【艦これ】加賀「あなたが好き」 瑞鶴「」

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48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 22:45:55.67 ID:0xgPg75x0
加賀「とっても可愛いっ」ギュッ

瑞鶴「わっ、ちょっと!?」

加賀「こんなに似合うなんてビックリよ」ムギュー

瑞鶴「分かったから離して! 苦しい!」

加賀「ご、ごめんなさい」パッ

瑞鶴「ぜぇ……ぜぇ……」

瑞鶴(胸で窒息死するかと思った)

加賀「でも本当に似合ってるわ。これからの普段着に一着どうかしら?」

瑞鶴「はは……き、気持ちだけもらっとく」

瑞鶴(そんなに似合ってる? 自分じゃ違和感しかないんだけど)
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:50:17.52 ID:0xgPg75x0
加賀「……ねえ瑞鶴、もう一回抱きしめてもいいかしら。可愛すぎるわ」

瑞鶴「は?」

加賀「お願い」ジリジリ

瑞鶴「や、やめて。お願いだから抑えて」

加賀「一回だけよ、本当一回だけ」ジリジリ

瑞鶴「詰め寄らないでよ! 怖いんだけど!?」ススス

加賀「人のいない場所でなら何だってしてくれるんでしょう」

瑞鶴「言ったけども!! 言ったけどもこういうのはちょっと……!!」


ガッ

加賀「あっ」

瑞鶴「!?」


バフッ

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:51:52.87 ID:0xgPg75x0
瑞鶴「…………」

加賀「…………」

瑞鶴「……加賀、さん……? 何で急にベッドに押し倒して……」

加賀「ち、違うのよ。床の出っ張りに躓いてしまったの」

瑞鶴「ああ、そういうことか。ビックリしたー」

加賀「……」

瑞鶴「……あのさ」

瑞鶴「早くどいてくれないかなーなんて。あはは……」

加賀「瑞鶴」

瑞鶴「なに」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:54:30.90 ID:0xgPg75x0
加賀「どうしても……ダメ?」

瑞鶴「なにが」

加賀「……」

瑞鶴「……ダメ」

瑞鶴「絶っ対にダメ。最初に釘を刺したでしょ? これはごっこ遊びだって」

加賀「でも……」

瑞鶴「早くどいて」

加賀「お願い、キスだけでも」

瑞鶴「だからダメだって! もしキスの一歩を許したら、加賀さん暴走してその先まで…」

加賀「大丈夫。しない自信があるわ」

瑞鶴「キスしない約束を破ろうとしてるのに!?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:57:58.66 ID:0xgPg75x0
加賀「一生のお願いよ。口と口を軽く合わせるだけでいいの」

瑞鶴「ダメ」

加賀「ちょん、でいいの。ちょん、よ」

瑞鶴「何度お願いしてもダメなものはダメ」

加賀「聞いて瑞鶴。ほんの数秒キスしてくれたら、もうこれ以上は求めないわ」

瑞鶴「いい加減にして」

加賀「分かった、キスの明確な時間を設定しましょう。3秒はどうかしら」

瑞鶴「ここぞとばかりに食い下がるなぁ!? 何を言っても私の意思は変わらないから!!」

加賀「でも……胸が苦しいの。あなたをどうにかしてしまいたい気持ちが、ふつふつと……」

瑞鶴「!? ちょっ、それマズいっ……! やめて! どいてったら!」ジタバタ

加賀「痛っ! わ、分かったわ。どくから抵抗はやめて」

瑞鶴「早く離れてぇ!」ジタバタ

加賀「分かったわ瑞鶴、だから落ち着いて…」

ドスッ

加賀「ぐふっ……!?」

瑞鶴「あ」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/16(火) 23:00:55.31 ID:0xgPg75x0
加賀(肘が……鳩尾に……)

瑞鶴「ご、ごめん。やりすぎた」

加賀「」フラッ…

瑞鶴「へ?」



チュッ



瑞鶴「――――ッ!?!?」

瑞鶴「――ぷはっ! い、いやぁ!!」ドンッ

加賀「」ゴロン

瑞鶴「はぁ……はぁ……!」ドキドキ

瑞鶴「……わ……」ドキドキ

瑞鶴「私の……ファーストキス……!!」カァァ…

瑞鶴「初めてが……嘘でしょ? こんな事故で……!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 23:03:10.29 ID:0xgPg75x0
また書いたら投下します
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 01:44:23.05 ID:NLgAAw3bO
気絶するレベル…
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 15:38:54.53 ID:9dDYWTd3o
ワロタ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:42:49.18 ID:N4Wq7U5Q0
少し更新します
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 22:44:03.80 ID:N4Wq7U5Q0

パシャッ パシャッ

瑞鶴「!!」

青葉(シャッターチャーンス!)パシャパシャッ

瑞鶴(あいつ!! 窓の外で盗撮を……!!)

青葉「バレた! 撤退!」サササッ

瑞鶴「待てこらっ!! 逃がすかぁぁぁぁ!!」ガラッ 

スタタタッ

加賀「う……うぐ……」ピクッ

加賀「あ……あまりの痛みで、動けなかった、わ……」ハァ ハァ

加賀「ご、ごめんなさい瑞鶴。今のは私も予想外というか……」アタフタ

加賀「あら? 瑞鶴はどこ?」キョロキョロ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:46:14.69 ID:N4Wq7U5Q0

――――

青葉(うっひょおおおおおお!! 諦めきれず隠れて様子を伺ってたら!)

青葉(お揃いの服を着て、なんとベッドでkissまで!!!!)

青葉(やっぱりお付き合いしてたんですねぇぇぇ!! お2人には性別の壁なんて関係ないんですねぇぇぇぇぇぇ!!)キャー!

青葉(一体どこまで仲が進展してるのか気になるところですが!)

青葉(今はこのデジカメに収めた超貴重な写真を、安全な場所へ…)

ガシッ

青葉「ぐふっ!?」

青葉「ちょっと! 走ってる人の首根っこを掴むのは危険…」



瑞鶴「アオバワレェェェェェ」ゴゴゴゴゴ

青葉「!!!!!!!」ビクッ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:48:35.97 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「え、えへへ……また会いましたねー……」

瑞鶴「中庭で何してたのかな」

青葉「……」

瑞鶴「手に持ってるカメラで何を撮ったのかな」

青葉「野鳥です」

瑞鶴「貸して」パシッ

青葉「あ!」

瑞鶴「……やっぱり」ピッピッピ

瑞鶴「加賀の部屋を盗撮してたのね」

青葉「……」

瑞鶴(キスのとこもしっかり撮ってあるし!!)カァァ

青葉「……あのー」


青葉「ハッキリ聞きますけど、お付き合いしてるんですよね?」

瑞鶴「してない!!」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 22:51:53.18 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「でも、そこに写ってるじゃないですか」

青葉「動かぬ証拠が」

瑞鶴「これはアクシデントなの!! 加賀がつまづいて、私を巻き込んでベッドに倒れたの!!」

青葉「ほうほう。で、イイ雰囲気になってキスを?」カキカキ

瑞鶴「違うしメモんな!!」パシッ

青葉「けど加賀さんは瑞鶴さんに迫ってましたよね?」

瑞鶴(くっ、そこまで見てたのか)

瑞鶴「あれはその……あれよ」

瑞鶴「キスを迫ったんじゃなくて、倒れたついでに敵に捕まった際の抜け出し方を教えてもらってたのよ」

瑞鶴「ほら、私ジタバタしてたでしょ? 力が強くてなかなか上手くいかなくて」

青葉「へー」

瑞鶴「それで何とかしようともがいてたら、肘が鳩尾に当たっちゃって」

瑞鶴「おかげで加賀が倒れてきて……く、口と口が偶然……」

青葉「へー」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:54:55.18 ID:N4Wq7U5Q0
瑞鶴(ダメだこいつ、全然信じようとしてない!)

瑞鶴「と、とにかく誤解されると嫌だから、この写真は消すからね」

青葉「えっ!?」

瑞鶴「そもそも盗撮でしょうが! 存在してはならないデータなの! 削除削除っと」ピッピッピ

青葉「うわぁぁ!! やめてください! 酷いですよー!」グイグイ

瑞鶴「酷いのはどっちだ!!」


スタスタ

加賀「何を騒いでるの?」

瑞鶴・青葉「!」


青葉「瑞鶴さんが私の写真を消そうとしてるんです!」

瑞鶴「あんたねぇ……! 無断で人を撮っておいて!」

加賀「貸しなさい」スッ

瑞鶴・青葉「あっ」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:57:43.22 ID:N4Wq7U5Q0

ピッピッピ

加賀「……はぁ」

加賀「いい青葉さん? 恐らく瑞鶴も同じことを言ったと思うけど」

加賀「これはあなたが思うような場面ではないわ。私たちは訓練をしてたのよ」

青葉「……」

加賀「この娘が演習で、あまりにも鈍い動きをしてたから」

加賀「私の部屋に呼んで喝を入れていたの。そしたら……」

青葉「つまづいて転び、2人で倒れ込んで、いい機会だから拘束を抜け出す訓練を?」

加賀「そこまで喋ったのね。その通りよ」

青葉「作り話としか考えられません!」

加賀「本当のことなのだから仕方ないわ」

青葉「でも、いつもはあんなに仲の悪いお2人が」

青葉「一緒の部屋で2人きりになって訓練するなんて……」

加賀「私も考え方を変えたのよ。五航戦には鎮守府のために強くなってもらわないといけないし」

加賀「そのためには、嫌いな相手と仲良くすることも必要だと思ったから」

青葉「……」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 22:59:34.03 ID:N4Wq7U5Q0
加賀「そういうことだから、瑞鶴。早く部屋で続きを始めましょう」

加賀「私も暇じゃないのよ。少しの時間も無駄にせずに技を吸収しなさい」

瑞鶴「え……あ、うん……」スタスタ

青葉「待ってください! じゃあ瑞鶴さんが加賀さんの服を着てるのは!?」

加賀「そこは見てなかったのね。この娘、私がせっかく淹れたお茶をこぼしたのよ」

加賀「服が汚れて、放っておくとシミがついてしまうから、洗濯中だけ仕方なく私の服を貸しているの」

青葉「……なるほど」

加賀「もういいかしら。はい、カメラは返すわ」スッ

加賀「スクープを求めてあちこち動き回るのはいいけど、少しは自重しなさいね」スタスタ

瑞鶴「……」スタスタ


青葉「んー……本当に私の思い過ごしなのかなぁ。でもパフェの件もあるしなぁ」

青葉「もうちょっと探ってみようかな、お2人には内緒で。その前にこの写真をパソコンに……あれ?」ピッピッピ

青葉「け、消されてる!? 嘘でしょぉぉぉ!?」ガーン
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/19(金) 23:01:29.03 ID:N4Wq7U5Q0

――――

瑞鶴「……」スタスタ

加賀「……」スタスタ


瑞鶴・加賀「あの」


瑞鶴「! な、なに?」

加賀「いえ、瑞鶴から話して」

瑞鶴「それじゃあ……」

瑞鶴「青葉の誤解を解くの、手伝ってくれてありがとね」

加賀「当然よ。あれは事故なのだから」

瑞鶴「……」

加賀「いえ……そもそも私が求めなければ、こんなことにはなっていなかったわね……」

加賀「本当にごめんなさい」ペコリ

瑞鶴「頭まで下げなくても」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 23:03:39.59 ID:N4Wq7U5Q0
ここまでで
土日にまた更新予定です

あと今更の注意喚起ですが、百合注意です、すみません
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 00:39:17.72 ID:UHZqTvU30
瑞鶴が同人拾った人だろうか

とりあえず待ってる
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:43:51.39 ID:hT7BZxVz0
>>67
別人です、調べてみたらすごく面白かった…
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 18:45:06.44 ID:hT7BZxVz0
加賀「いいえ、下げるべきよ。瑞鶴の唇を奪ってしまった罪は重いわ」

加賀「下げても足りないくらいね。何か罪滅ぼしをさせて欲しい」

瑞鶴「いいって。もう過ぎたことだし」

加賀「でも……」

瑞鶴「そりゃキスしたって事実は、事故とはいえ……ちょっとショックだけどさ……」

瑞鶴「まだ大人のキスじゃなくて良かったなーって、割り切れると思うから」

加賀「……」

瑞鶴「っていうか」

瑞鶴「じ、実は急すぎて、キスした時のことよく覚えてないんだよね!」アハハ

瑞鶴「加賀さんも、私の肘が鳩尾に入ってそれどころじゃなかったでしょ?」

加賀「え? ……ええ」

瑞鶴「だよね! あ、そうだ。あれは無かったことにしない?」

瑞鶴「ベッドに倒れたけど、私たちはすぐに起き上がった。何もなかった」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:45:46.45 ID:hT7BZxVz0
加賀「……」

瑞鶴「どう?」

加賀「瑞鶴がそう思ってくれるなら、それでいいわ」

瑞鶴「決まりね! 何もなかったのよ、うん! 何も!」

加賀「……」

瑞鶴「よし! じゃあもうこの話はやめにしよう! 早く加賀さんの部屋に行こ?」

瑞鶴「この格好が他の艦娘に見つかったら厄介だし」

加賀「……そうね」


――――――

――――

――
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:49:54.52 ID:hT7BZxVz0

――加賀の部屋――


瑞鶴「おー、しっかり乾いてる!」

加賀「シミもできなくて良かったわ」

瑞鶴「加賀さんが対処してくれたおかげだね! ありがと!」

瑞鶴「それと……ごめんね」ペコリ

加賀「いいのよ。洗濯は日常の一部だし、そのついでだったから」

瑞鶴「あ、うん……お茶の事もそうなんだけど」

瑞鶴「鳩尾、大丈夫? 痛くない?」

加賀「もう平気よ。あれから時間も経ってるけど何ともないわ」

瑞鶴「そっか、良かった。かなり強く入っちゃったし、大きな怪我に繋がったら大変だもん」

瑞鶴「それじゃ、そろそろ夕食の時間だし、また明日ね!」

加賀「え? 食べないの?」

瑞鶴「なんか食欲がなくてさ。さっさとお風呂に入って寝よっかなって」

加賀「!!」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 18:51:55.24 ID:hT7BZxVz0
加賀「……私も」

瑞鶴「?」

加賀「私も一緒に入るわ。お風呂に」キリッ

瑞鶴「……」ジー

加賀「じ、冗談よ。そんな目で見ないで」

瑞鶴「はぁ……全く」

加賀「けど大丈夫なの? 食欲がないって、もしかして風邪を…」スタスタ

瑞鶴「っ!!」


瑞鶴「ち、近寄らないで!」ササッ

加賀「えっ」


瑞鶴「あ……ご、ごめん! とりあえずそういうことだからっ! またね!」

スタタタッ

加賀「……瑞鶴」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:54:53.34 ID:hT7BZxVz0

――――

翔鶴「本当に行かないの?」

瑞鶴「うん」

翔鶴「今日の夕食は瑞鶴の大好物らしいわ」

瑞鶴「お腹空いてないの」

翔鶴「そう……分かった。鳳翔さんには話をしておくから」

瑞鶴「ありがと」

ガチャ

パタン

瑞鶴(……食べる気なんて起きないよ)ハァ

瑞鶴(あー、もう何なの……これ)ドキドキ

瑞鶴(ドキドキがずっと収まらない……)ドキドキ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:00:31.81 ID:hT7BZxVz0

加賀『けど大丈夫なの? 食欲がないって、もしかして風邪を…』

瑞鶴『っ!! ち、近寄らないで!』


瑞鶴(絶対おかしいって……! あの時、加賀さんが近づいたら余計に胸が……!)ドキドキ

瑞鶴(うー……)ドキドキ



『チュッ』



瑞鶴(って何であのキスが思い浮かぶのっ!?)カァァ

瑞鶴(……いや、まあそれが原因だしね……)

瑞鶴(事故とはいえ……覚えてないわけないじゃない、あんな思いっきり……)

瑞鶴(あれ? てか私、何で今……加賀のことを普通に加賀さんって……)

瑞鶴(建前呼びに引っ張られてる……?)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:02:32.10 ID:hT7BZxVz0

コンコン

加賀「瑞鶴」

瑞鶴「!!」

加賀「心配だからお見舞いに来たわ。入ってもいいかしら」

瑞鶴「ダ、ダメ!! 来ないで!!」

加賀「え……」

瑞鶴「あ、違っ……! えっと、すっごく調子が悪いから、ゆっくり寝かせて欲しいの!」

瑞鶴「大きい声出してごめんね」

加賀「そ、そう……そういうことなら」

加賀「また明日会いましょう。お大事に」

スタスタ

瑞鶴「……」


ドキドキドキ

ドキドキドキドキ


瑞鶴「……〜〜〜〜っ!!」

瑞鶴「あーーもぉーー!! 何なのこれ!!」ジタバタ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/20(土) 19:04:52.78 ID:hT7BZxVz0


――翌朝・食堂――


瑞鶴「……」ボー

瑞鶴(結局ほとんど眠れなかった)

翔鶴「ねえ瑞鶴、やっぱり診察室に行ったほうがいいわ」

瑞鶴「だから大丈夫だって」

翔鶴「でも顔色が悪いし……」

瑞鶴「ちょっと寝不足なだけだから。心配してくれてありがとね」


スタスタ

赤城「おはようございます、翔鶴さん、瑞鶴さん」ニコッ

瑞鶴「!」

翔鶴「おはようございます」ペコリ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:06:55.11 ID:hT7BZxVz0
ここまでで
毎日少しずつ更新します
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 21:08:15.04 ID:zcxboHppo
ノンケが堕ちていく
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 21:46:37.24 ID:k6axKxH60
加賀「……」

翔鶴「加賀さんも、おはようございます」ペコリ

加賀「ええ、おはよう」スタスタ

加賀「もう体は大丈夫なの?」

瑞鶴「っ!」ビクッ

サササッ

加賀「ず、瑞鶴?」

翔鶴「酷いわ瑞鶴、加賀さんが心配してくれてるのに距離を取るなんて!」

瑞鶴「っ……」ドキドキ

加賀「……!」ピコーン


加賀「本当、気まぐれで心配したのが馬鹿みたいね」シレッ

瑞鶴「!」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:48:28.25 ID:k6axKxH60
加賀「そうよ、ほんの少しだけど心配していたのよ。それなのに」

加賀「あなたはいつも通りの態度を貫くのね。よく分かったわ」

瑞鶴「い……いや……」

加賀「まあ、それだけ機敏に動けるなら演習も大丈夫そうね。覚悟しておきなさい」

瑞鶴「……」

加賀「……?」


加賀「どうしたの瑞鶴、あなたの番よ」ヒソヒソ

瑞鶴「へ?」

加賀「仲が悪いところを見せないとダメでしょう」ヒソヒソ

瑞鶴「あ……」


瑞鶴「ふ……ふん! 望むところよ! 今日こそ、そのすました顔を泣き顔に変えてやるんだから!」

翔鶴「瑞鶴! もう!」

加賀「泣くのはあなたの方よ」

赤城「あはは……また喧嘩が……」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:52:02.48 ID:k6axKxH60

――――

瑞鶴「……」スタスタ

加賀「待って瑞鶴」スタタタッ

加賀「様子が変よ? どうしたの?」

瑞鶴「……」

加賀「もしかして私の演技、どこかおかしかったかしら」

加賀「反省するわ。もっとキツく当たった方が…」

瑞鶴「違う」

加賀「え?」

瑞鶴「……おかしいのは私の方……」ボソッ

加賀「?」

瑞鶴「何でもない。ごめんね、ちょっと考え事してたの」

瑞鶴「それより、そろそろ演習だっけ? 準備しないとね」

加賀「え、ええ」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:53:48.35 ID:k6axKxH60


――演習後――


瑞鶴「……」ボー

翔鶴「――く、――いかく……」


翔鶴「瑞鶴っ! 聞いてるの?」

瑞鶴「!! え、何?」


翔鶴「聞いてなかったのね……私はあなたが心配なのよ」

翔鶴「一体どうしたの? 演習の時もずっと『心ここにあらず』だったでしょう」

翔鶴「そんな様子じゃ、出撃なんて到底無理よ」

瑞鶴「ごめん……」

翔鶴「体調が悪いの?」

瑞鶴「ううん」

翔鶴「じゃあ何か悩みごと? 私でよければ相談して?」

瑞鶴「だ、大丈夫だよ。もう平気だから」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:55:54.98 ID:k6axKxH60

スタスタ

加賀「お疲れ様」

瑞鶴「……!」

翔鶴「加賀さん、お疲れ様です」

加賀「あなた、とても良い動きだったわ。着実に腕を上げているわね」

翔鶴「本当ですか!?」

加賀「ええ、出撃でも頼りにしてる」

加賀「けど問題はこの娘ね」

瑞鶴「……」

翔鶴「やっぱりお気づきですよね。悩みがあるみたいなんですけど」

瑞鶴「だから、大丈夫だってば」

加賀「……翔鶴、外してもらえるかしら」

加賀「この娘には説教が必要よ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 21:58:38.42 ID:k6axKxH60
翔鶴「そんな……」

瑞鶴「心配しないで翔鶴姉、私は大丈夫だよ」

翔鶴「……」

スタスタ


加賀「……」

瑞鶴「……」

加賀「翔鶴に言ったこと、嘘じゃないわ」

加賀「あんな隙だらけで海域に行ってみなさい。良い的になって轟沈してしまう」

瑞鶴「分かってるよ」

加賀「本当にどうしてしまったの? 朝からずっとよ」

瑞鶴「分かってる! 自分でも自分が変だってことくらい!」

加賀「? どういうこと?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:01:07.12 ID:k6axKxH60
瑞鶴(それが分かったら、こんなに悩んでないし……)

加賀「瑞鶴、私はとても心配なのよ」

加賀「翔鶴も言ったように、何かあるなら相談して?」

瑞鶴「……悩みの原因ならハッキリしてるけど」

加賀「教えて」ニコッ


瑞鶴「加賀さん」

加賀「え」

瑞鶴「原因は加賀さん」

加賀「えっと……私、何かしてしまった?」

瑞鶴「したじゃない! 昨日……!」


『チュッ』


瑞鶴「……!!」カァァ

加賀「昨日、なに?」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/21(日) 22:03:16.52 ID:k6axKxH60
瑞鶴「な、何でもない!」スタスタ

加賀「どこに行くの!?」

瑞鶴「決めてない!」

加賀「待って瑞鶴!」ガシッ

瑞鶴「や! 放してよ!」グイグイ

加賀「何かしてしまったのなら謝るわ!」グイッ

瑞鶴「!!」

瑞鶴(か、顔が……近……)ドキドキ

加賀「……ひょっとして」


加賀「昨日のキ…」

瑞鶴「ちちち違う!! そそそそれじゃないから!! 決して!!」アタフタ
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:04:48.24 ID:k6axKxH60
ここまでで
毎日22時くらいに投下します
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 22:21:55.31 ID:Pp7RZEaAO
あら^〜
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 01:58:16.96 ID:bEULoeRTo
よいぞ
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 02:04:35.24 ID:6rM9huD/o
面白い
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 03:02:08.15 ID:xPvLiZGFo
惚れ薬飲まされるはずだった人がなんか可哀想で笑える
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 09:01:34.62 ID:2zXgNyHwO
提督なんていなかったんだ…
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 15:55:29.77 ID:GsABK2reo
レズ堕ちいいですわゾ^〜
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 17:05:16.93 ID:UWHhb6tgO
ぼくひで
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 17:16:39.97 ID:0hMEyPrnO
>>91
その設定すっかり忘れてたわ
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:35:05.35 ID:Ib8Z2suv0
加賀「すごく分かりやすいわね」

瑞鶴「違うったら! っていうか無かったことにしようって言ったでしょ!?」

加賀「でも悩みの原因なんでしょう?」

瑞鶴「……」

加賀「やっぱりあれが瑞鶴の心を傷つけてしまったのね」

加賀「本当に、本当にごめんなさい。どう償えばいいのか」

瑞鶴「いいよ、償いなんて」

瑞鶴「傷ついたとかじゃないと思うし」

加賀「じゃあ何なの」

瑞鶴「そこで悩んでるの。な、何ていうか」

瑞鶴「加賀さんの顔を見ると……」ドキドキ

加賀「?」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:38:19.38 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴「……やっぱり何でもない」

加賀「言いかけてやめるのは無しよ。気になるじゃない」


加賀「話して? あなたの力になりたいのよ」ギュッ

瑞鶴「っ!」ドキッ


瑞鶴「手を握らないで!!」ササッ

加賀「えっ」

瑞鶴「あ……い、今のは加賀さんが嫌だったからとか、そういうんじゃなくて」

瑞鶴「ただ急に握られてビックリしただけで」

加賀「そ、そう……」

瑞鶴「……」

加賀「……私、あなたと距離を置くことにするわ」

瑞鶴「へ?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:41:26.29 ID:Ib8Z2suv0
加賀「悩みの原因が私なら、離れれば解決になるかもしれない」

加賀「これ以上あなたを苦しませたくないもの」

瑞鶴「な、何でそうなるの? 言ったじゃん、私別に傷ついてないし!」

加賀「そうだったとしても、私が瑞鶴を悩ませてる原因であることには違いないんでしょう?」

瑞鶴「……だからと言って、加賀さんが離れれば良いってわけじゃ……」

加賀「やってみないと分からないわ」

瑞鶴「分かるよ!!」

加賀「!」

瑞鶴「それだけは分かる! 離れても絶対に解決にはならないから!」

加賀「……私はあなたがどういう悩みをかかえているのか、ますます分からなくなってきたわ」

瑞鶴(……私も、我ながら何言ってんだろ……)
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:45:56.95 ID:Ib8Z2suv0
加賀「……ふふ」

瑞鶴「な、何で笑うの?」

加賀「ごめんなさい。ホッとしたのよ」

加賀「だって私、瑞鶴と離れたくないから」

瑞鶴「っ……!」

加賀「もし受け入れられていたら、部屋に篭って泣いていたかもしれないわ」

瑞鶴「提案しなけりゃ良かったじゃん」

加賀「そうね。でも、瑞鶴のためなら何だってできるから」ニコッ

瑞鶴「……!!」

瑞鶴(よく平気な顔でそんなこと……!)カァァ


加賀「! そうだわ、今思い出した」

瑞鶴「どうしたの?」

加賀「実は今日、間宮さんに注文しておいたデザートを受け取りに行く予定なのよ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:49:17.34 ID:Ib8Z2suv0
加賀「そろそろ時間なの」

瑞鶴「そうなんだ。行っといでよ、私のことはもういいからさ」

加賀「……お願いがあるのだけれど、いいかしら」

瑞鶴「私に?」

加賀「ええ。私の部屋で待っててもらえる?」

瑞鶴「は?」

加賀「あなたと一緒に食べたいと思って、特製に作ってもらったデザートなのよ」

加賀「頭を悩ませているとは知らず、昨日お願いしてしまって……嫌なら断ってくれて構わないから」

瑞鶴「……いいよ」

加賀「ほ、本当に?」パァァ

瑞鶴「ちょうど甘い物食べたかったところだし」

瑞鶴「加賀さんの部屋で待ってればいいんだよね?」

加賀「ええ、鍵は渡しておくから」スッ

加賀「それじゃ」スタタタッ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:51:58.30 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴(って、どうして引き受けたの私)

瑞鶴(また昨日みたいになるかもしれないのに……まあ加賀さんの様子見る限り大丈夫そうだけど)

瑞鶴(……ん? っていうか『私と一緒に食べたいと思って特製に作ってもらった』って)

瑞鶴(もしかして加賀さん、間宮さんに関係を……!?)


――加賀の部屋――


加賀「お待たせしたわね」ガチャ

瑞鶴「加賀さん!!」

加賀「!? どうしたの?」

瑞鶴「そのデザート、間宮さんに話をして作ってもらったんだよね!?」

瑞鶴「私との間にあったこと…」

加賀「ああ、大丈夫よ。このケーキを見てもらえば分かるわ」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/22(月) 22:55:07.22 ID:Ib8Z2suv0
瑞鶴「……デカくない?」

加賀「そうかしら」

瑞鶴「普通のホールケーキの3倍はあるでしょ」

加賀「特製だから当然よ」パカッ

瑞鶴「!」


瑞鶴「見る限り、普通のショートケーキだね」

加賀「でしょう。間宮さんには『私一人で食べる分』と説明したから」

加賀「瑞鶴と私の顔が描いてあるとか、そんなことはないわ」

瑞鶴(それでこのサイズか)

瑞鶴「美味しそうだけど、特製感はなくない?」

加賀「形よりも質よ。このケーキを作る材料は全て最高級の物を使っているの」

瑞鶴「へぇー」

瑞鶴(そう言われると、なんか特製感が出てくるかも)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 22:56:48.63 ID:Ib8Z2suv0
ここまでで
提督は犠牲になったのだ…百合の犠牲にな
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 23:46:25.18 ID:EF4E3U4HO
実は提督も女の子だったんでしょ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 03:31:59.23 ID:cdfazlRXo
ズィーカク悩んでて可愛いな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 09:59:48.82 ID:zVKcsmig0
これは良い瑞加賀
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 20:31:29.24 ID:4DYxyPhi0
今日の更新は0時になります
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 21:24:02.57 ID:yQb7iAfdO
待ってるぞ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 23:45:28.65 ID:4DYxyPhi0
加賀「もう少し待ってて、今お茶を用意するから」

瑞鶴「うん」

瑞鶴(と、ケーキを頂く前に)スタスタ

ガラッ

瑞鶴(よし、青葉はいない。また隠し撮りなんてされたら、たまらないからね)

ピシャッ

瑞鶴「……ふぅ」

瑞鶴「……」ドキドキ

瑞鶴(なんか、落ち着いてきたら変に緊張してきた……なんで?)ドキドキ

――――

パクッ

瑞鶴「……」モグモグ

加賀「どう?」

瑞鶴「美味しい」

瑞鶴「めちゃくちゃ美味しい! こんなの生まれて初めて食べたかも!」キラキラ

加賀「ふふ、良かった」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:49:05.82 ID:4DYxyPhi0
瑞鶴「加賀さんも早く食べて! ほっぺた落ちるから!」ニコニコ

加賀「……」ジー

瑞鶴「? 私の顔にクリームついてる?」

加賀「いいえ。はしゃぐ瑞鶴が狂おしいほど可愛くて、思わず凝視してしまったの」

瑞鶴「っ!」

瑞鶴(またこの人は……!)

加賀「クリームまでついていたら悶え殺されていたわ……危なかった」

瑞鶴「そんなわけないでしょ」

加賀「食べる前に心を落ち着けるわ」スー ハー

加賀「では、いただきます」

パクッ

加賀「本当ね。すごく美味しい」モグモグ

瑞鶴「でしょ? さすが特製って感じだよね。こんな美味しい物食べさせてくれてありがとう」

加賀「喜んでもらえて何よりよ」

加賀「……はい、あーん」スッ

瑞鶴「!?」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:51:27.27 ID:4DYxyPhi0
瑞鶴「き、急に何」

加賀「何って、恒例の食べさせ合いよ」

瑞鶴「『当然でしょ?』みたいな顔しないでよ……」

加賀「当然よ、だって恋人なんだから。昨日も受け入れてくれたじゃない」

加賀「ほらもう一度、あーん」スッ

瑞鶴「うぅ……」ドキドキ

瑞鶴「あ、あーん」

パクッ

瑞鶴「……」モグモグ

加賀「どうかしら」

瑞鶴「うん……美味しい……」カァァ

加賀「ッ……!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/23(火) 23:55:15.50 ID:4DYxyPhi0
加賀「ダメよ私!!」パァンッ!

瑞鶴「!?」ビクッ

瑞鶴「加賀さん……なんで自分を叩いたの……?」ススス

加賀「引かないで。か、喝を入れたのよ……危うく瑞鶴を襲いそうになったから」

瑞鶴「え」

加賀「安心して。もう悪い私は消し飛んだわ、恐らく」

瑞鶴「恐らく!? 怖いんだけど!!」

加賀「大丈夫だから怯えないで……」

加賀「けど何というか……コホン。昨日と比べて、今日の瑞鶴は可愛すぎるわね」

瑞鶴「は!? と、唐突に何言って……!」カァァ

加賀「ほら、そうやってすぐに顔を真っ赤にするでしょう」

加賀「思えば今朝も……こういうの何ていうのかしら」

加賀「そう、しおらしいのよ」

瑞鶴「しおらしい?」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:57:02.07 ID:4DYxyPhi0
加賀「まさしくその通り。しおらしいから心にグッと来るのね」

加賀「一体どうしたの? 昨日とは様子が……あっ」

加賀「ひょっとして瑞鶴の悩みと関係があるのかしら」

瑞鶴「!」

加賀「昨日のあれが原因って言ってたわよね? それで瑞鶴はこんなにしおらしくなってしまった」

瑞鶴「……!」

加賀「となると、考えられるのは……」


瑞鶴「待って!!」

加賀「!?」


加賀「ビックリしたわ」

瑞鶴「ご、ごめん。私のことはいいからケーキ食べようよ!」

瑞鶴「今度はこっちから食べさせてあげるね! はいあーん!」

加賀「!!!」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 23:59:19.49 ID:4DYxyPhi0
加賀「……あーん」パクッ

モグモグ

瑞鶴「どう?」

加賀「幸せよ」

加賀「こんなに幸せでいいのかしら。瑞鶴に食べさせてもらえるなんて」

瑞鶴「あはは、大げさだって!」

加賀「もう一口いいかしら」

瑞鶴「もちろん! その前に今食べてるの飲み込んでね!」

加賀「ええ」モグモグ

瑞鶴(…………)


――――


加賀・瑞鶴「ごちそうさまでした」

加賀「美味しかったわね」

瑞鶴「うん……でも食べ過ぎじゃない? 夕飯食べられるの?」

加賀「もちろんよ。デザートは別腹って、よく言うじゃない」グッ

瑞鶴(とはいえこの量をほとんど……)
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 00:02:51.81 ID:5oPBNliM0
加賀「さて、次は何をしようかしら」

瑞鶴「次?」

加賀「せっかくだし何かして遊びましょう。今日はもう演習出撃はないでしょう?」

瑞鶴「まあ……」

加賀「ダメ?」

瑞鶴「ダメじゃないけど、何するの」

加賀「それを考えるのも遊びの一つよ。遊びはすでに始まってるわ」

瑞鶴「ふふっ、何それ」クスクス

加賀「あ」

瑞鶴「?」

加賀「また見られたわ。瑞鶴の笑顔」

加賀「今までずっと、怒ったり慌てた表情しか見られなかったから」

瑞鶴「そうだっけ。結構笑ってたと思うけど」

加賀「笑いにも種類があるでしょう。純粋な笑顔は、ケーキを食べた時と今ので2回目よ。とても貴重」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 00:04:24.12 ID:5oPBNliM0
瑞鶴(……確かに私って、加賀さんの前で面白おかしいのが理由で笑ったことなかったかも)

加賀「やっぱり素敵ね」

瑞鶴「へ?」

加賀「瑞鶴の表情よ。怒った顔も困った顔も、真っ赤になった顔も魅力的だけど」

加賀「やっぱり1番は笑顔だと思うわ」ニコッ

瑞鶴「ぐっ……!」

瑞鶴(恥ずかしいセリフを、よくもまあスラスラと……)カァァ


加賀「さて、何をしようかしら。遊ぶ道具はトランプくらいしかないけど」

瑞鶴「え? トランプ持ってるの?」

加賀「持ち主は赤城さんよ。二航戦の娘たちを含めた4人で遊ぶのよ」

瑞鶴「あー、なるほど……じゃあ神経衰弱でもやる?」

瑞鶴「あとはポーカーとか、スピードとかあるけど」

加賀「どれも楽しそうね。ちょっと待ってて、トランプを取ってくるわ」

スタスタ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 00:06:59.61 ID:5oPBNliM0
また明日に
今日と同じ時間になると思います
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 03:00:53.81 ID:1JKHa84Qo
トランプって二人だとあんまり…
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 10:09:22.64 ID:9JWk9m4BO
加賀「アメリカから取り寄せたのよトランプ中々隙が無くて大変だったたみたいだけど」

トランプ「ンーッ!ンーッ!」口にテープ

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 11:32:52.03 ID:uvpyNaRHO
トランプ拉致3P…?
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 11:48:54.55 ID:QoPIAfbTo
Make ZuiKaga Great again
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/24(水) 23:59:21.07 ID:5oPBNliM0
瑞鶴(……楽しそう、かぁ)

瑞鶴(大勢いたら盛り上がるんだろうけど、2人だとどうなるかな)

瑞鶴(つまらなくなって、途中でやめそうだなー……)

加賀「持ってきたわ」スタスタ

瑞鶴「オッケー、じゃあ私がカードきるね」

加賀「瑞鶴、提案があるわ。神経衰弱をやりましょう」

加賀「記憶力を鍛えるのにも役立つと思うから」

瑞鶴「加賀さんらしい理由だね。いいよ」

瑞鶴(数分後には違う遊びを考えてそうだけど)シャッ シャッ



――数十分後――


加賀「これとこれ」スッ

瑞鶴「うわぁぁぁちょっと! また取られたぁぁぁ!」

加賀「まだまだね」フフッ

瑞鶴「むー……! まだまだこれから!」

加賀「残念ながら、まだ私の番よ」

加賀「行くわ! あれとそれ! それとこれ!」スッ スッ

瑞鶴「ずっと加賀さんのターン!!」ガーン
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:01:19.17 ID:e2DQptmH0
加賀「――ふぅ、つい熱くなってしまった」

瑞鶴「そこそこ楽しかったね。正直、すぐに飽きると思ってたんだけど」

瑞鶴「ってか加賀さん強すぎ……どんどんカードが無くなっていくんだもん」

加賀「記憶力には自信があるの」クスッ

瑞鶴「むー……」プクー

加賀「……ね、ねえ瑞鶴。お願いがあるのだけれど」

瑞鶴「?」

加賀「あまり可愛い仕草をしないでもらえるかしら。理性がもたないわ」

瑞鶴「可愛い仕草?」

加賀「ジト目で頬を膨らませるなんて、襲ってくださいと言ってるようなものよ」

瑞鶴「いやそれ加賀さんの心の問題でしょ」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:03:28.88 ID:e2DQptmH0
加賀「あと、ゲームに夢中になりすぎて前かがみになるのもやめて」

加賀「鎖骨が丸見えで意識してしまうわ」

瑞鶴「まるで男の人みたいな着眼点!? 鎖骨なら別にいいでしょ!!」

コンコン

翔鶴「加賀さん、いらっしゃいますか?」

瑞鶴「! 翔鶴姉だ」

加賀「ちょっと待ってて」スッ

瑞鶴「待って……! 私がここにいることは……」

加賀「もちろん秘密にする」スタスタ


ガチャ

加賀「何か用?」

翔鶴「あ、こんにちは。実は瑞鶴を探しているんですけど」

翔鶴「どこにも見当たらないんです。心当たりはありませんか?」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:05:50.50 ID:e2DQptmH0
加賀「知らないわね」

翔鶴「そうですか……どこに行ったのかしら」

加賀「何か用事があるの?」

翔鶴「はい。実はこれから、一週間後の作戦について話し合う予定で」

瑞鶴(あっ……!)

加賀「そんな大事なことを。あの娘、すっぽかすつもりね」

翔鶴「ただ忘れてるだけだと思います。見かけたら伝言をお願いできますか?」

翔鶴「すぐに私のところに来て欲しいって」

加賀「分かった。ついでにキツく言いつけておくわ」

翔鶴「で、伝言だけでいいですから!」


パタンッ

加賀「……ということらしいわ」スタスタ

瑞鶴「うわーバカだ私、すっかり忘れてたよ。ごめんね翔鶴姉……」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:08:17.15 ID:e2DQptmH0
加賀「その言葉、翔鶴に直接言ってあげて」

瑞鶴「そうする。ごめんね加賀さん、遊んでたのに」

加賀「いいのよ。ケーキを食べるついでだったし、私が引き止めたのが悪いわ」

瑞鶴「そんなことないって。ケーキすっごく美味しかったし、神経衰弱も楽しかったよ!」

瑞鶴「ありがとね!」ニコッ

加賀「っ……」



ギュッ



瑞鶴「へ?」ドキッ

加賀「ごめんなさい。我慢できなかった」

加賀「もうちょっとだけ抱きしめさせて」ギュー

瑞鶴「……」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:10:08.05 ID:e2DQptmH0
加賀「……ありがとう。ごめんなさい」パッ

瑞鶴「え……あ、うん……」

加賀「もうこんなことしないから」

瑞鶴「うん……そ、それじゃ……!」スタスタ

加賀「……」


ガチャ

パタン


瑞鶴(び……ビックリした……!)

瑞鶴(何するのかと思ったら、抱きついてくるなんて)

瑞鶴(……)

瑞鶴(……加賀さんのぬくもり、まだ残ってる……)ドキドキ

瑞鶴(って何気持ち悪いこと言ってんの!? どうかしてるって私……!)
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/25(木) 00:12:36.71 ID:e2DQptmH0
瑞鶴(で……でも……)


加賀『昨日のあれが原因って言ってたわよね? それで瑞鶴はこんなにしおらしくなってしまった』

加賀『となると、考えられるのは……』


瑞鶴(考えられるのは、一つしかないよね)

瑞鶴(やっぱりそういうことなのかな……私って……)

瑞鶴(……ううん、違う)

瑞鶴(違う! 絶対に違う! そんなわけないでしょ、だって女同士だし!)

瑞鶴(きっとキスが衝撃的すぎて未だに引きずってるだけよ!)


瑞鶴(だって私が……私が好きなのは、一人だけなんだから)


――――

翔鶴「――こんな感じの段取りだから、頭に入れておいてね」

瑞鶴「……」ボー

翔鶴「瑞鶴? 聞いてるの?」

瑞鶴「えっ!? えっと……」

翔鶴「はぁ、まだボーッとしてるのね。加賀さんにお説教されただろうから、あまり言いたくはないのだけど」

翔鶴「そんな調子だと危険よ? とても演習はおろか出撃なんてさせられないわ」

瑞鶴「……ごめんなさい」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:13:46.14 ID:e2DQptmH0
ここまでで
明後日からは22時に更新できると思います
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 13:57:04.38 ID:jzfZ+ERpo
あー気になる
はやく22時にならないかな
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 14:26:14.62 ID:ifQEnV8RO
もう14時か…味方によってはもう22時じゃない?
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 21:56:57.37 ID:e2DQptmH0
日跨ぎ更新になります…
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 00:05:43.72 ID:bke43pPL0
翔鶴「……。やっぱり私には言えない悩みなの?」

瑞鶴「うん」

翔鶴「気が向いたら声をかけてね。いつでも相談に乗るから」ナデナデ

瑞鶴「……うん」

翔鶴「あ、そうだわ! これから二航戦の2人と間宮に行くんだけど、瑞鶴もどう?」

翔鶴「一緒に美味しい物を食べましょう!」

瑞鶴「せっかくのお誘いだけど、私今お腹空いてなくて」

翔鶴「そ、そうなの……」

瑞鶴「また今度一緒に行こ。私から誘うね」

翔鶴「ええ、楽しみにしてるわ」


――鎮守府廊下――


瑞鶴(はぁ……気分転換に散歩でも、と思ったけど)

瑞鶴(ダメだー。頭の中が一杯でどうにも……)


提督「瑞鶴」

瑞鶴「!!」ビクッ
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:07:39.41 ID:bke43pPL0
提督「ちょうどいいところに」スタスタ

瑞鶴(提督……)

提督「実は手伝って欲しい事があるんだ。これから用事は?」

瑞鶴「無い。いいよ、手伝う」

提督「助かるよ。ついて来てくれ」スタスタ

瑞鶴「……」スタスタ

――――

瑞鶴「うわ、何ここ……埃だらけ」

提督「色んな資料が保管されてるんだ。ここのところ忙しくて掃除をしていなかったからな」

瑞鶴「提督がしてるの? 私たちに任せればいいのに」

提督「お前たちは遠征に演習、出撃といった重要な仕事があるだろ」

提督「こういうのは俺がやるべき仕事だ」

瑞鶴「でも、提督だって書類片付けたり鎮守府の運用したりで忙しいでしょ」

瑞鶴「妖精さんに任せたら? 中庭で遊んでるとこ見かけるし」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:09:59.84 ID:bke43pPL0
提督「なるほど……いい考えかもしれないな。頼んでみよう」

瑞鶴(掃除してる最中に鬼ごっことか始めそうだけど)

瑞鶴「で、私に手伝って欲しいことって?」

提督「ああ、実は……秘伝のレシピを探し出して欲しいんだ」

瑞鶴「は?」

提督「昔、軍で凄く美味しいと評判だった料理があって」

提督「そのレシピがここにあるらしいんだが1人じゃキツくてな」

提督「ほとんどの棚は調べ終わったが見つからなかった。そこで、最後にこの大きな棚を一緒に調べて欲しいんだ」

瑞鶴「かなりデカいね……いいけど、何でそんなもの探してるの」

提督「鳳翔と間宮にお願いされたんだ。どうしても作ってみたいと」

瑞鶴「ふーん……分かった。私も食べてみたいし」

提督「頼むよ。俺は右から調べる」

瑞鶴「私は左からね、オッケー」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:12:20.86 ID:bke43pPL0
提督「えーっと……」キョロキョロ

瑞鶴(……お人好しっていうか何ていうか)

瑞鶴(人から頼みごとされたら必ず引き受けちゃうんだから)

瑞鶴(まあ、そこが素敵なところなんだけど)チラッ

提督「これも違うか」

瑞鶴(……)

瑞鶴(……何でだろう)

瑞鶴(やっぱり私、変だ……おかしくなっちゃった……)

瑞鶴(普段なら緊張でこんなにスラスラ話せなかったし)

瑞鶴(部屋に2人きりなんて良いシチュエーション、絶対モノにしてやるって意気込むのに)

瑞鶴(……攻めようって思わない……)
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:15:53.57 ID:bke43pPL0
瑞鶴(カッコイイとは思うけど)チラッ

提督「……? どうかしたか?」

瑞鶴「あ、ううん。何でもない」

瑞鶴(今のだって、目が合ったら顔真っ赤にして慌てるはず)

瑞鶴(胸が……あんまりドキドキしないっていうか……)

瑞鶴(おかしい、こんなの絶対におかしい)

瑞鶴(私、提督のことが好きなのに。好きで好きでたまらないはずなのに)

瑞鶴(……心に一番に思い浮かぶ顔は……)


提督「おっ、これか」

瑞鶴「え?」

提督「どうやら時間を消費せずに済んだようだ。今見つけたよ」スッ

提督「まさか内容と一致しないカバーをかけられていたとは」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:18:09.66 ID:bke43pPL0
瑞鶴「えーっと、手伝いは終わり?」

提督「だな。ありがとう瑞鶴、お礼に間宮で何か奢らせてくれ」

瑞鶴「!」

提督「お前、確かクリームあんみつが好きだったろう」

瑞鶴「…………」

瑞鶴「……いいや」

提督「え?」

瑞鶴「大したことしてないし、それに」

瑞鶴「私、今お腹が一杯だから」

提督「一杯って、何か食べたのか?」

瑞鶴「うん……美味しい物をね。ごめんね」

提督「いや、いいんだ。じゃあまた日を改めて誘おう」

瑞鶴「うん」

瑞鶴「……」

瑞鶴「…………」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/26(金) 00:21:11.05 ID:bke43pPL0


――夕方・食堂――


ワイワイ

赤城「ここ、空いてますか?」

翔鶴「はい」

赤城「失礼しますね」スッ


加賀「……」

翔鶴「加賀さんも、どうぞ座ってください」

瑞鶴「……」モグモグ

加賀「そうさせてもらうわ。赤城さんの隣に…」


瑞鶴「ここ」ポンポン

加賀「……!」

瑞鶴「私の隣に来たら? 空いてるし」

加賀「ず……瑞鶴……?」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:22:46.93 ID:bke43pPL0
ここまでで
読んでくださってありがとうございます
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:28:42.73 ID:L25YuSQBo
堕ちたな(歓喜)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 00:33:39.04 ID:FKQ4MRqGo
キスしたときに感染したか
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 02:10:05.10 ID:qjBisU3qO
Fuuuuuuuuuuuuu
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 02:57:44.72 ID:4yzAD0+e0
ちょろい女かが
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 05:46:00.50 ID:ObFRq3L30
素直になってもう止まんないな。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 07:48:40.16 ID:NP/6gPy/o
この状況が薬の影響で一時的なものということを考えると瑞鶴の未来が暗い…
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/26(金) 09:05:12.35 ID:E+JdGfW7o
堕ちたかwwww
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