VAVA「誰かの好きに動いてやるつもりはない……ないよな?【艦これ×VAKAX】

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260 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/12(火) 23:52:34.86 ID:fphlxZMj0


戦水「レ級、貴様ノ 進撃ハ ココマデダ」パァ…!



フラッグシップ「!」



戦水「セァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



ギュゥゥゥゥゥゥゥン!!



フラッグシップ「レ…ッ!?」



戦水「フ……フフフ!光栄ニ 思エ!姫 丸々一人 ヲ 改修 ノ エサ ニ デキルンダカラナ!!」



フラッグシップ「レッ……レレォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



戦夏「ウワァ……アア…」



フラッグシップ「………今ダ!レ級 ニ 火力ヲ 集中シロ!!」



戦艦「艤装獣、終ワラセテアゲテ……」



ドォン!!



戦夏「クソォオオオ!!撃テ!艤爽獣ゥーーー!」



ドドォン!!!



フラッグシップ「レェイ!ガホッ……!?ォァアアアア…………!!」ボムンッ!!

261 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/12(火) 23:54:20.89 ID:fphlxZMj0


イオナ「見事……超重力砲、発射」コォッ…!!



ガォオオオオオオオオオオン!!!



フラッグシップ「介錯、痛ミ入ル……英雄イオナ……ヨ……」バチバチ…!



戦水(娘)「ン……ア、アゥゥ……アレ?」パチ…



フラッグシップ「レガッ……レ、レレレ……」



戦水(娘)「…」



フラッグシップ「!…………」



戦水(娘)「……オ母サン?」



ぺタ…



飛行場「眠リナサイ」



戦水(娘)「!」パタン…



飛行場「気マグレニ 来テミタラ 案ノ定。残酷ダケド、綺麗 ナ 光……ネ」



カッ……ゴワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!


262 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/13(水) 00:07:25.99 ID:ifdV6F470
深海Bar ダーウィン



港湾「コウシテ、レ級 ノ 脅威 ハ 去リ、深海ニハ 以前 ノ 日常ガ 戻ッテイッタノ」



港湾「コレガ レレレ ノ 乱。三体 ノ レ級 ニ ヨル 大動乱」



グスッ…



イオナ「くすんすん……ごめんなさい。私、お母さんを殺した極悪人。死んで詫びる」スッ…(首吊り)



VAVA「やめろ。他人の空似と、同姓同名が偶然同時に起きただけだ。よくあることだろ」



イオナ「ない」



VAVA「それで?その後イオナは元の世界に帰れたのか?」



港湾「帰レタワ」



VAVA「……ほう、どうやって?」



港湾「…」



VAVA「マスター?」



港湾「グラス、空」



VAVA「資材もない。これ以上は…」



港湾「私ノ オゴリ」トクトク…



VAVA「…」



港湾「ユックリシテイッテネ」



VAVA「……そうだな。甘えるとしよう」クイ…



イオナ「おかわり」



港湾「ハイ♪」

263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:34:45.69 ID:pNbZLz6D0
ありがてえ怒涛の更新だ!
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 01:41:42.28 ID:F4yuQ+PA0
イオナ、おまえは首をつったって死なんだろ
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 19:43:00.28 ID:UmfyieUwo
とうとうレレレの乱が終わったか
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/14(木) 13:30:21.30 ID:avADszm+0
完全に死んだのはフラッグシップだけでノーマルレ級とエリートレ級は生きてるっぽいなぁ
267 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/15(金) 10:00:26.42 ID:fnAFXivf0

しばらくして……



VAVA「強くなったな。チビ」ジャラジャラ…



北方「ムム……リーチ ダ!」ぺシッ!



南方「ウ〜」



イオナ「怖い怖い」



VAVA「ここは降りておくかな」



北方「一発コイ!……コナイ!!」ぺチッ!



南方「アンパイ」



イオナ「熱戦」パチ…



北方「ヤタ!イオナ、ソレ 大当タリ!!ドンジャラーーー!!!」ドンジャー!



イオナ「あちゃー」



北方「240点直撃!」



イオナ「とばされた」

268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 11:53:22.82 ID:zGdh4dPE0
北方に麻雀とは教育に悪いと思ったらドンジャラだったか。イレギュラー時代のVAVAだったら絶対にやらない遊びだな。
269 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/20(水) 15:06:03.38 ID:Ef9ih9N+0

VAVA「ふっ…」



南方「タノシイネ!」ニコーッ!



VAVA「あ?……あぁ、そうだな」



南方「ヴァヴァン、ナンポー ノ コト キライ?」うる…



VAVA「嫌いではない」



南方「ジャア、好キナンダ!ナンポー モ ヴァヴァン、好キー!」



VAVA「ありがとよ」



VAVA『複雑な気分だ……』



南方「ホッポ オネーチャン ト コーワン オネーチャン ハ モット好キー!!」



北方「イモートヨー!」ひしっ!



南方「オネーチャン!」ひしっ!



VAVA「ペンダント」



南方「?」



VAVA「似合ってるじゃないか」



南方「コレ、私ノ宝物ナノー」



VAVA「どこで手に入れたんだ?気になるな」



南方「ウー……ワカンナイ。デモ、大事ナ物。スッゴク、大事ナ物ナンダ」



VAVA「……そうか」



イオナ「再戦をよーきゅーする」メラメラ…



南方「オー!」



北方「ノゾムトコロ!」

270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 15:09:15.50 ID:0M6g5bhs0
更新ktkr
271 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/20(水) 15:12:34.18 ID:Ef9ih9N+0

ワイワイ!!



VAVA「お、ツモったぜ。ドンジャラだ」トン…



北方「ウニャー!安手 デ アガラレタ!!」プンスカ!



VAVA「悪いな」



フキフキ……コト…



港湾『今日ノ 仕事 終ワリ。良カッタ。ホッポ モ 南方 モ 嬉シソウ。私モ 何カ 一杯 飲モウカシラ……』



VAVA「おい、そろそろ時間だ」



イオナ「りょーかい」



北方「モー帰ッチャウノ?」



VAVA「俺にも仕事があるからな」なでなで…



北方「ブー!ソウダ、ヴァヴァン。ココニ 住メバイイヨ」



VAVA「お姉ちゃんに悪いだろ。駄目だ」



北方「ソンナコトナイ。オネーチャン、ヴァヴァン ノ コト 好キ ダモン。オ願イ。オネーチャン ト 結婚シテ アゲテ」



港湾「ワンッ!?……ホッポ!!」わぷー!



北方「ソシタラ、ココガ オウチ」



VAVA「…」



VAVA「クッハッハッハッハッハ!!」


272 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/20(水) 15:22:43.24 ID:Ef9ih9N+0


VAVA「俺が結婚?想像したことすら無かったが……バーの経営か。楽しそうだな。成程、そうすればチビとも一緒ってわけだ」



北方「ウン!ズーット一緒。ミンナデ 暮ラソウヨ!!」



港湾「アノネ、アノネ……VAVA、違ウノ。好キ ナノハ マァ……好キ ナンダケド、ソウイウノジャナクテ……ゴメン…コウイウ時 ドウシタライイカ……ハワワワ…!」ぷしゅー!



VAVA「チビ、嬉しいぜ。そこまで言ってくれるとはな。だが……お前のお姉ちゃんは俺なんかにはもったいない」



北方「オネーチャン ジャ ダメ?ジャ、ホッポ ガ 結婚シテアゲル!」



イオナ「てーとくもてもて」



VAVA「魅力的な話だが、もう少し背が伸びてからだな」なでなで…



北方「ウー!スグ伸ビルモン!!」



VAVA「クハハ!イオナ。退散するぞ。また来るぜ、マスター。ごちそうさん」



イオナ「ごちそうさまでした。待って、てーとくー」ぺこり……タタター…



港湾「ウン……マタネ」



南方「バイバーイ!」

273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:36:04.66 ID:JmnsWwua0
なんだこれは全員かわいいな
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 05:10:40.86 ID:XyN0zaOr0
相変わらずモテモテなVAVAであった。艦娘からカッコカリの話しを持ち掛けられたらどんな反応するかな。
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 15:59:07.59 ID:hOlgmSEH0
欲望に実直な女性が好みらしいから候補は北上か足柄か。実はスキンシップ一番多いのは明石だったり。
276 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/21(木) 18:42:51.01 ID:CiPOxIVj0

早朝



横須賀鎮守府(運動場)



ガッガッガッ……ズルッ!ゴシャン!!



叢雲「ぅぐっ…!」



テクテク…



イオナ「なにをしているの?」



叢雲「イオナか、今朝の訓練中よ。邪魔しないで」



イオナ「ふーん」



叢雲「はっ!」ぴょん!



ガッガッ……ズルリッ!ドシャアッ!!



叢雲「いたっ…さっきは三回まで出来たのに……」



イオナ「そんな訓練がなんの役に立つの?」



叢雲「司令官の動きを真似できるようになれば、私でも姫を倒せるようになるかも知れないでしょ。これは司令官の基本の動きよ」



イオナ「無理。深海棲艦の姫と艦娘の駆逐艦では、性能に差がありすぎる」



叢雲「あんた……実力はあるくせに、司令官と主張が逆なのね」ムカッ…



イオナ「提督はなんて?」



ガシュン…ガシュン……

277 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/21(木) 18:47:39.86 ID:CiPOxIVj0


VAVA「性能差など工夫次第でどうとでもなるのさ」



叢雲「司令官!」



VAVA「叢雲、三角跳びはまだ早いと言ったろうが」



叢雲「ごめんなさい…」



VAVA「努力は認めるが、海上での戦闘において三角跳びはあまり役に立たん。どうせならダッシュや、主砲の反動を利用した空中滞空を覚えろ」



叢雲「……わかったわ。じゃあ、教えてよ。ダッシュ」



VAVA「いいだろう」



イオナ「わたしはもうねる」



VAVA「おう、今日は控えにしといてやるよ」



イオナ「ありがと」



叢雲「司令官、早く早く!」



VAVA「今日の任務に支障が出ない程度にやるぞ。気楽にやれ」



叢雲「はい!」

278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 18:53:19.23 ID:o230LujFO
すっかり師弟関係に
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 21:39:21.85 ID:XyN0zaOr0
VAVAと叢雲の関係がいいな。他の艦娘との関係とはまた違ったよさがある。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 02:21:08.81 ID:xXPwQamA0
やっぱりこのイオナは群像とは出会ってないのね
昔話に出てきた自分が重巡や大戦艦(しかも艦隊旗艦)を沈めたと聞いたらどんな反応するのやら
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 01:36:48.21 ID:QFUmmyEN0
天才科学者に作られたエックスゼロやシグマと比べると
どうしても劣ってしまう機体スペックを的確な判断や創意工夫(ライドアーマーや自作装備)、執念で補ってきたんだよな
そう思うとVAVAのこの主張は納得だ
282 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/23(土) 14:47:40.57 ID:R1V8kYKj0

艦娘宿舎(屋上)



いせ「隊長、見ましたかー?今の」



ながと「あぁ、悪くない。あの子は伸びるな」



いせ「うーん、いつかの島風型亜種ほどじゃないが、いい速さだ。ここからでも残像が見えましたよ」



ながと「かく乱も兼ねた動きなのかもしれん。通った後にいくつも残像が続いて見える」



いせ「回避とかく乱を同時にか……すごい技だ。じゃあ、さっきの変な壁昇りは何だったんでしょうね?」



ながと「わからない。が、あれで壁を駆け上がれたら色々と便利そうだな。よし、今度私も試してみよう」



いせ「隊長なら壁に脚突っ込んでそのまま歩いていきそうですけど」



ながと「なるほど、いいアイディアだ。それも試してみよう」



いせ「ははっ……にしても、変な提督さんだ。なんでしょう、あの格好は」



ながと「軍人とは、ただ両の目で結果だけを見据えて居ればいいのだ。見た目や性格など、さしたる問題ではない」



いせ「いやぁ、あるでしょ」



ながと「結果が全てだ。現に、誰も成し得なかった姫の打倒を我々より先にやってのけた。心から尊敬しているとも」

283 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/23(土) 14:50:03.67 ID:R1V8kYKj0


いせ「悔しくないんですか?」



ながと「悔しいものか。見ろ、あの技。あの動き。全てが完璧だ。美しい」



いせ「貴女のそういう純粋なところは嫌いじゃないですが、私はちょっと不満なんですよ」



ながと「ほう?」



いせ「そりゃあ、私たちは姫殺しとして造られたわけですからね。獲物を横取りされた気分です」



ながと「驕るな。姫は獲物ではない。恐るべき敵だ」



いせ「はーい、今の一言は軽率でした。お許しを、隊長」



ながと「許す」



いせ「へい」



ながと「私抜きで宴会した事は許さんがな」



いせ「さぁ?なんのことやら」



ピリリリリ……カチッ…



ながと「はい……いいえ。まだ途中です。わかりました。零の修理が済み次第。失礼致します」プチッ…



いせ「催促ですか」



ながと「そのようだ。ゆくぞ、いせ」



いせ「御意」

284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 00:53:04.54 ID:FZjh8nQl0
もしかして北方がVAVAに会いに陸に来た時に出会った艦娘はこいつらだったのか。
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/12/24(日) 20:12:01.63 ID:QbSskXIFO

メぇぇぇ〜〜〜リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!

ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーーっ

286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20:18:52.03 ID:WqEPQdUmo
くるとおもったよw
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 20:43:04.36 ID:/Zl5z+r3o
なんで明日の日の出を待たなかったww
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 00:42:39.92 ID:fFYSnmKH0
>>284
すっかり忘れてて読み返してきたが
名前の書いてない艦娘たちが島風の姉妹艦かって言ってたな
そうだとしたら伏線しっかり貼ってる主はとてもすごい
289 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/26(火) 11:39:53.37 ID:eM73TvSw0

それから数日後……



工廠



ムクッ…



零「…」



あかし「どう?どこも痛くない?動ける??」



零「…レ」



あかし「隊長?隊長がどうかしたの??」



コツコツ…



ながと「私ならここだ。零、心配していたぞ」



あかし「隊長、おはようございます」



ながと「あぁ、おはよう」



零「レ…!」ぷんぷん!



ながと「すまない、許してくれ」



零「…」コクリ…



あかし「いい子ね、零。隊長だって、やりたくてやったわけじゃないのよ」



零「レレ……イオナ」



ながと「イオナなんて潜水艦はここにはいない。安心しろ。お前は夢を見ていたのだよ。恐がる事は無い」



零「イオナ…イオナ……」ぶるっ…



あかし「また怖い夢を見たのね。かわいそうに。大丈夫、大丈夫。私たちが側にいるからね」



零「…」

290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/26(火) 20:18:26.02 ID:hCXnOwRr0
内部から爆破されたのに許してるしやっぱりノーマルのレ級が元かな。エリートだったらこんなに聞き分けが良いわけないだろうし。
291 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/27(水) 09:46:38.69 ID:Kw92i4R60


天龍の部屋前



天龍「いや……なんだかなぁ。別にオレ、金とか名声とかどうでもいいし。オレはここが好きなんだよ」



おおよど「そんなこと言わずに。その才能を御国のために役立てようじゃありませんか。同じ軽巡でしょう」



天龍「やめとくわ。オレは気楽に普通の艦娘してるほうがいいや」



おおよど「……そうですかぁ。せっかく仲間になれると思っていたのに」



天龍「あんたらの理想ってのはすげーと思うぜ?そう簡単に(世界平和)なんて口にできるもんじゃねぇよ」



おおよど「本気なんですけどね」



天龍「でもそれで改造手術ってのは引くわ。絶対やだ。オレはこう見えても健康第一がモットーなんだ」



おおよど「健康に害はありませんよ。むしろ、今より数十倍強靭になります。ちょっと注射して艤装を体に埋め込むだけですから」



天龍「恐いわ!悪いけど帰ってくれ!!」



バタン!



おおよど「あ〜……勿体無い。腐らせるには惜しい才能なのに」



こんごう「ニューフェイスかと思いきや。残念デース。彼女もまた、その辺の有象無象と同じだったというコト」



いせ「ま、選ばれし者なんてそうそう見つかるもんじゃないさ。行こうぜ。副隊長」



おおよど「うーん…ここで諦めちゃダメ。継続して手紙を送ろう」

292 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/27(水) 10:00:43.02 ID:Kw92i4R60

執務室



ながと「提督殿、お世話になりました」



VAVA「…」



大淀「もう出航なさるのですか?」



ながと「はい。上から命令が下りましてね。即刻、司令部に戻って来い。と……」



大淀「そうですか。では、滞在にかかった費用の補償についてなのですが」



ながと「ご心配なく。全て補償させて頂きます。早期に納められるよう、急がせましょう」



大淀「それは助かります。雷ちゃん、ながとさんをお送りして」



雷「わかったわ!」



VAVA「待て」



ながと「?」



VAVA「さんざん面倒を見たんだ。ひとつ、俺の要求に応えてもらおう」



ながと「私に実現可能な事であれば、どうぞ仰って下さい」



VAVA「演習をしてもらおうか」



ながと「演習ですね。わかりました。ですが、こちらもあまり時間がありません。20分が限度です」



VAVA「手間は取らせん。一対一だ」



ながと「単騎戦…」



VAVA「俺と零とやらで実戦形式の模擬戦を行う」

293 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/27(水) 10:03:41.66 ID:Kw92i4R60

ながと「零と……ですか。提督殿、話には聞いておりましたが流石。その勇ましさ、まことに素晴らしい」



VAVA「時間が無いんだろう?演習場はすぐそこだ。さっさと済ませようぜ」



ながと「ですが、私にはそれを許可する資格がありません。零は、我が国家が擁する最重要軍事機密なのです」



VAVA「…」



ながと「年齢、身長、体重、艤装、船としての来歴、艦種さえも秘密なのです。一応、表向きは航空戦艦となっておりますし、造船に伴い性能も設定されていますが……あと性別は女性です」



大淀『結構ペラペラ喋る人なのね』



VAVA「ならば、格闘戦で構わん。互いに装備の使用は無しだ」



ながと「鎧をお脱ぎになると?」わくわく…



VAVA「いいや、これは脱がない。お前達艦娘は骨格からして強靭だ。この鎧は、人間がそれに追いつくための補助としての役目を果たしている」



大淀『そうだったんですか!?』



雷『司令官、今日もかっこいいわ!』



ながと「ははは、それで姫を倒しているのですから、艦娘としては立場がありません」



VAVA「やるのか、やらないのか、どちらだ」



ながと「よろしい。恩人の頼みです。そこまで仰るのでしたら、今回は特別に見てみぬフリをしましょう。ただし、時間は守って頂きます。他言無用、あらゆる記録も禁止とします」



VAVA「いいだろう」



ながと「では、私は朝風呂を頂きましょう。2、30分……いえ、もしかしたら40分はでてこないかも知れません」



VAVA「コーヒー牛乳はサービスだ」



ながと「それはどうも!」



あかし「隊長、零の管理は私が」



ながと「頼んだ。さーて、お風呂だ、お風呂だ♪」

294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 19:17:34.22 ID:iWR/DDGcO
うまい言い訳を考えたなVAVAww
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/27(水) 19:52:51.52 ID:MIPL2+Ak0
しかし余計に人間じゃないと言いにくくなるぞ
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/28(木) 07:53:37.15 ID:UZYInKLn0
VAVAは零の正体に勘付いてるのかな。VAVAには記録機能があったはずだし気づかれないうちに記録出来そうなんだよな。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/29(金) 11:39:26.72 ID:bFHB5nYD0
一番強そうなのを指名するのは狂戦士としての本能か提督としての興味か
298 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2017/12/30(土) 17:38:30.69 ID:/9xzzdh+0

演習場



あかし「いい?くれぐれも本気を出しちゃ駄目よ。優しくね、優しく」



零「レー」ポリポリ……ぼー…



VAVA「余計な事だ。そちらがその気なら、俺は殺す気でかかるぞ」



零「レ…」じとー…



あかし「あのぅ……恐れ入りますが、この子を挑発しないで下さい。管理が大変なんです」



VAVA「互いに遠慮してちゃ演習にならないだろう」



あかし「それはそうですが、演習場が壊れても補償はできませんよ」



VAVA「大した信頼だ。そんなに強いのか、そいつは」



あかし「まぁ……艤装は私が造ったものですし、彼女の調整も私が施したものですから!」



VAVA『見た目といい、性格といい、明石と似ているな。工作艦のサガってやつかな』



零「レッ…レ?」カチャカチャ…



あかし「火器は使えなくしておいたわ。零、これより肉弾戦の演習を始める。標的は一人。無力化した時点で即座に行動を中止しなさい」



零「レーレィ」コクリ…



あかし「いつでもどうぞ。この子は戦闘態勢に入りました」



VAVA「OK。ならば俺から行かせて貰うぜ」ヒュッ…!

299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/30(土) 22:25:03.12 ID:VmoikAP80
これはエスカレートしていって本気で戦うことになりそうだな。しかしVAVAまで下に見られてるのか。ここらで年季の違いを見せてほしいな。
300 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/01(月) 22:15:39.54 ID:k3ziwSnh0

ゴォ……パシッ!



零「…」シュ〜…



VAVA「…」ギリリ…



VAVA『一応、本当に殺すつもりで踏み込んだが、受け止められた……加減し過ぎたかな』



零「レーオ」ポイッ!



スタッ…



VAVA「やるじゃないか」



あかし「…」



あかし『これで、あの人が零に勝てる可能性は絶たれた。零を倒すなら、初弾。最初の一撃で決めなければならない』



零「レレレ」クイクイ



VAVA「……もう一度やってみろと?」



零「レン」コクリ



VAVA「良い度胸だ」カッ…



フッ……



零「!?」



VAVA「ふんっ!」ゴッ!



ベゴォッ!



零「レブッ…!」メコッ…!



バターン!!



あかし「馬鹿な!?」

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 06:30:45.28 ID:6HBdz8Bo0
新年一回目の更新乙です。一撃入ったしこれで相手も真面目にやるかな。
302 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/02(火) 08:48:41.88 ID:DUeyIiPp0


武蔵「いいぞぉ!提督!!」



天龍「そこだ!やっちまえ!!」



あかし『零の反応を超えるスピードで、移動した?ありえないわ!到底人間が耐えられる速度ではないはず……』



VAVA「起きろよ。今度はお前の番だ」



零「…」



シーン……



あかし「れ、零?零、大丈夫!?」



零「…レ」ムクリ…



じわっ…



零「レ……レ」ぷるぷる…ダッ!



あかし「きゃ!?」ダキッ…



エーーーーン!

303 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/02(火) 08:54:18.83 ID:DUeyIiPp0

あかし「わ〜!?痛かったね、恐かったね、でも一人で立てたのね。よぉ〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよし……」なでなでなで!



零「レ〜!」ピェ〜〜〜!!



VAVA「!!」ジリッ…



零「レ、レ!」レムレム!(命乞いのジェスチャー)



VAVA「こ、こいつ……」



VAVA『完全に戦意を失っている……肉体と精神の強さが、かみ合っていない!恐るべきアンバランス』



あかし「提督さん、先程の無礼をお許し下さい。さすが、姫殺しの英雄。この子もいい経験になりました。胸を貸して頂き、ありがとうございます」ペコペコ!



零「レッ……タイチョウ」



あかし「ごめんね、隊長は今お風呂でくつろいでるのよ」



零「レー!?レッレッレッ!!」ぷんすかふぁいやー!



あかし「そう、そうよね、あなたがこんな目に遭ったっていうのに、ひどいよね」なでなで…



零「レ、レレレレ!」レムレム!(行き場の無い怒りのジェスチャー)



あかし「ごめんなさい。この子、とてつもなく心が折れやすくて……」



VAVA「終わりだ。もう俺から求めることは何も無い。好きなところへいきな」クルッ…スタスタ…



天龍「おーい、あんなんじゃ不完全燃焼だろ〜?オレとやろうぜ。体育館いくぞ」



武蔵「私も混ぜてもらおうか」



VAVA「あぁ、とことんやるぞ。拍子抜けだ。まるゆの方がまだ根性があるぜ」

304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 11:34:16.97 ID:6HBdz8Bo0
メンタルが弱くて暴走の危険があるし実戦はまだ早すぎるか。
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 12:27:16.86 ID:HDhdP+q0O
ワンコお姉ちゃんの子だよね?
306 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/02(火) 23:03:53.85 ID:DUeyIiPp0


大浴場入り口



ながと「あ〜さっぱりした。風呂はいいなぁ。叶うのならば一日五回は入りたい」



おおよど「はい、隊長」きゅぽん!



ながと「ありがとう。んくっんくっ……ふっ!うまい!!コーヒー牛乳」にかっ!



おおよど「零は、敗北したようです」



ながと「やはりな」テキパキ…



おおよど「お見通しで」



ながと「当たり前だろう。いかに零が高性能と言えど、その精神はまだ子供のそれだ」



おおよど「一発蹴りを貰っただけで泣き出して逃げたらしいです。ビッグゼロの象徴にあるまじき愚行」



ながと「大目に見てやれ。零は任務にこそ忠実だが、味方と戦う演習には弱いからな」



おおよど「自分が傷つくことよりも、相手を傷つけることを恐れる……性格も更なる調整が必要ですね」



ながと「なぁに。あれぐらいの性格じゃないとこちらが制御できん。あれでいいのだ」



おおよど「隊長がそうおっしゃるならば……隊長、船の準備が整いました。出航しましょう」



ながと「うむ。零とあかしは既に乗っているな?」



おおよど「はい」



ながと「よし、ゆくぞ」



こんごう「いぇーす」



いせ「うぃーす」

307 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/02(火) 23:13:56.95 ID:DUeyIiPp0

ながと「しゅっこーう!」



ポッポー!



高速船



あかし「あら、零。こんなところに居たの。みんな甲板で横須賀鎮守府の方々とお別れしてるわよ。あなたは行かないの?」



零「レンレ。レッレレレ。レンレン」ちくちく……



あかし「出航前に一人一人挨拶して回った?あなたってとても律儀よね」



零「レレ、レレレレレ」



あかし「ふんふん、そして今は演習で破れた自分の制服を繕ってるのね」



零「レン」こくり…



あかし「わかったわ。私は甲板にいるから、何かあったら声をかけてね」



零「レ」うん

308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 01:24:07.20 ID:MDSf9RdNO
雪風とかと仲良くなれそうな
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 05:15:25.56 ID:kzk/LGha0
性格の調整までしてるあたり、仲間じゃなくて道具として扱ってる感じがあるな。形はどうあれ港湾と再会出来る可能性があるのは良いことなんだろうけど。
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/03(水) 18:33:11.36 ID:NWRgLtqgO
純粋なスペックじゃ艦娘では勝負にならないし
これくらい精神が弱くないと扱えないか

今年もVAVA提督の活躍を楽しみにしてます
311 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/07(日) 12:17:44.95 ID:CVPKgsTZ0
体育館



天龍「あー!負けたぁ!!」



武蔵「ふふふ……よもや、ここまで圧倒的とはな。少し落ち込んでしまうぞ」



VAVA「お前も順調に腕を上げている」



イオナ「おつかれ」



VAVA「解放されたか」



イオナ「軟禁はきつい」



VAVA「仕方ないだろう。ここであんなやつに暴れられでもしたら、後が面倒すぎるからな」



イオナ「なっとく」



VAVA「さて、いい運動だったな。飯にしようぜ」



イオナ「なっとうくう」

312 :8888 [saga]:2018/01/07(日) 12:20:30.66 ID:CVPKgsTZ0



天龍「おう!」



武蔵「ついてゆこう」



大淀「その前に、二人はお風呂に入ってきて下さい」



天龍「あん?なんだ、居たのか。よど」



大淀「大淀です」



天龍「わかってるよ。武蔵の姉貴。背中流すぜ〜」



武蔵「ふふ、私は妹なのだが。姉貴、悪くない響きだな」



天龍「へへへ、後でな」



VAVA「おう」



スタスタ…



大淀「提督、探しましたよ」



VAVA「どうした?」



大淀「お食事の前に一仕事です。大淀と一緒にハンコをペタペタしましょう」



VAVA「わかった。今戻る」



大淀「それとヘンダーソン嬢から電報です。一応、確認してください。しなくても特に問題ありませんが」



VAVA「……のどが渇いたな。大淀の入れた茶が飲みたい…気がする」



大淀「いいですよ♪今日はお紅茶にしましょうか」



VAVA「任せる」



大淀「はい、この大淀にお任せを」

313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 17:22:37.72 ID:OHGNQvXk0
イオナを見ただけで暴走するし軟禁も仕方ないか。今度はヘンダーソン嬢から何を頼まれるんだろうか。
314 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 20:25:28.53 ID:2CHh9v2n0
執務室



ピラ……



VAVA「暗号文か……どれ」カシャ……カシャ…



VAVA『解読完了……認めたくないが、完璧な暗号だ。事前に解読パターンを聞いていなければ、俺でも解読は不可能に近い』



(Guten Tag!VAVA。私、今ドイツに居るの。寂しくなったから電報送っちゃった)



VAVA「…」



(VAVAはどう?寂しい??リコリスさびしいよーう!)



VAVA「…」



(でも、負けないわ。私、才女だもんね。新型空母の開発が終わったら、またあなたに会いに行くから)



VAVA「…」



(おみやげ、期待しててね!そりゃあもう、すっごいおみやげなんだから)



VAVA「…」



(リコリス・ヘンダーソンより、愛を込めて)



VAVA「馬鹿が」



(追伸、返信してくれないと泣いちゃうぞ。分身、送っちゃうぞ)


315 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 20:27:28.87 ID:2CHh9v2n0

VAVA『軍の連絡網を私用しやがって』



大淀「…」じー……チラチラ…



VAVA「気になるか?」



大淀「え!?……まぁ、はい。複雑な暗号なので、さぞ大事な連絡なのかな。と」



VAVA「そうでもない。捨てとけ」ビリビリ…



大淀「いいんですか?」



VAVA「あぁ、捨てたら返信もしといてくれ」



大淀「なんと送りましょう」



VAVA「了解。以上」



大淀「それだけ……?かしこまりました」カタカタ…



VAVA「飯だ」

316 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 20:39:00.73 ID:2CHh9v2n0

食堂



武蔵「ほら、あーん」



VAVA「ん」



武蔵「それ、開けてるのかい?」



VAVA「あぁ」



武蔵「そら」



VAVA「…」サクサク…



武蔵「うまいよなぁ、ここの飯は」



VAVA「うまい」



武蔵「流石、間宮だな」



VAVA「違うな」



武蔵「なに?」



ザッ…!



装甲「おいしいですかぁ!そうですか、そのカツ。私が揚げたんです!」

317 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 20:42:05.42 ID:2CHh9v2n0


VAVA「この香ばしさ、ピーナッツだな?」



装甲「あ、はい。おいしいかな。と思って」



VAVA「うまいぞ。もっと食わせろ。おかわりだ」



装甲「うわぁ!ありがとうございます!!持ってきますね〜!」ルンルン♪



天龍「嬉しそうだな、装甲さん」



武蔵「なんだか、こっちまで嬉しくなってくるな。不思議だ」



天龍「そうなんすよ。逆にあの人がかなしそーにしてると、無性に慰めたくなってきちまう」



武蔵「愛され体質ってやつかな?」



天龍「かなぁ。いい体質っすねそれ」



武蔵「あやかりたいもんだ」



VAVA『腐っても姫だからな。兵士を惹きつけるカリスマのようなものがあるんだろう。あいつにも』

318 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 20:55:44.96 ID:2CHh9v2n0

イオナ「夜戦は芸術」



川内「わかってる!イオナさんわかってるねぇ」



イオナ「戦いは気合」



神通「面白い事を言いますね。イオナさん。日本酒などどうです?」



イオナ「アイドルは魂。サイン下さい」



那珂「ここで初めてサインねだられた!ありがとぉ〜!」カキカキ…



イオナ「夜戦姉妹好き、わかりやすい」



川内「え〜!なにそれ〜?」



イオナ「でも」



神通「?」



イオナ「隠し事多そう」



那珂「そんなことないよ!」



イオナ「ううん。強い、絶対強い」



川内「そうだよ。私たちは、ただの軽巡姉妹。しがない給料ドロボーだよ」



神通「それは姉さんだけです。遅刻しすぎですよ」



イオナ「遅刻魔」



川内『ぬ〜わからん。この子は誰の味方なのか、何が目的なのか』

319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 21:37:06.28 ID:CrjlZbFHO
武蔵なんでナチュラルにVAVAに食わせてやってんだw
320 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 21:41:55.59 ID:2CHh9v2n0

戦艦水鬼大要塞



戦水「デ、ドウダ。経過 ノ 方ハ。VAVA ハ 仕留メタカ」



コンゴウ「申し訳ございません。まだ、完遂には至っておらず」



戦水「ソウカ……マァイイ。信ジテルカラナ」



コンゴウ「はっ」



戦水「今日、オマエ タチニ キテモラッタノハ 他デモナイ」



コンゴウ「なんなりと」



戦水「オマエタチ ト 親睦 ヲ 深メタクテナ。特製ノ チョコレートフォンデュ ヲ 用意シタ」



コンゴウ「ありがたき幸せ」



戦水「スゴイダロ。アノ、チョコ ノ 滝。20m モ アルンダゾ」



キリシマ「あんな物、設備費と電気代の無駄じゃ…」



コンゴウ「…」ズンッ!



キリシマ「う゛っ……うわぁ〜綺麗だなー」

321 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/14(日) 21:43:27.33 ID:2CHh9v2n0

コンゴウ「成程、筒の中を下ってくるため、新鮮で清潔なまま食べることができるのですね」



戦水「フフン。嬉シイダロ。オ菓子トカ フルーツ トカ 沢山 用意 シタカラ イッパイ 食ベテケ」



コンゴウ「いただきます」



マヤ「わぁーい!チョコ大好き〜!!」



ハルナ「良い香り……興味深い」



マヤ「タカオは〜?」



キリシマ「調べたいことがあるんだと。協調性に欠けるやつだ」



ミギノ「アノ…」ズイッ…



コンゴウ「これは、艤装殿」



ヒダリノ「コノ度ハ オ嬢様 ノ 急ナ 呼ビ出シニ 応エテ 頂キ」



ミギノ「アリガトウゴザイマス」



ヒダリノ「ドウカ、美味シイ オ菓子 ヲ 食ベテ」



ミギノ「少シデモ、オ嬢様 ニ 笑顔 ヲ オ見セ 下サイ」



ヒダリノ「オ嬢様 ガ 企画シタ 親睦会 デス」



ミギノ「楽シンデイタダケレバ」



ヒダリノ「幸イデス」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/14(日) 22:58:17.63 ID:kotW0Lob0
リコリスがドイツに行ってるのすっかり忘れてた。今度来る時はグラーフも一緒かな。
昔はともかく今の装甲は確かに愛され体質だな。
323 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/15(月) 23:37:39.50 ID:q3VmqTwG0

それから数日…



横須賀鎮守府



VAVA「よく来た。お前達のこれからの活躍に期待する」



白露「いっちばーん!白露、活躍しますよー!」



夕立「夕立、着任したっぽい!」



時雨「時雨、精一杯がんばるよ」



村雨「はいはーい、提督。妹がお世話になってます。これからよろしくね」



VAVA「五月雨のことか?あいつはよく働く。俺の自慢の駆逐艦だ」



涼風「いいねぇ、気に入ったよ。あたいも使ってやってくれよな。期待には応えて見せるからさっ!」てやんでぃ!



VAVA「涼風だったな、ふむ。五月雨にソックリだ」



涼風「よく言われるよ。姉貴はここでも相変わらずドジばっかかい?」



VAVA「そんなことはない。五月雨は良い駆逐艦だ」



白露「うっふっふー!妹が褒められていると、一番上の私まで嬉しいです。提督さん、ありがとう」



VAVA「あぁ、こちらこそ頼むぞ。早速明日から遠征任務に就いてもらう。鎮守府の設備は自由に使ってくれ」



はーい!!

324 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:02:43.37 ID:ei8C0czX0

しばらくして…



執務室



VAVA「ふむ……そろそろ高速戦艦が欲しいな」ペラ…(カタログ)



VAVA「む、このビスマルクとかいう戦艦……装備といい、性能といい、なかなかじゃないか」



VAVA「育てると夜戦に強くなるのか……成程な。こいつがいるならドイツに行ってみるのも悪くない」



大淀「それよりも、やっぱり金剛型なんか手ごろでいいかと」



VAVA「コストを鑑みるとそうだな……特に、この霧島という戦艦。気に入った。大淀みたいじゃないか」



大淀「もう、眼鏡で判断してません?」



VAVA「はははっ」



大淀「提督ったら、ふふ」



ビーッ!ビーッ!



VAVA「なんだ?」



大淀「管制室に問い合わせます。こちら、執務室。何事ですか?」



(大変です!この横須賀鎮守府に超高速で接近する物体あり!深海棲艦だと思われます!迎撃、間に合いません!!)

325 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:05:04.68 ID:ei8C0czX0


大淀「なんですって!?鎮守府への接近を許したのですか!」



(敵はステルス性能の高い船のようです。レーダーに反応しません。目視で補足しました!)



VAVA『レーダーはまだまだ改良の余地があるな』



大淀「敵の数は?」



(一!敵は単騎。姫タイプの確立高し。至急、緊急出撃を発令してください!!)



大淀「わかりました」



VAVA「いらん。新入りだっているんだ。怪我人を出したくない。一人で来るとは、面白い奴じゃないか。俺が遊んでやるよ」



大淀「またそんな……ここは守りの要なんですよ」



VAVA「と言えど、姫タイプがその気になれば、容易にここまで接近できるということか……案外、奴等には手心を加えられているのかもな」



大淀「提督、被害は最小限にお願いしますね」



VAVA「わかった。要は敵以外を撃たなければ良いんだろ」

326 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:06:27.22 ID:ei8C0czX0

大淀「ライドアーマーは使いますか?」



VAVA「燃料がもったいないだろうが。あいつは決戦用だ。出るぞ」



大淀「御武運を」



ガラッ…



大淀「窓から行くんですか…」



VAVA「俺も成長したんだよ。以前は壁をぶち抜いたり、ドアを吹っ飛ばしたりしたからな。行って来る。風呂沸かしとけ」ダッ…!



ガッガッ……ズササー…



VAVA「さて、誰だか知らんが、単独での制圧は、俺の専売特許だって事を教えてやるぜ」



ガシュンガシュンガシュン!!

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 00:12:41.26 ID:yiYGCWaPO
白露ってすでに着任してなかったっけ?
328 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:16:07.21 ID:ei8C0czX0
大変失礼しました。艦娘リストの更新を怠っておりました。修正します。
329 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:27:45.21 ID:ei8C0czX0
>>323


それから数日…



横須賀鎮守府



VAVA「よく来た。お前達のこれからの活躍に期待する」



白露「みんな揃ってきたねー。提督さん、この調子でお願いしまーす!」



VAVA「おう」



夕立「夕立、着任したっぽい!」



時雨「時雨、精一杯がんばるよ」



村雨「はいはーい、提督。妹がお世話になってます。これからよろしくね」



VAVA「五月雨のことか?あいつはよく働く。俺の自慢の駆逐艦だ」



涼風「いいねぇ、気に入ったよ。あたいも使ってやってくれよな。期待には応えて見せるからさっ!」てやんでぃ!



VAVA「涼風だったな、ふむ。五月雨にソックリだ」



涼風「よく言われるよ。姉貴はここでも相変わらずドジばっかかい?」



VAVA「そんなことはない。五月雨は良い駆逐艦だ」



白露「うっふっふー!妹が褒められていると、一番上の私まで嬉しいです。ありがとう」



VAVA「あぁ、こちらこそ頼むぞ。早速明日から遠征任務に就いてもらう。鎮守府の設備は自由に使ってくれ」



はーい!!

330 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 00:39:44.08 ID:ei8C0czX0

イオナ「てーとく、加勢する」ダッダッー!



VAVA「好きにしろ」



イオナ「霧が来る」



VAVA「ほう、霧の艦艇か。潰しがいがありそうだ」



イオナ「キリシマなら楽勝。タカオなら苦戦。マヤ、ハルナが相手なら、撃破される危険がある。コンゴウが相手なら、私は撃破される。けど、負けない。提督と一緒なら」



VAVA「誰が相手でも同じことだ。俺が勝つことに、何の変更もない」



イオナ「自信家」



VAVA「見えてきたぞ、俺の弾に当たるなよ」



イオナ「りょーかい。援護に徹する。危ない時は呼んで。壁になるから」



VAVA「そいつは助かる。来るぞ!」



イオナ「タカオ!」



タカオ「ここで会ったが百年目……覚悟は済んでるんでしょうね」

331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 00:48:12.70 ID:7EbzCvn20
金剛型もそろそろ来るころかな。一体誰が攻めて来たんだろうか。
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 00:50:10.97 ID:7EbzCvn20
攻めてきたのはタカオだったか。
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 00:58:58.28 ID:DeMw5e/h0
艦娘も増えてきたから誰がいて誰がいないかこんがらがってくるな

今回は一人みたいだが本気でVAVAを沈めに大人数で来られる可能性もあるわけか
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 01:01:16.95 ID:+Hg5DxCA0
スペックが重要云々言っていた割には重巡よりスペックは上な大戦艦のキリシマはタカオやマヤより楽な相手扱いなのね
335 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 01:20:49.09 ID:ei8C0czX0

イオナ「あなたにしては、大胆な作戦」



タカオ「黙りなさい。イ401、あんたに用は無いわ。あんたはどうせ他の霧が始末する」



イオナ「……タカオ、様子がおかしい」



VAVA「よう、タカオ。元気だったか?」



タカオ「あれから、ずっと悩んでた……会いたかった……会いたかったわ。VAVA。私、とても元気よ。あなたは?」



VAVA「いまいちだな。そろそろショルダーキャノンのオーバーホールがしたい」



タカオ「いい主砲ね」



VAVA「わかるか」



タカオ「不思議。あなたと会うまで、視界全てに霧がかかっていたのに。仲間の声も、くぐもって聞こえたのに。今は全てがクリアに感じるわ」



VAVA「…」



タカオ「私達の新たな目的は、あなたを殺すこと。この役目は誰にも渡さない。はじめましょう。もう一度、感じさせて」



タカオ「あの時の……トキメキを!」



VAVA「タカオ、ますます気に入ったぞ。どうやら、お前は俺の同類らしい。戦いたくて、しょうがないんだろう?俺もそうなのさ!」



タカオ「いくわよ!」

336 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 01:44:08.16 ID:ei8C0czX0

ドゥン!バルルルルルルッ!!



バシュ!ジュドドドドドッ!!



イオナ「……激しい。互いに避けない。下がらない」



タカオ「痛ぁい!これが本当の戦いなのね。生きるということなのね。なんて狂おしいの……うふふふふふ!」



VAVA「クハハハハハハハッ!そうだ!!自らの意志で狂ってこそ鬼だ!!成り損なうなよ?俺に全て叩き付けてみろ!!」ゲシッ!



タカオ「かはっ…!」



VAVA「そんな程度じゃないだろ!自分を解放しろ、おらっ!!」バキッ!



タカオ「うぐぅ!」



VAVA「女だからといって容赦はしない。鬼に男も女も無いからな〜?」



タカオ「ぜぇあ!!」ブンッ!



VAVA「ごぉわ…!」メキッ……ピシピシ…(バイザーにヒビ)



タカオ「はぁ…はぁ!」



VAVA「いいぞぉ……この痛み。お前に仕返ししたくなる。もっと痛めつけてやりたくなるぞ」

337 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 01:46:12.71 ID:ei8C0czX0

タカオ「はぁあああああああああああああああああああああっ!!」



イオナ「超重力砲!……クラインフィールド」



VAVA「どけ!受けて立ってやる。ナーバスゴーストを10倍の出力で放つ」



イオナ「やめたほうがいい、無茶はダメ」



VAVA「うるさい!俺がやるといったらやるんだよ!!」



タカオ「超重力砲、エンゲージぃ!!」カッ…!



VAVA「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!」ジジジ……!



ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

338 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/16(火) 02:03:26.63 ID:ei8C0czX0


とく……てーとく…おきて



VAVA「……はっ!」



イオナ「だいじょうぶ?」なでなで…(膝枕)



VAVA「気絶していたのか」



イオナ「エネルギー使いすぎ」



VAVA「タカオは?」



イオナ「傷ついて逃げた」



VAVA「そうか……」



イオナ「今度はあんたが会いに来いだって。座標データおいてった」



VAVA「アジな真似をしやがる」



イオナ「超重力砲の軌道をそらすなんて、てーとくはやっぱりすごい」



VAVA「イオナ。悪いが、俺を倉庫まで運んでくれ。リペアが必要だ」



イオナ「りょーかい」ガシッ…てくてく……

339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 02:08:03.22 ID:7EbzCvn20
VAVA無茶しすぎだろ。ライジングスペクターが欲しくなってくるな。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 02:21:16.30 ID:+Hg5DxCA0
タカオがキリシマ化しとる
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 09:39:42.77 ID:RbomfWudo
イクワヨ!
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/16(火) 12:10:12.18 ID:kNK08qmcO
怒涛の更新乙

提督が楽しそうで何よりです
343 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/17(水) 02:30:16.38 ID:Jz6JC4hf0

工廠


提督専用兵装保管庫(艦娘、妖精、立ち入り禁止)



ジリジリ……



イオナ「今度は逆になったね」



VAVA「良い腕だ」



イオナ「艦娘達が今日のあなたを見たら、絶対引くと思う」



VAVA「…」



イオナ「欲望に、負けちゃダメ」



VAVA「そうだな」



イオナ「うん」

344 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/17(水) 02:31:39.08 ID:Jz6JC4hf0


VAVA「漣と約束していながら俺は……ん?もういいぞ。全ての修理は完了したはずだ」



イオナ「…」



イオナ『まだ、頭の中の故障が直ってない……わからないのかな?』



イオナ「修理箇所は自分で把握できるの?」



VAVA「あぁ、異常箇所はスキャンできる。どこにも異常は無い」



イオナ「そうなんだ。じゃあ完治。お疲れ様」



VAVA「あ?……あぁ、すまんな」



イオナ『私と彼は体の構造が違う。とりあえず様子を見よう』

345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 07:27:02.37 ID:cw2izWeP0
イレギュラーだし頭に故障があるのは普通かな。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 08:14:25.44 ID:vFc54D7G0
プログラムのエラー、電子頭脳の故障・・・
まあゼロがそう言ってただけだし人間側から見たら普通に欠陥だけど
AI的には本来できない思考が可能になった事で行動の幅が広がるから進化なのかな
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 12:13:08.74 ID:O++jKhQSO
レプリロイドとしては欠陥だけど完璧じゃないからこそ人間に近い思考ができるって感じかな
欲望に負ける、嫉妬するなんてVAVAは本当に人間らしい
348 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/17(水) 17:50:05.86 ID:Jz6JC4hf0

空母城(城壁外周)



ヨロヨロ……バタン!



タッタッタ……



空母「ホッホッホッ……ヤ ヤ?」ランニング中



タカオ「…」ぼろぼろ…



空母「コレハ イカン……ムッ!?」



タカオ「うぅ……」



空母「……モシ、私 ノ 声ガ 聞コエルカ?オマエ ハ コンゴウ ノ 部下。タカオ ダッタナ」



タカオ「は、はい…」



空母「ドウシタコトダ……オーイ、誰カ 居ナイカ」



ババーッ!シュタタッ!!



「ハッ、オ呼ビデ」


「コノ者ハ、同盟者 霧ノ艦艇 ノ 者」



空母「怪我 ヲ シテイル。スグ入渠サセテ アゲナサイ。丁重ニ 扱ウ ヨウニ」



「ハハーッ!オイ、タンカ ダ!」


「ハイ、タンカ!」



タカオ「ぐっ……はぁはぁ…」



「見タ目 ニ 反シテ 重イナァ…」



タカオ「う、うるさい……」



「エッホ エッホ エッホ!」



空母『タカオ カラ……僅 カ ダガ、鬼 ノ 気配 ヲ 感ジタ』


空母『コンゴウ ヲ 問イタダス 必要 ガ アリソウダ』

349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/17(水) 22:02:04.14 ID:cw2izWeP0
コンゴウに無断出撃を隠し通すのは難しそうだな。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 14:26:13.92 ID:TgUgBTWvO
夕立なら鬼状態のVAVAにもついていけそうだや
351 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/22(月) 07:03:01.25 ID:1T8OkM8k0

空母城



バキッ!



タカオ「うっ…」



キリシマ「なっ!?コンゴウ、何も殴ることはないだろう!タカオ、大丈夫か?」



ハルナ「…」



コンゴウ「誇りの為ならまだいい。己の欲望の為に命令を無視したことが許せんのだ」



タカオ「VAVAは、私の獲物よ。誰にも譲る気は無いわ」



コンゴウ「まだ懲りてないと見える。今回ではっきりしたな。お前に奴は倒せん」キッ…



マヤ「ダメっ!」バッ!



コンゴウ「マヤ……そこをどきなさい。タカオは、規律を乱して…」



タカオ「ッ!」ブン!(ミドルキック)



コンゴウ「ぬっ…!?」ズキッ…



ハルナ「!……タカオ、いけない」



タカオ「私には倒せないですって?冗談じゃない。私が倒す……奴は、私が!」



キリシマ「やめろ!仲間割れなどしている場合か!!」



コンゴウ「重巡が大戦艦に歯向かうと言うのか…?タカオ!」



マヤ「コンゴウ!ケンカは駄目だよ!!」ギューッ!



タカオ「離してキリシマ!もう我慢できないわ!」



キリシマ「落ち着け!命令違反といい、今の蹴りといいお前らしくも無い。どうかしているぞタカオ!」

352 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/22(月) 07:06:07.27 ID:1T8OkM8k0

トントン……ガチャ…



空母「失礼。オット、取リ込ミ中……ダッタカナ?」



コンゴウ「空母様、これは……お見苦しい所を。聞き訳の無い部下を教育しておりました。お騒がせして大変申し訳ない」



空母「イイ。私モ モウ少シ若イ頃ハ 戦艦棲姫 ヤ 中枢棲姫 ト 取ッ組ミ合イノ 大喧嘩ヲ シタモノダ。ウン、元気ガ アッテ ヨロシイ」



タカオ「先程は、お世話になりました……」ペコ…



空母「ソノ分ナラ 体 ハ モウ大丈夫 ソウダナ。大事デナクテ 良カッタ。コンゴウ、私 ノ 部屋デ 紅茶デモ 飲マナイカ?話デモシナガラ」



コンゴウ「はっ、お誘い頂き光栄です。マヤ、あとの指揮は任せる」



マヤ「うん」



コンゴウ「タカオ、後で覚えてお……」



空母「イイカラ イイカラ。モウ、ソロソロ スコーン モ 焼ケテル 頃ダ。トント 早ク」グイグイ!



コンゴウ「は、はい。ありがとうございます」



ドタドタ……バタン…

353 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/01/22(月) 07:45:20.94 ID:1T8OkM8k0


キリシマ「あの姫……いや、空母殿は我々を気遣ってくれたのかも知れないな」



マヤ「タカオ、わかったよ。あなたがVAVA討伐の任務に就けるように、私からコンゴウに言ってあげるからね」



タカオ「ありがとう、マヤ」ツカツカ…



ハルナ「どこへいく?」



タカオ「頭を冷やしてくるわ」



キリシマ「あまり遠くへは行くなよ。また命令違反だと言われる」



マヤ「行ってらっしゃい」



タカオ『VAVA…』

354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/22(月) 23:04:58.51 ID:1fjgakgB0
さりげなく喧嘩の仲裁も出来る空母棲姫の気の利き方が半端ない。
自分の欲望より優先するものが出来たVAVAと欲望に忠実なタカオで対照的だな。
355 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/02/03(土) 08:32:08.31 ID:ixOGTwpk0
横須賀鎮守府



雪風の部屋



雪風「あう〜」



VAVA「動くな。アイス食べた後は、ちゃんと磨かないと虫歯になっちまうぞ」シャカシャカ…(膝枕はみがき)



雪風「ふぁ〜い」



VAVA「ん?えらく……綺麗だな。まだ乳歯もあるようだが」



雪風「はえ!ゆいあえは、ういはいはいいういほうあんえう!!」(はい、雪風は虫歯になりにくいそうなんです)



VAVA「唾液が多い体質なのか、或いは歯が頑丈なのか……運のいいことだ」



雪風「あ〜〜♪」



十数分後…



VAVA「よし、もういいぞ。口をゆすげ」



雪風「くちゅくちゅ……べー」もば〜



VAVA「次は一人でやるんだぞ」



雪風「ゆきかぜ、しれぇにやってもらったほうが歯がピカピカになって好きです!」



VAVA「そうか」なでなで…



雪風「えへへ」



VAVA「しかしな、もし俺が居なくなったらどうする?その時は、自分でやらなきゃいけないんだぞ」



雪風「…」



VAVA「戦場に身を置いている以上、仕方の無いことだ」



雪風「しれぇ」ぎゅ…



VAVA「うん…?」



雪風「…」ひしっ…
356 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/02/03(土) 08:37:10.60 ID:ixOGTwpk0

執務室



大淀「…」



VAVA「……という事があってな。雪風が背中に抱きついて、離れてくれないんだ」



雪風「いやです!離れません!雪風、しれぇを守ります!」



大淀「心配させるような台詞を言ったのは提督なんですから、ご自身でなだめてください」



VAVA「むぅ…」



雷「雪風だけずるいわ!」(母性的カンが働いた)



叢雲「ずるいとかじゃなくて……もう遅いんだから、司令官の邪魔しちゃ駄目でしょ!雪風!!」(寝る前に成果を褒めて欲しかった)



漣「そうだそうだー!」(修羅場が見たかった)



五月雨「あの……静かにしようよ。迷惑だよ」(秘書艦だった)



足柄「そうよ!不公平よ!!だったら私は前から抱きつくわ!」(だいしゅき)



VAVA「…」



大淀「騒いでないでもう寝なさい!足柄さん、提督が腰をいわしてしまいます。やめてください!駆逐艦に紛れないで!みっともないですよ!」



足柄「だってえ!」



VAVA「鬼の名は返上すべきか……」
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 08:43:17.76 ID:yXwPdqaZO
餓えた狼さん……
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 08:53:06.91 ID:iY8WUJgs0
愛に飢えてるな……
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/03(土) 15:50:32.17 ID:sNvMFu/l0
あくまで全員受け入れるvavaさんは提督の鑑
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