鈴谷秘書艦と新入り不知火

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162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/01/28(日) 22:49:30.65 ID:vLC5UCfD0
ここまで
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 21:45:07.92 ID:8sZeci750
再開します
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 23:09:39.18 ID:8sZeci750
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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 23:37:14.06 ID:8sZeci750
準備室に着くとロッカーの中の艤装を取り出す。ちゃんと破片も取り出されたようで新品のように綺麗だった。

磯風「流石工作艦、明石万々歳だな」

不知火「あの人が居なかったら私たちはマトモに出撃できないでしょうね」

砲塔と魚雷管を装着する。仰角を変えて動作を確認する。どちらもスムーズに動くことを確認すると、機関を背負いアームの調整をする。

満潮「調子良さそうね」

不知火「はい、今度こそちゃんと動いて見せます」

満潮「なら任せたわよ」

水面に足をつける、浮力も問題なくそのまま立つことが出来た。少し進んでみると痕跡はちゃんと残っており、どれだけ移動したのかも確認できる。

満潮「というか不知火、あんたまた敬語になってるわよ」

不知火「すみません」

満潮「ここまで敬語が出るなら癖ね。磯風には普通だから陽炎型以外には敬語になるのかしら?」

この敬語はどうしようもない。訓練生時代からの癖で陽炎型の一部以外には敬語で話していて、陽炎や黒潮に手伝ってもらったが治ることはなかった。

満潮「まあ気にしていてもしょうがないわ。不知火の喋りやすい様にしゃべればいいわよ」

不知火「そうします」

艤装の準備を終え、訓練用のペイント弾を装填し試し打ちとして備え付けの鉄棒に向かって発砲する。問題なくインクは鉄棒にへばり付き、無事に撃てることを確認する。

訓練海域に移動すると、吹雪が準備を進めていっていた。テキパキと進めていき、ほぼ準備できていた。

磯風「おーい、白雪。来たぞ」

白雪「あ、皆さん。こちらは吹雪の1個が終われば準備完了です」

磯風「こっちは白露が来れば準備完了だ」

白露「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃジャーン!」

最大速力でやって来た白露は急旋回で私たちに海水をぶっかけて止まった。シャツが海水で張り付く。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/25(日) 23:50:21.48 ID:8sZeci750
満潮「何してんのよこのバカ!」

白露の頭を勢いよくしばくと、濡れたスカートを絞っていた。

白露「ごめんごめん、それで白雪たちも訓練するの?」

白雪「いえ、私はお礼として皆さんの訓練をお手伝いさせてもらうだけですから」

白露「そうなの?」

磯風「ああ実はな…」

白露に事の経緯を伝える。何度かクスクスと笑って白雪が手伝ってくれることを喜んでいた。

白雪「それじゃ、私はこの的を動かしますから訓練開始の合図に空砲を1発ならしてくださいね」

そう言うと白雪はロープを持ち的を動かす。最後の一個に吹雪が結び終えると、大きなあくびをして白雪と同じように的を引っ張っていく。

白露「私が陣形を言うから、それに合わせて艦隊行動してね」

磯風「了解、旗艦殿」

白露「それじゃ、いっくよー!」

1発の空砲が辺りに鳴り響き、訓練の開始を告げる。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 01:06:36.26 ID:GcwDyZKu0
全員一斉に速度を上げ、まずは基本の単縦陣から始める。第四戦速での航行を始め、目標の的まで距離を詰める。白雪がこちらを確認すると、逃げるようにして動き始める。

白露「目標前方!初弾、撃て!」

各々から放たれたペイント弾は放物線を描いて飛んでいく。的には2発、満潮と不知火が放ったペイント弾が命中した。次弾の装填を急ぎ、魚雷管も目標に向ける。

白露「命中弾、夾叉確認!各自修正、次弾用意、撃て!」

2斉射目は7発が命中、1発が的を越えて少し後ろに着水した。すぐさま白露から次の命令が飛ぶ。

白露「単縦陣から複縦陣に変更!最大戦速!」

2列目の私が白露の横に行き、さらに速度を上げる。白露の顔にはいい笑顔が浮かんでいた。

白露「2個目行くよ!右砲戦用意、各自の判断で撃て!」

最大戦速のせいか体が揺れ、狙いが定まるのはまだあとであった
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/02/26(月) 01:07:06.29 ID:GcwDyZKu0
ここまで
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 16:22:51.46 ID:ibiQ5+7D0
再開します
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 18:12:51.00 ID:ibiQ5+7D0
体の揺れが収まってきたのを見計らい、狙いを定め的を撃ち抜く。すぐに体を向きを変えて次の的に向かう、吹雪が引っ張る的はチョロチョロと小刻みに震えかなりうざったい。速度をあげ、限界まで近づき初弾で命中させる。

不知火「よし、このまま…」

突然頭部を誰かに叩かれる。頭を押さえ振り返ると満潮が怒った顔でこちらを見ていた。

満潮「急ぎすぎ!実戦だったら死んでるわよ!?」

不知火「え?」

白露たちの方を見るとかなり距離があり、白露が笑っているのが見える。白雪達も苦笑いをしているようで道具を引き上げてこちらに向かっていた。

白露「あははは、まさかそんなに先々行かれるとは〜…」

不知火「すみません…」

何故か今日は謝ってばかりのような気がする。このままでいいんだろうか。

白露「1回動き合わせるところからやろっか。先にやれば良かったかな」

磯風「あれだ、前の鎮守府の艦隊の動き方が身に付いてるからこっちに慣れてないんだ」

白露「でも、さっきの哨戒の時は迷子になった以外はちゃんと出来てたよね?」

磯風「…しらん!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 19:16:01.87 ID:ibiQ5+7D0
満潮「とりあえずやればいいでしょ。出来たら他に原因があるんだから」

白露「それもそっか。不知火、準備いい?」

不知火「問題ありません」

気持ちを切り替える。気にしていてはしょうがない、さっさとこちらに慣れなければ。

白露「それじゃあ輪形抜いた4つやろっか。白雪達もやる?」

白雪「そうですね、吹雪はどうしますか?」

吹雪「わ、私は食べ損ねた昼食の分を食べたいからいいかなって」

白雪「そうですか、それじゃあ私たちはここで。続き頑張ってくださいね」

二人は使った的を戻るついでに持ち帰っていった。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/28(水) 19:16:47.99 ID:ibiQ5+7D0
ここまで
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