男「猫娘との生活」

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26 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/04/30(日) 07:43:33.92 ID:B6uodT3NO
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ーー

毎日が辛かった

ーあんた誰なんだ!? 人の家に入って何してる!?ー

信じていた物に裏切られて

ーば、化け猫だぁー!!ー

ーまってくれ我は!ー

周りの視線はいつも恐怖と拒絶

ーとっとと家から出ていけぇ!ー

どうして生きているんだろう
何が楽しくて今日を生きている

ーうぇ、なんだこの猫きったねぇ、野良猫かー

もう嫌だった

ーほれほれ早く逃げないと尻尾燃えちまうぞー? ははははは!ー

ーすまんな、お主の様な半妖にこの場所に留まる場所は無いー

我の居場所など何処にもなかった
27 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/04/30(日) 07:45:06.51 ID:B6uodT3NO
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毎日が辛かった

ーあんた誰なんだ!? 人の家に入って何してる!?ー

信じていた物に裏切られて

ーば、化け猫だぁー!!ー

ーまってくれ我は!ー

周りの視線はいつも恐怖と拒絶

ーとっとと家から出ていけぇ!ー

どうして生きているんだろう
何が楽しくて今日を生きている

ーうぇ、なんだこの猫きったねぇ、野良猫かー

もう嫌だった

ーほれほれ早く逃げないと尻尾燃えちまうぞー? ははははは!ー

ーすまんな、お主の様な半妖にこの場所に留まる場所は無いー

我の居場所など何処にもなかった
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:46:17.94 ID:B6uodT3NO
誤爆すまぬ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:47:09.99 ID:B6uodT3NO
ーなんだお前捨て猫か? ついてないなぁ...ー

でも、彼に会えた

ーそうだお前俺の話し相手になってくれよ、独り身はちと寂しくてなー

ー今日からお前は鈴、鈴蘭だ。よしよしー

ちょっと独り言が多くて

ーうーん、猫って玉ねぎダメなんだなー

それでいて決めたことはとことんやる

ーおーい鈴今日はちょっと奮発して贅沢な猫缶だぞ!ー

ー鈴聴いてくれよ今日さぁまた後輩がよー

でも仕事先では大変そうだが彼は笑顔だった

なにより

ー鈴ー! す......へ!?ー

ーぬし......これはの、はぅ///ー

ーただいま......鈴ー

嬉しかった、ここに居ても良いんだと

心から思えた、初めて心が満たされた
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:48:10.70 ID:B6uodT3NO
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「鈴、鈴さん大丈夫か?」

鈴「ぬ......ぬし?」

男「うなされてたからさ、嫌な夢でも見たの?」

鈴「夢......なに昔の事じゃ」

男「............鈴さん」

鈴「こりゃ、頭は撫でんでええわい! 我はこれでもお主より」

男「鈴さんの居場所はここだからね」

鈴「!!」

男「だからもう泣かないでよ、俺もいるしさ一人じゃないぜ?」

鈴「うん(......そうか、我は泣いておったのじゃな)」

鈴「主、ありがとの......」

男「うん」

鈴「主、一緒に寝てはくれんか? い、嫌なら......」

男「嫌なもんか、一緒にいるから安心してくれ」

鈴「.........やっぱり主は優しいのう」

男「そうだろもっと褒めろ」

鈴「.........ふふ」

男「なんか可笑しかったか?」

鈴「うんや、そういう主の所我は好き.........じゃ」スヤスヤ

男「す......ってもう寝てるし、ああ反則だよそういうのは......」

男「.........まぁ良いか、おやすみ鈴」
31 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/02(火) 18:18:18.41 ID:gzipOUScO
目がさめると何とも居た堪れない空気が鈴と男の周りを取り巻いていた

鈴「.........ぬ、主よ昨日我が言っていた言葉はの......」

男「好きって言葉だろ? 鈴さん大丈夫だ俺は誤解してないよ」

鈴「ぬ/// それはつまり」

男「飼い主としてって事だろう?」

鈴「ふぇ? 」

男「飼い主として嬉しい言葉だよ、ありがとう鈴さん」

言うや男は鈴の頭を撫で始める
かくいう鈴は

鈴「(.........なんじゃ、嬉しい様な残念な様な......むぅ、じゃが我は半妖主と結ばれるのはあり得ん話か)」

鈴「(って我は何を考えておる!? 主にそんな感情を抱くとはイカン! イカンぞぉ!)」ブンブン

男「うぉ!? どうしたのいきなり?」

鈴「にゃんでもないぞ主よ!」

男「にゃんでもって......ぶふ」

鈴「わ、笑うんでないわい!」ポカポカ

男「ごめんごめん」

鈴「所で今日は仕事に行かんのか? 大分ゆっくりしておるが?」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:18:58.37 ID:gzipOUScO
男「今日は休みなんだ、だから鈴さんとノンビリしてるよ」

鈴「なんじゃと!?」

男「そんな驚かなくても」

鈴「(主と二人......二人きり......)」

鈴「(ああ、ダメじゃこんなこと考えてはいかんのに......いかんのにぃ)」

男「鈴さんどうかしたの?」

鈴「(主に......あ、甘えたい......///)」

男「鈴さん? 顔赤いよ熱でも」ピトッ

鈴「ぬ...ぬしー///」ギュウ

男「......え?」

鈴「んん......主はええ匂いじゃぁ」クンクン

男「ちょ鈴さんどうしたの?」

鈴「(ああ、主......我のご主人......優しいご主人......)」

鈴「今日は二人きりなんじゃろ? だったらサービスしてくれてもええやろぉ?」スリスリ

男「一体突然......は!!(この必要に擦り寄ってくるのはもしや発情期!?)」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:19:42.31 ID:gzipOUScO
鈴「初めてじゃこんなに胸がキュンとなるのは......主のせいじゃ、主のせいじゃ」ギュウ

男「鈴さん落ち着いて......一回離れようか」

鈴「なんでじゃ? 主は嫌なのか?」シュン

男「(嫌な訳ないだろ! 鈴さんみたいな可愛い女の子にスリスリされて嫌な男はいないよぉ!!)」

鈴「主......その我の我儘を聞いてくれんか?」

男「な、何かな?」

鈴「その一回でええから、我と......せ、接吻してくれんか?」

男「せ......!?」

鈴「だ、駄目か? 一回で良いんじゃ」

男「(ど、どうする男! このまま流されて良いのか?)」

男「(でも鈴さんは今まで一人で生きて来たんだ、きっとすげぇ寂しい思いしてきたんだろうな......答えてあげたいのは本心だし)」

男「(あれ.........ていうか猫なんだから別にキスくらい良いんじゃね?)」

鈴「駄目かのう? この老猫に甘いひと時をくれんか?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:20:14.00 ID:gzipOUScO
男「.........分かったよ(鈴さんは猫鈴さんは猫だ......)」ギュウ

鈴「本当か!」

男「ああ、鈴さん目瞑って(可愛いよ可愛いよ鈴さーん!!)」

鈴「う、うむ......」ギュッ

男「いくよ......」スッ

男は目を瞑る鈴の頬にそっと手を添える、そしてゆっくりと彼女の唇を奪った

男「ん......(うわお! 何て柔らかい唇なんだ...! だが鈴さんは猫だやましい心はな、ないぞ!)」

鈴「ん......ふっ......んん///」

甘く小さい吐息を漏らす彼女
対する男は「鈴さんは猫鈴さんは猫」と必死に考える

男「.........ん」

鈴「んん、ぷぁ/// ぬし///」

唇が離れ互いに見つめ合う
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:20:41.82 ID:gzipOUScO
男「だ、大丈夫だったか?」

と男は何故か自身の唇具合を聞くが

鈴「か.........甘美じゃぁ/// 何て甘美なんじゃぁ......はぁ///」

この白猫さんには届いて無いようだった

男「(.........俺より重症かもしれん)」

鈴「ふふ〜ん、ふにゃぁ......ふぁぁぁ......!」

感無量とばかりに悶絶しているが
何かが達したのかポテッと倒れ気を失ってしまった鈴
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:24:24.86 ID:gzipOUScO
男「あれ鈴さーん...? そ、そんなに嬉しかったのか......」

その後、鈴は目覚め顔を真っ赤にしながら「すまん、我なんかと...」と男に頭を下げるが、「気にしなくて良い」と言う男の言葉で丸く収ま、二人で休日をまったり過ごした

鈴「主よ......そのありがとの」

男「え?」

鈴「我なんかと......その、のう?」

男「......お、おう」

鈴「......それでじゃ、主が嫌じゃなかったら......我とまた......キスしてくれんか?」ボソッ

男「......え? 何て言ったの?」

鈴「うぅ、何でもないわい!!///」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:16:33.95 ID:WLY6SfsN0
甘い(断言)
ところで、片目が隠れた少年と手のひらサイズのお父さんはいつ出ます?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 23:24:58.33 ID:5qGbkGAdO
俺のコーヒーに砂糖入れたやつ誰だ…
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 05:41:52.61 ID:h3wh3K5mo
ドリップコーヒー頼んだはずなのに
いつの間にかホワイトモカになってやがった
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 08:36:56.57 ID:gCdVm8dFO
マックスコーヒー買って来たの誰だよ。
俺が頼んだのはブラックなのに…
41 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/03(水) 21:21:20.49 ID:tC1v+nUEO
上司「おい後輩! この書類間違ってるぞ!」

後輩「うぇ!? 本当ですかすいませーん!」

男「あらら、また怒られてる......てことは」

上司「で、何でお前は容量が悪いんだ? 先輩の教え方が悪いのか?」ペシペシ

後輩「そ、それは......」

上司「ほぅ......おい男! ちょっとこい!」

男「ああ、やっぱり」

上司「ーーー! ーー! ーーーーー!」←説教中

男「ーーーーー! ーーー、ーーーーーーーーー!」←怒られ中

後輩「(ああ、また私のせいで......でも何だろ先輩前より雰囲気が明るくなってる)」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:21:53.09 ID:tC1v+nUEO
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〜男宅〜

男は最近明るくなったと言うのは会社でも言われていたが、理由については

男「ただいまー! 鈴さん帰ったよー!」

鈴「主ぃ! おかえりじゃぁ」

この家に帰ると出迎えてくれる白くて可愛い少女が関係していた

鈴「夕飯は出来とるぞ? 風呂も沸いとるどっちにするんじゃ?」

男「じゃあ風呂から頂こうかな!」

鈴「ん? エラく機嫌がええのう、何かあったのか?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:22:40.49 ID:tC1v+nUEO
男「そうだな、家に帰れば出迎えてくれる人が居るっていうのに感動してる」

鈴「それで主が喜んでくれるなら、幾らでも出迎えてやるぞ、ふふん」

男「ああ......何て良い猫さんなんだ!」ギュウ

鈴「ぬぅ!? 主や余りくっつかんでくれ!」バスッ

男「え......ごめん」

鈴「ほれほれ、はよ風呂に行ってこんかい」

男「はーい」

鈴「...............はぁ///」ドキドキ

鈴「(うぅ、なんでじゃ? 何でこんなに胸が苦しい? 主にギュウっとされただけじゃろ......///)」

鈴「(主と接吻してからどうもこんな調子じゃ......何か踏み入ってはいけない場所にいるようで......)」

鈴「(......つまり我は主の事を......///)」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:24:55.96 ID:tC1v+nUEO
鈴「(は!! ダメじゃぁ、何を考えとるんじゃ我は半妖、ましてや主人に懸想するなど......あってはならん)」

鈴「じゃが......主だったら...///」

男「ちなみに今日の晩飯何かな?」

鈴「うひゃぁ!?/// 今日は唐翌揚げじゃ! ええから風呂にいかんか!」ポスポス

男「そ、そんなに慌てなくても......!」

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ーー

男「ああ......美味しい鈴さん美味しいよ」

鈴「そ、そんなに褒めんでもええわい///」プイッ

男「ええ、良いじゃんか美味しいんだから」

鈴「分かっちょるから...お代わりいるか?」

男「おう、頼む」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:26:17.06 ID:tC1v+nUEO
鈴「うむうむ......ほれ、たんと食べるんじゃぞ」

男「ありがと、そうだ鈴さんにお土産買ってきたんだよ」

鈴「お土産?」

男「うん、じゃじゃん! マタタビ酒だ!!」

鈴「おお!! しかし突然どうしたんじゃ?」

男「最近鈴さんがそっけないからさ」

鈴「ぇ......」

男「ほら俺と暮らし始めてから鈴さんに家事全部任せっきりじゃん」

鈴「それは主に居させてもらってるからであってじゃの......」

男「それでもさ、凄い助かってるし鈴さんも疲れてるかなと思ってね? 労いという事で受け取ってくれると嬉しいな」

鈴「.........主」

男「良かったら一緒に飲まない?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:27:59.32 ID:tC1v+nUEO
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男「はい鈴さん何時もありがとねお疲れ様」

労いの言葉を贈り、鈴の持つグラスにマタタビ酒を注ぐ

鈴「主もお仕事お疲れ様じゃぁ、ほれ」

鈴も男のグラスにマタタビ酒を注いであげる

男「それじゃかんぱーい」

鈴「ふふ、まさか主と一緒にお酒を飲めるとはのう」

男「俺もまさか鈴さんが半妖だったなんてびっくりだよ」

鈴「じゃったら我なんて半妖なのに受け入れてくれるとは思ってもみんかった......うむ、上手いのう、ちと強いが」

男「鈴さんは鈴さんでしょ、拾ったのは俺だしさ」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:34:41.48 ID:tC1v+nUEO
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鈴「ふふ、優しいのう主は」

男「......ところでさ」

鈴「なんじゃ?」

男「鈴さんが何でそっけないのかなって」

鈴「そ、それは......」

男「確かに俺鈴さんが家事が出来るって言葉に甘えてたからさ、鈴さんに負担かけてたかなって」

鈴「主......分かった、主はそう考えておったんじゃな?///」ズイッ

男「す、鈴さん? ちょ近い......」

鈴「我も阿呆じゃった、主は優しいからのうそう考えてしまうのなんて分かりきっておるのに......///」ギュウ

男「鈴さん? あれ酔ってる?」

鈴「なんじゃあ? 主が我を酔わせたいから買ったんじゃろぉ? んん?///」スリスリ

男「そういうわけじゃ......」

鈴「ふふ、主......好きじゃ」

男「ぇ......」

鈴の突然の告白に驚く間もなく男の唇は目の前の彼女に奪われていた
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 22:19:02.18 ID:lzxfMVGAO

男「......鈴さん?」

鈴「主よ我は別に家事が辛い等とは微塵も思っとらん」

鈴「むしろ主が喜んでくれるならと楽しくやっとるぞ」

男「じゃあ最近の素っ気なさは?」

鈴「まだ言うか、そんなに聞きたいのなら教えちゃろうじゃが、聞いた瞬間我は主に容赦せんぞ?///」

男「容赦せんぞって...いや是非聞かせてくれ俺に出来ることなら何でも言ってくれ」キリッ

鈴「はぅ/// そんな男前な顔も出来るんじゃな......良かろう教えちゃる」

鈴「最近のう、どうも主に触られると胸が苦しいんじゃ......と言っても本当に苦しいわけじゃないこう......胸が高鳴っての......」

鈴「それで思ったんじゃ、我は主の事を好きなんじゃと」

男「え、それなら俺も好きだけど」

鈴「......一人の男としてじゃ///」

男「.........ぇ」

鈴「.........っ」

男「鈴さんが俺の事を?」

鈴「ほ、惚れても仕方がないじゃろ? あんなに優しくされたのは初めてなんじゃ! しかもお主我の事ばっかり気にかけおって、仕事が終われば真っ直ぐに帰って来よるし聞いてみれば「鈴さん一人で寂しくないかなってさ」じゃと!? もう顔が真っ赤じゃ!! 嬉しいんじゃ!! だから主が好きなんじゃ!!」

酔った勢いで鈴は男にラブアタックをけしかける

鈴「じゃが我は半妖であって人ではない主とは飼い主とペットで終わるのが一番平和的な解決策じゃったのにーー!!」

鈴「お主が触れる度に......抱き締めて撫でる度に......抑えきれなくなりそうになるんじゃ!! 主のせいじゃ!! 優しい主のせいなんじゃぁ!!///」

鈴「じゃからこの際言うからの......主ぃ!///」

鈴「わ、我の事をも、もらってはくれんか?///」
49 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/05/03(水) 23:07:03.31 ID:1QnJMeBTO
続く、一レスの長さってこの位でいいのかな? 深夜だと短いからよくわからん、ネタは随時募集中でし
レスくれる方ありがとう
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:38:52.36 ID:c7wY6ziA0
猫舌じゃないのか。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 04:32:46.02 ID:uiwuN9N7O
おつおつ
>>1がやりやすいようにやれば良いと思うよ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 15:32:30.01 ID:t0rYf/jCO
もっとやれ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 01:32:54.45 ID:acJoRtP0O
男「もらうって鈴さんを? 俺が!?」

鈴「そうじゃ、やっぱり嫌か?///」

男「でも......」

続く言葉を男は言い留める
言ってはいけない言葉だからだ

むしろそれを分かった上で彼女は一人の男として好きと言ってくれた

相当の覚悟が無いと言えない言葉をだ
ならば俺も真摯に答えようと男は鈴を見つめる

鈴「......ぬし///」

男「鈴さんありがとう、俺なんかを好きになってくれて」

鈴「我は主だから好きになったんじゃ ......じゃから......ん!?」

男は鈴の唇に指を添える

男「俺さ小さい頃から好きな人と結婚する時は自分から告白するって決めてたんだ」

鈴「にゅし......」

男「......俺は、鈴さんはとても魅力的だと思う。家事もこなせるし俺自身今迄ツイテ無いなって毎日が鈴さんと暮らし始めてからスゲぇ楽しくなったんだ......生きがいって言うのかな? とにかく俺が言いたいのは......」

男「鈴さん、こんな俺で良かったら鈴さんの隣にずっと居させてください愛してます、結婚しよう!」ギュウ

男のプロポーズに鈴は目を見開きそして目の前のフィアンセを抱きしめる

鈴「......!! ぬし...ぬしぃ!!///」

想いが通じ合った安心からか彼女の瞳から涙が溢れる
54 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/05/07(日) 01:33:28.60 ID:acJoRtP0O
鈴「うぅ......我は今一番幸せじゃぁ!!」

男「俺は鈴さんと暮らし始めてからずっと幸せだよ?」

鈴「......っ/// それは卑怯じゃぞぬし///」

男「本心だよ?」

鈴「......!! まったくのう......んん///」

男「これからもよろしくお願いします」ギュウ

鈴「......うむ、よろしくの旦那様......」スリスリ

こうして鈴の想いは無事、男に届きめでたく二人は結ばれた

男「ところでさ、俺と鈴さんで
子供って出来るの?」

鈴「......ふぇ!?/// ぬし、確かに我と主はふ、夫婦じゃが子はもう少し後からでも......」

男「その言い方だと問題無さそうだね? 良いよ聞いただけさ、今はこれで満足だ」

男はそっと鈴を抱き寄せる

鈴「....../// うむ......///」

互いに身を寄せ合いながら暫しの幸福に浸り、これからの仲睦まじい生活へ思いを馳せたのだった
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 01:35:19.11 ID:acJoRtP0O
終わりみたいな書き方ですがまだ続きますので
駄文ですが見て頂ければ嬉しいです
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 01:51:16.36 ID:LoUzulKWo
甘ぃ!
おつ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 09:38:54.45 ID:DMQTDc9VO
更新乙
いいぞいいぞ
58 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/08(月) 23:38:02.26 ID:mKshFJz7O
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ーー

〜翌朝〜

鈴「ふんふふんふふんふーん///」

鈴の心は人生で最大の絶頂期であった

何故かと言われれば

鈴「にょし、朝飯はこれで完成じゃ主を起こそうかの」スタスタ

鈴「主ー! 朝じゃぞ〜」

男「クカー......」

鈴「主、早く起きんと仕事に遅れるぞ」ユサユサ

男「......」zzZ

鈴「起きんのう......なれば///」

鈴「主ー/// んっ///」チュ

鈴「ふふ、主が起きんのなら甘え放題じゃ......///」スリスリ

今眠っている男が原因だ

鈴「(主、我の旦那様......ああ、好きじゃ...大好きじゃぁ......)」ギュウ

男「んん......鈴さん? おはよ」

鈴「やっと起きたか、おはよう主」

男「んん、おはよ......避けてくれると嬉しいな?」

鈴「なんじゃ釣れ無いのう...」

男「ん? かまって欲しい?」ギュウ

鈴「ぁ.../// 主、ん///」コクッ

男「ああ、幸せって奴かなこれは?」ナデナデ

鈴「そうじゃのう我も幸せじゃぁ///」スリスリ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 23:38:41.12 ID:mKshFJz7O
ーーーーーー
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ーー

男「それじゃ行ってくるね」

鈴「ぬ、主......」

男「どうしたの?」

鈴「よ、良かったら......お弁当作ったからの......食べてくれると......」

男「本当!? ありがとう鈴さん、頂くよ」

鈴「そ、それとの......前からしたかった事が......」モジモジ

男「やべっ、仕事遅れそうだ! じゃあ言ってきまーす!」ガチャ、バタン

鈴「って主ぃ! はう......行ってもうた」

鈴「(うぅ、行ってらっしゃいの接吻してみたかったのにのう......)」シュン

ガチャ

鈴「ん? 主? どうしたんじゃ?」

男「いやごめん、忘れてた」

鈴「忘れ物か? なら我が......ん!?」

男「ん、ちゅ......鈴さん、今日もすぐ帰って来るからね、それじゃ」ガチャ、バタン

鈴「............///」

鈴「ほにゃぁ....../// 反則じゃぁ///」ヘナヘナ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 23:44:01.04 ID:mKshFJz7O
うぅ......仕事が、更新出来なくなるかも知れません
落ちる迄には帰ってきます
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 23:55:18.19 ID:4JiB7CsKo
おつ
まつ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:19:30.84 ID:SLK2LGwCo
おつ
取ってつけたようなシリアス展開とかいらないからこのままほのぼのとやってほしい
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/05(月) 00:21:04.34 ID:XSiGfVIsO
なんかこの板が開けないので移転する事にしました
待ってた方申し訳ない......
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:23:45.72 ID:vHekBv2ko
書き込めてるじゃん
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/05(月) 00:27:33.03 ID:XSiGfVIsO
誤爆しましたすいません
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:33:47.07 ID:vHekBv2ko
ええ・・・
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 02:58:51.54 ID:C4JKBP9tO
更新したかと思って覗いたらこれは草
68 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/10(土) 05:22:17.88 ID:URVURK4OO
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〜男の勤め先 昼〜

後輩「......」ソワソワ

男「どうした後輩、ソワソワして」

後輩「ひゃぁ!? な、何でも無いですよ!」

男「そうか? もしかして先輩に怒られたり?」

後輩「ち、違いますよぉ......それは先輩が守ってくれてるので......その」

男「? まぁ落ち着けって悩みとかあるなら相談乗るぞ?」ポンポン

後輩「あ......ぁぅ/// せ、先輩、だったら、相談では無いんですけど......」

男「おうなんだ?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:23:24.12 ID:URVURK4OO
後輩「あ、あの私......今日先輩にお弁当作って来たんです!!」

男「へぇー、お弁当か.........俺に?」

後輩「その何時もお世話になってるので......よ、良かったら食べてください!!」

男「(今日は鈴さんから弁当もらってるから要らないんだけど後輩が作った弁当を無下にも出来ないし......)」

男「あ、ありがとう後輩......頂くよ」

後輩「! ありがとうございます! か、感相聞かせて下さいね?」

男「お、おう(弁当二つか食えるかな......)」

後輩「(やった! 先輩にお弁当渡せた〜!!)」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:24:31.79 ID:URVURK4OO
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〜お昼〜

男「さてと、飯でも食うか〜」

男「今日は二つもあるからなぁ、まずは後輩の弁当から」カパッ

男「.........おお! 普通に美味そう! 唐翌揚げ弁当って感じだな」

男「後輩俺が唐翌揚げ好きだって前に言ったの覚えてたのかな? 取り敢えずいただきまーす!」パクパク

男「うめぇ!! 普通にうめぇ!! 後輩こんなに料理上手かったのか......」パクパク

〜十分後〜

男「ふぅ〜ご馳走さん!! さて次は鈴さんの弁当でも......」

後輩「せんぱーい!!」

男「おお!?」ササッ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:25:25.27 ID:URVURK4OO
後輩「私のお弁当食べてくれました?」

男「ああ、後輩の弁当美味しかった料理上手いんだな?」

後輩「その......料理だけは自信がありまして......へへ///」

男「これは俺からも何かお礼しないとな」

後輩「そ、そんなお礼だなんて私何時も先輩に助けてもらってますし...!」

男「そんな事は気にするな、それくらい後輩の弁当美味かっったぞ? だからお礼させてくれ」

後輩「そ、それなら......///」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:27:22.61 ID:URVURK4OO
男「おう、なんだ?」

後輩「こ、これからもお弁当作らせてくれませんか? 先輩にもっと私の手料理食べて欲しいです!!」

男「え......」

後輩「駄目、ですか?」

男「それだとお礼じゃ無くなるんだけど......」

後輩「わ、私がそうしたいんです!!」ズイッ

男「わわ! そ、そこまで言うならお願いしようかな?」

後輩「!! ありがとうございます!」

男「あ、あはは」

後輩「リクエストがあれば言って下さいね? 私頑張って作りますので! それでは戻りますねー!!」タッタッタ

男「お、おう」

男「.........弁当二つか太らないよう気をつけないとなぁ......さて鈴さんのお弁当は......お! ハートマークがある......俺愛されてるなぁ」パクパク

男「うん、美味い」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:30:34.98 ID:URVURK4OO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜後輩宅〜

後輩「やった......やったやったやったぁーー!!」

後輩「先輩に褒められたぁ///」

後輩「お弁当美味しいって言ってくれた......!」

後輩「う、嬉しすぎるぅ〜///」

後輩「しかもこれから先輩に作ってあげられるなんて......はぅ///」

後輩「先輩......先輩......///」

後輩「(失敗ばっかりの私を嫌な顔をしないで支えてくれてる人)」

後輩「(上司さんに怒られて泣いていた私をそっと撫でて励ましてくれた人///)」

後輩「先輩....../// 先輩....../// 大好きぃ....../// はぁ、早く明日にならないかなぁ......先輩に会いたいよぉ......」
74 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/10(土) 05:34:55.52 ID:URVURK4OO
見ない内に事故がw
移転はしないです
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 11:15:32.02 ID:5dE1gUIho
生きてたか!
待ってた
76 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/11(日) 21:19:33.96 ID:S9w8hynzO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜一方の男宅〜

鈴は男を送り出した後、気持ちを切り替えて家事に精を出す。とは言っても男と暮らし始めて、もといこの姿で生活してからは毎日欠かさずこなしている事もあり短時間で終わってしまう。

鈴「(ふむ、後は洗濯物だけじゃな)」

家の掃除と食器も洗い、夕飯の献立も考えた、後はもう洗濯物だけ......だが

鈴にとっては至福の時間だ

鈴「(ぬしぃ....../// にゃうー///)」スンスンッ

鈴は昨日男が着ていたシャツに顔を埋めて恍惚とした表情を浮かべる

鈴「(おかしいのう......以前はここまで気にして無かった筈なんじゃが......好いてる人間の匂いがこんなに心地よいとは....../// ふみぃ......///)」クンクンッ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:20:18.99 ID:S9w8hynzO
ギュウっとシャツを抱き締めて、男の匂いを胸一杯に吸い込む

すると愛しいあの人に抱き締められているような感覚に陥る鈴

鈴「(ぬし......ぬし......ぬしぃ///)」

男が仕事で留守にしている間、彼女はこうして洗濯物以外の家事を終わらせては男の残り香を堪能している

本当は直接嗅いでみたい気持ちを、拒否されてしまったらと思う恐怖心から、このような解決策を考えてしまっていた

だが、匂いが胸に広がれば広がる程それに比例するように鈴の男への思慕メーターがうなぎ登りで上昇してゆく

もはやガチ惚れである

鈴「(さり気なく嗅げば......さり気なーく嗅げば大丈夫かのう? はよ帰ってこんかのう......ぬしぃ/// ふぅん...///)」クンカクンカ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 12:45:22.41 ID:tSGI5VDSo
( ・,_ノ・ )b グッ!!
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/07(金) 00:00:46.77 ID:svDTq3bpO
生きてます。 投下します!
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/07(金) 21:57:04.41 ID:8FQeGWqP0
まだか
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 00:48:17.15 ID:rVeqLhMno
エタった?
82 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/07/27(木) 22:15:09.13 ID:mOnez0ilO
生きてます! 近い内に投下します!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 10:36:11.12 ID:tWewVzMHo
|ω゜ )……
84 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 11:58:38.85 ID:OHCk/ZkKO
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ーーーー
ーー



男「たっだいま〜」ガチャ

鈴「主、おかえりじゃ」

愛しい旦那さんが帰って来た
相変わらず帰って来るのが早いことから鈴は自然と笑顔になる

男「......!」

鈴「ん? どうした主」

男「嫁さんのスマイル頂きましたー!!」ナデナデッ

鈴「/// (こ、これはチャンスかの!?)」

鈴の笑顔にご満悦の男はすかさず鈴の白髪を愛でる

その油断仕切っている旦那の胸元に今なら飛び込んで行けるのでは無いかという考えが、鈴の脳裏をよぎる

鈴「ぬしぃー///」

男「なんだこいつめ! 可愛いなぁもー!」

思った時には胸元にダイブしていた
だが男は尚更そんな彼女に愛おしさを感じ抱きしめ返す

鈴「(ぁ、ぁぁぁ......何て良い匂いなんじゃぁ/// ぬしぃ/// ん......ん?)」
85 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 11:59:40.20 ID:OHCk/ZkKO
鈴が違和感を感じたのは直ぐだった

鈴「.........ぬしや」

男「ん〜 何鈴さん?」

鈴「女子の匂いが混ざってるんじゃが......?」

男「..................え?」

旦那さんの匂いに紛れて別の女の匂いが混ざっていた

男「.........」

鈴「ぬし、これはなんじゃ?」

バッと鈴が男の前に出した物は
男の後輩が作ってくれた弁当箱だった

男「.........」

鈴「これは何じゃと聞いておる」

男「き、今日さ俺の後輩が弁当を作ってくれたんだ!! 洗って返さないと失礼だろ?」

鈴「.........ほー」

男「あー、その後輩がさ日頃のお礼ってな? やましい事は断じてないぞ!」

鈴「.........ぬしや、こんな言葉を知っておるか?」
86 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:00:26.03 ID:OHCk/ZkKO
男「な、何かな?」

鈴「男性を堕とす為には胃袋から、じゃ!!」ババン!

男「鈴さん物知りー!?」

鈴「不倫は......許さんぞぬしー......」ゴゴゴッ

男「まって! 誤解だよ鈴さん!」

鈴「ぬしの......ぬしの......バカ者ー!! アホんだらー!! 我に好きって言ってくれたのは嘘なのかー!!」ポカポカ

男「お、落ち着いて鈴さん!」

鈴「ふん! 他の女子に目移りするぬしなんて嫌いじゃー」

男「そんなぁ......」

鈴「......ふん!」

キッと睨みつけた後、鈴は寝室へと引っ込んでしまった

男「.........はぁ、軽率だったかぁ」
87 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:02:06.04 ID:OHCk/ZkKO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

寝室の電気もつけないまま鈴は部屋の隅で膝を畳みそこへ顔を埋めた

鈴「.........やってしまったのう」

なんてこったと鈴は自分自身を責める

鈴「(ぬしの事じゃあ、下心何てない事は分かっとるんじゃ......)」

先ほどはつい頭がカッとなってしまい、あまつさえ嫌いだと言ってしまった己に後悔してしまう

心から好きだからこそ、自分が拵えた弁当だけを食べて欲しかった

だが、帰って来てみれば知りもしない女性の匂いを纏わせてさらに弁当まで作らせているなんてと鈴からしたら信じられない事だった

しかし、さらに驚いているのが自分自身がこんなにも嫉妬してしまうような性格だとは思ってもみなかった

それはつまり、鈴にとって男は自分という存在を認めてくれた唯一の存在であり、大好きだからこそ自分だけを見て欲しいという彼女の本音なのだが

ついさっき、そんな彼を突き放す言葉を言ってしまった

鈴「にゃぁ.........何ていわれるんじゃろなぁ」
88 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:03:13.98 ID:OHCk/ZkKO

コンコンッ

鈴「にゃ......!」ビクッ

男「鈴さん、入っても良い?」

鈴「.........うー」

男「.........鈴さーん」ガチャ

男は恐る恐るドアを開ける、すると部屋の隅っこで此方を居た堪れなさそうな顔で伺う鈴の瞳が映った

男「鈴さん隣座るね」

鈴「.........」

男「.........ごめんね」

鈴「.........!」

男「自分の嫁さんの弁当が有るのに他の女の子からもお弁当作ってもらってたのはデリカシーがなかったよ」

鈴「.........」

男「でもその後輩は俺の仕事仲間だからさ、突然作って来たんだよ......要らないって流石に言えなかったんだ......」

鈴「.........」

男「鈴さんの気持ちを裏切るようなことしてごめん!! このとうり!!」

鈴「.........何でそんなに優しいんじゃ?」

男「え?」
89 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:04:05.50 ID:OHCk/ZkKO
鈴「仕事での付き合いがあるのはわかっちょるし......主は優しいから断われないのも理解出来る」

鈴「本当に悪いのはそれを許容出来なん我の方じゃないのか......何で怒らないんじゃ主は」

男「怒る理由何てないよ、鈴さんの気持ちが分からなかった俺の方が悪い」ギュウ

鈴「はぅ......主///」

男「でも鈴さんも悪いって思うならおあいこって事で、ね?」

鈴「うぅ.........このヤキモチな我を許してくれるとは主は優しい男じゃぁ......」スリスリ

男「誰にでも優しさをってのが俺のモットーだからな!」

鈴「.........むぅ、じゃが主に弁当を作るのは我だけじゃ! 他の女子が作ったのは駄目じゃぞぉ」

男「そ、それは許容して頂けると.........作ってくれる後輩ちゃんに申し訳ないし.........」
90 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:05:25.63 ID:OHCk/ZkKO
鈴「やじゃぁ! 断ればええじゃろー!」

男「だって仕事仲間だし......」

鈴「むー! 主がそんな優柔不断で八方美人じゃから誤解する女子が出来るんじゃ!」

男「いやいや、後輩ちゃんは日頃のお礼にって弁当作って来たんだ、そういう気持ちで作ってる筈は.........」

鈴「たわけ! 何とも思わない男に弁当を拵える女子がいるかー!」

男「.........確かに」

鈴「そうじゃろ? 主には我がいるんじゃ......その女子に弁当はもう作らなくて良いと伝えるんじゃ!」

男「そう、だな.........俺には鈴さんがいるし」

鈴「約束じゃぞ?」

男「分かった、そこはちゃんとハッキリさせるよ。約束だ」
91 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:06:15.41 ID:OHCk/ZkKO
鈴「ふふ、なれば約束のチューじゃ/// 主.........んん///」

男「それを言うなら指切りげんまんだと思うんだけど?」

鈴「.........嫌か?」

男「上目でその顔はズルイよ鈴さん!! ああもう可愛いよー!!」

鈴「ぁ.........んん/// ちゅ、ちゅく」

男「ヤキモチで心配症な猫さんを安心させないと」ナデナデ

鈴「そ、そうじゃ.........我は主が居ないと駄目なんじゃ......もっと、もっと主の愛情が欲しい///」

男「満足するまで注いで上げるよ、俺の大切なお嫁さん」チュ

鈴「にゃぁ.........ん/// 主、ぬし/// 好きじゃ、大好きじゃ〜///」

男「俺もだよ鈴さん」

こうしてヤキモチな白猫さんとの一悶着は無事に収まりましたとさ

鈴「じゃが、約束を破ったら覚悟せぇよ」ギュ

男「は、はいぃ.........!」ゾクリッ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 12:07:13.98 ID:OHCk/ZkKO
続く、エタらない程度に書いていきます!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 17:21:19.56 ID:STawpfJYO
乙!
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:08:36.69 ID:zzuT4vgUo
頼むで!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 16:56:18.12 ID:PM5WgV+8O
可愛いなこのねっこ
俺ん家にも一匹
96 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 18:51:58.70 ID:GEdhmFd/O

ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜翌日〜

後輩「んっふっふ〜」

同僚「今日はエラくご機嫌だね?」

後輩「同僚ちゃん! 私遂にやりましたよ!」

同僚「何を?」

後輩「先輩に毎朝お弁当を作るという目標を達成しましたよ〜!」

同僚「先輩......ああ、後輩の想い人ね? だからお弁当二つあるんだ?」

後輩「ふふ、今迄言いだせませんでしたが上手くいって良かったです!」

同僚「んー、後輩の惚気は聞いてる身だし、応援してるよー」

後輩「えっへへー///
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/27(日) 20:02:13.26 ID:GHzh3lLSo
お?
98 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:28:41.43 ID:iwfCNlNPO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜昼〜

男「後輩ちゃん、悪い......俺なんかに弁当は作らなくて良いよ」

後輩「え......どうして」

男「ほら二人分作るのって大変だろ? だからさ、な?」

後輩「そ、そんな......」

男「弁当は美味しかった、不味いから要らないってわけじゃないんだ」

後輩「だ、だったら良いじゃないですか!! 私先輩だったら全然......」

男「ごめんな......後輩に作ってもらうってのは......」

後輩「......」

男「その......分かってくれると嬉しいな?」
99 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:29:27.25 ID:iwfCNlNPO
後輩「......先輩」

男「なに?」

後輩「私が作らなくて良いって理由はその弁当箱が関係してるんですか?」ジトッ

男「............!? は、しまっーー」

後輩「しまった......ですか?」

男「!?」ビクゥ

後輩「誰が作ったんですか? 私の先輩に、私を差し置いて弁当を作ったのは......」

男「え、私のって?」

後輩「......先輩」

男「は、はい......」

後輩「隠し事は無しですからね......」

男「............はいぃ」
100 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:30:23.19 ID:iwfCNlNPO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜男宅〜

鈴「..................」

後輩「わぁ! 可愛い子ですね! 名前は何て言うんですか?」

鈴「......鈴蘭じゃ」

後輩「私後輩って言います! 先輩にはお世話になってます!」

鈴「ほう......お主が後輩かっ」キッ

男「............ぅ」

鈴「......で、後輩は何しに来たんじゃ?」

後輩「宣戦布告しに来ました」

鈴「......は?」

後輩「私先輩のこと好きです」

男「え」

鈴「......」
101 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:31:13.14 ID:iwfCNlNPO
後輩「だから取られたくないので......私もここにお世話になります!!」

男「えええ!? ちょっと待って流石にそれは......」

後輩「大丈夫です! 私実家暮らしなので!!」

男「だからそう言う問題じゃ......鈴さんも何か言って!?」

鈴「......おい小娘」

後輩「小娘って......年の割には生意気ですねー鈴ちゃん?」

鈴「ああん? 小娘より歳は重ねておるわ」

後輩「え......?」

鈴「取られたくないか......ええじゃろうどっちが主に相応しいか受けて立とうじゃないかえ?」ズイッ

後輩「ま、負けませんから......!」ズイッ
102 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:32:33.70 ID:iwfCNlNPO
鈴「ふっふっふ、胸の大きさでは我の方が勝っとるがな?」ポニョン

後輩「う! 大きい......で、でも身長では私が勝ってますけどねー!!」

鈴「ぬぅ......我が気にしてる事を」


男「............俺の意思は?」

その後なんやかんやあり、後輩は帰った

鈴「............」

男「鈴さん......」

鈴「............」

男「も、もしもーし?」

鈴「にゃぁぁぁ!!!」ガバッ

男「きゃぁぁぁぁ!?」
103 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:35:02.80 ID:iwfCNlNPO
男は鈴に押し倒される

鈴「こおんの女たらしめー!」

男「ご、ごめーん!?」

鈴「断ると言って何故こうなるんじゃー! アホかー!!」

男「だって後輩がぁ......」

鈴「むぅー! じゃがこの際ええ! 主の一番は我じゃと言うところを見せてやる!」メラメラ

男「す、鈴さんが燃えてる......」

鈴「取り敢えず主は我の物じゃと思い知らせてやるわ!!」ギュウ

男「え......俺何されるの!?」
104 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:37:25.43 ID:iwfCNlNPO
鈴「ふっふーん......マーキングしとくんじゃ/// 主や///」チュー

男「ああ!? く、首はダメー!」

ー主が悪いんじゃぞ? 他の女子を手篭めにしよって!!ー

ーご、ごめんよ......ー

ーまぁ、妖怪の文化じゃと一夫多妻は良くある話じゃが......ー

ーえ? なんか言った?ー

ー主はだまっちょれー チュ、チュー///

ーあ、あああーー!?ー

こうして新たに後輩が男の家に住むことになった

105 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/08/27(日) 23:38:38.97 ID:iwfCNlNPO
続く、ネタあれば下さい!
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 00:09:33.36 ID:xa9FBRaio
3p
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 00:51:19.42 ID:Nsmah6TA0
男が風邪
看病対決
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 02:31:38.77 ID:Y6YL8ODro
後輩も実は妖怪だった
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 18:51:25.49 ID:JtYv4VFcO
さすがに後輩同居は無理あるやろ
あと一軒家じゃないなら契約見直さないとな
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 22:28:09.65 ID:aWftKsbVo
ライバルだけど意気投合して鈴蘭と後輩ちゃんは大の親友になるとか
111 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/09/04(月) 18:47:58.68 ID:MhPTszq1O
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜朝〜

男「うーん......朝かー、ん?」

男「(何だ、身体が重い......まるで何か乗ってるような......)」パチッ

鈴「スーッ スーッ」zzZ

後輩「ぐへぇ/// せんぱーい///」スヤスヤッ

男「後輩!?」

後輩「んー、ああせんぱーい......おはようございまーす」

鈴「ん......主おはよう」

男「二人ともおはよう......取り敢えず避けてくれると嬉しいな?」

鈴「んー? 何故じゃ今日は休みなんじゃからゆっくりしてもええじゃろう?///」にゃーん

後輩「そうですよー! んー/// 先輩良い匂いー///」クーンッ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:48:35.76 ID:MhPTszq1O
鈴「ぬ!小娘は主にひっつくなー!」グイグイ

後輩「何でですか! 独り占めはズルいですよ鈴ちゃん!」グググッ

鈴「元より小娘が入る場所なんぞないわー!! どけい小娘!」

後輩「嫌ですもんねー! 先輩が嫌って言ったら退けますけどー?」

鈴「ほー、主」

男「な、何でしょうか?」

鈴「我と後輩どっちがええ!」

後輩「もちろん私ですよね!」

男「近いよ! 二人とも顔が近いよー!?」

鈴「ええからはよ言わんかー!」

後輩「せんぱーい......」

男「(どっちかなんて俺決めようがないぞ......どうする俺!? は! これしかない!!)」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:49:16.09 ID:MhPTszq1O
男「鈴さん」ギュウ

鈴「!! ふにー///」

後輩「そ、そんなぁ......」

男「後輩も」ギュウ

後輩「ふぁ!! せんぱーい///」

鈴「な......ぬー!?」

男「これから一緒に暮らすんだから仲良くしよ! な? 俺にとっては二人とも大切な人だ......選べないよ」

鈴「......むぅ」

後輩「せんぱい懐が深い!!」スリスリッ

鈴「.........」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:50:01.40 ID:MhPTszq1O
ーーーーーー
ーーーー
ーー

男「でも良く後輩の両親が許可してくれたね?」

後輩「フッフーン! 両親にはそのまま攻め続けろと言われました!」

男「あ、公認なのね......」

後輩「でも心良く受け入れてくれたのは先輩です......だ、だから......」

後輩「私のことちゃんと見てくれてるって事ですよね?///」

男「そりゃもちーー !?」ゾワッ

鈴「......」ゴゴゴゴゴッ

男「......鈴さん?」

鈴「もち......なんじゃ? その言葉の続きはなんじゃ?」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:50:44.82 ID:MhPTszq1O
男「あ、えっと......ふぅ」

男「鈴さん、俺は後輩とも真剣に向き合うよ」キッ

後輩「せんぱい!///」

鈴「な......ぬし」

男「でも俺は鈴さんとも向き合う! 覚悟は出来てる......」

鈴「......はぁ、主がそう言うなら我はもう何も言わん......」

男「!! 鈴さんありがとう!」ギュウ

鈴「......ん」

後輩「私もギューってしまーす!!」

鈴「じゃが小娘には負けんぞー!! フシャー!!」

後輩「ひぃぃ!?」

男「はいはい二人とも仲良くね?」ナデナデ

鈴「ん///」

後輩「はぅー///」

ーーーーーー
ーーーー
ーー



鈴「(むぅ、せっかく主が休みじゃったのに小娘のせいで嬉しさ半減じゃぁ...)」

鈴「.........」チラッ
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:51:41.87 ID:MhPTszq1O
男「」スピー

鈴「(......主や、我には主しかおらんのじゃ......我の事を初めて受け入れてくれたのは主だけなんじゃ......じゃから我を捨てないでおくれ......)」ナデナデ

後輩「あれー? 先輩寝ちゃったんですか?」

鈴「む......小娘か」

後輩「むー! 小娘じゃないですよ鈴ちゃん! 私には後輩って名前がありますー!」

鈴「だまれい、小娘と慣れ合う気はない!」

後輩「私は鈴ちゃんと仲良くなりたいですよ?」

鈴「ああん!?」

後輩「うぅ、その睨み顔はやめてくださいよー......こわいです......」

鈴「小娘がこうさせたんじゃろ?」キッ

後輩「ひっ......でも臆しませんよぉ! 鈴ちゃんは私より歳上なんですよね?」

鈴「分かっておいてちゃん付けかっ! ええ度胸しとるのう......」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:52:57.20 ID:MhPTszq1O
後輩「だって鈴ちゃん可愛いすぎて! それに......」

鈴「はぁ?」

後輩「私決めたんです! 自分から歩みよるって!! せんぱい直伝の優しさ戦術見せてやりますよー!」

鈴「.....優しさのぅ」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

鈴「ゴクッ...ゴクッ...ぷはぁ! ええ酒じゃのう小娘!」

後輩「本当ですか? 嬉しいです! これ実家から持ってきたんですよ〜」

鈴「ほう、しっかしこんなに美味い酒は初めてじゃな......」

後輩「実はこれ妖怪の方には特にオススメでして、味も妖怪の方好みに作ってるんですよ〜」

鈴「ほう、だからか......ぁ」

後輩「......今の言葉で確信しました」

鈴「!? 鎌をかけおったな小娘......」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:54:02.80 ID:MhPTszq1O
後輩「初めてあった時の雰囲気といい、歳と見た目のギャップといいもしやと思いましたが図星ですね? しかも半妖ですか?」

鈴「......ふん! 知ってどうする? 大方弱味を握って我を脅迫するか?」

後輩「いえ、逆ですよ」ギュウ

鈴「!? なんのつもりじゃ離れんか!!」

後輩「う......うぅ......」

鈴「な、何故泣く!?」

後輩「やっと、やっと会えた......私も半妖なんです......」グスンッ

鈴「な!?」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:54:49.91 ID:MhPTszq1O
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後輩「私小さい頃は妖怪の里で暮らしていたんです......でも」

後輩「半妖は里には居られない......10歳の時に両親と里を出ました......」

後輩「それから人間社会に溶け込んでひっそりと今迄何とか暮らして居たんです」

後輩「と言っても最近やっと就職出来たばっかりで......慣れない事の多さに四苦八苦してました」

後輩「上司の方に沢山怒られて......この先やっていけるか不安だったんです」

後輩「妖怪にもなり切れず、人間でもない中途半端な私が......って」

鈴「.........そうか、小娘も辛かったのぅ」ナデナデ

後輩「うぅ......でも先輩はこんな私でも親身になって相談乗ってくれたり、励ましてくれて凄く嬉しかったんです!」

後輩「私にこんなに優しくしてくれた男性は先輩だけでした......だから、好きに......なっちゃいました......///」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 18:55:38.65 ID:MhPTszq1O
鈴「......(なるほどのう......こやつも我と同じか......しかも主が好きなのも一緒......)」

後輩「私、鈴ちゃんには負けません!! 先輩を好きな気持ちは本当です!! 譲りません!!」

後輩「でも、半妖の友達なんて今迄居なかったので......鈴ちゃんとはこ、恋のライバルですけど......仲良くなりたいんですー!」

鈴「」キョトン

後輩「......駄目、ですか?」

鈴「うんや、我も今迄半妖仲間は居なかったんじゃ......その後輩の真っ直ぐな本心、嬉しいぞ?」ニッ

後輩「じゃ、じゃあ......!!」

鈴「半妖とあれば話しは変わる、今後もよろしくのこむすーーいや後輩」ギュウ

後輩「す、鈴ぢゃーん......」ボロボロ

鈴「よしよし今迄大変じゃったのう」

後輩「うぅ......はいぃ......」スリスリ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 19:03:06.51 ID:MhPTszq1O
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ーー

男「......んあ? やべ寝ちまった......んん? 重い......」チラッ

鈴「にゅーん......主ぃー」zzZZ

後輩「せんぱーい......zzZZ」

男「......」ナデナデ

鈴「んー///」

後輩「ふぁー///」

男「よしよし......俺ももう一眠りするかぁ」

男「おやすみ二人とも」

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ーー

〜某所〜

「............」スタスタ

チンピラA「よう嬢ちゃん! 綺麗な面してんなぁ?」

チンピラB「俺たちと良いことしなぁい!?」

「邪魔......どいてくれない?」

チンピラA「まぁそう言わずによ?」グイッ

「ッ!? がぁぁ!!」ヒュオ!!

チンピラB「え?」

チンピラA「.........!?」カチコチ

「ハァ、ハァ......失せろ」ギロッ

チンピラB「ひ、ひいいいい!? 化け物ー!?」

「ば.........チッ、絡んで来たのはそっちでしょ......」

「はぁ......さいあく......」

「............男さん、早く会いたいよ......」

続く
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 19:04:09.72 ID:MhPTszq1O
おまけですよ。驚愕の鈴蘭

鈴「ところで後輩は何の半妖なんじゃ?」

後輩「私ですか? ふっふっふ私はですね......犬神の半妖! です!!」

鈴「な、何じゃトォ!?」ビクッ

後輩「べ、別に鈴ちゃんをどうこうしようとは思ってないですよー!?」

鈴「うるしゃい! 昔犬に襲われたのを思い出しただけじゃ......猫の毛一本たりとて恐れてはないけ!!」プルプルッ

後輩「凄い震えてますけど......でも震えてる鈴ちゃん可愛いー!!」ギュウ

鈴「ひゃぁぁ......くっつくなぁぁ」

後輩「ちなみに歳はいくつ何ですか鈴ちゃん?」スーリスリ

鈴「ふん! 五十年生きとるぞ我は!! どーじゃ敬え! そして?ずりするなぁ!」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 19:04:54.25 ID:MhPTszq1O
後輩「.......何月生まれですか?」

鈴「? 冬の時期かの......」

後輩「......へー」ニヤニヤッ

鈴「な、何を笑って......」

後輩「私は夏生まれなんですよ〜? 今年で五十年目ですよ〜」ナデナデ

鈴「な......にー!?」

後輩「ふっふっふー! と言うことは私の方が歳上!! 鈴ちゃんと呼ぶのは至極当然!!」

鈴「む、無念じゃぁ......」しょぼん

後輩「落ち込んでる鈴ちゃんも可愛いーー!!」

鈴「や、やめてけろぉぉ......くっつくなぁ......!!」

鈴「ふにーーー!?」

おまけ終わり
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/04(月) 19:05:46.41 ID:MhPTszq1O
続く、このスレ何処に向かっているのか>>1も分からなくなってきた......
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [Saga]:2017/09/04(月) 19:39:46.04 ID:GXzNrIo4O
訂正

鈴「ふん! 五十年生きとるぞ我は!! どーじゃ敬え! そして?ずりするなぁ!」



鈴「ふん! 五十年生きとるぞ我は!! どーじゃ敬え! そして?ずりするなぁ!」
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