【英雄伝説】君の軌跡【安価コンマ】

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:43:02.98 ID:2KM3BWiA0
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:43:09.09 ID:unJYHI/g0
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:43:12.23 ID:UrR3Bw7zO
どちらでもない
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:44:14.69 ID:REXhggFno
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:44:22.62 ID:2KM3BWiA0
見事に分かれたなww
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:46:46.91 ID:va6Na2rwO
「女」に決定

すまない…どちらでもないは無効にさせてくれ

名前
↓1〜3
コンマ一番高いもの
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:49:40.03 ID:2KM3BWiA0
ソフィ・リーベルト
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:53:24.84 ID:vd/qIYhVP
クローバー
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:54:47.15 ID:REXhggFno
マナ・クラン
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:58:40.65 ID:va6Na2rwO
「クローバー」に決定

ファミリーネームは不明

性格
↓1〜3
コンマ一番高いもの
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:00:47.50 ID:3ttJgx+DO
内向的
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:01:06.83 ID:REXhggFno
穏和でおっとり
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:01:09.02 ID:2KM3BWiA0
引っ込み思案で大人しい。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:04:08.55 ID:REXhggFno
自分のが1番高いけど>>14の性格に変更できませんか?
無理ならそのままでも大丈夫です
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:06:05.98 ID:va6Na2rwO
>>15
いいですよ〜
「引っ込み思案で大人しい」に決定

境遇を自由に
↓1〜3くらいで>>1が面白そうだと思ったもの選ぶよ
出来そうならミックスするかも
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:07:50.36 ID:vd/qIYhVP
師匠が『英雄』と呼ばれている
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:10:23.45 ID:unJYHI/g0
自分の性格を変えたくてトールズに入学した
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:10:34.37 ID:3ttJgx+DO
名門貴族の出身だが一族からは軽んじられている
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:25:46.21 ID:va6Na2rwO
・とある縁でカシウスから棒術を教わっていたことがある
・名門貴族の出身だが、ある理由から一族から軽んじられており、ファミリーネームは明かさない
・引っ込み思案な自分を変えたくて、トールズに入学した

とりあえずはこんな感じで
細かいところは追々詰めていきます

容姿を自由に
↓1〜3でコンマ一番高いもの
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:28:13.66 ID:unJYHI/g0
地味だが胸は大きい
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:29:23.91 ID:uNWTNfOIo
亜麻色のポニーテール。平均的な身長
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:30:18.02 ID:REXhggFno
青髪のロング
小柄
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:32:36.80 ID:V3Se0kuHO
貴族ってことはマキアスぷんぷん丸じゃないですかー
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/04(木) 23:40:09.61 ID:va6Na2rwO
亜麻色のポニーテール。平均的な身長に決定

とりあえずはこんな感じかな

一先ず今日は以上です

基本七組メンバー達との交流を書きたいと思ってるから安価やコンマは絆を深めるものが多くなると思います

戦闘とかは>>1がシナリオに合わせて書く感じでいくよ
(>>1はアホだから戦闘方法も安価コンマとかで決めるとめちゃくちゃになると思うんだ。許してくれ…)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 23:45:18.39 ID:vd/qIYhVP
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 00:01:18.00 ID:6faZ7W/So
期待
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 00:01:37.12 ID:JJP+q9qA0
乙ー
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 10:37:03.46 ID:JJP+q9qA0
乙ー。

 クローバーってファーストネームとしては珍しい名前だね。コードネームかと思った。検索してみたらファミリーネームとしてなら引っかかる。
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 11:55:16.30 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「どうして…助けたんですか…?」

クローバー「もう…死にたかったのに…」

クローバー(私がそう呟くと目の前の人たちは、驚いたような悲しむようなそんな顔をした)

???「ふむ…。死にたいと言ったな、なぜ死にたいんだ?」

クローバー(床に座り込んでいた私と視線を合わせるように、一人の男の人が腰を下ろした)

クローバー(この人は…さっき私を助けた人だ)
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 11:56:11.88 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「私には…生きる意味がありませんから…」

クローバー「このまま…無駄に生き続けるくらいなら…死んだ方がマシです」

クローバー「いっそ、人助けだと思って私を殺してくれませんか…?」

クローバー(お母様はいつも言っていた…)

クローバー(人の助けとなれる立派な大人になりなさいって…)

クローバー(でも…。誰からも必要とされない私には…最早意味の無いの指針でしかない…)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 11:57:12.40 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(だから、もう私には何も無い…)

クローバー(生きる意味も、希望も…)

クローバー(怒りも、悲しみも…)

クローバー(唯一あるのは死にたい、楽になりたいという望みだけ…)

クローバー(だから、私はそう願った)

クローバー(でも、その人は…)

???「…つまり、もし生きる意味を見つけられるのなら、死にたいとは思わないわけだな」

クローバー「えっ…?」

クローバー(とても眩しい、暖かな笑顔を私に向けてそう言った…)
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 11:58:14.53 ID:l2sIZ3/uo
〜序章 トールズ士官学院〜



『次はトリスタ、トリスタ』

『一分ほどの停車になりますので、お降りになる方はお忘れ物の無いようご注意下さい』

クローバー「ん…」

クローバー(アナウンスに反応して、目が覚めた)

クローバー(なんだか懐かしい夢を見ていた気がする)

クローバー(どうやら、いつの間にか眠っていたみたいだ)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 11:59:20.88 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(周りを見ると、多くの学生たちがどこかそわそわとした様子で荷物の準備をしたり、窓の外の景色を眺めている)

クローバー(きっと新しい生活の始まりに、期待と不安を感じているんだと思う)

クローバー「いや、それは私も同じね…」

クローバー(そう呟くと、程なく列車はトリスタ駅に到着した)

クローバー「……………」

クローバー(ずっと気になっていた事を確かめるために、ホームを行き交う学生達に目を向ける)

クローバー「赤い、制服…」

クローバー(ざっと見た感じだと、五人…)

クローバー(私も入れると、六人…)

クローバー(事前に調べた情報だと、トールズ士官学院の制服は、貴族生徒の白と平民生徒の緑の二種類だけのはず…)

クローバー(つまり…)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:00:14.94 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「はぁ…」

クローバー(予想はしていたけど、思わずため息がこぼれた)

クローバー(旅立つ前、やけに先生がにやにやしているとは思ったけど…)

クローバー(やっぱりこの制服には、何か意味があると見るべきね…)

クローバー(まあ先生のすることだから、良からぬことでは無いと思うけど)

クローバー(一応、街の探索くらいはしておいた方がいいかしら…)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:00:49.40 ID:l2sIZ3/uo
どこに行く? 行動回数2回

1 トリスタ駅前
2 広場のベンチ
3 教会
4 トールズ士官学院前
↓1
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:01:14.96 ID:oYScmVEDO
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:01:26.76 ID:Iuum0AZZO
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:12:41.69 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「トリスタ礼拝堂…」

クローバー(七曜教会の礼拝堂ね)

クローバー(さすがにこんなところに星杯騎士はいないと思うけど…)

クローバー「ん…」

???「………………」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:15:21.23 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(背の高い男子学生が、熱心に祈りを捧げている)

クローバー(この人も、赤い制服ね…)

???「…邪魔をしたか?」

クローバー(祈りを済ませたらしく、私にそう声をかけてきた)

クローバー「…いえ、気にしないで」

???「そうか、失礼する」

クローバー(褐色の肌…帝国人ではないわね)

クローバー(ノルド辺りからの留学生かしら)



好感度は初めはみんな0からスタートします
絆を深めていくと、徐々に好感度は上がっていきます

好感度判定 コンマ一桁
↓1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:15:44.62 ID:6faZ7W/So
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:17:25.93 ID:l2sIZ3/uo
【判定結果】
??? 好感度 2

どこに行く? 行動回数1回

1 トリスタ駅前
2 広場のベンチ
3 トールズ士官学院前
↓1
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:18:50.85 ID:6faZ7W/So
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:19:05.05 ID:oYScmVEDO
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:39:47.98 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(駅前の広場に来た)

クローバー(周りには色々なお店、咲き乱れるライノの花)

クローバー(どうやらちょっとした公園になっているみたいね)

クローバー(とてものどかで、良い雰囲気だと思う)

クローバー(ベンチで眠る女の子がいなければ…)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:41:34.40 ID:l2sIZ3/uo
???「…むにゃ…」

クローバー(この子も、赤い制服…)

クローバー(さっきまで眠ってた私が言えたことじゃないけど、入学式前に随分呑気ね…)

クローバー(よく眠ってるけど、このまま遅刻したら困るだろうし、声をかけた方がいいのかしら…)

クローバー(そう思案していると…)

???「…ふあぁ〜…。ん、そろそろ行かなきゃ」

クローバー「……………」

クローバー(声をかける前に、学院の方へと走り去って行った)

クローバー「なんだか癖のある人が多そうね…」


好感度判定 コンマ一桁
↓1
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 12:43:04.48 ID:gm4njYMLO
英雄ってのは英雄になろうとした瞬間に失格なのでは?
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 12:46:01.61 ID:l2sIZ3/uo
【判定結果】
??? 好感度 8

自由行動終了

ちょっと書き溜めしてきます
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 15:05:34.90 ID:6faZ7W/So
一旦乙
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:06:41.83 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(各お店、質屋ミヒュト、トリスタ放送、第一・第二学生寮…)

クローバー(気になる場所は一通り回ったかしら…)

クローバー(町中を回っている時に、沢山の学生を見かけたけど、やっぱり赤い制服の生徒は数える程しかいなかった)

クローバー(まあ、なぜなのかは多分、入学式の後にでもわかるわよね)

クローバー(そう考えを切り替えると、士官学院の正門へと向かった)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:07:56.41 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「……………」

クローバー(さすがに広いわね…。校舎もだけど、敷地全体も…)

???「ご入学おめでとうございまーす!」

クローバー「ん…」

クローバー(考え事に耽っていると、とても元気な声で挨拶をされた)

クローバー(現れたのは、私よりも小柄な女生徒と、作業服を着たぽっちゃりした男の人)

クローバー(二人とも先輩なのよね…。多分…)
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:08:32.69 ID:l2sIZ3/uo
小柄な少女「うんうん、君が最後みたいだね」

小柄な少女「えっと、クローバーちゃんでいいんだよね?」

クローバー「…はい、そうです。あの、私が最後と言われましたが…」

クローバー「すみません。もしかして、遅れてしまいましたか…?」

小柄な少女「あ、ううん、大丈夫だよ!まだ入学式までは時間あるし」

クローバー(少しだけ慌てたように手を振ると、にっこり笑ってそう言った)
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:09:44.71 ID:l2sIZ3/uo
太った男子「それが申請した荷物かい。一度、預からせてもらってもいいかな?」

クローバー「…はい。よろしくお願いします」

クローバー(一通りの荷物を預ける。これは入学案内書にあった通りね)

太った男子「確かに。さて、改めて入学おめでとう。充実した二年間になるといいな」

小柄な少女「入学式は、このまま真っ直ぐ行ったところにある講堂で執り行われるよ」

小柄な少女「預かった荷物もちゃんと後で返却するから、安心してね」

クローバー「…はい。どうもありがとうございます。では、失礼します」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:10:29.83 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(丁寧にお辞儀をして、講堂への道を歩く)

クローバー(ふと振り向くと、緑の制服を着た生徒が、さっきの二人から「入学おめでとう」と歓迎の挨拶をされている…)

クローバー(どうやら、赤い制服の生徒の中では私が最後という意味だったみたいね…)

クローバー(それにあの人たち、私の名前を知っていたし…)

クローバー「…まあ、あまり考えすぎるのも良くないわね」

クローバー「せっかく、先生から紹介してもらった学院なんだから…」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:11:44.51 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(入学式はつつがなく終了した)

クローバー(「若者よ、世の礎たれ」という言葉が、特に心に残った気がするけど…)

クローバー(それよりも…)

赤毛の男子「指定されたクラスって…送られてきた入学案内書にそんなの書いてあったっけ?」

黒髪の男子「いや、無かったはずだ。てっきりこの場で発表されると思ってたんだが…」

女性教官「はいはーい、赤い制服の子たちは注目〜!」

クローバー「…………」

クローバー(あの人、どこかで…)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:12:49.64 ID:l2sIZ3/uo
女性教官「どうやらクラスがわからなくて困ってるみたいね」

女性教官「実はちょっとした事情があって、君たちにはこれから特別オリエンテーリングを受けてもらうわ」

クローバー(その場の全員が戸惑った反応を見せた)

クローバー(どうやら私たちはこことは別の場所で、オリエンテーリングに参加しないといけないらしい)

赤毛の男子「えっと…ホントどういうことなのかな?」

長身の男子「わからないが、とにかく行ってみるしかなさそうだ」

金髪の男子「やれやれだな」

クローバー(みんなの会話に内心同意しながら、私も教官を追いかけることにした)
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:14:22.98 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(連れてこられたのは、あまり人が出入りしてなさそうな古い建物)

クローバー(そこで「サラ・バレスタイン」と名乗った教官はこう告げた)

クローバー(去年までは、貴族と平民で区別された5つのクラスしか無かったこと)

クローバー(今年からは、身分に関係なく選ばれた特科クラスZ組が発足されたということ)

クローバー(そして、自分がZ組を担任するということ)

眼鏡の女子「…つまり私たちは、そのZ組に選ばれた、ということなんでしょうか?」

サラ「そういうこと。君たちだけ赤い制服なのは、そんな理由からね」

クローバー(身分に、関係ない…)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:15:37.21 ID:l2sIZ3/uo
眼鏡の男子「冗談じゃない!身分に関係ない?そんな話聞いてませんよ!」

クローバー(突然、怒声が響いた)

サラ「えっと、たしか君は…」

マキアス「マキアス・レーグニッツです!」

マキアス「それよりもサラ教官!自分は納得しかねます!」

マキアス「まさか貴族風情と一緒のクラスとやって行けって言うんですか!?」

サラ「う〜ん、そう言われてもね。同じ若者同士なんだし、すぐに仲良くなれるんじゃない?」

マキアス「そ、そんなわけ無いでしょう!」

クローバー(マキアスと名乗った生真面目そうな眼鏡の男子生徒が、サラ教官に抗議を続けている)

クローバー(…しばらく帝国を離れていたけど、やっぱり貴族を嫌う人はいるものね)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:16:42.94 ID:l2sIZ3/uo
金髪の男子「フン…」

マキアス「なんだ?なにか文句でも…?」

金髪の男子「別に。平民風情が騒がしいと思っただけだ」

マキアス「…っ!これはこれは、大貴族の御子息殿が紛れ込んでいたようだ」

マキアス「その尊大な態度、さぞ名のある家柄とお見受けするが?」

クローバー(棘のある言い方を隠そうともせずに、金髪の男子にそう尋ねる)

クローバー(だけど、平然とした態度を崩さずに、彼は口を開いた)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:17:29.38 ID:l2sIZ3/uo
ユーシス「ユーシス・アルバレア。貴族風情の名前ごとき、覚えてもらわなくても構わんが」

マキアス「!?」

クローバー(アルバレア公爵家…。四代名門と呼ばれる帝国人なら知らない者のいない程の大貴族…)

マキアス「そ、それがどうした!その大層な家名に誰もが怯むと思ったら…!」

サラ「はいはい。文句は後で受け付けるから、そろそろオリエンテーリングを始めるわよ」

マキアス「くっ…!」

クローバー(不満げな態度をしながらも、マキアスはサラ教官の言葉に従った)
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:18:34.60 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(黒髪の彼の推測によれば、オリエンテーリングは正門で預けた荷物が関係しているらしい)

クローバー(ただ、オリエンテーリングは本来野外で行うはず…)

クローバー(わざわざこの建物の中に案内したのはなぜなのかしら…)

サラ「それじゃ、さっそく始めましょうか♪」

クローバー(ふと、サラ教官が数歩後ろに下がった)

クローバー(そしてなぜか壁に指を伸ばしている…)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:19:54.75 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「………!」

クローバー(咄嗟に次の行動を予測した私は、反射的に前方に飛んでなんとか床の縁を掴んだ)

クローバー(さっきまで平坦だったはずの床は、斜めに傾いていて、みんな地下の暗闇へと吸い込まれていく…)

クローバー(上を見上げると、さっきベンチで眠っていた子が、ワイヤーを使って天井からぶら下がっている)

クローバー(落ちずにすんだのは、私と彼女だけみたいね…)

サラ「へえ、フィーはまあ予想通りとして…。さすがはカシウス・ブライトの弟子ってところかしら。悪くない動きじゃない」

クローバー(私を見定めるような視線が向けられる…)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:22:26.13 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「…思い出しました。サラ教官、あなたはあの時先生と一緒にいた…」 

サラ「あら、覚えてたみたいね。まあ、さっきも言った通り今はここで教官をやってるわけなんだけど」

クローバー「……………」

サラ「さてあんたたちが落ちてくれないと、オリエンテーリングが始められないのよね」

サラ「というわけで、落ちてくれる?」

クローバー「……………」

クローバー(笑顔でそんな脅迫をしてくるなんて、とても教官とは思えないわね…)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:23:05.17 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「…一応確認しておきますけど、落ちたみんなは無事なんですよね?」

サラ「もちろん大丈夫よ。怪我なんかしないようにちゃんと配慮してあるから」

クローバー(まあ、当然よね…。してないなら問題だもの…)

クローバー(ため息をつきながら、身体の向きを変えて、滑り台の要領で地下へと降りる)

クローバー(するとすぐに、さっきの子も滑り降りてきた)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:24:14.15 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「…落ちた?落とされた?」

銀髪の女子「落とされた」

クローバー「そう…」

銀髪の女子「サラの知り合い?」

クローバー「…一度会ったことがあるだけ」

銀髪の女子「そう」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:25:58.53 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(とりとめの無い話をしていると、乾いた音が響いた)

クローバー(いつの間にか黒髪の彼の頬に、真っ赤な紅葉が咲いている)

クローバー(どうやら落ちた時に金髪の女子が、黒髪の男子に覆い被さって、胸を押し付ける形なったみたいね…)

???「不運だね」

クローバー「そうね…」

クローバー(多分、落ちていく彼女を助けようとして、ああなったはず…)

クローバー(そう思うと、他人事だけど少しやるせない気分になった…)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:27:23.23 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(これからどうすればいいかを考えようとした矢先、全員の服の中から通信音が響き渡った)

クローバー(音は入学案内書と一緒に送られてきた、戦術オーブメントから発せられている…)

サラ「今皆が手にしているオーブメント」

サラ「これはエプスタイン財団とラインフォルト社が共同で開発した次世代の戦術オーブメント、ARCUSよ」

サラ「詳しい説明をする前に、各自自分の荷物の前にある箱の中にあるマスタークォーツをはめこんで」

クローバー(暗かった地下に光りが灯って、それぞれの荷物が台座の上に置かれているのがわかった)

クローバー(…ここまで来ると、さすがに察する)

クローバー(オリエンテーリングというのは、地下に徘徊する魔獣との実戦訓練のようね)

クローバー(そう推測を立てると、サラ教官から大方その通りの通達をされる)
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:28:05.53 ID:l2sIZ3/uo
サラ「さて、説明は以上よ。これより士官学院特科クラスZ組の特別オリエンテーリングを開始する」

サラ「各自、ダンジョン区画を抜けて旧校舎1階まで戻ってくること」

サラ「文句があったらその後に受け付けてあげるわ。なんだったらご褒美にホッペにチューしてあげるわよ♡」

サラ「じゃあね〜!」

「「「……………」」」

クローバー(いきなりの急展開に混乱しているのか、全員無言のまま時間がすぎる…)
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:28:51.34 ID:l2sIZ3/uo
クローバー(そんな中ユーシスが、最初に動いた)

マキアス「ま、待ちたまえ!1人で勝手に行くつもりか!?」

ユーシス「馴れ合うつもりはない。それとも貴族風情と連れ立って歩きたいのか?」

マキアス「ぐっ……」

ユーシス「まあ、魔獣が怖いというのであれば、貴族の義務として力無き民草を保護してやろう」

クローバー(その言葉にマキアスが噛み付いた)

マキアス「だ、誰が貴族ごときの助けを借りるものか!もういい!だったら先に行くまでだ!」

マキアス「見ていろ!旧態依然とした貴族などより上であることを証明してやる!」

ユーシス「フン、面白い」

クローバー(結局、マキアスとユーシスは競い合うように、ダンジョン区間へと足を踏み入れていった)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:30:14.22 ID:l2sIZ3/uo
銀髪の女子「……………」

クローバー(次に、さっきの銀髪の子が一人で先へ進んだ)

クローバー(まあ、あんな動きをしてたくらいだし、大丈夫だと思うけど)

眼鏡の女子「ど、どうしましょう?」

青髪の女子「ともかく、我々も動くしかあるまい」

青髪の女子「念の為、数名で行動することにしよう」

青髪の女子「そなたたち、私と共に来る気は無いか?」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:31:59.58 ID:l2sIZ3/uo
クローバー「……………」

クローバー(私たちを見て、青髪の子がそう言った)

金髪の女子「わ、私たち?ええ、構わないけど」

眼鏡の女子「私も…正直助かります」

青髪の女子「よし。そなたはどうする?」

クローバー(…どうしようかしら。少しだけ気になることもあるけど…)

どうしよう…?

↓1〜3多数決
1 一人で行く 
2 女子と一緒に行く
3 男子と一緒に行く
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:34:09.63 ID:6faZ7W/So
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:34:23.90 ID:W4OEqHBe0
2
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:35:28.78 ID:IOhyy6JUO
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:35:33.07 ID:oYScmVEDO
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 17:39:59.95 ID:JJP+q9qA0
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/05(金) 17:54:40.57 ID:l2sIZ3/uo
2 女子と一緒に行くに決定

多分、安価を選んでもらってはその展開で進める為に書き溜めする
みたいな方針になりそうです

気楽な気持ちでお付き合い下さい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 18:41:36.14 ID:LHiVA5ar0
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 18:42:34.61 ID:JJP+q9qA0
乙ー
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 20:38:36.51 ID:q/HETlfrP

女性の比率高いな
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 21:03:36.12 ID:7HxBbAQ+O
一応この時点で男子5女子5で均一してるね
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:02:13.00 ID:upnankcKo
クローバー「……………」

クローバー(少し思うところもあるけど…)

クローバー(もし誘われていなかったら、一人を選んでいただろうし…)

クローバー「…わかったわ。私も同行する」

青髪の少女「決まりだな。では、我らは先に行く」

青髪の少女「男子ゆえ心配無用だろうが、そなたたちも気をつけて行くがいい」

黒髪の男子「あ、ああ…」

クローバー(そう男子たちに告げると、青髪の彼女は早々にダンジョンへと進んでいく)
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:02:54.17 ID:upnankcKo
眼鏡の女子「で、では失礼します」

金髪の女子「ふん…!」

クローバー(片やお辞儀をして、片やそっぽを向いて、二人も続く)

クローバー「気をつけて…」

赤毛の男子「あ、うん。そっちも気をつけてね」

クローバー「ええ…」

クローバー(それだけ言葉を交わすと、私も三人を追いかけた)
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:04:01.82 ID:upnankcKo
クローバー(各自武器を構えて、薄暗い地下道をゆっくり進んでいく)

クローバー(こういう場所は、自然と方向感覚や時間の感覚が狂いやすくなる…)

クローバー(自分たちがどこを歩いてきたのか、ちゃんと把握しておく必要があるわね)

青髪の女子「…そういえば」

金髪の女子「なに?どうしたの?」

クローバー(先頭を歩いていた青髪の彼女が、ふと私たちに向き直った)
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:05:21.80 ID:upnankcKo
青髪の女子「いや、すまない。私から誘ったというのに、ちゃんとした自己紹介がまだだったな」

青髪の女子「遅ればせながら名乗らせてもらおう。私はラウラ・S・アルゼイドだ」

クローバー(アルゼイド…。そして大剣を武器にしているということは…)

クローバー「もしかして、あなたはアルゼイド流の…?」

ラウラ「うん、知っているのか。そうだ、父上が筆頭伝承者でな」

ラウラ「幼い頃から、父上や爺たちから剣の手ほどきを受けてきたな」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:06:39.77 ID:upnankcKo
金髪の女子「ねえ。アルゼイド流っていうのは、剣の流派とかの名前なの?」

クローバー「…ええ。アルゼイド流は、ヴァンダール流と並ぶ帝国の武の双璧と言われているわ…」

クローバー「特にアルゼイド流の筆頭伝承者は光の剣匠と呼ばれ、帝国の中でも三本の指に入る武人だと言われているわね」

眼鏡の女子「そんなにすごい流派なんですか…」

眼鏡の女子「だからラウラさんは、とても凛とした佇まいをされているんですね」

ラウラ「ありがとう。だが父上はともかく、私自身はまだまだ修行中の身だ」

ラウラ「この学院生活で少しでも多くの事を学び、そなたたちと共に切磋琢磨していきたいと思っている」

ラウラ「不束か者ではあるが、以後よろしく頼む」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:07:33.39 ID:upnankcKo
クローバー(そう言うと、ラウラは私たちに微笑みかけた)

クローバー(なんだか、凛々しいというかとても真っ直ぐな人ね…)

クローバー(そのまま、私たちはお互い自己紹介を始めることになった)

クローバー(きっとこういう事も、オリエンテーリングの狙いの一つなんでしょうね…)

エマ「私はエマです。エマ・ミルスティン」

エマ「私は必修の武術にも縁が無かったので、この魔導杖が私の選んだ武器です」

エマ「これからよろしくお願いしますね」

クローバー(エマ…。そういえばさっき、サラ教官が主席だと言っていたわね…)
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:08:24.44 ID:upnankcKo
クローバー「……………」

エマ「あの…どうかしましたか?」

クローバー「…ごめんなさい。なんでもないわ、気にしないで」

クローバー(先生の弟子である以上、勉学や知識面では、あまり人に負けたくないところね)

クローバー(密かな目標にさせてもらおうかしら…)
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:09:21.85 ID:upnankcKo
ラウラ「エマのそれは…また変わった武器だな」

クローバー(ラウラがエマの持っている武器を見てそう言った)

エマ「そうですね。私も勧められた側なので、詳しくは知らないんですが…」

エマ「簡単に言うと杖自体が導力器になっていて普通に使うだけで、アーツ属性の攻撃になるっていう武器らしいです」

ラウラ「導力仕掛けの杖か…。そんな武器があるとは知らなかったな」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:10:34.43 ID:upnankcKo
金髪の女子「知らなくても無理ないと思うわよ」

金髪の女子「魔導杖の開発で有名なのは、レマン自治州のエプスタイン財団だし」

金髪の女子「実戦のデータを取り次第、ラインフォルト社と共同開発を行うみたいな話は聞いていたけど…」

金髪の女子「もう形になっていたのね」

クローバー「……………」

ラウラ「そなたは、魔導杖について詳しいんだな」

エマ「はい…驚きました」

金髪の女子「い、いや!たまたまそんな話を聞いたことがあっただけで…」

金髪の女子「そんなことより、次はあたしの自己紹介の番ね!」

クローバー(たまたま聞くような話じゃないと思うんだけど…)
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:11:36.05 ID:upnankcKo
アリサ「私はアリサ・R。実は今ちょっと実家と上手くいってなくて…悪いんだけど家名は伏せさせてちょうだい」

エマ「そうなんですか?」

ラウラ「ふむ、なにかあったのか気になるところだが…」

ラウラ「家の事情となると、無闇に口を挟むべきではないか」

アリサ「そんなに大袈裟なことじゃないんだけどね…」

アリサ「ただの親子喧嘩なんだけど。どうしても譲れないことがあって、それで私が反発しちゃってるっていうか…」

クローバー(気まずそうに少しだけ目を伏せながら、アリサはそう答えた)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:12:51.12 ID:upnankcKo
ラウラ「そうか。じゃあいつか、話しても良いと思える時が来たら話してくれ」

ラウラ「力になれるかはわからないが、相談に乗るくらいならできるだろう」

エマ「はい。私にできることがあったら、お手伝いさせて下さいね」

クローバー「……………」

アリサ「あ、ありがとう…。なんかいきなり気を遣わせちゃったわね。ごめんなさい」

アリサ「私の武器はこの導力式の弓よ」

アリサ「ラウラ程じゃないと思うけど、子どもの頃から教わってきたからそれなりに自信はあるわ」

アリサ「これからよろしくね」

クローバー(アリサ…。家のことで悩みがあるなら、少しだけ親近感のような物を感じるわね)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:14:18.31 ID:upnankcKo
クローバー(アリサの自己紹介も終わり、三人が私に視線を向ける…。私の番ね)

クローバー「クローバー…。ごめんなさい、私も家名は伏せさせて」

アリサ「…あなたも実家と上手くいってないの?」

クローバー「まあ…そんなところね」

クローバー「私の場合は、喧嘩とかじゃなくて…」

クローバー「いえ、なんでもないわ」

クローバー「私も、いつか…みんなに話しても良いと思える時が来たら、その時は聞いてもらえると嬉しいわ」

クローバー(私がそう言うと、三人とも微笑みながら了承してくれた)

クローバー(そんな時は…きっと来ないと思うけど…)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:15:46.07 ID:upnankcKo
ラウラ「そなたも、少し変わった武器を持っているな」

クローバー(ラウラたちが私の持っている棍に目を向ける)

エマ「私の魔導杖とも違いますよね。もっとシンプルというか…」

クローバー「これは…棍。帝国向きに言うならロッド」

クローバー「もっと単純に言うなら、導力器でもないただの棒」

アリサ「た、ただの棒って…。それって武器になるの?」

クローバー「私の先生が、棒術の達人だったから。それに先生曰く、私は剣術よりも棒術の方が向いているらしいの」

クローバー「ちなみにその先生は、軽く人間辞めてるくらいには強かったわ」

アリサ「そ、そうなの…。ラウラのお父さんといい、世の中にはすごい人が沢山いるのね」

エマ「あはは…。そうみたいですね」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:16:59.97 ID:upnankcKo
クローバー「まあ、私は先生の足元にも及ばないけど…」

ラウラ「謙遜することはない。その棍…だったか」

ラウラ「よく手入れされているし、さっきから見ていたがそなたの立ち振る舞いには隙が無い」

ラウラ「相当の鍛錬を積んでいるはずだ」

クローバー「…確かに、日々の修行は欠かしてはいないけど」

クローバー「とにかく…みんなの足を引っ張らないよう頑張るわ。よろしく…」

クローバー(軽くみんなにお辞儀をして、そう締めくくった)

クローバー(ラウラにエマに、アリサ…)

クローバー(正直、不安もあるけど…。とりあえずは上手くやっていけそうね)


好感度判定 コンマ一桁
アリサ↓1 ラウラ↓2 エマ↓3
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:18:37.55 ID:cqUWzyFso
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:19:00.67 ID:kHG2w9LDO
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:23:43.25 ID:gJr+ZseK0
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:27:10.97 ID:upnankcKo
判定結果

アリサ 好感度10
ラウラ 好感度7
エマ 好感度5

ゾロ目のことをすっかり忘れていました
今後、ゾロ目や0が出たら10として扱いますのでよろしくお願いします
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:29:27.66 ID:upnankcKo
ラウラ「アリサ!今だ!」

アリサ「食らいなさい!ゴルドスフィア!」

クローバー(アリサのアーツが一撃で敵を仕留める)

クローバー(今交戦中の敵は、グラスドローメと呼ばれる軟体魔獣の群れ…)

クローバー(あれは物理攻撃が殆ど効果のない厄介な相手…。けど…)

クローバー「エマ…。あの二体で最後」

エマ「はい、いきます!ルミナスレイ!」

クローバー(エマの魔導杖から、直線状に眩い光が放たれる)

クローバー(光に貫かれた魔獣たちは、断末魔のようなものを上げながら霧散し、消えてなくなった)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/06(土) 18:31:51.64 ID:upnankcKo
ラウラ「…他に敵はいないようだな」

クローバー「…ええ。とりあえずは一息ついても良いと思うわ」

エマ「ふぅ…。みなさん、お疲れ様です」

アリサ「お疲れ様。ねえ、今の戦い、今までで一番良かったんじゃない?」

エマ「はい。数が多かったので、もう少し苦戦するかと思いましたけど」

ラウラ「そなたたちの活躍のおかげだろう。今の敵は、私では少し相性が悪かったからな」

アリサ「そんなことないわよ。ラウラとクローバーが敵を引きつけてくれてたから、私とエマも安心してアーツを使えたんだし」

エマ「そうですね。あっクローバーさん…」
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