「彼女は言っていたよ。
自分は人間を斬った事は一度もない、とな」
「ふうん」
179 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:41:14.23 ID:TKRTkcPQ0

にまっと笑ったキリカは、
普通に見たら容易に膀胱から尿道までがフルオープンになりかねない
刹那の眼差しを視界にとらえながら、
自分をかすめる野太刀の突きをすれすれに回避する。

「それなら私のやるべき事もはっきりしてる。
この身に代えて、ここから先には
永久に一歩も進ませない、とねっ!!」

ダッ、と、間合いを詰めたキリカを刹那が間一髪で交わし、
キリカの鈎爪が目の前の薔薇の茂みを一撃する。

「神鳴流奥義・百烈桜華斬っ!!」

キリカは後ろに跳びながら、
空中に大量の桜と薔薇が舞い散るのを目の当たりにする。

「又、君の罪が増えたみたいだね刀使いっ」
「斬鉄閃っ!!」
「ああぁあーっ!!! もう、っ、許、さないっ!!!」

一段とスピードを増したキリカの攻撃を、
刹那は夕凪を振るい交わし続ける。

「こ、のおっ!!!」

キリカの爪が薔薇の茂みを払い、
とっさに身を低くして交わした刹那がそのまま横っ飛びに逃げる。

「(バランス崩した?)もらったっ!!!」

跳躍して一撃したキリカの鈎爪を刹那は地面を転がって交わし、
振るわれた鈎爪が地面を抉る。
そして、キリカは、目を見開いた。
180 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:46:16.42 ID:TKRTkcPQ0

「い、っ、な、に? ………」

キリカの両足の裏、片膝をついた右の脛に、激痛が走っていた。

「薔薇、の、棘? まさ、か? あああっ!!!」

地面に散乱する残骸と左前方に低くにじり寄っていた刹那を発見し、
振るった爪を交わされたキリカは叫び声を上げていた。
そのキリカの左の腿には、薔薇の枝が束で突き刺さっている。

「この、威力、武器強化の、魔法?」
「只の「気」だ」
「漫、画みたい、薔薇の棘も、それで………」

キリカは飛び退いて距離を取るが、何時も通りとはいかない。

「神鳴流秘剣、風塵乱舞」
「くそっ!!」

痛みもあり、対処する間もなく、
ほぼ目の前から容赦なくキリカの顔を狙った大量の薔薇の枝は
顔の前で×字に交差したキリカの腕に突き刺さる。

「くそっ、おおおお、っっっ!!!」

その時には、キリカの右足を夕凪の鞘が払い、
その鞘はそのままキリカの右の脛を一撃していた。
そして、立ち上がろうとしたキリカは目の前に夕凪の切っ先を見る。

「薔薇の棘で全身バラバラって、悪趣味だね。
そんなに、君を怒らせたかな刀使い?」

次の瞬間、夕凪の鞘がキリカの横っ面を直撃した。
181 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:49:36.51 ID:TKRTkcPQ0



………このちゃ………私への人質として、

このかお嬢様の身に危害を加えた。

………貴様………

楽 に 死 ね る と で も 思 っ た か ? 




にいっと笑ったキリカの腹に、鞘の底が叩き込まれる。

「と、言いたい所だが、私も急ぐ身だ。
貴様の飼い主美国織莉子の居所を吐くか
ここで本当にバラバラにされるか、今すぐ………!?」

次の瞬間、キリカの姿を見失いタンッと後ろに跳躍した刹那は、
流血する左腕を握っていた。

「くっ!」

辛うじて振るった一刀が、ガキンと攻撃を弾き飛ばす。

「(スピードが上がってる、だとっ!?)
斬空掌・散っ!」
「無駄無駄無駄あっ!!!」

周囲に気弾を放った刹那は息詰まる感覚と冷汗を感じながら、
周囲の激しい動きに対して自らの動揺を鎮め、
一刀両断に刀を振り下ろす。

「惜しい」

刹那の眼前で、キリカがにまあっと笑う。
182 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 02:59:52.54 ID:TKRTkcPQ0

「まさに、チャンスは前髪、だね。
さあもっと、もっともっと私に見せてくれよ。
君の、愛の形を。君は、私の魂の姉妹なのか!!」

額から流れる血を腕でぐいっと拭うキリカの前で、
刹那は紐の切れたサイドポニーから流れる自らの黒髪に
僅かばかりの鬱陶しさと恐怖を覚える。

「そのケガにそのペースだと、何分、いや、もう何秒も身が持たない。
だからと言って、スピードを緩めたら私の剣の餌食。
どちらにしろ貴様は詰んでいる」
「結構」

刹那の警告に、キリカは目を見開いた。

(更にスピードをっ!?)

野太刀の長い刃が、
キリカの攻撃を見切って複数の鈎爪をギリギリと防御する。

「がああっ!!」

刹那が鈎爪をキリカごと力任せに弾き飛ばす。
それだけでも、想像もしたくない激痛の筈だ、と、刹那は察する。
183 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 03:03:26.83 ID:TKRTkcPQ0




結構だ!

たかだか私が死ぬ程度で私のすべてが守れるなら

大いに結構!



一際速い一撃を、刹那が夕凪で受け流す。

「お、おお………」

「もう一度だけ聞く………」

「質問は受け付けない。
私に対するすべての要求を完全に拒否する!」

「(あの痛みの中、最早壊れている、か)
………残念だ………」

刃が、交わる。

ぎゅるんっ、と、鈎爪に絡まれた夕凪が宙を舞った。

「(もらった)あ、ああ………」

そして、気が付いた時には、
刹那に渾身の一撃を斬り付けたキリカは低く空を飛んでいた。

「あああっ!!!」

そして、コントロール不能のまま薔薇の茂みに全身突っ込む。
184 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/09(土) 03:06:58.49 ID:TKRTkcPQ0

(合気道か何か? 自分の力をそのまま流された。
刀を囮にそれを待っていた。
剣だけじゃないとは思ったけどここまで………)

キリカが体勢を立て直そうとした時には、
刹那は目の前まで迫っていた。

(空手?)

武術の、ではなく、キリカの目には武器が見えなかった。

「アデアット」

ガサッ、と茂みが鳴り、
刹那の右手から突如現れた匕首は、
次の瞬間刹那の手に肉を抉る鈍い感触を伝えていてた。

==============================

今回はここまでです>>175-1000
続きは折を見て。
185 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:05:36.89 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
186 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:06:10.82 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
187 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:06:37.05 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
188 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:07:16.03 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
189 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:07:55.66 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
190 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:08:40.49 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
191 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:09:17.12 ID:QnrQATycO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
192 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:16:14.29 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
193 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:16:43.82 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
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キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
194 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:17:42.76 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
195 :キモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:18:09.18 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
196 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:24:40.80 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモい
197 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:25:36.52 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモい
198 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:26:01.29 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
199 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:26:30.17 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
200 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:27:07.66 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
201 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:27:35.16 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
202 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:28:14.44 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
203 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:28:45.23 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
204 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:29:15.51 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
205 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:29:43.71 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
206 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:30:30.09 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
207 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:30:57.60 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
208 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:31:29.40 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
209 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:31:59.38 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
210 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:32:31.53 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
211 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:33:06.07 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
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212 :キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい [sage]:2017/09/09(土) 09:36:20.95 ID:2dAHtd0BO
キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい
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213 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/11(月) 02:12:19.84 ID:OZBPouv30
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>184

実戦居合で狙うのは血脈。
抜き打ちの長匕首を
闇雲に相手の胴体に刃を叩き込んでしまったと察した時点で、
桜咲刹那はそのまま相手の血肉を切り裂き刃を振り抜いた。

「あ、あ………あぁあーっ!!!!!」

既に衣装の純白を見た目の半ばも赤く染め、
よろりと後退した美国織莉子の背後から絶叫が聞こえた。

「匕首・十六串呂っ!!!」

仕留めた、と、思った所からの齟齬は僅かにでも焦りを産む。
ここしかない、と言う一撃必殺であれば尚の事。
大きく跳躍した呉キリカが、織莉子と刹那を飛び越え着地する。
その時には、振り返った刹那の周囲を分裂した匕首が舞い、

「………あ………」

完璧なタイミングで刹那とキリカの間に滑り込んだ織莉子の全身に、
一斉に飛翔した匕首が突き刺さった。

「お、りこ………」

キリカの呻きを聞きながら、刹那も血の気が引く心地だった。
アーティファクトの長匕首本体、
その刀身は織莉子の胸に深々と吸い込まれ、
匕首を握る刹那の右腕は織莉子の両手にがしっと掴まれていた。

「キリカ………早く………キリカッ!!!」

刹那は、既に負わせたキリカの重傷の効果を僅かばかり祈ったが、
文字通り血反吐を吐いた織莉子の叫びの前にそれが無駄である事も悟っていた。
214 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/11(月) 02:16:50.18 ID:OZBPouv30

「!?」

上空から、予想外の金属音が響いた。
刹那がそちらを見ると、大跳躍したキリカが、
巨大な手裏剣を鈎爪で弾き飛ばしている所だった。
着地したキリカが、ガン、ギンガンッ、と、何者かと素早く攻撃を打ち合う。

「楓かっ!?」

刹那の叫びに、両手に大型苦無を握った長瀬楓が糸目を軽く笑わせる。
着地したキリカがテレパシーを受信して、目を見開いた。

「は、やく………早くっ!!!」

織莉子の叫びと共に、キリカが走り出した。
先程、魔女の破片に破壊されたテーブルに走り、
ぱしっ、と、グリーフシードを拾うと、その場を一目散に逃げ出す。
楓がその後を追跡した。

ーーーーーーーー

到底瀕死とは思えなかった手の力が緩み、
刹那は織莉子の胸板を思い切り蹴り付け匕首を引っこ抜いた。

「美国織莉子」

血塗られた切っ先を向けながら、
その場に両膝を着いた織莉子に声をかける。

「何故、この様な事をした?」

刹那の怜悧な問いに、織莉子は静かに微笑んだ。

「わたしの世界をまもるためよ」

「そうか………」

すっ、と、切っ先を前に右腕を脇に引いた刹那は、
茂みの音に振り替える。
215 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/11(月) 02:21:01.17 ID:OZBPouv30

「お、俺や俺」

割と本気で命が危ない事を予感しながら、
引きつりを隠した声で小太郎が言った。

「どういう事だ? お嬢様はっ?」
「だ、大丈夫やっ!」

今度こそ本気でチビリそうな叫びを聞きながら、
小太郎は慌てて返答する。

「大丈夫、ちゃんと安全な場所にいる。
それより、ちょっとまずい」
「ん?」
「少し派手に暴れ過ぎた、警察が本気出してる。
近場でもかなりしつこく動いてるらしいわ。
急いでここ離れないとまずいて」
「分かった」

返答した刹那は、既に仰向けに倒れ込んだ織莉子を一瞥すると、
アーティファクトで助かったと思いつつも
一度血振りをしてから匕首をカードに戻す。

「………悔、しい………なぁ………」

ーーーーーーーー

(魔女魔女魔女魔女魔法少女でもいいどこかにいないかいないかいないか
魔女よ魔法少女よ私の愛のため私の無限に有限な愛のため
グリーフシード寄越せえぇぇぇぇぇっっっっっっっっっ!!!)

このハイペースでは気休めにしかならない浄化を根性で繋ぎ、
呉キリカは疾走する。
とある公園にたどり着き、魔女の結界に滑り込む。

「邪魔あっ!!!」

そこで、魔女が作った袋に全身呑み込まれるも、
その袋を鈎爪で一撃で切り裂き、転倒する。
216 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/11(月) 02:24:47.24 ID:OZBPouv30

(自分の、血。あー、かなり、キテ、る………)

いかに魔法少女でも、自分の流血に滑って転倒して、
認識が現実に追いついたのが精神的に響いて来る。
そんなキリカの上空を、どう見ても手で投げるサイズではない
でっかい手裏剣が飛行し、目の前の魔女をぶった斬った。

「これが、魔女でござるか」

背後の声も気になるが、今はとにかくグリーフシードを回収し、
自分のジェムに当てる誘惑を壮絶な意志力で振り切ってしまい込む。

「あの、刀、使いの、仲間だな………」
「で、ござるな」
「!?」

キリカの目の前で、ぶわっ、と、人数が倍々ゲームに増加した楓が
一斉にキリカに襲い掛かった。

「い、いやいや、分身の、術?」

辛うじてその第一陣を凌いだキリカが息を切らせて言う。

「効いてるで、ござるかな?」

そう言いながら、印を組んだ楓は又、
横に分身を始める。

「ふぅー、ん………面白バカみたいっ!」

叫びと共に、キリカの両腕からは今までに増して、
何本もの鈎爪が鋭く飛び出した。

「………一手で十手だ………」

次の瞬間、両腕から大量の鈎爪を伸ばしたキリカの前で、
どおんと煙玉が爆発した。

「小細工を………」

キリカが、自分に迫る何人もの楓の気配を捕らえた。
217 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/11(月) 02:29:43.65 ID:OZBPouv30

「さあ、散ねっ!」

キリカが生やした大量の爪が、
一斉に襲撃を掛けた楓の姿をまとめて切り裂く。

(この、手応え、って事は………)

とん、と、背中を押す感触がキリカの心に戦慄を呼ぶ。

「本体、って、奴? ………」
「で、ござるな」

背後から重い「気」を振動的に撃ち抜かれ、
前のめりに倒れ込んだキリカの手は、
その身を起そうとして血だまりに滑る。
自分の瞼の重さを、キリカの最後の理性が叱咤していた。

「(………私は、まだ………絶、対に………)
………織、莉子………」

==============================

今回はここまでです>>213-1000
続きは折を見て。
218 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:12:45.19 ID:hov1LVWT0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>217

ーーーーーーーー

「織莉子っ!!!」
「気が付いたでござるかな?」

ガバッと跳ね起きた呉キリカが感じたのは、
穏やかな声と畳の香りだった。

「お、前っ!」
「ニンッ!!」

ーーーーーーーー

「取り敢えず、穏やかに話をするつもりになったでござるかな?」
「うん、と言ったら解いてくれるのかい?」
「そうでござるな。多少の痛み止めはしたとは言え、
その傷で今動けば手足が物理的にバラバラになるでござるよ」
「ああ、手当をしてくれたんだね。ありがとう。
ソウルジェムも無い真っ裸じゃ仕方がないか」

鎖を解かれたキリカが首を鳴らして言った。
和室に敷かれた布団でしっかり休んでいた自分。
今までの記憶と照合すると、頭が不具合を起こして馬鹿笑いしたくなる。

「ソウルジェムとやらはあちらにあるあれでござるな。
出血がひどかった故、元の服は今洗濯して乾燥中でござる」

「そう………恩人は、あいつ、桜咲刹那の仲間なんだろう?」
「そういう事になるでござるな」
「あいつに引き渡す?」
「いいや」
219 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:16:03.65 ID:hov1LVWT0

「じゃあ、着るものが欲しい。今すぐに。
すぐに織莉子の所に、急がないと、愛が、死んでしまう………」

「それは、大丈夫でござる」
「なんだって?」
「大丈夫でござる」

目の前の糸目ののっぽは大柄な事もあって雰囲気に頼りがいがある。
本当ならばパニックになっている自分を容易に想像出来る状況で、
キリカは妙な安心感を覚えていた。

「ねえ、私に何か変な薬でも飲ませた?」

「即座にショック死してもおかしくない状況でござったからな。
鎮痛剤に当たる薬湯を少し強めに含ませたでござるが」

「その、せいかなぁ。
君は敵で私の愛が死にかけている筈なのに、
言葉一つを何故か信じてもいい気がする」

「光栄にござる」

穏やかに微笑む楓を前に、
キリカはふうっと息を吐く。
220 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:20:13.32 ID:hov1LVWT0

「桜咲刹那………見抜いてたのかな」
「ん?」

「薔薇の棘、合気、隠れ居合抜き。

あれだけの剣の使い手、
何て言うか、凄い正統派の武術をやってるって私にも分かる。

それが、ギリギリまで手の内が分からない、
凄くトリッキーで卑怯なぐらいの攻撃を連発して来た。
私が言うのもなんだけど、プライドはないのか、ってぐらい」

「刹那は誇り高き剣士でござる」
「だろう!」

「そして、その剣を何のために使うか、
何が大切なものであるかを知り、
それを守るためには、己すらも只一振りの剣と化す。
剣はそのための道具に過ぎない。
それが刹那でござる」

「………………」

キリカは天を仰ぎ、布団に背を着けた。

「明日には一応の決着がつく。
それまで少し、身を隠すでござるよ」
221 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:23:34.26 ID:hov1LVWT0

ーーーーーーーー

「生き、てる?」

薔薇の庭園で、半身を起こした美国織莉子に
水干姿でしゃがみ込んだ近衛木乃香が小さく頷いた。

「あなたが、私を助けたと言う事?」
「そういう事になりますなぁ」

白扇で口元を覆い、木乃香は答えた。

「どうして?」

「せっちゃんに人殺しさす訳いかんからなぁ。

だから



木乃香は、閉じた扇の先を織莉子に向け、
すっと立ち上がる。

「せっちゃんはあんたらには絶対負けへんし、
だからと言うて、次にうちに手ぇ出したら、
うちに関わる勢力が総力挙げて
草の根分けても探し出して八つ裂き言う事になりますえ」

木乃香の言葉に、織莉子はくすっと笑みを漏らした

「ごめんなさい、真面目に聞いてるけど、
お上品な素振りで臆面もなくバックを出して来たわね」
「守らなあかんものがありますよって。
そのためなら、使えるものは何でも使います」
「そう」

ふっ、と、力を抜き、織莉子は静かに立ち上がる。
222 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:27:22.32 ID:hov1LVWT0

「桜咲刹那、あなたにとってそれほど大事な存在なのね。
あなたは恐らく生粋のお嬢様。
本来、それを誇示し振り翳す事を潔しとしない程に。
そして、そんなプライドを些細と切り捨てられるぐらい、
彼女はあなたにとって大切な存在」

そう言って、織莉子はふっと笑った。
その目の前で、木乃香はとろける様にはんなり微笑み頷いていた。

「肝心な事がまだだったわね」
「肝心な事?」
「命を助けてくれて、ありがとう」
「どういたしまして」

「まして、あなたを攫った私を」
「おおきに、それもうちのためですよって。
もう一度言いますけど、次はありまへんえ」
「それならば、灯しなさい」

二人は、真顔で向き合っていた。

「あなたの、その光で、桜咲刹那の道に陽を灯しなさい。
キリカを探さないと、絶対に無茶してる。
急ぐのに、体は治っても今、精度の高い………」

焦りを見せる織莉子の前で、木乃香はにこにこ微笑んでいた。
223 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:30:59.28 ID:hov1LVWT0

 ×     ×

「夜が明ける………」

佐倉愛衣が、ホオズキ市の住宅街の一角で呟く。

「完全に見失った………一度お姉様達と合流して………」

ドンッ

「あ、ごめんなさい」
「………大丈夫………」

曲がり角を曲がろうとして人対人の衝突事故を起こした愛衣が、
身を起こしてすーっと首を動かす。

「ちょっと待って!」

愛衣の叫びに、天乃鈴音が足を止めてくるーりと後ろを向く。
そんな鈴音の前に、愛衣がさささっと回り込んだ。

「待ちなさいっ! キリサキさん、見つけました………」
「邪魔」
「え?」
「仕事中、みんな待ってる」
「あ、ああ、ごめんなさい………じゃ、なくってっ!!」

愛衣が、新聞の束を抱えてタッタッタッと走り去る鈴音の後を追う。
曲がり角を曲がった所で、
タッタッタッと通り過ぎる鈴音の側で
愛衣はきょろきょろ周囲を見回していたが、
その唇は薄く笑っていた。

「アデアット」

鈴音の姿が見えなくなった辺りで、
愛衣は魔法具であるオソウジダイスキ、
簡単に言えば空飛ぶ箒を取り出してその場でふわりと浮遊した。
224 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/13(水) 02:36:13.90 ID:hov1LVWT0

ーーーーーーーー

見滝原の仮住まいであるアパートに戻った刹那は、
浴室でシャワーを浴び、ぐっ、ぐっとその手を拭っていた。
ふうっと嘆息してから浴室を出て、
体を拭った辺りで音に気が付く。
それは、「最重要」を示すものだった。

「こ、これは学園長、この様な時間にっ!!」

スマホで電話を受けた刹那は、
その場で深々と頭を下げる。

「こ、この度はこのかお嬢様を、私がいながら、
何と申し上げて………」

「うむ、その事も関連してじゃが………」

「………積極的攻撃をやめろ、と?」

「色々と事情は聴いたが、
元々はこちらが魔法少女のテリトリーに割り込んでの事。
このかには当分そちらに近づかない様にその辺りの事も注意しておいた。
無論、この件に就いては刹那の非ではないと、重々理解した上の事じゃ。
故に、そのままそちらで元の任務に戻る様に」

「ご温情、感謝いたします。
美国織莉子、呉キリカをこちらから攻撃する事はやめて
見滝原での元の任務に戻る様に、と言うご指示ですね?」
「そういう事じゃ、引き続きよろしく頼む」

==============================

今回はここまでです>>218-1000
続きは折を見て。
225 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 02:54:22.86 ID:4iqOK/Pc0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>224

ーーーーーーーー

「間違いないのですね?」

ホオズキ市内で佐倉愛衣に合流した高音・D・グッドマンが確認する。

「はい、あの新聞販売店に。どうやら住み込みの様です」
「そうですか。キリサキさんの動きは夜間、それを待ちましょう」

高音の言葉に愛衣と夏目萌が頷き、踵を返す。

「夕凪新聞、ですか………」

こうして場所を把握した後、愛衣と高音、夏目萌は、
近場のファミレスでモーニングを頼んでいた。

「配達中を見つかったって事は、逃げ出さないですかね?」
「多分………ないと思う」

萌の言葉に、愛衣が言う。

「根拠は?」

高音が尋ねる。

「彼女は、私に見つかってからも淡々と新聞配達を続けていました。
もっと言うと、桜咲さんや私達に面が割れても平然としています。

念のため、認識阻害を張った上空から彼女の帰りを待っていましたが、
取り敢えず普通に戻って来ています。

とにかく、ネットなんかで確認したキリサキさんだとするなら、
彼女、普通じゃないです」
226 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 02:59:24.44 ID:4iqOK/Pc0

「キリサキさんが普通だったら困るけど」
「普通だから普通じゃない」

萌の言葉に愛衣が真面目に答える。

「つまり、キリサキさんが全く普通に新聞配達の勤労少女をしている、
と言う事ですね」
「そうです」

高音の答えに愛衣が頷く。

「だから、印象ですけど、
これから「普通」を捨てて逃げ出すとは考えにくい」

「そうですか………メイ」
「はい」

「あのキリサキさんの実力、どう見ましたか?」

「魔法のスペックは高い。
だけど、術師の練度が何処か追い付いていない。
剣士が外付けの魔法具で強力な魔法を使っている、
そういう印象でもあります」

愛衣の言葉を、高音は黙考して聞いていた。

「協会には?」
「少し待ちます」

萌の問いに対する高音の答えは、
二人にとって少々意外なものだった。

「何か、嫌な感じがします。
3Aや桜咲刹那も、私達が全く預かり知らない所で動いていた。
思い過ごしならいいのですが、キリサキさんの被害は看過出来ない。
この一日二日に限っては、私達は個人的に行動します。
そして、偶発的にキリサキさんを確保して、
それから協会の指示を仰ぎます」
227 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:03:41.52 ID:4iqOK/Pc0

ーーーーーーーー

魔法使い、魔法少女、結構な激動の夜が終わり朝が来て、
一部に例外はあったものの、
その後に続いたのは至って平凡な学校生活だった。

「美樹さんですか?」
「ええ」

放課後、夕暮れ過ぎに、
スマホを使っていた巴マミと桜咲刹那が言葉を交わす。

「元々、上条君のお見舞いの後で合流の予定だったけど、
ちょっと予定が変わってこっちには来られないって」
「そうですか」

かくして、この日は二人で魔女退治の散策を開始する。

ーーーーーーーー

「おや」
「あっ!」

夜、自宅を飛び出しそのまま走り出した鹿目まどかは、
それから程なく桜咲刹那と遭遇していた。

「どうしました?」
「さ、さやかちゃんがっ!!」
228 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:16:14.26 ID:4iqOK/Pc0

ーーーーーーーー

「一体何をしているんですかっ!!」

高速道路上の跨道橋に、
下の走行音にも負けない大喝が響き渡る。

「救兵衛におよその事は聞きました。
それが、一度は私に剣を教わろうとした者の行動ですかっ!?」
「刹那さん、ごめん………」

既に魔法少女姿で槍を担いでいる佐倉杏子の側で、
制服姿の美樹さやかが目を反らす。

「駄目だよさやかちゃんっ」

「いいでしょう」

まどかが先にさやかに駆け寄る中、
刹那は、野太刀「夕凪」を無造作な程に抜き放ち、
切っ先を前に向けて歩き出す。

「荒稽古を付けましょう。
あなたには過ぎた玩具を弄ぶその性根、叩き直します。
五体満足で帰れるとは思わないで下さい」
「ヒュウッ」
「さやかちゃん謝ってっ!!」

大真面目にザシザシと迫る刹那の姿に、
杏子が口笛を吹きまどかが悲鳴を上げる。
まどかも知っている、刹那の剣には嘘も冗談も無い事を。
しかも、今の刹那には大真面目に加えて何処か不機嫌な気配がある。
そして、さやかの気性もまどかにはよくよく分かっている。

「ごめん、まどか。
刹那さん、これだけは譲れないんだ。
止めたいなら………」
「さやかちゃん、ごめん!」

まどかが、光り出したソウルジェムをさやかの手から奪い取る。
そして、跨道橋から下の高速道路へと投げ捨てた。
229 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:20:16.70 ID:4iqOK/Pc0


「チッ!!」

即座に刹那が駆け出し、高速道路へと飛び降りる。

「任せて」

そこで、刹那は一瞬だけ、真横に暁美ほむらの姿を見た。

「………あれ? ………」

刹那が戻った時には、
跨道橋の床に横たわっていた美樹さやかが、
鹿目まどか、佐倉杏子、暁美ほむらに囲まれて
目を覚まし身を起こしている所だった。

「………つまり、ソウルジェムは魂の器で、
百メートル以上離れたら肉体から魂が離脱して死亡した状態になる。
そういう話をしていた、と言う事ですか?」
「そういう事になるね」
「あんた、冷静だな」
「多少、場数を踏んでいると言うだけです」

杏子の言葉に、刹那が応じた。

「とにかく………」

コメカミに指を押し付けたほむらが口を挟む。

「この事を巴マミに話すのは少し待ちましょう」
「そうですね。
今のこの状況を見ても、彼女にしても相応のショックはある筈です」
「そうだね、正直ショックと言うかなんと言うか」

刹那の言葉に、さやかが乾いた笑いと共に言って立ち上がる。
230 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:24:12.22 ID:4iqOK/Pc0

「あなたも、落ち着くのは難しくてもこれ以上短気を起こさないで下さい。
あなたが、得た力で人を助け、
様々なものをもたらした事は確かなのですから。
折を見て少し話しましょう」

「うん。今はちょっと、帰らせてもらうわ」

さやかが、ぎこちなく笑みを浮かべながらぎくしゃくと動き出す。

「まどかさん、彼女をお願いします」
「うん。一緒に帰ろう」
「うん………」
「あー、あたしも帰るわ」

かくして、三々五々解散して行く。
最後に残った刹那が、ぽつりとつぶやく。

「………それでも、終わる道がまだ残っている」

ーーーーーーーー

チリ、ン………

「貴方の名前…教えて?」

夜のホオズキ市内。何時もの魔女探索のパトロール中、
魔法少女詩音千里は路地裏でその声を聞いた。

「教えて…貴方の名前」
「…答える義務はないわ」
「そう…残念ね」
「伏せてっ!!」

千里は、突如割り込んだ怒号に従った。

「くっ!」

ぶおっ、と、周囲の地面に一瞬燃え立つ火線が走り、
そのまま蛙飛びした千里は、振り返り様に魔法拳銃を発砲する。
231 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:28:17.54 ID:4iqOK/Pc0

「紫炎の捕らえ手っ!」
「桜火っ!」

横を向いた鈴音は、飛んで来た炎の捕縛魔法を
剣から放った炎で呑み込む。

「火の9矢!」
「炎舞」
「風楯っ!(手数が多過ぎるっ!)」

上空から監視していた箒から飛び降り、介入した愛衣は
鈴音が放った大量の炎の剣に攻撃魔法を相殺され、
更に斜めに降り注ぐ炎剣に対して防御を張る。

「エルサルマ………風楯っ!!!」

愛衣が次の魔法を放とうとした時には
鈴音はごうっと迫っており、
鈴音が振るう大剣を愛衣は防御魔法で、
更に魔法の箒オソウジダイスキで受け流す。
鈴音がぶうんっ、と、剣を大きく横薙ぎし、
大きく飛び退いた愛衣が胸元を抑えた。

(かなり、硬い………)
(黒衣でなければ真っ二つね)

詩音千里は、
肌面積の大きな水着にセーラー服マントと言うのが近い大剣の少女と
巻き髪に黒衣姿で箒を振るっている少女の争いを油断なく見ていた。

当初は割り込んだ黒衣をセーラーマントが凌ぐ形で、
今は灰色のセーラーマントが押している。

千里の見た所、黒衣の攻撃距離は遠距離、
対して、セーラーは遠距離も使えるが基本が剣士タイプ。
黒衣はセーラーマントの距離に捕まってしまい防戦一方。
そうなると、こちらも遠距離タイプの千里も迂闊に介入出来ない。

どうもあの黒衣が異常に堅牢らしく、
そうでなければ一度や二度はグロ画像を見ていた頃だ。
232 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:31:48.55 ID:4iqOK/Pc0

「チサト、大丈夫っ!?」
「良かったっ!」

望んでいた近距離の到着に千里が叫んだ。

「あっちの灰色が多分、キリサキさん。
かなりの剣の使い手で遠距離の炎も使うから、
第一は捕獲、手に余るならって事でお願い」

「オッケーッ! 行くわよこの変態キリサキ魔っ!!」

鈴音の視線が動いた一瞬で、愛衣はタンッと飛び退き、
突入した千里の魔法少女パートナー
成見亜里紗の大鎌の柄が鈴音の剣と激突する。

「えっ?」
「紫炎の捕らえ手っ!」
「チッ!」

亜里紗が鈴音をぶち抜いた、と思った鎌が空を切り、
その側で、正確に鈴音を狙った捕縛魔法を
炎をまとった鈴音の剣が叩き落す

(キリサキさんは幻術の様なものを使ってる?
だけど、黒い少女は恐らくそれを見抜いてる)

千里が推測する間にも、亜里紗と愛衣の即席コンビは、
特に打ち合わせるでもないまま割と効果的に動いていた。

「メイプル・ネイプル・アラモード………」
「炎舞………」
「紅き焔っ!!」
「よっしゃあっ!!

鈴音が放った大量の炎剣を空を舐める火炎が呑み込み、
その後から亜里紗が突撃して剣と鎌の柄が衝突する。
その間に、地面に幾筋かの火線が走り、周囲を照らす。
233 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:35:37.09 ID:4iqOK/Pc0

(今度こそ………)
「かはっ!!」

一瞬不愉快気に眉を動かした鈴音は、
下から振られた鎌の柄を腹に打ち込まれ、
咳き込みながら足を後ろに滑らせた。

「もらったあっ………」
「桜火っ!!」
「のわっ!!」

トドメとばかりに大振りに振り被った亜里紗を強力な火炎魔法が襲い、
亜里紗は慌てて身を交わす。

「くっ!」

そのまま愛衣に駆け寄ろうとした鈴音が、ステップを始めた。
鈴音の前方では、愛衣がステップを踏みながら
鈴音の足元を狙って次々と速射の火炎弾を撃ち込んでいる。

「狙いは分かるけど、ちょこまかウザイ………」

今すぐにでも背中に鎌を叩き付けたい亜里紗が
的を絞れない苛立ちを口にする。

「桜火っ!」
「風楯っ!!」

それでも鈴音が発動した巨大な炎を愛衣が防御し、
その間に迫っていた鈴音の一刀を、
愛衣がバーベル持ちした箒で受ける。

「らあああっ!!」

その間に背後から亜里紗が迫っていたが、
一瞬早く動いた鈴音の剣が
ぶうんと横薙ぎに亜里紗を牽制する。
234 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/17(日) 03:39:30.73 ID:4iqOK/Pc0

(いけるっ!!)

詩音千里が、魔法拳銃を構えた。

「正義の使徒、高音・D・グッドマンここに見参!!!」

さっ、と、そちらに視線を向けた成見亜里紗は、
目が点になった。
その視線の先の空中には、馬鹿でかい黒いエイリアン、
とでも呼ぶしかない代物が浮遊している。

「メイ、よく時間を稼ぎました、

私が来たからには決まったも同然。

さあキリサキさん、神妙に縛につきなさいっ!!」

千里が放った魔法解除弾は、

黒衣姿の夏目萌を引き連れ、
その背景に巨大な触手影人形を浮遊させながら
この戦場に勇躍踊り込んだ、

黒衣姿の高音・D・グッドマンの

颯爽たる勇姿へと真っ直ぐ吸い込まれて行った。

「………えーと………私、まだ何もしてなかったよね………」

==============================

今回はここまでです>>225-1000
続きは折を見て。
235 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:30:10.63 ID:khg1YZwz0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>234

「紫炎の捕らえ手っ!」
「流水の縛り手!」

ものを言ったのは、踏んだ場数の差、
その突発的な異常事態に対する耐性、経験値だった。

「くっ」
「しまっ!? 私が、こんな精神攻撃にっ!!」

一瞬の静寂の後、佐倉愛衣と夏目萌が放った捕縛魔法は、
物陰から現れて半ばショートした思考で事態を把握しようとした日向華々莉と
大剣の切っ先を斜め下に向けて棒立ちで瞬きしていた天乃鈴音を直撃していた。

「あれが、キリサキさんですか?」
「はい、恐らくキリサキさんとその仲間です」

高音・D・グッドマンが愛衣に確認をとる。

「それでは、改めて………」

そして、高音とその仲間が円陣の形で仮契約カードを用意する。

「「「アデアット!!!(((変身フォーム)))」」」
「終わった?」
「何が、どうなってんの、これ?」

改めて、成見亜里紗が詩音千里に尋ねる。

「さっきも言ったけど、
多分、あの水で縛られてる剣使いがキリサキさん、だと思う」
「ふーん、で、あっちは………ん?」

そこで、亜里紗が何かに気付いてツカツカ動き出す。
236 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:33:42.94 ID:khg1YZwz0

「ちょっと、あんたマツリ? 何やってんのこんな………」
「アリサ? ………危ないっ!!」
「!?」
「お姉さまっ!?」

次の瞬間、高音が腕から伸ばした影の鞭が
間一髪で亜里紗の大鎌を絡め取り、刃を地面に突き刺していた。

「くっ!」

亜里紗は馬鹿力で地面から刃を抜き、高音が鞭を消滅させる。

「アリサ、そっちは敵じゃないっ!!」
「メイ、彼女がキリサキさんではっ!?」
「違うっ! お姉さまは彼女を止めて、
あなた、彼女に魔法解除をっ!!」

愛衣がさささっとその場を仕切り、隙を突いて駆け出す。
高音が呼び出した影法師を亜里紗が切り裂いている間に、
千里が亜里紗を銃撃する。

「あれ?」
「わっ!」

亜里紗がきょとんとしながら影法師に押し囲まれ、
華々莉は背後から頭にバケツを被せられて声を上げる。

「あなた、幻術か催眠術を使いますね、
それも魔力を込めた高度なものを。
この人の目を見たら駄目です」

愛衣の言葉に、華々莉が鼻を鳴らす。

「大丈夫っ!?」
「ハルカ先輩っ」

そこに駆け込んで来たのは、奏遥香と日向茉莉だった。
237 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:39:48.90 ID:khg1YZwz0

「キリサキさん一味の身柄を確保しました、魔法少女です」
「キリサキさんの?」
「スズネちゃんっ!?」

鈴音の顔を見た茉莉が声を上げた。

「知り合い?」
「同じクラスに転校して来た天乃スズネちゃん」

遥香の問いに茉莉が答えた。

「あれ、双子の姉妹かなんか?」

亜里紗がくいっと顎を動かす。

「ちょっと待って、彼女は魔法の催眠術を使う、
目を見たら危ない」

千里が茉莉を制した。

「じゃあ、十数える間に一度変身を解除して
ソウルジェムをこちらに渡しなさい。
事が事です、キリサキさん相手に選択の余地はありません、
従うか、自分が同じ目に遭うか選んで下さい」

遥香が槍先を向けて二人に命令し、二人がそれに従うのを確認する。
それを見て、拘束魔法が解除された。

「えー、っ、と………つっ………」

華々莉に接近した茉莉は首を傾げていたが、
その内、地面に膝をついて呻き始めた。

「ちょっ?」
「大丈夫?」

軽く狼狽する亜里紗の側で遥香が駆け出す。
238 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:42:54.34 ID:khg1YZwz0

「呪い、の様な痕跡が感じられます」

茉莉の頭に手を乗せた愛衣が言い、
それを聞いた千里が茉莉を銃撃した。

「お姉、ちゃん?」
「催眠術で存在を忘れさせてた?」

茉莉の反応を見て、高音が呟いた。

「お姉ちゃん? これって何? どういう事なのっ!?」

茉莉が華々莉の肩を揺さぶり、華々莉が鼻で笑った。

「どうですか、メイ?」
「医術は専門外ですが、こちらも魔力が感じられます」
「つまり、彼女も何等かの洗脳を」

鈴音の頭に掌を当てていた愛衣に千里が訪ね、愛衣が頷く。

「う、あ………あぁあああーーーーーーーーーっっっっっ!!!」

千里が鈴音の魔法を解除した後、鈴音は少しの間きょとんとしていたが、
次の瞬間、周囲を絶叫が貫いた。

「あ、あああ、ああ………」
「あーあ、やっちゃったぁー」

華々莉の唇が、にまあっと歪んだ。

「あなた、何をしたのっ!?」

怒鳴り付ける遥香を、華々莉は鼻であしらった。
239 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:46:15.88 ID:khg1YZwz0

「私は、スズネちゃんを助けてあげてたんだよ。
ニセモノの記憶で蓋をしてっ!
辛いでしょ? 痛いでしょ?
やっちゃったのはあいつら、あんたのお仲間。
終わるよ、みんな、あんた達が地獄の窯の蓋を開けたせいでね。
アーッ、ハッハッハッハッ!!」

「このっ!」

亜里紗が振り上げた拳を千里が抑えた。

「ソウルジェムが急激にっ、私の手持ちで………」
「あ、ああ、あ………つ、ばき………」
「!?」
「ああ………ツバキ………」
「ツバキ、知ってるのっ!?」

そこに、駆け寄ったのは茉莉だった。

「ねえ、ツバキの事、知ってるの?
うん、知ってるよね、ツバキと一緒にいた娘なんだからっ!」
「………マツリ?」

「ずっと、ずっと探してた、ツバキの事も、スズネちゃんの事も。
ううん、スズネちゃんの事は忘れてたけど、
でも、ずっと、ずっとずっと会いたかった、
ツバキと一緒にいたスズネちゃんにっ!!」

茉莉が鈴音の手を取り、茉莉の前向きな目が、
焦点の合わない鈴音の目をしっかりととらえる。

「………後でいいなら………少し、長い話になる」

鈴音の返答に、茉莉が小さく頷いた。
240 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:50:01.78 ID:khg1YZwz0

「で、あんた達って結局なんなの?」
「あなた達は恐らく魔法少女、マギカ、ですね?」

亜里紗の言葉に、愛衣が質問を質問で返す。

「マギカ? あの魔法少女のマギカですか」

高音の言葉に愛衣が頷いた。

「マギカであれば、契約の使い魔がいる筈ですが」
「僕の事かい?」

高音の言葉に、物陰からキュゥべえがひょこっと姿を現す。

「彼女たちはマギカ、魔法少女なのですか?」
「そうだね」
「キュゥべえ、彼女達は魔法少女じゃないの?」
「違うね、魔法少女とはちょっと違う」

遥香の問いに、キュゥべえが言う。

「私達は魔法使いです。
簡単に言えば、ある程度の隠れた素質を持つ人間が、
自分で修行をして魔法を身に着ける。
そういうカテゴリーの存在がある、と、理解して下さい」

「私達魔法使いは世の中の裏側で世の中のお手伝いをする存在。
本来、あなた達魔法少女には干渉しない立場を取っているのですが、
今回は行きがかりでこの様に関わる事になりました」

「はぁー、そんなのがいるんだ」

愛衣と高音の説明に、亜里紗が言った。

「何にせよ、私達のチームを助けていただいた事、
有難うございました。

遥香が頭を下げ、他のチームメイトもそれに倣い
高音以下も礼を返す。
241 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:53:32.92 ID:khg1YZwz0

ーーーーーーーー

「分かりました」

高音がスマホの通話を切る。

「魔法協会としては、キリサキさん事件は
非のある無しに関わらず魔法少女内部の抗争事件、と言う事で、
犯人も確保出来た事ですし、
これ以上関与せずにあなた達に一任すると言う事です」

「分かりました」

高音の言葉を遥香が引き受ける。

「ねえ」

千里と亜里紗に引き立てられながら、華々莉が言葉を発した。

「魔法使い? あんた達、魔法少女にちょっかい出して何やってんの?」

「行きがかりで正体不明の連続殺人事件に遭遇しましたが、
私達には帰還命令が出ています」

「見滝原の刀使いは? なんかさ、素直なスズネちゃんに、
あいつが魔法少女の守護者だー、とか吹き込んだ奴がいたみたいでね。
お陰でノルマなんか全っ然こなせなかったの。
他に魔法少女から狙われる様な事やってんの?」

「地元と協力して節度を持って動いているとは聞いています。
それ以上の事は分かりません」
「あ、そ」
「ほら、行くわよっ」

鼻で笑って引き立てられる華々莉を見送りながら、
高音は指で顎を撫でて黙考していた。
242 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 02:57:42.16 ID:khg1YZwz0

 ×     ×

「おはよー」
「おはよー」
(鹿目さん)

見滝原中学校の校門から玄関に向かう途中、
鹿目まどかは脳内に響く声に背筋を伸ばす。

(マミさん)
(お早う、鹿目さん。美樹さんは?)
(あ、あの、今朝は風邪でお休みするって)
(そう)
「どうかしましたか?」

まどかと並んで歩いていた志筑仁美が、
ふと上の空な姿を見せたまどかに声をかける。

「あ、うん、風邪、さやかちゃん大丈夫かな?」
「そうですわね。
さやかさんが風邪でお休みなんて、珍しいですから」

ーーーーーーーー

「あたしはね、高すぎるものを支払ったなんて思ってない。
この力は、使い方次第で、
いくらでも素晴らしいモノにできるはずだから」

風見野市内の一角で、決意を込めた言葉が放たれる。

「この分なら、持ち直すか」

桜咲刹那は、廃教会の屋根の上で、
建物の中から聞こえるその青い言葉を耳にしながら呟いた。

「そろそろ、戻るか………」

身を起こしながらも、
刹那は一応顛末を聞き届けようと耳を澄ませる。

「バカヤロウ! ………」
243 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/24(日) 03:04:48.90 ID:khg1YZwz0

ーーーーーーーー

「何が、起きているの?」

昼休み、二年生校舎の屋上と三年生校舎の屋上入口近くで、
それぞれ暁美ほむらと巴マミが、
前方で翻る黒いサイドポニーを眺めながら棒立ちで呟く。

「わーっ」
「すっごーいっ」

三年生校舎の屋上では、巴マミと同じクラスの女子生徒数人が
黄色い歓声を上げていた。

彼女達のクラスには最近同性の転校生が転入して来ており、
普段はむっつり不愛想な転校生が何となく興味を示したので
スマホでこっそり見ていた洋楽動画をそのまま見せたところ、
一分以内の謎の挙動を経て今に至っていた。

「ウ、ウェ、ヒヒヒ………」

ほむらの隣では、
ほむらと少々込み入ったお話しをする予定だった鹿目まどかが
思わぬ成り行きと素晴らしくハイスペックな完コピダンシングに
取り敢えず笑うしかなかったので乾いた笑いを漏らす。

その間にも、まどかの前方では、
アニメの中のアイドルダンスが、
投げキッスと共にハイクオリティで再現されていた。

==============================

今回はここまでです>>235-1000
続きは折を見て。
244 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/26(火) 01:29:13.87 ID:66NF0Ngw0

>>239差し替えです

==============================

「私は、スズネちゃんを助けてあげてたんだよ。
ニセモノの記憶で蓋をしてっ!
辛いでしょ? 痛いでしょ?
やっちゃったのはあいつら、あんたのお仲間。
終わるよ、みんな、あんた達が地獄の窯の蓋を開けたせいでね。
アーッ、ハッハッハッハッ!!」
「このっ!」

亜里紗が振り上げた拳を千里が抑えた。

「ソウルジェムが急激にっ、私の手持ちで………」
「あ、ああ、あ………つ、ばき………」
「!?」
「ああ………ツバキ………」
「!?」

頭を抱え蹲る鈴音に駆け寄ったのは茉莉だった。

「スズネちゃん、私、覚えてるマツリの事っ!」
「………」
「マツリだよっ。お話ししたよね、ツバキの事も」
「マツ、リ………」
「ずっと、ずっと探してた、ツバキの事も、スズネちゃんの事も。
スズネちゃんの事は忘れてたけど、でも、ずっと、ずっとずっと会いたかった、
ツバキと一緒にいたスズネちゃんにっ!!」

茉莉が鈴音の手を取り、焦点の合わなかった鈴音の目が
茉莉の前向きな目を捕らえた。

「………又、話がしたい。
後で………少し、長い話になる」

鈴音の返答に、茉莉が小さく頷いた。

==============================
差し替えは以上です。
一言で言って読み込み不足による修正、ごめんなさい。
今回はここまでです、続きは折を見て。
245 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 22:50:45.70 ID:qyqyKnwr0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>243 >>244

ーーーーーーーー

オハヨー
オハヨー

「さやかちゃん、おはよ!」
「おはようございます、さやかさん」
「あ、ああ。おはよっ」

朝、せせらぎ流れる通学路で、
何時もの三人が合流し、挨拶を交わす。

「んー、ちょっとばかり風邪っぽくてね」
「さやかちゃん………」
(ふむ………)

並木、と言うか林に近い木々の中で、
桜咲刹那はそんな三人の姿を捕らえ心の中で呟く。

(空元気、ですか………視線?)

そして、改めてさやかの視線を追う。

(松葉杖の少年………成程………
………あの様子は少し厄介………彼女も?)

どちらかと言うと自分に不向きな方面の懸念に、
刹那は小さく嘆息する。
246 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 22:54:08.39 ID:qyqyKnwr0

ーーーーーーーー

「?」
「どうしましたの、さやかさん?」

帰りのHRを終えた教室で、
つと視線を上に向けたさやかに志筑仁美が尋ねた。

「ん、いや、鼠かなって。気のせいかな?」
「嫌ですわね」

少し眉を潜めた仁美は、気を取り直して
きりっとした眼差しを親友に向ける。

ーーーーーーーー

「あら」

教室で帰り支度をしていた巴マミは、
スマホを取り出して小さく声を上げる。

「どうかしましたか?」

そんなマミに、最近クラスメイトになった桜咲刹那が声をかけた。

「ええ。美樹さん、風邪は治ったんだけど
用事が出来たので今日は先に行っててくれって」
「そうですか。私もこれから用事がありまして」
「桜咲さんも?」
「ええ、すいません」
「謝る事は無いわ。元々私の側の仕事なんだから」
「では、失礼します」

相変わらず折り目正しいクラスメイトをマミは見送る。
多分、友達と言ってもいいと思うのだが、
一方で他人行儀に見えるのは、
最近はちょっと崩れた所が見えても折り目正し過ぎるからだろうか。
247 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 22:58:01.97 ID:qyqyKnwr0

ーーーーーーーー

(わあー)

何時ものファーストフード店で着席した美樹さやかは、
少し後に入って来た女性客を見て、少々見惚れていた。

それは、同席した友人志筑仁美も同じ、
或は、もっとお熱かも知れないと、
仁美と付き合いの長いさやかは察知していた。

さやかから見て、その女性客はよく見ると少女なのは分かるのだが、
年齢は少し年上と言った所か。
ロングと言う程ではない黒髪をポニーテールに束ね、
サングラスをかけていても美人の部類に入るのは分かる。

何より、取り立てて逞しくも見えないむしろ小柄な体格の筈が、
SPか、と言いたくなる黒いパンツスーツが何故かドハマリして見える。
そんな、年頃の女の子がふと見惚れる凛々しい雰囲気を身にまとっている。

こほん、と、仁美が咳払いをして、さやかがそちらを見る。
その一瞬に、黒スーツの少女は、
さやかの背後の背もたれの裏側にすっと触れていた。

「………それで、話って何?」

気を取り直して、さやかが仁美に尋ねる。
その頃には、二人の意識を外れた黒スーツは少し離れた席に着席し、
ジャケットの内側から伸ばしたイヤホンを耳に差していた。
248 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 23:01:37.04 ID:qyqyKnwr0

ーーーーーーーー

さやかが帰宅して、改めて外出した時には、既に陽は沈んでいた。
これから、闇に潜む怪物を退治に行く正義の味方。
と、心を奮い立たせようとするだけで、鼻の奥が辛くなる。
そして、街灯の下に立つ大事な友達の存在に気付き、
又、胸に来る。

「まどか」

さやかが声をかける。
それでも、付いて来てくれる、付いて行きたい、と、
心からさやかを気遣ってくれる。
付き合いの長いさやかにはその真情がよく分かる。
だからこそ、その綺麗な心に触れて、
さやかはとうとう泣き崩れる。

「あんた、何で……何でそんなに、優しいかなぁ……
あたしには、そんな価値なんてないのに……」

ーーーーーーーー

影の魔女の結界内。
おぞましく、悲しい光景を前に、
目を見開き立ち尽くしていた佐倉杏子の横を、
ばびゅんっ、と、何かが突き抜けて通り過ぎた。

「ア、ハハ?」

自分を縛り上げ、持ち上げていた触手が消し飛んだ、
と、思った時には、
そう思ったさやか自身も強烈な打撃で弾き飛ばされていた。
249 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 23:05:51.16 ID:qyqyKnwr0

「やばっ!」

前方の光景に尋常ならざるものを察知した杏子が、
まどかの元に走った。

「神鳴流決戦奥義、真・雷光剣っ!!!」

杏子がまどかをかばう中、
結界そのものを揺るがす様な大爆発が巻き起こる。

「おいっ、大丈夫か!?」
「まどかっ!!」
「う、うん、大丈夫」
「桜咲刹那っ!」
「いや………」

怒りの形相で顔を上げるほむらを杏子が制する。

「信じらんねぇけど、安全だった。
こっち飛ばさない様にあの威力コントロールするって、
どんだけなんだよあいつ」

杏子がごくりと息を飲む前で、
爆風にその身を転がしていたさやかがゆらりと立ち上がった。
そのさやかに、刹那は「白き翼の剣」の切っ先を向けていた。
250 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/09/29(金) 23:11:29.97 ID:qyqyKnwr0

「じゃま………するなあっ!!………」
「………はは………」

杏子が、乾いた笑いを漏らす。
馬鹿でかい建御雷の一振りと共に、さやかが血迷って振るった刀身は
鍔元からへし折れてどこかに吹っ飛んでいた。

「おふっ!」

そして、「白き翼の剣」の柄の底がさやかの腹に叩き込まれる。

「この………」

さやかが顔を上げた瞬間、刹那の裏拳がさやかの頬を捕らえる。

「こ、の………」
「痛くないですか?」

その声は、静かに響いた。

(なみ、だ?)
「私は、痛いです」

そして、刹那はどん、と、掌でさやかの胸を押した。

「これは、あなたの体と心が血を流して得たものです。
返却する事は私を侮辱する事と心得て下さい」

杏子は、さやかに背を向けて立ち去る刹那を見送り、
グリーフシードを手にすとんと両膝をついた
さやかの肩をぽんと叩く。

「いい先輩じゃん。あんまし独りで意地張んなよ。
何せアレだからな、
力ずくでも独りにさせてくんねーんじゃね?」

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今回はここまでです>>245-1000
続きは折を見て。
251 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/05(木) 01:37:36.66 ID:zmSPctAJ0
始まったか………

原作プロローグは余韻だったけど、
13巻冒頭から繋げて来たか。

それでは今回の投下、入ります。

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>>250

ーーーーーーーー

「何やってんだ?」

佐倉杏子は、魔女の結界を出た所で、
そこに突っ立っている桜咲刹那に尋ねる。

その刹那は、ネコミミ和風メイド服と言う
堅物な刹那にしてはキテレツな姿で、
建御雷の切っ先を体の正面の地面にドン、と、突き立て、
杏子から見て薄気味悪い笑みを浮かべて立っている辺り、
悪い予感しかしなかった。

「皆さんには、
これからちょっと
ミーティングに参加していただきます」

「ミーティング?」

行きがかり上、杏子と一緒に結界を出た美樹さやかが尋ねる。

「ええ、巴マミさんを交えて、
ソウルジェムの事等々に就いてすり合わせを行います」
「どうしてあなたが仕切ってるのかしら?」
「私の事情です」

暁美ほむらの問いに、刹那はにっこり返答した。
252 :mita刹 ◆JEc8QismHg [sage]:2017/10/05(木) 01:41:13.84 ID:zmSPctAJ0

「このパーティー、あなた達は否定するでしょうが、
私から見たこのパーティーはこのまま行けば早晩瓦解します。
余所者だからこそ見える事もありますから。
そうなると、こちらとしても色々困るものでして」

「お断り、って雰囲気じゃなさそうだなぁ」

槍を肩で担いだ杏子と刹那が笑みを交わす。
そして、その一瞬の壮絶なやり取りに、
美樹さやかは目を見張った。

「今の、見切れるのかよ」

大槍を手槍のサイズに戻した杏子が、
「白き翼の剣」を八双に構えた刹那に言う。
なお、この場合の手槍とは槍術用語であり、
二分割してはめ直す様な携帯用ではない。

「身近に如意棒使いがいますので」
「やるじゃん」

次の瞬間、高速の剣と槍が再び打ち合い、弾ける。

「!? 百烈桜華斬っ!」

馬鹿長くなった槍の柄がゴム化し、
柄のしなりと共に刹那を狙った槍の穂先が
刹那の斬撃に乗せた「気」のカーテンに弾き飛ばされる。

その時には、杏子はそこに踏み込み斬り付けた刹那の一撃を交わしていた。
刹那が振り下ろした「白き翼の剣」が持ち上がる前に、
本来の機能に戻った槍の柄が上から剣を押さえつける。

「す、ごい………」

その激突に、さやかが息を飲む。
魔法少女だからこそ分かる、
やはり杏子はヴェテランの魔法少女であり、刹那は強者の剣士。
到底今の自分が及ぶ実力ではない、と。
253 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/05(木) 01:45:23.51 ID:zmSPctAJ0

ぎゃりっ、と、槍と剣が一回転し、横殴りの槍の柄を跳び越えた刹那が
タタッ、と動いて袈裟斬りに斬り付ける。
そして、空を切った「白き翼の剣」に、
上から槍の柄が叩き付けられた。

「アデアット!」

「白き翼の剣」が地面に叩き落され、刹那の新たな得物を杏子は鼻で笑う。

「どうしたどうしたあっ!?
そんなちっこいのであたしの首の届くのかよおっ!?」

叫んだ杏子が、手槍サイズの槍で幾度も突き、払いを繰り出すが、
刹那も流石にしぶとく交わし続ける。
ニッ、と、笑った杏子の目の前で、杏子の槍が多節棍に化け、
膨大な節の連結棍が、範囲攻撃と言うべき規模で浮遊を始めた。

「匕首・十六串呂、稲光尾籠っ!!」
「!?」

次の瞬間、そのまま刹那を縛り上げようと高々と動いた連結棍が、
その直前に刹那の結界術式の雷帯に絡め取られた。

「くっ!」

杏子が、自分が絡め取られる前に一度多節棍を消滅させる。
その時には、刹那の手からも得物が消え、
杏子は刹那の当て身をすれすれで交わしていた。

(まっ、ずいっ………)

もちろん、魔法少女は基本スペックが人間離れして強い。
しかし、それは現状退魔師である刹那もやり様によっては似た様なものだ。
そして、魔法少女同士で争う事はあっても、
魔法少女の仕様は魔女と戦う事を基本としている。
254 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/05(木) 01:49:24.16 ID:zmSPctAJ0

「あんた、素手もイケる口かよっ!?」
「神鳴流は武器を選ばずです」
「くそっ!」

ハメられた、と、杏子は腹の中で吐き捨てる。

自分は実戦経験はあるし、汚い事だって平気だ、と、杏子は思っていたが、
この清廉誠実を絵に描いた様な桜咲刹那こそ、実戦にも誠実と言う事だった。
気に入った、と言いたい所だが、
目下その的が自分だと言う所が最大の問題だった。

我流の素手喧嘩が魔法少女基準でも決して弱くない杏子だからこそ、
鍛錬に鍛錬を重ねた洗練された動きのキレ。
その鍛え抜いた芯があるからこそ、そこからあらゆるパターンに
応用と自信で応じる事が出来る刹那の桁違いな技量が分かる。

仕切り直そうにも、明らかに杏子の基礎を読み切っている刹那は、
杏子が槍を作り出す前に素手の間合いからの攻撃を途切れさせない。

「そらっ!」

一瞬の隙を突き、復活させた槍で突きの一撃を繰り出す。
そして、この時も、杏子の勘はハメられた、と警報を響かせた。
果たして、杏子は頭上に刹那の気配をとらえる。
つまり、跳び越えられた。
杏子が振り返るが、槍の重みに引きずられた体がワンテンポ遅れる。

「浮雲・桜散華」

ずっがぁーんっ、と、迫力の投げ技一閃。
只の倉庫街と言う場所柄、
まともな人間ならばトマト的な何かになりかねない馬鹿げた地響き。

「つーっ………」

「白き翼の剣」を回収しつつ接近する刹那の前で、
杏子は半身を起こしてぶんぶん頭を振る。
255 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/05(木) 01:53:24.58 ID:zmSPctAJ0

「つえぇなぁ、せっちゃんは」

その瞬間、ここにいる大半の者が異変に気付く。
「白き翼の剣」の刃を杏子の首筋に向けた辺りで、
刹那はぱちくりと瞬きをしていた。

「らあっ!」
「!?」

次の瞬間、杏子の頭頂部が刹那の鼻を一撃していた。

「おふっ!」

そして、杏子の拳が刹那のリバーをとらえる。

「おら、あっ………?」

距離を取った杏子が、刹那の頭に槍の柄を振り下ろす。
それは、建御雷に受け止められた訳だが、
そこで、ここにいる全員が、
何かゴゴゴゴゴゴゴゴと聞こえそうな異変に気付く。

「え、ええと、どうかした? せっちゃん?」

思わずあは、は、と笑って尋ねた佐倉杏子の記憶は、
ピキッ、と言う幻聴と共に
白黒反転した恐怖の目を見た辺りで一時中断されていた。
256 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/05(木) 01:56:46.61 ID:zmSPctAJ0

「神鳴流決戦奥義、真・雷光剣」

建御雷を一振りした後、桜咲刹那は、
「白き翼の剣」を肩に掛けて美樹さやかに向けてにっこり微笑んだ。

「棟打ちですのでじきに目を覚ますでしょう。
ちょっと予定を変更して
DEAD OR ALIVE
と言う事になりましたが、
ミーティングに参加すると言う事に異存は?」

暁美ほむらの足首に繋がる稲光尾籠の一帯を握って
とてもとても可愛らしく微笑む刹那の目の前で、
ゆっくり首を横に振る
美樹さやかの瞳のハイライトは節電モードに入っていた。

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今回はここまでです>>251-1000
続きは折を見て。
257 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:10:21.24 ID:8Yz3Yo/y0
まずは訂正です。

>>253 >>256

○「稲交尾籠」
×「稲光尾籠」

です。すいません。

アニメはこのペースか。
雑誌連載ん時、神鳴流的に結構とんでもない技使われて
え? ってなったのも懐かしい。

時刻もよろしい頃合ですか。

それでは今回の投下、入ります。
258 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:14:14.41 ID:8Yz3Yo/y0

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>>256

ーーーーーーーー

「こんな時間にすいません」

見滝原の夜景を望む丘の上のお花畑で、
マミに対した刹那がぺこりと頭を下げた。

「いいわ、ちょうど一仕事終えて帰る所だったから。
それでも桜咲さんからのお願いって
それだけの事があるんでしょうから」

そう言って、巴マミはちろりと刹那の周囲を見回した。

「………それで、佐倉さんに暁美さん?
確かに、この面子での話し合いだと聞いてはいたけど」
「この面子で良かったのか?」
「ええ。桜咲さんの誘いなら考えがあっての事でしょうしね」

杏子の問いに、マミが応じる。

「信用あるんだな」
「誠実な人だとは思うわ。
理由があるとは言え、魔女とも何度か一緒に戦った」

「戦場の絆、って言いたいの?」
「取り敢えず、今の所は心強い味方。
そう思わない理由は無いわ」

まず間違いなくかつての戦友。
言葉を交わすマミと杏子を見て、
さやかにもその辺りの見当はついていた。

「まず、先日少々ハプニングがありまして、
そこでここにいるメンバーが知ったある情報を共有すべき、
と言う結論に達しました」
「共有すべき、情報?」
259 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:18:01.71 ID:8Yz3Yo/y0

そこで、マミは改めて周囲を伺う。
刹那は真顔でほむらも相変わらず表情を消している。
だが、最近は、この後輩暁美ほむらも
何か無理をしていそうだと段々分かって来た。
そして、さやかと杏子は間違いなく気まずそう。

「最初に断っておきたいのですが、
俗に霊魂とか幽霊とか言われるものは、
間違いなくこの世に実在します」

刹那の言葉を聞き、正面に立つマミが目をぱちくりさせた。
周囲の面々も、刹那の切り出し方に半分は同じ気持ちだったが、
それでも、理屈として繋がる事は理解している。

「何を、言っているの?」
「すいません、おかしな話にしか聞こえないのは理解していますが、
話の順序としてここから始めるべき事でして」
「それは、退魔師として真面目に言っているの?」
「はい」

マミの問いに、刹那は真面目に返答する。

「………それなら、一度ぐらい会いたいものね、父と母に」
「既に極楽浄土より見守ってくれているものと推察します」
「有難う」
「うちは、あの死に様じゃそれ無理っぽいんだけどさー。
来るなら来いって感じだけど、まだ会った事ねーや」
「ごめんなさい、変な事言って」
「いや、いいよ今更」
「えーと、じゃあ刹那さんも悪霊退散とかやってるの?」

マミと杏子がいわゆる湿っぽい会話を交わす中で、
さやかが話を進める。

「ええ、どちらかと言うと私の同僚の方が専門ですが。
教室に取り憑いた幽霊を剣と拳銃で追いかけ回した事もありますし」
「アハハハハ(ナイスジョーク)」
「そういう訳で」

一片たりとも嘘偽りを言ったつもりの無い刹那は、
近くのさやかの乾いた笑いを意に介さず話を進める。
260 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:21:37.34 ID:8Yz3Yo/y0

「まず、大方のイメージに近い形でそうしたものが存在する。
その事は理解して下さい。
この際、直ぐに信じられなくても、
まずはその概念を前提に話を聞いて下さい」
「分かったわ」

何時も通りの真面目な口調に、
マミもお仕事モードで真面目に返答した。

「まず、通常の状態ですと、霊魂は肉体とセットになっています。
霊魂と肉体は頭と臍の緒の魂の尾で肉体とケーブル接続された状態で、
普段は肉体に吸収されて収納されています」

「そのケーブルが繋がったまま肉体と霊魂が分離すると、
幽体離脱、って言うのよね。
そして、死神がケーブルを切断する事で人は死ぬ。
漫画なんかだとこういう話になるのかしら?」

「それで合っています。
そして、一連の霊魂と肉体のシステムに関して、
少々特殊に改造している存在があります」

「………魔法少女ね」
「その通りです」
「この集まりで、只でさえオカルトな話。
忘れそうになるけど、魔法少女だって普通から見たら特殊過ぎる存在。
魔法使いじゃなければ魔法少女、そう考えるのが自然でしょう」

回答の速さに刹那がやや目を見張り、マミが応じた。
刹那がチラッと視線を送った杏子が、ふっと不敵に笑みを見せる。
成程マミがボンクラであれば魔法少女としてここまで生きていられる訳がない。

「そこまで理解して下さるなら、
これから言う事を気をしっかり持って聞いて下さい」
「ええ」
261 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:25:06.25 ID:8Yz3Yo/y0

「あなた達魔法少女の魂はソウルジェムになっています」
「ソウルジェムに?」

「はい。救兵衛は魔法少女の契約に当たり、
少女の霊魂を抜き取って固形化している、それがソウルジェムです。
但し、抜き取った上で魂を肉体を電波接続している様な状態にしているために、
ソウルジェムを所持している限りは精神が肉体を動かす事に支障はない。
そういう仕組みになっている様です」

マミが改めて周囲を伺う。
まずさやかと杏子の表情に隠せない憤りが浮かんでいる。
もちろん刹那が言っていると言う事も含め、
冗談の類の話ではない事は確かな様だ。

「そう………」

マミが、黄色いソウルジェムを掌に乗せた。

「これが私の魂。
どうしてそういう事になっているのかしら?」

「魔法少女として効率的に戦闘を行うため、だそうです。
肉体と精神が不可分である場合、肉体の損傷は死に直結する。
精神を魂と言う形で分離してしまえば、
理論上はこのソウルジェムが破壊されない限り、
幾ら肉体を破壊しても生き続ける事が出来る。
只、実際には完全に別物と言う訳にはいかないので、
肉体のストレスは濁りと言う形でソウルジェムにも反映される事になります」

「………少し、付いて行けないんだけど。
ええ、桜咲さんの説明は真面目で丁寧だった。
だから、多分理屈としては理解しているんだと思う」

「そうですね。今、初めて聞いたと言うのなら突拍子もない事ですね。
今の話には続きがあります。
肉体と魂の電波接続、その距離は百メートルが限度。
それを超えると、接続が切れて肉体は死亡した状態になる。
実の所、美樹さんのソウルジェムが事故で体から離れて、
それで、ここにいる面々はその事実を知った、と言う状態です」
262 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:28:36.43 ID:8Yz3Yo/y0

「じゃあ、その現場を見たのね?」
「ああ」

最初に聞かれた杏子が、そっぽを向いて答える。

「美樹、さん? 死に至る、って今………」
「うん、少しの間意識失ってたみたい」

「すぐにソウルジェムを取り戻して
距離を近づけたから復帰する事が出来た。
そうじゃなかったら、
肉体そのものが死亡した状態で時間が経過したら危ない所だった。
死亡に伴う肉体の損傷が進行したら、肉体も魂も完全に死んでしまうから」

さやかに続き、ほむらが説明した。

「救兵衛はいますか?」
「何だい?」
「キュゥべえ」

刹那に呼ばれ、現れたキュゥべえにマミが声をかけた。

「今の話、本当なの?」
「そうだよ」
「どうして、そんな事を?」

「彼女も言った通り、魔法少女として、効率的に戦うためさ。
生命そのものである魂を、肉体と言う脆弱な器に入れたまま
魔女との戦いをさせる訳にはいかないからね」

「そう、言ってたね」

キュゥべえの言葉に、さやかが続いた。
263 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:34:19.78 ID:8Yz3Yo/y0

「直接攻撃を受けたら、人間の肉体なんて簡単に壊れてしまう。
本当ならとても耐えられない痛みだから、
魂さえ分離しておけば、肉体は魔法で治す事が、出来る、って」

「………そう………」
「巴マミ、大丈夫?」
「心配してくれるの?」

ほむらの言葉に、マミが笑みを浮かべた。

「ごめん、なさい。美樹さん」

マミが、深々と頭を下げた。

「私はいい、契約しなければ死んでただけの事だから。
だけど、美樹さんは、
私が魔法少女の道を教えて、そして、契約を結んだ。
こんな事になるなんて知らなかった、
だから教える事が出来なかった私が、美樹さんを………」

「いい、ですよ。キュゥべえに騙されてたんですから。
マミさんも、あたしも」
「騙すなんてひどいなぁ。ちゃんと聞いた筈だよ。
魂を差し出すに足る願いはあるのか、って」
「ああ、そうだね」

さやかが天を仰いだ。

「確かに、医学の限界。本当だったらこうでもしなきゃ、
あたしの人生と引き換えにしても絶対に出来ない事をしてもらった。
それは本当の事だからね」

「少し、外してもらえますか?
あなたがここにいると、悪い予感しかしません」
「君に呼ばれて出て来たんだけどね」

既に殺意の籠る眼差しを丸で意に介さず、
キュゥべえはその場を離れる。
264 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:37:22.93 ID:8Yz3Yo/y0

「そこで、もう一つ問題があります」

刹那が話を続けた。

「むしろ、こちらの方が本題です」

刹那の言葉を聞きながら、マミとさやかは少々訝しんだ。
刹那が言ったその時、
ほむらの表情がこわばったのを二人は見ていた。

「それは、美樹さんの事です」
「あたし?」

刹那の言葉に、さやかは自分を指さし
ほむらは少々意外そうにさやかに視線を向けていた。

「色々断片的に情報を得ています、
それは、ここにいる皆も同じです。
ですから、まず、周知の事実から確認します。
美樹さやかさん」

「何?」

「あなたが契約した理由、契約の対価は、
幼馴染でクラスメイトの上条恭介の左腕のケガを治す事、
それで間違いはないですね?」
「うん。間違い、ないよ」

「不十分な説明だったとは言え、
現代医学の限界を超えた願いを、
己の命を懸ける事になってもかなえる必要があった。
そこには、それだけの個人的な想いがあった。
この、誰でも行き着く当然の推測に誤りはありますか?」

「………ない、よ。うん。
これで否定したら馬鹿みたいだよね今更」

さやかが、ははっ、と笑って答えた。
265 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:40:46.86 ID:8Yz3Yo/y0

「その想い、伝える心算は、あるんですか?」
「ないよ。無理でしょそれは。
だって、あたしもう、ゾンビなんだしさ………」

そこまで言って、さやかは息を飲んだ。
その鼻先に、長匕首の切っ先が向いている。

「巴マミさん、佐倉杏子さん、暁美ほむらさん、そしてあなた。
事情はどうあれ、命懸けの魔女との戦いを共にした。
私の大事な人の恩人、最近出来た学友。
私自身、大事な人への侮辱を聞き流す程人間は出来ていませんが、
あなたは、皆の前で今の言葉をもう一度言えますか?」

ぽろり、と、大粒の涙がさやかの頬を伝い、
さやかはそのまま座り込み泣き崩れた。

「泣きたい時は泣いて下さい。魂の濁りもまとめて洗い流して。
怖いのも、悲しいのも死にたくないと言うのも
愛しく思うのもそのために醜くあがくのも、それは、人間だからです」

「仁美に、仁美に恭介、恭介を取られちゃう、
取られちゃうよぉ………」

ーーーーーーーー

タイミングを見てマミがさやかにハンカチを渡し、
さやかが顔を拭って立ち上がった。

「少し、現実的な話をしましょう」

それを見て、刹那が口を開く。

「その事での負い目がなくなったとしても、
あなたが上条君に告白をする、と言う事には
極めて大きな問題が生じています」

刹那の言葉に、さやかがぐっと正面から刹那を見据える。
266 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:44:46.82 ID:8Yz3Yo/y0

「あなたは、己の魂を賭して上条君の左腕を治した。
言い替えるなら、それは、大き過ぎる恩義であり負い目です。
到底、対等な恋愛が成立しない程に」

さやかは、ぐっと目を見開きながら頷いた。

「私は、あなたの事を聡明な人物だと思っています」

「は? いや、だって、
可愛いかも知れないけど賢い、って事はないんじゃないかな?
だって、今だってそう。契約しちゃってからさ、
心の中こんなぐちゃぐちゃで自分が何したかったのかも本当は分からない」

「本当に大切な、守るべきものは何か?
あなたは、直感でそれを見抜く目とそれに従う行動力を持っています。
それは、最初に只の人としてあの異常な結界で鹿目さんと共にいた時から。
時に馬鹿みたいに見えるのは、小賢しさに負けないからです」

そう言って、刹那はふと天を仰いだ。

「時に台所的な俗称でも呼ばれる私達の年頃、
それも誰もが経験を持たない命懸けの魔法少女が絡めば
経験不足の未熟さ、間違いが生ずるのは当然の事です」
「刹那さんにそう言ってもらえるのは嬉しい、嬉しいよ。
でも、あたしって、そんな綺麗じゃない、と思う」

「見返りを求める気持ちですか。それはそうでしょうね。
犠牲を払う以上、それを求めるのは自然な欲求です。
それでも、救兵衛の説明に欠ける所があったとしても、
今までの命懸けの戦いを見て、それでも選択したのはあなたです。
今、守らなければならない、救わなければならないと。
己の勝手な願いだと理解して、美しくないと自覚し、
己を押し留め相手を思いやる理性を持っている。それで十分です」

「………有難う」

小さく頭を下げるさやかに、刹那が小さく頷く。
267 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:48:22.49 ID:8Yz3Yo/y0

「時に美樹さん」
「うん」
「仁美、と言うのは、先日廃工場で救出したお友達の事ですか?」
「うん」

答えたさやかは、少し辛そうに下を向いた。

「鹿目さん。その仁美さん、育ちのいいお嬢さんとお見受けしましたが」

「はい、志筑仁美ちゃん。
えっと、この辺りだと名門のお嬢様、って言われてる。
だからお稽古事とかも凄く大変で。
小学校からのお友達なんですけど、凄く優しくて、いい娘で………」

「うん、いい娘だよ仁美。
優しくて上品で美人で、恭介とも、お似合い、だよ」

はあっと息を吐く刹那。
そこは、さやかの言葉を聞いた全員が共感する。

「なるほど、仁美さんと恭介君は、
そういう事になっていると」

「明日、告白するって。
あたしが幼馴染だから一日だけ待つ、って言ってくれたんだけど、
それでも、あたし、言えなかったから、だから」

「では、三日待ってもらいましょう」

間髪入れない刹那の言葉に、さやかがぽかんと目を見開く。

「向こうが勝手に設定したタイムリミットです。
その程度の申し入れがあっても然るべきでしょう」

「い、いや、ちょっと待って刹那さんっ」
「想いを告げる、と言う事は、本当に勇気が要る事です。
魔女と戦う勇気なんか問題にならない、って言うぐらい」
「そうね」

刹那の物言いにマミがくすっと応じて、
その時のさやかの狼狽に杏子も苦笑する。
268 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 03:56:55.33 ID:8Yz3Yo/y0

「ですから、その三日でどちらの選択をしたとしても、
それは、あなたが精一杯、真摯に考えた末の結論。
誰がみっともないと言おうが、尊いものです」

「と、この人はいい人だから。
その分あたしが思いっ切り大爆笑して残念会してやるよ」
「はあっ!?」

叫んださやかは天を仰ぎ、狂った様に笑い出すさやかの姿に、
周囲がやや引き気味となった辺りでさやかは前を向く。

「あー、なんか、色々真面目に話して
思いっ切り笑って泣いて、少しすっきりしたかも」
「美樹さん」
「はい」

ふうっと一息ついたさやかに刹那が声をかけた。

「魔法を知っていますか?」
「刹那さん達、魔法使いなんでしょう?」

「ええ。只、これは魔法使い、或はそれ以外の者たちにとっても、
本当に初歩的で、そして最も尊い魔法です」

「何、それ? この流れって恋の魔法とか教えてくれる訳?」
「そんな魔法があるの、桜咲さん?」
「マミ………」

さやかを押し退ける勢いで、
瞳から大量の星を飛ばしながら食い気味に尋ねている
年上の少女の名を杏子が呟く。

「ええ、ありますよ」
「「何それっ!?」」

ずいっと迫るボーイッシュなショートカット少女と
ツインドリルなグラマーガールに
桜咲刹那は優しい微笑みを見せた。
269 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/10/10(火) 04:00:48.85 ID:8Yz3Yo/y0








わずかな勇気が



本当の魔法







ーーーーーーーー

山中の高木の枝で、龍宮真名は望遠鏡を覗いていた。

「取り敢えず平和に終わった、か」

望遠鏡の視界には、木陰から木陰へと林道に沿って移動する
暁美ほむらの姿がとらえられている。

(仮に敵意があったとしても、あの距離から刹那を討ち取る等)

鼻で笑い、一応視界が続く限り、異変危険の検索を継続する。

==============================

今回はここまでです>>257-1000
続きは折を見て。
270 :mita刹 ◆JEc8QismHg [sage]:2017/11/01(水) 03:04:46.74 ID:0XjICj8d0
生存報告です
271 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:40:15.95 ID:CfIgk/oW0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>269

 ×     ×

「状況は?」

昼休みの廊下で、風の様に現れた桜咲刹那が鹿目まどかに耳打ちし、
まどかが小さく首を横に振る。
まどかが振り返った時には、既に刹那の姿はそこにはなかった。

ーーーーーーーー

「巴さん、転校生と仲いいよね」
「桜咲さん、ちょっと怖い感じだけど」
「でも、二人とも何話してるんだろ?」
「なんか、すっごい真面目な怖い顔してるんだけど………」

ーーーーーーーー

放課後、混雑を始めた廊下で、
巴マミと桜咲刹那にたたたっと駆け寄る者がいた。

「さやかちゃん、いなくなっちゃった」

まどかの言葉に、マミが額を抑え刹那が斜め下を見る。

「それで、例の件、美樹さんはまだ切り出していないんですね?」
「うん、まだ話してないと思う」
「そうですか………巴さん」

刹那の言葉に、マミは小さく頷いた。
272 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:43:36.88 ID:CfIgk/oW0

ーーーーーーーー

「ん?」

見滝原中学校周辺の路上で、
刹那がたたっと風の様に近くの物陰に移動した。

「何をしているんですかこんな所で?」
「散歩だよ散歩、食うかい?」
「あら、風見野の魔法少女がこんな所でお散歩?」

刹那が貰い物のアンパンを食している隣で、
マミが杏子に質問を重ねた。

「で、いちおー言っとくが見失うんじゃねーのか?」

ーーーーーーーー

静かに移動しながら、刹那は自分のスマホを取り出した。

「もしもし、状況は?」
「私のGPSに合わせてついて来てくれ」
「分かった。学園祭で使った残りを用意したが」

「私がOKを出すまでは待ってくれ。
相手は志筑家だ、大事は出来るだけ避けたい。
それから、MSを見かけたら連絡をくれ」

「ロストしたのか?」
「そういう事だ、オーバー」

「どうしたの?」
「ええ、ちょっと仕事仲間と」

電話を切った刹那にマミが声をかけ、刹那が答える。

「この進路ですと、行先は公園ですかね?」

杖を突いている上条恭介に合わせて
前方をゆっくり進む恭介と志筑仁美を見て、刹那が言った。
273 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:47:05.45 ID:CfIgk/oW0

ーーーーーーーー

「これって………」

マミの呟きに、刹那が頷く。

「緊張感が伝わって来ます。
これは、決めるつもりですね」
「あっちの坊やの方は?」
「気づいている様に見えますか?」
「ありゃ全然気づいてないな」

大きな緑地公園に入り、物陰を移動しながら、
刹那とマミ、杏子は
遊歩道を進む恭介と仁美の状況に就いて一応の結論を出す。
その時、刹那のスマホが振動した。

「ポジションはとった、
事態は危険水域と見るが、どうする?」
「そこから狙えるか?」
「ああ………いや」
「どうした?」

マイクから聞こえた舌打ちに刹那が尋ねる。

「タイミングが悪いな、西日の反射が酷い」
「人口の滝か………ちょっと待ってくれ」

スマホをしまい、刹那がさっと周囲を見回す。

「どうした?」

杏子が声をかけるが、その時には、
おおよその見当はつけていた。

「マジか?」
「巴さん、美樹さんを探して下さい、恐らくこの近辺にいます。
佐倉さんは」
「分かった」
274 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:50:21.99 ID:CfIgk/oW0

ーーーーーーーー

入口は、遊歩道の構造物の一角にあった。

「おらあっ!!」

ブラッドオレンジに渦巻く空を背景に、
絵画模様の地面に立つ佐倉杏子の大槍一閃。
魔女の結界に突入した杏子に
ゾンビの如き動きでぎくしゃくと群がって来た人型の使い魔達が
ひとまとめに蹴散らされる。

「ここはお任せします。私は魔女を」
「ああっ!」

その間に、杏子が声を聞いたと思った時には
刹那はひとっ跳びの勢いで魔女の気配へと突き進む。

「出たな。神鳴流奥義・斬岩剣、斬鉄閃っ!!」

刹那は、魔女の本体を見つけるや、
そちらから群がって来た使い魔を一蹴する。

「すまないが先を急ぐ、一度に決めさせてもらうぞ。
神鳴流秘剣・百花繚乱………」
275 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:54:23.10 ID:CfIgk/oW0

ーーーーーーーー

「うらんんんんんっっっっっっっっっ!!!!!???」
「!?」

使い魔相手にもうひと暴れしていた杏子が衝撃に目を向けると、
大量の桜華と共に桜咲刹那が全身吹っ飛ばされて戻って来た所だった。

「なん、だあっ!?」

そして、杏子は舌打ちして上の方に槍をふるう。

「ミサイルだあっ!? うぜえっ!!!」

まず自分に向けられた飛翔物を弾き飛ばしてから、
数を増す使い魔を切り裂いていく。

「ぐ、っ………」

ずしゃあっと、辛うじて受け身を取りながらも
白黒絵画な地面を全身で滑り終えた刹那が立ち上がろうとする。

「ぐ、っ………(あばら? こんな、時にっ)」

一旦しりもちをついた刹那が、手の甲で唇を拭う。
276 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/09(木) 03:58:03.87 ID:CfIgk/oW0

「な、何!?」
「が、せん、もん………」

背後からの声に、刹那がとっさに声を出す。

「魔女!? 大丈夫っ!?」
「え、ええ………」
「いや、脂汗酷いって、今治すから」

本当に敵だったら即斬していた所だが、
それでも断る間もなく、
当てられた掌からの感触に刹那が一息ついたと言うのも本当の所だった。

「助かりました、っ(脚も少し、か)」
「魔女はあっちだね。あんまり無理しないで、
たまには弟子もどきの活躍でも見ててよ師匠っ」

==============================

今回はここまでです>>271-1000
間が空いてすいません。
続きは折を見て。
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 11:16:23.89 ID:q+WeEqR+0
ネギまとはなつかしなー今UQやってるけども

禁書クロス書いてた人か
今も書いてると知ってなんか嬉しいぜ
278 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:41:35.75 ID:zgiCmC+l0
感想どうもです

>>277
ありがとうございます。
月日が経つのは早いものです。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>276

「このおっ!!」

わらわらと群がる使い魔を斬り伏せ、美樹さやかは魔女を探す。

(なんか、美術の教科書って感じ?
でも、あの刹那さんがやられそうになったって相当………)

周囲を伺い、
自分のいる結界の状況を把握しながらさやかが心の中で呟く。

(魔力、こっちかっ)

サイズの大きな魔力をさっちし、さやかは駆け出す。

(もしかして、あれ? ………)

魔力の出所に走ったさやかが、
使い魔を片付けながらそれらしいものに見当をつける。

「どけえっ!!」

そして、さやかは行先から一斉に群がって来た使い魔を二刀流で片付け、
跳躍していた。
279 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:45:02.86 ID:zgiCmC+l0

「これで………!?」

跳躍したさやかか、一見すると建物にしか見えない魔女に
渾身の二刀を叩き込もうとマントを翻す。
次の瞬間、さやかの体は弾き飛ばされていた。

「(これ、って………?)このおおおっ!!………?」

空中で魔女を睨み付けたさやかが、
魔力を練って空中に何振りもの剣を発生させる。
後方に弾き飛ばされていたさやかか、
遠ざかる魔女の正面に向けてその剣を一斉に飛翔させた。

「………え、っ?」

違和感、次に痛み。
さやかはとっさに痛覚を遮断する。

(や、ばい?
あんときはヤケだったけど、覚えてて、良かっ、た?)

地面に叩き付けられたさやかは、
左の腿を剣に射抜かれた左脚を引きずり、
胸のど真ん中を貫通して突き刺さり、
墜落の弾みでもう少々肉を抉った別の剣をどうしようか少々思案する。

「!? (ミサイル、って………)」
「さやかあっ!!!」

侮れない雄叫び攻撃で苦しめて来た使い魔を片付け、
佐倉杏子が爆炎上がる戦場に駆け付けた。
280 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:48:11.10 ID:zgiCmC+l0

「た、たた………」
「おらあっ!!!」

直撃に近いミサイル攻撃を受け、
立ち上がろうとするさやかの側で、杏子の槍が使い魔を一蹴する。

「サン、キュー。」
「おっ」

杏子が魔女を見た時、魔女には大量の黄色い紐が巻き付いた所だった。

「ティロ・フィナーレッ!!」

魔女の背後からの爆発音と共に、魔女はその姿を消した。

ーーーーーーーー

「た、たたた………」

魔女の消滅を確認したさやかが、取り敢えず身を起こし立ち上がる。

「おいおい、ひどい有様だって」
「あ、ホント。
ちょっとヤバかったんで痛覚切ってたから」

そして、さやかはずぼっずぼっと体から剣を抜き、
空いた穴やら折れた骨やらを魔法で修復する。

「ん?」

そして、気配に気づきそちらを見る。
281 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:51:31.99 ID:zgiCmC+l0

「あ………」
「さ、やか?」
「あ、きょうす………」
「く、来るな」
「え?」
「来るな、来るな化け物っ!
さやかに化けて僕らを騙すつもりかっ!?」
「ち、ちょっと恭介? 仁美っ………」
「騙されませんわっ、
さやかさんに化けてわたくしたちを騙すつもりですのっ!?」
「おいっ、お前ら………」

杏子が剣呑な眼差しと共に動き出そうとした時に、
さやかは踵を返していた。

「匕首・十六串呂」
「へっ?」

青春の逃避行へと駆け出した美樹さやかは、
気が付いた時には幾筋もの帯の中に絡め取られていた。

「稲光尾籠」
「へ? えええええっ!?!?!?」
「………」

稲光と共に帯が消え、
その場にぱったり倒れたさやかを杏子は少々不思議そうに見下ろしていた。

「さて、あなた達」

百戦錬磨の杏子からしてそうであるからして、
目が点になっていた上条恭介と志筑仁美が振り返ると、
そこでは見覚えのない少女が優しく微笑んで声をかけて来た。

「取り敢えず、逃げたら無事は保障しませんよ」

目の前で野太刀夕凪をすとん、と、地面に突き刺され、
微笑む刹那の前で恭介は左腕の杖を手放し仁美に支えられた。
282 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:55:02.03 ID:zgiCmC+l0

「初めまして、私は桜咲刹那、
最近転校して来た見滝原中学校の三年生です」
「それはご丁寧に、
見滝原中学校二年生志筑仁美です」
「あ、二年生、上条恭介です」

刹那に合わせて丁寧に一礼する仁美を見て、
恭介もそれに倣っていた。
この時仁美は察していた。
この桜咲刹那と言う自称先輩、
少なくとも余所行きの立ち居振る舞いを叩き込まれた人物であると。

「既に、この空間が
あなた達の常識が通じない状況であるとご理解いただけると思いますが」
「それは、確かに」

刹那の言葉に仁美が応じる。

「それを前提に論より証拠から始めましょう」
「?」

言葉と共に刹那が腕を×字に組み、
二人はそれを不思議そうに眺める。

「!?!?!?」

ここにいるほぼ全員、
行きがかり上少し遠くで成り行きを見守っていたマミを含めて目を見張る。

「暴れたら危ないですよ」

そして、気が付いた時には、
距離を飛ばす様に接近していた刹那の両腕に抱えられる形で、
恭介と仁美は空中に浮遊していた。

「非常識な話である事を、実感いただけましたか?」
「はい」

コクコクコクコク首を縦に振る恭介の側で、
刹那の問いに仁美が応じていた。
283 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 03:58:29.01 ID:zgiCmC+l0

「簡単に言いましょう。
この世界には、あなた達が知らない所で人間を食らう魔物がいる。
そして、それを退治する側の者もいる。
私もそうですし、美樹さやかさんもしかりです」
「さやかが!?」

恭介が驚きの声を上げる隣で、
仁美が力強くこちらを見るのを刹那は見ていた。

「そうです。詳しい事情は申し上げられませんが、
事情により彼女はテレビのヒーローの様な使命、能力を持つ身となっています。
つまり、あの様な魔物を狩る立場です。
ですから、先ほどあなた達が見た様に、
身体や回復の機能が人間離れして強化されている所もありますが、
中身、少なくとも頭の中身は
間違いなくあなた達の知っている美樹さやかさんです」
「………謝らなくては………」

ぽつりと言った仁美に、刹那が小さく頷く。

「そ、そうだ、さっきさやかに、っ………」

恭介が気が付いた時には、その鼻先に夕凪の鞘の底が向けられ、
恭介は腰を抜かしそうになった。

「もちろん人に知られてはならないミッションであり、
今回はその無知と言う事で、むしろこちらの不手際と言う事で聞き流しますが、
私としても、
大切な仲間を侮辱された時為すべき事は心得ているつもりです」
「はい」

一瞬、杏子ですらひやりとする眼差しが向けられたが、
それでも、恭介は精一杯の返答を返す。
刹那は静かに微笑んでいた。

「では、先ほどの私の説明を聞いたと、
美樹さんにはそう伝えて、後は今まで通り接してあげて下さい。
今後、この件に関しては深く関わらず、もちろん他言無用で」
「はい」
「分かりました」
284 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 04:01:38.48 ID:zgiCmC+l0

「只、少々よろしいですか?」
「はい」

ついっと目で促され、仁美がちょっと恭介を離れて、
歩き出した刹那に接近する。

「そういう訳で、実の所さやかさんがこの役についたのはごく最近の事でして、
あなたに悪気が無いのは重々理解しているのですが、
その事でここ数日些か精神的な負担が大きかったと言う事情がありましてですね。
長くは言いません、私がさやかさんから無理に聞き出した例の案件を
せめて三日だけでも延長していただけないかと。
これは、あくまでお節介な先輩からの勝手なお願いとして、
嫌なら聞き流していただきたいと」

「分かりました。
魔物とやらから助けていただいた事、侮辱してしまった事は本当ですから、
こうした貸し借りを放置するのは余り好きではありませんので」

「ありがとうございます」

「………愛されているのですのね、さやかさん」
「少々面倒ですが、むしろだからこそ好ましい気性だと」
「ですわ」

思わずほおほおほおーっと呼吸する刹那に、
仁美は実に魅力的な微笑みを返し、
刹那の優しい微笑みに見送られて仁美は秘かな想い人の元に戻る。
285 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 04:05:05.09 ID:zgiCmC+l0

ーーーーーーーー

「さやかっ!」
「さやかさんっ!!」
「ん、んーっ………」

薄目を開き、見覚えのある顔を認識したさやかがガバッと跳ね起きた。

「ここ、って………」
「良かった、気が付いた」

恭介がほっと胸を撫で下ろし、さやかが周囲を見回す。
さやかが横たわっていたのは、公園のベンチだった。

「あ、あの、さやか………」
「桜咲先輩から伺いました」

毅然とした態度で言う仁美に、さやかが目を見開いた。

「詳しい事情は教えていただけませんでしたが、
何やら人を害する魔物を狩る特別なお仕事をなさっていると。
先程は事情も分からず酷い事を言ってしまい、
本当に申し訳ありませんでした」
「ごめん、さやか」

仁美に続き、恭介も深々と頭を下げるのを見て、
茫然としていたさやかもくしゃっと笑った。

「うん、いいよ、分かってくれたんだったら」
「良かった」

「いやー、そりゃあんなのびっくりするよねー」

「うん。よく分からないけど、有難うさやか。
それに、ごめんね」
「有難うございます」
「どういたしまして」
286 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 04:08:43.32 ID:zgiCmC+l0

「さやかさん、少々女同士のお話を」
「………分かった」

仁美に促され、さやかと仁美が石造りの柱の陰に移動する。

「この様な騒ぎがありましたから、
今日の所は保留させていただきます。
ここは一度、休戦と言う事に致しましょう。
近い内にリミットをお話合い出来ましたら」
「………分かった、仁美がそう言うなら」
「それでは」

魔女退治の作戦会議に匹敵する眼差しで応じたさやかの前で、
仁美がにこっと笑って大きな声を出す。

「そういう訳で、今後もさやかさんはさやかさん、
その事に変わりはないと言う事を」
「うん、そうしてくれるんなら」

仁美の言葉にさやかが言い、恭介も頷いていた。


「いい先輩ですわね」
「うん」
「………白き翼のナイト様………
いえ、サムライですか」
「ん?」

仁美の呟きをさやかが聞き返し、
仁美は可愛らしく微笑んだ。
287 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/11/27(月) 04:13:06.39 ID:zgiCmC+l0

ーーーーーーーー

「余り無理しちゃ駄目よ。桜咲さんは魔法少女ではないし、
私も美樹さんや近衛さん程得意なタイプじゃないんだから。
悪くすると後遺症が残るわよ」
「面目ない」

公園の構造物の陰で、刹那の脚を手で包み込みながらマミが言い、
脂汗を浮かべていた刹那がぺこりと頭を下げる。

「おーおー、無理しないでさやかに頼んどきゃ良かっただろうに」
「………先輩の矜持、ですかね」
「だわな」

佐倉杏子と桜咲刹那が苦笑を交わし、杏子が紙箱を差し出す。

「食うかい?」

==============================

今回はここまでです>>278-1000
続きは折を見て。
288 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:41:26.71 ID:Yt6D+SED0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>288

 ×     ×

「大きいねー」
「芸術ね」
「芸術、ねぇ………」

巨大なダビデ像を見上げ、
素直な感想を漏らした鹿目まどかに暁美ほむらが続く。
その側にいるまどかの幼馴染美樹さやかは、と言えば、
巨大な芸術には少々思う所があるのか
やや複雑な感慨を漏らす。

「近衛さん」
「こんにちは」

その側で巴マミと近衛木乃香が挨拶を交わす。

「遠路はるばるおおきに」
「こちらこそ、お招きいただいて」
「有難うございます」

丁重に頭を下げる木乃香にマミも礼を返し、
まどかもそれに倣った。

「来てくれたんやなぁ」
「ああ、ご馳走してくれるって言うからな、
作法は期待するなよ」
「おおきに」

不敵に笑って言う佐倉杏子に木乃香がにっこり応じ、
どうにも叶わない、と杏子は苦笑する。
マミの側にいたまどかは木乃香の隣に視線を移す。
289 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:44:37.68 ID:Yt6D+SED0

「いらっしゃい、麻帆良にようこそ」
「有難うございます」

ふっ、と、まどかと目が合った桜咲刹那が優しく微笑み、
双方丁寧に礼儀を交わす。

(桜咲刹那………)

その様子をほむらが伺う。

「転校生、二つばかり言いたいんだけど」
「何かしら?」
「やっぱり、刹那さんこっちがホームだよね、
特にこのかさんの隣。
の、割には、まどかと目と目で通じ合ってる。
やっぱ、保護欲誘うのかなまどかって」

どうも聞こえそうな声でひそひそ問いかけるさやかの声を聞き、
ほむらとしては変に鋭い青魚の顎の下に銃口を突っ込む事を
一瞬の妄想で済ませて素知らぬ顔を作る。

取り敢えず、週末を利用しての木乃香からのお茶会の誘いが
多少の伝言を経てこのメンバーに齎され、
こうして麻帆良学園都市女子校エリア
ダビデ広場に集合して今に至っていた。

それに合わせて、
見滝原に滞在していた桜咲刹那も一度麻帆良に戻っていたらしい。

「ほな、行こか」
「え、ええ」

木乃香の声に、つと周囲に視線を走らせていたマミが応じた。
290 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:47:49.86 ID:Yt6D+SED0

ーーーーーーーー

「わあー」

今度こそ、まどかとさやかが感嘆の声を上げた。

「近衛さん素敵」
「おおきに」

マミの言葉に、振袖姿の木乃香が素直に応じた。

「うんうん、マジ可愛いっすよ、
なんか舞妓さんみたいと言うか」
「おおきに」

さやかの言葉に木乃香がにっこり微笑み、
さやかは脇腹に鈍い痛みを覚える。

「何? 転校生?」
「この場合、舞妓さんって言うとちょっと失礼なのよ
京都のお嬢様には」

さやかの囁きに、
肘鉄を打ち込んだほむらに代わりマミが渋い顔で囁く。

「あ、いや、あはは、流石は京都のお姫様、
でもホントに可愛いですよ」
「はい、お人形さんみたいです」
「おおきにな」

そんな挨拶を交わしながら、まどかが視線を動かす。

「て言うか、刹那さんも格好いいですよ」

さやかの言葉に、白小袖緋袴の刹那が小さく頭を下げた。

「そろそろ、始めましょう」

かくして、一同毛氈に移動する。
291 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:51:23.63 ID:Yt6D+SED0

「でも、学校の敷地にこんな所あるんですね」
「普段は茶道部で使こてるけど、空きがあって申請通ったさかい」

周囲の日本庭園を見回すさやかに木乃香が言った。

取り敢えず、事前にマミから一応の注意を受けていたとは言え、
この庭園で実際がさつ者の自分が見ても溢れる気品が眩しい
振袖姿の木乃香を前にして、
自分の格好を見て上条恭介のコンサートを経験していて良かった、
と美樹さやかは思う。

付け加えると、その点はまどかもおよそご同様、
マミも一応のドレスコードを把握し、ほむらは制服姿で
杏子も、まあ見苦しくはないと言う辺り。
木乃香の一番側に正座したマミと木乃香が言葉を交わし、
マミに合わせて一同もお辞儀をする。

「お先に」
「頂戴します」

まずはお菓子の羊羹が回される。
実際にはマミも丸暗記に近かったが、
それでも、他の面々はこちらで用意されていた懐紙を使い
マミに倣って菓子を食する。
平均的に言って、上品な甘さ、取り敢えず美味しいのは確か、
と言うのがここの面々に辛うじて分かる評論だった。

ここまでの手順も、そして、茶を点てる手前も淀みなく、
木乃香からマミに茶碗が回される。
マミが口をつけ、杏子に続きさやかに。

「………曜変天目………」

ぼそっ、とした杏子の囁きに、さやかの手が止まる。
ダラダラダラと汗を流しながら、
さやかがガチガチガチと主人席に顔を向ける。
そちらでは、木乃香は相変わらず
天然なんだか京女なんだかと言う微笑みを返す。
292 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:54:53.88 ID:Yt6D+SED0

「悪い冗談よ」

少し叱責する様なマミの囁きが聞こえ、
さやかがようやく茶碗に手を伸ばす。
さやかからまどか、ほむら、最後に刹那。

「結構なお点前でした」
「おおきに」
「有難うございました」

まあ、平均的には、
真面目な素人中学生はこんなものだろう、と言う茶席だった。

「はぁー」
「ウェヒヒヒ」

脱力するさやかにまどかが苦笑いするが、
にこにこ微笑みを向ける木乃香を含め
お互い不快なものではない。
心地よい緊張感と敬意。さやかは、又あの演奏を聞きたい、と思った。
293 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 03:58:07.50 ID:Yt6D+SED0

ーーーーーーーー

「ほな、続きは………」
「ごめんなさい」
「え?」

めいめい動き出した辺りで、言葉を遮るマミに木乃香が聞き返す。

「ちょっと、お友達から急ぎの連絡で、先に行っててくれるかしら?
用事が済んだら連絡するから」

片手で謝るマミに、ちょっと困惑しつつも木乃香が頷き一同が動き出した。
一度東屋の陰に入ったマミが、先行した面々を追う様に動き出す。

ーーーーーーーー

(見滝原にもそこそこあるけど………)

日本庭園を出た巴マミは、
女子校エリアの路上で周囲の光景に少々心を奪われる。

(こういう西洋意匠、私は好きだけど………)

次の瞬間には、マミは駆け出していた。
294 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/02(土) 04:01:58.99 ID:Yt6D+SED0

ーーーーーーーー

ヨーロッパ風の建物と建物の間、
黄金に近い黄色の輝きと共にそこに駆け込んだマミは、
耳で追って斜め上を見る。
そちらでは、人影がタンタンターンッと壁を蹴って別の壁へ、と言う形で、
上へ上へと跳躍している。
その時には、マミの肩にはバズーカ的なものが担がれていた。

「!?」

砲弾は跳躍する人影をすり抜けて追い抜き、
上空で弾けて幾筋ものリボンを降らせる。
人影は、跳躍から落下に転じ、地面をジグザグに動き始める。

一瞬、相手がマミを狙った一瞬をとらえ、
マミが右手に握ったアンティーク拳銃を発砲する。
その銃弾は鋭く交わされ、マミの目の前で、
動きにデタラメさが加わったゴム鞠の様な跳躍が弾ける。

ざっ、と、振り返ったマミが左手の拳銃を発砲した時には、
マミは腹の下に気配を感じていた。
路地裏に、ごうっと旋風が一回りした。

「バスケットかしら?
得意のアクロバティックを少し過信したわね」

マミの右手に握られたリボンが、
目の前で魔法拳銃を握る相手の右手を引きつりながら白い首に絡みつく。

「降参して付け回す理由を話すなら綺麗に治癒してあげる。
暴れるなら、死ぬわよ」

魔法アンティーク拳銃を左手に握り見下ろすマミから見えるのは、
ざっとくくった黒髪、地面に赤い血を吸わせている撃ち抜かれた左足の甲。
ビスチェタイプの黒い衣装から
半ばはみ出した白い膨らみその豊かさを示す深い谷間。

==============================

今回はここまでです>>288-1000
続きは折を見て。
295 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 03:50:11.63 ID:70vzDXqZ0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

>294

「!?」

捕獲した尾行者の右腕と首に絡み付いていたリボンが切断され、
巴マミはざっと飛び退く。
リボンを切断した銃弾が近くの壁にぴしっと着弾したかと思うと、
マミは両手持ちしたマスケット銃を斜め上の空に発砲していた。

「く、っ」
「ちっ!」

その間に、リボンを逃れた尾行者明石裕奈が左足を引きずってその場を逃れ、
マミは飛来する銃弾を避けて裕奈と距離をとる。

(あの隙間から狙い撃ち、っ!?)

魔法でばばっと生成するマスケット銃で反撃を行いながら、
立ち並ぶ建物の隙間を抜ける敵方の銃弾にマミが舌を巻いた。
無論、魔法の力により、
その銃弾は本来のマスケット銃の威力よりも遥か遠くの空を貫く。

「ゆーなっ!?」
「あ、ああ」

表通りに出た所で、裕奈は無理に笑顔を作る。

「どうしたん!? 今治すなっ!」

路地裏では、たんっ、と、後ろに跳躍しながら、
マミが両手のマスケットを発砲する。
その銃弾は地面に突き刺さっていた。
地面に突き刺さった銃弾からぶわっ、と、膨大なリボンが下から上に噴出し、
巴マミはリボンの壁を前にしながら建物の壁から壁へ、
手に持ったリボンをアンテナや鉄柵に絡めながら上へ上へと跳躍していた。
296 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 03:53:41.53 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「!?」

すたんっ、と、巴マミが建物の屋根に着地した所で、
次の瞬間にはスリップして屋根に手をついていた。
マミが、右手に生じさせたアンティーク拳銃で、
自分の右足首に絡み付き引っ張られたピンク色のリボンを銃撃する。

その次の瞬間には、
とんとんーっと弾む動きで急接近して来た相手を認識し、
びゅびゅっ、と、振られた棍棒を交わし、マスケット銃の打撃で弾き飛ばす。
相手が距離をとったためマスケットで発砲したが、
その相手は見事な跳躍で横に交わす。

(バスケットの次は新体操?
魔力も感じるしレオタードって間違いなく魔法で変身の類。
動き自体、跳躍に柔らかさも少し、いや………)

ガンガンガンッ、と、棍棒とマスケット銃が叩き合い、
ぱあーんっ、と、発砲したがその銃弾は彼方へと無為に飛び去る。

(かなり、厄介ね)

空中で、ピンクと黄色のリボンが絡み合い、引っ張り合う。
マミが手を放し、
ピンクのリボンを引く佐々木まき絵が姿勢を崩した瞬間、
マミはばばばんっと屋根に発砲して後ろに跳ぶ。

「わっ!」

屋根に埋まった銃弾からぶわっと黄色いリボンが噴き出し、
たたたっと接近して間一髪リボンに飲まれそうになりながらも
まき絵は一度後ろに跳躍し、迂回していた。
297 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 03:56:54.36 ID:70vzDXqZ0

(もらった、あっ? ………)

>字型のステップ跳躍でリボンを避け、
そのまま斜め前方にいるマミに跳躍したまき絵は、
華麗な捻りと共に目の前のマミのベレー帽を棍棒で一撃し、
ぼこんっ、と言う感触がまき絵の手に伝わる。

その瞬間、たんっ、と後ろに跳躍しながらまき絵がリボンを放った。
次の瞬間には、マミの形をしていたリボンがぶわっと解けて膨張し、
ごうと渦巻きまき絵を飲み込まんとした大量の黄色いリボンに
まき絵が放ったピンクのリボンが絡み付き、縛り上げていた。

膨張したリボンがまき絵の手で締め上げられ、
まき絵はその向こうに一瞬、マスケットを構えたマミの姿を見る。
マスケットから放たれた銃弾が、
まき絵の左手から放たれた棍棒を弾き飛ばす。
その時には、まき絵は高々と跳躍していた。

ざざっ、と、双方向き直して対峙する。
まき絵が棍棒を、マミがマスケットを構え直そうとした所で、
マミは一瞬視線を横に向けた。
きらっ、と、遠くの銀の光を目に感じたマミがたんっ、と、飛び退く。

そちらからの銃弾が屋根の上を突き抜け、
マミが両手持ちしたマスケットをだだだんっと屋上に撃ち込みながら、
その銃弾から噴出するリボンの壁に足を止めるまき絵を後目に
マミは屋根から別の屋根へと跳躍した。
298 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:00:51.59 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「!?」

麻帆良学園都市女子校エリア内にある取り壊し予定の店舗ビルの屋上で、
龍宮真名は愛銃レミントンM700を置く。

そして、背後に颯爽と現れた巴マミの姿を二挺拳銃で容赦なく撃ち抜き、
その巴マミに化けていた大量のリボンが渦巻いて真名を襲撃するのを
少々高価な爆符で吹き飛ばす。

真名がその身を翻し二挺拳銃を発砲する。
マミは、それを横っ飛びに交わしながら両手のマスケットを発砲する。

「!?」
(今回はコスト割れだな)

高く跳躍していた真名は、
爆符の爆発と共に真名は床に空いた穴へと消える。

「!?」

着地した真実は、
前方の天井が爆発して何かがぶち抜けるのを目の当たりにする。
その天井から瓦礫と共に落下して来た巴マミは、
ぱん、と、柏手を打つ。
外側に開く両手の動きに合わせ、何挺ものマスケット銃が空中に浮遊した。

(威力はある、大量に発生させる事も出来るが
マスケットはマスケット、足利義輝タイプか)

廊下を低く跳躍し、頭上を突き抜ける銃弾を感じながら、
真名は二挺拳銃を発砲する。
双方の銃弾が交わされ、たんっ、と、双方が前に跳んだ。
どんどんっ、と、双方が手にした拳銃、マスケットを発砲し、
双方が身を反らしたそのすぐ前の空中を銃弾が飛び去った。
299 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:04:08.22 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「ほら、埒が明かないわ」

取り壊し予定の店舗ビルだった瓦礫地帯で、
一歩程度の距離の龍宮真名にマスケット銃を向けた巴マミが言った。

「ああ、そうだな」

片手拳銃の龍宮真名が、
右手に握るデザートイーグルの銃口をマミに向けたまま低く呟く。
次の瞬間、マミの左手が彼女の首元からリボンを引き抜き、
猛スピードでマミに迫る五百円玉を弾き飛ばす。
たたんっ、と、瓦礫の上で双方距離を取り、
びゅう、と、マミが振り下ろしたリボンの房が
飛来する五百円玉を叩き落とす。

「!?」

そして、双方が銃口を向け直そうとした瞬間、
その足元で衝撃が弾けた。

「どうもー」
「あなたはっ!?」

そこに現れた明石裕奈が二挺の魔法拳銃を手ににへらっと笑い、
それを見たマミが声を上げる。

「うん、色々有耶無耶にして欲しいって言う
ここまでの努力は非常にありがたいんだけど、
ここは一つ私に預けてくれないかな?」

「それは、学園警備からの要請と受け取っていいのか?」
「その辺は、さ。話通しとくから頼むわ龍宮さん」

「………いいだろう」

「って、事で、それぞれみんなここ離れて、
あなたは私に付いて来て。
そうした方がいいと思うよ、この状況見ても」
「そうね、是非納得のいく説明をいただきたいものね」
300 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:07:20.74 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「派手にやったねー、
近づいただけでも口ん中じゃりじゃりしてる」

第二体育館のシャワー室で、
土埃を洗い流しながら裕奈が言った。

「シャワーを浴びて、と言うかそれ以前に、
ケガは大丈夫なの?」

その裕奈に案内され、
裕奈の隣のシャワーブースでシャワーを浴びながらマミが尋ねる。

「うん、大丈夫。
身近に治癒魔法使える仲間がいるから」
「近衛さんの事?」
「あれは特別、
あれ程じゃなくてもまあ筋はいいって言われてる私の仲間」

拭いた体を着替え筒に包み、
黒髪をバスタオルで拭いながら裕奈がブースを出る。

「そっちこそ、ケガない?」

同様に、ブースから出て来たマミに裕奈が声をかけた。
301 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:10:30.72 ID:70vzDXqZ0

「ええ、これからお友達と合流するから、
シャワーを借りて正直助かった」
「どういたしまして」

「もっとも、元はと言えばあなたのせいなんだけど、
一体あなたは何者でどういうつもりなの?
あなたも魔法使いでいいのかしら?」

「最後の質問に就いてはYes、
魔法使いの明石裕奈、よろしく凄腕のマギカさん」
「巴マミよ、魔法使いが私達魔法少女に敵対するつもりなのか、
きちんと説明して頂戴」
「分かった」

真面目に釘を刺すマミに、
少々軽薄にも見えた裕奈も真面目に応じた。

ーーーーーーーー

「マミさん、遅いね」
「何やってんだろ?」

麻帆良学園女子中等部寮643号室で、
テーブルの前に座ったまどかとさやかがひそひそ話をする。

「お待たせ」

そして、台所から木乃香がお盆を持って現れた。

「美味しい」

木乃香が入れた紅茶に、さやかが声を上げる。

「やっぱり、このかさんの紅茶って美味しいわ、
マミさんもそうだけど、
あたしなんかがやるのとは段違いだもんね」
「美味しいです」
「おおきに」

さやか、まどかと木乃香が言葉を交わす中で、
ほむら、杏子と刹那もめいめい紅茶を楽しむ。
302 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:13:54.84 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

マミは、肩の上からこちらを見る子どもと目が合い、
くすっと微笑んでいた。

裕奈はマミを案内して教会に入り、
ちびっこシスターをおんぶした同年代のシスターと言葉を交わす。

小さなシスターはすとんと着地して、
おんぶしてくれたシスターと共にその場を離れる。
その仲の良さそうな二人をマミは微笑ましく見送っていた。

「そうだね、何処から話そうかね?
取り敢えず、折角麻帆良に来たのに
不快な思いをさせたのは謝る、この通り」
「それは、ここからの説明次第ね」
「そうだね」

裕奈とマミが、中央近くの長椅子に並んで座る。
もちろん油断なく目を配っていたつもりだが、
この時点で、マミはもう余り悪い印象を持ってはいなかった。

この明石裕奈、さっぱりとして見える気性はさやかにも似ていて
憎めない明るさと芯の強い真摯さが見える。

確かに割と本気の攻防はあった訳だが、
利害の衝突で刃物沙汰になりかねない、
そういう日常を送っているのはマミも同じだ。
大体、ダメージ自体は裕奈の方が大きいもので、
譲れないものがあっても、それが常に個人的な好悪に直結するとも限らない。
先程は、湯殿に通せば丸腰の所を襲撃出来る、
と思っているなら魔法少女相手にむしろ好都合だと誘いに乗ったが、
全くそんな事もない善意のお誘いだった。

「さっき、学園警備とか言ってたわね」
「うん、まあー、私の所属、かな?
魔法使いの事は知ってるんだよね?」
「ええ、一応の事は桜咲刹那さんから聞いてる」
303 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:17:19.01 ID:70vzDXqZ0

「そ。この麻帆良学園そのものが関東の魔法の一大拠点であり
関東魔法協会の中枢って事になるんだけど、
関東魔法協会の正式な組織として麻帆良学園の警備に当たるのが学園警備。
私はそこでエージェントの見習いをしている。
もう少し言っちゃえば、学園警備と3Aの二重スパイってとこかな?」

「二重スパイ、ってそんな事言っちゃっていいの?」

「それじゃあ、パイプ役って事にしとく?
3年A組が独自にあなた達マギカ、
魔法少女と接触して動いているみたいだから、
そっち関係で何かあったら報せる様にって先輩から言われててさ。
そしたら、このかちゃんがあんたらこっちに呼ぶって小耳に入ったから
探り入れてたらこんな感じになったって事で」

ーーーーーーーー

「でも、凄いっスねーこのかさん」
「ん?」

「だって、あんなばっちり野点して、
それで紅茶もこんなに美味しいって。
正に和洋折衷流石はお嬢様」

「ややわー」
「ま、旨いモンは旨い」

さやかの誉め言葉に木乃香がころころ笑い、
楽な姿勢でクッキーを口にしながら杏子が言った。

「ふふっ、うちも知ってたけど教えてもろたからなぁ」

暁美ほむらが一人静かに紅茶を傾け、ちらっと視線を走らせる。

「それはもしかして、この子が関わりあるのかしら?」
「えっ?」
304 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:20:38.27 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「3年A組、って、学校のクラスみたいに聞こえるんだけど」
「そうだよ」

マミの問いに、裕奈はあっさり応じる。

「ええと、ごめんなさい。
学園警備が魔法協会の正規の組織なのはいいとして、
学校のクラスとの二重スパイ?
そう言えば、この学校自体が………」

「うん、麻帆良学園と関東魔法協会がイコール、
現実問題としてこう説明しても否定するほど間違っていない」

「それじゃあ、あなた達のクラス、ここの学校は魔法使いの学校か何かなの?
あの、えーと例えばホg………」

「あーごめんちょっと違う。
確かにそれこそイギリスにはガチでそういう学校もあるみたいだけど、
麻帆良学園に関しては微妙に違うんだわ」
「訳が分からないわ」
「そうだね」

微笑み、同意しながら裕奈はスマホを操作する。

「どっから説明したらいいかなーって思ったけど、
やっぱりここからかな?」
「………この子? ………」
305 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:24:07.16 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー

「図書館?」

ほむらが目で指した先、写真立ての写真を見てさやかが言う。

「ではないわね、個人の書庫かしら?」
「うん、ちょっと高い所にあるねこの本棚」
「それに、さっきからよく見かける制服だから、
ここの学校の行事、或いは調べもの」
「ああ、さっきからよく見かける顔が二つ程写ってるな」

ほむらの推測に続き、
杏子が視線を走らせた先で刹那はポーカーフェイス、
このかがにっこり微笑んだ。

(近衛木乃香はとにかく、
桜咲刹那のこの柔らかい笑顔。そして………)

「可愛い」

さやかが、ぽつりと言った。

「何て言うか、国際色豊かなの?
金髪の女の子とか白人の男の子とか」
「いや、ちょっと待て」

そこで杏子が言う。

「子ども、だよなこれ?」
「そうね、明らかに子どもなのに同じ制服を着てる。
男の子の格好も、ちょっと珍しいと言うか」
「あれ? もしかしてこのかさんの紅茶って?」

話を元に戻したさやかに、木乃香がにっこり微笑んだ。

「そうや、一緒によう勉強したなぁ」
「この子って………」
306 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/04(月) 04:27:21.71 ID:70vzDXqZ0

ーーーーーーーー


















ネギ・スプリングフィールド


















==============================

今回はここまでです>>295-1000
続きは折を見て。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/12/04(月) 07:54:46.34 ID:fQfvgeXVO
F9 色盲絵師 福島 炎上 業者 まどか☆マギカ マギアレコード アニメ板
https://2ch.me/vikipedia/F9
308 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 16:45:04.55 ID:wCTSvUcm0
それでは今回の投下、入ります。

==============================

ーーーーーーーー

>>306

「白人? 可愛い男の子ね」
「でっしょー」

スマホを手ににへらっと笑った明石裕奈の横顔を、
巴マミは微笑ましく見ていた。
まるで、自慢の弟を誉められた様だと。
そして、裕奈がすっすっとスマホを操作する。

「これが、3年A組、私達のクラス」
「………見知った顔が何人もいるけど………
この子、さっきの男の子よね?」
「うん。ネギ・スプリングフィールド、
私達の担任の先生」

ーーーーーーーー

「これが、うち達のクラス3年A組や」

女子寮643号室で、
近衛木乃香がミニアルバムの集合写真を見せていた。

「あ、このかさんに刹那さん………
さっきの男の子?」
「ますますおかしいわね」

美樹さやかの言葉に暁美ほむらが続いた。

「その辺りの事は、私から」

口を開いたのは、桜咲刹那だった。
309 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 16:49:39.57 ID:wCTSvUcm0

「最初に、今私達がいる麻帆良学園。
この学園自体が、関東魔法協会とイコールに近い関係にあります。
表向き普通の学校で、
実際に普通の生徒や教師も少なからず在籍していますが、
その中枢は魔法組織である、そう思っていただいて結構です」

「そういう学校あるんだ」
「丸で秘密結社ね」
「そう考えていただいても構いません」

さやかに続いたほむらの言葉に、刹那が同意を示す。

「そして、この少年、ネギ・スプリングフィールドは、
私達3年A組の担任の先生です。
イギリスの魔法学校を首席で卒業し、
学業成績と形式の上では大学卒業相当の飛び級が認められています。
そして、魔法学校の卒業実習を兼ねて
この学校の私達のクラスに担任教師として着任した」

「子ども、ですよね」
「弱冠十歳です」

やや怖々と尋ねたまどかに刹那が答えた。

「いやいや、幾らお勉強が出来たって………
まさか、魔法で支配してるとか?」
「そんな事は出来ませんよ」

さやかの言葉に、刹那はふふっと笑って言った。

「第一に、そういう魔法の濫用は禁止されています。
第二に、学校自体が魔法組織で、
教室内にはネギ先生を超える実力者がいるぐらいです。
かく言う私も、少なくとも当初の時点ではその中にいました」
「魔法使いの学校、ねぇ」

刹那の説明に佐倉杏子がお手上げした。
310 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 16:52:44.20 ID:wCTSvUcm0

「答えを言えば、ネギ先生が才能に恵まれた誠実な努力家だった。
確かに大変な事も多くありましたが、
それを乗り越えるだけの力量も持ち合わせていました」

「………それに、形の上で私立みたいだから、
余り目に余るケースは正式に排除も出来る」
「それも無いとは言いません。
言わば、前提ですね」

ほむらの言葉に刹那が応じた。

「十歳の、先生ねぇ」

「ええ。ですから、少なくとも最初の段階では、
今でも少なからず、クラスの生徒からは可愛い弟扱いもされていますが、
それでも、一生懸命先生としての役目を果たすネギ先生に、
私達もそれに応じて来たと言う事です」

「ふうん」

そんな、さやかと刹那のやり取りをほむらは横目で見ていた。

「あなた達は、その中でも親しかったと言う事かしら?」
「否定はしません」

ほむらの問いに刹那が答える。

「色々あったからなぁ」

木乃香が、そう言って天を仰いだ。

「うん、色々あってな、
ネギ君この部屋に住んでるん」
「は?」

木乃香の言葉に、さやかがぽかんと応じた。
311 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 16:56:07.11 ID:wCTSvUcm0

「最初にこの学校に来た時、ネギ君の住む所が決まってのうて、
それでうち達の部屋に住めばいいってお爺ちゃんが」
「このかお嬢様の祖父は麻帆良学園学園長であり、
関東魔法協会の長でもあります」
「魔法世界のザ・お嬢様がここにいる」

刹那の説明にさやかが乾いた笑いと共に言い、
木乃香はにこにこ受け流す。

「ネギ先生は優れた魔法使いであり、この麻帆良は魔法の拠点。
木乃香お嬢様も、本来は一般人としての生活が家の意向でしたが
最終的には魔法に関わる事となりました。
そこで、魔法に関わる様々な事件、出来事があり、
私達、私やお嬢様、ネギ先生、アスナさん、
他の皆さんが関わっていく事になったのです」

「アスナさん?」
「それは、もう一人のルームメイト、と言う事かしら?」

鹿目まどかが聞き返し、すっと周囲を見たほむらが続いた。

「そう、この部屋は今、
うちとアスナ、ネギ君の部屋として使こてるさかい」

そう言って、木乃香はふふっと少し寂し気に微笑む。

「でも、そんな可愛い子で凄い魔法使いって会ってみたいかな?」
「それは、少し難しいですね」

さやかの言葉に刹那が苦笑する。

「魔法の世界で少々大きな出来事がありまして、
ネギ先生とアスナさんはそちらの関係でここを離れる事が多くなりましたから」

刹那の言葉と共に、まどかはちらっと木乃香の顔を見る。
何処か寂し気なのはそのせいか、と。
312 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 16:59:18.81 ID:wCTSvUcm0

「ネギ先生が凄いのは聞いたけど、
アスナさんもそれ程の人物なの?」
「そういう事になります」
「………ちょっと、寂しいなぁ」

ほむらの問いに応じた後に刹那が言い、
木乃香がぽつっと口にした。

「京都からこっちに来て、うちがちょっと馴染めんかった時に
最初に友達になったのがアスナやったから。
今言うたみたいに私立の学校で人の異動も少ないさかい、
ずっと一緒やったから、いない事が多くなると寂しいわ。
うちの事もネギ君の事も力一杯引っ張ってくれて。
ネギ君も、ここで一緒になって、弟が出来たみたいで楽しかったからなぁ」

「そうですね」

はんなりと言葉を紡ぐ木乃香と優しい口調の刹那を、
ほむらは静かに見ていた。

ーーーーーーーー

「ごめんなさい、担任の、先生?」
「うん。まあ、付いて行けないのは当然だと思うけど」

教会で、聞き返したマミに裕奈が言った。

「ネギ先生、ネギ・スプリングフィールド。
イギリスの魔法学校を首席で卒業した天才魔法少年。
形の上では飛び級の大学卒業扱いだとかで、
魔法学校の卒業実習もかねてこの学校の先生になったって事。
この学校、麻帆良学園は実質的に魔法使いが作って
裏から仕切ってる学校だからね」

「そういう学校、だったわね」

「そ、関東魔法協会の長が学園の学園長ってぐらいで、
生徒にも教師にもその筋の人間が大勢いるからね。
まあー、私も知ったのはつい最近、
ってぐらい普通の生徒も結構いる訳だけど」
313 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:03:00.62 ID:wCTSvUcm0

「ちょっと、集合写真をもう一度見せてもらえるかしら?」
「どうぞ」

裕奈が差し出したスマホを、マミは改めて見直す。

「あなたと桜咲さん、近衛さんね。
それから、さっきのスナイパーと新体操の娘もいるわね」

「こっちは佐々木まき絵。
私と同じ時期にこっちの世界に首突っ込んだんだけどさ、
私の親友だから、私が大怪我したの見て
反射的に巴さんに突っ掛かって行ったんだね。
それは私が悪かったし私からもよく話しておくから許してあげて」

「それで、こっちのスナイパーは?
佐々木さんは新体操の技量はとにかく実戦は素人っぽい粗があった。
だけど、スナイパーは尋常な使い手じゃない」

「龍宮真名、巴さんの言う通り魔法使いの凄腕スナイパー。
この人の事は、正直言って私にもよく分からない。
3年A組でも話す機会は少ないし、
依頼で動くタイプだから魔法協会とのパイプはあるんだろうけど、
どういう筋で動いているのかまでは把握出来ないんだ。
さっきのは多分行き掛り上私を助けようとした訳で、
これはどっちかって言うと私のドジで
龍宮さん自身は筋の通らない事はやらないと思う。
それで、こっちから聞くけど、
巴さんはどうして魔法使いの事を知ったの?」

「桜咲さんの方から接触して来た。魔女の結界でね。
あなた達魔法使いは本来私達魔法少女には関わらないとも聞いてるけど、
見滝原の魔女の発生率が高くなってるとかで、
そちらの魔法協会の内内の指示で調査しているって」

「成程ねぇ。それでここに来たのは?」

「近衛さんに招待されたから。
以前に見滝原でも紅茶のお茶会を開いた事があって、
それで、今度は麻帆良で野点に招待したいと」
314 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:07:10.08 ID:wCTSvUcm0

「ちょっと待って、刹那さんが魔法少女の調査をしていたって?
魔女、って、そっちで狩ってるモンスターの事だよね?」
「ええ、魔女を狩るのが私達魔法少女の使命。
桜咲さんが関わって来る迄は、そこに魔法使いが関わる事は無かった」
「それは、刹那さんとこのかちゃんが?」

裕奈の問いに、マミが首を横に振った。

「近衛さんは桜咲さんを勝手に追いかけて来たみたいね、
桜咲さんも驚いていたみたいだから。
桜咲さん、近衛さんも明石さんのクラスメイト、でいいのよね?」

「うん、3Aのクラスメイト。
只、特に刹那さんに関しては詳しいって程詳しい間柄でもないけどね」

「やっぱり、魔法協会の魔法使いなの?」
「と、言うか、ネギ・パーティーのコア・メンバーだね」
「ネギ・パーティー?」

マミの問いに、裕奈は椅子に指で同心円を描き始める。

「色々あって、特に夏休みにね、
それで3年A組は私も含めてかなりの部分魔法関係に染まっちゃったんだけど、
魔法関係、それ以外含めてネギ先生を中心としたパーティーが出来てるんだ。
参加した時期が幾つかに分かれるんだけど、
はっきりコア・メンバーなのは」

裕奈がスマホの集合写真を指す。

「ネギ君、神楽坂明日菜、近衛木乃香、桜咲刹那。
この四人で間違いないと思う。
元々刹那さんを除く三人は女子寮の同じ部屋に住んでるし」

「ネギ先生も?」
315 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:12:18.91 ID:wCTSvUcm0

「うん。まだ子どもだからって事で、
成り行きでそういう事になった流れだけどね。
でも、魔法関係の事でもかなり早い段階でこの三人はつるんでたって聞いた。
そして、刹那さんとこのかちゃんは故郷の京都で大親友。
その縁でアスナの剣の師匠で、
刹那さん普段はちょっと冷徹で怖い人に見えるんだけど
特にこの三人には心開いてる感じかな。
それで、ネギ先生からの信望も厚い」

「ええ、私も桜咲さんは信頼に値する人だと思う。
命がけの魔女退治に何度も同行しているから間違いない」
「その辺は間違いないと私も思うよ。
只、こっちの仕事始めて分かったんだけど、
刹那さんって所属が結構複雑でね」

「魔法協会じゃないの?」

「と言うか、近衛家の直属なのかな?
刹那さんが使う剣術は京都神鳴流、
この流派は京都で陰陽師とかと一緒に魔物退治してたそういう流派。
フィクションだとあの狂言の人がやってた映画とかの怨霊退治の裏側に、
って言ったらもっと分からなくなるか」

「大丈夫、ゴ○ラの人がやってたあの映画ね?」

「それで合ってる。
近衛家はその時代からの京都の超大物で、
今でも格式、能力ともに
日本の魔法、呪術のトップに君臨していると思っていい。
だから、青山家を宗家とする神鳴流も近衛家とは密接な関りがあった。
歴史の教科書的に言うと、京都の朝廷の下で魔物を退治していたのが神鳴流で、
その京都の朝廷の権力者で
今でも魔法、呪術の裏側に君臨しているのが近衛家って事になるから」

「やっぱり、エージェントってそういう事を調べるの?」

「まあ、それも仕事ではあるんだけど、
実際これ分かり易く調べて来たのはまき絵。
文字通りの新体操バカで勉強とかさっぱりだったんだけど、
こっちに関わってから、やたらこっち側の歴史とかにドハマリしてね。
まあ、関わったものは仕方がないって事で、
知り合った関係者も支障の無い限りの事は教えてくれてるみたいで」
316 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:15:57.95 ID:wCTSvUcm0

「つまり、桜咲さんは京都の近衛家と?」

「そっちの影響が強いんじゃないかな?
今の近衛家は、当主の近衛近右衛門が関東魔法協会の長で麻帆良学園の学園長。
近衛近右衛門の娘婿の近衛詠春が京都在住で
関西呪術協会の長で近衛の義理の親子が東西の魔法・呪術の長を務めてる。
近衛詠春の前の名前は青山詠春、
つまり神鳴流宗家青山家の出身で実際めちゃ強い剣の達人。
近衛近右衛門の娘と近衛詠春の間に生まれた娘が」

「近衛木乃香」

マミの言葉に、裕奈が頷いた。

「つまり、今の近衛家は近衛と青山、
西と東、魔法と剣ががっちり絡んだ上に君臨してる状態になってる。
神鳴流の剣士として関東協会に属してる刹那さんが
実質的な直属なのもまあ当然だね。
学園警備から見ても独自の指揮系統で動いてる節があるし、
このかちゃんの護衛でもある訳だし」

「やっぱり」
「そう見えた?」

「ええ、漫画や時代劇でよく見る関係に見えた。
幼い頃からのお付きの者で、お嬢様は友達として心から慕ってる。
お付きは形の上では遠慮してるけど、本当は大切な友達だと思ってて、
お互いにその気持ちは通じ合ってる。
これが執事だったらちょっとしたラブストーリーな関係よ」

「まあねー」

くすっと笑って言うマミに、裕奈がくくくっと笑って答えた。
317 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:19:02.01 ID:wCTSvUcm0

「そういう事、見りゃ分かるよね。
西と東、魔法と呪術、剣術まで加わって頂点に君臨している、
裏の魔法のスーパーサラブレッド、って、家柄だけじゃなくて、
潜在的な能力も桁違いに高いのがこのかお嬢様」

「知ってるわ、
それは私達から見てもとんでもない魔力を持っているから」

「うん。そして、そのこのかお嬢様が京都にいた時、
護衛としてつけられたのが刹那さん。
いわゆるご学友って奴だね。

流派的にも、この時は関西呪術協会の所属だったのかな?
このかちゃんがこっちの学校に来たのに合わせて
刹那さんもこっちに来て、
それに合わせて関東魔法協会に移籍したみたいだけど、
今の東と西は上で繋がってるからね。

なーんか今から思えばこっち来たばっかの頃は
このかちゃんが色々声をかけても刹那さんの方で素っ気なくしてて
このかちゃんが落ち込んでたみたいな事もあったみたいだけどさ」

「それは、多分護衛の任務を優先したから。
だから物理的にも精神的にも客観的な視座を得るために、
大切だからこそ敢えて距離をおいた。
彼女はそういう人じゃないかしら?」

「ご名答。でも、中等部の修学旅行以来かな、
なんか打ち解ける事があったみたいで、
そっからはもうじゃれつくこのかちゃんを
刹那さんとしても内心嬉しい熱々の幼馴染っぷり。
なんか、その頃に魔法絡みで色々あったみたいで、
それでアスナとも繋がって、
学校ではアスナとこのかちゃんが親友だったからね。
それでこの四人がコアな関係で結びついたって事」

「アスナさん、ね」
318 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:23:10.82 ID:wCTSvUcm0

「うん、まあ、私立って事で長い事クラスメイトしてるけどいい娘だよ。
自分ではがさつ者って言ってるけど、
なんか馬鹿みたいに楽天的で情に厚くて。

ネギ君とか刹那さんとか、実の所このかちゃんも、
ちょっと重く考え過ぎる真面目なタイプだからさ、
アスナがいて丁度いいバランスになってる。
ネギ君の事とか、正面から止められるのアスナか千雨ちゃんぐらいだし。

ああ、千雨ちゃんってこの娘ね。
普段はちょっと距離取った感じだけど、実は頭もハートもいい奴で。
真面目過ぎて優秀過ぎて、可愛いお子ちゃまなのに一人で抱えすぎなネギ君に、
真正面から向き合っていい感じにブレーキ役になってるのかな。
だから、ネギ君からも相当信頼されてって言うか心が通じ合ってるみたいでさ」

「いい仲間、お友達なのね」

「まあー、この四人は特別かな?
ネギ君がこの学校に来てから、
私達が知らない間にも随分色々あったみたいだけど、
その辺の事をこのメンバー中心で解決してたって言うし、
それで付き合い長かったり同居してたり、
もうファミリーって言ってもいいレベルだわ」

裕奈があははっと笑うのを、マミも微笑ましく眺めていた。

ーーーーーーーー

「マミさん、まだかな?」

643号室でアルバムを見ながらわいわいしている中、
まどかがぽつりと言った。

「折角こちらに来たんですから、一度外に出ますか。
散歩がてらカフェにでも。
巴さんには連絡を入れておきましょう」

刹那が言い、めいめいそれに同意を示す。
319 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/09(土) 17:26:38.72 ID:wCTSvUcm0

「あの、刹那さん」
「はい」

そこで、さやかが刹那に声をかけた。

「仁美や恭介に説明してくれたって。
有難うございました。
お礼、言いそびれてすいません」
「いえ、私も急にこちらに戻って来ましたから。
それで、その後の進展は?」

真面目な顔で尋ねる刹那にさやかは笑って首を横に振る。

「色々あったから一時休戦だって。
いい友達持ったよあたし。
本当に、いい友達、いい仲間を持った、ね、まどか」
「ウェヒヒヒ」
「気ぃ付けろよ」

そこに杏子が口を挟む。

「そういう事に女の友情は無いって言うからな、
案外そう言っといて」
「あー、そう言えばアーニャちゃんもいつぞや言うてたなぁ、
向こうにはちょうどいい諺があるて」
「うん、分かってる」

さやかがにこっと笑い、紅茶の残りを口にした。

==============================

今回はここまでです>>308-1000
続きは折を見て。
320 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 01:41:57.76 ID:zUxBw6DX0
それでは今回の投下、入ります。

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>>319

ーーーーーーーー

「なんか、歴史的って言うか」
「うんうん、歴史の重みを感じるね」

麻帆良の西洋風の街並みを歩きながら、
鹿目まどかと美樹さやかが改めて言葉を交わす。

「………おい」
「気が付きましたか?」

佐倉杏子の言葉に桜咲刹那が応じた。

「ねぇ、まどか………」
「何?」

ちょっと口調が変わったさやかにまどかが聞き返す。

「結界?」
「えっ?」

暁美ほむらが発した聞き慣れた単語にまどかが聞き返した。

「まさか、でも、これって………」
「さやかちゃん?」
「だって、人が、他にいない」

さやかの言葉に、まどかがハッとして周囲を見回した。
車が通らないのはとにかく、他の歩行者の姿すら見えない。
321 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 01:45:47.92 ID:zUxBw6DX0

「脱出します。佐倉さん、しんがりをお願い出来ますか?」
「おう」

刹那の冷静な言葉に、杏子が不敵に笑って答えた。

「では、他の人は私について来て下さいっ!」

刹那が建物に向けてダッと走り出し、杏子を除く面々がそれに続いた。

次の瞬間、路地から飛来して来た幾つかの光の塊を
杏子の槍が弾き飛ばす。

(光の矢? 一つ一つがちょっとした打撃攻撃ってか)

そして、杏子は、路地からざざざっと姿を現した
黒いローブ姿の相手を見据える。

「なんだ、てめぇ?」

返答代わりに、又、幾つもの「光の矢」が杏子を襲い、
杏子はそれを苦も無く叩き伏せる。
更に、不意の突風が一瞬杏子の視界を妨げる間に、
黒ローブは杏子との距離を詰めていた。

「おらっ!」

黒ローブが、杏子の横殴りの槍を交わす。

「の、野郎っ!」

二度、三度と槍の打撃、そして突きを交わされ、
いらっ、と来た杏子が、馬鹿長く変化した槍を振り上げた。
そして、杏子の一振りと共に、馬鹿長い多節棍が
杏子の前方の空間を範囲攻撃でもする様に展開した。
322 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 01:50:24.17 ID:zUxBw6DX0

「(これで)どうだ、っ!?」

百戦錬磨の魔法少女佐倉杏子が、締め上げた、
と、その感触まで妄想した瞬間、
黒ローブは集中して巻き付いた多節棍のすぐ横にいた。

(なん、だぁ? 確かに普通じゃねぇがこっちの基準で特別速い訳じゃねぇ、
テレポートや幻術でもない、只、交わしただけに間違いない。
なのにここまで一発も?)

杏子が、再び飛んで来た光の矢を、体を開いてやり過ごす。

「うぜぇうぜぇうぜえっ!!!」

杏子が槍を手元に戻し、
黒ローブを狙って突き、払い、そのどちらもするする交わされる。

(しま、っ!?)

とっさに自分の顔の前で槍を振るった杏子が、その迂闊さを呪う。
杏子の目の前で槍の柄に破砕されたのは、複数の試験管だった。
かくんと膝をついた杏子の瞼が、急速な睡魔に屈する。

ーーーーーーーー

「桜咲刹那、これはどういう事っ!?」
「詮索よりも安全を確保します」
「ああもうっ、雨とか降ったっけっ!?」

路地裏を走りながらほむらの問いを刹那が流し、
さやかが悪路に悪態をつく。

「!?」

ほむらが気配に振り返った次の瞬間には、
そこに存在していた黒いローブの「敵」にほむらは一撃され、
吹っ飛ばされたほむらの背中が近くの建物の壁に叩き付けられていた。
323 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 01:53:55.51 ID:zUxBw6DX0

「ほむらちゃんっ!」
「お嬢様鹿目さん私の後ろにっ!!」
「こ、んの野郎っ!!!」

瞬時に変身して飛び掛かったさやかの一刀を、
黒ローブはすいと交わしてさやかの後ろ首に手刀の一撃を加える。

「さやかちゃん!!」

どうと地面に倒れ込んだ親友の姿にまどかが今度こそ悲鳴を上げた。

「だい、じょうぶ………」
「まどかっ!! ………!?」

さやかが呻きながら身を起こそうとし、
頭を振り、ざっと前に踏み出したほむらは強制的に足を止めた。

「なっ!?」
「なに、これ?」

地面から噴き出した、
大量の紐の様な水に雁字搦めにされているほむらを見て
ようやく身を起こしたさやかが目を見開く。
たっ、と、刹那が一瞬で間合いを詰め、野太刀「夕凪」を抜き放った。
野太刀で居合、と言う物理法則に挑戦する神鳴流剣士ならではの一撃を、
黒ローブはするりと交わして地に潜る様に姿を消す。

「な、何よこれっ!?」
「捕縛結界です」

ほむらの問いに刹那が答える。
324 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 01:58:00.94 ID:zUxBw6DX0

「学園警備とこちらの仲間に救援要請を出します。
美樹さん、それまで暁美さんのガードを、
任せて大丈夫ですか?」

「おーけーおーけー、
杏子や刹那さんに結構ボコられてるからね、
この程度なんて事ないって、ててて」
「冗談じゃないわっ! まどか、っ」

「見た所、直ぐに解除するのも力ずくで突破するのも無理です、
私が安全な所まで誘導しますから大人しくしていて下さい。
ここで無理をしても消耗するか最悪大怪我です」

「って、事だからここはあたしに任せといて。
今度来たらぶった斬る」

コメカミに汗を伝わせながら、
大股開きで正眼に構えたさやかが宣言する。

「それでは、お嬢様はしんがりをお願いします」

刹那の言葉に、近衛木乃香は力強く頷く。

「分かった。まどかちゃん、うちとせっちゃんから離れんといてなっ」
「はいっ」
「大丈夫や、せっちゃん強いんやから!」
325 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:02:22.97 ID:zUxBw6DX0

ーーーーーーーー

「もしもし? うん、こっちで確保して………
何、それ?」
「?」

教会で、着信したスマホの通話を終えた裕奈の目が見開かれていた。

「どうしたの?」
「襲撃、された」
「!?」
「こっちに来てる巴さんのお仲間が襲撃されてるっ!」
「襲撃、って、魔法使いなのっ!?」

「質問の答えはイエス、
そうとしか思えないけど誰がやってるのか分からない。
今、刹那さんがガードして安全な所に避難中、私も出るっ!!」

「置いて行くとか言わないでしょうねっ!?」

ーーーーーーーー

路地裏を抜け、行き着いた先は世界樹前広場だった。

「「アデアット!」」

巨大な神木「蟠桃」に向かう巨大な上り階段の幾つもの踊り場。
簡単に言えばそういう作りの「世界樹前広場」にたどり着いた桜咲刹那は、
夕凪と長匕首の二刀で上段から突っ込んで来た斬撃を弾き飛ばした。

「下がってっ!」

まどかを背に隠した水干緋袴姿の木乃香が、
飛来した水晶球を魔法障壁を込めた白扇からの強風で吹き飛ばす。
326 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:05:27.11 ID:zUxBw6DX0

「あなた達、ここで、
麻帆良で私達を手に掛けると言う事の意味を理解していますか?」
「何者を敵に回そうが、私の救世を成し遂げる」

呉キリカを前衛に従え、
広場の上段に現れた美国織莉子の宣言だった。

「匕首・十六串呂!」
「とっ!」

ドドドドッとまとめて打ち込まれた匕首手裏剣を
キリカが横っ飛びに交わした。

「アデアット! お嬢様っ!!」
「はいなっ!」

みょんみょんみょん

「おおおっ!!!」

刹那の手で文字通りぶった斬る勢いで振るわれた建御雷を、
キリカが這う這うの体で交わす。
本当の所を言えば、木乃香の魔力供給を受けた建御雷の一撃は、
キリカとしてもチビらなったのを自慢したくなるぐらいの
とんでもない威力の上にスピードだった。

「!?」

織莉子が放った水晶球が、遠くからの銃弾を受けて砕け散った。
織莉子がたたたっと階段を下りながら水晶球を放ち、
銃弾が水晶球や地面に弾ける。

「上ってっ!!」
「はいなっ、まどかちゃんっ!」
「はいっ!!」

刹那が叫び、牽制されている織莉子、キリカを後目に
木乃香とまどかが階段を上り
刹那がしんがりについて二人の敵を牽制する。
327 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:09:46.80 ID:zUxBw6DX0

ーーーーーーーー

「正義の使徒、高音・D・グッドマン、見参っ!!!」
「おー」パチパチパチ
「魔法使い? 早速だけどこれ、解いてくれないかしら?」

路地裏で、捕縛結界に拘束されたほむらが
颯爽登場した高音に要請した。

「メイ」
「はい………これは………メイプル・ネイプル・アラモード………
………きゃあっ!!」
「メイっ!?」

ほむらの足元の魔法陣を確認しながら呪文を詠唱していた佐倉愛衣が
すってーんっと転倒した。

「大丈夫、です」
「何やってるのよ」
「いや転校生ちょっと偉そうだから」
「これは、魔法陣で人をとらえる捕縛結界ですね」
「ええ、丸で地雷ね」

「その通りです。基本を踏まえながら幾つか嫌なトラップが仕掛けてある、
手作業でこれを外すのはちょっと、骨ですね」
「今、携帯用の破砕装置を手配してはいますが、それ程のものですか」
「そこそこ手間がかかってますし、よく勉強していると思います」

「あれは魔法使いよね?
まどかが魔法使いに追われて逃げているってどういう事なのかしら?
急がないとまどかが………」

「この結界の中で焦ってもケガするだけです、少しだけ時間を下さい。
桜咲さんと近衛さんが一緒であれば安全な筈です」

「ええ、ここでマギカ、魔法少女を襲撃する魔法使い、
その意味は分かりません、至急究明する必要がありますが、
あの二人が一緒なら大丈夫でしょう」
328 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:13:47.98 ID:zUxBw6DX0

ーーーーーーーー

「神鳴流奥義・斬岩剣っ!!」
「くっ!!」

建御雷の一閃と共にすごいばくはつが巻き起こり、
下段から刹那に迫るキリカも後退を余儀なくされる。

「織莉子っ!」
「釘付け、みたいね」

動こうとする先に銃弾が弾けている状態の美国織莉子も苦い口調で言った。

ーーーーーーーー

「ちょっと待って」

裕奈と共に現場に急ぐマミが、
裕奈を引き留めて指輪から変化させたソウルジェムを取り出した。
そして、掌に乗せたソウルジェムの感触を頼りに移動を始める。

「な、何?」
「気づかなかった? 私達は本当に目的地に向かっていた?」

言葉と共に、変身したマミが走り出し、
マミの髪飾りの黄色い輝きが空中に壁の様に広がった。

「オッケー行くわよ」

駆け出したマミが突き抜ける様に到着したのは、
世界樹広場だった。

「マミさんっ!!」
「鹿目さんっ、もう大丈夫っ!!」

広場の最上段近くから叫ぶまどかとマミが言葉を交わした。
329 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:17:21.20 ID:zUxBw6DX0

「これって………」
「ちょっとだけ中和したけど、
根本の発生源があるみたいね」
「もしもし、こちら世界樹広場、保護対象者発見、
エリアが人払いの結界に飲まれてる、発生源の特定と排除お願いします」
「お邪魔は嫌われるわよ」

スマホを使う裕奈の前で、マミが両手に持つマスケット銃が
飛び掛かって来た呉キリカの刃爪をギリギリ抑える。

「ちいっ!」

通話を終えた裕奈がどんどんどんっと魔法拳銃を発砲し、
キリカが飛び退いた。

「なんとか、なりそうですね」

上へ上へと進んでいた刹那が、ふうっと一息つく。

「………せっちゃん?」

木乃香の言葉と共に刹那が天を仰ぎ、
裕奈の目も見開かれた。

ーーーーーーーー


「正義の使徒、高音・D・グッドマン、見参っ!!!!!
………馬鹿なっ!?」

「世界樹広場」に飛び込んだ高音が叫び声を上げた。

「どう、して?」
「な、何?」

高音、愛衣、魔法使い二人の反応にさやかが聞き返す。
330 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/10(日) 02:21:26.49 ID:zUxBw6DX0

「手間をかけ過ぎたライトアップイベント、
じゃなければ魔法的な何か、みたいねその反応」

ほむらが言い、前を見たさやかもようやく異常に気付く。

「さやかちゃんっ、ほむらちゃんっ!!」

その瞬間、視界が真っ白になった。

「まどかあっ!!!」

その場に呆然と突っ立っていたほむらが、肩を叩く感触に我に返る。

「あそこに、いたよね?」

ほむらに尋ねるさやかの声は、震えていた。

「ねえ、さっき、たった今まどかあそこにいたよね、
刹那さんとこのかさんと一緒に?」

「まどか?
まどかああああっっっっっ!!!!!」

==============================

今回はここまでです>>320-1000
続きは折を見て。
331 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 03:48:08.07 ID:QrZnS/zy0
時刻もよろしい頃合いでしょうか。

それでは今回の投下、入ります。

==============================

>>330

「まど、か? ………」
「なんだよ、これ………
まどか? まどかっ!? 刹那さんこのかさんっ!!!」

麻帆良学園都市世界樹前広場では、呆然と突っ立っていた暁美ほむらの横で
美樹さやかが階段を途中まで駆け上って叫び、スマホを取り出した。

「駄目だ、携帯も繋がらなくなってる。
いたよね、さっき絶対いたよね………」
「だ………」
「まどか、まどかどこまどかっ!?」
「黙りなさいっ!!!」

広場を震わす様な一喝に、
一同が肩で息をするほむらに視線を向ける。

「間違いなく魔法、魔法使いの領分の話よね?
説明出来るのは誰っ!?」
「明石さん」

ほむらが叩き付ける様に尋ね、マミが促した。

「魔法、世界だと思う」

裕奈がぽつっと言い、
マミは、苦い顔で小さく首を横に振る高音・D・グッドマンに気づく。
そこに、新たに数人の集団が駆け込んで来る。
今度はスーツ姿の大人が中心だ。

「初めまして、麻帆良学園教師葛葉刀子と申します。
マギカの方々ですか?」
「はい」

その中の一人、魔法少女達も見覚えのある馬鹿でかい棒を手にした
長身の美女が挨拶し、マミが応答する。
332 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 03:51:46.78 ID:QrZnS/zy0

「魔法使い………もしかして神鳴流の方ですか?」
「はい」

マミの問いに刀子が答える。

「学園の魔法教師として、この事態の収拾に参りました」
「まどかは何処? 魔法世界って!?」

噛みつく様に尋ねるさやかに刀子は小さく頷いた。

「不安はもっともです。
魔法に関わる者が住まう別の空間、それが魔法世界です。
まどかさんは出入り口のトラブルでそちらに転移したものと思われます。
只、有能な魔法使い二人が同行していますし世界自体も安定しています。
マギカの皆さんとは言え、
こちらの魔法の世界の事はまだ機密と言ってもいい存在。
こちらで無事に送り届けますので、今日の所はお引き取りいただきたい」

刀子の丁寧な一礼に、
今度こそ噛み付きそうに動いたさやかをほむらが腕で制する。

「分かりました」

ほむらが淡々とした口調で言う。

「まどか、鹿目まどかはあなた達で送り届けてくれるんですね?」
「約束します」
「分かったわ」
「おいっ」

ほむらに続いて同意を示したマミに杏子が声を尖らせる。

「分かりました、それでは必ずお願いします」
「承りました、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

マミと刀子が双方丁寧に頭を下げる。
333 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 03:55:03.93 ID:QrZnS/zy0

ーーーーーーーー

「なーに、まき絵?
見せたいものがあるって………」

その夜、自分も住まう麻帆良学園女子中等部寮に戻っていた明石裕奈は、
自室とは別の部屋を訪れていた。

「!?」

ダッ、と、室内に飛び込み仮契約カードを抜き出す裕奈。
そのカードを持った右手がきつい締め付けと共に引っ張られ、
裕奈は体勢を立て直す間もなく、
ぐにゅっ、と、胸に硬いものが押し付けられていた。

「まき絵、亜子っ!!」

同時並行で、裕奈に同行していた
大柄な少女大河内アキラも玄関からリビングに飛び込む。

「おっと、手を上げな」

すっ、と、無造作なぐらいに槍の穂先を向けられ、
アキラは足こそ止めたが、その目の力はむしろ倍増しになっていた。
334 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 03:58:16.65 ID:QrZnS/zy0

「お、っ」
「何をしている?」

槍の柄を手掴みにしてアキラが低く問う。
槍を向けた佐倉杏子は奪い返そうとしたが、
取り敢えず相手が人間である事を標準に力を込めた槍が動かない。

成程、アキラはこの年頃の女子にしては明らかに長身で
一見するとモデルの様にスタイルがいい。
だが、モデルにしては全体に力強過ぎる。

それは、十分な肉付きを見せるスタイルもそうだし、
豊かな黒髪の美少女と言ってもいい顔立ちは、今は侍の様に凛々しい。
まあ、それにしたって尋常ではない馬鹿力だが。

「!?」

杏子が鼻で笑った、かと思った時には、
槍が尋常ではない長さに変化し、更に多節棍に変化してアキラを縛り上げる。

「降参っ! 他の子は関係ないから手ぇ出さないでっ!」

リボンで縛り上げられリビングに転がされているこの部屋の本来の住人、
佐々木まき絵と和泉亜子を横目に、
右手をリボンで引かれ
アンティーク拳銃の銃口を胸に押し付けられた裕奈が叫ぶ。

ーーーーーーーー

麻帆良学園女子中等部寮大浴場「涼風」では、
忙しい一日も終わりに近づき、
佐倉愛衣が掛け湯代わりにシャワーブースに入っていた。

「!?」

心地よく汗を流していた愛衣が、不意に、
左腕を掴まれ右の脇腹に硬い感触を覚える。
背後から促されるまま回れ右をした愛衣は、
その鼻先に刀の切っ先を見た。

「ちょっと、顔貸してもらえる?」
335 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 04:01:43.99 ID:QrZnS/zy0

ーーーーーーーー

「!?」

女子寮の一室で巴マミ、佐倉杏子に監視されていた明石裕奈は、
突如として増えたキャストに目を丸くする。

「メイちゃんっ!?」
「明石さんも、ですか」

得物を手にした暁美ほむら、美樹さやかの手で
裕奈の側に座らされた愛衣に裕奈が声をかけ、言葉を交わす。

「グリーフシード、あるかしら?
お風呂からここまでだと流石に」

ほむらがマミに囁き、グリーフシードを受け取る。

ーーーー(回想)ーーーー

(引き返すつもり?)
「魔法使いの性質上、テレパシーはむしろ危ない」

世界樹広場を出てから、ほむらが小声でマミに言う。
そして、一同は一度、「図書館島」裏手に移動していた。

「よく、こんな所見つけたわね」
「街の死角を見つけるのはあたしらの日常だからな」

ほむらの言葉に、一度先行して潜伏先を探した杏子が言う。

「大体分かった、情報提供感謝する」
「私が連れて来たんだもの、他人事じゃないわ」

マミから分かる限りの事を聞いたほむらが取り出したのは
複数の小型カメラだった。
336 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 04:05:33.68 ID:QrZnS/zy0

「本来は魔女関係のために用意していたものだけど、
動画をスマホで遠隔視聴できる。
一台は今言った佐々木まき絵の部屋、もう一台は女子寮の大浴場近く、
廊下の天井に設置しましょう」
「お風呂?」

ほむらの言葉にさやかが聞き返す。

「メイ、と呼ばれていた魔法使いを押さえる。
タイプ的に見て金髪の先輩は捕獲しても骨が折れそうだから」
「佐々木まき絵さん、明石裕奈さんの大事な友達みたいね」
「嫌かしら?」

ほむらの問いにマミが首を横に振る。

「状況が状況だから、部屋のドアが開いた瞬間に、でいいわね。
暁美さん、かなりの魔力を使う事になるけど」
「一応グリーフシードのストックは用意して来た」

ーーーー(回想終わり)ーーーー

「!?」

リビングで拘束され転がされていた佐々木まき絵が、
自分の魔法練習杖をしゅっと床に滑らせた。
愛衣がそれを手に立ち上がった瞬間、
マミが首元から抜いたリボンが鞭と化して愛衣の右手を叩き、
そのまま愛衣に絡み付いた。

「手荒な真似をしてごめんなさい」

結論として、体に複雑に巻き付いたリボンで
腕を胴体に縛り付けられた愛衣を前にマミが口を開いた。

「だけど、このままはいそうですか、と帰る訳にはいかないの」

マミの声は、丁寧だからこそ凄味があった。
337 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 04:09:22.02 ID:QrZnS/zy0

「今すぐ私達を解放して下さい。
ここで誰かが大声を出せば、
あなた達は3年A組と関東魔法協会を直接敵に回す事になる。
マギカであっても五人やそこらでどうにかなる体制ではありません。
今なら穏便に、鹿目まどかさんの無事はお約束します」
「巴マミ、ちょっと全員にリボンを」

ほむらの言葉に、マミが小さく頷く。
ほむらに耳打ちされたさやかが、
リビングの一角で床に向けてするりと剣を落とす。

「今、あなた達は止まった時の間にいる。
私達の言う事を聞かないと言うのなら、
この学校の人間はここにいる全員の
両腕両脚を砕かれた白骨死体を見る事になる」
「嘘ですね」

空中で静止する剣を前に、
ほむらの言葉に愛衣が応じた。

「マギカの仕組みを正確には知りませんが、
魔力を使っているのは間違いない。
で、あれば、そんな長時間の時間停止が出来る筈がない、
魔力が持たない」
「ああそう」

ほむらは、敢えて苛立った口調を作り、
青髪ショートカットの少女にざしざしと接近する。

「亜子っ!」

生来色素が薄くショートカットの髪が青っぽく見える和泉亜子が、
米軍制式M9拳銃を手にした
ほむらの急接近にぶるりと震え、裕奈が声を上げる。
338 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/12(火) 04:13:01.84 ID:QrZnS/zy0

「取り敢えず両腕両脚に一発ずつ、でいいかしら?
他の全員分を見せつけてから直接体験してもらう、
取り敢えずその程度の時間はあるわ」

「分かった、分かってる事は全部話す。
元々、私がそっちの立場だったとしても、
あれで友達がいなくなって納得して帰れとか言える話じゃないから」
「分かりました」

裕奈に続き、愛衣も折れた。

「有難う、そしてごめんなさい。
全部私達が悪いって事でいい。
だから教えて頂戴」

二人の返答にマミが頭を下げた。

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今回はここまでです>>331-1000
続きは折を見て。
339 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 03:43:30.41 ID:NVh912BJ0
年末近くでアニメも最終回。
色んな笑いで観てましたが、
まずは楽しませてもらいました。

時刻もよろしい頃合いですか。

それでは今回の投下、入ります。

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>>338

「そちらの和泉亜子さん?」
「はいっ」

ツインドリルヘアーの少女に名前を呼ばれ、和泉亜子の声が跳ねる。

麻帆良学園女子中等部寮、
その自分の部屋にいた所を二人組のコスプレ少女に襲撃され、
あっと言う間に拘束された。

実の所、亜子も同居人の佐々木まき絵も、
この手のトラブルには多少の免疫がある。

そして、コスプレが只のコスプレではない、と言う事も理解出来る。
その亜子から見ても、二人組のコスプレイヤーは相当な実力者だ。
亜子達の知るトップクラスには及ばないだろうが、その道の素人ではない。

「今、リボンを解くから
バスタオルと着る物とバスルームを借りられるかしら?」
「分かった」

自分が手にしたリボンの震えに気づいたツインドリル少女巴マミが言い、
その事に気付いた亜子もしっかりした声で応じる。
340 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 03:46:32.02 ID:NVh912BJ0

亜子としても状況が状況であり、怖いものは怖い。
だが、夏休みの経験により、
その前とは比べ物にならないぐらいには腹が座っていた。
少なくとも、誰かが傷つこうと言う時に
僅かばかりの覚悟を決められるぐらいには。

もう一つ、これもその時の、絶対的な善悪とは別の
筋の通った者、通らない者、些かの暴力的な世界に触れた経験則として、
既に四人に増えたこの襲撃者達、
多分、対応を間違えなければ余り理不尽な事はしない。
そう亜子は直感した。

「大丈夫? 風邪引いてへん?」
「大丈夫、です」

和泉亜子と佐倉愛衣の拘束が解かれ、
亜子は、マミに横目で見られながら、
マスケット銃の銃口を向けられてその場に座り込んだ愛衣を
バスタオルで包み込む。

ーーーーーーーー

佐倉愛衣の着替えが終わり、
亜子とマミが飲み物を用意してから全員の拘束が解除された。

「乱暴の上に恥ずかしい思いまでさせて、本当にごめんなさい」
「慣れてますからモトイ
全部は肯定出来ませんが、
明石さんの言う通り状況から言ってお気持ちは分かります」

マミが頭を下げ、テーブルの前に座る愛衣が、
亜子から渡されたドクダミ茶のカップを
両手持ちにして啜りながら答える。

「それはごめん、本当に」
「申し訳ないと思ってる」

さやかとほむらが頭を下げ、明石裕奈が頷いた。
その背景では「悪かった」と言っている佐倉杏子に
大河内アキラが小さく頷いている。
341 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 03:52:31.96 ID:NVh912BJ0

「佐々木まき絵さん?
昼間にも会ったわね。巴マミです」

マミがまき絵に声をかけ、
マミに目で促されて他の面々も名乗りを行うが、
まき絵はじっと伺うだけだった。

「この人達は魔法少女、マギカ、って言って、
私達とはちょっと違う魔法を使う人達なんだ。
ちょっと色々あって正直トラブルになってるんだけど、
本当なら私達の敵じゃない。このかちゃんや刹那さんの友達でもあるから」

「そうなん?」

明石裕奈が説明を行い、亜子の言葉にマミが頷く。

「こちらに、魔法使いに何か非があったと言うのか?」

「それに就いては、特にあなた達を巻き込んだ事は本意じゃなくて
重ねて申し訳ない事をしたと思ってる。
だけど、私達の仲間、友達が、魔法に関わって姿を消してる。
だから、こんな形で魔法協会に関わる人達を秘かに引っ張り出して
どうしても事情を聴きたかった」

アキラの言葉にマミが答えて何度でも頭を下げる。

「この子達も、半分行き掛りだけど魔法は使える、
こっち側に関わってて守るべき秘密は守るから」
「それが本当ならきちんと事情を話して欲しい」

裕奈に続き、アキラが言う。

「まどかが、鹿目まどかと言う、
私達と一緒にここに来た同級生がいなくなったのよ。
あの世界樹とか言う大きな木が光って、
そこにいた筈のまどかが姿を消した。
言っておくけど、まどかは私達と行動を共にしていても魔法少女じゃない、
能力的には只の一般人だった」

「それ見た」

ほむらの言葉にまき絵が続き、亜子が頷いた。
342 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 04:00:14.43 ID:NVh912BJ0

「世界樹が光ってるから又、なんかあったのかって」
「又、って何っ!?」
「落ち着いて暁美さんっ」

勢い込んでまき絵を引かせるほむらをマミが嗜める。

「ええ、そうね。
ここからは穏やかに教えていただけるかしら?」
「ええと、鹿目まどかさん? あなた達の仲間の。
彼女は多分魔法世界にいる」

ほむらの言葉に、裕奈が説明を始めた。

「それはさっき聞いた、魔法世界と言うのは何処にあるの?」

「火星」

「オーケー美樹さやか、適当に腕と脚を十本ばかし斬り落として。
あなたなら後で繋げられるでしょう」

「魔法使いと言うのは、宇宙人か何かなのかしら?」
「それに近いのもいる、だから少しだけ真面目に聞いてくれるかな?」

ほむらとマミの反応に、裕奈が応じた。

「位相って言うんだけど、異次元空間って言えば分かるかな?
火星にある異次元空間、別の世界別の次元。
そこが魔法の世界。
その魔法の世界と繋がるゲートがこの麻帆良学園にあって、
ゲートが作動したら地球のこっちの世界から
火星にあるあっちの世界に一瞬で移動出来るんだ」

「じゃあ、まどかはその、火星にある異次元空間にいる、
そう言いたい訳?」

今度は自主的に腕の一本も居合抜きしそうなさやかに、
裕奈は小さく頷いた。
343 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 04:07:46.15 ID:NVh912BJ0

「火星とか異次元とか魔法の国とか言っても、
こちらの世界同様に普通の人間の秩序はあります。
現在は治安やインフラも安定していて、
こちらの世界との通信や交通も整備されています。
一緒に転移したのがあの二人ですから、
あの二人は実力もあってあちらの世界にも明るいですから
滅多な事にはならない筈です」

「それを信じろと?」
「お願いします」

ほむらの言葉に愛衣が頭を下げ、さやかも浮かした腰を下ろす。

「丸で神隠しね」

マミが嘆息して言った。

「鹿目さん達が魔法の世界に、って、
どうしてこんな事になったのかしら?」
「答えなさい」

マミが問い、沈黙する愛衣にほむらが言葉を重ねる。

「分かり、ません」
「分かる事を話して」

苦し気に言う愛衣にほむらが迫る。

「元々、ゲート自体はこの学園の図書館島地下にあるものですが、
今年の夏休みまでは休止、閉鎖状態でした」
「図書館、島?」
「図書館の島」

さやかの言葉に裕奈が応じる。
344 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 04:11:27.76 ID:NVh912BJ0

「湖の中の島が丸ごと図書館になってるんだ、
あれは一種の古代遺跡だね。
実際の所は大昔の魔法使いが作った重要ポイントとかでさ」

「そこにその、ゲートがあると言うのね?
休止中だった、と言ってたけど、今は違うの?」
「半分は」

マミの問いに、愛衣が答える。

「夏休み中の情勢の変化でゲートの再稼働実験はスタートしていました。
その実験中の事故による稼働、それが関東魔法協会の暫定的な見解です」
「物凄く歯切れが悪いわね」

ほむらの言葉の愛衣は頷く。

「あり得ないんです」
「あり得ない?」
「はい、麻帆良、関東魔法協会の魔法は、
科学技術と高度に融合しながら開発が進められています」
「ふーん、科学と魔術とか絶対に交差させちゃいけない
みたいなイメージもあるけど、違うんだ」
「はい」

さやかの言葉に愛衣が答える。

「ですから、備蓄していた魔力エネルギーの流通制御の一部に
コンピューターを取り入れる。
そこで何等かの誤作動が生じて暴発する程の魔力エネルギーが流出する。
その可能性はなんとか理解できます」

「うん」
「只、それでゲートを作動させるとなると、話は別です。
これは、「魔法」なんです」
「魔法?」

愛衣のどこか抽象的、概念的な話にマミが聞き返した。
345 :mita刹 ◆JEc8QismHg [saga]:2017/12/19(火) 04:14:58.55 ID:NVh912BJ0

「術式を組み魔法を発動させる事は、
ゴーストの無い機械には出来ません。
今回の出来事はどう見ても只の魔力漏れじゃない。
そのタイプの暴発であれば
もっと無秩序に物理的な損害、よしんばゲート現象に限定しても
人間三人の消失程度では済まない筈ですから」

「仕掛けた人間がいる、と言う事ね。
その心当たりは?」

ほむらの言葉に愛衣が首を横に振り、
ほむらが米軍M9拳銃を向けても愛衣はその銃口を見据える。

「分かってた事だろ」

リビングの床で体勢を崩していた佐倉杏子が口を挟んだ。

==============================

今回はここまでです>>339-1000
続きは折を見て。
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